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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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*「ここは 【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ の避難所です」
*「雑談や 連絡の場として どうぞ」
*「このURLの先が 現行の 本スレです」
ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1246115227/
*「避難所の 過去スレです」
避難所1
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1206954054/
避難所2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1211908307/
避難所3
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1221605457/
避難所4
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/20066/1232545359/
*「まとめサイトです」
ttp://www9.atwiki.jp/hutatuna/pages/1.html
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新規参入希望者です。
なりきりは何度かやったこともありバトル経験もあります。
過去ログを読んで面白そうだと思い、参加したいのですが、テンプレは此処とwikiに
貼り付けて、適当に出れば良いですか?
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>>721
ようこそ。
テンプレはこことwikiに投下後、間を見て参加してください。
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【プロフィール】
名前:天木 諫早
性別:男
年齢:21
身長:175
体重:66
職業:研究員
容姿:
唇や耳など顔にたくさんのピアスを開けている。赤のカラーコンタクトを入れ、長い髪は黒に染めている。
全身黒と赤を基調とした服を着ており、どこかのバンドにでも入れたらしっくりきそうな格好である。
能力:
『狂想操作』(リレイヤー)
自身のオーラを充填した物質の強度を増し、範囲内で操作出来る。
オーラを充填するためには、オーラを充填された物体か本体と、その物体が接触しなければならない。
大きなものを長時間操作する為には、時間と相応のオーラ量が必要になる。
操作しているものは充填されたオーラが切れると操作出来なくなる。
オーラが残っている状態で能力を解除すると残ったオーラは自身に戻る。
キャラ説明:
二つ名『狂想操作』(リレイヤー)を持つ。
カノッサ機関の分派が独立し秘密裏に作り上げた能力の研究所で働いている。
元がカノッサ機関であった事は彼は知らない。
完全に知的好奇心を満たす為の研究所であり、彼もまた研究者であった。
自分自身を実験体にし、オーラの効率運用や強化、能力の方向性まで自分をいじくり倒して決定付けるという常軌を逸した行動に、
仲間内からこの二つ名を付けられた。何事も自分で決めたがる性質であり、その性格が「操作」という能力に色濃く影響している。
自己中心的で即断即決、しかも自分の命を軽くみており、死んだらそれまで、と腹を括っている。
しかし自分で命を危険にさらすことはしても、他人には奪われたくないという信念を持っている。
【パラメータ】
(本体)
筋 力:D
敏捷性:C
耐久力:D
成長性:A *伸びしろがある、という意味では。
(能力)
射 程:A *約25mが、オーラを充填して飛ばす限界。
破壊力:D *能力は物質の強化と操作なので、破壊力はほぼ無い。
持続性:B *充填する時間とオーラ量によりA〜Cを動く。
成長性:B *本人いわく、まだまだ発展途上らしい。
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昨日は書き込めずにすみませんでした
>>721
ようこそ、そしてよろしくです
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大量規制に巻き込まれました。どなたか代理投稿お願いします。
>>212>>213>>215
(気配が近い。恐らくあの建物の辺り──)
気配を感じる場所を視線の先に捉えた海部ヶ崎は、
瞬間、急ブレーキをかけて立ち止まり、反射的に近くの木にその身を隠した。
ここに来て気配が一つではなく、最低でも二つあることに気がついたのだ。
しかも、その二つともやたらと攻撃的な気なのである。
(これは闘いの気……。まさか私の接近に気がついて警戒しているのか?
いや、そもそも気配が二つもあるということは……)
海部ヶ崎は即座に想定される状況パターンを二つ導き出した。
一つは、ピエロと他の参加者が対峙しており、戦闘となっているか。
もう一つは、既にこの場にピエロはおらず、参加者同士の戦闘が始まっているか。
いずれにしても、今の海部ヶ崎の技量では、
自らの視覚で確かめない限りは状況を完全に把握することはできない。
……気配を殺しながら、そっと目だけを覗かせて、建物の方角を窺う。
建物は喫茶店か何かだろうか、店頭に何やらと書かれた小さな古びた看板が置かれている。
そしてその店前には、宙に浮いたいくつもの武器と格闘している一人の男がいた。
他に人間らしい姿や人影は視認できないが、それでも、確かに気配は二つある。
(無数の武器が空間を飛び交う……恐らく相手は操作能力を持つ異能者。
姿が見えないのは遠隔操作だからなのか、それとも別の能力で姿を消しているのか……)
「チッ」
海部ヶ崎は虫の羽音ほどの乾いた舌打ちをした。
目に映る光景が戦闘を意味しているものであることは恐らく間違いないが、
これでは男がピエロと闘っているのか、そうでないのかがハッキリしないのである。
判ることといえば状況からある程度推測できる能力ぐらいなものだ。
「仕方ないな……」
続いて呟いた海部ヶ崎は、直後に木から身を離して一人格闘する男に向けて歩き出した。
戦闘に乱入し、傍観者から当事者となることで、積極的に“見えざる敵”を炙り出そうというのだ。
勿論、敵がピエロであればその行為は無駄ではないが、
そうでない場合はいたずらに余計なリスクを増やした愚行になるだけである。
参加者との戦闘のリスクを極力減らしたいと思うのならば、
“見えざる敵”の正体が分かるまではこのまま粘り強く傍観者たるに徹すべきであったろう。
しかし、海部ヶ崎はそこまで辛抱強くはないし、合理的な思考に富んだ人間でもない。
格段、気が短いわけではないが、思いついたことは割かと直ぐに行動に移すタイプなのだ。
「取り込み中のところ失礼する。おっと、この攻撃は私がしているものではない」
飛んできた包丁の柄を掴み、背後から赤紫色をした髪の毛を持つ若者に話しかける海部ヶ崎。
「少し話を聞きたいだけだ。といっても、まずはこの状況を何とかしてからだが」
そして、自分が突然現れたことで何か変わった反応はないかと、
素早く、それでいて注意深い視線を周囲に投げた。
【海部ヶ崎 綺咲:赤染・天木の闘いに乱入】
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それと天木さん。
自分の持ちキャラ(メインキャラ)、共用のNPC(サブキャラ)以外は、
勝手に喋らせない方がいいかもしれません。
誰でもどのキャラでも自由に喋らせたりできると、リレーSS形式になってしまうので。
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>>726
おっと、海部ヶ崎さんへのレスなどを見てある程度はアリかと思っていたのですが、なるほど、サブキャラだったのですね。
失礼しました。
戦闘レスも相手の行動などは書くべきでは無いようですね。以後気をつけます、ありがとうございます。
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>>725
代理完了
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海部ヶ崎さんのレスで間違いがあるので訂正しますが
現在赤染が居るのは喫茶店前ではなく、その近くの民家内です
自分の文章が未熟さが原因かもしれませんが、そこんとこよろしくです
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>>728
感謝します。
>>729
あ、民家の敷地ですね。失礼しました。
今度のレスでさりげなく場所を喫茶店からスライドしておきます。
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書き忘れ。
>>727
戦闘中の相手の行動を書くのはある程度は仕方ないと思います。
一つの攻撃につき一つの対応を待ってたら一回の戦闘で何日もかけることになりますから。
まぁ、一番いいのは上手く相手の描写をぼかしつつ戦闘を進めることなんでしょうけど、
誰もが毎回できるようなことじゃないでしょうし。
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不安なので補足しますと、赤染は室内に居ます
民家の一階にあるリビング内です
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>>732
語弊を招く言い方で申し訳ない。
解ってますので大丈夫です。
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規制中により代理お願いします。
>>213>>215 >>216
天木の能力の特徴は、その効果範囲でも破壊力でも無い。
『狂想操作』…想う事によって操作する、つまりオーラを充填した物体の動くイメージを現実世界に投影出来る事が特徴だと天木は考えていた。
動きを考えてから操作するのと、イメージを投影するのとでは天と地程の差がある。
例えば達人の剣捌きは、凡人が頭で考えても再現不能だろう。
しかし、彼の能力ではどれだけ素人でも、達人の剣捌きを『イメージ』すれば、簡単に操作している刀がその動きを再現してくれる。
たとえどう動いているのか解らずとも。
言い換えれば、彼の能力は自動操作が出来ないという事でもある。
常に動きをイメージしておかなければならず、動かしている物体が意識の外に出てしまえばそこで効力を失ってしまう。
操作の洗練性の代わりに、非常に不器用な能力なのだ。
「くそッ、二人に増えやがった、あいつは何だ?仲間、なのか…?!」
いとも容易く自分の刃を受け止めた人物に対して、焦りが深まる。
長く攻撃しては居られない。自分の居場所を知られれば、恐らく挟み撃ちにされるだろう。
容易した刃物も残り少ない。此処で使い切ってしまっては後が持たないのだ。
「潮時か…だが、ただじゃァ終わらねェぜ…」
紅の瞳が邪悪に歪む。
(刃物が、全て浮き上がり、四方八方を取り囲むイメージ…)
、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、
「其処の、落ちている刃物には、まだ充填されたオーラが残ってるンだ」
気を感じる者なら、その異常性に気付くだろう。
いつの間にか、誰かの気がその空間中に満ちている。
攻撃を失敗したかに見えた、飛んできた刃物群から、漏れる僅かな気。
「ブラッディ―――」
充填された残りのオーラを駆使して、壁に刺さった、地に落ちた刃物がもう一度浮き上がり男と女を球状に取り囲む。
「―――ジェイルッ!!!」
今度は同時に、刃がその球を閉じた。
勢いは先程の飛来攻撃に遥かに劣るが、圧倒的なその量を誇る攻撃。彼が思いついた最初の技。
顛末は見届けない。今すぐ、此処から脱出しなければ――
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>>217
その時、劈くような音と共に窓ガラスが割られた。
飛び込んできたのは、白髪に赤い瞳…黒と赤を基調とした服装。自分の逆位相から現れたような格好をした少女だった。
「よう。男なら正々堂々戦ったらどうだ?」
(…ッ!接近に、気付けなかった…ッ!奴等の仲間か、だとしたらまずいッ!)
それがカマをかけられている事には気付けない。操作に集中している隙を完全に突かれた形になり、彼の脳は一瞬思考能力を失った。
ガシャガシャと、攻撃に使った刃物が落ちていく気配がする。充填されたオーラはまだ残っていたが、それを動かす『イメージ』が強制切断されたのだ。
「くそッ、どうやって俺の居場所が解ったッ!?」
そこら中に自分のオーラを充填させた物体がある。気の位置だけで知るには、限界があったはずなのだ。しかし、その言葉は完全なミスだと気付くのに、時間はかからなかった。
(コイツ、仲間じゃ…無いッ!)
仲間なら、まず仲間を助けるだろう。というより、完全にそちらを無視して悠長に質問するなど、有り得ない。
そう、目の前のこの少女は、全くの偶然でこちらの位置を嗅ぎつけた。
どうして接触してくるのか?
漁夫の利を狙っている事をまず考え付く。2階の窓ガラスを破って入ってこれる身体能力。この状況で戦闘に持ち込まれたら勝ち目は無い。
「…あいにく、俺の能力は正々堂々と戦えないような代物なんでねェ。この体を見ても解るだろォ、とてもまともに戦って生き残れる人間じゃァねェのさ。」
へらへらと笑いながら、大げさな身振り手振りで突然の侵入者に話しかける。
「その点じゃ、アンタは生き残れる可能性が高そうだなァ。どうやって2階の窓から飛び込んで来たんだィ?
ッたく、騒々しいったらありゃァしねェ。アンタのお陰でこっちの位置が気付かれたじゃァねェか…」
全く、べらべらと良く回る口だ、と自分でも思う。余裕のあるフリをして、時間を稼ぎ、彼は必死で状況を打開しようとしていた。
気付かれないように、地面についた足元から、オーラを床、調度品、壁伝いに這わせていく。
大小様々な部屋の小物類に極小のオーラを充填し、一瞬でも操れる状態にしていく。
(早く、早く充填を終わらせなければ…ッ!逃走しなければ、勝ち目は無いッ!)
【天木 諫早、赤染と海部ヶ崎に追撃。逃走の為、神宮へ攻撃を準備する。】
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代理完了
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代理お願いします。
>>223>>224>>225>>226
変化は目に見えて現れた。
壁に刺さり、地に落ちていた刃物たちが、再び浮き上がって周りを囲んだのだ。
肌で感じられるほどの大きな気を持って。
(やはり私を敵と見なしたか。予想通りのリアクション。後は──)
後は、何とかして本体をこの場に引きずり出す。
そう続けようとして、頭を掴まれる突然の感触に、海部ヶ崎は思考を止めた。
「……悪いがちょっと我慢してろ」
耳元で男が囁く。男は海部ヶ崎の頭を掴んで、体ごと傍に引き寄せていた。
「なっ──」
「覇阿ァッッ!!!!!!!」
何かと問うより早く、男から耳を劈くような声が発せられ、
それと共に生じた震動と炎が、室内を駆け巡って刃物を焼失させていく。
部屋の床や壁ごと……。それは正に一瞬の出来事であった。
(炎の使い手……。しかも、中々の腕だ。……いや、それはそうと)
「とっとと放せ。私は人形ではないぞ」
その声を聞き、男が「おっと、すまん」の言葉と共に海部ヶ崎の身を解き放つ。
海部ヶ崎は改めて男と対峙し、その風貌を確かめた。
ワインレッド色の髪の毛、黒いジャケットに同色のパンツ。
顔から見て歳はまだ若い。20代の前半……といったところだろう。
「お前、確か俺に聞きたいことがあるとか言ってたな? 丁度いい、俺もだ。
どうやら、攻撃の第二波はすぐには来ねぇみたいだし、とっととここから離れるぞ」
言うより早く、男が建物の裏口を潜っていく。
(まぁいい。第二派が来る気配がないということは、恐らく敵も離れたと見える。
今から正体を暴こうとしても無駄だろう。どうやらピエロでもなさそうだしな)
これ以上、ここに留まることは無意味との結論を出した海部ヶ崎は、
素直に男の言葉を聞きいれ、同じように裏口を潜って男の後をつけていった。
そして、男の後をつけることおよそ二分。
ふと男が立ち止まるを見て、海部ヶ崎も立ち止まった。
そこは先程の場所から少し離れた民家の庭の中であった。
「ここまで来れば大丈夫か。さて、ようやく話ができる状況になったな。
俺の名前は赤染壮士って言う。腕輪の番号は462だ。さっきの戦闘で借りがあるし、お前の質問答えてやるぜ」
男──赤染と名乗った彼が、縁側に座りながら告げる。
それに対し、海部ヶ崎は軽く一礼しながら言った。
「いや、最終的にあの攻撃を無力化したのはキミだ。私は礼を言われるほどのことをしたつもりはない。
私の名は海部ヶ崎 綺咲。角鵜野市という場所から来た。
私がキミに訊きたいのは二つ。一つはあの場所──恐らく喫茶店と思うが、
あの近くにピエロがいたはずだが、奴はどこに消えたのか……勿論、知らないなら知らないでもいい。
ただ、どんな些細なことでもいいから、奴の向かう先に関して気が付いたことがあったら聞かせて欲しい。
そして二つ目──」
顔を上げて、海部ヶ崎は続けた。
「先程、私に聞きたいことがあると言っていたな。それはなんだ?」
【海部ヶ崎 綺咲:赤染に質問を投げる】
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代理完了しました
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鎌瀬さんの中の方に書いてもらわないと進めそうにない
のでしばらく待機していてよいでしょうか?
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質問の意図が掴めんが、相手の書き込みから四日以上過ぎれば
勝手に動かしておkなので、明日まで待てばいいんじゃない
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返答ありがとうございます
意図ですか?
相手が返答するのをこのまま待つと
自分までNPC化することになりそうだったので
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たびたびすみません、代理をお願いします。
>>227
「アタシはペラペラ喋る奴は嫌いでねぇ。少し黙ってもらおうか」
その一声に、こちらの考えなどとっくに見透かされていた事を感じた。
(まずい、まだオーラの充填が終わって無い…ッ!)
見たことの無い、不思議な構え。地に跪くその動作から、彼女が自分を直接攻撃はしない事を知る。攻撃の対象は、その床。つまり、これは―――
「ま、この程度で死ぬなよ?――『重力の戦槌』――」
振り返り、2階から別ルートで家を脱出しようとしたが、到底間に合わない。破砕音と共に、上から死が迫る。
今、彼の能力が操ることが出来るのは、オーラを不十分だが充填した小物類のみ。これらで何とかして圧死を防がなければならない。
崩れてくる家屋を下から押し上げるようにあらん限りのイメージで小物類を操作する。
(崩壊を止めるのは今のオーラ充填量じゃ無理だ、つまり落ちるのに従いながら出来るだけ崩落の加速度を軽減する…ッ!)
(そして自分が死なないだけのスペースを確保!落ちてくるのは大きな塊だ、小物類を上手く使えばそのスペースを作れるはずだ!)
「畜生、ちゃんと生き残ったら数倍にして返してやる…ッ!」
――――幾らの時がたったか、捻じ曲がった時間感覚の中で崩落の終わりを知る。
彼の体はスーツケースと共に、その体が残るだけのギリギリのスペースに押し込まれていた。砕けた皿の破片が体に刺さり、数箇所から出血している。
(何とか生き残ったか…十分な時間さえあれば、脱出は可能だな。とりあえず、ダメ押しが来る前に外の状況を確認してェ)
スーツケースの中から、ずっしりとした小包を取り出す。それは、研究所で考案し作成した、特殊合金の球。直径2〜5cm程の黒紫の球が、いくらか入っている。
彼がこの島に来る前に準備した、専用の武器。オーラとの親和性が高く、硬度と適度な重量を兼ね備え、熱に耐性があるこの球は、操作という能力を持つ彼にとって、武器として扱いやすい。
自身のオーラをその球に、濃密に充填していく。恐らく、気を感じる事の出来る者ならば、その崩壊した家屋の中に、二人の異能者が居ると錯覚してしまうだろう。
充填に10秒。そのサイズの物体にしては過度に時間をかけて、その凶器が完成する。
「さて、そろそろ息苦しいからな。外の世界を拝むとするかィ。――『凶弾』(キラーショット)――ッ!」
、 、 、 、 、 、
破壊音。何かを強引にへし折るような音と共に、それは撃ち出された。
それは射出とも言うべき凄まじいスピード。操作時間を犠牲に速度に特化したその『操作』は、もはやその概念を超えた、一種の砲撃とも言える。
凄まじいスピードで瓦礫を打ち抜いた球は、そのまま隣の家屋に突っ込み、数枚の壁を貫き、新たな出入り口を作った。
打ち抜いた穴から、天木がスーツケースに引っぱられるように出てくる。オーラによってスーツケースを操作し、掴まったのだ。
それまで赤染達が居た場所には、爆発の後があった。恐らく赤染の能力で天木のブラッディジェイルを吹き飛ばしたのだろう。
あの二人の姿が見えない事を確認して、逃走したと判断する。途中で合流した女の事も気になったが。
「よう、久しぶりに会えたなァ。出会い頭に無茶苦茶やってくれンじゃねェか。
…お前も『ゲームに参加』してる奴か。俺も自分は生き残りたいと思っている。他人に命をどうこうされンのは真っ平ごめんだからな。」
煙の向こうの少女を睨んで、スーツケースによりかかり、黒い髪をかきあげて、赤い瞳を覗かせる。右手で鋼球を数個投げ上げて、キャッチして。
「そっちがその気なら、俺は相手になるぜ。」
その言葉の真意は、経験。彼は、本気でどちらかが倒れるまで戦う気は毛頭無い。ただ、この少女の能力の特定と、経験が欲しいだけだ。
不利な状況にも対応出切るよう、脱出までの時間に幾つかのものにオーラの充填を終わらせていた。
「二度目だ。『反凶弾』(キラーショット・リターン)ッ!」
大きく左腕を振るう動作。そのイメージに連動して、破壊音と共に隣の家屋の中から先程撃ち出された鋼球が少女の斜め後ろから接近した。
先程までの威力は無いものの、その速度は打撃に十分であろう。
【天木 諫早:破壊された家から脱出し、相手の意思を確認。能力による攻撃を開始する。】
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代理完了です
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現在485㌔。490を目処に次スレを立てようと思います。
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【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ参】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1292605028/
次スレです。前スレを埋め次第移動しましょう。
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新スレにもなったことですので、これまで出そうと思って出せなかった設定を一度明かしておきます。
オーラの基礎技術
『気纏(きてん)』
オーラを体内から引き出し肉体に纏う最も基本的な技術。
気纏は異能者にとって自然体の形、適量のオーラを纏った状態を指す。
「平常時」または「通常時」とはこの状態のこと。
『気殺(きさつ)』
オーラの流れをコントロールし、体外への放出を遮断することによって気配を消す技術。
これによってスキャナーなどの探知機を欺くことができる。
だがその反面、肉体は裸同然の最も無防備な状態となる。
『気昇(きしょう)』
『気殺』とは逆に、意識して通常以上のオーラを体表に展開する技術。
体力、オーラの消費量が増大する状態となる反面、
全身の肉体が最も強化される状態でもあり、
いわゆる「本気」とは一般的にこの時の状態を指す。
『気操(きそう)』
体の一部分にオーラを集中させる技術。基礎の中では最も修得が難しい。
密度の高いオーラは高い威力を発揮することから攻撃に使用される例が多い。
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赤染めさんが新スレの方に書き込まれたので、キリよく前スレを埋めさせてもらいました。
新スレに移動願います。
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要領不足で書き込みがスレまたぐのを恐れて新スレに書き込みましたが
どうやらまだ十分行けたっぽいですね
うぅむ。見誤ったか
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wikiにジャック項目追加。
NPCなんで各自自由にお使い下さい。
ぶっちゃけると必殺技は後一つあるんで、知りたい人は言ってください。
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狂戦士四傑ってPCじゃまずいですか?
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いえ、別に構いませんよ。
自分の場合は氷室というメインキャラがいるんで、
自分が操る実質PCの敵キャラを便宜上NPCとしているだけですから。
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成程。なら自分もそうさせてもらいましょう。
しかしいきなり名前欄に出して登場させるのも何か違うような・・・
ジャックみたいに自然な流れで出せばいいのかな・・・
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キングやクイーンの設定などは未定ですか?
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キングは人物像なんかには手をつけてませんが、能力は考えてあります。一応。
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自分は一応クイーンの人物像と能力を考えてあります。
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なるほど、敵側はもうある程度能力が出揃っているのですね。
もう1キャラ、NPCとして動かそうかと考えてたのですが、空きが無いならどうしたものか…
普通に追加キャラとして出せば良いのかな?
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空きですか…んー、実は当初の構想では、敵の幹部は現在の四人と、
エースというキャラを加えた五人の予定だったんですよ。
ただ、設定やら何やらの事情で結局オジャンにしてしまったんですが…
よければ再利用して下さっても構いませんよ。
当然ながら能力から人物像まで何一つ決まってない白紙のキャラですし。
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ちなみに余談ですが、それ以前の構想では敵幹部は絵札ではなく、チェスの駒でした。
(ただ駒は六つもあり、仮に敵側をやってくれる人がいない場合、六体も自分が操ることになるんでボツに。
エースを幹部に加えなかった理由の一つもぶっちゃけそれです)
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>>757
解りました、ありがとうございます。
海部ヶ崎さんの例を見て思ったのですが、参加者側のNPCとして勝手に増やすのも、ありなのですか?
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えーと、それは参加者側としてのNPCを作ってもいいのかということでしょうか?
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そういうことです。part1の方を見ていたのですが、これよりもキャラが多かったように思いますので、
増やした方が良いのかな、と思いまして。
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NPCの数に制限は設けておりませんので、各々が必要と感じたら増やして下さって構いません。
ただ、Part1のキャラ数は、あまり参考にならないと思います。
人物一覧にはかなりの数が載ってますが、結局、最終的にPCの数は三人にまで減りましたから。
海部ヶ崎や不知哉川、黒部などをNPCとして再利用したのも、話を円滑に進める為の苦肉に策に過ぎませんので。
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>>757
何らかの理由で幹部の座を追われながらも尚敵として登場
あるいは何らかの理由でワイズマンの下を追われた過去があり、
その復讐または野望阻止のため参加者側に登場
後者とかは狂戦士vs狂戦士みたいになって結構いけるかも
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今更で申し訳ないんですが確認しておきたいことが。
テンプレにある【四日以上書き込みが無い場合】というのは、
時間的には丸三日経過した時点で、ということでしょうか?
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他のキャラと絡んでいる場合、本スレへの投下は72時間以内が原則。
(絡んでいないフリーの場合でもおおよそ72時間を目安に)
もしリアルの事情でそれができない場合は避難所に報告を。
その報告も96時間以内に行ってください、ということです。
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ありがとうございます。
とりあえずあと2時間ほどで夜深内さん本スレがタイムリミットなので、
以降は避難所に報告待ち、ということになるのでしょうか?
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出先なので携帯から失礼します
つまり72時間が過ぎたら勝手に進めても構いませんが、しばらく待ってみるのもあり
ただ、96時間まで待っても報告がない場合は、FOしたと諦めて先に進めましょう
というルールです
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了解です。
では、今回はクイーンのこともあるので先に進めさせて頂きます。
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クイーン登場させました。
状況によってPCとNPC使い分けるつもりです。
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wikiの方には一応NPCで載せておきました。
あと、本スレに技の読みを入れ忘れてしまいました。
wikiにも載せましたが『鶴翼閃』(かくよくせん)です。
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神宮さんがいる駅と赤染がいる駅は同一のものと考えていいんですかね?
同じなら、赤染が倒れた神宮を見つける、とかしていいのかな
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>>768
遅れてしまいすいません
リアルの方が忙しくて…
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>>771
赤染さんがいるのは街の北西の駅ですよね?
神宮がいるのは街の北東、東湖の付近に位置する駅なので位置としては違います。
なので発見は難しいかと…
戦闘の気配や音を感じて、等の状況でなら気付いてこちらに来ることも出来るかと思いますが。
>>772
問題ありません。
神宮は移動してしまったのでレスは鎌瀬さん達を中心にお願いします。
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≫鎌瀬達に別れを告げた後、街を斜めに横断するように北西に向かって走る。
と書いてあったので北西だと思ってましたが、違うのでですね。了解です
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>>774
本当だ…orz
北西ではなく北東のつもりで書いてました。
勘違いさせてしまって本当にすいません。
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了解です
あと、書き込む端末がpspなので
文が切れてしまいましたすみません
あと、遅れてしまったのに厚かましい気もしますが
斎葉と鎌瀬との話が一段楽したら
神宮の行った方へ向かう ことにしてもよいでしょうか?
そちらで考えている流れ的に。
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そうですね…。
自分としては田園地帯にいるはずの氷室さんあたりに発見してもらえれば、
と思っているのですが、それも氷室さん次第ですね…。
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氷室さんが既に行動の流れを決めていてこちらに構っている余裕がない、
という感じなら来て下さって大いに結構です。
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了解です、無理言ってすみません
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エースの設定作ってみました。もし話に組み込めるなら投下します。
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>>777
発見させました。
>>780
とりあえずまずはプロフを投下してみて下さい。
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>>781
【プロフィール】
名前:エース
性別:男
年齢:20歳
身長:174cm
体重:60kg
職業:元狂戦士
容姿:濃く短めの黒の髪、やや筋肉質な体。黒のレザージャケットを着ている。
能力:オーラや物体に『高速振動の性質』を与える。(変化+強化)
打撃攻撃時などに、破壊と同時に衝撃を発生させる事が出来、またオーラを少し伸ばす事でチェーンソーのように物質を切断する事も可能。
キャラ説明:最後に創られた特殊な狂戦士。彼は完全に人間としての知能を備えていた為に完全な『狂戦士』にはなれず、
人間らしい感情と命令を忠実に聞く本能の間で揺れていた。
その精神的な危険性の為、存在は公にはされず、幹部の座を追われた。
現在も島に潜伏しているが、本能と感情の行き先を見つけられないままである。
今後の接触によってはワイズマン側、主人公側のどちらにも転ぶ可能性がある。
【パラメータ】
(本体)
筋 力:A
俊敏性:C
耐久力:B
成長性:C
(能力)
射 程:D
破壊力:S
持続性:C
成長性:D
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ようやく愛鷹のプロフが出来たんでwikiに追加
愛鷹は展開次第では病んだり、敵にまわったりしちゃいます
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王将のwiki追加
不明なところは後に編集していきます
赤染さんに絡んじゃったけどよかったかなー?
>>781
それがエースですね。わかりました。
準備ができたら本スレに投下してください。
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>>784
丁度次の展開に悩んでいたので、問題ありませんよー
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これで私が今年にレスするのは最後かな。
それでは皆さん、良いお年を。また来年会いましょう。
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あの、斎葉さんとラジコンどちらが追跡しているのでしょうか?
あっあと、あけおめです。
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>>787
ラジコンが追跡しています
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すみません、夜深内さんはいますか?
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いますが何でしょうか?
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そろそろ僕の書き込みから3日経つと思うのですが…
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…えっ、あっすみません
あちらに反応があってから
書こうかと思っていたのですが…
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取り合えず書き込みました
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
さて、本スレでは王将青年がキングでしたー、という展開になりましたが、
まぁわかってた人にはわかってたと思います。
赤染さんをいきなり負傷させてしまいましたが、演出上ということでご勘弁を。
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今日で三日目ですが、忙しく書き込めそうにないので
明日書き込みます
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エースの情報をwikiに載せましたー。
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久々に乱立荒らしが来たようで・・・本スレが沈みましたね。
今は私も忙しくて手が離せないので、夕方辺りにでも新スレ立てておきます。
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【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ肆】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1294476821/
新スレ立てましたので報告いたします。
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ありがとうございます。
ただ、まだ荒らしは潰されていないみたいなので
まだ気をつけないとまた沈むかもしれないですよ
名無しの荒らしはまだいいけど、スレ乱立のは嫌いです…
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新スレのほうもやられてしまったようです。
まだ対処できてないんですかねぇ…。
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これじゃいくら立ててもキリないんで、ほとぼりが冷めるまでこちらで本スレを進行させましょう。
こちらに投下したレスはいずれ再建した本スレにも投下するということで。
今日中には氷室のレスを投下します。
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どうやら規制ラッシュに巻き込まれたようですね
とりあえず昨日投下できなかった赤染のを投下します
前スレ
>>50-51
「え? あぁ……あはは、確かに。でも、実は僕、正体を……」
王将の返事はそこで途切れることとなる。
「オーッホッホッホ!」
突如、甲高い笑い声がこの場に響き渡ったからだ。
背後から聞こえたその声に反応し、赤染は振り返った。
そこにはなにも無い。 ニジ
いや、“その人物”はまるでペンキが滲みでるようにその姿を現した。
「またお会いしましたねぇ。えーと、確かお名前は……赤染サン、でしたか?
ホホホ、“お迎えに上がりました”よ」
登場したのは不気味な仮面を被った、死神のようなピエロ――ジョーカーだった。
突然の事だったが、既に朝に同じ経験をした赤染は心に余裕を持っていた。
(名乗った覚えはねぇんだがな……いや、それよりもだ)
「さ、参りましょう。嫌と言っても無駄ですよ。もう“時間切れ”です」
(“お迎えに上がりました”? “時間切れ”? ピエロ野郎は何を言ってやがる?
自分と狂戦士との間には何も因縁関係はねぇはずだ…いや、そうじゃねえ…………!!)
早くも、真実にたどり着いた赤染だが、結果的にはそれは遅すぎた。
ズンッ!!
背中から胸にかけ、衝撃が走る。
肉を裂く音を追うように、赤染の苦悶の声と血液が地面に滴り落る音が発せられたのはほぼ同時だった。
視線を下げると、自分の胸が内側から突き破られていた……銀色のサーベルによって。
「……助けを求められたら手を差し伸べる、って言ってたね。やっぱり僕には理解できないよ。
異能者を見たらまず敵と思って警戒しないと。でないと、こうなるんだから」
赤染はこの状況を理解し、そして王将の言葉に確信を得た。
自分は王将みちるにサーベルで、背後から刺されたのだ。
「けど、それでもボクはキミが凄いと思う。さっきも僕の言葉に微妙な違和感を感じ取ってたでしょう?
答えには気付かなかったみたいだけど、説明のつかない違和感が気になっただけでも大したものだよ。
でもね、“闘いたくない”というのも“闘えない”っていうのも、実はどっちも間違いじゃないんだ」
サーベルが勢いよく赤染から引き抜かれる。
恐らく動脈を何本か傷つけられたのだろう、血が飛沫となって体外に散った。
膝を着きこそはしなかったものの、赤染は立っているだけで精一杯だった。
だから、王将の言葉をただ聞くことしか出来ない。
「だって、自分の“仲間”と闘えるわけないでしょ? もっとも向こうは敵に見えただろうけどね。
下位の狂戦士にも知性があることにはあるけど、それは主人と認めた人に従える程度のもの。
敵を殺せと命令されたら、主人以外の人間に対し見境なく凶拳を向ける、その程度なんだ。
彼は僕が仲間でしかも格上の存在であることを理解できなかった。だから僕も狙われたの。
まぁ、今から思えばいいスリルを味わえたかなーなんて思ったりするんだけど。あはははは♪」
「そろそろ参りましょう……宜しいですね? 『キング』」
「あっ、うん? もうそんな時間? 早いなー、たまの自由時間なのにさー」
王将みちる――キングは笑うのをやめ、前屈みに胸を手で押さえていた赤染の横を通り過ぎていった。
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「ハハハハ……」
顔をダランと下に向けたまま、赤染の口から小さな笑みがこぼれた。
その笑いは王将のそれと比べると普通の、ただ小さい『喜び』を表すものだった。
「……お前がキングか…ハハハ、なんか『拍子抜け』だなぁ、おい。なんだ、普通の会話も出来るし、
笑うことも出来るじゃねぇか。おまけに『自分の仲間と闘えるわけない』? 狂戦士が聞いて呆れるぜ…」
突然、赤染の体が吹き飛ぶ。
そのまま数メートル先の街路樹にぶつかり、糸の切れた人形のようにドサッと街路樹を背に座り込む体勢になった。
恐らくジョーカーか王将の気に触れて、なにかしらの攻撃を受けたのだろう。
この攻撃で赤染の意識は限界寸前に達した。
もう、話を聞く事もままならない。ぼんやりと二人を見つめることしかできない。
その後、何かを言ったのかどうかも分からないが、二人は立ち去っていった。
二人が立ち去った後には小さな血だまりに囲まれた赤染一人だけだった。
(くそ……心臓付近の動脈をやられたんなら……いくら異能者の回復力でも自然治癒で治るかどうか微妙だな……)
それでも赤染は諦めない。
「グッ……」
拳を振り上げ、最後の力で“胸の傷口”を“殴りつけた”。
その衝撃は全て炎熱に変換され、胸と背中を焼いた。
「ガァア!!……く、くそが……ここで意識が飛んだら……流石に死ぬよなぁ、おい…」
それはとんでもない荒治療だった。
直径数センチの傷とはいえ、それを火傷で上塗りして止血したのだ。
(あとは動脈が治るかどうかは運次第……か…それまで意識が保てるかどうかだな…)
それは分の悪い賭けだったが、これ以外の方法は今の赤染には思いつかなかった。
【赤染 壮士:駅の街路樹の下で死にかける】
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過去ログが別にあった避難所にありました
http://www1.atchs.jp/test/read.cgi/nanaitahinannjo/156/l10
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前スレ>>53>>56
廃工場の中はひっそりと静まり返り、そしてひんやりと冷え込んでいた。
歩けばそれだけ冷えた空気が肌を撫で、体温をゆっくりと下げていく。
若干の黴臭さがあるものの、真夏の蒸し暑さでほてった体には心地が良い場所だった。
氷室は、おぶった海部ヶ崎を適当な床に降ろすと、周囲を見回した。
間取りは広い正方形。それぞれの方角にガラスの割れたはめ殺しの窓。
部屋の中央には錆び付いた大きな機械が何台か置いてあり、
階段の隅に塗装の禿げた三本のドラム缶が横一列に並んでいる。
「入り口周りの地面の下にワイヤーを忍ばせておく。上から圧力がかかる・・・つまり踏まれた場合、直ぐに解る。」
後ろでは早速、海部ヶ崎の治療に乗り出した天木が何やかんやと言い出していたが、
そんなことにいちいち耳を傾けていない氷室は、一人でさっさとドラム缶に近寄っていくと、
やがて何を思ったかそれらを順に蹴飛ばしていった。
倒れたドラム缶から乾いた音が連続して起こり、床に何かが散らばる。
それは乾パンやら缶詰やらの、この島に来てから見慣れた保存食であった。
「余計なことに気を回すな。お前は治療に専念してればいい。
治療を引き受けた以上、失敗は許されない立場なんだからな」
天木を冷たい瞳で一睨みして、氷室はその場に腰を降ろした。
決して豪華なメニューとはいえないが、本能的にほっと一息つける瞬間……。
いつもより一時間も二時間も遅れているものの、
この日も無事に昼食という一時の休息の時間が訪れたのだ。
「……」
しかし、食料を口に運んでいく氷室には、笑顔もなければ会話もない。
元々、感情をあまり表に出さず、性格もフレンドリーとは程遠いものだから当然ではあるのだが、
それを抜きにしても、やはり現状を省みれば、
ほっとできるのは文字通りのほんの一瞬でしかないということであろう。
(……それにしても……)
先程から、氷室の脳裏には繰り返し同じ疑問が渦巻いていた。
それはワイズマンについてなのだが、果たして彼がこの島にいるのかどうか──
そこに疑問を感じるようになっていたのだ。
(よくよく考えてみれば、奴自身がこの島全体をバトルのフィールドとしたんだ。
この島に潜んでいる……? 何らかの拍子に参加者と対面するリスクがありながら?
正体を探るなと念を押すような奴が、果たしてそんな迂闊な真似をするだろうか?
逆にいえば、だからこそ念を押したとも考えられるが……)
氷室は自分の足で確かめた地理情報と、海部ヶ崎から聞いた地理情報とを合わせてみた。
要するにこの島の簡単な地図を浮かべてみたのだ。
(いずれにしても、確かにこの島にはいないという可能性はある。
だが、仮にこの島にいて、我々が調査した地域にはいないと仮定した場合は?
……やはり可能性があるのは未調査の北東だけ、か……
……いや、何か引っかかる。そもそも……そうだ、そもそも目に映る場所にいるとは限らない。
カノッサのアジトがそうだったように、中枢はあるいは地下に…………?)
自問する。しかし、出てきた答えは、どれも結局憶測の域を出ない。
氷室は考えても無駄だというように一つの大きな溜息をつくと、
じきに頭の中を真っ白にしてひたすら若い食欲だけを満たし始めた。
【氷室 霞美:工場内で昼食を摂る。現時刻:PM2:00過ぎ】
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「……お前がキングか…ハハハ、なんか『拍子抜け』だなぁ、おい。なんだ、普通の会話も出来るし、
笑うことも出来るじゃねぇか。おまけに『自分の仲間と闘えるわけない』? 狂戦士が聞いて呆れるぜ…」
ジョーカーのもとへと歩み寄る王将の──いや、キングの足がふと止まる。
「ん? 何か言った?」
振り返ったその顔は、微塵の殺気も悪意も感じられない、屈託のない笑顔であった。
そう──キングがしたことといえば、ただ笑顔を見せただけ。威圧したわけではない。
しかし、赤染の体は、それだけで大きく後方に吹き飛ばされていた。
「あまり喋らない方がいいよ? 心臓が動いているとはいえ、重傷には違いないんだから。
しばらく安静にしてな。簡単に死んでもらっちゃ“わざわざ心臓を外した”意味がないからね」
キングの口元に描かれた弧が、これまで以上に深く頬に刻まれる。
そしてその瞬間、時間にしてほんの刹那であったが、キングの瞳孔が開いた。
──近くの木々の葉が音も無く一斉に散り落ちていく。
まるでキングの瞳に怯え、恐怖し、絶望して自ら死を選んでいるかのように。
赤染自身、恐らく気がついていないだろう。彼は吹き飛ばされたのではない。
彼の本能が、天使の仮面に隠されたキングの底知れぬ邪悪なパワーを感じ取り、
思わず自ら後方に飛び退いてしまったに過ぎないということを。
「このまま息絶えるか、あるいは生き残るか……それはキミ次第。
ま、精々痛みに苦しみぬいて頑張るんだね。うふふ、あはははは」
再び笑い出すキングの横で、ジョーカーはポツリと言った。
「ホホホ。敢えて苦しませるとは、さしもの私も残酷さでは貴方には及びませんです、はい」
「良く言うよ。僕にとってはキミがここに来たということが残酷な現実なんだけどねぇ」
「私はご主人様の仰せに従っているだけでございます。でないと、私が叱られますので、はい。
それに、この僅か二時間の間で『73人』もの参加者を殺められた貴方を
これ以上野放しにしていたら、ゲームそのものに支障が出ますので、はい」
「……ちぇ。支障も何もどっち道強くないとワイズマン様のお眼鏡に適わないんだからいいじゃん」
子供のように口を尖らせ、若干の抵抗を試みるキング。
しかし、ワイズマン直々に指令を受けているジョーカーが同調するわけもない。
「では、参りましょう」
軽く受け流してさっと手を広げるジョーカーに、ついにキングも白旗をあげた。
「わかったわかった。そう急かさないでよねー」
こうしてキングとジョーカーの二人はその場を後にした。
文字通りの血の海に沈む、赤染 壮士一人を残して……。
【キング:ジョーカーと共にこの場を去る】
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前>>55くらい?
「ありがとうございます。すごいですね……。では『挿入』!」
車が大きいため、乗り込んでからオーラに残りの意識を全てとけ込ませ、侵入する斎葉
『侵入成功デス。乗ッテ下サイ』
カーナビから声を出し、二人に伝える斎葉。本体は気を失っている
「うん…それじゃあ…」
斎葉の言葉で、鎌瀬と夜深内も車に乗り、間もなく出発した
(…それにしても。僕に話しかけてきたあの女性、どちら様なんでしょう? 徒者ではなさそうでしたね、雰囲気もオーラも…)
車を操りながら、ラジコンに話しかけてきたクイーンを何者か考えていた…
【斎葉たち:車に乗り、神宮達を追いかけようとする】
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前スレ>>56>>805、でいいのかな?
「氷室……私はジャックという奴に遭った」
四人とも無言で歩を進める中、不意に氷室の背にいる海部ヶ崎が口を開いた。
(ジャック?…アタシが戦ったクイーンの仲間、ってところか。
となるとそいつもワイズマンの手下ってわけか)
ジャックについて考えを巡らしていると、今度は横にいた天木が口を開いた。
「・・・すまねェ、ジャックッてなァ誰だ?恐らくこのゲームの黒幕だとは思うが、俺はお前等が何を目指して動いているのかは知らねェ。
アンタらの計画に関わる奴の名前なンだろ?良ければ計画と、その人名の持つ意味を教えてくれ」
菊乃は一つ嘆息して天木の質問に答える。
「ハァ……。アンタ何も知らないで今まで戦ってたのか?
…まぁいい、この際だからちゃんと覚えておきな。
いいかい?現在この島にはアタシ達異能者の他に、狂戦士と呼ばれる異能者がいる。
こいつらは知能や能力を持たない代わりに、身体能力がかなり高い。
そしてその狂戦士の中でも特に厄介なのが『狂戦士四傑』と呼ばれる連中だ。
こいつらは他の戦士にはない知能を持っている。しかも普通の人間となんら変わらない程の。
四傑の連中のことはまだあまり分かっていない。
そしてそれを裏で操ってるのが『ワイズマン』──この島の主とかぬかしてるヤローだ」
話を終えた頃に、目的地であった廃工場に到着した。
そこは昼間だというのに薄暗く、ひんやりとしていた。
氷室は背負っていた海部ヶ崎を床に横たえ、周囲を見回している。
「入り口周りの地面の下にワイヤーを忍ばせておく。上から圧力がかかる・・・つまり踏まれた場合、直ぐに解る。」
天木がなにやら言っていっていたが、菊乃は然して気に留めなかった。
(そんな事しなくても気配探知ができれば必要ない──あー、アイツはできないのか)
自分(恐らく氷室も)はオーラを探知する術を持っているため必要なかったが、その術を持たない彼には必要なことなのだろう。
天木がそんな事をしている間に、氷室は隅にあったドラム缶から食料を見つけ出していた。
「余計なことに気を回すな。お前は治療に専念してればいい。
治療を引き受けた以上、失敗は許されない立場なんだからな」
菊乃の心中を代弁するように、氷室が天木を睨みながら言った。
そしてその場に腰を降ろし、一人で食事を始めた。
菊乃も落ちていた食料を手に取り、氷室から少し離れた場所に腰を降ろして食事を始めた。
以前コンビニで食べたお握りに比べると味気ないものだったが、文句は言っていられない。
本来ならば食事時というのは一息つける時間である。
しかし瀕死の体で治療を受けている海部ヶ崎を横目に見ながら、という状況ではそんな事は言っていられない。
更に狂戦士四傑が動き出した今、敵は参加者だけではないのだ。
(しかし……奴ら、特にワイズマンの狙いは何だ?
元々アタシら参加者を殺し合わせることが目的だったはず。
確かにアタシも──海部ヶ崎達も反逆、ワイズマン打倒を考えている。
しかしそれを表立って公言した覚えはないはず。
にも拘らずアタシのところにはクイーンが、海部ヶ崎のところにはジャックが現れた。
まるでこっちの考えが分かっていたかのように…。
それに、これだけ歩き回ってもワイズマンの影も形も見えやしねえ。
アタシはともかく、氷室と海部ヶ崎は仲間でありながら離れて行動していた。
と言うことは別々に島を探索していたはずだ。
それでも見つからないって事は……この島にはいない?
それともアタシ達の目に届かない場所にいる?例えば……地下、とか?)
色々と考えたが、どれも推測に過ぎず、確証は何一つない。
考えることを放棄した菊乃は、目の前の食事に専念し始めた。
【神宮 菊乃:廃工場に到着。天木に治療を任せ昼食中】
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「あら?」
線路を歩いていたクイーンは駅に辿り着いていた。
そこで近くの街路樹の根元に寄りかかっている人間を発見したのだ。
「死んで……はいないようね。死に掛けって所かしら?」
彼女はここに来るまでに十人程の参加者を殺していた。
しかしそのどれもが彼女から仕掛けたものではない。
彼女を参加者と思い攻撃を仕掛けてきた者がいたから、彼女は反撃したに過ぎない。
しかしこの男は、彼女がこの場に着いた時点で既にこの状態だった。
ということは、他の誰かにやられたということだ。
「可哀想に……生きるか死ぬか、五分ってところね。
見たところ結構な使い手みたいだけど……油断でもしたのかしらね?」
倒れている男の傍らに跪き、男の容態を見る。
「火傷が酷いわね……あら?火傷の他に刺し傷がある。
しかもこれは…心臓を外している、いえ"外されている"。
こんな芸当が出来る人間は──あなた、誰にやられたの?」
男に話しかける。
男は僅かに口を動かしたが、その声は擦れていてよく聞き取れなかった。
しかし口の動きでわかった。この男はこう言ったのだ。──キング、と。
クイーンはそう、と一言呟き、『神楽耶』を具現化させた。
そしてそれを男の胸に突き立てるように触れさせる。
男が呻くが、それを無視して作業を始めた。
自分のオーラを男の体内に流し込む。それで体内の治療をしようというのだ。
「っ……。元々他者の治療は専門外なのよね……」
それでも何とか患部の応急手当を終え、『神楽耶』を消した。
「ふぅ…これでいいでしょ。死ぬ確率は大分下がったはずよ。
どちらに転ぶかはあなた次第……暇だしここで見ててあげるわ」
そう言うと、近くにあったベンチに腰を降ろし、どこからか取り出した本を読み始めた。
【クイーン:赤染 壮士を発見。治療に手を貸し、その場に留まる】
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勝手に赤染さんに絡んでしまいましたが、よかったでしょうか?
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幻影島メインエリア──
暗闇のみが支配するこの場所で、一つだけ灯りを放つ場所があった。
それは青白く、人魂のような光にも見えた。
その光を放っていたのは、人ひとりがすっぽりと入れるくらいの巨大な試験管。
中は青色の溶液に満たされている。光の色はどうやら溶液の色だったらしい。
「どうだ? 気分の方は」
しわがれた野太い、あのワイズマンの声がその試験管に向けて放たれる。
いや、正しくはその溶液に全裸で漬かっている、キングに向けて放たれたのだ。
「はい、悪くありません」
キングが目を開け、答える。酸素マスクを着けているから声も届くのだ。
「そうか……それはなにより。しかしキングよ、わかっておろう?
一度失ったものはあらゆる科学や医術を持ってしても取り戻すことはできぬ。
その特殊溶液に代表されるように、人間の叡智には限界があるのだ」
「はい。だけど、ワイズマン様は……」
ワイズマンは、キングが言い掛けた言葉の続きを代弁した。
「そう、わしには叡智を超えた力がある。それを使えば、失ったものでも取り戻すことができるのだ。
例えどんなものであろうとな。しかし……」
今度はキングがワイズマンの言葉の続きを言った。
「僕が……いや、僕らが取り戻すには、ワイズマン様の目的が成就されてから、でしょ?」
「そういうことだ。わしの目的成就はあらゆるものに優先される。
キングよ、わしの手足となれ。主がわしの為に尽くせば、それだけ主の念願にも近付く。
それを忘れるな……」
「わかってます。我が心と体は全て、ワイズマン様の為に」
溶液の中でかしこまるキングの姿を見て、ワイズマンは満足そうに笑みを漏らした。
「フフフフフ……フッフッフッフッフッフ……」
──その笑い声は、いつまでも暗闇の中に響いていた──。
【キング:幻影島のメインエリアのどこかで溶液に漬かっている。】
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規制スレを見たらどうやら荒らしは規制されたとのことなので、
早速ですが新スレを用意しました。
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達【其ノ肆】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1294751568/
これまでの投稿は私の方で代行しておきます。
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代理完了。
それでは気を改めて、また本スレを盛り上げていきましょう。
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大変申し訳ないんですが。
参加することを辞退してもよろしいでしょうか?
キャラは自由に使っていただいて構わないので。
理由としては
一度に書ける量がどうしても限られているので長文のレスをするのが大変というものです。
自分勝手な理由ですみません
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>>814
構いません。これまでスレにお付き合いいただき有り難うございました。
今後、またどこかで機会があればお会いしましょう。
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>>814
いなくなってしまわれるのは残念です。
しかし理由があるのなら仕方がないでしょう。
いずれまたお会いできることを願っています。
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>>814
了解です
今までありがとうございました!
貴方がパソコンを手に入れた時に、まだこのスレに興味が有ったなら…その時はまた宜しくお願いしますね
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天木さんはまだいますか?
今夜中にレスが無い場合は、明日にでも氷室のレスを投下させてもらいます。
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鎌瀬さんと続いて、言いにくいのですが、自分もここでリタイヤさせてもらいます
理由は諸事情で書き込めない状況が最近続き、これ以上は進行の妨げになるだろうと思いまして
なので、鎌瀬さん同様にキャラは自由に使って頂いて構いませんので
残念ながら私もこれで失礼させてもらいます
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>>819
そうですか。残念です。
また機会があればお会いしましょう。
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