Googleは2006年にGoogle.cnを開設し、中国市場に参入した。Googleは当時、中国政府の方針に基づいて、検索結果の検閲を強制されることを分かっていた。しかし、Googleは検索結果が現地法に基づいて検閲されたことをウェブ検索ユーザーに通知さえすれば、急速に成長する中国市場でのビジネスチャンスを逃すことなく、「Don't be evil(邪悪になるな)」という同社の有名な誓約を守ることができると判断した。
Siri の音声処理は iPhone 本体ではなく Apple のサーバーで処理されているため、音声を認識するだけでもかなりの量のデータのやり取りが必要とされる。さらに Siri からの応答は Yelp、Wikipedia、Wolfram Alpha といった他のサービスから送信されており、ここでも大量のデータが送受信される。このため、Wi-Fi ではなく 3G 回線で Siri を利用している場合は、回線使用料が高額になったり、月間のデータ使用上限にあっという間に到達したりすることがありうる。
すでに Apple Forum などにはこれに対する不満が書き込まれている。書き込みによれば、ちょっとした質問をするだけで5MB以上のデータが消費されるようだ。これは、月額15ドルで200MBまでの契約をしたユーザーに大きな影響を与えつつある。また、他の利用者によれば、月間2GBの契約でなければ現実的ではなく、それでも十分とは言えないとしている。
今後、iPhone 4S の購入者がさらに増加し Siri に魅せられる人が増えて行くにつれて、回線の混雑と Apple サーバーの容量問題は避けられなくなっていくだろう。
10月25日刊行予定の Walter Isaacson 氏による Steve Jobs 氏の伝記「スティーブ・ジョブズ」に、Google のモバイル OS Android に関しての Jobs 氏の見解が述べられていることがわかった。同著作によれば、Jobs 氏は Android OS に対して憎しみとも呼べる感情を抱いていたようだ。
Jobs 氏は Isaacson 氏に対し、Android OS は Apple の iOS に酷似しており、その技術を盗んだものだと語っていた。
「私は、Android を叩き潰すつもりだ。Android は(Apple のiOSから技術を)盗んだ製品だからだ。そのためなら核戦争だっていとわない。この不正を正すのに必要であるなら、人生最後の日々をすべて使っても、銀行にある Apple の400億ドルをすべてつぎ込んでもかまわない」
Google Android OS のインターフェイスは、Apple iOS が登場するまではタッチスクリーンではなく、小型のキーボードを備えた PDA タイプのものだったといわれている。
Google が Android OS をリリースする前は、Google と Apple は良好な関係を保っており、当時 Google の CEO だった Eric Schmidt 氏は Apple の取締役を務めていた。だが、Google が Android を2007年11月に公開した後は関係が悪化。2009年8月には Shmidt 氏は取締役を辞任していた。
2010年の AllThingsD カンファレンスで、Steve Jobs 氏は Eric Schmidt 氏に裏切られたと感じているかと質問されているが、氏は回答しなかった。
Apple は現在、Android OS を採用している複数のスマートフォン製造メーカーを提訴している。
IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの木村融人氏は、今後の見通しについて「スマートフォン市場においては、半導体供給不足による影響で出荷台数が伸び悩んだ前年同期と比較し、2013年第2四半期は、リバウンド効果によってプラス成長を記録する可能性が高い。ただし、年後半にかけてスマートフォンの成長率が鈍化する可能性はある」と述べている。