例えば、17世紀のアッシャー(James Ussher)という人は、旧約聖書を詳細に研究して、世界が誕生したのは、前4004年と算出しました。旧約聖書には、最初の人間アダムからの系譜と、父親が何歳のときに息子が生れたという記述があるので、年代が確定した時代から遡れば、算出は可能です。それでも研究者によって結論は異なり、同じ経典に拠りながら、ユダヤ教では創世は前3760年、ギリシャ正教では前5508年とされたと、アジモフは著書の「The Wellsprings of Life」の第3章で述べます。いずれにせよ、創世から数千年しか経っておらず、アッシャーの結論では、今年(2021年)は、世界ができてから6024年後になります。