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自民党スレ

9423OS5:2024/02/29(木) 14:03:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/56cb9e45cf4db0a5d9a496f6b3d0a5e645d9cb64
不倫報道の自民・広瀬めぐみ議員が謝罪「家族の信頼裏切り」仏研修で「エッフェル姉さん」騒動も
2/29(木) 8:54配信
日刊スポーツ
広瀬めぐみ参院議員の公式サイト

 自民党の広瀬めぐみ参院議員が29日までに公式サイトを更新し、一部で報じられた不倫疑惑について謝罪した。


 広瀬氏は「この度は私の不徳のいたすところにより、多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまったこと、まずは深くお詫び申し上げます。昨日のデイリー新潮web版及び本日発売の週刊新潮で、私の交際関係についての報道がなされております」と報道に言及し、「岩手で私を支えて下さっている方々の信頼を損ない、ご迷惑をおかけしてしまったこと、家族の信頼を裏切り辛い思いをさせてしまったことを心から謝罪申し上げます。また、私の軽率な行動により、皆様に不快な思いと不信感を与えてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 続けて「今後は、家族を大切に、また、応援してくださる皆様の信頼を回復できるよう、なお一層の努力を重ねてまいりますので、どうか引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げます」と呼びかけ、「この度は誠に申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉で結んだ。

 広瀬氏は22年の参院選岩手選挙区に出馬し、立民の現職だった木戸口英司氏らをやぶり初当選した。昨年、自民党女性局のフランス研修に参加。松川るい参院議員らがエッフェル塔前で撮ったポーズ写真で炎上し、広瀬氏もSNSにフランス料理の写真などを投稿して批判をあびた。

 ニュースサイト「デイリー新潮」では広瀬氏の不倫疑惑の相手について、カナダ国籍で56歳のサックス奏者で、2人で都内のホテルに宿泊したことなどを伝えた。フランス研修当時の報道で「エッフェル姉さん」と呼ばれたことなども紹介している。

9424OS5:2024/03/02(土) 12:09:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fa4272feb799c12b814543b112d0301783e07e3
岸田首相、「裏金」解明後ろ向き 論点のずれ鮮明 野党は証人喚問要求〔深層探訪〕
3/2(土) 7:00配信
時事通信
衆院政治倫理審査会で、答弁のため挙手する岸田文雄首相=29日午後、国会内(代表撮影)

 現職首相が初めて出席した29日の衆院政治倫理審査会。岸田文雄首相(自民党総裁)は国民の信頼や「改革」の重要性を強調する一方、派閥の政治資金パーティー裏金事件の解明には後ろ向きな姿勢に終始した。真相究明を迫る野党との論点のずれは鮮明で、野党は関係者の参考人招致や証人喚問を要求するなど反発を強めた。

 ◇安倍派に「範」示す
 「後来(こうらい)の種子、いまだ絶えず。今の政治を未来の世代に自信を持って引き継ぐことができるか。誠に申し訳ない」。冒頭の弁明の際、首相は幕末の思想家・吉田松陰の言葉を引用して陳謝した。

 政倫審が開かれた第5委員室には、議員在職25年を記念した故安倍晋三元首相の肖像画が飾られている。安倍派幹部らが尻込みした公開審査に自ら打って出た首相にとって、この日は「勝負の舞台」(側近議員)。安倍氏も引用した松陰の言葉を用いることで、「範を示そうとした」との見方がある。

 首相は答弁で、政治資金規正法違反に関して議員本人の責任を問う「連座制」に前向きな考えを表明するなど一定の前進も見せた。ただ、日本維新の会の藤田文武幹事長が安倍派の裏金づくりの仕組みをただしたのに対しては「残念ながら経緯や(始まった)日時等は確認できないのが現状だ」と開き直った。

 安倍派の裏金づくりを巡っては、首相在任時を除いて1998〜2006年に会長を務めた森喜朗元首相が何らかの事情を知っているとの見方が根強い。しかし、首相は自民党が森氏を聴取しなかった理由について「森氏が直接関わったという発言があったとは、報告を受けていない」と素っ気なかった。

 実態解明への首相の消極姿勢は昨年末まで会長を務めてきた岸田派に関しても同じだった。立憲民主党の野田佳彦元首相が、公表された17年よりも前から政治資金収支報告書の不記載があったのではないかと追及したのに対し、首相は「資料がないので確認できない」などと逃げの答弁を重ねた。

 ◇「甘く見ている」
 立民など野党は政倫審に際し、自民党派閥の裏金づくりが(1)いつからか(2)誰の指示か(3)総額はいくらか(4)使途は何か―の4点を明らかにすることを目指した。

 首相の答弁について、立民の泉健太代表は「何の新しさもない。本当に時間の無駄だ」と党会合で酷評。維新の藤田氏は記者団に「首相には事実を明らかにする意思が全く感じられない」と指摘した。共産党の穀田恵二国対委員長は「(自民の)報告書の内容をなぞっているだけ。何ら前進はない」と切り捨てた。

 「クリーンな政治」を掲げる公明党からも不満が漏れる。同党関係者は審査会後、「自民党は国民感情を甘く見ている」と断じた。

 1日の政倫審では、立民の枝野幸男前代表が安倍派事務総長経験者の西村康稔前経産相と松野博一前官房長官に質問する予定。ただ、野党にとって、質疑時間が短く、偽証罪もない政倫審は追及の第1段階との位置付けだ。

 泉氏は記者団に「あすも(審議に)期待できない可能性がある。次もあり得る」と述べ、参考人招致や証人喚問の必要性を強調。維新中堅も「これでは証人喚問という話になるだろう」と語った。

9425OS5:2024/03/02(土) 12:10:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/13637064cb4c4a8e8644f7cc1affb2fd9736d75c
自民・立憲民主の不毛な攻防劇 予算案の年度内成立へ駆け引き最終盤
3/1(金) 21:40配信
産経新聞
衆院本会議で小野寺五典予算委員長解任決議案の趣旨弁明資料を準備する立憲民主党の山井和則氏=1日午後、国会(春名中撮影)

令和6年度予算案の衆院採決日程を巡る自民、立憲民主両党の駆け引きが1日、最終盤に突入した。予算案の年度内成立を確実にするため2日までの採決を狙う自民に対抗し、立民は小野寺五典予算委員長(自民)の解任決議案を衆院に提出するなど徹底抗戦を続けた。もっとも、採決が2日を過ぎたとしても、参院での審議を急げば年度内成立は可能であり、この期日へのこだわりは衆院自民の体面に過ぎない。両党がメンツに執着した結果の攻防劇は不毛で荒涼としていた。

1日の衆院本会議を前に開かれた立民の党会合は、異様な高揚感に包まれた。

「政治倫理審査会を遅らせて、ずるずる行ったのはあっちのせいですからね」

安住淳国対委員長が自民の国会対応を批判すると、議員たちは「そうだ!」と声を上げて呼応した。

直後の本会議では、山井和則国対筆頭副委員長が解任決議案の趣旨弁明に立ち、小野寺氏が予算案を1日に採決すると職権で決めたことに矛先を向けた。

「80時間審議して円満に採決するよう求めている。なぜ打ち切るのか」

山井氏は、長時間の演説で議事を遅らせる「フィリバスター」戦術を展開。弁明に費やした時間は2時間54分で、記録が残る昭和47年以降では立民の枝野幸男前代表の衆院最長記録(2時間43分)を更新した。

とはいえ、政府・与党は2日までの衆院通過を目指す構えを崩していない。自民の森山裕総務会長は1日の記者会見で「予算案には能登半島地震の復旧・復興の財源も含まれており、年度内成立を確実にするための対応は与党としては当然の責務だ」と強調した。

一方、自民、立民両党の攻防に対して冷ややかな視線を注いでいるのが、日本維新の会と国民民主党だ。

維新の馬場伸幸代表は1日の党会合で、立民の戦術を「いかにも体を張っているかのようにテレビなどで見せる」と皮肉った。同時に、2日までの衆院通過にこだわる自民に対しても「メンツを保つためだ」と苦言を呈した。

国民民主の榛葉賀津也幹事長は1日の記者会見で、自民の国会対応を「自らの『政治とカネ』の問題を全く反省していない」と批判しつつ、立民の日程遅延戦術への懸念も口にした。

「『自民党とんでもない』と思った国民も、『野党もこれか』と思いかねないね」(松本学、大島悠亮、小沢慶太)

9426OS5:2024/03/04(月) 20:53:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/9355965e9784bbd9613e07c050287137747a5cf3
「反主流派会合」菅義偉前首相が〝ポスト岸田〟を吟味の動き 萩生田氏、加藤氏、進次郎氏と会食 「主流派」麻生氏とも
3/4(月) 17:00配信

夕刊フジ
菅義偉前首相

岸田文雄内閣の支持率が「危険水域」に沈み込むなか、自民党内で新たな動きがあった。岸田首相と距離を置く菅義偉前首相が1日、立場が近い萩生田光一前政調会長(安倍派)や、加藤勝信前厚労相(茂木派)、武田良太元総務相(二階派)、小泉進次郎元環境相(無派閥)と会食したのだ。菅氏は先月末には、主流派の麻生太郎副総裁(麻生派)と会食している。菅氏の狙いは何なのか。

注目の会合は、自民党の政治資金パーティー裏金事件を扱う2日目の衆院政治倫理審査会が開かれた1日夜、都内の日本料理店で開かれた。

集まったのは、菅政権を閣僚として支えた面々である。萩生田、加藤、武田の3氏は衆院の初当選同期で、早くから要職を務め、党内では3氏の頭文字をとって「HKT」とも呼ばれる。無派閥の小泉氏を含め、「ポスト岸田」の一翼を担う面々だ。

党ベテラン議員は「菅氏側が『他意はない』と説明しても、今は岸田内閣や自民党の支持率が激減し、政局が大混乱している。『ポスト岸田』を見据えた水面下の動きに感じる」と語る。

菅氏は「無派閥」「官僚主導打破」を掲げる。財務省の影響力が極めて強く、「増税・負担増路線」の岸田内閣とは距離を置いてきた。

中堅議員は「自民党内では、『岸田首相のガバナンス能力の欠如』や、『場当たり的な政治手法』に嫌気が充満している。根回しなしで自己都合の『派閥解消』などは最たるものだ」と吐き捨てる。

確かに、萩生田氏と武田氏が所属した安倍派と二階派は、東京地検特捜部の捜査が直撃し、解散の道を選んだ。「派閥解消」は結果的に、党総裁(岸田首相)の権限を強めることにつながりかねない。

この日の会合では、岸田首相の政倫審などを含めた国会運営や、党内情勢で意見を交換したとみられるが、「岸田首相を牽制(けんせい)する動きとして効果的」(党中堅)なのは事実だ。

菅氏は先月22日、麻生氏とも会食している。麻生氏は主流派として岸田内閣を支えてきたが、岸田首相が唐突に「派閥解消」をブチ上げたことに激怒し、距離感が生じたとされる。

別のベテラン議員は「麻生―菅会談は定期的なものだが、タイミングに意味がある。岸田内閣の不支持率が80%を超えた(毎日新聞)直後だ。ここまで国民に嫌われると、岸田首相による衆院解散も党総裁再選もなかなか難しい。麻生、菅両氏のスタンスや思惑には違いがあるが、『ポスト岸田』を吟味するキーマンであるのは間違いない。憶測を呼んでいる」と語る。

今後の「党内政局」が注目される。

9427OS5:2024/03/04(月) 21:03:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b1c3d526c3cff4fbdbcce9013968772c22927e1
「捨て身追及」にいら立つ首相 防戦から一転「あべこべ答弁」…党内から疑問
3/4(月) 20:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 2024年度予算案は4日から参院予算委員会に審議の場を移したが、衆院採決の混乱を引きずりピリピリムードが漂った。自らの辞職歴を引き自民党をただす立憲民主党・辻元清美氏の「捨て身の追及」(野党幹部)に岸田文雄首相はいらだちを隠せない様子。追及を受けた閣僚を制して首相自身が議論に割って入る「あべこべ答弁」(自民幹部)も飛び出した。

 異例の「土曜国会」となった2日の衆院可決によって日曜日の3日も、週明けからの予算委質疑の準備で与野党議員、府省庁職員ともに出ずっぱりとなった。卒業式シーズンで子どもの式への出席を見送った人たちも多いとされる。政府関係者らの話を総合すると、答弁冒頭に苦労をねぎらう旨の一言を入れる案も検討された。しかし首相サイドは「混乱は野党の抵抗のせいだからメッセージは不要」と一蹴したという。

 辻元氏は「総理が予算の年度内成立に固執して混乱を招いた。そもそも審議が押した原因は自民の裏金事件だ」、参院予算委野党筆頭理事の石橋通宏氏(立民)は「今回の混乱は参院軽視の印象を国民に与えた。わびの一言があるべきだ」と促したが首相は「日程は国会でお決めになったこと」と一顧だにしなかった。

 辻元氏から政倫審で明らかになったパーティー券収入キックバック裏金事件を巡る安倍派幹部の説明の食い違いをただされ、首相は「党幹部を中心に実態把握をする」と説明。「幹部は誰か。茂木(敏充)幹事長か」と自民内の不協和音を踏まえ食い下がられると「食い違いがあるかどうか確認しないと分からない」と突然、論点を変えた。

 「へえっ?」とあきれた声を上げた辻元氏は22年前に自身の秘書給与問題で議員を辞職し、その際に国会の参考人招致に応じた過去に言及。「私は逃げなかったから議員に復帰できた。自民の若手議員も真実を語るべきだ」と呼びかけた。

 防戦一方の首相は辻元氏が「英国国防相が日本の武器輸出三原則見直しの可能性に英国議会で言及した」との事実を引き「(木原稔防衛相との)大臣同士の面会で合意したのではないか」と追及に入ると一転反撃に出た。

 挙手する木原氏に代わって答弁に立つと「英国側の発言は英国側の期待」とした上で「武器輸出三原則の見直しは2011年の民主党政権下で始まった」と付言。「求めた時には答弁から逃げるくせに」「あべこべに出てきて余計な主張をする」などと辻元氏ら野党席から批判を浴びた。

 「総理のピンチに閣僚が助太刀に出ることはあるが、その逆は初めて見た」と驚く自民の閣僚経験者は「粛々と答弁していた木原さんを疑っているかのようで失礼。『民主党』を引き合いに出すのも品がない。自身の不満のはけ口に走ったと批判される」と「あべこべ答弁」に疑問を呈した。 

神奈川新聞社

9428OS5:2024/03/04(月) 21:10:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/6629c1c9baff700800fbd00eb6911cbdad4bc4ea
“岸田おろし”回避への奇策とは? 「退陣前に麻生副総裁に引退を迫り、局面を打開すべき」
3/4(月) 6:06配信


デイリー新潮
岸田文雄総理

 自民党派閥の裏金事件で政府・与党に逆風が吹きつける中、永田町は「岸田文雄総理が令和6年度の予算成立後に衆院解散に踏み切る」とのうわさで持ち切りだ。

【決定的写真】笑顔で「旧統一教会の教祖夫妻が写った冊子」を手にする岸田首相

「このタイミングで解散しなければ、9月の総裁選の際に麻生・茂木連合に引きずり下ろされますよ」

 と言うのは政治部記者。

「昨年10月、総理は唐突に所得減税を表明。事前に相談されなかった麻生(太郎副総裁)氏は激怒し、総理交代論に傾いたとか」

 岸田総理には“後見人”たる麻生氏がヘソを曲げる振る舞いが他にもあった。

 麻生派幹部が解説する。

「宏池会の解散についても、総理は麻生さんに相談しなかった。麻生さんは周囲に“俺はポピュリストじゃない”と総理を揶揄し、一方で上川陽子外相を“あのオバさんは大したもんだ”と持ち上げ、暗に総理の交代を示唆した。これに総理は不快感を示し、二人の関係は修復不可能なレベルまで悪化している」

 別の幹部はこんな意見だ。

「麻生さんの支持を失った岸田が、総理の座にあり続ける道はただ一つ。総裁選前に解散・総選挙に打って出て勝利し、その勢いに乗って総裁選に臨むこと。具体的な時期は、政治資金規正法改正にメドがついた後。6月が剣が峰だ」

政治資金規正法の改正の行方は…
 とはいえ政権支持率は低迷中。4月の衆院3補選で負け越せば“岸田おろし”が始まるとの声が伝わる。

「細田博之前衆院議長の死を受けた島根1区はさておき、買収容疑で柿沢未途氏が逮捕された東京15区、裏金事件で谷川弥一氏が辞職した長崎3区の情勢は芳しくない。麻生さんと気脈を通じて、ポスト岸田の座をうかがう茂木敏充幹事長のサボタージュで、東京と長崎は不戦敗となる可能性すら指摘されているからね」

 岸田総理が“火の玉となって取り組む”と宣言した政治資金規正法の改正について、麻生・茂木連合は“抵抗勢力”と化している。

「仮に政治改革が骨抜きになれば、政権は世論の支持を得られずジ・エンド。総理は衆院を解散できないまま、退陣に追い込まれることになるだろうな」

“ドリル優子”のあしきイメージ
 一方で岸田派のベテラン議員は次のように指摘する。

「そうなる前に決断するしかない。補選の実施前に解散すれば、補選は総選挙に吸収される。そこで政治改革に後ろ向きな茂木幹事長を交代させ、麻生副総裁には引退を迫る。麻生派と茂木派が抵抗するなら“守旧派”と名指しして選挙区に刺客を差し向けてもいい。小泉純一郎元総理ばりの、“岸田劇場”で局面打開を図るべきだ」

 その場合、選挙を指揮する幹事長には誰を置くのか。

「後継には小渕優子選対委員長や森山裕総務会長の名が挙がっているが、政治改革が争点となる次期選挙の顔にはイマイチ。小渕には過去の政治資金規正法違反事件で“ドリル優子”とのあしきイメージが定着しているし、森山は78歳のご老人。いずれも清新さをアピールするのは難しい」

 さらに続けて、

「国民的に人気が高い石破茂元幹事長を再登板させる手もある。総理と石破は石原伸晃元衆院議員や中谷元元防衛相と年に4回の会合を持つ“四季の会”のメンバーで、いまも関係は悪くない。麻生と犬猿の仲にある、菅義偉前総理を副総裁に迎えるというサプライズもあり得るよ」

 またもコップの中の争いが始まった。

「週刊新潮」2024年2月29日号 掲載

新潮社

9429OS5:2024/03/05(火) 08:44:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d4720d6308ae66769de61b7d81a7e94f3b483be
茂木幹事長ら10年で億単位を「資金移動」 公開基準甘い団体に
3/4(月) 16:33配信

朝日新聞デジタル
自民党の茂木敏充幹事長

 自民党の茂木敏充幹事長の関係政治団体から、住所と連絡先、会計責任者が同じ別の政治団体に、2022年までの10年で約3億2千万円が移されていたことがわかった。資金が移った団体は、国会議員の関係政治団体よりも金の使途などの公開ルールが甘く、使途の大半がわからない形になっていた。


 4日午後の参院予算委員会で立憲民主党の蓮舫氏が問題視し、政府に対応を求めた。

 同様の「資金移動」は、茂木氏が会長の「平成研究会(茂木派)」で事務総長を務める新藤義孝経済再生担当相をめぐっても行われ、10年で約2億5千万円が新藤氏の関係政治団体から別の団体に移されていた。

 国会議員関係政治団体は原則、「1件1万円超」の経常経費と政治活動費を政治資金収支報告書に明細まで記載しなければならない。一方、「その他の政治団体」では、経常経費の明細の記載は不要で、政治活動費も「1件5万円以上」と基準が緩い。関係政治団体は監査が必要だが、それ以外の団体では不要となっている。

朝日新聞社

9430OS5:2024/03/07(木) 07:53:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/de70c1f7748068b8e8391db8d470462e5abcb234
岸田首相の在職886日、田中角栄氏に並び戦後歴代9位タイに
3/6(水) 21:12配信

読売新聞オンライン
記者団の質問に答える岸田首相(6日、首相官邸で)=川口正峰撮影

 岸田首相の在職日数が、7日で886日となり、戦後の首相として歴代9位の田中角栄元首相と並ぶ。自民党の政治資金規正法違反事件など課題が山積し、難しいかじ取りが続いている。

 首相は6日、首相官邸で在職日数について記者団から問われると、「災害対応、政治の信頼回復、デフレからの脱却など、先送りできない課題に取り組む毎日が続いている」と述べた。

 その上で「これからも決断の積み重ねが続いていくと思う。積み重ねを大事に、一つ一つ課題に臨んでいきたい」と語り、厳しい表情を崩すことはなかった。

 首相は4月22日に8位の橋本竜太郎元首相(932日)の記録と並ぶが、7位の岸信介元首相(1241日)を超えるには、秋の党総裁選での再選が条件となる。

9431OS5:2024/03/07(木) 08:05:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/8efaf7f270f5e6023ddf2352bf8b8227203fca47
ポスト岸田「菅カード」ばかり 相次ぎ会食、メディアも注目
3/6(水) 21:51配信
カナロコ by 神奈川新聞
写真左から菅義偉前首相、岸田文雄首相(資料写真)

 自民党派閥の裏金事件などを巡り党総裁の岸田文雄首相が窮地に陥る中、「ポスト岸田」として浮上してきた候補が菅義偉前首相(衆院神奈川2区)とつながる「菅カード」(自民幹部)ばかりになってきた。菅氏が会食などを行うたびに今秋の総裁選と重ねて報じられる状態。最高顧問を務める党政治刷新本部での「派閥なくせ」発言が安倍派など主要派閥解散の流れをつくった政治力も奏功しているようだ。

 「たまに人と会って飯を食っているだけ。『活発』と言われてもね」。2月末以降の菅氏の面会者によると、同氏は全国紙などが「総裁選へ動き活発」と報じ始めたことを踏まえ苦笑いしているという。刷新本部が中間とりまとめを決定した1月末以降は各社のインタビュー取材も応じていないが、周辺取材による報道で観測が広がる。

 自民にとって事態は悪化の一途。衆参の政治倫理審査会を巡り開催や人選などで与野党の攻防が激化。政策面では子ども・子育て支援金の社会保険料からの負担が不興を買うなど岸田首相の置かれた立場は厳しい。与党内でも交代がささやかれ始めているほどだ。

 ポスト岸田としてこれまでに名前が挙がっている議員と菅氏とは縁深い。先の総裁選に挑んだ河野太郎デジタル相(15区)は首相当時に支持を明言した間柄。同選挙では小泉進次郎元環境相(11区)、石破茂元幹事長が「小石河連合」を名乗り河野氏を応援した。菅氏と懇意のこの3人は報道各社の世論調査で「次の総理」候補のトップ3でしのぎを削っている。

神奈川新聞社

9432OS5:2024/03/08(金) 23:51:31
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000340126.html
世耕氏「公選法違反にあたらず」 選挙区の支援者に高級クッキー報道受け
[2024/03/08 14:45]
 自民党の世耕前参院幹事長は地元の和歌山県内の支援者に高級洋菓子を渡していたとの一部報道について、「公職選挙法が禁じる寄付にはあたらない」との考えを示しました。

自民党 世耕前参院幹事長
「こちら側から(会食費の)応分の費用負担を(すると)お願いしましたが、固辞をされたものですから、せめてもの一部の負担という思いで、お渡しをしたところであります。いわゆる公選法が禁じる寄付にはあたらないと」

 一部報道によりますと、世耕前参院幹事長は地元・和歌山の選挙区内の支援者に会食の場で高級洋菓子店のクッキーを渡していて、公職選挙法違反にあたるのではないかと指摘されています。

 世耕前参院幹事長はこれを否定しましたが、安倍派からのキックバックを受けて先月に訂正した政治資金収支報告書では、今回と同じ高級洋菓子店に2021年に12万6000円、2022年に25万2000円を支出していたことが分かっています。

 世耕前参院幹事長は今月14日にも開かれる参議院の政治倫理審査会に出席する意向を示していて、「しっかり説明責任を果たす」と強調しました。

9433OS5:2024/03/12(火) 13:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8d59c51ebc83e27cdd50494370cb7c900e3b028
自民党員が3万人減り109万人に 不記載事件で「不信招いた」
3/12(火) 12:38配信
産経新聞
自民党本部=東京都千代田区(春名中撮影)

自民党は12日、令和5年の党員数が対前年比97%の109万1075人で、3万3688人減少したと発表した。減少要因について、金子恭之組織運動本部長は同日の役員連絡会で、派閥パーティー収入不記載事件が党員締め切りの12月に表面化したことを受け、「国民、党員の不信を招いた」と分析した。

また、昨年春の統一地方選の候補者擁立で増えた党員数を継続できなかったことなども理由にあげた。

金子氏は「派閥の政治資金問題で、今年は厳しい状況での党員獲得運動となるが、選挙を勝ち抜くためには土台となる組織の強化が重要」と強調。「120万党員獲得達成に向け、引き続き粘り強く取り組む」と訴えた。

一方、梶山弘志幹事長代行も同日の記者会見で、党員数の増加に向けて「言葉でなく行動を含め、どう信頼を回復するかだ」と述べた。

9434OS5:2024/03/15(金) 00:13:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/83a399eafb9980fba28a9d77e59b94918eb40500
自民・世耕弘成氏の求心力低下 参院政倫審で「記憶にない」連発、過激ダンスショーも直撃
3/14(木) 18:11配信

産経新聞
参院政治倫理審査会に臨む自民党の世耕弘成前参院幹事長=14日午前、国会内(春名中撮影)

自民党の世耕弘成前参院幹事長の求心力が急降下している。14日の参院政治倫理審査会(政倫審)では、安倍派(清和政策研究会)の参院側のトップとして同派のパーティー収入不記載事件の経緯を尋ねられたが「記憶にない」を連発し、身内からも不審の目を向けられた。露出の多い衣装の女性ダンサーを招いた党和歌山県連主催の会合を巡っては、出席した自身の秘書を厳重注意したことも明かした。衆院に転出して首相を目指すという目標にも黄信号がともっている。

【写真】「きわどいサービス」で有名だった女性ダンサーチーム さまざまなコスチュームがあるという

■西田氏「調べて報告する責任がある」

「私自身は参院への連絡役の立場との認識から、派閥全体のお金に関わることに口をはさむのは良くないと思った。積極的に(確認を)しなかったことを大変後悔し、反省している」

世耕氏は政倫審で、安倍派のパーティー券の販売ノルマの超過額を還流した経緯について、立憲民主党の蓮舫氏にこう釈明した。

安倍派の還流を巡っては、令和4年4月に同派会長だった安倍晋三元首相が中止を指示。しかし、7月に安倍氏が死去し、翌月に世耕氏ら同派の幹部5人が会合を開いて、還流の再開を議論した経緯がある。

蓮舫氏は還流の再開を提案した出席者を再三尋ねたが、世耕氏は「記憶にない」と繰り返し「誰がこんなことを決めたのか私自身も知りたい」とも語った。蓮舫氏は「肝心なことの記憶はなくし、それ以外を雄弁に語るのはそれだけで信用できない」と皮肉った。

世耕氏は、参院安倍派を中心とした「清風会」(約40人)の会長も務める。同派では参院選の年に改選を迎える同派議員にパーティー券の販売額全額を還流する仕組みもあったが、世耕氏はこの日、清風会の解散を口にしつつ、全額還流は「何の相談も報告もないまま決まっていた」と述べるにとどめた。

こうした姿勢は、身内からも批判を呼んだ。この日政倫審に出席した安倍派の西田昌司氏は、「知らない」と繰り返す世耕氏は「正直に話したと思う」と語りつつも、「(世耕氏は)なぜそうなったのかを調べ、われわれ会員に報告する責任がある」と不快感をあらわにした。

■秘書や元秘書が過激ダンスショーに

世耕氏は、安倍氏の側近として第2次安倍政権で官房副長官や経済産業相を歴任し、令和元年9月には参院幹事長に就任した。安倍派の実力者「5人衆」に数えられ、危機管理とコミュニケーション能力は「誰にも負けない」と自負をのぞかせたこともある。周囲には首相を目指す意向を語り、そのステップとして和歌山県内の衆院選挙区へのくら替えも模索してきた。

しかし、今回の収入不記載事件は、順風だった世耕氏の評価を大きく傷つけた。世耕氏自身も、個人として還流を受けた金額は平成30年からの5年間で約1500万円に達した。加えて、今回の事件で政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で在宅起訴された安倍派の会計責任者、松本淳一郎被告は、世耕氏が同じNTT出身として、同派に紹介したとされる。

同日の政倫審では、問題となった党和歌山県連主催の会合に「懇親会にはうちの秘書も参加していた」と認めた。女性ダンサーが登場する企画は、世耕氏の秘書を務めた川畑哲哉和歌山県議が考案。会合には別の現役秘書も出席しており、一連の模様は写真付きで大きく報じられた。

世耕氏は「ああいう写真が撮られるということは極めて不適切だった。秘書の監督責任として厳しく注意し、今、謹慎を申し付けている」と釈明した。

自民中堅は世耕氏の苦境をみて「権勢をふるってきだけに、周囲から人が離れるのも早いだろう」と突き放すように語った。(奥原慎平)

9435OS5:2024/03/15(金) 00:27:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/9222501fa34aca277dcba97c75b93de87b27f02d
「記憶ないものは答えられない」気色ばむ世耕氏、西田昌司氏は幹部批判 参院政倫審
3/14(木) 21:25配信



自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を扱う政治倫理審査会が14日、参院で初めて開かれ、安倍派(清和政策研究会)の世耕弘成前参院幹事長ら3人が登壇した。世耕氏は事件のキーマンの一人とされるが、不正への関与を否定しつつ「記憶にないものは答えられない」などと、気色ばむ場面もあった。


「気づいていれば、歴代会長に是正を進言できたはずだ」。安倍派の参院側会長だった世耕氏は冒頭、不記載について問われ「一切知らなかった」とした上で、こう強調した。

安倍派では長年、パーティー券販売ノルマの超過分が議員に還流。令和4年に会長だった安倍晋三元首相の指示でいったんは中止の方針が決まったが、同年7月に安倍氏が死去した後も続いた。

世耕氏は同年8月5日に自身を含む安倍派幹部が集まり、資金還流の扱いを協議したが、それ以降の協議には参加していないとし、「私が出席している場で還流が決まったり、私が了承したりというようなことは一切ない」と釈明した。

還流継続は誰の提案だったか、野党側から問われると「記憶にない」と繰り返し、「記憶にないことを言えといわれても答えられない」と言い返す場面もあった。

一方、14日午後に登壇した西田昌司元政調会長代理は、午前中の世耕氏の答弁について、説明責任が果たされたと思うかと問われ「とてもそうは思えない」と発言。裏金づくりの実態解明に向け、安倍派幹部が調査するよう求めた。

最後に登壇した橋本聖子元五輪相は、自身を含む出席した3人以外に、政倫審の審査対象となった自民参院議員に出席を促すよう野党側から求められると、戸惑った表情を浮かべ、「個々の思いに委ねなくてはならない」と述べるにとどめた。

9436OS5:2024/03/15(金) 00:28:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/2648fdb8795726bd9586ecedcc845efb101edc04
過激ダンス懇親会「うちの秘書も参加」 世耕氏、政倫審で明らかに
3/14(木) 20:23配信

朝日新聞デジタル
参院政倫審で共産党の山下芳生氏の質問に挙手する自民党の世耕弘成・前参院幹事長=2024年3月14日午前11時37分、国会内、上田幸一撮影

 和歌山市で昨年11月にあった自民党若手議員らによる懇親会で下着のような衣装の女性がダンスショーをする過激な演出があった問題をめぐり、世耕弘成氏は14日の参院政倫審で、懇親会に秘書が出席していたことを明らかにした。世耕氏は「うちの秘書も参加した。厳重注意し、いま自宅謹慎を申しつけているところだ」と述べた。

 日本維新の会の音喜多駿氏への答弁。世耕氏は、秘書が懇親会でダンサーに渡したとされる金銭に裏金が使われていた可能性を問われ、「そのお金が秘書のものかどうかもわからない」と説明。「少なくとも(政治資金パーティー券購入に伴う)還付金を原資とするものは、地元を対象に使ったことは1円もない」と反論した。(安倍龍太郎)

朝日新聞社

9437OS5:2024/03/15(金) 00:29:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/89d3e27da48ad815da6a3ae50850038ccb43cddc
西田昌司氏「世耕、西村、塩谷、下村各氏がキーマン」「幹部は出処進退」 参院政倫審
3/14(木) 19:49配信
産経新聞
参院政治倫理審査会で答弁する西田昌司氏=14日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

参院政治倫理審査会は14日、自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けた審査を行い、自民安倍派(清和政策研究会)の西田昌司参院議員が弁明した。西田氏の発言要旨は以下の通り。

【図で解説】安倍派のパーティー収入の還流方式

【冒頭発言】

清和政策研究会(安倍派)パーティーの政治資金の取り扱いで深刻な政治不信を招いたことについて、清和研の幹部ではないが、国会議員の1人として国民におわびを申し上げたい。その説明責任を果たすために政倫審に出席した。

問題の報道を受け、私の事務所の担当者から聞き取り調査をして初めて還付金の存在を知った。担当者は還付金の受け取りを拒否し、清和研に収支報告に載る形の寄付として処理してほしいとお願いした。しかし清和研側が認めず、みんながやっているんだから受け取ってもらわないと困るという話になり、受け取っていた。この時点で私に報告があれば抗議し、その後の問題の展開も違う形になっていたと思うが、残念ながらそうならなかった。

担当者は1人で悩んだ結果、還付金は翌年以降の清和研のパーティー券のノルマの購入に充てようと決めた。裏金蓄積や流用は一切ない。還付金は全て清和研の派閥側に戻す形で渡し、全く残っていない。

担当者が独自の判断で行ったことだが、私の監督不行き届きだったと痛感している。道義的責任を強く感じている。

安倍晋三元首相が派閥の会長になったとき、その事実を知り、やめることになったのに誰が還付金を受け続けることを決めたのか。ここを明らかにすることが国民への説明責任だ。派閥の幹部は大変、責任重大だ。責任を取ってもらわなければならない。

【質疑】

--なぜ収支に載せない行為があったのか

「裏金を必要としている人がいたとしか取れない」

--安倍派幹部は説明責任を果たしているか

「全く果たされていない。私は派閥の中で何度も幹部を追及したが、誰1人、まともに答える人はいない。(先に政倫審に出席した)世耕弘成さんの話を聞いたが、全く納得できない。知らなかったとしても、どうだったのかを調べて報告する義務がある」

--キックバックの仕組みや復活は誰が決めたのか

「推測でいうと、安倍さんが亡くなった後、(幹部の)4人と事務局長で、どうするかという話をしたときは当然知っていたことになるはずだ」

--4人とは誰か

「世耕さん、西村康稔さん、塩谷立さん、下村博文さんはキーマンだろう」

--事務総長の役割とは

「私は派閥に全く興味がない。ただ、安倍さんと私は同じ政治的な志があり、一生懸命支えた。亡くなった後も安倍派と騙って安倍さんの遺言を聞かなかったことに対し、非常に著しい憤りを感じている」

--派閥の幹部に離党や除名などの処分を望むか

「それも含め、事実関係を報告した上で自ら責任の重さを考え、出処進退を考えるべきだ」

9438OS5:2024/03/15(金) 14:08:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e7510f41325cd26807f7e24acb977571201230a
還流経緯、謎深まる 自民内輪もめ、信頼回復遠く 安倍派「知らない」連発・政倫審
3/15(金) 7:05配信


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時事通信
参院政治倫理審査会で挙手する自民党の世耕弘成前参院幹事長=14日午前、国会内

 14日に開かれた参院政治倫理審査会では、自民党安倍派(清和政策研究会)による政治資金パーティー収入裏金化の経緯を巡って新事実が明らかになるかが焦点となったが、出席者は一様に「関知せず」との立場を強調した。

【主な経歴】世耕 弘成(せこう ひろしげ)氏

 出席者同士が批判を浴びせる内輪もめの様相も呈し、裏金事件の収拾を図りたい岸田政権の思惑は空転し続けている。

 「肝心な記憶はなくして、それ以外は雄弁に語る。それだけで信用できない」。参院政倫審で質問に立った立憲民主党の蓮舫氏は、一段と声を張り上げた。

 面罵されたのは、この日最も注目を集めた自民の世耕弘成前参院幹事長だ。先に開かれた衆院政倫審では、2022年8月の幹部会合で裏金還流の復活を協議した際の証言に食い違いが表面化。いったん廃止が決まった還流の復活を「誰が決めたのか」が違法性の認識にも関わる焦点と目された。

 世耕氏は同会合で、故安倍晋三元首相による還流廃止の方針を「守るべきだと言った」と主張。その上で、「各議員個人のパーティー券を清和会として買うなど、適法に対応するアイデア」が上がり、自らは賛同したと明かした。

 だが代替案の提案者が誰かと畳み掛けられると、「記憶にない」を連発。5年で約1500万円に上る自身への裏金還流について「責任が重く多忙な役職に切れ目なく就き続けた」ことを理由に把握できなかったと釈明する世耕氏に対し、公明党も質疑で「正直申し上げてひどいありさまだ」(竹谷とし子氏)とあきれ気味に指摘した。

 疑惑はますます広がっている。改選を迎える参院議員にパーティー券収入を全額還流させていた可能性を問われた世耕氏は、「各議員への還付状況や議員の声を聞くと、そういう運用がなされていたもようだ」と事実上認めた。

 改選期の参院議員だけを対象にした特別な裏金還流に対し、質疑では「選挙に使われたのではないか」(国民民主党の舟山康江氏)との見方が浮上。各議員への確認を求められた世耕氏は、「収支報告を見れば分かるのではないか」と投げやり気味にあしらった。還流の経緯を知る「キーパーソン」と目される森喜朗元首相に、参院安倍派トップとして事情を聞かなかったのか問われると、「決めつけは問題がある。誰がいつ(還流開始を)決めたかははっきり言って分からない」とけむに巻いた。

 この日出席した西田昌司、橋本聖子両氏も世耕氏と同様、裏金還流について「全く知らなかった」(西田氏)「報道されて初めて知った」(橋本氏)と説明した。西田氏は「私たちのような何も知らない受動的な人間と、主導的な人では全く立場が違う」とも強調。世耕氏の答弁に「聞いていて全く納得できない」と不満をあらわにし、安倍派幹部に「自ら進退を考えるべきだ」と迫る一幕もあった。

 真相解明に乏しいばかりか、仲間内の泥仕合の格好になった審議内容に、ある閣僚は「これでは国民の疑念は晴れない」と厳しい表情を浮かべた。蓮舫氏は質疑後、記者団に「政倫審の限界を感じた」と述べ、今後、証言次第で偽証罪が問われる証人喚問なども視野に入れるべきだとの認識をにじませた。

9439OS5:2024/03/18(月) 14:30:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4ef0e468ec8c439575873f4877e3f1ddfa99345
「本店がしっかりせねば支店は持たぬ」地方議員から苦言相次ぐ今年の党大会 自民も野党も
3/18(月) 12:44配信


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産経新聞
自民党大会が開幕し国歌斉唱をする党員ら=17日午前、東京都港区(春名中撮影)

17日に開催された自民党大会は地方議員が自由に発言できる場面はなかったが、関連する党会合では岸田文雄首相(党総裁)ら執行部に対し、派閥パーティー収入不記載事件に関与した国会議員への「ケジメ」を求める声が地方議員から繰り返された。首相が出席する会合で地方議員が苦言を呈するのは異例で、党運営に対する危機感の裏返しといえる。今年に入って共産党や社民党など野党の党大会でも地方議員による執行部への問題提起が相次いでいる。

■地方議員から不満の声が噴出

「何かもめています」

自民党大会に先立ち16日に全国幹事長会議が開かれた党本部の会議室。近くの会館で開催された全国政調会長会議を終え、入室しようとする片山さつき元地方創生担当相は周囲にこう聞かされ、入室を思いとどまった。会議室内では不記載事件を巡る党執行部の対応について出席した地方議員から不満の声が噴出していた。

「地方は会社でいえば支店みたいなものだ。本店(=党本部)がしっかりした道筋を作らないと、われわれ支店は持たない。ここはしっかり連携して何でも情報共有してやるべきだろう」

報道陣に非公開で行われた会合後、沖縄県連幹事長の島袋大(だい)県議は会合での自身の発言について、記者団にこう語った。

島根県連幹事長の絲原徳康(いとはら・とくやす)県議も記者団に「(不記載事件に関わった議員の)処分を含めて、早急にケジメをつけていただきたいという意見が大勢だった」と会合の様子を説明し、1カ月後に控える衆院島根1区補欠選挙(4月16日告示、28日投開票)について「党全体の逆風もあり、かなり厳しい選挙だ」と危機感を募らせた。

17日の党大会についても自民党の渡辺友貴(ともき)東京都杉並区議はX(旧ツイッター)に「今後ますます、世の中の自民党への批判は強くなると感じた。 地方議員は、真摯に受け止め続けるしかない」と書き込んだ。

党の最高機関である党大会を契機に組織の自浄作用を機能させようと、党執行部に問題提起する地方議員は自民に限らない。

■社民党再建のカンフル剤

社民党が2月23、24日に東京・永田町の星陵会館で開いた党大会では各地の地方組織を代表する地方議員らによる党再建策の提案が相次いだ。兵庫県や大阪府、和歌山県の地方組織は参院議員の福島瑞穂党首に対して、次期衆院選の出馬を求める要請書を提出した。

党首に衆院くら替えを求める理由について、兵庫県宝塚市の梶川美佐男市議は党大会で「党首が立候補を決断することで全国の戦いを牽引(けんいん)すると確信している。参院議員を辞職しても沖縄県の候補が繰り上げ当選するので社民党の議席は減らない。厳しい提案であることは認識しているが、多くの党員の願いでもある」と訴えた。

福島氏は過去5回の参院選で比例代表として当選を重ねる。梶川氏には党首自身が落選のリスクを抱えながら陣頭指揮を執ることで、各地の党員に奮起を促す狙いがあるという。

福島氏は党大会で「社民党の多くの人も、支援者も、私が国会にいて頑張り続けることを望んでいる」と述べ、梶川氏らの考えに応じることはなかったが、閉会後に記者会見で党員から再建策が相次いだ状況については「元気の出る党大会になり、党員一人一人が力が出ることになった」と振り返った。

9440OS5:2024/03/18(月) 14:30:47
■地方の意見をむげに扱うと…

共産党は上意下達を可能にする民主集中制を組織原則に掲げている。党員が公の場で執行部に意見具申することは異例といえるが、今年1月15〜18日に静岡県熱海市で開いた党大会で異変が生じた。

「排除の論理ではなく、包摂の論理を尊重することが党運営に求められている」

神奈川県の大山奈々子県議団長は討論で党執行部の姿勢について、こう指摘した。

大山氏が苦言を呈した背景には、令和5年1月に元党員の松竹伸幸氏が党首公選制の導入など党運営の透明化を訴える書籍を出版し、同年2月に党から「重大な規律違反」として除名処分された事情がある。

松竹氏は党大会で処分を不服として再審査請求し、処分の撤回を求めたが、請求は却下された。大山氏の発言に対しても、田村智子委員長は党大会結語の討論で「党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く発言だ」と厳しく非難した。

衆人環視の場での田村氏の一方的な糾弾に対しては、地方議員から「明らかなパワハラだ」などと反発の声が広がることになる。

地方議員の「提言」も党内不一致とみられる可能性があり、党運営の支障になりかねない。発言した地方議員自身も処分を下される恐れを抱えている。それぞれ覚悟と思いを持った発言といえそうだ。(奥原慎平)

9441OS5:2024/03/19(火) 15:50:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/89954742be76e35538010b40c233c7c890684190
首相、自らの処分検討 安倍・二階両派82人含め4月にも 裏金事件
3/19(火) 5:00配信
毎日新聞
参院予算委員会で発言する岸田文雄首相=国会内で2024年3月18日午前9時1分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた関係議員の処分を巡り、首相自身も処分対象とする検討に入った。岸田派の元会計責任者が有罪となったことを受け、派閥会長を務めた首相の処分を求める声が強まっているためだ。自らも処分を受けることで、処分対象となる安倍派幹部らからの不満を抑える狙いもあるとみられる。


 複数の自民党関係者が18日明らかにした。自民調査の対象となった安倍、二階両派の82人などについては、党紀委員会で検討される。処分の基準については、党紀委員会とは別の組織で策定する案が浮上している。一方、首相と幹事長経験者の二階俊博氏については、それとは別に党役員らで処分を検討する。いずれも4月上旬にも処分する。

 首相は18日の参院予算委員会で、処分に関し「実態を確認し、本人の説明努力等も勘案した上で判断する」と改めて説明し、「私の今の感触、考えでは通常国会中に判断することを考えている」と語った。

 処分前の衆院解散は「考えていない」とも述べた。衆院解散については「今は全く考えていない。まずは信頼回復のために党として政治責任のけじめをつけること。さらには、この国会で法律を成立させることによって再発防止策を確定することに専念する」と述べた。【川口峻、畠山嵩、樋口淳也】

9442OS5:2024/03/23(土) 01:32:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab5a3822b70690e83b49ab8f4e3fe8877de5322
自民・長谷川氏、機内でカスハラ?  歌手の吉幾三氏指摘に「確認を」と反論
3/22(金) 22:15配信
時事通信
自民党の長谷川岳参院議員

 自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)が航空機内で客室乗務員に横柄な態度を取ったと歌手の吉幾三さんから批判を受け、長谷川氏は22日、記者団に対し、指摘された一部は事実と異なるとして反論した。


 正しい情報を伝えるよう乗務員に注意したことは認めた。

 吉さんは動画で「横柄な国会議員がいる」と指摘し、現役乗務員を名乗る匿名の手紙を紹介。そこには長谷川氏の名前とともに「非常に高圧的」「到着の遅れには鬼の首を取ったような言い方でクレームをする」などの訴えが記されていた。

 長谷川氏は、出発や到着の遅れに関して「正しい情報を伝える原則はあるべきだ」と乗務員に発言したことは認めた上で、「枕は二つ用意する」よう求めたとの指摘は否定。「(動画を)流す以上、本当なのかしっかり確認しなければいけない」と訴えた。

9443OS5:2024/03/25(月) 12:24:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e62455f7eee7b589f8fc8e2d0887181e55f55cd
安倍派の不正還流「組織性」悪質、元幹部4氏の責任重大…重い処分科す方向で調整
3/24(日) 11:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 岸田首相(自民党総裁)が自民派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、安倍派元幹部の4氏に関係者で最も重い処分を科す方向で調整しているのは、不正還流の「組織性」に着目した場合、安倍派は岸田派や二階派よりも悪質で、止められなかった4氏の責任は免れないとみているためだ。

 「特に事情を知っているであろう方を想定している」

 自民の茂木幹事長は23日、石川県輪島市内で安倍派元幹部への聴取について記者団から問われると、こう答えた。塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏を念頭に置いた発言とみられる。

 安倍派では、派閥パーティー券の販売収入に関し、所属議員にノルマ超過分を還流し、政治資金収支報告書に記載しない不正が常態化していた。これまでに不記載が判明した自民議員82人のうち、安倍派は76人と大半を占める。

 二階派での不記載は、会長だった二階俊博・元幹事長ら6人に限られ、岸田派では議員個人に不記載はなく、派閥のパーティー収入に不記載があった。首相は「事務的なミスの積み重ねだ」と釈明している。

 自民執行部の一人は「安倍派による不正の組織性は際立っている。二階派は幹部を中心に不記載があったが、組織的だったとまではいえない」と指摘した。

 そのうえで最大の焦点となるのは、安倍派で誰がこうした組織的不正を主導したかという点だ。

 衆参の政治倫理審査会では、還流の取りやめを指示した安倍元首相が死去した後の2022年8月、4氏が対応を話し合った幹部協議に注目が集まった。

 4氏は当時、会長代理や事務総長などを務めていたが、いずれも還流継続への関与を否定しつつ、協議内容の説明で微妙な食い違いを見せた。

 下村、西村両氏は結論が出なかったと主張。一方、塩谷氏は「継続するのはしょうがないかなというような話し合いがされた」、世耕氏は「お金の手当てをしなきゃいけないという方向性は決まった」と語り、一定の方針は固まったことを示唆した。

 自民内では、「真相は依然不明だが、還流をやめる機会を逸した4氏の『結果責任』は大きい」との指摘が出ている。首相は、安倍派議員から「派閥の上に立つ人が責任を取るべきだ」などと元幹部への批判が相次いだことも考慮し、最終判断するとみられる。

9444OS5:2024/03/25(月) 14:21:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/5db90ec812a4d5be2982ead6464fee02127b4789
「金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ」 奇異の目で見られていた麻生太郎副総裁はいかにして権力を手にしたのか
3/25(月) 6:07配信

デイリー新潮
首をかしげざるを得ない点が
麻生太郎・副総裁

 ソフト帽をかぶり、唇をひん曲げながら辺りをじろりと睥睨する……。マフィアのボスのような政界のキングメーカー、麻生太郎・副総裁(83)。かつて自民党を下野させ、今も失言続きなのに、一体なぜこんなにエラくなったのか。【前後編の後編】

 ***

 しばらくはこのまま最高実力者としての存在感を誇示しそうな麻生副総裁。

 しかし、なぜそこまで力を持つようになったのか。来歴をたどると、首をかしげざるを得ない点も見えてくる。

 麻生氏は1940年、福岡県で生まれた。実家は炭鉱で財を成した筑豊御三家の一つ、麻生家で、母方の祖父が吉田茂・元総理であることは知られている。学習院大学を出た後、実家の事業に参画。JCの会頭を務め、クレー射撃でオリンピックに出場したことも。政界進出は39歳の時。当選後は、祖父・吉田の一番弟子・池田勇人が創設した宏池会に入る。後に結婚したのも、当時の宏池会会長・鈴木善幸元総理の子女だった。

“お前らさぁ、金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ”
 しかし、それだけの血筋でありながら、同会では主流となれないまま、派を後にしているのである。

「初出馬をした頃だったかな。宏池会の事務所にいたら、太郎さんが入ってきたんです。第一声は“汚ねえ事務所だな”。そこにいた加藤紘一さんなんかは“何だコイツ”と奇異の目で見ていましたよ」

 とは、宏池会取材歴半世紀、政治ジャーナリストの泉宏氏(元時事通信政治部長)。

「衆院選での演説の第一声は“下々の皆さん”だったのは有名な話です。僕ら記者に対しても、“俺はよぉ、お前らとは違ってな。朝起きたらすぐにワイシャツを着てスラックスをはいて靴を履いて、それでようやく1階に降りるんだ。するとそこには執事が待っていて……”などと言う。“お前らさぁ、金持ちの家に生まれた苦労は知らねえだろ”なんて言うから言い合いになったこともありましたね」

 そんなこんなで付いたあだ名が「半径1.5メートルの男」。心を許した相手は徹底的に面倒を見るからだが、その輪に入れない人は挑発的で野卑な言動に到底ついていけない。ましてや宏池会は“お公家集団”と言われる気風である。

「仲間は広がらなかった。そんなこともあり、加藤さんと河野洋平さんで派閥の跡目争いが起こると、河野さんと一緒に宏池会を出てしまったんです」(同)

 河野グループは十数名の弱小派閥。当時の麻生氏はメインストリームから外れた“変わり者”の扱いだった。

“傍流の面白い人”から総裁候補へ
 そんな麻生氏の第一の転機となったのは、小泉純一郎政権。5年間の長きにわたったこの体制下で、党政調会長、総務大臣、外務大臣など重要ポストを歴任し、地歩を固めていくのである。

「それまでの麻生さんは、“傍流の面白い人”という扱いだったんですけどね」

 とは、東京大学名誉教授の御厨貴氏(政治学)。

「それが、重要ポストを任されることによって総裁候補になっていった。小泉さんからすれば、自分と同じように群れず、変わり者で、わっと物を言ってひらめきで生きる麻生さんには親しみが持てたんでしょう」

 小泉政権後、第1次安倍晋三、福田康夫の両内閣は1年ほどの短命に終わる。かたや野党第1党の民主党が支持率を伸ばし、政権交代の危機にお鉢が回ってきたのが麻生氏。マンガ好きでべらんめえ調といったキャラクターが若者から人気を集めたこともあって2008年、念願の総理に就任した。

「あの時の麻生さんは本当にいら立っていた」
 が、総理になるやリーマンショックが日本を襲う。目玉政策として国民一人一人に定額給付金を支給したが、景気は上向かず。自身も高級バー通いが批判され、また「踏襲」を「ふしゅう」、「未曾有」を「みぞうゆう」、「頻繁」を「はんざつ」と発するなど、中学生レベルの漢字が読めないことがあらわになり嘲笑の的に。支持率は低下する一方だった。

「あの時の麻生さんは本当にいら立っていましたね」

 とは政治ジャーナリストの青山和弘氏。青山氏は当時、日テレ政治部で官邸キャップを務めていた。

「総理番の記者たちのマナーや言葉遣いが悪いと言って“質問者を代えろ!”などとよく怒っていた。“目上の人間にきちんと口も利けないヤツにインタビューさせるんじゃねえ”という感じで。いつもイライラしていましたね」

 また、

「解散の時機を逸してしまった。経済対策に腐心し、ずるずる延ばしている間に支持率はどんどん下がり、党内からも麻生降ろしが始まってしまった」

9445OS5:2024/03/25(月) 14:21:51
 当時、厚生労働相を務めていた舛添要一氏は、

「新型インフルエンザの流行という難局もあったけど、多くを任せてくれてとてもやりやすかった」

 と回想するが、その年、麻生氏に解散を迫り離党した渡辺喜美・元行政改革担当相に聞くと、

「すぐ解散するべきだと思ったけど、したがらなかった。このままだとまずいと思って。公務員制度改革について官邸に質問状を渡しに行ったんです。でも、受け取ってもらえなかった。あの時、解散しておけば、民主党政権はなかったですよね」

復活を遂げた麻生氏
 こうした政策、政局両面での失策から自民党は2009年の総選挙で大敗。政権を失ってしまう。そのA級戦犯となった麻生氏。普通ならここで政治生命は事実上、終わりである。

 しかし、2度目の転機は3年後に訪れる。第2次安倍政権の成立だ。政権を奪い返した安倍総理が麻生氏を副総理・財務大臣に起用した。

「安倍さんが麻生さんを重用したのは、政治力もありますが、やはり境遇が似通っているからでしょうね」

 と前出の青山氏。続けて、

「お互い、祖父が総理大臣なのはもちろん、麻生さんは小学校から大学まで学習院、安倍さんは成蹊と名門私学の出身。地元は田舎だけど都会育ち。二人の間には他人が入れない世界があるように見えました」

 こうして第2次安倍政権が歴代最長の7年8カ月間続く中、麻生氏も戦後最長の財務大臣として君臨する。

「財務省というのはやはり最強の官庁です。そのトップを長く務めれば、嫌でも人がみな寄ってきますよ。小派閥だった麻生派(前・河野グループ)に他派閥からこぼれ落ちた議員が入り、また、山東派をそのまま吸収した。いつのまにか第2派閥へと拡大していたんです」(同)

 復活を遂げた麻生氏は続く菅政権、岸田政権でも重みを増し、現在の地位を築くことになったわけだ。

「麻生さんは本来、義理人情の人」
 とはいえ、麻生氏も既に83歳。老害と批判されることもしばしばだ。

 1月にも上川外相のことを「オバサン」「そんなに美しい方とは言わんけど」と言って物議を醸し、発言を撤回したばかり。失言癖は相変わらずで、撤回に追い込まれたものだけを挙げても、

「(日中に米価差があるのは)アルツハイマーの人でも分かる」(2007年)

「(終末期医療費の高騰について)さっさと死ねるようにしてもらうとか、いろんなことを考えないといけない」(2013年)

「ある日気付いたら、ワイマール憲法がナチス憲法に変わっていた。誰も気付かないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」(2013年)

「(少子高齢化問題で)年を取ったやつが悪いみたいなことを言っているが、子どもを産まなかった方が問題だ」(2019年)

 と数々の舌禍がある。どれもその都度、首になってもおかしくない発言だが、なぜかこの人だけは逃げ切れる。しかし、その度に内閣や党の評判をおとしめてきた。

「麻生さんは本来、義理人情の人なんです」

 と言うのは、元フジテレビ政治部記者で40年前から同氏を取材する、ジャーナリストの鈴木哲夫氏。

「現在の岸田体制がいいと思っていない。政策も実現できていないし、党内の権力闘争に明け暮れている。しかも、これまで支えてきたというのに派閥解散という唐突な言動でまさに情を裏切られた。怒った麻生さんは、ポスト岸田の流れを作ろうとしています」

 しかし、

「それを面白く思わない声ももちろんある。“口が悪すぎる”“身を退くべき時期ではないか”という声が党内で聞こえるのは事実です」

9446OS5:2024/03/25(月) 14:22:03
「今の麻生さんの弊害は…」
 前出の泉氏も言うのだ。

「世間やメディアからすれば、引退してほしい政治家ということになるでしょう。総理と総裁だけでなく、副総理と副総裁も歴任。“あと議長をやれば、5冠王だ”なんて本人も言っていますが、今潔く身を引けば晩節を汚すことはない。誰でもそう思うはずです」

 ただし、として、

「それでも政治をやるんだ、というのが麻生さんなんですね。そうした特異なキャラクターが彼の本質。その意味では大好きなマンガの主人公みたいな人かもしれません。あるいは、政界の実力者が持つ業(ごう)のようなものかもしれませんね」

 前出・御厨氏の感想は、

「外からは、老人が権勢を振るっているかのように見えるのは事実。しかし、当人からすれば、“まだまだ下が育っていないから俺が育てねば”という意識なのでしょう。ですが、世間からは、80を超えて君臨している政治家がいるというのは、度を越した長老政治に見えます」

 御厨氏は、麻生氏はデモクラシータイプの政治家ではないと評する。

「アリストクラシー、貴族主義の人。だから下々より俺の方が仕事ができるという自負がある。しかし、新しい人が出てこられるよう道を開くのが長老の役割のはず。麻生さんにその気がなくても、注文を付けただけで周りが忖度(そんたく)し、意向通りにせざるを得なくなってしまっている。それが今の麻生さんの弊害なのです」

 麻生氏が常々、吉田が政界を引退した年まで現役を続けたいと述べてきたのは永田町では知られた話。その年とは85――。

 敬愛する祖父に倣い、スパッと身を退けるか、はたまた権力にしがみつき晩節を汚すか。その答えはあと1年余りで見えてくる。前編では、「政権の生殺与奪権のひとつを握っている」と言われる麻生氏の“影の権力者ぶり”について報じている。

「週刊新潮」2024年3月21日号 掲載

新潮社

9447OS5:2024/03/26(火) 17:28:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/c59c4e2d633f8cd8016282cb3b92e8681ab195cf
裏金処分目前、重鎮・二階氏が先手 衆院選不出馬を表明、安倍派幹部へ圧力強まる
3/26(火) 16:30配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明した。党執行部が検討を本格化させる派閥裏金事件の処分に先手を打った形で、安倍派幹部らの厳重処分を求める声が早速党内で広がった。菅義偉前首相や森山裕総務会長らと関係が近く「非主流派」の核だった二階氏の決断は「ポスト岸田」をにらんだ党内力学にも影響を与えそうだ。

 「政治責任は監督責任者である私自身にあることは当然のことであります」。25日、党本部記者会見場。二階氏はこう切り出し、岸田文雄首相に不出馬を伝えたことを明らかにした。歴代最長の幹事長経験から「キングメーカー」として権勢を誇った姿はなかった。

 裏金事件を巡り二階派の元会計責任者が在宅起訴され、自身の個人事務所の秘書も有罪が確定した。安倍派の資金還流の対応を協議した塩谷立元文部科学相や世耕弘成前参院幹事長ら4幹部に対し「選挙での非公認」以上の処分の調整が進む中、二階氏にも同等の処分が想定される。ただ二階氏は執行部の処分の動きが判断に影響したか問われると「影響はない。自らが決めたことだ」と否定した。

 突然の不出馬宣言で、与党内の矛先は安倍派幹部へと向かった。二階派中堅は「安倍派幹部は責任を取ろうとしない。処分が甘くなれば自民党は何しているんだとの批判が強まる」とくぎを刺し、公明党重鎮も「首相は厳しい処分を出しやすくなった」と見通した。

 安倍派への処分が非公認や党員資格停止以上になれば、二階氏の地元和歌山県で対立関係にあり衆院くら替えをもくろむ世耕氏へのけん制にもなる。二階派幹部は「ただでは転ばないのが二階氏だ」と“世耕封じ”の一手と読み解く。

 「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願う」。会見で述べた二階氏だが衆院政治倫理審査会に出席せず、説明責任を十分に果たさない姿勢に批判も少なくない。

 とはいえ、二階氏が表舞台から去れば党内勢力図に変化をもたらすとの指摘もある。二階氏の幹事長交代や閣僚人事で不興を買った首相は「二階氏の動向は常に気にしている」(党関係者)。二階派内にはポスト岸田を見据え、茂木敏充幹事長の派閥を飛び出した小渕優子選対委員長や、離脱に含みを持たせる加藤勝信元官房長官と距離を縮めようとする動きもある。

 麻生太郎副総裁の周辺は言う。「今は主流派も非主流派も不安定だ。この先どういう流れになるのか分からん」 (高田佳典、大坪拓也、御厨尚陽)

9448OS5:2024/03/26(火) 17:29:37
https://www.asahi.com/articles/ASS3T3QB1S3TUTFK00GM.html?oai=ASS3V1VW2S3VUTFK00FM&ref=yahoo
二階氏の不出馬「ベストタイミング」の声も 処分回避、選挙も優位に
有料記事自民

2024年3月25日 20時53分
 自民党による厳罰が取り沙汰されていた二階俊博元幹事長が、次の衆院選での不出馬を表明した。追い込まれた末の二階氏の決断は、組織的に裏金を作りながら責任逃れに走る安倍派の幹部に対し、自発的引責を求める圧力を高めている。

 二階氏が25日に記者会見したのは歴代最長の幹事長として、幾度となく質疑に応じてきた党本部4階の会見場。最側近で二階派幹部の林幹雄元幹事長代理と現れ、紙を読み上げ始めた。「政治責任はすべて監督責任者の私自身にある」「岸田文雄総裁に対し、次期衆院選挙に出馬しないと伝えた」

 そして、こう言った。「自民党が再び国民の期待に応える政党として再起することを願う」

 読み上げ時こそ、低姿勢だったが、質疑応答では一転。衆院政治倫理審査会に出席しなかった理由や、二階派の裏金作りの経緯を問われても、自らは答えず、林氏が回答した。高齢が立候補見送りの理由かと問われると「お前もその年、くるんだよ。ばかやろう」。会見は10分間で打ち切られた。

 その後、仲間と昼食を取った際には「こういうのは自分で決めなきゃならん」とさっぱりした様子で語った二階氏だが、会見でのいら立ちからは、追い詰められた末の不本意な決断だったことが色濃くにじんだ。

「実際は何の反省も謝罪も…」

9449OS5:2024/03/26(火) 17:43:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/a038b95e08d7588883b270d375ed5c1d6c9efae1
自民、二階氏の処分見送り検討 松野氏ら3氏は軽い処分で調整
3/25(月) 19:32配信


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毎日新聞
記者会見する自民党の二階俊博元幹事長(中央)。奥右は林幹雄元経済産業相=東京都千代田区の同党本部で2024年3月25日、竹内幹撮影

 自民党は、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明したことを受け、二階氏に対する党の処分を見送る検討に入った。安倍派幹部を務めた松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長の3氏については、安倍派のパーティー券収入の還流に関する2022年の幹部会合に出席していた塩谷立元文部科学相ら4氏より軽い処分とする方向で調整する。

【図表で見る】1983年に初当選…二階氏の主な歩み

 自民関係者が25日明らかにした。松野氏ら3氏は安倍派の有力議員「5人衆」のメンバーで、松野、高木両氏は事務総長経験者として衆院政治倫理審査会に出席した。政治資金収支報告書の不記載額は萩生田氏が2728万円、松野氏が1051万円、高木氏が1019万円で、234万円だった塩谷氏らより多額だった。

 ただ、安倍晋三会長(当時)が還流をやめるよう指示した22年の幹部会合などには出席しておらず、一定の配慮がいると判断した模様だ。

 党執行部は、22年の幹部会合に出席した塩谷氏、下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4氏の責任は重大だとみて、党内処分の中では3番目に重い「党員資格停止」か4番目の「選挙での非公認」処分を検討している。松野氏ら3氏については4氏より軽い処分とし、「選挙での非公認」か「党の役職停止」とする方向だ。3氏は既に党の役職などから退いており「役職停止」なら形式的な処分となる。

 首相は26日から関係者への追加聞き取り調査を行い、4月第1週にも処分を決定する方針だ。【川口峻】

9450OS5:2024/03/26(火) 20:53:17
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/380281
【二階氏、次期衆院選不出馬表明】裏金処分目前、逃げの判断
首相苦慮、責任波及を警戒
2024/3/26 10:09
(最終更新: 2024/3/26 10:25)
 記者会見を終え、引き揚げる自民党の二階元幹事長(手前)=25日午前、東京・永田町の党本部

 自民党の二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明した。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、4月上旬にも関係議員の一斉処分を見込む自民。唐突に映る二階氏の判断の背景には「選挙での非公認」など、党主導の重い処分を回避しようとの思惑が透ける。影響力の強い重鎮の扱いに頭を悩ませていた岸田文雄首相は、自らの責任問題への波及を警戒しつつ、安倍派(清和政策研究会)幹部の処分に踏み切れるかどうかが問われる。

 ▽メンツ

 「影響はない。自ら決めたことだ」。25日午前、党本部。記者会見に臨んだ二階氏は、党内で検討中の処分が判断に影響したかどうか問われ、気色ばんだ。だが実態は二階氏のメンツを保ちつつ、党内不和を抑え込む仕掛けを党幹部らが周到に準備していた様子がうかがえる。

 二階派(志帥会)は2018年から5年間で、政治資金収支報告書の収入と支出に計3億8千万円を過少記載したとして、元会計責任者が在宅起訴された。二階氏も、派閥パーティー券の販売ノルマ超過分3500万円を裏金化したとして、秘書が有罪となった。

 こうした事情から自民幹部は「肩書と金額、どちらで線引きしても重い処分は不可避」とみていた。ただ首相は周辺に「二階さんを処分したいわけではない」とも吐露していた。二階派を中心に恨みを買う上、岸田派(宏池会)でも元会計責任者が立件されており「ブーメランが飛んでくるのではないか」(官邸筋)と身構えたのだ。

 案の定、野党は25日、「責任者として、首相が真っ先に処分される対象だ」(共産党の小池晃書記局長)と批判のボルテージを上げた。

 ▽円満演出

 「重い処分を受けるぐらいなら、その前にけじめをつける」。3月上旬、そんな二階氏の意向を耳にした二階氏に近い森山裕総務会長らが、軟着陸に向けて首相に働きかけを始めた。

 森山氏は7、15両日に首相と一対一で面会。処分内容を考えあぐねる首相に「組織的な裏金づくりをしていた安倍派幹部と同じ処分ではいけない」と進言し、区別するよう求めた。

 そこで浮上したのが、自発的な次期衆院選への不出馬表明だ。関係者によると、党紀委員会による処分で党員資格停止に次いで4番目に重い「選挙での非公認」と同じ意味を持ち、重い処分を下さない理屈も立つ。

 26日には関係議員への追加聴取が迫っていた。二階氏は25日朝、首相に電話して不出馬方針を伝達。首相は「熟慮の結果でしょうから、判断を尊重します」と敬意を表し、円満解決を演出した。

 ▽世耕氏封じ

 「これで安倍派処分の線引きができた」。二階氏の会見を見届けた首相周辺は胸をなで下ろした。

 党処分の焦点は、裏金の発端や経緯に関し「知らぬ存ぜぬ」を貫き、責任逃れのような説明に終始している安倍派幹部だ。二階氏の不出馬表明で、選挙での非公認以上の処分を下せる流れになったと受け止めた。

 そして不出馬表明は二階氏にもメリットが生まれる。区割り変更に伴う次期衆院選和歌山2区には、二階氏と折り合いの悪い安倍派幹部の世耕弘成前参院幹事長がくら替え出馬を狙っているとされる。世耕氏が非公認や党員資格停止になれば、後継争いからの脱落は必至―。参院関係者は今回の決断を「世耕氏封じの一手だ」と読み解いた。

 処分を間近に控え、交錯する自民内の思惑と駆け引き。首相は25日夕の党役員会で二階氏の表明をこう評した。「党の再起を強く促す出処進退として重く受け止めたい」

9451OS5:2024/03/27(水) 00:26:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/e45c973808a7dd56f17c6c12e4db0adcedeac92b
自民裏金、処分3段階案が浮上 執行部、塩谷・下村両氏を追加聴取
3/26(火) 20:07配信

毎日新聞
自民党本部=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)ら党執行部は26日、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派幹部を務めた塩谷立元文部科学相と下村博文元文科相への追加の聞き取り調査を東京都内のホテルで行った。自民が4月上旬にも決定する関係議員の処分については3段階に分ける案が浮上しており、党執行部は追加聴取を踏まえて処分の詳細を詰める。

 追加聴取は首相と茂木敏充幹事長、森山裕総務会長が実施した。27日は同じく安倍派幹部を務めた西村康稔前経済産業相と世耕弘成前参院幹事長が対象となる。

 首相は26日の聴取終了後、首相官邸で記者団の取材に応じたが、実態解明につながる証言が得られたかについては「作業をこれからも続けていく。今の段階で内容等を申し上げることはできない」と言及を避けた。

 党執行部は、パーティー券収入のキックバック(還流)に関する2022年の同派の幹部会合に出席したものの、結果的に不正な還流をやめることができなかった塩谷、下村、西村、世耕の4氏の責任は重大だとみて、党内処分の中では3番目に重い「党員資格停止」か4番目の「選挙での非公認」処分を検討している。

 一方、同派幹部を務めた松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国対委員長は22年の幹部会合には出席していないことから、塩谷氏ら4氏より軽い処分とする調整に入っており、「選挙での非公認」か「党の役職停止」とする案がある。党執行部は、幹部会合への出席の有無や幹部か否か、政治資金収支報告書への不記載額の多寡などを考慮し、塩谷氏ら関係議員を3段階に分けて処分する方向だ。25日に次期衆院選に出馬しない意向を表明した二階俊博元幹事長への処分は見送られる公算が大きい。【畠山嵩、池田直】

9452OS5:2024/03/27(水) 06:26:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/d143115c2f7d24c0efa91c35cff0c03631877608
<読む政治>二階氏不出馬の志帥会、次の軸は誰か 「武田事務総長主導」に賛否
3/27(水) 6:00配信



毎日新聞
自民党二階派の解散を記者会見で発表する同派会長の二階俊博元幹事長(中央)、武田良太元総務相(右)、林幹雄元経済産業相(左)=東京都千代田区の砂防会館で1月19日、竹内望撮影

 自民党は4派閥が解散を決定したことで、党内の景色は様変わりし、議員たちは浮足立っている。

【グラフ】内閣支持率の推移(24年2月)

 解散する二階派(志帥会)では、強い磁力を発して派を束ねてきた、会長の二階俊博元幹事長が25日、次期衆院選不出馬を表明したことで、一気に不安定な状況に陥りそうだ。

 二階氏、林幹雄元経済産業相、武田良太元総務相、中曽根弘文元外相の4人は、1月の解散決定後も、派閥メンバーと当選回数別に会合を開いてきた。

 東京・赤坂のホテルにある中華料理店で2月28日にあった会食には、この4人と閣僚経験者ら数人が参加した。二階派事務総長の武田氏が、派閥の裏金事件の経緯を説明するため、衆院政治倫理審査会に出席する前日だった。武田氏は「政倫審に明日出ます。これまで話してきたことを話すので、大丈夫です」と断言した。

 雑談が多く、派閥メンバーの今後については話題にのぼらなかったという。出席したベテラン議員は「二階派をどうするかという話をすると思ったが、何もない。参加しなければよかった」と苦々しげに語った。

 二階派は岸田文雄首相と距離を置き、非主流派の立場を続けている。二階氏は85歳。バッジを外すのならば、別の誰かが結集軸になり得るのか。同派解散後を想定して、武田氏を中心にメンバーを再結集しようとする動きがある。武田氏が主導権を握ることを嫌う議員たちは対抗し、二階氏と「反武田」の枠組みを作れないかと画策する。武田氏を警戒する同派幹部は「二階派に総裁候補はいない。武田氏について行くのは若手だけだろう」とけん制する。

 武田氏は、萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官とも連携しており、3人は頭文字を取って「HKT」と呼ばれる。いずれも菅政権で閣僚を務め、菅義偉元首相に近い。菅氏は3月1日、HKTの3人と小泉進次郎元環境相と会食した。

 無派閥ながら首相となった菅氏には、自身を支える議員グループがある。二階氏と同じく非主流派に位置し、首相の政権運営に不満を持つ。「ポスト岸田」の候補では、河野太郎デジタル相、小泉氏、石破茂元幹事長らが念頭にあるようだ。ただ、菅氏はかねて麻生太郎副総裁と距離がある。河野氏は存続が決まっている麻生派に所属する。菅氏は脱派閥を主張してきたこともあり、次期総裁選で河野氏を支援するかは定まっていない。小泉、石破両氏も、議員の支持が広がるかは未知数だ。

 菅氏周辺は「麻生氏や茂木敏充幹事長とケンカできるのは菅氏しかいない。菅氏が決めた人物が総裁になる、という形にしようと環境整備をしている」と明かし、菅氏がキングメーカーとして積極的に関与することに期待を寄せる。

9453OS5:2024/03/27(水) 11:42:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/054f1eb744ee1b635782386bbc6304f5cb0a93cd

岸田文雄首相、自身が役職停止処分なら党総裁の役職「外れる」 参院予算委
3/27(水) 10:33配信

産経新聞
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日午前(春名中撮影)

岸田文雄首相は27日午前の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、党総裁である自身の処分が党の役職停止となった場合の対応について「党規約をそのまま読めば、役職を外れるということになる」と述べ、総裁を外れるとの認識を示した。

処分のうち党の役職停止は8段階中3番目に軽い。党内では首相に対する重い処分は見送られるとの見方がある。首相は「私も含めて党の手続きと判断が尊重されなければならない。処分は何も決まっていない」とも語った。

首相は安倍派(清和政策研究会)幹部の再聴取について「来週に向けて続けていきたい」と説明した。過去に同派会長を務めた森喜朗元首相の聴取については「個人的にこの問題に関わっているという指摘は把握されていない」とした一方で、「追加の聞き取り調査の中で必要な関係者に話を聞きたい」と述べた。

次期衆院選への不出馬を表明した二階俊博元幹事長に対する処分の有無については「選挙に出馬しないという判断は重く受け止めているが、処分については決めていない」と述べた。

立憲民主党の杉尾秀哉氏への答弁。

9454OS5:2024/03/27(水) 11:49:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba19d90827db96b5fe4d2eb3cdfa7b320c28cde3
非公認案、自民にも「不十分」の声 裏金議員処分、野党は離党要求
3/27(水) 7:05配信

時事通信
安倍派元幹部への聴取を終え、ホテルを後にする岸田文雄首相を乗せた車=26日午後、東京都千代田区

 自民党派閥の裏金事件での処分に向け、岸田文雄首相は安倍派元幹部への聞き取り調査を始めた。

 処分は「選挙での非公認」を軸に検討するが、党内からも「国民は到底納得しない」(幹部)との懸念が相次いでおり、世論の強い反発が収まるかどうかは見通せない。

 「非公認」が検討されるのは2022年8月の安倍派幹部会合でキックバック(還流)復活に関わったとされる塩谷立・元総務会長、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人。実際に処分が下れば、次期国政選には無所属で出馬する可能性が高い。そうなれば、衆院選では比例代表への重複立候補ができない。

 ただ、裏を返せば、当面は自民議員で活動を続けることが可能で、無所属で当選すれば追加公認の道も開ける。安倍派には「非常に重たい」(閣僚経験者)との声がある一方、岸田派中堅は「選挙までは何もないということ。有権者は厳しいとは受け止めないだろう」と断じた。

 幹部会合に出席しなかった松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長らには「党の役職停止」を検討中だが、主だった役職は既に外れており、実効性にはいまひとつ欠ける。

 裏金問題を巡っては、政治資金収支報告書の不記載額が3526万円に上った二階俊博元幹事長が次期衆院選への不出馬を表明。二階派若手は、自発的に動く様子のない安倍派の面々に対し「安倍派からも続くと思っていた。離党くらい自分で判断できる」といら立ちを隠さない。

 過去の不祥事では、新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言のさなかに銀座のクラブを訪れた自民3議員が離党勧告を受けた。同党筋は「執行部は非公認よりも一段重い『党員資格停止』にしたいはず。そうなれば離党を促すことにもつながる」と話す。

 処分を急ぐ自民に対し、野党は厳しい批判を浴びせる。立憲民主党の泉健太代表は党会合で「真相にたどり着いていない中で処分を進めようとするのは、逃げ切りを図ろうという姿勢に他ならない」と指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表も記者会見で「銀座に飲みに行って離党を迫られた(事例)以上の処分は当然必要だ。自民党の自浄作用が問われている」と述べ、安倍派元幹部らの離党を要求した。

9455OS5:2024/03/27(水) 11:49:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/187a55ab16165962ea3893ec8bf1446324fcf405
自民、裏金幕引き急ぐ 二階氏不出馬、処分に「追い風」 真相究明は置き去り〔深層探訪〕
3/27(水) 7:00配信


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時事通信
記者会見で次期衆院選に出馬しない意向を表明した自民党の二階俊博元幹事長(右)=25日、東京・永田町の同党本部

 自民党で派閥裏金事件の幕引きに向けた動きが加速してきた。岸田文雄首相(党総裁)自らが26日から安倍派元幹部の再聴取に乗り出す。二階俊博元幹事長が事件の責任を取って衆院選不出馬を表明したことで、安倍派元幹部への重い処分は必至の情勢だ。ただ、関係議員の証人喚問には依然否定的。一連の動きは首相らの指導力発揮を演出する色合いが濃く、裏金化の経緯や使途など真相究明は置き去りにされている。

【主な経歴】二階 俊博(にかい としひろ)氏

 ◇不出馬「取引」説も
 「捜査権がない中で限界があるのも事実。できる限りの実態把握に努め、党としてけじめを付けなければならない」。首相は25日の参院予算委員会でこう強調。自ら再聴取を進め、早期処分に踏み切る考えを示した。

 首相は先週22日、ひそかに森山裕総務会長ら党幹部を首相官邸の裏口から次々呼び込み、処分の調整を進めた。安倍派でキックバック(還流)復活に関わったとされる塩谷立・元総務会長や世耕弘成・前参院幹事長ら4人の政治的責任は重いと見て、「選挙での非公認」以上の処分を検討中だ。

 これに呼応するかのように、二階氏は25日に不出馬の意向を表明した。自身の秘書が立件され、幹事長在任時の巨額の政策活動費にも疑惑の目が向けられる二階氏には「離党が望ましい」(自民中堅)との声も党内でくすぶっていた。

 和歌山県内が地盤の二階氏を巡っては、参院和歌山選挙区選出で衆院くら替えの意欲をにじませる世耕氏とのさや当てが続いていた。首相は11日、二階氏側近の武田良太・元総務相と会談。裏金議員の処分に向けた調整が大詰めとなる中の不出馬表明に、政界では首相と二階氏側の「取引」を疑う向きもある。

 二階氏不出馬の動きを知った官邸幹部は「やはりこうなったか」と漏らし、安倍派元幹部の処分も「非公認」以上になるのは不可避との見方を示した。「非公認」が処分の「物差し」となることで、世耕氏の衆院くら替えを阻む狙いも二階氏にはあったと解説し、「(子息への)世襲を目指す二階氏にはベストのタイミングだ」と話す。同氏への処分について、首相周辺は「もうないだろう」と打ち明けた。

 ◇証人喚問に後ろ向き
 85歳の二階氏の不出馬は地元などでは織り込み済み。既定路線を前倒ししただけとも言え、事態収束を図ろうとする二階氏側の思惑も透ける。会見に同席した側近の林幹雄・元幹事長代理は二階氏の説明責任について「いちいち政治倫理審査会に出なくても分かってもらえる」と話し、政倫審出席は不要と言ってのけた。

 事件の終幕を急ぎたいのは首相も同様だ。2024年度予算案は今年度内成立が既に確定。週内の参院審議を乗り切れば、国会で野党の追及を受ける場面も減る見通し。4月の衆院3補欠選挙を見据え、指導力を演出しつつ4月第1週にも処分を下すことで、「一つの区切りとしたい」(自民関係者)のが本音だ。

 政権内で思惑や駆け引きが交錯する一方、裏金事件の真相は依然として闇の中だ。首相は25日の参院予算委で証人喚問の必要性を問われ、「政倫審の弁明などが行われてきた。国会で判断すべきだ」などと後ろ向きな発言に終始した。

 立憲民主党の泉健太代表は記者団に「真相を究明しなければいけない。(論点の)すり替えでお茶を濁すのではなく、しっかり証人喚問に応じるよう改めて訴えたい」と迫った。共産党の小池晃書記局長は、二階氏に対し「真相を語れと言いたい。(衆院議員を)13期務めた人だから、最後は政治家として筋を通してもらいたい」と求めた。

9456OS5:2024/03/27(水) 11:55:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/675967e658c3942c106bd949f288d76a727a35a9
岸田総理、実はサプライズ好き…言動が予測困難過ぎて永田町騒然「ひょっとして衆院解散も」
3/27(水) 10:32配信

47NEWS
衆院政治倫理審査会に出席する考えを記者団に示した岸田首相=2024年2月28日

 「岸田総理、政倫審出るってよ」―。2月下旬、岸田文雄首相の判断が東京・永田町を騒然とさせた。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会への出席を突如表明したのだ。安倍派や二階派の幹部出席を報道公開とするか否かで与野党協議が膠着していた状況を、首相のひと言が打破した。日々政局に頭を巡らせている永田町の「住民」をも驚かせた経験は、過去に一度や二度ではない。「ひょっとして衆院解散も大方の予想を外してくるのではないか」。岸田首相の政治手法はさらなる臆測を呼ぶ。(共同通信=池田快)

政治テロ、本当にある? 「連座制」後ろ向きの理由

国会議事堂=2022年5月

 ▽岸田流「ショック療法」

 「政倫審を公開で行うのか、非公開で行うのか、与野党の折り合いがついていない。今の状況のままでは、国民の政治に対する不信がますます深刻になる。自民党総裁として政倫審に自ら出席し、マスコミオープンの下で説明責任を果たさせていただきたい」

 2月28日午前、岸田首相は官邸で記者団に表明した。現職首相として政倫審への出席は初めてとなる。全面公開で臨むという首相の発言は、瞬く間に永田町内を駆け巡った。

 そもそも政倫審は原則非公開というルールが定められている。公開には本人同意が必要だ。自民党は、衆院の政倫審開催を申し出た安倍、二階両派の計5人が「完全非公開」を希望していると当初説明し、交渉途中で「議員傍聴のみ可」「記者の取材と録音は許可」へと徐々に譲歩した。しかし、立憲民主党など野党側は説明責任を果たすなら全面公開が不可欠だと主張する。この影響で、開催を見込んだ28、29日は見送ることに27日に決まり、2024年度予算案の3月中の成立にも影響を与えかねない状況だった。


 「岸田流のショック療法だ」。自民党のベテラン議員は首相の狙いをこう分析した。首相発言の後、安倍、二階両派の5人は次々と態度を軟化させる。その日のうちに、開催を29日と3月1日とする日程が決まり、出席者は岸田首相を含む計6人となった。

 ▽サプライズのリスク

 今回の突然の行動について、周辺は「岸田首相の怒りの表れだった」との見方を明かす。

 首相はそれまで、政治資金収支報告書に不記載があった議員らの説明責任について再三言及してきた。それなのに、なかなか調整がつかない政倫審の開催。「首相は不満をためていた」と周辺は解説した。

 2月28日も自らの出席表明に合わせて、安倍派や二階派議員を念頭に、こう強調した。「政治の信頼回復に向けて、ぜひ志のある議員に政倫審をはじめ、あらゆる場において説明責任を果たしてもらうことを期待している」

 こうしたサプライズ的な政治手法には、リスクが付きまとう。岸田首相が事前に自身の政倫審出席を知らせたのは、ごく一部の自民党幹部らに限られた。それも表明直前に連絡しただけだ。安倍派内からはすぐさま「岸田首相はどこまで安倍派を悪者にする気なのか」と憤る声が上がった。

 党内に波紋を広げた結果を、首相周辺はこう振り返った。「今回の判断は、膠着状態を打破するためリーダーシップを発揮する姿を見せたプラス効果だけでは済まなかった。やはりマイナス面もあった」

 ▽首相が愛した派閥

 岸田首相は1月にも周囲を驚かした。昨年12月まで自ら率いてきた岸田派(宏池会)の解散表明だ。

 1月18日夜、岸田首相は官邸で記者団にこう語った。

 「解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたことも考えなければならない」

 この日朝、東京地検特捜部が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で岸田派の元会計責任者を立件する方針を固めたと報じられた。首相は昼間、ひそかに岸田派幹部を官邸に順次呼び集め、派閥解散の了解を取り付けた。そして翌19日にも「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散する」と改めて表明した。

9457OS5:2024/03/27(水) 11:55:49
 宏池会と言えば、岸田首相と同じ広島県出身の池田勇人元首相が1957年に創設した、党内で最も歴史を持つ派閥だ。岸田首相を含めて5人の首相を輩出してきた。岸田首相自身も昨年12月に派閥を離脱するまで11年間にわたり会長を務め、人一倍「宏池会愛」が強いとされる。それだけに解散表明のインパクトは大きく、岸田首相の強い覚悟がにじんだ。

(写真:47NEWS)

 首相は党内の他派閥について問われると「他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にない」と踏み込むのを避けた。だが、特捜部が派閥の会計責任者や自民議員らを立件したこの日、安倍派と二階派も派閥解散の方針を決断する。二階俊博元幹事長は首相と相談したわけではないとしつつ、岸田派解散の決断について「影響が全くないと言えばうそになる」と明かした。

 続いて森山派も25日、解散方針を表明。会長の森山裕総務会長は「断腸の思いだが、政治の信頼を取り戻すために決めた」と語った。

 一方で、麻生派を率いる麻生太郎自民党副総裁、茂木派領袖の茂木敏充幹事長と、岸田首相との関係はきしみが生じた。麻生派、茂木派は政策集団の形で、議員の集まりとしては存続すると決めた。それでも「政治資金収支報告書に記載しなかった特定の派閥が悪いのに、派閥全てが悪者にされている。守旧派のレッテルを貼る気か」と岸田首相への恨み節が漏れる。

▽意表突く局面転換、過去にも

 岸田首相は、サプライズで局面転換を図る手法に成功体験を感じているのかもしれない。

 始まりは、第100代首相に就任した2021年10月4日のことだ。首相就任の記者会見に臨むと、10日後の14日に衆院を解散し、衆院選を19日公示、31日投開票の日程で実施すると表明した。

 確かに衆院議員の任期満了は21日に迫っていたが、菅義偉前首相の退任と岸田内閣の発足を考慮すると、衆院選投開票は11月になるというのが大方の見立てだった。就任から間髪置かない衆院解散判断には、対する野党も「奇襲だ」と慌てる。選挙戦では与野党の接戦区も少なくなかったが、自民党は単独で安定多数と呼ばれる議席確保に成功した。

 2022年8月10日の内閣改造・自民党役員人事も意外なタイミングだった。党役員任期に合わせて9月と予想する向きが党内外に多かったが、見事に裏切った格好に。7月の安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の関わりが取り沙汰される中、早めに手を打つ狙いがあったようだ。

 なぜ岸田首相はサプライズを好むのか。答えのヒントは、党内基盤の弱さにあるのではないだろうか。

 足元の岸田派は、党内6派閥のうち第4派閥に過ぎない。最大派閥を足場にした安倍元首相とは状況が大きく異なる。このため岸田首相は政権運営の上で、麻生副総裁や茂木幹事長との連携を図ってきた。麻生派は第2派閥、茂木派第3派閥だ。こうした状況下で、自ら主導権を握るために編み出したのがサプライズ演出ではないだろうか。

 ▽想定外の衆院解散におびえる永田町

 いま永田町では「岸田首相は何を考えているのか、さっぱり分からない」(自民党中堅)という首相評が定着している。そんな中、与野党問わず最大の関心事は、首相がいつ衆院解散権を行使するかという一点にある。衆院解散は一口に言えば「衆院議員の首を切る行為」。選挙後に再び国会へ戻れるのか、命運を握るのは首相というわけだ。

 衆院議員任期4年間は、この春で2年半を経過する。来年は参院選も控えていることを考えると「岸田首相は年内に衆院解散・総選挙に打って出るのではないか」との見方は広がっている。最近では、米国への国賓待遇訪問前後の「4月説」や、所得税の定額減税が始まる「6月説」などのうわさが永田町を飛び交う。

 岸田首相は自らの考えを周囲に気取らせないのが常。自民党幹部すら真意を探るのは容易でないようだ。

 岸田首相は3月4日の参院予算委員会で、4月の衆院3補欠選挙とタイミングを合わせる形で衆院選に持ち込むのではないかと聞かれ「全く考えていない」と答えた。この発言に関し、森山総務会長は翌5日の記者会見で、読めない首相心理をこう解説した。「昨日の予算委員会の発言はその通りだと思います。昨日はそうだったんだろうと思います。昨日までは」

9458OS5:2024/03/27(水) 12:01:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/611e306c42c5d0f9b8f3ce6e36e00aa3966c0fc9
中国企業ロゴ問題は「委員会の所管外」 河野太郎氏、8回繰り返し答弁避ける 衆院特別委
3/27(水) 11:40配信


産経新聞
河野太郎デジタル担当相(春名中撮影)

再生可能エネルギー導入に向けて規制見直しを目指す内閣府のタスクフォースで民間構成員が提出した資料に中国国営企業のロゴマークの透かしが入っていた問題を巡り、26日の衆院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成特別委員会で、河野太郎デジタル相が立憲民主党の中谷一馬衆院議員の質問に対し、「委員会の所管外」を理由に自身ではなく事務方に答弁させ続ける場面があった。

河野氏は兼務する規制改革担当相としてタスクフォースを所管するが、同特別委員会はタスクフォースが目指す規制改革は所管外となる。

中谷氏は同特別委員会が所管する「デジタル行政改革の視点で」と述べた上で、一連の問題の改善策について見解を求めた。河野氏は「所管外の委員会なら副大臣や政府参考人らが答弁するのが院のルール」「規制改革の質問は所管の委員会でお願いしたい」「所管の委員会を認識せずに質問する質問者の問題」などと「所管」を理由に計8回答弁を避けた。

中谷氏は「答弁しない姿勢はどうかと思う」と河野氏の姿勢を疑問視した。

一方、河野氏は同特別委員会に先立つ記者会見で、一連の問題について「お騒がせして申し訳ない」とした上で、「ロゴに有害な要素が入っていないことは確認できた。事実関係を調べて対処方針を決めたい」と語っていた。

河野氏を巡っては、「所管外」などとして答弁を避けるケースが少なくない。令和5年2月の衆院予算委では原発政策や外相時代に関わった北方四島を巡る日露交渉などについて「所管外だ」との答弁を12回繰り返した。また、平成30年12月の記者会見ではロシアとの平和条約締結交渉をめぐる記者の質問に対し、「次の質問どうぞ」と4回連続で繰り返し、応答を拒否したケースもある。(奥原慎平)

9459OS5:2024/03/28(木) 23:00:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee762f0ab945bb174fcd9dd095b4e3ef4ee47d1a
長谷川岳・参院議員が北海道庁職員らを厳しく叱責、鈴木知事「改めるべきだ」
3/28(木) 22:33配信

読売新聞オンライン
長谷川岳参院議員

 北海道選出の長谷川岳参院議員(自民)から道庁職員らが厳しい叱責(しっせき)を受けたとして、鈴木直道知事は28日の定例記者会見で、長谷川氏に対し、「(言葉遣いを)改めるべきだ」と指摘したことを明らかにした。長谷川氏の言動を巡っては、週刊文春(電子版)がパワーハラスメントとして報じていた。長谷川氏からは謝罪があったという。

 関係者によると、長谷川氏は1月下旬、意見交換の場で道庁や札幌市の職員を厳しく叱責した。鈴木知事は関係職員に事実を確認した上で、28日に電話で改善を求めたという。記者会見で、鈴木知事は「適切とはいえない発言があった。改めるべきであると申し上げた」と述べたが、パワハラに当たるかどうかについては明言しなかった。

 札幌市の秋元克広市長も27日の定例記者会見で長谷川氏について問われ、「かなりきつい調子で言われる方」と述べ、パワハラについては「そういうふうに受け止める場合もあるかなと認識している」と説明していた。

 長谷川氏は28日、自身のブログで、「私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました。以後、時代に即した表現方法に変えて参(まい)ります」と釈明した。謝罪の言葉はなかった。

9460OS5:2024/03/28(木) 23:03:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f9fc4b130c44caab05766cecaec4d6994841981
吉幾三の告発で物議の自民党・長谷川議員 パワハラ報道受け「時代に即した表現方法に変えて参ります」
3/28(木) 20:51配信

スポニチアネックス
長谷川岳氏X(@gaku_hasegawa)から

 自民党の長谷川岳参議院議員(53)が28日、自身のブログを更新し、パワハラと疑われる行為があったとの報道を巡り、「不徳の致すところ」と投稿。今後改める意向を示した

 長谷川氏は「報道を受けて」とのタイトルでブログを更新。「私の過去の表現方法をめぐる報道がなされ、不徳の致すところです。初当選以来、北海道の課題、地域の課題解決に向け、情熱的に活動して参りました。一方で、私の表現方法が時代にそぐわないものであることを痛感いたしました。以後、時代に即した表現方法に変えて参ります。引き続き、北海道の課題、地域の課題解決に向け、より一層の情熱を持って取り組んで参ります」とつづったもの。

 長谷川氏をめぐっては、26日、「文春オンライン」が地元の札幌市職員がさまざまな要求への対応で残業時間が月100時間を超えていると報じたほか、歌手の吉幾三も自身のYouTubeの中で、飛行機に乗っていた際に遭遇した国会議員の態度が「非常に横着な態度」だったといい、「言葉の使い方が乱暴」と指摘。その後公開した動画の中で長谷川氏の名を公表し、匿名客室乗務員からの手紙を紹介。その手紙には「遅延に非常に厳しい」「鬼の首を取ったような言い方でクレーム」「とても政治家とは思えない」と記されていた。

9461OS5:2024/03/31(日) 13:29:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1955e7356c1f30333f7bedd015804ad3693b281
安倍派幹部に「離党勧告」案浮上 追加聴取や厳しい世論を考慮
3/29(金) 23:00配信

毎日新聞
自民党本部=曽根田和久撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた関係議員の処分を巡り、安倍派幹部の一部を「離党勧告」とする案が党内で浮上していることが29日、判明した。党の処分では除名に次いで2番目に重い。これまでは4番目の「選挙での非公認」を軸に検討してきたが、追加聴取での議員側の説明や厳しい世論を考慮し、より厳しい処分が必要との判断に傾いている。処分は4月4日までに決定する方向で調整している。政府・自民党関係者が明らかにした。


 岸田文雄首相は29日、党幹部と相次いで会談。処分の重さや首相が進める追加聴取のあり方などについて詰めの協議を行った。麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長は29日午後、首相官邸の裏口から入り、首相と約1時間会談した。これに先立ち、首相は参院幹部とも会談した。関係者によると首相は「3日か4日には処分を決めたい」と語ったという。追加聴取についても継続する考えを示した。

 党執行部は、安倍、二階両派の80人規模の議員の処分を検討している。特に安倍派のパーティー券収入のキックバック(還流)に関する2022年の幹部会合に出席したものの、結果的に不正な還流をやめることができなかった同派幹部の責任は重いとみている。

 首相は26、27の両日、幹部会合に出席した塩谷立元文部科学相、下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人に追加聴取を実施。聴取での説明ぶりも踏まえて、当初検討していた党の処分で4番目の「選挙での非公認」や、3番目の「党員資格の停止」よりも重い処分とする案が浮上している。党幹部は「新たな事実が追加で出てきている。離党勧告まで踏み込まざるを得ないだろう」と語った。【飼手勇介、高橋祐貴】

9462OS5:2024/03/31(日) 13:38:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/06d68cf591ae45456f4df851893bfeacd9905e24
安倍派元幹部に離党勧告へ…自民、処分対象者を最終調整
3/31(日) 5:04配信

読売新聞オンライン
 自民党は、派閥の政治資金規正法違反事件の関係者に対する処分を巡り、安倍派元幹部について、党規律規約の規定で2番目に重い「離党勧告」とする方向で最終調整に入った。同党は関係議員で最も厳しい処分として、4番目に重い「選挙における非公認」以上とする方針をすでに固めており、世論の批判などを考慮したとみられる。処分の対象者や内容を詰めた上で、4月3日以降に党紀委員会を開き、その他の関係議員も含めた処分を決定する予定だ。


 複数の同党幹部が明らかにした。党執行部は、安倍派内で最も政治的・道義的責任が重いのが塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏だとみている。4氏は、安倍元首相から派閥による資金還流の停止を命じられたが、安倍氏の死去後に対応を協議し、中止を決めなかった。

(写真:読売新聞)

 執行部は、4氏が不正還流を止められる立場にありながら対処しなかった点を重視している。さらに、「非公認よりも厳しい対応が必要だ」とする党内の意見や、世論の反発が依然として強いことなどを踏まえ、「離党勧告」とする方向で検討している。「離党勧告」を4人全員に科すか、一部にとどめるかなどを近く最終判断する予定だ。

 党の処分は、重い順に〈1〉除名〈2〉離党勧告〈3〉党員資格停止〈4〉選挙での非公認〈5〉国会・政府の役職の辞任勧告〈6〉党の役職停止〈7〉戒告〈8〉党則などの順守勧告――がある。

 4氏を含め、派閥のパーティー収入の還流分を政治資金収支報告書に記載していなかった議員は安倍、二階両派で82人に上る。自民は派閥の役職などを踏まえ、3〜4段階に分けて処分する方向だ。不記載額や議員歴などを考慮し、若手などの一部には処分を行わないことも検討している。

 岸田首相(自民党総裁)は4月10日に米国で行う日米首脳会談前に処分を終えたい考えだ。党執行部は、1日にも党紀委員会の招集を要請する方針で、対象者の弁明なども踏まえて処分を決定する。弁明を準備する期間も必要になるため、開催は3日以降となる見通しだ。

9463OS5:2024/03/31(日) 13:40:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ea5f053aa1768138963cdd86c6c730d740ce9aa
安倍派幹部に「離党勧告」検討 来月4日にも裏金処分 岸田首相
3/31(日) 7:00配信

時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=27日、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)が派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派元幹部の一部に対し、8段階ある党規律規約の処分で2番目に重い「離党の勧告」を科す方向で検討していることが分かった。


 複数の関係者が30日明らかにした。4番目の「選挙における非公認」を軸に調整していたが、党内外の反応を踏まえ、より厳しい対応が必要との判断に傾いた。党紀委員会の審査を経て、4月4日にも処分を決定したい考えだ。

 処分は派閥からのキックバック(還流)を政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の82人を対象に検討。首相はこのうち、塩谷立・元総務会長、下村博文元政調会長、西村康稔前経済産業相、世耕弘成前参院幹事長の4人への重い処分を想定している。安倍派会長だった安倍晋三元首相が2022年4月に還流廃止を決めたにもかかわらず、同氏の死去後に、同年8月の4人の協議を経て方針が覆った経緯があるためだ。

 首相は当初、「非公認」を中心に調整していたが、世論の反発が収まる兆しはない。新型コロナウイルス禍のさなかに銀座のクラブを訪れた3議員が離党を迫られたことを踏まえ、党内では「思い切った処分が必要」(閣僚)との声も根強い。

 西村、世耕両氏が衆院政治倫理審査会などで明かさなかった22年3月の安倍派幹部会合の存在を、29日に一転して認めたことにも批判がある。党関係者は「4人には深刻な問題を引き起こしている自覚がない。離党勧告もあり得る」と語った。

 首相は処分の重さについて、不記載額、役職歴、説明責任の果たし方などを総合的に判断すると説明している。党執行部にも4人を同列に処分することへの慎重論があり、首相は3番目に重い「党員資格の停止」も含め、なお熟慮を重ねるとみられる。

 安倍派有力議員「5人衆」のうち、西村、世耕両氏以外の松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、萩生田光一前政調会長についても、6番目に重い「党の役職停止」から「非公認」などに引き上げられる可能性がある。中堅・若手議員の多くは7番目の「戒告」などにとどめる方針だ。

9464OS5:2024/04/01(月) 07:55:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/792b88757bb29f19408eb9df60a0303456376e36
自民党安倍・二階派の約40人を処分へ、中堅・若手は「5年で不記載500万円以上」対象に
3/31(日) 21:02配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、派閥パーティー収入の還流分の政治資金収支報告書への不記載が確認された安倍、二階両派の議員82人のうち、約40人を党紀委員会で処分する方向で調整に入った。派閥で指導的な立場になかった中堅・若手などでは、2018〜22年の5年間の不記載額が500万円以上の議員を対象とする方針だ。


 複数の自民関係者が明らかにした。派閥での役職や不記載額などによる処分の線引きを検討してきた党執行部は、「派閥運営に影響力を持たず不記載額も少ない議員は党紀委の処分は不要」との結論に至った。党紀委処分の対象としない議員は、幹事長注意などの対応を検討する。

 党紀委は、茂木幹事長が4月1日にも招集を要請し、4日にも処分が決定される見通しだ。党執行部は、安倍派幹部として不正還流を止められる立場にあった塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4氏の責任が最も重いと判断しており、4人全員か一部に対し、党規律規約で2番目に重い「離党勧告」を科す方針だ。残る議員は、派閥の役職や不記載額に応じて、「党員資格停止」「選挙における非公認」「党の役職停止」などの処分とする。

 一方、二階派会長だった二階俊博・元幹事長については、不記載額が3526万円と最多だが、次期衆院選に出馬しないと表明したため、党執行部は自ら政治責任を取ったとして処分対象としない方向だ。

9465OS5:2024/04/01(月) 16:46:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef94894094302b6914242fb98293ad68c8c71bf
自民、安倍派4幹部の一部へ離党勧告検討 不記載1千万円超は党役職停止か、処分40人規模
4/1(月) 13:59配信

産経新聞
岸田文雄首相

自民党は、安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー収入不記載事件に関し政治責任が特に重いとみている同派幹部4人の一部に、離党勧告の処分を科す検討に入った。処分対象は、政治資金収支報告書への不記載額が5年間で500万円を超える安倍派と二階派(志帥会)の議員約40人規模となる方向だ。週内に党紀委員会で決定する。

安倍派4幹部は、座長だった塩谷立氏、同派の参院側トップだった世耕弘成氏、事務総長経験者の西村康稔、下村博文両氏。いずれも組織的な資金還流への積極的な関与を否定している。

ただ、岸田文雄首相(党総裁)や党執行部は、政治不信を招いた重い政治責任を有する立場にあったと判断。4幹部の一部には8段階の処分のうち2番目に重い「離党勧告」を科す案が有力となった。離党勧告を受けない場合も、4番目に重い「選挙での非公認」を軸に調整している。

処分の検討対象となっている議員は、安倍派と二階派の現職82人と、選挙区支部長3人の計85人。実際に処分を受けるのは、5年間で500万円以上の不記載があった議員30数人に加え、500万円以下でも安倍派幹部だった議員数人の計40人程度になるとみられる。

幹部ではなく不記載額が「500万円以上、1千万円未満」の議員は、8段階のうち7番目の「戒告」など比較的軽い処分になりそうだ。「1千万円以上」もしくは幹部だった議員は、それより重い処分になる。安倍派4幹部以外は、6番目の「党の役職停止」などで調整。事務総長経験者の高木毅前国対委員長と松野博一前官房長官のほか、萩生田光一前政調会長もこれに該当する。

少なくても「選挙での非公認」となる安倍派4幹部は、令和4年4月、当時の会長の安倍晋三元首相に、組織的な資金還流を中止するよう指示された。しかし同年7月の安倍氏の死去後、結果的に資金還流は継続された。首相や党執行部は「中止指示を受け、問題を認識していたのに適切に対処しなかった」と判断。首相自らが先月下旬、4幹部に追加の聞き取り調査を行うなど、厳しい処分に向けて慎重に検討を重ねている。

一方、二階派会長の二階俊博元幹事長への処分は、自ら「監督責任」を取るとして次期衆院選不出馬を表明したことを勘案し、見送る見通しだ。

9466OS5:2024/04/02(火) 05:12:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/8513aa9167182d335758192d7f0171c0dc3565b9
自民安倍派の塩谷立氏、世耕弘成氏へ離党勧告検討 処分対象は不記載500万円以上の39人
4/1(月) 19:53配信


産経新聞
自民党安倍派の議員総会であいさつする塩谷立氏。左は世耕弘成氏=令和5年11月13日

自民党は1日、安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、政治責任が特に重い同派幹部4人のうち、座長だった塩谷立元文部科学相と参院側トップだった世耕弘成前参院幹事長に対し、8段階の処分で2番目に重い「離党勧告」を行う検討に入った。残る西村康稔前経済産業相と下村博文元政調会長は4番目に重い「選挙での非公認」を軸に調整しているが、離党勧告を求める意見もあり、慎重に検討する。


処分は4日にも党紀委員会で決定する。茂木敏充幹事長は1日、4幹部を含む安倍派と二階派(志帥会)の議員ら39人を処分対象として党紀委員会の招集を要請した。対象となったのは、政治資金収支報告書への不記載額が5年間で500万円以上の議員と、500万円以下でも安倍派の主要幹部だった議員ら。次期衆院選不出馬を表明した二階俊博元幹事長や、岸田文雄首相(党総裁)は含まれなかった。

不記載額が「500万円以上、1千万円未満」の議員は、8段階で7番目の「戒告」など軽い処分なる方向だ。「1千万円以上」は、6番目の「党の役職停止」などを科す案がある。事務総長経験者の高木毅前国対委員長と松野博一前官房長官らが該当する。

安倍派4幹部は令和4年4月、当時の会長の安倍晋三元首相に資金還流を中止するよう指示されながら、同年7月の安倍氏の死去後、結果的に資金還流が継続された経緯がある。首相や党執行部は4幹部、特に衆参それぞれの責任者だった塩谷、世耕両氏は政治不信を招いた重い政治責任を有すると判断した。

不記載は安倍派と二階派の現職82人と、選挙区支部長3人の計85人に判明した。処分対象となった39人以外は、茂木氏が注意を行う。

9467OS5:2024/04/02(火) 05:15:00
除名
離党勧告
党員資格停止
国会政府の役職辞任勧告
党の役職停止
訓告
党則順守勧告

9468OS5:2024/04/02(火) 14:31:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/917e2f2c91e2d512ef6178569be495a7ed291b87塩谷氏、世耕氏に「離党勧告」検討 政治生命に影響も 自民裏金問題
4/1(月) 23:05配信
 自民党は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた党内処分で、安倍派の座長だった塩谷立元文部科学相と安倍派の参院側トップだった世耕弘成前党参院幹事長を、8段階の処分のうち2番目に重い「離党勧告」とする検討に入った。党関係者が1日、明らかにした。処分対象者は計39人で、弁明聴取などを経て4日の党紀委員会で処分内容を決める方向だ。

 離党勧告を受けると比例代表への重複立候補ができなくなる上、将来的な復党も難しくなり、対象者の政治生命を大きく左右する。

 塩谷、世耕両氏は安倍派会長だった安倍晋三元首相から現金による還付取りやめを指示されながら、安倍氏の死去後、還付を継続させていた安倍派の2022年幹部会合の出席メンバー。塩谷氏自身の不記載額は234万円にとどまったが、最近まで安倍派の対外的トップだった政治的責任を重く見たとみられる。

 この幹部会合に出席していた下村博文元文科相、西村康稔前経済産業相についても「離党勧告」か3番目に重い「党員資格の停止」、4番目の「選挙における非公認」とする方向だ。

 自民は1日、政治資金収支報告書の不記載があった現職・衆院選支部長85人のうち、安倍派、二階派関係の39人を処分対象とすると発表した。茂木敏充幹事長は記者会見で、「不記載が認められた派閥の幹部の立場にありながら適切な対応を取らなかったと考えられる者」「不記載または不適切な記載の金額が過去5年間で500万円と多額に上った者」のいずれかの基準に合致した人が処分対象だと説明した。

 自民関係者によると、残る対象議員に関しては「1000万円以上」「1000万円未満、500万円以上」など金額の多寡に加え、派閥での役職を考慮し、「党員資格停止」から7番目の「戒告」の処分を検討する。

 ただし不記載額が3526万円と党在籍の現職で最多だった二階俊博元幹事長については、次期衆院選への不出馬を表明したことを理由に処分の対象外にすると決めた。茂木氏は党紀委に1日提出した処分審査の要請書に、二階氏は次期衆院選への不出馬を表明したことで「自ら政治責任を取った」とし「この判断を重く受け止め、党紀委への審査要請はしない」と記した。【高橋祐貴、樋口淳也】

9469OS5:2024/04/02(火) 17:02:06


8589 :OS5 :2024/04/02(火) 17:01:46
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1251173?yahoo=y&utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related
比嘉京子県議の離党 社大党が承認 副委員長職の解任も 沖縄4区から立候補に意欲
2023年11月5日 9:40
社大党(高良鉄美委員長)は4日の中央執行委員会で、次期衆院選沖縄4区で立候補の意欲を示している比嘉京子県議に対して党副委員長職の解任処分を決めた。比嘉氏が衆院選を巡る一連の対応について党に相談していなかったことが理由。比嘉氏が提出していた離党届も承認した。 執行委後、高良委員長が明らかにした。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1333996
比嘉県議擁立へ 女性議員新団体 衆院選4区
2024年3月30日 4:57
 比嘉京子県議や無所属の女性市町村議らが29日、那覇市内で会見を開き、政治団体「沖縄うない」を設立したと発表した。代表は比嘉氏が務める。団体は、衆院選沖縄4区で女性候補者の擁立を目標に掲げ、政治勢力「オール沖縄」候補者の一人として名前が挙がっている比嘉氏を推す構え。



https://news.yahoo.co.jp/articles/b825d32a2affa87cfd6ff6512fe976b206944ece
「うない」、沖縄4区の候補者選考委に参加を要請 衆院選巡り「オール沖縄」に
4/2(火) 15:52配信
 政治団体「沖縄うない」(代表・比嘉京子県議)の玉那覇淑子副代表らが2日、政治勢力「オール沖縄」に対し、衆院沖縄4区の候補者選考委員会に参加させるよう要請した。選考委立ち上げを進める照屋大河県議は「選考委の中で提案し、協議していきたい」と述べた。

 うないはこのほか、公開討論会の開催を沖縄本島や宮古、八重山地域で行うことを求めている。オール沖縄は4区候補者の一本化に向け、政党・政治団体の代表者ら7人で選考委を立ち上げることを確認しているが、会議を構成するれいわ新選組が委員会の意思決定を全会一致とするなどの条件を提示しており、正式発足には至っていない。選考委関係者は3日にれいわやうないの要請について協議する方針。(政経部・又吉俊充)

9470OS5:2024/04/03(水) 22:08:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea88b6b9717a5fc5d0d75b2c66d93e1c66d17e52
「裏金」処分、線引き恣意的?  茂木氏主導、野党も「おかしな話」
4/3(水) 7:05配信

時事通信
自民党の幹部協議に臨む岸田文雄首相(中央)=2日午後、国会内

 自民党執行部が進める派閥裏金事件の処分を巡り、基準となる「線引き」に対し、恣意(しい)的との指摘が与野党から出ている。

 執行部は早期決着をもくろむが、内輪でのごたごたが長引けば、党に注がれる視線は厳しさを増しそうだ。

 「国民から厳しい目が向けられ、大きな政治不信を招いている。関係者の処分が必要と判断した」。茂木敏充幹事長は2日の党役員連絡会で、関係議員ら39人を処分対象とする方針を説明した。

 執行部は政治資金収支報告書への不記載額が過去5年間で500万円以上の議員を対象とする方針。茂木氏が主導したという。

 当初は安倍、二階両派の還流で不記載が確認された82人を処分対象とする方針だったが、安倍派から「還流額の少なかった中堅・若手に配慮してほしい」(閣僚経験者)との要望を受け、500万円を基準とした。

 結果、安倍派議員の約半数が処分を免れることになる。党関係者は「総裁を狙う茂木氏が安倍派議員を取り込む思惑があるのでは」と指摘した。

 裏金事件への世論の逆風がやむ気配はない。処分対象から外れ安堵(あんど)する安倍派中堅も「どんな基準で決まったのか。国民からは分かりにくいはずだ」と率直に語った。

 執行部は安倍派元幹部のうち、塩谷立元総務会長、世耕弘成前参院幹事長には離党勧告を検討している。離党となれば、公認候補に比べ選挙活動が制約を受ける。元幹部は「説明もないままどんどん厳しくなっている。納得できない」と憤る。

 処分を巡っては、執行部内の不協和音も表面化した。この日、国会内では4日の処分に向け岸田文雄首相(党総裁)と麻生太郎副総裁、茂木氏、森山裕総務会長が協議。ただ、これに先立つ参院自民執行部会で関口昌一議員会長は、処分対象の参院議員について、茂木氏サイドから説明がなかったと不満をぶちまけた。

 首相が国会内で、茂木派を離脱した関口氏や小渕優子選対委員長らが待機する部屋と、麻生、茂木両氏の待つ別室を「伝令役」として行き来する場面もみられた。

 野党も処分の線引きに批判を強めており、後半国会で追及を続ける方針だ。立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に、「実際は400万円台の人が悪質だということもある。一律に線を引いて『処分しません』というのはふに落ちないし、国民から見てもおかしな話だ」と強調した。

9471OS5:2024/04/03(水) 22:09:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fdd48cfc917c8b03bd0f3c10ced9afd1dbc64c7
「離党勧告」塩谷・世耕氏すでに反発、弁明書で責任否定か…首相処分なしには党内批判も
4/3(水) 7:05配信

読売新聞オンライン
左から塩谷立元文科相、世耕弘成前参院幹事長

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民総裁)が安倍派元幹部らに検討している処分には三つのハードルが待ち受けている。元幹部らが素直に受け入れない可能性があり、真相解明は棚上げになる見通しだ。首相自身に処分がないことにも党内で不満がくすぶっている。

責任否定
 「納得できるかどうかは分からない」

(写真:読売新聞)

 安倍派元幹部の一人は4日の党党紀委員会で示される見通しの処分について、周囲にこう漏らした。

 関係者の中で最も重い「離党勧告」となる方向の塩谷立・元文部科学相と世耕弘成・前参院幹事長は強く反発している。いずれも「幹部として還流を止められる立場にあったと言われても、それは結果論だ。当時は不正還流を知らなかった」との認識だからだ。

 両氏は党紀委への弁明書で自身の責任を否定するとみられる。処分が決定しても、不服があれば再審査の請求が可能だ。党総務会が「相当の理由あり」と判断すれば再審査が行われる。

 離党勧告は最終的に従わなければ、除名となり、議員活動への影響は計り知れない。閣僚経験者は「対象者が必死にあらがい続ければ、処分を下した首相の求心力低下につながりかねない」と危惧する。

核心は謎
 処分が行われても、安倍派の組織的な不正還流がいつ始まり、なぜ止められなかったのか、「事件の核心部分は謎のまま」(自民幹部)となりそうだ。

 首相は自ら塩谷氏ら安倍派元幹部4人への聴取を行ったが、党執行部の一人は「4人は真相について『分からない』の一点張りだった」と振り返った。

 また、首相が処分対象に入らなかったことを巡っては、「派閥幹部の責任と言うなら、党のトップの責任はどうなのか」(安倍派元幹部)と批判の声がある。

 安倍、二階両派では、派閥からの還流資金を政治資金収支報告書に記載していなかった。一方、岸田派の収支報告書には不記載はあったが、議員への不正還流はなかった。首相は岸田派の悪質性は低いと説明する考えだが、世論の理解が得られるかどうかは不透明だ。

9472OS5:2024/04/03(水) 22:15:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe8ad4daf4ce4a6fba068e1c03878e8f23122a8a
【独自】自民裏ガネで処分「武田良太」が地元で起こしていた「市長恫喝」飲み会はパワハラか《麻生太郎との「ラスボス」争いに影響》
4/3(水) 19:03配信


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現代ビジネス
「パワハラの2大巨頭」大物議員
武田良太氏

 自民党の裏金事件は、明日4月4日にも処分が下される。処分対象の議員は、安倍派だけではなく二階派にも及び、最多は「政界引退」を表明した二階俊博元幹事長の3526万円。それに続くのが二階派の事務総長だった武田良太元総務相の1926万円。武田氏は、「党員資格停止」か「党の役職停止」になる見込み。次の選挙は自民党から出馬できない可能性もある。厳しい処分になる。

【写真】「伝説の日本人投資家」が明かした「200万円持っていたら何に投資するか」

 「武田氏には徹底した処分を求めたい。除名でも足りないくらいだ。地元ではそれほど嫌われている。裏金問題で選挙が心配なのか最近は頻繁に地元に戻ってくるのですが、武田氏は『おいお前』『こらぁ』『やってんのか』といった口調で、いつでも『上から目線』どころかパワハラの域に達しています。自分が行った先で人の集まりが悪いと、武田氏は『なんばしよっと』と関係者を詰めるので、いつも戦々恐々としているのです」

 こう話すのは、武田氏の地元・福岡11区で町議を務めるAさんである。

 永田町では、歌手の吉幾三が、自身のYouTube「吉幾三チャンネル」で、ある国会議員と飛行機に乗り合わせ「非常に横着な態度」「乱暴な言葉」だったと告発したことで、自民党の長谷川岳参院議員が批判された。長谷川氏は3月28日に「私の過去の表現方法をめぐる報道がなされ、不徳の致すところです」と釈明に追われた。

 この長谷川氏と武田氏は「パワハラの2大巨頭だ」という自民党の関係者もいるほど、その態度の悪さは有名だ。

 それを証明した事件が、3月16日に起こった。武田氏の地元・田川市のTという飲食店で開かれた会合。「茅の輪くぐり神事」で知られる川渡祭(かわたりさい)という有名な祭りの打ち合わせがあった。

 ここに参加していたBさんが証言する。

 「午後6時半から飲食を兼ねた打ち合わせがはじまり、総勢50人ほどが集まりました。祭りに関連する10ほどの地区の代表者らが集まっていたので、票を期待する武田氏も7時過ぎには到着しました。

 武田氏は地元では好かれていないので、『誰が声をかけたのだろうか』と嫌な雰囲気でした。田川市や周辺では、武田氏の関係する人がいつも揉め事を起こしていますから」

9473OS5:2024/04/03(水) 22:15:43
突然聞こえてきた大声
 この会合に武田氏より一足先に挨拶に来ていたのは、田川市の村上卓哉市長だった。2023年4月の市長選では、武田氏の推す候補に勝って初当選している。いわば「反武田」の市長である。

 この村上市長は、武田氏と「兄弟分」といわれる大任町の永原譲二町長と犬猿の仲で知られる。地元のごみ焼却施設建設の情報公開を巡ってトラブルになり、お互いが刑事告訴。一触即発の政治事情があることは市民の間でも有名だ。

 宴たけなわで、終盤に差し掛かったころのこと、事件は起こった。

 「『反武田』の村上市長がテーブルをまわっているとき、武田氏と鉢合わせになったのです。すると、突然、大声が聞こえてきた。

 大声の主はやはり武田氏。村上市長のことをボロクソに罵り始めたのです。周囲には10人以上いましたが、みんな唖然とするばかりだった」(Bさん)

 いったい何があったのか。村上市長を直撃すると、

 「確かに、武田氏から恫喝というか、大声で怒鳴られました」

 と認めた。その内容についてはこう証言する。

 「あのとき、周囲ではたくさん聞いていた人がいると思います。私の記憶する限り、こういう流れでした。

 武田代議士と親しい大任町の永原町長との間の(私の)刑事告訴について、『おい、大任町とケンカをやめろ! 』と絡んできたのです。

 あまりに偉そうな言い方でした。私も武田代議士も酒がはいっていたため、思わず『大任町の永原町長がテレビに出て、いろいろと批判してくる。やめさせてくれませんか』と武田代議士に言い返しました。ただ相手は武田代議士ですから、慎重な口調で気をつかって話した。

 私は永原町長を刑事告訴してからは、当局にお任せして何もしていない。ところがマスコミで永原町長が一方的な主張をするため、余計にケンカがより大きくなっていると市民は感じているからです」

武田氏を直撃すると
 村上市長が続ける。

 「場の空気は一気に悪くなりました。お祭りを頑張ろうという席で、政治的な話はとよくないと感じたので、『その話だったら、別の時に2人でやりましょう』というと、武田代議士は『お前、無礼なことを言うな! 』と顔をこわばらせてさらに迫るのです。

 絡んできたのは武田代議士で、周囲の方を思って私はそう提案しただけです。何が無礼なのかと思いました。議員という立場で上からものを言って意のままにしたいという、パワハラです。ただ、これ以上『炎上』するのはよくないと、私から引きました。

 宴席が終わったあと、武田代議士の秘書が申し訳ないと感じで『いや、もう……』と言い澱んでいました」

 しかし、武田氏は、村上市長だけでは収まらなかったようだ。別の地方議員を捕まえて「地域のことはお前がやれ!  俺に頼んでくるな!」と怒鳴りつけていたシーンも、村上市長やBさんは確認している。

 武田氏は麻生太郎副総裁と同じ福岡で「ラスボス」を争う犬猿の仲。自民党の処分とこのパワハラ騒動によっては福岡の勢力地図も大きく変わりかねない。

 国会議員の立場で、地元市長への酒席での発言は『パワハラ』にあたるのではないか? そう主張する有権者もいる。発言の事実について4月3日、武田氏に国会内で「現代ビジネス」が聞くと、

 「まったくの嘘っぱちだ。怒鳴ってもいない」

 と村上市長の証言を否定した。「無礼者」発言については、

 「そんなこと誰が言ってるの? 。あることないことそうやって言う奴がいる。(村上市長と永原町長に)『喧嘩するな』といつも言っている、みっともないから。どっちも統治能力がないんだよ」

 村上市長も永原町長も選挙で選ばれた首長だ。「統治能力がない」という評価は首長失格と烙印を押しているようなもので「看過できない」と地元では声があがる。

 武田氏は、自民党の処分により、次の解散総選挙では苦戦が予想される。素行の悪さを改める必要がありそうだ。

現代ビジネス編集部

9474OS5:2024/04/04(木) 21:00:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e78ac8fd4eaf238a481f8222429e69fa7f81174
自民裏金、党紀委員会、議員ら39人処分の内容
4/4(木) 18:08配信
 自民党は4日、党紀委員会を開き、派閥の政治資金パーティー裏金事件に関係した安倍、二階両派の議員ら39人の処分を決定した。処分内容は以下の通り(敬称略)。


 <離党勧告>塩谷立、世耕弘成

 <党員資格停止1年>下村博文、西村康稔

 <党員資格停止6カ月>高木毅

 <党の役職停止1年>武田良太、松野博一、萩生田光一、林幹雄、平沢勝栄、三ツ林裕巳、堀井学、橋本聖子、山谷えり子

 <党の役職停止6カ月>衛藤征士郎、小田原潔、菅家一郎、杉田水脈、中根一幸、宗清皇一、簗和生、宮本周司

 <戒告>大塚拓、尾身朝子、柴山昌彦、関芳弘、高鳥修一、西村明宏、細田健一、吉野正芳、和田義明、岡田直樹、加田裕之、末松信介、羽生田俊、堀井巌、丸川珠代、山田宏、中山泰秀

9475OS5:2024/04/04(木) 21:10:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/b373feb2354d2c84c1191357416d01d9b956d398
自民・塩谷氏「独裁的な運営に断固抗議」処分への弁明書で執行部批判
4/4(木) 15:07配信

朝日新聞デジタル
塩谷立・元文部科学相

 自民党派閥の裏金事件をめぐり、党から離党勧告の処分を受ける見込みとなった同党安倍派の塩谷立元文部科学相が4日午前、弁明書を党側に提出した。関係者によると、「不当に重すぎる処分で納得がいかず、執行部の独裁的な党運営に断固として抗議する」と記し、処分への不満を表明しているという。処分は同日夕の党紀委員会で正式に決定する。


 自民最大派閥の安倍派は、2022年7月の安倍晋三元首相の死去後に集団指導体制を敷き、塩谷氏は事実上のトップとなる座長を務めていた。

 塩谷氏は、弁明書で「(派閥パーティー券収入のノルマ超過分の)還付(還流)は、派閥のパーティーを利用して所属議員が政治資金を調達する手段としては認識していた」としつつ、「不記載についてはまったく知らず、還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはない」と自らの関与を否定した。

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/8799f6ad98105c70920a3f52422d9030912dfcf7
【離党勧告処分】世耕弘成氏が取材応じる「党本部に離党届を提出した」処分に不満は…と問われ「明鏡止水の心境」
4/4(木) 18:44配信
「裏金問題」について、自民党が39人の処分を決定したことをうけ、前の参院幹事長、世耕弘成氏は取材に応じました。世耕氏と塩谷立氏には、離党勧告の処分が出されました。

世耕氏は、「大変大きな政治不信をいただかせたことを深くお詫び申し上げます。」としたうえで、「離党勧告の処分を受けて、さきほど党本部に離党届を提出した」と話しました。

「断腸の思いではあるが、当時会長であった自身が責任をとるべきと、弁明書も出さなかった」と話しました。

 他の幹部との差はどう感じているのか、などと問われると、「処分を受ける立場であり、私自身が政治的責任をとる決断をした。まさに明鏡止水の心境である」としました。

 今後は議員辞職はせず、国や地元の和歌山のため、ひとりの議員として汗をかいていきたい、としました。

自民党が決定した処分一覧(39人 敬称略)
離党勧告
塩谷立 世耕弘成

党員資格停止1年
下村博文 西村康稔

党員資格停止6か月
髙木毅

党の役職停止1年
武田良太 松野博一 萩生田光一 林幹雄 平沢勝栄 三ツ林裕巳 堀井学 橋本聖子 山谷えり子

党の役職停止6か月
衛藤征士郎 小田原潔 菅家一郎 杉田水脈 中根一幸 宗清皇一 簗和生 宮本周司

戒告
大塚拓 尾身朝子 柴山昌彦 関芳弘 高鳥修一 西村明宏 細田健一 吉野正芳 和田義明 岡田直樹 加田裕之 末松信介 羽生田俊 堀井巌 丸川珠代 山田宏 中山泰秀

9476OS5:2024/04/04(木) 21:10:50
https://www.asahi.com/articles/ASS433QFVS43UTFK00MM.html?oai=ASS441V51S44UTFK00QM&ref=yahoo
萩生田氏「党役職停止」は「軽すぎる」 背景に岸田首相の情実と思惑
有料記事自民

森岡航平 川辺真改2024年4月3日 21時00分

 自民党安倍派の裏金事件で、派幹部の萩生田光一前政調会長(衆院東京24区)の処分案の軽さが反感を買っている。要職を歴任し、裏金額もトップ3だが、処分案は実効性のない「党の役職停止」。不釣り合いの内容は、処分決定過程の不透明さを象徴している。

 自身もかつて処分を受けたことがある閣僚経験者は3日、こう憤った。「萩生田氏の処分が軽すぎる。最も重い『除名』か、次の『離党勧告』でないと駄目だ」

 役職停止は8段階ある処分の6番目。萩生田氏は裏金作りを受け、昨年12月、政調会長を辞任し、すでに無役であるため、役職停止を受けても「無傷」のままだ。

 当選6回の萩生田氏は、安倍…

9477OS5:2024/04/04(木) 21:12:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/65869f5cfcf842abc0366a37ce4834456a77750b
「二階氏に先手を打たれた…」 裏金処分、世耕氏地元で嘆きの声
4/4(木) 21:06配信

毎日新聞
処分が正式決定し、記者の取材に応じる塩谷立氏(右奥)。事務所内には亡くなった安倍晋三元首相の写真が飾られていた=衆院第2議員会館で2024年4月4日午後6時58分、宮間俊樹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関連し、安倍派の幹部ら39人が党内処分を受けた。いまだに安倍派の還流(キックバック)が始まった経緯など実態は明らかになっておらず、有権者からは「説明責任を果たしていない」「正直に話してほしい」といった声が聞かれた。

 「裏金問題は残念だし、許されない」。安倍派座長だった塩谷立元文部科学相が離党勧告を受け、地元・浜松市の市民団体代表の男性(85)はこう憤った。政治倫理審査会でのやりとりを経てもパーティー券収入の還流の詳細は不明のままで「裏金還流を誰が継続したのか、みんなぼかしている。塩谷さんは安倍派の座長までやった人。知っていることを正直に話してほしかった」と語った。

 浜松市のカメラマンの男性(47)は「政治に金がかかるのは仕方ない面もあると思うが、自民党の処分は世代交代のいいチャンスかもしれない」と話した。

 安倍派参院トップだった世耕弘成前党参院幹事長も離党勧告を受けた。地元・和歌山県の自民県議は「党が立ち直るまで時間がかかるだろう。大きなマイナスだ」と肩を落とした。同県南部を地盤とする二階俊博元幹事長は次期衆院選への不出馬を表明して処分を免れており、世耕氏に近い別の県議は「二階さんに先手を打たれた。政局における嗅覚の差を見せつけられた」と嘆いた。

 同県串本町の会社社長、鈴木良平さん(75)は「世耕氏なりに裏金事件に対応したと思うが、周囲の理解は得られなかったのだろう。県内政治や時代の流れが変わったと感じる」と話した。世耕氏が理事長を務める近畿大(東大阪市)の関係者からは批判の声が上がり、文芸学部の藤巻和宏教授は「説明責任を果たしておらず、教育者にふさわしくない。理事長を辞任すべきだ」と求めた。

 安倍派幹部の西村康稔前経済産業相は党員資格停止1年の処分に。地元・兵庫県明石市の女性会社員(30)は「今の政治家には全く期待していない。潔く引退して若い世代に交代してほしい」と話した。処分期間中は選挙で党の公認を得られなくなる。後援会幹部の男性は「看板(公認)もカネ(活動費)もなくなれば、後援会の動きも鈍くなる。選挙戦の相手次第では厳しい戦いを迫られるだろう」と懸念した。

 政治資金収支報告書の不記載が2728万円に上った萩生田光一前政調会長は党役職停止1年となり、同じく安倍派「5人衆」の世耕氏や西村氏よりも軽い処分になった。地元・東京都八王子市の元自民市議は「(座長や事務総長といった)派閥の相応の役職をやっていたわけでないからだろう」と処分に理解を示し、「裏金問題の風当たりは今もあり、次の総選挙に影響が出るかもしれない」と語った。一方、数十年党員だった80代男性は「党で政調会長もした立場で不記載額も多く、(処分は)甘い」と厳しい目を向けた。【山田英之、松田学、露木陽介、入江直樹、野倉恵】

9478OS5:2024/04/04(木) 21:13:04
https://mainichi.jp/articles/20240404/k00/00m/010/134000c?inb=ys
離党の世耕氏、崖っぷち 二階氏と暗闘?「衆院くら替え」明言せず
遠藤修平
竹内望
毎日新聞
2024/4/4 18:11(最終更新 4/4 20:39)
 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告を受け離党した世耕弘成前参院幹事長が窮地に追い込まれている。かねて衆院議員へのくら替えも視野に、首相就任への意欲を見せてきたが状況は厳しくなってきた。背景には、同じ和歌山を地盤とする二階俊博元幹事長との暗闘が見え隠れする。

世耕氏、離党後の動きは
 「世耕さんは衆院選に無所属で出てくることもあるかもしれんよ。無所属で出るのは自由やからね」。和歌山県の自民関係者は、世耕氏の離党後についてこう推測する。

 世耕氏は4日、国会内で記者団に衆院へのくら替えについて聞かれ、「一日一日、議員活動を懸命につとめていく。そのことに尽きると思っています」とのみ答え、明言しなかった。

9479OS5:2024/04/04(木) 21:13:41
https://mainichi.jp/articles/20240404/k00/00m/010/195000c?inb=ys
自民裏金、思惑含みの処分で「権力闘争」 基準曖昧、不満高まる党内
深掘り
川口峻
毎日新聞
2024/4/4 19:02(最終更新 4/4 20:45)

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る党の処分は、真相解明にはほど遠いまま、曖昧な基準で処分内容を決定したことで、次期総裁選を見越した「権力闘争」の様相を呈した。厳格な処分をアピールして政権浮揚を目指したい岸田文雄首相や、「政敵」に厳重処分を求める麻生太郎副総裁などの思惑が交錯し、幹部協議は紛糾。党内には思惑含みの処分への不満が高まっており、国民の信頼回復につながるかは見通せない。

処分「党内対立」の火種に
 「まるでスケープゴート(生けにえ)のように不当に重すぎる処分は納得がいかず、到底受け入れることはできない」。今回の処分で最も重い「離党勧告」となった塩谷立元文部科学相は、党紀委員会に提出した弁明書で、処分内容を痛烈に批判した。

 半年後に迫った秋の総裁選での再選を目指す首相にとって、総裁選までに衆院解散に打って出られるかが、再選戦略を大きく左右する。低迷する支持率の向上が最優先課題で、首相にとって国民が納得する厳しい処分は避けられない状態だった。首相周辺は処分決定を前に「軽い処分では世論が納得しない。重い処分を出す覚悟をするしかない」と語った。

 一方、厳しい処分に対する安倍派の反発も予想される中で、党執行部は「過去5年間で500万円以上の不記載」「適切な行動をとらなかった派閥幹部」という二つの基準を打ち出した。ただ、二十数年前とも指摘される還流の起源や、2022年4月の幹部会合で、会長だった安倍晋三元首相が還流の廃止を指示したのに、なぜ継続されたのかなど不正の経緯は不明のまま。事実関係が曖昧な状態での処分決定が「党内対立」の火種となった。

 塩谷氏と世耕弘…

9480OS5:2024/04/04(木) 21:19:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbed7bf7ef335eee76c2000093575ea75cbe5ad1
自民処分、萩生田氏は党役職停止1年 不記載額は2728万円と党3位の高額
4/4(木) 19:14配信


産経新聞
衆院本会議に臨む自民党の萩生田光一前政調会長=4日午後、国会(春名中撮影)

自民党は4日に開かれた党紀委員会で、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件に関係した安倍派(清和政策研究会)の萩生田光一前政調会長について党の役職停止1年を科すと決めた。


萩生田氏は、政治資金収支報告書に不記載だったパーティー収入の額が2728万円。不記載額は自民党では3位の高額となり、より重い処分を求める声もあったが、安倍派の事務総長を務めた経験はなかった。


https://news.yahoo.co.jp/articles/9aef318d0b3d1bc30131ab5dbf9cc7c856f17d2d
萩生田氏「役職停止1年」調整 自民、午後に党紀委
4/4(木) 12:10配信

首相官邸に入る岸田文雄首相=4日午前、東京・永田町

 自民党は4日午後、派閥裏金事件の関係議員を処分するため、党紀委員会(逢沢一郎委員長)を開く。

【主な経歴】逢沢 一郎(あいさわ いちろう)氏

 党執行部は安倍派の有力議員「5人衆」のうち、萩生田光一前政調会長を8段階ある処分で6番目に重い「党の役職停止」1年とする方向で調整。松野博一前官房長官も役職停止1年、高木毅前国対委員長は3番目の重さの「党員資格の停止」6カ月とする案を軸に検討している。

 ただ、二階派幹部だった武田良太元総務相への党員資格停止案に対し、同派や執行部内には安倍派元幹部と同等の処分を科すのは公正ではないとの異論が出ていた。このため、役職停止1年に引き下げる方向で検討に入った。

9481OS5:2024/04/04(木) 21:20:38
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040301107&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
自民、有力者処分で暗闘 茂木・麻生氏に二階派異論―「派閥解消」骨抜き露呈
2024年04月04日07時02分配信
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内

衆院政治倫理審査会で発言する自民党の武田良太元総務相=2月29日、国会内
首相官邸に入る岸田文雄首相=3日、東京・永田町
自民党役員会に臨む茂木敏充幹事長=1日、国会内

 自民党派閥の裏金事件の処分を巡り、各派有力者が暗闘を演じている。二階派事務総長だった武田良太元総務相を「党員資格停止」とする執行部案に対し、同派を中心に重過ぎるとして「武田氏と確執を抱える麻生太郎副総裁の意向が働いている」と反発が続出。大詰めの調整で表面化したあつれきは、岸田文雄首相(党総裁)が掲げた「派閥解消」の有名無実ぶりを露呈した。


 「生意気なことをすれば、首を取り換えてやる」。二階派幹部は3日、武田氏の処分を巡り、執行部への激しい敵意をむき出しにした。

 首相は2日夜、首相公邸で茂木敏充幹事長、森山裕総務会長とひそかに会談。二階俊博元幹事長側近の武田氏の扱いが難航しており、調整を続けた。これに先立ち茂木氏は党幹部に対し、武田氏を8段階ある党の処分で3番目に重い「党員資格の停止」とする案を示したが、安倍派元幹部の一部と同じ「重さ」であることに異論が噴出していた。

 裏金事件を受け、派閥領袖(りょうしゅう)の二階氏は次期衆院選不出馬を表明した。党内では「大将が詰め腹を切ったのに、配下も責めを負うのはおかしい」(関係者)など、二階派への配慮を求める意見がある。執行部の一人も二階氏は自主的に政治責任を明らかにしたと指摘し、「安倍派と二階派では問題への対応が違う」と語った。

 武田氏と麻生氏はいずれも福岡県が地盤で、地方選などで摩擦を繰り返す因縁の関係。このため二階派内では処分案に「麻生氏の意図が働いているに違いない」との疑心が深まっている。実際、2日午後に国会内で党幹部が集まった際、麻生、茂木両氏だけは別室で待機。両氏が処分案を事前に擦り合わせていたのはほぼ明らかで、武田氏は周囲に「私怨(しえん)だ」と不快感を示した。

 安倍派元幹部で、5年間の還流総額が2728万円に上る萩生田光一前政調会長は「党の役職停止」にとどまる見通しのため、森山氏らは武田氏も同等の処分に引き下げるべきだと主張する。安倍派では、政治資金収支報告書への不記載が「過去5年間で500万円以上」とした基準により、中堅・若手の多くが処分を免れた。

 萩生田氏の処分案や、不記載額の線引きは茂木氏が主導した。関係議員の党内聴取や、政治倫理審査会開催の調整には関与せず、ここに来て活発な動きを見せる茂木氏の真意をいぶかる声も上がる。安倍派の閣僚経験者は「萩生田氏を守りたい森喜朗元首相の意向を茂木氏は理解している」と指摘。同派若手は「安倍派への配慮を示すことで、総裁選も見据え味方を増やしたいのだろう」とみている。

 真相解明が進まない中、派閥有力者が政局含みの駆け引きを繰り広げているが、党内の危機感は薄い。ベテランは「政権交代さえあり得ると言われているのに」と話し、政府関係者は「『派閥解消』は空念仏。派閥なお健在、だ」と喝破した。

9482OS5:2024/04/05(金) 10:38:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d7ef7d561a824c84a1725f9088219cc5b197ae6
二階氏に続き世耕氏も…和歌山政界に激震 裏金処分で対立表面化
4/5(金) 10:06配信
毎日新聞
自民党県連の事務所=和歌山市で、安西李姫撮影

 二階氏に続いて世耕氏まで――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、和歌山県内政界に大きな影響力を持つ世耕弘成参院議員(61)=5期目=に4日、離党勧告処分が下り、自民党県連が揺れている。一連の裏金事件の政治責任を取って二階俊博衆院議員(85)=和歌山3区、13期目=が10日前に次期衆院選不出馬を表明したばかりで、衆参の実力者が相次いで表舞台から去る事態に県連関係者は危機感を募らせている。一方、県内では事件に対する世耕氏のこれまでの対応への批判の声も上がっている。【駒木智一、安西李姫、松田学、大澤孝二】

【写真】世耕氏に与党からブーメラン 野党時代のX投稿を公明議員が追及

 世耕氏は1998年の参院補選で初当選。その後、内閣官房副長官や経済産業相を経験し、2019年9月には参院幹事長に就任。政府・与党の要職を歴任して党重鎮の立場を築いてきた。だが、裏金問題を受けて23年12月に参院幹事長を辞任。この日、処分を受けて離党届を提出した。県連幹部は「県連が機能不全に陥りかねない」と今回の処分が及ぼす影響を危惧する。

 ある自民県議は「世耕さんは安倍(晋三)さんの側近として大局的に県を見てくれていた。いつまでも二階先生にだけ頼るわけにはいかないという話もあり、次は世耕さんに頑張ってもらおうというところだった」と残念がった。山下直也県連幹事長は「二階さんも世耕さんも和歌山にとって大きな存在感があった。国民の政治不信は大きく、県連としても改めて信頼を得られるように謙虚に取り組んでいかなければいけない」と話す。

 今回の重い処分の背景には、二階氏と世耕氏のあつれきがあるとの見方もある。衆院くら替えをにらむ世耕氏と二階氏は地盤が重なり、次期衆院選で適用される「10増10減」に伴う区割り変更後の新2区を巡って水面下で綱引きが続いてきた。

 「二階さんのすご腕、寝技にしてやられた格好だ」と唇をかむのは世耕氏に近いベテラン県議。当初は党の8段階の処分のうち4番目の重さの「選挙における非公認」にとどまると考えていたというが「二階さんの不出馬表明で『安倍派幹部にも重い処分を』という空気に変わった」と話す。二階氏に処分は下されず、「二階さんに政局における嗅覚の差を見せつけられてしまった」と肩を落とす。

 一方、二階氏に近い県議は「世耕さんが党を離れることになり、新2区の候補者選びを一気に進められる」と語る。党籍を失う世耕氏は二階氏の後継選びで表立って影響力を行使できなくなり、厳しい処分を受けたことでくら替えの動きも難しくなったと見ているからだ。来年に世耕氏が改選を迎える参院選についても「党が公認候補を出さなければ、世間から『処分は形だけ』と見られてしまう」と指摘し、県連内から対抗馬擁立の声が上がる可能性も示唆した。

 両氏を巡って周囲が争う状況には苦言を呈する声も。ある県幹部は「国への要望で、今後頼りにする人がいなくなる。県のことを思えば県連内で権力争いをしている場合ではないはずだ」と気をもむ。争いから距離を置くベテラン県議も「根本的に合わない2人だったが、不幸なことに争いが表面化してしまった」と指摘する。

 ◇説明なく納得いかず 有権者ら厳しい声

 一方、県内の有権者や野党からは世耕氏に対して厳しい声が上がった。立憲民主党県連代表の山本忠相・和歌山市議は「裏金の使途も分かっていないままで、納得の得られるものではない。世耕さんがそのうち自民党に戻ることも考えられ、今回の処分で一連の問題の責任を取ったとはならない」と指摘した。

 日本維新の会県総支部幹事長の浦平美博県議も「何が問題だったのか何ら説明していない。秘書のせいにしていたが誰が雇ったのか。国民は納得いかないだろう」と批判。新2区に候補者の擁立を決めている共産党の下角力県委員長は「新1区でも参院選でも候補者の擁立を進め、自民党政治と戦わなければならない」と話す。

 田辺市の60代の自営業男性は「真実を何も語っていないのに、離党処分で許されたわけではない。保身が第一で県民や国民をばかにしている。説明できないなら議員辞職をすべきだ」と語気を強めた。新宮市の掃部(かもん)庄吾さん(62)は「政治力学が関わっていることなので、それまでの対応の仕方や処分の軽重は一概にどうこう言えない」とし、「世耕氏、二階氏の功績は認めるが、新しい風を吹かせる政治家が出てくることを祈りたい」と語った。

9483OS5:2024/04/05(金) 11:50:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/25bb486cd7b9ad6b72852e4661790e7d23a87bef
塩谷立氏「まるで生けにえ」「首相も責任を」 離党勧告に弁明書
4/4(木) 16:53配信


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毎日新聞
塩谷立元文部科学相(右)=首相官邸で2024年3月27日午後2時58分、手塚耕一郎撮影

 「まるでスケープゴート(生けにえ)のよう」――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で4日、党から「離党勧告」を受ける安倍派(清和政策研究会)の塩谷立・元文部科学相が党に提出した弁明書を毎日新聞は入手した。党執行部による処分の決定手法は「独裁的・専制的」で、「到底受け入れることはできない」と明記。党に処分の不服申し立てを行う意向を表明し、処分対象にならなかった岸田文雄首相(党総裁)についても「道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

【写真】毎日新聞が入手した塩谷氏の弁明書

 処分を巡っては、多数の対象者を出した安倍派、二階派(志帥会)を中心に党内で不満が噴出。岸田首相は4日の関係者処分を裏金問題の節目として8日からの国賓待遇による訪米に備える意向だったが、塩谷氏に続いて不服申し立てが続出すれば、対応変更を余儀なくされる可能性がある。

 塩谷氏の政治資金収支報告書の不記載額は234万円にとどまったが、直近まで安倍派の対外的トップ「座長」を務めていたことなどから、安倍派の参院側トップだった世耕弘成・前党参院幹事長(不記載額1542万円)と共に今回最も重い「離党勧告」を受ける。

 これに関し塩谷氏は弁明書で、「不記載に気づけず止められなかった批判は甘んじて受ける」としつつ、不記載を知ったのは「昨年の事件発覚の際」だとし、「還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはない」と主張。「まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受ける」のは「到底受け入れることはできない」とした。

 党の規律規約に規定される弁明の機会すら与えられなかったと主張。「総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセス」で処分が実質的に決まったことは「自由と民主主義に基づく国民政党を標榜(ひょうぼう)するわが党そのものの否定だ」と断罪した。

 その上で、党の審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上で党紀委員会による再度の「審査を申し出る」とした。

 併せて「国民の政治不信はわが党全体に向けられている」とし、「派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っている」と主張。「党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

 安倍氏が塩谷氏ら派閥幹部に現金による還付の取りやめを指示した2022年4月の会合を巡り、当時から還付継続を求める声が派内から多く上がっており「安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思う」との新たな見解も付記した。【宮島寛、竹内望】

  ◇  ◇  ◇

9484OS5:2024/04/05(金) 11:51:03
 塩谷氏の弁明書全文は次の通り。

  ◇  ◇  ◇

自由民主党 党紀委員長 逢沢一郎殿

弁明書                            令和6年4月4日    衆議院議員 塩谷 立

 清和政策研究会を巡る問題につき、国民の皆様、党員・党所属議員の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、民主政治の要諦である国民の信頼を損ねたことは慚愧(ざんき)に堪えず、心よりお詫(わ)び申し上げます。党紀委員会の処分審査に先立ち、弁明の機会を頂けましたことに感謝申し上げ、以下の通り私の弁明を述べさせて頂きます。

1. 事実関係の認識・認定

 事件発覚後、検察の捜査、記者会見、党の聴取、衆議院政治倫理審査会等を通じて、私が認識する限りの事実を正直に申し上げてきました。この言葉に嘘(うそ)偽りはありません。しかしながら野党やマスコミから「虚偽だ。隠している。説明責任を果たしていない」等と正鵠(せいこく)を失する発言がなされています。党には、このような声に惑わされることなく、事実を事実として正確に認定して頂くことが処分の前提だと思います。事実認定につき党がどのようなプロセスを経てどのような結論を出されたのか、当事者には何の説明もないままに、報道によれば私には「離党勧告」という厳罰、さらには清和研の多くの同志達にも重い処分が示されようとしています。処分における公平かつ透明性のある基準・理由は不可欠であり、地元支援者に説明責任を果たすためにも明確な開示を求めます。

2. 自らの関与について

 還付は、派閥のパーティーを利用して所属議員が政治資金を調達する手段として認識していましたが、私自身、不記載については全く関知せず、昨年の事件発覚の際初めて知りました。従って、還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはありません。

 令和4年4月に安倍晋三会長より現金による還付は透明性に問題があるとして還付を中止する、との指示がありました。これに対して、パーティー券売上を自らの政治活動費として予定していた議員より還付を希望する声が多く上がり、安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思います。しかし7月に安倍会長が突然逝去され、派内は大変なショックで混乱し、会長はじめ幹部役員体制も整わないまま今後の様々な問題を協議する中で、還付を希望する声に対応して従来通りの還付はやむを得ないとの流れになりました。決して安倍会長の意思をないがしろにしたものではなく、窮余の対応でした。収支報告書への不記載については、4月、8月の打合せ時に全く説明がなく、派として事務的に適切な運用がされているものとばかり思っていました。還付自体は政治団体間の寄附として適法であるとの認識であったことから、私自身、違法あるいは不当な処理をしているとの認識はおよそ有していませんでした。不記載に気付けなかったこと、気付けなかったゆえに不記載を止められなかったことへの批判は甘んじて受け入れます。しかし、不記載に気付きながら放置してきたわけでは決してありません。

 報道によれば、私への処分は清和研のトップだったことも加味されるということですが、私が座長を務めたのは令和5年8月から本年2月1日までの5カ月余りです。令和4年の打合せ時には、私は下村博文先生と共に会長代理に就いていましたが、そもそも、会長代理は、会則に規定された役職ではなく、清和研の運営に関する決定権限がありません。当時の清和研は、会長不在で決定権限を有する者がいなかったことから、複数の幹部で協議して運営を決めていました。ですから、還付への対応の議論に加わった者の責任の有無は措(お)くとしても、議論に加わった他の方と比較して私の責任の方が重いということはありません。

3. 私自身の政治団体への還付・不記載について

 私は、個人パーティーも開催しており、毎年ノルマ達成が精一杯でしたが、コロナ禍でノルマが半減された結果、2018年からの5年間で計234万円の還付を受けました。使途については全額政治活動費として適正に処理されており、領収書を添付した上で収支報告書を訂正しました。

9485OS5:2024/04/05(金) 11:51:20

4. 派閥ぐるみの裏金づくりという誤解

 還付分につき長年不記載の既成事実を重ね、是正できなかったことは猛省しております。しかしながら清和研の運用は、あくまで会員個人の政治活動を支援する趣旨であり、派閥ぐるみで裏金づくりに勤(いそ)しんだり、パーティー券売上を派閥にプールして説明できない支出に使っていた等ということは一切ありません。清和研が組織的に不適切な政治資金を調達していたかのような事実は一切ありません。

5. 党としての政治的・道義的責任について

 この度の件において、最も大事な国民の政治への信頼を損ねたことを深く反省し、私自身も政治的・道義的責任を負うと同時に、国民の政治への信頼回復に真摯(しんし)に取り組んでまいる決意です。

 しかしながら、有権者の負託を受けた議員の政治生命に拘(かか)わる重大な事案であるにも拘わらず、明確で公正な基準による判断がなされているかについては、現段階では否定せざるを得ません。

 平成2年の初当選以来30余年に亘(わた)り地元有権者に支えられ、自民党所属の衆議院議員として、党の理念に共鳴し、誇りと責任を持って党に貢献し、真面目に政治活動に取り組んできた自負があります。それにも拘わらず、まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受けるのは納得がいかず、到底受け入れることはできません。自由民主党規律規約に規定されている政治倫理審査会における弁明の機会も与えられないまま、総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセスによって処分を実質的に決定することは、党紀委員会を形骸化するものであって、自由と民主主義に基づく国民政党を標榜するわが党そのものの否定であり、このような独裁的・専制的な党運営には断固として抗議するものであります。プロセスの明確化を図る上でも、政治倫理審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上での党紀委員会での公正な審査を申し出る次第です。

 政治資金を巡る問題が噴出する中、国民の政治不信はわが党全体に向けられており、自民党のあり方が問われています。派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っており、党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきであります。

 その点を明確にした上で、マスコミや野党におもねることなく、政治とカネを巡る抜本的な課題解決に取り組み、自民党政治のあり方等、本質的な問題に党全体で向き合わなければ、わが党の再生、日本の政治の再生は困難だと言わざるを得ません。総裁はじめ執行部には自由民主党幹部として国民が納得できる判断を示されることを求めるものであります。

9486OS5:2024/04/05(金) 20:06:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f8226481a7ac498c62f37db4221080f807899e4
「麻生vs.武田」自民裏金処分は権力闘争の場に 党内に広がる疑心暗鬼、首相の力不足露呈で決着は程遠く
4/5(金) 18:30配信

西日本新聞
岸田首相

 自民党派閥の裏金事件で、岸田文雄首相が関係議員ら39人に処分を下した。政治生命に直結する処分の内容を巡っては党実力者の因縁が持ち込まれて、もつれにもつれ、権力闘争の場と化した。首相の指導力の欠如が改めて露呈され、自身の処分を見送ったことへの党内の反発も強まった。首相が描いた裏金問題決着には程遠く、世論のさらなる離反も招きかねない。政権の難路は続く。

【関連】「岸田派は不問なのか」強まる首相への処分論 自民派閥裏金問題

 「政治資金規正法改正や政治改革の取り組みを見てもらった上で最終的に国民、党員に判断してもらう」

 4日夜、首相官邸。記者団の取材に応じた首相は、自らは処分対象外となった理由をこう説明した。

 首相にとって処分は窮地を脱する切り札だった。国会で早期の処分方針を打ち出し、厳しい世論を感じ取ると「離党勧告」を含めた厳罰にかじを切った。

 ところが、具体的な処分案の検討は難航した。

 特に二階派事務総長だった武田良太元総務相の扱いに苦心。「党役職停止」の声が多数派となる中、武田氏と福岡県内で覇権争いを繰り広げる麻生太郎副総裁が「事務総長は党員資格停止だ」とより重い処分を主張。麻生氏は首相らとの協議で譲らず、結論は党紀委員会当日まで持ち越された。

 党幹部は「『福岡場所』を『東京場所』に持ち込まないで」と困惑。処分内容を「両論併記」や「白紙」で党紀委に丸投げする案もささやかれていた。最終的に「納得を得られる説明ができるかどうか」(首相側近)を盾に首相が「党役職停止」を決断、麻生氏が受け入れたという。二階派幹部は「ひとえに麻生さんの影響力の低下だ」と息巻いた。

 首相は、後ろ盾だった麻生氏とは派閥解散などを巡り亀裂が生じている。武田氏寄りの裁定で溝が深まるとの見方もあり、麻生派中堅は「誰のおかげで首相になれたと思っているのか」と不快感をあらわにした。

 安倍派幹部に対する処分軽重の根拠は判然とせず、党内には恣意的と疑心暗鬼が広がる。今回最も重い「離党勧告」が科された塩谷立元文部科学相は弁明書で「独裁的、専制的な党運営に断固抗議する」と痛烈な言い回しで首相らを批判。党紀委でも委員から「改めて処分の『線引き』をやり直すべきだ」と異論も出たという。別の委員は「客観性がない。必ず首相に跳ね返ってくる」と強調した。

 岸田派も政治資金収支報告書への不記載で会計責任者が立件された。当時派閥会長だった首相がおとがめなしだったことへの反発は大きく、9月の党総裁選再選や衆院解散戦略にも暗雲が垂れ込めている。

 昨年秋の裏金問題発覚以降、実態解明や今回の処分決定など首相の対応はどれも後手に回り、「内向きの論理」が政治不信を増幅させた。首相の求心力は決定的に低下し、党の統治不全は極まる。ベテランは「自分のことを差し置いて他人に厳しくでは世論も納得しない。岸田さんではもう解散は打てない」と見通した。

西日本新聞

9487OS5:2024/04/07(日) 07:42:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/267a10748f2b2ee443a353eb054bbeab59030dfd
「離婚しづらい社会健全」 自民・谷川議員が発言
4/5(金) 19:04配信

共同通信
 衆院法務委員会で審議中の離婚後共同親権を導入する民法改正案の質疑で5日、自民党の谷川とむ氏が「ドメスティックバイオレンスや虐待がない限り、離婚しづらい社会になる方が健全だ」と述べた。野党から発言を疑問視する声が相次いだ。

 質問者として政府への質疑に立った谷川氏は「離婚して誰も得しない。子どものことを考えれば、離婚しづらい世の中の方がいいと思う」とも語った。

 これに対し、立憲民主党の寺田学氏は夫婦の状況や価値観はさまざまだとし「甚だ強い違和感を持った。離婚することで守られる子どもの利益は多くある」と批判した。

 また、立民は中野英幸法務政務官が審議中に居眠りをしたり、喫煙のために何度も離席したりしていると指摘。中野氏は「行動を正したい。大変申し訳ない」と陳謝した。

9488OS5:2024/04/07(日) 07:54:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/28a78218329267e555ed3572189cba6c20ebda7e
パワハラ疑惑の長谷川岳参院議員「表現方法に無自覚」 辞職は否定
4/6(土) 15:08配信

毎日新聞
道職員や札幌市職員へのパワーハラスメント疑惑について「表現方法に無自覚だったと反省している」と述べる長谷川岳参院議員=札幌市中央区で2024年4月6日午前11時16分、石川勝義撮影

 長谷川岳参院議員(北海道選挙区)の言動を複数の道幹部職員が威圧的に受け止めていた問題で、長谷川氏は6日、札幌市内で報道陣の取材に応じ、「表現方法に関して本当に無自覚だったと心から反省している。時代に合わない言動は最優先で変えていく」と述べた。パワーハラスメントに該当するかについては明言を避け、議員辞職は否定した。

【図でチェック】パワハラに当てはまる行動とは?

 長谷川氏の言動を巡っては、週刊誌が札幌市職員らへのパワハラ疑惑を報じ、道が幹部職員に聞き取り調査を実施。鈴木直道知事は5日、「威圧的に受け止めた職員が複数おり、長谷川参院議員に改めるように申し入れた」と明らかにしていた。

 自身の言動がパワハラに該当すると思うかという報道陣の質問に対し、長谷川氏は「無自覚だったので、具体的な部分や表現は私も存じ上げていない。極めて強い表現だったことは認識している」と述べた。「ストレートに発言すること」を自らの取りえだと考えていたといい、「反面、ストレート過ぎることがあったのではないかと十分に反省している」と語った。

 語気が強まった理由については「地域の課題を解決する時に、もたついているとか、うまく調整できれば解決できると思うことに、表現が入ったと思う」と話した。

 道の調査では、長谷川氏の東京事務所などに2023年度に20回以上出張した幹部職員がいたことも明らかになっている。長谷川氏はメールやウェブ会議も活用しているとし、各省庁との打ち合わせが必要な場合に来てもらうのが原則だと説明。「『これが気にくわないから来てください』ということは合理的ではないからしない」と述べた。【石川勝義】

9489OS5:2024/04/08(月) 20:28:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c0ae5f51660072ab1bde671dd9230e900dc8fd9
岸田首相、留守政権に不安残す 処分の火種抱えて1週間訪米
4/8(月) 19:59配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の関係議員らへの処分を巡り党の内外に火種を残したまま、米国に出発した。政権の命運を握る衆院3補欠選挙(16日告示、28日投開票)直前の1週間の国内留守中、政権運営に不安を残す。

首相は出発前、記者団に「日米関係が一層盤石なものだと確認したい」と外交に集中する姿勢を強調した。党幹部の一人は「不在中に裏(水面下)でいろいろ動きが出るだろう」と警戒した。

自民は4日、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の議員ら39人の処分を決定した。事件に「けじめ」(首相)を付けた上で、訪米で局面を打開したい考えだったが、狙いとは裏腹に混乱が続いている。

安倍派議員からは「厳しすぎる」「処分の根拠が分からない」と不満が相次いだ。離党勧告を受けた塩谷立元文部科学相は「政治不信を招いた党全体の責任だと言っており、総裁の責任はある」と首相に矛先を向けた。野党も処分は不十分だと批判している。

処分を決める過程で党のガバナンス(統治)が乱れた。決定2日前、麻生太郎副総裁が敵対関係にある二階派事務総長の武田良太元総務相を党員資格停止にするよう要求。幹部の大半は「安倍派より悪質性が低い」として党役職停止を主張し、執行部内の対立が表面化した。

首相自ら調整に奔走する姿に「みっともない」(幹部)との声が漏れた。最終的に麻生氏の要求は受け入れられず、政権発足以来首相の最大の後ろ盾だった麻生氏の反感を買う結果になった。

首相と茂木敏充幹事長の溝は深い。事件の関係議員への聞き取りや処分を巡り、茂木氏の代わりに森山裕総務会長が調整する場面が目立った。政権運営の要だった岸田、麻生、茂木3氏の協力関係は崩壊した状況で、首相と距離を置く武田氏は政権中枢から外れた萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、菅義偉前首相らと連携する動きを見せている。政局は流動化している。

首相帰国後の衆院3補選のうち、自民は2補選で独自候補擁立を断念した。唯一候補を立てた島根1区で敗北すれば「岸田おろし」が強まりかねない状況で、官邸にも警戒感が広がっている。(田中一世)

9490OS5:2024/04/10(水) 08:04:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2577a999c74533488a6c8e7b65a0d36fdcf8698c
塩谷立氏「これが最後の出席になるだろう」自民の会議で発言 離党覚悟の発言か
4/9(火) 23:26配信


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静岡朝日テレビ
塩谷立氏

 派閥のキックバック問題で、安倍派の座長を務め自民党から離党勧告を受けている塩谷立衆院議員が9日、都内で開かれた自民党の静岡県選出国会議員による会議に出席した。会議は非公開で行われ、主に静岡県知事選の候補者選定について協議、情報を共有したが、塩谷衆院議員は冒頭、「出席の皆様、国民の皆様に大変なご迷惑をかけた」と謝罪、そして「おそらくこれが最後の(静岡県選出の自民の国会議員としての)出席になるだろう」と、離党をほのめかす発言していたことがわかった。

 塩谷議員は4月4日、自民党の党紀委員会から2番目に重い離党勧告を受けているが、これを不服として再審査請求を検討している。会議後に塩谷衆院議員は再審査請求について「今週中に判断する。今週いっぱいが期限なので」と答えるにとどめたが、離党もやむなしと覚悟を決めている様子が明らかになった。

9491OS5:2024/04/11(木) 00:53:34
政権交代選挙も15年前の話か・・・
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/1980
杉村太蔵氏が公認“落選” 北海道1区自民支部・長谷川氏を擁立

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202404100000384.html
杉村太蔵氏が「因縁」長谷川岳氏への思い吐露「本当にくやしかった」「あ、終わったなと思った」
[2024年4月10日12時2分]
元衆院議員の実業家、杉村太蔵氏(44)は10日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月〜金曜午前10時25分)に出演し、国会議員時代に公認争いをしたことがある自民党の長谷川岳参院議員(53)に、北海道庁職員らへの威圧的な発言があったと指摘されている問題について、言及した。

杉村氏は2005年衆院選に自民党から比例代表に出馬し初当選。2009年衆院選では出身の北海道の北海道1区からの出馬と自民党公認を目指していたが、党道連は長谷川氏を公認候補に選び、杉村氏は不出馬となった経緯がある。長谷川氏は杉村氏にとって「因縁」の相手でもある。

杉村氏は、長谷川氏の問題が報じられる中で、かつて長谷川氏と公認争いをしたことを振られると、思わず「なつかしい…」とつぶやき「もう20年近く前に、北海道1区の公認争いをしたことがあるんです。今でも覚えていますが、宿舎に朝方、地元の新聞のファクスが届いて『北海道1区、長谷川氏擁立論』とあったのを見た瞬間、あ、終わったなと思いましたけどね」と、笑いながら振り返った。

この時は最終的に杉村氏が出馬を辞退し、長谷川氏が北海道1区の党公認となった経緯がある。杉村氏は「僕が辞退を表明した後、長谷川さんと食事をしたんです」と明かし「その時『長谷川さんの擁立論が出たとき、僕でも杉村太蔵より、YOSAKOIソーラン祭り創設者の方(長谷川氏)がいいと思います。頑張ってください』と言った記憶があります」としつつ「あの時は本当に、くやしかった」と、本音も漏らした。

その上で「くやしかったんですけど、まさかその後、こんな素晴らしい人生が待っているとは思っていなかった。こうしてテレビで使っていただけるようになって。何が起きるか分かりませんね」と、今では実業家やコメンテーターとして大活躍している自身について、謙遜まじりに語った。これに、司会の大下容子アナは「努力のたまものです」と、フォローしていた。

長谷川氏は2009年衆院選は落選し、翌2010年参院選北海道選挙区で初当選し国会議員になった。

9492OS5:2024/04/11(木) 19:33:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/c48b08f2338b3c8988dad1fb6e317d29b94b1c42
<独自>自民党の茂木派が解散を検討 17日に緊急会合、政治団体を取り下げへ
4/11(木) 17:30配信

産経新聞
自民党茂木派の茂木敏充・党幹事長(岩崎叶汰撮影)

自民党茂木派(平成研究会)は、総務省への政治団体の届け出を取り下げ、派閥を解散する方向で検討に入った。17日に緊急会合を開き、同派会長の茂木敏充・党幹事長が今後の方向性を説明する見通しだ。

【図で解説】自民党党紀委員会の処分一覧

派閥パーティー収入不記載事件を受け、自民6派閥のうち麻生派(志公会)をのぞく5派閥が政治団体を解散することになる。

茂木派執行部は当初、政策集団としての団体存続を模索した。ただ、小渕優子選対委員長、関口昌一参院議員会長ら8人が1月に退会。その後、佐藤信秋参院議員も辞め、所属議員は53人から44人に減った。他派閥の解散表明も相次ぐ中、1月の同派の意見交換会では「いったん更地に戻すべきだ」などと解散論が相次いだ。3月の幹部協議でも、政治団体を解散した方が国民にわかりやすいとの主張が大半だったという。解散した上で将来的な再結成を望む声も根強い。

茂木氏は第3勢力の同派を足掛かりに次期党総裁を目指す構えだったが戦略の練り直しを迫られる。

平成研究会は昭和62年に竹下登元首相が「経世会」として創設した。一時は最大派閥として政界の主導権を握り、竹下氏、橋本龍太郎氏、小渕恵三氏の3首相を輩出した。

派閥のあり方を巡っては、自民は3月の運営指針「ガバナンスコード」改訂で、資金や人事の機能を持つ「旧来の派閥」を禁止した一方、政治団体の取り下げには踏み込まず、「政策集団」の名目で存続を容認した。安倍派(清和政策研究会)、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)が1月までに解散する方針を決め、残る麻生派と茂木派の対応が焦点になっている。

9493OS5:2024/04/15(月) 12:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e67cdc9ad69462b3e4db0f512f651a695ca88c8d
裏金問題で萩生田光一議員だけ“大甘処分”に旧安倍派から批判殺到 派内で囁かれている「森と岸田」の身勝手な思惑
4/15(月) 11:12配信


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デイリー新潮
“減刑”が実施された萩生田氏だが、有権者からは厳しい視線が注がれている

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、党の政調会長を務めた萩生田光一氏に批判が集まっている。朝日新聞は4月5日の朝刊に「処分『市民感覚とズレ』 自民裏金、有権者厳しい目」との記事を掲載。萩生田氏に対する有権者の厳しい声を伝えた。

【写真を見る】「娘は人気インフルエンサー」だった 裏金問題で逮捕された池田佳隆議員

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 有権者が萩生田氏の何に怒っているのかをお伝えする前に、裏金事件における萩生田氏の問題点を改めて確認しておこう。

 萩生田氏は自民党安倍派の「5人衆」の1人という重職を担い、派閥からのキックバック──ここでは政治資金収支報告書の不記載額──は2018年からの5年間で2700万円を超えた。額の多さに誰もが驚いたが、実際に党内で3番目という巨額の裏金だったのだ。

 自民党は4日、国会議員39人に対する処分を発表した。ところが、岸田派の元会計責任者が立件されているにもかかわらず、岸田文雄首相は“無罪放免”となった。この時点で多くの有権者が強い反発を示した。

 さらに萩生田氏に対する党の処分は、8段階のうち軽いほうから3番目という「党の役職停止(1年)」だった。「これでは実質的に処分なしだ」との批判が自民党の国会議員からも殺到したが、それも当然だろう。

 他の議員に対する処分と比較してみよう。党則の処分では2番目、今回の処分の中では最も重い「除名」となった塩谷立氏の不記載額は234万円。西村康稔氏は3番目の「党員資格停止(1年)」だったが、不記載額は100万円だった。

 萩生田氏は2700万円と裏金の額が突出しているにもかかわらず、処分は極めて軽い。これが不可解であることは言うまでもないだろう。

八王子市民の怒り
 冒頭で紹介した朝日新聞の記事に戻ると、萩生田氏の地元である東京・八王子市で有権者に取材。これまで萩生田氏に投票してきたという建築作業員の男性が応じ、処分について「軽すぎる。本当は議員を辞めるべきだ」と不満を述べた。

 物価高や光熱費の高騰を受け、作業員の男性は外食や酒を減らすなど、出費を切り詰めてきたという。一方、萩生田氏は多額の裏金を作っていた。男性は「自分は好き勝手に金を動かしていたなんて、支持者への裏切りだ」と怒り心頭だ。

 萩生田氏だけ“減刑”が実施されたことについて、理解を示す政府関係者もいる。萩生田氏は「安倍派5人衆」の1人に数えられる実力者だ。しかし、裏金作りの実態を把握していた可能性の高い、安倍派の事務総長に就任したことはない。

 また安倍派は、一度はキックバックのシステムを停めた。それが22年8月など派の幹部が集まり、裏金システムの復活について話し合っている。この場に萩生田氏は出席していないことになっている。

 ただし、以上の2点だけでは、萩生田氏の処分が甘い理由の説明にはならないという。なぜ萩生田氏だけ“えこひいき”されたのか、旧安倍派の議員が言う。

9494OS5:2024/04/15(月) 12:50:17

比例復活の問題
「旧安倍派内でも、今回の処分は軽すぎる、おかしいという声が出ています。萩生田さんは2003年に初めて立候補して以来、6回の当選回数を誇ります。ところが、民主党政権が誕生した2009年の総選挙では比例復活もできず落選しました。これに懲り、萩生田さんは旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係を深めるなど、なりふり構わず“基礎票”作りに励んだのです」

 自民党の処分を重さの順に並べると、【1】除名、【2】離党勧告、【3】党員資格停止、【4】選挙での非公認──となるが、この4つは選挙の際に党の公認が得られない。無所属で立候補することになる。

「自民党の公認候補でなければ、連立を組む公明党における最大の支持母体である創価学会の信者も表立って応援ができません。さらに最も重要なのが、比例区の重複立候補が不可能になるということです。小選挙区制で落選してしまうと、どれだけ接戦で惜敗率が高くとも、敗者復活は叶いません」(同・議員)

 自公の公的支援が受けられないため、基礎票が減ってしまう。しかも小選挙区で落選すれば一巻の終わりという“背水の陣”で選挙を戦う必要があるというわけだ。

岸田首相の大罪
「選挙に強いことで有名な世耕弘成さんなら、公認を得られなくとも勝てるかもしれません。ところが、萩生田さんは選挙に強いタイプではないのです。つまり萩生田さんの処分は『処分したように見えても、実は次の選挙でも勝てる可能性を残した』という、少なくとも自民党にとっては絶妙なバランスの上に立ったものなのです」(同・議員)

 こんな“えこひいき”が、なぜまかり通ったのか。

「旧安倍派議員は、『森喜朗さんが萩生田さんを守るため、岸田さんに処分を軽くするよう頼んだ』と理解しています。森さんは今でも、萩生田さんが中心になって旧安倍派のメンバーをまとめてくれると期待しているのです。しかし、旧安倍派の議員は『勝手に決めないでほしい』、『森さんに特別扱いされた結果、有権者の信頼を失ってしまった。萩生田だけは許せない』などと反発する声が出ています」(同・議員)

 一方、岸田首相も萩生田氏の軽い処分には積極的だったという。

「岸田さんは裏金事件の抜本的な再発防止ではなく、政権維持を最優先にしているのでしょう。あまり報じられてはいませんが、岸田さんと萩生田さんは非常に関係がいい。岸田さんとすれば、自民党総裁の再選を目指すにあたって、萩生田さんに旧安倍派議員をまとめてもらいたいと考えているようです。ここで萩生田さんに恩を売っておくことは決して悪くないということです」(同・議員)

デイリー新潮編集部

新潮社

9495OS5:2024/04/16(火) 23:04:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/79f1dc2656e32e4a9197d368c362edbafd9f459f
野田聖子氏「政治利用に落胆」 共同親権の改正法案に賛成せず
4/16(火) 20:50配信

毎日新聞
野田聖子衆院議員

 自民党の野田聖子元総務相は16日、離婚後の共同親権を導入する民法改正案の衆院本会議の起立採決で、党会派の方針に反して、賛成しなかった。野田氏は本会議後、記者団に改正案について「中立の立場」と、したうえで「改正案を巡り政党間のケンカみたいになっているのを聞いて、子どものための法律だったはずが、これでは賛成しかねるという思いにかられた」と話した。

 また、事務所を通じて「本来こども最優先の民法改正であるが、こども基本法の重要施策である『こどもの声を聴く』がなかったので懸念していた。本会議における野党の討論を聞き、修正案の手続きにおいて政党の政治利用と感じる発言があり落胆した。参議院でより深く、真にこどもたちの立場に立った議論をしてほしい」とのコメントを発表した。【田中裕之】

9496OS5:2024/04/16(火) 23:14:18
https://mainichi.jp/articles/20240413/k00/00m/010/067000c
自民・茂木氏、派閥ゆかりの沖縄行脚 総裁選にらみとの臆測も
政治

速報

国政選挙
毎日新聞
2024/4/13 17:29(最終更新 4/15 20:18)

 自民党の茂木敏充幹事長が13日、沖縄県内を行脚し、集会を開いた。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて党員らの意見を聞く「政治刷新車座対話」のためだが、それだけにとどまらない。沖縄は茂木派(平成研究会)と縁が深い地であり、6月には県議選を控える。将来首相を目指す意欲を示す茂木氏にとって、足場固めの一環でもありそうだ。

 茂木氏は浦添市内で県議選の候補予定者や支持者ら約10人を前に、裏金事件について陳謝した上で「自民が置かれている環境は大変厳しい。逆境の時こそ強い意志と結束力が試される」と語った。党の信頼の回復に努めると強調するとともに、県議会での過半数奪還に向けて結束を呼び掛けた。

 茂木派の源流は、1972年に沖縄返還を実…

9497OS5:2024/04/17(水) 22:57:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5e7e0befb734fb338b1c9184112d23227b2d7ff
自民・茂木派が政治団体の取り下げを決定 党内6派閥のうち5派閥が解散
4/17(水) 18:22配信

産経新聞
茂木敏充氏

自民党の茂木敏充幹事長が率いる茂木派(平成研究会)は17日の会合で、総務省への政治団体届け出を取り下げることを決めた。派閥パーティー収入不記載事件を受け、これで自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が解散することになった。茂木派事務所の解約も決めたが、メンバーとの勉強会などは定期的に開く方針だ。


会合後、茂木氏は記者団に「党が厳しい状況の中、お互いに助け合いながら(派閥ではない枠組みを)運営していければと思う」と語った。平成研究会という名称については「変えるとも変えないとも決めていない」と述べた。

茂木氏は当初、茂木派を基盤に次期自民総裁を目指す構えだった。1月の会合では不記載事件を受けた党改革の中間報告を踏まえ「カネと人事」を切り離した政策集団への移行を決めたが、政治団体としての解散は保留していた。

ただ、小渕優子選対委員長や関口昌一参院議員会長ら有力者の退会が相次ぎ、所属議員は53人から44人に減少。残ったメンバーからも「有権者に説明しにくい」といった声が上がっていた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ac4a11169e596fb20bfe0c013e32604047fc403f
茂木派、政治団体の届け出を取り下げへ 政策集団として存続方針
4/17(水) 17:23配信

毎日新聞
自民党茂木派の平成研究会意見交換会に臨む茂木敏充幹事長=同党本部で2024年4月17日午後4時、平田明浩撮影

 自民党茂木派(平成研究会、44人)は17日、党本部で会合を開き、政治団体としての届け出を取り下げる方針を決めた。岸田文雄首相(党総裁)が派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて打ち出した派閥解消を踏まえた対応。これにより自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が政治団体を解消することになる。


 派閥は長らく政治資金の受け皿などとして機能してきた。政治団体でなくなるとこうした機能を実質的に失うとみられている。安倍派(清和政策研究会)や岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)は派閥自体の解消を決めているが、茂木派は「政策集団」としての活動は続ける方針だ。

 会長の茂木敏充幹事長が会合で総務省への政治団体届け出を取り下げる方針を表明。異論は出なかったという。会合後、茂木氏が記者団に明らかにした。

 茂木氏は記者団に「今後は内外の課題解決に向け、仲間が問題意識や政策の方向性を共有できる楽しいグループを目指していきたい」と語った。

 自民は岸田首相の派閥解消表明に基づき1月、派閥を「金と人事から完全に決別」させて、政策集団などに移行させるという「中間とりまとめ」を発表した。茂木氏は今回の方針表明について、中間とりまとめに基づく対応だと説明した。

 茂木派は佐藤栄作元首相による佐藤派が源流。田中角栄元首相が率いた田中派時代には所属議員が140人を超え、党内最大派閥として強い政治力を発揮した。2021年11月から茂木氏が会長を務めている。

 裏金事件で茂木派関係者は立件されなかったが、他派閥の解散方針決定を受け、「国民に分かりやすいよう一旦、政治団体の届け出を取り消すべきだ」との意見が派内から相次いでいた。【竹内望、加藤明子】

9498OS5:2024/04/23(火) 11:15:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c766e833dddcb8016b1acf87b52ad9ff11e20f59
岸田首相とすでに犬猿の仲「茂木幹事長」がそれでも自ら辞めない理由
4/23(火) 6:00配信
デイリー新潮
いつクビにしてもよい対象に
茂木幹事長

 4月28日投開票の衆院3補選で与党側は2選挙区で不戦敗が確定し、残りの選挙区での敗北の可能性も高まってきている。低支持率にあえぐ岸田文雄首相(自民党総裁)がさらに追い詰められることは必至だが、一方で選挙の総責任者である茂木敏充幹事長もまた同様に針のむしろに座る思いなのかもしれない。


 次の宰相を目指す茂木氏の身の振り方を展望してみた。

「岸田首相には、茂木氏が自身のために汗をかいてくれているという認識はすでにないようです。派閥も首相自ら解消を宣言しましたし、配慮する必要もありませんから、いつクビにしてもよい対象になっているようにみています。タイミングを見計らっているというところも当然あるでしょう」

 と、政治部デスク。

「首相は補選での惨敗は不可避と捉えているはずです。さらに9月の自民党総裁選での再選どころか出馬さえおぼつかないことも踏まえ、それまでの間に政権を維持する方策を練っており、その1つが6月の通常国会会期末での解散です」(同)

茂木氏に代わって人気のある人物を
 内閣支持率が低迷を続ける中での解散は野党にとって朗報でしかなく、それで政権を維持できる方策がそう簡単に見つかるとも思えないが……。

「首相はまったく諦めておらず、何らかの手を打ってくる可能性が取り沙汰されています。茂木氏に代わって国民的に人気のある人物を幹事長に据え、選挙の顔として全国を回ってもらうというような考えも想定できますが、それもまた国民に見透かされそうですよね(笑)」(同)

 その一方で、茂木氏の身の振り方も注目されている。

「総裁のもとで幹事長を続けている限り一蓮托生(いちれんたくしょう)です。岸田首相との関係が良好で政権基盤が安定している場合は禅譲もあり得るのですが、現状は真逆。次の首相を目指すなら、首相とたもとをわかって来るべき時に備えるというのがあるべき姿と思われます。ただし、茂木氏が補選での不手際の責任を取って総裁に辞表を出すということは考えにくいですね」(同)

 どういった理由なのか。

幹事長職の魅力
「幹事長職の魅力に尽きると思います。幹事長であれば人が集まるし、裏金問題があったとはいえそんなこととは無関係にお金をふんだんに使えますし、それを背景に各方面ににらみをきかせることもできる。当然、幹事長でなくなればそういったことはできなくなります。在職し続けることとのメリット・デメリットを自分なりに考えているのでしょう」(同)

 しばしば報じられる通り、茂木氏は永田町での人望が薄く、自ら率いていた茂木派すら掌握できないままだったとされる。さらに世論調査でも「次の首相」としての人気の低さは明らかだ。

「ポストを失えば、これまで以上に求心力を低下させる可能性もあり、茂木氏が首相に辞表を叩きつけるというのはなかなか考えにくいですね」(同)

 実のところ、さほど打つ手も打開策も無いという点では首相も茂木氏も似たようなもの。首相にどこかで切られるか、首相が沈めばそれと共に……ということになりそうだ。

デイリー新潮編集部

新潮社

9499OS5:2024/04/24(水) 11:47:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef5fd0bb57d0871ebc600c6b01db932d7e79c7af
ここへ来て始まった「まさかの岸田独裁」...総理が重用する「5人の自民党議員」の名前
4/16(火) 7:04配信
 最終的には国民と党員に判断してもらう─自身の処分がない理由を問われて、こう豪語した岸田文雄。支持率が超低空飛行を続けるなか、往生際の悪い総理の姿に、ついに身内も愛想を尽かした。

メモを取りながら聞いているフリ
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 「国民の怒りは沸点に達している」「倫理観が欠如しているのではないか」

 今般の裏金事件には、投票用紙に自民党の候補者名しか書いたことがない保守王国の支持者も怒りの声をあげる。

 そこで首相の岸田文雄は「俺が行って有権者と話す」と豪語し、「車座対話」なる地方行脚を決めた。その手始めに4月6日、熊本市を訪れ、裏金問題を陳謝したのだ。

 出席者から先のような厳しい意見が飛ぶと、岸田は沈痛な面持ちで、手持ちのA6サイズのノートにメモを走らせた。だがこの男、本当に反省しているはずもない。

 「裏金問題が思った以上に尾を引いてしまったので、『国民の厳しい意見も、真摯に受け止める首相』を演出するために、全国を回ることにした。要はパフォーマンスですよ」(全国紙政治部記者)

 「岸田ノート」は、人の話を聞いているフリをするのには絶好の小道具だ。

「陰陽師」となった岸田文雄
photo by gettyimages

 だが岸田とて、そのためだけにノートを持ち歩いているわけではあるまい。決して他人には見せないその中身には、政権運営のための重要事項も記されている。そしていま、岸田が書きつける「重要人物リスト」には、5人の名前が並んでいる。

 〈麻生太郎、森山裕、小渕優子、武田良太、萩生田光一〉

 「5」は古来より魔を退ける特別な数字と言われてきた。平安時代の「陰陽師」安倍晴明も「五芒星」を紋として用いた。安倍晴明は占いや呪術を駆使して権謀術数を巡らし、権力をほしいままにしたという。

 かつては煮えきらない言動で「検討使」と笑われた岸田だが、それで懲りたのか、このところは誰にも内心を明かさなくなった。何を考えているのかわからない―まるで陰陽師のように周囲を煙にまくことこそ、政権に居座るための要諦だと気付いたのだ。

岸田が敷いた独裁体制
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 岸田が掲げる「自民党五芒星」の意味を、前出の政治部記者が解説する。

 「岸田さんは一切根回しせずに派閥解消を打ち出したことで、麻生さんと一時険悪になったと言われていますが、今は関係を修復しています。今回の裏金処分でも事前に麻生さんにお伺いを立てた。

 その一方で、以前のように麻生さんベッタリにならないよう、非主流派とも気脈を通じる森山さんも裏金問題の対応で重用しました。最近は、茂木派を離脱した小渕さんとも選挙の相談を密にしています。

 さらに裏金処分で、二階派と安倍派の『若頭』だった武田さんと萩生田さんは軽い処分で済ませて恩を売りました。彼らは主要派閥の中心にいた面々で、この5人を押さえれば自民党を押さえられると踏んだわけです」

 岸田は裏金処分を利用して、二階俊博や森喜朗といった旧派閥の長老たちの影響を排除し、首相が党の全権を握れる直接支配体制を敷いたのだ。

 後編記事『「メール一本で部下たちをクビ」「自分だけ処分ナシに国民もドン引き」...裏ガネ処分を大失敗した「岸田総理の終わり」とついに始まった「菅・二階の逆襲」』に続く。

 「週刊現代」2024年4月20日号より

週刊現代

9500OS5:2024/04/25(木) 08:03:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3f3c773ef52bce61cb5a01dc17df95c155e1f1b
「連座制」与野党の溝鮮明に 政活費、消極自民に公明不満 政治改革
4/25(木) 7:07配信

自民党の派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、「連座制」導入を巡る与野党間の溝が鮮明になってきた。

 自民、公明両党は24日、政治資金収支報告書に国会議員の「確認書」添付を義務付ける方向で一致したが、野党からは実効性への疑義が噴出。使途公開が不要な政策活動費の見直しなどでは、自民党の消極的な姿勢に公明党からも不満がにじむ。

 「議員本人の責任も明らかにする観点から法改正の考え方を取りまとめた」。岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、自民案の「連座制」をこう説明した。

 公職選挙法の連座制は、秘書や親族らが選挙違反で罰金や禁錮以上の刑が確定すれば、候補者の当選も無効となる。これを規正法にそのまま持ち込むことには、与野党双方で慎重論が根強い。

 自民案は、会計責任者が処罰された場合、十分チェックしないまま確認書を作成した議員も、公民権停止の対象とするもの。同日の与党協議では、この仕組みについて、公明党も「基本的に同じ構成、発想だ」と歩調を合わせた。

 これに対し、参院予算委で立憲民主党の蓮舫氏は、自民案が会計責任者の処罰を前提としている点を問題視。裏金事件で会計責任者の処罰がごく少数にとどまったことを挙げ、「『なんちゃって連座』はやめないか」と迫った。日本維新の会の片山大介氏も「本当に(議員の)責任が問われにくい」と同調。首相は「公選法の連座と、報告書不記載の責任厳格化は、性格が異なる」と釈明したが、与野党間の温度差は明らかだ。

 一方、自公両党は規正法改正の議論を5月の大型連休明けに持ち越すことを決定。表向きは「丁寧な議論」を理由に挙げるが、自民案が政策活動費の使途公開や、政治資金パーティー収入の公開基準見直しに後ろ向きだったことに、公明党幹部は「厳しい国民感情を全く理解していない」といら立ちをあらわにしており、難航必至のテーマを先送りしたのが実態だ。

 参院予算委では、共産党の小池晃書記局長が「自民以外は政策活動費の見直しを言っている」と指摘し、企業・団体献金の廃止も重ねて主張。首をひねるようなしぐさを繰り返す首相を「そもそも真相解明に背を向け、まともな改革案が出せるわけない」と断じた。

9501OS5:2024/04/25(木) 17:44:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b719ac91897904ca03f74605fa863ba41fd5504
「記憶にございます」に「流行語大賞」の声…“パパ活”辞任でも宮沢博行議員の潔さに一定の評価
4/25(木) 16:26配信
 「パパ活」疑惑を含む不倫問題を報じられ、25日の衆議院本会議で辞職が許可された宮沢博行衆院議員(49=比例東海ブロック、自民党離党)に対し、SNS上では同日、批判や追及の声とともに、宮沢氏が潔く疑惑を認めたことについても多くの声があがった。

 宮澤氏は24日、「パパ活」疑惑を追及する取材に対し「大変申し訳ございません。記憶にございます」と回答。政治家のスキャンダル回答として定型化し映画のタイトルにまでなった「記憶にございません」の対極の言葉となった。

 メディア出演でも知られる政策アナリスト石川和男氏はX(旧ツイッター)で「【流行語大賞候補】『記憶にございます』」と、この発言を紹介。SNS上では他にも「早くも流行語大賞ノミネート作品現る」との声があった他、「潔さは買う」「『記憶にございます』って答えた政治家、初めて見たかも」「素直なことは評価するよ」「なぜか好感度を高くさせる」などと、スキャンダル発覚直後ながら評価する声も見られた。また、「この幕の下ろし方、炎上対策として一定の評価がされそう」と、危機管理の視点から指摘する意見もあった。

 一方で宮沢氏は、23日「一身上の都合」を理由に突如、議員辞職願を提出。自民党にも離党届を提出し、24日に受理された。25日の本会議には出席せず、文春報道の女性問題について何も説明しないまま国会を去る形になり、辞職が許可された瞬間、本会議場の野党席からは「説明しろ!」などの怒号が飛んだ。

 宮沢氏は昨年12月、安倍派のパーティーをめぐる政治資金問題をめぐり、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを報道陣に暴露。「(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と、派閥側による口止めにあっていることも述べていた。

 年末の風物詩でもある「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」は毎年12月上旬に年間大賞を発表。過去には「毒まんじゅう」(03年)「忖度」(17年)など、ネガティブイメージにもとれる政治関連用語が年間大賞になったこともある。

9502OS5:2024/04/29(月) 00:20:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fade3a92a89c0bb174e67f42b106a0382f9cf37
自民内で「岸田おろし」気配薄く 有力な代役不在
4/28(日) 20:55配信


産経新聞
演説に集まった人々に手を振る岸田文雄首相(右)=21日午後、松江市(恵守乾撮影)

自民党が28日投開票の衆院3補欠選挙で島根1区を落とし、不戦敗を含め全敗が確実になったことで、党内で「岸田文雄首相(自民総裁)では選挙の顔にならない」との声が強まりそうだ。とはいえ有力なポスト岸田候補も不在で、「岸田降ろし」の動きがすぐに本格化する気配は薄い。


自民が過去1度も議席を失ったことのない島根1区で敗れるという状況は、派閥パーティー収入不記載事件による逆風の強さを再認識させた。しかし自民執行部の一人は28日、「初めから厳しい戦いだとわかっていた。首相はやめろという話にはならない」との見通しを語った。

内閣支持率が低迷する中、補選の結果を待つまでもなく「6月23日までの今国会会期中の衆院解散」を主張する政権幹部はいない。

複数の自民幹部や議員が「解散しなくても総裁選の勝機はある」との認識を首相や首相周辺に伝えている。幹部の一人は「岸田首相の他にいない」と語る。

首相に対抗する「非主流派」のキーパーソンは菅義偉前首相だ。

前回総裁選で2位になった河野太郎デジタル相を支援した。しかし派閥解消論者の菅氏は今、麻生派に所属し続ける河野氏に不満を持っているとされる。河野氏自身、政府のエネルギー関連会議の資料に中国国営企業のロゴの透かしが入っていた問題で失速した。

菅氏周辺では小泉進次郎元環境相、加藤勝信元官房長官らの名前が候補に浮上するが、具体的な動きは見せていない。

前回3位の高市早苗経済安全保障担当相も後ろ盾の安倍晋三元首相が死去し、厳しくなった。

非主流派の有力議員は「首相を引きずりおろすような足の引っ張り合いは党全体にマイナスだ。9月まで待って総裁選で堂々と戦えばいい」と語る。解散は総裁選後との観測が強まる中、「今動く必要はない」とのムードが漂っている。(田中一世)

9503OS5:2024/04/29(月) 19:33:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2b47fca4b2e472c7c66fd6e23dcc78837f2aa3
「羽交い締めにしてでも止める」3補選全敗の自民に渦巻く解散封印論 世論も党内も"岸田離れ"
4/29(月) 11:11配信

西日本新聞
岸田首相

 衆院3補欠選挙で自民党が唯一戦った島根を落とし、自民離れの民意が明確になった。全敗に終わった岸田文雄首相の求心力低下は必至で、早期の衆院解散・総選挙は困難な情勢だ。岸田氏が意欲を示す首相続投も一層厳しさを増す。

 裏金事件などへの国民の政治不信は根深く、保守王国・島根が陥落した。首相周辺からは「安倍派の裏金問題で足を引っ張られた」と恨み節が漏れる。選挙結果は派閥解散も一定程度影響した。多額の資金や議員らの応援といった従来の派閥型選挙が封じられた形で、自民の今後の選挙戦略に根本的な課題を残した。

 総裁選前に衆院を解散し総選挙で勝利して総裁再選を果たす-。首相は続投シナリオを描いてきたが最側近の木原誠二幹事長代理ですら「政権交代が起こってもおかしくない状況」と公言するほど党勢は悪化の一途。首相は解散カードを切らずに総裁選に臨む選択肢も視野に入れ始めている。

 首相にとって救いは衆目の一致する「ポスト岸田」がいないこと。自ら主導した派閥解散により総裁選の戦い方も変わる可能性がある。党内にくすぶる「岸田降ろし」はすぐには発展しないというのが大方の見方だが「岸田首相のままでは選挙は勝てない」(閣僚経験者)と危機感は広がる。

 一方で賃上げや6月の定額減税を起爆剤に支持率を回復させ「引きずり降ろされる前に勝負すべきだ」(首相周辺)と早期解散論も消えていない。閣僚の一人は「羽交い締めにしてでも解散を止める」と息巻く。

 菅義偉前首相は2021年の衆参三つの補選・再選挙で全敗し、退陣の引き金となった。岸田首相は24日の参院予算委員会で自民が議席を得られなかった場合の有権者の評価を問われ「私の政治姿勢も評価の対象」と明言した。その有権者の判断は下った。

 世論も、自民内でも強まった「岸田離れ」。総裁選に向けた党内政局が火ぶたを切りそうだ。

 (高田佳典)

西日本新聞

9504OS5:2024/04/29(月) 20:18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd7c7b0674efd51d3d58fb33412bea18d793a9c8
衆院補選全敗でどうなる政局、自民は誰も責任とらず… GW明け国会で野党攻勢
4/29(月) 17:43配信


産経新聞
記者団の取材に応じる茂木敏充幹事長(中央)ら=28日午後、東京・永田町(酒井真大撮影)

自民党は28日投開票の衆院3補欠選挙で候補者擁立を見送り不戦敗となった選挙区も含めて全敗した。派閥の政治資金パーティー収入不記載事件が直撃した形で、岸田文雄首相(党総裁)の政権運営は厳しさを増す。野党は大型連休明けの国会で、自民の政治改革案が不十分だとして首相に攻勢をかける構えだ。

【写真】当選確実の一報を受け、支持者と喜び合う立憲民主党の酒井菜摘氏

補選から一夜明けた29日、閣僚経験者は「保守王国の島根も崩された。岸田首相では次期衆院選を戦えない」と語った。

党内で直ちに「岸田降ろし」が始まる気配は薄いが、連休中に地元有権者から厳しい声を浴びた議員が「ポスト岸田」に向けた動きを加速させる可能性もある。

一部には茂木敏充幹事長や小渕優子選対委員長の引責辞任を求める声がある。若手は「党総裁も辞めるべきだという話につながる。誰も責任を取らないのはおかしい」と話した。

ただ、党幹部は「幹事長でなくなれば影響力が落ちるので、茂木氏は辞めないだろう」とみる。茂木氏は28日夜、記者団に「信頼、党勢の回復に全力で取り組みたい」と強調。小渕氏は「次の選挙に備えていきたい」と述べた。

連休明け国会は政治資金規正法改正などの政治改革が焦点だ。補選で全敗した自民案が集中砲火を浴びることは避けられない。まずは公明党との与党協議だが、パーティー券購入者の公開基準引き下げなどを求める公明に、自民は譲歩を余儀なくされる公算が大きい。

野党は、政党から党幹部に寄付され、使途公開の必要がない政策活動費や企業・団体献金の廃止など自民が消極的な内容を主張している。自民が政治改革に後ろ向きだと印象付ける狙いもある。補選で3勝した立憲民主党の泉健太代表は29日、自身のX(旧ツイッター)に「後半国会、驕(おご)らず、気を引き締めて戦う」と投稿した。

自民内では、首相が6月23日までの今国会会期中の衆院解散の可能性を残しつつ、解散せずに9月の総裁選で勝ち抜く方向に傾いているとの見方が強い。かじ取りを誤れば、どちらの道も閉ざされかねない。(沢田大典)

9505OS5:2024/04/30(火) 10:17:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b8eb282373eb197c7b59f84d43caeca911b6f8
裏金直撃、「保守王国」でも苦杯 首相解散戦略に影 「岸田後」見据えた動きも・自民〔深層探訪〕
4/30(火) 7:00配信
 自民党派閥の裏金事件に対する厳しい世論が岸田文雄首相を直撃した。衆院トリプル補欠選挙で自民は「保守王国」島根を含めて完敗。「選挙の顔」として疑問符を突き付けられた首相は厳しい政権運営を迫られる。


 ◇「首相に来てほしくない」
 「島根1区はこれまでを上回る運動量だったが、非常に逆風が強かった」。茂木敏充幹事長は28日夜、補選結果を受け党本部で記者団に敗因を述べるとともに、「厳しい状況だからこそ、一致結束して臨む必要がある」と語った。

 裏金事件の逆風が吹き荒れる中、自民は政権与党のメンツを捨て東京15区、長崎3区で不戦敗を選択。保守地盤の強い島根1区での直接対決に総力を挙げた。国賓待遇での今月の訪米に政権浮揚を期待したものの、報道各社の4月の世論調査で内閣支持率は「危険水域」を脱していない。

 首相は27日を含め2度島根入りして支持を訴えたが、地元からは「プラスになると考えているなら感覚を疑う。来てほしくない」(県連関係者)と突き放す声も上がった。選挙戦中盤、党執行部の一人は敗北を前提に「島根は『負け幅』がポイントだ」と早くも予防線を張っていた。

 ◇解散なら「討ち死に」続出
 首相は今年の春闘の「賃上げ」を追い風に、定額減税が始まる6月の通常国会会期末にも衆院を解散し、9月の総裁選で再選されるシナリオを描いているとされる。しかし、3補選「全敗」で首相が大きな傷を負ったことは間違いない。

 与党内は早期解散に否定的で、公明党幹部は「この流れを引きずるなら、次期衆院選で自民推薦は簡単ではない」とけん制する。

 「政権交代が起こってもおかしくない」。自民党の木原誠二幹事長代理は25日の会合でこう述べた。早期解散で大きなダメージを受けるとの自民内の声を代弁した形だが、首相側近の発言だけに臆測を呼んだ。自民筋は「いま解散すれば60人以上討ち死にして、200議席を割り込む」とうめいた。

 ◇静かに「岸田外し」
 後半国会は政治資金規正法改正が焦点となる。裏金事件が契機の改正だが、自民の独自案は、政治資金パーティー券購入者の公開基準引き下げや、使途公開が不要な政策活動費などの見直しを「検討項目」にとどめた。

 一方、パーティーの全面禁止、政策活動費の廃止など「高めのボール」を投げる立憲民主党が譲歩する気配はみじんもない。首相は今国会での成立を明言しており、与野党調整が難航すれば、野党は内閣不信任決議案を突き付けてくるとみられる。

 与党内では「規正法の議論が続いているうちは『岸田降ろし』の声を上げられない」(自民閣僚経験者)と指摘する向きもある。派閥解消で党内有力者が動きにくいことも首相にプラスに働いているようだ。

 ただ、次期衆院選を首相で戦うと考える議員は3補選の結果でさらに少なくなるのは必至。既に高市早苗経済安全保障担当相らは総裁選をにらんだ多数派工作とも受け取れる活動を進めており、こうした動きが連休明けに公然と出てくる可能性もある。

 「現政権は規正法改正まで。あとは『岸田外し』で政局が進むだろう」。政府関係者はこう読み解いた。

9506OS5:2024/05/01(水) 09:49:20
https://www.asahi.com/articles/ASS4Y01T8S4YTOLB001M.html?oai=ASS4Z3QYKS4ZIIPE00GM&ref=yahoo
公民権停止となった谷川弥一氏 派閥に捨てられた「離島のドン」は今
有料記事自民春の衆院補選2024

榧場勇太2024年4月29日 17時00分

 衆院長崎3区補選も終盤を迎えた4月26日夜、長崎市内の居酒屋。カウンターの一番奥に、自民党を離党した谷川弥一前衆院議員(82)の姿があった。

 地物のイワシの刺し身や、好物のらっきょうの漬けものをあてに、生まれ育った長崎県五島市の酒造所で造られた芋焼酎の水割りのグラスをかたむける。

 「おいしいねぇ」とかみしめるように言った。表情には少しの疲れと寂しさが見える。

 店の奥に置かれた小さなテレビから、補選の様子を伝えるニュースが流れた。

 谷川氏はグラスを置き、補聴器を調整しながら食い入るように画面を見つめた。

 「もう変えんば」。声の主は、2021年衆院選で接戦を演じた立憲民主党の山田勝彦前衆院議員(44)だった。

 「政治を変える」と訴える、かつてのライバルの姿を見ながら、谷川氏は「ちっ」と舌打ちをして「何を変えるのかまったく分からん」。そして、グラスを見ながら、こうつぶやいた。

 「議員を辞めたのは今年の1月だったのに、かなり昔のことのようにかんじるなぁ」

「偉くなりたい」と集め続けた金
 昨年12月、自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、谷川氏が、直近5年間で4千万円超を裏金としてキックバック(還流)を受けていた、と報じられた。

 殺到する報道陣を前に「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」とコメントを読み上げた。

 それでも質問を重ねられ、「頭悪いね。質問してもこれ以上、今日は言いませんと言っているじゃないの」といらだった様子をみせた。この発言が火に油を注いだ。

 地元の有権者からは「裏切られた」「長崎の恥」などと厳しい言葉が出た。

 今年1月19日、4355万円を自身の政治団体の収支報告書に寄付として記載しなかったとして略式起訴され、議員を辞職した。

 3日後、大村市で開いた辞任会見は2時間弱に及んだ。裏金問題での派閥の指示や自身の判断について、「私が悪い」「言わない」「すみません」と繰り返し、詳細な説明を避け続けた。

 一方で、「金を集める力は、政治家にとって偉くなるために必要なことだと思っていた」とも語った。

 そのうえで、派閥への不満をこう表現した。

 「俺が死んで、派閥がなくなったと思えば、心の慰めになる」

 この言葉には、党最大派閥の不祥事に関して党や派閥の幹部が責任をとらないなか、自分だけがトカゲのしっぽのように切り捨てられる、という悔しさがにじんでいるようだった。

行動力と剛腕 しかし派閥内では不遇

9507OS5:2024/05/06(月) 20:09:14

https://news.yahoo.co.jp/articles/18d07c994e269915139246531891eb924297c7c9
岸田離れ加速、自民若手「衆院解散されれば討ち死にだ」…公明も距離「どういうお考えなのか」
4/30(火) 5:01配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 衆院3補欠選挙の投開票日前日の27日午後、岡山市で開かれた自民党の「政治刷新車座対話」は緊張感に包まれた。

 「トップが辞めなければいけない」

 出席した自民政調会長の渡海紀三朗(76)が自民派閥の政治資金規正法違反事件を踏まえ、党の立て直しについて意見を求めたところ、県連関係者から首相の岸田文雄(66)の退陣要求が噴き出したのだ。

 補選の敗北を受け、選挙基盤の弱い党の中堅・若手からは、「衆院を解散されれば、討ち死にだ」との悲鳴が上がっている。党四役の一人は「岸田政権の間は何をやっても支持率は上がらない気がする」と表情を曇らせた。

あきらめ
 岸田の求心力低下で、党執行部内では不穏な空気が流れている。

 補選期間中には、岸田と距離のある幹事長の茂木敏充(68)が28日夜の開票後に辞任を表明するとのうわさが飛び交った。「補選の責任を取ることを口実に、次期総裁選へ出馬する準備を始めるのではないか」との見方からだ。

 実際には、茂木は選挙対策委員長の小渕優子(50)とともに、「党の信頼回復に努めていく」と記者団に強調し、辞任に言及することはなかった。

 ただ、自民の閣僚経験者は「今は誰がやっても風向きは厳しいというあきらめから、『反岸田』の動きが顕在化していないだけだ」と指摘した。

ぎこちない会話
(写真:読売新聞)

 自民と連立政権を組む公明党は岸田と距離を置き始めている。

 補選告示を翌日に控えた15日昼。首相官邸で開かれた岸田と公明代表の山口那津男(71)とのぎこちない会話は、両党の微妙な関係を象徴するものだった。

 「推薦のお願いが出ていないが、どういうお考えなのか」

 山口は岸田にこう問いただした。衆院島根1区の自民候補への推薦依頼は書類で出されていたものの、茂木から正式な要請がなかったためだ。

 岸田は「お願いします」と頭を下げたが、山口は政治資金規正法改正の自民案が示されていないことにも苦言を呈し、「早く出さないと世論が持ちませんよ」と迫った。公明の推薦は15日午後になってようやく決定された。

 規正法違反事件で自民党処分の対象となった議員は推薦しない――。公明内では、首相が早期解散に踏み切った場合の対応策として、こんな案も取りざたされている。

 公明関係者は「自民と一体とみなされないための選択肢として検討に値する。早期解散を抑止するためのカードにもなり得る」と明かした。

 公明幹事長の石井啓一(66)はテレビ番組で衆院選について、「(自民総裁選後の)秋が一番可能性が高い」と述べて波紋を広げたが、公明内では「首相の顔を替えなければならないという我々の本音を代弁してくれた」との評価が出た。

狭まる選択肢
 岸田は与党内の厳しい雰囲気を認識しつつ、「鈍感でなければ、首相なんてやってられない」と周囲に語っている。

 もっとも、岸田が慎重論を押し切って解散を検討する場合も、6〜7月はイタリアでの先進7か国(G7)首脳会議などの外交日程が目白押しとなっており、スケジュールは窮屈だ。

 自民幹部は「選挙の先送りを求める声が増えていることと合わせ、総裁選前の解散の選択肢は非常に狭まっている」と指摘した。(敬称略)

 衆院3補選の全敗で、岸田首相の政権運営は大きな打撃を受けた。衆院解散や「ポスト岸田」、立憲民主党などを巡る動きを追う。

9508OS5:2024/05/06(月) 20:09:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/585c3410e0b9a15c1876bb7c3e2bcf561a13483a
自民全敗で政権交代の恐れ現実に、与党に広がる「岸田では戦えない」…縛られる首相の解散権行使
4/30(火) 5:07配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 「もし今すぐ衆院選をやれば、政権交代が起きるかもしれない」

 28日投開票の衆院3補欠選挙で自民党が不戦敗を含めて全敗を喫したことを受け、首相で自民総裁の岸田文雄(66)は周囲にこう危機感を示した。

 唯一、候補を擁立した島根は自民が牙城としてきた保守王国だ。2万票以上の差で完敗したことは、派閥の政治資金規正法違反事件を巡る逆風の強さを浮き彫りにした。

 「2024年は政治イベントがある」

 岸田は昨年末、閣僚の一人にこうした見通しを語っていた。念頭にあったのは、通常国会会期末である6月の衆院解散だ。9月末の総裁任期満了を見据え、夏の総選挙に勝利すれば、総裁選は「無風再選」への道が開けるためだ。

 岸田自身は今回の補選敗北を強く懸念しながらも、解散に関して「まだ先のことは決めていない」と周辺に漏らしており、政権浮揚を図りつつ、6月を含めた可能性をなお追求したい考えだ。

 ただ、与党内では、岸田の思いとは裏腹に解散権を自由に行使できない状況が作られつつある。「岸田では選挙は戦えない」との見方が拡大しているのだ。(敬称略)

9509OS5:2024/05/06(月) 20:09:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f9e3ee1683e862879b56644b6c948eb8d3881b1
「内輪もめ」批判懸念、動けない「ポスト岸田」…「国会閉じてからが勝負」
5/1(水) 7:32配信


[全敗ショック 衆院3補選]<中>
(写真:読売新聞)

 岸田内閣の支持率低迷を受け、「ポスト岸田」を巡る動きは水面下で勢いを増している。

【図表】一目でわかる…想定される今後の政治日程と衆院解散の「3つのパターン」

 「押しかけて悪いね」

(写真:読売新聞)

 3月12日夜、幹事長の茂木敏充(68)は東京・赤坂の衆院議員宿舎の自室を出ると、こう言って別室に姿を見せた。

 部屋では安倍派の中堅・若手5人ほどの飲み会が行われていた。茂木はノンアルコールビールとウイスキーを手土産に飛び入り参加し、衆院選を心配する声には「6月に解散なんかさせないよ」と上機嫌で応じた。

 茂木は首相で総裁の岸田文雄(66)を支えつつ、総裁選出馬への機会をうかがっている。最近は安倍派議員との会食を増やし、今月には自身を顧問とする「GX(グリーントランスフォーメーション)促進議員連盟」を設立した。

ぐらつく足元
 茂木の基本戦略は副総裁の麻生太郎(83)との連携を土台に置くものだ。麻生も23日、ニューヨークでの米前大統領ドナルド・トランプ(77)との会談前、「日本には茂木もいると伝える」と茂木に電話をかけるなど、後押ししている。

 ただ、茂木の足元はぐらついている。茂木派は退会者が相次ぎ、つなぎ留めのために緩やかな政策集団へ移行させたが、有力メンバーである元官房長官の加藤勝信(68)は「もう全員が無派閥だ」と周囲に語るなど、結束が乱れている。茂木が安倍派議員らに接触していることについて、自民内には「派閥をまとめられない焦りの表れだ」と冷ややかな声もある。

「自殺行為」
 前首相の菅義偉(75)と、元幹事長の二階俊博(85)は岸田政権で非主流派に甘んじてきた。自民内では、総裁選で2人が岸田との対立軸を形成するとみる向きが多い。

 菅と、二階派の元総務相の武田良太(56)、元幹事長代理の林幹雄(77)は衆院3補欠選挙期間中の21日夜、東京都内の日本料理店で、気脈を通じる総務会長の森山裕(79)を交えて歓談した。会食中は、次々と運ばれる天ぷらに箸をつけながら、「早期の衆院解散なんてできない。自殺行為だ」などと政局について意見を交わした。

 菅は自民が次期衆院選で苦戦するとみて、「総裁は負け幅をなるべく減らせる人がいい」と周囲に語っている。念頭にあるのは、いずれも知名度が高い元環境相の小泉進次郎(43)、元幹事長の石破茂(67)、デジタル相の河野太郎(61)の「小石河」だ。

 小泉は菅と党改革でそろって「派閥解消」を主張してきた。政策面でも、個人が自家用車で乗客を運ぶ「ライドシェア」導入の発信で歩調を合わせ、菅は期待を強めている。

 石破は2月に自身を中心とした勉強会を再始動させ、総裁選への準備を進めた。政治資金規正法違反事件を巡り、衆院選不出馬を表明した二階を慰労するため、武田と林も含めた計4人で会食し、距離を縮めている。

 派閥解消の流れが進む中、麻生派にとどまっている河野は菅との連携は難しく、「2人の距離は広がっている」との見方もある。

首相も動けず
 自民内では、3補選全敗を受け、茂木や菅らが岸田に対抗した動きに出るのではないかとの臆測が出た。

 ただ、党へのあまりの逆風の強さに、「内輪もめ」はさらなる批判を招くとみて自重を余儀なくされているようだ。

 「勝負は国会が閉じてからだ」

 「ポスト岸田」候補の一人は周辺にこう漏らした。

 動けないのは岸田も同じだ。岸田は前回2021年の総裁選で戦った河野と経済安全保障相の高市早苗(63)を閣内に入れてライバルの「封じ込め」を図ってきた。

 今回も党役員人事や内閣改造を行って茂木を切り、小泉や石破を取り込んで政権浮揚を図る案が党内で取りざたされたが、首相周辺には「もし打診を断られれば、政権が本当に立っていられなくなる」との警戒感が強い。(敬称略)

9510名無しさん:2024/05/06(月) 20:11:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d5fa6f65b76d1369f07bf4d9f221a171f01d2cc
岸田首相、茂木敏充氏の扱いに苦慮 不記載問題で対応せず、地固めに奔走
4/30(火) 21:31配信

産経新聞
記者団の質問に答える岸田文雄首相=30日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

自民党の衆院3補欠選挙での全敗を受け、岸田文雄首相(党総裁)が選挙の責任者である茂木敏充幹事長の扱いに苦慮している。茂木氏は首相を支える党ナンバー2だが、秋の総裁選に出馬する意欲を隠さず、首相との関係が悪化している。首相が派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の対応に追われる中でも党内の中堅・若手らを取り込む動きをみせ、党内からは不満の声も出ている。

「責任を果たすことが何よりも重要だ。それに基づき、国民の信頼回復に向けて全力で取り組む」

首相は30日、官邸で記者団に補選全敗を受けた自身を含む党執行部の交代の必要性を複数回問われたが、こう述べるにとどめ、明言を避けた。

執行部の交代が取り沙汰されるのは、首相と茂木氏の関係が修復不能なほど悪化していることが大きい。

党内には、茂木氏が不記載事件で深入りを避けてきたとの見方がある。関係議員の衆参政治倫理審査会への出席の調整が進まず、首相自ら出席表明する形になった。政治資金規正法改正など政治改革の自民案の取りまとめは、各党から遅れた。党幹部は党本部4階に幹事長室があることを念頭に「4階のサボタージュだ」と不快感を示した。

一方で、茂木氏は不記載事件を受けて執行部が全国を行脚する「政治刷新車座対話」には頻繁に足を運んでおり、地方固めにも映る。首相周辺は「政権がつぶれるのを待っているんだろう」と冷ややかにみている。

また、茂木氏は安倍派(清和政策研究会)などの中堅・若手の取り込みを進めている。3月にも同派の会合に顔を出し、逆風の中、首相による早期解散を恐れる若手に対し「解散はさせない」と明言した。総裁選への布石とみられるが、同派若手は茂木氏が事態を収拾する立場だったことを踏まえ、「問題を放置し、結果的に安倍派をつぶした」と不快感を示した。

党役員は「連続3年まで」という任期の制限があり、秋には茂木氏は交代となるが、閣僚経験者は「秋まで茂木氏を続投させれば、政治改革の与野党協議にも本腰を入れず、首相は足を引っ張られるのではないか」と心配を口にした。

ただ、首相が茂木氏を事実上更迭できるかというと、簡単ではない。茂木氏は首相の後見役である麻生太郎副総裁とのつながりが深く、首相が麻生氏の理解なく茂木氏の交代に動けば麻生氏との関係悪化が避けられないからだ。

また、補選全敗で首相の求心力が低下する中では、後任の幹事長候補に打診を断られる可能性もある。実際、菅義偉前首相が令和3年夏、内閣改造・党役員人事を断行しようとしたが、多くの辞退者が出ることが分かり、結果的に政権の寿命を縮めた例がある。

補選の最中には、茂木氏が自ら引責辞任し総裁選の準備に本腰を入れるとの臆測もあった。首相も「茂木さんが辞めるというのなら仕方がない」と周囲に漏らした。

しかし、茂木氏にとっては、報道各社の世論調査の支持が伸び悩む中、党の資金や人事を差配できる幹事長ポストを手放すことはデメリットが大きい。首相と茂木氏がにらみ合ういびつな状況は当面続く可能性が高い。(永原慎吾)

9511OS5:2024/05/07(火) 07:34:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e73571b30863a6667f8f57f95adc97649c733c72
上川外相、逆風政権を下支え 「ポスト岸田」広がりは不透明
5/7(火) 7:04配信


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時事通信
閣議に臨む上川陽子外相=4月26日、首相官邸

 上川陽子外相が大型連休中もアフリカ、アジア訪問を精力的にこなし、派閥裏金事件で逆風を受ける岸田政権を外交面で下支えしている。

 次期衆院選をにらみ、自民党内には「ポスト岸田」候補として期待する向きがあるものの、具体的な動きが広がるかは不透明だ。

 上川氏は5日、訪問先のネパールでのオンライン記者会見で、今回の歴訪を振り返り「グローバルサウス(新興・途上国)への関与を深めていくことは極めて重要だ。力強いメッセージを発信することができた」と語った。

 上川氏は4月26日〜5月6日の日程でマダガスカル、コートジボワール、ナイジェリア、フランス、スリランカ、ネパールを訪問。中国が影響力を強めるグローバルサウスの引き寄せや、来年8月に横浜市で開く第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に向け、各国外相と会談した。

 日本の外相によるマダガスカル訪問は初めて。コートジボワールとナイジェリア訪問は1979年の園田直外相以来45年ぶり。それぞれ海上交通の要衝、西アフリカの物流拠点、アフリカ最大の人口2億人を抱える大国と、戦略的に重要な地域だ。上川氏は人材育成支援などに取り組み、経済関係を強化する方針を伝えた。

 スリランカは、中国からの巨額融資の返済に窮しており、上川氏は経済危機の克服を後押しする考えを伝達。中国に国境を接するネパールでも2国間関係強化の方針を示した。

 昨年9月の外相就任後の訪問国は延べ30カ国に上り、首相と二人三脚で経済外交を推進。自民の麻生太郎副総裁が今年1月の講演で「このおばさん、やるねえ」と評し「カミムラ」と言い間違えたことで逆に知名度も向上した。

 「次の首相にふさわしい人」を尋ねる報道各社の世論調査でも、石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相に次ぐ3位に入る結果が出ている。

 党内には、低支持率にあえぐ岸田文雄首相では「衆院選は戦えない」との危機感が拡大。党関係者は「初の女性宰相として刷新感のある上川氏を『顔』にすれば衆院選を乗り切れる」と指摘した。

 ただ、上川氏が所属した岸田派は解散を決め、上川氏を首相候補に担ごうとする具体的な動きも今のところ見られない。局面打開に向け、目先を変えたいとの思惑だけが先行しているのが実情だ。女性首相候補としては高市早苗経済安全保障担当相、野田聖子元総務相らがライバルとなる。

 上川氏の地元の静岡県では現職の辞職に伴う知事選が9日告示、26日投開票の日程で行われる。事実上の与野党対決の構図で、結果は上川氏の党内評価にも影響を与える可能性がある。

9512OS5:2024/05/07(火) 10:00:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/76ed1cfc76fc1a1d4816440a4aab31abf6993242
茂木氏と距離、森山氏が存在感 岸田首相面会、「裏金」で変化
5/7(火) 7:07配信

時事通信
厳しい表情で記者団の質問に答える岸田文雄首相=4月30日、首相官邸

 自民党の茂木敏充幹事長と距離を置く一方、麻生太郎副総裁との連携は引き続き重視し、森山裕総務会長が存在感を高めている―。


 岸田文雄首相(党総裁)の面会相手を記録する「首相動静」を振り返ると、派閥の裏金事件への対応を巡る首相と党幹部の関係の変化が浮かび上がってきた。

 首相は2021年11月に茂木氏を幹事長に任命して以来、麻生氏を含む3者会合で政権の重要方針を決定。古代ローマの政治体制になぞらえて「三頭政治」とも呼ばれた。茂木氏は毎月のように首相官邸に出向き、個別に相談もしてきた。

 ただ、昨年9月の党役員人事で幹事長交代論が一時浮上するなど、首相と茂木氏の距離は拡大。茂木氏が「ポスト岸田」への意欲を隠さず、首相が警戒を強めたためだ。3者会合以外の幹部協議も行われるようになり、10月には森山氏と小渕優子選対委員長らを加えた「6者会合」が、12月からは参院幹部も交えた「8者会合」の枠組みが発足した。

 派閥の裏金事件を受けて首相が岸田派解散を表明した今年1月以降、面会の形態はさらに変化していく。茂木氏が官邸を訪ねる形での協議は3月7日まで約3カ月途絶えた。6者と8者の枠組みも2月21日以来、行われていない。首相は派閥解散方針を、麻生、茂木両氏に事前に伝えていなかったとされる。

 衆院3補欠選挙で自民が全敗した先月28日には「茂木氏は辞任して総裁選準備を始めるのではないか」(ベテラン)との臆測が党内を駆け巡った。

 一方で首相は麻生氏との関係維持には腐心する。元日の能登半島地震の発生以来、夜の会食を控えていた首相が今年初めての会食相手に選んだのが麻生氏だった。1月21日夜に東京都内の日本料理店で二人きりで面会。直前の派閥解散表明で取り沙汰された亀裂の払拭に努めた。2人は4月末までにさらに2回、一対一で食事を共にした。

 首相は森山氏とは今年に入り6回(計2時間14分)、単独で面会した。3補選の全敗で首相の求心力が低下する中、党内では局面打開を狙って「森山氏を幹事長にして衆院解散・総選挙へ一気に流れをつくるかもしれない」(参院中堅)との見方がある。

 木原誠二幹事長代理も頼りにしている。昨年9月に官房副長官を退任した後もほぼ毎週、官邸や首相公邸に赴き、今年、首相と個別に面会した回数は党幹部で最多の11回(計5時間25分)。政府高官は「首相側近と言える数少ない存在。党務について相談している」と指摘した。

9513OS5:2024/05/07(火) 10:01:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/82d99763ade4191663865529f4f16a95b70a2365
菅前首相、いつ動く? 政局過熱は閉会後か、反主流派「ここで首相をたたけば…」
5/6(月) 21:40配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂

 衆院3補選全敗の岸田文雄首相(自民党総裁)を巡る連休明けからの政局について、「通常国会が閉じるまではなぎ状態」(自民の閣僚経験者)との見方が強まってきた。派閥裏金事件の再発防止に向けた法改正が最優先との“建前”の向こうに「岸田総理が解散権を行使したら下野必至」(同)との本音がのぞく。「政局過熱は閉会後」との観測の下、首相と距離があるとされる菅義偉前首相(衆院神奈川2区)ら「反主流派」(政府関係者)がいつ動くのかに注目が集まる。

 今通常国会の会期は6月23日まで。首相周辺は補選勝利をてこに会期末解散を仕掛けて総選挙を突破し、その成果をもって秋の総裁選を無投票で切り抜ける構想を描いていた。しかし補選は二つが不戦敗で、唯一候補を擁立した島根1区も大敗。「不敗神話」を誇った保守王国の崩壊を交流サイト(SNS)上では「腐敗神話」とやゆされるありさまで、仮に総選挙を打っても苦戦は必至だ。政治資金規正法の自民改正案は与党の公明党からも「なまぬるい」(同党議員)と酷評され、着地点が見えない。

 こうした中で自民執行部からは「会期を延ばしてでもやりきらないと」(渡海紀三朗政調会長)と会期延長論が浮上。閉会から総裁選までの期間を短縮すれば、政局の過熱を抑えられるとの思惑もみてとれる。国会が閉じるまでは「ポスト岸田」の号砲は鳴らないとの主流派の見立てを軸に、会期延長の駆け引きが展開されそうな気配だ。

 補選さなかの4月21日夜、菅氏と森山裕総務会長、さらに二階俊博元幹事長の側近、武田良太元総務相と林幹雄元幹事長代理の4人が都内の日本料理店で懇談した。関係者によると、補選での苦戦を背景に「とても解散総選挙などできる状態ではない」との認識で一致。政治改革を仕上げて予定通りの会期で国会を閉じ、議員を選挙区に戻して説明行脚をさせるのが得策だと方向性を確認したという。菅氏に近い議員は「島根がひどかった。でもここで首相をたたいたら内輪もめにとられ、政権も沈んでしまう」と動くに動けない状態であることを説明した。  

神奈川新聞社

9514OS5:2024/05/08(水) 07:48:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7935d6c58b02c2bc698dc76614c47b8a2fda20
PB黒字化目標、堅持か見直しか 自民党内で規律派と積極派の激しい綱引き
5/7(火) 17:11配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

財政の正常化を巡る議論が自民党内で活発化している。特に、政府が掲げる財政の健全性を示す国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の令和7年度の黒字化目標を今後も堅持するかどうかが焦点だ。財政規律派、積極財政派はそれぞれ議論を重ねており、政府が6月にも閣議決定する予定の経済財政運営の指針「骨太の方針」に主張を反映させたい考えだ。

【表で見る】自民党の財政規律派と積極財政派の主張

「(政府のPB黒字化目標は)堅持し、引き続き努力していくことは当然のことだ」。規律派が集まる財政健全化推進本部の古川禎久本部長は、産経新聞の取材に対し、こう強調した。

同本部は5年10月に古川氏が本部長に就任。会合を重ねており、近く提言をまとめる方針だ。

PBは社会保障や公共事業といった政策経費を借金に頼らず税収などの基本的な収入でどの程度賄えているかを示す指標。内閣府は1月、高い経済成長率を実現すると仮定した場合でも7年度は1兆1000億円の赤字となる試算を示した。

ただ、社会保障費の伸びを抑えるなどの歳出改革を継続した場合、7年度のPB黒字化も視野に入るとしており、古川氏は「目標達成は容易ではないが、だからといって目標を見直すことは本末転倒だ」と指摘した。

一方、積極派が中心の財政政策検討本部の西田昌司本部長は、7年度のPB黒字化目標について「全く意味がない」と切り捨てる。有識者を招いた会合を開くなどしてPBに代わる新たな財政指標の導入を探っている。

PBをめぐっては、過去にも両陣営は対立。4年の骨太の方針では黒字化の目標年限を明記しなかった経緯があり、骨太の方針の策定を前に両陣営の攻防が激しさを増すことが予想される。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員はPBについて「黒字化の達成は、債務残高の拡大を止めるという最低限の目標だ」と指摘。その上で、特に金融市場に対する国の財政健全化を進める象徴的な目標だと強調し、「それを変えることは国としての信用力が揺らぐことになる。安易に変えるべきものではない」との考えを示した。(今仲信博)

9515OS5:2024/05/09(木) 08:55:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/712f8877991f2ec41ea7a73960e48bc4c4cf8673
【独自】安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か 収支報告書に記載なし
5/9(木) 5:00配信


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中国新聞デジタル
首相官邸

 2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏(22年に死去)が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。

【図解】河井夫妻の大規模買収事件を巡るカネの流れ

 自民党の元幹部によると、政権の幹部が候補者の応援に入る場合、「表に出ないカネ」などを使い、激励のための陣中見舞いを渡す慣行がある。複数の元政権幹部は、使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)が使われた可能性があるとの見方を示した。5年の時効が成立しているとみられるが、政治資金規正法違反(不記載)などに当たる可能性もある。

 この候補者は匿名を条件に中国新聞の取材に答えた。参院選中に安倍氏が応援演説に入った当日、個室で面会する場面があり、安倍氏からA4判の茶封筒を受け取った。茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていたという。

 候補者は100万円の趣旨について「陣中見舞いのような感じで差し出された。厳しい選挙戦の足しにしてほしいという意味と思った」と説明。「表にしないカネ」と受け止め、選挙運動費用や政治団体の収支報告書には記載しなかったという。実際には切手代や電話代など選挙費用の支払いに充てたとしている。

 一方、安倍氏が関係した政治団体のうち、今も存続しているとみられる「晋和会」(東京都)に文書で取材を申し込んだが、8日夕までに回答はなかった。

 機密費は、内閣が施策を円滑かつ効果的に進めるための経費で、年約12億円が官房長官の判断で使用できる。領収書なしでも支払うことができ、使途は公表されない。98〜99年の小渕内閣で官房長官を務めた野中広務氏(18年死去)は10年に共同通信の取材に応じ「機密費は月7千万〜5千万円くらいを使い、そのうち1千万円を首相に渡していた」と明らかにした。選挙への流用が取り沙汰されたこともある。

 13年7月の参院選は、12年12月の衆院選で民主党から政権を奪還した自民党が初めて迎える国政選挙だった。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」が解消されるかが最大の焦点で、自民党は圧勝し、ねじれを解消した。安倍氏は期間中、候補者の応援のため、35都道府県を遊説に回った。

中国新聞社

9516OS5:2024/05/10(金) 10:56:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/84f29e2803cdcca942870522dc9214ee1318275d
長谷川岳参院議員「1回もありがとうのメールない」「ブチ切れるよ」…市幹部らを打ち合わせで叱責
5/10(金) 7:10配信
読売新聞オンライン
報道陣の取材に応じる長谷川参院議員(4月6日、札幌市中央区で)

 長谷川岳参院議員(自民)が、今年3月に行われた札幌市幹部らとの打ち合わせで、「あんたから1回もありがとうもクソもメールもない」などと市幹部を叱責(しっせき)していたことが、読売新聞による市への情報公開請求でわかった。


 市が開示した議事録によると、長谷川氏は3月9日、自身が力を入れるGX(グリーントランスフォーメーション)の各種施策について、市幹部の関係者への調整不足や、当事者意識の低さを指摘。ある市幹部に対しては、「こっちは規制緩和は全部通すようにやってるよ。あんたから1回もありがとうもクソもメールもない。結果もない。誰だ、お前はって感じだよね」と発言し、別の市幹部には「僕はブチ切れるよ」と叱った。打ち合わせには、町田隆敏副市長、北海道や民間企業の幹部も同席していた。

相談窓口を設置
 長谷川氏の威圧的な言動が問題となっていることを受け、札幌市の秋元克広市長は9日の記者会見で、市職員が外部からのハラスメント行為を受けた際の相談窓口を設けたと明らかにした。

 窓口は7日付で行政部のコンプライアンス担当部署に設置された。国会議員のほか、客らから理不尽な要求を突きつけられる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」などを受けた際に相談に乗り、組織的に対応策を検討する。ハラスメントの具体的な判断基準などを整理したマニュアルも今年度中にまとめる方針だという。

9517OS5:2024/05/18(土) 23:29:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e90ccdd2ce4913cc8ed5cb90f8753109b608390e
参院自民、新たな秩序めぐり暗闘 安倍派の存在感低下 主要3派の構図崩れる
5/18(土) 19:41配信

産経新聞
派閥パーティー収入不記載事件を巡る主な参院自民執行部の変遷

参院自民党の構図に変化が起きている。これまでは安倍派(清和政策研究会)など「主要3派」が人事や意思決定をリードしてきたが、派閥パーティー収入不記載事件により、その枠組みが派閥もろとも崩壊。中でも主導的な立場にあった安倍派議員は主要ポジションから外されるなど存在感を大きく低下させており、新たな参院の秩序をめぐる暗闘が始まっている。

【図で解説】自民党党紀員会の処分一覧

衆院と一線を画す参院自民では安倍派、茂木派(平成研究会)、岸田派(宏池会)の主要3派が合議で運営する体制が定着。歴代首相も参院独自の秩序を重んじ、その意向に配慮してきた。

近年では安倍派が影響力を強めていた。令和元年、茂木派(当時は竹下派)の実力者として参院を取り仕切った故吉田博美元参院幹事長の政界引退を受け、安倍派の世耕弘成氏(4月に離党)が参院幹事長に就任。以降は安倍派が参院国会対策委員長などの重要ポストを占め、存在感を示してきた。

だが、一連の不記載事件で事態は一変した。世耕氏は昨年12月に参院幹事長を辞任し、後任には岸田派の松山政司氏(派閥退会)が就任。参院国対委員長には茂木派の石井準一氏(同)が就いた。国会運営を円滑に進めるため、委員会の委員長ポストから安倍派議員の多くが外れた。

17日には参院政治倫理審査会(野村哲郎会長)が、不記載事件について弁明していない安倍派議員ら29人に対し、参院政倫審規程17条に基づく出席を求めると全会一致で議決した。岸田文雄首相が成立に強い意欲を持つ政治資金規正法改正に向け、自民が野党に譲歩した形だ。

一方、野党の意見を丸のみするかのような対応に安倍派内では不満がくすぶる。政倫審は野村会長以下、議事運営を担う幹事ポストも茂木派が独占しており、安倍派重鎮は「わが派に恨みを持っているのではないか」といぶかる。参院自民関係者は「わが世の春を謳歌(おうか)した安倍派を徹底的にたたきたい議員もいるのだろう」と語る。

ただ、主要3派はすでに派閥の解散を決め、主な執行部は派閥を退会した。派閥が中心だった参院自民内のパワーバランスの行方は見通せない状況だが、主導権を巡る思惑の交錯は続きそうだ。(永井大輔)

9518OS5:2024/05/18(土) 23:36:40
適切かというと問題ありだけど
これを過剰に批判するのもなんだかなあ という気がします。
>「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(
というのは、ぜんぜん違うでしょ・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/c8c54775d9664b674444d2433d593725ebf0e1f9
上川氏「うまずして何が女性か」 静岡知事選の応援演説で
5/18(土) 19:20配信

共同通信
静岡市で演説する上川外相=18日午後

 上川陽子外相は18日、静岡県知事選の応援のため静岡市で演説し、自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べた。新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、野党からは「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(立憲民主党の逢坂誠二代表代行)との批判が出た。


上川陽子外相

 演説を行ったのは、上川氏の女性支持者が多く集まった屋内の集会。発言に対し、100人を超える聴衆からは拍手が起こった。

 上川氏は、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯にも言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」と語った。

 逢坂氏は取材に対し、「女性に対する配慮に欠ける。ジェンダー平等や選択的夫婦別姓に賛同できない自民の体質が表れている」と指摘した。

 上川氏は衆院静岡1区選出。26日の県知事選投開票を前に、2週連続で静岡県入りした。

9519OS5:2024/05/18(土) 23:37:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9468681117093bc2789b7bcfcc5044cd891033e
自民党青年局、和歌山県連の女性ショー懇親会で「政治改革を担うべきなのに自ら信頼裏切った」
5/18(土) 18:24配信

読売新聞オンライン
自由民主党本部

 自民党青年局は18日、党本部で会合を開き、昨年11月に党和歌山県連の青年局関係の懇親会で露出度の高い衣装を着た女性の不適切なショーが行われた問題を受け、再発防止に向けた報告書をまとめた。

 報告書では、事業を行う際は複数で計画書を作成することや、地方の県連同士が緊密に連携することを盛り込んだ。党が派閥の政治資金規正法違反事件で逆風にさらされていることも踏まえ、「政治改革の中核を担うべき青年局が自ら信頼を裏切った」と総括した。

 会合後、鈴木貴子青年局長は「二度と国民の皆さんの不信を招くようなことだけはあってはならない」と記者団に語った。

9520OS5:2024/05/19(日) 17:43:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bef53876f5871b8bf81e00b1b1930dc228a95ae
玉木氏「うまずして」発言の上川外相に苦言 当初「産まず」表記報道には「適切だったか」
5/19(日) 14:45配信
産経新聞
国民民主党の玉木雄一郎代表(春名中撮影)

国民民主党の玉木雄一郎代表は19日、上川陽子外相が静岡県知事選の応援演説で自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言したことについて、X(旧ツイッター)で「次期総理候補とも言われている方ですから、突っ込まれる余地のある発言をしたことは、正直、軽率だったと思います」と苦言を呈した。

【写真】「うまずして何が女性か」発言を撤回する上川外相

上川氏の発言を巡っては、一部で当初「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じられた。その後、「産まず」という漢字表記から「うまず」というひらがなを用いたスタイルに変えた記事がウェブ上に増えた経緯がある。

玉木氏は記事の変更について、「修正前の第一報では、『女性は子どもを産むもの』だと決めつけ、政治的な正しさを欠いているとの印象を与える」と指摘し、「修正後は『新知事を誕生させよう』との意味がより明確になっていると思われます」とした。

「そんなことはないと信じたい」とした上で、「あえて前者の配信を行い、センセーショナルな印象を与えた方が記事のビュー数を稼げるとの企図がメディア側にあったとしたら、果たして適切な配信だったのか、よく考える必要があります」と疑問視もした。

上川氏は18日、静岡市で女性支持者が多く集まった屋内の集会で、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯に言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」などと語った。

上川氏は19日、発言の趣旨に関して「女性パワーを発揮していただき、知事を誕生させようとの意味で申し上げた」と説明し、「私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯(しんし)に受け止め、撤回する」と静岡市で記者団に語った。

上川氏の発言を巡る報道について、自民党内でも賛否がある。静岡県連幹部は「典型的な切り取り報道だ。選挙妨害ではないか」と語る一方、党幹部は「捉え方によって危なくなる発言はしてはいけない。迂闊だったと思う」と指摘した。(奥原慎平)

9521OS5:2024/05/20(月) 16:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf536231e8093ec6ea4068cfcf8fde03824cd36b
上川外相「うまずして」撤回、立民議員は「辞任せよ」 過去に「産みの苦しみ」使った例も
5/20(月) 16:11配信


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産経新聞
上川陽子外相(春名中撮影)

上川陽子外相が静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言し、後に撤回したことについて、立憲民主党内で「論争」が続いている。上川氏は発言の意図について「女性パワーで知事を誕生させよう」と説明しているが、立民議員らは「産みの苦しみ」に例えて候補を応援することは不適切だなどと指摘する。一方、過去に「産みの苦しみ」に例えた発言をして、全く問題視されなかったケースもある。

■「産まずして」と漢字で投稿

「上川大臣の真意は『支援する知事を生み出す』ことだったかもしれません」

立民の塩村文夏参院議員は19日、X(旧ツイッター)で上川氏が早期に発言を撤回したことに理解を示した上で、「『女性が子どもを産む』ことを前提とした発言であったことが問題だと気づいて頂けていればと思います」と訴えた。

原口一博元総務相も20日、上川氏の発言について「上川さんにあそこまで言われたくない。静岡知事選挙で自民党推薦候補を『産まずして何が女性か』となぜ、言われなければならないのか?辞任せよ」とXに書き込んだ。

原口氏は「産まずして何が女性か」と「うまず」について漢字で表記した。一部報道機関は上川氏の発言について当初、「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じたが、その後、漢字表記から「うまず」というひらがな表記に変わった経緯がある。

■「思いをはせれば不適切」

蓮舫元行政刷新担当相は20日、Xで上川氏の発言について、「『問題ない』と擁護する方もおられますが、生まない選択をされた方、治療をされている方、生めない方、そのパートナーの方々へ思いをはせれば『産みの苦しみ』を比喩に知事候補者を勝たせる呼びかけをするのは不適切です」と重ねて強調した。

「産みの苦しみ」の表現自体は国会審議をはじめ政治家が使用するケースは少なくない。

平成30年5月、旧立憲民主党の辻元清美国対委員長(当時)も加計学園問題を受けて2週間余り欠席した国会審議を巡り、正常化を求める与党と協議に応じる考えを記者団に説明した際、「この間の野党の行動は、立法府を立て直していく産みの苦しみだと思い対応してきました」と発言。

辻元氏は上川氏と違って主語に女性を用いず、選挙活動と与野党交渉は異なるなど発言当時の状況に違いがあるためか、マスコミが問題視することはなかった。(奥原慎平)

9522OS5:2024/05/20(月) 16:52:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c226f201bd7d17057ea5a78f97dfae303f87fd
半分が空の移動、ブラジル2度入国、大使不在…「最も過酷な外遊」に見る岸田外交の課題
5/20(月) 7:06配信


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産経新聞
大型連休中の岸田首相外遊の日程

岸田文雄首相が5月1〜6日の日程で行ったフランス・ブラジル・パラグアイ訪問は「政権史上最も過酷な外遊」(官邸幹部)だった。出発から帰国までの126時間のうち約半分の57時間余り(給油含む)を空の移動に費やした「3泊6日」の強行軍。特に南米2カ国は会談や各種行事が詰め込まれ、岸田外交の課題も浮き彫りになった。

■駐パラグアイ大使が同席せず

「どうしてこんなことに‥‥」。日本政府の在外公館関係者が嘆く事態になったのが、3日(日本時間4日)のパラグアイ・ペニャ大統領との首脳会談だった。少人数と拡大の2段階で行われた首脳会談のうち、少人数会談に中谷好江・駐パラグアイ大使が同席できなかった。

大使は天皇に任命される認証官で、赴任先では日本政府代表だ。人数制限がある中、出席者を選別したのは首相官邸。同関係者は「中谷大使は同席させてもらえない程度の扱いを日本政府内で受けているのか、とパラグアイ側に誤解される」と語り、外交面でマイナスだと指摘した。

中国ではなく台湾と外交関係を結び、親日国でもあるパラグアイ。中谷大使はパラグアイ政府から厚い信頼を得ており、今回の訪問日程も他の訪問国の都合などで二転三転したが「中谷大使だから調整できた」(外務省関係者)という。

首相が掲げる首脳主導の外交方針は世界の潮流だが、今回は官邸主導による齟齬が生じたともいえる。

ちなみに、首脳会談が行われた首都アスンシオンの大統領府は、フランス・パリのルーブル美術館を模したといわれるピンク色の美しい建物だ。共同記者発表の開始前に記者が演台で記念写真を撮っていると、大統領府スタッフが「顔にマイクがかぶっているから下げたほうがいい」とアドバイスしてくれるなど、とてもフレンドリーな国だった。

■1日で2カ国の首脳会談はしご

5泊のうち2泊は機中で、出張中の食事の大半は機内食。強行軍となったのは、国内の政治日程の制約を受けたからだ。

4月28日に衆院3補欠選挙があり、首相は海外に渡れない。政治資金規正法改正などの重要課題を抱える国会会期中であるため、大型連休明けの7日までには帰国したい。-というのが官邸サイドの意向だった。

相手国にも都合はある。5月1日はメーデーで、最初の訪問国フランスは休日。南米に移動した後の4、5両日は土日でブラジル・パラグアイの政府職員は休む。日本のように「他国の首脳が来るから出勤せよ」というわけにもいかない。

制約の結果、日本政府は針の穴を通すように首脳会談や昼食・夕食会、各種イベント出席などの予定をはめ込んでいった。

この結果、南米では「1日で2カ国の首脳会談をはしごする」という弾丸日程を強いられた。平日(金曜)である3日の午前にブラジルの首都ブラジリアでルラ大統領と会談・昼食会を開催。すぐに空路でパラグアイに移動して同日午後にペニャ大統領と会談・夕食会に臨んだのだ。そして翌4日にブラジルに戻り、最大都市サンパウロで日系人関連イベントなどに出席した。

「ブラジル→パラグアイ→ブラジル」という異例の日程には、「ブラジル重視の姿勢を示してほしい」というブラジル政府の意向も働いたという。

3月下旬にブラジルを訪問したフランスのマクロン大統領は3日間滞在した。政府関係者によれば、岸田首相の訪問がほぼ日帰りの1度のみではブラジル重視と映らないため、再入国プランが浮上した。

9523OS5:2024/05/20(月) 16:53:13
■「詰め込み型」のハード日程

外遊時に首脳会談などの日程を詰め込み、次々とこなしていく。そして「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の重要性や経済協力の推進について首脳間で確認していく-。こうした「詰め込み型」の外遊は今回に限らず、岸田政権で特に顕著だ。

かつてはもう少し余裕があった。例えば安倍晋三元首相は2016年の中南米訪問の際、メキシコ大統領とともに同国の「太陽のピラミッド」に登った。

政府関係者は「日本の首相が地球の裏側を訪ねるだけでも相手国へのメッセージになる」と語ると同時に、「せっかくなら会談や会議だけでなく文化や歴史、芸術に触れたほうが首脳同士の個人的な関係は強くなる」と強調する。

そんな窮屈なスケジュールの中でも、サンパウロの日系人との交流イベントの盛り上がりは印象的だった。首相はスタンディングオベーションと歓声で迎えられ、日系人を「同胞」と呼ぶ首相に再び大きな拍手が送られた。ブラジル国内で一定の影響力を持つ日系社会との絆を強める機会となり「大きな意味があった」(首相周辺)のは確かだろう。

中国による禁輸で打撃を受けている日本の漁業者を応援しようと、現地の北海道人会が北海道産ホタテを取り寄せ、昼食会に提供する一幕もあった。

一方、ハードスケジュールに同行した政府職員、報道陣らは疲労困憊(こんぱい)。「一番元気だったのは岸田首相」(首相周辺)ともいわれる。

首相は1月にブラジル・パラグアイ・チリを訪問する計画を立てたが、派閥パーティー収入不記載事件が表面化し、取りやめた。今回は仕切り直しの訪問で、外務省内からは「もう1日あればチリに行けた」と残念がる声も上がった。(田中一世)

9524OS5:2024/05/21(火) 16:12:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e02fc86f8327abb2e1231f8c187054bdeab58eb8
岸田首相は八方ふさがり 公明との溝深く、自民内も温度差、野党に防戦一方
5/21(火) 15:11配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 政治資金規正法改正で岸田文雄首相が八方ふさがりに陥っている。改正案の自民党単独提出で公明党との亀裂が決定的となっただけでなく、自民内でも改正論議に温度差があり板挟みに。20日の衆院予算委員会は厳格な改革を求める野党に、首相は終始守勢を余儀なくされた。今国会中の法改正を明言している首相だが、実現へのハードルは日増しに高まっている。

【写真】衆院予算委の集中審議で答弁する岸田首相=20日午後

 「自民党が一番遅かった上に、中身が一番薄っぺらい。反省がない」。予算委で立憲民主党の野田佳彦元首相は、17日提出の自民案をバッサリと切り捨てた。

 首相は「政治家の責任、透明性の強化など再発防止に向けた案を提出できた」と根拠を示さない苦しい答弁が続く。野党だけでなく公明からも浴びせられる集中砲火に防戦一方だった。

 政策活動費やパーティー券購入者の公開基準額の引き下げについて、官邸幹部は「当初、首相の考えではマスト(絶対)ではなかった」と明かす。ところが他党はもとより国民からの批判も高まり、4月の衆院3補欠選挙は全敗。「やりたくないけど何もなしでは済まなくなった」(首相周辺)と言うように、一転して公明に歩み寄りを見せた。

 成立には公明の協力が不可欠だが、自民幹部からは「公明は連立を解消したいのか」とこれまでの対応に恨み節も。公明重鎮も「今からでも公明案を全部のむくらいの思い切りが必要だ」としており溝は深い。

 首相は予算委で「今国会での確実な法改正実現」を再度言明し、実効性のある改正案と強調した。ただ日本維新の会の青柳仁士氏は「国民が求めているのは政治とカネの汚い関係の一掃だ」と自民案を一蹴。報道各社の世論調査では自民案を評価しないと答えた人が最大で8割近くに上る。

 宮沢喜一元首相は1993年の国会で政治改革法案が挫折して自民分裂を招き衆院解散・総選挙で過半数割れして退陣した。岸田首相が政治資金改革で国民不信を払拭できなければ、自ら描く自民総裁再選のシナリオも「岸田降ろし」の前についえる可能性がある。

 規正法改正案は22日の衆院政治改革特別委員会で審議入りするが、各党が折り合えるかは見通せない。自民の政務三役は危機感をあらわにする。「今は何をやっても自民が悪者。総理はうまく着地しないと政権が雪崩を打って崩壊する」 (高田佳典、坂本公司、大坪拓也)

西日本新聞

9525OS5:2024/05/21(火) 23:18:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/384b5f0dd1c0429f08426fdee84009c2c52fdbe9
次期衆院選は「最悪の結果に」…自民が横浜で車座対話、裏金対応に不満続出 小田原市長選惨敗に悲鳴も
5/21(火) 22:10配信

カナロコ by 神奈川新聞
県連幹部や党員から厳しい指摘が相次いだ自民党の「政治刷新車座対話」=21日、横浜市中区

 自民党派閥の裏金事件を受けて、党幹部が全国を巡って地方組織や党員の声を聞く「政治刷新車座対話」が21日、横浜市内で開かれた。問題発覚後の党の対応に神奈川県連幹部や党員から不満の声が続出。「政治とカネ」に起因する党勢の低迷が県内首長選の惨敗に直結したとの悲鳴も上がった。焦点の政治資金規正法改正で国民の納得を得る改革を主導できないようなら、次期衆院選は「最悪の結果になる」との懸念も示された。

 対話には党本部から平井卓也広報本部長ら3人が出席。県連関係者や党員ら約50人の声に耳を傾けた。

 ある党員は、党が単独提出した政治資金規正法改正案について「中途半端な内容で国民は全く納得していない」と指摘。「下野に追い込まれた2009年の衆院選以上に危機感を持っている。思い切った改革をするしかない」と訴えた。

 党推薦候補の現職が惨敗した小田原市長選に言及したのは地元選出の小澤良央県議。「逆風が強かった。一連の問題で責任の所在や処理をきちんとしていればここまでにはならなかった」と吐露した。今後も県内で首長選や地方議員選が控えているとし、「地域の未来に直結するとの危機感を党本部は共有しているのか。時間はない」と早急な立て直しを求めた。

 政治とカネの問題以外にも、総裁選で党員投票がより反映される仕組みづくりや、党是の憲法改正に本腰を入れて取り組むよう求める声などが上がった。

神奈川新聞社

9526OS5:2024/05/22(水) 23:20:58
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20240521-567-OYT1T50217.html
パーティー券購入者の公開基準額、「5万円超」に引き下げで公明・維新が足並み…狭まる自民への「包囲網」
2024/05/22 08:48読売新聞

 政治資金規正法改正に関するパーティー券購入者の公開基準額を巡り、自民党への包囲網が狭まりつつある。日本維新の会が「5万円超」への引き下げを主張し、公明党と足並みをそろえたためだ。自民の拒否感は根強いが、改正に向けて他党の協力は不可欠で、岸田首相(党総裁)の対応が焦点となる。

 自民の浜田靖一国会対策委員長は21日、維新の遠藤敬国会対策委員長と国会内で会談し、維新が22日に国会に提出する予定の改正案について説明を受けた。会談後、浜田氏は「各党の考えを受け止め、今後どうするか考えていく」と記者団に語った。

 維新案はパーティー券購入者の公開基準について、現行の「20万円超」から「5万円超」に引き下げるとした。自民は「10万円超」を主張しており、「5万円超」とする公明と、最後まで折り合えなかった項目だ。

 パーティー券の公開基準の引き下げに関し、自民執行部内には、大幅に引き下げれば中堅・若手議員の資金集めが困難になるとの懸念が強い。パーティー券を巡っては、名前が公開されないことを前提とした購入者も多いとされるためだ。

 森山総務会長は19日、長崎市内で「政治活動はいくらかのコストがかかる」と記者団に述べ、「5万円超」への引き下げに慎重な考えを強調した。閣僚経験者は「厳しくしすぎれば、金持ちや有名人しか国会議員になれなくなる」と訴える。

 だが、公明に加えて維新が「5万円超」への引き下げを打ち出し、自民の孤立感は深まっている。強硬姿勢を貫けば改革に消極的だとの批判は避けられず、「一定の妥協はやむを得ない」(幹部)との声も漏れる。

 議員が政党から支給される政策活動費(政活費)についても、自民、公明、維新の間で立場の隔たりが大きい。維新は政活費の廃止を掲げる一方、政治資金収支報告書に支出先の記載を必要としない「特定支出」制度を新設するとした。支出先は別途作成する「特定支出報告書」に記載し、添付の領収書とともに10年後に公表する。

 22日に始まる与野党協議に向け、自民内には共産、公明両党の収入源となっている「出版・機関紙販売事業」などの透明性確保に焦点を当てた議論も展開し、駆け引き材料とするよう求める声も多い。

 首相にとっては、他党に妥協すれば党内の反発を招く一方で、政治資金規正法の今国会中の改正を逃せば政治的なダメージも大きい。あるベテランは「最後は首相が何を重視し、どう指導力を発揮するかにかかっている」と指摘している。

改正案への質疑 衆院は23・24日…特別委で与野党合意
 与野党は21日、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、自民党が提出した政治資金規正法改正案などについて、23、24両日に質疑を行うことで正式合意した。27日に参考人質疑を実施することも決めた。

 質疑では、自民案に加え、立憲民主、国民民主両党などが共同提出した案や、政治資金パーティーの全面禁止を盛り込んだ立民単独案なども議題とする。

 また、参院の自民、立民両党は21日、参院政治改革特別委の参考人質疑を27日に行うことで合意した。

9527OS5:2024/05/22(水) 23:21:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/7460347de6c4c4cf907108ee9465269df7a92c30
自民を追い詰めたい立民、公明・維新取り込みに躍起…岡田幹事長「規正法の考え方はかなり共通」
5/22(水) 21:17配信

読売新聞オンライン
 立憲民主党が政治資金規正法の改正を巡り、日本維新の会と公明党を取り込もうと躍起になっている。

立憲民主党本部

 立民の岡田幹事長は22日、国会内で維新の藤田幹事長と会談し、国民民主党などと共同提出した改正案について説明した。会談後、岡田氏は「考え方はかなり共通している。協力しながら対応していこうと確認できた」と記者団に語った。

 立民の落合貴之衆院議員も同日、国会内で公明の中野洋昌衆院議員と面会し、立・国の改正案について理解を求めた。

国会議事堂

 立民の安住淳国会対策委員長は国会内で記者団に維新の改正案について、「ちょっと違うが、歩み寄れる余地はある」と指摘。「できれば、野党一致・プラス公明で自民に譲歩を迫る形がベストだ」と述べた。

 立民は改正案の協議で主導権を握り、自民を追い詰めたい考えだ。安住氏は「参院側で結論が見えたところで最後は党首討論だ」とも記者団に語った。

9528OS5:2024/05/23(木) 08:04:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7dc086063af3d435c497bf65ecbdca4bbfbf958
「内憂外患」緊張下の幕開け 議場で乱闘、中国は敵対 台湾・頼総統就任〔深層探訪〕
5/23(木) 7:00配信
時事通信
台湾の立法院(国会)で取っ組み合う与野党議員=17日、台北(AFP時事)

 台湾の頼清徳新総統が20日、就任した。8年ごとに政権交代してきた台湾政治史の流れを変え与党・民進党政権は9年目に入ったが、少数与党で基盤は不安定だ。立法院(国会)では野党提出法案の強行採決を民進党が阻止しようとして、乱闘騒ぎが発生。頼氏を「台湾独立派」と敵視する中国の習近平政権による圧迫も緩まず、頼新政権は「内憂外患」の緊張をはらむスタートを切った。

 ◇程遠い団結
 「団結すればわれわれの歩みは一層安定する。全ての国民を団結させ、国を強くしたい」。頼氏は20日の就任演説で、与野党の対立を念頭にこう呼び掛けた。台湾内部の亀裂が深まれば、中国に付け入る隙を与えてしまうからだ。

 1月13日の総統選と同時に実施された立法委員(国会議員、定数113)選で、民進党は51議席にとどまり過半数の57議席を下回った。議会運営は、52議席を獲得した親中派の最大野党・国民党と8議席を得てキャスチングボートを握る第2野党・民衆党が主導する状況となっている。

 国民・民衆両党提案の国会改革5法案を巡り、韓国瑜議長(国民党)は今月17日、与党の同意を得ずに採決を行う方針を示した。法案の柱は、行政に対する調査権拡大をはじめとする立法院の機能強化。成立すれば、野党優位の立法院がますます力を持つことにつながる。民進党は「審議不十分」と反発。議場で取っ組み合いとなり、民進5人、国民1人の6議員が病院に搬送された。採決はいったん見送られたものの、21日に審議が再開される。

 民衆党の柯文哲党首は若年層の支持を追い風に4年後の総統選での勝利を目指しているとみられ、「民進党はなぜ暴力的なやり方を取ったのか」と、与党に対する批判を展開。主要紙・自由時報は論評で「国会が社会の雰囲気を混乱させ、中国が台湾内部に浸透しやすくなっている」と懸念を示した。

 ◇軍用機の接近
 中国は頼氏の当選後、軍事的威圧を強めている。蔡英文前総統は、台湾世論が求める「現状維持」を掲げ、米国と連携を強化しながらも中国を過度に刺激しないように努めた。しかし、2022年にペロシ米下院議長(当時)が訪台すると、中国は大規模演習で威嚇した。

 頼氏は就任演説で「現状を維持する」と強調する一方で、日米などと連携して中国に対抗していく構えを示した。中台間は今後、一層の緊張が予想されている。

 台湾国防部(国防省)によると、中国軍機が4月27日、台湾北部・基隆の約70キロ沖まで接近。台湾の中央通信社は「新政権に政治的圧力を加えるため」、中国軍機が飛行する空域が台湾本島に次第に近づいているとする複数の専門家の分析を伝えた。

 国民党のシンクタンク「国家政策研究基金会」によれば、5月1日以降、中国軍は台湾周辺で艦艇4〜8隻を展開した。3月1日〜5月16日には、揚陸艦や掃海艇の航行、軍用機の空中給油や夜間飛行など侵攻作戦を想定した演習を9回実施。台湾周辺での軍事行動は「常態化」する様相を呈している。

 蔡前総統は退任直前の18日に公開された英BBC放送のインタビューで「中国による侵略など軍事衝突の可能性は排除できない」と言及。「戦争すれば中国の経済発展が数十年遅れることになると悟るべきだ」と述べ、習政権を最後までけん制した。(台北時事)

9529OS5:2024/05/24(金) 11:03:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9f971a3a34da276b3d199f99626bc5d0ef14ede
迫る会期、自民「四面楚歌」 パー券・政活費で公・維と溝 立民「政権交代」で攻勢・規正法改正〔深層探訪〕
5/24(金) 7:00配信


時事通信
参院予算委員会で答弁する岸田文雄首相=22日午後、国会内

 自民党が異例の単独提出を余儀なくされた政治資金規正法改正案の審議が始まった。今国会の会期末が1カ月後に迫り、岸田文雄首相が明言する会期内成立には他党の協力が不可欠。だが、政治資金パーティー券購入者の公開基準や政策活動費の使途公開で公明党や日本維新の会と溝は深く、立憲民主党は「政権交代」を訴えつつ公明との連携も探る。岸田自民は「四面楚歌(そか)」の様相を強めつつある。

【写真】参院予算委員会で質問する立憲民主党の辻元清美代表代行

 ◇「第2自民」
 「各党案と突き合わせ、結論を出していく」。首相は22日の参院予算委員会でこう述べ、自民案をベースに修正協議で各党の主張を取り入れ、賛成を増やしていく考えを示した。

 この日の衆院政治改革特別委員会で趣旨説明が行われた自民と各党案を見ると、透明性向上の点で隔たりがあるのは明らかだ。自民案はパーティー券購入者の公開基準額を現在の「パーティー1回当たり20万円超」から「同10万円超」とする。「同5万円超」を掲げる公明との協議は不調に終わった。会期末は6月23日。参院で単独過半数を割り込む中、公明の賛同を得られていないのは自民にとって痛い。

 政権側が法案成立へのカギとみるのは「第2自民党」(馬場伸幸代表)を標ぼうする維新の動向。首相側近の木原誠二幹事長代理が維新幹部と水面下で接触を重ねており、公明軟化の誘い水にしたい思惑が透ける。

 ただ、維新案もパーティー券公開基準を「5万円超」に引き下げ、自民が使途公開に踏み込まなかった政策活動費の廃止などを盛り込む内容だ。自民と維新の国対委員長は21日に協議したが、主張は平行線をたどった。馬場代表は22日の党会合で「自民は一切改革をする気がない」と断じた。

 自民議員にはパーティー収入の目減りを懸念する声が強く、党幹部は「10万円超」の公開基準について「絶対に譲らない」と断言する。もっとも、現状で公明や維新が折れる可能性は非常に低く、自民ベテランは「読みが甘い」と首相官邸や党執行部の皮算用を批判する。

 ◇「立・公共闘」
 立民は政策活動費や企業・団体献金に関して自民批判を強め、孤立を深めさせようとする。

 「盗っ人たけだけしい。信なくば政策活動費なしだ」。22日の参院予算委で立民の辻元清美代表代行は、自民裏金事件による政治不信を取り除くためにも政策活動費の廃止は不可欠だと強調。公明の斉藤鉄夫国土交通相から「わたしは政策活動費を受けていないし、支障を感じたことはない」との答弁を引き出した上で、首相に対して「岸田さん、あなたじゃ駄目だ。国民の手で政権を代えてもらうしかない」と言い放った。

 立民は企業・団体献金の禁止を訴える。維新と方向性は同じだ。

 一方、首相は22日も参院予算委答弁で「幅広い出し手に支えてもらうことが重要だ。企業・団体献金が政策決定に影響を与えることはない」と存続を主張。各党との温度差が浮き彫りとなった。

 立民は22日、規正法改正に関して公明と実務者同士が協議。立民の落合貴之氏はその後、記者団に「政策レベルだけで考えると、かみ合う部分はかなりある」と「共闘」に期待を示した。

 「本気で改革するなら、野党側の意見も聞いて修正協議に臨んでもらいたい。われわれは一切、自民に妥協することはない」。立民の安住淳国対委員長は記者団にこう宣言した。

9530OS5:2024/05/26(日) 09:29:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f04836e2274c6acdb46ac7598aed020348f4351d
自民、包囲網崩しに躍起 「言行不一致」立民に照準 修正協議なお道筋見えず〔深層探訪〕
5/26(日) 7:00配信

時事通信
記者団の取材に臨む立憲民主党の岡田克也幹事長=24日午後、国会内

 自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、孤立を深める自民が包囲網の切り崩しに躍起になっている。各党の分断を図るため、24日の衆院政治改革特別委員会で立憲民主党の「言行不一致」を言い立てた。ただ、踏み込んだ改革に尻込みを続ける自民に他党が向ける視線は厳しく、今国会改正に道筋を付けるには自民の大幅な譲歩が避けられないとの見方も出ている。

【写真】衆院政治改革特別委員会で質問する自民党の山下貴司氏

 ◇パーティー巡り逆襲
 「法律が通らなければ政治資金パーティーをやり続けるのが立民のスタンスか」。24日の特別委で検察官の経験もある自民の山下貴司元法相は、立民の姿勢を詰問調で追及した。

 野党から集中砲火を浴び続けてきた自民はこの日、逆襲に出た。立民は政治資金パーティーを全面禁止する法案を提出しているにもかかわらず、大串博志選対委員長がパーティーを6月に開くことが判明したのがきっかけだ。山下氏は24日、岡田克也幹事長も週明けにパーティーの計画があると暴露し、「パーティーは与野党問わず活用されている。責めるつもりはない」と皮肉った。

 岡田氏は直ちに記者団を集め、「法案を出しているからストップした方がいいという単純なものではない」と釈明。しかし、公明党の中川康洋氏は特別委で「法案成立まで(禁止を)守らないという考え方では信用できない」と冷ややかに語り、日本維新の会の金村龍那氏も「(ルールの)持続可能性が危うければ出直すべきだ」と苦言を呈した。

 ◇高いハードル
 「自民に攻め口を与えてしまった」。立民若手は顔をしかめた。ただ、自民が立民批判を言い募る背景に「公明・野党のスクラム」を阻止する狙いがあるのは明らかだ。参院で単独過半数を持たない自民は公明と維新の協力を取り付けて規正法改正を図ることを狙っており、政府関係者は自民の動きについて「野党にミシン目を入れる思惑だ」と解説。岡田氏は「立民はおかしいとキャンペーンを打っている」と猛反発した。

 もっとも、公明、維新の取り込みは容易ではない。維新の藤田文武幹事長は22日のラジオ番組で、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開、政策活動費見直し、企業・団体献金禁止の三つを挙げ、「二つ以上のんでもらわないと(いけない)」と条件を突きつけた。

 「二つ以上」は難題だ。自民は24日の特別委で、旧文通費の使途公開について「議論に積極的に参加する」と応じる一方、企業・団体献金の必要性を改めて主張。政策活動費見直しには「慎重に判断すべきだ」との立場を崩さなかった。

 「今国会改正は約束」と明言する首相は24日昼、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと会談。出席者の一人は今後の対応を協議したと認めた。自民は週明けから公明や維新との修正協議を始めるとみられるが、公明幹部は同党実務者に「主張を貫き通せ」と指示。維新幹部は「自民との協議は厳しい」と突き放した。

9531OS5:2024/05/26(日) 09:40:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2f255488eb02c730127bed9ca753070d902f91
火だるま鈴木氏「不記載」で大炎上 野党追及に自民逆襲…泥仕合の様相
5/24(金) 21:21配信

カナロコ by 神奈川新聞
衆院政治改革特別委員会で、厳しい追及を受け苦悩の表情を浮かべる自民党の鈴木氏=24日、国会内

 自民党派閥の裏金事件を受けた各党の政治資金規正法改正案を巡り、24日の衆院政治改革特別委員会で、自民案提出者で同党政治刷新本部座長の鈴木馨祐氏(衆院神奈川7区)の姿勢に野党の批判が集中した。自民案への反発に加え、鈴木氏の政党支部が寄付収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことが追及され、「火だるまがさらに燃え広がった」(野党中堅)格好だ。

【写真】身ぶりを交えて答弁する自民党の鈴木馨祐氏

 自民は防戦に追われる一方、政治資金パーティー開催禁止法案を提出した立憲民主党に対し「党幹部は開催している」と逆襲するなど泥仕合の様相となった。

 「これだけ長年にわたって政権与党であり続けると、どうしても国民の目から見れば癒着、利権、金権を疑わざるを得ない」。日本維新の会の金村龍那氏(比例南関東)は抜本的な見直しに消極的な鈴木氏に「議論が煮詰まらないのであれば、少しでも自重していく姿勢を国民に示していく必要がある」と迫った。

 金村氏がまず矛先を向けたのが国会議員に月額100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)。自民と維新は見直しに向け国会で議論を始める考えで一致しているが、鈴木氏の「支出の公開の在り方など残る課題について各会派間の議論に積極的に参加していく」との答弁に不満をあらわにし「使途公開と残金返納についても約束いただきたい」と再答弁を突きつける一幕もあった。

神奈川新聞社

9532OS5:2024/05/26(日) 21:13:18
https://www.tokyo-np.co.jp/article/329174
パワハラ問題の自民・長谷川岳氏「私が言うのもなんですが…」 声荒げる河野太郎氏をなだめる
2024年5月24日 19時30分
 自治体や省庁の職員への威圧的な言動が問題になっている自民党の長谷川岳参院議員(北海道選挙区)が24日、委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委員会の審議で、声を荒げた河野太郎デジタル担当相に自制を求める一幕があった。議員席からは笑い声が漏れた。長谷川氏は何と言ったのか。(吉田通夫)
◆「じゃあコピーとって渡すのか!」

 
 審議では、共産党の伊藤岳氏(埼玉選挙区)が、マイナンバーカードの偽造問題を受け、マイナカードを利用した本人確認を一時的に停止する考えはないのか質問した。河野氏は「じゃあ健康保険証のコピーをとって渡すのが本人確認だと言いたいんですか!」といら立ちをあらわにし、徐々にヒートアップ。
共産党の伊藤岳氏の質問に声を荒げて答弁する河野デジタル担当相(参議院インターネット審議中継より)
共産党の伊藤岳氏の質問に声を荒げて答弁する河野デジタル担当相(参議院インターネット審議中継より)

 マイナカードのICチップ読み込みが最も確実な本人確認だと強調し、「それをやめろと言うなら、どうやって本人確認を厳格にやれというのか、まずそれを言ってくださいよ!!」と語気を強めた。
 伊藤氏が「そんなに声を大きくしないでください」と要求。それを受けて委員長席の長谷川氏が「私から言うのもなんですが、大臣、穏やかによろしくお願いします」となだめると、河野氏も思わずほおを緩めて「代替案をお示しいただかなければ」と言い直した。伊藤氏は、これまで通り健康保険証や運転免許証での本人確認を提案した。
長谷川氏からなだめられ、笑顔を見せる河野氏(参議院インターネット審議中継より)
長谷川氏からなだめられ、笑顔を見せる河野氏(参議院インターネット審議中継より)

 長谷川氏を巡っては、飛行機内で客室乗務員を大声で怒鳴っていたことや、北海道や札幌市などの職員に対しても威圧的な言動をとっていたことが問題になったばかり。さらに中央省庁の官僚へのパワハラ疑惑も浮上し、一連の問題で特別委の審議に影響がでていた。
◆与野党「ハラスメント容認しない」
委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委で自身の威圧発言問題などについて陳謝する自民党の長谷川岳氏(千葉一成撮影)
委員長を務める参院地方創生・デジタル特別委で自身の威圧発言問題などについて陳謝する自民党の長谷川岳氏(千葉一成撮影)

 長谷川氏は委員会の冒頭、自らの不祥事について発言。「自分の行き過ぎた言動や対応を猛省している」と陳謝した。
 自民党の山本啓介氏は「わが会派としても、あらゆる、いかなるハラスメントも容認しない立場だ」と苦言。立憲民主党の岸真紀子氏も「本日の審議を行うからといって、(長谷川氏の)ハラスメントを容認したわけではない」と述べ、今後も真摯(しんし)に対応するよう求めた。

9533OS5:2024/05/27(月) 08:12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/30b388e05d4b8888ccc5c16d5bc96e7ab3da5c24
安倍派裏金で税優遇か 菅家氏、自ら代表の支部に1201万円寄付
5/27(月) 5:00配信

毎日新聞
衆院予算委員会で答弁する菅家一郎氏=国会内で2019年2月4日、川田雅浩撮影

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、菅家(かんけ)一郎元副復興相=衆院比例東北ブロック=が2021年、安倍派からキックバック(還流)された678万円を原資に、自身が当時代表を務めていた党支部に計1201万円を寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがあることが判明した。毎日新聞は福島県選挙管理委員会への情報公開請求で、菅家氏の控除申請に関する書類を入手した。

【図解】菅家一郎氏が税還付を受けた仕組み

 選管が開示した「寄付金(税額)控除のための書類」(21年分)は計1201万円分を控除対象として記載。菅家氏は取材に「直ちに法令に従い修正申告し、返った金額は税務署に納付した」と書面で回答し、税優遇を受けた事実を認めた。

 寄付金については「派閥からの寄付として計上しないよう言われていたことから、やむなく個人名義として政治団体の収入に計上した」とした。ただし、派閥から政治団体への寄付を原資に、個人が税控除を受けたとすれば不適切ではないか、との質問には回答しなかった。

 ◇専門家「360万円還付受けた可能性」

 租税特別措置法では、個人が政党や政党支部などに寄付した場合、寄付額の約3割が税額控除されるか、課税対象の所得総額から寄付分が差し引かれる。

 税理士の浦野広明・立正大法制研究所特別研究員(税法学)の推計によると、年間の所得額で変わる可能性があるが、菅家氏は21年の寄付で約360万円の還付を受けた可能性がある。

 菅家氏が当時、代表を務めていた「自民党福島県第4選挙区支部」の政治資金収支報告書によると、21年2〜9月の計4回にわたり、菅家氏が計1201万円を同支部に寄付したと当初記載していた。

 裏金事件が発覚した後の24年1月末、同支部は収支報告書を訂正し、20年に104万円、21年に574万円を「清和政策研究会(安倍派)の寄付」として新たに計上した。この計678万円が安倍派から還流された「裏金」とみられる。

 同支部は21年に菅家氏が寄付したと記載していた計1201万円のうち、9月3日の「700万円」を「22万円」に訂正。678万円減額することで還流分と帳尻を合わせた形だ。

 控除申請に関する書類には、この「700万円」について、菅家氏が9月3日に寄付したと記載しており、還流された678万円が含まれていた疑いがある。毎日新聞はこの点を質問でただしたが、菅家氏の回答はなかった。一方、支出を収支報告書に記載したことを理由に「いわゆる裏金はない」との認識を示した。

 ◇日本大・岩井奉信氏「脱税まがいだ」

 政治資金に詳しい岩井奉信・日本大名誉教授(政治学)は「政治家が代表を務める政党支部に自ら寄付して税優遇を受けること自体が脱税まがいで、法律などで禁止すべきだ」と指摘。還流分が原資になった疑いについて「制度を悪用していると言わざるを得ない。菅家氏には説明責任がある」と批判した。

 一連の事件では、安倍派と二階派で議員側のパーティー券の販売ノルマ超過分が裏金化。自民党の調査で85人の収支報告書に不記載や誤記載があり、菅家氏を含む39人が処分された。【田中裕之、畠山嵩、安部志帆子】

9534OS5:2024/05/28(火) 12:24:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a9872abc76741fa689b07a91eada6ed59cbc8cd
パーティー収入「全面禁止はきつい」 主な使い道は「秘書人件費」
5/28(火) 11:30配信

朝日新聞デジタル
国会議員秘書の仕事と他国の状況

 政治にカネがかかる理由として、多くの国会議員が挙げるのが、秘書の人件費だ。裏金の使い道でもあった。選挙や政策立案に欠かせない存在だが、日本の公設秘書3人では足りないとの指摘もある。専門家は議員個人が多数の秘書を抱える仕組みを見直し、政党主体にすべきだと訴える。

 「私は年5回パーティーを開いて6千万円稼ぎ、秘書10人の給与をまかなっている。パーティー全面禁止はきつい」

 自民党派閥の裏金事件を受け、立憲民主党が党内で政治改革の議論を本格化させた1月、ある幹部は会議でそう漏らした。最終的には党内の議論で政治資金パーティー全面禁止を打ち出したが、中堅議員は「これからどうやってカネを工面したらよいのか」。5月下旬、岡田克也幹事長ら幹部がパーティー開催を予定していることが発覚。「法施行前」を理由に挙行しようとしたが、党内外から反発を招き、一転、中止に追い込まれるなど影響が広がる。

 小選挙区で連続当選を重ねている別の野党幹部は、東京と地元で計10人の秘書を抱える。国費でまかなわれるのは公設秘書の3人のみ。残り7人は私設秘書で自己負担となり、パーティー収入でまかなってきた。各地に後援会組織があり、「そのメンテナンスに人手がかかる。賃上げのご時世で給料を下げるわけにもいかない」と語る。

 政策秘書と第1、第2秘書の種類がある公設秘書は特別職の国家公務員。給与は立場や勤続年数などで異なり、法律で月額約33万〜64万円と決められている。一方、私設秘書の給与は各事務所の裁量で決まる。統計がなく1議員あたりの平均人数はわかっていない。自民のベテラン秘書は「私設は5人程度が一般的。平均的な給与は、公設第1秘書と第2秘書の間くらい」と話す。

 私設秘書の給与をパーティーでまかなっている議員は少なくない。国民民主党の玉木雄一郎代表は、「国会議員の定数削減で財源を捻出し公設秘書を増やせば、パーティーをしなくてすむ」と訴える。

朝日新聞社

9535OS5:2024/05/31(金) 17:18:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/10a1f1407380e47cb09d3c9a80793dd68ddbd8c7
自民、党内世論優先 折れた公明、「連立回帰」 規正法修正案、野党は猛反発〔深層探訪〕
5/31(金) 7:00配信
時事通信
衆院政治改革特別委員会の理事懇談会に臨む与野党の理事=29日、国会内

 自民党が29日に示した政治資金規正法改正案の修正案は、派閥裏金事件で失った信頼回復よりも、政治資金の透明化に及び腰な党内世論を優先させる内容となった。自民との共同提案に加わらなかった公明党も連立重視の姿勢をにじませトーンダウン。一方、攻勢を強める野党は自公両党の数を前に決め手を欠く。

【ひと目でわかる】政党支持率の推移

 ◇自民固く軌道修正
 岸田文雄首相は29日、首相官邸で森山裕総務会長と昼食を共にし、6月23日が会期末の今国会での改正案成立を指示した。森山氏は「大丈夫です」と応じた。

 29日午前、衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で自民は修正案を提示。焦点のパーティー券購入者の公開基準引き下げと企業・団体献金見直しで、従来案から踏み込むことはなかった。政策活動費に限り、使った「年月」の公開を新たに追加。具体的な使途公開にはあくまで応じなかった。

 パーティー開催や企業・団体献金の禁止は政治資金の集金手段を奪われることになり、自民にとっては到底受け入れられない。政治資金の透明化へ公明などが求めるパーティー券公開基準の「5万円超」への引き下げにも自民は後ろ向きだ。幹部は「どうせ後手と批判されるだけ。妥協すれば次々譲らざるを得なくなる」と半ば開き直った。

 当初、公明は「政治とカネ」の問題で自民と「同じ穴のむじな」と目されるのを嫌い距離を置いた。だが、先週末以降、自民幹部から大幅修正はないとのシグナルが送られ、「自民は固い。連立の維持を優先するなら軌道修正すべきだ」との意見が公明幹部間に浮上した。

 28日の与野党協議で公明は、3年後の見直し規定や、所属議員が規正法違反などで起訴された場合の政党交付金の一部交付停止を提案。29日の自民修正案にはこうした内容が反映された。

 「3年後見直しはやらないのと同じ。『同じ穴』に長くいると分からなくなるのだろう」。公明関係者はため息をもらした。

 ◇与党、採決強行も
 野党各党は自民修正案に「ゼロ回答」と猛反発した。立憲民主党の安住淳国対委員長は29日の党会合で「公明党を賛成させ、国民を無視して突破しようということ。やれる限りのことをやる」と対決姿勢を強めた。日本維新の会の馬場伸幸代表も「国民の怒り、政治不信をとらえていない」と訴えた。

 ただ、立民もパーティー開催禁止法案を提出しておきながら、幹部がパーティー開催を予定していたことで党内外から批判された。「立民提出案が成立して困るのは立民議員」(自民関係者)との指摘もある。成立阻止を叫ぶ野党だが、物理的な抵抗は取りにくい。

 自公で修正方針が整いつつあることを受け、自民執行部は衆院採決に向けた調整を本格化。特別委での首相質疑を求める野党の要求に配慮しつつ、来週前半に衆院を通過させる日程を描く。

 首相は29日夜、自民党の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と東京都内のホテルで会談。終盤国会の見通しを巡り意見交換したとみられる。

 「徹底した議論をすべきだ。もし(採決を)強行することになれば、岸田政権も自民党も完全に見放される」。共産党の田村智子委員長は記者会見でこう述べた。

9536OS5:2024/06/01(土) 09:07:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/572a593fa7c3ed3e5aab546cbe90ad94ff7b0ff3
「5万円超」公開の公明党案、岸田首相「連立の基盤崩せない」とのむ…麻生副総裁の反対振り切る
6/1(土) 7:33配信

読売新聞オンライン
 政治資金規正法改正を巡り、岸田首相(自民党総裁)は自民内に慎重論が強い公明党や日本維新の会の要望を受け入れ、今国会での改正実現になんとか道筋をつけた。世論の逆風の中で他党の主張を軽視すれば政権がもたないと判断したためだが、要求をほぼ「丸のみ」する首相の決断は、党内にしこりも残した。

【写真】自民党が提示した修正案のポイント

(写真:読売新聞)

 「自公連立の基盤を崩すわけにはいかないだろ」

 首相は5月30日夕、首相官邸でそう語り、公明の要望を受け入れる意向を周囲に示した。公明は、政治資金パーティー券購入者の公開基準額を「5万円超」に引き下げるよう強く求めていた。自民内には「公開を嫌って購入者が減れば、若手が資金集めに苦労する」として、当初案の「10万円超」にとどめるべきだとする意見が根強い。

 その筆頭が、政権を中枢で支える麻生副総裁と茂木幹事長だ。29日夜、東京都内の日本料理店で茂木氏とともに首相と向き合った麻生氏は、首相に「譲歩しようなんて思わないことです。党内はもちませんよ」と迫った。若手の事情を理由に説得する麻生氏らに、首相は「とにかくこの国会でまとめます」と繰り返した。

政治改革に向けた合意文書を交換する日本維新の会の馬場代表(左)と岸田首相(31日午前、国会で)=川口正峰撮影

 これに対し、公明にパイプを持つ森山総務会長や菅前首相は、公明との協調優先の立場だ。森山氏は29日、昼食をともにした首相に「連立維持を重視すべきです」と進言。菅氏も翌30日、首相に「連立を組んでいるんだから一緒にやるしかない」と求めた。

 一方、党内若手の間では、厳しい世論を背景に「もはや『10万円超』では有権者に説明できない」と、「5万円超」の容認論も出つつあった。首相はこうした事情も踏まえて公明案の受け入れを決め、30日夕に麻生氏から電話で再度説得されても押し切った。

 首相は、より幅広い合意形成を演出するため、最側近の木原誠二幹事長代理には維新との交渉を指示した。木原氏は5月中旬に一度、維新との交渉を頓挫させていたが、29日夜に維新の遠藤敬国会対策委員長の電話を鳴らし、「もう一回やりましょう」と依頼。遠藤氏が「(駆け引きで)行ったり来たりするならごめんや」とクギを刺すと、木原氏は「わかっています」と応じ、結果的に維新の主要な要求をほぼ全て受け入れた。

 首相の決断について、政府内では「世論の動向を考えればいい判断だった」との見方が出ている。だが、麻生氏周辺からは「これまで政権を支えてきたが、今後の対応は考えざるを得ない」との声が漏れるほか、「5万円超」容認派の中堅議員も、「首相の決断が遅かったため、党が迷走している印象が出てしまった」と語った。

9537OS5:2024/06/01(土) 09:09:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6ce1f1208a5f7cc8e14ae1d3411fbb333fb5a2
自民の規正法再修正案、今国会での成立が確実に 公明と維新が賛成へ
5/31(金) 12:02配信

朝日新聞デジタル
公明党の山口那津男代表(左)との会談の冒頭、握手を交わす岸田文雄首相=2024年5月31日午前10時32分、首相官邸、岩下毅撮影

 自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、岸田文雄首相は31日、公明党、日本維新の会とそれぞれ党首会談を開き、両党の主張に沿って自民案を再修正する考えを伝えた。公明、維新両党は賛成方針を確認し、今国会の成立が確実な情勢になった。だが、企業・団体献金の廃止などには触れておらず、抜本改革にはほど遠い内容だ。

 首相は同日午前、首相官邸で公明の山口那津男代表と会談。政治資金パーティー券購入者の公開基準額について、自民案の「10万円超」から、公明が求める「5万円超」へ引き下げる意向を伝えた。会談後、山口氏は「我々の考え方がほぼ実現する見通しが立ったことを多としたい。大きな決断を示してもらった」と記者団に語った。

 首相は、維新の馬場伸幸代表とも会談。現在は公開義務のない政策活動費について、大まかな項目で使途を公開する自民案に加え、維新が要求する「10年後の領収書公開」を盛り込む方向で合意した。会談後、馬場氏も記者団に、同法案へ賛成する考えを示した。

 党首会談後、自民は衆院政治改革特別委員会の理事懇談会で、再修正案を提示した。パーティー券購入者の公開基準額について、法律の本体にあたる本則を「5万円超」に変更するとともに、政党から党幹部らに配られる政策活動費には毎年の上限額を設定するほか、領収書を含めた支出状況を10年後に公開する内容を付則に追記した。

朝日新聞社

9538OS5:2024/06/01(土) 16:20:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bac1e345d69449a2c19acea5c72113bea78ad24
規正法改正、自・維党首間合意の舞台裏 維新は苦境の自民に「丸のみ」迫る
5/31(金) 20:56配信

産経新聞
合意文書を交わす岸田文雄首相と日本維新の会の馬場伸幸代表(左)=31日午前、国会内(春名中撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)と日本維新の会の馬場伸幸代表が31日、政治改革に関する合意文書を交わしたことで、政治資金規正法改正を巡る与野党攻防の環境は大きく動いた。合意内容が反映された修正案を自民が出せば、維新は賛成に回る。採決に向け野党の協力を取りつける必要に迫られた自民からの申し出を奇貨として、維新は、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革などに関し譲歩を引き出した。

合意文書には、維新のこれまでの主張に沿い、旧文通費の使途公開と残金返納を義務付ける立法措置を講じ、政策活動費の領収書や明細書を10年後に公開することなどが盛り込まれた。

両党は以前、規正法改正を巡る協力の可能性を水面下で模索したが、折り合えずに決裂した経緯がある。

局面が変わったのは5月29日夜。首相側近でもある自民の木原誠二幹事長代理が維新の遠藤敬国対委員長に再協議を持ちかけた。遠藤氏は「旧文通費や政策活動費に関し、維新の考えを丸のみしてくれるぐらいでなければ」と慎重な返答にとどめたが、翌30日に木原氏が示した文案は、今回の合意文書とほぼ同内容の踏み込んだ書きぶりだった。

与野党の幅広い合意を演出せざるをえない立場の自民に、「丸のみ」をためらう余地はなかったに違いない。維新執行部は自民の提案を是とする判断に傾き、31日朝にかけて党首間合意への調整が一気に進んだ。

ただ、自民を動かすことができた半面、維新が譲った形となった部分もある。例えば、維新が訴える企業・団体献金禁止は現状の自民案には入っていない。

「妥協したわけではない。企業・団体献金禁止はやらなければならない」

合意文書を交わした党首会談で、馬場氏は首相にくぎを刺すことを忘れなかった。(松本学)

9539OS5:2024/06/04(火) 15:25:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1ce40b7ecad7f5f2bc91e5ac34e874d7c3a99b6
「100万円けちって落ちたら後悔するでしょ」 元自民党事務局長の証言 選挙の「裏金」
5/29(水) 11:00配信

中国新聞デジタル
「政治とカネ」の問題で揺れる自民党本部

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件をきっかけに、政党の裏金とされる政策活動費の存在がクローズアップされ、現在の国会でも議論の焦点の一つとなっている。自民党の元事務局長は中国新聞の取材に、激戦区に党幹部が応援に入る際に「表に出さないカネ」が使われていると証言。その原資は、選挙の年に増額する政策活動費だと語った。(4回続きの2回目)

【画像】政策活動費の資金の流れ

中国新聞のインタビューに答える久米氏

 疑惑の当事者の口はどうしても重くなる。一線を退いた元幹部なら色々聞かせてもらえるかもしれない。2019年まで自民党の事務局長を務めた久米晃(70)に申し込むと、取材に応じてもらえた。通常国会開会前の1月23日にインタビューした。

 選挙分析に定評があり、名参謀として歴代の党幹部から信頼されてきた久米。国民の政治不信を高めた党派閥の政治資金パーティーの裏金事件の感想を聞くと「政治資金が『悪』と結びつけられてしまった」と残念がった。

 根底にあるのは「政治はカネがかかる」という思い。衆院議員は地方になればなるほど、選挙区は広くなり、複数の事務所を構えなければならない。抱える秘書も多くなる。人件費や事務所の賃料、光熱費がかさむ。

 「英国製の背広を着て、(高級車の)センチュリーに乗っている人もいるけど、それは限られた人。実際にはカネに困っている議員の方が多い。政治家が金儲けしていると言われると困る」。久米は国会議員の多くは政治資金の確保に苦労していると訴える。

 特に選挙前は出費がかさむ。党公認の候補者には、党から公認料500万円と活動費1千万円が候補者側に振り込まれるが、事務員や車上運動員などの人件費に加え、候補者をPRするためのポスターやチラシの印刷・宅配費も膨れ上がる。野党候補との激戦区になると、費用はさらに増していく。

「100万円をけちって選挙で落ちたら後悔するでしょ」
 一方、自民党本部は選挙前から情勢調査を繰り返し、各選挙区の状況を把握する。激戦区には、幹事長をはじめとする党幹部が応援に入り、遊説する。久米によると、その際には党幹部が候補者に陣中見舞いとして現金を渡す。「幹部が演説して『はい、さよなら』というわけにいかない。人間社会の常識でしょ」

 陣中見舞いの相場は1人100万円。党幹部は選挙期間中、1日3カ所を回ることも珍しくない。「1日に300万円。衆院選なら12日間やって3600万円。(100万円を受け取った候補者は)飲み食いに使う余裕なんてない。必要なことに使う」と説く。

 選挙の際に陣中見舞いを渡すのは法律で認められている。政治家同士でやりとりする場合なら、それぞれの政治団体の政治資金収支報告書や候補者の選挙運動費用収支報告書に書けばいいが、久米が語るのは「表に出さないカネ」。政党が政治家個人に渡し、使途を報告する義務がない「政策活動費」だ。

「だいたい車中でぱっと相手の懐に(現金入りの封筒を)突っ込みますよ。それが表に出ないカネ」。こう明かす久米は続けた。「当選するためにできることはする。だって戦だもん。勝たないと意味がない。100万円をけちって落ちたら後悔するでしょ」

 疑問なのは、なぜ「表のカネ」として処理しないのかということだ。陣中見舞いを渡したい政治家の政治団体や政党支部の口座に振り込み、領収書をもらって収支報告書に載せれば政治資金規正法に則った寄付になる。

 表に出さない理由について久米は「出す方も、もらった方も名前を出してもらいたくないという人がいる」と説明した。その答えに記者が首をひねっていると、久米は「選挙運動はボランティアという体裁を取っている。後援会のメンバーから『先生は50万円もらっているの』と言われたら嫌だし」と言葉を継いだ。やはり記者の腹には落ちなかった。

 なぜ水面下で陣中見舞いをやりとりするのか。ある元自民党国会議員が取材に応じた。選挙の時に応援に来た党幹部から100万円をもらったが、収支報告書には載せなかったという。表に出さなかった理由については「他の選挙区の候補者から『なんであそこだけに100万円を出すのか』となってしまう」と語った。

9540OS5:2024/06/04(火) 15:25:41
政策活動費 選挙の年に増額 二階氏に47億円
2022年に自民党本部が党幹部に支出した政策活動費

 取材を進めると、選挙の舞台裏でやりとりされる現金の多くが政策活動費から出ていることは間違いないように思えた。政策活動費のデータとも符号する。
 
 自民党の政策活動費をみると、衆院選があった21年は党幹部ら25人に計約17億円、参院選があった22年は15人に計約14億円が支出された一方、選挙がなかった20年の総額は12人に対して計約10億円と、大きく減っている。

河井克行氏への裏金提供を否定した二階氏

 政策活動費は、党内を仕切る幹事長に傾斜配分される。21年10月まで5年にわたり幹事長を務めた二階俊博が在任中に受領した政策活動費の総額は約47億円に上る。匿名を条件に取材に応じたある幹事長経験者は国政選挙に使われることを認め「当選ラインに乗る可能性がある候補者に資金投入することはあり得る」と明かした。

 信じられないほどの現金が飛び交った選挙として、19年の参院選広島選挙区がある。元法相の河井克行(61)の妻で自民党公認候補だった案里(50)が初当選を果たしたが、選挙から3カ月後に買収疑惑が浮上。検察の捜査で地方議員や後援会員ら100人に計2871万円をばらまいていたことが分かり、河井夫妻は有罪判決を受けた。

 検察は重要な証拠を克行宅から押収していた。「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と手書きされたメモだ。このメモに基づき、検察は幹事長だった二階が3300万円を元法相に渡していたとみていたが、捜査は進展しなかった。

 記者が国会内で二階に質問をぶつけた。二階は「河井さんが書き残しておったからといって(裏金が)あったかどうかを俺に聞いたって分からない。メモがあるというなら持ってこい」とすごんだ。激戦区にカネを投入することがあるかと尋ねると「そんなこと知らない」と返答。そうしたカネがあったのかどうか、明確な回答は返ってこなかった。

 「政治とカネ」の改革が問われる今国会で、政策活動費の見直しは焦点の一つになっているが、自民党は当初から見直しに背を向けてきた。今月に入ってようやく使途公開の独自案を示したが、公開の対象は限定的で、透明化にはほど遠い内容だ。一方で、野党の多くは政策活動費の禁止を求めており、今後の与野党協議は難航が予想される。岸田文雄首相が明言した通り、6月23日に会期末を迎える今国会中の法改正に与野党で合意できるが焦点となる。(文中敬称略)

取材を終えて
中国新聞社

中国新聞「決別 金権政治」取材班
 自民党の元事務局長の証言から浮かび上がるのは、昭和の名残が色濃い政治のありようだ。右肩上がりの経済成長が続き、政治家の特権が容認されていた昭和はとうに過ぎ去った。当時の慣行が今の有権者に受け入れられるとは到底思えない。選挙の激戦区に陣中見舞いが必要なら、堂々と使途を公開する形で配ればいいのではないか。

※この記事は中国新聞とYahoo!ニュースによる共同連携企画です

中国新聞社

9541OS5:2024/06/04(火) 20:26:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/b450ef9035ef57457598b041ed4c2770575918a7
自民党総裁選へ「小石河」それぞれの現在地は 石破・河野・小泉の3氏が立場を模索
6/4(火) 19:11配信
産経新聞
自民党の「小石河」3氏

岸田文雄首相の自民党総裁任期満了まで4カ月を切った。派閥解散の混乱の中で注目されるのは、「小石河」と総称される石破茂元幹事長(67)、河野太郎デジタル相(61)、小泉進次郎元環境相(43)の動向だ。いずれも知名度が高く次期衆院選の「顔」として期待する声がある。令和3年の前回総裁選では河野陣営で共闘し、首相と争った3氏は今、それぞれの立場を模索している。

【アンケート結果】岸田首相にいつまで続けてほしいか

■石破氏「いまの首相・総裁では駄目」

石破氏は2日放送のBSテレ東番組で、総裁選への出馬意欲を問われ「その時になってみないと分からない。まだ6月になったばかりだ」と含みを残した。

首相は総裁任期中の憲法改正を公言しているが、以前から改憲にこだわりをみせてきた石破氏は「いまの首相・総裁では駄目だということだ。そうすると、次の総裁選は誰をやるのかという話だ」と周囲に語った。

報道各社の世論調査の「次の首相・総裁候補」でトップを走る石破氏だが、過去4度挑戦した総裁選では国会議員の支持が広がらず苦杯をなめた。仲間づくりが長年の課題だ。

■意欲を封印する河野氏

河野氏は表向き次期総裁選への意欲を封印している。現職閣僚だけに、首相が再選を目指す場合、弓を引く形での出馬は難しいとの指摘もある。

別のハードルもある。所属する麻生派(志公会)を率いる麻生太郎副総裁の意向だ。麻生氏は首相を後見人として支える一方、茂木敏充幹事長については「(岸田首相でないなら)茂木氏でもいいのではないか」と周囲に語る。上川陽子外相を評価する発言をして「ポスト岸田」候補に引き上げることもしている。

キングメーカーとして「手札」が豊富な麻生氏だが、河野氏の将来への言及は乏しい。両氏は5月21日、東京都内で会食した。麻生氏は総裁選の話題について周囲に「出なかったな」と話した。麻生派内ではベテランを中心に河野氏に対する厳しい評価が定着している。

河野氏は前回総裁選で同じ神奈川県選出の菅義偉前首相の支援を得た。麻生氏と菅氏の関係は良好ではなく、「片方を頼れば、もう片方は敵に回る」(自民ベテラン)というジレンマを抱えている。

■「ライドシェア」で存在感みせる小泉氏

「小石河」最年少の小泉氏は5月31日、国会内で首相と面会し、一般ドライバーが自家用車を使って乗客を有償で運ぶ「ライドシェア」の全面解禁に向けて年内にも結論を出すよう迫った。これに茂木氏が賛意を示し、小泉氏は存在感をみせている。

若手議員が「自分から動けば勝てる」と期待する一方、「政治とカネ」の問題で自民が逆風にさらされる中、中堅議員は「火中の栗を拾わないのではないか」と話す。父の小泉純一郎元首相は進次郎氏に対し「50歳になるまで出さない」と言い渡しているという。

「小石河」の再結集も焦点だ。河野氏周辺は「前回の支援が『借り』だとしても、党内で孤立する石破氏に今回付くメリットがあるのか。そんな義理人情はない」と語る。石破氏側も「ない。貸し借りじゃない」と否定的だ。

自民重鎮は「前回は岸田氏や麻生氏らに対抗する非主流派が菅氏の下でまとまっただけだ」と断じ、こう続けた。「そもそも固い結束があったわけじゃない。どう生き残るかを考えた結果が『小石河』だった」(末崎慎太郎)

9542OS5:2024/06/05(水) 04:53:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/fddbe8941330fee45de33f574a47c01c0bec53ca
首相、今国会の解散「考えていない」 与党内でも見送り論が大勢
6/4(火) 18:08配信

毎日新聞
岸田文雄首相

 岸田文雄首相は4日、会期末を23日に迎える今国会での衆院解散に関し「今は政治改革をはじめ先送りできない課題に専念している。それらにおいて結果を出すこと以外のことは考えていない」と述べた。首相官邸で記者団に解散を見送るのかと問われて答えた。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて内閣支持率は低迷を続け、解散総選挙を行えば与党が議席を減らす可能性が高いことから、与党内では解散見送り論が大勢を占めている。


 公明党の山口那津男代表も4日、「地方選でこのところ自民党ないし与党の推薦した候補が負け続けている。そのことは真摯(しんし)に受け止めなければならない」と首相官邸で記者団に語り、早期解散に慎重姿勢を示した。林芳正官房長官は4日の記者会見で解散判断に関し「首相が発言しており、それに尽きる」と述べた。

 裏金事件で自民への逆風は強まり、毎日新聞の世論調査では内閣支持率は5月まで11カ月連続で30%割れと低迷している。自民は4月の衆院3補欠選挙で不戦敗を含めて全敗。5月の静岡県知事選では推薦候補が立憲民主党などの推薦候補に敗れるなど地方選でも敗北が続き、自民内では「首相では衆院選を戦えない」との声が強まっている。首相周辺は「現状で解散なんてできない」と語った。

 首相は今春闘での賃上げ実現などを追い風に、今国会中に衆院解散に踏み切り、総選挙で勝利したうえで9月の自民党総裁選で再選されるシナリオを模索していたとされるが、見直しを迫られている。

 首相は政治資金規正法改正案を今国会で確実に成立させたうえで、今月開始の1人4万円の定額減税やイタリアで13〜15日に開かれる主要7カ国(G7)首脳会議などの首脳外交、憲法改正議論の推進などを通じてまずは政権浮揚を図りたい考えだ。

 政府・与党は今国会を延長せずに終えたい構えで、首相は終盤国会の情勢を見極めたうえで解散見送りについて最終判断する。【影山哲也】

9543OS5:2024/06/05(水) 05:00:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ced11de28a3e3c16309fbb204465d0b6bb36fa3
林官房長官、河野太郎担当相を注意 中国ロゴ問題の再エネTF「運営に不適切な点あった」
6/4(火) 16:49配信
産経新聞
林芳正官房長官

林芳正官房長官は4日の記者会見で、再生可能エネルギーの規制緩和を議論する内閣府のタスクフォース(TF)に関し、他省庁に具体的な政策対応を要求するなど権限を越える運用が行われていたとして、TFを所管する河野太郎規制改革担当相を注意したと明らかにした。「懇談会等の運営に関する政府の指針に照らして不適切な点があったため、今後、そのようなことがないよう注意した」と述べた。

【写真】透かしロゴが入っていた問題で渦中の大林ミカ

TFをめぐっては、元民間構成員の提出資料に中国の国営電力会社のロゴマークが入っていた問題が発覚。内閣府が3日に公表した調査結果では、中国の影響力行使を否定する一方、TFが「行政運営上の意見交換、懇談の場」であるにも関わらず、構成員が具体的な論点を挙げて各省庁に政策対応を求める運営が行われていたと指摘していた。これを受け、河野氏は4日の会見でTFの廃止を表明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c221cbf253d9b8e60c56de04f437753b716193a
河野氏、中国ロゴ会議廃止 官房長官「運営不適切」
6/4(火) 12:20配信

共同通信
河野太郎規制改革担当相

 河野太郎規制改革担当相は4日の閣議後の記者会見で、再生可能エネルギーに関する政府会議用の資料に中国の国営電力会社のロゴが入っていた問題を受け、会議自体を廃止することを明らかにした。「議論の内容そのものに問題はなかったが、一定の成果も上げたこともあり、ここで廃止する」と説明した。

 これに関連し、林芳正官房長官は午後の会見で「(会議運営を巡り)政府の指針に照らして不適切な点があった」として河野氏に注意したことを明らかにした。

 所管する内閣府によると、問題となった会議は「タスクフォース」と呼び、迅速な政策推進を目的に担当閣僚が法律に基づかずに設立する。

9544OS5:2024/06/05(水) 05:02:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8277a9c0adfbb19e7a9cd7282da8ead34fd04a4
岸田首相、秋の総裁選前の解散・総選挙見送りへ…逆風強く経済政策や信頼回復に集中
6/5(水) 5:00配信

読売新聞オンライン
衆院解散について記者団の質問に答える岸田首相(4日午前7時28分、首相官邸で)=川口正峰撮影

 岸田首相(自民党総裁)は、秋の自民党総裁選前の衆院解散・総選挙を見送る方向で調整に入り、周囲にこうした意向を伝えた。自民派閥の政治資金規正法違反事件を巡る逆風が強いことから、当面は経済の好循環の実現や政治の信頼回復に集中し、総裁選で再選を果たせば、秋以降の解散を慎重に検討する考えだ。

 複数の政府・与党幹部が明らかにした。首相は4日、首相官邸で「今は政治改革をはじめ、先送りできない課題に専念している。それらで結果を出すこと以外のことは考えていない」と記者団に述べた。

 今国会では、規正法改正案の成立に万全を期しつつ、経済政策や先進7か国(G7)首脳会議をはじめとする一連の外交などに注力する姿勢を示したものだ。衆院解散は行わないことを基本方針とし、流動的な終盤国会の情勢を踏まえ、最終判断する。

 首相の総裁任期は9月末までで、首相は総裁選前に解散・総選挙に打って出て勝利し、その勢いで再選を確実にすることも選択肢に入れていた。だが、内閣支持率は読売新聞社の5月の全国世論調査で26%と低迷しており、自民は4月の衆院3補欠選挙、5月の静岡県知事選などの地方選で相次いで敗北した。

 連立を組む公明党も総裁選前の解散に否定的で、山口代表は4日、首相官邸で記者団に「国民の政治不信はなお根強い」と語った。立憲民主党は今国会で岸田内閣への不信任決議案を出すことを視野に入れている。提出されれば、与党は否決する構えだ。

 首相は、所得税などの定額減税と賃上げによる消費喚起でデフレ脱却を確かなものとし、憲法改正論議を前進させるなどして政権浮揚を図り、それらを実績に掲げて総裁選に出馬する戦略を描いている。

 もっとも、夏以降も低支持率が続けば、自民内で新たな選挙の顔を求め、「岸田降ろし」が起きる可能性もあり、再選できるかどうかは予断を許さない。

 総裁選に勝利した場合は、今年末の来年度予算案編成や来年夏の参院選などを考慮し、衆院議員の任期が満了する来年10月までの政治状況を見極めたうえで、解散時期を決めるとみられる。

9545OS5:2024/06/05(水) 17:45:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/d07a1479ee6d0ead32bae6cc97961f7163c58880
「司令塔不在」自民が二転三転、異例の流会…維新は冷ややか・立民「民主党政権でもここまではない」
6/5(水) 8:26配信

読売新聞オンライン

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政府・与党連絡会議であいさつする岸田首相(左から2人目)(4日午後、首相官邸で)=西孝高撮影

 自民党は政治資金規正法改正案を巡り、見通しが立っていた4日の衆院通過を自らの不手際で白紙に戻した。岸田首相(党総裁)は日本維新の会との連携を重視したものの、合意内容の詳細を詰め切れておらず、意思疎通の不足が露呈した。その後の対応でも迷走し、司令塔不在の状況が浮き彫りとなった。

【写真】解散はいつに?想定される今後の政治日程

 「公明党や維新との党首会談を経て、踏み込んだ改革案の作成を進めている」

 首相は4日の政府・与党連絡会議でこう述べ、公明と維新案を大胆に取り込む姿勢に胸を張った。

 ただ、両党の党首間合意は、曖昧さが残っていた。自民は3日に衆院に提出した修正案で、10年後に公開される「政策活動費」の領収書の対象を「50万円超」とした。自民の公開基準が修正されずに残っていた形だが、全面公開を主張する維新は「自民が抜け穴を作った」と猛反発した。

 首相は法改正にあたり、与野党の幅広い合意を優先したが、党内には維新や公明への大幅な譲歩に不満がくすぶる。党ベテランは「首相の考えを現場の実務者に丁寧に説明し、理解させていたら防げた問題だ」と指摘した。

 首相は党を預かる茂木幹事長とも関係がぎくしゃくしている。茂木氏と麻生副総裁はともに首相の譲歩に反対した経緯があり、3日に国会内で行われた「3者会合」で、規正法は話題にすら上らなかったという。

 自民は結局、維新が求める全面公開を決めたが、その後の対応も二転三転した。当初は維新に対し、現状の法案のまま衆院を通過させ、参院で修正を行うことを打診していた。その場合、衆院では維新の賛成は得られないが、4日の衆院通過は維持できるためだ。自民関係者は「首相も了解していた」と明かす。

 だが、3日夜、茂木氏が衆院通過を遅らせても、衆院段階で修正を行うべきだと主張し、方針を転換。茂木氏としては、党首間の合意は重く、衆院で維新が反対に回る事態を避けたいとの考えがあったとみられるが、首相入りの質疑が予定された4日の衆院政治改革特別委員会が流会となる異例の事態となり、自民、維新双方から「一体どうなっているのか」と不満が漏れた。

 自民の混乱に対し、維新は「ゴタゴタ劇」(馬場代表)と冷ややかだ。衆院通過の遅れに伴い、参院での審議日程はますます窮屈となる見通しで、自民の松山政司・参院幹事長は4日の記者会見で「非常に厳しい日程が続くが、参院の責任を果たしたい」と述べた。

野党は一斉批判
 衆院政治改革特別委員会で政治資金規正法改正案の採決日程が延期されたことを巡り、野党は4日、自民党の調整不足などを一斉に批判した。

 立憲民主党の安住淳国会対策委員長は、国会内で記者団に「自民は民主党政権をぼろくそに言うが、ここまでやったことはない。ひどい迷走だ」と語った。

 岡田幹事長は記者会見で、自民が提示した新たな修正案について「相当穴だらけの仕組みだ」と批判。共産党の穀田恵二国対委員長も記者会見で、「(自民は)国民の厳しい批判を浴びる。世論は引き下がらない」と指摘した。

 野党は、規正法改正で自民と足並みをそろえる日本維新の会の対応にも不信感を強めている。

 国民民主党の玉木代表は記者会見で、「安易な妥協をするのであれば、批判の矢は維新にも向かう」とけん制した。

9546OS5:2024/06/06(木) 07:52:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/5bedd1b7257638f6bb128a354a08e9a3f1dc08ff
自民迷走、政権求心力は低下 規正法改正で国会混乱 首相孤立が影、統治不全に〔深層探訪〕
6/6(木) 7:00配信

時事通信
政府・与党連絡会議で発言する岸田文雄首相(左端)。右手前から4人目は公明党の山口那津男代表=4日午後、首相官邸

 政治資金規正法改正を巡る自民党の迷走と国会の混乱が止まらない。党首会談で賛同を得たはずの日本維新の会と食い違いが表面化。再修正に追い込まれただけでなく採決を直前で取りやめる異例の事態を招いた。側近のみを頼みに政権運営を進める岸田文雄首相(自民総裁)の孤立ぶりが影を落としており、求心力が一層低下しそうだ。

【ひと目でわかるグラフ】岸田内閣の支持率推移

 ◇「採決は勘弁を」
 「首相質疑と採決は勘弁してもらいたい」。4日未明、立憲民主党の安住淳国対委員長の電話が鳴った。この日朝から予定された衆院政治改革特別委員会での首相質疑と、その後の本会議採決の「ドタキャン」を自民が懇願しているとの内容が伝えられた。「そんな電話で起こされたのは初めて」。安住氏は4日午前、記者団の前で皮肉ってみせた。

 自民が5月31日にまとめた規正法改正の修正案は、パーティー券購入者の公開基準額で公明の主張する「5万円超」を、政策活動費では維新の掲げる「領収書の10年後公開」をそれぞれ丸のみ。自民内には抵抗が根強く、麻生太郎副総裁も29日夜の首相との会合でパーティー券公開基準の引き下げなどに反対したが、今国会での法改正実現に執心する首相は「修正に応じます」と通告し、公維の抱き込みを優先させた。

 与野党協議の最前線に立ってきた自民実務者の頭越しに首相が決断した駆け込みの修正は、週明け早々ほころびを露呈する。3日の衆院特別委で、維新は政策活動費の公開対象を「(1件)50万円超」とする自民当初案の記述が条文に残ったことを問題視。慌てた自民執行部は同日夜から与野党幹部に相次いで電話し、(1)衆院採決を先送りし、再修正する(2)予定通り4日に採決し、参院段階で再修正する―の2パターンの感触を探った。

 (2)の場合は衆院に法案をもう一度戻す必要がある。参院で維新の賛同が確実に得られる保証もなく、会期末が23日に迫る中、終盤国会に不透明さが漂いかねない。自民幹部は「茂木敏充幹事長が参院での手直しに強く反対した」と説明。「茂木氏は参院自民に『借り』をつくりたくなかったのだろう」と指摘した。

 ◇「官邸の判断遅い」
 首相と茂木氏の間に隙間風が吹くのは今や党内で公然の事実。それだけでなく、公明、維新両党との再修正に際しても党執行部には、ほぼ事後報告だった。「首相が相談するのはもっぱら側近の木原さん(誠二幹事長代理)。決まったことが伝わるだけだ」。麻生氏周辺は不満を漏らした。

 維新執行部は「自公維」の枠組みにかじを切ったが、自民への「助け船」となる妥協に対して他の野党だけでなく党内からも批判がくすぶっていた。馬場伸幸代表は4日の党会合で「維新が存在しなければ(与野党で)ののしり合って何も前に進まなかった」と反論、自民の譲歩を引き出したことを自画自賛した。

 政治改革を巡るドタバタ劇について、自民幹部は「恥だ。官邸の判断が遅いからだ」と政権の機能不全を指摘。政府関係者も「旧来型の国対政治、国民不在のコップの中の争いだ」とあきれた。

9547OS5:2024/06/06(木) 15:07:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0a4809b80626409ff92d41d33c0f911b3f424c1
<独自>岸田文雄首相、今夏の内閣改造検討 今国会での解散は見送り
6/6(木) 13:19配信


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北海道新聞
岸田文雄首相

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、秋の党総裁選での再選をにらみ、今夏に内閣改造・党役員人事を行う方向で検討に入った。自民派閥の裏金事件で内閣支持率が低迷する中、人事刷新で政権浮揚を図り、総裁選に向けた挙党態勢の構築も目指す。今国会中の衆院解散・総選挙は見送り、内閣改造後の支持率や総裁選に向けた党内情勢などを見極めた上で、解散時期を慎重に判断する考えだ。

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。23日までの今国会の会期は延長せず、政治資金規正法改正案の成立を目指す。終盤国会の情勢を踏まえて最終判断するが、立憲民主党など野党が内閣不信任案を提出した場合も与党の反対多数で否決する構え。国会閉会後、人事作業を加速させる。

 首相の総裁任期は9月末まで。内閣改造・党役員人事は例年8〜9月に行われることが多いが、「総裁選直前の人事は難しい」(首相周辺)として、7月中も視野に実施時期を探る。

 人事では裏金事件のマイナスイメージ払拭につながる刷新感を重視する見通し。官邸内には、知名度の高い有力議員や解散を決めた派閥の実力者など幅広い人材を起用すれば、総裁再選に向けた党内基盤を強化できるとの声もあり、首相は慎重に検討するとみられる。

 首相は当初、総裁選前に衆院選を実施して勝利し、総裁再選を確実にする戦略を描いていた。ただ裏金事件を受けて内閣支持率は20%台に低迷しており、今国会中の解散には与党内で慎重論が強まっていた。

 2025年10月の衆院議員の任期満了までは1年半近くある。首相は総裁再選が確実な情勢になれば、秋以降を軸に解散の時期を探る意向だ。改造後の支持率次第では、総裁選前に衆院選に踏み切る可能性も残し、政権の求心力を維持したい考え。

 しかし、世論の逆風を受ける首相が、狙い通りの改造人事を実現できるかは見通せない。国会閉会後も支持率低迷が続けば、党内で「岸田降ろし」が本格化する可能性もある。

9548OS5:2024/06/06(木) 19:08:05
いわゆる観測気球なんだろうけど
茂木をどうする問題で改造できないのでは!?

9549OS5:2024/06/06(木) 22:03:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfd7a84a80062e511d029941a7cccd65d7b8735e
非主流派の菅、加藤、小泉、武田、萩生田の5氏が会食 呼ぶ臆測
6/6(木) 20:50配信

朝日新聞デジタル
都内の日本料理店に入る菅義偉前首相=2024年6月6日午後6時20分、港区麻布十番3丁目、川辺真改撮影

 自民党の菅義偉前首相(無派閥)ら、岸田文雄首相と距離のある非主流派議員が6日夜、東京・麻布十番の日本料理店に集まった。


 参加したのは菅氏のほか、加藤勝信前厚生労働相(茂木派)、小泉進次郎元環境相(無派閥)、武田良太元総務相(二階派)、萩生田光一前政調会長(安倍派)の4人。いずれも菅政権で閣僚だった。支持率が低迷する岸田政権の行方や秋の総裁選について意見を交わしたとみられる。

 菅氏は、首相時代の2021年の総裁選に岸田氏が立候補表明後、再選に向けた出馬の断念に追い込まれた経緯もあり、岸田政権では非主流の立場に置かれている。萩生田、武田両氏は裏金事件で党の役職停止処分を受けた。安倍派・二階派内では、自身への処分を見送った首相に不満を募らせており、非主流同士で連携を確認する狙いもありそうだ。

 また、横浜市が選挙区の菅氏をめぐっては4日の党横浜市連の会合で、市連会長の市議が「政治資金規正法改正案成立のめどがついた今、トップの総裁自らが責任を取り、身を引く苦渋の決断をして頂きたい」と首相に退陣を迫るあいさつを行い、波紋を呼んでいる。会合には神奈川県連会長の小泉氏も出席しており、6日夜の会合も臆測を呼ぶ可能性がある。(川辺真改)

朝日新聞社

9550OS5:2024/06/08(土) 08:46:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/a69423318cfb633b1c1b3c28121d9e81d3d68f05
自民党「確認団体」で看板隠して小池百合子知事支援へ 逆風下で不戦敗避けたい自民と組織票が欲しい小池氏の思惑渦巻く
6/8(土) 5:55配信
スポーツ報知
小池百合子都知事

 自民党は東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)を巡り、3選出馬の意向を固めている小池百合子知事(71)を支援する調整に入った。政党に準じた選挙運動ができる「確認団体」を設立、公明党や小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と事実上の相乗りを狙う案が浮上している。近く見込まれる小池氏の正式出馬表明を受けて動きを本格化させる。複数の関係者が7日、明らかにした。小池氏はこの日、都庁で定例会見を行ったが、出馬は明言しなかった。

 確認団体の設立案は、「自民隠し」の苦肉の策だ。事実上の与野党対決の構図となる都知事選の告示まで2週間を切り、裏金事件の逆風下で不戦敗を避けたい自民と、神通力に不安を抱え、組織票を必要としながらも自民色を濃くしたくない小池氏の思惑が渦巻いている。

 小池氏にとって自民の組織力は魅力的な反面、支持離れを招く不安要素にもなり得る。昨年12月の江東区長選、今年1月の八王子市長選で自公推薦候補を小池氏が応援し勝利するなど、連携の実績を築いてきた一方、裏金事件に伴う自民不信は収まらず、最近の各種選挙では自民公認、推薦候補の黒星が続く。選対筋は「都知事選で自民の看板を前面に出せば小池氏を支持する無党派層が離れる恐れがある」と頭を抱える。

 とはいえ、衆院東京15区補欠選挙、5月の都議補選(目黒区)で小池氏が応援した候補も連敗しており、自民幹部は「自民と公明の組織的な支援が絶対に必要になるだろう」と踏む。

 距離の取り方に悩むのは小池氏側も同じだ。都民ファ幹部は「表だった動きはせずに、票だけ回してほしい」と漏らした。

 そこで浮上したのが「確認団体」設立案。公明や都民ファと相乗りするシナリオを描く。党本部からの推薦は見送る一方、小池氏の掲げる政策をちりばめたビラ配布などで側面支援する。

 それでも、自民と同一視される懸念は残る。都知事選対抗馬となる立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が“反自民”強調で票集めに動くことは必至。果たして策は吉と出るのか、凶と出るのか。

報知新聞社

9551OS5:2024/06/09(日) 18:21:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/139c276d365818bec76c6bdf40895bbfafc7fa00
「ポスト岸田」候補、菅氏思案 自民・石破、小泉氏軸か
6/9(日) 7:13配信

時事通信
自民党鹿児島県連大会で講演する菅義偉前首相=8日午後、鹿児島市

 9月の任期満了に伴う自民党総裁選では、菅義偉前首相の対応が焦点の一つだ。

 岸田文雄首相と一定の距離を置く菅氏が推す候補は非主流派を中心とする勢力の結集軸になり得るためだ。裏金事件で自民に逆風が吹く中、菅氏は「党を生まれ変わらせること」を条件に思案を重ねているとみられる。


 菅氏は8日、鹿児島市内で開かれた党県連大会で講演し、自身が出馬した2020年の党総裁選について、「不妊治療の保険適用を公約に掲げた」と振り返った。一方、次期総裁選には言及しなかった。

 菅氏が「ポスト岸田」候補と見ているのは石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相ら。石破氏については、時の首相への批判も辞さない姿勢を以前から高く評価し、菅政権時には要職への起用を検討したこともあった。政権中枢から離れて長いが、世論調査の「次の首相」では上位の常連だ。次期衆院選に加えて、来年夏には参院選が控え、菅氏は「石破氏にとって最大のチャンス」と周囲に語る。

 小泉氏は、「将来の総裁候補」として早くから目をかけてきた。6日には萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官らとの会合に招いた。菅氏周辺は「小泉氏も選択肢に加わった」と見る。ただ、現在43歳で要職での経験が十分とは言えず、「今回立候補させるべきなのか」と思いあぐねているという。

 複数の関係者によると、女性初の総裁候補として注目される上川陽子外相や、安倍政権で共に要職を務めた加藤氏も念頭にある。

 一方、河野太郎デジタル相とは最近、関係が微妙になりつつある。菅氏が重視するマイナンバーの利活用は進んでおらず、裏金問題で複数の派閥が解散を決めても河野氏が麻生派にとどまっていることが背景にある。菅氏は「なぜ派閥を抜けないんだ」と漏らしているという。

 菅氏は意中の候補について、「まだ決めていない」と周囲に語る。菅氏と親しい議員は「ぎりぎりまで明らかにしないだろう」との見方を示した。

9552OS5:2024/06/09(日) 18:43:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc24111b86abcc9bb7b3f72b4929c3bde1300571
「岸田の次」の総理候補に急浮上した「意外な大物議員」の名前…小泉、菅、萩生田も動き始めた
6/8(土) 7:33配信

現代ビジネス
ある男の名前が急浮上
〔PHOTO〕Gettyimages

 「岸田降ろし」がこれから加速していくことになるのだろうか。

 6月6日夜、都内の日本料理店に集まったのは菅義偉前首相、加藤勝信氏、小泉進次郎氏、武田良太氏、萩生田光一氏の5人だった。

 岸田政権の支持率が低迷する中、9月までに行われる自民党総裁選への対応などについて話し合ったと見られるが、実はこの中に総理総裁候補として浮上してきている人物がいる。

 菅政権のもとで官房長官を経験した加藤氏である。

 永田町関係者は語る。

 「岸田文雄首相が選挙で連敗を重ねる中、総理総裁の座を狙って動き始めているのが茂木敏充幹事長だ。そもそも、茂木氏は静岡県知事選で自民県連が推してきた候補が野党候補に比べて劣勢の情勢調査が出ていながら、党本部で推薦することを進めた。勝てる見込みがあったというよりも、岸田首相に連敗を重ねさせるよう、後ろから弓を引いていたとも見られている」

 静岡県知事選などで敗北を喫した結果、岸田首相は6月に早期解散カードを切るのは絶望的となり、低支持率のまま自民党総裁選に突っ込んでいくことになる見通しだ。

 しかし、茂木氏は自民党の中でも「性格が悪い」ことで有名で、「岸田氏から茂木氏に代わっても支持率は上がらない」(自民党関係者)という声も多い。

茂木派内部の抗争
 そうした中で急浮上してきているのが、同じ茂木派でありながら茂木氏とはライバル関係にある加藤氏だ。

 茂木派を巡る状況は、やや複雑である。裏金問題による派閥解散の流れを受けて政治団体を解消し、グループに移行。その過程で、故・青木幹雄元官房長官と近しかった小渕優子選対委員長や西銘恒三郎元復興相などが派閥から退会したが、退会した議員たちの周辺では茂木氏ではなく加藤氏を推す声が上がり始めているのだ。

 そこに合流するかもしれないのが、岸田政権で非主流派となった菅グループや、武田氏が事務総長を務めた二階派の面々、そして裏金問題で憂き目に遭っている萩生田氏などが率いてきた安倍派というわけだ。特に萩生田氏、加藤氏、武田氏の3人は事あるごとに会合を重ねており、その頭文字をとって「HKT」とも呼ばれている。

 「総理候補と言えば、高市早苗氏のほか、小泉氏、石破茂氏、河野太郎氏の『小石河』も注目されるが、それぞれ我が強く、自民党のみんなが足並みをそろえて推す候補にはなりにくい。それに対して加藤氏は地味ではあるものの実務能力が高い安定感があり、最大公約数として担ぎ上げられる可能性は十分にあるだろう」と永田町関係者は語る。

 一方、官邸周辺は総裁選について「岸田首相本人は出馬して再選する気満々だ」と語るが、かりにこれから総裁選に向けた政局が動く中で勝ち目が無くなった場合には「禅譲するような形で、岸田派の上川陽子外相を候補として担ぐのではないか」(永田町関係者)とも言われている。

 ただ、上川氏は静岡選出の国会議員で、県知事選に敗れた傷は小さくない。

 「岸田降ろし」の波が高くなる一方で、現在の自民党の状況を打開するような本命は不在と言われている総裁選。

 だが、刻一刻と夏本番が近づく中、新たなトップを求める動きは、自民党内でだんだんと大きくなってきている。

 *

 さらに【つづき】「岸田政権はもはや転覆寸前…岸田首相を追い詰めている「意外なキーパーソン」の名前」の記事では、岸田政権の窮状について詳しく報じています。

9553OS5:2024/06/11(火) 15:11:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/836a528dadb029d888048303c2e7f19e2615d436
党員獲得1位は青山繁晴氏 自民、トップ10発表
6/11(火) 15:01配信

時事通信
 自民党は11日、党所属国会議員の2023年の党員獲得数上位10人を発表した。

 1位は3年連続で青山繁晴参院議員(比例代表)。2位に高市早苗経済安全保障担当相(衆院奈良2区)が入り、3位は堀内詔子元ワクチン担当相(山梨2区)だった。

 4番手以降は順に茂木敏充幹事長(栃木5区)、武田良太元総務相(福岡11区)、森山裕総務会長(鹿児島4区)。前回5位だった二階俊博元幹事長(和歌山3区)は7位となった。細野豪志(静岡5区)、城内実(静岡7区)、宮路拓馬(鹿児島1区)各衆院議員が続き、トップテンの顔ぶれは22年とほとんど変わらなかった。

 金子恭之組織運動本部長は11日の党役員連絡会で「国民の信頼を回復しながら足腰を鍛錬することが必要だ。引き続き120万党員を目指す」と述べた。23年末時点の党員数は109万1075人。

9554OS5:2024/06/12(水) 08:03:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/344a04960b6c970b810adb218fa8af866b8e24b6
自民、規正法「骨抜き」の動き 公・維、ざる批判に警戒感 参院裏金「謎」のまま〔深層探訪〕
6/12(水) 7:00配信


時事通信
参院決算委員会で答弁する岸田文雄首相=10日午後、国会内

 自民党の派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正案の実質審議が10日、参院で始まった。今国会の成立に一定のめどが立ったとする自民からは「政治とカネ」の透明化に早くも予防線を張る「骨抜き」の動きが続出。これに対し衆院で自民案に賛成した公明党と日本維新の会は「ざる」批判に神経をとがらせる。参院選の年に安倍派で慣習となっていた「裏金づくり」の謎も残され、論点はなお山積している。

 ◇「検討」多く
 「何の目的で、いつ、いくら使われたかを毎年明らかにし、第三者機関で監視する。十年後に(領収書を)公開する」。10日の参院決算委員会で岸田文雄首相(自民総裁)は、政党から議員に渡される政策活動費について、自民案に盛り込んだ見直し内容を説明し、「使途公開」は担保されると主張した。

 ただ自民案では多くが今後の検討項目と位置付けられ、実効性に疑いの目が向けられている。この日の参院政治改革特別委員会で、政策活動費の領収書公開や第三者機関設置について、自民案提出者の鈴木馨祐衆院議員は「なるべく早く検討を進めなければならない」と曖昧な答弁に終始。検討の開始時期さえ明確にしなかった。

 ◇「入金だけ」パーティー
 規正法の「ざる」ぶりを残そうとする動きもある。鈴木氏は領収書の10年後公開について「公開になじまないものも当然考え得る」と答弁し、「黒塗り」などで公開範囲を絞り込む考えをにじませた。

 決算委で立憲民主党の村田享子氏は、自民の衆院議員が今月開催予定の政治資金パーティーで「入金のみ」の対応が可能となっていると指摘し、パーティー券購入者の公開基準額を引き下げても「入金のみで経費をかけず年に何回も開ける。脱法、違法パーティーだ」と追及。首相は「議員本人が説明すべきだ」と歯切れが悪かった。

 「抜け穴」が存在するとの指摘が相次ぐ中、衆院通過に協力した公明、維新両党からは焦りもうかがえる。公明の山口那津男代表は9日、法改正に絡み「自民が具体案を出さずぐずぐずして(衆院)補欠選挙、(静岡県)知事選に負け続けた」と不満をぶちまけた。

 10日の特別委では公明の里見隆治氏が「検討条項が増えた。明確にすることが大変重要だ」と自民に要望。維新の音喜多駿政調会長も「(自民から)残念な答弁が続いている。衆院と同じ対応が難しくなる場合もある」とけん制した。

 ◇「中抜き」大規模か
 衆院審議では裏金事件の解明がほぼ手付かずだった。「キーパーソン」とされる森喜朗元首相は月刊誌「文芸春秋」に、岸田首相からの聞き取りは体調などを尋ねただけだったと暴露していたが、参院特別委で自民側は「一定の解明はされた」(鈴木氏)と強弁した。

 参院安倍派では、改選期を迎える議員が集めたパーティー券収入を全額還流する慣習が続いていた疑惑が浮上している。これに関し複数の政府・自民関係者は、議員側が手元に残す「中抜き」も含まれていた可能性を指摘。判明していない中抜き分を含めれば「安倍派全体の立件対象者は広がる」(関係者)との声も出る。

 特別委で共産党の山下芳生氏は参院安倍派の全額還流について「選挙資金として使われたのではないか」と問題視。「自民案は裏金事件から逃げ切り、幕引きを図るものだ」と述べ、真相解明の必要性を改めて訴えた。

9555OS5:2024/06/12(水) 18:00:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/218e25c12a93a53dfc8bd4b3b1c377c19516e9fe
首相、麻生氏と溝…会食呼びかけも実現せず総裁選再選向け周辺懸念「関係修復しないとまずい」
6/12(水) 7:02配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 政治資金規正法改正案の修正を巡って生じた岸田首相(自民党総裁)と麻生副総裁との溝が埋まらずにいる。関係修復に腐心する首相は会食を呼びかけているが実現しておらず、麻生氏側の不満は根強いとみられている。政権の後ろ盾となってきた麻生氏との関係悪化が長引けば、首相の総裁選での再選戦略にも影を落としそうだ。

【図解】今後の主な政治日程…6月〜来年10月まで

 首相は11日午後7時過ぎ、公務を終えると首相官邸を出て、外出することなく公邸に戻った。複数の政府・自民党関係者によると、外遊前に首相は麻生氏との会食を希望していたものの結果的に実施されなかった。

 首相と麻生氏の亀裂は、規正法改正案の修正で首相が公明党に譲歩したことに端を発する。麻生氏は公明の求める規制強化を実施すれば若手の政治活動が困難になると何度も首相に訴えていたため、首相の対応に失望したとみられる。

 首相は折に触れて麻生氏と会食し、1月に岸田派解散を表明し、麻生氏から根回し不足だと不興を買った際も、3日後には夕食をともにして亀裂修復に動いた。しかし、今回は公明と修正合意に至った党首会談後、1週間以上が経過しても機会を得られていない。

 党本部では11日、茂木幹事長を交えた3氏で約40分間にわたって面会した。毎週実施する「3者会談」で、普段は30分程度で切り上げるのが通例だが、この日は40分ほどかけて話し合った。党首会談直後の前回の3者会談は麻生、茂木両氏が沈黙する重苦しい雰囲気だったことから、党内では「首相がなるべく長く時間を取ろうとしたのでは」との見方が広がっている。

 麻生氏は歩み寄りのそぶりを見せていない。8日の福岡市内での講演では「将来に禍根を残すような改革は断固、避けねばならない」と強調し、首相の対応を暗に批判した。約20分間の講演では、首相の名前にほとんど触れなかった。

 麻生氏が率いる麻生派は55人を擁し、総裁選の国会議員票ではまとまった一大勢力となる。首相周辺は首相の再選戦略を念頭に、「どこかで関係を修復しないとまずい」と漏らす。

 一方、麻生派では、自前の総裁候補を担ぐべきだとの声が勢いを増している。派内には総裁選に意欲があるとされる河野デジタル相がおり、同派中堅は「政策集団が総裁候補擁立を目指すのは当然だ」と語る。

 麻生氏は「ポスト岸田」の一角の茂木氏とも関係が良好で、首相との不和は総裁選の構図に影響を与える可能性がありそうだ。

9556OS5:2024/06/14(金) 11:59:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad46d2afb1c00fa87668f52e736fef48f07b797
林官房長官が就任半年 首相の右腕、再選戦略描けるか
6/14(金) 7:30配信

産経新聞
記者会見を行う林芳正官房長官=13日、首相官邸(春名中撮影)

林芳正官房長官は14日、昨年12月の就任から半年を迎えた。政策に明るいことや答弁能力を買われ、過去にも閣僚の不祥事のたびに起用されてきた。自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受けた今回の緊急登板でも官房長官の重責を危なげなくこなしており、岸田文雄首相の信頼も厚い。将来的には首相就任への展望も描くが、当面は岸田首相を右腕として支え、秋の総裁選で再選に導く考えだ。

■「自民党の119番」

「政府が取り組む政策全般にわたり、岸田政権の一員としてしっかりと政権運営を支える」

林氏は13日の記者会見で今後も首相を補佐する考えを強調した。

官房長官への就任は、松野博一前官房長官が不記載事件に絡んでキックバック(還流)を受け取っていたことが発覚し、事実上更迭されたためだ。政権が発足以来の危機を迎える中、首相は自らが率いていた岸田派(宏池会)のナンバー2の座長だった林氏に白羽の矢を立てた。

1月19日の誕生日をもじり、「自民党の119番だ」と周囲に冗談まじりに語る林氏だが、この半年の仕事ぶりは堅実だ。1日原則2回の記者会見では、挑発的な質問にも感情的になることはなく、淡々とかわす。

北朝鮮による日本人拉致問題の担当相を兼任しており、家族会のメンバーらと面会を重ねて信頼関係の構築に努めてきた。外相経験を生かし、官邸を訪ねる外国要人と頻繁に会談し、官邸外交を補完する役割もこなす。首相周辺は「林氏はこの難しい局面で最も官房長官に適した人物だ」と評価する。

■「林時代」へ機会うかがう

もっとも林氏自身は首相への意欲を捨てておらず、「閣僚は努力でなれるが、首相は『天(の時)・地(の利)・人(の和)』がそろったときだ」と周辺に語るなど機会をうかがう。

林氏が今後国政トップを目指すうえで重要となるのが首相との関係だ。良好な関係が続けば、いずれ総裁選に出馬する際に首相の支援も見込めるからだ。政権発足前には距離があるとささやかれたことがある両者だが、内閣支持率の低迷に苦しむ首相にとって林氏は腹を割った話ができる数少ない存在だ。首相は林氏に「『林時代』に向けて頑張ろう」とハッパをかけたこともある。林氏も首相の総裁再選は「当然だ」と言い切る。

ただ、同じ岸田派出身者の中では、上川陽子外相も将来の首相候補として台頭しており、「ナンバー2」の地位が今後も安泰とまでは言えない。首相を総裁選で押し上げるために「火の玉」になれるかが、将来の「林時代」につなぐための重要な布石となる。(永原慎吾)

9557OS5:2024/06/14(金) 18:49:51
岸田文雄 57年生まれ 66歳
上川陽子 53年生まれ 71歳
林芳正  61年生まれ 63歳

茂木敏充 55年生まれ 68歳
加藤勝信 55年生まれ 68歳

石破茂  57年生まれ 67歳
河野太郎 63年生まれ 61歳
小泉進次郎81年生まれ 43歳

高市早苗 61年生まれ 63歳
小池百合子52年生まれ 71歳


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