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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

1名無しになりきれ:2009/09/27(日) 20:53:34
*「ここは 【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ の避難所です」
*「雑談や 連絡の場として どうぞ」

*「このURLの先が 現行の 本スレです」
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1246115227/

*「避難所の 過去スレです」
避難所1
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1206954054/
避難所2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1211908307/
避難所3
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1221605457/
避難所4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1232545359/

*「まとめサイトです」
ttp://www9.atwiki.jp/hutatuna/pages/1.html

899名無しになりきれ:2011/04/05(火) 14:01:33
9

900名無しになりきれ:2011/04/05(火) 14:02:27
0

901 ◆ICEMANvW8c:2011/04/08(金) 07:57:01
順番では次はユーキさんですが、もう三日以上経過しているので、
今日の夜にはジョーカーを動かそうと思います。

902 ◆ICEMANvW8c:2011/04/17(日) 22:36:00
これでエース戦は終了です。
ジョーカー戦のレスはまた次にします。

903 ◆ICEMANvW8c:2011/04/18(月) 20:29:11
ジョーカー戦投下。
なお、レスにもあるように、鎌瀬さんらは(今のところ)悪夢の発動対象にはなっていません。
発動前に能力に気が付いていた、という流れにしたいなら別ですが。

904 ◆21WYn6V/bk:2011/04/20(水) 18:53:26
逆転の兆しが見えるのが少し早すぎましたかね……。
もう少し引っ張ったほうがよかったでしょうか?

905 ◆ICEMANvW8c:2011/04/21(木) 17:13:56
いえ、あれで十分です。
ジョーカー戦だけ長引かせるわけにもいきませんので。

906 ◆21WYn6V/bk:2011/04/25(月) 21:27:20
すみません。
ちょっと忙しいので投下は明日になってしまいますがよろしいでしょうか?

907 ◆ICEMANvW8c:2011/04/25(月) 22:09:37
構いません。

908 ◆21WYn6V/bk:2011/04/25(月) 22:38:37
ありがとうございます。
遅くても明日の夜(日付は変わってしまうかも)には投下するつもりです。

909 ◆ICEMANvW8c:2011/04/27(水) 19:27:46
ジョーカー戦終了。次はキング戦に突入させたいと思います。

910 ◆ICEMANvW8c:2011/05/02(月) 22:13:36
キング戦開始。次でキングvsその場にいる全員という形にしたいと思います。

911 ◆ICEMANvW8c:2011/05/05(木) 22:40:36
やっとこさキング戦の本戦に突入。

ところで、鎌瀬さんたちはまだいるのかな?
それとも参加できる戦いまでが長いんでいなくなっちゃったかな?

912 ◆IlJSvlNw7Q:2011/05/05(木) 23:48:44
生存報告。
どう復帰して参戦する形にしましょうか?
特に掛け合いなどの指定または希望が無いようならば、適当に復帰して参戦する形にしようと思います。

913 ◆ICEMANvW8c:2011/05/06(金) 01:13:42
>>912
お任せします。

914 ◆ICEMANvW8c:2011/05/10(火) 02:13:59
ユーキさんの書き込みを待ってたんですが、
今日までないので先に書き込みました。
というか、むしろこっちの書き込みを待ってたのかな?

915 ◆ICEMANvW8c:2011/05/19(木) 02:55:10
ちょっと遅れましたが投下しました。

916 ◆ICEMANvW8c:2011/06/03(金) 22:35:03
投下は明日以降になります。すいません。

917 ◆ICEMANvW8c:2011/06/06(月) 03:46:37
遅れましたが投下しました。待たせてすいません。

918 ◆21WYn6V/bk:2011/06/09(木) 01:28:33
ちょっと忙しいので投下が遅れます。すいません。

919 ◆21WYn6V/bk:2011/06/11(土) 21:02:44
投下遅れてすいません。
あと、規制に巻き込まれたっぽいので代理お願いします。

>>142>>143
「……どういうことだ? いや、それよりお前は一体……?」
「質問は一つずつにしてもらえんかのう、お若いの?
 せっかちは損をするということを知っておいた方がええぞ? フォッフォッフォ」
いきなり現れた老人に対し、天木が不快感を露にして質問を投げかける。

「フォッフォッフォ、感情の出やすい奴じゃな。
 まぁ……折角じゃ。お主の質問には一つずつ答えてやることにしよう。
 まず一つ。何故、狂戦士がいずれ死にゆく運命なのか……。
 
 ──狂戦士には痛覚がないことは既に知っておろう。
 痛覚がないということは、肉体のダメージや負担の一切を無視できるということ。
 それは狂戦士にとって最大の武器になる──と同時に最大の欠点にもなるのじゃ。
 何故だか解るかの?」
「……」
「ダメージや負担は無視できる……そう、あくまで“知らぬ振り”ができるだけなのじゃ。
 “ないがごとく”を決め込んでも、その肉体にはダメージが刻まれ、負担が蓄積されている。
 そして極限まで蓄積されたそれらが、肉体を最終的にどこへ導くか。
 ──そう、肉体の“崩壊”──つまり“死”じゃよ」
老人は懇切丁寧に説明した。狂戦士の肉体の秘密を。

「ゴホッゴホッゴホッ!」
話が途切れたところでキングが咳き込む。それを一瞥しながら老人は話を続けた。
「崩壊の前兆にはおよそ二段階がある。第一段階は、肉体に訪れる激痛。
 そして第二段階は、痛みとは違う体に起こる変調。
 通常の人間であれば第一段階で自らの体に起こった危機に気がつく。
 じゃが、痛みを感じない狂戦士は、例外なく第二段階で気がつくのじゃ。
 今の医術ではどうすることもできない状態になって初めてな。

 ──キングの場合、これまでの闘いによって全身に蓄積されたダメージや負担が、
 胸に溜まった“淀み”のようなものになって、それが苦しさとなって表れている。
 わしが開発した生命維持の特殊カプセルをもってしても、余命は残り一ヶ月といったところじゃろう。
 もっとも、寿命が近いのはキングだけではない。他の四傑も似たようなものじゃがな」
他の四傑も似たようなもの──その言葉を聴いて菊乃はクイーンと別れるときの事を思い出していた。
あの時彼女は軽口を叩いてはいたが、その表情はどこか哀しげだった。
もしかしたら──いや、十中八九彼女は自分の運命を理解していたのだろう。自分の命はこの先長くない、と。
(それなのに、アイツは最後までそんなそぶりを見せずにアタシを治療してくれた。
 そんなことをしたら自分の寿命を縮めるだけなのは分かっていたはずなのに……)
菊乃はクイーンの境遇を不憫に思った。それ故に、老人から放たれた次の言葉は彼女を黙って聞く事は出来なかった。

「しかし、誤算も誤算であったわい。自らの生命(いのち)に関わること、
 もう少し必死になってくれるかと思ったのじゃが……まさかここまで役立たずだったとはな。
 所詮はカノッサが生み出した『失敗作(クズ)』、命令一つまともにこなせぬという訳か」

「……!ふざk──」
「てっ……めぇえ……!!」
ふざけるな、と叫ぼうとした菊乃の言葉は遮られ、隣にいた天木から今までに聞いた事のないほど低い声が上がった。
「フォッフォッフォ、もう闘いたいというのかな?
 好戦的でせっかちじゃのう。まだわしは名乗ってすらおらんというのに」
対して老人は、今までと変わらず飄々とした態度で笑っていた。

「うるせぇ……! だったらさっさと名乗りやがれ! その瞬間、テメェをぶっ飛ばしてやらぁ!!」
「いいじゃろう。わしの名は──」
「──白済。『白済 閣両』だ」
その声はこの場にいた誰のものでもなく、背後から聞こえてきた。

920 ◆21WYn6V/bk:2011/06/11(土) 21:03:19
その声はこの場にいた誰のものでもなく、背後から聞こえてきた。
(……やっと来やがったか)
天木ら一同が声の方へ振り向く。菊乃も倣って振り向くと、そこには予想通り氷室 霞美の姿があった。

(白済……?どっかで聞いた事あるな……)
「……君はあの老人を何者か知っているのか?」
誰も言葉を発さない一同を代表して、海部ヶ崎が氷室に質問する。
氷室はそれに答えるように僅かに頷いた。
「白済 閣両……カノッサ機関の参謀だった男だ。
 三ヶ月前の本拠地崩壊に巻き込まれて死んだかと思っていたが……
 なるほど、魔水晶と共に脱出し、こんなところに行き着いていたとは。
 狂戦士が処分されずに生き残っていたのも、お前の手引きがあったからだな?」
(ああ、それでか。道理で聞いた事あると思ってたぜ)
菊乃は思い出していた。
かつて研究所にいた頃、こんな噂を聞いたことがあったのだ。
本部には桁外れの知識を有した参謀がいる。その男の名前は──
(確か白済、だったな)
菊乃が過去を思い出し、目の前の男について分析していると、老人──白済は氷室の質問に答えるべく口を開いた。
(おっ……)
しかし、その口から言葉が発せられる事はなかった。その前に海部ヶ崎が白済に接近し、その首を切り落としていたからだ。
「カノッサの亡霊が──!」
憤怒の形相で吐き捨てる海部ヶ崎。菊乃も、まさかいきなり殺すとは思っておらず、しばし固まっていた。

「──!?」
しかしその次の瞬間には、今度は海部ヶ崎も含めた全員が驚愕する事態を目の当たりにした。
首を切られ、盛大に血を噴き出して死ぬかと思われていた白済だが、切断面からは一滴の血も流れず、代わりに火花が散っていた。
──そう、目の前にいた老人は人間ではなく機械だったのだ。
「どういうことだ……? ワイズマンが……機械……?」
思わず天木が呟くが、その呟きに答えられるものはいなかった。
「……この先に行ってみれば解るさ」
否、一人だけいた。蹲っているキングである。
「白済 閣両という老人は、ワイズマン様が遠隔操作している機械人形。
 ワイズマン様自身じゃないんだ。ワイズマン様は理由(わけ)あって動けないお体だから……
 普段は白済を使って、この世で暗躍しているんだよ」
「……ワイズマンってのは、一体……?」
「ボクには何もいう権利がない。全ては、その目で確かめてみるといい。
 ボクを倒したキミ達には、ワイズマン様のフロアへ行く資格がある……」
キングは天木の質問には答えず、それだけ言うと口を閉ざした。
天木が全員を見回して皆が頷いたのを確認すると、何も言わずに走り出した。他の面々もそれに続く。ただ一人を除いて──。

菊乃も皆についていくために走り出そうとした。しかし次の瞬間──
「グッ、ゴホッ……!」
突然その場に蹲って咳き込み始めた。
しばらく咳き込んだあと、口元を手で拭うと、そこには真新しい血液が付着していた。
「キミも……ボク達と同じなのかい?」
すぐ近くにいたキングが話しかけてくる。
「冗談じゃない。アンタらみたいな人形と一緒にするな。
 アタシは今まで独りで生きてきた。アンタらみたいな誰かの手を借りなきゃ生きられない人形とは違うんだよ」
それだけ言うと、立ち上がって走り出した。フロアを出るまでキングの視線を感じながら──。

走って行くうちに皆の背中が見えてきた。もうすぐ追いつくだろう。
(さっきはキングにああ言ったけど、アタシももう長くはない、ってことかねぇ……。
 結局はアタシも人形だった、ってことか。泣けてくるじゃないか)
皆の背中を追いながら、己の死期が近いかも知れない事を菊乃は考えていた。

【神宮 菊乃:皆より少し送れてワイズマンのいるフロアへ向かう】

921 ◆ICEMANvW8c:2011/06/12(日) 18:02:42
代理完了

922 ◆21WYn6V/bk:2011/06/16(木) 18:16:45
代理お願いします。
どうやら忍法帖というものに引っかかっているみたいです・・・。
Lvが足りないから無理、ということなのかな?

>>149>>150>>151
皆から少しだけ遅れた菊乃であったが、扉を抜けたところで立ち止まっていたので追いつくことが出来た。
どうやら遅れてきたことには誰も気がついていないらしい。少しホッとした。

「泣いても笑ってもこれが最後の闘いだ。
 ……正直言うと、ここまで誰一人欠けずにこれるとは、私も予想していなかった。
 誰もが満身創痍とはいえ、ここに戦力として未だ存在していること……これは大きい。
 私と海部ヶ崎の二人だけでは、ここに辿り着くまでに殺られていたはずだ。
 よしんば辿り着けていたとしても、恐らくワイズマンと闘えるだけの体力は無かっただろう。
 だから今、改めて思う。お前達と会えて良かったとな」
表情はいつも通りだったが、その言葉にはいつもなら存在しない暖かみが込められていた。
皆が好意的な表情でそれを受け止める中、菊乃は少しだけ違う感情でそれを見ていた。

「へっ、一人も欠けてねェってのは、何も“ここまで”の話じゃねェだろう?
 ワイズマンを倒したその時も、俺達は全員生き残ってる! そうだろ!?」
氷室の言葉に感化されたように天木が全員を見回して言う。
それに合わせて全員が最後の敵に向かって一斉に足を踏み出した──。

──薄暗い回廊を抜け、辿り着いた先は、一言で表すなら研究所だった。
キングと闘ったフロアやこれまで通ってきた道とは一線を画した──まさに別世界だった。
四方を見渡しても、見えるのは壁に埋まった機械や試験管の数々。
「──反逆者一行のお出ましだぜ! さぁ、とっとと出て来たらどうだ、ワイズマン!」
人影どころか生き物の気配すらしないフロアに天木の声が響き渡る。
「ククク……」
だが、誰もいないはずのフロアから声が返ってきた。
その声はこの島に来て一番最初に聞いた、それでいて忘れようのない声──ワイズマンの声であった。
「哀れな異能者諸君、我が『聖域』にようこそ」
次の言葉と共に、フロア全体が振動する。
咄嗟に周囲を警戒して素早く見回す。そして菊乃の視線はある一点で止まった。
それは前方──自分達の逆位置に相当するフロアの端。その部分の壁がせり上がっているではないか。

(今度こそワイズマンのお出ましってわけか。どんなツラか拝んでや──)
そう思って見えてきたものに視線を向け、そこで数秒間思考が停止した。
見えてきたもの──それは、もはや試験管とすら呼べないような代物に満たされている不気味な液体、そしてそこに浮かんでいる脳みそだった。

(おいおい……拝むツラすらないとは。こりゃあ予想の斜め上だね。キングが言ってたのはこの事だったのか)
しばし唖然としていると、海部ヶ崎がワイズマンに語りかけていた。ワイズマンも言葉を返している。
(脳みそと喋るなんて中々──いや、この先死ぬまで体験できない貴重な経験だね)
などと場違いな事を考えていたが、会話の内容はしっかりと聞いていた。

会話の内容を要約するとこうだ。
まずワイズマンは人間ではなく(脳みそだけで生きている時点で当たり前だが)人造生命体であるということ。
遥か昔に栄えた古代文明の技術によって造られたらしい。
そしてその時代に現れた『始祖』という存在に敗れ、その肉体を失った。
しかし核となるあの脳みそだけは残り、消えてしまった始祖の代わりに新たな目的を見出し、活動を開始した。
その目的とは始祖に成り代わること──即ち、最強の存在としてこの世に君臨し続けることだった。

923 ◆21WYn6V/bk:2011/06/16(木) 18:17:16
(成る程な。この島で起こした下らねえバカ騒ぎは自分の体を手に入れるためのもんだったって事か)

話はまだ続く。
始祖は『化身』と呼ばれる存在になって転生を繰り返し、度々地上に現れていた。
ワイズマンは当初、その肉体を手に入れようと白済を作り上げ、化身とぶつけた。
しかし結果は惨敗。
そんな折、『降魔の剣』なるものの情報を手に入れ、化身の肉体ではなく異能(ちから)を手に入れようと考えた。
その為に雲水らを扇動してカノッサの乱を引き起こし、『魔水晶』なるものを入手した。
そしてここ、幻影島でベースとなる肉体を手に入れ、ワイズマンの計画は完遂するはずだった。

(その『魔水晶』ってやつが化身とやらの力の塊って事か?しっかし──)
「まさか、か? 肉体となる候補者に追い詰められたのは誤算だったな」
菊乃の心中を代弁するように氷室が皮肉を言う。しかしワイズマンは意にも介さず、静かに笑い始めた。
「誤算? 確かにそうだ。しかし、ククク……私を追い詰めてしまったことが、逆に諸君らの誤算なのだ。
 何故なら、肉体がない今の私でも、諸君らをこの世から消し去ることは十分に可能だからだ──」

ワイズマンがそう言うと、脳みその一部が発光し出した。
よく見ると、ワイズマン自体が発光しているのではなく、そこに埋め込まれた"あるモノ"が発光しているのに気がついた。
今までの話を統合すると、恐らくはあれが魔水晶と呼ばれるものなのだろう。
その力の程は知れないが、先程の話を聞くにあれは異能者の祖たる存在の力の結晶。
実際に目の当たりにしなくともその効果は推して知れるだろう。

「──私の人造生命体としての能力は“オーラをバリアーと化す”こと。
 この島を覆うバリアーは私が持つオーラの大部分を割いて展開したものだ。
 故に本来であれば今の私は丸腰同然、戦闘能力は皆無。
 しかし、私はその戦闘能力を、この魔水晶によって補うことができる──!」
魔水晶が一層強く輝き、試験管の中の液体が沸騰したように泡立つ。
「ククク、さぁ、今こそ見せてやろう! 魔水晶の力を──!!」
その叫びと共に、巨大な試験管が砕け散り、中の液体と共に破片が周囲に飛び散る。
──と同時に視界を埋め尽くすほどの光の鞭が、菊乃達に襲い掛かってきた。

「!?」
それを見た瞬間、氷室の表情が劇的に変化したのを菊乃は見ていた。
(何だ?あれを見た途端氷室の表情が──っと、今はそんなこと考えてる場合じゃねえ!……ん?)
目の前の光の奔流を見た瞬間、菊乃の頭に一つの情報が流れて込んできた。
(何だこりゃ……?百…雷…槍…?あの光の事か?と言うより、何でアタシはそんな事を知ってるんだ?)
考えている間に光は眼前に迫っており、慌てて回避する。しかし──
「それを紙一重で避けるな!!」
氷室の怒号が響き渡る。しかしその時には既に遅かった。紙一重でかわしていた菊乃に、軌道を変えた光が襲い掛かる。
「──チッ!そう言うことかい……!」
地面スレスレを跳んで回避していた菊乃は、無理矢理体勢を変え、地を蹴って跳び上がる。
しかし無理な体勢で跳び上がったため、かわし切れずに足に光が掠る。
「……ッ!」
激痛に顔を顰めながらも、空中で体勢を整えて離れた場所に着地する。

「今のは……カノッサ四天王『切谷』の技・『百雷槍』だな? なぜお前が──」
「まだわからぬのか? これが魔水晶の力なのだということを。
 私はこれまで見た異能者の技を、この魔水晶を通して完全に“再現”できるのだ」

(カノッサ四天王の技だって……?何でアタシがそんなもん知ってたんだ!?)
先程頭の中に入ってきた情報、その正体を知って混乱する菊乃。しかし相手にそんな事は関係ない。
「そう、このようにな! 『雷光乱咲槍』──!!」
ワイズマンが再び叫ぶと、金と白、二色の光が混ざり合い、激しくスパークしながらこちらに向かってくるのが見えた──。

【神宮 菊乃:ワイズマン戦開始。足に軽傷を負う】

924 ◆ICEMANvW8c:2011/06/16(木) 21:57:56
代理しました。
もっとも、こちらも忍法帖のせいで長文投下できずぶつ切りになってしまいましたが…

2chも荒らしのせいで使いにくくなったよなー

925!ninja:2011/06/16(木) 22:06:14
なお、忍法帖にはレベルによって投下できる文字数に制限があるようです。
普通に書き込みを続けていれば自然にレベルも上がっていずれ元のように書き込めるらしいのですが…

名前欄に!ninjaと入れれば自分のレベルが分かる仕様になっているので確かめてみるといいかもしれません。
ちなみに私はレベル2でした。おいおい…また逆戻りかいorz

926 ◆ICEMANvW8c:2011/06/16(木) 23:13:40
話は変わりますが、もう本スレも最終戦に入っているので、
ここらでついでに>>859で話題に挙げた第二部について、
少々のお知らせと相談をさせていただこうかと思います。

まずは変更するといった異能の概念について。
>>859の後、ブ○ーチとか武○錬金とかのような武器を前面に出したバトルにしようか、
あるいは魔法とか魔術とかが出てくる世界にしようかとか色々あれこれ考えたんですが、
結局、他のスレや版権作品の焼き増し感を強めるよりは、ある意味では原点回帰というか、
邪気眼の本来の形に戻った方がいいかなと思ったんで、
人体に表れた「第三の眼」を使って異能を発揮する設定で固めることにしました。

次に世界観。
これは初めから現代パラレル一本に絞ってたんで、すんなり決まりました。
舞台も現代日本の架空都市という感じになります。

で、ここからが相談になるんですが…
実は物語のジャンル?をどうするか、そこら辺を未だ決めかねる状態です。
つまり、これまでのように架空都市で生活する人々が謎の巨大組織が引き起こした
闘いに巻き込まれる感じにするのか、それとも全く別の感じにするのか……
私は学園物にしようかなともちらっと思ったりしてるのですが……

意見があれば募集したいと思います。
勿論、それ以外のことの意見でも結構ですので、気軽に書き込んでください。
(そもそも第二部自体に需要があるのかどうかも気になるところですので、
 参加したい、参加しないだけでも書き込んでくれると嬉しいです)

927名無しになりきれ:2011/06/21(火) 16:25:15
>これまでのように架空都市で生活する人々が謎の巨大組織が引き起こした
>闘いに巻き込まれる感じにするのか、それとも全く別の感じにするのか……

登場キャラクターに幅を持たせたいなら前者じゃないかなやっぱ。
学園物とかだとキャラの年齢や職業に制限出るしね。
けど学園物でも成功してるところもあるから要はやり方次第だと思う。

俺は参加できない外野だけど応援してるよ。

928 ◆ICEMANvW8c:2011/06/25(土) 01:43:55
>>927
ご意見ありがとうございます。
んー…やっぱやり方次第ですよね。
Part2が終わるまではもう少しかかるので、ギリギリまで検討してみようと思います。

929 ◆21WYn6V/bk:2011/06/28(火) 15:21:52
少し投下遅れます。すいません。

930 ◆21WYn6V/bk:2011/07/02(土) 12:56:02
遅れてしまって本当に申し訳ないです。
そしてまた規制……orz
代理お願いします。

>>166>>167
「調子に──調子にのるな──。さぁ、開け! 亜空間の入口──『カオスゲート』よ!」

その叫びと共に、ワイズマンの前方に黒い空間が出現した。
味方の技は次々とその中に吸い込まれていく。
(ありゃやべえな──って、アタシも吸い込まれるんじゃ!?)
空中からワイズマンに向かっていた菊乃は、前方に展開されている"アレ"が上にも来たら──と焦った。
他の皆のように飛び道具ではない自分は、体ごと吸い込まれる事になる。
そうなったらどうなるか──想像はできなかった。
無理もない。今までに見た事のない技だったのだから。

(けど、もう技は止められねえ。それにアタシの体ももう……。このまま行くしかない!)
覚悟を決めてワイズマンに突撃していく。

しかし──予想に反して黒い空間は上方には展開されなかった。
「亜空間とやらの入口を開くんなら、自分の頭上にも開いておくんだったなァ!」
天木の声が聞こえ、そこでようやくワイズマンがこちらに気付いたようだった。
しかし時既に遅く、菊乃はワイズマンの直上に迫っていた。

「いっけぇぇぇぇえええええええええええ!!」
『重力の戦槌』がワイズマンに直撃し、その本体の右側の部分を爆散させた。

(いったか……!?)
着地し、態勢を立て直しつつワイズマンのほうに向き直る。
「オのレェ……マサか、まさカこコまデ私ヲ追い詰メルとは……」
「おいおい、体?半分吹き飛ばされてまだあんな元気なのかよ……」
ダメージは負っているものの、未だにワイズマンは健在であった。
「だガ、これ以上ハやらセン……! 近ヅケるもノならバ近づイテみるガ良イ!」
再び魔水晶が妖しく輝き、そこから10個の巨大な光球が発射された。

「さすがにアレ食らったらただじゃすまねえな」
大きく後ろに跳び退り、光球を回避する。
その光球は、着弾と同時に周囲に凄まじい爆発を引き起こした。
狭くないとは言え、室内での連続した巨大な爆発。その衝撃は凄まじいものだった。

爆発の余波もおさまり、周囲の仲間の姿を確認する。その中で一つ、目に留まったものがあった。
壁際に倒れている天木だった。しかし天木は起き上がるそぶりを見せない。
(まさか……今のでやられちまったのか!?)
よく目を凝らしてみると、微かに動いている。どうやら死んではいないようだ。

「よかった……グ、ゴホッ!」
安堵した直後、菊乃は咳き込む。
しばらくしておさまり、口元に当てていた手を離す。そこには血液が付着していた。
幸い菊乃はワイズマンをは挟んで皆とは反対の位置にいるため、それに気付いた者はいないようだった。
(アタシの体もそろそろ限界か……。もってあと一、二撃ってところか)
「ククク……一人脱落シタようだガ、他の者達モ限界が近イヨウだな。
 それとモ、ソの“振り”をシテ攻撃の隙ヲ窺ッテいルのか?
 イズれにシてモ、次で勝負ガ決マル──何故なラ」

そうこうしている間に、魔水晶が三度輝き出した。
「コレカら、今ヨリも強力デ巨大なエルフ・ブリッツェンを放つカラだ。
 今ノ諸君ら二、そレヲ避けきル体力は残ッテいまイ。フフフ……悔いルがイイ。
 私ニ逆らッタことヲ、あノ世でタッぷりとナ……。
 ククククク──サラバダ、愚かナ虫けラ共ヨ──!!」
先程よりも更に巨大な光球──もはや閃光と呼ぶにふさわしいそれが放たれた。

(迷ってる暇はねえ。どうせアタシは長くはないんだ。最後に一花咲かせてやろうじゃねえか!)
菊乃は迫り来る閃光に向かって走り出した。

【神宮 菊乃:最後の一撃を仕掛けるため、ワイズマンに向かう】

931 ◆ICEMANvW8c:2011/07/02(土) 22:16:17
>>930
代理しました。

さて、本スレの方は少々強引かなぁと思いながらもワイズマン戦を終了させました。
次とその次あたりでそれぞれのエンディングに突入できればと思います。

932 ◆ICEMANvW8c:2011/07/09(土) 22:27:28
次でエンディングになると思います。

933 ◆ICEMANvW8c:2011/07/12(火) 01:52:14
投下しました。
これでPart2の氷室、海部ヶ崎、天木編は終了です。
当初の予定より大幅に期間が伸びてしまいながら、
今日までお付き合いしていただいた皆さんには感謝の言葉もありません。
本当に有り難うございました。


第二部の方もようやく世界観を固めることができましたので、
近い内にテンプレと世界観と設定の概要をここに投下することにします。
良ければ引き続きご参加下さい。

934 ◆21WYn6V/bk:2011/07/12(火) 16:04:00
Part2神宮、アリシア(ほとんど出番なかったけど一応)編終了しました。

>>933
ありがとうございます。自分は次回も参加させて頂くつもりです。

あと、勝手ながら皆様に申し上げたいことが二つ。
一つ目。次回より第二部開始ということで、既に参加を決めている方、これから考える方、色々いらっしゃるでしょう。
そこで申し上げたいのですが、何らかの事情によりレスの投下が遅れる、今後の参加が厳しい、
といった方は、どんな形でもいいので、できる限り避難所の方に一報下さると助かります。
そうすれば早い段階でキャラの引継ぎができ、物語の進行もスムーズになります。

二つ目。このスレでは基本参加は自由となっているので、どなたでも参加できます。
しかし一応最低限のルールはあるのでそちらを守って頂くのが参加の条件となります。
本スレの>>169でも仰って下さった方がいますが、参加希望の方はまずトリップをつけてプロフィールを避難所に投下、
次に機を見て本スレに投下、という流れになります。
いきなり本スレに投下されると、他の参加者の方達が混乱し、対処に困った挙句スルー、なんてこともあり得ます。(実際に今回ありましたが)
そのような事態が起こらないようにするためにも、初参加の方も、そうでない方も、まず一度テンプレをお読み下さい。

これは、皆さんにこのスレを楽しんで頂く為に参加者の皆様に守って頂きたいルールです。
上記の二つを守っていただくだけで、参加者の方も読者の方も皆が楽しんで頂けます。

最後に、長々と語ってしまった上に誠に勝手な物言い、本当にすみませんでした。

935 ◆K3JAnH1PQg:2011/07/16(土) 14:08:51
Part2鎌瀬、斎葉、夜深内編投下完了いたしました

936 ◆ICEMANvW8c:2011/07/16(土) 18:53:56
>>934>>935
お疲れ様でした。

さて、今日をもって第一部は終了とさせていただくと同時に、
第二部の参加者は募集いたします。
これよりテンプレを投下しますが、世界観や各用語の説明はここでは省きますので、
詳細はまとめwikiの方で各自ご確認下さい。

937 ◆ICEMANvW8c:2011/07/16(土) 18:54:49
ここは【二つ名】を持つ異能者達が普通の人間にはない【第三の眼】を使って
架空の現代日本を舞台に異能力バトルを展開する邪気眼系TRPスレッドです。
登場キャラクターの詳細、各用語、過去ログのミラーは【まとめwiki】に載っております。

*基本ルール
[壱]参加者には【sage】進行、【トリップ】を推奨しております。
[弐]版権キャラは受け付けておりません。オリジナルでお願いします。
[参]参加される方は【テンプレ】を記入し【避難所】に投下して下さい。
[肆]参加者は絡んでる相手の書き込みから【三日以内】に書き込むのが原則となっております。
   不足な事態が発生しそれが不可能である場合はまずその旨を【避難所】に報告されるようお願いします。
   報告もなく【四日以上書き込みが無い場合】は居なくなったと見なされますのでご注意下さい。

*参加者用テンプレ
名前:
性別:
年齢:
身長:
体重:
職業:
容姿:
眼名:○○眼
能力:
人物紹介:

938 ◆ICEMANvW8c:2011/07/16(土) 18:55:29
*まとめwiki
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達@wiki
http://www35.atwiki.jp/futatsuna/pages/1.html

*避難所
P C:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1254052414/
携帯:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/computer/20066/1254052414/

*過去スレ
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1274429668/
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ弐】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1286457000/
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ参】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1292605028/

939 ◆ICEMANvW8c:2011/07/16(土) 19:10:39
追記

今回でパラメータ制がなくなったので、強さを表す目安は必殺技のみとなります。
それに伴い技も威力から殺傷力により分かり易くニュアンスを変えて、
曖昧だった殺傷ランクもアルファベットで統一しました。
詳細はまとめwikiの見本を確認して下さい。

940 ◆ICEMANvW8c:2011/07/16(土) 19:35:43
次に第二部で私が使用するキャラクターを投下します。

名前:黒羽 影葉(くろばね かげは)
性別:男
年齢:19歳
身長:175cm
体重:60kg
職業:高校生・スイーパー
容姿:黒目に黒髪(ツンツンヘアーを腰まで伸ばした髪形)、中性的な顔立ち。
    服装は指定の学ラン(ファスナータイプ)に革靴。右手には包帯を巻いている。
眼名:空操眼(くうそうがん)
能力:周囲の空気を操る(空気の圧縮・及び空気中の成分を合成・圧縮する)能力。
人物紹介:厨弐学園高等部に通う三年生。つい最近、厨弐市に引っ越してきた。
       年齢が19と同学年の生徒よりも年上なのは、過去に一年ほど世間から
       雲隠れしたことがあり、その間学校に通っていなかったからである。
       学内では特に目立とうとしない、無口で非力な非異能者を装っているが、
       裏の世界では「爆弾魔(ボマー)」と呼ばれるプロのスイーパーで通っている。


神宮さんや他の参加者の方のキャラクター次第では
スイーパーから犯罪者側に変更しようかとも思ってます。

941 ◆21WYn6V/bk:2011/07/17(日) 01:51:18
>>937-939
テンプレ投下お疲れ様です。第二部のキャラクター投下します。

名前:御影 篠(みかげ しの)
性別:女
年齢:24歳
身長:172cm
体重:53kg
職業:御影家当主・教師・スイーパー
容姿:碧眼に腰まで伸びたプラチナブロンド、スタイル抜群の美人。
    黒いシャツに水色のネクタイ、青いロングスカート。両手に皮製のグローブ(指なし手袋)をしている。
眼名:結壊眼(けっかいがん)
能力:物体の結合と崩壊を操る能力
人物紹介:日本人と北欧人のハーフ。2年前の両親の死がきっかけで天涯孤独となった篠は、若くして大富豪である御影家の当主となる。
       幼い頃に開眼して以来、瞬く間に能力を使いこなし、北欧支部にて12歳で資格を取る。
       表では厨弐学園で教師をする傍ら、国際スイーパー協会本部に多額の出資をするスポンサーでもある。
       さらに自身も協会に所属し、会長に次ぐ地位に就いているが、教師を優先したい為、本部にいることはあまりない。
       学園内では物腰が落ち着いており愛想もよく、教師、生徒共に信頼度は高い。
       裏では『ブラッディ・マリー』と言う偽名で異能犯罪者に手を貸している。
       協会側、犯罪者側の双方に手を貸している理由は不明。
       ちなみに、協会側も犯罪者側もこの事(篠が双方に手を貸している事)は知らない。
       また、篠の能力を知るものは今の所協会内でも会長のみとされ、犯罪者側は誰も知らない。
       それ故に表と裏、どちらの世界からも『詳細不明(アンノウン)』と呼ばれている。


こんな感じでよかったでしょうか?(説明文が長すぎた…)
このキャラは双方のパイプ役、というか中間に位置しているので、他の参加者の方と物語の進行次第でどちら側にもなり得ます。

942 ◆VENubAAGGE:2011/07/17(日) 08:06:57
初参加です。よろしくお願いします。

名前:獅子堂 弥陸(ししどう みろく)
性別:男
年齢:24
身長:186cm
体重:85kg
職業:バーテンダー、スイーパー
容姿:オールバックの黒い長髪。眼光鋭く「整っているが若干恐い」と評される顔つき。筋肉質の体躯。
黒いライダージャケットを着込み、ジーンズにロングブーツを履いている。
得物である『魔銃=パーフェクト・ジェミニ』を腰のベルトに収め、それを隠す為に青黒いコートを羽織っている。
普段は指ぬきグローブ、スイーパーの任務時はライダーグローブを着用している。
眼名:魔弾眼(まだんがん)
能力:『魔銃=パーフェクト・ジェミニ』に装填する弾丸を具現化、操作する能力。弾丸と言っても実弾に限らず、
炎、電撃、刃、衝撃波、念動力に至るまで様々な『弾丸』を具現化する事が出来る。得物が『魔銃』たる所以である。
人物紹介:異能犯罪者により家族を襲撃され自身も殺されかけたが、古美術収集家の父が残したパーフェクト・ジェミニを発見。
死にたくない一心で手にすると同時に能力が発現し、逆に相手を惨殺した過去を持つ。その後スイーパーとなった。
物静かで皮肉屋。異能犯罪者に対して激しい憎悪と凶気を秘めている。
     具現化した弾丸が青白く発光する事から『蒼魔の銃王(ガンスリンガー・ザ・イーヴィルブルー)』の二つ名を持つ。
     パーフェクト・ジェミニは銃口と引き金が2つずつ、それに対応した7連発リボルバーを2つ搭載し、
     連結も可能な二丁一対の異形の拳銃である。製作者不明だが異能者の手によるものと思われる。
     獅子堂曰く「一心同体の意思持つ『魔銃』」だという。

943 ◆ICEMANvW8c:2011/07/17(日) 18:04:20
>>941>>942
ようこそ。これからよろしくお願いします。

連休中には出だしの方を本スレに投下しますので、
各自それぞれの都合に順じて本スレへの参加をお願いします。

944 ◆ICEMANvW8c:2011/07/18(月) 18:41:16
とりあえずプロローグ的なものを投下。
一応、第二部という形をとったので、第一部キャラの描写から入る格好にしましたが、
これ以降天木を登場させる予定はありません。

さて、次は黒羽のレスを今日中には投下する予定ですが、
リアルの都合でもしかしたら遅れるかもしれませんので悪しからず。

945 ◆21WYn6V/bk:2011/07/18(月) 21:54:54
えー…いきなりで申し訳ないのですが、一つ質問です。

【第三の眼】の位置についてですが、wikiには『人間の掌』と書いてあります。
眼の位置は掌限定なんでしょうか?それとも体の他の位置でもいいのでしょうか?

細かい上にどうでもいいような質問ですみません。

946 ◆ICEMANvW8c:2011/07/18(月) 22:56:07
黒羽をスイーパーから犯罪者側に変更します。
その方が今はバランスが良さそうなので。

>>945
掌限定です。

947 ◆ICEMANvW8c:2011/07/18(月) 23:12:54
wikiのキャラクター欄を更新。
後は各自自由に編集していってください。

948 ◆21WYn6V/bk:2011/07/18(月) 23:31:26
>>946>>947
了解しました。ありがとうございます。

949 ◆21WYn6V/bk:2011/07/19(火) 00:57:44
>>942
遅れてしまってすみません。これからよろしくお願いします。

950 ◆VENubAAGGE:2011/07/19(火) 18:29:10
>>949
こちらこそよろしくお願いします。

951 ◆K3JAnH1PQg:2011/07/19(火) 21:59:41
キャラクター投下します

名前:秘社 境介(ひやしろ きょうすけ)
性別:男
年齢:17
身長:168
体重:50
職業:秘密結社「秘境」の創設者兼総帥兼社長
容姿:眼鏡、スーツ(又は制服)を着用。スリムで、真面目そうな印象
眼名:社長権眼
能力:秘密結社「秘境」のメンバー、及び道具・兵器などを自由に召喚できる
人物紹介:僅か15歳にして秘密結社「秘境」を創設した男。
その生まれ持った強運で莫大な資金を集め、類いまれなるカリスマ性で大量の優秀な人材を集め、
僅か2年でメンバー50000人超、保有資金78670000000を越える巨大組織にした天才
性格は卑怯で、「勝てば官軍」「戦いは数」を信条とする。また、卑怯であることを悪いこととは思っていない。
寧ろ正々堂々とした戦い方を、負けてもいいことの言い訳にできるとして嫌っている(負けても悔いはないというのを嫌う)
その卑怯な性格ながら、部下が離れないのはカリスマ性故であろう。
ちなみに上位のメンバーには卑怯の精鋭がいる。
頭はかなり切れる方である(ずるがしこい方向に)

952 ◆MxkBmULSOo:2011/07/19(火) 22:19:30
参加希望です。よろしくお願いします。

名前:紅峰 閃莉(あかみね せんり)
性別:女
年齢:19
身長:168cm
体重:46kg
職業:無職・逃亡者
容姿:黒に金髪が混じった長髪を一つに束ね、右眼には眼帯を付けている。
   スッとした細身で、白いブラウスにジーンズ。
眼名:電振眼(でんしんがん)
能力:体内で電気の生成、操作をする能力。
人物紹介:裏の世界では名の知れた死の商人『紅峰財閥』当主の一人娘だった少女。
     二年前までは自らの能力と名前を隠して一般人としての生活を送る学生だったが、厨弐学園での卒業式を迎えた夜
     父が同系統の異能者に殺される現場に直面。一族から「親殺し」の濡れ衣を着せられて殺されかけるが、能力が暴走し現場から逃亡、
     スイーパーと財閥の刺客からの逃亡生活を始める。逃亡中は知り合った仲間と共に地方に身を潜めていたが
     この街のどこかに事件の真犯人がいることを聞き付け、一人生まれ育った街に戻って来た。
     能力を発動すると眼と髪が金色になる。だが能力が暴走した時の後遺症から、常にわずかな電力を帯びている。髪に金色が混じっているのはそのせい。     
     幼い頃に財閥内の抗争に巻き込まれて死に掛けるが、異能力者である母が自らの命と引き換えに力を行使。右眼を失うが一命を取り留めた。
     その容姿・能力・過去から、『閃光の霊鬼(ファントム・エクレール)』と呼ばれているが閃莉自身はそう呼ばれる事をあまり好んでいない。

wikiに載せる際に細かい修正(訂正?)を加えるかもしれません…

953 ◆MxkBmULSOo:2011/07/20(水) 00:56:30
なんか半端な所で終わってしまった…orz
昔に比べて投稿に関する規制が厳しいですね…転載お願いします。

「もしもし、――――かしら?」
「……久しぶりだな『閃光の霊鬼(ファントム・エクレール)』。こうして連絡を取ってきたという事は街に着いたようだな」
「もう、その二つ名はやめてっていつも言ってるじゃない……じゃなくて、えぇ。道中、奴らに見付かることもなく入る事が出来たわ」
「そうか、あとは『スパイダー』が言っていた通り君の目的が居ればいいのだが……」
「彼の情報が誤りだったとしても今はそれを信じるしかないかな。ところであなたの計画はどうなっているの?」
「あぁ。順調に同志は集まりつつある……もしかすると予定より早く動く事になるかもしれん」
「……りょーかい。次会う時はお互い生きているといいね」
「なに、俺もお前もこんなところで死ぬ様な奴じゃないだろう?君の悲願成就を願っているよ」
「うん……!ありがとう……。それじゃあね」

閃莉は電源を切り携帯をポケットにしまい込むと、左手を空に輝く月に向けてかざした。

「私は、ここで頑張るんだ……父上を殺し私の人生を狂わせた奴を殺す為に……ッ!」

その掌には金色の虹彩をした妖艶な瞳が鈍く輝いていた。

「我が眼よ……この身に雷神の力を宿し給え――装雷」

瞬間、閃莉の体の周りを青白い電流が走り、漆黒の髪と隻眼は一瞬で掌の瞳と同じ、眩き金色へと色を変えた。
電振眼――閃莉の身に宿るは雷の力。装雷は自身の体内に電流を流し、身体能力を活性化させる技である。

(父上の仇を討つ事が出来るのならば、何も迷いはしない。たとえそれが――人の道を踏み誤るような事であっても)

閃莉は強化された脚力で大きく跳躍し、活気が衰える事の無い夜の街へと飛び込んでいった――

【紅峰 閃莉:能力を発動し、街へ移動する。】

954 ◆21WYn6V/bk:2011/07/20(水) 01:25:31
>>951
よろしくお願いします。

>>952
ようこそいらっしゃいました。よろしくお願いします。

>>953
代理完了しました。

955 ◆MxkBmULSOo:2011/07/20(水) 13:23:52
>>954
代理感謝します。これからよろしくお願いしますm(__)m

956 ◆ICEMANvW8c:2011/07/21(木) 03:12:29
>>951>>952
これからよろしくお願いします。
何かありましたら避難所を自由に活用して下さい。
気楽にやっていきましょう。

957 ◆VENubAAGGE:2011/07/21(木) 22:43:20
明日と明後日はロールができません。
日曜日からは再開できます。よろしくお願いします

958 ◆ICEMANvW8c:2011/07/24(日) 22:56:48
本スレの容量が残り4㌔となってましたので新スレを立てました。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1311515589/

現行スレを使い切り次第移行してください。

959 ◆MxkBmULSOo:2011/07/25(月) 12:29:55
新スレ乙です。
ちょうど使い切ったので以降の書き込みはそちらでお願いします。

コテハンがしたらばと変わるのはなぜだろうか…

960 ◆ICEMANvW8c:2011/07/25(月) 18:12:40
実は1㌔残ってました。
IEだと500㌔と表示されても、専ブラだと499㌔だったりするんですよね。

とにかく、これで使い切りましたので、新スレへの移行お願いします。

>>959
原因は>>701の通りではないかと思います。

961 ◆ICEMANvW8c:2011/07/25(月) 18:57:37
wiki更新。
過去ログでは便宜上第二部part1としてますが、これはあくまで仮称です。
できれば序章とか○○編とかの比較的短編に近い形にしたいと思ってます。
漫画みたいに○○編、△×編とかで上手く区切れるのが理想なんですけどねぇ…。

962 ◆WS9cBo9MH6:2011/07/25(月) 21:39:47
初ですが参加希望です。
こんなところでよろしいでしょうか?

名前:二神 歪(ふたがみ いびつ)
性別:男
年齢:15
身長:159cm
体重:44kg
職業:厨弐学園高等部1年生(不登校)、スイーパー

容姿:
大人しい小柄な少年。
髪の色は白、肌も青白く、目の色は黒。
夏でも黒い長袖制服を着ている。

眼名:天刻眼

能力:
左掌の眼で、その場所の最高5分弱後までの未来を見る事が出来る。

人物紹介:
厨弐学園高等部1年だが、早くも不登校児である。
友人が異能犯罪の犠牲になってから人付き合いが極端に苦手になってしまった。
スイーパーではあるが余り協力行動はせず(出来ず)、専ら一人で活動する。
犯罪者に対する憎悪や恨みでは無く、友人を護れなかった故の責務と考えている節がある。

963 ◆ICEMANvW8c:2011/07/25(月) 23:08:06
>>962
ようこそ。

ただ、参加される前に一言申し上げることがあるとするなら、能力でしょうか。
恐らく、未来を読むことができるという能力は、TRPには性質上あまり向いてないかと思います。
(バトルの結末やストーリーの先を読めるのがミソの予知能力ですが、
TRPでそれを実践するにはまず打ち合わせやネタ晴れを徹底させないと決して成立しないので)

従ってもう一度、能力だけは練り直された方がよろしいかもしれません。

964 ◆21WYn6V/bk:2011/07/25(月) 23:51:05
>>962
ようこそいらっしゃいました。

同じようなことで申し訳ないのですが、やはり自分もこの進行の仕方で未来予知は厳しいかと思われます。
仮に出来たとしても、他の皆さんが予知に合わせる形になってしまい、TRPの本質が損なわれてしまう恐れがあります。
なので、能力を考え直された上でもう一度投下してみてはいかがでしょうか?

>>963
wikiを見ていたところ、日付が間違っていると思われる箇所がありました。
第二部part1の開始日時が7月16日〜となっているのですが、7月18日〜ではないでしょうか?
細かい指摘で申し訳ありません。確認の方をお願い致します。

965 ◆ICEMANvW8c:2011/07/26(火) 01:10:47
>>964
テンプレ投下日が16日なので、その日が便宜上の開始日となります。

966 ◆0i7FhSLl8w:2011/07/26(火) 01:10:50
了解しました。
他の設定ごと変更します。

名前:二神 歪(ふたがみ いびつ)
性別:男
年齢:16
身長:170cm
体重:56kg
職業:厨弐学園高等部1年生(不登校)、スイーパー

容姿:
大人しそうな少年。
長い髪の色は白、肌も青白く、目の色は黒。
夏でも黒い長袖制服を着ている。

眼名:血傷眼

能力:血と傷を操る能力。
傷つくことで力が増し、血を飲むことで回復する。

人物紹介:
厨弐学園高等部1年だが、早くも不登校児である。
幼いころ、友人が異能犯罪の犠牲になった事をきっかけに、人付き合いが極端に苦手になってしまった。
スイーパーではあるが余り協力行動はせず(出来ず)、専ら一人で活動する。
犯罪者に対する憎悪や恨みでは無く、友人を護れなかった故の責務と考えている節がある。

その能力特性故に体には無数の傷が走る。
また、しばらく血を飲まなければ邪気眼が自らの血を吸い始める為、体を維持できない。
なので、特に血を失いやすい戦闘には輸血パックが必須である。
ちなみに牙は特に無いし、相手からも血を吸ったりはしない。

戦闘の際、能力によって戦場は血に染まることから、ついた二つ名は『赤い靴(レッドブーツ)』。

967 ◆0i7FhSLl8w:2011/07/26(火) 01:13:20
>>963 >>964
キャラ見てくださりありがとうございました、
とりあえず訂正して>>966のような形にしてみましたが、大丈夫でしょうか?
問題なければ本スレに出ようと思います。

968 ◆ICEMANvW8c:2011/07/26(火) 01:26:12
>>967
調度リアルタイムで遭遇したので確認いたしました。
バトルスレにおいて傷付くほどパワーアップ(血を飲めば回復するというから一時的なのかな?)
するという発想は、ある意味では盲点で、結構なアイデアではないかなと思います。

なお、細かいようですが、名字と名前の間に入れる空欄はできれば半角スペースでお願いします。
ぶっちゃけ大した意味はないのですが、これは初代スレからの慣習なのでできる限り守って頂ければと思います。

私からは以上です。

969 ◆WS9cBo9MH6:2011/07/26(火) 01:31:38
>>968
ありがとうございます、名前の件了解しました。
傷によるパワーアップは一時的で、血を流し続けると体を保てなくなるので
早期決着をつけないと倒れてしまう諸刃の剣です。

それでは、投稿してきます。

970 ◆WS9cBo9MH6:2011/07/26(火) 18:58:55
書き込めないようなので代理投稿をお願いして良いでしょうか?


前スレ>>228

どさどさ、と音がした。
本部の受付に、別のスイーパーが来ているのだ。
荷物を降ろしたような音は、縛られた動かない男達を床に転がしたからだ。
全員、血で衣服の大半が赤黒く濡れているが、生きているようだ。

「逃走中の…ターゲットを、捕まえた。確認してくれ。」

スイーパーは少年だ。長い白髪と黒のシャツだが、彼の衣服も濡れている。
返り血か自分の血かも解らないほどだ。

照会が終わり、男達はずるずると引きずられていく。
受付の男がため息をついた。

「ありがとう、『赤い靴(レッドブーツ)』。しかし全く、今日は騒がしい日だ。
スイーパーへの依頼が多すぎる、しかも一つはヤクザ者からのでっかい依頼だ。
少し休んでからでも良い、この後も動けるか?」

少年はこくりと頷き、血に濡れた右手を突き出した。

「ああ、すまん、忘れていた。ほらよ…残りの現金は口座に振り込んでおくよ」

そういいながら、受付の男は赤い血の詰まった輸血パックを数個、報酬代わりに少年に渡す。
少年は大事そうにそれらをしまうと、ベンチの獅子堂に眼を向けた。

「彼は行かないそうだぞ?」

少年は頷く。出来れば少し休みたいところだが、衣服に血がしみこんでいるため横にはなれないだろう。
軽くため息をついた少年は、先程貰った輸血パックに白いストローを差して、飲み始めた。

【二神 歪:本部にて回復、獅子堂と同室】

971 ◆21WYn6V/bk:2011/07/26(火) 19:45:39
>>970
代理完了しました。

972 ◆WS9cBo9MH6:2011/07/26(火) 23:26:59
代理お願いします。
>>6

血を飲む度に体の傷が塞がり、そして溢れていた力と憎悪が静まって行く感覚がある。
血の味にはもう慣れた、というより、体が美味いと感じるようになってしまった。
全てはこの邪気眼のせいであり、おかげである。

(傷が回復しきったら、行くか)

そう考えていた時、ベンチに居た大柄な男の電話が終わった。
衣服は少し焦げているようだ。火を扱う邪気眼使いにでも出会ったか。

男は何やら連絡員と話した後、こっちの方を見ているようだ―――


「…初めて見る顔だな、アンタ」

ふいに投げかけられた言葉に、少し驚くが、すぐに二神は口を開く。

「当然だ。俺は今年からスイーパーになったから」

血をジュースのように飲んでいる光景を見て不快感を抱いたか、と考えて、
輸血パックを急いで飲みきる。衣服に関してはどうしようもなかった。

「二神歪だ。『血』が不快だったら謝る。残りは外で飲む」

軽く頭を下げるが、形式だけのものだ。
恐らく在籍の長い相手に対しても、彼は特に気負わなかった。

話している間に左手の甲を貫通していた傷が治っていった。後には傷跡だけが残る。
これで完治、いつでも動ける。

【二神歪、回復を完了し、獅子堂と会話する。】

973 ◆ICEMANvW8c:2011/07/27(水) 01:04:47
>>972
代理しました。ついでにwikiにプロフィール載せておきました。

974 ◆WS9cBo9MH6:2011/07/29(金) 01:25:01
何度もすみません、代理お願いします。

>>9
「いや、何も頭を下げることはない。俺の名は獅子堂 弥陸。『蒼魔』だの『銃王』だの大袈裟な呼び方をする奴もいるけどな…」

獅子堂の言葉は、予想とは違って不快感を含んでおらず、二神は僅かに目を見開いた。
こきこき、と左手を動かして、傷の問題がないことを確認する。いままで一度も問題が起きたことは無いが。

『銃王』。聞いたことがある。ここに来て余り日がたたない内に、本部の局員やスイーパーから何度か耳にした単語だ。
となれば、彼が銃に関する邪気眼を持っている事は間違いない。銃を使うが銃でなく、魔を使うが魔ではなく――

そう思った矢先に、彼の銃が焔を吹き上げ、不必要な衣服を一瞬で燃やし尽くした。
魔銃というのはどうやら本当のようだ。

「気が変わった。応龍会からの依頼を受けよう。蓮子さんにはもう少し謝礼金を渡さないとな」
「そう来ると思って1人分の枠を空けておいたぞ。では今から任務開始とする。依頼内容をプリントしてあるから読んでいけ」
「…気が利くな」

獅子堂もまた、自分と同じ応龍会の依頼を受けるようだ。
たかだか窃盗犯罪にしては、長引きすぎている印象もあるが―――

「アンタも来るか? 共闘ってのも悪くはないだろう?」

考えながら依頼された場所に向かおうとした時、不意に獅子堂から共闘を持ちかけられ、二神は怪訝そうに振り返る。

「共闘――?」

いつもなら、待機室で会ったスイーパーは皆同じように自分を避けたものだが。
どのような勝利を収めても必ず血みどろになる彼の周りには、今まで一人の共闘者も居たことが無い。

「――未経験だ。俺の能力や戦闘のスタイルは、貴方の『魔銃』と相乗効果を生むとは、保障できない」

好奇心、か、と二神は心の中で呟いた。奇異なものへ向けられる目つきも慣れている。
興味を持ってついてくる変わった人間もいたが、そのような関係も、好奇心の鮮度の劣化と共にすぐに消えてしまうのだ。

「同じ敵を撃破するなら、俺への誤射だけはしない事だ。自動的に俺の邪気眼の攻撃対象に入る」

そう言い捨てて、二神は踵を返た。本部を出ていく間際に、ぼそっと呟く。

「同じ場所で戦うなら…貴方への出来る限りの配慮はする。」

それが共闘を望んだ獅子堂への、彼の出来る最大の譲歩だったのだろう。
そのまま二神は本部から依頼された場所へ向かう。そう、異能者の激闘が行われているその場所へ。
後には赤い血の跡だけが残った。

【二神 歪、獅子堂の誘いを断り、単身で黒羽と紅峰の戦闘地点へ乗り込む】

975 ◆21WYn6V/bk:2011/07/29(金) 10:02:40
>>974
代理完了

976 ◆ICEMANvW8c:2011/07/29(金) 22:09:49
紅峰さんが来られないんで先へ進めました。
事情で遅れそうなら、避難所に一言でいいんで書き記しておいて下さい。

977 ◆MxkBmULSOo:2011/07/29(金) 23:21:59
>>976
申し訳ないです……。
本日中には書き込む予定だったのですが連絡をしておくべきでした……

とりあえず今日〜明日には書き込みますので少々お待ちください。
簡単に説明しておくと、閃莉も戦場から離脱してどこかで休んでいるという事になると思います。
ですので、それを前提にストーリーの進行をお願いします。

978 ◆WS9cBo9MH6:2011/07/31(日) 08:38:37
代理お願いします。

二神 歪


二神は走っていた。
邪気眼により能力が高まっているとはいえ、彼の能力は非常時以外余り役に立たない。
せいぜい、普通の人が振り返るような速さで走れるのみ。
血だらけの体が目に付かないように、黒いフード付のコートを羽織り、赤が飛び散った白髪が目立たないようにした。

いくらか走って、応龍会の邸宅にたどり着く。
ふと見ると、あろうことか遠くの街灯の上空を飛ぶ獅子堂の姿が見えた。
何時の間に追い越されたのだろうか、それは走るというよりも反動で跳躍するように、一っ飛びにどこかへ向かっている。

みると、戦闘の跡が獅子堂の向かったほうへ続いていた。

(さて、…どちらに動く)

普通に考えれば、応龍会の方はスイーパーよりも他の団体に任せた方が良さそうだ。
既に盗難がおきており、ここに戦闘部隊を置く意味が無い。
ならば、獅子堂の後を追う。奴が有益な何かを見つけているかもしれない。

そう考えて、邸宅に背を向け、彼は獅子堂の行った方へと走り出す。
時々見える青い光を目印に、たどり着いた其処は戦場だった。

「…爆発能力…か…?」

追いついた二神は獅子堂に問う。
この惨状はまさしく爆破された跡のように見えた。
現場がめちゃくちゃになっている事で、追跡は難しいように思えた。

【二神 歪、黒羽と紅峰との戦闘地点で獅子堂と合流】

979名無しになりきれ:2011/07/31(日) 22:09:52
代理完了

980 ◆12CyiaxYIQ:2011/08/02(火) 00:52:30
参加希望なのですが、これでいいでしょうか

名前:秋雨 凛音(あきさめ りんね)
性別:女
年齢:15
身長:147cm
体重:40kg
職業:無職・異能犯罪者(無自覚)
容姿:童顔に前髪だけが少し長めで半分ほど色素の抜けた灰色のような黒髪
   白いワンピースを着て、その上に男物のストールを羽織っている
眼名:餓鬼眼(がきがん)
能力:手の邪気眼から餓獣(デッドビースト)という生物を召喚する
   餓獣は強固な外殻と爪牙を使いあらゆる物質を捕食し、それによって秋雨自身の治癒や飢えを凌ぐことが可能
人物紹介:昔、父親の能力との接触事故により邪気眼が開眼するもそれ以前の髪の色と記憶を失う。
     気が付くと山の中で一人だったため、能力を利用して生き延びた。
     度々スイーパーや異能犯罪者の戦いに巻き込まれるも反射的な自衛行動で善悪無差別な殺戮を行っていた。
     本人は能力を扱いきれてないため、副作用で今でも記憶が不安定であり能力発動時の記憶をハッキリと持っていない。
     ISS本部から【喰闇の霧(イーターフォッグ)】という名で指名手配されているが当然本人に自覚は無い。

981 ◆MxkBmULSOo:2011/08/02(火) 20:00:34
毎度毎度遅れて申し訳ないです、、、投稿しました。
吼一郎殿はご自由に扱ってもらって構わないです。

>>980
ようこそ初めまして。
その設定で大丈夫だと思いますよ^^

982 ◆21WYn6V/bk:2011/08/03(水) 02:27:45
>>980
ようこそいらっしゃいました。これからよろしくお願いします。

>>981
絡んでいる方のレスから三日以内なら遅れた事にはなりませんので、謝らなくても大丈夫ですよ。
あと、紅峰さんのwikiの技の項目ですが、今回から『威力』ではなく『殺傷力』になったので、変更の方をお願いします。
毎度のことながら細かくてすいません。

983 ◆12CyiaxYIQ:2011/08/03(水) 13:53:11
どうやら、良さそうなので書き込んできました
皆さんこれからよろしくお願いします

984 ◆ICEMANvW8c:2011/08/03(水) 19:36:21
>>980
ようこそ。これからよろしくお願いします。

985 ◆WS9cBo9MH6:2011/08/05(金) 02:14:23
いつもありがとうございます、また代理お願いします。


-------------

「OK…二神、見ろ」

その言葉に二神は地面を覗き込む。見覚えの無い色をした、石の破片。

「閃電岩って言ってな、落雷級の超高圧電流を受けると一部の鉱物が変質してこうなる。恐らく―――」

自分なら全く情報として活用出来ないだろう。
それはつまり、電気を操る何者かと窃盗犯が戦った後である。
落雷級の高圧電流は避けられたのか、それともそれを食らってなお逃げたのか、いずれにせよ窃盗犯は
凶悪な電気の能力を前にして逃げ延びている。

「二神、俺は応龍会の屋敷に戻る。あくまで感に過ぎないが、そこに答えがある気がする」

獅子堂はそういって行こうとしたが、一言付け足した。

「…気が向いたら着いて来い」

そして直ぐに能力を使った跳躍で姿が見えなくなる。

獅子堂の方がスイーパーとしての経歴も長く、経験がある。
着いていくのは得策に思えたが、彼は応龍会とは反対の方向に歩いていく。

彼にとって、何が起こったか、はどうでも良い事なのだ。
謎が謎としてある、それだけのことだ。雷を使う能力者は、敵では無い。ならば無視する。
彼―――スイーパーとしての二神歪にとって大切なことは、一刻も早く自分の手で犯罪者を倒す事、それだけだった。

二神がスイーパーになってから短期間で成果を挙げてきたのは、まるで機械のように単純化された行動を突き詰めてきたからだ。
すなわち敵を見つけ、倒す。それ以外の事には全く注意を払わない。
事件の内容も特に気にしない。窃盗犯だろうが連続殺人犯だろうが、やることは同じだ。
更に言えば、周りの被害も気にしない。この攻撃を避ければ一般人に被害が行くといった状態でも、彼は迷わず避けるだろう。
故に人質は彼には通用しない。結果として救うことはあっても。

すべては敵を倒すという目的を達成するために、ただそれだけを考えて動けること。それが彼の強みでもあった。

(交通機関は本部が調べているし応龍会も手を伸ばしているだろう。ならばここからまだ自力で逃走、もしくは隠れている。
そして、この戦闘の跡。死体や戦闘不能者の無いこの戦闘に、『勝負はついていない』。実力がある程度拮抗した相手だったのだろう。
ならばこれだけ派手にやっておいて犯人だけが無傷ということはあり得ない。
犯人の能力が爆発であり、相手の能力が電気である以上、『現場の血痕は犯人のものでは無い』。
目撃証言から、犯人は単独の可能性が高い。戦闘能力が単体で高いなら、わざわざ治療者(ヒーラー)を連れているメリットも無い。故に)

犯人は近くで、回復しながら潜伏中。それが二神の結論だった。
もし外れていても良い。ほかのスイーパーが何か掴んだなら、それを利用すれば良いのだ。

フードを被り、走り出す。近くの人気の無さそうな区域を虱潰しに。
聞き込みをすると同時に、大量の攻撃的な『邪気』を撒き散らして動く。
敵はこの邪気の量を感知して何かしら動きを見せるだろう、と予測したのだ。

二神がその場所に辿り着いたのは、凡そ一時間半後。
運良く4つ目の捜索場所で彼は当たりを引いた。

目撃証言、場所の有意性、そして何より―――現場にあった血と同じ、微かな匂い。
返り血だろうか、逃げるときに付着したのか。血と強い親和性のある二神は、それを無意識に感知した。

(――近い。)

目の前の景色の奥。一際人気の無いその場所に、いまは使われていない家があった。
耳が痛くなるような静寂の中、彼は一歩一歩廃屋に近付いていく。
撒き散らしていた邪気を潜め、ただただ敵をその場所に確信した足取りで、着実に彼は黒羽に迫りつつあった。

【二神 歪:獅子堂と別れて黒羽を単独で捜索し、潜伏場所へ辿り着く。】

986名無しになりきれ:2011/08/05(金) 04:24:54
代理しました。

987 ◆ICEMANvW8c:2011/08/07(日) 19:41:32
明日か明後日にはレスします。

988 ◆ICEMANvW8c:2011/08/07(日) 19:42:42
間違えた。今日か明日には、です。

989 ◆WS9cBo9MH6:2011/08/08(月) 21:24:24
代理お願いします。

>>33
気付かれた、咄嗟にそう感じた。
刺すような殺気を自分が向かう方向から感じる。
気配を消してもこの距離で敵を察知出来る犯人。相当に戦闘に慣れて居るのだろうが、だとすれば。
だとすれば、何故直ぐに通報されるような派手な盗難事件を起こしたのか。
絶対に捕まらない自信があるのかとも思ったが、だとすれば逃走経路での戦闘で相手の能力者は撃破されてしかるべきだ。
戦闘力に自信を持つ一方で、逃走や潜伏という手段を用い、更に盗難の手口も逃走経路の手配も準備されていない。
これらが意図的なものであったとしたなら、犯人の目的は盗難そのものでは無く、自分を追わせ、スイーパーを集めること。

つまり、ここに居るのは逃走に失敗した盗難事件の犯人では無く、計画を順調に進めた狩人だ。
そして自分はこれからあの廃屋に、――『犯人』」にとって本番のステージに、入っていく事になる。

彼は気配を開放し、廃屋の扉を開いた。どのような理由があれ、彼のやることは決まっている。
犯人を倒す。それだけだ。

居たのは、写真で見た犯人と同一人物だった。後ろでくくった黒髪が、彼女のため息と共に少し沈む。
獲物を見せびらかすような動作に、二神は不快そうに眉をしかめた。
彼にとって、その挑発は無意味だ。彼の目的は宝石の奪還でなく、あくまで犯人を倒す事なのだから。
不快だったのは、犯人の動作それぞれが、スイーパーとしての二神に対しての少しの失望や諦め、妥協などを含んでいた事だった。
これまで生きてきた中での様々な負の感情がそれに伴って、臓腑の底に少し現れていた。侮蔑、嘲笑、etc、etc.

「俺では…不満か」

自嘲気味に二神は犯人に対して声をかけ、羽織っていたコートを脱ぎ捨てる。
学生制服を改造したように見える、黒ずくめの衣装に、白髪が落ちた。

「まぁ、良い。」

軽くステップ。拳の具合を確かめて、――突如、急激な加速、跳躍。
犯人に対しての間合いを詰め、重心を極度に前方にかけた上段廻し蹴りを側頭部を狙って放つ。
バックステップでそれをかわされても、回転を利用して即座に右の貫き手が犯人の脇腹に迫る。
それは回避や防御をほぼ捨てた、無呼吸の動作だった。
格闘の型は自己流のようで非常に荒いが、放つ一撃一撃は全て急所を狙っている。

貫き手を捌かれた時、逆の手は二神の体の背後にまわっていた。
次の瞬間、その手が背後から何かを引き抜く。隠し持っていたのは、稠密な長い鉄の棒。
どこかの工事現場から無造作に引き抜いてきたかのようなカギ型の鉄棒、その先端を、
引き抜いた勢いのまま黒羽の肩口へと振り下ろした。

【二神 歪、黒羽と廃屋にて戦闘開始。】

990 ◆VENubAAGGE:2011/08/09(火) 05:43:19
今週の土曜日まで自分はロールができません。
迷惑を掛けますがよろしくお願いします

991 ◆21WYn6V/bk:2011/08/09(火) 07:33:09
>>989
代理しました。

992紅峰 ◆MxkBmULSOo:2011/08/09(火) 22:01:13
毎度毎度申し訳ないです、明日明後日には書き込みます……

993 ◆ICEMANvW8c:2011/08/11(木) 20:54:10
さて、そろそろ新しい避難所を立てる時期なのですが、
ここの板は既に管理人がおらず荒れやすくなっているため、
http://jbbs.livedoor.jp/computer/42940/
今度はここ辺りを借りようかなと思うのですが、皆さんはどうでしょうか。

994 ◆WS9cBo9MH6:2011/08/11(木) 21:46:47
>>993
良いと思います、使い方が変わるわけでも無いと思うので。スレ立てはどうしましょうか?



それとは別に代理お願いします。

>>36
隠していた鉄の棒を振り下ろしながら、二神は違和感を感じていた。
相手に驚きの色はあった。だが、それに対する行動が伴わない。

(手を――かざしている…?)

そして、インパクトの直前に拳に感じたおかしな手ごたえ。
軌道が変えられている。鉄棒での攻撃が横に逸れて、ダメージを与えること無く床に突き刺さった。

(くッ、何が…?!)

武器の鉄棒を捨て、迫り来る側頭部への衝撃をしゃがむことで回避する。

(ここから一気に決める――ッ!)

右手を固めて貫き手の準備をしながら、敵に突き刺そうとしたところで、二神はそれに気付いた。
黒羽の、雰囲気。マスクで解らないが、あれは――哂っている!!!

幾度も経験した嘲笑に体は敏感に反応した。だが、頭で不意打ちを理解しても、体は準備できなかった。
直後に、爆発音が響き渡った。

―――

もうもうと立ち込める土煙の中から、人影がだんだんと濃くなっていった。
黒羽の方に向けて、近付いてくる。

「あぁ――色々考えたが、よく解らないな。単なる爆破能力でなく、圧力を操る能力、が一番的を射ているように思える」

鉄棒の爆発を至近距離で受けながら、その声はさも当然の如く落ち着いていた。

「射程距離は未だ不明だが――、一人である事は間違いないだろう。獲物も確認した、真贋は解らないが」

本部への報告。もしも自身が失敗した時の為に、能力にある程度あたりをつけてから増援を呼んだのだ。

「さて、しかし、やってくれたな――」

煙の中から、少年の影が現れた。が、その姿はとても今までの平然とした口調から連想できるような状態では無かった。
左目が無い。破片を受けたのか、眼窩から抉れているようだ。左手中指、薬指欠損。その他細かい傷が十数か所。
鮮血に床が染まる中、彼は左眼窩奥に刺さった破片を抜き取った。苦痛に顔が歪んでいる。恐らく、そのままの出血では長くは持たない。
そして、そうする間にもどんどんと強く、大きくなっていく、二神の邪気―――鮮血に似た赤い霧が彼の体を包んでいた。
黒羽に向けられる、憎悪、憎悪、憎悪―――それは、少年のものではなく、彼の左手から発せられていた。

「―――後悔するぞ。」

ドン、と音がしたのは、彼が床を蹴ったからだ。
超低姿勢から急激に加速した二神は、残る右目で敵を捉える。
速度、筋力、視力。今の二神の状態は、すべてが桁違いに底上げされている。
あふれ出した血が彼の右手に集まり、大きな爪の形で固まった。レッド・アームズ、出血と引き換えに形作られる彼の本当の武器。
そして、その赤い手が拳を握り、激情のままに振るわれた。

『エアロシールド』は実に正しく機能した。即ち、圧力により敵の攻撃を阻害する。
だが、彼の拳は逸れなかった。それどころか、一瞬の減速の後、赤い拳はその空気抵抗を一気に突き抜けたのだ。
能力によるガードのみに頼らなかった黒羽はその攻撃を回避したが、思っていた以上のスピードで突き抜けた拳にタイミングを狂わされた。

まるで踊るように、二神の体がくるんと周る。回転を利用した左足の後ろ回し蹴りというトリッキーな大技。
その攻撃の軌跡を描きながら、鮮血が足に集まり赤い装甲を形作る。
レッドブーツ
『赤い靴』の名の通り、血の武器と化した足が冗談のようなスピードで、真横から黒羽に襲い掛かった。

【黒羽、負傷。増援を呼びつつ黒羽との戦闘を継続する。能力発動中】

995名無しになりきれ:2011/08/12(金) 12:47:28
代理完了

996 ◆12CyiaxYIQ:2011/08/12(金) 15:40:49
>>993
確かに最近はスレが乱立してますし、いいんじゃないでしょうか
自分は賛成です

997名無しになりきれ:2011/08/14(日) 01:25:14
>>994>>996
他の方の意見がありませんが、賛同ということでよろしいのかな?

それでは立ててきます。

998 ◆ICEMANvW8c:2011/08/14(日) 01:36:00
↑は私です。
避難所立ててきました。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/42940/1313253193/

皆さん移動をお願いします。




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