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別れる者と 第一章 異世界の小さな旅

95リオン:2006/10/23(月) 21:33:53 ID:PCzrJEQw
第一話「移動」

「・・・オン・・起き・・リオン!」
誰かが自分を呼んでいる・・・。
「いい加減に起きてよリオン!」
そう少女―フレイムは苛立ちをぶちまけるようにリオンをベットから蹴り落とした。
「ぐはっ!!」リオンは見事に背中から落ちたが布団が先に落ちていたのかリオンの衝撃を和らげた。
「痛ー、何すんだよ!」
リオンは立ち上がりフレイムに言うと、
「あっ、起きた起きた、寝顔以外と可愛いね^^」
フレイムはベッドから下り、そう馬鹿にするように笑みを溢した。
「用件は何だ?」
そうリオンは布団などを整えそう聞くとフレイムはそうだった、と言いリオンに言った。
「なんかね?レオン君達がここに来ようとしてるみたいだって「あの人」が言ってたから今から来いって。」
「なあフレイム?今俺の聞き間違えか?今レオン君って言ったか?」
「言ったよ?それが?」フレイムが聞くと、
「・・・だってお前が人に「君」なんてつけるの初めてだから気になってな。」
「えー!何それ!?あたしが人に君とかつけちゃいけない訳?」
そうフレイムが言うがリオンは「別に」と言うと部屋を出ようとした、
「早く出ろよ?あの人が待ってるんだろ?早く俺の部屋から出て走って行くぞ。」
フレイムはまだ不満があるのかムッとしていたがリオンは気にすることなくフレイムが出るとカギを閉め廊下を走っていった。

「ようやく来たかリオン?・・・まあ良い。諸君らを集めたのは奴等がこの隠れ基地に近づいてきたので移動をする。」
「移動と言いますとここからやや遠めの場所にある基地に移動ですか?」
そうリウが聞くと、主と思われる者は頷いた。
「準備が出来しだい、地下にある「転送装置」で基地に移動する。」
「しかし、奴等がそれに気付いたら元も子もありませんよ?」
そうリオンが言うと、
「いや我等が転送し終わるとそれを破壊する。」
「どうやって?」フレイムが首を傾げ言うと、
「私がやりますね?」
フィートが言うと、主は頷いた。
「では準備ができた者から転送していけ、フィートよ。無理はするな。」
「はい。主もご幸運を。」
「うむ。では移動開始だ!」主は声を張ってそう言った。

「さてこれでいいかな?」
リオンは自分の大切な物をまとめ、もう使い終えた物は全て破壊し細切れにしておいた。
「確か地下だったな?早く行くか・・・っと前に・・・」
部屋にもともとあった物や細切れにしたり破壊した物を部屋の片隅に集めカギを閉めた。
「うっし。地下に行くか!」そう言いペンダントを着け地下に走って行った。

「リオン遅いよ!リウとフレイムとカルロスはもう行ちゃったよ!」
そうフィートが言うとすまんと謝った。
「そんじゃあいい?転送開・・「ちょっと待ってくれ!」何?」
リオンはさっき首にかけておいたペンダントを開いた。
中には現実世界にいた時にリオンとレオンが写った写真がありその横には「大好きな友」と書いてあった。
リオンはそれを見るとペンダントを閉じフィートに「頼む」っと言った。
「転送開始!」
フィートは何かのボタンを押した。
リオンがペンダントをしっかり握るとリオンの姿は掻き消え・・・転送された。
「・・・皆、がんばってね?私の分も・・・」
そうフィートは言うと転送装置を破壊していった。

はいお次どうぞ^^
てかミルルさん!どうしたんですか?


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