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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

930 ◆21WYn6V/bk:2011/07/02(土) 12:56:02
遅れてしまって本当に申し訳ないです。
そしてまた規制……orz
代理お願いします。

>>166>>167
「調子に──調子にのるな──。さぁ、開け! 亜空間の入口──『カオスゲート』よ!」

その叫びと共に、ワイズマンの前方に黒い空間が出現した。
味方の技は次々とその中に吸い込まれていく。
(ありゃやべえな──って、アタシも吸い込まれるんじゃ!?)
空中からワイズマンに向かっていた菊乃は、前方に展開されている"アレ"が上にも来たら──と焦った。
他の皆のように飛び道具ではない自分は、体ごと吸い込まれる事になる。
そうなったらどうなるか──想像はできなかった。
無理もない。今までに見た事のない技だったのだから。

(けど、もう技は止められねえ。それにアタシの体ももう……。このまま行くしかない!)
覚悟を決めてワイズマンに突撃していく。

しかし──予想に反して黒い空間は上方には展開されなかった。
「亜空間とやらの入口を開くんなら、自分の頭上にも開いておくんだったなァ!」
天木の声が聞こえ、そこでようやくワイズマンがこちらに気付いたようだった。
しかし時既に遅く、菊乃はワイズマンの直上に迫っていた。

「いっけぇぇぇぇえええええええええええ!!」
『重力の戦槌』がワイズマンに直撃し、その本体の右側の部分を爆散させた。

(いったか……!?)
着地し、態勢を立て直しつつワイズマンのほうに向き直る。
「オのレェ……マサか、まさカこコまデ私ヲ追い詰メルとは……」
「おいおい、体?半分吹き飛ばされてまだあんな元気なのかよ……」
ダメージは負っているものの、未だにワイズマンは健在であった。
「だガ、これ以上ハやらセン……! 近ヅケるもノならバ近づイテみるガ良イ!」
再び魔水晶が妖しく輝き、そこから10個の巨大な光球が発射された。

「さすがにアレ食らったらただじゃすまねえな」
大きく後ろに跳び退り、光球を回避する。
その光球は、着弾と同時に周囲に凄まじい爆発を引き起こした。
狭くないとは言え、室内での連続した巨大な爆発。その衝撃は凄まじいものだった。

爆発の余波もおさまり、周囲の仲間の姿を確認する。その中で一つ、目に留まったものがあった。
壁際に倒れている天木だった。しかし天木は起き上がるそぶりを見せない。
(まさか……今のでやられちまったのか!?)
よく目を凝らしてみると、微かに動いている。どうやら死んではいないようだ。

「よかった……グ、ゴホッ!」
安堵した直後、菊乃は咳き込む。
しばらくしておさまり、口元に当てていた手を離す。そこには血液が付着していた。
幸い菊乃はワイズマンをは挟んで皆とは反対の位置にいるため、それに気付いた者はいないようだった。
(アタシの体もそろそろ限界か……。もってあと一、二撃ってところか)
「ククク……一人脱落シタようだガ、他の者達モ限界が近イヨウだな。
 それとモ、ソの“振り”をシテ攻撃の隙ヲ窺ッテいルのか?
 イズれにシてモ、次で勝負ガ決マル──何故なラ」

そうこうしている間に、魔水晶が三度輝き出した。
「コレカら、今ヨリも強力デ巨大なエルフ・ブリッツェンを放つカラだ。
 今ノ諸君ら二、そレヲ避けきル体力は残ッテいまイ。フフフ……悔いルがイイ。
 私ニ逆らッタことヲ、あノ世でタッぷりとナ……。
 ククククク──サラバダ、愚かナ虫けラ共ヨ──!!」
先程よりも更に巨大な光球──もはや閃光と呼ぶにふさわしいそれが放たれた。

(迷ってる暇はねえ。どうせアタシは長くはないんだ。最後に一花咲かせてやろうじゃねえか!)
菊乃は迫り来る閃光に向かって走り出した。

【神宮 菊乃:最後の一撃を仕掛けるため、ワイズマンに向かう】




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