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【ミ】『星屑のサラウンド』

821『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2020/05/08(金) 23:30:31
>>820

?『ザザ ……僕の世界では 『遠州灘』   ザザ 『天文台』……』

      プツッ

謎の黒電話のスタンド使いとの通話はそこで途切れる。どのような示唆で
その地名と場所を告げたか考える間もなく、ヤジの危機感溢れる声に反応して
出入口に向かうと、彼の声に同様に駆けて手の届く範囲で黒い鋼のスタンドを
背負うハガネは不良青年と同じ少し向こうの上空を睨みつけていた。

アリゼ「おいっ、何だってんだよ坊主にハガネ……も」

倉庫より出た中で彼女は開口一番に尋ねたが、その方向を見れば
回答は不要だった。

 ――『鳥』だ。

カラス それにトンビなど、だろうか? 細かい種類について
今は問題でない、重要なのはその数だ……『万は優に超えている』  

それは黒い影の塊で、大河の如く空をうねっている。数万の塊の
空を横切る異常な鳥の大群はどう考えても自然では起こり得ない現象であり……。

ヤジ「き……聞こえる あの『笑い声』が」

アリゼ「……嘘だろ。人間にしか引き起こさない能力なんじゃ」

ハガネ「…………俺にも聞こえる」

小林「……私もです」

驚愕、慄きを大小あれど含めた声で四人は空を泳ぐ鳥獣の『奴等』を見て呟く。
 黒羽は『聞こえてない』が、彼等には聞こえてるようだ。

そして、一番問題なのが……『その群れは着実にこちらへ接近している』事だ。
未だソレは遠方を飛行しているものの見続けてる最中にも像は肥大化している。

 ――キキィ。
上空の危機を、ヤジと同時に察知した芦田は迅速に車に乗り込み貴方達の
いる場所に停車させて窓を少しだけ開き、声をかける。

芦田「おっしゃあ、とりあえず逃げるかよ」

ヤジ「いや、車じゃあ無理だ……! 相手は鳥なんだぜ!?
キャンピングカーじゃ、どうやったって追いついちまう!
 つうか、ありゃあ完全に街の非感染者纏めて同化させようって魂胆だぜ!」

小林「此処は倉庫街……隠れられる場所は多いですが、アレの
声を完全に塞げるような都合の良い部屋を今から見つけるのは
流石に難しい……この倉庫に逃げても、壁は幾らか老朽して
どうやっても外からの音は聞こえる」

ハガネ「……あの質量では、俺の能力では迎撃は難しいな」

アリゼ「っそうだ! ピンク・クリーム69なら、密封した空間にして
疑似的に無響室みたいに出来るかも……っ
 あぁっ……でも、今の質量じゃ私を含めて二人ぐらいしか入れられない!
今から栄養を摂取させて大きくさせようたって時間が……!」

全員が口々に、上空から迫る逃れられないスタンドの攻撃に対応しようと
口にするものの良い案が浮かばない。

 ……どうする?


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