10月25日刊行予定の Walter Isaacson 氏による Steve Jobs 氏の伝記「スティーブ・ジョブズ」に、Google のモバイル OS Android に関しての Jobs 氏の見解が述べられていることがわかった。同著作によれば、Jobs 氏は Android OS に対して憎しみとも呼べる感情を抱いていたようだ。
Jobs 氏は Isaacson 氏に対し、Android OS は Apple の iOS に酷似しており、その技術を盗んだものだと語っていた。
「私は、Android を叩き潰すつもりだ。Android は(Apple のiOSから技術を)盗んだ製品だからだ。そのためなら核戦争だっていとわない。この不正を正すのに必要であるなら、人生最後の日々をすべて使っても、銀行にある Apple の400億ドルをすべてつぎ込んでもかまわない」
Google Android OS のインターフェイスは、Apple iOS が登場するまではタッチスクリーンではなく、小型のキーボードを備えた PDA タイプのものだったといわれている。
Google が Android OS をリリースする前は、Google と Apple は良好な関係を保っており、当時 Google の CEO だった Eric Schmidt 氏は Apple の取締役を務めていた。だが、Google が Android を2007年11月に公開した後は関係が悪化。2009年8月には Shmidt 氏は取締役を辞任していた。
2010年の AllThingsD カンファレンスで、Steve Jobs 氏は Eric Schmidt 氏に裏切られたと感じているかと質問されているが、氏は回答しなかった。
Apple は現在、Android OS を採用している複数のスマートフォン製造メーカーを提訴している。