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【ミ】『星屑のサラウンド』

48成田 静也『モノディ』:2019/03/20(水) 23:26:05
>>47

「あの反応、やはりあの『小林』という人もスタンド使いですか。」

ならば何か能力があるはずだ、未知数の相手には石橋は叩いて渡るくらいが調度いいだろう。

「石動さん、トドメの前に罠が無いか探らせてもらいますね。」
「『モノディ』!このフィールド内で何か不審な音が無いか聴き分けろ!」

『モノディ』と唯一つ共有している聴覚(精B相当)を用いて不審な音が無いかを探る。
物だろうとスタンド能力による異常だろうと何かしらアクションがあるはず。
異常があるなら何かしらの音が発生しているだろう。

「これで何もなければ予定通りに確実な大きさまで小さくして倒しましょう。」

その為にも目の前の敵達からも目は離さない。
『小林』と『ミズハ』の両者に見える動きが無いか警戒しておく。

49石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/03/27(水) 20:28:21
>>47
「パウル!岩弾発射!元の大きさに戻して装甲ごと押し潰せ!」
>>25で手に入れた岩を元の大きさに戻しつつ、発射してミツハを叩き潰すようにパウルに命令する。

50『Let’s・モンスト!』:2019/03/29(金) 00:10:40
>>48-49(遅くなりました)

壁にぶつかった衝撃で一時的に動きを止めてると思われる『ミツハ』

打倒するのに絶好の機会と思える。『小林』も特に目立つ動きで
スタンドなり発現はせず、サポートするような声掛けも無い。

『モノディ』にも不審な物音は無い。だからこそ野生の勘を
二人より遙かに高いだろう真蛸の『パウル』も無力と化す獲物を
捕食しようと近づく。だが、石動の一抹の不安と懸念を伴った
指示を聞き入れて3〜4m程で止まった。
 壷から砲身が形成されると、パシュンと言う音と共に>>25少し前
に手に入れた子供程の岩が『ミツハ』へ迫る。
 そう、傍目には成田・石動チームに負ける要素は無い。

            ―――ドォン!

小林「……『六つ』 ですよ。『ミツハ』が『格納』したのはね」

              ……ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

小林「私のスタンドは、中々特殊でしてね。
簡潔に説明しますと、液体が無いと無力でして ええ。
それに、射程距離も50mまでは届きません。最初は灯油なり
何なりで相手が近寄ったら解除して攪乱する用途以外は使えないかと
……『ミツハ』に出会う前は、そう思っていましたよ。
――だが 『ミツハ』の力は私の想像を上回っていた」

貴方たちは 目撃した。
『ミツハ』の後尾に発現される『噴射器』。其処から出て来たのは
ゴムボール程度の『水槽』だった。それは弾丸のような速度で発射され
『パウル』の砲撃した岩と相殺された。
 更に『噴射』したカブトガニは勢いを利用して水上を再度飛び出し
空中に出ていくと共に『墨弾』で染め上がっていた体全体の汚染が
解かれていき、宙に浮かぶ中で元の大きさに戻っていく。

小林「『ミツハ』の能力は、液体は勿論の事。ある程度液体の中にある
水中の異物ならば、スタンドであれ体積を無視して自身の推進力を
高める『燃料』へと変えてしまう。
 そして『噴射』している間は、自身の動きを阻害させるものを
『無効化』させられる……古世代より生き延びて来たポテンシャルを
貴方がた二人の能力で援護はあろうとも、打破するのは至難の業ですよ」

……人類史以前より生きている種族。遡れば恐竜世代に続くルーツを
大きく形態を損ねることなく海中で生き残ってきた。
その『生存能力』は成程。言うだけあって中々簡単に倒すのは難しいようだ

51石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/03/29(金) 21:26:27
>>50
「丁寧な解説ありがとさん!」

「パウル!壁を背にして相手方向に墨を噴射!突進を誘え!」

「その間に俺は……」
背中の死角になるような位置で冷凍スプレーをパイオニアーズ目がけて噴射。
冷凍ガスの泡を作り出す。

52成田 静也『モノディ』:2019/03/30(土) 02:13:49
>>51

残り回数をワザワザ教えるとはこの小林という男、それだけ自信があるのか?

『モノディ』で石動さんの使ったスプレーの音核を抜き取り即座に握りつぶす。
これで奇襲するのに少しは力になるはず。

あとは聴覚でわかる範囲での相手の動きを探る。
これでまたジェットを起動すれば多少は分かるはず。

53『Let’s・モンスト!』:2019/03/30(土) 21:10:53
>>51-52

石動はパウルへと再び墨弾を発射、自分達のいる壁際へ移動を指示する。
成田もサポートの為、石動の冷凍スプレーの使用の音源を消す。
目立つ行動なので、相手もどのような行動をしているか理解してるが
幾らかの奇襲をする布石には十分なるだろう。

 パシュン    ダンッ  ポチャン・・・ッ

小林「焦らなくて大丈夫ですよ、ミツハ
えぇ、相手を倒したく逸る気持ちは勝つ為に十分蓄えましょう」

 パウルが空中目がけ放った墨弾に対し、カブトガニのミツハは
噴射口より幾らかの水を放つと共にパウルより10m程離れた水中の中へと
逃げ込む……。 

      ジワァ  ァァ

小林「これで、残るは三つですかね」

カブトガニが逃げ込んだ部分の水が白く濁る。恐らく小林の能力なのだろう
日用品の飲料水、多分牛乳などの液体の壁が出来上がる。
 ……どうやら其の液体の壁越しの水深の中へ姿を隠したようだ。
成田の『聴覚』では、何やらゴゥンゴゥンと言う回転音のようなものが
聞こえるものの、それ以外の音は聞こえてこない。


    ――ザァァア

・・・? 気の所為かも知れないが。波が少し荒れ始めた・・・

54石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/04(木) 19:35:11
「パウル!壁沿いにそのまま上がって来い!水から上がれ!」
パウルに水面以上まで上らせる。

55成田 静也『モノディ』:2019/04/05(金) 20:26:34
>>53

「なんだこの音は…洗濯機か何かの音か?」
「それになんだ?水かさが増えてきている…?」

この奇妙な音と水場の増水、それに何か嫌な予感がする。

>>54

「石動さん!パウルをもっと早く岸へ!」
「何か奇妙です!水から離れさせて下さい!」

自分の直感と聴覚を信じて急いで指示を出す。

56『Let’s・モンスト!』:2019/04/06(土) 20:59:29
>>54-55

本来なら波などない水上のフィールドが段々と荒れてくる。
危険の予兆を知り、石動と成田はほぼ同時にパウルへ陸の部分へ
上がるように指示を下す。パウルは器用に隣に面する地面へ這い上がった。

 ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴゴゴゴゴ……!

>>53メ欄 〇〇潮

 う うず潮だ!

水面を全て呑み込むような半径10mはあるであろう穴を産み出し
蟻地獄さながらの水の乱流が形成する。

小林「陸へと逃げましたね・・・当然の反応だ」

察知されてる対戦選手は、そう言う性格なのか
ポーカーフェイスなのか、手持ちのスタモンの技を逃れた事に
悔しそうな態度は見せず、涼しい顔でパウルを見る。

小林「……さて、それは吉か 凶か」

57成田 静也『モノディ』:2019/04/07(日) 00:44:36
>>56

うず潮とは思い切ったことをする。自ら濁した水の中でそんなことをするとは…

しかし、まだ危機は脱してはいない。

「石動さん、もっと『パウロ』を離れさせてください。そして早く相手を倒す方法を考えなければ…」
「危機は依然続いています、このままだと渦の力や投擲で陸を崩して引きずりこむか
浸水して無理やり渦に巻き込まれてしまうかも…!」

相手は水を増やしながら渦を作っているのだ。
さっきの小林の呟きが真実ならあと3つ貯蔵が残っている。
それがどれほどの量か分からない状況を楽観視するわけにはいかない。

「敵が今どうしているか知りたいです。」
「石動さんの『パイオニアーズ・オーバーC』で渦の中央からどうなっているか
見ることはできますか?」
「分かればこちらの攻撃手段につながります。」

無論こちらも『モノディ』の聴力で拾えるだけの情報を手に入れるため発動しているが
この渦の音の中で拾えるだろうか…もっと感覚を研ぎ澄ませる必要がある。
それに小林の動きにも注意を払わなければならない。

58石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/07(日) 19:40:21
>>56
「パウル、もう『泡』を当てているから泳げるはずだ、緊急回避にはそっちを使え」
宙を泳ぐ能力はまだ『見せていない』。
緊急回避におそらく使えるだろう。

パウルの付近に盾となるよう、冷凍ガスの『泡』を漂わせる。

>>57
「偵察しろ、パイオニアーズ!」
渦を作り出している中央付近をパイオニアーズで偵察する。

「怪しいところを見つけ次第、パウルは墨弾を撃ち込め!」

59『Let’s・モンスト!』:2019/04/07(日) 22:17:01
>>57-58

激しい渦潮。水上は荒々しく旋回が続いており、その周囲にある水は
全て捩じられ如何なる泳ぎの得意な生き物も、まともな水泳を不可能と
している。成田の『モノデイ』は鋭い聴覚を宿してるが、流石にこの
水の防壁と化す中で、相手のミツハ(カブトカニ)の動向を正確に把握
するのは至難の業だ。
 石動は冷凍ガスの泡をパウルの側に作成しつつ
『パイオニアーズ・オーバーC』をミツハのいる地点まで動かそうとするが
白い色の壁がうず潮で消え去っても、激しい水の竜巻と化す渦潮の中心まで
近づくのは『自殺行為』だ。少し水の中に潜入するだけでも、急激な水の
引力がDF越しに石動は感じた。辛うじて、ミツハが回転してるらしい
朧げな像は視認出来たが……。

パウルは、指示通り地上と水上の境界線上でじっと相手の出方を
見極めるように動かないでいる。


小林「……そろそろかな」ボソッ

小声でそう小林が呟くのを成田は捉えた。

60成田 静也『モノディ』:2019/04/08(月) 20:17:46
>>59

「多分、攻撃が来ます」
「この状況、自らが渦の発生源になっているのに、こちらを仕留める攻撃ができるというのか!?」

>>58

「一応防ぐ手段で『パウロ』は小さくした岩みたいな盾にできるものは残っていますか?」
「無いならばオレの手持ちの冷暖房機を盾に使ってください!何もないよりはマシです!」
「いざとなれば『モノディ』を使ってパウロの元へ投擲してでも届けます。(スパ精CAC)」
「それか一か八かで渦の中心に飛び込んで縮小した物を解除して質量で押しつぶすという手もあります。」

防御にしてもカウンターにしてもまずは石動さんの意見を聞こうと思う。

61石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/09(火) 06:24:09
>>59
「よし、回転する像は見えてるな」

>>60
「落ち着こう、成田さん」

「攻撃の種類が突進や投擲だと仮定すると……」

「相手の回転する像が見えているという事は
 飛び出してくるタイミングが見えているという事だ」

「相手が回転して加速している以上、それを最大限に生かすには円と接線方向に飛び出す必要がある」

○__ ←このように

「そして、こちらの位置が一定である以上、相手の出てくる位置とタイミングは絞られる」

 ここに当てるためには
    ↓
○____→✕
↑この接線で飛び出さないと最大限の効果が出ない

「パウル!タイミングはこちらで出す!全速で(上に)避けろ!」
パイオニアーズ側でタイミングを見極めて、パウルを上に飛行させて攻撃を避けさせる。

62『Let’s・モンスト!』:2019/04/09(火) 19:30:09
>>60-61

不穏な気配に、成田は相手が繰り出すであろう致命の一撃が来る前に
先手で攻撃するが、防御を行うか提案し。石動は相手とこちらの
スタモンの立ち位置を計算してパウルへと空中に上昇させての回避を
指示する。 パウルは水中に対し黄色い眼球を壷の下から一瞬覗かせ
勢いつけて上昇した     ・・・その時だった。

          ドォン!!
                    ザ    シュ・・・!

    !!

『……ッ』

小林「結構時間が掛かりましたけど。ミツハはとても利口だ。
私のスタンドに包んだ残る『セメント』と、その中に入れてた
『ワイヤー』もスタンドの格納空間で出来る限り工作してくれた」

『パウル』の蛸の八本の触手。その一本に漆喰の槍のような棒状の
固形が突き刺さっている・・・! そして、その棒に繋がるように
『ワイヤー』が水中にいるカブトガニのほうまで伸びている。

小林「さぁ、ミツハ。フィナレーへと参りましょう」

  ギュルギュルギュル!!  ピンッ・・・!!

漆喰の槍に繋がるワイヤーから弛みが完全に無くなっていく。
泡に守られてる『パウル』の刺さった足が真っすぐと伸びて
水中へと引きずり込まれようとする……このままでは不味い!

63石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/10(水) 17:59:32
>>62
「こいつはちょっと予想外だッ!」

「やべぇぞ!パウル、その場で耐えろ!」

『パウル』に指示を出す。
と同時にパイオニアーズが『パウル』に接近し、スタンド会話を行う。

64成田 静也『モノディ』:2019/04/13(土) 18:05:51
>>62-63

「な、何ィ!!」
「パウロォ!」

相手の攻撃法に驚いたのは本当だ。
だが、スデに石動さんの次の手は聞こえていた。
ならば…

取り乱したように見せて、相手を少しでも油断させて
奇襲の成功率を上させる。

無論、小林とミツハへの視覚・聴覚での警戒は続けておく。

65『Let’s・モンスト!』:2019/04/14(日) 21:21:37
>>63-64

カブトガニこと『ミツハ』の今の攻撃は。謂わば地上から水中に放つ
スピアフィッシングを真逆に行ったものだ。『パイオニアーズ・オーバーC』
が作り出した泡を突き抜けて八本の内の一本に突き刺さった疑似銛は
今も渦潮が激しく螺旋の水中蟻地獄と化して回転を行い続けるミツハが
引き寄せようとしている。水中なら、幾らでも液体を燃料としてジェット
噴射として攻撃出来るミツハが独壇場にしやすい。
 パウルは、指示を聞くまでもなく本能から
『このままでは遅かれ早かれ再起不能』にされると察して地上に湿った
吸盤の足で水中の中へ飛び込むのを逃れようとするが、幾ら柔軟な
真蛸であっても固定しようとしてる吸盤足と、疑似銛で反対方向に
引っ張られてる事からミチミチと嫌な音が自然とスタモンは発生してる
のが成田にはしっかりと聞こえた。

因みに改めて言うが、敵スタモンに対してスタンドが攻撃するのは無しだ。

66成田 静也『モノディ』:2019/04/15(月) 22:20:05
>>65

このままでは足だけでなくもっと致命的なダメージを受けてしまう。

そう考え『パウロ』に指示を出す。

「パウロ!これで足を切り離せ!!」

『モノディ』でパウロ目がけて手持ちのボールペンを投げつける(精C)。
これで足を切り離しやすくなり、いざという時に武器にもなるだろう。

67石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/16(火) 18:27:56
>>65
「パウル!今だ!一気に行け!」

パイオニアーズからパウルに以下の作戦を伝える。
・パウルに墨を吹かせて一瞬水中の視界を塞ぐ
・パウルにマダコ特有の足の自切能力を使わせる
・パウルは自分自身を墨弾で撃って小さくなる
・小さくなったパウルは自切した足に掴まり、引っ張られる勢いを利用して、ミツハに接近、強襲する
→墨と小さくなることで一瞬消えたように見せかけ、一気に接近する

68『Let’s・モンスト!』:2019/04/16(火) 21:42:56
>>66-67

成田は『モノディ』を利用しボールペンを投げ渡す。
石動の指示に対し、パウルは対戦相手によって突き刺さった
一本の足を自切した。勢いよく水の中に足が引き寄せられるのが見える。

墨弾によって、自分が小さくなろうとはしなかった……恐らく、敵を
縮小させる事は出来ても自分自身が小さくなる為には使えない。
あくまで自分より大型だったり敏捷性の高い獲物を捕食する為の能力なのだ。

成田が投げたペンを蝕手でキャッチし、装甲となる壷の中に収めつつ
何を考えてるか不明な目で未だ渦潮激しい水面をパウルは直ぐ水上に
飛び込める距離で観察している…。

69石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/17(水) 19:56:46
>>68
「パウル!仕込んどけ!」

パイオニアーズからパウルに以下の作戦を伝える。
・受け取ったボールペンを墨弾で針サイズまで縮小しておく
・もう一度触腕で攻撃を受ける
・もう一度自切するが今度は腕内部に針サイズのボールペンを仕込んでおく
・相手が自切した腕を抱えるなり、食すなりしたらボールペンを巨大化させ、傷を負わせる

70成田 静也『モノディ』:2019/04/20(土) 12:12:47
>>68

どうやらパウルには渦の中の敵が見えているようだ。

ならば…それも込みで策を練る。

「もし相手が同じ手を使わずに別な方法で攻撃してきた時は…」

「というか恐らく同じ手はそうそう使わないはず。」

もし別な手を使ってきたら以下の作戦に変更するようモノディを通してパウルに伝える。

・接近戦を仕掛けてきたら手に仕込んだペンの元に戻る力を利用してペンを飛ばして突き刺す。
(出来れば甲羅でなく柔らかい腹に刺すのがベスト。)
・渦を止めても水中にいるときはパウルの判断で水中に飛び込みミツハの背中に吸盤で張り付き
ゼロ距離で墨弾を叩き込む。(投擲で迎撃してきたら墨弾でガード、水そのものを武器にしてきたら回避、
出来なければタコ壺でガードする。)

それとモノディによる聴力の今林とミツハへの警戒を続ける。

71『Let’s・モンスト!』:2019/04/21(日) 17:34:29
>>69-70

ギュルギュルギュル・・・ドォン!

 水中の渦の勢いが少々弱まると同時だった。モノディの鋭利な
聴力に頼らずとも全員が水面から射出される轟音と共にトルネードの如く
見慣れ始めた回転をしながら『ミツハ』が空中へと躍り出た。
 その体には、先程作成したであろうセメント銛を節足で掴んでいる・・・。

小林「ミツハ……決める気ですね」

得心を伴った対戦相手の呟きと共に、ミツハの体の向きは『パウル』へ向けられる。
『パイオニアーズ・オーバーC』の泡防護がある以上。液体による牽制などの
下手な妨害するよりも、持ち味を活かした突進で一撃で決めるつもりなのだろう。
 『パウル』の墨弾を受けても、そのスピードが死ぬ前に銃弾程の速度で体当たりすれば
再起不能に出来る可能性は確かにある。

『パウル』は、相手の体の向きが変わるのをしっかり見定めつつ
タコ口『砲台』を壷から形成させ 狙いを定める。

72石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/22(月) 18:31:33
>>71
「パウル!浮きながら相手目がけて墨弾を撃ちまくれ!」
・パウルに『泡』の効果で浮いた状態で弾幕(相手への目潰し兼ねて)を張らせる。

「回避は……成田さん!」
・銃弾のスピードなら『モノディ』の方が速い。『泡』で浮いた状態なら動かすのも容易。目潰しが成功すれば追尾もできないだろう。回避のタイミングを見て『モノディ』にパウルを突き飛ばしてもらいたい。

73成田 静也『モノディ』:2019/04/24(水) 01:53:28
>>72

「了解!それと石動さん、ちょっと耳を塞いだ方がいいかもしれません。」

モノディをだしてタイミングを見計らう。

狙いうタイミングは壁に十分引きつけてからだ。

パウルの壺目がけてモノディの拳を振るい、ミツハの体及びセメントの杭が直撃する前に
遠くへ弾き飛ばす。(スパ精CAC)

タコ壺は鉄製らしいので本気ではないモノディの拳で傷つくことはないはず。

壁にうまくぶつけたらモノディと自分自身の耳を塞ぎ、ダメージを軽減する。

もし仮に衝撃音で自分のセンサーがやられてもとどめを刺す策は先にパウルに
説明しているので大丈夫なはず。

それを石動さんにも伝えておく。

74『Let’s・モンスト!』:2019/04/24(水) 21:05:00
>>72-73

 ギュルギュル―――ゴォォ!!

ドリルのように回転しつつカブトカニ『ミツハ』はパウル目がけ
ペットボトルロケットよろしく水を噴射させ突進する。

   ――ドォン!

対してパウルは指示された通りに墨弾を発射する。当然対戦相手のスタモンは
回避する事は出来ず、そしてその気も無い。縮小が見えつつも減速する事なく
相手を再起不能に至らしめようと突進し続ける。

 ――ダンッ 

それを回避させるのは『モノディ』だ。『パイオニアーズ・オーバーC』の
恩恵の防護泡によって浮遊するパウルを、弾速にも勝る掌底が壁へと移動させる。
相手を攻撃するのは反則だが、自分のスタモンを移動させる手段としては
ルール違反に抵触しない。これで、相手は目標を見失い自滅・・・


「ミツハ  受け取って下さい。
最後の『リヴィング・イン・モーメント』を」

 
   ――ドォォン!!

!!?  『ミツハ』の向きが『曲がった』 パウルの居る方向へと!

後方に付属されたスタンド噴射口。その向きを180°程変えたのだろう。
そして、>>73メ欄 残1 最後に残った対戦相手の使い手の能力による
液体。その燃料を一気に解き放った事によるバーストだ……!

 この立ち位置は 『不味い』

壁にほぼ密着する位置にパウルは追い込まれ、逃げ場はほぼ無い。
ミツハも、残る攻撃手段は残されてないだろう。だからこそ、この
フェイントを交えた必殺技で決めるつもりだ。
 生半可な回避や防御は……通じない。

75石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/26(金) 20:30:29
>>74
質問。描写に疑問がある。
・追尾対策に目くらましをしたのに効いてない?
・ドリルのように回転するカブトガニにそんな精度のいい追尾ができるのか?(回転時の視力と噴射方向の問題)
・180度噴射方向を回したら普通は逆方向に進む(もしくは減速)ので曲がらないのでは?

76『Let’s・モンスト!』:2019/04/28(日) 21:17:32
>>75(GMは嘘吐きじゃないんです、ただ間違いを犯してしまうものなのです)
>追尾対策に目くらましをしたのに効いてない?
『リヴィング・イン・モーメント』で対戦相手のスタモンへ誘導するよう
ミツハのスタモンに収納されてる時にスタンド会話で指示を下してたと言う
裏設定があるが……。
>ドリルのように回転するカブトガニにそんな精度のいい追尾ができるのか?

……『凄み』でも無理あるな、うん。


>>72-73


  ――ギュルギュル   ガァ――ンッッ

小林「……ミツハッ」

縦回転しつつミツハはドリルジェットによりパウル目が決死の突撃を行った。

……だが、小林のとっておきによる『残存のスタンド水槽での噴射』でも
銃弾程の速度での突撃を、石動と成田のコンビネーションによってパウルを
回避させた方向へと追尾させるのは至難の業だったようだ。

 地面に今やテニスボール程まで縮小してしまったカブトガニが半身まで
体を埋め込まれ、それに悠々と避難していたパウルが近づき……。

 ニュル……ガシッ  ……ニュルニュル

小林「…嗚呼」

星の女「戦闘不能……いえ捕食されたし『死亡』ですね」

パウル対ミツハ  パウル 勝利!

 ……第一戦。パウルの蝕手によって黒い小さな塊と化した対戦相手が
壷の中に収まったのを全員が目にし。星の女が二人の勝利をコールした。


ヤマオカ「あー、ちょっといい? 
だいぶ結構時間伸びたし、こっちから提案あるんだけど」

意気消沈してトレーナの位置から下がる小林を尻目に、黒星が付いたのを
気にしない感じで控えてた男が陽気に二人へ声をかける。

ヤマオカ「こっからシングルじゃなく『ダブルス』で戦ってくんねぇ?
ちまちま時間かけて戦うのもモチベーション下がるんじゃない? お宅らも」


星の女「……との事ですけど、どうします?」

貴方たちは一勝した。だが、この対戦を引き受けて敗北すれば
一気にあちらが逆転勝ちもするだろう。だが、ルール的にも
あちらは既に交代するスタモンもなく背水の陣ではある……。

77石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/04/28(日) 22:42:57
>>76
「ギリギリだったな……よくやった、パウル」
パウルを労う。

>>相手チーム
「ダブルス?反対だ。
確か先に2勝した方が勝ちだよな?
あと1勝で勝ちのこちらにはダブルスを受け入れる利点がない。
こちらの利点を提示してくれ。」

>>星の女
「ルール的に対戦前にパウルを交代させてもいいか聞かせてくれ」

>>成田さん
「成田さん!君の意見を聞こう!」

78成田 静也『モノディ』:2019/04/29(月) 23:51:12
>>76

「大丈夫ですか、パウル?本当によくやりました、お疲れ様です。」

石動さんに続いてパウルを労う。

>>77

「オレの意見ですか…まずパウロの交代をさせてもらいますよ。足を切るのは小さくないダメージですので」

「次にダブルスの件ですがこちらにメリットがありませんよね?別にこちらはチマチマとやっても気にしませんよ。」

「石動さんの言う通りあと一体倒せば勝ちという有利を手放すほどの旨味もありませんね。」

79『Let’s・モンスト!』:2019/04/30(火) 21:14:19
>>77-78(レス遅れ失礼しました)

星の女「交代に関しては全く問題ありませんよ」

ヤマオカ「まっ そー言うよなぁ。こっちのチームは交代する奴が
無いし、そちらの有利だぜ? って一応利点あるけど薄いしな」 へへ

ヤマオカは拒絶される事も想定済みだったのか、悪びれない笑いと共に
シングル戦について受け入れた。

ヤマオカ「そんじゃあ……頼むぜ」

そう首を向けるのは、スマホでアプリゲーらしきものに勤しんでいた
『ヒビキ』だ。嫌そうに、私ー? と指しつつ。溜息と鬱屈を含めた
ゆっくりな足取りで指示コーナーへ立つ。

ヒビキ「そんじゃあワニー いっちゃってー」

  ザブゥ ン・・・

適当な名前と共に全長3m程ある『イリエワニ』が水中に浸かった。

ヒビキ「あーめんどい」

トレーナーは、発言通りの表情でワニに見向きもせずスマホを弄っている。
やる気がないのか・・・どうなのか

80石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/01(水) 20:48:47
>>79
「よし、戻れ!パウル!」
パウルに戻るよう伝える。

>>成田さん
「成田さん、ここはカムイが行きますか?それともオピネル?」
おそらくカムイだが、一応聞いておく。

81成田 静也『モノディ』:2019/05/02(木) 00:15:28
>>79

こちらが行ったこととは言え、自分のスタモンが破れ死亡したのにヘラヘラとしているヤマオカに
成田は顔をしかめる。

が、次のスタモンとパートナーが出てきたことで頭を切り替える。

相手は…ヒビキとか名乗っていたか?

石動さんはどうかわからないが少なくともオレの目的はこの初めてのスタンドバトルに

例え直接の戦いではなくとも勝利し、成長する。それもオレたちと共に戦うスタモンを全員生存させて、だ。

決して油断はしないが、あんなやる気の無さそうな相手に負けられない。

「面倒ならすぐにカタを付けてあげますよ。」

>>80

「そうですね対格差を考えるとここはカムイが適任です。」

可能なら今のうちにできるだけカムイに冷房を当て、冷気を蓄積させておく。(ホッキョクグマなら冷房を当てていても
体調管理のためとごまかせるはず。)

「カムイ、行きますよ!」

十分に冷気を蓄積させたカムイに呼びかける。

82『Let’s・モンスト!』:2019/05/04(土) 22:22:22
>>80-81

先程の真蛸と兜蟹 パウルとミツハの闘いがライト級であれば。
次の闘いはヘビー級だろう。

イリエワニと北極熊は貫禄を携えた様子で舞台へと上がる。
冷気を蓄えたカムイは何時でも周囲を極寒の自身の住処と同じ環境へ化す
その能力を発動出来る構えだ。因みに、冷気を当てる事に対し
対戦相手は注視する様子はおろか、こちらを見る気すら無い様子だ。

ヒビキ「あーうざ・・・」 pi pipi・・・

ヒビキは相も変わらず『スマホ』を弄っている。
 イリエワニは水中から頭部に付属した恐竜時代より
引き継いだ眼球でカムイを見つめている。襲い掛かろうと前進はしない。

カムイ「  ウゥ・・・ 」チラッ

どう動く? と言わんばかりにカムイは威嚇の唸りをワニへ向けつつも
比較的冷静さを保ってトレーナの貴方たちの指示を待つ。

83石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/05(日) 07:27:34
>>82
「位置が問題だな……」
カムイにパイオニアーズの『泡』を当てる。

「成田さん、カムイへのメイン指示は任せる。
俺はサポートに入るよ。」

「前に言ったようにパイオニアーズの『泡』の射程は最高14mだ。それ以上進む時は注意してくれ。」

84成田 静也『モノディ』:2019/05/05(日) 11:04:12
>>82

相手のコンビを観察する。

まずはヒビキの方を見る。…こちらは疎かパートナーすら見ていない…。これでどうサポートする気なのだろうか?

それとも既に仕込みは終わっているのか?

次にスタモンのワニーを見る。もうすでにテリトリーである水中に入ってしまっている。

ワニは待ち伏せが基本の動物だ。こちらも慎重に相手をテリトリーから出すことが勝負を決める一因となりそうだ。

「カムイ、相手の一番の武器の大口はもちろん、爪や尾にも気を付けてください。」
                                        ・ ・ ・ ・
もし不用意に近づき噛みつかれてしまえばワニの代名詞と言えるあの攻撃がやってくるだろう。

「水辺に近づきすぎないよう距離をとりながら水中に少しずつ温度を下げるように冷気を放出してください。」

「相手は変温動物である以上、水から出ざる得ないはず。」

もしも動かなければ相手は氷の中で置物になるだけだ。カムイに指示を出す。

>>83

「ええ、石動さんとパイオニアーズには頼りにさせてもらいます。距離を取り出したときはお願いします。」

14m、その射程距離を頭にいれ戦いに臨む。

85『Let’s・モンスト!』:2019/05/05(日) 21:31:49
>>83-84

 ―ガゥ

成田の爪や牙に気を付ける指示に短く吠えて油断なくワニの動向を
注意深く観察する。重量やサイズで上回っているが、それ以外の能力や
ワニと言う未だ目にした事のない生き物がどう攻撃するのか、と言う未知性に
警戒を崩す事なく四足歩行の姿勢で何時でも動けるようにしている。

 pi pi「……あぁ、またその『泡』か。なんか音とか防げる感じの」

 pi pi pi 「あんた達のパターン、その泡でとりあえずバフかけて
もう一つのほうは音を取り除いての二通りだけって感じよね」

 pi pi pi pi 「……はいはーい。もう完了 ――code install」

  ガシャン  ガシャン

!? ……『ワニ』の胴体。その背中部分に『砲台』が設置された。
何かのスタンド像で覆われたとかでなく、一瞬の間だった。

pi 「発射〜っ」     ドォォン!!

 凄まじい速度と正確な狙い(ス精BB)の砲弾……握りこぶし大の
岩石がカムイ目がけ発射される!

86石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/06(月) 16:57:38
>>85
「飛び道具!なんか妙だな……」

「インストールとか言ってるが、確か『敵スタモンに対してトレーナーのスタンドが攻撃するのは無しだ』。
ってことはアレはワニのスタンドなのか……?」
とりあえずメインの指示は成田さんに任せる。

自分はパイオニアーズで『冷凍ガス』の『泡』を再度作り出す。

87成田 静也『モノディ』:2019/05/06(月) 23:51:29
>>85

「何!これは…」

奇襲に驚きつつもすぐに冷静に思考を働かせる。

「アイツの…ヒビキの能力のおおよその見当はついた…だがあのワニの能力が分かっていない今、無為に接触するのもマズい」

「カムイや石動さんの能力ではでは完全に防ぐのは難しいかもしれない…ならば!」

「『モノディ』!相手の砲弾を弾き飛ばせ!カムイはそのまま水中のヤツごと氷つかせろ!」

砲弾によるダメージのフィードバックを度外視してモノディに防御を命令する。(パス精CAC)

>>86

「これは憶測ですがあのヒビキという人のスタンド能力はあのスマホを通して
武器を転送する能力なのでは名のではないでしょうか。」

ヴィジョンの無いスタンドは今ここにいるスタモン達だけかと思ったが、まさかそのようなスタンドのタイプを
持つ人がいるとは…可能性としては見せていないだけという可能性も残っているが。

「それならばヤツが作った又はどこかから転送してきた武器を渡しているだけだからルールには抵触していない。」

石動さんに自分の考えを伝えた。

88『Let’s・モンスト!』:2019/05/10(金) 19:34:54
>>86-87(レス遅れ失礼しました)

石動は『冷凍ガス』の『泡』を作り出し、成田は『モノディ』を移動させ
自分の両腕のダメージを覚悟し、ワニに発現された砲弾より発射させた『石弾』を防ぐ!

    パキィン!  ピキッ  ピキ……!

払い飛ばすように、モノディは片腕を(PLが任意で選んで良い)扱い拳大の石を別方向へ
飛ばした。しかし、強力な砲撃を人並みのパワーで逸らすのは生半可な業でない。
 骨に罅が入る程のダメージが本体である成田に降り掛かる。

ヒビキ「はぁ〜? ちょっと、ズルくない」

星の女「いえいえ、スタモンとトレーナーに対するトレーナーの直接攻撃禁止。
それ以外は『何でもあり』ですからね。トレーナーがスタモンを守る!
何とも美談と言える行動じゃないですか。それにズルって言うのなら
貴方の前準備も十分『反則技』ですよ」

ヒビキ「……ちっ ウザ。この中立気取りの口ばっかが」

カシャ

機嫌を更に悪化させ、ヒビキは貴方達二人をポケットから新たに出した
スマホで写メを撮った。貴方達が怪訝に思う前に告げる。

「別に、今のは能力でそっちに攻撃仕掛けようとか思ってる訳じゃないし。
何なら不調感じたら審判気取りのそっちに確認すれば良いじゃん」

星の女「ご了解しました」

 pi pi pi pipipipipipipipipipi

ヒビキ「あー うぜっ うぜっ うぜうぜうぜぇー」

   guuuuoooooooОО!!

カムイは四足歩行で、豪快にワニのほうへ突進する。
それに対し、ヒビキはに口悪く独り言をループさせ両手でスマホ二台を
操作しつつ軽く青筋を額に浮かべて操作するばかりでワニに指示を下さない。

 ――ガァッ!

カムイがワニに肉薄する。両者の距離2m・・・

89石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/10(金) 20:39:13
>>88
「成田さん!無茶するなよー!」

「だがまぁ、腕が吹き飛ばない程度の威力っつーのは分かったし、
あのスマホと撮影がスタンド能力の鍵ってのもよーく分かった!」

「おそらくはスマホによるコピー・再現系能力なんじゃないかな……
それをインストールしたとするとさっきの砲台は『パウル』のスタンドか?」

冷凍ガスの『泡』をカムイとワニーの間に割り込んで浮遊させ、カムイの『盾』兼ワニーの『目隠し』にする。(ス精CBの投擲程度)
その上でできれば、ワニーの顎の上を浮遊させ、うかつに口を開けられない状態にする。

「そして、腕が吹き飛ばない程度なら『泡』の爆発(破C)で威力を減衰させれば、十分『盾』になるってことだ」

「成田さん!サポートはこんな感じだ!
カムイで真っ向から攻めるか、飛んで上から攻めるか、『泡』で作った死角から攻めるか、それとも間接的に攻めるかは任せる!」

質問:砲台から出た『岩』にサイズの変化は見られた?(パウルのスタンドと似たような点はあったか?)

90成田 静也『モノディ』:2019/05/10(金) 22:24:05
>>88

聞き手を残す形で砲弾を左腕で弾く。

「うぐおぉ…」

ひびが入るようなイヤな音と共に『モノディ』そして自分の腕から血が噴き出す。

「だが…想定の範囲内だ…クソ…!」

痛みに耐えながら毒づく。

「後腐れの無いようこちらもハッキリさせておきましょう…今のは事故です。」

「オレが偶然突き出した拳に相手の砲弾が偶然当たっただけと…断言します。」

痛みに耐えながら『星の女』とヒビキに宣言する。

>>89

「その考えが本当なら…ヤツは次にモノディのラッシュをコピーできるというわけですかね…」

「なるほど、だからさっき…。カメラを撮るのが条件か!」

先ほどの言動を思い返しながら考察する。

「泡で浮かせるより真っ向からの方がカムイの動きは早いかと思います。」

「それに次にどの手で来るかわかりません。なので石動さんはパイオニアーズで盾となる泡をまき続けてください。」

石動さんに意見を述べる。

「そしてカムイは最初の説明通りに注意をしながら冷気を水に流し続けてください。」

「ヤツを氷漬けにしてやりましょう。それで無事に帰るのです。」

カムイに作戦と闘志を伝える。

91『Let’s・モンスト!』:2019/05/11(土) 20:41:31
>>89-90

ヒビキ「おいっ ゴミ審判! あれ直接的な妨害だろっ」

星の女「……んー、直接攻撃以外は全て有効と言いましたが、確かに……。
石動様 石動様。『泡』でスタモンの行動を著しく阻害するのは
ダメージを与えないとは言え確実に制限を与えてしまいますので。
あ、カムイさんの盾として扱うのは問題ありませんからね」

ワニへ密着する付近に『泡』を浮遊させるの事に関しては
『イエローカード』的に石動はやんわり審判から忠告を受けた。
続けてすると、こちら側に不利な出来事が生じる可能性が高い。


星の女「大丈夫です? 夢から覚めれば無傷で帰還出来る手筈にはしてますが
もしこの空間で死ぬような事があれば、蘇生も難しいのでご無理なさらず」

成田に対し、審判は防衛に注意はせず体を大事にするよう忠告だけする。
スタンドでスタモンを守る事は黙認されたようだ。ただ、それ以上にこの空間で
事故死すれば只でも済まないだろう。

 
  ピキ  ピキピキ

カムイ『ガァァアゥゥ……!』

ワニ 『!! ギィィ・・・』

ホッキョクグマのカムイの体を中心に一気にその周囲に冷気が零れ出る。
-40度 家庭用冷凍庫同等の冷却。プールサイズの水面に薄っすらと
霜が張る程の急激な気温の低下に対しワニは一瞬だけ呻き声に近い鳴き声を発する。


……二人が観察してコピー能力であると推察したが、それにしては
パウルの砲撃のような壷に似せた装甲をワニは帯びていなかった。
 ラッシュ攻撃を想定したが、ワニはカムイの能力を無防備に受けてる
ように思えるし、ヒビキは無表情でスマホに視線を釘付けにしてる。

 oi pi pi pi pi pi pi pi pipipipipi……

92石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/12(日) 08:26:30
>>91
「あいよ、それならしょうがない」
『泡』をワニーの顎から離すが、『カムイの盾』兼『ワニーの目隠し』になるような陣取りにするのは継続する。

>>90
「成田さん、パイオニアーズの『泡』はあまり重いモノを運べない。出して置けるのも合計で2個までだ。その辺りがサポートの限界になる。」
>>90メール欄の『血液の泡』に冷凍ガスを込めて周囲に漂わせる。

「あと相手の能力だが、コピー能力にしてはあまりパウルのスタンドと似ていない……ちょっと予想違いかもしれん」

「しかし、攻撃してきたからには『ワニーのスタンド』であるはずなんだが……妙なスタンド能力だな」

93成田 静也『モノディ』:2019/05/15(水) 20:26:29
>>91

「しかし、あの行動には何か意味があるはず…」

「そうでなければ爬虫類のワニーが低温でこうまでされるのを黙っていられるとは思えない」

爬虫類が変温動物であることは有名だ。爬虫類は人間のような哺乳類などの恒温動物とは違い
自分で体温をコントロールすることができない。活動するエネルギーは基本的に外気や
日光で体温を上げて補う。
今のワニーは凍るほど温度の下がった水の中にいる。
そのような状態で無理に動こうとすれば莫大なエネルギーを消費してしまうだろう。

「カムイ、試しにワニーに攻撃してみてください。何か反応が必ずあるはずです…」
「何か危険を感じたらすぐに回避か防御をしてください。」

ヒビキとワニーの両者が何か仕掛けてきても石動さんの泡の盾で一度は防げるだろう。
モノディの聴覚を使って相手の行動の予兆が無いかを探る。

>>92

「わかりました石動さん」

しかし、これで相手は泡の中に血の泡が混じっていることから目を背けさせれらかもしれない。
ワニの嗅覚ならば血の泡が近くに漂っていれば何か反応があるかと思ったのだが…
見当違いだったか?

「それと相手の能力がコピーではないなら武器はいったいどこから作ったのでしょう?」
「流石にゼロから物体を作るわけではないはずです…相手の秘密を暴かなければ危ないかもしれないです。」

94『Let’s・モンスト!』:2019/05/16(木) 22:21:08
>>92-93(レス遅れ失礼しました)

(『血液の泡』であるが、破裂して水中に混じった血液はまだしも
スタンドでコーディングされてる血液の泡にワニの感覚器官が反応するか
微妙な為、今のところは無反応)

 ガァァ!

   ブォ――zノンッ      バギャンッ!

カムイは指示通り、その巨漢から繰り出す剛腕を凍り付く水面による激痛で
体をくねらせ苦悶に啼くワニの背面に一撃を繰り出した。
 濁音混じりの鳥か獣の入り混じった悲鳴を発したかと思うと、ワニはそのまま
水面の奥深くに姿を消す……。背に付いてた大砲も破損し一瞬の輝きと共に消失した。

星の女「……おや? んー 呆気ない幕切れでしたね。
それでは 勝者を発表したい」

審判が勝利のコールを貴方達へ発しようと・・・。

ヒビキ「あ?  なに勘違いしてんの?」

  
 コポコポコポ・・・
       ┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ┣¨┣¨……
                        コポコポコポ・・・!

ヒビキ「こっからが『本番』なんだよ。
えっと・・・カバだか何だが・・・あー
――『カヴァナント』 わかってるよな」

   ザブンッ!!     ――GaaaaAA!!

!! 水面に沈み、再起不能と化したと思えたワニが勢いよくカムイの
直ぐ近くに飛び出し(1〜2m程度の距離)上陸する。
 その体は『一回り大きく』なっている。そして、周囲には未だ冷気が
蔓延してるのに関わらず『平然』としている。

 ――GiiiiiieeEE      

その尾には『火炎放射器』らしきものが付属されている。

――カチン

嫌な音と共に、カムイへと照準が合わさった。

95石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/17(金) 18:30:10
>>94
「でっかくなって再生した!?」

「しかも火炎放射器!?」

「……そいつはパイオニアーズの前では悪手も悪手だぜ!」
パイオニアーズの能力は『不定形物』からのダメージを無視して泳げるようにすることだ。
それは『炎の海』であろうと例外ではない。

「カムイ!大きく息を吸い込め!攻撃チャンスだ!」
ゆえに『泡』でコーティング済のカムイは『炎の海』など恐れるに足りない。警戒すべきは酸欠ぐらいだ。

「ワニのステーキにしてやれ!」
相手が火炎放射をしてきたら開封した『ライターオイル』を付近に投げつけて燃焼を拡大させる。(破ス精CCC)

「なるべく陸上か空中で戦え!再生になにか秘密があるはずだ!」
『泡』の盾をカムイの周囲に漂わせつつ観察する。

96成田 静也『モノディ』:2019/05/19(日) 20:46:02
>>94

「石動さん、お願いします!」

石動さんのパイオニアーズの泡でカムイを包み、炎を無効化してもらう。

「カムイは相手が炎を出したらその熱を無理の無い程度に吸熱してください。」

>>95

「石動さん!オイルはまだ待ったほうがいいです」
「使うにしろそれはカムイの手で行わなければまた反則判定を受けるかもしれないですしね…」

石動さんのオイルの泡の攻撃を一時中断するよう進言する。

「さっきは大砲、今は巨大化と火炎放射器…なんなんだコイツの能力は…?」

「弱点の冷気も克服したのか?まるで生物が環境に合わせて行う適応のようだ…」

今の考え意外といい線行っている気がする。最初は相対したカムイに近づかずにダメージを与えられるよう大砲に、
今はカムイの攻撃から学習し、冷気に耐えれて、逆に熱で攻撃し尚且つカムイと格闘ができる肉体に適応させたのか?

「石動さん、もしあのワニ…『カヴァナント』の能力が相手への適応なら長期戦はマズい!」
「これからどんなに攻撃しても一撃で仕留めないといくらでも強くなって復活してくるかもしれません!」
「それにこの能力、『モノディ』で探りを入れていたのに強化時に全く動作の音が無かった…
予備動作すら必要ないのかも」

石動さんに自分の考察を共有する。

97『Let’s・モンスト!』:2019/05/20(月) 22:22:50
>>95-96(レス遅れ失礼しました)

>……そいつはパイオニアーズの前では悪手も悪手だぜ!

『パイオニアーズ・オーバーC』の『防護泡』の前には、固体では無い
有害な存在は全て遮断される。それは確信であり事実だ
 石動の力強い断言に、遠方から鼻笑いと共に冷たい声色が返ってくる。

ヒビキ「ばーか 誰が直接攻撃するって命令した?
燃やすのはそいつじゃねぇ 『周り』だよ」

 ゴ  オォォォォ!   ジュ アァ―――ッ!!!

みるみるとカムイの周囲を押し分けるように放射された火と
周囲の凍結寸前だった地面や『冷気』が混ざり合うことで
『水蒸気』が瞬く間に周囲に立て込んだ。
『カムイ』 『カヴァナント』 両方とも二人から一時的に本体の視界から
視認が困難となる。『モノディ』には困惑した声色の短いカムイの
唸り声が届く。敵スタモンの音は聞こえない・・・


 pi pipipipipipiッ!!  ジャギンッ゛

スマホの高速でタップする音と、何か着装されるような音が届く・・・

98成田 静也『モノディ』:2019/05/21(火) 01:20:35
>>97

「次は目くらましか…ヤル気は無い癖に姑息な真似は熱心だな」

相手の能力を探るために少し挑発を投げかけてみる。おそらく乗ることはないだろうがその程度と油断するかもしれない。

ワニへの武装はあのヒビキとか言う女の能力のようだ。
その証拠にさっきからあの女のスマホのタップ音の終わりと同時に武器が装備されている。
おそらくさっきから撮っている写真はワニの写真でその写真のワニに武器を重ねるかどうかして
武器を送っているのだろう。

そうすると体が大きくなったのはカヴァナントのかもしれない環境に適応する能力
まだ確定できない推測だが頭の隅に置いておく。

「この状況、相手にだってこちらの位置は分からないはずだ…その状態で当てることのできる武器…近接武器か
ショットガンのように効果の広い武器か…おそらく後者だな。」

この状況でできることは…

「カムイ!その場で穴を掘れるなら掘ってくださいできるだけ深く!隠れることのできるぐらいまで!」

本で昔、調べたことがあるホッキョクグマは日本のヒグマの近縁種らしい。
ヒグマは捕ったエサを保存するために土まんじゅうというものを作ると聞いたことがある。
それこそ人を埋めることのできる程度の土を盛るのだ1メートルくらいならすぐ掘ることができるはず。

「そしてモノディ!」

モノディでまた聞き耳を立てる。
今回は相手の武器の発射音ではない。カヴァナントとカムイの位置を探る。
今相手は見えない状態で必ず当てるための武器を武装していたと仮定して、それでも無駄弾は打てないはず。
なぜなら今までの武器が全て1発もしくは1回っきりで変えているからだ
ならこちらの穴を掘る音に反応して相手の動きがあるはず。そして本体自身の動きには音が伴うはず。

相手の位置が分かったら支給品のスマートフォンを取り出し今の時間に数分鳴るように設定する
そしてそれを相手の位置にパイオニアーズで設置してもらう。(不可能ならばモノディで壊れないよう投げる。(精C)

「カムイ!掘った土で音楽の聞こえる方向に塹壕を作ってください。」

99石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/21(火) 04:34:37
>>97
>カムイの直ぐ近くに飛び出し(1〜2m程度の距離)上陸する。
「うーん、目くらましするにはちょっと近距離すぎるんじゃねーの?」

「『泡』はこういうこともできるわけでさ。」
カムイを中心に『泡』を渦のように高速回転させる。(破ス精ECBの投擲並み)
『泡』は不定形物を薙ぎ払うことができる。
それは炎や濃い蒸気も例外ではない。

「そして生物の『サーチ』にも使える。」
そして『泡』は生物に当たればコーティングする。
コーティングしたらすぐに能力解除。相手にアドバンテージは与えない。

「これで位置バレるんじゃねぇかな」
位置がわかったら成田に伝える。

100『Let’s・モンスト!』:2019/05/23(木) 21:28:11
>>98-99(レス遅れ失礼しました)

>カムイ!その場で穴を掘れるなら掘ってくださいできるだけ深く!隠れることのできるぐらいまで!

―ガァ ウォオオッ゛!!     ゴォンッ! 

一声強い吠え声と共にカムイは地面に剛腕を突き立て浅いクレーターを産み出し
>目くらましするにはちょっと近距離すぎるんじゃねーの?

  シュンシュンッ!!   ブオオオォ・・・!

『パイオニアーズ・オーバーC』の『泡』が火炎放射器で作り出した『霧』を
ある程度まで振り払った。泡の探知、モノディの聴覚で位置を割り出さずとも肉眼で
貴方たちは認識できる……アレは。

ヒビキ「ちっ! マジでうぜぇ泡だな。お邪魔キャラってレベル超えてんぞ」

カヴァナント『gu uuu・・・』

カヴァナントことイリエワニの背面全体に『杭』らしきものが覆われてる。
恐竜で言う剣竜を彷彿とする鋭い鍵爪のようなものだ。

  ノシ   ノシ・・・。

ヒビキ「うざってぇ小細工ばかり仕掛けでよぉ
とっととクリアさせろやっ」

 ――ノシ   ノシ

『カヴァナント』は体を横向きに姿勢を変えた・・・。

101石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/23(木) 22:00:33
>>100
「あれは……ローリングモードってところか?」

「成田さん、俺はロール時の腹を狙うべきだと思う。
引きつけて飛び越えての空中戦で上から腹を狙うような戦法だ。
陸上のワニは空中の相手への攻撃手段が少ないしな。」

「復活する能力に関しては情報が少なすぎる。
回数制限があるかも知れないし、倒せるうちに倒しておくべきだと思う。」

言いつつ『泡』を再度『ワニーの目くらまし』兼『カムイの盾』になる位置に滑り込ませる。

102成田 静也『モノディ』:2019/05/26(日) 20:22:41
>>100-101

「ついにワニの代名詞がやってくるか…しかしあれは本来、噛みついてから食いちぎるための動作のはず…」

背中に剣山を作ってまさかこのまま回転して行う気ではあるまいだろう。
ならば空中に浮いた瞬間に何らかの方法で確実にこちらを捕らえる算段があると考えた方がいい。

>背面全体に『杭』

GMさんに質問です。背面全体とは『カヴァナント』の頭部を含めて生えているのでしょうか?

「石動さん、腹を狙うってのは賛成ですが浮かして躱すというのは少し不安が残ります。」
「どうせならワニのもう一つの弱点の口を押えるのも同時に行って、回転そのものを
止めた方が狙いやすいと思います。」

ワニは一度噛みついた相手には二度と離さない。だが閉める力は凄まじいが開く力は人間の力でもできるくらい
弱いのだ。

カムイの力なら閉めてそのまま首を捩じるくらいできそうだ。

「カムイ!浮いたらカヴァナントの口を押えろ!回転を鈍らせてから腹を狙え!奴も腹にまで装甲は付けられないだろ!」

103『Let’s・モンスト!』:2019/05/28(火) 17:26:28
>>101-102

>背面全体とは『カヴァナント』の頭部を含めて生えているのでしょうか?
A:いえ、尻尾と頭部の部分には棘装甲は生えてません。あくまで背面のみ


>しかしあれは本来、噛みついてから食いちぎるための動作のはず

ヒビキ「ハンッ! スタンドが扱える生物が んな細かい習性まで
律儀に守ってる筈ねぇだろ!」 pi!

ゴロゴロゴロッ! シュオオッ!!

『カヴァナント』はワニが生物に噛みつき水中へ引きずり込む為の
『デスロール』を地上で繰り出す。本来なら生物に噛みついての
捕食者である彼の行動だが。ヒビキのスタンドの補助もあるのか
高速でその棘で地面を軽く抉りつつカムイ目がけ転がる(ス精CC)

>カムイ!浮いたらカヴァナントの口を押えろ!回転を鈍らせてから腹を狙え!

カムイ『ガァオォ!!』 ダンッ フワァ・・・!

クレーターにより盛り上がった斜面を活かし『カヴァナント』も軽い
跳躍と共にカムイの上半身に直撃するまでの軌道に至ったが
『パイオニアーズ・オーバーC』の『泡』がカムイの意志に従い
『泳ぎ舞い上がる』 


 ――ザシュッ!

カムイ『ガゥ ゥウ・・・ッ!』

結果だが。突起状の武器を纏い横回転する『カヴァナント』の口を防ぎつつ
回転を緩めて腹などの防御力の低い場所を攻撃すると言うのは『失敗』だった。
浮遊した状態且つ、横移動などをしながらワニの口を防ぐと言うのは
水泳が得意な陸上生物のホッキョクグマのカムイであっても高度過ぎる技術だ。
ももう一つの『泡』で阻害するにしても。回転攻撃をしてる『カヴァナント』の
動きが数コンマ遅滞しても、ワニを撃墜しようとするカムイの動きを完全に成功
させるのには至らない。
完全に回避を優先して、着地した瞬間を狙ってから攻撃するならば確実に
成功していたかも知れないが。

ヒビキ「ちぃ! 腰を軽く抉っただけか」

対戦相手が述べた通り、ホッキョクグマのカムイの右わき腹辺りから
大型肉食獣と言う体格で言えば浅くも人にしてみれば結構な出血と化す。

ヒビキ「まぁ、さっきよりは動きも鈍くなるか。このまま
ゲームセットにしてやるよ」 pi pi pi pi

カヴァナント『gu uuu・・・』

血を見て瞳孔が危険に細まるワニと、ぺろりと舌を舐めつつスマホに
滑らせる手を早めるヒビキ。

対し、力強くカムイは一メートル程浮遊しつつ目つきを鋭くさせ低く唸る・・・

104石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/28(火) 19:44:30
>>103(質問)
邪魔をしている『冷凍ガスの泡』にワニが頭から突っ込んだら顔や目が凍ると思いますが、そのへんはどうなったんでしょうか?
割らずに避けたんでしょうか?

105『Let’s・モンスト!』:2019/05/28(火) 20:02:28
>>104

>『冷凍ガスの泡』にワニが頭から突っ込んだら顔や目が凍ると思いますが、そのへんはどうなったんでしょうか?

『カヴァナント』がカムイの『冷気』を受け苦しみ、攻撃され水面に沈み
復活した直後から『冷気』に対し苦しむ様子はなく平然としている。

また『冷凍ガスの泡』が直撃した時、頭部に命中しガスは顔や目に当たってた
ようだが、ローリング終了後も冷凍ガスの泡によって苦痛及びダメージを帯びた
様子は見受けられなかった。

106石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/28(火) 20:48:12
>>103
「冷気耐性……厄介だな。」

「カムイ!とりあえず止血!」
冷凍ガスの泡をカムイの出血箇所に当てて止血する。
カムイの冷気を補給する意味もある。
カムイの冷気も含めれば止血は容易だろう。

「そして血液……!出ちまったものは仕方がねぇ……!」
冷凍血液で武器を作るという手もあるが今は置いておこう。

「俺はじゃんじゃか『泡』を作ってるからよぉ〜」
冷凍ガスの『泡』とライターオイルの『泡』を作成してカムイの周囲を漂わせる。

107成田 静也『モノディ』:2019/05/29(水) 23:28:27
>>105-106

「クソ!足場が不安定では抑えきれないか…」

だがヤツの回転は一度停止すると隙ができる事が分かった。

石動さんがオイルの泡を作っているようだ。

相手の足をすくうことはできそうだ。

「石動さん、攻撃とかじゃあなく単純に泡を遠隔操作で足や腹で割ることはできますか?」

油で滑らせてデスロール時の体勢を崩すことができれば傷を負ったカムイでもカヴァナントのを
抑えることがかもしれない。

「大丈夫ですかカムイ、次に相手が体勢を崩したらその隙に地に足を付けて相手の頭を抑え込み、腹に攻撃を!」

カムイに指示を出し、自分はモノディを使ってカヴァナントのとヒビキの動向を探る。

今までのパターンで言うと相手は一度使った武器は使いまわすことがなかった。

ならば次も別の武器を使うかもしれない。そのその瞬間になにかしらの音で能力をつかめるかもしれない。

108『Let’s・モンスト!』:2019/05/30(木) 22:03:53
>>106-107

>カムイ!とりあえず止血!
>大丈夫ですかカムイ、次に相手が体勢を崩したらその隙に地に足を付けて相手の頭を抑え込み、腹に攻撃を!

カムイ『グゥ ウゥゥ!』 キィィン・・・

カムイはスタンド能力を駆使し、脇腹から滴る出血を抑える。『冷凍泡』の補助も相まって
数秒後には傷から流れる血はほぼ少量だ。

ヒビキ「ちんたら回復させる程に、私が温情家に見えるかな?」 pi pi pi pi…pi

    ズギュン

『モノディ』の発達した聴力には、スマホの音。そして『装填音』

『カヴァナント』の次の武器は杭装甲から尻尾に繋がれた『樽ハンマー』だ。
尾に2、3m程の縄が括りつけられ先端に子供サイズの樽と言う
ホームセンターで売られてるような物品で出来ている武器だ。
 杭装甲は樽ハンマーが装備されると共に一瞬で消失した。

  ブゥゥゥン!!
『カヴァナント』が尾を思いっきり振り、遠心力と共に樽は
カムイの体へと飛来する……。

109石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/31(金) 19:09:26
>>108
2〜3mもの長さの縄の先におもりをつけたものなら遠心力がつくのにも相応の時間がかかるだろう

「避ければ当たらんとは思うが、一応カバーしとこう」
冷凍ガスの『泡』をカムイに付き添わせて盾にし、ハンマーが当たりそうなら破裂(破C)で威力を軽減させるor軌道を逸らす(ス精CB)

110成田 静也『モノディ』:2019/05/31(金) 20:22:01
>>108

「いえ、石動さんそれだとまた反則を取られる危険があります。」

「カムイもさっきの負傷でスピードが落ちているし、尻尾を振るにはかなりの踏ん張りが必要なはず。
ならばもしものためにカヴァナントの後ろ脚に油をまいて体勢を崩してやるのです。」

「カムイ、相手の尻尾の中央辺りをを狙って掴んでください。」

「そして掴んだら相手の遠心力を利用して近くに投げ飛ばしてください。」

モノディは引き続き相手の音を探る。

さっきからの動作音でヒビキがカヴァナントに武器を渡しているのは確定だ。

それに一度に一つの武器しか装備できないのも確定していいだろう。

111石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/05/31(金) 20:37:34
>>110
「ん、オッケー」
ついでにオイルの『泡』を相手が踏みそうな位置に配置する(ス精CBの投擲並み)

「んー、俺は『泡』を配置してるだけで直接攻撃はしてないんだよな。
勝手に突っ込んで『泡』に当たっても踏んでも俺の預かり知らぬことよ」

112『Let’s・モンスト!』:2019/06/01(土) 21:10:13
>>109-111

 『カヴァナント』は尻尾を振り『樽ハンマー』を遠心力と共に
カムイ目がけ当てようと体を振る。

  ペチャ  ズル――ッ!   ブゥンッ

が、然しだ。石動の読み通り、ワニの尻尾で振らすにしても
タイムラグは必須。更に『オイル泡』によって体勢を崩し
樽ハンマーは明後日の方向へ空を切る。

>カムイ、相手の尻尾の中央辺りをを狙って掴んでください。
>そして掴んだら相手の遠心力を利用して近くに投げ飛ばしてください。

カムイ『グゥ? ……ウゥ゛!』

  シュッ――ゴォン!!

      ギャァァ゛ァ゛ッ…!

指示に対し、少しだけ困惑の音色を含んだ唸り声をカムイは発する。
『北極熊』の手つきは中々器用かも知れないが、霊長類ならまだしも
アニメに出てくる動物のように手で尻尾を挟んで相手を投げると言う
行動をカムイは今まで生きた中でやった事は無い故の短い動揺だ。

だが、直ぐに気を取り直した一吠えと共に。隙だらけの『カヴァナント』の
胴部分を大きく片腕を振りかぶり、横っ腹を大きく爪で殴りつけた。

樽に繋がったロープ千切られ、イリエワニはもんどり打って腹部を
大きく抉られ爬虫類独特の悲鳴を上げて大量の出血と共に倒れ伏す。

・・・再起不能 の傷  本来ならば ・・・だが。

ヒビキ「……無駄なのさ 無駄無駄無駄ってな」

     ドクン   ドクン    グジュ  グジュグジュ

ヒビキ「あんた等が相手してるのは『カヴァナント』
covenant(契約されし者)だ そして……こいつの真名は」

         ――グォォ゛オオオオオ!!!

『カヴァナント』 いや 鰐の多量に出血した臓器の見える傷口が
秒単位で巻き戻るかのように『修復』され……全身が輝くと共に
新たに体のサイズが一回り、カムイと遜色ないサイズに近づくと共に
皮膚は分厚く強靭となった。

 「――ソベク(復元したる者)さ」


 
    ド ド ド ド ド ド・・・!!

  ズン  ズンッ!

ソベク『カヴァナント』は、カムイへと前進する。

113石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/02(日) 20:31:33
>>112
「ソベク……エジプトのワニの神様ってか」

「なめんなよ!こちとら日本のカムイだぜ……!」
一つ残った冷凍ガスの『泡』をカムイに当てて冷気を補給させる。

「成田さん、この状況で残る攻撃手段は『火炎』くらいだ。
使うなら、なるべく水場から離れさせる必要がある……水場に逃げられたら意味がないからな。」
新しくライターオイルの『泡』を二つ作り出し、カムイの盾としてソベクの前に浮遊させる。

「それを防ぐ一つの手として『カムイに火炎を纏わせて突撃』と言うのもあるが……。」

「分からんのは再生条件だな。俺の読んだ『幽遊なんとか』ってマンガでは3回で再生は打ち止めだったが……。」

「どうしてもカムイで分が悪そうならパウルに交代するのも手だ。」

114成田 静也『モノディ』:2019/06/04(火) 02:04:11
>>112-113

「ワニの神様…ね」

大した自身だと思う。カムイも大概かもしれないが、
前に住んでいたの街の先住民族がそう呼んでいたのだ。

「再生能力はカヴァナント…ソベクのものだったか。発動条件は…即死しないことか?」

もし石動さんの言う伝説どおりなら多くてもあと2回仕留めれば倒れるかもしれない。

確かめるのはリスキーだ。だが…

「石動さん、今パウルに換えたとしてもこのサイズ差、小さくするにもおそらく時間がかかり過ぎます。」

「このままカムイで仕留めなきゃ厳しいと思います。」

これは正直に言うとカムイをこれ以上傷つけたくはない。なぜな彼女との約束があるからだ。
しかし勝利しなければいずれ再び引きずり出され、結果的に敗北・死につながることになる。

「最後の手ですが、ソベクに泡を使ってオイルを飲ませてからこの発煙筒をカムイにねじ込ませるんです。」

「流石に内臓までは強化・再生はできないとタカをくくる必要があるギャンブルですがね…」

「どうするか石動さんの意見を聞きたいです。」

115石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/04(火) 19:25:21
>>114
「意見……率直に言えば、厳しいと思う」

「『内臓までは鍛えてない』、これはありえる。狙う価値があるだろう。
ただ、そこを狙う手段が『オイルの泡』と『発煙筒』というのは厳しい。
相手の口をこじ開ける手段も必要だ。」

「俺はパウルの能力で時間稼ぎするのが吉だと思う」

116成田 静也『モノディ』:2019/06/04(火) 20:47:27
>>115

「わかりました…ではパウルに交代します。」

少し戦いに熱中しすぎていたかもしれない。ここは石動さんの指示に従おう。

「カムイ…交代です。こちらまで退いてください。」

117石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/05(水) 19:44:19
>>116
「よくやった!カムイ!」

「パウル!行けっ!」
マダコのパウルに交代させる。

118『Let’s・モンスト!』:2019/06/07(金) 22:28:12
>>113-117(レス遅れ失礼しました)

ヒビキ「――『詰んだ』ね 今まさにあんた達は『詰んだ』のさ」

石動と成田は相談し、このままカムイを負傷させたまま
ソベク『カヴァナント』へ分の悪い特攻まがいの攻撃を繰り出すよりは
技的に生物を縮小可能で軽傷なパウルを再度投入すべきと判断し
カムイへ声をかけた。
 少し唸りつつも、命令にしたがい踝を返そうとするスタモンに対し
明瞭なヒビキの声がバトルフィールドに響き渡る。

ヒビキ「別に私はヒーロー漫画とかアニメとか好きじゃないが
たまに子どもの時に見る時にいっつも思ってたよ。何でヒーローが
変身する時に攻撃しない? 何で敵が劣勢になって自棄になった際
強化する隙だらけで止めささない? ってな。
――要は 今この瞬間狙わないアホが何処にいんだって事だよ」pi

ヒビキ「ソベク 狙え」

ソベク『gu ooooOOッ!!』

……以前説明した通りだが。このスタモン対戦のフィールドは水上陸上が
両立した『50m』の舞台。そして、カムイを援護出来る石動の
『パイオニアーズ・オーバーC』 が援護出来る所で対戦してるゆえに
今のカムイは貴方たち二人と約7〜8m程離れた場所で戦闘してると思われる。


ソベクの尾に『火炎放射器』が再度発現され・・・その炎は。

ヒビキ「可笑しいと思わなかったのか? あんた達の戦いを
カブトカニで観察しときながら、火炎放射器で最初に仕掛けて
二回目も火炎放射器を繰り出したのをよ?
 目晦ましが目的じゃねぇんだよ。狙いは『嗅覚』だ。
――『タルの中の匂い』を万が一にも悟られないようにする為だ」

その炎は、つい先ほどソベクに付属してカムイによって千切られ
転がった『ハンマー樽』に放たれる・・・。

ヒビキ「お前(カムイ)は、避けられない」

 カムイは、石動と成田へ戻ろうと直線状にいる。
やろうと思えば、水上に逃げる事も出来る。だが、それは無理だと
カムイは悟った。逃げれば『貴方達』にタル爆弾が当たる。
 これはルールを逆手にとった攻撃だ。恐らく爆発によって夥しい
破砕弾が次の瞬間に命中するであろうカムイへの攻撃は
対戦相手のスタモン(ソベク)とヒビキのあわせ技であり。故意に
直接トレーナーを攻撃するものでない。ルール違反に触れそうなものだが
例え確信犯であっても本人がその意思を否定すれば通ずる攻撃。

 火がタルを飲み込む。

カムイは覚悟を決めた表情と仁王立ちで貴方達の肉壁となる。

(※二人のスタンドの立ち位置は自由に決めて構わない)

119石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/08(土) 01:12:55
>>118
>(※二人のスタンドの立ち位置は自由に決めて構わない)
パイオニアーズの『泡』はソベクの近くにある

「あー……その詰みの攻撃とやらをやる間、こちらがじっとしているとでも?」 

「パイオニアーズの目の前で火炎放射器をまともに使えるとでも?」

火炎放射器が形成されると、瞬時にパイオニアーズの『泡』が火炎放射器の砲口の前に立ちはだかる。(破ス精ECBの投擲並み)
これだけで不定形物である『炎と燃料』は対象を狙えなくなる。
それどころか『暴発』に似た現象を起こし、阻まれた『炎と燃料』は重力に従って、逆にソベクを襲うだろう。
その上、ソベクの足はオイルで濡れたばかりだ。

「火炎放射器に頼りすぎだ、な。俺にはちょうどいい話だが。」
多少上記のタイミングが遅れたとしても『泡の盾』で樽爆弾に炎は届かないだろう。

「しかし……明後日の方向に飛んだはずの樽爆弾が実はこちらを狙える、ちょうどいい位置に落ちてました、ってのは誰がやったんだ?」

120成田 静也『モノディ』:2019/06/08(土) 18:13:52
>>118

「…最後の最後にゲスに堕ちたか…ガッカリだよ…アンタは情熱は無くても実力は本物だったからな。」

どうやってちぎられた尻尾をこちらに運んだかは知らないがそのような至近距離での不審な動きを『モノディ』の
聴覚センサーが逃しているだろうか?

>>119

石動さんの泡の壁を破壊したり妨げにならないように設置された樽爆弾をモノディが探知し、
炎よりも早く無事な右手で石を投げて樽爆弾をソベクの腹の下へとはじき返す。(スパ精CAC)

「これで爆風だけでなく破片からもアンタのソベクが盾になったくれたぜ。」

121『Let’s・モンスト!』:2019/06/08(土) 19:59:23
>>119-120

>明後日の方向に飛んだはずの樽爆弾が実はこちらを狙える
ちょうどいい位置に落ちてました、ってのは誰がやったんだ?

(↑の疑問ですが。立ち位置的に偶然丁度良かったと解釈して下さい
判定を不利にする要素には致しませんので)

それはヒビキにとっては会心の一撃としての必殺技だったのだろう。

ソベク『カヴァナント』の樽ハンマーに仕込ませていた破砕爆弾。
火炎放射器による全員の嗅覚を麻痺させての隙をついての全方位への攻撃。

・・・然しながら『パイオニアーズ・オーバーC』は『甘くない』
  
 ボォォ   ――ゴォォ!!

   GYaaaaaaAAA――!!

『パイオニアーズ・オーバーC』の『泡』が火炎放射器の砲口を塞ぐように移動する。
これに関しては『正当防衛』だ。カムイはおろか本体である貴方達にも危険を有する
攻撃なのだ、スタモンも巻き込まれるのは自業自得の範疇。

 ――ドォン!!

更に、駄目おしとばかりに『モノディ』が火薬の詰まった樽をソベクの
腹のほうへ転がし、数メートル上空へ火達磨になりつつ転がる。
その間、カムイは余裕をもって安堵を入り混じった軽い礼を込めた吠え声と
会釈でチェンジポイントへ到着し、少し休憩をしたパウルが堂々と水上へ潜る。

 ゴォォォォ――!!    ジュゥゥゥ・・・ッッ

ヒビキ「まだだ・・・ッ まだソベクは倒れてない。更にあんた達の
攻撃で耐性を得たゾッ!」

火達磨になり暫し硬直して沈黙していたソベク(イリエワニ)は、爬虫類特有の
眼を薄っすら開き、更に表皮は薄く黒鉄色に輝き火が段々静まっていく。恐らく
表面の皮が耐火性を得て再び復活したのだ。パウルと6〜7mの距離を保ち
2,3mの体格を軽く揺すりながら敵を喰らえない苛立ちの唸りがコダマする。

その時、一人の声が乱入した。

ヤマオカ「…………なぁ」

ヤマオカ「お前がどう戦おうが、たかがこんな『ゲーム』だしな。
別に俺は口を挟まないし、自由にやればいい。……けどな。
――見苦しい負け方してみろ。そん時はどうなるか目覚めた時解ってるよな?」

へらへらとした笑顔だが、感情のない声のエール? が送られる。

ヒビキ「! ッ……わ、わかってるっ。わかってる。
あ、安心しなって。こっから私の大逆転劇が始まるからさぁ!」

ヤマオカ「…………」

ヒビキは少し蒼褪めた表情で返答し、顔を軽く勢いよく振って気を取り直した表情で
ソベク 突っ込めと叫び、スタモンは言う通りパウル目がけ地上から前進する。
pi pi pi ! と、スマホの荒々しいプッシュ音も響き渡った……。

ヒビキ「早く決めなきゃ……早くっ」ボソッ

『モノディ』の超感覚の聴力で、成田はそんなヒビキの弱弱しい呟きを捉えた。

122成田 静也『モノディ』:2019/06/09(日) 02:43:58
>>121

「…石動さん、ヤツは見ての通りかなり焦ってる。あの男にどやされたせいで急いで勝負を決めにきますよ。」

「おそらく相手は最大火力でくると思います。」
「しかし逆に考えるとそれを利用するにはうってつけの状態ということです。」

柔よく剛を制す、という奴だ。

「モノディは続けて相手を探りますが奴を倒すためにやれることがあれば言ってください。」

「まだ聞き手も、道具も残っています。」

123石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/09(日) 03:26:39
>>121
まずはパウルに『泡』を当てる……パチン!

「パウル!空中戦で行け!水中戦は相手にも利があるからな!」
パウルに空中で動くように指示。

「パウル!墨弾発射!相手の顔、特に目を狙え!」
パウルに墨弾でソベクの顔や目を狙うように指示。

「そして『泡』の防御結界……!」
そして、パイオニアーズの『泡』がパウルを守るように『盾』となる!
……が先程までのカムイの『盾』とは何かが違う!

>>122
「分かった、成田さん!引き続き探査頼む!」

「そして、増強し続けているソベクの倒し方だが、俺に考えがある。どんなに増強しても、パウルなら……」

124『Let’s・モンスト!』:2019/06/11(火) 19:01:48
>>122-123
成田の考察。『ヒビキ』の『焦燥』 それは間違いない
スマホを握るほうとは別の手はよく観察すれば微弱に震え、表情も暗い。
然し、目には必死な『執念』がある。追い詰められた獣特有の危険な光が宿っている。

ヒビキ「ソレも見させて貰ったさ、散々面倒そうだとな…だから『こうする』pi ギュンッッ!

ソベク『カヴァナント』に新たな器具が設置される。背面に一瞬で装着されたアレは・・・
『散水機』だ。円形で360°向けて放水されるであろう形状の器具がイリエワニの背中に
装着される。更に命令の掛け声が上がった。

ヒビキ「ソベク、形振りもう構ってられねぇ! 飛び込め!」

ソベク『GuuuU!!』  ドボォン!!

自棄っぱちに突撃すると思われる行動は裏切られ、背中から散水を行いながら
上空へと飛行しつつ墨弾を発射する『パウル』に意を介さず水面に飛び込み
その重量から大きく水面が跳ね上がる。巨体さで水面の中でも何処にいるか
深く潜ってもある程度は影で認識が出来る。

尚、墨弾は散水によって妨害された及び、2〜3mのサイズ故に墨弾が命中しても
全身に墨が覆われ縮小するには大分時間が掛かり、この分だと直撃してもパウルの
能力がまともに通用するには、ある種の工夫が必要だと感じられた・・・。

ヒビキ「勝つんだ……もう、何があろうと勝たないと」ブツブツ pi pi

繰り返し、対戦相手(ヒビキ)が勝つと自己暗示しつつスマホを連打する音が聞こえる。

125成田 静也『モノディ』:2019/06/12(水) 02:06:36
>>124

「散水機か?陸なら墨は防御できるかもだが水の中で水を撒いても文字通り焼け石に水ってやつだ。」

水中では直接まとわりつかなくても水中に混ざった墨に包まれると同じ事のはず。

「何かあるはずだ。」

相手の次の武装を怪しむ。

「それにしても中々の判断だ、この場面で逃げに転じることができるとはな」

素直に関心できる事だと思う。ただ賛美しても本人の耳には入っていないだろうが。

「ただ、やけっぱちではないが焦りと…恐怖か?とにかく冷静さは今だ欠けているように見えます。」

石動さんに状況を伝える。

あとは石動さんの策を信じてオレはただ今やれることをやるだけだ。
引き続きモノディで相手の行動の予備動作音を聞き逃さぬよう網を張る。

126石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/15(土) 09:23:33
>>124
「散水機……?
だから!不定形物は『泡』が薙ぎ払うっての!」
散水機からの水を一つの『泡』で薙ぎ払う。

「常識的に考えて、水中で育ったパウルのスタンド能力が水中で通じませんでした、はないだろ……
撃ち込め、パウル!」
パウルに空中から水中のソベク目掛けて墨弾を撃ち込ませる。

127『Let’s・モンスト!』:2019/06/16(日) 22:17:36
>>125-126

成田、石動はソベク『カヴァナント』の散水機の意図に若干疑念を覚えるが
単純に陸上での墨弾を防御するのを重視してると思って良い。

『パイオニアーズ・オーバーC』の『泡』が散水を払い墨の侵食の一助を担うが
何せ体格が体格だ。墨が覆う前に水上へ飛び込む事でパウルの能力を妨害し
水中へ向けての『墨砲弾』も、ソベク自身の身体能力で命中する前にヒビキの
いる方角へ逃れる。追っても構わないだろうが、そうなれば『泡』の射程圏外になる。

「……よし!」 pi!

水中にヒビキの能力であろう装填音が『モノディ』によって捉えられる。
パウルと凡そ10m程の距離ある場所でソベクの動きが止まる。

128成田 静也『モノディ』:2019/06/18(火) 01:19:10
>>127

「!」

「石動さん、どうやら相手は武器を切り替えたようです。」

「おそらく泡を避けるためにテリトリーから一方的に打てる有効範囲が広い武器か、
銛やバリスタ弾のような命中した後に引きずり込めるような武器ではないかと思います。」

石動さんに考えを伝える。

「一体何を装備した?引き続き動向を探ります。」

モノディで探り続ける。

129石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/18(火) 19:15:50
>>127
「策は既に……!」

「パウル!回避運動だ!ちょっと目が回るかもしれないがなぁ!」
  パパゥパゥパゥ!
空中を泳ぐパウルの近くに『泡』を発生!
  パァン!
『泡』の破裂(破C)をパウルの頑丈な『タコツボ』に当てて加速!
  パァン!
加速した先に『泡』を先回りさせて破裂させ更に加速&方向転換!(ス精CBの投擲並み)
  パァン!
更にその先に『泡』を先回りさせて加速&方向転換!
  パパゥパゥパゥ!
『泡』が続けざまにパウルを跳ねて弾いて跳ねて弾く!
その様は『泡』を利用した『ピンボール』!

「蛸壺弾球(オクトパスピンボール)!」

「カムイでは難しかったが、パウルの小ささと硬さがいい感じに作用してくれる技だ!」

「直径14mの立体空間ピンボールだッ!当てられるかなァーッ!」

「ちなみにへちょいの当ててもタコツボの装甲は抜けないぜーッ!」

「パウル!回避運動しながら墨弾砲撃続け!的はデカイから多少ブレても構わん!」
回避運動しながらパウルにはソベクへの墨弾砲撃を続けさせる。

「知ってるか?
タコの視力はワシなどの一級高速ハンター並みに進化してるってことをよぉー!
だからこの加速内でも砲撃するぐらいどうってことないぜぇー!(多分)」

130『Let’s・モンスト!』:2019/06/19(水) 20:30:45
>>128-129

パパゥパゥパゥ! パァン! パァン! パァン!
蛸壺弾球(オクトパスピンボール)! 直径14mの立体空間ピンボール
『パイオニアーズ・オーバーC』とパウルの織りなすタッグ技!
これがパフォーマンスコンテストなら一位間違いなし!

ヒビキ・ソベク「『・・・』」    ――pi

 ……グゥングゥングゥングゥン

……成田の予想に反し、ソベクとヒビキは仕掛けない。対戦相手は無表情でスマホを一度押し
ソベクのいる水面に乱射された墨砲弾が着弾し、その周囲一帯の水面が黒く変色してスタモンの
全体を覆うように黒く濁っていく……まさか、諦めた?

……? 気の所為か『水位』が低くなり、水が一回戦のミツハの時のように動く……いや
『吸い込まれる音』が聞こえた・・・。

131成田 静也『モノディ』:2019/06/19(水) 22:54:27
>>130

「何もしないつもりか…?いや、これは…この音は…?」

「さっきの試合でミツハが仕掛けてきたときのような音です。」

「それに…水位が減っている?」

聴覚センサーにひっかかった音についての考察を述べる。

「相手は水を吸い込んで何をする気だ?」

「まさかミツハの真似をして水の勢いで突っ込んでくる気ですかね?」

「しかしこいつ等はそんな間抜けなことをする相手だろうか?」

「石動さん、パウル!相手は何かわかりませんが仕掛ける気です!」

「警戒してください!」

132石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/20(木) 20:27:14
>>130
蛸壺弾球(オクトパスピンボール)を継続する。

「何をしてくるつもりか分からないが、蛸壺弾球(オクトパスピンボール)は今こちらができる最大の防御策」

「直径14mを縦横無尽に動き回る回避、頑強な装甲、不定形物を薙ぎ払う泡、墨弾砲撃による目潰し弾幕……
そうそう破れるモンじゃないはずだ」

「さぁ、なにで来る?
水撃……は回避や泡でなんとかする。
突撃……は空中機動ならこちらが上。
散弾……は装甲を撃ち抜けまい。
ワニの視力の悪さと水の濁りでは照準にも難が出るはず」
オクトパスピンボールを継続しつつ、攻撃に対応できるよう泡を漂わせる。

「パウル!相手の攻撃を見つつ、カウンターの砲撃を狙え!」
パウルには回避に専念させつつカウンターを狙わせる。

133『Let’s・モンスト!』:2019/06/23(日) 18:43:41
>>131-132

ヒビキ「……  ――へっ  へ・・・へへ」pi pipipipipipipi

ヒビキ「たかだかゲームでも、ここで負けりゃあ私の面子は丸潰れ。
あんた達はちょいと貰える金が減るだけのほぼノーリスクかも知れないが
こちとら……片足命を懸けて挑んでんだ。
――『ガーゴイリアン』
全身全霊で……勝ちにいくぞ」

      ゴゴゴゴゴゴ
・・
水が動いていた。いや、正確には『巨大イリエワニを包むような形で黒墨の水』が。

吸い込まれていた水は、今やイリエワニを完全にパウルの放った墨と入り混じった
黒水のコーディングを全体に施されていた。謂わば不定形の鎧ではあるが
ソベクを包み込む質量を伴った水で出来た防護スーツだ。

 ズン    ズン   ズン・・・

ヒビキ「そのタコを潰して、他の一体も蹂躙する・・・背水の陣ならぬ
いわば『背水の矛』ってやつさ」 pi pipi

イリエワニは、パウルの頭上まで移動する・・・。

134石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/23(日) 19:20:09
>>133(質問)
>イリエワニは、パウルの頭上まで移動する・・・。
パウルの直下の地面ではなく、頭上の空中まで移動したのか?

135『Let’s・モンスト!』:2019/06/23(日) 19:57:21
>>134

蛸壺弾球(オクトパスピンボール)で縦横無尽に動いてる為
いま現在のパウルの浮遊地点が水上か地上か定かでないが
(※浮遊地点に関してはそちらに任せる)
その直下に移動していると考えて貰って構わない

136成田 静也『モノディ』:2019/06/24(月) 02:41:38
>>133

ヒビキとソベクが吸い込んだ水を鎧にしたとは意外だった。

それに彼女の言動に違和感を憶えた。

「そちらが追い込まれていて、本気なのも分かった、だがなぜ…今鎧なんだ?」

「それに背水の矛?意味が分からない・・・」

パウルの墨水を吸い込んで作った鎧が矛?盾でなくなぜ矛なのだ?

もしや何か攻撃に転じる手段があるのか?

「吸い込んだ水を・・・まさか」

嫌な予感がした。当たっていてほしくはないがこれしか考えられない。

「石動さん!パウル!回避を!」

「ソベクは水だけでなくおそらくカムイの冷気も吸い込んでいます!」

「それで墨の鎧を凍らせて巨大な槍にしようとしているかもしれないです!」

あの巨体が丸ごとの氷塊になって突っ込んでくれば流石のパウルの壺もブチ抜かれるし、

押しつぶすことも簡単だろう。

137石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/25(火) 19:06:07
>>133
「武器を纏うだけじゃなくて、水を纏うこともできるのか……一貫性のないスタンド能力だな、謎が多い」

「パウル!地上の空中に移動しつつ、回避運動続け!」
自陣近くの空中で、蛸壺弾球(オクトパスピンボール)を継続する。

「相手の攻撃を見つつ、カウンターの砲撃を狙え!
狙うのは目だ!墨の濁りで目潰しを狙う!」
パウルには回避に専念させつつカウンターを狙わせる。

「パウルの目とモノディの耳でセンシング能力はこちらが上!後の先を取るぞ!」

>>136
「成田さん、この状況で来るとしたら範囲攻撃だと思う」

「こちらに飛び火する可能性もある、その時はモノディで防御頼む」

138『Let’s・モンスト!』:2019/06/26(水) 22:42:10
>>136-137

ヒビキ「おい、中立気取りさんよぉ。
ルールをもう一度確認するぜ。トレーナのスタンドによる
スタモン及びトレーナーに対する直接攻撃禁止、それ以外なんでもあり だろ」

星の女「えぇ、その通りです」

ヒビキ「なら これは『セーフ』だよなぁ!」 pi

  カチィ―ーンッ!  ドンッ!

ソベクに纏わる『水の鎧』の一部が冷気により高速で固まりつつ
石動と成田のいる地点まで飛来する。勿論だが、直撃するコースでない。
対戦相手の目の前より1〜2m程の地点で人サイズの巨大氷柱が直立する
形での飛来だ。そして、それはヒビキのいる地点にも同様に行われていた。

パウルは、その自分を狙わない氷柱の射出に対し迎撃の墨砲弾を放つ!

 ドォンッ・・・パシャァ  ジュッ・・・

! 墨は水鎧に浸透し、ソベクの体にまで通じない・・・今のままでは
墨砲弾の効果が及ばない!

ヒビキ「さて……これで配慮はしたよなぁ? 
これで私が『何やっても』それでスタンドを出していても、そりゃ相手の過失だよなぁ?」

星の女「ふむ、まぁ事前の警告はしてますので。セーフです」

ヒビキ「……だってよ」 pi pipipipipipipi!!

氷柱越しにソベクの水の鎧が脈打った・・・不味い予感が二人の背筋に走る。

(パウルへの指示した行動は間違いなく

139成田 静也『モノディ』:2019/06/27(木) 02:14:36
>>138

「おいテメェ・・・いい加減にしろよ・・・」

成田はいくら勝利のためとはいえ、手段を選ばないヒビキに対して怒りを吐き出す。
                           ・ ・ ・ ・
「さしずめ突き刺した巨大氷柱を突き刺してオレたち礫を飛ばすなんて程度の浅知恵何だろーがよお・・・」

「いい加減、姑息すぎてトサカにきたぜ!」

怒りで口調が普段の丁寧語もどきから荒っぽいものへと変わる。

「なあ審判さん、ここでオレが先端の氷やそのあとで凍った氷を砕いちまってもさぁ身を守るための正当防衛だよなぁ?」

「ソベクに直接に傷を負わせなけれ、反則じゃあねぇ、正当防衛になるんだよなぁ?」

審判に念入りに確認する。

「もし反則でなく、正当なことと認められればオレはケガした左手含めた両拳を使って氷をブチ砕く!」

自分の考えを宣言する。

>>137

「それはもちろんなんだがな石動さん、パウルは水中に避難させた方がいいと思うぜ。」

「砕くにしろ砕かねぇにしろ、水がクッションになって破片も氷柱も軽減できるはずだ。」

石動さんにパウルの回避を勧める。

「それにもし砕くことができればむき出しのソベクに墨弾を大量にお見舞いしてやれるぜ。」

140『Let’s・モンスト!』:2019/06/27(木) 07:39:10
>>138

141『Let’s・モンスト!』:2019/06/27(木) 07:40:26
>>138

(パウルへの指示した行動は間違いなく

(パウルへの指示した行動は間違いなく行えている)

142石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/06/27(木) 19:13:15
>>138
「逆に言えば……この氷の壁で防げる程度の攻撃しかしてこないとも考えられる」
パイオニアーズを自らの傍らに戻し、範囲攻撃から逃れさせる。

「パウル!回避運動継続!」
空中で蛸壺弾球(オクトパスピンボール)は継続する。
ただし……

「パウル!さっき(>>76)倒したミツハを盾に使え!」
攻撃が来たら元の大きさに戻したミツハの体で装甲をプラス!
いざとなったら代わりに攻撃を食らってもらう。

「あと、確かワニは肺呼吸だ。水の鎧も呼吸の際には隙があるはず。カウンター砲撃は鼻や口、呼吸の隙を狙え!」

>>139
「うーん、水中には行かせないつもりだ。凍らされたら身動きがとれなくなるからな。」

143『Let’s・モンスト!』:2019/06/29(土) 17:31:21
>>139-142

>審判さん、ここでオレが先端の氷やそのあとで凍った氷を砕いちまってもさぁ
身を守るための正当防衛だよなぁ?

星の女「ん? つい今しがた行われたように、飛来する氷を迎撃すると言う宣言なのでしたら
私としては、危険がありますが双方の意志における合意の行動と捉えます。
まぁ、要するに相手の攻撃に対し防ぎきれる自信があるのなら自由にやってくださいな」

星の女「ただ、行動するのも難しい程にトレーナーが重傷を負った場合は流石に
ドクターストップをかけますよ? スタモンはともかく、今回の余興で人死を出す気を
私はありませんので」

審判からの許可を成田は貰えた。

成田の提案に対し、水中では逆にカヴァナント+ガーゴイリアンの合体攻撃による
冷気の伝播を危惧し石動はそのまま空中での不規則な反射運動をさせつつ指示を行う。

>パウル!さっき(>>76)倒したミツハを盾に使え!

パウル『・・・』ニョロロ    A t e

石動の指示に対し、一旦空中でスタモンは静止すると共に触手の一本の指文字で返信する。
・・・真蛸の彼のスタンド能力は、巨大生物も捕食せしめようと言う貪欲な食欲を感じさせる
スタンド能力だ。先程交代させた時にでも既に消化させてたようである。

ヒビキ「知ってっか? イリエワニってよ 息継ぎする事なく水中で一時間潜水可能なんだぜ?
――てめぇ等を蹂躙するのには十分な時間さ!」  pi!

 パァァァァ      ギャオォォ゛ッ!!

無数に放たれる氷の礫。ゴルフボールサイズの氷の散弾が全方位へと降り注ぐ!(ス精BD)
 精度は低いが、視界を埋め尽くす程の大量の凍り付く小さな砲丸は掻い潜るのも至難な
圧倒な火力となり『モノディ』『パウル』へと襲い掛かる!

144石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/07/01(月) 19:41:54
>>143
「散弾を?全方位に?
何個だ?100個か?200個か?
いいのか?それはつまりお前のパワーが100や200あろうとパワー1になるってことだぜ?」

「お前のパワーが人間の何倍かは分からねーが、パワーを分散させちまったのなら打つ手はあるぜ」

→礫 ○ 蛸壺

↑の○の位置に『泡』を割り込ませて破裂させる。(破ス精CCB)
礫は減速するし、蛸壺は加速する。
そして散弾は距離が離れれば当然間隔が開く。

「パウル!あとは蛸壺の曲面装甲で防げ!」
ならばあとは頑丈な装甲で耐えればいい。

とりあえず石動自身は氷の壁と『モノディ』の陰に退避しておく。

145成田 静也『モノディ』:2019/07/02(火) 01:03:52
>>143

>星の女

「それさえわかればいいんだ、ありがとう。」

星の女に礼を言う。

そしてヒビキに対して吐き捨てる。

「最初の砲丸くらいの大きさなら兎に角も、いくら片腕が折れていようがこの程度を弾き飛ばせないと思ったのか?」

「下らねぇし、いい加減ワンパターンなんだよ。」

「そもそも直接、オレ達を連続で狙うなんてのはな、
『私は追い詰められてテンパってます』って言っているようなもんだぜ。」

モノディの両拳で成田と石動さんに飛んでくる氷片を弾いていく。(パス精CAC)(聞き手では無いが左腕が骨折のペナルティ中)

「それともまだ何か策でもあるってのか?」

ヒビキをにらみつける。それと怒りで忘れていたが聴覚センサーでの警戒を再開する。

>>144

「石動さん、個人的な頼みで悪いんですが、弾いた氷片が万が一ヒビキに当たりそうなときは
泡で防いでもらってもいいですか?」

「オレはアイツと同じような卑怯者にはなりたくはないんです。最低限でいいのでお願いできませんか?」

無理な提案だとは思う。数に限りがある泡を自分たちの為でなく対戦相手に使おうというのだ。

しかしオレの戦いの目的は自信の成長のためであり、卑怯なやり方で勝ったとしても意味はない。

気高さがなければ先へはきっと進めないし勝利もない。そうオレは考え、信じている。

146『Let’s・モンスト!』:2019/07/06(土) 21:47:33
>>144-145(お待たせしました)

 全方位にばら撒かれる、さながら跳躍地雷を思わせる質量で放たれる氷の礫。

それに対し、『石動』はスタンドと共にヒビキ(ソベク)の前以て用意させた
氷の壁へと回避を行い、『パイオニアーズ・オーバーC』の『泡』を操作させつつ
パウルの前の緩衝材とさせる事でスタモンを守る指示を下す。

結果として、それは『ベター』だった。

 パァン   ガンッ・・・!   ギュルギュルギュルッ ギンッ

パウルのスタンドである硬い壷装甲と回転と併せて『泡』の破裂により威力を軽減した
氷の礫の着弾。それが意味する事は即ちダメージの限りない軽減に変わりない。
少しばかり、壷の表面に傷が走らせつつ自分達のほうまで後退したものの至って
パウルの本体である軟体にまでダメージはいかなかった。

 ・・・問題は。

 ギンギンギンギンッッ!  パキャ!

成田は自分の四肢に極度の激痛が襲った。

相手の配慮を思考したが。>>138その前に見えた光景で
>対戦相手の目の前より1〜2m程の地点で人サイズの巨大氷柱が直立する
>形での飛来だ。そして、それはヒビキのいる地点にも同様に行われていた
故に、敵トレーナーは何の心配もなく無差別攻撃を行えたのだ。
例え『モノディ』が高速で動けるとしても、かなり遠方のトレーナを氷の壁越しに
意図的で氷の礫を弾き返して直接攻撃するのは難しい。

そして、弾き返すにあたって成田の『モノディ』の両腕のラッシュにより幾らかは
直撃せずとも、縦の面として銃弾速度で飛来する一気に襲来するボールを迎撃するのは
幾ら『モノディ』でも難しい。

肉体の前面の多くから内出血が走る。両腕でガードしきれなかった肘や二の腕
胸や太腿といった部分の多くに打ち身といって良い傷がDFで浮かび上がった。

『モノディ』も『成田』と同等の怪我が生じている……。

ヒビキ「おいおい、人が折角好意で壁を作ったーってのぉに無駄にしたなー?
おい似非審判さんよー。あれ、ドクターストップ案件じゃねーの」

星の女「……確かに、スタンドの継続はかなり難しいですね。その状態だと
次も同じような攻撃が降りかかれば本当に倒れかねませんよ?」

能力での一時的な支援などは、まだ可能かも知れませんし。スタンドを引っ込めれば
助言などのサポートも可能でしょうけどもと付け加えつつ審判はやんわりと
このまま離脱する事を成田に薦めた。

……状況は、中々厳しい。
相手はスタモンが倒すのが難しいと思えば、トレーナーにもルールの隙をついて
攻撃する過剰なプレーに及んでいる。審判が目を光らせているとは言え
成田が倒れれば味を占め、石動にも似た手口を使う可能性すらありえる。

147成田 静也『モノディ』:2019/07/08(月) 00:00:15
>>146

「この程度で・・・怯むものかよ・・・」

ダメージは小さくないがそれはスタモン達だって同じだ。

パウルは腕を1本犠牲にし、カムイもそれなりの手傷を負った。

自分だけが痛み怖さに泣き言を言ってオレが引き下がる理由にはならない。

「それに今はちょっとしくじったがまだやれます。」

「聴覚センサーだってモノディを出さないと使えないですし・・・」

「オレは引き続きガードとセンサーをやります。」

「石動さんはアシスタントと指示に集中してください。」

モノディの聴覚センサーでソベクとヒビキの動きに変化が無いかを探る。

148石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/07/10(水) 18:54:21
>>146
相手の様子を見る。
今の攻撃で水の装甲がどれくらい減ったかが問題だ。
ついでに今まであまり気にしてなかったが周囲の地形を見る。
確かさっき(>>103)見た限りではクレーターや斜面があったような気がするが、別の地形や障害物はあるだろうか?

>>147
「無理するな、と言っても無理するんだろーな」

「俺も俺のできることをするぜ」

149『Let’s・モンスト!』:2019/07/12(金) 20:50:53
>>147-148

ソベク『カヴァナント』の水の装甲は。全身から放たれた氷礫を発射した後は
最初の墨で出来た鎧が内部の表皮が見えない程だったのに比べ、今はワニ皮が
見える程度の膜と同等の薄さへと変化している。

(地形は、103のクレーター以外ではソベク『カヴァナント』の氷礫が
床一面に散らばっているものの、空中に浮遊するパウルや重量あるソベクの
行進を止める程の障害にはなり得ない)

ヒビキ「行け!」 pi!       ――guuuuuUU!!

 ソベクは体を揺らし、勢いよく(スC)パウルのいる地点。つまり
石動、成田のいる近くリングまで突進する。


星の女「わかってると思いますが。支援するもしないにしても
自分の側に置いたほうが良いですよ?」

審判は成田へと忠告する。今はパウルのいる場所より少しだけ距離ある
(約2〜3m)地点にいるとは言え。ソベクは巨大だ
何かの間違いでスタモンの攻撃が当たる距離より、自分のいる場所に
引っ込めるほうが良い。

150成田 静也『モノディ』:2019/07/13(土) 17:51:58
>>149

「ご忠告どうも・・・」

星の女に素直に感謝の意を伝える。

「モノディ!一応戻ってこい!」

モノディを成田の近くに戻す。今のパウルは射程距離内(射程距離4m)なので有事でのガードは十分間に合うだろう。

「それにしてもヤツは鎧をほぼ使い切ったのか?鎧の残りが膜みたいに張り付けてはいるが・・・」

「ヤツ等は小賢しいし、卑劣だが馬鹿じゃあねえ。何かまだ仕掛けがあるのか?」

「考えうるはあの墨で出来た膜がパウルの墨を弾く位か?」

「それを考えた上で物理的な攻撃を提案するぜ。例えばあのソベクの大口に小さくした瓦礫を突っ込んで
腹の中で大きさを戻してズタズタにするとかそういうのを。」

石動さんに提案を出してみる。

151石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/07/16(火) 20:09:11
>>149
「膜ぐらいの厚みか……」

「パウル!蛸壺弾球(オクトパスピンボール)継続!」

「目を狙って墨砲撃!こちらに狙いをつけさせるな!」

>>150
「やろうにも弾がないな……。
提案なんだが、冷暖房機まだあるか?
もう使わないなら弾として使わせてくれ。」

152成田 静也『モノディ』:2019/07/18(木) 12:41:27
>>151

「もうソベクには利かないでしょうし大丈夫ですよ。」

成田は冷暖房を石動さんに渡した。

153『Let’s・モンスト!』:2019/07/19(金) 22:29:11
>>150-152

縦横無尽に飛来し、目標を攪乱させての蛸壺弾球(オクトパスピンボール)

石動の指示の間に、成田は大型サイズの冷暖房機材をスタンドの補助込みで
近くに置くが。パウルは依然ソベクへと墨弾を発射を継続する為、このままでは
弾丸を補充するのは難しい……。

ヒビキ「その泡だ。その泡さえ消せば、実質こっちの勝ちだ」

ヒビキ「……やるべき事は決まったぜ」pi pi

墨弾が発射される度に、ソベクの眼球部分へと着弾するが
小さくなるような兆候は見られず。また、相手が視界を遮られるのを嫌うような
様子も見られない、静かに巨漢のイリエワニは1m程の前進と共に僅かに体に
張り付く鎧に変化が見られる。

    ゾ  ゾゾゾゾゾゾゾ・・・

張り付いている『墨膜装甲』が、散らばっている先程発射されている
無数の礫弾を取り込んでいく・・・。それと共に装甲が先程よりは厚みなくも
またソベクを取り巻く鎧が比重を取り戻していくのが見えた。

ヒビキ「その泡、何時まて保つ? 精々2、3分持続してスタンドに補充
させなきゃいけねぇ『切れ目』が絶対に存在するよな」

ヒビキ「確かに崖っぷちだが、まだこっちは挽回の目がある。
――勝機は逃さないからな」

新たな攻撃の為に焦る事なく敵とスタモンは静観の構えをとる……。

154成田 静也『モノディ』:2019/07/21(日) 19:09:50
>>153

「墨はもう怖くはないってか・・・。それにまたさっきのをやろうってのか?」

「アイツ泡をどうにかする算段があるみたいですよ、これ以上後手に回るのも厄介だしここで仕掛けないとマズいぜ!」

現状を確認した後、石動さんに提案を出す。

「今、オレの手持ちにあるのはさっき渡した冷暖房を除くと後は防水スマホ、ビニールテープ、それと発煙筒だ。」

「今の状況を防ぐだけなら発煙筒をぶつけてその熱で氷を溶かして礫の攻撃を軽減させたりできるぜ。」

「だが、それだけだとジリ貧なのに変わりがない。何か決定打になる策が無いとキツイ。」

「それと引き続きモノディをオレたちのそばに出しておいて急な奇襲に備えるぜ。
聴覚センサーを使えばある程度の予兆は掴める筈だ。」

詰めにかかったヒビキたちを警戒してモノディの聴力を研ぎ澄ます。

155石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/07/23(火) 02:44:21
>>153
「なんか勘違いしているようだが……さっきから『泡』は常時追加しているぞ。切れ目なんぞ無い。」
『切れ目』を狙う相手の作戦を否定する。

「蛸壺弾球は継続……そして」

「パウル!墨弾でこいつを狙え!」
冷暖房機を指差し、指示する。

「パウル!唾液と墨を混ぜてソベクの目を狙え!」
マダコの唾液にはチラミンとセファロトキシンと言う毒がある。
岩にへばりつくアワビを引き剥がすのにも使われる麻痺毒だ。
一滴でも目に入れば何らかの効果はあるだろうがどうか。

156『Let’s・モンスト!』:2019/07/25(木) 20:17:41
>>154-155(大変お待たせしました。あと、自分のモチベーションの問題で
少し巻きで描写入れつつ進行します)

>さっきから『泡』は常時追加しているぞ。切れ目なんぞ無い

ヒビキ「勘違い? 別にこっちだって軽んじてる訳じゃないね。
あんたの『泡』は十分に厄介で、恐ろしい。――認めてやる
所詮は、この世界も私の生きる現実も『泡沫の夢』だ。
だからこそ、腹括っててめぇ等に完封してやる……『ガーゴイリアン』!」 pi pipi!

パウルの墨砲弾が大型サイズの冷暖房機に着弾、数秒かけ小石程度に縮小する。これなら
負傷した『モノディ』でも十分投げ渡せる。

麻痺毒込みの唾液を加えた墨砲弾は……あの水鎧は液体を全て全体の防護膜として
どうも作用しているのか、眼球部分に墨が着弾しても『ソベク』の動きに依然衰えは今の所見えない。

ヒビキ「狙う場所は……理解してるな!」

ソベク『guuuuuUUUuuuaaaAAA!!!』

       パシュゥゥゥ!!!

ソベクの全身にあった『水鎧』が弾け……そして放たれるのは!


       ――『天井』へ向けて!!

157成田 静也『モノディ』:2019/07/26(金) 23:12:19
>>156

「なるほど、自分で作った氷の盾を越えて攻撃をして来るとは思っていたがこうするか。」

ヒビキの策には誇りや外連味が足りていないが発想は良く練った策だとおもう。


「とりあえず降ってくる氷塊はモノディの拳と体を丸めておけば被害は最小限になるでしょうが、間違いなく何か必殺を仕掛けてくるだろうな。」

「しかし、さっきと似たような手段なところを見るとそこまで手札は残っていなそうだ。」

「パウルは氷塊はまたさっきと同じ方法で防げるだろうが、その先の攻撃はサポートなしで防げるか分からねぇ。」

「腹くくるしかなさそうだぜ。石動さん。今、この瞬間に小さくした冷暖房を投げないとおそらくチャンスはもうない。」

「だが、それをするとモノディでのガードがどうしても甘くなる。無論死ぬ気で防ぐが、二人とも無傷で切り抜けるのは難しいと思う。」

「だから守りを捨ててパウルに攻撃の手を渡すか、守りの徹してパウルが無事でかつ渡すタイミングと体力が残ってるかの賭けになるぜ。」

「それとも第3の選択肢を今思いつくかだ。」

「どうするかは石動さんの判断に任せる。」

しゃべりながらもモノディのセンサーでヒビキとソベクが仕掛けるタイミングを計り続ける。

158石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/07/29(月) 20:06:11
>>156-157
「成田さん!パウルに冷暖房を投げ渡してくれ!」

「受け取れ、パウル!そして飛んでくる氷弾に墨弾発射!少しでも威力と大きさを小さくしろ!」

「それでも当たりそうな分は『泡』でカバーする!」

159『Let’s・モンスト!』:2019/07/30(火) 22:05:25
>>157-158

(『ガーゴイリアン』……被写体を私の操作するキャラクターと認定させ
状況に応じて写した生物に対して『装甲』を付属させる事が出来る。
その装甲は予め、私のスタンド『実体化スタンドスマホ』に登録させた
物体をワープさせ、スマホ内で登録させた物品を改造させ強力に出来る。
また、裏技ではあるが。完全な無機物でない自然物やスタンド物体でも
短時間ではあるがガーゴイリアンが撮影されたものなら身に纏える。
然し、繰り返すが致命的に短い……!)  ギリギリギリ・・・!

ヒビキにとって。『水鎧』は『賭け』だ 自身の能力のキャパすれすれであり
これを披露すると言う事は即ち。

(ここまで能力を見せびらかして無様に負ければ・・・
――私は新生の『エクリプス』に泥を落とす。
冗談にもならない。絶対に一体は確実に落とす! そうすれば
降格は免れないものの制裁は回避出来る筈……)

ヒビキ「『ガーゴイリアン』……全ての機能を注ぎこむ!
ソベク……あんたの足の裏には未だ水鎧は残している」

 ビシビシ  シュ  オォォォ!!

>>156メ欄 氷柱流星群 

放たれた空中の水は『ガーゴイリアン』の能力により凍り付き
『氷柱』と化してパウルへと上空から降り注ぐ。

>受け取れ、パウル!そして飛んでくる氷弾に墨弾発射!少しでも威力と大きさを小さくしろ!

『モノディ』による正確な投擲! 縮小化した『冷暖房器具』を器用に空中を
蛸壺弾球(オクトパスピンボール)で舞いつつ触手の一本でキャッチしつつ墨弾を上空に放つパウル。

ヒビキ「無駄だァ……! てめぇ(石動)が泡を動かすのは散々見させ(撮らせ)て貰った!
ならば、その機能を使用する事が私にも出来ない筈がねぇ!!」 pipipipi!!!

  パシュパシュパシュパシュ!!!  ガギンッギンッ゛ギンッ゛!!!!

!!! 氷柱流星群の大半がパウル目がけ集中砲火となり降り注いでくっ!!
だがっ パウルの壷は堅い! 氷柱によって壷が割れたりする事はない! パウル自体に
ダメージと言うダメージは与えられない!   ・・・がっ!!

ヒビキ「――どんなに舞おうとも、降り注ぐ裁きの雨には生き物は必ず『降りる』!
そして‼ その『位置』は‼‼ ソベクの『勝利の道』だ!!!」

  ギュルギュルギュルっっ゛ ガゴガゴガゴッ!!

>>156メ欄+デス転(ローリング)

水鎧を足の裏に纏わせ、瞬時に素早く横へと体勢を変えたイリエワニは
氷柱流星群により降下したパウル目がけデスローリングによる体当たりを決行する!!

何度も死の淵より不死鳥の如く蘇生し強靭なる体を得た今のソベクの豪快な回転体当たりを
直撃すれば、パウルであろうとも一撃で再起不能になりかねない!!

 

 要約して簡単な状況説明↓
パウルは現在ソベクの体当たりが直撃する程の低空を浮遊、または地面にいる
(着地してるか、低空浮遊かは参加者に任せる)
砲弾に出来るのは縮小のスタンド墨液及び縮小化させた冷暖房器具。
氷柱流星群はほぼ終えて上昇も可能だが、既にソベクはデスローリングを執行しており
今のままでは普通に上空に退避しようとしても射程圏内から逃れるのは、ほぼ困難。
モノディはいま現在成田の側にいる(パウルの側に居るのは事故死の危険があるので
GMとしての裁量で今回はそちらに移動するのも推奨はしない)
石動の『パイオニアーズ・オーバーC』 でも氷柱弾は『泡』で逸らすのは難しい量であり
上記の行動は完了している。パウルに『泡』は問題なく装備されていて構わない。

160石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/08/01(木) 04:35:50
>>159(疑問)
全体的に処理に疑問があるのでまとめてから質問します

161石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/08/07(水) 18:12:11
>>160
すいません、このレスを取り下げます。
このまま進めていただいて結構です。

>>159
「パウル!冷暖房器具を地面に発射!戻る勢いでスッ飛べ!」
パウルに冷暖房器具を元の大きさに戻す勢いで飛ぶように指示する。

162成田 静也『モノディ』:2019/08/08(木) 22:52:11
>>159

「真っ当に狙ってきたか!前から引かせたのは悪手だったか?」

「俺はどうします?俺たちの声を使えばモノディの最後の手も使えますが…」

モノディの奥の手、それは奪った音核を飲み込むことでその音をモノディが発することができるものである。

最大4つまで飲み込むことができ、その状態で放たれた音は鼓膜を容易に破れるほどだ。

しかし、最悪トレーナーによる直接攻撃ととられるかもしれないし、二人分だとどれほどの威力が出るかは
分からないが何もしないよりかはマシだろう。

「石動さん、指示をお願いします。」

この状況に石動さんに指示を求めた。

たとえやらなくとも聴覚レーダーを張り巡らせているのでなにかしらの役には立てているはず。

163石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/08/09(金) 19:22:30
>>161
『泡』の破裂も追加してパウルを上空に逃がす。

>>162
「この乱戦下で指示を大声で行ってはならない、とは言ってないからな。
グレーゾーンってとこだろう。
大声で指示を出すと言う形で、やってみてくれ。」

「できうる限り、高音で大声を出してくれ。調節できるなら、1000Hzより上の高い声。(男性の声が500Hz、女性の声が1000Hz、ソプラノ歌手の声が2000Hzほど)
タコは高音が聞こえず、ワニは高音が聞こえてしまうのがポイントだ。(タコは1000Hz、ワニは12000Hzまで)
それで意味がない指示の大声を出してくれ。
内容は何でもいい、キー!でもウェーイ!でも叫んでみてくれ。
『ニセの指示の大声』で相手を混乱させつつ、ダメージを与える。
どうせやるなら二枚取りだ。」
パウルには聞こえない音域で超大声の指示を出すのがポイントだ。

164成田 静也『モノディ』:2019/08/10(土) 02:08:50
>>163

「それじゃちょっと失礼させてもらいますよっと・・・」

モノディの超スピードで相手に見られないよう石動さんの「声の音核」を抜き取る。

さて、これでヘタな破壊力を見せず、うまく足止めになってくれればいいのだが・・・

「どうなることやらだ・・・石動さん、耳塞いでくれよ!」

同じ要領で自分の声の音核も抜き取り二人分の音核をモノディに装填する。

『行け!パウル!そこだああああああああ!!!!』

自分も耳を塞ぎ、できるだけ声を甲高く出せる最大の音量で声を放出する。

165石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/08/10(土) 10:58:51
>>164
耳を塞いで結果を見守る。

166『Let’s・モンスト!』:2019/08/12(月) 16:45:26
(レス遅れ失礼しました)
>>160-165

(何をしようが、もう遅い!)pi!! (ガーゴイリアンは私の操作だ)pi pi!

 ヒビキの操作により、『ソベク』は体勢をデスローリングの姿勢へ移ると共に
圧巻とする体重をフル回転させパウル目がけ迫っていく。
 >パウル!冷暖房器具を地面に発射!戻る勢いでスッ飛べ!
(阿呆が! 射出による反動がいかに蛸の逃げ足とて、この距離ならばソベクが勝る!!)

ヒビキにとって既に警戒すべきは石動の『泡』のみだ。縮小させる墨弾はソベクに直撃しても
覆うまでのタイムラグは無視出来ず効果はいま一つ。冷暖房器具とて蘇生する度に強化する
特性の能力であるカヴァナントなら容易く粉砕出来る。

・・・ ・・・・・・
そうだ 石動だけなら


      >『行け!パウル!そこだああああああああ!!!!』

キィィィィ‼!‼!  イイイィィィンッッ!!!

          ドォォン!!

・・・ソベクが決闘舞台となるリングコーナーでぶつかり粉塵が舞う。
 そして数秒後 次第に落ち着いて晴れた中では・・・。

  ――堂々と上空に鎮座する『パウル』

  ――壁に激突した姿勢で、サイズが元の状態へ至り今までのダメージと
見受けられる傷が浮かび上がっていく『ソベク』

勝利 敗北の対比の構図が天と地ではっきりと浮かび上がる構図が見て取れた。

ソベク『カヴァナント』は簡潔に言えば相手の強烈な致死に至るダメージと共に体内の心臓近くに
宿すスタンドが劇的な超再生と共に身体の機能を『強化』させるもの。

つまり『聴力』と言えど、それは例外では無い――!!

167『Let’s・モンスト!』:2019/08/12(月) 16:59:21
(残り数レスで終了です)

星の女「勝敗は決まりましたね」

では、結果を発表しますと声高らかに審判が決着の声を上げようとする。

「……な」

「っざけんな! こんなんトレーナーの直接攻撃だろう!!?
てめぇクソ審判っ 何処に目ん玉付いてんだ。こんなん反則……」

「――止めろ 見苦しい。…………それ以上続けるなよ なぁ?
流石に温厚な俺もさ、騒音が続くと苦情を直接出したくなるのよ。なっ」

ヒビキが抗議の声を上げようとする。だが、それを相方のほうが静かながら
有無言わさない圧力を秘めて告げる。そして、朗らかな声と表情で
『ヤマオカ』は二人へ淡々と述べた。

「すげぇよ、御二人とも。こっちのスタモンの特性を逆手にとって2タテとはな。
ぶっちゃけ苦戦するんじゃねぇかって頭の片隅で思ってたけど、マジ見事だよ」

パチ パチ パチと乾いた拍手が闇の中で響く。
 ヒビキは力なく項垂れ、星の女は少し頬を掻いてから貴方達二人へ告げる。

「それでは、試合は終了です。報酬は規定通り目覚めた後に適当な時刻
適当な形で渡すので」

まだ、やり残す事があるならお早目にと告げ、意味深な微笑を携えて
夢の主は自然な待てのポーズで佇む。

『……グルゥゥ』

『クェ!!』

成田、石動へ感謝なのだろう。人がするように首を深く垂れる『カムイ』
出番はなかったオピネルは若干気怠い感じながら、二人に対し特に
悪感情は無い、礼の一鳴きをした。

パウルは、ただただ我が道を行くまま。再起不能に近いソベクに墨弾を
発射すると共に縮小させ。そのまま当然と言う流れで食事を始めた……。

試合は終わった……後は夢から現実へ帰還するのみだが……何かあれば
今の内に済ますべきだろう。

168石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/08/12(月) 18:49:33
>>167
(ギリギリの勝利だったが……よくやったな、パウル!)

(って……『モノディ』に声取られてるから声出せねぇじゃん!)

声が出ないなりに拍手や撫でなどの身振り手振りで、パウル、カムイ、オピネルを労う。

169成田 静也『モノディ』:2019/08/13(火) 02:43:16
>>167
正直、反則スレスレの手で内心ヒヤッとしていたが相手のリーダーである『ヤマオカ』が手打ちにしてくれたようだ…

初めての戦いに熱中しすぎていたためか対戦中には気づけなかったがどうやら相手はカタギではないらしい
助かった・・・

一応、対戦は終わったのでこちらへの称賛の返事として奇妙になっている声の代わりにヤマオカ、小林、ヒビキの全員に
礼の動作をしておいた。

>>168

『石動さん、モノディが奪ったのはあくまで石動さんの声だけです。パイオニアーズからはきちんとスタンド会話で
一緒に戦った彼らに言葉を伝えれますよ』

成田と石動さんの声が混じった奇妙な声で『モノディ』が説明する。

『石動さん、パウル、カムイそして戦いに出してやれなかったがオピネル、みんなよく頑張ったよ・・・それに誰一人欠けることなく
戦い抜けた・・・!オレはそんなみんなと共に戦えたのを誇りに思うよ・・・ありがとう・・・』

心からの言葉と折れていない右手でスタモン達の頭などを順番に撫でていく。

170石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』:2019/08/13(火) 22:02:58
>>169
『パイオニアーズ』でのスタンド会話に切り替える。

『おう、成田さん了解したぜ。』

『みんな、よくやってくれた。みんなで掴んだ団結の勝利だと思う。』
言葉をかけつつ、パウル、カムイ、オピネルらを感謝の気持ちを込めて撫でる。

171『Let’s・モンスト!』:2019/08/17(土) 20:22:44
>>169-170

君達はヒビキ・ヤマオカが自分達よりも、もっと淀みある世界に浸かっている
事を何となく察しつつ三匹に労いをかけた。それを微笑ましそうに暫し見てから
星の女は区切り良いところで声を上げた。

「では、本日は六名方々 このスタモンバトルに参加して頂き誠心誠意
感謝の言葉を唱えたいと思います。
……あぁ、小林様は少々事情あって途中離脱してまいましたが。
どうやら何かしら他の場所に呼ばれたようでしたので」

一人(小林)不在ながらも、この度の宴は終了だ。段々と世界の色彩が
薄くなっていく。最後に別れの声を対戦相手はかけた。

ヤマオカ「そんじゃあな、お二人さん。
――またどっかで出会えたら そん時は存分に遊ぼう」



                         ・ ・ ・パァァァ

夢から晴れて、貴方たちが目を覚ますのは現実の床の上。

それから少し日常を満喫してると、誰かの落とし主の物を拾ったものや
偶々以前に買ってた宝くじが当選金額が『40万』と言う大金となり
その日は普段の奇妙が付き纏う日常のワンシーンで僥倖となっただろう。

けど、貴方たちは最後に。

あの『ヤマオカ』が別れ告げる前に一瞬ぶつかった視線の『剣呑』さ
『ヒビキ』が両膝を折り膝をつきつつ二人へ向けた必死な『嘆願』に
漠然とした不安も胸に去来させる・・・。

成田 静也『モノディ』⇒『四十万』get!

石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』⇒『四十万』get!


                   『Let’s・モンスト!』 ――完――

172『Let’s・モンスト!』:2019/08/17(土) 20:42:41


「……お ねがいです
 許して ください。ゆるし て」

「なぁ『ヒビキ』別に俺は怒ってるわけじゃねぇんだよ
ただ、お前が何で俺達の『エクリプス』に……名前も意義も全部
改革して、この町に派手なパフォーマンスを見せようとする段階で
ツバつけようとしてるのか。それを聞きたいだけなんだよ」

複数の年齢も異なる男女を囲む中心で、サングラスを弄る若者は
そう口調は優しい声で、全身を震わせ座り込む女を見下ろす。

「程ほど呆れかえると、殺す事すら倦厭するよ本当に。
……お前、これから『御下がり』な」

ヒビキ「ひっ・・・それだけは、御下がりにさせるの 止め て」

「そこは懇願じゃなくて、殺さずに済ませて有難うって言う場面じゃねぇの?
つぐつぐお前は演劇に向いてないよヒビキ。
……はぁ、じゃあなお前等。俺、暫く町は出るから」

?「例の夢で約束した奴か」

「あぁ、面白そうな奴だぜ。もろこっち側だし、御下がりのこいつより
ずっと使えるさ。その間は頼むぜ、お前ら」

男は背を向け集団から離れていく。

「さぁ、これからが本領発揮。ご覧ください皆様方
これよりが我等が『エクリプス』改め『    』のご登場なのですから」

嘯く声は風に流れていく。生暖かくも奥に冷酷さを伴った福音と共に


                          ――to be continued……?

173『Let’s・モンスト!』:2019/08/17(土) 21:15:06

太古より泳ぐ『三葉虫(カブトガニ)』ミツハ
その取り巻く環境(水)は自身を裏切る事は無い……。
前体腹面に取り付けられた『ロケット噴射口』のようなヴィジョンのスタンド

『WOOHOO』

破壊力:D  スピード:B 射程距離:E
持続力:E 精密動作性:C  成長性:D

能力概要:周囲の液体を燃料にしてロケットのように加速する。
加速中は前面の兜部分も噴射に耐えうる強度を持ちわせる。
基本的な事は大体ミッション中でトレーナー(小林)が説明した通りで
急な方向転換は至難な為、空中内で障害物に激突すると致命的に不味い
事もあり、パウルの恰好の餌となってしまった。


狂暴にてカロリン諸島の王 ソベク
遭遇した生物は、何一つとして希望は無い。慈悲を望める事は只一つ
痛み少なく喰われる事願うのみ。

『カヴァナント』

破壊力:-  スピード:A 射程距離:-
持続力:D 精密動作性:-  成長性:E

能力概要:『死への耐性』それこそがこのイリエワニの唯一無二のスタンドの特性。
死の原因に繋がる致命傷と因果が強いものに対して耐性を付け、即死でない限り
数秒間で元の健康な状態に復元及び五感も強化される。
自然界でこの怪物を即死出来るような生物は少なく、普通の重火器を備えた
人間でも一撃で殺す事はまず難しい。
『遭遇した獲物を絶対に喰い殺す』と言う願望が形となったのが
このソベクの力である。ただスタモンバトルのような特殊な対戦では
交換などされると『標的』が変更される為、このスタンドは最初に
致命傷を与えた存在を『殺害』しない場合、時間経過と共に能力が
自動解除、リセットされていた蓄積のDFが返還されてしまう。
心臓部分と同化しているスタンドな為、上手くいけばその方法で
倒す事も考えられた。


己の手を煩わせるのは愚の骨頂。強き駒を上手く扱ってこそ
頂点に人は至れる。
歪んだ『自信』を備える『ヒビキ』のスタンド。
ヴィジョンは実体化された『スマートフォン』のヴィジョン。

『ガーゴイリアン』

破壊力:D  スピード:D 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:D  成長性:C

能力概要:スマートフォンで撮影した被写体をゲームのように操作し
他に撮影した物体を改造して取り付ける事も出来る。
簡潔に言えばこれだけであり、被写体が反抗すればスマホでそれを
制御するギミックなども付加しなければならず、決して万能とは言えない。
ただし高度な知能を持たなかったり、順応な生き物であればミッション内の
ように操れる。星の女はあえて追及しなかったが、ミッション内でも
ヒビキ自身がスタモンや対戦相手に攻撃を仕掛けていた。無論反則
ただ、それを指摘するには彼女自身が自白しない限りは
スタモンに武器を取り付けてるだけで、それを駆使してるのはソベクだから
これはセーフだと言い訳される為、こう言うスタモンバトルのルールだと
彼女のインチキを暴くのは困難。ソベクとのコンビネーションは鬼畜な
事もあり、今回のミッション難易度Bなのはその為。

174『Let’s・モンスト!』:2019/08/17(土) 21:45:41
北極に住まう、群れを守りし白き熊の王(カムイ)

周りの同族を過酷なる環境より守り抜く、優しき力。
スタンドヴィジョンは見えないが厳密に言えば宙に浮かぶ微かな『煌き』

『North』


破壊力:-  スピード:D 射程距離:C
持続力:B 精密動作性:-  成長性:D

能力概要:周囲にある『温度』を『放散』させる。
北極熊(カムイ)と言う、食物連鎖の頂点に位置する以上は星の女(審判)も
告げた通り、殺傷力は低く彼の能力は群れの環境を少しでも優しくする為の力だ。
それでも、爬虫類に近いソベクのような生き物には有効打でもある為、侮れない。
普段は高い持続力を活かして極寒の中の女子供の同族を守りつつ生活している。
余談だが、無事に夢から帰還した後に番いの雌には大変叱られて頭が上がらなかったようだ。


目視した物は全て切り裂く。愛する者達を守るは我が刃であり牙
ある施設の守り主(オピネル)
数センチの鳥足より生えた『刃』のヴィジョン。


『バード・レック』

破壊力:B  スピード:C 射程距離:E
持続力:E 精密動作性:C  成長性:E

能力概要:『目視した物を強度関係なく切り裂く』ソベクに次ぐチート能力。
『ソベク』の能力が非常に強力な為、メタ的な『天敵』としてオピネルは
以前の自ミッションで能力開示せず、此処で盛り上げる為に秘匿してた
能力だった。振るえば、ソベクの能力による鉄程に頑丈になった体皮膚
無関係でオピネルが切り裂きスタンドと融合した心臓(カヴァナント)を
破壊して苦戦しつつも勝利する。
…………と言う夢をGMは見た。





『バミューダトライアングル』を生きる魔の蛸(パウル)。
彼? が餌食とした生物は語り尽くせない。
サメの歯や毒持つ水棲生物の棘も貫けぬ『壷』の形のスタンドヴィジョン
発射口から如何なる生き物も『縮小』させる『墨砲弾』を発射出来る
 

『Hooked』

破壊力:B  スピード:B 射程距離:E(能力射程:C)
持続力:C 精密動作性:C  成長性:D

能力概要:強固な壷の装甲と発射口、そして如何なる生物でもスタンドを
持たぬ生物なら抵抗出来ず黒い膜に覆われ縮小され餌になる。
――強すぎだったよ、馬鹿(小並感)
正直、味方側に出すスタモンじゃなかったと後悔してる。ただ
ソベクやヒビキの合体した力を考えれば、出来る限り参加者にも強いスタモンが
一体いないと不公平だと、秘蔵のオピネル以外にもと思ってたのだが……。
 ――『パイオニアーズ・オーバーC』が予想以上に強力過ぎるシナジーを
パウルと合わせ過ぎた。加減しろ 馬鹿が君達は(切れ気味)
お陰で上記二匹が空気及び努力賞になった……今後はもっとパワーバランス考える。

175『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/26(木) 17:58:39


It is not in the stars to hold our destiny but in ourselves.
(私たちの運命を握っているのは星の中ではなく、私たち自身の中だ。)

――ウィリアム・シェイクスピア

176『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/26(木) 18:29:10

  カチャ
         ・・ギィ


「おや? あはは これはどうも。ようこそいらっしゃいました」

貴方達の目の前に吸い込まれそうな黒の中に砕けた磨き石でも
散りばめたような髪型と瞳をした女が佇んでいる。

「あぁ、お返事はしなくて結構ですよ。どうせ戯言の夢の一幕
過ぎ去れば何もかも忘却に誘われる泡沫の一時なのですから。
・・・奥に置かれてる物は気になりますか?」

星の女の立つ先の奥には幾つもの『地球儀』らしきオブジェが展示している。
ただ、普通のものと違い煤けてたり欠けてたり、形こそ普通のだが何処が
様子が異なるのが見受けられるものが幾つもある。

「これ等は全て『終焉』に向かった世界を模ったもの。
ある世界は宇宙が一巡の収束と共に滅び、ある所では世界を書き換える王者に
また、ある場所は合衆国を基点となったり。他はB級映画のような結末と
なってしまった場所もあります」

饒舌に説明する女は、その中の一つを指す。それ程歪でも無いし世界そのものが
際立って変にも見えないものだが彼女は告げる。

「この世界も滅んでしまった結末の一つ。いえいえ、一応生物は普通にそのまま
文明を維持して生きてはいるんですが……っと、これ以上は規約違反になるので
どうかご容赦を。さて 私としての願いとしては……人々の個々の力が『終焉』を
もしかすれば変革する……そう言った『物語』を見たいのですよ。
ですので、良ければ参じて下さいな。砂時計を三回引っ繰り返して滅亡する前の
凡そ『三日目』の世界にね……もしかすれば、貴方達なら 或いは」

声が遠くなっていく、意識が深い闇夜へと下がっていく。

 あはは と彼女が貴方達を嘲笑か 或るいは別の思惑あっての笑い声を
聞きつつ……貴方達は目覚めた。

177『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/26(木) 18:49:44
・・・時刻は夕方。学校だと下校時刻を過ぎて半ば
いまの時節は12月の下旬
温暖化の影響で町には余り雪は積もっておらずも山のほうは積もっている
既に冬休みに突入しようとする頃合いだ。

貴方・・・『斑鳩』はいま現在『アポロン・クリニックセンター』に居た。
お見舞いか、もしかすれば自分自身が風邪を引いたのかも知れない。
病院の何処にでもある待合室の椅子で貴方は目を覚ました。
先程の夢の内容は殆ど思い出せないが漠然とした『不安感』は存在してる。

貴方・・・『黒羽』はいま現在『私立清月学園』に居た。
既に冬休み目前だが、部活動に精力的に活動してる者達は体育、文系
合わせ休みの日でもグラウンドや体育倉庫、空いた教室を使用して和気藹々と
自分達の部活に没頭している。『新聞部』の貴方も例外では無い。
貴方は部室の椅子か机に伏してる状態で目を覚ました。
先程の夢の内容は殆ど思い出せないが漠然とした『不安感』は存在してる。

貴方・・・『成田』はいま現在『展望楼塔』に居た。
寒さを凌ぐ空調が利いた、静けさを好む貴方と同等の嗜好で集う者達には
評判の良い飲食店コーナーの一室に座っている。最近ちょっとした貯蓄が
出来た貴方にとって、自分を労わる一時の憩いだ。
貴方はその糊の利いた椅子か座り心地の良い座布団の上で目を覚ました。
先程の夢の内容は殆ど思い出せないが漠然とした『不安感』は存在してる。

――胸の中にある僅かな焦燥以外、何の変哲もない日常だ。

(※能力詳細と共に普段通りのロールを返して頂いて結構。場所等で今後の進行で
この時点でどのPCにも支障はきたさないので安心して欲しい)

178斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/09/26(木) 20:55:06
>>177

 「――――うぅん……?」

夕方の日差しに眉をひそめる、斑鳩が目を覚ますと、そこは病院『アポロン・クリニックセンター』の待合室だった
どうやら自分がうたた寝をしてしまったらしい、という事を首の鈍い痛みで理解する

 (嫌だなぁ、昨日、あんな映画を見たせいだろうか、それとも単に僕が疲れているのか。)

寝ぼけた目を擦っていると、其処へ看護婦が戻ってきた、斑鳩は二言三言会話して、感謝の言葉と共に頭を下げる
両親の眠る病室に、持ってきた『マリーゴールドの花束』は無事に飾られたようだ

これでここでの用事は終わった、後は病院を去るだけだ。
看護婦を見送り、改めて席を立つと、ふいに、胸中に妙な『不安感』が残っている事に気がついた

 (……?)

これから自分の通う清月学園は『冬休み』に入る、祖父母の手伝いをしながら、色々な遊びの予定を建てる日々に、不安に思う事など何一つ思いつかない
妙な夢でも見たのかと思い出そうとしたが、大概の夢がそうであるように、既に斑鳩には思い出せない

納得できない感情に首をかしげながら、その場を後にした
この後、自身の身にどのような出来事が降りかかるか等と、考え至る筈もなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

☆斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』

☆プロフィール
清月学園高等部2年、転校生。
気分屋のファザマザコン、多重人格。

☆外見
軍人風の短く整えた短髪。
ライダーズジャケット、スカーフのようなマフラー、鎖の意匠を持ったベルト、ジーンズ。

☆持ち物
財布、腕時計、スマホ、スマホ

☆スタンド:『ロスト・アイデンティティ』
幾重もの鎖に縛られた、纏うタイプのスタンド、鎖は伸縮・切り離し・連結が可能で、解除した部位には『影の部位』が重なる。
詳細:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/116

179成田 静也『モノディ』:2019/09/26(木) 21:06:46
>>177

「・・・しまった寝しまっていたのか。」

前日のゲームで夜更かししすぎたせいだろうか、とにかく席を無為に長時間占領するのはマナー違反だ。

会計を済まして店を出ようと思ったが悪い夢を見た後の独特の倦怠感と、とてつもない『不安感』に襲われた。

何とか会計を済ませ店から出ることはできたが、これから何かとてつもないことが自分を含めて起きる。
そういう予感が頭から離れない。

一応、『モノディ』に周りを探らせたが特に異常はない。

「最近は色々立て込んでいたからか?感覚がまた過敏になっている気がする」

しょうがないので何が起きてもすぐに『モノディ』を出せるようにして歩き出した。

―――その不安がすぐそばに音もなく近寄っていることに成田は気付いていなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

☆成田 静也『モノディ』

☆プロフィール
清月学園中等部3年生。
この町には最近引っ越してきたばかり
普段は口数が少なく気難しい性格だが面倒見はいい方。

☆外見
セミロングの長さの髪で前髪を左右で分けている。
スクエア型の眼鏡をかけている。
服装は別の地方の学校の指定服の学ラン。

☆持ち物
財布、スマホ、ボールペン、メモ用紙、イヤホン

☆スタンド:『モノディ』
『触れたものから音核を抜き取る能力』を持つ人型スタンド。
詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/95-96

180黒羽 灯世『インク』:2019/09/26(木) 23:46:04
>>177

「――――――――――――――――ん、んんん」

                ガタタッ

机に伏していた少女は、体勢を崩しながら目を覚ます。

「……?」

「え……学校?」

居眠りをしていたことに気づいたのはそれからすぐで、
まず周りを見回した――――『弱さ』を見せていないか心配だった。

「……」

              ゴシ…

(私としたことが、居眠りなんて。よだれとか出てない?
 ……大丈夫そう。……それより、ひどい顔をしてる気がするわ)

       (……なんだか、なんだかすっごく、『変な夢』を見たもの)

目を擦りながら、なんとなく、立ち上がった。鏡がある場所に行こう。
スマホで見ればいいという事には、寝起きだから――――気づいていない。

                       ・・・あるいは、何かの兆候にも。

――――――――――――――――――――――――――

★名前
黒羽 灯世(くろばね ともよ)

★プロフィール
清月学園中等部3年生。新聞部に所属している。
『ジャーナリストは中立にして強者であるべし』という旨のポリシーを持ち、
人間関係でも成績でも『上の方』を取りたがる、ソフトなマウント魔である。

★外見
猛禽類を思わせる三白眼が特徴的だが、顔自体は整った部類。
袖部分が振袖のように改造され、部の腕章の付いた学生服を着用している。

★持ち物
腕時計、スマホ。メモ帳、ペンケース、財布。

★スタンド:『インク』
空中に筆跡を残せる筆。『筆法』と呼ばれる技を扱える。
詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/115

181『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/27(金) 20:09:02
>>178(斑鳩PC)
(※GMからの質問です。特にシナリオの本筋に影響する事は無い事だけ名言しつつ聞きます。
――過去の背景(設定)に関して深く触れられる事は問題ありませんか?
進行の次第では、この質問は特に意味の無い可能性もあるので。簡潔にYESかNOで
返答して頂ければ幸いです)

殺風景な部屋、インテリアは殆ど無い……心神喪失や精神に疾患のある棟では自殺防止の為
寝たきりの患者の病室でも同様に小物等まったく無い部屋にマリーゴールドは良く映える。
疾患の為か、アハハと甲高い笑い声を上げる人に対して過剰に反応して怒る患者と
それを幾分疲れた様子で仲裁に入る看護師等。何時も通りな精神科の区内を後にして
一階のエレベーターへ乗り込む。貴方の両親の住まう病棟は三階なのだから。

胸の中に原因不明な不安は燻りつつも、今日もアポロンは特筆して異常は見受けられない。
遠方には談笑し合う患者、車椅子の老人を押してる看護師。急に大多数の大怪我をした人達が
押し迫ると言った展開は何処にも無い。何時も通り、貴方は問題なく出入口を通過した。

〜〜♪

着信音だ。持ってる自分のスマホ(※この所持品の重複してるスマホは実際に二つ?)の
画面には二年の学友の名が記されている。通話ボタンを押すと朗らかな声がする。

『よぉ翔! いま時間ある?
星見街道の新しく建てられたゲーセンに居るんだけどさ
都合良かったら来ないか? うちのクラスの女子も何人か来てるよ』

遊びの誘い  受けるも、今日は都合が悪いと答えるのも自由だ。
貴方(斑鳩)は選択出来る……。

182『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/27(金) 20:24:31
>>179(成田PC)

貴方は漠然と得体の知れない不安に対しスタンドを出して周囲に警戒の
『超聴覚』を向ける。……だが、今の所は杞憂だ。

クリスマスシーズン真っ盛りな場内に響く音色。中心にあるテレビでは
丁度ニュースがやっているが、何処何処との国際情勢の悪化に対する懸念だとか
来年のオリンピックへ向けての話題など、今の貴方の取り巻く日常が劇的に
壊れる音は聞こえてこなかった……が。

    ――ビリッッ コロコロコロ

 『うわっ 厄日だわ。このバック、買って二年ぐらいなのに』

 『ちゃんと中の奥まで確認しないのが悪いんだろ』

年若い、貴方と同じ若々しい女の少しうんざりした声と。少し冷たい
感じで応答する男の声がする。口調の感じからして交際してる感じか?

それが『モノディ』を少し出した時に捉えた出来事だ。目を向ければ
ある程度の距離はあるも、目視出来る距離でスポーツバッグの底面が裂け
何やら小物を色々転がしてる女と、億劫そうに一つに手を伸ばす男の姿もある。
小物次第だが、貴方の方向に転がるものもあるだろう。

まぁ……至って日常で出逢わすハプニングだ。思えば先程の店で入店してる時も
見かけた気もするが別段意識もしてなかったであろう。

接触するも良し、そのまま見過ごすも良し……貴方の能力は
モノディ(単旋律)だが、進んでいる物語の選択肢は無限だ。

183『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/27(金) 20:39:06
>>180(黒羽PC)

貴方は『弱さ』を気にしつつ覚醒する。何よりも誰よりも脅かされぬ
力を求める貴方にとって寝顔を晒すのは、その心の支柱に罅入れる要因だ。
然し今の所、新聞部の部員……凡そいま現在室内にいる6〜7名の部員は
PCで作業したり等、自分の作業に集中しており、貴方を揶揄するような
意地の悪い人は居ない ものの、一先ず貴方はトイレへ向かう事にする。
今の時刻なら一人っきりで出てるかも知れない寝ぐせなども直せる。

 ……で だから  
   ……ふむ  で?

女子トイレに入り、洗面台で普段通りの弱味見せぬ顔なのをしっかり
確かめていると  ふと、空いているトイレに備え付けられた小窓から
男子らしい声がした。とは言っても覗きなどは心配しなくていい。二階以上
ある場所でわざわざ外壁を伝って覗くような不埒な輩は居ないだろう。
 その小窓の直下地点は学校では見えにくい裏側に面する場所で。不良なども
時おり使用してるのも情報通の貴方なら良く知っている。
窓に近づけば、よりはっきり会話も聞き取れるだろう。だが大した内容でも
無いかも知れない。春の大会に向けて勤しむ他の部員を見たり、部室で
最近起きた記事となる情報を収集するのだって大変有意義な事なのだから……。

トイレから戻り、部室か別の場所に行くか。小窓から少し勇気を出して
聞き耳を立てるか……どちらにしても、貴方の最初の一歩
ペンにインクを滴らせる動作の一歩だ。

184斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/09/27(金) 21:40:37
>>181

GMへの回答:YES

――――――

……奇声、笑い声、怒号、虚ろな瞳

この場所が、自分はどうにも好きになれない
多分、自分が死んだ後も好きになれないに違いない。

 (……。)

さっきの不安も杞憂だろう、それこそ空が落ちることを心配するような物だ
場所が場所なだけに、そんな事を考えただけだ……。

――自分にも嘘をつくのも慣れている。

着信音に、鳴っている方のスマホを手に取る、もう片方の使い捨ては鳴る筈もない
聞けば、学校の友人からの誘いだった

 (……。)

自分が何処にいて、どんな状況でこの台詞を聞いているかなどと
この友人には解るわけもない、だから、この、どうしようもなく呑気で不快な反吐の出るセリフに対して、俺達は、俺は。

 (……筋違いだろう、斑鳩。)



 「――すぐ行く、ハイスコアと僕の席はまだ空いてるんだろうな?」

楽しげに、不敵な声で電話の向こうにそう言うと
目的地を変え、笑顔で斑鳩は歩きだした。

その表情を見送る筈の人間は、5年以上も前に、もう寝たきりになっていた。

185黒羽 灯世『インク』:2019/09/27(金) 23:49:16
>>183

(めんどうな人がいない時でよかった。……それにしても、あの夢)

             (どんな夢だったか……全然思い出せない)

何か言われたらどう言い返そうか考えていたが、杞憂だった。
或いはそういう性格を知られているから、杞憂に『なった』のかもしれない。
もちろん、寝顔を見られたらそれだけで負けってわけでもないが……

「……ん」

洗面台で念のため髪を整えていると、気になる声が聞こえてきた。

(この下は『不良グループ』のたまり場になってたような。
 ……何か、他の人が知らないスクープの種があるかもしれない!)

もちろん噂話を記事にするような下品な真似はしない。
タネとは、きっかけだ。そしてきっかけこそ重要なのだ。

                 ゴソ…

スマートフォンを取り出し、音声を消しているのは確認したうえでメモを起動。
聞こえてくる声に聞き耳を立てつつ、内容を順次メモに取る。メモは『取材』の基本。

186成田 静也『モノディ』:2019/09/27(金) 23:50:51
>>182

「そうか、もうクリスマスなのか・・・どうりで騒がしいわけだ」

そう思いつつ、カバンの中身をぶちまけてしまったカップルの方へ向かう。

バタフライエフェクト・・・『世界のどこかで蝶が羽ばたくとそれが回りまわって大きな出来事につながる』
というもののことわざだったか量子力学の用語だったかは忘れたがとにかく、
こんな日こそ人助けをすればもしかしたら今の自分を襲う不安への解決策に繋がるかもという打算的な考えもあったし
何か行動をしていないと落ち着かないということもあった。、

「大丈夫ですか?落ちた物を拾うのを手伝いますか?」

カップルに声をかける。こういうのはちょっぴり勇気がいることだ。
相手に怪訝な顔をされるかもしれない。無視されるかもしれない。
うるさく騒ぎ立てられるかもしれない。

だとしてもそれはそれ、その時は当初の予定通りここを立ち去ればいいだけだ。

これはあくまで自己満足に過ぎないのだから仕方がないのだろう。

187『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/28(土) 19:14:04
>>184(斑鳩PC)
(回答感謝)
『貴方』はもう一人の『貴方』自身を黙殺しつつ、学校生活を過ごす
自分自身のままに応答しつつ目的地を星見街道へ。今から向かうのなら
丁度そちら方面へのバスが停車している。乗り込んでみれば席もまばら
今日は何時にもまして乗客は少ない。その後に続くように車椅子に座る
年配の女性、それを押す酷く隈が出来た20代後半の長身な男が乗って
ようやくバスは発進した。

        ――ブルルォォ・・・

    ヒソヒソ

『そう言えば聞きまして? 出世城、H城ですけど工事ですって』

『あら、今度久々に行こうかと思ったけど。それじゃあ駄目ねぇ』

『老朽化が進んでるからからねぇ』

他愛のない雑談をする婦人、それ以外の車内の環境音と言えば貴方の前方。
車椅子に座る焦点の定まらない婦人の譫言と、それを宥める男の会話だ。

「なんでそんなかおするの! おとうさん呼ぶわよっ!
きょうしちゃんっ きょうしちゃんどこー!」

「母さん、お願いだよ……頼むから静かにしてくれ。周りの迷惑になるからさ」

キィーと金切り声と共に、母親らしい人の振り回した手の甲が男の眉間を強かに打つ。

「っ……くしょう」  ズズッ

男の傍らに半ば機械染みた人型の幽体(スタンド)が浮かんでくる。険しく
唇を噛み締めて、男は無言で自分の両手で暴れる母親の二の腕を抑えている。
スタンドを動かす様子は今の所ない。

思わず衝動的に出したと言う感じで。それを車内で暴れ回す感じでは無いが
半ば雰囲気が悪い事も否めない。少し声をかけてみるのも良いし
成り行きを黙って見守るのも構わないだろう。数分もすればバスは目的の場所に
停車する……少し危険な気配のする男とわざわざ絡む必要だって無い。

188『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/28(土) 19:18:26
>>185(黒羽PC)

貴方はスマホのメモ機能を使用しつつ小窓へと身を預ける。まだ聞こえない
耳朶と顎が冷たい外気に晒される位の頃合いではっきりと内容が届いてきた。

『……裏路地のグループに、今日の夜にでも少し俺が探り入れようと思ってさ』

『無茶はしないでくれ。あの界隈は何時も物騒ですから』

『だけど、妙に気にかかってな。変な所にでも勧誘されてるんなら……
うん……どうした?』

『…………いえ』

……? 妙だ。話の断片からして何か調査をするような口ぶりだったが
突然それが途切れた。違和感を感じて目線を外に向けようとすると。

――ッ!

『……おや、使い手ですね。貴方』

『空中に浮かぶガラス球と、その中を泳ぐ玩具の金魚』といった『スタンド』が
トイレから盗聴していた貴方と視線をぶつけた!

油断していた……! 相手もスタンド使いだったなんて!
相手はスタンドで周囲を上空から警戒していたようだ。そして、その
警戒網に見事、貴方は引っ掛かったらしい。

『スタンドを扱える方なら、宜しければ今の私達の話を聞いてたのなら
出来ればで構いませんが協力してくれませんか?』

スタンドの宙に浮かぶ金魚から『スタンド会話』で話しかけられた。
見られたから、どうこうしてやろうとする排除の意志は無いようだが……。
窓を閉めて、今から全力で此処から逃走しても追跡される恐れもあるが
今なら逃げても問題ないかも知れない……もしくは協力する事で特大の
記事のネタとなる核心に触れるのかも。

189『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/28(土) 19:37:39
>>186(成田PC)

『あんっ……余計なお世話だ』シッ シッ

『こらっ、わざわざ親切にしてくれる人にそんな口利きしないの。
どうしたの? 腹でも下したのかい、その機嫌はさ。 んっ?』

案の定と言うか、『ウツボカズラ』のヘアバンドをした男性は貴方に対し
犬でも追い払うような仕草で冷たい言い方をして。それを女性は脇を小突きつつ
眉を顰めて半ば怒った調子で諫める。

落としてた小物は、貴方とも何かしら奇妙な縁のある『耳栓』だ。近づけば
首に装着してるのが耳当て、服は全部動物の革と言う少し奇抜なファッションの
女性は、貴方に礼を告げつつ自己紹介してきた。

リカオン「私は尾月 李下。リカオンと呼んで欲しい。そしてこっちは彼氏のミツル」

ミツル「……」ガシガシ

社交的な彼女と酷く不愛想な男。美女と野獣では無いが対照的な感じだ、それでも
恋人であるのは愛のなせる業なのか。

リカオン「君も、もしかしてさっきの場所に居た? 美味しかったよね、あそこ」

ミツル「明後日は行かないからな……騒がしい場所はただでさえ嫌なんだ」

リカオン「はいはい、何度も念押ししなくてもいいって。君も知ってた?
二日後はスカイモール、テレビ局の生中継だって」

確かアイドルのセイラって人も来るらしいね……との事。

クリスマスシーズン故の賑わいの一つ。何て事のない情報だが
この話が事実なら二日後はかなりスカイモールは人が密集しそうだ。

リカオン「それじゃあショッピングに行こうか」

ミツル「もう家に戻って良いだろう」

リカオン「味気ないな。街道の新店舗でもちょっと
冷やかそうじゃないか。何か君の御眼鏡に叶うものも、もしかしたらかもよ?」

カップルは、そのまま街道へ行くらしい。貴方はそのままスカイモールを
散策しても構わない。二人に付いて行っても、男の機嫌が更に悪くなる
可能性だってあるのだし。わざわざ騒がしい場所へ行けばストレスにもなる……。

190斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/09/28(土) 21:07:30
>>187

タラップを上がると、バス内は普段より空いていた
窓の外に流れる光景は、自分の内心と違って、普段と何のかわりもない

座席の上で他愛もない乗客の話を聞き流しながら
目的地のどのゲームで遊ぶかを考えていた

 (……!)

突如発現した『半分程が機械のようなスタンド』を見る前は、だが

 (新手の『スタンド使い』か、参ったな、こんな広いとは言えない車内で)

会話の内容から想像するに
明らかに正気とは思えない『母親』と、その『息子』だろうか?

『スタンド使い』だと思える『息子』の方には歌舞伎の隈取りのような濃さで、眼下に隈が乗っている
肉体的にも、精神的にも、健康体にはまったく見えない、その様子に自然と目が吸い寄せられた。

 (……惨いな。)

目の前の『息子』に思う所がまったくないわけでは無かった
あの姿は下手をすれば、斑鳩にとっての、有り得たかもしれない自分の姿だ。

献身的に世話をしているにも関わらず、『母親』と、彼自身の境遇が、彼を傷つけている事は明らかだ。
かと言って、それを捨て、1人去る事も出来ず、例え『超能力』があっても、それは現状に対して何の役にも立たない。

 (いったい彼は、あの戦いを何年孤独に続けてきたのだろう?)

想像するだけで空恐ろしくなる。
或いは、自分の姿を重ねて、鏡のように目を逸らしたくなっただけなのか。

 (彼を助けてやりたい、他人事とは思えない、だが……)

しかし、自分にも、自分のスタンドにも、できる事は何も無い。
生まれも境遇も違うが、その点だけは彼も斑鳩も同じだった。

 (下手な同情と、無理解な手伝いが何になる?彼のプライドとハートを傷つけるだけだ、そんな事は誰も望みはしない)
 (満席なら席を譲ったし、心無い事を言う奴がいれば、僕が黙らしただろう、だがそんな事態は何処にもない。)

 (出来る手伝いと言えば、何も見なかったように、気にしないでおくくらいの事……か。)

胸の内に穴が開いたかのように、憂鬱と無力感に苛まれる。
……この『鎖』は役に立たない。

もし自分のスタンドが、自分の望むようだったら――
斑鳩はそんな事を考えながら、母と息子から目を伏せるだけだ、このまま何も無ければ。

191成田 静也『モノディ』:2019/09/28(土) 22:20:03
>>189

まあ、男性・・・ミツルさんの方の反応は予想通りだし、気持ちも分からなくはない。

意外だったのは女性の方・・・リカオンさんだ、この人は多分、いい人なのだろう。

ミツルさんも不愛想なだけで人は良さそうなだ。

「あの喫茶ですか?それなら確かにいましたが・・・何かオレ、悪目立ちしてました?」

さっきの居眠りでイビキなんて掻いていたらせっかくの貴重なスポットを自分でつぶしたことになってしまう。

少し申し訳なさそうにリカオンさんに聞いてみる。

「それとテレビ・・・ですか・・・。」

テレビが、それもましてや誰かは知らない(テレビはサスペンス物のドラマかニュースくらいしか見ない)が
アイドルが来るとなるとそれこそ膨大な量の人がごった返すことになるだろう。

喫茶も人で溢れ、落ち着けるスペースなんてものはないだろう…普段なら絶対に近づかないイベント・・・だが・・・

「・・・考えておきます。」

不安な時こそ大胆に、だ。

それと二人への同行はマズいだろう。せっかくの二人でのデートなのにこれ以上オレが邪魔をするわけにはいかない。
それにオレも喫茶を出たらここにあるCDショップで欲しいCDを買おうと思っていたので彼女らとはここでお別れだろう。

「ではオレは用事があるのでここいらで失礼します。まあ、ここいらをでブラブラしているだけなのでまた会うかもしれませんが…」

二人に礼をして成田はCDショップへ歩き始めた。

192黒羽 灯世『インク』:2019/09/29(日) 00:06:37
>>188

(…………! 気付かれた……!? 二階から聞かれるのを警戒していたとでも言うの!?
 そんな離れワザが出来るのは、『スタンド』……ありえない話じゃないんでしょうけど!!)

       ササッ

《き……聞き耳を立てた身で、言うことじゃあないけど。
 『覗き』は感心しないわ……その声、男子でしょあなた!
 スタンド使いとはいえ『マナー』は守ってほしいものだわ!》

本質から外れているのは自覚しつつ、マウントを取る。

…………予測不可能な事態だ、と己に言い聞かせる。
不注意だったかもしれないが『悪手』は打っていない。
相手もまた、『弱くない』…………それだけのこと。

(と……とにかく、ピンポイントでトイレの窓から覗いていたとは思えないわ。
 普通聞こえないスタンドの声での会話で、わざわざ周囲を警戒するほど頭の回る人。
 そんな非効率的な手を打つよりは……『より高い位置』から、周り全部を俯瞰していたに違いないわ。
 この『オモチャ』みたいなスタンドで…………とにかくまずやるべきことはっ)

《でも、でもよ。覗きの罪は……私の立ち聴きでおあいこにしてあげる。
 ほんとうなら、それとこれとはとても釣り合うようなことじゃあないけれど…………》
 
逃げることも考えたが、索敵能力を過大評価した。
話しながらにして二階の窓に意識を割けるのであれば、
集中すれば校舎の出入り口全てを見張れると考えたのだ。

《私がいつから聞いてたか、までは……つまりそんなに前からは見てなかったみたいだもの。フフッ!
 ……そう、私に聞こえてきた『話』はほんの一部だけ、それじゃとても協力するかなんて決められないのだわ》

であれば、話だけでも聞いてみるのがいいだろう。
スクープのキッカケになるかもしれない……もっと別の意味もあるかもしれない。

193『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/29(日) 18:43:35
>>190(斑鳩PC)

もしも少しだけ過程が異なれば、貴方の両親も重度の認知と言う症状になったかも知れないし
目の前の反狂乱な母親を介護する男が沈痛な面持ちで病院に通ってたかも知れない。
ただ、今の現実が取り替えられる事態など無い。周囲に軽く騒音の謝罪の会釈をする男と
未だ体を揺さぶって騒ぐ母を尻目に停留所を降りる。少なくとも、男はスタンドを扱い
暴力に訴え出る事は貴方が下車する時まで見当たらなかった……。

〜〜♪

クリスマスソングが星見街道では軽やかに鳴り響く。町一色華やかなジングルベルや
ラストクリスマスなど、シーズン一色の音色を行きかう人々の多くは笑顔で子供達と共に
アハハと笑う大人達も沢山だ。

  ――今年最後! 悪の首領モーニングマウンテンの講演会! 
    絶賛今日の夜8時より〇〇公園開始っス――!

……? 目的地のゲーセンに向かう道中。クリスマスセールの催しと共に奇妙な人物を見かけた。
いや、もしかすれば街道を頻回に通っているなら貴方も知ってるかも知れない。
(※認知しているかしてないかは任意で決めていい)

トナカイのような被り物をした厚着の、恐らく中等部位の少女の体格をした人物がピラ片手に
跳ねつつ何かの宣伝をしている。よく土日になると似たような集いを色んな被り物をしつつ
宣伝している。もし会話した事があるのなら、頻回に踊ったりなど珍妙な仕草が印象に残っている
かも知れない。要約すれば少しオツムが弱そうなパリピガールだ。

クリスマス前を浮かれている人々に、妙な少女の宣伝。それ位が今の星見街道を歩く傍らに
見れた光景だ。もし経験があるのなら、パリピガールに話しかけると色々と実入りが全く見えない
雑談が数十分続く事を把握してるが、それでも少しだけ日常に不安を芽生えた今日ならば
幾らか違った情報を入手出来る可能性もある……かも知れない。ゲーセンの待合時刻には
間違いなく遅れる事にはなるだろうが。

194『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/29(日) 18:45:04
>>191(成田)

リカオン「いや、目立ってはいないね。ただ、癖見たいなもんなんだ私の
知らない場所の周囲を見渡したりするのはさ。
うん、めっちゃ混雑するだろうねー。いま人気のアイドルって言われてもさ
その所為でデートプランの場所が一つ潰されるのって、ちょっと癪だよね」

>ここいらをでブラブラしているだけなのでまた会うかもしれませんが…

リカオン「私ら、明日は自然公園でブラブラする予定だよ。何か切羽詰まった事でも
あれば何時でも来てよ」

耳栓も拾ってくれたし、と屈託なく笑う女性に対し。ミツルと言う男は間髪入れずに
その額へと指を鳴らす動作で人差し指を当てた。

リカオン「いった!」

ミツル「よく知らん男の世話焼くな……ったく。それじゃあな」

女性を引き摺るように彼氏は貴方にぶっきらぼうに別れを告げて降りていく。
過剰な親切か何かの思惑なのか、リカオンと言う人物が告げた通りなら明日
二人は自然公園を散策するようだ。とは言うものの馬に蹴られて何とやらと言うし
彼等へ付いて行こうとしないのも一つの正解。ミツルの機嫌と警戒が大幅に降下上昇を
する事を考えれば、自身の趣味の為に有意義に時間を使うべきだ。

スカイモールのCⅮショップは実に充実している。流石に中古のマイナーで既に
産廃しているような物は取り揃えてないが、有名所は全てラインナップされて
売り切れている心配もない。
 貴方が適当なCⅮを見つけて試聴したりしていると、背後である程度角ばった
状況から見て間違いなくCⅮケースを取りこぼした音を捉える。今日で二度目だ

?「ぁ  御免なさい……」

背後には女性が立っていた。穏やかで、長閑さと上品な雰囲気を全体から放たれ
日本でなく外国の容姿をしているが発音からして日本育ちな感じがした。
宗教的な女子高の制服を纏っており、右腕のある袖に腕は通っておらず
骨折でもしているのか服の中に片腕は入れてる膨らみがあった。

?「あら、困ったわ」

もう一方の手にも少し高めの買い物袋を携えており、靴跡が結構ある地面に
一旦鞄を置いたりしてCⅮを拾うのは少し正体不明な彼女にとって勇気がいるようだ。
生憎、近くに鞄を置けるような丁度良い平面の棚など無いときてる。

逡巡して、彼女は少し意を決し鞄を置こうと屈む。

……貴方の紳士としての力が試される。いや、別に無視しても日常が壊される事は
無いだろうし、余計な縁を作るより早く安心出来る家に帰ってCⅮを聞くほうが
良いかも知れないが。

195『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/29(日) 19:10:19
>>192(黒羽PC)

『《覗き》? ご安心下さい。女性の排泄に対して劣情を
催すような異常と言える性癖は持ち合わせていません』  タッタッ……

……少々ずれた返答がなされる。スタンド使いとは皆こんな感じか?
とは言えペースを崩されてはいけない。『弱味』を見せてはいけない。
心理戦は既に始まっていると貴方は意気込みを改めつつ話の真相を促す。

小林『そうですね。平行線と言える罪の確定は置いておき、私が親友と
会話していた内容に関して詳細を告げておきます。
それと、自己紹介しておきましょう。私は小林 丈と言います』

小林……小林 丈。

貴方はその名前でピンと来るかも知れない。(※来なくてもいい)
確か高等部の三年で色んな人物に良く小説を依頼されて書いており
内容も中々レベルが高い事。そして『ヤジ』と言う渾名の同級生と共に
煙草や酒もしないが不良として活動していると言う事を……。
そんな彼の情報を想起させるかしない内に改めて先程聞こうとした
話がブリキの金魚から語り出された。抑揚をつけ、少し声に演出をつけ
たっぷり3、4分かけての内容だった。要約すると、このような感じだ。

 ――歓楽街の裏路地に屯する不良グループの一時消失です。

星見横丁の裏路地では、良く他校の不良達が密集してるんですが。
その中の一部の人達が定期的に1割から2割程姿を消し、そして再度
決まった時刻にて仲間の元に戻るようです。
 何をしていたんだ? と仲間内に聞かれても、ニヤニヤ笑ってるだけで
多分、違法の薬なりしてたんだろうと周囲の者は思ってるようなんですが。

小林『私の親友は、どうにも納得してない手筈で。一応そのグループの
幾人とは面識あるので。今日にでもひっそり尾行しようと計画してた手筈でして』

不審で中々刺激的な内容だ。不良グループにおける謎の空白期間……
まるで何かをひっそり、その仲間内にも知られないような恐ろしい活動を
秘密裏に共通の者達と企てているようだ。


小林『……あ、ちなみに件の計画を決めた本人は既に扉の外で待ってますよ』

そして最後に衝撃的な情報もサラッと金魚の口を通して流された。
どうやら、この丁寧そうな男。中々に策士 仲間のもう一人の話し相手が
貴方の唯一の出入り口を封鎖する時間を稼いでたらしい。

……聞いた以上、直接その当人が盗み聞きしていた貴方に直談判しようと
言う腹なのかも知れない。直接スタンドでトイレで待ち受けているであろう
不良を強引に突破すれば、今からでも厄介事に絡まれずに済むが……。

196成田 静也『モノディ』:2019/09/29(日) 20:29:57
>>194

「自然公園ですね、わかりました。それと・・・二人の時間を邪魔してすみませんでした・・・。」

二人に会釈しこの場を離れる。せっかくのデートをこれ以上邪魔をするのは無粋極まりだ。

耳栓があることや自然公園ということはやはりオレと同じで喧騒が苦手なのかな・・・

そう思いつつCDショップで試聴してると後ろの棚からCDケースの落ちる音が聞こえた。

普通なら聞こえないだろうが元からの聴覚過敏が才能として目覚めた『モノディ』に聞き漏らしはない。

>?「ぁ 御免なさい・・・・・・」

ヘッドホンを付けたまま振り向くと外国の方?ハーフ?どちらでもいいか。
とにかく腕に怪我をしているらしい女性が立っていて。床に荷物やひざを付けるのに難儀していた。

確かに、普段のオレならそこまで人助けするような人間ではないかもしれない。

だが・・・

「あっ、大丈夫ですよ。オレが拾いますから。」

オレはけが人や困っている人を無視できるほど薄情じゃないはずだ。

ヘッドホンを戻し、床にしゃがみこんでCDを拾い上げ、付いた汚れを手で軽く払い、女性に渡す。

「どうぞ。」

197斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/09/29(日) 23:00:30
>>193

苦しみに喘ぐ人間がいれば、幸福そうに笑う家族もいる
この世界には名前がついていたりはしないが、この落差にあえて名前を付けるなら、『地獄』と名付けるべきだろう。

聞き慣れたクリスマスソングと、眩しいくらいの電飾の最中を歩いて行くと
人垣の最中、視界の端に妙な人影を捉えた。


―― 二足歩行のトナカイがぴょんこぴょんこ飛び跳ねている。


『妙な』、というのは間違いかもしれない、正しくは『愉快な』だった
悪の首領と公言する人間を、斑鳩は始めて見た 少なくとも現実では。

 (どうせならミニスカサンタ服の方がよかったなあ。)

しかもよくよく見れば、うちの学園の生徒じゃないか?あれ。
そういえばそういう部活を見た覚えが……顧問の先生が許さないだろうし、体をはったジョークだと思ってスルーしていたが

 「おッたまげたな……今世紀最大級だったとは。」

その呟きには感心と呆れが半々で混じっていた。

―― さて、どうしたものか。

興味の対象に話しかけるのは吝かではない、しかし友人とは既に約束をしている
多少の遅れくらいは許してもらえるだろうが、約束を破るのは確かだ。

要は、自分の好奇心と友好関係の天秤である

正直、比べるまでもない 円滑な友好関係は、社会をサイズを縮めて落とし込んだ学校という生活環境では
決して軽視できない事実だ、自分の好奇心を挟んで悪化させるのは、今後の学園生活によくない『影』を落とす。

故に、そのまま先へ向かおうとした。
―― 普段ならば。

 『友よ、僕が個人的な事情で遅れて行く事を許してくれ、でも知っているだろ?ヒーローと言うのは遅れてくるものだからさ!』
 『許してくれるって?それは有難い!埋め合わせは後でするよ!』

一息にラインで文言を誘いをかけた友人に送信し
愉快なトナカイの方に脚を向ける

どうしてこんな事をしているかは解らない、或いは胸中に芽生えた妙な不安かもしれないし
或いは先ほど見た『スタンド使い』に、何か胸の中をかきむしられたような感覚を覚えているからかもしれない。

 「――何してるんだ、後輩。」

トナカイの目前で、人当たりのいい笑顔と、労うように軽い感じで話しかけた。
『何か』聞けるといいのだけど。

198黒羽 灯世『インク』:2019/09/30(月) 14:56:03
>>195

≪どうだか…………フフ。口ではどうとでも言えるものだわ≫

あえてその『ズレ』に乗ったうえで、話を聞く。

(小林丈先輩……『小説家』みたいな人と聞いた事があるわ。
 取材をする予定は無かったから、手元のメモには載せてないけど。
 この、長くて演技っぽい物言いも『職業病』といったところかしら――――)

――――当然『3〜4分』も棒立ちでいるつもりはないが、
向こうにもみられている以上あまり大きな動きは出来ないか。
両の袖口を合わせるようなポーズで、黙して最後まで話を聞く。

「………………」

         クルッ

そして、『はめられた』と気づいた。扉の方を振り向く。
外を見ようとしていた状態から『下にいる人間』の様子を見ないよう、
視線を、そして意識を誘導され続けていた、ということなのだろう。
話の長さも、演技のような抑揚も、注意を引くための・・・

・・・・・・『勝ったとでも』?

≪……それで勝ったつもり? あなたたちの策が『上』だと?
  フフッ! そんなことはない。私のほうが『策』の立案能力は上のようだわ!≫

黒羽が選んだのは『逃走』でも『受容』でもなく、『マウントを取りに行く』ことだ。

≪考えてもみなさい。『尾行』をするのに『頭数』を増やしてどうするの。
  そのグループの知人である……今、扉の外で待っているという不良先輩と、
  その場に着いて行かなくても、その『スタンド』で好きに情報を得られるあなた。
  それだけで十分なのだわ! 私の役目が何なのか説明出来ないなら……私の勝ち!!≫

199『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/30(月) 20:16:08
>>196(成田PC)

貴方は騒音を嫌い、どちらかと言えば派手な騒動に尻込みするタイプかも知れない。
だが困ってる女性を手助けする人情は存在する。

CⅮを拾って渡すと、明るい顔つきで有難うと返され、少しだけジッと視線を注がれた。
その視線の意図を把握しかねる前に回答がなされる。

「その制服、この町のではないですよね。地方から来られましたか?
 このスカイモールは初めてだと驚きますよね。私も最初は吃驚しました」

地方の制服が珍しかったようだ。勘違いをしたまま女性は話し続ける。

アウラ「私 アウラ・S・レイと言います。〇〇女子学院……って言って
通じるでしょうか? H湖より南にある遠州灘方面なんですけど」

自己紹介と共に彼女は郊外の女子学院の生徒だと明かす。
謂わば全くの男子禁制の花園の生徒と言う事だ。

アウラ「そう言えば、私 お姉さまと一緒に来てたんですけど。
私と同じ制服で、長身の方なんですけど。見てませんか?」

彼女はそう貴方に尋ねてくる。然し、飲食店に今までいた貴方の
記憶には、アウラと似た制服の人物とすれ違った記憶は無い。

アウラ「困りましたね……見当違いのほうに迷子になって
なければいいんですけど。
あ、御免なさい 長話してしまいましたね……」

そう彼女は歩き出して別のほうにフラフラ行こうとする。

そのまま見送ってもいいだろう。まだまだCⅮの中に
希少品もあるかも知れないのだから。

200『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/30(月) 20:17:40
>>197(斑鳩PC)

貴方は歩み寄って見る事にした。胸中にある漠然とした正体不明な
感情に突き動かされ。lineの友人は、早めに来てくれないと女子達も
飽きちまうから、お願いなと返すのが見えた事だろう。

朝山「むむっ!? 何方か存じませぬが、私は多分そっちの
後輩かどうかは定かでは無いっす。自分は正体不明の悪の首領
そうっ! モーニングマウンテンっスっっ!!」クルクル シャキーンッ!

毒にも薬にもならない返答とポージングがされる。その後、益のない
悪の組織に入らないかと勧誘もする。当然貴方は断る 本当に欲しいのは
何かしら胸の中にある決して良くは無い感覚を払拭する為の足掛かりだから。

拒絶に対し、軽くガッカリなポーズと反応をしてから貴方の『何か』に
ついて少し考えこんでから悪を名乗る少女は素直に答えた。
朝山「んー、何か変な事あったかと聞かれてもピンと来ないっス。
けど、とっても良い事ならあったっス! 今日は講演会に来てくれる人が
一杯いそうなんっス! 沢山の人がピラを笑顔で貰ってくれたっスからね!」

今日は悪の組織の部下が大量に投入される、モーニングマウンテン侵略の
火蓋が開かれる日なんっス! と踊るトナカイな少女が目の中に写る。

普段奇行をしている少女に、クリスマス故の同情か本来受け取る人が
少ないに関わらず、今日は沢山配れた……。

少々妙ではあるが、別に大した事でも無い。
クリスマスの音色と共に明るい笑い声は周囲から止む事も無い……。

201『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/30(月) 20:34:17
>>198(黒羽PC)

>それだけで十分なのだわ! 私の役目が何なのか説明出来ないなら……私の勝ち

小林『そうですね。一言で言うなら戦力不足だからです。欲しいのは
危険が発覚した際、逃亡の布石となる力がある戦闘員と言ったところでして』

金魚の口から、簡潔に貴方の問いに答えが出て来た。

小林『私のスタンド……リヴィング・イン・モーメントと言うんですが。
液体を包んで、こう言う風に動かせますが、はっきり言ってそれ以外で
近接のスタンドパワーのある者が裏にいたら太刀打ちが出来ないんですよ」

協力者を募ろうにも、生憎 私は友人が少なくてと自慢にもならない
情報と共に話が続く。

小林『……それと、扉を開けば分るんですけど。その貴方の言う不良先輩で
私の親友ですが』

スタンド使いではありません。ですが、そう言う使い手の組織には縁が深いです。
と、答えがなされた。

小林『彼にも、その組織の助力を頼みなさいと口酸っぱく言ってるんですがね……
生憎、そちらもどうやら敵対する方達と何やら揉め事が最近激しいようで
不確定の事件がどうか分らない事に要員を派遣出来ないようなんですよ』

ですので、嘆かわしい事に非力な私と彼だけで薄暗そうな事に
首突っ込まないといけないので、正直不安です。と答えが返された。

……嘘は言ってはなさそうだ。

小林『まぁ、尾行するだけして本当に危険が発覚して直ぐに逃げられれば
良いんですけど……私見たいな能力者が密会の場に居ないとも限らないでしょう?
ある程度、戦えて足止めなり何なり出来る方が欲しいんですよ』

もっとも、貴方が無理であるなら、こちらだけで何とかしてみますが。

小林は、そこで言葉を区切った。考える時間はある

この不良達の頼みを聞いて、それで特ダネを得られる可能性は正直
怪しいどころである。何よりそう言う能力者が尾行の先に居て危険があれば
尚更冬休みを満喫する前に大怪我する洒落にならない事態となる。

ここは慎重に言葉を選ぶべきか・・・。

202斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/01(火) 00:21:25
>>200

 「モーニングマウンテン……ああ、朝山?」

悪の組織と公言するセンスは嫌いではないが、丁重に断った。
赤いマフラー巻いた悪の幹部とかいない筈である。

 「うーん、かなり大爆笑」

沢山の人が笑顔でビラを貰う。悪い事ではないし、大したことでもない
彼女にとっては良い事なのだろう、今もダンスを使って全身で喜びを表現している。

今日は誰もがクリスマスの幸福を享受できる日だ、それは自分もそうである筈。

 (……不安なのは僕だけか、だが、この不安は 友人と遊べば霧散するとは到底思えない。)

lineに『すまない、行けなくなった 後で必ず埋め合わせはする』とだけ送信する

この不安が、空が落ちる事を心配するだけなら、僕が馬鹿を見るだけでよい
ただし、『1人目』の警告だったら話が別になる、彼は『天才』だった、努力が出来ない程の。

それが僕に解らない『何か』を感じ取り、警告しているのなら、話は違ってくる
何が起こるか、何時、何処で起こるかも解らないのなら、全ての引っかかる事に対して行動しなくてはならない

 「ねぇ、集会って公園に、夜8時だったよね」

 「……それって、そろそろかな?」

この集会に、僕は足を運ぶことにした、何が起きて、何が出来るか等と予想できるはずもないが
せめて、自分達が馬鹿を見る事を祈ろう 『スタンド』の準備をしながら。

203成田 静也『モノディ』:2019/10/01(火) 01:33:17
>>199

「アウラさんですか、よろしく。」

「○○女学院ですか・・・すみません、この制服でわかる通りオレもこの街へは
引っ越してそんなに時間がたってないんでそこまで周辺の町の地名とか詳しくないんですよ。」

「ですが、この辺ならば何度か来ているので人探しの手伝い位なら大丈夫ですよ。」

ついこの間、オレ自身がここで出会った千草にも言ったが
『中途半端が一番よくない。一度関わったなら責任をもって最後までやるべきだ。』と

たしかに騒がしいのは好きじゃない、が今日はとことんお節介を焼くと決めた。決めた以上は最後まで、だ。
それにそうしていた方が気が晴れるというのもあるしな。

「はぐれた場所は大体どこらへんですか?そこから順に探していきましょうか。」

204黒羽 灯世『インク』:2019/10/01(火) 09:44:29
>>201

《……ふうん……ある程度納得のいく説明だわ、どうもありがとう》

《…………でもね……そう、二つ! あのね、二つあるわ。
 一つ……もし『見つかった場合』に備えるために、
 『見つかる可能性』を上げるのはいかがなものかしら》

《私がなんとか、上手く隠れてついていけば済む、とも言えるけど……
 それなら『見つかりにくいようにする』ことに力を割くべきじゃない?》

黒羽の容姿は特別派手というわけではないが、
不良グループがうろつくような場所にはやや不釣合いだ。
取材を欠かさない新聞部ゆえ、顔も多少は知れている。

《二つ。私のスタンド能力も『正面戦闘』はニガテ。
 相手が、フフッ……ゴリラみたいなヤツだとしたら、
 あなた一人で撹乱するのとそう変わらないと思うのだわ》

《それに、あなたのように遠くまでスタンドを飛ばせるわけでもないし。
 私は弱くないけど、逃げるときの足止め役は『適所』とは思えないのだわ》

懸念事項を二つ、挙げる。
小林の説明は納得のいくものではあったが、
スタンド使いとはいえ『戦闘が得意』とは限らない。
彼自身がそうであるように、黒羽もその分類にいる。

・・・『正面以外の戦闘』がニガテとは言ってないが。

《だから、あのね、あのね。思ったのだけど…………
 密会の場所だけ親友先輩がツテで聞き出して、
 現場にはあなたのスタンドだけ飛ばすのはどうなの?
 それが出来るなら見つかるリスクはすごく下がるし、
 逃げるとしても、飛べるんだからだいぶやりやすいわ》

《じつのところね、『協力』するのには……けっこう乗り気なの。
 でもね、私が参加する『計画』はもっともっと『強く』あるべきだわ》

特ダネを得られる可能性は高いとは言えない。
が、『よくわからないこと』が起きているのは確かだ。
スクープ、特ダネとは不確定を確定に変えることだ。

・・・記者は、中立の強者。だがそれは孤立や非協力を意味しない。

205『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/01(火) 22:42:39
>>202

朝山「ぬぉΣ い、いやいや朝山でなくてモーニングマウンテンっス!
間違えたら駄目っス! んんっ! おにーさんも来てくれるなら
感激感謝大歓迎ーっス!! 8時っスだから、これから約2時間半後っスねー」

今の時刻は5時半程……(これは全PC共通)先程遊ぶ予定だったのを済ませても
彼女のなす謎の講演会とやらの出席には十分間に合う。
スマホで断りの連絡の旨は一旦止める。まだ時間は十分ある、貴方は約束を容易に
破るような人でもない。先に用件は済ませられるのだから……ここは人通りもあり
目的地のゲームセンターも歩いて5,6分だ。

朝山「自分はもうちょいピラ配りを頑張るっス。終わったらここら辺で御飯を済ませて
ズバリ悪の講演会の大披露目っス!! 
今日こそ戦闘員をいーっぱい増やすっス!!」シャキーン

朝山「あっ! 講演会の場所が不安なら私が案内してあげるっスよ!
二時間後には此処に集合っス!」

彼女はまだまだピラ配りをするようだ。約束するのなら集会をする
公園まで案内してくれるらしい……。

206『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/01(火) 22:52:49
>>203(成田PC)

>この辺ならば何度か来ているので人探しの手伝い位なら大丈夫ですよ

アウラ「わぁ。有難う御座います 優しいんですね」

本当に嬉しそうな微笑みを浮かべて、軽くスカートを摘まむ仕草のような
感謝の意志を示した上で告げる。そして、貴方は彼女と共にCDショップを
抜けて少し入り組んだ衣類フロアだ。スカイモールの規模だとちょっとした
迷路のようになっており、はぐれてしまったのも納得だ。

アウラ「はぐれたのは、ここのレディース服が並んでる場所ですね
可愛いのが沢山あって、気づいた時にはお姉さまが消えてて……」

アウラ「お姉さまの特徴なんですけど、髪型はストレートシャギーで
左目に眼帯をされていて……」

      ――カツン カツン

その時、貴方の耳元に床を叩きつつこちらに近寄ってくる音が沢山の
衣類がハンガーで並べられた壁の角より捉えられた。

         ――カツン

そして、その音の主が曲がり角から姿を現す。
冬らしい厚手のコートが全体を覆っている。女子学院の制服は見えにくく
これだとアウラと同じ制服だったとして、遭遇しても気づかなかったであろうが
その特徴的な姿形を見る機会があれば、貴方は忘れてたと言う事は無い。
藍色に近い色合いの髪型をした、アウラが説明した通りのストレートシャギー
左目に独特な花のマークをした眼帯をした長身の女性がアウラのほうに一つだけの
瞳孔を捉え、そして次に貴方に視線を移す。

   ――ズォォ!

?「……てめ」

 !!?

女性は『天使像』のようなスタンドを自分の片側に発現すると
大股で貴方のほうへ近寄って来た。その顔つきは……かなり険しい!

207『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/01(火) 22:54:40
>>204(黒羽PC)

貴方の提案にブリキ金魚を模した浮かぶ水槽から回答は数秒の時間を
置いた後に落ち着いた口調で声が返された。

小林『貴方の意見にも否定する所は特にありません。有り得るかも知れない
危険に対して、リスク管理は重要なんですが……』

スタンドが絡むと、どうしても不安定要素が逃れられませんからね。と
煮え切らない調子のぼやきを交えつつ、こう促された。

小林『一先ず、今回の計画の第一人者である彼(親友)と一度
計画について打診して頂けますか?
 元々私はサポートに徹するだけで、大まかな判断と方針は
彼に任せているんですよ』

小林の言う所、もう一人の相棒(ヤジ)と一度相談をしてくれとの事だ。

確かに、スタンド使いでないから蚊帳の外と言うのも不味い。事の発端は
その不良の片方が事件を匂わすのを嗅ぎつけての計画なのだから。

トイレの扉の向こうで待ち構えているのだし。小林の調子から言って
急に喧嘩腰になりそうでもない筈……。

208斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/02(水) 00:09:56
>>205

 「そいつは有難い、後で頼むよ、ぁ……モーニングマウンテン!」

彼女の話に頷きながら、足早にその場を後にする
唐突に目的地のゲームセンターはもうこの近くだと思い出した、忘れていたのはきっと不安のせいだろう

 (何とか間に合いそう、か? やれやれ、自分のせいとはいえ)
 (ご機嫌取りの台詞も考えないといけないしな)

視界の端を人垣と笑い声、電飾の光景がメリーゴーランドのように流れ去る
吐き出す息には白い物が混ざり始めていた

 「……しかし、上手い事嘘をつけるだろうか、なにより」

口に出そうとした言葉を振り払う。

この自分の不安が只の杞憂なら、本当に良いのだ
この後の集会もきっと何もないに違いない。

斑鳩は目的地まで駆けて行った。

209成田 静也『モノディ』:2019/10/02(水) 00:55:51
>>206

「・・・なるほど、たしかのその容姿なら近くを通っただけでも記憶に残りますね。」

アウラさんと共にはぐれた付近で彼女の言う『お姉さま』を探していると、なんだか嫌な予感がした。

その直後にアウラさんが言っていたままの容姿をした女性が現れ、こちらを一瞥するなり凄まじい怒気とともに
スタンドを繰り出してきた。

「スタンド使いだと!?ま、待ってくれ何か誤解をしてないか!?」
「こちらに敵意や害意は無い!話を聞いてくれないか?」

慌てて釈明をするが、今の彼女に効果はあるかどうか・・・

面倒なことになったが人助けをする以上こういうこともあるのだろ。
・・・ビンボーくじを引いたとも言うが。

説得は続けるがいざ相手が止まらずに攻撃してきたときのために『モノディ』を出してガードの準備をしておく。
しかしこんな場所で争うのは避けたいのでモノディを出すのは相手の攻撃の寸前までに抑えるべきだろう。

それに相手も未知のスタンドである以上はいくら高速を誇るモノディでも最悪一発はくらうのも覚悟しておくべきだろ。

(モノディ!もしもの時はガードが間に合ってくれよ・・・)

そう祈るしかなかった。

210黒羽 灯世『インク』:2019/10/02(水) 06:28:58
>>207

≪……えっ? あなたが『上』じゃなかったの?
  そ、それならそうと先に言ってほしいのだわ。
  てっきり、そのヒトはただ『決めた』だけだと……≫

計画を決めたのは『相棒』――――
既に言われているので、半ば言いがかりだ。

≪……そうね、それならそのヒトと話した方が良さそうだわ≫

(危険に突っ込むのに『一切手を貸されない』以上、
 いろいろ眉唾ではあるけど……『スタンド使いの組織』。
 本当にそんなものに属しているというなら、
 そういう意味でも……『話す意味』は大いにあるだろうし)

  スタンド
力がある者の方が上、と無意識で考えていたのかもしれない。

≪ただ、そう、あくまで打診。まだ『参加する』と、
  ちゃんと決めたわけじゃあないから……
  そこのところ、おわかりのようなら良いのだわ≫

作戦立案にかかわる以上、もうほとんど参加しているようなものだ。
が、頭数に含められるのと、そうではないのは違う。いったんの線引きだ。

小林にそこまで告げれば、扉を開けて出る。

(あ……そうだ。どういう人間かわからないし、スタンド使いじゃないならなおさら、
 『スタンド使いの私』を『試そう』とか……そういう事考える可能性は無くは無い)

                   ススッ

(自然な動きとしても不自然じゃないくらいに……『引いて』おく。
 もし意図に気づかれても、『一目置かれる』かもしれないのだわ)

            (友達になりたいとかじゃなくって、
             作戦に協力してほしいって話なのだし)

一応開ける際に半身を引いて、奇襲や事故を避けやすいようにしておく。
襲ってくる理由は別にないだろうが、相手が警戒しすぎている可能性はある。
杞憂に終われば別にいいし、この低リスクな『警戒』をもって『実力を見せる』リターンも狙う。

211『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/02(水) 09:01:24
>>208(斑鳩PC)

「お 来たきた! 遅いぜ〜 翔」

「鈴木君 文句いっちゃ駄目よ。翔君だって急い来たんだから」

ゲームセンターに着く。幸いにもそこまで怒ってないし女子達も
少々影が見え隠れ人気も密かに高い貴方と遊べれば機嫌もストップ高だ。
UFОキャッチャー、カート、簡易なスポーツ疑似体験ゲーム
いま最近流行りのVR搭載したのも、学生にも優しい手頃な値段だ。

次はシューティングゲームをしようぜ、と促されるままに移動すると
先にゾンビなりに玩具の銃で応戦してる男と、それを傍観してる女性が居た。
どちらも大人だ。一人は装飾を沢山身に着けてる美人、もう一人は
コスプレなのだろうか? 迷彩服のズボンと動きやすいトレーナに地味な
動きやすい薄手の上着を纏い、無表情でガンコンの引き金を引いてる。
余程上手いのか? と数秒考えたが、直ぐにゲームオーバーが表示されて
男は連コするでもなく元の位置に戻す。

?「下手だねー、ハガネも。それじゃ伝説の名が泣くよ」

?「銃を握る事は少なくなったからな」

?「それゲームの腕と関係ないって。駅のホテルで一泊したら
またあっちへ、やっぱり行くわけ?」

?「あぁ」

そんな会話をしつつ通り過ぎる二人組。見たあれ? うん、凄いコスプレ
男の人、細身だけど。あれめっちゃ筋肉やばいよと小さく騒ぐ女子達。
 
独特な雰囲気のする二人だった……バスの介護に苦しむ男
歩行者天国でトナカイに身を扮し悪を名乗るパリピ少女。今日はよく
奇妙な者達に遭遇する日だ……。

貴方はそのまま一時間程度、何て事のない変哲で幸福な日常を過ごした……。

212『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/02(水) 09:54:10
>>209

>こちらに敵意や害意は無い!話を聞いてくれないか?

慌てた調子と共に貴方は『モノディ』を出して相手の抑制を試みる。

しかし相手の激昂は止まらない。まるで髪型をサザエさんと笑われた
どっかの不良の如きオーラを噴出させながら2、3mの間合いまで近づき。

?「黙れ レイに付き纏う害虫は全部そのナニ ――ぶっ千切る
グリーヴァス・エ」

アウラ「お姉さまっ あぁ! 見つけられて良かったですわっ」

そんな一触即発の貴方達二人へ割り込む影。いや、介入出来る存在は
この場でただ一人、『お姉さま』を探していたアウラだ。喜色満面に
持ってる鞄を宙に投げ出し、そのまま勢いよく等身大の天使の輪っかを
模して顔面は削れている石膏染みたデザインの拳を振り上げようとした
肉食獣が勢いよく飛びかかる襲撃の状態を意に介さず抱き着く。

「お」

「おぉぉぉ〜〜 レイ レイっ 私の可愛いレイッッ
おぅおぅ よちよちよちよちよち――ッ!
何処にも行くなと言ってただろう。店員に試着を薦められるのを
断ってる間に、お前が居なくなってるのを気づいた瞬間に寿命が縮んだぞ」

 ぐりぐりぐり・・・!

目の前で、愛猫を可愛がるようにして『お姉さま』はアウラを抱えて
頭部を頬ずるような密着したスキンシップを図る。抱えられてる本人は
無邪気にそのグルーミングに近いソレを笑って受け入れている。
……彼女の機嫌は風船が破裂するように一気に殺気も萎む。
貴方はこの獰猛な女性を懐柔するには、まずアウラを出汁にするべきだと
その事実を色々と脱力させられる光景を見せられつつ認識した。




茶番劇を十数分見させられた後、落ち着いた雰囲気に
なった女性は成田を未だ余り快くない目つきとブスっとした顔つきで口開いた。
仕切り直す為、今は人がほぼ居ない休憩所に場を変えてだ。

「……あ〜〜〜〜〜ぁ…………レイを エスコートして くれて
どうもありが………と………ぅゴザイマシタ
私はレイの監督生でな。入園しから、この娘をずっと見ているんだ
名はチュアル・K・カヌレ」

葉巻に火を点け、お嬢さまと言うよりはスケバンめいた暴力的な
気配を何処となく滲みさせつつ自己紹介がなされた。

チュアル「しかし、スタンド使いか……この町、やはり多いな。
お前は生まれつきか? それとも、この町にいる羊羹だが何だがの
名の付いた奴か。それとも音とか言う奴に引き出された類か?」

 ハァーー・・・

一筋の煙を吐きつつ、惰性を含んだ呟きが続く。

チュアル「レイに親切にしてくれた。それだけは百歩、いや千歩
私としても股が腐った野郎共の雑菌混じりの吐息やら手やらにレイが
触れる前に此処まで連れてくれた事だけは感謝の念もある。
一度だけなら私としても何かあれば手助けしてやらん事もない」

そして、微笑んで二人の会話を見守っているアウラの見えない位置に
少しだけ立ち位置を変え、声を潜めると。

チュアル「……だが、もしこの娘を勾引す真似をしてみろ。
――消すぞ」

 完全に感情の色を失わせ、真顔で告げられた。虚偽や誇張でも何でもないだろう。
この女 本気だ。

……貴方は疲労とプレッシャーに晒されつつも、女子学院の二人と面識を保った。
連絡先も、検索すれば学院へ連絡出来る。受け口で彼女の名も出せば直ぐにでも
また助力を得る事は可能そうだ。文字通り一度っきりだろうが

さて、これで一時間程時間も経った……次は何をしよう

213『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/02(水) 10:26:06
>>210(黒羽PC)

協力すべき相手は一体どう言う思惑か、女性である事を侮られないか
また最初の計画の立案者でありつつ、所属する『組織』とは。
様々な思考を交錯させつつ……その扉の先に居たのは。

   ――ガチャ


   ズズッ   チーンッ!  ポロポロ  へ へっくしゅんっっ!

ヤジ「……よ よぉ。あんたがスタンド使いの女子?
わ、悪いねこんな顔で。普段はもうちょいシャキっとしてんだが」

鼻をかんでも僅かに鼻水が垂れ、目元から涙をしきりに流す染色した髪で
着崩した制服と、恰好は不良ながらも顔面は花粉の時期真っ盛りと言う感じの
ギャップが強調される男が貴方を涙目で見つつ出迎えた。

 ・・・閑話休題

体育館では、春の大会に向け柔道部のエースが背負い投げを行い。
空手部は瓦割りや正拳突きに上段足蹴り、少林寺拳法部は剣舞をしており
フェンシング部は切磋琢磨に突きを。剣道部は大きく振りかぶって面の技を。
弓道部は25m先の的へ見事に弦を引き絞り矢を当てて
その隣を拝借し、マジック研究部がナイフ投げで同様の結果を残している。
グラウンドでは、サッカー部がスライディングで相手チームのパスを見事に
妨害する名シーンを目撃し、アメフト部の強烈なタックル
そんな熱気のある部活動の練習を見守るリアリーダーの踊り、隣で負けじと
応援部が声を張り、盛んに動いてズボンが抜けてソレを大声で笑う珍事も
あなたは目撃しつつ。少し人の少ない校舎の隅へと不良二人と移動出来た。

 ズズッ チーン!   ゴクッ・・・

ヤジ「悪い、風邪じゃねぇと思うんだけど数日止まらなくってよ。
鼻炎かな……薬は飲んでんだけど、明日病院一度行かないとな。
とにかく俺の事は良い。いや、こんな調子だから尾行すんのも下手うって
くしゃみで台無しなんて漫画見たいな事態は避けたいからな。ジョー(小林)の
能力に頼るのは良いんだが。とりあえず不良グループが脱け出して目指す
場所が開けた場所だとだ。ジョーの能力が発覚される危険もあるし
暗くて見え辛い利点があって遠くから監視出来てもだ。万が一特定出来る
能力があちらさんにある時が怖い。俺も組織から自衛の道具は持ち込んでるし
一般人程度なら体術でいなせる実力はあるがな・・・」

とりあえず、黒羽さんがどう行動したいのかによって計画も変更するからよ。
彼はそう付け加えて、小林は腕時計を見た。

小林「もう直ぐ六時過ぎにもなりますからね。問題となる裏路地まで
移動するなり、準備するなりしてもです。それ程猶予は無いですから
出来る限り方針はまとめたい所ですね」

決行時間も、残り少ないようだ・・・。

214黒羽 灯世『インク』:2019/10/02(水) 22:28:43
>>213

「ええ、いかにも! 私なのだわ…………スタンド使いは」

鼻水。感染性の『風邪』かもしれない。
身を引いておいたのは正解だった。
口元に広い袖口を添えて万一の飛沫を遮り、目を細める。

「……あなた、マスクくらいするのをおすすめするのだわ!
 もちろんつばが飛ぶからとか……そういうのだけじゃなくって、
 ホコリとか花粉とか、鼻を刺激するものを防げるそうだからよ」

季節外れの花粉症とかアレルギー鼻炎なのかもしれないし、助言してマウントを取る。

・・・・・・そして。

(部室に一度くらい寄ってからの方がよかったかしら?
 まあ…………別にいいでしょ。黙って抜け出すくらい。
 珍しいことでもないもの。今日の、私に限らず……)

運動部の活動を遠目に眺めながら話を聞いていたが、
いくつか気になるところがある。それも重要な点だ。
どうやらすでに時間は迫ってきているようだが、
時間を理由に危険を押し付けられたくはない。

「……ちょっと、ちょっと。いきなり私が参加する前提になってるじゃない。
 まだなにひとつ打診もしていないのに……そこのところ、おわかりかしら?」

苦言を呈しつつも、その場を去るわけではない。

「じゃあ、まず前提として……小林先輩の能力がバレる状況を前提で策を立てるなら、
 私の存在も間違いなくバレるのだわ。小さいものだけをピンポイントで探す能力みたいな、
 可能性の話をし出すならべつだけれど……やっぱり『小林さんが軸で調査する』方針は推したいわね」

小林の『リヴィング・イン・モーメント』による偵察に挙げられた難点・・・
すなわち『発見・特定のリスク』は黒羽も同じか、むしろそれ以上だ。
開けた場所に明らかに不良と気質の違う女子生徒が身を潜めるのは困難だし、
暗くて見づらい状況下で半透明の水槽を発見できるような能力の持ち主は、
まず間違いなく黒羽を発見するのはもっと、容易い。無闇にリスクが増大する。
もちろん、『LiM』の持たない聴覚を持っているのは重要なことだが(黒羽はそれを知らない)

「あなたたちが主導で、私を巻き込もうとしているのだから……おわかりかしら?
 私に確実なリスクをかぶせて万一の場合の小林先輩の安全を取るのは、変なのだわ! それは『納得いかない』」

         スゥー

両手を重ね、小さくバツを作る。

「小林先輩が遠くからスタンドを飛ばして監視。そこに私とあなたが同行するの。
 で、万一スタンドが見つかって、しかも、本体の小林先輩の位置も特定された。
 そういう時に、そこから逃げ出す手助けを、私がする……これなら納得がいくのだわ。
 鼻水で隠密がしづらそうなあなたも、小林先輩を側で守る分にはべつに問題にはならないでしょう?
 フフッ! これぞ『良策』……私は頭がいいのだわ。テストの点も高いし。おわかりかしら? ねえ?」

もちろん現場にある『目』が多ければそれに越したことはないだろう。
黒羽は気付いていない…………というより知らないので当然だが、『耳』が無いのは問題になる。
密会の『声が聞こえる』ほど、誰か……が近づくリスクを犯さなければ付き纏う問題だ。誰か。……『黒羽』が。

215黒羽 灯世『インク』:2019/10/02(水) 23:33:27
>>214(部分訂正)

×
>「小林先輩が遠くからスタンドを飛ばして監視。そこに私とあなたが同行するの。


「小林先輩が遠くからスタンドを飛ばして監視。それで、私とあなたは先輩の近くで待機。

216成田 静也『モノディ』:2019/10/02(水) 23:57:30
>>212

「アウラさん、チュアルさんと合流出来て良かったですね!」

助けたのは失敗だったかという思いと、良かったという気持ちが入り混じるが

まあとりあえずは良しとしよう、うん。目の前でなんか動物的な戯れをしているが、うん…。
無駄な戦いが起こらなかったから、まあいいか。

「オレは成田・・・ナリタシズナリって言います。スタンドはこの街に来てから『音仙』さんに引き出してもらいました。」

スタンド使いが多い、それはオレもそう思う。噂では音仙さん以外にもスタンドの才能を目覚めさせることのできる人が
いるらしいが、それにしてもスタンド使いとのエンカウント率が多い気がしてならない。

これが話で聞く『スタンド使いは惹かれ合う』という奴なんだろう。最初は眉唾だったがもはや認めるしかあるまい。

>チュアル「……だが、もしこの娘を勾引す真似をしてみろ。
――消すぞ」

思わず顔が引きつった。この人、本気だ。本気で消すつもりだったな。
まあ、しかし日常ではあまりない殺気を向けられる経験を得られたのと、コネクションができたので儲けと思おう。

「では、失礼します。」

彼女らに礼をしてゆっくりと雑踏へと歩き出す。
次はどこか人の少ない静かな場所へ行きたいな…あのカップルと会う可能性があるが自然公園なんかいいかもしれないな。

217斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/03(木) 01:43:40
>>211

1時間後に友人達と分かれ、その背に手を振りながら角を曲がる
『僕』の上っ面と中身は別物で、その面は『皆に好かれる人気者』等と言う面だった。

 (ボロは出ずに過ごせたか……後は)

腕時計を見る、時間までは充分間に合う筈だ。

 (これでお祖母ちゃんにも言い訳が立つな)

 (……これが、『僕』の幸福な日々だ、不自由なんてあるわけない、何もない。)

しかし、スタンドを得る前も、得た後も、ふと考える
僕はこうして、大人になって顔に皺を刻み、腰が曲がるまで、嘘をつき続けるのだろうか、と。

それは幸福なのだろうか、と。

 (               )

斑鳩は次の目的地に向かう事にした
モーニングマウンテンが言うには、まだあそこで呼び込みをしている筈だ

次は『アリス』でなく、『トナカイ』に案内してもらうのも悪くない
軍人風の男の事などは、頭の片隅に放り投げられていた。

218『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/03(木) 08:20:35
>>214(黒羽PC)
(※小林のスタンドが少々変化してるのは、シナリオ上の必要措置)

ヤジ「マスクしても、直ぐに鼻水と涙でべちょべちょになって
口元気持ち悪いから、あんま使いたくねぇんだよ・・・。
やっぱ、あんたもジョー(小林)を軸にって感じでか。
まぁ……それしかベターな方法ねぇよな。戦える人材募ってた手前
気障な科白も言えねぇが。女子を鉄火場で一人戦わせる真似はさせねぇよ
本当にやばくなった時とは、適当にスタンドであしらって直ぐに逃げてな」

『小林』のリヴィング・イン・モーメントを主体として尾行。
その間、偵察の主体である彼の側で待機しつつ臨機応変に対処する。
貴方の意見に対し概ね反対意見はない。小林は全て聞いた上で口開く。

小林「一応私の能力の全貌を告げておきますとね。先程見せたような
スタンドを一番小さくてビー玉サイズ、大きくてソフトボールサイズで
水槽と言う名のガラスボールとして発現出来まず。上限は六つ
謂わば群体型と言うスタンドです。全て視覚は備えてますが
聴覚を備えているのは一体のみなんですよ」

黒羽さんと会話した時に発現してたのがソレです。最近成長出来ましてね
と呟いて話続ける。

小林「私も一応、監視の為に作成する視聴覚唯一あるスタンドは水で作成して
相手の間合いに滑り込ませるとして……他はガソリンなり有毒気体が出る液体なり
武器として携行して行こうとは思いますが。黒羽さんから意見はあります?
偵察するスタンドは一体のみにするか、または私達も尾行される危険を想定して
一体は後方や上空から私達の監視をするか、ね」

他にも武器なり必要な道具かあれば、今の内に買っておきましょうと告げる。
彼等は既に調査への準備はあらかた終わらせる事が可能なようだが、黒羽としては
今日初めて寝耳に水の出来事。何か緊急時に欲しいものがあれば今の内に
買い込んでおいたほうが良いだろう……。

ヤジ「あんま高くないもんなら、俺が代わりに買っておくよ」

精一杯紳士を気取る不良もそう言っている・・・。

219『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/03(木) 08:58:13
>>216(成田PC)

貴方は『自然公園』へ向かう事にした。賑やかとちらほら笑い声が発生する
スカイモールを抜けて、バスに乗り込み公園のほうへ。
 バスの乗客は余り居ない。7、8人がまばらに座っている。
貴方に続いて公園方面に乗ろうとする人が、思わずと言った感じで声を上げた。

「今日、人少ないなぁ……」

冬場と言えど、一定数普段は乗客は確かに多い。でも、まぁ
偶々乗客が少ないなんて事は良くある話だ。

ビルや店舗を抜けて、木々と緑が多い場所にバスは向かっていく。
カップルは、確か明日に自然公園でゆっくり過ごすと言っていたので
思わぬ再会でカップルの彼が機嫌悪くなる未来は殆ど無いだろう。

ポーン……次は、自然公園前 自然公園前。

 ……ブロロロロ  

普段と変わり映えのしない公園。冬だからか、動物や虫の鳴き声も殆どしない。
散歩をしてるようなご老人も見当たらず、静寂な場所で貴方一人だけが
都会の喧騒さを一時忘れて音がない音の空間を満喫する。

時計表示には7時が映し出されている。食事は終えたし、ここらを散策
して気分転換をした後は家路に真っすぐ帰るべきだろう。夜は一層冷え込む

 ……?

公園の遊具のある場所へ来ると、貴方以外の人影を見つけた。

深まる闇夜 まばらな街灯で不確かだが……地面に倒れ込んでるように思える。

220『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/03(木) 09:19:41
>>217(斑鳩PC)

友人達と別れ、件の場所へと戻る。些か残念そうながら、約束を遂げた
クラスメイト達は、明日も遊べたらお願いする旨を背中に届けた。

複数ある内の『貴方』の一人である貴方は自問自答する。その答えは
この胸のなかに尽きぬ平穏を陰るような曇りを消し去る事が出来れば
見いだせる答えなのかどうか……それは誰にも知り得ないのかも。

先程の珍妙な悪の首領がピラ配りをしてるところまで戻ると、案の定
溌剌な声と悪の勧誘の定型文を謡う少女の声が届いてきた。

「お二人がピラを貰ってくれたら、今日の悪の広告は終わりっス!」

リカオン「んー、私は興味ないからな」

ミツル「ガキは家でゲームなりしてろよ…」

男女のカップルらしき二人が、気の乗らなさそうなのと面倒そうな口振りで
にべもなく勧誘を断る。がっかりのジェスチャーをする少女を尻目に
カップルの二人は貴方を横切った。

「あーあーっ! 二枚残っちゃったっス。でも、良いんっス!
50枚あった内、48枚は全部配り終えたっスからね!
それじゃあ、おにーさんもレッズゴーっス! 
くっくっ! 一気に48人も部下が出来たら、そりゃーもうっ
悪の大進撃の大開始なんっスよ〜」

 ご機嫌な少女は場を移して、その講演会と言う活動の為に移動するようだ。

大きなツリーを通過するように、大股で鼻歌交じりに少女は歩き出す。

平穏な日常は未だ切り崩される事は無い……。

221斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/03(木) 20:03:29
>>220

 (やっぱりクリスマスという物だから、カップルと言うのは多いんだろうな)

横目でその光景を追いながら、朝山の元まで辿り着くと
彼女の横で共に歩きだす、確か場所は公園だった筈だ。

 「悪の大進撃ねぇ――ッ」

 (僕も誰かしら、誘うべきだったかな)
 (彼女、喜んでついてくるかもしれないけど)

 「まあ48人も出来たら、アイドルグループに並ぶからな」
 「そういう意味ではグローバルだぜ、君。」

しかし、48人もよく集まったと考える
そんなに興味が湧くものなんだろうか?

四つ折りにしたチラシを、懐から取り出し、改めて眺める。

 「ねぇモーニングマウンテン、その人たちってさ、何か似通った所とかあった?」
 「共通点というか……外見とか性格とか、言動とか。」

222成田 静也『モノディ』:2019/10/04(金) 00:54:16
>>219

気分をリフレッシュし帰宅しようと思ったが、どうやらそうもいかないようだ。

はっきり見えたわけではないが影や街灯に照らされている部分を見るに人が倒れているように見える。
無視して帰宅してもいいが…

「見捨てて死んでましたじゃあな、後味が悪すぎるんだよ。」

やはり今日はとことん人助けをする日らしい。

状況を確認するためにまずモノディの聴覚で倒れている人物の心音、呼吸音があるか確認し、近づきながら声をかける。

「そこの人、大丈夫ですか?」

反応や意識があれば声をかけ場合によっては911に連絡、逆にそれらが無ければすぐに911に加えて110に連絡して・・・
周りを見るが見たところ近くにAEDは無いように見える。
ならやることは一つだ。たしか学校の保険の授業で心臓マッサージと人工呼吸はやったはず。

とはいえそれらを行うかはまず倒れている人に意識があるかどうかだ。

223黒羽 灯世『インク』:2019/10/04(金) 02:46:31
>>218

「……それでこっちに鼻水を飛ばしたりしたら、私、怒るわ!
 きっと、とっても怒るわよ。……ともかく、そうだわ。その通り。
 『岩を砕く』ようなパワーでも持っているひとがいれば、
 前に立つべきでしょうけど……この戦力ならこの作戦がベター」

「それに『ベスト』を探るには、時間も無いようだし」

小林の能力を頭に刻み込む。

「えっ―――――――――『ガソリン』っ!?」

(それに有毒気体!? こ……『殺す気満々』!!
 スタンド使いの世界ではそれが普通だというの……
 私が『甘い』? ……そう思わせるための『ブラフ』……!?)

(…………私の認識じゃあ『勝てない』とでも……!?)

が、思わぬ剣呑なワードに目を丸くする。

「も……もし貴方の想像力が私に勝ってなければ!
 ガソリンを活用するには……『火種』が、いるわよ?
 ……それも私たちが巻き込まれないように、点火できる火種が」

戦闘になることは想像できているが、
まさか『焼き殺す』前提になるような『覚悟』があるとは。
もちろん量を加減するなど、別の前提ありきなのかもしれないけど。

「もちろん不良の集まりなら『タバコ』くらいあるかもしれないけど、
 ほぼ間違いなく『大事故』になるのだわ。……本気で言っている?」

それでも負けを認めないべく、あくまで作戦への提案として、口にする。

「……と、ともかくだわ。そうね、一体くらい私たちの周囲を見張らせるべきじゃない?
 それと、買い物とかそういうのは別にいらないわ。『荷物が少ない』のは『記者』の基本。
 メモの道具と、良い靴があればそれでいいの――それとも、横丁で目立たないように髪でも染める?」

地味な見た目という訳でもないが、『不良グループ』のうろつく地域にいそうな姿ではない。
視線は運動部員たちの活動に向けた状態で、袖から手を出し、髪に指を通すようなしぐさを見せる。

224『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/04(金) 08:50:35
>>221(斑鳩PC)

>共通点というか……外見とか性格とか、言動とか

朝山「んっ? 似てる所っスか??
おじーちゃんから私よりちっちゃい子供も居たし、男の人に
女の人も居たっス。みーんなバラバラだったスけど……あっ!」

そこで、思い出したように一際少女は大きな声を上げる。

 ――みんな、とっても良い笑顔だったんス!!

……

…………

時刻は7時40分。意気込みが強すぎて悪の首領を名乗る女の子が
逸り過ぎた結果、まだ講演会開始時間には早い。もっともピラを貰っただけで
必ず来る保障もありはしない。48人も本当に来るのか眉唾ものだ

此処は『星見街道』と『星見横丁』の丁度垣根となる地点に位置する公園だ。
周囲に住宅街と言うのは少なく、針葉樹が全体を囲んでいる。遊具が適当に
置かれていて、特に汚れも無いトイレも端に置いてあるごく普通の公園だ。
今は全く人気は無い……。

朝山「まーだ人が来ないっスね。まったく! みんな五分か十分前行動を
守らないと駄目なんっスよ! 私が戦闘員ならもう来てるっスよ!」

出入口は一つだけ。針葉樹の脇を抜ければ別方角から入って来る事も
難しくは無い。

 ジジ ジジ……。

公園を照らす街灯が点滅する。月は今日は明るいものの少しばかり雲が横切り
月光にも陰りが見え始めて来た。

残り20分だ……。

225『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/04(金) 08:52:13
>>222(成田PC)

今日はとことん『人助け』に縁があると貴方は思う。最初は鞄が破れた
落とし物を拾い、次ははぐれてしまった道案内。
徐々に人助けのスケールは大きくなっている。そして、貴方は近寄り……。


 
      ――それは死体だった。

うつぶせに倒れている。右側頭部の上付近から血を垂れ流している。
黒いスーツで体格や顔から30半ばの些か強面だ。
 そして頭の側には鋭く尖りがある頭より少し小さめの石が鎮座しており
血痕がべっとり付着している。これが死因の直接的な凶器だろう。
倒れ伏した横顔は奇妙ながら 顔半分が『引き攣り笑い』のような
表情を形成して硬直しており、眼球などは微動だにせず間違いなく死んでる。

どう見ても救急・警察沙汰の案件だ。左手はだらんと脱力してるが
右手では何かをしっかり握りこんで離さないように体の内側に入っている。
体勢を変えなければ胸元に握り込んでいるものを取り出す事は出来ない。

少しだけ風変りさがあったものの、何時も通りの日常が先程まであった。
――それに罅が入る音が、今この瞬間に走った。

226『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/04(金) 09:38:19
>>223(黒羽PC)

グラウンドではサッカー部のエースが放つ15m程離れた場所からの精密な
ゴールへ向けてのシュートが決まり喝采が起こっており。2m近いラグビー部が
5人程の相手チームのタックルを振り切ってのトライ。短距離走が100m走で
10秒30を切るなど華やかしいシーンが確認出来た。

ヤジ「ゴホッ へ……へっ……っっ ……出ないは出ないで苛ってくるよな。
煙草やライターは俺持ってるし……まぁ、火炙りするのは最終手段だろ ジョー?」

小林「相手が銃なり殺傷性に秀でたスタンドを使用しない限りは……ね。何より
ガソリンの匂いだけでも相手がこちらに来させる戦意を無くすでしょうし。
それに……ね」

突如起こり得るものなんですよ。何の脈絡もなく平凡な日常が突然崩れ去るなんて事は。

小林の呟き、小声ながら妙に頭に残る言葉を締めとして打診は終わった。特に変装せずとも
闇夜で制服の色合いは目立たないし、無駄にラメなど使用しなければ髪の色だって遠目で
気付かれる事はない。

――現在 星見横丁 裏路地。時刻7時 40分。

怪しげなバーが立ち並び、窓明かりが殆どない廃屋らしき場所を少し抜けると
煙草なり吹かし、肩にタトゥーを彫り込んだ若者達が談笑する溜まり場がある。
貴方一人だけなら、一晩でも一緒に遊ぼうと夜の誘いをされた可能性もあるが
小林達と一緒であれば安全だ。不良のファッションが前面に強調されたヤジは
気軽に顔見知りらしい幾人かに手を上げて挨拶してるし、小林に畏まった調子で
挨拶してる人物も数人いる。

ヤジ「ここら辺りは、夜にバイクや煙草吹かせたり。適当な女ナンパする奴等も居て
……そりゃ世間的には良い顔はしねぇの知ってるよ? でも慣れ親しむと憎めなくて
一緒に馬鹿話するだけでも落ち着いてさ」

だから、そいつ達がヤバイ裏に関わってるとなれば放っておけねぇよ。と鼻水を啜り
涙を拭いつつと言う、お世辞にも格好つかない調子で用意したらしき鞄を提げ直し
改めた調子で決意を宣う。

小林「……彼、ですね」
ヤジ「あぁ」

目星の人物らしい、黒に銀や金を入れ込んで唇にもピアスらしきものを付けた
如何にも自分が悪だとファッション広告する男が何やら二人程連れて歩き出す。

小林は直ぐにビー玉サイズのスタンドを出して追跡を開始し始めた。

小林「何処に行くんだ? いい所だよ。と言う調子で会話してます」

ヤジ「あっち方面、ヤーさんとかの事務所も多くて危なっかしいから
俺も殆ど行かないぜ……ぅお! どうした、ジョー?」

小林「建物に入りましたよ。bar マクベスと言う名前です」

ヤジ「侵入出来そうか、スタンド?」

小林「いえ、直ぐ閉じられました。……通気口や空いてそうな小窓なし。
ちらっと扉の内側から階段が見えましたので、多分地下に造られてます」

ヤジ「何かしら密会なり非合法な売買には打ってつけか……どうする?
俺やジョーはある程度顔が割れてる。怪しまれる可能性もある」

夜のスリリングな尾行……目的の相手は30m程慣れた場所の地下の酒場? 
へと3人程で入っていった。

彼等不良コンビの名は知れてる。相手も不審に思う可能性も高い
小林のスタンドには扉を開けるなどの器用な真似は出来なさそうだ……。

227斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/04(金) 21:16:21
>>224

 「笑顔、笑顔……か。」

 (……アンパンマンのご親戚の方々かな?)

まあ、そんなわけではあるまいと心中考える物の
怪しい点がその辺りにしかないという事も確かである

 (面と向かっては言えないが、美人とお話からの、壺とか絵を買いませんかくらいの信憑性だからなあ、この話。)

笑顔を崩さずに横を見やる、悪の首領はなんともご機嫌のようだ。

 (本人を見る限りは、『本気』と書いて『マジ』と読むくらいの意気込みなのだけど。)

到着した公園は48人も来るというのが眉唾物の静けさで
聞こえるものと言えば、鈴虫の音色くらいの物であった

無論、早く来すぎたというのが多大に理由としては有るのだろう
勿論それだけなら素晴らしい事ではある、気がする。

(後20分ほどか……それなら問題ないかな。)
準備開始。

 「まあまあ首領、まだ彼らは戦闘員ではありませんから。」

それに正義のヒーローは、悪の組織に改造されてから逃げ出すのがお約束だ
此処で逃げると改造とか受けられないぞと、石ノ森章太郎先生も言っておられる。

準備完了。

 「そんな不満げの我らが首領のお心を慰めるために、ここは不肖、戦闘員斑鳩が『隠し芸』などを一つ」

そう宣言しながら、仰々しく両腕を広げ、左右の掌を開けば
それぞれの掌の上に『鉄球』がふたつ。

これが何かと言えば、『ロスト・アイデンティティ』の『鎖』である
斑鳩のスタンドは切り離すと『実体化』するが故に、見た目はそこらの鎖と大差がなく

『鎖』自体は他の『鎖』と金具を必要とせず、すり抜けるように『結合』出来るので
鎖を伸ばし、結合しながら手を振ると、『鎖』を『鎖』の中に『結合』する。

結果、5mの『鎖』を材料に、手中の直径5㎝程の『鉄球』に作り変える事が出来るのだ。
双方の鉄球は合計10m分を使った、二つの真球に近い鉄球であった。

それらの鉄球を両手を使い、片方を右手で受け取り宙に投げ、もう片方を落ちる前に左手で取り、右手に放る
……『スタンドのお手玉』だ。

 「ひー、ふー、みー、よー、いつつが、むなな。」


正確な遊戯の最中、公園内にわらべ歌のような物が響き
――そして、『鉄球』から『鉄球』が分離する。

冬の空に舞う鉄球が、時間と共にどんどん増えていった

……より正確に言うなら、『鉄球の形に結合された鎖から、同じような形に結合していた鎖が分離している』。
触れていれば鎖は分離できるので、鉄球をキャッチした瞬間に、素早くふたつ分放っているのだ。

そして、最後には8つになった全ての『鉄球』を、積み上げるように左手の上に乗せ
その場で一回転すると、『何もない』両手を開いて礼をする

 「……おそまつ!」

端から見れば、『鉄球』が消え去ったように見える事だろう。

8つの鉄球が何処に行ったのか?
……実は背中に2つに『結合』してくっつけているだけである。

『スタンド』なので種も仕掛けもある一芸であった。

 (――さて、かくし芸中に確認できた出入り口は二つ、一つ、公園の入口、一つ、針葉樹の影方面
  雲が月を覆うが、周囲の警戒は二つ目の頭で出来る、『鉄球』の準備もできた。)

 (……あとは、この背首の『ちりつき』が、気のせいだといいんだが。)

228成田 静也『モノディ』:2019/10/04(金) 23:23:17
>>225

呼吸音、無し・・・心拍音も、無し・・・

さらに近づいて目視したことで倒れているのが人間の遺体であることを確認し、スマホで911と110に通報した。

「・・・最悪だな。これは帰るのが遅くなるな・・・。母さんは心配するだろうか?」

仕事に忙しく帰るのが遅い親の事はすぐに頭から消え、ミステリー好きの性分ゆえか興味は目の前の死体へと移った。

おそらく年齢は30くらい。

死因は・・・おそらくこの血の付いた石が狂気だろう。

遺体は・・・奇妙な顔になっているな。半分が驚愕の顔、もう半分が『奇妙な引き攣り笑い顔』。これじゃまるでアメコミのヴィランみたいだ。

それに体の下になっている方の手に握っているようだ。
何だろうか?興味が湧いてきた。もしかしたら犯人を示す何かかもしれない。

・・・本来は死亡現場で素人が物を動かすのは厳禁だが、まあ呼吸を確かめるためと脈を図るために体勢を動かしましたと言えば言い訳が立つか。
心音呼吸音は超能力で確かめましたなんて言ったらオレの方が病院行きだしな。

俯せの状態の死体の体勢を仰向けにし、右手に握ったものを確認する。

「おっと、忘れるところだったな。」

まだ犯人が近くにいてこちらを見ている可能性を考え、モノディに周りに他の呼吸音、靴音が無いかを確認させる。

229黒羽 灯世『インク』:2019/10/05(土) 01:07:55
>>226

―――――何の脈絡もなく、平凡な日常が突然崩れ去る。

その言葉に黒羽はうなずいた。
戦慄することも、余裕を見せる事もなく。

           ・・・そして。

「フフッ! 貴方たちもなかなか『強い』ようね?
 私を仲間に引き入れるに足るものはあるのだわ」

裏路地を、心なしか多少風を切るようにして歩く。
高等部の生徒二人を連れ歩くのは『悪い気』はしない。
彼らが畏敬を集めているのも分かったし、
小林の知性とヤジの気風ならそれも不思議はない。

「どうって。その言い方! 私に開けさせる気でしょう?」

「ねえねえ。私、どう見ても子供じゃない。
 あなたたち以上に『バー』に入れるわけないのだわ。
 ……でも、そうね。フフッ! あなたたちより『やりやすい』事もある」

スタンドを使うには条件も足りていない。
やりようはあるが、確実性に欠ける。
賭けを打つのは今じゃあない。

「いい? チャンスはおそらく、そう長くないのだわ。
 『ドアは開けてあげる』から、スタンドを中に入れて。
 ――――それが済んだら私はしばらくあなたたちと合流しない。
 おわかりかしら? 今私たちを警戒してる奴なんかいないと思うけど、
 私が何か起こしたあと、私と一緒にいるのはあんまり賢くないと思う。
 ……そうは思わないなら、それとなく合流してくれてもいいけど」

当初の作戦とは異なるが、即席の策にこだわる必要は無い。
『見つかった時のために見つかるリスクを増やすわけにはいかない』。

「それじゃ、行ってくるのだわ」

繁華街を行きかう人々の間をすり抜けるように歩き、
目的である『bar マクベス』の前まで来たらドアを開ける。

――――それこそ『暴力団の事務所』とかならともかく、
看板を出している『営業中のバー』である以上、『ドアは開くもの』だ。
『内側に階段しか見えなかった』のだから『見張り』などもいないはず。

(『強さ』がなければ……『対等』に扱われることはない。
 その理由のひとつは、『責任』を持てないって思われるから。
 逆に言えば……見るからに『弱い』者に、まず『責任』は問われない)

仮に誰かに見つかった時も、『不審な行為』を中で本当にしているのであれば、
かえって大事にしようとはしないだろう――――という『推測』も立つ。これは『楽観』か?

230『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/05(土) 10:22:45
>>227(斑鳩PC)

今は十二月下旬……ある程度暖かい気候ではあるとは言え、虫達も冬眠の時期。
賑やかな星見街道より少し外れた公園では、遠くのほうで行っている工事や
車の走る環境音を除き静寂だけが充満している。

朝山「んーっ、まっ そうっスね! でも戦闘員になった暁には、ちゃーんと
時間前に余裕もって集合するように言い聞かせるっス!
ん? あー! 凄い手品っス! おにーさんはマジシャンっスね!」

悪の首領は貴方の隠し芸(スタンド)にはしゃぐ。スタンド使いとばらしても
根が明るくて愉快な少女なら別に貴方を拒絶はしないが、更に大騒ぎする可能性も
あるし、そっとスタンドを備えるのも良い方法かも知れない。

ある程度賞賛の踊りめいた動きをした少女は、逆に胸を張りつつ口開く。

朝山「けど、このモーニングマウンテンもいずれすっごいマジックを覚えるっス。
人体消失とか、バラバラになって元通りとか。いーっ『ア』ぱい色んな……
…………ん? なんか言おうとしたっスか?」

貴方でも饒舌に喋りまくる少女でもないノイズめいた声が挟まれる。
唯一の出入り口からだ。

            『…………ア』

光源が薄まった公園の出入り口に人の塊が立っている。ピラを配った人達だろうか?
凡そ20数名ほどの大人数。

朝山「うわー! 来てくれたっスね! みんな遅かったスよ! こっちの
おにーさんなんて直ぐに私と同行してくれたっスからねっ」

少女は単純に喜んでる。だが、その人の塊からは返事が来ない。

     …………コツコツ

歩き出し、貴方たちのほうに近づいてきた。距離は約15m程ある。

231『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/05(土) 10:26:16
>>228(成田PC)

貴方は警察と救急に連絡する。着信コールが数秒して、受付らしい
淡々とした声で、どうされたか尋ねられる。
救急からは『分かりました、直ぐに向かいます』と返され
警察からは『分かりました、貴方も絶対に其処にいてください』と返された。

観察を続けると色々『奇妙』な遺体だ。

ズボンには土汚れが目立ち、革靴も泥が付着し自然公園の森から一人分の
この男性らしい靴痕がある。森から歩いてきて此処で誰かに殺害された……?

顔も、驚愕と言うよりは『酷い疲弊と諦め』と言う感じの表情なのが
体勢を変える事で解った。顔の半分の引き攣りは何かの病状?

死後硬直が激しい手の中には手帳が僅かに歪になる力で握られている。
本当なら、これ以上は警察に任せるべきだろうが……。
ここまでしたのだ、貴方はその男が大事に持っていた手帳を確認する。
手帳の表紙に名前が刻まれてる、短く 『吉岡』と。

最初のページは何かの調査記録らしい。不審な誘拐なのか一時的な失踪を
解決するので6、7名のチームで隣町へ向かって色々な聞き込みをしたと
言う内容の記録。文面から察するに、この男は刑事のようだ。
 途中までは特に違和感のない筆跡、何らかの旅館に一泊して明日再度の
調査をすると言った所で一旦区切られ……最後のページに荒々しく
刻まれるような調子の泥なり血なりの太字の文章が貴方の目に映し出される。

 『  わな だった  やつら に チーム全めつ された。
 おれ も やつら になる。あたまにあれ ひびく
  でんわ おうとうされ ない もう やつらに なってる
 
 みる いけない  きく  いけない  やつらのまね もっといけない』


  ……文面はここで終わっていた。

 モノディの聴覚が、こちらに近づいてくる車の走行音を捉える。
パトカーが救急車だろうか? サイレンの音は聞こえない……。

232『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/05(土) 10:43:27
>>229(黒羽PC)

>その言い方! 私に開けさせる気でしょう?

ヤジ「おいおいっ 勘違いすんなて!
別に危険な真似せんし させんって!
 俺も同行するからよ」ズズッ……チーンッ

慌てた調子で告げて、ティッシュで鼻と目を拭きつつ答える。

小林「追跡したスタンドや、今頭上から観察した限り。此処辺りを
通っている人も居なさそうですしね」

ヤジ「だってよ。あぁ、別れるのは構わないぜ。そう言えば、俺達
連絡先交換したっけか?」
(※事前に交換してたかは任意、今したいならロールで)

貴方は人通りのない裏路地の入り組んだ道をある程度慎重に歩きつつ
ヤジと共にbar マクベスのドアを開ける。案の定、見張り等はない。

ヤジ「よしっ……て言っても、barなんだから地下の出入り口にもドア
あるのは決まってるよな。よしっ、俺がいっちょうそのドアの隙間から
こいつを滑り込ませてくるよ。そん位、子供の御使いより朝飯前だ。
あっ、もう二手に別れるかい?」

ビー玉サイズのスタンドを掲げ、幾らか涙と鼻水が収まった調子で
彼は貴方にもう離れるのか聞いてくる。

役目はある程度果たした……彼は地下のドアを少し開けてスタンドを
入れたら直ぐに小林のほうに戻るだろうし、これ以上居ても手持無沙汰に
なるかも知れないのだから、離れるのも確かに問題ないだろう。

233成田 静也『モノディ』:2019/10/05(土) 16:49:49
>>231

「この人は・・・警察で、この街で捜査していたのか・・・」

「そしてこの、『アイツらにされる』と『見るな、聞くな、マネするな』…?」
「まさかその集団にスタンド使いがいてこの人たちはソイツから攻撃されていたのか?」

思い当たる連中はいる、あの夢と現実の中間のような空間で出会ったヒビキとヤマオカという連中、
アイツらはどう見てもカタギと言える連中ではないスタンド使いだった。

そのときモノディの聴覚が車の走行音を捉えた。

すぐさま近くの茂みもしくは近くの木の影か、大きな木の枝の上に隠れる。

(モノディはスピードA、射程距離4mなので可能と判断。無理なら無理で大丈夫です)

ついでに靴から音核を抜き取り握り潰しておく。これで足音は4分間は消音と化す。

警察でも救急車でもサイレン無しに来るのはおかしい。

とりあえず様子見して、本物の警察か救急車ならともかく、
この男とその仲間を全滅させたスタンド使いの一味の場合は戦闘を行うか、逃走するかを選ばなければならない。

「面倒なことになったな。だがスタンド使いはスタンド使いでしか裁けない。だから潰す。」
「逃げるにしろ、叩くにしろ少しでも情報はいただいていくぜ。」

234斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/05(土) 19:37:46
>>230

「? いいや首領、僕じゃあなく……?」

……それは奇妙な音だった。

声と最初に思わなかったのは、それが人間の喉から出た声だと思えなかったからだ
すぐに声のした方向……公園の出入り口に、視線ごと体を向ける

ジョージ・A・ロメロ監督の撮影シーン、感想としてはそんな感じだ
公園の出入り口から、約20名程が向かってくる

光の加減のせいか、表情はよく見えず
我らが首領の嬉しそうな声にはちっとも反応しない

時折、気管から漏れ出すような、『ア』という声と共に
ただ此方に向かって歩いてくるだけの人々。

ゼンマイ仕掛けのマスコット集団だと言われれば
成程、信じたかもしれない。

だが目の前に見える人影は、ホラー映画の導入ではなく、現実そのものだ。

だから、僕はやるべき事をした、『こいつ』は傍に立ってくれないから。

 「――stand up to 『ロスト・アイデンティティ』」

部分展開していたそれを、全身に回す
即座に自身の身体を、幾重もの『鎖』が纏った、そして迅速な行動を。

まず朝や……モーニングマウンテン首領を 「まった、首領 様子がおかしい 違う人達かも」 の台詞と共に
首根っこを掴んで引っ張る事にした、もう一つの針葉樹方面、もとい、もう一つの出口に

他に待ち伏せが居なければ、其方から逃げるのが一番良いだろう

次に距離を確認した、彼我の距離は約『15m』だ
『ロスト・アイデンティティ』の射程距離は0mだが、能力の射程は20mある

既に、眼前の集団は射程内だ『攻撃するなら』だが。

最後に、『攻撃』の準備をする事にした
両腕の手首から伸びている鎖に、5mの鎖を込めた鉄球を接続し、そこから手首の鎖を1mずつ鎖を伸ばす。

これで、両手首から伸びた1mの鎖に、直径5cmの鉄球が接続された形になった。
最後にそれを回転させ始めて準備完了。

銀色の円盤が、『鎖』の残像で構成される
鉄球が遠心力で、僅かに風を切る音が出し始める。

けど、いくら、元天才の僕でも出来る限界がある

おまけで可能なのは歩いてくる集団に向けて、一つの台詞を言うだけだ
映画の中で聞くだけで、言う機会があるとは、思わなかったが。

 「……僕でも一度しか言わない、そこで止まれ!」

少なくとも、『10m以内』に集団が近づくまでには、以上の動作を完了させ
例え出来なくても、相手が10m以内に入ったら、『怖い人』を呼ぶかどうか『決断』せねばならない。

最後の警告と言わんばかりに、首筋が痛みを訴えても
正体不明の相手に攻撃は出来ない、少なくとも、『僕』は。

235黒羽 灯世『インク』:2019/10/05(土) 20:48:57
>>232

「いいえっ、あなたこそ勘違いしてるのだわ!
 私とあなたは無関係だと印象付けるのは良策よ。
 ……とはいえ、ただドアを開けるくらいなら、
 今一緒に歩いてるのとそう変わらないかしら……?
 そうね、付いてきてもらったほうがいいのかも……」

「ここでのやり方は、あなたの方が上のようだし?
 あくまでここでの『は』ね。総合力はどうかしらね?」

神経質になりすぎても仕方がない。
この夜の街でヤジが同行している意味は、
おそらく目に見える以上に大きいだろう。

「……ちょっと待って。ドアを開けるなら……策の一つは、あった方がいいのだわ。
 もちろんコッソリ開けて、中に投げ入れるだけでも『下策』じゃあない。
 ご丁寧にドアベルが付いてるとか、ドアの前に人がいたりしなければね。
 つまり『上等』でもない。おわかりかしら? 私がいる意味はここで活きるのだわ!」

だが、ヤジは顔を覚えられている。
そして何より『実行役』の小林と簡単に関連付け出来る。
不審な動きの露見が、作戦の露見にもなりかねない。

ゆえに不審を、人間関係を『上書き』する策を用意する。

「もし仮にドアをコッソリ開けたのがバレたら、すぐに合図をしなさい。そうね、手を上げるとか?
 そうしたら私、叫ぶのだわ。『初デートでカッコつけて未成年なのにBARに入ろうとした彼氏を止める、真面目で可愛い彼女』として……フフッ!」

不審な兆候ではなく…………『挙動不審』に、だ。
策あっての行動を、『向こう見ずな行動』に偽装する策。
ヤジには三枚目の役目を被せてしまうことになるが、
まあ、何事もなければそうもならない。あくまで予防だ。

「…………もちろん、何事もなく投げ込めればそれが一番だけれどね。
 それとこの場合は……露骨に私とあなたで動くわけだし、
 その後から別れる意味は、そんなに無いと思うのだわ。
 離れるのはあくまで、私だけでドアを開けに行った時の策……
 ドアを開けた私と、実行犯のあなたたちのつながりを断つ策だったのよ。
 一緒にドアを開けたなら、下手に断つより、繋がりの種類を偽装しましょう!
 それに……連絡先は交換したとはいえ、私と、はぐれても困るでしょ? ……でしょ?」

もちろん、はぐれて困るのは黒羽の方だとは思うが。

236『星の女』:2019/10/06(日) 10:19:01

        ギィ クルクルクル・・・    ……ギィ

私は壊れてしまった地球 止まってしまった地球を手で回す。
だけど程なくして自転は力を失い、再び沈黙してしまう

「どうしようもない事なのです。切っ掛けは今となっては私にも分かりません
ソレ が起きる少し前には彗星が惑星(ほし)を通過してました
死産してたと思われた赤子が数時間後に息を吹き返す珍事もありました
エクリプスとアリーナの抗争により、死期を悟った未覚醒の使い手が自死する事も。
破壊されゆくオゾン層の穴を掻い潜った未知なる外宇宙から干渉されしウイルスか
死するべき定めに抗うが故に発動した人間が運命の紐を捻じってしまった悲劇か……

ですが、今となっては原因を究明する事は戯言です。

この星に生きとしいける全ての存在は、あの日 全てがソレに呑み込まれました。
それは大いなる多くの 数多くの物語の一つです。
私は物語に味付けや風味を付け加える事は出来ますが
料理そのものを出す事を禁止する権限は無いので御座います。

ですので、これが私に出来る精一杯。基本世界の貴方がたの魂が損なわれぬ程度に
雀の涙より細小なる種を、未だ命が息づく終焉三日前の世界へ埋め込むだけしか。

それは何の成果もない無意味な代物なのかも知れません。ですが私は知っている
無価値に至った無量大数の砂の中に紛れて、人の短い一生の中で星のように
輝きを放ってきた魂達を 私は知っています。
だからこう思うのです。もしかすれば、貴方達なら 或いは――」

237『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/06(日) 10:20:36
>>233(成田PC)

貴方は人が隠れられる程の茂みに足音となる音核を潰しつつ身を隠す。
(周囲から物音は一切しない、行動は成功している)
そして一分程すると、一台のパトカーランプやサイレンも鳴らさず一台の
警察車両が公園に停車する。暗闇だが、雲が通過して月明りが戻って来る。
二人の警察が降りて来て吉岡の死体へ近寄って来る。表情は『笑顔』だ。
死体を検分や無線で検死の捜査を呼ぶでもなく、制服は間違いなく本物の
警察官は二人して死体をその表情のまま数秒程見た後・・・

>>234(斑鳩PC)

無邪気に団子状に一塊の集団に近寄ろうとした悪の首領の首根っこを掴み
『ロスト・アイデンティティ』を発現。鋭く警告の声を発する。
      ・・・カツ カツ ピタ。
                 ……ザァァ
空から流れる雲が薄まり月光が公園を照らし顔と人影の輪郭を濃くして
正体が明らかになる。攻撃開始の決意のボーダーラインとなる十メートルより
少し手前で25名の大人数の小学生程の児童から70程度の老人まで性別も
年齢にも共通点が無い集団は鶴が羽を広げるように貴方達の前に一列に位置を
変えており、その表情は全員『笑顔』だ。
少し強い風が吹き、彼等の前に誰かが投棄したビニールが飛ぶ。それを合図
とするかのように全員がまるで合図したかのように一斉に片腕を上げ
貴方達二人へ人差し指を向けて……

>>235(黒羽PC)
ヤジ「おっ了解 ……へへ。あっ、悪い あんたを笑ったんじゃなくてさ
俺、こうやってジョーや他の仲間で調査する事って滅多になくてさ。
誰かの為に、こんなチャチな事でも身を張れる事が嬉しくてよ」 ズズッ……

貴方はbar マクベスのドアを半開きにしつつヤジが下りるのを見届ける。
忍び足で彼は出来うる限りの早足で、物音を殆ど立てず十五段程の階段を
降りて扉を僅かにだけ開く。提げ鞄のチャックは開き、何時でも彼が
用意したと思われる武器を出せるように用心もして。
 緊張と遠方からの環境音以外は音が無いゆえか……そのbar店内の喧騒
らしきポップなBGMに混じり怒号めいた声が僅かに聞こえた。

      『おい リキさん!? なに羽交い絞めに……』

    『えっ!? 先輩なにして……てか、この集団なに……っ』

  そして――

238『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/06(日) 10:39:34
>>233(成田PC)

 アハハ     アハハハハハ

警察達が『笑い声』を発している。それは今まで貴方が
テレビや友人達の談笑でも聞いた事のない生理的嫌悪感を
掻き立たせる音だった。聴覚が人よりも際立っている事もあってか
頭の中を一瞬撫でられたような、おぞましい感覚が背筋から駆け巡る。

   アハハ     ハハハハ    アハハ  ハ

 警察官達は笑顔で互いに笑い声を発し合っている。まるで
それだけで意思伝達が出来ているかのように……。
 
       ・・・ア ハ

不意に、警察官の一人が貴方のほうに首をグルンと向けた。
……気づ   かれた?

>>234(斑鳩PC)


   アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!

それは、『笑い声』と言う名の兵器だ。子供が 若者か 老人が
全員が笑顔で身の毛もよだつような笑い声を発している。隣の悪の首領の
少女すら、思わず恐怖の入り混じる短いヒッと言う呟きを発する程の。

    アハハハハハハハ!!!!!   ピッ……ッ

その笑い声を発するナニカの前を飛来するビニール袋は、浅く細かな
切れ込みが走るようにして、地面へと力なく崩れ落ちる。まるで
その薄汚れ地面に襤褸切れとなった袋は、未来の貴方達の暗示かのように。
 
    アハハハハハハハッッハハハハハハハハハハ!!!  ザッ……!

指を向け、全員が笑顔と其の脳髄より奥の大切な部分を揺るがして
内なる貴方達すら侵そうとする声を発しながら全員が一歩足を踏み出した。

>>235(黒羽PC)


 ――アハハハハハハハハハハハッッ!!!

ヤジ「――!?」    『……ぅ゛ あっ゛――!』

耳に突如飛び込む大声量の『笑い声』。だが、貴方が取材や過去の
記憶を掘り返しても、こんな暖かさや喜怒哀楽のどれにも含まれない
何処か空恐ろしすら感じる声を聞いた事はない。笑い声ですら無いのかも

扉を僅かに開けたヤジは一瞬身を強張らせ、そして隙間から侵入しただろう
小林がスタンド音声で呻く声も貴方の目と耳に届いた。

   アハハハハ      ――・・・ハ

ヤジ「――ッ」  ―タンッ!

 迸っていた笑いを模した声の洪水が突如止む。それは決して良い兆候等と
思えない。ヤジも同様の結論に達したのか、判断早く意を決して
身を翻すと、硬い顔つきのままに貴方のいるほうへ階段を一段飛ばして
上がろうと跳ね上がる。

   ――バタンッ!!

barの扉が開く、一人の笑顔の顔つきの男と背後にも全く同じ表情の
集団が姿を現す。

 ――一人の視線が、ヤジの向こう側より貴方と目を合わせた。

239成田 静也『モノディ』:2019/10/06(日) 18:54:00
>>237-238

ゾワッ・・・

あの二人の警察官の『笑顔』、そして笑い声を聞いて背筋に冷たいものが走った。

本来、笑顔とは攻撃的なモノで相手への威嚇が起源だと聞いたことがある。
だがあれには一切の感情がない。ただ壊れたCDみたいに笑うということをリピートしているだけ。
それゆえの嫌悪感がある。

そしてもう一つ確信する。おそらくあの警察官たちは正気ではない。あの男同様、既にスタンド攻撃を受けている!

ならば、あの男のメモにあった『見るな、聞くな、マネするな』とは…まさか!?

そう思いながら観察を続けていると二人のうち一人がふいに首をまるで人形のように素早く回しこちらへと視線を移した。

(マズい!気づかれたか?どうしてこちらに気づいた!?音は立てていないのに!?)

(それにあの笑い声と顔を見続けるのはマズい気がする!)

急いで持っていたイアホンを耳栓代わりにし、警察官らの胸から下を見るように視線をやや斜め下へとずらした。

来るなら来い!まずは気絶させてその薄気味悪い笑い声を止めてやる、本体を探すのはそれからだ。
場合によっては『モノディ』で音核を砕いて笑い声を出せなくさせるのもアリかもな。

茂みの中からいつでも飛び出し、奇襲をかけれるように『モノディ』を出して待ち構える。

240斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/06(日) 20:03:59
>>238

――その笑い声に、感情は無かった
                                                  『吐き気がする』
録音したテープから再生した笑い声でも、笑い方でどんな感情かくらいは解る
それが今日まで進化してきた人間の「コミュニケーションツール」だからだ。

赤ん坊から老人まで、俺達は皆それを聞き続ける
そしてその経験が告げている、これは笑っているんじゃない。

「ア」と「ハ」を続けて喉から出しているだけだ。
ただの「攻撃目的」として。
                             『クソったれが』
恐らくだが、これは「感染キャリア」なのだろう
インフルエンザ、という病気がある

それは人だけに留まらず、牛、豚、鳥そのような生き物を「キャリア」として
人間にまで感染する危険性のある「ウイルス」だ
                                             『そんなに死にたいか』
この攻撃の場合「笑い声」が「攻撃手段」であり「繁殖手段」であり
「キャリア」なのだ、1人が2人に、2人が4人に、4人が8人に。

増殖速度は通常の病気と比べるにもおこがましい速度なのだろう
なにせ「倍々ゲーム」なのだから、今この日本列島にどの程度の時間が残されているか怪しい物だ
                                                            『なら殺してやる』
……1日と12時間の経過で全て感染してもおかしくはない
正気ならばまさしく「笑わなければ」やっていられない攻撃だ。


 ――その声を聴いた瞬間、『僕』は『俺』に切り替わった。


中でひたすら警告はしていてやったが、脳みそがハチミツと砂糖漬けには無理だったらしい。
お陰で俺達は3人揃って悲鳴を上げる羽目になった、歯を砕かんばかりに奥歯を噛み締める


目の前の集団は、生かしておく事は『絶対』に出来ない、躊躇いは捨てて、人殺しの覚悟を持て『漆黒のような意思』を。


逃げる?音というクソったれな攻撃方法では、そもそも彼我の射程距離が違い過ぎる、聞こえ続けたらアウトだ。

既に手遅れかもしれないが、これ以上の『感染者』を増やすわけにもいかない
――あるいは、両親の為に、この俺が自殺までを選択肢に入れなくてはならない。

つまり、目の前の20人余りの集団は、『喉を抉って殺す』事にした。
『ロスト・アイデンティティ』なら、それが出来る。

両腕の鎖が回転を続ける中、先端の『鉄球の形の鎖』が結合と分離を繰り返す
かつてローマのウェゲティウスという軍事学者が、この攻撃方法をこう記した。

それは射程400m、当時の弓よりも長く、初速は
時速100㎞を突破し、皮鎧をつけていない兵士の胴体を貫通せしめた、と。

人類誕生以来の長い付き合い、目の前の連中と比べてはるかに原始的な、人類最古の攻撃方法。
――だが、『ご先祖様ありがとう』って所か。

 ……その名は『投石』。

唯一の欠点は命中精度、両手で扱えばさらに落ちる、『脳が2つ』ない限りは
『ロスト・アイデンティティ』は、その弱点を全て埋めていた。

左右のスリング(投石紐)で『影と実体の2つの脳』が狙いを定める
これからする攻撃は、『ライフル』というよりは『ショットガン』に近い。

振り回される二つの鉄球から、遠心力で分離した『鉄球達』が時速100㎞以上で放たれる
銃のような発砲音も無く、俺の意志一つで、ただ滑り抜け、分裂するように、直径5cm、一つ辺り20cmの鎖で作られた『鉄球』達。

弾数は1mにつき5発、5mで25発、それが両手に2つで『50発』
そのほぼ全て、48発が、達人の如き精密動作性(B)で、20人余りの『喉』めがけて、『憤怒』と『憎悪』を持って放たれる。

喉でなくても頭蓋か肺を砕いてやれば、問題は無い
『ビニール袋』になるのはお前らの方だ。

そして回転の最中、結合している部分の鎖を結合しながら伸ばし、分離して、鎖を残った左右2つの鉄球内に『補充』する
ハンドガンのようなリロード要らずだな、あら便利、もっとも人間並みの速度で伸びる鎖が何処まで補充できるかは解らんが。

 (人間並みの速度で伸びる鎖って何って?俺も知らん、悪いが『ロスト・アイデンティティ』に聞いてくれ。)

出来なかったら?勿論、我らが悪の首領を抱えて杉林の方へ逃げる準備さ
……悪の戦闘員としては当然だろう?

241黒羽 灯世『インク』:2019/10/06(日) 23:12:14
>>237-238

(何かまずいっ、解除の指示を……いいえ彼は『木偶人形』じゃない!
 それが今、可能で、必要と思ったなら自分で判断できるはずよ……!)

この場にいない小林の心配は、無駄ではないが無意味。
彼の知なら『解除』を選ぶなり自壊で強制解除するなり、
策を自分で選べるだろうし、それが無理な状況なら、
呼びかけたところですぐ動けると考えるのは無理がある。

重要なのはこの局面を切り抜けるのに意識を絞ること。
視点を合わせてくる人物が何者か、だけは確認しておく。

(気付かれたのは想定内、だけどこの事態は想定外!
 集団……『元からいた』とは思えない反応、
 瞬間移動、分身、それとも想像出来ない何か……
 つまりスタンド使いがいる可能性が高い……のだわッ)

「――――『インク』」

(私は『誰にも屈さない、中立にして上位たる記者』!)

ヤジを見捨てる選択肢は『無い』。
情の話ではなく、『孤立』はおそらく……危険すぎる。

        ズァァァーーーーーーッ

「第一の筆法…………『ゴースト・ストーリーズ』」

勢いよく扉を開け放ち、片手で――『高速(スB)』で筆を動かしながら屋内へ。

空間に書く文字は、『アメフト部がタックルした』。
事実(>>213)だ。画数の多い漢字は極力廃して、シンプルな主語述語で書き記す。
これには空いた片手で触れることで、『持ち運ぶ』状態にしておく。

「……………………っ」

(私は『強い』……私は『負けない』……
 そのためには『意味不明』でも頭を回すのだわ……!)

そして一旦『止め』て、続いてもう一筆。『私3〜4分立ってた』(>>195
……限りなく簡素な主語述語で二文目を書く。時間的に書けそうにないなら、無理に書かない。

これは入り口近くの空間に置く。その状態で階段の上に立ち、ヤジの向こうの存在を見極める。
ヤジが階段を上る手助けはしないというか、邪魔になりかねないのでしない。効果的な策もない。

242『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:01:05
>>239(成田PC)

貴方は携行していたイアホンを耳に入れる。最初に聞こえてきたアハハは
未だ耳の鼓膜より奥で耳鳴りのように響くような不快を覚える。
 警察官はピクリとも動かず、貴方のいる茂みを見つめてるようだ。その緊迫感は
一分? 二分?? いや、十秒も経過してないかも知れないがとても長く感じる。
  
         ……カツ        ブロロロ……!
              グルッ

茂みに一歩足を踏み出そすように警察官の右足が貴方のほうに歩を進めかけた時
『モノディ』にもはっきり捉えられた遠くからの車がこちらに寄って来る音。
警察官は反転して警察車両のある場所へ体を反転させる。もう一人の警察官も
依然、笑顔の形で表情筋を固めたまま死体の側で動かない。

 ブロロロ・・・キキィ!

暫くすると、貴方が連絡した救急車が到着した。サイレンの音がしないのは
夜間である事も踏まえてなのだろう。

隊員「お疲れ様です! 通報を受けてこちらに来ましたっ」

救急隊員の一人と思われる制服の人物が公園内へ入って来る。
先導する隊員より背後からも同じ制服の者達が3名分の足音を捉えた。

今ならば、茂みから反対方向へ遠ざかる事も可能ではある……。

243『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:29:38
>>240(斑鳩PC)

貴方は『貴方』へと 僕は俺と成って手元に力を込める。首筋のひりつきは
既に元凶を見つけた故か鎮まっているか、強まり過ぎて感覚も麻痺してるだろう。
『こいつ達』は滅ぼさなくてはいけない。自身の命を投げ打ってでも
必ず消し去らなくてはいけない。漆黒の鎖の唸り声が全身に響き渡る。

     ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!

             アハハハッッ――『パァァンッ!!』――ッ゛

精巧さと無慈悲さの威力(ス精BB)を兼ね備えた全方位への一撃。
指を差し、喧しく音響兵器を迸る人の形をしたウイルス達の頭部か顔面
喉から血を噴出させ仰向けに倒れていく。

朝山「ひっ ひっ……っ。な 何なんスか。何で こんな」

恐怖に蒼褪めた(被り物をしてるので判別不明だが)声で悪の首領は
呆然自失の呟きをする。仮にスタンド使いだとしても、このような
凄惨な現場に出くわした事が今まで何一つないのだろう。25体の
死体が扇状にズラリと並び…………。

・・・ 
25体   ……配ったピラの数は48枚。


        ――残り23人は?



    
       『アハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!』

 貴方が睨みつけるように25名へ向けたのと反対の杉林が並ぶ場所から
『13』の大人から子供の体格の者達が、笑顔とアノ音を発しながら駆ける(スC)

 全てのソレ達は、両手を広げて抱擁でもしようとするかのようなポーズで
貴方や悪の首領(朝山)目がけて走って来るっ!!

244『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:51:01
>>241(黒羽PC)

         『アハハハハハハハッッッ!!』

貴方と視線をぶつかった人物、ギャルファッションの20代前半
当然ながら出会った事や知っている人物でもない、そしてこんな無機質な
笑顔で笑い声を向けてくるような存在にも、だ。

 ヤジは形相に近い切羽詰まった表情で階段を駆け上がる。それに続く
ように笑顔の人物が彼を捉えようと二段飛ばしで追う。

  『アハハハハハ!!!』   「――ッ……!」

いよいよその彼の肩に、刺青が彫られた手が掴もうとしかけた瞬間
意を決した表情でヤジは持ってる鞄から引き抜いたものを一気に
振り返り0距離でソレを向けた。

ヤジ「クリーデンス」      ――カチ    ドォン!!

『水鉄砲』らしいものが勢いよく噴射され階段から男は笑い顔を
微動だにしないまま階段へ転げ落ちる、その彼を踏み台にして更に2体程が
駆けあがって来る。その時間を浪費する事なく、不良青年は貴方の隣へと
もんどり打つ形で不格好ながらも到着した。

ヤジ「……ゃ……に……ぞっ!」

はやくにげるぞ、と言いたいのだろう。必死に呼吸を整えようとしつつ
貴方を促している。彼の判断では多勢に無勢なのだろう。

ただ追手となるbar空間から出てくるソレ達は笑顔の二体を先導に貴方達の
いる出入口へ向かって来る。2秒とかからずソレ達は地上に迫っている!

245『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:52:20
>>244(黒羽PC)

二文目まで問題なく書く事は成功した。

246斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/08(火) 00:03:13
>>243

 「……朝山、ゆっくり前に行くんだ、今は歩く事だけ考えろ、オマエは首領だろ。」

 「死にたくなけりゃあさっさとしろ!」

態と嫌がる様に呼んだが、これで立ち直るとは思えねえ
この女が助かるかは賭けだな……しかもだいぶ悪い賭けだ。

振り返らずとも解るが、背後から来るのは予想の範疇だ
不快な笑い声は、まだ止まってねえ。

 「――だから、警戒して近づかなかったんだ」

振り返らず、省みもしない、鎖の回転はまだ止まらない
地獄の歯車のように、唸りをあげ続ける、15m

 「もし、俺が襲撃するなら ……包囲の出口に、必ず『蓋』を用意するからな」

鉄球の中、鎖の先端から伸びて、分離し、結合する
『鉄球』の装填は続けられ、影の頭が、背後を睨みつける、10m

 「そこからなら逃げられる、そういう位置が良い。」

我らが首領は放心状態だ、こんな馬鹿なヤツは絶対置いていきたくねえ、5m

 「そう、凄く……イイ位置だ 『背後』 っていうのがな。」

装填完了、射撃開始。

 「―― 『回転の力』は前後に撃てる、『ロスト・アイデンティティ』に死角はねえ。」


      ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!


『ロスト・アイデンティティ』の脚の鎖の解除、影と同時の4本の脚を作り出し、笑う集団が全員杉林から出た瞬間
入口へと歩きながら射撃を開始する、射線を確保するためと、距離を詰められた時即座に(スB)で走って逃げる為だ

杉林を縫って出てくるなら全員が仲良く一列にとは行かないだろう
一番近い人間から、装填が完了次第、左右交互に(精スBB)で喉を射撃する。

上手くいけば、倒れた死体がその後ろで走ってる奴の足止めくらいにはなる筈だ
もっと上手くいけば、朝山も逃がせるだろ。

(だが、13しか見えねえ、後10、数が足りねえ……公園に出入り口は二つだけだ、隠れる場所も早々ねぇな)
(もしいるなら最初の観察で気づいた筈だ、予想できるのは……公園入口付近に隠れての後詰か?)

影の頭で背後を見ながら、自分の眼で出入り口付近を見る
見えないというなら『見えない位置にいる』だけだ、ゾンビとはもはや思わない、こいつ等は『効率よく仕留めに来ている』。

単に笑い声が会話になった連中だと見るべきだ。

(入口に近づきすぎるのは危険か、回転が止まったらロスト・アイデンティティはただの『鎖』でしかねえ)
(奥の手は有るが時間がかかるし、『鎖』を消耗しすぎる、このまま……仕留めるしかねえ。)

背後の敵を射撃しながら入口まで6m付近まで移動する、装填と射撃を続けながら。

247成田 静也『モノディ』:2019/10/08(火) 00:11:54
>>242

マズイ!あの救命士たちもやられてしまう!

条件も最終目標もまだはっきりわかっていないが、今現在はまるでウィルスのように感染者数を増やし、
邪魔者を消すことを目的にしていることくらいはわかる。

そんな状況で逃げ出してわざわざ無事らしい人が感染させられるのを黙ってみるほどオレは薄情ではない。

すぐさま茂みから飛び出し、叫ぶ。

「救命士さん、近寄っちゃ駄目だ!これは新しい感染症か何かで、その二人ももう感染している!逃げたください!」

とりあえずスタンドだとか相手にはわからないことだけを伏せ、分かるような例えで説明して逃げるように促す。

(間に合うか?)

急いでモノディで警官たちから音核を抜き取り砕く。それで4分間だけあの笑い声が止まり
いくらか感染を先延ばしできるはず。

そして声を奪った状態での行動で相手の詳しい感染方法も多少は分かれば儲けものと言った所か。

248黒羽 灯世『インク』:2019/10/08(火) 21:12:18
>>244

「……先に扉の外に行きなさい。私はすごく足が速いの!
 息も絶え絶えのあなたが先に出ても問題ないのだわ。
 することをしたら私もすぐ出る……おわかりかしら!?」

流石に錯乱状態にあってもおかしくない彼に、
自分が今すぐ行う動きの完了を待たずに、
すぐにこの場から離れ始めることを指示する。

         サッ

「つまり、ドアを外から閉めたりしたら、嫌よ!」

つまり、黒羽は『記事』を解き放つ。階下に向けて。
すでに触れた状態にあった、持ち運び状態のそれを。

――『アメフト部がタックルした』。
現実として再現された墨の人型は、この位置から全力で前へと突っ込む。
能力射程は『5m』だが……階段という相当に踏ん張りの効きにくい場で、
屈強なアスリートのタックルを受けた『笑顔』達は階段の下まで転げ落ちるだろう。
これにより、下から来る後続にも、一手のみで同時に対応することを狙う。

(…………何より私たちが武器やスタンドで直接攻撃するわけじゃなく、
 終われば消えてしまう私の『墨』で攻撃するというのがいいはず。
 得体の知れない異変に、私たち自身は巻き込まれにくいはずなのだわ!)

結果は見ずに、ヤジの後を追うようにして外に出る。
ヤジが動けてないなど必要なら、今記事を放った手でヤジの背中を押し、あるいは手を引いて共に外に出る。

移動開始の際、先ほど書いたもう一文に筆を持った手で触れ、持ち運ぶ状態にしておくのは忘れない。
持ち運ぶ条件は掴むことではなく触れることなので、筆は邪魔にはならないだろう。

249『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:20:16
>>246(斑鳩PC)

貴方に油断などは無い。未だに鎖の唸りと殺意の歯軋りは止まりなどしない。

         ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!

                  ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!
鎖の回転の力が次々とアハハ! のソレ等の喉を抉っていく。『笑い声』に関しては
どれ程の危険性と感染力が秘められてるのか不明ながらも、今のところ、こいつ達は
その声を抜きにすれば平均的な人間としてのスペックだけしか無い。『ロスト・アイデンティティ』の
鉄の枷と、貴方の人生に今まで付き添った影は只の人の力に劣る事など無い。

叱咤激励に対し悪の首領は蒼褪めたまま(※被り物なので推測だが)コクコクと無言で頷き
言われた通りに歩いて行く。続くように射撃(投擲)を続け貴方も公園の出入り口へと。
残り6m そこを抜けて少し開けた道を数分行けば開けた大通りに向かう事は出来る……が。

      アハ ハ    アハハ ハハハ      
  アハハハ      ア  ハハ     ハハハハハ

 ――いる  公園の出入り口付近にある電柱だ。そこに隠れられる程の子供か
細身のサイズである人間が僅かに顔をはみ出す感じで、笑顔で貴方たちをジッ……と。
電柱は出入口の左右に2、3mの誤差と共に立っている。二人は確実に居る
もっと多くも、想像すると滑稽ながら電柱を軸に一列にして立ってる可能性もある。

鎖の弾丸は脅威だ。しかし、遮蔽物があればどうだ?  この笑い声を発する
人の形をしたソレ達は着実に貴方の『ロスト・アイデンティティ』を攻略しようと
するように、不気味に観察しているようだ……。

250『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:38:05
>>247(成田PC)

 救急車から降りて来た者達の身を案じ貴方は茂みから飛び出した。

無視は出来ない。病原菌のように同一の存在に人類を成り代わらせようとする
存在に対して逃げる訳にはいかない。

救急隊員「へ? あっ 通報してくれた人ですか! 一体何を」

救急隊員は鋭い語気に一端立ち止まる。だが、逃げない。
当たり前ながら、新しい感染症と言われても現場維持をしてるようにしか
月明りで視界は明瞭でも顔の表情に違和感に及ぶまで初見の一般人に
今の異様な状況を網羅する事なで出来ない。
 僅かに怪訝そうな顔を貴方に向けて……その時、不意に貴方の頭に
先程読み込んだ必死の遺書とも言える文が過った。

 『おれ も やつら になる』
 『でんわ おうとうされ ない もう やつらに なってる』

……刑事が電話をする。そうなると相手は誰だ?
 勿論上層部だろう。自分では解決出来ない案件に指示を貰おうとするのは
当然の事なんだから。そして、それが出来なかった。

    ――じゃあ、今どれだけ公共機関に……こいつ達は?

         『タァ―――――――ッンッッ!』

 瞬間、銃声が轟いた。貴方の目前で警察官が銃を引き抜いて硝煙が上がる。
もう一人の警察官も救急隊員に淀みなく発砲をしていた。

貴方に向けられてるが、痛みはない。日本の警察官の第一射は威嚇射撃の為
空砲とすると言うのが義務として定められているからだ。にこやかな警察官が
笑顔のまま僅かに不思議そうに小首を傾げる仕草をした。

救急隊員「あっ あんた一体なに」   ガバッ 「おわっ!!?」

それに声を荒げ詰問をしようと、一瞬硬直してから体を動かそうとしたのを
後ろで同行していたであろう隊員が羽交い絞めにした。

先導していた隊員の後ろに一緒にいたソイツ達は『笑顔』だ。


        『――アハハハハハハハッッ!!』

隊員「あ゛っっっ!!!?   なに゛し……や………めっ゛っ!!??!」


二人の隊員が劈くように拘束する救急隊員の両耳にノイズを注ぎこむ。
暴れて振り解こうとする彼は、次第に首を振る動作が遅くなり
力強かった目の焦点が合わさらなくなっていく。

          『ガチャ』

 警察官達は、貴方に対し撃鉄を更に引いた。

251『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:58:10
>>248(黒羽PC)

    ――『アメフト部がタックルした』   ズズッ……ォンッ!!

貴方の能力は決して万能では無い。最初にこの協力を持ちかけた小林達が
期待するような敵を一気に蹴散らす戦闘力と言う点は他の近距離スタンドが
一歩優位に立つし、一点集中の破壊力は無い。
 ――だが、『経験』は裏切りはしない。貴方が短い中での見聞の糧は
状況と合わさり強烈な一打を放つ事は可能だ。

 2mはあるアメフト部の強力なタックル。暴走機関車を想起する前進を
受けて笑顔のソレ達は巻き込まれ階段の下へと再度転がり落ちていく。


    ――アハハハハハッッッアハハハアハハハ!!

ヤジ「っまだ、奴さん等 全然へこたれてねぇって感じだぞ! 
人通りの多い場所まで戻って撒くっ」

階下からはbarの中で未だ出てこれなかった連中が、崩れたソレ達の
垣根を踏み台にして更に階段を馬鹿の一つ覚えと言った調子で上がろうと
してくるだろう。どれ程の人数でアノ密室にいたのか? そして、どれだけ
迷い込んだ人達が、あの笑い声に何かされたのか……。

ヤジ「ジョーは無事か、おいっ!? アレ聞こえた瞬間に脳味噌が
薄気味悪い何かにまさぐられたような得体の知れない感触走ったぞっ」

20m程全速力で走るヤジに続いて貴方も走る、そこに小林が立っている。
少し壁に凭れ掛かるポーズで何かを呟いてる。その周囲には透明色でない
水槽も4体ほど浮遊している。

「……アハハハハハ?」


ヤジ「っジョーっ!?」

異変を感知してか、ヤジは摩擦音を立てつつ止まり僅かに強めに
小林へと呼びかける。

その声に気付いたのか、彼は緩慢な動作で顔を上げる。表情は
能面のように薄い。

……まさか?

252黒羽 灯世『インク』:2019/10/09(水) 22:57:00
>>251

「『記者は中立で、上位』……
      『記者は中立で、上位』……
          『記者は中立で、上位』……」

唱える。
それは、『おまじない』でもあった。

「仮定としてあの笑い声は『感染』する。
 これは地下のお店の様子からしても、
 ほとんど間違いないはずだわ。だから……」

        ザリ

小林から少し離れる。
笑い達には『知性』らしきものを感じなかった。
小林のスタンドを最大限活用出来るとは思えないが、
最低限は出来るだろう。毒や炎は馬鹿が使っても危険だ。

「『距離』だわ。笑い声を聞いた距離が一番近かった!
 その理屈だと…………あなたも危ないかもしれない。
 聞いた笑い声の総量とか、そういうのが条件なら……
 『これ以上聞くのは、まずいのかもしれない』
 彼に近づいたらだめよ、仲間でもっ! 親友でもだわ!」

小林を救う手立ては存在するかもしれない。
が、存在『しない』かもしれない。
そもそも現時点では手がかり一つない。

ヤジの持つ強さが合理か、情かも、知らない。

「ここを離れて……あなたっ、組織とやらの拠点は開いてないの!?
 こうなったらすでに『何か起きてる』のだから、助けをお願いするか、
 とりあえず一旦この場から逃れるために、避難する場所を借りるとか……!」

重要なのは、ヤジは……少なくとも今は問題ないこと。
彼の組織とやらの助力は、確定事項の起きた今でも、
引き続き望めないだろうか? 藁にもすがるべき場面だ。
もちろん、それだけに頼るのではいけないだろうが。

どちらにせよ、小林からは距離を取り、かつ逆走はしない。
今通った20mの間に岐路などはなかったか思い出す。
また、片手には『インク』を、もう片手で『記事』を構えておく。

253成田 静也『モノディ』:2019/10/10(木) 02:40:38
>>250

「くっ・・・スデに・・・だったか・・・すみません、助けることができなかった…。」

無念に思うが、相手が銃を抜いた以上、すぐ頭をこの状況から乗り切るためのものに切り替える。

最初はメモの連絡していたのは一緒に捜査をしていたあの人の仲間の事かと思ったが、
もう一つの懸念が当たっていたようだ。
そうでなきゃ拳銃を持ち出すことはできないと規則で決められているからだ。

そして不可解なのはその状況で最初に威嚇射撃をしたことだ。

日本の警察官の拳銃は・・・弾数は幾つだっけ?5発?6発?

とにかくリボルバーである以上はそこまで段数は無いはずであり、弾は貴重なはずだ。

なのに足や腹を狙わずに威嚇射撃を最初にした。

もしかしたら感染した人間は体に染みついた慣習のまま行動しているのかもしれない。
現に救命隊員も襲い掛かる瞬間まではほぼ普段通りに接していた故に奇襲ができたと考えられる。

とはいえモノディで防ぎきることが難しい以上、やはり銃は脅威だ。

だが幸運にも周りには公園である以上、遮蔽物がたくさんある。
それらを盾にしながらこの場からの脱出を試みる。

もし発砲しても弾ける限りは急所と逃げるための足だけは防御する。(スパ精CAC)

「さあてと、これがほんとの鬼ごっこってか?冗談じゃないぜ。」

254斑鳩:2019/10/10(木) 02:55:49
>>249

6m、近距離パワー型スタンドの存在を警戒した距離まで移動したが……電柱の裏から観察している物が見える
舌打ちを一つ、銀の弾丸は怪物用だ、鉄筋コンクリートは想定外

死体からオイルライターでもかっぱぐべきだったか?
いや、『迂回弾』と言う手もある、隠れて動かないなら『爆撃』も命中するだろう

なんでもいい、さっさと潰してここを去るべきだ
推理考察は後でゆっくりやればいい、ヒントは充分ある。

 (……いや、待て、待てよ斑鳩。)

脚が止まる。
観察……?何故、アイツらは隠れてない

隠密に問題は無い筈だ、杉林にあの数がいても、俺が気づかない辺り、笑い声を抑える事も可能だろう
だが目の前の『ラフィング』 (僕のつけた笑い病とかダサいんで、俺はそう呼ぶことにした。) は隠れもしない。

囮か?だがこの辺りに電柱以外の遮蔽は無い、隠れる場所は即座にバレる事になる
先程の16との挟み撃ちをしないなら、遮蔽などを取って何を待っている ……待つ?


『ラフィング』の行動はどれも『思考』と『理由』がある筈だ。
今、まさに俺のスタンドを思考して認識し、遮蔽を取っているように。


最初に正面から25、次に背後から13、そして前に2、見えないのが8
何故、背後から23じゃない? 行動に一貫性が無い……違う、行動を変えたのか?

戦闘とは自身の強みを押し付ける事だ
俺の強みは射程と弾数、向こうの強みは……人海戦術と、節操のない増殖

何故、行動を変えた?あの13と今の2は何がしたかった?
公園には見えない8、では今、何処にいる?

公園の中にはいない、公園の先 ……『大通り』

 「……そうか、やってくれたな」

 「俺が『二手』、遅れたのか……必要だったが、考えに止まれば確かに遅れる。」


この事は自分自身に怒るしかない、だしぬかれた戒めと不甲斐ない俺の脳の周りに、だ。
憎々しい感情が、歯の隙間から漏れ出していく。


 「行くぞ朝山、ここに居るのはブラフの『2』だけだ、残りの『8』は」

 「……『大通り』で数を増やしているッ!」

最初に25という、『半数以上』が潰された時、『ラフィング』の強みの一つ、人海戦術は失われた。
戦略を変えたのは恐らくその時だろう、残りの23で勝ち目は無いと判断したのだ

そして13への突撃と、2のブラフを仕込んだ、何の為に?
……残りの8が『大通り』で数を増やす『時間を稼ぐ』為だ、もう一つの強みを生かすための。

倍々ゲーム 8が16 16が32。

 「やられた…既に最低でも30人以上か?」

 (例えそうでないとしても、俺のやる事は変わらねえが)

 「早々に脚を確保してここから逃げねえと……殺しきれねえじゃあねぇか」


『ラフィング』2匹の頭と胴体にに狙いを定め、左右2発、計4発を、(ス精BB)で投擲する
電柱に当たっても構わない、相手を4秒間だけ、物陰から動かさないことが目的だ。

そしてその投擲中に、スタンドの射程限界、上空20mへ、『ラフィング』の脳天に落下する様に放物線を描き、左右8発、計16発、切り離して『打ち上げる』
落下速度は時速約71㎞、滞空時間は上昇下降含め約4秒 電信柱もこれなら関係は無い、場合によっては、最初の射撃で発射の瞬間が見えない可能性すらある。

 「……このまま大通りにいはいかずに、バイクか車を探さなくちゃあな、キー付きが有難いんだが。」

我らが首領を落ち着けてやるのはその後だ。

255『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 09:20:34
>>252(黒羽PC)

貴方の発言に信じられないように不良青年は目を見開きつつ呟く。

ヤジ「おい……そりゃあジョーを置いてけって事かよ。っざけんなよ
あいつと出会ってずっとジョジョとしてやってきたんだぜ……それをよ」

>組織とやらの拠点は開いてないの!?

ヤジ「総合体育館の一般じゃ認知しない地下とか、港の倉庫街なら
やってるかも知れないが……普段は同行者と一緒に行くんだよ」

おまじないを唱えながら冷静さを保って回想。岐路は十メートルほど
通過した後ろにもあったが……。

                  ――ドタドタドタドタ!!

後方から響き迫りくる足音が分かれ道へ向かうと言う選択肢を暗に潰す。
 もう一刻の猶予もない! 袋小路なのか……っ

                 ――ゴンッッ!!  ポタポタ

小林「……――」    ヤジ「……ぇ  ジョー?」

立ち込める暗雲を断ち切るように小林が勢いよく持たれてた壁に頭突きをする。
額から流血しつつ、こちらへと能面のような顔を向けて……。

 ――ニコッ       
そして、微笑んだ。何もかも受け入れるように静かな微笑だった。

小林「……そのまま、私の横を走り抜けて下さい
親友 彼女を頼みますよ
黒羽さん……ご僭越ながら、彼をお願いします。
もう……私はそう長くないでしょうから」

――小林は『覚悟』をしている。
貴方には二つ選択肢もある。一つは彼の覚悟を呑んでヤジを引っ張り走り抜ける。
もう一つは彼を叱咤しつつ最初の不良達の溜まり場まで走る。感染しているかも
知れない彼がどこまで自分に影響を与えるかは未知数だ。
 或いは、自分の『力』で第三の道を作れるかも知れない……。

256『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 09:40:27
>>253(成田PC)
(実際、日本の警察官の拳銃の一発目が空砲ってデマだけど。
行き成り警官が銃で撃って重傷はGM的にNGなんで、そのデマを通して下さい)

この感染させてるナニカは理解出来ない代物だ。だが、染み付いた警察官と
しての行動までは未だ侵食は出来なかったか、或いは変質させられても
未だ日本の正義を担う無銘の戦士の矜持が成せた抵抗なのか。

だが、それについて議論してる場合でもない。貴方は直ぐさま公園の
遊具なり何なりを壁にして走る。ターン! と言う耳に反響する音と何処かに
着弾する硬い音が響くが貴方に痛みや出血は起きない。そのまま自然公園の
森の中へ入っていく。

         ……アハハハ  ハハハ  ハハハハハハ

遠ざかる貴方の耳に、超聴覚が幸い(災いか?)してか頭に直接響く
笑い声が届く。だが、走って追いかけようとはして来ない。奴等は
森には入って来ない……面倒だからか? または何か理由か?

         
      ――カチャ バタン。

 
 車の扉を開き閉める音が聞こえた……。

257『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 10:01:01
>>254(斑鳩PC)

        アハ  ハハハ  ハハハハハハ

   ハハ  ハハハハ  アハハ  ハハハ  ハハハハハハ

電柱から僅かに顔を覗かせ、不気味に一定のアとハを鈴虫か何かのように
定期的に発するソレが何を考えているのか伺い知れない。
 貴方の思考は理に叶っている。こいつ達は実際目にした事なくとも
笑い声に何らかの力が宿り、増える事は可能だろうから。
 大通りとなれば、彼等の力を活かし笑い声を立てて密接した人間を
一気に増やす事など造作も無い事だろう。

キー付きのバイクや車が都合よく転がる。それは、映画や漫画なら
有り得そうだが、この異質な人の姿をした怪物が蔓延るSFパニックの現実で
公園付近には、そうそうない。4、5m程の無人らしい建物が周りに立ち並び
錆びついた中古車が脇に置いてたりする。人が一人入れる細道も3つ位は
点在してるかも知れないが、このラフィング達の隠された人口を考えると
袋小路になるかも知れない場所も危険を大きく有する。

 鎖を放つと、スッ…と電柱の死角へと奴等は戻る。だが、問題は無い
上空から落ちる細くともスイカを罅割れる程度の威力はあるだろう鎖の
一撃を不意打ちで喰らって無事に済む筈はないのだから……。

悪の首領(朝山)は「わ、わかったっス」と思考を放棄して頷いている。

不気味な静けさが、また周囲に戻るものの大通りへの道にも闇が立ち込める。
時間は限られたものでしか無いのかも知れない……。

258斑鳩:2019/10/10(木) 20:40:10
>>257

鉄の雨が降った後に西瓜が2つ割れる。
こんな時だが、俺は心の底から清々しい気分を味わっていた

『自分に嘘をつかない』ただそれだけの事がとても清々しかった
あの、息も詰まるような嘘の海から、40人の死体を作り出す事で海面から浮かび上がり、深呼吸できたのだ。

通常では絶対にありえない事だ、あるいは、俺達には最初から、人間性等と言う物は無かったのか
問うても答えは出ないが、老若男女問わず、子供まで殺して、俺は心底清々しい気分だった。

愛する人がいたのだろう、友人がいたのだろう、孫がいたかもしれない、大切な両親は当然いる
だが必要だったから殺した、罪悪感など感じない、それは精神の傷でしかない、今スタンドを弱くするのは避けねばならない。

何より、俺は『凡人』と言う、自分から全てを奪った者達が殺したいほどに嫌いだった
これで自発的に殺せたなら、100点満点だったんだが。


……事態を整理しよう。


今、俺は公園の入口から出た所だ

『ラフィング』の姿はもう見えない、一応警戒として
『ロスト・アイデンティティ』の頭を5秒毎に、右、左、上と監視させている

 (……だが一番の問題は、この状況にあるな。)

 (逃げるにしても、本体を探して叩くにしても『何処に行くべき』だ?)

スマホを二つ取り出して、一つの電話帳を起動する。
電話で助けを呼ぶ……『誰に?』

現状を望まないであろうイクリプスの残党や、アリーナが思い浮かんだが
おそらくこの状況を見るに、後手に回っているのだろう

『音仙』藤原しおん……兎に角、探知系のスタンド使いがいないと話にならない
『個人』より強力な『組織』が後手に回っている時点で、俺一人では『本体』を見つける事すらできないだろう。

おそらくこの事態を引き起こしたのは個人、或いは少人数だ
人が多ければ、確実にアリーナ辺りには察知されるだろう、精々が4人前後か。

そしてこの事態はこの『星見町』付近から始まった物だ
本体はそう遠くない位置にいる。

此処より遠い位置で始まったのなら、俺達への襲撃はたった48人などではなく
それこそ津波のように押しつぶせばいいだけだ。

 (……もしこの時点で海にクルーザーとかで敵スタンド本体が出ていたら?)
 (お手上げだ、どうしようもねぇ、だからそれは思考するだけ無駄だ。)

敵本体を探す方法は無い、アリーナへ行くのはリスクが高すぎる。
兎に角、自分の知っているスタンド使いへ、片っ端からコールするしかない。

まず『音泉』からだ、スマートホンの通話システムを起動させ、コール音が鳴る、もっとも、彼女は心の声を聴くと言っていた
既に『ラフィング』になっていてもおかしくは無い……それを言ったらアリーナもそうなのだが。

もう片方のスマホでタクシー呼び出し用のアプリを起動してスマホを振る
まだタクシーが生きていれば、此処まで車がくる筈だが。

我らが首領は思考を麻痺させているらしい、当然だろう
俺が異常なだけで、本来なら泣きわめいてもおかしくないのだ。

……そんな人間にも縋らなければない、この状況とは何だろうか。


 「……首領、俺は、この事態を引き起こした奴を『撃つ』つもりでいる」

 「だが、俺一人では見つけられそうにもない、何処に行くべきかもわからない」

 「『探知系のスタンド』使いか、あるいは『隠れ家』みたいな場所を知らないか」

 「頼む。」


本心を言うなら……今すぐ病院に行きたい、愛する父と母の顔が見たい
だが駄目だ、この事態で肉親が『ラフィング』になった人がいたとして、それを拘束したとして

恐らく、そいつは病院に連れて行くだろう
『病』にしか見えないのだから、そしてそれを治療するために『医者』が見る、そして『笑い声』を聞く。

今頃病院は『ラフィング』の巣窟だろう『患者』も……俺達の『父』と『母』も含めて。


 「……父さん、母さん。」


時間は無い、だがどうすればいい?

259黒羽 灯世『インク』:2019/10/10(木) 22:50:30
>>255

「同行者? その人に連絡は取れないのかしら――――!?」

後方からの足音に内心おののきつつ、ヤジに確認する。
今のうちに確定させたい。頼れる人間は『いない』のか?

そして・・・

「――――――!」

(この現象は……『自分の意志で抑え込める』!?
 いや、そうじゃなくて『なりかけてる』事が分かって、
 自分の意志でそれを止めるために『行動』出来るのだわ)

小林の『覚悟』の悲壮さを、ただそれだけとして受け止めない。
それがもたらした結果は、黒羽やヤジにも適応できるはず。

(それは『重要』……私が『なった』時のためにも)

「……行くわよ……私は『ジョジョ』が何かは知らない。
 あなたたちの絆も……これまでのことも知らないのだわ」

               スゥゥ・・・

「だから行くわよ……でもね、『小林先輩』も来れるところまでは来なさい!
 おわかりかしら!? 『知らないうちに敵になって』『知らない所から奇襲される』のが、
 あなたの能力の場合一番怖いのだわ! ……まだ動けるなら、まだ来て!」

「長くは無くっても……『残された時間』を捨てる理由にはならないのだわ!!」

『インク』の発動には事前準備が必要で、
この明らかに切羽詰まった状況には向かない。
何でもスタンドを使えばいいわけではない。

≪もし次に笑い出しそうになったら――――その時は『スタンドを解除』して≫

小林を『理』をもって叱咤し、ヤジにも『心の準備』をしてもらえるよう言葉を選ぶ。そして走る。

260成田 静也『モノディ』:2019/10/11(金) 00:28:00
>>256

これ以上あの笑いを聞くのはマズいのと最悪を考えてモノディを一度しまっておく。

そして最悪を想定してまず最初にスマホの画面を鏡にして自分の顔を確認する。

相手が追って来なかったのはもうオレが感染した可能性があったからだ。もしそうなら文字どおり笑えない。

そしてその他の可能性はパトカーでこちらに突っ込んでくる可能性。
もしそうなったために今は森の中で特に木が密集しているところを選んで逃げている。
こうすれば車は木にぶつかって追跡どころではなくなるはず。・・・自分の損傷を気にしないならばだが。

そしてもう一つが既にこの森に他の感染者が徘徊していてオレに逃げ場がない可能性。
もしそうなればこの視界が悪い夜の森は厄介だ。
それに相手はどういうわけかこちらの位置を探知できる節がある。

そうであれば不利極まりないが、だからと言って公共の乗り物に乗るわけにもいかない。
もし一人でも客に感染者がいれば密室の車内では逃げようがない、詰みに陥ってしまうからだ。

「クソ、コイツの射程距離とかって概念はあるのか?際限なく広がる前に早くこの本体を探して叩かないと・・・」

ふと手にあるスマホを見る。母は、父はまだ会社のオフィスだろうか?二人は無事だろうか?
そう思い電話をかけてみたい衝動に駆られる。だがバッテリーの無駄使いはできない。
なぜならこれを使って知り合いのスタンド使い、アスミさんや石動さん、今日会った女学院の二人に電話をして
敵の本体を探す手伝いをしてもらうこともできるからだ。

とはいえ連絡するかは自分の今の顔次第。もし感染していたら即座にモノディで自分の頭を砕かねばならないだろう。

261『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:21:55
>>258(斑鳩PC)

貴方の中の内なる『貴方』。奇しくもラフィング達と違えど普遍の集団の
無自覚の悪意によって産み出された貴方は血と錆の中で一抹に心を穏やかにする。
 
『音仙』……駄目元で連絡を入れてみる。少しのコール音の後に藤原しおんの
『ただいま電話に出る事が出来ません』と言う旨の連絡が返って来る。
安否は不明だ。然し音のプロフェッショナルと言える彼女なら自力でラフィング達の
異常を感知して逃げ延びている可能性も有り得るが。

『アリーナ』『エクリプス』、敵対する二つの大きな勢力。後者は今や指導者を失い
まとまった統率力は無いだろう。前者の機能も何処まで作動してるのか……。

朝山「おにーさんが何しようとしてるか、私にはさっぱりっス。なんでスタンドで
普通じゃなかったかも知れないけど、いっぱい、あんなに来てくれた人たちを
こっ……ころ…………うったのだって私はまだ頭が纏まってないっス。なんかアノ
変な声がまだ頭に渦巻いてぐちゃぐちゃっス……・
隠れ家? おにーさんは自分のお家に帰りたくないんっスか? 
隠れ家はわからないっスけど。知り合いから『清月館』の学生寮は基本個室で
今は空き室も多いって聞いた事あるっス」

快活さが失せた沈んだ調子の首領の情報。既に病院に入院する父母や他の者達の
命運が尽きかけてると思う中で貴方に提示される指針。

まずは祖父母の住まう家。当たり前だが自分の住む場所で祖父母も帰りが少し遅い
貴方を心配してるかも知れない。

もう一つは学生寮。学生なら通学がてら通り過ぎて目にした事のある建物で
行先も当然知っている。不安があるとすれば、学生の中に潜伏するラフィング共だが。

タクシーに連絡をする……未だ不気味な静寂が周囲を覆っている。ロスト・アイデンティティで
周囲を確認するが奴等の人影や気配は見当たらない。

262『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:36:37
>>259(黒羽PC)

貴方は目撃した。小林が体を反らして壁に思いっきり額を打ち付ける様を
 その瞳には未だ正気の生命の灯火が燃えてる。
それは蝋燭が燃え尽きる最後の輝きか、この異常な感染を秘める力には
何らかの隙がある光明なのか。

>『小林先輩』も来れるところまでは来なさい!
>次に笑い出しそうになったら――――その時は『スタンドを解除』して

小林「っ……わかりました。だが、今の時点でやれる事は やりましょう。
親友……火だ!」

ヤジ「! あぁっジョー!」

 前進する貴方を追い越すようにして水槽三つが飛来して割れる音。
そしてガソリン特有の刺激臭。そしてヤジがライターを取り出して
手ごろな紙屑が何かを燃やす。

      ドタドタドタドタ     ――アッッハ

ヤジ「これでもくらえやっっ!! 化け物共が!」

        パッ   ボオオオオオオオォォォォ!!!

狭い裏路地の通路一体が一気に燃焼して炎の壁を作り出す。
アハハハハ!! の声は炎の燃え広がる音の壁越しに聞こえてくるが
既に小林は空中から観察させてたビー玉サイズと混合のガスらしき液体を
内包させてた水槽を一旦解除して新たに同等のサイズにしたものを
耳に嵌めこんで全速力で駆け抜ける。小林と並走するように走る貴方より
ほんの少しだけ遅れつつヤジは相棒が共にまだ居る事で余裕を僅かに
取り戻したのか活力ある声で告げた。

ヤジ「へへっ!! ここいら奥の細道はこの一本よ!! 
流石の奴らも炎を突っ切ってまで追いかけようとは……」

   『アハハハハハハハッ アハハハハ!!!』  ボオオッ タタッッ!

ヤジ「……追いかけ…ようとは」

後ろから何かが燃えつつ、既視感がアリアリと告げられるノイズと共に
走って来る音が聞こえてくる。

263『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:51:41
>>260(成田PC)

貴方は想定する。まず一番目として乗ってる警察車両での特攻。
だが、ある程度の知能があれば木々と言う自然の居城のある場所へ
向かって来るとも思えない。
二番目として、既に貴方が目にした奴等(感染者)が忍び寄ってる可能性。
解除する前の『モノディ』では周囲に潜伏する物音は捉えられなかった。

最後に、貴方にとっては最悪とも言える。既に貴方が菌を保有してる為に
発症されるであろう存在に無理に干渉するよりも別の感染者を増やす為の
効率性を重視したであろうと言う事。

スマホの画面を見る。不安気と今の異常な状況に疲れが少し見える
何時も通りの貴方が映っている。

誰かに連絡するにも家に帰るにしても、この夜の暗がりで他に遭遇する
であろう感染者の群れが及び腰となる。バッテリーの残量は半分程あるが
誰に連絡を入れるかも考慮しなければならない。両親も無事なのか……
そして本体の正体も今の所不明だ。いや、そもそもこの隣町まで及ぶ
スタンド能力と言える感染に対して収集は付けるのかどうか。

警察車両が走り去り、救急車も笑みであろう三人の人影が吉岡の死体を
持ち去って地面をも軽く掃いて凶器の石も持ち去り痕跡を殆ど消して
走り去っていくのが見えていく。

無情に時間が過ぎる。夜に聞こえる鳥達の鳴き声もなく森は静かだ……。

           ――ブロロロロォ

また、車の声が近くまで聞こえてくる。……敵の増援か? 或いは……

264斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/11(金) 18:38:51
>>261

落ち着け、落ち着けって、俺の方がな。

我らが首領、朝山の台詞で思い出した事が一つある
そうだ、『大通り』は『笑い声』に包まれていた、彼女は其処でビラ配りをしていたんだ。

俺より彼女の方が先に参りそうなのも頷ける
だが、俺にまだ自覚症状は無い、違いがあるとすればそこだけだ。

 (……大通りは駄目だ、毒の霧中を歩くようなもんだ。)

「解った、今は考えるな、兎に角奴らから逃げる。」

我らが首領には、俺のイヤホンからスマホの音楽をガンガン聴いてもらうことにした
QUEENは何時聞いても名曲だ、これで笑い声を塞ぐ。

だが俺はそうはいかない、鉄球を腰に結合させ、スタンドの眼と耳を尖らせる必要がある
直ぐに投擲できるようにしておかなくてはならない、隣接されれば詰みだ。

兎に角、まずは準備を整えなければならない
帰っても解決はしないが、祖父の屋敷に行けばバイクも車もある。

俺の『スタンド』用の武器もある
余所様の肉親を殺したんだ、自分のを殺す可能性を嘆くのは不公平だろう。

何かを得るには、代償が必要だ。

アプリの地図を起動し、細道を縫うようにして祖父の屋敷まで行く
ただそれだけの事がだいぶ遠そうだ、畜生。

265成田 静也『モノディ』:2019/10/11(金) 22:47:13
>>263

「フー、とりあえず今はまだ大丈夫なようだな。」

さてとりあえずは大丈夫そうだ。森を突っ切って街へと向かおうと思った矢先に

こちらへ近づく車のタイヤ音を捕らえた。

「敵の増援か?それとも一般人の車か?どちらにしろまずは様子見だな。」

またあの声をもろに聞く危険性はあるが、タイヤ音のした方へ隠れながら接近しモノディを出し、警戒に当たる。

もし感染者ならまた逃げればいいし、もし違うなら街まで乗せてもらったり、何か街の状況が聞けるかもしれない。

「『モノディ』、再びだ。」

ちょうど前の消音の効果が切れそうなのでモノディで靴音を消しておく。
これでこちらの存在がバレる確立を減らすことができる・・・はず。
感染者の謎の探知能力に引っかからなければ、だが。

さて鬼が出るか蛇が出るか。

266黒羽 灯世『インク』:2019/10/11(金) 23:36:06
>>262

「し、『心頭滅却すれば火もまた涼し』……!?
 笑う事しかできない状態になってれば、
 炎の『熱さ』や『痛み』で足は止まらないとでもいうの!?」

考える事が出来ないのは弱い。
だが、思考しないからこその強さもある。

「……『インク』!」

        スィィ―――――っ

               「『筆術』……」

(『インク』を手に入れてから……『強さ』を引き出す術は考えてきた!)

文字は書かない。
ガソリンの引火による爆発的燃焼にさえ、
耐えられる『おぞましさ』を持った群体だ。

(私が編み出した、私だけの筆術の一つ……これで『進路』を阻めば……!)

「落ち着きなさいっ、燃えてるのは間違いないのだわ!
 火傷が痛くなくても『呼吸』とかが多分苦しくなるはず!
 ……そうでなくても、『燃え尽きてしまえば動けなくなる』!」

           「それまで走って…………っ!」

希望的観測を込めた言葉と共に、
書くのは、描くのは―――――『線』。

走りながら筆の穂先を空間に押し当て、
また腕を小刻みに動かし、『曲がりくねった長さ2mの線』を残す。
空間に留まるそれは、考えなしに迫ってくる『群体』を阻み、あるいは『突き刺す』だろう。

『ガラス程度』の強度の線でも――――空間に固定された『鉱物』にぶつかれば、馬鹿にならない。

267『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 11:32:07
>>264(斑鳩PC)

貴方の脳内には未だ不愉快なラフィング達の笑い声が脳内にへばり付く兆候は見えない。
 スマホで設定を大音量にしつつ、有無を言わさない調子でロックの代表曲を悪の首領の
マスクを脱がせて耳に挿しこむ。五月蠅いっス……と僅かに眉を顰めつつ、素顔となった
少女は大人しくされるがままになっている。被り物をして汗ばんだ前髪が額に張り付いており
顔色はショッキングな光景を見た所為か何処となく悪くも見える。ただ、沈んでるだけで
行き成り笑いだす様子はないようだ。

大通りとは別の細道で迂回して移動手段を探す。この利点と言えば、未だ貴方の予想する
感染者共が蔓延って、普通の人間に混じって轟かせていると思われる地雷原を通らなくて
済む事と、奴等に遭遇したとして狭い細道なら挟み撃ちも有り得るが、大人数でアノ音を
聞かないで済むと言う事だ。必死に頭を巡らして人気が少ない場所へ出るとだ……。

「……ウィー 飲み過ぎたってぇなぁ〜……」

一台のスポーツカーと、それより少し離れた場所の街道に植えられている木の根元で
吐いているのか座り込む派手なスーツに身を纏う男が居る。照明付き看板が派手な色の
屋根が付いてないスポーツカーに鍵が付いているのを際立たせている。周囲には
意識が朦朧としている彼以外に人影は見えない。出来過ぎている感もあるが
わざわざ、あの笑い声を発する奴等が明け透けな罠を作る理由も不明瞭だ。

移動手段となる乗り物は都合よく見つけた……とは言え、まだこの世界にはある程度
社会は一応機能してると思える。車を盗み出し走り出すのは吉となるか……

268『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 12:09:21
>>265(成田PC)

画面の中に映る何時も通りの貴方に安堵を漏らしつつ一度外に出ようと
するものの車の近づいてくる音に再度茂みに身を隠す。今の森のカーテンは
貴方を脅かそうとする存在達から目を隠してくれる……。

『モノディ』を再び発現。梟の意匠を模したスタンドの耳に捉えられるは
まず最初に車の走行音が力強い事。
 恐らくだが、今まで色んな車の音も聞いてきた経験から貴方はこの
近づいてくる車は大型トラックと思しき乗り物であると踏んだ。
 
大型トラックとなれば、荷台に大勢の奴等を乗せる事も可能ではある。
だが、その段々近づいてくる車に混じって別の……音色も飛び込んできた。

ソレに対し耳を塞ぐ前に鼓膜は捉えた……。



――バカサバイバー♫ 『生き残れコレっ!』 
 バカサバイバ〜♪ 『勝ち残れコレっ!!』

  ブロロロォォ キキィー!

「よっしゃぁ〜ウィゴーちゃん ウィゴーちゃんっ。今日はここで
一夜を明かそうじゃねぇか。まず御飯にする? 風呂……は付いてねぇから
青姦にするか? それとも夜空と森と大地と麗しのウィゴーちゃんで
今日は絶賛ナイトフィーバーで良いかいっ?」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだって言ってんだろっ!!
ゴクゴク……プハァ〜〜ッ あぁ妖甘様 妖甘様。私は本当
未熟で駄目駄目なスタンドでぇ〜す。こんの社会クズの解雇も
止められず酒をラッパ飲みしてまぁ〜ス! ヒェ〜へッへッへッ!』

「大丈夫? 辛い事あんなら相談乗るよ?」

『十割てめぇが原因なんだよ、ボケッッ!!』


…………異様な雰囲気の男がハンドルを回し、その助手席に一升瓶を掲げて
酔っぱらってる感じのスタンドが自然公園の前で停車した。
乗り物は『キャンピングカー』だ。
 多分、恐らくは感染者と違うのだろうが明らかに真っ当で無い事もわかる。
声を掛けるのも少々勇気がいるシーンだ……。

269『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 12:37:35
>>266(黒羽PC)

炎で全身が焼け焦げても、この追いかけてくる異常な集団には
痛覚を覚える様子も、極度な熱に対し生命の危険性を感じての怯みも
一切見せる事は無い。ただ、笑い声を発して貴方達に近づく。それだけが
まるで『インク』で書かれた文面のように一つの目的を自動で実行しようと
してるかのようだ。ヤジの一声が耳に飛び込む。

「もう少しでさっきの溜まり場だ! 気張れっ!!」

それを耳にしつつ貴方は力を発揮する。文面だけが能力では無い。
――『筆術』 『線』

2m程の曲がりくねった線、強度はガラス程度。人が体当たりすれば
壊れる程の強度だが、無防備に直撃すれば躊躇するのには。

       シュラララ――――ッ!!
            ――アハハハハハッッ『パリィン!!』ハ……ッ!

 筆を走らせ脇目も振らずに走る後方で、笑い声に混じってガラスに
激突して転倒音、そしてその転倒したであろうモノを踏み台にして後続が
走って来るであろう音も届く。実感する 少しだけ数を減らせた。

それが幸いしたのだろう。体に奴等の手が触れる事や密接した状態で
笑い声が耳を圧迫する事もなく、貴方達三人は先程の不良達の溜まり場を
疾走する。怪訝と驚きを伴って口々に異変に気付く正常な不良達。
ヤジが逃げろと叫ぶ意味が理解する前に、狭い道から走って来る顔面が
火によって変質した異常な集団に対し殴り込みか!? 何だこの気持ち悪い
奴等と不良達は自然と応戦する。

――貴方は背後からの怒号と、走る度に声量は小さくなるものの
薄気味悪いアハハハの声を聞いた。自然と予感する
 どんなに喧嘩の場数や、ある程度の数の不良達でも。barに密集してた
推測でも20は居たであろう、炎の壁や『インク』の壁に勢いを衰えず
笑い声を発するアレ等は、きっと不良達すら取り込んだであろうことを。

暗い結末を脳裏に過らせ、貴方達は横丁の通りを走り抜け。幾らか人気が
少ないコンビニなどの前でようやく息を落ち着かせた。
力なく小林は段差の縁に座り込み。ヤジも鼻水と涙混じりの咳をして
深呼吸をしている。

ヤジ「あ、ありゃ ありゃ一体全体なんなんだよっ……!?」

小林「スタンドでしょう」

ヤジ「アレがか!!? 今まで色んな鉄火場に遭遇はしたけどよ。
あんな一瞬相対しただけで、身の危険を感じる奴等居なかったぞ、おい!」

何なんだよ、あの化け物はよっ。とヤジは思い思いに遣る瀬無い胸中を
呟きながら鼻水や涙を拭くのすら億劫と言った感じで水を飲み干す。
多少、一息を整える時間を有してから口が開かれた。

小林「これから、どうします?」

貴方に対し、静かに物書きの彼が問う。短くも人生において何度あるかと言う
身の危険を感じた出来事。このまま、はいさようならと明日には何事もなく
日常に帰れる筈もなし。
 今、何を出来るか? 何をすべきか……記者として多くの計画にも
携わって来た貴方の力量なら、的確な回答も望めるだろうと考えての問いだ。

270成田 静也『モノディ』:2019/10/12(土) 12:57:06
>>268

「うわ…なんだアレ・・・」

思わず口に出してしまった。

『某アーティストの曲』は音量が気になるがまあいいとして・・・自分のスタンドと漫才をしたり、
本体ともども酔っぱらっている・・・?
何一つも訳がわからんが、とりあえず一見は感染していないように見える。

こんなのでも何か助けや情報源になる可能性も少しはあるかもしれないし、
あの感染クソ笑顔のスタンドの性質的に一刻の猶予もないと思い、渋々ながら彼ら(?)に話しかけてみることにした。

「すみません!ちょっといいですか?聞きたい事と助けてほしいことがあるのですが。」

一応、感染していた時の用心として『モノディ』は出したままにしておく。
・・・多分大丈夫だろうとは思うが。

271斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/12(土) 22:13:06
>>267

ある詩人はかく語った、人生は全て次の二つから成り立っていると
『したいけど、できない』『できるけど、したくない』

 (運がねぇな)

『僕』にとっては殺さず切り抜けたかったんだろう
だが『俺』の眼では明らかに不可能だった、重要なのは『速度』だ。

 (俺ではなく、目の前の酔っぱらいが、と言う意味だが)

時間をかければかけるだけ、この事態は悪化し続ける
救うにも殺すにも、速度が必要だ。

車のキーは頂く事にする、酔っぱらいに対話する?僕なら兎も角、俺が?
――『できるけど、したくない』だ。

……とはいえ、大事を取って『撃っておく』か
鉄球を一つ分離させ、左手の鎖に結合する

奇襲気味に一撃で、後頭部を抉って仕留め……

 (いや、クソうぜぇが『使える』かもしれねぇな)

『切り離した鎖』は『伸縮できない』が『結合している』なら問題ない
回転、分離、遠心力で鉄球から60cmの鎖と、それに結合されたもう一つの鉄球が引きずり出される

 (『俺』がコレを使うとは思わなかったが)

1m分を使用した『ボーラ』の形状に形成されたそれを、酔っぱらいの首めがけて投擲(ス精BB)し
巻き付いた瞬間、鎖同士が触れた部分を結合させて『伸縮』(スC)させる

オペラ座の怪人の如く、とはいかないが、鎖を縮めて頸動脈を塞げば、奇麗に『落ちる』
……気絶してもらおうか。

272黒羽 灯世『インク』:2019/10/13(日) 00:09:41
>>269

「ハァ……ハァ……ッ、逆に……スタンドじゃない方が怖いのだわ。
 『ドラッグ』や『洗脳』で、こうなるなら……『解決しても再現性がある』」

「スタンドなら、スタンド使いを倒せば……解決なのだわ」

先ほど書いていた記事は一旦、『インク』ごと解除する。
お世辞にも持続力の高いスタンドではないため、
使わないときは解除する……念のためではあるが。

…………スマホを探す。

「フゥ……さっきの話にもつながるけど、これがスタンド能力とすると、
 発動している黒幕がいるはずだわ。そいつの目的がなんなのか、よ」

「個人狙い……? 社会秩序の崩壊……愉快犯……?
 『感染をとにかく拡大したいだけ』なら、
 あえて閉じこもったBARを始点にはしないはず。
 あのBARではじめないといけなかった理由は……ハァ、
 感染経路の問題なのか、感染させたい相手がいたのか。
 ……ほかの所でも、同時にコトを始めてる可能性はあるけどね」

すべて口に出して考察し、場慣れした小林とヤジにも思考を促す。

そして『SNS』を起動する。
星見町住民である『同級生』などをフォローしているそれを、だ。
今自分たちを襲った現象が全てなのか、あるいは『星見町規模』の問題なのか、
それとも……『もっと広いのか』を確認するため。すなわち敵の狙いを絞るため。

「……まず、問題を把握したいのだわ。あなたたちも『SNS』なり、
 知り合いのスタンド使いや組織に『ライン』するなりして、
 この『笑い声の現象』が『他でも起きt流こと』なのかを把握するの」

「私達以外まだほとんど把握してないなら、あの『BAR』が怪しい。
 完全にあの場所から始まった、ということになるものね。
 そうだとすれば『あの場所や関係者を調べる』って目的が出来る。
 でも、もし星見町中で問題が起きてるなら、そうではない……
 『星見町全体を観察できるような場所』にヒントがある可能性が上がると思う。
 ……愉快犯や無差別テロなら、町の『経過』が見たくてたまらないと思うのだわ」

音声は切ってあるし、動画や画像は自動再生されない設定にしてある。
動画などを介して自分が『感染』を受ける可能性は、ゼロに近いだろう。
公式のニュースになるにはまだ早いだろうが、個人が『状況』を叫んでいる可能性はある。

273『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 10:39:21
>>270(成田PC)

溺れる者は藁をもつかむと言う。行先が陸地見えない海原の如く
不安な中で、貴方は異常な一人と一体へ声を掛ける。

『ど〜せぇ、私は碌でもない御主人すら矯正出来ない
スタンド界のワーストワンですよぉ〜』

「酔ってるウィゴーちゃんも可愛いねぇ〜……って、あん?
なんだ坊主。ってか、おいウィゴーちゃん、お仲間だわ。
何処となく動物チックだぜ」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですってぇ〜……ン?』

貴方は近寄り助けを求める。少し怪訝そうながら只事ではない
雰囲気を感じ取ったのか、スタンドを出してる事に対してや
敵として警戒するでもなく彼等は貴方の話を聞き終える。

軽い自己紹介を交わした後、彼はカップ酒を含みつつ
カルパスを咀嚼しながら呑気な顔つきで告げる。

芦田「おまわりの奴が笑顔の化け物ねぇ〜……生憎と
俺数日前に働いてた探偵事務所の社長が失踪しちまって
失業中でよ。この家を手に入れるのに奔走してたから
そー言う変な奴に出逢った記憶はねぇなぁ」

キャンピングカーを軽く叩きつつ男は陽気に告げる。

『私の記憶でも、街中でそう言う誰かが襲われるような
現場は有りません。……ですが、気になりますね その事件』

スタンドは自立型か半自立か判別つかぬものの、自我を持ってるようで
貴方の言葉に相槌混じりで軽く唸りつつ感想述べる。

芦田「……なんか、良く解らん事件だが。スタンドが関わってんなら
ウィゴーちゃん、妖甘ちゃんに頼めるかな。こー言う案件って」

『昨日私が愚痴を聞いて貰おうと訪問したら休業中でしたでしょ。
あと私の名前はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト。
……とりあえず夜道を男子とは言え歩かせるのも忍びないですから
家に送ってあげては?』

え〜? っと嫌な顔をするスタンド使いと、さっさとしなさいっと
右目に装着してる『モノクル』を回し、一升瓶とその他の酒から
フィルムらしきものを引き出して手を動かすと、瞬きする間に
飲み干してた酒が元の開封前の状態に戻っていく。

芦田「ぁ〜あっ、この感覚何度やっても腹がぞわぞわってして
ウィゴーちゃんの愛が染みわたって絶頂しちまい……わ〜った
睨まんでってウィゴーちゃん。そんじゃあ坊主、家何処よ?」

正式名称を述べろと文句を言うスタンドを傍らに、男は貴方を
送ってくれるようだ。彼等は感染している存在について
感知は今の所してないようだ。虚偽は付いてるように思えない……

家路へとキャンピングカーの小窓から自然公園の情景が横切り
馴染みある風景のほうへ車は走っていく。街を歩く人並みは
今の所異常と思えるパニックは表には無いようだが……。

『私の能力なら、ある程度の過去を映し出せもしますが……
何か重要な物とかは今はお持ちじゃないんですか?』

スタンドは、貴方を労い茶を出しつつ質問している。
運転してる主人と異なり、こっちは常識人っぽい。
まだ何か聞きたい事などあれば出来うる範囲で答えてくれそうだ。

274『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 10:49:32
>>271(斑鳩PC)

貴方は見敵必殺と言う調子で鎖を扱い頭部を抉る事を考えつつ
その考えを改める。いざとなれば肉盾か、何らかの囮などにも
使えるかも知れない……まだ感染してない状態ならば健康な人間とは
貴重であるだろうと。

  シュッ ブンブンッッ  ジャリンッ  クンッ――ッ!

?「あっ? ンッッ!? グェ―ッ!??」

 酒の効力もあるが直ぐに落とす事が出来た。幸いかどうか知れないが
目を瞑って朝山は音楽に集中してるので、その現場は見ずに済んだ。

犯行現場にはキー付きのスポーツカー。そして傍の街路樹に倒れる男

スポーツカーの後部座席なら、男を横倒しで仕舞う事も出来るだろう。
構わず気絶したそいつをそのまま置き去りにするのも自由だ
『僕』ならしない行為だが、『貴方』なら構わず運転も出来る。

キーを回す。エンジンが鳴り響く。

……何処へ行くにしても君なら可能だろう。

275『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 11:25:11
>>272(黒羽PC)

貴方はスマホを取り出す。文明の利器である『SNS』を起動する。
『同級生』の呟き、最近起きた出来事や噂……どうにも、今宵の
出来事である『笑い声』に合致するようなものは、ズラッと見た限りで
ソレを匂わせる情報は無い。
 考えられる可能性は、これがbar店内で始まった異常であり
元凶のスタンド使いもその界隈に潜んでいる可能性。
 それより広い範囲である事も考えられるが、これと言った騒ぎは
貴方の記憶にある限りでは無い……ならば本当にこれは小規模なのか?

                ――ウゥゥ― カンカンッ!
                 

消防車と救急が複数通過する。恐らくは小林とヤジが引き起こしたボヤを
消火する為に出動したのだろう。

ヤジは未だ涙と鼻水を流しつつ、相棒に水筒蓋を返しつつ貴方に提示した通り
スマホでラインや彼の所属する場所に連絡を入れ始める。

返された彼も水筒蓋の乗った液体を飲み一息つくとスマホを操作し始めた。

ヤジ「こちら宮田。そう、宮田だ 至急スタンド災害対策部門と話させてくれっ
……は!? 数週間前から別地方に出動していて連絡つかねぇだとっ。
それじゃあ特定人事でもなんでも良いから上の話わかる奴と……っ!」

口論を一分程続け、彼はクソっと罵り声を上げ通話を終える。

ヤジ「駄目だ話にならねぇ! こっちがぺーぺーの下働きだからか
何言ってもハァ……の受け応えばっかだぜ、おい!
ジョー! そっちは!?」

小林「一応出来うる限りのスタンド使いの知人にラインなりで
今日の出来事を送りましたけどね……協力してくれるかどうか。
……時期がね、悪い。冬休み直前で、明後日には終業式でしょ?
 色々と他の方も忙しいでしょうから、見逃す可能性だってありますし」

ヤジ「こっちだって崖っぷちのギリギリだってんだ!
どうすりゃ良い? この件、俺達三人で収拾つけられそうに
ぶっちゃけ無いぜっ!」

小林「……これが人為として、仮に愉快犯だとすれば
H城・スカイモール展望台
……あと、H湖近くの天分台も高いと言えば高いですよね」

街の景観を一望するには、些か低い気もしますけどねと区切る。

SNS上では未だ混乱の兆しは見えなかった……遠くでサイレンの音が
鳴り響いている。

ヤジ「……一先ず撤退するっきゃ無いよな。俺達の拠点ってか住処は
清月館だけど、黒羽さん何処だっけ? こんな出来事の後だから
送るなら俺達も一緒に同行するけど」

このまま人混みのある場所に屯っても良い事はない。ヤジはそう
判断して他の場所にも通話を試みながら黒羽に提案をした。

276斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/13(日) 14:35:00
>>274

我らが首領を助手席に押し込んでシートベルトを付ける
これでいい、後は燃料メーターを確認して、なるべく警察にパクられないよう家まで行くだけだ

後は後部座席に鎖で縛った奴を放り投げて、『囮』も準備完了……?
ふと気づけば『影の腕』、が俺の耳にスマホを押し当てている 

「もしもし?」

「……そりゃあ、走行中に『ラフィング』が『何方を』追うか、だろ?」

「忘れんな、俺はオマエの尻拭いをしてるんだぞ、それに、事が終われば俺達は40人を殺した『殺人鬼』だ」

「……は?   ああ、わかった、わかったよ オマエの勝ちだ」 

「たった1人俺から助けられて、さぞ嬉しいんだよな、オマエ!」

イラつきに声を荒げながら
運転席から外に出て、不幸にも寝転がっている酔っぱらいの傍まで行くと

スタンドの影の腕が、男の携帯を探り、あればそれを砕き、野郎の財布ごと、適当な塀向こうに放り投げる
これで連絡には時間もかかるだろう、今更出てきやがって……。

運転席に戻ると、影の腕がそのままスマホを弄り出す、そういえば此奴、自分で行動が出来たんだっけか
しばらくしてガラス越しの画面に一つのサイトが見えた……『清月学園SNS』?

 (学生の『スタンド使い』を呼ぼうって言うのか?しかし、敵が見たら今度は『遭遇』じゃ済まねぇ……いや、この状況じゃあ今更だな)

 『 『使い手』へ 連絡求む 『笑顔』 について S.I 』

 (敵が来るっていうんなら逆に『餌』にしてやるぜ、『反撃』の為のな)

SNSに文章と連絡先を書いて終わり、大概の奴には解らねえが、解る奴にはヒットするだろ、ネットマナー?知るか。
鳴ったら『スタンド』で取ればいいだけだ、同時操作でも運転に支障はねえ事だし。

これで一度俺の出番は終わりだ、視界がブラックアウトし、意識が泥の中に沈む感覚。
代わりに星のように瞬く意識が、浮かび上がる、僕の方に。

「悪いが……お祖父ちゃんにこっそり運転を習ったのは『僕』の方……うぐっ!?」

良心からくる罪悪感に、吐き気と眩暈がする、冷えた鉛を飲まされたようだ
眼に涙が浮かぶのを必死に抑え込む、今は泣きわめく時じゃないし、僕にはその資格もない。

今は僕の帰る家に向けて、犯行現場に酔っぱらいをのこして
僕達はアクセルをゆっくりと踏みこんだ。

277成田 静也『モノディ』:2019/10/13(日) 18:12:49
>>273

(すみません、捜査官の遺品であるメモ帳はどのようになった扱いなのでしょうか?私が持ったままですか?)

(それとも感染済み警察官に一緒に持っていかれたのでしょうか?)

278『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 19:45:12
>>277(成田PC)

描写的に、メモ張を拾い上げ読み上げてる時に走行音を捉え
直に茂みに隠れた際、メモ帳をわざわざ手元に戻す行動も
不自然なので携行していて構わない。

これに関してはGMの描写不足なので申し訳ない。今後はもう少し
詳しく文章を作成します。

279成田 静也『モノディ』:2019/10/13(日) 22:32:05
>>278

(いえいえ、こちらこそご返答ありがとうございます。ではロールに戻ります。)

どうやら相手はこちらの想像を遥かに上回る物わかりの良さと、こちらよりも本職らしいのが本当に助かった。

「ありがとうございます。芦田さん、ウィゴーさん(?)」

「これ、重要度はそこまでわからないんですが…。」
「さっきの奴等について捜査していてやられてしまったらしい人のメモ帳を運よく回収できたので使えませんか?」

「これにはおそらく感染者を操る本体の調査の状況と、感染の条件らしきものがダイイングメッセージとして書いてあるんです。」

「それと途中で公衆電話があったら寄ってもらえませんか?少し連絡したい相手がいるので。」
「それにオレはこの件から降りませんよ、放っていたら取り返しがつかない事になる気がするんです。」

少しでも仲間が多い方がいいし、
何よりも感染の条件とかの情報を共有した方が感染者の増殖を少しでも防ぐのにいいだろう。

あの昼に出会った二人は女学院の生徒と言っていた。
二人の電話番号は分からないが、女学院へ公衆電話にある電話帳を調べて直接電話をかければいい。
確か、一度は助けてくれると言っていたし、その一度は今を除いて他にないだろう。

それにしてもこのスタンド使いは何が目的なのだろうか?目撃者や本体(もしくはその仲間)を追うもの、
探るものを消すのが目的?それにしては関係の無いはずの救命士に感染させたりと
感染を広げること自体が目的のようにも見える。

280黒羽 灯世『インク』:2019/10/14(月) 01:52:23
>>275

(……情報は無し。目撃した人間が全滅してる、とはとても思えないし、
 おそらく本当に、少なくともまだ……『私達の見たアレが発端』のようなのだわ)

スマートフォンをポケットにしまい、
ヤジと小林の様子を見ていたが……

「……『組織』というのは流石に腰が重いものなのね。
 ま、少なくとも連絡はした……筋は通したんだから、
 こっちが好きに動いても問題ないはずなのだわ」

これは後付けの言葉、つまりフォローだ。
ヤジの組織とやらに過大な期待はしていなかったが、
この事態で頼る事は出来なさそうだと認識を固める。

「そうね……暇な時期ならともかくとして、なにかと多忙なこのシーズン……
 よほど熱心な方でもなければ、おかしな事が起きたって言われても、
 せいぜい自分や家族の身を守る準備をするくらいでしょうからね。
 私達に協力してくれる人間が現れる可能性はあまり高くない、のかも」

小林の知人という線も可能性はゼロではないとしても、
少なくとも今の時点で快諾の返事を得られていない以上、
期待は出来ない。やはり『3人』でやるしかないのか?

「3人じゃ…………少なくとも今から高い所を虱潰し、という手は『無い』。
 さっきのバーに戻るなんていうのも、ちょっと危険すぎるし…………
 そうね、一旦もう少し人の少ないところに戻るのがいいのかも……
 奇遇だけど私も清月館だから、一緒に戻りましょう。それが『安全』なのだわ」

刺激的な手ではないが……ここでたむろしたり、
想像だけをソースに全く見当違いの動きをするよりは、
人の出入りが少なく安全性の比較的高そうな場所で、
体勢を立て直す時間を設けた方がいいように思えた。

もっとも、清月館が安全とは限らないが……考えだせばキリがない。とりあえず、動こう。

281『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:10:42
>>276(斑鳩PC)

首領(朝山)は音楽に集中して目をギュッと瞑って大人しく座ってる。
これ以上恐ろしいものを見たくないのだろう。それが賢明かどうか不明だが

燃料は満タンよし少し低い程度、十分な量で家路までガス欠は絶対無い。
貴方は酔っ払い男の携帯を握りつぶし、財布を投げ捨てる。
投げ捨てる前に、財布に大きく『金一』と強調するように書かれてたが
特に気にするようなものでも無い。携帯も壊す前に着信するように点滅したが
破壊した為に誰かからの連絡も無事切断に成功した。
 
『清月学園SNS』をスマホで『貴方』の中の内なるもう一人の僕が扱って
ラフィングについての情報を求める。何処まで期待出来るかは不明だし
奴等の目が潜んでる危惧も当然あるが何もしないよりは良いかも知れない。
それに襲い掛かって来るなら、貴方の鎖の牙が光るだけなのだから。

『貴方』の『俺』は『僕』となり車を走らせ風となる。

バックミラー越しに、倒れる男へ路地裏と思しき場所から多数の人影が
近寄ってくるような光景が見えたが、車を走る貴方にはどうでも良い事だ。

282『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:39:12
>>279(成田PC)

最初は乱痴気好きな変人と奇天烈なスタンドと警戒してた貴方だが
印象を斜め上にしつつ公衆電話の許可とメモの提示をする。

芦田「あぁん? 今時古いガラゲーかよ珍しいな。 
このご時世全員スマホで、ネットなりで個人情報なり建物割り出せるのによ」

てか、公衆電話も今時町ん中少ないし公園付近戻ったほうが早いぜと
ブツブツ言いつつ男は走るスピードを緩める。文句を言いつつも
探してくれるようだ……因みに貴方のスマホの残量は半分より少し
減ってるかも知れないが未だ十分家に帰るまでには使えるだろう。

 ―ズギュン

『……何でしょうね、このメモ。殆ど全部真っ黒です』

芦田のスタンドは、眉を顰める感じで遺品の『メモ帳』から
『フィルム』を引き出す。発言通り、殆どが感光してるように黒く変色してる。
メモを持つ吉岡を中心とした何処かを歩いたりしてる、文を書いてるシーン等
映ってる場所もあるものの、メモのダイイングメッセージを記すにあった
重要な部分のあるであろう時系列の部分は全て黒で塗りつぶされていた。
 それ以外の一週間程度古い星見町で過ごしてるシーンの部分でも
黒い部分が所々に見られていた。

『私の能力。スタンドが干渉されてる部分は全て黒くなってしまうんです。
……一週間前も黒い部分が幾つか。となると、これは』

芦田「その刑事のおっさんがスタンド使いでスタンドを使ったタイミングが
あって真っ黒になった。
それ以外なら、その笑う奴等と知らず知らず接触してたんだろうさ。
俺は後者を推すね。でなけりゃ俺のケツのバージンをウィゴーちゃんにやるよ」

『下品ですっ! それとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです!』

男は笑いつつラジオを回す。
――今日も、あなたの隣に『電気カナリア』の囀りを……と言う出だしと共に
『Electric Canary Garden』のBGMが車内を満たす。


芦田「隣町を、その笑う野郎共で巣窟になってで。で、この町の至る場所にも
そいつ達が潜伏してるとなるとよ。これ、もしかしなくても今俺が
ピーチクパーチク喋くってる間も増え続けてんだろ?
――終末の時計も、そろそろもう直ぐ鳴り響くんだろうぜ」

運転手の男が意味不明に可笑しそうにヒヒと笑う。スタンドのほうはモノクルを
軽く弄りつつ、重い溜息を吐いた。

 キィィ……。

芦田「おっ、丁度良くあるぜー。公衆電話
……ってか、なんかうるせーなサイレンの音がよ」

此処は『星見横丁』付近の通りだろうが……遠くでサイレンが鳴っている。
キャンピングカーを停めてる直ぐ近くに電話ボックスが目に付く。
人通りはまばらながら有る。

283『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:52:32
>>280(黒羽PC)

小林「そう言えば、以前に園児達の世話で同行した方は?」

ヤジ「あのおっさんか? 確かにアリーナ所属だったけどよ
どうにも頼りになんねぇってか何つーか……駄目だ、電波届かないか
電話に出られませんとよ」

一瞬普通に通話出来そうだった気したんだけどなと言いつつヤジは
色んな場所への通話を試み続けている。

貴方はそれを流し目にスマホを仕舞う。SNSで新情報は後で
幾らでも追えるだろう。今は足を動かすのが先決と考えて。

歩く足取りは自然と重くなる。何らかのスタンドの影響とかでなく
今後この騒動に深く関わる憂鬱さや、起きた出来事の心労ゆえに。

ヤジ「明日は終業式前日だから午前授業なだけマシだな……サボるか」

小林「一応受けるべきでは? 他のクラスの方から何か情報も
求められるかも知れませんし」

ヤジ「そうだな……」

歩道を行きかう中、遠目に此処ら辺ではあまり見ない
『キャンピングカー』を見た……。このまま進めば通り過ぎるだろう

284成田 静也『モノディ』:2019/10/15(火) 01:17:27
>>282

「できればスマホで済ませたかったのですがこれから何があるかわからないので、
バッテリーの節約がしたかったのです。」

先ほど確認した時は半分しかなかった。今はどれほどあるか、全員に電話やメールを送るほどの
残量に自信がなかったが故の妥協案だったのだが…

「サイレン・・・あの警察官と救命士関連かそれとも・・・既に別の場所で感染者が暴れている?」

「それに公衆電話までまばらとはいえ人がいるますね・・・。これで感染者がいたら少し面倒ですが…」
「オレの『モノディ』なら短時間は黙らせれるし、ある程度の相手ならぶっ飛ばす程の戦闘力があります。」
「それでも圧倒的な数や、あの警官みたいに銃などを持ち出されたら捌き切るのは難しいです。」

「なのでもしオレが襲われて、助けるのが不可能だと思ったら芦田さんとウィゴーさんはすぐに離脱してくださいね。」
「そして知り合いの人に片っ端から連絡をして、この本体を必ず倒してください。」

いざという時のための事を芦田さんに頼みをし、車のドアを開け、公衆電話へと向かう。
がその前に振り返って芦田さんに1つ伝えておく。

「ああそれと…芦田さん、万が一があるので笑うのはしばらくやめておいた方がいいですよ。」
「スタンド使いのあなたまで感染してしまったら割と洒落にならなくなるので・・・お願いしますよ。」

「『モノディ』!周辺の不審な音が無いか、感染者が近くにいないかを探れ!」

モノディに周りを探らせながら電話ボックスへと走り出した。確か小銭は多くあったはず。
できるだけ多くのスタンド使いの知り合いに連絡しなければ・・・

285黒羽 灯世『インク』:2019/10/15(火) 06:24:24
>>283

「私、今学期は皆勤なの……学校は行くものよ。
 フフッ、あなた達がサボるなら私の勝ちなのだわ。
 ……とはいえもし万が一『敵』に襲われたとしたら、
 出入り口が限られてて、人が多くて密集してて、
 最悪の場合『校内放送』でどこにでも笑いが届く、
 この上なく危険なロケーションでもあるのだけど……」

「……安全を考えると、サボるのも手かしら?
 情報は一応、スマホで聞けば集められるのだし」

マウントを取りに行きつつ、危惧を口にする。
皆勤が取れれば嬉しいが……『命』には代え難い。
感染する笑いという敵に対し、学校は危険すぎる。
町内放送に比べ学校の校内放送は『乗っ取り』が容易だ。

「……ねえねえ、『バー』の件をよく考えると……『笑い』の布石は前々から打たれてたのよね?
 今日までニヤニヤ笑ってた人たちがあの場で異様な笑いの始点になったなら、よ?
 もし……『いつもはいたはずだけど、今日は来てなかった』人がいるなら、
 その人は『危険』かもしれないし……『手掛かり』になるかもしれないわよね」

「少なくとも『不良たち』の情報という一点では、あなたたちが『上』。
 ま、それ以外では『負けない』つもりだけど……それは今はいいとして。
 心当たりがあればだけど、その人を当たってみるのも良いかもしれないのだわ」

推測を立てつつ、歩く。思考を止めれば負けだ。
『一部の不良』……例の一割二割の面々が、今日も全員あの場にいたとは限らない。
体調不良、用事、何らかの理由で今日は席を外していた者がいてもおかしくない。
もっとも、『笑い』に惹かれて『全員』が集まっていた可能性も高いが……

「……あら? 珍しい……『キャンピングカー』なのだわ。
 …………今、普段見かけない物があると無性に気になるわね」

珍しいので、とりあえず見た目は覚えておく。
異様な事態が起きているときに普段と違う何かがあれば、
それは事態に関わっている可能性が比較的高いと言える。

……ちなみに『停車』しているのだろうか? それなら近くで観察する。
もし走り去っていくなら、走って行った方向だけ把握し、深追いはしない。

286斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/15(火) 20:11:37
>>281

オープンカーの風というのは、僕の眼から水分を奪っていくようだ
握ったハンドルの感触にも現実感が無い、これが夢ならどんなにいいか。

……正直に言って、数分前の僕では考えられない事をしている
人を殺し、物を奪い、したくも無い事をしている、胸に穴が開いたような心持だ

何処で、何を、どうやって間違えたのだろう
それとも、最初から全てを間違えていたのだろうか?

隣のモーニングマウンテンという少女に気を遣い
二言三言話しかけてみる、何とか落ち着けばいいのだけど

愛する父と母は、いまどうしているのだろう?
僕の知っているクラスメイトの友人や、夢見ヶ崎のようなスタンド使いの彼女はどうしているのだろうか?

 (……顔が見たい、会って話がしたい パパ、ママ。)

或いは、僕を心を挺して助けた両親のように、今度は僕がそうする番が来たという事なのか
強い感情をこめて強くハンドルを握りしめる、拳が白んだ。


                      *chain*


俺は呆れ混じりのため息をついていた、正確には今は『スタンド』なのでつけないんだが
そこは気分だ、何せ超能力だしな。

周囲のネオンライトは流星のように流れ去り、俺の後方へ吸い込まれていき
素晴らしい夜風に混ざる排気ガスは俺をかなりイラつかせてくれる。

ついでに、さっきの酔っぱらいの件もだ
『ラフィング』が追ってきたら、座席から蹴り落として囮にするつもりだったっていうのに。

これじゃあ我らが首領を蹴り落とすしか、ないじゃあねえか。

俺にはさっぱり解らない、所詮人間なぞは、弱きを見れば囲んで殴る獣だ、『ラフィング』前後でも、それは変わらない
だのに、何故今更、「良心」なぞと言う物に拘るのか、何故、あの獣共に容赦なぞするのか、俺には皆目見当もつかない。

 (お前だって、「両親」を殺されたことを怒っているだろうに。)

『ロスト・アイデンティティ』の視界に『僕』が助手席の我らが首領を慰めようとしているのが見える
原因はほぼ俺達なんだから、意味ねえと思うんだが、その辺りに気づかねえのが奴の限界だな。

 (……『スタンド』の成長だの『人格』の統一だの、夢のまた夢だな、こりゃ)

……だが、いい事も有る

このスポーツカーは中々にいい趣味だ
SNSを弄りながら、スタンドの……俺の腕で適当にダッシュボードだのを漁ってみる、酒と煙草とか入ってねぇもんかな?
『ラフィング』の事は後で考えるとする、考えてわからねーもんは仕方ねぇ事だからな。

287『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/16(水) 10:20:51
>>284(成田PC)

芦田「安心しろ、坊主。俺に友達なんぞ居ねぇ! ガッハ……」

『笑うなって注意されたばっかでしょう! 学習しろ!!』

運転席の男が馬鹿笑いしようとしたのをスタンドは止める。少なくとも
彼女? が側に居れば迂闊な真似はある程度しないだろう。

『モノディ』を発現させ周囲に怪しい人影や物音を探る。

特に怪しい人影や物音は無い。少し遠くから男子二人と女子一人の若者
らしき人物が歩いて来ており、反対側から通行人四人程が間隔バラバラで
こちらへ同様に歩いてくるが笑い声は感じられない。
 分厚い電話帳を取り出し、〇〇女学院について調べる。星見町では
それ程少ない学校名だからか直ぐに割り出せた。……と、同時に誰かが
小走りにこっちへ近づいてくる音。モノディの超聴覚で割り出した音が
明確にこちらに向かって来る事で貴方はそちらへ体を自然と向ける事になる。

「成田さんですか?」

……高校生位だろう。電話ボックスへ駆け寄った際にチラッと見えた人影が
今はボックスのガラス越しの直ぐ近くに見えており、貴方へ声を掛けた。

貴方は、この彼に対して以前会った記憶がある……現実では会った事ないが。

「お久しぶりと言うのも変な話ですが、あの奇妙な夢以来ですね」

後方から残る仲間らしき二人組みも近寄って来てるだろう。

288『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/16(水) 10:37:24
>>285(黒羽PC)

ヤジ「あぁ、放送室とかさっきの奴等に占拠されたら最悪だな……」

本当サボろうかなとボヤく彼と共に小林は貴方の『始点』について考察を口にする。

小林「その何時もは居たけど今日は来てなかった方々……多分barの中に
見知った人も、あの音と顔を間近で受ける刹那に見た気もするんですよ」

ヤジ「えっ゛ ぜんっぜん気づかなかったわ、俺。逃げるのに夢中でよ」

小林「無理ないですよ」

少しだけ気分が良くなってきました、と。逃げる前に壁に凭れ掛かってた
時よりは幾分顔色も普通に戻って来た青年は続きを口にする。

小林「便宜上『彼等』と呼称しますが。彼等の習性なのかどうか不明ですが
仲間にした者達は、成り立ての者達同士で近くに巣と言うか集いを形成させ
徐々に蟻地獄のように知人など引きずり込んで増殖するのかも」

ヤジ「虫見てぇだよなぁ……」

小林「えぇ、自分で纏め上げてみましたが動物の行動よりも虫に近い。
この能力は、何らかの一定のルールがあるのかも」

議論する二人を耳にしつつ、近くにある大型キャンピングカーを観察する。
運転席にいるのは30手前の男だ。……隣に居るのは『スタンド』か?
 何やら大口を開けて笑おうとした動作の使い手の頭をスパーン! と
言う調子で叩いたのが見てとれた。危険そうな雰囲気では無い。

車から降りて一人の同年代程度の男子が、駐車してる場所に隣接した
電話ボックスに走る。その傍らに人型のスタンドが見てとれた。

小林「……あれ?」 タッタッ

ヤジ「おいおい、ジョー。どうしたよ? もう今日は走りたくねぇよ」

その人物を目に留めて、小林は小走りに電話ボックスに近づき
成田さん? と声を掛けている……どうやら知り合いのようだ。

ヤジ「何だ、ジョーの知り合いか。おまけでスタンド使いなら
今の状況を助けてくれたら願ったり叶ったりだが」

彼も同様に電話ボックスに入る少年に近づいていく……。

289『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/16(水) 11:06:40
>>286(お気になさらず、私も描写が不足でした)

貴方はモーニングマウンテンに声をかける。音楽に集中するように
言い含められた手前、その行動を中断される事になるが……。

少女はイヤホンを外し、貴方に声をかけられて。少し無言で
俯いて車が賑やかな町並みより少し外れた時点で口を開いた。

朝山「……お家に帰りたいっス。それに、おまわりさんにも
連絡しないといけないっス……今日は一杯人が傷ついちゃったス。
……おにーさんも色んな人に御免なさいってしないといけないっス」

その言葉に貴方は気づける。この少女はラフィング達の危険の未知数さを
ほぼ把握してない。行き成り笑われて、行き成り貴方が彼等を虐殺して
そして引き摺られるままに車で同行してる形だ。
 頭が働き出せば、警察なり何なり連絡しようと思っても不思議では無い。


ダッシュボードを『貴方』は探る。煙草の箱が一つと御丁寧にライター付き。
それと幾つかの硬貨とガムに重要性が低そうな書類と……金色に光る鍵。

メモ用紙が鍵の近くに置いてある。

『保管庫の番号は忘れないように当日の出勤時間の日付、下二桁。
それと異能変化植物の、あの青色タンポポのラベル番号って覚える。
くそつまらん預け係だが、無いよりゃマシだ。気合入れろよ 俺!』

……何らかの保管庫の鍵、暗証番号が必要なようだ。

スポーツカーのハンドルを切ると、トランクのあると思える後部が
慣性によってゴドッと音を鳴らした。何か入ってるようだ……。

290斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/16(水) 20:43:38
>>289

「……ごめん。」

喉から絞り出すように告げる。

「うん、僕は死ぬまで謝らなくちゃいけないんだろうな……。」

僕はどうすればいいのだ?僕は……

『いや、「アヤマラナクチャイケナインダロウナ」じゃねえよ、そこで終わるんじゃねえよ阿保かこのタコ。』

いつの間にか出ていた『ロスト・アイデンティティ』が、気だるげな態度で声をあげる。

『さっきのは「スタンド攻撃」だ、「防衛」だよそれともあの「ラフィング」の仲間になりたかったのか?そりゃあ悪うござんしたなぁーッ!』

「……えっと。」

『聞こえてるんだろ?「スタンド会話」だ、僕も謝るんじゃなくて説明しろよなァ!』
『過程を飛ばす癖が治ってねえんだよ1歳児の時からよォ!』

「その。」

『最初から説明するなら、あれはスタンド攻撃で俺達はその襲撃を受けたんだよ
おまけに攻撃は継続中だ、あの場にいたので全員だと思ったが、あの集団……「ラフィング」と呼ぶが……の無秩序ぶりと
集合までの時間を考えれば、もう星見町全域に「ラフィング」が広がっていても、ちっともおかしくねえ
前のチンピラみたいに「本体」が近くにいもしねぇ、とんでもない射程距離だ、おそらくほぼ無制限か
あるいは、「能力」は至近距離でも「感染」は無制限かもしれねぇ、兎に角、8人をあの場から逃がした時点で
「ラフィング」の全滅は良い手だとは言えねえ、1殺す間に100以上増えるだろうからな
故に戦術を切り替える、この「能力」への「対処」ではなく、「本体」の「殺害」にな。
俺達の愛する「両親」に危害を加えた奴らは「ぶッ殺していいッッ!」
事態を引き起こしたのは恐らく個人だ、理由としては集団やそれに類するなら「アリーナ」が眼を付けてない筈がねぇ
それなのにこの事態が起こっているという時点で、「アリーナ」の捜索力をすり抜けたッてことだからな
だがいい事も有る、この事態は起こってからそれ程たってねぇ、じゃなきゃもっと集団で「ラフィング」はきただろうからな
恐らく昨日今日ってとこだろう、声くらいは隠せても、あの笑顔じたいは目立つもんだ
だとすりゃあ本体も、「ここ数日間で見るようになった顔」に限られる
恐らく俺達もどっかでみたかもしれねぇ、だが情報が足りねぇのも確かだ
だから今、俺達は「反撃」と「休息」の為に、俺達の祖父母の屋敷に向かってるわけだ、どぅーだ!理解したかこのブッ!!』

ダメージのフィードバックによる鈍い痛みに顎をさする。

『なぁにしやがんでぇ!』

怒気を含んだ荒々しい声に、苦虫を噛み潰したような顔で応える

「長いよ、そして五月蠅い、今運転中だぜ」
「そんな風にノンブレスで言ってもわかるわけないだろ、なんだよ『ラフィング』って。」

『……ゲームの中の拷問道具で「ラフィング・ロッド」というのがあってよ、それが「強制的に笑わせる拷問器具」なのさ』
『中々笑えるセンスだろ?』

「全然笑えない、それに何勝手に出してんだよソレ人のライター!人の煙草!」

『うるせぇなぁ、今更スーパーカー取っといてそれ、いぅかぁ?』
『後は尻拭きようの紙屑と、ガムに……なんだこりゃ、成金主義の「鍵」か?
こっちのメモは……おお、泣かせるねぇ中年酔っぱらいのお涙頂戴な意気込みが綴られ、クソウゼェ。』

「やめろって言ってるだろ!みろよ朝山さんポカンとしてるよ!僕が恥ずかしいんだよ!」

『いいセリフだな、その言葉そのままこの事態起こした「本体」に言ってみろよ、阿保か』
『しかしさっきからトランクで何か鳴ってるぜ「僕」、アレ「金庫」じゃねえのぉ?』

「話を逸らすな――ッ!」

291黒羽 灯世『インク』:2019/10/16(水) 21:20:33
>>288

「私達が『襲われた』のは秘密を暴こうとしたからで、
 彼らの目的自体は『個体数拡大』……納得できるのだわ。
 人目につかないバーを拠点にしようとしていたのも、
 虫らしく早期に『駆除』されない為と考えたら説明が付く」

これが『スタンド現象』なのはまず間違いなく、
そうなれば発生させたスタンド使いもいるだろう。
目的がテロルにせよ、悪趣味なジョークにせよ、
自分以外の『スタンド使い』を警戒するのは自然だ。
そうなると、地下の個室を始点に選んだのは納得がいく。

「……今までも、『ニヤニヤ』はしていた……今日までにも既に『兆候』はあった。
 つまり……今日初めて『笑いの能力』が使われたわけじゃないはずだわ。
 今までもバーの中で狂ってはいたけど、路地に戻って来るまでには『収まって』いた?
 それとも単なる……嬉しいとか気持ちいいとか楽しいみたいな『トリップ』を超えて、
 『狂う』までに……能力を受ける回数か何か条件があって……今日それを満たした?」

感染の条件。あるいは目的。『ルール』は読めないが、
考察はあくまで口に出す。整理するため、聞かせるため。

(そう考えると……小林先輩はたった一度だけ、能力ごしに笑いを浴びただけ。
 時間経過で回復しているようだし……まだ『深刻』じゃあなさそうなのだわ。
 ……笑いを浴びせた人数とかが関係してるなら、そうもいかないかもしれないけど)

調子が回復しつつある小林にそのような希望も抱くが、
今はそれよりキャンピングカーと、謎のスタンド使い達だ。

(…………な、なんなのあれは……人型のスタンド?
 人型だと、本体に『ツッコミ』を入れたりするものなの!?
 いえ、もう1人の様子を見るに、とてもそうとは思えないのだわ……何??)

「ああ……そうか、あなたには見えないものね。場慣れしてるものだから忘れてたのだわ。
 見た感じ……どっちもスタンド使いよ。電話ボックスの方も、キャンピングカーの中の方も」

困惑しつつ、やや後ろをついて歩く。
成田…………そんな名前の『同学年』の男子がいるが、もしかして、その当人なのだろうか?

「危険じゃないとは限らないし、あまり近づき過ぎるのはどうかしら…………」

292成田 静也『モノディ』:2019/10/16(水) 22:24:28
>>287

芦田さんとウィゴー、1人と一体(?)の漫才に思わずオレまで口が緩みそうになるものの気を引き締めなおす。
『条件』は極力満たさないに越したことはない。
しかし、こちらに誠実なエールをくれたのも事実。

「ありがとうございます…では!」

電話ボックスへと走り、何のことなく着いた。

そして急いで女学院の番号を電話帳で調べる。
とその時、聞き覚えのある声が聞こえたために手が止まる。。

「貴方は確か・・・小林さん?」

あの戦いでこの人は良く憶えている。あの時の相手の中でかなり苦戦させられ、
尚且つ戦いに一番真髄さを感じた相手だったからだ。

見た様子、感染者でもないようだしおそらく大丈夫だろう。

「お久しぶりです。ゆっくり話したいところですが、どうやらあなたもオレと同じような状況のようですね。」

わずかな呼吸音などからついさっきに急に全力で走ってきたばかりなうえ、顔色はやや悪く、
身なりに焦げ跡や額に何かにぶつけた跡がわずかに見える。

彼が強いスタンド使いであり、味方なら心強いことはこの上ない。

「後ろから来ている二人も・・・知り合いの方ですか?そしてやはり・・・貴方たちも『奴等』に襲われているのですか?」

「もしそうならあの二人も合わせてここまでの情報共有をしたいのですが大丈夫ですよね?」

真剣な表情で小林さんに同意を求める。

後ろに見える一人は清月の制服と顔からたしか同学年にいた…墨羽さん・・・だったか?
もう一人はよくわからないがとりあえず二人は感染者でなさそうだ。

293『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/17(木) 10:27:03
>>290(斑鳩PC)

貴方達の漫才? に対し、朝山は呆然と言った具合で眺め
その後、先程までと同じように顔を俯かせ沈黙へと戻った。

キキィ……。

スポーツカーは祖父母の家、今現在の貴方の住む場所へ辿り着いた。
既に色々あって9時近い事もあって余り出歩いてる人は居ない。

問題もある。この派手な色のスポーツカーは目立つ。駐車するスペースが
あっても、普段見慣れない車を近隣住民が不審がる可能性も。

それに、祖父母が異変に晒されていない保障もないのだから……。
まだ特に異常なく平和な日常を謳歌してるとして、それが貴方の危惧する
ラフィングの脅威に遭遇しないと限らない。

不幸か幸いか、家の窓から明かりが差し込みテレビの音が響いている。
特に家の中で異常が起きてる様子は外からは見受けられないが……。

(※祖父母の大体の人となりや、設定があれば教えてください)

294『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/17(木) 10:52:41
>>291-292(成田PC)(黒羽PC)

電話ボックス越しで観察しても解る事はある。ただ見た限りでは不明な
少し不規則な呼吸音。そして額から先程まで流れてたであろう流血の痕と痣。
 後から歩いてきた二人は怪我は見た限りないものの疲労の色が濃い。

成田の言葉に小林は頷いた。どうやら彼も同じ被害者だ。

「ん? 何だ坊主の知り合いかい」 
『清月の学友さんでしょう。良かったですね、知り合いがいれば
心強い事ですから』
「ウィゴーちゃんの学生服とか見たら鼻血もんだなぁ…」
『だまらっしゃい。コール ミー
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』

黒羽も、少々可笑しなスタンド使いに歓迎? されつつ成田達と話を聞く。

二人は情報を共有した。刑事の吉岡が自然公園で変死して遺したメモ
感染されてると思しき警察官、そして救急隊員の悲劇。

barマクベスでの不良達の失踪の真相。蟻地獄のように感染者を作り上げる
地下の巣窟と、気づかれた決死の逃走劇。

ヤジ「おいおいっ隣町も駄目かよ。……ってか、その吉岡って刑事が
感染したのか一週間も前で星見町の警察署だが通りなのか不明だけどよ。
……この件って、一体全体何時から起きてんだ??」

芦田「ほぉーん……ヤンキーの溜まり場がねぇ。こりゃ、横丁の
地下アーケード通りとか殆ど駄目かもなあ。
さっきは冗談交じりだったけどよ、いよいよ世界全体やばいかもな」

不良青年は頭を抱え、色々と偏屈さが見え隠れする運転手は欠伸混じりで
危機感無さそうに呟く。

情報交換する事で改めて危険と深刻さが高い事が実感する。
この能力は既に星見町どころか日本全国を覆っている可能性だってあるのだ。

小林「……ですが、我々以外でも彼等に抗おうとする火種は未だあるようですよ」

スマホを操作してた小林は黒羽と成田、他の者にも見えるように
SNSの画面の一緒を提示した。

      『使い手』へ 連絡求む 『笑顔』 について S.I

……連絡先も記されている。流石に携帯番号でなく捨てアドだろうが
この人物も、貴方たちと同じく奴等の波を凌ぐ一人なのだろう。

295黒羽 灯世『インク』:2019/10/17(木) 21:35:00
>>294

知り合いというほど見知った仲でもないけど――――と前置いて。

「もし……隣町に、警察すら巻き込んで、表立ってあの笑う集団が蔓延ってるなら、
 SNSや口コミでもっと騒ぎになるはず。……『騒げる人間が残ってたら』だけど。
 まだ無事な町民達が気付かないうちに、取り返しのつかないほど感染を広げている……
 そう考えるのが自然かしら? 『虫』のたとえは言い得て妙、まるでシロアリなのだわ」

合流した『成田』達の話は、こちらとは状況が違う。
まるで、ゾンビのように襲って来たバーの連中とは違う。
……『社会性』を感じる。感染から日にちが経ち、より『進んだ段階』なのか?

「スタンドにも得意分野とか、強弱はあるはず。
 だけど、一人で扱えるエネルギーには限度があるでしょ。
 フフッ『世界全体』だなんて……スタンド使い一人の制御下で、とても」

「……」

と、そこまで言ってから『芦田』のスタンドに気付く。

「制御下で…………ないなら」

人一人の制御下では世界を滅ぼす力は目覚めないとして、
では……制御出来ていない力なら、どうなのだろうか。
人間から人間に『笑いの力』そのものが感染していっているなら?
あるいは、『感染した人間もエネルギー源にしている』のかもしれない。

氷河期が多くの生命を閉ざしたように……理不尽な滅びは実在する。

「これは……思っていたより『深刻』なのかも、しれないのだわ。
 この書き込み……『ワナ』とは思えない。おそらく協力できるはず」

まず、『S.I』なる人物に同じく『捨てアド』を使って『使い手です』とメールする。
本文は――『「笑顔」について探っています。私に出来る事か、行くべき所は?』と簡潔に。

罠の可能性は、口に出した通り低いだろう。『笑顔』に知性があるとして、罠にしては『回りくどい』。

296成田 静也『モノディ』:2019/10/17(木) 22:43:29
>>294

小林さんたちのこれまでの状況は大体わかった。

やはり相手は時間か、それとも本体が直接操作していたのかである程度のオンオフや知性を残すことができるようだ。
・・・つまり時間をかければかけるほど感染者はあの警官のように銃などの道具も使えるようになるということだ。

「厄介ですね…警察は1週間も前に墜ちていて、その次が街の不良、ならば次は一般市民の感染を狙っているといったところですかね」

やはり時間は敵の味方だ、急いでこの本体を探し…最悪は『殺す』ことになるだろう。
・・・『最悪』か。

・・・正直、今までは身を守るために『モノディ』を動かし、攻撃しようにも直接的な害が出ることはできなかった。
しかし、そんな甘いことを言っていてはこの敵は頭が回るがゆえにさらに被害は際限なく広がり続けるだろう。

だから今ここで覚悟を決めなければならない。
オレは・・・この敵を最悪ではなく『必ず殺す』必要があるだろう。感染者にも容赦をしていたらこちらがやられるのだ。

だからまず今やるべきことは・・・

「そうですね、そのSNSの人物とも接触するのはオレも賛成です。味方は一人でも多い方がいい。」
「それと今、少し離れていますが女学院の生徒のスタンド使いの知り合いがいてその人と連絡を取ろうとしていたところだったです。」

「もし、こちらに来れないにしても感染方法などを教えておけば少しでも感染者を減らすことにも繋がります。」

この場所もいつまでも安全とは限らないのでとりあえずこの場での連絡は番号を知らない二人だけに留めておき、
SNSの『S.I』に接触を図るべきだろう。おそらくは『使い手』や『笑顔』の事からこの人物もスタンド使いだと思われるが、
何人いるかは分からないがあまり時間を使い過ぎるとそれだけ無事会える確率が下がっていく。

297斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/17(木) 22:53:39
>>293

(どうするんだよ『俺』、また俯いちゃってるよ……やっぱり)

(今現在、この番号は使われておりません、御用の『僕』はピーという発信音の後に (口笛) )

(もういいよッ!)

スポーツカーを空きスペースに駐車してドアを開け、朝山さんの手を取る。
玄関前まで来ると、見慣れた明かりと嗅ぎ慣れた匂い、そしてテレビの音声
出かける前と何も変わらない世界が其処にはあった、あれが夢だと思えるほどに。

「さて、と、『気合』と『覚悟』をいれなくっちゃあな、『お祖母ちゃん』に怒られる覚悟を……」

(声と歯の根元が震えてんのは、大した覚悟だなぁおい?)

『まあこの時間まで連絡してねぇもんな、おまけに女連れのスポーツカー付き。』

「……僕はもう、拳骨が飛んでくるという覚悟をしたッ!」

『――足まで生まれたての小鹿の如く震えてんのは?』

「武者震いッて言葉、こういう時に便利だよね。」

『自分を誤魔化すのは「覚悟」って言わねぇと思うわ。』


ドアを開ける手が止まる
恐怖も有るが、そういえば祖父母の事を紹介してなかった

まあ大丈夫だとは思うが、一応説明しとくべきだろう
今心配するべきは、『ラフィング』よりも僕の頭蓋骨だし。

『ヘイッ!首領!入る前に一応言っておくぜ』

『ババアがまず迎えてくれると思うが、その時は「お世話攻撃」を覚悟しろ
風呂に入れられて飯出されて服も貸してくれるとは思うが、基本着物か抹香くせェかの何方かしかねぇと思うわ。
後、「畳の縁」とか踏むんじゃねえぞ、絶対。
「大型二輪免許」取ったラピュタの「ドーラばあさん」みてぇなもんだからな、ありゃ。』

「お祖父ちゃんの方は……『お茶目が服着て歩いてる人』かな、MG3の『ビッグボス』みたいな
僕に釣り道具譲って、自分は新しいの竿を買って、それがお祖母ちゃんにバレてラッシュ(パス精CCC)されてボコボコにされる感じの
お陰であんな車が止まっても、『なんだ、あそこの爺さんか』みたいな感じかもしれないけど」

『俺の中で最大のミステリーは、あの二人が未だに「夫婦」してるってこったな!』

「喧嘩するほど仲がいいんだよ、僕にとっては『幸せになるべき人達』なんだ。」


 (そしてそれは、僕が殺した人たちの中にもいる筈なんだ……)

 (っていう顔してんなあコイツ、バレちまうぞ?ババアは兎も角ジジイの方は結構鋭いんだからな。)


『僕』が深呼吸を一つ、笑顔の練習。
何方でも決めておかなくてはならないわけだ、例え『俺』が出る事態の場合でもな。


                   「よし、行くぞ。」


『僕』が意を決してドアを開ける、鉄球の準備は『俺』が済ませたが、はたしてどうなるもんか。

「――ただいま、お祖母ちゃん!」

(……その時は『殺す』ぜ、お祖母ちゃん 恨んでくれよ、親不孝のガキだってよ。)

298『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/18(金) 17:51:35
>>295(黒羽PC)

貴方は考える。あの笑い声を発するゾンビか虫のようなスタンドの影響下の人間達。
それは制御出来ていないスタンドに由来するのではと。

小林「制御下でないスタンド……あるのでしょうか」

芦田「言っておくけどよ。ウィゴーちゃんは半自立って奴で
自立型ではねーよ」『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですって』

二人の呟きの後、不良青年ヤジが軽く吐息をついて推論を述べる。

ヤジ「確かによ。事例はあるぜ
能力が発現したものの制御が出来ず暴走状態に陥って周囲に被害が
起きたスタンド使いの事件ってのは俺が知る限りか何件かはな。
そいつを考えれば、この能力も誰かさんの暴走かも知れん。
けどよ……どう言う精神構造と人生を歩んできたら、笑い声を媒介に
他の人間を同一の笑い声の化け物の仲間を産み出す能力
なんてもん発現出来るんだ? そいつは間違いなくまともじゃねぇよ」

言い終えてから、彼は力なく溜息混じりに呟く。

ヤジ「……こんな混沌とした状況じゃ行く気がしねぇが。
明日にでも日が出てるうちに潜り込むしかねぇな。アリーナ」

地下に設置してっから、マジで嫌だが……と彼は頭を掻いている。

アリーナに身を置いている彼は、どうやら休息をとった次の日にでも
スタンド使いの集団のいる拠点へ向かう気のようだ……。

299『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/18(金) 18:10:05
>>296(成田PC)

(※>>298で斑鳩PCへのメールも間違いなく送信出来ている)

今まで自分の手で誰かの命を奪うように手を血で染め上げた事はない。
だが形振り構えない状況と言うのもある。貴方は漆黒の意思を持つ事を
決意しつつカヌレとアウラのいる〇〇女学院に電話をかけた。

コール数回、受付らしき年配の女性が応対する。カヌレと話したいと
告げると、少々意外と言った具合ながら少々お待ち下さいと待機の間
宗教音楽らしいものが暫し流れてくる。

ガチャ 『……もしもし。何だ?』

若干不機嫌そうな声。だが及び腰になってる暇もない貴方は早急に
今日起きた異変について彼女に説明をする。十数秒天使が通り過ぎた後に
彼女の声は平坦ながらも真剣味は感じられる応答が返って来る。

カヌレ『あんたの話は信じる。けどな、広範囲にスタンドで人間を
洗脳する能力が出没してると言われて、だから一致団結 
悪い奴をぶっ倒そうと誘われてもな。
 正体、能力の詳細、対抗手段も解らん内はこっちも危なっかしくて
そっちに向かえんよ』

正論ではある。カヌレも火中の栗を拾うような、勝機も不明な
リスクリターンが判明しないものに乗れないと言う談は。

カヌレ『ただ、まぁ。私達にも無関係じゃなさそうだしな……
明日出来る限り人混みの少なく、開けた場所でなら私もアウラも共に
そっちの話へ噛んでもいい。ただし……
その笑う集団についてもっと進展があればな。
現段階じゃ、ただ笑顔の集団に囲まれればヤバイ位しか分ってないんだろ?』

然し、電話は無駄では無い。緊急性の高い事案である事は理解しており
対処せねばならない事なら彼女も愚かでないのだから。

成田へ頼むのは、今回の事件の笑い病に対して新たな価値ある情報だ。
それがあれば、彼女もきっと力を貸してくれる筈……。

300『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/18(金) 18:41:22
>>297(斑鳩PC)
(設定の提供有難う御座います。PLとGMのイメージで齟齬があるかも
知れませんが、そこはパラレルと言う事でご容赦下さい)


ただいま、お祖母ちゃん!

貴方はそう大声で言いつつ扉を開いた。悪の首領を名乗る少女の手を取り

『ロスト・アイデンティティ』 の『鉄球』を用意。例え倒れた父母の代わりに
両親以上の愛情を注いできた家族であろうとも、あのクソとすら呼称すら
憚れる怪物へ成り代わっているようであれば、その時は救う(殺す)しか無いのだと。

玄関を開く、丁度掃除でもしてたのか竹箒をもった祖母が扉を開く
貴方と瞳がかち合う。

 ――ニコ

口元に笑みが模られる。貴方は瞬間に背筋がゾワリと粟立った。
鉄球へと握られる手の力は痙攣と共に強まる。

祖母は笑みの表情のままに、竹箒の持つ片手で貴方を指し……。



 「――――こんのっっ!!!  大戯けの馬鹿孫がああああっっ゛っ゛!!
一体全体何時まで連絡もせずに夜遊びしとったんじゃああ゛あ゛っっ」

    一気に……その笑顔は般若と化した。

ああ……
・・
祖母だ。間違いなく貴方の普段慣れ親しんだ激怒すれば『俺』でも
頭が上がらないであろう行儀を反すれば鬼と化す祖母だ。

祖母ちゃん「左向けええええ 左ぃぃいいい!!!」

     バシィィィンンッ!!!

祖母の激昂のままの左向け左に、躾られた肉体は自然と背筋を
真っすぐにして横を向く。と、同時に目にも止まらぬ速さでの竹箒が
臀部を走るのと同時に貴方の引き締まった大臀筋に熱と痛みが走り
そのまま勢いにより床へと視点は向かい、反射的に鉄球すら取りこぼして
手を床につく。その間も愛する祖母の愛の鞭? は止まらない。

「あったしが何にも知らずボケーッと居間にいて気づいてないとでも
思ったんかぁ! 何じゃねアノ趣ん味んの悪い車は! えぇっっ!?
夜遊びじゃ飽き足らず、無免許運転かぁ! よっっくぞまぁ
あたしの知らん間にえぇ御身分になりましたのぉ〜?? えぇごらぁ゛!!」

説教と、尻が腫れ上がりそうな竹箒の折檻。それに硬直してる朝山は
ガミガミと怒鳴る貴方の祖母が説教を一旦区切った瞬間にグルっと
猛禽類の如し目を向けられビクッ! と肩を震わす。

祖母ちゃん「……おぉ おぉおぉ!! めんこい子だねぇぇ〜〜!!
うんうんっ、肌のハリも良い! 目も芯が強そうだね!! 
腰も引き締まっておる……! こりゃあんた、数年もすりゃあ立派な
子を産めるねぇ。どうだい? あんの不肖の孫とは何処までいってんだい?
あぁ、こんな婆が一気に喋りまくって済まんねぇ! あんた名は?」

朝山「朝山 佐生って言いますっス……」

祖母ちゃん「佐生ちゃんかいっ! よしよしっ!! おやあんた
顔も青白いでないかいっ 待っててな。今こんの婆が腕によりかけて
腹いっぱい御馳走作ってくるからねぇ!!」

倒れ伏す貴方に、そんな上機嫌の祖母の声を聞きつつ。その反対側から
忍び足と共に倒れる貴方を覗き込むダンディーな男性の横顔を目に映す。

祖父ちゃん「……坊(ぼん)……坊
――ゴムをいかに使いこなすかが
任務の成否を決定すると言っても過言ではないだろう。
お前の齢と、あの年頃の子じゃあ。まだ儂もひ孫はちょっと早すぎるからな」

……と、祖父が近藤の箱らしきものをチラチラと貴方に見せつける。
ああ、何時もの日常だ。本当に、つい先程悪の首領に誘われ虐殺があった事など
夢のまた夢のような普段通りの日常が降りかかっている。

祖母ちゃん「馬鹿言ってねぇで風呂の用意をしれぇ男共!
この子随分と顔が青白いでねぇか! 気の利かない野郎達だよ!!」

そう痛みすら麻痺した尻に蹴りを祖父と共に入れられて貴方は風呂場の
ほうへ行って炊き出しを行う事になる。腰をさする祖父と共に。

祖父「……なぁ坊。真面目な話 何が起こったんだ?
お前さんの張り詰めた顔見りゃあ、只事じゃねぇ事はわかるぞ」

老婆が過剰なもてなしを朝山に行う最中に、祖父が尋ねる……。
飄々としてる時が多いが勘の鋭い貴方の爺ちゃんだ。下手な誤魔化しは、不味い

301黒羽 灯世『インク』:2019/10/18(金) 19:44:24
>>298

「半? ……半分は操れてる、ってこと?」

(これでそうなら、操れてなかったらどうなるの……!?)

半自立、というワードは頭の中にメモしておく。役にたつから分からないが。

「……ともかく、『自分が楽しい事は、誰もが楽しいと思う子ども』……あるいは、
 『笑いをとにかくみんなで分かち合いたいパリピ』の、善意の暴走?
 『笑いの輪を広げたい宗教家』…………おわかりかしら、可能性は無限大なのだわ。
 なにせ私だって、別に『空間に文字を書きたい』人間じゃないもの……」

「それに……笑いが拡がるというのは、能力の全容じゃない可能性もあるし」

『インク』にも黒羽の精神性を反映している部分と、
どこから滲み出たのか不明瞭な部分が混じり合っている。
そして、空間に文字を書くというそれ自体超常の力は、
全く全容でもなんでもない……敵も、同じかもしれない。
スタンドから敵の人格が読めないのは、仕方ないことだ。

・・・いずれにせよ今は、深く考えずに口に出す。
芦田とヤジの言葉のように、それが新たな情報を生む。
自分の中の謎は他人にとっては『常識』でありえる。

「……私にはスタンド使いの知『人』はいない。
 それ以外も…………少なくとも今すぐは呼び出せない。
 スタンドを私にくれた人も、連絡先は知らないし」

成田やヤジと違い、自分に『ツテ』はない。
そこは勝ちにこだわらず早めに口にしておく。

「ひとまずは、このI.Sさんの返事待ちかしら……
 返事が無いなら……ねえねえ。私も行ってみたいのだわ、『アリーナ』に」

スマホから少し視線を外し、ヤジに提案する。

「手ぶらで『電話で取り合って貰えなかった件を直接聞きに来ました』よりは、フリーのスタンド使いの私を、
 ま、スカウトでも案内でも、この際捕縛でも何でもいいけど……連れてる方が話が早そうじゃない? どう?」

アリーナという『スタンド使い』の組織の実態はよくわからないが、
一般人のヤジを雇用してる辺りスタンド使いが溢れてるわけではあるまい。

それに…………スタンド使いである自分が出向くことで、なにか分かることもあるはずだ。

302斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/19(土) 00:33:48
>>300

一瞬俺達は引き攣った、同時に『俺』が出ようとしたが、奇妙な事は、俺ではなく『僕』がやろうとした事だ
まあその考えはその後の展開のせいで杞憂に終わったが。

 「ちょ、ちょっとm」

何か言う前にその竹箒は振るわれたんで『俺』はとっさに自分のスタンドを解除してやった
スタンド使いじゃないお祖母ちゃんにバレても困るしな、代わりにホウキが直撃するが。

 「ブッ」 「ウゲッ」 「アガッ」 「ギャッ」 「アバーッ!」 

 ナイーン エーイト テーン カンカンカーン

1R 14秒 K.O. まったくみっともない尻を突き出した姿で、斑鳩翔の名前がついたボロ雑巾は玄関先に倒れた
俺も頭を上げられない理由がコレだ、まったく恐ろしいババアだぜ、お陰で大概のものは怖くねぇもの。

ちなみに俺は大爆笑していた、いいぞもっとやれババア!そこだ!
自分で自分を殴れないんで、腹の底からスカッとさわやかの笑いが止まらんぜ!!

ところで多重人格者というのは、大体の場合、精神的被害を押し付ける人格が存在する
俺達の場合は『俺』がそうなのだが、何故か『僕』の奴はこういう被害は自分で受けるのだ。

理由は知らねぇ、多分マゾヒストなんだろう。

コイツ今町を襲ってる危機の最中だって自覚あんのか?と自分の事ながら思わずにはいられない俺だ
……おっ、よろよろと『僕』が立ち始めたぞ、情けねえ立ち方だなあ。

    ――――――――――――――――

 「いや、任務の成否じゃないよお祖父ちゃん……もうデブリ―フィング通り越してKIAになりそう……」

(『近藤さんはしっかり回収しとこう、アレに使えるしな、それにしてもこのジジイはやっぱ鋭いな 昔何してたんだ?』)

    ――――――――――――――――

蹴り出された矢先の祖父からの問いに、苦笑しつつも何とか言葉を繋げようとする
隠し事は出来ないなぁ、等と言いながら。

 「……僕にも解らないんだ、だから言える事は殆ど無い」

これが事実だ、まだ解る事は殆ど無い
解っているのは既に僕達がリング縁に追い詰められて、敵がもう勝ち名乗りを上げかけてるくらいの事だ。

 「でも、解る事はある、これは『僕の順番』だって事だ」

腕時計を外して見せる、それは古い手巻き式の、骨董品に近い腕時計。
僕が僕の父から、父が目の前の祖父から『受け継いだ物』。

 「僕の父と母が、僕の為に今ここに居ないように」

 「斑鳩家の長男が、代々『腕時計のリレー』をしてきたように」

 「……これは『僕が戦う順番』なんだ」

 「僕と笑う友人を作るのは簡単だ、でも怒ってくれる人は教師にもいない」

 「僕を『心配して怒ってくれる人』がいる限り、此処から出て、また行かなくちゃならないんだ、戦うために。」
 
そこまで言うと、祖父の返答を待たずに笑顔で浴槽用のブラシを置き

 「うん、解ってくれて有難うお祖父ちゃん!お祖母ちゃん共々愛してるよ!じゃあお祖母ちゃんの説得と風呂掃除よろしく!」
 「僕、自分の部屋で逃げ出す準備すっから!」

そう告げると足早に自分の部屋を目指す。

必要なのは、ザックに詰めないと、スマホの持ち運び式充電装置、ナイフ、使い捨てオイルライター10個、胡椒、墨汁、ラップ…は近藤さんでいいな
自分の部屋にナイフとライター、墨汁は有る筈だ、他も『弾頭』に使えるだろう

スマホを起動してSNSを確認する、メッセージを確認、『現在地を送れ、回収に行く、戦闘の用意を』返信完了。

 (思い出してきたぞ ……あの普段見なかった男、『ハガネ』か、勘だが、今夜中に行かないと『手掛かりが無くなる』な。)

303成田 静也『モノディ』:2019/10/19(土) 02:09:51
>>299

「わかりました、もう少し詳しく分かったらまた連絡しますがとりあえず警戒を怠らないようにしてください。」

「最低限感染者が増やさないことも重要ですからね、今わかる予防法は長時間、もしくは近距離で笑顔を見続けない、
感染者の笑い声を聞き続けない、そして笑わない事と
感染者らしき人物が学院の敷地内に侵入してきたら注意してください。」

「それと警察と消防もほとんどやられていると見ているのでそれらが十分注意してください。・・・ではお気を付けて」

そう伝え、受話器を切る。あまり長居するわけにもいかないので仕方あるまい。これでも時間いっぱいだろう。

>>298

「この本体ですか・・・オレはスタンド使いになって戦いの経験も少ない方ですが、
オレとしてはスタンドは無意識の才能だと思うんです。」

「たとえばオレの『モノディ』は生まれつきの聴覚過敏症から
自分の敵である『音を消す』本能によって生まれたスタンドだと思うんです。」

「それに対してコイツは『何がなんでも邪魔者を消し、どんな手でも感染者を増やす』・・・そういった意思が感じられる気がします。」

「それにこいつには『ブレーキ』が無いんです。普通のマトモなスタンド使いならどこまでも無条件で追っかけて行ったり、
能力の射程距離が無限のスタンドというのは存在しないと思うんです。マトモな人はどこかで心にブレーキをかけるから。」

「逆にブレーキの無い奴は『社会への凄まじい憎悪や怨念』か『自分の能力の被害が出る事を人生の愉しみにしている』かのどちらかか、
最悪の場合は両方だってあり得ます。」
「ヤスさんの言う通りマトモな精神じゃあないし、オレはこの現象もさっきの体験からコイツの意思から離れているようにも思えないんです。」

もしかしたらあの自然公園に本体が居たのかもしれない。
だから山岡さんはあの場所にいて、より精密に動かすことのできる警官を寄こしたのかもしれない。
もっとよく探して仕留めるべきだったろうか?

いや、単騎で突入したとしても敵の数の利に潰されてしまうだろう。
やはり『S.I』なる人物と早く接触をし、こちらも少しでも戦力を増やすのが得策だろう。

それにしても『アリーナ』か・・・なかなか関係者と接触できないまま今日を迎えたが、まさかこんな一大事で
出会えるとはな・・・皮肉なもんだ。あの『フラジール』とも知り合いなのか?
まあそれはこの一件が解決していてもしオレが生きていたら聞いてみるか。

304『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/19(土) 22:21:34
>>301(黒羽PC)

貴方の挙げる例に対し、スマホを仕舞い終えて少し考えこむ仕草だった
小林が感想を述べる。

「能力越しですけど、直接の影響が深かったであろう私見ですがね。
アレはまがり間違っても善意の暴走、共感を強制させる類では無いと思います。
強いて当て嵌まると言えば宗教家と言う単語に近しい狂信……でしょうか。
優先的に彼等の仲間を作成すると言う、強固な意志のような何か……」

芦田「そもそもよー、これってスタンド能力なのかよ?
スタンド見てーな宇宙から来た未確認生命体とかじゃねーの」

パラサイドって言う結構ヌードもある映画見てーに。と下品に
運転席の男は笑い、隣の半自立スタンドは切れ気味に叩く。

スマホで『現在地を送れ、回収に行く、戦闘の用意を』と返信が来た……!
メールの主は、もしかすれば能力の元凶に心当たりがあるのだろうか?

貴方は返信前にアリーナへの同行を提示する。彼は少しだけ渋味を見せつつ
歯切れの悪い口調で答えた。

ヤジ「まぁ……フリーランスを勧誘する名目で連れてくのは別に良いぜ?
ただ単純にさ、黒羽さん。あんたの身もかなり危険だから忠告すんだよ。
俺の把握するアリーナ支部は総合体育館の地下だ。一般人の把握しない場所で
異能を駆使しての格闘とか見世物にしたり何なりで資金を設けてるな。
……こう言えば大体俺の言う危険性もわかるだろ?
 今現在、どんだけあの訳わからねぇ電波な声発する奴等が紛れ込んでるか
知れなくて、おまけにパワー型のスタンド使いもソレに混じってるかも知れん」

虎穴に入るのは一人だけで十分とも思えないか? とヤジは力なく呟く。

小林「……君一人だけ行かせようとは思いませんよ」

ヤジ「ジョー、お前こそ黒羽さんに付いててやってくれよ。アリーナで
顔パス出来るのは、こん中で俺しかいないんだ」

彼(ヤジ)は相棒も置いて地獄絵図が描かれてるかも知れない場所に
一人で向かう気なようだ。出来る限り、命を懸けててでも情報を得る為……。

305『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/19(土) 22:32:11
>>302(斑鳩PC)

祖母の愛ある説教折檻をされるがままに受け入れた貴方は祖父に対し
真摯に言葉を掛ける。手首に着けられた代々受け継がれる腕時計を掲げ。

   ――坊(ぼん)っ  ……帰って来いよ

背中を叩くのは祖父の簡潔ながらも全てを織ったかのような一言。
そして自分の部屋に戻り荷物の整理を行う。
(※ザックに詰め込んだ物は全て許可)

貴方はゲームセンターですれ違った『ハガネ』と呼ばれた男性に対し
記憶の鎖を引き出す。名の通り鉄のような芯を秘めてる瞳と
近寄りがたい雰囲気が見え隠れする男だった。今戦場へ向かおうとする
貴方のように、常に戦禍に佇んでるかのような日常には異質な存在。

今回の事件についても、もしかすれば首謀者で無いかも知れないが
深く関わりがあるかも知れないし、無くても頼りにはなりそうだ。

祖母ちゃん「爺さーんっ! 風呂はもう少し後でえぇから
少し魚捌いとくれ!」

台所から祖母の鋭い一声が聞こえた。鯛か何だが刺身でも作ろうと
してるのだろう……朝山は大人しくしてるのか声は聞こえない。

306『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/19(土) 23:06:58
>>303(成田PC)

カヌレは、相槌と共に電話を切る間際。そちらも隙を見せて
襲われないように十分気をつけなと忠告した。


貴方の言葉に、小林青年は得心するように呟いた。

小林「……そうです。『怨念』
彼等の表情と声は、正しくそのような形だった」

ヤジ「同じく。扉越しだけどよ、あの声は何つーか感情ってもんが無くて
暖かさってのが何も無くて冷えてすりゃ無い。ありゃ虚無だぜ」

やれやれと言った具合に不良コンビが同意の意を示すのを
余り共感の意を示さず、淡々と運転席である車窓から声が掛かる。

芦田「でよ、結局俺は最終的に何処まで送れば良いのかね?」

『は……? おい、クソマスター。あんたもちょっとは星見町の危機を
切り開くのに協力しようとか思わないの??
ただの気の良い運ちゃんだけして、はいさいならってしようと思ってない?』

芦田「ふっ 隠し事は出来ねぇなウィゴーちゃんには! そうっ!
俺にはビバ無関係! そいつ達が襲いにかかっても来ねー限りは
積極的に関わる気もねーよ! 何たってメリットも何もねーしな!!」

『its me ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトっ!
最悪最低のド低能のド屑だな、こいつっ!!』

……芦田はどうやら余りこの件に首を突っ込むのに乗り気で無さそうだ。
スタンドのほうは、正義感も人並みにあるようで。協力する姿勢は中々
あるようだが、本体の態度が態度なだけに余り期待も出来そうにない……。

彼等も、何かしらメリットがあれば喰いつくのだろうが……。

307黒羽 灯世『インク』:2019/10/20(日) 02:12:05
>>304
>成田

「『善意』はあくまでたとえだけど……
 実際受けたあなたの意見は貴重なのだわ。
 『狂信』『怨念』……目的意識があるかないか。
 能力の規模や性質に人格が関係あるとしたら、
 一個人への怨念というよりは、『世界』への怨念?」

「『スタンドかどうか』は……試す手段が、私にはあるのだわ。
 もしやるとしても……『スタンドじゃない可能性』を考えて、
 あとで、私一人になってから使おうって思っていたけど、
 もしほんとに『宇宙人説』を警戒してるなら今ここで証明してもいい」

可能性は広すぎ、あり得ないと言えるものはない。
芦田が本気で考えているならこの場での検証もアリだ。
個人的には、『スタンド』で説明が付けば『話が早い』が。

「ただそれより……『成田君』もこれ、見てちょうだい」

               スッ

スマホ画面を全員に見せる――――

「これ――――『現在地を送れ、回収に行く』って」

『S.I』からの返答を見せる。
この文面――――どう考えても『何か知っている』。
もちろん、大げさに言ってるだけかもしれないが。

見せながら、現在地の『ランドマーク』など周囲にないかを探る。

「……おわかりかしら? 事態は『今夜』動こうとしている。
 明日のことを考える必要は、今はないのかもしれないのだわ。
 もちろん、アリーナに潜り込む危険性は把握したけれど……
 それを冒してでも私達も同行すべきかは、即決はしなくてよさそうよ」

ヤジの考えは重々理解できる。
だが、彼の考えは『自己犠牲』が過ぎると思うし、
一人では情報を持ち帰れない『犬死に』があり得る。
もちろん、二人で共倒れもありえる話なので……まだ『決めない』。
それならば、どうも自分達より早く『算段』を立てていそうな『S.I』に『託す』。

「最善を言うならあなたも……明日そんな危険地帯に一人で入るより、
 事態が進展しきっていない『今夜』――――決着をつける方がいいでしょう?」

もちろんそれは他のメンバーの考え次第、そして『S.I』のプラン次第だが。

308成田 静也『モノディ』:2019/10/20(日) 11:00:17
>>306

正直、今は猫の手だって借りたい状況で芦田さんが抜けるのはマズい。

『ウィゴー』さんの戦闘能力はよくわからないがあの『過去を見る』能力と複数人が乗れる車を持っていること。
これは何物にも代えがたいアドバンテージだ。

何か・・・何か彼を留まらせることのできるものは無いか?

「・・・確か芦田さんは『探偵業』をやってらっしゃるといっていましたね。ならば今回の件を正式に依頼という形でお願いできないでしょうか?」

・・・これは賭けだ。オレはこの前の一件で学生には不釣り合いな大金を手に入れた。とは言え彼の依頼料として釣り合っているか?
そう聞かれたら微妙といわざる得ない。

神妙な顔で芦田さんを見つめる。今ここで協力者を減らす訳にはいかないのだ。

>黒羽

「『黒羽さん』、この『感染』がスタンド能力かそうではないかというのが分かるというのは時間はかかりますか?」
「そうでないならぜひお願いします。少しでもこの現象を解くヒントが必要なんです。」

「それと『S.I』さんから返信が来たみたいですね。味方は一人でも多い方がいい。」
「オレも状況のわからない『アリーナ』よりは先にこちらと合流した方が危険は少ないと思います。」

309斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/20(日) 17:31:33
>>305

(ババアが追い付いてこない内にかっ飛ばすぜ。)

お祖父ちゃんの言葉を背に受けて、ザックを背負い込み、
乗ってきたスポーツカーまでこっそりと移動してキーを差し込み、エンジンをかけ、アクセルを踏んで
今の家を飛び出す、恐らく、二度は来れないだろう。

スマホを起動してSNSを呼び出す、向こうが座標を提示するまでは、当てもなく移動し続けなければならない
そうなるとスポーツカーの風と冬の匂いの中で起こるのは『俺』との自問自答になる。


『なあ、解ってんのか?俺達には4っつの問題があるよな
一つ目はまあどうでもいいから飛ばすとして』

『二つ目、あの朝山の首領はどうするかって事だ、アレはもう感染しかけてる
ババアに任せておけば問題はねえと思うが、ラフィングになるのは時間の問題だ
そのお陰で両親と祖父母が死んで見ろ、その時、俺達に戦う理由はなくなる、これは俺達共通の問題だ。』

『三つ目、ハガネって奴の所に行くのは良い、だがそれにどういう「勝算」がある?
ただ普段見ない、記憶に残っている奴と言うだけだ、精神力も無限じゃあない
後回しにしても問題は何もないんじゃあないか?』



……僕達の枷が外れかけてるのは、問題じゃあないからな

1殺したのなら殺人と言うのだろうが、40も殺せばそれは虐殺だ
これが39だろうと41だろうと何も変わらず、個人の死がただの数字にしかならない。
或いは、個人に背負いきれないのかもしれない、けどこれは今の問題じゃない。


「ラフィングを見たか?アレは少なくともお互いで争ったりはしていない
蜂とか蟻とか、そういう昆虫のような社会性を形成している
なら、祖父母にもラフィングになって貰った方が、下手に逃がすよりはマシかもしれない
もしそれが原因で敵に回ったのなら……そこまで時間をかけた時点で、僕らの敗北だろう」

「ハガネの所に行くのは、彼の仲間か分からないが、会話の中で
『駅のホテルで一泊したらまたあっちへ?』と問い、彼が了承したんだ
今夜を逃せば、彼の足取りが追えなくなる、後回しには出来ない。」

「なにより、このSNSの返答、どうも僕達と同様に情報のような物は掴んでないらしい
精々頼れるのは『人手』くらいだとおもう、『情報』は無理そうだ。」

ハンドルを掴む手に力を籠める、逆転勝利を狙うなら例え分の悪い賭けだとしても
それに賭けなくてはならない、それが何とも腹立たしい。

『……じゃあ四つ目の問題だ、この返答者が「スタンド使い」が複数いるとしよう
現在地を送ってきて合流できた、そいつらの中に「なりかけ」がいたら?』

  呼吸を一つ。

「――それ、僕達が迷う必要有るか?」


瞳の中に暗く炎を湛える、邪魔をするなら手段は選ばない
僕でも俺でも変わらない、共通の認識だ。


(じゃあ五つ目の質問だ、モンティパイソンの真似じゃねえぞ。
……『近藤さん』を武器にするのはどうなのよ?恥ずかしくね?)

(僕達がもう少し強ければ、手段も選べたんだけどなあ……。)

310『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/21(月) 09:27:38
>>307(黒羽PC)

芦田「まぁ、俺の話は冗談半分だから気にすんな」

ヤジ「こりゃ……っ、よっしゃビンゴだぜ!
予想外に、俺達このイカレた騒動を早く収められそうだな、ジョー
袋小路になるアリーナへ行くのも正直不安だったしな」 ズズッ……。

小林「上手く事が運べば良いんですがね……」

鼻水を啜りつつ、流れる涙を手首で拭いながら指パッチンしつつ不良青年は
メールの内容に顔を綻ばせる。相棒はそこまで楽観出来てないが。
現在地としては……、ここから100mも先には星見信用銀行があった筈だ。
そして、今路上駐車しているキャンピングカーの事を送信すれば
合流しようとする主もこちらに気付けるだろう。
(※特に送信しない理由も無いと思うので、別の方針無い限りはこのレスで
合流場所の情報を伝えた行動を処理する)

>>308(成田PC)

芦田は貴方の言葉に鼻で笑う表情で頬杖をつく。

「金に関心は無いねぇ。俺とウィゴーちゃんなら修理業者なり何なり一月で
50万かそこら荒稼ぎだって可能だぜ。探偵もご存知辞めた身だしよ。
……強いて今欲しいもんと言えば。ウィゴーちゃんでも着せられるドレスとか
ウィゴーちゃんが身に着けられる装飾類とか、ウィゴーちゃんストラップとか
後はウィゴーちゃんと一緒に撮れるカメラとか?」

『マイネームイズ ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
あんた ぶっちゃけ何言ってんの?? 冷凍豆腐の角に頭ぶっつけてくんない?』

「……つか、そんなシリアスな顔されてもよー。あのよ ウィゴーちゃん
そっちの嬢ちゃん(黒羽)がスタンド使わず喧嘩するレベルの戦闘力だぜ? 真面目に。
坊主がウィゴーちゃんの能力頼りたいってんなら、それウィゴーちゃんに頼めば良いだけで
俺はわざわざ戦闘するような危険地帯にウィゴーちゃん引き連れる気は無いって事なのよ」

スタンドに名前を訂正されるよう隣で騒がれつつ、とりあえず俺は自主的に動かんからと
運転席の男はカルパスを含みつつ話を切り上げる。
 このアウトロー? な男にとって集団行動で敵と戦って自分のスタンドを傷つけるような
リスクをする真似は殆ど無いようだ。話が真実なら、女子供程度の戦闘能力しか無い
調査特化の能力で戦場に立つ気が低いのも、まぁ納得ではある。
要約すれば、進んで戦闘はNG。スタンドにスタンド能力で調査の助力は自由。
あくまで彼は中立の姿勢を貫く気なようだ。連絡先などは交換可能だろうし
頼りたい時は呼び寄せる形でも問題は無いと思うが……。

311『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/21(月) 09:42:54
>>309(斑鳩PC)

(※黒羽PC、成田PCに反対ない限りこのレスで合流先は受信)
出来る限り、困難を切り開く為の道具は用意した。忍び足で外に通じる最中
居間らしき場所で、大人しくテレビの前に座ってスマホらしきものに
顔を向ける朝山の後ろ姿を貴方は見た。スポーツカーを走らせる直前に
祖母が貴方に対し戸口で声を掛ける気がしたが、直ぐに走行音と闇の中へと
風になる事で祖父母の家は小さくなっていった。

貴方は効率の優先化を図る。『ラフィング』が昆虫のようなコロニーを
形成するなら。リスクを承知で感染中の朝山と共に祖父母を縛り付けた
ほうが、行動を予測するのが容易な事。

駅前のホテルに関しては、星見町の住人であれば駅前のホテルとなれば
目立つのは一か所しか無いのが解る。特定は容易だろう

合流先の人間に対するリスクも推し量る。漆黒の鎖が成す意思に迷いなど無い
牙を向くのなら、如何なる手段は問わない。この両手の数以上で今宵の魂は
血に濡れたのだからだと。

貴方は暫し闇夜の一陣の風を突っ切っていく……。

312黒羽 灯世『インク』:2019/10/21(月) 20:19:26
>>308(成田)

「ぜひお願いされたら応えてあげたいところなのだわ!
 『インク』は『私が見た事実』を再現出来る。
 だけど、スタンド能力に関係することは再現できない」

敬語を使われるのは、そこそこ気分がいい。

「それ自体は『10秒』もかからない……けど。
 もしスタンドじゃなかった場合が危険なのだわ。
 あの『笑い』が、この場で再現されるのだから」

         サラサラサラ

空間に文字を書く。
『おかしな笑いを聞いた小林先輩が笑い出した』と。
自分が直接見た『笑い始め』は彼のみであり、
こうすれば笑いを聞いたら笑い出す誘発現象が、
スタンドによるものか…………なにか別のものかが分かる。

あるいは、『事実ではない』という可能性もあるか。
いずれにせよ『自分の推測が事実なのか』は分かるという事だ。

「再現されなくても……なにかこう、悪影響があるかもしれないし!
 もしやるなら、少なくとも……小林先輩は離れていた方が良いのだわ」

言葉通り、書き上がってもまだ文字列には触れない。空間に置いておく。

>>310(GM)

「冗談を言ってる場合じゃー、ないでしょうに。
 それとも……こんな深刻な状況だから、ユーモアが大事?」

芦田の姿勢には賛同しかねるが、張り詰めすぎるのも良くないか。
ともかく信用銀行の近くであること、キャンピングカーが目印な事を簡潔な文で送る。

「まぁ少なくとも、今夜何もせず解散するよりは…………
 『より良い』方向に、事を運べる気はするのだわ。
 距離は分からないけど、方向はこれであっているはず」

あとは『S.I』と名乗る人物が来るのを待ちつつ、 SNSでも眺めておく。

「この人、回収に来るとか言っているし…………車か何かで来るのかしら?
 こっちにも大きな車があるわけだし、『足』には困らなさそうね?」

芦田のキャンピングカーは、集団を運ぶための足としては最適だ。
戦力になるつもりはなくても、足にはなってくれるのかを確認する。

・・・あるいは、この言葉でそうなってくれるように誘導すると考えてもいい。

313斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/22(火) 00:12:05
>>311

当てもなく車を走らせる、こんな事態が起こるなど想像もした事は無かった
何せ、僕は免許など持っていないのだ

精々が祖父に無理やり私有地で教わった程度
それが今や他人の車を乗り回し、人を殺して、笑い声の中を走っている。

たら、れば、等を考えても過ぎた事に意味はないが
まるでこれが夢のようだ、それもとびきりの悪夢である夢

もう僕達は携帯を使わなくても、互いに意思疎通ができるまでに
人格同士が目を覚まし続けている、或いはスタンドのせいなのか

『ロスト・アイデンティティ』―― 音仙と名乗るあの女性は、本当にぴったりな名を付けたのだ
その名を付けられた子供が、今こんな事をしているのも、彼女の想像の内なのだろうか……?

SNSの画面の光が、斑鳩の頬を照らしていた。


     * chain *(合流先受信後、不可ならば上のみ。)


 (……見えてきた。)

星見信用銀行。
そして今、路上駐車しているキャンピングカー

銀行前付近に車を止め、キーを抜く
逃げるにしても、距離はあった方が良い、逃走経路も考えねばならない。

 (気を付けろよ、応答はしたが……敵か味方かは解らねぇ)

 (解っている、こっちは1人だ、戦闘になるなら一撃で勝利しなければならない。)

「――『ロスト・アイデンティティ』」

全身に鎖を纏う、自身のスタンド
今はナイフとライターを腰に付けているとはいえ、基本はこれ一つで戦わねばなるまい。

使える鎖は15m。投球には最低1m、両手で2m
そうなると鉄球として使える鎖は13mになる

計6mを一発ずつ、両手に2発で12m、1mを予備として、鉄球の形で腰に結合させ
これで戦闘の準備は完了する。

ゆっくりと、キャンピングカーに向けて歩き始めると、冬の夜風にスカーフが揺れる
その、どうしようもない刺すような冷たさに、吐息が白む。

 (まずは、近づいても5mまでだな……近距離パワー型の射程距離。)
 (期待していいものか、そうだと良いのだが。)

314成田 静也『モノディ』:2019/10/22(火) 03:23:51
>>310

「ええ、それで十分助かりますし、戦闘能力が低いならなおの事戦闘に参加させることは無いですね。」
「もし本体を追い詰めるヒントが見つかったのに鑑定できる芦田さんやウィゴーさんがダメージを受けてリタイアでもしたら
それこそこちらの損害は計り切れなくなってしまうほど重要なので。」

芦田さんのスタンスを聞いてホッとする。これで彼らには協力を続けてもらえたのだから。

「では連絡用に番号を交換しましょう。こちらが調査したりしている間、ただ待っているのでは襲撃される危険性があるので。」

>>312

「それは・・・少しやめておいた方がいい気がします。さっきも言った通り、推定の感染条件は『笑い顔を見ること』、
『感染者の笑い声を聞くこと』・・・これに関してはオレはこの感染法を直接見ているのでほぼ確実ですね。」
「そして最後に『真似すること』・・・これに関してはまだはっきりわかっていませんね。声に出すまでがアウトなのか、
笑う表情を作るとアウトか、それとも両方なのか・・・実験するにも解除の方法が感染者を殺すか、本体を倒すかしか無い以上、危険すぎてできないですね…」

そうやって悩んでいると猛々しいエンジン音がこちらに近づいてくるのが聞こえた。

音のする方向を見ると案の定こちらに向かってくるスポーツカーが見える。
どうやら黒羽さんの言う通り、『S.I』は回収するための乗り物を持っていたようだ。
あくまでこの音の主が『S.I』本人ならば、だが。

315『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/22(火) 10:28:14
>>312(黒羽PC)
>>314(成田PC)

時刻が緩やかに過ぎていく。夜の月明かりは何時になく明るく町並みを優しくも
仄かな寒々とした気配を放ち照らしている。

芦田「やめとけ! やめとけ! そいつ(インク)の能力はデリケートなんだ!」
『なに行き成り電波飛ばしてんの?』
芦田「……マジで何でだろうな。いや、てか半ばガチに其の能力で俺等も被害に
遭うってリスクあんなら流石に何時もご機嫌でcool(イカス)な俺ちゃんも
絶対零度cool非情な男に成り代わるぜ」
『あぁ安心した。何時も通り(馬鹿)ですね』

小林「……正直、どう言う作用が起きるか想定出来ないですから。
発動するならば私も含め、人気のない時に行って頂きたいかと」

スタンドが見えないヤジを除き、各自の反応は御覧のように芳しくは無い。
貴方(黒羽)の能力はスタンド能力の再現は出来ないが、説明してない内は妥当な反応だ。

貴方(成田)は『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の使い手の返答に納得する。

芦田「あいよ。とりあえず事件が解決するなら一報してくれ。そうじゃない間は適当に
街をブラブラして古い冷蔵庫とかテレビ直す業者やって金儲けしてらー」
『その負担は全部私なんですけどね!!』
芦田「そうプリプリしねぇで。カリフォルニア何とかって場所のスイーツ幾らでも買うしよ」

連絡先は不都合なく交換出来た。そして、貴方は闇夜の先から一条のカーライトと
暗がりでも目立つ車を認めた。人影が一人、近づいてくる……

ヤジ「……あの車って」

小林「えぇ……君の考える通りかと」

側にいる不良青年と文学系のコンビがどちらともなく呟くのが夜風に流れる……。

316『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/22(火) 10:32:18

貴方(黒羽)の能力はスタンド能力の再現は出来ないが、説明してない内は妥当な反応だ


貴方(黒羽)の能力はスタンド能力の再現は出来ないが
安全が保障出来てない内は妥当な反応だ

317『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/22(火) 10:44:07
>>313(斑鳩PC)

夜の街並みの車を走らせる中で幾人かの通行人ともすれ違う。
あのノイズのような笑い声とはすれ違わないものの、その影は
闇夜の中に確かと忍んでいるのだろう。
出来の悪い悪夢めいた現実の中を突っ切り、貴方は銀行の直ぐ手前に
路上駐車をしてキーを抜く。少し遠くには目立つキャンピングカーと
歩道には四人程が密集している。
 
スタンドを発現し武器を用意。慢心はしない、相手が敵でないと限らないし
仮想敵と成りえる可能性も0で無いのだから。

警戒を続けつつ相手と10m程の間合いまで進む事は出来た。
一人は女性、貴方と同じく学生であろう。中等部の出で立ちで
墨文字で鏡のように反転してるが、恐らくは
『おかしな笑いを聞いた小林先輩が笑い出した』と言う文面が宙に置かれてる。

もう一人も中等部らしい、地方の学生服を纏っている事が視認出来て
梟めいた人型のスタンドが側で彼を守るように立っている。
残る二人は、どちらも高等部の男子だ。一人はバンカラマント風に
学生服を着ており、もう一人は不良と言う感じの茶色な髪の毛で制服も
着崩しているが、特徴的なのは不良学生の顔が何処となく『強張っている』
と言う事だろうか。……貴方とは間違いなく初対面では伺える。

スタンドを見えるように出してるのは中等部らしい男女二人のみ。

残る一人は真顔で貴方を見つめ、もう一人は警戒を覗かせている。

どう話を切り出すべきかは……それは貴方自身の中身が把握している。

318斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/22(火) 23:08:58
>>317

男性3、女性1、1人は顔がこわばっているように見える
傍には『鳥のような異形の人型』と『空に浮かぶ文字』、奇妙な光景だが。

 (当然か、向こうも『新手のスタンド使い』、驚くような事ではない)

近距離型の射程ギリギリまで近づこうとした足が、丁度10mで止められた。
遠目に見えた何かは、『反転した文字』だ、あれは……『おかしな笑いを聞いた小林先輩が笑い出した』?

――笑い出した
その文字に、鉄球を握る腕がこわばり、眼を見開く。

 (――『本体』か!)

好都合だ、既に『ロスト・アイデンティティ』の射程内に入っている
叫ぶ暇もなく、全身を穴だらけにして――

 (いや、違うな……向こうが、態々奇襲の利を捨てる必要もない)
 (おそらく、既に感染者もいるか、推定無罪だが、妙な動きをするならこの距離で始末するだけだ。)

スマートフォンを二つ取り出し、片方にもう片方で通話、スピーカーをオンにした方を
4人の足元に投げ込む。
そして、投げ込まれたスマートフォンから、斑鳩の音声が響く。

 「この距離は、維持させてもらう ……『スタンド』を警戒してな、お互いに信用できないだろう」

 「時間の惜しい事態なんだ、単刀直入に言う、これから行く場所で僕が死んだ後の、後詰を頼みたい」

 「それが終われば、僕は全面的に君達に協力する 生きていれば、だが。」

何か違和感が有ると思えば、僕が笑顔を作る必要が無いのも初めてか
氷のような冷気を纏う声色で、淡々と話すのも……。

 「――質問は?」

319黒羽 灯世『インク』:2019/10/23(水) 01:43:12
>>314(成田)
>>315(GM)

「安心して。別にやりたいとは言ってないのだわ。
 危険だし……分かることが多いわけでもない。
 それに、どうやら……もっと『真実』に近づける機会も来た」

特にやらなければならない理由もない。

「邪魔だし、消しておくのだわ」

空間に浮かべた文字を解除し……
その場に現れた『斑鳩』のほうに向きなおる。

>>318(斑鳩)

投げ込まれたスマートフォンを見て、しゃがむ。

「の、望む所なのだわ――――この『距離』は必要」

(こ、こいつ……『慣れている』。
 この声色……雰囲気。荒事に慣れている人間)

     (……この距離は、恐らく相手には『射程』)

当然、相手はこの距離で『届く』攻撃手段を持っているだろう。
そうしないほどの『優しさ』『甘さ』は、とても想像できない。

「……質問はあるわよ!」

「私達が……『後詰め』っていうのは一体『どういう意味』?
 あなたが……死んでからの『予備軍』として動く理由が分からないのだわ。
 全員で一斉に攻め込んだら、最悪『笑い』に一網打尽にされるから?
 でも、同じ『足』で向かう時点でそのリスクはある……おわかりかしら?
 おわかりでないなら、私の方が『戦略眼』で『勝っている』ようね!」

一人で向かえば、斑鳩が『死んだ』り『敵に成ったり』しても、
残るメンバーが立て直しやすい。が、そもそも斑鳩が『無駄死に』しやすい。
どれだけ数がいるか分からない敵を、一方的に殲滅できるような能力があるなら別だが
それなら、保険としてメンバーを分けるとしても、1:全員のような極端な手段は賛同しかねる。

「それとも、『あなた一人で最初に飛び込む』理由がその場所……もしくは敵にあって、それを知ってるの?」

320成田 静也『モノディ』:2019/10/23(水) 10:29:28
>>317-318

車から降りてきた人物を見ると服装から高等部の人らしいが、ただならぬ雰囲気を感じる。

相手はスタンドを出し、警戒心をむき出しでいるようだ。距離にして『5m』・・・ギリギリ『モノディ』の射程距離圏外だ。

「あなたが『S.I』さんですよね?どうも初めましてオレは成田と言います。」

どうやら彼も感染はしていないようだが、こうではな・・・。こちらもいつ相手が襲ってきてもいいよう警戒しておく。

「こちらが信用たると思うまでその間合いのままでも大丈夫ですよ。」

「それと仲間の一人がすみません。だが彼女の言うことも一理あります。」

『黒羽さん』の態度に謝罪する。があくまで彼女の言葉には同意していることを示す。

「第一にですがその後詰めとはどういう意味ですか?
この場は情報を共有して全員で事態の解決に努めるのが先決なのでは?」

『S.I』へ説得を試みるがこれでどこまで警戒心を解くことができるか怪しいものだ。

321『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/23(水) 11:05:00
>>318-320(全員)

この状況は『斑鳩』にとっては『優勢』ではある。
互いの間合いは『5m』。あずかり知らぬ所だが成田や黒羽の能力では
斑鳩が鉄球攻撃を問答無用で放てば重傷に至る可能性は高い。
小林とヤジでも、恐らく彼の攻撃を完全に防ぐ事は叶わないだろうから。
(※現在、斑鳩の視点からはキャンピングカーの後部のみ見て取れる。
運転席の芦田とスタンドを視認するのは難しい。
黒羽や成田の位置からなら、横目で芦田が話に入る気は無い様子で座席に
凭れ掛かってるのが見て取れて会話に介入する気が無いのが解る)

相手に感染の潜伏者を警戒してスマホ越しの会話を試みる。

黒羽はまず『疑問』を提示する。貴方にとって当たり前の質問
予備軍にされる理由を説明されない限り納得できない。

成田は、彼女の少し棘のある態度をフォローする形で同じく同様の
質問をする。

貴方(斑鳩)はその疑問に対しては真摯に応じるべきだろう。
この二人も今回の事件に大きく既に関わりを持っている……。

          

  「あのよ、二人の質問も当然だが……あんた、ちょっと良いか?」

      「――その乗って来た車、どっから手に入れた?」

斑鳩が二人の質問を聞き終えると丁度同時に、不良と見受けられる青年が
固い口調で質問する。
 ……不良は難しい表情で貴方を見つめている。話を適当にあしらったり
誤魔化すのが難しそうである……。

322斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/23(水) 21:24:26
>>321

男が1人、女が1人
同じ様な質問と同時に、説明を要求する

三白眼の顔立ちの整った女性の方は、何やら怒っている気もするし
四角い眼鏡の『成田』と名乗る男性の方は、その女性を何とか抑え込んだり、気苦労が絶え無さそうだ

(……眼鏡さんの方は苦労するなぁ、僕のやる事は変わらないわけだが。)

 「最初に断っておくが、妙な『期待』はするな」
 「僕も被害者の側であって、この事態の全容は、とてもじゃないが把握できているわけでは無い。」

スマホを片手に、周囲の警戒を続ける相手集団がスタンド使いで、能力の把握すらできない以上は
常に死角からの奇襲を警戒する他は無い、例え相手が、今の所は会話が可能で、友好的であってもだ。

 「――先に2人からの質問に答えるなら」
 「『緊急性』は高いが『重要度』が低いからだ」

 「今夜を逃せば、今から向かう先にいる、そいつの足取りは追えなくなる」
 「だがこの事態の発生期間から考えるなら、そいつは怪しむべき相手だ」

 「話して味方になるなら良し、敵だというなら対処する、だが事態の解決につながるかと言えば『怪しい』」
 「既に、僕達はこの敵に9割方敗北している、時間は敵の味方、アリーナは後手に回っている」

 「なら、最後の味方は『勘』と『速度』位のものだ、その上で『情報収集』を優先するなら……」
 「何処にも逃げやしない『アリーナ』よりも、時間で追えなくなる方を優先する、というだけだ。」

 「――そして、『勘』という名前の賭けに、馬鹿正直に「はい、わかりました。」と乗って」
 「危険度の解らない場所に突っ込む、そんな奴がいるとは『思えない』、だから『後詰め』と言った」

 「あえて言うが、僕のスタンドは弱い、出来て自衛くらいだろう、戦闘になれば死ぬだろうが、目的は『僕を含めて、ここにいる全員が生存する』ではなく」
 「『一刻も早く、ここにいる誰かが、誰が死んだとしても、この事態を引き起こしている本体を見つけて殺す』事の筈だ」

 「なら、僕の行く先で戦闘が起きたとして、それはただの『情報すら得られない、避けるべき時間のロス』だ」
 「僕が敵に殺されても、残された『後詰め』には……少なくとも、そういう『敵』がいて、避けるべきという事は……わかるからな。」


そう……最初から、目の前の4人がついてくるとは思っていない、反応としては『朝山』さんのように、震えて動けないほうが正しいんだろう。
後詰めなんていう僕の考えは、結局のところ、ただ『それだけ』だ。


 「二つ目の質問、だが……」


――めまいがする。


歪んだ視界の中で、硬い口調が耳に響く
目の前のチンピラは、妙に表情まで硬い、だが、ああいう顔は何度も見た事が有る
訃報とかそういう『悪い予感』を感じてる時の表情だ……何度も見たなぁ、ああ。

 「……そんな硬い表情をするんじゃぁねぇよ、『幸運』が逃げちまうぜ……今、順を追って話すからよ。」

とはいえ、どうだったかな、俺も昨日の献立とかよく覚える気はねぇし
下手に誤魔化さずに、最初から言う方が『面倒』がなくていいもんか
気だるげな口調と共に、俺は思い出しながら言葉を紡ぐ、ああ、運転のせいで首がいてぇ。

 「あぁ……思い出したよ、ラフィング…あいつら(笑う連中)をそう呼んでいるが…」
 「『俺』も襲われたんで、包囲してきた40人を『ぶっ殺した』後に、8人『逃しちまった』、とてもとても……残念な事にな」
 「8人も逃しちまったら、もう増殖は止められねぇ、その時点で、この能力への『対処』でなく、本体の『殺害』に舵を取った、が」

 「その時、俺達は徒歩で、足もねぇ、おまけに足手まといを俺の気分で一人連れてた」
 「流石の俺もこれには参ったって時に、路地裏で 運よく あのスーパーカーと、傍で吐いてる酔っぱらいを見つけてさぁ」
 「丁度いいんで、そいつから『キー』ごと『借りた』」

 「時間は向こうの味方、俺は早々に本体をぶっ殺したい、だから借りた。」
 「で、だ」
 「――問題が、あるか?」

俺は警戒心を解くために努めて(俺にしては最大限の努力で)にこやかに、あっけからんと言って見せた、キルマークの自慢とか、俺としちゃぁ心底ダセェとは思うが
誤魔化しが効かねえんじゃ最初から言うしかねぇもんだ、後から質問攻めとか、心底無駄な時間の浪費だしな。
向こうもそれが解ってると思いたいんだが、まさかまさかの身内だったりすんのかねぇ?

 (……向かってくるんなら、こんな所で足止め食らってる場合じゃねぇ、『やる』しかねぇな。)

323成田 静也『モノディ』:2019/10/24(木) 00:32:04
>>321-322

スマホ越しに聞こえる声だけでも十分にわかる。『人格が変わった。』

人の呼吸のリズム、音質等である程度の人物像ができるものだがそれらが急にガラッと変わったのが分かる。

おそらく他のみんなも気づいている?

そしてあの車の出どころだが・・・『やはり』というのが正直なところだ。

離れていたとはいえ、姿を見せた時と声を聴いた時の第一印象があの戦いで出会った『カタオカ』と同じように感じたのだ。

『必要とあらば容赦なく手を汚せる』と・・・。

そして『変化した後の声』は単純明快、粗野且つ凶悪。先ほどの冷静さが嘘のようだ。

「・・・大体わかりました。オレとしては今この状況では貴方の行った行為は仕方なかったのかもしれない・・・」

今の『彼』は『足手まとい』がいたと言っていた。それを信じるなら非戦闘員をかばいながら脱出したのだろう。

「オレもこの本体は生かしておいてはいけないと思うし、感染者・・・『ラフティング』で統一するが、
それだって必要とあらば殺すことだって視野に入れてる。」

大事のための小さな犠牲、あまり認めたくはないが時にそれが必要なのは解る。

「それにオレらも調度『アリーナ』へ向かう予定だったし、
たとえ直観であってもこの本体が居るかもしれない場所であれば同行しましょう。」

例えわずかな情報でも藁でもすがる必要があるし、『彼』の言う通り時間は敵の味方だ。
同行しない理由もない。

「だがな!無暗矢鱈に人を嬉々として殺すような人間ならば、この災害を起こしているヤツの次にアンタを倒さなければならなくなるッ!」

「そこんところをハッキリしてもらいましょうか!そうしてもらえればさっき言った通り『アリーナ』でもどこへでも付き合いますよ。」

『彼』に真意を問う。嘘を言ったり、胡麻化すようであればこの場で殺し合いになるかもしれない。
モノディを出し、迎撃の準備をしながら『彼』の返答を待つ。

324黒羽 灯世『インク』:2019/10/24(木) 01:01:05
>>321(GM)
>>322(斑鳩)
>>323(成田)

「…………なるほど。あなたの言うことが『より正しい』」

斑鳩の回答に大きく頷く。
前提が違った。こちらは斑鳩が『確信』の中で動いていると考えていた。
今から行く場所に解決のアテがある、と。だが実際にはそうではない。
あくまで『何かあるかもしれない』だけだから、『後詰』と言った……
つまり、カンが外れて何もなかった場合の犠牲が自分だけで済むように、だ。

「あなたはある程度『信用』出来そうかしらね…………
 もちろんこの『距離』を私が一方的に崩す気はないけど、
 少なくともあなたは……『私たちの事を鉄砲玉と思ってる』わけじゃない」

           ・ ・ ・
「『自分も含めて全員が鉄砲玉』だと……そう思ってる。
 その上で、一発目の弾丸を自分自身にしている。
 そういうところが、『信用』に値するといえるのだわ」

場慣れしているという第一印象も、間違いではないだろう。
彼はこの事態の解決に、極めて真摯に動いているのが分かった。
たとえそれが『一般社会』には沿わない価値観でも、今は『信用』出来る。

「とはいえ! あなたが一人でそこに突入して、
 私達は結果を待ってるだけ……というのはムダが多い。
 向かう先がどんな場所なのかは知らないけど……私も『役に立てる』」

             「後詰めの必要性は分かったけど、
              私達全員がそうあるべきとは思わないのだわ!」

そして・・・ヤジを振り返る。
彼の疑問はごもっともだ……あえて触れていなかったが、
そもそも高等部の彼が来るまで来た事自体が『違法』だ。

「『車泥棒』……とても褒められた……『上等』な話じゃないとは思うけど、『理解』は出来るのだわ」

しかし事態が事態ゆえ、突っ込んでいる場合ではないと思っていた。

「ヤジさん、もしかしてこの車に何か『覚え』があるの……?」

『事態解決』のための『ゲス行為』は悪であっても……『今咎めるべき』とは思えない。
が、ヤジにとってこの車に何か『理由』があるのだとすれば、それを無視すべきとも思わない。

>>322(斑鳩)
>>323(成田)

「成田君。彼がわざわざ『借りた』と言っている以上、『返せる状態』ではある。
 たぶんだけど……その酔っ払いは、『生かしている』んじゃないかしら?
 『敵は殺す』『車は奪う』……だけどおそらく、『殺して奪った』わけじゃない。
 彼が殺したのは、襲ってきた敵だけ……それだけなら私達も似たような事はした」

「その時は、そうするしかなかったから」

階段から勢いよく突き落とし、追手に炎を放った。『そうするしかなかった』から。

『彼』の危険な雰囲気からして、成田の問いただす姿勢も納得できるが――――
『彼』は『殺しを楽しんでいる』とは思えない。自分は『そう思う根拠』を、横から言い添えておく。

325『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/24(木) 11:37:24
>>322-324(全員)

貴方(斑鳩)は彼(成田)彼女(黒羽)の質問に丁寧に答える。
人格の変調を超聴覚で認識しつつ、無差別な攻撃に強い反意を抱きし者。
記者として総合的に冷静な判断を下す者。異なる二つの反応と共に
一人の不良青年は場の主導権を握る斑鳩の言葉を聞き、一度強く瞼を閉じ
悔恨に似た表情を一瞬浮かべ、そして重苦しい吐息を出した。

フゥ・・・

ヤジ「…………金一のおっさんはよ……。
アリーナの運営の一助で、とにかく金の匂いのする話題が好きで自分勝手な野郎で。
おまけにドが付くケチ野郎な、まっ 正直俺も先輩面吹かせるあの人には
顔を顰めてたもんだけどよ……それでも、死んだ目に遭う程の人じゃねぇんだよな」

緩慢な動作で彼はスマホを取り出し、操作し……おかけになった電話番号は
現在電波が届かないか、のメッセージ音が月夜の静寂に響いた。

ヤジ「……コールしてみた時。1、2回は正常に繋がりそうだったんだよ。
けど、それが急にプッツリ切れた。まるでその瞬間壊れたか、電源切った見てぇに

――借りた、かよ……多分大まかにゃ真実だろうが、借りたっつうより
酔ってた金一のおっさんがラフィング共に惹き付けられたか何かの隙に
都合よく側にあった其の車で逃走したって感じだろ? 恐らくはよ。
……そりゃ借りたって言わねぇよ兄ちゃん。『見殺し』って言うんだ」

ヤジは決して怒りや憎悪といった類で貴方(斑鳩)を見てはいない。
ただ、とても哀しそうだった。
 そして、彼は数歩後退して黒羽や成田に告げる。

ヤジ「……悪ぃ。あんた達は、そっちと同行したけりゃそれで良い。
けど『俺は同行出来ない』
俺だって溜まり場に居た、あいつ達(裏路地の不良達)を済し崩しで
足止めの駒見たいにしちまった屑野郎だけどよ。
……追われてた状況で、酔って意識もおぼつかねぇ身のおっさんは
足手纏いと考えて放置する奴とは無理なんだよ……」

彼(ヤジ)はこれから向かうであろう目的の場所への『同行拒否』した。
正義感故か、目指すべき思想の道と致命的に斑鳩との相性が悪いと感じたのだろう。

ヤジ「ジョー、お前は俺に無理して付き合わなくていいぞ」

小林「馬鹿ですね。貴方一人を勝手に行動させる訳には行かないでしょう」

コンビとしての相棒(小林)も、その流れからして同行を拒否する事になる。
二人がこれからどのように今回の事件を収束する為動くのが不明ながらも
斑鳩との同行に彼等が今後加入する見込みは殆ど絶望的だろう……。

とは言え、ポジティブに考えれば『それだけ』だ。探査能力特化の小林
一般人でアリーナに多少の伝手があるだけのヤジ。

彼等二人が離脱しても、新たな鎖の牙を持つ斑鳩が居れば十分心強いのだ。

326斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/24(木) 19:58:23
>>325-323

「――『見殺し』ねぇ」

俺は5年前と何一つ変わらねえ物を知っている。

(……どいつもこいつも)

「酷い事 言うじゃなぁないか、見殺しね、見殺し。」

 (どいつもこいつも)

だがそれは夢だとか、希望だとか、覚悟だとか
そんなキラキラしたもんじゃあない

「そうさなぁ……確かに、見殺しなんだろうな。」

呆れ果てるほどの『愚かさ』とそれに対する『憎悪』と『憤怒』だ。

「――確かに、俺は酔っぱらいのオッサンを、足手まといだと判断して『見殺し』にしたし
気がふれて、病院のベッドに寝込んでいる、愛する両親も『見殺し』にして此処に来たし、
身寄りのない俺を引き取ってくれた、優しい祖父母と、其処に預けた、足手まといの女の子も、『見殺しに』して此処に来たなぁ」

「そんな奴と一緒にいるのは嫌か嫌か、そうだよなぁ―――ッ」

――回転の力に漆黒の鎖が唸りをあげて、街灯に光る
次の瞬間、目の前の4人の足元に向けて、20発の鉄球が、僕と線を引くように放たれる。
土煙を巻き上げ、怒号のように、それは地を抉る。



        「……ふざけているのか?」



心の底からの冷気と共に、侮蔑を交えて俺はそれを言い放った。

「……俺がここに全てを『見殺し』にして来たのは、『この事態の情報の収取と共有』の為だ、それをしにきた理由は
断じて、お前らと『お手手つないで仲良しごっこ』の為にきたわけじゃあない、この事態を引き起こした奴をぶち殺して」


           「『俺が見殺しにした全ての人間を助けるため』だッ!!!」


「……なのになんだ。お前らときたら?『その車が誰のか』だの、『人を嬉々として殺すような人間か』だの『事態の解決に必要のない質問』ばかりしやがって!
『自分の友人を見殺しにした奴とは同行できない』?『ヤツの次はアンタ』?」

「ああ!俺はオマエの友人を『見殺し』にして、40人の『ラフィング』を『憤怒』と『憎悪』で『殺した』さ!直線でここに来て!この事態を解決するためにな!
それに対してお前らのくだらない『人道主義』と『感傷と好悪』が、この事態の解決に対していったい何の価値が有るって言うんだ!!!」

「お前たちは心の何処かでこの自体の解決を『諦めていて』!だから死ぬ時くらいは獣ではなく『悲劇の主人公』であろうとして!
そんな『ケツ拭く紙にもなりゃあしねぇ台詞』が出てくるんだよなぁ!!それを死ぬまで言ってりゃあ死んだ奴が帰ってきますッてか、ああ!?」

「俺の言った台詞を忘れたのか?なら、もう一度言ってやるよ。
この能力が発動した時点で!『俺達はもう9割敗北してる』んだッ!手を組める相手が殺人鬼だろうと!友人を見殺しにした奴だろうと!
女々しい女々しい泣き言を言いながら、えり好みできる立場かお前らはッ!!」

「ああ、そうかい!お前らがそんな感情まかせの泣き言を言って、世界が救われるなら、俺も言ってやる!」


   「なんの役にもたたねぇ感傷と人道で!俺の!邪魔を!するんじゃねえ!この『クソ凡人』共がッッッ!!!」


頬を伝う物が自分の涙だと気付いた時、僕は自分が泣いている事にようやく気が付いた
何に対して泣いているのかは、解りはしなかった。

「……クソ、俺は馬鹿か、こんな……」

(……他人に期待してたのか?)

「話は終わりだ、俺はもう行く。」

車へ戻る際に、4人の足元にスマートフォン用の『携帯充電機』を放る

「そのスマホとバッテリーは、お前らにくれてやる
緊急時に『3回コールしてすぐに切れ』、GPSでそのスマートフォンの現在地を追う」

「同行しないっていうんなら、せめて情報か足取りくらい残してみろ
それすらできないならテメェらは『無能』だ。」

それだけ言うと振り返りもせずに車に向かう、足取りは鉛のように重い。

327黒羽 灯世『インク』:2019/10/24(木) 22:14:11
>>325(GM)
>>326(斑鳩)
>成田

「…………」

ヤジの、『正論』――――『善人の論理』を聞く。

(『まずい』………………ヤジさんは『小林先輩を切れない』。
 もしかすると『小林先輩もヤジさんを切れない』かもしれないッ)

小林は、いつ爆発するか分からない。
初めの感染時に、黒羽は即座に『切ろうとした』。
いざというときには、覚悟をしてもらうつもりだった。
だが、この様子を見れば――――それは無理だ。
恐らく、どこかで、黒羽とヤジの考え方も齟齬が生まれる。

(それは正しい……………『友達』として。『善人』として)

少しでも助かる可能性があれば、彼は親友を見殺しにしない。
ヤジという男の『美徳』だ。少しの間共に過ごして分かった。彼は『強い』。

        (だ……だけど、今は……今は『弱い』!)

今……『弱い者を守る』手段は、『寄り添う』事ではない。
『弱い者を脅かす悪を倒す』。それだけが残されている。
記者は中立にして上位。記者は中立にして上位。記者は中立にして上位。
寄り添いすぎるな。群れが正解とは限らない。甘く見られるな。下に見られるな。

                     パクッ    パクッ

線を超える。二度ほど、声が出ないのを超える。

「待ちなさ ……いえ、待たなくっていい!!」

『超えるべきライン』を見極めるのは……記者の能力だ。
 
「止まる時間が惜しい。私は、あなたについていくのだわ。
 『合理的判断』が出来るあなたのほうが………今は『正しい』。
 それに、一人にしていいとも思えない。勿論『仲良しごっこ』じゃあないわ」

               スタッスタッ

「『2:3』に分かれましょう……
 無理に『一丸』になる必要はない。
 成田君がどっちと『3』になるかは任せるわ」

成田らに言い残し、

「あなた……………私の答えを聞いてなかったの?
 それとも聞いてたけど他のみんなにムカついたから、
 ヤケになって私のことも巻き込んで『見下した』のかしら」

斑鳩に後ろから声を掛けつつ、着いて行く。

「そういう考えなら! ――――『弱い』のだわ!
 おわかりかしら? あなたより、私の方が『強い』と思う。
 あなたは自分が優れてると思ってるみたいだけど、
 『暴力』以外は……私のほうが優れていると思っている」

「……わかる? 『天才』さん?」

          「私は! ……『強い』のだわ」

彼が怒っているのはわかった。
だから……なんとなく反省していますとか、
だから……怖いから着いて行くのはやめときますとか、
そんな『弱い』選択で自分の行動指針を変えない。
――――『上から見下ろされたままではいられない』。

「でも私にはその『暴力』が欲しい。その『爆発力』は私にはない『強さ』。
 あなたも『足手まといにならない人手』が欲しいから 情報共有を『ネット』越しでしようとせず、
 こうして迎えに来た。……私を連れて行きなさい。もう一度言う……『役に立つ』わよ」

『言われっぱなし』で、弱腰で、負けた気になってなんとなく仲間になる気はない……
強引にでも彼の車の助手席に乗り込み、『中立』にして『上位』の立ち位置から、この『暴れ馬』を御すべく同行する。
彼の『底冷えするほど』合理的な判断能力と高レベルの暴力は、『孤立』させて無駄死にのリスクを高めるには、あまりにも惜しい。

328成田 静也『モノディ』:2019/10/25(金) 00:01:38
>>325

『金一』、その名前を聞いて思わず反応する。『アスミ』さんから聞いた『アリーナの関係者』の名前と一致したからだ。

そしてこの『ヤジ』さんと小林さんもアリーナの関係者・・・ということは・・・

>>326-327

「なるほどそれがアンタの『本音』か、納得したよ。」

オレがこの場で一番欲しいものそれは『納得』だ。『理解』も大事だがそれ以上に『納得』が必要だった。
この『男』の考え、スタンスを知った以上は戦う必要もないし、これ以上の言い争いは
コイツの言う通りのようで癪だが時間の無駄だ。

「約束通りだ、戦力として好きに使えばいい。『天才』だっていうなら『阿呆』を使いこなして見せろ。」

黒羽に続き歩き出す。

「この本体は必ず殺さなければならない。その一点においてアンタは信用できる。」

「アンタとは仲良くはできそうもねぇがな。」

軽く悪態をつく。『理解』も『納得』もしたがそれでコイツが好ましいかは話が別だ。

最後に残す二人へ頭を下げる。

「ヤジさん、小林さん、すみません。だが最善は尽くします。」

「全て終わったらまた会いましょう。」

紛れもない本心だ。彼らを見捨てておいて厚かましいが無事を願うしかない。

329『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/25(金) 10:09:01
>>326(斑鳩)

ヤジ「……っ……!! 凡人で構わねぇよっっ!
あぁ、そうだな! こんな状況で正義だの悪だの区別付ける事が
どれ程に鼻かむチリ紙程度に役立つんだって事だってなっ
俺だってんな事わかってんだよ!!」

不良の彼も泣いていた。つい先程からアレルギーだが何だが不明だが
鼻水も出しつつ涙腺から途切れない雫が伝っていたが、そう言うのと異なる
熱い雫を垂れ流しつつ、拳を強く握りしめ震わせながら。

ヤジ「――けどな! 合理 合理って効率だけで動ける程に
賢く動けるように人間は! 俺は出来てねぇ!
九割敗北してる……世界中の九割が全てラフィング共に例え
なろうとも一割を取りこぼさず俺が犠牲になってでも
救えるんならよぉ――! っそうしてやりてぇだろうが……っ」 ゲホゲホッ

小林「親友。そこまでにしておきましょう」

彼と貴方の話は平行線だ。黄金を目指すべく人道や高潔の意思は、今も蔓延し
何処まで広がっているか不明なラフィングの悪夢を打ち破る鍵になると思えない。
天から垂れ下がった釈迦が齎す蜘蛛の糸の救済など見当たらない。
望めるのは己の力、糸よりは力ある鎖の意思で見えぬ壁を打ち壊すのみだ。

興奮し過ぎて咳き込む不良を、側にいる青年が軽く背中を叩き話を切り上げる。
それで終わりと言う感じで、二人は会話の意思を打ち消す。

一組の男女……成田と黒羽が声かける。どうやら貴方と同行するようだ

芦田「そんじゃあ、ここらでお別れだな。鎖の兄ちゃん
まっ あんたの方が戦闘力ありそうだから余計だけどよ。二人頼むわ」

小林とヤジは移動手段としてキャンピングカーに移る。
運転手らしい男は窓から顔を出して貴方にあっけらかんとした口調で告げる。
スタンドを見えてるようでスタンド使いのようだが今は詮索する意味も無い。

 ブロロロロォ・・・

これで、貴方を含めて三人。目指すは、駅前ホテル

330『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/25(金) 10:24:03
>>327(黒羽)

貴方は彼等……斑鳩とヤジの熱をもった口論を聞きつつ
冷静に客観的判断を下す。

ヤジは、この騒動が起こる前に。裏路地へ向かう過程の中でも
自分達はジョジョと言うコンビで、高潔な道を進もうとしてるんだと
照れくさそうながら誇らしさも交え雑談の中で口にしていた。
謂わば人道を重んじる……このような状況では『重荷』になりかねない
主義思想である事は間違いない。

ヤジは間違いなく貴方の見立て通りの人格者だ。小林のほうは常に
物腰柔らかで、少々反応が常人とずれていると言う以外は余り
行動が読めぬ所もあるが、コンビである以上行動は似通るのは妥当。

小林「そうですね……何処まで、彼等の能力の影響力が潜伏してるか
不明ですが。間違いなく能力越しと言え近距離で一時的に意識が喪失
しかけた私は発症のリスクが高い。
ここいらで分断するのは得策。

……ただ、緊急コールはどこまで信用出来るか危ういですね。
私がラフィングになったとして、今までの知識や記憶も彼等が
保有出来るのなら、それを逆手に利用される可能性がありますから」

たらればを多用するのも悪手ですがね。と小林は意見しつつ
気落ちしてる様子のヤジの分も携帯充電器を拾った。

小林「では、黒羽さん。お元気で……いえ、この言葉は正確で無いか。
吉報をお待ちしています。こちらも有益な情報があり次第
直ぐに発信しますけどね」

そう貴方に彼は告げキャンピングカーに乗り込み……闇夜に姿を消した。

これで貴方を含め三人……斑鳩の告げる目的地へ急ぐ。

331『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/25(金) 10:37:05
>>328(成田)
(※返信のPCが抜けてますが、特に伏線とかでなくGMの誤字脱字です)

芦田「おいおいっ、俺には別れの言葉も無いのかよ
悲しいねぇ〜成田ちゃん」

『ただただキモいっっ!』

芦田「ひでぇなウィゴーちゃん。
とりあえず、この二人は俺が途中までは送るから心配すんな。
送り届けたから、速攻でウィゴーちゃんとカプセルホテルでも泊まるけどよ」

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト! そう大声で唱えるスタンドを
馬耳東風ばりに聞き流しつつ運転手は告げる。
頑丈なキャンピングカーなら、町の中心で無いとは言え通りすがりで
出くわす感染者との遭遇と言うリスクは回避出来るだろう。

ヤジ「あぁ、そっちも健闘祈るぜ。
俺達は俺達で情報を探りつつ、準備が出来次第に明日アリーナへ乗り込む。
……一応、明日は午前授業のみだし学校にも顔出して見るぜ。
今夜中で全部終わらせられない可能性も有るからな。
無論、学園も安全じゃないかも知れん。そん時も余裕あれば報せるよ」

彼等ジョジョコンビは芦田と共に別れるようだ。
話の流れからして拠点である学生寮に向かうのだろう。
夜間でもネットなり何なり、他の伝手も所有してる可能性ある彼等なら
今から向かう貴方達とは別の思いがけぬ情報を齎すかも知れない。


キャンピングカーが闇夜に消え去っていく……これで三人。
スポーツカーへ乗り込み、目的地へと急ぐ。

332斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/25(金) 21:42:37
>>329

彼は追ってくる黒羽と成田には眼もくれず、適当な自販機でペットボトル入りの水を3本買い
スポーツカーに乗り込むと、助手席に放り込んでいたザックを自身の足元に放り、キーを刺してエンジンをかける。

そうして二人が乗り込んできたのを確認すると
アクセルを踏む前にスマートフォンからQueen(クイーン)の(The Show Must Go On)をかけた。

ホテルまでの道へ車が向かう
すべての景色が帯のように流れていく。

『何があっても止めることはできない』
歌詞はその言葉を繰り返し続けている。


――そして、『ロスト・アイデンティティ』の腕がダッシュボードに、自らの拳ごと砕かんばかりに叩きつけられる
喉の奥から絞り出すような声と共に。


「奴らの方が『まとも』の筈だった……『正しい道』を行くと
だが、現実は悪いジョークだ、まともなヤツが横道に逸れ、いかれた奴が先に進んでいる
俺のような狂人などより、よっぽどマシな道を、俺より先に行く筈だと思っていた……。」

「だが、まともで立派な、正しい筈の人間が、ただの感情論で大を殺し小を救おうとして、
自身の生存にすら不都合な選択をするというなら……『まとも』とは何だ?」

――めまいがする。

痛む拳をハンドルに添える
僕の拳でもあるのだから、乱暴はやめてほしいのだが。

 (……『俺』が涙を流しているのなんて、初めて見たな。)

「すまない、まず暴言を謝らせてくれ
まごう事なき『僕』の本音では有るが、感情に任せて言う事でもない
彼らの動向を得られなかったのは、僕の落ち度だ……改めて、すまなかった。」

努めて冷静に舌を回し続ける
氷のような冷気を含む声は変わらないが、少なくとも刺すような棘は無い

「それと、自己紹介がまだだったかな。
僕の名は翔、『斑鳩 翔』だ、清月学園、高等学部2年、見せた通り『スタンド使い』だ。
鳥の斑鳩に、翔けるの翔、空は飛べないけどね。」

「黒羽さんの事は聞いてるよ、下の学年にそういう子がいるって
……清月学園新聞部、期待の才女、だったかな?
クラスメイトの噂で小耳に挟んでね、スタンド使いだとは思わなかったけど。」

「成田君には……僕が感染した時、僕を殺す時の為に、僕のスタンド能力を話しておこう。
『鎖を纏い、分離すれば同時操作できる影を生み出す能力』だ近距離パワー型だが、スぺックは精密動作以外は人間と変わらない。
射程『20m』、投擲なら『60発の鉄球』を、『胴体に穴をあける威力とまず回避は出来ない速度で』(ス精BB)で撃ちだせる」

「視界の死角も、装填の隙も無い、チラッと君のスタンドを見たが……近距離パワー型だろ?
殺す時は、『無理にでも接近戦に持ちんで』『体勢を崩す』んだ、一時しのぎだろうが『視界を奪う』のもいい
……ただし、至近距離に持ち込んだからといって、殺すのに時間はかけない事だ、『爆発』する。」

ペットボトルを開け、水を喉を鳴らして飲むと
影の腕がそれをドリンクホルダーに戻す。

「それから……」

「僕はもう、天才じゃない、それは5年前に『死んだ』。」

「――そろそろホテルかな、準備は?」

333黒羽 灯世『インク』:2019/10/26(土) 02:44:38
>>328(成田)
>>329-331(GM)
>>332(斑鳩)

「小林先輩もぜひ吉報を。虫のいい話だけど、出来れば、お元気で。
 『全員が鉄砲玉になって、誰かが着弾すればいい』
 けど、『出来る事なら全員無事でいるのが一番いい』。欲張る事は罪じゃない」

「それと――――――私は『頼まれる』ほど弱くはないのだわ!」

小林、ヤジ、芦田らにそう言い残し、斑鳩の車に乗る。

「………………」

(………………まともで優しい人は、
 まともじゃない何かに『後手に回るしかない』。
 まともじゃない何かには『上を取られてしまう』)

           (…………)

『俺』の言葉には、何も返さない。
彼は返答を望んでなどいないように思えた。

「ああ、ええ――――――良いのだわ。
 あなたが全部合ってるとは言わないけど、
 あなたのほうが『より正しかった』のは、
 私のも……まごうことなき『本音』だったから」

(やっぱり『強い』スタンド……いえ、『強い使い手』。
 私のスタンドも別の強さがあるけれど……
 この局面で、彼に単独行をさせる事にならなくてよかった)

そして、『僕』の謝罪には、そのように返した。

「あらあら。私を知っているのね、上等だわ。
 その通り、私が『黒羽 灯世(くろばね ともよ)』。
 ご存知の通り新聞部に入っていて――――『優秀』よ」

そう言い終え、小さく鼻を鳴らしてから。

「あなたのことも噂に聞いたことがあるのだわ。
 情報源は言えないけど――――『鎖の男』のことはね」

一方的に知られているのは負けた気がして、付け加える。
彼が実際に以前聞いたその男かは知らないが、『可能性』は高いだろう。

「死んだ? ……いえ、深入りはしないのだわ。
 準備は問題ないけど、成田君。
 あなたの『スタンド』は『人間より速かったり強かったりする』?」

「もしそうなら、余裕がある時『動きを見せてほしい』のだわ。
 『インク』は『スタンド能力の影響』を再現は出来ないけど、
 『人型スタンドの動作を再現する』事は、出来るらしいから・・・」

334成田 静也『モノディ』:2019/10/26(土) 11:51:05
>>331-333

「すみません、忘れたいたわけでは無いのですが芦田さんもどうかご無事で。」

「基本は逃げていればやられはしない・・・はずです。」

芦田さんと「ウィゴーさん」にも挨拶をする。

>斑鳩&黒羽

また変わった。こちらは最初にあった方だ。
さしずめ冷静で合理的な『僕』と粗暴で直情的なのが『俺』と言った所か。

「わかりました斑鳩さん、とりあえずはよろしく。」

名乗られ、きちんと対応されたならそれ相応の態度で返さなければいけないものだろう。

「逆にオレが感染した場合の時のために『モノディ』・・・オレのスタンドのスペックも伝えておきます。」
「黒羽さんも聞いておいてください。そちらのスタンドにとっても役に立つと思いますから。」

「スタンド能力は単純なもので『相手に触れることで任意の音の元になる音核という球体を抜き取る能力』です。」
「その音核はモノディしか触れることができず、用途も二つしかない。」

「1つは音核を破壊することでその音を4分間消す能力。」
「もう一つはモノディが音核を飲み込みその音を1分間だけモノディの声とする能力。」

「しかし問題なのはスペックでパワーは人と大して変わらないのですがスピードは誰よりも早いと自負しています。(パス精CAC)」
「それでいて射程距離も『4m』なのと音核を最大4つまで飲み込むことで奥の手の音響兵器があるのでマトモに戦うのはお勧めできないです。」

「ただしこのスタンドは並外れた聴覚をもっていてそれをレーダーに使ったりしているのですが、逆にそれが弱点で破裂音などの大きな音で動きを止めることができるはず。」

とりあえずのスペックを二人に伝えておく。

335『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/26(土) 22:34:07
>>332-334(ALL)

 The show must go on〜♪

永遠に残り続けるであろう魂の曲が流れながら、スポーツカーに乗る
三人は冷たい風に晒されつつ星見町の駅前に辿り着く。
クリスマスシーズンである事も踏まえ、駅周辺は一通りが多い。
季節の曲の響きと共に笑い声もあちこちで聞こえる。その環境音と共に
紛れる『笑い声』がラフィングのものかどうかは不明だ。成田の備える
超聴覚でも、その音が正常な人間の発するものか怪物の発する音波なのかは……。

互いに詳細な自己紹介と能力に関しても把握しつつ、一行は駅前ホテルに辿り着く。
道中で奴等の集団に囲まれるような事は無い……。
思えば、貴方達が襲われた時の状況は人気が殆ど無い、彼等の犯行が目撃される
可能性が低い場所が共通している。ならば、増殖はされていても人通りが多い
場所であれば容易に襲われる危惧も少ないのか?

この駅前の星見ホテルは五階建て。万が一火災など起きた時のため非常階段も
外側に取り付けられている。内側から開けられる造りの為、外から侵入するのは
少々難しいと思われる。
 とは言え、此処から穏便に『ハガネ』と呼ばれていた男と話し合うのなら
受付ロビーでアポイントを取るのが手っ取り早いだろうし。ラフィングが忍んでる
懸念をするなら実力行使で乗り込むのも一つの手段ではある。

入口のフロアでは数名の妙齢の男女が雑談しているようで
受付には2名が立っているのが見て取れた……。

336成田 静也『モノディ』:2019/10/26(土) 23:22:28
>>335

「このホテルに情報を持っている人が?」

ホテルか・・・遮蔽物が多い上に出入り口が限られている。
もし「ラフティング」の巣になっていたら奇襲は確実だな。

「どうします?真正面から正式に行きますか?それとも非常階段から強行突破します?」

斑鳩に方針を聞く。あの受付や談笑をする男女が「ラフティング」もしくは敵本体の仲間である可能性も十分にあるのだ。

それとモノディはクリスマスゆえに通常の歓声との区別がつかないので笑い声ではなく、
あからさまにこちらへ向かってくる足音に警戒する。

「ラフティング」は襲う直前まで一般人に紛れることができるのは体験済み。

ならば声よりも足音とか、こちらを見ている人間を警戒する。

337黒羽 灯世『インク』:2019/10/27(日) 01:45:45
>>335(GM)
>>334 >>336(成田)

成田の能力についてを咀嚼しつつ、車を降りる。
そこで『サッカー部がボールを蹴った』と空間に描き、
筆を持っていない側の手の、袖の中で保持しておく。
手に触れてさえいれば持ち運べるので、手指はフリーだ。

「どうかしら……非常階段から入るには、警備が甘いって前提が必要よ?
 普通内鍵がかかってるでしょうし、たぶん警報とかも鳴ってしまうのだわ!
 そうなると笑い……『ラフィング』たち以外から余計な足止めを食らいかねないし、
 そこに『笑いに来られ』でもしたら最悪……狭い階段や通路で、敵が一気に増える」

強行突破案も悪くないが、『入口だけに敵がいる』とは限らない。
非常階段から入ろうとして足止めを食らえば、『逃げ場』は極めて狭い。
『ラフィング』も怖いが、不法侵入がばれて拘束されてしまい、時間を失うのも怖い。
受付ロビーならまだ、何かあっても逃げられる方向も多く、万一に対応しやすいように思う。

「あっ……正面から行くなら、いっそもっと『真っ正面』から切り込めないかしら!?
 そう、つまりロビーで何か交渉をするとかでなく……このホテルに『チェックイン』出来れば……?
 ……もっとも、ロビーがすでに敵の手に落ちてるなら、意味のない策謀でしかないけれど」

「私はそういう考えだけど……斑鳩先輩は何か、『策』があるのかしら?」

言葉に併せてスマホアプリを立ち上げ、このホテルの『宿泊予約』を取れないかを検索しはじめる。
クリスマスや忘年会のシーズンとはいえ、『一部屋』くらいは空いてないだろうか? 割高でも良い。

なお、斑鳩なら時を惜しんで強行突破もありえる……という印象なので、動き出すようなら着いて行く心構えはする。

338斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/27(日) 13:24:18
>>335-337(ALL)

ナイフとライターをそれぞれ両手首の鎖の中に仕込み
路上駐車した車のキーを抜くと、スマホを止めて懐に戻し、アスファルトの上に降り立つ

目的地のホテルは5階建て、入り口は非常階段とほぼ二つに限定されているようだ
周囲には見当たらないが……一番の懸念は、やはり『ラフィング』か。

(そこが、妙ではあるんだよな、人が集まる個所は『ラフィング』には絶好の狩場だと思ったが
襲撃は『人気のない場所』で始まった、最初は数の少なさ故だと思ったが、2人の生還を見るに……まだ僕の知らない『別の理由』があるのか?)

「もう言ったが、妙な期待はするな、相手は敵か味方かすら解らず、この事態に関りが有るかも怪しい相手。
ただ、早朝にはここを離れるとは言っていた……随分と鍛え上げて、銃にも精通してそうではあったが。」

(さて、策ね……)

二つの脳を回し、考える振りを一つ。

(聞いて、見た限りでは、『ラフィング』の性質である人数の多さと射程の長い『声』の攻撃に
1人は殺傷能力の低さ、もう1人は射程の短さ故、2人は対処しづらい。)

「シンプルに行こう、今の目的はハガネと名乗る男との接触
それに必要なのは、彼の泊る部屋を知り、ホテルの内線でコールすればいい。」

(周囲にホテルの屋上から15m以内の構造物が有れば、『綱渡り』も考えたが
それでは二人を置いてくだけだ……何より、目的とそぐわない、それは非常階段の使用も同じ事だ)

「『正面から行く』、受付のパソコンから部屋番号を割り出し、内線を使ってコールする
目に見えるどの人間であっても、『ラフィング』で無いなら穏便にいけばいい、そうでなくても」

実際には6mの鎖を収納した、直径5cm程の『鉄球』を、二人の目の前で放って見せる
両手の中の鉄球が、鎖の伸縮で、僅かに悲鳴のような音を上げた

「……何か、問題が?」

339『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/27(日) 22:50:13
>>336-338(ALL)

まず、貴方達が相談した上で正面から入ってアポを取り付けようとした
行動の結果のみ伝えれば……拍子抜けする程簡単に、事は成った。

「ハガネ様、ですか? ……あぁっ! お連れのアリゼ様と宿泊されてる
ジョン・エイデン様の事ですね」

受付嬢に対し『ハガネ』と言う男性への接触を取り付ける。そうすると
少し悩んだ表情の後に外国名の有り触れた氏名を答えられた。
恐らくは偽名であろう名前の主に内線を入れる。面会の旨を受付が伝え
小声でのやりとりを終えた後、愛想笑いと共に返された。

「今から一階のロビーに来られるとの事です。少々お待ち下さい」

言われた通りに2、3分過ぎた後。エレベーターが点灯され
迷彩柄のズボンに黒いジャケットらしきものを身に着けた浅黒い色の
細身で筋肉質な男と、装飾が中々派手なブランドのドレスを身に着け
少し大きめの鞄から林檎らしきものを少し咀嚼しつつ男女が接近してきた。
どちらも、貴方達のスタンドを一瞥する動作が見て取れる。

「……俺が狙いの襲撃、と言う雰囲気では無いな」

「ハガネ、言葉が足りなすぎ。まぁ私もあんたも敵が多いから仕方がないけど。
学生さんが三人……うーん、以前こっちの学生二人と面識はあるけど殆ど
言葉は交わしてないし……あんた達、何用があって私とハガネに会いに来たの?」

貴方たちが想像するよりも、とても穏やかに交流はなされる。流れから当然だが
今日起きた異常な体験を各自告白する事になる。男は寡黙に聞き入り、女のほうは
相槌打ちつつ、聞き終えた時は無作法に背中を掻きながら声を上げた。
尚、真実かどうかは定かでは無いが男は『傭兵』であり女のほうは
『トレジャーハンター』だと自身の事を説明した。

アリゼ「変な事が起きてるようだねー。けど、生憎私もハガネも世界各地飛び回っててさ。
そう言った笑う奴等が誰かを襲ったって言うのには正直心当たり無いね」

お転婆気質な感じが見え隠れる女性と対極で、男性は「……確か」と小さく呟きつつ口開いた。

ハガネ「ベネズエラが数週間前から犯罪件数が普段の40%弱減ったと言う
情報を聞いて少々頭に引っかかっていたんだ。ジャマイカ、レソト
ホンジュラスなども同様に凡そ20〜30%がな……」

アリゼ「そう言えば、ハガネの依頼主がそんな事世間話で言ってたっけ」

ハガネ「……偶然、とも考えられるが。アレ等の国が容易に殺人の件数が
減るのは、はっきり言って異常だ。ただ、客観的にその情報を真に受けても
吉報と捉える人間が多いのも事実だからな」

世界各地で殺人などの事件が目に目に減少している……ネットのニュース等で
その情報は公開されてない。現地に直接赴く事が出来るからこその間違いない
真実なのだろう。鉄のような雰囲気の男は貴方達の視線を受け止めつつ質問する。

ハガネ「……ソレ等の存在が、世界各地に暗躍していると仮定してだ。
俺も今までの伝手に警報は伝えるが。それ以外に、お前達は何を望むんだ?
正体を突き止めたい事は仄めかしてたが、俺の能力は単純な戦闘と破壊以外は
何も出来ないと覚えておいていい。アリゼのほうも色々器用な扱いは出来るが
能力者の正体を暴くと言う力は無い」

そもそも、そう言う使い手は大きな組織に仕えるか普段は存在を隠匿してる
だろうからな、とハガネはそこで言葉を閉じた。

この男女は戦闘に自信はあるようだが、貴方たちが期待するような
ラフィングに対する有益な情報は持っていない。
連絡先を交換するなどして、緊急時に救助を願うなどの安全策の為に
協力して貰う事などは出来るだろうが……。

超聴覚や、周囲に視線を配っても異常な笑い声。こちらに対し
不気味に眼光を光らせる怪しい人影等は見受けられない。

奴等(ラフィング)が何を今も思い、どう行動してるのだろうか・・・

340斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/28(月) 00:46:32
>>339

「――まずは、対話に感謝を」

(……何事もなく協力を得られるのは大きな進歩だ
同時に、何一つ情報が無いというのが困る。)

戦闘が得手だと言うなら、『護衛』が適任だ
彼らならあの3人も同行を断らないだろう、ただし……

(問題は、この能力の規模が大きすぎる、と言う点か)

こうなると星見町が起点とは必ずしも言えなくなる上に
水面下で事態が起こり続けていた事になる、この状態で本体を探すのは砂漠の中で砂金粒を見つけるに等しい

(参るな)
(やはり『アリーナ』への突入が必要になるか……ラフィングと化したスタンド集団なぞ、ぞっとしないが。)

だが、他に手掛かりが有りそうな箇所の心当たりも無い
……まだ、敵の思惑の外に出ていない、こんな速度では間に合わない。

呼吸を一つ。

「……連絡先の交換と、出来ればだが、こちらの言う人物の護衛をお願いしたい
此方は何処まで収穫が有るか解らないが、『アリーナ』での情報収集をしようと思う。」

「組織に囲われているとして、こんな事態を起こした組織側の思惑も知れないが、
そういう組織の情報自体も、他にアテが無い。」


(……冷静になればなるほど、詰みに近いな、諦める事だけはしてこなかったが。)

341成田 静也『モノディ』:2019/10/28(月) 02:12:26
>>339

「話を聞いてくれてありがとうございます。」

「さっきの国々って治安があんまりよくないところばかりですね。」

「敵はこの町でもそうですがまず警察や軍隊、犯罪組織なんかを最初に狙っている・・・?」

まだ確定かはわからないにしろ世界クラスの射程距離となると本体の位置の特定は時間がかかりそうだ。

・・・時間がかかればかかるほど敵の戦力は増えていく。とにかくこの二人からの情報と今の情報から何かをつかまなくては・・・

そういえば不思議なのは自然公園で遭遇した警官の「ラフティング」だ。
銃まで撃ってきて、やろうと思えばオレを殺すなり感染させるなり好きにできたはずなのに
少し森へ逃げ込んだら感染もさせずあっさり引き揚げていった。

その音を消し、隠れていたのにこちらを認識していたらしき行動と妙な手の緩さが
黒羽さんや斑鳩さんから聞いた情報の「ラフティング」と食い違って思える。

彼らが遭遇したのは映画やドラマでよく見る『ゾンビ』のような奴等だった。痛みも熱さも酸欠も無視して
ただひたすらにこちらへ突っ込んでくるまさに『生ける屍』といった行動だ。

それに対してオレが遭遇したのは「某ホラーゲームに出てきた怪物化した人間」のようであった。
ある程度の技術を残したまま襲ってくるタチの悪さと妙な切り上げの早さ。

やはり警察と不良たちとでは同じ1週間で差が開きすぎている。

その事からある程度自由に動かすのに制限がかかっているものと見た。

「とにかく今は『アリーナ』へ急ぎましょう。」

「仮にスタンド使いの「ラフティング」がいたとして全員を完全に操作できるのは流石に難しい・・・はず。」
「基本スタンド能力は射程距離が延びるほど精密さは失われるのがルールなのですから。」
「それにそういう状況に追い込めば相手も何かヘマをしでかしてくれるかもしれないですし。」

全て憶測だが、足を動かさなければ状況は良くならない。斑鳩に決断を促す。

342黒羽 灯世『インク』:2019/10/28(月) 02:25:08
>>339(GM)
>>338 >>340(斑鳩)

(す、すんなり行ったのだわ。…………すんなり行きすぎな気もするわね。
 私が知らないだけで、こういうホテルだと、こういうものなのかしら……?
 ハガネ、という明らかな偽名で気付いたのは、彼らの会話を聞いていたから?
 私達に簡単に繋いでくれたのは…………あくまで親切心とも取れるし…………)

「……私からも。アポなし訪問への対応、どうもありがとう。
 お願いしたい事は……彼が言ってくれたから、私からは特に何も」

斑鳩より一歩後ろで待機し、男らの話を聞く。
何より数週間前からの犯罪率の低下――明らかな異常だ。

「レソト …………ええとホンジュラスと言えば、言わずと知れた『犯罪天国』ね。
 それと今回の件とが、つながりがあるとは限らないけれど……
 『笑い』で『犯罪が減る』なんて、いかにもありそうな話ではあるのだわ」

「『目的もなくやってる』よりは、わかりやすいし」

情報弱者のつもりはなかったが、生の情報には勝てない。
デタラメだ、とも言えない『真実味』を感じる。

「でも、犯罪抑止がラフィングの目的……としては、全体的な挙動が危険すぎる。
 むしろ私が遭遇した『発症の瞬間』を考えれば……『ドラッグ』がそうであるように、
 『治安の良くない』『荒れた』場所から蔓延が始まるから、結果的に犯罪者が無力化されやすい?
 あるいは単に、どの国でも犯罪率が下がってて、それらの国だと特に目立つだけ、かしら…………?」

成田や斑鳩のもとに現れたそれらは『既に発症済』だったように思える。
が、自分は、『それ』が『笑ってはいなかった』時を知っている。
バーの中で起きていた『暴力沙汰』か何か……あの時、笑ってはいなかったはずだ。

「いずれにせよ、国をまたいでいる以上……星見町だけで解決するとは限らない。
 ただ、私の考え通りじゃないにせよ、なにかの意図を持って誰かが感染させているなら……
 例のバーで感染を引き起こした人間がいるなら、まだ町にいてもおかしくはないけど……手がかりが少なすぎる」

唯一、あのバーで視線があった女だけは、『何かあってもおかしくはない』か。
だが、20代前半のギャルファッションの女など、星見横丁だけでも無数に存在する。

・・・何か見た目の大きな特徴などは無かったか。無いような気はするが、思い出す。

343黒羽 灯世『インク』:2019/10/28(月) 03:43:15
>>342(追記)

次の動きである『アリーナ行き』に、黒羽からも異論はない。

344『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/28(月) 11:07:32
>>340-343(ALL)

>組織に囲われているとして、こんな事態を起こした組織側の思惑も知れないが、
>そういう組織の情報自体も、他にアテが無い

アリゼ「『エクリプス』、だっけ? この町の大規模な犯罪組織。
今は壊滅してるって風の噂で耳にしてるけど、瓦解した連中の中にも探知系の
スタンド使いは恐らく居るだろうけど、今から見つけるのは難しいっしょ」

ハガネ「……勘、だが。これが世界規模として組織的な行動である事は、まず 無い。
大多数の笑う軍団を世界全土で作る事が出来る能力……目的が世界を掌握するにしても
発覚すれば、それこそ凶悪な能力なんだ。世界にも俺が知るだけで両手の指以上に
スタンド使いで結集された組織が存在する。誇張でも何でもなく世界を敵に回すんだ……」

リターンは確かに大きいが、見合うリスクでは絶対無い。行動してる奴がいるとして
単独犯であるだろうとハガネは長年のスタンド使いとしての経験を踏まえて意見した。

アリゼ「……それにしてもピンと来ない能力ね。
ゾンビ見たいに集団で特攻したかと思いきや、拳銃で牽制し再起不能が失敗して
森に逃げ込んだのを視認したら直ぐに見逃して別行動に移ったり。
行動がチグハグで、何が望みで動いてんだが私としては意味不明」

ハガネ「自動操縦型、なんだろうが……昔、やり合った何人かのスタンドの中には
段階を踏まえると行動が変わる能力もあった。学習すれば行動を変えてくる
ようなスタンド能力も存在するしな」

現段階では推察しか出来ないと締めくくる。連絡先は交換し終えた
『護衛』に関しては小林達を守る事などに対し、相応の金銭を支払うならば
依頼は受け持つが。まず護衛対象にも、その連絡をしてくれとハガネから言われる。

一先ず、この二人から齎される情報はこれ位だろう。アリーナに行くにしていも
正確な行き方を把握してるとすれば、今頃は学生寮に戻っているだろう
彼等のほうなのだが……。

345斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/28(月) 20:24:25
>>344

「…アリーナにしてもエクリプスにしても、その一点だけは協力できると思ってたが」
「片方はそもそも組織として瓦解しているものな……」

『ラフィング』のちぐはぐな行動は、理性を残した行動と本能的に突っ込むしかない動き
双方ともに違和感を生じさせる行いでしかない。

「感染からの時間経過で知性を得るのか? 襲撃時刻はほぼズレていない筈
僕の方はチラシを配っていた時には、まだ通常の人間だった
警察のほうは、既に数日前に感染していて、逃げ出した彼を追っていた。」

敵本体がこの町から出ているなら勝ち目がない、増やすだけなら逃げ隠れすればいいのだから
しかし逆にこの町に今もいるというなら、何が目的なのだ?

(手を増やして、この町にある『何か』を探しているのか、有るとすればそれは『スタンド関連』だろうな
 敵は世界を敵に回している、自分の能力だけで勝てると思っていないなら、能力を強めればいい。
 そんな都合のいいものがあるかは知らないが……。」

「或いはスタンドのルールに基づいての射程距離か、警察官の近くに本体がいたのか……だが」

「やっぱり、推測にしかならないな。」

正確な行動には正確な判断が、正確な判断には正確な情報が、それぞれ必要不可欠だ
正確でない情報しかない今は、例え当てずっぽうでも虱潰しに行動しなければならない。

(……そして虱潰しでは後手に回る、仕方のない事だが。)

「あー……連絡は無理だな、仕方ない
金の方は闇金数軒回るかで如何にかしようと思ったが。」

「汗をかきつづけるしかないらしい。」

346成田 静也『モノディ』:2019/10/28(月) 21:30:16
>>344

やはり…自然公園に何かあるのだろうか?
思えば通報してから警官が来るのが異様に早かった気がしたし、何より山岡さんは感染した状態であの場を死に場所としたのか。

「どうします?一度学寮へ戻りますか?
オレとしてはもう一度、自然公園の山岡さんを
見つけた付近を改めて調べたいのですが…」

山岡さんに関する痕跡はあの「ラフティング」警官に消されてしまったが、それ以外にも何か痕跡が残っているかもしれない。

斑鳩さんに意見してみるのも

347黒羽 灯世『インク』:2019/10/28(月) 23:28:57
>>344(GM)
>>345(斑鳩)
>>346(成田)

「……待って。私は彼らの連絡先を知ってるのだわ。
 お金の方は……即金でなくてもいいのなら、
 払えるアテもある。……常識的な金額なら、だけど!」

斑鳩の発言に重ねる形で、依頼についての話を続ける。
連絡先は把握済みだ。それを根拠に話を切る理由はない。

とはいえ、そっちは『無し』でもいい。
小林らが受け入れるかの問題もあるし、
降って湧いた『助力』であって自分達の行動とは違う。

「私も、今気にしてるのは……襲撃時刻がほとんどズレていないということ。
 笑いたちが、少なくとも私と斑鳩さんの遭遇した知性の低い笑いが、
 その時だけ足並みを揃えて感染を引き起こした……というのは妙なのだわ。
 敵は無差別な笑いの拡散に能力の全てを任せているというよりは……
 笑いの種を撒くのが無差別で、本体はそれを好きに発芽させられる……?」
 
「それとそれと、あの後もあの前も……町が荒れてないのも気になるわ。
 一人笑い出せばそこから集団感染して、しかも感染拡大それ自体が狙いなら、
 人間がもっと多い大通りやこの駅前は壊滅しててもおかしくないし、
 つまりこんなに『治安』が保たれてるのは、なんというか……違和感がある」

現状では推察しかできないからこそ、推察だけは絶えず行っておく。
口にした言葉が新しい気づきを、あるいは既存情報との繋がりを産むかもしれない。

「公園も、私が見た、その例のバーも…
 きっかけになる所は全部回った方が良いかもしれない。
 まさに『汗をかいて』『足で稼ぐ』しかないのだわ。
 私達は明日の朝に備える予定もないから、寮に戻る必要もないし」

「そこに、人から人につたう『笑い』が、なぜ同時に多発したのか……
 なぜ人通りの半端な場所ばかりなのか、ヒントが残っているかも」

行き方のわからないアリーナ行きに右往左往するより、
事件の起きた現場そのものを確認する方が早いだろう。
危険を伴うだろう。よって強行しようとは考えない。提案だけだ。

348成田 静也『モノディ』:2019/10/29(火) 00:04:24
>>346

(ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。最後のひと文を掲載し直します。)

斑鳩さんに提案してみる。

349『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/29(火) 11:09:16
>>345-348(ALL)

『手詰まり』な感覚が三者に蔓延している。致し方がない事ではあるが
ラフィングの動向や目的の真相が現段階では解明出来ない。
 黒羽は瞳がかちあった笑い顔の女の容貌を思い出すが、これと言って面識も
何も無い女であっただろうし。視線の交差は極偶発的なものだった
 現場に赴き、新たな証拠が無いかしらみ潰しに探す。拠点になり得る
学生寮に戻ろうとする。三者三葉の考え方や行動を提示するものの
今一つソレが件の騒動を収束するのに本当に必要なのかと言う思いも何処かにある。

停滞する貴方達を見遣り、ハガネは重い口を開いた。

ハガネ「……そいつ等は、普段通りの人間の行動を擬態出来るとして。
今もこの町の治安が保たれてると言う事は、だ……。
恐らく『今は未だ』人として擬態する必要があるんだろうな」

原理や意図は解らんがな……と言う呟きを交えてハガネは告げた。

ハガネ「……行動する時は、決して個人で動こうとするな。
この能力。比較的攻撃し易い弱者をターゲットにしている節がある。
逆を言えば、団体行動していれば容易に狙われないだろうから」

アリゼ「依頼は即現金払い! ……なーんて、んなボったくるような
真似しないし安心してよ。なんなら、あんた達の町のアリーナに
この危機を報告して正式に討伐任務とか請け負ったら目が飛び出る程の
大金が各自貰えるでしょうに」

そうそう、アリーナと言えばさ……と、アリゼは少し嫌そうな顔に変わりつつ
貴方たちにコソッと言う調子で小声で告げた。

アリゼ「……ベリルって言ういけ好かない女がアリーナの闘技者で護衛任務に
就いてるんだ。まっ 私は正直大嫌いだし、好き好んで会いたくねーし。
そいつと一番最初に喧嘩になったのは『ビッグ・クランチ』って言う飲食店なんだけどさ」

アリーナに行くって言うんなら、そいつ頼るのも手だね。とアリゼは伝えた。

『ビッグ・クランチ』……大型の飲食店だ。この駅周辺からだと約20分程
車で走らせれば到着出来るだろう。『ベリル・ストック』と言う人物の
耳に幾つかのイアリングを身に着けた赤いコートを普段着こなす特徴も聞いたので
探すにしても難しくは無い。

アリゼ「あと、老婆心って奴じゃないけど。子供は早めに寝な
訳わからん奴等が町中を覆い尽くすって事態でもさ。ちょっとは休まないと
スタンド使いでも何でも、いざって言う時満足に動けないんだから」

そんな忠告も交えて二人は話を終えた・・・。

350斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/29(火) 21:42:58
>>349

「じゃあ、その僕の分の皮算用『全部』でいいかな、お願いしますね。」
「連絡は……こっちのスマートフォンの番号でいいかな、(春先の毛虫の如く嫌われてるだろうけど)。」

(……感染済みなのも含めて何処まで役に立つかは解らないが、今は戦力より手数が欲しいからな。)


背筋を伸ばして欠伸を一つ。
2つの脳を回す弊害なのか、それとも運動のせいなのかは解らないが、脳に酸素が回ってないのは確かだ。


「これが終わったら1週間は爆睡してやるんだけどなぁ。」

(……子供がこんな事しなきゃならない、ってのも『笑えない』な。)

「それじゃ、ハガネさんとアリゼさんにありがとうとサヨナラを」
「次に合う時には報酬を渡せたらいいんですけど。」

去り際に手を振り、車に戻るとエンジンをかける
寝るのは車上でいいかと思っていたが、オープンカーでは凍死しかねない

「さてと……現場100回より先に精神と肉体の限界かもな、事態は致命的だが同時に緩慢でもある」
「笑い死ぬより先に餓死&凍死とか笑えないし、『ビッグ・クランチ』……か、腹ごしらえついでに行ってみるかな。」

(……なにより、僕達が持つとも思えないな、3つの精神、3つの能力と言えば聞こえはいいが、実際は三分割された煉瓦だ。
 ヒビの入っていない煉瓦と何方が頑丈か等と、考えるまでもない。)

「その後学寮に戻って、限界ならそれで今日は終わりだ ……現場に行くにしても、下手すりゃ放火と自殺現場。
警官の銃相手に、僕一人で手に負える……とは思わないんだよなあ、いたらだけど。」

351成田 静也『モノディ』:2019/10/30(水) 02:36:31
(昨日は誤字などすみませんでした)

>>349

ハガネさんに言われて初めて気づく。腕時計を見てみると大分時間が経ってしまい。
ラフティングではない警官に補導されてしまう可能性が出てきてしまう。
そうなれば厄介だ。

「・・・確かに腹ごしらえも睡眠も大事ですね。」

それとまだ夕食もとっていないことを思い出す。

「正直、オレも寝る間も惜しい状況だと思いますがそれによってパフォーマンスが落ちてしまうのは問題ですので、
いざとなったらセーフハウスとして学生寮に向かうのもアリですね。」

オレは寮ではなく親と一緒にマンションで暮らしている。母の安否も心配だがバラバラになる危険性とマンションが既に陥落していた場合の危険度を考え、
今は忘れ、一つの場所で交代しながら休むのがベストだろう。

「ハガネさんの推理通りなら相手は事をまだ水面下で起こしたいはず。ならば学生寮のような目立つ場所はまだ狙わないはず。」

「とりあえずは『ビック・クランチ』で食事とそこの『ベリル』さんからの情報収集すべきかと。」

「それとそれぞれの現場なんですがもしかしたら既に情報規制がされていて公にはなっていないかも。」

「それに自然公園なら警官ラフティングが徘徊していたとしても遮蔽物が多いのでそれを盾にしたり、
最悪はモノディでガードできるのでそこまでの心配は無いかと。」

実際、今日のように自分一人で複数相手ならばともかく、タイマンで真正面からなら
拳銃の弾丸を横から拳を叩き込み射線をずらすことはモノディの超スピ-ドならば可能なはず。(パス精CAC)

無論、弾けたとしても拳には多少のダメージを受けることになるだろう。

352黒羽 灯世『インク』:2019/10/30(水) 03:25:48
>>349(GM)
>>350(斑鳩)
>>351(成田)

「『今は、まだ』…………
 ありがとう、あなたたちの話は有益だったのだわ。
 私も、有益さを示したい所ね! もちろん、この件の解決って形で」

ハガネの言葉を復唱し、忠告と助言に頷く。

そして車内に戻れば、袖に両手を引っ込める。
寒さで手がかじかまないようにするためだ。
というか、寒いからだ。

「そうね、あなたたちもお腹が空いたみたいだし!
 私もそろそろご飯の時間……『ビッグ・クランチ』。
 腹ごしらえと情報収集で『一石二鳥』なのだわ」

その後のことは、そこで起きる事によって考えればいい。
危急の事態になれば動かざるを得ないし、
学生寮に帰って寝るのも悪い手ではない。
自覚はないが……一日中動いている。疲労は溜まっているだろう。

「現場は……そうね、今日はもう暗いのもあるし……明日でもいいのかも。
 朝は開いてなさそうなバーはともかく、公園は明るい方が調べやすいでしょうし」

「情報の鮮度という意味でも……どちらにせよもう時間がそこそこ経ってる。
 成田君が言う通り、『情報統制』やら『自然消滅』やら、するには十分なくらいに。
 それなら寮で朝まで寝て……それから動くのでも、遅くない気がしてきたのだわ」

車に乗ればシートベルトは締め、スタンドを解除してシートに背を預ける。

「『ベリル・ストック』――いけ好かない女、ですって。どんな人なのかしら?」

あとは『ビッグ・クランチ』に到着するまで、斑鳩の運転を固唾をのんで見守っておく。

353『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/30(水) 19:09:12
>>350-352(ALL)

今の時刻は大体9時を過ぎた頃合い・・・八時頃に全員偶然ではあるが
ほぼ同時にラフィング達の襲撃を受けたのだ。普段ならとっくに帰路に
向かい夕食にありつけていたであろうが、疲労も蓄積してるだろうし
寒さや空腹は見えない間に体力を削っていく。
 貴方(斑鳩)の運転は無免許だが、スポーツカーの性能も良いのか
特に事故や警官の目に付く事はなく大き目の食堂店に辿り着く。

夕食時なだけあって、開放的な空間は家族連れやカップルに旅行客
らしき顔ぶれがごった返しだ。『笑い声』も確かに幾つか昇ってはいる……。
だが、やはり薄気味悪いあの声では無さそうだ。ハガネ達の言う通り
このような集団で固まっている事は、一つの予防策なのかも。

       ワー!

アリゼから目的の人物を探していると、一つのテーブルを取り囲む人垣から
歓声が聞こえてくる。貴方達の内の一人が備える超聴覚に頼らずとも
周りの人達の呟きが三人には聞こえる。

「凄いな、おいっ。これで六連勝だぜ、あの女」

「あの兄さんに、褐色髪の姉さん ご愁傷様だぜ
もう素寒貧なんて通り越してる」

 人垣の間から褐色の髪、耳に複数の付けピアス
朱色のコートの女性が見える。『ベリル・ストック』だ、間違いない

然し顔色は余り良くなく、鋭い目で丸テーブルの向かい側の誰かを
睨んでいる。何かしらのギャンブルでもしてるのだろうか……?

354成田 静也『モノディ』:2019/10/31(木) 02:25:54
>>353

とりあえず話しかけなければ何も始まらないだろう。

「すみません、あなたが『ベリル・ストック』さんですよね?ある人の紹介できたのですが話を聞いてもらえませんか?」

テーブルに近寄り話しかける。

まあいくら何でも「ラフティング」はいないだろうが一応、あの笑い声にだけは聞き逃さないよう警戒しておく。

355黒羽 灯世『インク』:2019/10/31(木) 09:07:37
>>353(GM)
>>354(成田)

「? なにかしら……随分うるさいわね。
 『そういう店』なのかしら、家族連れもいるけど……」

この店に来るのは初めてだ。
アリゼは『喧嘩をした』と言っていた。
そして今、目の前でも何か『戦い』が起きている。
あまり治安の良い店ではないのだろうか・・・それとも?

「…………って。あの『負けてる方』!
 あの見た目の特徴……あれが『ベリル・ストック』?」

(……どうする? 勝負事の最中、しかも負けている。
 何か提案しても八つ当たりで突っぱねられるかも……
 そうじゃなくても、邪魔だと思われて機嫌を損なえば)

「あっ」

状況への対応に思案するより早く、成田が動いていた。

(そうなのだわ、今は仮に突っぱねられてでも、
 話しかけないまま『帰られる』よりは良い。
 事態は緩慢……だけど致命的で、進行中。
 『休む』手はあっても、『動かない』手はない。
 ………でも考えるのも『下策』ではない、それもそう)

「あなたも、なかなか『上等』なようね……」

ひっそりと褒めつつ、成田の後ろに着いて動く。
彼は耳がいいので、『聞く』のは任せておこう。

自分は周囲、特に対戦相手の女や、『あの兄さん』とやらの様子を見る。
そもそもこれはいったいなんの勝負をしていて、今どういう状況なのか?
家族連れも出入りする明らかに『表』の店だ。賭博とかではないと思うが。

356斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/31(木) 13:53:27
>>353

腕時計を見やる、9時を過ぎた大き目の食堂店は、家族連れも相まって
結構騒がしい、ただ、それとは毛色の違う騒がしさが有り、その渦中に女はいた

「……イヤリングに赤いコート、彼女がベリルか。」

野次馬の歓声と喧騒が嫌でも耳に入る
どうもギャンブルらしき物をしているらしい、飲食店で出来るなら『ポーカー』か?
だが、それよりも別の事が気になり出した。

(6連勝……?)

昔、祖父が言っていた
2連までなら運が良ければ有る、しかし、それ以上ならイカサマを疑え。と

(ベリル・ストックね……『スタンド使い』だものな)

相手にしているのがそういう『スタンド使い』だったとしても、別におかしくはないだろう
例えば、『嘘を見抜く』だとか、『カードを透視する』とか……

「ま、勝負だっていうなら……終わるまでに、何を腹に入れるか決めとこうかな。」

鉄球をジャケットに入れ、適当な空きテーブルからメニューを取って開く
勝負に横槍を入れるのは無粋な事だ、それが『正当』ならの話だが。

357『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/31(木) 22:44:25
>>354-355(成田PC・黒羽PC)

The other day I met a bear
Up in the woods A way up there……♪

鼻歌交じりの『森のくまさん』が成田の耳に届く。
ベリルでも、その隣にいる深刻そうな顔をしている男でもない。
向かい側にいるゴスロリ風ファッションの年齢が不確かな女だ。

テーブルには黒い太陽をモチーフとしたトランプのような札が
裏返しで並べられている。

?「これで『小指の爪』『ネクタイ』『家の鍵』『視力の半分』『痛覚』
全部私が貰っちゃったわね。
 ほらほら、さっさと捲って?」

ベリル「……勝美、今度は私が引く」

勝美「駄目だっ、俺が……俺が負債を受けるっ!」

ベリル「最初から決めただろう。私が盾の役目だとな
それに、平気そうな面してるが目の焦点を合わすのに苦労してる。
ガッツだけは認めてやるがな……」

尋常では無い会話が成田達の前で繰り広げられている。
 成田が話しかけると、苛立った口調で返された。
目すら合わせる事なく、射殺す視線をゴスロリの女に向けてる。

ベリル「悪いが後にしてくれ。目の前のこいつを
何としてでも再起不能に陥れないと……」

 ――エクリプスの数字付き 逃してたまるものか

これは、とても小声であったが成田には聞き取れた。

後から続く黒羽は、傍観する群衆の雑談から
ベリルと勝美と言う二人組が、此処で先に優雅にケーキに
舌鼓をうっていた女性と何やら短く口論をした後。会話から
『オペラ』と言う名前が判明した、ゴスロリ女性が自分との
どのようなゲームでも勝利する事が出来たら身柄を差し出すと
言う風な事を告げていたと言う事。

「俺は途中からしか見てないが、ポーカーなりチンチロリンなり
色んな賭博で挑んでるが、ゴスロリの全戦全勝さ。
あの二人組も結構勝負運が強い筈なのに全然あの女に勝てやしねぇ。
まるで勝利の女神が人の形をしてるようだぜ……あの女」

「水差すようで悪いけど、博打って大抵の場所だと禁止じゃないの?」

「まぁ、そりゃ何か賭けてたらな。けど、見た限りだと何か書かれた
札を捲って二人に渡してるだけだしな。しかも何か只事じゃない気配も
あるし、おいそれと口を挟みたくないね」

周囲の群衆には、これが何かしらの大事なゲームのようだが賭博であると
認識出来ていないようだ。だが黒羽と成田には……
これは只の『ゲーム』ではないと感じる事が出来る。

ベリルは、ゆっくりと慎重に散らばっている黒い太陽マークのカードに
手を彷徨い、意を決して一つの札に手をかけるのが見て取れた……。

358『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/31(木) 23:01:32
>>358(斑鳩PC)

この『ビッグ・クランチ』のメニューは豊富だ。
ワインやビールも良い味を醸し出しているが、残念ながら貴方の
年齢や外見では店員も注文を受け付けてはくれないだろう。
だがアルコール以外でも、星見町の郷土料理であるうなぎ飯を始めとした
うなぎのスパゲッティなり料理の種類は豊富。ベリル達の賭博が観衆の
興味を惹いて、丁度横の四人席のテーブルが空いていた。
軽食を頼む、他の二人の分も良かったら頼んであげた方が良いだろう。

?「よぉ、御両人! どうだい最高の一夜を過ごしているかいっ」

               トスッ!!

メニューを開き、料理の写真を眺めてる時だろうか。馴れ馴れしい男の声と
共に空いている席に図々しく座って来る人物が一人、勿論貴方は知らない。

?「何でぇ何でぇ! んな辛気臭い顔してよぉ! ヘヘへッッ゛
――もうすぐ世界が終わるんだぜ! パーッとやろうぜ、まっ! パーッと!」

!? ……聞き捨てならない事を発する男性。歳は二十代……だろうか。
赤ら顔の鳥の巣のような髪型をした男は瓶ビールを片手に行儀悪く
足を組みつつ酒を飲んでいる。

?「おいっ、ウェイター! もう一丁ビール! そっちの若いのにも一杯!」

店員「未成年に出せませんって……すいませんね、お客さん。さっきから
この人ってば酔って他の人にもこんな感じて絡んでて……」

?「へへへへっっ! うっせー うっせーっ! いいから酒だよ酒!
あと明日か明後日にゃ、もうこんな風に酒も飲めねぇんだ! 飲み納めよ!
今日は吐いても吐き続けても浴びる程に飲むぜぇー!」

正体不明の酔っ払いな男は、そう酒を飲んでいる。

只の泥酔している男の戯言か、もしかすれば何かを知っているのか。
 ……次に貴方が発する言葉か行動で男の行動も変わるだろう。

359斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/01(金) 01:31:16
>>358

メニューを開くと、でかでかとゴシック体のフォントで書かれている……うなぎスパゲッティ?
あー……眼を疑えばいいのか僕は、それともどこぞのお山の親戚なんだろうか。

あるいは、この酔っぱらいのヤマダ(仮称)の親戚かもしれない。
其方の方が現実味が有りそうだな、とはいえ可愛そうなので困り顔の店員に声をかける。

「ああ、いいんだ店員さん、貴方にも迷惑なのは解ってるが、酔っぱらいは仕方ない。」

「それより軽い物が欲しい…クラブハウスサンドとかは?4人分。
うん、アレルギーの類は抜いてくれ。」


そう言うと先に代金を支払う、5秒後に僕が支払えない可能性も無いとは言えないから
ただ、酔っぱらいとはいえ、彼の台詞には5秒後も興味がある。

酔っぱらいのたわごととしては、今の状況に奇妙に合致するからだ
向こうは2人に任せておけばいいだろう、僕は保母さんでは無いのだし、困ったら向こうが呼ぶだろう。


「――酒飲みと言うのは二回死ぬそうだね、一度目は酔っ払って天国に、二度目は酔いがさめて現実に。」


「で、だ」


「貴方のそれは『単なる酔っぱらいのたわごと』なのか?それとも」
「もうじき『心の底から笑う事も出来なくなる恐怖』で、そんな事を言ってるのか?」

氷のような声は変わらない、笑顔の化粧で隠す必要もなくなってしまった
5年前と変わらない、興味が湧く程に冷たさを増す声。

「……僕は結構興味あるかな、そういうの」
「聞かせてくれないか、酔いながらでもいいから……頼むよ。」

そうして微笑む僕の顔が、彼にどう見えたかは解らない
僕は手鏡を持っていないからね。

360成田 静也『モノディ』:2019/11/01(金) 02:32:09
>>357

「なるほど、そちらの事情は大体わかりました。」

アリーナとかというスタンド使い同士の戦いがあるということはそれに対する博打もあると踏んでたがゆえに
非合法の賭博もそこまで驚くことではない。

『エクリプス』・・・確かさっきのアリゼさんの会話に出ていた壊滅した犯罪組織だったか?
さしずめ目の前の『オペラ』という女はその残党それも幹部格でスタンド使いと言った所だろう。

さっき小耳に挟んだ情報だと『6連勝』?流石に強運だけとは思えない爆ツキだ。まずイカサマだろう。
『モノディ』を少し出して『オペラ』本人及びディーラーが何かおかしな行動をとっていないかをチェックする。
カードのカットと配る時の音、周りの外野の音、『オペラ』の手回りの音を探る。

外野からイカサマを糾弾したところで相手の有利は覆せず、こちらもゲームから排除されるだろう。
だが逆に言えば暴いた相手のトリックを「ベリル」にガヤとしてアドバイスすることで相手の有利を消すことはできる。
何か難癖をつけてきても『外野のガヤに過ぎない』で押し通せるのだから。

「オレ等ならもしかしたら何か助けになるかもしれませんよ?どうです?オレらに賭けてみませんか?」

黒羽さんにもアイコンタクトを送り、相手のトリックを暴くのを手伝ってもらう。
オレができるのは音に関することだけでそれ以外の探知は専門外だ。彼女の『インク』の助けが必要になる。

ここでむざむざと「ベリル」を、人を殺させてたまるものか。必ずトリックを暴いて見せる。

361黒羽 灯世『インク』:2019/11/01(金) 03:39:15
>>357(GM)
>>360(成田)

成田のアイコンタクトには視線だけ返す。
それで十分だ。前提としての協力関係がある。

(『法で許されるとしても大衆向けの店でやるの?』
 …………というのはあるわ。観客の数が発動条件?
 単に場所を変える余裕までは無かった、というだけ?
 それとも私の能力が空に文字を書いて発動するように、
 賭博の能力なら、表向きの公正さが条件なのかしら?
 運命の女神というのは比喩か、それとも能力?
 でも…………あの『負債』とやらもどう考えても能力。
 イカサマの方は、純粋に腕? ……確かめる価値はある)

この疑念のポイントは『水差しがありえる』こと。
賭博中は無敵とかの法外な能力があるならともかく、
現に黒羽達のように『乱入が生じる』リスクがある。

ほかに野次や、人垣の邪魔さ、店への迷惑もあるだろう。
そこにこそイカサマを仕込んでなければ・・・だ。

(それと……『この戦いはどれだけ重要なのか』。
 ゴスロリ女が事件の主犯とは、とても思えない。
 何も知らない可能性すらある……すくなくとも、
 このベリルさんは多分『ラフィング』を知らない。
 知っててこの女を優先してる可能性もあるけど……
 最悪、アリーナ自体がまだ状況を掴めていない?
 相手の女も何も知らないなら……寄り道になるわね)

ベリルの対戦相手が『何者か』は知らない。
が、アリーナの戦ってる相手なら高確率で『敵』だ。
しかしそれは『ラフィング』より優先すべき敵なのか?

・・・なんとも言えない。

「『田中君』……さっきも話したけど調子が悪いの。
 少し…………お花摘みに行ってくるのだわ。
 その勝負が気になるなら、そこで見て待ってて」

成田に呼びかけ、名前は『偽名』を使う。
勝負に乗った人間しかいなくなるのは嫌な予感がする。

名前を握られるのが危険という可能性もゼロではないし、
『意味なく離れるわけじゃない』事の意思表示でもある。
それに……犯罪組織の残党に、本名を教える理由も薄い。

「あとで戻ってきたとき、どうなったかを教えてね」

強く引き止められでもしないなら化粧室に向かう。
……『インク』で、今見ている光景の事実確認をする為だ。

一応、潜んでいる『ゴスロリ女の仲間』などがいないかは気を付けておく。
客も多い店内、一つの席を多人数が囲んでいる状況さえイレギュラーだ。
流石に怪しい動きをしただけの黒羽に、暴行を加えるような策は打たないだろうが……

362『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/01(金) 22:31:50
>>359(斑鳩PC)

世の中にはうなぎの蒲焼パスタもあるのだ。それの類似したものか
ウナギの肉を麺に練り込んだ斬新な料理かも知れない。まぁどうでもいい
肝心なのは『目の前の男』だ。ニヤニヤと貴方に対し酒臭い息を昇らせつつ
正気か狂気に入り浸っているのか怪しい男との対峙が今の貴方にとっての。
 サンドイッチなりの軽食に店員は場から離れる。他の観衆はベリル達の
ほうに関心が向かっており、貴方と男の会話を邪魔するものはいない。

?「とりあえず、俺の事はヘルマンって呼んでくれよ。いや、ちょい待った!
フェルデンって言うのも中々良いネーミングだと思わないか?
へへへへ! 名前なんてどうだって良いのさっ。どうせ、残り数日で誰も彼も
名前なんぞ呼び合う手間も何も無くなっちまうんだからな」

男は再度酒を口に含む。ヒヒと言う笑い声は余り愉快では無いが
貴方の体調に異変を起こすような力は今の所感じられない。

?「んな凄んでも意味ねぇぜ。俺を今ここで殺したって先に地獄へ行くだけ。
お前さんも早めに死んでおけよ。あいつ等に取り込まれるとよ、どうも
『何処にも行けなくなる』って話だぜ? ゾッとするよな、えぇ おい。
それならよ、俺は自殺は信条としてしない主義だが。もう少しして世界が
終わる時を満足するまで見物したら、さっさとくたばる事に決めてんだ。
お前って、アリーナの奴かフリーランスの使い手なのか知らんけど。
あー、どうしてお前が使い手か解るかって? あっちで猟犬達を物理的に
搾取している支配人様が、そう言うの解るのよ。
 お前さん方はよ、アレ等喰いとめてぇって思ってんだろ?
諦めろって。上のもんは全員、今回の事に関しちゃ半ば収束を放棄してる。
幹部級が全員揃って、対岸に向かおうって決めてんだぜ。
だからよ、お前さんも最後の日まで恋人とか家族とか大切な人達と
一緒に過ごしてやるんだな」

 瓶ビールをグイッと飲み干す酔っ払い。
こいつは何者で、何処まで今回の事を把握してるのだろうか……?

363『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/01(金) 23:01:42
>>360-361(成田PC・黒羽PC)

And so I ran Away from there
And right behind Me was that bear…♫

森のくまさんの歌詞が貴方の頭の中に響く。今、オペラと呼ばれる
年齢不詳の若くは見える女はカードをカットしたりなどしてない。
小さな微笑を模り、童謡口ずさみしつつ首を軽く左右に揺らしている。
勝美と呼ばれる男が不規則に緊張交えた呼吸をする音、そしてベリルが
カードを捲る音が超聴覚でクリアに聞こえる。

ベリル「……ぐ」

            ――『目的』

裏返し、表にしたカードには そう文字が描かれていた。

                 ――ズギュン

それと同時に、一瞬だけであるが成田の目にはベリルの体に重なるようにして
黒く覆うようなヴィジョンが見えた。カクンッとベリルが体を前に倒し
重心が傾き上半身が少し重めにテーブルの縁に叩きつけられる音と
勝美が彼女の名を鋭く呼ぶ声が響く。

ベリル「…………? ――私は何を此処でしているんだ?」

数秒硬直していただろう彼女は、背筋を元に戻すと呆然とした表情で
記憶喪失になったかのように呆然自失の表情へと顔つきを変えた。

>オレ等ならもしかしたら何か助けになるかもしれませんよ

勝美「っ……! 君は 君はスタンド使いかいっ!?
頼む、彼女は俺のフィアンセの大切な物を取り返す為に戦ってくれてたんだ!
けど、俺一人じゃ太刀打ちできない……力を貸してくれ!」

ベリルが『再起不能』の状態に至ったのを視認し、勝美と言う男は
年少であろう貴方に頭を下げて頼み込む。

オペラ「あらあら 可愛い野鼠さん 貴方が猟犬の代わりに
私の相手をしてくれて?」  クスクス

悠然と優雅に、何を考えてるか知れない微笑を浮かべオペラは貴方(成田)を
見据える……貴方の背筋に冷たい感触が走る気がした。

 

貴方(黒羽)は何事もなく化粧室に辿り着いた。警戒するのは当然だ
誰かしらがラフィングかも知れないし、エクリプスの配下かも不明な
水面下では不穏な動きが見え隠れしている。念には念を入れるべきだろう

化粧室は不幸か幸運が誰も今は入っていない。『インク』で
一組の男女がオペラと言う女とギャンブルをしていた。と言う感じの文を
走らせるとした場合……それは『再現』が出来ない。

恐らくながら『ギャンブル』自体は何かの能力か形成している。

そして、このアリーナとエクリプスのぶつかり合いがラフィングの事件に
絡むのか、そして影響や重要性についても不明瞭だ。
 幾つか方法はある。ハガネ達の時のように直接聞き出そうとしたり
周囲に仲間がいるだろう事を推測して、そこから情報を得ると言う手も。

冷静な君の判断と行動が鍵となるかも。

364斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/01(金) 23:09:23
>>362

メニューを閉じて、テーブルの脇に立てかけ
おしぼりの袋を破って手を拭く、いつも通りに。

 「そうか、ヘルマン 君の親切には感謝する、でもその上で言うよ」


 『嫌だ、最後まで諦めない。』


 「……僕が子供だっていうのもあるんだろう、僕の家族が既にそうなってるのもあるんだろう」

 「ただ……貴方が言う、『大切な人達の為に』」

氷のような瞳の中に、暗い炎を湛えて
柔らかな声が海の中からの声のように静かに告げる

 「僕は5年前からずっと、諦めた事だけは無いんだ。」

そう言ってグラスの一つを取ると
喉を鳴らして空のグラスを置いた、氷が小さく音を立てる

 「……ま、貴方の言うとおりに、僕も手詰まりなんだけどね」

肩を竦め、冷えた息を吐く
彼は凄むつもりなど毛頭ないのだ、ただそれが『前』は普通だったというだけで。

 「でも、何故諦めたんだ?その……『彼ら』は、使い手は幾らでもいるだろうに
 他と手を組む選択肢だってあった筈だ。」

365黒羽 灯世『インク』:2019/11/02(土) 00:09:00
>>363(GM)

(再現できない。これは『当たり前』……?
 『ギャンブル自体がスタンドで作られている』という事?)

           サラサラ

(……『ギャンブルをしていなかった』はあり得ない可能性よ。
 そう考えると、『勝てば何でも奪えるギャンブル』が彼女の能力。
 確率的にほとんどありえない『6連勝』は、一体どうなのかしら)

『オペラは〝笑い〟のことは知らずに、ビッグ・クランチにいた』

――――黒羽が抱いた『第一印象』だ。
少なくとも現時点では『事実』であると考えている光景。

後からきてアリーナに因縁をふっかけていたのではなく、
元テロ組織とはいえ優雅に『スイーツ』に耽っていた。
そして今も、ある意味悠々と構え『敵』を迎え撃っている。
それはあの『狂気』を知ったうえで選ぶ行動とは思えない。

書き、再現する。

「…………」

(気になるのは……ポーカーにチンチロ?
 どれもこれも『運勝負』……『勝利の女神』。
 この二つに共通するのは『運がいい』か、
 もしくは『カードの裏』『お椀の中が見える透視』?)

             サラサラ

(そもそも…………そこじゃない。
 勝負を提案したのは……どっち?)

>「俺は途中からしか見てないが、ポーカーなりチンチロリンなり
>色んな賭博で挑んでるが、ゴスロリの全戦全勝さ。

(それが分からない限り前提がそろわないのだわ……ここはまず、そっち!)

『客たちが、ベリル達は、オペラが提案した種類の賭博に挑んだと言っていた』

そのように無意識で脳内変換していた。だが、これは事実か?
ベリルたちがルールを次々変えながら挑んだ、と取れなくもない。
その場合、六連勝の種はゲームルールを問わないものになる。
オペラが選んだのだとすれば、ゲームの内容の共通点を探れるが・・・?

この二つの再現を終えるまで次の行動はしない。鏡の前の位置で、とにかくそれらを終える。

366成田 静也『モノディ』:2019/11/02(土) 02:23:00
>>363

黒羽さんが向かった方向を見る。・・・まだ来ていないということは正体は掴めていないということだ。

文字通り危険な賭けになるが・・・

「・・・わかりました。しかしその前に今の状況に至るまでの説明をお願いできませんか?」

『斑鳩』さんなら、見捨てていたかもしれない。『黒羽』さんも冷静に損得を考えられる人だ。
だがオレは・・・『成田静也』は目の前でむざむざやられるのを見逃す・・・そんな『納得できない』事はできない。
助けられる可能性が残っているのに助けないということは自分の中に『後味の悪さ』を残す。
そんな生き方はオレは嫌だね!

「今、オレとオレの仲間がヤツの秘密を暴こうとしている最中なんです。時間と情報が欲しい。」
「ヤツについてのこれまでを良ければ教えてくれませんか?」

「あの影がヤツ・・・『オペラ』のスタンドですか?そもそも今のゲームは何のゲームなんです?」
「今まではポーカーやチンチロだったらしいですが、ブラックジャック?神経衰弱?どちらとも思えない奇妙なゲームでしたが。」

無論答えられないという可能性もある。相手のスタンドの誓約とでも言おうか、そういった強制力のある能力もあり得る。

『モノディ』の聴覚センサーは開いたままにしておく。今はこの・・・曲調からして『森のくまさん』か?
それ以外は特に怪しいものは・・・無いはず。精々メトロノームのように首を揺らしているくらいだ。
だがどこにヤツのトリックにカラクリがあるかわからない以上周辺も含め一つの挙動も逃すことはできない。

367『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/02(土) 10:59:59
>>364(斑鳩PC)

自称ヘルマンは憐れみの表情を含んだ苦笑を浮かべ、貴方の疑問に答えた。

「『治療系能力が全て通じなかったんだ』よ。
俺らの上は、自慢じゃねぇけど奴等の異常さは早めに察知出来た。襲撃された
誰かの一人は、囲まれて取り込まれる前にソレの一人を引っ掴んで逃げおおせて
とりあえず呼び寄せられる連中で全部治せるか試して見た。
――結果は全滅。誰一人として声帯潰しつつ顔に頭巾被ったソイツを真っ当な
元の人間に戻せなかった。だから上は結論付けた
こんな化け物にしちまう奴等を、まともに相手する位なら。とりあえず健常で
幾らかポテンシャル満ち溢れた仲間内だけでセーフティーゾーンに避難して
一先ず最良の有効策を編み出すまでは静観しようって感じにな。

他と手を組む? 散々殺し合って騙し合いしてばっかなアリーナや別の派閥とも?
冗談にもならないぜ御両人。俺達は俺達の信頼の無さやエゴイストさも自慢じゃないか
他人以上に自認している。協力する行程のどっかで亀裂走って共食いが目に見えてるだろうに。

そう考えるとよ、奴等ってのは人類切っての最悪の戦略兵器ではある。
誰かにとっちゃ目に見えない脅威で、目に見えても何処まで脅威か把握出来ないし
把握出来ても対処する当てがほぼ無いに等しいと来たもんだ。シロアリなんぞ目じゃねぇ

だからよ御両人。俺は『船』に乗り込むのは諦めてる口だ
誰もが箱舟に乗りたいと躍起になっても定員ってのが存在する。俺の死んだら
殺した相手に憑りついて行動阻害するらしいクソ役立たずな力なんぞ誰も
欲しないし口で言わずともお払い箱さ。支配人の嬢ちゃんは、そもそも舟に
乗らず、残った数日で遊び回る予定らしいぜ? まぁ、支配人様の力なら
もしかすれば生き地獄の中でも一人っきりで生き延びれるのかも知れねぇがな……」

丁度男が話を区切り良い所まで話し終えた頃、クラブハウスサンドが運ばれてきた。
あんがとよーと男は手掴みで喰い始める。

貴方も食事を摂るほうが良い。腹が減っては何とやらだ……。

368『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/02(土) 11:11:34
>>365(黒羽PC)


>『オペラは〝笑い〟のことは知らずに、ビッグ・クランチにいた』


まずこの文章の再現についてだが。貴方の『インク』の能力は
目撃した事実を再現する能力である。オペラはビッグ・クランチにいた
等の文章なら問題なくインクはその行動を再現するだろうが。
笑い〟のことは知らず は現段階で検証不可能な情報の筈。
よって、この文章の再現は難しいものだろう。

>『客たちが、ベリル達は、オペラが提案した種類の賭博に挑んだと言っていた』


これに関しては貴方が回想すれば事足りる。
観衆の彼等は雑談で、ベリル達がギャンブルの方法を決めた上で
ディーラーのオペラに挑んでいたと話していた。(GMの描写抜け)

勿論、彼等の中には途中観戦者もいるだろうし、ベリルや勝美が
何連敗かした後に勝負方法を自分達で決めるように提案した可能性もあるが
情報を総合すればベリル側に有利な条件でギャンブルが始まったようだ。

勝負の内容に共通点はない……ただ、オペラの勝利と言う『事実』のみが
あの場には聳え立っている。

369『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/02(土) 11:41:04
>>366(成田PC)

勝美は説明を始めた。

「まず、切っ掛けとしては俺がフィアンセに婚約指輪を買ってだ。
その時アクセサリーショップに偶然居合わせた、その女が私もそれが
気に入ってたから、ちょっとした勝負で譲って下さらない? 
と言ってきたんだ。何の冗談だと思ったし、俺は真剣に受け取らなかった。
雰囲気や声の調子から、きっと他愛のないジョークと思っちまったんだ。
今となっては大間違いだったがなっ。
 ジャンケンなりやった後、俺は負けた。そして、どう言う訳か
その瞬間『取り戻せない』ってのか感覚としてわかった。幸いにも
俺はそう言う能力者が知り合いにいるからこそ、伝手を使ってアリーナの
ベリルさんに協力して貰い……そんで、この様だ!
 ああっ チンチロ・神経衰弱・ポーカー・ブラックジャック
何でも挑んだよ。ベリルさんは念押しするように、このゲームは
真剣勝負でイカサマ抜きの公平なゲームか? と戦う前に質問していた。
彼女も頷いてたし、ベリルさんも聞いて暫く考えてから了承したんだ。
 けど……勝てない。勝てないんだ! 見た所、イカサマしてるようには
思えない! ベリルさんも能力が何か見抜けない!
 そして、ペナルティとして この『煉獄タロット』を受けている……
軽いものから、心身に障害が陥るようなものまで搾取される可能性がある
悪魔みたいなゲームになっ!」

オペラ「ねぇ、ゲームするのなら早く始めてくれないかしら?
いまツキが私に降りているんですもの」

ツキが隠れない内に、楽しい愉しいゲームをしたいわ。と子供のように
オペラは微笑む……。

貴方(成田)は、この恐ろしい死亡遊戯になりかねないギャンブルを
内容を聞いた上で挑むか。それとも本来の目的の為 あえて撤退を
選ぶかも自由だ。

勝美「それと、不用意に攻撃しないほうがいい。
ベリルさんは勝負前にスタンドを出しつつ聞いたようなんだ。
『お前に攻撃すると我々は生命に影響及ぼしかねない危険が降りかかるか?』って
返答はYESだった。多分、このギャンブル以外に何かしらカウンター系の
能力を持ってるらしい事は間違いないっ」

自衛能力も備え付けているようだ・・・。

370斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/02(土) 12:47:02
>>367

 「この異常で、協力すらせず」
 「……解決手段が見つかるまでは、船に逃げ込もう、か。」

 「酷いジョークだ、特に現実だって部分が。」

サンドイッチにかぶりつく。

僕は最初、これがスタンド使いの攻撃だと思っていた
『そうでなければ対処手段が無い』からだ、『本体』さえ殺せればこの事態が終わると。

だが、違うのかもしれない

スタンド使いは『1人一能力』、世界の各地に『ラフィング』をばらまいている以上
射程距離は『ほぼ無限』そんなスタンド使いが存在するのだろうか?

『スタンド使い』で治癒も出来ない
その中には僕が心の底から求める『精神を治療する』存在もいた筈だ

……だがお手上げだったと彼は言う。

スタンドですら解決できない『能力』
僕の知らない事象……。

 (解決不可能なら、僕にとって一番良いのは、感染者でない家族を連れて『船』まで逃げる事になる)

だが、恐らくその船に椅子は有るまい
狂ってしまった寝たきりの夫婦と、感染した祖父母 連れて行けるわけもない。

(最短の道を歩いて来た筈だった、だがこの事態がスタンド能力ですらないというなら
僕の行動が根本から覆るだけだ、全てを悪化させてきた道に……。)


……戦う理由が無くなる、生きる意味無くして、ただ息をするのは死んでいるのと何が違うというのか。


 「――『本体』を殺すしかない、それ以外では単なる手遅れだ。」

 「『船』が安全だという保証が何処にある?」


そんな存在はいなかったとしても、僕が生きるための選択肢は他に無いのだ、ただ……

 「彼らは『本体』を探そうとはしなかったのか、それとも見つけられなかったのか……
 他には悪いニュースが、まだあるのかい?」

あの2人にどう言ったものか、今すぐ家族を連れて、船に逃げろと言うべきなのか
僕の戦う理由は無くなりかけているというのに。

371黒羽 灯世『インク』:2019/11/02(土) 16:30:23
>>368(GM)

(……あら、不発……これは『事実ではない』から?
 それとも、『笑いを知ってるかは見てないから』?
 再現できなかった以上、どちらにしても『保留』ね)

『インク』の用は一旦済んだ。
思い返せば聴いていた『勝負の条件』を考える。
元々は何一つ共通点がない様々な勝負……
ベリル達が偶然、ここ数回は運の絡む物を選んだだけ。
つまり、仕込みでなんとか出来る範囲ではないだろう。

あのオペラという女は『イカサマの天才』で、
どんなルールでもイカサマを即興で思い付くのか?
しかしチンチロリンにイカサマなど存在しないだろうし、
もし仮にするとしても道具を変えられれば即、破綻する。

それとも『賭けに勝てば何かを奪える』ような能力と、
発動条件の『賭けに勝つことを』を確定させる能力を、
同時に持っているとでも言うのか? 一人の人間が?
『インク』に『千里眼』が備わっているような話だ。

自然な結論は、何だ?

(…………『協力者がいる』?)

ベリルと勝美は……当たり前だが敵に集中していた。
イカサマを見破るための努力もしていたはずだ。

では……集中の外に敵がいたら?
先ほども考えていた。なぜこの店で戦い続けるのか?
なぜ『判官贔屓』の状況では不利にもなりえる人垣を、
実際成田と自分を呼び寄せる理由にもなったアレを、
人払いする事もなく、あえて残したままにしているのか。
屈辱を与えるため? 必勝だから? 次の獲物を探すため?
なるほど、いくつか理由が用意できなくはなさそうだ。

(用意している『協力者』を……あの人垣の中に、紛れさせれば……?
 人の少ない場所でやるなら、近くに第三者が立てば怪しまれる。
 でも、レストランで観客が集まって来るシチュエーションは……ありえる。
 ……これなら場所を移さず、人の多い店で迎え撃つのも納得がいくのだわ)

……別の疑問もある。

安いファミレスでも一つの席を囲んで大騒ぎしていれば、
普通店員が止めに入る……多少ランクの高そうなこの店で、
なぜグレーゾーンに思える行為が長く続けられるのか。
わざわざ『挑戦を受けている』のだから、注意されたり、
退去させられたりは……オペラにも都合が良くないはずだ。
これも……そういう店だから、と言われればそこまで。

(そういう店を下調べしていた? ……それとも袖の下で騙されている?
 いえ、あるいは…………『店員に言うことを聞かせることができる』……?)

そして、二つを合わせてさらに芽生える疑問。
観ている側に主旨を伝えているわけでもないうえに、
ゲームの内容は見た目には地味なポーカーやチンチロ。
なぜ、これであんなに『人が集まっているのか』だ。
途中からは分かる。人は人の集団に惹かれるものだ。
では、『最初の誰か』はなぜあの勝負を身始めたのか。
なんとなく、偶然目にして? なるほど有り得る話だ。

(…………偶然の可能性、低い確率の推測はある。
 でも…………この疑問全てに共通の解答が思いつく)

「…………まさか…………」

(『オペラは最初っからこの店の関係者か要人で』
 『サクラを使って人垣を作るのは容易な立場で』
 『人垣の中か、それで隠したどこかに必勝の担い手がいる』)

こんなのは推測に推測を重ねただけの考察だし、
完全に的外れで全てオペラ個人の能力かもしれない。
重いリスク込みの凶悪な能力、という可能性はある。

(つまり…………ここは、彼女の『狩場』だとしたら? 全ての正解になるのだわ!)

正解だったからと、それで勝てるわけでもない。
前提として、ここで勝ってどうする?という話もある。
ベリルが偶然全てを知っているとかなら話は別だが……
ただ、『負けたままで終わるのはどうかと思うのだ』。

ホールに戻り、店内を歩きつつ、あの人垣の周辺遠巻きに観察する。
ウエイターなど、店員達はあの集まりに何か反応をしているのか?
また、露骨な監視カメラとかは無いか? 不審な動きをしている客はいないか?

「………『田中君』……『田中君』、『聞こえる』なら自分の頭を触って」

また、口元に手を当てながら、かつ『スタンド会話』で小声で呟く。
成田の耳なら……『カクテルパーティー効果』というヤツも考えれば、
聞こえる可能性は十分ある。どの程度の声で話せば聞こえるのかは知っておきたい。

372成田 静也『モノディ』:2019/11/02(土) 21:12:06
>>369

「・・・なるほど、貴方とベリルさんは直接の関係があるわけでもないし、それを助けようとした彼女がどんどん奪われていった、と。」

なるほど少しキナ臭くなってきた。

「わかりました、が疑問があります。彼女がさっき言っていた『エクリプスの数字付き』とは?」
「貴方はそのことを知らなかったんですか?貴方だってアリーナのメンバーなのに?」

>>371

実にいいタイミングだ。話を聞いて混乱している風に『頭を掻く』動作を行う。

彼女の検証次第だが、十中八九この中に・・・もしくは『ベリルさんとオレたち以外』は全員敵の可能性も出てきた。

つまり最初から全て仕組まれた罠、獲物を仕留める狩場である可能性だ。

しかし逃げる選択肢はない。少なくともベリルさんの奪われたものは取り返す。

373『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/04(月) 22:35:30
(皆さまレス遅れ大変失礼しました)
>>370(斑鳩PC)

>『船』が安全だという保証が何処にある?

ヘルマンは、その問いに力なく首を振る動作と共に告げた。

「無いよ 保証なんぞ誰も持ってやしねぇ。
ただし何時も閉じこもってたり、極力人付き合い避けてるような
幹部級の奴等は感染のリスクも少ないのは当たり前だろ?
 そいつ達を始めとして、あの奇天烈笑いの連中と直接遭遇してない
面子だけ集合して舟に乗り込んでる。……ああ、因みに俺も直には
見てなくて映像だけだが、それをどう証明しろって言われてもな。
この俺の目が嘘をついてるように見えるか? なんて台詞述べたら
ぶん殴りたくなるだろうぜ へへへ」 ゴキュゴキュ

>彼らは『本体』を探そうとはしなかったのか、それとも見つけられなかったのか……

「そんなあんたに朗報だ。『本体は既に把握してる』ぜ
おっと! 言っておくが俺の口から強引に吐き出せるもんなんぞ
ついさっき口にしたクラブサンドとビールの混ざったゲロだけよ。
『オペラ』に聞くんだな。もっとも、支配人様の気分次第だがね……」

『本体』をエクリプスのメンバーは知っている、と言うらしい。
 何処まで真偽と信用を置ける情報か不明だが……。

374斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/04(月) 22:55:10
>>373

「貴方はかってに言えない、『上司』の『掛け金』だから……か。」

胸中で呆れと嘆きがないまぜになる
何一つ、うまく言葉が纏まらない僕の心中だが、それでも情報の一つは掴んだ。

「支配人……つまり、向こうの女性か、眉唾物の情報だけど
まあ、貴方の言う通り『保証は誰も持ってない』んだから」


(そして、阻止しに行かない辺り、この事態を甘く見て、利用しようとしているのか
あるいは本体が殺害不可能な場所にいるか……。)


「恐らくだが、こんな時に『ギャンブル』で勝つしかないらしい。」


歯がゆい、かつていた天才ならば、直ぐに解が解るか、或いは不可能だと判断しているのだろう
だが彼は死んだ、僕では力が足りない……アレは能力の筈だ、では解決方法は?

(…………。)

何も思いつかない。

「情報、ありがとう。」

サンドイッチを二皿持つと
席を立って賭けの様子を見に行く、向こうはまだテーブルに釘付けらしい
こうして食べるのも忘れているのだから。

375『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/04(月) 23:01:07
(皆さまレス遅れ大変失礼しました)
>>371-372(成田PC・黒羽PC)

貴方の『観察眼』と『読み』 記者として鍛えられてきた
スタンドには無いセンス。――多分 当たりだ。
ウェイターは開放とした、このレストランで一つのテーブルを
囲むような人垣に対し近寄って注意や言及するような事はなく
彼、彼女等のマナー違反を無視している。
 監視カメラなどは出入口に備え付けられており、客たちは各自
バラバラな行動をとってるように思えるが、何人かは窓辺に寄り添って
建物の外側に対し規則的に目を走らせてるように思えた。


勝美「いや、俺はアリーナの人間じゃない。結社と言う…………いや
とりあえず俺はスタンド使いじゃないが、上司と言うか師に値する人が
スタンド能力を持っていて、幾らかそう言った輩に耐性あるだけだ」

何か興味ある単語も出したが、彼は手を振って自分の話題は遮り
エクリプスの数字付きに対して情報を提供する。

勝美「ベリルさんの言うには、エクリプスと言う組織が壊滅前から
要注意でマークされていた人間達の事を数字付きと称してるらしい。
今、目の前のその女性も。……だから油断はしないほうがいい」

オペラ「可愛らしくも品もない呼び方ね。だからアリーナって嫌いだわ」

ファーと緊張感は全くない感じの欠伸と共に口に手を当てて。オペラは
退屈そうな顔を少し浮かべ、何やら思い付いたとばかりの笑みに変わる。

オペラ「ああ、そうだわ! ねぇ、そっちの野鼠ちゃん(※成田)
私と『ゲーム』しましょうよ。そうね、『ウミガメのスープ』でどう?
お題は『どうして、私はこんなにゲームで負けないのかしら』
5回質問して、それで当てられたら猟犬達の負債も全部返してあげる!

野鼠ちゃん。他にも御仲間いるなら、連れてきなさい
もしも一門目で正解出来るようなら。
――『チケット』を上げる。箱舟のチケットよ
ねぇ、どうかしら?」

            ――ドドドドドドド

『チケット』……恐らく、ラフィング達が渦巻く空間から逃れるのに
光明となるキーアイテムっ! 
 そんな貴重な物を彼女は平然とゲームで勝てば渡す、と言う……。
超聴覚でも、その声色は平然としていて虚偽と思える音は感じられない。
もっとも、常日頃息するように嘘をついていれば感知するのも難しいと
言う可能性もあるのだが。

オペラ「言っておくけど、外れたら貴方たちの大切な物を
『煉獄タロット』で搾取するわよ。 
YES or No?」

 ゴスロリ女性は、足を揺らし返事を待っている……。

376成田 静也『モノディ』:2019/11/05(火) 02:05:42
>>375

この人(勝美さん)まで疑ったのは早合点だったが、それ以外はかねがね黒羽さんの読み通りだったな。

これはバーベットゲーム、それも悪質で不平等なゲームだ。今度はモノディで周りの店員、客たちから音を拾うように探査する。
そうすればどいつがどのゲームでどの時にインチキするか、その役割などがわかるはずだ。

「『ウミガメのスープ』か・・・初心者にいきなり難しいゲームを吹っ掛けてくるな、アンタ。」

ウミガメのスープとはある一つの物語を元に語り部の出した謎をいくつかの質問を交えつつ解くゲームだ。

だが今の場合だと答えが解釈次第でどうとでもなるゲームを出されてしまうかもしれない。
そうなればイカサマも何もなく。こちらを潰すことができるが、同時にイカサマを仕掛けにくいゲームでもあるのだ。

なぜなら『相手に話を聞かせ、質問に答え、謎の答えを問う』
この工程の中に他者の介在する余地はないはずだからだ。

つまりこちらをずぶの素人とふんででイカサマなしでふんだくれると仕掛けてきたのだろうか?

そして『チケット』?何のことだ?映画か舞台のチケットだろうか?そんなものよりベリルさんから『奪ったモノ』と
勝美さんから『奪ったもの』を取り返したいのだが・・・

黒羽さんの方を見ず、『オペラの方を見ながら』確認をとる。

「『佐藤さん』どうしましょう?オレとしてはチケットよりもさっきの『お姉さん』とこの『お兄さん』の奪われたものの方がキョーミあるんだけどなぁ・・・」
「まあもらえるものはビョーキ以外なら貰ってもいいかもですがねぇ〜。」
「とりあえずこちらが勝ったらそれをチップに『二人から奪ったモノ』をかけてくれるってなら乗らないことも無いですがねぇ・・・」

わざとらしいくらいに大きめの声で話す。これでこちらの意思は黒羽さんに伝わるはず。
後は黒羽さんがこちらに同調してくれるかだ。もし同調してくれなければこの勝負を降りねばならない。

オレ個人としてはコイツを完膚なきまでにぶっ潰して奪われたものを取り返してあげたいが、
他の二人がそうでないと判断した時は、オレ一人の判断で無為に全員を危険にさらす真似をする訳にはいかないだろう。

377黒羽 灯世『インク』:2019/11/05(火) 23:28:51
>>375(GM)
>>376(成田)

「…………」

「ゲームの『ルール』は『子』じゃなく『親』が決めるもの。
 胴元、情報源。『上』が親の側である限り、それは当然なのだわ。
 ……とはいえそのルールに乗るかどうか、それは『子』が決めること」

「ねえねえ田中君。彼女は『猟犬たち』の分も返すと言っているのだわ。
 私は今来たところだから……間違ってたら悪いけど、猟犬って彼らの事でしょ?
 それなら、遊びを受けない理由は消えた……『田中君の分はだけど』」

この状況で『隠れる』必要は、もはや無くなった。
店全体がグルでなくとも自分が成田と共に入店したのも、
ほんのついさっきまで一緒にいて会話もしていたのも、
客などもグルなら『探っていること』もバレている。
その意味がわからない相手なら、ベリル達は負けまい。

「『ウミガメのスープ』……上等な知的遊戯なのだわ。
 でも、でもね。それは答えの存在が保証されてる場合に限る。
 何を答えても『それは間違い』と言い続ければ、
 絶対に子が勝つことのできない反則遊戯になるのよ」

つらつらと語りつつ、周囲に視線を巡らせる。
外? 窓辺の客たちは外を見ているのだろうか?
外に何か目立つ建物は? あるいは『不自然な光景』などは見えるか?

「つまり、答えがちゃんと『決まってる』のを保証するべきよ。
 たとえばだけど、誰かにだけあらかじめ教えておくのでも……
 あるいは、そうね、私のメモ帳に書いて裏返すのでもいいわ……
 そういう保証を求めるのは……イエスと言うためには、当然のことでしょう?」

妥当な交渉により、会話を長引かせる。
ただ動き回っても限界はある。黒羽がここに合流したとき妙な動きはなかったか?
こちらの行動の結果に対する『対応』を見る事こそ、能力の謎を切り開く。

378『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/07(木) 00:37:41
(レス遅れ失礼しました)
>>374 >>376 >>377(ALL)

オペラ「ふぅん、三匹の野鼠ちゃんが相手って事でいいのね?
そっちのワンちゃんは赤いおべべの猟犬ちゃんのグループだものね。
あ、サンドイッチは御勝手に召し上がれ。ギャンブルにサンドイッチって
欠かせないものよね」

斑鳩、成田、黒羽は同時に集結する事になる。鋭い感性から
この『ビッグ・クランチ』の店内にいる大半がオペラの陣営に属する
者達であると睨んでるからだ。店の外は、スポーツカーから降りた時は
針葉樹のある林と言える部分と数件の店舗が立ち並んでいた。
そこまで奇妙な光景が無かった事だけは確か。

黒羽が視線を走らせるのにも気づいてるのだろう、ゴスロリ女のオペラは
クスクスと笑いつつ淡々と告げる。

オペラ「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。『皆は邪魔しないわ』
それに、お店の外から可笑しな顔や可笑しな声がする人が来ても
追い払うなり締め出して貰えるから安心しなさい。その為の見張りだもの
……もう貴方達も、外に人食い熊より恐ろしいのが彷徨っているのを承知よね?
二匹のワンちゃんや、三匹の鼠ちゃんよりも。もっと大勢のほうが狙われにくいわ」

このエクリプスの女曰く、此処は謂わば『籠城』の一つと言った具合なのだろう。
だから見張りを立てて『ラフィング』を警戒しているらしい。

>答えがちゃんと『決まってる』のを保証するべきよ

その言葉に、悪意の欠片のない微笑と共に答えが返される。

オペラ「えぇ、そうね。受けてくれるなら、そっちのワンちゃん(勝美)に
答えのメモは預けてあげるわ。言っておくけど、ワンちゃんが覗き見して
貴方達に答えを教えようとしたり、スタンドで盗み見たりしようとしても。
この『ギャンブル』を受けるなら……そう言う『イカサマ』は無駄だってわかるわ。
それと同時に、私が反則しないって事も同じくね。
(※ゲーム了承の場合、暗号スレにて答えはゲーム終了ともに開示される)
 えぇ、えぇ負債はぜーんぶ返してあげる。そして一問目で正解出来たら大奮発の
箱舟行きチケット贈呈だもの。このチケット一枚がどれだけ価値があるか お分かり?
これを手に入れる為なら、この国の全予算や大半の命を支払ってでも欲しがる人は
大勢いるって言うのに。まっ 私は箱舟なんて窮屈すぎるけれども!」

キャッキャッと無邪気に笑うオペラ。一頻り笑うと、感情読めない笑顔で告げる。

「――それで、受けるのかしら? 受けないのかしら?
これが最後通牒。時は金なりよ野鼠ちゃん達
 私、待たされるのって嫌いなの」

379斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/07(木) 22:09:55
>>378

「……賭け事が好きな彼は、食べる間を惜しんでこう言った『パンに肉を挟んで持ってこい』」

「例えゴシップから生まれた根拠のない話でも、浪漫があって俺ぁ好きだぜ?」

「どうでもいいけどな、随分と余裕があるじゃあねぇの……くだらねぇ事に首を突っ込むたぁよ。」

苦々しげにそうぼやきながら、2人にサンドイッチの包みを押し付ける
誰々が代償になった、等と他人の勝負なんぞどうでもいい事だし
それを助けよう、なんて余裕が俺達にあるわけでもない……が。

「……だが、どうでもよくない事もある『貴女はこの事態を引き起こした本体の場所を知っている』」

「それを聞かせて貰うのに『必要』なら、貴女の『賭け』を受けよう」

「僕は元から、酷く分の悪いギャンブルをしていた、其処に一つ……加わるだけだ。」

あの酔っぱらいの彼が言うには、だが
目の前の女性は『本体』の場所を知っている、無論、信憑性等は無い
だが、それが藁だろうと、自らが溺れているのなら掴むに躊躇してはならない


「『チケット』より……僕が欲しいのは『情報』だ。」

「そこに、勝手にそいつらの負債が乗ってくるっていうなら、否とは言わねぇがな。」



(……とはいえ、『どうして、私はこんなにゲームで負けないのかしら』?か)

元よりこれは相手の土俵での勝負だ、その時点で相応に不利な戦いでは有る
負けたら命を取られると言われているくせに、将棋のプロと、態々将棋で戦おうと言うのと変わらない。

(……『煉獄タロット』とやらが彼女のスタンドならば、想定されるのは
『賭け事以外では傷つかず、勝負に勝利すれば、相手から一つ奪い敗北すれば奪われる能力。』
スタンドの性質上、『これ以上の能力は彼女には無い』。)

(ギャンブルの種類を幾らでも変えている以上『小手先のイカサマではない』
チンチロ、カード、etc……無数に手を出せる事ではないし、彼女はそれに干渉してはいない
全てに共通するのは『幸運』だけだ。)

(だが、この女性はこう宣言している
油断や慢心ではなく、勝利の確信がある、僕達の手番で都合よく負けるとも思えない。)

(……周囲の人間が邪魔をしないとは言ったが、イカサマの手伝いが邪魔に入るかは微妙な所だ。
『彼女にとっては、邪魔ではない』だろう、それと同じで『ゲーム自体にイカサマが無い、公平なゲームだ』と聞いても。
本人が『ゲーム以外でイカサマをしている』なら矛盾はしない。)

(この女性が選んだのは、『この場所で声をかけた』と言う事、そして、『ゲームの場所にここを選んだ』と言う事……そこに彼女の操作する余地があるなら。
以上の事から想定できるのは『イカサマが可能な他の協力者がいる』或いは、『勝利するために、この場所でなければならなかった』だ。)

(或いは、態と不利な立場に身を置く事で発動する幸運……?いや、それだと最初の男との勝利が運と言う事になる
そこから逆算すれば、この場所である必要はない……と言う事にはなるが、完全な運である可能性も捨てきれない。)

(……まだ、詰められる筈だが、情報が足りないか。)

380黒羽 灯世『インク』:2019/11/07(木) 23:03:26
>>378(GM)
>>379(斑鳩)

「ねえねえあなた、どんな『高み』にいる人間なのか知らないけど……
 いきなり随分と見下してくれるじゃない。私をネズミ扱いなんてね!
 ……でも、ルールは『上等』。断って次に掴む藁のアテもないのだわ」

オペラの性格は読めない。
どのような戦術を好むのかも、だ。
一つだけ確かなのは……ゲームを望んでいる事。
それも『絶対に勝てるゲーム』では無いという事。

(客や店員をイカサマに動員してるとしても、
 チンチロリンやポーカーでは、勝てない。
 そもそもの発端らしいジャンケンも、そう。
 運の絡むゲームは共謀者か本人の『能力』で勝つ……
 『でも少なくとも運だけで勝ってるわけじゃない』。
 運が絡まないゲームを指定された時の準備もあるはず。
 手下を介して、符牒でカードの中身を知らせたり……)

(……でも、『ウミガメのスープ』はどちらにも当てはまらない。
 仮に思考を読めても、運命を操れても、イカサマは出来ないゲームなのだわ。
 『人間を自由に操れる能力』……いえ、そこまでは想定しなくていい)

負けの可能性を残している、という事。
少なくとも『見える範囲では』…………だが、
そのような形で、ゲームを『面白がりたがっている』。

「私も、他人を助ける為だけなら断ってたかもしれない。
 ましてやこんな状況で……見ず知らずの相手をなんてね」

    チラ

ベリルを見る。そして勝美を。

「……けど、今回は彼女に接触するのがここに来た目的。
 それに……結果論だけどそれ以上の『手がかり』に繋がりそうよ。
 ……『とりあえず動いてみる』のが、悪いことじゃない時もある」

「手がかりのため、そして私が上だとわからせるため。
 ……………………このゲーム、『乗った』のだわっ!! 」

押し付けられたサンドイッチを両手で受け取りながら、
斑鳩への返しを交えつつ……オペラとの『ゲーム』に乗る事を宣言する。

381成田 静也『モノディ』:2019/11/07(木) 23:21:31
>>378-380

「よっしゃ、許可はもらえたみたいだし、ベリルさんはそれだけ重要な情報を持っているってことだな。」

「あーあと最後に万が一、億に一の可能性でもアンタのイカサマが発覚してそれを立証できた時はどうする?」

このゲームに関しては確かにイカサマはあり得ない。だがあり得ないことが罷り通るのがスタンド使いだ。
ならばルールの穴を疑い、警戒を怠らないに越したことはない。

「それを答えてもらったら。ゲームを始めようか。」

皿から最後のサンドイッチを掴む。

と同時にベリルさん、勝美さん、斑鳩さん、黒羽さん含むすべての音を対象に『モノディ』の警戒網を張る。
一体どこに罠があるかわからない以上、『石橋を叩きすぎる』なんて言葉はない。

「・・・もししくじったら最初にタロットを引くのはオレがやります。」

「多面的に見れる斑鳩さん、アイツの行動を再現できる黒羽さんよりはオレなら問題なく犠牲になれる。」

小声で二人に話す。今この場で『モノディ』の聴覚や超スピードはそこまでの価値を持たない。
それならばリスクはリタイヤしてもそこまでの影響のないオレが引き受けるべきだろう。

382『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/08(金) 11:49:01
>>379-381(ALL)

 ――『受ける』――
                ズギュンッ

      ズヲォォオオ―――zノッヲ

そのコールが引き金となったのだろう。貴方達の了承の声と共に
オペラと向かい合う中間のテーブルにランプの魔神のような下半身は
足の無い幽体のようであり、上半身にはタロットの裏面に描かれてるのと
同様に黒い太陽マークが一定に刻印されたヴィジョンのスタンドが姿を現す。
 外野の群衆達は、そのスタンドに対して反応をしない。既に出現を把握してるから
と言うよりも、貴方達の目にしかソレは見えてないのだろう。余談だが、ゲームの
メモを預かる手伝いをする勝美もゲームの補助となる為に見えている。

『ギャンブルが”成立”した事により、これより支配人オペラと皆さま三人により
ウミガメのスープ、によるゲームを開始させて頂きます。お初目の皆様方
宜しくお願い 致します。我が銘は かつての主人からこう呼ばれております』
  
 ― ザ カード チート ―

ザ・カード・チート『このような卑劣な名で御座いますが ワタクシ
イカサマに関しては、この黒い太陽の眼(まなこ)が光る限り
――決して 許しません
これより先、貴方がたの行動に内なる場所から覗かせて頂きます。
それは今現在の主人であるオペラ様も含めて です。
口上での約束によるベリル・ストック様 勝美 ひとし様の負債の返還
チケットの報酬の宣誓 確かに承りました。
敗北者には黒太陽の裁き(※先程の煉獄タロットの事)が御座います。
ゆめゆめ お忘れなきよう。
では 黒太陽の下より。これより正々堂々とゲーム(決闘)を始めます
     ――ウミガメのスープ――     』 サラサラッ
 
素早い動作でザ・カード・チートは高速手記で自分のスタンドなのだろう
タロットに指を走らせて答えが書かれたであろうメモを勝美に渡す。

勝美「……!? これって……っ」

『申し訳ありませんが、それ以上の口開きは”反則行為”とみなします。
それでは、黒太陽の下 ゲームを皆さま心ゆくまで振るってください』

自動操縦型だろうか? このスタンドは本体も含め正式にジャッジすると告げてる。
言外にも、このスタンドやオペラに攻撃したり等も許さないと空気から伝わっているし
仄かに見え隠れする底知れない力から、恐らく今からゲームを御破算にしようと
実力行使しても容易に無効化されるのみ。

勝美の思わぬ真実を知ってしまったと言う驚愕の反応。望外な幸運に寵愛されているオペラ
それ等の事実を踏まえ、貴方達は彼女に真実の刃『答え』を放たなければ……。

383斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/08(金) 19:13:41
>>382-380


(ウミガメのスープ……ね)

……このゲームは大抵の場合、一見理不尽そうに見える結末が用意され
解答者は出題者が「はい」か「いいえ」で答えられる質問の回答のみを手掛かりにして真相を解き明かさなくてはならない。

過ぎた事は考えるに及ばず
正確な判断に必要なのは、正確な情報だ。

「――さて」

腕を組み、思案にふける
状況を最初から追っていくべきだ。

事の最初は『オペラから勝美に勝負を持ち掛けた』事から始まる。
勝美はここで『敗北』、奪われた感覚が有った以上、『このスタンドは使われている』

『このスタンドはあくまで中立』『イカサマは許さない』『それ以上の能力は無い』

その後、ベリルを呼んで『この場所で勝負を続行』、ベリルは念押しするように、このゲームは
『真剣勝負でイカサマ抜きの公平なゲームか?』と戦う前に質問していた。その後、『様々なゲームをしたが6連敗』。
――現状に至る。


「ベリルの質問は恐らく『能力』だ、念を押して挑む事から『嘘を見抜く』あたりだろう……そして。」


「……『この場所でのゲーム』はオペラの可能な選択。」
「『ゲームはオペラの選択ではなく、様々なゲーム自体に不正を仕込むことは困難』。」
「『オペラも見張られてる以上、手下を使い、外部からイカサマをさせる事も難しい』。」

このスタンドは、今勝負を受けていない『勝美に反則行為だと反応した』
射程距離がどれほどかは解らないが、そういう点からも外部からの行動は困難だろう。
ならば、『ゲームを開始する以前のイカサマ』なら?

「『場所』か?……だが、その場合『最初の勝負』が説明できない。」

最初の勝負は『アクセサリーショップ』だった、最初だけが幸運だったのか?
だがここは『飲食店』だ、距離は兎も角『双方にオペラだけに有利な状況を仕込む』、『それも彼女の人為的な事でなく』
たまたま偶然、同じような箇所が2つもある、そんな可能性は低い。

「『かつての主人』、『今現在の主人』、……『このスタンドは本体を変えられる』」
「オペラの『元のスタンドは別の物だった可能性がある』。」
「或いは、『今もそのスタンドを所持している』。」

「『勝美』は答えを受け取って『ただ驚愕』した。」
「イカサマだと信じている男が、『周囲を見渡さず』に、『ただ驚愕する理由』。」
「イカサマ以外で6連勝を可能とする『理由』……。」


「A1.今までの勝負は、単なる『幸運』である。

A2.オペラの『元のスタンド』がオペラを有利にする能力を実行した、交換後のイカサマを『現在のスタンドは感知できない』

A3.オペラはスタンドを現在『2つ以上所持している』、能力の使用は『才能』だと判断して、『イカサマ』だと判断しない。」


「……まだ、絞り切れない、僕が今思いつく回答は、このくらいか。」

残りの2人に判断を待つべきだろう、現在の情報だと、僕ではこれ以上を判断できないのだから。

「質問数の制限がない、というなら、イエスかノーで応えられる質問で、するべきなのは……。」

1オペラがスタンドを2つ以上持っているか
2能力の使用は反則に入らないか
3今まで賭けの勝利は、その場所でなければ勝てなかったか
4ゲーム開始以前に、オペラはザ・カード・チート以外の能力を使用したか
5オペラは過去に、別のスタンドを持っていたか

(……4番目は蛇足だな、5番も……1番の回答待ちか。)


――どうにも、サンドイッチの余韻を楽しむ暇もなさそうだ。

384黒羽 灯世『インク』:2019/11/08(金) 21:52:27
>>382(GM)
>>383(斑鳩)

          cheat
「!? …………ふ、ふぅん。 『不正改造』だなんてぞっとしないけれど、
 他人をルールで裁くスタンドが自分に嘘をつけるとも思えない。
 信用させていただくのだわ……『ザ・チート・カード』さん」

(いま間違いなく…………『元の主人』と言った。
 つまり『オペラには別のスタンドがある』!
 まさか、元は一般人って事はないでしょうし……
 それが『超幸運』と考えれば、全て丸く収まるのだわ)

(でも……そんな『単純』でいいのかしら……!?)

この能力は場を用意するだけだ。
こんなもので『6連勝』は不可能だろう。
スタンドが意志を持っているのは驚くべき事だが、
今は驚愕より『考察』に意識を回しておきたい。

「……最初の勝負は一方的に持ちかけて飲ませた。
 運の絡む……いえ、運がほぼ100%のゲーム、
 遊びとしては面白くも何ともない『じゃんけん』を」

一戦目のじゃんけん。
この時点で勝美は何も警戒はしていなかった。

「そして二戦目以降は、場所を移して……ここに来た。
 そして、勝負するゲームを選ばせてあげた。
 場所を指定した代わりに、勝負は指定させてあげる。一見公平なのだわ。
 それなら運では勝たないと判断したら、頭脳戦にも持ち込めるものね」
 
「だから恐らく……『運以外でも勝てる場所』として、ここを選んだ。
 私くらい注意深くなければその事実に気付きにくい、自分の『狩り場』にね。
 予めシンプルな符牒を決めるなり、状況に応じて勝手に動くよう訓練すれば、
 勝負をしていて警戒されている『オペラ』自身が大きく動く必要はないもの……」

だが、二戦目以降は警戒されるのが道理だ。
場所を移したとなれば普通は更に警戒するだろう。
しかし勝負の内容を選ばせれば、警戒は薄まる。
事前準備が必要なほとんどのイカサマや、
特定ルールに特化した『能力』を無効化できるからだ。

「私の考える答えは『運の勝負は運、知能戦は本人でなく周囲の人間のイカサマで勝った』」

そこを、突けばいい。
あるいは単に『劇運』により制圧することも出来る。

「…………だけど、ねえねえ『オペラ』さん?
 いや、『ザ・カード・チート』さんに確認すべきかしら?」

質問を脳内で練りながら・・・

「彼も気にしてるけど、私たちに質問は何回まで許されているのかしら?
 1問目で当てられたらチケット、っていうのは『質問一回』ってこと?
 それとも、この難関問題さえ『1問目』っていうことなのかしら。
 あっ、も、もちろんこれは『質問』じゃあなく、当然のルール確認だけどね……」

そもそもの前提を問いかけた。
これはゲームの本格始動前、いま説明されてしかるべき事のはず。

それ以外では、斑鳩の言っている通り勝美のリアクションも気になる。
絶望でも、周囲の確認でも、理不尽への怒りでもない。何に驚いた? 未知数だ。

385成田 静也『モノディ』:2019/11/09(土) 04:49:39
>>382

このスタンドが言うことが真実であるとするならば、『オペラ』は『カード・オブ・チート』を誰からか奪ったのか?

『どうやって?』はおそらくだが『煉獄タロット』で臓器含む人体のパーツ、記憶、感情、そしてスタンドすら奪えるのだろう。

だとすればこの女が持つスタンドは2つどころか今まで負かした相手の全てが使えるとでも?

そんな馬鹿な!成長して形も能力も変わるスタンドもいるらしいが、
だとしてもそれなりの代償も無しにそんなことができるはずがない。何か代償か縛りがあるはずだ。

とにかく今は少なくとも3つの能力があると考えれば辻褄は合う。

一つ目はこの『ギャンブルのルールを厳守させる能力:カード・オブ・チート』、何かルールの抜け穴がある気がしてならないが、
確証が無ければそれはまだ憶測どころか妄想の域だ。

二つ目が『煉獄タロット』、能力名は不明。上の能力の一部ならばわざわざ相手に選択させる必要は無いし、
最初の疑問の答えにもなる。つまり『前の本体』にタロットを引かせて『スタンドを奪った』そう考えるのが普通だと思う。

三つ目だが全貌が全然見えないが『運や確率を操作している』・・・のか?でなければカードやチンチロと馬鹿ツキが
起こるとは考えにくい。がこれもまた確証がない。

とりあえず今は・・・

「オレからもルールについて質問だ。答えはオレたちフツーの学生でも解るものだよな?」
「その道の学者しかわからない専門用語や日本以外の国の常識とかではなく、一般の学生でも解る事象か?」

386『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/09(土) 22:44:34
>>383-385(ALL)

>私たちに質問は何回まで許されているのかしら?
>答えはオレたちフツーの学生でも解るものだよな?

斑鳩は解法を頭の中に組み立て、その間に成田と黒羽は黒太陽のスタンドに
質問する。彼は鷹揚に頷きつつ、丁重に答えはじめた。

『お聡い方々、ルールの説明に不手際があった事の謝罪も述べつつ お答えします。
まず、オペラ様の考えうる思考からして。最初の質問……つまり皆さま三名の
一回ずつの質問で答えが解った場合。三名の内誰かが答えに導けば
支配人様であるオペラ様から、そのチケットが贈呈されます。
一名につき質問は五回行える権利。そして回答の権利は一人に付き一回で御座います。
貴方がたは三本の矢。どの二本が的から外れようとも、一本が当たれば良いのです。
当然ですが、この御題がギャンブル(決闘)の唯一です。

第二の質問に関してですが……これはわたくしの主観を含めての見解ですが
YESで御座います。ですが私見から苦言を申し上げますと
――このウミガメのスープの御題は彼女が本来出すべきでないと
このカード・オブ・チートは考えるので御座います』

? ……妙な言い回しだ。そんな謎の呟きに対しオペラは貴方達が
始めてみる片方の眉毛を少し上げて抗議と言える表情を見とめた。

オペラ「ねぇ、そうやって相手に有利な情報を与えるのっていいの?」

『いえいえ、オペラ様。貴方は存外の果報者。いえ、富に恵まれすぎております。
そして、何度でも告げますが【この御題は貴方の出すものでない】
私が出すのならともかく、ディーラーの貴方様には』

オペラ「はぁ〜ぁ、これだから真面目な貴方と会話するの嫌だわ」

首を振って、やれやれのポーズをするオペラ。
彼女からすれば、今の公平なるスタンドの発言は何かしら
『ウミガメのスープ』の御題で彼女を不利にさせしめるものなようだ……。

387斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/10(日) 17:40:09
>>386


「質問数は15、矢は3本か、本来の縛りより難しいな
一番良いのは、2人と相談して質問内容を決定する事だが。」


 (…………)


『このお題はオペラが出す物ではない』?

お題と言うのは、勿論。『どうして、私はこんなにゲームで負けないのかしら』の、筈だ
それを、ディーラー……ゲームの親、進行者……彼女が出すべき物ではない、と言う。



『何故、ディーラーはゲームに敗北しないのか。』これを、ディーラーが出すべきではない。

何故か?ディーラーからこの質問を出すのがディーラーに有利だからだ。

何故か?僕に不利な状態を生み出すからだ

何故か? ……わからない。


 (ギャンブルで儲かるのは常に胴元だ。)


前提が違うのか?オペラが原因ではなく、対戦者が原因なのではないのか?
自らがルールを破って勝つのは、イカサマに値するだろう
しかし対戦相手がルール内で、知らずの内とは言え、故意に負けるのは?


「相手が勝手に敗北した場合は……それは、イカサマではない、結果としてオペラが勝ったように見えるだけで
実際は、対戦者の敗北という結果の副産物として、オペラの勝利が確定する……なら。」

「勝手に敗北するのは、イカサマではない……ただ、如何なる方法で?」


(オペラの…『今の』スタンド能力、煉獄タロットとやらでスタンドの受け渡しも可能ならば
かつてのオペラは相手のカードオブチートが発動した煉獄タロットで奪い取った。)

(その時点でもオペラにイカサマは不可能だったはずだ、ではどう勝った?)
(解らなければ質問する他は無い、ただし5回までだ、
『YES、NOで応えられる質問で』、『質問の前提を補強可能な質問』か『新たな情報を引き出せる質問』でなくてはならない。
『何故、ディーラーが出すべきでは無いのか』……これは質問としては駄目だ、YES、NOで答えられない。)


 (俺が、ぶん殴って勝ちなら楽なんだがなァ、残念な事にゲームカテゴリが違うと来たもんだ。
 そもそもこの手合いに乗るのが良い事じゃぁねぇ、格上相手の得意分野だぞ?奇襲で仕留めるべきだったな。)

 (単に殺すだけなら、だろ?だがオペラは『この事態を引き起こした本体の場所』を知っている、僕が何としてでも勝つ必要があるんだ)

……何度でも、よく考えるべきだ。

(『ディーラー6連勝の理由は?』 保留

『オペラのスタンドは関係が無い』 現在のスタンド、カードオブチートは手を貸せない>過去、及び一連のゲーム開始前、オペラには別のスタンドがあったか?
YES=彼女に他のスタンド能力は無い NO=彼女には別のスタンドが存在していた。

『イカサマは不可能』 オペラがアクセサリーショップから、この飲食店のまでの今までのゲームで、自身の勝利に関与する行動は可能だったか?
YES=イカサマ以外に、場所などの自身が有利になる行動が有った NO=ゲーム外の事は関係が無くなる、単なる幸運

『ディーラーの出題自体がオペラの有利』 保留>オペラの敵プレイヤーが、オペラの勝因に関与しているか?
YES= NO= 保留、他の回答を待つべき。

『何故勝美はただ驚愕だけをした?』前提:彼はイカサマだと信じている>自身の敗北がイカサマ以外であった。
1単なる幸運、或いは不運 2自身を起因とする理由)


「……今のところ、僕が思いつける質問は2つか。」

388成田 静也『モノディ』:2019/11/11(月) 11:33:46
>>386

・・・『ディーラーである貴方が出すべきではない』だと?

この言葉のおかしさはほかの二人も気づいているようだ。

確かにカジノにおいてプレイヤーが相対するのは『ディーラー』だが、個人の賭けで相対するのは『もう一人のプレイヤー』
ではないのか?

つまるところ周りは見えていなかっただけで実際の『プレイヤー2』は『このスタンド』であり、
目の前の『オペラ』は『ディーラー』であり『ゲームマスター』だったからルール上での真っ当な勝利ができる。

(だとしたら答えは『なぜ私は敗けないのか?』あたりか。)

ならば最初の質問は

『ディーラーが知っていて、オレたちプレイヤー側が知らないルールがあるか?』
YESならば、それがあるならばベリルさんが敗北した原因の一つとして詰めていけるはず。
NOならば、 別な要因があるということだ。

推理の切り口にするならこれが妥当か?

他に考えられるのは『さっきのベリルさんの敗北はオペラのスタンドが深く関わっているか?』、
『この場所を選んだことに関係があるのか?』くらいか?

・・・駄目だ、もっとよく考えなければ…5回の質問を無駄にはできない。

389黒羽 灯世『インク』:2019/11/11(月) 17:25:18
>>386
>>387
>>388

「…………………………………………」

         スゥ

口元に袖を添え、思案の構えに入る。
気になるのは『カード・オブ・チート(ザ・カード・チート)』の言葉だ。

(…………分からないわ。?? ……何? 言ってる意味が分からないのだわ。
 『富に恵まれすぎてる』……だから片方に肩入れするのは公平になる?
 これは、このスタンドの性格? ……でも、ギャンブルを取り仕切るスタンドでしょ。
 そんな『横並び思想』とは思えない、! つまり性格じゃなく、それが『本当に公正』……?)

問題が不適切なのではなく、『ディーラーが出すのが不適切』……よりは、『オペラ個人』だからか。

(そうなるほどに『理不尽な回答』……このヒント抜きでは至れないような?
 でも、彼は私達が聞かなくても言おうとしてたのかは分からない……やっぱり性格? ……わからない)

なぜ、ゲームに負けないのか。
それをお題にしてはいけないのはどんな人間だろう?

『そもそもゲームに参加していない』。
これはそうだ。参加してないから負けない、という回答はあるが、理不尽すぎる。
オペラはどうだろう? 『ディーラー』。ゲームの参加者かどうかは難しい。

しかし……参加していないなら、勝てもしない。別の誰かが勝っていて、胴元のオペラが儲けている?
それならそれでその『勝っている誰か』とはなんなのかという謎が生まれるし、
テーブルを挟んだ今はともかく、じゃんけんの勝ちは説明できるものではない。

(…………これを問うなら『連勝した時のオペラの勝利条件は、プレイヤーとしてゲームに勝つことだったか』?
 いや、それだと次に繋がらないのだわ。初回での正答には拘っちゃだめ!
 手に入るチケットは避難手段や交渉材料であって、解決のカードではない。
 それに……提示されたヒントだとして、今すぐ拾わなきゃいけない理由もない)

(……それなら)

「ねえねえ成田君…………ここは、さっきのあなたの行動を真似させてもらうのだわ。
 ……『まず動く』。15問しかないとはいえ、1問使うごとに聞くべきことは分かりやすくなる。
 逆に質問を使わないまま考え続けても、1問目の答え次第では前提がひっくり返る!」

「……それなら、まずは私が動くのだわ」

息を吸い、言いだすまでに若干の間を置く。
もし本気で止められたなら、言うのはやめておくためだ。
斑鳩や成田に、質問順などについて妙案がある可能性もある。

「質問は『オペラの不敗には、彼女が操れたり指示を与えられるスタンドが絡んでいるか』よ。
 イエスならその詳細を、ノーなら他の誰かのスタンドが絡んでるのか、
 あるいはスタンドじゃない何かのトリックや言葉遊びがあるのかを聞けばいい……
 とにかく今重要なのは……オペラの『不敗神話』にそれが関係しているのか、いないのか!」

(余裕ぶっているけど、今に見せてあげるのだわ……私があなたを上回る『強者』だと…………)

390『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/12(火) 23:14:28
>>387-389(ALL)

>『オペラの不敗には、彼女が操れたり指示を与えられるスタンドが絡んでいるか』

オペラ「『NO』よ、そうよね」

『はい、支配人(オペラ)様は間違いなく人間や動物、自立したスタンド使い等に
ギャンブルを勝たせる指示は下してません。例え、下そうともわたくしめは
公正を重視しております。内なる目を掻い潜ろうとも、直ぐに見つけ出し罰を下します』

黒羽の質問に対し、オペラは明確に違うと告げる。公正なる黒い太陽の審判も彼女の
回答が嘘偽りないと告げる。

ウェイターが湯気の立った紅茶を運んできた。勝美が四人のギャンブルを邪魔しない小声で
「ついさっき、俺とベリルさんが戦ってる時に注文してたものだ」と告げる。

少し啜り終わってから、オペラは感情のない瞳で男性陣(斑鳩・成田)を見る。

オペラ「……ねぇ、そっちの野鼠ちゃん(黒羽)が五回質問した後に回答する
つもりなら、それは『不公平』よ」

『……支配人様の意見、確かに理に叶ってます。聡明なるお二方
こちらのレディーが五回質問した後に回答された後に再度、もう一名が五回
質疑の後に回答するとなれば。残る一名は十個のヒントを吟味して回答すると言う。
謂わば、このゲームにおいては親に不利になるやり方で御座います。
説明前に、その方法を禁止しなかった私めの不手際でありますが……これより次は
御二人にも質問を行って貰いたいかと願います。もし無い場合は質問の権利を浪費
したと判断し、その時点で第一の質問と共に回答すればチケット贈呈の資格も
無くなるかと考えて頂ければ結構か……』「いえ、それよりもっと良い方法があるわ」
『……は?』

自分のスタンドを遮り、パンッと両手を拍手させオペラは愉快そうな光を目に灯す。

オペラ「ねぇ! 次から質問が未だ出来てないようなら質問も回答も待ってあげるっ。
その代わり『煉獄タロット』をして頂戴!」

           ――ゴゴゴゴゴゴゴ

『……支配人様。ご自分の提案は本気ですか? 黒太陽の裁きは心身に影響を
及ぼしかねないものです。下手をすれば一枚でゲーム続行が不可能にも』

オペラ「えぇ、えぇ! だから”面白いんじゃない”!
これから先、私が誰かとギャンブル出来るか解らないんだもの!
だったら、一手 一手に全身全霊懸けて貰わなくちゃ!」

――三人とも、それで良いわよね? オペラは無邪気な笑みを繕って念を押した。

『……オペラ様の提案は、あくまでも提案。これより先、もし提案を拒否するならば
わたくしめの言う通り、二回目の質問の際 お二人が沈黙するのであれば一度目の
質問をパスしたと解釈します。ですが、オペラ様の意見を呑むのでしたら……
黒太陽の裁き、ご照覧あれ。代わりに質問の権利は温存されます故』

オペラは悪魔の提案をする。悪魔を討つ銀の矢(回答)を放つ力があれば
煉獄タロットを回避も出来よう。しかし、出来ないならば安全策として
次は無難に質問を行い、そしてそれが突破口になるのを期待するしかない。

391斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/13(水) 00:49:43
>>390

 フッ

「――なんだ」

肩を竦め、不敵に笑い、口角を吊り上げる

「言及もしねぇもんから、『カードのシャッフル時にカットしない』くらいには構わないと思ってたぜ。」

「可愛い鼠の悪知恵さ、そっちの幸運に比べれば可愛いもんだろ、……それで?次は何の不都合を其方の『不手際』で押し通す気だ?」

「『実は言ってませんでした、で、ルールを追加し続ける』それはアンタの言う『公平』からは、かけ離れた行いだぜ?」


 (……チッ、この手はもう駄目か、何度でも使うつもりだったんだが。)


不敵に笑っては見せたが、内心焦ってるのは事実だ
焦りは隙を生み、隙は敗北に繋がる。

こうなると、さっさと次の問いを5回分決めなくちゃあならねぇ
勿論、煉獄タロットを引くのは問題ねぇが、煉獄タロットの対象もまた『ギャンブル』
この先使う筈の『弾丸』を、『不発弾』にするのは得策とは言えねぇ、非効率的だ。

 (『確実に勝利するために心臓を取られて死にました』……なんて、笑い話にもならねぇ、大事な弾丸を。)

 (だが良い点もある、『人間や動物、自立したスタンド使い等にギャンブルを勝たせる指示は下していない』)

これだけでも解るのはめっけもんだ、指示を下せない以上は、
少なくとも100%、『共謀者はいない』、『この勝利は共謀者以外、或いはオペラの自力で起こった事だ』。

 (だが、共謀者がいないってだけだ。)

……いや、待てよ?

『支配人(オペラ)様は間違いなく人間や動物、自立したスタンド使い等に、ギャンブルを勝たせる指示は下してません。』

「……先程の言葉、『オペラ自身のスタンド自体には言及してない』な。」

「なら……。」


質問を選ぶ、黒羽と成田の言動には、僕達に無い視点がある
……そこから最善とはいえなくても、質問を引きずり出さなくては。


「アクセサリーショップから、飲食店までの一連の勝利全ては、幸運によるものか?」
「同様に、アクセサリーショップから、飲食店までの一連の勝利全ては、スタンドによるものか?」

この2つで、『何方か、或いは複合しているかが解る』

双方がNOならば、このゲームはスタンドとオペラの幸運、双方、或いはそれ以外の事象が使われていたことになる
片方がYESならば、それでゲームセットには大分近くなる。
両方がYESならば、先程の質問の性質上、オペラがそういったスタンドを所持し、行使している事になり『オペラにはスタンドが2つ以上有る事になる』可能性が出てくる。


「更に同様に、アクセサリーショップから、飲食店までの一連の勝利は、その場所でなければ勝利しえなかったか?」
「カード・オブ・チートがゲーム開始前及び開始後、イカサマに類する事態を探知し得ない状況が存在するか?」

この2つは先程のような探りとルールの補強だ。
前者がYESなら場所に関連し、NOならばそれは見当違いの別の要因だ。
後者はNOなら問題は無いが、YESならば……相応に考えを改めなければならない。

「6連勝……オペラの勝利には『勝美』がゲームに参加する事が必要だったか?」

最初に彼が目に付いて、適当に狙ったのか? そうとは思わない。
余りにも出来過ぎている、『ベリル・ストック』を引き出す餌ではなかったのか、彼は。

「――これで、僕の分は『5つ』質問したぞ、答えて貰おうか。」

(後9発は……僕に無い視点を持つ『彼ら』に期待する他は無いな。)
(時間、ディーラー、プレイヤー、過去にオペラに存在した可能性のあるスタンド、……一つのスタンドに、類する2つ以上の能力。)

392黒羽 灯世『インク』:2019/11/13(水) 11:14:34
>>390
>>391

「そうよ…………ねえねえっ! いま、『オペラのスタンドについて言及しなかった』のはなんで?
 私、彼女が操れたり指示できる『スタンド』と言ったのだわ。『スタンド使い』とは言ってない。
 だって、スタンド……『自分のスタンド』は普通自分で操れるものでしょう? なんで言及しなかったのかしら?」

「……まっ、でもね。私の質問をどう解釈するかはあなた次第だったり、
 彼女が私たちの常識通りあなた以外のスタンドを持ってないか……
 もし持ってたとして……理由があって『操れない』なら辻褄は合うし、
 なんで言及しなかったのかは色々可能性もある。この際答えなくてもいい。
 でも、でも一つ保証しなさい。今のは『ちゃんと、正しい回答』でよかったのよね?」

クギを刺すように、『ザ・カード・チート』に問う。
……もし正しい言及だった、それならそれでいい。
命の賭かったゲームだ。この程度はゴネでもあるまい。
スタンドを使ってイカサマの有無を確かめ続けるよりは、
言葉でそれを確かめる方がいくらか『大人しい』だろう。

少なくとも『配下の能力ではない』という事は分かった。
上司とかに手伝ってもらったという可能性は残るが。

「あっ……そ、それと、この場合私も今すぐ四つ質問を考えなきゃいけないのかしら?」

斑鳩の全問突貫には驚くが、この行動にも理はある。
事態の本質はオペラにゲームで勝つ事ではなく、
その先にある『スタンドテロ』の解決なのだ。
時間を取らずに片付けるなら、これが妙手とさえ言える。

「どちらにしても、次の質問はこう」

「『ゲームの勝敗には、オペラが指示や操れたりはしないスタンドが絡んでいる?』」

斑鳩の問いでもスタンドの関与は分かるが、これで取りこぼしも拾える。
一番大きい可能性は、オペラには二つ目の『自動操縦スタンド』があること。
次が先にも述べた、『指示は受けない協力者』のスタンドが介在すること。

「それと……もし今すぐ四つ必要なら、あと三つは」

「『ゲームの勝敗には、八百長や契約、それに……脅迫をされたものも含めて、負けた側の"敗北行為"が絡んでいる?』」

この場合の敗北行為とは……手札を教えるとか、あえて間違った答えに誘導するとか、だ。
勝たせる指示、という言い回しが気になった。負けさせる指示ならどうだろう?
勝たせるのと違い、第三者には頼めない。対戦相手だけが対象になる。
イカサマ、と言えるのかも謎だ。合意の上の八百長なら認められるというか、
この公正なる審判者が『想定していない挙動』である可能性は、そこそこあるだろう。

ベリルは……行なっていた行為を考えれば、無実だろう。勝美はどうか?
言ってしまえば、彼の無実を担保するのはここには無い指輪だけだ。
あるいは指輪を返すからベリルを負けさせろ、と言われていたら?
指輪を渡す相手を特定され、さらにえげつない脅迫を受けている可能性もある。
もしスタンドでもイカサマでもないなら……『予定調和』こそが6連勝を生むだろう。

「『ゲームの勝敗には、オペラの…… "体質"や"思想"みたいな、スタンドではない特殊なパーソナリティが絡んでいる?』」

たとえば生まれつきの幸運体質だ、とか、相手が負けたくなる勝者の運命だ、とか。
……まずありえないが、スタンドがありえるのだからゼロではない。
あるいは公正なる判定を揺るがすほどに、自分は負けていないと思い込める?

いずれにせよ、そうだ。『そんな人間はこんな問題を出すべきではない』!
密室殺人の犯人を瞬間移動能力者にするような、荒唐無稽な問いになるのだから。

「…………『ゲームの勝敗には、オペラの"技術"が絡んでいる?』」

これは流石にほぼ無いと思うが、彼女があらゆるギャンブルに精通しており、
例えば……カードならばシャッフル時に手触りで図柄を理解できて、
サイコロなら音で回転を把握出来るなど、超越的な技術があれば?
これについても『そんな人間はこんな問題を出すべきではない』と言わざるをえない。
だから、質問するのだ。

あとは時間的要因なども考えたが、その場合なぜその時間なのかも詰める必要がある。
また、場所ならともかく時間で勝てるというのは想像がつかない。今日は特別な日でもない。

「もし『質問は一つずつするべき』ルールなら、最初に言った一つ以外は忘れて」

ゲーム的に認められる挙動なのかは分からない。
説明したルールが全てではないのは今分かったし、
全員が一斉に五個の質問をするのはオペラにとって、
ゲームを楽しめないという意味で不本意かもしれない。

その場合は、一つ目の質問だけに答えてもらい、残りは取り下げよう。

393成田 静也『モノディ』:2019/11/13(水) 23:39:01
>>390-392

いきなり5つの質問、か・・・。こちらとしてはとっかかりが無かっただけで、黒羽さんの質問次第で内容を
推敲している最中だったんだがな・・・
まあいいや。

「そうかいならばオレの一つ目の質問だ。『ディーラーが知っていて、オレたちプレイヤー側や『カード・オブ・チート』が知らないルールがあるか?』」
これは先ほど温めていた質問だが公平を謳う『カード・オブ・チート』も知らないルールがあるというのならば、
それを言及するのは不可能だろう。

「二つ目だ、『ベリルさん、勝美さんが敗北したのは彼らが意図せずにルール違反をしたからか?』」
一つ目と似ているが、これの回答次第でイカサマ云々の前に二人がルールの規約の罠で敗北したか否かがわかる。

「三つめは『アンタの勝利は『時間』が関係しているか?』」

「四つ目『煉獄タロットもカード・オブ・チートの能力の一部か?』」

「五つ目『アンタはタロットで奪ったものを自由に扱えるのか?』」
ここら辺はもしもタロットが別の能力で、奪ったもの(技術・知識・経験)が自由に扱える可能性があるとにらんだが故の
質問だが・・・

「さあ、これでオレも5つの質問を終えたぜ。アンタが回答する番だ。」

394『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/14(木) 10:09:35
>>391(斑鳩PC)
>アクセサリーショップから、飲食店までの一連の勝利全ては、幸運によるものか?
『YESで御座います』とザ・カード・チートが答える
>アクセサリーショップから、飲食店までの一連の勝利全ては、スタンドによるものか?
『YESで御座います』とザ・カード・チートが答える
>アクセサリーショップから、飲食店までの一連の勝利は、その場所でなければ勝利しえなかったか?
『NOで御座います。場所は無関係なのです』とザ・カード・チートが答える
>カード・オブ・チートがゲーム開始前及び開始後、イカサマに類する事態を探知し得ない状況が存在するか?
『……YESで御座います』とザ・カード・チートが僅かに溜息をつく仕草で答えた。
>オペラの勝利には『勝美』がゲームに参加する事が必要だったか?
『NOで御座います』とザ・カード・チートは答える。

>>392(黒羽PC)
>いま、『オペラのスタンドについて言及しなかった』のはなんで?

『聡いお嬢様。”言及する必要性を感じ得なかったから”です。
オペラ様の能力の詳細を逐一説明するのは簡単ですが、貴方や他の方の
能力を支配人に告げる必要が無いように逆も同様。彼女は確かに別のスタンドも
保持する能力ですが、ソレはこの決闘において全くの無関係である事を
わたくしめは知ってるのです。
ですので正しい回答である事は間違いございません』
ザ・カード・チートは保障する。

>ゲームの勝敗には、オペラが指示や操れたりはしないスタンドが絡んでいる?
『! YES、です』「反応が露骨すぎるわよ、貴方」
ザ・カード・チートの回答と、オペラの少し険のある口挟みが見えた。
>ゲームの勝敗には、八百長や契約、それに……脅迫をされたものも含めて
>負けた側の"敗北行為"が絡んでいる?
『NOで御座います』とザ・カード・チートは答える。
>ゲームの勝敗には、オペラの…… "体質"や"思想"みたいな
>スタンドではない特殊なパーソナリティが絡んでいる?

『……うぅむ』
ザ・カード・チートは、貴方の質問に悩む仕草と唸りを見せた。
オペラ「賢しい野鼠ちゃん、審判が困ってるし私が答えてあげるわ。
私って生まれつき一定の人を惹き付けるらしいわ。それと、分の悪い
一発逆転の勝負とか、そう言うのが大好き。私がするのも相手がするのもね。
だから……そうね”YES”で良いと思うわ」
何やら含みを持ってオペラが答えた。

>ゲームの勝敗には、オペラの"技術"が絡んでいる?
『NOで御座います』
「流石に、私はスタンドを欺く程にマジシャンじゃないわ」
ザ・カード・チートは答え、オペラは軽く笑いつつ告げた。

395『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/14(木) 10:30:11
>>393(成田PC)

五つの質問を行ったのは斑鳩や黒羽達の独断であり、君は一つの
質問だけ行って反応を見るか。チケットを入手する為にも半身を捨て去る
覚悟を以て質問権利一回を放棄して煉獄タロットを受ける事も出来たが……。

ともかく、五回貴方は質問を行う。

>ディーラーが知っていて、オレたちプレイヤー側や
>『カード・オブ・チート』が知らないルールがあるか?』

オペラ「それは無いわ。……胡散臭いかも知れないけど
カード・オブ・チートは本体共に虚偽も見抜くから本当よ」
『……私の真名はザ・カード・チートなのですが』
「貴方さっき(>386)自分で間違えてたじゃない」
『くっ……!』
少しだけ揶揄するやりとりの後に『NO』と回答された。

>ベリルさん、勝美さんが敗北したのは彼らが
>意図せずにルール違反をしたからか?
『NOで御座います』とザ・カード・チートは答える。

>アンタの勝利は『時間』が関係しているか?
『NOで御座います』とザ・カード・チートは答える。

>煉獄タロットもカード・オブ・チートの能力の一部か?
『YESで御座います。先程の発言から今までの発言
全ては真実。煉獄タロットはわたくしめの能力』
ザ・カード・チートは胸を張り答える。

>アンタはタロットで奪ったものを自由に扱えるのか?
オペラ「それって質問に数えないで、ルールとして聞けば?
このザ・カード・チートの能力内。決闘で使用するのは不可能よ」

日常では、好き勝手に使わせて貰ったりするけどね。と『NO』と答える。

『他の方々から負債として搾取した今までのものは私が保管する形です。
スタンドなど、扱いかねるものは支配人が手元に置く事は御座いますが
今まで決闘で敗北した方達から頂いたもので、運や直感に技術と言った
能力は支配人様は扱えません。それ等は大切に私が後に変換される時の
事を思って保管しております故』

支配人様の言う通り、このザ・カード・チートの能力内では負債を
利用する事は無理だと答えます……と貴方に告げた。



>>ALL

オペラ「さぁて、それじゃあ答えを言って貰いましょうか」

貴方たち三人を見据え、彼女は僅かに期待する面持ちで答えを待つ。

396斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/14(木) 21:20:53
>>395

まずは喜ばしい事だ『煉獄タロット』は『運が絡む』
カードを引く事を呑んで、オペラの運に引っかかれば、『回答権』そのものが無くなりかねないのだから。

 「……」

黒羽、成田両名の答えも聞けた
彼らの問いもありがたい、此方の問いの隙間をしっかり埋めたのだから。

 「問いの答えは、出揃った」

後は解くだけだ……運が絡まない以上は、これが最後の機会だと思う他は無い
事態は緩慢だが、同時に致命的なのだから。


 「『時間と場所は関係が無い』『対戦相手の問題ではない』『勝利はスタンドと幸運によるもの』」

 「『ザ・カード・チートはイカサマを探知し得ない場合がある』『勝利には自立したスタンドが絡んでいる』」

 「『ゲーム外から第三者のイカサマは有り得ない』『ザ・カード・チートはジャッジとタロットを引かせ、イカサマを見抜くだけ』」

 「『オペラにスタンドを騙せる超人的な技術は無い』『オペラには特異な体質がある』」


6連勝する女の秘密。
懐から硬貨を取り出し、親指に乗せる


 「……3回全部、表に賭ける。」


指で弾く、1回、2回、3回


 (この回答の中から、導き出せる『答え』。)

 「……間違いなく、オペラはスタンドを『2つ以上』持っている
 その内のひとつ、それは『独り歩きしているスタンド』だ。」


でなければ『ザ・カード・チートの存在』と『勝利はスタンドと幸運によるもの』は矛盾する、『スタンドは一つ一能力』
ザ・カード・チートが奪った2つ以上の能力を持っていたとしても、『彼はそれをゲーム中に使えない』のだから


 「そのスタンドが、自動的に『幸運』をもたらしているとしたら?」


『ザ・カード・チートはイカサマを探知し得ない場合がある』、それがイカサマだと見抜くのが困難なのは?
それがイカサマだと証明できない場合だ、例えば、悪魔の証明の様な……


 「能力自体が本体に制御できていない場合、それは『イカサマ』のうちに入るのか?
 ……少なくとも、『幸運』自体はイカサマでも何でもない、それを手段に出来る人間は存在しない故に。」



 「『オペラの勝利は、彼女が所持している独り歩きしたスタンドにもたらされた幸運故だ。』」

 「これが、僕の『回答』だ。」


ただ、この回答だと説明がつかない事がある

彼女の『特異体質』と……

御題は彼女が本来出すべきでない……

(ザ・カード・チートがイカサマを見抜けない場合がある、だが
……第三者の自立スタンドの可能性は低い、偶々ここにいて、彼女だけに幸運が有ると言う事になってしまう
自動操縦の自律型なら、何かをマークにして、或いは無差別の筈だ ……或いは、ザ・カード・チートそのものがイカサマをしている場合もある
彼も『自立型のスタンド』なのだから……だが、回答権はあと2つある。)

とはいえ、これが僕に出来る精一杯だろう。
後は祈るだけだ、祈りは誰の邪魔もしないのだから。

397黒羽 灯世『インク』:2019/11/15(金) 04:41:58
>>395
>>396

「『人から惹かれやすい体質』
 羨ましいのだわ。それは『記者』にとっても天性の才になるから。
 もちろん私も人並み以上に他人を惹きつける魅力はあると自負してるけど」

            スゥ

「それを『特別』とまでは言えない……あくまで、才能と努力の範疇。
 私の上に行こうとする意志の結果であって、生まれつきの『特上』ではない」

「つまり……ただ美人でお喋り上手なだけなら、そういう言い方はしないのだわ」

黒羽は……口元に添えていた手を下げ、笑みを見せる。

「私は、『オペラ』……あなたが幸運のスタンドの持ち主とも考えたの。
 でもそれは、斑鳩さんが答えてくれたわね。あなたもやはり上等……だから私は違う考えをする」

そして、鋭い目つきをより細めて視線を向ける。
オペラに、ではない。『ザ・カード・チート』の方に。

「ねえねえ? ……自立した意志を持つなら、スタンドにも好みはあるわよね?
 例えば『ザ・カード・チート』さんが自分の基準で公平さを持ってるのは、
 そうプログラムされてるからかもしれないけど……それは性格とも言えるわ!
 それにほら、名前を言い間違えるくらいには『人間味』だってある……でしょ?
 ねえ? 少なくとも、ボタンを押せば決まった反応をするような、機械仕掛けじゃないの」

彼には人間味がある。
『仕える主人』を決めるのは能力の一部だとしても、
軽妙な会話や、肩入れの有無などは明らかに『性格』だ。
オペラ自身、彼の『性格』の存在に度々言及さしている。

すなわち。

「人を惹きつける体質……勝負を愛する天性。それは『理外の存在』も惹きつけるかとしれない。
 あなたの手下がやってるなら『勝手に手を貸しるからイカサマじゃない』なんて通じないけど、
 もし…………全く無関係の、自立した思考を持つ存在が勝手にやってるとして、
 それは、『オペラの反則』と言えるの? 私の考えでは……言えないと思うのだわ」

彼女は富に恵まれ過ぎた、存外の果報者。
天恵による勝率の不均衡は反則ではない。
それは間違いないだろう、単に恵まれてるだけだ。

「『おわかりかしら?』」

恵まれる。誰に? 神にか? …………『スタンド』じゃあないのか?

「私の答え…………簡単に、要約させてもらうのだわ」

完全自立型、あるいは(黒羽はその存在は知らないが)半自立型スタンドなら、
オペラの意図に関わらず、『惹かれた』彼女の魅力的な大勝負に手を貸し、
幸運を蛇口をひねるかのように垂れ流して恵む存在が……いてもおかしくはない。

「『オペラの勝利は、自立したスタンドが彼女に惹かれて手を貸し、幸運を与えたのが理由』」

         「根拠(ソース)は十分…………それが、私の答えなのだわっ!」

398成田 静也『モノディ』:2019/11/15(金) 13:29:28
>>396-398

オレの質問はロクな役に立ちはしなかったが二人は流石の頭脳だ。
特に黒羽さん、彼女の直感・洞察力は素晴らしいに尽きる。

「オレの回答だが、二人の『答え』に加えてその『自立しているスタンド』が操作しているのは確率で発現させるのに条件がある。』」
「例えば『さっきの勝負の時から歌っている唄』あたりが条件と見た。」

もし『真の幸運』だとしたらそもそもこの状況にしたオレたちと『オペラ』は出会ってすらいないだろう。

「それがオレの答えだ。」

399『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/16(土) 00:19:44
>>396-398(ALL)

質問は全て終えた。答えは、三者とも編み出した。

斑鳩「オペラの勝利は、彼女が所持している独り歩きしたスタンドにもたらされた幸運故だ。」

黒羽「オペラの勝利は、自立したスタンドが彼女に惹かれて手を貸し、幸運を与えたのが理由」

成田「『自立しているスタンド』が操作しているのは確率で発現させるのに条件がある。」
 
         『……皆さま、その答えで本当に宜しいのですね?』

『いえ、念を押す等と言う所作は。この場では余りにも場違い
皆様の高潔なる英知と意思を著しく穢す愚の骨頂  ――お答えさせて頂きます』

>オペラの勝利は、彼女が所持している独り歩きしたスタンドにもたらされた幸運故だ

『まず、こちらの答えですが……

 ――不正解   となります』   ドォ―――ォンッッ……。

『ご説明させて頂きます。わたくし 先程>382も申し上げた通りですが
(>これより先、貴方がたの行動に内なる場所から覗かせて頂きます。
>それは今現在の主人であるオペラ様も含めて です)
私は、公正に決闘(ギャンブル)を見定め、違法あり次第ペナルティ(煉獄タロット)を
課す事を厭わない。所謂 自動操縦型で御座います。
この内なる場所は、貴方がたの実際の内側に今も影響を帯びてます。貴方さまの能力を
公に告げる事はしませんが、鉄の輪が組み合わさりし、その手綱を握りし三つの異なる頭を
冠し戦士こそが貴方……と告げれば信じて貰えますでしょうか?
 そう、私は皆さまの事を。この空間内では全て把握してるので御座いますよ。

故に、例え支配人様(オペラ)が独り歩き。わたくしめと同じ自動操縦のスタンドを
宿していても、彼女自身がその意思で幸福と勝利を願い、それにスタンドが応えておるのなら
それは『不正』と私は断します。例え独り歩きであろうとも、本体とどんなに細くも
繋がるスタンドならばわたくしの眼を逃れる術など有りません。
よって その答えは不正解なのです』

斑鳩の答えは 最初の一矢は的から惜しくも外れた……。

400『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/16(土) 01:13:02
>>399続き

>オペラの勝利は、自立したスタンドが彼女に惹かれて手を貸し、幸運を与えたのが理由
>『自立しているスタンド』が操作しているのは確率で発現させるのに条件がある

『……それでは、回答させて頂きましょう』

黒羽と、成田への回答。ザ・カード・チートは呟くと共に僅かに沈黙が走った。

『……あぁ お聡い御二人方。
その 答えは……っ』

重苦しい溜息。顔を覆う両腕、黒い太陽を模すスタンドは徐々に
膨れ上がり天井にまでそのサイズは膨張していき……。

『御二方……。

 ――お見事  で 御座います!!』  パァァンッッ!!

ザ・カード・チートは弾けたかと思えたと同時に、紙吹雪とクラッカーの
紙紐のようなものが辺りに飛び交い虹色のスモークが焚かれ……やがて
何事も無かったかのように元のサイズに戻った黒太陽の審判はテーブルの
真ん中を陣取り、饒舌に喋り始めた。

(※回答の詳細 【記】『暗号スレッド エニグマ』>25
pass オペラのたわむれ)

『――事の真相は、支配人の過去を読み通した上 わたくしめの推察も交え
語らせて頂く所存であります。
この御方は謂わば゛エクリプス支配層゛ 暗黒社会の上流家庭出身です。
彼女は至れり尽くせりの富を生まれながらに持ち、歪な環境で育まれた華。
隷従する存在も大多数おり、認知しえないシンパも数多いのです。
――それが、この事の発端です。
 我が本当の主。かつては名うてのギャンブラーはエクリプスとも対等に
闘えるポテンシャルでした。そして、この支配人と決闘となる数日前
誰しも命じた訳でなく、彼女はただ少し不安を口にしただけ。或いはもっと
情報通な幹部が気を利かせ裏で命じたのかも知れません。ただ、どちらにしろ
そこからが悲劇(幸運)の始まり。
わたくしめと本体となる主は何も出来ず負けました。イカサマとは言えません
何せ宿主が認知し得ない影から超幸運が降り注いでるのです。そして、この
悪辣なる本体は、その幸運を自身の日頃の行いの賜物 程度に感じてる狂気。
其の能力の詳細は独り歩きかも知れないし、そうでないかも知れません。ただ
聡明なる方達が推理した通り、この主めの持つ運でない事だけは確かで御座います。
……この悪辣なる宿主めは、我が能力を逆手にのり決して自分から超幸運の
正体を追及しようとも今まで思ってませんでしたがなっっ!』

最後は、今までほぼ騙されていた形の鬱憤を込めて荒い語気なスタンドの
語り草に対し。本体である彼女は涼し気に紅茶を飲む所作で留まっている。

オペラ「――だって私には『当たり前』だもの。誰とも知らない誰かが
私の為に命を削って守ったり支援してくれる事も。それに相応しい力が
あるんだから当然じゃないの?
 ……まっ、そんな下らない事は良いわ。チケットはルールに沿って
上げる事出来ないわ、残念ね。
けど、中々楽しかったし。知りたい事、聞きたい事があるなら
私の知る限りの事は教えてあげるわよ」

多少、機嫌の良いエクリプスの喰えない女はそう嘯いた……。

401斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/16(土) 11:54:56
>>399

 「……チッ」

まあ、俺の内心と勝敗は関係の無い事だ、能力は兎も角
『3人目』をバラされるのも、負けなければよかっただけの事

 (場合によっては此方からゲームをふっかけるつもりだったが……これなら問題も無い)

 「『外の事態を引き起こした本体の居場所』だ」

 「知らないとは言わせない、答えてもらうぞ ……何処にいる?」

それに、オペラ相手に『あと3日以内に俺達がこの事態を止められるか』等と言う賭けでは
酷い事になりかねんだろうしな。

402黒羽 灯世『インク』:2019/11/17(日) 00:40:44
>>399-400

「『上位者』としては、それも一つのありかたなのかもしれないのだわ。
 でも、そうね、今はそれよりも必要なことを……質問をしたい」

上位であることを目的とするなら、だ。
黒羽は違う……上を取るのはその後の『関係』のためだ。

そして今、黒羽はオペラの上を取った。
ただし……あくまで『ルールの上で』だ。
互いが認め合う完全なる『価値』ではない。

(『惹かれるだけ』で上に立っているとは思えない。
 本命の強力なスタンド能力を恐らく持っていて、
 頭がキれて……交渉ごとにも慣れているはず。
 ……推測できる性格は、そこまで『直線的』じゃない。
 機嫌を損ねれば結果を覆してくることもあるかも?
 ゲームに勝ったとはいえ…………油断は禁物なのだわ)

斑鳩の質問の答えが今最も重要なことは明らかだ。
そこに質問をさらに重ねるべきなのかは悩ましい。

「補足するような形にはなるけど、『本体を倒す』のはどこまで有効なのかしら?」

…………が、前提になる答えは早めに得ておくべきだろうと考える。

403成田 静也『モノディ』:2019/11/17(日) 19:18:48
>>400

記憶などを返さないのは少し気に入らないが今は時間が惜しいゆえに仕方があるまい。

「『本体の居所』も気になるがそもそもなぜ『本体』がわかっていて始末することができなかったんだ?」

「『アリーナ』だって『エクリプス』?だったか?それだってスタンド使いは多くいるはずだし、
近づけば感染するにしたって銃で遠距離から狙撃するなり方法があったはずだ。」

純粋な疑問をオペラにぶつける。場所がわかっても対処できなかった理由を知らねば彼らの二の舞を踏む事になる。

「それも教えてくれないか?オペラさん?」

404『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/17(日) 20:29:47
>>401-403(ALL)

オペラ「そう慌てなくても、直ぐに負債は返還して上げるわよ」 ズギュン

ベリル「……  ――っ!! 
 エクリプスのオペラっ きさまぁ―!」 ガタッ タンッ!

勝美「ベリルさん落ち着いてっ! 此処はこいつ等の領域です!」

ベリル「くっ 解ってる! このクソッタレ野郎に一杯食わされて
そっちの三人が尻ぬぐいしてくれたのも頭に残ってるんだよ。クソッ!」

ゴスロリの女が指を軽く振るのと同時に、焦点が定まっておらず
半ば呆けていたアリーナの猟犬は覚醒すると同時に彼女へ殴りかかりそうだったが
寸での所で勝美が取り押さえる。そう言った一触即発を経て貴方達の質問に返答は生まれた。

オペラ「それじゃあ、教えて上げるわ。この能力……私達(エクリプス)は
『スマイリー・スマイル』と名付けたわ。そして、この肝心の本体の在処はね。

――アメリカ

イギリス・イタリア・オーストラリア・カナダ・スペイン・中国
日本全国の都道府県に南極や北極大陸にアラビア半島……」

リズムよく全世界中の国を挙げるのを途中で区切り、グルッと三人を
見渡して嘲るような調子で短く笑い声が唱え上げられる。
……アハハッ 何よ、野鼠ちゃん達 凄い今 変な顔してるわよ。
言っておくけど、私は大真面目よ? 本体はね『世界中に散らばっている』の
寄生型のスタンドって知ってるかしら? 偶にあるのよね、肉を喰らって増殖して
それも本体の一部にするように。干渉した存在も同一にするって言う極めて厄介な力。

ご理解してくれたかしら? 本体を倒して解決、なんて安易な手段 通用しないのよ」

ベリル「は……? おい悪ふざけも大概にしろ。最近各地で起きている異様な集団
お前達(エクリプス)は無関係だって?」

オペラ「頭が固い猟犬ちゃんね。
あのね、これは本当に私達も今の今まで手遅れになるまで気づかなかったのよ。
それに収拾つくんなら、こんな私達にも有害な存在。どんな場所であろうとも
辿り着いて始末させるに決まってるじゃないの。
……ね? わかったくれたかしら。今から総人口77億の内33億は確実に潜伏してる
であろうスマイリー・スマイルを貴方達は滅ぼす事が出来て?
 もう手遅れなのよ、全て手遅れ」

オペラは再度 森の熊さんの童謡を口遊む。まるで鎮魂歌を謳うように……。

405斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/17(日) 21:09:47
>>404

その言葉が、何故か嘘だとは思えなかった
単純に、そういう事実だと心で理解できた。

僕はもう一度舌打ちをしたかった
だが舌が渇き、麻痺したかのように動かないのだ

 (その場合は、『対処不可能』)

だから考えないようにしていた
敵は33億、対して僕は1人、手を無意味に開いては閉じる

今すぐキルレシオ1:3,300,000,000を叩きださねばならない、しかもそれは増え続け
そして、その中には、僕の何をしてでも守るべき人が確実に含まれている。

 (勝算は……ないな)

『スタンド使い』である以上は、立ち向かわなくては
けれど、足が同量の鉛と化したように動かない、代わりに舌を必死に動かす。

 「だから、ここで……諦めて、貴女のように最後の瞬間まで遊戯に興じろと?」





 「―― いやだね。」

『スマイリー・スマイル』の本体の殺害は無意味になった、だがこれは『スタンド』で引き起こされている
ならば『対抗可能なスタンド』及び『スタンドへの対抗手段』を探す方向に舵を取らねばならない。

まだ、ゼロに戻っただけだ、何も知らないマイナスからは、遥かに前に進んでいる
そして今は、精神力と体力の回復を優先させるべきだ。

視界を赤いコートに向ける

 「『ベリル・ストック』さん? 取り敢えずだけど、少しでも恩を感じているなら僕は『寝床』が欲しい」

まだ立ち向かってすらいない、終わるわけにはいかない。

 「昼から駆け回ってクタクタで、そろそろ寝たいんだ、駄目かな。」

406黒羽 灯世『インク』:2019/11/18(月) 00:15:14
>>404
>>405

「…………………………………………ありえない、のだわ!」

声を上げた。

「『無敵』の……『不変』の強さなんてありえない……!
 どんなに強くても……敗れる可能性はある。
 上がることも下がることもある、どんな強さも……!!」

        ガタッ…

「絶対に……『上』はあっても、『頂点』はあっても……」

席を立ちそうになった。
その音を自覚して、黒羽は坐り直す。

「………………あなたも、本当に知らないというの?
 なら……『スマイリー・スマイル』は解除も不可能で、
 一度発動すれば……世界が終わるだけのスタンドなの?
 そんなことが本当に……そんな能力が、なんで……」

「そんな……そんな事って……………ありえる…………?」

黒羽の思考はありえない、という答えを目指す。
ありえるはずがない……意味が分からないからだ。
寄生型のスタンド……解除できない能力などあるのか?

あってしまったら、どうすればいい?
ないと言い切れるのか?
ないと言い切った『約束』は、履行されなかったのに。

「…………私も……少し眠りたいの……だわ」

「そうすれば何か思いつくかもしれない………………………」

付け加えた言葉は言い訳なのかもしれなかった。
休みたいのは思いつくためだけか? …………脳が休みたがっている。

407成田 静也『モノディ』:2019/11/18(月) 10:36:52
>>404

「・・・なるほどそれじゃあ確かに『アリーナ』も『エクリプス』もどうしようもない、か。」

正直、そこまで驚いてもいないし、今回の件は大規模な組織だった行動とは思えなかった。
いても数人でこの事態を引き起こしているのかと思ったがまさか『たった一体のスタンド』が引き起こしていたとは…

二人が絶望しているのがわかる。だが・・・諦めるわけにはいかない。

「オレも疲れたので休みたいのですが・・・最後にこの暴走している『スマイリー・スマイル』の『最初の本体はどこいたのですか?』」

スタンドである以上、自然に発生することは無い・・・はずだ。今は数億人でも必ず最初の一人が存在しているはず。

「それは調べはついていないんですか?どこの誰で、何をしていたかまで分かれば少しは希望になりそうなんですが・・・」

たとえ分かったところでにしろ今は情報が欲しい。

408『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/19(火) 10:02:07
>>405-406(斑鳩PC・黒羽PC)

オペラ「寝床? 此処で泊ればいいんじゃないの?」

あっけらかんとした口調で、ザ・カード・チートを仕舞った
ゴスロリ少女は二の腕を机に着けて頬杖を手に乗っけながら提案する。

オペラ「もう十時に差し掛かるのだし。店内は閉館させれば誰も
入って来ないし、此処には別室にシャワーと従業員用の仮眠室も設置してるわよ」

ベリル「誰が、お前等エクリプスの巣窟で泊るかっ。……三人とも、迷惑かけた礼だ
私の知ってる安ホテルなら一晩過ごせるぞ」

流石に今の体調でアリーナに報告はきついしな、とベリルは重い足取りで外に出ようとする。

頭は上手く働かない。疲労もピークに差し掛かっている
この『ビッグ・クランチ』なら、今まで多くの悪事を催した幹部級のオペラと同衾して
寝る事になるが。実力者の彼女がいるのなら、心変わりしなければ内側はともかく
外からの襲撃者を懸念する必要は無いだろう。

外の状況がどれ程危ういか知れない。ベリルが何処まで闘えるか不明ながら
助けられた恩もある為、彼女も一緒なら宿泊は心強い。
 或いは、小林やヤジ セイヴィアーやアリゼも留まっているだろう
『学生寮』へ今から戻り、安全性は確実に高いそちらへ戻る手もあるが……。

>>407(成田PC)

>この暴走している『スマイリー・スマイル』の『最初の本体はどこいたのですか?』

意外そうな表情を、この店内に入って顔合わせをしてオペラは初めて浮かべた。

オペラ「……何だ、貴方ちゃんと頭を回せるんじゃない。
そうなのよね。それが解れば、この能力のもう少し不明部分な場所も把握出来れば
まだ対抗手段が出来そうだけど」

生憎、探知系の重要なポジションは。もう船に引き籠ってるが 喰われたでしょうから
とゴスロリの女は紅茶を飲み進める。

オペラ「多分南米……? 日本の裏側かしら。私の推測だから当てにはしないで頂戴
そうなのよねぇ この能力の出生……足掛かりになるのは間違いないのよね」

貴方の推測通り、そこまで調べは行き届いてないようだ。少し考えこんだ後
オペラは貴方の目にしっかり視線を向けて言葉を放った。

オペラ「アリーナに向かいなさい。確か、一人確実な探知系の能力持ってる
獺(かわうそ)ちゃんが居た筈よ」

良い事? 真実を知るには何時だって遠回りが必要なのよと
 そう言葉を最後にオペラは会話の意思を止めた。

409黒羽 灯世『インク』:2019/11/19(火) 19:38:07
>>408

「……………………………」

ここははっきりとした安全地帯だ。
オペラには未だ隠された本来の能力があり、
彼女の配下達もスタンド使いがいておかしくない。
彼女は理解不能の存在で、おそらく悪の側だが、
ゲームに負けた今の提案に嘘は無いのだろう。
そこで己に嘘をつく人間に、他者は惹かれまい。

が、『成田』の得た情報が引っかかる。
探知系スタンド使い。敵組織にも勇名を響かせる手腕。

(情報が、私の思考のオイルになる……まだ眠れない。
 オペラが今さら翻意するとは考えにくいのだわ。
 寝込みを襲うような真似をしてくるというのも、
 そこまで私達を警戒する理由が思いつかない。
 生き残ることが目的なら……選択肢としては上等だわ)

(でも)

すでに分かっている。
それは『船』に逃げ込むのと本質的には同じだ。
解決の糸口がアリーナにあるならアリーナの人間が鍵だ。
ベリルにその役目を期待するなら、別行動は避けたい。
もしここで別れたとして明日合流できるとも限らない。
逆に『オペラ』には、今夜の守り以上の期待は出来ない。
さらなる協力を引き出せるほどのカードは思いつかない。

「オペラさん、あなたの申し出はありがたいけど。
 …………………ここは、ホテル泊にしておくのだわ。
 ここが『エクリプス』の敷地だからとかじゃあなくって、
 ……『アリーナ』の人とここで別行動になるのは、『先が無い』」

ベリルに『何を』求めているのかも含めた言葉で、そのように返す。

「安ホテル……お風呂はちゃんとある? ベッドは柔らかいのかしら」

410斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/19(火) 20:34:03
>>408
>>409

 「……。」

遠回り? ――面倒な。

 「それはいいが……『アリーナ』に先に行った奴がいるよな、『感染済み』の奴が。」

 「先に『連絡』とったらどうだ。俺もそうする。」

(とはいえ、アリーナにも人がいる以上、ラフィング共も早々アリーナ内に襲撃はかまさないだろうが……)
(仮にとはいえ、『感染済みの仲間』を入れるのは話が別になるだろうし……明日残ってるかは半々だな。)

確かあの傭兵凸凹コンビとは連絡先が有った筈だ
先にメールでも送っておいて、損はないだろう。

 「んー……」

『傭兵へ、本体の捜索は順調』

 (いや順調じゃねぇな、三歩進んで二歩下がったようなもんだし、あんま意味ねぇわ。)

『ベリルとの接触に成功、其方の現在地を求む。』

 (……ハイジャックして南米かぁ、でも先にアリーナだからなぁ、旅行先に選びたくなかったなぁ、南米。)

『明日、アリーナへ移動する。』

 (本当なら寝る暇も惜しいんだがな……遠回りね、遠回り。)

「送信っと」

スマホを仕舞い込み、被害者二人を見る、何か声の一つでもかけようと思ったが
特に俺は勝利に起因してないんでかけようがない、スルーでいいな。

 (今のところ、俺は厄介なお荷物以上ではねぇからなぁ……先に成田とケリつけとくか?)
 (でも殺されてやる義理はねぇなぁ……はぁ)

世の中の常人と言うものは、他人に心を割いてこういう事を一々推理し、考えて行動しているんだろうか?
俺にはとてもじゃないが真似できそうにない、狂人の辛い所だな。

――他に動きがなさそうなら、サックリ車に戻るとするか
他人に重きを割いて、自分が軽くなるのは本末転倒だ。

411成田 静也『モノディ』:2019/11/19(火) 23:07:51
>>408

「・・・それが分かるだけで助かりました。ありがとございます。」

彼女の言葉が純粋な驚嘆なのか軽侮なのかはどちらでもいい。まるで役に立たなかったのは事実なのだから。
今回は斑鳩の頭脳と黒羽の発想力が無い一人ならば完全に敗北していただろう。

(ならばそれを受け止め、成長の糧に換えてやる・・・。)

だが今は・・・

「ここにお世話になるにしろ、ベリルさんの方にお世話になるにしろ、全員が一度に眠るのはマズいかと。」

「眠るなら最低でも一人が起きて交代で見張りを行えば安全かと思います。」
「今が10時なので・・・三人なら3時間ごとに交代すれば7時ころに出発できるかと。」

腕時計を見ながら提案を行う。

休憩は肉体的にも精神的にも必要だ。だがいつ襲撃があるかわからない以上、保険はかけておくべきだろう。

412『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/20(水) 22:52:40
>>409(黒羽PC)
ベリル「風呂はあるさ。経営者もアリーナに何度が助けられた
恩があるからな……飯の質はそれほど良くないが我慢してくれよ」

そして、ベリルは耳打ちするように黒羽に顔を近づけて早口で囁く。

「それと、あんた達の情報。出来る限り後で教えてくれないか?
最近星見町だけでなく、幾つもの町で不審に思える集団が裏で
動いていると言う情報は入手してたんだがな。私はさっきも告げたが
エクリプスの奴等が原因だとしか思ってなかった。勝美の奴が偶然
あのゴスロリギャンブルジャンギーと接触したのも、その一環だとしか
思ってなかったが……どうも、さっきの口振りだと」

私はどうも大きな思い違いをしてるようだからな、と深刻そうに呟き終えた。

>>410(斑鳩PC)

小林・ヤジのコンビだが……彼等は確か一晩休息と準備を済ませた後に
アリーナへと向かうと言ってた。よって、明日合流して向かえる可能性も未だある。

〜〜♫

報告の送信を終えると、数秒して直ぐに着信の音が鳴った。
画面には『アリゼ』と表示されている。

>>411(成田PC)

勝美「全員で寝るのが何か不味いのか? それなら、俺も一緒に見張りをするよ」
君達には色々世話になったから……と、一般人よりは戦闘の心得があるらしい彼は
そう協力を申し出てくれた。人数がいれば斑鳩に黒羽、貴方の内、宿泊に同行する
ベリルと勝美のどちらかも見張りに協力してくれるなら睡眠時間も増やせる。

>>ALL

『おっと、申し訳ありません。聡明なる皆さま 暫し お待ちください』

貴方たちベリルと勝美含めて五人を呼び止めるのは。先程仕舞い込んだ筈の
ザ・カード・チート 黒い太陽の審判。

オペラ「何? まだ何かあるわけ?」

『フフ……支配人様、忘れては御座いませんな? 今は仮初の本体であろうとも……』

オペラ「あー……はいはい、煉獄タロットを受けろ、って言うのね」

『そうで御座います。黒き太陽の裁き とくと受けて下さいまし」

ザ・カード・チートは敗北者にペナルティ(煉獄タロット)を振り注ぐ。
トランプ程の枚数の黒い太陽のカードを、オペラは既に幸運の加護は遮断されてる
であろうに関わらず、平然とつまらなさそうに一枚捲る。
【プレゼント】……と、表示されていた。

『クッ……支配人様、流石は今や他の事実と定められた認知外の能力もシャットアウト
してるに関わらず、悪運を発揮示されますな』

オペラ「元々、私って強運だもの。……それじゃあ、三人にコレ 上げるわ」

放り投げるように、小さな真っ白いピーナッツサイズのカプセル錠が貴方達の手へ。

オペラ「飲めば、一秒たらずで『即死』出来るわ。
それじゃあね 中々楽しかったわよ 野鼠ちゃん達」

And so I ran Away from there
And right behind Me was that bear…♫

森のくまさんの童謡が三人の背を後押すように、店内に響く。
恐らくは、ほぼエクリプス配下の数人がビッグ・クランチの食堂を出る間際
寒空へ再び出る貴方達へとダウンコートを差し出してくれた。(※受け取る・取らないは自由)
 また再び、貴方たちは道なき道へと足を運ぶ。目指す今は安ホテル……

413斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/21(木) 00:48:03
>>412

 (本体がアレだとスタンドも苦労するなぁ……)

早々に『俺』が眠る、『二つ目の脳』で少しでも睡眠を取るつもりらしい
何処まで効果があるかは知らないが、渡り鳥も脳を半分ずつ眠らして飛ぶのだ、効果が無いとは思わない。



……掌を開けて、その中に納まる白いカプセルを見る

 受け取ったカプセルは『自殺用』らしい

全身に管を繋がれて、ベッドで寝た切りになり、肺と心臓だけを動かして生きるのと
満足しながら死ぬのは、果たして何方が『マシ』なのだろう。

背を向けて外に行く、さっきまでのゲームのせいでもう一年分の冷や汗をかいた気がする
きっとこの寒さは冬のせいだけではないのだろう。

ダウンコートを受け取って羽織ると、外気も幾分か遮断されて温かさがある
僕に解るのは、死んだら生きている間に出来る事は出来なくなる、と言う事だ。

シートに身を預けると、キーを回し、エンジンをかける。

目的地の案内をベリル・ストックに任せ
鳴り始めたスマホを耳に当てた、笑い声とかが聞こえないと良いのだが。

 「――もしもし?」

414黒羽 灯世『インク』:2019/11/21(木) 01:37:37
>>412
>>413

「あらあら、それなら十分なのだわ。
 私、こう見えて特別グルメってわけじゃないから」

身なりはそれなりに高級とはいえ、
こう見えて……と前置きする程高貴な雰囲気ではない。
駆けずり回った今は余計に。

「…………」

       コクリ

そしてベリルの言葉には、口には出さず頷く。
あえて耳打ちをしたのだ、大っぴらな返事は望むまい。
あるいは黒羽を選んで聞いて来た点に意味があるかもしれない。

「『煉獄タロット』……はぁ、不平等こそ平等ね。
 ある意味この世の真理みたいな能力……なのかしら」

オペラの強運にはため息が出る。
が、ここで惨死されたりする方が困るし、
プレゼントとやらはこちらに利が……

「即っ、え…………!?」

受け取ったカプセルを、二度見する。
その間に見たのはオペラの顔だ。
三白眼の瞳がいつもより小さく見えるほど目を丸くする。

「即死……な、なるほどなのだわ。
 私の能力は『攻撃性』に欠ける……これは大きな武器になるわねっ!」

(弱みは見せないのだわ……勝ったのはこっち! 負ける為の薬とは思わない……!)

「『勝者』としてこの賞品……ありがたく、いただいて……おくのだわ!!」

本来の用途はなんとなく想像がつく。
それをオペラが持っていたのも意外だが……遊び尽くした後のため、か。

強気に……強者として振る舞い、受け取ったダウンを大げさに羽織る。寒空に出る。

415成田 静也『モノディ』:2019/11/21(木) 03:31:57
>>412

オペラからもらったカプセルを見る。
・・・精々使い道は暗殺か、自決か。まあ使うなら後者で、使う最有力候補はオレだろうな。

モノディの耳の良さは『スマイリー・スマイル』に対しての相性が良くはない。広範囲で聞くことができるならば
感染のスピードも他より高い可能性が十分ある。

「いざとなったら…だな。」

カプセルを握りしめる。

「勝美さん、ありがとうございます。人数が増えればそれだけ休める時間が増えて、休養できます。」

「なぜ全員で眠るのがマズいかはただの保険で、『本体』にされた人間・・・オレたちは『ラフティング』と読んでいたのですが、
いつ襲撃されても対処できるように見張りを立てるべきかと思ったのです。」

「それと情報共有はオレたちも是非お願いします。」

余程の事ではない限り、知らないことは少ないに越したことはない。

彼女らには今日起こった様々なことを話すことになるだろう。

・・・オレの場合は自然公園で見つけた警官『吉岡』の死体とそのメモ、銃を撃って襲ってきた警察官、
同じく襲撃を切り抜けた同行者たちとの合流・・・本当に今日は濃いにもほどがある一日だったな・・・

416『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/21(木) 22:34:29
>>413(斑鳩PC)

『俺』は意識を途切れさせ、『僕』である貴方は浮上するように覚醒しつつ
白いカプセルを見つめる。スポーツカーに近寄ろうとすると、同行している
朱色が目立つ服の彼女は怪訝そうな声を上げた。

ベリル「ぁん? この趣味の悪い車、確かアルカラのスポンサー気取ってる……」

探るように、一瞬貴方を見た。だが、直ぐ首を振って ……聞くのは後で良いなと呟き
詮索するのを後回しにしてくれたようで、黒羽へ体の向きを変えた。

スマホからは、こう言った内容の声が聞こえてくる。

アリゼ『とりあえず、護衛の二人と問題なく合流したよ。何の偶然か以前仕事先? で
出会った事があった奴で、世間ってのは狭いもんだね。
 こんな事言う為に連絡した訳じゃ勿論ないよ。検索するのは後で構わないけど
とりあえずsns以外でもパソコンの色んな掲示板で一般人の書き込みとかも彼等
調べて、何件か今回の”笑い”に関わってるような文面は見つけたようだけど
殆どの書き込み、詳しく書かれる前に途切れてるっぽいんだよね。
 一先ず、こっちはセイヴィアーがいれば百人 いや千人襲ってきたって
問題ないから。何か緊急時は直ぐ連絡してよ。依頼人が支払う前に
くたばっちまうなんて縁起でも無いからね』

と言った内容だった。2ちゃんねる等のオカルト板では、どうやら
感染を免れていた勘の鋭い一般人が、普段と異なる身内の様子などを
軽い気持ちなのか書き込んだ形跡があるらしいが、それはどれも
全部詳細が書き終える前に途絶えているようだ……。
 一先ず、学生寮は強力な傭兵が守りに就いている。

417『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/21(木) 22:48:16
>>414-415(黒羽PC・成田PC)

それじゃあ、約束通り簡潔で構わないから聞かせてくれ。

外の車を停める場所まで歩き、ビッグ・クランチは目と鼻の先ながらも
盗聴されても構わない内容だし、拒否する必要や意味も薄い。
 貴方たちが体験した事を話すと、ベリルは少し唸りつつ数秒沈黙し
深刻そうに額を押さえ、溜息をつく。

ベリル「……世界規模の、精神干渉 洗脳……暴走と言うよりは
何処か統率もとれてる。そんな最悪な使い手の眷属共が知らず知らず
のさばっていたとはな。
 私は、アリーナの闘技場出場者兼治安維持の役目を司っていて
さっきも少し喋ったが、星見町界隈で 正確性はないものの
どうも不審と言うか、妙な集団があちこち出没してる事だけは入手してた。
 調査前に、勝美がついさっきの気狂いゴスロリのエクリプス数字付きに
遭遇したんで、そっちを優先したが……ある程度の人員はそっちの調査に
回ってた筈だ。もう、そろそろアリーナに戻っている頃合いだと思うが」

 アリーナも、何人かのスタンド使いを調査に回してたらしい。
もしかすれば、貴方たちやエクリプスの面子より貴重な情報を既に
獲得してるかも知れない希望も見いだせる。

ベリル「一先ず休息をとろう。私が先導するが……運転は勝美に
任せたらどうだ? どう考えても無免許運転だろ?」

半眼で、この場では唯一の成人男性である勝美を運転に回す事を薦められた。
紹介された当人は、苦笑しつつハハハハ……と乾いた笑いを上げている。

418黒羽 灯世『インク』:2019/11/22(金) 00:42:00
>>415
>>416
>>417

「……敵の能力はあまりにも『図抜けている』
 何のリスクもなく、とは思えないのだわ。
 最初の本体はどうそんな能力を使って、
 そして……使った後、どうなってしまったの?
 そこが活路になれば、良いんだけどね…………」

本体を倒すという多くのスタンドに共通する活路が無い。
それでいて静かに進行し、条件は分からないが容易に破滅を呼ぶ。
絶望感は大きいが、逆に『疑念』が沸き上がり始めてもいた。

「『戻っていたはいいけど既に感染していた』
 ……これが想定できる一番危険なパターン。
 あらかじめ予想して、備えておくのが上等ね」

「どういう人員が向かったのかは分かるかしら?」

込み入った情報まではあまり期待しないが、
噂程度でも知っていればありがたい。
出動を知っているなら、可能性はある。

ともかく、車の後部座席のドアを開ける。

「運転は非常時だし、誰でも構わないけど……
 まあそうね、出来れば免許のある人が良いのだわ。
 検問とかに引っかかったらお笑いにならないし、
 それに斑鳩さんは『戦闘力』が高いから……」

運転に専念させるには、惜しいのだ。

「念のため、ホテルに着くまでに寝てしまわないようにはしておくのだわ、私も」

疲労感を考えれば、そういう可能性はある。座席についても意識は飛ばさないようにしよう。

419斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/22(金) 13:39:47
>>416

 「其方も、お気をつけて。」

 「それと……そう、『感染済みの方』についての判断は、任せます。」 

通話終了、スマホを懐に仕舞う。
向こうの二人が死んでも、傭兵2人が生き残れば釣り合いは取れるだろう
そんな事よりは、感染の加速の方が気にかかる。

 (『ラフィング』の統率が取れ始めているのか?)

 (まあいい、事態として、手遅れなのは今更だな)

「……おっと、それはそうだ」

もう僕が運転する必要はないのにうっかりしていた、
そそくさとシートを戻し、後部座席に移る。

「どうぞ、勝美先輩。」

 (いけないな、どうも『他人に頼る』という事には慣れない。)

 (その必要が無いか、他人に任せても意味がない事ばかりだったせいかな……)

或いはその両方に、もう一つ加わるだろうが
考えても意味が無いとは言わないが、無駄な事だ。

420成田 静也『モノディ』:2019/11/22(金) 14:19:00
>>417

「それで・・・これから会う探査能力の人の身なりや人となりも教えてもらえませんか?」

いざアリーナへ行っても『ラフティング』だらけでの乱戦だって考えられる。その時のためにそういう情報も必要だ。

「それとスタンド使いが『ラフティング』になった時の情報とかもありませんか?」

「協力者の一人が感染しかけたことはあるのですが、スタンド使いが完全に『ラフティング』になった場合の事は知らないので・・・」

もし・・・『ラフティング』になった後もスタンドが問題なく使えるか最悪、変質して強化された時のことも想定して置くべきだろう。

421『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/22(金) 23:11:01
(※斑鳩PCへ
 アリゼが会話でセイヴィアーがいれば、との会話は。ハガネが、と言う風に
PC内では聞こえてたと訂正させて貰えれば有難い。細かい事だが、彼女が
アイアン・セイヴィアーの事をその名称のまま告げるのは不自然なので)

>>418(黒羽PC)
予想出来る危険。帰還してきた戦士(アリーナ人員)達が全員『変貌している』
ゾッとしない事態について、ベリルの見解はこうだ。

「大体4〜5名の3チームが、信憑性は低いものの3噂の出所へ行った。
私と管轄が違うんで名前ぐらいしか知らない。
 あまつさえスタンド能力は仲間内で共有する奴は特殊な奴を除いて殆ど居ない
自分の性癖を大っぴらに明かすのと同じ事だからな、スタンドの能力ってのは」

少なくとも、只じゃ転ばない筈だと思う。確証は無い私見な内容ではあった。

眠らないようにと気を張る貴方に、ベリルは気を利かせて眠気覚ましのガムを渡した。

>>420(成田PC)

貴方はオペラが告げていた探査能力特化の人物について尋ねる。
 だが、アリーナの中核に近いであろう彼女の発言は少し期待を外すものだった。

ベリル「あぁ……元『第五外科』に属してたって言う医者の事だな、きっと。
ただ ――素性は不明だ。いや、アリーナに居ないってわけじゃないぞ?
詳しく言うとだな。総合地下にあるアリーナは通路全体も、襲撃の対策として
入り組んでいて、秘匿すべき場所なんかは上層部に位置する能力者が定期に
変更してるようだからな。治癒系能力者は特に貴重だから……事の次第を
話せば協力してくれると思うが、まず言って掛け合わないとな」

どうやら、オペラの件の人物は『名医』のようだが探すのは少し難しいらしい。

>スタンド使いが『ラフティング』になった時の情報とかもありませんか?

うんざりした口調が返って来る。

ベリル「私も、殆どこの事態に対して初耳なんだ。スマイリー・スマイルだが
ラフィングだが……名前はどうでも良いが、それの能力に罹ってる奴を
見つけたとして、私の真偽を暴く能力が通ずるかも分らんし
基の能力が使用可能かどうかなんてのも現状不明。
……一寸先が闇なのさ、この暗がりのようにね」

直接対峙しない事にはな……と、小さな吐息と共に告げられた

>>419(斑鳩PC&ALL)

『対処? 最悪殺すか無力化はハガネが判断してだね。
二人共、何があったら、そうしても良いって話してたけど。私としては
どうにか能力解除出来る方法を模索して欲しいかな』

アリゼは、生来の人柄は善人に寄ってるらしく。そう告げ電話を終えた。

勝美が運転し、ベリルが運転するシルバー色の普通自動車を先導として
ビッグ・クランチが段々小さくなり、アリーナの拠点があるとされる
『総合グラウンド』より1km程離れた場所に設置した住宅街と農園の
区画の真ん中に位置する形に建てられている、4階建ての年数は幾らか
経っていると見受けられる外装のホテルに全員辿り着く。非常階段は
年月が経っている所為か随分錆びているのが見て取れた。

中をベリルが先に入ると、受付ロビー周辺は殆ど人が居ない様子。
一人の恰幅の良い制服姿の男性は、先頭の彼女を見ると軽い感嘆の声を上げた。

?「これはこれはベリルさんっ。こんな夜中にご苦労様ですっ
えぇっと、後ろの男性や学生さんらしき人達は……?」

ベリル「ちょっと、アリーナの調査で協力をな。一泊出来るか? マスター」

マスター「当然っ。ベリルさんの頼みなら満室でも何とかしてみますよ」

そんな軽いやりとりの後に、五人眠れる部屋へ辿り着く。
風呂とトイレが一緒。小さなテレビとロビーに繋がる電話が
取り付けられてるのと、シーツ等を入れている棚を除けば
特筆として語る事のない普通の部屋だ。

勝美「俺、ちょっと彼女に電話してきて良いですか? あと
充電もさせて貰いにいこうかなって」

直ぐ戻りますから、と勝美は部屋から出ようとする。

ベリルも、夕飯食い損ねたし何か軽く詰め込んでくると
頭を掻いて部屋を出ようとする。

……どう行動するか?

422斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/23(土) 17:36:21
>>421

 (さて、こうなると出来る事は……)



「――適当なコンビニ行って、歯ブラシと何か腹に入れるもん買ってくる。」
「黒羽ちゃんと成田くんは、何か必要なの有る?」

適当に聞いた後に『誰も同行しなければ』駐車場に行こう、『確認』がまだだった。

(『保管庫の番号は忘れないように当日の出勤時間の日付、下二桁。
それと異能変化植物の、あの青色タンポポのラベル番号って覚える。
くそつまらん預け係だが、無いよりゃマシだ。気合入れろよ 俺!』)

 (これは他の人に頼むわけにもいかないしね)
 (手癖が悪い気もするが、今更かな。)

さっさと車のトランクを確認しに行こう
溺れる者が掴むなら、どうせなら『藁』より『鎖』の方がいい。

誰か来るならふつーにコンビニだが。

423成田 静也『モノディ』:2019/11/23(土) 18:44:21
>>421

「そうですか・・・ありがとうございます。」

『アリーナ』も大規模らしいのでこれは仕方のないことだろう。基本スタンド使いは能力を隠すものと聞く事だしな。

ベリルに礼を言う。

「買い物ですか?斑鳩さんは自衛力があるので心配は無いかと思いますが、ここまで戦闘・頭脳労働と働きづめなのに一人で大丈夫ですか?」
「オレもコンビニには用があるので良ければその役を変わりますよ?」

事実、そろそろスマホのバッテリーも心ともなくなってきた。コンビニならば電池と充電器が売ってあるはずなので
買って損は無いし、純粋に斑鳩、黒羽の両名の消耗を心配しての事である。

424黒羽 灯世『インク』:2019/11/23(土) 19:41:53
>>421
>>422
>>423

「あくまでビジネスパートナー、という事かしら。
 性癖というのはあまり好きな例えじゃないけど、
 まあ、それくらい隠したいものなのは伝わったのだわ」

「名前だけ聞いても仕方ないし、貴女の見解を信じておく」

ベリルに礼を言った上で眠気覚ましのガムを噛み、ホテルまで粘る。
それにしても、仲間内での能力の情報共有が無いのは意外だが・・・
今のように切迫していないなら、黒羽も能力は明かさない。妥当だ。

そして。

「五人一部屋……こんな大きなお部屋があるのね。
 なかなか風情があって気に入ったのだわ!」

ガムをティッシュに吐いて捨ててから、電話機を見る。
これは『コンセント』を抜けば止められるタイプか?
音の出る機械というのはそれだけで警戒したい。

「私は……このホテルの中を少し調べておくのだわ。
 万が一がある。どこになにがあるのかとか、
 どこから出ようと思えば出られるのかとか、
 何か面白そうなものはないかとか……いろいろね」

ベリルがここについて全て知ってるなら話は別だが、
それでもいちいち全部聞くより見た方が早いものもある。

「斑鳩さん、買い物に行くなら……そうね、『エナジードリンク』が飲みたいのだわ」

「無駄に缶が大きいのは嫌よ。小さいのが良い……もちろんお金は渡すわ」
「あとねあとね、これは何の種類でもいいけど一つ『グミ』を買ってきてほしい」

斑鳩には適当な注文をしておく。率先して買いに行ってくれるのが善意か、
それとも何か意図があるのかは知らないが、言うだけ言っておくものだ。

電話機を見終え、注文を言い終え、まだ時間があるなら部屋にある可能性の高い施設の案内書を探す。

425『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/24(日) 22:52:36
>>422-423(斑鳩PC・成田PC)

貴方達は、黒羽を室内に残し一階へ降りる。出る間際幾つかの買い物を頼まれて。
このホテルには一応、予備の歯ブラシセットはサービスとして置いてある。
ホテルより100m程の距離にはコンビニがある。そこでも買い物は可能だ。
一階の飲食コーナーにあたるであろう場所から食欲を刺激するカレーの香りが
漂ってくる。目を向ければ、少し咳き込むベリルと慌てた様子の店員が見えた。

ベリル「ゴホッ……なぁ、ちょっと辛すぎないか? 味も何か苦いし」

店員「すいませんっ。本場向けの辛口で調理したものでっ 
直ぐに代わりのものをお持ちしますが」

ベリル「いや、いいよ。追加で福神漬け増やすのと、アイスの注文追加で」

勝美と思われる人影はスマホを片手に受付に立っている。

勝美「あの、充電器って貸し出しとかは……」

店員「ハァ それに対応するものなら置いてます。どうぞ、こちらへ」

どうやら、ホテルでも充電は可能なようだ。
(※成田PCは外に出る時点で、コンビニに行くか充電をホテルでするか
駐車場に斑鳩PCと同行するか自由に決めて良い)

駐車場には人気が無く。ベリルの車と、貴方達が乗って来たスポーツカーを
含めればホテルのマスターか従業員の者だろう4、5台のみでガラガラだ……。

――ガチャ。

……『金一』が遺したトランクの中身。その中に入ってたのは金庫とか
スーツケース等では無い。ケースはケースだかトランクに収まる程度の
長方形で出来た金属製の箱らしき物体だ。色合いは真っ黒で硬質だが
材質は見た所まったく分からない。まるでモノリスだ……。
貴方(斑鳩)の筋力でも何とか抱えられる程度の重量だが、子供では
持ち運びが難しい程度には重さがある。
 何処となく威圧感があり、中に何が入っているのか予想がつかない。
この運び主は、その中身を把握していたのだろうか?

>>424(黒羽PC)

電話はコードで繋がれており、コンセントに繋がる部分も存在する。
勝手に抜かないでくださいと注意書きの小さな札は括りつけられてるが
緊急時であれば、その警告も無意味だ。

案内書はホテルの廊下にも備え付けられている。
大体一つの階に5〜6程の部屋があり、此処は四階で
一番大き目な部屋な角部屋だ。消火器などの防災器具も近くにあるし
非常階段も直ぐ部屋を出て横側に取り付けられている。

眠気はあるものの、未だ余力はある。皆が戻るまで暫し時間もあるし
適当にスマホなり何なり暇つぶしする手もあるが……。

426斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/25(月) 00:23:41
>>425

 「…………それじゃあ、お願いしようかな。 ただ、財布と荷物は自分で持つよ。」
 「疲労はお互い様だろう?」

(……まあ、途中で車内に忘れものをしたとでも言って彼と離れよう)
(下手に露見してこれ以上心証を悪化させると、『同行にすら支障が出る』のはよく解ったからね。)

      *chain*

 「だいぶ、予想外だな……『コレ』は」

トランク内を見た僕が予想していたのは、ダイヤルを入力する事からあくまで金庫くらいの物だった
だが目にしたモノリスのような物体は、現在の非日常を象徴するかのようだった。

 「『2001年宇宙の旅』から飛び出してきたのか?あの男、何を預かったのだ?」

 「ただの『金庫』だとか『スーツケース』なら、無視もしたが。」

ソレを叩き、触る、表面の滑らかさは金属のようだが、それすら信じきれない
あの映画から引きずり出されたと言われても間違いではなさそうだ

 「『鍵穴』も『ダイヤル』も見当たらない、材質も見当もつかない。」

(元はと言えば『偶然』、昏倒させたあの男と、あの二人が知り合いだったと、いう天文学的な確率からつき始めたケチだったが
この状況と共にこれが手元に来た『偶然』、……軽視して良さそうなモノではなくなった、な。)

 (とはいえ……現状で出来る事は無い、ダイヤルの一つでも見当たるなら開錠を試したが)

 (場合によっては、あの二人に聞くか……ベリルも知り合いのようだし、聞いてみてもいいか?)

―― 肩を竦める

 「……でもなあ、まさか殺さないために放ったら裏目に出るとは思わなかったし、それで下手にベリルと戦闘になったらコトだなぁ。」

 「二人にバレる前にさっさと戻るか。」

車上荒らしも、今夜は笑い声に取っ掴まるだろう
あの2人を疑うのも精神力の無駄だ、ならば部屋に戻って寝てしまうに限る。

427黒羽 灯世『インク』:2019/11/25(月) 02:40:32
>>425

電話機のコードを引き抜く……のは、やめておく。
ホテル側から何か連絡があっても受け取れなくなるから。
即座に引き抜けるようコードの位置は記憶しておく。

(なるほどね……消火器は武器になるのだわ。場所は覚えておいて損はしないわね)

他にもいくらか出来そうな事は思いつくが……
余計なトラブルは避けたい……というのが先行する。

斑鳩の『車』は正しい行動だとは思うが、
ベリルの反応からして今でも多少の尾を引いているし、
緊急時だからとあまりやりすぎると行動に差し支える。
それでも意味があるなら斑鳩のように『やる』だけだが、
費用対効果を考えて、今やっても大した意味はないだろう。

(…………一人になったタイミングではあるけど、
 今さら『インク』で事実性を確かめたい事もない。
 かといってこれ以上探索しても疲れるだけ……
 とりあえずスマートフォンで情報でも漁るかしら?)

部屋には戻らず、スマホでネットを閲覧する。
SNSや匿名掲示板など、正確性は低くても足の早い情報源で『笑い』についての現状を探る。

全員戻ってきたら、見張りの順番だけ決めて、もうあとは寝てしまおう。寝る時間は必要だ。

428成田 静也『モノディ』:2019/11/25(月) 12:19:00
>>425

「ああ、そうかホテルでも充電器の貸し出しサービスもあるか・・・」

斑鳩さんの様子をうかがう。

さっきから何か事を起こそうとしている風に見えるが、それを諦めたようだ。

ならばオレも充電して、バッテリーと腹を夜食で満たしたら眠るべきだろうか?

・・・できればそろそろ家に帰ってきたであろう母の無事を確かめたいが、
『笑い』が今のところ襲っているのは町の不良や警察などだ。無差別ではない…はず。

ならばバッテリーの節約のため、それは抑えておくべきだな、畜生め。

「番なら最初はオレと勝美さんかベリルさんとでお願いします。二人は先に休んでいてください。」

二人を気遣い、休むように勧める。

429『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/25(月) 18:23:20
>>428(質問)

成田PCは現在斑鳩PCと共に駐車場に居ますか?

430成田 静也『モノディ』:2019/11/26(火) 02:43:56
>>429

すみません、一緒にいるものとして処理をお願いします。

それとレス遅れすみませんでした。

431『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/26(火) 22:34:28
>>426-428(斑鳩PC・成田PC)

恐らく、貴方(斑鳩)が入手したメモ紙に書かれていた『保管庫』とは
『アリーナ』の内部にある室内を指しているだろう。金一が運び込もうとした
正体不明の未知なるこの存在を仕舞う為に。
 恐らくは、何らかの『スタンド』で作成されたか関係している物体。
この先の、笑う集団に対しての突破口になりえるかどうかは不明だが……。


       ―― タッタッタッタッタッ

……? 車のトランクの何かを調べている彼を伺っていた
貴方(成田)は、ホテルの裏口にあたるであろう死角から誰かが
住宅街方面へと走るであろう一つの足音を捉えた。
 従業員だろうか……?

>>427(黒羽PC)

貴方は廊下で立ち止まる形でスマホを閲覧する。
 ニュースのトピックは消費税の増税について等、特に今起きている
異常な集団について記事にしているようなものは見受けられない。
やはり表立った情報だと、どうも奴等について有益なものは不思議な位に
見当たらない。まるで、それだけは情報操作してるかのような……。

      ピンポーンッ。

エレベーターの開閉音がした。顔を向ければ、ベリルが立っていて……

  ――タタタタッ!  ガクッ ダンッ

ベリル「……っ……逃げ……るぞ!」

彼女は、扉が開くや否や貴方の姿を認めると共に縺れるようにして
走り寄り、ぶつかる寸前で壁にほぼぶつかるような形で止まり
途切れ途切れに貴方にそう絞り出すように告げた。

見れば、手の甲に自分から先割れスプーンを突き刺しており
目の焦点は覚束ない様子で、足は震えている。

ベリル「くす……りっ  食事 混ぜ れ
クソッ ……此処は  もうっ」

    
                タッタッタッタッタッ……

 ――複数の足音が、エレベーター近くと隣接する階段から
駆けあがって来るであろう音が聞こえてくる。

432成田 静也『モノディ』:2019/11/26(火) 23:53:57
>>431

不審な足音を捉えたので斑鳩にスタンド会話でそのことを伝える。

『斑鳩さん誰かがこちらに・・・いや、この足音は離れていく。この方向は住宅街方面か?こんな時間に?』

『この金庫を開けるなら急いだほうがいいかもしれません。なんだか嫌な予感がします。』

改めて周囲への警戒を強める。もし誰かが急に接近して来ても『モノディ』ですぐに迎撃できるようにしておく。

433黒羽 灯世『インク』:2019/11/27(水) 06:52:30
>>431
・建物の構造は先ほど調べましたが、このフロアにも『非常口』はありましたか?

・ベリルと自分の距離は何メートルほどでしょうか?

434『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/27(水) 10:51:15
>>433(黒羽PC)

・建物の構造は先ほど調べましたが、このフロアにも『非常口』はありましたか?

回答:2m先にはある。ただし、施錠されてるのは手動で解除は可能として
冬の期間と言うのも相まって、少し開け難くなってる懸念もある

・ベリルと貴方の距離は1m範囲内。彼女の状態は観察しただけで
意識は低迷に近く、『最悪のコンディション』であると解る。

435黒羽 灯世『インク』:2019/11/27(水) 14:57:27
>>431

「く……薬ッ!? なんでそんな、
 ホテルはあなたの仲間じゃ……
 と、とにかく非常口から出るわよ!!」

屋内の階段でさえ足音が聞こえてくるのだから、
もし金属製であろう外の非常階段から来ているなら、
確実に音がするだろう。それが無い以上、外しかない。

……薬。今までとは明らかに『毛色』が違う。
知性がある……そして『狙い撃ち』にして来ているのか?
ベリルが事態を探っている事など、誰も知らない内に?

(なぜ!? ……無差別に施設そのものを襲うなら分かる。
 でもこれは……私たちの動きを見た上での行動なのだわ!
 いったいどうやってここを掴んで、薬を仕込んだの……!?)

誰にそんなことが出来る? このホテルに来ることもベリル以外知らなかったはず。
彼女らと、いや成田らともだ。同行を始めてから……『スマイリー・スマイル』と遭遇すらしていない。
潜伏状態のそれらに監視されていた……そういう可能性はあるか? いつ? どこで? 分からない。

そうでなければ。

(怪しめるとしたら『勝美』……?
 もしくはホテルそのものが……いえ、違う。
 『私たちの想像よりもっと広く、もう終わってる』?)

別にこのホテルだから、そして自分たちだからではなく、
あらゆる施設で……『あらゆる非感染者が、密かに襲われている』?

(でも、もしホテル自体がアウトなら部屋に入った時、放送で笑いを流しでもすればいいはず。
 それが出来ない……? 『直接聞かせないと意味がない』か、それとも、やっぱりホテル自体とは別口……?)

(と……とにかく私たちだけじゃ人数は捌けない!
 『二方向』から来る人間は『能力』込みでも無理……)

         チラ

(それにベリルさんはどう見ても戦えない……どころか、歩けるの? ……かといって置いてはいけない!
 最悪の場合……本当に最悪……『この人は、ここで倒れてもらったら負ける』
 今私の安全だけを優先するのは……下も下の下策! 私はいつでも……上の下以上なのだわッ!)

彼女はアリーナとの伝手になりえる情報源であり、
どれほど不調でもここで切り捨てるわけにはいかない。
小林や……自分のような、ただのスタンド使いとは話が違う。

ベリルの手を引き、急いで非常口を開ける。

いくら冬でも所詮年末、1〜2月のような極寒ではない。今日が特別寒かった覚えもない。
であれば鍵の結露の懸念よりも、階段から来る敵の懸念が遥かに上だ。他の行動はせず、急ぐ。

436斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/27(水) 15:12:23
>>431

「?」

「誰が?ラフィングはそもそも近づかないだろう、さっきの……えー、ゴスロリ?は襲う理由がない。」

「今、ここを『知っていて』『襲う』のは誰もいない筈さ、エクリプスが、このモノリスを探していて、渡してきたコートに『発信器』仕込んで追ってこない限りはね。」

トランクを閉めて鍵をかける。

「まぁ、危険な気がする?なら……早めに戻ろうか」

スタンドを起こして、5Mの鉄球*2を準備。

437『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/27(水) 23:22:47
>>432-436(斑鳩PC・成田PC)
『ロスト・アイデンティ』で鎖の鉄球を準備、これがあれば幾らかの集団でも
以前の公園のように集団であろうと十分な迎撃が見込められる。
 少なくともエクリプスは此処に襲撃も救援の可能性は無い。終わりつつある
見渡す限りの夜空の下で正常なる命がゆっくりと消えつつある中、どれ程の資産や
価値のある宝物とて、世界が完全に元通りになる見込みが無い限り狙う理由は無い。


『モノディ』で音の警戒網を広げる。超聴覚 それは、今広がり水面下で
形成され得る脅威にとっては、いち早く命の危機を報せる優秀な探知機であるが
逆に覆い尽くされた世界では『地獄』であろう。

                       ―――ハハハハハハハハハハハ
             
                  ガチャ ガチャ ガチャ

     ガチャ    ガチャ       ガチャガチャガチャガチャ
        ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

笑い声と、それに呼応するように住宅方面の扉が無数に開く音が聞こえた。

150m程はまだ此処より離れているとは思われる。

それに紛れるように、ホテルの非常階段付近から扉が開く音も聞こえた。
(※此処から非常階段までは駐車場経由で15mそこらで階段の
入口まで辿り着ける)

>>435(黒羽PC)

僅かに重たい非常扉、だが そんなものは一刻を争う状況で気にして等いられない。
ベリルは予想通り、殆ど貴方に引っ張られる形で何とか転倒しないだけ
必死で右手の自傷による激痛等に意識を集中させて立位を維持してると言った感じだ。

ベリル「多量の精神安定……剤以外でも、ドラッグとかこりゃ入れられたな……く、そがっ」

罵倒しつつ、非常階段を精一杯の力で閉じる。重しになるようなものは残念ながら
近くには無い。

ベリル「……エレベーター……まず1Fを三度連続で押し3Fを五秒程長押し、最後に
2Fを一度軽く押せ。いいな」

ベリル「…………アリーナ闘技場……ランク1位……とりたかったな」 ズルズル

既に彼女は限界近い。階段の柵に寄りかかるようにして下半身から力が無くなっている。

438黒羽 灯世『インク』:2019/11/28(木) 04:00:13
>>437

「…………筆術・『藤裏葉(ふじのうらば)』!」

      サササッ

「『空間に描く字』はすなわち、
 『どこにでも出現する固定具』にもなるのだわ」

外に出次第、筆を発現して……線を引く。
横棒を二本、『扉枠と扉を跨ぐような』形で引く。
ちょうど『=』の字のような形になるだろう。
つまり、建物の中からは見えない即席の『閂』だ。

もちろん効果はいまいちだろうが、黒羽は筆が早い。
速度(スB)を考えれば書く時間以上の時間稼ぎになる。

「ドラッグ……!? め、めちゃくちゃなのだわ……
 たしかに連中は『ガラの悪い』集団にも感染してた、
 とはいえここまで高度な『騙し』を…………!?」

崩れるベリルに思考を回転させる。

(『重し』……)

一瞬、その言葉が頭をよぎる。

(……記者は中立……可能性だけで、
 命を捨てるわけにはいかない。
 ドラッグ……即死するとは思えない……)

「くっ……」

だが、それでも、アリーナの人員は彼女なのだ。
情報だけ持った自分より大きな価値のある人間。

「何っ、あ、あなた……ここで終わるつもりなのかしら!?
 あなたはまだ、少なくとも、死んではいないのに……!?」

だがその情報は今、自分に明け渡された。
全てではないだろうが、おそらく要点だろう。

……背負って階段を降りるなどは不可能と言っていい。
ロマンで命は拾えない。念のため階下を確認する。
柵に寄りかかるベリルから視線を動かせばすぐだろう。

そして階下に目に見える危険がないのを確認できれば……ベリルに叱咤し、自らは動き出す。
後ろには手を出している。ベリルが反応するならば、その手を引く。反応しないなら……その時は、仕方がない。

439成田 静也『モノディ』:2019/11/28(木) 14:47:31
>>437

聴力ゆえの弊害であり覚悟はしていたがいつ聞いてもこの『笑い声』は不快極まりない。

が、そうは言ってられない。急いで報告と対策を取らねば。

「こんな時に・・・!斑鳩さん150mくらい先、住宅街から一斉にこちらへと向かう『ラフティング』の群れを確認」

「それと『奴ら』かはかはわかりませんが15m先の非常階段付近の扉からも誰かが出てきます。」

「早く黒羽さんたちと合流して脱出すべきかと。金庫はこの車に乗せておいてある限り、いつでも開けられます。」

「斑鳩さんは車のキーはありますか?あるなら車のエンジンをかけてください。」

「オレは黒羽さんに電話で連絡を取ります。」

(焦るな、迷うな・・・焦ればミスをし、迷えば敗れる・・・!)

とりあえずは15m先の扉の方向を注視しながらスマホで黒羽さんの番号にコールし、
いつでも敵に『モノディ』を叩き込めるよう準備をしておく。

440斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/28(木) 22:05:09
>>437

……?15m?
確かその位置の階層が、丁度……

「何故、逃げ出してるんだ?」

ホテルの構造、起きている事態。

「乗れ、成田君」

車に乗り込み、エンジンをかけると
アクセルを踏み込んで発進

ターンをかけ、サイドブレーキと共にハンドルをカウンター気味に回し
ドリフトで非常階段に横付けする

「黒羽からの連絡無し、態々非常階段を使う人間がいる」
「同一とは限らないが、かなり切羽詰まる人物だよな……9割そうだろ。」

441『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/29(金) 21:36:24
>>438(黒羽PC)

 ――筆術・『藤裏葉(ふじのうらば)』!
  
シ  シャ〜〜ァ〜ッ!!
ャ    シュゥ――――zノッゥウッ!!!
! 

   ――ドンッ!  ドンッ!! ドンッ!!!    ……ピキッ
即席、だが理に叶った時間を稼ぐ『インク』の技前。
 非常扉をぶち破る勢いで開こうとするものの、幾らかの強度を持つ
筆術の閂は、僅かに罅が入る音がするものの易々とは破壊されない。

ベリル「…っ……あぁ、粘ってやる、さ。こんなん……じゃ
アルカラに……笑われちまう」

貴方の叱咤に、緩慢に閉じかけられた瞼は再度開かれ。歩行は老人に近い
緩慢ながらも何とか降りようとする。手を引っ張ってスピードを早めても
未だ三階に辿り着く階段の半ば程度だ。
   
    ダンッ! ダンッッ!!     ――ピキピキッッ゛……!

ベリル「……破られたら、私が壁に……なる」

  ……ブゥゥン!  キイィィ――!

階段の真下近くにスポーツカーが走り寄ってくるのが見えた……!
然し上階の閂となってる『インク』は今にも破壊されそうである。

>>439-440(斑鳩PC・成田PC)

超聴覚を持つ成田の報告に従い、斑鳩は持ち前のドライブテクニックで
車を走らせ……そして目撃。

見た所最上階の非常階段と三階の中間付近を、黒羽が切羽詰まった様子で
朱色のコートが目立つ、調子が悪いらしい状態のベリルを引っ張る光景。
最上階四階からは、成田は明瞭に喧しい程に鼓膜に届き、彼程でないにしろ
夜の環境音少ない空間では斑鳩でも激しいと感じられる扉をぶち破ろうとする
非常扉付近の音を聞いた。不味い事が起きてると否が応にも理解する。
 更に、この避難階段は所謂『螺旋階段』の構造だ。鉄球を投げるにしても
螺旋状の柵が貴方たちの外なる攻撃を妨害させてしまう……。

442斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/29(金) 23:20:03
>>441

見上げれば夜空に星の輝く中
今まさに破られんとする音が響き、その最中に黒羽という女がいる事は理解できた(ベリルもいるけど)

 (封鎖されたドアの辺りまでは恐らく僕の射程内、けど……)

階段そのものが遮蔽として機能している
これでは……えーと、なんだったか……『ラフィング』に射線が通らない
吸血鬼に対して銀の弾丸があろうと、当たらなければ意味がない。

見た限りベリルは動けないに等しいのだろう
黒羽が引きずるように動かしているが、芳しくないのは解る

 (……『ロスト・アイデンティティ』が十全に働くのは開けた地形だ
 僕が助けに走ったところで、螺旋階段の最中では満足に攻撃も出来ないな。)

それに、馬鹿正直にぐるぐる遠回りしながら向かった所で、間に合うかどうか解らない
不確実な行動で間に合わなきゃアウトだ。

 (一番良いのはベリル・ストックを『見捨てる』事だ、今回の事は向こうが上だったと認め、次に生かす
  だが、黒羽は離れるようには見えない、まだ彼女を諦めていない。)

…………。
チョイスは二つ、移動か。それとも攻撃か。

 「『遠回り』とかまどろっこしいぜ ――やっぱ『直線』で行くっきゃなさそうだな。」

右手の鉄球を右手首の鎖に接続、回転させながら5メートルまで伸ばす
狙うのは、今にも壊れそうな扉……ではなく黒羽付近の『柵』

 「『成田君』よォー!『spiral staircaseクライミング』って興味ある?……あってもなくても今から必死にやんなくっちゃなァ!」

投擲、分離、鉄球内の『鎖』を引きずり出しながら『8m』の高さ以内にある黒羽に最も近い外側の柵に、鉄球をあて、分離
鉄球が柵との接触面を潰しながら加え込むように柵を取り込み、結合、完成するのは、鎖で出来た一本の道、『黒羽までの直線ルート』

 「『助けに行く』なら、ちょっと昇っていけよ成田君、『俺』やる事あるんだよね。」

……ここからが難しい所だ、既に鎖を使い過ぎている、射線は通っていない
左手の鉄球を、結合、押しつぶして一片の鎖にまで結合させる。

余りの1Mで作られた鉄球の殻に、それを押し込む、出来上がるのは『空洞の鉄球』内に『5m分の金属を詰め込んだ鎖の欠片』。
俺達の『奥の手』だ。

(重要なのはタイミングだな……扉が破られた瞬間、この『奥の手』が奴らの鼻先になくちゃいけねぇ
ただ螺旋階段の一階層に放るだけなら……射線が通らなくても問題はねえ。)


結合、回転、あとは扉の音を頼りに放り投げる
残りは勘だ、理想は破れた瞬間、起動した『奥の手』が連中の目の前にある事。


 (――今だ)


扉の開いた瞬間、触れている判定になっている、奥の手内の金属片を分離して、奴らの鼻先の階層にそのまま放る。

 原理は手榴弾とかと同じだ。

金属の殻の中で、大量の『結合できない鎖の欠片』……金属が急激に膨張、内部の酸素を加圧、高温化
『奥の手を赤熱化させながら、内部の金属膨張に耐え切れない外壁に罅を入れて爆発する。』
砕け散った鉄球、飛散した無数の金属片は、相手をズタズタに引き裂くだろう。

 「――ロスト・アイデンティティ『ボール・ブレイカー』」

後は?祈るだけだ、我らがヒーロー成田君が間に合うか、とかを。

443成田 静也『モノディ』:2019/11/29(金) 23:51:26
>>441

「アイアイサー!」

斑鳩の作った鎖の道を駆け上がっていく。

もしつくより先に奴らが流れ込んだり、非常階段を破壊するような手を使われても『モノディ』には近距離型にしては
長い射程距離とそれを伴うスピード、跳躍力がある。(ルールに則り射程距離と同じく4mまで)

閂のされた扉は今にも破壊されそうだが、いざとなれば飛んででも間に合わせてみせる。

「出てくるならば、『ラフティング』ども全員を殴り飛ばしてやる!」

それに『奥の手』もまだ残してある。・・・センサーがしばらく駄目になるのであまり使いたくはないが。

444黒羽 灯世『インク』:2019/11/30(土) 00:50:46
>>441-443

筆術は『筆法』と違い、単なる『応用』に過ぎない。
然し空間に線を引くという能力はそれを無数に擁する。
多くの手札を管理するために、黒羽は『名前』を付けた。

(『藤裏葉』……分かりやすい用法だけど、やはり効くのだわ。
 目に見えて与えられたカードをただ切るだけじゃ、せいぜい中の上……
 『インク』を最大限活かすためには発想が必要、それでこそ『上』!)

ベリルの手を引き、ひたすら駆け下り続ける。
おぶったりはしない。容易に共倒れになるからだ。

「下っ……下に増援が来てるのだわッ、あと少し持ちこたえれば大丈夫……!」

        しゃしゃしゃっ

「だから、筆術『真木柱(まきばしら)』……
 これでその『あと少し』を稼がせてもらう」

(ベリルさんはこの後役に立つかは分からない、でもまだ情報があり、コネにもなる!
 そう……彼女の命を救ったという事実が、『アリーナ』との接触で強く活きるはず……!!)

扉の『閂』は、射程外になればどうせ突破される。だから階段にも仕掛ける。
狭い階段や通路だからこそ通用する手管……地面に垂直、縦に線を引く。
ベリルが通り過ぎたあとに腕だけを伸ばして行う。シンプルな動作だ。
ほとんど一瞬足を止めればいいだろうし、これで稼げる時間は一瞬を超える。

《ベリルさんがなにか薬を盛られたのだわッ!! このホテルは……『危険』!!》

つまり、それを終えればそのまま駆け下りる動作を継続する、ということだ。
成田と斑鳩に向けてスタンドの声で叫びながら、とにかく、四階のドアから離れる。降りる。

445『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/30(土) 22:33:47
>>442-444(ALL)

  シャ―――シャ―――zノッシャッッ!

 ――筆術『真木柱(まきばしら)』と題する強度ガラス程度の
階段に仕掛けられた『インク』の線。単純ながら人並み程度の力しか
有しない人の形をした人外の存在ならば十分通ずる障害線。

ほぼ意識を留める事のみに集中するベリルを引っ張り、ようやく黒羽は
三階の階段口まで辿り着く。その直後だった

  ドンッッ!! パキャッ    ドタドタドタ――ッッ――

非常扉をぶち破る勢いで閂としていた『インク』を破壊し、ホテルの
マスターらしき恰幅の良い人物が先導となり冷たい外気の晒す
非常階段の踊り場へと勢いよく入ると共に……
  
    シュロロロロロㇿッ     カンッ ゴロゴロ・・・

       ――ロスト・アイデンティティ『ボール・ブレイカー』

決して小さくはない、スタンドで形成された爆発音が黒羽の頭上から轟く。
一番それをはっきりと視認したのは、ベリルと黒羽の元へ辿り着かんと
斑鳩が作り上げた鎖の道を走り抜ける成田であっただろう。
柵がひしゃげ、非常口部分の扉も大きな破損。マスターであろう満面の笑顔で
外に走り抜ける姿勢で出て来た男性の前身から赤い霧状のものが噴き出し元の
四階の通路へと衝撃で吹き飛んでいくのが視認出来た。4〜5名は巻き込んで
再起不能、死亡は確実に出来ただろう。
 ……そう『その程度』は。

    ――ドタドタドタッ     ――ハハハハハハッッ゛!!!!  
シュンシュンッ ガギャンッ゛!

ベリル「……かつ  み」

笑い声と共に粉塵が少し上がる四階から人影が踊り出て三階へと降りようとする。
その人物は両手に、クリスタル製の灰皿のようなものを布らしきもので巻いた
ブラックジャックを達人に近い精密さとスピードを伴い、階段と言う不安定な
足場をものともせず 更に黒羽が引いた一線の『インク』を破壊しつつ下って来る。

『勝美』だ。満面の笑顔で、その口からおぞましい声を発しつつ
丁度彼女達の元に降り立った成田含めた三名を亡き者……いや
同族、自身と同じ変わり果てた者にせんと迫って来る!!

(※黒羽・成田・ベリルと勝美の距離は約4m程ある。
黒羽がベリルの薬が盛られた発言は問題なく斑鳩、成田ともに聞いた)

446斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/01(日) 00:13:09
>>445

 「……。」

柵がひしゃげ、非常口部分の扉も大きな破損、恐らくラフィングもほぼ再起不能と化したであろう
みずからの引き起こした行いに ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべる

 (やっべ 威力高すぎた)

信用していないとはいえ、流石に黒羽、成田両名を階段ごと吹っ飛ばすつもりではなかったし
何方と言えば『只』(クレイモア)みたいな感じになるんじゃない?とは思っていた

……実際には破砕手榴弾顔負けの爆発が引き起こされた、装填炸薬、鎖5mでコレである。
内心冷や汗ものであった

本来は自分の弱点である至近距離に詰められた際に、隠し持って破裂、自身の方への破片は『鎖』である以上
斑鳩の任意で消せるのでノーダメージ、そんな感じで考案した奥の手であったが。

 「……ヘイ、生きてるよな?今ので全員死んでたらクソ笑うんだけどよ。」

笑うしかないとも言う。
自身の心境などおくびにも出すつもりはないが、流石に自分から詰みに近い状況まで行くのは本意ではない。

だがその心配は不快な『笑い声』にかき消された

 「―― チッ!」

まだ生きてる個体がいるらしい、そして襲う対象もいるようだ。

(ここからじゃ直接狙えないのは変わらず、『ボールブレイカー』は作成に時間がかかり過ぎる)

本来ならもう一発分は存在したはずの鉄球は、成田用の道に残してある
ベリル・ストックを諦める際の逃げ道としても使い道がある、消す事は出来ない。

 「おい!生きてたらそっちで如何にかしろ!」

運転席に座り、首の鎖を千切る 影の頭が発現し、周囲の警戒に回る
ハンドルを握り、アクセルに脚をかけて待機。

 (今の俺に出来るのは精々これくらいだな、今からじゃ攻撃は間に合わねぇ。
  逃走手段を奪われるのが一番の『最悪』だ 今はまだ違う。)

――左手内に鎖の鉄球を作り出す、だが時間はかかる
逃走経路の確認と、次の攻撃の準備、これが今の斑鳩に出来る精一杯だった。

447成田 静也『モノディ』:2019/12/01(日) 13:40:08
>>445

「間に・・・合った・・・ぞ!コンチクショウが!!『モノディ』!!」

なんとか二人のいる場所に閂が破壊される前にたどり着くこともできた、斑鳩の『アフターサービス』も巻き添えは区は無かった。
だが・・・

『ラフティング』に混じっている『顔見知り』に少しの動揺と、納得が入り混じる。

(勝美さんが既に感染させられていたのなら、そりゃあベリルさんに薬を盛るのは簡単だろうよ)

しかし動揺はすれど迷いはない。すぐにそばまで迫ってきた『ラフティング』共へ
モノディの拳と手刀を顔と喉へとくり出す。(パス精CAC)

モノディの真骨頂、それは人並みしかないパワーでも問題が起きないほどの超スピードの連打。

スピードの乗った拳なら相手の骨をへし折るのは容易いし、手刀ならば喉を切り裂くくらい訳はないはず。

これで近づかせるのとそもそもの『声を上げさせる』のを止められるはず。
感染していても人間である以上顔面が骨折し、喉を切り裂かれたら声を上げることができないはず。

「後方はオレが守ります。黒羽さんはベリルさんを連れて早く下へ!」

二人に合わせながらこちらも敵を叩き潰しながら下へと下がっていく。

448黒羽 灯世『インク』:2019/12/01(日) 19:39:41
>>445
>>446
>>447

「!?!? ……一体どんな攻撃を……!?」


「こ……このくらいで死ぬ私だとは思わないことだわ斑鳩さん!!!」

(か……彼の戦闘力は、やっぱり凄いのだわ。
 少なくともその一点では私よりも……『上』!
 もちろん総合点で負けるつもりはないけれど……ッ)

(とにかくこれなら……!?)


「……っ」


ひと時とはいえ仲間だった男が堕ちた。
彼を半ば疑いはしていたが仲間意識はゼロではなかった。
その変わり果てた姿に、それなりに『揺れる』物はある。

(『こうなるわけにはいかない』……『させるわけにも』)

「……成田君ッ! こいつらは火で焼かれながらでも迫ってくる連中!
 『足止め』は出来ても『撃破』には固執してはいけないのだわ! 気を付けてッ」

「ベリルさんもう少しで『足』に辿り着くのだわッ、それまではダウンしちゃダメよ!」

当然、自分も気をつける。

あの灰皿はブラックジャックのようではあるが、
それと同時に『スリング』としても使えるだろう。
灰皿の投擲には備えつつ、ベリルを連れて車へ向かう。
足を止めて応戦するのは決定力不足の自分では無意味だ。

・・・少なくとも、『モノディ』の一撃を『見るまでは』。

449『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/01(日) 23:00:13
>>446-448(ALL)

貴方達の知る『勝美』は既に居ない。簡易製のブラックジャックのようなものを
構え階段を駆け下る存在は、おぞましい音色を口から迸らせつつ走り寄って来る。
 元々、彼の筋力や体格は普通のある程度のスペックが平均的なパワー型スタンドでも
対抗出来うる程には力を備えている。そいつが並大抵な存在ならば、元々の彼の
持ち得るパワーや格闘技術を『ラフィング』が駆使すれば君達も只では済まない。

  ・・・・・・
そう並大抵の場合

           ――コンチクショウが!!『モノディ』!!
         シュッ   ブォォオォンッッ゛

 アハハハハ『パゴ パゴォォ!!』―――ッダン ドンッ゛ッガヵ……

彼等三人の中で一番俊敏である『モノディ』の力を乗せた一撃 いや連撃。
相手のスピードも相まって高速の車が反対方向の車と激突すると同様に
大きく勝美であった成れの果ては吹き飛び三階と四階の通路となる昇り階段に
背中を大きく打ち付け、後頭部は不運……いや君達には幸運な事に頸椎部分が
直角に折れ曲がり、声の奔流が途絶えるのを視認した。残るラフィング達は
未だ潜伏してる可能性もあるが、一先ず 非常階段へ現れようとする物音は
成田の優れた聴覚のセンサーからは捉えられない。代わりに、夥しい足音の波は
住宅街方面から近づいているのは聞こえている。のんびりはしてられないだろう

二人掛かりならばベリル一人を支えつつ、黒羽一人よりも遙かに早く
スポーツカーへ乗せる事は出来た。息を弾ませる二人がドアを閉めると共に
運転席の貴方(斑鳩)はアクセルを踏み抜く。それと同時に笑顔の集団であろう
人影の群れがホテル沿いの道から出てこようとするのが見えたが。接触する事は
無いままに離れる事は成功した。

ベリル「……くそ……ったれ。満足 に 休めも……しねぇとは な。
…………いま、から。アリーナ、へ 向かう……か?
どっちに……しろ、安全な場所なんて……もう星見町には無いかも知れんしな」

後部座席で疲弊しきった様子で、額と目頭を無我夢中で持ち込んでいた
おしぼりらしきもので覆いながら途切れ途切れにベリルは呟き提案する。

残る、目指すべき部分があるとすれば『アリーナ』しか貴方達には無い。
もっとも、体力的な不安もある。一旦ビッグ・クランチに戻る成り
態勢を整えて明日の朝まで回復を図る手もあるが……。

450斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/02(月) 00:16:52
>>449

 (――エンゲージリングは無駄になったな。)

疾走する車内で、もう何回目になるかも解らないハンドルを握りながら
そう考えた事は自分でも少し意外だった。

風切りに次いで鈍い打撃音、ありえない方向に折れ曲がった首
スローモーションのようにゆっくりと倒れ込む男、恋人がいて、幸福になる筈だった人間。

人間は慣れる生き物らしい、この光景も、この事態の終わりごろには慣れるんだろうか?
慣れたとして、そいつは人間にカテゴリされるのか? ……されるんだろうなぁ。


 「――やるじゃねぇの、少し見直したぜ成田君よ 『殺れば』できるわけだ。」


 「黒羽も頑張ったねぇ〜重かったろ? ガッツ見せたじゃぁないか……。」


自分一人なら確実に見捨てて逃げたのを、見捨てず拾ってきたのは
間違いなく二人の『選択』の結果だ、そこは賞賛に値する。

 「さて、どうすっかね? ……俺達には『二つの道』があるわけだ。」

ハンドルを切る、サイドミラーにラフィングの影は今のところ見当たらない
どうやら逃げ切ったと考えていいらしい。

 「一つ、『清月学園学生寮までいって、態勢の立て直しをはかる』
 雇った傭兵の事だが、今、そこに……えーと……ほら、最初の方の二人組と一緒にいるらしい
 何人来ても任せろと言う辺り、俺と違って腕に自信があるようだしタフガイだ、合流も十分考えられる」

 「一つ、『このままアリーナに行く』
 最低、探知系だけでも今から確保する、強行軍だが、ラフィング共がこうも広まり出したのを見ると
 一晩の経過が致命傷になる……と言う見方もある。」

 「勿論、何方も良し悪しだ、前者は言わなくても解るだろうが、もう全員クタクタだって言う事、俺達はスーパーマンじゃない、ただの学生だ
 後者はこれ以上時間をかけると手遅れの不安が有ると言う事、薬入りの晩飯なんて食わされたくないだろ。」

欠伸を一つ、『奥の手』自体、そう何度も連発できるならとうにしている攻撃だ
実際、あのチンピラ4に使ったら喧嘩の域に収まらなかっただろうが。

 「今後の食事はボトルと缶詰に限定するとして……どうするんだ?」

俺が言えることは、車は何時か必ず、止まらなくてはならないと言う事だ。

 「因みに俺としては……さっきの『ボール・ブレイカー』がなんかパクリっぽいから、何か別の名前考え中だ。」



 「――あ、行き先?何方でも変わらないとは思うけど、あえて僕が決めるなら『学生寮』。
 理由としては、『手遅れの可能性を考慮して、一回は休息が欲しい』……からかな。」

(……ただ、速度を取るならアリーナだ、むしろこの襲撃でのアドレナリンが続く限りは、まだ持つ。)

451黒羽 灯世『インク』:2019/12/02(月) 01:39:21
>>449
>>450

「これくらいは……ハァ、大したことじゃないのだわ。
 それに……彼女を助けたことの価値はそれ以上に重い。
 ……本来は私たちには何の義理もない『アリーナ』に、
 仁義を少しでも持ってるなら無視できない恩を売れるよだわ」

「そんなものを持ってるかは分からないけれどね……
 でも……少なくとも、『戦力』がプラス1されたのは大きい。
 賭けで手に入れたのは情報だけじゃなくなったのだわ!」

ベリルは勿論今すぐ戦力になるはずはない。
が、薬を盛った目的が『スマイリー・スマイル』どの同化なら、
彼女自身察していたとおり、使われたは『精神安定剤』やドラッグなど、
意識を鈍らせたり混濁させるもので……『致死』や『再起不能』は無いはずだ。

「最初の二人、小林さんとヤジさんから連絡は無い。
 それに傭兵の人達からも……そういうことは、
 少なくとも学生寮は『まだ』無事だろうけど……
 明日の朝まで寝て、『アリーナ』が無事かが怖い」

「他だと……さっきの『ビッグ・クランチ』に戻る?
 ……あの女が今から迎え入れてくれるかは謎だけど」

それに非常時だが斑鳩と彼らの関係性は『爆弾』だ。
ベリルを助けたという事実がそこに働けばいいが……
こちらはともかく、ヤジがそこを割り切れるかどうか。

「あのホテルだけが偶然、病巣になってた……
 それは楽観的すぎるように感じるのだわ。
 すでに町中が感染してるなら、一刻も早く動きたい」

問題は、動きたくても動けなくなることだ。
流石にこれ以上は『限界』が見えてきている。

(……やっぱり『俺』と『僕』は違う……『3つ』……もう1つは?)

「……ねえねえベリルさん、アリーナに『仮眠室』とかはないの?
 協力関係を結ぶ前提なら、そこでも休めるんじゃないかしら」

協力関係を結べない場合は机上の空論なわけだが……
情報系スタンド使いの力を借りることだけは出来て、
しかしすぐ追い返される……シチュエーションが想像しづらい。
これもただの楽観かもしれないが、『進む』と『休む』は両立し得る。

452成田 静也『モノディ』:2019/12/02(月) 11:04:40
>>449

「・・・そいつはどうも。オレにだって助けるべき優先順位をつける事が出来た、それだけです・・・。」

斑鳩にそう答える。

相手を殺すことで助かる可能性のある『黒羽とベリル』、『感染』して今のところ助かる見込みのない『勝美』、
どちらを優先すべきか。そんなことを考えている時間はなかった。
とは言え、できる事ならば顔見知りの頸椎をへし折るなんてできれば二度とやりたくはない。

・・・もし事が全て終わって、生きていたら勝美さんの婚約者を探して一言謝らないとな・・・そうしなければ一章悔いが残る。

「それとこれからですが、オレもまず寮へと戻る方を優先すべきかと思います。」

「理由は斑鳩さんのに加えて『寮にいるスタンド使い』を戦力として加えるべきだと思います。」
「理由はたかが『ホテル程度』の人間すら『感染』させていることから既に『アリーナ』も敵の手に落ちている可能性が十分にあると思えるからです。」

「実質、3人の戦力で何人いるかわからない敵の群れに突っ込むのは自殺行為かと。」

こればかりはいくら対複数人ができる斑鳩も情報収集に長けて黒羽も疲労が見える時点で少しでも休息をとるべきだろう。

「ただし、これは『学生寮』が『まだ無事ならば』が前提となっていますので、もし学生寮にも不穏さを感じたら
すぐに立ち去り、アリーナに乗り込む他ないかと思います。」

あらゆる可能性を考え、備えなければ待ち受けるのは敗北だけだ。

・・・せめてホテルでもう少し休息が取れればもう少しマシな状態で挑めてものをこんな賭けに出なければいけないとは
腹立たしい。

453黒羽 灯世『インク』:2019/12/02(月) 11:59:38
>>449
>>450
>>451

「これくらいは……ハァ、大したことじゃないのだわ。
 それに……彼女を助けたことの価値はそれ以上に重い。
 ……本来は私たちに何の義理もない『アリーナ』に、
 仁義を重んじるなら無視できない恩を売れるのだわ」

「まあそんなもの、持ってるか自体分からないけれど……
 でも……少なくとも、『戦力』がプラス1されたのは大きい。
 賭けで手に入れたのは、『情報』だけじゃなくなったのだわ!」

もちろん、ベリルが今すぐ戦力になるはずはない。
が、薬を盛った目的が『スマイリー・スマイル』への同化なら、
彼女自身察していたとおり、使われたのは精神安定剤やドラッグなど、
意識を鈍らせ、混濁させる薬……『致死』や『再起不能』は無いはずだ。
一晩ないし仮眠程度でも休めれば、動けるくらいに回復してもおかしくない。

「最初の二人、小林さんとヤジさんから連絡は無い。
 それに傭兵の人達からも……ということは、
 少なくとも学生寮は『まだ』無事だろうけど……」

非常時とはいえ斑鳩と彼らの関係性は『爆弾』だ。
ベリルを助けたという事実が、そこに働けばいいが……
こちらはともかく、ヤジの割り切りは期待できない。
ベリルを助けたのも、ある程度以上打算なのが事実だ。

「他だと……さっきの『ビッグ・クランチ』に戻る?
 ……あの女が今から迎え入れてくれるかは、疑問だけど」

「ともかくあのホテルだけが偶然、病巣になってた……
 それは楽観的すぎるような気がするのだわ。
 アリーナだって狙われていても全然おかしくない。
 すでに町中が感染してるなら、一刻も早く動きたい」

問題は、動きたくても動けなくなることだ。
流石にこれ以上は『限界』が見えてきている。

(……やっぱり『俺』と『僕』は違う……『3つ』……もう1つは?)

「……ねえねえベリルさん、アリーナに『仮眠室』とかはないの?
 協力関係を結ぶ前提なら、そこでも休めるんじゃないかしら」

協力関係を結べない場合は、机上の空論なわけだが……
情報系スタンド使いの力を借りることだけは出来て、
然しすぐ追い返されるシチュエーションが想像しづらい。
これも楽観かもしれないが、『進む』と『休む』は両立し得る。

とはいえ。

「……とはいえ、受け入れてもらえない可能性も、
 最悪全員敵になってる可能性もあるアリーナよりは、
 とりあえずまだ無事なはずの学生寮が優先なのは分かる。
 一刻も早く動く……寮の方もそうすべき状況でもおかしくはないし」

「…………成田君の案に賛成しても良いのだわ。私も流石に、休みたい」

454『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/02(月) 21:01:45
>>450-453(ALL)

>アリーナに『仮眠室』とかはないの?

ベリル「ハァ……ハァ。仮眠、室 そりゃ、あるさ。それに、最悪の
コンディションだが、アリーナの医務室まで辿り着けられれば
回復する手はある。そう言った、致命傷じゃなきゃ短時間で効力を
発揮する薬は置いてある」

黒羽の言葉に、ベリルは未だ気丈に意識を保ちつつ返答する。

……キキィ。

赤信号で車は一旦停止する。すぐ目の端には目的地となる建物
『総合体育館』が視界に入っている。

ベリル「表玄関は・・・深夜だから当たり前だが閉鎖してる。
入口の鍵は、花壇が玄関付近にあるだろ? その鉢の底に隠しててな。
ハッ……古典的だが、誰もそんな場所に鍵を不用心に隠すと思わんからな」

顔色悪く、息を整いつつ彼女は説明を続ける。

ベリル「正直、状況は間違いなく最悪な代物が町に蔓延っているってのが理解した。
アリーナも今、無事か正直私には把握しかねない。電話で応答したって恐らく
さっきのホテルの従業員見てぇに上っ面は普段通りに動けるだろうしな。
安全な拠点があるって言うなら、私も恥を忍んで一緒に休息を図るが。
もしも、この事態を収束する手段を持つ人物が地獄化しているアリーナで
籠城してるってんなら、是が非でも救い出さなくちゃならねぇ……一晩はもたんだろう」

目前に、アリーナへ通ずる建物があるのを視認してベリルは選択を告げる。

このまま拠点(学生寮)で万全の態勢を整え、英気を養い再度向かうか。
または、何処まで危険か未知数なアリーナへこのまま突入するか、だ。

オペラが謳っていた『探知能力者』は、まず間違いなくアリーナに居る。
 それを突き止めれば、この世界中の異変を解決する糸口は見いだせる
可能性はあるのだから。

455斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/02(月) 21:48:59
>>454

肩を竦める、どう考えても彼女は限界近いと思うが
それでもまだ普通に会話するのだから、まるでヒーローか何かだ。

そして『才能』という括りではどうしたって補えない物は存在する
それは『経験』だ。

ベリル・ストックと言う女は、明らかに無数の修羅場を潜り抜けている、
恐らく彼女の言は正しいだろう……そうなると優先順位は火を見るより明らかだ。

 「――わかった、他の2人がよければ、後1回なら僕一人でも十全に戦えると信じよう。」

掌上の鉄球が、信号の色に照らされて赤く染まっている
僕の武器は今のところこれだけだ、『鎖』、僕の『枷』、『鉄球』、支える『影』。

 (俺ァ『成田』のヤツなら、殺さずに済ませてくれるかもしれない、と期待してたんだぜ?)

 「……『ロスト・アイデンティティ』。」

 (ま、期待しすぎは良くねぇな?親のエゴが、物心つかないガキに習い事に行かせるみたいにな、なあ?)

全身に『鎖』が巻き付き、『影』が脳裏に囁く、赤がもうすぐ緑に変わる。
――急がなくてはならない。

 「で、君達は如何する?望むならすぐそこで別れるよ……学生寮はすぐそこだ。」

456成田 静也『モノディ』:2019/12/03(火) 02:12:59
>>454

「一人ですぐに行くつもりですか?増援もつけないで?」

少し呆れ気味に言う。

「行っても斑鳩さん一人で群れを捌き切りながらベリルさんを守るのは無理ですよね?ならばオレも一緒に行きますよ。」

「ベリルさんを守りながらならば、一人よりは二人で行くのが合理的かと思いますよ?」

確かに自分でも言ったが戦力は欲しい。しかしここで解れては元の木阿弥だ。

それにベリルさんの見立てが真実ならば探知系スタンド使いと接触するチャンスは今夜一杯蛾限界だろう。

ただ、今の機会を逃したら『感染の魔の手』のせいで援軍を呼ぶ望みは薄くなるだろうが、仕方が無いか・・・



ふと右の手首に触れて先ほどの事を思い出す。『感染』した『勝美』を『殴り殺した』事だ。

さっきは身を守るためとはいえ、スタンド使いになって初めて『人に全力で拳を振るい』

その結果、勝美さんは『死んだ』いや『オレが殺した』

状況が状況でなければ正当防衛・・・いや、殺意を込めた時点で過剰防衛どころか普通に殺人だ。
代理にスタンド使いの動物を通してだが生き死にを賭けていることは理解していたつもりだった。

だが、殴り飛ばしたときの骨と肉をえぐるような『嫌な感覚』とそれを見た黒羽の『恐怖の顔』・・・
あの瞬間だけは恐怖の対象は『スマイリー・スマイル』ではなく、オレだった。

それにオレはあの瞬間は『何も感じなかった』
今さっき落ち着くまで呑気に『全てが終われば遺された婚約者が生きていれば謝罪すればいいだろう』
・・・そうとすら思っていた。

・・・結局はスタンド使いになっても変わらないということだろうか?
力(スタンド)を手に入れて自制を手に入れたと思ったが、煩わしさのまま暴力を振るっていた頃から何も成長していないのだろうか?

「クソ・・・スタンド使いになっても『人殺し』なんて一生やらないと思っていたのに。」

他の三人に聞かれないように小さくそうつぶやく他なかった。

457黒羽 灯世『インク』:2019/12/03(火) 04:43:32
>>454
>>455
>>456

一晩はもたない……ならば、これは『選択』ではない。
もちろんベリルの想定以上にまだ見ぬ彼らが強く、
あるいは単純に運がいい、入り込む余地が無いなどで、
アリーナ自体が『まだ』笑いの坩堝には堕ちておらず、
翌朝までは粘れる……可能性はゼロではないのだろう。

……学生寮で休めない可能性もゼロではない。
そうなればこの状況で、純然たる無駄足を踏む事になる。
この世界は今、何をするにしても『賭け』になる。

「……分かったのだわ、『行きましょう』
 学生寮に行ったから100%休めるとも限らない。
 どっちも賭けなら得が大きい方が良い…………」

だから全てを賭けて『休む』つもりはない。
休みたいのは、その先に『希望』があるからだ。
絶望しか想像できない休息など意味はない。

「探知のスタンド使いにアポを取って…………
 解決の目処が立ってからの方が気持ちよく休めるし。
 ここでその使い手を見捨てるような選択をしたら、
 それこそ今日してきた事全部に……意味がなくなる」

「ベリルさんの見立てを信じましょう」

見立て。それが重要だ。
成田や斑鳩、自分の判断は『状況』からのものだ。
だがベリルは『経験』と『知識』を持っている。
盲信はしないが『アリーナ』は彼女が最も詳しい。
その彼女が今動くべきだと考えているのならば、
そこで楽観視をして後回しにしてはそれこそ意味がない。

黒羽も当然疲労はあるが、確かな『目的』がある。
迫り来る破滅という不安に包まれながら休むよりは、
確固たる目的に向け力を振り絞る方が、むしろ気が楽だ。

458『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/03(火) 21:27:30
>>455-457(ALL)

ベリル「…お……前たち、全員乗り込む気……か。
私……が、言える事じゃねぇが……余程の、馬鹿共だな」

私も含め、大いにな。と言い終えるベリルと共に
斑鳩が運転するスポーツカーは総合体育館駐車場に辿り着く。
 ベリルは決してヒーローではない。ただ、自身の信念のままに
自分の領域(世界)が脅かされるのを何としてでも対処したいだけだ。きっと

 駐車場には数台、車が停まっている。恐らく、警備員などが使用する車だが……。

ベリル「……近くに物音はあるか?」

そう尋ねられ、貴方(成田)は耳を澄ませるが人の紡ぐ足音は建物内や外からも
捉えられない。その情報を提示すれば、ベリルは表情を一層暗くして呟く。

ベリル「…………警備員ぐらい、普通置いて……るよな。一般の……
アリーナと関係なく、普通は見回ってる筈だが」

総合体育館から、『アリーナ』に通ずるエレベータまで
鉢植えから鍵を取り出し建物内に入り。点灯しているボタンを押し
静寂に嫌なぐらい響く機械音と共に昇降機の自動ドアが左右に開かれる。
 不気味な位、何事も起きない。

ベリル「……引きがす……なら、今の内だぞ。わ……たしの余力。
スタンド……シンプリ―・レッドを発現して全力で攻撃出来るのは目安
2〜3秒って所だ。しか……も
私の能力は簡潔に言えば嘘吐きの断罪だ。さっきの勝美見てぇな返答なんぞ
期待出来ない人かどうか分らん存在に ほぼ能力は通じない」

ある程度鍛えた成人男性の、ちょい正確なパンチや蹴り(パス精CCB)が
出来る程度だ、とやけくそ気味に彼女は説明する。

ベリル「……何時でも、攻撃出来る準備をしておけ」

そして、彼女は手筈通りのボタンを押し ドアは閉まる。

    ――ウィィィイン。

地下一階、二階……と、本来のボタンには表示されない下の下へ……。

(※総合体育館受付の事務にあるであろう用品、通路に設置してある消防器具など。
携行したい物があれば、このレスの返信にてロールして頂ければ携行可能)

459斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/04(水) 00:22:35
>>458

「僕は貴女と戦わなくて良かったと思っているよ、ベリル・ストック。相性は最悪に等しいだろうから」

本心でそう思う、嘘つきにとっては最悪の能力だと
そして、そういう人間のスタンドが、僕とほぼ同スぺックだと言う事に、奇妙な感覚を覚える

「……前衛は成田君に任せる、継続的な接近戦は君の方が上だ
僕は最後に出て、二つの頭で後方を警戒しながら進む、最後尾なら少なくとも射程内全員はカバーできる」

「もし数の多さで無理そうなら『すぐにしゃがむ事』、……前は一掃する」

全身の鎖がエレベーターの振動に微かな音を立てる
両手に持った6m分の鉄球は、即座に30発の鉄球を散弾の如く放てるが欠点もある

1.鎖の回転を止められれば、投擲にはならない
2.一度に狙えるのは60人が精々で、それ以上は不可能

『奥の手』はその性質上、撃てて二発、それも後を考えなければ、と言う事だ。

予備の1m分の鉄球を腰に付け
残りの2mは投擲用の鎖として伸ばす、これで計15m、今の僕の限界。

両方の手首、その鎖の内側に、折り畳みナイフ1つとライターが5つ
これが今の僕のスタンド、『ロスト・アイデンティティ』に出来る戦闘準備だ
そしてそれは今終わった。

「物事は、最後には単純な二択だ、『やる』か『やらない』か」

深呼吸を一つ、掌の実体化した重さが、これが現実だと告げている

「……選択は済ませた、それに賭けよう。」

460黒羽 灯世『インク』:2019/12/04(水) 01:34:46
>>458
>>459

「馬鹿じゃないのだわ。私はもっと『上等』
 貴女の言葉で言うなら……きっと『大馬鹿』ね!」

そしてそれが、今はもっとも『真実』に近い道だ。合理で馬鹿をやってやる。

(……静かすぎる、それ以上に『荒れてなさすぎる』?)

『スマイリー・スマイル』は『頭も使う』が、
『襲われる側』の反応をコントロールは出来ない。
応戦は、少なくともこの場所では無かったのか?

「……ベリルさん、エレベーター以外に脱出経路は?
 地下に施設があり、そこに闘技場がある以上、
 火災や崩落に備えた『非常出口』はあるのかしら?」

問いかけながら、『インク』を空に走らせる。
書く文字は、シンプルだ。

『成田君の
 モノディが 
 手刀をした』

文字の大きさも調整し、『正方形』に収まる形で文を書く。
いざというときの盾になり、そして自分の最大の矛にもなる『記事』だ。

「引き返して済めばいいけど……目当ての『探知系』と合流して、
 エレベーターに戻ったら『止められてしまってました』……それは嫌なのだわ」

「一番嫌なのは……『今の安心』のために、『明日からずっと』を捨てる事だけど」

             (……そうよね、きっとあの人ならそう考える)

『多数の戦力を擁し立地の隠匿性も高いアリーナ』は襲われ壊滅していたが、
『対集団に優れた傭兵がいる、道路沿いで町中の学生寮』は無事だった。
あり得る可能性だが、この『虎穴』から遠ざかるための『楽観視』でもある。今は、それはしない。

461成田 静也『モノディ』:2019/12/04(水) 03:16:08
>>458-460

スゥーッと息をゆっくり吸い、同じようにゆっくりと吐き出す。

『勝美さんを殺めた件』は一度胸の奥にしまっておく。

さっきと同じだ。迷えば敗ける。ここを切り抜けるしか方法は無いのだから。

モノディの聴覚センサーは使用し続ける。今は発症しなくても何時襲ってくるかわからないのは先のホテルで学んだ体験だ。

エレベーターに乗る前に調度良いところに消火器が置いてあった。まあ公共施設を隠れ蓑にしているなら当然か。

それを一つだけ拝借しておく。消火液は『ラフティング』共へのけん制に使えるかもだし、使えなくても純粋な鈍器・投擲物にはなる。
それを成田は持っておく。

「了解、斑鳩さん背後は任せましたよ。」

斑鳩に言葉を贈る。

「それと黒羽さんもいざという時はベリルさんの事をお願いします。」

黒羽にも言葉を贈る。

さて後は蛇が出るか鬼が出るか、それともそれよりも酷いのが出るか。

願わくばどこかで『スマイリー・スマイル』に対抗して立てこもってくれていれば最高なのだが・・・

モノディを構えさせておく。

462『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/04(水) 23:58:00
>>459-461(ALL)

成田は消火器を携行し能力で周囲を警戒。
 斑鳩は自身のスタンドの鎖 それを活用した鉄球を。
黒羽は、勝美を倒した場面の成田の再演を可能とする文章の壁……もとい矛と盾を。
本当は短い時間だろうが、いやに長く感じる降下の中で各々が準備をしていく。

>エレベーター以外に脱出経路は?

黒羽の言葉に、ベリルは深呼吸を繰り返しつつ。会話の幾つかで意識の低下により
間が空く事もありながらも答える。

「ドラえもんのどこでもドアって言えばわかるか? 要人とかを連れ立って外と
行き来する時は、そう言う能力を使える奴の移動経路があるんだが……こんな
緊急事態だし、そいつもアリーナに召集されてる可能性は高いが居る保証も無い。
 元々、此処はエレベーター以外で外に出入りするとなればポータル系の能力者を
数人ほど重用してて、港や湖畔方面などに出られる経路もあるが……こんな事態だろ。
そいつ等が全滅してた場合だ……その通路を未だ設置してると思うか?」

  ウィィン……     ――チーン。

 エレベーターが開く。そして……貴方たちは見た。

 『眼前に差し迫るオレンジ色の炎を』

463『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/05(木) 00:18:54
>>462続き

その光り輝く焔に対し、成田は超聴覚でも燃え盛る音がエレベーター向こう側に
迫っている事を察知する事が出来なかったし。斑鳩や黒羽も同様に異臭や
直感による危険が迫っている予兆など欠片も見当たらなかった。

悲鳴や、迎撃を起こす前に、ベリル含めた四人の貴方達は炎に呑み込まれる。
 突発的な、ラフィング達と無関係な事故死? いや、そうでは無い。

痛みは無い、息苦しさも無い。火は全身を通過していくが熱さもソレ特有の
焦げ臭さや異臭と言うものは無い。

 ――声を聞いた。

『…………人 やられたっ! 別支部の連中の返信はっ』
       『いえ…………撒けたとは思うけど、他は…………』
  『一先ず俺達だけで……に 会おう。恐らく、能力に罹ったこいつ……治し』

             ゴオオオォ……。

炎が止む。燃え盛るオレンジの光が眼前を横切る中で貴方たちの記憶には無い
誰かの会話が聞こえて来た。

瞼を開く、そして其の光景に息を呑んで呻き声混じりにベリルは呟いた。

「……くそっ、最悪の想定はしてたが……酷いな」

受付とも言えるカウンターが目前に見える。だが、幾つかの部分には
血痕らしきものが見られ、床や壁一面にもそれが入り混じっている。
 だが、倒れてる死体などは無い。全て運ばれたのか……もしくは別の理由か。

見渡せる中で得られる視覚情報は、左右に通路と言える部分があるのと
エレベーターから出る直ぐ横に、いま先程の声らしきものを出させたと言える
オレンジの火は床に子供程のサイズで延焼する事なく鎮座している。

ベリル「この火は……遠征したチームの誰かが残した能力だな。
他の奴等も、私達と同じように襲われたか寸でで逃げ延びて帰還したらしいな」

それでも、この惨状に陥る何かを止める事は出来なかったようだが……と
力ない声でベリルは呟く。

ベリル「……通路が、つい前に来た時と位置が違う。
多分、かなり地形も変形してるぜ……こいつは」

464斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/05(木) 02:34:12
>>463

「……つまり、案内は期待できないと。」

本格的にハック&スラッシュだなと悪態をつきたくなる
おまけにラフィングには多々侵入された後らしい
死体がない以上は、考えられるのは2つ

スタンドの攻撃で死体が残らなかったか
既に戦闘は終わっていて、死体だけでも片付けたか

「まだ見たことは無いが、ラフィングになったスタンド使いが死体まで操っていまも攻撃中……も、あるか、可能性としては低いが。」

「僕でも楽に勝てる相手に、ここのスタンド使いが苦戦するとも思えないし。」

脚を止める必要がない以上、ここで立っていても
拉致はあかないだろう、前に進むしかない。

元より、その為に来たのだ。

465成田 静也『モノディ』:2019/12/05(木) 02:45:09
>>462-463

光、炎、そして何者か声---

思考を働かせる前に降ってわいてきた事態に困惑するがベリルの説明で落ち着きを取り戻す。

「ということはあの炎は生き残りの人の遠隔操作または自動操縦型のスタンドで、今さっきのはその攻撃ということですか」

「更に別のスタンド(?)によって通路も滅茶苦茶になってどれがどこに繋がっているかわからない。」

「ということですね?ならばとりあえずはモノディの聴覚で聞けるあのスタンド以外の音を探すのと・・・」

「目の前のスタンドへの対処ですかね。敵だと仮定した場合、遠隔操作なら能力に気を付ければそこまでの問題は無いし。、
自動操縦なら攻撃の条件を探し無力化するのがセオリー…でしたよね?」

自分よりスタンド使い歴が長そうなベリル・斑鳩の両名に尋ねる。

「逆に『感染していない』のならばかなりのチャンスです。」

「ベリルさんはあの『炎のスタンド』に覚えはありますか?」

「会話が可能ならば交渉に臨みたいのですが」

もし遠隔操作ならば高い確率で視聴覚を本体と共有しているはず。
こちらを信じてくれる可能性は低いだろうが会話や交渉を試みるのも十分に価値はありそうだ。

466黒羽 灯世『インク』:2019/12/05(木) 23:47:24
>>462-465

「―――――――!! ……? 今のは、スタンド?」

      キョロッ

「情報を伝える炎……『それしか残せなかった』……?
 『スマイリー・スマイル』の眷属は『強くはない』とはいえ、
 仲間が急に敵に変わったら、不意を打たれる可能性はある」

周囲を見渡す。
血痕には眉根を寄せるが、過度に気にしてはいられない。

「……地形の変化も、遠征チームの誰かかしら?
 いずれにしても……『安全安心』とは程遠い場所なのだわ」

          スゥゥ

「記者としては燃える、わね」

             ハァ―――― ・・・

言葉をあえて強く選び、足を止める事はしない。
記事からは手を離さず、一同から離れず、前へと進むことに決める。

ただし、成田が『炎』との会話に臨むならそれを無視して進みはしない。

467『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/06(金) 23:01:52
>>464-466(ALL)

貴方たちの言葉に、壁に手をかけつつ肩を上下に揺らし息を整え彼女は返答する。

ベリル「『炎』については遠征チームの誰かだろうが能力は把握してない。
ただ、今のは記憶をアリーナの残存する人間に伝えようって事だろ?
攻撃ってよりは、此処で起きた危険を喚起しようって感じの」

ベリル「『地形』は、此処に駐在するスタンド使いの筈だ。これも機密に
深く関わる存在だから、探知の奴と一緒に匿っていれば万々歳なんだが……」

成田が『炎』に対し近づいて声を投げかけても、うんともすんとも反応は無い。
多分エレベーターが降り立った時に自動で記憶を伝達しようとするよう
燃え盛り、それ以外は休止状態と言う感じか。
 超聴覚では換気に受付の時計の音など除き、左側の通路からは遠方に数人程度の足音
右側の通路からは、とても小さいが何かがブンブンブン……と旋回する音が聞こえてくる。

斑鳩と黒羽は左右に別れる通路20m程の真ん中にトイレの表示マークを見つける。
当たり前だが通路の横に設立された共同トイレらしきものが見えるが、それ以外にも
どうも妙なものを見かけた。
 
    ヽ○ノ
    ヘ/
     ノ

棒人間の落書き……のようだ それも人間大サイズの。
落書きの下には、こう書かれている。

『気を付けろ やばいの 沢山 
だけど此処で一番危ないの 野放し』

……どう言う意味なのだろうか?
尚、棒人間は当たり前だろうが 動きはしないし、触ったり声をかけても
その図のままだ。

468黒羽 灯世『インク』:2019/12/06(金) 23:28:58
>>467

「もしそんな……地形を掌握できるのが敵なら、
 もう私たちは全員『脱出不能』にされてそうなものだわ。
 制限はあるのかもしれないけど……祈るしかないわね」

未知の敵については警戒のレベルを定めづらい。
気を払うのは、棒人間だ。これは『メッセージ』だろう。

「『やばいの沢山』…… 
 ……『一番危ない』……?」

謎の棒人間は『スタンド』だろうか。
それとも、誰かの遊び心に過ぎないのか。
動かないならどちらでも問題はなさそうではあるが。

「……野放し」

「逆に言えば『野放しじゃない』物もあるということだわ。
 それに、気を付けてでもここを進む意味が示唆されているっ!」

メッセージを遺したタイミングにもよるだろうが、
もしここが完全に終わっているならこうは書かないだろう。

そう、気を付けろ。つまり――――『気を付ければ探索の価値はある』という事だ。

469斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/07(土) 00:48:09
>>467

 「…………」

視界に入るのは
僕では判断できない材料ばかり、選択肢は情報から始まる

 「それで?何方から行くんだ?」

 「知っての通り、僕に探知の能力は無い
 情報が無ければ判断のしようも無い、決めるのは成田君だ。」

 「ただ、足音が聞こえるなら僕ならそっちに行く
 ラフィング共がただうろうろしているんじゃないなら、恐らくは生き残りを追ってそこにいる筈だからね。」

 「ただし、今この地形を操作しているのが味方だと仮定していいなら
 足音からは離れるべきだ、それがラフィングだと推測して、それから逃げるように壁を作るだろうから。」

何方かは任せる他にない
僕のすべきは殲滅だ、判断は難しいだろうが、それが失敗だとしても誰の責任でもない。



 (――準備はいい、即座に叩き込める、受け身の対応では此方が死ぬ。)

470成田 静也『モノディ』:2019/12/07(土) 11:48:03
>>467

「ベリルさんありがとうございます。彼(?)はあくまで注意喚起する自動操縦型(?)ということですね。」

ベリルの説明で納得する。

その時、モノディの聴覚が二つの音を捉えた。

「左だけではなく右の通路からも羽音?モーター音?らしきものが旋回しながらこちらへ向かって来ています。」

「右側は得体がしれませんが『ラフティング』ではなさそうな気がします。」

「しかし行くならば斑鳩さんと同じ理由で『左側』ですね。」

ラフティングだろうが生存者であろうが何かしらの情報は掴める。斑鳩のその意見には同意だ。

「右側のは得体がしれないし、生き残りのスタンドでもさっきの炎のように攻撃してこないとは限りませんしね。」

「それとあの落書き・・・もしかしたらアレは『ラフティング』の群れにいる司令塔の事かもしれませんね。」

「司令塔がいる群れは『銃を使ったり』、『薬を盛る』なんて細かなことができるのかもしれません。」

そう考えれば辻褄が合う。合うがそうだと決めつけるのはまだ早い。

何としてもこの落書きの意味を知る生存者を見つけなければ・・・。

471『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/07(土) 23:53:41
>>468-470(ALL)

貴方達はT地となる通路の分かれ道部分に到達する。左右の方向どちらにも
更にTかY字となる分かれ道で入り組まれている。話し合いの末に、生存者の
手掛かりがあるであろう『足音』のほうへ移動を試みる。
 無機質な鉄筋コンクリートで造られた壁と床、至る場所に時々誰かしらの
戦った形跡と思しき血痕はあるものの、それ以外は灰色で景色は覆われてる。

ベリル「普段なら、直ぐに闘技場やらの待合室なり何なりの扉がある筈だが
一切なく通路のみ……チッ 完全に迷宮化してるな」

極度の疲弊と苛立ちを交えた口調の呟き。こうなると、頼みの綱は
貴方(成田)だ。足音は左側の通路の更に右側方面から聞こえており
そちらへと歩みを進める事になる。

    ――ボオオオォ

ベリル「また、エレベーターで歓迎した『炎』だぜ。手前にある扉は
模様からして闘技場に出場する前の待機室だろう……ぁ?」

    コツ コツ

スタンドで形成した炎の向こう側。そこは十字の通路になっている
その通路を横切る人影が見える……アレは。

ベリル「ありゃあ、確かアルカラのスポンサーの
名前は確か『金一』……」

 通り過ぎた人影の名を彼女は呟く……面識のある人物のようだ。

ベリル「生きてたのか、あいつ……? どうするんだ、声を掛けて
呼び止めるか、それとも追いかけるか……フゥー」

行動指針を仰ぎつつ、彼女は上体を前に倒して息を整える。
 意思のみで、20分はそこらを気丈に移動してるが彼女の限界も
かなり近い。一刻も早く、体内の薬を解毒する案が無ければ直に
意識を失うだろう。

472成田 静也『モノディ』:2019/12/08(日) 00:43:54
>>471

チッ、ベリルさんの精神力も尽きかけているか・・・はやく医者のスタンド使いを探さないと・・・。

とは言え、向こうから来た人間は『金一』だって?それはあり得ない、『金一』という人物は
『斑鳩さんに車を奪われ、ラフティングの群れの中に突飛ばされた』と聞いた。

その状況で助かっているとはとても思えない。

「斑鳩さん、アレは本当に『金一』・・・貴方が車を奪った相手ですか?」

モノディを出し、いつでも防御も攻撃もできるように構えておく。

「足音は複数だった。ならば他のがまだ近くに潜んでこちらの隙を伺っているかもしれません・・・」

「ベリルさんにも悪いですが、最悪は『彼を殺すこと』になるかもですが皆さん大丈夫ですよね?」

本当ならば『殺したくはない』が、今はそれ以外に行動を止める方法が無い以上、そうするしかない・・・そうするしかないんだ。

自分に言い聞かせる。

(迷うな、躊躇するな、お前一人だけではなく、他もいて悪ければ死ぬんだぞ?)

「・・・とりあえずは『例え感染者でも』何か情報は聞けるかもしれないですし『金一さん』と接触しますか?」

「それとも有無言わさず『始末』しますか?」

他の二人にも意見を求める。

473斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/08(日) 00:47:17
>>471

 「『金一』……?」

名前からして金の匂いがするが
さて、誰だったであろうか?少なくとも聞き覚えは無い

それより目の前の炎の方が気になる、不自然に燃え盛る姿は間違いなくスタンド
アレがメッセージのような物であるなら、出来る限りは回収して状況を把握するべきだろう。

 (何より……)

ベリル・ストックを見やる
彼女の超人的な意志でも、恐らく限界は近いに違いない

仮に彼女を連れてこなかったとしても
僕一人なら無視を選択したであろう、僕にその余裕はないのだから。

 (ただし、現状はそうではない……と言う事だ)

今は彼らにやり方を合わせるべき、だろう
そして少しでも危険であるならば、即座に自分が手を汚す

それが今の僕に出来る事だ。

 「……通路はやはり当てにならない以上、『スタンドの炎』を頼りに進むしかなさそうだね。」

 「金一についての対応は任せるよ。」

474黒羽 灯世『インク』:2019/12/08(日) 00:55:40
>>471
>>472
>>473

                     チラ

(ここでベリルさんに倒れられたら意味がない。
 生かして、ここまで連れてきた……
 『治療能力者がいる、いたであろうここに』!
 無関係の私に、そこで『コネ』が生まれるのだから)

炎の『メッセージ』の中には『治せる者』が仄めかされていた。
その人物が生きているのであれば、まだ可能性はあるだろう。

「こ、殺し……いえ、そうね。
 それが……もし必要なのであれば、
 『躊躇わない』のが上等……なのだわ」

自分で手を汚せるかは自信がない。
だが、殺すのはだめだ!と言えるか?
もう最初から大勢に火を放つのを止めなかった。
黒羽の常識は、事件の中で『適応』していく。

「気になるのは――――『炎を気にもしていない』こと。
 すでに接触して、内容を知っているからかもしれない。
 でも、『見もしない』というのは不自然なような気もするのだわ」

アリーナ関係者であれば、炎の意味を知っている。
そうでなければ、あるいは関係が限定的なら、
なおさら燃え盛る炎に少しは反応する気がする。
単に極限状態で、余裕が無いのかもしれないが。

「…………無視するのは、それこそ野放しにすることでもあるのだわ」

               「どんな能力かは分からないけど、
                ここでなら最悪の場合であっても、
                相手優位のフィールドとも言えないはず」

                      「今……接触した方が良いと思うのだわ」

475『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/08(日) 19:57:14
>>472-474(ALL)

 ――ボォォ……。

         ダダダダダッ(※銃撃のような連続した音)

 『……! 酷い出血 早く治療を……っ』

『駄目だっ もう半ばアレ等が占拠してる 時間はかけられない!
俺は もう……解るさ 自分の体だから ゲホッ……ェゥ゛
 ――”矢”だ ”矢”を俺達で先に何とか』

『……、……。二手に別れよう 僕が囮になるから その隙に
あれは”レクイエム”なのかも知れない。それならば対抗手段は一つしかない』

『こんな時だけどさ。……  アレの収監って大丈夫なのかな
くそっ、エクリプスの奴等。この騒動も奴等の手引きか?』
  
           ――ゴォォォ……。

記憶を織った炎の壁を抜ける。明瞭となった視界の中で直線状の通路には
鉄製の頑丈な扉が十数メートル向こうに鎮座しているのが見て取れる。

ベリル「二度目でもあんまり良い気分じゃないね、この通り抜けはよ。
幸い、一度炎を抜けて再度腕とか入れても遠征組の誰かさんの置き土産が
頭ん中をリピートする事が無い事だけ救いだがな」

朱色のコートの袖で疲労の汗を拭いつつ彼女は炎に軽く腕を出し入れしつつ
そうスタンドで出来た炎の特性を軽く解明して呟いた。

残る十字路の左右の通路……慎重に警戒を期しつつ『金一』が
歩き去ったと思える左側に貴方達は曲がる。尚、右側はまた更に長い
直線状の通路が見え、少し先にT字の突き当りが見える。その突き当りより
少し前にカーボン製の閉じられた扉が見えた。

  ギィ……バタン。

ベリル「あいつ、通路沿いの扉に入ったぞ。正気ならば何が起きたか
洗いざらい吐き出させて……罠なら瞬殺しねぇとな」

見れば6,7m先に両側に取り付けられた扉。通路を確認した貴方達の先導の
誰かしらは両方の内、左側の扉が閉まったのを確認したので彼が
入った部屋はそこである事が伺い知れる。
 更に数メートル先右側には板で封印が施された扉が見られて
もっと奥には十字に分かれ道が見えた。

ベリル「あの板で閉じられた扉……くそ、視界がぼやける
もっと近くで見れば何の扉がわかるが」

封印してる扉はアリーナの彼女には見覚えがどうやらあるかも
知れない扉のようだ。だが、そこまで歩くにしても『金一』が
入った部屋も気になるし、対応もどうすれば決めねばならない……。

476成田 静也『モノディ』:2019/12/08(日) 20:35:57
>>475

炎が見せた記憶にあった『矢』と『レクイエム』・・・?一体何の事だ?彼らはそれを守ろうとして力尽きてしまったようだが・・・

それよりも今は情報のために罠に飛び込むか、無視して先へ進むかだが皆の意見はすでに決まっている。

「まずは『金一さん』が入って行った部屋から確認していきますか。」

モノディの聴覚の対象を『金一』が入っていった部屋に絞り込む。

足音は?呼吸音は?その数を見誤るわけにはいかない。場合によっては入った瞬間に
『ラフティング』の群れから歓迎を受けるハメになるかもしれないのだから。

「敵が複数でオレでも対処しきれないときはさっき決めた通り斑鳩さんの鎖をお願いします。」

最後の確認をしてドアに手を伸ばす。

477斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/08(日) 20:47:56
>>475

 「……判断が難しいな。」

また一つ、記憶の回想を見せられる
どの程度前の記録かは解らないが、かなり劣勢のようだ
そしてなにより、この『記憶の炎』を扱うスタンド使いが、未だに記憶内に出てこない。
記録者は写せないのだろうか?其処が少しだけ引っかかる

 「今の音は銃のように聞こえた、ラフィングへの対処としては有効なんだろうが……」

 「その後、一人の人間が口から血を吐いているように聞こえる、吐血の主な原因は内傷、臓器のダメージだ
 ラフィングの声の攻撃とは違く思える……非常階段の時みたいに、声でなく武器を使い始めてるのか?」

 「そっちはそれで判断がつくとしても……『レクイエム』とは何だ?『矢』とは何の事だ?
 話の流れからしてスタンド関連のようだが……外付けの強化部品か?」

(もしその『矢』や『レクイエム』だのが有るなら、それを手に入れれば、僕の両親を治せるのではないか?)
(……いや、今は……難しいが、考えないように……)

 「おまけに此処に何か厄介な、ともすれば脱走しかねない物を捕えているように聞こえた。」

 「下手に動くとそれとかち合うかも。」

 (……ただ、アレが元の車の運転手だというなら、ああして此処にいること自体は有り得る事だ
  既にラフィングと化して、だが。)

 「次の炎は周囲に見られないし、もし彼がラフィングと化しているのなら、追わせて罠にはめてくる思考が無いとは言えない」
 「アレを追うなら迎撃準備と、逃走方向だけは確認するべきだ。」

 「もっと言うなら、炎を追うべきだとは思うが……見えない以上は奥まで進まなくてはならないだろうな。」

478黒羽 灯世『インク』:2019/12/08(日) 21:45:32
>>475

(『矢』と『レクイエム』……どうやら私が知らない概念なのだわ。
 普通に考えたら、スタンドに関係する何か……なんだと思うけど)

「収監……何かしら、それがきっと『野放しにされてる』というものよね」

ベリルも知らないのだろうか?
だとしたら、それはなんだろう。
流石に『敵性スタンド使いを捕らえていた』なら、
それは共有するべき情報だ。知らないと事故になる。

例えば想像出来るのは『スタンドを持つ猛獣』か?
敵ではなく……だが『残火』の告げる状況とは、
はっきりは言えないがどことなく食い違う気がする。

「罠にかけられても1vs3、例えばあとで別の何かから逃げているときに、
 急に出てきて進路を塞いでくるとか……そんなのよりはずっと、マシだわ」

      ス

「外から封印されてる扉も気になるけど……まずはこっちから、片付けましょう」

先ほど書いた記事を、胸の高さで構えておく。
封印された扉は謎だが、『収監していた部屋』だろうか?
それとも、バリケードの代わりにやっているのか?

どちらにしても・・・『金一』を無視して探索を続けるのは、下策だ。

479『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/08(日) 22:45:54
>>476-478(ALL)

>収監……何かしら

ベリル「『リスザル』の『ケープ君』の事だな、恐らく」

貴方(黒羽)の言葉にベリルは回答を出す。 ……リスザル??

直ぐに芽吹く疑問に彼女は続けて説明する。

ベリル「あの屑共(エクリプス)がスタンドで、この通路の天井位に
大きくしやがった元はリスザルの名前さ……でも、あいつ人懐っこくて
サイズがでかくて吹っ飛ばされる危険を除けば割かし可愛い奴だが」

……あいつ等の仲間入りしてんなら。そりゃ危険かもなと言い終える。

貴方(成田)を先導に、斑鳩や黒羽は背後に控えつつ扉に手を掛ける。

  pi pi pi pi pi pi      カツカツ カチャ


貴方(成田)は何か電子音が扉の向こうから小さくだが聞こえてくる。
それと、一人分の足音が扉を向こうから開ける音。どうやら、この室内は
こちらと、向こう側の両方に出入口が存在するようだ。

 
そして、ドアノブを回して扉を引いて開こうとする。

 ガチャ      グィッ       

               カチッ……

? 妙だ、引っ張って開こうとしたが何か重たいものでも扉に
括りつけられてるように上手く開かない。
 僅かにだけ開く扉。超聴覚にははっきり、他の三名にも微かにだけ
扉の中から聞こえてくる早いリズムの電子らしき音が聞こえてくる。


    ―――pipipipipipipipipipipipipi

480斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/09(月) 00:57:53
>>479

 (電子音? ――爆)

思い返せば、自分でも驚くほど動きが早かったとは思っている
ドラマの見過ぎなんだろう、そんな発想に行きつくなんて
即座に脚の鎖を解除、ベリルと黒羽を掴むと爆発的な初速で後退したのだから

代わりに成田には手も鎖も届かなかった
例え投擲したとしても。どうしようもなかったからだ
彼が何とか無事なのを期待するだけだ。

投げて、捕まえ、引っ張る、その3アクション以内に事が起きる
彼の速度なら問題ないと無視した、悪く言えば見捨てた。

鎖は好きに結合できる
けれども自由には動かせない、壁にも出来ない。

出来得る限りの距離と爆発音で集まってくる相手に
武器を温存しなければならない。

 (ここまでの通路、何処でもいい、扉からの直線状、脇に逸れれば……)

だが爆発を感じる前に地面に伏せねばならない
それも勘だ……そもそもそんな事が起きるかもわからない。

『鉄球』は接続されている、次の投擲の為に。

481黒羽 灯世『インク』:2019/12/09(月) 01:22:53
>>479
>>480

余計な動作はしない。『斑鳩』の動きに従う。
しいて言うなら『ベリル』が助かる可能性を高められるように、
斑鳩が自分に割く労力が減るように、自身の足でも同じ方向に動く。
姿勢を崩すくらいでいい。その勢いで『伏せる』事に繋げる。
扉越しの爆発、しかも携行して、すぐに仕掛けられる程度なら、
距離を取ってしゃがんでも無駄――――そんな威力にならないと信じる。

(――――馬鹿じゃなければ『爆弾』でもそれで終わりじゃない。
 でも、扉付近で爆発したなら、仕掛けた側も避難は必要になる。
 爆発と同時に襲ってくる事はない。『爆弾がスタンドじゃない限りは』)

成田は『音の聞こえ始め』で察知し、他の面々より早く回避に移れるだろう。
そうでなくとも今の手札で守ってはやれない。身を小さくして『万一』に備える。

482成田 静也『モノディ』:2019/12/09(月) 02:20:21
>>479

『カウント音』を探知し、回避に回りながら他に注意を促そうとしたが必要はなさそうだ。

すぐさま『モノディ』で防御の体勢をとりながら後ろへと飛び退く。(ス射A4mなので最高で4mまで跳ぶことが可能)

そして近くの遮蔽物があればそこへ身を隠す。無ければそのまま床に伏せてダメージの面積を減らす。

(間に合うか?いかにモノディのスピードをもってしても・・・!)

しかしここで終わるわけにはいかない。

それとやはり敵は『爆弾』などで罠にハメる程度の知性を持っている。あの『ヤバイの』とやらがいるためだろうか?

483<削除>:<削除>
<削除>

484『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/09(月) 20:02:49
>>480-482(ALL)

 pipipipipi――――    ッ

結果だけ先に述べさせて貰えば……『全員無事』だ。

斑鳩が『ロスト・アイデンティティ』で素早く状況を先読みし
鎖で黒羽・ベリルと共に危険地帯から離脱。

成田も、超聴覚で予め待ち受けるであろう危険が知れた故に
『モノディ』のスピードを活かし、見事に離脱出来た。

電子音の途切れと共に訪れたのは、爆発音と共に夥しい耳を劈くような
粉砕音。そして、貴方達が開こうとしたのとは真逆の扉は原形を
留めない程に粉砕されて、外枠となる壁にもスーパーボールサイズの
鉄球が無数に埋め込まれてる。

ベリル「ク……クレイモア……地雷。
あ……あの 金の亡者が……っ 中身まで亡者に変化しても
生きてる頃と相応に碌でも無い事しやがってよ゛」

起き上がりつつ罵倒混じりで呟くベリルは、今の衝撃が功を奏したか
体の動きは鈍いが意識は覚醒のメーターに針が寄せられたようだ。

成田の耳には、アハハハハと彼が指向性のが地雷と反対側の通路へ早足で
歩き去るのを捉えた。

自分達を弄んでいるのか、それとも奴等には別の思惑があるのか……。

ベリル「くそ…………だがっ、ここで少しだけ良いニュースと
悪いニュースを教えてやる。まず、今しがた地雷でぶっ壊れた部屋
私達が最初に目指そうとした『医務室』、そんでもって
あの脳味噌クソ金〇が放った球で何割か駄目にしやがったがな」

親指で彼女が示した部屋。クレイモア地雷で壊れた扉向こうの内装は
全体的に白い作りで医療器具らしい棚や寝台も鎮座している。
 だが、彼女の言う通り指向性の爆発による衝撃で薬品らしきもの等は
床に散乱している。一応、ある程度使えそうなものも残ってそうだが……。
無事な棚もあるし、特に人が隠れる遮蔽物とかも無い。よく探せば
ベリルを覚醒する薬も見つけられる可能性も少なからず存在する。

ベリル「……最初に医務室の扉を開こうとしても、背後からクレイモアで
全身穴だらけ。そうでなくても、治療の類を壊滅させる……本当下らなくて
現実的に実害をこちらに与える戦法とってやがる」

ベリル「そう遠くには、あいつ等も行けない筈だ……少なくとも、通路が
迷宮化してるのは、そいつが未だ正常で奴等の行く手を遮ってる。
少し、此処ら辺を散策して情報を集めて奴を追うか。それとも舐めた真似
しやがった奴の首を捩じ切るのに一刻も早く行くかは任せるよ」

壁に凭れつつ彼女は疲れた声で呟く。

485斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/10(火) 02:42:30
>>484

次の事が一瞬のうちに同時に起こった
耳鳴り、眩暈、暗転、視界のぼやけ……

身体の動作を確認する
五体、無事に動く、痛み、転倒時の鈍い物のみ

どうやら未だに死んではいないようだ
それが良い事かはさておいて。

 「今のは僕のミスだな……目の前で見つけた時、既に叩き込むべきだッた
 敵なのは明らかだった。」

 「――過ぎた事いっても始まらねぇが、銃刀法違反って知ってっか?おい
 あと『ブレードランナー』もだ……怒り通り越して呆れてるぜ俺ァよ。」


全身の埃を払って女性陣に手を貸す
髪型が崩れる心配はねえが、それはそれとして俺のジャケットが砂まみれだ。
まったく泣けてくるぜ。

 「決まってんだろ、『このまま追う』連中はテレパシーで会話してるんじゃねぇ
 必ず『指示を出した奴』が近くにいる」

 「こそこそ『妨害してくる』っていうのは、手の内がそれだけだというのと同時に、そっちに『行かせたくねえ』からだ
 相手のカードはもう解ってる、金一とやらがスタンド使いだったとして、今のは『使わなかった』んだぜ?」

(そう、迷わせるだけなら、態々妨害せずに彷徨わせればいいのだ。)

 「なら、残りの手の内は明白だ 単なるブービートラップだけ
 それならそれだけに警戒すれば、僕達なら今後は避けられる。」

それに、追撃が無いと言う事は、それだけ……
『別の事』に手を割いている、と言う事でもあるのだ。

急がなければならない、可能な限りは。

486成田 静也『モノディ』:2019/12/10(火) 03:59:16
>>484

キーン―――――――――――……

モノディの聴覚の良さゆえ、一瞬耳を潰されかけたと思ったが何とか無事だったらしい。

その証拠に向かい側の扉らしきところからあの忌々しい声が聞こえてきやがった、畜生が。

「―――皆さん、大丈夫ですか?周りの安否を確認する。」

どうやら全員無事のようだ。

それにしてもクレイモアとは…ますます群れの頭脳が存在する説が濃厚になってくる。

だがとりあえずは・・・

「とりあえず無事な医薬品の中からベリルさんに使えそうなのものを探しましょう。」

モノディの警戒を解かずにほかの二人に提案する。今のでもうここに罠が無いなんて気楽に言えない。

もうベリルさんは限界に近い。彼女に何か処置を施さねば気絶した彼女を介抱しながら進むこととなる。

そんな状態を知性を持った『奴ら』が見逃すだろうか?いや、絶対にそれを好機と襲ってくるに違いない。

487黒羽 灯世『インク』:2019/12/10(火) 04:57:44
>>484

「…………………生きてる」

「く、『クレイモア地雷』……初めて見たのだわ。
 いや一生見ないと思ってた……戦争の準備でもしていたの? 
 拳銃くらいなら出てくるんじゃないかとは思っていたけど、
 ベリルさん、アリーナにはこういう兵器も『あって当然』なのかしら!?」

>・現代日本と同様に『星見町』でも『銃器』そのものが『非日常』、
> 『アリーナ』でも『警察組織』を警戒し、配備自体を行っていない。

拳銃と口にしたが――『アリーナでも銃器の配備は基本無い』事実を黒羽は当然知らない。

知らないからこそ、いやもし知っていても、拳銃は想定する。
暴徒の鎮圧、会場警護、護身、敵組織との交戦など、用途も数多く想像でき、
入手もいわゆる『暴力団』に可能であれば、これほどの大組織なら可能だろう。
公安の介入というリスクを度外視し、隠し持っている人間がいてもおかしくない。
あるいは、そうした暴力団などからの『押収品』を持っているかもしれない。

が、『クレイモア地雷』を配備しているのは完全に想定外だ。
黒羽の知る限りだが、『地雷』は確か『自衛隊』でさえ禁じられていたはず。
記者とはいえ軍事には一切詳しくないため、間違った知識かもしれないが……
場合によっては、これは『金一』の能力に関係する武器なのかもしれない。

「ベリルさんの盛られた『毒薬』の種類は、正確には分からない……私達には『薬品』の知識もないのだわ」

立ち上がり、扉の中を見る。

「『効く薬』があるとも……ベリルさん、『万能薬』のようなものに心当たりは?
 闘技場ならいろんな『毒』を使うスタンド使いもいるはず……それを毎回『調べて』、
 効く薬を手配するより、何か『何にでもある程度効く薬』を用意してる方が早そうだわ」

「そんなのが存在するのかは分からないけどね……
 『今の症状に効きそうな薬』の心当たりでもいいけど、
 もし無いなら、『治すスタンド使い』を探す方が早いと思う」

たとえば『外傷をいやす薬』や『薬局で売ってそうな薬』しかないなら、探索の意味は薄いだろう。

斑鳩の考えも成田の考えも理がある以上、これもやはり事情を知るベリルの意見を問いたい。
個人的な心情としては、『何の毒かも何が効くかも分からない』以上、『追いかける』方が好みだが。

488『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/11(水) 00:15:01
>>485(斑鳩PC)

立ち上がる際に手助けを施されたベリルは軽い礼を述べつつ
眉間部分を指で捏ねつつ意識を保つのに集中しながら告げる。

「『指令』する奴……なぁ、リーダー格ってこの手の群体で
居るとしたら本体とかだろ? それとも、こいつ等って幾つかの
グループに分かれて行動してんのかね?」

彼女は素朴な疑問を提示する。確かに……奴等の行動原理は
恐らく侵食する事。行動に人間的な振る舞いは存在するものの
彼等を指示する存在がいるかと問われれば少々首を傾げもする。

「私が知る限りな。地雷なんぞアリーナには置いてなかった
それだけは断言する。まぁ他に危険な能力を有するって言う
植物や刃物とか銃の類は保管してたが前線基地じゃあるまいし
あんな代物どうやって持ち込んだのか……」

頭ん中かち割って、中身がどうなってんのか知りてぇよと呟く彼女。

早く貴方は追いたいものの、ベリルの回復を図る事も考え
黒羽に成田は医務室の探索に重点を置かせたいようだ・・・。

>>486-487(成田PC・黒羽PC)

貴方(成田)は少し耳鳴りが存在するものの周囲の細やかな音に対しての
聴覚の反応は健在だ。少なくとも至近距離で破壊的な音を聞かない限りは。

貴方(黒羽)の言葉に対し、斑鳩に対しても告げた内容だが彼女は
怒りを隠さずに答える。

ベリル「あんな物(クレイモア)アリーナにそこら中に転がってたら
今頃闘技場なんぞやらずに紛争地帯に足を運んでるよ クソッ。
……あんた等が前もって言ってた、警察なりが『奴等』になってたって言うなら
自衛隊なり国防なりは未だ無事なんて甘い考えしてねぇよな?
心当たりがあるとすりゃ、それさ きっと。奴等になっちまった中には
兵器を作るか所有する奴もいて、そいつがアリーナの戦力を知って攻撃の為に
持ち込んだって言うのが事の真相だろうさ」

私には、それ位しか思いつかんとベリルは埃を払いつつ忌々しそうに呟く。

黒羽や成田の目に映る『医務室』で目ぼしいものがあるとすれば止血用の包帯
武器として使えるとすればメス、点滴のガードル台などがある。
二人と共に医務室を軽く覗き込みつつ口を再度開く。

ベリル「……いま一番入手するべきだとすれば『コーラ』さ。
いや、冗談とかじゃない。意識を何日か覚醒させるって言う質の悪い
覚せい剤なんて及びもしない、肉体に影響ない飲み物がある。
アリーナの技術チームやらが複製に精製をする為に躍起になってたの
見た事あるし、まだあいつ等が気づいてなけりゃどっかにある」

あぁ……それと。と思い出した様子で彼女は付け加えた。

ベリル「『サソリ』をどっかの部屋で見つけたら拾え。
それと……私も詳しく知らないんだが『鉢植えの植物』は
迂闊に近づかないようにしといたほうが良い」

他にも良く解らないものが転がってるが、私から言える
助言はこれ位さと彼女は言い終え医務室から背を向け
クレイモアが放たれた部屋へ前進を開始し始めようとする。

489斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/11(水) 00:34:29
>>488

 「じゃあ『個々』が『群体』として動いてるって言うのか?何の『意志』で?
 蜂とかの昆虫でない限りは有り得……あー……そうだった、そういうのだった。」

そろそろこの迷路兼任ドッキリハウスにも慣れたかと思ったら
こんどはSCPが徘徊していますと言われた気分だった
頭が二つあり、前後左右を5秒毎に監視しても、気づけない事はある

 「あるいは『レクイエム』という名の記号が、そういう精神への干渉を示す物なのか
 お次はM4ガーランド辺りかな、それとも自衛隊の正式装備?考えたくなくなるよ。」

今更恐怖を感じないのは、僕が戦争の少年兵の如く麻痺しているだけなのか
もとからそんな物が無かったのか、或いはもっと怖い事を知っているからなのか。

最後であってほしいとは思った、包帯を一つ懐に入れながら実にそう思う
これが悪夢なら、早く終わってくれとも、起きても大して変わらない可能性もあるが。

(『金一』か……意識が有ればさぞ僕を恨んでいるのだろうな、僕も悪いとは思っているんだぜ)

(まあ、それはそれとして)

(今更過ぎ去った事で、僕に出来る事もないし、心中で謝ったところで意味も無いし
 まあ天国辺りで笑って許してほしいな、天国が有るか何て知らないけどさ。)

 「――地獄なら隅から隅まで知ってるんだけどなあ。」

蠍と植物に気を付けろ、コーラを探せ、鉄球を手放すな
ついでにリスと金一、パラノイア辺りの標語に使えそうな気もしてきた。

ただし、やる事は変わらない、型を竦め、深呼吸を一つ
20mの射程を把握し、背後に眼を付け、前に進む事だ。

490成田 静也『モノディ』:2019/12/11(水) 02:43:38
>>488

ベリルからの情報を聞き、改めて室内の中の『コーラ』と物陰に動くものがないかを手早く探る。
無論、それが植木鉢の方からの場合は無視をする。

「・・・自衛隊はおろか、在日米軍基地も落ちてるならクレイモアくらい簡単に手に入りますね・・・」

思わずつぶやく自衛隊基地が落ちたなら連中がわざわざ『セルロース弾』なんて優しいものを使ってくれるわけ無いだろうから、
実弾の自動小銃の弾や最悪『ゲームじゃない方のRPG』や『パイナップル(手榴弾)』なんかが飛んでくるわけか・・・

「最悪だな・・・自動小銃や手榴弾なんかが飛んで来たら誰も対処の仕様がない。」

そこのところはもはや祈りながらすぐ遮蔽物へ隠れられるルートを通るべきというわけだ。

「あと『群れの頭目』についてですが大量の群れのように見えて実は『班』のように数十人に一人、命令を送る司令塔がいるんじゃないでしょうか?」

それと念のためにメスを数本拾っておく。今、片手に消火器を持っていて塞がっているがいつ使えなくなるか、
切り捨てなければならなくなるかわからない以上、持っていて損はないだろう。

モノディのスピードならば投げればダーツよろしく相手に突き刺さる投擲物になるだろう。

それt拾った内の包帯とメス2本を黒羽にも渡しておく。

「もしもの時の護身用に黒羽さんもこういうのも持っておいて損は無いかと思いますよ?なにかで役に立つかもしれませんし。」

今のところ彼女のスタンドの自衛能力はそこまで高くはない。ならばこういった小物を持つことも彼女の生存率を高めてくれるはず。

無論、彼女が持つと望めばの話だが・・・無理強いはしたくはない。

491黒羽 灯世『インク』:2019/12/11(水) 05:46:36
>>488
>>489
>>490

「……それを聞いて多少安心したのだわ。『持ち込み』なら量に限度はあるはず。
 あとは……ここを出てから『戦車』や『戦闘機』に襲われないのを、祈るばかりね」

仮に量に限度があっても機関銃の1つでもあればもう対処困難だし、
何も安心は出来ないが……ベリルの言葉には、あえて気丈にに返す。

とはいえ本当に安心できる事があるとすれば、
兵器は携行品と、既に設置した物に限られる事か。
スタンド次第では、そうでもないかもしれないが……
警戒すべき物事のレベルを推し量れるのには意味がある。

「コーラに、鉢植え……サソリ。アリーナも……なんというか、こう、手広いのね。
 分かったのだわ、特にコーラは最優先で確保しましょう。
 ベリルさんにはまだ倒れられたら困るって、改めて思ってるところだから……」

やはり、ベリルの情報はアテになる。
満身創痍でも……もし彼女がいなければ全く何の情報もなく、
ここを歩くことになっていた。コネ抜きでも助けて良かった。

「どうもありがとう、成田君……こんな日が来るなら、
 『ナイフ投げ』の練習をしておくべきだったのだわ」

メスと包帯は受け取っておく。
黒羽の力で有効活用が出来るわけではないが、
これが邪魔になる状況というのは考えにくいし、
自分が使わなくても成田や斑鳩が使う分を運搬出来る。

あとは……あえて言うまでもないが、背後も警戒しながら前に進もう。

492『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/11(水) 22:34:36
>>489-491(ALL)

ベリル「あー、それとよ。板で打ち付けられて封印してる部屋。
さっき爆発から回避させて貰った時に良く近くて観察出来たから言うが。
『資料室』だよ。オペラとか、他の要注意のエクリプスの連中のリストがある」

外側から封じてる理由は、奴等の姑息な罠ゆえが何か重大なものを本当に
隠すのにあるのか分からんけどな……と彼女は呟く。
少なくとも、この中で一番優れたセンサーを持つ成田には『資料室』と指された
部屋の内部から物音はしない事は理解出来る。
それと、医務室には残念ながら彼女の言う『コーラ』は見当たらなかった。

 カツ カツ カツ……。

クレイモア地雷の放たれた扉を抜けて室内へ。爆発の余波で焼け焦げた入口を
除いては何もないだけの部屋だ。もう一つの出入り口部分は閉じられてるが
耳を澄ませても電子音は聞こえない。他の危険そうな物音も含めて。

ベリル「少なくとも、奴さん等が廊下でタレットガンなりの引き金に指かけて
待ち構えてるって言う可能性は低くなったわけだ」

慎重に扉を開く。無機質なコンクリートの壁が貴方達を出迎える。
左側は十数メートル向こう側は行き止まりのようで灰色な壁のみ見える。
右側には15m間隔で左右への分かれ道が幾つか見える長めの通路
そして『オレンジの炎』が二本目の分かれ道部分で存在している……。

    ――カツカツカツ   バタン

二人分の足音と扉を閉める音が一本目の曲がり角から聞こえて来た。

493成田 静也『モノディ』:2019/12/11(水) 22:54:35
>>492


「どうしますか?『資料室』には物音ひとつ無い・・・つまり誰もいないってことです。」

「『コーラ』や『サソリ』を探すなら行くのもアリでしょうがオレはあの記憶を見せる『炎のスタンド』が気になります。」

資料を見ながらコーラを飲むなんて奇特な奴がいるならば探してもいいだろうが、少なくとも今は資料室を探索するよりも
あのスタンドからこれまでの経緯を探った方が結果的に『ベリルの状況』も『探している医者』も解決するカギになると思っている。

「それと手前の分かれ道から二人分の足音と扉を閉める音が聞こえましたが・・・また『感染者の罠』の可能性もあります。」

「もちろん生存者の可能性もありますが・・・どうするかは二人の考えも聞かせていただきたいですね。」

二人の意見を求める。

494斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/12(木) 00:34:57
>>492

 「リストは個人的に欲しいけど少し難しいかな、僕じゃ扉を開けるのは無理だし」
 「何より」

……二人分の足音と、扉を閉める音

 「成田君が聞こえるなら誰か来てるんだろう?あまり、時間もない」
 「『対処』を優先する、今の爆音で来る味方というのなら声の一つもかけてこないのはおかしい事だ。」

右手の鉄球を押しつぶし、その一片を予備の鉄球に入れる、『奥の手』だ
連発する物ではないが、この場合は遅れて爆発する事が有効に働く
足音のする通路に放れば、問題は文字通り『消し飛ぶ』だろう。

(多分、『死ぬ』だろうな……『僕』が、『殺す』のか。)

そこまで考えてハッと気づき、妄想を振り払う

(いや、何を考えているんだ僕は……今のは慢心だ 敵が『スタンド使い』なら防ぐ事は充分にあり得る。)

 「――仕留める。」

『奥の手』は作動し、音に向かって投擲される(パス精CCC)
勿論、誰も止めなければの話だ。

495黒羽 灯世『インク』:2019/12/12(木) 00:55:04
>>492
>>493
>>494

「『生存者』が……迂闊に爆発音に近付くとは思えないのだわ。
 地形を変動させる能力者と、有力な『探知能力者』ならなおさらよ。
 地形で隔離するなり、探知すればいい。二人で歩いては来ないでしょう」

「となると……『敵』か、よほどマイペースな二人組か。
 そんなマイペースな人間が今の今まで、無事だった?
 その可能性は極めて低い……それならまず、前者なのだわ」

探知の能力がどのようなものかは知らない。
だが、世界レベルの『探知』を遂行できる能力だ。
廊下の爆発音に、自ら足を運ぶ必要はあるまい。

それにもしこうした些事は探知できないのだとして、
明らかな『危険』に足音も殺さず近付く人間が、
あの『オペラ』に一目置かれる『情報要員』とは思えない。

「……成田君、一応スタンドは構えておきましょう。
 斑鳩さん、その攻撃……万一投げ返してきたりする可能性はあるかしら?」

『インク』の筆も、胸のあたりの高さで構えておく。
最悪の場合ある程度までの一撃はこれで受けられる。

来るのは……聞きつけて来た敵、と考えるのが自然だろう。
『もしかしたら』より先に、敵は『クレイモア地雷』で応えた。
それをこちらから仕掛けるのは間違いだと、誰が言えるだろうか?
斑鳩の行動の早さには内心多少戦々恐々しつつ、積極的に止めはしない。

               ス・・・

いつでも記事を起動できるようにも、しておく。鉄球が返って来たりしたら急いで逃げる。

496『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/12(木) 22:09:58
>>493-495(ALL)

恐らくだが、これはきっと誰も責められない『不運』な出来事だ。

貴方(成田)は こう告げた。
>それと手前の分かれ道から二人分の足音と扉を閉める音が聞こえましたが
>また『感染者の罠』の可能性もあります

つまり、仮想敵は扉に閉じこもっている。耐久性が低い扉であるならば
貴方(斑鳩)の鉄製の柵を破損させる程の手りゅう弾ならば扉を粉砕させ
密室の室内の敵を倒す事も可能かも知れない。だが、室内のどの程度の
位置にいるかによって負傷度合いが変わるか考えると、正確に位置を
断定しかねない状況での炸裂鉄球の投擲は少々賭けとしては通るのに低い。

そして、『問題』はそこではない。

鉄球は問題なく『爆発』した。クレイモアの時と同じく『爆音』が
死角となる通路から轟く。そして、この中で誰よりも早く成田は気づいた。

――その手りゅう弾を投擲した曲がり角より遙か先の通路があるであろう先

        タッタッタッタッタッタッ    ウゥゥゥゥゥゥ……

       タッタッタッタッタッ  ウゥゥゥゥ゛ゥ゛ッッ

距離は未だ凡そ100m程は離れた距離にいる。だが、何ものか知れぬ存在は
恐ろしく駆けて(スB)爆音が発生した地点へと向かってきている――!!

497斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/13(金) 00:25:47
>>496

 「『投げ返される』……というのは無いな、爆発すると言ってもそれは応用の産物で
  あくまで僕のスタンドなんだ、こっちに放られたら『内部の鎖を消す』なり、『外殻の一部を消す』なりで対処は簡単だ
  とはいえ……」


爆発音、それ以上は何も起きない。


「……手応えが無い?」

 『というか、うっかり「勘違い」したかな、こりゃ。』

俺達はそう結論づけた

『二人分の足音と扉を閉める音』……
俺ぁてっきり、『すでに開いている扉から出て来て、こっちに【近づいてくる】正体不明の2名』と
『その背後で締まる扉の音』を想定していた、『何方が前後して聞こえてきたか』なんて、理解してなかったからな

実際にはだいぶ違いそうだ
『2人分の足音がすでに開いている扉から室内に入り、ドアを閉めた』
この手応えの無さは、おそらくそう言う事なんだろう。

相手が銃器を持っているかもしれない
正体不明の2名の生存より、ここにいる4人の生存を取った
銃器の直線的な攻撃も、視覚からの投擲ならば問題は無い、そう考えての行動だった、が。

 (正確な情報ではなかったにせよ、コレは俺のミスだな、ここにきて二回目か)

おまけに、俺にも解る何かが近づいて来ていやがる
通路の上にばら撒かれた埃が、震えながら動いているからな。

 (さて、これが話に聞いた巨大化したリスだと言うなら……巨大化したリス……はぁ)

恐らく生涯において二度も使わない言葉だろうに、前世でリスでも殺して回ったのかねぇ?
とはいえ、肥大化した骨格と肉、脂肪は俺の奥の手ですらかすり傷に抑えかねんだろう。

人間に拳銃が有効でも、像には効かないのと同じだ。

とはいえ、元はあくまでリスだ
視覚には優れているが、嗅覚や聴覚に優れているわけでもない
殺傷を考えるよりは、やり過ごす事を考えるべきか。

 (――或いは、こっちの出番かな)

手首に仕込んだオイルライターを一つ、鉄球の内部に滑りこませる
今まで人間以外の動物がラフィング化した見覚えは無い以上、単にこっちに向かってきているだけなら
『炎』というのは有効な獣避けの手段になる筈だ。

 「元来た通路を戻って、直ぐに十字路を曲がる、音をたてずに
 向こうは『爆音に釣られた』なら、誘導も出来るだろう。」

左側は行き止まり、右側は左右の分かれ道が見える通路
ならばこっちに来ている存在は、左右の分かれ道のどれかから来てるんだろう、多分きっと、メイビー。

背後の部屋に戻り、その先の直線状にもう一発の奥の手を放り
リスがそっちに向かった隙に先に進む、なんとかそれが理想だろう……もう少し自分の眼か耳が良ければよかったんだが。

 (無いものねだりは仕方ねえ、前向きにやらねえとな……)

装填を開始、鉄球を予備の分ともう一発を作らなければならない。

498成田 静也『モノディ』:2019/12/13(金) 03:27:54
>>496

「なっ・・・モノディの聴覚で聞き誤っただと?」

例の二人は手前の通路の部屋に入ったのではない。二人で部屋から逃げてそして扉を閉めたのか。

それよりも問題は爆発音に引き寄せられてきた『ナニカ』の方が問題だ。

「100m先の通路から何かが接近してきます!なかなかのスピードだ、感染者ではないですね…まるで獣だ。」

だとしてもオレのモノディの方が早い。こちらへ接近してきたら手持ちの消火器を噴射して目つぶしをした後、
拳をたたきつけてやる。(パス精CAC)

「逃げるにしても逃げきれなさそうですね、ここで迎撃しましょう。」

モノディを発現して構える。

「斑鳩さん、さっきの手榴弾みたいなのはもう一発使えますか?相手は移動のスピードが速い、ならばあれを使えないとしても
もし撃ち漏らしたときのカバーをお願いします。」

もし使えるなら相手は怯むかもしれない。その隙に攻撃もしくは撤退できるかもしれない。

「黒羽さんはベリルさんと一緒に防御に専念してください。」

それと同時にモノディの聴覚であたりを探る。駆け寄ってくる何かに紛れて感染者にまで襲撃されたらたまったものではないからだ。

(もうだまし討ちはごめんだ。容赦なく叩き潰してやる!)

499黒羽 灯世『インク』:2019/12/14(土) 00:01:49
>>496
>>497
>>498

「……!? な、なに……『どうなった』……いえ」

         「重要なのは『ここからどうなるか』」

斑鳩と同じ推測が立つ。
開けた扉から二人が出てきて、出る際に扉を閉めたのではなく――
何かの理由で『既に開いていた』扉に、二人が入った音だったのだ。

だがそれはどうでもいい。
重要なのは、言葉で発した通り。

「……ベリルさん、いつでも『手を引かれる』心の準備をしておいて」

スタンドを保ち、ベリルのすぐそばに位置取りする。

「『起きた事実を再度引き起こす』私の『インク』で、
 『斑鳩さんに手を引かれて避けた』さっきのアレを再現するっ」

                  ササササッ

通路の『端』……壁に密着はしない位置に寄り、
高速で空間に『筆記』する。『イカルガさんが人をつかんでうごいた(>>483※)』と。
ひらがなを使い、筆記に要する時間を削減。『成田の記事』とは別で手元に保持する。

>>483では『鎖で離脱した』となっているが、>>480で斑鳩PCはベリルと黒羽を『掴む』としていた。

500『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/14(土) 11:37:09
>>497-499(ALL)

貴方(斑鳩)はベリルから聞いた向かって来る存在は巨大な『リス』だと考えるが
一つ訂正を加えるならば、『リス』でない  『リスザル』だ。


     ――gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaAAAAッッッ!!!

ベリル「   ケープ なの  か…………?」

三者各自に準備を行う事は出来たが後退して最初の医務室のある部屋まで
戻るには少々時間が足りなすぎる。

姿を現したのは通路に頭上が触れ合う程の大きさで、四肢は丸太のように太く
元は可愛らしかったであろう顔面も膨張した筋肉によって怪物染みた変形を
催した、謂わば『化け物狒々』といった姿形をした存在が四人の前に現れ
成田が聞き耳を立てずとも通路一杯に獣特有の呼吸音が満ちている。

赤く変色した眼光は鋭く四人を睨み据え、床に置いた鋭い鍵爪が付いた
子供の頭部程の手は呼吸の度に小さく震えを走らせる。

ベリル「ケープ……私だよ。ほら この前も一緒にリンゴ食べただろ?
なぁ ケー」

 『AAAAAaaaaaaaaaaaaaaa――――ッ!!!』 ドゴンッッッ゛!!

この中で唯一面識ある赤いコートの女性が名前を唱え落ち着かせようとしても
発狂したように泣き叫び、思いっきり何度がコンクリート製の壁に頭を打ち付け
数回の激突の後に壁は頭部の形状に陥没する。

どうやら、『奴等』と同じ存在には至って無くとも それに対抗する為か
何かの外部要因か壮絶な変貌を遂げてベリルの制す声も届かないようだ。

  『―――――ッ』  ギシッ……。

大きく四つん這いになり『ケープ』は貴方達の方角へと飛びかかる姿勢となる。

501成田 静也『モノディ』:2019/12/14(土) 13:45:04
>>500

「駄目だベリルさん、コイツは・・・もう話を言い聞かせて大人しくできる状況じゃあない。」

『感染』こそしていないようだが、もはやベリルさんの声が届くなんてとても思えない。

ならば・・・殺すか?それも現実的とは思えない。単純にフィジカルとリーチとの差が激しい。

一時的に捌くことはできても仕留めるのは難しそうだ。ならばできる事は飛び掛かるタイミングを見計らって消火液で目つぶしをし、
出端を挫くことだ。

「斑鳩さん、黒羽さん、オレがヤツの目を一時的に塞ぐのでその隙に仕掛けましょう。」
「殺すのは難しそうなので一時的に足を止めるか、追っ払うかですね。」

二人に提案を行うと同時に辺りも探る。こんな時にこそ『ラフティング』の横やりだけは勘弁してもらいたいからだ。

それにしても怒り狂うのではなく、泣いているのか。コイツ―――『ケープ』だったか?

こうなったのは『スマイリー・スマイル』の感染だけでなく、何か心理的なショックがあったのかもしれない。

哀れには思うが、今のオレ達にどうもしてやることはできなさそうだ。

502斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/14(土) 14:09:34
>>500

ここは『秘密基地』だと思っていたが
どうやら『猛獣の檻』だったらしい。

 「――おいおいおいおい、随分と愉快なのが出てきたなァ」

後退するにも時間が足りなかったようだ
説得も通じる様相ではない、元からするつもりも無いが。

『逃走』――もうこの時点では無理だな
この通路は一本道だ、先程の2名はこれを察知して部屋の中に逃げ込んだのかもしれない

数回突撃してやっとコンクリートの壁が凹むのなら
部屋の中に逃げ込むのは効果的だろう。

まあ今の周囲にそれは無いわけだが
となれば、残っているのは……

 「ちょいと俺と遊んでくれよ、何方にしろ直ぐに済むと思うぜ」

『殺傷』だろう
これだけ大きければ的を外しようも無いが、如何せん『奥の手』や『投擲』でも致命傷とはいかないサイズだ
おまけに向こうは突撃の態勢を取っている、『何とか殺したけど自分も死にました』では話にならない。

装填は済んでいる、鉄球は6Mが二つ、予備は無し、片方にはライター入り。
成田のヤツは消火器を目晦ましに一発仕掛けるつもりらしい、奴のタックルに、そのガッツが何処まで通用するかは解らないが。
黒羽は何とか逃げる姿勢を取っている ……やるしかないようだ。

生物が巨大化しても、常に弱くせざるを得ない部分はある、『眼球』だ
『突進』するというなら、その脚部の動く間際に爆風を当て、軌道をずらしてやるのもいいだろう。

……成田の台詞が飛んでくる、少し迷った挙句両方採用する事にした、出来ない事では無いのだから。

左の鉄球を回転と同時に内部の鎖を分離・結合・圧縮、これで左の鉄球は『ライター』と『圧縮鉄片』を内包した『ボール・ブレイカー』になった
起爆タイミングだが、『ロスト・アイデンティティの分離した鎖は、好きなときに消せる』のだ、奴の足元に入った瞬間、外殻の一部を解除してやれば
起爆させるのは難しい事では無い。

右の鉄球はそのまま『投擲用』だ
狙うのは眼球、脚部、腕部の起点……計6発、消火器が投擲のタイミングを教えてくれるだろう
下手に爆破させるより、鉄板すら貫通する運動エネルギーを、一点に集中させる投擲の方が、威力は高いのだ。

 「いい考えじゃないか成田君……乗ってやるよ、その提案」

そして投擲と同時に倒れ込まなくてはならない、西部劇のガンマンのように
あの突進に巻き込まれ、上半分が無くなるのは御免だ。

503黒羽 灯世『インク』:2019/12/14(土) 14:57:20
>>500
>>501
>>502

『哀れみ』より先に『恐怖』が、『恐怖』より先に『思考』が来る。
この存在は『ラフィング』ではない。『動物はならない』のか?
そして飛びかかろうとしている……『遠距離攻撃』ではないだろう。
発狂しているが戦術は確か……『ラフィング』じゃないなら、考えにくい。

「『モノディ』の一撃を『記事』にしているのだわ。
 『畳みかける』なら、私にも『攻撃の準備もある』」

「『やり過ごす』なら『回避の準備もある』……
 今は私が主導権を握るべき状況じゃない。
 『どちらも準備は出来ている』……それだけは事実よ」

どちらの記事にも『触る事が出来る』。
他の二人より先走って仕掛けるべき火力は自分にはない。
いつでも回避できるように……そして、いつでも神速の一撃を打ち込めるように。

504『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/14(土) 20:59:56
>>501-503(ALL)

ベリル「ケープ……なぁ、大丈夫だ。この三人もアリーナの仲間だ
お前を助けてやれるから、ケープ なぁ はは――」

           ダンッッ゛
  『GeeeeeeeeeeWRyyyyyyyyyy!!!!!!」

           ゴォ―――――ッ!!!


ベリルが乾いた半笑い的な音を出した瞬間、それをトリガーとするように
ケープ……体長は優に3m近く、四肢は鉄の様に筋肉と剛毛で覆われた
元リスザルは地面を大きく蹴り上げ突進を貴方達向け繰り出す。

大きく開いたその牙は『ベリル』目がけ、両腕は水平に構えられ
そのまま行けば貴方達の胴体を二の腕が直撃し骨折する程のダメージは
避けられないスピード(スB)で迫りくる。

尚、先程のクレイモア発射の出入り口までは数メートル程の距離があり
今から退避は不可能に近いだろう。

505斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/15(日) 00:48:02
>>504

パワー、スピード
真っ向からの勝負では、俺達は到底かなわない。

 「――『ロスト・アイデンティティ』」

だから『真っ向勝負』はしない。

 ――シュバァッ!

投擲(ス精BB)狙うのは腕を振るう起点、『肩及び肘』
ほんのわずかな逸らしだろうと、根本が僅かにぶれれば先端は大きくぶれる。

後方に跳躍(スB)しながらの射撃だろうと、ロスト・アイデンティティ(精B)には問題ない
ただ、ずらして逸らす、関節が砕けるなら、そのまま腕を使えなくするだけだ。

506黒羽 灯世『インク』:2019/12/15(日) 02:09:27
>>504

迎撃――――は不可能。『自動車事故』にもならない。
『モノディ』は速いが『威力』は人間並みであって、
正面衝突になれば『押し勝てる』可能性はゼロに等しい。

「ひっ、『筆法』――――『ゴースト・ストーリーズ』!」

クレイモア地雷の爆発すら回避する『行動』の再現。

『斑鳩の影』に引かれ、そしてその動きに従うよう、
自分自身もまた体勢を『地に伏す』形で低くする。
回避への専念。自力でタックルを『迎え撃つ』のは不可能だ。

斑鳩の動きも考えれば、回避先は『腕の外側』ではなく『内側』が良い。
外側であれば、肘から先の動きで『無理やり当ててくる』可能性もある。
内側であれば、可動部は肩だけ。肩の上下だけでは、『床付近』には届かない。

(ここは問題ない……問題は、その先にある。
 倒れこんだベリルさんをどうやって攻撃から守るか。
 そもそもの問題は……攻撃を避けられたケープがどうするか)

『ゴースト・ストーリーズ』は人間の動きしか再現できない。
そして、『ラフィング』に侵された人間の動きは『再現すべきか怪しい』

(とにかく何があっても、追撃は避けなくてはならないのだわ…………)

つまり残弾で狙う必要があった。
頭上を通り過ぎていくリスザルの、攻撃後の隙――――必然的にこちらを向く『背』を。

507成田 静也『モノディ』:2019/12/15(日) 13:43:27
>>504

凄まじいスピード、それとパワーなのだろうが・・・スピードだけならオレのモノディの方が早い。

「ぶちのめせ!『モノディ』!」

どれだけ効果があるかは分からないが『ケープ』の顔面と腹部に集中させてモノディの拳を振るう。(スパ精CAC)

(問題はベリルさんだ…ここまで憔悴していたとは…間に合うか?)

(いざとなったら彼女もモノディで吹っ飛ばして直撃だけは避けさせる。)

508『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/15(日) 22:53:51
>>505-507(ALL)

全長三メートルを有する化け物猿の突進まがいの攻撃。

それに対して、まず斑鳩『ロスト・アイデンティティ』の行動

 ――シュバァッ!!    
                ドガァ゛―ァzノンッ゛!

精密なる鎖で構成された、文字通りの鉄球。それは巨大化され
筋肉の密度が極端に上げられてるであろうとも、元はリスザル。
肉体の構造は幾らか人間に近似してる存在の片腕を振るう基点へと
命中して、短くも激痛による怒りの唸り声をケープは発する。
更にスタンドを駆使しての後退。斑鳩は無傷で今の攻防を終えられた。

そして回避に専念した黒羽『インク』の行動。

『ゴースト・ストーリーズ』 クレイモアの発射に対しても回避せしめた
斑鳩の回避行動。ベリルと自身の危機を逃れた行動は必然的に床へと
身を低くくする形の姿勢に至り、インクの力で低姿勢の貴方とベリルの
頭上を危なっかしくも丸太のような腕が横切るが否や、かなり肉薄してるものの
ベリルと貴方はケープの背を陣取る形で最初の窮地を脱した。


――『問題』は成田『モノディ』だ。

      ――ダダダダダッ!!

腹部と胴体への集中のラッシュに近い攻撃。
つまり『貴方はスタンドをケープと向かい合う位置』で戦闘する事になる。

『モノディ』のスピードは、貴方たちベリル含めた四人の中での最速。
これでパワーも鋼鉄を粉砕する威力ならばケープを力技で無理くり
吹き飛ばす事も出来たかも知れないが、ケープは鉄製の壁も数回で陥没
させる程の体格にパワー(推定パB)を内蔵している。

つまり、如何に早くてもバーサク状態に陥ってる相手を鈍らすには少々不足してる。
また『攻撃中は最速のモノディでも一時的に止まるタイミング』が出来てしまう事だ。

  ――つまり

  ケープ『GYaaaaaaaaaaaaaaaAA』   ブゥゥゥ゛ッッ゛ン

            ――ドゴォ゛  

成田の半身に重たい衝撃、一瞬平衡感覚がぐちゃぐちゃになる感覚と共に
次に理解出来たのは左、右のどちらかの腕と腹部部分が激痛及び
満足に動かせない麻痺状態に自分がなってると言う事実。

貴方はケープの突撃に対しスタンドで迎撃を行ったが、結果的に
ケープは止まらず、鬱陶しいハエを追い払うような片腕を振り飛ばす動作を
スタンドが受け、そのDFを受けた貴方も共に壁へ(※左右どちらかは任意で構わない)
激突したのだ。携行していた消火器などを大口へ開けたケープに投げ込むなどして
自身はモノディと回避行動をとれば、また違った可能性もあるが……。

現況はかなり劣勢だ。
興奮状態で、ケープは斑鳩や激突した方面の成田のほうにも首を振りつつ
僅かに鉄球を受けた片腕の機能を確かめるように振りつつ次の瞬間には
戦闘態勢に至るであろう雰囲気を醸し出している。

ベリルと黒羽はケープの背後をとった状態だ。無防備な背中は見えるが
生半可な攻撃では怒らせるだけに留まるし、他の手段で気を惹かせる
事も出来る可能性はあるが……。

509斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/16(月) 01:29:51
>>508

スローモーションで彼が吹っ飛んだ時、俺は眼で追うわけにはいかなかった
まだ終わってねぇからだ。

 ――――ウュュ゛ゥゥオォッ――ッ!!

成田は背後に吹っ飛んだ
どうなったかなんて想像するまでもねぇ、一手間違えれば次は俺の番だ。

 「――そろそろだからな、黒羽 一度しか言えねえ 『下がれよ』。」

『鉄球』はほぼダメージを与えられていない、回転の速度はこれ以上は上がらない
腕を鈍らせてずらすのには成功したが、壊すまではいかないらしい。

 (おいおい、俺を殺すじゃなかったのかねぇ?順番が逆だぜ、成田君よ。)

 ――――ウュュ゛ゥゥオォッ――ッ!!!

 (ま、仕方ねえさ、『人生は上手くいかねえ事ばかり』、そこで寝てろよ。)

回転する両腕の鎖、スリング、先端の鉄球が遠心力で形を変える
『楕円形の円錐状』……『貫通力』を跳ね上げる形状に。

右手を突き出し、サムズアップを回しサムズダウン、そして不敵に笑い、宣言する時だ。

 「――『ボール・ブレイカー』」

 (起きるまでには終わらせるから、まだ死ぬんじゃねえぞ)

『奥の手』は外殻の厚さで起爆時間は多少なりとも変更できる
奴の足元……股下に転がした『オイルの詰まったライター入り』の鉄球が
今、先程のクレイモアのように起爆する頃合いに変更するくらい訳は無い事だ。

 (態勢が崩れりゃ、顎が下がるってもんだ。)

――狙いを定める。
左の鎖に腰の予備を接続、スリング回転、形状変更。

 (注:足元のそれを起爆できないなら、左の予備は敵への投擲ではなく、足元の『奥の手』に向けて毛糸玉を解きながら伸ばすように投擲・触れて起爆)

円錐状に構築された、もはや鉄球とは呼べない『弾丸』を間伐入れずに顔面に向けて投擲する(ス精BB)
……もっと言うなら『眼球』に向けて、骨が最も薄く、脳に近く、柔らかい部位へ、両腕の弾丸重なる様にに装填された『34発』を連射する。

これで残りは左右に合計『1発分』、正確には撃ちながらリロードもしてるんで、勿論その限りでは無いが。

 (巨大化しようと構成物が肉と骨なのは変わらない、それがかつての狩猟で骨や甲冑を貫通したように、ガードしようと諸共抉る、終わりだ。)

510成田 静也『モノディ』:2019/12/16(月) 12:54:47
>>508

グゥ…ッ!

衝撃を感じると同時に左側の壁へと吹き飛ばされ、そのまま叩きつけられた。

とっさにモノディで壁との衝突を回避しようとするが間に合わない。

流石に真正面からの殴り合いはマズかったか・・・!

体は・・・駄目だ動かない・・・声も出ない・・・死ぬほどではないがかなりマズい!

左腕の骨は・・・折れてるか?大丈夫ならいいのだが・・・

消火液を使う間もなかったか・・・!

色々と思いが浮かんでは消えるが、まだ戦闘は終わってはいない。

今は倒れているが斑鳩さんの手榴弾の策が破られそうな場合は脱出のための援護として手持ちのメスを『ケープ』目がけて投げつける。

・・・正直、今の状況では投げれるかも疑問だが。

それによって自分にヘイトが向かうかもだが全滅よりはマシだろう。

(全滅するよりは一人が死んだ方が合理的・・・まるで斑鳩さんみたいな考えだが仕方あるまい。)

そう思いつつポケットの中のメスを静かに取り出し。機を窺う。(GMさんへメスは保護カバー付きということで大丈夫でしょうか?)

511黒羽 灯世『インク』:2019/12/16(月) 21:06:41
>>508
>>509
>>510

「…………!? 速いッ……そ、それに……『硬い』!」

         「成田くっ…………!!」

恐ろしいのは、意に介してもいない事。
『モノディ』の一撃を放たなかったのは、
押し勝てないという判断に基づくものだ。

(……今! スタンドを殴っていたのだわ。
 あの巨体そのものがスタンドに干渉できる……
 普通は無理なはず、スタンドにはスタンドでしか……)

こうも『効かない』とまでは、思っていなかった。
考えは状況に応じて常に修正し続けなければならない。
自分が残弾で急所……『頚椎』を狙っても効果は浅い。
必要なのは、深く当てられる一撃を補助することだ。

「ふぅ ぅ ぅ ……………っ」

敵を怒らせる……という懸念はする。だが今更だ。
怒ってなければ襲ってこないわけでもないし、
それに満身創痍のベリルや成田が襲われるよりは、
最悪の想定だが自分が狙われる方が多少はマシだ。
今更でも怖いものは怖い。だが動く価値は今が一番だ。
…………恐怖に縛られて動きを失しては、全てを失う。

同じ行動が無価値な悪足掻きになるか、
それとも効果的な一撃になるかの瀬戸際。
後者へ進もう。『既に記事には触れている』(>>506メール欄)


「――――『筆法』ッッッ!!!!!」


斑鳩の一撃が……猛獣の顔面に向かって叩き込まれるのに合わせる形で、
記事より再現した『モノディ』の神速手刀(パス精CAC)を、猛獣の後頭部に向け放つ。

すなわち、斑鳩と自分の一撃をタイミングを合わせて当て、敵の頭部を挟み込む形を狙う。
前からの『致命打』を深く当てるために、後ろからも打って……鉄球の衝撃を、首を逸らして後ろには逃がさせない。

512『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/17(火) 23:28:57
>>509-511(ALL)

荒々しく歯茎をむき出しに、上下の歯は全て肉食獣の犬歯同様鋭くなった
ケープは鋭い眼光で成田や斑鳩の方面に向け、次の瞬間には攻撃を行うだろう。
そう言った絶体絶命ではあるが ――貴方達には『布石』も存在されていた。

 ――『ボール・ブレイカー』

                  ポンッッッ゛ッ゛!!

      ケープ『GyuuuuuoOOO!!!』

 瞬間。ケープの足下から放たれる爆音、そしてクレイモア同等の散弾と同等の
鉄鎖の夥しい放射。いや、もうソレは鉄鎖と言うには筆舌し難い殺傷力の秘めた
一撃一撃が肉体を殺ぐ為に構成された散弾を顔面目掛け放たれる。

     ――――『筆法』ッッッ!!!!!
                              シャッッ――!!

ケープがその斑鳩の攻撃に対応させるのを阻害するように、タイミングを合わせ
黒羽の筆法による成田の『モノディ』の高速の一撃の再現。
更に、本物のモノディによるメスが投げられる(※メスの保護カバーに関しては
PLの任意でどちらか決めて問題ありません)

様々な事象が噛み合わさり、斑鳩の視点から『ロスト・アイデンティティ』の
鎖弾は顔面の半分程を埋め込み、仁王立ちとなったケープがズシン……ッ!
と膝をつき沈黙する光景を全員が目にした。

ベリル「終わった……のか。ケープ こんなになっちまって畜生。
……………………待てよ」

       ――ケープは改造されて人間大サイズになったが
・・・
なんでスタンド(モノディ)を殴れた?

あいつ(ケープ)はそもそもスタンドを身に着けてなかった……。

             ―――グジュグジュグジュグジュ

513『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/17(火) 23:29:34
>>512続き

それは黒羽も成田が吹き飛ばされたのを目にして抱えた疑問。
スタンドに本来干渉出来るのはスタンドのみ。受動的透過の特殊な例で
壁に何らかの原因でスタンドがぶつかる等しての本体がダメージを受けたり
ケープ自身が改造された頑強さでモノディのパワーが押し負けた場合の
硬化のルールなどで拳が痛める等で、成田自身にケープの二の腕が当たった
等であれば不思議でないものの『ケープの腕はモノディに直撃した』のだ。

――つまり

ケープ『――aaaaaaaAAAAAAAAAAAAAaaaGyaaaaaaa!!!!!!!??』

ベリル「……は?  ケー    プ?」

・・・
啼いた  即死していると思える状態のケープがだ。

その異様な悪夢めいた光景に、『成田』であれば以前小林と共に参じた
不思議な夢の空間での不死身に近いワニを回想したかも知れない。
 いや、それよりもっと『おぞましい』光景が貴方達の視界の中で繰り広げられる。

・・
ソレはケープの巨大化した肉体の至る所全身から産まれていた。全体が
蜘蛛のような節足に似た何かで構成された肉のような物体。それがケープの
頭部、胴体、両手両足。それ等から発現されて紐状のようなものを飛び出させ
ケープの肉体に突き刺している。

ケープ『GYoooooooOOOoooooooaaaaaaaaiiiiiiiiiIIIッッ゛゛』

    ドンッッ ドンッッッ ドンッッッッ  ドンッッッッッ

          ピシ……ピシッッ!!

怒りか? 苦しみか? 絶望か? 或いは全てなのかも知れないが、咆哮を
上げつつケープはベリルと黒羽、成田と斑鳩の中間地点で遮二無二
自分自身を破壊しようとしてるように強引に体を壁や床にぶつけ続けてる。
 それでも、どの物体……謂わば『肉の芽』のような何かはケープの全体に
張り付いて修復を続けている。突き刺された鉄鎖やメスも含め取り込み
更に筋肉は膨張が促進していくのが見て取れる。

ベリル「ひでぇ……ありゃ何だよ、おい……死する事すら強制的に遮断させ
無理くりケープを動かそうとしてんのか……ありゃ。スタンドの暴走とか
そんなもんじゃない。恐らくケープが改造された時に元々埋め込まれてたもんが
この暴動と組み合わさって、あの笑う化け物共からの防御反応としてなったか・・・
だとしても、こんなんあんまりだ……っ 酷過ぎる……ッ」

泣きながらベリルはその凄惨たる修復に対し呟く間にもケープの暴走状態は続く。
そして、その凶変は極限まで遡ると……。


    ケープ『GuuuuuuuuuuuuOOッッ!!!』


          ドゴォッッ!!!   ゴッッッ――!!!


         崩落

頑強であり、地下である事も踏まえ本来ならば破損する事さえ困難たる
アリーナの通路は、ケープの怒涛による破壊衝動の前に天井が崩壊した。
 幾つかの土砂や建材らしきものがケープを飲み干すように振り注ぎ
粉塵が立ち昇りベリルと黒羽。そして成田と斑鳩の女性陣と男性陣を分かつ。


……煙が晴れると、貴方たちの目前には土砂の壁が形成されていた。

『分断』だ。重傷と重症の成田とベリル、ほぼ負傷はなく軽度の疲労はある
黒羽と斑鳩。似た状態のベリルと黒羽に成田と斑鳩はケープの手によって
強制的に二人一組で行動する事になった。
 何とかして、再度合流をしなくては……。

(※成田の負傷に関しては、左側部分の肋骨に腕の骨部分の罅
走る事は幾分可能だが全力で走れば激痛が走り長くは不可能。
携行していた消火器は吹き飛んだ時、手元に一緒に転がっていたので
持っていく事は可能とする)

514黒羽 灯世『インク』:2019/12/18(水) 01:17:58
>>512-513

「……………………………………………!!!!」

息を呑みつつ、積み上がった土砂を見上げる。ひとまず助かった……のだろうか?

「た、確かに『ひどい』のだわ…………
 エクリプス、想像以上に闇の深い組織のようね」

    ザリ…

(そして……それほど手段を選ばない組織でも、
 逃げを打つしかない『スマイリー・スマイル』……)

後ずさる。

壮絶な怪物……何のために作られたのかと言えば、恐らく暴れさせるため。
アリーナにもそれなりの闇は感じるが、『犯罪組織』はそれ以上……
そしてそのどちらも、抵抗を許されず世界を終わりに向かわせる『敵』……

(……う、動かなくちゃ。記者は足で稼ぐもの……そうよね)

「……ベリルさん、あの様子じゃ……この土砂も、ケープを封じられたとは限らないのだわ。
 ここは別のルートを探して、斑鳩さん達と合流を目指しましょう……歩けるかしら?」

       キョロキョロ

周囲を改めて見渡すが、自分達二人がいるのは『来た道の側』だろうか?

いずれにせよ土砂の向こうにいるであろう斑鳩と成田に、声を飛ばす事はしない。
壁の向こうに届くほどの大声は敵を招きかねない。戦力に欠ける自分達には致命的だ。

515斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/18(水) 01:25:01
>>513

一つ咳込み、手で塵を払う
視界がある程度晴れると、そこには大量の土砂で壁が作られていた
少なくともブルドーザーを持ってる友人がいない限りは、向こう側に行くのは諦めたほうが良さそうだ。

  「終わったぜ、成田君」

寝不足とパワー不足のスタンドで、我ながらよくやった方だろう、一応鉄球を予備1mと6m分*2を用意して腰に付ける
必殺技がちとパクリ臭いのは未だに不満だが、取り敢えずリスザルの化け物は……

 (殺した……とは思うんだがなあ、顔面半分を整形手術されて、まだ生きてるとは思いたくねえが)
 (どーもあの動きは普通とはかけ離れてたな、保護した時点で殺しときゃいいのに、やっぱB兵器だったのかね?)

ここから黒羽とベリルに出来る事は無さそうだ
一応携帯から呼び出してみるが、電波が地下で通じるかは解らない、やっぱキノコにするべきだったかな。

取りあえず足先を吹っ飛んでいった彼に向ける
見た目は血を流していたり……等は見えないが、下手に動かすと内蔵に折れた肋骨が刺さってました、とか笑い話にもならない

――何より、『動けない』というなら介錯も必要だろう
好き好んでやりたくも無いが、必要なら『実行しなくてはならない』。

 「必要なら添え鎖とか、松葉鎖とか作るけれど」
 「悪いけど君の仕事はまだある、黒羽さんとベリルさんとは分断されてしまって 二人を放っておくわけにはいかない。」
 「僕一人だと合流は運任せになる、君の耳が必要なんだよ お願いだ。」

もう一つの影の頭が自嘲気味に囁く。

 「……やっぱ死んだかぁ?それとも頸椎損傷で植物状態とかか?」

516成田 静也『モノディ』:2019/12/18(水) 03:54:31
>>512-515

「死んでませんよ、まだ死ねません」

―――ッ!左腕だけでなくアバラにもヒビがいったか?でもまだこの事態の元凶を殴ってはいない。それなのに寝てはいられない。

「・・・終わったというよりは何とか凌いだって感じですね…」

先ほどのケープの姿を見て、先の戦いでの『半不死』のワニ・・・『カヴァナント』を思い出す形態だった。

ただ一つ違うのはアレが『ケープ』の意思ではないという点において決定的に違う。アレは悪趣味を煮詰めたようなモノだ。

「さっきのは似たような『ケース』に覚えがあります…肉体の一部と一体化することで『限定的な不死になるスタンド』・・・」

「その時のはあくまで『本体であったワニの意思』で行われていましたが…『ケープ』のアレは・・・誰かが憑依させたのでしょうね…」

「とにかくアレで死んだとはとても思えません…なので提案通りさっさと移動して合流しないと。」

ベリルはもちろん、黒羽の自衛能力もそこまで高いとは言えない。

そうである以上、合流は早いに越したことはない…はず。

モノディで周囲の警戒と瓦礫の向こう側を探る。運が良ければ向こう側とコンタクトを取れるかもしれない。
そうでなくてもまだ『ケープに寄生した敵スタンド』がうろついているかもしれないのだ。

負傷がキツくても足手まといになっている余裕などない。
それに『コーラ』や探している『医者』が見つかればオレの負傷もベリルさんも両方が一度に何とかなるかもしれない。

517『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/18(水) 22:52:22
>>514(黒羽PC)

貴方がいま居る地点は>492の図で言えば。
(左側は十数メートル向こう側は行き止まりのようで灰色な壁のみ見える。
右側には15m間隔で左右への分かれ道が幾つか見える長めの通路
そして『オレンジの炎』が二本目の分かれ道部分で存在している)
↑の、右側通路の分かれ道が、凡そ数メートル歩けば最初の分かれ道が
見える地点にベリルと共に居る。一本目の分かれ道は、今しがた遭遇した
ケープが通って来た場所であり、二人分の歩行が聞こえ斑鳩がスタンドでの
簡易手りゅう弾を放り投げた通路でもある。

ベリル「歩けるさ……大分眩暈が酷いが、ケープの弔い合戦だ……あの
笑うゴミ共に、力尽きるとしても数発見舞いしてやらねぇと気が済まん」

幾らかの親交があった身内で保護してた存在の変わり果てた姿に戦意が
燃え上がってるのか、顔色は優れないものの語気は力強い。
足元は多少ふらつくものの、敵との戦闘で援護出来る程には
アドレナリンが回っているのだろう。

ベリル「さて……この目と鼻の先にある通路曲がれば別れた二人と
会える確率も幾らか増すだろうが迷宮化してるし何とも言えん。
それに『炎』も気になるしな」

どちらに向かうかは任せると告げ、彼女は辺りの警戒をしつつ
貴方の側にいる。

518『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/18(水) 23:02:23
>>515-516(斑鳩PC・成田PC)

『俺』と『僕』が交互に影も交え表に出ながら連絡を携帯で試みる。
尤も、半ば想定した通り地下直下な空間では完全に『圏外』だ。
ライトや他の使用可能な機能を除いて、この場所では直接の接触を
試みる以外に他の手段は少ないだろう。

貴方(成田)は左腕と左わき腹に鈍い痛みが走っている。超聴覚は
未だ健在だが、流石に土砂の遮蔽物向こう側の二人へ探知するのは至難だ。

ただ、土砂の内部だろうか。少し大きめの石なりが擦れ合ってるような
何か大きな生き物が体を揺する振動が砂利に伝播してるかのような嫌な音は
感知した。ここで留まるのが得策でないと直感が囁く。

『医者』の治療が先決と思いつつも、此処はアリーナ
未知の怪物に貴方は痛手を被った。だが、捨てる神あれば拾う神ありとも言う
もしかすればコーラとは違った貴方の回復を図る手段も見つかる可能性は捨てきれない。

(※特に留まる理由もないし、来た道を引き返し医務室方面まで移動すると思うので
次の場面では別にしたい行動がない限り医務室のあった通路からのロールで構わない)

519斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/18(水) 23:34:47
>>518

まあ成田君のダメージは彼自身が処置するであろう
問題はここにいる二人より向こう側の二人だ

多少の応用が聞くと言っても、僕の『スタンド』は万能ではない
発破工事とかしようものなら、さらに外壁が崩れかねないのだ。

一度医務室に戻ったが
当然のことながら包帯とメス以外に使える物は無かった

こうなると方針は限られる
すなわち、一刻も早く黒羽・ベリル側と合流する事だ。

 「――問題は、別に僕達の方も余裕があるわけじゃないんだよな。」

雪山登山に途中で事故が起これば、乗り越える以前に問答無用で死である
今の僕達はほぼそれに等しい、此方に解決策があるわけでもなければ、向こうにも無いのだ。

 「かといって生存・脱出を優先したところで後は無いし……」

探知系スタンドを探し出し、助力を得るのは、ここに来た『目的』ではなく『前提条件』である
諦めてもいいわけでは無いのだ

 「『楽な方には先が無い』、か。」

 「――壁に右手突きながら、警戒しつつ前進する」

 「構造次第で絶対に踏破できる…とは言えないけど 悪い手じゃない…それと。」

右足を前に、同時に足首から一つの鎖の欠片が落ちる

 「鎖の欠片をばら撒きながら、ヘンゼルとグレーテルごっこだ。」

 「ラフィングに知覚される恐れは有るけど、それよりも合流を優先する」

 「回りまわって僕達が先行する…なんて可能性も無いわけじゃないからね。」

当然だが、負傷者にスマイリー?だかの相手をさせるわけにもいかないだろう
音での近くは成田君に頑張って貰うとして……敵の発見と撃退は僕の手番になるわけだ。

後退は有り得ないならば
何時でも投擲できるようにせねばならない。

520成田 静也『モノディ』:2019/12/19(木) 12:45:52
>>518

瓦礫の中には思った通りの音が聞こえた。

「やはり敵は瓦礫の中でまだ生きていますね…早く離れましょう。」

そうして一度吹き飛ばされた医務室へと戻ってきた。

包帯なんで巻いたことが無いが何もしないよりはマシだろうからて散らばっている中の適当な木片を添え木にして左腕を
包帯できつく巻いておく。

モノディの聴覚でさっき戻ってきた道以外の通路の物音を探る。

「了解です。今、モノディの聴覚で探ってはいるので慎重かつ迅速に行きましょう。」

モノディの左腕は使おうと思えば使えるだろうが能力の低下は避けられないだろう。
しかしいざとなればそうは言ってられまい。

斑鳩に続き右手付きで通路を進む。

521黒羽 灯世『インク』:2019/12/19(木) 21:46:09
>>517

「ベリルさん……力尽きてはだめだけど、中々上等よ」

ベリルの危害を感じ取りつつ、通路を進んでいく。

「……合流するのは当然優先だけど、
 『炎』も気になる所ではあるのだわ。
 少なくとも、敵ではないでしょう。
 ……ただ、それより『この通路』」

         ザッ

最初の分かれ道を、曲がらない。炎を目指す。
当然だが分かれ道から奇襲がある事は警戒する。
具体的には、右の壁に寄りすぎないようにしておく。

「ねえ、たしか未解決の『足音』の件があったのだわ。
 それが吉と出るか、凶と出るかというところ。
 ……さっきも触れたけど、生存者の可能性は低いと思う」

「少なくとも私たちが探してる人間じゃないわ。
 ま、もちろん、私の推測が間違ってる可能性も、
 まあね、それはゼロではないと思うけど……低いと思う」

未解決のままの放置は『危うい』。
だが自分達だけで解決できるとも思えない。

「そこに突き進むよりは『炎』の方がよさそうだわ。どう? 異論ある?」

明らかな脅威であるケープから離れる事、
そしてベリルの僅かな復調で少しは余裕も生まれる。
このまま吉報をさらに積み重ねる事が出来れば、いいのだが。

522『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/20(金) 00:22:19
>>519-520(斑鳩PC・成田PC)

埋もれた怪物の微かな蠢きに再度の襲来を予期しつつ、貴方たち
二人は壁伝いに迷宮の突破を試みる。

右手伝いの迷宮突破……確かにゴールが存在する迷路であるなら
時間が掛かるものの着実な突破が望まれる方法ではある。
戦力が健在する一人と超聴覚と言うソナーのタッグであれば
仮に敵が迫ってきても一早く迎撃は可能だ。

暫く貴方達二人は、鎖の道標で戻れるルートを作りつつ進む。
20mも離れれば自動的に解除はされるものの、この迷宮が
能力であるなば。気づかない内に通路が変化していた等の異常があれば
察知するのにも役立つだろう。

そして、丁度鎖の射程外になりかけるまで進んだ時だ……壁に
手の平サイズだが、落書きの棒人間が描かれてるのを見つけた。

 ○      
/|/\

あの音が当たっちゃって、俺も直ぐに止まる 
混沌に舞い戻る戦士達の為に伝言は遺す

此処はミノタウロスじゃない 

”鍵”を持つのなら、突き当りで合言葉と共に使え
宝物と共に下へ行ける筈

無いのなら、あいつ等や君達のものでない道を
辿る以外に道は無い。

ps 医務室に防犯ブザー 上手く使え
戦士に幸運あれ 

↑と言う文で落書きは終わってる。
……どう言う意味なのだろう?
確かに、君達が物色した時に棚の中に
手の平サイズの防犯ブザーは入っていたが特に
気にするようなものでも無かった筈だが……。

523『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/20(金) 00:49:47
>>521(黒羽PC)

ベリル「異論? わざわざイタチの屁じゃねぇが
追いかけても追いかけても罠仕掛けてくる玉無しで
笑顔満載の奴等追いかけるよりは、炎に突っ込むほうが
今は余程建設的さ」

ジョークにもならないがな、と同意を示した呟きと共に
一本目の分かれ道を慎重に伺ったものの、手榴弾で少し
黒ずんで細やかな損傷が見られる通路と閉じられた扉を
除いては、奥に通路が見られる以外で特筆したものは無い。

ベリル「オールグリーン(異常なし)ってな……少なくとも
扉ん中まで覗き込んで藪蛇つつくか、虱潰しに息の根止める
時間も無い。まぁ、飛び出してきたら今までの鬱憤を晴らすのに
正当な理由が作れるってもんさ」

軽口と共に問題なく進み、貴方達は炎の中へ踏み入れる。

  ――ゴォォォ……

 
…… 何故 着いてきたの? いや、確かに頼りないかも知れないけどね

心配だった か    …… 僕よりも彼の側にいてあげなよ
何でって? そりゃ 君は彼に気があるから  
え……もしかして 気づかれてないと思っていたの? 周りは気づいてたのに

はは そんなに怒らないでよ。でも そうだね 今回ばかりは有難い

”矢”は恐らく二本ある。一本はあっち 今向かう所へ取りに

…… 君に教えておくよ。”矢”は

         ――ゴォォォ……

 ”矢”   見つけた    見つけられた けど

…… 逃げ て お願い 早く     そうだ……  ソレを遠くへ

 そうか お前達は そう言う事  か

    ――……  こいつ達は ”矢”と真逆の存在だ


        ――ゴォォォォ……


 炎は止んだ。左右には分かれ道が存在しており、道なりに
通路の両側に2か所扉が備え付けられているのが見て取れる。

ベリル「……今度は随分と途切れ途切れで内容が良く解らなかったな。
ただ気になるのは。”矢”と真逆の存在」

どう言う事だ? とベリルは悩まし気に言葉を終えた。

524成田 静也『モノディ』:2019/12/20(金) 03:31:53
>>522

「防犯ブザー…ね…それが『アリアドネの糸』にでもなるってか?」

皮肉を言うも今の状況では藁にもすがりたいところだ。

「斑鳩さんが良ければ『防犯ブザー』を回収しませんか?」

「使えそうなものは何でも使う。少なくとも罠だとしても何もないよかマシ化と思いますし。」

それにしても今度の棒人間は座っているのか?最初は踊るような姿で今度はコレ。

何か法則でこうなっているのだろうか?

(駄目だまだ情報が足りない…)

とりあえずは手早く回収して早く分断された二人と合流しなければ。

モノディの警戒を続ける。

525黒羽 灯世『インク』:2019/12/20(金) 04:03:03
>>523

「そうよね、私もそう思うのだわ。
 ねえ、私って作戦立案も得意なのかも……」

場馴れしたベリルからの同意に気を良くする。
些細なことでも今は励みにしていきたい。

「連中には、こっちから仕掛けて得することがない。
 ゲームみたいに倒したらアイテムでも落とすなら、
 話は別だろうけど…………倒すのもそもそも難しい、し」

倒す。

何気なく口にする言葉の意味するところは殺人だ。
介錯、と綺麗に言い換えてもいいかもしれないが、
それを口に出す違和感が、もうすでに消えつつあった。

「………………!」

いずれにしても……黒羽はまた一つ炎を経た。
今度のは、ベリルの言う通り『よくわからない』

「今のは……矢。矢というのが重要なのはわかった。
 さっきの炎でも触れていたのだわ。矢と、レクイエム。
 それを求めていた……笑いへの対抗策として?
 それとも、対抗ではなく笑いに取られないように?」

「何か…………『力』なのかしらね、巨大な。比喩だとしたら何かしら?
 ミサイルの発射ボタンのこととか? 感染する病は、直接的な破壊の逆。
 って、アリーナがそんなボタンを元から配備してるとは思えないし、
 弾道ミサイルにレクイエムなんて、あまりに皮肉っぽすぎるけど」

アリーナのことは知らないが、話からしてこれはまず無いだろう。
矢。気になるワードだが、今はおそらく答えにたどりつけるものでもない。

「あるいは……単純に弓と矢、の矢かしら? なんでそんなものを……やっぱり比喩な気がする」

「ねえねえ、ベリルさんは何か心当たりはない? 矢とかレクイエムとか……」

彼女の意識を保たせるためにも会話を続けつつ、とりあえず右に曲がってみる。
意味はない。どっちも同じ条件なら、理由付けの時間を割くより即断がいい。

526斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/20(金) 16:15:02
>>522
>>524

 「『ジャイアントロボ劇場版』のフォーグラー博士じゃないんだから、そういうのは解りやすく書けってのな。」

まあシズマを止めろだけで世界滅亡させるのもどうかとは思うが、話題修正
ここまで会話できるなら成田君も大丈夫そうだ、ぶっ飛ばされても心までは折れてないらしい

 「まあ、戻って拾う事には異論はないよ、藁、もとい、糸にもすがりたい所だしね。」

 「踊る人間は……何だろうね、シャーロックホームズに出てきた暗号とか?
 あるいは単なる『スタンド』の使用時に残ったマークなのかな、能力はその人間の精神構造次第だから、そういう自己主張かも」

特徴的なマークなら、仲間が残した事を示すサインとして使えるだろう
それ以外の用途としては、それこそ暗号文か…もっとも、一つずつの時点でその可能性は低そうだが

 「……しかし『アリアドネの糸』とか、結構よく知ってるんだな成田君、テセウスに憧れてたとか?それともギリシャ神話好き?」

パンくずもとい、鎖を辿りながら来た道を、こんな時だからこそ余裕をもって戻る事にする
後は通路が変わってない事を祈るのみだ。

 (でも防犯ブザーって現状で何の役に立つんだ…?大人に助けを呼ぶとか?囮用に投げるとかかな?
  あるいはラ…スマイリーが使わないから、合言葉替わり? わからんなー。)

527『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/20(金) 20:28:58
>>525(黒羽PC)

>ベリルさんは何か心当たりはない? 矢とかレクイエムとか

その言葉に、少しだけ悩む素振りをしてから彼女は
これは信憑性は無いだろうものだが……と前置きしつつ語り出した。

ベリル「エクリプスとアリーナが以前から抗争があったのは知ってるか?
知らないなら、そう言う事があったって事を覚えてくれ。
で、その抗争があった時に私は尋問チームにも居てエクリプスの一人が
要領えないままに話していた事だが……。
『俺達は既にアレをゲットしたんだぜ? ざまぁねぇなボンクラ共
後は使い手さえ居れば芋づる式に王国の人員は入って来るさ』ってな。

そこで私はメンバーと交代したし、随分まともじゃないから
聞き流してたんだが。それが『弓』や『矢』に関係するのなら
そいつはスタンド使いを量産出来るアイテムって事になる。
……ただ『レクイエム』って単語にはまるで心当たりが無い。
鎮魂歌?? あの笑う奴等がそうだとか炎の中の人物は仄めかしてたが」

ベリルはアリーナに籍を置いて幾らか長い年月を経てるが、『矢』と
言う事柄には余り深く関与してなかったようだ。

ベリル「それと、これも不思議だが。炎の中で色々と喋ってる奴等
違うんだが、全員名前の部分は聞き取れない(※……の部分)
意図的に省いてるだろうが、こう手遅れな状態なら誰が誰に
喋ってるかわかりやすくして欲しいもんだ」

溜息を吐きつつ彼女は手近な通路の扉の表面を観察する。
そして抑揚つけて口開いた。

ベリル「この扉と扉。見憶えある
左のほうにある扉は『事務室』
もう一方の扉は『闘技場』への入口に通じてた」

そう彼女は左右に備え付けられた通路にある扉を指す。
 そのまま行動を停止する。どちらに入るかは任せるようだ。

528『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/20(金) 20:37:58
>>524-526(成田PC・斑鳩PC)

『棒人間』のポーズが逐一異なるのは、何かの暗示か
それとも意味がないのか……ともかく彼? 彼女? は笑う存在に対しての
対抗勢力として動いてたのは間違いない。

来た道を鎖を辿り戻っていく。時間もそう経ってはいない 通路が
気付けば見知らぬように変形してたと言う事は今の所無いようだ。

案の定、棒人間の伝言のままに医務室に入って見れば棚のほうに
手のひらサイズの防犯ブザーは残っていた。

他に医務室に何か大きな変化がある所と言えば、先程までは無かった
床に広がる水たまりだ。
 医務室に備え付けた洗面台が、クレイモアの弾丸で破損した事で
損傷した事により水が漏れたようだ……。

529黒羽 灯世『インク』:2019/12/21(土) 01:40:48
>>527

「抗争ね、まあ、さっきの店でそういう雰囲気は感じたのだわ。
 私ね、記者だから……そういう雰囲気とか、分かっちゃうの!」
 
「それにしても、『弓』と『矢』…………スタンドを作る道具というなら、
 その道具を『弓』に、生み出される力を『矢』に例えている?
 それとも『キューピッドの矢』みたいに、射って使う道具なのかしら。
 毎回毎回矢で射ってスタンド使いにするなんて、治療が大変そうだけど」

「どちらにしても、パワーバランスに関わるのは想像できるのだわ。
 でも『レクイエム』は分からない……『スタンドを得る』のとはまた別?
 たとえば『スタンド使いを即死させる手段』……駄目ね、想像にしかならない」

      「覚えておきたい単語ではあるけどね!」

足は止めずに、考えを口に出しながら歩く。

「そう、そうね! 言われてみればそれも不思議なのだわ。
 名前を聞かせない理由……『名前も感染源になる』とか?
 それは脈略が無さすぎる気がするけど、何か理由はありそうね」

「あるいは……『笑い』に?まれた人間は、『名前が失われる』?
 これも、想像にしかならない……ん、事務室。『物資』は多そうだけど、袋小路よね」

「ベリルさん、『闘技場』は――――『赤コーナーと青コーナー』みたいに、
 入場口は二つあるんじゃないかしら。つまり、闘技場の『向こう側』に抜ける出口が。
 もちろん、迷宮の能力で封鎖されてたりしたら、それまでだけどね………………」

可能性はある。開けるのは『探索範囲』を広げやすそうな、闘技場の入り口だ。
いかにも敵が待ち構えていそうなシチュエーションだが、敵は闘士でなく『工作員』。
安全で物資も豊富そうに思える事務室の中にこそ、潜んでいてもおかしくない。

それに今、ほぼ確実に袋小路となる部屋に入るのは避けたい。
ケープもだし、最初の曲がり角の先にいた二人組も、来るなら『背後から』来るのだから。

530成田 静也『モノディ』:2019/12/21(土) 04:18:21
>>528

「ええ…まあ五月蠅いのは嫌いでしたので図書室で本をよく読んでました。ゴルゴン退治やオリオンの話とかも好きですよ。」

本そのものは好きだし、神話も偉人伝とかも好きだが一番好きなのはミステリーなのだ…多分鼻で笑われしうな気がするので言いはしないが。

「防犯ブザーは…ここの事ですから何かがやって来るか、はたまたどこか別な場所に飛ばされるか…。」

どちらにしてもこちらに絶対的優位をもたらすとは思えない。
本当に追い詰められたときに使うべきだろう。

「とりあえずは来た道を戻って別な道をしらみつぶしに行くしか…ん?水が漏れている?さっきまでは無かったに…?」

水道管でも破損したのだろうか?しかし念を入れてモノディの聴覚で警戒し、近づかないようにしておく。

531斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/21(土) 12:34:18
>>528
>>530


 「水道管でも破裂したのかな?ここまで構造ぐちゃぐちゃで、まだ水道管が生きてるのも奇妙だけど。」

 「……水道が生きていて、それはそこまで捻じ曲がってないのか 元の道が解れば、ある程度は指標になったかな」

肩を竦める、言っている事は前提条件がそもそも不確定過ぎるのだ
『この場所の構造を知っている』『水道管がスタンドで捻じ曲げられていない』『本体の場所が迷路化していない』
流石にこの全部を揃えるのは、スターウォーズファンの意見を揃えるくらいには難しいだろう たぶん。

 「現状じゃあ意味無いか、さっさと行こう。」

影の頭部に上後左右の見張りは任せ、先に進む

 「そんな顔するなよ、確かに僕は、好きな本よりは嫌いな本の方が多いけどね」
 「例えば……分厚い教科書とか!」
 
 「あとはハツカネズミの話とか……何て名前だったかな アレ。」

532『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/21(土) 23:04:15
>>529(黒羽PC)

ベリル「こんな非常事態だしな。事務室にどこまで役立つものが
転がってるか不明だし、まぁ奴等が待ち構えてる事を考えりゃ」

  ガチャ ギィ……

ベリル「見晴らしの良い闘技場から抜け道……」

ドアノブに手をかけて扉を軽く開きかけ、そこで彼女は不自然に呟きを途切れさせた。
貴方が疑問に思う間もなく、顔色を更に悪くして口に指をかけて静かにするジェスチャー
そしてゆっくり体を離れさせ、僅かに開いたドアの隙間がより見やすくするよう体をずらす。

まず、見えたのはオレンジの明かり。少し細長い通路より先に
あのオレンジの炎が通路を防ぐように炎上している。それより先の光景は……

―― 一重に『地獄』だった。

あの笑う集団と思しき顔をした者達が、闘技場であろう体育館程度に広い空間に
夥しい群れが立っている。全員笑い声を開けるように半開きして忙しなく地面に
素手や器具を扱い砂地の部分を掘っていたり、炎のある場所に指を差し
笑い声を開けている仕草をしている姿もあるが声は届いてない。
あのオレンジの炎が、どうやら奴等の笑い声がここまで届かない障壁の役割をしてる。

ベリル「クソッタレ……! 道理でアリーナに居た人員の大半が全く見当たらないと
思ったが、ほぼ5〜6割はこの空間で奴等になってたのかよ……っ
 少なくとも、最悪の光景だが割かし助かる事実は。あの炎の使い手の能力は奴等の
行動を確実に阻害する働きをしてくれてるって事だがな」

黒羽も視認したのを見届けたら、彼女は慎重に扉を閉じるだろう。遠視でも
50以上の人間が蠢いているのが見えた。あのオレンジの炎に何かしらの記憶が
収められていても、ソレを入手するのに奴等へ肉薄するのは自殺行為だ……。

ベリル「後、気になったのは……奴等、どうも地面を掘ってたよな?
下に何かあるのか……または下へ向かおうとしているのか?」

533『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/21(土) 23:17:50
>>530-531(成田PC・斑鳩PC)

(※成田PCの『元のエレベーター方面の道を引き返す』か
斑鳩PCの『先に進む(落書きのブザーのあった場所まで?)』か
統一してくれると助かります。このロールでは医務室の位置から
動かないと考えて描写させて頂く)

進むべき場所は、前か もしくは遠回りすべき最初の分かれ道で
何か旋回していた方面の通路か……どちらか最良か今は不確定。

医務室の水漏れ部分を注視すると、再三の話となり申し訳ないが
クレイモア地雷による損傷で水道管部分が損傷してるのが見て取れた。
拳大の大きさの穴で、元々洗面台の排管に溜まっていた水が
流れていただけなのが解る。それ以外は特に異常と言う異常は無い……。

他に、ここで探索として有力になり得ると言えば隣に存在する
『資料室』だろう。板で外側の部分から打ち付けられてる事を考えると
『奴等』が何かしら意図的に目障りとなるののを封じ込める為に行使したと
考えれば幾らかの危険もあるかも知れないが。

534斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/22(日) 00:40:50
>>533

 「……そういえば、前後が強烈過ぎてすっかり忘れてたけど」

資料室の前に歩み寄り、封鎖されたドアを見る
ものの見事に『外側から封鎖されている』

 「これ、妙だよな、『何で外から塞いでるんだ?』」

 「スマイリーは基本、仲間を増やそうとしてヒトを襲う
 だから、資料室なんかには眼も向けない筈だ。」

 「なのにこの資料室は封鎖されてる、中に人が閉じこもっていたとしても
 こんどはじゃあ何で外側から封鎖されてるんだ?って話になる。」

 「ここで戦った人たちがその事に気づかずに、余裕のない戦闘で態々ここを封鎖したのか?」

ひとしきり言って肩を竦める

 「――まあ、推測にしかならないし
 それを言い出したら、例え戻ってさっきの落書きの方に進んでも
 エレベーター方面の道だったとしても、『先行きの情報なし』な以上、僕達にとってはあまり変わらないんだけど、さ。」

極論、何処に進もうと情報が無い以上はあまり変わり映えはしないのは事実だ
僕のスタンドが、もう少しだけかゆい所に手が届いたらよかったのだが
父と母の代理は誰にも務まらないように、僕にも探知系のく変わりは務まらない。

 「それで、どうする?こういう時は後悔しないように、『君』が決めたほうがいいかもしれない
 結果論とはいえ……僕の行動のせいで君の骨にひびが入ってるからね。」

 「……この事件が起きた時、罪悪感なんか持たないと決めてたけど、その、目の前で喋って動いてると、また別だと解ったよ
 あのドブネズミに教えてやりたいね。」

535成田 静也『モノディ』:2019/12/22(日) 04:00:36
>>533

(GMさんへ主体性の無い行動をとってしまいもうしわけありませんでした。)

「斑鳩さんの言う通り、資料室を漁ってみますか。もしかしたら通路が迷路になったように別の部屋や通路に通じる道があるかもですし。」

封印しているということは良くも悪くも何か意味があるはず。

先ほどモノディで探ったときは何の音もしなかったが今はどうであろうか?

再び資料室を聴覚で探る。これで安全そうならばモノディの片腕と斑鳩さんのスタンドで扉の封印は何とかなるはず。

「それと腕の事ですが、気にしないでください。あれはただ単にオレに運が無かった・突然の出来事に対応できなかった。」

「それだけの事なんですから。それにオレはまだ生きています。生きているならば逆にこれを成長の糧にしてやりますよ。」

斑鳩に軽口を言う。まだ腕は少し痛むが、斑鳩は無理に明るくしている節がある。彼は彼でこの状況に堪えているのかもしれない。
ならばこちらもやせ我慢でも明るくふるまわなければ士気にかかわるかもしれない。

536黒羽 灯世『インク』:2019/12/22(日) 08:23:14
>>532

「…………………………………………気が滅入る光景なのだわ」

扉を閉めることに一切の異論はない。
この扉こそ外から板で封鎖してしまいたいくらいだ。
もっとも、封印の役割は『炎』が果たしてくれていたが。

「……『闘技場の地下』に何かが隠されている?
 …………あそこで普段興行をしているなら、
 そこを掘り返す発想は普通生まれてこないし、
 生まれたとしても実行するタイミングが存在しない。
 大事なものを隠すには、良いのかもしれないけど」

今ので、事務室で待ち伏せがある可能性は低くなった。
手があるならあの『一大作業』に向かわせるだろう。

「……多分、あらゆる『スタンド能力』の影響を受けかねない場所でしょう?
 そうでなくても、上で人が暴れまわる場所。普通に考えて大事な物は隠せない。
 そうなると、地下通路でもあるか……隠し部屋か何かでもあるのかしら?」

「なににしても……ベリルさんも知らない、地下の何かをあいつらは知っている。そしてあの人数。
 つまり……まあ想像は出来たけど、『上層部』までそっくり『呑まれてしまった』ということね。
 生き残りは本当に、迷宮と炎の能力者くらいでもおかしくない…………その人たちを、探さなきゃ」

その上であえて事務室の中を見るかは悩ましいが……
一つ事情が変わったのは、炎は『生きている』ということ。
ダイイングメッセージでもおかしくないと思っていたが、
今の使い方は明らかに『敵を封じこめる』ためのものだった。
つまり……諦めていない。どこかで籠城をしている可能性が高い。

「ねえねえベリルさん、念のため事務室の中も見てみましょう。もちろん罠には気をつけて……だけどね」

クレイモア地雷はともかく、生存者が身を守るための簡易な罠もありえる。
わざわざ闘技場の近くで籠城はしないだろうが……一応部屋の中を見ておきたい。

537『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/23(月) 10:07:00
>>534-535(斑鳩PC・成田PC)

釘付けられた板で封鎖されてる扉は、外すとして普通の人間なら一苦労にもなるが
そこは鎖のスタンドや、片腕のみでも高速の拳打が有効な貴方達二人ならさしたる
苦労に入りはしない。打ち付けられた部分をスタンドで破壊すれば扉は開かれる……。

まず最初に目に付いたのは壁に取り付けられた長机。
『本』が二冊置いてある。入って良く観察すれば『植物リストⅠ』
『敵対勢力:エクリプス』と言う名が記されている……。

中央には大き目の本棚が横並びで3列置かれており、その他には加湿器と
――更に奥には『鉢植え』が置かれている。隣には無地の白い本が乱雑に
鉢の壁に支えられるようにして置かれている。
 奇妙な植物が咲いている。長さは130cm程度、普通のウンベラータのような
形状をしているが、一つだけ独特な美しく惹き付けられるような琥珀色の蕾らしき
ものが咲いている。他にも奇妙と言えば隣に散らばった一人分の靴と衣類がある事か。

鉢植え。ベリルは気を付けるように告げていたが……。

538『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/23(月) 10:30:45
>>536(黒羽PC)

ギィ……。

『事務室』 中を見ると中々に荒れている。
奴等の襲撃があったのは一目見れば推察出来る程に棚が倒れ
事務用机の側にあった小物など散らばっており、中で大き目の
台風でも出現したような具合だ。

ベリル「気が滅入るが、さっきのよりは100億万倍マシな光景だ。
少なくとも壁なり床に血痕は付着してないから、襲撃のあった時点じゃ
碌な抵抗出来ず、そのまま笑う奴等になったが。抵抗も最小限で
出入口から突破したって事は理解出来るしな」

呟いたアリーナの弱り切った戦士はヨロヨロと浸入。大分限界に
近いのは、憔悴が垣間見える背中から理解出来るが……『朗報』だ。

――カサカサ。

ベリル「! ……こりゃアリーナに戻って初めての最高な幸運だ
黒羽 見ろよ  ――『サソリ』だ」

転がって自然に出来た積もれた小物の山の死角から貴方達の出す
物音以外は静かな空間では幾らか通る這う音に顔を向ければ。
確かにサソリだった。普通のサソリの中では手の甲に乗る程度のサイズ
そして体表は虹色のような色合いで基調はブルーサファイアのように
頭部分から毒針のある尾の部分まで艶やかな色合いをしている。

ベリルはおもむろに、それを掴み上げると『自分の腕に押し付けた』
何を と考える間もなくサソリは手の平で抑えつけられた事に僅かに
抵抗するように体を揺する素振りをした後、観念するように節足で
ベリルの腕にしがみつき、その尾を突き刺した。

 ――ドギューン―――zノッ!

ベリル「……フゥゥゥーーー……ッ
よし、幾らか調子が戻った。体の脱力は流石に赤色が多くねぇから駄目だが」

サソリが突き刺し、僅かに体をブルっと震わした後。ベリルの眼には
並みならぬ生気が戻り、発現を少しさせたスタンド……朱色の光を伴わせ
両腕に鉄輪を身に着けている力強さを秘めた人型の異能を動かす速度も
どうやら問題ないように見えた。

ベリル「こいつが、アリーナの治療・技術チームが手間暇かけて
造り上げた『サソリ』さ。青は精神を 赤は肉体の出力を活性させる。
……因みに、こいつは『回復』じゃなく『ドーピング』に近い。
数時間したら流石に最低一時間は完全に休息しないといけない程に
ダウンしちまうのが難点だが」

此処から脱出するまでなら十分過ぎる位には調子が戻ったと
彼女は声に活力を取り戻し告げた。

サソリは、力を失ったように腕から離れ。地面に彼女が置いても
殆ど動く事はない。どうやら、その『ドーピング』も一回限りだ

ベリル「このサイズだと、多分子供だからな。どっかしらに親も
まだ生きてる筈だ。赤色なら、私が刺しても普段より動けるようになるが
そっちなら、スタンド使って動く斑鳩並みには活動出来るようになるさ
多分片腕折れたか、罅は入る位にケープにやられた成田に使用するって
手もあるが……片腕が回復する訳じゃないからな」

『ドーピングサソリ』……どうやら中々良い拾い物があるらしい。
このまま治療系スタンド使いのいる場所を探る中で、負傷した仲間や
単体での戦闘で自信ない自身が活用出来る物も見つけられるかも。

539斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/23(月) 15:16:58
>>537

本棚、加湿器、そして美しい植物
まるで『いなくなった』かのような衣類と靴が1人分、これが無ければ
多少なりとも心が癒されたかもしれない。

机の上の本二冊とかもう気にもならない
自分の勘が警鐘を鳴らし続けている

 『あの植物は拙い物だ』と

今すぐ見なかった事にしてドアを閉じて去るべきだ
『植物リスト』?『敵対勢力:エクリプス』?それは自分の命より重要なのか?

あのドアが封鎖された理由は今解った
『たとえ襲撃の最中であろうと、そうしなければ生命に関わる』のだ。

 「よし、ここで得る物は何も無かったぜ成田君」
 「今すぐ回れ右してドアを閉じて封鎖しよう、そして二度とこない事にしよう」
 「本も無視しよう、『グレムリン』に水をあげるくらい拙い事になると僕の勘が言っている。」
 
小声かつ早口でそう言うとすり足で後退し
ドアノブに鎖をかけて早々に閉じにかかった

何がトリガーかは知らないが、ここで下手に刺激するのだけはよくない
絶対に良くない。

540成田 静也『モノディ』:2019/12/24(火) 02:00:12
>>537

「了解、ここには目的のものは何もなかった。である以上、長居は無用です。」

「・・・ですが、念には念を入れてゆっくりと出ていきましょう。何が攻撃のトリガーになるか分かったものじゃないですので。」

モノディで『植木鉢』に集中させながら撤退を開始する。葉から根、花まで動きを聞き漏らさないように。
・・・もし何か動きがあればもうゆっくりではない、ダッシュだ。

仕方あるまい、別の分かれ道を進むしかないだろう。

541黒羽 灯世『インク』:2019/12/24(火) 14:31:56
>>538

「さそりっ!? それがどう幸運……
 ちょっ! ベリルさん何をしてるの……あ」

(そういえばさっき言っていたのだわ、
 拾うべきなのはコーラと…………サソリ!)

「つまり……それが『例の』……なるほどなのだわ。
 もし仮に数時間してもここを出られないなら、
 それはもう私たちはここでおしまいって感じはするし、
 ドーピングで上等だわ。今は今を切り抜けることだけ考えなきゃ」

ベリルのスタンドの動きを視界の隅に捉えながら、
事務室の中に他に何かないかを一応見ておこう。

「ちなみにベリルさん…………
 赤と青のサソリの併用も出来たりするのかしら?」

口ぶりからすると出来そうだが、一応聞いておく。
そして、めぼしいものが無ければ事務室を出よう。
物資調達は必要だが、目的は探索にこそあるのだから。

542『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/24(火) 23:06:51
>>539-540(成田PC・斑鳩PC)

貴方達は、慎重に『鉢植え』に警戒を払いつつ扉の外へ出ていく。
『鉢植え』は美しい雰囲気を放ちながら、動く事は無い……。
植物リストだけでもどうにか持ち運んでいけば正体を把握出来た可能性もあるが
わざわざ寝た子を起こすなり虎の尾を踏む事も無いだろう。
すべき事は、この世界変革のスタンド能力の収束の糸口を発見する事。
その為の手段の一手が治療系の能力者を確保する事なのだから。
未だ通路も、何事も無かったかのように戻した資料室含めて静かなものだ。
何処へ向かうか……。

 ――カサカサ

? ……成田には、エレベーターから此処までの通路方面から
何かが這っている音が聞こえた。

>>541(黒羽PC)

『シンプリ―・レッド』と紹介した、ベリルのスタンドは
調子を確かめるようにワンツーのストレートパンチ
更に右足で蹴る動作を虚空で行う(パス精CCB)

ベリル「併用可能だが、私としては余り薦めないな。
何故かって? 肉体と精神、どちらも反動が来ると
完全に動けなくなるからさ」

赤のみなら、まだスタンドを動かす事は可能だが……と
言いつつ貴方と共に事務室を更に物色する。

流石にサソリ程に便利な代物は見つからないが。何かしら
あった時の為の『特殊警棒』
他にもライター数個や事務にあると思える小物なら見つけられた。
(※欲しい物があればレスで記入を望む)

ベリル「ん? この書類……あぁ、何て事ないな
今日の勤務の職員のリストだ」

物色の手伝いをする彼女は、一つの書類を掴み
そして特に必要性は無いと判断し貴方の見える範囲に紙を落とす。

『※※ 金一:9:35出勤』と言うのが見て取れた……。

ベリル「後は用は無いな。先に進むとして……進路はどうすべきか」

543黒羽 灯世『インク』:2019/12/24(火) 23:40:27
>>542

「ああ……確かにそうね。
 私や斑鳩さんはスタンドも『肉体』で動かすけど。
 ベリルさんや成田君だと、そういうこともあるか」

「私、スタンド使いはなりたてだから。
 そういう経験でも頼りにしてるのだわ。
 ま、センスで負けるつもりはないけど!」

ライター……あまり用途はないと考えたが、
とても小さいものだ。ポケットに忍ばせておこう。
特殊警棒は良い武器だが手を塞ぐ。『インク』と相性が悪い。

「……?」

「金一、ああ、ここに、いたものね……『9:35』?」

斑鳩との遭遇は、退勤した後のことだったのだろうか。

「ねえねえ……一応確認だけど、これ、『午前9時』ってことよね?」

二つの『米印』も気になるが、
ベリルが反応していないあたり、
これは『おかしなもの』ではないだろう。

「とりあえず……分かれ道に戻って、もう片方の進路に行くのはどうかしら。
 後戻りするのは怖……いえ、危ないのだわ。『ケープ』がいつ出てくるとも分からないし」

その言葉通り……ではなくともそうなるところだが、ひとまず分かれ道まで戻ろう。

544斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/25(水) 01:08:29
>>542

――イッキシ!

 「んー、誰かが俺達の事噂してるなコレ」

懐から取り出したハンカチで鼻を拭う
そもそも冬で24時間戦えますかしてるんだ、風邪ひいたって何の不思議もない。

 「過保護気味なツンギレ男勝り系の気の強い姉と
 ほんわかしてる男を勘違いさせる包容力を持った妹の美人姉妹と見た。」

緊張感が無い?つまらない事聞かないでくれよ、ちゃんと見張りはしてるし何時でも攻撃可能だぜ
単に戦闘以外だと、俺は笑えるほど役に立たないってだけで。

まあその戦闘も精々コレが2回目か4回目なんだが
俺は平和主義者なんだ。

 「ところで成田君見てたら思い出したぜ、アレだ、『ねずみの騎士デスペローの物語』だ。」
 「俺、アレのエンディング嫌いなんだよ、いや、ハッピーエンドは嫌いじゃあねぇんだけどエンディングのドブネズミの所が。」

喉の奥に小骨みたいにひっかかったのを、ようやく思い出した
天才も5年もたてば只の人だな、こりゃ。

 「……そうそう、引き続き行動の判断は任せるぜ、恨んだりしねぇから安心しな
 何せ俺だけだとサングラスかけて映画館の中シアター内歩くようなもんだからな。」

視覚は此方の範囲が上だとしても
如何せん目の届かない処はどうしても出てくる、迷路では特にだ、そこを補える聴覚は双方にとっても都合がいい

なら彼、成田の判断を待ってからの行動でも問題は無い。

545成田 静也『モノディ』:2019/12/25(水) 13:25:16
>>542-544

「斑鳩さん、今エレベーターの方の通路から物音が…人ではないな、何か大きめの虫?の這うような音が…」

「もしかしたらベリルさんの言っていた『サソリ』かもしれません。もしよければ手間ですが取りに行きませんか?」

ベリルの言うアリーナの備品だというならば持っていても損はないかもしれない。

「それと申し訳ないんですがその本は読んだことが無いんですよ、すみません」

もし生きて帰れたら本屋で探してみるのも一興かもしれないな。

546『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/25(水) 23:30:27
>>543(黒羽PC)

>一応確認だけど、これ、『午前9時』ってことよね?

ベリル「んっ? まぁAM9:35って合ってるだろう。
あいつ、確か今日は何処かしらから大事な預かり品を受け取って
明日中にはこちらに仕舞うように言い渡されてたっけ……」

直ぐに収めないのは、警備の都合もあってなと付け加えつつ
少し考えた素振りを彼女は行い、軽く眉間に皺を形成しつつ呟きを続ける。

ベリル「……そういや、あいつの車は斑鳩ってのが強奪したんだっけか。
鍵があるなら、スタンドアイテムの保管庫も開けるかもな。
機密の高い部屋だから、色々役立つものも多いだろう」

まだ斑鳩の奴が懐に鍵を入れていればの話だがな……と告げる。
 そのまま分かれ道へ戻る。代わり映えのしない通路と扉
それが貴方達の眼前で佇んでいる。

ベリル「さて、どうするかね。
出口を探すにしてもヒントは無し。ほぼ罠のある金の亡者改め
笑い亡者三人衆の相手の為に引き返すのも分が悪い」

何か良策はあるか? と黒羽に彼女は頭を掻きながら振った。

>>544-545(斑鳩PC・成田PC)
(そう言えば、別に『鍵』を持っていく描写は
してなかったと思うが、持って来てる形で構わないか?)

雑談を興じつつ二人共エレベーターの方まで帰還となる。
 丁度『トイレ』のある場所で音は聞こえた。男性用の
トイレのほうを慎重に覗けば案の定と言ったところが
成人男性の手首程のサイズの大き目な『赤いサソリ』が
徘徊をしていた。今も、超聴覚で右方面の通路からは
何か金属の旋回音らしきものが聞こえ続けている……。

547黒羽 灯世『インク』:2019/12/26(木) 02:32:06
>>546

「まあ、午前だからどうってわけじゃないけど。
 斑鳩さんが、その、彼を……ええ、『強奪』したのと、
 時系列が変だったら『能力』が関係するかもしれないから」

金一の能力は『存在する』はずだが、
ある意味当然ながら片鱗すら見ていない。
今考える必要性は薄いが、情報が得られれば悪くはない。

ともかく、分かれ道まで戻ってきた。

「良策はないのだわ。というか……策が無い。
 『どういうルールで地形が変わってるか』も、
 『そもそもどんな地形だったのか』も分からないもの」

「『後ろには下がらない』ようにしながら……
 しらみつぶしにするしか、無い気がするのだわ」

戻れば地獄。
進むには光明が無い。
進む方がマシ、という意味だ。

「ヒントが無くても、答えに当たる事はある。動いていればね」

3本目の分かれ道でも目指そう。『足を止めて考える』余裕だけは絶対にない。

548斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/26(木) 12:52:23
>>546

 「『サソリ』かあ……」

  ポイ

『ロスト・アイデンティティ』の予備鉄球を、鎖を付けたまま丁度サソリの頭上に落ちるように放る

――分離、再結合。

鉄球は触れた瞬間サソリの形に沿うように潰れ、そのまま固まって『サソリのチェインフィギュア』の完成だ
重量的にも潰れはしないだろう たぶん。

  ヒョイ

 「捕獲完了 っと」
 「ベリル・ストックが言っていたが 何なんだろうなコレ?この『音』もだが……」

虫かごのように伸縮させた鉄球に、サソリを放り込んで腰に付ける
鎖の構造上、窒息はしないと思うが、刺されたら危ないのは確かだ。

 「ま、『君子危うきに近寄らず』ってな、次はどっちに行くんだ?」

これで盗品がまた一つ増えた
イカした車、その車の鍵、2001年宇宙の旅からモノリス、『懐の何かそれ用の保管庫の鍵』……そして『サソリ』
犯罪者まっしぐらコース爆走中だ、天国のママが悲しむことを考えると憂鬱だな

まあ直ぐに後を追う事になりそうなので、そうも言えないが。

549成田 静也『モノディ』:2019/12/26(木) 22:01:18
>>546-548

どうやら読み通り、『幸運のサソリ』を手に入れることができたようだ。
どう使うのかは全くわからないが・・・。

「そうですね、右側は妙な旋回音…ベリルさんは特に何も聞いていないのでよくわかりませんが、
警備システムなどの可能性があるので今の状況だと下手に近づきたくは無いですね。」

このメンバーは自衛力に優れていると自負している…いるがオレの左腕は負傷、
斑鳩の『奥の手』も一日にそう何度も使えるか怪しい状況でわざわざ戦いに行くのは勇気でなく蛮勇だろう。

それにさっきの『ケープ』のようにこちらよりも強靭な相手が敵対してくる可能性もある。

「ならばまだ行っていない、医務室の先にあったまだ探索していない方の道へ行きますか?」

もっともそれはまだあの瓦礫に『ケープだったもの』が大人しく埋まっていてくれればの話だが。

安全な道をたどり、黒羽たちと合流するにはもはや習慣と化している『モノディ』の聴覚に頼る他ないだろう。

周りの音を探り、危険と安全を区別していく。

550『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/27(金) 19:10:42
>>547(黒羽PC)

ベリル「少なからず良い情報がもう少しあるとすれば。此処は
『オレンジの炎』を抜けた通路であって。ケープが出て来た通路の
方に居た連中が笑う奴等だとしてもだ。闘技場で炎に行く手を
阻まれてるのを考えれば後ろは余り気にしなくて良いって事だけが
唯一の気休めだな」

尤も、こっから他の出入り口を見つける手立てが暗中模索なのも
変わらんが……とベリルは呟きつつ辺りを見渡し、一つの扉に手を掛ける。

ベリル「無鉄砲と言われても仕方がないが、手あたり次第扉を開いて
見なけりゃ情報は集まらん。とりあえず、この扉を開こうか」

虱潰しに扉を開けて見る事を試みるようだ……何か他の良案があれば
ベリルも止まるだろう。

>>548-549(成田PC・斑鳩PC)

貴方(斑鳩)は赤いサソリをスタンドで捕獲した。少しサソリは
抵抗する仕草で足を動かすも、直ぐに観念するように動きを停止する。

成田の案により別通路へ進行を開始した。

 カツ カツ  カツ……。

代わり映えのない通路を歩いて行き、どんな内部になってるか
不明な扉も両側に取り付けられている場所を進んでいくと
自然と足が止まる光景を見た。

無機質な白い床から一線を画すように一面に草原が生い茂っているのだ。
緑の絨毯が床を覆い尽くし、壁や天井も美しい葉と蔓で覆われている。

何か独自に管理していたスタンドが暴走でもしたのだろうか? 
今の所、超聴覚でも危険な物音はしないが……。

551斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/27(金) 22:45:44
>>550

 「おー……『猿の惑星』ならぬ『緑の惑星』か
 干ばつ地帯もあっという間に緑の風景に、阿保か。」

自分が何処か間抜けな声をあげたのを誰が責められようか
探知系スタンドに会いに強行軍したら、下手なサーカスよかビックリハウスで迷子状態なのだ

まあ今の自分はどう考えてもカッコよくは無いし、現実逃避がしたいし今すぐ諦めたい
ケンイチローが居たら何と言うだろうか、夢見ヶ崎辺りならサングラス越しに目を輝かせるのだろう

まあそれが自分に許されるわけでは無いのだが。

 「いや、こんなもん赤んぼでも解るわ、心当たり一つしかないじゃん
 どう考えてもあの植物じゃん繫殖力たけーなオイ、開けなきゃよかった……。」

動物園の次は植物園らしい
好奇心は猫をも殺す、弁えないと駄目だな
問題はその教訓が今役に立たない事だが。

 「……嘆いても始まらねえなあ、でも触りたくねえなあコレ
 あの衣服とお靴は無事だったあたり『生命体』だけを消滅させて養分にするとかか?
 なんでそんなもん保管してんだ燃やしとけや!」

どうせ植物のスタンド使いか、スタンドに近い力で作られた特別性なのだろう
ハングリーな精神でスタンドが強化されるんだから、そんな物放置すればどうなるか解りそうなものだ。

 「しかも肝心のその事を書いた本が……本がなぁ
 まだあそこだよなぁー、テレポートしてきたりしないよなぁー
 迷路っていう概念の構造上、あの二人と合流できる経路とか多くなさそうだよなあ」

肩を竦め、やれやれと首を振る
本日だけで何度したか解らない、そもそも一々覚えてないが
これがむしろ敵スタンドの攻撃とかだったらどれだけ楽だろうか おもむろに遠くを見たくなる。

 「焼きながら行くには油が足りねえし、ここの連中が燃やさなかったあたり
 下手に焼き掃除するとなにが起こるかわからねえし、……成田君さぁ」

 「『竹馬』とか…得意?」
 「駄目なら『ソリ』かなぁ、鎖足りるかなコレ。」
 「いや、『別の道』も選択肢か……決めていいぜ、成田君 船頭多くして船が山に登ったら笑えねえものな
 そんな事していいのはコンスタンティノープル攻城戦くらいのもんだ。」

選択肢は多々ある、僕の弱いスタンドでも多少の応用は効く
爆発かビームで焼き払ってもいいし
鎖で竹馬とソリを作って、時間はかかるだろうが草の上を歩くのもいい
別の道を探してもよいのだ。

 「おすすめ? ……そもそも対処可能な脅威かわからねえのだから」
 「本を探しに草の上を行くか、回り道だな、対処したら合流が早まるわけでもねえ」

 「俺達の最優先は合流もそうだが、元々は探知系スタンド使いの助力を得る事だ。」

……1のために100を切り捨てるのも楽ではないなあ。

552成田 静也『モノディ』:2019/12/28(土) 03:18:47
>>550-551

「いえ、さっきの草にしては種類が違う気がします…どちらかと言えばさっきに『アレ』は植木に近いですが、
今のこれは芝や蔦に近いですかね。」

「まあどちらにしろ警戒するのは賛成です。」

たとえあの観葉植物ではなくともそうであっても、警戒するに越したことはない。

幸運にもモノディの耳には植物の表立った動きは捉えてはいない。

「オレとしては回り道の案がいいですね。下手に攻撃して面倒を起こしたくありませんし、
こいつ等にそこまで時間を賭けたくはないですからね。」

ただでさえもこの場所でビックリ博覧会も真っ青な経験をしているのでこれ以上は胃もたれしそうだ。

「モノディの耳にも何も聞こえてこない。とりあえず今は行動をしていないようなので触らぬ神に祟りなしです。」

それに早く黒羽・ベリルか探している探知能力のスタンド使いを見つけなければならない。

正直、構っている暇はない。モノディの探知を続けながら慎重に行動する。

553黒羽 灯世『インク』:2019/12/28(土) 21:11:01
>>550

「ああ、それはそうね。ケープはともかく『笑ってる』やつらは、
 少なくとも炎を通りたい……っていう感じはしなかったのだわ。
 通れないかは分からないけど、好き好んでこっちには来ない、か」

だから安全だとまでは言えないが、
危険が少しでも少なくなるのは良いことだ。
事実はともかく、『安心』出来る……
記者としては、良い考え方ではないとは思うが。

「ええ。探してる相手の性格も素性もいまいち分からないし……
 地形もよく分からない以上、虱潰しよりいい策は今の所無さそうだし」

      サラサラ

手元の空間に、『シンプリー・レッドがパンチをした』と書いておく。

「一応ドアを開けた瞬間の奇襲とかには、気を付けておきましょう。
 クレイモア地雷はともかく、石とかが飛んでくるだけでも危ないし、
 ケープみたいな伏兵が身を潜めてても、何もおかしくはないのだわ」

ベリルには一応警告をしておきつつ、自身も扉の直線上からは少し離れておく。

554『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/29(日) 00:01:46
>>551-552(成田PC・斑鳩PC)

貴方達は新緑の瑞々しい草むらが出迎える景色と、コンクリートの境界線で止まる。
斑鳩は、この影響は『資料室』の植木鉢が原因だと考えるが。此処の通路は医務室より先
つまり資料室を通過した筈……となると別の要因を疑ってかかるべきかも知れない。
成田の超聴覚では何か異様な音は全く関知出来ない。自然の満ち溢れる空間ならば
小動物なり虫なり生息してそうなものだが、そのような小さな物音も一切無い……。

回り道をする為に、貴方達は元来た通路を逆走する事にする。

         ――ズズズズンッ……。

すると、通路が震えた。……地鳴り? いや、この場所は地下深く。
つまり地層全体に大きな衝撃がアリーナ地下に伝播したと言う事だ。

>>553(黒羽PC)

ベリル「よし、私が先にスタンドで扉を開く。何かあれば援護は頼むぞ」

慎重に、ベリルはシンプリ―・レッドで扉を開く。何があっても物理的な
飛び道具なら、スタンドアイテムでない限り無効化出来ると踏んで。
 ドアノブを回し、一気に扉を内側へ。何かの発射音とかは無い、彼女は
そのまま体の半身を部屋が覗ける部分まではみ出し、安全であると言う
仕草のサインを黒羽へ向けた。

ベリル「段ボールの箱が山積みにされてる。何かしら収納庫か?」

貴方も部屋の内部を見てみると、丁度ワンルーム程度の殺風景な
部屋の半分を大小の段ボール箱が言われた通り山積みになっていた。

ベリル「役立つもんが、もしかすれば入ってるかも知れないが。
この量だと時間も掛かるし、無駄になる可能性も……」

   ――ズズズズズンッッ……。

瞬間、室内 いや、通路含め全体が揺れた。

ベリル「……っ、地震か? でかいな、今のは」

ベリル「…………アリーナは地下造りだ。その為
大地震でも崩落するような柔な建造してないと思うが」

少々不穏な内容混じりに、小声で
さっさと用を済ませ、脱出を早急にすべきかもな……と
ベリルは暗い音色で述べるのを貴方は聞いた。

555黒羽 灯世『インク』:2019/12/29(日) 01:00:50
>>554

「うーん……あんまり嬉しくない部屋よね。
 『中身』が分からない箱は信用ならないのだわ。
 物を探しているというわけでもないのだし……」

             「……!?」

――――謎の揺れ。

ベリルの言う通り、ここは『地下施設』だ。
それも『闘技』『収容』『実験』『開発』など、
あらゆる用途が想定されたかなりの『要地』だろう。

「ねえ……『穴を掘ってた』のが、関係あるのかもしれないのだわ」

「どちらにしても、そうね。これ以上物色してる余裕はないわ。
 ベリルさん、次の部屋に行きましょう。人なり、次の道なりを探さなきゃ」

部屋の内部を見るのはほどほどに、先に進むことにする。

仮に二度目の揺れがあれば、段ボールは崩れてきかねない。
この部屋に目的の物はないだろう。『コーラ』なども、必須の品ではない。

556斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/29(日) 01:46:50
>>554

問題に取り組む時、一番つらい事は何か?
『ゴール』が見えない事だ。

では二番目に辛いのは?

 「――進んでるのか戻っているのか、解らないなあコレ。」

通路が揺れる、また地震か、日本ってほんとに地震が多いなぁ
ふと転校してきたクラスメイトのニューハーフを思い出す
ちょっと揺れただけでこの世の終わりみたいな顔してたっけ。

 「ラフィングも見当たらないし、炎で出来た順路も無ければ」
 「観光マップも見当たらない ナイナイ尽くしダナー。」

日本生まれの日本育ちだと特に気にする事でもない
それよりそろそろゴールが欲しい。

 「……僕達、何か間違えてるのかな?迷路なんてどう進んでても同じだと思ってたけど」
 「この迷路を作ったスタンド使いって、敵に攻め込まれている時『適当に歩いてるだけでゴールまで行ける』」
 「そんな道にするんだろうか?数と速度で先にラフィングたちがゴールにたどり着いてそうなもんだよな、その場合。」

そうだな、例えばそんな状況の場合、ラフィング達なら……
ゴールが解ってても其処に行けないから、最短距離を無理やり通ろうとする、かな?
『穴を掘ったり』とか。

 「まあ、着いて無いから僕達にも逆転の可能性があるわけだけど。」

 「ただ、そうだなあ……」

 「多分『迷路の全部を把握できてない』or『音声や視覚は拾えない』よな、このスタンド使い
 ベリル・ストックを見て、少なくとも直通ルートを開設はしてないんだから」

 「あるいは、『自分では構造を弄れない』とかかな?
 ……そうだとしてもアプローチが解んないから、暇つぶし以上にはならないね、この考察!」

しかし何でもいいから舌を回しておかないと眠気が襲ってきそうになる
ケープだかとまた会っても、今度は股関節あたりをグチャグチャにしないといけないというのに
それすら出来るかどうかも怪しい。

 (……あっちの二人も無事かなあ、こっちの事は心配してないといいけど。)

557成田 静也『モノディ』:2019/12/29(日) 03:59:40
>>554-556

「愚痴を言いたくなるのも分かりますが、今は片っ端から安全な道を行ってみて勧めるか否かを確かめるしか方法が無いんで諦めずにコツコツいきましょう。」

「それにあの金一の死体が無いってことは別なところへ通じる道が少なくとも一つはあるってことですので希望を持ちましょう。」

とは言えこの迷路に辟易してきたのはオレも同じだ。

・・・『モノディにもっとパワーがあれば床や壁を破壊して無理矢理道を切り開くことができたのに』、ふとそんな無駄なことが頭をよぎった。

その時、大きな揺れが起こった。

「地震ですかね?それとも地下で何かが爆発した・・・?」

とりあえずモノディで探り、警戒をする。

(あの二人は無事だろうか?せっかくサソリを見つけたんだ。ベリルさんに使うためにも早めに合流せねば…)

しかしさっきから焦っているせいか空回りが多い。一度もっと考えて行動すべきだろうか?

558『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/29(日) 22:39:11
(※少し遅いクリスマスプレゼントと、早いお年玉)

>>555(黒羽PC)

地震の規模は中々の大きさだった。通路に亀裂が走る程では無いが、何度も
連続して揺れれば耐久が優れてると言うベリルの談を信用すれども
自然の災害は、人の予想を遙かに超える。

貴方(黒羽)が予想する通り、少しばかり段ボールの積まれた少しが崩れて
包装の甘い数個が床へと零れ、その中身が貴方達が出ようとする入口へ転がる。

ベリル「……出来過ぎているな、こりゃ。それとも、今年一杯で
私達は人生の何分の一かは幸運を使い果たしたか?」

転がって来たのは『コーラ』だった。ベリルが見つかれば上々と
告げていた現物が今まさに見つかった。
計十二本 1ダース詰め合わせが瓶の容器で入ってたようだ。

ベリル「これ一本で数日不眠不休で活動出来る。
副作用と言えるもんがあるとすりゃ、飲む前の眠気が降りかかる程度だが
それ以外は特筆して無い。全部持っていきたいが本音だが、余り欲張っても
嵩張るか? まぁ、私がシンプリ―・レッドに持たせれば良いかも知れんが……」

ベリル「それと、こりゃ何だ? 金属の棒か……?」

もう一つ転がった箱がおり、ベリルが中身を取り上げると
『L字の棒』が貴方にも目に付く。至って普通の金属質な茶色い棒だ

ベリル「特に役立つ感じには見えない……細すぎて鈍器にはならないしな」

>>556-557(斑鳩PC・成田PC)

貴方達は一度、手探りで歩き回るのを一旦止めて思考をする。

ゴールへの通路を、笑う奴等がアリーナを襲撃した過程を
見ていたであろう地形操作の能力者が簡単に出られるよう
変化させるとは到底思えない。今その人物がどんな状態だとしても

ならば、この通路を打開するヒントを今一度思い浮かべるしかない。
となれば……。

>此処はミノタウロスじゃない 
>”鍵”を持つのなら、突き当りで合言葉と共に使え
>宝物と共に下へ行ける筈

>無いのなら、あいつ等や君達のものでない道を
>辿る以外に道は無い。

……この文章が、恐らく今の困窮した現状を解決する唯一の筈。
『あいつ等や君達のものでない道』とは、どう言う事なのだろう?

559斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/30(月) 11:22:50
>>558

 「愚痴に聞こえてるなら僕も君もまだ大丈夫だな、『ラフィング』になるまでのリミットがどれほどか知らないけどね」

それにしても歩き続けて駄目なら……確か何だったか?
別に人生みたいで、この迷路も愛着がわいてきていたが
さすがに只の迷路で足踏みしているわけにはいかない、使命が有る。

>此処はミノタウロスじゃない 
>”鍵”を持つのなら、突き当りで合言葉と共に使え
>宝物と共に下へ行ける筈

>無いのなら、あいつ等や君達のものでない道を
>辿る以外に道は無い。

確かこんな感じの落書きだった……気もする

 「ミノタウロスじゃない……と言うのは迷宮じゃないって事かな」
 「ケープがミノタウロス役だと思ったけど、アレはこの迷宮の作成者が手を入れられることではないし」

 「……『鍵』は持ってるんだよ、奪ったとも言うけど」
 「『突き当り』は確か今まで見た個所にあったし」

 「ただ、『合言葉』と『宝物』は解らないなあ、知ってる人ああなっちゃったし。」

肩を竦める、罪と罰の主人公の如く
……いや、確か彼はラストで自白したっけな 彼には救いがあったけど。

 「ただ、『あいつ等や君達のものでない道』なら解るよ」
 「おかしいとは思ってたんだ、緊急時にペットボトル入りの水とか大量に用意するだろうに」

 「『水道管』が未だに生きてたんだから、アレ、捻くれた見方をすれば『水用の道』であって」
 「ラフィングや僕達…『人間用の道』では無いよな。」

 「これが合ってるなら、後は成田君が壁に耳当てたりして『水の音』を追えばいい」
 「地形操作の能力者なら、『水道管』を道しるべ代わりに……なんて簡単だろうしね。」


 「――いや、あの落書きさらりと忘れてたし、謎解きが必要だとか微塵も考えなかったけど」
 「もっと早く思いつきたかったな……4時間はぐるぐるしてた気もするぜ、『アラビアのロレンス』見た疲労感。」

560成田 静也『モノディ』:2019/12/30(月) 13:41:12
>>558

「"ミノタウロスじゃない"・・・か、なら本名の"アステリオス"とでもいえばいいのか?」

「とりあえずは水道の音を辿っていって、突き当りについたらそれらしい言葉を言ってみますか?」

「それとももっとシンプルに道があると信じて壁をぶち破って直接水道に行くのもアリかもしれませんが、ちょっと危険すぎるかもですね」

「なのでそれは最終手段ということで。」

まあ当面は壁からの水音を頼りに進む方針で行こう。

行き詰った状況では藁にもすがりたいものだからな。

「それと時間ですか。確かに今は何時なんでしょうかね?」

「最初に入ったのが深夜近くだったからどれくらい時間が経ったのか地下だから見当もつきませんね。」

結構な時間が経った気もするし、そこまで時間も経っていないようにも思える。

地下である以上、時間の感覚がやや狂っているような気もする。

561黒羽 灯世『インク』:2019/12/30(月) 21:19:44
>>558

「これは…………『コーラ』っていうのはこれのこと!?
 ……見た目はどこからどうみてもコーラなのだわ。
 少なくとも4本は持っていきましょう、私達全員分。
 今が冬でよかった…………『布の袋』は用意出来る!」

「よいしょっ」

        バサ

制服の上着を脱ぎ、床に置いて、上にコーラを4本置く。
そのまま布地を丸め、袖を使って縛り上げて袋状にする。
これで持ち歩きが…………少しはしやすくなるだろう。
もし無理なら服全体を紐のように使って縛ってもいい。

「私たちはここで一本ずつ飲んでおく?
 知らない副作用とかもあるかもだけど」

「少なくとも……飲みも持って行きもしないなら、
 ここに置いていくのは敵に利用されかねないと思う」

残るであろう8本のコーラの処理には迷うところだ。
置いていく理由は一切ないと思うが……それより。

「……?」

「何かしら、これ。変な形の棒ね。わざわざ取っておいてるのなら、
 何か意味があるんだとは思うけれど……一応持って行きましょう」

謎の棒……用途が不明なのに、保管されているという謎。
それも厳重保管や廃棄ではなくダンボールの中に紛れて、だ。
つまり、何か使い道はあるのだろうが……小さい物のようだし、ポケットに入れておく。

562『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/31(火) 00:05:27
>>559-560(成田PC・斑鳩PC)

時刻はスマホで確認出来る。今は……『11:40』と言った所で
残り少しで明日へと変わる。(※時刻に特に意味は無い)

貴方達はヒントが『水道管』であると解答を出し、『モノディ』の
超聴覚を頼りに通路を辿る。多分、落書きの棒人間が使用しろと示唆してた
防犯ブザーは、何か防水性の物に入れつつスイッチを押して水道管に
投げ込めば更に聴覚が発達しない仲間でも解りやすく行先が示されたのだろうが
君達の能力ならば、ブザーは今の所囮以上の使い道は無いだろう。

   ゴボボボボ……。

水道管の示す先、注意深く聞くとだ。
貴方(成田)には、先程の『芝や蔦が生い茂る通路』と
『ケープが閉じ込められてた方面』のほうから水の流れる音が
強いのが耳を澄ませての有力な情報源だ……。
 どちらも不安要素の強い部分はある。

>>561(黒羽PC)

ベリル「それじゃあ一本飲むか。……あー、私はどうするかな
サソリをさっき使用したから、その反動は必ず来る。
コーラで幾分、今もある強めの倦怠感は回復するが数時間後の
不調は多分打ち消すのは難しいからな」

ベリル「この先、何があるか解らん。そっちの言う通りにするぞ?
貴重な物だし、この先手に入るとは私は思えないからな」

数日間、休む事なく体力が続く限りは動けると言う夢のような飲料水。
12本全て持っていくのは今の所難しい、段ボールを探ればバッグか
何か手に入る可能性もあるし。ベリルが着ているコートも脱いで
貴方と同様に袋にすれば計9か10本は持っていけるだろう。

ベリル「……まぁ、このコーラをケープは論外として
奴らが飲んで意味あるのか? って疑問はあるけどな。
それは一旦置いておいて、このL字棒の必要意義と行動の方針か。
一見するとゴミ見たいだが……どっかテレビで見た気もする。
あと、もう少し段ボールを調べるか? 多分未使用の備品として
鞄ぐらいは収納してるとは思う。
 もっとも、合流も先決だし。早めに移動するならそれで良い」

彼女の意見は、要約すると自分の分は今後の必要の時を考え
飲む権利を放棄するか否か。
 それと、此処でもう少し段ボールを物色するか
他の通路を探索するかと言う二つの選択だ。

563斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/31(火) 01:29:57
>>562

 「……」

手首を振り、体のこわばりが無いか確認する
常に張り詰めて、いざと言う時に動けないと言う事は最悪だ。

 「再三だが一応言っておくぞ、どっちを選んでもなんとかしてやる。」

 「リスザルもといケープが突っ込んで来ようと、逃がすくらいはしてやるし」
 「草のじゅうたんも一応触れずに移動くらいは出来る」

 「だから、どちらを選んで、その上で何が起きたとしても」
 「君が後悔する必要はないぜ、僕からはそれだけだ、成田君。」

大分手間取った以上、予想より時間はなさそうだ
こういう時に重要なのは、即座の決断と行動に尽きる。

そしてそういう時に道をあべこべに選び出すと
まったく時間の無駄にしかならない、なら探知系でない自分が選択を放棄した方がいい
その方が効率的だ。

 「因みに無理に意見を問うと、今度は君のコイバナとか聞き出すぞぼかぁ」
 「どうよ、好みのタイプとかいるの?因みに僕は攻略対象外だぜ?」

影の頭で5秒間隔を置いて左右上後を警戒する
前は自分が警戒すればよい、いつも通りに便利なスタンド。

564黒羽 灯世『インク』:2019/12/31(火) 03:01:42
>>562

「そうね、それなら……とりあえず私は飲むのだわ。
 飲まない理由が思いつかないし……後の事は、良い」

コーラを手に取り、蓋を開けて飲み干す。
知られざる副作用とか、そういうのは考えない。

「ベリルさんも……飲んでおきましょう。
 理想を言えばここを出る頃には、
 探知や治癒の能力者を連れて出る事になる。
 それが目的で、ここに来たんだから…………
 だから、『今が一番危ない時間』と考えるのだわ」

「数時間後のリスクは、数時間かけて対策を練ればいい」

そしてベリルにも一本手渡しておく。
彼女の意思で飲まないなら、それは止めない。

「敵は懸念でしかないから置いておいて……
 この棒……なんだったかしら、そうね、
 なにかでこんな形はあった。見覚えはある。
 ……工具箱? 『ネジを回す道具』に、あったような」

黒羽が頭に浮かべるそれの名前は『六角棒スパナ』だ。
しげしげと棒を眺める。『そういう形状』だろうか?

「うーん……どうかしら、道具をいくら集めてもね……
 とはいえ、これだけ有用な品があった部屋だし、
 他にもスタンドアイテムがあってもおかしくはないか。
 問題は、それの使い方が分かるとは限らない事だけど」

「…………害のないものばかりとも限らないし、
 部屋の構造だけ調べたら次の部屋に行きましょう」

一応、他に開いている箱や中の見える箱があれば、
その中身くらいは確認しておきたいが優先はしない。
部屋に別の出入り口がないか、怪しいものはないか、
その辺りの確認を済ませたら、次の部屋に向かいたい。

なおコーラは、もし上記の過程で偶然何か袋などが見つからないようであれば、
自分の制服で包んだ4本と、ベリルに指示し彼女の服でも4〜5本を追加して持って行って貰う。
お互い手の塞がることにはなるが、半端な武器などとは違い、それだけの有用性はあるだろう。

565成田 静也『モノディ』:2019/12/31(火) 19:04:01
>>562-565

「斑鳩さん、ありがとうございます。」

はやる心を諫めてくれたことに感謝を示す。

「では道はあの草の道を行ってみましょう。」

「さすがにまだ動いている『ケープだったもの』のところよりは同じ未知でもまだ不確定な草の方が安全そうですからね。」

「それでも無為な接触は危険がありそうなので例のソリの案で行ってみましょう。」

あの道の先にこの状況を変化させる何かを求め。危険へと進むことを覚悟する。

そうだ、覚悟をしなければ何のために人を見捨て、あまつさえ人殺しまでして生きているというのだ。

先へと進み、このクソッタレな災害を打破するためだ。

「進みましょう、斑鳩さん。この災害を終わらす手掛かりを掴むためにも!」

566『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/01(水) 20:28:31
>>564(黒羽PC)

確かに、その形状は『六角棒スパナ』に良く似ていた。
ただ、全体的にソレは細くてネジを閉めるような機能を有してるように見えない。

ベリルと共に物色すると、瓶コーラが十本程度入る大き目のスポーツバッグが
畳まれてるのを見つけた。貴方が何が告げる前に、ベリルはそのバッグに
残る十本の瓶を入れて自分の肩へ提げる。それと共に瓶コーラ一本を一気飲み。

ベリル「〜〜っ ぷはっ。一度飲んだ事があるが、やっぱ眠気を吹き飛ばす
これは、ある種麻薬よりやばいな」

貴方もコーラを摂取すると、体の中から溢れ出る爽快感。喉元を炭酸が
流れる刺激が連続して続くのに比例して体の中に残留していた眠気と
それに伴う疲労が消え失せていくのを感じる。快調と言って良い状態だ

ベリル「よしっ、これで不調は殆ど消えたっ。
それと、不思議なもんだな。『もう一本』漁っていた段ボールにあったぞ」

見せびらかすのは『L字の棒』……これで二本目。
やはり、どう見ても武器として活用するのは少々無理があるし
工具としての機能も期待出来ないように思える。

ベリル「どうする? 私には正直役立つようには見えないがな」

持っていくのか? と暗に示唆しつつL字の曲がった部分を手で
弄びつつ出口の方面にベリルは出口のほうへ移動する。

>>563-565(斑鳩PC・成田PC)

 水の音を頼りに貴方達は『草原ゾーン』の通路に足を踏みしめる。

舞い戻った通路を埋め尽くす瑞々しさを秘めた草色の絨毯が先程の
光景のままに貴方達を出迎えるのを認識した。天井である上から
幾つか垂れる蔓、超聴覚は今の時点では怪しい物音を探知しない。

『ロスト・アイデンティティ』による鎖での草原を本体である
貴方達が踏まず、その鎖の上を歩いていく。
 慎重に鉄の鎖の道のみを、ゆっくり ゆっくり……

幾分が歩くと、曲がり角が見えた。緑の草原ばかりの
景色が様代わりする。草原に混じり幾つかの花が咲いていた。

   ――ザアアアァァァ

それはビーズのような見た目の実を紡いでおり、ガラスのような
材質の外観の葉で覆われている見た事もない植物だ。
 風は吹いてない、にも関わらずその植物は幾らかの強い風に
煽られているかのように揺れている。
 通路に咲き誇る花は直線状の道40m程度でちらほらと
見受けられており、どうやっても花を横切る以外の通路は無い。

その向こう側には『オレンジ色の炎』が通路全体を覆っている。
炎より先には草原が覆われてないのが見えた……。

567成田 静也『モノディ』:2020/01/02(木) 20:16:39
>>566

(また花か…。)

先程の部屋での観葉植物の花と、その周りにあったまるで溶けて消えたか捕って喰われたかのような衣服を思い出す。

それを考えるともう後戻りはできない以上、細心の注意と警戒をしておきたい。

『斑鳩さん、前方の妙な花への警戒として、しばらくはスタンド会話で話させてもらいます。』

モノディのスタンド会話を通して、それでいてできる限りの小声で斑鳩に話しかける。

『念には念を入れてオレたちの足からから音核を砕き、4分間の無音状態にしておきます。』

『下手に虎の尾を踏みたくはないので攻撃はしておかないでおきましょう。』

石橋は叩きすぎても損なことはない。

これであの花が有害でも無害でも音に反応されて攻撃されることは無いはず。

・・・さすがに熱源探知や二酸化炭素を感知して攻撃するタイプならばどうしようもないが。それでも何もしないよりはマシだろう。

今は何も聞こえないがいつでも防御できるように引き続きモノディのセンサーで警戒をしておく。

568黒羽 灯世『インク』:2020/01/02(木) 21:21:40
>>566

ブレザーを羽織り直す。自分の動きが、驚くほど滑らかに感じる。
コーラの味も・・・錯覚だろうが、それくらい『効いている』らしい。

「ねて、逆に……『麻薬』はスタンドじゃないのに、
 これと比較になるくらい効くってこと?
 それは……『中毒者』が増えるのも、納得なのだわ」

「もしこれが出るサーバーが家にあれば、
 『取材』も『速報』も思うままなのにっ!」

ややハイになりつつ、『L字の棒』を受け取る。
正体は変わらず不明だが……やはり不明だから意味がある。

「工具って感じもしない……やっぱりよく分からない。
 L……形自体に意味があるのかしら?
 何も意味がないのに保管しておくとは思えないのだわ」

「一応、持って行きましょう。どこかの鍵だったりするのかも」

そして、それをポケットに入れておく。
最悪でも投擲する武器にはならなくもないだろう。
ベリルに続いて、この部屋から出る……部屋の外には、一応気をつける。

569斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/03(金) 21:46:53
>>566

 『こそこそ歩きね、了解』

スタンド会話でそう帰すと周囲を見渡す ガラスの草華、そしてオレンジの炎
炎の方は前にも見たスタンドと同種であろう、多少計上は違うようだが

(とはいえ、触れた際の反応も…まあ必要は無いか)

鉄球を転がして反応を見るというのも、攻撃の内には入るだろう
40mほどでは『ロスト・アイデンティティ』の射程外、鎖渡しも難しい。

(出来る限り振れないように、というなら…移動方法も変更だな)

1m分の鉄球を二つ、足元に放りそれぞれの脚で踏みつける

(――分離、結合)

そのまま足を上げると、足の裏に結合した鉄球が
重力に従って円錐形に金属がぶら下がり、ハイヒールのように形成される

 『竹馬ごっこと行くか、ちと歩きづらいが、バランス感覚は僕のスタンドに問題なし。』
 『さっさと抜けちまおう。』

570『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/04(土) 22:41:00
>>568(黒羽PC)

ベリル「私は中毒者でもないし、口にした事も無いから
そう言うラリッてる奴を見聞きして話した上での意見だが。
心が弱いから何か縋りたくて、麻薬ってものに手を出すんだろうし」

 雑談しつつ、ベリルは先導して通路へ出る。

ベリル「このコーラーも、それ程深刻に病みつきになるリスクは無いとは言え
おいそれと多用するもんでは無いとおも……
――ありゃ何だ……?」

通路を歩いて暫くして、ベリルと貴方は少し先の通路の奥にある違和感に足を
止める事になる。笑う奴ら スマイリー・スマイルでは無い。

 『マネキン』だ。服飾店に良く飾ってるようなポーズをとるマネキンが
通路のど真ん中に佇んでいる。

ベリル「……引き返そう、何か嫌な予感がする」

今現在、貴方達とソレの距離は15m前後ある。

>>567-569(斑鳩PC・成田PC)

貴方達は、足の『音核』を抜きつつ、プラスで斑鳩は鉄のヒールと言う
防護を備えつつ、今まで目にした事のない玩具のような花を極力触れない
ようにして歩き出す。一歩 一歩 更に一歩……。

 ――ザァァアァ・・・ 

       パァァァアアァッ――

! ……貴方達が横切る瞬間だった。
その花の実と呼称しえるビーズのような部分は一気に放散される粒子の如く
辺り一面に、小さなその種子か何かが空間へと舞いあがっていく。

  ピタ  ピタピタ……ッ

 そのビーズのような何かは、貴方達の衣服にも触れて幾つかは
吸着するように張り付こうとしており、露出した顔や手の部分にも
今まさに触れようとしていた。

571斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/05(日) 00:13:34
>>570

(……やみくもに腕を振り回して大気を攪拌するだけだ、『種子』は吹き飛ばせない)
(『纏うタイプ』の僕一人なら手と顔を鎖で覆えば無視できるが、成田は……)

鉄球の一つを圧縮、鉄片にしてもう一つの鉄球に押し込み、中の欠片を分離。

(『種子』を均等に吹き飛ばし、成田と僕が双方助かる方法)
(やりたくねえが、議論の余地はない、『勝利には犠牲が付き物』か…!)

 「最小出力『ボール・ブレイカー』…!体丸めて目をつむれ、耳抑えて口を開けろ!」

爆風で種子を焼き、或いは吹き飛ばしつつ成田ごと後退する
威力は十分理解している、1m/1mでも自分が助かるかは五分五分だろう。

『鎖の鎧』なら乱暴だが、最低限爆発の威力を軽減可能だと信じる他は無い
少なくとも、『自分より素早く』成田が目の前の事態に対して解決方法を提示しない限りは。

(種子全てを向こうの炎まで吹き飛ばす方法が有ればよかったんだが…!)

572黒羽 灯世『インク』:2020/01/05(日) 01:04:51
>>570

「やっぱりいるのね、ラリってる人が。
 裏社会だもの、それはいるわよね。
 ま、私も見たことが無いわけじゃないけどね……」

更に無駄なマウントをかけようとしたが、
そんなものは無駄だと理解した。
殊勝になったのではない。

――――そういう場合じゃあないからだ。

                ピタッ

「重要なのは――――ねえベリルさん、重要なのは、『今』」

「『今』私達は、アレを『視認』しているのだわ。
 でも、『今』何かを仕掛けてくる様子はない。
 100%じゃないけど、『視認している方が良いと思う』」

単純に、敵に背を向ける判断はまずい。
敵。そうだ。あれは『敵』と考えるべきだ。
現実は『チェーホフの銃』等通用しないが、
敵が悪意を持って暗躍する施設の中で、
意味もなく『謎の存在』が置かれているとは思わない。

「動向に気を付けて……『遠距離攻撃』もあるかもしれないのだわ」

どうあれ、目は離せない。
見る事が発動条件ならどうせもう満たしてしまっているのだ。

「少なくとも……ただの置物なんかじゃなあい。 
 もしただの置物なら、それは、あとで笑えばいい一番優先順位の低い可能性」

573成田 静也『モノディ』:2020/01/05(日) 12:30:45
>>570-571

(クソッやはり花が開いたということは…音ではない。気流を探知したのか?)

「この種子、服に引っ付くのもヤバそうだが、生身につくのはもっとヤバイ!」

そう思っているところに斑鳩の指示が飛んできた。

万が一ということもあるので、身を丸めて守りつつ、モノディで手持ちの消火器を横向きに持って最低限、顔や手といった露出している部分を隠す。(ス精AC)

種子が引っ付いた消火器は捨てる。上着は脱げばいい、ズボンもその部分だけ切り落とせばいい。

それでもこの爆風の中、燃え尽きずに引っ付いてしまったときは・・・その部分を『モノディの手刀で切り離す』・・・
衣服はもちろん、生身の部分であっても。

斑鳩は…鎖を鎧にして大丈夫そうだ。自分のだけなら躊躇なく切り落とすことができそうだ。

574黒羽 灯世『インク』:2020/01/05(日) 15:53:16
>>572(追記)
もちろん棒立ちで見ているのではなく、後ろ歩きで距離を取る。

575『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/05(日) 22:27:14
>>571-573(斑鳩PC・成田PC)

 まず、一体何が謎の材質で形成された花のビーズ(種子)を飛ばす要因になったか?

音・・・有り得ない。呼吸も最小限、足音は音核で抜いた君達に音源は殆ど無い。

気流・・・それも可能性は低い。この危険な環境下で大きな動作は自殺行為に近いと
貴方達は頭に入れている。

――ならば

       ドガァァ……!
   
         パァァァ!!  シャラララララァァァ・・・!!!

斑鳩自作の炸裂鉄球爆弾。それが発動した瞬間、劇的な反応が
花達から後方に吹き飛ぶと共に見受けられた。全ての花のビーズ部分が
弾け飛び、貴方達が吹き飛んだ部分で発生した爆風の中心地点を囲い込むように
大量の、その種子と見受けられるものが覆っている。

『熱』だ こいつ等は『熱』に反応している……!

      ギッ   ギッ…ッ゛

  ギュンギュンギュン゛ギュン゛

ビーズの形をした種子は、急激な熱を吸収しているかのように
鮮やかな色合いで点滅を繰り返している。

ビーズ(種子)の塊と、貴方達との距離は5m前後……

>>572(黒羽PC)

ベリル「ずっと見続けて、それで何とかなる代物なら良いんだけどな」

貴方と彼女はマネキンを凝視しつつ、先程の段ボールの箱があった部屋の
方面までゆっくりと後ざすりを行う。

  ――ギ    ギギギッ

ベリル「……ちっ、そりゃ動いてたら動かないなんつー
生易しい物でも無いか」

マネキンは貴方達のほうに、後ずさりするのと同じ速度で
前進し始めた。距離は変わらない

ベリル「だが、直接的な攻撃はしてこない……?
飛び道具見たいなもんは無いのか、何かトリガーがあるのか」

くそっ。こんな訳のわからんものに立ち往生してる訳には
いかないのに、と毒づきつつベリルはどう行動するか迷っている。

正体不明の敵、刻一刻と不明なタイムリミットも近づいている。
 謎のマネキンをいなしつつ、何かの指針をもてれば一番良いのだが。

576斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/06(月) 01:00:00
>>575

爆風で怪我をしてない事は幸運だった
少なくとも、指が千切れ飛んだり、眼玉が潰れたりという事は無いし
脚も普通に動くようだ、が。

 「『熱』か……アレは熱に追尾して動く、向こうの炎の辺りから約40m」
 「種子はより高い熱に取りつく、優先度が解ればやりようは有るな。」

吹っ飛ばした成田の様子を見る
自分より重傷と言う事は(今の爆発では、と言う意味だが)ないだろう。

 「立てるか、成田君、音で反応しないと解れば普通に喋れるな」
 「走るのはきついだろうが、アレが一定以上熱を吸収してからどうなるかは解らない」

熱を吸い取ってこの先どうなるのか?
考えても意味が無いなら、思考は無駄なリソースを割く事に他ならない
今は目の前の生涯を走り抜ける時だ。

 「作戦としてはこうだ、『ボール・ブレイカー』の最低出力…コレは後先を考えなければ今ある鎖で」
 「『7個』は用意できる、ただし今一発分使って『6個』だ」

 「その間に向こうの炎まで走る、走った事による体温の上昇よりは、鉄球の方に向かうだろう。」
 「ただし、ただしだ」

 「『僕が今いる位置から投げて、君が向こうに到達するまで援護する』というのは無理だ」
 「スタンドの射程外……何より、移動しながら作れても『3発前後』かもしれない」
 「見積もって『計9発』を使い切る前に『向こうに到達するまで放り投げながら移動する』、足を止めないでくれよ。」

『ボール・ブレイカー』1/1を計6発準備し、両手に接続して構える
残りの鎖は先程消費した分を計算に入れて予備の1m、それは腰に付けた『サソリの檻』の分だ
使うわけにはいかない

 「気合い入れておけよ、僕より君の方が少なくとも……『瞬発力』では上なんだからな。」

40m、数字と実際に見るとではなんとも随分距離が有る。

577成田 静也『モノディ』:2020/01/06(月) 11:49:48
>>575-576

どうやら仮説は間違っていたようだ。コイツが反応したのは『熱』だ。

「次の種子の散弾までの距離5mくらいか…斑鳩さん、足りない飛距離はモノディで稼げきます。」

「あまり自慢はできないですが、『モノディ』は逃げの一手も中々で跳躍でコイツは4mは飛ぶことができます。」

その能力で連続跳躍を行えばいくらかの保険になるはず。(スA)

流石に本体であり、追従するオレに加え斑鳩も無理矢理追従させればいくらか跳躍距離の減衰があるだろうが、
走って逃げるよりはいくらかはマシだろう。

(スタンドのルールで跳躍はスピードで決定するとのことなので追加の斑鳩の重量分と負傷分のマイナスと、爆風によるプラスを計算してもらいたいです。)

「なのでモノディに斑鳩さんの鎖をまいて、そこに『ボールブレイカー』の爆風を合わせれば1・2発分の爆風分まで稼ぐことが出来そうです。」

「それであの炎までオレも斑鳩さんも脱出できる可能性が高いと思います。」

とりあえずはこれでなんとか二人とも無事に突破するのが先決だろう。

578黒羽 灯世『インク』:2020/01/06(月) 19:39:10
>>575

このまま後ずさり続ければ安全には思える。
が、それは遅効性の死を呼び込むだけのことだ。
何か行動がいる。局面を変えるような、何かが。

(考えなければならない……ベリルさんじゃなく私が)

「……スタンドの形には、多かれ少なかれ意味があるはずなのだわ。
 私の筆がそうであるように……まして、人が意図的に作ったなら尚更。
 マネキンは『見られる』もの……『目をそらすのはまずい』と思う」

「作った人の性格が悪かったら別だけど。……でも今、見ているうちは害が見えない」

当然それは根拠のない判断だ。
だが、今は『見ている』……そして危険は見えない。
見なくなった時に、どうなるかは分からない。

「そして、後ろに目的地はない…………『見たまま近づく』わよ、ベリルさん。
 あれを追い抜かす時も目を逸らさず……少なくとも攻撃して来るまではね」

「……………………………やるわよ、やるしかないのだわ」

致命的な判断ミスかもしれないが、
このまま後退し続け退路を失うのが最悪だ。
無駄な時間をかけたうえで行動のパターンも減る。

であればリスクを取る。動いても動かなくても、この世界に今『保証』はないなら。

579『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/07(火) 20:10:43
(すいません、PC買い替えて色々更新しててレス遅くなりました)

>>576-577(成田PC・斑鳩PC)

爆風による衝撃で幾つか痺れはあるものの、目も手も足も問題ない。

      タンッ!  
         ――ボルゥゥ゛ッンッ!!
              ドヒュゥーzノゥンッ!

『モノディ』による4m跳躍。4m更に『ロスト・アイデンティ』の
ボール・ブレイカー改め炸裂弾の風を追い風に貴方達は4m程上空を
大きく風を切り、ビーズ達が激しく点滅する頭上を通過する。

    ……が。

       ――ギュンギュンギュン゛ギュン゛

     パァアアァァァァ――――

 貴方達の背後から、大きな温度を感じ取った。
どちらかが振り返れば分かっただろう。

ビーズは既に、その形を崩し放電現象のように
直視すると危険な光を2,3回放った後に其の形を
円球体に姿を変えた。サイズは一般的な水晶玉程のサイズ
だが、数メートル離れてる貴方達には火傷したのかと思える程の
暑さを肌で感じ取る。まるで小さな太陽だ

    ギギギ    グジュ   グジュ。

 そのスモール太陽が完成した途端、1m周辺の
面した床は嫌な音共に熔解し陥没し、周辺の草原も炭化する。

    ――ウゥ゛ーン。

 ゆっくりと、ソレは動き出し始める。貴方達の方面に向かって

>>578(黒羽PC)

ベリル「分の悪い賭けに思えるが……っ、確かに
チンタラ逃げ回ってるのは性じゃない!」

アリーナの戦士である彼女も腹を括った声で、睨みつけるように
マネキンを貴方と一緒に注視しつつ前進する。
 徐々に距離は詰められる。マネキンは真っ白で接近すると
腕と肩の関節部分に彫り込まれるように『Sit la』と言う字が見えた。

    ギギッ    ガシャンッ  ガシャンッ
   
       ――パァーーーーーンッ……!

ベリル「! ちっ……やはり接近すると攻撃するかっ!?」 ズンッ

マネキンは貴方達と1m圏内。2,3歩大股で歩けば肉薄出来る距離まで
近づくと大きく動きを露わにした。
 左手を曲げた姿勢で後頭部に添え、右手を腰の部分を支えるように動かし
首は貴方達から見て斜め上に向ける角度へと体勢を変えたのだ。

ベリルは自身の人型スタンドを横に出現させ直ぐにでも殴りつけようとする。

一触即発。次に、どう行動するべきか……っ。

580斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/07(火) 21:36:12
>>579

(よくもやる、彼も負傷が癒えてるわけでもないだろうに……?)

その時背後から感じたのは熱、そして光だった
僕達の目の前に影を伸ばすのは、それが下手な焚き火以上の物が真後ろに現れた事を示していた
種子が熱を吸収しすぎたらなにが起こるのかの答えは一応出た、知りたくはなかった。

 「……こんな時に何だが成田君、『水道管』ってどの辺りの位置だった?指刺すだけで良い。」

アレが熱を吸収した結果だというなら、逆に冷却すれば元に戻せるかもしれない
水道管が近くにあるならば、再調整した『B・B』で破壊して、水をかければ……問題は囮が無くなる事だが
背後の熱が種子を全部持っていくだろう。

 「それと」

脚の鎖を解除、『ロスト・アイデンティティ』の能力、『影の脚』を展開する
これで少なくとも人間以上の速度(スB)を得る事が出来る
追いつかれないとは思うが、念には念を入れておくのも悪くない。

 「――今後走れなくなってもいいという覚悟で、全力で前に走れ!!!」

後は出来る限り早く、交互に脚を前に出すだけだ
追いつかれて*はいになりました*とか笑い話にもならない。

581成田 静也『モノディ』:2020/01/08(水) 11:30:41
>>579

な、後ろだと?しまった、後方確認を怠ったか!

それにありゃあ…太陽か?どちらにしろ放置するのもこれ以上こちらへと近づけるのもマズい!

>>580

斑鳩の指示を聞いた。急いでモノディに水道管の位置を探らせ、その部分を指さす。

これでうまく水を撒いてあわよくば消化してほしいものだが…。

「斑鳩さん、万が一に水蒸気爆発が起こるかもしれない。備えましょう。」

これだけの熱量に水を浴びせたらあっという間に蒸発して水蒸気になるだろう。その勢いで爆発だって十分起こり得る。

そういって自分も水が出たら全速力で通路の角を目指しさっきと同じく跳躍する。

582黒羽 灯世『インク』:2020/01/08(水) 19:36:48
>>579

「まるでモデルの『セクシーポーズ』
 …… 『攻撃』の構えには見えない。
 それがかえって『読みづらい』のだわ」

このまま危険がないとは思えない。
敵を害するための機能なくして、
今このアリーナで無事では無いだろう。

「近付いたのは、見てれば何もしてない前提……
 動きがあるのに近づき続ける必要はないのだわッ」

「最初に立てたプランに拘りすぎてはいけない……
 一旦離れるわよベリルさん! 攻撃したり、
 無理やり突破したりするのはその後でも出来るっ」

攻撃に備えるためにも、視線は切らない。
その上で『1m圏内』を出るように動く。

(距離を離せば元に戻るのか……
 それともそのままなのか、それ次第で対応は変わる!)

この通路に横幅があるなら横に、無いなら後方に。
詰める動きも考慮し、ある程度は余裕を持って動く。

583『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/08(水) 21:38:43
>>580-581(成田PC・斑鳩PC)
    ・・・ゴォォォォ
『レクイエム』

それは『矢』によって引き起こされる名称。
 潜在能力を一時的に引き出しうる現象の事だ。

全ての生物はね、その体の中にまだ眠る素質が沢山ある。
それを全て起こしてしまえば体が保たないから、当然なんだけど。

『矢』は、その中で埋まった一番大きなものを掘り起こしてくれる。
僕たちの場合、それは『スタンド』 精神の具現化が該当する。

だからね――……  奴等に『矢』は渡してはならない。
あいつ等はの力の源は、あの笑い声だ。そして、それを受けた者達は
等しく『スタンドを出せない』。仲間達の成れの果てを見ればね

多分、あいつ等は精神を変質させるんだ。対抗出来るとすれば
人間でない存在や、自動操縦型スタンドが未だアリーナで僕たちや奴等に
構わず動き回ってるのを見れば、多分一番干渉されやすいのは人間なんだ。

『矢』をあいつ等が手中に収めれば ねぇ……わかるだろう?
あいつ等は全てを変質させてしまうだろう。
 それだけは、何としてでも食い止めるんだ
        ――ゴォォォ

貴方達二人は炎の記憶から声を聴き、そして覚醒した。
成田、斑鳩の両者は恐らく数秒程の短い時間ながら
意識を失った事が、頭に強い痛みを遅まきながら感じて
何が起きたのかを思い出す。

斑鳩が成田より位置情報を把握した鉄球を投じると、勢いよく
破損した破損した管から水が散水された。勢いは中々であり
貴方達や、その小さな太陽にも当然ながら降りかかる。

 ……原子炉の炉心溶融 メルトダウンと言うものがある。
要約すれば、これは核分裂による高温が何らかの理由により
容器が破損され、その物質が冷却水と直接接触する事により
大爆発事故に繋がる代物である。
 即ち……。
貴方達は、自分達に壁から流水が降りかかったと思った直後
背後から急激な光と衝撃、少し遅れて耳が可笑しくなるような
爆発音を聞いた。そこから先は良く覚えてない。

意識覚醒の時点で、成田・斑鳩が居る地点は
オレンジの炎の壁を通過した場所らしい壁に仲良く
倒れこんでいた。それと同時に全身に痛みも駆け巡っている。
 恐らく成田が予想していた水蒸気爆発で炎の壁より更に奥へと
吹き飛ばされたのだろう。優に50mは生身一つで吹き飛ばされても
死ななかったのは奇跡的だ。が、代わりに体に異変もある

――火傷だ。

レベルⅡに近い表皮が至る部分に浅かったり深い火傷が
大分焼け焦げ虫食い穴のように敗れた箇所から見えている。

だが、不幸中の幸いなのか。肌はかなり酷い水泡が出来ているが
深く痛みを感じない……。

>>582(黒羽PC)

貴方、黒羽はベリルに一時後退を命じる。
軽い舌打ち交じりに、彼女はスタンドでの攻撃を抑えて
通路の広い空間のほうに、マネキンから距離を離す方角へ移動する。
      ――ウゥ゛   ウゥ゛

『変化』が見えた。
マネキンは『セクシーポーズ』を止めると、まるで『怒り出した』ように
真っ白な人形の表面は、下から上へと全身黒く変色した。更にその両手は
ポーズを変えて、首回りと右胸の部分に手の指が走り……

          ――キィィィィィィ゛ィ゛―――zノッ!!
まるで黒板を引っ掻いた時のような、背筋に鳥肌が一斉に走る音が
貴方達の空間に響き渡る。と、同時に体に変調が走る
   ――パクパク ・・・!?
黒羽は自分が『喋れなくなる』のに気づいた。
 ベリルのほうは、まるで片方の肺が潰れたように突然
呼吸音が乱れ、先程までの戦意に満ちていた顔が苦悶に歪み
必死で息を整えようとしてるのが見て取れた。
    ググッ   ググッ・・・!
変貌した黒いマネキンは、爪で自身の体表を傷つけるのを止めると
また腕の動きを変えようとし始めた。
                       ――ドゴォォォンッッ!
すると、その時にマネキンの向こうにある通路の左側だろうか?
 激しい轟音、何かが突如爆発したような音が遠方だがしっかりと聞こえた。

多分数百メートル程先だろうが……。

584斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』【高2】:2020/01/08(水) 22:09:02
>>583

――頭痛がする。

 「あ゛ぁー…………」

床が冷たい、冷たいと感じると言う事は、取りあえずは生きていると言う事だ
ヤバいと思った瞬間の、『鉄球を殴って広げた鉄の盾でのガード』は間に合わなかったらしい。
途中で走馬燈代わりに何か聞いた気もするが、よく頭に入ってこない、『鎮魂歌』?

その代わりに『自分の今の状況』は解っている
l鎖の巻き付いた腕を支えに立ちあがると、鎖を解く。

 「――生焼けのローストチキンか。」

不幸中の幸いで草のある地帯は突破したが。

 (服の辺りが焦げ付いたのか?パリパリいってやがる)
 (唇の油は、肉が焼けたせいで周囲に舞った俺の脂肪か。)

 「体は動くな……痛みも感じねぇ、神経が焦げちまったか、アドレナリンか?」

全身の鎖を収縮させて無理やり動きをサポートしてみる
肺にも特にダメージは無さそうだ

 「くそ、俺の甘いマスクが多分酷いんだろうな、コレ。」

首元のマフラーと腕時計の確認、これだけは『俺達』の導として忘れてはいけない。

 「成田ァー、今度こそ死んだか?」

確認を済ませて声をかける、俺を抱えて飛んでた以上
俺が生きている上で、此奴も生きてる筈だが。

 「すまねぇな 何とかするとか言った矢先にコレだ、俺はやっぱり『ケンイチロー』みたいなヒーローじゃないらしい」
 「おまけに、まだお前に動いて貰わねえと困る。」

今回の失敗は次に生かすとしよう、次の機会は100年後くらいだと嬉しいが
成田を起こし、肩を貸そうとする、動けるなら『何があったとしても』先に進まなくてはならない。

 「あの2人、まだ生きてるといいんだが……水の流れはどっちだ?」

585成田 静也『モノディ』:2020/01/09(木) 12:24:30
>>583

またあの炎の記憶だ。だが少しずつ分かってきた。

『レクイエム』…というのはスタンドの強化系で、それになるには『矢』が必要だということ。

それと『ラフティング』になったスタンド使いは『スタンド』を使えないこと。

これは使えると思った矢先、鈍い痛みと共に目を覚ました。

>>584

・・・あたりを見る。自分に必死で呼びかけている斑鳩さんの姿が見える。

斑鳩さんは見たところレベルⅡぐらいのやけどを負っているということはオレも大体同じような有様だろう。

「・・・なんとか…い、生きて…ます…よ…。大丈夫…です。」

少し喉も焼けたか?少し声がかすれる。前の負傷もあってオレの姿はいよいよもってボロ雑巾じみてきたな。

「水…ですね…モノ…ディ…ゴホッ…。」

モノディに水道管の位置と周囲を確認させる。

それにしても甘かった。この草原を切り抜けるのにあのブザーを使うべきだったろうか?

まあすべては後の祭りだが。

586黒羽 灯世『インク』:2020/01/09(木) 20:41:08
>>584

「…………!? …………!」

(こ、声が出ない……『ダメージを転写する能力』!?)

想定外の攻撃だった。
回避が困難な攻撃……しかも『続けよう』としている。

(攻撃をしたら跳ね返ってくる可能性がかなりある。
 そもそも攻撃が効くのかどうかも怪しい……
 いま『離れた』ことを鑑賞の拒絶と受け取って攻撃に出たなら、
 『近付けば』いいのかもしれないけど……それじゃ本末転倒だわ!)

目的はここの先にある。
マネキンの打倒にはないし、それが出来るとも思えない。
黒い状態が『こちらからの攻撃は反射してこない』など、
楽観的な考えは出来ない…………というより非常に難しい。

この先……謎の爆発音は戦闘。
すなわち『味方がいる』可能性がある。
合流を果たすのは、目的の一つだ。

(ベリルさんは肺を、私は声帯をやられた…………でも足はやられてない。
 足を止めずに動く…………腕の動きを止めるより早く射程から出る!)

この上目を離せば『さらなる攻撃』もありえるし、対処の余地は残したい。
マネキンを視界に収めつつ、可能ならベリルの手を引き、そのまま横を抜けて奥へ向かいたい。

587『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/09(木) 22:34:15
>>584-585(成田PC・斑鳩PC)

爆破の衝撃の所為だろう。成田PCの携行していたと思える
消火器や防犯ブザー。そして斑鳩PCの所持していたサソリ
ソレ等は全て焦げて使い物にならなくなっている。
 マフラーの全体にも焦げ目が見え、腕時計もどうやら止まったようだ……。

水の流れは壁越しに聞こえてくる。貴方達は痛む体を酷使して
音だけを頼りに突き進む……。

>>586(黒羽PC)

 貴方はベリルの手を引き、マネキンを視界に維持したまま
横を走り抜けようと試みる。ベリルは途切れ途切れに告げる。

ベリル「よ・・・せっ  ・・・置いて・・・いけ
足……止め……す」

ダメージの割合では、声が出せない黒羽よりも。片方の肺の
機能を喪失しているベリルのほうが深刻だ。彼女は殿を務めると言うより
命を散らしてでも『マネキン』を押し留めるつもりのようだ。

  ギギッ    ガシャンッ  ガシャンッ  
まただ……また『セクシーポーズ』の構えに移行するように
片方の腕が頭、残る方も腰に当てられようとする……。
 これは攻撃の前動作なのか? 或いは……。

588斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』【高2】:2020/01/09(木) 23:58:37
>>587

 (サソリもローストだな……まあ危険だったしいいか、使える鎖も増えた。)

 「しかし、くそ 腕時計は兎も角、マフラーは……」

古い機械式の時計は部品の全てが職人の手作りだ
歯車一つにまで精巧に作られたそれはもうダイヤと変わりがない
ゼンマイ式のこれが止まったと言う事は…中の部品のどれかがオシャカになったのだろう

マフラーはそれ以上だ、『何にも代えがたい思い出』が有る。
今じゃ擦り切れてスカーフのようになってしまったが、それでも母さんからの贈り物だ。

 「……逆に考えるか、僕の代わりに壊れたと思おう」

勿論それは僕流の強がりでしかない
火傷?ステージⅡ?それが何だというのだ、コレは自分に送られた唯一の眼に見える愛だった
いずれ治る体や元からある命より、何方を優先するか何て解り切った事だ。

 (顔向け、できないな……)

辛い過去に縋りつくのはマゾヒストのやる事だ
だがその中に真実があるというなら、やる価値は有る。

 「気絶しないよう何か話し続けてみるか、意識がある内に。」

鎖で武器を準備して、奥に進む。

589成田 静也『モノディ』:2020/01/10(金) 00:00:33
>>587

持ち物は全部、駄目になったか…クソッ!

せめてサソリだけはベリルさん用に残しておきたかったのに…!

仕方があるまい…気を切り替えないと今にも倒れそうだ。

「・・・斑鳩…さん、こっちです。水道管の…位置は。」

今は足を、進めないと。

モノディに周囲を警戒させながら水道管にそって移動する。

しかし、今の状態で黒羽さんたちと合流しても足手まといが一人増えるだけでは?

・・・そろそろ彼女たちよりも探知能力持ちを探す方がいい気がしてきた。もしくは例の『矢』を探すか…?

590黒羽 灯世『インク』:2020/01/10(金) 23:34:50
>>587

(今更ベリルさんを置いて行って……
  ……? セクシーポーズに『戻った』?)


――――『足を止める』。
このセクシーポーズで離れたことで先ほどは喉を潰された。
離れなければ、『元の待機状態』に戻る可能性を考える。


     (さっきはここから『私たちは離れた』)

     (『周期的な攻撃』だとすれば……!?)


次は足を潰されるかもしれない。
あるいはベリルと同じ、呼吸器を。
状況が変われば絶えず反応しなければならない。
『攻撃し続ける』なら被弾覚悟で離れるが、そうでないなら『試す』

591『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/11(土) 21:11:46
>>588-589(斑鳩PC・成田PC)

思い出の品はボロボロだ。アリーナの迷路で探索したアイテムも使い物にならない
然しながら、炎の記憶は残っている。超聴覚も健在だ
今は進むべき、足を動かすべきなのは条理。

   ――ドサッ。

そう、何か大き目の荷物を落とす音。超聴覚で200m前後の
先の通路から聞こえてくるのが貴方(成田)には捉えられた。

ただ、そこへ向かうとすれば水の音より少し遠ざかる気がする。
>>590(黒羽PC)

 ――ドサッ!
ベリル「きや……がれっ」

彼女は、携行していたバックを落とし身軽になると戦闘態勢へ移る。
貴方(黒羽)だけでも、何とかこの場から離脱させる為に
この何らかのスタンドを伴うマネキンを道連れにしようとしてる。

  パァ――――ンッ!!
まただ。また『セクシーポーズ』
 貴方は立ち止まり、それを注視する。ベリルは呼吸を整え
最後の一撃を放とうと、スタンド シンプリー・レッドに力を籠める。

奇妙なのは、このポーズをとる『マネキン』は微動だにせず
またソレを見つめる者に対し、今の状態では攻撃をする素振りもない。

貴方は思い返す。マネキンのポーズに対し貴方達。
……いや『私達』は距離をとった。
その反応は、マネキンに対して『気に障る』行動だったと言う事だ。

ならば 今すべき『行動』とは……。

592成田 静也『モノディ』:2020/01/12(日) 12:33:38
>>591

のどの痛みにも慣れてきた。これならば…

「斑鳩さん、200m先に物音がしました。水道からは少し離れますがどうします?」

敵であれ、そうで無かれ今は何か目に見える目標が欲しい。

「もしかして黒羽さん達かもしれませんし、モノディで確認しながら接近してみませんか?」

もしも味方ならばこのボロボロの状況も少しはマシになるかもしれない。

593斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ:2020/01/12(日) 22:31:11
>>591

「物音?」

「ラフィングか、奴らの姿はまるで見当たらないが」

「……それが黒羽達だと賭けてみるのも悪かないな、いくぜ。」

594黒羽 灯世『インク』:2020/01/13(月) 01:39:30
>>591

(…………『セクシーポーズ』は過程。
 それは間違いない……離れれば『攻撃』が結果になる。
 離れなければ何も……でもそれじゃあ先に進めない)

(離れたのは……『拒否』……)

          スッ…

              カプ

(離れないのは『拒否ではない』……なら、それ以上なら?)

あくまで拒否をしないだけ。
それだけなら反応されない。
なら、『しない』以上の価値があればどうだ。

指先を口にくわえる。『声』が出ないからだ。
声が出ない今、『それ』を試すために必要だった。

――――口笛を吹く。囃すように。

       スッ
 
            パチパチパチパチパチ

そして拍手をする。一連の動作は『セクシーさ』への『賞賛』の意図だ。
ベリルにも目で合図をする。ノってくるかどうかは任せる。強要は出来ない。

595『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/13(月) 20:45:54
>>592-594(ALL)

 声、は出ない。然しながら、それでも貴方(黒羽)は理論的に
思考を働かす事が可能なのは『呼吸』が出来てるから。当たり前の話だが
殆どの生物は呼吸が出来なければ数秒で死ぬ。だから『口笛』だって可能だし
声以外は特に問題ない『拍手』だって問題ない。

ベリル「?? とち狂ったのか黒羽っ、私……は限界だっ」

一声吠えて、シンプリー・レッドの片腕を翳し顔面へ殴りつけようとする刹那。
     ――シュゥゥンッッ――!!

『マネキン』は、高速でポーズを変え貴方に片腕を突き出し。
      
   ――グッッ――zノッ!!
『サムズアップ』のジェスチャーをした。それに、ベリルが
虚を突かれ動きを止める。マネキンは、その間にも変色した黒色は
瞬く間に白色になり……そして。

  カランカランカランッ。
マネキンはバラバラへと、間接の継ぎ目がある腕なり足なりバラバラに崩れた。

腕に刻印された文字の全貌が明らかになり、ラテン語で『Sit laus(賞賛)』
と付けられてた事が判明する。それと共に、胴体部分の穴から何かか転がり出た。
……『ボイスレコーダー』だ。

異様な能力のマネキン、そして中に仕舞いこまれていたボイスレコーダー。
恐らく、何か貴重な情報が入っていたのは間違いない。
 それを拾い上げたのと同時だろう、足音が二人分聞こえて反射的にベリルは
そちらへ構える。貴方も振り向くと随分と全体が焼け焦げ、露出してる顔や
手の部分に酷い火傷が見える斑鳩と成田が姿を通路から現した。

……これで、四人とも再会を果たした。短いようで、とても長く感じる分断の果てに。

596斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/14(火) 00:59:39
>>595

死刑に臨む彼がどんな気持ちだったのか?

俺には想像しようがない事だ、だいたいこうではないのか……という事を想像は出来ても
実際には単に俺の心の内の妄想でしかなく、それはポーカーにおける勝負相手のカードでしかない

相手の心が読めない限りは。

(――それが良い事か悪い事かは、兎も角)

 「見ろよ、俺達の『グリーン・マイル』はまだ先みたいだぜ。」

合流できた2人に手を振ってやる
動かすとどうも前には聞こえなかった音が聞こえるが、まあこれは問題ない。

 「よく生きてたなぁ、先に死んでるんじゃねえかと思ってた」
 「流石に合流すらできねえと、後が続かねえ……うん、よし」

向こうは大した負傷や流血、骨折の類は見当たらない
むしろベリル・ストックに至っては前より覚醒状態にある気がする…が
まあ知らない事は考えるだけ無駄だ。

 「今、成田の能力で『水道管』を追ってる、向こうの残したメッセージ頼りだが、何の指針も無いよかマシだろう」
 「さ、いくぜ。」

6Mの鉄球を両手に一つずつ、鎖でつながれたそれは攻撃の準備
誰よりも何よりも優先する事が有る、催事に気を取られて大魚を逃がすな。

 「……ああ、どうでもいいだろうが怪我の方は気にすんな、ちょいと『ホームアローン』みたいな目に合っただけだ。」

597黒羽 灯世『インク』:2020/01/14(火) 01:10:34
>>595

「……………………………!!」

(よ、よかった―――――やっぱり私、すごいのだわ)

          (・・・声は? いや、それより。
            これって、『ボイスレコーダー』?)

声が出るかを確認したい。
したいのだが、それより先に。

「そっちこそ……すごい音がさっき聞こえたのは、そういうこと」

声は出るだろうか?
あるいは、スタンド会話でも構わないが。

「無事ではない……みたいだけど……
 合流出来てよかった。会えなくてもおかしくはなかった……」

ベリルの調子がどうかは、自分の声が出るかで判別できるだろう。
あれが一過性の能力か、それとも不可逆のダメージか、という事。

「私はとりあえず……歩きながら、この『ボイスレコーダー』を聞いてみるのだわ」

そういえば『コーラ』の入ったバッグは無事だろうか? 中身が割れていなければいいが。

598成田 静也『モノディ』:2020/01/14(火) 11:57:45
>>595-597

「よかった…二人とも無事だったんですね…。」

少しホッとした。一時期は合流できるかが不安で見捨てる事すら考えてしまった。

だが無事なら無事に越したことはない。

彼女らとはぐれてからここまでで手に入れた情報のすり合わせを行っておく。

「さて…では改めて。」

モノディで水道管の位置と周囲の警戒を行う。

せっかく合流できたのにまた襲撃など喰らったらたまったもんじゃないからな。

599『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/14(火) 21:07:06
>>596-598(ALL)

貴方達四人は再び顔を合わせた。決して無傷とは言い難いが、それでも
まだ命はあり、動く事も可能。そうであれば道を切り開ける可能性は存在する。

人としての形を失った瞬間から、黒羽は声を取り戻した。顔色が悪かった
ベリルも、急速に気力が戻り強い咳を何度かしつつ大きく深呼吸をして
胸を摩ってる様子からして、機能は全て戻ったようだ。

互いに情報交換をしつつ
(※しない意図は無いと思うので、何か考えが無い限り分断してから
合流地点までの得た情報やアイテムについては共有したと解釈する)
 それ等が終わると、ベリルが忌々しそうにマネキンを一瞥しつつ
首を軽く鳴らしつつ告げた。

ベリル「まっ……命あっての物種だな。斑鳩と成田はコーラを飲んでおきな
それと、レクイエムがそう言う代物ならば……『矢』の状態や誰の手にあるか
不明だが私達が出来れば獲得するか、無理ならば破壊したい」

斑鳩と成田にコーラの詰まった十本の瓶と、二本既に空けられた瓶が詰まった
バックを足元に置かれつつ、黒羽の持つボイスレコーダーが軌道した。
――ジジ……ジージ
『……あー、あー。こちら”ジャンボリ” こちら”ジャンボリ”』
少しのノイズの後に、嗄れ声で恐らく年は中年差し掛かっているだろう男性の
録音が流れてきた。ベリルは反応して呟く。
ベリル「ジャンボリ、聞き覚えあるぞ。確かに今回の騒動の調査に派遣された
メンバーの一人の筈だ」

アリーナの彼女が確約する中、ボイスレコーダーの主の音声は続く。
『良い情報と、悪い情報を残す。
まず良いほうからだ。
”矢”は二本とも、こちらの手で確保出来た。俺は持ってないが
メンバーの二人の手に渡ったのは、町で協力を申し出てくれた
シニカルマンが報告してくれたから、確かな筈だ。
これを……聞いてるのは、アリーナの未だ正気な奴だって事を
祈って、残しておく。俺の期待を裏切ってくれるなよな。

シニカルマンは、落書きの棒人間だ。あいつ等の声に晒されると
能力が喪失しちまうが、それでも随分俺たちを助けてくれた。
まだ隠れて生き延びてるのが居たら助けてやってくれ。
あぁ……畜生、悪い情報を伝えるのはどうも億劫で無駄話
したくなるが、俺も長くない。簡潔に伝える。
”ソイル”と”グレイシャー”が……死んだ。
いや、あれは死んだって言うか”レクイエム”になった。
これを聞いてる奴が……あー
”通路”を見れば、そう 見た通りさ。少なくとも、俺は
沈まなかったが、必死に呼びかけても目覚める様子は無い。
その先は下へ続くだろう。だが、あいつも必死なんだ
明確な仲間であるか、奴等でないと判別させなければ
これを聞いてる誰かさんも同じになる。それだけは頭に叩き込め。

あのオレンジの炎は、グレイシャーのものであるのは間違いない。
けど、俺が知ってる火とは異なる。きっと、あいつも矢を刺したんだ。
残された誰にでも開かれたエレベーターの門を必死に奴等が
流れ込まないように……そんな事せず、さっさと俺達の事を放っておいて
地下で未だこの混沌を収束する為に解毒剤を考案しようとしてる医者の所へ
逃げ込もうとすれば良かったのに……馬鹿野郎。

範囲の違いから、矢を刺した箇所は恐らくソイルは肉体に
グレイシャーはスタンド自体へと矢を使用したんだろうと俺は推察する。
今となっては、それが何の役に立つか知らないが……参考にしてくれ。
俺は、これを知る限り奴等にもっとも有効打になりえるコレに入れておく。

……最後に、一つ。
ソイル グレイシャー……今まで有難う』  ―ザザ…………。

ボイスレコーダーの記録音声は、ここで途切れている。
”矢”と言うものの所在、そして肝心の『医者』は
”ソイル”と言う人物が何かした場所を通過した先の下に居るらしい……。

600斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/15(水) 19:39:29
>>599

『土』と『氷河』に『皮肉屋』、そして『ボーイスカウト』?
Oh、ビッグニュース。

そんなニュースがこのマネキンに入っていたのはまあ、確かに有効だろう
連中は『賞賛』はしない、アレはただ『口角を吊り上げて息を吐いている』だけだ。

そしていくらかの情報。

一つ、『矢』はお手軽外付けパワーアップキットではないと言う事
地下一帯を迷宮に作り替えたり、無数の情報の炎を設置したりは出来るが
引き換えに『昏倒状態』のような物になるらしい、死んだような状態で、返答もないと言う事はそう言う事だろう。

 「その『矢』ってもの、さあ……『欠陥品』じゃねえ?」

DQのもろばのつるぎとか、実際有ったら誰も使わんだろうな
成田、黒羽、ベリル……は兎も角、自分が使ったら酷い未来しか見えない
『自分の影が周囲の金属取り込んで実体化して殺しにかかってくる』とか
『使って昏倒したけど10人は救えました』では話にもならない。

一つ、地下でこの混沌を収束する為に解毒剤を考案しようとしてる医者がいる
なお、明確な仲間であるか、奴等でないと判別させなければ『沈む』。

 *いしのなかにいる*

正確には沈む、というのは俺の想像だが
すくなくともこのダンジョン的にろくな事にならないのは確かだ
ごく最近身をもって知っている。

 「ん――……つまり」

パキャッ ゴッゴッゴッ

 「水道管辿った先にいる『ソイル』の何かした下に『探知系のスタンド使い』と『医者』がいて
 その上で俺達がスマイリーでのラフィングだのではないと示さないとアウトか。」

 ゲフー

 「失礼、まあ『ゴール』とその『ゴールテープの切り方』が知れただけグッドニュースだな」
 「んー、グッドテイスト ……服も治んねえかなコレ、気に入ってたジャケットなんだが。」

 「……レクイエム関連は正直あまり参考にならねえな、元の能力が解らない以上、比較すらできねえ」
 「ま、充分+にはなっているし、先に進むか。」

601成田 静也『モノディ』:2020/01/15(水) 21:05:35
>>599

『矢』を刺して起こる『レクイエム』というのはスタンド使いを犠牲にした上、スタンドを制御不能状態にしている…?

ゴクッゴクッ…

ベリルの言うコーラを飲みながら先程のテープについて考える。

「・・・!?なんだ身体が軽いというか腕の痛みも消えた!?」

少しハイになって、コーラの効力に驚きつつも警戒と道しるべの水道管の位置を探るのを続ける。

「証ってのは案外簡単かもしれませんね。要は『奴ら』になっていれば『スタンド』を使えない。」

「ならば彼らのもとについたならばオレたちのスタンドヴィジョンを見せて感染していないことを示せばいい。」

「それと…もしかして『矢』の一つはあの炎の中にある?」

先程のテープの内容が真実ならば『矢』の一つはあの炎に刺したらしい。

だとしてもあの炎が『スマイリー・スマイル』やその他の脅威から身を守ってくれている以上、
『矢』を取り上げる意味を見出せないが。

「とりあえず今は標に従ってみましょう。」

602黒羽 灯世『インク』:2020/01/15(水) 23:55:15
>>599

「フゥ――――・・・」

声が戻ってきたことを安堵しつつ、
ボイスレコーダーの内容を頭の中で整理する。
ジャンボリ。ソイル。グレイシャー。

「グレイシャーが炎のスタンド使い……
 ソイル……言葉の意味そのままであれば『土』だけど、
 コードネームみたいなものをそんな分かりやすくはしない、か」

「『施設を作り変えているスタンド使い』が、それっぽいけど」

レクイエムが過程はどうあれスタンドを強くするものなら、
巨大地下施設を自在に作り変えるのも可能だろう。

自分がそれを使いたいとは、まるで思わないが……
命を捨ててでもやらなければならない『仕事』は、『ある』

       「……」

「……考えても『場所』に着かないと意味はない、か。
 『スマイリー・スマイル』達が地面を掘り返すより、早く」

思い出すのは、『闘技場』のこと。
だが……あそこは『封鎖』されてもいた。
あまり、可能性が高いとは言えない。
今は成田の『耳』に頼るのが優先だろう。

「……とりあえず歩きださないとね。成田君、案内をお願いするのだわ」

603『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/16(木) 23:13:40
>>600-602(ALL)

黒羽やベリルに続き、斑鳩と成田はコーラーを飲む。ゲップはご愛敬
 流石にケープに罅が加えられた腕の骨等の痛みは静まらないが、それでも
今まで蓄積した疲労が殆ど拭い去られたのは感じた。これなら未だ戦える……

ベリル「……少し気になる事もある。いや、多分闘技場の奴等の一人か
どっかの部屋で野垂れ死んでる可能性が大だが。”ジャンボリ”の末路だな」
 まぁ、十中八九いま述べた通りだろうがなと彼女が呟くのを三人は
聞きつつ、水音を頼りに一つの扉に辿り着く。鉄で出来た扉だが
幸い施錠もされておらず、少し重たいドアを開閉して……。

ベリル「……もう、この場所で絶句するような代物は多く見て
何も驚かないつもりだったが、こりゃどう言う光景だよ おい」

――通路の壁や天井から人の手足や後頭部らしきものが生えている。
貴方達が足を踏みしめようとする床部分の多くも、人体の背中や臀部
顔は露出せず腹部のみが突き出るように生え、側面の両方の壁からも
掴もうとするように多くの手なり人体の足が突き出している。
 その壁や床、天井から出てる人体はコンクリートと同等の材質と
同化しているようで、全て見たところ生えてる人体は灰色の見た目だ。

コーラーの影響もあり、よくよく目を凝らすと。もっと更に奥
50m程度向こう側は、その彫刻のようになってる無数の人体が
融合した通路が徐々に少なくなり。

――一人の、胸に何かを貫くような姿勢の彫刻が見えた……。

604成田 静也『モノディ』:2020/01/17(金) 12:29:34
>>603

「これがこの迷路を作った…『ソイル』さんか…?」

沈んだとは聞いていたが完全に埋没したわけでは無く、このように悪趣味なオブジェのようになっていたとは…。

「…とりあえずさっき話した通り、スタンドを出して『スタンド会話』で敵意の無いこと、『感染』していないことを示しますか。」

本来ならば、アリーナ所属のベリルさんが行うのが適任かもしれないがいざという時に対応できる『モノディ』が出た方がよさそうだ。

スタンドを出し、奥の『ソイル』さんらしきモノにほんの少しだけ近づける。この際にモノディにはむき出しの部分を通して
『心音』などがあるかを一応確認させる。

『貴方は…アリーナ所属のソイルさんですか…?』

『オレたちは…同じくアリーナ所属のベリルさんに同行してこの事態を収めるために貴方たちを探してここへやって来ました。』

『この通りスタンドを出すことができる事、貴方たちジャンボリさん、ソイルさん、グレイジャーさん達の
遺したメッセージを元にここへ来たことが『奴等』・・・『スマイリー・スマイル』の影響を受けていないことと、敵でないことの証明になりませんか?』

『どうか、この声が聞こえたのならば道を開いてくれませんか?』

…このメッセージが通じるかは完全に賭けだ。例のブザーも無いし、『合言葉』もいまだ完全に解けているとは言えない。

それでも今はこれしか方法が思いつかない。

・・・?胸に何かが刺さっている?あれが例の『矢』だろうか?

605斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/17(金) 18:15:16
>>603

 「動物園から始まって植物園の次は…美術館か」

 「中々の前衛芸術だ、こんど音声ガイド辺りでも置いといてくれ。」

眼前の光景?さあ……切り落としたゴルゴーンの首を乱用したらそうなるんじゃないか?
石化して沈んでいるのは多分……ラフィングだろう
そして証明できなければ次は僕達だ。

 「奥の『矢』までおよそ50m…遠距離操作型の射程限界か」

勿論僕のスタンドの射程外でもあるし
おそらくソイルで有ると思われる奴も……彫刻にしか見えないな。

 「ありゃ駄目だな、彫刻にしか見えない。こっちが『見えたり、聞こえたり』してると思えないな
 まっとうな判断力が残ってるなら兎も角……『石像』に対して如何証明すりゃいいんだか。」

左手の鉄球を握りつぶし、振りぬく 分離、再結合。
鎖を『2mの金属棒』に作り替え、射程ギリギリから地面を叩いてみる。

 「奥の方でラフィングが地面掘ってたと聞いた時は、何でそんな事してんだかと思ったが……」
 「ま、これなら確かにそうもしたくなるな。」

 (だが、原因としては『矢』なんだ……あれを如何にかして手に入れれば、この事態も。)
 (『アレ』を試して狙ってみる、価値ありか。)

606黒羽 灯世『インク』:2020/01/17(金) 21:03:07
>>603

「なっ………なに……こ、これが『レクイエム』の末路?」

「それとも……いえ、少なくとも、自然に出来上がったとか、
 まさか……元からこういう地形だったとはとても思えないのだわ」

明らかに……人間が元になっている。
元。つまり『素材』という意味だ。
悪趣味なお洒落でこんな事をやっているはずがない。

・・・とりあえず、明らかに体の部位らしさが残る床は踏まないようにする。

「矢を肉体に刺した『ソイル』……とてもこれは偶然の一致とは思えない」

           スゥー・・・

「成田君、近づきすぎないように……それと、足元や頭上にも気を付けた方がいいのだわ」

『インク』を、胸の高さに構える。言葉通り周辺の警戒も続ける。
筆はスタンドを発現している事を示す事であり、いざと言う時の備えでもある。

607『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/18(土) 09:02:39
>>604-606

成田、斑鳩の呼びかけや地面を金属棒に変化させたスタンドで叩く行為にも
通路の道の壁と化すオブジェや向こう側にいる『ソイル』と思しき彫刻と
化す存在に対しては無反応だ。

黒羽は、慎重に人のオブジェに至ってない床へと一歩足を踏み入れる。

   ――ギュン   ズズズッ・・・

すると、どうだろう? まるで硬さを感じずに貴方の足首まで石で出来た
地面の硬さは、まるで水か泥で出来ているかのように浸かった。

ベリル「黒羽! ふんっ――!」  ガシッ ググッ!

自分一人で引き抜こうとするには、かなり力が居る。隣で周囲に警戒を走らせていた
ベリルが貴方(黒羽)の体をスタンドで羽交い絞めにして全力で後方に引っ張る事で
何とか引き抜く事が可能となった。

ベリル「はぁ……はぁ、床は歩けないっ! ……オブジェと化してるこいつ等は」

 ス……トンッ。

ベリル「……セーフ。だが、こりゃヘビーだ……オブジェ化してる奴等を踏んで
進めば、とりあえず問題なさそうだが。あのソイルって奴を叩き起こすか
介錯するにしても、あいつの周囲は目測で5,6m何もない開けた空間になってる」

黒羽が一見何の変哲も無いが、足を踏んだ場所が底なし沼のようになっている
床を踏んだ事から、状況が一層と困難に近い事を明らかにさせた。

無機物ならば特に問題無いが、彫刻と化したソイルのほうに接触するか破壊するなりし
レクイエムを一時止めなければ、向こう側へ行くのは難しい。
オブジェの舗装は、44m程は幾らか足を踏める場所があるものの、それより向こうは
何も存在する事がなく、不用意に近づけば貴方達もオブジェとなる未来は濃厚だ。

ベリル「迂回する道は、多分無いな。医者へ行くには何としてでも私達は
あいつの能力を一時的に解除か、永遠に停止させなければならない」

608斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/18(土) 19:34:12
>>607

 「寝てるみたいだな」

肩を竦める

 「……とはいえ。」

スリングを振り回し、元、ソイルの石像に向かって一投する
……やはり鉄球は届かない、射程外だ。

 「元人間を踏んでいく…っていうのも不気味だしな」
 「『彫刻』を砕いて辺りにばら撒けば、足を踏み外す可能性も少なくなるが。」

好悪ではなく、リスクとリターンの問題だ
次に足を踏み外した場合、不安定な足場で引っ張る奴はいない
下手をすれば諸共沈む事になる。

 「微妙だなぁ……どうすっかなぁ」

目の前の問題と…その勝利条件を明確にしなければならない
自身の射程20m内に『矢』を入れるには、接近が前提になる
下手にあの『矢』にスタンドを掠らせようモノなら、やはり昏倒しかねない。

 「あの『矢』…未だに石像の手元にあるように見えるが、それがまだ効力を発揮してるのか」
 「だったら『矢』をはたき落とせばいいんだが。」

つまり、射程50m内のスタンドで無い物質であの矢を叩き落とせれば、接近する必要はない
襟元を弄る、こういう時の為に入れといた物を取り出す時だ。

 「黒焦げになってても使えるのが良い『ナイフ』ってもんだ。」

刃を出し、鉄球の中に埋め込んで形を整える、投擲時にちゃんと目標に当たらねばならない
先程の投擲でコースは掴んだ、途中でスタンドの射程外になり、周囲を囲う鎖が消えても、中のナイフは実在している物体だ。

 (単に腕の力でぶん投げるなら届かねえ距離だが、回転の力、『遠心力』なら問題は無い)

 「――後はあの矢の柄に命中させて、叩き落とす。」

遠心力でのナイフの投擲(ス精BB)
駄目だった場合?次の手を考えよう。

609黒羽 灯世『インク』:2020/01/18(土) 22:04:46
>>607

「うっ…………!? な、生のコンクリートを踏んだみたいな……いえ、これはッ」

          「足が沈ん、で」

                   「うぐっ」

何とか助けられたが・・・『即死』もあり得た状況だ。
冷や汗を拭いつつ、ベリルに頭を下げておく。

「助かったのだわ、私としたところが油断していた……」

見据えるのは地獄に誘う道、距離50m。
脳裏やメモにストックしてある『記事』の中に、
それを埋めるような攻撃手段は思い当たらない。
球技などでも『50mの精密投擲』は、まず有り得ない。

であれば、ある程度近付くか・・・上手く行くのか?

「非常事態とはいえ……人間の死体みたいなものよね、オブジェは。
 踏むのは夢見が悪いのもあるし……『本当に安全』とも言い切りづらい」

簡単に崩れる可能性もあるし、置き土産がある可能性もある。
人間のような形だ、というだけではない以上、末期の遺志はあり得る。

ゆえに、ここは斑鳩の投擲を一旦見守りつつ、何らかの反撃などに備え記事を構えておく。

610成田 静也『モノディ』:2020/01/19(日) 00:30:53
>>607

…どうやら目測は外れたようだ。

踏み込んだ足は危うく沈んでオブジェの仲間入りをするところだった。

が、ベリルがすぐに沈まぬ部分…オブジェと化した連中を足場にすれば大丈夫なようだ。

>>608

「石動さん、少し迂闊です!相手は『矢』を守るために『ソイル』は突き刺した。」

「ならば下手に奪おうとしたら何かしら防衛として反撃してくるかもしれませんよ!?」

口に出すと同時に身構え、防御と周囲のカバーに入る。

モノディの耳にも何かを捕らえるものは無いかと警戒させる。

611『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/19(日) 19:40:57
>>608-610(ALL)

貴方(斑鳩)は鉄球にナイフを突き刺し、遠心力をつけて矢を叩き落とし
レクイエムを停止、もしくは矢を入手せんと試みる。

だが、成田の警告の句もあったが今一度考えて欲しい。
『ソイル』の胸に『矢は突き刺さっている』。
つまり、片手で握ってるか両手で握ってるか等はさておき。
”矢は彫刻としたソイルの体に固定”されていると言う事だ。

黒焦げのナイフが、矢の矢筈部分へ強かに命中する。
 矢、自体は何らかの理由で彫刻のように固くなってない為に
幾らか衝撃で揺れるものの、ソイルの体に中心より少し先部分まで
埋め込まれてる故に、どうやっても今の方法では矢の節影部分まで
折る事は出来たとしても、叩き落とすなどは難しいだろう。

         ――ゴゴ・・・
                      コツ コツ コツ コツ コツ コツ

超聴覚を持つ貴方(成田)は、矢にナイフが命中してから直ぐに
その周辺の外壁に僅かに聞こえる振動音。それと後方、約200m程
まだ遠方であろうが、そこから、こちらへと近づく人間の歩行音を聞いた。

612成田 静也『モノディ』:2020/01/19(日) 21:14:42
>>611

クソッ、いやな予想が当たってしまった。

「皆さん!『ソイル』さんが…『レクイエム』が防衛として何か起こそうとしています!一度退避を!」

「それと後方約200mから人の足音が!続けて警戒してください!」

なんだかよくわからんが何かが起ころうとしている。その状態でこの場に居続けるのは危険だ。

…状況だけに仕方ないとはいえ、ちょっとだけ恨むぜ斑鳩さんよ。

後ろから誰かが来ているみたいだが、目の前のレクイエムの攻撃に晒されるよりは遥かにマシであろう。

『ソイル』の『レクイエム』がこの迷宮そのものというのならば、上下左右全てに警戒すべきだろう。

モノディを出して警戒と防御の体勢をとる。

それと200m先にいる相手の情報をもう少しモノディで探れないかやってみる。

613斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/19(日) 21:41:25
>>611

 「んー……駄目か、石膏辺りなら諸共切り落とす自信あったが、カルシウムかチキン質で出来てるのか?」
 「逆に言えば、これで石像が軽く崩れる事もなさそうだが」

ソイルの強度は予想以上らしい
下が底なし沼とはいえ……『奥の奥の手』も考えたが、これは射程外だろう
こうなると破壊は現実的な手段ではない、無理だと言われると意地でもやりたくなるが、切り替え時だ。

 「なんにせよ、コレで遠距離から如何にかする線は消えたな」
 「と、なると」

そーらをじゆうに 飛びたいがそんな能力は自分に無い
空中に足場を作れるスタンド能力なら別だが。

 「ドラえもんもいねぇ事だし、44mまでは目算で接近できるとベリル・ストックのお墨付きも有るし」

脚の鎖を解除して四脚と化す、ケンタウロスにはちと胴体が足りないが
安定性という視点なら二脚より抜群に上だ、途中の石像同士を鎖でつないでおけば、不意に足を滑らせてもそれを掴んで余裕が出来る。

 「俺の鎖が最大15mで、その上地面に振れても『沈まなかった』事を考えれば……」

先程に確認済みだ
鉄棒で地面を叩いても、軟化はしなかった、鎖は『無機物』扱いらしい。

 「俺の実体化する『鎖』は『足場』に出来る、編み込んで石像同士をつなぐ『橋』にしてもいいし、『タイル状』にして足場にしてもいい」
 「黒羽の靴が無視されて沈んだ事を考えて、橋を優先しても……『6m』なら余裕だな、行くか。」

適当なラフィングを4〜5人捕まえてちぎって足場代わりに放り込む案もあったが、回りくどい上に面倒なので却下、
地面の軟化を利用して、鎖でボートを作る案もあったが、浮力の問題があるし4人だと鎖が足りなさそうなのでそちらも却下、
残りはこれくらいだろう、不安定な足場である以上、細心の注意を払って進まねばならない。

 「……ところで石動って誰だよ?成田のカノジョ?」

態と間違えたわけでは無かろうが、カウント1としとこう。

614黒羽 灯世『インク』:2020/01/19(日) 23:19:37
>>611

「――――! 固い・・・遠くから当てる攻撃じゃ無理ね」

「それに試行錯誤の時間も、どうやら無いみたいだわ」

この中で最も高い応用性を持つのは斑鳩のスタンド。
彼の能力なら、『沼渡り』を成し遂げられるかもしれない。
6mは離れた位置から矢を引き抜けるかもしれない。

ならやるべきことは――――

            クルッ

向く方法は『斑鳩』の方だ。彼を襲う攻撃を防がねばならない。
或いは彼が落ちたとき、即座に救出しなければ『終わり』だ。

                 サラサラ

『シンプリー・レッドが人間を引き上げた』と書き、手元に残す。
先に書いていた『パンチをした』については、今は残しておく。
壁から腕を伸ばしてくる、といった攻撃への対処手段のためだ。

615『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/20(月) 21:42:50
>>612-614(ALL)

貴方(斑鳩)の考えは、恐らく潜り抜けようとするオブジェ洞窟の中で
解法に近いだろう。『ロスト・アイデンティティ』の鎖は反応しえなかった。
ならば鉄の鎖で橋を作成すれば、何かアクシデントが生じない限りはソイルに
肉薄が可能だと思われる。
 然しながら成田の警告、それと共にオブジェが僅かながら両面に存在する者達が
微かに其の像を擡(もた)げるように動いた事もあり、四人の前進は滞っている。

 それと共に、貴方達の背後から接近する三つの歩行音は超感覚で次第に狭まり。
成田の視点では、一本道同様の通路へと、曲がり角から貴方達との間合いは
20m前後で、一つの人影が姿を現した。

 「――おっと、よぉ 元気か?」

・・・『金一』 サングラスと趣味の悪い成金を思わせる派手なスーツの男。
つい少し前、クレイモアの罠の設置もしていたであろう。十中八九
貴方達がラフィングなり、笑う奴等の一味であろう男が……まるで普通の日常で
出くわしたような調子で声をかけてきた。

?「なぁ、おい。 ――取引しねぇか?」ニヤニヤ

そう、男は不気味に口元を笑みの形に象りつつ貴方達に声をかけてきた……。

616成田 静也『モノディ』:2020/01/21(火) 18:33:27
>>615

「―――ほう、足音の主はアンタか。」

現れた「金一」をにらむように眺める。

「さっきほどは『熱烈な鉄のシャワー』をどうも。オレとしてはお礼として『拳』でお礼させてもらいたいところだが。」

「今はクソ忙しいんだ、すまないが引っ込んでてくれないかな?」

この男は既に『スマイリー・スマイル』になっている可能性が高い。ならばついさっきの『勝美さん』の時のように
罠やこちらを陥れる甘言を張っているとみていいだろう。

「こちらにも非が無いわけでは無いがそれに関しては『緊急時での特例』ってやつだし」

「さっきの件で少なくとも『おあいこ』だと思うんですかね?」

「それにアンタとオレ達は『対等』じゃあないんだぜ。」

そう言いモノディを「金一」の方に向け、拳を構える。見えているか見えていないかはこの際、どっちでもいい。

「嘘だと思うならそのまま突っ立ってな、スタンドの拳をお見舞いしてやる。」

「それが嫌なら自分の『スタンド』で防御するか、その取引を無償で快く差し出してくれるか、そのどちらかだぜ。」

そうと言っても状況的にはオレ達は不利な状況だ。だが得体の知れない相手の『取引』に応じれば間違いなく足元を掬われる。

それにこの男がスタンド使いでもそうで無くとも、『感染者』であっても無くても、ぶん殴ってやりたい気持ちはある。

だがその前にこの男の立ち位置を知らねばならない。推定『感染者』だが完全なクロでもない。

ならばそれを知ってからでも殴るのは遅くないし、何か妙な動きを『モノディ』のセンサーが感知したら即座にブチのめす。

617斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/21(火) 20:39:24
>>615

 (丁度『20m』……こいつ、全員の『射程外』ギリギリにいるな、何時それを知った?)
 (これがラフィングなら知る由もない事だ、レクイエムの片鱗というなら…1人1能力の原則から外れている。)
 (そして何より、『交渉』というのは対等な関係で行う物だ、今の場合は恫喝か搾取だな、或いは交渉せざるを得ない状況か……。)
 (だが、その場合だと此奴がラフィングだと言う事になる、レクイエムの石像の動きと説明がつかん、単なる偶然か?)
 (レクイエム側の代弁者として表れたのか……?それなら射程距離を知っているのも説明がつくが、何故この男をチョイスしたのか解らんな。)

馬鹿の考えは休むに似る。

 (ふむ……下手に考えるよりは目の前の問題を片付けるか。)

 「参ったな、足場が動くと進めないぞ」
 「さっきまでのは足場が動かない前提だしなあ」

根元がぐらつく橋とか誰も渡りたくはあるまい
歯槽膿漏の歯と同レベルで悲惨な事になるのが眼に見えている

 「んー……鉄球を天井に撃ちこんでブランコにするか?」
 「爆破で壊せる強度だから出来ない事は無いが、タイミングと射程が難しいな」

根元の部分が壊れてすっぽ抜けて沈みました
想像すると随分間抜けな死に方だ。

 「――やっぱ空を飛ぶか?」

物の試しにとやった爆発は起こったのだ
それもスタンド能力ではなく、現実の物理的な法則に従って
ならば出来ない事では無い、爆発の熱と炎を一点に集中すれば……。

 「でも飛距離がなあ…安定もしないだろうし」
 「石像の方を砕いて足場にするのが一番現実的か。」

少なくとも、『壊した石像』は蘇らないだろう、他の二人やベリルにさせるわけにもいかない濡れ仕事だ
自分でやるのが一番良いだろう、『天は自ら助ける物を助く』 良い言葉だ
何も行動しない奴は何も得ないという事を、その時代の道徳である宗教に絡めている。

スリングを起動、投擲の準備に入る
成田が前を警戒しているなら、ついでに此方は後ろを警戒できるのだし
まあ問題は…ないだろう。

618黒羽 灯世『インク』:2020/01/22(水) 05:51:12
>>615

斑鳩の方は・・・今自分ができる手助けは少ない。
問題は後方から迫る『金一』の方が、より大きいだろう。
彼の妨害があれば斑鳩は容易に地の底に落ちてしまう。

「…………!! 貴方は……『取引』ですって?」

取引。それ自体は敵同士でも成立する言葉だ。
記者の世界でも、ライバル記者同士、取材対象と自分、
仲間とは言えない相手とも『相互利益』のために行う。

そう・・・取引とは双方の利を確保するためのものだ。
『スマイリー・スマイル』の利はこちらの不利。
逆もまた然りだろう。なら、取引の余地は無い。

・・・それは金一にも分かるはず。
思考能力さえ失うなら別だろうが、
罠を仕掛ける程度の知性はあるのだ。

(そう、罠……この取引自体が罠の可能性が、高い。
 スタンドは使えないはずだから、言葉による罠。
 ……この場だけでの協調という可能性もある?
 矢を得るために? 論外、彼らに矢は渡せない。
 …………武器は? 今は持っていないようには見える)

(脅すために見せつけてはいない……だけ、普通は隠し持つものなのだわ)

笑う顔に意味はないだろう。
意味のないものは見ない……見るのは『手元』に限る。

「……成田くん、ベリルさん、気を付けて。
 また何か武器を持っている可能性があるのだわ」

彼の顔は見えているが、手は見えているのか? 
後ろ手に何かを隠し持っているんじゃあないか?
あるいはポケットなんかに手を入れていないか?

「彼の手には見えなくても、手榴弾とか……そういう小さいものがあるかもしれない」

記事にはあと一つ余裕がある。
話しながら『弓道部が矢を射った』・・・手元に小さく書いておく。

619『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/23(木) 09:35:19
>>616-618(ALL)

斑鳩が通路に対して攻略しようと行動する最中、彼を守るように三人は
20m向こうの男の行動を注視する。今のところ攻撃は通路も男のほうも無い

?「”対等”じゃない……ねぇ。そりゃ、あんた達の自虐か?
それとも状況をあんま掴んでねぇから余裕ぶっこいてる阿呆か?」

推定金一であろう男は、ポケットに手を入れてた。そして引き抜いて拳銃を……
と言う訳では無い。ライターと煙草を取り出して喫煙し始める。舐めているのか?

?「まぁ、俺達もさ。お前達みたいなちょっと邪魔な人間と無駄話する気無いから
簡潔に交渉内容だけ告げるぞ」フゥー

もはや、自分が人間でないと隠す気は無いらしく勝手に説明を始める。

?「そっちの通路を抜ければ、まず何人か脱落して動けなくなって
俺達の何割見たいになるだろう。あんた等が仲間同士なら、隣の友達が
そうなるのは心苦しいんだろう?
 俺達はそっちじゃない外への出口を知ってる。どう言う目的で来たか
知らないけど、もうこんな場所懲り懲りだろ? 無事に五体満足で
外まで連れてってやる。そして、もう二度と此処に来ないんだな」

……『医者』に会う事なく、このまま踝を返してエレベーターか何かしらの
通路で外まで出ていけ。自分達は攻撃せず見逃す。

割に合わない条件だ。貴方達の目的と合致しない……目の前の取引を
提案する存在も、これで自分達が納得すると本気で思っているのか……?

620成田 静也『モノディ』:2020/01/23(木) 15:37:17
>>619

ほほう、良い事を聞いた。つまるところやはりこいつ等も『医者』を狙うが『ソイル』の迷路を突破できていないと言うことか。

その証拠というか『金一』もとい『スマイリー・スマイル』が言った『仲間』が今オレたちの足場になっているオブジェという訳だ。

だから邪魔になるオレたちにはどいてほしいと、物量で乗り切るため割く分の兵隊を減らしたい、と。

つまり、この事態を乗り切ることさえできれば『レースのゴール』に一番近いのはオレたちという事かな?

「なるほど邪魔だから出ていってほしいか、今までになく理性的だな。」

「…最後に一つ聞かせてほしいお前たち…『スマイリー・スマイル』の目的は何だ?最終的に何を目指している?」

こいつの口から何か情報が聞き出せるかもしれない。無論聞き出せたらコイツは用済み、始末する。

無論、モノディで『金一』及び『ソイル』の防衛行動にも注意を払う。

さてと、斑鳩さんに提案をしてみるか。スタンド会話で且つ小声で話しておく。

『斑鳩さん、先ほどは動揺して粗相をしてしまい申し訳ありません。』

『で、なんですが金一の首か手首辺りに鎖はギリギリ届きませんか?』

『届くなら奴を思いっきり引っ張って沈む床に叩き落として足りない分の足場にしてやりませんか?』

『それならば斑鳩さんが先程の提案していた方法の成功率があがるかも。』

それなりに残酷な提案ではあるが、この状況を乗り切るための手札は一枚でも欲しい。

『スマイリー・スマイル』が目的を話そうが、話すまいが最期にオレ達の為に役に立ってもらうぞ。

621斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/23(木) 23:25:31
>>619
>>620

俺は鉄球をお手玉しながら考えていた
別に得意という訳じゃあねえが、痛いデコピンには『ため』が必要だからな。
成田の念話に、全員(少なくとも、俺から見て味方に見える全員に)答えておく。

 『えげつないのは嫌いじゃねえぜ……奴の逃走も考えて接近5m分、何とか出来ればな。』

 『俺の鎖は接続していなければ伸ばすも縮めるも出来ねぇ、繋げておくのは最大で15mまで、それも限界で先端で縛る余裕はねぇ』

 『殺すに20mを使えても、捕縛になるとそこまで器用には出来ねえな、パワー自体も大人と綱引きして、負傷込みで俺が引きずられるだろう…そもそも鎖自体動かせねえんだよ、このスタンド。』

 『それが出来れば、もうちょい幅も効くんだが』

無いものねだりはしても仕方がないが
サンタにお願いするわけにもいかないだろう
…そういやクリスマスだったっけな、今。

 『つまり、俺から提示できる能力で可能な現実的な計画は……『殺傷』か『無視』かのどちらかだ』

 『その上で「殺す」なら……この位置からやる、ただな。』

 『向こうは「スマイリーの本体として増えている」それを忘れてくれるなよ、スタンドが使えなくとも、こそこそ話(スタンド会話)は筒抜けなのは有り得るからな。』

 『その上で決を取ろうか、「やるか」?』

『ボール・ブレイカー』……改め『アッシュ・ローズ』とでも名付けよう
やはり同じアルバムの方がしまりが良い。

手には6m分の爆発する鉄球が二つ、団子みたいにくっつけて両端を確認する、『スリット』を入れる部分をだ
接続されていない鎖は伸縮できないが、任意で『消す』事は出来る。

爆発寸前まで加圧された鉄球に、スリット状の穴が突然現れたら?
そこから加圧された気体と炎が『ジェットエンジンのように』噴出する。

(鎖の射程は20m、だがその上で生み出された熱線は俺のスタンドではない、……実体化したスタンドによって起こされた『物理現象』だ、射程は関係ねえ。)

あとはスライダー投げるみたいにこの不格好な団子を投げつけるだけだ
上手くいけば射程ギリギリで炎の輪っかが奴の胴体を切断する。

失敗したら?20m地点で鎖から突如解放された熱と炎が、20mを超えてその前方にいた不幸な奴を襲う。

――過程は兎も角、結果は大変シンプルでいいことだ。

622黒羽 灯世『インク』:2020/01/24(金) 09:57:16
>>619

まず、何気ない素振りで周囲を見渡す。
具体的には、天井。『スピーカー』などは存在しないだろうか?
あるいは、通気口など『伏兵』の余地がありそうな設備は見えないか?

「少し、『舐めすぎ』じゃないの? 『状況をよく掴んでる』貴方なら……
 ここで私たちが大人しく帰るなんてありえないと分かるでしょう?
 もしそこから分かってないなら……その時点で私の方が『上』なのだわ」

(取引の技は教えてもらったことがあるけど……こういう相手にはどう動けばいいの!?
 挑発……? に、意味があるかが分からない。けど、言葉にある程度の人格を感じる。
 集合意識みたいな物で動いてるとして、言葉選びは元の人格に寄せて、もしくは任せている?
 そうよね……そうじゃなきゃ、無数の人間を溶け込ませる事は出来ない。
 それなら、反論したくなる言葉を並べて……不用意な情報漏洩を誘導出来る?)

明らかに取引になっていない。
ここから逃げるという事は希望の喪失を意味する。
それはつまり、『後で死ぬ』事を意味する。
死ぬ可能性を下げたければ確実に死ね・・・
そう言っているようなものだ。『意味がない』交渉。

それはつまり……何か、『別の意味』の存在を思わせる。

(とはいえ…………ここから私達を排除したい、というのは本当のことのはずだわ。
 いえ、私達をじゃない……感染拡大の邪魔になる存在は、地雷から考えて本当に排除したいはず。
 …………でも、今はこうして不意を打たずに、私達の前に姿を晒している。
 姿を晒して、恐らく排除のための策を動かしている……動かす必要がある。
 つまり問答無用で私達を瞬殺するような『兵器』は扱えないんだわ。
 機関銃とか毒ガスとかがあるなら、何も言わず使えば最低一人、二人は仕留められたはず)

「……雑な交渉で私たちを怒らせて、自分を攻撃させるよう誘導してる?
 それとも……話に集中させて、別の何かから気を逸らせようとしてる?
 逃げるのと進む以外の選択肢を制限しようとしてる……は、無いか。
 ま……わざわざ出て来た以上、私たちに何かの反応をさせたいんでしょう?」

「答えは『無視』よ。…………当然、無視をさせないための方法もあるはず」

成田や斑鳩は殺害を前提に考えている。それも究極的には正しい。
だが、その前……この男が、実際のところ、無駄な交渉に何を隠しているのか? それを探る。

当然ながら……相手の出した小道具、タバコに関しても注意を払う。

気をつけすぎか? 否だ。過剰な警戒ではない。回復するコーラがあった。
ならば『毒煙を放つタバコ』や『爆発するタバコ』があっても何もおかしくはない。

623『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/25(土) 19:24:32
>>620-622(ALL) (レス遅れ失礼しました)

>『スマイリー・スマイル』の目的は何だ?最終的に何を目指している?

?「あぁ、俺 もうすぐ誕生日なんだよ。だから大勢でバースデーソングを
歌うのに、全員みんな俺と一緒のお友達になって欲しいってわけ」

成田の言葉に、飄々と金一の体の口から放たれる言葉は真剣に答える気は無さそうだ。

>ここで私たちが大人しく帰るなんてありえないと分かるでしょう?
>もしそこから分かってないなら……その時点で私の方が『上』なのだわ
>わざわざ出て来た以上、私たちに何かの反応をさせたいんでしょう?

背後で斑鳩が『アッシュ・ローズ』と改名させた炸裂弾を密かに作りつつ
スタンドでの攻撃の機会を伺うのを隠すように黒羽の声が響く。

金一? は、その言葉を聞く素振りがあるのか。少々頷く動作をしつつ
そして、口の端を弧に描きつつ呟いた。

?「……あーーーぁ 成る程 成る程 ”進行”はそこまでって事なら
もうちょい時間掛かるが、ちゃんと影響は受けてんだな」

                  ――aaaaaaaaAAA!!!

! ……金一? より向こう側から、超感覚に頼らずとも聞き覚えのある
獣の咆哮が少し遠くから聞こえたっ。
 『ケープ』が、直ぐここまで迫ってきている……!

怪物に変じてる彼は、それを予め知ってたかのように煙草を吹かすのを止めると
何をするでもなく、ヘラヘラとした調子を変える事なく嘲る口調で告げた。

金一?「既に敵だって理解してんだから、問答無用で”俺達”の声を塞げば
良かったのによぉ〜。わかってるか? まぁ、わかってもわからなくても
お前等の結末は死ぬか 喰われるか それ以外無いがなぁ」

ベリル「耳を貸すな、お前らっ。此処は一本道だ、さっきのように運良く
天井の崩壊で足止めなんぞ出来ない。何としておも、このオブジェの通路を
抜け切るしかねぇ!」

尻を叩くような調子でベリルは急かす。ケープらしき鳴き声からして、数分も
かからず此処の通路まで辿り着くのは間違いない。
 金一? も死ぬだろうが、その次に標的とされるのは……自分達だ。

624斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/25(土) 21:48:24
>>623

 (そういやリス?サル?動いてたっけなアレ、目の前の石像が動いてんのは無関係って事か)
 (取り合えず貴重な教訓は学べたな…緊急時に邪魔な凡人は、さっさと始末するに限る。)

 (この後生かせるかどうかは兎も角……ま、失敗だけが人生だ。)

 (俺一人なら楽に突破する方法は思いついた)
 (ただし、その場合だと他の三人は置き去りか……。)

鉄球を分離し、両手の鎖に接続、これでスリングが両腕に1つずつ

そこから1m分の鉄球を二つ放って両足で踏みつぶすと足首の鎖に接続
これで両手に5m分の鉄球が一つずつ、両足に1m分の『ハイヒール』が一つずつ。

使用距離は全部で14m、1m分の余裕が有る

 (黒羽が沈むまでにはラグが有った、多少の粘性か浮力が有る筈だ)
 (後は時間と速度の勝負だな……俺以外の3人が何処まで走れるか)

ハイヒールを伸ばしながら沼へと走り、石像に向けて鉄球を投射する。

脚を上げると同時に鎖が伸び、沼へと沈んだ個所を千切って足場にしながら前へ蹴り走る、元が鎖な以上、途中で曲げるのもお手の物だ
置き去りにした鎖を消しながら、沈む前に前へと走る。

投射した鉄球で石像を足元から壊しながら進めば
後から来る人間への足場にはなるだろう。

残弾はおよそ50発。

場合によっては転びかけた足元へ投射して即席の足場にも出来る可能性はある

 (……だいぶ薄いがな、俺は兎も角、他は祈るしかねえ)
 (我ながら判断が裏目に出るねえ、どーも 笑えるぜ。)

 「――奴の言うとおりにしようぜ、俺の後に続け!」
 「こけても助けるつもりはねえぞ!」

625成田 静也『モノディ』:2020/01/26(日) 19:18:55
>>623

>?「……あーーーぁ 成る程 成る程 ”進行”はそこまでって事なら
もうちょい時間掛かるが、ちゃんと影響は受けてんだな」


この言葉を聞いた時、初めてコイツら…『スマイリー・スマイル』の『笑い』を聞いた時のような悪寒が背中に走った。

まさか…もう既に少しづつだが…オレたちは『スマイリー・スマイル』に成りかけている?

オレはこいつ等の目的を少しでも掴めればと思ったが、それすらコイツらの狙いだったと?

馬鹿な…そんな馬鹿な…コイツらになるのは『笑い声』をもろに聞くか、コイツら同様に『笑う』かのはず…。

否定したいところだが、そこへ先ほど嫌というほど聞いた声が聞こえる。『ケープ』だ。

またあの馬鹿力とぶつかりたくはない。だが…『金一だったもの』を生かしておきたくはない。

近くに何か、オブジェの欠片でもいい。奴に飛ばして致命になるものは無いだろうか?

奴をこの手で仕留めなければオレの気はすまない…!恐怖を乗り越えるには始末するしかない…!

斑鳩さんは先程の草原を抜けたときのようにいくつもりらしい。

「…黒羽さんはここを渡る手はありますか?」

「オレは…モノディの跳躍力でまだ残って飛び石になっている『オブジェ』を足場に跳んでいくつもりです・・・。」(跳躍距離4m)

「黒羽さん、さっき飲んだ『コーラ』のから瓶はありますか?」

「それを砕いて破片をアイツの眉間にブチ込む、それであいつを黙らせてやる…!」

「それに…ヤツが本当に邪魔をしない保証が無い以上、やはりここで仕留める…!」

『スマイリー・スマイル』に殺意を向ける。

20mの距離ならばガラス片を投擲して命中させるのはわけもないはず。(ス精AC)

626黒羽 灯世『インク』:2020/01/27(月) 07:53:38
>>623

「……………………?」

進行、という言葉が耳に残る。

自分たちが無意識の内に『スマイリー・スマイル』に取り込まれつつあるのか?
……何を根拠に? 彼らにだけ分かる兆候が、出始めているのか?

それとも、今こちらに向かってくる『ケープ』のことなのか?
……鳴き声が聞こえる前に、その到来を知っていたかのように思えた。

「……成田君、残念ながら『無い』のだわ。
 私の『インク』は下準備をしてこそ力を発揮する」

         スッ

「金一は『役目』を終えているはず。
 仕留める意味があるかは微妙だけど、
 後ろから妨害される可能性はあるかもしれない」

「役立ててね」

可能であれば、コーラの瓶を一つ渡す。
それから……オブジェで満ちる『死出の道』に振り向く。

(オブジェを渡っていけば……数分猶予があるなら、
 渡れるところまでは進むこともできるでしょう。
 そのあとは……『賭け』になるのだわ。今日だけで何回めの『賭け』かしら?)

ベリルの……そして斑鳩の言葉に従い、彼の後ろを進む。
石像、あるいは石像の破片を、あるいは鉄球を足場に、とにかく前に進む。

627『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/27(月) 23:16:59
>>624-626(ALL)

?「おぅ、行け 行け。どこまで足掻けるかね     」

 ビュォッ!  ガシャンッッ!

 金一? に対し貴方(成田)は彼女(黒羽)から渡された
空瓶が砕けたものを全力で投擲する。片手だけでもモノディの
力ならば瞬く間に敵の顔面目掛けて飛来する。
 金一? は回避も防御する気も無いらしく不気味な程あっさりと
直撃して背中から地面に強く倒れこみ微動だにしなくなった。
その間にも『ケープ』がこちらへ全力で駆け、咆哮音も超聴覚で
喧しい程に迫るのが聞こえてくる。もう直ぐ(レスで言えば次レス)
この通路へと姿を現すのは間違いない。

      ゴゴゴゴゴッッ。

『ソイル』のいる通路にも変化が起きた。具体的には貴方(斑鳩)が
鉄球を扱いオブジェを破壊した瞬間からだ。
 通路に生えているオブジェの幾つかがソイルの居る奥から天井や壁
床にかけて全身が出てこようとしている(スC)
 何体も外壁に同化していたオブジェの壁が密集して全て壁と化せば
如何に斑鳩の鉄球の破壊力が勝るとしても、分厚い数メートルの厚みの
あるコンクリートと同等の強度の壁が作成されると同義となる。
 今現在、一番近いであろう貴方(斑鳩)とレクイエム状態であろう
ソイルが道を閉ざそうとするポイントまで優に20m前後離れている。

このままでは……袋小路だ!

628成田 静也『モノディ』:2020/01/28(火) 17:20:18
>>627

オレは、周りが思うほどイイ奴ではない。むしろそれを変えることができれば…そう思ってきたが人間そう上手くはいかないらしい。

倒れた『金一』だったものを一瞥することもなく、『ソイルのレクイエム』の考察を行う。

反応はあの『ソイル本体』と思われるオブジェの『矢』に攻撃もとい『奪おう』とした時、
それと今の斑鳩さんによるオブジェの破壊をした時。

つまりは…

「斑鳩さん!これ以上オブジェは破壊するのはマズいです!」

「『ソイルのレクイエム』は『矢』と『オブジェ』に危害を加えるものを攻撃している節があります。」

「だから破壊するのは最後の手段にしないと、この先でも排除の対象にされる可能性があります。」

「それと黒羽さん、貴女のスタンドでオレのモノディの『跳躍の現象』をコピーしてベリルさんと一緒に跳ぶことはできますか?」

「できるならばそれでオレと同じく露出してきたオブジェを足場にここを乗り切れませんか?」

「そしてベリルさんはもしも跳んでる最中にオブジェに掴まれるか阻まれた時のためにスタンドでオブジェを砕く役をしてあげてもらえませんか?」

「できないにしろ早く行く方法を考えねば『ケープだったもの』にやられてしまいますよ!?」

斑鳩と黒羽とベリルに指示を出し、モノディによる跳躍を行う。(距離4m)

連続幅跳びで20mの距離をオブジェを足場にして無理にでも突破する。

もしもしくじっても床に沈み切る前に渡り切る。そうしなければ待っているのは確実な死だけだ。

629斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/28(火) 20:58:30
>>627

 「…………。」

俺は目の前で袋小路が完成されようとする中で、『俺達』は考えあぐねていた

成田の理屈は恐らく正しい
これ以上の破壊は致命的な物を招きかねないだろう

だが、現に今目の前が封鎖されかけていて
挙句の果てに後方から死にぞこないが追ってきている状況では

……俺達と成田は兎も角、背後の二人……
老人の散歩のような速度でアスレチックするのは致命的を通り越して自殺行為だ。

 (論ずるに値しない。)

眼前の能力の発露を見る限り、ソイルがやろうと思えば俺達なぞ何時でも殺せるだろう
だが目の前で起きている行動は壁を作る事のみ、消極的、かつ防衛的だ

 (おそらくは『防衛』と『進行の阻止』のみが目的か)

 (どうせなら利用できるだろうよ、あの死にぞこないをもう一度この石の海に沈めてやるのもいい。) 

だがそうなるとこのレクイエムの阻止は複雑になる
……後ろの三人を殺して自分だけ通り抜けるなら、問題は無いが

 (無意味だな、まだ使い道が有る)

並列思考を終える、袋小路の対処が先だ

位置は20m前方、既に生成されかけているが
壁の素材は元人間だ、どう作ろうと『隙間』とそれを塞ぐ『密集ための時間』は必要だろう

――それだけあれば充分だ。


 「『Lost Identity/アッシュ・ローズ』……!」


態々外殻を人間で作ってくれるというなら、最低限でも問題あるまい。
20cmを外殻に、80cmを炸薬に、オブジェの作り出す隙間に挟まる様に、壁に円を描く様に計8発を埋め込むように投擲(ス精BB)する。

山の発破作業と同じだ、外から爆破しても壁の表面が削れるだけだが
内部に埋め込み、的確に爆破すれば、僅かな爆発であろうと逃げ場のない力が周囲を破壊し、山に亀裂を生む。

後は単純だ、罅の入った脆い壁を蹴り飛ばし、次の足場を作ってやろう
これが現状では『最低限』だ。

 「『俺達』の邪魔をするな、クソ凡人共……!」

630黒羽 灯世『インク』:2020/01/29(水) 06:29:58
>>627

(……『インク』に移動を補佐するような力はない。
 成田君の『モノディ』を記事にしたところで、
 スタンドが高く遠く跳べるだけで私が跳べるわけじゃない)

(でも『試す』価値はある…………)

          スス

『モノディがとんだ』とシンプルな主述で書く。
一度ではない。継続してそれを書き続ける(スB)
今この瞬間には、『二つ』のそれを空間に浮かべる。
他の記事に関してはこの状況では無用の長物だ。

成田に関しては彼自身のスタンドだからこそ、
跳躍に随行出来たのかもしれないが……自分は違う。
同じ動きの実体化スタンド物質を作り出せるだけだ。

つまり、超高速で4mを跳ねたという、目に見えた事実。
理屈は今の自分には分からなくても、その『事実を見た』
ならば…………そこに『掴まる』事が出来れば、あるいは。

「成田君…………良いアドバイスなのだわ。ベリルさん! 私の『記事』に掴まって!!」

実行する。

自分とベリル、その両方が触れられる距離に『記事』を展開する。

モノディのパワーで二人を運べるだろうか?
それは不可能ではないはずだ。こちらも体重を預けるだけでなく、
自らも動くなら、運ばれるというより『引っ張ってもらう』ような形になる。
それなら最小限のパワーで実行できる。速度が多少落ちても徒歩よりは速いだろう。

631『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/01/29(水) 23:08:53
>>628-630(ALL)

貴方達と真逆、つまり金一が倒れてる方向から二人分の何かが
壁に激突して肉が砕ける物音と、獣の咆哮音を聞いた。
ケープと……あとは金一が連れていた仲間が一瞬で肉塊に変化した音だろうか?
振り返れば詳細も知れるが、今は目前の問題を貴方達は処理する。

『Lost Identity/アッシュ・ローズ』

斑鳩の炸裂弾。オブジェの壁に埋め込まれるような状態での爆発
謂わば科学の罅割れ現象。
 貴方の行動は的確だ。目の前の壁を破壊すると言う意味合いでは正しく適格……。
――が。

>これ以上オブジェは破壊するのはマズいです!
―――『『『ガシッ……!』』』

成田の警句が発されたと同時であっただろうか?
 斑鳩が脆くなったオブジェの壁の表面を足蹴りにして少しだけ
大き目の穴を作り、成田や黒羽とベリルが丁度能力を駆使して
宙を舞ったと同時に、その動きを止めるように急激に死角から
引く力が合わさって貴方達の前進を止める。自然と目を向ける方向……

・・
腕だ 貴方達の前進を止めたのは、地に足をつけてる斑鳩なら床から
宙を舞う三人ならば天井や壁付近から腕のみが複数突き出され貴方達の
体の衣服の襟なり足首なりを掴んでいる。
 
―――ググッ……!!

ベリル「引っ張られる……ッ! 壁に引き摺り込まれるぞぉぉ――!!」

632成田 静也『モノディ』:2020/01/30(木) 01:50:10
>>631

「クッ…懸念していないわけでは無かった…腕を伸ばすというのはそういうことだとは思ってはいた…しかし…」

「掴むのが想像以上に早い!?こちらとてのんびり跳んでいるわけでは無いはずだ。モノディのスピードに乗って飛んでいるんだぞ!?」

速度的にちんたらしていなければ掴まれることはそう無いとタカを括っていたが、まさかこんなに早くつかまれるとは…。

できる限りオブジェを破壊しないようすぐさま届く範囲で自分を含む味方を掴まれている衣服の一部分をモノディで切り離す。(パス精CAC)

絵面はとんでもないことだが緊急時故に勘弁してもらいたい。

しかし既に足首を掴まれている…これ以上の破壊はマズいがこのままの状況もマズい!

「仕方がないか…モノディ!足首を掴んでいる腕を破壊しろ!」

モノディの尋常ではないスピードならば人並み(?)くらいのパワーでもオブジェを砕くことくらいはできるはず。(パス精CAC)

しかしこの後が問題だ…こちらは掴まれて初動の勢いを殺されてしまった。

こうなれば床に落ちるしかない。沈む床に落ちたらまた腕が伸びてくるだろう。

しかし後ろからはあのゴリラゾンビもどきが迫っている。アレはオレらが沈むか引きずり込まれるよりも早く追いつくだろう。

「どうする…?どうこの状況を切り抜ける!?」

斑鳩さんならあの汎用性の高い鎖で爆風で跳ぶなりなんなりして渡り切ることは多分可能だろう。
しかしオレたちにはその術は…。

「黒羽さん!墨で足場をお願いします!急いで!」

彼女のスタンドでラフティングの侵入を遅らせる漏斗口を作ったと聞く。

ならば一瞬の足場となるものを描くことができるのでは?

一瞬の足場ができればオレたち3人も再び跳ぶことができるはず。

今度は迫りくるオブジェは全てモノディで砕いてみせる!次は誰も掴ませない。

633斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/01/30(木) 20:54:18
>>631

 「――同じ事を二度も言わせるな。」

回転、投擲(ス精BB)。
ロスト・アイデンティティの残弾には、この事態を見越して未だ10発分(2m)の余裕が有る
余裕をもって石の手に2発投擲すれば十分だろう。

 「邪魔だ。」

この石の海に何体沈んでいるかは知らないが、『ハイヒール』をもう少し延長するべきだろう
次に掴まれても、トカゲの尾のように切り離せるように。

 (俺がロボット?……馬鹿馬鹿しい)

前進しなければならない
ソイルはそう遠くない筈だ。

 (こんな諦めと効率の悪い感情的なロボットなぞ、欠陥品だろうに。)

背後からベリルの声が飛び、影の頭を其方に向ける
どうやら掴まれて動けないらしい

とはいえ、成田と黒羽は自身で如何にか出来るだろう
問題はその更に背後にある。

 (だが、まあ 沈んでいる数はそう多くは有るまい、
 壁を作った際の一度に動かせる量からすれば、今の攻撃は数が少なすぎる。)

鉄球に爆発で消滅した鎖を補充する。

 (あとは何だったかな…ケープだったか、ベーブだったか…もう一度殺すにはまだ準備がいるな、鎖が足りない。)

一々後ろの三人の足を止めるわけにもいかない、影の頭部に後ろを監視させなければ。

 (――『レクイエム』か、あまり、期待はしたくないが)
 (かといって『L・I』の奥の奥の手でも殺しきれると思えん……一番近いのは『俺達』か。)

634黒羽 灯世『インク』:2020/01/31(金) 22:03:27
>>631

「足場―――――――――それだけじゃない」

             「『次の推力』も用意する」

既に書いていた『モノディがとんだ』の文字列を前に出す。

これを足場にしてもらう。
問題はない。一つしか書いていないわけじゃあない。
先ほどから空いた手では継続して同じ記事を『書き続けている』。
本来『同じ事実を何度も再現できない』にもかかわらず。

――――それを踏み台にして『モノディ』が再び跳んだ瞬間には、
自身とベリルを引っ張る『モノディの記事』は跳躍動作を終え、
推力についても『跳んだ瞬間』ほどの物はもう、無いだろう。

「ベリルさんッ、新しい『記事』を出すのだわ!」

     「出てきたらそっちに乗り移る!!」

         「出るタイミングは……
           成田君が跳んだ次の瞬間!!」

それゆえに――――『モノディの再跳躍直後』に、『記事』としてそれを再び、再現する。
同じ内容であっても、現実で再び起きた事実であれば、再び記事にすることが出来る。

何度でも『跳んだ瞬間』の爆発的な推力を得て、自分とベリルが取り残されないように。

635『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/01(土) 19:25:33
>>632-634(ALL)

斑鳩(貴方)の『ロスト・アイデンティティ』によるオブジェの破壊。
影による後ろの確認では、既に入り口近くまでケープの形相が迫っているのが
見て取れて、その更に向こう側に壁の染みと化す警備員らしき服装の二人が
辛うじて確認出来た。多分、金一と同行していたラフィング? の残る存在。

後続で同じく、阻害する石像達を衣服を切り離すなりして
『モノディ』『インク』、そしてシンプリー・レッドも続いて抵抗を行いつつ
進んでいく。それでも、それでもだ。

       ゴゴゴゴゴゴゴッッ!!

ベリル「……っ、前にある石の人垣が……”修復”
いや、破壊されたものを無理やり継ぎ接ぎとして固めてやがる」

レクイエムか、元々のソイルの能力の一部なのかは不明ながら
貴方達が破壊するなりした石像の一部は、他の石像と繋ぎ合わさっているのが
行動する中でも見えている。斑鳩が破壊していた人の壁は勿論の事、モノディ達が
振り払ったオブジェ達もだ。

ベリル「このままじゃ……ジリ貧だっ。どうする? どうすりゃいい!
あの向こう側にいるソイルに何としても私達は敵じゃないって証明する
手段はないのかっ!?」

 自動修復される目の前の石人の障壁に、蠢き貴方達を引き摺り込もうとする
石像達。そして後ろからは、自分よりも狭い入り口を力ずくでも破壊し
オブジェに構わず暴れ狂う猿の怪物と化すケープ。

時間は一刻の猶予もない……何とかこのレクイエムの道を切り開かなくては!!

636斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/02(日) 01:35:37
>>635

 「…………」

(20m先なら兎も角、至近距離なら『支え』くらい作れる、が)

(賭けだな、ここから空を飛んで矢を回収するか、この距離でソイルに味方だと解らせるか)

 「呼びかけて目覚める気配が無いと『ジャンボリ』は言っていた、ラフィングがスタンドを使えないという知識とベリルに面識が有る前提だが、俺達は既にスタンドを目の前で使っている」

(だが反応は無い、目と耳はおそらく使えない筈だ)

(しかし今までの挙動からコイツは、『石像を破壊されている』事は感知している)

(壁の補修もそうだが、そもそも目と耳が見えずに、俺達の位置へどうやって正確に掴みかかった?)

 「そもそも、最初に鎖で橋をかけようとした時、こいつは石像を動かしたんだ。」

 「――『接触』か『振動』か『破壊』か」

回転、照準、投擲(ス精BB) 文字を書くなら正確に叩きつけねばならないだろう、弾数は……まあ足りるだろう、足りなかったら?残念でしたねってところだ。

 「何方にしろ……まあ3つは思いついたか、問題はこいつが『モールス信号』を知ってるかだな。」

『・・・ --- ・・・』(SOS)

『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

 「破壊した石像と壁を態々修復するなら、少なくとも『破壊痕』は認識してる、それを文字の形にすれば……メンドクセェ」

 「意思が有るなら全部試せばどれか当たるだろ!」

態々目の前で修復されていくキャンパスに、左手の鉄球を叩き込んで『HELP SOIL』と文字を撃ちこみ、右手で適当な石像にモールス信号を叩き込む。
まったくスマートでもなんでもないが、少なくともアポロ13みたいにロケットごっこしてソイルに突っ込むよりは……いや、50歩100歩だな、対話を試みる方がもっと分が悪い。
だがこれが一番後続が生き残る可能性のある選択肢だ、たぶん。

指で石像に文字をなぞってやればいいんじゃないかって? さあ……?

637成田 静也『モノディ』:2020/02/03(月) 20:41:48
>>635-636

斑鳩の行動を見てなるほどと思う。

ならば自分もそれをやれば可能性は多くなるはず。

自分の拳から『音核』を抜き取り、近くのオブジェに重なるように配置させる。

いつもならばすぐに握りつぶす音核だが、潰さない場合は4分の間、モノディ以外は干渉することのできない
スピ-カーとなる。

そして音とは掻い摘んで言えば空気の振動だ。至近距離で接触するように振動が起きれば気づいてもらえるかもしれない。

抜いた音核からは拳が鳴らすノック音を斑鳩がやったようにモールス信号となるように鳴らす。

『・・・ --- ・・・』(SOS)

『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

と。

もちろん跳躍移動は続けるし、背後に迫る『怪物』にも注意を払う。

掴もうとする手は砕くし、さっきのガラス片が残っていたら…最終手段として『怪物』の心臓辺りを目がけて発射しなければならないだろう。

・・・あの状態の奴に今更ガラス片で怯むかも怪しいところだが。

「ベリルさん、さっき話した落書きの内容に合うような組織内で緊急時のパスワードとかは教えられていないんですか?」

ベリルに問いかける。おそらくは知らないのだろうが何かしろヒントが欲しい。

『スタンドを見せる』ことはできず、声も信号も届かない時は例の合言葉に頼るほかないだろう。

638黒羽 灯世『インク』:2020/02/03(月) 23:39:13
>>635
>>636-637

「――――――『モールス信号』! 考えたわね!?」

              「なら、私は・・・」

     ササッ

『SOS』
『HELP』
『助けて』
何でもいい――――『オブジェ』や『壁』にそれを書く。

(斑鳩さんと成田君で『モールス』は打てている……!
  私はよりシンプルに、記者らしく『文字の力』で働きかけるっ!!)

『インク』の速筆は常人域をはるかに超えた『超人世界』に位置する。
また、それと同時に・・・『ケープ』の様子も視界に収めておく。

(『不死身』としか思えない……
 『毒薬』が効く可能性は低い。
 ましてこれは、恐らく『人間用』
 それでも、最悪の場合選択肢には上がる)

念のため確認しておかなければならない。
移動と、『SOS』のさなかに手が空いたなら、胸ポケットの『錠剤』が砕けていないかを確かめておく。

639『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/05(水) 00:12:11
>>636-638(ALL) (レス遅れ失礼しました)

後続で最後尾なら『黒羽』だ。視界の端に収めた『ケープ』の獰猛に
手のひら程の牙を見せつけ耳鳴りしそうな程の咆哮を轟かせる形相を視認する。
その丸太程の両腕は人が入るサイズの出入口の扉を秒単位でこじ上げる様も。

>さっき話した落書きの内容に合うような組織内で
>緊急時のパスワードとかは教えられていないんですか?

ベリル「成田っ! そんな都合良い合言葉を私が知っているとして
今のこんな危機一髪の状況になるまでに試さねぇのならっ!!
私はどこまでボンクラだって話だろうがよっっ!!」  ブォォ! ガシャンッ!!

成田の質問に対し、周囲から迫るオブジェを破損しつつベリルは怒鳴り返す。

同行者からはヒントは貰えない。前門を覆う石の海 後門は不死に近き獅子の怪物

万事休すと思える中で

 『・・・ --- ・・・』

『・・・ --- ・・ ・-・・』

……斑鳩が思考の末に思い付いた振動『モールス信号』が響く。

その刹那――


                  ギギッ……

 斑鳩の前に『差し出すような手のひらの形の腕』の石像が
目の前に生える壁から産み出された……。

640斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/05(水) 18:47:44
>>639

か細い風切りの音、甲高い金属音

俺は差し出された掌に『鍵』を放った

生憎それ以外は焼け焦げているか、持っていないか、この場所に関係無い物であるし
握手の形でもないのでそういう事でもないだろう。

勘でこれだとは思ったが、渡した所でどうなるか等とは考えつかなかった
一手、遅れたのかもしれない だが確認する時間はなさそうだった。


 (ここまで努力はしてみたが……また失敗したかね、これは。)


 (……俺達が『努力』か 馬鹿馬鹿しい。)


散々他人を利用して、今更助けて貰おうなどというのも虫のいい話ではあった
我ながらどうしようもなく醜いが、これが俺達の『個』ならば仕方のない事だ

息を吐く
右手には鉄球があり、近づいてくる利用した連中の背後に眼を向ける

さっきは確かに殺した、手応えもあった
だがあの暴走特急を二度止めるのはほぼ無理だろうとは感じていた

しかし、他に選択肢が無ければやるしかないのだ。

 (初撃は弾かれた、二度目は貫通しなかった。)
 (だが殺傷は出来た、つまり俺の鉄球が体内に『埋め込まれた』と考えていいだろう)

結合、回転、四肢の関節に狙いを付ける
二足歩行はバランスの悪い移動方法だ、足を狙えば楽に転倒が狙えるし
四足歩行なら両肩を狙えばダウンが取れるだろう。

 (奴は不死身のように見えるが、再生のための血肉は無から取り出せるわけでもない)
 (急にに燃費が良くなった車のような物なら……散々暴れた以上ガス欠が近い可能性もある)
 (四肢をもぎ取れば動くも何もあるまい、再生するというならその分時間も稼げるだろう ……誰の時間かは知らないが。)

『アッシュローズ』が回転の遠心力で円錐形の外殻と化す
貫通力を上げ、体内で爆発させる為の形状に

 (さっきの壁の壊し方が良かった、あの肉を貫通しないのなら内側から破壊すればいい)
 (埋め込み方はもう解っている)

 「後は……自分を信じるか。」

(沈まないのだから、鎖を浮き代わりに一時的に沈んでやり過ごす…という手も有るが)
(対話が出来たとはいえ、石化しかねないのであればかなり危険な賭けでしかない)

(――どうせ死ぬなら、立ったまま死にたいな。)

――投擲。(ス精BB)

641成田 静也『モノディ』:2020/02/06(木) 01:20:23
>>639-640

ベリルの言葉を聞いてその通りだ、なんてマヌケなことを言ったんだオレは…。

それと同時に起きる『ソイル』の起こす攻撃以外のアクションとそれに対する斑鳩の行動。

もはやそれに賭けるしかない。

と、なるとそれの邪魔になるのは『ケープ』だ。

「黒羽さん、ベリルさん!アイツを…『ケープ』を足止めするぞ!」

持ち物を見る。前の灼熱のせいで所持物はほとんど消えてしまった。

が、先ほどの『金一』を始末した時のガラス片ならどうだ?

残っているならば『ケープだったもの』の頭・胸等の致命ゆえに防御する場所や、足・腕など
直接行動する部分をを狙って投擲する。(ス精AC)

斑鳩さんの行動でアクションが起こるまでどれほど時間がかかるか分からない以上、
少しでも時間を稼いでみせる。

―――もし駄目だったら?その時は仲良く死ぬだけだ。

まああの『ケープ』くらいは道連れになってもらうがな。

『モノディ』、自分、それと『ケープ』くらいかな?音核を抜き取って全てを飲み込み、音響兵器としてぶっ放す。

今の状況じゃ鼓膜どころか心臓も死にそうだが。タダで死ぬよかマシだろう。

「さあ、来るなら来やがれ。」

642黒羽 灯世『インク』:2020/02/06(木) 02:56:34
>>639

「成田君ッ、投げるものはこれもあるのだわ!!」

預かっていた(>>491)メスを彼に返す。
受け取れる状況なら――――だが。

「ッ…………『インク』!」

思考を巡らせる。
だがそれより先にまず、手を動かす。

「『筆法』……『ゴースト・ストーリーズ』ッ」

『弓どうぶがヤをいった』。
『サッカーぶがボールをけった』。
『てじなぶがナイフをなげた』。

「『ストーリーズ』ッッ」

                ササササッ

           「『ゴースト・ストーリーズ』!!」
 
手を止めない――――簡素な文字で書き、再現し続ける。
『ケープ』は無敵かもしれない。だが反応までは『無』ではない。

「『事実』がある限り『記事』は書き続けるッ――――『ゴースト・ストーリーズ』ッッ!!」

『シンプリーレッドがなぐった』――――『瓦礫を飛ばす』。
『モノディがものをなげた』。

「それが『記者』の『力』」  「そうよね……いいえ」  「そう」  「そうに決まってるのだわッ」

『人型ではないスタンド』――――斑鳩の能力は再現できない。
だがそれ以外は再現できる。『玉切れ』を起こす事は、死ぬより先に心配する事ではない。

643『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/07(金) 21:20:31
>>640-642(ALL)

斑鳩は作り出されたオブジェの手の平へ鍵を投げ放つ。

カツンッ・・・と金属が跳ねる音、手のひらに収まる鍵。
オブジェは動かない……。

その間に斑鳩はアッシュローズをケープの表面積が一番大きい
胸の部分へと放つ。

  ――シュォォッ……ッ

ケープ『Guuuuuuuuu―――zUッ゛ッ!!』  ガァンッッ――!!

 !!?
アッシュローズ。先端より殺傷力を増させたロスト・アイデンティティの
炸裂弾丸を飛来するのと同時に、ケープは近くの壁に生えていた石像を
豪快に片腕で粉砕する。
 粉砕した石の礫は斑鳩までは飛ばずも、ケープの前方の空間を飛び散り
それは今放った炸裂弾にも命中し。僅かながら、その威力を衰えさせつつ
ケープの片腕に命中した! このまま斑鳩の任意で片腕を一時的に使い物に
ならないようには可能だろうが……それでも目前の怪物の破壊力は完全に殺せない!

         ――GyoooooooooooooAaaaaaaaaaa!!!!!!

咆哮が通路全体を震わせるように轟く……。


貴方達(成田・黒羽)も絶体絶命に近い。
斑鳩よりもケープ達に近い成田は、動きに支障のない片腕のみで
ガラス片を投げつけようとするも。上記でのケープの暴挙により
投げたガラス破片は破壊されたオブジェの礫により、運良くとも
破片の一部がケープの肉体に浅く突き刺さり、更に怒りを注ぐのみ。

黒羽も、軽く自分のほうまで降りかかる礫の余波が頭上から襲来するが
目立った怪我は今のところ成田共に無く、メスを渡す事は無事に行えた。
(※毒薬の錠剤の確認は、道中でアイテムがほぼ燃え尽きた斑鳩に成田共に
黒羽も無事である事は前もって確認出来て良い。何処に仕舞ってるかも
任意で構わない)

『インク』を振るう、然し再現を行うにしてもジリ貧は否めない。

  ズズッ――ッ。

? その間にも、成田の近くに『差し出すような腕』の石像が壁から生えてきた。
斑鳩の時と同じ……少し時間差はあるものの、全く同じ現象……。

644成田 静也『モノディ』:2020/02/07(金) 22:19:01
>>643

オレらの攻撃は、やはり少しの時間稼ぎにすらならなかったが、斑鳩さんは榴弾が腕に当たり吹き飛ばした。

これで時間が―――

そう思ったが『ソイル』は斑鳩さんの置いた鍵になんの反応も示さなかった。そしてこちらにもその手を差し出してきた。

『鍵』が辺りかと思ったが違うのか?何か別なものをを求めているか?それとも…。

もはや『ソイル』に敵意は無いと見える。

―――もしこれが間違っていても4人のうち1人でもたどり着けば勝ちの目ができるんだ。
オレがしくじって死んでもまだ黒羽さんもいるし、斑鳩さんも別な手をすぐに考え付くはず。

だからオレはオレの思いついたこと、『感染者ではないことを示すためにスタンドと生身の手で差し出されたオブジェの手を取る』。

これで勘があっていれば『ソイル』はオレたちを導いてくれるはずだ。

「オレはこの手を試してみます。もし成功したらみんなも!」

みんなにそう叫ぶ。

645斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/08(土) 01:58:27
>>643

 「FU〇K!あのデカブツほんと倒れねえ上に『ラフィング化』が進んでるじゃねえか!今稚拙とはいえ防御したぞ!」

悪態をつく、アイツが倒れる前に行った事は本当だったらしい
さもなければ都合よくここに現れる事も無いし、一々ガードなどしないだろう

アッシュ・ローズの欠点……岩壁を破壊する方法はまず『埋め込む』のが前提である
弾かれては表面を軽く削る程度だろう、これではほぼ意味が無い。

まあ転倒させようがそのまま慣性に任せて突っ込まれたら俺達はミンチなんだが
これだからフィジカル高い奴は困る、対処手段が限られるorほぼ無いではないか。

 「……チッ」

 (成田の行為は、他人に生殺与奪の権を握らせるのも、他人を信じるというのも、吐き気がする程イラつく俺には思いつかん案だな。)
 (最優先は1人でも生存した上で前に進む事だ……他に思いつかん以上、取らざるを得ないか、この手。)

成田のように鍵ごとオブジェの手を取る
時間稼ぎの攻撃も、既にある程度使った以上、補充には時間がかかる物だ

 (我ながら情けねぇなあ……。)

646黒羽 灯世『インク』:2020/02/08(土) 02:31:00
>>643

(正解は『モールス』――――? それとも、別の要因があった?)

           (やらないという選択肢はない)

     (やらないことは正解にならない)

                (今は『間違えない』より)

         (正解を探さなきゃならない)

                    タンタンタンッ

足を動かす。
『・・・ --- ・・・』(SOS)
『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

筆の柄で壁を打つ。
『・・・ --- ・・・』(SOS)
『・・・ --- ・・ ・-・・』(SOIL)

「ベリルさん――――ベリルさんも『モールス信号』、振動で伝えてみてッ」

モノディが攻撃を止めれば『再現』出来る記事は、事実は有限となる。
残っている再現を終えながら、自らは足と筆でモールス信号を打つ。ベリルにも促す。

647『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/09(日) 09:34:48
>>644-645(成田PC・斑鳩PC)

 ――……。

壁から生えたオブジェの手。それを握ると同時に、貴方達は凄まじい
引力と共に生えた場所の壁面に飛び込まれる。
 痛みは無い、だが 一時的にだが意識に空白が産まれ……そして
次に覚醒した時に貴方達は二人とも同時に僅かに倒れこんだ姿勢で目を開いた。

   ――オオオオォォ……。

目の前には、胸部に『矢』が貫通し、それを両手で握りしめた格好で石と化した
『ソイル』が佇んでいる。その隣にある壁面が僅かに揺れ動くと共に
文字が刻まれた。
   
   ―オマエタチ ハ ダレ ダ

>>646(黒羽PC)

 『ゴースト・ストーリーズ』
まだ平和を謳歌してた日常があった、今日の学校に居た頃。今の死闘を演じてる
渦中では、もう大昔のように感じる過去の体験を『インク』にて再現。

部活動の人間達の攻撃にも転じられる行動。だが、その殆どは悲しきかな
人間のスペックでありパスCC 怪物を倒しうる力は無い。ケープがこちらに
迫るのを僅かでも時間を稼げている事実は存在するが、斑鳩や成田の時のように
オブジェの腕が発生するには、どうしても時間が掛かる。

ケープ『GoooooooooooooAAAaaaaaaaaaッッッ!!!!』

        ブォォォッッ――!!   ガシュゥゥ――!!




ベリル「…………ぁ………っぐ……」

それはあっと言う間だった。ベリルも奮戦し、ケープに対し散らばった破片を投擲
するなどの淡い抵抗、貴方に倣ったモールスをしたもののインクの像で複数守られてる
貴方と違って、ベリルはシンプリー・レッド一体を不調の中で動かしていたのだ。

視界の中で、ケープの丸太のように太い腕が伸び ナイフのように鋭い爪が
ベリルの脇腹に突き刺さるのを目にした。

ベリル「………………く…………ろ」

ケープ「guuuuuuRuuuuUUッッッ゛ッ゛!!」  グンッ――!!

ベリルが貴方のほうに顔を向け、何か喋ろうとした直後。ケープは
手に彼女を突き刺したまま持ち上げる……!

648斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/09(日) 18:34:10
>>647

 「…………」

 「俺ぁな〜〜スタンドだリスザルゾンビだって言われて、もう驚いたりは別にしないけどさぁ〜〜」

非常階段だってマークの一つはついてるのだから、文字が書けるのならせめてやり方くらい付随して欲しい
周囲を見渡しても黒羽がいない辺り、間に合わなかったのだろうか?これで死んでたら目もあてられないな。

その辺りの不満を飲み込まないと前にすすめない、今この瞬間だけ本当にロボットになれたら、どんなに良い事か。

 「そんで?ダレと来たか……ダレねぇ。」

乾いた唇を舐める、石像相手に話しかけている自分はまったく現実感が無い
大量の寝汗と共に飛び起きる悪い夢のようだ。

                          エクリプス                         アリーナ
 「俺が言わなくても解るんじゃねえのか?『負け犬』は真っ先にケツまくって海に逃げたし、『頼みの綱』は手繰って見たら千切れる寸前だし。」 
 「態々こんな勝ち目のない戦いに挑む奇特な『組織』なんて、もう何処にもないんだろ?」


 「――単にニコニコしてる『アレ』が気にくわない『個人』だよ。」


 「うざい、面倒、邪魔、おまけに見苦しいときたもんだ、ヘレン・ケラーだって三重苦で収めてたって言うのに」
 「おまけに本体は今も絶賛大安売り大セール中、冬のインフルエンザの勢いで増殖してると来たもんだ、ほんと節操がないぜ。」


 「どいつもこいつも何だかんだ言い訳してやりもしない、うっおとしい、だから俺達が潰すと決めた。」


 「……って、これもモールスじゃないと駄目なのか?メンドクセェなぁ。」

 「増殖元の『最初の本体』を探すために『探知系のスタンド使い』探してるんだったな…確か、今。」
 「だからそこ通してくれ」

 「って、モールス……ローマ字でいいかな、入力面倒くせぇなぁ……。」

コンコン コン コンコン……。

649成田 静也『モノディ』:2020/02/10(月) 18:01:57
>>647

なんとか第一試験を突破といった所か。ここまで長かったな…。

それにしても黒羽さんとベリルさんはまだなのか。

「すみませんが斑鳩さん、外の二人にも救いの手を差し伸べてもらえるように『ソイルさん』にお願いできませんか?」

「あいにくオレはSOSくらいしかモールス信号を知らないんです。」

斑鳩さんを通して『ソイル』に頼むようにお願いをする。

彼女らとは昨日今日の付き合いだが死線を共にした以上、情はある。

ここで彼女らを無視してみすみす『ケープ』の手でミンチになるのを見過ごすことはできない。

「ソイルさん、あの二人を助けてもらえないですか?」

まずあの二人も助けてもらってから、『医者で探知できるスタンド使い』や『グレイジャー』、『ジャンボリの最期』など
話すべきだろう。

650黒羽 灯世『インク』:2020/02/10(月) 21:30:28
>>647

「べっ ………………!!!!」

ベリルは助かるだろうか――――
今から『医者』の所に行けば――――
どうにかして辿り着ければ――――

(持っていた『記事』がなにも通用しない)

         (『ソイル』を書けば)

   (『人間』だという保証は?)

           (・・・・・・)


(そもそも『ソイル』もケープを止められていない)

価値に結びつかない思考が頭の中をめぐり続ける。
それをかき分けたところで、この脳のどこかに答えはあるのか?
振り下ろされるベリルを受け止めて、救出できるのか?

死にかけの人間一人、連れてくるのは高望みだったのか――――
そもそも自分も、ここで死ぬことになるんじゃないのか――――
『能力』も『頭脳』も通用しない相手に、どうすればいいのか――――

『私が立っていた』

                    ――――記事を書いていた。

やまない思考の中で黒羽が無意識に選択した行動は、『防御』だった。
スタンドを解除し、振り下ろされる腕を、前方に生み出した自分自身の『記事』で――――
そして、それを発現した直後に頭の前でクロスした両腕で『受ける』事だった。

無防備に受ければ死ぬだろう。何もない爪でも死ぬだろう。そうだ。これでも死ぬかもしれない。
だが、『重りの付いて鈍った腕』で、爪はベリルに刺さったまま、それなら『死にはしないかもしれない』。
大きなダメージが予想できた。回避した方が、安全かもしれないとも、間違いなく思った。
ベリルを投げてきたら? 予想以上に速かったら? 防御を捨てた回避こそ悪手にもなる。
それでもダメージを負わない可能性を選ぶべきだったかもしれない。それでも、それでも・・・『記者』は『情』を捨て損ねた。

651『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/11(火) 22:32:35
>>648-649(成田PC・斑鳩PC)

成田や斑鳩、どちらが周囲を見渡しても一つの彫像。ソイルを除き
周囲は壁で囲まれているのが見てとれる。
貴方達は各自思い思いに独白する。だが、芳しい反応は
目の前の矢に貫かれた彫像と化すソイルから返らない。
黒羽のいる方面から、激しい揺れと壁越しだが大きな咆哮音と
石材を破壊する連続した音も聞こえた。
斑鳩はモールス信号を試そうと振動を発生した最中、それは起きた。

壁に刻まれた字が陥没し、新たな文字が浮かび上がる……。
要約すると、このような文面だ。

『俺は守り人 通せるのは魂を持つものだけ。
俺は奴等を防ぐ為に五感の一つを除き全て絶った。
ただしスタンドの力と ――”矢”のみ未だ扱える。

覚悟を以って 握れ』

……そう壁面の文字は記される。続きは無い

>>650(黒羽PC)

貴方は『インク』にて『防御』を……ベリルを
か細いながら救えるかも知れない手段を苦肉の策として行使する。

対してケープは赤く鈍い眼光で唸りつつ突き刺さったベリルと言う
重しがある腕を何ら支障ないかのように、振り上げて黒羽に叩きつけようと掲げる。

ベリル「くろ……はね……」  ブゥン……ッ カチ

その最中、ベリルは掠れた声と共に貴方の名を呟いた。と同時に
『シンプリー・レッド』がケープの鉤爪のある場所に力なく腕を振り
その何ら衝撃もなく当たった箇所に鉄の輪が生えた。

ベリル「……つまらん時間だったさ…………お前と過ごした短い時間は、な」

   ギュゥンッ!    ブシュッッ――!!

ケープ『GyaaaaaaaaaaaaaAA!?!!  GAAaaaaa!!!!』

彼女の死に際に告げた呟きと共に、鉄の輪が縮小しケープの爪のあった
根本に深く食い込み血飛沫が舞う。切断はされぬものの見過ごせない激痛に
獣であるケープは雄たけびを上げ、ベリルを貴方のいる方面と異なる
石像が生えた壁に反射的に叩きつける。
 シンプリー・レッドが消失するのが視認出来た。

 ガシッ ガシッ ガシッ ガシッ!!

      oooooooОООッッ――!!゛

ケープの尋常ならざる破壊力は、進行中も石像の手は幾らか彼に
及んでも歯牙にもかけてなかったが、壁面を大きく抉った事により
更に石像は物量を増加させ、ケープにまとわりつく。
怪物の狒々は、怒り狂いつつ伸ばされた石像を手あたり次第に
破壊する。床、壁、天井と手あたり次第に破壊を続ける事で辺り一面が揺れ
既視感を覚えさせる嫌な揺れも周囲に立ち込める。

その間にも、黒羽のいる近くの壁から差し出される形の手が生えた……。

652斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/12(水) 19:23:36
>>651

……肩を竦める。

 「残念だが、どうやら彼は『石の如く』口の堅い男らしいぜ。」

 「あるいは、疲れ目の俺達に配慮してくれたかだな!」

文字通り石像になってまで守っていたのだ
むしろ彼自身からはほぼ情報は得られまい、今はそれで十分だ。

 「或いは、既に実行しているが……向こうが『手を取れない状況』なのかもな、あくまで『転移』…と仮称するが…は『此方が』、『手を握る』と起こる現象らしいからな。」

 「触角だけで俺達の仲間かラフィングかどうかを判別しろってのも、酷な話だろ?」


(『たられば』は幾らでも考えつくが、考えた所で過去が変わるわけでもないんだ。)

 
 「――成田、ほれ。」

手の中の『鍵』を成田君に放る
この先で必要なのはこれくらいだろう、彼(ソイル)が守っていたなら、敵がいる確率はかなり低い
1人でも恐らく…問題は無いだろう、なら時間の無駄は省くべきだ。

 「ここでぼーっとしてんなら、後ろは任せて先行けよ、ほんとにお目当ての『スタンド使い』がいるか知りたい」

 「まぁ〜〜俺は平和主義者だが?第一印象の問題ってもんは有るからな ……それに」

  ニッ

 「もう一回ケープにホームランされたくはねぇだろ?」

 「『矢』は後から持ってくよ、抜いたらレクイエム解除されました、とか失笑もんだろ。」

ニタニタと笑いながら手をヒラヒラと追い払うように振るう


(それに……僕は確かめたい事も有る。)

(レコーダーの記録から『矢』はもう1本ある筈 場所も見当がついている、が 恐らく……面倒事だな。)

『ハイヒール』と両手の『鉄球』の鎖を使い、『10m』分の『鉄球』を作り上げ、直径20cmに結合する。
そしてその鉄球に『両手』『両足』『胴体』『首』の鎖の先端を結合する。

(『奥の奥の手』か、通用するかどうか……ケープがこのまま沈んでくれると、確認も楽なんだが。)

653黒羽 灯世『インク』:2020/02/12(水) 19:51:43
>>651

「わ」
        「私が」
                 
                 「私が『記事にする』から」

「全部終わったら、私が、あなたのことを無かった事にしないから」

有能な記者に――――『ウソ』が見破れないわけがない。
ベリルがしたことの意味が分からないはずがない。

「お…… おわかりかしら? あなたのしたことの価値――――」

「私はちゃんとわかってるから――――」

だが、黒羽に出来た事は彼女の手を取る事ではなく、
壁から差し出された手を取り――――『無駄にしない』事だけだった。
言葉に意味があるのかはもはや分からないが、言わずにはいられない。

        「だから――――謝りはしない、『ありがとう』ベリルさん」

後悔は出来ない。間違いだったと悔いるのは、彼女の意志に礼を失する行為だ。壁の手を取る。

654成田 静也『モノディ』:2020/02/12(水) 20:47:42
>>651

確かにオレはこの中ではボロボロな方だろうが、それは斑鳩さんも変わらないはず。

それでも事実、あのケープに少しでも有効打を与えられるのは斑鳩さんなのも事実だ。

鍵を受け取り、死地へと赴く斑鳩に声をかける。

「…わかりました、彼女らの事を頼みます。それと…あのゴリラ、加減ってもんを知らないのでホームランされるとアホみたいに痛いですよ。」

「経験者のオレが言うんだ間違いないです。」

笑うことはできないが、ジョークを飛ばす。

「…死なないでくださいよ。」

そう呟き、一足早く先を目指す。目指すは当初からの目標である『医者のスタンド使い』だ。

そして握るのは…

『この矢を掴めってことですか?』

モノディの指でオブジェに文字をなぞる。

『そうすればオレたちが望む、医者のスタンド使いのいる道を開いてくれるのですか?』

もし『答え』が帰って来ないときはこの場で唯一握ることのできそうなもの、『矢』の柄を握る。

無論、それで無事にできるとも考えてはいない。何らかのリスクがあってしかるはず。

655『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/13(木) 18:44:47
>>652-653(斑鳩PC・黒羽PC)

斑鳩は『ロスト・アイデンティティ』の鎖を繋ぎなおす。成田に
鍵を渡しつつ、壁越しの怪物と化したケープが侵入する懸念をもった上で
壁に視線をやれば、黒羽が頭部を先に倒れこむように目の前で発現したのが
見て取れた。

黒羽は、壁の手を握った。一瞬の意識の空白、そして次に固いコンクリート床の
感覚と共に焼け焦げが見える斑鳩であろう靴の足元が見えた。
無事に、どうやら貴方も味方のほうへ合流出来たようだ。

そして……。

           ――ピキピキッ

成田が、物言わぬ石像のソイルに近づき。その握りしめた矢の柄を
手の平で握った瞬間に。

貴方達二人は、成田が『石像』となるのを視認した。

656『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/13(木) 19:24:38
>>654(成田PC)

 貴方は矢を握った瞬間に、意識が急速に何処か遠い部分へ誘われた。
視界が暗転し、空白の時間が壁に引き摺り込まれた時同様に再度発生する。

目覚める。此処は……海辺だ。
見回してみれば、そこは『遠州灘』……星見町の駅を更に下った海辺だ。
一般的な知識で、貴方はテレビなり自身の足で目にした事のある
星見町から大海原が見える浜辺。
 然し、その海は『石』で出来てるかのように波の音はなく静止している。
『石の海(ストーンオーシャン)』が屹立する異常な空間に貴方は佇んでいる。

「――ジャンボリ……グレンシャー……他の見知ったメンバーでも無いのか」

後方から声がした。振り向けば黄土色の髪の毛をした、幾らか若い容姿の
男性がジャンバーの裾に手を突っ込み、貴方を見ていた。

「……時間は一刻の猶予も残されてない」

知りえる全ての情報を君に継がせると、ソイルは告げた。


丁度、貴方が吉岡の変死体を発見した時間帯。ソイル含む星見町の異変を
調査するメンバーの数名が、スマイリー・スマイルに遭遇した。
攻撃を受けたメンバーの半分が、その場で同化。のこる半分は危険性の
大きさを理解して足止めを実行。ソイル・グレンシャー・ジャンボリ
そして残る数名は援軍を要請する為にアリーナへ仲間の能力と共に転送・帰還。

「……アリーナに帰還した時、僕達の背筋に悪寒が走った。
出迎えた同僚達の後ろ側で、奴等の虫唾の走る表情を認めたからな」

アリーナには既にスマイリー・スマイルが潜伏していた。
ソイル達が異常を感知したのを、まるで見通してたかのように潜伏してた
敵達は一斉蜂起を駆使した。奴等には奴等しか知りえないネットワークが
恐らくあり、逃げ延びた事をアリーナ方面に伝えた事で情報を全て抹消
させる為の一斉攻撃だったのだろう。

「……エクリプスと何時でも抗戦を予想しているアリーナでさえ、奴等の
あの『声』を防ぎ切る事は叶わなかった。
 こうなった僕だからこそ分るが……防ぐ事が出来なくても仕方がない。
あれは”レクイエム”……いや”レクイエム”と表現する事すら烏滸がましい。
魂の原質に近づいたからこそ、知った。理解してしまった。
 ――奴等の能力の本質は『魂の捕食』だ。

……マイマイカブリって聞いた事ある? カタツムリを食べるのに適した昆虫。
奴等の声が、マイマイカブリの消化液なら。僕たちはカタツムリさ。
人の肉体を透過し、奴等はその声と言う消化液で魂を溶解させている。
 
気づいた時には既に遅い。奴等の声が僕達の臨界点を突破した瞬間
所謂 溶けた魂は奴等の本体であろう場所に”啜られる”。
……残ったのは、消化液って言う音色が立ち込めたカタツムリの殻って言う
奴等の仲間となった成れの果て……」

おぞまし過ぎる、そう呟きながらソイルは力なく首を振って貴方へ告げる。

「……なってしまった者達を、元に戻す事は無理だ。
だが、まだ魂が原型を留めているのなら……治療は出来るかも知れない。
そして、この能力の根源となった存在の居場所も探り当てられるなら……
封じる事も出来るのかも知れない」

全ては可能性の段階だけど、とソイルは力なく溜息を吐き出す。
吐息が抜ける音と共に、彼の体にピシッと罅が入る音を聞いた。

「……もう、残された時間は少ない。やがて僕は消える
あの声を僕も幾らか浴びた。肉薄する距離で無ければ、直ぐに奴等に
魂を吸われるリスクは避けられるけど、それでも……こんな呼称は変だけど
半液状化した魂を矢で貫くのは、リスキーだったんだろうな。
この会話が終えれば、僕は消える。
 残った能力は一時間程度は保つだろうけど、それを超えれば解除される」

直ぐに下へ向かうんだ。と彼は告げた。

ソイル「……他に、何か聞きたい事はあるだろうか? 僕が知る限りの事は」

段々と亀裂が入る音が大きくなりながら、ソイルは貴方に告げる。

657斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/14(金) 21:20:59
>>655

 ――ニッ

 「――なぁんだ、言えるじゃねえの。」

(空元気かもしれねぇが…スタンドが精神力で動く以上、多少の『精神的余裕』は必要だからな、これなら成田は『問題ない』)
(ジョークの一つも回せるならまだ戦えるだろう、道中でも不満一つ零さない辺り、俺の想像よりは『タフガイ』だな。)
(問題は……)

そう、問題は2人の方だ
そう考えている間に壁の罅はますます大きくなる、後何回耐えられるのだろう?
俺が二人を引きずってくまで耐えられるといいんだが

――そんな事を考えていると黒羽が頭部を先に、倒れこむように目の前で発現したのを見た。

「……黒羽か!立てるか? よくここまでやってくれた…いや待て、ベリルは何処だ?」

見える範囲には1人だけだ、ベリル・ストックは何処にもいない。

 (黒羽とベリルは、背後を確認した時には…ほぼ同位置だった筈だ、手を取るなら『ほぼ同時』になるだろう…が、来たのは1人だけだ。)
 (逃げたのか?だがケープは今、『壁を破壊しようとしている』そもそも、逃げ場は……。)

頭の中で、一つの回答が導き出される
その答えは俺の脳に白い煙を纏ったドライアイスを突っ込まれた気分にさせてくれた
……今は冬なんだ、アイスなんか食ったら風邪をひいちまうってのに。

                ――ああ

 「――――事は全部後で聞く、今は石像の向こうに走れ!」
 「俺は他人に出来ない事をやらせるつもりはないし、自力で立てる奴に手を貸すつもりもない。」
 「そして、今出来る事を考えて、躊躇わずにやるんだ。」

そしてふと見れば成田が石像になっている ……は?冗談だろ?
『ミダス王』+『ゴルゴーン』?そんな呪いのアイテムDQにも無いぞ。 

 「…………フゥ――――。」

俺は何故こんなにもイラついているのだろう、何の得もないのに。

最初に気づいたのは、鎖で遊んでいた時だ くっつける時にそれは『すり抜けるように』融合した
鎖は鉄で出来ていた、金属の輪が重なるように結合すれば、『鉄球』を作れるという事だった。
いくらでもすり抜けて、限界が無い、僕は無限に近い『投擲』を手に入れた。

次に気づいたのは、鉄球で遊んでいる時だった
切り離した鎖は『実体化している』なら、『物理法則』に左右されると言う事だ
一つに重なった鉄の輪を鉄球に埋め込み、それを外側から振れている状態で『切り離したら』?
外殻が中身の内圧に耐え切れず、破裂する様にそれは動いた。
手に入れたのは『爆発』だった、人間相手に使うのを僕がためらう程の。

最後に気づいたのは……ついさっきだ。
  外殻7:炸薬3
外殻が内圧に耐え切れずに破裂する
なら、外殻を増やして内圧に『耐えきった場合』はどうなるのだろう?

切り外した鎖は、伸縮できない、なら外から鎖を結合させたら?
一つの鎖から、無数の先端を伸ばす事は?
罅割れる外殻を、全身から供給した鎖で修復し続けたら?

内圧は上がり続ける、温度は上昇し続ける。
実体化した金属は、割れて、赤熱化し、白熱化して、溶け始める。

縁日の水風船のように膨らみながら、溶けた中身を維持するために
割れた鎖を伸ばした鎖で覆い、割れた鎖を消し、時折中身を消して維持し、外殻を修復し続ける。

撫でた全身の纏う鎖は、それぞれが融合する様に結合し
隙間の無く、それでいて柔軟に動く金属の鎧のようになる、お蔭で空気の穴を首の裏に開けないといけなくなった
鎖のダメージフィードバックがないなら、実体化していない全身の鎧は『耐熱』としても機能するだろう

金属の殻の中で、罅割れたそれが唸りをあげている
人間相手に使うにはタメが長すぎるし、オーバーキル気味だった、不意打ち気味に殴られれば終わりで
鎖のほぼ全てを使ってしまう、射程も長いとは言えないだろう、制御を間違えれば即爆発するし、俺はオーブンでチンされる寸前だ

――だが、怪物相手になんの遠慮がいる物か。

 (今までが『できてしまった』のだ)
 (これが『できません』等と、誰にも言わせる物かよ)

俺は怒っている、ここまでの事、公園で襲ってきた市民、退廃と諦念交じりのゲーム、愛する女がいた男の死。
また一人死んだ、その筈では無かった、これからも増え続けるのだろう、違う 理不尽だ 嫌だ
邪魔だ うっとおしい 正しくない 道理が通らない 理不尽だ

 (――――そうだ、『理不尽』過ぎる、今までも、これからもだ。)

鉄の殻が悲鳴を上げる、理不尽への怒りを吠える唸りと共に
『溶解した金属の奔流』を放つ時だ。

 (――狙いを、つけなくては。)

658成田 静也『モノディ』:2020/02/15(土) 12:49:02
>>655-656

―――『矢』の柄を掴む瞬間、黒羽さんが空間に入ってきたのが見えた。

よかった…彼女は無事だった…。

そう思った瞬間、意識はここではないどこかへと飛んだ。

「―――こうして面を合わせて話すのは初めてですね『ソイル』さん。」

そして彼の残り少ない時間で遺してくれた情報を知り、最期に

「貴方の事は『グレンジャー』さんや『ジャンボリ』さんが遺したメッセージでここまで来ることができました。」

「その事に感謝と敬意を。」

「それと…『矢』なのですが、もう手持ちは無いと考えていいですか?」

「奴らが『魂を犯す』・・・話の流れから推理して『レクイエム』は『魂を支配するもの』と受け取りましたが、奴らのオリジンを知ってもそれを倒すだけでは足りない気がします。」

「奴らは…その一人が目的は『誕生すること』だと言いました、ならば奴らにもまだ『先』があるのかもしれません。」

「ならばこちらも同じ『魂』に干渉しなければ奴らに勝つことは難しいかと…もちろんここまで来たら諦めるつもりは毛頭も無いですが。」

ソイルに自分の考えを話す。もし彼が消える直前に『矢』を引き継がせてくれればそのパワーで『スマイリー・スマイル』を滅ぼすことすら可能かもしれない。
ならばいかなる代償を払うことになってもそれを試す価値は十分にあるはずだ。

659黒羽 灯世『インク』:2020/02/15(土) 15:41:52
>>655
>>657

「……………………………ッ、はぁっ……! 『生きてる』……だから『立てる』」

すぐに立ち上がる。
出来るはずだ。恩人と別れただけだ。初めてでもない。
ネガティブな精神論で動きを止める暇などどこにもない。

「お分かりかしら、私は……弱くない。むしろ強い。
 だから後でなら……『話せる』し話すつもりでいる。
 貴方も『弱くない』……貴方のやる事には意味がある」

「『後で』……話すから」

立ち上がったなら歩ける。歩けるなら走れる。
何も問題はない。今は話している場合ではない。

「…………成田君……! い……いえ、きっと『これ』は『ソイル』が何かをした」

            スゥー ・ ・ ・

「……のだわ。ここに招いたのがソイルなら、あえて石化攻撃を今仕掛けては来ない。
 それなら、引き摺り込んだ壁の中に埋めて仕舞えばいい……彼の話も『後で』聞きましょう」

斑鳩の指示に従う事にした。彼の事だ、確信があって指示をしている。
この空間に最初に引き込まれ、ソイルと何かしらの交渉をした可能性もある。
黒羽灯世は有能で、上等だが…………全能ではないし、最上ではない。
下に見られるつもりはないが…………同じくらい上にいる人間はいてもいい。

基本に立ち返る思考。離別は、そうだ。初めてではない……石像の向こうへ走る。
四方を囲まれた部屋で位置を指定する彼の目論見は、おそらく『周囲を巻き込む猛撃』だ。
寓話のように壁が開いてその先に進めるならそうするが、そうではない以上ら身をかがめ、待つ。
成田に何か進展があることを・・・あるいは、もし仮に壁を破った怪物が、討たれることを。

660『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/15(土) 22:22:07
>>658(成田PC)

>『矢』なのですが、もう手持ちは無いと考えていいですか?

貴方の質問に、ソイルは顔を悲しそうに歪め 数秒間をあけて口が開かれる。

「……グレンシャーに、もう一本を手渡したんだ。
僕の師が言ってた。矢は複数存在し、その幾つかは混じりけのない隕鉄により
魂の昇華が行う事が可能なんだと。残念ながら、僕の刺した矢は『模造品』
古い名匠による、限りなく本物を真似た物だけど真価を発揮するには足らない。
この矢は、良くて残り『一度』レクイエム化出来るかどうかと言う代物だ」

でも、僕はグレンシャーと別れてしまった。と彼は酷く悲し気に告げる。
彼女に渡したほうは、恐らく自分が刺したものより純度は高いと思うが
それでも、それがどれ程に有利に働くかは未知数であるとも。

貴方は矢を欲する。そして、これは言葉にせずとも この心象世界では
思考もソイルには筒抜けなのだろう。穏便に諭すように彼は告げた。

「僕は、僕達の仇を討ってほしいとは言わない。きっと、それは
ジャンボリも、グレンシャーも同じ気持ち……。
三人の願いは一つだけ、この町と共に寄り添って生きていく事」

ただ、それだけだと呟きソイルは、顔を石の海へ向けた。

「……この浜辺で、何時も僕達三人は暇があれば一緒に過ごしてた。
辛い事があっても、得難い喜びがある時も。この場所で分かち合った
……僕はグレンシャーを、ジャンボリを愛していた。
彼と彼女と出会えた人生に 運命に 此処に
世界を……愛し  て い たん  だ」 ピキ   ピキッ……。

涙が一筋頬から流れるのを成田は視認した。上半身から段々と彼は罅割れていく。

「ジャンボリ グレンシャー……   もう   いち  ど
また   この  浜辺で……」      ピキ   


        パキパキンッ・・・!

貴方の視界は暗転し、そして覚醒した。
 成田の目前には、石の壁が広がっている。視界を少し左右に向ければ
『斑鳩』と『黒羽』が立っているのが見える。
……怪我がそこまで酷くない片腕には『矢』が握られている。

661『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/15(土) 22:37:23
>>657-659(斑鳩PC・黒羽PC)

融点は既に貴方(斑鳩)は超えていた。荒れ狂う激情はマグマ同然であり
それは握りしめ、砕けかねないと思える程の中にはちけそうな感情を
込めた鉄球の中に込め続けながら。

 黒羽は、成田の安否は無事である可能性が高い事を唱えつつ
壁の反対側。ケープのいる方面と反対のほうに駆けて移動し身を低める。

その選択は極めて正しい。

 
         ――uuuuUッッ゛

唸り声が篭るように壁から聞こえた。そして削岩の音も。
 そうだ、ケープは未だ壁の向こう側で生き延びている。不死性に近い
性質を帯びた怪物の狒々は、ソイルのレクイエムにより壁の内部に
引き摺り込まれても易々と沈黙しない極めて暴力的且つ理不尽なパワーを
今は身に着けているのだから。

           パキィ――――zノッッ゛

壁から、大きな丸太のような狒々の腕が突き出るのと。

成田の前にあったソイルの石像、そして同じく成田の覆われた石の殻が
砕け散る音が奇しくも一致するタイミングで密閉した部屋に反響した。


……ソイルの石像が完全に細かく分散させた地点の真下の地面には
緊急時に降りる梯子式らしき脱出口であろう蓋が見えた。

662斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/16(日) 02:05:40
>>661

成田君が石像から戻って逃げるまでの時間を稼ぐ、という理屈は有る。
一時でも抑えて、腕の一本でも消し飛ばしてやれば、2人に余裕も生まれるだろう
それは僕と俺のスタンドにしか出来ない事だ、理屈としては。
そしてそれが終われば、最後に僕が逃げればよい、これでも逃げ足なら4本あるのだ(スB)

何かが背後で割れる音が聞こえた
黒羽ちゃんはもう逃げただろうか?何とか奥に出口が現れる事を祈るしかない

鉄仮面の中では息苦しい、だが問題は無い
もっと息苦しい生き方をし続けてきたのだ

壁越しにいるアレは、運がなかっただったのだろう、エクリプスに使われ、アリーナに保護され、俺に殺された
そして残ったタンパク質の塊だけが、無理やりに動かされている、僕と大した違いはない、理不尽の被害者だという点については
そんな物だと言われれば、頷く以外の選択肢がない、運などという物をどうして自分の思うとおりに出来るだろう?

壁を削る音が聞こえる、視界に捉えられずとも、狙いを付けるのに十分な目標が。

 溶解 圧縮 縮められた金属球は表面の一部を消失させれば、僅かな隙間からある現象の如く、補充された溶鉄が無くなるまで噴射し続けるだろう
ケープは壁の破壊の為に足を止めている、もはや突進の速度は無い、壁の破壊音で狙いはついた、圧縮された溶鉄は、再生する肉塊を焼いて封じ、骨という支えを消し飛ばして仕留めるためにある。

自分の中の何かが張り詰めたような感覚と、白熱化した鉄串が全身に何本も突き刺さっている
沸騰した重油が胃袋と肺を満たし、その上でなお溶けた鉛が喉を焦がしながら臓腑へと滑り落ちる……この感覚

     オ レ ノ マ エ カ ラ キ エ ウ セ ロ
 『――Lost Identity/Prominence』

それはケープが壁に穴をあけ、丸太のような腕を突き出した瞬間、頭の中で何かがぶち切れる音がした
壁の破壊音に照準を合わせ、中心まで届く十字のスリットを溶鉱炉に刻んだ、――十字が光る、『怒り』は解放される。

663成田 静也『モノディ』:2020/02/16(日) 23:10:25
>>660

目の前でひび割れゆくソイルに思わず駆け寄った。

彼らなしにここまで来ることはできなかったからだ。

「…ソイルさん、ジャンボリさん、グレンジャーさん、貴方達の『意思』は…オレたちが…引き継ぎます。」

「だから…だからどうか安心して下さい…。」

オレはこの街に来てそこまで時間が経ったわけでは無い。だがオレも彼らと同じくこの街が好きだ。

騒々しいく少し鬱陶しいところも、閑静で落ち着くことができるところも、知り合いの勧めで知ったコーヒーの味と香りも何もかも。

自分にはもったいないくらいの幸福をこの街にもらった気がする。だから彼等の好きな、オレも好きなこの街をそこに住む人々を守ってみせる。

そうしてソイルの一部が崩れ落ちると同時に意識は現実へと戻る。

その手には『矢』を託されている。

「待たせました、皆さん。状況は…あまりいいワケではないみたいですね。ならばソイルさんの示してくれた道へ退きましょう。」

「そうすれば4人全員で移動できるはず。」

そう言った後で、一人足りないことに気づく。

―――ベリルさんも…逝ってしまったのか。

だが悲しむのは後だ、今は時間を作らなければ…。

近くに大きめの瓦礫(モノディが掴んで投げることのできる大きさの最大)を探す。

それを投げつけてやれば攻撃するにしろ、撤退するにしろ1秒・2秒の時間が稼ぐことができるはず。(ス精AC)

『矢』はまだ使わない。あと一度しか使えないのならば使うのは『スマイリー・スマイル』を滅ぼす時だ。

ここで使ってパワーを失わせるわけにはいかないのだ。

664黒羽 灯世『インク』:2020/02/17(月) 03:23:20
>>661

「成田君―――――!」

           「それにこれはっ!
             ここからの出口なのだわッ!」

   バッ!

筆を高速で振るう勢いで蓋に手を掛ける。
そして、そのまま――――開く!

ケープの撃破は『困難』だ。
斑鳩の行動の意味は信じるが、
斑鳩の行動の結果を盲信できない。
自分が今すべきは援護射撃ではなく、
足止めの直後に全員で逃げ出せる『出口の確保』だ。

「ベリルさんやアリーナの人たちを、
   『事実』をここで『置き去り』にはしない……」

「――――そのためにもまずはここを出なきゃいけないのだわ!!」

成田にも、投擲物の深追いしすぎは制止しておく。
重大なのは逃げる事。逃げる事ととはすなわち、『生存し前進する』事。

665『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/18(火) 23:34:24
>>662-664(ALL)

斑鳩は投げた。――Lost Identity/Prominence
 鉄の球体自身が溶解炉の役割を果たす。つい少し前に太陽に近しいものに
焼かれたからか、或るいはもっと昔から君が受けた激怒によるものか。
貴方(斑鳩)の本来の能力の全てを出し尽くした怒りの太陽は狒々の腕に
命中すると共に強烈な閃光と熱を石の壁近くで弾け産まれさせた。
ケープの音とも言えぬ悲鳴にも似た咆哮が、貴方達三名の耳に捉えた。
 瞳を灼く光が収まると、丸太程の穴からケープの手は消失していた……。
多分、貴方の力により奈落の石の壁の中に押し戻されたのだろう。


    ――ヒュオオオオォ・・・

非常口であろう、貴方(黒羽)が開いた蓋。その先は『奈落』に等しい
黒い底が出迎えていた。
 見た所、梯子など降りる為の器具は設置してないようだが……。

ピシッ   ピシッ……。

 貴方(成田)が最初に気づく。周囲の密閉している壁
ソイルが作り上げた石牢の空間に亀裂が走り始めている。
間もなく崩壊が始まる事は音から伺える。

666斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/19(水) 00:53:45
>>665

      ―――ガラァン

太陽の燃えカスを投げ捨てると、元からそんな物がなかったかのように消え去っていく
全身の鎧が元の鎖に戻った後、俺は踵を返して非常口まで歩き出した

(――駄目か、俺の今考えつく最高出力でも押し返すのが限度と言う事だな。)

死肉が此方に突進してきた時、二つの肉塊が潰れる音が聞こえていた

(あのラフィングはあくまで死肉到着までの囮だった、黒羽から聞いた話だと、他のラフィングは全員掘削作業だった筈だ)
(……囮に2人も3人も態々使うのか?)

ソイルを通り過ぎる時に、落ちた俺のナイフを拾う
すっかり忘れてたな、これも。

(アレがそうなのではないのか?ジャンボリの言っていたもう一人のレクイエム)
(最初にドアに逃げ込んだ2人…アレが矢の持ち主では?)

天井を見る
罅割れは脆い卵の殻のように走り出している

(だがそれを確かめる時間も、手段も無い、やってはみたが……コレが俺の限度だな。)
(違う事を祈るしかねえ)

 「――行くぞ、ロスト・アイデンティティで下に降りる」

伸縮、結合、分離
貫通力を高めたスリングを撃ちこみ、杭がわりに下に鎖を伸ばす

 「下がどれほどかは知らんが、15m以上ない事を祈ってくれ」

3人分の重量を耐えるバネの作り方とかは流石に知らない
まあ落ちたらその時はその時、俺のスタンドが何とかしよう、大体なんとかなる
鉄球に始まり爆弾からビームまで撃てたしな、うん。

667黒羽 灯世『インク』:2020/02/20(木) 23:20:37
>>665
>>666

「…………分かったのだわ」

もはや行くしかない。
残れば死。他の道を探す時間もない。
例えば底の見えない奈落でも、先に進む道と信じる。

(そう、探す時間はない……)

逃げ道として用意された道だ。
偶然逃げる者が浮遊できる前提、ではないはず。
足掛かりか、なんらかの仕掛けか、あるいは無情な現実。

何かが待っている……いずれにせよ斑鳩に続き、穴へ。

668成田 静也『モノディ』:2020/02/21(金) 12:58:43
>>665

ソイルさんからはオレに『矢』は託されたが、使うとなれば第1候補は斑鳩さんだな。

ロスト・アイデンティティの新たな力、成長は目覚ましい限りだ。

そう思いながらもその鎖を手でつかみ、穴へと降りていく。

「黒羽さん、もし長さが足りていなかった時はさっきみたいにインクで足場をお願いします。」

進まねばならない、たとえ下で何が待っていようとも…。

669<削除>:<削除>
<削除>

670『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/22(土) 10:08:19
>>666-668(ALL)

貴方達は意を決し『穴』の中に身を投げた。その直後に今まで居た
石牢が崩壊する音が遅れて捉えられた。

三人が飛び降りた場所の中は限りなく広い空間に思われた。光が全く無い
暗闇で、スマホの機能が爆発で死んでる斑鳩や成田を除いて黒羽が明かりを
手探りで灯そうとしても、その行為も無意味な程の黒が辺りを塗りつぶし
地面の感覚も、正直いってあるのか未だに自分達が落ちているのか良く分からない。

奈落の中を暫し三人は佇み続ける。

                 ボッ……

すると、暗闇の遠く遠く先でオレンジの火が灯った。あれは……

道しるべに向かって三人は進む。そして、火の輪郭は段々と
形が明確となり、大体少女であろう像を火は象ったのが近づいて理解できた。
一筋の火は貴方達の足先へと水が流れるように接近した。
 そして、火が触れると共に慣れ始めた音と共に。
           ボォォォォォ――――・・・

三人の視界の中に、スクリーンに投射された映像のように
白衣を着た人物が少女を見下ろし、傅くように嗚咽する少女が白衣の
人物を睨むように見上げている光景が見えている。

――何でっ!? 貴方、医者でしょ! みんなを治して!
矢だって、私の命だって使い捨てたって良いから……!

――連れてきた一人を、私の力で解読してみた。だが……私には
アレの肉体にも精神にも特筆して異常があると認めらないんだ。
申し訳ないが、矢はイチかバチかの賭けだ。今後の収束を後援に
望むならば私にはソレを使い捨てる勇気は無い。

――いま使わないで、何を使い捨てるって言うのよ!
上層部は、既に機能を停止した。何がなんでも特効薬を貴方に
作って貰わないといけない。

――尽力はする……使命は全うする。
ただ……あぁ、少し待て。あの笑い声がまた聞こえる。
ついさっき眠らせたんだが。

白衣の人物が三人の視界から外れる。
 少女は少し考えこんだ後に、ハッとした顔つきになり
矢を握りしめつつ顔を蒼褪めさせた。

――いけない……あぁ、私とんだ間抜けだわ。
此処に戻ってくるだろう、残る仲間達の為にも退路と進路を作らなくちゃ。
……此処のシステムは、もう全部襲撃者達が網羅していると考えて良い。
考えられる非常時のシステムが使えない。
 これじゃあ、此処に絶対に辿り着く事なんて出来る筈がない。
残って対抗している仲間も時間の問題……どうすれば、どうすれば。

少女は、矢を掲げた。そして、一瞬間をあけてから震える声で告げた。

――ジャンボリ、ソイル……あぁ、私 御免なさい。
折角、貴方たちが守り通してくれた命だけど……
        きっとある、未来の為に。

671『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/22(土) 10:31:42

      ボォォォォ――

『……ジャンボリもソイルも私を逃がす為に、その身を散らした』

『私は此処まで辿り着けた。瀕死の仲間を引き連れて、何とか
新種のウイルスにワクチンを開発させようとするように残された希望を
全て医者に注ぎ込んだ……その結果は貴方達に引き継いで欲しい』

『アリーナのアレ達を押し留めるのに、私は全ての力の殆どを
使い果たした。ソイルがそうしてくれたように、私も此処で燃え尽きるまで
奴等が出てこないようにするしか出来ないの』

だから……、と三人に対し少女の形をしたオレンジの火の胸部から
一本の”矢”が吐き出された。ソレは三人の足元に転がる。

『……アレは空虚な群れ。魂を啜る群れ、高次となった魂は
奴等の力を阻害出来る。けど、それは本当に只の時間稼ぎ。
ソレは私に様々な事を教えてくれたけど、味方でも敵でも無いわ。
”矢”はただ私達の指針をそれとなく教えてくれるだけ』

火は一筋の流れを別の方角へ進ませる。

『もう行って……医者はあっちだわ。私は火を出来るだけ長く永く
保たせるから。誰かも分からないけど、貴方達が進めるだけの時は稼ぐから』

『……また海を見に行きたいな』

そう言葉を終え、火は沈黙する。残されたのは、地面に転がる”矢”と
道標となる一筋の糸のような火の道のみだ。

672斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/23(日) 00:06:35
>>671

 「――記録から聞いた話は2本、数は合うな これで『矢』は向こうの手には渡っていない」

矢を拾いあげようとして、少し考えてから
焼け焦げたジャケットの一部をナイフで切り裂き、矢を包んで懐に仕舞い込む
うっかり指に刺さって…等というのは御免だ。

 「ここまで辿り着き、目的はほぼ達成できた 超能力が有るだけのガキが頑張ったにしては上出来だろう。」

ジャンボリの話からして、彼らはこれで全滅した
行動と決意がどうあれ、彼らは次の人間が来る事を信じ、去った
彼らにとって幸福な事が有るとすれば、最後までその内の一人が俺のような人間だと知らない事だろう。

 (前のアレが杞憂だったのは有難い、恐らくは俺達が攻撃しようとした際の伏兵か……)

彼らの結末に、僕に思う所が無いわけではない
だがここで泣いたり、悲しんでも、ソレが戻ってこないと言う事だけは、よく解っている
恐怖が無いわけでは無い、ただそれよりも恐ろしい事を知っている 何もかもが失われ、全てが無意味になる事を。

 (……さっきの一撃は、あんたらへの『手向け』にしといてやる 空の上からでもよく見えるだろ?)

か細い炎の道へ足を向ける
今僕にできるのは、それくらいだ。

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674成田 静也『モノディ』:2020/02/23(日) 16:46:56
>>670-671

どこまでもどこまでも、まるで奈落へ落ちているかと錯覚する程の暗闇の中で、
『グレンジャー』さんの炎から最期の記憶と思いを受け取り、地面へと軟着陸した。

「…こういう場面でこういうことを言うのは縁起が悪いですが…この事態の収拾が付いたら、この3人で海を見に行きませんか?」

「この事態が終わっても、前みたいに戻るのはかなり難しいでしょうけれども死んでいったあの人たちのためにも。」

そのためにも生きて…勝美さんや吉岡さん…それにベリルさんが渡してくれたバトンをゴールへ持っていかないと…。

ベリルさんがこの場にいない、ワープしたのが黒羽さんだけだったということはつまり、そういうことだったのだろう。

なればこそ『スマイリー・スマイル』は最初に感じた通りに絶対に滅ぼさなければならない。

そのためにもこの炎の道の先にいるであろう『医者』に会う。

目的を再確認しながら、モノディのセンサーを働かせる。

逝ってしまった『ソイル』さんの殻は砕けてしまったのならば、片手が融解した(?)あの『ケープだったもの』が馬鹿力で無理矢理この場へ侵入する可能性は十分にある。

ゴールはもう近い。故にここで気を抜かずに完遂しなければ。

「奴らは物質的に見ているのでなく、生きている者の魂を見ているらしいのでここもすぐに感知されてしまう。」

「警戒しつつ早めに渡りましょう。」

そう2人に警戒を促す。

675黒羽 灯世『インク』:2020/02/25(火) 03:09:52
>>670
>>671 >>673

「『矢』は『教えてくれる』だけ――――
 重要なのは『矢印』自体じゃなくて、その先にある物」

          「…………行きましょう。
           『矢』が示す先に、私たちが」

散った仲間の命を背負う。
見知らぬ誰かが遺してくれた希望を紡ぐ。

『書き記すもの』である『記者』にはおあつらえ向きだ。
そこまで考えて、成田の言葉に頷く。

「冬の海も……悪くは無いのだわ。
 そうね、『終わった後も私たちにはある』
 ……背負った全てのものを降ろす場所より先がある」

先に行くためには、今を終わらせなければならない。
不本意な結末でも……だが『3人』残る事くらいは。

「お分かりみたいだけど、すべてを終わらせてから――――ね」

希望として、抱いて歩いた方がいいのかもしれない。火の道を行く。

676<削除>:<削除>
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677『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/26(水) 23:06:33
>>672-675(ALL)
(長らく、お待たせしました。少し巻き進行でいきます。それによる
PCへのリスクが無い事は保証させて頂きます)

か細く長く続く一筋の光の糸を頼りに暗黒を突き進む。
 終わりが見えないと思え始めた頃、糸は唐突に光を失った。

ピチョン・・・ピチョン

三人の耳に天井から雫が落ちる音と、苔などで良く嗅ぎ覚えある
カビ臭さと、冷気が漂うのを感じた。
辺りはコンクリートの壁。背後を振り向いても無機質な鉄の壁で覆われており
此処へとグレンシャーかソイルの力か不明ながら転移したのだと伺えた。

少し先に鈍く光源は悪いものの蛍光灯が天井に備えられているのが視認出来る。
その周辺に幾らか亀裂が走っており、幾つかの罅から聞こえてきた水音の正体である
排水管の破損によるものであろう水滴が定期的に床を鳴らしている。

それと、気にかかるものがあるとすれば『サボテン』だ……。
砂漠などに咲いている大きなものでなく、観葉植物として家に飾れるような
小さめのサボテンが蛍光灯の真下に無造作に置かれている。まるでサボテンで
形成された河のように夥しい多肉植物は、この一室に備え付けられている
貴方達から見て左側は鉄格子で閉じられた扉。それとは反対側の右側の部屋
へとサボテン河の上流が続いているようだった。


     ・・・誰かな

掠れ声で、光源が殆どないサボテンが溢れているであろう部屋の奥から
男性とも女性とも判断しかねる小さな声が聞こえてきた。

678斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/27(木) 00:04:49
>>677

サボテンだらけの地下室?何処かで見たようなシーンだ
焦げたジャケットの襟元を直して…意味があるかは知らないが…声の主に答える

 「――笑い声にうんざりした、ただのスタンド使いだ。」

事実、それ以上だとしたら此処にいる人数はもう少し多かった筈だ
残念なことに、僕は神様では無いが。

 「敵意は無い、話がしたい ……ソイルとグレンジャーのした事を無駄にしたくない。」

声の方へ歩もうとする
恐らく敵はいないだろうが、用心に越した事は無い…筈だ。
今の僕に出来るのはそれくらいなのだし。

679黒羽 灯世『インク』:2020/02/27(木) 12:50:36
>>677

「…………野生化したサボテンとは思えないけど」

(何でサボテンが……?
 とりあえず、迂闊に触れるべきじゃないわね)

異様な光景だが――――
敵意のあるものではないなら、今は何でもマシだ。

「『黒羽 灯世(クロバネ トモヨ)』よ。
 ……『グレンシャー』と『ソイル』の紹介で、ここに来たのだわ」

             スッ

筆を掲げる。『スタンドが出せる』――――非感染者の証だ。

『ソイル』。
『グレンシャー』。
彼らの導く先にいるのは・・・恐らくは『医者』のスタンド使い。

「…………そちらに行ってもいいかしら?」

拒絶されないなら足を踏み出す。拒絶されるなら、踏み出し方を考えるだけだ。

680成田 静也『モノディ』:2020/02/27(木) 17:56:56
>>677

「隣の二人と同じく。『奴ら』を滅ぼしたいと願うスタンド使いです。」

続いて感染者ではない証として『モノディ』を出し、ついでに辺りに不穏な音が無いか探らせる。

…目の前のサボテンにも注意を払う。もう植物がらみでボロボロにされるのはごめんだからな。

「2人とも、不用意に近づかない方がいいです。オレたちはここまでで植物にいい思い出がないもんでして。」

2人にもできるだけサボテンに近づかないように呼びかけ、声の方向へゆっくりと歩き出す。

「貴方が探知に関する能力を持つ『医者』のスタンド使いですか?」

「オレは成田 静也って名前です。」

名前と目的を話して警戒を下げるように努める。ここで無駄な争いはするべきじゃないし、彼等の遺志に反する。

681『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/27(木) 23:03:59
>>678-680(ALL)

 「……グレン シャー……あぁ、矢と患者を連れてきた娘か……」

戸口の向こうの闇から、くぐもった部分があるものの
そう言った呟きと共に何か引きずるような音が三人のほうへ近づく。

 「すまないがね、完全に姿を現すのは避けさせて貰おうか
――これを見れば分かるだろ」   ズッ……

闇の中から、白衣の裾と共に手らしきものが伸びた。
だが……よく見れば可笑しい。その伸びた腕は『サボテン』だ……。

 微かに、クックッと喉を鳴らし笑うような音を混じって
医者の声が闇から響く。サボテン化してる腕は闇の中に引っ込んだ。

「能力を酷使した結果だね。もう、全身がサボテンになっちまってるのさ
簡潔に説明するとね。疾患に対応させるサボテンを作り出すんだよ、私は。
いま丁度372回目の試験サボテンを作って、此処で倒れてる患者に
刺してるが……あぁ、駄目だね。失敗だ  ヒヒ   ヒヒヒ
……あぁ、まだ大丈夫さ 私は。肉体が変異してるからね まだ患者の
発症してる能力に罹らんさ……ヒヒヒ……」

「……私の研究結果だが。こりゃあ根本的な薬は『無理』だね。
こうなっちまうと、時間を戻しても元の状態に戻せるかも怪しいもんだ。
だが、肌で味わってみたが……手遅れな状態じゃあ治療不可能だが。
まだ自覚症状ない影響を受けてるが、まだまともなら進行を停滞させるが
回復させる事は『可能』だと私は見ている……。
この症状を起こさせるものを便宜上『毒』と呼称するとして。
第一段階は自覚症状なし、第二段階で恐らく軽度の無視出来る程の倦怠感
第三段階で極度の心身の孤独感及び自律神経の乱れが生じる。
まぁ第三段階まで至ってる場合、もうそれ以上アレを直接聞くか見るか
すれば完全な発症をするだろうがね……」

>探知に関する能力を持つ『医者』のスタンド使いですか?

「探知……あぁ、私じゃないよ。アレなら塞がれてる扉のほうに居るさ
……口で言うより、見たほうが早いよ。閂をとったら直ぐ開くからさ」

闇の中から観察するような視線が短く感じた。そして医者の声が続く。

「そこらに散らばってるサボテンで瑞々しいものに掌を当てるんだね。
そっちの重度の火傷と、骨折してるほうは直ぐに刺したほうがいい。
気丈に振舞ってるが、もう汗腺も死んでるだろうから早めにね」

何個か持って行っても構わんが、死体にゃ効果ないし
手遅れなアレ等には無効な事だけを忘れないでくれと医者は付け加える。

「……ヒヒヒ……次の試験だ
こいつ等の毒……音……顔の認識と、挙動を模す事による発症への促進。
興味深い……ヒヒヒヒヒ……興味深い」

「……出口は、その探知の奴が居る部屋より先の扉さ。
どうやって使うかは多分、見ればわかる」

その言葉を最後に、闇の中で医者のヒヒヒと言う声と
何かしらの作業をする音のみだけが響き続ける……。

682斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/28(金) 01:20:06
>>681

 「倦怠感?」

(コーラ…アレは確かに飲んだ、疲労は回復した筈だ、ただ…その後感じないままに症状が深刻化していたら?)
(……次は無いかもな。)

適当な瑞々しいサボテンの一つに手を当てる
話の通りならこれで治療できるらしい

 (祖父母は、どうしているだろうか 今頃……もう病院にいる両親も手遅れなのだろうか?)
 (考えると足がすくむ、僕の存在理由がなくなるのだから…それが死んでいるという事と 何の違いがあるだろう?)

医者の方は……次が有ればまた会う事もあるだろう
今は探知系だ、そして。

「黒羽、持っててくれ」

拾い上げた二本目の『矢』を渡す
僕達が持っているよりは、彼女か成田君の方がいいだろう

自分なら少しは何とか出来る…筈だ。

 「――治ったら先に行く、早くしないと終わらない。」

683成田 静也『モノディ』:2020/02/28(金) 11:41:05
>>681-682

…たしかにコーラで痛みをごまかせてもダメージはそのままなのだろう。

「ではお言葉に甘えて。」

サボテンの一つに掌を当てる。

これでもう少し持てば、事態の収拾まで何とかなるはず。

それと斑鳩さんが黒羽さんに先に『矢』を渡されるとは…彼と彼女ならば『矢』をオレ以上にコントロールし、

『スマイリー・スマイル』を滅ぼすことができるとは考えていたが彼はそうとは思っていなかったらしい。

「オレも治り次第、追っかけていきますので黒羽さんは先に扉の向こうへ。」

684黒羽 灯世『インク』:2020/02/28(金) 21:48:05
>>681

「あ、あなた自身がサボテン……!?
 そう、そういう『能力』……よく分かったのだわ」

まだ、という言葉はそのままの意味だろう。
彼は『自分自身』をタイムリミットに実験を続けている。
それを止めるとか、咎める理由などどこにもない。

彼の説明の中で、倦怠感というのは自覚がない。『第一段階』なのだろうか?
とはいえ、ドーピングをしている以上、自覚にあまり意味はないのかもしれない。

>>682
>>683

「…………分かったのだわ、これは私が持っておく」

斑鳩の単独戦闘力は最も高い。
彼が矢を使えばさらに強くなるかもしれないが、
単独では非力な黒羽が運用する方がバランスは良い。

……黒羽自身、そう捉えて矢を受け取る。

「『探知のやつ』と、先に話をしておくのだわ」

医者から教わった通り、『探知』のスタンド使いがいる奥の部屋に向かおう。

685『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/02/29(土) 22:37:50
>>682-684(ALL)

彼? 彼女? かは不明な医者の言葉を信じ、斑鳩と成田は
サボテン針に掌を深く埋め込む。

覚悟してたよりは、それ程では無い痛みと痒みが伝わった直後
二人の体には、つい先程に受けた時と同じ火傷の時と同じ感覚
成田は加えて、ケープに骨折された時と同等の激痛が襲った。
 体中に痛みが這いまわる最中、二人は鮮明に麻痺同然だった皮膚に
正常な皮膚感覚が戻っていき、死んでいた汗腺は蘇り今まで排出
出来なかったものを吐き出すように汗は体を内側から濡らす。
 成田は、満足に動かせなかった片腕が元通りに動かせるのを感じた。
(※次レスより二人は肉体のダメージは全てリセットされた状態で動いて良い)

……黒羽は、彼等から矢を渡されると鉄で出来た頑丈な扉の前に立つ。
閂は外側からされており引き抜くのは少し錆び付きがあるのか一般的な
少女としての筋力である貴方は手古摺りつつも引き抜く。

 ギィィ……。

開かれた扉、そこには背を向けつつ何か手を動かし壁に向かって
書き殴っているような人影が、ほぼ照明の機能が活きてない蛍光灯が
天井に一つ配置された一つの部屋で異様に映っている。
 地面や壁には画用紙……だろうか? それが壁紙のように
無数に張り付いているのが見えるが、暗がりで良く分からない。

 ガリガリガリガリッ……。

人影は、何かを無心に作業してるようだ。扉が開いた音には
気付いた様子は無い……。

686斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/02/29(土) 23:29:16
>>685

 「――グゥゥゥッッ!!!」

激痛に奥歯を噛み締め、頬を汗が伝う 全身の皮膚がひきつり、ひとりでに剥がれていくようだ
あの爆発の時にはそもそも気絶し、アドレナリンが鎮痛剤のような役割をしていたが
自分のダメージを改めて再確認させられる ……ここまで汗の一滴もかいていないのだ。

 「……成程、効果は確かみたいだな、これでまだ前に進める。」

手を開いては閉じ、動きを確かめる
引き攣る皮膚も無さそうだ 次の応用を考えなければ。

 (後は……黒羽の方かな、探知系か。)

『矢』の事は少し惜しい気もするが……アレは精神に関連する道具だと聞いた
なら僕が持っているのはむしろ危険でしかない事だ、何より……

 (僕の攻撃は『応用』であって、『能力』ではない、強化されたとしても、出力としてはほぼ変わりがないだろう。)
 (むしろ能力が変質した場合、今までの『応用』は使えなくなる それでは弱体化だ。)
 (レクイエムに劣るとしても……今は多数に対応できるこのままの方が使い勝手がいい。)

手首を振り、足の動きを確認する 関節にも問題は無さそうだ
充分に走ったり跳んだりできる。

 (なにより、2人が忘れているなら兎も角、僕は『多重人格者』のイカレ野郎だ、強くなったけど制御が利かなくなりました……なんて、話にもならない)
 (――人格と能力は比例しない『俺』の怒りの対象は、全員なのだから、僕よりまともな2人の方が上手く使えなくてはならない)
 (『正しい人間』が勝利しなくては、それこそ『理不尽』だろう。)

両手に『5m分の鎖を内包した鉄球』を準備し、銃をホルスターに入れるように腰の鎖に結合する
これで咄嗟の攻撃や防御には使えるだろう。

 「――よし、行くか 扉は向こうだったね。」

687黒羽 灯世『インク』:2020/03/01(日) 03:23:39
>>685

「んっ! …………………??」

(遊びの空気じゃない。考えられるとすれば、『地図』……)

閂を引き抜いて現れた光景に、細い目を丸くした。
が、暗闇を覗くべく、すぐにまた細まった。

(もしくは、『座標』の計算でもしているのか…………かしら)

とりあえず暫定・画用紙は踏まないようにする。
或いは、壁に貼られたそれには触れないように。
スタンド能力に関係している可能性が高いし、
或いは何か、そこに『美学』があるのかもしれない。
余計な手出しは……思いつく範囲では避けるべきだろう。

「…………」

(『邪魔』をして……機嫌を損ねて、
 協力が得られなくなったりしたら惨事だわ)

         (かといって無言でいるのも……)

「………………………もしもし?」

とりあえず、呼びかけてみる事にする。
来客の存在そのものを厭うような気難しい人物なら、医者もそう言うだろう。

688成田 静也『モノディ』:2020/03/01(日) 11:16:05
>>685

「ッ!なるほど…効能は完璧ですね。」

思ったよりもずっと早く治ったようだ。これならすぐにでも黒羽さんを追える。

「ありがとうございます。貴方(?)もどうかご無事で。」

そういうと斑鳩さんと共に扉へと向かう。

一応、モノディで扉のある方向の音を探らせる。

あり得無いとは思うが既に敵の手が回っていたり、あり得ることとして部屋に侵入者を排除するトラップが仕掛けられているかもしれない。

今、全ての『矢』は黒羽さんの手にある。その彼女の身に何かあったら…もしそこで切羽詰まって『矢』を使ってしまったら…。

今度こそ『スマイリー・スマイル』への対抗策が無くなってしまう。それだけは回避せねば。

『矢』はおそらく刺した時点での目標を遂行するために働くものと考えられる。

目標や標的が不完全では滅ぼしきれない上にあれが『最後の一回』なのだから。外すわけにはいかない。

689『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/01(日) 19:56:20
>>686-688(ALL)

斑鳩と成田は自身の抱えていた肉体的な負傷が全て無くなった事を実感した。
赤黒い皮膚も全て元の肌色に戻っている。ただ、当たり前だが服はボロボロだ
これに関しては買い直すか、修復可能なスタンド使いを頼らざるを得ない。

二人の目線では、黒羽が一足先に分厚い鉄の扉へと入り込むのと。
つけ加えて、成田の超感覚には依然と不気味なヒヒヒと笑う医者の声。
黒羽の入った部屋から何かを小さな刃物で壁を削るような連続音。
            ゴリ ゴリ ゴリ
……そして、天井から小さくながらも掘るような音も聞こえていた。

黒羽は部屋の中に入り込み、恐る恐ると言う調子で声を掛ける。
暗闇に少しずつであるが目が慣れた。この一室には貴方と
壁に向かって一心不乱に何かをしている探知? の持ち主以外に
人影は存在しない。室内の隅には一つだけ扉が存在していた。

>もしもし?

 ガリガリガリッ……    ピタッ

「……ぁ゛ぁ゛ 戻って  き゛ た の゛ か 
ぐ ぐぐぐれんんんんんしゃあ? 
そ そそそそそそそ傍にき  ききき て くれ
み みみみみみみ見つけ 見つけた。
見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた
見つけた見つけた見見見見見みみみ……っっっ゛っっ
あ  ああ  アレ  アレの正体  
そそ  そそそ  傍に  き きき  ききき゛゛」

人影は、錯乱めいた口調で貴方をグレンシャーと思っているようで
痙攣しつつ壁に片手をつけながら立ち上がり、そのまま手探りで
壁を何処かに伸ばしている。……目を凝らしてみると、その伸ばす先には
天井の蛍光灯の電源らしき小さなスイッチが見えた。

690斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/01(日) 22:51:56
>>689

 「――そういえば 『アレ』 どうしたんだろうね?」

もちろんスマイリーでありラフィングの事である
特に覚えるつもりはないが、ふと錆び付いた記憶の棚が軋みと共に開いた

 「黒羽……から聞いた時の話だと、とんでもない非効率的な事に従事してたんだっけ?えー……と」
 「『何処かの床を一心不乱に掘っていた』とかは聞いたけど 何のためにそんな事してたんだろうな。」

……そういえば落下したのだし、位置的にはここも地下にあたるのではなかろうか
途中で『グレンジャー』の話が入って居場所が解りづらいが。

 「もしかしてこの真上で『大脱走』みたいにまだやってたりしてね ……そんなわけないか!」

肩を竦める、ソイルの『石の海』を通れないから上から掘って穴を開けよう等と、ともすれば俺以上の『力技』だ
まさかマンパワーに物を言わせてそんな事するまい、脳みそが足りていないにも程があるではないか

……それ以外に手段が無ければ、実行しかねないとは思うが。

 「ま、黒羽が相手している内に、こっちは出口を確保しておこう 奥にあって見ればわかると言われたけど」
 「逃げ道の確保は重要だよ、今日一日でこれ以上無いほどよく分かった。」

黒羽達をスルーして奥を調べる

 「……何処?」

こういう時に僕のスタンドは役に立たない。

691成田 静也『モノディ』:2020/03/02(月) 20:24:25
>>689

「何かを…削る音かこれは?」

「斑鳩さんの考えもあながち間違っていないかも…」

奴らはパワーだけで言えば常人と変わらないが、マンパワーだけはそれこそ無限に等しいくらいある。

目的の為ならどんな労力も惜しまないことは十分にあり得る。

「急ぎましょう。」

モノディの警戒を扉の先へと集中させ、オレたちも扉を開く。もし何か音が複数あった場合は即座に臨戦態勢をとる。

692黒羽 灯世『インク』:2020/03/03(火) 01:25:34
>>689

「…………………………・」

             (まずい)

幾つもの可能性がある。
①電気をつける。『グレンシャーではない』とばれ、情報が貰えない。
②電気をつけるのを邪魔する。『敵である』と見なされ、攻撃される。
③『グレンシャーのふりをする』……これは一番危険だろう。

(私は『グレンシャー』の人柄をほとんど知らない。
 …………『ごまかせる』とは、とても思えないのだわ)

いくら錯乱していても、姿を見れば分かるはずだ。
……最悪は『騙そうとして、電気がついてバレる』事。
……最善は『電気をつけさせずに、言葉で騙しとおす』か?

それは『電気をつけるのを妨害する』『騙すのに成功する』……二手だ。
とにかく情報がない。これはどういう状態で、何が踏んではいけない線だ?

(選択肢を誤れば……全体を破たんさせてしまう可能性が高い……)

「……待って。電気は『つけないといけない』のかしら?
  ……『言葉で説明する』……それが出来る『正体』では、ないの?」

ここは一度にすべてを解決しない。
自分から『グレンシャーである』とも違うとも言わず、『電気』について問う。
無駄な雑談ではなく、関係はあるが、『直接ではない』話題から探る。

「どうしても付ける必要があるなら……私が灯してあげてもいいけど」

また、少しずつ『歩み寄る』が、急接近はしない。『緊急の事態』に備えてだ。
会話ができるのか、グレンシャーに何を伝えたいのか、そのあたりも探りたいが・・・

693『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/03(火) 09:26:12
(・・・いまミッション進行にあたって過去ログを見返しつつ
大変な事に気づいた。いいか、君達……
『グレイシャー』だ…二度と間違えるな!彼女の名はグレイシャーというんだ!
ハリーポッターのグレンジャーでもグレンシャーでもない!

いいな! 私っっ!)


斑鳩さんと成田さんが入る部屋は、多分間違いないと思いますが
黒羽さんの入った部屋で問題ありませんか? 一応居室は医者がいる部屋と
二つあって、レスの内容だと少し判断つきにくかったので。

694成田 静也『モノディ』:2020/03/03(火) 18:27:00
>>693

分かりにくいスレですみません。

成田が入った部屋は黒羽PCが入った部屋です。

それと『グレイシャ―』は了解しました。

695斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/03(火) 19:50:14
>>693

申し訳ございません

問題ありませんグレイシャー。

696『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/03(火) 22:45:22
>>694-695(回答感謝)
>>690-692(ALL)

 カチ

黒羽が灯りについて言及する合間にも、その彼か彼女か分からない
錯乱状態と見受けられる人物は電気のスイッチに手を触れ、そして押した。
 部屋の電灯は間違いなく機能した。闇が晴れて強い光が室内を満たす。
暗順応で慣れた目が急激な変化に耐えきれず目が自然と細まる。
黒羽の当然の警戒である注視した人影は、その隙をついて襲い掛かると言う様子もない。

丁度、その瞬間に成田と斑鳩も入った。黒羽も、光に慣れて部屋の全貌を見渡せる。

――その部屋のほぼ全部に画用紙で絵が飾られていた。
ソレは全て……筆舌し難いが、ただ一言で文才なき者が感想を述べるとするならば。
・・
地獄が貴方達の空間を取り囲んでいた。

苦悶に満ち溢れる溶けあった人体 マトリョーシカのようにムンクの叫びを表現するか
のような顔面が並ばれてる図 バラバラになった人体で構成された大河

どれ等も全て人智を外れた負が凝縮された絵画だった。その幾つかには、貴方達が
目にする機会が幾つもあった『奴等』のモンタージュと言える絵も貼り付けられている。
真に迫るもので、まるで今にもその声が聞こえてくるような絵だ。

貴方達は、ソレを目にした瞬間に怪我が完治した斑鳩に成田、そして黒羽も含め
吐き気と眩暈に襲われる。足元に力が入らず、自然と体が地面に横たわりそうに。

ただ、一人。狂気に陥っている『探知者』を除き。

「ぐ ぐぐぐぐぐっぐ ぐれ  ぐれいいいいいしゃぁああ゛あ゛
や や やややややっっ゛ やつ ら やつつつつやつらは
あああ  あそそそそ あそこ あそこに  いいいい  いた 
いたいたいたいたいたいたいたんだ 

ひ  いひ  いひひひ な  なな なんでも
ももももも もっと は ははははやややくき きづけ なかっ
す  すすすすすぐ いけ いけた ののののののに゛」

黒羽は、より近くに寄ったからこそ。その振り向いた顔が鮮明に見れた。
……『眼球が潰れている』
片手に握りしめている、絵画で使用するペインティングナイフが、その
凄惨たる結果の原因なのだろう。ポタポタと眼房水であろう雫がナイフを伝って
地面に垂れ落ちる音が、深淵に堕ちた存在の嘯きの合間に やけにはっきり聞こえた。

「ぐぐぐれれぐれぐれぐれぐれいいいしししししゃぁ
き きききききみも ににげ   きひひひひ
きききにげききききみも いいいいい いこお゛
とと とともももともにいいいぃ゛い゛っ」

緩慢ながら、ゆっくりと黒羽に向かい探知の使い手は歩いてくる。
黒羽との距離は、もう4、5歩で彼の人の手の獲物が脳天に
振り下ろせられる程に近距離だ。

ゴリ ガリガリッッ!

『超感覚』には、天井から掘る音が徐々に大きくなってくるのが耳を捉える……。

697成田 静也『モノディ』:2020/03/04(水) 22:21:06
>>696

まずい、彼は正気を失っている。それに目を潰している…『奴ら』対策か?

黒羽さんを『グレイシャー』と認識しているようだ。これでは『本体』の情報を聞けるだろうか…?

まあとにかくダメもとだ、とりあえずは『彼』が黒羽さんをガードするためにモノディを出して…。

「・・・?、この音はまさか…マジかよ、黒羽さん!斑鳩さん!そこの方!上から奴らが!『スマイリー・スマイル』共が迫っている!」

マジでマンパワーだけで突破してくるとはな、替えはいくらでもあるとは言え、かなり消費する手を使うとは…

やはり『奴ら』は『矢』も『本体の正体』も奴らにとって恐ろしいものなのだろう。

「チッ…イマイチ距離が分からない…まだ時間があるか?」

「アンタ、『奴ら』…『スマイリー・スマイル』の『最初の本体』の正体を知っているんだろ?」

「できるだけ早く教えてください。そうじゃなきゃ…ソイルさんも、ジャンボリさんも、グレイシャーさんの遺志も無駄になっちまうんです。」

名前を出せば、彼の注意はこちらに向かうだろうか?

そうすれば黒羽さんのガードもしやすいし、名前で一瞬でも正気を取り戻せば『本体』の正体を知ることができる。

正体を知ればオレと黒羽さんで『矢』を使って2つの『レクイエム』になれば、『スマイリー・スマイル』を滅ぼせるはずだ。

698斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/04(水) 22:27:02
>>696

黒羽の前に割って入る

鉄球を一つ放り、殴り飛ばす
『――触れている鎖は分離・結合できる。』
慣性で飛び散った鎖が、鉄の波として広がり、『探知者』を覆う

覆いかぶせた状態で『結合』し、息ができるように口元を『分離』、自傷させないように両手足を縛る形で『鎖』を残す
うまくいけば残るのは金属製のミノムシ…もとい…拘束した狂人とそれを引きずる鎖だ。

 「――散々苦労して、コレか、反吐が出る」

俺は何を期待していたのか、今更……人が死んでいるというのに
僕だけなら兎も角、2人は関係ないだろうに

 「殺して、死んで、生き残って……見つけたのは話の通じない狂人とはな。」

徒労の二文字が頭にちらつく
だがすべき事とできる事はある

 (コレを連れて行くにしろ、放置するにしろ、見過ごせん。)

 「ドクター!これだけイカれては話もできん!治せるんだろう、如何にかならないのか!」
 「それと、ここで使う『鍵』に覚えはあるか!『モノリスのような物体』を預ける手筈だったかになってた筈だ!」

この狂人を出口まで引きずって行かなくてはならない
まだ前進する意思がある内に。

 「……成田、俺が冗談半分で言った音が近づいてるなら言ってくれ、此奴(狂人)を黒羽に渡して最悪『矢』を使ってでも俺が迎撃しなけりゃならん。」
 「こいつを拘束しておくと使える鎖は『10m』だけか…通路が狭けりゃ封鎖も出来るんだが。」

699黒羽 灯世『インク』:2020/03/04(水) 23:44:36
>>696

「……………………ぐっ、これは……ただの『悪趣味』じゃ……ないッ!?」

悪趣味な絵で今更足は止まらない。
つまりこれは『そういう問題じゃない』という事だ。

(まずい……)

ナイフから地面に垂れた水に視線を遣る。
それから、近づいて来る者を……そして脅威が迫るという天井を。

探知者を『説得』してどうなるとも思えないが、
探知の能力による『手がかり』の発見は絶対だ。

「……………逃げるッ……!?」

(……彼が探している、グレイシャーは死んだ……『後に何かを遺すために』
 グレイシャーを進ませた人達も、きっとその人達の前にも、『炎』を継いできた)

「逃げるだけは……違う! 今ある道は『進む』事だけ……お分かりかしらッ!」

言葉を尽しても狂気の男を説得することは出来ない。
黒羽もまた狂気的に動かなければならない。

「……『逃げるわけにはいかない』…………『グレイシャー』ならそうする!
 あなたが『奴ら』の秘密を知ったなら、私もそれを知らなければならないッ」

「ここを離れるべきなのは確かよ……でも、行くべき道は退路じゃなく進路!」

それは自覚的な発言とは、黒羽自身言い切れない。
必要性が、状況が、打算で吐く言葉を狂わせる。

「あなたにまだ少しでも『意志』が残ってるなら、グレイシャーの『意志』の炎に継ぎ足しなさい!」

「私達は……あらゆるものを燃やして『前に進む』ための灯りにする必要がある……のだわッ!」

手に『インク』を持ち、構え、可能であれば『記事』を書きはじめる。
斑鳩や成田も動いてくれているが、この目眩は彼らにも効いているはず。
全員が『少しずつでも動ければ』……何とかなる可能性は上がる。この事変解決への道程と同じように。

700『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/05(木) 23:40:33
>>697-699(ALL)

まず斑鳩は、黒羽の間に割って入り『ロスト・アイデンティティ』を扱い
殴り飛ばそうと試みた。だが、>685でも記述してる通り『絵画』は
床や壁の至る所にも貼り付けられており。それが視界に入る度に
抑制し難い平衡感覚の欠如と未消化のものが込み上げてくる嘔吐感は
貴方達三人の体の内側から襲い掛かる。
二人とも、黒羽の前に出る事は出来ず前進は難しい。スタンドを傍に立たせる事は出来る。
貴方(斑鳩)の体には力が入らず鉄球を放っても、狙いは定まらず其の軌道は
探知者の肩を強かに鎖が打つに留まる結果で終わる。

 それでも、かなり肉体や精神が損傷してると思われる探知者にとっては中々の
衝撃らしく、黒羽との距離が僅かに開く事は成功した。

>ソイルさんも、ジャンボリさんも、グレイシャーさんの遺志も無駄になっちまう
>まだ少しでも『意志』が残ってるなら、グレイシャーの『意志』の炎に継ぎ足しなさい!

「……ソ ィ……ル  ……ジャ  ジャンボ……リ」

黒羽と成田の言葉、それに探知者は狂気的な振舞いを唐突に止む。
それと共に、穏やかな口調で握りこんでいたナイフの構えを変えて流暢に正常な様子で
話をし始めた。
「……えぇ、グレイシャー。わかっていますとも 
ご心配なく、町でアレ等に襲い掛かられ恥ずかしくも一人高所から転落しましたが
御覧の通り医者のお蔭で無事に頭も肉体も健常のままで御座いますよ。
えぇ、えぇ。ジャンボリ ソイル、お手数をお掛けしましたね。ご安心なさいな
私の能力は、閉鎖的な場所のほうがインスピレーションを深く下ろせますので
いま暫くは貴方がたに時間を稼いで貰わなければならないのが心苦しいですが。
貴方は貴方のすべき事をなさい。恐らくは群体型ですが、何も問題は御座いません
どのような能力とて、断片の手掛かりさえあれば、わたくしは必ず其処から本質の
部分まで描く事は時間はかかれども可能なのですから……」

恐らくは過去に実際にあった際の会話だろうか? 
まだ完全な正気には戻ってないが、彼? 彼女? は狂気を一時的にだが逸脱したようだ。

>治せるんだろう、如何にかならないのか
>ここで使う『鍵』に覚えはあるか!『モノリスのような物体』を預ける手筈だったかになってた筈だ

開けた扉から、まだ患者の治療に勤しんでいる医者に大声で質問する斑鳩への回答は
このような形の回答だった。

第一の質問については、探知能力者は能力を使用した事が裏目となり
その『毒』をもろに心身に被った。他の者達が受けた『毒』の注入とは異なる方法故に
完全に治療不可能な状態には陥ってないが、既に医者は能力を使用して精神を回復させようと
試みた。結果として精神の上限が擦り切れており、何時スマイリー・スマイルのようになっても
別段不思議でも何でも無い。だからこそ閉まり切った部屋を閂で施錠していたと。
酷い様子だが、それでも今の狂っている状態が未だマシだと言うらしい。

第二の質問については、簡潔だった。
『鍵』は恐らくアリーナのスタンド物品をしまう倉庫の鍵。自殺を試みたいのなら
上にどうにか戻って倉庫に入ってみれば良いとの事。
『モノリス』については、自分は詳細は不明なものの。確か『エクリプス』と
衝突したメンバーが押収した物だった筈だから、彼等と連絡が可能ならば
問いただせば良いだろうと答えられた。

   ゴン  ゴンゴンゴンッッ  パキッ……!

 ――天井に亀裂が入るような音が聞こえてくる。

701斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/05(木) 23:57:16
>>700

今の自分の評価はこうだ、『予想以上に酷い』
満足にスタンド自体を動かす事すらままならない、一種の前衛芸術としては破格の効果だろう
まるでこれ自体がスタンドのようだ、『毒』というのはある種的確だ。

 (飽きさせてくれないな――!)

そして確保に失敗した以上は、兎に角体を動かす事に集中せねばならない
出来る事はそう多くない、時間も無い 吐き気を抑えながら体を動かす時だ。

目を瞑ると両足の鎖を解除し、影の足と合わせて四本を使ってむりやり体を動かし、部屋の外に出る
『探知の奴が居る部屋より先の扉』 医者の言う事が正しければ、出口の場所は確かそうだった。

天井からの音は既に、僕ですら聞く事が可能な域で、罅が入り始めている
どの位置に穴が開くかも、というのは解り難いが、迎撃の準備をしなくてはならない。

 「――上に罅が入った!『連中が上から来るぞ!』 出口に向かえ!足止めする!」

大声でやるべき事を指示する

こうなると僕のやるべき事は『出口への道を確保する事だ』
両手に鉄球を再度形成し、投擲に必要な空間を確保しなければならない
……『ロスト・アイデンティティ』に同時発射の制限は殆ど無い
一度に50発を撃ち込む事も、50発分を一発ずつ投擲する事も出来るが
それはあくまで『投擲できれば』の話だ、ふらついて動けませんでしたでは話にならない。

 (問題は今の減退した精神力で、どこまで動かせるか……!)

702成田 静也『モノディ』:2020/03/06(金) 01:35:02
>>700

正気に戻ってくれたのはうれしいが、時間がない。

「その前に!すみません、『スマイリー・スマイル』攻略のカギである、『最初の本体』。その正体を教えてください!」

この人が知っていて、おそらく奴らが最も恐れているであろう『最初の本体』、その素性を知らなければならない。

まだ精神的に生きているのか、なぜこのような能力に目覚めたのか、知ったうえで滅ぼさなければならない。

モノディに上からの侵入者たちの限界点を探らせながら、構えさせる。いざ時間切れになっても最低限のガードは行う。

それと今のうちに黒羽さんから『矢』の一本をもらっておく。

「黒羽さん、『矢』の一つをオレに!」

正体が分かればうまくいけば『レクイエム』一つで、そうで無くても確実さを求めるならば二つで奴らに仕掛ける準備をしておく。

たのむこの人の正気よ、天井の壁よ、もう少しだけ持ってくれ…!

703黒羽 灯世『インク』:2020/03/06(金) 02:07:28
>>700

軽く、目を閉じる。これで状態は治まるか? どちらにせよ、すぐ開ける。

「斑鳩さん、彼を放置して出口には進めないっ!
 
 ――――――『筆法』ゴースト・ストーリーズッ

       『ここで時間を稼ぐ』為の手札は惜しめないのだわ!」

成田に、彼が求める『矢』を渡す。
今持っていても手が塞がるだけだ。

出口の方向は確認し、いつでも向かえる意識はしておきたい。
しかし……出口に逃げるより、『聞かねばならない』事がある。
『外に連れ出す』のは『いつSS化するか分からない』爆弾を、
しかも『インスピレーションが下りづらく』した上でそうする行為。
『この部屋の中で時間を稼ぐ』のが、『答えに続く道』になる。

記事を書く。『シンプリー・レッドが殴った』。
ソイルを迎撃する際に、その『現実』は何度も見ている。

(天井から降ってきて……おそらく『笑い』が来るッ!)

前後不覚でも『字』くらいは書けるだろう。
なお、天井からの音が自分の真上だったり、部屋全体の場合は流石に退避する。

704『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/06(金) 22:45:05
>>701

>『探知の奴が居る部屋より先の扉』 医者の言う事が正しければ、出口の場所は確かそうだった

誤解させるような文章になり申し訳ありません。簡潔に説明すれば薄暗いこの地下空間にある部屋は
中央をホールとすると、右側の開け放たれたサボテンが充満してる『医者』の居る室内と。
いま現在斑鳩PCとNPCの探知者含め四名いる左の絵画で囲まれている左側の室内。
〇扉〇〇〇
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇
〇〇□〇●  □=対峙しあう皆さん  ●=閂の付いてる全員が入ってきた扉

と言う形で室内にもう一つ扉があり、それが医者の言う出口。と言う内容で
答えさせて頂いた形です。返信のレス内容を変更するのであれば どうぞ。

705斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/06(金) 23:25:24
>>704

>>701の行動を変更

(……出口の場所は今ので覚えた、とはいえコレを視界に入れたままでは俺達のみに不利だ)
(照明を破壊して、スタンドを十全に動かせる代わりにある程度の不利を呑むか?……いや、兎も角、地面を見ながらでもいいから出口へ向かう事だ)
(今ので十分理解した、『ここでは迎撃できない』この至近距離では成田と黒羽を巻き込む。)

視界を下に、四本の足で無理やりにでも前に進む

(――1番良いのは3人を先に行かせる事だ、だが…彼を動かしたくないという主張にも利は見える)
(ここまで来て取り逃すのが最悪の事態……ならば『兎に角出口の扉を開く』!)

右手の中に再度5m分の鉄球を用意しながら、一直線に駆け出す
何とか扉を開けて……、迎撃の準備をしなくては……通常の退避手段ならいいのだが。

(いざとなれば、無理やりにでも引っ張らなければならんか ……パワーが足りんなぁ。)

706『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/07(土) 22:26:34
>>702-705(ALL)

 パキッ   パキパキパキ――――zノッィイッ!!

天井に亀裂が入る部分の中心は、貴方達が入ってきた場所であるホール部分だ。
顔だけ向ければ、その天井部分に蜘蛛の巣のように亀裂が入ったのが見える。
直ぐ(1レス後)に其処から奴等が崩落と共に雪崩のように落ちてくるのが明白だ。
損傷など意にも介さないアレ等であれば、地面に落ちる衝撃や痛みを気にせず
瞬時にでも貴方達のほうへと迫るのは明白であろう。

「ヒヒヒ……あぁ、もう時間切れかね。
私は、此処を動く気は無い。腐っても治療を模索する患者を放って君達と
逃げれば、私が医者であると言う存在意義が無くなってしまう。
口惜しいが、私はこの症例に敗北した。どうやってもこの毒が『改善』
されるような状態には至れなかった。
 ……最後まで望みを捨てない気なら、この毒を中和する『何か』を
見つけるか編み出してくれ。――それが私からの最後の望みだ」

天井が凄まじく亀裂が走る効果音の中、医者が落ち着いた静かながら
明瞭に聞き取れる声で三人に最後へ告げた。

>『スマイリー・スマイル』攻略のカギである、『最初の本体』。その正体を教えてください!

「えぇ、えぇ。落ち着いて聞いてくださいな ジャンボリ。貴方もせっかちな方だ
…………いや、待て? ジャンボリは奴等の重火器で死に体ながら別行動に至ったのでは?
今わたしはだ
 だだだだだだだだれれれれれと  わ  わわわわたしにかたたたたりかけてくる
わわわずらら゛わしい こ゛の゛おとととととは……ッッ゛」

矢を黒羽から渡されつつ探知者へ話しかけた成田。然し、少し悪手のようだ
それに狂気に捕らわれた探求の先駆者は最初はまともに答えようとしたものの
過去の再現と思える会話と齟齬が発生したのがトリガーに至ったのが原因なのか
再度口調が支離滅裂となり体が痙攣してくの字となり発狂が再開する。
 だが、頭を抱えながらも途切れ途切れに とても小さく成田の『超聴覚』でしか
捉えられない音量で呟いた。それは 二つの単語に聞こえた

 ――アハガル山地   ――どうか絵画を持って……

黒羽は、スタンドで迎撃の用意を備えつつ背筋に走ったのは
未だ君が学園で転寝をして覚醒した直後の『謂れのない不安感』だった。

本当にこのまま、此処で時を稼ぎスマイリー・スマイル達と激突し合い
『矢』を使うなりして本体を露出させる事が百歩譲って成功するとして
それが果たして今回の世界規模の事変の解決となるのか?
 そんな感じの言葉で表現できない不安が襲う。
何か重大な事を、見落としているような……。

斑鳩は目を瞑りつつ、ロスト・アイデンティの義肢を扱い残る出口に辿り着く。
ドアノブを無心で回す……開かない。まさか鍵でもあるのか? と不安を浮かぶ
貴方が開いた目には有り触れた装飾のドアに一枚小さく張られたメモ用紙。
それと、ドアノブの中心が耳の形のようにくり抜かれた妙な形のものが映る。
 メモ用紙には簡潔に、こう説明書きがされていた。

『非常脱出口。頭の中で、行く場所を思い描き そして正確な発音で
ドアノブに囁きかけて回してください。それ以外で開閉は不可能で機能しません。
 貴方が思い描く、そして行った場所のある場所へ正確にドアは向かわせます。
注意事項:行ける場所は星見町内のみ。秘匿性の為、仲間の居る場所を選ぶか
衆人環視の出入口に通ずる場所は極力避ける事。
 
 
 この扉が使用出来るのは残り一度だ。アルキスめ、多用するなど
言っただろうが。今度注意しておかないと
 再発現をあいつに頼むのにも、時間が掛かるってのに ※※※※』

上の部分は均一な字で書かれていたが、少し空白の後に誰かへの
愚痴がなされたものは、特徴のある筆記で誰かに向けて苦言を呈しつつ
この何らかの能力者が作成した非常出口が残り一度しか使えないことを
示唆していた……。

707斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/08(日) 22:03:22
>>706

 「『スタンドの扉』……! 脱出には最適だが くそ、ご丁寧に移動可能なのは町内だけか。」

(――どうする?)

コレを使ってここを脱出するのは確定事項、だが車のトランク内のモノリス(のようなもの)を置いて行く事になる

(元々、持ち運ぶには不便な類、おいてきたのが仇になったか? 否、倉庫自体もこの施設の外だ)
(ここに『矢』が無ければ、『スマイリー』もここを占拠する理由はないはず、後で傭兵にでも倉庫の中身ごと回収させればいい)

(行き先は……ほぼ一択だな、兎に角、向こうの好悪を配慮する場面ではないし)
(拳銃相手なら兎も角、重火器相手では俺のスタンドはほぼ役に立たない)
(この施設の入口に戻るよりは……『清月学園:学生寮』、思い浮かべるのも簡単だ だが。)

(解決方法はここにもなかった、この探知系自体が何かしらを掴んでいると考えていた……或いは、あの『絵画』の中にヒントがあるのか)
(しかし肝心の本体はこの様だ、これで『一番マシ』だという。)

(……或いは、自分が『矢』を使って無理やりにでも倉庫内を確保…否、そもそも不確実すぎる)
(『自分のスタンドが重火器相手にすら勝利可能となる賭け』、『矢を制御可能であるかの賭け』、『倉庫の鍵を開けられて、その上で有効打がその中にある賭け』)
(……失敗した時はほぼ徒労、あるいは自身の死、追い詰められてはいるが、賭けるにはリスクが大きすぎる あるいは……あのゲーム女ならそれを知っているかもしれんが)

(そもそも、あのモノリス自体、誰があの男に依頼したのだ? それを探知しようにもほぼ不可能か。)

 「――結合・分離『ロスト・アイデンティティ』!入口を封鎖しろ!」

鎖の結合・分離、触れいているならばそれは自在にできる、そして 鎖を操作する事は出来ないが、分離の方向を決定する事くらいは出来る。
鉄球を鎖を結合したまま此処に入る為のドア根元部分に投射、分離の方向を制御し内部の鎖を『入口に嵌め込むように分離し、再結合する』
『10m分の鎖=金属で出来た壁』を形成する 数に何秒持つかは知らないが、ホール部分から入ってくるというなら数秒持つだけでも構わない。

(……絵画を運び出すにも、扉を開けるにも、まず『一手分』を稼がねばな ここはまだ捨て身になる場面ではない。)

(そして、囁くのは……)

 「――学生寮、『清月館』」

708成田 静也『モノディ』:2020/03/09(月) 20:11:39
>>706

しまった…ミスを…してしまった!

少ない正気の彼に急な質問は失敗だった。

ならば彼の言葉から、考察するしかないか。

とりあえず斑鳩さんが扉で行き先を言ってしまったので、モノディで素早く絵画の一つを回収する。(スA)

「・・・ありがとうございました。貴方達の遺志は無駄にはしません。必ず奴らに報いを。」

念のため、オレも扉の前で待機しておくか。もし取り残されでもしまったら助からないからな。

709黒羽 灯世『インク』:2020/03/09(月) 23:44:14
>>706

黒羽の考えはここで敵を迎撃することではない。
まして、レクイエムの発動で本体を探る気など無い。
時間がかかると言った『探知者』のその『時間』を、
少しでも稼ごうと思ったが……その考えに『不安』が走る。

「……………っ」

(『わからない』……今の不安は何に対して?
 無意識レベルで、私は何かに気付いている……
 つまり私の知ってる情報の中に答えはあるはずなのに)

    チラ

(…………どちらにしても、『時間を稼いだ』所でもう意味は薄い)

(二本の矢を敵に渡さないためにも……ここを離れなくてはならないのだわ)

探知者は成田とのやり取りで『機能停止』したらしい。
元から、していたのかもしれないが……
迫りくる笑いの群の『早さ』が想定以上である今、
彼に頼る事はどうやら正しい道では無かったようだ。

扉の前に移動しているであろう斑鳩、成田と合流する。
爆発寸前の爆弾と、覚悟に殉ずる名医を引きずる余裕は無いはずだ。

710『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/11(水) 00:02:47
>>707-709(レスを少々巻き進行でするが、影響は無し)

斑鳩の囁き、ドアノブの回す音。そして、鉄鎖での扉を完全に封鎖しようとした刹那。
崩落の音と共に扉の隙間から流れ出てくる肌色の人間の雪崩
こちらに向けてくる、あのおぞましい笑顔と大きな口が丁度成田と黒羽は見えた。

「ヒヒヒ! 来たか来たかっ 今日は患者の満員御礼だ!
丁度お前たちに贈ろうとした、たっぷりのプレゼントがあるんだよっ!!」

医者の声が良く通って聞こえた。不思議だった、奴等の『笑い声』が地面に
落ちると共に響き渡ると思えたのに、それは『聞こえなかった』……。
 だが、疑問に思う間もなく。医者の声が途切れると共に閉められた扉から
爆発の轟音が轟き、その衝撃は頑丈な鉄扉越しに三人へ襲い掛かる。

重力が消え、貴方達は前身に身を乗り出すと同時に開かれた扉の向こう側へ
放り投げられた。

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・


「……おめぇさん達、何時戻って来たん?」
『しかも、私の見間違いでなければ。扉が開くと同時に
三人いっぺんに塊となってソファーに飛んできたように見えましたけど』

風景は、地獄めいた空間より。貴方達の内の誰かは見慣れた
『学生寮』の娯楽室となるホールの大き目のソファーに三人は身を投げ出されていた。
それを、不思議そうに覗き込む『芦田』とスタンドが一緒に居た。

どうしてこの二人、ならぬ一人と一体が学生寮で過ごしてるか理由は不明ながら。
遅れて、小さく驚きと共に駆け寄ってくるアイアン・セイヴィアーの連れだった
『アリゼ』の姿が映った。

三人とも、今まで地獄と化したアリーナに居たのが一瞬嘘かとも思える程に
見慣れた空間に居るものの。先程までの医者や探知者、魂を付け狙う怪物達の群れの真実
そして手元にある『矢』や成田が握る絵は今まであった事が決して夢でないと訴えている。

……一先ず、貴方達は無事に生還を果たせた。耐え難い犠牲も付いたが、確かに帰還出来たのだ。

711黒羽 灯世『インク』:2020/03/11(水) 03:28:04
>>710

「ッ――――――――」

無数の笑顔が降ってくる。
それはあまりにおぞましく、そして明確な『身の危険』。

      「―――――――――???」

幸いにして、それが自分に降りかかる事はなかった。

『学生寮』は我が家だ。
実家以上に安心できる、第二第三の故郷とも言える。

その平静さは……『芦田一行』のおかげなのだろう。
それは分かった。それは良い事だ。『矢』も間違いなく、ある。
分からないのは……あの瞬間だ。最後の瞬間。

(あの時『笑い声』が聞こえなかった、それはなぜ?
 戦術的にもあの瞬間、一斉に笑いかけるのは強力なはずだわ)

           (……出来なかったか、それともしなかったか?
             単に『扉』がそういう特性を持ってただけなのか)

「戻ってきたのは……今なのだわ。成田君、斑鳩さん……無事?」

ひとまず自身や、室内の様子を目で確認する。異常な点などは無いか?
喪ったものを振り返るには、まだ早い。安堵に身を沈めるにも…………

712成田 静也『モノディ』:2020/03/11(水) 17:09:20
>>710

!??

ワープするとはおおよその予想がついていたとはいえ、あまりの変化に一瞬に何が起こったのか理解できないほどだった。

芦田さんが目の前に現れてもまともに考えが浮かばずにここが学生寮かー初めて来た、とか

「あっ、はい。こんばんは(?)、芦田さん。」

といった気の抜けた返事をしてしまった。しかし目に移った『矢』と『絵画』が成田の思考を警戒状態に戻していく。

「…ええ、大丈夫、大丈夫です黒羽さん。気の抜けたところを見せてすみません。」

「・・・芦田さん、すみませんが少し距離をお願いします。感染したか否かを確かめるためにも。」

「貴方の『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』…『ウィゴー』さんはどうしました?いるならばここに呼んでくれませんか?」

「他の二人もスタンド使いならばスタンドを出していただけますか?」

「そうすれば警戒を解除します。」

モノディを出しながら、目の前の『芦田さん』と周囲に警戒を示す。

『アリーナ』で学んだ感染者の判別法、『スタンド使いならばスタンド出すことができるか』、それを確かめない限りここが安全とはまだ断言できない。

「黒羽さん、斑鳩さん、一応の警戒を。奴らは非感染に成りすますことができるので、彼が『ウィゴー』さんを見せない限り、まだ安全かわかりません。」

二人にも警戒を緩めないように言葉をかける。

713斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/11(水) 19:48:39
>>710

――ここは何処だ?

攪拌した視界と意識を、二つの頭が引き起こす
この感触には覚えがある、あのソファー、随分硬いな、もう少し金をかけたらどうだと、確か文句を……

視界に何か入ってきた、人影が2、ヴィジョンが1。

撃鉄を引き起こすように影の足を引きずり出し、跳ねるように地を蹴り飛ばす
分離、結合 近づいてくる影から距離を取りつつ、『鉄球』と『鎖』を展開する。

残弾3m、足止めに使った『10m』分は射程外で消滅しただろうが
攻撃用の鎖には15発分も有れば、人一人は容易に殺せるだろう、現にそうしてここまで来た。

 「――それ以上接近するな、『スタンド』を見せろ、出来ないのならば殺すまでだ。」
 「お前は既に、俺のスタンドの射程内にある。」

影の頭部に周囲を見張らせながら、ここは何処だと思い返す
……学生寮のホールに見えるが、他の敵は何処なのだ?射程を確認しながら、すり足で距離を取らねばならない。
まだ終わってない、次の手を考えなければならない。

714『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/11(水) 23:14:20
>>711-713(ALL)

此処は、学生寮の娯楽室だ。貴方達は大き目のソファーに身を投げ出されていた。
恐らく飛ばされてきたであろう扉は直ぐ近くにあったものの、そこから奴等が入り込んでくる
ような予感は無い。二人に離れてくれと命じた芦田が、へぇへぇと気のない台詞で下がり開けたドアの
向こうは学生寮の他の者の居室に通ずるだろう廊下が見えた事から、あのスタンド扉は三人を
こちらに送ったと同時に閉められた瞬間には、次元を捻じ曲げた出入口としての機能が消えたのだろう。

>貴方の『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』…『ウィゴー』さんはどうしました?
>――それ以上接近するな、『スタンド』を見せろ

芦田「俺 >710今さっきGМが俺と伴侶のウィゴーちゃんが一緒にお前等を覗き込んだ。
って、ちゃんとしっかり文面に書き込んだと思うんだがなぁ〜? てめぇ等の目ん玉は
節穴なのかよ?? 俺ちゃん、しっかり国語を学んでくれないのは悲しいぜ。
あと、俺を殺すのはともかく。ウィゴーちゃんに指一本でも触れたら 殺す前に
俺が化けて呪い殺してやらぁ〜 ケッケッケッ」

『なに、この本体は電波な事を行き成り喋りだしてんだ……いや、何時も通り変なんだけど
って言うか伴侶じゃねぇよボケ。私はウィゴーちゃんじゃなくて
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトって正式名称で呼べって何度言えば良いんだ!
それと、笑うなって成田さんが言った事半日も経ってないのに忘れたのかっ!!
……と、言うか。特に男性の御二人とも、ボロボロですね。かなり気が立ってる御様子ですし
何があったんですか……?』

多分、何時も通りに突拍子のない気風の本体は成田と斑鳩にマイペースな態度で返答し。
それにスタンドは皮肉を返しつつ労わる口調で右目に付いたモノクルレンズの縁を撫でつつ
二人の様子を見つめる。その態度は、解散する前の平常な状態であると見受けられる。

アリゼは、三人の様子に少し片方の眉を上げつつも。ほれっと言う調子で
ピンク色の掌サイズなスライムのようなスタンドを発現させつつ喋りだした。

アリゼ「ハガネが、寮の正門付近で見張ってる手前 私がぐーすか眠るのも
何だか心苦しいんでね。適当に設置してるキッチンで晩酌をちょっとしたためてたら
そっちのヤバい芦田って奴が『んだ? 今の笑い声』って走るのを聞いてさ。
少し遅れて私も駆け付けたんだよ。何か随分ボロボロだけど、生きて帰ってきて何よりで。
小林とヤジって二人は、庭のほうでガソリンのタンクやら空き瓶やらで色々軽く戦争でも
しそうな準備してるよ。あそこまで用意する必要って本当にあんの? って思うけど。

……あのワン公……ベリルは一緒じゃないのかい? それとも馬が合わなくて別れたとか?」

教えた手前、多分同行してたと推察していたアリゼは犬猿の仲たる存在が三人と一緒でない事を
不思議がっている……。

715成田 静也『モノディ』:2020/03/12(木) 19:21:37
>>714

「フ?―――――――――ッ…。皆さんどうもすみませんでした、少し気を張り詰めることが多すぎましてね。」

「ワープのせいもあって気も動転してしまっていたようです。」

どうやら彼等はまだ奴らの支配下にいるわけではないようだ。

「スタンド使いが『奴ら』…『スマイリー・スマイル』に取り込まれたかを判別する方法はスタンドを発現できること。」

「取り込まれると魂が溶かされてスタンドが出せなくなるそうです。」

これまでに知った判別法を改めて彼らにも教える。

「それと前にも言いましたが、冗談でも笑うのはよしてください。」

「あいつらはそれをキーに魂を溶かすとんでもない奴なんですから。デロデロに解けていく『ウィゴー』さんは見たくはないでしょう?芦田さん?」

芦田さんを軽く諫めるように言う。

「…ベリルさんは、亡くなりました。オレは直接見たわけでは無いですが、おそらくは。」

オレは彼女の最期はまだ聞いていない。黒羽さんの方へ眼を向け、彼女の最期を教えてくれるように乞う。

「それが終わって、小林さんとヤジさんの無事を確認して…休息の時間はとれるかな…?」

あれだけのことがあったのだ、少しは休息が欲しい。

716斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/12(木) 22:45:06
>>714

 「……そうか、急に悪いな すまん。」

一々反論するのも面倒だ
こいつは確か……傭兵の片割れとキャンピングカーの奴か。

 「アンタも大変だな、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト、同情する 人格は本体を選べないからな。」

俺ももうすこし息が出来るような本体が欲しい。
窮屈で敵わない。

 「ところで、動かせる車かバイクは?アリーナの倉庫に行く、モノリスの回収も必要だ。」
 「何が役に立つか解らない以上、使えそうな物は手元に置かなきゃならない、番号も後は手当たり次第で当てられるくらいには解ったからな」
 「それと、一番近い飛行場を教えてくれ スマホ壊れたんで調べたくても無理だ。」

6M分のスタンドの鉄球を2つ生成し、ホルスターに込めるように腰に結合する
次の手を考えろ翔、何をすべきだ?

 「成田、ソイルの『矢』を貸してくれ、場合によっては使う 連中がどうやって知ったか解らないが、『矢』を求めているなら早晩ここに来かねない」
 「籠城に意味があるとも思えん、連中は重火器を持ち出しているからな。」
 「後は……待て、芦田とか言ったなお前、『笑い声』がしたのか?さっき?」

 「聞き間違いじゃないんだな?」

 (思えば、笑い声一辺倒だった奴が、急に話し始めたのがおかしかったんだ)
 (連中にとっては意思の疎通手段、俺達にとっては笑い声)
 (『アレ』は笑い声が会話に聞こえてたんじゃないのか?それを聞いてヤツは『感染が進行している』と判断したのか?)

一応筋は通る…か、アレは足止めと『確認』だったのか
だがその場合、あの感染しかけの男、隠したか俺に話して無いと言う事か……面倒な

 「――時間は無いな、傭兵は門前だな?話してくる。」
 「暇なら『絵』の確認をしておけ、まだヒントがあるかもしれん。」

 「……先に服の代えだな、俺の部屋に寄るか。」

717黒羽 灯世『インク』:2020/03/13(金) 09:12:52
>>714

「笑い声……それは、良くないわね」

(私達には『聞こえなかった』……『進行度合い』のせい?
 ……小林さんにも『聞こえなかった』としたら、多分そうなる)

(それとも単純に、扉を使った私達には聞こえないタイミングだっただけ?)

最も進行しているであろう人間は、彼だ。
小林は一度は『なりかけ』まで行っている。
あそこまで症状が見えた人間は自分達の中で彼だけだ。
彼の安否は気になるが、話を聞く限り今は無事なら良い。

「…………」

「ベリルさんは戦って死んだわ。それは『記者』の私が目にした『事実』」

「この戦いを終わらせるために、敵を足止めするために、戦って死んだ……」

多くを語る必要は、感じない。
彼女がいなければ自分はほぼ間違いなく死んでいたし、
最悪の場合、『ケープ』の侵攻を止められず全滅していた。

感傷に浸る時間はない……伝えるのは事実だけ。

「…………………………成田君、絵を見せてもらってもいいかしら?」

自分は負傷やダメージも、他二人ほどは負っていない。
が、それは独断専行ができるという意味ではない。

斑鳩の言う通り絵の確認は必要事項だろう。彼の動いている間に見ておく。
その上で時間が余るなら、庭にいるという二人の様子も確認しておきたい。

718『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/13(金) 23:14:19
>>715-717(ALL)

貴方(成田)が体験した出来事を、かいつまんで話すと。芦田は
ふぅーん? と真面目に受け取ってるか判断つかない表情で、一先ず納得した様子で頷く。

芦田「そりゃ、マジならウィゴーちゃんのスライム化なんて洒落にもならないが。
……率直な疑問言っていいか?
 笑うなって言われてるけどよ、その笑いってどこまでアウトでどんだけセーフなんだ?
笑顔を作るか、口の弧を上げる程度の微笑でも駄目なのか……そう言うとこ
はっきりと俺に納得させる解答出してくれや」

消化不良だとイライラすんだよ、と芦田は頭を軽く掻きつつ成田に告げる。
確かに、どこまでが奴等の能力のトリガーになるのか……それが把握出来ないと
この先でも思わぬ所で泥沼に嵌ってしまう危険がある。

斑鳩には、こう半目で返した。
芦田「おぅ アハハって言う、今まで俺の人生の中では全く聞き覚えはねぇけど
恐らく笑い声としか表現出来ないもんがな」

『私も、同じくこのイカレ本体と一緒でしたので間違いないですよ。
……良ければ、私がスマホや服を直しますよ? 代わりといってはなんですけど
出来れば私は弱い身なので、一緒の時は出来る限り守って頂きたいという本音もありますが』

芦田「ウィゴーちゃん……フッ 心配すんな。俺が君の事をちゃんと……」

『いまそう言うの別にいらないです。キモい それと何度でも繰り返すけど
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。ちゃんと正式名称告げてる
こっちの方の爪の垢でも煎じて飲んでくれませんかね!』

どうやら芦田のスタンドは、親切でボロボロの君達の服やスマホなどを直そうと
提案をしてくれる。そう言う利便性のある力の持ち主のようだ……。それと共に
確かに笑い声が聞こえたようだ。……つまり『君達には笑い声が認識出来てない』と言う
可能性が至極高まっている。奴等の見えない毒を、完全に認める事が不可能になっている危機が。

>…ベリルさんは、亡くなりました。
>ベリルさんは戦って死んだわ この戦いを終わらせるために、敵を足止めするために、戦って死んだ……

アリゼ「……あいつが?
………………そう、か。ハッ……何時も鼻もちならねぇで、どんな逆境でもしぶとく生き延びるような
奴だってぇのに、ザマァないよな…………そうか。あいつ、死んだのか……」

黒羽と成田の言葉に、沈痛な面持ちが垣間見え。
鼻で笑い飛ばそうとも試みたようだが、すぐにその勝気な表情を浮かべるのも失敗して項垂れた。

アリゼ「悪いね、教えてくれて。……うん、車とか移動手段はそっちの奴(芦田)の車があるし
ハガネと私の乗り物もあるし、学生寮住まいの二人(小林・ヤジ)もバイクとか持ってたと思うけど。
………御免、ちょっとだけ一人にさせて」

彼女は少し黄昏たいようで、場を離れようと廊下のほうへ背を向けて歩き出した。

黒羽が、絵を鑑賞した結果だが。その探知者が描いたものは、木炭なりで描かれた
奴等の笑顔だ。見るだけで不愉快な気持ちが胸の奥から溢れ出る現実感が存在しており
長く見続けるのは良くないだろうと自然と感じる事が出来た。
 その笑顔以外は特に何か風景が描かれてたりなどはしない。ただ、笑顔のみが映し出されてる。

719斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/14(土) 01:17:31
>>718

 「――――…………。」

 「では、頼む この『スカーフ』と『腕時計』も戻せるか? ……スカーフの方は元はマフラーだったが。」

 「それと、俺の爪の垢はやめとけ、窒息するのが関の山だ。」

 (……さて。)

直るのを待つ間に思索にふける。

恐らく自分は隔絶している。

力に置いて、自分の右に出る者はおらず、それをもってしてもこの状況は変え難い。

ここに来るまで人間性をすり減らすのも、正しい形とは到底言えまい
現に成田と黒羽……あの2人はここまでに何をしてきた?
『自分の手でしたくもない殺人を犯し』『目の前で自身を守ってくれた人が死にゆく様を見た』
もはや限界なのではないか、ここが潮時なのではないか……彼らをせめてこの道の終わりにまでは運びたい、しかし、既にこの身もすり減っている。

ソイルのあの状況は、自身の魂が溶かされたことによる弊害であると言う
であるならば、今の自分がこの『矢』を使用する事は……恐らく、自殺と同義になるだろう。

その時に抱いた『意思』を、魂を燃やして実現する……それでもなお、この洪水が止まる事は無い
解決策も何一つ見つかってはいない、解ったのは『治療は不可能』『笑いと声を食器として魂を食らう』『最初の本体の居場所』のみ。

(これでは早晩全滅する、断頭台への行進の如く。)

生者が死者を羨む事にすらなりかねない、突破口すら見当たらない
――故に、前進し続ける他は無い、他に道がないのだから。

(……これがコミックやアニメの主人公なら、『気合』と『根性』とやらで覚醒して見せる場面なのだろう。)

残念ながら、自身はそうではない
運命がどうあろうと、自身の道を選択できる『黄金のような精神』を持たず、他者、そしてなにより自身を犠牲にしてでも目的を達成する『漆黒の意思』すら怪しい物だ。

(この道行きには『泥』しか見えん、どうすればいい?)

―――― 解らず。

(……倉庫への道は死にに行くような物だとドクターは言っていた、恐らく俺も、自分を守るので精一杯、成田と黒羽を守りながら行くのも考慮し難い)
(傭兵には飛行機の操縦ができるだろうか?重火器相手に対抗できるか?その辺りも含めて聞かねばならない、時間が欲しい……。)

(力だけがこの事態を解決するなら、元より自分一人で良い話、あの2人こそがこの事態を解決に導く鍵になるだろう)
(なら、最初にすり減るのは自分であるべきだ、自己犠牲などでは無く、僕の両親の為に、もう一度だけでいいから、あの人たちの心からの笑顔が見たい。)

 (……できるか?翔 やらなくてはならない、だが)

前進するのは前提条件、勝利するのは強者の義務、死は恐ろしい、だがそれ以上に、二度と両親に会えない事が恐ろしい
けれども自分は力不足で、挙句の果てには道具に頼らざるを得ない、こんな事では引き分けにすら持ち込めない。

 (今この瞬間にも、俺よりも非力な者達が、俺以上に無力感に苛まれているのならば……)

勝利を、より圧倒的な勝利を。
治った道具が戻ってきたことに、感謝を述べながら頭を下げ
門前まで移動しようとする、道中スマホで一番近い飛行場を確認する ――アハガル山地
アルジェリア南部、サハラ砂漠にある山地。玄武岩質の火山性の台地で、乾燥と浸食による奇岩の風景が広がる場所。

(その前にエクリプス……あの女とまた会う羽目になるとは、そもそもあの場所にいるかどうか、その前にも回収が先になるか。)

720成田 静也『モノディ』:2020/03/14(土) 15:35:31
>>718

「どうぞ、黒羽さん。」

あのときとっさに掴んだ『絵画』を黒羽さんに渡す。その際に成田も軽く『絵画』を見ておく。

さっきまで完全に気が緩んでいた。気を引き締めねば。

決着をつけるまで休むことはできない。

「ハッキリ言って『笑う』だけでどれほど影響が出るかはわかりませんが、悪影響があるのは確かでしょうね。」

「『スマイリー・スマイル』の本質の一部を知った人曰く、『カタツムリを喰うマイマイカブリ』だそうですから。」

「オレたち全員があの笑い声を聞いた以上、多少なりと影響を受けて『少しずつ溶かされてる』と見るのが妥当かと。」

「『笑う』ことが『感染者』の連絡手段で、奴らを呼ぶことになっているのかもしれませんね。」

芦田さんに憶測も入っているが所感を説明する。

「さて…やることはまだ沢山だ。小林さんとヤジさんの正気を確認して、『奴ら』になっているならば始末しなければいけませんし。」

言葉にすることで最後まで付き合う覚悟を示す。

先程、こちらに目配せした斑鳩さんの目はこちらを『労わる目』だった。また一人で抱え込むつもりのような『目』だった。

一人じゃ『スマイリー・スマイル』には勝てない。それは『アリーナ』で抗っていた人たちから確かなことだ。

彼を一人にしてはいけない。

「それに彼(?)の言葉、アハガル山地…アフリカにある山だったかな?その意味を知る人物に会わなければ。」

思い当たる人物はあの酒場であった『エクリプスのオペラ』…だったか?

彼女やその仲間ならその言葉の意味を知っているかもしれない…またギャンブルを仕掛けられるか、

もう『奴ら』に取り入れているかもしれないが。

721黒羽 灯世『インク』:2020/03/14(土) 22:41:13
>>718

「何処からアウトなのか実験するわけにもいかないし、
 致死毒を『少しなら飲んで良い』なんて事はないでしょ?
 『スマイリー・スマイル』の場合、飲まれるのはこっちだけど」

芦田には見解を示す。

「とはいえ……口角まではどうかしらね。
 『笑い声』を聴かせる事が、どうもトリガーみたいだし。
 そこまでは無意識でも制御するのは難しいでしょうし。
 私だって今、自分がどういう表情かなんてあんまり意識してない」

「とにかく、『声を出して笑うのは禁忌』……これは自分で制御も出来る。
 で、なるべく『笑い』を作るのも……意識できる範囲では止めるべきだわ。
 100%の回答は誰も出来ないでしょう、なら最大限気を付けるしかない」

そして、『絵』に関しては受け取って成田に礼を返し、
一瞥した上で……これは不味いと判断して、裏返す。
意味を解釈することも、現時点では困難だろう。あるいは意味はそのままか。

一応、裏面や、あるいは二重になっているなどの要因で、
見えている表以外に何かが描かれていないかは見ておく。

「私は庭に行く。途中までは一緒に行くのだわ、悪いけれど…………」

そして、今は時間も余るだろう。
アリゼとほぼ同時に部屋を出る事になるのはやや気まずいが、中庭の小林らを見に行く。

場合によっては、今の内に何らかの対処をしなければならない……可能性はゼロではない。

722『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/15(日) 23:41:17
>>719-721(ALL)

芦田「魂の捕食者・・・ねぇ。成田坊主、俺 お前さんと最初に出会った頃合いで
何の気なしに言ったじゃん? その話が本当なら世界の終わりも近いんだろうなぁーってよ。
あん時は冗談交じりだったが……こりゃ普段はマジな話しないが、嘘から出た真って奴に
なっちまいそうだよなぁ。正体不明のマイマイカブリモンスターに人類って言うカタツムリの
群れが成す術なく捕食されるっつう面白くもなんともねぇ結末によー。
 ……カタツムリにも、カタツムリなりの意地と生きる術ってもんが普通あるもんだぜ。
アリーナの医者って奴も言ってたんだろ。手遅れな奴は介錯してやるしかねぇど
俺やお前さん方見たいな状態なら、まだ何とかまともな状態に出来る方法があるかもってよぉ」
なら、頑張ってみようぜ。と芦田は芦田なりのエールを成田を中心に三人に向けて送る。
 それと、小林とヤジは別行動とってるものの。この学生寮に半ば強引に外は危険だから
宿泊しておけと留まってた故に、あの二人が特に異常になってる様子は今のところ無いと言うのが
芦田の見解だった。そして、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは能力を発動する。

 キランッ……シュンッ ――ズギュンッ!   ブゥ゛ ウゥ―ン゛

スタンドがモノクルレンズを片方の手で回しつつ残る翳した手が当てられた
斑鳩の形見のスカーフ、続けて成田含めた衣類をスタンドで形成された
フィルムが抜き出され、軽い唸りの音と共に見分した後にスタンドがフィルムの中に
小さく映る爆発シーンへ指で滑らすように撫でると、その部分から切り取られ……そして
一瞬後には、斑鳩の着ていた衣服、携行品のスマホ二つや腕時計に財布など病院で
覚醒した頃と同様の元の状態に戻っていた。そして、同じ所作を成田にも行い
焼け焦げてた学ランや眼鏡、スマホや小物は修復された。
(※アリーナで短期間で手に入れてたサソリ等は含まれず。リトル太陽に被爆した際に
無事だったオペラから貰った錠剤はポケットに問題なく入ってる)
『はい、終わりましたよ。能力の使用上、どう言う事があったか軽く知りましたが……
一先ず、これ以上直す前の服になる程の無茶は控えてくださいよ? 非常事態としてもです!
私の能力では、そう何度も何度も直せはしませんし生物は以ての外なんですからね』

……このスタンドの性分なのか、服がボロボロになる程に命を張った行動に対して
もっと命を大事にしろ、と言う本体の性格や思考と当て嵌まらない酷く良識的な説教が開始される。
尚、成田の呟いた地名に関して。当たり前かも知れないが芦田もスタンドも無反応だった。

黒羽は、気落ちしているのが良くわかるアリゼと無言で通路を歩き斑鳩と成田から一旦離れる。
とは言え、此処はセーフティハウス。今は何者かが危害を及ぼす心配はしなくても大丈夫だろう。
 少々気まずい、アリゼとの同行も直ぐ終わった。彼女が女子寮の一室へと歩みの向きを変えたからだ。

アリゼ「……あぁ、あの二人のヤジって奴から。適当に、女子寮の空き室は使って良いって許可は
貰ってるよ。こっちも別に今は空き巣稼業なんてしてないからさ」

軽く弁解の旨を告げて扉を閉めて彼女が部屋の中に入るのをが黒羽は見届けた。暫くは一人になって
気持ちを落ち着かせたいのだろう。世界が終わるかの瀬戸際でもあるのが、それも大事な事だ。

庭のほうに直ぐ出れる透明な大閉口の窓がある場所へ辿り着く、そこから簡単なテントらしきものが
張られており、窓を開くと鼻を突くような裏通りへ赴いた時にも小林が放ったガソリンと同じ匂いが
鼻孔を襲った。開閉音にパッと人影二人の内の一人が振り向いた。

小林「あぁ、黒羽さんですか。もう真夜中の1時に差し掛かると言ったところです。お元気な姿を
見られて安心です。あとの二人の姿は見えませんが……今こちらに?
……確か大食堂のほうへ向かったんですよね。収穫はどうでした?」

小林青年の顔が見えた。学校で見かけた通りの丁重な口調と、外の闇夜で少々分かり辛いものの
部屋の明かりも相まって表情や顔色にも特段問題は無いと貴方には思えた。
 ヤジは、屈みこみ何かを混ぜ合わせたりと忙しそうな後ろ姿が小林の奥から認識出来る……。

723斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/16(月) 01:03:06
>>722

 「ウンウン(自分の中で無茶の定義に該当する事は)モウシナイヨー。」

説教を聞き流しながら耳をほじる、なんであの本体からこんな天使みたいなスタンドが生まれてるかはついぞ解らないが
事実と正論なので反論できず、それ故に脳内で愚痴るだけだ。

 (せやかて工藤、無理して勝てる根拠も無いし、無理しなくて勝てるなら俺もそうするんだけどさ、その爆発大体俺のせいだし成田に落ち度ほぼねぇんだけど。)
 (むしろついてくると成田危機一髪の確率が上がるんだけど……アレ、ほぼ成田のダメージ俺のせいでは?)

他はケープに突撃してピンボールみたいに弾かれて骨折くらいだし……そもそも俺は火傷以外は無傷だし、同行した方が危険なんじゃねぇかなぁ等と思わずにいられない俺であった。
むしろ火傷の方が重傷まである 利用するだけしておいて気分を悪くする罪悪感が俺にもまだあった ごめんなさいねホント。

 「はぁ〜〜〜〜耳が中耳炎よかいてぇわ ――さて、目的と優先順位をきめとくか」

 「1.『モノリスの確保とその情報源との接触』何処まで意味があるかは知らねえが。」
 「2.『倉庫内の確認』これが一番優先度は低いな、そこに解決方法があるなら、とっくの昔に持ち出してるだろうしな。」
 「3.『目的地への移動手段の確保』……これが最優先かねぇ つっても解決法が解ってねえ以上片手落ちだけど。」

 「……どれも時間かかりそうだよな畜生、誰か代わりにやってくんねえかなぁ。」

スタンド使いの能力はある程度の差が有れど、基本は『戦闘』が主眼でしかない
RPゲームで言う所のファイターやメイジであって、スカウトではない 少なくともこの俺はそうだ。

 (俺が3人くらい……いやまあいるんだけれども、動かせる身体は一つだから意味ねぇし。)

1に何処まで価値があるかは解らない
2はそもそも死にに行くような物だという扱いで
3を考えなしに実行しても、じゃあそこからどうするの?という羽目になる。

 「……うわぁ、微妙な選択肢しかねえ しかも手が足りねぇから他に任せられねぇのが更に困る。」

(そもそも本体が無限増殖ってなんだよ……プラナリアかよ戦う相手としても夢も浪漫もありゃしねぇ)
(呂畑の石ころが『自分は生命である』と勘違いした定義して、無節操に奪う事だけを実行し続けているようなこのガッカリトンチキ感)
(信念もなにもあったものじゃない、単なる人類の『危機』ではあったとしても人類の『敵』にはなりえない。)

 「罪悪感がねえのが一番の…いや、別に石ころ蹴り飛ばして罪悪感も何もあったもんじゃねぇわ、ホント塵だな。」

(どうすっかな……黒羽は別行動中だし、いても荒事には……ちょっと ねぇ?1・2番チョイスするのは要はアリーナに向かうって事で、イコール敵の最中に突撃するようなもんだし。)
(かといって俺以上の戦力は傭兵以外思いつかねえし、ここの防御は必要だし、黒羽がいない間にモノリスだけでも回収してあの女に話を聞くか?)
(PBWのクソ設定キャラの如くに行殺される可能性はある、あるが……まあ既に追い詰められてるんだからあんま変わんねえな、後か先かの違いだわ。)
(そもそもあの女に話を聞こうとしてもう一度『ゲームをしましょう♪』とか言われたらキレるぞ俺ァ そんな時間ねえのに。)

 (なんだ、ほぼ『死ににいく』以外のチョイスねぇじゃん)

――そもそも感染を確認したら自殺するつもりでいたのだから、死んだところで一石二鳥という物だろう
命を『使い捨てる』つもりなど毛頭ない、元より効率的に『使い潰す』つもりなのだから。

 「っし、行くかァアリーナ!まあ無理だったら俺の代わりは傭兵が何とかするだろうメイビー 車借りるぜ 誰のか知らねえが 燃料入ってるんだよな?」

その命が他人のであれ、自分のであれ。

 「――修理ありがとうね!」

踵を返して駐車場まで移動する、目的地はアリーナだ。

724黒羽 灯世『インク』:2020/03/16(月) 05:40:38
>>722

「ええ、私も許可するのだわ。ここの住人として……解決するまでは好きに使って」

アリゼにはそれ以上何も言わない。
自分にとってのベリルは多分に『打算』の付き合いだった。
それも、一日にも満たない付き合い……アリゼの心中は察するに余りある。
立ち止まれない状況は続くが、足を休めるのは必要な事だ。

(……『親しい人』がいなくなる、その悲しさは私にも分かるけど)

黒羽灯世の記憶には消えない名前があった。
記憶が一冊のノートだとして、自分の名前以外に、唯一表紙に書かれた名前。

今は思い出さないように努めた。意味がないから。

「……」 (ガソリン……)

小林とヤジの無事には安堵する。主義ゆえに一度道を違えたが、『目的地』は同じだ。

「ええ、私よ。貴方たちも無事だったみたいで、よかったのだわ。
 ……収穫はゼロではなかったけど、『解決』はまだ見えないわね」

           「『糸口』は、見えたかもしれないんだけど。
            ……『手段』と、『手がかり』は手に入ったから」

極めて重大なアイテム、『矢』の入手。
或いは成田が口にした地名――――『アハガル山地』。
動かなければ手に入らなかった、『解決の糸口』は確かにある。

「成田君と……斑鳩さんも、無事ではないけど生きているわ。ここにも来てる」

「……今は『武器』を作っているところ、かしら? この臭いは『ガソリン』よね?」

一応、『味方』が何をするつもりなのかは知っておく必要がある。『ただのガソリンだけ』ではないだろう。

725成田 静也『モノディ』:2020/03/16(月) 17:46:15
>>722

これで身なりもばっちりだ。

「芦田さん、『ウィゴー』さん、ありがとうございます。」

「奴らに『非捕食者(カタツムリ)』も牙や爪を持っていることを教えてやりましょう。」

>>723

「アリーナに戻るのは賛成ですね。『目的の物』の事をまだ奴らに気づかれていないかもしれませんし。」

「ですがその前に小林さんとヤジさんの様子も見ておきましょう。」

「もしも『奴ら』になっていたらここが安全では無くなってしまうのはマズいですからね。」

もしそうなったらここに逃げ込んでいる『一般人』の生徒を元に『スマイリー・スマイル』の兵隊を作られ、

物量を元にここを守るスタンド使い達をすりつぶしていくのは目に見えている。

「とりあえず、確認だけすましてからにしておきませんか?」

モノディを出し、忍び寄る足音などや『笑い声』などが無いかをまず確認させる。

726『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/17(火) 00:08:57
>>724(黒羽PC)

ヤジ「――イッ キシッッ! ジョー、さぼってねぇで空き瓶とってくれ……っと
おー黒羽ちゃん、元気な姿が見られて嬉しいよ。
 今なにしてるって? ナパーム弾作成さ、それプラス簡易爆弾も作成中」

不良青年の片割れである彼は、見た所砕いた発泡スチロールとガソリンを混ぜたり。
未使用の花火の火薬や鉄くずを工作した空き缶に詰めたりなど。日常で見れば
警察案件な武器を作ってるのが良くわかる。

ヤジ「アリーナに乗り込むとして、どんだけ化け物化してる奴等が居るか不明だからさ。
出来うる限り用意は越した事がないさ。他にも一応、クロスボウなり出来うる限り
役に立てそうなもんは幾らか出来てるから、欲しかったら遠慮なく言ってくれ」

鼻水を啜り、涙を流しつつ作業を続けるヤジも最初に会った頃と同等。花粉症染みた涙鼻水を
除いては特に異常な点は見受けられない。
 そして、彼等には知る由もないから仕方がないが。既にアリーナが壊滅してる事は知らず
朝になったら、解散前に宣言した通り地下のあそこへ乗り込もうとしているようだ。

>>723(斑鳩PC)
>>725(成田PC)

成田と斑鳩は礼をウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトに告げ場を去る。
まだ説教途中のスタンドは言い足りなさそうな表情を浮かべてたが、気を利かすように
茶々を本体が入れたお蔭で、ヘイトが逸れて貴方たち二人が呼び止められる心配は無い。

外に通ずる通路の正門部分に、ハガネことアイアン・セイヴィアーであろう人影が
腕を組んで佇んでいるのが見える。学生寮の車が停まる場所まで行くなら彼の前を
通過する事になる。もっとも、芦田達が問題ないのだから彼が奴等になってるリスクは低い。
 正門を開くと、音に気付いた彼は能面のような仏頂面を貴方達二人へ向ける。

ハガネ「……転移系の能力か。お前達二人では無いな
となれば、虎穴に入り込んだか」

歴戦の戦士であろう彼は、貴方達が突如自分が守ってた屋内から出現した事に動じず
貴方達が誰かしらの能力で、こちらまで跳んだ事を察した上で嘯く。

ハガネ「戦から直帰して、また再び赴くつもりか? そこまで急を要する目的や
理由が相応にあるのなら。俺も同行するが」

傭兵たる彼は、貴方達をあえて止めるつもりも無いようだ。だからと言って
明確に危険を冒す意義が無いと判断すれば、同行の主旨も撤回するだろう。

超聴覚を駆使すると、黒羽と小林らしき会話が庭の方面から聞こえた。危険そうでは無い。
また、周囲から大勢の足音が接近するとかの危機の兆しも捉えなかった。

727斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/17(火) 20:29:15
>>725

 「いいよ、あんな奴ら……僕から見れば自分に出来ない事を他人にやれと強要したあげく、他人の為にとか言いながら自分の都合(感情)優先させまくってる連中だぜ?」
 「死ねとまでは言わねぇが勝手にやってるだろ、たぶん 好きにしろよ、俺もそうする、した 結果また犠牲が出たのはまったく笑えねぇが。」

げんなりしつつ足を正門にむける、きっとアレは僕が神様にでも見えていたに違いない
そんなわけがあるわけないし、僕だって命は惜しいのだが。

>>726

正門でハガネの台詞を聞きながら、肩を竦める。

 「冗談だろう、ハガネ 俺でもわかっちまう理屈だぜ? あんたが居なくて誰が此処を守るんだ?」

 「そんな事より、あんたの相方が酷く落ち込んでいるのだから、電話でもメールでもいいので声の一つもかけてくださいよ」
 「……見ていられませんよ僕は、女の人のあんな強がり。」

 「まさかいい年こいた大人が、『できない』とか言いださねぇよな?」

女心がわからぬ男はしんでもよい、多分ニーチェ辺りが言ったんだろう、僕はまったく知らないが。

 「それに、大した事しに行きはしませんよ」
 「ちょっとスマイリーだかラフィングだかに占拠されたアリーナに、エクリプスの落とし物を拾いに行くだけです」

 「だいたいあんな『食いカス』ごときに、手間をかけていられるか。」
 「俺達の精神はそんなに弱い代物なのか?ちげぇだろ、重火器で武装していようが関係ねぇよ。」

 「勿論撃たれれば死ぬだろう、いくらスタンドが精神の力で、その精神を実体化できても、出力が足りなければ銃弾という物質はどうにもできないのだろう」
 「だからどうしたふざけるな、それが何の理由になる?前進すると決めたんだぞ、後は実行するだけだろうが 無理だなんだと知った事か、意思のある限り殺し続ける。」

           オレ
 「――勝つのは『私』だ。」
           ボク

 「そういうわけだからオアトヨロシクハガネさん」
 「あいつらの元本体の場所は解ったんだけど、そこからどうするかわかんなくってさー」
 「元天才にそんな頭脳労働させるなって話ですよネー。」

死にに行かないために死地に赴くとはこれ如何に
困るので今すぐスタンドが成長してもいいのよ、非常事態だからはやくしてね。

 「……にしても食いカスにした精神力でどうやってあのスタンド維持してるんだろうな?」
 「スタンドが物理法則に中指突き立てている力だからって、それにも『ルール』はあるってのに」
 「全部『ラフィング』化したら餌の供給なくなるだろ? あるいはそこに勝算があるのかもしれないが。」

全滅したら意味無いしなあと顎をさする、元に戻ったスカーフが指先に心地よい、あのスタンド…ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト…の能力は本当に有難い事だ。
感謝してもしきれない、ついでに壊れた心も巻き戻して治せたらまさしく僕の女神だったのだが ……できたら真っ先に本体を治すか。

 「あ、(車の)キーあります?あのモノリスっぽいのかさばるんですよね……だからトランクに置いてきたんだけど。」

728黒羽 灯世『インク』:2020/03/17(火) 21:18:41
>>726

「あなたこそ、元気でよかったのだわ。
 そうね、武器はいくらあっても嬉しいけど……」

剣呑かつ重要な備えだが、憂いはいくらでもある。
が、これがあれば少しは『マシ』ではあるだろう。

・・・それより。

(それはそうだわ、彼らは事の顛末を知らない。
 ……今ここに来てよかった、明日の朝になって、
 知らないうちに『何もない死地』に旅立たれる所だった!)

「あのね、あのね。重要なことを話すわ。
 ……私の知る限り、『アリーナ』は、もう壊滅した。
 今から行っても得られるものはほぼ無いと思うのだわ」

「少なくとも……主要な施設は『瓦礫の中』。
 生き残ってる箇所があれば、そこは『笑いの中』だとも思う」

顛末を伝えなければならない。
情報を共有する事には大いに意味があるだろう。
彼らは目的を一時的に失う事にはなるにせよ、
『アハガル山地』へ向かい解決を目指すとして、
それを成すまでの『防衛戦力』は、いくらあっても困らない。

「それでも行く理由があるなら別だけどね。……ちなみに『化け物』はいたのだわ」

729成田 静也『モノディ』:2020/03/17(火) 21:55:37
>>726-727

斑鳩さんを一人で行かせはしない。それは決定事項なので、モノリスの回収を優先する。

その後、校門でハガネさんが同行を申してくれるが彼がいなければここで直接戦闘できるスタンド使いがこれ以上減るのは得策ではないだろう。

「オレも同意見なので、ハガネさんはここの守りを引き続きお願いします。」

ハガネさんの申し出に断りを入れる。

>>にしても食いカスにした精神力でどうやってあのスタンド維持してるんだろうな?

「おそらくですが『ラフティング』を増やすのは副次的なもので、主目的は人類すべての魂を食い尽くして『もっとおぞましいナニカ』へと変わるのが目的な気がします。」

『アリーナ』で『金一』だったモノが言っていたこと、『もうすぐ誕生日』。これが意味するところから考察する。

『全てを食い尽くした後』に何をするかまではまるで想像もつかないが。

「とりあえず、早くアリーナに行ってブツの回収しないと奴らは『全にして個』な奴らですから待ち伏せされるかもしれませんし。」

とは言え『奴ら』も『アリーナ』進攻にかなりの数の兵隊を犠牲にしたはず。ならばしばらくは頭数をそろえるのに大人しくしているはず。

730成田 静也『モノディ』:2020/03/17(火) 21:57:41
>>729

すみません訂正します。

×「とりあえず、早くアリーナに行って」 → ○「とりあえず、早く斑鳩さんの車まで行って」

731『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/17(火) 22:52:03
>>727(斑鳩PC)
>>729(成田PC)
(※いま現在の所持品は、参加時の持ち物以外は斑鳩が『ソイル』の『矢』を携行。
オペラの贈与品である毒薬一錠のみか確認とります。出発前に屋内から持っていきたい
ものがあれば、返信で書いて頂ければ装備品に加えて出発のロールさせて頂きます)

ハガネ「わかった。……自分の力は過信し過ぎるな 気を付けて行け」

車のキーが斑鳩に投げ渡され、ハガネは正門の扉を開け始める。

寮の駐車スペースには、芦田が乗って来たキャンピングカー。
他にはヤジや誰かのらしいバイクが数台。寮で使用するらしい小型トラック
もう一台、ハガネが車名を告げたスズキ・アルトの黒色のセダンが置いていた。
彼曰く、改造して防弾製との事だ。奴等で警察の存在に遭遇しても頼りになるだろう。

>>728(黒羽PC)

ヤジ「・・・へ? 
……うっそだろ、おい。あのアリーナだぜ? カルト教団なり星見町最大規模犯罪組織
エクリプスを壊滅に追い込んだ、あのアリーナが壊滅した……?
 生存者は? 何かしらの緊急時の退避先とかは?
本当に……何も出来ずに全滅しちまったて言うのか?」

ヤジは、貴方(黒羽)の言葉を聞くと茫然自失の言葉がピッタリの表情を象る。
小林は話を聞いて、暫く黙り込んだ後に返答した。

小林「……事態は斜め下の方向へ向かって進み続けてるようですね。
因みに私達のほうは、黒羽さん達と別れてからは学生寮でずっとPCで世界中の
発信で異常が無いか調べたり、今のように武器の調達作成に勤しんでいましたよ。
 後者はともかく、前者の成果は芳しくなかったです。
オカルト程度に、最近不気味な笑い声が頻繁に何処からが聞こえると言った投稿は
あったんですが、それ等は全て核心に迫る前に途切れてるものばかりでした。
 ……アレ等は自分の正体に迫るものを先に口封じしている。
此処は未だハガネさんが目を光らせてる為、特に問題は起きてませんが。今日一夜
この穏やかさが保つかどうかも、はっきり言って断言出来ません……」

小林青年も、そう私見を述べ口を重く閉ざす。彼等の行動も、仕方が無いが貴重な
情報などは皆無に等しい。既に事は起きて手遅れに近い状態だ。
 これから一体、何を目途として解決に進むべきか……或るいは何とか逃れる為に
ノアの箱舟に乗る方法を考え付くべきか。

732斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/19(木) 01:09:42
>>731

 「過信?しますよ、しますとも。」
 「そうでなければ意味がない、僕は犠牲が必要だと考えはしますが」
 「犠牲が軽いとは一度も思いはしませんから。」

セダンのドアに手をかけて、シートに座ると肩を回す。

 (さーてと 啖呵はいくらでもキレるが、実質過剰業務の向こう側だろ今の俺)
 (手立ては兎も角、人生に労基署とかねぇのん?訴えて勝つぜ俺ぁ。)
 (大体、スタンド使えるだけのガキ3人で世界を救えるとかほざくやつは、頭の中がおがくずなのかと言われたところで仕方ねぇだろ。)

 キーを回し、ハンドルを握る 防弾ガラスか或いはフィルムか 向こう側の景色が悪夢のように歪んで見える

 「まぁ、何の意味も無く行くわけじゃない あいつらは『アリーナの襲撃時にさえ態々倉庫に手勢を割いていたんだから』。」
 「数が多いから手を分けた?結果が矢を持ち逃げされているじゃあないか、矢さえ手に入れれば勝利というなら全戦力を投入すべきだろ?」

懐を見ればナイフが1つ、スマホが2つ、使い捨てのライター3つ
後は己のスタンドとソイルの残した『矢』が1つ。

 「そうしないのは倉庫の中に、アリーナ側は把握していなくても、スマイリー側にとっては何らかの『アキレス腱』のような物が有る」
 「そう考えるのは、ぜーんぜん……おかしな事なんかじゃぁないな。」

(とはいえ、向こうの事情を知らないのだから、楽観論に変わりはないな)
(――『矢』の使用も、今じゃ事情がまったく異なる、自分が感染しているとわかれば、使って元に戻れるか?)
(とはいえ、この先まで温存しても、その時こそ戻れる確率は低くなるだろう……怖いもんだな、死ぬというのは。)

 「成田もくるというのなら、盾くらいにはなってもらうぜ」
 「銃弾は軽い、速度を持って横から叩き逸らせば『止める』事は出来なくとも『弾く』事なら充分可能性はある。」
 「とはいえ笑い声はもう探知できない、呼吸音、足音、そういうので見分けるしかないな。」

……さて、アリーナに向かう時か?

733成田 静也『モノディ』:2020/03/19(木) 13:14:11
>>731-732

「という事でハガネさん、学生寮をお願いしますが危なくなったらみんなで逃げてください。」

「拠点も大事ですが、『守るべき人たちが残っている』。これがオレには一番大事なんで。」

どんなに辛くてもここまでやって来れたのはこの一言で片が付くだろう。

親、知り合い、友人、そしてこの町、それを守りたいからそれを汚す『スマイリー・スマイル』が許せないのだ。

「無論オレもついていきますよ。盾でもなんでも頼って下さいよ。」

少し強がりも入っているが、斑鳩さんに応える。

アリーナでモノリスを手に入れる。それで『奴ら』に致命傷を与えてやる…!

734黒羽 灯世『インク』:2020/03/20(金) 02:03:12
>>731

「まだ見ぬ生き残りがいるとか……
 私たちが回収し損ねた何かがあるとか、
 そういう可能性はゼロではないでしょうね」

知った範囲では、残せたものはごく少ない。
アリーナに他の支部があるなどすれば、
そちらでの生き残りはいるかもしれないが、
今からそれを探すなどというのは現実味ゼロだ。

「それに、何もできなかったわけではないのだわ。
 『アハガル山地』……そこに何かがある、という情報。
 それと、敵が求めていたものを『死守』してもいた……」

二つの矢は『成田』が携行していただろうか。
今ここで見せびらかすつもりも、特には無いが。

「……成田君と斑鳩さんがどうするつもりかは知らない。
 けど、『アハガル山地』……そのヒントを無視する気は起きない」

「とはいっても、飛行機でもないと行ける場所では無いけど……」

解決の余地、目途があるかは分からない。
が、一つだけ確かな事は『アハガル山地』を無視するつもりは無い。
『そこ』に、今まで背負ってきた全てを導く必要がある。

(今生きている交通手段があるとしたら、『オペラ』……『エクリプス勢力』か)

アリーナにその余力は最早ない。民間にも無いだろう。
念のため空路を検索しておくが、あまり期待はしない。通常の飛行機は『棺桶』になりかねない。

735『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/20(金) 21:51:06
(若干巻き進行でいきます)
>>732-733(斑鳩PC・成田PC)

  ブゥ―――――ゥゥゥゥゥ゛ゥ゛

セダンの車は、街灯が照らす夜の道を駆け抜ける。
 朧月とも言えそうな淡い月光が空から見えた。走らせる車の外から
慣れ親しんだ、すれ違う車の走行音や風などの環境音が聞こえてくる。

特に何事もないままに貴方達が運転する車は既に崩壊している地下アリーナが
存在する総合グラウンド体育館のある場所まで辿り着いた。
 ここまで来ると、立地の為かちらほら見えた通行人等は無く。幾つか大型のトラックや
軽自動車が数台周囲に駐車されているだけだ。確かベリルと同行していた時、これ等の
車両は無かったと思うが、別に気にする程のものでもない光景でもある。
 
 ……ブゥゥ――――ウゥゥ゛     キュ キュキュッッキュッッ゙……

総合体育館入り口に進む為にカーブする為に減速する際に、貴方達の後方から
エンジンを起動したのであろう音が成田の超聴覚では捉えられた。
 運転手である斑鳩の視点で、総合グラウンドの駐車スペースを伺ったところ
貴方達が乗り込んだ時と同様に、駐車場は至って変わらず乗って来たモノリスが
入っていた派手なスポーツカーが置かれてるのが良く見えた。
 とは、言っても。総合体育館周辺は植林や遮蔽物も多い……貴方達のいる方から
誰かが潜伏しているかどうかを詳細に知る事は難しいであろう。

>>734(黒羽PC)

貴方は『グレイシャー』の『矢』を持っている。
今は使い時では無いだろうが、いずれソレは何かしらの役割を必ず背負う気はする。

>『アハガル山地』……そこに何かがある

ヤジ「……アハガル山地? …………なんか、聞いた地名だな。
………………何処で聞いたっけ」

小林「学校での地理の授業とかでは? 
アルジェリアの砂漠地帯、ですか。流石にそこまでは飛行機を使わないと無理ですよね
……ただ、そこまで向かう絶対の理由が話を聞いた限りでは保証は少ないと言うのが
私からの考えです。あくまでも私見の意見ですのでご容赦願いますが
世界規模で奴等が潜伏しつつ増殖しているのを考えれば。そこまで向かう道中に
どこまで危険が降りかかるのが予測不可能です」

ヤジは、貴方の言葉に首を傾げ。小林はスマホで検索をしつつ彼に回答しつつ
黒羽に其の述べた地点に向かうのは無謀なのでは? と意見する。
 スマイリー・スマイルの現段階で把握出来る不可避な絶対感染と言える同化増殖。
世界中の半数、それ以上の数が今も動いていて。通常の渡航手段を使用するのは
不可能と思える状況で、わざわざ其処まで向かいこの盤面を引っ繰り返す奇跡的な
手段を見つけられるとは到底思えないというのが彼の理論だった。

二人は各自反応を終えると、作業を一休みして一旦休憩を挟む事を提示した。
貴方はコーラの影響もあり、肉体的な疲弊は少ないものの衣類には汚れもあるし
ベリルの死を間近で見たりなど、落ち着けば衝撃的な体験に精神的な疲れも降りかかる。
屋内に戻ると、戻ってきましたかとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトが湯気の立つ
紅茶の良い香りのするポットと、茶器を今いる人数分用意してテーブルに置くところだった。

『皆さん、お疲れでしょう。私は非力ですので、こんな事でしかサポート出来ませんが』

芦田「ウィゴーちゃん……口移しを俺は望むが」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだっつーの。おらっ いの一番に紅茶並々注いで
やるから黙って飲んでろ。暫く喋んなよ! いいかっ、振りとかじゃねぇんだからな!!』

一人と一体の漫才? を見つつヤジが一人でおっさんが奇行してるようにしか俺には見えないが
多分見えてもやばいってのはわかる。と呟くのを皮切りに紅茶に各々が口付け始めた。
その時、そんな彼が間を悪く くしゃみで鼻水は辛うじて入ってないだろうが涙交じりの
紅茶を他の面子のカップに飛ばしたのはご愛敬だ。芦田はきたねーなと軽く怒鳴り
小林は苦笑を模った表情でカップを取り換える事なく飲み進める。今は外が異常である事を
忘れる事が出来れば、スタンド使い同士の少し騒がしい交流といった穏やかな光景にも思える所。
(※別にPCは飲まなくても良い)

 コツ コツ……。

そんな折に、アリゼが溜息をつきつつ貴方たちのいる場所まで歩いてきた。女子寮の部屋から
気持ちを落ち着かせたのか出てきたようだ。

芦田「んだ、あんた。もう引き籠るのは卒業かい?」

アリゼ「だーれが引き籠りだ狂人。……いや、これ言っちゃあ悪いかも知れないけど
隣が汚部屋なのか何なのか知らないけど異臭がすんだよ」

だから出てきたと、アリゼは告げた。
 黒羽は、此処の住人であるならばわかる。確かアリゼが引き籠る部屋の両隣は
一つは空室。もう一つは『遊部』と言う人物がいた筈だったが……。

736斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/20(金) 23:44:19
>>735

 「……うむ、妨害無し 問題なく到着したな」

少し拍子抜けではあったが、むしろ妨害が有ればこちらの拠点がバレているような物だ
むしろあったら困るという物。

 「来るまでに見えたのは大型車両、軽自動車……駐車場周辺はどうも遮蔽が多いな」
 「銃弾の数発なら俺も防ぐ手段はある、が、それは敵が見えている前提だ。」

目標は既に見えている、しかし このまま突っ込むのは得策とは言えない
顎を開いた虎口に飛び込むような物か?向こうが重火器拾って数を頼みに攻めている以上、下手をすれば穴開きチーズだ。

 「……さっき見た車両を借りてくるか」                                   アッシュローズ
 「鍵をぶち壊してエンジン直結、俺のスタンドでハンドルとアクセル固定して、ガソリンタンク内に『灰ノ薔薇』放り込んで直進させよう」
 「名付けて『半径20mトラックミサイル』、向こうが理不尽で挑んできているのだから、こっちも相応の手を取ろうという物だ、遮蔽もろとも爆散させてやろう。」
 「――どうせもう『人間』はいない。」

まあ、乱暴な手であるのは確かだが
残っているのは食いカスだけだ、たとえそれがどんな形をしていようとも。

 「……或いは、様子見として『一度この駐車場を回ってみる』かだな」
 「このバン、銃撃くらいなら耐えるだろう タイヤの方はどうか知らんが……そこからは成田の索敵任せだな」
 「なにもなければそれで良し、耳で探知できなければ…まあ運が無かったのだろう。」

とはいえ、此方も穏当な手だがリスクが無いわけでは無い
ようはこの提案は、成田の精神を酷使すると言う事と同じだ、既に感染しているにしても
その聴覚で『笑い声』を拾うと言う事は、耳元で囁かれるのと同義、あの怪物に自ら食われに行くような物だ。

出来るなら前者を選びたい物だ、警察がショットガン持ってこようが、取れる手が減る事の方が痛い、と 理屈の上では言える。
感情の面では? 知らん、俺は怒るだけだ。

 「俺から提示できる手はこの2つくらいか、何もせず帰るというのは有り得ん手だ」
 「……いや、もう1つあったか。」

懐からハンカチで包まれた『それ』を取り出す
時代錯誤のそれは、この手中にあってなお、何処か現実味の無い異質な輝きを放っているように見えた。
――『矢』 あの2人が使った、非日常の象徴のような物体。

 「――最初から『コレ』を使う、ソイルの顕現させたあの規模を鑑みれば、まず敗北は無い、無いが」
 「盛大な博打だな、何方が使ってもなにが起こるか解らん。」

だが、戦うために使うならこのタイミング以外思いつかない
連中がスタンドを使えない事、感染した自らの限界、双方から考えても十全に使えるタイミングとしては他にないだろう
何より……向こうは数回使えても、こっちは使い捨てだ。

 「で、どうする? 選択肢に成田の協力がいる選択肢がある以上、決めるのは成田だ。」
 「敵がいた場合、何方にしろ俺が戦うのは確定なのだからな。」

(――或いは、このバンを鎖で動かして囮にする手も有るが)
(ここまで接近した以上はあまり意味がないな、このチョイスは無しだ。)

737成田 静也『モノディ』:2020/03/21(土) 22:49:53
>>736

さすがの奴らも自分の端末と化した人間に情報が入らなければ情報は共有されないらしい。

おかげで無事に目的地まで着いた。

「『矢』を使う気ですか?しかし、それが『残り1回』しか使えないことは斑鳩さんも承知の上ですよね?」

ソイルは託してくれた時に『矢』は不完全故に2度目の仕様後に耐えられないと言っていた。

「それに所感ですみませんが、『矢』による『レクイエム』は元の能力に加えて、魂にまで影響を与えれるほどの進化をもたらすものだと思われます。」

「しかしソイルさんとグレイシャさんの変化を顧みるに『不完全』もしくは『スマイリー・スマイル』の影響を受けすぎた『スタンド使い』では

使用した時の『想い』をひたすら遂行する自動操縦のようになるのでしょう。」

「故に同じく魂に影響を与えれる『スマイリー・スマイル』にはこちらは『きちんとした目的』と、『狙うべき対象』を絞った

レクイエムを二つ用意しなければ勝てないと考えています。」

ひょっとしたら『奴』…最初の本体も何らかで『矢』を使ったか、もしくは突然変異でそうなったか知らないが『スマイリー・スマイル』は『レクイエム』、
もしくはそれに近しい領域まで到達したものだと考えられる。

「ですから『矢』を使うならば残りを持っている黒羽さんと合流してからじゃないと完全討滅は難しいかと思います。」

『レクイエム』には『レクイエム』を、それも不完全とは言えその数が多ければ多い方が勝つのが道理。

ここは斑鳩さんに使用してもらうのはまだ我慢してもらった方が無難だろう。

738黒羽 灯世『インク』:2020/03/22(日) 23:24:06
>>735

『グレイシャーの矢』・・・『今はその時ではない』のは分かる。
いつ使うべきなのかは分からないが、『今ではない』。
不思議な感覚だが、素直に飲み込める。

     「……ありがとう」

出されたコップには手を付けない。
精神を癒すために『気になるもの』に手を付けるのは逆効果だ。
『芦田のスタンド』が裏切る可能性はほぼありえないだろうし、
唾が入ったことが『スマイリー・スマイル』に関係があるとも思えないが、気分だ。
自室には未開封の飲み物もある……そこまで干渉されてるならもうお手上げだ。

「そうね、向かって『何をどうすればいい』か分からない以上、
 今の『行くべき』は『自己満足』の感情でしかない。
 ……それでも、『終着点』はそこになる可能性は高いのだわ」

「私たち3人が……その最終局面で、そこに向かえる状態かは分からない。
 貴方たちにも『知っていてほしい』。『ニュース』は、何より大きな力になるのだわ」

「……っと、『異臭』?」

(…………そこに隣り合う部屋は、確か、『遊部』?
 顔が浮かばない……『取材対象』になるような相手ではない、
 そういう印象だけど……『異臭』を放置する人種ではないはずだわ)

少なくとも、女子寮に今まで住んでいて『そういう話』に聞き覚えは無い。
『異臭』……血の匂いなど、剣呑なものなら『アリゼ』なら気付くだろう。なんだ?

「部屋に物を取りに行くついでに、その『汚部屋』を見てくるのだわ。
  ……それが解決に関係するとは思わないけど、『気になる』から。調べたいの」

739『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/23(月) 22:55:08
>>736-737(斑鳩PC・成田PC)

 ズズッ……。

オペラ「雄のほうの小鼠ちゃん、二匹分の付けてた盗聴器は壊れちゃったのよね。
残りは、もう一匹のほうだけか」

「情報の収集は引き続き行います。移動は直ぐ開始いたしますか?」

オペラ「うーん、まだいいわ。面白い事が起きるかも知れないし、そのまま期待外れで
終わっちゃうかも知れないし……黒い雌鼠ちゃんに付けてたほうから察するに
雄の野鼠ちゃん達は、またアリーナのほうへ向かうんだっけ? 
まぁ、この町に何故か知らないけど滞在してる。最強と謳われている傭兵も一緒なら
その手も別段悪くはないのかも知れないわよね」

ビッグ・クランチ。現在エクリプスの幹部クラスと言って良い裏社会の支配層の
女性は、三人に餞別として送ったコートに密かに付けてた盗聴器で配下から情報を
入手しつつ、そう感想を述べていた。斑鳩と会話をした、自称使い捨ての人材たる
ヘルマンが酒を飲みつつ、しゃっくりと共にオペラへ告げる。

「支配人〜。仮に、傭兵も何も誰も連れずに。そのまんまほぼ無策で向かったのなら?」

オペラ「あははっ! ナイスジョークね、ヘルマンっ。でも、そこまで
頭も溶けてないでしょうに」

 ――もしも、そうなら。自分から棺桶に入りに行くようなものよ


 …………

まず『異変』を感知したのは『成田』だった。
つい先程>735聞こえた物音。
『貴方達の後方からエンジンを起動したのであろう音』の方角からカーライトもなく
エンジン音が急激に接近してくる。簡潔に告げれば大型トラックが突進してくる音を
成田は聞きつけ、少し遅れてから斑鳩にもミラー越しに闇夜の街灯が照らす輸送トラック
であろう車両が後ろから猛スピードで迫るのを聞きつけた。

次に聞きつけたのは『無数の足音』だ。これも、成田の超聴覚にしか聞こえないながらも
それがアリーナに続く総合体育館周辺の内部や遮蔽物に隠れた付近から聞こえてきた。
 小さな擦れるような足音は、100か? 200? いや、それ以上あるかも知れない。
ただ、沢山あると言う事だけは認識出来る 足音のみ。
もしかすれば、笑い声を発しているかも知れないが。今の貴方達には、それを聞き取る術は
あるかどうか不明なのだから……!
 
 貴方達が準備をして、この総合体育館に向かうまで約30分程度の時間は要したであろう。
奴等の何らかのネットワークは、わざわざ電話などを介して情報を共有するに時間をかける
必要は無いようだった。つまり、今この町で増殖しているスマイリー・スマイル達が
戻ってくるかも知れない貴方達を待ち伏せする事とて、左程 難しい事では無い……!

740『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/23(月) 23:16:38
>>738(黒羽PC)

湯気の立つ紅茶に貴方は手を付けない。だからと芦田のスタンドは
今はゆとりが無いのだろうと気遣って配慮の沈黙を貫くし。この中で
唯一、ウィゴーちゃんの注いだ茶が飲めねーのかとブー垂れそうである
スタンドの本体は茶を飲む事に集中して貴方に対し幸いにも茶を飲むのを
強制する事は無かった。

ヤジ「異臭? ゴミでも溜めこんでんのかね。
俺はこれ飲んだら、もうちょっと庭で作業するからさ。
寮のマスターキーなら、玄関口にあるぜ。今は寮母さんも他の奴等も
所用あってか、この寮にいるの俺達位だし」

小林「私も彼を手伝いますので」

不良青年達は武器の作成を続けるようだ。アリゼは気を紛らわせたいのも
あって貴方の手伝いをすると申し出て、芦田のほうは適当にテレビでも
此処で見てるから何か用あれば呼んでと告げ場を動かない。

貴方が軽く汗ばんだ衣類を私室で着替え、遊部の部屋に赴く。
(※何か用意するもの等は、目的あって外に出るか状況が急変した際に
記載して頂ければ、既に携行していると解釈するので、今は特に携行品の
詳細を記入しなくて構わない)

アリゼが、貴方が着替えた際に持ってきたのであろうキーで遊部のドアを開く。
開いて足を踏み入れた先には……。


 アリゼ「……ぅ゛ こりゃ……死体」

…………そこには既に物言わぬ躯が座っていた。
 死後一日は経過してるのか腐敗している女子生徒の遺体。
顔を伏せて表情は分からないが、口元は貴方が今まで見てきた奴等に
似た口が不愉快な笑みの形に模っているように見えた。
 胸元には、鋭い刃物が突き刺さっている。誰かが彼女に刃物を
突き立てたようだが……不思議な事に遺体には抵抗したような感じは無い。
 それと共に、備え付けられたキッチンには半分程燃え焦げている『日記』が
置いていた。読むのは、とてもじゃないが難しそうだ。

 アリゼ「たくっ、今まで色々なもん見てきたから吐きはしないが
不愉快なもん目の当たりにしちまったよ。……警察に連絡も出来ないし
どうすんだよ、これ」

ハガネを呼ぶなりして、とりあえず遺体を別室に安置させるか? と
困った様子でアリゼは室内を見渡している。

 他殺のようだが、不思議と抵抗した様子のない遊部と思われる遺体。
そして、半分程焼け焦げた日記帳。
 
 これが、この室内で見受けられる特徴的な異常だ……。

741斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/24(火) 06:51:37
>>739

ミラー越しに輸送トラックが後ろから猛スピードで迫るのを聞きつけた瞬間
俺は灰色の脳細胞に絡まってるシナプスが光る前にアクセルをべた踏みした。

空転したタイヤが甲高い叫びをあげ、猛烈なGがシートに俺の体を沈みこませる
ハンドルは真っすぐ、速度の乗ってない内に無闇に左右にハンドルを切ろうものなら車体の前と後ろがオサラバするに違いない
成田を蹴り飛ばした反動で車外に出ても良かったが、それだと手足が無くなるだろう。

 「よーし成田、今から元天才の俺が超スーパー冴えた作戦を伝えるから、耳穴かっぽじってよく聞けよ?」

とはいえ元の加速差と車体の防弾処理で速度はほぼでないだろう
数秒もすれば後ろから押されてミンチになるのは想像に難くない、つまり現時点で寿命が数秒伸びただけだ

 「今から後ろのデカブツをこの車体のケツギリギリまで引き付けてハンドルを切ってドリフトする」
 「カーブ勝負に持ち込めば重量差の遠心力でむこうはカーブが大きく膨らむだろう、後はすれ違いざまにアジトに戻る。」
 「幸いここは駐車場だ、曲がるスペースには事欠かねぇ。」

うまくいけば……勿論2台3台と突っ込んでこない限りはまあこれで逃げれるだろう
まあ、俺は逃げに来たのではないが。

 「上手く行ったら『後はオマエが運転しろ』『俺は此処でトラックと連中に勝利してからアジトに戻る』」
 「運転何度も見てんだろ?悪いが出来なくてもお前がやるんだ 俺は助けてやれねぇからな。」

成田の懐に矢を押し込んで、落とすなとばかりにはたく
使えないのなら俺が持ってても意味がない。

 「あ、反論は受け付けてねぇからドリフト時に舌噛むなよ。」

腰に付けた鉄球を(3m分)4つに分けて、両手両足に手袋とブーツのように融合させ
ハンドルとサイドブレーキに手をかける後はタイミングの問題だ。

 (ま、上手く行かなかったらそもそも此処で死ぬんだがな……いやぁ楽しいねぇ いったい何人待ち伏せてるんだ?)

笑えないのが本当に、心の底から残念だ。

742黒羽 灯世『インク』:2020/03/24(火) 12:38:16
>>740

普段着ている『振袖』仕様に改造した学生服には予備もある。
それに着替える。『正装』だ、あえて違う格好をする必要もない。

問題は――――部屋の惨状。

「うっ……――――これ、『他殺』? 待って、死体には触らない方が良い」

          「……の、だわ。何が起きるか分からない」

『死』への感覚はずいぶん麻痺してしまった。
今はそんなことを気にしている場合でもない。

「お分かりかしら? この『笑い』は……『例の敵』の影響よ。
 それなら『殺されそうになっても抵抗してない』のも分かる。
 アレはそういう『生態』……『燃やされても構わず襲ってきた』」

「でも、この日記帳は何……?
 なんでこれだけが燃えてるの?
 殺した誰かがそうした……『なぜ』?」

「ねえねえ、とても気になるわ。私の『記者の勘』が騒いでいるのだわ!」

自分で燃やした? なんのために?
あるいは『殺した誰かが燃やした』のか?
なんのために? 『何が書いてあった』?

「…………確か『芦田さんのスタンド』は『モノを復元できる』」

「今更『プライバシー』なんてどうでもいいのだわ。
 彼女の能力でこの日記帳を復元して読んでみましょう。
 ……他にも復元したいものが見つかるかもしれないし、
 こっちに来てもらった方が『話が早い』わね、きっと。
 ……私はもう少し調べておくのだわ、アリゼさんお願いできる?」

アリゼに『呼んできてもらう』ように頼む。何かあったのだから呼ぶのだ。
また言葉通り、部屋の中を回って他の何かの痕跡などが無いかは一応見ておく。無さそうだが。

743成田 静也『モノディ』:2020/03/25(水) 22:12:46
>>740

・・・ここまでの接近を許すなんて…!戻ってきてから緩みっぱなしだ…!これ以上は許されない、他でもないオレがオレを許さない!

「文句を言う資格は無いので気にせずどうぞ。」

モノディで探知しているトラックと足音以外の伏兵が無いかを探る。

「斑鳩さん『鉄球』は出せますか?出せるならば運転している斑鳩さんの代わりにオレが投げます。」

「それと場合によってはモノディの『奥の手』を使うので斑鳩さんとスタンドの声を貸してもらえませんか?」

モノディの『奥の手』…ストックできる『音核』4つを飲み込み、放つ『音響兵器』…『ハウリング・キャノン』とでも呼ぼうか?

これならば対生物相手ならば死に至らしめることができる。

ただし音量の分だけ『センサー』にダメージが行くが仕方があるまい。

「トラックは『鉄球』で、『集団』には『音響兵器』で蹴散らすんで、鼓膜を守るためになんか耳に詰めておいてくださいね」

斑鳩さんに確認をとって仕掛ける体制をとる。

もしうまくいかなければオレが運転することになるだけ…。

ここはまだ『矢』を使う時ではないはずだ。『矢』抜きで切り抜けなければ…。

744『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/26(木) 21:24:44
>>742(黒羽PC)

貴方は芦田とウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトに呼びかけつつ、室内を見渡す。
 まず目につくとしたら一つの絵画、それは死体に良くにた容姿をしてるような
涙を流して泣きじゃくる少女の絵だった。題名は『もっとも弱き原型の一つ』

他に貴方が室内を見て、推察した事は。台所の備えられた包丁の一本が無い為
それが遺体の凶器である事。付けられてる小窓などは施錠してる為に完全な密室な事。
他と言えば、日記帳は半分燃え尽きてるが。途中で何者かが覆いかぶさるか何なりで
燃やしたのを止めたように思える……と言うところか。尚、遺体の遊部の体に焦げ目や
火傷が無い事から、彼女が自分でナイフを刃物に突き立てた後に何かしら心変わりして
自分で燃やし始めた日記を消火してから力尽きて死んだ、とか言った馬鹿げた事は無い。

芦田「おいおい、SFパニックが周囲で起こり始めてるって話聞かされたら。今度は
火サスか何かかよ?」

『だまらっしゃい。……燃えたのは、フィルムの記録から察するに昨日かそう昔でもない。
うん、これでしたら復元は問題ない』

 ズギュン……。

元に戻った日記帳がスタンドの手に収まる。渡された日記帳を開くと
殴り書きに近い草書体のような文章が収められていた。
内容はこうだ。

『アリーナの指令により私はアレに遭遇した。アレはフラジールの
能力を発動すると全体が認識出来なくなることが判明したが、質量の力では
太刀打ちは困難であり、止むを得ず遁走した。
 私の中の我々となる散らばった集合体の大半は、もう既に消えた。
いや、これは啜られた 連れ去られたと表現すべきだ。私も残り数分程度で消える。
全ての中の私が消え尽きる前にフラジールへ命じ自死を試みる。
 いま、わかる事は。私達の中の多くの偽たる私達を消し去ったアレは迎合出来ないものであり
その本質は虚無であり、私に近くあるが限りなく私とかけ離れてると言う事だ。
 だが、意外な事実だが【私達の中で一番みすぼらしく、みじめな私】は十数分間にも渡り
奴等に連れ去られてないと言うのは驚異的であり不可解でもある。

恐らく、あの子が。アレを攻略する為の一つの要因に鳴り得るのだろう。だが、もう私達は
アレの声を 顔を 浴びすぎた。
 
 介錯はフラジールに任せる。ただ、口を開くと奪い去られた私達の穴を通してアレは
この記録を消せと訴えかける。だから、最後にこう遺しておこう

 舐めるなよ たかが化け物風情が』


……日記はここで終わりを迎えている。

745『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/26(木) 21:54:59
>>741(斑鳩PC)
>>743(成田PC)

背後から貴方達の車を破壊せんと大型トラックが迫る。それを認識した
斑鳩がアクセルを渾身の力で踏み抜き、急激なGを受けつつセダンの防弾車は
前にスピードを上げるが。確かに今のままでは防弾製である事を踏まえ
激突しても車が大破する危険のリスクが低いかも知れないと言う楽観を抜かしても
そのまま大型トラックの激突と言う衝撃で、今唯一の移動手段が破壊されれば
周囲から獲物の息の根を止める軍隊アリの如く闇夜に集い始める奴等によって
手も足も出ず、奈落のほうに魂が誘われるのは想像に難くない。

総合体育館の駐車場の内部へと、車はガーデニングされた植木などを突っ切り
そのまま押し進める。そして、モノリスが入ってるであろうスポーツカーが
直ぐ15m先程に駐車されてるのと……。

 ――『絶望』が、眼前に広がっているのを目視した。


      ――――ヲヲヲヲォォォ・・・

人 人 人 人
 人人人人人人人人……無数の人の群れが総合体育館の入り口
貴方達のいる東西南北のいずれにも、既に夜の3時を回る絶対に本来ならば
密集しない場所に約1000は超える人垣が姿を現していた。
 超聴覚など駆使しなくても、貴方達の車に歩みを進める音の波が耳を打つ。

一番近い人垣は貴方達から見て15m前後か? まだ遠いと思える距離とて
あと5秒足らずで人の群れは車を覆いつくさんとする。

 どう考えても、この人の群れは『奴等』だ。顔を 音を見聞きすれば
魂を融解し、最終的にはソイルが告げたように天国とも地獄にも行けぬ場所へ
引きずられていくであろう、その地獄の鎮魂歌が反響する肉塊の群れ達だ。

車のルームミラーを、ふと見ると顔が暗がりで気の所為かも知れないが
貴方達の顔色は『酷く青白い』 余りの恐怖からか手足は震えと痺れを感じ
喉が痛み始めてきている。

隣に、仲間がいると言うのに関わらず。この世界でたった独りぼっちのような
感覚を覚え始め……そして漠然と、こうも感じる。

――恐らく、このままでは『終わる』
例え、貴方達の中で最も火力のある斑鳩が切り札であるLost Identity/Prominenceや
成田が音核をクラクションなり束ねてハウリング・キャノンとやらを使用してもだ。
 この数百の魂を啜る事のみを徹底とする地獄の使途の群れには焼け石に水でしか無い。

車で突撃なりしても、構わず肉壁となる奴等が纏わりつけば。いずれ血肉が
タイヤに挟まり速度も緩まり、後方からトラックに追撃され力尽きる。

斑鳩が捨て身で車外に出て奮戦したとして、それがどれ程の時間を稼ぐだろうか?
 一分、いや十数秒保てば良いほうだろう。繰り返し述べるが、この絶望的な
状況では、例え一人が囮になったとして、もう一人が逃げ延びる事すら難しい。

生きる望みは限りなく低く、されどこのまま立ち往生すれば死よりも遥かに
過酷な結末が貴方達を待ち受ける。





……渡そうと、斑鳩が成田に伸ばした片手には『矢』が握られ
そして成田もその中央を握る形で片手は『矢』に添えられている

746斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/03/26(木) 23:46:25
>>745

『好きにしろ』
5秒――成田にスタンド会話でそう告げながら、その数にたまらず俺はドアを開けた

待ち伏せがある事を想定していたか?

その数がこうだと予想していたか?

――1000!1000!1000!!!
ああ、心が躍る、この『俺達』が『全力を出せる』!

喉に冷気がへばりつき孤独感が心を埋め尽くす事は否定しない絶望に対して恐怖もある
だがなおその下から溶岩のように湧き上がる『歓喜』『勇気』『闘志』

なんてすばらしい『俺はこの数相手なら、自分に嘘をつかずに済む』のだ
俺は必ず勝利する 求める物は勝利か より圧倒的な勝利なのだから

 「――ああ『最後の切り札』は文字通りこういう時まで隠しておくもんだよなぁ!」

4秒 成田の乗るバンを巻き込まないように背後に送る……思えばここに来るまでのは殆どが運試しと確認だった

最初の応用は公園で包囲された時だ
アレで『鎖同士を融合しておける』のを確認し、出来なければただ死ぬのみだった

次の応用は非常階段の攻防だ
アレで『分裂と空気圧縮からの解放による爆破』を確認した
疑問に思ったのは予想より威力が大きかった事だ

三つ目の応用はケープの腕を焼き溶かした時
『大気圧縮からの金属溶解』と『熱の遮断』と『補充での金属殻の維持』を確認した
本来ならありえない動作を『完了できてしまった』自分の勘違いに気がついた
……こうではない別の使い方がある、それが最後の応用だ、全てはこのためにあった。

 (千倍の『数』で圧殺して勝利できると思うなら億倍の『質』で蹂躙するのみ)
 (――お前は敵に回す存在を間違えた、これが俺の『切り札』だ)


3秒……鎖の素材である『鋼鉄』の『ユゴニオ弾性限界』は1.2㎬(ギガパスカル)であり、これを超える圧力を受けた鋼鉄は「個体の金属のまま液体のように動く」
そして液体のようになったこの鋼鉄を、『メタルジェット』と呼び、前述の圧力を持って投射されるそれは『メタルジェットを含有する衝撃波のビーム』と化し
その速度は『秒速8km』以上をマークする、時速に直されたそれは『28,800km/h』『マッハ24』を記録する
これは宇宙空間を飛ぶデブリ等の速度と同等であり、螺子一本がこの速度で直撃するだけで風穴を開ける


――今までの応用など児戯に等しい
天才の基準とは1(可能)を100(完璧)にする事に非ず0(不可能)を1(可能)にする事に有る


この地球上には今まで存在しなかったのだ
無から鎖という金属を無限に生成し、全ての金属原子に同じ位置にあるそれを同時に存在させ、あまつさえそこに存在する事実だけで
均等にムラ一つなく、数億分の1のズレの時間なく同時に、有り得ない圧縮を可能にする装置など今までの全ての結果で存在すると証明された

それが今、このスタンド使いの四肢に存在している
理不尽?非常識?不可能?戯言はよせ、今こそ『スタンド』という物理法則を超越した現実として此処に在る
『斑鳩 翔』と名付けられた『天才』がその悩みから生み出された『力』を手加減無く使いだす

ご都合主義はこの世に無く、理不尽こそが現実だと、眼前の千が謳いあげるというならば
当然その千さえもご都合主義など存在せず、物理法則をもって才能という名の一に理不尽に蹂躙される時が来た

――融合 分離 圧縮 解放 そのプロセスに1秒も必要はない、ただ一瞬だけで効果を得られるならば、金属による外殻の維持すら必要はなく鎖の補充は充分に間に合う、1秒も持たない?限りなく0に近い時間を持てばいい。
マッハ24の衝撃波を1秒未満靴底から放出し、気絶せぬようにGを抑えながら当然のように飛翔する、全身の鎖が融合し、甲冑のような外骨格を形成、身体を制御し(精密B)千の上空からその掌底を向ける、死の奔流を放つ銃口と不可視の拳を。
僅か数gのメタルジェット自体はスタンドの産物、20mの射程限界が当然存在し、飛散すれば威力は大きく減退し、のこのこと追いかけているトラック相手なら兎も角、現行戦車の装甲を貫通しない
だが効果が無いのはあくまで戦車に対してである、人体に掠れば文字通りに四散し、あまつさえ薙ぎ払えば本来なら飛散するそれを『融合し、鋼の刃とする』事など容易い事、失われる筈の火力は意思により現実を無視する
その攻撃に伴う『マッハ24の衝撃波』は射程限界の無い『物理現象』である、回避、防御、出来る物ならするがいい、飛来する銃弾がこの衝撃波を抜けて斑鳩に到達するなどあり得ない。
千であろうと万であろうと関係ない、相手が死ぬまで放ち、笑い声をかき消しながら潰し続ける、1秒にも満たない不可視の衝撃を拳として放つ『ラッシュ』を、魂の底から絶叫し放ち続ける。

 『――ShuraaaaaAAAAAAAAAA!!!!!』

――大気の絶叫が奏でる葬送行進曲に『お前らは十数秒保てば良いほうだ』 と。

747成田 静也『モノディ』:2020/03/27(金) 01:21:20
>>745-746

敵の数を見て甘い考えを修正する。

「いや、斑鳩さん、コイツはオレら二人じゃ無理だ。このままじゃあな…」

手に握られた矢を見る。

オレは…未熟者のオレにこの『矢』を使いこなせるか…?

いや、使いこなさなければならない!そうしなければ二人とも死ぬ…!

「だから…『矢』を使う…それでコイツらを蹴散らす!」

そのために必要な物、『スマイリー・スマイルを滅ぼすという意思』。

「斑鳩さんも巻き込むかもしれませんので何とか避けてください。」

斑鳩さんに一応の警戒を促す。何が起こるかはオレにすらわからない。

やるべきことはやったはず。…じゃあやるか。

スタンド『モノディ』に『矢』を突き立てる。必ずやり遂げる。

『スマイリー・スマイル』…この腐れ外道どもを滅ぼす。そして皆を救う。それだけを考える。

748黒羽 灯世『インク』:2020/03/27(金) 16:58:44
>>744

袖を口元に当て、得られた情報を頭の中で整える。

「……………………『自殺』」

「『フラジール』というのはこの人の『スタンド』かしら。
 それは今となっては分からないし……文章もよく分からない。
 『集合体』『偽たる私達』……きっとスタンドに関わる言葉」

「この人はスタンドで自殺をした。それ以上は分からない」

遊部の文章の意図は完全には分からない。
彼女の人格も、前提となる知識も無いのだから。

「分かるのは『スマイリー・スマイル』がこれを消そうとした事。
 つまり、ここには不都合な事実が書かれているという事だわ」

全員の顔を見回す。

「……『一番みすぼらしく、みじめな私』。
 『もっとも弱き原型の一つ』……『泣きじゃくる』?
 『悲しみ』……いえ、『泣くこと』が『笑うこと』を中和する?」

「…………泣くのが得意な人はいる?」

『インク』を取り出し、その筆先で自分の『左目』を撫でる。
涙を出すためだ。『反応』に過ぎない、感情を伴わない涙だが。

749『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/27(金) 23:35:11
>>746(斑鳩PC)

 ……う     ……う!

 「翔(しょう)っ! 寝ぼけてんのかぇっ!!」 パシンッッ

何かしらの理由で、斑鳩 翔は彼方を見遣りつつ意識に空白があった。
 後頭部に鋭い衝撃と僅かな痛みが生じる。反射的に振り向いた先には
幾らか興奮と、そして何度声を掛けても無反応だった孫に対する苛立ちと心配が
入り混じった怒りと言う複雑な表情を浮かべる祖母の顔が目に映った。

祖母の手には、何時かの日に貴方が買ったであろう宝くじが握られてる。

「ほらっ、見な! 当たってたんだよ三等がね!
100万だ100万っ! がははっ! 流石はうちの孫だよ! 金運も
大したもんだねぇ! ……どしたんだい、ぼーっとして」

しゃっきりせんかい! 当たった金はあんたのものなんだから大事に使うんだよ! と
肩を強めに叩きつつ宝くじを貴方に押し付けて、食事なりの用意へと場を離れた。

此処は貴方が今住まう祖父母の家。少し目線を別のほうに向ければ、寝そべりつつ
テレビを見遣る祖父の姿もある、何時もの日常。

ただ……。

 ――貴方(斑鳩)には、今この瞬間。その数十分後には忘れてしまう感情だが。

 ――とても、何故だか切ないような 
 ――とても、何か大切なものを喪失したような 堪らない気分だった。

  斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』⇒『100万』get!

750『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/28(土) 00:01:55
>>747(成田PC)

眩暈がする、意識が段々と下がり呼吸や脈に乱れが起きてきた。
 恐らくは自から死を決心した刑事の吉岡。救急隊員なども
魂が引き抜かれる最中には、これを感じていたのだろう。
前者はもしかすれば奴等に啜られる前に、その魂は無事何処かへと
旅立つ事に成功したかも知れないが、今や周囲全てが奴等に包囲されてる
貴方の状況では、救命士と同じ末路が否でも想定される。

斑鳩が車内から飛び出すと同時に、矢を発現したスタンド
『モノディ』に突き刺した。

 ――キィーン……。

一瞬耳鳴りが、生じ。全てが無音と化した 斑鳩の咆哮 
後方から猛スピードのトラック 無数の周囲から迫る奴等の歩行音 全てが。

それと同時に、貴方の目に別のものが映っていた。
車内 窓から見える無数の人間に建物。それ等が透明化していき
赤黒や茶黒が入り混じったような濁った色合いで構成された波が貴方の鼻から
下までを覆うように揺れている。その視覚内では貴方は既に溺れかける程だが
実際にその波で息苦しさは感じられない。
 感覚的、直感で貴方は悟る。これは『音波』だ
人間や動物の可聴周波数である空中を伝播する弾性波と言われるもの
『超音波』を貴方は認識しているのだ。矢によって高次の場所へ昇華され
貴方は奴等の本質的なものを視ている。
 そして、その中で唯一薄汚さのない光の点の塊で構成されたものがある。
そう…… ――車から飛び出した斑鳩だ。

人としての視点では、無数の人垣で斑鳩に一番近い者達が人差し指を向けるのと
斑鳩がロスト・アイデンティティを広げるのは、ほぼ同時であり。

レクイエムに至る『モノディ』と同期した視点では、薄汚い色合いの大波が
轟轟と人型の煌きを、その奔流で飲み込むのも また同時だった。

貴方が、彼へ向けて制止の声や危険を告げる間もなく……。


――斑鳩の『ロスト・アイデンティティ』は貴方の視界の中で消滅し。
……無数におぞましい笑みの人波へ突撃せんと言う姿勢だった彼はスタンドを
振るおうとしたポーズで一瞬硬直し、体を弛緩させ腕を下ろして。
ゆっくりと……貴方へ向けた顔には『笑顔』が張り付いていた。

レクイエム・モノディの視覚内には既に。
光は消失し、その汚れ切った血か糞尿のような色合いの音と同色の
波で出来た塊が、その光のあった時点に在るのを認めた。



      斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』⇒『消滅』

751『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/28(土) 00:15:20
>>748(黒羽PC)

芦田「俺は、別にそんな泣くのは得意じゃねぇが……
ウィゴーちゃんが泣いてくれって言うなら1ガロンでも泣くぜ」

『てめぇの泣きっ面なんて誰も見たくないし、私も期待しないから安心して。
そして頭に刻め込め! 
マイネーム・イズ・ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトっっ!!』

彼等の漫才に慣れてきたアリゼは、黒羽が肉体的な反応で片方の目から
涙を流すのを見ながら首を捻りつつ告げる。

アリゼ「んー……もうちょい何か悲しい事でも想像するか、鼻毛でも
引っこ抜くなりすれば流すのは出来るけど。
 って言うかさ。
庭のほうで滅茶苦茶今でも涙流しっぱなしの奴がいるじゃん」

風邪かアレルギーなのか知らんけどさ。とアリゼが告げる。

確かに、貴方と出会い常に涙を流し続けている人物と言えば『ヤジ』だ。
とは言え、彼は何の力もない一般人であり。奴等の音も浴びていたが
貴方達と違い、頻繁に奴等と遭遇していた訳でない。症状が何処まで
進行してるのか不明だし、中和出来ているのかも正直不明だ。

 医者は告げていた。改善した症例は未だかつて発見出来ていない……と。

この世に既に存在してないが、遊部は確かに奴等の毒とも言える攻撃を
完全とは言えないが中和は出来ていたのだ。
 その方法を解明出来れば……この地獄を脱出する事も出来るのかも。

752黒羽 灯世『インク』:2020/03/28(土) 03:10:04
>>751

芦田コンビに関してはあしらいつつ、アリゼの言葉にうなずく。

「アリゼさん、鋭いわね。私も負けちゃいないつもりだけど。
 そう言われてみればヤジさんはずっと『泣きっぱなし』だわ。
 でも……分からない。それが彼が『無事』なのと関係あるのか、
 どう確かめればいいのかしら…… そこも『分からない』……」

「『自覚症状』が無いのが、厄介なのだわ。
 それがあるころには多分もう手遅れだもの。
 …………私が今こうして涙を流しても、
 意味があるのか無いのか判断できないのよね」

念のため右目からも涙は流しておく。
意味は無いかもしれないが、あるかもしれない。
ただ泣けばいいだけなら改善した症例も出そうなものだが、
『ただじゃない泣き方』というのがどういう物かは知らない。

「この遊部という人が特別なだけ……って可能性もあるのだわ。
 どうにも、どこにでもいる普通の人ではなさそうな感じだし。
 日記帳……日記を普段からつけてるなら、昔の分も無いかしら?」

不可解な少女の『事実』を探らねばならない。
日記帳は、普段から日記を付けない人間は持たない物だ。
部屋を探索し、私物を漁ってみる事にする。

「彼女の、『人となり』を知りたい。
 ……『一番みすぼらしく、みじめな私』の意味を。
 そんな形容を自分にするなんて、ただことではなさそうだけど」

黒羽には分からない感情だ。それを抜きにしても、単純な卑下ではなさそうだが。

753成田 静也『モノディ』:2020/03/28(土) 19:00:04
>>750

斑鳩さん・・・!

もはや音は聞こえない。『奴ら』も見えない。代わりに纏わりつく『波』のようなモノ。

これは…『音波』か?

しかしこの混沌とした状況で確実にわかることが一つある。

『オレのミスで、オレのせいでたった今、斑鳩さんは死んだ』。

『「スマイリー・スマイル」共に精神をすりつぶされて、殺された』。

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

自分でも声が出ているかはわからない。

『怒り・悲しみ・後悔』、それらが入り混じった、文字通り声にならない叫びだった。

それと同時に頭には一つの仮説が浮かんだ。

『コイツらの発する気色の悪い「波」、これをオレが作る「逆位相の音の波」をぶつけてやれば消えるのではないだろうか?』

『音に音を重ねると音が消える』というものだったか。

奴らの音と『逆位相』の音をぶつけると対消滅して音が消えるというものだ。

まだこの『レクイエム』が何ができるかはよく分からないが、『スマイリー・スマイル』を消滅させる第一歩として試してみよう。

切り抜けるために、『スマイリー・スマイル』の放つ『音』と『その源』を完全に消しされ…!

『レクイエム』に命令を下す。

754『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/28(土) 23:08:00
>>752(黒羽PC)

貴方は日記を捲り、重要な部分が無いか吟味する。
 書かれている内容は、至って普段何があったかを記録するものだが
気になる事と言えば、何ページか毎に文字の特徴が異なってるものがある事。
 誰か別人が記入してるような独特の筆跡である事は記者として様々な文面を
見てきた貴方なら間違えない。だが、プライベートらしい日記に
そんなに様々な人間が交換日記でも無い普通の個人の日記に記入するのかと言う
疑問が貴方には持てた。他に気になる私物と言えば、演劇部などに関わってたのか
数種類の鬘(かつら)に男装用の衣装。書籍などは哲学から児童用絵本など関連性が無い。
 まるで、この一つの部屋に大多数の人間が居住してたような……そんな錯覚を受ける。

アリゼ「一先ず、この子は適当にシーツなり包んで部屋の隅に安置させておくよ。
とりあえず、あんた達の言ってる笑顔の化け物共って奴? 
 私は実際に対峙してないから実感沸かないけど、あの鼻風邪小僧は
あんた達と一緒に遭遇してる身なんだから、直接何か無事な心当たりとか
この死んだ子についてとか聞けばいいんじゃない?」

同じ学校の子なんだろ、とアリゼは呟きつつ部屋にあるシーツなど引っ張り出し
遺体の遊部を簡易的な包装をして隅に移動させようとし始めた。

確かに、この遊部と言う少女は貴方と同じ清月学園の生徒だ。
そしてヤジは自称情報通と謳っていた記憶もある。もしかすれば、この少女について
何かしら知っている事は有り得るかも知れない……。

755『星の女』:2020/03/28(土) 23:31:26


 ギィ クルクルクル・・・    ギィ   
         …………クルクル

私は再度壊れた地球を押した。
 力が消失した母なる惑星は、当然そのままに止まるだろうと思えたが
どう言う訳か、ほんの少しだけ再び回転が行われた。
 気紛れか、気の所為と思える程に弱く緩やかだが……確かに回ったのだ。

 「ほぉ」

「やはり、この星に生きとし生ける者達は面白い」

 「日陰のままに咲き、終ぞ誰の目にも止まらぬままと思えていたものが
私でも思わぬ程に……」

「『彼』は、もしかすれば濁流に飲み干される一つの砂利ではなく」

「もしかすれば 或いは 荒れ狂う大河が生じる風に跨るままに
新たなる新天地に降り立ち、命を繋げる種子なのかも知れない」

756『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/28(土) 23:47:13
>>753(成田PC)

貴方の中に様々な事が去来していた。

斑鳩 翔。普段は温和で気さくな青年でありつつも
いざ危機的状況では冷徹に事態を卸す事も可能な側面を担う存在。

彼との付き合いは決して長くは無かった。
されど、数えられる程の時の中で貴方達は褪せぬ程の体験を共に分かち合った。

そんな『仲間が死んだ』 今まさに目の前で。

その想いのままに『慟哭』する。幾ら張り叫んでも足りないと言わんばかりの
貴方は咆哮した。


     『「――――――――ッッッッ゛!!!!!」』


 ――瞬間、貴方のレクイエムの視点にて変化が生じた。
自身の体から、口からエメラルドグリーン色にも見える輝きの粒子が放散される。
 奴等に捕食され、つい今しがた奴等に成り果てた斑鳩であったモノが貴方も
同化せんと車へ張り付こうとしており、他のスマイリー・スマイル達の包囲網も
狭まろうとした瞬間だった。

 強烈なラップ音のようにも聞こえた。その音を聞く中で、車窓に伸ばそうとした
斑鳩の姿形に成り代わった存在が数メートル程後方に吹き飛び。
 また、包囲網を狭めていた奴等が。ほんの僅かではあるか確かに後退り進行を止めた。

  ・・・・・
――効いている。


 原理は未だ完全に貴方の中で解明出来ていない。本能のままに行ったゆえに
どのような力が、奴等を退けるに至ったかは未だ不確かだが……。

貴方自身の、その『咆哮』は確かに奴等を押しのける力を証明した――!


       ――ヲヲヲォォ――ッッ゛!

人垣の包囲網を形成するスマイリー・スマイル達は、貴方に接近するのを
止めて、警戒するように十数メートルの位置を維持しつつ笑顔のままに
貴方の次の行動に備えている。
 斑鳩であったモノは、吹き飛ばされた影響か。余り体が上手く動かないのか
ぎこちない様子で立ち上がろうとするのを試みている。

757黒羽 灯世『インク』:2020/03/29(日) 00:08:24
>>754

(……これは何? 『書いてること』はごく普通のことばかり。
 なのに、何もかもがおかしい。『複数人』……『私達』?
 …………荒唐無稽だけど、『あのページ』のことを考えると)

「…………違和感はある。それもかなり。
 でも確信が出来ないのだわ。
 ……そうね、彼に話を聞いてくる。
 申し訳ないけど、遺体のことは任せたのだわ」

特にアリゼの考えに異論はない。
ヤジの元に行く。日記帳は、持っていくことにしておこう。

758成田 静也『モノディ』:2020/03/30(月) 01:43:36
>>756

―――!?

何をしたのかは分からないが、効いている?やはり『レクイエム』ならば『スマイリー・スマイル』にも効果があるのか?

しかし今、オレのやるべきことは車に乗せている「モノリス」を然るべき場所へと運ぶことだ。

「―――――――――!!!」

もう一度、叫び声を轟かせる。

そのためにもこの場を切り抜けて『学寮』へ戻らねば…コイツらが今は様子見なのも『レクイエム』が長く続かないのが
分かっているからの可能性も十分にある。

周囲の音の波の様子も探る。不審な動きをする『波』が無いかを警戒する。

759<削除>:<削除>
<削除>

760『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/30(月) 23:04:32
>>757(黒羽PC)

貴方はアリゼに返答して、芦田達の間を抜けて庭に移動する。
 芦田はちゃっかり貴方に続いてホールのほうへ戻ろうとしたが
アリゼの手伝いをしろとスタンドに引き留められ、しぶしぶと遊部の部屋へ戻った。

ヤジ「おっ? 黒羽ちゃん、疲れてんだし少しでも横になったほうがいいぜ。
もう二時過ぎて夜明けまで数時間程度なんだし」

庭に出ると、案の定だが武器の工作を続けてた二人。声を掛けると作業を中断しつつ
遊部についての話を不良コンビは黙って耳を傾けた。

ヤジ「遊部……もしかして、あの子かな。
いや期待させられても困るんだけど、学校では何か他のクラスメイトから
パシリさせられてたりして、なんか虐められてんのかなーって
お節介で声かけた事あるんだけどさ。俺がこんなナリしてるからかだけど
直ぐ泣き出して謝罪一辺倒でさ……だから、かなり気弱そうな子って言う印象以外
俺は特にその子の人となりは知らないんだよな」

ヤジの話を聞くと、スクールカーストでは随分低い位置にいるような子だったようだ。
 だが、次に口を開いた小林は。また違った見解を示した。

小林「……一度、図書室なりでチラッと。その方の特徴に似た人物を見かけた事が
ありますけど、私には意志薄弱な方には見えませんでしたね。
 どちらかと言えば、冷淡な印象を抱きましたが」

ヤジ「えー? ジョー、それ誰かと見間違えてんじゃねぇの」

小林「かも知れませんけどね。ただ、黒羽さんの言う目立つ特徴の
髪型や容姿の人物が学園にそうそう何人もいるとは思えないんですよね」

遊部について聞く際、特徴的な桃色の髪の毛なり背格好など情報を開示するだろう。
頻繁に染色してるとかならともかく、普段からそう言う恰好ならばヤジと小林も
別人を間違える可能性は低い。『雰囲気が真逆』であったらしい遊部。
 
……貴方がつい先ほどまでの修羅場で、共に戦ってた仲間の一人も確か
そう言った部分が垣間見えてた気がする。

ヤジ「……つうか、その子も学生寮で。奴等の攻撃を受けて、結果的に死んでんだよな。
…………畜生、俺にもっと力があれば気が付いて助けてやれたんだろうけどよぉ」

口惜しいぜ、と呟きつつ。彼は残り少ない風邪用の市販薬を口に放り込んで
泣きながら水筒の水を飲みこむ。

小林「そう言えば。残る、お二人とも今どちらにいるんです?」

黒羽に、小林は斑鳩と成田の所在は気になったようで尋ねてきた。

761『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/03/30(月) 23:28:40
(※>745以降で斑鳩PCが車から飛び出した時の、二人が乗ってる車の
時速だが、植林などがスピードを軽減して人が早歩きする程度でしか
走行してない状態と受け取る。でなければ、斑鳩PCが車を飛び出した時が
時速30か40kmならば車外に飛び出た瞬間に慣性で盛大につんのめって
転倒するような非常に酷い事になりかねないので)

>>758(成田PC)

貴方は再度、取り囲もうとする地獄からの軍勢を退けようと腹に力を込めた。

音の波……それはあった。死が既に背後以外にもチラついてる故か
意識から抜け落ちていた、背後から迫る巨大な音波。
 そう――『貴方達の後ろから迫る大型トラック』の走行音。

    ――ド―――zノッオ゛ッッッッ―――!

背後からのけたたましい衝撃音、腹にくる肺の空気が無理やり吐き出される苦しみ。
 前に体の重心が傾く。座ってた助手席のダッシュボードに運悪ければ
頭か額を打ち付け、目から火花のように衝撃が走っただろう。
 銃弾も防ぐ頑丈な装甲に改造しているお蔭か、かなりのスピードで
後ろから激突されたものの完全に乗用車は大破してない。
 また、シートベルトも外してなかった事と不幸中の幸いか今の勢いで
トラックに押されつつ貴方達がモノリスを運んでたスポーツカーのある
地点まで目の鼻の先の距離へと到達した。

 とは言え、現状は『悪い』

今の衝撃の所為か、貴方達の乗るセダンの防弾車は動かぬ置物へ変わった。
 車から何とか降りる事は出来そうだが、周囲には奴等が取り囲んでいる。

貴方が先程した『叫び』を警戒してか、多勢で迫り攻撃は未だ起こさないが
遠巻きの動かぬ笑みを模した顔は、決して穏便に現状を解決する気は無い。

  ドクドクドク……。

追突した時だろう。ガソリンが漏れる音が超聴覚で捉えられた。
 更に、こちらへ迫る歩行音……斑鳩がいた地点から一人。

それと、頭上から何かが飛行するような翼の音もだが辛うじて聞こえた……。

762成田 静也『モノディ』:2020/04/01(水) 13:23:20
>>761

「トラック…音で止まったわけじゃ…なかったのか…。」

何とか手早く体制を整える。

状況は最悪だな。

周りの『ラフティング』はまだ周囲を囲んでいるし、『斑鳩さんだったモノ』の方から聞こえる音は恐らく『ソレ』が立ち上がって向かってきているんだろうな。

それにガソリンが漏れている…最悪爆発でコイツらの手で無くとも死ねるな。

しかし死ぬならやれること全て試みた上で死ぬべきだ。

まずは後ろのトラックは停止したのかと歩き始めた奴以外のラフティングの同行を確認する。

トラックが停止しておらず2度轢きなんてご免被るぜ。

次に潰れたトランクから「モノリス」を取り出せるかだな。取り出せるなら取り出すが、無理なら諦めるほか無いな…。

最後に上の飛翔音、鳥だろうか?いや、こんな状況で近くを飛ぶ鳥はいないだろう。

ならば『誰かのスタンド』かもしれない。目の前の藁にすがってみるか。

「そこで見てる人、ちょっと助けてくれないですかね?かなりピンチなんですよ。」

我ながらアホらしい姿だ。

もし駄目なら最期の手としてガソリンに火をつけて爆風に紛れることに賭けるしかない。

運が良ければその後に音波で怯ませて強行突破してやる。

763黒羽 灯世『インク』:2020/04/01(水) 18:00:35
>>760

「心配はいらないのだわ。
 話が終わったら一休みするから。
 貴方たちも根を詰めすぎないように」

出来る状況なら、だが。
それより、気になるのは話の内容だ。

「………………………『多重人格』! 」

思わず零した言葉は斑鳩を思い出させる。
しかし……彼でさえ『笑い』への『特効薬』にはなっていない。
知能、戦力ともに『上等』で、自分達と組んでいる彼でさえだ。
『多重人格だから』は理由ではないし、解決の糸口とも思えない。

「一人の人間にいろんな面があるのは普通だけど、
 日記の内容、部屋、その話からして、
 先天的か、それとも『そう振舞ってたのか』知らないけど、
 遊部さんには……『人格』が複数あったと考えられるのだわ!」

「多重人格……『解離性障害』はファンタジーでもメルヘンでもない!
 身近にいても、なにもおかしくはない……偶然彼女が『そう』だった」

「そして、その中の『泣き虫な人格』だけが『長く生き延びた』。
 あなたが会った『気弱そうな』彼女がそれである可能性は高いわね」

「でも……・『魂』ってものが、人格ごとに1つあるとは思えない。
 そうなると……魂が、人格ごとに細かく分かれていた?
 それで最後の一かけらとして啜り遺された? ……謎は尽きないのだわ。
 新聞記者じゃなくって『探偵』……いえ『オカルティスト』の気分ね、これは」

                          ルール
         「能力である以上、何かの法則でそうなったはずだけど……」

遊部の『人格の特質』がそれを引き起こしたのか?
魂という概念の『性質』か? 敵の『能力』のルールか?
いずれにせよ、ここで話していて答えが出る気が起きない。

それより・・・

「……そうだわ、そういえばあの二人はどこに行ったんだったかしら?」

さきほど彼らを残してヤジらの様子を見に来て……それから見かけていない。
彼らの動向を誰かから聞いた覚えもない。『敷地内』にいるなら、見かけそうなものだが。

764『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/01(水) 21:41:19
>>762(成田PC)
(スタコンも開催してますし、ゆっくり熟考しての返レスで構いません)

貴方は現状をレクイエム及び肉眼の視点で状況を探る。
 まず、第一に激突した後ろのトラックは今現在動いてない。運転してたと
思われるラフィングの運転手は、貴方達の車を大破する事さえ出来れば自分の
肉体がどうなろうと構わなかったらしく、フロントガラスに一人分の罅と流血らしき
形跡が見られた事から、運転席にいた奴はまともに動く事は出来ないだろう。

円状に貴方を囲むラフィング達は、その笑顔のまま微動だにせず傍観している。
そして、斑鳩だったモノであるラフィングが貴方に近寄るでもなく
ガソリンが零れ出ている場所で立ち止まるのが聞こえた。

スポーツカーのトランクは、奴等が調べた為か開かれている。窓ガラス越しに
『モノリス』は問題なく、開かれたトランクの中に収納されてる無事を確認出来た。

頭上を確認する。アレは……『コンドル』のような大型の鳥が旋回するように飛行してた。
然し、本来そのような鳥獣がこんな異常な状況で。ましてや、この日本に居る筈もない。

……And so I ran Away from there
And right behind Me was that bear…♫

死の極限が迫る中、『森のくまさん』がコンドルの口から謳われるのが聞こえた。


それと肝心の貴方の体の調子だが、トラックの衝撃による為か奴等の能力が深刻化してるのか
『上手く声が出せない』 叫ぼうとしても、口から出す前に其の力強さが失われていく。
先程のような咆哮を繰り出すのは難しいようだ……。

(※今、現在の立ち位置は自由に決めて構わないが。トラックの荷台の上など
余りにも不自然なのは却下。乗ってたセダンの車周辺か、モノリスのある
トランク付近など細かい指定をお願いする)

765『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/01(水) 22:02:06
>>763(黒羽PC)

『多重人格』 思わずと言った調子で、少し面を食らったヤジを差し置き
大き目に呟いた貴方には、遊部の正体が斑鳩の既視感と重なり自然と納得が出来た。

だが、貴方も想定している通り。斑鳩は貴方と同じようにスマイリー・スマイルの
能力の影響を受けていた。奴等の笑い声を認識出来なくなっていたようであったし
それは人格が切り替わっていても同じようだったように思える。

ヤジ「俺には、黒羽ちゃんの話は唐突でちょっと理解が追い付かないけど。
えっと……遊部って娘も俺見たいにずっと泣いていたから、奴等の攻撃を
何とか凌げたって事を言いたいんだよな?
 でも、奴等が笑ってからって。だから怖いーって泣いたら無効化される??」

そりゃ、ちょいと安直過ぎるんじゃないの。とヤジは首を捻る。
 小林は少し考えてた様子だったが、彼の感想の後に口開いた。

小林「生きてさえいれてくれれば、真相にも辿り着けたでしょうが。
無いもの強請りをしても仕方がないです。
 ……魂の溶解、ですか。
私は一度、ほぼ0距離で味わった時。アレの音が頭の中の大部分を占め
非常に深刻な孤独感を味わいましたが……あの感覚が魂を溶かされると
言うものなのでしょうね」


『……あのお二人ですか? 確かアリーナへ向かうとか言ってましたけど。
モノリスとか、情報源を確保とか呟いてたような』

二人と会話を終え庭からホールへ戻る。すると、遺体安置の作業を終えたらしく
欠伸をする芦田と、手を軽く拭うスタンドが居た。
 そして、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトから彼等の行き先を聞いた。

どうやら、貴方に告げる事なく。再びアリーナへ舞い戻ったようだ……。

766黒羽 灯世『インク』:2020/04/03(金) 12:56:40
>>765

「私の中では唐突でもないの。それらしい状況証拠はいくらかあるのだわ。
 ただ……そう、そこに違和感がある。泣くだけで良いならこんなに広がらない。
 こんな恐ろしい状況、泣かない私が『強い』というだけなんだから……」

「あるいは小林先輩の言う『孤独感』に慣れてる、耐えられるのが重要……?
 可能性の話しか出来ないわね。実際に試せるわけでもないし……本人にだって、
 どういう理屈で『持ち堪えてたのか』は、日記を見る限り分かってなかったんだし」

ヤジと小林の懸念意見は、正論……ごもっともという他無いだろう。
わずかな情報から全ての答えを得られるとは思わないべきだと、考えを改める。
もちろん、覚えてはおく……『泣く人格』が生きながらえていた、その結果だけは。

「アリーナに……!? 情報源……? 確か『モノリス』っていうのは、
 斑鳩さんが言ってた気がするのだわ。私は詳しく知らないけど」

「……まずいわね。二人だけじゃ危険すぎる」

何か意図がある……のだろう。が、危険性は甚大だ。
二人は『無事』ではないかもしれない。

「今から……『追いかける』にしても、私一人で行った所では犬死にだわ。
 二人だけじゃ危険すぎるけど、二人は私より『戦闘力』は上……
 一応聞いておくけれど、『ハガネ』さんは今も正門前にいたかしら?」

767成田 静也『モノディ』:2020/04/04(土) 16:33:43
>>764

!?声が…出ない…やはりソイルやグレイシャと同じく、『レクイエム』は完全なコントロールはできていなかったか…!

それに音波を出すにもダメージか、レクイエムの限界か、弱くなってきている。

引き続き、音波の動きに注目しながらトランクへと近寄る。

とりあえずトランク内のモノリスが無事でよかった。

トランクのモノリスを入れていたケースがあるならそこに詰めてから、なければそのまま取り出す。
そのついでに発煙筒も詰んであればそれも取り出し、トラックの方へ隠れやすいようにと少しだけ離れる。

乗っていた車が爆発してもトラックを盾に爆風を多少は凌げるはず。

そして上の鳥はやはりスタンドか操作された鳥かのどちらかだろう。

しかもあの歌…助けの神がよりにもよってあの『エクリプス』のオペラだとはな…。

弱っていく『レクイエム』に音波のモールス信号で『SOS、取引しよう。』となるように鳥に当てる命令をする。

これで気づいてくれればいいのだが、気づいてくれず何のアクションもなければ
予定通りトラックの下に隠れて、発煙筒を使ってガソリンに火をつけて爆破する。

もしガスが漏れているのがバスの方だったら?その時は諦めるほかあるまい。

768『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/04(土) 22:20:25
>>766(黒羽PC)

>あるいは小林先輩の言う『孤独感』に慣れてる、耐えられるのが重要……?

貴方の推測に対し、彼はゆっくりと横に首を振った。

小林「いえ……別に私は孤独に慣れてるわけでも無いです。
…………こんな状況ですし、別に隠し立てする事もないので告白しますが。
私は多分、少々変わった経歴と言うか過去がありましてね。多分人よりも
『魂が希薄』なんだと思います。どうなって、そうなったかと言うのは
今の出来事には無関係だと思いますし省きますよ。
 ですから、スタンド越しの音でも私は皆さんより影響を受けましたでしょうし。
……正直、コンビニのほうまで逃げ延びてる間も脈は乱れて喉は痛み手足は震え。
こうして皆さんと落ち着いて過ごしてられるのは正直不思議だと思ってます」

ヤジ「おいおい、んな事一言も言ってくれなかったじゃねぇかジョー」

話てくれないと。と少し怒った口調の相棒に、心配を余りかけたくなかったですからと
小林が穏やかに返すやりとりを貴方は見た……。

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは、確か居る筈だと呟き。少し遅れてから
参上したアリゼは。貴方たちの会話を拾い、正門で今も立っているから
用事があるなら直ぐに会えるし、何なら呼ぶけど? と告げた。

少し移動すれば、玄関口より向こうの外で。施錠されてる門に不動で佇む
ハガネの後ろ姿が見えた。
 彼はどうやら、二人に付いて行く事はしなかったようだ……。尤も
この砦(学生寮)を守るよう告げてたし、アリーナへ舞い戻った彼等も
此処が襲われる事を懸念して未だ戦う姿は見た事ないものの最高戦力だろう
ハガネを連れて行く事は得策じゃないと判断したのだろうが。

769『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/04(土) 22:38:06
>>767(成田PC)

貴方の中に焦燥が産まれる。確かに肉体のダメージは些か存在するのは否定出来ない。
 だが、貴方のモノディは『レクイエム』の影響を確かに今も持続して帯びているのは
実感が出来る。声が上手く大きく出せないのは、トラックの激突によるダメージが起因と
言うよりは、レクイエム前に受けたスマイリー・スマイル達の多勢による音波の影響が
大きく関わっているほうが可能性ありそうだ。現に、何とか力を籠めれば大声を
発せれそうな気がするのだが、口からソレを吐き出す前に形を成さず溜息に似た残骸に
至ってしまう。今のままでは、どうやっても先程のような退ける力は発揮されない。

開けっ放しのトランクには、同じく開かれたケースに入っている人間大サイズの
傷一つないモノリスがアリーナに決行する前のままに収められている。
(※既にスタンドなりに携行させていても構わない。モノディのスペックならば
辿り着いた瞬間に、素早く持ち抱える事も可能であろうから)
 発煙筒を探したり、上空で貴方や奴等の様子を伺っているであろうオペラが従える
スタンドコンドルに合図をなす前に、だ。

     ――カチ カチ……     ボッ

……貴方が下りたセダンの防弾車より、少し後ろのトラックのある付近。
 恐らく、いや十中八九。数分、いや数十秒前は貴方と死出に足を並べていた
斑鳩だったモノが何かを取り出して、点火させた音。

 そう言えば   彼は 

   確か……  使い捨てライターを

      ――ジジッッッ゛゛!!!

770黒羽 灯世『インク』:2020/04/04(土) 23:48:40
>>768

「あら……そうだったのね。
 無神経な言い方だったようだわ、
 小林先輩。……………?」

(小林先輩……待って。そういえば小林さんは、
 進行状態からの『回復例』なんじゃあ…………?
 少なくとも一瞬は『ほぼ取り込まれかけていた』所から、
 今、こうして『通常通り会話できる』所まで戻っている)

「でも……そうね、確かに『不思議』かもしれないのだわ。
 『いい意味で』……小林先輩の状態は例外的な気がする」

(……小林先輩の『行動』『精神性』に、『意味』がある?)

とはいえ、考えていても答えは出てこないだろう。
実際には単なる『小康状態』に過ぎないのかもしれないし、

『自分達』も笑いの悪影響を受けながら今、『平常』を保ってはいる。
それほど大きな『例外』という訳では無い可能性も、十分に高い。

いずれにせよ移動し、ハガネの姿を見た。
つまり『連れて行かなかった』という事。

「……」

(斑鳩さんは、ハガネさんを残していくべきだと考えたんだわ。
 彼は上等な人。『完璧』とは限らない。けど、常に『考えて動ける』人。
 もし……『間違った判断』だとしても、『意味のある判断』なのでしょう)

             (成田君も、その判断を支持したようだし)

「ハガネさん、お疲れ様。……二人は随分前に出て行ってしまったのかしら?」
  
この問いには……『価値』があるかは分からない。だが、彼と話しておく『意味』はある。

771成田 静也『モノディ』:2020/04/07(火) 16:20:57
>>769

・・・オレはやっぱり斑鳩さんたちみたいに、上手くはいかねえな。

オレは頭が悪いんだろうな…。

そう思いつつ、急いでトラックの下へと駆け込み、耳を塞ぐ。

これで爆発してもトラックに誘爆しない限り、多少のダメージを防ぐことができるはず。

まさか考えていたことを先にやられるとはな。

ついでに焼け石に水だろうが、モノディに音の壁を作れるだけ作らせて爆風に備える。

もしこれで生きていたら爆風で囲んでいる『奴ら』にも多少の『穴』が生じるはず。

それに乗じて包囲網からの脱出を図る。その最中で発煙筒を使って上空の『鳥』とコンタクトを取ればいい。

無論、生きていればの話だが。

772『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/07(火) 21:33:59
>>770(黒羽PC)

貴方は小林を注視する。顔色は依然と変わらず普通の人間と同じ血色は通っており
スタンドは、先程の武器作成でガソリンを移し替えるなりで使用してたので
既に奴等化してる可能性は無い。
 彼は、医者が言っていた症例の中で。今まで貴方が目撃した中では確かに唯一の
『回復例』であろう。暗がりの通路で、貴方が奴等から遁走する最中は彼の顔色は
青白く、コンビニのほうまで辿り着く先まで呼吸に乱れがあった事は思い出される。
 そこで小休止をとった後は、うろ覚えではあるが彼の顔色は元に戻っていたが……。

ハガネに声を掛けると、彼はチラッと腕につけられた時計を一瞥してから
出発して十五分程度は経っているなと簡潔に告げた。

十五分……決して短い時間とは言えない。この学生寮から車をフル稼働して
アリーナのある総合体育館まで向かうとすれば、もう辿り着いて可笑しくない。

ハガネ「……日が昇るまで待つが。それでも帰って来なけいか連絡が無ければ
もう手遅れだと思ったほうがいい」

 少しは体を休めとけと彼は告げ、再度体を正門に向ける。
コーラの影響で眠気はないものの動き続ければ体は確実に消耗する。
彼の意見も正しいが……。



――丁度その時、貴方がふと何の気なしに夜空を見ると。
雲の切れ間から一筋の流れ星が通過するのを見届けた。

773『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/07(火) 21:59:00
>>771(成田PC)

 ドォンッッ!!

    「あっ! すみませーんっ!」

鋭い爆音にも似たような音を聞いて、貴方は飛び起きた。
 此処は何処だ? ……銀行だ。
意識が半覚醒な貴方は混乱しつつ、音のほうを見ると清掃員らしい
人物が倒れた幾つかのボトル等を慌ててバケツに戻しているのが見える。
 先程の落下音はこれが原因だ。

体は汗ばみ、長い事悪夢を見ていたような気がした。 
 まるで、ついさっきまで死と隣り合わせの場所に居合わせていたような……。
無意識に咄嗟で警戒態勢で発現させたのであろう『モノディ』も心なし
普段よりも研ぎ澄まさった表情で、一回り大きいような気さえした。
 そんな不思議な高揚と緊張感で汗ばんた手には、『150万』相当の宝くじが
握りしめられている。そうだ、貴方はつい数日前に高額の当選番号が数枚当たり
換金の為に宝くじへと来ていた事を思い出した。

受付へと赴き、金額が金額の為に色々な手続きをする為に少々の待ち時間で
転寝をしたのだろう。先程までの、思い出せないが多分悪夢だった内容も
きっと急な大金を手に入れた不安や興奮が見せた幻影だ……。

       コツ  コツ   コツ   ピタ……。

    ……ギシッ。


そんな折、貴方は自分の隣から歩き。少し間隔を空けて座る音を捉えた。
 そちらへ顔を向ければ、革ジャンに赤い手作りのような少々古びた感じのする
スカーフかマフラーのようなものを首に巻き付けた。貴方と大体同年齢らしい人物

彼の手にも、奇妙な偶然だが宝くじがあるように見えた。

 そして……これも奇妙な事だが。

 ――彼の顔を見ると。
 
赤の他人のはずなのに関わらず。泣きたくなるような 安堵の笑みを浮かべたくなるような
 まるで死別した旧友に再会したかのような、切ない音が貴方の胸を横切るのだった。

 成田 静也『モノディ』 ⇒『150万』get!
 危難BC相当の経験値 get!

774『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/07(火) 22:12:01
>>771


 コンドル(オペラ)は目撃した。その顛末を

上空を優雅に舞うスタンドの鳥は、地上にてサバトよりもおぞましい存在達が
跋扈する中で、一人奮戦する存在がトラックの中に滑り込むようにスタンドと
共に逃げ込むのを目撃した。

 そして、それに劇場支配人は 憐れな、と冷笑をビッグ・クランチで浮かべた。


爆音と、轟音。高度を上げた空からの視界では小さく見えるが周囲にいる
スマイリー・スマイル達の包囲網が幾らか弾けて一瞬亀裂が起きる程の
衝撃が外界にて起きたのが雄弁に物語っている。
 アレではまず助からないであろう。
『レクイエム』は魂の次元を昇華すると言えど、人の肉体までトラックや車を
燃料とした爆発に耐えうる程の強度には至らない。
 ……もし、その爆発を凌げるとすれば。彼の伝説の傭兵の担う鋼のスタンドか。

 『……あら、あの燃える中でも全く傷一つないは あの箱は』

大型車両と、追突された車も含めた爆発地点の業火の中で。何事もないかのように
地面に放り捨てられた形ながら、焼け焦げ一つないモノリスが見えた。

 『……アレ達には開く事は無理でしょう。回収する気も起きないわ』

砂糖に群がる無数の蟻のように、黒い点が轟轟とオレンジや赤の火柱に集う。
 あの箱を何処かに持っていって、それで扱えないとわかれば誰にもわからない
場所に埋めるなりして二度と見つからないようにするのだろう。
 役に立たないようなら、結局用無し。そう言う結末しか起こせない下等な存在だ。


……燃え広がる場所に、既に炭化して倒れ伏す人影が三つあった。
 その正体は凡そ知れるものの、何も言わずコンドルは反転し主の居る場所へと
霞む月を背にして翼を再度はためかすのだった。

 成田 静也『モノディ』 ⇒『死亡』

775黒羽 灯世『インク』:2020/04/07(火) 23:14:55
>>772

小林の事例は『謎』だ――――『あの時』。
特別な何かがあったとは、思えない。
『ヤジ』と『自分』と『小林』三人の行動は、
ごく普通だった。小林に特殊な働きかけもしていない。
あるいは……『小林とヤジは常に行動を共にしていて』
ヤジは常に『泣いている』……そこにヒントがあるのか。

いずれにせよ、今はハガネに応える。

「……そうね。『今から追いかけたい』とも思えない」

「明日に備えるのだわ。
 釈迦に説法も承知だけど、
 あなたもちゃんと休んでね」

ハガネの『戦局眼』は自分より『上等』だろう。
経験が違う。新聞を書くのは自分の方が上手いと思うが。

「……『流れ星』」

「『私達』が負ければ、あれに『願いを託す』
 そんな『文化』もこの世から消えるのでしょうね」

            「…………そうはさせないのだわ」

ひとまず屋内に戻る。
状況が動いている、という期待は流石にしていないが、戻らない理由は無い。
感傷に駆られて独断専行をすれば、『戦えない』黒羽には『何もない』のだ。

776『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/08(水) 23:02:53
>>775(黒羽PC)

……それから、約三時間程が経過した。

私室で手持無沙汰な貴方は、自室なり寮に置いてあるPCを使うなり
テレビを見るなりしても構わない。少なくとも、その間には敵の襲撃は
全くなかったし、その兆しも見当たらなかった。
 ……斑鳩と成田は、結局連絡は無く帰還する事は終ぞ無かった。

アリゼ「気休めな事は言わない質だからね。もう、二人の生還は絶望的だと思う。
……あと、もし仮に二人が。その例の化け物見たいなものに変貌してるとして
そうなっても此処を襲って来ないのはハガネの事を少しなれども知識にあるから
じゃないかな。自慢じゃないけど、ハガネは本当に強いから」

二人の安否に関し、諦めるほうが賢明だと告げつつ。彼女は此処が襲われないのは
一重に、アイアン・セイヴィアーが存在するのを脅威と見てではないかと予想する。
 何でも、彼の戦場での功績は大多数の軍隊にも一人でほぼ無傷で圧倒させた事が
あるとの事だった。それが本当ならば、奴等の中に彼を目撃したものが居るなら
警戒するのも当然であるとは考えられる。

 数時間程度、仮眠した残りの者達が食堂に集う。
小林・ヤジ・アリゼ・ハガネ・芦田……貴方を含めて今六名が、世界を覆いつくす
スマイリー・スマイルの脅威を大小あれど認識し対抗しようとする勢力だ。

小林「一先ず、これからどう動くかは難しいところですね。倒すにしても、能力の
根幹や弱点も今のところ見いだせない。物理的な火力で圧倒するにしても、黒羽さん達の
話から察するに世界規模で十数億が私達を襲える存在に成り代わっている」

ヤジ「完全に、多勢に無勢…………だよな。
アリーナは壊滅したらしいし……エクリプスには、頼りたくねぇな。
お二人さん、傭兵なんだっけ? じゃあ上の者とか頼れない?」

アリゼ「ハガネは、今はフリーランスなんだ。多少は知り合いに組織的な幹部とか
顧客はいるけど、信用出来るに値するかと言われると素直にYESと言えないし。
 ……どうなの、ハガネ?」

ハガネ「……余り芳しい予感がしなくてな。幾らかの者には援助は要請したが
期待はもたないほうが良い。……他の者達も、自分の身を守るのに手一杯だろう」

スマイリー・スマイルを倒すかどうか。何処ぞの組織に今からでも避難が可能か
 議論は進まない。そんな者達を芦田は欠伸交じりに尻目で眺め、貴方に顔を向ける。

芦田「とりあえずよー。こん中で、その化け物共と一番多くて間近で衝突したのって
その学生二人(小林・ヤジ)を除けば、嬢ちゃんだけなんだろ?
 敵の内情を一番知ってんのは、あんたなんだからよー。
とりあえず、方針とか語ってくれよ」

 面倒くせーから、俺はあんたに従うぜ。尤も、一番はウィゴーちゃんの意見だがな。
それに対し、スタンドは慣れた調子で自分の正式名称を名乗り。少し本体と同じ意見なのが
不承不承とばかりな様子を見せつつ、自分も黒羽の意見を一番として行動すると明言した。

四人も、その言葉を少し考えてから異論ないと首を縦に振った。
 ……今この場で一番の発言力は貴方だ。

777黒羽 灯世『インク』:2020/04/08(水) 23:45:46
>>776

「…………………『確かめていない』のだわ」

「だから、『偲ばない』……非情だからじゃあないのだわ」

内心ではほぼ、確信している。

聡明な斑鳩が。
理性的な成田が。
何も言わず戻らないなら、それは『戻れない』のだ。
だが、あえてそれを受け入れない。『仲間』の『死』は重過ぎる。

それ以上、彼らのことは口に出さない。

「……『レクイエムの矢』がある。
 そして『アハガル山地』というキーワードもある。
 逆に言えば、『それだけ』しか得られなかったけど」

「この『矢』は、解決のためのカードになると思うのだわ」

矢については全員に知っていることを共有しておく。

「『アハガル山地でレクイエムの矢を使う』……これが『プランA』。
 つまり一番『浅慮』で『すぐ動ける』パターンだけど、問題は山積み」

飛行機が無い。
現地からアハガル山地への交通手段も無い。
そこで使って解決する確信すらない。

「『プランB』は……『まだ多少は私たちより知識がある者に頼る』かしら。
 『エクリプスのオペラ』は完全に信用できるような存在ではない。頼りたくはない。
 でも知ってる事は私たちより多い。……これの問題は『悠長』なのと、『教えてくれるとは限らない』」

「一応聞くけど、『プランC』……いえ、AやBの補強でもいい。『何か意見』がある人は?」

778<削除>:<削除>
<削除>

779『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/10(金) 00:15:23
>>777(黒羽PC)

『アハガル山地』に関し、ハガネやアリゼも特に芳しい反応は無かった。
 ただ、そう言う地名は確かあると言った普通のリアクション。
ヤジは多少深く考え込んでいたものの、彼もそれ以上そのワードに言及してない。

『レクイエムの矢』に関し、噂で聞いた事あるが実物をこの目で見る事になるとはなと
ヤジは少々驚き、かなりのお宝じゃんとアリゼも少し目の色を変えた。知る人ぞ知る
貴重な価値ある存在である事が二人の反応からも改めて理解出来る。

ハガネ「……最初のプランは『危険すぎる』
俺やアリゼは普通の旅客機でこの町に来た……プライベートジェットは、やろうと思えば
チャーターは出来るが。ほぼそれを誰にも悟られずには不可能だ。
 その『奴等』が一般的な知識を有してるなら、俺達が乗り込む事は遅かれ早かれ必ず
知られるのは間違いない。……アルジェリアの上空を通過する際に撃墜されない保証も無い」

ヤジ「オペラってのは、アリーナの下働きの俺でも聞いた事あるぜ。
エクリプスからも半ば厄介者扱いされてる、独りよがりでめちゃ気分屋の女王様気どりの
やべー奴だって話だからさ……真面目に頼み込んでも、おちょくられて最悪終わりって事も」

アリゼ「んな事一々くよくよ考えても仕方がないんじゃない?
ハガネも居るし、この大所帯で行けば。無理くり聞きたい事全部ゲロさせるのも意外と
簡単かも知れないし。Bプラン、悪くないと思うけどな」

話し合いの感じでは、AよりはBを全体が推す感じだ。
 そんな中、空気読まない感じで芦田が片手を上げ告げた。

芦田「じゃあCプラン。『さっさと矢を使ってみる』
……おいおい、おりゃあマジだぜ?
襲ってくるかも知れん、その奴等が世界規模って事以外は
攻撃に関する詳細や、その対抗策もまったく整ってねぇ。んでもって嬢ちゃんは
その攻撃の毒で、随分と手痛いダメージ負ってるときたもんだ。
それなら、ワンチャン イチかバチか狙ってレクイエムの矢ってぇので
打開する力が引き出せるのを期待するのも悪くねぇだろ?」

……完全には無視し辛い意見だ。
レクイエムの矢。精神を高みへ至らせる神秘の産物……これに頼り
スマイリー・スマイル突破の鍵が手元へ手繰り寄せられる可能性も少なくないのだ。

780黒羽 灯世『インク』:2020/04/10(金) 02:41:23
>>779

(アハガル山地に私の知らない『事情』がある、
 そういう線は薄そうだわ。もしあるとしても、
 彼らさえ知らないなら調べるのは至難か……)

この中でも『手練れ』はハガネとアリゼだ。
彼らの知らない線は、『今から知る』のは難しいだろう。
取っ掛かりがあったり、向こうからきてくれるならともかく。

「そうね、『プランA』は私も見込みは薄いと思う。
 危険すぎるし時間もかかるわりに、『結実するとは限らない』。
 しかもそこで解決しなければ、時間的にもリソース的にも次はない」

「『オペラ』を尋ねるのは空路を行くほどは危険じゃないし、
 『彼女』も『世界滅亡』を積極的に望んではいないはず。
 おちょくられて終わっても、『そこでおしまい』にはならないのだわ」

大方の『流れ』はそちらにあるようだし、
黒羽としても『怪しいから』といった感情論で、
オペラという巨大な力を避ける局面ではないと感じる。

――――それよりも。

「……なるほど、考えてもみなかった『C』なのだわ」

『矢』を見つめる。

「私の『インク』は『空間に文字を書く』のが大元の能力。
 仮に『スマイリー・スマイル』の根源にたどりついて、
 首尾よくそこで『レクイエム化』したとして……
 能力が、即座に『解決』出来る手段に進化するとは限らない」

「それなら『根源を見つける』までの『力』にするのも、悪くないか。
 あなた、なかなか『発想力』があるじゃない。……検討の余地はあるわね」

「一応確認するけど、私以外に『矢を使いたい』人はいるかしら?
 『インク』より、あなたたちの能力の方が『期待値』が高いという事もあるかも」

781『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/10(金) 22:52:26
>>780

貴方の『矢』の使用に対し、ヤジは『一般人だし、聞きかじった噂では
スタンド使いでないものが刺せば、スタンド使いになるらしいが
適正がなければ即死、なれても数日は高熱などになるから無理』と告げ。
小林・アリゼ・芦田は能力が戦闘向きでなし、またスマイリー・スマイル達の
魂を融解する声を止めるのに適したような力でも無いから止めておくと言う
内容で貴方に拒否の回答を下した。

ハガネ「……俺は、既に自身の力を認めている。これ以上の力を望まないし
過ぎたるものは身を亡ぼす」

例え、世界が破滅に繋がっていたとしても。と、彼なりの持論があるらしく
矢を使おうとする意志は無い。
 この中でレクイエムとなるグレイシャーの矢の使用権は貴方のみだ……。

芦田「とりあえず、そのオペラって奴に会うんならキャンピングカーの
点検だけ済ませておくぜ」

ヤジ「なら、おっさん。用意した特製爆弾なり積むから俺も手伝うよ」

小林「同じく」

Bプランがほぼ確定の空気でもあった為、芦田がそう声を上げると
不良コンビも外の駐車されてるほうに向かう為に立ち上がった。

ハガネは外で引き続き見張りを行い。アリゼは冷蔵庫の食糧をあるだけ
寮にあった段ボールで詰めるようだ。

アリゼ「此処も、どれ程安全かわからないからね。必要だと思えるものが
あれば私室から持ってきたほうがいいよ」

最低限の物資を車に詰めて出発する気なようだ……。
貴方は他にも良い案があるなら、方針を撤回するのも構わないし
有言実行で矢を使用してみるのも良いだろう。

782黒羽 灯世『インク』:2020/04/11(土) 23:06:19
>>781

(……私の能力も、別に戦闘向けではないのだけど。
 でも、矢は『意志』に応えてくれるように『推測』出来る。
 『グレイシャーの炎』も『ソイルの構造』も、単なる強化じゃない。
 『あの場でスマイリー・スマイルの好きにさせない』為の能力)

(『止めておく』人間に矢を使っても、効果は薄そうだわ)

考察もそこそこに、『グレイシャーの矢』を掲げる。

「なら、残るのは私だけね。
 『適任』だったと、後で言わせて見せましょう。
 念のため少し開けた場所で『使って』来るのだわ」

「使わずにいれば、選択肢は増える。
 例えば、『協力の対価』として提示するとか。
 でも……『オペラ』にこれを渡す選択は、
 この戦いの『後』を考えればありえない。
 なら、彼女の元に持っていく自体がリスクを生む」

「逆に……今ここで私が使っておけば、
 私も彼女に対する『抑止力』になれるかもしれない」

向かう先は『中庭』なり『外』なりで、
他の誰かに干渉しない場所にする。
発動時に『爆発』でも起きないとは限らない。
 
「どういう力を得たかは後で教えるのだわ。車に乗ってからでも」

他の面々にはその間に準備をしておいてもらう。持ち出す私物は、自分には特にない。

783『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/11(土) 23:35:49
>>782(黒羽PC)

貴方は庭へ出た。 
 ……静かだ。当たり前ながら周囲には人気が無く、まだ夜が明けたばかり故か
辺りからは車が走ったり等の環境音も聞こえない。冷たい風が頬を撫でる。
 ふと、冷たい空気を肺に満たして『矢』を刺す心構えを作っていると
静寂ゆえに研ぎ澄まされた感覚が、横から何かを通過する気配を感じ取り
目線をそこに向ければ、赤い蝶々が一羽空を飛んでいた。ヒメアカタテハと
呼ばれる蝶のようだ……特に危険は見受けられない。

 意を決し、貴方は(※特に要望は無ければ、一番傷が少ない手の甲等を刺す
描写で進行する。これで何かしら不利益は発生しない)その鏃の先端を皮膚に刺した。




 ――痛みを覚悟して、一瞬瞑った瞼の裏に光が過ったと感じた直後真っ暗な闇も感じた。
開いた視界には、先程まで居た庭と異なる別の風景があった。
 黒板 机 椅子……横には窓と、そこから見えるグラウンド。
此処は……清月学園? まさか、転移の能力でも得たのかと考えた矢先 背後から声がする。

      「――黒羽 お前に尋ねておく。これからの歩む先に覚悟があるか」

   「……そして今此処で柄じゃないが詫びておくよ。最後の別れ台詞が悪態だったのをな」

 背後から 女性の声が聞こえた。

 貴方と出会った時間は、かなり短くも……未だ色褪せない声だった。

784黒羽 灯世『インク』:2020/04/13(月) 00:59:39
>>783

『ヒメアカタテハ』――――見かけない蝶ではない。
だが、そんなもの一つにも『意味』を探してしまう。
自分は『追い詰められている』側だと、再確認する。


「……………」


意を決するまでに、逡巡する思いが無かったとは言えない。
己に記者の道をくれた『彼』のことを思い出す。
あるいは、そう、『彼女』の――――――


「…………っ」


『彼女』の声が聞こえた。
周囲の風景が『変わった』事に気付いた。
ここは、『分岐点』――――そう思った。

「私は……『常に覚悟してる』のだわ。
 『日常』は簡単に崩れて『取り返しがつかなくなる』って。
 でも、『崩す覚悟』は、今までできていなかったかもしれない。
 『矢』を使って、『スマイリー・スマイル』を滅ぼす……
 その先にあるのが『元通り』の世界じゃないという覚悟は」

矢を刺した手の甲を見る。
『覚悟』――――『元通り』じゃあないのは、『自分自身』だろう。

「……今、声を掛けられなければ、曖昧なままだった。
 『ありがとう』……私も、貴女のように『気高い』道を行きたい」

         「貴女は私の人生で、『最上』の『仲間』の一人よ」

785『星の瞬きに 世界が終わる日に:2020/04/13(月) 23:31:55
>>784(黒羽PC)

「…………そうか。無粋な問いだったな」

「『ありがとう』は、私の台詞さ。
本来、途絶えていた筈だったんだ。私の道は、あの店で……」

振り向いた先には、教室の椅子に腰かける女性が居た。朱色のコート
耳には幾つかのピアス。ケープに壁に圧し潰された『ベリル』の生前が。
 ……少しだけ、忘れがたい其の人物の容姿に微妙な差異はあった。周囲の
教室や外の風景もだが、色が付いてない……全て『モノクロ』だ。
 真っ白な世界を、インクの黒のみで構成しているような世界に貴方とベリルは
二人っきりで向かい合っている。

少しだけ、沈黙を守った後に彼女は貴方を見詰めて口を開いた。

「此処は、黒羽。お前の心象風景……お前が生き抜いた精神の断片。矢によって引き起こされた
内側の現象の中で微睡んでいる……。
 私は、死んだ。だが、お前は『忘れない』と告げた。だから、私は此処に居られる」

そう長くはいられないが、と。彼女と短い同行の中では決して浮かべなかった悲しそうな微笑を
貴方に見せながら話は続く。

「単刀直入に告げよう。奴等を倒す術を、奴等の能力に抗う術を知りたい筈だ。
……私は、神様でないからな。ソレの答えを持ち合わせてない。
だが私の能力は、確か教えたよな? 嘘を見抜き、裁く……。
 つまり、謂わばソレは  ――『真実の看破』だ」

              ――ドクンッ

空間に揺らぎが生じた。すると、教室の中の机や椅子等の備品……いや、『インク』で描かれてた
であろう黒い構成物は取り払われ、全てが白に染まったかと、思うと空間全体に文字が浮き出た。

……これは、どうやら貴方達の今までの体験談を記した文章のようだ。
斑鳩・成田・そして貴方(黒羽)が奴等と遭遇し、ここまで歩んできた記録。
(※メタ的に言えば>177から星の女やPL・GМの質疑などを抜かせたレス内容を抜かせたもの)

「……私のシンプリー・レッド、第二の能力 通称『RRoD(レッドリングオブデス)』 」

ベリルは血に濡れたような深紅のスタンドを傍らに発現させ、そして鉄輪が
両腕に二つずつ嵌められた両腕を地面に埋め込むように振り下ろした。

 ……すると、無数の記録の中から四つの文が浮き上がる……

・[It is not in the stars to hold our destiny but in ourselves.]
(私たちの運命を握っているのは星の中ではなく、私たち自身の中だ。)

・>332[The Show Must Go On]

・>753[逆位相]

・>770[精神性]

この、四つの文字が紅のように眩しく輝いていた。

 
           ――カツ  カツ   カツ

……気づけば、ベリルは貴方に背を向け遠くへと歩いている。
 その先には目を凝らすと、教室の引き戸のような扉が見える……。

786黒羽 灯世『インク』:2020/04/15(水) 07:04:08
>>785

「…………私は『未練』深いのよ、こう見えてもね」

「諦めが悪い、とも言い換えられるかしら?」

モノクロを見る必要はない。
朱色だけでいい。

モノクロは本質的に『己の力』だと理解できる――――

「これは……私達に起きた、『事実』……なら、あの二人は……」

浮かび上がる文字は、自分自身すら知らない『事実』の列挙。

「…………『私たち自身の中』」
「『ショーは終わらない』……『逆位相』『精神性』」

そして謎めいた四つの言葉。
それも、『意味』は分からない。
『それらしさ』を求める事は出来ても、それは答えではないだろう。

「……行くのね、ベリルさん」


             ザッ

「あなたのくれた『真実』も、私はこの先に持っていく。
 それがどこに辿り着くかは分からないけど……私は『強い』わ。『無駄にはしない』」

『笑いの逆位相』は『悲しみ』――――『それだけ』とは思えない。
斑鳩は『涙を流していた』 成田は『悲しみに叫んだ』――――『それ』を繋がなければならない。

787『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/15(水) 23:00:08
>>786(黒羽PC)

ベリルは引き戸のある場所まで辿り着いた。
 天国か、または別の何処かなのか……それは通過したものにしか解らない。
ただ、彼女の魂は無事に、奴等の手に届かない向こう側へ旅立てるのだろう。

ベリル「黒羽……覚えてるか? 斑鳩と成田、あの二人と別れて通路を散策してた時の事」

戸に手をかけた彼女は、ふと気が変わったかのように振り向き、そんな事を呟いた。

ベリル「あの時、一緒にコーラを飲んだよな。真っ黒で、お前の翳す力と同じ色合いの」

ベリル「……美味かったよ。本当、可笑しみを感じる位に美味かったんだ。
また、別の形で。何時か何処か違う場所で、また飲み合えたら良いな……」

ベリル「お前は『強い』さ……でもな黒羽。たまには弱さを見せたって良いんだ。
強さ、弱さの意味を履き違えるな」

        「――忘れるな。私は何時だって、お前が名を記してくれれば……」



  ・   ・   ・

視界が暗転する。貴方は立ち尽くした状態で、少し手の甲に切り傷が見える片手と
少し神々しい色が淡く見えるが、次第に弱まっていく矢を握っていた。

『ヒメアカタテハ』と思える小さな影は、強く羽ばたき寮の壁を越え
空の彼方へと飛び去って行った……。

ヤジ「おぉーーーい! 黒羽ちゃんっ、こっちは準備完了だ!
 何時でもオペラのほうへ突撃出来るぜ!」

呼びかけがホールから聞こえた。彼等の準備は完了したようだ。

788黒羽 灯世『インク』:2020/04/15(水) 23:31:34
>>787

『強くあれ』――――それを『学んだ』日があった。
黒羽一族の寵児ではなく、『黒羽灯世』として。

「…………あなたは私の最上の仲間。
 そして、『二人目』の『先生』だったのかも、しれない」

                「……行ってきます」

その考えが消える事は無い。
『弱さを見せることは記者にとって致死を意味する』

だが――――『弱さを見せられない』事も『弱み』ならば。

「…………!」

「ここは……」

周囲を見渡す。
矢は、『役目』を終えた――――それが分かる。
『インク』がどのように変わったのかは未知数だが。

「ええ、私も準備は出来た、のだわ。すぐそっちに行く」

……『ヒメアカタテハ』を目で追う事はしない。

ホールに向かう。『インク』を確かめるのに時間を割く余裕はあるまい。

789『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/16(木) 23:17:35
>>788(黒羽PC)

 ブロロォ……。

キャンピングカーは芦田を運転手として発進した。後部には段ボールに詰められた
密封してても可燃性特有の匂いがする瓶なり空き缶爆弾なりが詰められている。
中央には、貴方達五人が少し息苦しさを感じつつも自分なりのスペースを確保して
道なりを曲がる時の揺れを自力で支えつつビッグ・クランチ向けて走っていた。
 もう少し走れば、総合体育館 アリーナ地下拠点のある場所を通過するだろう。

ヤジ「……出来れば、緊急性高い時の連絡網なりのリストを回収したかったが」

小林「無い袖は振れませんよ、親友。
……黒羽さん、そのオペラ氏に情報を求めるとして。恐らく高い可能性で
取引などの交渉が求められると思いますが……どうします?」

ヤジは、少々名残惜しく自分が勤務していたアリーナのある場所を窓越しに
眺めつつ呟き。それを小林は諫めつつ貴方に到着次第の方針を振った。

確かに、大食堂の場所で従者たちに囲まれていた彼女が素直に貴方達へと
情報を出すとは思わない。ザ・カード・チートが裏社会の上級層である事を
仄めかしてたのを考えれば、大体のものは自分の力で保持してると考えられる。

若しくは、強硬手段で戦力未知数の彼女に戦いを仕掛け脅迫するなり
他の方法もあるだろうが……。

790黒羽 灯世『インク』:2020/04/16(木) 23:51:18
>>789

「確実な『世界滅亡』の瀬戸際に、ゲームに興じるような手合だものね。
 素直にハイ、じゃあ話しますとは行かない。かといって差し出せるものもほぼ無い」

「『アドリブ』で行くしかないでしょうね。『これを出します』なんて、
 決め打ちできる『正解のカード』は、少なくとも私には思いつかない……」

いずれにしても『強硬策』は『最後の手段』でしかない。
レクイエム化した『インク』も、無敵ではないだろう。
そもそも問答無用で殺すような力があったとして、
それを発動してしまえば『吐かせられない』なら無意味。

「偶然あるとしても、『私たち自身がそれの価値を知らない』カードは提示出来ないしね」

珍しいものといえば『使い終えた矢』くらいのものだろう。
いずれにせよ、今から足掻いてもモノは増えない。到着を待つ。

791『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/18(土) 00:10:56
>>790(黒羽PC)

   ブロロロォ……キキィ。

キャンピングカーは、特に障害なくビック・クランチへ辿り着く。
 スマイリー・スマイルの奇襲は懸念にあったが。今のところその兆候は見られない。
奴等に斑鳩や成田が取り込まれているなら、この車の情報なりもある筈。まだ、それが
全体に行き届いてないだけかも知れないし、別の理由も考えられるが……。

アリゼは、ある程度の食物を自分のスタンド ピンククリーム・69へ摂取させ車内で
成人男性程度の大きさのピンクスライムの大きさへ変貌させ食堂玄関口へ堂々と降り立つ。

アリゼ「私のスタンドなら、矢でも鉄砲でも受けきれるしね。先頭は任せろって」

無言で、そんな彼女をそれとなく庇える位置で人サイズの規格外な黒い包丁のような
鉄板のヴィジョンを背負うハガネが続き、貴方の隣に爆弾なり忍ばせたヤジと小林。
貴方達の後ろを芦田がやる気なさそうに続き、そんな挙動に何時も通りと言った感じで
スタンドが小言を本体に呈じしている。

黒羽御一行が大食堂の入り口となる階段を上がろうとした束の間、その玄関は開け放たれ
数人の油断ならない目をした若者たちが出迎える。

アリゼ「あらあら、1日振りねぇ小鼠ちゃん達。顔ぶれを変えて、今日はどんな御用事?」

従者達の列の後ろから、そう陽気な声でゴスロリの少女……『オペラ』は
何もかも知りぬいたような笑みと瞳で黒羽達を見下ろした。

アリゼ「まぁ、要件は大体わかるけどね。
――何を貴方は差し出せるの?」

黒羽だけを見詰め、オペラはそう訊いた。

792黒羽 灯世『インク』:2020/04/18(土) 02:44:54
>>791

まず自分以外の全員を手で制する。
彼らはここまで自分に『選択権をゆだねて来た』のだ。
ここでも自分の『選択』を損なわせてほしくは無い。

「『何が欲しいのか』――――それが分からないとどうにもね。
 『サンタクロース』だって『お手紙』がなきゃプレゼントを決められない」

「――――けど、『記者』っていうのは結構『贈り物』が得意なのよ」

               スゥ

『矢』を見せる。
もちろん『使った後の』だが、『無価値』ではないだろう。

「『レクイエムの矢』」

「これはあげられない。『私自身に使った』
 貴女は『何でも持っていそう』だけど、
 ……『スタンド』は『替えが効かない』。
 まして、『レクイエム化』したスタンドはね」

が、価値を知らないカードを提示はしない。
提示するのは、己がよく理解する価値。

「それを使う本体……『私の価値』は、既に、少しは示したわね」

すなわち。己の『強さ』だ。

『オペラ』には一つだけ間違いのない『事実』がある。
それは、彼女が『人間』を協力者にしている事だ。
自分が動くのが面倒なのか、人を使うのが好きなのか、
それとも純粋に必要なのか、理由は無いのかは知らないが、
彼女は常に『他者』を動員している。『自力だけに頼らない』。

推論でしかないが、『道理』だ。

「貴女に『身を捨ててでも、全身全霊で私の目的を助けろ』なんて、
 そこまでお願いしに来たわけじゃない、それは分かってくれてるはず。
 今『手を貸して』欲しい……その分、私は『この後で手を貸しましょう』」

「『スマイリー・スマイル』……これが『終わった後』にあるのは『平穏』じゃないわよね。
 『表社会』もだけど……あなたの遊び場、『裏社会』にこそ、『動乱』が待ってるんじゃない?」

「貴女は既に戦力を持っているかもしれない。
 でも、『私という大戦力を確保するアテ』はまだ無い……」

――――『スマイリー・スマイルを倒したので世界は平和になりました』。
そんな甘い話は無い。最低でも『アリーナ』の消えた『空席』は『火種』になるし、
『エクリプス残党』の有力者も、『解決できた事態から逃げた』という事実は『立場を崩す』。
動乱は必ず来る。それは今回のような『災害』ではなく、『スタンド使いの戦争』という形のはず。
武力行使をしあうのか、テーブルの上で行うのかは知らないが、『戦い』はやまないだろう。

無論だが、単に今手を借りるために未来を安売りしているのではない。むしろ『先も見ていた』。
黒羽は、『この事件を終わらせた後』――――『素知らぬ顔』で日常に戻れるとは考えていない。
自分は知りすぎた。背負いすぎている。恐らくは、望まずとも来たる『動乱期』の『当事者』になってしまう。
『弱さを自覚する』……抗っても恐らく『オペラ』には勝てない。だが、『近付いておけば、監視する事は可能』だろう。
また、少なくとも事件を解決した直後にいきなりオペラによる奇襲を受けるとか、そう言う心配も減らせる。

――懸念は『ヤジらの反発』など幾つかあるが、彼らに『代案』は無いだろう。あるなら話は別だが、まずは惜しまず、このカードを切る。
日和って『安全・安心そうな無難で安いカードから切っていく』のでは、このオペラという狂気の女王をテーブルにさえつかせられまい。

793『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/18(土) 19:54:57
>>792(黒羽PC)

「…………」

オペラは、貴方の話に茶々を入れるとか口を挟むなどするでもなく静かに耳傾ける。
 『未来』……この世界が変革する規模の能力。スマイリー・スマイルの終末を
押し留められると言う自信を暗に秘めての交渉。隣にいるヤジなどは、何か
言いたげな顔をするものの貴方の邪魔をする事は無かった。

 「――ハッ」

「あは……あっはっはっはっはっはっはっはっ!!!
 ははは……あー、可笑しい。って、ストップストップ
なに問答無用で攻撃仕掛けようとしてるのよ」

目を瞑り、黙り込み貴方の言葉を吟味していたオペラは。
数秒後に眉間を震わせたと共に哄笑を放った。
 すかさず、笑い声にトラウマのある面子である小林やヤジ
情報のみだが危険性を理解してるセイヴィアー達も臨戦態勢に移るが
アリゼは笑いを抑えると、軽く手を振って自分が正気? であると告げる。

一息つくとばかりに、控えさせてる者達の一人から適温の紅茶が入ったカップを
受け取って一口味わうと、冷笑と共に貴方の交渉に感想を述べた。

「……不確定で 不確実で 不安定で 不慥かな話ねぇ。
まるで、この終息が貴方の中では既に決定事項みたいな話し振りじゃない?
『記者』なんて辞めて作家におなりなさいよ、貴方。その頭の中の絵空事を
文章にして出版すれば、きっと大ベストセラー間違いなしよ」

まぁ、もうベストセラーになる程に読者となる人類がこの世界には居ないでしょうけど
と、彼女は自分のブラックジョークに先程よりも小さいが再度笑い声をあげる。

「……まっ、いいわ。『貴方の知りたい事、聞きたい事』
教えてあげるわよ」

笑い声を収めた彼女は、唐突にそう答えた。
 
「どう言う風の吹き回し、って思ってそうね?
あのね、私には正直『どちらでもいいのよ』
世界が終ろうとも、このまま続こうとも。
 終わるなら終わるで、最後の最後は派手に周りが壊れるまで
遊びまわるだけだし。終わらないなら、終わらないで、その後の
誰かさん達が作る枠組みの中を突っついて嘲笑って生きてくだけよ」

お判り? 敏いと自分で思ってる野鼠ちゃん。そう彼女は謡いつつ告げる。

「ずっと……何でも求めたら大体手に入る、そんな飽きがくるこんな世界に退屈してたわ。
貴方達には判らないでしょう。でも、当たり前よね。自分の心を理解してくれるのなんて
自分以外に存在しないわ、私は一人例外を知っているけれど。
 そんな飽き飽きした世界が、どう言う形とて終わる。こんな素敵な事ってそうそう無いでしょう?」

ヤジ「……いかれてるぜ、あんた」

思わずと言った拍子に、小さく貴方の隣で不良青年が涙と流れる鼻水を拭き取りつつ呟く。
 目敏く、オペラはそんな彼を鼻で笑いつつ返答した。

「どう思われても構わないけどね。……それでね、野鼠ちゃん
つかぬ事を聞くけど、どうやって貴方。件の崩壊を終わらせようと思ってるの?」

大小判を押したからには、何かしら確証あってのプランなのでしょうね。と
呟き、貴方の答えを待つ。

 オペラは、何であれ知りたい事を彼女が知る範囲で情報を開示してくれる
気分なようだ……この機は逃せない。

794黒羽 灯世『インク』:2020/04/20(月) 02:22:19
>>793

「あなた……『推理小説』の追い詰められた犯人みたいな事を言うのね。
 まあ、私の文才は『フィクション』にだって、もちろん対応してるはずだけど」

黒羽は己の知性に自信を持っている。
そして、『前進』『上昇』の志向にもだ。
根拠など必要ない。『才が無い』と断じる事は出来ない。
進もうと……上ろうとしようとする限りは。

「……『感染拡大の防止』は『必須』。
 今無事な人間は、一人でも多く生存すべき。
 それから『敵の減少』は『必要』ね。
 こっちに伝染はしなくても、世界が奴らに
 埋め尽くされていたら『生活』が立ち行かない。
 その減少方法としては……『能力の除去』が理想」

「拡大防止の条件については……多少のあたりはついているわ。
 実験なんてしてる暇はなかったから、本当に『あたり』だけだけど。
 『涙』……『泣く』『慟哭』……『笑うの逆位相』の『精神』に鍵がある」

「それを解き明かせば、まず『問答無用の全滅』は避けられる……はずよ」

795『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/20(月) 22:49:26
>>794(黒羽PC)

>それを解き明かせば、まず『問答無用の全滅』は避けられる……はずよ

オペラ「なーんだ……結局、全部貴方の中の推論で たら ればの域を出ないって事ね?」

肩透かしをくらった、と言う顔付きにオペラはなる。

オペラ「能書きは良いのよ。証明をしてみなさいな
貴方達の中の一人が、能力で変貌する前に回復したって言うのが偶然で無く
誰か見聞きしても納得できる説明を」

アリゼ「あん? どうやって、その情報知ってんのさ
私達の誰も、んな事話さなかった筈だけど」

オペラ「私は全知全能なのよ、子猫ちゃん。……冗談はさておき
野鼠ちゃん、私が無償でコートを上げるような慈善家では無いって事よ」

小林の回復例……それに関して、どうやら貴方のコートに盗聴器が
取り付けてあったのであろう事が伺える旨を彼女は告げる。

オペラ「それと、こんな寒空の下で長話する程に私は気が長くないの。
慈悲深い私はもう一度だけ言ってあげるわ。
『貴方の知りたい事、聞きたい事教えてあげる』」

そう告げて、彼女は紅茶を啜る。
……これ以上は、オペラは貴方達の話に対し関心を向け
良い方向へと行動を取ろうとする気紛れは起きなさそうだ。

796黒羽 灯世『インク』:2020/04/21(火) 00:36:12
>>795

「『結論』が分かるなら、もう行動してる。
 裏どりなんてしている場合じゃないもの。
 『推論』しかないから、『聞きに来てる』の。
 『知りたいこと』『聞きたいこと』をね」

「単刀直入に聞く。『笑いの感染』を防ぐ手段、貴女は知っているの?
 あるいは『回復できる手段』。もしくは『根絶』……『解決策』」

回りくどい言葉のやり取りは『勝ち目』は無いだろう。
盗聴器を調べる手段は存在しないし、
それ以外の情報力も相手のそれは不明だ。

ならば遜って見下され続けるより、ストレートに聞いた方が早いだろう。

797『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/21(火) 22:39:45
>>796(黒羽PC)

>『笑いの感染』を防ぐ手段、貴女は知っているの?

アリゼは、頬杖をつきつつ。若干呆れ声で返答する。

オペラ「しーらない。と言うより、知っていたら他の皆が
海のほうに避難なんてしない筈だって、分からないかしら?
 まぁ、特定の攻撃をシャットダウンするとか。そう言った
防御系の能力者はエクリプス内に居た筈だけど」

私、そこまで組織の者に深く関わらないし。と彼女は区切る。

>『回復できる手段』。もしくは『根絶』……『解決策』

オペラ「それこそ、そっち側が理解してるんじゃないの
『回復できる手段』の前例が、そっちの控えてる誰かでしょ?」

彼女は、黒羽の傍にいる者達をズラッと見つつ、話しを続ける。

オペラ「少しも興味が無い、とは言わないわ。
もし、その回復手段が解明されるなら。私も悪魔じゃないんだし
助ける取引は可能よ。とは言っても、世界中がスマイリー・スマイルに
侵されるタイムリミットも……残り一日あるかどうかって感じだし。

『根絶』? 私のほうが聞きたいところだけど。
『解決策』だって全くないから、こんな場所を占領して気ままに
遊び耽ってるって言うの見て分からないのかしら?」

オペラは段々と表情と声につまらなさと不機嫌さが見え隠れしてきた。
 貴方(黒羽)との会話に、楽しみが持ち得なくなってきている……。

798黒羽 灯世『インク』:2020/04/21(火) 23:34:54
>>797

「成る程、確かに『全知全能』じゃあないのね」

『小林は、なぜ回復したのか』――――
それが分からないゆえに聞きに来たわけだが、
それが分からない限りは助力を求められないという事か。

                チラ

……背後に控える人間たちに、何らかの期待をする気は湧かない。
『戦力』は頼りになるだろうが、『状況』がそれを許すまい。
『斑鳩』『成田』の喪失は大きい……彼らも『判断ができる人間』だった。
が、悔やみは無用。この空間で唯一『上』を向く自分が。やらねばならない。

(……『小林先輩自身』にも『心当たり』が無い。
 『ヤジさん』のように『仲のいい人間』でも同じ。
 『インク』の新たな力……その片鱗でわかったのは、
 4つの単語……[The Show Must Go On][逆位相][精神性]
 そして[It is not in the stars to hold our destiny but in ourselves.])

(『私たち自身の中』……
 『自分の中で、笑いと逆位相の感情を止めどなく保つ?』
 『笑いとは逆の感情』……私たちは『常に』そうだった……)

(『確証』……そう言えるものがそこから導き出せる?
 導き出せたとして、『証明手段』がどこにあるかしら……)

自分がどの程度『進行している』のかが分からない。
他に進行している可能性があるのは『小林』だが、
それもやはり、進行度が分からない以上『治療の実感』が無い。

「……」

         ス

可能性があるとすれば――――『インク』の中にあるのではないか。
『墨の量が増える』『造形が出来る』が、あの光景が『全て』と断定はできない。

スタンドを発現する。『インク・レクイエム』は――――『何が出来る能力』だったろうか?

799『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/22(水) 23:45:31
>>798(黒羽PC)

貴方は『インク』を発現する。『矢』に刺す以前と、そのヴィジョンは
特別に形が変わっているようには見られない。
 スタンドを発現した事に、少しだけオペラに従属する者達は警戒の色を
空気に濃くしたが、直ぐにリーダーである彼女が手で何もしないように
示唆した為に動く事はない。

オペラ「ふぅん? それがレクイエム化したって言うスタンド……ね」

目で彼女は語っている。『豪語したからには、実際にその力量を示せ』……と。

(※いま黒羽PCの能力は、詳細にも記されている基本的なスペックは変わっておらず
『ゴースト・ストーリーズ』も変わらず使用は出来ると感覚的に理解してる。

『レクイエム』としての能力を引き出すとして、『明確に何を望む』か『何を再現』
するかをスレ内で記入して頂ければ、GМがそれを見た上での行動処理を行う。

※:他にも引き出せるものは存在する。ベリルとの最後の台詞がヒント    )

800黒羽 灯世『インク』:2020/04/24(金) 02:07:40
>>799

『インク・レクイエム』――――『何が出来る』のかが分かった。

「……」

            シャッ

『ゴースト・ストーリーズ』は変わらず使えるようだ。
が……『インク』は『スタンド能力』を再現できない。
『ゴースト・ストーリーズ』で『小林の快復』を再現しても、
それは『スマイリー・スマイル』の影響を省いたもの。
つまり無意味に近いのは、『変わらない』だろう。

そもそも『あの快復は見た目には何の変化もなかった』。
あの様子を見せる事が仮に『偶然そういう成長で』出来たとして、
『なぜなのか』は分からないまま。それでは『納得』は得られない。
『出来るかも分からないし意味も恐らく無い事』を今する時間は無い。

(つまり……その先。『レクイエム』の領域に『踏み込む』必要がある)

    (『スタンド能力の再現』は……出来ても意味がない。
     『スマイリー・スマイルの能力という事実』は、
     この世界の誰もが知らない可能性が高いのだから。
     あるいは斑鳩さんや成田君、ベリルさん……
     彼らのスタンドにも『答えを出す』効果は無いし、
     治療に使えても『効き目を証明する手段』は無い……)

         (なら例えば……私があの時見た『光景』。
          『私が知るはずのない光景』。
          『斑鳩さんや成田君の心情』まで読めた)

            (……でもアレは『各々の主観』。
             『状態』は各々には分からない。
             『ゴースト・ストーリーズ』は『1度に1つ』。
             小林先輩を出して、それで終わりにしかならない)

(それなら、あるいは……『小林先輩のそれ』とは違って、
  極めてハッキリ『精神を向上させる』効果があるものなら?)

(『知らないし答案の無い方程式』を追い続けるより、
 ……強力な『精神作用』を持つ、『アレ』を『再現』出来ない?)

ハッキリ言って――――『逆位相』も『精神性』も『主観性』の強い概念だ。
意味するところは立ち位置次第で大きく変わるし、『証明』の手段に乏しい。
運よく『治療に使える効果』を帯びた『何か』を再現したとして、
それが小林や自分に効いたとして……それも『主観』の範疇だ。
感染していないであろうオペラ自身に『客観的に証明して見せられない』。

それに対し黒羽は戦いの中、唯一、『精神に効くことが誰にでもわかる』ものを知った。

                         ――――『コーラ』。
                               ベリルと飲んだ『アレ』を、出せないか?

801『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/25(土) 21:02:48
>>800(レス遅れ失礼しました)

『スマイリー・スマイルの能力という事実』
貴方はそれの再現を考えるものの、直ぐに思い直す。
 『レクイエム』化した『インク』は、スタンド能力も再現出来るかも知れない。
然し、仮に再現したところで。今この場で、その能力が自分達に影響を齎すのか?
 そしてオペラを『納得』させられるのか? 様々な不確定要素が山積みにされている。

そこで貴方は『コーラ』を思い至った……。

   シャララ

             キィィ――zノイン・・・!

インクによって、宙に書かれた『コーラ』と言う字は、収束されて
一つの硝子瓶とキャップ。その中に黒い液体が並々と詰まっている。

あの時のコーラ……ベリルと一緒に飲んだ精神の活性化のコーラだ。

オペラ「……ふぅん」

そのコーラは『実体化』されていた。ヤジも行き成り現れた物体に
目を瞬いてる事がソレを証明している。
 おもむろに、オペラは階段を降りると無造作に貴方が発現された
コーラを周りの従者が制止の声を上げる間もなく口にした。

 ゴクゴク…… プハッ

オペラ「…………ふぅん」

数秒の沈黙、そしてコーラを冷ややかに向ける視線は貴方のほうにも向けられる。

オペラ「……『再現』か。『再現』ねぇ……野鼠ちゃんの詰まっている
脳味噌の中に、この迫りくる終焉を止める『真実』を『再現』出来る可能性は
あるって言う訳? …………ふぅん」

 オペラは、余り面白くなさそうな表情で貴方を見遣る。
その纏う空気は面白くなさそうで刺々しさがあり、周囲が口出し出来ない高圧さがある。

オペラ「……『アハガル山地』には、『入ってはいけない洞窟』があるって言う話があるわ」

数秒、睨むような半眼を向けてた彼女は。そう、ぼやくように階段を上がり同じ位置に
戻りながら貴方へ告げた。

オペラ「『入ってはいけない洞窟』に入ると、どうなると思う?
ま、誰も戻ってこないのだから確かめようがないけどね。
 けど、サン族の言い伝えではこう言われてるらしいわ。
その洞窟には、人一人分の割れ目があって『地獄』へと通じている」

まぁ、少数民族の良くあるありふれた言い伝えだけど、と彼女は区切りつつ
貴方に対して、嘲るような口調で告げた。

オペラ「仮に、あのスマイリー・スマイル達の本体がアハガル山地の
『入ってはいけない洞窟』に落ちた何者かで、その落ちた最中に
発現したのがスマイリー・スマイルだった……って言うのなら」

この今も、世界を地獄絵図に水面下で広げてるのも、何だか納得出来そうじゃない?
 と、オペラは妙に説得力のあるような仮説を立てた。

802黒羽 灯世『インク』:2020/04/26(日) 00:22:34
>>801

『ぶっつけ本番』――――『アドリブ』というほどきれいでもない。
『インク・レクイエム』が『偶然』これを可能にしていた『だけ』。

だが、それで『負けない』なら悪くは無い。

「『可能性はある』――――わ。
 『インク』は『私の想像』を超える『事実の力』がある」

「『何もできずには終わらない』……」

今の『インク』は、黒羽の『記者の信念』さえ超えた能力だ。
己の確かめていない真実を『確かに知っていた』。
それこそ、『レクイエム』足る力なのだろう。

「……『入ってはならない洞窟』?」

僅かに気圧されながらも、謎めいた言葉を反芻する。
『地獄』に繋がる洞窟……『眉唾』だ。

だが、この『災害』もまた『眉唾』……『妙な説得力』だ。

「成る程…………『それ』を探すことは、『解決』に繋がるかもしれない」

「『地獄』は、『人間の心』が生んだ概念だけど……
 もしあるとすれば、まさにすべての『人間の心』と繋がるもの。
 心を通じて『全世界』に拡散されるだけの謂れはある」

「何の情報もナシで『アハガル山地』に行くよりは、よほど指針になりそうだわ」

803『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/26(日) 22:17:09
>>802(黒羽PC)

>何の情報もナシで『アハガル山地』に行くよりは、よほど指針になりそうだわ

オペラ「何しに?」

 彼女は、差し出された紅茶のカップを軽く回しつつ貴方へ訊いた。

オペラ「その地獄へ繋がる場所を岩か何かで塞ぎに?
それとも、其処へ飛び込んで貴方のその筆で本体を倒しにでも?
 冗談は休み休み言いなさいな、野鼠ちゃん。

貴方や、その御仲間たちで。どう其処まで無事に辿り着いて
どうやって能力を解除するおつもり?
 レクイエムのパワーで、なんでもかんでも解決出来ると思ってるの?」

皮肉気な笑みを向けつつ、彼女は嘯く。

オペラ「まさか、私がそこまで連れてってあげるとか期待してるのなら
先に言うけど拒否するし無駄よ。
 貴方のヒーローショーに付き合う気は毛頭ないわ。
もう知りたい事は全て教えたと思うけどね?」

くるりと、彼女はゆっくり背を向けてビック・クランチに戻ろうとする。

アリゼ「おい、まだ……」

ハガネ「やめておけ……呼び止める権利があるのは、その娘(黒羽)だけだ」

控えてる勝気な彼女は、話は終わってないと告げようとするが。そこで
一段とオペラを中心に空気が終わるのを最強の傭兵が感じ取り、制止する。

これ以上はオペラも話に付き合う気が無いようだ。
 何か関心を向けられる要素が、最後に2、3 交渉の場に表立った貴方が
乞えば何かしら聞けるかも知れない……。

804黒羽 灯世『インク』:2020/04/27(月) 20:38:13
>>803

「『何もしない』なんて事はあり得ない……それだけ。
 貴女に理解してほしいとも、してもらう必要もないわ」

「貴女は『情報』をくれた。『知った』ことは『動く』理由になる」

オペラは『神』ではない。
結局は『スマイリー・スマイル』の『被害者』の一人でしかない。
彼女の『意向』に沿わない事は『意味がない』……そんなわけはない。

ここでの話は『終わった』……彼女は『これ以上知らない』。
少なくとも『スマイリー・スマイル』攻略に直結するような、
大きなヒントなどは持っていないか、『言おうとしない』だろう。

「いえ……いいわ、呼び止める理由は私には思いつかない」

それ以外の『彼女について』や『彼女の所感』等を聴いても、
そもそものスタンスが違いすぎる事、そして現状への意味を考えて、
『妙な地雷を踏んで彼女から妨害を受ける』リスクとの天秤には乗らない。

必要なのは『確度のある情報』だ。
彼女自身言っていたように、『解決につながる情報』は無いのだろうから、
これ以上の干渉は余計なリスクを増やすだけだろう。呼び止めない。

805『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/28(火) 00:29:36
>>804

He looked at me I looked at him〜♬
He sized up me I sized up him〜♪

 ……ゾロゾロ バタンッ

ヤジ「……はーっ 生きた心地があんましなかったな
こっから、どうすんの黒羽ちゃん? 学生寮に戻るかい」

オペラは、森のくまさんを口ずさみつつ貴方達の視界から消えた。
不良青年は、オペラと従者たちが全員大食堂の中に戻るのを見届けると
大きく溜息をついて、貴方にそう声を掛けた。

アリゼ「唯一、なんか知ってそうな奴から聞いた情報は
価値があるのかないのか、いまいち不明だったが……その、アハガル山地に
本気で行くって言うのなら、何とか飛行機を手に入れる伝手を探すしかない。
となると、空港まで直行で行ってみる?」

ハガネ「……実力行使で飛行機を略奪出来たとして、運転はどうする気だ?」

アリゼ「ぅ゛ ま、ちょ ちょっと誰かしら脅せば何とかならない、かなぁ……」

控えてる他の者は、各々と自分の考えは口にするが。この現況では指針が無いゆえに
進むべき目標が出来ていない……。

小林「一先ず、何処へ向かうべきか……ですね。話から察するに総合グラウンドの
アリーナは、行くのが余りに危険すぎる。
 ……親友、他にアリーナの支部がある場所は?」

ヤジ「倉庫街とかにも、ある筈だが……あそこら辺は俺もほぼ出入りしてないから
場所こそ大体検討つけていても、安全なのかどうかわかんねぇよ。
 ただ、まぁアリーナの機能が生きてんなら自家用ジェット機とか手配出来る
可能性は、今の状況を話せばワンチャン借用可能……かねぇ」

そう言った話を不良コンビは伝える。ただ、その情報源が期待出来るかは
未知数である事は言うまでもない……。

806黒羽 灯世『インク』:2020/04/28(火) 02:22:30
>>805

「『貴方たちも皆来なさい』とは言わないけど、
 『何もせずに終わりを待って遊ぶ』よりは、
 『死地に飛び込む』方が私は『上』だと思うわ」

座して死を待つつもりは無い。
無意味に暴れ回る気も無いが、
意味があるかもしれないなら動かない理由は無い。
『時間の無駄』かもしれないが、動かない時間にも意味は無い。

「……『アハガル山地』に謎を追いに行くか、
 それとも『治療法』の実験でもやってみるか。
 あの場で『オペラ』を納得させられる根拠が無かったのは、
 『インク』の挙動を完全に理解できていないから、というのも大きかった。
 それと、どれだけ試しても『確たる証拠』にはならない、っていうのもね」

繰り返すようになるが、『スマイリー・スマイル』の症状は無自覚。
『治ったという証拠』などというものは、『存在しない』可能性が高い。
外から見ても『わかる』状態の患者を用意できるならば別だが、
あの場では調達できない(『インク』次第だ。試す余裕は無かった)

――――時間を取れるなら、幾つかの前提は覆る。

「もしくは、例の『地獄への裂け目』みたいな話が、
 『国内にも無いか』でも調べるか……っててところかしら。
 『地獄』とやらに通じる穴が、世界に一つだけとは限らないのだし……
 これをやるなら、今言った『治療法の実験』と並行してもいいかもしれない」

『何もしない』ことは停滞だ。『可能性』がある限りは『動く』ことが、『上等』なやり方だろう。

807『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/28(火) 22:55:47
>>806

ヤジ「となれば、だ。どちらにしろオペラ女王様の話の信憑を高めるのと
移動手段を確保する為に『倉庫街』へ行くのが一番ベスト……だな」

貴方の話を聞いて、方針は決まった。行き先は、アリーナの他の支部があると言う
『倉庫街』へとだ……。

車を走らせる道中、何の気なしに芦田は備え付けてるキャンピングカーのラジオを付ける。
 そこからは、幾分興奮した声でこう話し声がなされていた。

『……皆さんっ 今日は世界中にとって大きな記念日になるのかも知れません
世界中への平和が、人類の夢が叶う一歩を私達は目にして……』

芦田「んぁ? なに言ってんだ、この司会者」

アリゼ「……おいおいおいおいっ、なんだこのニュース?
おい、あんた達。スマホ見てみろっ」

彼女は、手持無沙汰なのを埋める為に取り出したスマホのニュースを
見た瞬間に顔付きを引きつらせつつ、黒羽含む全員に促した。

そこには、大々的にこう表示されている。

『……北〇〇 アメリカが和平の為に会談を動き出す』

『中東テロ 〇〇の指導者降伏を宣言』

『北方領土返還の意をロシアが示す』

……世界各国で起きている対立が解消されようとする動きがされている。
 全体未聞の朗報だが、これが劇的な奇跡などと日和見な感想を今この瞬間
このキャンピングカーの全員誰も抱きはしなかった。

小林「……もう、一刻の猶予も無いんでしょうね」

既に、『奴等(スマイリー・スマイル)』に国家の大部分は支配されたのだろう。

暗い呟きが車の中を満たす。依然 倉庫街を目指して街並みをキャンピングカーは駆ける……。

(※特に何かアクションを起こさないのなら、次レスで目的地の描写へ移る)

808黒羽 灯世『インク』:2020/04/29(水) 23:29:17
>>807

「…………『世界平和』……『そのための能力』だとでも?」

『日本人』である自分にも『分かりやすい』道筋。
或いは、この現象の最初の本体も、
近い文化圏に生きる人間だったのだろうか。

(平和な世界を望むのはそこで『生きる』ため……
 この能力の行き着く先は『無』であって『平和』じゃあない)

           (…………)

               ギリ

何もできる事は無い。『目的地』に到着する事を、待つ。

809『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/04/30(木) 23:26:57
>>808

ヤジ「世界平和……な。黒羽ちゃん あん時、俺達死に物狂いで
あの笑顔の奴等から逃げたじゃん? あいつ等がそんなん1パーでも
叶えようって言うのが真実なら、俺は剃髪して坊主にでもなるよ」

小林「親友の軽口はともかく……まず、そんな目的ではないでしょうね。
大きなイベントで、まだ非感染な人物を集合させ。あの声の能力で一斉包囲し
感染を増幅させる……と言うのが狙いでしょうね」

貴方の言葉に、不良コンビがそう仮定を繰り出すと。運転していた芦田が
振り向いて、呟いた。

芦田「なんかめんどーな事を世界規模でやってんだな。テレビなり何なりで
その能力使用すればいいだけの話だろーに」

ヤジ「それが出来ないから集めてんだ…………あっ そうか!」

芦田の言葉に、ヤジは膝を叩いた。

ヤジ「て事は、あいつ等。まだ機械とか通して能力を拡散するの
出来ないんじゃねぇか!?」

ハガネ「……有り得なくはないな」

そう、推論を重ねたところでキャンピングカーは倉庫街に到着した。

参考画像↓
(ttps://www.photolibrary.jp/img87/24691_291501.html)

車は数台置かれている……輸送用のトラックや乗用車などもある。
 まだ早朝だからか? 人気は無く、随分と静かだ……。

ヤジ「此処ら辺の支部については、言った通り、俺は初めてだからな……
手あたり次第に散策するか?」

芦田「めんどくせー。どの倉庫入ればいいんだよ?」

全員が一先ず車から降りた……肌寒い風が貴方達の顔を叩く。

目的地まで辿り着いたが、肝心の倉庫の場所は把握出来ない。
適当に歩き回れば、それらしい出入口を発見出来るかも知れないが……。

810黒羽 灯世『インク』:2020/05/01(金) 00:29:06
>>809

「ええ。あんなものが『世界平和』を詠う世界は、
 『真実』なんてない『欺瞞』だけの世界……だわ。
 これもおおかた、小林先輩のいう通りの『策謀』でしょう」

努めて『重く』なりすぎないように、口を開く。
黒羽灯世は無敵ではないが、『上』を取り続ける。

「……つまり『放送』とかまでは警戒しなくていい、という事ね」

『機械を通しての感染』は懸念事項だった。
それがつぶれた――――と思われるのは意義が大きい。

そして倉庫街。町でも『治安の悪さ』をよく聞く地域。
だが、今となってはそんな『噂』に意味は無いだろう。

「いつどこで『敵』が奇襲をかけてくるとも分からないわ。
 とはいえ……常に『警戒』し続けていても探索が進まない。
 悩ましい所ね。……でもとりあえず、ここで考えていても始まらないか」

『アリーナ』の施設そのものは見つからずとも、何かしらの痕跡などはあるかもしれない。
無意味に歩き回る、と言えば気は進まないが、『意味』を見つけるにもまず『動く』事が必要だ。

811『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/01(金) 22:45:48
>>810

ヤジ「……あれ、でも確か黒羽ちゃん あの笑い声って奴聞こえないんだっけ?
機械で録音とか出来ても、聞こえるのかな」

小林「私達にも鸚鵡返しで言える事柄です。あの一件以来、此処に居る方達を除き
他者と接触してませんからね。あの声がもう聞こえなくても不思議じゃないですよ」

そんな会話を背後に聞きつつ、貴方(黒羽)は倉庫街に足を運ばせる。
 一番前にある倉庫を一番倉庫と呼称して……二番、三番と当たり前であるかも
知れないが施錠されており中を伺うのには、曇りガラスが邪魔で中の様子も不明だ。
 強いて目立ったものを挙げるとすれば、二番倉庫の南京錠は比較的新しめと
言ったところだが……それ以外で倉庫の外観に不審な点は無い。

芦田「おっと、俺の出番かぁ〜? いっちょ窓ぶっ壊すか」

『なんで強行突破の発想に移るのっ。それなら私の能力でドアが開放した状態の
過去に改変しますよ』

芦田「つってもウィゴーちゃん、中で訳わかんねぇ化け物がうじゃうじゃいたら
こえぇ〜よぉ〜」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだってーの。さりげなく抱き着いて
こようとこようと近寄ってくんな! ……然しながら、ゴミ本体の意見も一理あるか。
黒羽さん、闇雲に倉庫の中を改めるのも確かに危険です。既に敵の手中と思って
行動するのが妥当でしょうからね』

そう芦田のスタンドが警告する傍ら、傭兵のハガネやアリゼは十メートル程離れた
地点で警戒をしている。黒羽の死角からの襲撃は、彼等が阻止してくれるだろう……。

812黒羽 灯世『インク』:2020/05/02(土) 17:49:08
>>811

「『聴こえない』……はずよ。『録音』ならどうでしょうね。
 『試してみる』のは、あんまり気が進まないけれど」

倉庫の中は伺えないようだ。
『透視』のような能力は自分には無いし、
扉なり、穴なり『開ける』必要はあるだろう。

「そうね、何があってもおかしくはない。
 目についた扉から開けていくわけにはいかない」

「『生き残ってる』なら、籠城しているはずだし……
 何か『人の残っている痕跡』が、あればいいんだけどね。
 後は何か、特徴? 例えばこの『南京錠』とか……」

比較的新しく見える。
『最近買い替えた』と見てもいいだろう。
つまり『使われていない倉庫』では無い。

「……開けるなら、ここからが良い気がするわ」

もっとも、プロが素人目にも分かる『不自然』を残すか?という疑問はある。
入っているのはアリーナの手とは限らない、最悪は『スマイリー・スマイル』だろう。

813『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/03(日) 22:23:09
>>812(レス遅れ失礼しました)

ヤジ「ま……虎穴に入らずば って言うしな」

芦田「よっしゃ、そんじゃあいっちょ俺がぶっ壊
『だから鉄板ネタみたいにすんな!』」


アリゼ「……あんた達もうちょい警戒心もちなよ。
いいよ、私が開けるよ」

呆れた面持ち、騒がしい男とスタンドを押し退けてアリゼは
『ピンク・クリーム69』を南京錠の鍵穴へと差し込む。少し
ピンク色のスライムの色が濃くなると、カチッ……と言う音と共に外れた。

キキィ……。

ヤジ「……資材が沢山あるな。建築用の倉庫か」

重く鈍い音と共に開かれた中には。土嚢や鉄筋 木材に鉄パイプなどが
山高に積まれているのが見える。建物の広さは100m程あるので
資材の少し入り組んだほうにも未だ奥があるのは安易に予想出来る。

 扉から覗き込んだ限りでは、人気は全くなさそうに見えるが……。

小林「何か手掛かりがあるかも知れません。私のスタンドで先行させましょう」

 フワッ……。

小林が、携行していた水筒の中からビー玉状のスタンドを浮遊させて
建物の天井を飛行させる。上から建物内を偵察出来る位置まで飛行を
終えると、軽く眉を顰めて彼は呟いた。

小林「……何でしょう? 時計のようなものが鎮座しています。
それと黒電話……?」

他にも小物のようなものが置いてるようですが、と言葉を終える。
 それと共に、誰も建物内には潜んでない事だけは確かだと貴方に
報告を告げた……。

814黒羽 灯世『インク』:2020/05/03(日) 22:54:29
>>813

「……? 妙な取り合わせだわ。
 『資材置き場』に『時計』はともかく『電話』?
 人が常駐してるなら『置き電話』も便利でしょうけど、
 多少広いとはいえ『仕事場』って雰囲気じゃあない。
 こんなところに置く理由は……『何かありそう』ね」

「それに、時計も……」

ここに荷物を取りに行かせた誰かと連絡が取りたいなら、
どう考えても携帯電話を持たせておいた方が良いだろう。
時計も同じだ。ここに来た人間が時間を確認したいなら、
腕時計でもあれば問題ない。あえて鎮座させる理由は無い。

「普通に考えれば、『普段は誰かが常駐している』か、
 もしくは……『誰かが必ず来る、と想定している』か」

「少なくとも……『スマイリー・スマイル』が即席で仕組んだ罠にしては、
 引っかける気が見えない。それなら扉の中に待ち構えるだけで十分でしょうし」

『斥候』は小林のスタンドに逆立ちをしても勝てまい。
彼の報告は信じるに値する。『足を踏み入れる』事にする。『脚を動かしてこそ』だ。

815『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/04(月) 20:54:08
>>814

ヤジ「罠の可能性は極めて低いんじゃね? 待ち伏せしているようなら
少なくとも俺達が車から降りた時で何かアクションあって可笑しくないしな。
 それでも、気は抜かないほうがいいし……おい、おっさん
俺達は入り口で待機しようぜ。ジョーとブロンドのねーさん含めた三人だけで
中を調べるのは十分だ」

アリゼ「わたし? まっ、いいけどね。そんな5、6人塊りで入るような場所
でもないし、ハガネが外で見てくれれば問題ないよ」

入り組んだ通路の横幅は人が一人か二人ぎりぎり並んで通れるほどの手狭だ。
 小林が頭上に浮遊させたスタンドでルートを確保しつつ、アリゼが緊急時に
ピンク色のスライムで防衛できるようマフラーのように自身のスタンドを
待機させるのを尻目に貴方達はその不思議な物体が設置していた場所に辿り着く。

『黒電話』 そして 『時計』 どちらも資材を積むためのコンテナボックスの
上に置かれていた。

『時計』は11:45分頃を指している、大きさフリスビー程度で装飾も特にない
極ありふれたもののように見受けられる……が、壊れているのかどうなのか
黒羽が見る中で、約二分ほど一気に長針が12のほう目掛け進んだ。

一方『黒電話』は、これも至って普通の形状だが。ダイヤルの回す数字部分の
代わりに干支の字が刻まれている。旧式のままに、コードがあるが
何処かにコンセントなどあるわけでもなく、黒い線はボックスに重力に逆らわず
垂れさがっているのが見受けられた。

小林「他に目立つものは特にないですね……使い古された安全靴やケースなど
転がってますが、何か役に立つものが残されてません」

アリゼ「うーん、何だかいかにもっ て感じに存在感放ってるけど
どうにも役立つように思えないし、外れじゃ」

   ジリリリリリッッ!!

アリゼ「って、わぁΣ 
……ぇ、これ黒電話の形してるだけか? ってか、警報機か!?」

特に誰かが触れたわけでもなかった。だが、その黒電話は鳴った。
アリゼは、壊す事も選択肢に含めてスタンドを攻撃態勢に移り
小林は、警報装置の類なら外で何か起きてるかと首を出入口に向けて
仲間へと声をかける。

小林「親友! そっちで何か異常はー!?」

ヤジ「いやっ! 特に何も起きてねぇが……何かあったかのか!」

小林「……いえ! 因みに電話の音は聞こえてます!?」

ヤジ「あーんっ!? 携帯鳴らしてんのか!?? 聞こえないぞー!」


小林「……彼には聞こえない。では、この電話は……」

 ジリリリリッッ!
  ジリリリリッッッ!!

……依然、喧しく黒電話は音を鳴らしている。

816黒羽 灯世『インク』:2020/05/05(火) 13:17:56
>>815

ヤジの言っていることは全面的に賛同出来る。
罠を張るには、あまりにも『回りくどい』。
それはそれとして、『危険』が無いとは言えない。
手元の『インク』を、意識には留めておく……

「…………!!」

「この音……ヤジさんには『聞こえない』?
 スタンドだわ。この電話そのものか、音だけか……!
 少なくとも『ただの黒電話』なんかじゃあないっ」

鳴り響いたタイミングも、あまりに『丁度』すぎる。
偶然デザインと音の変わった電話が置いてあり、
偶然自分たちが来た今、鳴った……とは思い難い。

「これを……『取らない』手はないわ。
 トラップの可能性もゼロじゃないけど、
 スタンドである以上『スマイリーS』は無関係。
 『救い』とは限らないけど、『意味』はあるはず」

鳴り響く電話を、取る。
時計も気になるが、今は目の前の出来事を優先する。

817『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/05(火) 23:15:00
>>816

ジリリリリッッ! ガチャ

?『あっ やっと繋がった! ハロー ハローッ! 聞こえる!?
いま電話に出てるのは【僕】だよねっ! そうだよね!?』

電話の主は、聞き覚えのない中性的な感じの声だった。
 取ると同時に、焦り声の早口で貴方に対し決めつけ話しかけるが
その内容も初っ端から意味が不明だ。自然に、貴方が
どう言う事なのか、と返答すると。電話の主は軽く呻き声を上げた。

?『あー、そっちも【僕】が居ないのかっ。
いいっ、よく聞いてね! 多分この通話も長くは保たないから。
この電話は【別の平行世界から掛けている】!
 意味がよくわからないかも知れないけど、それが僕のスタンド能力!
其処は多分アリーナ支部だろうけど、周りはどんな感じ!?
 資材だけなんだね! って事は既に襲撃があった世界線か……っ』

電話の主は、と言う事は既に襲撃に対し事前に察知出来たか失敗したんだと
早口で独り言のように呟きつつ、貴方に対し会話を続行する。

?『君が何者なのかどうかとは省くよっ。代わりに僕が何者なのかとか
余計な事は省くよっ。史上最悪といって良い規模の笑いの能力!
 こう言えば伝わるよね!? うんっ、僕のいる場所って言うか世界も
いま、その脅威に晒されている! それで、まだ何とか保っているけど
こっちは籠城して何時奴等に突破されるかどうかと切羽詰まってる!
 ――君の持ってる情報を僕に教えてくれ! その代わり、この僕が
見聞きした情報を君に授ける!』
 
 ……緊迫した謎の中性的な声の主は、貴方に対しスマイリーSに対しての
情報の提供を求めてきた。
 その対価として、謎の人物が持つという情報を教えてくれると言うらしい。

彼女? 彼? 曰く、その世界では奴等から籠城してるが崩壊寸前で
この電話も、この世界線の通話の主が生死不明な事から何時まで通話出来るか
わからないようだが、多分 そう長くは保たない……。

818黒羽 灯世『インク』:2020/05/06(水) 23:39:52
>>817

「……!? 『良く分からない』……でも『分かった』わ。
 少なくとも、あなたに話す事が『不利益』にはならない」

「知っていることを話すわ。
 あいにくあなたが何を知りたいのか、
 そこは分からない……だから『全て話す』」

『スマイリー・スマイル』について知ることを全て話す。
自分の言葉で話す必要は、特に無いだろう。
世界中に散らばる寄生型のスタンドであること。
そして『ソイル』が語った(>>656)情報を伝える。
つまり『奴らのみに通じるネットワーク』があり、
『声という消化液で魂を溶かして食らう怪物』であること。
また、『遊部』という少女の『末路』に関わる推論――
あるいは『インク』で得た『真実』から導ける推論――
すなわち、『逆位相』の『精神性』についても、
真に受けすぎないように、とは付け加えて話しておく。
話す順番も今挙げた順だ。『途中で切れる』可能性も高い。

そう。『時間がない』のはなんとなく『分かる』。
逐一『何を知ってるか』を聞いての一問一答より、
『とにかく知り得る情報を話す』事が重要な状況だろう。

819『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/07(木) 20:52:12
>>818

?『有難うっ! 話が早くて助かるよ。
……よし! それじゃあ早速だけど僕が他の僕や違う相手が
応じてくれた情報を統合したものを君にあげるよ!』

謎の黒電話なスタンドの本体である主は、早口で礼を告げつつ
貴方に対し回答を繰り出す。

?『僕のスタンドは簡潔に告げると、君と少し違う道筋を辿った
場所の世界。そう大きく異なった結果では無いから、君が欲しい
奴等を倒す解決策は僕にもわからない!

けど、推測なら出来る!
 まず、奴等の本体を倒すか能力の消滅。
【これは不可能に近い】と考えて良い!
 他の僕達で、そのアハガル山地へ向かうといった僕とは既に
繋がらないから、その世界は失敗してる……!

 最有力は【能力の中和及び無効化を見出す】事!

奴等の笑顔、笑い声、同調。それによる侵攻を喰いとめるんだ!
 あの怪物達について追加で僕や僕達が知ってる事だけど。
【奴等は感情が無い】! 吸収し傀儡となった奴等には生前の
視覚的な情報は残っていても、感情に基づいたものは残ってない!
それと、【逆位相】に、…く事がきっと鍵だ!
 君がくれた情報、凄く価値があった! 何とかこっちも頑張る!

――それと、気を付けて。その電話の場所に僕が居なくて電話のみ
残ってると言う事は。僕は消えてる可能性が高い。
 多分 もう    奴等になって――ザザ』


 
ヤジ「……ありゃ何だ!!!!??」

 電話が途切れかける、そして出入口を見張ってるヤジが
緊張を伴った、こちらまで聞こえる叫び声を放った。

外で何かが起きたか、起きようとしている。

820黒羽 灯世『インク』:2020/05/08(金) 14:34:22
>>819

アハガル山地への『決死行』は意味がない。
それが『はっきりした』のは大きい事だ。

「『中和』による食い止め……『逆位相』……」

逆位相。

『難しい言葉』だと黒羽は考える。
成田がそれを使ったのは『音』についてだ。
逆位相の音をぶつけると、『消音』が起きる。
だから『笑いの逆位相』を想定していた。

しかし……『敵には感情が無い』以上、
それは『感情の逆』ではないのだろう。
『なんの逆位相なのか』……それが分からない。

「あなたの話も役に立ったわ。……気を付けて」

いずれにせよ。

「……!! 『何か』来ているの!?」

『インク』で文字を書く――――『モノディが殴った(>>447)』

連打とは分解すれば『無数の一撃』。
一撃単位で『再現』すれば、大量の『手札』になる。

821『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/08(金) 23:30:31
>>820

?『ザザ ……僕の世界では 『遠州灘』   ザザ 『天文台』……』

      プツッ

謎の黒電話のスタンド使いとの通話はそこで途切れる。どのような示唆で
その地名と場所を告げたか考える間もなく、ヤジの危機感溢れる声に反応して
出入口に向かうと、彼の声に同様に駆けて手の届く範囲で黒い鋼のスタンドを
背負うハガネは不良青年と同じ少し向こうの上空を睨みつけていた。

アリゼ「おいっ、何だってんだよ坊主にハガネ……も」

倉庫より出た中で彼女は開口一番に尋ねたが、その方向を見れば
回答は不要だった。

 ――『鳥』だ。

カラス それにトンビなど、だろうか? 細かい種類について
今は問題でない、重要なのはその数だ……『万は優に超えている』  

それは黒い影の塊で、大河の如く空をうねっている。数万の塊の
空を横切る異常な鳥の大群はどう考えても自然では起こり得ない現象であり……。

ヤジ「き……聞こえる あの『笑い声』が」

アリゼ「……嘘だろ。人間にしか引き起こさない能力なんじゃ」

ハガネ「…………俺にも聞こえる」

小林「……私もです」

驚愕、慄きを大小あれど含めた声で四人は空を泳ぐ鳥獣の『奴等』を見て呟く。
 黒羽は『聞こえてない』が、彼等には聞こえてるようだ。

そして、一番問題なのが……『その群れは着実にこちらへ接近している』事だ。
未だソレは遠方を飛行しているものの見続けてる最中にも像は肥大化している。

 ――キキィ。
上空の危機を、ヤジと同時に察知した芦田は迅速に車に乗り込み貴方達の
いる場所に停車させて窓を少しだけ開き、声をかける。

芦田「おっしゃあ、とりあえず逃げるかよ」

ヤジ「いや、車じゃあ無理だ……! 相手は鳥なんだぜ!?
キャンピングカーじゃ、どうやったって追いついちまう!
 つうか、ありゃあ完全に街の非感染者纏めて同化させようって魂胆だぜ!」

小林「此処は倉庫街……隠れられる場所は多いですが、アレの
声を完全に塞げるような都合の良い部屋を今から見つけるのは
流石に難しい……この倉庫に逃げても、壁は幾らか老朽して
どうやっても外からの音は聞こえる」

ハガネ「……あの質量では、俺の能力では迎撃は難しいな」

アリゼ「っそうだ! ピンク・クリーム69なら、密封した空間にして
疑似的に無響室みたいに出来るかも……っ
 あぁっ……でも、今の質量じゃ私を含めて二人ぐらいしか入れられない!
今から栄養を摂取させて大きくさせようたって時間が……!」

全員が口々に、上空から迫る逃れられないスタンドの攻撃に対応しようと
口にするものの良い案が浮かばない。

 ……どうする?

822黒羽 灯世『インク』:2020/05/09(土) 20:00:53
>>821

「『遠州灘』…………見た記憶がある。
 成田君の経験した『事実』の中に…………!」

「……!? 『鳥』!? 哺乳類ですらないじゃない!」

その意味を知るには、ここを切り抜けねばならない。
鳥の大群。あまりにも『想定外』だ。
これでは『船』でさえ避難場所どころか棺桶だろう。

「『インク』で『爆弾』なら出せるはず……だけど、
 指向性のある地雷じゃあの数には対応出来ない。
 『栄養』の塊みたいな『コーラ』も出せるけど、
 飲ませる時間が足りないって事の解決にはならない。
 …………『一か八か』の策が、あるとすれば」

『インク』は元々『人型スタンド』を再現出来る。
スタンド能力は再現出来ないのが欠点だったが、
先ほど明らかにスタンド由来の『コーラ』を出せた。

ならば。

「『逆位相』……成田君の力を借りれば……『あるいは』」

『スマイリー・スマイル』の足を、唯一止められた力。
つまり、『モノディ・レクイエム』の『咆哮』もまた、
再現出来る可能性は、十分にあるのではないだろうか?

「時間を稼げるかもしれないわ。可能性は高くない賭けだけどね」

書く文字は『モノディは、成田君は叫んだ』……『出来るだろうか』?

823『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/09(土) 22:37:06
>>822

 シャッ   シャシャッ!

本来ならば、『レクイエム』の状態のスタンドを発現する事など
まず間違いなく不可能だ。そう、本来の貴方の力ならば。

だが……高次元の域へと矢を使用し足を踏み入れている黒羽ならば……。

――モノディ  成田君

      キイイイイィ

 『……ぁ? えっ オレ……』


――『成田』が、あの時のベリルと心象風景の中の時と同様
インクによって象られたような形ながらも確かに意思を伴った
成田 静也が傍へ降り立った。
 周囲の小さな驚きを他所に、本人は少し困惑した様子だ。
確か爆発に巻き込まれて……と言った感じで。彼には少なからず
意思があり、死亡するまでの記憶が残っているような状態のようだ。

 成田『黒羽さん? ……っ! あの鳥達の笑い声は……。
つまり、そう言う事なんですね……』 ズンッッ

インクで描かれた成田はスタンドを発現させる。険しい目で
高速で空を舞って接近する空を制する奴等となった鳥獣を睨む。

既に1km圏内を空の大群達は迫ってきている……。
 記録が正しければ、レクイエム・モノディはその逆位相の
音波で毒となる笑い声を相殺は可能な筈だが……。

――一つ貴方の心の中に疑問が生じた。
『相殺した後に……どう奴等(鳥達)は動くだろう?』

(※799で告げてた『レクイエム・インク』の伏せていた能力。
貴方が邂逅した中の人物であれば、その名をインクに記載すれば
生死の有無、スマイリー・スマイルの捕食など関わらず発現可能。
 ただし、記録の中での性格など投影されるので。ケープのような
自我が無い存在などは命令をきかず無差別に暴走する状態で再現
される危険性がある。またレクイエム状態の為、本体である黒羽が
気絶・死亡するか。発現した生物が行動継続不能になる程のダメージを
負わない限り、任意で解除しない限りは自動で解除されない)

824黒羽 灯世『インク』:2020/05/10(日) 20:07:58
>>823

「!? これ、は………………これが、『レクイエム』」

「『死者』を働かせる『鎮魂歌』だなんて……『上等』な皮肉ね」

これは。そうだ。成田本人ではない。
その事は何となく察せられた。
彼は己の『主観』の中の仲間でしかない。
『記者』としては、失格の能力だろう。
だが……黒羽自身には自嘲の色を帯びた納得がある。

「私の心から蘇った貴方に『指示』はいるのかしら。
 いるのなら……お願いするわ、『あれら』を止めて」

納得を超えなければならないとも思う。
だがそれは、『全てが終わってから』で良い。

(……問題は。問題は『その先』にある。
 成田君の攻撃は『足止め』にはなるけどそれだけ。
 世界の鳥類を絶滅させられるとは、とても思えない。
 そもそも、笑いを止めても『鳥自体はどうなるの?』)

少なくとも……『ここにいる数万』は、何とかせねば。
そのためには『殲滅』か、『中和』が必要なのだろう。
中和……言うは易し。だが、『道筋』が未だ見えない。

(…………『斑鳩さん』の力を借りる?
 彼のスタンドの鎖は広範囲を薙ぎ払うことも出来る。
 でも、それでも足りない。『万単位』……)

「…………今から成田君が音波で笑いを相殺する!
 『笑いが効かない』と見たら『襲ってくる』可能性が高い……
 屋外で全方位から攻められるよりは、屋内の方がマシだわ!」

全ての正解をすぐには出せない。
違う結果もあり得る。まず『動く』事にする。
『モノディ』の『レクイエム』で起きる現象を、
戦力に長けるであろうハガネを始め全員に共有しておく。

その上で、可能性としては鳥の『特攻』を想定し、
屋内……あるいは車内に駆け込めるよう、位置関係を確かめておく。
少なくとも、そうなった場合の迎撃に即応出来る手札は思いつかない。
斑鳩やベリルを呼び出し『数』を増やす程度か……それも確実性に欠ける。

825『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/10(日) 23:46:13
>>824

貴方の言葉に対し、力強く応じ『インク』によって召喚された成田は
同色のモノクロなスタンドである彼のモノディを発現し、大きく叫ぶ

咆哮、慟哭とも言ってよい叫び声。迫って来た鳥達の羽ばたき以外に
黒羽の耳には不快な音は拾わぬものの。他の者達の顔付きが未だ
問題ない事から『相殺』は成功したと感じられる。

倉庫へ避難し、十数秒後……予想されていた攻撃が開始された。

 ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッッッ゛

ヤジ「うぉぉ゛っっ だ、大丈夫か……!?」

小林「多少は老朽化しても、元々は資材を守る倉庫だ。
高速で急降下してくる鳥獣の体当たりとは言え、突き抜ける事は難しいですよ」

ハガネ「……突き抜けられても 迎撃には問題ない」

倉庫の屋根は大きく全体的に陥没がなされた。間違いなく貴方達の肉体を
殺傷する目的での自爆に対する躊躇のない特攻だ。
 然し、元々が只の鳥である事も踏まえ屋根を貫通して威力を保ったまま
貴方達を傷つけられる程のパワーは宿していない。

暫く心休まらない激突音が続いたものの、十数秒してから
インクの成田が呟いた。

成田『オレの耳に、大きく遠ざかっていく羽ばたきが聞こえます。
どうやら、街の中心に去っていったようです』

……どうやら、一先ず危機は去ったようだ。

小林「街へ……となると防御手段のない星見街の住人の殆どは
壊滅されると判断して良い」

ヤジ「黒羽ちゃん、どうするよ?
一刻の猶予もねぇ感じだぜ。そろそろ奴等に対する打開策思いつかねぇと。
 そっちのスタンドで蘇った成田が幾ら、あの化け物共の声を防げるって言う
アドバンテージあってもよ。あいつ等が本気で兵器とか運用してきたら
そっちの伝説の傭兵とかが居てくれてもよぉ……勝ち目は無いんじゃないか?」

貴方達の危機は一先ず回避した。だが、街の命運は絶望的だ。
 
このままでは、奴等の浸食を指くわえ見守るのみだ。

 カチ カチ カチ ――チッ

あの『時計』のほうを何の気なしに視線をやると
『11時54分』に針が動いていた。当然ながら、今の時刻は
午前中ながらも、この時計の表示とは異なっている。

……『黒電話』は、既に消失していた。

826黒羽 灯世『インク』:2020/05/11(月) 22:24:39
>>825

小林の言葉には少なからず心は痛む。
だが、そうだとして、そうするしかなかったのだ。
自分達が死んだとしても結果は同じだった。
町内放送で成田に吼え続けて貰いでもすれば別か?
……意味がない仮定だろう。

「……どうする、って」

(『打開策』……この状況。認めなきゃいけない)

         (『思いつかない』という事を)

ヤジの言葉はいかにも他力本願だが、
スタンド使いではない彼に求めるのは酷だろう。

「電話で聞いた……『遠州灘の天文台』にでも、行ってみる?」

自分にも、『逆位相』の意味が、いくら考えても分からない。
『逆位相』――――『感情の無い』連中に働きかける以上、
それは例えば『感情の乗った声』なんかじゃあないのだろう。
小林の治療についても、そのような経緯は一切なかった。
ただ単に、彼が『自分で壁に頭をぶつけた』というだけだ。
位相も何もあるまい。そして『再現性』があるかも怪しい。
その後の寛解にこそ『経緯』があるのだとすれば、
それは小林自身には分かっても自分には分からない。

・・・『手詰まり』の文字が頭に浮かぶ。『認めたくはない』。

「これは――――――『終末時計』 ってところかしら」

思わず零す。弱みは、見せたくないのだが。
謎めいた時計は、安直に考えればそんな『暗示』を感じた。
無論、そんなものが置かれている意味は無いだろうから、
『時計のずれ』をそう考えてもしまうほど『弱気』になっている、と自覚する。

827『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/11(月) 23:01:07
>>826

>『遠州灘の天文台』にでも、行ってみる?

ヤジ「天文台と遠州灘? ……ちょい待ってくれ。
天文台はH湖近辺だったよな、なぁ?」

小林「えぇ、天文台はH湖の方面です。……電話で、そう言ってたのですか?」

貴方は先程の平行世界の電話の主の言葉を思い出す。
途切れ途切れに『天文台』と『遠州灘』と発していた。切羽詰まった状況で
報せたからには、間違いなくその地名には大切な事柄が秘めてるとは思える。

ヤジ「遠州灘は……つまり、海岸って事だろ?
天文台は、天体観測で何回か足を運んだ事あるが。いま行く程に
重要な場所なのか?」

小林「少なくとも、電話の主は私達よりも情報を多く持っていた。
ならば行くべきでしょう……残された時間は少ないのだから」

ハガネ「……この倉庫街から向かうとすれば。街を突き抜けるか
その遠州灘に近い海沿い。どちらか二つの道から天文台に向かうべきだな」

アリゼ「そんなん、人が余り居ないだろう海沿いを車で走らせるのが当然っしょ」

ハガネ「……既に街が変貌しているのなら、どう奴等が動くかで海沿いであろうと
街中であろうと地獄には変わらないだろう」

遠州灘は、謂わば海岸沿いだが。特徴のある建造物かあるでもないし
何かしら手掛かりを探すのなら『天文台』だろう。
 ただし、今から向かうのであればだ。怪物と化した鳥達の攻撃を受け
ほぼスマイリー・S化した星見町の住民、いや 生物と対峙するのは避けられない。

街を突き抜けるルートも、迂回して向かうルートにするにしても
危険はつき纏う……。

828黒羽 灯世『インク』:2020/05/13(水) 01:25:12
>>827

「……そうね? 言われてみたら『天文台』なんて、湖畔にしか無い。
 でも、遠州灘……『どういうつもり』でその地名を出したのかしら……」

無意味なノイズだった、とは考えない。
あるいは『誤解』を伝えられた、とも。
……可能性はもちろんあるが『最悪の可能性』だ。

「……電話先の人間が、あの状況で『謎掛け』をしたとも思えないわ。
 よほどじゃなきゃ『何かがある』地名だからこそ口に出した、はず。
 あの時電話が切れかけているのは向こうも理解していたんだから、
 最後の最後に滑り込みで伝えたい、その程度の『意味』はあるはず…………」

はず。はず。……はずだ。
なにもかも可能性でしかない。
ヤジの懸念は分かるが『じゃあ何をするのか』だ。
考え続ければ急に全てが分かる段階とも、思えない。

「……町中は確実にもう汚染されてる。私も海岸沿いの方が賢明だとは思うわ」

「敵に読まれてる可能性はあるけど……町中は、読まれようがなかろうが危険だもの」

座して、頭で考えて、或いは遊んで滅びを待つよりはずっと『納得』出来る道だ。
上等であると信じる道を行く。上には、向かい続けなければならない。

829『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/13(水) 19:57:57
>>828

芦田「海岸沿いから、天文台かい? 
おっしゃあ、ウィゴーちゃん。かっ飛ばすぜぇ〜!
なんか襲撃あって車が大破しかけたら、よろちくびー」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだってぇの。
未曾有の危機が町中、いや世界で蔓延ってんのに何時も通りに
頭可笑しい胆力だけは尊敬してやるわ』

ヤジ「……おっさんはすげぇな そのマイペース振り、尊敬しねぇけどよ。
へ へーくしゅっ!!
……くそっ、ちょいと気が抜きかけたら。まーたくしゃみと鼻水に涙が
出てきたぜ。ジョー、残りの薬いくつあるよ?」

小林「10錠あるかないかですね……」

ヤジ「くっそ、昨日やっぱ買い溜めしとくべきだったな」

不良青年の片割れは、鼻水をティッシュでかみつつ小林から
受け取った薬を一粒、涙を水筒の蓋を受け口に落としながら水と
一緒に飲み込んで車へと乗りこむ。

 ――ブロロロォ……。

車は走らせ始めた。少ししてから水平線が見渡せる海沿いの道沿いを
キャンピングカーは走行する。

ヤジ「……そう言えばよ、クシュン。
星見町には自衛隊の駐屯地とか、あったっけ? ……ないよな」

小林「あるとして、せいぜい銃砲店か警察署ぐらいですよ。
この街で行き成り襲撃されるとして、想定される危険は」

走りつつ、不良一組は想定される これからの危険を空の鳥達は
除外して話し合う。

ヤジ「まぁ、だよな。行き成りミサイルぶっ放されるとかは
心配しなくて良いわけだ。さっきの、化け物鳥達も脅威は脅威だけど
成田が居てくれりゃ、心配はしなくて良いわけだろ?
 最強の傭兵もいてくれる訳だし……」

そう会話する口振りは途中で途絶えられる。窓から見える風景に
異常さが見えていたからだ。

狐 イタチ……野犬などの森に生息しているであろう生物達が
貴方たちの走る道路の横沿いの森林のある周辺から数えるのが億劫な程に
ジッ……とこちらへ視線を向けているようで、動く事なく貴方達の乗る
車に対し体を向けて動かないでいる。

小林「……襲い掛かってはきなさそうですが」

アリゼ「気に入らないね……まるで私達が感染してないのを理解しながら
黙認して素通りしてるようだ」

動物達も感染化しているのは明白……然しながら、彼等も黒羽達の戦力を
理解してる故に、考えなしに特攻を仕掛けようとはしてない。
 ただ、自分達(スマイリー・スマイル)にとっての不純物の動きだけは
捕捉しておこうとしているかのように、車窓から小さくなっていく物陰の
視線は何時までもこちらを追っていた……。


そのまま貴方達を乗せた車は海岸 『遠州灘』の方面に辿り着いた。
時節は寒い時期だからか、人気は幸い殆ど無い。
 沖へ向かう為のものか、小さなモータボートが数台鎮座している……。

アリゼ「なんも無さそうだね、ボートも車から見る限り異常なし。
電話じゃ何かあるって言ってたようだけど、この辺とにかく一通り
何かあるか探してみる?」

幾らか減速して、海岸の周りをゆっくり見渡しているが各々
異常は発見出来なかったようだ……くまなく調査すれば、もしかすれば
別の結果もあり得るかも知れないが。

830黒羽 灯世『インク』:2020/05/15(金) 02:08:22
>>829

ふと、水筒に落ちた『それ』が気になった。

「……『涙』が薬なんていうのは、洒落すぎるかしら」

泣くことにとって、涙は『象徴的』だ。
唯一の治療例である『小林』は、
『感情は関係ない』のだとしても――
むしろ奴等にも存在しない『感情』とは無関係に、
常に泣き続け、文字通り『涙を飲む』ヤジと行動を共にしている。
何も確証はない事だが、『小林の飲料にも混入していておかしくはない』。

(試す甲斐くらいは、あるわね)

          シュッ   ペロ

己の左目を擦り、涙を筆先に付け、
それを経口摂取する。ほんの試しだ。
『自覚出来る作用』は無いかもしれない。

「……『成田君のレクイエム』については、
 すでに共有されていると見ていいんでしょーね。
 上等だわ、襲ってこないならそれはそれで好都合」

遠州灘に到着するまでは、少なくとも安全という事だ。
だからこそ、先に挙げたような『試し』が出来るわけでもある。

「そうね……今の所は、『ゴール』も無い。
 『何かある可能性があるところ』は、『寄り道』じゃなく『目的地』」

「とはいえ、『見てわかる範囲』以上を調べるのは意味が無いでしょうけどね」

見て分からない物は調べても分からないだろう。『見える範囲を探る』くらいは、しておく。

831『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/15(金) 22:54:31
>>830

『涙』……そうだ、確か貴方とヤジに小林。あの裏路地で命からがら
逃走し終えた後、ヤジは嗚咽まじりに薬と水を飲み干し。そして小林も
その水筒を回し飲みしていた……。

それからだったのではないか? 確か、彼(小林)の体調が改善に
至ったのは……。

然し、今のところ貴方は奴等の声は鳥の襲撃の時は聞こえてなかった。
 次の襲撃によっては、今の行動が正解か否かわかるかも知れないが
今の生理的な反応によって摂取した涙は、各段に気分が良くなるような
自覚症状を感じはしなかった……。

芦田「りょ〜うかい。そんじゃー、適当に海岸調べっかー
真夏なら、ウィゴーちゃんと海水浴楽しめんのになぁー
ウィゴーちゃんの水着とか、すげー綺麗なんだろうなー」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。
もう、何もその馬鹿馬鹿しい内容についてはコメントしねぇわ』

キキ……ッ。

ハガネ「ボートは調べておこう」

アリゼ「二、三艘しか無いし。あと他に特筆として目立つもん無いし
直ぐに済むよ」

ヤジ「……ちょいと小休止がてら、腹ごなししておくか。天文台に
辿り着いた途端、行き成り四方八方から襲い掛かられても不思議じゃねぇ」

気を張り詰め過ぎても仕方がないとばかりにヤジは軽食、小林も軽く水分
補給を行い。ハガネとアリゼが率先して二人でボートを調べる。
モータボートは大体三名程乗れるボートが三台程度鎮座していた。


芦田「……なぁ、黒羽ちゃん」

休憩がてら、一本煙草に火を点し紫煙を揺らす男性は
何時になくおちゃらけた雰囲気を少なくした声色で、貴方に声をかけた。

芦田「おめーさん、『矢』っての刺したじゃん?
んでさ、今はそいつ。効力失ってんだよな?
 ちょいと、俺達に渡してくれてもいいかい?」

……何か意図があるのか、芦田は貴方から『矢』を貸して欲しいらしい。

832黒羽 灯世『インク』:2020/05/17(日) 01:33:22
>>831

(『自覚症状』が無い以上、『治った自覚』も……か)

今は、考えない。
他の全てと同じだ――――『確証』は無い。
正しかったかどうかわかるのは、その時が来てからだ。

「そうね。その間はここで待っておく。
 ……『休める』時に休むのも、良い事だわ」

「……」

     ス

芦田にだけ見えるように、『矢』を示す。

「『ふざけている』ようではあるけど、
 なんだかんだで『協力』してくれてる」

「『他意』は無いと思うけど……『意図』は、何?」

無理やり奪ってでも使う『確信』があるなら、かまわない。
だが、『説明』を彼が望むのであれば、それを聴く時間はあるだろう。

833『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/18(月) 00:06:01
>>832

芦田「……どうよ? ウィゴーちゃん」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですって。
そうですね、無理だと思いますよ。効力を取り戻すのは』

芦田「そうかい、まぁ女神も万能じゃねーってか。
いやさ、『矢』の力が失われてんなら。ウィゴーちゃんの能力で
元の力が戻せれるのなら、まだ何かしら出来るかも知れないからよ」

どうやら、彼(芦田)は矢を強奪して何かしら悪用と言うよりは
自身の片割れで使用可能な状態に戻せるか知りたかったようだ。
 ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトに名前の訂正と女神の呼称を
文句と罵りに何時ものふざけた笑みで対応しつつ話を続けた。

芦田「実感なかったけどさ。あの化け物鳥達と あの声を直接目と耳にしてよ。
俺らしくねぇけど……こりゃ、駄目なのかもなぁって思わず納得しかけてなぁ。
でも、黒羽ちゃんは諦めてねぇんだし。ウィゴーちゃんも最後の最後まで希望を
捨てるとは何事だって言ってからさぁ……やれると思える事は全部やるしかねぇんだろうな」

本当、俺らしくねぇんだがと芦田は嘯きつつ煙草を吸い終える前に告げた。

「――あんたの力なら『矢』も呼び起こせるかもな」

……そこで、ハガネとアリゼがボートに異常はなし。海に出る事になれば
問題無く使用出来ると報告して車へと戻った。

 
        ブロロォロロロ……

ヤジ「H湖近くに差し掛かったな……周り一面木々だらけだ。
さっきの山犬なり野生の動物も気にかかるし、より一層気を付けようぜ」

 既に舗装道路でない自然の道路をキャンピングカーは走る度に幾らか
ガタガタと揺れつつ走っている。もう後少しで天文台に辿り着くと言う所だが。

   ――キキィ……!!

アリゼ「うぉ……っ!? なにっ! 敵襲っ!?」

芦田「……いや、こっから先はもう車は使っちゃいけねぇとさ」

……車窓から見ると、多くの木が打ち倒され道を塞いでいる。
遠目だが、木々のバリケートの向こうも、似たりよったりの障害物が垣間見えた。

芦田「ウィゴーちゃん、過去改変でどうにか出来そう?」

『やろうと思えば……しかし、向こうも明らかに塞がれてますし。
一々降りて時間をかけるよりは密集して徒歩で向かうのもありかと』

一応やろうと思えば、障害物を貴方達の力で強引突破して車で
目的地まで辿り着けるだろう。徒歩で向かうにしても……この様子なら
明らかに先で何か待ち伏せがありえそうだが。

834黒羽 灯世『インク』:2020/05/18(月) 01:11:03
>>833

「『矢』――――そうね、出来るかもしれない。
 私の『インク』は、とびきり『上等』だもの」

理屈で言えば『可能』には思えた。
なにせ、『成田』が呼び出せるし、
そのスタンドさえ行使できるのだ。

「……『乱用』する気には、あまりなれないけどね。
 やるなら『誰が使うか』決めて、『使うときに出す』。
 出しっぱなしで持ち歩いて、連中に奪われでもしたら終わりよ」

「でも、選択肢には入れておく。『やれることは全部やる』
 ――――あなた、思っていたより、けっこう『上等』だわ」

―――――『なんでもできる』とさえ、思える。
それが全能感に結びつかないのは、ひとえにそれ以上の『脅威』ゆえだ。

もっとも、最終的には『上』に立つつもりではいる。『折れてはいない』。

「『クレイモア地雷』を出しましょうか。……出せるかしら?
 成田君に、『逆位相』の音で『消音』を頼めればいいんだけど」

「『レクイエム』とはいえ、2つ以上のものを再現できるかは、まだ試してないわね」

なので試そう。『ここでは使わない』としても、今の内に試しておこう。
成田は今も出ているのだと思う(自動解除されないため)が、『クレイモア地雷』(>>483)を出せるか?

835『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/18(月) 21:03:17
>>834


 シュッ ――シャッッ シャッ    キィーンッ……!

『クレイモア地雷』……直視した訳ではなかったが、貴方や貴方の仲間が
あわや体中蜂の巣より酷い事になりかけた指向性の地雷。
問題無く発現された。ただ、感覚的に半自立と言う感じで貴方に付きそう
成田を除き、指向性の地雷は解除か役目を遂げない限りは次の『再現』は
出来ないような気がした……。

ヤジ「うぉ、おっかねぇの出したな。……この車の近辺に設置して
何か来たら発動させる感じ?」

小林「こちらも、一応持てる限りの武器は携行していきますが。
ソレなら天文台まで辿り着いても明瞭に音が出るし、良い方法とは思いますよ」

芦田「上手く嵌ってくれるかは神頼みだけどな『茶化すな!』 うぇーい
『まったく……とりあえず、車付近の木々ぐらいは撤去しときましょうよ』
そうだねぇ、ウィゴーちゃんの奉公精神にゃあ頭が下がるよ
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』だっ!」

芦田とスタンドは、ひとまずバリケート化してる木々を撤去しようと近寄る。
その周辺は酷く木々が埋もれ、腐敗した木屑が地面を覆っている。

ハガネ「地雷の知識ならある。設置する場所に悩むなら手伝うぞ」

アリゼ「ピンク・クリーム69。食い溜めだっ こっから先は何か起きても
迅速に対処出来るように一杯食べな」

傭兵は貴方に近寄り、アリゼは車に詰め込んでいた食事をスタンドに摂取させ
何時でも攻防可能な準備をしてる。小林とヤジも車の中で携行する武器を
選別してる最中だ。

836黒羽 灯世『インク』:2020/05/18(月) 21:24:05
>>835

「……これを起爆するか解除しないと、
 別の物とかは『再現』出来ないようね」

一応口に出して言っておく。
味方にも共有しておくべき情報に感じた。

「バリケードの除去に使うつもりだったけど……
 そうね、対人地雷にさせる役割じゃないかしら。
 ハガネさん、『軍事』の知識で張り合う気は無いわ。
 あなたの考える最良のポイントを教えてちょうだい」

流石に、本職に知識でマウントは取れないだろう。
地雷自体詳しくないのだ……いわんや設置の基準をや。

「それと……一応、奇襲だけは気を付けましょう。
 まあ、改めて言うことでも無いとは思うけど」

周囲の木屑には注意を払う。
まだ『虫』までは支配されていないと思いたいが、
毒を持つそれらが飛び出てこないとも、限らないからだ。

837『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/19(火) 19:28:25
>>836

ハガネ「ああ。この地形ならば……」

キャンピングカーの後部にある地面を指し、角度を教える傭兵と
それを見る貴方。傍らにはレクイエムで発現されてる成田も周囲を
見渡しつつ、ぽつりと呟く。

成田『……嫌なぐらい静かだ。生き物の音が殆どしない』

 カツ カツ カツ カツ

成田『まるで、この森そのものが。オレ達を狙って
息を潜めてるような……』


    ズボォォ―――!

芦田「ぁ?」『へっ』


           ―――ゴォォッン――zノッドギャッ゛ッ゛!!

……芦田が、そのバリケートとなる木々の周辺の木屑に足を踏み込んだ
瞬間だった。地面の崩落する音、彼とスタンドが間の抜けた声を上げた束の間
その大人一人とスタンドの姿は地上から消え、そして重く鈍く耳障りな
幾らか柔らかいものが固いものに叩きつけられる音を聴いた。

急変に、顔色を変えて車内の面子も貴方へ指導していたハガネもその
穴へと駆け付ける。見下ろせば、約3,4m程の真下で彼は居た。


芦田「……ァ゛……ゴフッ……ッ゛ こ……りゃ゛……っ」

口から血の泡を吹きつつ、痙攣しつつ胸部から鋭い岩を生やしつつ
彼は仰向けで自分の体に突き刺さっている岩肌を無駄な抵抗と
知らずか知りながらか触れている。その傍らには、DFを受け同じく
痙攣しつつウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトも穴の壁面に
寄りかかるようにして呻いていた。

『……ワナ……ワナ…………気付……け……なかっ』

芦田「う……うぃ……ごー……ちゃん、しゃべ……喋っちゃ……いけ ね」

口を動かすたびに、彼の顔からは血の気が引きチアノーゼが見え始めてる。

ヤジ「っ早く助けねぇと!」

成田『っ! 待ってくれ……聞こえる。無数の何か小さな音が一斉に
森全体で動いている……凄い数だ!!』

  ――もう直ぐこちらへ迫ってくる!!

芦田は、人為か地上に潜む生物によってか作成された落とし穴で
瀕死の負傷を受けた。
 そして、超感覚を担うレクイエムの成田は森全体で彼が罠にかかったのを
受けて一斉に何かがこちらへ向かおうとしている事を感知した……。

838黒羽 灯世『インク』:2020/05/19(火) 20:09:27
>>837

「…………!?!? 『落とし穴』ッ……!!」

          「……………!」

(こ、このサイズ! 明らかに『事前準備』している!
 私たちが来ることを読んでたのは間違いないとして、
 数十分で済む作業とは思えない……『ここに何かある』)

(けど、それより!)

芦田は、『死ぬ』。
それがわかる。

だが…………『分かった』から何もしないのか?
それは『スマイリー・スマイル』に降伏するのと同じだ。
クレイモア地雷を、『任意解除』して消し去る。

「『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』は過去を変えられる。
 …………『そのレクイエムなら』ッ! 間違いなく『今がその時』だわ……!!」

再現するのは、『レクイエムの矢』。
意味があるかどうかを考えている時間など無い。
それを『スタンド側』に、躊躇いなく投げ、突き刺す!

恐るべき大群が迫るより早く、『戦力』を……『仲間』を取り戻す。

839『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/19(火) 22:36:22
>>838

 ――シュンッッ  シャッ シャシャッ――zノッシャァッ!

『クレイモア地雷』解除 そして、貴方がインクで呼び出したのは
黒でほぼ構成されつつも、淀みない輝きが目にされる『矢』だ。
 それを躊躇なく……『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』へ刺す。

    ドシュッッ   パ   ァァア ・ ・ ・ !

幻視かも知れないが、突き刺さると同時に芦田のスタンドが一瞬輝いたようだった。

それと同時に、モノクルのスタンドの胸部にぽっかり空いてた穴は塞がり
光の粒子をスタンド像の周りに舞わせつつウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは
壁に寄りかかり硬直してた状態から浮き上がり、半覚醒といった様子でまじまじと
自分自身も再起不能状態だった部分をまじまじと見る。

『これが…… 矢 の効果……? 
――繋がりが  切れて、る? それでも 動け てる? ……はっ!?』

…………『芦田』は未だ設置されていた自然の鋭い岩に貫かれている。
血の泡を吐き、既に瞳孔は焦点をあっておらず全身に痙攣が周っている。
 その様子を認めると、急ぎ駆け寄りスタンドはその華奢な手を体に伸ばす。
DFが共有されない、そして発言を鵜呑みにすれば そう言う事なのだろう。

『――ッ! 駄目っ 駄目っ! 駄目っ!!
大丈夫、大丈夫だよ……いま、無かった事にするから。私の力で、助けるから!』

 ズギュン……フッ  ズギュンッ……フッッ  ズギュンッッッ――フゥ――

貴方は、必死に何度も愚かしく十数秒すれば死ぬ芦田にフィルムを引き出そうと
試みるも出来ないスタンドの姿を見て無意識に悟る。
 恐らく、あの様子では『過去改変』は無機物のみに適用とされる能力なのだろう。
生物を治療するといった前提で使用出来る能力をスタンドは備えてないのだ。
それを理解してか、してないのか何度も今やレクイエムの影響で自立可能となった
スタンドは元本体へ能力の適用化を無駄に試みている。

ズギュンッ フッ―! ズギュンッッッッ フッッ――!!

『発現してよフィルム……頼むからっ 頼むから発現してよぉおおおおおお!!』

  ……ウィゴー……チャン

絶叫するスタンドに対し、芦田はか細い声で名を唱えた。それに対して反応した
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトが顔を寄せるとボソボソと芦田はスタンドの
耳付近に最後の力を振り絞ってか顔を寄せて何かを囁いた。

           ……カクン

そして、彼は僅かに自分のスタンドに笑いかけると。そのまま瞳から光をなくし
首の筋肉は解けて重力のままに首は下へと折れ曲がっていった。

840『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/19(火) 22:53:41
>>839

ヤジ「何がだよっ! 何が近づいてくるって!?」

成田『もう直ぐ来る……ッ 30m……20mっ!』

小林「―リヴィング・イン・モーメントッ」

落とし穴周辺で、成田の声に呼応しつつヤジは手製の爆弾。
小林は可燃性の液体水槽を四体程を付近に浮遊させる。
アリゼやハガネも手持ちのスタンドを構え、迎撃態勢へ移った時だった。


 
 ――ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

それは大量の『鼠』だった。
野鼠やドブ鼠など種類関係なく。その大群は貴方達目掛け洪水よろしく
接近する。対し、貴方達の仲間も案山子ではない。

   ボゴォ――zノッ!!    パリンッ  ボオオオオォ!!

迫る茶や黒の大河に対して爆弾や手製の焼夷液を振りまき
大火の防波堤を即席で結成する。幾らかは、その炎の前に貴方達に
辿り着く前に死に絶えるが、しつこく全身火達磨になりつつも接近してくる
幾つかはハガネのアイアン・セイヴィアー 
アリゼのピンク・クリーム69が薙ぎ払っていくが……終わりが見えない!

ヤジ「くそったれ!! このまんまじゃ、こいつ等の餌食にされるか
笑いの音波吐かれて、お仲間になるかだ! まだならねーのは成田が
いるのをあっちが知ってるからかぁ!?」

アリゼ「ちっ……キリないね! こいつらジワジワと嬲り殺すつもりだっ」

彼等も手持ちの力や武器で果敢に応戦するがジリ貧だ。
 どうにかして、突破口を開かなくてはいけない……!

841黒羽 灯世『インク』:2020/05/20(水) 22:33:33
>>839-840

「……………………………………やるしか、ない」

「それでもやるしかない……『やらない』よりはずっと上」

『レクイエム』は都合の良い『神』ではない。
それは理解している……それでも『するべき』と思った。

芦田は『死んだ』。……『事実』だ。
彼のスタンドの行動、それが無意味なのも『事実』。
それでも、彼女は『そうしなくてはならない』。
死んで消えるべきだったとも考えない。

「『インク』…………まだ、やれるのだわ」

レクイエムの矢は『使った』。
役割を果たしたなら『枠が空く』。

(生きていても死んでいても『筆法』は『再現』する。
 生きていてもなら、『この場にいても』出来るはず。
 筆法は元々、その場で見た事実を再現する技……!)

「…………『最強の傭兵』を、『もう一人』!
 『ゴースト・ストーリーズ』……これで戦況を打開する!」

『ハガネ』――彼を『再現』する。
彼がどういう人間なのかはよく知らないが、『最強の傭兵』だ。

半端な火力を増やすより……現状の『最大火力』を、二倍にする。

842『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/20(水) 23:47:18
>>841

貴方は筆を振り翳し 『ハガネ』と名を描く。

 シャッ――zノッシャッッ……ッ   ヴォオ゛ン゛

全身が黒で構成される寡黙ながらも姿形は今も貴方達に終わりを
与えんと押し寄せる存在に応戦する傭兵の姿が降り立つ。

だが、この瞬間貴方には成田を招来した時と異なる手応えを感じた。
新鮮な再来と言うよりも、普段の用途で使用していたゴースト・ストリーズ
ソレと同様の能力を使用した時のような……。
(※『レクイエム・インク』による記録の中の人物の投影だが、いま現在
一人召喚してる為、更にもう一人の召喚を長時間発現するのは困難。
事前に、能力説明をしてなかった為今レスでは行動を通すが
次レスからは記録の人物の投影に関しては、解除しない限り新たに
人物の投影は出来ないとする)

ハガネ「っ俺か……なら、少し荒業も出来るな……全員下がっていてくれ」

 キィン   ググッ

傭兵の呼びかけで貴方達が引き下がると同時に、その黒い鋼の剣のヴィジョンは
物干し竿か定規のように細く、とても長い形状へと変わる。
 彼は、二の腕に血管を浮き上がらせつつ体を捻り其のヴィジョンに手を添え
大きく大きく振りかぶり……。

 ハガネ「――おおおぉ゛ッッ!!!!」

     ドォォォォ゛ォ゛ッッ゛ ゴォ゛オ゛ッッッ゛ンン゛ッッ!!!!

一瞬残像で、その変化したスタンドを振りぬく姿を視認したと同時に
爆発音のような轟音と共に傭兵の前の地面が浅くも抉れて、スタンドの剣が
走ったと思われる部分に亀裂が走り夥しい小さな死骸が散乱していた。
 それは、反対側に立つレクイエム・インクで投影されたハガネも鏡合わせの
ようにまったく同じ動きをした為、半円形状に貴方達へ押し寄せていた鼠の集団の
半数が死滅した。だが、まだ向こう側では衝撃によって著しく変形した大地を
乗り越えつつ其の集団が蠢いているのが見える。

ヤジ「……は、はは  す、すげぇ! よっしゃあもう一発今のをやれば
あいつ等全滅させられるぜ!」

ハガネ「無理をすれば可能だろうが……見ろ」

 ……ジジッ

傭兵が一瞥した視線の先には、レクイエムで投影された傭兵自身のヴィジョンが
霞んで今にも消失しようとしている。『時間切れ』らしい
 これ以降は、成田を解除しなければ傭兵を呼び出すのは難しいだろう。
更に、敵の動きにも変化が起きている……。

 ゾゾ      ゾゾゾゾ     ゾゾ
   ゾゾゾゾ       ゾゾ

小林「どうやら……分散している?」

アリゼ「今のハガネの攻撃で、一塊で馬鹿見たいに突っ込むのは
自殺行為って気づいたんだろうさ。ちっ! 学習能力は高いらしい」

ヤジ「だけどチャンスでもあるんじゃねぇか?
今なら無暗やらたに攻撃して来ないから天文台へも行けるだろうし」

このまま目前のリスクを潰す為に、無軌道で遠目に見える鼠を潰すか。
それとも無視して天文台へ向かうかは貴方の判断が決め手となる。

尚、今までの一部始終が終わった所で。芦田の元半自立スタンドは
顔を伏せた様子で落とし穴から上がり、無言で貴方達の近くへ降り立った。

843黒羽 灯世『インク』:2020/05/22(金) 00:14:13
>>842

「『スマイリー・スマイル』は『集合意識』なら、
 ここにいる個体を仮に『全滅』させられても、
 いえ、全世界のネズミを『絶滅』させたとしても、
 天文台を調べている内に『別の生き物』が来る。
 少なくとも、『鳥』はもう掌握されてるのだから」

「――――行きましょう、天文台に」

ネズミを潰す事には『意味』を見出せない。
むしろ一刻も早く目的を果たすべきと考える。

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』には声は掛けない。
――――何を言っても『虚飾』にしかならないだろう。

844『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/22(金) 23:55:06
>>843

ヤジ「鳥の大群、んで今は鼠。
お次は野犬か冬眠中なのを無理やり起こされた熊か……。
まぁ何か出ても、今みてぇなので追っ払えるし。大丈夫だよな?」

小林「楽観視はいけませんよ。それと、芦田さんを罠に陥れたように
また落とし穴があるとも限らない……慎重に。
 ……成田さんを先導に進んで頂くのが得策では?」

アリゼ「まぁ確かに。状況が状況だし、肉盾にするようで申し訳ないけど」

芦田を死に追いやったような罠が道先に突如あっても可笑しくない。
ロストしても、レクイエム・インクなら再度召喚出来るであろう事と
行き成りスマイリー・スマイルの音波攻撃が襲来する事も考えて成田を
先頭に進む事を提案する。彼も異論ないと返答し、その形で進み始めた。

キャンピングカーのあった場所から、天文台まで目測で5、600m。
その半分まで、遮る倒壊した木々をハガネのスタンドで撤去及び
芦田を死なせたのと同様の落とし穴も2,3発見しつつも貴方達は回避出来た。
慎重を期す為、歩みは若干遅いものの半分程の距離まで無事に道なり進んでいる。

ヤジ「落とし穴とか以外だと、拍子抜けな程に何も仕掛けてこない……不気味だぜ」

アリゼ「息つかせずノンストップで延々と攻撃されるよりはマシ
……って言いたかったが」

 また、何か出てきたよ。と嫌そうな顔で彼女は前方の一つの木々を指す。

  ……キッ   キーッ

小林「猿、ですね……何か背負ってる?」

彼はスタンドを浮遊させ、少し先を観察した所。猿は何かリュックのような
ものを背負ってるとの事だ。

成田『あの方角以外からも聞こえる、オレ達を取り囲むように
 ……鳴き声は約40匹程だと思います』

ソレ以外は今のところ生き物の音は聞こえないと彼は報告した……。

      カサカサカサッ! パッ!!

成田『っ! オレ達の歩いてる道の両脇の茂みの直ぐ近くまで
猿達が歩いている音がします』

アリゼ「ケッ! 笑い声が脅威だってのは百も承知だが、肉体まで
変質してないなら、ただの猿さっ。返り討ちにしてやる」

一人、彼女は息巻くが。他の面子でヤジは貴方と最初に奴等に
遭遇した時に撃った水鉄砲らしきものを構えたり、また別の者達は
スタンドを構え警戒をしている。

  ――カサカサ

845黒羽 灯世『インク』:2020/05/24(日) 03:38:52
>>844

「リュック……………あるとすれば、『武器』?
 人間用の武器を動物に使わせるなら、 
 サルほど適任はいない、でしょうけど」

(――――『ネズミの大群』を対処された後よ?
 ただのサルなんて、こちらの攻撃傾向からして、
 的が大きいし数は少ない……有効と思えない)

「…………」

             スッ

『インク』により、『水鉄砲』を再現して自分も持つ。
分かりやすく使いやすく、そして『強い』武器だからだ。
単発の弾丸しか撃てない『実銃』以上だろう。

(……『音』の対策をしていない? 『なぜ?』

  ……『諦めて人海戦術』……削るなら、アリか。

   ……『音』……私たちは判断を音に頼っている?)

        バッ


『上』を見る。
『茂み』を警戒するなら『下』と『横』は皆が見ているはず。

『樹上』――――は樹が無いとしても、『上空』はあり得るだろう。
敵には鳥がいる。飛行機も恐らくある。『何でもあり得る』なら全方位警戒がいる。

846『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/24(日) 22:06:52
>>845

シャッ――キィン!

貴方は『水鉄砲』を発現する。ヤジは捕捉として説明を早口で行う

「そいつは、アリーナ製の特注品さ! 5〜6m位なら、大の男が
ふらつく程度の威力の水弾丸が出るし。肉薄してりゃ、前見た事あると
思うけど、力士の渾身の掌底をぶち当てられた程度にゃあ威力があると
考えていいぜ!」

彼が言うには、残弾は水がある限りと言う制限付きだが。幾らか連射も効き
威力は実銃よりは劣るものの相手の動きを牽制する程度のダメージは期待
出来ると言う。猿にどの程度効くかは未知数だが……


 バッ!!  キキィ――ッ!!

そうこうしている内に猿達は躍り出てきた。
 貴方の認識される中では、3匹程度が獣並みの速度で迫る(スB)

そして、片方の手に握ってるのは鉄串? のようなものだ。先端に部分は
何か布で包まれてるようだが、先は尖っているし直撃すれば痛いのは間違いない。
指に挟みつつ、貴方に向け突進する……。

(※要約すれば、何かしら武器をもった猿三匹に対処せよ。
NPC一人程度なら、声掛けすれば自分に対処してくれるし。成田も
ほぼ間違いなく貴方の盾になってくれる)

847黒羽 灯世『インク』:2020/05/25(月) 14:13:38
>>846(GM・質問)
質問です。

> 貴方の認識される中では、3匹程度が獣並みの速度で迫る(スB)

・三匹の猿との距離は?

・三匹の猿が黒羽に向かってきているようだが、黒羽以外に向かって来る別の猿はいる?

・一応の確認だが、『上方向』には現時点で何ら異常はなかった?

848『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/25(月) 20:09:03
>>847

・三匹の猿との距離は?
5〜6m

・黒羽以外に向かって来る別の猿はいる?
凡そ40匹の猿の内、黒羽に向かって突撃しているのは三匹のみ。
他の残りは仲間達目掛け襲い掛かってきている。

・『上方向』には現時点で何ら異常はなかった?
異常はない。

849黒羽 灯世『インク』:2020/05/25(月) 23:02:22
>>846

「頼もしいわね……何より『扱いやすい』のが良い」

これが効かないなら他の武器も効くまい。
より正確に言うのであれば、
効く武器は他を巻き込むことになるだろう。

(速い……至近からの弾丸を回避は出来ないにしても、
 考えなしで撃ち続けるだけじゃ『間に合わない』)

「筆術…………『薄雲(うすぐも)』」

水鉄砲とは逆の手に持った『インク』を、振るう時だろう。
後退しながら、筆を何度も何度も何度も細かく振い(スB)続ける。
その間、二度までは途切れて良いが、筆先から墨は出し続けている……
つまり黒羽前方の空間に、極めて入り組んだ一筆書きの『筆跡』を、いくつも刻み込んでいく。
言わずもがな足止めのためだ。綺麗に引いた一本線などでは、猿は容易に飛び越すだろう。
迷わせる、あるいは即断でも迂回を選択させて黒羽までの到達の時間を稼ぎたい。

それは、あくまで足止め……もう片手も休ませない。『水鉄砲』を乱射する。
細かな線を・たくさんにするのは『片手ずつ違う動きをするため』でもある。
集中するのは、どちらかと言えばこちらの手だが……それも深い狙いでは無い。
猿は小さく素早い。動き回る事も考慮し、『今いる一点』を突くのではなく、
猿三匹に『弾幕』を貼って『面制圧』するようなイメージで『連射』して対応する。

850『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/26(火) 23:01:54
>>849

 ――ガァァ゛ァ゛    キィィ゛ィ゛アッッ゛

>筆術…………『薄雲(うすぐも)』

シャァ―――zノアァ シャッ シャッッ シャッ シャッッッ!!

笑い声でない、獣特有の声と共に猿三匹は貴方に対し飛び掛かろうと試みた。
 そして、その対処としての行動は『最適解』だ。

『インク』による高速で筆を振り空中に留めた即席の防壁。
レクイエムの効果もあってか、ガラス強度だった筆の軌跡も少し厚みをもっており
破壊を試み突進した猿の内の一匹は、ガンッと言う鈍い音と共に唸りながら後退し
貴方の水鉄砲によって悲鳴を上げつつ後退する。

  パシュッ‼ パシュッパシュッパシュッパシュッ……!!

『キィィゥゥウ゛』

猿達は、その鉄串? のようなものを投擲しようとする素振りもあったが
貴方の作成した防壁とアリーナ製の水鉄砲乱射により、それも叶わない。

完全に硬直し貴方の水鉄砲の勢いが少し弱まり、どうやら残量が切れかけたと
思えた瞬間。猿達の頭は一斉に突如消し飛んだ。

 見回せば、既に他の敵を討伐し終えたハガネが貴方の横に立って
少しだけ血を滴らせるアイアン・セイヴィアーの形を長方形から何時もの形に
戻す様子を見せていた。

ハガネ「……他は怪我は?」

ヤジ「お、俺は問題ない」

小林「私は少し手に彼等の武器が当たりましたが、問題はないですよ」

アリゼ「私もちょっと太腿を掠ったぐらい。さっさと天文台で
こいつ等の能力を解除出来るもん探そう」

成田『オレも、問題ないです。……バックの中一応確認します?』

『……やめておきましょう。こいつ等の事だから、開けた途端に
何かしら仕込んでたものが発動するかも知れません』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは、未だショックは引き摺っている
様子ながら、しっかりした声でそう成田の言葉に助言する。そして貴方に振り向く。

『……私は大丈夫です。バックをこの生物達が背負ってたと言う事は、それを
用意した者達もいると言う事。何処に潜伏してるか知りませんが
立ち止まってる暇はありません。先を急ぎましょう』

そう促す。……天文台はもう後一歩で到着する距離だ。

(※何かしたい行動がなければ、そのまま次のロールで天文台へ
到着する描写へ移したいと思う)

851黒羽 灯世『インク』:2020/05/27(水) 01:59:12
>>850

「……助かったわ、ハガネさん」

「そうね、リュックについては触れなくていいと思う。
 『こっちが得するもの』が、入ってるとも思えない。
 もし、仮に、それに何か意味があるにしても、
 『自爆特攻』用の『爆弾』なんかが入ってるリスクが勝つ」

猿たちにそんなものを持たせる理由は無い。
『スマイリー・スマイル』は『道楽』で攻めてくるわけじゃあない。
持たせる道具は全てこちらを『害する』ためのものだろう。

「……『傷を貰った』所は意識しておいた方がいいわね。
 意味もなく、『武器』の先端をわざわざ布で覆うとは思えない。
 突き刺すより意味のある何かが『ある』と考えた方が自然よ」

「なにか、後から危険な症状とか、出てくるかもしれないわ」

『症状』を回復できる存在に当てはある――――が、最終手段だ。
成田を解除せねば『それ』は出せないし、出して解決するとも限らない。

「とりあえずは……行きましょう、天文台へ」

(※特に行動ありません)

852『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/27(水) 22:31:30
>>851

貴方は小林やアリゼの『傷』を懸念しつつも、そのまま天文台へ
行く事に賛同して歩みを進める。

・・・着いた。時間にすれば未だそれほど時間が経ってない筈だが
随分と長く過ごしたように感じつつ凡そ3階建ての天体観測可能な
施設が忽然と佇んでいる。

観測の為に直接上に行ける階段と、他の設備が付属した一階の入り口があり。
どちらの扉も今は閉じられている。

アリゼ「…………さて、ようやく……これで何か手掛かり」


  ……ガ   ㇰ

アリゼ「……ぅ゛」

全員がその場所へ辿り着いた時、アリゼの体調は急変し膝から崩れ落ち
大地に手をつく。その顔面には脂汗が噴き出て、両手足が痙攣している。


 ―ガㇰ

ヤジ「!? おい、ジョーっ」

小林「……っ゛」

見れば、小林も崩れ落ちていた。彼も同じく手足が痺れ、筋肉が麻痺しており
動く事が出来なくなっている。

貴方の脳裏に過るのは……先程猿達の襲撃によって受けた『傷』だ。

853黒羽 灯世『インク』:2020/05/28(木) 00:28:59
>>852

果たして想定より早く、『それ』は表れた。

「…………っ、毒ね。布は『染み込ませるため』」

「ここで……更に二人が脱落するのは痛すぎるわ。
 動ける人たちは周囲を警戒していて。
 私は『治療法』を……『インク』で探してみる。
 すぐ治せるなら、それをしない理由はない……」

…………第一手段。インクで『赤いサソリ』と書く。
自分で見たものでは無い(>>546)が……『知っている』。
アリーナが作り出した、極めて高度な『道具』を。

(問題は、効くかどうか……)

効くとは限らないが、少ない手数ならやる価値はある。
毒を消す手段が手元にあるならば、使う方が合理的だ。

確実な手段ではないが……効かないならそれはそれで『当て』はある。

854『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/28(木) 22:09:09
>>853

貴方は『赤いサソリ』を発現する。
 直ぐ傍にいたのはアリゼだったであろう。周囲の警戒に狼狽えつつも
ヤジは素直に、頼む 治してくれと懇願しつつ辺りを見回し。
ハガネも心配気に一瞥しつつ熟練の戦士ゆえに気配を鋭く変える。

仰向けになり、秒ごとに顔色が段々悪くなる彼女にサソリを突き立てる。

 ズギュンッ

アリゼ「ハッ……ハッ……良く、ちょっとだけ、なっ……ガフッッ!」

一瞬だけ、土気色になりつつある顔に赤味が差し込んだように思えたが
直ぐに赤黒交じりの液体を口から噴出する。

記録の中では、サソリは肉体をドーピングするものだった……小林や
アリゼの回りつつある毒を治せるものでは、無い。

アリゼ「ヒュッ ヒュッ……気に、すんなよ くろ、はね……ヘ
ヘマ したの…私……だからな」

アリゼ「……ハ ガネ……に、もっと色々……新しい事
教えて やり……」


 ……目から光が失った。傍で同じく倒れこんでいた小林も同様である。

『……嗚呼』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは天を仰ぎ、小さく神よと唱える。
背を向けるヤジは未だ気づいてる様子はない。ハガネのほうは、ピクリと
肩を震わせた為、悟っているようだ……。

855黒羽 灯世『インク』:2020/05/28(木) 23:59:39
>>854

手を間違えた、のかもしれない。
あの『サボテンの医者』であれば…………
だが彼には『解析』の時間が必要なようでもあった。
無条件でなんでも治せるというわけでもないなら、
発症からこれほど早く死に至る毒には手が及ぶまい。
成田を解除する必要があるのも、著しく危険を感じる。

「…………」

黒羽は立ち上がる。
『やらなくてはならないから』だ。

「天文台へ。…………行きましょう」

言葉のままに動く。探索に過程を飛ばす意味はない。一階へ。

856『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/29(金) 22:30:51
>>855

確かに『サボテン医者』であれば、傷を受けた段階の時に発現すれば
直ぐに二人の命は救われたかも知れない。
 だが、時間は戻らない。それを貴方は承知している。

ヤジ「…………ぁ? おい、ジョー……んだよ、おい。
ジョー、ジョーってば……おい、冗談きついぜ 起きてくれよ……ジョー」

ハガネ「止せ」

ヤジ「っ離してくれよっ! おい、ジョー起きろって!?
お前がこんな所で死ぬような奴じゃないってわかってんだ。
目ぇ覚ましてくれ……おい、頼むから……!」

ヤジは涙を零し続けながら小林を揺さぶっている。ハガネはそれを諫めようと
したが彼は振り払い意味のない行為を続けている。

『…………私は先に調べてますよ』

ハガネ「……俺はこいつを見ていようと思う。
……アリゼも、出来れば土の上でない場所で寝かしてやりたい」

ヤジは動けない。ハガネも、貴方の護衛を仰せつかっているが
流石に今まで連れ添っていた女性の死は応えるらしく、ヤジと既に事切れてる
アリゼのほうに居るほうに決めたようだ。


貴方はそのままウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトと共に
天文台へ入る。その中は幾らか整頓されたオーロラや天体の写真のある
展示室となっている。上の階には天体観測の望遠鏡があるのだろう。

『……特に何もない? いえ、そんな筈はない! なかったら、今までの
行動が全部無意味になってしまう!
 黒羽さん、何か手掛かりはないんですか?
電話の主が伝えようとした事を……どうか!』

元芦田のスタンドは、貴方に必死な様子で問いかける。

此処には何かある筈。だが、『天文台』のワードだけでは何も得られない事も
確かではある。ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの過去改変もレクイエムの
力は得ているが、それがどの程度 事態を良好へ進ませるかも分からない……。

(※成田は貴方の傍に黙って付き添っている)

857黒羽 灯世『インク』:2020/05/31(日) 02:41:50
>>856

「……ええ、分かったわ」

ハガネらの気持ちは分かる。
連れだった者の死は、簡単には受け止められない。

「私は――――神さまじゃない。『記者』よ。
 まだ何も調べもしないのに、何を答えるというの?」

「『スマイリー・スマイル』でもわかるような、
 つまり……『目立つ』ヒントは残さないはず。
 探すわ。あなたは『壊れてる物』でも探してみて」

まず上の階に行き、望遠鏡を調べる。
それ以外でも、『目立つ』ものがあれば記憶にとどめておく。

858黒羽 灯世『インク』:2020/05/31(日) 16:55:09
>>856

「それと……成田くんはここに残っていて」

天文台内に伏兵がいる可能性はあるが、
外で待機する面々の方が危険性が高いだろう。
成田を残しておくことで、襲撃にはある程度備えておく。

859『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/31(日) 20:25:25
>>857-858

『……そうですね。すみません、私もどうしようもない人でしたけど
本体だった彼を失って知らず知らず気が立っていたようです。
なら、一階を……』

沈んだ声でウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは展示室や備えてるであろう
トイレなどの探索を開始し始めた。

更に『成田』を一階の出入口付近で待機させる事にする。



二階には天体観測用の大型望遠鏡が設置していた。
とても、大きな望遠鏡だ。それが人サイズの大理石らしい石に載せられて
設置されている。

 ……パタパタッ

? ……蝶が、紅色の蝶が望遠鏡の台座に止まっていた。だが、貴方の
接近に気づくと直ぐ、少しだけ開放されていた窓の方向へと飛んで行った。


二階付近をあらかた貴方は探索した。
だが、特筆する程に違和感のあるものは存在しないように思える……。

860黒羽 灯世『インク』:2020/06/01(月) 21:10:02
>>859

成田は『外』の様子が見える位置に待機させている。
ハガネらが『スマイリー・スマイル』に襲われたら、
音波を放って少なくとも『笑い』は無効化出来るだろう。

「…………」

簡単に見て分かる答えがある、とは考えない。
ひとまず、『望遠鏡』を『覗いてみる』事にする。

台座に関しても、細かい作りなどに違和感が無いか見ておこう。

861『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/01(月) 21:53:47
>>860

貴方は天体観測の大型望遠鏡を覗き込もうとする。
 太陽は未だ東の方角に輝いてる為に目が失明するような事態には
至らないものの、その空には特に不思議なものは映りこんでいない。

『台座』には少々違和感があった……『真新しい』


 ――ガシャンッ

成田『――黒羽さんっ! 動物だっ、無数の動物達が此処ら辺一体を
取り囲むように集まっているのが聞こえてくる!』

出入口を閉める音と共に、成田が緊張した声で一階から告げる声。
 下を見れば、ハガネとヤジが出入口を封鎖して入ってきたのが確認とれた。

ヤジ「袋の鼠か、俺達」

ハガネ「突破は出来るだろう。だが、情報の入手が先決だ……」


事態は動いている。『スマイリー・スマイル』も、貴方達が何かしら
浸食に対し大きく障害となるものがあると踏んでるからこそ妨害して
貴方達を抹殺したいからこそ動いている……。

862黒羽 灯世『インク』:2020/06/02(火) 11:03:19
>>861

「『窮鼠猫を噛む』……袋の鼠も結構よ。
 この包囲網は相手の『作戦』じゃあなく、
 あくまで私たちの行動を恐れての『対応』のはず。
 つまり……ここに来たのは、『無意味』ではない。
 この望遠鏡……なぜかしら、『台座だけ新しい』わ」

「天体望遠鏡の『台座だけを交換する』……
 望遠鏡が劣化しない内に台座だけ……なんて、ある?」

台座は動かせるだろうか?
あるいは、引き出しなどはないだろうか?
最悪破壊も視野に入れて、その『手がかり』を調べる。

「それと……これは『無意味かもしれない』から、
 そう思うならしなくてもいいわ……『臨床試験』もしてないしね」

そして……調べながら、ハガネとヤジに語りかける。
それは、『涙』がこの事態を一時的にでも抑えられる薬である事。

「……小林さんが症状を脱した時のことを考えれば、他人の涙が良いのかもしれない。
 とはいえ……あの日記の『泣き虫』が症状を抑えてたなら、自分のでも、問題はないのかしらね」

強要はしない。涙を流すための行動は隙になると言えばそうだし、
今は成田がいる。笑い声による攻撃は、一応抑えることが出来ている。

が、もし……涙が効能を見せるのなら、より攻撃性の高いスタンド使いを呼び出す事も可能だ。
もっとも、症状が『根絶される』とは限らない以上、過信は禁物……そもそも効くかも分からないのだから。

863『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/03(水) 09:26:56
>>862

ヤジ「涙がぁ!? そりゃあ、さっきから俺は涙出まくりだけどよ」

ハガネ「そうなのか?」

貴方の言葉に、言われずとも流し続ける涙を舌でヤジは舐めとり。
ハガネは、僅かに指で目元に触れると。反応の涙を一筋流し口に入れる。

『台座が新しい? なら、私が調べますっ……っあの音が!』

成田『大丈夫。オレが封じ込めますから、その間にでも……っ』


     ガシャン……ッ!!   タタタッッ!

成田『……入って!!?』

突如、一階の窓を突き破り入って来たのは野犬のようだった。
その程度なら成田とモノディでも十分対処出来たであろう。
 だが、咥えてたものがいけなかった。『爆弾』らしきものを咥え
ソレが成田に突撃したのを対処出来なかったのは。奴等の『笑い声』に
意識を彼等が割いてたのも大きな要因の一つだろう。


成田と犬を中心に広がる閃光と赤い光。不幸中の幸いながら二階にいる貴方に
負傷させる程の余波は来なかった。
 爆音が轟く。建物を揺さぶるような振動と共に二階に上がり終えようと
していたウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトが蹈鞴を崩し。
黒煙が漂う中にハガネとヤジは姿を消したが……。
 そこに気を取られる余裕は無い。

『あぁ……あの音が建物中に響き渡っている!』

発症の進行が低かったであろう元芦田のスタンドが呻くように呟く。
 気の所為かも知れないが、精神体であるその輪郭が薄まってるように
見えるのは間違いでないのかも。

貴方も、体が段々低温となり呼吸が乱れていくのが感じ取れた。


『成田』は爆発によって破壊されただろう。レクイエム・インクは
万能であれ、破壊された存在を再発現させる行為は。破壊された瞬間に
直ぐと言うのは難しい。

このままでは、『記録』にも書かれた貴方の仲間達のように奴等との
『同化』が完成してしまう。魂が奴等の元に引き摺り込まれるだろう。

864黒羽 灯世『インク』:2020/06/03(水) 19:34:23
>>863

「っ…………………」

(聞こえない……! 『涙』だけで完治はしない……)

『インク』で「水のコップ」(>>760)と書く。
ヤジの持っていた水を、コップに注いだ状態で再現し、
それを飲むことで改善しないかを試したい。

今、それ以外のことに意識を割くのは間違い無く危険だ。
集中し、速やかに、行動する。分かる範囲で手を打ち続ける。

865『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/03(水) 23:25:58
>>864

貴方は『水の入ったコップ』を具現化する。インクで構成された黒い
コップには並々と水が入り、それを啜る。

……駄目だ。体の中にじわじわと震えが走る 
冷たさが胸の中に広がり、意識が少しずつだが確実に沈みゆく感覚が走っている。

『く・・・ろ・・・はね・・・さん』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは精神体故か、足先から幽霊のように
消えかかりつつ、必死な様子で貴方の助けになろうと這いつくばるように近づくが
今の状況では手助けは殆ど期待出来ない。

『こんな……形で、まだ……あの人が言った約束も……果たせず』

口惜しさを含む呟きと、その顔の目元には涙が浮かんでいた。

状況は絶望的だ。そんな貴方の脳裏に走馬灯のように情景が浮かぶ。
学園で覚醒してから、今までの出来事が脳裏に。

ヤジと小林と裏路地から逃げのび、ヤジが泣きながら小林と回し飲みした事。
斑鳩や成田とアリーナに潜伏した事。オペラとの対峙、様々な出来事が浮かぶ。

【お前は『強い』さ……でもな黒羽。たまには弱さを見せたって良いんだ。
強さ、弱さの意味を履き違えるな】

心象風景の中で、ベリルが最後に告げた言葉……。

866黒羽 灯世『インク』:2020/06/05(金) 03:13:31
>>865

「…………っ、………………!!!」

(あ……諦めるのは『停滞』……

  てい……っ……停滞は『落ちる』のと同じ)

浮かぶ記憶の光景。
黒羽灯世の記憶は『ここで終わる』のか?
志半ばで……自分の志だけではない。

(ベリルさん…………あなたは『強さ』を理解してたの?)

(…………、さん……私に教えてくれた『強さ』は…………)

      (『絶対の強さ』じゃない……『相対……)

悔悟か? 無念か? 涙が溢れる。
筆の先につけるまでも、無いだろう。口に流れ込むのは。

筆は、最後まで遊ばせない。
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の涙を取る。
穂先に付けたそれをも口に運ぶ。

強さと弱さを履き違えるな。その『意味』は、分かっていなかった。
ベリルが黒羽の考える『強さ』を完全に理解していたかも、今は分からない。

確かなことは……不格好に見えても、黒羽灯世は常に『上』を狙う。行動を止めない。

867『星の女』:2020/06/05(金) 22:40:45


   クルクルクルクル    
            クルクルクル    ……ギィ  

「…………さて」

「この終焉の世界線に降り立った三つの星屑。
二つの内、一つは呑まれ、一つは空へ還った」

「彼女は、その二つの道を辿るのか。或いは……

868『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/05(金) 22:52:00
>>866

まず、貴方(黒羽)は『自身の涙』を摂取した。
 これに対する自分自身の体の変化だが。
『少しだけ、体の震えが収まり活力が戻る感じ』だった。
だが、まだ体の震えは残り 冷感が纏っている。然しながら
貴方が『インク』を振るい、次の行動を成功させる余力を持たせた。

そして、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの『涙』だが……。


    ――『アハハハハ!!!!』……

! 『聞こえた』
時間にすれば、恐らくまだ半日程度か その前に聞いた『笑い声』
それが全方位から建物の外からであろう大音量で放たれる音が……!

だが、その音波による影響が持続してる為にだ。また声が途切れる
否 正確には毒が再度こちらを蝕む為に緩和したであろう症状が
再度発生したのだ。

 
『…………」

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは既に動く気力もない程に
その精神体が欠けている。
 上半身から下半身も透けており、辛うじて口元部分がしっかり
発現出来てるかどうかと言った瀕死体である事がわかる。

   ――ガシャンッッ!!

窓を突き破り、数羽のカラスらしき物体が飛び込む。
貴方達向けて口を開いた状態へ至る。

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの涙はもう手に入れられない……ッ。

869黒羽 灯世『インク』:2020/06/07(日) 00:53:27
>>868

間違っていなかった。
『集中攻撃』を受けていないのであれば、
涙を摂取し合う事で『人間』は『負けない』。

――――『感情』の零すそれこそが『特効薬』!

「まだ……『まだ落ちてない』
 ……私が負ける事はないッ」

      「『インク……レクイエム』」

最初に――――『ハガネ』を呼び出す。
カタカナ3文字、体が動けば『再現』は容易。
彼にとっての『烏の迎撃』は、それ以上に容易だろう。

そして。

「この『災害』で……泣いた人間が『尽きる』事なんてない。
 私は『記者』としてそのすべてを、『事実』を……世界に書き刻むッ!」

斑鳩(>>326)は泣いていた。
ソイル(>>660)は泣いていた。

『涙』を『再現』する。それを連続で行い、摂取を続ける。
インクの『筆記』は『高速(スB)』――――『後れを取る』事は考えない。

870『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/07(日) 22:30:57
>>869

――そうだ 『感情の涙』だ。

あの時、奴等『スマイリー・スマイル』から無事逃げた『ヤジ』は
『小林の無事に安堵し、裏路地の知り合いの喪失』を想って泣いた。
 それが回し飲みする水筒へと入っていた。

紅茶を振舞われた時も、落ち着いた中で幾らか過去の回想で
誰かを想った涙は、くしゃみによるものと共に紅茶へ混じっただろう。

 ――『…アハハハハ……ハハハ……ハハハハハ!!!』

涙を口から摂取する度に、断続的に笑い声が耳へ劈くように聞こえ、止まり
聞こえ、止まると繰り返される回復と中和、浸食が交互になされてる証拠だ。
 少なくとも、これにより貴方が短時間で奴等の仲間となる可能性は大幅に減った。

貴方は『真実』を知る。『ハガネ』をインク・レクイエムで呼び出す。

『……外から……西が一番煩い か』 ブゥン!! ガシュッッ゛!!

インクにより呼び出された『ハガネ』は突き破った鳥達を一閃し薙ぎ払う。
 
 カクン……ッ。

『……なるほど この発現された状態でも影響あるのか』

レクイエムで現れたハガネは、貴方と同じ笑いの渦中にいる。
基本的に感情を表に発露しない彼はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトのように
足先から薄れる。だが、貴方が真実を知った手前 無抵抗に消える事もなく
その目の片方から一筋涙が出ると、それを舐めとり。再び像がしっかりとした
彼はスタンドを担ぎ窓に足をかける。

ハガネ『少し時間が掛かるが……源を殲滅する』 タンッ。

貴方が命令するより早く、彼は地上へと躍り飛び出た。

そのタイミングと同時だったろうが。

  ――ブォンッッ!  ドンッ

「ハッ ハッ ハァ……いてて。あっ く、黒羽ちゃん
ぶ、無事か? 俺の事はいいから、早く手掛かりを」

まだ粉塵が舞う一階から打ち上げられるように、貴方のいる二階の床へ
腰を強かに打ち付けつつ転がりながら出てきたのは『ヤジ』だ。
 随分汚れてるが負傷は少ない様子。どうやら爆発前に近くに居た
ハガネがスタンドで被害を極力抑えてくれたのだろう。そして、この瞬間に
投げ飛ばして貴方のいる場所へと強引に転送させたといったところか。

腰をさすりつつ俯せな状態で、貴方に片手で気にせずしたい事をしてくれと
ジェスチャーしつつ、自衛の為に用意したのであろう腰にしまっていた
改造銃を残る手で掴む。

そうだ、『台座』の『手掛かり』

それを一番調べられるとすれば『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』だ。
 その存在は、今やもう口元部分のみ見える形で完全に沈黙状態で
1,2m程向こうの床に転がっている。今ならば、涙を口にいれてあげる事も可能かも。

871黒羽 灯世『インク』:2020/06/08(月) 23:33:51
>>870

「あなたの事も『よくない』わ――――『後に回す』けれど!
 優先順位を決めるのは『私』……『上に立つ』この私よ」

「『捨てないといけない』なら捨てる。
 でもそうじゃあないなら持っていく。
 『強い記者』っていうのはそういうもの」

               シュッ

自分の涙(>>866)。
ヤジの涙。
ソイルの涙。
斑鳩の涙。

生物ではないそれらはハガネを解除せずに再現可能だ。
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』に有無を言わさず連続摂取させる。
万一発現出来ない場合も考え、『まだ一度も再現していない』自分のそれを優先する。
むざむざ見殺しにはしない。『絶対にやる』。

「ヤジさん、今ので完全に分かった。
 感情を持たない笑いに対抗できるのは、
 『感情を伴った涙』……それが『特効薬』になる!」

「完治したり笑いの『抗体』が出来たりはしない。
 でも、十分な人数と『物理攻撃』に対抗する戦力さえあれば、
 『持続的に』笑いの影響を免れる事が出来る……!
 なにせ、こんな状況で『泣かずにいられる』人間なんてそうはいないもの」

高らかに宣言する。
ヤジに聞かせるためでもあるし、
『聞いているかもしれない』……あの『オペラ』にも聞かせている。

あの女は『いけすかない』が、『この事実』を知る事に意味はあるだろう。
『エクリプス』残党どもの天下を招く可能性はもちろんゼロでは無いが、
もし仮にこの状況を何かの手段で監視しているなら、どうせ把握されるのは同じ。

「これは間違いなく、この状況を打開する……『収穫』よ! この私のね」

                 『高らかに宣言』……その意味は一つ。これは『マウント』だ。

872『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/09(火) 00:19:31
>>871

貴方は『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』に対し、『インク』により
『感情あるであろう涙』を再現させ流し込む。
 つまり、今の貴方は元芦田の現自立スタンドに対し注視し無防備だ。
もっとも自分自身は誰かの事を想い涙して口に含めば、未だ周囲に鳴り響く
『スマイリー・スマイル』の魂を溶解する音波を防ぐ事は出来る。
インクのハガネも、ソレを殲滅せんと動いてる。

>ヤジさん、今ので完全に分かった。感情を持たない笑いに対抗できるのは、
『感情を伴った涙』……それが『特効薬』になる!

涙を摂取すると、急激に巻き戻すように目の前のスタンドは五体の部分まで
幽体が広がり復元しようと開始をし始めた。ただ、もうあと一歩遅ければ
消滅したであろう状態の為、まだ少しだけ時間掛かりそうだが。

>完治したり笑いの『抗体』が出来たりはしない。
でも、十分な人数と『物理攻撃』に対抗する戦力さえあれば、
『持続的に』笑いの影響を免れる事が出来る……!
なにせ、こんな状況で『泣かずにいられる』人間なんてそうはいないもの
これは間違いなく、この状況を打開する……『収穫』よ! この私の

 敵となる存在は建物周辺には今誰も



     カチッ      ――パァァァッッンッッ゛

……突然、真横から頭にかけて『男性に思いっきり殴打』でもされたような
衝撃、そして濡れる感触。そして遅れて頭部から望遠鏡の台座の硬い石へと
ぶつかる痛みが起きた。『インク』は手に持っている。

何が起きた?? 敵なんて、いない筈……そう、此処にいるのは
瀕死から回復しようとする『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』と……


 コツ カツ コツ……

     「……ハァ 成程    何故同化しないか ようやく理解できた」


   ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………ッッッ

 敵……は。

     「つまりは。『お前』だ。『お前』さえ除去すれば済む」

           ――『ヤジ』


(※現在の状況↓

 □□□□□
 □□ヤ□□  ヤ=ヤジだった存在 見た限り水鉄砲以外の武器は所持してない
 □□□□□
 □ウ□□□  ウ=ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
 □□□□□    涙の摂取で全身の像は確かになったが未だ起きれてない
 □□黒□□
        黒=黒羽 状態は望遠鏡の台座の壁に横たわる形で転倒

873黒羽 灯世『インク』:2020/06/09(火) 00:32:26
>>872
確認。

・ヤジとの距離は何m?

・水鉄砲は何度か使ったため把握できていると考えるが、『弾速』はどの程度?

874『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/09(火) 00:45:02
・ヤジとの距離は何m?
□=約1mです。よって互いに3m程間合いがあります

水鉄砲は何度か使ったため把握できていると考えるが、『弾速』はどの程度?
連射速度に関してはB相当。弾丸の威力と合わせ5〜6mでパスCC
>846でも掻い摘んだ説明をしたが、1〜2mであればCの中でも最大威力の
ダメージを繰り出せると考えて良い。

875黒羽 灯世『インク』:2020/06/09(火) 12:25:47
>>874
回答感謝。

>>872

「っ………………………」

ヤジへの意識を完全に消したわけではなかった……
声をかけてはいた、しかし『油断があった』のだろう。
仕方がない、と考える。気を割ける事には限界がある。

(ヤジさんを……完全に乗っ取った、ということ?
 今までの『スマイリー・スマイル』とは……違う。
 つまり敵にとっても、今は『看過できない』状況……)

今、重要なのは……『連射』が『高速』だとしても、
到達までの速度は『人並み』でしかないということ。
つまり弾丸の到達より早く、この行動は可能だ。
そして『黒羽灯世』は倒れており、『的が小さく』、
狙える箇所というのは限られてくるということ。
つまりこの行動によって、大部分をカバー出来る。

スタンドを維持できている。
意識も掠れているような覚えはない。
ダメージを受けたのは、頭部だけ。

記者は、足で稼ぎ…………………手を動かす。

         シャシャシャシャシャシャシャシャッ

筆を、逆手に持ち、振るう。(スB)
縦。曲線と横線。点に、縦。縦と曲線。複雑な、曲線。
そこまでで『一塊』の筆記を終え、また同じ動きをする。
高速で振るう『鉄並みの強度』を誇る筆と、引く線。
繰り返し、重ねて同じ線を引きまくり、『防壁』とする。

まともに受ければ死ぬかもしれない。だがこれで『一定量は防げる』。
後の先を狙って撃たれてから防ぐのではなく、まず最初に防壁を作り、
頭を打った消耗からの完全な回復……そして『反撃のための布石』を打つのが狙いだ。

876『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/10(水) 22:54:05
>>875

もう、貴方の知る仲間(ヤジ)は居ない。
 そう理解すると同時に走らせた『インク』 
ヤジが無表情で躊躇なく引いた銃の引き金と水弾の発砲はほぼ同時だった。

 シャシャシャシャッ     パシュパシュッパシュッッパシュッッ゛

レクイエム化による強靭となる筆で描く防壁。単純にえして今は頼もしい盾
必死に振るう筆の向こう側で夥しい水の跳ねる音と連続して反響する弾丸が
当たる音が響く。強化された筆の壁は不動に貴方を守る。
 だが、実体化した墨の壁がどこまで保つかは未知数だ。
(※能力詳細には『空中に書いた線や文字』が何時まで発現可能か書かれてないが
レクイエム化も踏まえ一分弱は発現可能と考える)

奴等は乗っとった者達の記憶も保有し得る。前にその情報を貴方は受け継いだ。
 元々一般人だった『ヤジ』は、直接貴方のスタンド像を認識せずとも今までの
共闘で貴方の能力がどう言うものか大凡理解してるだろう。インクで呼び出した
ハガネが帰還するであろう事も考えれば、自ずと短期決戦に繋がる。

  ――タタッ   タン――ッ     ジジジッ

不意に、墨の防壁の向こう側から水音が止んだ。それと共にこちらへ駆ける音と
跳躍音……ともに、何かに火が連続して点いてるような音が……。

877黒羽 灯世『インク』:2020/06/11(木) 00:28:00
>>876

ありとあらゆる行動より『早く』『速い』ものがある。
それは『思考』――――すなわち『能力の発動』だ。

「『筆術』――――『夕霧』」

防壁は『反撃のための布石』。

>・本体が見た『事実』を文章として書くことでその『行動を再現』する能力。
>・最低でも主語述語のあるものでないと文章と認められない。


縦。      『I』

曲線と横線。『f』
点に、縦。  『i』
縦と曲線。  『r』
複雑な曲線。『e』


壁を描きながら『文字を潜ませる』術を、黒羽はそう名付けた。
―――――『日本語でなければならない』ルールは無い。


「『筆法・ゴースト・ストーリーズ』。
 筆術(どりょく)で筆法(さいのう)を活かす……私の戦術に『上限』は無い」


『I』 私は。 『Fire』 発砲した。(.>>849
己自身の行った『水鉄砲』の乱射を今、ここに『再現』。
『ヤジ』を目論見の成就より『早く』打ち倒す。

また、自分自身の目の前に現れる『墨の再現体』は、万一の場合最低限の『盾』にもなるだろう。

878『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/11(木) 22:45:10
>>877

 ――タンッ   ジジジッ……。

視界の中には、跳躍しつつ胸元に導火線のついた空き缶などで工作された
簡易爆弾が認識された。生前に彼が工作し、此処までの道程でも鼠の大群
などで撃退に使用していたであろう威力は中々のものだった彼の切り札。

もしも、貴方がいまこの瞬間に認識してから筆術で迎撃を描いたとしても
間に合わなかっただろう。だが、黒羽は『上位』だ。

  パシュッ パシュッ パシュッ!!!

猿達を迎撃した時と同様の乱射、貴方自身の面での制圧連射は
自爆特攻を試みたヤジに対しても同様に進撃の妨害が着実に功を奏した。

 
       ――ド――――zノッゴォオオオッッ゛

連撃の水の弾丸に、苦悶やそれ以外の表情を浮かべる事なく
表情が無の彼だったものは前に爆弾を突き出しつつ着火したそれと共に
自爆した。その余波は貴方の元まで降りかかるも、それは『インク』の
貴方自身がダメージを代わりに引き受ける。

爆発の影響を中心から受けたソレは、焼け焦げになりながら二階の手すりに
激突し、そして頭から一階へと墜落した。見送った限りでは、頭部は黒ずみ
人の形を辛うじて留めていただけだ。這い上がって此処に戻る事は無い。
 周囲からは、未だ笑い声はちらほら聞こえるものの。インクのハガネが
成果を上げてるらしく、徐々に声の勢いが衰えてきていると感じられた。

『……ハ……ハッ、もう、敵は周りには本当に居ません、か?
黒羽さん……貴方は黒羽さんで大丈夫ですよね?
 いえ、馬鹿な事を聞きました……私は、役目を果たします』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは回復し、ヨロヨロと流れる涙を
含みつつ台座からフィルムを引き出す。

『――此処』  ズギュンッ   キ ィ―――ンッ

フィルムを抜き出し、ある部分に指を滑らせたスタンドと共に
台座のある部分が瞬く間に円形の黒い穴が出現した。そしてスタンドが
手を伸ばし、そこから引き抜いたものは何かのメッセージとかでなく
ある種異様な物体だった。


         ――『仮面』

『……この、異様なものは一体? これが、手掛かりなんでしょうか』

更にスタンドが台座の中に隠されてた穴を探るものの、それ以上に何も
隠されていない。あるのは『仮面』のみだ

879黒羽 灯世『インク』:2020/06/11(木) 23:55:25
>>878

「…………あなたも『持っていく』」

聞こえはしないだろう。構わない。自分に言い聞かせただけだ。

「まだ油断はできない……でも『今この瞬間』は大丈夫。
  ……『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』。貴女の力を貸して」

ゆっくりとでも立ち上がる。
万全では無くとも、動けるくらいには回復しているだろうか?
頭を打った、という事実はあまり軽視したくはない。

「……これは……?」

仮面を調べてみる。

「この仮面にも能力を使って……いえ、まずは見てわかる所を調べてから」

既製品か何かだろうか? 『材質』……仕掛けなどが無いかも、探る。

880『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/12(金) 00:20:58
>>879

上体を起こし、立ち上がる。不意の一撃を受けた手前 全く頭が
痛まないと言うわけにはいかないが、少なくとも僅かに頭が痛い事以外に
今のところ変調はない。周りから聞こえる笑い声と言うのを除けば。

貴方はじっくり『仮面』を観察してみる。
 既製品と言うには材質は随分と古めかしく、知識にある範囲のものと
実物の手触りでは噛み合わさらない。貴方の知る限り、この『仮面』は
地球上の物質で構成されてるような気がしない。
 どちらかと言えば、隣で一緒に観察している自立型スタンドのように
スタンドで出来ているとか、未知の物で作られたように感じられる。

『フィルムの引き出しが……力が上がってる私でも出来ない。
これは、只の仮面では無い』

レクイエム化しているウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトでも
その過去を見通す事は難しいようだ。つまり、当たり前だが普通の
仮面でないと言う事だけは確かだ。

『……宜しければ、私がこの仮面を被ります。
何が起きるのか不明なら、私がお役に立ちます』

何か文字を書かれているでもない。だが、その用途を顧みれば
最終的に顔に装着するべきだろうと判断して力強く言い切る。

貴方には二つの選択肢が提示されてる。
自分で被るか。またはスタンドに任せるかだ。

881黒羽 灯世『インク』:2020/06/12(金) 00:26:08
>>880

「……………『仮面』の役目は『被る事』、でしょうけれど」

手に取る。

「『自立型スタンドが被る事を想定した仮面』なんて、
 さすがに回りくどすぎる……恐らくこれは『人間用』」

     「私が被るべきな『可能性』が高い」

そして――――――『自分で被る』。

「……先に一応言っておく。
 私に何かあっても諦めないでね」

仮面を被った事で、何か変調はあるだろうか?
それも『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』に任せづらい理由だ。

『自分のみに起きた事』であれば、余さず把握できる――――『死ななければ』。

882<削除>:<削除>
<削除>

883『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/12(金) 21:55:39
>>881

貴方は『仮面』を被る。ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの
心配気な眼差しに見守られつつ、視界が狭まり顔にそのマスクは気持ち悪い程
フィットした。口元は遮蔽されてるタイプ故に呼吸はその瞬間出来ない。

それでも普通の仮面ならば外す事は簡単だろう。何か接着の薬品が付いてるとか
頭に固定するような紐なども無いのだから。だが、どう言うわけか貴方には
外そうとする意志が、それを装着した瞬間に忽然と頭から消えていた。

意識が急速に現実から引いていく。この『感覚』は……知っている。

『レクイエム』の矢の時と同じ……また貴方は何処かしら知らない空間に
引き摺り込まれるのを実感した。




……暗闇が世界を覆っている。以前のような心象風景の学校とも違うようだ
此処を一言で表現するとすれば、『宇宙空間』……だろうか?
 辺り一面には星を表現するような塵のように小さな輝きが少なからず見える。

そして、貴方の前に一つの手で掴めるサイズがあるかないか程度の石ころと
同等の小さな輝きが接近すると共に、それは人の形へと移り変わった。

  ――『貴方』だ。それは貴方の姿形をしている。

だが、その姿は少々今の黒羽と異なっている。服装こそ同じだが
若干ながら背が高く、少しだけ歳を経た出たような。まるで未来を
映し出してるかのような貴方だった。

 『……』

その未来なのか不明ながら、少し成長を帯びた黒羽は無言で少々
疲れか、哀愁かは判別つかぬものの微笑を向け。そして『インク』を発現した。

『Abbey road』 そう、筆で走らせてから口開く。

黒羽?『【遠州灘】に辿り着いたら、そのまま止まっているボードで
真っ直ぐ水平線のある場所へ向けて走らせて。
 【エクリプス】が、貴方を迎えてくれるから。
……どうしてかって? あのいけ好かない女も多少は義理堅かったって事』

黒羽?『きっと最初は貴方を受け入れるかどうか難色を示すでしょうけど。
貴方が見聞きした全てと、このインクのワードを告げれば大丈夫。
 ……辛い事実は未来にある。でも、貴方は私だもの』


     ――黒羽灯世は……常に 上を…………


――――――――――――――――――


 ガシャン!!

貴方の意識は覚醒した。黒羽さんっ と元芦田のスタンドは少々
声を裏返す形で大丈夫か!? と暗に秘め声をかける。

体調に異常は無い。ただ、仮面は一人でに貴方の顔から離れ地面に
落下して粉々になったようだ。

もう『仮面』は使えない。だが、仮面の内側の中で貴方は『真実』を聞いた。

海に向かって進め。そして彼等(エクリプス)の元に必要な合言葉は
今の『Abbey road』と言う単語なのだろう。

884黒羽 灯世『インク』:2020/06/13(土) 20:04:40
>>883

「……私が言うなら、正しいんでしょうね?
 それに……その『分かったような顔』!
 貴女が今の私より『下』だったら承知しないわ」

「私は常に、上に行くのだから」

そう溢した時にはもう光景は消えている。
『芦田』の遺したスタンドの問いに頷いて、
外に出るべく『一階』に下ることにする。

言うまでもないが、敵襲には警戒……具体的には、
『ヤジの水鉄砲(>>872)』を再現し、持っておく。

「…………行きましょう『遠州灘』へ。そこで全てを運びましょう。
 着いてきてくれるかしら、『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』」

『Abbey road』……意味はわからない。
だが、意味を分からずとも動くことはできるというのは、
この戦いが始まってから何度となく考えた通りのことだ。

遠州灘までの道のりが『安全』とは言えまいが……今はただ目指す。

885『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/13(土) 22:35:53
>>884

『着いてきてくれるかしら? 何を言ってるのです、黒羽さん。
――嫌と言われようとも、最後まで御供します。
これは貴方に対しての恩義とかの理由でなく、私自身の意思です』

一階へと下る。そこで発見したのはヤジの死骸は勿論だが
ハガネの死体もだ。レクイエムでなく、本物のハガネの死体。
彼は、どうやら自分で胴体をスタンドで貫いたらしい。膝をついた状態で
もしかすれば、また動き出しそうとも思える何時もの寡黙な顔つきで
胸の一点から蛇口を軽く捻った程の勢いの血が彼を中心に血の水たまりを
形成していた。笑いに対し、感情のない涙を摂取しても中和が出来ない事から
彼は対抗手段を見出せず、傀儡になるぐらいなら死を選んだ、と言う事だろう。

『……っ もう少し早ければ……。
ヤジさんを上に飛ばしたのは、早めに同化したが為にハガネさんへ二階にいる
黒羽さんを助ける等の旨を告げたのを鵜呑みにしてしまったんでしょう』

死因と、敵と化したヤジを黒羽の元に強制移動させた理由を推測しつつ
天文台から貴方達は出る。
 笑い声の勢いは、弱まっているか……いや、これは途絶えてる?

『……止んだ? 私も、黒羽さんも感情の涙は摂取してます。
症状の進行とは思えない』

困惑するウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトを他所に。周りを見渡せば
倒壊した木々や陥没して地形が幾分変化した大地が見える。
インクで呼んだハガネが大いに暴れた結果だと見えた。

           『――走れ! 車のほうまで!』

そこで、西の方角からであろう。ハガネの怒声に近く命じる声が轟いた……。

886黒羽 灯世『インク』:2020/06/13(土) 23:12:14
>>885

「貴女も『上等』―――――」

       ザッ

   「…………『走り』ましょう」

本物のハガネの『死』を見届け、
己の創り出した彼の声に従う。

『インク・レクイエム』は『死者のための力ではない』。
『自分のために死者を借り出す』ものだと、改めて思う。
だが、それに何かしらの感情を抱くより先に、足を動かし、『西』へ走る。

887『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/13(土) 23:38:02
>>886

すみません、書き方で語弊がありました。

正確に言うと、レクイエムのハガネが西の方角で戦闘してる辺りから
怒声に近い声で、車のある元来た道まで走れ。と言う形の描写です。

それを受けて、レクイエムのハガネが戦闘する地帯まで向かうか。
此処まで来るのに移動手段としてたキャンピングカーのある場所まで
向かうかのレスは任せます。

888黒羽 灯世『インク』:2020/06/13(土) 23:45:35
>>887
では、キャンピングカーの方まで走ります。

889『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/14(日) 23:15:31
>>888

 ――『ソレ』は『浸食』を惑星の生き物たちに対し粛々と行っていた。
ウイルスのように機械的に、ただただ同化と言うプロセスを全ての対象に
作動させて同化を続けていく。最初は人、それが過半数を超えれば
別の種類の生物、果ては虫 植物……やがては無機物へと。

ただ、その中で一つ問題が生じた。

ソレは『貴方』だった。何の問題もなく浸食を行い変わりない同化の
プロセスが妨げられ、どれだけ試みても成功しない。
 そして、貴方の発言を聞いて『全体』は思った。

       ――コレは『除去』しなくてはいけないものだ、と。


――――――――――――――――――――――――――――


『……ッ! ヘリの音……でしょうか?』

 
   ――ババババババッッ

それは、貴方達のいる天文台より東側。街のある方角から聞こえた。
空を見上げれば、未だ距離は遠いものの幾つかの民間用なのかも知れない
ヘリがこちらへ向けて飛んできている。

 更に両隣の森のほうの茂みからも音が聞こえ、姿を現した生物達が居た。

猪……熊……狐……鹿……山犬。ありとあらゆる森に生息していたであろう
星見町の生き物達が姿を現している。
 本来ならば決して同じ場所に共同しないであろうソレ達は、貴方を視認
するや否や、走り出そうと身を低めている……。

 『――ッ!! 急いでッッ!!』

 キャンピングカーまで 残り『50m』

無数の生き物達、否 無数の生き物で『あった魂亡き残骸達』は
貴方をこの町から決して出す事なく、この世界から肉体を破壊させ
抱えている真実を表に出さないようにしたいのだ。

ハガネは、まだ遠方で戦っている。此処まで戻るのには時間が掛かる……。

890黒羽 灯世『インク』:2020/06/15(月) 00:00:08
>>889

「ここまで来て――――――止めさせはしないッ!」

まず最前提として、走る。『50m』は『10秒未満』で十分に駆け抜けられる。
準備に『筆記』の時間がかかる『インク』をヘタに使うより、走る方が早い。
が、『10秒以内に追いつかれる』という事は十二分にありえる。
茂みから奇襲を受ける事もあるだろう。『無策で走る』のは、死ぬ。
ゆえに、走るだけではなく……『走りを補助するための手段』を用いる。

――――――『捕獲された赤いサソリ』(>>550)。

インクにより『それ』を再現し、即使用する。
『肉体出力のドーピング』を以て、この『苦境』を乗り切る。
反動による肉体の停止は、殺される事による永遠の停止より万倍マシだ。

50mを走りきったなら、即座にキャンピングカーに乗り込み『遠州灘』を目指す。

891『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/15(月) 22:40:19
>>890

  シャシャッッ    ――ズギュンッ!

アリーナにあった『赤いサソリ』 発現と同時にサソリは貴方の腕
絡みつくようにして尾の針を突き刺す。
 少しだけの痛みと共に、体の内側から迸るような熱が広がっていく。
今の貴方は短距離の世界大会に出場しても負けない程の運動能力を肉体に帯びている。

 タタタッ   バンッ!!

『成功』だ。間一髪に近かったが、キャンピングカーに乗り込み扉を閉めた。
少し遅れて、多数の獣達が体重をかけて体当たりを仕掛けて車体が大きく揺らぐが
頑丈な車を一度で大破させるのは難しい。何度も連続して攻撃を行い破壊される前に
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』が運転席のキーを回しアクセルを踏み抜くと
急発進を行った。それでも構わず攻撃を続けようと獣達の幾つかは纏わりつこうと
必死に車体に爪を突き立てるが。そこは自立スタンドが運転テクニックで振りほどき
『遠州灘』へと目指して走る。
最初に『遠州灘』から天文台に着くまでの時間は約『20分』程度だった。
20分……今は限りなく気が長く感じる時間でもある。

後方を見れば、大多数の獣達が道を犇めくようにして貴方達を追っている。
上空のヘリも、着実とだが距離を狭めているのが視認出来た。


            ド――ゴォォォォ……!!

その時、天文台の方面から爆発音が轟いた。
 音源のほうを見てみれば、段々離れていく天文台近くの森林が
大きく炎上しているのが確認出来た。それと共に、貴方のレクイエムから
何か欠けていくのが実感出来た……。
(※レクイエムのハガネがロスト。これにより、成田とハガネの召喚は不可)

『遠州灘……あのボートが例え、先回りして壊されても私の能力なら問題ありません。
だけど、もし奴等が待ち構えていたら……いえ、弱気になってはいけませんよね』

貴方達は走る。『未来』へ 希望の種火と言う情報を届けなくてはいけない。

892黒羽 灯世『インク』:2020/06/15(月) 22:47:56
>>891

「……待ち伏せは『無い』方が不自然なくらいよ。
 そうでなくても、ヘリコプターには追い付かれる。
 当時の目的地までに最低であと一戦は『あるもの』
 そう考えておいた方が、準備はしやすい……………」

20分。
限りなく『長い』……つまり『準備が出来る』。

「『時間を掛ければ火力を出せる』人が2人いる。
 ボートを壊してもいい、って考えれば……決まりね」

        スラスラ

「…………貴方の『怒り』を、私の力にさせて」

――『斑鳩』を呼び出しておく。

目的地に着くまでに彼に『攻撃』の準備をして貰えば、
到着後の敵はおそらく、『一掃』する事が可能だろう。
また、最悪の場合『ヘリ』への対空火力も彼なら放てる。

それ以外では『手製の爆弾(>>840)』を一つほど、再現しておく。

893『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/15(月) 23:05:33
>>892

斑鳩『ロスト・アイデンティティ』を招来させる事に対して
問題はありませんが。能力に関しては、主に弾丸のような正確無比の
鎖弾は可能として、鎖の爆弾(ボール・ブレイカー)なり
溶解炉程の高温の鎖攻撃(アッシュ・ローズ)などは質疑で不可能と
されたと思うので、攻撃は主に鎖弾や鎖鞭などでの行動で動くと思いますが
それでも宜しいですか?

894黒羽 灯世『インク』:2020/06/15(月) 23:18:07
>>893(回答)
能力が黒羽視点で不明瞭かつリソースが必要らしい『アリゼ』や他のスタンド使いに比べ、
斑鳩PCは数分準備をすれば確実に一定以上の火力を出せる点で優れるため、行動に変更は無いです。

895『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/17(水) 23:21:50
>>894(回答感謝)
>>892(レス遅れ失礼しました)

     スラスラ   キィィ――ンンッ

 『……変な感覚だよね。自分だけど自分じゃないって言う感じ
まるで他人の家で、その衣服を少し拝借して着ているような、そんな風に』

 『――口よりも手、だ』 ジャラジャラ

レクイエムより招来した『斑鳩』 ロスト・アイデンティティを発現すると
共に鎖での投擲攻撃の用意をし始める。

ヘリのパラパラパラ……と言う音は次第に大きくなってる。後もう少し(1レス)
でキャンピングカーに追いついても可笑しくない速度だ。

『私が見た限り、ヘリは四台程こちらへと飛んでいます!
例え爆弾が降り注がれたとしても、合図さえしてくだされば直ぐに
回避しますよ!』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトはハンドルを制御しながら告げる。

周囲の木々や茂みの間隔が次第に薄まり、もう少しすれば
星見駅の線路が見える距離だ……。

896黒羽 灯世『インク』:2020/06/18(木) 21:00:16
>>895

「車の中からじゃ取れる手は少ない……運転に期待してるわ」

窓の外は、見ておく。

『空爆』や『機銃掃射』は考えたくないが、
理屈だけで判断出来る敵では無いのは分かっている。

また念のため、ドアはすぐ開けられるようにしておく。

897『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/18(木) 22:18:05
>>896

  ブゥゥゥゥゥ―――ッ

『線路を横切れば、あと十分もすれば遠州灘に到着します!
海に出るまでにヘリも何とか対処すれば奴等の手から逃れ……』

   ウゥゥ……。

星見駅の線路、木々の視界が開け其処まで凡そ200mかそこらで
キャンピングカーの速度が急速に緩まった。
 ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトに変調が起きた訳ではない。
レクイエムの斑鳩も、少し乾いた音色で感想を紡ぐ。

『・・・僕は良悪関係なしにパニックホラーは見てきたけど。
実物のこんな有様を見ると稚拙な感想も言えないね』


 ――線路が『新幹線と大多数の武器を掲げた群衆』で封鎖されてる。
全長400mもある頑丈な車体がレールの上で停車され、そこに
ぎゅうぎゅう詰めであらん限り乗り込んでいたのだろう。もはや
慣れしたんだと言って良い笑顔を浮かべる、数えるのも馬鹿らしい人数が
刃物や鈍器を構えて貴方たちのキャンピングカーを待ち受けている。
 不幸中の幸いは、遠距離で放てる小火器を携えているような自衛官などの
奴等は居ない事だけだろうが。中には警察官の姿も入り混じっている為
拳銃などを携行してる者もいるだろう。
 そもそも、無数にいる集団の波で突撃されれば。幾ら頑丈な車両に乗っていても
このままでは覆いつくされて数の暴力で文字通り圧死されかねない。

 空も問題だ。ヘリ達が密集している、そして今は未だ点ほどにしか
見えないが何かが投下されたようなものが辛うじて視認出来た。

『迂回……出来るでしょうかっ。いや……しなくてはっ!!』

運転するスタンドは必至になってハンドルを回し何処か抜け穴が無いか
探すものの、奴等がそれを許すとも思えない。

発現した爆弾、レクイエムの斑鳩。
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトと貴方の『インク』

これで何とか奴等の悪夢めいた猛攻撃を切り抜けるなり何なりの
手段を思いつかなければならない……!

898黒羽 灯世『インク』:2020/06/19(金) 23:28:56
>>897

何度目のピンチだろう? もはや『心が動く』ものではない。

まず、一切迷わず爆弾を投げつける(ス精CC)
狙うのは『警官』、かつ一番前に出ている者だ。
即断できないなら狙いやすい位置でいい。投げる。

「斑鳩さん、鉄球を『掃射』してあいつらの『先頭』を崩して!
 全員を殺すのは無理、先頭集団を崩して『足止め』するッ!」

口だけじゃあない、手も動かす。『インク』で――――

爆弾を作り、投げる。
爆弾を作り、投げる。
爆弾を作り、投げる。

滅ぼすつもりの小手調べ。『ただの人の群れ』……いや『笑いの群れ』に、
次々投じられる『爆弾』と『鉄球乱射』を処理できる手があるなら、早期にその手札は『引きずり出す』。

899『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/21(日) 22:47:45

>一切迷わず爆弾を投げつける(ス精CC)

これは助手席の窓を開いてと言う形で宜しいですか?

900黒羽 灯世『インク』:2020/06/22(月) 01:10:49
>>899
その認識で構いません。開けるのはごく僅かにします。

901『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/22(月) 22:44:37
>>900(回答感謝)

>斑鳩さん、鉄球を『掃射』してあいつらの『先頭』を崩して!

「崩す? いや、違うね ――崩すじゃなく 毀(こわ)すんだ」

 ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!

>手も動かす。『インク』で――――

      ボガンッ  ボガン゛ッ  ボガンッッッ゛!!

レクイエムの斑鳩は扉を半開きにすると、そのロスト・アイデンティティの
鎖弾を斉射させ、迫りくる集団の前線の頭を吹き飛ばし永遠に沈黙させる。

更に、インクによる爆弾の投擲。それによって更に集団の一部が吹き飛ぶが……・。

 タタタタッッッ!!  ガンッガンッ!!

『……ッ このっ……離れろ!!』  キィィ――ドンッ!!

質量が余りにも多すぎる。新幹線に詰め込まれるように乗り込んでいた
何百もの集団を殲滅させるには、鎖弾やインクの爆弾だけでは処理出来ない。
 奴等にとって自分達の命を惜しむような恐怖や忌避は存在しない。
ただただ貴方(黒羽)をこの世界で全て同化させる為の障害として駆除する。
その一念のみで動いている群れは、キャンピングカーに辿り着く矢先に
鈍器を振り翳して攻撃を繰り返す。
 ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトも応戦して車を操縦して
車体に攻撃する者達へと逆に当てる事で幾人かを振り払うが確実に
キャンピングカー自体にダメージが入っている。

『大丈夫ッ……例えタイヤが壊されても私の能力で直ぐに修復出来ます。
このまま、新幹線を迂回して海のほうまで』シュゥゥゥ……ッッ!!

『え? なに、上から……』


     ――ゴシャアアアアンッッ!!!


……車の屋根の方面から、何やら風を切る音が聞こえたと共に
貴方達が何が落ちてくると認識したのと同時にフロントガラスが大きく変形し
そして一つの塊がガラスを突き抜けて嵌ったのを見た。

それは元人間であったであろう肉塊だ。遅れて気づくのは、それが
恐らくヘリから落ちてきたであろう存在だと言う事だ。
 常軌を逸しているのは、随分前から起きてる現象だが。もはや
表現するのも烏滸がましい程に、奴等は貴方を、魂ある生物が自由に
行動しようとするのを何としてでも阻止している。

『……ぅ……ぁ』

「ちっ……考えられる中で最悪なパターンの一つだね」

不幸は連動する。高度何百mからの場所から車体を貫く勢いで振ってきた
人間の塊の激突だ。ガラスは大破し 更に運転していたスタンドはその
衝撃を受けて一時的かも知れないが脳震盪のように体をぐったりさせている。

 ガンガンガンガンッッ!! 

「……僕(俺)を解除して、その伸びてる彼女を発現すれば
車は修復出来る。けれど、そうすると今度はどうやってこの取り囲む
スピルバーグ作品な奴等を駆除するかって言う問題が出てくるけど」

斑鳩は、キャンピングカーの出入口を強固にしつつ貴方に告げる。

状況は絶体絶命だ。ヘリからの人間爆撃が再度起きなくても未だ
100かそれ以上の奴等である集団がキャンピングカーを包囲するように
囲んでおり、各々の武器で外装を無理やりにでも破壊して開こうとしている。

爆弾や、斑鳩の攻撃では焼け石に水だ。だからと行って集団を殲滅させられる
であろうハガネは、もう呼び出すのは難しい……。

902黒羽 灯世『インク』:2020/06/24(水) 23:34:34
>>901

「こんッ……………な、事……で!! まだ諦められないッ」

『手札』は、敵に敵わない。
無限に拡大する能力は、無限のリソースを生む。
人間爆弾をやらかす『発想』まで備えるなら、
やはりこの場に留まるのだけは『死ぬしかない』手だ。
つまり、『戦力を傘増しして防衛優先』は『無い』。

「斑鳩さん……可能性が高い方に『賭ける』わ」

巨大な車体は動く事が『防衛』になる。そちらに賭けるしかない。
再現するのを、『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』に切り替える。
防衛のためには毎回『ドアや窓を開ける』必要があることを考えれば、
今『武器』なりなんなりを再現し、攻撃している余裕はとても無いだろう。

903『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/25(木) 21:15:03
>>902

斑鳩『わかった、それじゃあ また後で』 シュンッ

 シャシャッ―――zノァ キィィィンッッ!!

『……変な感覚ですね。倒れてる自分を見るって言うのも
えぇ、わかってますよ黒羽さん。無駄口を叩く余裕なんてないですものね』 ズギュンッ

レクイエム・インク・斑鳩を解除し。再度招来するのは『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』

モノクルを回し、キャンピングカーから抜き出したフィルムに対し手で弄ると
一つの部分を切り抜くようにした後に挿入する。
 すると、どうだ? 一瞬にして大破したフロントガラスは勿論、著しく変形していた
車のドアに関しても元通りになった!

『これで、再び動かせ……ッ』

      ――ガンッッ!!  ㇷ゚シュゥ――ッ

『……ッると言いたい所でしたが、敵も馬鹿ではありませんね』

キャンピングカーが走行が問題なくなったと同時だった。車外の窓を見れば
鋭利な刃物らしきものを持った幾人かの奴等達が一斉にタイヤを狙い破壊した。

『けど、何故瞬時にタイヤを狙える判断を。
――! そうかっ、私の能力を成田氏や斑鳩氏は理解していた。彼等が同化した時に
その記憶を持ってるならば、どう動くのかを予測して動けてる……!』

絶体絶命のピンチは、幾らか延命が出来たものの好転はしていない。

車は多少持ち直せる状態まで戻ったが、再びタイヤが破壊された。
レクイエムのウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトならば幾度かもしかすれば
破壊された車を何度が元通りの状態に出来るかも知れない。だが、二の舞は見えている。

囲まれてる奴等をどうにかしなければ、車は動かせない……ッ!

904黒羽 灯世『インク』:2020/06/26(金) 11:50:35
>>903(確認)
破壊されたタイヤは『ナイフで刺されて破裂』したと認識して良いでしょうか?

905『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/26(金) 22:30:26
>>904(回答)

正確には鈍器、長物の刃物など持った幾人かによってタイヤをバーストさせた
と言う形。ナイフで刺して破裂したと言う認識でも問題はない

906黒羽 灯世『インク』:2020/06/27(土) 00:48:24
>>905
回答に感謝します。

>>903

「――『ニュース』は力ね、改めて『確信』したわ」

『刃でタイヤがハレツした』。
そう書いて(スB)、爆弾投擲に用いていた隙間から、
車外へ出す……『片腕』で出す。そしてすぐ引っ込め、
即座に『窓』を閉じる。無理なら窓から離れるでも良い。
もっとも、先の『破裂』で車内には被害がなかったため、
『それ』は『遮蔽物』があれば然程の被害は無いのだろう。

「車の『死亡事故』にはもちろん『轢かれた』とか、
 『横転した』『追突した』『転落した』…………
 つまり『運転』が原因となるものが『有名』だけれど」

――――『タイヤの破裂(バースト)』。
それは、ただ空気が抜けるのとは訳が違う。

「タイヤの『破裂事故』も、恐ろしい……年間で10件以上の重軽傷者を出し、
 人を『即死』に至らしめることもままあるそうよ。もちろん『専門家がやっても』……ね」

お手製の爆弾よりも、ずっと洗練された『兵器』――
本物の『手榴弾』に匹敵すると謳われる、殺傷力。
そうでありながら『爆炎』や『破片』の破壊力でなく、
ただ『風圧』により、人間を簡単に殺傷する『大事故』。

それを引き起こしてでも『車を止める』選択は、
彼らの『無知』……『傀儡』ゆえの『強さ』だろう。
もちろん敵は無数、数名の犠牲は問題ないだろうが、
それが『連続』すれば……車の周囲の『駒』は、減るはずだ。

907『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/27(土) 22:11:37
>>906

 シャシャシャッッ・・・ボォンッ ボォンッッ!!

黒羽 灯世は『聡い』 その機転による応用で、現状で有効に至れるであろう
文章)の爆発(タイヤ破裂)を再現させる。

ニュースでも取り上げられる、死傷者も稀に出す事故の再現。予測通り
幾らかの者達を巻き込み、その爆風で動けなくなる奴等も出るが……。

 タタタッガンガンッッ゛!!

『ッ黒羽さん このままじゃあジリ貧です! 過去の改変が出来る程度の間は
出来ますが、敵が多すぎる……多すぎるんです!』

 今の構図は、軍隊アリに包まれんとする丸まったアルマジロと言うところか。

ある程度の者達を払う事は出来る。だが、それを押しのけるように鈍器を
持った集団がタイヤを、外壁に対し息つかぬままに攻撃を連続して行ってる。

レクイエムで招来されたウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは何とか
貴方の攻撃の間を縫って、無事な状態のキャンピングカーを再度動かして
奴等を突破しようと試みるも、動こうとする寸前で攻撃が繰り出されると言う
悪循環が続いてる。敵はフロントガラスで見る中でも未だ人の海を形成してる。

 ヒュゥゥゥ―――!!

『ッまた頭上から音が。伏せてっ 黒羽さん!!』

 また、人間爆弾だ。直撃すれば、キャンピングカーの屋根なり
ガラスに再度大きな損傷を残すのは間違いない。
それに余りに時間を掛け過ぎては、天文台で襲い掛かって来た獣達なり
町から増援が来るのも想像に難くない。

……何か大きな一手が必要だ。この状況を好転するに相応しい大きな一手を。

908黒羽 灯世『インク』:2020/06/29(月) 00:09:58
>>840

伏せていては『間に合わない』だろう。
車に人が落ちてくるだけで『死にはしない』だろうが、
揺れによって頭をぶつける、なんてこともありえる。
伏せても好転はしない。『前進』のため、窓の外へ記事を放つ。

「なら『殲滅力』を上げるしかないわ……
 本当は『エクリプスの舟』での、保険に考えていた。
 これの『残弾』は、そう多くはないんだから」

        シャッ

『ハガネが群れをなぎ払う(>>840)』

                ロスト
レクイエムのハガネは『喪われた』した。
だが、それは『ハガネの行動再現』には関係ない。
これは『普段のゴースト・ストリーズ、ソレと同様の能力』
その事はくしくも、先の失敗(>>842)こそが証明している。
行動再現は、レクイエムの『召喚』とは、関係ない。

もっとも、『ゴースト・ストーリーズ』は一つの事実に一度切り、一発切り。
また、再現に過ぎない以上『味方を巻き込む』危険性も常に存在した。
しかし、もはや出し惜しんでいる場合でも、車の周囲を気にする必要もない。

909『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/29(月) 23:47:50
>>908

貴方(黒羽)は、鼠達を崩御へと導いた『ハガネの薙ぎ払い』を再現させた。
確かに、あの時の破壊力を見れば。この包囲網の奴等を一時的に切り開く要因となれる。
そう……なれる筈だが。

   ――ドォォゴォォォンンンッッッ!!

二つの大きな衝撃音が聞こえた。一つは、窓の向こうから見える貴方が再現させた
ハガネの薙ぎ払いの行動。

そして、もう残るほうは『頭上から屋根を突き抜けた元は人であった肉塊』だ。

ゴースト・ストリーズの再現は忠実な再現。鼠達を殲滅させる時の再現は少なくとも
ハガネは頭上からの攻撃でなく前方から襲来する生物達に向かってスタンドを振るってたであろう。

それ故に、再現のハガネがキャンピングカーの屋根に振り落ちてきた奴等を防ぐ事は出来ない。
貴方は、直撃ことせぬものの。その余波による大きな衝撃を受けて転倒する。
 レクイエムのウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトも蹈鞴を崩して似たような体勢となる。

『くッ……か、改変……改変を。いま車を修理』 ブルルルゥゥ 『……ッく』

窓の向こう側から、大多数の車両が線路に沿って走ってくるのが辛うじて起き上がろうと
体を起こす貴方にも認識出来た。
 今のハガネの再現で、幾らか敵は減った。それでも、未だ敵が走り寄ってくる音が
周囲に響き渡っている。……このままでは、どう見積もっても一分足らずで奴等の群れに
覆いつくされるのが目に見えている。

910黒羽 灯世『インク』:2020/06/30(火) 00:20:24
>>909(確認)
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の能力詳細から『切り取り』に時間は掛からないと認識しているが、
伏せていた彼女も黒羽以上に深刻なダメージを受け、現在は『切り取り』が行えない状態……という認識で正しい?

911『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/30(火) 00:53:30
>>910

衝撃により『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』も転倒を受け
『切り取り』を満足に出来る状態でなかったと認識して貰って良い。
次レスからは『切り取り』も可能である。

ダメージに関しては黒羽も『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』も
転倒により幾らか四肢に痛みを覚えるものの、我慢すれば通常の行動は可能。

黒羽のほうに関しては、『サソリ』の影響もある為。常人以上の運動能力は
いまも健在している。

912黒羽 灯世『インク』:2020/06/30(火) 01:49:05
>>911
回答に感謝。

>>909

「そうよ、改変をお願い……っ! 『車』……!」

「やっぱり出し惜しみは出来ないわね」

『ハガネがサルたちを蹴散らした(>>850)』

敵が寄ってくるまでに書いて準備しておく。
今すぐ使っても無駄撃ちになる可能性が高いだろう。
もっとも、窓の外に既に迫る敵がいるなら使っておく。
数匹の猿相手の攻撃だったので、『敵が多すぎ』ても効果は薄いはず。

913『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/06/30(火) 23:00:27
>>912

 ズギュン  ――キィィンッッ

『改変完了、けど また直ぐに奴等に……ぇ? 何もしてこない??』

怒涛の襲撃、ソレに変化が起きた。『奴等の車に対する攻撃が止んだ』
諦めた? そんな筈はない。そして、直ぐにその答えは前方を見れば明らかとなる。

『……ッ』

フロントガラスの向こう側から多くの自動車が走って来ており……。
それと共に、その中に混じっているのは『大型タンクローリ』だ。
中身が空っぽな筈も無いだろう。それが時速120 130……と言う具合に
こちらのキャンピングカー目掛け突っ込もうとしている。

『ば、バック・・・く、黒羽さん、後ろからも……!』

奴等によってキャンピングカーが立ち往生となった時間。そのタイムロスによってだろう
天文台のあった方角、走って来た方角から多くの生き物達が迫っている。
前方は、大型熊なり狼にしがみつくように重火器を背負った人間も入り混じっている。

『逃げ場がありませんっっ! 右側は新幹線による壁! 前方からはタンクローリ!
左側にある森林地帯を抜けようにも、木々で阻まれるし。後ろは後ろで奴等の大群ッ』

このままでは終わる。バックしようにも迫る奴等が襲い掛かれば、質量で遅かれ少なかれ
キャンピングカーが急停止を余儀なくされタンクローリが突撃される。
右や左に逸れて逃げるのも困難、だからといって前方へ走るのは自殺行為に近い。

……希望があるとすれば、タンクローリが突っ込んだとして。その爆発にも耐えうる術を
見つけるか。もしくは、聳え立つ新幹線と言う障害物を乗り越える策であろう。

914黒羽 灯世『インク』:2020/07/01(水) 02:12:58
>>913

「…………!?!?」

タンクローリー。
いつの間に来ていたのだろうか――――
今更『逃げる』には時間が足りない。

「――――――最期まで、『賭ける』しかない」

自身の能力さえ正確な把握は出来ていない状況。
取れる策は全て『賭け』の側面を持つことになる。
まして『他の能力』を当てにするなら、余計にだ。

(タンクローリーの『大爆発』が起こってしまえば、
 この大集団はほぼ間違いなく『私たちもろとも壊滅する』
 逆に言えば、爆発をしのげば『この場は切り抜けられる』)

             (『生き残る事だけ考える』)

「不幸中の幸いか、『肉』はある……『アリゼ』さん、貴女のスタンドに賭ける」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』を一時ひっこめ、
>>791『防御力に優れ』 >>821『2人くらいなら収容できる』防壁を作れる、『アリゼ』を呼び出す。

「これで耐えきれるかは分からない……でも『何もしない』訳にはいかない」

                  「私たちはずっと、『そういう風に』やって来たのだから……ッ」

915『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/07/01(水) 22:06:30
>>914

――ブロォォォォオオオオオォォ゛ォ゛ッッッ゛

タンクローリが猛スピードで突進をキャンピングカー目掛け迫る。
周りにいる人間達、いや『スマイリー・スマイル』の群れは貴方や元芦田のスタンドが
乗車する周囲を動かない。突撃に対し、車から降りて逃げようとすれば瞬時に取り押さえるなり
攻撃を仕掛けて爆発に万が一でも逃れないようにする為だ。

 タンクローリ接触まで、10 9 8 7 6 5 ……。

――――――――――――――――――――――――――

『直ぐ私を消せ。簡潔に言うぞ ――私の能力では無理だ』

シャシャッ――zノシャッ、と招来された『アリゼ』
それは瞬時に状況を見抜くと、貴方に険しい顔で告げた。

『ピンク・クリーム69は確かに防御能力は高い。だが、忘れてないか?
あんた【達】を包み込む事は出来るかも知れんが、私は間に合わない。
私は幾ら傷ついても良い。けど、もう残ってるのはあんたと【気絶してる娘】なんだ』

……そう。此処には貴方(黒羽)と、もう一人 否 一体。
未だ覚醒出来てないが『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』が居る。

アリゼは自身が既に視認であると理解してる。そして、これ以上誰かを犠牲にしてまで
自分と黒羽のみ生かすと言う選択肢は望まないらしい。

『それに、私の能力でも。タンクローリの大爆発となると完全に衝撃を消しきれるか
今からスタンドで栄養吸収し成長させても博打でしかない。
 キャンピングカーも巻き込んで連鎖的に此処ら一帯周囲は火の海になる。
衝撃であんたが気絶しても、私が気絶しても。そうすりゃお陀仏だ。
 だから、もっと【確実な生還】を考えるんだ。
……ハガネも、他の奴等も。あんたを遠くだけど、直ぐ近くで応援してるから』

要約するならば、自分の能力ではタンクローリの自爆攻撃を防ぎ切る自信はない。
自分を解除し、もっと有効な手を編み出せと発破と共にアリゼは言った。

確かに、今すぐにでも迫る火薬庫となった奴等が操作する爆弾車両を
アリゼ一人で貴方と元芦田のスタンドを守り抜けるかは一かバチだ……。

なら……何を呼び出せばいい?

916黒羽 灯世『インク』:2020/07/02(木) 03:46:47
>>615

「…………………………………『そう、それは仕方ない』」

『アリゼ』を解除する。
『感情』は、抑えて来た。

(最前提は『スタンドを知っていて、私の味方であること』
 全能に近い存在でも『私の味方じゃない』なら無意味だし、
 『私の味方』でも、スタンドが『不明瞭』なら意味がない。
 たとえば『オペラ』をここに呼び出したとしても意味がない。
 『協力してくれる』可能性はゼロではないかもしれないし、
 『大爆発から三人を守る能力』という可能性もゼロではない。
 でも……意味がある可能性があるとして、それは『賭け』。
 それなら今すぐアリゼを呼び戻して『守らせる』のと変わらない)

ベリルの死を通り過ぎても。
芦田の命を切り捨てても。
小林とアリゼを救えなくても。
ヤジを殺しても。
ハガネを見殺しにしても。

(考えるのよ……『止める』のは意味がない。
 『斑鳩さん』じゃ守るのは無理、『芦田さん』ももちろん無理。
 『ベリルさん』も身を守るような能力ではないし、
 『ソイル』や『グレイシャー』の能力は『賭け』の範疇を出ない。
 少なくともグレイシャーについては『物理実体』は遮れないし、
 『ソイル』も、瞬時に物体を引き込めるようには思えなかった……)

『死別』は黒羽には『未経験』ではないが、
それでも、何もかも『殺して』ここまで来た。
『窮地なら誰もがそうできると信じていた』。
黒羽灯世は改めて、自分が『上』だと確信した。

「ああ」

――――だから『泣き言』は、言わない事にする。
上位の実力者である自分なら『5秒』で正解を出せる。

「『非常事態』から脱出する手段は、『非常口』に決まってるじゃない」

『非常脱出口(>>706)』と書く。

あの時はまだ、『使えた』。なら再現しても『使える』。
行先は『遠州灘』だ。再現が出来次第、『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』を引っ張り、入る。

917『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/07/03(金) 23:10:20
>>916


 ――キーン コーン カン コーン
    キンコン カーン コーン。

……終鈴の鐘の音。貴方は未だ半覚醒だった。
 此処は……? あぁ、そうだ『清月学園』だ。

辺りを見回すと人気は無く、貴方は一人だけで視聴覚室等の
PCの置いてある椅子に寄りかかっており、その画面上には作業途中の
貴方が作成していた記事が休止画面から移行した中に移っていた。

そう言えば、自分は未だ作業が残ってるからと。部活の他のメンバーが
帰る中で居残り、仕上げの為に残っていたのだ。

夕暮れの色合いが窓から差し込んでいる。そろそろ帰ったほうが良いだろう。

――カサッ。

携行してる学生カバンを提げ直そうとすると『宝くじ』が落ちた。
 以前、大通りで取材などしてた時。誰かしらに、どうせ当たらないからと
押し付けられるように貰ったものだった筈だ。

……後日、貴方は自分自身が『250万』の大金を得た果報な学生と
ローカル記事の一面に載る程の幸運を得る事になる。

だが、望外の喜びと裏腹に。貴方は、ふと

自分自身が、何か大切な成し遂げなくてはいけないものを亡くしたような。
そんな『虚無感』もフッと時々感じるのだった。

黒羽 灯世『インク』⇒『250万』get!
危難BB相当の経験値 get!

918『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/07/03(金) 23:27:20
>>916

シャラシャァ――zノッシャ  キィィ……ンンッ。

『インク』によって描く非常脱出口。アリーナの何者かは不明ながら
一度きり使用可能だった物体。どこでもドアのように便利な代物は
瞬間的に遠州灘へ行くのも遥かに用意だろう。
 発現は問題なく可能だった。後はドアノブに遠州灘と囁き開くだけ。

ガチャッ!! ……見えたのは『何の変哲もないキャンピングカーの内装』

貴方の脳裏に、記憶がフラッシュバックする。
>>714
『恐らく飛ばされてきたであろう[扉]は直ぐ近くにあったものの、そこから奴等が入り込んでくる
ような予感は無い。二人に離れてくれと命じた芦田が、へぇへぇと気のない台詞で下がり開けたドアの
向こうは学生寮の他の者の居室に通ずるだろう廊下が見えた事から、あの[スタンド扉]は三人を
こちらに送ったと同時に閉められた瞬間には、次元を捻じ曲げた出入口としての機能が消えたのだろう』

そうだ、あの『スタンド扉』は学生寮の『扉』とリンクしていた。

遠州灘には……『スタンド扉とリンク出来るような扉』は存在してなかった。
モータボート等は、あるものの。それが扉の備え付けてるようなものか貴方は明確に確認してない。

蒼褪め、別の行き先を唱えようと扉を閉める間にも……。

 ――ブロオオオオオォォォッッッ    ――ガッッッッ゛ッ゛!!!!

背後からの轟音、衝撃により体が宙に浮かぶ感覚。

後は、何が起きたか理解出来なかった。
 吹き飛ぶように、天井に体が打ち付けられる激痛と視界が回る中で最後に
貴方が見たのは、罅割れたフロントガラスから生じる閃光と、タンクローリが盛大に
破壊されされ、燃え盛る爆炎がこちらへと迫る映像のみだった。



黒羽 灯世『インク』 ⇒『死亡』

919『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/07/03(金) 23:37:59
場所:???

 ――ジジジ

?「……盗聴機器が完全に途絶えました」

オペラ「そう、野鼠ちゃん。頑張ったのだけどね
私も、もう少し頑張ったら手助けぐらいしようかと、気紛れを考えたけど」

?「アレ等の能力に関して、組織へと送信しますか?」

オペラ「…………どうしましょうかね。
――いま、この瞬間。私のみが、奴等の命運がどうなるか主導権を握ってる。
これを、海の中を泳ぎ静観する組織や。未だ息を潜め希望を求めてる世界に
居るだろう残る群れに、私が送るだけでも世界の定めが変わっていく……。

野鼠ちゃん。いえ 『黒羽』ちゃん。

聡いつもりの彼女が最後に私を世界の命綱にしようとしたのは。
上位と貫禄の羽織を纏った意地かしら?

……ねぇ ザ・カード・チート」    

 ブォンッ  『何でしょう、今代の主様』

オペラ「賭けましょうか、世界の明日を。貴方の黒太陽タロットで
一枚のみ、捲りましょう。
 それによって、私が希望の種を撒くか、撒かないか」

  
          ――ペラッ


劇の支配人は運命(札)を捲る。星の瞬きに 世界が終わる日に


オペラ「そう、つまり  ――答えは



―――――――――――――――――――――――――


 『星の瞬きに 世界が終わる日に』  完

920『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/07/04(土) 00:13:19

『星(輝ける魂)』を吸いつくし、やがては『惑星』を
『笑い(虚無)』へ変えるスタンド

『スマイリー・スマイル』

破壊力:-  スピード:- 射程距離:E(現在はB)
持続力:∞ 精密動作性:-  成長性:?(測定不能)

本体は、恐らくアルカラ山脈の『堕ちたら天国も地獄にも行けない』裂け目に居る。
死亡後の発動による自動操縦型。同化した順から、その同化した生物の知識を有するが
感情の伴った記憶の認識が出来ない為、肉親など近い関係の非同化の生物には別の
存在であると看破されるリスクもあるが。この能力の場合、それより先に浸食される
メリットがデメリットを完全に上回っている。
能力の発動は、推測となるが裂け目に堕ちた本体が何かしら運命の悪戯により発動した為
このような予測不可能な力を得たが、本体自身も元々人間として何から大切な部分が
欠落していた可能性は非常に高い。
この能力である笑顔と笑い声(※人にはそう見えるだけで、実際は本当の笑顔でも
笑い声でもない、全く別の形のものであると思われる)を『毒』と仮称し
その『毒』の進行のトリガーは模倣〉聞く>見ると言う形で進行速度に差が出る。
また、『毒』は蓄積していき通常のスタンドによる精神や肉体の治癒では解毒不可能。
代わりに、完全な解毒は出来ないものの『感情を伴った涙』の摂取のみ初期状態までの
中和を可能とする。一般人参加も可とした理由は、この解毒方法が大きく含まれる。

作中では、既に世界の半数が『スマイリー・スマイル』により浸食されてる為
本体であるだろう存在を破壊して能力の解除を行う等しての解決は実質不可能。
生存ルートは作中でも仄めかしたように、エクリプスの拠点とする海中を移動する
箱舟と謂われた移動型の能力や、或いはルートによって出た可能性もある
きらきら星の異次元の工場など。浸食を回避出来るセーフティゾーンに逃げる以外に
現時点で方法は無い。その後、PCが獲得した能力を中和する方法が世界に蠢く
『スマイリー・スマイル』の殲滅。または能力を解明し、吸収され狭間に飲み込まれた
魂を解放出来る未来を暗中模索しつつ、今は箱舟で足を休めると言う次第でエンディングとなった。

作中では、魂の捕食による肥大化の成長で霊長類から哺乳類、鳥類にまで支配が及んでいた。
それ以上日数が嵩めば、節足動物や原生生物。果ては植物や無機物にも同化する可能性もあったが
斑鳩・成田 そして黒羽PCの奮闘により、世界の明日の命運は未だ暗雲は大きく膨らんでるものの
完全に闇に閉ざされていると言うわけでも無い……。

921『微睡め輝き 星屑にて』:2020/07/21(火) 00:16:24

星の女「……」 パラッ パラッ

星の女「うん? あはは ようこそいらっしゃいました。
こんばんわ、それとも、おはようございますでしょうか?
あはは まぁ、戯言はさておき」

星の女「少しだけ、お話をしましょう」

星の女「貴方の悩み 貴方の望み 貴方の生き様
何であれ呟きたい事 普段は抑圧している心を……」

(備考※基本的にどのようなミッションをしたいかなど
かっこ内で記入してくれれば良い。また、それと共に
参加したいPCの設定の掘り下げなど希望する場合
星の女と会話すれば、開催するミッションでその設定を
加える可能性もある。ただ単に挨拶だけして 別れて
かっこ内でバトルしたい、推理系をしたいと記すだけでも構わない)

922両角 晶『アモン・デュール』:2020/07/22(水) 21:14:14
>>921
いつも通り眠ったはずだ。眠ったはずだったのだ。

「……なんだ、ここは?」
いつもの『獣の悪夢』にしてはなにかが奇妙だ。

「そこのお嬢さん……ここはどこでしょうか?」
『星の女』に話しかける。

【希望】
バトル希望。とりあえず戦ってみたい。

【キャラ設定】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453644099/100
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/102
※『産まれなかった妹』がいるという設定を掘り下げてもいいし、掘り下げなくてもいい。

【スタンド詳細】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453644099/101-102
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453051228/179
※【『本体』に『血』を通わせ、『戦闘』を行った時】に隠された『秘密』があるようだ。

923『微睡め輝き 星屑にて』:2020/07/22(水) 22:19:07
>>922(ご意見感謝)

その空間は全てが闇。だが、10数メートルの半径にある地面や
佇んでいる髪の毛や瞳が星空のような女は、明瞭に認識出来ると言う
異様さも認識出来る空間だった。貴方を除き存在する、その星のような彩を
宿す女は、一つの椅子に座って机で何か書物を捲ってたが。貴方が声を
かけると顔を上げ、嬉しそうに微笑を浮かべて本を閉じて話し始める。

星の女「あはは ようこそ、おいでなさってくれました」

星の女「此処は『微睡み』 貴方が普段見る悔恨が映し出す心象の欠片なり
ストレスによって脳が見せる無意識の映像とも酷似してるが、掛け離れてる……。
あはは まぁ、此処も只の『夢』ですよ。起きたら 全て忘れ去られる」


星の女「――歓迎しますよ 両角 晶さん。
貴方の経歴なり、進んできた軌跡は……とても関心寄せられるものがある。えぇ」

星の女「もう少し、話すゆとりがあるのでした。私に聞かせてくださいな
今 貴方自身が望む ささやかな事 それ以外でも、なんでもね」

(※バトル希望了承。
期間は出来る限り短期間で終わるほうが望ましい? 
舞台としては星見町の幾らか自身の能力以外でも応用出来る場所
『例:廃工場など何かしら道具が寄せられそうなど』を好むか?
個人でミッションに挑みたいか、複数人でも構わないかなど
細かい部分で要望があれば、それ等の事情も踏まえシナリオを作成いたします)

924両角 晶『アモン・デュール』:2020/07/22(水) 22:54:33
>>923
「……???」

「失礼、お嬢さん。
 僕の名前を知っているということは、どこかでお会いしたことがあるのでしょうか?」

「職業柄、一度会った人は忘れないようにしているのですが……
 正直、貴女のような奇妙な方は初めて見ました。
 僕のささやかな望みはそうですね……貴女の名前をお伺いしても構いませんか?」

(希望は以下になります。
 期間:できれば短期間がよい。長期間でも大丈夫。他の方がいるならそちらに合わせる。
 舞台:できれば廃工場など、能力を使える物品があるとよい。他の方がいるならそちらに合わせる。
 人数:できれば複数がよい。他の方がいないようなら単身でもよい。)

925『微睡め輝き 星屑にて』:2020/07/23(木) 07:59:36
>>924

星の女「私の名ですか? そうですねぇ、以前は星羅と名乗った事もあります
破滅の使者等と、大仰な名を付けられた事もあります。
けど、私にはさして自分の呼称は。戯言の範疇にあたりましてねぇ あはは」

とりあえず、寛いでくださいな。と、貴方に対し謎と奇妙さ そして不気味さも
纏わせつつ。指を鳴らし、柔らかそうなソファーなり
貴方好みのテーブルや、飲み物に食べ物等も望めば出してくれるだろう。

星の女「うん……まぁ『整いました』
もう少し、待ち人達の席を設けても良いのですが。余りに輝きが多すぎても
視点がぶれるのでね。うんっ、何の事ですって?
あはは いえ、こちらの話。少々 未来(さき)の事についての有意義さを
伴った建設的会話、と言う奴ですね。あはは」

星の女「はてさて、私はもう少し貴方が打ち明けたい事があれば付き合いますよ。
その意思も無いのでしたら、ただ私から視界を外し瞼を閉じれば
直ぐに貴方を必要とする世界。現実のほうへ帰れますのでね」

(複数人 短期間 応用出来る舞台への希望 了承。
1〜2人程度のミッション。一人のみでも進行は問題ない形でシナリオは
7月の末頃にでも開催したいと思います。
このまま、こちらで何を応答する事なく黙って去って頂いても構いません。
何かしたい事、聞きたい事などもあれば お付き合いします。
こちらでの記憶については、持ち帰る事が出来ない事だけお願いします)

926両角 晶『アモン・デュール』:2020/07/23(木) 20:45:26
>>925
「星羅さんですか。また夢で逢えたら、よろしくお願いします。」

「僕が打ち明けたいこと……特にはないかな。」

「それでは、おやすみなさい……。」
ただ瞼を閉じて現実へと戻る。

(よろしくお願いします。特にこれ以上したいこともないので、ここで去ります。)

927『微睡め輝き 星屑にて』:2020/11/17(火) 23:05:20
星の女「……ふむっ」 パラッ パラッ

星の女「遊園地などにご招待するのも良いかも知れませんね」

一人の女が星屑が散りばめられたような夜空のみが包み込む空間で
安楽椅子へと腰かけて雑誌を読み耽っている……。

928俵藤 道標『ボディ・アンド・ソウル』:2020/11/20(金) 21:30:12
>>927

何だここ。


まぁいいヤ。…今この瞬間、俺はこの夜空の下にいる…夢も現も違いやしない…
…むしろ夢の方が好ましいな……目を覚ませば忘却の彼方…
…余計な記憶を背負わずに済むってもんさ…



「…あー…良い夜ですね?」

「そのォ…迷い込んじゃった。…ここ、俺居ていい感じ?」
「メーワクだってんなら…帰るが。帰って寝て忘れる。」

(これ飛び込んでいい感じのヤツですか?)
(違うぜ!って感じだったら申し訳ない。撤退して寝ます。)

929『微睡め輝き 星屑にて』:2020/11/21(土) 00:33:47
>>928

「おぉ! よくぞ、いらっしゃいました」 バタンッ

「一拍お待ちを、どうぞ お寛ぎくださいな」 パチンッ

雑誌を少し勢いつけて閉じた女性は、にこやかに指を鳴らすと共に
座り心地が良さそうなソファーを不思議な空間に出現させ、テーブルにも
貴方好みの飲料水と菓子を皿一杯に盛り付けて促す。

「ちょうど、お暇をしてたんですよ」

「宜しければ私の雑談にでも付き合ってくださいな……そうですね
今、何か差し障りない軽い悩みや、望みなどあれば聞きたいかと」

(参加有難う御座います。次回開始ミッションにて『優先権』を贈呈します)

(また、このかっこ内で戦闘や謎解きなどの希望。その他に何か
やりたい事があれば記入して頂けるとGМとしては有難いです)

930俵藤 道標『ボディ・アンド・ソウル』:2020/11/21(土) 01:39:16
>>929

「…や、気をつかわせちゃって申し訳ェ…」

 >パチンッ
    ガシャア(金属音)

…うわ…カフェイン入り缶飲料がやたら山盛り出てきた…何で…?趣味悪ぅ…
カフェイン中毒か何かなのかこの人…真夜中に起きてるために頑張ってるのかな…

俺的にはありがたいけど。頂いちゃお。 カシュ


「悩み、望みィ…」
「…まぁ……せっかく貰った『モノ』を…こう、使い切れてる気がしないんだよな…」

   ギシィ…

「例えるなら…舗装された道路を法定速度で転がしてる時…みたいな…宝の持ち腐れ感?」
「サーキットとかの無制限にブッ飛ばせる道とか…夜道、山道、獣道とかの悪路…
 …そういう道でこそ、車の限界が見えて来るワケ…」


「…俺と『モノ』の、そういう悪環境での試運転、まだやってねえなぁ…って。」
「サーキットなんて高望みは言わないケド…砂利道ぬかるみでも見えるモノはあるはず…」

「…なんかそういう、『道』との出会い、ねえかなぁ…って、ぼんやり。」
「…それこそ遊園地にでも行って、ゴーカートとかコーヒーカップにでも乗ってみるかぁ…?」

(プロフィール
 ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050739/96)
(能力詳細
 ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/148)

(・当方、正直申し上げますと全く不慣れなものでございまして。
 バトル一回ミッション一回のド初心者でごぜえやす。だからこう…サクッとしたミッションだと嬉しいです…)

 (・『振り返ってはいけない小道』とか『ノトーリアスBIG』とか『カツアゲストリート』みたいな…
  道多いな。そういう『謎』に巻き込まれたいです。)
 
 (・いや全く…こう…ミッションへの…『自動車』の持ち込み…って、許されるものなのか?

 …持ち込みがしたいって訳では無いんすよ。そりゃあ活用できるなら活用したいもんだが、
 それってアレじゃん、ジョニィPCが「俺はジョッキーだから日常ミッションでも馬を持ち込むぜー!」
 とか言い出したら嘘だろ承太郎!?ってなるじゃん?いや自分はなる。なってる。
 俺は走り屋だからミッションに車を持ち込むぜー。嘘だろ承太郎。

 別に自分のスタンドって車の存在を前提とするわけでも無いし、
 むしろ愛車無しでの立ち回りって今後も必須の技能だろうから、
 それを練習したい。車を持ち込みたいって訳じゃ無いんですよ。
  
 …ただそのォ……フレーバー的な奴で十分なんだ…
 …1シーン…導入の一レスぐらい…自分の車に乗りたいなァ〜〜!って欲望なんです。)

931『微睡め輝き 星屑にて』:2020/11/21(土) 11:41:38
>>930

「ほぅほぅ、つまり貴方は『レーサー』としての逆境を
自身のマシンと共に乗り越えつつ相手に勝ちたい、と」

「お話を私なりに噛み砕くと、そう言う訳ですね。
いえいえ、別に無理なご注文と言うわけでは御座いません。
命を賭けた戦いをしたいとか言われたら、それはちょっと困りましたけど。
むしろ、そう言った相手をご用意……いや、もっと相応しい言葉があります。
そう言った貴方と同じ欲望(苦しみ)を抱える者と引かれ合うように
整えるのが、まぁ 神たる私の役目と言えば宜しいかと。
あはは まぁ神なんて言ってますが、貴方の為に目覚めた時に眠気スッキリの
飲料水と後を引かない甘味のケーキや茶菓子位しか用意出来ない神ですがね。
あはは まぁ、戯言です。戯言 はい」

そう、あどけない笑い声混じりに。星のような瞳と髪をした女は一度閉じて
自分の隣に置いていた雑誌を再び手に取る。
 
「……ふむ、それじゃあ一つ尋ねますが」

「――貴方は『悪魔』を御存知で?
『デヴェル・シックスティーン』ならぬ『デヴェル・シックス』を?」

そう、星の女は雑誌の一つのページを貴方に見せつけるようにして聞いてくる。

↓画像
ttps://ameblo.jp/bank-jp/entry-12615892583.html

932俵藤 道標『ボディ・アンド・ソウル』:2020/11/21(土) 14:19:04
>>931

「…そんな積極的な話でもないさ…
 レースである必要もねえし、テメェのマシンである必要もねえし、勝つ必要もない…」

「ただ…オレと『ボディ・アンド・ソウル』…貰いモノの名前さ…が、どこまでやれるのか…
 それを確かめる事ができる、道とか、出来事とか…相手とか……」


「…まぁ、そうだよ。姉さんの言う通り、『逆境』との出会いさ…
 『逆境』を乗り越えようとあがいて、自分を磨きたい…」



ケーキ齧ろ。
   ガジガジ…

「んあ…『悪魔』ぁ?知らん…レーサー自称しときながら恥ずかしい話ですけど。」

首を伸ばして覗き込む…

「……。16気筒…富豪向けって感じのエンジンだな…5000馬力…560㎞/h…モンスターって感じ…」
「雑なロマンだよな16気筒…現実的じゃないけど、やっぱ妙に胸が高鳴りを…」


「……え車両重量2.3k!?16気筒っつったらブガッティな所はあるがあいつは1.9kまで抑え込んでたぞ、
 500㎏も差があるようだけどこれいったい何でこんな重いんだよ……速くしようと出力上げて、それで
 重量増えて遅くなるからまた出力を上げて。そうやってブクブク膨れ上がっていった結果か。こんなん
 タイヤが耐えられる訳ないじゃんか。ハンドル切った瞬間に路上でクルクル回るでかいコマの完成。カ
 ーブは想定してませーんドラッグレース用でーすとでも言いたいんだろうがだったらアクセル入れた瞬
 間の挙動を良くするためになおさら軽い方がいいだろうが。そもそも純粋に速さを求めるんなら別にエ
 ンジンに拘る必要ないと俺は思うねそれこそジェットエンジンでも積みゃいいじゃねーか。それじゃ飛
 行機じゃねーか?そうだよ飛行機だよスピードメーターに現れる数字だけ追っかけてる連中はとっとと
 車降りて飛行機のライセンス取りに行きゃいいんだ俺たちレーサーが求める速さってのはそういう事じ
 ゃねえだろまっすぐ走るだけならロボットでも出来る本当の速さってのはカーブでの位置取りとか地面
 に応じた適切なハンドリングとかそういう瞬時の判断を俺たちドライバーが……………………」

 

「…………ハイ………興味あります……スイマセン…………」スン…

 16気筒には勝てなかったよ…

933『微睡め輝き 星屑にて』:2020/11/21(土) 19:39:55
>>932

俵藤は雑誌に掲載された怪物馬力の車の情報に目を通すと
熱中して口早に自分の趣味を混ぜて感想を述べる。
『走り屋』なら無視出来ない内容なのだから当たり前。そんな貴方の
熱のある空気に、あはは と軽やかに笑いつつ星のような女は呟く。

「最高時速は560km、そしてエンジンは自動車の域を軽く無視した
エンジンの搭載。浪漫溢れますが、貴方のおっしゃる通り
実用性・利便性において全くこの車は大衆が好むレースに不相応。
その感想の通り『カーブなどのコース』に適してない直線コースのみ
走れれば恩の字と言うのが『デヴェル・シックスティーン』」

ですが、と少しわざとらしくタメを作ってから燕尾服の胸元を整え
彼女は蠱惑的な微笑と共に告げる。

「ですが……この車が最高速度を維持したまま
『急なカーブ及び高度なドライビングテクニックが要求される道』を
走る事が可能な車両及びレーサーを。
私は1名だけ知ってます。
その人物のあだ名こそ……」

――『デヴェル・シックス』。そう抑揚つけた調子で名を唱える。

「……無謀と思えても、挑戦したくありません?」

「貴方の愛車、大体64馬力程の『EP2M1カフェラッテ』が
5000馬力、カーブでのクラッシュと言うリスクを問題視しない
『デヴェル・シックス』を見事に差し押さえ一位の冠をとる。
まぁ あははは。中々難しいし事故も怖いでしょうから
もし自信がないのなら、遊園地の設置してるロデオマシーンが
暴れてるのを何とかする難事件でもご用意しますよ」

――『デヴェル・シックス』の力の正体を暴き、超えて一位を取れ。

そう言った『試練(ミッション)』を所望とあらば用意しようと
星の女は告げる。拒否する事も可能であろう

934俵藤 道標『ボディ・アンド・ソウル』:2020/11/21(土) 21:50:31
>>933

「…この、サイボーグのイノシシみてえにファットなクルマを
 …御すドライバー…?」

マシンスペック見る限りは…不可能。
ドライバーの腕とかじゃねえ…設計思想の話だ…曲がれる『ワケが無い』。


「…が、現世に実在すると…路上の都市伝説とかじゃなく…?」

「馬鹿みてえな車に馬鹿が乗ってやがるぜ…『デヴェル・シックス』…」
「そして馬鹿みたいな怪物に、馬鹿みたいな挑戦…」

缶飲料を啜る…馬鹿みたいな話だぜ…

 ズズ…

     ニィ―――――…

「……いいじゃんか…」

「…姉さん…そりゃあ……、
 俺みたいな、速度でしか自分を癒せない馬鹿には、拒めやしない魅力的なお話だぜ…」

「…『自信』ァ?馬鹿が…俺の意思なんぞ関係ねえ…
 『速いヤツ』がいる…走り屋が勝負を挑む理由なんて、その程度で十分なのさ…」


 …グシャアァ

飲み終わった缶を握りつぶし、夜空みたいに底の見えない女の眼を見る…
こいつこそ悪魔か何かじゃないのか?何考えてんだ…

…俺的にはありがたいけど。『話』に乗ろう。

935『微睡め輝き 星屑にて』:2020/11/21(土) 23:19:24
>>934

>俺みたいな、速度でしか自分を癒せない馬鹿には、拒めやしない魅力的なお話だぜ…

>『速いヤツ』がいる…走り屋が勝負を挑む理由なんて、その程度で十分なのさ…

「――流石
この微睡みの中に呼ばれる『資格』を貴方は備えてる。
嗚呼 とても素晴らしい その口上だけでも、貴方『本物』であるかもと
期待と躍動感で、私の中にある唯一の感慨も見て分かる形で奮えます」

ね? と。一層と夢の中で貴方に話しかける未知な女の瞳と黒い髪の中に散りばめられた
星屑のような輝きが強まるのを認識した。

その輝きを見ると共に、俵藤 道標の意識が急速に引いていく……。

「私の名、それこそ『戯言』 悪魔 邪神 破滅の紡ぎ手
色々と批難の轟きを受けつつも、望む事は今も昔も未来も変わらず。
人の中に埋もれてるかも知れぬ無色の礫が、夜空に輝く星となるか観測する事。

――それでは来るべき日まで、今一度安息を貴方に……」


(了承 ミッション開始まで今暫くお待ちを。現在参加していたミッションの
感想戦終了次第、希望のミッションを行いたいと思います)

936俵藤 道標『ボディ・アンド・ソウル』:2020/11/22(日) 00:17:15
>>935

「『本物』だと、『価値』が生まれちまう…『価値』は、『重さ』だ…」
「…『バッタもん』のが好みだな、俺は……安いし、軽いから……」


嫌な輝きだ…夜の山道ですれ違う対向車のハイビームみたいな…
目を向けていれば眩さで視界を失い、道を見失う。気を張らなきゃ崖下へ真っ逆さま…
かと言って目を逸らすと正面衝突の大事故だ…


…視界から色が消えていき、意識もホワイトアウト…
…目を開こうと抵抗するが…叶わず…
…手の中の空き缶の感触も薄れ…
…安息…
……



(ロールプレイにお付き合い頂き、感謝。撤退します。報せを寝て待ちます。)

937『残暑巳舞い』:2022/09/25(日) 15:45:52

  チチチチ チチチチ 

 「それで」

「遊部さん。つまり聞かれた事によると
夏の魔物は消滅し、痕跡は全て消えた。犠牲者であった者たちは解放され
アリーナに回収された。要約すると、それが全てだと」

遊部「纏めると、だな」

 既に蝉の音は薄れ、聞こえるのは鳥の囀りや遠くで聞こえる工事音に人々が
織りなす車の走行などの環境音。そんな日常で起こり得る代わり映えのない音が
壁越しに聞こえつつ、一人の瞼を閉じて白状の頭を撫でる女は溜息をついていた。

「少々、落胆したというのが私の心情です。
貴方は町側の人間で、人と溶け込むのも、やろうと思えば可能の筈」

遊部「小石川 文子は、私の症状を共闘した時に知ってしまった数少ない人間なんでね。
それに彼女はアリーナとの関わりも多い。藪蛇を突くのは、そちらも本意でないだろ」

「全力でテロにでも勤しめば、今でも町民を半壊させる事は可能ですよ。
あの女が邪魔しなければね。まぁ、ルールはあちら側も設けられてます。
 目的が達成出来るならば何年でも私は待てますが、それでも私は弱い人ですのでね。
出来うる限り、果報が早く来てくれればと願っていまして」

遊部「それは『レコーダー』として?」

「私としての、願いですね」

……『レコーダー』。『エクリプス』が瓦解して以降、散らばった悪の種の一つは
別の名へと変えて、一人の内通者と話し込んでいた。
 リーダーと呼称される盲目の女と遊部は話す。周囲にも、幾人か自分の趣味や
作業に没頭する者たちを一同として。

938『残暑巳舞い』:2022/09/25(日) 16:00:54

「一先ず、貴方の成果が芳しくない事はさておき。
街の動きには、私達も幾らか目を光らせてましたのでね。
 『アリーナ』は『フーヴィアン派』が色々とイベントに手を出している。
まぁ、あそこは興行に力を注いでる。犠牲者の回収もアリーナの信用を
街の外部に知らしめると共に誇示しようと下心あってでしょうし。
 ……町民の動きで特筆すべきは。
やはり『小石川 文子』。彼女の動きは星見町の中心として動いてるように思える。
 彼女は『特異点』なのかも知れません」

『特異点』。聞きなれぬ言葉に、仲間の一人が呟くように疑問の声を上げれば
リーダーは丁寧に答えた。

「物事の全ては、ある種の法則に基づいでおり、その事柄は運命と称する程に
流れが決まっている。ただし、例外もある。
 時に大河のように決まっている命運ある事象に対しても流れず自分の意思で
勝手に動く存在。それが『特異点』と称せる存在です。
 ……小石川 文子。彼女のこれまでの行動や夏の魔物との関わり合い。
少々関心を覚える。ある程度の注意は必要かも知れませんね」

遊部「他に、目を光らせなくてはいけない人物はいるか?」

その言葉に、そうですね……と彼女は評価を続ける。

939『残暑巳舞い』:2022/09/25(日) 16:19:45

 「一抹 貞世。能力は感情の鎮静化、特に悪感情を抑制するでしたか」

遊部「それでいて、夏の魔物の件の発端となった人物でもある」

 「誰であれ、犠牲者に成り得たでしょう。それに正確には氷山、でしたか?
その女性が最初に憑依されたのでしょう。
ただ、スタンドの方は半自立か自立型で随分と色々動いてたようですね。
 余り精力的に動くスタンド使いは好ましくないですね。
何をするのか、何処で我々の仕掛けに当たって暴発させかねないか不安で
夜も余り眠れず、今じゃすっかり朝5時ぐらいで起きる老人ぐらいにしか
睡眠がとれません。そこまで健康的な生活は求めてないのですけど」

リーダーのジョークに、周りの半数から少し小さな笑いが出たが
発した方も、遊部にも笑顔はなく無表情だった。

「ただ……一抹 貞世。悪感情の鎮静化、ですか。
精神に干渉しえる、その力は厄介ですね。貴方にも漏れず
私達の計画にもだ。本当なら住まいの教会とやらにでも不審火を偽装して
始末したいが、あの女やアリーナも許しはしないでしょう」

遊部「私も要注意人物として目は光らせてるよ。機会を見るしか今はない」

「神頼みは、私達はしないんですよ。既に神は居ないですし
私がこの世で信ずる人はただ一人です。この先も、これ以前も、この今瞬間もね」

 リーダーが信ずる人物に対して言葉を紡ぐ度に。空気が重くなるように感じた

心の琴線に触れる話題であったのだろう、周りも暴発しかねない空気に
少し動きが見えかねたが、その前に遊部は続けるように促して危うい気配も薄らいだ。

遊部「……他には?」

 「他? ……そうですね、他は―」

940『残暑巳舞い』:2022/09/25(日) 16:51:13

 「鉄 夕立……この彼も、幾らかの事件に深く関与してるようです。
能力までは正確に把握してませんが、動向が少し気にかかる。
 芦田……まぁ、この人物は何時も町で目立ってるので説明は不要。
悪い意味でも良い意味でも目立ちますし、進んで我々に敵対する形でも無いでしょう」

「――村田 瑛壱
この彼も注意しないといけないですね。
 アリーナに忍ばせてる者から、彼の戦力は馬鹿に出来ないと聞かされてる。
能力抜きの接近戦になれば、私達の何名かは再起不能を免れないでしょう。
 何より、彼は能力の活用が上手いようですから。敵に回るとなれば
覚悟しておかなければいけません。……とは言え、私達の中で敵に対し
容赦を持つ者や、覚悟を持たない者なんてね?
 居ないと思ってるので、そこは安心してますよ。皆さん」

遊部「仲良しなのは良いとして、だ。それで、これからどう動く?」

リーダーの労いに対しても、遊部は人形のようにただ方針を提示する。

黙考してから、彼女は告げた。

941『残暑巳舞い』:2022/09/25(日) 17:08:53

 「……今の我々にとって、頭痛の種は色々あるものの
目下のところ、優先順位は『アリーナ』です。
 お分かりの通り、アレ等の支配が町のスタンド使いの座標となっている。
善人なり、悪人なり、そうでなくとも……こそ泥のように人目を憚って
会合するしか出来ないような弱小組織に好き好んで入るものは居ません。
何らかの手段や力を使用しない限りはね」

遊部「その手段や力もあると言う感じだがね」

 「外道や外法を探せば幾らでも肥大化出来る。けれど、そう言ったものは
代償が大きい。リスクに対してリターンは見合わないんですよ遊部さん。
 ……ですが、そうですね。
貴方の話の中で、少しだけ使えそうな『種』はあった。

――小林 丈、でしたか。
 貴方の引き抜いた情報だと、村田と言う方と衝突した後に
行方は不明なのは間違いないと?」

遊部「アリーナに引き抜かれて、教育でもされたのでなければ
学校の高等部三年のクラスじゃ長期の休みだ。それ位は軽い噂になって
誰でも知ってる秘密だ。学生特有の皆の秘密と言う奴さ」

 「貴方の裏付けだと、理由不明の休学状態でしょ?
となるとアリーナのサポートなしに失踪したと言う形だ。
 ……推測は、自ずと誤りでないのなら。私達の『牽制』も幾らか
効果を出すかも知れませんね」

遊部「……動くのか」

 「えぇ、特に不都合もこれならば生じ得ない」

 ――巳(へび)が動く時節、と言う事ですよ。


                チチチチ チチチチ 


                  ――『残暑巳舞い』 終


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