そうすると、あの偉大な「Scooby-Doo(米国のアニメ動画。邦題は『弱虫クルッパー』)」の伝統のなかで、われわれはミステリーを解決してしまったのだろうか? 幽霊はあなたの脳の中に姿を変えて潜んでいるだけなのだろうか? そうでもなさそうだ。あらゆる優れた幽霊話にはtwist(ねじれ)がある。それは作家ヘンリー・ジェームズが「The Turn of the Screw(ねじの回転).」と呼んだものだ。墓地の幽霊はあなたの脳の創造物にすぎない。しかし、幽霊に出会った「あなた」もまた、あなたの脳の創造物だったのだ。実際、だれか他の人がそこにいるとあなたに感じさせる脳の同じ領域が、あなたもそこにいたと感じさせているのだ。