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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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「あら?」
線路を歩いていたクイーンは駅に辿り着いていた。
そこで近くの街路樹の根元に寄りかかっている人間を発見したのだ。
「死んで……はいないようね。死に掛けって所かしら?」
彼女はここに来るまでに十人程の参加者を殺していた。
しかしそのどれもが彼女から仕掛けたものではない。
彼女を参加者と思い攻撃を仕掛けてきた者がいたから、彼女は反撃したに過ぎない。
しかしこの男は、彼女がこの場に着いた時点で既にこの状態だった。
ということは、他の誰かにやられたということだ。
「可哀想に……生きるか死ぬか、五分ってところね。
見たところ結構な使い手みたいだけど……油断でもしたのかしらね?」
倒れている男の傍らに跪き、男の容態を見る。
「火傷が酷いわね……あら?火傷の他に刺し傷がある。
しかもこれは…心臓を外している、いえ"外されている"。
こんな芸当が出来る人間は──あなた、誰にやられたの?」
男に話しかける。
男は僅かに口を動かしたが、その声は擦れていてよく聞き取れなかった。
しかし口の動きでわかった。この男はこう言ったのだ。──キング、と。
クイーンはそう、と一言呟き、『神楽耶』を具現化させた。
そしてそれを男の胸に突き立てるように触れさせる。
男が呻くが、それを無視して作業を始めた。
自分のオーラを男の体内に流し込む。それで体内の治療をしようというのだ。
「っ……。元々他者の治療は専門外なのよね……」
それでも何とか患部の応急手当を終え、『神楽耶』を消した。
「ふぅ…これでいいでしょ。死ぬ確率は大分下がったはずよ。
どちらに転ぶかはあなた次第……暇だしここで見ててあげるわ」
そう言うと、近くにあったベンチに腰を降ろし、どこからか取り出した本を読み始めた。
【クイーン:赤染 壮士を発見。治療に手を貸し、その場に留まる】
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