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別れる者と 第一章 異世界の小さな旅

1レオン:2006/08/12(土) 22:51:46 ID:CJVG2Yk2
一様コピーしますね。

別れる者と 第一章 異世界の小さな旅
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人間と魔物が共存する世界とは違う、魔物も魔法も無い平和な世界。
ここにも、四人の少年と一人の少女がいた。
少年の名前は、レオン、ルーキング、デストロイヤー、スララー、少女の名前は、ルルといった。
この五人は、育成というゲームがあるHPの常連だった。
その五人も、平和に暮らしていた。
だが、ある日…。
午後七時三十分に五人がほぼ同じタイミングで育成というゲームを始めた。
だが、その瞬間、五人はパソコンの中にすいこまれてしまった!
少しの間、全員気絶していたが、五人の内のレオンが目を覚ました。

50レオン:2006/08/12(土) 23:30:47 ID:CJVG2Yk2
「…うわっ!!」

そのとき、レオン達は…。
「うぅ〜…あ。」
ルルが起きた。
「あ、ルルが起きたみたい。」
と、エミが言った。
「ふぅ…起きたんだな。」
と、デストロイヤーが言った。
「うん、そだけど…あ、私、ルーキングとスララーと一緒に右の道に行ったんじゃ…。」
ルルが言った。
「レオンー、ルルが起きた。」
エミがそう言うと、
「よし、歩けるか?」
レオンが、ルルに訊いた。
「うん、歩けるよ。」
ルルが言った。
「じゃあ、下ろすぞ。」
と、デストロイヤーが言うと、ルルを下ろした。
「ありがとう…。」
ルルが言った。
「う、うん。」
エミもそう言った。
「早く、スララーとルーキングとも合流しないとな。」

51レオン:2006/08/12(土) 23:31:29 ID:CJVG2Yk2
「うん、歩けるよ。」
ルルが言った。
「じゃあ、下ろすぞ。」
と、デストロイヤーが言うと、ルルを下ろした。
「ありがとう…。」
ルルが言った。
「う、うん。」
エミもそう言った。
「早く、スララーとルーキングとも合流しないとな。」

52レオン:2006/08/12(土) 23:32:01 ID:CJVG2Yk2
「・・・なあルル。」
そうレオンが歩きながら言った。
「ん?何?」
ルルがレオンを見て言う。
「ルルが乗り移られる前に何があったんだ?」
レオンが聞くと、
「えっとデストロイヤーさんとスララーと一緒に歩いてて大きな木があってその木がいきなり襲ってきたの。」
「大きな木が?」
デストロイヤーが口を開いた。
「うん。それでその木が私達を殴ってきてスララーとデストロイヤーさんは避けたけど私は避けれなかった。」
そうルルが返す。
「大きな木・・・いきなり襲いかかってくる・・・あ!!」
大声を出したエミを一斉に皆が見た。
「どうしたんだ?エミ?」
レオンが聞くと、
「それってゴーストウッドだよ!」
「ゴーストウッド?」
ルルが聞く。
「ゴーストウッドは本当は木だったんだけど人の怨念が集って木が変化したって聞いた事がある。」
「・・・まさかその木にある怨念がルルに乗り移ったのか?」
デストロイヤーが言う。
「多分そうでしょうね。」
エミが言うと、
「じゃあ早く二人と合流しないとな。行くぞ。」
レオンは三人に言うと歩き出した。

53レオン:2006/08/12(土) 23:32:39 ID:CJVG2Yk2
「それってゴーストウッドだよ!」
「ゴーストウッド?」
ルルが聞く。
「ゴーストウッドは本当は木だったんだけど人の怨念が集って木が変化したって聞いた事がある。」
「・・・まさかその木にある怨念がルルに乗り移ったのか?」
デストロイヤーが言う。
「多分そうでしょうね。」
エミが言うと、
「じゃあ早く二人と合流しないとな。行くぞ。」
レオンは三人に言うと歩き出した。

54レオン:2006/08/12(土) 23:33:10 ID:CJVG2Yk2
その頃、ルーキングは――――
「ルルは何処まで行ったんだ?」
ルーキングが辺りを見回しながら言った。
その時、少女が一人現れた。
「やあ、仲間を探しているようだな。」
その少女は、青い髪をしていて、紅い眼で、紫の服と水色のズボンを着て、三叉の槍を持っている。
「お前は誰だ。」
ルーキングが少女に訊く。
「私はリウ、『スターナイト』の仲間だ。」
少女はルーキングに言った。
「スターナイト?」
ルーキングが訊いた。
「…ああ、知らないのか、まあ、いつかは分かる事だが。」
リウが言った。
「…ところで、何か用があるのか?」
ルーキングは、またリウに訊いた。
「それは…お前の力を試しに来た。」
と、リウが答えた。
「戦うのか?」
ルーキングが言った。
「その通りだ、来な。」

55レオン:2006/08/12(土) 23:33:42 ID:CJVG2Yk2
ルーキングは、またリウに訊いた。
「それは…お前の力を試しに来た。」
と、リウが答えた。
「戦うのか?」
ルーキングが言った。
「その通りだ、来な。」

56レオン:2006/08/12(土) 23:34:14 ID:CJVG2Yk2
ルーキングは目の前にいる少女―リウを見ながらゆっくりナイフを出した。
(何だ?この女・・・凄い殺気がする・・・。)
ルーキングは目の前の少女を見ながらそう思った。
暑くないのに汗が出てき止らない。
「いくよ。」
そうリウが言うと走りルーキングは防御の体制に入ったが、
(・・・やべえこいつに一人で勝てる気がしねえ・・・。)
そう思いながらリウの攻撃を受けに掛かった・・・。

「だいぶ奥に来たがなんか変な感じがする。」
そうレオンが言うと、
「うん。なんか胸騒ぎがして落ち着かないの。
そうルルが言う。
「俺もさっきからなんか落ち着かない。」
そうデストロイヤー言った。
「じゃあ早く行きましょ?もしかしたらその胸騒ぎとかが的中してるかもしれないし。」
そうエミが言うと、
「その方が良いかも。」
「ああ急ごう!」
レオン達は前の方に薄く見える広場を目指し走りだした。

「!?」
レオン達の表情が凍り付いた。
エミとルルはあまりの光景に顔が青かった。
「ルーキング!!」
レオンはすぐに我に帰りリルに切り裂かれ血を出し虫の息になったルーキングを呼んだ。
「お・・う・・遅かっ・・たじゃ・・・ねえか・・・。」
ルーキングは顔を上げ薄い笑みを浮けべ言った。
「てめえ!覚悟しやがれ!」
そうレオンが言うと剣を抜き構えた。
「こいつだけの力を試したかったけどまあいいきなさい。」
まるで男の言い方のようにリウが言う。
「エミ!お前はルーキングの傷を治しながらでいいからサポートしてくれ!」
「う、うんわかった!」
「ルルはデストロイヤーと魔術で頼む!行くぞ!」
返事を聞かずレオンは走りだした。
「はあ!」
レオンは剣を横に斬るが。
「はっ!」
軽々槍の刃で防いだ。
「この程度?」
余裕ありげに言うと、
「けっ!」
レオンはリウに足を掛けると地面にこかせ下がった
「ストライカー!!」
ルルの声が響きレオンの力を上げる。
「切り裂け!ブラッドエッジ!!」
デストロイヤーの声が響くと血ので濡れた幻想の刃がリウの体を切り裂いた。
「はあああ!!」
気合を込めたレオンの剣がリウの槍を半ばで切断した。
「答えろ!なんなんだ!お前らは!」
そうレオンが聞くと、
「今のお前達には知らなくていいと思う。」
そうリウが言うと槍の下部分を投げ捨て構えたっと
「やめなさいリウ。」
そう女の人の声がした。
「・・・でもフレイム。」
そうリウが言うと木の陰から自分達と同じくらいの少女が現れた。
(なんだ?あの女の子?どこかで見たような・・・。)
そうレオンが思うと、
「今はもう良いっとボスが言ってた。」
「分かった。」
そうリウが言うと消えていった。
レオンは剣を収めるとルーキングの方に行った。
「ルーキングは大丈夫なのか?」
「ええなんとか大丈夫。」
そうエミが言うと、
「あ!居たー!!」
そう聞き覚えがある声が出口と思われる場所から聞こえた。
「スララー!」
「やっと見つけたよ。」
そうスララーは言うと荒れた息を整えた。
「わ!ルーキングさん大丈夫!?」
そうスララーが言うと、
「ああなんとかな近くに町があるかわかるか?」
とデストロイヤーが聞くと、
「あ!あるよ出口から見たら町があったから。」
そうスララーが言う。
「よしじゃあその町に行こうぜ?手伝えよレオン。」
「ああ。」
そうレオンが言うとデストロイヤーと共にルーキングを運びだしながら、
(あのフレイムって女の子・・・いやまさかな・・・)
心の中で思っていた。

57レオン:2006/08/12(土) 23:34:49 ID:CJVG2Yk2
「じゃあ早く行きましょ?もしかしたらその胸騒ぎとかが的中してるかもしれないし。」
そうエミが言うと、
「その方が良いかも。」
「ああ急ごう!」
レオン達は前の方に薄く見える広場を目指し走りだした。

「!?」
レオン達の表情が凍り付いた。
エミとルルはあまりの光景に顔が青かった。
「ルーキング!!」
レオンはすぐに我に帰りリルに切り裂かれ血を出し虫の息になったルーキングを呼んだ。
「お・・う・・遅かっ・・たじゃ・・・ねえか・・・。」
ルーキングは顔を上げ薄い笑みを浮けべ言った。
「てめえ!覚悟しやがれ!」
そうレオンが言うと剣を抜き構えた。
「こいつだけの力を試したかったけどまあいいきなさい。」
まるで男の言い方のようにリウが言う。
「エミ!お前はルーキングの傷を治しながらでいいからサポートしてくれ!」
「う、うんわかった!」
「ルルはデストロイヤーと魔術で頼む!行くぞ!」
返事を聞かずレオンは走りだした。
「はあ!」
レオンは剣を横に斬るが。
「はっ!」
軽々槍の刃で防いだ。
「この程度?」
余裕ありげに言うと、
「けっ!」
レオンはリウに足を掛けると地面にこかせ下がった
「ストライカー!!」
ルルの声が響きレオンの力を上げる。
「切り裂け!ブラッドエッジ!!」
デストロイヤーの声が響くと血ので濡れた幻想の刃がリウの体を切り裂いた。
「はあああ!!」
気合を込めたレオンの剣がリウの槍を半ばで切断した。
「答えろ!なんなんだ!お前らは!」
そうレオンが聞くと、
「今のお前達には知らなくていいと思う。」
そうリウが言うと槍の下部分を投げ捨て構えたっと
「やめなさいリウ。」
そう女の人の声がした。
「・・・でもフレイム。」
そうリウが言うと木の陰から自分達と同じくらいの少女が現れた。
(なんだ?あの女の子?どこかで見たような・・・。)
そうレオンが思うと、
「今はもう良いっとボスが言ってた。」
「分かった。」
そうリウが言うと消えていった。
レオンは剣を収めるとルーキングの方に行った。
「ルーキングは大丈夫なのか?」
「ええなんとか大丈夫。」
そうエミが言うと、
「あ!居たー!!」
そう聞き覚えがある声が出口と思われる場所から聞こえた。
「スララー!」
「やっと見つけたよ。」
そうスララーは言うと荒れた息を整えた。
「わ!ルーキングさん大丈夫!?」
そうスララーが言うと、
「ああなんとかな近くに町があるかわかるか?」
とデストロイヤーが聞くと、
「あ!あるよ出口から見たら町があったから。」
そうスララーが言う。
「よしじゃあその町に行こうぜ?手伝えよレオン。」
「ああ。」
そうレオンが言うとデストロイヤーと共にルーキングを運びだしながら、
(あのフレイムって女の子・・・いやまさかな・・・)
心の中で思っていた。

58レオン:2006/08/12(土) 23:36:10 ID:CJVG2Yk2
「こいつだけの力を試したかったけどまあいいきなさい。」
まるで男の言い方のようにリウが言う。
「エミ!お前はルーキングの傷を治しながらでいいからサポートしてくれ!」
「う、うんわかった!」
「ルルはデストロイヤーと魔術で頼む!行くぞ!」
返事を聞かずレオンは走りだした。
「はあ!」
レオンは剣を横に斬るが。
「はっ!」
軽々槍の刃で防いだ。
「この程度?」
余裕ありげに言うと、
「けっ!」
レオンはリウに足を掛けると地面にこかせ下がった
「ストライカー!!」
ルルの声が響きレオンの力を上げる。
「切り裂け!ブラッドエッジ!!」
デストロイヤーの声が響くと血ので濡れた幻想の刃がリウの体を切り裂いた。
「はあああ!!」
気合を込めたレオンの剣がリウの槍を半ばで切断した。
「答えろ!なんなんだ!お前らは!」
そうレオンが聞くと、
「今のお前達には知らなくていいと思う。」
そうリウが言うと槍の下部分を投げ捨て構えたっと
「やめなさいリウ。」
そう女の人の声がした。
「・・・でもフレイム。」
そうリウが言うと木の陰から自分達と同じくらいの少女が現れた。
(なんだ?あの女の子?どこかで見たような・・・。)
そうレオンが思うと、
「今はもう良いっとボスが言ってた。」
「分かった。」
そうリウが言うと消えていった。
レオンは剣を収めるとルーキングの方に行った。
「ルーキングは大丈夫なのか?」
「ええなんとか大丈夫。」
そうエミが言うと、
「あ!居たー!!」
そう聞き覚えがある声が出口と思われる場所から聞こえた。
「スララー!」
「やっと見つけたよ。」
そうスララーは言うと荒れた息を整えた。
「わ!ルーキングさん大丈夫!?」
そうスララーが言うと、
「ああなんとかな近くに町があるかわかるか?」
とデストロイヤーが聞くと、
「あ!あるよ出口から見たら町があったから。」
そうスララーが言う。
「よしじゃあその町に行こうぜ?手伝えよレオン。」
「ああ。」
そうレオンが言うとデストロイヤーと共にルーキングを運びだしながら、
(あのフレイムって女の子・・・いやまさかな・・・)
心の中で思っていた。

59レオン:2006/08/12(土) 23:37:11 ID:CJVG2Yk2
ルルの声が響きレオンの力を上げる。
「切り裂け!ブラッドエッジ!!」
デストロイヤーの声が響くと血ので濡れた幻想の刃がリウの体を切り裂いた。
「はあああ!!」
気合を込めたレオンの剣がリウの槍を半ばで切断した。
「答えろ!なんなんだ!お前らは!」
そうレオンが聞くと、
「今のお前達には知らなくていいと思う。」
そうリウが言うと槍の下部分を投げ捨て構えたっと
「やめなさいリウ。」
そう女の人の声がした。
「・・・でもフレイム。」
そうリウが言うと木の陰から自分達と同じくらいの少女が現れた。
(なんだ?あの女の子?どこかで見たような・・・。)
そうレオンが思うと、
「今はもう良いっとボスが言ってた。」
「分かった。」
そうリウが言うと消えていった。
レオンは剣を収めるとルーキングの方に行った。
「ルーキングは大丈夫なのか?」
「ええなんとか大丈夫。」
そうエミが言うと、
「あ!居たー!!」
そう聞き覚えがある声が出口と思われる場所から聞こえた。
「スララー!」
「やっと見つけたよ。」
そうスララーは言うと荒れた息を整えた。
「わ!ルーキングさん大丈夫!?」
そうスララーが言うと、
「ああなんとかな近くに町があるかわかるか?」
とデストロイヤーが聞くと、
「あ!あるよ出口から見たら町があったから。」
そうスララーが言う。
「よしじゃあその町に行こうぜ?手伝えよレオン。」
「ああ。」
そうレオンが言うとデストロイヤーと共にルーキングを運びだしながら、
(あのフレイムって女の子・・・いやまさかな・・・)
心の中で思っていた。

60レオン:2006/08/12(土) 23:38:16 ID:CJVG2Yk2
「今はもう良いっとボスが言ってた。」
「分かった。」
そうリウが言うと消えていった。
レオンは剣を収めるとルーキングの方に行った。
「ルーキングは大丈夫なのか?」
「ええなんとか大丈夫。」
そうエミが言うと、
「あ!居たー!!」
そう聞き覚えがある声が出口と思われる場所から聞こえた。
「スララー!」
「やっと見つけたよ。」
そうスララーは言うと荒れた息を整えた。
「わ!ルーキングさん大丈夫!?」
そうスララーが言うと、
「ああなんとかな近くに町があるかわかるか?」
とデストロイヤーが聞くと、
「あ!あるよ出口から見たら町があったから。」
そうスララーが言う。
「よしじゃあその町に行こうぜ?手伝えよレオン。」
「ああ。」
そうレオンが言うとデストロイヤーと共にルーキングを運びだしながら、
(あのフレイムって女の子・・・いやまさかな・・・)
心の中で思っていた。

61レオン:2006/08/12(土) 23:38:47 ID:CJVG2Yk2
とデストロイヤーが聞くと、
「あ!あるよ出口から見たら町があったから。」
そうスララーが言う。
「よしじゃあその町に行こうぜ?手伝えよレオン。」
「ああ。」
そうレオンが言うとデストロイヤーと共にルーキングを運びだしながら、
(あのフレイムって女の子・・・いやまさかな・・・)
心の中で思っていた。

62レオン:2006/08/12(土) 23:39:20 ID:CJVG2Yk2
深い森の中に、二人の少女がいた。
彼女等は、木の根が張ってがたがたの地面を難なく歩いていた。
先を歩いていた、こげ茶の髪の少女――フレイムは口を開く。

「・・・あー、ルーはいーなぁ」

場に似合わぬ、のんびりとした声。
ルー、というのはリウという少女の愛称だろうか。
まるで女友達と話すかのような、軽々しい口調だった。
彼女は、リウの返事を待たずに続ける。

「あたしなんていっつもザコのそーじだよ!? たまには強いのとやってみたい!」

そう言う彼女の手に握られているのは、血のこびり付いた鎌。
よく手入れがされてあるようで、その血はつい先ほどついたものと想定される。
衣服にも多少の返り血が飛んでいて、まだ幾分も経っていないのだろうか、湿っていた。

「・・・何が言いたい?」

訝しげに問うリウに、フレイムは笑って答えた。

「んー? 次の戦い、あたしも連れてって? って言いたいの」

もうザコは飽きたし、と付け加える。
その瞳には、どこか狂気的な光が宿っていた。
ね、いいでしょ? と聞いてくるフレイムを見て、リウは少し考える。

戦闘能力としては、彼女――フレイムは高いほうだ。
連発が不可能とはいえ、全ての属性魔法が使えるというのはかなり有利だ。
その上全ての武器、及び格闘術の使い方を知っている。
たとえその威力が低くとも、足手纏いになることは、まずない。
私としては、来たほうがいい。
だが。
「あの方」がそのような事を許すだろうか?
――答えは、否。
だが―――・・・。

「ねえ!」

リウの意識は、突如思考から引き戻される。
彼女にしては珍しい、少し動揺した瞳でフレイムを見る。
フレイムは少し怒ったような、心配したような表情を浮かべていた。

「大丈夫ー? 目、死んでたよ??」

そういって、フレイムは彼女の目をじっと見つめる。
フレイムの、髪と同じこげ茶の瞳と、リウの紅い瞳がぶつかる。
リウは少し心を落ち着かせ、口を開いた。

「大丈夫だ」

そういうと、フレイムは小さく微笑む。
普段男らしい彼女とは正反対の表情に、リウは少し苦笑した。

「別に私は構わないが・・・「あの方」の許しが出るかどうか」

フレイムは、それを聞いて嬉しそうな表情をした。

「だったらOK!あたしもう「アイツ」には了承とってあるから♪
 ・・・これで、“狩り”に参加できる・・・!」

そういった彼女の顔は、まるで獲物を狙う獅子のような表情だった。
――こいつは、殺戮を楽しんでいる。
リウは、その表情に底知れない恐怖を覚えつつ、無言で彼女の後を追った。

森は、彼女等を戦いへと誘う。

63レオン:2006/08/12(土) 23:40:23 ID:CJVG2Yk2
衣服にも多少の返り血が飛んでいて、まだ幾分も経っていないのだろうか、湿っていた。

「・・・何が言いたい?」

訝しげに問うリウに、フレイムは笑って答えた。

「んー? 次の戦い、あたしも連れてって? って言いたいの」

もうザコは飽きたし、と付け加える。
その瞳には、どこか狂気的な光が宿っていた。
ね、いいでしょ? と聞いてくるフレイムを見て、リウは少し考える。

戦闘能力としては、彼女――フレイムは高いほうだ。
連発が不可能とはいえ、全ての属性魔法が使えるというのはかなり有利だ。
その上全ての武器、及び格闘術の使い方を知っている。
たとえその威力が低くとも、足手纏いになることは、まずない。
私としては、来たほうがいい。
だが。
「あの方」がそのような事を許すだろうか?
――答えは、否。
だが―――・・・。

「ねえ!」

リウの意識は、突如思考から引き戻される。
彼女にしては珍しい、少し動揺した瞳でフレイムを見る。
フレイムは少し怒ったような、心配したような表情を浮かべていた。

「大丈夫ー? 目、死んでたよ??」

そういって、フレイムは彼女の目をじっと見つめる。
フレイムの、髪と同じこげ茶の瞳と、リウの紅い瞳がぶつかる。
リウは少し心を落ち着かせ、口を開いた。

「大丈夫だ」

そういうと、フレイムは小さく微笑む。
普段男らしい彼女とは正反対の表情に、リウは少し苦笑した。

「別に私は構わないが・・・「あの方」の許しが出るかどうか」

フレイムは、それを聞いて嬉しそうな表情をした。

「だったらOK!あたしもう「アイツ」には了承とってあるから♪
 ・・・これで、“狩り”に参加できる・・・!」

そういった彼女の顔は、まるで獲物を狙う獅子のような表情だった。
――こいつは、殺戮を楽しんでいる。
リウは、その表情に底知れない恐怖を覚えつつ、無言で彼女の後を追った。

森は、彼女等を戦いへと誘う。

64レオン:2006/08/12(土) 23:40:59 ID:CJVG2Yk2
たとえその威力が低くとも、足手纏いになることは、まずない。
私としては、来たほうがいい。
だが。
「あの方」がそのような事を許すだろうか?
――答えは、否。
だが―――・・・。

「ねえ!」

リウの意識は、突如思考から引き戻される。
彼女にしては珍しい、少し動揺した瞳でフレイムを見る。
フレイムは少し怒ったような、心配したような表情を浮かべていた。

「大丈夫ー? 目、死んでたよ??」

そういって、フレイムは彼女の目をじっと見つめる。
フレイムの、髪と同じこげ茶の瞳と、リウの紅い瞳がぶつかる。
リウは少し心を落ち着かせ、口を開いた。

「大丈夫だ」

そういうと、フレイムは小さく微笑む。
普段男らしい彼女とは正反対の表情に、リウは少し苦笑した。

「別に私は構わないが・・・「あの方」の許しが出るかどうか」

フレイムは、それを聞いて嬉しそうな表情をした。

「だったらOK!あたしもう「アイツ」には了承とってあるから♪
 ・・・これで、“狩り”に参加できる・・・!」

そういった彼女の顔は、まるで獲物を狙う獅子のような表情だった。
――こいつは、殺戮を楽しんでいる。
リウは、その表情に底知れない恐怖を覚えつつ、無言で彼女の後を追った。

森は、彼女等を戦いへと誘う。

65レオン:2006/08/12(土) 23:41:29 ID:CJVG2Yk2
そういって、フレイムは彼女の目をじっと見つめる。
フレイムの、髪と同じこげ茶の瞳と、リウの紅い瞳がぶつかる。
リウは少し心を落ち着かせ、口を開いた。

「大丈夫だ」

そういうと、フレイムは小さく微笑む。
普段男らしい彼女とは正反対の表情に、リウは少し苦笑した。

「別に私は構わないが・・・「あの方」の許しが出るかどうか」

フレイムは、それを聞いて嬉しそうな表情をした。

「だったらOK!あたしもう「アイツ」には了承とってあるから♪
 ・・・これで、“狩り”に参加できる・・・!」

そういった彼女の顔は、まるで獲物を狙う獅子のような表情だった。
――こいつは、殺戮を楽しんでいる。
リウは、その表情に底知れない恐怖を覚えつつ、無言で彼女の後を追った。

森は、彼女等を戦いへと誘う。

66レオン:2006/08/12(土) 23:42:00 ID:CJVG2Yk2

そういった彼女の顔は、まるで獲物を狙う獅子のような表情だった。
――こいつは、殺戮を楽しんでいる。
リウは、その表情に底知れない恐怖を覚えつつ、無言で彼女の後を追った。

森は、彼女等を戦いへと誘う。

67レオン:2006/08/12(土) 23:42:32 ID:CJVG2Yk2
「・・・・・・」
少年―リオンは自分の部屋で目を瞑り集中力を高めていた。
(はぁ、あれからちょうど一ヶ月か。俺はフレイムとかリウみたいに狩に行けないし毎日銀髪の男―カルロスと稽古なんてつまらねえな・・・。)
と、リオンは目を開け近くにある幅広の剣と腰に盾を背中に背負った。
「さてとカルロスの所行くか。」
そうリオンが言うとドアを開け廊下を歩くと、
「リオン・・・。」
そう後ろから声がした。
「おうカルロスか?ちょうどあんたを探しに行こうと思ってたんだがいつ稽古するんだ?」
そうリオンが聞くと、
「いや今日はしないそれから「あの方」から大事な仕事が与えられた。」
「大事な仕事とは?」
リオンが再び聞くと、
「フレイムとリウが帰りしだい奴等―レオン達を潰す。」
そうカルロスが言った。
「わかった。」
そう返した。
「じゃあ後は部屋で休んどけ。」
カルロスは言うとリオンに背を向け部屋に戻っていった。
「戻るか。」
リオンは部屋に入りベットの仰向けになった。
「レオン。とうとう来たかその時が。」
リオンは目を瞑った。
「あいつ等はまだ俺とフレイムの事は知らないはずだ、だがレオンは・・・俺の事は分かるだろうな・・・。」
リオンは目を開けると立ち上がった。
「もしレオンが俺の事を分かったらその時は・・・。」
リオンは天井を仰いだ。
「その時は奴を斬るしかないの・・・かもな・・・。」
リオンは再びベットに寝た。
「なるべくレオン達は傷つけたくないが決められた事だしかも「あの方」の命だからな・・・。」
リオンは言いそして戦いの為に早めに眠りについた。

68レオン:2006/08/12(土) 23:43:05 ID:CJVG2Yk2
「・・・・・・」
少年―リオンは自分の部屋で目を瞑り集中力を高めていた。
(はぁ、あれからちょうど一ヶ月か。俺はフレイムとかリウみたいに狩に行けないし毎日銀髪の男―カルロスと稽古なんてつまらねえな・・・。)
と、リオンは目を開け近くにある幅広の剣と腰に盾を背中に背負った。
「さてとカルロスの所行くか。」
そうリオンが言うとドアを開け廊下を歩くと、
「リオン・・・。」
そう後ろから声がした。
「おうカルロスか?ちょうどあんたを探しに行こうと思ってたんだがいつ稽古するんだ?」
そうリオンが聞くと、
「いや今日はしないそれから「あの方」から大事な仕事が与えられた。」
「大事な仕事とは?」
リオンが再び聞くと、
「フレイムとリウが帰りしだい奴等―レオン達を潰す。」
そうカルロスが言った。
「わかった。」
そう返した。
「じゃあ後は部屋で休んどけ。」
カルロスは言うとリオンに背を向け部屋に戻っていった。
「戻るか。」
リオンは部屋に入りベットの仰向けになった。
「レオン。とうとう来たかその時が。」
リオンは目を瞑った。
「あいつ等はまだ俺とフレイムの事は知らないはずだ、だがレオンは・・・俺の事は分かるだろうな・・・。」
リオンは目を開けると立ち上がった。
「もしレオンが俺の事を分かったらその時は・・・。」
リオンは天井を仰いだ。
「その時は奴を斬るしかないの・・・かもな・・・。」
リオンは再びベットに寝た。
「なるべくレオン達は傷つけたくないが決められた事だしかも「あの方」の命だからな・・・。」
リオンは言いそして戦いの為に早めに眠りについた。

69レオン:2006/08/12(土) 23:43:50 ID:CJVG2Yk2
「わかった。」
そう返した。
「じゃあ後は部屋で休んどけ。」
カルロスは言うとリオンに背を向け部屋に戻っていった。
「戻るか。」
リオンは部屋に入りベットの仰向けになった。
「レオン。とうとう来たかその時が。」
リオンは目を瞑った。
「あいつ等はまだ俺とフレイムの事は知らないはずだ、だがレオンは・・・俺の事は分かるだろうな・・・。」
リオンは目を開けると立ち上がった。
「もしレオンが俺の事を分かったらその時は・・・。」
リオンは天井を仰いだ。
「その時は奴を斬るしかないの・・・かもな・・・。」
リオンは再びベットに寝た。
「なるべくレオン達は傷つけたくないが決められた事だしかも「あの方」の命だからな・・・。」
リオンは言いそして戦いの為に早めに眠りについた。

70レオン:2006/08/12(土) 23:44:31 ID:CJVG2Yk2
第九話
 ̄ ̄ ̄ ̄
レオン達は出口向かい歩いていた。
「…あのさ、私…。」
エミが小さな声で言った。
「ん、何だ?」
レオンがエミに訊いた。
「…私、皆と会う前にも旅してたんだけど…旅してる理由が思い出せないんだ…。」
エミが言った。
「……へ?」
「勿論、自分でも変だと思うけど…でも、人を助ける為なのは、覚えてるよ。」
エミが少し安心したような声で言った。
「…まあ、早く行かないか?」
デストロイヤーが言う。
「そうだな、もう遅いかもしれないし。」
レオン達は、再び歩き始めた。

その頃、フレイムとリウは――――
「そういえば、アイツらはまだ中にいるの?」
フレイムがリウに訊く。
「あ……ああ、ルスカは奴が死ぬまで外に出れそうにないが…フィートはその内出る筈だ、カルロスとリオンはレオン達を殺しに行き、彼は…レオン達を待つらしい。」
リウは星空を見ながら答えた。
「ふ〜ん、そっか…まあいいや♪」
フレイムが言った。
…二人は、暗い森を歩き続けた。

――――レオン達は、町に着いた。
「この町だよ!」
スララーがレオン達に言った。
「良かった、今日はこの町で休もう。」
レオンが言った。
「図書館もあるみたいだから、明日行こうよ。」
ルルが言った。
「分かった、明日、図書館に行くぞ。」
レオンはそう言い、レオン達は宿屋に行き、眠りに付いた。
「お休み。」

71レオン:2006/08/12(土) 23:45:12 ID:CJVG2Yk2
レオン達は、再び歩き始めた。

その頃、フレイムとリウは――――
「そういえば、アイツらはまだ中にいるの?」
フレイムがリウに訊く。
「あ……ああ、ルスカは奴が死ぬまで外に出れそうにないが…フィートはその内出る筈だ、カルロスとリオンはレオン達を殺しに行き、彼は…レオン達を待つらしい。」
リウは星空を見ながら答えた。
「ふ〜ん、そっか…まあいいや♪」
フレイムが言った。
…二人は、暗い森を歩き続けた。

――――レオン達は、町に着いた。
「この町だよ!」
スララーがレオン達に言った。
「良かった、今日はこの町で休もう。」
レオンが言った。
「図書館もあるみたいだから、明日行こうよ。」
ルルが言った。
「分かった、明日、図書館に行くぞ。」
レオンはそう言い、レオン達は宿屋に行き、眠りに付いた。
「お休み。」

72レオン:2006/08/12(土) 23:45:52 ID:CJVG2Yk2
レオンが言った。
「図書館もあるみたいだから、明日行こうよ。」
ルルが言った。
「分かった、明日、図書館に行くぞ。」
レオンはそう言い、レオン達は宿屋に行き、眠りに付いた。
「お休み。」

73レオン:2006/08/12(土) 23:46:22 ID:CJVG2Yk2
夜の事。
「ここは魔物が弱いな。」
銀髪に紺色の瞳、青い服に白いズボン。
――――そう、カルロスだ。
魔物が現れると、二本の剣で魔物を葬り去る。
「出来れば、奴等とは夜に戦いたいが…流石に夜に来る事は無いだろ
うな、だからと言って帰っても袋が邪魔で寝にくい…。」
カルロスが考えた。
「…そうだ、先に奴等が来る洞窟に行こう、リオンには悪いがな…。」
カルロスはそう言い、洞窟へ行った。

――――朝。
レオン達は準備を済ませた。
「じゃ、図書館に行こ!」
エミはそう言い、図書館へと走った。
五人も、エミを追いかけて走った。
「ん…ちょっと待って!」
レオン達は誰かに呼び止められた。
赤紫色の髪、茶色い眼。
服は紺色と、青いスカートを着ている少女だ。
「あんた達、もしかして、この世界の人間じゃなかったりしないわよね…?」
少女が言った。
「…だから何なんだ?」
ルーキングが訊いた。
「えっ…と…精霊の力を感じるから、かな…?」
少女は答えた。
「えっ、精霊って、あの…。」
スララーが言った。
「…自然に宿っていて、普通の人間とは比べ物にならない力を持っているんだよね?」
エミが言うと、
「そう、異世界から来る人は、皆、精霊の力を持っているらしいわ。」
少女が言った。
「そうなのか、凄いな…ところで…。」
レオンが少女に言った。
「あ、あたしの名前はリネ、いきなりだけど、あんた達についてってもいい?」
少女が言った。
「あ…ああ、ついてってもいいぞ。」
レオンが言った。
「宜しく。」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

74レオン:2006/08/12(土) 23:49:03 ID:CJVG2Yk2
図書館に入るとエミは、
「ここで待っててすぐ持ってくるから。」
そう言いお目当ての本を探しに行った。
「う〜んなんか懐かしい感じがするな。」
そうレオンが言う。
「思ってたよりなんかずーっと大きい。」
そうスララーが言った。
「お待たせ〜。」
エミが戻ってき言った。
「?なんだそれ?」
ルーキングがエミに聞くと、
「前に来た時偶然見つけたの。」
そう言いながら本のページをめくりながら言った。
「これ?」
そうルルが言うとそこには数人の人と魔物の絵が書かれていた。
「それって約800年前の魔を封じた勇者の本?」
そうリネが言う。
「魔を封じた勇者って?」
そうデストロイヤーが言うと、
「今は少しずつ増えてる魔物が800年前にもの凄い数で増えたって伝えられてて。」
「その魔物を封じた勇者達の記録。」
そうリネがすぐに言った。
「でもこれと俺達とどう関係するんだ?」
少しだけ輪から離れ何かの本を読んでいたレオンがエミに聞くと、
「ここ見て。」
そうエミがレオン達でもわかるタイプの字を指差した。
「何々・・・。」
レオンとエミを除いた皆が本を見た。
「ねえレオン?何見てるの?」
そうエミがレオンの読んでいる本を見た。
「ん?見てのとうり地図だが?」
そうレオンが言うと本を閉じ本棚に戻した。
「どうだ?」
そうレオンが聞くと、
「ん〜?この本によると勇者達は私達みたいに異世界から来たんだって。」
そうルルが言う。
「でその勇者は魔を封じると元の世界に帰って行った。って書いてある。」
そうルーキングが言った。
「でも帰り方がよくわかんない。」
そうスララーが言う。
「じゃあ今からまた次の町に行って情報を集めよう。」
そうレオンが言うと皆は立ち上がり外に出て行った。
「じゃあ本戻してくる。」
そうエミが言いぱたぱたと駆け出して行った。

「でも次の町の行き方は?」
そうデストロイヤーが聞くと、
「ここから西にある洞窟に行く。」
そうレオンが図書館でもらった地図を指し言った。
「あそこは日があるうちに行かないと駄目だから早めに行かないと
。」
そうリウが言った。
「じゃあ行こうよ」
そうルルが言うと皆は歩き出した。

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76レオン:2006/09/23(土) 10:31:32 ID:ImT8kOKE
「ルー、ちょっと来て」

皆が休憩している時、フレイムはリウを宿から少し離れたところに連れて来た。
木が生い茂っていて、人が来る事など無いように静かな場所。

「・・・何だ?」

何時に無く急いでいる様子のフレイムに、リウは訝しげに尋ねる。
フレイムは、真剣な表情で口を開く。

「あんま言いたくないんだけど、ルーには聞いといて欲しかったんだ」

誰にも言わないでね、と声を潜めて付け足す。
深刻な話のようだったので、リウも真剣な表情になる。

「・・・あたし達から見た“敵”が、あたしの知り合いだって事は知ってるよね?」

リウは小さく頷く。
――知っていたのか。
リウは、まだ誰にも言われていないはずなのに、いつの間にか知っていたフレイムに驚く。

「あたしは、多分あっちの人達を殺せない」

リウはやはりか、と言う顔をする。
――馴染みの仲間を殺す事は、フレイムには出来ない。
その事を、リウはフレイム自身よりも良く分かっていた。
性格が全然違う二人だが、仲が良いのだ。
まだ短い付き合いだが、互いの事を良く知り、話し合う良い仲間となっていた。

「・・・だから、あたしは、この戦いが終わったら――・・・」

その言葉は、途中で途切れた。
だが、その先の言葉が何か、リウは痛いほどよく分かっていた。

「あちら側に付く、か・・・」

少し悲しげに呟かれたその言葉は、ただむなしく消えた。

「・・・・・・ごめん。あたしは、ルーを裏切る事になる」

触れれば壊れてしまいそうな、切ない声。
それでいてはっきりと、決意を秘めた声。
リウは分かっていた。
彼女が他の世界の人間である以上、ずっと共にはいられないのだ。
リウは、戸惑いがちに口を開く。

「・・・一つ、誓ってくれるか?」

フレイムは、僅かに頷いた。
リウは、それを確認して話を続ける。

「・・・たとえ敵になったとしても、ずっと友で在る様に」

そう言って差し出されたのは、六本のナイフ。
薄い、透き通った蒼の宝石の刀身。
それは、木漏れ日を浴びてきらきらと輝いた。
リウは、それをフレイムに手渡す。

「誓いの証だ」

フレイムは、そのナイフを受け取った。
ありがとう。
言葉にされる事は無かったが、フレイムの口は確かにこう呟いた。
フレイムは微笑むと、自身の首に下がっているペンダントを取る。
銀で、十字架をモチーフにして作られたそれの中心では、紅い小さな宝石が輝いている。
それをリウに渡して、拳を突き出す。

「あたしからも誓い! ・・・互いを忘れないで居る様に」

リウも静かに微笑むと、互いに強く拳をぶつけ合った。


風は、彼女等の髪を、木々の葉を揺らした。

77レオン:2006/09/23(土) 10:32:04 ID:ImT8kOKE
第二話
「洞窟」

「待ってくれよ!カルロス!」
カルロスは目の前に居た魔物を切り捨て血を払い双剣をしまい後ろを見た。
「おいリオンお前もう少し早く片つけろよ・・・。」
そうカルロスが言うと、
「だってよ俺は剣術を高めるために少し遅めに倒したんだ。」
そうリオンは唇を少し尖らせ言った。
「・・・まあいいか。」
そうカルロスが言うと懐から何かを取り出すとリオンに渡した。
「なんだこの仮面みたいなの?」
そうリオンが言うと、
「お前今から戦う奴にあんま顔見られたくないんだろ?」
そうカルロスが言うとこくりとリオンは頷いた。
「だから奴らと会う時はそれを着けろ。」
そうカルロスが言うと、
「あっ、レオン達が来た。」
そうリオンが言うとカルロスは頷きレオン達が来るのを待った。

「暗いな・・・。」
そうレオンが言う。
「でも何も見えないわけじゃあないな。」
そうルーキングが言う。
「幸いレオンが暗闇でも大体のものが見えるのが良かった。」
そうルルが言う。
「今が中央の入り口くらいだから後少しで奥だけど、この辺から明るくなっていくから。」
そうエミが前を見ながら言った。
「お、明るくなってきた。」
デストロイヤーが言う。
「本当だ。」
そうスララーが言うと、
「ん?誰か居る・・・。」
そうレオンが言うと先の方に二人の男―カルロスとリオンが立っていた。
「やっと来たか・・・。」
そうカルロスが言った。
「お前はこの前の!!」
デストロイヤーが思い出したように言った。
「おい、どうする?お前この中の一人と戦いたいんじゃあなかったか?」
そうカルロスが仮面を着けた少年―リオンに聞くと、
「ああ、そうだった。」
そう言うとリオンは前に出ると、
「俺が戦いたいのはレオンお前だ!」
「俺と?」
そうレオンが言うと、
「じゃあ他の奴は?」
カルロスがリオンに聞くと、
「・・・奥の方で相手をしてやれ。俺はここでレオンと戦う。」
そうリオンは言った。
「皆、あいつ等が言ったとうりにしてくれ・・・。」
「「え!」」
皆が声を合わせて言った。
「どうして?!」
そうエミが聞くと、
「わからない・・・。でもなんかそうした方がいい気がするんだ・・・。」
そうレオンが言うと、
「んじゃあレオン以外の奴らは奥に行ってろ。」
そうカルロスが言うとレオンは頷き皆は奥に進んで行った。
「もしやばくなったりしたら俺のところに来い。」
「OK。了解だ。」
リオンの返事を聞くとカルロスも奥に進んで行った。

78レオン:2006/09/23(土) 10:33:07 ID:ImT8kOKE
レオン以外の六人とカルロスは、レオンとリオンから離れ、話し始めた。
「今度こそ教えてもらうぞ…お前は誰なんだ。」
デストロイヤーがカルロスに訊いた。
「…ああ、まだ名乗ってなかったな、俺の名はカルロス。」
カルロスが言った。
「じゃあ、そろそろ戦うか?」
ルーキングが言うが、
「ルーキング、ちょっと待ちなさい、カルロス、あんたに訊くけど…」
と、リネが言いかけた。
「…やっぱ、何でもない。」
リネがまた言った。
「それなら、戦うぞ!」
ルーキングが五人に叫んだ。
「分かった!」
返事をし、六人は戦闘の態勢に入る。
「来い…!」
カルロスは二本の剣を抜いた。
「行くぞ!はあ!」
ルーキングはナイフでカルロスを斬りつけた。
カルロスは黙々とルーキングに反撃した。
「やっ!」
「えい!」
デストロイヤーとスララーは矢を放つが、カルロスは辛うじて避けられた。
「…τηδσν…ファイアボール!」
エミが呪文を唱えると、三つの火の玉がカルロスに向かって行ったが、
「…αδητσ…ウォータースマッシュ!」
カルロスがそう呪文を唱え、三つの火の玉を消し、六人を押し潰した。
「これじゃエミの攻撃が通じねえぞ!!」
ルーキングが叫んだが、
「大丈夫!…γστδ…マジックウォール!」
ルルが六人の周りに、見えない魔の壁を造った。
リネがナイフでカルロスを斬る。
「クッ…中々手強い相手だな…だが、まだこれからだ!」
カルロスがそう言うと、幻影が見えるほどの速さでリネを無数に斬った。
「きゃあッ!!」
リネが悲鳴を上げて倒れた、が、意識はある。
「…δντη…キュア!!」
ルルがリネの傷を癒した。
「あ、ありがと…。」
リネが言うと、
「くっ……?おい、お前、そのナイフ、何処で取った?」
カルロスがリネを指差しながら訊いた。
リネは、しばらく黙っていたが、
「魔物が落としてったの、それで?」
リネが答え、カルロスに訊いた。
「…いや、別に。」
カルロスが返した。
「じゃ、行くぞ!」
と、ルーキングは言い、カルロスに向かって走った。
「ッ!」
カルロスは水色の光に包まれ、何処かへ消えた。
「?何処行った!?」
ルーキングはそう言った。
「…そういえば、レオンはどうしてるだろう。」

79レオン:2006/09/23(土) 10:34:01 ID:ImT8kOKE
第四話 「友」

レオンとリオン以外の人が離れると話し始めた。
「・・・お前は誰なんだ?」
そうレオンが仮面の少年―リオンに聞くが、
「教えれないな今は時期分かる事かもな。」
そうリオンは返した。
「それよりそろそろ始めないか?あっちは戦闘始まってるかもしれねえし。」
そうリオンは言うと幅広の剣を取り出した。
「・・・・・。」
レオンも無言で剣を引き抜いた。
「・・・行くぞ!」
リオンは言うとレオンに向って走出しレオンは剣を立て防御の構えに入った。
「はっ!」
走った時の加速を加え威力が増した剣をレオンに叩きつけた。
「くっ・・・。」
剣を立てて防いだが普段の剣と威力がけた違いで剣が弾き飛ばされそうだった。
「おいおいまだ始まったばかりだぜ?初めからそんなんじゃあ楽しくないぜ?レオン。」
そうリオンが言うとレオンは足払いで下がらせ、
「たあ!」
剣を斜めに振りリオンの顔を隠している仮面の紐を切り裂いた。
仮面が落ちる。
「え?」
レオンは目を大きく見開き剣が手から滑り落ちそうになった。
「はぁ・・・やっぱこうなったか。」
リオンはため息まじりで言った。
「リ、リオン?」
今だ信じれなさそうにレオンは言った。
「そうだぜ?リオンだ。レオン。」
そうリオンはレオンに言った。
「リオン・・・お前!なんで俺たちの敵側にいるんだ!」
そうレオンは我に帰るとリオンに言った。
「・・・しかたないだろ?俺がこの世界に来た時助けてくれたのはお前達の敵側の奴なんだからな。」
そうリオンはまっすぐレオンを見て言った。
「じゃあ一時お別れだまた今度お前等を倒しに来る。」
そう言うとリオンは青い光に包まれ消えた。
「リオン・・・」
そうレオンは呟くと剣を収め奥に居る仲間たちの所に行くため歩き出した。
(この事は次にリオンに会う時まで秘密にしとこう。)
そうレオンは思うと奥に向って走っていった。

80レオン:2006/09/23(土) 10:38:41 ID:ImT8kOKE
「・・・・・」
数日前の作戦失敗でリオンは少し落ち込んでいた。
「はぁー作戦・・・失敗しちまったな・・・。」
リオンはベットに倒れるとモヤモヤを吐き出すように言った。
「・・・レオン以外とあのまま戦ってたらどうなってたんだろうな・・・。」
そう呟いた。
「・・・レオンと一回会ってみようかな・・・。」
そうリオンが言うと戦いはしないが自分の武装を着けると部屋出て、
「フレイムも呼んでみるかな?」
そう言うとフレイムの部屋に歩いていった。

「ここか・・・。」
扉の前に行くとリオンは扉を叩くといきよいよく扉が開きリオンの顔に命中した。
「だーれ?」
そうフレイムが言いキョロキョロ辺りを見渡すと目を白黒させている倒れたリオンが目に映った。
「あれ?リオンじゃない?どうしたの?」
そうフレイムがリオンを覗き込むように見ながら聞くと、
「つー鼻が折れるかと思ったぞ・・・。」
「ごめーんリウかと思って。」
「・・・まあいいか。」
赤くなった鼻をさすりながらリオンが言う。
「それで用件は?」
「ああ・・・実はレオンに会いに行こうと思って出ようとしたんだがお前も行くか?」
そうリオンがフレイムに言うと、
「いいよ?行こう!」
そう言うとフレイムは部屋に入り武装を着けるとリオンの所に戻り、
「それじゃあ行こうか。」
そう言いリオンと出口に向って歩き出した。

81レオン:2006/09/23(土) 10:39:57 ID:ImT8kOKE
深い森の中、一組の男女が歩いていく。
というより、男の後を女が追う、という形だが。

「ねーねーリオンー。何しに行くの? 戦っちゃダメ?」

女―フレイム―が尋ねると、リオン、と呼ばれた少年は呆れたようにそちらを見やる。
そのあと少し大げさに溜息をつき、口を開いた。

「いや、それは「会いに行く」じゃなくて「戦いに行く」だろ。
・・・なんとなく、会って話でもしようかと思って」

フレイムは、その溜息に少しむっとした顔をしたが、すぐに元の表情に戻す。

「武器持ってるから戦うのかと思ってた。
っつーか何話す気? 一応あっちとは敵でしょ」

「・・・後で考える」

その言葉に、フレイムは「曖昧ー」と笑った。

「・・・ま、それも面白そう。あたしも誰かと話そっかな?」

フレイムは冗談めいた笑みを浮かべた。
そこで会話は一時途絶え、二人は無言で森を歩いていった。

82レオン:2006/09/23(土) 10:40:34 ID:ImT8kOKE
「すーすー。」
木に寄りかかり今までの戦いの疲れを癒しながらのん気に昼寝をしている人影があった。
「ふぁー・・・良く寝た・・・。」
まだ眠たそうに少年―レオンは寝転びながら間延びをした。
「さてと・・・・んっ?!」
不意に自分が寄りかかった木の後ろから巨大な鎌が首筋辺りまできた。
「・・・おいフレイム鎌下ろせ戦いに来たんじゃないっ森で言ったろ?」
「ごめーんつい。」
そう呆れた声と少しだけ申し訳なさそうな声が聞こえ鎌が離れた。
「リオン!」そう叫ぶとレオンは剣を引き抜いた。
「・・・レオン長剣を鞘に戻せ。俺とフレイムは戦いに来たわけじゃない少なくとも俺はな。」
そう言うと少年と少女―リオンとフレイムが姿を現した。
「なに?」構えを解かずに剣を三分の一ほど出して言う。
「さっそくだがレオンお前俺ら側に入れ。」
そうリオンの口から出てきた。
「はぁ?」思わず間の抜けた声をだしたレオンにリオンが言う。
「お前は剣の腕がいいだから俺らと一緒に来・・・「断る!」
リオンがいい終える前にレオンはそう言った。
「・・・そうかなら仕方ないな・・・。」
そうリオンが呟くと、
「何々?戦闘?戦闘やんの?じゃあ、あたしがやる!」
そうフレイムが言うと、
「ちげーよ、帰るんだよ。」「えー。」
そう言った。
「レオン来る気がないなら俺はお前を倒す。」
そう言うと森の方へ歩いて行きフレイムは不満そうに歩いていった。
「・・・なんだったんだよリオンは・・・。」
一人残されたレオンはそう呟いた。

83レオン:2006/09/23(土) 10:42:05 ID:ImT8kOKE

ざっざっざっざっ。

フレイムは、草を薙ぎ倒しながら歩いていく。
彼女はとても不服げな目で前にいるリオンを睨んだ。

「・・・戦うんなら、さっきあたしにやらせてくれればよかったのに」

その殺気のこもった視線を受けて、リオンは気付かれないよう小さく溜息を零した。

「とりあえず落ち着け。
・・・あいつとは、俺がやる」

「とかなんとか言っちゃって、前も倒さなかったじゃない、結局」

彼女はそう言って鎌を撫でる。
以前とは違い綺麗に磨かれたそれは、血を欲するかのように怪しく光った。

「・・・ね、今は待っててあげる。あたしじゃ敵わないかもだしね。
でも、さ・・・。待ちきれなかったら・・・、覚悟しといてね?」

悪戯っぽい笑みを浮かべ、指で首を斬る真似をする。
リオンは、その姿に苦笑した。

(お前は、何があっても殺さないだろ・・・)

彼は、フレイムが仲間を殺すような真似はしないことを知っている。
フレイムは「殺したい」のではなく、ただ純粋に「戦いたい」だけなのだから。
彼女にとっての勝利は、相手が行動できないようにして、それで終わり。
つまりは武器を取り上げたり、拘束をすれば終わるのだ。
魔物相手となると、話は多少変わってくるが。

「リーオーンー! 何してんの、さっさと帰ろ!」

何時の間にやら数m先にいるフレイムが、こちらを向いて待っている。
彼は少し早足で、前へと進んでいった。

84レオン:2006/09/29(金) 16:48:13 ID:wBv4hBGg
「新たな仲間」

「さてと・・・。」
旅のしたくをし終えレオン一行らは町から出る準備を終わらせていた。
「次はどこに行く?」
そうエミがレオンの持っている地図をレオンの横で見ながら聞くと、
「ああ・・・次はあの山に行く。」
そうレオンが言うと大きな山が少し遠くに見えた。
「あの山を上るのかー。」そうスララーが少しまぶしそうに山を見た。
「さてと行くか!」
そうルーキングが言うと―
「―あっ・・・待ってください・・・・。」
そう後ろから声がし皆が振り向くとそこには魔道書と杖を持った一人の少女と二十代ほどの斧を持った男が居た。
「何か用?」そうルルが聞くと、
「・・・彼方達は他の世界から来た人ですか?」そう少女が聞いた。
「そうだが?」
そうデストロイヤーが口を開く、
「よかったじゃねえか、すぐに見つかってよ!」
そう男が言う。
「俺ら二人はお前等を探してたんだよ救世主さんよお。」
そう男が続けて言った。
「救世主?」
そうエミが言うと、
「・・・彼方と・・・その後ろに居る人は違いますがあなたがた五人が救世主です・・・。」
そう少女はエミとリネ以外の五人を見た。
「僕ら?」
そうスララーが聞くと「はい」っと少女は言う。
「んで俺らはあんたらを探して同行するために来たんだよ。」
そう男が言うと、
「わかった。それじゃあ頼むよ、えーっと・・・」
「俺はライガス。んでコイツはソフィーヤだソフィーヤは未来を予言する力を持ってんだ。」
そう茶色の服に緑のズボンの男―ライガスは言った。
「・・・よろしくお願いします」そう少女―ソフィーヤは軽く会釈をした
薄紫の服で水色のスカート服と同じくらい薄いく膝と腰の間くらいある柔らかい髪が風に少し舞った。
「それじゃあ次の町に行こう。」
そう言うとレオン達は新たな仲間と共に歩き出した。

85レオン:2006/10/03(火) 18:30:26 ID:YiKnlMBQ
ついでです。
この小説で仲間になった人のパラメーター(?)のような物を書いときますね。

エミ レオン一行の旅の途中にフィートと戦闘中に出会った少女。
武器 杖 魔法 
魔法の属性 主に回復系 光・火
サポーター役

リネ 突然仲間になりたいと言ってきた少女。
いったい何が目的であるかは不明。
武器 ナイフ
素早い速さでの攻撃が得意

ライガス レオン一行を追っているソフィーヤの護衛としてついてきた男。
武器 斧(大)
ずば抜けの攻撃力を生かした攻撃が得意

ソフィーヤ 少し暗い少女。ライガスの話ではまだ普通なほうだと聞いている。
未来を予言する力を持っている。
武器 魔道書 杖
魔法属性 主に魔法攻撃で風・氷・土・雷 回復魔法

とまあこのような感じです。

86リオン:2006/10/05(木) 21:25:02 ID:yOb1iDXk
修行堂で鉄と鉄を叩きつける音が聞こえる。
「うおー!」そう少年の気合を込める声。
「はぁ!」さらに気合を込めた少し大人な声が聞こえ、また鉄と鉄を叩きつける音が聞こえた。
そう修行堂で戦っているのはリオンとカルロスだった。
「たあ!」
気合を込めてカルロスの剣に剣を叩きつける。
「なにがしたいんだリオン!」
そうカルロスが言いリオンに向って走出そうとしたとき。
「何!」カルロスの剣にヒビができ砕けた。
「はぁはぁ・・・今日は俺の勝ちだなカルロス!」
そうリオンは言い盾と剣を下ろした。
「・・・・ああそうだな。」
そう悔しそうに言った。
「それにしても結構強くなったんじゃないか?リオン?」
「ああ・・・確かにな。」
息を整えいつもの少しだけ冷静に言った。
「・・・そうだ、「あの方」がお前を呼んでたぞ?」
「マジかよ!それを早く言えって!」
そうリオンは驚きながら盾と剣を置いたまま修行堂を出て行った。

「リオンようやく来たか・・・・。」
そう前にカーテンのような物で姿がぼんやりとしか見えないが声がする。
「はい。それで今日はどんな用件で?」
リオンがそう問い掛けると、
「先ほどのカルロスとの稽古を見て決めたのだが、」
「はい。」
「これから奴等の元へ行ってもらう。」
そう言われ「はい」と答え、
「それではカルロスと今から行きます。」そうリオンが言うと、
「いや今回と次はフレイムと組んでもらう。」そう言った。
「・・・・・分かりました。」そう言うとリオンは部屋を出て行きフレイムの部屋へ歩き始めた。

「・・・また前みたいに勢いよくバンっ!・・・とか来るのか?」
そう呟きながらドアを叩いたがドアは開かず「入ってー」と返事が聞こえ部屋に入った。
「なんだリオンじゃん。」フレイムは風呂に上がってあまり経ってないのか湯気が少し上がっていた。
「・・・なんだじゃ無いだろなんだじゃあ。」そうリオンが言うと、
「用件は?」鎌を手入れしながらそう聞くと、
「俺とお前は今回と次回までペアを組んでレオン達を倒せと「あの方」から命令があった。」
闇の中で凶悪に光、鎌を見ながら言った。
「リオンとペアねーあたしはリウがいいんだけどまぁしょうがないね、「あの方」からの命だし。」
「じゃあしたくができ次第入り口に来い。その後レオン達が向って行く山に行く。」
「レオンはどうするの?どっちが殺る?」
そう言うとリオンは外に出るのを止め振り返った。
「二人で倒す。他の奴もな。」
そう言うと部屋から出て行った。

はい次焔さん無理やり終わらせる感じですがお願いします。

87:2006/10/06(金) 21:21:05 ID:HE/GIbAI
ものすっごい中途半端です。
次はレオンさんの方の誰かかいてください。




「ってか二人でってどうやって? 早いもん勝ち?」

レオン達のもとへと向かう道中、不意にフレイムがそんなことを聞いた。
リオンは振り返ることもせず、歩みを止めることなく答えた。

「・・・お前の頭にはコンビプレー、っつー言葉は無いのかよ」

「あるわけ無いじゃん。この世は弱肉強食だし?」

フレイムは、軽い嫌味に普通に答える。
まるでそれが当たり前だ、と言わんばかりの返答に、彼は頭を抱えた。

「・・・とりあえず、今回は協力しろよ」

その言葉に、フレイムはあからさまに嫌そうな顔をする。
尤も、彼女の前を行くリオンにそんなことは分からないのだが。

「・・・まぁ、今回だけならいいけど」

いかにもしょうがない、という声を出す。
彼としてはなんとなく気に入らないが、話が拗れるので黙っておいた。

「んじゃさ、まずは魔法使うのと戦ろうよ。
・・・あ、私は絶対殺さないから!」

先程までの態度はどこへやら、活き活きとした声でフレイムは言う。
そんなに戦いたいか、と彼は苦笑した。

「そんなのそんとき考えればいいだろ」

彼のその言葉に、フレイムは煮え切らないような顔をしたが、すぐに手元に視線を移した。
フレイムの手の中で輝く鎌は、戦いたいのだと叫んでいるようだ。
彼女はその鎌をそっと撫で、少し歩く速度を速めた。

88レオン:2006/10/06(金) 22:08:32 ID:RUlTb27k
「再戦」

「はぁはぁ、待ってよー!」
そう後ろからスララーが声を掛けながら走りよってきるのをレオン達は少し休みながら待っていた。
「おいおいもっと体力つけねぇとついて来れなくなんぞ?」
そうライガスは笑いながらスララーを馬鹿にするようにした。
「ライガスそういじめんな。人には個性差があるだからよ。」
そうルーキングは言う。すると、
「レオンさん・・・この先にあるとても広い場所に行くと・・・何か強いものが来ます・・・。」
そうソフィーヤが言うとレオンは「分かったと」返事をした。
「皆武器を構えろ。」そうレオンが言うと皆は頷き武器を取り出すと奥に走って行く。っと
「待ってたぞレオン!」
そう声がしてレオンはまさかっという顔になった。
「リオンどこにいる!」そう言い彼を呼ぶと左右の巨大な石からリオンとフレイムが姿を現した。
「もぉー遅かったじゃない!ずぅーっと待てたんだよ!」
「・・・もう少し落ち着けフレイム。」そうリオンが言うと「いいじゃん」っと声が返ってきた。
「レオン、今リオンって言った?それにフレイムって、それってまさかこの二人・・・」
そうルルが言うと、
「ああそのとおり俺らのとく知ってる二人さ。」
そう言うとレオンは前に進み出た。
「それで何のようだリオン?」
そうレオンが言うと、
「・・・お前等を止めに来た。」
そう言うと剣と盾を持つすると後ろからフレイムが、
「あのさーリオン?今日はさ、相手が沢山いるから二刀流で行けば?」
とフレイムが言うと少し考えリオンが頷くと、
「レオン今日は少しだけ荒く行くぞ。」
そう言うと盾から両刃の刃が30センチほどの短剣を取り出し盾を投げ捨てた。
「・・・皆戦うぞ。」
そうレオンが言うと、
「おいレオン!戦うのか!?あの二人と!仲間だろ!」
そうデストロイヤーが言うと、
「あっちは俺らが戦う気がなくても向ってくるんだ。逃げても無駄だ。」
そうレオンがデストロイヤーに言うと「分かった」と言った。
「それじゃあ行くぞ!」
そうリオンが言うとレオンは長剣を持ちリオンは双剣を持ち走出した。

はいここまでです。
ついでにこのまま小説作りますから。

89レオン:2006/10/06(金) 22:56:59 ID:RUlTb27k
「先手必勝!エアウィンドウ!」
フレイムがそう叫ぶとリオンに向って走るレオンとライガス、ルーキングの周りに無数の真空はが現れ三人の肌を切り裂く。
しかし素早いレオンは前に転がりこむようにし、ルーキングは横に飛びあまりくらわなかたった。
「リオン!」そうレオンが叫ぶとリオンに突進した。
「甘い!」リオンは左の短剣でレオンの剣を弾き右の剣を振り少しだけレオンを離れさせた。
「燃えよ!ブレイズ!」巨大な火炎弾がリオンに向って飛ぶ!だが―
「やらせない!ロックウォール!!
エミが呼び出した火炎弾が急に現れた壁に当たり消えて言った。
「・・・ヒール!」
ソフィーヤがライガスに向って杖を突き出すとライガスの体にあった裂傷が見る見る塞がっていく。
「皆頑張って!ディフェンザー!!」
ルルが杖を突き上げると仲間の周りに薄い結晶のような物が現れすぐ消える。
「レオン助太刀だ!!」
ライガスはもっていた斧を半分ほど小さくした斧をリオンに向って投げたが避けられる。
「・・・ちっ!フレイム!レオンが行ったぞ!」
そうリオンが言うとフレイムの所に行こうとしたが目の前にリネとルーキングがナイフを持ち立ちふさがった。
「行かせるか!」
そうルーキングがいいリオンにナイフできりつけようとしたが、
「邪魔を・・・するな!!」
リオンは双剣を重ね一気にルーキングのナイフを狙い振るうと、
「なっ!」
ルーキングのナイフが折れる。しかしレオンはフレイムの近くまで行っていた。
「フレイム!直接攻撃にいけ!」そうリオンが言うとわかったっと頷く。
「やっ!」フレイムが持っていた鎌を振るうがレオンは避け持っていた長剣とサブの短剣を持ちフレイムの掴んでいる間を切り裂いた。
すると鎌を持つ部分が真っ二つになった。それを見たリオンは
「く・・・ひとまず撤退だ!」
そうリオンが言うと腰から煙球をだし地面に投げつけると煙が広がり晴れると二人も姿は無かった。
「どこに行った?」
皆があたりを見渡すが二人の姿は見つけることができなかった。
「・・・逃げたみたいだな。」そうデストロイヤーが言う。
「また来るのかな?」
そうエミが言うとレオンは頷いた。
「理由はわからないが誰かが俺たちを狙ってる事はわかった・・・・。」
そうレオンが言う。
「じゃあ後はこの山の麓を下りたところにある町へ行こう。」
そうリネが言うと皆が歩き始める。
最後にレオンが歩き出そうとすると近くにリオンが投げ捨てた盾が目に入った。
「これは・・・リオンの盾、持っていておくか。」
そうレオンは言うと盾を少し大きい道具袋に入れ山を下り始めた。

はい次の方誰でもどうぞー。

90リオン:2006/10/10(火) 19:10:19 ID:EnqQe6FY
真夜中の暗いくフクロウが飛んでいる森林地帯の中を二つ影があった。
「ねぇリオン?なんであの時勝負の途中で引き上げたの?」
そうフレイムが少し不満そうに聞くとリオンは立ち止まらず振り返りフレイムに言った。
「お前な・・・鎌が壊れたらお前は魔法攻撃しかできないだろ?」
そうフレイムの手にある綺麗に真っ二つにされた鎌を指差した。
「鎌が無くてもまだ武器はあるんだけど?」
そう言い返した後隠しポケットから美しいナイフを六本取り出していう。
「どれどれ・・・綺麗なナイフだなちょいと貸してくれ。」
そうリオンが言うとその中の一本を取り出すと辺りを見渡すとリンゴを見つけるとナイフを振るった。
するとリンゴは真っ二つになり半分になったリンゴをくっつけると綺麗にくっついた。
「凄いなこのナイフ誰から貰ったんだ?」
リオンは芯と皮を剥くとナイフを綺麗にしリンゴと共に渡した。
「これ?リウから友情の印として貰ったの。」
リンゴを食べながらそうリオンに説明するとナイフをしまった。
「友情の印か・・・。」
そうリオンが言うとフレイムはリオンを見た。
「それにしてもあんたって災難ね。辛いんでしょ?レオンと戦うの?」
そうフレイムが言うとちらりとリオンは彼女を見た。
「まあな・・・でもまぁこういうのも・・・・」
そうリオンが言っている途中に草がガサガサと音を立てて揺れると中から魔物が踊り出るとフレイムに突進したが―
「―帰りの邪魔だ!雑魚が!」
双剣を素早く引き出し足で蹴り落とし双剣を突き刺した。
「さすがリオン。こいうのは気が効くよねー。」
そう言うと、「こういうときとはなんだよ・・・」っと呟く声が返ってきた。
「それで?こういうのも・・・の続きは?」
そうフレイムが首を傾げ聞くと、
「いやなんでもない。」
「えー!気になるじゃん!教えてよー!」
そうリオンは言いフレイムは教えてと言うばかりだった。
「それよりお前は修行堂に来いよ?新しい鎌やるからと。」
そうリオンが言うとフレイムは頷いた。
「ついでに俺と勝負してくれねえか?」
「えーリオンと?・・・ちょっとは手加減するんならいいよ?」
そうフレイムが言うとリオンは頷いた。
「そんじゃ早く帰るか?もう夕暮れから一時間てとこだからちょうど7時くらいだな。」
そうリオンは言うとさっさと歩き出しフレイムはその後を追った。
彼等が居なくなった後には静かな森に戻っていった・・・。

次誰かお願いします。
レオンの方でも焔さんでもOKです。

91:2006/10/10(火) 19:43:17 ID:HE/GIbAI
そう言えば、修行堂ってどんなのでしょう?
道場風・・・だったり?
バトルシーン苦手なのでまたもや中途です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「つーかさ、別に鎌はくれなくてもいいよ?」

真っ二つの鎌を見ながらフレイムは言った。
斜めに切れていて、槍のように鋭くなっている。

「何言ってんだよ?」

リオンがそう言うと、彼女はにやりと不敵に笑った。

「まー見てなさいって」

フレイムは柄の断面を合わせて、強く握る。
すると、握った場所が微かに光を放った。
手を離すと、先程まで切れていた部分が、何事もなかったかのように元通りになっていた。

「治癒魔法と土魔法の合成。最近の新ワザ」

「最近のって、お前まだこっち来てから数日だろ・・・」

リオンは呆れたように言った。
フレイムはそれを特に気にかけることもなく、ぶんぶんと鎌を振り回した。
ふぅ、と満足したように息をつくと、今思い出したようにリオンに問いかける。

「あ、そういえば戦るんだよね。それって魔法アリ?」

「アリだ。実力勝負だからな」

「おっけー。んじゃ、・・・始めよう?」

フレイムは、そう言って強く地を蹴った。

92リオン:2006/10/10(火) 21:11:30 ID:EnqQe6FY
では僕が書きます。

「そうこねぇとな!」
そうリオンは言い背中にあるはずの盾を掴もうとすると、
(あれ?盾が無い・・・?)
そう思いつつ剣を引き抜きフレイムの攻撃を受けに掛かった。
「やっ!」思いっきり鎌を振り落とすが、
「それでも攻撃か?」
横に思いっきり跳びそう言う。
「まだまだ!ブレイズ!」
横に思いっきり跳んだリオンに向って素早く手を突き出し巨大な火炎弾が飛んでいく。
「ちぃ!」
着地と同時に走り火炎弾に当たりそうになると前に転がり込む。
「逃げてばっかじゃ終わらないよ!」
「そうだな・・・・。」
そう言うとリオンは短剣を取り出し先ほどとは全く違う速さで動き鎌を短剣でレオンと同じように真っ二つにした。
「鎌また壊した!許さないよ!」
素早くナイフを取り出し一本をリオンに向って投げるが回避する。
さらにもう一本を投げようとすると―
「「そこまで!!」」
そう声が響き二人の動きは止まった。
振り返って見るとそこに居たのは、
「リウ」「カルロス」
そう二人は言う。
「なんだよカルロスいい所だったのに・・・。」
そうリオンが言うと、
「そうだよリウ。せったく、これから!って所だったのに!」
そう二人が不満を言うとカルロスは口を開いた。
「お前等なぁ・・・今何時だと思ってんだ?もう深夜になる前なんだぞ?」
「そうよ。おかげで私とカルロスは昨日彼方達と同じようにペアになって修行から帰って来た所なのよ。」
リオンとフレイムは二人をよく見るととても眠そうだった。
「そうだったすまねえ。」
そうリオンが謝ると、
「はぁ・・・リオン明日はこの「剣術指南書」の技の一つをまた出来るようになってもらう。」
そうカルロスが言う。
「二人はもう寝なさい、決着はまた今度。」
そうリウが言うと二人は武器を回収し自分の部屋に戻って行った。
「さて私達も寝るわよカルロス?明日も早いんだから。」
「そうだな。お前は引き続き腕を上げておけよ?フレイムにもう抜かされそうなんだからな。」
そうカルロスが言うとわかってるっと言い自分の部屋に戻って行った。
「さてと明日の為に俺も寝るか・・・。」
カルロスは柔道場に少しだけ似ている部屋を見渡しカギを閉め、自分の部屋に帰って行った。

はいお次どうぞー。

93リオン:2006/10/21(土) 23:44:23 ID:0LFFBfGU
「はぁはぁ・・・もう無理だ・・・。」
リオンは修行堂の床に倒れるとそう息を荒くし言った。
「リオンよ、まだまだできてないぞ?どうしたんだ?フレイムとリウがもう少しで来るんだからしっかりしろ。」
「そう言われてもその本に書いてある・・・なんだ?「集功法」ってどんな効果があるんだよ・・・?」
リオンは倒れたままカルロスを見上げて聞いた。
「だから・・・自分の自然治癒力を高めるって言っただろう?ちなみに隣にいる奴にこの技を使うことも出来るが隣でないとできないからな?」
そう言うとリオンに近づき、集功法を使うと、
「あれ?なんか力が湧いてきた。」
そうリオンが言うと、
「あはは!まだできてなかったんだリオン!」
そう後ろから嫌味が多少篭っている声が聞こえた。
「悪かったな・・・できてなくてよ!」
そう言うと首筋に来ようとした鎌を剣で弾いた。
「へー、やっぱすごいね?そのカルロスが使った・・・えーっと・・・?」
「「「集功法」」」そう三人の声が見事に重なりフレイムに教えた。
「そうそうそれ!」そうフレイムが言うとリオンはカルロスを見ると、
「でもどうしてフレイムとリウをよんだんだ?」そう聞いた。
「ああ、それか?今から俺とリオン、リウとフレイムのペアで試合だ。」
「そういうこと。では早速始めるわよ?」
「えー!ちょっと無理ありすぎじゃない?手加減くらいはしてよね?」
そうフレイムが言うと、
「手加減無しの試合よ?では・・・始め!」
そうリウが言うと四人はそれぞれの得物を持ち走出した。
―三十分後
「がは!」
リオンの左腕にナイフが2本も刺さり、フレイムの鎌も刃がボロボロになったが、
「はあ!」「でい!」カルロスの左の剣はひびがいくつも入りリウの三叉の槍の右側の刃は折れていた。
「まだまだ!」不意にリオンは再び立ち上がり剣を合わせ気合を貯めるようにした。
リオンができなかった集功法だ!しかし、
「は〜いそこまで!」
そう能天気な声がすると皆は入り口を振り返った。そこにはフィートが立っていた。
「だいぶ戦闘能力が上がってる事はわかったんだから。それにこれ以上やったらリオンが死ぬよ?」
そうリオンを振り返るが彼は立ってなく膝をついて左腕に刺さったナイフを引き抜いていた。
「フレイム!急いでリオンにヒールを!」そうリウが言うとフレイムは頷きリオンにヒールを掛けた。
「す、すまねぇ。」リオンが言うと皆(フィート以外)は安心したようだった。
「さてあんたたち?今から少し休んでご飯を食べて後は自由にしなさいよ?」
そうフィートが言うと皆は仕方がないというように息を吐くと自分達の武器を片付けて部屋に向った。
「さーてと。あたしも休もうかな?」
そうフィートが言うと修行堂を出て行った。

「・・・疲れたぁ。もう寝るか・・・。」
リオンはそう言うと綺麗に直った剣を(フレイムに頼んで治してもらった)鞘に収めて言う。
そしてゆっくりと眠りについていった・・・。

はい次は焔さんでもレオンチームでもOKです。

94ミルル:2006/10/23(月) 16:34:07 ID:4qMshw9g
第五章「空の彼方へ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
レオン達は、町に着かなかったのか、山で準備をしていた。
「じゃあ、行くぞ、皆!」
レオンは皆に言い、空を見上げる。
その瞬間――――。
「待って下さい!」
背後から少年の声が聞こえた。
「ん?何か?」
エミが少年に言った。
その少年は、黄緑の髪の、水色の服を着た、弓矢を持った少年だ。
「貴方達が救世主さん…ですよね?」
黄緑の髪の少年はレオン達に問う。
「ああ、そうだ。」
ルーキングが返した。
「良かった…私、救世主さんを捜していたんです。」
黄緑の髪の少年は言った。
「なんで?」
ルルは、黄緑の髪の少年に問い掛ける。
「実は、悪い人達の中に私の友人がいて…なので、その友人を戻したいからです。」
黄緑の髪の少年はそう返した。
「そうか…じゃあ解った。着いて来て良いぞ。」
レオンが言うと、黄緑の髪の少年は言った。
「ありがとうございます!私はルティンと申します。宜しくお願いします。」
黄緑の髪の少年――――ルティンはレオンの手を取り言った。
「俺はルーキングだ。」
「俺はデストロイヤー。」
「私はルルって言うの。」
「私はエミ。」
「私はリネ。」
「俺はライガスだ。」
「私はソフィーヤです…。」
「俺はレオンだ、宜しくな。」
レオン達が言う。
「じゃあ、町に行くぞ。」
デストロイヤーが言い、レオン達が歩き出そうとしたが、
「あ、ちょっと!」
ルティンが止めた。
「何?」
リネが言う。
「あの、山の頂上に人間を滅ぼそうとしている人がいると聞いたのですが、行きませんか?」
ルティンはレオン達に問い掛けた。
「本当か!?…じゃあ、俺は山の頂上に行こうと思うんだが、皆は良いか?」
レオンも皆に問い掛けた。
全員、返事は「行く」だった。
「じゃあ、行くぜ!」
レオンが言い、レオン達は歩き出した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜続く〜

95リオン:2006/10/23(月) 21:33:53 ID:PCzrJEQw
第一話「移動」

「・・・オン・・起き・・リオン!」
誰かが自分を呼んでいる・・・。
「いい加減に起きてよリオン!」
そう少女―フレイムは苛立ちをぶちまけるようにリオンをベットから蹴り落とした。
「ぐはっ!!」リオンは見事に背中から落ちたが布団が先に落ちていたのかリオンの衝撃を和らげた。
「痛ー、何すんだよ!」
リオンは立ち上がりフレイムに言うと、
「あっ、起きた起きた、寝顔以外と可愛いね^^」
フレイムはベッドから下り、そう馬鹿にするように笑みを溢した。
「用件は何だ?」
そうリオンは布団などを整えそう聞くとフレイムはそうだった、と言いリオンに言った。
「なんかね?レオン君達がここに来ようとしてるみたいだって「あの人」が言ってたから今から来いって。」
「なあフレイム?今俺の聞き間違えか?今レオン君って言ったか?」
「言ったよ?それが?」フレイムが聞くと、
「・・・だってお前が人に「君」なんてつけるの初めてだから気になってな。」
「えー!何それ!?あたしが人に君とかつけちゃいけない訳?」
そうフレイムが言うがリオンは「別に」と言うと部屋を出ようとした、
「早く出ろよ?あの人が待ってるんだろ?早く俺の部屋から出て走って行くぞ。」
フレイムはまだ不満があるのかムッとしていたがリオンは気にすることなくフレイムが出るとカギを閉め廊下を走っていった。

「ようやく来たかリオン?・・・まあ良い。諸君らを集めたのは奴等がこの隠れ基地に近づいてきたので移動をする。」
「移動と言いますとここからやや遠めの場所にある基地に移動ですか?」
そうリウが聞くと、主と思われる者は頷いた。
「準備が出来しだい、地下にある「転送装置」で基地に移動する。」
「しかし、奴等がそれに気付いたら元も子もありませんよ?」
そうリオンが言うと、
「いや我等が転送し終わるとそれを破壊する。」
「どうやって?」フレイムが首を傾げ言うと、
「私がやりますね?」
フィートが言うと、主は頷いた。
「では準備ができた者から転送していけ、フィートよ。無理はするな。」
「はい。主もご幸運を。」
「うむ。では移動開始だ!」主は声を張ってそう言った。

「さてこれでいいかな?」
リオンは自分の大切な物をまとめ、もう使い終えた物は全て破壊し細切れにしておいた。
「確か地下だったな?早く行くか・・・っと前に・・・」
部屋にもともとあった物や細切れにしたり破壊した物を部屋の片隅に集めカギを閉めた。
「うっし。地下に行くか!」そう言いペンダントを着け地下に走って行った。

「リオン遅いよ!リウとフレイムとカルロスはもう行ちゃったよ!」
そうフィートが言うとすまんと謝った。
「そんじゃあいい?転送開・・「ちょっと待ってくれ!」何?」
リオンはさっき首にかけておいたペンダントを開いた。
中には現実世界にいた時にリオンとレオンが写った写真がありその横には「大好きな友」と書いてあった。
リオンはそれを見るとペンダントを閉じフィートに「頼む」っと言った。
「転送開始!」
フィートは何かのボタンを押した。
リオンがペンダントをしっかり握るとリオンの姿は掻き消え・・・転送された。
「・・・皆、がんばってね?私の分も・・・」
そうフィートは言うと転送装置を破壊していった。

はいお次どうぞ^^
てかミルルさん!どうしたんですか?

96レオン:2006/10/25(水) 21:28:48 ID:xzexy2RE
「ふう。だいぶ上に来たな?」
そうレオンは額に浮かび上がった汗をぬぐいそう言った。
「あれです!皆さん、あの城です!」
ルティンは指を指しそう言った。
「あれ?何かいる・・・石の像が動いてるみたいなんだけど・・・」
リネが言うとエミは、
「それゴーレムじゃない?門番とかによく居る。」
「直接行かない限りは攻撃は受けないみたいだな?」
ルーキングはそう判断すると拳銃を二つ取り出そうとすると。
「あの・・・ここは私と・・・ライガスに任せてください・・・。」
そういうと魔道書を取り出した。
「何をするんだ?」デストロイヤーが聞くと、
「簡単に言えば俺の技とソフィーヤの魔術を絡めた攻撃だよ!」
ライガスは言うなり斧を取り出した。
「技と魔術を絡める?どうやるんですか?」
エミが聞くと、みていなっとライガスは言いゴーレムに突進していった。
「くらいな!崩流斧!」
「・・・凍える竜巻よ・・・アイストルネード!」
ライガスがゴーレムを怯ませ、ソフィーヤの呼び起こした吹雪の竜巻が相手を凍らせー
「―砕け散ってください・・・」「―アイスブレイク!!」
ライガスの斧がゴーレムを捕らえ砕き散らした。
「す、すごえ・・・」ルーキングが驚きを隠せずにそう言った。
「今のが複合技って奴だ、でもいつも出来るわけじゃあねえぞ?タイミングが良くないといけねえ。」
「そうでなければ・・彼方達の中にある・・聖霊の力が共鳴しあいませんから・・・。」
そうソフィーヤが付け加えて言った。
「分かった。でも技と技、魔術と魔術じゃ駄目なのか?」
レオンが聞くと、
「いえ・・・聖霊の力がタイミングよく共鳴しないとできません・・・。」
「まっ簡単に言えば、僕達の中にある聖霊の力って物がタイミングよく合えばいいってことでしょ?」
スララーがそう言うとソフィーヤは頷いた。
「よし、んじゃあ行きますか!」
そうリネが言うと皆は慌てて追いかけた。

「来ちゃったか〜レオン達。」
「どうしますか?フィート様」
三人の中の一人の新米らしき兵が聞くと、
「そうねー、奥までこらせて叩くわよ。」
そうフィートが言うと兵士三人は胸に手を当て令をすると奥の間に走って行った。
「・・・今回こそは倒してやるからね。」
そうフィートは言うと自分も奥に部屋に歩いていった・・・。

一様↑複合技は仲間が多いのでこう言うのもありかなと思い入れました。
次だれかよろしくです。

97ミルル:2006/12/01(金) 15:41:06 ID:HNNs6zSw
レオン達はリネを追い掛け、基地の前に来た。
「…此処が、敵の基地なんだよな?」
レオンは少し緊張した顔付きになり、ルティンに問う。
「はい、そうです。
如何かしましたか?」
緊張した顔付きで問うレオンに対し、ルティンはいつものように言った。
「いや、人間を滅ぼそうとしてる奴等がいるんだろ。
だから緊張してんだ。
なんか、少しあっさり終わってる気もするけどな。」
レオンはルティンの問いに対し、そう返す。
「…でも、大変だったな。」
ルーキングはそう言う。
「そう…かな。」
スララーは溜息を付く。
「じゃあ、そろそろ行くか。」
デストロイヤーはそう言い、扉を見る。
「そうだね。
そろそろ行くよ。」
ルルが言った。
「そうだな。
じゃあ、行くぜ!」
「おう!」
「うん!」
「はい!」
レオン達はそう叫び、中へ入って行った。

人間を滅ぼそうとしている者達の基地。
其処は、誰もいないかのように静まり返った城のような所だった。
レオン達は深呼吸をし、基地の中を探索する。
「…なんもねえし誰もいねえな…。」
ルーキングは呆れたのか、溜息を付く。
「まあ、その内見つかると思うけど…。」
エミはそう言った。
そして、基地内を調べつつ奥に向かって行くと、
「…ん?」
一瞬だが、人影が見えた。
「…!!皆さん、早くあっちに行きましょう!」
ルティンは人影が見えた方を見、大声で言った。
「大声出すなよ、気付かれるだろ。
なんだよ、いきなり。」
デストロイヤーはルティンの居る方を見、言う。
「…とにかく、行きましょう。」
ルティンは落ち着き、再び人影が見えた方を指差し、言った。
「…そうだな。」
レオンはそう言い、歩き出そうとしたが――――
「!…ですが、この先には強い力を持った方がいます…。
もしも、その方が人間を滅ぼそうとしている方だとしたら…。」
ソフィーヤはそう言う。
「でも…。」
ルティンはそう言った。
「…なんとなく、行った方が良い気がする。
皆、行って良いか?」
レオンは問う。
そして、返ってきた返事は全員『行ってもいい』。
「よし、じゃあ行くぞ。」
レオンはそう言い、歩き出した。
その先にいた者は――――

「……フィート!?」
ルティンは叫んだ。
――――そう、フィートとは、レオン達が湖の中で戦った少女だ。
しかし、ルティンはこう言った。
「フィート、なんでこんな所に…?」
ルティンはそう言う。
「ルティン…生きてたんだ。」
フィートも言った。
彼女がルティンの友人だろうか。
レオン達は、訳が解らず少し混乱している。
二人は混乱しているレオン達を気にせずに話を進める。
「生きてたみたい…なんでかは解んないけど。」
ルティンはいつもの敬語ではなく、為口で話す。
「も〜!ルティンの為にどれだけがんばったと思って…
って、なんで人間達と一緒にいるの…?しかも、救世主達と。」
フィートはレオン達に気が付き、そう言った。
「…それは…。」
ルティンは困ったような、少し悲しいような表情を浮かべ、言う。
「なんで…!」
フィートはやや怒るようにそう言うが、
「なんでって…それは…。」
ルティンはそう言うと、言葉を詰まらせる。
「私はルティンの為に、たくさん大変な事もやってきたの!
…今もやめる気はない。
だから…救世主達を倒そうと…。」
彼女はそう言った。
「…!皆さん、皆さんは先に他の所に行って来て下さい。」
彼はレオン達にそう言い、レオン達は小さく頷き、走って逃げていった。

98レオン:2006/12/01(金) 18:44:03 ID:GG94R6OI
「あーもう!さっきから同じ所通ってない!?」
ルルはそう叫ぶ。
「・・・いえ、魔力の力を込めた玉を落としておきましたから、先には・・・進んでるはずです。それにそろそろ終点です。」
ソフィーヤは真剣に前を見て走りながらいった。
「扉が見えて来たぞ!」
レオンは数十メートル先に薄い木の扉が見え言った。
「ぬおーーーー!!!!」
ライガスが気合を込め男性陣を前に行かせた。
「ラ、ライガスまさかお前!!」
ルーキングが言うと「たりめいだろうが!ごちゃごちゃ言わずに行くぞ!!!」
ライガスを始めに男性陣全員が扉にタックルをし、木の扉を破壊した!
「痛ーー!肩打った!」
デストロイヤーがそう言うとすかさずソフィーヤとエミが回復魔術を5人にかけた。
「で・・・肝心の資料らしき物は・・・」
「「物は?」」
ライガスを抜く男性陣はリネに問い掛ける。
「なんか燃やされてるんだけど・・・」
「なにーーー!!」
ルーキングが叫んだ。
「じゃあどうすんだよ!」
「・・・ルティンの所に戻ろう。」
レオンが言う。
「そうだね?さっき急いで走ってきたから心配だしね・・・。」
エミが不安そうに言った。
「じゃあ行くぞ!」
レオンは剣を引き抜き走りだした。
その後を皆が着いていく。

99レオン:2007/03/15(木) 18:37:48 ID:V9CTfotM
走ってきた通路を小走りで行きながら15分が経ちやや暗い通路の先から光が見えて来た。
レオン達は迷わず部屋に入ると―
「ルティンさん!」
エミが叫び、ソフィーヤとルルは顔を青くして居る。
男性陣も顔に不安と動揺が滲んでいる。
ルティンは腕にいくつも矢が刺さり足には所々切り傷がいくつもあった。
ルティンはレオン達に気付き振り返った。
「み、皆さん・・・逃げて・・・くだ・・さい・・・。」
ルティンがそういうとルーキングは、
「ば、馬鹿野郎!お前を残して逃げれるかよ!」
そう怒鳴ると反対側から矢が飛んできてルーキングの穂を掠り壁に辺り落ちた。
「逃がさないよ、例えルティンを倒せなくてもお前たちだけは絶対倒す!!」
そう水色の髪を揺らし白く綺麗な顔には所々に血が付きその顔には怒りを滲ませた少女―フィートがそう叫んだ。
「お前なんで戦うんだ!こんな戦いをして何になる!」
レオンがそう聞いたが、
「あんた達には関係無いよ!例え話しても一体何が変わるのよ!」
そうフィートは答えた。
そして顔に付いた血を拭うと矢を弓に番えた。
「これ以上は話す事は無い!ここをあんた達の墓にしてやる!覚悟!!」
そうフィートは言うと矢をレオンに放つ。
レオン剣を引き抜くと矢を弾いた。
「く!しかたないやるぞ皆!」
そうレオンが言うと皆は少し戸惑いそしてそれぞれの武器を手にすると頷いた。
「エミはルティンの治療を、ライガスは治療の邪魔をさせないようにしてくれ!」
「おう!分かった!」
そうライガスは斧を持った手を上に揚げ答えた」
「行くぞ!」
レオンはそういいルーキングとリネと共にフィートに向って走り出した。
その三人の行動を見ながら腰に下げていたとても頑丈そうな細身の剣をゆっくりと引き抜いた・・・。

えーっとかなり遅れましたが一様ここまでです。
なんか続きが書きにくそうだったら続きは責任持って自分が書きます。
戦闘になりますが続きが書ける人が居たら書いてください。
勿論焔さんでもリオンでも構いません。
では。


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