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別れる者と 第一章 異世界の小さな旅

64レオン:2006/08/12(土) 23:40:59 ID:CJVG2Yk2
たとえその威力が低くとも、足手纏いになることは、まずない。
私としては、来たほうがいい。
だが。
「あの方」がそのような事を許すだろうか?
――答えは、否。
だが―――・・・。

「ねえ!」

リウの意識は、突如思考から引き戻される。
彼女にしては珍しい、少し動揺した瞳でフレイムを見る。
フレイムは少し怒ったような、心配したような表情を浮かべていた。

「大丈夫ー? 目、死んでたよ??」

そういって、フレイムは彼女の目をじっと見つめる。
フレイムの、髪と同じこげ茶の瞳と、リウの紅い瞳がぶつかる。
リウは少し心を落ち着かせ、口を開いた。

「大丈夫だ」

そういうと、フレイムは小さく微笑む。
普段男らしい彼女とは正反対の表情に、リウは少し苦笑した。

「別に私は構わないが・・・「あの方」の許しが出るかどうか」

フレイムは、それを聞いて嬉しそうな表情をした。

「だったらOK!あたしもう「アイツ」には了承とってあるから♪
 ・・・これで、“狩り”に参加できる・・・!」

そういった彼女の顔は、まるで獲物を狙う獅子のような表情だった。
――こいつは、殺戮を楽しんでいる。
リウは、その表情に底知れない恐怖を覚えつつ、無言で彼女の後を追った。

森は、彼女等を戦いへと誘う。


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