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別れる者と 第一章 異世界の小さな旅

97ミルル:2006/12/01(金) 15:41:06 ID:HNNs6zSw
レオン達はリネを追い掛け、基地の前に来た。
「…此処が、敵の基地なんだよな?」
レオンは少し緊張した顔付きになり、ルティンに問う。
「はい、そうです。
如何かしましたか?」
緊張した顔付きで問うレオンに対し、ルティンはいつものように言った。
「いや、人間を滅ぼそうとしてる奴等がいるんだろ。
だから緊張してんだ。
なんか、少しあっさり終わってる気もするけどな。」
レオンはルティンの問いに対し、そう返す。
「…でも、大変だったな。」
ルーキングはそう言う。
「そう…かな。」
スララーは溜息を付く。
「じゃあ、そろそろ行くか。」
デストロイヤーはそう言い、扉を見る。
「そうだね。
そろそろ行くよ。」
ルルが言った。
「そうだな。
じゃあ、行くぜ!」
「おう!」
「うん!」
「はい!」
レオン達はそう叫び、中へ入って行った。

人間を滅ぼそうとしている者達の基地。
其処は、誰もいないかのように静まり返った城のような所だった。
レオン達は深呼吸をし、基地の中を探索する。
「…なんもねえし誰もいねえな…。」
ルーキングは呆れたのか、溜息を付く。
「まあ、その内見つかると思うけど…。」
エミはそう言った。
そして、基地内を調べつつ奥に向かって行くと、
「…ん?」
一瞬だが、人影が見えた。
「…!!皆さん、早くあっちに行きましょう!」
ルティンは人影が見えた方を見、大声で言った。
「大声出すなよ、気付かれるだろ。
なんだよ、いきなり。」
デストロイヤーはルティンの居る方を見、言う。
「…とにかく、行きましょう。」
ルティンは落ち着き、再び人影が見えた方を指差し、言った。
「…そうだな。」
レオンはそう言い、歩き出そうとしたが――――
「!…ですが、この先には強い力を持った方がいます…。
もしも、その方が人間を滅ぼそうとしている方だとしたら…。」
ソフィーヤはそう言う。
「でも…。」
ルティンはそう言った。
「…なんとなく、行った方が良い気がする。
皆、行って良いか?」
レオンは問う。
そして、返ってきた返事は全員『行ってもいい』。
「よし、じゃあ行くぞ。」
レオンはそう言い、歩き出した。
その先にいた者は――――

「……フィート!?」
ルティンは叫んだ。
――――そう、フィートとは、レオン達が湖の中で戦った少女だ。
しかし、ルティンはこう言った。
「フィート、なんでこんな所に…?」
ルティンはそう言う。
「ルティン…生きてたんだ。」
フィートも言った。
彼女がルティンの友人だろうか。
レオン達は、訳が解らず少し混乱している。
二人は混乱しているレオン達を気にせずに話を進める。
「生きてたみたい…なんでかは解んないけど。」
ルティンはいつもの敬語ではなく、為口で話す。
「も〜!ルティンの為にどれだけがんばったと思って…
って、なんで人間達と一緒にいるの…?しかも、救世主達と。」
フィートはレオン達に気が付き、そう言った。
「…それは…。」
ルティンは困ったような、少し悲しいような表情を浮かべ、言う。
「なんで…!」
フィートはやや怒るようにそう言うが、
「なんでって…それは…。」
ルティンはそう言うと、言葉を詰まらせる。
「私はルティンの為に、たくさん大変な事もやってきたの!
…今もやめる気はない。
だから…救世主達を倒そうと…。」
彼女はそう言った。
「…!皆さん、皆さんは先に他の所に行って来て下さい。」
彼はレオン達にそう言い、レオン達は小さく頷き、走って逃げていった。


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