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戦場スレpart2
1
:
◆NcltM1gQ/Q
:2012/07/11(水) 20:01:52 ID:Ue7B6b.Y
ロボットの戦闘シチュや、イベントの際にお使い下さい。
157
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/12(水) 19:10:35 ID:wpdQ1RaM
>>156
ハッとするレオン
レオン「忘れてたブーストハンマーとG・インパクトステークがあったな」
158
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/12(水) 21:11:37 ID:pvfAscCY
>>152
「あれは・・・?」
ラプターのコックピットを開いて中から出てきたのは
これまたどこが出見たことがある姿形、あれは間違いない
「おーい、あっかり〜ん!」
リリーと話しているその背中へと声をかける
ラプターから出てきたということはそのパイロットはアカリということなのだろう
彼女のゲシュペンストも相当酷い感じにやられていたはずだ。
この振り分けと言うことは、このゴテゴテした機体は・・・
>>153-155
>レオン「そのスペシャルな奴とは…お前さ」
ユウセイを指すレオンと指先と共にヒツギの視線もそちらに移動した
ゲシュペンストがヒツギに、ラプターがアカリに渡ったとなれば
残ってアルブレードは同じく機体を失ったユウセイに回るのは当たり前の話、だったらあの装備も説明がつくってものだ
>イサム「如何にも今回ヒツギ君と戦って貰うのはユウセイ・ハヤミ一等兵だ。市街戦及び拠点防衛における兵装ビルを用いた立ち回りを習得して貰いたい
「俺は問題ないぜ、お互い病み上がりだしそういう意味でもフェアだ」
お互いに腕が鈍っている節もあるだろう、ここでこうして場を作ってくれたのはありがたい
>なお、現状の本体には実弾は装備されていない、ヒツギ君のS/Bは模擬戦用識別ビームブレードを
「ってことはあのブレードはほとんどお飾りって事か」
腕と足備え付けられた高周波ブレードは展開こそするが、いわば木刀を取り付けているようなものということだ
ユウセイの質問に答えていくレオン、出てきたものは大体がヒツギには使えないようなものばかり。
せいぜいナイフか広範囲を打てるガン・レイピアか・・・だがその後に出てきた2つはヒツギでも何とか使えそうなものだった
>レオン「忘れてたブーストハンマーとG・インパクトステークがあったな」
脚部ステークを振り回しているヒツギにとってこれはありがたい
ブーストハンマーも他に比べたらだいぶ直球な物理で殴る装備だ
「ブーストハンマーとステークか、それだったら俺でも使えるかもな」
「特にステークだったら早めに取っておきたいところだ」
159
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/12(水) 21:19:40 ID:TKHN6KKQ
>>158
「病み上がり、まぁそうだな。」
「ところでさ、俺は精神的ショック。で入院だけど、ヒツギは、何で入院したの?」
と、適当に質問した後。
ユウセイは、頭の中で、使えるものを探していた。
【ナイフ、実弾系、連射系、これらは使える。】
【そして、ブーステッドハンマーこれは確実に取りたいな。】
まぁ、勝つように頑張んないと、な。何となく思い入れがあるし。
そしてぼそっと
「獅子王ブレードないのか。」
160
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/13(木) 21:58:06 ID:/UrWeO/.
>>158
「は〜い!」
広いハンガーによく響くヒツギの呼び声に、アカリは振り向きながら、思わずそんなやや延びた返事をした。
それを見ていたリリーが、ぼそっと、
「影が薄くなった、ような……」
「え、何か言いました?」
「あ、いえ、別に。お団子型のファンネルを飛ばす女子中学生なんて幻視してませんよ、はい」
「…………?」
不思議そうに小首を傾げるアカリをよそに、リリーはラプターの隣にあるゲシュペンストS/Bを見上げて、
「これからヒツギ・ハヤセさんとハヤミ一等兵の模擬戦をやると聞いていますから、その関係でしょう、彼らが来たのは」
「ああ……そういえば今日が退院予定の日でしたっけ。病み上がりでそんなことして大丈夫なんでしょうか?」
「ハヤミ一等兵は精神的ショックで参っていただけですし、ハヤセさんは比較的軽傷で済んでいますから、それほど問題は無いでしょう。
アルブレードのカスタム機と、量産型ゲシュペンストのカスタム機というカードに、少し変な感じはしますが」
「機体の慣熟訓練を一気にやってしまおう、というわけでしょうか。少し急ぎすぎな気もしますね」
「その感は否めませんね。何か理由があるのかないのか……イサム大将の考えることはよくわかりません」
視線をヒツギたちの集団に戻したリリーは、相変わらずの無表情で、彼らの様子を観察するように眺めていた。
161
:
イサム&レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/13(木) 22:04:37 ID:pXx8pYhU
説明が終わりヒツギとユウセイはそれぞれの乗機に乗り込み、持ち場に待機していた
背の高い民間施設に偽装した、武器庫とも言える兵装ビル
汎用PT用の携行武器が収納でき、一般的なPTによる攻撃を防ぐバリケードにもなる
今回彼等に利用が許可された本施設以外にも捕獲用電磁結界や自動砲撃システム内蔵式の物もある
これらのビル群を隔れた状態での模擬戦となる
通信機を片手に号令をかける
イサム「ヒツギ君。これより君はPT機動及び各種兵装を実戦形式にて確認してもらう。ユウセイ一等兵はくれぐれも熱くなり過ぎんようにな」
ヒツギ、ユウセイの機体情報をディスプレイで確認した後、両機に眼を向け、再度確認するとマイクを口元へ
イサム「それでは…状況…はじめッ!!!」
162
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/13(木) 22:16:07 ID:FBeKpOpI
>>161
「了解、心がけますよ。」
イサム大将の、号令により
試合が始まる。
「河嶋大佐は、強すぎるからな、ここでの初めての勝負 ゾクゾクするねぇ。」
まぁ、これで勝てなくてもいいかと思っていた。
「試運転ってことで、まずはT-linkコンタクト」
念の、刃拳が手に収束する。
「やっぱりな、ナックルができるなら、これも有りだと思ったよ。」
手を、突き出し、
「破を念じて刃となれT-linkソード」
ゲシュの肩に、念の刃が襲いかかる
163
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/13(木) 22:25:18 ID:FBeKpOpI
>>162
の続きというより間。
ユウセイは、T-link系の技を使ってみたかった。どうしても
「やっぱあれか。ソードが一番使えるのかな。」
そう、思ったユウセイは、ゲシュをロックオンし、
ビルの天井を飛びながら。
600m地点に接近する。
「あれは、」
ボックスを発見した。
「ソードの後は、あれを使おう。」
んで
>>162
に続く
164
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/13(木) 22:30:17 ID:FBeKpOpI
「あれ?出ない?」
ソードが出そうだなと思った瞬間。
固まりは出たものの、刃とはならない。
「仕方がない、コッチ使うか。」
T-linkブーメランを取り出す。
「そらよ。」
100m地点まで、一気に接近し放つ
165
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/13(木) 22:53:10 ID:E2oYcJyQ
>>160
アカリが答えたちょうどその時、ヒツギは模擬戦へと向かう為に機体に乗り込んでいた
コックピットが動くその音にかき消されかすかにしかその耳には届かない、可愛そうに・・・
(今なんか聞こえたような・・・)
>>161
基地の中に市街地があるとはその規模に恐れ入る。
とはいっても実際に人が暮らしているものとは違う無機質なものであるが。
>イサム「ヒツギ君。これより君はPT機動及び各種兵装を実戦形式にて確認してもらう。ユウセイ一等兵はくれぐれも熱くなり過ぎんようにな」
「了解しました」
イサムがいったPT機動・・・つまりヒツギが元々乗っていたバルクレイスはPTの範囲からちょっと外れた性能だということだ
彼自身もその言葉に苦笑せざるを得ない
いつもより若干視野角の狭いコックピットのモニターに武装の一覧が表示される。
ミサイルにフォトンライフル、ブラスターキャノンとブレード・・・確かにデーモンっぽくできている
この機体にはどちらかといえば実弾のほうが相性がいいのだろうが、あえてフォトンライフルなのはプロージョンガンの代用ということだろう
>>164
「いきなりかよ!」
ヒツギが悠長に武装などを確認していた最中、アラートがコックピットに響き渡る。
見ればアルブレードがご丁寧にこちらに突っ込んできていた
「!! 重い」
反射的にその動きに合わせて突っ込もうとするも機体の足が予想以上に遅い。
いつもに比べれば追従性が明らかに劣っている。
ヒツギは突っ込むのは無理だと判断したのか、すばやく機体を引き戻しビルをブーメランとの間に挟みこんだ
話だと確かバリケードにもなると言っていた、となればビルを貫通してくるなんてことはまずない。
「この距離なら届く!」
ビルを壁に使ったその時、切り返すように入ってきた側と反対側から赤い影が飛び出してきた。
それは一直線にユウセイめがけて踏み込んでくる、突破力の要である加速はこの機体でも生きているようだ
「貫け!!」
左腕のブレードがその切っ先を腕の延長線のように、腕部一体ブレードを突き刺すために前方に伸ばした姿
脇を締め腕を振りぬく動きでアルブレードへと白刃が迫った
166
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/13(木) 22:59:59 ID:FBeKpOpI
>>165
「危なっ。」
バク転でギリギリ、の所で回避。
「次は、こう行くか。」
ロシュセイバーを投げ、牽制
「念動集中。」
拳にエネルギーが貯まる
「ナックルだ。」
T-linkナックルが、げしゅの頭に向けて殴りかかる
167
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/13(木) 23:42:45 ID:E2oYcJyQ
>>166
>バク転でギリギリ、の所で回避。
「甘い!!」
真っ直ぐ飛んでくる銃弾に対して真っ直ぐ後ろに下がる奴はいない、射線から抜けるのが常だ。
刃を前に向けたままの突撃であるならば、ユウセイもそう回避すべきだっただろう
>ロシュセイバーを投げ、牽制
相手が下がった分こちらが前に出ればいい
牽制としてのロシュセイバーが装甲を掠めようが関係はない
>T-linkナックルが、げしゅの頭に向けて殴りかかる
「そんでもってそれも甘い!」
T-linkナックルの目の前からゲシュペンストの頭が消える。
正確に言えば消えたわけではない、視界から抜けただけだ
電光石火の動きで肉薄してその勢いを乗せたまま機体を低く。
地面ぎりぎりまで落とされたその動きは懐にもぐりこむ為に体を小さくする技術
これぞまさしくヒツギがもっとも得意とするゴリ押・・・ではなくダメ押し、必殺のカウンター
「貰うぞ!!」
再び襲い来るブレード、ユウセイとは違ってこちらは最初っから胴体・・・コックピット狙い
頭部は的が小さいのでく当てづらく、さらにPTはコックピットが胴体のため砕かれてもメインカメラが落ちる以外のダメージはない
だが胴体ならばそれだけで必殺を狙うこともできるし、的も大きい
頭部同様に防御されても壁になったに部位にダメージを与えられる。
同じ格闘とはいえ、武器ではなく徒手空拳を使うか否かの差が現れたといっていい瞬間だった。
168
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 15:14:49 ID:eltwB/Ww
>>再び襲い来るブレード、ユウセイとは違ってこちらは最初っから胴体・・・コックピット狙い
「中央は、ぬかさん!」
全体に念動フィールドを展開。衝撃を受け止める。
「からのぉぉぉ、ゼロ距離射撃ってね。」
一気に、腹を抜けGリボルバーをコックピットにあて乱射、
「これで、終わらないか。模擬戦でも本気なのがヒツギだしね。」
T-linkブーメランの用意をする
169
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 16:28:21 ID:17nibDww
>>168
ヒツギが振るった刃はその装甲に触れる前に何かに阻まれる。
接触した部位が発光し、周囲に半球状に広がっているその様は
「くっ、バリアか!」
運動能力はあちらが上、防御力も念動フィールドのおかげでそう差はないだろう
となると機体性能はあちらのほうが1つ頭突き抜けているといったところか
>一気に、腹を抜けGリボルバーをコックピットにあて乱射
「チィ!」
弾かれた左腕を引き戻す間に返すようにユウセイの攻撃
胸部に向けられた銃口を瞬発的に右腕で下に払うが、攻撃を止められたわけではない
模擬弾頭が左足に命中する、衝撃は・・・思ったより軽い
「なるほど・・・デーモンより装甲は厚いのか」
模擬戦と言うのもあるだろうがPTとしてみれば大分装甲に振っているのだろう。
左足に当てられたがレオンやイサム大将が言っていたような機能停止に陥ってはいない
(とと、あんまり近距離戦を仕掛けてても兵装確認にならない)
両足を浮かせてスラスターを吹かし、機体を素早く後退させてゆく
最中、バックパックに装着されている白い塊がユウセイへと向けられた
そのまま打ち出されたこれは大型ミサイルコンテナ、それが展開すると中から弾幕のように大量のミサイルが発射される
「これならそこまで照準を絞らなくていい!」
ゲシュペンストとしてはもっともメジャーな兵装、スプリットミサイルである。
いくらヒツギが射撃が苦手だからといって、拡散ミサイルの照準が合わないなんてことはないだろう
ヒツギが後退した理由はたった一つ、間合いを取るためではなく・・・
最初に盾にした武器コンテナの中身を手に入れるためだった
HP92%
170
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 16:47:36 ID:eltwB/Ww
>>169
>>ゲシュペンストとしてはもっともメジャーな兵装、スプリットミサイル
「良いものがきたな。」
後退しながら、コンテナに接近、
コンテナ地点で、
「ブーメランじゃ、裁ききれない。ならば 迅雷」
迅雷の刃を抜き
ミサイルを、斬り払いする。
「実弾か、長距離きますように。」
コンテナの中身を確認する
171
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/14(金) 17:22:31 ID:H4OorH4A
>>169
ゲシュペンストとアルブレードが激しくぶつかり合う
レオン「『実戦形式』でやるには少し早いのでは?」
イサム「いや、調整も兼ねている。急ぐ理由は…いずれ判る」
ミサイルを放ち飛び退くヒツギのゲシュペンスト
ビルのラック内から現れる物は…【ガンレイピア】
対するユウセイは
>>170
レオン「つまらない物を業物で斬るなよな。何のためのブレードトンファーだと…ブーストハンマーか」
ヒツギ機が身を隠すのを契機にユウセイが引いた物は【ブーストハンマー】だ
172
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 17:50:34 ID:17nibDww
>>170
>>171
「ミサイルじゃまぁ無理だろうな!!」
元々目潰しくらいにしか考えていなかったものだ、当たらないことは想定内
目的の兵装ビルにたどり着き、そこから引き抜いたのは・・・
「ガンレイピアか、まあ当たりだ!」
それなりに運がいい、ヒツギが使いこなせる射撃武器の1つだ。
貫通能力の極めて高いビームの針を高速連射する、これならば念動フィールドも打ち抜けるだろう。
さらに効果範囲も広い、エネルギーニードルショットガンといったところか
(あっちもコンテナ目的だったか・・・)
ちらりとユウセイの姿を視認するが、どうやらあちらもコンテナの前だ。
「だけどこちらのほうが早い!受け取れ!」
すぐさま振り返り手に持ったレイピアの引き金を引く
青い刃が視界いっぱいに広がり、さしずめ横から殴りつける雨のようにユウセイへと襲い掛かる
173
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 18:48:05 ID:3j430cfA
「うわっと、危なっ」
レイピアの雨は、危ないがちゃんと見れば
「おらおらおら」
迅雷で、自分でに降るものをなぎ払う。
だが
「肩に少し被騨か。まぁまだましだろ。さてと回収っと」
手に入れたのは、ブーストハンマー
「OK、なかなか良いんじゃない?」
ブーストハンマーを振り回し始める。
「おらぁぁ!!!滅殺!」
まるで、人が変わったように、ブーストハンマーをげしゅの足にぶつける。
「かわせば、絡めて ほかの奴つかお」
174
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 19:58:50 ID:17nibDww
>>173
「嘘だろっ!?」
ヒツギの反応はこれ以上ないくらい当たり前の反応だろう
「あっちはブーストハンマーかよ、そっちのがよかったぜ」
攻撃を言葉通り切り抜けたユウセイが手に持っていたのはブーストハンマー
先ほど説明に出ていた武器の中で当たり2トップの片方だ、あれをまともに食らったらどうなるか分かったもんじゃない
とはいえ攻勢に出れないのはまずい。
この模擬戦はエネルギー・弾数を気にする必要がほぼない、代わりになる武器がいくらでも転がっているからだ。
常に攻撃の手を続けているほうが有利となる
だからといってブーストハンマーをどうにかできるようなものはそうはない。
それこそグルンガストのような特機だったら良かったかもしれないが、元が量産型のこいつには荷が重過ぎる
「こうなりゃ自棄だ!」
だというのに、何を考えているのかヒツギは推進装置にすべて火をつけ突っ込んでたき。
そのまま短く跳躍し、体を思い切り反時計回りへと回転させながら
「必殺ッ!!」
自らを包む勢いを高めに高める、モニターには突如として文字が割り込んでくるではないか
そこにはアルファベットで表記された短い言葉が記されていた
【SHOUT NOW!!】
「ゲシュペンスト・・・」
S/Bにはゲシュペンストキックを基にした必殺モーションが備え付けられている
だが間合い的にアルブレードには絶対に届かない
しかしもう分かるはずだ、見ている誰もが頭を抱えるような取って置きの奇策
「イナズマシュゥゥゥト!!」
モーションを応用(悪用)し、ユウセイへと狙いを定めて脚部を狙ってきたブーストハンマーを思いっきり蹴りつける。
大型ブレードを備え付けたS/Bは重量がある、それを回転による勢いで高めた一撃だ。
蹴りつけられたブーストハンマーはヒツギの言葉通りイナズマのような勢いをその身に受け、持ち主であるユウセイの元へと迫ってきた!
175
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 20:21:05 ID:3j430cfA
「えっ?そんなバカな!」
勢いが増し、さらにスピードを高めて戻ってきた。ハンマーをもろに食らった。あとの言葉だった。
「仕方がない、居合いで勝負するか。」
ハンマーを捨て念を集中し、気迫を高める。
すると、こちらも 漢字の、表記が割り込みで出てきた。
【T-link fullcontact 奥義 迅速の型】
勝手にT-linkがコンタクトされ、迅雷に、T-link系のオーラが発生する。
「これは、行ける。ブースト」
テスラドライブを最大出力にし、ゲシュにすごい勢いで突撃する。
「迅雷、その真の切れ味見せてみろ。」
一気に、接近ゲシュペンストの、コックピットと下半身の間に向けて、
「いけぇぇぇぇ!」
その鋭い、刃が、ゲシュペンストを襲う。
残り60パーセント
176
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 20:55:27 ID:17nibDww
>>175
「ゴール!!」
見事アルブレードに的中したブーストハンマーを見るな否や
右腕を高く掲げて喜びの声を上げる、大将が見ているというのに割とノリノリである
>「仕方がない、居合いで勝負するか。」
「思ったより硬いな・・・!」
先ほどのシュートはいい感じに当たったと思ったのだが、どうやら撃墜はできなかったらしい。
相手はどうやらブレードを使うつもりらしい、トンファーいらないんじゃないだろうか
居合いの構えを取ったアルブレードはそのままの体勢で急加速。
散らばるビルの破片などその勢いでお構いなしに吹き飛ばし迫ってきた
>「いけぇぇぇぇ!」
振りぬかれた刃に対しヒツギがとった行動は防御、右足と左腕の両方で守るそれはムエタイの構えのようでもあった。
当然この部位で防御したのには訳がある、それはブレードの存在だ。
敵の装甲を切り裂くために作られたこれらは非常に強固、他の部位とは比べ物にならない
であればそれを盾に使うのは当然の選択肢だろう。
ぶつかり合った攻めの刃と守りの刃
守りに入った赤いゲシュペンストはその一撃に押し負け、防御の体制のまま後方へと吹き飛ばされた
わざわざアスファルトで作られた路面が削れ、目の前にアルブレードはいないというのに引きずられて行く。
「ぐぅぅぅ!」
そう簡単に壊せない兵装ビルに衝突してようやく停止できた
ヒツギのブレードはユウセイの刃を防ぎきったように見えたが、モニターに映るダメージ表記は・・・防御に成功したのにこのざまだ
右足と左腕への負荷、特に関節のダメージがすさまじい、さらに背中からビルに激突したためにそのダメージもある。
見ればユウセイが振りぬいた刃によって、その左右のビルが何個か中央から両断されているではないか
「やってくれるじゃねぇか・・・!!」
起き上がるために背にしていた兵装ビルに手をかける
その時偶然ながら、中から格納されていた武装が顔をだした・・・
HP73%
177
:
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/14(金) 21:27:04 ID:H4OorH4A
>>176
ヒツギの手にしたものは…G・インパクトステーク
レオン「さあ、アレを使いこなせるかな?」
178
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 21:32:56 ID:3j430cfA
「ちっ、念の力が足りないだと。」
結果に、驚き、悔しがる。
「蹴りを入れて、フィナーレと行きたいが。流石に無理か。しょうがない。 ブレードトンファーセット」
ブレードトンファーを用意しようとするが。
「奴のが、もしステークなら。危険すぎる。なら」
近くの兵器ビル、に向かい
兵器を取り出す
「頼むよ、長距離こい」
179
:
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/14(金) 21:37:22 ID:H4OorH4A
>>178
ユウセイが取り出した物はG・レールガン
レオン「ダブりか…」
180
:
◆zv577ZusFQ
:2012/09/14(金) 21:43:51 ID:btDXUXFQ
>>176
>>178
闘いは激しさを増し、ゲシュペンストS/BとアルブレードCSがお互いの全力のパワーでぶつかっている。
観戦者の誰もが息を飲んでそのファイトを見ている様なのだが、レイナの目には今現実にあるこの光景とは違う妙なヴィジョンが見えていた。
「……ぅ……っ?」
その幻惑のショックなのか、イクリプスぐらいにしか聞き取れないぐらいに本当に小さく呻くレイナ。
突然、網膜を襲ったそれは、ゲシュペンストS/Bが……ヒツギが巨大な怪鳥の様な化け物に喰らい尽くされ、貫かれるヴィジョン。
場所はどこだろうか?靄の様なものがかかってそこまでは視覚出来ない。
(……視覚情報を通り越して、この胸を刺す黒い冷たい痛みのヴィジョン。……ヒツギ。いったいこれは)
模擬戦ではまたもう一度、ゲシュペンストとアルブレードが激しくぶつかる。
盛り上がりも最高にヒートアップしているのが目に見える。
しかし、レイナにはそんな現実の光景を見る事が出来ていない。
皆が盛り上がるのを他所に一人、真っ青な顔をしている。
2機がぶつかる度、装甲が軋みを上げる度に黒い残酷なヴィジョンが代わりに映る。
10回程、そんな幻惑を繰り返した所で認めたく無いがレイナは理解する。
(……ヒツギが逝くんだ)
それは大切な家臣を失ってしまうという最悪のヴィジョン。
レイナの右目が移す未来のヴィジョン。それは現実に起きるもの。
(……そんな馬鹿なことが有ってたまるものか!……やめ……そんなこと)
しかし、否定しようともレイナの赤い呪われた右目は狂った様に死のヴィジョンを連続再生する。
何度も何度も何度も。
何回、死ねば気が済むのだろうか?
レイナは頭がおかしくなりそうだった
「……お嬢様。お嬢様?」
「……ぇ?」
レイナを現実に引き戻したのは彼女の最も信頼する使用人の一声であった。
危うく意識を持っていかれそうになっていたが、レイナも我に帰る。
「御気分が優れない様ですが」
「……ええ最悪よ。……この私の居眠りを邪魔するなんて。……ふぁ〜あ。あんまりちんけな決闘だから思わずね?」
気遣うイクリプスに対して、レイナはというと親友の眠り姫の受け売りで今あった事を何でも無いと誤魔化した。
しかし、レイナの見たヴィジョンは確かに現実になる。これは忘れてはいけない。
181
:
タケミカヅチ
◆E8ckRIIdug
:2012/09/14(金) 21:53:57 ID:sEU5Kuds
>>180
不意に、イクリプスの懐の通信機にコール。
『娘たちよ、何者かが見ているぞ……』
それだけ。
182
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 21:57:35 ID:3j430cfA
「レールガンか。微妙だな。」
どうしようと思い、悩んだ挙げ句。
ステークが、くる前に撃つため、
とりあえず、連射で、撃破しようと、
ゲシュペンストにレールガンを打ちまくる。
そして、後のことも考えている。
>>180
【レイナ嬢から、負の念だといやな予知夢しかもかなりの危険
おそらく、誰かが死ぬ。まさか】
レイナ嬢の近くにいる奴で一番危険な奴を考える。
【ヒツギか。変えないと未来】
こっちも、その事をしっかり記憶した。
183
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 22:01:17 ID:17nibDww
>>177
>>178
(こいつは・・・ステーク!!)
偶然にも兵装ビルから顔を出したのは、一見するとアサルトライフルのような装備
だがその先端に付けられたのは銃口ではない
鋭い銀の光を放つ鉄の杭、これこそがG・インパクトステークであった
ヒツギは保持していたフォトンライフルをパージ
左手に握ったガンレイピアを構え、さらに背負ったコンテナミサイルを放った。
青い刃が打ち出され、コンテナから現れた白いミサイルが尾を描きながら拡散する。
その2つが生み出したのは弾の幕という言葉が相応しい光景、レイピアが横殴りの雨だというのならこれはさしずめ嵐か
だがこれもヒツギにしてみればただの目くらましでしかない。
「ここしかない!!」
この瞬間を逃がすまいと、赤いゲシュペンストはステークを右手に構え懐へ踏み込んでくる!
184
:
◆E8ckRIIdug
:2012/09/14(金) 22:02:33 ID:sEU5Kuds
さて、一方その頃……
「……何時まで待たせるのかしらっ」
マデリーンはラウディを連れてイサムを探していた。
「……ドツキ合いですね」
レミーはこの戦いを端的に表現した。
河嶋大佐は各方面への根回しに余念が無かった。
レディ・マーチとユズは新たな機体の調整中だった。
そして……
185
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 22:08:49 ID:3j430cfA
>>183
「まじかよ。」
ミサイルの嵐、それをみるアルブレード。
「未来より、今だ。」
ブレードトンファーを構え、自分にくる、ミサイルを切り払う。
「突撃だと、このままじゃ。」
反射的に、赤い ステーク 突撃で、ゲシュをアルトに見間違え始める。
「いっ、イヤだ。俺は、また落とされたくない!」
突撃する、ステークをかわし、
Gレールガンをコックピットに用意する。
「落ちろ」
そのまま連射。
186
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 22:18:03 ID:17nibDww
>>180
念能力も、特異な素質もないヒツギにはその現状は分からなかった
レイナが見ているものも、先にあることも
>>185
目の前にいる赤い亡霊は向けられたGレールガンを左手で掴んだ
それを外すわけでもなく、ただコックピットという一点からそらす為だけにだ。
現にその銃口は今だ胴体に向けられている
「こいつで抜けない装甲はないぞ!」
ユウセイが構えるのと同じく、亡霊もステークをアルブレードの胸部へと合わせる
「全弾くれてやる!!」
お互いに引き金を引いたのはまさに同時――――
それはユウセイが見た悪夢をそのままに再現したかのような光景であった
187
:
イサム
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/14(金) 22:19:26 ID:H4OorH4A
イサム「レオンしばらくここを任せる」
レオン「了解」
>>184
マデリーン少佐を待合室に待たせてから10分が経過していた
…少々待たせすぎたかな?
しかし、急ぐ様子はなく待合室の方へと足を向ける
188
:
マデリーン
◆E8ckRIIdug
:2012/09/14(金) 22:27:16 ID:sEU5Kuds
>>187
待合室は無人……五分ほどで戻ってきた。
「はじめまして、閣下。
軌道防衛艦隊所属、マデリーン・ダンディ・エッシェンバッハ少佐であります。
色々ありますが単刀直入にお訊ねします。
閣下の狙いは鋼竜戦隊の再現、そう見てもよろしいですね?」
なお、ラウディは一人、自分の機体の方に向かっていた。
189
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 22:28:03 ID:3j430cfA
「イヤだ、俺は、死ぬわけにはいかねぇんだよ!」
周りに、伝わる衝撃波
そのせいで、ステークも止まる。
「その隙は貰う。」
右手で迅雷を抜き、コックピットに突き刺す
190
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/14(金) 22:40:17 ID:H4OorH4A
>>185
>>186
アルブレードの懐深くに踏み込むゲシュペンスト
今までの傍若無人、良く言えば自由に動いけていたユウセイらしからぬ攻撃の読み違い。
ユウセイが回避行動で大袈裟にヒツギはステークを突き出していない
懐に踏み込みブーストを更に溜め、その気迫でユウセイを動かしたと言える…しかし
レオン「…どちらかと言えば…ユウセイはイップスかも知れない」
アルブレードは慌ててレールガンの銃口を向けるが既に遅し
ゲシュペンストの左掌でその銃身を掴み瞬時に引き込みアルブレードの重心を奪う
>「こいつで抜けない装甲はないぞ!」
亡霊もステークをアルブレードの胸部へと合わせる
>「全弾くれてやる!!」
お互いに引き金を引いたのはまさに同時――――
演習終了を告げるサイレンが演習場に響くと同時に
レオン「両者それまで!今回の生存者はヒツギ・ハヤセ少尉!」
191
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 22:48:34 ID:3j430cfA
>>「両者そこまで」
「死んだ………助かった。はぁ、はぁ、はぁ、あ」
息を切らし、ヘルメットを脱ぐ。
「気がついたら、アルトは、ゲシュに変わってる。」
「お疲れさま、ヒツギ やっぱ凄いよお前、そして」
「レオン中尉、俺は1等兵の初ですが。」
192
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/14(金) 22:52:10 ID:3j430cfA
「違った。聞き間違えました。」
「失礼しました。ヒツギ少尉」
193
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/14(金) 22:52:50 ID:gSn/Jm.o
装甲の軋みさえこちらに聞こえてきそうな、激しい格闘機同士の模擬戦。
共に格闘戦の専門であるヒツギとユウセイとのぶつかり合い。
アカリとリリーはその戦闘の様子を皆と同じく基地の食堂で見ている……わけではなかった。
「少尉はどう見ます、この戦い?」
「そうですね……胆力と徒手空拳における格闘技術はハヤセさんに軍配が上がると思いますが、
ハヤミ一等兵は正規軍人という訓練を受けている人間ですし、機体の性能もそちらの方が上です。
見たところ、一等兵はその性能を頼みにしてガンガン突撃しているようですが……こういう一対一の戦いで、
性能が勝っているのならば、そういう単純な戦法もそう悪くはないと思うのです」
「確かに、見た感じ、ハヤセさんが押され気味ですね」
「しかし、一瞬の隙で技術の差が出ることもままあるもの。ですから、一概にどちらが優勢、とも言えないんですよね」
彼女ら二人は、なんとビルトラプターのコクピットにてその様子を見ていたのである。
パイロットシートに座るアカリの膝の上にリリーが座るという、どこか姉妹のようにも見える構図で。
どうしてこうなったかと言うと、食堂で起こるであろう喧噪を避けたかったリリーが、ラプターの全天周囲モニターによるひと味違った観戦、
という名目でのコクピット観戦をアカリに提案し、それは面白そうだとアカリがそれに乗ったからだった。
「でもそれだとあんまり面白みがないので、賭けてみますか、クレマチ伍長?
賞品は食堂での一回オゴり、という形で」
「おや、それは気分が乗りそうですね」
「契約成立です。伍長から先にどうぞ」
「え、いいんですか? じゃあお言葉に甘えて……私はハヤセさんにベットします」
「では私はハヤミ一等兵ですね。結果が楽しみです」
そんなことを話しつつ、二人は観戦していたが、レオンハルトの号令で模擬戦が終了。
勝者はヒツギに決まったようだった。
「あらら、負けてしまいましたか。アルブレードの性能ならば、と思っていたんですが……」
「ふふー、リリー少尉、約束ですよー」
「ええ、わかりました。明日の昼に、食堂でお会いしましょう」
194
:
イサム
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/14(金) 23:02:55 ID:H4OorH4A
>>188
待合室にたどり着くも既に空いたティーセットが置かれるのみ
来た道すがらでは、それらしき人物は見かけない
イサム「入れ違いであったか…」
頭を軽く抱えていると待合室の扉が開くと軍服姿の肩まで伸びた金髪の縁なしの眼鏡を掛けた女性が現れた
>「はじめまして、閣下。
> 軌道防衛艦隊所属、マデリーン・ダンディ・エッシェンバッハ少佐でありま>す。
> 色々ありますが単刀直入にお訊ねします。
> 閣下の狙いは鋼竜戦隊の再現、そう見てもよろしいですね?」
イサム「ふむ…その言い方では語弊があるな
だが敢えて言わんとしている事を汲むなら、『そうだ』と言うことになる」
195
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 23:06:23 ID:17nibDww
>>190
>>191
>>193
互いに胸へと銃を向け合ったままの体勢で停止している2機のPT
ゲシュペンストも数コンマの遅れでレールガンによるダメージが入っていた。
これが実弾を使わず、機械のよる計測のみの模擬戦であればこそ勝敗は決したが
実践であれば相打ちになっていた可能性もあっただろう
「・・・終わったか」
コックピット内で大きく息を吐き出すヒツギ
相打ちも覚悟して踏み込んだゲシュペンストの一歩がこの勝敗を分けたか
それともユウセイが瞬間的にパニックに陥ったことが要因なのか・・・
196
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 23:14:13 ID:17nibDww
続き
「って少尉・・・?」
イサムが口にした少尉という言葉に対し、その頭に疑問符が浮かぶ。
ヒツギ・ハヤセは非正規軍人であったはずだ、連邦内外で階級は持っていない
だが彼が通っていたのはパイロットスクール
いわば未来に連邦のパイロットとなることが半ば確定していたようなものだ。
つまり・・・
「待ってください、少尉って・・・」
197
:
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/14(金) 23:20:14 ID:H4OorH4A
>>196
レオン「今、大将は外している。大将はバルクレイス開発の後ろ盾の一人だぞ?
試作機を預ける以上、相応の資格が要る。
まぁ、それでも定期的に行われる筆記試験はパスする必要があるけどな」
198
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/14(金) 23:24:59 ID:17nibDww
>>197
「う・・・確かに」
一般人が軍の試作機を振り回していますなんざ言える訳がない。
相応しい所属と階級、理由が必要なのだ
相応しい理由とは一般人からヘッドハンティングしてきたというパターンだ。
過去に何人もその例が存在している、ヒツギもそれに漏れずそう処理されたということだろう
この准尉という階級も諸々の事情があってのものなのだ
「げ、試験とかあんの!?」
試験やテスト、いかにもヒツギが苦手そうな話だ
199
:
◆zv577ZusFQ
:2012/09/14(金) 23:38:32 ID:btDXUXFQ
>>181
【『娘たちよ、何者かが見ているぞ……』】
「はてさて?何者かが、ですか。……どちら様でしょうかそれは?」
「…は…なんだ!?」
イクリプスの通信機に宿った武神の魂。
まだ取り付いていたらしい。こうなれば一種の怪奇現象だ。
しかし慌てた様子も無く、普通にかの武雷神と会話をしているイクリプス。
「はぁ?なんだ……と言われましても武雷神様ですよ?あの時の」
レイナは怪訝な表情でそのやり取りを聞いているが、当のイクリプスは何驚いてんだこの人?みたいな当然の様な表情。
「……いや、だからな。それがなんで通信機へ??」
「ああ。実はあれからもたまにお話をさせていただいております」
レイナの知らぬ内にどうやらそんな愉快な事になっていたらしい。
200
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/15(土) 11:47:17 ID:ooaVc0k2
「ヒツギちょっといい?」
話が終わったのを確認して、ヒツギに、聞く
「模擬戦、俺どうだったかな? 格闘とか、ちゃんとできたかな、最後のはともかく。」
ちゃんと、ヒツギは、空手とかを習ってるのだ。
それなりには、いい意見が聞けるかも知れない
201
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/15(土) 11:52:52 ID:GgVhY9Mo
ヒツギとユウセイの激戦に決着が訪れた、ちょうどその頃――
プリニウスからそう遠くないプトレマイオス基地において、ある異変が観測されていた。
「この波形は何だ…?」
モニタリングルームでは、基地司令を中心に、10人ほどのオペレーターが情報の収集と解析に当たっている。
数分前から、基地周辺の磁力波と電磁波に異常な数値が見られているのである。
「このパターンは…先刻報告のあった、ヤクシマでの現象に酷似しています」
「では、件のアンノウンによる干渉だとでも……」
「待ってください! 何か……何か出てきました! 熱源反応多数!」
月上空の空間に幾つもの波紋が揺らぎ、そこから何者かがぬらりと身を乗り出してくる。
太陽光を受け、冷たい白銀色に照り返すそれは、紛れもない機動兵器の装甲。
騎士のような面頬と、長大な突撃槍を持った機体の群れが、空間のひずみから次々と産み落とされ、
瞬く間に数十もの数が基地上にひしめいた。
「き、機影60……70……! まだ増えます!」
「パーソナルトルーパーを出せ! 平行してプリニウス基地にも打診! 応援要請を……」
司令の言葉の終わりを待たず、白い機体郡の火砲が火を吹き、
プトレマイオス基地は炎に包まれた。
202
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/15(土) 18:22:22 ID:MfkUT7II
>>200
「え、俺!?」
まさかユウセイからそんな相談を受けるとは思っていなかったのか、目を丸くして驚いている
「え〜・・・そうだな、俺は武器を持った近接戦は良く分からないんだけど"受け"だな
ダメージを貰うってわけじゃなくて、たとえば逸らしたりとか弾いたりって話だぜ?」
悩むように頭をかきながら、自分が思ったことを何とか言葉として紡いでゆく
やっぱり見た目どおり人に教えるのがあまり得意ではないんだろ。
「『避けるってのは限界がある。当たらず避けるのではなく当てて外す、これは殴るよりも重要な技術だ』って良く俺のじいちゃんが言ってたんだ
パンチが飛んできたらパンチの射線上に腕を置いて内側から外に弾いたりとか、剣がきたら刃物をぶつけて受けたりとか」
「これで相手に隙を作れる、腕は獲物を持ってるから防御に回ってくることは少ないしさ
そういう防御の技術が目に付いた・・・かな?」
どうやら彼自身、思ったよりもちゃんとしたアドバイスができている自分に内心驚いているようだ。
203
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/15(土) 18:29:01 ID:ooaVc0k2
「なるほどな、受け流すみたいなことか。」
意外に説得力のある、説明に驚きながら、理解していた。
「でも、それには、限界がある。腕磨かないと」
はっきり、言ってヒツギの方が上かも知れないと、思っていた。
【ヒツギそれには限界があることをレイナ嬢が証明してくれる。というか、予想か。】
204
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/15(土) 20:29:11 ID:ooaVc0k2
「いや、受け流すよりは、ダメージを受ける覚悟で、そのダメージを如何に減らすか。が正しいのか?」
自分の考えが違うと感じたので修正した。
【どうしよう、レイナ嬢が見たのちゃんと伝えるべきなのかな。それとも】
結局、伝えないことにした。ヒツギなら、ちゃんと生きて戻ってくる。そして
レイナ嬢が動くと思ったから。
205
:
タケミカヅチ
◆E8ckRIIdug
:2012/09/15(土) 21:22:56 ID:8rMMWijg
>>199
二人とも伝え忘れていたが、“そんな愉快な事”になっているのだ。
……伏線を張り忘れていたのはみんなの秘密と言う事で。
『……何と言うか、こないだの亜空間騒ぎの時と似たような何かを感じての……今度は鹿島と石上と岩国から測量出来たから精度が上げられたが』
岩国、つまりは火流羅の力も借りたようである。
>>201
だが、警告は些か遅かったようだ。
『ふぐぅっ!?
いかん、折角ネットワークに相乗りして構築した監視網がまた寸断される……
……あ、回線使用料やレンタルサーバーの使用料、会員制サイトの会費はお嬢ちゃんにツケておいたから(ぶつっ)』
……辛うじて一番大事な事を伝えてから、通信機は沈黙した。
後からその請求書を確認すると、海軍年鑑(ジェーン)や検索サイト、オンライン百科事典などに混じって新人アイドルのファンクラブ年会費の払い込み証書が混じっていたりするのは……後からデスヨ?
206
:
マデリーン
◆E8ckRIIdug
:2012/09/15(土) 21:44:22 ID:8rMMWijg
>>194
言わんとする事に肯定の回答を得て、口元の笑みを隠しきれなかった。
「無論、そこに至るまでの道筋から編制まで差異はあるでしょう。
しかし、外宇宙からの脅威などの通常の戦力戦術で対処出来ない事態に備える……ここまでは我々軌道防衛艦隊でも研究が進められていました。
ダークマン閣下は、ここ最近極東支部を中心に発生した一連の事件に対処する部隊の編制に協力せよと私に命じました。
更に言うなら、クーリマン軍曹の転属を正式に認可した上で私もその部隊に参加せよ、と言う事です。
それと、今後の状況次第ですが尉官をもう一名かそれ以上」
つまりは、人も出すが口も出す、と。
ちなみに、タイデグリー中尉の上官の中にマデリーンの父親もいる事までは河嶋大佐から聞いている。
勿論、身内同士のパワーゲームをしている場合ではないのだが……
>>201
そして、事態の進行はダークマンやマデリーンらの予想よりも早かったのだ……
207
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/15(土) 22:37:54 ID:lvJsm5oE
>>201
戦火に包まれるプトレマイオス基地。
激しい攻防は、突如として襲来した白い機体たちの優勢のようだった。
基地の常駐戦力であるゲシュペンストらは、猛攻を受けて次々に爆散し、残骸の山を築いていく。
東ブロックの一角に配置された部隊が、数分を待たずに全滅した頃、
「それ」は起こった。
ゲシュペンストの亡骸の山の上に、不意に三条の光が降り注いだのである。
雷光のように瞬いたそれが消え入ると、瓦礫の上には、三機の機動兵器が立ち尽くしていた。
いずれも女性型の美しいフォルムを持ち、それぞれ青、橙、赤のカラーリングが施されている。
「う、うう…?」
「ふ……二人とも、大丈夫?」
「ちょっと、何なのよ、今の!? いきなり眩しくて、目が潰れるかと……」
三体の機動兵器――風姫、雷姫、焔姫――のパイロット達は、一斉に絶句した。
光の弾ける寸前に彼女らがいた世界は、目の前から跡形もなく消えていた。
モニターに映る情報を信じるのならば、ここはかつて、彼女らが決戦のために訪れた、白銀の大地。
「月……!?」
208
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/15(土) 23:05:54 ID:GgVhY9Mo
白騎士達は一気呵成の勢いで、迎撃に出たゲシュペンスト達を撃破していった。
手にした槍状の武器で向かい来る者を貫き、さらにはその先端から放たれるビームによって、遠方の機体をも次々と仕留めていく。
連邦軍の反撃によって、少なからぬ被害を受けながらも、白騎士達の進軍には一切の躊躇がない。
損傷を受けようとも、味方が倒れようとも、まるで御伽噺の不死の軍団のように、ビームと弾丸の雨の中をひたすら前進し、敵機と基地施設を蹂躙していく。
>>207
基地東区画の一角では、防衛に当たったゲシュペンストの部隊が、敢えなく全滅の憂き目を迎えた。
「……」
絶え間ない爆炎の中を、敵兵達の亡骸には目もくれず、更に前進しようとする白騎士達。
その時だった。
突如として、三体の機動兵器が彼らの前に出現した。
美しい女性型ロボット達は、いずれも呆然とした様子で立ちすくんでいる。
劇的に現れた彼女らの存在は、しかし白騎士達にとって、単なる熱源反応に過ぎなかった。
「……」
軍勢の最前列に並んだ三体の白騎士が、手にしたランスを構える。
その穂先から緑色の光線が放たれ、問答無用で彼女らに襲いかかった。
【ファルゼン×10(A~J)出現】
【ABCがそれぞれ風姫、雷姫、焔姫をフォトン・レイで攻撃】
209
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/15(土) 23:30:53 ID:lvJsm5oE
>>208
「……はああああ!? 月って、どーゆうことよ!? あたしらさっきまで伊豆の演習場にいたじゃん!」
焔姫のパイロット、マヤはほとんど反射的に抗議の声を上げた。
地上の連邦軍基地から、突然月面に飛ばされるなどという理不尽な仕打ちを受ければ、無理もない反応である。
「落ち着いてください、マヤ。理由はわかりませんが、確かに私達は今、月面に立っています……」
二人のチームメイトを落ち着かせるべく、つとめて冷静に振舞っているのは風姫に登場する静香だ。
しかし、彼女自身も相当焦っているのは間違いなく、ひっきりなしにコンソールを叩いて情報を確認している
「あ、あの……姉さま、マヤさん?」
自信なさげに、雷姫のパイロットが声を上げる。三人の中で一番年下の妹分格、つばめである。
「これってもしかして、以前私たちがモタビアやキャンベルンに転移したときと、同じ現象なんじゃ……?」
「同じって……」
静香が息を呑む。
「それでは、また……『別の世界』へ移動した可能性があるということ……?」
愕然とする三人であったが、その会話は、突如放たれた攻撃によって遮られた。
「……!? 散開!」
静香の指示を受けて、三機が散り散りに飛び退く。
紙一重のところで、フォトン・レイの光は空を切った。
「あ、あなた達は……!」
「攻撃をやめてください! こちらに敵対の意思はありません! ……通信に応じてください!!」
懸命に呼びかけるも、攻撃を放った張本人である白い機体は、まるで感情を備えていないかのごとく何も答えない。
「無駄なんじゃないのー?」
蓮っ葉な声を上げたのは、マヤだった。
「見なさいよ。こいつら、どうやらここを火の海にしてる張本人みたいよ?」
がしゃん、と音を立てて、焔姫が大剣・ブルーティッシュブレードを構える。
その切っ先は、すでに自身を狙い撃った機体へと向けられている。
「ちょ、ちょっと、マヤさん!」
「わけがわからないことばっかりだけど、とりあえずあんた達が敵だってことはよーーくわかったわ。
いきなり人様に発砲してくるような無礼者は……ブッ飛ばしちゃうしかないわよねっ!!」
ブーストをかけ、ファルゼンCへと突っ込んでいく焔姫。
「おりゃぁぁっ!!」
そのまま踏み込み、ブルーティッシュブレードで胴体を一閃する。
210
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/15(土) 23:49:48 ID:GgVhY9Mo
>>209
「……!!」
突然の突進とその推力に、白騎士は追従できなかった。
巨大な刃が胴体に食い込み、然る後、真っ二つに両断した。
地球の六分の一の重力の中で、ゆっくりと崩れ落ちていく白い機体。
【ファルゼンC撃破】
その一撃を決定的な敵対行為と見なしたのか、悠然と三機のアンノウンを眺めていた後続機達が、一斉に展開する。
ローラーダッシュで各々の配置に付きながら、白騎士――9機のファルゼンは攻撃を開始した。
「……」
ファルゼンA、Bは、ビームの刃を発振した突撃槍、フォトン・ランスを繰り出し、風姫と雷姫に刺突攻撃を試みる。
C、Dは円を描くような軌道を取りつつ、焔姫を包囲。
四角から一気に踏み込み、焔姫の胴を狙ってランスを振るった。
211
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/16(日) 00:12:42 ID:VkyaIM1k
>>210
「ふふん、どーよ!!」
緊張感の欠片もなく、仲間の方向に振り返り、左手でピースサインを作る焔姫。
この人間臭い挙動は、三機の操縦系であるLDMCシステムがなせる業である。
パイロット三名は、いずれもニューロンファイバー製の(妙に扇情的な)ハイレグスーツを着用し、
本人達の取る動作を、直接機体の動作として反映しているのである。
「マ……マヤ……あなたという人は……!」
マヤの行動に、残る二人が唖然とするのも束の間、
9体のファルゼンが、一挙に攻撃に乗り出した。
「ふふっ、そうよ! そーこなくっちゃ!」
嬉々とするマヤとは裏腹に、静香とつばめの顔には絶望の色がよぎっている。
「こ、こうなった以上、やるしかありません……いいわね、つばめ!」
「は、はい! 姉さま!!」
襲い来るファルゼンAのランスを、両者共に横に跳んで回避。
風姫は近接戦闘用の獲物、長大な薙刀を手に取る。
「はあぁっ!」
そして、攻撃後の隙を狙い、薙刀を水平に薙ぎ払う。
一方雷姫は腕部のマシンキャノンを連射し、ファルゼンBを攻撃する。
「挟み撃ちってわけ? いいわよ! まとめてこのブルーティッシュブレードの錆にしてやるわ!」
両サイドの四角からの攻撃。
その一撃目を軽やかなステップでかわし、二撃目を剣で防御する焔姫。
「でぇぇぇ……いっ!!」
そのまま、華奢な体躯に似つかわしくないほどの怪力を生かし、
ファルゼンDのランスを跳ね上げる焔姫。
返す刃を、その首元へと真一文字に打ち下ろした。
212
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/16(日) 00:31:43 ID:wEJU/3DM
>>211
「……」
振り向きざまに風姫の薙刀を受け、
胸部を深々と切り裂かれるファルゼンAは、
そのまま後方に倒れると、動かなくなった。
【ファルゼンA撃破】
ファルゼンBはマシンキャノンを頭部に受け、面頬の奥のカメラアイを砕かれた。
しかし、それでも一切怯む様子がなく、一直線に突撃していく。
その右腕に、バチバチと電撃の白蛇が走り始める。
雷姫を掴み、高圧電流による攻撃を見舞うつもりだ。
【ファルゼンB、HP70%、強制放電で雷姫を攻撃】
ランスによる攻撃を鮮やかにかわされ、カウンターの一撃を喰らったファルゼンDは、
首筋から腰までを一瞬にして断ち切られ、月面に転がった。
「……」
剣を振り抜いた焔姫の後方からは、右腕にスパークを纏ったファルゼンEが躍りかかる。
こちらも、強烈な電撃を焔姫に直接叩き込むまんとしていた
【ファルゼンE、強制放電で焔姫を攻撃】
213
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/16(日) 00:52:38 ID:VkyaIM1k
「っ……!」
マシンキャノンで頭部を損壊しながらも、構わずに突っ込んでくるファルゼンB。
その勢いに飲まれたか、反応の遅れたつばめは、電撃を纏った右手に左腕を掠められてしまう。
「うぁ、きゃぁぁぁぁっ!!」
苦悶する雷姫。コクピット内では、つばめが同様の体勢で、左腕に電流を受けて悲鳴を浴びた。
LDMLスーツは、搭乗者の挙動をきわめて忠実に機体に反映する代償として、
ダメージが電流や衝撃として搭乗者に伝達されてしまうという弱点があるのだ。
雷姫 HP80%
「つばめっ!」
その様子を目にした静香が、すぐさまカバーに入る。
「マイクロ・スラッシュ・リッパー! いきなさい!」
風姫のスカートから、手裏剣状のデバイスが4基飛び出し、高速回転しながらファルゼンBに迫る。
「で、電撃チャクラムっ!」
雷姫もまた、ヨーヨーのような円盤状の武器を両手から放って攻撃する。
対象に巻きつき、高圧電流を流し込む電撃チャクラムだ。
「甘いっ!!」
焔姫は攻撃の際に地面にめり込んだブレードを支えに、後方に向けてキックを繰り出した。
放電攻撃を行おうとしていたファルゼンEの胸部を蹴ってその突進を止めると、
勢いを利用して剣を引き抜き、全力で薙ぎ払う。
「これでトドメだぁっ!!」
214
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/16(日) 01:12:43 ID:wEJU/3DM
>>213
感電している雷姫を仕留めんと迫ったファルゼンBだったが、
電撃を帯びた右腕を、横合いから飛び込んできたスラッシュリッパーに切断される。
そうして生じた隙に、雷姫の電撃チャクラムが絡み付き、逆に放電攻撃に晒される形となった。
「……!!」
前進から火花を散らし、ファルゼンBはその場にくずおれた。
【ファルゼンB撃破】
ファルゼンEは怪力を誇る焔姫の蹴りを胸部に受け、体勢を崩された。
右腕は虚しく空を切り、直後に振るわれたブレードによって両腕ごと銅を叩き斬られ、倒れ伏す。
【ファルゼンE撃破】
「……」
残る5機のファルゼン達は、次々に倒されていく友軍機の姿に、何ら恐怖も憤りも覚えていないようだった。
ただ淡々と槍先からフォトン・レイを放ち、三機を牽制している。
端から見れば、静香らの圧倒的な優勢とも見える構図。
しかし、彼女たちは気付いていなかった。
易々と切り捨てられていくファルゼンが、その白亜の甲冑の下に隠す、恐るべき本性に――
風姫の死角から、不意に何かが飛び出す。
大蛇のように細長く、柔軟な動きを見せるそれは、瞬時にして風姫の左脚に絡み付き、巻き取らんとする。
215
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/16(日) 01:21:46 ID:VkyaIM1k
ファルゼンBは電撃チャクラムによって機能を停止し、
雷姫はすんでの所で危機を脱した。
「す、すみません、静香姉さま……」
「いいのよ。さあ、立てる? 敵はまだ残っているわ」
「そうよ! ま、この程度のやつらなら、あたし一人でも楽勝だけどね!」
三機のファルゼンを一瞬にして仕留めた焔姫が、
フォトン・レイの弾幕をかいくぐりながら、意気揚々と二機のもとへ戻ってくる。
「残りの5機も一気に片付ける! いくわよ二人とも!!」
マヤが高らかに叫び、チームに喝を入れた、その時だった。
シュルッ、と三人の視界の片隅で、何かが蠢いた気がした。
「えっ……?」
静香がそれに気付いたときには、すでに遅かった。
風姫の脚に絡みついた紐状の何某かが、一気に収縮する動きを見せる。
「きゃ、きゃあああっ!?」
「静香っ!?」
転倒する風姫。
つばめも、マヤも、完全にその出来事に気を取られていた。
風姫 HP90%
216
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/16(日) 01:47:06 ID:wEJU/3DM
>>215
風姫の機体を捕らえ、リールのように手繰り寄せていくもの。
それは紛れもなく、機動兵器の内部に用いられる送電ケーブルであった。
そして、尋常でない長さを誇るそれが巻き取られた先にあったものは――
「…………」
切り裂かれた胸部から無数のケーブルを垂らし、ウネウネと波打たせているファルゼンAの異様な姿だった。
「……ゥゥゥ……」
唸り声のような低く不快な音が、ケーブルを介して風姫に伝わる。
一度は倒れ伏したはずのその機体全体が、まるで怒りに震えるかのように、ガタガタと揺れる。
「ゥゥゥゥウウウウッ…!!」
騎士の兜のごときその頭部が、不自然に歪み、軋み、
やがて堰を切ったようにその面宛をぶち抜いて、大量のケーブルが溢れ出し、暴れ狂いはじめた。
「ギギ…ギギギ…」
そして、風姫の脚に絡み付いたケーブルに、猛烈な電撃が流れ込む。
【ファルゼンA復活。強制放電により風姫を攻撃】
風姫の様子に気を取られる風姫と焔姫の背後でも異変が起こっていた。
かく座していたファルゼンBの全身、あらゆる装甲の隙間から夥しい量のケーブルが飛び出し、
雷姫の四肢を捕らえようとする。
【ファルゼンB復活】
そして、更には上空から何者かが、焔姫目掛けて高速で激突してくる。
それは、やはり全身にケーブルをのたくらせる、ファルゼンCの上半身。
「ウゴグ、ギギ……!」
その両腕は信じがたい力を帯びており、焔姫を無理やりに組伏せ、押さえつけようとする。
胴体の断面からは、大量のケーブルが溢れ出し、イソギンチャクのように蠢いていた。
217
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/16(日) 02:02:44 ID:VkyaIM1k
>>215
「きゃあああああああっ!?」
ケーブルに引かれるままに、風姫は月面を引きずられ、やがて逆さ吊りにされてしまった。
「な……いったい、何がっ……」
>>「……ゥゥゥ……」
「!?」
そこにいたのは、胸部を切り裂き、倒したはずのファルゼンの姿だった。
いや、厳密にいえば、少し様子が違う。
胸部の傷口からは何本ものケーブルが垂れ下がり、自分はその内の一本に捕まっている格好となっていた。
その不気味な姿と、コクピットに響く声に、悪寒を覚える静香。
>>「ゥゥゥゥウウウウッ…!!」
「ひ、ひぃっ!?」
思わず、甲高い悲鳴が漏れた。
ファルゼンは静香の目の前で、ケーブルの塊のような禍々しい姿へと変貌していく。
間近で見るには、とてつもなく恐ろしい光景だった。
「あ、あぁ…助、けっ……」
呆気に取られてこちらを見ている二人に救助を乞おうとしたとき、
脚部のケーブルからすさまじい電流が流れ込み、静香を襲った。
「あ、あ”ぁぁぁああああああああーーーっ!!!」
苦悶し、全身をのた打たせる風姫。
風姫 HP60%
「ねえ様ぁっ!!」
「な、何よ……何なのよアレ……!?」
愕然とする二人。
しかし、そんな二人にも、恐怖の一端が襲い掛かる。
「きゃ……ひゃああああっ!?」
「つばめっ!? う、あああっ!?」
雷姫が大量のケーブルに拘束されるのと、焔姫が上空からの影に押しつぶされるのとは、ほとんど同時だった。
変わり果てた敵機の姿に、恐怖を隠せない両者。
「い、いやっ! やぁぁぁっ!!」
「こ、こんのぉ、はなせぇっ!!」
218
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/16(日) 02:15:46 ID:wEJU/3DM
>>217
無慈悲にも風姫への放電攻撃は続く。
そればかりか――
「ギギッ…ギギギギギギ」
ファルゼンAは、顔面から伸びたケーブルの全てに電流を走らせながら、風姫の前進至るところに絡みつかせていく。
そのまま二本、三本、十本と、次々に電撃の責め苦を強めていった。
一方、つばめには最初から最大の責めが与えられる。
「ギギッ…」
雷姫の四肢を高速したケーブルすべてに、一気に電撃を加えるファルゼンB。
その攻撃には一切の慈悲も、容赦もない。
最も大きなしっぺ返しを被ったのはマヤだった。
気が付けば、マヤによって倒されたファルゼンの残骸が、全て彼女のもとに集まっていた。
両断された3機の屍は、地べたを這いずる6体の怪物と化し、
押さえつけられた焔姫へと、次々に電撃ケーブルを打ち込んでいった。
【ファルゼンA~E、強制放電で3機を攻撃】
219
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/16(日) 02:38:51 ID:VkyaIM1k
>>218
「ああ”あぁぁぁぁ!! あっ、ああ”あぁぁぁあああああっ!!」
左脚からの電撃に、全身を引きつらせて懸命に耐えようとする静香。
しかし、彼女の視界に絶望的な光景が映りこんでくる。
ファルゼンの顔面から飛び出した無数のケーブルが次々に帯電を開始する。
もしや、これを全部……そう考えただけで、静香の心は恐怖で満たされていた。
「いやああぁぁっ! やめっ、や……!!!」
そして無慈悲にも、その想像は現実となった。
「あ”ぁぁあぁぁあぁぁあぁぁーーーっ!!」
次々に押し当てられていく電極。
>>二本、
「んあ”っ!! んあ”ああああああっ!?」
>>三本、
「あっひぃぃぃぃィィィィィッ!!!」
>>十本
「ひぃぃぁ”あああああああああ!!! あっ! ああ”ぁう!! ひグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!?」
ケーブルを一本押し付けられるたびに、静香の纏うLDMLスーツの該当箇所が、
軽快な音を立てて破裂していく。
装着者への致死量ダメージ伝達を避けるための、スーツの自壊現象が起こっているのだ。
そして、同様の現象は雷姫、焔姫のパイロットたちにも起きていた。
「あ”−−−−−っ!!!」
いきなり大電流を流し込まれたつばめは、全身をのけぞらせて悲鳴を上げた。
一瞬にして、彼女のスーツはずたずたになってしまう。
「あ”っ! ァぁっ! ひゃぁぁあああああああああああああああああっ!!!!」
今度は雷姫の小さなボディが、全身から止め処なく火花を吹き散らす番となった。
「な、何する気なのよあんた達……! 離せっ! 離っ、ひっ……!」
焔姫の周りに集っていた残骸たちが、次々にコードを伸張させる。
「ああっ……!? んうぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅぅ!?」
>>押さえつけられた焔姫へと、次々に電撃ケーブルを打ち込んでいった。
「んうぅぅぅンッ!! ああ”ンッ!! ああンっ!! あぁ”あぁぁぁぁぁぁぁあああああンっ!!!!」
三機ともに、もはや抵抗すら許される状態ではなかった。
恐るべき牙を剥いたファルゼン達によって、三体の姫はひたすらに蹂躙されていく
風姫、焔姫、雷姫 HP40%
220
:
◆zv577ZusFQ
:2012/09/16(日) 04:31:42 ID:Cbxm7dyw
>>205
【『……何と言うか、こないだの亜空間騒ぎの時と似たような何かを感じての……今度は鹿島と石上と岩国から測量出来たから精度が上げられたが』】
「親切に警告をしてくれた訳ね?ありがとう。あなたのおかげで見えてきたわ」
武雷神が気付かせてくれたおかげでレイナの眼にも新たな光景が写し出される様になる。今度のそれは……
「呪いの刻印を刻まれた3人の姫。ぅええ?…で、電撃触手責めだと!?」
「その言い方では卑猥ですよ。お嬢様」
……なんか凄いものを見てしまった様だ。レイナは割と普通な少女っぽく怯んだ。
しかし、レイナの見た予知なのだから今回もあながち間違い無い内容なのだろう。
【ーーだが、警告は些か遅かったようだ。
『ふぐぅっ!?
いかん、折角ネットワークに相乗りして構築した監視網がまた寸断される……
……あ、回線使用料やレンタルサーバーの使用料、会員制サイトの会費はお嬢ちゃんにツケておいたから(ぶつっ)』】
「はっ。かしこまりました武雷神様」
「……なんだ。会員制サイトって?……まぁ良いわよ。
そのかわり今度は私とも話をしなさい」
武雷神。こいつ意外と俗っぽいんだな。とレイナは思った。
ーーー
さて、おふざけはこのぐらいにして、出撃にかからなければならない。
どうせ、ヒツギが出撃するのは止められないのだろう。
ならば、全てを見た自分が死の運命をねじ曲げてやるしかないのだ。
「イサム。プトレマイオスクレーターに敵対者が現れる。出撃許可をおくれ。
今回もイレギュラーな存在が先に敵を凌いでくれている筈だが、電撃しょく……いや長くは持たないわ。
私の持つルーンの瞳はそう鮮明に教えてくれている」
イサム大将へ出撃を懇願する。
いつもの予知を示す右目を押さえる例の決めポーズ。
今度はルーンの瞳だとか言っているがそろそろネタギレ感が出てきた様だ。何か決まった名称が欲しいところだ。
221
:
イサム&レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/17(月) 00:30:20 ID:H/HQX7ho
>>206
マデリーンの話の後、彼女の目を見つめたまま、しばらくの沈黙の後に口を開いた
イサム「…協力の申し出は有り難い。無論、方針についての論議も歓迎しよう
しかし、君の上司の期待に応えきれる確証はない。その点は覚悟の上だろうか?」
マデリーンが返答しようとした矢先騒がしく扉を開けて飛び出す連邦軍の兵士
イサム「静かにしてくれ。もしやハヤミがやらかしたか?」
呼吸と姿勢を整えながら続ける兵士
兵士「ハァ、ハァ…失礼しました!緊急事態です!プトレマイオスクレーター基地より救援要請です!要請の後まもなく通信が遮断され現在確認が取れていません!」
…支援ではなく救援…?あれほどの基地が?
レオンへと指示を出すべく通信機を取り出した直後、何者かからのコールを受ける
>「イサム。プトレマイオスクレーターに敵対者が現れる。出撃許可をおくれ。
今回もイレギュラーな存在が先に敵を凌いでくれている筈だが、電撃しょく……いや長くは持たないわ。
私の持つルーンの瞳はそう鮮明に教えてくれている」
イサム「…その様だ。出撃を要請する、君はヒツギ君とユウセイを頼む。」
一度通信を切りマデリーンに向き直ると
イサム「私も出撃する。すまないが話はこの後で頼む」
待合室を足早に格納庫への通路へと足を向け今一度、通信機を取り出しレオンへと指示を出す
イサム「もう聞いているな?機動部隊を率いて出撃し敵勢力を確認の後、必要とあれば攪乱せよ。」
――――
通信機を切るなり動き出すレオン
>>202
>>203
レオン「ヒツギ、ユウセイ。今直ぐ機体の装備を調えるんだ
今回の演習で使用された武装も実弾で置いてある。敵勢力の規模は不明だがプトレマイオスの状況は不利とされる程度にはデカいそうだ」
基地内の部隊員に召集を掛けながら続ける
レオン「ヒツギ達はレイナの護衛として同基地へ向かってくれ
俺は部隊をまとめた後に駆けつける」
222
:
レイナ・カーマイン
◆zv577ZusFQ
:2012/09/17(月) 00:48:43 ID:dmF7Ms1g
>>221
「……よし来た。さてさて、じゃあ行くわよ。フォローミーガイズ」
皆を先導する鶴の一声が下される。
一応女の子(アカリ)も居るのだがガイ'S。
しかし細かい事は全く気にせず、レイナはアイゼルネ・ブルートの下へと急ぐ。
既に気合いが入っている様子だ。
(……あんなヴィジョンは私が壊す)
それもそのはず。
例のヒツギの死のヴィジョンを防ぐ為に、人事を尽くすつもりだ。
223
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/17(月) 00:54:18 ID:ClR5usZA
「ん・・・?」
ふと視線をよこすと、奥に見える窓の向こうが騒がしい
今だゲシュペンストのコックピットにいるヒツギにはまったく持って状況が理解できていなかったようだ。
突如としてレッドランプと共に警報音が鳴り響く
>>221
>「ハァ、ハァ…失礼しました!緊急事態です!プトレマイオスクレーター基地より救援要請です!要請の後まもなく通信が遮断され現在確認が取れていません!」
>イサム「もう聞いているな?機動部隊を率いて出撃し敵勢力を確認の後、必要とあれば攪乱せよ。」
「了解!」
大体の状況は分かった、どうやら何者かが付近の基地を攻撃したらしい。
プトレマイオスといえばかなり巨大な基地のはずだが・・・まさか前回取り逃した奴らかもしれない
>レオン「ヒツギ、ユウセイ。今直ぐ機体の装備を調えるんだ
>今回の演習で使用された武装も実弾で置いてある。敵勢力の規模は不明だがプトレマイオスの状況は不利とされる程度にはデカいそうだ」
「オーケー、お言葉に甘えさせてもらって・・・」
さすがに射撃兵装が不安だ、とりあえず何か装備を・・・と周囲を見渡す。
手元にはG・インパクトステークにGレールガンもある、だがそれらではなく足元に落ちていたガンレイピアを手に取った。
リーチを考えればGレールガンにするべきなのだろうが
なんとなしこいつとは相性がいい気がする・・・という理由だけで手に取ったものだ
>レオン「ヒツギ達はレイナの護衛として同基地へ向かってくれ
俺は部隊をまとめた後に駆けつける」
「分かった、このまま出撃準備に入る!」
ガンレイピアを腰にマウントすると力強き、演習場からその姿を消した
ほんの数時間後に起こることも知らずに―――
224
:
マデリーン
◆E8ckRIIdug
:2012/09/17(月) 09:14:30 ID:i/ZYtbrc
>>221
イサムの言葉に何事かを答えようとした矢先、急を告げられる。
目の前で出撃に関わるやり取りが交わされ、そして会話の相手は飛び出した。
「……あなたはそうやって、前線に立っている方がお似合いですわ、閣下」
一人になって、誰に聞かせるでもなく彼女の唇が言葉を紡ぐ。
「ダークマン提督は、自身が後詰めに回る事で支部長閣下が前線に立つよう仕向けたかったのに、黙っていてもそうなりましたね……
それとも、自分が前線に立てるように仕向けたのかしら?」
どうやら、イサムに対してある種の疑念を抱いていたようである。
「……ラウディ、しっかりやりなさい。私も“甲斐”に乗り込んでやるから」
225
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/17(月) 11:27:58 ID:vSrFaQm2
「そういえば、少尉はまだ甲斐に乗っていられるのですか?」
「どうやらそのようです。あんな軽い懲罰で済んだ上、同じ所に戻れるとは私も思っていませんでした。
大将さまさま、というやつですね」
ラプターのコクピットから出ようとするリリーを手助けしつつ、リリーの言葉に苦笑を返していたアカリだったが、
突如鳴り響いた警報音が、二人の間にあった空気を引き裂いた。
『プトレマイオス基地より救援要請! 総員、第一種戦闘配置! 繰り返す、総員、第一種戦闘配置!』
同時に聞こえてきた緊急アナウンスを聞き、リリーとアカリの顔にサッと緊張が走る。
「プトレマイオス……って言ったら、近くにある大きな基地ですよね? そこから救援要請ということは……」
「かなりの大規模戦力が、プトレマイオス基地に乗り込んできているようですね。私は甲斐に戻ります。
伍長はこのまま、ハンガーのリフトを使って基地から直接発進してください。後で合流しましょう」
「了解です!」
リリーがラプターのコクピットハッチを蹴ってハンガーのキャットウォークに向かったのを見送ったアカリは、急いでハッチを閉め、機体の立ち上げにかかる。
全天周囲モニターが本格的に起動し、機体周囲の様子を映し出す。
と、その中に、従者と思しき女性を伴ってハンガーから出て行くレイナの姿を認めた。
「フォローミー」などと言っている彼女の態度は前と変わらないように見えたが、顔がどこか、強ばっているような気がした。
(……ズームかけたわけじゃないし、見間違えでしょうね。あの自信たっぷりの人がそんな顔するはずもないし)
そう判断し、アカリは立ち上げ作業に戻った。
226
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/17(月) 11:29:14 ID:MG/wuDYw
「騒がしいな、クスハ汁でも、のんで、誰か倒れたのかなぁ?」
気を抜いていると。
警告音そして、レットランプ
「施設には、問題なさそう。救援信号か!」
>>221
「プトレマイオスが?嘘だ。」
かなりの大きな基地。押されている?嘘だろ?
「了解。このまま出撃用意に入ります。」
こちらは、Gレールガンを腰にマウンド。
【アルブレードには、近距離しかないしな、これでカバーする。それと】
【レイナ嬢は、なにを見たが知らないが?まぁ迎撃が先だ。】
ヒツギに続いて。演習場を後にする
227
:
レイナ・カーマイン
◆zv577ZusFQ
:2012/09/17(月) 18:23:09 ID:dmF7Ms1g
【アイゼルネ・ブルート/レイナ到着】
プトレマイオス基地周辺までやって来たレイナ達の部隊はそこで行われている不埒な惨状を目の当たりにする。
「赤、黄、緑。あれらが私の予知した呪いの刻印を刻まれた3人の姫の事ね?」
触手を伸び散らかしている醜悪な半生物の様な機体に襲われているのは、女性型の赤黄緑の3機の機体。
それぞれ、敵のおぞましいまでの触手に四肢を拘束され身動きの取れない無防備なところへ、苦痛を与える電撃のダメージを与え続けられている。
「見てわかると思うけれど、あの触手の機動兵器が基地を襲ったエネミーよ。
あちらの3機の姫は敵の侵攻を抑えてくれていた様だ。
レイナ・カーマインが命じるわ。敵を撃破するのは勿論。あの姫君達を救出するのを忘れないで」
あのまま電撃を浴びせられていたら、機体の方は勿論の事、中の少女達がもう永くは保たない。
アイゼルネ・ブルートは背の悪魔の羽を大きくバサリと広げ、一気呵成に件の姫機体が捕縛されている所へ突撃する。
>>219
【>>押さえつけられた焔姫へと、次々に電撃ケーブルを打ち込んでいった。
「んうぅぅぅンッ!! ああ”ンッ!! ああンっ!! あぁ”あぁぁぁぁぁぁぁあああああンっ!!!!」】
拘束された姫の内、赤い機体は3体ものおぞましいモノに集団で機体を拘束され、弄ばれていた。
真っ先に救出しなければならないのは恐らくこの機体で間違い無い。
そして、赤い姫を拘束し続ける電撃触手。その全てに蝙蝠型の攻撃子機『ナイト・フライヤー』の一群が群がる。
そして、蝙蝠達のその牙、その羽が赤い姫にまとわりついていた恐怖の触手を切除して行く。
「赤いのは私に任せなさい。皆は他の2機を頼んだわ……よ!」
レイナはそれぞれに指示を飛ばす。
そして触手から解放され、宙へと投げ出され、まだ身動きのとれない無防備な赤の姫に向けて
先程の醜悪な触手なんかよりも、もっと長く太い逞しい?モノが赤い姫の華奢な身体へと巻き付こうと迫っていた。
それは、何のことは無い。アイゼルネ・ブルートの右腕である。
姫をホールドして、こちらへ引っ張ろうとしている。
「力の無い者がウロウロするな。……だったかしら?掴まえたから、ひとまずは後方へ下げさせるかな。
やぁ。勝手にやらせてもらったが、意識は有るかね、赤の姫君?」
赤の姫をぎっしりホールドしたアイゼルネは手元まで右腕を引き戻した。
そしてレイナは接触通信でそのパイロットへと呼び掛け、意識の有無を確認する。
228
:
◆zv577ZusFQ
:2012/09/17(月) 19:16:29 ID:dmF7Ms1g
いくつか訂正有ります
>>227
三姫は赤、黄、緑じゃ無かったですね
風姫は青ですよね。緑じゃなくて
どこぞの歯車三兄弟とダブって見てしまったのか
あとマヤちゃんとこのファルゼンは分裂して6体になっちゃったんですか?
これも×3機○6機で脳内変換頼みます
229
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/17(月) 20:36:43 ID:MG/wuDYw
アルブレードカスタムsecond到着。
「うへ、きも。」
それは、触手。に絡まれて、いい感じに侵されている。三人の姫武者がいた。
「じゃあ俺も、レイナ嬢、に遅れないように行きますか。行こうヒツギ少尉。」
ウイングを広げ、アイネルゼに続く。
ユウセイは、黄色の機体に這いつくばっている。機体に接近する。
「そらよ。」
迅雷で、触手を纏めて、切り裂く
「貰った。」
一機には、ロシュセイバーを全部ぶっさし、T-linkブーメランを投げる。
もう一機には、T-linkナックルで応戦する。
「そこの、黄色い機体、無事か?」
オープンチャンネルで問いかける。
230
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/17(月) 22:15:43 ID:ClR5usZA
>レイナ・カーマインが命じるわ。敵を撃破するのは勿論。あの姫君達を救出するのを忘れないで」
「了解!!」
戦場に付くと同じくレイナからの指示が渡される
基地への救援はもちろんだが、モニターに拡大された3機の女性型機動兵器の救出も必要だそうだ。
見たところ完全に捕縛されているらしい、交戦している敵機は・・・今まで見たことはない
あのピエロやシャドウストライカーは今まで量産機を前線に繰り出してきたことはない。
もしかしたらこれらが奴らの使っている量産機なのかもしれない
マジックハンドもとい触手といい趣味はそれっぽそうだ
>「赤いのは私に任せなさい。皆は他の2機を頼んだわ……よ!」
>「そこの、黄色い機体、無事か?」
>>219
赤と黄の対してそれぞれが向かったように、青い機体を絡めとる触手へと上から落ちてくる影があった。
既に左腕のブレードを展開し飛び掛ってくるゲシュペンストの姿だ
>「ひぃぃぁ”あああああああああ!!! あっ! ああ”ぁう!! ひグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!?」
風姫に絡み付いている触手の数が思ったよりも多い
(片手じゃ厳しいか・・・!!)
風姫とファルゼンの間に上から割り込みながら
触手を同時に切断するために伸ばしたブレードの内側に右手を乗せ、両腕の力によって叩き切る。
そしてブレードの上に乗せていた右手を滑らせ、それをファルゼンへと滑り込ませ掴み取った
右脚をファルゼンの股にもぐりこませ、右手脚を同時に時計回りに動かす。
体が浮いたのを確認すると自由になっていた左腕のブレードをファルゼンへと突き刺した
「フン!!」
そしてそのまま問答無用で回し、薙ぎ払う様に切り裂く!!
ファルゼンの体に月の白い景色が見て取れるくり貫かれた穴とそれに繋がる切断痕が残った
「大丈夫か!?」
すぐに振り返ると風姫の腰当たりに右腕を回して抱き上げた
今だその体に残る触手を振り払いながら、パイロットへと通信をかける
231
:
ラウディ@エフゼロ
◆E8ckRIIdug
:2012/09/17(月) 22:19:59 ID:i/ZYtbrc
「……修理装置も追加?ますます前に出られないなぁ」
前回有無を言わせず持たされた上に壊したスナイパーライフルの代わりを申請したら、M13ショットガンはともかくコールドメタルナイフとこれである。
本人に切り払い技能が無いのでナイフは価値半減。
「……出撃します」
とにかく、友軍がピンチなのに助けに行かない法はない。
232
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/17(月) 22:34:36 ID:A1TOoM/Q
>>227
上空から飛来したナイト・フライヤーの群れが、焔姫に巻き付いていたケーブルを次々に切断していく。
焔姫は拘束を解かれ、空中に放り出される格好となった。
【ファルゼンCDE、HP80%】
「ギギギ…」
ファルゼンらはケーブルまみれの面頬を、迫りくるアイゼルネへと向ける。
3機は連携するかのように勢いよく上空へとケーブルを伸ばし、鞭打ち、捕らえんとする。
【3機ともに強制放電による反撃を試みる】
>>229
迅雷の刃が一閃し、雷姫を責め立てていたケーブルがまとめて切断された。
さらにアルブレードCSは、手にしたロシュセイバーとT-LINKブーメランを放ち、ファルゼンの顔面へと突き立てた。
【ファルゼンB、HP60%】
「グゴゴゴ……」
だが、ファルゼンには怯む様子がない。
突き立てられた二種の武器が、あろうことか、ぞろぞろとうねるケーブルの中に呑み込まれていく。
その不気味な様を目にすれば、甲斐に乗艦する誰もが先日のアンノウンとの関連性を想起するだろう。
「ギッ!」
完全に武器を飲み下したファルゼンは、至近距離のアルブレードを包み込むように、全身からドバッとケーブルを溢れさせた。
一瞬でも反応が遅れれば、アルブレードはたちまち簀巻きにされてしまうだろう。
【強制放電による反撃を試みる】
>>230
風姫を襲うケーブルの束もまた、ゲシュペンストS/Bのブレードによって切り落とされた。
「ギギッ…!」
一瞬のうちにブレードで胴を円形に抉り取られるファルゼン。
並の機動兵器ならば致命傷となりうる鮮やかな攻撃であった。
【ファルゼンA HP50%】
しかし、ファルゼンは倒れなかった。
風穴を開けられた腹を上に向け、ブリッジの体勢で月面に降着すると、
表裏の裏がえった四足獣のごとくガシガシと地表を走り、ゲシュペンストへと飛び掛かった。
【格闘による反撃。ゲシュペンストMK-II S/Bを地面に押し倒そうと試みる】
233
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/17(月) 22:40:02 ID:MG/wuDYw
>>232
「きもっ、」
ケーブルを見て最初の発言
ケーブルがおそうが、全く動じもせず。
飄々とかわす。
「背後から、バッサリいくか。」
ファルゼンの背後に飛び
「もらった。」
背後から、バッサリと殻竹割りをくらわせる
234
:
レイナ・カーマイン
◆zv577ZusFQ
:2012/09/17(月) 23:14:55 ID:dmF7Ms1g
>>232
「……こいつら、まるでゾンビだな」
右腕で巻き付いていた焔姫を自機が盾になれる様に一旦、後方へ投げ飛ばす。
両腕を自由に使える様になったアイゼルネ・ブルートは、ヴァンパイア・クロウで引き裂くつもりの様だ。
そして何の戦術的意味も無いが、両腕に生えるクロウを交差させる決めポーズを忘れなかった。
「さぁて。もっと気持ち悪くかかってくるが良いわ」
三機のゾンビの触手をクロウで弾き、打ち落とし切り進むが、全てを抑えきるにはやはり限界が有る。
レイナのパイロットとしてのステータスは決して天才でも達人の域では無い。
「……っと。しまったわ」
だいたいはいなしたはずだが、ついに右腕を触手に掴まれてしまった。
そして、姫達をいたぶり尽くした電流を流すギミックがレイナとアイゼルネにも襲いかかった。
アイゼルネは先の光景と同じ様にスパークする。
それを受けたレイナはひとたまりも無い筈だが……。
「……っく。…く。ぐぐ。……その程度の拷問か?」
少しは影響は有るだろうか、精神力で耐えている。
一瞬は動けずに居たアイゼルネもぎこちないが動きを再開し、左腕クロウでその触手を切除する。
【アイゼルネ:残りHP80%】
「くっ……ははははは!!その程度の事で……っ!私は止まらないわよ!」
今日のレイナの気迫はこんな程度では決して絶えない。こいつらは前座なのだ。
狂気にも見える笑い声をあげて、背中から大きな悪魔の羽に隠されていた例のハープーンを取り出し、こちらも触手同様に腕を伸ばし、ハープーンの射程を無理矢理拡張する奇妙な刺突をファルゼンの一体。Cに繰り出した。
235
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/17(月) 23:20:16 ID:ClR5usZA
>>232
「何!?」
レーダーに突如として機影が現れる。
抱き上げていた風姫を手元に引き寄せ、素早く踵を反すとそこには・・・
>表裏の裏がえった四足獣のごとくガシガシと地表を走り、ゲシュペンストへと飛び掛かった。
「クッ・・・たった5機で基地を追い込んだカラクリはこれか・・・!!」
風姫をかばう様に上から大地へと押し倒されるゲシュペンスト、こいつには先ほど確かに一撃を加えたはずだ
この3機が押し負けたのもこの特性があったからか
「ブレードじゃ致命打にならないんだったら!!」
左腕で押しつぶそうとするファルゲンAに何とか耐えながら、右手を風姫から離し自らの背中へと回した
手に取ったのは白い物体・・・スプリットミサイルのコンテナだ
幸い先ほど空けた穴は塞がってはいない
ヒツギは圧し掛かるファルゲンを押し返し、膝で無理やり蹴り上げんとする
同時に穴へと狙いをつけてスプリットコンテナのミサイルをぶち込もうと・・・
「レオン!!」
そしてレーダーに見えていた機体の影に対して叫ぶ。
このミサイルコンテナを突き刺すことが成功したのならば、即興でのコンビネーションを疲労できるかもしれない
236
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/17(月) 23:24:43 ID:ClR5usZA
>>235
追記:HP92%
237
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/17(月) 23:26:09 ID:.d80yUKY
>>227
「ンッ……んんっ!?」
突然、全身を襲っていた衝撃が止んだことに気付いたとき、マヤは上空に放り出されていた。
そんな焔姫を抱きとめる赤い機体。
電撃の余韻が残る体を震わせながら、マヤは目をぱちくりさせる。
「はぁ……はぁ……な、何……?」
状況確認。
どうやらこの赤い機体が自分を拘束していたケープルを断ち、救助を図ってくれたようだった。
その蝙蝠のような翼を目にするや、一言。
「うっわ……悪趣味……」
なんともひどい娘である。
>「力の無い者がウロウロするな。……だったかしら?掴まえたから、ひとまずは後方へ下げさせるかな。
やぁ。勝手にやらせてもらったが、意識は有るかね、赤の姫君?」
「……はぁ!?」
素直に礼を言いかけたのも一瞬の話。
その開口一番の言葉に過剰に反応し、マヤは激昂していた。
「力の無い者って何よ!? あそこから華麗に逆転しようと思ってたところを邪魔しておいて!!
このっ、誰が後方になんか下がるもんかっ! 離しなさいよ!!」
そう言って無茶苦茶に暴れ、アイゼルネの腕から逃れようとする。
>>229
「きゃっ!」
コードの拘束が解け、地面に落下する雷姫。
>「そこの、黄色い機体、無事か?」
「え、ええ、何とか…」
ぺたんこ座りのままでそう答えるつばめ。
>>228
目の前で繰り広げられる壮絶な格闘攻撃に、
ケーブルから解放されながらも、静香は言葉を失って見入っていた。
>「大丈夫か!?」
「へ? ……は、はいっ!」
跳ね起きる風姫。取り落とした薙刀を見つけ、いそいそと拾い上げる。
238
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/17(月) 23:54:46 ID:A1TOoM/Q
>>233
素早いステップで背後に回り込み、刃を振るうアルブレード。
一撃のもとにファルゼンの体が両断された。
【ファルゼンB HP10%】
「グググ…」
だが、驚くべきことにまだ活動を続けるファルゼン。
真っ二つになった体のそれぞれがアルブレードの両腕に無理やりしがみつく。
「ギギギギギ…!」
最後の力を振り絞るかのように、それぞれが全身から放電を開始した。
【強制放電による反撃】
>>234
クロウによって切り払われていくケーブル達。
幾つもの切れ端が薄汚く空中に散乱する中で、一本だけがアイゼルネの右腕を捕らえた。
激しい電流がアイゼルネを打ち据える。
しかし、その衝撃はレイナの戦意を砕くには遠かった。
クロウでケーブルを切断し、ギミックアームでハープーンを突き立てるアイゼルネ・プルート。
矛先はファルゼンの胸元を貫き、昆虫標本さながらにその巨体を月面に縫い止めた。
「グギッ!!」
【ファルゼンC、残りHP20%】
バタバタともがくその一機を尻目に、残る二機が反撃に出る。
一方は伸びた腕へとケーブルを伸ばして巻きつけ、電流を流し込まんとする。
もう一方は四つ足で勢いよく飛び上がり、上空からアイゼルネにのし掛かる。
【Dが放電、Eが格闘による反撃を試みる】
>>235
「ゴゴ、グググ…」
押さえ付けたゲシュペンストの首筋に電撃ケーブルをねじ込むファルゼン。
【強制放電による攻撃】
直後に胴体を打つ膝蹴りの一撃。
痛覚も畏れの感情も持たないファルゼンはその程度では怯まないが、
このときばかりはその鈍感さが災いしていた。
腹部にぽっかりと開いた大穴の中には、スプリットミサイルのコンテナがしっかりと打ち込まれていた。
【ファルゼンAの胴体にスプリットミサイルコンテナが埋め込まれる】
239
:
リリー&姫
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/17(月) 23:58:03 ID:vSrFaQm2
一方その頃の甲斐。
先の戦いにおいて損傷した機動兵器ハンガーの修理のためにプリニウス基地の修理ドックに繋がれていた甲斐にも出撃命令が下っていた。
修理作業を受けていた機動兵器ハンガーには艦載機は一機も存在しない。
だが、その修理作業もほぼ終了し、人員と物資の補給を受けた甲斐の状態は万全に近いと言っても良い。
猫の手も借りたいこの状況で、弾薬満載の強大な火力を持つ甲斐を遊ばせておく理由はどこにもない。
しかしながら、この艦にはひとつ、問題があった。艦長の指揮能力の低さである。
先の戦いでも述べたが、甲斐の艦長、武田・姫は元々文官であり、戦闘艦の戦術の「せ」も習っていなかったような人物である。
彼女の来歴からすればそれはむしろ当然の話で、彼女は青天の霹靂のような戦闘母艦の艦長への任命という、
トンデモな人事に翻弄された悲劇の女性である。
彼女も彼女でどうにか艦の指揮を執ろうと日々努力しているようで、出撃を控えた今でさえ、艦長席でうんうん唸りながら戦術教本を読み込んでいる。
とはいえ、任命から一週間も経っていない今、その程度の時間でいきなりベテラン艦長になれるわけもなく、艦長席での彼女の様子は、逆にクルーを不安にさせた。
そんな殺伐とした甲斐のブリッジに少女が!!
「ぴーす」
「あれ!? ス、スノウフェイル少尉!?」
無表情でVサインをしながらブリッジに入ってきたその少女、リリー・スノウフェイルは、姫の驚きの声と、同じく驚く甲斐ブリッジクルーの顔に出迎えられた。
「どうも。無理矢理指揮権を強奪する悪の少女、リリー・スノウフェイルです。よろしく。
……あ、私のファミリーネームは長いので、名前で呼んで下さい」
「あ、どうも………………って、ではなくて! どうしてリリー少尉がここに? まさか直接乗っ取りに……!?」
「どうしてそんなに怯えてるんですか、艦長。違いますよ。
実は私、カイオウ大将から「オマエ、甲斐ノ副長、ヤレ」と天啓を受けまして」
自分の喉を掴んで、イサムのセリフらしきものをだみ声で再現する。
ちっとも似てない上に、どこかの蛮族みたいな口調になってしまっているが。
「大将から……?」
「ええ。何でも、艦長の成長をサポートしてやってくれ、とのことでして。
とりあえず、まだそれほど艦長としての技能も会得していないだろうから、細々とした指示は今回も私がやれ、と。
私もそれほど、戦闘艦の戦術に明るいわけではないのですけども」
「ええっと……それはつまり、そのぉ……」
「はい。ぶっちゃけて言っちゃえば今回も艦長はお飾りです」
「や、やっぱり…………」
自分が情けないのか、目に見えて落ち込む姫。
それを見て取ったリリーは目を瞑って、「とはいえ」と前置きし、
「私も艦の指揮の経験はありませんし、私だけで艦全体を掌握するのは大変です。前回の戦いで身にしみてそれがわかりました。
なので、戦闘関連の指示は私がやりますので、艦長には艦の維持やダメージコントロールなどの指示をお願いしたいのですが」
「え……私がですか?」
「はい。何も難しいことはありません。問題に対して、その問題の専門チームを派遣するだけで、大抵はうまくいきます。
この艦に乗っているクルーは、私や艦長のような未熟者の似非を除けば、皆プロフェッショナルですから」
「え、似非…………でも、確かにそうですよね。わかりました。私、やってみます。何かまずいことがあったら、遠慮無く言って下さいね」
「ええ、最初から無遠慮マックスで行きますから心配ありませんよ。…………では艦長、手始めに発進の指示をお願いします」
無遠慮マックス、の部分に姫は苦笑を返し、その後、せめて形だけは、という意気込みの感じられる引き締まった顔になって、
「甲斐、発進します!」
『了解!!』
甲斐の後部メインブースターから巨大な青白いフレアが吹き出し、甲斐はゆっくりと修理ドックから月面上空へと飛翔した。
240
:
アカリ&リリー
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/18(火) 00:11:52 ID:/FCj1WrY
>>239
続き
甲斐がプリニウス基地から発進したのと時をほぼ同じくして、リフトで地上に出ていたアカリのビルトラプターが基地から発進した。
基地の上空を飛ぶ甲斐の姿を認めたアカリは、艦の周囲を大きく旋回して、
「甲斐、聞こえますか? クレマチです。これよりそちらの直援にまわります」
『了解です、クレマチ伍長。このまま戦闘空域までエスコートを頼みます』
アカリからの通信に応えたのはリリーだったが、彼女の立っている場所に、アカリは違和感を覚える。
「リリー少尉? そこはブリッジでは?」
『ええ、その通りですクレマチ伍長。実は私、CICの仕事をクビになりまして』
「え?」
大したお咎めは無かったようにリリーが言っていたのを思い出していると、それにかぶせるようにリリーの二の句が続き、
『その代わり、ここで艦長の補佐をしろと命じられたのですよ。いわゆる副長ってポジですね』
「あ、ああ、そういう……」
驚かせる。少しホッとしたのと同時に、このちょっとしたドキドキ感を狙ってああいう言い方をしたのではないか? という疑念も生まれる。
『そういうわけですので、今後ともよろしくお願いします』
そして、おそらくそれは正しい。付き合いは短いが、モニターの向こうで小さく一礼するリリーを見つつ、アカリはそう思った。
241
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/18(火) 00:13:10 ID:iKZiHmos
>>232
レイナ達とは反対の方面からエンデュミオン所属のエフゼロ部隊5個中隊を率いる中隊がプトレマイオス上空より接近を試みるとの事
その中でレオンの小隊のみ先行させたレイナ達の援護へ向かうことになる
通信機から声がするエンデュミオン所属の隊長からだ
レギンレイヴ1「フリスト、ヒルド、スケグル隊は我が隊と共に陽動の間を衝き敵部隊を掃討せよ。ゲル隊は救助へあたれ。ラーズグリーズは…せいぜい墜ちないように幸運を」
通信機からは笑い声が聞こえる
レオン「…まぁ大将が来なかったらただの招かれざる客だからな」
三機のエフゼロを従いレイナ達の方角へと旋回、加速させる
程なくしてプトレマイオスの変わり果てた情景と異形の物体と交戦するレイナ達と謎の三機の姿を遠目に捉える
レオン「こちらラーズグリーズ1これより戦闘に入る」
>>235
ヒツギから最も近い謎の物体は恐らくヒツギによって空けられたであろう穴を晒してひっくり返っていた、が
レオン「なんだと!?」
レギンレイヴ『全機気を付けろ!数も異常だが並の耐久力ではない!』
倒したと思われたファルゼンがいきなりゲシュペンストに組み付いた
アンノウンの保護を優先した為そうなったのだ
>「ブレードじゃ致命打にならないんだったら!!」
ゲシュペンストがファルゼンを蹴り上げ上昇させる
その手にはミサイルコンテナが握られ投擲モーションに移っている
レオン「…なら遠慮無く頂くぜ!」
AMモードへ即座に移ると同時に腰から抜いたモノはガンレイピア
ファルゼンの四肢と破損孔へと神速の光条が伸びる
242
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/18(火) 00:33:36 ID:xBcLOHWo
>>237
>「へ? ……は、はいっ!」
「こんな状況で悪いな・・・!!」
風姫とゲシュペンストはお互いに白い大地に倒れこんでいる
男女で倒れていると考えるとドキドキなシチュエーションだが、上からかかっているのはまさかのゾンビ
これでは心拍数も別の意味で上がるというものだ。
「ちょっと待ってろ、野暮用だけ済ませる!!」
>>238
>>241
>押さえ付けたゲシュペンストの首筋に電撃ケーブルをねじ込むファルゼン。
「ッ・・・!!」
その身に電撃を受けるも歯を思い切り食いしばり声を殺す。
女性の前で声を上げることだけはしたくないということなのだろう、男の子らしい
風姫に攻撃の対象が移るのだけは何とか抑えなければならない
そう考えていたヒツギだったが、視界の端に映ったある光景によってその表情は不適に笑うものに変わる
「ヘッ・・・怨むのはなしで頼むぜ!!」
押し返そうとしていた左腕をフッと引くゲシュペンスト、首に絡みつく触手をブレードで切り裂き、そのまま頭の上に両手を置く
さらに左腕が無くなったことで生まれた隙間へと折りたたんだ両足を潜り込ませた
そのままヘッドスプリングの要領で、ファルゼンの体を今度は上空へと跳ね上げたんとしたのだ
先ほどとは込められた力が違う。
さらにこの一撃はダメージを与えるためではなく相手を跳ね除けるためだけのものだ
上空からはレオンが打ち出したガンレイピア
そしてファルゼンの腹には爆発物の塊が――――
HP84%
243
:
レイナ・カーマイン
◆zv577ZusFQ
:2012/09/18(火) 00:39:37 ID:kDw1A9/E
>>237
【「力の無い者って何よ!? あそこから華麗に逆転しようと思ってたところを邪魔しておいて!!
このっ、誰が後方になんか下がるもんかっ! 離しなさいよ!!」】
「くっくっく。なんだね?昨今の小娘は礼の言い方も理解出来ないのか。
それはそれは頭が高いというものよ」
相手がイラっとなったのは理解している筈だが、より一層この少女をからかってみせるレイナ。
その理由は赤っぽい機体カラーの被りやら高飛車なところなどなんとなく自分と被ってる様な気がしたからである。深い意味は無い。
「その機体とあなた自身の体の消耗から見させて貰うと、その華麗な逆転劇(笑)とやらは出来そうも無いわ」
上から目線のこの傍若無人な態度。
そう言われても、今にも前に進んで行こうとしているアグレッシブだった赤の姫は黙って聞き入れてはくれないはず。
「ならばフォローミー野蛮な小娘。この偉大なる夜の王レイナ・カーマインが共にリベンジを手伝ってあげる。敵はまだまだ来るわ。さっさと片を付けておくべきよ。
やる気が有るならついて来い」
ならばせめて一緒にこの場を切り抜ける事を提案する。
こんな所で苦戦してやる訳にはいかない
レイナの未来のヴィジョンによればもっと強大な敵が現れるらしいのだ。
>>238
「……が……ぁっ!!」
伸ばした腕が災いして、やはり電撃触手に狙われ拘束されてしまう。
それが流す電流に歯を食い縛りながらまたしても耐えて見せるレイナ。
八重歯のおかげで唇の端から少し血が出てしまった様だ。
「でも……まだまだね。こんなものじゃアイゼルネの再生が上回るわよ」
レイナの標的は依然、月面に釘付けにしたファルゼンC。電流の痺れを振り切り、更にアイゼルネのパワーを引き上げる事で触手を強引に引きちぎり、ファルゼンCへと更にハープーンを深く突き入れる。
【アイゼルネ・ブルート:残りHP70%。ファルゼンCへとハープーンで反撃】
【「グギッ!!」】
そして、残すもう一体は四つ足で勢いよく飛び上がると、遥か上空からアイゼルネにのし掛かろうとしていた。
こんなものに乗られたらひとたまりも無い。月面に撃ち込まれたハープーンを楔に、何処かのゴムで出来た少年の如く腕の力で身体を引き寄せ、巨体がのし掛かるはずの地点から前方へと緊急回避した。
「野蛮なお嬢ちゃん。彼ら1体ぐらいどうにかしてくれないか?」
避けられたは良いが、中々に危なかった。
ならば今こそD、もしくはEを引き付けてくれと赤の姫こと野蛮なお嬢ちゃんへ申請する
244
:
ラウディ他
◆E8ckRIIdug
:2012/09/18(火) 00:55:38 ID:jo08eAJQ
基地のカタパルトに乗って、今まさに出撃せんとしたタイミングで待てがかかる。
そして、ラダーを伝ってエフゼロのコクピットに現れたのは……
「軍曹、甲斐まで頼む」
「ラウディ、行くわよ」
「ひーっ!?」
>>239-240
そんなわけで、エフゼロは発進直後の甲斐のブリッジ近くに取り付き、相乗りの二人を直接エアロックからブリッジに移乗させた。
一人は前回リリーの乗っ取りを黙認したエレミーラ・タイデグリー中尉。
ブリッジの予備オペレータ席で根回しやら後始末の手配やらの業務を継続して執り行う。
そして、もう一人……
「急な人事でありますが、CIC統括官を拝命したマデリーン・ダンディ・エッシェンバッハ少佐です」
階級的には姫に次ぐのに指揮系統としてリリーの下に着く点は納得の上である。
なお、ラウディは少佐が持ち込んだトランクをコクピットからCICに運んでいた……
245
:
リリー&姫
◆Tg./UqnJ52
:2012/09/18(火) 01:27:02 ID:/FCj1WrY
>>244
ブリッジ付近のエアロックから直接ブリッジにやって来るという、ちょっとした荒技に姫はびっくりしていたが、
リリーはいつも通りの無表情で二人に向かって敬礼。それに倣って、艦長席から立った姫も二人に対して敬礼した。
そうして少し経ってから、敬礼を解いたリリーが前に出て、
「ようこそ甲斐へおいでくださいました、エッシェンバッハ少佐。タイデグリー中尉も間に合ったようで何よりです。
これより甲斐ブリッジは装甲壁を閉鎖し、戦闘ブリッジへとモードチェンジします。
CICはここの三階下にありますので、そちらへ向かうのでしたら、エレベーターをお使い下さい。
距離が距離ですし、降りてすぐ前がCICですので」
三つも上の階級であるマデリーンに対してすらすらと喋るリリーとは対照的に、姫は戦いを知っているであろうマデリーンにやや気後れしたようで、
口を真一文字に結んだまま一言も発しない。
その間にも、リリーの口上は続く。
「少佐もご存じのように、私も武田中佐も戦闘艦の指揮というものには、あまり経験がありません。
私達の指揮に何か危ういものを感じられましたら、すぐに仰ってください。
今回は少しのミスでも命取りになりかねない、大変厳しい戦いになると思われますので」
246
:
エッシェンバッハ少佐
◆E8ckRIIdug
:2012/09/18(火) 02:05:09 ID:jo08eAJQ
>>245
「了解しました、艦長、副長。
ではこれよりCICに向かいます」
そう返したのは少佐。話しているのはリリーなのに艦長にも返事をしたのは、彼女なりの気遣いである。
「私は部隊編成や運用を多くこなしてきましたので、艦それ自体の指揮はそれほど詳しくありません。
ましてや初めての艦となれば……
そんなわけですので、私に出来るのは戦場を俯瞰した場合の戦術指揮に対する助言だと思って下さい。
その中ではこの艦や個々の兵員を一つの駒として無慈悲かつ無造作に扱う事があります。
艦長も私を一つの駒として扱って構いませんので」
小難しい事を言うようだが、簡単に言えば“広い視野と冷酷なやり方を覚えろ”である。気遣い台無し。
一方中尉は、何食わぬ顔で情報収集を始めていた。
247
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/18(火) 15:21:13 ID:i8Ng.Dfs
>>241
>>242
ゲシュペンストが全身のバネを引き絞り、渾身の両脚蹴りを放った。
月の低重力のもと、為す術もなく跳ね飛ばされるファルゼン。
そして、その背後からガンレイピアの光条が降り注ぎ、腹を貫通するように埋め込まれたミサイルコンテナを正確に撃ち抜いた。
「ガッ…!」
激しい連鎖爆発が巻き起こり、たちまちファルゼンの機体を木っ端微塵に粉砕する。
ゲシュペンストの目前にボトボトと落下した黒焦げの四肢は、しばしの間独立した生き物のように跳ね回りながら無茶苦茶にケーブルを暴れさせていたが、
数秒と待たないうちに静止し、動かなくなった。
【ファルゼンA撃破】
>>243
「ギギギ…!」
更に深々とハープーンを突き込まれるファルゼン。
もはや身動きすることが叶わないと察したのか、全身が破裂したかのような勢いで、大量のケーブルを前面に噴出した。
もはやその有り様は機動兵器などではなく、月面に根付いた巨大なイソギンチャクである。
【ファルゼンC残りHP10%、強制放電による反撃を試みる】
248
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/18(火) 16:14:29 ID:wsi35Ua6
>>238
「なるほどね。これが仕掛けなのか。だけど」
強制放電を、念動フィールドで防ぐ。
「そんでもって、これでendだ。」
T-linkブーメランで胴体を切り裂く。
「また、分裂しないでくれよ。」
【レイナ嬢、何やってんだよあの赤い奴も挑発に乗っちゃって。】
呆れながら、心の中で呟く。
「艦長、ユウセイです。いま、交戦中にみられない。機体を見つけました。このまま甲斐に護送しましょうか?」
甲斐に連絡する。
「黄色い機体大丈夫?動ける?」
249
:
レイナ・カーマイン
◆zv577ZusFQ
:2012/09/18(火) 16:57:36 ID:kDw1A9/E
>>247
「ぅ……ぁん!」
ハープーンに串刺しにされているもはや死に体となったはずのファルゼンCだが、最後っ屁の如くアイゼルネとレイナに電流を浴びせかける。
凄まじいまでの生命力だ。ここまでやれるのはやはり心無き無人機だと言う訳か
「っ……よくもやってくれたわね!」
凄まじいと言えばレイナの執念ともとれる精神力もそうだ。またしても高圧電流に身体を射たれても耐えて見せる。
ここで皆を従える立場である自分が、甘ったれた女々しい悲鳴など上げようものならヒツギ達の士気に関わると思って、レイナは踏みとどまっていた。
何も特殊訓練で拷問に耐性が有るとかそう言った話では無い。
「異形の者よ。闇へと帰るがいい!!」
そして、気合?を痛い言の葉に乗せ、打ちつけたハープーンを思いさま全力で引き抜き、戻る刃をもってファルゼンCへとどめの一撃を見舞う。
250
:
◆zv577ZusFQ
:2012/09/18(火) 17:00:11 ID:kDw1A9/E
>>249
【アイゼルネ・ブルート:残りHP60%】
251
:
レオン
◆NcltM1gQ/Q
:2012/09/18(火) 18:39:37 ID:iKZiHmos
>>242
>>247
異形の物体が動かなくなるのを確認しつつ続ける
レオン「good job!!そこの…青い人は他のラーズグリーズが甲斐まで運ぶ
それよりレイナの被害がマズい!」
エフゼロ三機が風姫の元へ滑り込み
その内のニ機が風姫の正面付近でホバリングしフックアンカーを両脇に差し込もうとする
エクセリオンは白い尾で弧を描きながらゲシュペンストへと超低空で迫る
レオン「エクセリオンの肩のハンドルを掴んで(ナウシカ風に)バランスを取れ!レイナの元へ一直線だ!」
粉塵を巻き上げながらヒツギのゲシュペンストへ滑り込む
252
:
つばめ&静香&マヤ
◆h9Hr5c.eFE
:2012/09/18(火) 22:36:49 ID:RC78XrF.
>>243
レイナのたしなめに耳を傾けながら、マヤはぐぬぬと、あからさまに不服な表情を作っていた
>「ならばフォローミー野蛮な小娘。この偉大なる夜の王レイナ・カーマインが共にリベンジを手伝ってあげる。敵はまだまだ来るわ。さっさと片を付けておくべきよ。
やる気が有るならついて来い」
「ふんっ! 付いていくも何も、誰がこのまま終わるかってーの!!」
言うや否やアイゼルネの手を離れ、弾丸のようにファルゼンD、Eへと突進していく。
「この死に損ない!! 目にもの見せてやるんだからっ!!」
突撃のさなか、焔姫が携えるやたらと派手な彩色の大剣、その峰に設置されたいくつものスラスターに火が灯り始める。
「ブルーティッシュ・ブレード! フルパワーッ!!」
その合図と共に、一気に火を吹くスラスター。過剰な出力は焔姫を振り回し、
まるで独楽回しのように水平に回転させながら、超スピードでゾンビロボへと突っ込んでいく。
「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
B.B.フルパワー。マヤの持てる最大の攻撃が、2機のファルゼンに向けて放たれた。
>>248
「はい! あの、どなたか知りませんが、ありがとうございます」
ぺこりとお辞儀してみせる雷姫。
そしてキョロキョロと周囲を見回し、状況を確かめると……
>>251
「つばめ! あなたもこちらに!」
見れば、風姫が別の機動兵器に庇われるようにして、戦場を離脱しようとしていた。
「は、はい、姉さま!」
走ってそれに続く雷姫。
どうやら、この重戦車のような機体群れは、自分達を救ってくれたのと同じ勢力、即ち友軍と見ていいようだった。
「大丈夫? 怪我は無い?」
「ええ。姉さまもご無事そうでよかった……
そういえば、マヤさんは?」
その瞬間、残存するファルゼンに向けて突っ込んでいく、赤とピンクの独楽のような何かが見えた。
二人が頭を抱えたことは言うまでもない。
253
:
◆JryQG.Os1Y
:2012/09/18(火) 22:46:56 ID:wsi35Ua6
「ちょっと待って。」
ユウセイも、後を追うことにする。
だが、
これが、レイナの言う、ビジョンだとは、まだ誰も知らなかったのです。
254
:
ヒツギ
◆zwG.6Bg2jY
:2012/09/18(火) 23:01:54 ID:xBcLOHWo
>>247
「さすがにこうなると再生できないか、ゾンビゲームと一緒だなこりゃ」
爆発物によって木っ端微塵にすると言う作戦は成功したらしい。
胸を穿たれても再生する生命力であったとしても、原型すら残らないこれでは再生できないということか
しかしパイロットがいたとはとてもじゃないが思えない
基地を攻撃したということはある程度統率されていたということだ、となるとこいつらを率いている奴が・・・
>>251
>>252
>レオン「good job!!そこの…青い人は他のラーズグリーズが甲斐まで運ぶ
それよりレイナの被害がマズい!」
「分かった!・・・すぐ近くに俺たちの戦艦がある、急いでそこまで退避してくれ」
レオンの言葉を受けた後、合流したらしい黄色と青の機体に対して伝えた
基地を潰すほどの敵となるとラーズグリーズ部隊でも抑えきれるとは思えない
「って訳で任せたぜ!」
風姫達を連れた別働隊に交信をかけると、ヒツギの後方からエクセリオンの影が迫った
>レオン「エクセリオンの肩のハンドルを掴んで(ナウシカ風に)バランスを取れ!レイナの元へ一直線だ!」
「了解!!」
レオンの呼びかけに答え月面を蹴ってその背に生えたグリップを左手で掴んだ。
機体を水平になるまで横に倒し、そのままエクセリオンの速さに身を任せる
「上をそのまま通過してくれ、飛び降りる!」
255
:
◆ehmeRCjCRw
:2012/09/18(火) 23:02:04 ID:K0wFufFM
>>248
念動フィールドが、組み付いた左右の半身を弾き飛ばした。
そこへ水平に投擲されるT-LINKブーメラン。
ファルゼンは綺麗な四つ切りに斬り分けられ、静かにその場に崩れ落ちた。
【ファルゼンB撃破】
>>249
規格外ともいえる胆力で電撃に打ち克ったレイナが、とどめの一撃を放つ。
「グギィッ……!!」
うねり狂うケーブル束の中心へと、再びハープーンを打ち込まれたファルゼンが断末魔の叫びを発した。
やがて全てのケーブルが力なくしなだれ、ほとばしる電流も消えていった。
【ファルゼンC撃破】
>>252
死角からアイゼルネへと飛び掛かろうと、四足に力を込める二機のファルゼン。
だが、その正面から、恐ろしい勢いで何かが突っ込んできた。
「ゴッ……」
高速回転する赤い竜巻は、まず前を行くファルゼンに接触。
一瞬でその機体を真っ二つに斬り潰す。
【ファルゼンD撃破】
そして、その勢いのまま後方のファルゼンへ突撃。長大な刃をその胴部へと食い込ませた。
しかし、一機目を両断したことで、勢いを削がれていたのだろう。
ブレードはファルゼンの胴体半ばで止まってしまった。
「グゥゥッ!」
ブレードを掴む両腕をケーブルが絡めとり、またも大電流が焔姫に襲いかかる。
【ファルゼンE HP50% 強制放電による反撃】
256
:
レイナ・カーマイン
◆zv577ZusFQ
:2012/09/18(火) 23:43:11 ID:kDw1A9/E
>>252
【「ふんっ! 付いていくも何も、誰がこのまま終わるかってーの!!」
「この死に損ない!! 目にもの見せてやるんだからっ!!」】
「おい待て。勝手に突撃するな。……はぁ。やれやれだわ」
そうとう逆襲したかったのだろう。
赤の姫はレイナの話を最後まで耳にいれた様子も無く残る2体の触手ゾンビへと果敢に突撃している。
レイナは面倒臭そうにタメ息。
それでも仕方ないな。とでも言いたげに突撃娘の後を追う。
【「ブルーティッシュ・ブレード! フルパワーッ!!」
「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」】
>>255
【しかし、一機目を両断したことで、勢いを削がれていたのだろう。
ブレードはファルゼンの胴体半ばで止まってしまった。】
「ねぇまだ倒せていないわよ?」
レイナがゾンビのもう一方へのダメージの浅さに気付き、オープンチャンネルで突撃姫に伝えるのだが。
【ブレードを掴む両腕をケーブルが絡めとり、またも大電流が焔姫に襲いかかる。】
だが、そうはさせなかった。
攻撃後の隙を狙われまた触手の餌食となった赤の姫。
そのボディに巻き付き、電流を浴びせるまでの一瞬の合間にアイゼルネ・ブルートはそのおぞましい触手をクロウでズタズタに引き裂いてしまった。
「……くっくっく。また貸しが増えたわね、突撃姫?」
野蛮なお嬢ちゃんから突撃姫にジョブチェンジされた様だ。
ピンチを救ったレイナはさぁ我を称えよと言わんばかりのドヤ顔である。
「あまり良い趣味じゃ無いわね。制裁よ!」
ついでに、触手を発生させたファルゼンEへその伸縮自在の腕で強烈に唸りを上げる乙女の鉄拳をお見舞いする。
【ファルゼンEを攻撃】
「あなた馬鹿なの?死ぬの?……あ。それとも触手と戯れるのが好きなのかしら?」
呆れた様子でまたしても挑発的な言葉を発する夜の女王(自称)
相手も相当に逆上するだろうがそれは目の前の触手ゾンビへ向けてもらいたい
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