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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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>>217
その時、劈くような音と共に窓ガラスが割られた。
飛び込んできたのは、白髪に赤い瞳…黒と赤を基調とした服装。自分の逆位相から現れたような格好をした少女だった。
「よう。男なら正々堂々戦ったらどうだ?」
(…ッ!接近に、気付けなかった…ッ!奴等の仲間か、だとしたらまずいッ!)
それがカマをかけられている事には気付けない。操作に集中している隙を完全に突かれた形になり、彼の脳は一瞬思考能力を失った。
ガシャガシャと、攻撃に使った刃物が落ちていく気配がする。充填されたオーラはまだ残っていたが、それを動かす『イメージ』が強制切断されたのだ。
「くそッ、どうやって俺の居場所が解ったッ!?」
そこら中に自分のオーラを充填させた物体がある。気の位置だけで知るには、限界があったはずなのだ。しかし、その言葉は完全なミスだと気付くのに、時間はかからなかった。
(コイツ、仲間じゃ…無いッ!)
仲間なら、まず仲間を助けるだろう。というより、完全にそちらを無視して悠長に質問するなど、有り得ない。
そう、目の前のこの少女は、全くの偶然でこちらの位置を嗅ぎつけた。
どうして接触してくるのか?
漁夫の利を狙っている事をまず考え付く。2階の窓ガラスを破って入ってこれる身体能力。この状況で戦闘に持ち込まれたら勝ち目は無い。
「…あいにく、俺の能力は正々堂々と戦えないような代物なんでねェ。この体を見ても解るだろォ、とてもまともに戦って生き残れる人間じゃァねェのさ。」
へらへらと笑いながら、大げさな身振り手振りで突然の侵入者に話しかける。
「その点じゃ、アンタは生き残れる可能性が高そうだなァ。どうやって2階の窓から飛び込んで来たんだィ?
ッたく、騒々しいったらありゃァしねェ。アンタのお陰でこっちの位置が気付かれたじゃァねェか…」
全く、べらべらと良く回る口だ、と自分でも思う。余裕のあるフリをして、時間を稼ぎ、彼は必死で状況を打開しようとしていた。
気付かれないように、地面についた足元から、オーラを床、調度品、壁伝いに這わせていく。
大小様々な部屋の小物類に極小のオーラを充填し、一瞬でも操れる状態にしていく。
(早く、早く充填を終わらせなければ…ッ!逃走しなければ、勝ち目は無いッ!)
【天木 諫早、赤染と海部ヶ崎に追撃。逃走の為、神宮へ攻撃を準備する。】
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