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【ミ】『星屑のサラウンド』

1 『朝山』 :2019/02/11(月) 18:55:27
―――私としては確かなことは何も知らないが
星の光景は私を夢見させてくれる。
                       『ゴッホ』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

819 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/07(木) 20:52:12
>>818

?『有難うっ! 話が早くて助かるよ。
……よし! それじゃあ早速だけど僕が他の僕や違う相手が
応じてくれた情報を統合したものを君にあげるよ!』

謎の黒電話なスタンドの本体である主は、早口で礼を告げつつ
貴方に対し回答を繰り出す。

?『僕のスタンドは簡潔に告げると、君と少し違う道筋を辿った
場所の世界。そう大きく異なった結果では無いから、君が欲しい
奴等を倒す解決策は僕にもわからない!

けど、推測なら出来る!
 まず、奴等の本体を倒すか能力の消滅。
【これは不可能に近い】と考えて良い!
 他の僕達で、そのアハガル山地へ向かうといった僕とは既に
繋がらないから、その世界は失敗してる……!

 最有力は【能力の中和及び無効化を見出す】事!

奴等の笑顔、笑い声、同調。それによる侵攻を喰いとめるんだ!
 あの怪物達について追加で僕や僕達が知ってる事だけど。
【奴等は感情が無い】! 吸収し傀儡となった奴等には生前の
視覚的な情報は残っていても、感情に基づいたものは残ってない!
それと、【逆位相】に、…く事がきっと鍵だ!
 君がくれた情報、凄く価値があった! 何とかこっちも頑張る!

――それと、気を付けて。その電話の場所に僕が居なくて電話のみ
残ってると言う事は。僕は消えてる可能性が高い。
 多分 もう    奴等になって――ザザ』


 
ヤジ「……ありゃ何だ!!!!??」

 電話が途切れかける、そして出入口を見張ってるヤジが
緊張を伴った、こちらまで聞こえる叫び声を放った。

外で何かが起きたか、起きようとしている。

820 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/08(金) 14:34:22
>>819

アハガル山地への『決死行』は意味がない。
それが『はっきりした』のは大きい事だ。

「『中和』による食い止め……『逆位相』……」

逆位相。

『難しい言葉』だと黒羽は考える。
成田がそれを使ったのは『音』についてだ。
逆位相の音をぶつけると、『消音』が起きる。
だから『笑いの逆位相』を想定していた。

しかし……『敵には感情が無い』以上、
それは『感情の逆』ではないのだろう。
『なんの逆位相なのか』……それが分からない。

「あなたの話も役に立ったわ。……気を付けて」

いずれにせよ。

「……!! 『何か』来ているの!?」

『インク』で文字を書く――――『モノディが殴った(>>447)』

連打とは分解すれば『無数の一撃』。
一撃単位で『再現』すれば、大量の『手札』になる。

821 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/08(金) 23:30:31
>>820

?『ザザ ……僕の世界では 『遠州灘』   ザザ 『天文台』……』

      プツッ

謎の黒電話のスタンド使いとの通話はそこで途切れる。どのような示唆で
その地名と場所を告げたか考える間もなく、ヤジの危機感溢れる声に反応して
出入口に向かうと、彼の声に同様に駆けて手の届く範囲で黒い鋼のスタンドを
背負うハガネは不良青年と同じ少し向こうの上空を睨みつけていた。

アリゼ「おいっ、何だってんだよ坊主にハガネ……も」

倉庫より出た中で彼女は開口一番に尋ねたが、その方向を見れば
回答は不要だった。

 ――『鳥』だ。

カラス それにトンビなど、だろうか? 細かい種類について
今は問題でない、重要なのはその数だ……『万は優に超えている』  

それは黒い影の塊で、大河の如く空をうねっている。数万の塊の
空を横切る異常な鳥の大群はどう考えても自然では起こり得ない現象であり……。

ヤジ「き……聞こえる あの『笑い声』が」

アリゼ「……嘘だろ。人間にしか引き起こさない能力なんじゃ」

ハガネ「…………俺にも聞こえる」

小林「……私もです」

驚愕、慄きを大小あれど含めた声で四人は空を泳ぐ鳥獣の『奴等』を見て呟く。
 黒羽は『聞こえてない』が、彼等には聞こえてるようだ。

そして、一番問題なのが……『その群れは着実にこちらへ接近している』事だ。
未だソレは遠方を飛行しているものの見続けてる最中にも像は肥大化している。

 ――キキィ。
上空の危機を、ヤジと同時に察知した芦田は迅速に車に乗り込み貴方達の
いる場所に停車させて窓を少しだけ開き、声をかける。

芦田「おっしゃあ、とりあえず逃げるかよ」

ヤジ「いや、車じゃあ無理だ……! 相手は鳥なんだぜ!?
キャンピングカーじゃ、どうやったって追いついちまう!
 つうか、ありゃあ完全に街の非感染者纏めて同化させようって魂胆だぜ!」

小林「此処は倉庫街……隠れられる場所は多いですが、アレの
声を完全に塞げるような都合の良い部屋を今から見つけるのは
流石に難しい……この倉庫に逃げても、壁は幾らか老朽して
どうやっても外からの音は聞こえる」

ハガネ「……あの質量では、俺の能力では迎撃は難しいな」

アリゼ「っそうだ! ピンク・クリーム69なら、密封した空間にして
疑似的に無響室みたいに出来るかも……っ
 あぁっ……でも、今の質量じゃ私を含めて二人ぐらいしか入れられない!
今から栄養を摂取させて大きくさせようたって時間が……!」

全員が口々に、上空から迫る逃れられないスタンドの攻撃に対応しようと
口にするものの良い案が浮かばない。

 ……どうする?

822 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/09(土) 20:00:53
>>821

「『遠州灘』…………見た記憶がある。
 成田君の経験した『事実』の中に…………!」

「……!? 『鳥』!? 哺乳類ですらないじゃない!」

その意味を知るには、ここを切り抜けねばならない。
鳥の大群。あまりにも『想定外』だ。
これでは『船』でさえ避難場所どころか棺桶だろう。

「『インク』で『爆弾』なら出せるはず……だけど、
 指向性のある地雷じゃあの数には対応出来ない。
 『栄養』の塊みたいな『コーラ』も出せるけど、
 飲ませる時間が足りないって事の解決にはならない。
 …………『一か八か』の策が、あるとすれば」

『インク』は元々『人型スタンド』を再現出来る。
スタンド能力は再現出来ないのが欠点だったが、
先ほど明らかにスタンド由来の『コーラ』を出せた。

ならば。

「『逆位相』……成田君の力を借りれば……『あるいは』」

『スマイリー・スマイル』の足を、唯一止められた力。
つまり、『モノディ・レクイエム』の『咆哮』もまた、
再現出来る可能性は、十分にあるのではないだろうか?

「時間を稼げるかもしれないわ。可能性は高くない賭けだけどね」

書く文字は『モノディは、成田君は叫んだ』……『出来るだろうか』?

823 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/09(土) 22:37:06
>>822

 シャッ   シャシャッ!

本来ならば、『レクイエム』の状態のスタンドを発現する事など
まず間違いなく不可能だ。そう、本来の貴方の力ならば。

だが……高次元の域へと矢を使用し足を踏み入れている黒羽ならば……。

――モノディ  成田君

      キイイイイィ

 『……ぁ? えっ オレ……』


――『成田』が、あの時のベリルと心象風景の中の時と同様
インクによって象られたような形ながらも確かに意思を伴った
成田 静也が傍へ降り立った。
 周囲の小さな驚きを他所に、本人は少し困惑した様子だ。
確か爆発に巻き込まれて……と言った感じで。彼には少なからず
意思があり、死亡するまでの記憶が残っているような状態のようだ。

 成田『黒羽さん? ……っ! あの鳥達の笑い声は……。
つまり、そう言う事なんですね……』 ズンッッ

インクで描かれた成田はスタンドを発現させる。険しい目で
高速で空を舞って接近する空を制する奴等となった鳥獣を睨む。

既に1km圏内を空の大群達は迫ってきている……。
 記録が正しければ、レクイエム・モノディはその逆位相の
音波で毒となる笑い声を相殺は可能な筈だが……。

――一つ貴方の心の中に疑問が生じた。
『相殺した後に……どう奴等(鳥達)は動くだろう?』

(※799で告げてた『レクイエム・インク』の伏せていた能力。
貴方が邂逅した中の人物であれば、その名をインクに記載すれば
生死の有無、スマイリー・スマイルの捕食など関わらず発現可能。
 ただし、記録の中での性格など投影されるので。ケープのような
自我が無い存在などは命令をきかず無差別に暴走する状態で再現
される危険性がある。またレクイエム状態の為、本体である黒羽が
気絶・死亡するか。発現した生物が行動継続不能になる程のダメージを
負わない限り、任意で解除しない限りは自動で解除されない)

824 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/10(日) 20:07:58
>>823

「!? これ、は………………これが、『レクイエム』」

「『死者』を働かせる『鎮魂歌』だなんて……『上等』な皮肉ね」

これは。そうだ。成田本人ではない。
その事は何となく察せられた。
彼は己の『主観』の中の仲間でしかない。
『記者』としては、失格の能力だろう。
だが……黒羽自身には自嘲の色を帯びた納得がある。

「私の心から蘇った貴方に『指示』はいるのかしら。
 いるのなら……お願いするわ、『あれら』を止めて」

納得を超えなければならないとも思う。
だがそれは、『全てが終わってから』で良い。

(……問題は。問題は『その先』にある。
 成田君の攻撃は『足止め』にはなるけどそれだけ。
 世界の鳥類を絶滅させられるとは、とても思えない。
 そもそも、笑いを止めても『鳥自体はどうなるの?』)

少なくとも……『ここにいる数万』は、何とかせねば。
そのためには『殲滅』か、『中和』が必要なのだろう。
中和……言うは易し。だが、『道筋』が未だ見えない。

(…………『斑鳩さん』の力を借りる?
 彼のスタンドの鎖は広範囲を薙ぎ払うことも出来る。
 でも、それでも足りない。『万単位』……)

「…………今から成田君が音波で笑いを相殺する!
 『笑いが効かない』と見たら『襲ってくる』可能性が高い……
 屋外で全方位から攻められるよりは、屋内の方がマシだわ!」

全ての正解をすぐには出せない。
違う結果もあり得る。まず『動く』事にする。
『モノディ』の『レクイエム』で起きる現象を、
戦力に長けるであろうハガネを始め全員に共有しておく。

その上で、可能性としては鳥の『特攻』を想定し、
屋内……あるいは車内に駆け込めるよう、位置関係を確かめておく。
少なくとも、そうなった場合の迎撃に即応出来る手札は思いつかない。
斑鳩やベリルを呼び出し『数』を増やす程度か……それも確実性に欠ける。

825 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/10(日) 23:46:13
>>824

貴方の言葉に対し、力強く応じ『インク』によって召喚された成田は
同色のモノクロなスタンドである彼のモノディを発現し、大きく叫ぶ

咆哮、慟哭とも言ってよい叫び声。迫って来た鳥達の羽ばたき以外に
黒羽の耳には不快な音は拾わぬものの。他の者達の顔付きが未だ
問題ない事から『相殺』は成功したと感じられる。

倉庫へ避難し、十数秒後……予想されていた攻撃が開始された。

 ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴッッッ゛

ヤジ「うぉぉ゛っっ だ、大丈夫か……!?」

小林「多少は老朽化しても、元々は資材を守る倉庫だ。
高速で急降下してくる鳥獣の体当たりとは言え、突き抜ける事は難しいですよ」

ハガネ「……突き抜けられても 迎撃には問題ない」

倉庫の屋根は大きく全体的に陥没がなされた。間違いなく貴方達の肉体を
殺傷する目的での自爆に対する躊躇のない特攻だ。
 然し、元々が只の鳥である事も踏まえ屋根を貫通して威力を保ったまま
貴方達を傷つけられる程のパワーは宿していない。

暫く心休まらない激突音が続いたものの、十数秒してから
インクの成田が呟いた。

成田『オレの耳に、大きく遠ざかっていく羽ばたきが聞こえます。
どうやら、街の中心に去っていったようです』

……どうやら、一先ず危機は去ったようだ。

小林「街へ……となると防御手段のない星見街の住人の殆どは
壊滅されると判断して良い」

ヤジ「黒羽ちゃん、どうするよ?
一刻の猶予もねぇ感じだぜ。そろそろ奴等に対する打開策思いつかねぇと。
 そっちのスタンドで蘇った成田が幾ら、あの化け物共の声を防げるって言う
アドバンテージあってもよ。あいつ等が本気で兵器とか運用してきたら
そっちの伝説の傭兵とかが居てくれてもよぉ……勝ち目は無いんじゃないか?」

貴方達の危機は一先ず回避した。だが、街の命運は絶望的だ。
 
このままでは、奴等の浸食を指くわえ見守るのみだ。

 カチ カチ カチ ――チッ

あの『時計』のほうを何の気なしに視線をやると
『11時54分』に針が動いていた。当然ながら、今の時刻は
午前中ながらも、この時計の表示とは異なっている。

……『黒電話』は、既に消失していた。

826 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/11(月) 22:24:39
>>825

小林の言葉には少なからず心は痛む。
だが、そうだとして、そうするしかなかったのだ。
自分達が死んだとしても結果は同じだった。
町内放送で成田に吼え続けて貰いでもすれば別か?
……意味がない仮定だろう。

「……どうする、って」

(『打開策』……この状況。認めなきゃいけない)

         (『思いつかない』という事を)

ヤジの言葉はいかにも他力本願だが、
スタンド使いではない彼に求めるのは酷だろう。

「電話で聞いた……『遠州灘の天文台』にでも、行ってみる?」

自分にも、『逆位相』の意味が、いくら考えても分からない。
『逆位相』――――『感情の無い』連中に働きかける以上、
それは例えば『感情の乗った声』なんかじゃあないのだろう。
小林の治療についても、そのような経緯は一切なかった。
ただ単に、彼が『自分で壁に頭をぶつけた』というだけだ。
位相も何もあるまい。そして『再現性』があるかも怪しい。
その後の寛解にこそ『経緯』があるのだとすれば、
それは小林自身には分かっても自分には分からない。

・・・『手詰まり』の文字が頭に浮かぶ。『認めたくはない』。

「これは――――――『終末時計』 ってところかしら」

思わず零す。弱みは、見せたくないのだが。
謎めいた時計は、安直に考えればそんな『暗示』を感じた。
無論、そんなものが置かれている意味は無いだろうから、
『時計のずれ』をそう考えてもしまうほど『弱気』になっている、と自覚する。

827 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/11(月) 23:01:07
>>826

>『遠州灘の天文台』にでも、行ってみる?

ヤジ「天文台と遠州灘? ……ちょい待ってくれ。
天文台はH湖近辺だったよな、なぁ?」

小林「えぇ、天文台はH湖の方面です。……電話で、そう言ってたのですか?」

貴方は先程の平行世界の電話の主の言葉を思い出す。
途切れ途切れに『天文台』と『遠州灘』と発していた。切羽詰まった状況で
報せたからには、間違いなくその地名には大切な事柄が秘めてるとは思える。

ヤジ「遠州灘は……つまり、海岸って事だろ?
天文台は、天体観測で何回か足を運んだ事あるが。いま行く程に
重要な場所なのか?」

小林「少なくとも、電話の主は私達よりも情報を多く持っていた。
ならば行くべきでしょう……残された時間は少ないのだから」

ハガネ「……この倉庫街から向かうとすれば。街を突き抜けるか
その遠州灘に近い海沿い。どちらか二つの道から天文台に向かうべきだな」

アリゼ「そんなん、人が余り居ないだろう海沿いを車で走らせるのが当然っしょ」

ハガネ「……既に街が変貌しているのなら、どう奴等が動くかで海沿いであろうと
街中であろうと地獄には変わらないだろう」

遠州灘は、謂わば海岸沿いだが。特徴のある建造物かあるでもないし
何かしら手掛かりを探すのなら『天文台』だろう。
 ただし、今から向かうのであればだ。怪物と化した鳥達の攻撃を受け
ほぼスマイリー・S化した星見町の住民、いや 生物と対峙するのは避けられない。

街を突き抜けるルートも、迂回して向かうルートにするにしても
危険はつき纏う……。

828 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/13(水) 01:25:12
>>827

「……そうね? 言われてみたら『天文台』なんて、湖畔にしか無い。
 でも、遠州灘……『どういうつもり』でその地名を出したのかしら……」

無意味なノイズだった、とは考えない。
あるいは『誤解』を伝えられた、とも。
……可能性はもちろんあるが『最悪の可能性』だ。

「……電話先の人間が、あの状況で『謎掛け』をしたとも思えないわ。
 よほどじゃなきゃ『何かがある』地名だからこそ口に出した、はず。
 あの時電話が切れかけているのは向こうも理解していたんだから、
 最後の最後に滑り込みで伝えたい、その程度の『意味』はあるはず…………」

はず。はず。……はずだ。
なにもかも可能性でしかない。
ヤジの懸念は分かるが『じゃあ何をするのか』だ。
考え続ければ急に全てが分かる段階とも、思えない。

「……町中は確実にもう汚染されてる。私も海岸沿いの方が賢明だとは思うわ」

「敵に読まれてる可能性はあるけど……町中は、読まれようがなかろうが危険だもの」

座して、頭で考えて、或いは遊んで滅びを待つよりはずっと『納得』出来る道だ。
上等であると信じる道を行く。上には、向かい続けなければならない。

829 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/13(水) 19:57:57
>>828

芦田「海岸沿いから、天文台かい? 
おっしゃあ、ウィゴーちゃん。かっ飛ばすぜぇ〜!
なんか襲撃あって車が大破しかけたら、よろちくびー」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだってぇの。
未曾有の危機が町中、いや世界で蔓延ってんのに何時も通りに
頭可笑しい胆力だけは尊敬してやるわ』

ヤジ「……おっさんはすげぇな そのマイペース振り、尊敬しねぇけどよ。
へ へーくしゅっ!!
……くそっ、ちょいと気が抜きかけたら。まーたくしゃみと鼻水に涙が
出てきたぜ。ジョー、残りの薬いくつあるよ?」

小林「10錠あるかないかですね……」

ヤジ「くっそ、昨日やっぱ買い溜めしとくべきだったな」

不良青年の片割れは、鼻水をティッシュでかみつつ小林から
受け取った薬を一粒、涙を水筒の蓋を受け口に落としながら水と
一緒に飲み込んで車へと乗りこむ。

 ――ブロロロォ……。

車は走らせ始めた。少ししてから水平線が見渡せる海沿いの道沿いを
キャンピングカーは走行する。

ヤジ「……そう言えばよ、クシュン。
星見町には自衛隊の駐屯地とか、あったっけ? ……ないよな」

小林「あるとして、せいぜい銃砲店か警察署ぐらいですよ。
この街で行き成り襲撃されるとして、想定される危険は」

走りつつ、不良一組は想定される これからの危険を空の鳥達は
除外して話し合う。

ヤジ「まぁ、だよな。行き成りミサイルぶっ放されるとかは
心配しなくて良いわけだ。さっきの、化け物鳥達も脅威は脅威だけど
成田が居てくれりゃ、心配はしなくて良いわけだろ?
 最強の傭兵もいてくれる訳だし……」

そう会話する口振りは途中で途絶えられる。窓から見える風景に
異常さが見えていたからだ。

狐 イタチ……野犬などの森に生息しているであろう生物達が
貴方たちの走る道路の横沿いの森林のある周辺から数えるのが億劫な程に
ジッ……とこちらへ視線を向けているようで、動く事なく貴方達の乗る
車に対し体を向けて動かないでいる。

小林「……襲い掛かってはきなさそうですが」

アリゼ「気に入らないね……まるで私達が感染してないのを理解しながら
黙認して素通りしてるようだ」

動物達も感染化しているのは明白……然しながら、彼等も黒羽達の戦力を
理解してる故に、考えなしに特攻を仕掛けようとはしてない。
 ただ、自分達(スマイリー・スマイル)にとっての不純物の動きだけは
捕捉しておこうとしているかのように、車窓から小さくなっていく物陰の
視線は何時までもこちらを追っていた……。


そのまま貴方達を乗せた車は海岸 『遠州灘』の方面に辿り着いた。
時節は寒い時期だからか、人気は幸い殆ど無い。
 沖へ向かう為のものか、小さなモータボートが数台鎮座している……。

アリゼ「なんも無さそうだね、ボートも車から見る限り異常なし。
電話じゃ何かあるって言ってたようだけど、この辺とにかく一通り
何かあるか探してみる?」

幾らか減速して、海岸の周りをゆっくり見渡しているが各々
異常は発見出来なかったようだ……くまなく調査すれば、もしかすれば
別の結果もあり得るかも知れないが。

830 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/15(金) 02:08:22
>>829

ふと、水筒に落ちた『それ』が気になった。

「……『涙』が薬なんていうのは、洒落すぎるかしら」

泣くことにとって、涙は『象徴的』だ。
唯一の治療例である『小林』は、
『感情は関係ない』のだとしても――
むしろ奴等にも存在しない『感情』とは無関係に、
常に泣き続け、文字通り『涙を飲む』ヤジと行動を共にしている。
何も確証はない事だが、『小林の飲料にも混入していておかしくはない』。

(試す甲斐くらいは、あるわね)

          シュッ   ペロ

己の左目を擦り、涙を筆先に付け、
それを経口摂取する。ほんの試しだ。
『自覚出来る作用』は無いかもしれない。

「……『成田君のレクイエム』については、
 すでに共有されていると見ていいんでしょーね。
 上等だわ、襲ってこないならそれはそれで好都合」

遠州灘に到着するまでは、少なくとも安全という事だ。
だからこそ、先に挙げたような『試し』が出来るわけでもある。

「そうね……今の所は、『ゴール』も無い。
 『何かある可能性があるところ』は、『寄り道』じゃなく『目的地』」

「とはいえ、『見てわかる範囲』以上を調べるのは意味が無いでしょうけどね」

見て分からない物は調べても分からないだろう。『見える範囲を探る』くらいは、しておく。

831 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/15(金) 22:54:31
>>830

『涙』……そうだ、確か貴方とヤジに小林。あの裏路地で命からがら
逃走し終えた後、ヤジは嗚咽まじりに薬と水を飲み干し。そして小林も
その水筒を回し飲みしていた……。

それからだったのではないか? 確か、彼(小林)の体調が改善に
至ったのは……。

然し、今のところ貴方は奴等の声は鳥の襲撃の時は聞こえてなかった。
 次の襲撃によっては、今の行動が正解か否かわかるかも知れないが
今の生理的な反応によって摂取した涙は、各段に気分が良くなるような
自覚症状を感じはしなかった……。

芦田「りょ〜うかい。そんじゃー、適当に海岸調べっかー
真夏なら、ウィゴーちゃんと海水浴楽しめんのになぁー
ウィゴーちゃんの水着とか、すげー綺麗なんだろうなー」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。
もう、何もその馬鹿馬鹿しい内容についてはコメントしねぇわ』

キキ……ッ。

ハガネ「ボートは調べておこう」

アリゼ「二、三艘しか無いし。あと他に特筆として目立つもん無いし
直ぐに済むよ」

ヤジ「……ちょいと小休止がてら、腹ごなししておくか。天文台に
辿り着いた途端、行き成り四方八方から襲い掛かられても不思議じゃねぇ」

気を張り詰め過ぎても仕方がないとばかりにヤジは軽食、小林も軽く水分
補給を行い。ハガネとアリゼが率先して二人でボートを調べる。
モータボートは大体三名程乗れるボートが三台程度鎮座していた。


芦田「……なぁ、黒羽ちゃん」

休憩がてら、一本煙草に火を点し紫煙を揺らす男性は
何時になくおちゃらけた雰囲気を少なくした声色で、貴方に声をかけた。

芦田「おめーさん、『矢』っての刺したじゃん?
んでさ、今はそいつ。効力失ってんだよな?
 ちょいと、俺達に渡してくれてもいいかい?」

……何か意図があるのか、芦田は貴方から『矢』を貸して欲しいらしい。

832 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/17(日) 01:33:22
>>831

(『自覚症状』が無い以上、『治った自覚』も……か)

今は、考えない。
他の全てと同じだ――――『確証』は無い。
正しかったかどうかわかるのは、その時が来てからだ。

「そうね。その間はここで待っておく。
 ……『休める』時に休むのも、良い事だわ」

「……」

     ス

芦田にだけ見えるように、『矢』を示す。

「『ふざけている』ようではあるけど、
 なんだかんだで『協力』してくれてる」

「『他意』は無いと思うけど……『意図』は、何?」

無理やり奪ってでも使う『確信』があるなら、かまわない。
だが、『説明』を彼が望むのであれば、それを聴く時間はあるだろう。

833 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/18(月) 00:06:01
>>832

芦田「……どうよ? ウィゴーちゃん」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですって。
そうですね、無理だと思いますよ。効力を取り戻すのは』

芦田「そうかい、まぁ女神も万能じゃねーってか。
いやさ、『矢』の力が失われてんなら。ウィゴーちゃんの能力で
元の力が戻せれるのなら、まだ何かしら出来るかも知れないからよ」

どうやら、彼(芦田)は矢を強奪して何かしら悪用と言うよりは
自身の片割れで使用可能な状態に戻せるか知りたかったようだ。
 ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトに名前の訂正と女神の呼称を
文句と罵りに何時ものふざけた笑みで対応しつつ話を続けた。

芦田「実感なかったけどさ。あの化け物鳥達と あの声を直接目と耳にしてよ。
俺らしくねぇけど……こりゃ、駄目なのかもなぁって思わず納得しかけてなぁ。
でも、黒羽ちゃんは諦めてねぇんだし。ウィゴーちゃんも最後の最後まで希望を
捨てるとは何事だって言ってからさぁ……やれると思える事は全部やるしかねぇんだろうな」

本当、俺らしくねぇんだがと芦田は嘯きつつ煙草を吸い終える前に告げた。

「――あんたの力なら『矢』も呼び起こせるかもな」

……そこで、ハガネとアリゼがボートに異常はなし。海に出る事になれば
問題無く使用出来ると報告して車へと戻った。

 
        ブロロォロロロ……

ヤジ「H湖近くに差し掛かったな……周り一面木々だらけだ。
さっきの山犬なり野生の動物も気にかかるし、より一層気を付けようぜ」

 既に舗装道路でない自然の道路をキャンピングカーは走る度に幾らか
ガタガタと揺れつつ走っている。もう後少しで天文台に辿り着くと言う所だが。

   ――キキィ……!!

アリゼ「うぉ……っ!? なにっ! 敵襲っ!?」

芦田「……いや、こっから先はもう車は使っちゃいけねぇとさ」

……車窓から見ると、多くの木が打ち倒され道を塞いでいる。
遠目だが、木々のバリケートの向こうも、似たりよったりの障害物が垣間見えた。

芦田「ウィゴーちゃん、過去改変でどうにか出来そう?」

『やろうと思えば……しかし、向こうも明らかに塞がれてますし。
一々降りて時間をかけるよりは密集して徒歩で向かうのもありかと』

一応やろうと思えば、障害物を貴方達の力で強引突破して車で
目的地まで辿り着けるだろう。徒歩で向かうにしても……この様子なら
明らかに先で何か待ち伏せがありえそうだが。

834 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/18(月) 01:11:03
>>833

「『矢』――――そうね、出来るかもしれない。
 私の『インク』は、とびきり『上等』だもの」

理屈で言えば『可能』には思えた。
なにせ、『成田』が呼び出せるし、
そのスタンドさえ行使できるのだ。

「……『乱用』する気には、あまりなれないけどね。
 やるなら『誰が使うか』決めて、『使うときに出す』。
 出しっぱなしで持ち歩いて、連中に奪われでもしたら終わりよ」

「でも、選択肢には入れておく。『やれることは全部やる』
 ――――あなた、思っていたより、けっこう『上等』だわ」

―――――『なんでもできる』とさえ、思える。
それが全能感に結びつかないのは、ひとえにそれ以上の『脅威』ゆえだ。

もっとも、最終的には『上』に立つつもりではいる。『折れてはいない』。

「『クレイモア地雷』を出しましょうか。……出せるかしら?
 成田君に、『逆位相』の音で『消音』を頼めればいいんだけど」

「『レクイエム』とはいえ、2つ以上のものを再現できるかは、まだ試してないわね」

なので試そう。『ここでは使わない』としても、今の内に試しておこう。
成田は今も出ているのだと思う(自動解除されないため)が、『クレイモア地雷』(>>483)を出せるか?

835 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/18(月) 21:03:17
>>834


 シュッ ――シャッッ シャッ    キィーンッ……!

『クレイモア地雷』……直視した訳ではなかったが、貴方や貴方の仲間が
あわや体中蜂の巣より酷い事になりかけた指向性の地雷。
問題無く発現された。ただ、感覚的に半自立と言う感じで貴方に付きそう
成田を除き、指向性の地雷は解除か役目を遂げない限りは次の『再現』は
出来ないような気がした……。

ヤジ「うぉ、おっかねぇの出したな。……この車の近辺に設置して
何か来たら発動させる感じ?」

小林「こちらも、一応持てる限りの武器は携行していきますが。
ソレなら天文台まで辿り着いても明瞭に音が出るし、良い方法とは思いますよ」

芦田「上手く嵌ってくれるかは神頼みだけどな『茶化すな!』 うぇーい
『まったく……とりあえず、車付近の木々ぐらいは撤去しときましょうよ』
そうだねぇ、ウィゴーちゃんの奉公精神にゃあ頭が下がるよ
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』だっ!」

芦田とスタンドは、ひとまずバリケート化してる木々を撤去しようと近寄る。
その周辺は酷く木々が埋もれ、腐敗した木屑が地面を覆っている。

ハガネ「地雷の知識ならある。設置する場所に悩むなら手伝うぞ」

アリゼ「ピンク・クリーム69。食い溜めだっ こっから先は何か起きても
迅速に対処出来るように一杯食べな」

傭兵は貴方に近寄り、アリゼは車に詰め込んでいた食事をスタンドに摂取させ
何時でも攻防可能な準備をしてる。小林とヤジも車の中で携行する武器を
選別してる最中だ。

836 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/18(月) 21:24:05
>>835

「……これを起爆するか解除しないと、
 別の物とかは『再現』出来ないようね」

一応口に出して言っておく。
味方にも共有しておくべき情報に感じた。

「バリケードの除去に使うつもりだったけど……
 そうね、対人地雷にさせる役割じゃないかしら。
 ハガネさん、『軍事』の知識で張り合う気は無いわ。
 あなたの考える最良のポイントを教えてちょうだい」

流石に、本職に知識でマウントは取れないだろう。
地雷自体詳しくないのだ……いわんや設置の基準をや。

「それと……一応、奇襲だけは気を付けましょう。
 まあ、改めて言うことでも無いとは思うけど」

周囲の木屑には注意を払う。
まだ『虫』までは支配されていないと思いたいが、
毒を持つそれらが飛び出てこないとも、限らないからだ。

837 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/19(火) 19:28:25
>>836

ハガネ「ああ。この地形ならば……」

キャンピングカーの後部にある地面を指し、角度を教える傭兵と
それを見る貴方。傍らにはレクイエムで発現されてる成田も周囲を
見渡しつつ、ぽつりと呟く。

成田『……嫌なぐらい静かだ。生き物の音が殆どしない』

 カツ カツ カツ カツ

成田『まるで、この森そのものが。オレ達を狙って
息を潜めてるような……』


    ズボォォ―――!

芦田「ぁ?」『へっ』


           ―――ゴォォッン――zノッドギャッ゛ッ゛!!

……芦田が、そのバリケートとなる木々の周辺の木屑に足を踏み込んだ
瞬間だった。地面の崩落する音、彼とスタンドが間の抜けた声を上げた束の間
その大人一人とスタンドの姿は地上から消え、そして重く鈍く耳障りな
幾らか柔らかいものが固いものに叩きつけられる音を聴いた。

急変に、顔色を変えて車内の面子も貴方へ指導していたハガネもその
穴へと駆け付ける。見下ろせば、約3,4m程の真下で彼は居た。


芦田「……ァ゛……ゴフッ……ッ゛ こ……りゃ゛……っ」

口から血の泡を吹きつつ、痙攣しつつ胸部から鋭い岩を生やしつつ
彼は仰向けで自分の体に突き刺さっている岩肌を無駄な抵抗と
知らずか知りながらか触れている。その傍らには、DFを受け同じく
痙攣しつつウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトも穴の壁面に
寄りかかるようにして呻いていた。

『……ワナ……ワナ…………気付……け……なかっ』

芦田「う……うぃ……ごー……ちゃん、しゃべ……喋っちゃ……いけ ね」

口を動かすたびに、彼の顔からは血の気が引きチアノーゼが見え始めてる。

ヤジ「っ早く助けねぇと!」

成田『っ! 待ってくれ……聞こえる。無数の何か小さな音が一斉に
森全体で動いている……凄い数だ!!』

  ――もう直ぐこちらへ迫ってくる!!

芦田は、人為か地上に潜む生物によってか作成された落とし穴で
瀕死の負傷を受けた。
 そして、超感覚を担うレクイエムの成田は森全体で彼が罠にかかったのを
受けて一斉に何かがこちらへ向かおうとしている事を感知した……。

838 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/19(火) 20:09:27
>>837

「…………!?!? 『落とし穴』ッ……!!」

          「……………!」

(こ、このサイズ! 明らかに『事前準備』している!
 私たちが来ることを読んでたのは間違いないとして、
 数十分で済む作業とは思えない……『ここに何かある』)

(けど、それより!)

芦田は、『死ぬ』。
それがわかる。

だが…………『分かった』から何もしないのか?
それは『スマイリー・スマイル』に降伏するのと同じだ。
クレイモア地雷を、『任意解除』して消し去る。

「『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』は過去を変えられる。
 …………『そのレクイエムなら』ッ! 間違いなく『今がその時』だわ……!!」

再現するのは、『レクイエムの矢』。
意味があるかどうかを考えている時間など無い。
それを『スタンド側』に、躊躇いなく投げ、突き刺す!

恐るべき大群が迫るより早く、『戦力』を……『仲間』を取り戻す。

839 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/19(火) 22:36:22
>>838

 ――シュンッッ  シャッ シャシャッ――zノッシャァッ!

『クレイモア地雷』解除 そして、貴方がインクで呼び出したのは
黒でほぼ構成されつつも、淀みない輝きが目にされる『矢』だ。
 それを躊躇なく……『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』へ刺す。

    ドシュッッ   パ   ァァア ・ ・ ・ !

幻視かも知れないが、突き刺さると同時に芦田のスタンドが一瞬輝いたようだった。

それと同時に、モノクルのスタンドの胸部にぽっかり空いてた穴は塞がり
光の粒子をスタンド像の周りに舞わせつつウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは
壁に寄りかかり硬直してた状態から浮き上がり、半覚醒といった様子でまじまじと
自分自身も再起不能状態だった部分をまじまじと見る。

『これが…… 矢 の効果……? 
――繋がりが  切れて、る? それでも 動け てる? ……はっ!?』

…………『芦田』は未だ設置されていた自然の鋭い岩に貫かれている。
血の泡を吐き、既に瞳孔は焦点をあっておらず全身に痙攣が周っている。
 その様子を認めると、急ぎ駆け寄りスタンドはその華奢な手を体に伸ばす。
DFが共有されない、そして発言を鵜呑みにすれば そう言う事なのだろう。

『――ッ! 駄目っ 駄目っ! 駄目っ!!
大丈夫、大丈夫だよ……いま、無かった事にするから。私の力で、助けるから!』

 ズギュン……フッ  ズギュンッ……フッッ  ズギュンッッッ――フゥ――

貴方は、必死に何度も愚かしく十数秒すれば死ぬ芦田にフィルムを引き出そうと
試みるも出来ないスタンドの姿を見て無意識に悟る。
 恐らく、あの様子では『過去改変』は無機物のみに適用とされる能力なのだろう。
生物を治療するといった前提で使用出来る能力をスタンドは備えてないのだ。
それを理解してか、してないのか何度も今やレクイエムの影響で自立可能となった
スタンドは元本体へ能力の適用化を無駄に試みている。

ズギュンッ フッ―! ズギュンッッッッ フッッ――!!

『発現してよフィルム……頼むからっ 頼むから発現してよぉおおおおおお!!』

  ……ウィゴー……チャン

絶叫するスタンドに対し、芦田はか細い声で名を唱えた。それに対して反応した
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトが顔を寄せるとボソボソと芦田はスタンドの
耳付近に最後の力を振り絞ってか顔を寄せて何かを囁いた。

           ……カクン

そして、彼は僅かに自分のスタンドに笑いかけると。そのまま瞳から光をなくし
首の筋肉は解けて重力のままに首は下へと折れ曲がっていった。

840 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/19(火) 22:53:41
>>839

ヤジ「何がだよっ! 何が近づいてくるって!?」

成田『もう直ぐ来る……ッ 30m……20mっ!』

小林「―リヴィング・イン・モーメントッ」

落とし穴周辺で、成田の声に呼応しつつヤジは手製の爆弾。
小林は可燃性の液体水槽を四体程を付近に浮遊させる。
アリゼやハガネも手持ちのスタンドを構え、迎撃態勢へ移った時だった。


 
 ――ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

それは大量の『鼠』だった。
野鼠やドブ鼠など種類関係なく。その大群は貴方達目掛け洪水よろしく
接近する。対し、貴方達の仲間も案山子ではない。

   ボゴォ――zノッ!!    パリンッ  ボオオオオォ!!

迫る茶や黒の大河に対して爆弾や手製の焼夷液を振りまき
大火の防波堤を即席で結成する。幾らかは、その炎の前に貴方達に
辿り着く前に死に絶えるが、しつこく全身火達磨になりつつも接近してくる
幾つかはハガネのアイアン・セイヴィアー 
アリゼのピンク・クリーム69が薙ぎ払っていくが……終わりが見えない!

ヤジ「くそったれ!! このまんまじゃ、こいつ等の餌食にされるか
笑いの音波吐かれて、お仲間になるかだ! まだならねーのは成田が
いるのをあっちが知ってるからかぁ!?」

アリゼ「ちっ……キリないね! こいつらジワジワと嬲り殺すつもりだっ」

彼等も手持ちの力や武器で果敢に応戦するがジリ貧だ。
 どうにかして、突破口を開かなくてはいけない……!

841 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/20(水) 22:33:33
>>839-840

「……………………………………やるしか、ない」

「それでもやるしかない……『やらない』よりはずっと上」

『レクイエム』は都合の良い『神』ではない。
それは理解している……それでも『するべき』と思った。

芦田は『死んだ』。……『事実』だ。
彼のスタンドの行動、それが無意味なのも『事実』。
それでも、彼女は『そうしなくてはならない』。
死んで消えるべきだったとも考えない。

「『インク』…………まだ、やれるのだわ」

レクイエムの矢は『使った』。
役割を果たしたなら『枠が空く』。

(生きていても死んでいても『筆法』は『再現』する。
 生きていてもなら、『この場にいても』出来るはず。
 筆法は元々、その場で見た事実を再現する技……!)

「…………『最強の傭兵』を、『もう一人』!
 『ゴースト・ストーリーズ』……これで戦況を打開する!」

『ハガネ』――彼を『再現』する。
彼がどういう人間なのかはよく知らないが、『最強の傭兵』だ。

半端な火力を増やすより……現状の『最大火力』を、二倍にする。

842 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/20(水) 23:47:18
>>841

貴方は筆を振り翳し 『ハガネ』と名を描く。

 シャッ――zノッシャッッ……ッ   ヴォオ゛ン゛

全身が黒で構成される寡黙ながらも姿形は今も貴方達に終わりを
与えんと押し寄せる存在に応戦する傭兵の姿が降り立つ。

だが、この瞬間貴方には成田を招来した時と異なる手応えを感じた。
新鮮な再来と言うよりも、普段の用途で使用していたゴースト・ストリーズ
ソレと同様の能力を使用した時のような……。
(※『レクイエム・インク』による記録の中の人物の投影だが、いま現在
一人召喚してる為、更にもう一人の召喚を長時間発現するのは困難。
事前に、能力説明をしてなかった為今レスでは行動を通すが
次レスからは記録の人物の投影に関しては、解除しない限り新たに
人物の投影は出来ないとする)

ハガネ「っ俺か……なら、少し荒業も出来るな……全員下がっていてくれ」

 キィン   ググッ

傭兵の呼びかけで貴方達が引き下がると同時に、その黒い鋼の剣のヴィジョンは
物干し竿か定規のように細く、とても長い形状へと変わる。
 彼は、二の腕に血管を浮き上がらせつつ体を捻り其のヴィジョンに手を添え
大きく大きく振りかぶり……。

 ハガネ「――おおおぉ゛ッッ!!!!」

     ドォォォォ゛ォ゛ッッ゛ ゴォ゛オ゛ッッッ゛ンン゛ッッ!!!!

一瞬残像で、その変化したスタンドを振りぬく姿を視認したと同時に
爆発音のような轟音と共に傭兵の前の地面が浅くも抉れて、スタンドの剣が
走ったと思われる部分に亀裂が走り夥しい小さな死骸が散乱していた。
 それは、反対側に立つレクイエム・インクで投影されたハガネも鏡合わせの
ようにまったく同じ動きをした為、半円形状に貴方達へ押し寄せていた鼠の集団の
半数が死滅した。だが、まだ向こう側では衝撃によって著しく変形した大地を
乗り越えつつ其の集団が蠢いているのが見える。

ヤジ「……は、はは  す、すげぇ! よっしゃあもう一発今のをやれば
あいつ等全滅させられるぜ!」

ハガネ「無理をすれば可能だろうが……見ろ」

 ……ジジッ

傭兵が一瞥した視線の先には、レクイエムで投影された傭兵自身のヴィジョンが
霞んで今にも消失しようとしている。『時間切れ』らしい
 これ以降は、成田を解除しなければ傭兵を呼び出すのは難しいだろう。
更に、敵の動きにも変化が起きている……。

 ゾゾ      ゾゾゾゾ     ゾゾ
   ゾゾゾゾ       ゾゾ

小林「どうやら……分散している?」

アリゼ「今のハガネの攻撃で、一塊で馬鹿見たいに突っ込むのは
自殺行為って気づいたんだろうさ。ちっ! 学習能力は高いらしい」

ヤジ「だけどチャンスでもあるんじゃねぇか?
今なら無暗やらたに攻撃して来ないから天文台へも行けるだろうし」

このまま目前のリスクを潰す為に、無軌道で遠目に見える鼠を潰すか。
それとも無視して天文台へ向かうかは貴方の判断が決め手となる。

尚、今までの一部始終が終わった所で。芦田の元半自立スタンドは
顔を伏せた様子で落とし穴から上がり、無言で貴方達の近くへ降り立った。

843 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/22(金) 00:14:13
>>842

「『スマイリー・スマイル』は『集合意識』なら、
 ここにいる個体を仮に『全滅』させられても、
 いえ、全世界のネズミを『絶滅』させたとしても、
 天文台を調べている内に『別の生き物』が来る。
 少なくとも、『鳥』はもう掌握されてるのだから」

「――――行きましょう、天文台に」

ネズミを潰す事には『意味』を見出せない。
むしろ一刻も早く目的を果たすべきと考える。

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』には声は掛けない。
――――何を言っても『虚飾』にしかならないだろう。

844 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/22(金) 23:55:06
>>843

ヤジ「鳥の大群、んで今は鼠。
お次は野犬か冬眠中なのを無理やり起こされた熊か……。
まぁ何か出ても、今みてぇなので追っ払えるし。大丈夫だよな?」

小林「楽観視はいけませんよ。それと、芦田さんを罠に陥れたように
また落とし穴があるとも限らない……慎重に。
 ……成田さんを先導に進んで頂くのが得策では?」

アリゼ「まぁ確かに。状況が状況だし、肉盾にするようで申し訳ないけど」

芦田を死に追いやったような罠が道先に突如あっても可笑しくない。
ロストしても、レクイエム・インクなら再度召喚出来るであろう事と
行き成りスマイリー・スマイルの音波攻撃が襲来する事も考えて成田を
先頭に進む事を提案する。彼も異論ないと返答し、その形で進み始めた。

キャンピングカーのあった場所から、天文台まで目測で5、600m。
その半分まで、遮る倒壊した木々をハガネのスタンドで撤去及び
芦田を死なせたのと同様の落とし穴も2,3発見しつつも貴方達は回避出来た。
慎重を期す為、歩みは若干遅いものの半分程の距離まで無事に道なり進んでいる。

ヤジ「落とし穴とか以外だと、拍子抜けな程に何も仕掛けてこない……不気味だぜ」

アリゼ「息つかせずノンストップで延々と攻撃されるよりはマシ
……って言いたかったが」

 また、何か出てきたよ。と嫌そうな顔で彼女は前方の一つの木々を指す。

  ……キッ   キーッ

小林「猿、ですね……何か背負ってる?」

彼はスタンドを浮遊させ、少し先を観察した所。猿は何かリュックのような
ものを背負ってるとの事だ。

成田『あの方角以外からも聞こえる、オレ達を取り囲むように
 ……鳴き声は約40匹程だと思います』

ソレ以外は今のところ生き物の音は聞こえないと彼は報告した……。

      カサカサカサッ! パッ!!

成田『っ! オレ達の歩いてる道の両脇の茂みの直ぐ近くまで
猿達が歩いている音がします』

アリゼ「ケッ! 笑い声が脅威だってのは百も承知だが、肉体まで
変質してないなら、ただの猿さっ。返り討ちにしてやる」

一人、彼女は息巻くが。他の面子でヤジは貴方と最初に奴等に
遭遇した時に撃った水鉄砲らしきものを構えたり、また別の者達は
スタンドを構え警戒をしている。

  ――カサカサ

845 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/24(日) 03:38:52
>>844

「リュック……………あるとすれば、『武器』?
 人間用の武器を動物に使わせるなら、 
 サルほど適任はいない、でしょうけど」

(――――『ネズミの大群』を対処された後よ?
 ただのサルなんて、こちらの攻撃傾向からして、
 的が大きいし数は少ない……有効と思えない)

「…………」

             スッ

『インク』により、『水鉄砲』を再現して自分も持つ。
分かりやすく使いやすく、そして『強い』武器だからだ。
単発の弾丸しか撃てない『実銃』以上だろう。

(……『音』の対策をしていない? 『なぜ?』

  ……『諦めて人海戦術』……削るなら、アリか。

   ……『音』……私たちは判断を音に頼っている?)

        バッ


『上』を見る。
『茂み』を警戒するなら『下』と『横』は皆が見ているはず。

『樹上』――――は樹が無いとしても、『上空』はあり得るだろう。
敵には鳥がいる。飛行機も恐らくある。『何でもあり得る』なら全方位警戒がいる。

846 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/24(日) 22:06:52
>>845

シャッ――キィン!

貴方は『水鉄砲』を発現する。ヤジは捕捉として説明を早口で行う

「そいつは、アリーナ製の特注品さ! 5〜6m位なら、大の男が
ふらつく程度の威力の水弾丸が出るし。肉薄してりゃ、前見た事あると
思うけど、力士の渾身の掌底をぶち当てられた程度にゃあ威力があると
考えていいぜ!」

彼が言うには、残弾は水がある限りと言う制限付きだが。幾らか連射も効き
威力は実銃よりは劣るものの相手の動きを牽制する程度のダメージは期待
出来ると言う。猿にどの程度効くかは未知数だが……


 バッ!!  キキィ――ッ!!

そうこうしている内に猿達は躍り出てきた。
 貴方の認識される中では、3匹程度が獣並みの速度で迫る(スB)

そして、片方の手に握ってるのは鉄串? のようなものだ。先端に部分は
何か布で包まれてるようだが、先は尖っているし直撃すれば痛いのは間違いない。
指に挟みつつ、貴方に向け突進する……。

(※要約すれば、何かしら武器をもった猿三匹に対処せよ。
NPC一人程度なら、声掛けすれば自分に対処してくれるし。成田も
ほぼ間違いなく貴方の盾になってくれる)

847 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/25(月) 14:13:38
>>846(GM・質問)
質問です。

> 貴方の認識される中では、3匹程度が獣並みの速度で迫る(スB)

・三匹の猿との距離は?

・三匹の猿が黒羽に向かってきているようだが、黒羽以外に向かって来る別の猿はいる?

・一応の確認だが、『上方向』には現時点で何ら異常はなかった?

848 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/25(月) 20:09:03
>>847

・三匹の猿との距離は?
5〜6m

・黒羽以外に向かって来る別の猿はいる?
凡そ40匹の猿の内、黒羽に向かって突撃しているのは三匹のみ。
他の残りは仲間達目掛け襲い掛かってきている。

・『上方向』には現時点で何ら異常はなかった?
異常はない。

849 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/25(月) 23:02:22
>>846

「頼もしいわね……何より『扱いやすい』のが良い」

これが効かないなら他の武器も効くまい。
より正確に言うのであれば、
効く武器は他を巻き込むことになるだろう。

(速い……至近からの弾丸を回避は出来ないにしても、
 考えなしで撃ち続けるだけじゃ『間に合わない』)

「筆術…………『薄雲(うすぐも)』」

水鉄砲とは逆の手に持った『インク』を、振るう時だろう。
後退しながら、筆を何度も何度も何度も細かく振い(スB)続ける。
その間、二度までは途切れて良いが、筆先から墨は出し続けている……
つまり黒羽前方の空間に、極めて入り組んだ一筆書きの『筆跡』を、いくつも刻み込んでいく。
言わずもがな足止めのためだ。綺麗に引いた一本線などでは、猿は容易に飛び越すだろう。
迷わせる、あるいは即断でも迂回を選択させて黒羽までの到達の時間を稼ぎたい。

それは、あくまで足止め……もう片手も休ませない。『水鉄砲』を乱射する。
細かな線を・たくさんにするのは『片手ずつ違う動きをするため』でもある。
集中するのは、どちらかと言えばこちらの手だが……それも深い狙いでは無い。
猿は小さく素早い。動き回る事も考慮し、『今いる一点』を突くのではなく、
猿三匹に『弾幕』を貼って『面制圧』するようなイメージで『連射』して対応する。

850 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/26(火) 23:01:54
>>849

 ――ガァァ゛ァ゛    キィィ゛ィ゛アッッ゛

>筆術…………『薄雲(うすぐも)』

シャァ―――zノアァ シャッ シャッッ シャッ シャッッッ!!

笑い声でない、獣特有の声と共に猿三匹は貴方に対し飛び掛かろうと試みた。
 そして、その対処としての行動は『最適解』だ。

『インク』による高速で筆を振り空中に留めた即席の防壁。
レクイエムの効果もあってか、ガラス強度だった筆の軌跡も少し厚みをもっており
破壊を試み突進した猿の内の一匹は、ガンッと言う鈍い音と共に唸りながら後退し
貴方の水鉄砲によって悲鳴を上げつつ後退する。

  パシュッ‼ パシュッパシュッパシュッパシュッ……!!

『キィィゥゥウ゛』

猿達は、その鉄串? のようなものを投擲しようとする素振りもあったが
貴方の作成した防壁とアリーナ製の水鉄砲乱射により、それも叶わない。

完全に硬直し貴方の水鉄砲の勢いが少し弱まり、どうやら残量が切れかけたと
思えた瞬間。猿達の頭は一斉に突如消し飛んだ。

 見回せば、既に他の敵を討伐し終えたハガネが貴方の横に立って
少しだけ血を滴らせるアイアン・セイヴィアーの形を長方形から何時もの形に
戻す様子を見せていた。

ハガネ「……他は怪我は?」

ヤジ「お、俺は問題ない」

小林「私は少し手に彼等の武器が当たりましたが、問題はないですよ」

アリゼ「私もちょっと太腿を掠ったぐらい。さっさと天文台で
こいつ等の能力を解除出来るもん探そう」

成田『オレも、問題ないです。……バックの中一応確認します?』

『……やめておきましょう。こいつ等の事だから、開けた途端に
何かしら仕込んでたものが発動するかも知れません』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは、未だショックは引き摺っている
様子ながら、しっかりした声でそう成田の言葉に助言する。そして貴方に振り向く。

『……私は大丈夫です。バックをこの生物達が背負ってたと言う事は、それを
用意した者達もいると言う事。何処に潜伏してるか知りませんが
立ち止まってる暇はありません。先を急ぎましょう』

そう促す。……天文台はもう後一歩で到着する距離だ。

(※何かしたい行動がなければ、そのまま次のロールで天文台へ
到着する描写へ移したいと思う)

851 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/27(水) 01:59:12
>>850

「……助かったわ、ハガネさん」

「そうね、リュックについては触れなくていいと思う。
 『こっちが得するもの』が、入ってるとも思えない。
 もし、仮に、それに何か意味があるにしても、
 『自爆特攻』用の『爆弾』なんかが入ってるリスクが勝つ」

猿たちにそんなものを持たせる理由は無い。
『スマイリー・スマイル』は『道楽』で攻めてくるわけじゃあない。
持たせる道具は全てこちらを『害する』ためのものだろう。

「……『傷を貰った』所は意識しておいた方がいいわね。
 意味もなく、『武器』の先端をわざわざ布で覆うとは思えない。
 突き刺すより意味のある何かが『ある』と考えた方が自然よ」

「なにか、後から危険な症状とか、出てくるかもしれないわ」

『症状』を回復できる存在に当てはある――――が、最終手段だ。
成田を解除せねば『それ』は出せないし、出して解決するとも限らない。

「とりあえずは……行きましょう、天文台へ」

(※特に行動ありません)

852 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/27(水) 22:31:30
>>851

貴方は小林やアリゼの『傷』を懸念しつつも、そのまま天文台へ
行く事に賛同して歩みを進める。

・・・着いた。時間にすれば未だそれほど時間が経ってない筈だが
随分と長く過ごしたように感じつつ凡そ3階建ての天体観測可能な
施設が忽然と佇んでいる。

観測の為に直接上に行ける階段と、他の設備が付属した一階の入り口があり。
どちらの扉も今は閉じられている。

アリゼ「…………さて、ようやく……これで何か手掛かり」


  ……ガ   ㇰ

アリゼ「……ぅ゛」

全員がその場所へ辿り着いた時、アリゼの体調は急変し膝から崩れ落ち
大地に手をつく。その顔面には脂汗が噴き出て、両手足が痙攣している。


 ―ガㇰ

ヤジ「!? おい、ジョーっ」

小林「……っ゛」

見れば、小林も崩れ落ちていた。彼も同じく手足が痺れ、筋肉が麻痺しており
動く事が出来なくなっている。

貴方の脳裏に過るのは……先程猿達の襲撃によって受けた『傷』だ。

853 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/28(木) 00:28:59
>>852

果たして想定より早く、『それ』は表れた。

「…………っ、毒ね。布は『染み込ませるため』」

「ここで……更に二人が脱落するのは痛すぎるわ。
 動ける人たちは周囲を警戒していて。
 私は『治療法』を……『インク』で探してみる。
 すぐ治せるなら、それをしない理由はない……」

…………第一手段。インクで『赤いサソリ』と書く。
自分で見たものでは無い(>>546)が……『知っている』。
アリーナが作り出した、極めて高度な『道具』を。

(問題は、効くかどうか……)

効くとは限らないが、少ない手数ならやる価値はある。
毒を消す手段が手元にあるならば、使う方が合理的だ。

確実な手段ではないが……効かないならそれはそれで『当て』はある。

854 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/28(木) 22:09:09
>>853

貴方は『赤いサソリ』を発現する。
 直ぐ傍にいたのはアリゼだったであろう。周囲の警戒に狼狽えつつも
ヤジは素直に、頼む 治してくれと懇願しつつ辺りを見回し。
ハガネも心配気に一瞥しつつ熟練の戦士ゆえに気配を鋭く変える。

仰向けになり、秒ごとに顔色が段々悪くなる彼女にサソリを突き立てる。

 ズギュンッ

アリゼ「ハッ……ハッ……良く、ちょっとだけ、なっ……ガフッッ!」

一瞬だけ、土気色になりつつある顔に赤味が差し込んだように思えたが
直ぐに赤黒交じりの液体を口から噴出する。

記録の中では、サソリは肉体をドーピングするものだった……小林や
アリゼの回りつつある毒を治せるものでは、無い。

アリゼ「ヒュッ ヒュッ……気に、すんなよ くろ、はね……ヘ
ヘマ したの…私……だからな」

アリゼ「……ハ ガネ……に、もっと色々……新しい事
教えて やり……」


 ……目から光が失った。傍で同じく倒れこんでいた小林も同様である。

『……嗚呼』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは天を仰ぎ、小さく神よと唱える。
背を向けるヤジは未だ気づいてる様子はない。ハガネのほうは、ピクリと
肩を震わせた為、悟っているようだ……。

855 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/28(木) 23:59:39
>>854

手を間違えた、のかもしれない。
あの『サボテンの医者』であれば…………
だが彼には『解析』の時間が必要なようでもあった。
無条件でなんでも治せるというわけでもないなら、
発症からこれほど早く死に至る毒には手が及ぶまい。
成田を解除する必要があるのも、著しく危険を感じる。

「…………」

黒羽は立ち上がる。
『やらなくてはならないから』だ。

「天文台へ。…………行きましょう」

言葉のままに動く。探索に過程を飛ばす意味はない。一階へ。

856 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/29(金) 22:30:51
>>855

確かに『サボテン医者』であれば、傷を受けた段階の時に発現すれば
直ぐに二人の命は救われたかも知れない。
 だが、時間は戻らない。それを貴方は承知している。

ヤジ「…………ぁ? おい、ジョー……んだよ、おい。
ジョー、ジョーってば……おい、冗談きついぜ 起きてくれよ……ジョー」

ハガネ「止せ」

ヤジ「っ離してくれよっ! おい、ジョー起きろって!?
お前がこんな所で死ぬような奴じゃないってわかってんだ。
目ぇ覚ましてくれ……おい、頼むから……!」

ヤジは涙を零し続けながら小林を揺さぶっている。ハガネはそれを諫めようと
したが彼は振り払い意味のない行為を続けている。

『…………私は先に調べてますよ』

ハガネ「……俺はこいつを見ていようと思う。
……アリゼも、出来れば土の上でない場所で寝かしてやりたい」

ヤジは動けない。ハガネも、貴方の護衛を仰せつかっているが
流石に今まで連れ添っていた女性の死は応えるらしく、ヤジと既に事切れてる
アリゼのほうに居るほうに決めたようだ。


貴方はそのままウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトと共に
天文台へ入る。その中は幾らか整頓されたオーロラや天体の写真のある
展示室となっている。上の階には天体観測の望遠鏡があるのだろう。

『……特に何もない? いえ、そんな筈はない! なかったら、今までの
行動が全部無意味になってしまう!
 黒羽さん、何か手掛かりはないんですか?
電話の主が伝えようとした事を……どうか!』

元芦田のスタンドは、貴方に必死な様子で問いかける。

此処には何かある筈。だが、『天文台』のワードだけでは何も得られない事も
確かではある。ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの過去改変もレクイエムの
力は得ているが、それがどの程度 事態を良好へ進ませるかも分からない……。

(※成田は貴方の傍に黙って付き添っている)

857 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/31(日) 02:41:50
>>856

「……ええ、分かったわ」

ハガネらの気持ちは分かる。
連れだった者の死は、簡単には受け止められない。

「私は――――神さまじゃない。『記者』よ。
 まだ何も調べもしないのに、何を答えるというの?」

「『スマイリー・スマイル』でもわかるような、
 つまり……『目立つ』ヒントは残さないはず。
 探すわ。あなたは『壊れてる物』でも探してみて」

まず上の階に行き、望遠鏡を調べる。
それ以外でも、『目立つ』ものがあれば記憶にとどめておく。

858 黒羽 灯世『インク』 :2020/05/31(日) 16:55:09
>>856

「それと……成田くんはここに残っていて」

天文台内に伏兵がいる可能性はあるが、
外で待機する面々の方が危険性が高いだろう。
成田を残しておくことで、襲撃にはある程度備えておく。

859 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/05/31(日) 20:25:25
>>857-858

『……そうですね。すみません、私もどうしようもない人でしたけど
本体だった彼を失って知らず知らず気が立っていたようです。
なら、一階を……』

沈んだ声でウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは展示室や備えてるであろう
トイレなどの探索を開始し始めた。

更に『成田』を一階の出入口付近で待機させる事にする。



二階には天体観測用の大型望遠鏡が設置していた。
とても、大きな望遠鏡だ。それが人サイズの大理石らしい石に載せられて
設置されている。

 ……パタパタッ

? ……蝶が、紅色の蝶が望遠鏡の台座に止まっていた。だが、貴方の
接近に気づくと直ぐ、少しだけ開放されていた窓の方向へと飛んで行った。


二階付近をあらかた貴方は探索した。
だが、特筆する程に違和感のあるものは存在しないように思える……。

860 黒羽 灯世『インク』 :2020/06/01(月) 21:10:02
>>859

成田は『外』の様子が見える位置に待機させている。
ハガネらが『スマイリー・スマイル』に襲われたら、
音波を放って少なくとも『笑い』は無効化出来るだろう。

「…………」

簡単に見て分かる答えがある、とは考えない。
ひとまず、『望遠鏡』を『覗いてみる』事にする。

台座に関しても、細かい作りなどに違和感が無いか見ておこう。

861 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/06/01(月) 21:53:47
>>860

貴方は天体観測の大型望遠鏡を覗き込もうとする。
 太陽は未だ東の方角に輝いてる為に目が失明するような事態には
至らないものの、その空には特に不思議なものは映りこんでいない。

『台座』には少々違和感があった……『真新しい』


 ――ガシャンッ

成田『――黒羽さんっ! 動物だっ、無数の動物達が此処ら辺一体を
取り囲むように集まっているのが聞こえてくる!』

出入口を閉める音と共に、成田が緊張した声で一階から告げる声。
 下を見れば、ハガネとヤジが出入口を封鎖して入ってきたのが確認とれた。

ヤジ「袋の鼠か、俺達」

ハガネ「突破は出来るだろう。だが、情報の入手が先決だ……」


事態は動いている。『スマイリー・スマイル』も、貴方達が何かしら
浸食に対し大きく障害となるものがあると踏んでるからこそ妨害して
貴方達を抹殺したいからこそ動いている……。

862 黒羽 灯世『インク』 :2020/06/02(火) 11:03:19
>>861

「『窮鼠猫を噛む』……袋の鼠も結構よ。
 この包囲網は相手の『作戦』じゃあなく、
 あくまで私たちの行動を恐れての『対応』のはず。
 つまり……ここに来たのは、『無意味』ではない。
 この望遠鏡……なぜかしら、『台座だけ新しい』わ」

「天体望遠鏡の『台座だけを交換する』……
 望遠鏡が劣化しない内に台座だけ……なんて、ある?」

台座は動かせるだろうか?
あるいは、引き出しなどはないだろうか?
最悪破壊も視野に入れて、その『手がかり』を調べる。

「それと……これは『無意味かもしれない』から、
 そう思うならしなくてもいいわ……『臨床試験』もしてないしね」

そして……調べながら、ハガネとヤジに語りかける。
それは、『涙』がこの事態を一時的にでも抑えられる薬である事。

「……小林さんが症状を脱した時のことを考えれば、他人の涙が良いのかもしれない。
 とはいえ……あの日記の『泣き虫』が症状を抑えてたなら、自分のでも、問題はないのかしらね」

強要はしない。涙を流すための行動は隙になると言えばそうだし、
今は成田がいる。笑い声による攻撃は、一応抑えることが出来ている。

が、もし……涙が効能を見せるのなら、より攻撃性の高いスタンド使いを呼び出す事も可能だ。
もっとも、症状が『根絶される』とは限らない以上、過信は禁物……そもそも効くかも分からないのだから。

863 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/06/03(水) 09:26:56
>>862

ヤジ「涙がぁ!? そりゃあ、さっきから俺は涙出まくりだけどよ」

ハガネ「そうなのか?」

貴方の言葉に、言われずとも流し続ける涙を舌でヤジは舐めとり。
ハガネは、僅かに指で目元に触れると。反応の涙を一筋流し口に入れる。

『台座が新しい? なら、私が調べますっ……っあの音が!』

成田『大丈夫。オレが封じ込めますから、その間にでも……っ』


     ガシャン……ッ!!   タタタッッ!

成田『……入って!!?』

突如、一階の窓を突き破り入って来たのは野犬のようだった。
その程度なら成田とモノディでも十分対処出来たであろう。
 だが、咥えてたものがいけなかった。『爆弾』らしきものを咥え
ソレが成田に突撃したのを対処出来なかったのは。奴等の『笑い声』に
意識を彼等が割いてたのも大きな要因の一つだろう。


成田と犬を中心に広がる閃光と赤い光。不幸中の幸いながら二階にいる貴方に
負傷させる程の余波は来なかった。
 爆音が轟く。建物を揺さぶるような振動と共に二階に上がり終えようと
していたウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトが蹈鞴を崩し。
黒煙が漂う中にハガネとヤジは姿を消したが……。
 そこに気を取られる余裕は無い。

『あぁ……あの音が建物中に響き渡っている!』

発症の進行が低かったであろう元芦田のスタンドが呻くように呟く。
 気の所為かも知れないが、精神体であるその輪郭が薄まってるように
見えるのは間違いでないのかも。

貴方も、体が段々低温となり呼吸が乱れていくのが感じ取れた。


『成田』は爆発によって破壊されただろう。レクイエム・インクは
万能であれ、破壊された存在を再発現させる行為は。破壊された瞬間に
直ぐと言うのは難しい。

このままでは、『記録』にも書かれた貴方の仲間達のように奴等との
『同化』が完成してしまう。魂が奴等の元に引き摺り込まれるだろう。

864 黒羽 灯世『インク』 :2020/06/03(水) 19:34:23
>>863

「っ…………………」

(聞こえない……! 『涙』だけで完治はしない……)

『インク』で「水のコップ」(>>760)と書く。
ヤジの持っていた水を、コップに注いだ状態で再現し、
それを飲むことで改善しないかを試したい。

今、それ以外のことに意識を割くのは間違い無く危険だ。
集中し、速やかに、行動する。分かる範囲で手を打ち続ける。

865 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/06/03(水) 23:25:58
>>864

貴方は『水の入ったコップ』を具現化する。インクで構成された黒い
コップには並々と水が入り、それを啜る。

……駄目だ。体の中にじわじわと震えが走る 
冷たさが胸の中に広がり、意識が少しずつだが確実に沈みゆく感覚が走っている。

『く・・・ろ・・・はね・・・さん』

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは精神体故か、足先から幽霊のように
消えかかりつつ、必死な様子で貴方の助けになろうと這いつくばるように近づくが
今の状況では手助けは殆ど期待出来ない。

『こんな……形で、まだ……あの人が言った約束も……果たせず』

口惜しさを含む呟きと、その顔の目元には涙が浮かんでいた。

状況は絶望的だ。そんな貴方の脳裏に走馬灯のように情景が浮かぶ。
学園で覚醒してから、今までの出来事が脳裏に。

ヤジと小林と裏路地から逃げのび、ヤジが泣きながら小林と回し飲みした事。
斑鳩や成田とアリーナに潜伏した事。オペラとの対峙、様々な出来事が浮かぶ。

【お前は『強い』さ……でもな黒羽。たまには弱さを見せたって良いんだ。
強さ、弱さの意味を履き違えるな】

心象風景の中で、ベリルが最後に告げた言葉……。

866 黒羽 灯世『インク』 :2020/06/05(金) 03:13:31
>>865

「…………っ、………………!!!」

(あ……諦めるのは『停滞』……

  てい……っ……停滞は『落ちる』のと同じ)

浮かぶ記憶の光景。
黒羽灯世の記憶は『ここで終わる』のか?
志半ばで……自分の志だけではない。

(ベリルさん…………あなたは『強さ』を理解してたの?)

(…………、さん……私に教えてくれた『強さ』は…………)

      (『絶対の強さ』じゃない……『相対……)

悔悟か? 無念か? 涙が溢れる。
筆の先につけるまでも、無いだろう。口に流れ込むのは。

筆は、最後まで遊ばせない。
『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の涙を取る。
穂先に付けたそれをも口に運ぶ。

強さと弱さを履き違えるな。その『意味』は、分かっていなかった。
ベリルが黒羽の考える『強さ』を完全に理解していたかも、今は分からない。

確かなことは……不格好に見えても、黒羽灯世は常に『上』を狙う。行動を止めない。

867 『星の女』 :2020/06/05(金) 22:40:45


   クルクルクルクル    
            クルクルクル    ……ギィ  

「…………さて」

「この終焉の世界線に降り立った三つの星屑。
二つの内、一つは呑まれ、一つは空へ還った」

「彼女は、その二つの道を辿るのか。或いは……

868 『星の瞬きに 世界が終わる日に』 :2020/06/05(金) 22:52:00
>>866

まず、貴方(黒羽)は『自身の涙』を摂取した。
 これに対する自分自身の体の変化だが。
『少しだけ、体の震えが収まり活力が戻る感じ』だった。
だが、まだ体の震えは残り 冷感が纏っている。然しながら
貴方が『インク』を振るい、次の行動を成功させる余力を持たせた。

そして、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの『涙』だが……。


    ――『アハハハハ!!!!』……

! 『聞こえた』
時間にすれば、恐らくまだ半日程度か その前に聞いた『笑い声』
それが全方位から建物の外からであろう大音量で放たれる音が……!

だが、その音波による影響が持続してる為にだ。また声が途切れる
否 正確には毒が再度こちらを蝕む為に緩和したであろう症状が
再度発生したのだ。

 
『…………」

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは既に動く気力もない程に
その精神体が欠けている。
 上半身から下半身も透けており、辛うじて口元部分がしっかり
発現出来てるかどうかと言った瀕死体である事がわかる。

   ――ガシャンッッ!!

窓を突き破り、数羽のカラスらしき物体が飛び込む。
貴方達向けて口を開いた状態へ至る。

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの涙はもう手に入れられない……ッ。


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