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スーフィズムに関するHP
1646
:
とはずがたり
:2016/09/09(金) 02:47:10
<シリア>反体制派が和平案公表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160908-00000134-mai-int
毎日新聞 9月8日(木)23時29分配信
【カイロ秋山信一】シリア内戦を巡り国連が仲介するアサド政権との和平協議に臨む反体制派組織「高等交渉委員会」は7日、政権移行開始から6カ月以内に暫定統治機構に政権を移譲することを含む和平案を公表した。ロシアや米国がアサド政権の存続を許容する案をまとめることを警戒する反体制派が独自案でけん制した形だ。
和平案では、まず6カ月間交渉し暫定統治で合意を目指す。一時停戦や人道支援受け入れ拡充、避難民の帰還も進める。次いで1年半の暫定統治期間に、アサド大統領らは退任し、暫定統治機構に政権を移譲。新憲法策定や各種選挙実施の準備を進める。最後に大統領、国会、地方議会の選挙を実施するとしている。アサド氏の刑事訴追には言及せず、一定の譲歩も示した。
和平協議は今年1月に約2年ぶりに再開されたが、4月から中断中だ。反体制派を支援するトルコが8月にシリア北部へ地上進攻するなど、対立構図はさらに複雑化している。
1647
:
名無しさん
:2016/09/10(土) 11:42:36
古い記事
http://www.jiji.com/jc/article?g=isk&k=2016070400031
「イスラム教でも許されない」=一様に衝撃、憤り-日本のバングラ関係者ら
邦人7人が犠牲となったダッカテロ事件について、日本在住のバングラデシュ人や同国との交流活動に関与してきた日本人らは一様に衝撃を受け、怒りをあらわにした。
輸入関連会社を経営する来日約20年のバングラデシュ人男性(41)=東京都=は「日本は平和的でいろいろな国に援助をしている。なぜ日本人なのか」と繰り返した。犯行グループはイスラム過激派組織と報じられているが、「イスラム教でも許されないことで、悲しい」と訴えた。
都内で飲食店を営むバングラデシュ人男性(45)は「親日的な国なのにこうした事件が起き、驚いている。詳しい情報が分からず心配だ。バングラデシュ政府は徹底した調査をしてほしい」と語った。
NGO日本バングラデシュ友好協力会(名古屋市、会員約50人)は1995年に設立され、ダッカで貧しい人向けの病院の開院を実現させた。日本人の女性事務局長(73)は「私たちと同じように、犠牲者はバングラデシュを少しでも良くしたいと思って活動していたと思う。テロリストには理解してもらえず、残念だ」と憤った。
事務局長は「ここ1、2年、バングラデシュで邦人などが犠牲となる事件が起きていたが、こんなに状況が悪化しているとは思わなかった。現地の病院関係者もショックを受けていると聞いた」と話した。
同会会員で、ダッカの病院の元理事、黒田徳治さん(72)は計4年間バングラデシュで勤務。「テロが起きた地区は高級住宅街で、普通のバングラデシュ人にとっては別世界。外国人も多いため、狙われたのかもしれない」と語った。(2016/07/04-05:39)
1648
:
とはずがたり
:2016/09/17(土) 13:39:03
有志連合空爆、「イスラム国」の「情報相」殺害
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/165/d18da8316c7f3b4c70876a429d06ee53.html
(読売新聞) 10:44
【ワシントン=黒見周平】米軍主導の有志連合は、シリア北部ラッカ近郊でイスラム過激派組織「イスラム国」に対する空爆を行い、「情報相」のワイル・アディル・ハサン・サルマン・ファイヤド容疑者を殺害した。
米国防総省のクック報道官が16日、発表した。
クック氏によると、空爆は7日に行われた。同容疑者は8月の空爆で死亡した「イスラム国」のアブムハンマド・アドナーニ報道官とともに、宣伝戦略を担っていた。
1649
:
チバQ
:2016/09/19(月) 21:03:41
http://mainichi.jp/articles/20160920/k00/00m/030/044000c
シリア
停戦1週間で危機…反体制派「崩壊した」
毎日新聞2016年9月19日 20時26分(最終更新 9月19日 20時26分)
【カイロ秋山信一、モスクワ杉尾直哉】内戦が続くシリアで米国とロシアが主導し、今月12日にアサド政権と反体制派との一時停戦が発効してから1週間が経過した。政権側が停戦期限としていた現地時間19日午前0時(日本時間19日午前6時)を過ぎても、延長に関する発表はない。期限に先立って政権側は空爆を再開しており、一時停戦を包括的和平につなげる試みは、失敗の危機にある。
「各地で戦闘が続き、政権側の空爆も激化している。停戦の枠組みは崩壊した」。反体制派の主要政治組織「シリア国民連合」幹部のサミル・ナシャル氏は19日、毎日新聞の電話取材に対して、停戦は事実上失効したとの認識を示した。
今回の停戦は、最低1週間の実施を確認後、米露が空爆作戦を調整する「共同センター」を設立する計画だった。しかし、停戦発効直後から首都ダマスカス郊外や北部アレッポで局地的に戦闘が続き、「停戦違反」を非難し合う展開となった。
さらに17日には、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を担う米軍主導の有志国連合が東部デリゾールで政権軍の拠点を誤爆したとみられる事件が発生し、政権や後ろ盾のロシアが反発した。
18日には、アレッポの反体制派支配地域で停戦発効後、初めての空爆があり、1人が死亡。南部ダルアー県の反体制派支配地域でも、空爆で10人が死亡した。
空爆対象線引き難航
米露が国際テロ組織アルカイダ系とみなす「シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)」と反体制派との線引きも難航している。対政権で一部共闘する両者を区別し、シリア征服戦線だけを空爆するため、ロシアは必要な情報提供を米国に要求。露国防省は16日、「ようやく米支援下の反体制派の所在地を知らされたが、線引きの役に立たない内容」と批判した。
ただ、シリア情勢の正常化を望むロシアはあくまで米側との協力を進めたい考えとみられる。19日付の露紙イズベスチヤによると、露国防省は米国防総省に対し、シリア作戦での具体的な協力策について提案したという。
また、政権側の包囲で25万人以上の人道危機が懸念されるアレッポの反体制派支配地域には、停戦発効後も支援物資搬入が実現していない。
「アサド政権が妨げている」との国連や米国の批判に対し、政権側は「反体制武装勢力が輸送路付近で攻撃を続けている」と反論。一方で、反体制派に投降を勧告し、政権側支配地域に逃れる住民の姿を国営メディアが報じるなど、揺さぶりもかけている。
1650
:
チバQ
:2016/09/20(火) 18:52:19
http://mainichi.jp/articles/20160920/k00/00m/030/118000c
政府軍「停戦終了」…反体制派も「崩壊」
毎日新聞2016年9月20日 00時50分(最終更新 9月20日 01時49分)
発効1週間
【カイロ秋山信一、モスクワ杉尾直哉】シリア政府軍は19日、米国とロシアが主導し、今月12日に発効した反体制派との一時停戦が「終了した」と発表した。反体制派でも停戦は崩壊したとの見方が強まっている。米露主導の停戦が頓挫するのは今年に入って2回目で、和平調停の難しさが浮き彫りになった。
政府軍総司令部は19日に発表した声明で「(反体制派に)300件以上の停戦違反行為があった」などと非難した。反体制派の主要政治組織「シリア国民連合」幹部のサミル・ナシャル氏も19日、毎日新聞の電話取材に対して「各地で戦闘が続き、政権側の空爆も激化している。停戦の枠組みは崩壊した」との認識を示した。
今回の停戦は、最低1週間の実施を確認後、米露が空爆作戦を調整する「共同センター」を設立する計画だった。しかし、停戦発効直後から首都ダマスカス郊外や北部アレッポで局地的に戦闘が続き、「停戦違反」を非難し合う展開となった。
さらに17日には、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を担う米軍主導の有志国連合が東部デリゾールで政権軍の拠点を誤爆したとみられる事件が発生し、政権や後ろ盾のロシアが反発した。18日には、アレッポの反体制派支配地域で停戦発効後、初めての空爆があり、1人が死亡。南部ダルアー県の反体制派支配地域でも、空爆で10人が死亡した。
米露が国際テロ組織アルカイダ系とみなす「シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)」と反体制派との線引きも難航している。対政権で一部共闘する両者を区別し、シリア征服戦線だけを空爆するため、ロシアは必要な情報提供を米国に要求。露国防省は16日、「ようやく米支援下の反体制派の所在地を知らされたが、線引きの役に立たない内容」と批判した。
ただ、シリア情勢の正常化を望むロシアはあくまで米側との協力を進めたい考えとみられる。19日付の露紙イズベスチヤによると、露国防省は米国防総省に対し、シリア作戦での具体的な協力策について提案したという。
また、政権側の包囲で25万人以上の人道危機が懸念されるアレッポの反体制派支配地域には、停戦発効後も支援物資搬入が実現していない。「アサド政権が妨げている」との国連や米国の批判に対し、政権側は「反体制武装勢力が輸送路付近で攻撃を続けている」と反論。一方で、反体制派に投降を勧告し、政権側支配地域に逃れる住民の姿を国営メディアが報じるなど、揺さぶりもかけている。
1651
:
名無しさん
:2016/09/22(木) 11:49:43
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092000117&g=pol
カタール人に数次ビザ=安倍首相
【ニューヨーク時事】安倍晋三首相は19日午前(日本時間20日未明)、カタールのタミム首長とニューヨーク市内で会談した。首相は、両国間の人的交流拡大に向け、カタール旅券所持者を対象に3年間有効の数次査証(ビザ)発給を来月3日から行うと伝えた。
カタールが東日本大震災後に実施していた日本産食品の輸入規制の撤廃を決めたことについて、首相は「歓迎する」と表明した。 (2016/09/20-07:38)
1652
:
名無しさん
:2016/09/24(土) 15:37:28
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092300495&g=pol
欧州の「二重基準」批判=安全もアピール-トルコ文化観光副大臣
トルコのヤイマン文化観光副大臣は23日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、7月15日のクーデター未遂後、トルコ政府が公務員らを大量粛清していることに対する欧州での批判について、「欧州諸国はシリアで女性や子供が約60万人殺害されても、エジプトのクーデターに対しても、何も発言しなかった。(トルコだけ非難するのは)二重基準だ」と反発した。
ヤイマン氏は、トルコ国民がクーデター未遂に際し、反乱軍の戦車に登って阻止しようとしたことを「民主主義の歴史にとって重要な出来事。後世に伝えられるべきだ」と強調。「トルコには日本と同じくらい長い民主主義の歴史があり、日本と同様、伝統や地域を大事にする気持ちを持っている」と繰り返した。
イスラム過激派などによるテロが相次ぐ国内情勢に関しては「さまざまな事件が起きたのは、トルコだけではない。東京やパリ、ベルリンが安全というなら(トルコの首都)アンカラも同じくらい安全だ」と主張。「古代からの芸術作品や料理の多様さを実際に来て確かめてほしい」と訴えた。(2016/09/23-14:57)
1653
:
とはずがたり
:2016/09/24(土) 16:18:03
シリア停戦、事実上の崩壊 政権軍空爆の死者、91人に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160924-00000038-asahi-int
朝日新聞デジタル 9月24日(土)11時0分配信
シリアのアサド政権軍は22〜23日にかけて、反体制派が掌握する北部アレッポの東部地域に過去最大級とみられる空爆をした。ロイター通信は現地病院関係者の話として、91人が死亡したと伝えた。米国とロシアは12日に発効させた政権と反体制派の停戦合意は「依然有効」とするが、各地で戦闘が再開しており、停戦は事実上崩壊した。
朝日新聞の電話取材に応じた住民によると、アサド政権軍と政権の後ろ盾のロシア軍によるとみられる空爆は22日から激しくなり、23日も断続的に続いた。破壊された建物の多くはアパートだという。
負傷者の緊急救助を続ける非武装中立のボランティア組織「シリア民間防衛隊」(通称・ホワイトヘルメッツ)は、ロイターに対し、少なくとも建物40棟が破壊されたと語った。
朝日新聞社
シリア情勢 アサド政権軍が軍事作戦開始を発表 再停戦模索する米を無視、アレッポ奪還へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160923-00000564-san-m_est&pos=1
産経新聞 9月23日(金)21時11分配信
【カイロ=大内清】米露主導の一時停戦の終了を宣言しているシリアのアサド政権軍は22日、内戦の激戦地である北部アレッポの反体制派支配地域を奪還するための軍事作戦を開始すると発表した。停戦の再開を模索する半面、シリア情勢で有効な手立てを打ち出せない米国を無視して軍事的な優勢を確保する狙いがあるとみられる。
シリア人権監視団(英国)によると、アレッポでは22日夜から23日にかけ、政権軍やその後ろ盾であるロシア軍が少なくとも30回の空爆を実施。政権側は、一定期間の空爆に続き、アレッポ東部の反体制派拠点に対する本格的な地上作戦を開始するとしている。
12日に発効した一時停戦は、政権側が19日に終了を宣言したことで破綻。米露や周辺国が参加する「国際シリア支援グループ」はニューヨークで停戦再開に向けた協議を続けてきたが、政権側による空爆を停止させるよう求める米国とロシアとの対立などから打開策を打ち出せておらず、停戦の再開は困難な状況だ。
1654
:
とはずがたり
:2016/09/24(土) 17:20:36
シリア停戦またも崩壊、なぜ短期間で? 軍事ジャーナリストが解説
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160923-00010002-abema-int&pos=3
AbemaTIMES 9月23日(金)18時0分配信
かつては多くの古代遺跡で溢れ、美しい街並みを誇っていたシリア。しかし現在、シリア情勢は様々な対立構造により混乱を極めている。かつての姿を取り戻す事が出来る日は来るのだろうか。
停戦合意の旗振り役であるアメリカとロシアが非難の応酬を繰り広げている。21日、ニューヨークの国連安全保障理事会の会合において、火蓋が切られた。ロシアのラブロフ外相は「(米国主導の有志連合による)シリア軍の爆撃は言語道断の停戦違反だ。」と発言。一方、アメリカのケリー国務長官は「ロシアとアサド政権が、ジュネーブで合意した停戦合意義務に従うつもりがあるのか強い疑問がある。」と発言し、お互いに強く非難。ケリー長官が口にした「ジュネーブ」とは今月10日にさかのぼる。12日の日没から停戦に両国が合意することがスイスのジュネーブの会談で決まった。このとき、ケリー国務長官とラブロフ外相は並んで記者会見に応じ、アメリカ側はアサド政権が停戦を守るようロシアに求めた。
停戦は計画通り、12日から全ての地域でアサド政権・反体制派で始まった。一時は、空爆は起きず、市民は束の間の平穏を味わっていた。しかし、その後、米軍主導の有志国連合がシリア東方で「イスラム国」に向けて空爆。標的は「イスラム国」であったが、周辺にいたシリア軍兵士90人が死亡した。
そして、アサド政権側は「停戦は終了」という声明を発表。
19日にも、北部アレッポで空爆が再開され、さらにその日の夜にはアレッポで支援物資を運んでいた国連のトラックなどが空爆の被害に遭い、少なくとも12人が死亡する事態となった。アメリカの政府高官は「時間と場所から見てロシア軍によるもの」との見方を示した。一方、ロシア国防省は攻撃直前の映像を公開し、国連の車列に追撃砲搭載の武装トラックが並走していたと説明し、「空爆によるものではない」とロシア軍の関与を否定した。アメリカとロシアの対立に加えて、アサド政権側も攻撃を再開しており、停戦は事実上崩壊している。
なぜ、このように短期間で停戦が崩壊する事態になってしまったのだろうか。軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「停戦は今までに何度かあったが、毎回事態が動くことはない。今回の停戦崩壊も予想されたことである。というのも、現在対立している反政府勢力とアサド政権、お互いに負ければ殺されるという意識があるからである」と構造上の難しさを指摘した。
そして、心配なのがアメリカとロシアの関係性である。このシリア内戦を原因として、この両国が戦火を交える可能性はないのだろうか。黒井氏は「ロシアのプーチン大統領は非常にイケイケな大統領であり、ウクライナやシリアを自分たちのやりたいようにやっていくという強硬な動きがある。一方アメリカのオバマ大統領は、基本的にそういう争いには関わらない人。このシリアの件でもお互いに同じような関わり合いをしているのではなく、軍隊を派遣するなど『強硬』のロシアと、『なんとか事を抑えようという』アメリカの対比がある。」と両国の真っ向からのぶつかり合いの可能性を否定した。
長く続くシリアの混沌とした状況。はたして、今後シリア内戦を止める策は出てくるのだろうか。
1655
:
チバQ
:2016/09/26(月) 18:31:18
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092500068&g=int
増える負傷者、治療追い付かず=絶望広がる反政府勢力支配地-北部アレッポ・シリア
24日、シリア北部アレッポの病院で、空爆によるけがの治療を待つ男児(AFP=時事)
【アレッポ(シリア)AFP=時事】停戦合意が事実上崩壊したシリアの北部アレッポ。市東部に位置する反政府勢力の支配地域では、政府軍やロシア軍による激しい空爆が再開された。病院への物資供給は止まり、次々と運び込まれる負傷者の手当てもままならない。医療関係者の間には絶望感が広がっている。
「命を救うため、多数の(負傷者の手足の)切断を行った。他に方法がないんだ」。現地で稼働する数少ない病院の医師アフメドさんは、限られた治療しかできない悔しさを打ち明けた。
24日朝だけで60人が運び込まれたが、輸血用血液や点滴も底を突き、「多くの負傷者が目の前で亡くなった」という。アフメドさんの周囲では、けがをした大人や子供が床に横たわっていた。
24日、シリア北部アレッポで、空爆で破壊された建物のがれきが散乱する通り(AFP=時事)
政府軍に包囲された東部地域の住民は推定25万人。これに対し稼働中の病院は3〜4カ所にとどまり、担ぎ込まれる何百人もの負傷者に到底対応できない状況だ。
病院のベッドには、両手が血に染まった男児がいた。自宅アパートが空爆され、幼い弟を失ったという。父親のニザルさんは「ミサイルが近くに着弾し、建物の半分が破壊された。(息子は)頭をやられて即死した」と声を震わせた。
東部地域の道路にはがれきの山が幾つもでき、焼け焦げた車や倒れた電柱も見られる。下敷きになった親族を捜しているという男性は「一度は救助隊が来てくれたのに、再び空爆に見舞われた。隊員6人が負傷し、立ち去ってしまった」と話し、素手でがれきを掘り起こしていた。(2016/09/25-15:44)
1656
:
とはずがたり
:2016/09/26(月) 19:15:33
ロシアがやる気満々なのに対して欧米は腰引けてるからなぁ。。勝負にならないなぁ。。
内戦政治解決、絶望的に=シリア軍「対テロ戦」標ぼう
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/188/7b9b9e8d72baae007b262be4124dcb2e.html
(時事通信) 15:26
シリア政府軍による反体制派地域に対する攻勢が強まる中、空爆によって破壊された建物を調べる住民ら=シリア北部アレッポで2016年9月24日、市民組織「シリア民間防衛隊」提供・AP
シリア政府軍による反体制派地域に対する攻勢が強まる中、空爆によって破壊された建物を調べる住民ら=シリア北部アレッポで2016年9月24日、市民組織「シリア民間防衛隊」提供・AP
(毎日新聞)
【カイロ時事】米ロ合意に基づく停戦が事実上崩壊したシリアで、アサド政権軍による反体制派への攻撃が一層強化されている。軍は「テロとの戦い」を名目に、北部アレッポなどで民間人の犠牲拡大をいとわず激しい空爆を続ける。国連の仲介で模索されてきた内戦の政治的解決は、絶望的な状況となった。
アレッポでは23日以降「前例のない規模」(地元住民)の空爆が続き、在英のシリア人権監視団によると、これまでに130人以上の犠牲者が出た。一方、シリアのムアレム外相は24日、国連総会で演説し、「シリア軍は対テロ戦で大きな歩みを続けている」と述べ、「勝利」への自信を示した。
1657
:
とはずがたり
:2016/09/26(月) 19:41:30
【シリア情勢】国連安保理緊急会合で米露が非難の応酬 米大使「露の対応は蛮行だ」 露大使「和平はほぼ不可能だ」
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1609260007.html
10:09産経新聞
【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は25日午前(日本時間26日未明)、シリアでの戦闘再燃を受けた緊急会合を開いた。北部アレッポへの空爆をめぐり、米露が席上激しい非難の応酬に終始したことで、この日の会合で打開の糸口は見いだせなかった。
緊急会合は米英仏の3常任理事国の要請で招集された。米国のパワー国連大使は、空爆を繰り返すアサド政権軍への支援をめぐり、ロシアの対応を「蛮行だ」と非難。ロシアのチュルキン大使は、米国のシリア反体制派への統制が不十分だとして「シリアの和平はほぼ不可能だ」と言い返した。
シリアでは、アサド政権軍が22日から反体制派の支配するアレッポ東部への空爆を強化し、米露が主導した停戦合意は事実上崩壊している。
パワー氏は会合で、アサド政権軍と露軍がアレッポで過去3日間で行った空爆は150回を超え、少なくとも139人が死亡したと指摘し、「市民の生活を守るのではなく、人道支援車両や病院を空爆している」と非難した。
英仏の大使もそれぞれアサド政権軍と露軍の行為を「戦争犯罪だ」と批判した。露側は空爆への関与には触れず、「テロリストがアレッポを支配することが最も危険だ」と述べた。
会合には、シリアのジャアファリ国連大使も出席し、「テロと戦うことが、政治的な解決となる」と空爆の正当性を強調。ジャアファリ氏が演説する場面になると、米英仏の大使は退席し抗議の姿勢を示した。
1658
:
とはずがたり
:2016/09/26(月) 19:56:05
>「米国は反体制派を統制できていない」と非難しているロシア自身が、アサド政権に手を焼いているとの見方も少なくない。
>露軍事専門家によると、アサド政権軍ではソ連で教育を受けた将校がすでに排除されている上、ロシアが派遣している軍事顧問らは軍の中枢から遠ざけられている。
【シリア情勢】シリア停戦破綻 露、アサド政権の統制に難渋 派兵泥沼化の危険も
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1609240066
09月24日 20:29
http://tohazugatali.we
b.fc2.com/int_poli/m_sankei-wor1609240066.jpg
【モスクワ=遠藤良介】米国とロシアが主導したシリア内戦の停戦合意は、同国のアサド政権軍が反体制派の支配する北部アレッポへの空爆を本格化させ、事実上崩壊した。アサド政権軍の激しい攻撃により、23日だけで90人超の死者が出たとみられる。政権を軍事支援するロシアは、戦闘再燃の責任が米国とその後押しを受ける反体制派の側にあると非難。しかし、ロシアもアサド政権の統制には難渋しており、内戦終結に向けた決定打は持ち合わせていないのが実情だ。
12日に発効した停戦合意は、アレッポなどへの人道支援物資の搬送を実行するとともに、停戦が7日間維持された場合には、米露が連携して過激派掃討を行う?との内容だった。
しかし、17日には米国主導の有志連合軍が東部デリゾールでアサド政権軍を誤爆し、約90人が死亡。政権軍は19日、停戦の終了を声明し、アレッポでの攻撃を再開した。アレッポ周辺では同日、支援物資を運ぶ車列が空爆を受け、国連などの場で米露が非難し合う事態となっている。
プーチン露政権にとって、今回の停戦合意で重要だったのは、米露による共同の過激派掃討に道が開かれた点だ。昨年9月にシリア空爆作戦に乗り出したロシアの狙いは、アサド政権の転覆阻止とともに、「対テロ戦」ではロシアの協力が欠かせないことを米欧に示すことだったためだ。
米国がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)や「ヌスラ戦線」(「シリア征服戦線」に改称)掃討に向けて軍事連携に踏み出せば、プーチン政権は中東問題をめぐる「米国と対等なパートナー」だと演出できる。逆に、停戦維持が難しくなっても、ロシアの基本的立場に変化が生じるわけではない。
一方、「米国は反体制派を統制できていない」と非難しているロシア自身が、アサド政権に手を焼いているとの見方も少なくない。
露軍事専門家によると、アサド政権軍ではソ連で教育を受けた将校がすでに排除されている上、ロシアが派遣している軍事顧問らは軍の中枢から遠ざけられている。アサド政権がロシアの支援なしに内戦で優位を確保するのは不可能である一方、ロシアもアサド政権を見捨てることができず、効率的な戦争指導もままならないのが現状だ。
経済の低迷が続く中、シリアへの介入が長期化し、財政の重荷となることへの懸念も強まっている。
1659
:
とはずがたり
:2016/09/27(火) 12:51:43
ロシアが意識的・意図的に揺さぶっているのはシリアの反体制派みたいな矮小なものではなくリベラルで開かれた理想の西欧社会の規範そのものである事に注意せよ。欧米はその辺に全く対応出来ていない。
進歩的な西側社会が進歩が進みすぎて崩壊して行くメカニズムはシュンペーター的な資本主義観に通じるものがある。
アレッポ空爆、停戦前上回る惨状 3日間で100人超犠牲に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160926-35089501-cnn-int
CNN.co.jp 9月26日(月)10時35分配信
(CNN) 血まみれの姿でうめき声を上げる幼い子どもたち。がれきの下敷きになって息絶えた親子。シリア停戦が崩壊し、空爆が激化している東部アレッポの惨状を伝える映像が、次々にインターネットに投稿されている。
反体制派によると、シリア軍は25日も空爆を続け、少なくとも85人が死亡、300人以上が負傷した。住宅密集地や負傷者で満員状態の病院も標的にされているという。
負傷者らの救助に当たる市民ボランティア組織「シリア民間防衛隊(SCD)」が23日に公開した映像には、ひざを立ててうずくまった姿勢で息絶えた男性と、隣に横たわる男の子の遺体を回収する様子が映っている。この家族は一家5人のうち3人が死亡したという。
「ここはポンペイではない。アレッポだ」。あるユーザーはそう書き込んだ。ポンペイは火山の噴火のため埋没した古代ローマの都市。
アレッポの窮状は米ロの停戦合意によって解決されるはずだった。しかし外交努力が失敗に終わって停戦が崩壊し、事態は停戦の発効前よりさらに悪化。活動家によると、空爆は2011年3月にシリア内戦が始まって以来、最悪の規模に達しているという。
23日から週末にかけての空爆は200回を超え、SCDの推計によれば死者はアレッポ市内だけでも100人を超す。現場では今も、がれきをかき分けて被害者を捜索する作業が続いている。
23〜24日にかけての捜索救助活動中に付近を空爆されて負傷したSCDのメンバーは少なくとも5人に上り、うち1人は重体となった。
1660
:
チバQ
:2016/09/27(火) 20:36:03
http://www.asahi.com/articles/ASJ9V5SHRJ9VUHBI01G.html
イラン最高指導者、前大統領に不出馬勧告「国が割れる」
ドバイ=神田大介
2016年9月27日07時59分
来年5月のイラン大統領選をめぐり、同国の最高指導者ハメネイ師は26日、アフマディネジャド前大統領に不出馬を勧告したと明らかにした。現職のロハニ大統領の有力な対抗馬とみられていたが、立候補は難しくなる。国際社会からの孤立を招いた前大統領の強硬路線を否定した形だ。
ハメネイ師の公式サイトに、神学校での講義録として「彼自身と国の利益を考え、かの行事に参加しない方が良いと言った」「彼が特定の問題に当たれば国は二つに割れる。二極分化は国益に害だと助言した」との発言が公開された。名指しはしていないが、イランメディアは相手が前大統領で、行事とは大統領選のことだと一斉に報じた。
イランには現在、融和外交を支…
1661
:
チバQ
:2016/09/27(火) 20:37:38
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016092300074&g=int
同胞団が16議席獲得=ヨルダン議会選
【カイロ時事】ヨルダン選管は22日、下院選(定数130)の結果を発表した。AFP通信によると、イスラム組織ムスリム同胞団系のイスラム行動戦線(IAF)が16議席を獲得し、一定の存在感を示した。選挙の投票は20日に行われ、IAFは9年ぶりに参加した。
同胞団は中東各地で活動し、政治参加を通じた国家のイスラム化推進を志向する。最大拠点のエジプトで2013年、同胞団出身のモルシ元大統領が事実上のクーデターにより失脚するなど、最近は勢力の衰えが顕著になっていた。(2016/09/23-06:48)
1662
:
チバQ
:2016/09/28(水) 00:28:37
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160927-00000165-jij-m_est
次期大統領選「出馬せず」=アハマディネジャド氏―イラン
時事通信 9月27日(火)22時31分配信
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【テヘランAFP=時事】イランのアハマディネジャド前大統領は27日、来年5月の次期大統領選に「出馬しない」と表明した。
最高指導者ハメネイ師に宛てた書簡の内容をメディアを通じ公開した。
ハメネイ師は26日、「ある人物にあることをしないよう伝えた。そうしてもらえれば彼自身のためにも国のためにもなると思う」と表明。「国を二極分化させる」「国が損害を被る」といった表現から、前大統領に対する出馬見合わせ勧告の示唆とみられていた。前大統領は書簡で「偉大な革命指導者の意思に従う」と述べている。
1663
:
チバQ
:2016/09/28(水) 17:22:44
http://www.afpbb.com/articles/-/3102393?cx_part=topstory
イスラエルのペレス前大統領が死去、93歳 ノーベル平和賞受賞
2016年09月28日 15:39 発信地:ラマトガン/イスラエル
【9月28日 AFP】(更新、写真追加)1994年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したイスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)前大統領が死去した。93歳。主治医がAFPに明らかにした。
ペレス氏は今月13日、重度の脳卒中でテルアビブ(Tel Aviv)近郊の病院に入院し、以降、約2週間にわたって治療を受けていた。同氏の義理の息子でもある主治医のラフィ・ウォールデン(Rafi Walden)氏によると、現地時間28日午前3時(日本時間同日午前9時)ごろに亡くなった。
ペレス氏は特に海外での評価が高く、80歳の誕生日を祝う盛大なパーティーにはビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領や旧ソ連最後の最高指導者ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)氏も出席。映画監督のウディ・アレン(Woody Allen)氏も「悪いユダヤ人から偉大なるユダヤ人へ」と祝意のメッセージを寄せた。
1923年にポーランド(現ベラルーシ)で生まれたペレス氏は、11歳のときに当時英国の委任統治下にあったパレスチナに移住。
1940年代にシオニズム運動に参加し、ヒッチハイクをしている最中にのちに師として仰ぐようになるイスラエルの初代首相ダビド・ベングリオン(David Ben-Gurion)氏に出会った。
外相だった1994年には、パレスチナの暫定自治を認めたオスロ合意への貢献を評価され、当時のイツハク・ラビン(Yitzhak Rabin)イスラエル首相、パレスチナ解放機構(PLO)のヤセル・アラファト(Yasser Arafat)議長とともにノーベル平和賞を受賞。
歴史的と称賛された1993年のオスロ合意は、その後、パレスチナ自治政府の創設と5年以内に和平を実現する枠組みの設定にもつながった。
しかし、それから20年以上が過ぎてもイスラエル・パレスチナ間の和平の実現は程遠く、「2国共存」を断念する動きも一部にみられている。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は声明を発表し、ペレス前大統領について、「人類の歴史を自分の役割を通じて変えるだけではなく、私たちの倫理的な想像力を押し広げ、自分自身への期待を一層高めさせてくれる人物は少ないが、友人のシモンはそうした一人だった」とし、さらにペレス氏がラビン氏が暗殺されてもなお、中東和平の可能性を決してあきらめなかったのは、イスラエルという国が圧倒的な困難を乗り越えたのを自分の目で見てきたせいではないかと述べている。(c)AFP
1664
:
チバQ
:2016/09/28(水) 17:23:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3102409
アレッポ市民、虐殺に直面する恐れ 民間防衛隊が訴え
2016年09月28日 13:36 発信地:ワシントンD.C./米国
【9月28日 AFP】(写真追加)シリア政府軍とロシア軍による空爆が激化する中、シリア北部アレッポ(Aleppo)で生存を続けるのは、今後数週間で不可能となるかもしれない──民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」の隊長が27日、AFPへのインタビューで語った。
ホワイト・ヘルメットのラエド・サレハ(Raed Saleh)氏は、反体制派が掌握の同市東部地区について、包囲されているために同地区から逃げたり同市が陥落したりした場合、市民25万人には虐殺の恐れがあると述べる。
米首都ワシントン(Washington)で取材に応じたサレハ氏は、「そこにとどまっている民間人は、機会さえあればどこへでも逃げるだろう。だが彼らに提供できる安全や保護は何もない。彼らの多くが虐待や誘拐、拘束に直面するのではないかと恐れている」と人々が置かれた状況を説明した。
同氏によると、米露仲介の9月9日の停戦に対して、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が終了を表明してからの8日間で、アレッポ市には約1700発の爆弾が落とされたという。
ロシア軍とシリア政府軍の戦闘機は、包囲する地区への波状攻撃を行い、同地区への攻撃では初めてとなる武器を使用。密集し崩れ落ちる民間住宅の中で多くの犠牲者が出ている。
一連の空爆では「バンカー・バスター」と呼ばれる爆弾が19回、クラスター爆弾および白リン弾も約200回使われた。バンカー・バスターを使用すると、犠牲者の遺体はがれきの中に埋もれてしまうという。
サレハ氏は「死者と負傷者を合わせると1000人に上る」と訴えている。
同氏が主張する犠牲者の数を確認することは不可能だが、各国際団体は空爆を非難しており、国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長も戦争犯罪にあたる恐れがあると述べている。
すでに6年目に入っているシリアの内戦では、これまでに30万人以上が死亡、数百万人が家を追われているが、包囲下のアレッポでは逃げるという選択肢すらないのが現状だ。
サレハ氏は、現地からの情報を基に「民間施設によるサービスは今後1か月と持たないだろう」と述べ、「水も電気も燃料もなくなり、病院は立ち行かなくなる。このような状況が続くなら、大規模な虐殺となるだろう」と警告した。(c)AFP/Nicolas REVISE Dave Clark
1665
:
チバQ
:2016/09/28(水) 17:55:55
http://www.afpbb.com/articles/-/3102194
オマーン航空、「ペルシャ」湾呼称問題でフライトマップの使用中止
2016年09月26日 21:30 発信地:マスカット/オマーン
【9月26日 AFP】中東オマーンの航空会社、オマーン航空(Oman Air)は、アラビア半島(Arabian Peninsula)とイランの間に位置する海路を、アラビア語で「ペルシャ湾(Persian Gulf)」と表記し物議を醸していた機内表示用フライトマップ・システムの使用を中止した。
国連(UN)など国際機関の地図では通常、この海域は古代ギリシャの地理学者プトレマイオス(Ptolemy)が用いた呼称である「ペルシャ湾」と表記されている。一方、アラブ諸国、特にイランの宿敵とされる湾岸の君主国では「アラビア湾(Arabian Gulf)」と表記される。
こうした中、イラン政府は2010年、機内表示用フライトマップの表記に「アラビア湾」を採用している航空会社には、自国の領空通過を認めないと述べていた。
一方、オマーンは国民の大半がイスラム教スンニ派(Sunni)の君主国だが、湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council)を構成する6か国の中で唯一、シーア派(Shiite)のイランと友好的な関係をもつ。
今回の決定は、オマーン航空機の乗客が機内でペルシャ湾と表記されたフライトマップを撮影し、ソーシャルメディアに動画を投稿したところ、批判の嵐が巻き起こったことを受けてのもの。ツイッター(Twitter)のユーザーらは「一大スキャンダルだ」「(オマーンは)アラブ主義に別れを告げた」などと書き立てた。
オマーン航空はツイッターに投稿した声明で「ご迷惑をおかけした地図を使用中止としたことをクルーに通知した」と述べた。
オマーン航空は、ケニア航空(Kenya Airways)からリースしている2機のボーイング(Boeing)の旅客機「787ドリームライナー(787 Dreamliner)」が自社のものとは異なった地図システムを採用しているとし、今回のシステムを運用しているパナソニック(Panasonic)に「直ちに」地図の変更を要請したという。(c)AFP
1666
:
チバQ
:2016/09/29(木) 00:09:06
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1609280031.html
【評伝】ペレス前イスラエル大統領核開発で辣腕 穏健派に転向、左派退潮止められず
09月28日 18:14産経新聞
イスラエルのシモン・ペレス前大統領が28日、93歳で死去した。イスラエル建国に携わった世代の一人だったが、晩年は政治的影響力を喪失。かつて主流だった左派路線の担い手だったペレス氏の足跡は、イスラエル政治における左派の退潮やネタニヤフ現政権にみられる右派・強硬路線の隆盛と軌を一にしている。
ペレス氏は英国委任統治時代のパレスチナで、イスラエル国防軍の前身である民兵組織ハガナに入隊した。1948年のイスラエル建国後は、ベングリオン初代首相の下で軍備拡大や核開発に辣腕(らつわん)を振るい、59年にはベングリオン氏が率いる中道左派マパイ党から政界に転身。当初は対アラブ強硬派として知られたが、エジプトとの関係が好転した70年代後半を境に穏健派に転向している。
イスラエルでは建国当初から、手厚い住宅補助や福祉などの社会主義的な政策を掲げるマパイ党や、後継政党の労働党が強い影響力を持った。ペレス氏はその中枢に身を置き続けた。
しかし、2000年の第2次インティファーダ(対イスラエル抵抗運動)発生後は世論の硬化を背景に労働党が衰退し、対パレスチナでより強硬なリクードなど右派に取って代わられる。同時に新自由主義的な経済政策も進み、貧富の格差が拡大した。
現在のイスラエルでは若者を中心に、リクード主導政権下で家賃の高騰が続いていることなどへの不満は大きい。ペレス氏は15年の総選挙で、中道左派連合を率いる労働党のヘルツォグ党首への支持を表明しているが、それは、同党が社会不満の受け皿となることで政権を奪還する好機とみてのことだったろう。
だが同選挙では、安全保障上の「脅威」を強調し、労働党の対パレスチナ姿勢を弱腰だと批判するリクードが第一党の座を維持。ペレス氏が尽力したオスロ合意に基づくパレスチナとの「2国家共存」路線は実質的に破綻したままだ。「建国の父」の一人に数えられるペレス氏は、建国以来の“伝統”である左派勢力の退潮を止めることができないまま、不帰の客となった。(カイロ 大内清)
1667
:
名無しさん
:2016/10/02(日) 11:28:03
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160928-00010002-wedge-int
高まるトルコの反米感情
Wedge 9月28日(水)12時10分配信
トルコ国民の大半が今回のクーデター未遂事件への欧米の関与を確信し、反西側感情が高まり、トルコの西側離れが加速していると、8月20日付の英エコノミスト誌が報じています。要旨は以下の通りです。
CIAの工作員がクーデターを支持
クーデター未遂事件後のトルコは陰謀説で溢れている。政府寄りの新聞は、CIA工作員がクーデターを指揮した、米退役将軍が反乱側に巨額の資金を送った、米国がエルドアン殺害を命じたなどと主張している。
ある世論調査によると、トルコ人の84%がクーデター首謀者は外国の支援を受けていたと考え、70%以上が米国の関与を疑っている。エルドアンは、米国が、クーデターを画策したとされるギュレン師を引き渡さなければ、西側との関係は悪化すると警告した。
こうなった責任の一端は西側にもある。西側諸国はクーデターを直ちに糾弾せず、状況を見極めようとしていたとの疑念をかき立てた。粛清が始まると、オーストリア首相はトルコのEU加盟協議の一時停止を提案し、ドイツの裁判所は在独トルコ人の集会にエルドアンが中継で参加することを禁じた。
野党も含めトルコの政治家は、西側はクーデターに伴う大量殺戮よりも、クーデターへの政府の対応に対して批判的だと非難した。
しかし、政府の弾圧に歯止めが利かなくなっていると欧州が批判するのも無理はない。兵士、裁判官、教師、警官、ビジネスマン等、8万人以上が逮捕、解雇、停職処分になり、ジャーナリスト100人近くが拘束され、100以上の報道機関が閉鎖された。政治犯を収容するため一般の犯罪者が釈放された。粛清された人々の多くは、ギュレン師との関係は薄弱と思われる。
6月後半以降、エルドアンの支持率は47%から68%に急上昇し、エルドアンが開いた集会には100万人以上が集まり、野党の指導者たちも駆けつけた。
エルドアンは、西側と違って直ちにトルコへの支援を申し出てくれたとプーチンを称賛した。こうした賛辞や、昨年のロシア戦闘機撃墜についてエルドアンが表明した遺憾の意は、プーチンの耳に心地よく響いただろう。しかし、プーチンはトルコと西側との亀裂を利用したいだろうが、ロシアとトルコはシリア問題で対立していて、両者の蜜月関係には限界がある。
ある西側の外交官は、現時点でトルコがNATOを離れる心配はない、ただ、プーチンは今後もトルコを米国やEUと対立させようとするだろうと言う。かつて親西側だったトルコ政府は、この10年、西側から徐々に離れていったが、クーデターに対する欧米の曖昧な対応の後、この傾向は加速しつつある。
出 典:Economist ‘Duplicity coup’ (August 20, 2016)
エコノミスト誌は、トルコでのクーデター未遂事件の後、トルコの反西側感情が高まっていると述べています。クーデターはCIA等西側の陰謀であったとの報道が広く行われていること、エルドアンがクーデターを画策したと非難しているギュレン師を米国が引き渡さないこと、多くの西側諸国がクーデター後のトルコ政府の対応を非難していること、などが原因であるといいます。
その結果、トルコの西側離れが加速しつつあると言っていますが、現在起きているのは、主として反西側感情の高まりであり、政策の面で西側離れが加速しているとまでは言えないでしょう。
1668
:
名無しさん
:2016/10/02(日) 11:28:21
>>1667
トルコはNATOの一員
トルコと西側との関係で重要なのは、トルコがNATOの一員であることです。クーデター未遂後も、トルコがNATOから脱退すべきであるとの議論は聞きません。米国とトルコの共同空軍基地であるインジルリク基地については、バイデン米副大統領のトルコ訪問で、その安定的運用が確認されました。トルコと西側との関係の土台は揺らいでいないと見てよいでしょう。
トルコと西側の関係で最近重要になっているのは難民問題です。去る3月、トルコからギリシャへの難民流入対策を柱とする「EU・トルコ声明」が発表されましたが、クーデター未遂後も、この合意は反故にされていません。難民問題については、今後も引き続き、トルコはEUと協力していくものと見られます。
トルコと西側との関係で注目すべきはトルコとロシアの急接近です。エルドアンは、クーデター未遂事件でトルコ政府を応援してくれたとしてプーチンを称賛し、8月9日にロシアでプーチン大統領と会談し、昨年11月のトルコによるロシア戦闘機撃墜に遺憾の意を表明し、両国関係を正常化することで合意しました。NATOの弱体化を目指すプーチンにしてみれば、トルコの接近は絶好の機会と考え、今後とも画策を試みるでしょうが、前述のようにトルコはNATOを離脱する考えは持っていません。トルコとロシアはよりを戻したと見るべきで、両国の接近を過大評価すべきではないでしょう。
ロシアとの関係と並んで注目すべきは、トルコと米国との関係です。一番のとげは、ギュレン師の問題ですが、米国はクーデターを画策したという証拠がなければ引き渡さないといっているので、この問題は糸を引くでしょう。
他方でトルコと米国はシリア北部のトルコ国境近くでのISに対する攻撃で協力しています。IS掃討という点では、トルコは米国と利害を共有しています。シリア問題でも基本的立場を共有しています。トルコの反米感情はなかなか収まらないでしょうが、外交、軍事面では是々非々の関係を保っていくでしょう。
岡崎研究所
1669
:
チバQ
:2016/10/04(火) 22:57:22
http://www.sankei.com/world/news/161004/wor1610040040-n1.html
2016.10.4 20:24
【緊迫トルコ】
非常事態宣言を90日延長へ ギュレン師系粛清進める狙い
【カイロ=大内清】トルコ政府は3日、7月のクーデター未遂で発令された3カ月間の非常事態宣言を、今月19日から90日延長すると決めた。クルトゥルムシュ副首相が同日の閣議後の記者会見で明らかにした。
治安当局の権限が強化される非常事態令下で、クーデターの黒幕と名指しする在米イスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン師の支持者らの拘束や訴追をさらに進める狙いがある。
トルコ政府はクーデター未遂後、ギュレン師系とされる警官や軍人、自治体職員らの粛清を進め、これまでに約3万2千人を逮捕。4日には新たに警官約1万2千人を停職処分にしたと発表した。
政府は「非常事態令下でも基本的な人権が損なわれることはない」と説明。ただ、政府に批判的なメディアなどへの圧迫や人権侵害につながっているとの批判も強く、非常事態宣言の延長をめぐっては、野党第1党の共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首が「(当局による)無謀なやり方」が常態化するとの懸念を示していた。
一方、野党の極右、民族主義者行動党(MHP)は非常事態宣言の延長を支持すると表明した。
1670
:
チバQ
:2016/10/06(木) 18:03:52
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161006k0000e030215000c.html
<国連シリア報告書>腹部縛り水で飢えしのぐ アレッポ惨状
10:44毎日新聞
<国連シリア報告書>腹部縛り水で飢えしのぐ アレッポ惨状
シリア北部アレッポの反体制派支配地域で、負傷者を運び出す民間救助隊「ホワイトヘルメッツ」の隊員ら=9月21日、AP
(毎日新聞)
【カイロ秋山信一】国連人道問題調整事務所(OCHA)は5日、内戦下のシリアでも激戦地の北部アレッポの人道危機に関する報告書を発表し、「限られた食料を子供に与えるため、母親たちは腹部をロープでしばったり、水を大量に飲んだりして飢えをしのいでいる」などと惨状を伝えた。ロイター通信が報じた。
アサド政権側が包囲する反体制派支配地域では、政府軍やロシア軍の激しい空爆が続き、食料や医薬品が欠乏。国連は「推定約27万5000人の住民の半数が避難を希望している」としている。
アレッポの反体制派支配地域では、米国とロシアが主導した一時停戦が9月19日に崩壊して以降、過去最大規模の空爆が続き、病院やパン屋など生活に必要な施設も標的になっている。政権側は9月上旬から反体制派支配地域への包囲も続けており、外部から生活物資を搬入するのは極めて難しい状況だ。
国連によると、政権側の空爆は、地下施設まで破壊する地中貫通爆弾(バンカーバスター)や、住宅を焼く焼夷(しょうい)弾を多用。また、深刻な燃料不足のため、住民らは空爆された現場のがれきから燃料を探したりしているという。
AP通信によると、国連は5日、アレッポの反体制派支配地域の航空写真も公開。空爆で住宅が崩れたり、道路が陥没したりした跡が確認できる。
シリア軍総司令部は5日に声明を出し、「人道的理由」でアレッポでの空爆や砲撃を一時的に抑制する方針を示した。無差別空爆に対する国際的な非難をかわすと同時に、反体制派戦闘員の投降や民間人の退避を促す狙いがあるとみられる。
シリア内戦を巡っては、米国とロシアによる停戦協議が相互不信から暗礁に乗り上げ、戦闘が抑制される見通しはない。フランスのエロー外相は5日、仏メディアに、米露に停戦やアレッポへの人道支援物資搬入の実現を働きかける考えを示した。
1671
:
名無しさん
:2016/10/10(月) 23:01:31
同時多発的「カリフ制」再興の夢。
イスラム国とエルドアン。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161004-00010000-cyzozk-soci
【特別対談】イスラーム法学者・中田考/哲学者、作家・東浩紀――民主主義はこれからどうなるのか?【前編】
サイゾー 10月4日(火)12時0分配信 (有料記事)
――参院選、東京都知事選が終わり、大した波乱もなく下馬評通りの結果となった。だが、ここに来て、国民国家や民主主義への批判が一層大きくなっているのも事実だ。イスラーム研究家である中田考氏は、そもそも人やモノの移動を禁じ、国民とそれ以外を区別する国民国家には根本的な問題を抱えていると考え、カリフ制こそが国境の存在しない理想の世界だと言う。情報技術を駆使し民主主義のバージョンアップを提起した批評家・東浩紀氏は、動物的な生を保障するグローバルなプラットフォームの上に、小さな最小国民国家が立ち並ぶことこそが、新たな民主主義であるべきだというが、これはどこか中田氏の思想と呼応しないだろうか?まったく異なるアプローチから民主主義の未来を考える、特別対談をここにお届けしたい。(※本対談は、7月28日にゲンロンカフェで行われたものを加筆、再構成したものです)
東 中田さんの著作『カリフ制再興』(書肆心水)や『イスラーム法とは何か?』(作品社)などを読んで、ぜひ議論したいと思っていました。特に中田さんが長年主張し続けている「カリフ制」という思想は、僕が書いた『一般意志2・0』(講談社)とどこか共振するところを感じています。そのあたりも、今日はじっくり議論させてください。
まず、時事的な話題からお聞きしますが、7月にトルコの軍部がクーデターを起こして、失敗しました。中田さんはこの事件をどのようにご覧になっていますか?
中田 トルコの現状を伝える、興味深いアンケート調査を報じた記事がありました。現代トルコに詳しい内藤正典先生(同志社大学教授)のツイートで知ったのですが、トルコのあるシンクタンクの調査によれば、トルコ人のうち20%弱はイスラーム国の支援者であり、共感を抱いている人も20%強いる。つまり、合わせて約40%が、程度の差こそあれイスラーム国を支持しているという結果です。しかもこの数字は、1年間で倍増しているそうです。
東 半分に近いトルコ人がイスラーム国支持というのは、かなり衝撃的な数字です。ただ、その場合の「支持」とは何を支持しているのかが気になります。イスラーム国の思想に共感しているのか、それともさまざまな戦闘行為や破壊行為も含めて支持しているのか、どちらなんでしょうか?
中田 お答えする前に、この数字は少し誇張があるように感じることは言っておきます。おそらく半分ぐらいで見ておくのが妥当じゃないでしょうか。トルコという国は、いまエルドアン政権の支持者、すなわちトルコのイスラーム化を支持する人々と、イスラーム化を歓迎しない世俗主義者とで二分されているんです。もし先ほどの40%という数字が本当だとすると50%のうちの40%ですから、エルドアン政権支持者の8割がイスラーム国を支持していることになりますが、それはあり得ません。
東 中田さんの感覚だと、トルコ人のおよそ20%がなんらかの形でイスラーム国を支持しているということですね。それでも、驚くべき数字です。エルドアン自身はどういうスタンスなんですか?
中田 エルドアンは当然、イスラーム国に反対しています。でもそれは、ISが首を切ったり、遺跡を破壊したりしているからではなく、彼自身がカリフになりたがっており、ありていにいえば、エルドアンや彼の熱狂的支持者は、かつてのオスマン・トルコ帝国復活を願っているわけです。
東 じゃあ、カリフ制を標榜するイスラーム国はライバルになるということですね。
本文:17,199文字
1672
:
名無しさん
:2016/10/10(月) 23:03:24
>>1671
http://news.livedoor.com/article/detail/11921783/
クーデターから生還したトルコ大統領の危険すぎる野望の正体
2016年8月23日 6時0分 週プレNEWS
7月15日に突如発生したトルコの軍事クーデター(未遂)。そこから間一髪で生き延び、権力の座を死守したエルドアン大統領は、国内で反対派の粛清を進めるとともに、世界各地にさまざまな「戦争の種」をバラまき始めている。
中東情勢に詳しい国際ジャーナリストの河合洋一郎氏は、クーデターを鎮圧した後のエルドアン大統領の“変化”が気になるという。
「首相を11年間務めた後、2014年に大統領となったエルドアンは、トルコ共和国建国以来の伝統である政教分離に反し、イスラム化政策をとり続けてきました。最近では、長年権力の座に居続けている人間にありがちなパラノイア(偏執病)的傾向が出てきたのか、『新オスマン帝国建設』の野望を抱いているといわれています。
これにはエルドアンが過去2回、助からないと診断されたガンから生還したことも影響しているでしょう。自分が生かされたのは、“オスマン帝国の栄光をトルコ人の手に取り戻す使命を神から与えられているからだ”、というわけです。今回のクーデターを乗り切ったことで、その確信はさらに強まったに違いありません」
元外務省主任分析官の佐藤優氏は、エルドアンがクーデター未遂をくぐり抜けたことの意味をこう語る。
「エルドアン政権とは、いわば“選挙によってできた王朝”です。彼の息子がIS(イスラム国)とつながって石油の密売をやっているという話に代表されるように、選挙で選ばれた以上、任期中は何をやってもいいという発想です。今回も、建国の理念を求めてクーデターを起こした人たちを徹底的に粛清している。非常にやっかいですよ」
そのエルドアンが本気で勢力拡大に乗り出すとなれば、これは単なる“中東のモメ事”では済まない世界の大問題になる。
トルコという国はアジア、ロシア、ヨーロッパ、アフリカのちょうど中間地点。地政学的に極めて重要な位置にある。そのため、トルコはEU(欧州連合)メンバーではないにもかかわらず、アメリカやヨーロッパ主要国の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)の一員であり、国内の米空軍基地には核兵器が配備されているとされる。
そうした背景があることから、エルドアンは各国に対して、挑戦的な態度を見せている。
例えばアメリカには、クーデターの首謀者を米在住の宗教指導者ギュレン師であると断定し、その身柄引き渡しを強く要求している。さらにロシアに対しても、反ロシアのイスラム過激派戦士たちをクリミアやチェチェンに供給するなど、あらゆる方面に敵を作る勢いだ。
このままでは、トルコの政変が国際社会を混乱に陥れる引き金となり兼ねない。発売中の週刊プレイボーイ36号では、トルコ発・地球規模の「ネオ世界大戦」の可能性を検証。クーデターからの生還で“神”となりつつある、エルドアンの危険すぎる思想と行動を、ぜひご覧いただきたい。
(取材・文/小峯隆生 協力/世良光弘 写真/Getty Images)
■週刊プレイボーイ36号「これが『トルコ&IS』から始まるネオ世界大戦の全貌だ!!」より
1673
:
名無しさん
:2016/10/10(月) 23:04:48
>>1671
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34877
決して偶然ではないトルコの大復活
政治経済力をつける歴史的・地理的必然性
2012.3.30(金) 前田 弘毅
トルコの勢いが止まらない。ロシアではウラジーミル・プーチン氏が再び政権に就いても「石油頼み」は変わらないとされるが、隣国であり経済的に結びつきも強いトルコでも、レジェプ・タイップ・エルドアン首相率いる公正発展党(AKP)がやはり長期政権を維持しながら、安定した国家運営を見せている。
盤石な政治基盤を固めつつあるトルコのエルドアン首相
周辺諸国の危機が相次ぎ、国内でも独裁化の傾向が時に指摘されながらも、単に経済的な規模の拡大だけではなく、安全保障や外交でもその存在感を急速に増している。
自信を得たトルコは、半ば西欧に押しつけられてきた(?)「神話」の見直しにも着手したようだ。
「オスマン帝国はEUより300年前に『単一市場、単一通貨、単一法典』を実現していたのだ」
これは、一昨年出版された『第2オスマン帝国』(Baki Tezcan, The Second Ottoman Empire, Cambridge University Press, 2010)という作品の一節である。
この『第2オスマン帝国』というタイトルから、歴史好きの読者はローマ帝国史やドイツ帝国史などを想起するかもしれない。
あるいはユーラシアのトルコ系(チュルク系)諸国、すなわち中央アジアの国々とトルコ共和国を結ぶ新たな汎チュルク圏連帯とか、旧オスマン領のバルカン・北アフリカ・アラブ諸国との連携を強めるいわゆるネオ・オスマン主義外交を思い浮かべる読者もいるだろう。
しかし、実際には本書は上記のいずれにも当たらない純然たる歴史書かつ学術書である。従来は停滞ないし衰退・混乱の時代とされてきた17世紀のオスマン社会を、当時の西欧社会の変革も念頭に置きながら、新たな帝国秩序樹立の変革期として捉え直している。
英国では正当化され、オスマン史では否定され・・・
本書冒頭で筆者は次のような象徴的な問いを投げかけている。英国においてチャールズ1世を処刑した1649年のピューリタン革命やジェームス2世を退位に追い込んだ1688年の名誉革命は肯定的に評価される。
しかし、ちょうど1年ずれたオスマン朝における皇帝殺害や廃位(1648年、1687年)は、帝国衰退と混乱の象徴とされてきた。
ところが、ある種の「民意」を背景として王権を制限したという意味において、英国の革命とオスマン朝のクーデターはともに「民主的な」出来事である。
1674
:
名無しさん
:2016/10/10(月) 23:05:28
>>1673
実際には、戦争指導者としての皇帝とその奴隷中心の軍事独裁体制から、商業にも精通した国家エリートや商業活動における裁判に詳しい法律家などが中心の「市民」国家へ、オスマン朝が変貌を遂げた象徴的な出来事であることを本書の中で指摘する。
著者の視点は必ずしも「革命的」ではないようだ。日本でも近年優秀な研究者を輩出しているオスマン学者の間では、実はこうした理解はこの30年ほどでほぼ共通認識となってきたとされる。
最近出版されたばかりの小名康之編『近世・近代における文書行政』(有志舎)の中でもオスマン史家の小笠原弘幸氏が同様の指摘を行っている。
筆者はオスマン朝史を専攻しているわけではないので、学術的な評価を下すことは控える。
しかし、世界的な交易活動との関連も含めて当時のオスマン朝政治社会を描こうとする姿勢や、西欧史を強く意識している比較史の視点、加えてトルコ出身・米国で活躍する学者が英語で記したオスマン帝国論として、少なからぬ意義を本書に見いだすことができるように思う。
なお、著者のバキ・テズジャンは、トルコのビルケント大学を卒業後、米国のプリンストン大学で博士号を取得し、現在はカリフォルニア大学デイビス校准教授を務める。
近世史の見直しと「現代」への問い
本書は『第2オスマン帝国』という名前を与えて、従来の「衰退シンドローム」的な見方からの脱却を図っている。こうした「歴史の見直し」、とりわけ「近世」という時代のとらえ方について再考する動きが各界で広がりつつある中で著されたという点も重要である。
日本でも、江戸時代のとらえ方などがこの20〜30年で大きく変わった。裏返せば、ポストモダンなど死語のようで、実際には学術的な検討はまだまだ多くの余地が残されているということでもあろう。
むろんオスマン帝国とトルコ共和国は全くの別物で、その点もまたしっかり認識する必要がある。西欧がなぜ台頭したのかという問いも忘れてはならない。また、昨年夏のイスタンブール滞在中も感じたが、現地ではクルド情勢を含めて内政・外政ともに相当厳しい状況も存在する。
ただし、こうした学術界の動きを見ても、トルコの台頭は偶然でも一過性のものでもないようだ。紆余曲折が予想されるものの、今後も経済的に自信をつけた非西欧諸国における学術動向にも目を向けていく必要があろう。
また、このことは、まさに本書を「ロシア欄」で取り上げる理由の1つである。西欧との関係や資源国としての尺度でしかなかなかとらえないロシアの問題点について、比較の視点からも様々な示唆を得られるように思える。
自国の特殊性を強調したり、あるいは一方的な西欧化こそ善とするような、両極端かつ西欧一辺倒な「近代的」発想からいったん自由になる必要があろう。そして、全く同じことが日本についても言えるのではないだろうか。
1675
:
名無しさん
:2016/10/10(月) 23:06:47
>>1674
日本語での情報の拡充と英語での発信の重要性
また、本書の内容とは直接の関係はないが、英国史など西欧史に比べるとアジア史は圧倒的に研究書の翻訳が足りないとも感じた。確かに専門の研究者は英語・現地語で対応するし、マーケットがこれまで比較的小さかったことが理由だろう。
このほか、翻訳が研究業績としてあまり評価されないという斯界の問題もある。しかし、本書のように知的啓発に富む作品は是非邦訳され、歴史好きのビジネスマンや大学生にも読んでいただきたいと思う。そもそも同じ歴史学者でも、他地域について教科書程度の知識しか持ち合わせないことも多いのである。
筆者が授業で(実行の度合いはともかく)議会や憲法導入がオスマン帝国では日本より早かったと言うと、たいていの学生はとても驚く。
イスラム国に対する偏見がはびこる理由は、日本語でアクセスできる良質な情報がいまだに相対的に少ないことにも求められるかもしれない。ただし、オスマン帝国史など最近日本語でも良質の研究書が増えつつあり、是非書店などで手に取っていただきたいと強く思う。
また、従来よく言われていることであり、過度に強調すべきではないが、トルコと日本の歴史のパラレルな部分など改めて興味を引かれる。
筆者はテズジャン氏とは面識がないが、彼が学んだプリンストン大学のオスマン学・トルコ史には共通の知人が多い。昨年スタンフォードの学会で知り合った1人と交わした移動のバンの中での会話は楽しかった。
筆者と同世代の彼は、自分の親世代は皆エンジニアなど技術者志望であったが、次の自分の世代は「食えない学者志望」だと笑っていた。自分も企業戦士・技術者の息子世代で、叔父たちが日本企業の技術者だったことを伝えると、ずいぶんと打ち解けた。
もっとも「食えていない」と言っても向こうはプリンストンで学位を取っている。英語での発信力には雲泥の差がある。
繰り返しだが、これからは欧米で教育を受けたアジア研究者の躍進にもきちんと目を向けていかなければならないのであろう。「知の循環」という意味では人文学にとどまる話ではないように思える。
限界が様々に指摘される中で、知的なグローバル世界の可能性を考えさせる読書であった。
1676
:
名無しさん
:2016/10/10(月) 23:07:53
>>1671
http://blog.canpan.info/jig/archive/5988
NO4270 『エルドアンのオスマン帝国の夢活性化』 [2016年10月01日(Sat)]
エルドアン大統領はオスマン帝国の、亡霊にでも取り付かれているのであろうか。昨日も書いたが、ローザンヌ条約とケマル・アタチュルクに対する歴史的な非難だけではなく、今度はギリシャとの島の、領有問題を引き出してきた。
彼に言わせれば、エーゲ海に浮かぶ島の多くは、オスマン帝国の領土であったが、それが第一次世界大戦の敗北によって、ギリシャに獲られてしまった、という考えだ。
エルドアン大統領はいまこそ、その屈辱を跳ね除け、栄光のオスマン帝国の時代の領土を、奪還する時だということであろう。もちろん、このエルドアン大統領の発言に対して、ギリシャ政府は強い反発を示している。
ただ、もし、トルコとギリシャが武力衝突を、するようなことになれば、ギリシャには勝ち目は全く無い。しかも、トルコは今では、NATOのメンバー国になっており、シリア・イラク問題では重要な、位置を占めているのだ、その事は欧米諸国の仲裁の動きに、ブレーキをかけることにもなろう。
ただ、この行き過ぎたエルドアン大統領の動きに対し、野党第一党のCHPのクルチダウール党首は、猛烈に反発している。
彼は『誰にも歴史を裏切ることは出来ない。』と語り、次いで『何故この時期にこの問題を、エルドアン大統領は言い出したのか。トルコでは失業問題が拡大し、国民は生活に困窮している。トルコの81地域いずれもが、抱える問題からの出口を探しているのだ。ローザンヌ条約締結はトルコ人が行ったことであり、それを守る義務がある。彼らはセーブル条約だけを守るというのか。我々はアンカラ(共和国の意味)を守り、彼らはイスタンブール(オスマン帝国の意味)を守るというのか、我々は共和国を守り、彼らはカリフ制を守るというのか。我々は市民を守り、彼らは問題を守るというのか。大統領の座に就いた者は、国を裏切ることは許されない。エルドアン大統領が唱えたエニ・カプ精神(クーデター後のエルドアン大統領が呼びかけた国民大集会)とはそれなのであれば、我々は拒否する。』と語っている。
まさにクルチダウール党首の、言うとおりであろう。エルドアン大統領の夢想である、オスマン帝国の復興と、彼のカリフ就任には、トルコ国民の相当部分が、付いていけないだろう。
ただ懸念されることは、苦しい経済状態の下では、国民は栄光の時代への回帰を求めることもある。いま問われているのは、エルドアン大統領が正気に戻ることと、トルコ国民のこのエルドアン発言に対する、冷静な対応だ。
エルドアン大統領の感情の暴発が、ギリシャの歴史遺産を破壊(現実にシリアでもイラクでも、多くの貴重な歴史遺産が破壊されている)、するようなことがあってはならないし、多くの両国の国民を犠牲にすることも許されない。それほど不幸なことはあるまい。
:ローザンヌ条約―1923年 にトルコ共和国と西ヨーロッパ諸国が交わした講和条約。
;セーブル条約―1920年第一次世界大戦オ後オスマン帝国と西ヨーロッパ諸国が交わした講和条約。ケマルアタチュルクは反発。
Posted by 佐々木 良昭 at 09:58
1677
:
とはずがたり
:2016/10/12(水) 15:10:59
<アフガン>無差別に発砲、14人死亡 シーア派モスク
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/184/3ce7024f0eafd682c6858b9f078ece78.html
(毎日新聞) 10:52
【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールで11日夜、武装した男がイスラム教少数派シーア派のモスク(礼拝堂)を襲撃し、治安部隊と銃撃戦になった。内務省によると、子供1人を含む少なくとも14人が死亡、36人が負傷した。男は約1時間後、治安部隊に殺害された。犯行声明は出ていないが、シーア派を敵視するスンニ派武装組織が関与した可能性がある。
地元メディアなどによると、男は治安部隊の制服を着てモスクに侵入し、信者に向かって無差別に発砲したという。この日は「アシュラ」と呼ばれるシーア派の宗教行事を翌日に控え、多数の信徒で混雑していた。
アフガンでは人口の約1割の少数派ハザラ人が主にシーア派で、テロや誘拐などの被害に遭う事例が相次いでいる。カブールでは7月、ハザラ人を狙った自爆テロで約80人が死亡。この事件ではアフガンで影響を拡大している過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を主張した。
1678
:
とはずがたり
:2016/10/16(日) 18:36:50
中身気になるぅ(;´Д`)
サウジを「破門」? イスラム教内部に新たな亀裂
スンニ派の盟主サウジを蚊帳の外に置いたチェチェンの国際会議とは
http://jp.wsj.com/articles/SB12281053434115554903104582336861633789988
By YAROSLAV TROFIMOV
2016 年 9 月 27 日 15:16 JS
T
中東ではサウジアラビアが主導するイスラム教スンニ派とイランが主導するシーア派の政治紛争が、すでに宗教戦争に変わってしまった。いまやスンニ派内部の神学論争がこの地域に新たな政治的亀裂をつくり出している。その亀裂はロシア南部のチェチェン共和国で行われた、当初はあまり知られていなかった会議の結果として生じたものだ。
チェチェンの指導者ラムザン・カディロフ首長は、スンニ派の流れをくむ「スーフィー」の信奉者だ。この異端で神秘主義的なイスラム信仰の分派は、サウジが求める厳格なイスラム主義と長く対立している。サ...
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1679
:
とはずがたり
:2016/10/16(日) 18:38:22
2ちゃんにあった♪
【国際】チェチェンの国際会議、スンニ派盟主サウジを破門?「スーフィー」と「ワッハーブ派」、一律に捉えられない神学教義と暴力の関係c2ch.net
1 :ニカワ ★ 転載ダメc2ch.net:2016/09/30(金) 04:48:36.69 ID:CAP_USER9
グロズヌイで演説するチェチェン共和国の指導者ラムザン・カディロフ首長
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-PX924_XROADS_M_20160921160636.jpg
中東ではサウジアラビアが主導するイスラム教スンニ派とイランが主導するシーア派の政治紛争が、すでに宗教戦争に変わってしまった。いまやスンニ派内部の神学論争がこの地域に新たな政治的亀裂をつくり出している。その亀裂はロシア南部のチェチェン共和国で行われた、当初はあまり知られていなかった会議の結果として生じたものだ。
チェチェンの指導者ラムザン・カディロフ首長は、スンニ派の流れをくむ「スーフィー」の信奉者だ。この異端で神秘主義的なイスラム信仰の分派は、サウジが求める厳格なイスラム主義と長く対立している。サウジの主流派は、18世紀のイスラム法学者、ムハンマド・イブン・アブドゥル・ワッハーブの教えに基づく厳格なイスラム主義(同じくスンニ派に属し「ワッハーブ派」と呼ばれる)を信奉する。
カディロフ氏はイスラム反政府勢力の元メンバーで、ロシアのプーチン大統領に極めて忠実な人物として知られていた。また、同氏は迷子になった猫を探すため、画像共有アプリ「インスタグラム」のアカウントを使って市民の協力を募ったこともある。少なくともチェチェン以外で、同氏がイスラム教の権威と見なされることはあまりない。
しかし、ロシアが昨年からイランと同盟を組むシリアに介入し、新たに中東への影響力を強めたのに刺激され、カディロフ氏は8月下旬にチェチェン共和国の首都グロズヌイで開いた会議に、イスラム世界で最も有名な指導者の一部を招き入れることに成功した。
■サウジが除外されたグロズヌイ会議
アラブ首長国連邦(UAE)のイスラム教財団が共催したこの会議には、エジプト・カイロにあるアズハル・モスクのイマーム(宗教指導者)、シシ・エジプト大統領のアドバイザーら、影響力のあるイエメンのイスラム法学者ハビブ・アリ・ジュフリ氏、シリアのムフティー(イスラム法官)などが出席した。会議の使命は誰がスンニ派イスラム教徒にふさわしいかを決めるのと同じくらい野心的なものだった。
会議にはサウジの主流派代表であるワッハーブ派だけでなく、スンニ派から派生して幅広く支持されているサラフィー主義者たちも招かれなかった。サラフィー主義は、預言者ムハンマドたちの時代の「純粋な」原理に復古することを主張する一派だ。(チェチェン当局はサラフィー主義を禁止しており、「誤った」服装を着たり、礼拝を行ったりする自国民を定期的に収監している)
グロズヌイ会議の決議で、スンニ派が伝統的な4つのイスラム法学派を引き継ぐ一派だと定義され、スーフィーの慣行が称賛されたのは驚くに値しない。一方でこれはワッハーブ派とサラフィー主義が蚊帳の外に置かれたことを示唆する。
■抗議噴出、サウジは「はめられた」?
グロズヌイ決議のニュースが中東に漏れ伝えられると、イスラム教最大の聖地を管理するサウジだけでなく、数百万人のサラフィー主義者を破門しようとするこの試みに対し、予想通り反発がわき起こった。
こうした反発は、特にイランがサウジの正統性を排除するため同様の神学理論を長く援用してきたことも原因となった。イランのザリフ外相は今月、米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で、中東の危機を「ワッハーブ派とイスラム教主流派との争い」だと描写した。ザリフ氏は米国とイランの関係改善につながった核合意の立役者の一人だ。
1680
:
とはずがたり
:2016/10/16(日) 18:38:41
>>1679-1680
グロズヌイ会議から数週間のうちに、サウジでは多数の宗教指導者と一般市民がソーシャルメディア(SNS)で憤りを表明した。
サウジの首都リヤドにあるキング・サウード大学のサレ・アルカトラン教授(政治学)は、「一般レベルでサウジ国民は非常に憤慨し、この王国(サウジ)がロシア・スーフィー枢軸と米国・シーア派枢軸のわなにはめられたと考えている。(このため)彼らは怒りと不安をあらわにしているのだ」と話した。
グロズヌイ会議によって困惑させられたのはサウジとサラフィー主義者だけではなかった。どちらにも属さないムスリム同胞団も「深い悲しみ」を表明し、グロズヌイ会議が「世界中のイスラム教徒の間に不和を発生させた」と述べた。
シリア内戦の背景も、こうした抗議を部分的に後押しした。
米ワシントンにあるタハリール中東政策研究所のフェロー、ハッサン・ハッサン氏は、「それ(今回の会議)はサラフィー主義者対穏健派の問題とは見なされていない。(エジプトの)シシ大統領支持者とUAE国民の支持者が、ロシアがシリア市民を空爆している最中に同国を訪問したと考えられているのだ。それは後味の悪さを残し、彼らは反逆者、裏切り者と見なされている」と語った。
■一律に捉えられない神学教義と暴力の関係
中東で最も残虐なジハーディスト(聖戦主義者)組織――特に過激派組織「イスラム国」(IS)――の一部がサラフィー主義の中でも極端な教義に従い、アブドゥル・ワッハーブが発したファトワ(宗教令)の一部を信奉しているのは事実だ。ただ、ある神学教義に従うことが必ずしも政治的な急進主義、ましてや暴力に傾斜することだと捉えることはできない。サラフィー主義、スーフィー、シーア派は全て暴力組織を生み出し、地域の混乱に拍車をかけてきた。
サウジの宗教主流派である「ワッハーブ派」は王への服従を強調し、正当な統治者が宣言しない限りジハードに参加するのを禁止している。各地のサラフィー主義者の多くは、暴力は言うまでもなく、政治的な実行主義をも回避する「最も穏健な」流れに属している。
一方、スーフィーは常に精神的成長だけを追求してきたわけではない。欧州の植民地主義者に対する歴史上のジハードはスーフィーの指導部によって主導されることが多かったし、現在のスーフィー反抗組織にはイラクのナクシュバンディ教団軍が含まれている。当時、チェチェンでスーフィーの宗教指導者だったカディロフ氏の父は、1990年代にロシア軍に対して正式にジハードを宣言し、大規模な反乱部隊を個人で率いていた。
現在のチェチェンでは国家がイスラム教の順守を強制し、公共の建物内で女性はヒジャブ(頭を覆うスカーフ)着用を要求され、アルコール類の販売は違法とされている。
英エクセター大学で上級講師(中東政治・安全保障)を務めるオマル・アシュール氏は語る。「スーフィーを穏健に見せているのは、彼らが現状維持を支持することが多いからだ。ただ、スーフィーがサラフィー主義よりも穏健だという考えはばかげている。両者は共に退行的で反自由主義的、そしてある程度は反民主主義的なのだ」
By:YAROSLAV TROFIMOV
http://jp.wsj.com/articles/SB12281053434115554903104582336861633789988
1681
:
チバQ
:2016/10/17(月) 18:02:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00000124-mai-m_est
<イエメン>内戦悪化の一途 米軍が初の軍事報復
毎日新聞 10月14日(金)21時14分配信
【カイロ秋山信一、ワシントン会川晴之】アラビア半島南西端の国イエメンで続く事実上の内戦が、悪化の一途をたどっている。政権側を支援するサウジアラビア主導連合軍の空爆で民間人ら1万人以上が死亡し「戦争犯罪」との批判が強まる。13日には反政府勢力からの攻撃を理由に、米軍が初の軍事報復を行った。中東の主要産油国や米国が関わる「代理戦争」は、アラブ最貧国で総人口の1割を超える300万人の難民・避難民も生んだ。だが、出口は見えないままだ。
イエメンでは、イランが支援する反政府勢力のイスラム教シーア派武装組織フーシが、首都サヌアなどを実効支配する。南部アデンに逃れた政権側は、イランの地域覇権を警戒するサウジや、その後ろ盾の米国が支える。
昨年3月以降、サウジ主導連合軍は1年半空爆を続け、民間人が巻き込まれる事例が多発。今月8日にはサヌアの葬儀場が攻撃され、140人が死亡した。「学校、市場、病院、結婚式に続き、葬儀が不当な攻撃のリストに追加された」。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は13日、連合軍の民間施設攻撃を指弾した。
昨年3月以降、子どもを含む民間人の死者は少なくとも4175人で、国連は連合軍の空爆が「最大の原因」と断じる。民間人被害の多さから多数の国が使用・保有を禁じるクラスター(集束)爆弾も使われている。一方、フーシと連携するサレハ前大統領派は弾道ミサイルでサウジへの越境攻撃を行う。
今月に入り、フーシ側支配地域から紅海上の米国やアラブ首長国連邦(UAE)の艦船に砲撃が相次いだ。国際海運の大動脈スエズ運河につながる重要航路を巡り、緊張は高まっている。米軍は13日、フーシ側のレーダー施設を巡航ミサイルで攻撃。フーシは攻撃への関与を否定し、後ろ盾のイラン軍は「商船警護」のためイエメン南方のアデン湾に艦船を向かわせた。
米ホワイトハウスのシュルツ副報道官は13日、フーシへの攻撃は「再発防止のための自衛行為」と説明。紛争に本格介入する考えを否定した。連合軍に空中給油などの後方支援を行ってきた米国だが、8日の葬儀場空爆を受け支援見直しの可能性に言及していた。ただ、今回の報復で、状況が複雑化する可能性は残る。
国連が和平交渉を仲介するが停滞気味だ。アラブ情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のモアタズ・サラマ氏は「サウジは空爆の有効性を過信した。フーシ側は和平交渉を優位に進めるため越境攻撃で揺さぶっている」と指摘している。
1682
:
チバQ
:2016/10/17(月) 20:38:27
>>1681
http://mainichi.jp/articles/20161017/k00/00e/030/126000c
イエメン
サウジ連合軍が誤爆認める 葬儀場140人死亡
毎日新聞2016年10月17日 10時19分(最終更新 10月17日 10時19分)
【カイロ秋山信一】内戦が続くイエメンの首都サヌアで今月8日に葬儀場が空爆され、140人が死亡した事件で、ハディ政権を支援するサウジアラビア主導の連合軍は15日、「政権側からの誤った情報に基づき、十分な事前確認をせずに空爆を実行した」とする調査結果を発表した。国営サウジ通信が報じた。連合軍は遺族らに補償し、関係者を処分する方針を示した。
連合軍は昨年3月、ハディ政権を支援するため、サヌアを実効支配するイスラム教シーア派武装組織フーシやサレハ前大統領派に対する空爆を始めた。過去にも病院や結婚式場など民間施設を空爆したと再三非難されていたが、誤爆を認めるのは異例。主要同盟国の米国など国際社会から批判が高まったのが背景にあるとみられる。
連合軍の声明によると、ハディ政権側から「フーシ指導者らの集会がサヌアで行われており、ただちに攻撃すべきだ」と現地の空爆作戦センターに通報があった。センターは連合軍司令部の承認を待たず、標的が民間施設である可能性を吟味せず空爆を命じた。
1683
:
チバQ
:2016/10/17(月) 20:41:31
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161017k0000e030145000c.html
<イラク>北部モスルの奪還作戦開始 IS最大拠点
10:56毎日新聞
<イラク>北部モスルの奪還作戦開始 IS最大拠点
イラク・モスルの位置
(毎日新聞)
【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は17日、国営テレビを通じて演説し、過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点である北部モスルの奪還作戦を始めたと発表した。モスルはISがイラクで実効支配を維持する唯一の主要都市で、政府側はIS掃討作戦の仕上げと位置付けている。首相は年内の奪還を目指すが、ISも約1年前から防衛の準備を進めており作戦は長期化が予想される。
軍幹部らを伴い軍服姿の首相は「(モスルを含む)ニナワ県の解放作戦を始める。偉大な勝利の瞬間は近い」と述べた。政府側は作戦開始に先立ち、モスルの住民に避難を呼びかける文書を空から投下した。
AP通信などによると、作戦には政府軍、警察、クルド自治政府の治安部隊、イスラム教スンニ派民兵、シーア派民兵など2万5000人規模の部隊が参加し、南、北、東の3方向からモスルを攻撃する。米軍主導の対IS有志国連合が空爆や偵察、作戦指揮などで支援する。米国のマクガーク大統領特使(対IS有志国連合担当)は「我々は歴史的な作戦に協力することを誇りに思う」と述べた。
モスルはイラク第2の都市で、ISの前身組織が2014年6月にシリアから大規模侵攻した際に制圧した。バグダディ指導者が一方的な「建国」を宣言した場所でもあり、ISにとっては「首都」であるシリア北部ラッカと並ぶ主要拠点だ。
ISは昨年秋ごろから周囲にざんごうを築くなど防備を固めてきた。100万人以上の民間人が残るとみられるが、ISは住民の市外への移動を原則禁止にしている。空爆や砲撃に対し住民を「人間の盾」として利用する思惑があるとみられ、政府側には民間人の犠牲抑止も大きな課題だ。
イラクでは14年以降の対IS戦で300万人以上が自宅を追われた。国連はモスル攻略作戦でさらに100万人が国内避難民になる恐れがあるとしており、人道危機の深刻化も懸念されている。
作戦開始を受け、カーター米国防長官は声明で「IS掃討作戦で決定的瞬間だ」と述べ、イラク軍などを支援する姿勢を強調した。
1687
:
チバQ
:2016/10/18(火) 21:30:23
http://www.sankei.com/world/news/161018/wor1610180031-n1.html
2016.10.18 13:06
【イスラム国(IS)】
モスル奪還作戦は順調 米政府、数週間以上との見通し
【ワシントン=加納宏幸】イラク政府がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が掌握する北部の主要都市モスルの奪還作戦を開始したことについて、米国防総省のクック報道官は17日の記者会見で「予定よりも早く目標を達成した」とし、順調に進んでいると強調した。
クック氏は米軍は空爆、イラクに駐留する5千人規模の部隊による助言、補給などでイラク軍やペシュメルガ(クルド兵)部隊の支援に徹しているとし、「困難な作戦であり、ある程度の時間がかかる」と述べた。米軍高官は、奪還作戦が「数週間か、それ以上続く」との見通しを示した。
カーター国防長官は声明で、作戦開始を「ISを打倒に向けた作戦の決定的な瞬間だ」と歓迎。また、「イラクの仲間が私たちの共通の敵に勝利し、モスルとイラク全土をISの憎悪や残虐行為から解放すると確信している」とした。
1688
:
チバQ
:2016/10/18(火) 21:31:40
http://www.sankei.com/world/news/161017/wor1610170032-n1.html
2016.10.17 21:26
【イスラム国(IS)】
モスル奪還へ政治・宗派対立はらむ進軍 イラク首相、反シーア派感情配慮
【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が拠点とするイラク北部モスルの奪還作戦をめぐり、同国のアバディ首相は17日の演説で、「モスルの市街地に入るのは国軍と(中央政府の)警察だけだ」と強調した。この発言には、モスルに近い北部のクルド自治政府への牽制(けんせい)や、モスル住民に根深い反シーア派感情への配慮といった意味合いがあり、奪還作戦がイラク国内の政治・宗派対立をはらみながらのものであることを示している。
イラク北部に自治政府を持つ少数民族クルド人勢力は、2014年にISがモスルを制圧して以降、その周辺地域でペシュメルガ(クルド兵)部隊を展開してきた。
アバディ氏が、モスル市内での軍事作戦を国軍と警察に限定するとしたのは、クルド側の進入を許せば、治安維持などを名目にモスルの実効支配を進めるとの懸念があるためだ。
クルド側は、もともとクルド人が多く住むモスル一帯を「歴史的クルディスタン(クルドの国)」の一部だとみなしていることから、実際にアバディ政権がモスルからクルド側の“締め出し”を図った場合はもちろん、モスルへの進駐が実現した場合でも両者の対立が深まる可能性は高い。
一方、アバディ氏の発言には、イラク軍をモスルにとっての「解放者」と印象付けたい狙いもある。
イラクでの対IS作戦ではこれまで、国軍と連携するシーア派民兵が大きな役割を果たす半面、民兵によるスンニ派住民への略奪や暴行、殺害なども頻発してきた。スンニ派にはシーア派主導の中央政府への不信感も強いことから、モスル奪還でシーア派民兵が前面に出る事態となれば、民心の離反を招く恐れもある。
ISは、スンニ派住民のそうした恐怖心をあおることで軍事作戦への抵抗を図るものとみられる。
また、ISがゲリラ戦を展開して市民の犠牲が増えれば、住民がISのみならず政府への反感を募らせることも考えられ、その後の治安維持が困難となる可能性もある。
1689
:
とはずがたり
:2016/10/19(水) 10:28:05
ロシア シリア北西部基地の無期限使用など協定批准
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161014/k10010730451000.html
10月14日 22時29分
ロシアのプーチン大統領は、ロシア軍が空爆の拠点としているシリア北西部の基地について、無期限に無償で使用できるとしたシリア政府との協定を批准する法律に署名し、欧米が非難を強めるアサド政権への支援を強化する姿勢を改めて示しました。
ロシア大統領府は14日、ロシア軍がシリアへの空爆の拠点としているシリア北西部ラタキア郊外の空軍基地について、両政府間の協定を批准する法律にプーチン大統領が署名したと発表しました。
協定では、ロシア軍はこの基地を無期限に無償で使用できるほか、駐留部隊の兵士は国境で審査を受けずにシリアに出入国することができ、兵士とその家族には外交官と同様の特権が与えられることになります。
これに先立ちロシア国防省のパンコフ次官は、ロシア海軍が拠点としているシリア西部のタルトゥース港に関する協定についても批准に向けた手続きを進めていることを明らかにしています。
シリア情勢をめぐっては、アサド政権が北部のアレッポへの空爆を続け、市民を含む犠牲者が増えていることに欧米が非難を強めています。
今回の協定の批准で、ロシアはアサド政権への支援を強化する姿勢を改めて示したことになり、今後、欧米とロシアの対立が一段と深まることが懸念されます。
1690
:
チバQ
:2016/10/19(水) 12:36:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161018-00000142-jij-m_est
砲火、狙撃手、仕掛け爆弾=150万人に危機迫る―モスル奪還作戦
時事通信 10月18日(火)19時35分配信
【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)が支配する北部モスルの奪還作戦を進める中、最大150万人とみられるモスルの一般市民の人道状況悪化に対する懸念が高まっている。
【特設ページ】「イスラム国」〜その実像と最新情報〜
国連人道問題調整事務所(OCHA)は17日付の声明で「モスル市民は、集中砲火や狙撃手の攻撃、仕掛け爆弾など多数の脅威にさらされる恐れがある」と警告を発した。
17日に始まったイラク部隊やクルド人治安部隊「ペシュメルガ」などによる作戦は、これまでのところモスル周辺地域での掃討作戦にとどまっている。IS系メディアは、この日に撮影したとされるモスル市内の映像を報じ、「人々は平穏に暮らしている」と主張した。
ISは市民の移動を厳しく制限する措置を取り、監視の目を光らせている。脱出を図ったIS関係者を処刑したと伝える情報もある。一方で、イラク部隊の突入による市街戦に備え、モスルの各地に爆発物を仕掛けたり、狙撃手を配置する準備を進めたりしているとされる。
こうした状況から、イラク部隊の突入前に脱出できる市民は一部に限られる見通し。突入作戦が始まれば、民間人の被害が一気に拡大する恐れもある。
ロイター通信によると、イラク軍は作戦開始に先立つ16日、上空から市民向けに大量のちらしを投下。軍部隊に出くわした場合は十分な距離を取るよう求め、爆発音を聞いても取り乱すことがないよう呼び掛けた。
1691
:
とはずがたり
:2016/10/19(水) 18:24:49
公開むち打ち刑で女性泣き叫ぶ、異性交際で処罰 インドネシア
http://www.jiji.com/jc/article?k=20161018034824a&g=afp
【バンダアチェAFP=時事】インドネシア・アチェ州の州都バンダアチェのモスクで17日、恋人とハグやキスをしていたなどとして未婚男女13人に対する公開むち打ち刑が行われた。(写真はむち打ち刑を受けるイスラム教徒の女性)
6組の未婚の男女が体を触ったり、ハグやキスをしたりしたとして有罪とされていた。このほかに男1人が、姦通につながりかねない隠れた場所で女性と一緒にいたという、6組の男女よりは軽い罪で有罪とされていた。
刑を執行された男女の年齢は21〜30歳で、うち1人の女性は執行時に泣き叫んだ。妊娠していることが判明した22歳の女性は出産までむち打ち刑の執行を延期された。
アチェ州ではインドネシアで唯一、シャリア(イスラム法)が適用されている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2016/10/18-15:21)
1692
:
とはずがたり
:2016/10/19(水) 18:32:05
元々アチェ独立支持派の俺だったけどこう復古的なイスラム政治やられちゃうとねぇー(;´Д`)
津波被災後、イスラム法を厳格化したインドネシア・アチェは今
http://jp.wsj.com/articles/SB11780535754685564831004580358730643264328
By RICHARD C. PADDOCK
2014 年 12 月 25 日 19:37 JST
【バンダアチェ(インドネシア)】10年前のインド洋大津波で壊滅的な打撃を受けたインドネシアのアチェ州は、復興を遂げる中で宗教色を強め、シャリア(イスラム法)を厳格化してきた。
住民の多くは、大津波は神に与えられた試練であり、悲しみの中でも恵みがもたらされたと話す。30年近くに及ぶ内戦が終わり、外の世界に対して州が開かれ、50億ドル(約6000億円)に上る国際援助が得られたからだ。
インドネシアでは、2004年12月26日の大津波で約16万7540人の命が奪われた。その後の広範囲にわたる変化の中で、指導者たちはシャリアの権限を拡大することがよりたやすくなった。法を犯した者の公開むち打ち刑もその一例。インドネシアでイスラム法が認められているのはアチェ州だけだ。
スマトラ沖大地震から10年-バンダアチェの今
同州の分離独立運動の元活動家で、州議会の議員を務めたこともあるラムリ・スライマン氏は「アチェ州の住民は新たな生活様式を持つようになった」と語る。同氏は、性行為が見つかった同性愛者や姦通(かんつう)者に対する最大100回のむち打ち刑など、シャリアのより厳格な刑罰の立法化を推進した。
インド洋大津波の死者・行方不明者は十数カ国で計22万8000人。アチェ州では最も多くの犠牲者と甚大な被害が出た。沿岸地域では最大3キロほど内陸に入った場所まで波にのまれ、遺体やがれきだらけの荒地となった。
状況があまりにも悲惨だったことから、アチェ独立運動を展開していた反政府勢力と、当時のユドヨノ大統領率いる政府は対立をやめ、緊急援助物資の提供と遺体の埋葬を支援することで合意。05年8月に和平協定が成立し、29年に及んだアチェ独立紛争が終結した。これは当時、アジアで最長の戦争だった。
和平協定でアチェ州は自治権を拡大し、政府歳入の割り当て分が増えた。さらに、地元の政党の存在が認められるようになり、元反政府勢力の人々が結成した政党のアチェ党が地元政治を支配するようになった。
非イスラム教徒にも適用
アチェ州は大津波の数年前に既にシャリアの施行を開始。世俗的な法体制と並行して別の警察や裁判所を設けていた。この10年間でイスラム法はより深く根を下ろすようになった。州政府は今年、シャリアの適用対象をイスラム教徒でない人々にまで拡大し、姦通者や同性愛者のむち打ち刑を可能にする規定も追加した。
反政府勢力の元リーダーで、数年間スウェーデンに亡命していたアチェ州のザイニ・アブドゥラ知事は、独立運動の目標はあくまで独立であり、イスラム法の普及ではなかったと話した。だがイスラム法は歴史的に信仰心の厚い住民の間で人気があり、反政府勢力の元メンバーたちもそれを受け入れたという。
アチェ州は時に「メッカのベランダ」と呼ばれる。インドネシアで中東に最も近く、アラブの商人たちが最初に到着してイスラム教を伝えた場所でもある。
アブドゥラ知事はインタビューで、「宗教とアチェの住民は切っても切り離せない」と話した。
過去には投資家の間に、インドネシアの他の地域もイスラム教の保守的な教義を採用し始めるのではないかと懸念する声もあった。国内にはイスラム過激派のいる地域がところどころにあり、宗教に触発されたテロ事件が発生した歴史もある。
しかし、シャリアはアチェ以外の地域には拡大していない。国民の大半が穏健なイスラム教義を好んでいることから、他地域にイスラム法が広まることは当面ないと専門家はみている。
1693
:
とはずがたり
:2016/10/19(水) 18:32:26
>>1692-1693
宗教法重視の代償
アチェ州はシャリア重視の代償も払ってきた。人権団体から批判されるうえ、海外からの大規模投資がなかなか呼び込めず、きれいなビーチへの観光客誘致も進まない。外部の企業の多くは宗教法によって支配されている地域での事業運営には慎重だ。
ジャカルタを本拠とする政治コンサルタントのポール・ロウランド氏は、イスラム法は「投資を寄せ付けない」と語った。
アチェ州の宗教規定を執行するのは宗教警察だ。従来の警察から独立して運営され、独自の警官が通りをパトロールする。若い女性にゆったりした服を着るよう注文をつけ、男性にはモスク(イスラム教礼拝所)に通って祈りをささげるよう指示し、結婚していないカップルには隣り合って座らないよう警告している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、賭博や飲酒、異性との不適切な行動といった違法行為を行ったとして、2010年以降で150人以上が公衆の面前でむち打ちにされた。アムネスティ・インターナショナルは「残酷で冷酷で下劣」と批判する。
宗教的指導者たちは一部の行き過ぎを認めている。アチェ州の田舎のほうでは、女性はオートバイにまたがることが禁じられていた。2010年には宗教警察の警官が、女子大生を人前で男性と一緒にいたとして逮捕した後、イスラム法警察署でレイプする事件が起きた。警官3人のうち2人には禁錮刑が言い渡され、地元の宗教警察のトップが更迭された。
アチェ州の当局者らはシャリアの規定を擁護し、こうした規定は外国の一部の地域ほど厳しくないと主張している。
「われわれは人々を殺害したり、石を投げたり、両手を切り落としたりといったことはしない」と、アチェ州のシャリア・イスラム・エージェンシーの代表者、スヤリザル・アバス氏は言う。「われわれの目標は、人々が良い行動をし、良い仕事につき、自分たちの暮らしの改善を常に求めることだ」
枕でむち打ちの練習
43歳のある刑執行官は、妻でない女性と寝たとして2人の男性にむち打ちを行ったと述べた。
この執行官は体重が110キロほどもあり、約1メートルのとう製のむちを振りかざすと、かなりいかめしく見える。むち打ちの際には、死刑執行人風のフードをかぶり、地面に届く長さのローブを着て、目だけが見えている。こうした処罰は公の場で行われ、群衆が見に集まる。
宗教警察の捜査官は、義務としてこの職務を受け入れたがいい気分はしなかったと話した。自身の目標は規定違反者を痛めつけることではなく、公衆の面前で恥をかかせることで罪を清め天国に行かせることだと語った。むち打ちの前には枕を殴って練習し、強すぎたり弱すぎたりしないようにするという。
彼は自分の子供にむち打ちを行っていると想像するという。「私はいわば、いたずらをしたわが子に腹を立てている父親だ。誰かをむち打つとき、胸中に憎しみは全くない」
厳格なイスラム法規定は、大津波後にアチェの支援にやってきた国際機関の反感を買ったかもしれない。それでも規定を支持する人々は、同性愛者を罰することは社会の基準を維持し、病気から身を守るために必要だと主張する。
シャリア・イスラム・エージェンシーのアバス氏は「シャリアの教えでは、男性と男性が性的関係を持つことは禁じられている。アチェ州ではそうした行為が決して起こらないことをわれわれは望んでいる」と語った。
1694
:
とはずがたり
:2016/10/19(水) 18:47:57
イラク ISの拠点モスル奪還へ作戦開始
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161017/k10010732451000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_003
10月17日 12時04分
イラク軍は、過激派組織IS=イスラミックステートが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦を開始し、対IS作戦は重大な局面を迎えています。
イラクのアバディ首相は17日未明(日本時間17日朝)、国営テレビで演説し、「勝利のときが来た。残虐なISからモスルを解放する作戦を始めた」と述べ、奪還作戦の開始を宣言しました。モスル周辺にはイラク軍のほか、クルド人部隊なども含めた数万人規模の部隊が展開しているもようで、モスルの南や東からISの拠点に向けて、ミサイルを発射し、砲撃も続けています。また、ISの戦闘員はモスルの西側の一部の地域から撤退したということです。
ISはおととし6月、モスルを電撃的に制圧し、イラクでの最大の拠点としてきました。モスルを奪還すれば、ISは大きな足場を失うことになり、対IS作戦は重大な局面を迎えています。
ただ、モスルやその周辺には百数十万人の市民がいて、戦力で劣るISが市街地に潜伏し、市民を盾にして抵抗を続けるおそれがあります。イラク軍は、アメリカ軍など有志連合の空爆の支援を受けながら今後、モスルの中心部に向けて地上部隊を進めていく構えですが、市民の犠牲をできるだけ、避けるため、慎重に攻撃を続けると見られ、奪還作戦は長引くことも予想されます。
米国防長官「モスル奪還を確信」
イラクのアバディ首相がモスルの奪還作戦の開始を発表したことを受けて、アメリカのカーター国防長官は16日、声明を発表し、「ISの壊滅に向けた決定的な瞬間だ。アメリカと有志連合は困難な闘いへと立ち向かうイラク軍やクルド人部隊、そして、イラクの人々を支援する用意ができている」と述べました。そのうえで、「われわれはイラクの仲間たちが残虐なISに打ち勝ち、モスル、そして、残りの支配地域の自由を勝ち取ることを確信している」として、モスルなどの奪還に向けてアメリカ軍主導の有志連合が全力で支援する姿勢を示しました。
過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦に参加する有志連合の調整役を担うアメリカのマクガーク大統領特使は、自身のツイッターで、「勇敢なイラク軍などの成功を祈る。この歴史的な軍事作戦でともにあることを誇りに思う」と述べ、イラク軍を最大限支援していく姿勢を示しました。
モスル奪還作戦 イラク軍が成果強調 さらに進撃の構え
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161018/k10010733331000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_002
10月18日 5時15分
過激派組織IS=イスラミックステートが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦で、イラク軍は初日だけでモスル周辺の10以上の村を制圧したと成果を強調し、さらに進撃を続ける構えです。
イラク政府は17日、過激派組織ISが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの大規模な奪還作戦を開始し、アメリカ軍などの空爆による支援を受けながら、イラク軍やクルド人部隊などがモスルの周辺地域で砲撃を続けました。
現地部隊の幹部は、17日、報道陣に対し、「地上部隊の作戦で、モスルの周辺の11の村を解放した」と明らかにしました。また、クルド人部隊もモスルの東にある9つの村を包囲し、ISの戦闘員たちを封じ込める作戦を続けているということです。
前線を視察したクルド自治政府のバルザニ議長は17日、「きょうの作戦はテロとの戦いの転換点となった」と述べ、奪還作戦の初日の成果を強調しましたが、IS側も各地で自爆攻撃などで抵抗を試みているもようです。
イラク軍は引き続きクルド人部隊と協力し、ISの戦闘員数千人がいると見られるモスルの市街地の制圧に向けて少しずつ部隊をすすめる構えで、夜間も空爆や砲撃を繰り返すなど、現地は緊迫した状況が続いています。
米国防総省「長く厳しい戦い強いられる」
アメリカ国防総省は、長く厳しい戦いを強いられるとの見通しを示し、アメリカ軍として空爆とともに、イラク軍への後方支援を強化していく姿勢を示しました。
アメリカ国防総省のクック報道官は17日の会見で「これまでのところイラク軍は初日の目標を達成した」と評価しました。そして奪還作戦について、「困難で時間がかかるであろうと見ており、われわれはその作戦の第1日目にいる」と述べ、長く厳しい戦いを強いられるとの見通しを示しました。
1695
:
とはずがたり
:2016/10/19(水) 18:49:24
>>1694-1695
モスルの奪還に向けてアメリカ軍はこれまでイラク軍などの兵士の訓練を強化するとともに、アメリカ兵の要員もおよそ600人増員して5000人規模の態勢とし、準備を整えてきました。アメリカ軍の役割についてクック報道官は作戦の主体はあくまでイラク政府だと強調したうえで、「アメリカ軍は前線に近いところにはおらず、イラク軍への助言などの役割を果たしている」と述べ、空爆とともに、ISと戦うイラク軍への後方支援を強化していく姿勢を示しました。
イラクのモスル奪還作戦 住民に不安広がる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010734721000.html
10月19日 7時32分
過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦で、イラク軍などは18日、モスルの南にある複数の村を制圧しましたが、ISも自爆攻撃などで激しく抵抗しています。NHKの電話インタビューに応じたモスルの住民は、戦闘に巻き込まれないか不安が広がっていると話しました。
過激派組織ISが2年以上にわたって支配するモスルの奪還に向けて、イラク軍やクルド人部隊などは17日から大規模な軍事作戦を続けています。
イラク軍によりますと、作戦2日目の18日にはモスルの南にある9つの村を制圧したほか、この2日間でISが自爆攻撃に使う車両20台を破壊したということです。これに対し、IS系のメディアは、モスルの南にあるシャルカトでISが2度にわたり自爆攻撃を行い、奪還作戦に参加するシーア派の民兵少なくとも33人を殺害したと伝え、激しい戦闘が続いています。
NHKの電話インタビューに応じたモスルに住む男性は、「ISが、イラク軍は民間人も容赦なく攻撃するという情報を流している」としたうえで、「人々はとても恐れている」と述べ、戦闘に巻き込まれないか不安が広がっている状況だと話しています。その一方で「一部の若者がISの車両に火をつけるなど抵抗を始めたと聞いた」と話し、奪還作戦の開始を受けて、モスルの中でも反ISの動きが出始めているということです。
オバマ大統領「成功を確信」
イラク第2の都市モスルの奪還作戦について、アメリカのオバマ大統領は「作戦の開始は大きな前進で、困難な戦いになるだろうが成功を確信している」と述べ、厳しい戦いを強いられるものの奪還は可能だと強調しました。
過激派組織ISが支配するモスルの奪還に向けイラク軍などが大規模な軍事作戦に乗り出したことについて、オバマ大統領は18日の会見で「作戦の開始は大きな前進だ」として、ISの壊滅に向けきわめて重要な作戦だという認識を示しました。そのうえで「厳しく困難な戦いになるだろうが、私は成功できると確信している」と述べて厳しい戦いを強いられるものの奪還は可能だと強調しました。
一方、現在の作戦の状況についてアメリカ国防総省の当局者はモスルの東側からおよそ1万人のクルド人部隊が、南東側と南側からは合わせて1万8000人ほどのイラク軍が進軍し、周辺の村の掃討作戦を進めているとしています。
またアメリカ軍は、作戦への助言に加え、空爆やロケット砲による攻撃など後方からの支援にあたっていると説明しています。
これに対しモスルのISの勢力は最大で5000人ほどと推定されるということです。
さらにこの当局者は、ISが市民を強制的にモスルにとどめ「人間の盾」にしようとしていると指摘し、戦闘が激しさを増すにつれ作戦の困難さも増していくとの認識も示しました。
「避難民の急増に備えを」
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のグランディ高等弁務官は18日、イラクのアルビルで記者会見を開き、モスル奪還作戦の進行に伴って避難民が急増する事態に備えるべきだと訴えました。
グランディ高等弁務官は、「避難民の保護は人道支援機関だけの責任ではない。逃げ出した人たちを強制的に帰らせたり、仕返しをしたりするようなことがあってはならない」と述べ、ISと同じスンニ派の住民たちに危害が及ばないよう、イラク政府などが責任を果たすべきだと強調しました。
ただ、ISの戦闘員が避難民に紛れる可能性も指摘されていることから、避難民を守るためにも検査は徹底するべきだとしています。
1696
:
チバQ
:2016/10/19(水) 20:41:19
http://www.afpbb.com/articles/-/3104905?cx_tag=pc_rankday&cx_position=2
#cxrecs_s
サウジアラビア、王子の死刑執行 口論になった友人を殺害
2016年10月19日 11:58 発信地:リヤド/サウジアラビア
【10月19日 AFP】サウジアラビア当局は18日、殺人罪で死刑判決を受けた同国のトゥルキ・ビン・サウド・カビル(Turki bin Saud al-Kabir)王子の刑を執行した。サウド王家のメンバーは数千人いるが、処刑されるのはまれ。
内務省の声明によると、カビル王子は口論になったサウジ人を銃で撃って殺害した罪で、首都リヤド(Riyadh)で刑が執行された。
サウジの英字紙アラブ・ニューズ(Arab News)は2014年11月、リヤドの裁判所が友人を射殺した王子1人に死刑判決を言い渡したと、名前を出さずに報じていた。同紙によれば、王子は2012年12月、リヤド郊外のキャンプ場で口論の末に発砲して1人を殺害し、1人を負傷させた。その後、自ら警察に通報したという。
同紙は犠牲者の親族の話として、死刑判決はサウジの「公正な司法制度」を反映したものだと伝えている。
サウジでは死刑の大半が刀による斬首で執行される。AFPが集計した内務省の記録に基づくと、王子は今年サウジで死刑が執行された134人目となった。(c)AFP
1697
:
チバQ
:2016/10/19(水) 20:41:52
http://www.afpbb.com/articles/-/3104589
ボコ・ハラムから解放の女子生徒ら、家族と再会 ナイジェリア
2016年10月17日 09:58 発信地:アブジャ/ナイジェリア
【10月17日 AFP】(写真追加)ナイジェリア北東部チボク(Chibok)の学校から2014年にイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)により拉致された女子生徒200人以上のうち、解放された21人が16日、家族との再会を果たした。
首都アブジャ(Abuja)で開かれたキリスト教形式での式典に出席した一人の少女は、40日間食べ物なしで生き延びたとしながら、「森の中にいた時、飛行機からの爆弾がすぐ近くに落ちたこともあった。けがはしなかった」と述べた。
式典の途中で少女らの親族が到着し、2年ぶりの再会を果たした。親たちは涙ながらに娘たちを抱きしめた。
式典は女子生徒らの解放の交渉を行ったナイジェリアの治安部隊によって催された。拉致された女子生徒の多くはキリスト教信者だったが、人質となっていた間に強制的にイスラム教に改宗させられたという。
当初、女子生徒276人が拉致されたが、直後に数十人が脱走。今年に入ってからは、4か月の乳児を抱く19歳の少女が見つかっていた。
ライ・モハメド(Lai Mohamed)情報相は、「すべての少女が解放されるまで」交渉を続けるとしながら、「近く、今回より多の人質が解放されるだろう」と述べた。
ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は、ボコ・ハラムから広い地域を奪還したが、拉致された少女たちを取り戻せなかったことで激しい批判を浴びていた。拉致された少女らは、同国内にイスラム原理主義国家の樹立を狙うボコ・ハラムの蛮行の象徴となった。(c)AFP
1698
:
チバQ
:2016/10/19(水) 20:43:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3104591
シリア反体制派、ISの象徴的都市を制圧 北部ダビク
2016年10月17日 09:53 発信地:ベイルート/レバノン
【10月17日 AFP】シリアの反体制派は16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあった北部の町ダビク(Dabiq)を制圧したと明らかにした。ダビクはISが終末論的戦いの場所と位置付けていた町で、ISにとって大きな打撃となった。
在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」やトルコ国営メディアなどによると、制圧はトルコの軍用機や砲撃の支援を受けて行われた。
アレッポ(Aleppo)県にあるダビクは軍事戦略的な価値はほとんどない。だがイスラム教スンニ派(Sunni)の預言者がキリスト教勢力とイスラム教徒の間で終末の戦いが行われる場所だと述べたことから、ISとその信奉者にとっては西洋に対する闘争の代名詞として思想的に極めて重要な意味を持つ。ISは米国とその同盟諸国による空爆を、現代の「十字軍(Crusaders)」と見なしている。
動画にはひと気のなくなった町の通りが映され、建物の正面にはISの黒い旗の絵や落書きが残されている。
反体制派はその後、付近にある複数の村の奪還にも乗り出し、トルコ国営のアナトリア(Anadolu)通信によるとその際の戦闘で反体制派の9人が死亡、28人が負傷した。(c)AFP/Maya Gebeily with Dave Clark in London
1700
:
とはずがたり
:2016/10/21(金) 14:24:18
ISIS「人間の盾」より恐ろしい?イラク軍によるモスル住民への報復
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/isis-84.php
Iraqi Civilians Fleeing ISIS in Mosul Face Torture and Death in Revenge Attacks: Amnesty
2016年10月20日(木)16時00分
ジャック・ムーア
<イラクにおけるISISの最後の主要拠点モスルにイラク軍が攻撃をかけた。モスルに残るざっと100万人の住民は残ってISISの人質になるか、逃げて敵対するシーア派の兵士や民兵に拷問・処刑されるか、究極の選択を迫られている>
イラク政府軍と民兵組織がテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)の支配から逃れた何千人もの民間人を拷問し、恣意的に拘束・処刑していると、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが18日に発表した報告書で告発した。
報告書は「ダーイシュ(ISISのアラビア語の略称)が犯した罪のために処罰される人々」というタイトルで、モスル奪還作戦の開始直前に発表された。イラク北部のモスルは14年6月からISISの支配下にある。戦闘が始まれば、市内や周辺の村々から多数の住民が脱出する可能性があるが、彼らは政府軍や民兵の残虐な制裁を受けかねないと、報告書は警告している。
報告書はこれまでにISISの支配地域から逃れてきた住民たち──拘束されたり拷問された人やそれを目撃した人、殺害されたり、行方不明になった住民の親族ら470人超の証言を基にまとめられた。
【参考記事】モースル奪回間近:緊迫化するトルコとイランの代理戦争
「戦争の惨禍とISの恐怖支配から逃れてきたイスラム教スンニ派のイラク人を待ち受けているのは、シーア派主体の政府軍とシーア派民兵組織による残虐な報復だ」と、アムネスティの中東調査ディレクター、フィリップ・ルーサーは述べた。「ISが犯した罪のために住民たちが制裁を受ける」
解放で宗教対立が再燃か
「ISがイラクに深刻な安全保障上の脅威を及ぼしているのは事実だが、だからと言って裁判なしの処刑や誘拐や拷問、恣意的な拘束は正当化できない。モスル奪還作戦の実施に当たり、イラク当局はこうした恐るべき虐待が二度と起きないよう対策を講じるべきだ」
今年5、6月に実施された西部の都市ファルージャの奪還作戦では、戦闘の最中から逃れてきた男たちがイラク軍と民兵組織に殺害される悲劇が数件起きたと、アムネスティは報告している。
5月にはファルージャの北の町シジルから逃れた地元部族の男たちがイラク軍の制服を着た男たちに身柄を引き渡され、確認されただけで成人男性12人と少年4人が殺害されたと報告書は述べている。6月には、ファルージャの北西から逃れたメヘムダ部族の男たちざっと1300人(未成年者を含む)が地元当局に引き渡される前に民兵に拷問された。
「イラク当局は広くはびこる虐待を黙認するばかりか加担し、やりたい放題の風潮を助長している。民兵の暴走を抑え、こうした深刻な人権侵害は許されないと、厳重に戒告する必要がある」と、ルーサーは語った。
モスルはスンニ派が多数を占める都市で、イラクに残されたISISの最大拠点だ。奪還作戦はイラク政府軍とクルド人部隊が主導。シーア派が多数を占める政府軍の兵士や民兵がモスルに侵攻すれば、イラクを引き裂いてきた宗派対立が再燃するおそれがある。
1701
:
チバQ
:2016/10/22(土) 13:13:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00010010-afpbbnewsv-int
イエメン、大統領派がフーシ派を停戦違反と非難
AFPBB News 10月22日(土)13時0分配信
イエメン、大統領派がフーシ派を停戦違反と非難
AFPBB News 10月22日(土)13時0分配信
1702
:
とはずがたり
:2016/10/22(土) 22:44:15
IS幹部、奪還作戦下のモスルから逃走か 米軍「見捨てている」
http://www.afpbb.com/articles/-/3104997?utm_source=yahoo&utm_medium=news
2016年10月20日 08:01 発信地:ケイヤラ/イラク
【10月20日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を続ける有志連合の米軍幹部は19日、イラク軍が奪還作戦を開始した北部モスル(Mosul)からISの幹部らが逃走していると明らかにした。
米主導の有志連合の地上部隊を率いる米軍のゲイリー・ボレスキー(Gary Volesky)少将はビデオ回線を通じて記者会見を開き、「われわれはダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に、幹部らは彼らを見捨てていると言っている。モスルから脱出する動きがあった」と語った。
ボレスキー少将は、モスルにいる3000〜4500人規模のIS戦闘員のうち、多数の外国人が抵抗する勢力の中核を形成することになると予想。モスルを離れる者は全員が審査を受けるので、外国人戦闘員が避難民に紛れて脱出する試みは阻止されるだろうとも述べた。
17日にモスル奪還作戦の開始を発表したイラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は19日、前線を視察した。これまでに市の南方や東方を中心に数十の村を奪い返したイラク軍は、20日にも複数の攻撃を計画している。
市内には大勢の市民が留め置かれたままで、物資の供給も細ってきている。ISを標的とした空爆が激しさを増す中、多くの市民は地下に避難しているもようだ。
モスルは2年前にISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者が「カリフ制国家」の樹立を宣言した場所だが、現在はイラクにおけるISの最後の拠点となっている。(c)AFP/W.G. Dunlop with Colin Bertier in Arbil and Ahmad al-Rubaye in Al-Shura
1705
:
とはずがたり
:2016/10/23(日) 18:19:45
イエメン、一時停戦中も銃撃 国連特使は停戦延長を要請
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%80%81%E4%B8%80%E6%99%82%E5%81%9C%E6%88%A6%E4%B8%AD%E3%82%82%E9%8A%83%E6%92%83-%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%89%B9%E4%BD%BF%E3%81%AF%E5%81%9C%E6%88%A6%E5%BB%B6%E9%95%B7%E3%82%92%E8%A6%81%E8%AB%8B/ar-AAjhKtG
AFPBB News
4 時間前
【AFP=時事】国連(UN)のイスマイール・ウルド・シェイク・アフメド(Ismail Ould Cheikh Ahmed)イエメン担当特使は22日、イエメンで72時間の一時停戦期間が切れるのを前に停戦の延長を求めた。停戦期間中にもかかわらず、政権側とイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織「フーシ派(Huthi)」との戦闘は激化している。
イエメンへの人道支援物資輸送を目的とした停戦はイエメン時間の20日午前0時(日本時間同日午前6時)直前に発効。72時間後の22日午前0時(日本時間23日午前6時)に失効する。
アフメド特使はフェイスブック(Facebook)への投稿声明のなかで「いくつかの地域で両軍による違反の報告があるが、(停戦は)おおむね守られている」「ここ数日間で、内戦の影響を受けた数地域に食料や人道支援物資が届けられた。これまで立ち入れなかった地域にも国連職員が到達した」と述べたうえで、より広域に物資を届けるために、さらに数日間が必要だと付け加えた。
軍当局者によるとこの2日間、停戦中にもかかわらずサウジアラビアとの国境沿いで政権側とイランの支援を受けたフーシ派との銃撃戦が激しさを増しているという。
1706
:
とはずがたり
:2016/10/23(日) 18:32:35
俺もこれ(IS解体でテロリストの却って拡散)心配だけど,ISのテロ攻撃阻止に成功してるのはイランだそうな(書き込んだ心算が書き込めてない。。)
欧州も見倣うべし。
モスル奪還、成功すればIS戦闘員の欧州流入も 専門家らが警鐘
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%83%AB%E5%A5%AA%E9%82%84%E3%80%81%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0is%E6%88%A6%E9%97%98%E5%93%A1%E3%81%AE%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E6%B5%81%E5%85%A5%E3%82%82-%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6%E3%82%89%E3%81%8C%E8%AD%A6%E9%90%98/ar-AAj7hsZ
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AFPBB News
4日前
【AFP=時事】イラク軍が開始したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦をめぐり、欧州の当局者や専門家は18日までに、奪還に成功すればIS戦闘員が新たに欧州に流入してくる恐れがあると相次いで警鐘を鳴らした。既にイスラム過激派による襲撃が続発している域内で治安をめぐる懸念に拍車が掛かっている。
欧州では過去2年間、ジハード(聖戦)に参加するため数千人がイラクやシリアへ向かった。しかし、今年に入ってから両国でのISの支配領域が縮小しているため、一部は欧州に戻り始めている。
欧州連合(EU)欧州委員会のジュリアン・キング(Julian King)委員(安全保障同盟担当)はドイツ日刊紙ウェルト(Die Welt)に対し、モスル奪還に成功すれば「暴力的なIS戦闘員の欧州帰還を招きかねない」との見方を示した。
キング氏はモスルから欧州へIS戦闘員が大量に逃げてくる可能性は低いとしながらも、少数でも「深刻な脅威であり、それに備えなければならない」と強調した。同氏によれば、イラクやシリアの戦闘地域には欧州出身のIS戦闘員が依然として2500人程度いるという。
英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のラファエロ・パントゥーチ(Raffaello Pantucci)国際安全保障担当部長は英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)への寄稿で、ISがイラクの最大拠点であるモスルを失えば新たな戦闘員の勧誘にはマイナスになる可能性があるが、「家」を失ったIS戦闘員は西側諸国にとって危険な存在になるはずだと警告した。
パントゥーチ氏は「指導者を持たず、革命の志にも欠けるIS戦闘員は今後、世界各地の治安当局者にとって脅威になるだろう」と述べている。
テロ対応を専門とする英コンサルティング会社イプソ(Ippso)のマネジングディレクター、クリス・フィリップス(Chris Phillips)氏はISについて「新しい局面に入りつつある」と指摘。「カリフの支配」を失う中でゲリラ行為やテロ活動を増やさざるを得なくなると予想した。
【翻訳編集】AFPBB News
1707
:
チバQ
:2016/10/23(日) 21:09:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000032-jij-m_est
モスル奪還、道のり険しく=部隊進撃にIS抵抗―イラク
時事通信 10月23日(日)14時18分配信
【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)にとって同国内最大の拠点である北部モスルを奪還する作戦を開始してから24日で1週間。
軍はクルド人治安部隊「ペシュメルガ」と協力して進撃を続けるが、IS側の抵抗は根強く、モスル制圧への道のりは険しい。
イラク北部にあるクルド自治政府のシンジャリ内相は22日、ロイター通信のインタビューに対し、イラク側がモスルから5キロの地点まで部隊を進めたと戦果を強調。ただ、ISとモスル市内で衝突することになれば「厳しい戦いになる」と指摘し、攻略は容易でないとの認識を示した。
主にモスルの南方と東方から部隊を進めるイラク側は、これまでにモスル周辺のIS支配圏にあった30〜50の村落を掌握したとされる。イラクのアバディ首相は「目標に向かって速いペースで進んでいる」と評価する。
しかし、IS側にどの程度の被害が出ているかは不明だ。ISは村落から住民を次々にモスルに連行しているとされ、民間人を「人間の盾」にしてモスルでの市街戦に持ち込む戦術とみられる。モスル南方では工場に火を放ち、有毒ガスを発生させるなど、なりふり構わず進撃に抵抗している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00000146-jij-m_est
有毒ガスで1000人治療=ISの工場放火で拡散か―イラク北部
時事通信 10月22日(土)23時55分配信
【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)からの奪還を目指す北部モスル付近のミシュラクにある硫黄を扱う工場一帯で、有毒ガスによる被害が発生した。
ロイター通信によると、モスル南方カヤラの病院関係者は22日、1000人近くが呼吸器の異常を訴えて治療を受けたと明らかにした。
有毒ガスは、ISが19日ごろに工場に放火したことで周辺に拡散したとみられている。AFP通信は、工場の近くで暮らす民間人2人がガスによって死亡したと報じた。
1708
:
チバQ
:2016/10/23(日) 21:09:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000000-jij_afp
-intキルクークで対IS戦続く、死者イラク側46人、IS側48人
AFP=時事 10月23日(日)8時1分配信
【AFP=時事】イラクの治安部隊は22日、同国北部キルクーク(Kirkuk)で2日目となったイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との激しい戦闘を続けた。イラク軍がモスル(Mosul)奪回作戦を続行する中、ISは21日早朝にキルクークに侵入し大胆な奇襲攻撃をかけて同国を動揺させた。
クルド人政府が支配するキルクークでは、21日早朝にIS戦闘員数十人が同市の公共ビルを強襲し、イラクの対テロ特殊部隊と情報部隊がIS戦闘員の行方を追っている。奇襲攻撃2日目もISの狙撃手や自爆犯は拘束されておらず、イラク政府は同市に援軍を派遣した。
イラク内務省所属の准将はAFPに対し、「これまでダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)との戦闘により46人が死亡し、133人が負傷した。そのほとんどがイラク治安部隊員だ」と語った。キルクーク保健衛生局もこの死傷者数を確認し、緊急事態に対処するため献血を呼び掛けている。
キルクーク警察署長は、これまでにIS戦闘員48人を殺害し、ほか数人が負傷したと発表した。負傷者の中には奇襲攻撃のリーダー格だったとみられるリビア人も含まれているという。
イラク治安部隊のハッターブ・オマル・アレフ(Khattab Omar Aref)准将は、「現在は治安部隊が状況を掌握しているが、(キルクークの)南部と東部の数か所でいまだにIS戦闘員の残党が潜伏している」と述べた。
銃を持ち、しばしば自爆ベストも着用した過激派が自らの死も辞さずに、軍事的目標の達成ではなくただ混乱を引き起こすことを目的に起こす攻撃は「インギマシ攻撃」と呼ばれる。キルクークは今回のインギマシ攻撃で意表を突かれた形になった。【翻訳編集】 AFPBB News
1709
:
とはずがたり
:2016/10/23(日) 23:31:02
>>1706
2016年 09月 12日 08:43 JST
コラム:イスラム国の攻撃が成功しない国
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/4146-4147
Dina Esfandiary, Ariane M. Tabatabai
1710
:
チバQ
:2016/10/24(月) 19:33:37
http://www.sankei.com/world/news/161023/wor1610230011-n1.html
2016.10.23 16:37更新
イランで閣僚辞任相次ぐ 文化相は大統領方針に反し不興買ったか?
イランで10月中旬、ジャンナティ文化・イスラム指導相が突然辞任したことが23日までに明らかになった。厳格なイスラム体制下、欧米文化の流入を嫌う保守強硬派の圧力に屈する形で音楽ライブが相次ぎ中止に追い込まれており、穏健派ロウハニ大統領の方針に反したとして不興を買ったことが原因とみられている。
昨年7月に欧米などと核合意を結んだロウハニ政権は、社会の自由拡大を掲げてきたが、保守強硬派の頑強な抵抗にさらされ、一向に進んでいない。ライブで公演予定だった著名歌手らが「音楽への侮辱だ」と批判するなど、不満が広がっている。
前後して、グダルジ・スポーツ・青少年相とファニ教育相も辞任。2013年8月のロウハニ現政権の発足以来、閣僚の辞任は初めて。来年5月の大統領選を見据えた動きとの見方もある。(共同)
1711
:
チバQ
:2016/10/24(月) 21:30:53
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016102300070&g=int
イラクで「禁酒法」制定=キリスト教徒ら反発
【バグダッドAFP=時事】イラク連邦議会は22日、酒類の販売、輸入、製造を禁止する法案を可決した。禁止条項が地方自治に関する法案に急きょ盛り込まれた。虚を突かれた形の宗教的少数派の反発を招く恐れがあるが、大きな影響力を持つイスラム各派にとっては歓迎すべき動きとなりそうだ。
キリスト教徒のヨナダム・カンナ議員は同法について、破った場合、1000万(約82万円)〜2500万ディナール(約206万円)の罰金を科されると解説。「(宗教的)少数派の自由を保障した憲法に違反している」と指摘し、裁判闘争に打って出る考えを示した。
イラクで酒類を供するレストランやホテルはまれだが、首都バグダッドなどでは小規模な商店がアルコールを販売している。ビールや「アラック」と呼ばれる蒸留酒を製造するイラク企業もある。(2016/10/23-14:24)
1712
:
チバQ
:2016/10/24(月) 21:37:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3105394
モスル奪還作戦中のイラク、議会でアルコール禁止法を不意打ち採決
2016年10月23日 13:01 発信地:バグダッド/イラク
政治
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モスル奪還作戦中のイラク、議会でアルコール禁止法を不意打ち採決 イラク南部の港湾都市バスラで、警察が押収したビールなどのアルコールと武器(2009年6月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/ESSAM AL-SUDANI
【10月23日 AFP】イラク議会は22日、アルコールの生産、販売、輸入を禁止する条項を含む法案の採決を行った。この採決は少数派の一部を憤らせる一方、影響力のある宗教政党を喜ばせた。
アルコール禁止の是非をめぐり、支持派は、イスラムの教えに反する一切の法を禁じる憲法の条項によって正当化されると主張。一方、反対派の一部は、同じ憲法の宗教的少数派の慣習を保障する条項に違反していると主張する。
議員と議会関係者によると、アルコール禁止条項は地方自治体関連の法案に土壇場になって追加されたもので、アルコール禁止への反対派にとっては不意打ちだったという。
同法は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦が行われている北部に国民の目がくぎ付けになっているタイミングで議会を通過した。
イラクの飲食店やホテルでアルコールが提供されることはめったにない。しかしアルコールの消費は比較的広く行われており、特に首都バグダッド(Baghdad)では数多くの小規模な酒類小売店を見かける。
イラクにはビールの「ファリダ(Farida)」やアラック(アニス風味の蒸留酒)の「アスリヤ(Asriya)」などさまざまな種類のアルコールの製造業者も存在する。(c)AFP
1713
:
チバQ
:2016/10/26(水) 16:37:14
2256 チバQ 2016/10/26(水) 14:31:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000048-asahi-int
IS「首都」ラッカ攻略へ 米国防長官「準備に入った」
朝日新聞デジタル 10月26日(水)13時41分配信
米国のカーター国防長官は25日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称するシリアの要衝ラッカの攻略に向けた準備に入ったことを明らかにした。ISのイラク最大拠点モスルの奪還作戦と並行して進めることになりそうだという。
米国を中心にモスル奪還で連携する有志連合の国防相会合が同日、パリであり、仏ルドリアン国防相と臨んだ会見で説明した。
この日の会合では、ラッカを包囲し、孤立させる作戦も議題になったといい、カーター氏は「すでに準備に入っている。(モスル奪還作戦と時期的に)重なってくるだろう」と話した。ルドリアン氏も詳細な説明は避けつつ、「同時並行になるだろう」とした。
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朝日新聞社
1714
:
とはずがたり
:2016/10/26(水) 16:59:18
アラブの統一は戦後70年の課題であったが,世俗主義のアラブ連合共和国の類の試み(エジプト+シリア,エジプト+シリア+北イエメン,ヨルダン+イラク,エジプト+シリア+リビア,シリア+イラク)は全て失敗した。その絶望の上に,イスラム原理主義による統一の試みがISなのであって,欧州の民主化への動きが押し止める事が出来ずに現代欧州が形成された事を考えるとアラブ世界の統一への欲求の過小評価は出来ない筈である。
ドイツ統一を求めた自由主義革命であるフランクフルト国民会議は大ドイツ主義か小ドイツ主義かれ割れて結局小ドイツ主義の旗の下でプロイセン王に統一ドイツ皇帝への就任を依頼した(拒否されて瓦解。その後プロイセン王は普仏戦争でプランスを打ち破ってパリ・ベルサイユ宮殿で独力で帝位に就く事になった訳だが。)。
ISはフセインが敢えなく倒された事を見てたのでヨルダンやサウジに戴冠しようとはせず,バグダディ自らカリフを名告る事になる。
石油が戦略物資で有る以上,アメリカがこの地を自由にならない大国に委ねることはあり得ないけど,石油がバナナぐらいの存在になればスルタンが出ようがカリフが出ようがアメリカは放任で地域大国の形成が可能になって安定だけはするかもしれない(苛烈なイスラム原理政治が執り行われそうだけど・・)
つらつら駄文を連ねたが,ラッカとモスルを落としてもそれが終わりではなく新たな戦争の始まりに過ぎないだらうと云ふことである。
IS「首都」ラッカ攻略へ 米国防長官「準備に入った」
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/164/3789c58371c831ca3a7ae04278ca6209.html
(朝日新聞) 13:41
米国のカーター国防長官は25日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称するシリアの要衝ラッカの攻略に向けた準備に入ったことを明らかにした。ISのイラク最大拠点モスルの奪還作戦と並行して進めることになりそうだという。
米国を中心にモスル奪還で連携する有志連合の国防相会合が同日、パリであり、仏ルドリアン国防相と臨んだ会見で説明した。
この日の会合では、ラッカを包囲し、孤立させる作戦も議題になったといい、カーター氏は「すでに準備に入っている。(モスル奪還作戦と時期的に)重なってくるだろう」と話した。ルドリアン氏も詳細な説明は避けつつ、「同時並行になるだろう」とした。
1715
:
チバQ
:2016/10/26(水) 18:55:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000027-jij_afp-int
IS、モスル周辺で残虐行為か 障害のある女児殺害の情報も
AFP=時事 10月26日(水)15時52分配信
【AFP=時事】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は25日、イラク軍がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のイラクでの最後の主要拠点モスル(Mosul)奪還作戦を進める中、ISが民間人数十人を殺害したとの情報提供を受けたことを明らかにした。
イラク軍、モスル包囲網狭める ISも自爆攻撃などで抵抗
OHCHRのルパート・コルビル(Rupert Colville)報道官はスイスのジュネーブ(Geneva)で記者団に対し、今回の殺害に関する情報は民間人や政府の情報筋から提供された「予備的」なもので、身の安全のため情報提供者の氏名は公表できないと語った。
提供された情報によると、残虐行為はイラク軍がモスルへと進攻していた19日〜23日にIS戦闘員によって実行されたという。
モスルの南約45キロにあるサフィナ(Safina)村では民間人15人が処刑され、遺体が川に投げ込まれた。他の住民に恐怖心を広めるためとみられる。サフィナ村では民間人6人が19日に手を車につながれて村中を引きずり回されたとの情報もある。6人はISと敵対している部族長と関わりがあったというだけでそのような目に遭ったとみられている。
23日にはモスルの南にあるルフェイラ(Rufeila)村でISが住民を強制的に行進させた際に、ついて行けなかった女性3人と女児3人の計6人を射殺したという。6人が行進について行けなかったのは、殺された女児の1人が身体障害者だったためだとみられている。
またコルビル報道官は、ISの人質となっていた元警察官50人が23日にモスル近郊の建物で処刑されたとの情報があることも明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB
1716
:
チバQ
:2016/10/27(木) 00:18:29
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161027k0000m030064000c.html
<イラン大統領選>ロウハニ師、再選出馬へ 強硬派は反発
10月26日 20:21毎日新聞
<イラン大統領選>ロウハニ師、再選出馬へ 強硬派は反発
イランのロウハニ大統領=ハノイで2016年10月6日、AP
(毎日新聞)
【テヘラン田中龍士】来年5月19日投票のイラン大統領選に、保守穏健派ロウハニ大統領が再選を目指して立候補する見通しとなった。大統領選を統括するラハマリファズリ内相が25日、出馬を明言した。現段階では保守強硬派の対抗馬は不在で、再選が有力だが、既得権益の打破を試みる政権に強硬派は圧力を強める。約半年後の選挙を見据え、両陣営の綱引きは激しさを増している。
「核合意の目標は世界に扉を開き、経済を促進させること。無用な論争をせず、国の発展に努めるべきだ」。昨年7月に米欧との核合意にこぎつけたロウハニ師は23日、政権批判を強める強硬派をけん制した。政権は、関連ビジネスが国内総生産の最高4割を占めるとも言われ、聖域視されてきた革命防衛隊の経済活動にメスを入れる姿勢を示している。
9月初旬、防衛隊が経営する大手建設会社と同社関連企業の取引を大手銀行2行が拒否したことが表面化した。マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金の規制に携わる国際機関「金融活動作業部会(FATF)」に協調する政権の姿勢の表れだ。
だが、こうした動きに対し、最強硬派紙ケイハンは「国益に反する」と批判。FATFとの協調を続けるかは防衛隊出身者が幹部の国家安全保障最高評議会にゆだねられた。
強硬派の圧力は、公的機関の幹部らが不当に高給を得ていた問題でも表れた。強硬派系メディアが、1カ月で20億リヤル(約640万円)を得ていた銀行頭取の給与明細書を5月に公開後、相次いで高給問題が発覚。批判の矛先は政権に向けられた。だが、政権は今月初旬に公的機関の幹部ら約400人の訴追見通しを発表して批判をかわした。
さらに、ロウハニ師は23日、ジャンナティ文化・イスラム指導相ら3閣僚の交代を発表。ジャンナティ氏は8月に強硬派の圧力で聖地マシュハドなどでの音楽コンサートを中止したことで、ロウハニ師との不一致が顕在化していた。
評論家のダリユシュ・ガンバリ元国会議員は「(今春の)総選挙で支持勢力が拡大し、コンサート問題が噴出したタイミングを選んで行動に出た」と分析。大統領選を見据え、国民の支持を高める措置だと指摘した。
最高指導者ハメネイ師は9月下旬の演説で、保守強硬派のアフマディネジャド前大統領に大統領選出馬を断念するよう伝えたと示唆。「君が出れば、社会が二極化する」と述べたとした。「二極化を望まない姿勢はロウハニ師の穏健路線を追認したも同然」(外交筋)ともみられている。改革派は独自候補の擁立を見送り、ロウハニ師支援を明確にしている。
1717
:
名無しさん
:2016/10/30(日) 10:05:36
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061400043&g=int
性被害者なのに有罪判決=オランダ女性に禁錮、罰金刑-カタール
【ドーハAFP=時事】中東の産油国カタールの裁判所は13日、性的暴行の被害を訴えたオランダ人旅行者の女性(22)に対し、婚外の男女関係の罪を問い、禁錮1年、罰金3000カタール・リヤル(約9万円)の有罪判決を言い渡した。禁錮刑には執行猶予が付き、罰金を支払い次第、国外退去が認められる。カタールでは婚外関係は重罪。被害を届け出た女性は3月14日に逮捕され、収監されていた。
カタールは2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)大会開催国。多くの女性サポーター来訪が見込まれる中、被害者の扱いに欧米からは批判が起きている。
女性の弁護士によると、事件は首都ドーハのホテルで起きた。飲料に薬を混入されたとみられ「一口飲んで気分が悪くなった」。見知らぬ場所で意識を回復し「襲われたと悟った」という。
暴行容疑で逮捕されたシリア人の男は、合意の上だったと主張。しかし、裁判所は13日、違法な性行為の罪でむち打ち100回、飲酒の罪で同40回を言い渡した。(2016/06/14-05:27)
1718
:
名無しさん
:2016/10/30(日) 20:53:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000001-jij_afp-int
地中海渡る移民らの死者、年初来3800人に 過去最多を更新
AFP=時事 10/27(木) 9:13配信
【AFP=時事】国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は26日、リビア沖で見つかった過密状態のゴムボート内で、燃料と海水の中で死亡した移民29人の遺体を発見したと明らかにした。国連(UN)は同日、地中海(Mediterranean)を渡ろうとして死亡した移民・難民が今年に入ってから少なくとも3800人に達し、通年ベースで過去最多を更新したと発表した。
MSFによると、同団体の救助船「ブルボン・アルゴス(Bourbon Argos)」が25日、リビア沿岸から26カイリの水域で、ゴムボートに乗っていた107人を救助。一方、濁った燃料と海水の混合液があふれ返った床の上で、11人の遺体を見つけた。その後、ブルボンアルゴスはいったんその場を離れて近くの別の救助作業に向かい、その船から139人を救出した。
救助隊が最初のゴムボートに戻って詳しく調べたところ、死亡者は29人で、死因はおそらく窒息か皮膚のやけど、溺水(できすい)であることが分かった。独NGO「シー・ウオッチ(Sea Watch)」のチームの支援も得て、遺体を有害な混合液から引き揚げる作業が数時間かけて行われた。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の広報担当者はAFPの取材に電子メールで答え、「今年に入ってから少なくとも3800人が地中海で死亡したか行方不明になったと報告されていることを確認できる」と述べた。昨年の死者3771人を上回り過去最多を記録した。
昨年は移民100万人以上が地中海経由で欧州に渡ったが、今年は3月にトルコと欧州連合(EU)の間で移民抑制策で合意された効果で33万人足らずにまで抑制されている。しかし、死者数は逆に増えている。
UNHCRによると、最も危険なルートとなっているのはリビア─イタリア間で、リビアからイタリアに移民が47人到着するごとに死者が1人出ている計算。これより大幅に距離が短いトルコからギリシャのルートでは、88人に1人が死亡しているという。
UNHCRは移民が3分の1にまで減少しているにもかかわらず死者が急増している原因について、密航業者が渡航に耐えない劣悪な移民船を使用することが多いためと説明している。【翻訳編集】 AFPBB News
1719
:
チバQ
:2016/10/31(月) 01:37:17
http://www.afpbb.com/articles/-/3106177
シーア派民兵がモスルの西に展開、ISの供給路断つ新作戦
2016年10月30日 08:03 発信地:ケイヤラ/イラク
【10月30日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦開始後2週間近くが経過したイラクで29日、民兵部隊が同市と隣国シリアにあるISの拠点を結ぶ供給ルートを断つ新しい作戦を開始した。
モスル奪還作戦開始後、イラク軍は同市の北、東、南の各方面からモスルに向けて地上部隊を進軍させていたが、これまでモスルの西には部隊を展開させていなかった。
モスルの西に位置する町タルアファル(Tal Afar)に29日、イランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)民兵が主でこれまでは控え的な役割を果たしていたハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)が展開し、新たな作戦を始めた。
ハシド・シャービのアフメド・アサディ(Ahmed al-Assadi)報道官はAFPに対し、「(タルアファルの)作戦は、モスルとラッカ(Raqa)の供給ラインを断つ目的で実施されるものだ」と語った。ラッカはISが事実上の首都とするシリアの拠点を指す。
アサディ広報官は、今回の作戦はモスル南方地域から進軍が行われ、ハトラ(Hatra)、タルアブタ(Tal Abta)、タルアファルの各町の奪還を目的としていると述べた。
タルアファルに進軍したことで、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産として登録された古代都市で、すでにISに破壊されたハトラのすぐ近くで戦闘が行われることになる。また名前は挙がらなかったものの、作戦は先にISによる破壊行為を受けていたニムルド(Nimrud)遺跡付近でも行われる可能性がある。
モスル奪回作戦にシーア派民兵が加わることは論争の的となっていたが、ハシド・シャービの複数の幹部はイスラム教スンニ派(Sunni)が多数を占める地域に進軍する計画はないと述べている。
タルアファルは2014年にISに占拠されるまでシーア派のトルクメン系住民が大多数を占めていた。同町の奪還はシーア派民兵の主要な目的になっている。(c)AFP/Ahmad al-Rubaye with Ammar Karim in Baghdad
1720
:
チバQ
:2016/10/31(月) 17:57:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161031-35091407-cnn-int
ISIS、モスル周辺の市民数万人を「人間の盾」に
CNN.co.jp 10/31(月) 15:57配信
イラク・バシカ近郊(CNN) イラク第2の都市モスルを過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」から奪還する作戦が進行する中、ISIS支配下にある人々が戦闘に巻き込まれる懸念が高まっている。ISISは女性や子どもを含む数万人を拉致し、モスルの中心部に強制的に配置。「人間の盾」として、イラク軍部隊と米軍主導の有志連合による侵攻を阻止する考えだ。
国連の当局者がこのほど語ったところによると、ISISはモスルの周辺地域に住む約8000世帯の家族を拉致。銃を突き付けて脅迫しながら同市まで連行したという。国連はISISが拠点を置くモスル南郊の街の人口について、以前の2万3000人から6万人に急増したと発表。この街の攻略を図るイラク軍は、作戦を遂行する上で多くの民間人の存在がまぎれもない懸念事項だとの認識を示した。
モスル奪還作戦に参加するイラク北部クルド地域政府の治安部隊ペシュメルガの幹部も、モスルへの進軍の速度を緩めていると明かす。「民間人の生命を守るため、作戦行動は慎重にならざるを得ない」という。
国連人権高等弁務官事務所の報道官は、ISISが自軍の領域や部隊への軍事攻撃を見送らせる目的で、人質に取った民間人を利用すると説明。「邪悪かつ卑劣な戦略の下、女性や子どもを含む数万人が人間の盾にされる」と非難した。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのリン・マールーフ氏は「民間人を人間の盾に使うことは戦争犯罪だが、イラク軍や有志連合も民間人に多大な被害を及ぼす可能性のある攻撃は避けなくてはならないという国際法上の義務を負う」と指摘する。
ISISが2年にわたり支配するモスルの中心部は一段の人口密集地であり、現在生活している住民の数は100万人を超えるともいわれる。今後本格的な市街戦に突入すれば、民間人に膨大な数の犠牲者が出る恐れがある。
1721
:
とはずがたり
:2016/11/01(火) 12:29:15
これまでは
イラン→シーア派ヒズボラ「3月8日運動」→vs←ハリリ@スンニ派「3月14日運動」←サウジアラビア
で,今回
ヒズボラ→和解←アウン@マロン派・反シリア派→妥協←ハリリ氏@首相候補?→反撥?←スンニ派
となったのか?ややこしい。
<レバノン>大統領にアウン氏選出、2年5カ月ぶり空席解消
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161101k0000m030103000c.html
00:07毎日新聞
【カイロ秋山信一】レバノン国民議会は10月31日、元軍人のミシェル・アウン氏(81)を大統領に選出した。イスラム教シーア派とスンニ派の主要政党の対立によって国家元首不在の異常事態が続いていたが、2年5カ月ぶりに空席が解消された。スンニ派のサード・ハリリ元首相(46)が次期首相候補の座と引き換えにアウン氏支持に転じたことで妥協の機運が生まれた。
アウン氏は1回目の投票では当選に必要な全議席の3分の2の票を確保できず、2回目の投票で議席の過半数の票を得て当選した。2014年5月に前大統領の任期が切れた後、選挙のために議会が招集されたのは今回が46回目だった。
レバノンではイランがシーア派組織ヒズボラ、サウジアラビアがハリリ氏らスンニ派勢力をそれぞれ支援し、中東の覇権を競う両大国の「代理戦争」が繰り広げられてきた。ヒズボラが推すアウン氏が大統領に選任されたことを、アラブメディアは「サウジの敗北だ」と報じている。
18以上の宗教・宗派が混在するレバノンでは、大統領はキリスト教マロン派から国民議会での投票で選出されるのが慣例だ。ヒズボラなど「3月8日運動」とハリリ氏らの「3月14日運動」の2大政党連合がそれぞれ別の候補を支援し、選出は難航していた。
ハリリ氏は10月20日に一転してアウン氏支持を表明。アウン氏は見返りにハリリ氏を首相候補に指名すると報じられている。スンニ派には変節への反発が強く、組閣は難航する可能性がある。
アウン氏は1980年代のレバノン内戦で反シリア派を率いて、ヒズボラなどと対立。シリア軍駐留時代は国外に亡命し、シリア軍撤退後の05年に帰国。旧敵のヒズボラと和解した。
1722
:
チバQ
:2016/11/01(火) 19:50:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161101-00000001-mai-m_est
<レバノン>大統領にアウン氏選出、2年5カ月ぶり空席解消
毎日新聞 11/1(火) 0:07配信
【カイロ秋山信一】レバノン国民議会は10月31日、元軍人のミシェル・アウン氏(81)を大統領に選出した。イスラム教シーア派とスンニ派の主要政党の対立によって国家元首不在の異常事態が続いていたが、2年5カ月ぶりに空席が解消された。スンニ派のサード・ハリリ元首相(46)が次期首相候補の座と引き換えにアウン氏支持に転じたことで妥協の機運が生まれた。
アウン氏は1回目の投票では当選に必要な全議席の3分の2の票を確保できず、2回目の投票で議席の過半数の票を得て当選した。2014年5月に前大統領の任期が切れた後、選挙のために議会が招集されたのは今回が46回目だった。
レバノンではイランがシーア派組織ヒズボラ、サウジアラビアがハリリ氏らスンニ派勢力をそれぞれ支援し、中東の覇権を競う両大国の「代理戦争」が繰り広げられてきた。ヒズボラが推すアウン氏が大統領に選任されたことを、アラブメディアは「サウジの敗北だ」と報じている。
18以上の宗教・宗派が混在するレバノンでは、大統領はキリスト教マロン派から国民議会での投票で選出されるのが慣例だ。ヒズボラなど「3月8日運動」とハリリ氏らの「3月14日運動」の2大政党連合がそれぞれ別の候補を支援し、選出は難航していた。
ハリリ氏は10月20日に一転してアウン氏支持を表明。アウン氏は見返りにハリリ氏を首相候補に指名すると報じられている。スンニ派には変節への反発が強く、組閣は難航する可能性がある。
アウン氏は1980年代のレバノン内戦で反シリア派を率いて、ヒズボラなどと対立。シリア軍駐留時代は国外に亡命し、シリア軍撤退後の05年に帰国。旧敵のヒズボラと和解した。
1723
:
チバQ
:2016/11/02(水) 20:18:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110200752&g=int
モスル奪還へ総力戦=対ISで異例の協調-イラク
1日、イラク北部モスル南方の村へ進撃する政府軍兵士(AFP=時事)
【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク国内で最大の拠点とする北部モスルの奪還作戦は、イラク軍部隊が1日に市内に突入し、正念場を迎えた。イラクからの報道によると、軍幹部は「(1日が)モスルの本当の解放の始まりだ」と述べ、IS掃討へ総力戦で臨む考えを強調した。
モスル市内には同日、軍部隊が南方から、米軍の訓練を受けた精鋭の対テロ部隊が東方からそれぞれ突入した。市の周辺には、警察部隊やクルド人治安部隊「ペシュメルガ」、イスラム教スンニ派部族兵なども展開。市の西方には、モスルのIS戦闘員が隣国シリアに脱出するのを防ぐため、イスラム教シーア派民兵が送り込まれた。
抗争を続けてきたイラクのシーア派、スンニ派、クルド人など各勢力の部隊がこうした共同作戦を行うのは異例。アバディ首相は「われわれは一つにならなければならない」と国内各派に団結を呼び掛けた。(2016/11/02-18:04)
1724
:
チバQ
:2016/11/02(水) 20:20:02
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110200112&g=int
議長派ファタハ、29日に総会=7年ぶり、新指導部選出-パレスチナ
1日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムで記者会見するパレスチナ自治政府のアッバス議長(EPA=時事)
【エルサレム時事】AFP通信によると、アッバス・パレスチナ自治政府議長の支持基盤ファタハの中央委員会は1日、新指導部を選出する総会を、29日にヨルダン川西岸パレスチナ自治区ラマラで開くことを決定した。総会開催は2009年以来7年ぶり。
総会では、ファタハの最高意思決定機関である中央委員会のメンバー、そして中央委に次ぐ意思決定機関である革命評議会の議員を選出する。ファタハ内ではアッバス議長と同議長に批判的な勢力との対立が続いており、指導部メンバーの刷新により対抗勢力の排除を図りたい考えとみられる。(2016/11/02-07:46)
1725
:
チバQ
:2016/11/02(水) 20:21:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110100924&g=int
死刑制度「限定」復活も=首相、柔軟姿勢示す-トルコ
1日、アンカラで演説するトルコのユルドゥルム首相(AFP=時事)
【エルサレム時事】トルコのメディアによると、ユルドゥルム首相は1日、7月のクーデター未遂事件を受けて復活の可能性が浮上している死刑制度に関し「他の政党と合意すれば、限定的な措置を取れるはずだ」と述べた。首都アンカラでの演説で語った。条件を付け柔軟な姿勢を示すことで欧州連合(EU)の反発を緩和できるか、瀬踏みしている可能性がある。
一方、死刑制度を復活させたとしても「遡及(そきゅう)適用はしない」と語り、今回のクーデター未遂事件に絡み既に逮捕している者には適用しないことも示唆した。ただ、エルドアン政権が事件の黒幕として敵視する在米イスラム指導者ギュレン師はまだ拘束されていない。(2016/11/01-22:37)
1726
:
チバQ
:2016/11/02(水) 20:27:15
http://www.sankei.com/world/news/161030/wor1610300021-n1.html
2016.10.30 14:19
【イスラム国(IS)】
モスル奪還作戦にシーア派民兵が本格参戦、宗派対立懸念
過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点、イラク北部モスルの奪還作戦で、イランの影響力が強いイスラム教シーア派民兵組織「人民動員隊」が29日、モスル西方地域の奪回に向け攻撃を始めた。イラク軍などが北、東、南の3方面から進撃する中、シーア派民兵が本格的に参戦、西部でも戦線が開かれることで戦闘は激しさを増しそうだ。
シーア派民兵はイラク中部ファルージャ奪還作戦の際にスンニ派住民を拷問したとの疑いもあり、モスルやその周辺でも宗派間の対立感情が悪化する懸念が高まっている。最大150万人が取り残されているとも指摘されるモスルの住民はスンニ派が中心。
シーア派民兵が制圧を目指すのはモスル西方の要衝タルアファル。モスルと、ISが「首都」とするシリア東部ラッカの間に位置する。(共同)
1727
:
とはずがたり
:2016/11/02(水) 22:05:44
子供60万人逃げられず=イラク部隊突入のIS拠点
時事通信社 2016年11月2日 05時33分 (2016年11月2日 13時42分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161102/Jiji_20161102X447.html
【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点としてきた北部モスルの市街戦が迫る中、子供を含む住民の被害拡大に深刻な懸念が世界に広がっている。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は1日、声明を出し、モスルについて「子供約60万人を含む150万人の民間人が逃げられずにいる」と強調。安全な脱出ルートを設ける必要があると訴えた。
モスルにはこの日、ISからの奪還作戦を進めるイラク部隊が複数の方向から突入し、もはや市街戦は避けられない情勢となっている。声明は「IS戦闘員が多くの病院や学校を占拠し、こうした施設がイラク部隊による攻撃の標的になることに懸念が高まっている」と危機的状況を訴えた。
イラク軍などは10月17日、モスル奪還作戦に着手した。1日までにモスル一帯で暮らしていた約1万8000人が戦闘地域外に脱出したとみられる。しかし、モスルの人口を考えれば、住民の圧倒的多数はISの監視の中、まだ市内にとどまっている。
1728
:
チバQ
:2016/11/03(木) 08:21:58
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161103k0000m030064000c.html
<イラン>国会が承認 ロウハニ大統領指名の3閣僚就任
11月02日 20:06毎日新聞
【テヘラン田中龍士】イランの国会は1日、先月辞任した文化・イスラム指導相ら3閣僚の後任としてロウハニ大統領が指名した3人の就任を賛成多数で承認した。来年5月に大統領選を控える中、再選が有力視されるロウハニ師の安定した影響力が示された形だ。
保守穏健派のロウハニ師が2013年8月に就任した当時の議会では、保守強硬派の影響力が強く、今回承認された3閣僚のうち教育相とスポーツ・青少年相の最初の指名者は否決された。だが、今春の総選挙で支持基盤の改革、穏健両派が躍進し、議会でロウハニ師の意向が反映されやすくなった。
1729
:
チバQ
:2016/11/03(木) 08:23:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110300088&g=int
改革派弾圧の元検事にむち打ち刑=退任後の横領で-イラン
【テヘランAFP=時事】国営イラン放送は2日、改革派弾圧で悪名高いモルタザビ元テヘラン首席検事に対し、横領などの罪でむち打ち135回の判決が言い渡されたと報じた。退任後に務めた社会保障機関での不正の責任を問われた。
社会保障機関の弁護士は「公共財の横領でむち打ち70回、公共財の浪費に関する過失で同65回」と説明した。上訴が可能という。
モルタザビ元首席検事は保守強硬派のアハマディネジャド前大統領に近く、在職中は改革派刊行物の出版停止やジャーナリスト投獄で非難を浴びた。「継続的かつ重大な人権侵害」を理由に、米国の制裁対象にも指定された。
2009年の大統領選時に起きた改革派デモで、少なくとも3人の参加者が拘束後に死亡した責任を問われ、10年に更迭。その後、密輸取り締まり機関や社会保障機関のトップを13年まで務めた。(2016/11/03-05:55)
1730
:
チバQ
:2016/11/03(木) 08:27:23
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20161103k0000m010158000c.html
<TPP>山本農相失言、与党も批判 審議優先、辞任求めず
01:38毎日新聞
<TPP>山本農相失言、与党も批判 審議優先、辞任求めず
TPP承認案を巡って起きた主な問題(2016年)
(毎日新聞)
◇公明党の漆原氏「すぐわびるならしゃべるなと…」と批判
山本有二農相の失言問題で2日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)承認案・関連法案の衆院通過が週明けにずれ込む見通しとなったことは、政府・与党にとって大きな痛手だ。安倍政権は山本氏を続投させて審議の遅れを最小限にとどめる方針だが、追及材料を与えた山本氏に対し、与党の批判が強まっている。【高橋克哉、田中裕之】
「こんなことで辞任すれば(今国会承認に向けた動きが)全部終わってしまう」。政府高官は2日にこう語り、山本氏を続投させる考えを示した。
山本氏を辞任させた場合、野党が後任農相に所信表明を求めるのは確実だ。担当閣僚の交代でTPP審議のやり直しを迫られる可能性もあり、辞任の回避は「辞めさせる方が時間がかかる」(政府関係者)という内向きの事情からだ。
山本氏は8月の内閣改造で入閣した。衆院TPP特別委員会の審議では、輸入米の売買同時入札(SBS)の不透明な取引問題を巡り、野党の追及を受けて守勢に回る場面も少なくない。その山本氏が国会外での失言を繰り返したことに、与党の批判は強い。
公明党の漆原良夫中央幹事会会長は2日の記者会見で「すぐわびるならしゃべるなと言いたい」と批判。自民党幹部も「こんな発言はあり得ない」と語った。
TPPを重要視する安倍晋三首相のもと、早期承認が与党の最重要課題で、現地時間で8日の米大統領選までに衆院を通過させたい考えだ。米国の承認手続きを後押しする狙いからで、自民党幹部は「大統領選までの衆院通過は、日本の意思を表明するための当初からの目標だ」と語った。混乱拡大を避けたい自民党内からは、山本氏への目立った辞任論は出ていない。
与党は今国会での承認に向け、小幅な会期延長を検討している。それでも野党が徹底抗戦に出れば、参院での審議は窮屈になりかねない。参院自民党幹部は2日、「場合によっては12月下旬まで延長して衆院を解散すればいい」と述べ、勢いづく野党をけん制した。
◇野党攻勢、審議に応ぜず
民進党は2日、今週中のTPP承認案・関連法案の採決に応じない方針を決めた。同党は1日、採決に応じることで自民党と合意。「年金カット法案」として批判を強める年金制度改革関連法案の審議に重点を移す戦略だったが、山本有二農相の相次ぐ失言を受け、攻勢に転じた。
「発言は看過できない。この大臣の下で自由貿易の議論はできない」。民進党の蓮舫代表は2日の党会合で、審議に応じない姿勢を鮮明にした。
同党が1日、自民党と「2日衆院TPP特別委、4日本会議」の採決日程で合意したのは、TPP参加の検討は民主党政権時代に始めた経緯があるためだ。年明けの衆院解散の観測も流れるなか、徹底抗戦すれば「民主党政権との整合性を問われかねない」との懸念も出ていた。
想定外の失言問題に対し、民進党では「山本農相の下での審議は国会の権威に関わる」(今井雅人特別委理事)と気勢が上がる。だが、山本氏の最初の発言で辞任に追い込めないまま、一度は採決に応じた姿勢には分かりにくさも残る。細野豪志代表代行は2日の記者会見で、山本氏を擁護する政府・自民党の対応を「強者のおごりだ」と強く批判。「国民の不幸はおごり高ぶった自民党に対するもう一つの選択肢がないことだ。我々の責任は重い」とも語った。【葛西大博】
1731
:
チバQ
:2016/11/03(木) 19:44:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161103-00000026-jij_afp-int
ISから解放されたモスル東端の村、バリカンで2年ぶりひげそり
AFP=時事 11/3(木) 13:43配信
ISから解放されたモスル東端の村、バリカンで2年ぶりひげそり
イラク北部モスル東端のコクジャリ村で、バリカンで伸ばしっぱなしだったひげをそる男性(2016年11月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラク北部モスル(Mosul)東端にあるコクジャリ(Gogjali)村では2日、前日に市内に到達したイラク軍精鋭部隊の掃討作戦による発砲音が響き渡る中、住民たちが白旗を手に用心深く自宅から出てきてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の残忍さを口々に語った。
【関連写真11枚】大きなハサミでばっさり行く人も
「トラクターを没収され、6日間も拘束されて殴られた。解放されたが、それ以降、仕事はできなかった」。母親と息子2人に寄り添われて取材に応じた農家のユセフ・ファリクさん(40)の顎には、ISの戦闘員に強要されて伸ばし始めた長いひげが生えていた。「彼らは私たちを殺し、いつも金を無心した。私たちはどこへも行けず、毎日が地獄だった」と母親が続けた。
村の住民の間では、イラク特殊部隊員がくれた電動バリカンが引っ張りだこだ。男性たちは行列をつくって順番待ちをし、ISの命令でずっと伸ばし続けていたひげを2年ぶりにようやくそることができた。
イラク軍は、国内最後のIS主要拠点であるモスル奪還作戦の開始から2週間余りで市東端に到達したが、そこから市内へは入れないまま戦闘が続いている。市内には100万人以上の市民が取り残されているとみられ、ISが人々を強制的に集めているとの複数の住民の報告もある。支援関係者からは「最悪の事態に備えている」との声も出ている。【翻訳編集】 AFPBB News
1732
:
チバQ
:2016/11/03(木) 21:16:15
http://www.sankei.com/world/news/161103/wor1611030034-n1.html
2016.11.3 08:28
モスル奪還ならISに大打撃 スンニ派多数、統治困難も
モスルは「イスラム国」(IS)がイラクでの本拠地としており、政府軍などの奪還作戦が成功すれば、ISにとって軍事的な大打撃となるだけでなく、“建国宣言”の地を失う象徴的な意味合いを持つ。ただ、イスラム教シーア派主導のアバディ政権を嫌うスンニ派アラブ人らが多数を占める都市で、シーア派を中心に構成される政府軍による平定作業は、困難なものとなることも予想される。
「市街戦だ」「多くの住民が室内に引きこもっている」。ロイター通信は1日、電話取材に応じたモスルの住民の声を伝えた。街中では政府軍などとISが激しい戦闘を展開しているもようだ。
モスルは約2年前、電撃的に進攻したISがイラク軍を駆逐して掌握。翌月には最高指導者のアブーバクル・バグダーディ容疑者がモスル市内のモスク(イスラム教礼拝所)で、自身が全信徒を率いる「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)だと宣言した。
カリフを名乗ったことに、域内外のイスラム諸国では非難が広がった。
一方でISが、イスラム教で理想とされる政教一致のカリフ制国家の再興を現実に宣言したことは、各地の過激派の間でISの求心力を高めることにもつながった。
イラク北部のクルド自治政府に拘束されたISメンバーらは、過去の産経新聞の取材で、同容疑者を「本物のカリフ」とみなしていると証言している。
政府軍が米主導の有志連合と連携して進める奪還作戦には、モスルを中心に支配領域を広げるISの戦略を破綻に追い込み、支持者らがISに抱く「幻想」を打破する狙いがある。
一方、モスルの多数派のスンニ派アラブ人には、シーア派を中心とする政府軍が進駐すれば、「ISに協力した」として追及や嫌がらせ、略奪などを受けるとの警戒感もある。住民の反シーア派感情を背景に、ISのゲリラ戦術やテロが激しさを増す可能性も高い。
さらに、モスル周辺の実効支配を狙うクルド自治政府のほか、政府軍に協力するシーア派民兵の後ろ盾であるイランがイラク北部での影響力を拡大させることを警戒し、隣国トルコが干渉を強めることも考えられる。ISがモスルを放棄しても周辺地域の不安定な情勢は続くものとみられる。(ガジアンテプ 大内清)
◇
【用語解説】モスル
イラク北部最大の都市で、首都バグダッドに次ぐ同国第2の規模。2015年の推定人口は約170万人だったが、イラク軍などの攻撃を前に住民らの脱出が相次いだ。「イスラム国」(IS)の前身組織が14年6月に制圧したイラクにおける拠点で、最近も最大8千人のメンバーがいたとの情報がある。少数民族のクルド人が多く住み、一帯を「歴史的なクルディスタン(クルドの国)」の一部とみなしている。住民の多くはISと同じスンニ派で、シーア派が主導するイラクの現政権に対し、根深い反感を抱いているとされる。
1733
:
チバQ
:2016/11/04(金) 21:22:32
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161104X838.html
クルド系政党党首ら拘束=南東部で爆発、8人死亡―トルコ
20:46時事通信
【エルサレム時事】トルコ当局は4日、テロ捜査の一環で、クルド系政党・国民民主主義党(HDP)共同党首のデミルタシュ、ユクセクダー両議員ら同党の議員十数人を拘束した。その後、クルド人が多数派を占める南東部ディヤルバクルでは、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)が仕掛けた自動車爆弾によるとみられる爆発事件が発生し、8人が死亡。クルド問題が深刻化する可能性がある。
エルドアン政権は昨年の総選挙で躍進したHDPについて、「テロ組織」とみなす反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と密接な関係があると非難。トルコ当局は、デミルタシュ共同党首らがテロ組織メンバーの疑いがあるなどとして捜査を進めてきたが、ユルドゥルム首相は今回の拘束について、容疑に関する証言を拒否したためだと説明した。
これに対し、HDPは「民主主義の終わりだ」と非難。トルコに反テロ法改正を求めている欧州連合(EU)も強い懸念を示している。
1734
:
名無しさん
:2016/11/05(土) 22:30:05
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161101/k10010751781000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_082
外相 常岡氏の保護へ適切な対応求める考え
11月1日 11時05分
岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、イラク第2の都市モスルの近郊で、クルド自治政府当局に拘束された日本人ジャーナリスト、常岡浩介さんについて、邦人保護の観点から適切な身柄の扱いなどを求めていく考えを示しました。
日本人のフリージャーナリスト、常岡浩介さんは、過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦を取材するため、イラク北部を訪れていて、モスルの近郊でクルド自治政府当局に拘束されたことが確認されました。
これについて、岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、「邦人保護の観点から、イラクにある日本大使館から、領事の面会を申し入れるなど、必要な対応を行っている。現在は現地当局で取り調べ中で、詳細については控えたい」と述べ、適切な身柄の扱いなどを求めていく考えを示しました。
1735
:
チバQ
:2016/11/05(土) 23:40:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161105-00000007-jij_afp-int
イラク軍、モスル市街に初進入 ISの激しい抵抗受け部分的撤退
AFP=時事 11/5(土) 9:19配信
イラク軍、モスル市街に初進入 ISの激しい抵抗受け部分的撤退
イラク北部コクジャリを通ってモスルに向かうイラク軍のM1エイブラムス戦車(2016年11月4日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が制圧していた同国北部モスル(Mosul)の奪還作戦を進めているイラク軍は4日、モスルの市街地に初めて入ったが、大量の爆弾と砲撃を使った反撃を受け一部の部隊が部分的撤退を余儀なくされた。
夜明けを待って、空爆支援を受けたブルドーザーと戦車が東からモスル市街に進攻した。イラク軍がモスル市街に進攻したのは、10月17日にモスルを奪還するための大攻勢を開始して以来、初めて。
指揮官によると、2014年6月にISがモスルを制圧したとき最後まで街に残っていたイラク対テロ部隊(CTS)の「モスル連隊(Mosul Regiment)」は、今回モスルに入るとすぐに「激しい抵抗」に遭ったという。
砲撃が数時間ほぼ途切れることなく続き、前線からCTSの無線に入った報告によると、ISは通りの至る所にバリケードを築き、爆弾を仕掛けていたという。
AFP特派員の報告によると、CTSの装甲車の一部はアル・カラマー(Al-Karamah)の通りに入ったが、ISの激しい抵抗を受け数時間後に撤退した。
CTSの将校は匿名を条件に「これほどの抵抗は想定していなかった。やつらはすべての道を封鎖していた」と語り、新たな攻撃を仕掛けるかどうか検討中だと述べた。「大勢のイスラム過激派がいた……撤退して新しい策を練るのが得策だった」
CTSの一部がモスル市内に残っているが、4日に開始されたモスル進攻作戦には少なくとも5個連隊が参加しており、撤退した部隊の規模を判断するのは困難だ。【翻訳編集】 AFPBB News
1736
:
チバQ
:2016/11/05(土) 23:40:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3106878?utm_source=yahoo&utm_medium=news
ISから奪還の村で民兵が住民虐待か、イラク・モスル周辺
2016年11月04日 17:53 発信地:ロンドン/英国
【11月4日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は3日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が拠点都市としているイラク北部モスル(Mosul)の奪還作戦に参加しているスンニ派(Sunni)部族の民兵らが、奪還した村の住民たちに拷問や虐待を行っていると報告した。
アムネスティによるとスンニ派民兵らの部隊は、ISから奪還したモスル南東部の複数の村で「報復」攻撃を行っており、ISへの関与が疑われる男性や少年を不当に拘束したり、拷問や虐待を行ったりしているという。
アムネスティは複数の地元当局者や目撃者らに聞き取り調査を行った結果として、金属の棒で殴られた、電気ショックを与えられた、車のボンネットに縛り付けられて通りを引き回された、おりに入れられたといった証言を報告している。(c)AFP
1737
:
チバQ
:2016/11/05(土) 23:41:04
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161106k0000m030040000c.html
<イラン>新閣僚3人を承認 ロウハニ大統領が指名
18:44毎日新聞
イランの国会は先月辞任した文化・イスラム指導相ら3閣僚の後任としてロウハニ大統領が指名した3人の就任を賛成多数で承認した。来年5月に大統領選を控える中、再選が有力視されるロウハニ師の安定した影響力が示された形だ。
保守穏健派のロウハニ師が2013年8月に就任した当時の議会では、保守強硬派の影響力が強く、今回承認された3閣僚のうち教育相とスポーツ・青少年相の最初の指名者は否決された。だが、今春の総選挙で支持基盤の改革、穏健両派が躍進し、議会でロウハニ師の意向が反映されやすくなった。【テヘラン】
1738
:
名無しさん
:2016/11/06(日) 06:52:20
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110400080&g=pol
常岡氏、IS通訳と説明=「名誉勲章受章」も-イラク当局
【エルサレム時事】クルド系メディア「ルダウ」によると、イラク北部のクルド自治政府当局にジャーナリスト常岡浩介氏が拘束された問題で、自治政府当局者は3日、常岡氏が取り調べで過激派組織「イスラム国」(IS)指導者の通訳を務めたことがあると明かしたと述べた。
常岡氏は今週、クルド自治区内で、ISなどと関係があるとして治安部隊に拘束された。同氏はISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカを訪問したことを認め、仕事ぶりを評価されて「ISから名誉勲章をもらったと語った」という。(2016/11/04-06:30)
1739
:
チバQ
:2016/11/06(日) 22:08:52
http://www.sankei.com/world/news/161106/wor1611060025-n1.html
2016.11.6 21:03
【緊迫トルコ】
イスタンブール混乱続く 他党党首ら拘束に反発デモ
【中東支局】ロイター通信などによると、トルコの最大都市イスタンブールで5日、クルド系左派の野党、人民民主党(HDP)の幹部や国会議員らの拘束に反発するデモがあり、警察当局が催涙弾や放水で対抗した。エルドアン政権は7月のクーデター未遂以降、教師や司法関係者ら11万人以上の身柄拘束や職務停止に乗り出しており、混乱が続いている。
当局は4日、HDP共同党首のデミルタシュ氏とユクセクダー氏を含む国会議員12人を拘束した。当局者は「テロに関連した事情聴取を拒否したため」と理由を説明している。
アーネスト米大統領報道官が拘束に関し、「深く困惑している」と述べたほか、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表も懸念を表明。欧米との溝が深まっている。
拘束の数時間後には、南東部ディヤルバクルの警察署付近で車爆弾によるテロが発生。AP通信によると9人が死亡、約100人が負傷した。地元当局は武装組織「クルド労働者党」(PKK)の犯行と断定して非難した。一方でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系のサイトも犯行声明も出した。
また、イスタンブールのアタチュルク国際空港では5日夜から6日未明にかけ、2人乗りのバイクが警察官の制止を振り切って侵入する騒ぎがあった。同空港では6月、ISによる爆弾テロで41人が死亡する事件が起きている。
1740
:
チバQ
:2016/11/06(日) 22:42:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161106-00000073-jij-m_est
クルド系政党、議会ボイコット=党首ら逮捕に反発―トルコ
時事通信 11/6(日) 19:34配信
【エルサレム時事】トルコのクルド系政党・国民民主主義党(HDP)は6日、声明を出し「議会での活動を停止することを決めた」と議会ボイコットの方針を発表した。
党首らの逮捕を受け、政権と全面対決する姿勢をあらわにしている。一方、ユルドゥルム首相は同日、HDP党首らについて「何年も、私たちが地方自治体に送っていたお金をテロ(組織)に転送していた」と述べ、逮捕の正当性を強調した。
少数民族クルド人に対するエルドアン政権の強権姿勢に対しては内外から非難の声が高まっている。さらに国民分断が進みテロが続く恐れがある。
トルコ当局は4日、対テロ捜査の一環として、HDPのデミルタシュ、ユクセクダー両共同党首を含む国会議員9人を逮捕。2015年の総選挙で躍進したHDPをめぐっては、エルドアン政権は反政府武装組織クルド労働者党(PKK)の政治部門とみなし、デミルタシュ共同党首らが「テロを扇動した疑いがある」などと訴えていた。
トルコ国会は5月、議員の不逮捕特権を剥奪する改憲案を可決。HDPを狙い撃ちにする改憲とみられていた。7月のクーデター未遂を受け発令された非常事態宣言を契機に、HDPをはじめ反政権派への取り締まりが強化されていく中で、HDP首脳部を一気に襲う逮捕劇となった。
欧州連合(EU)は「重大な懸念」(モゲリーニ外交安全保障上級代表)を表明。トルコ系移民が多く暮らすドイツでは5日、「エルドアン大統領の独裁」に抗議する行進が行われ、数千人のクルド人が参加した。
1741
:
とはずがたり
:2016/11/07(月) 15:11:30
子供60万人逃げられず=イラク部隊突入のIS拠点
時事通信社 2016年11月2日 05時33分 (2016年11月2日 23時58分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161102/Jiji_20161102X447.html
【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点としてきた北部モスルの市街戦が迫る中、子供を含む住民の被害拡大に深刻な懸念が世界に広がっている。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は1日、声明を出し、モスルについて「子供約60万人を含む150万人の民間人が逃げられずにいる」と強調。安全な脱出ルートを設ける必要があると訴えた。
モスルにはこの日、ISからの奪還作戦を進めるイラク部隊が複数の方向から突入し、もはや市街戦は避けられない情勢となっている。声明は「IS戦闘員が多くの病院や学校を占拠し、こうした施設がイラク部隊による攻撃の標的になることに懸念が高まっている」と危機的状況を訴えた。
イラク軍などは10月17日、モスル奪還作戦に着手した。1日までにモスル一帯で暮らしていた約1万8000人が戦闘地域外に脱出したとみられる。しかし、モスルの人口を考えれば、住民の圧倒的多数はISの監視の中、まだ市内にとどまっている。
1742
:
チバQ
:2016/11/07(月) 17:53:11
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161107-00180065-newsweek-int
不安定化するトルコで、拡大する内務省の役割
ニューズウィーク日本版 11/7(月) 16:30配信
<シリア内戦に伴う難民の流入、昨年7月以降のテロの増大、そして今年7月15日のクーデタ未遂事件以降、トルコ国内で内務省が存在感を高めている>
移民政策から軍の再編まで
シリア内戦に伴う難民の流入、昨年7月以降のテロの増大、そして今年7月15日のクーデタ未遂事件が発生した中、存在感を高めているのが内務省である。内務省の職務は多岐に渡るが、その中でも最も重要なのが国家の防衛と公共秩序の維持であり、不安定化するトルコの国内情勢を安定化させるためにいくつかのテコ入れが行われている。
例えば、難民政策に関しては、2014年に移民管理総局(GDMM)が内務省傘下に創設され、シリア難民の法的位置付けの整備で中心的役割を果たしている。
また、トルコでは、イスラーム国(IS)とクルディスタン自由の鷹(TAK)によるテロが2015年6月以降、頻発している(表1)。TAKは非合法武装組織であるクルディスタン労働者党(PKK)との関係が取りざたされる組織である。
<表1:2015年6月以降にトルコで発生した主なテロ>
2015年10月10日にアンカラで、ISによるトルコ共和国史上最も死亡者が多かったテロ事件が起こったが、後の10月28日に、内務省はテロリスト・リストを発表した。このリストは定期的に更新されており、リストに掲載されるテロリストの数は増加している。特にクーデタ未遂事件後、ギュレン運動の関係者が多く名を連ねるようになった。PKK対策として、前回の小論で述べたように「村の守護者制度」を専門に扱う部署の設置を決定した。
【参考記事】トルコ政府とPKKとの抗争における「村の守護者」の役割
内務省は軍の再編にも密接に関与している。7月15日のクーデタ未遂事件後、これまで軍が統括してきた国内治安維持軍と沿岸警備隊が内務省の傘下に入った。また、エルドアン大統領は、国家情報局(MİT)の国内部門と警察も内務省傘下に統一するプランを提示している。
このように、近年、トルコにおける内務省の存在感は確実に増してきている。内務省の原型はオスマン帝国後期まで遡るが、トルコ共和国において正式に組織化されたのは1985年と比較的新しい。この背景には、1960年代と70年代のトルコが極左と極右の抗争で混乱したことと、1984年にPKKがトルコで本格的にテロ行為を始めたことがあった。
1743
:
チバQ
:2016/11/07(月) 18:03:25
http://www.sankei.com/world/news/161107/wor1611070002-n1.html
2016.11.7 09:00
【三井美奈の国際情報ファイル】
イラン最高指導者の後継者は誰に 中東揺さぶる人事に世界の目が…
イランの最高指導者アリー・ハメネイ師(77)の健康不安説が浮上し、後継者をめぐる観測が広がっている。最大の焦点は、次期指導者がハメネイ師に近い強硬保守派か、親欧米路線をとるロウハニ大統領(67)の穏健保守派か、だ。イスラム教シーア派の盟主イランのトップ人事は、昨年7月のイラン核合意の行方を左右し、影響は中東だけでなく世界中に広がることが確実だ。
イランでは今年2月、最高指導者の選出を担う専門家会議(定数88)の選挙が行われ、ロウハニ大統領を支持する穏健、改革派が過半数を占めた。専門家会議は任期8年で、高齢のハメネイ師の後継者を決めるとみられている。ハメネイ師は2014年9月に前立腺の手術を受け、「がんにかかっている」との噂も流れた。
10月25日付英紙フィナンシャル・タイムズは、後継者選びでは「ハメネイ師自身が重要な役割を担うだろう」と指摘した。ハメネイ師の親族によると、同師は米国が核合意の強力な履行を求めて、イランに干渉することを懸念しているという。核合意はイランが核開発を制限する見返りに国際社会が制裁を解除する内容で、ロウハニ大統領の主導で実現した。
同紙は、保守強硬派の革命防衛隊ではハメネイ師の次男、モジュタバ・ハメネイ氏の就任を望む声が強いが、「ハメネイ師は家族による地位継承に強く反対している」と伝えた。穏健・改革派の候補として、ロウハニ大統領や、革命の指導者ホメイニ師の孫のハッサン・ホメイニ氏をあげたが、「有力な後継者候補はまだ現れていない」とした。
一方、9月26日付米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、「後継者は欧米の友人ではないだろう」という識者の見方を伝えた。米外交問題評議会のレイ・タケイ上級研究員の寄稿で、「ハメネイ師と革命防衛隊は、イランのエリート指導部の中でもっとも反動的なメンバーの一人を擁立しようとしている」と指摘した。タケイ氏が有力候補としてあげたのは、イスラム法学者特別法廷で検察を率いた56歳のイブラヒム・ライシ氏。ハメネイ師と同じイラン第二の都市マシュハドの出身だという。特別法廷は、イスラム価値観への侮辱、反体制プロパガンダ、背教などを裁く強硬保守派の牙城だ。
イランではシーア派の教えにのっとり、シャリーア(イスラム法)を最もよく解釈できる法学者が国家を指揮することとされ、最高指導者は司法、立法、行政など国の全権を把握する。ハメネイ師は、1989年、イラン革命の指導者ホメイニ師の後継者に選出されて以来、27年間の在位を通じて現体制の基盤を作った。
イランは人口約7900万。湾岸随一の大国だ。最近はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を通じて影響力を大きく広げている。原油、天然ガスの埋蔵量が豊富な、世界屈指のエネルギー大国でもある。
汎アラブ紙アッシャルクルアウサトによると、専門家会議の重鎮ラフサンジャニ師は6月、同会議内に特別委員会が置かれ、後継者選びをめぐる協議に入ったことを明らかにした。次期体制をめぐる綱引きは、すでに水面下で活発化しているようだ。
(外信部編集委員)
1744
:
とはずがたり
:2016/11/08(火) 19:15:37
トルコの公務員解雇、ナチスを彷彿=ルクセンブルク外相
ロイター 2016年11月8日 16時01分 (2016年11月8日 19時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161108/Reuters_newsml_KBN1330JG.html
[ベルリン 7日 ロイター] - ルクセンブルクのアッセルボルン外相は7日、トルコ政府が7月のクーデター未遂以降に公務員を解雇した対処法が、ナチスドイツによる戦術を想起させるとし、欧州連合(EU)は遅かれ早かれ、トルコに制裁を科さければならなくなるだろうと述べた。
一方、ドイツ政府は、テロとの戦いにおける重要パートナーと良好な関係を保つことは重要だとして、この考えをはねつけたとみらえる。
トルコでは7月のクーデター未遂以降、兵士や判事から教師、政治家、記者に至るまで11万人以上の公務員が拘束されたり、停職や免職になったりしている。エルドアン大統領はクーデター未遂を機に、あらゆる反対派の取り締まりへと舵を切ったとの批判もある。
アッセルボルン氏は、大学の学位をはく奪された人や、無収入になった人もいると述べた。解雇された教師からは、家族を養えないと不満も聞こえたという。
「こうした方法は、ナチスドイツ時代に使われた方法だが、非常に悪い方向に進歩している」と、同氏は述べた。
1745
:
とはずがたり
:2016/11/09(水) 09:18:35
俺がいつも云ってるけどトルコとロシアの歴史的和解の可能性は?!
アメリカがシリアで血を流すメリットアメリカに殆ど無いからなぁ。。
クルド支援の俺としては如何ともし難い現状だ。
冷泉彰彦
プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
アレッポにもモスルにも、ほとんど関心がない米世論
2016年11月04日(金)16時00分
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/11/post-873.php
大統領選の投票まで残り一週間を切った今、一部の世論調査では全国レベルでドナルド・トランプ候補の支持率がヒラリー・クリントン候補を1%上回ったか、接戦の中道州で情勢が逆転しているという報道が出ています。
ですが、常識的には「事前投票」が40%近く進行している現状では、この時点の世論調査の数字にはあまり意味がないという意見、あるいはメディアが接戦を煽っているのは両陣営への「最後のテレビ広告枠販売」で稼ぐためという解説もあります。
今週2日には、歴史に残る名勝負の結果、ワールドシリーズでシカゴ・カブスが優勝し、翌朝のニュースは各局この話題一色になりました。仮に、本当にトランプ優勢が事実であれば、こんな「悠長な」ことは言っていられないはずで、「大逆転」の可能性は極めて低いと見られます。
その一方で、この米大統領選の動向を「じっと」注視している勢力があります。それは、ロシアです。
問題は、シリアのアレッポをめぐる情勢です。
激しい空爆によって、市街のほとんどが破壊され、多くの民間人犠牲が出ている中で、一部報道によれば30万人もの市民が、アレッポの東部市街に取り残されていると言われています。アメリカとロシアを中心とした交渉によって何度も「休戦」の合意がされていますが、その度に休戦協定は破られ、本稿の時点では「アサド政府軍は空爆継続」の一方で、「ロシア軍は空爆を暫定的に停止」しているようです。
ロシアのラブロフ首相からは、アメリカを中心とする有志連合へ向けて様々な非難の言葉が出てきています。
「我々が休戦に応じたのは、シリアの反政府勢力について『テロリスト』と『非テロリスト』の区分けをする時間をアメリカに与えるためだ。だが、アメリカはその区分けはできなかった」
「シリアの反政府勢力には、アルカイダへの忠誠を誓うヌスラ戦線がいる。彼らは『シャーム・ファトフ戦線』と名前を変えているが、テロリストであることには変わりはない」
「ということは、現在市内に残っている人間は全員がテロリストと、その『人間の盾』だとみなすしかない」
「アメリカにはその攻撃を非難する資格はない。イラクのモスルで行われていることと全く同じだからだ。ISというテロリストが『人間の盾』を抱えているところへ、米軍は空爆を続けているではないか。アレッポも全く同じだ」
つまり、ロシア政府としては、アレッポに残存している反政府勢力への攻撃は基本的に止めないとしているのです。その一方で、ロシアはトルコとの間で軍事的な協議を続けています。
まず、ロシアのゲラシモフ軍参謀総長は9月15日、トルコの首都アンカラを訪問してアカル軍参謀総長と会談しています。両軍の参謀総長の会談は11年ぶりだというのですが、その2週間後の今月1日、2人は今度はモスクワで再度会談しているのです。
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