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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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「ハハハハ……」
顔をダランと下に向けたまま、赤染の口から小さな笑みがこぼれた。
その笑いは王将のそれと比べると普通の、ただ小さい『喜び』を表すものだった。
「……お前がキングか…ハハハ、なんか『拍子抜け』だなぁ、おい。なんだ、普通の会話も出来るし、
笑うことも出来るじゃねぇか。おまけに『自分の仲間と闘えるわけない』? 狂戦士が聞いて呆れるぜ…」
突然、赤染の体が吹き飛ぶ。
そのまま数メートル先の街路樹にぶつかり、糸の切れた人形のようにドサッと街路樹を背に座り込む体勢になった。
恐らくジョーカーか王将の気に触れて、なにかしらの攻撃を受けたのだろう。
この攻撃で赤染の意識は限界寸前に達した。
もう、話を聞く事もままならない。ぼんやりと二人を見つめることしかできない。
その後、何かを言ったのかどうかも分からないが、二人は立ち去っていった。
二人が立ち去った後には小さな血だまりに囲まれた赤染一人だけだった。
(くそ……心臓付近の動脈をやられたんなら……いくら異能者の回復力でも自然治癒で治るかどうか微妙だな……)
それでも赤染は諦めない。
「グッ……」
拳を振り上げ、最後の力で“胸の傷口”を“殴りつけた”。
その衝撃は全て炎熱に変換され、胸と背中を焼いた。
「ガァア!!……く、くそが……ここで意識が飛んだら……流石に死ぬよなぁ、おい…」
それはとんでもない荒治療だった。
直径数センチの傷とはいえ、それを火傷で上塗りして止血したのだ。
(あとは動脈が治るかどうかは運次第……か…それまで意識が保てるかどうかだな…)
それは分の悪い賭けだったが、これ以外の方法は今の赤染には思いつかなかった。
【赤染 壮士:駅の街路樹の下で死にかける】
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