したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

世界ノ終わり--君を悪だと言うのならば………--

1神奏 琉音 ◆ptZpvaYoVY:2011/04/03(日) 22:35:44 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
ー……、一応初めまして、とでも言っておきましょうか。トリップとか色々変更していますしね。まあこのトリップは、なりきり掲示板とかで何時も使っているトリップですが………分かる人には分かると思います。

取り合えず、僕は神奏 琉音(カミカナ ルオン)です。今までの小説はサラッと忘れて初めましてと言う形でお願いします((

これから、世界ノ終わり--君を悪だと言うのならば……--を書かせて頂きます。まあ、これは、世界の終わり--セカイノオワリ--の新バージョンだと思って下されば良いです。


注意をしますね。
この小説では、超能力者、魔術師、吸血鬼、魔法等の現実世界では有り得ないような話が出て来ます。
そう言うものが苦手な方はUターンをオススメします。そしてグロ表現をなるべく抑えるようにしますが一応有るのでグロテスク表現が苦手な方もUターンをお願いします。
感想やアドバイス等はお待ちしておりますが、暴言、チェーンメール、アスキーアート(AA)等は止めて頂ければ幸いです。
そして、このストーリーやキャラクターの容姿、性格、名前等は一切パクッておりませんので宜しくお願いします。


それでは、感想やアドバイス等、お待ちしております^^

2神奏 琉音 ◆ptZpvaYoVY:2011/04/04(月) 09:29:45 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
--序章(プロローグ)・僕と君と二つの組織と--

 四月六日。無事に入学式を終える少年、月葉 零(ツキハ レイ)は、プラチナブロンドの髪を肩で切り揃えているショートカットにしており、金色の瞳をし、白いYシャツに高等部用の赤いネクタイ、上に黒のラインが入った白いブレザーを着て黒いズボンをはき、ネクタイには星型のバッジに高等部生徒会長と刻まれている。
ため息を付きながら、自分の教室に入り席に付く。担任と思われる女性が入って来て、色々と話をしていた。まあ、零は生徒会長であるため、高等部の生活の仕方や様々な事を教えられた。
 
 各生徒の隣には、動物や人間、妖精がいる。これを犠牲(サクリファイス)と言い、契約した相手を守るのが仕事である、守護の役目を果たしているのである。
犠牲(サクリファイス)にも三つの種類があり、一つ目は妖精型。この種類がこの百夜学院(ビョクヨガクイン)で多く、魔法を使う事が出来る特殊な能力を持っている。二つ目は動物型である。この種類は妖精型より少なく、人間型より遥かに多い。これは大きい動物は力技を得意として、小動物は魔法や超能力を使う事が出来る。三つ目は人間型であり、妖精型や動物型より遥かに少なく、全校生徒1200人の中でも20人いるかどうか……、と言われている。この種類は妖精型や動物型よりずば抜けて運動神経が良く、魔法や超能力、死神を呼び出せたりする無敵っぽいが、人間そっくりで風邪も引いたりするのが欠点である。

「………」

何もかも終わり、部活動や委員会活動に映った。零は何にも構わずに無言でスタスタと廊下を歩いて行く。何とも静かな四練一階の部屋、真っ白なプレートに黒い太文字で綺麗に“全校合同生徒会室”と書かれた部屋のドアを開け、中にいた五人の学院生徒がパッと振り返りホッと安堵したようにため息を付く。その中の一人の少女、薄紫色の髪を腰より5cm程度長くしていて黒いリボンの付いたカチューシャをしてリボンの真ん中には蝶の形をした飾りか付いている。瞳の色は右目赤紫色、左目青色のオッドアイ。服装は白いYシャツに中等部用の青いリボンをし黒いラインの入った白いブレザーを着て黒いミニスカートをいている。リボンには星型のバッジに中等部生徒会副会長と書かれていて、名前は、月葉 蓮(ツキハ レン)。零とは兄妹である。
蓮は零を見て軽く笑みを向けて「零兄様お帰り。入学式お疲れ様、生徒会長おめでとう」と言い顔を再び資料に向けた。

「あ、会長ー。資料、見といてくれー」

モニターを見ながら資料を指す少年、栗花落 海斗(ツユリ カイト)は青色の髪を首より3cm程度短くし、両目青色の瞳をしている。服装は白いYシャツに初等部用の黄色のネクタイ、白いライン無しブレザー、黒いズボンをはき、ネクタイには星型のバッジに初等部生徒会会計と刻まれている。
モニターを見ながらため息を付き「明日に転校生来るってよ。今日入学式なのに何考えてんだろーな」と呆れ気味に言う。

「誰でしょうか?」

「ん? あぁ、桜紗(サシャ)とか言ったけ……、あ、あった、はい。資料」

そう海斗が考えるように言いながら、資料を見つけ出し零に渡す。零は怪訝そうな表情をして「……犠牲(サクリファイス)用の………制服?」と首を傾げる。まず犠牲(サクリファイス)には契約者が必要であり、普通なら契約者と犠牲(サクリファイス)と二人転校してくる筈だが今回は一人。零は首を傾げた。

3神奏 琉音 ◆ptZpvaYoVY:2011/04/05(火) 07:44:30 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
「……桜紗、か」

零はポツリと呟く。家では蓮が食事当番であり、夕ご飯でも作っている頃だろう。
父親も母親もいない、シン、とし、静まり返った部屋。零は微かに目を瞑った瞬間……一粒の雫が頬を伝う。それを拭って起き上がればレコーダーのスイッチを押し、音楽を再生する。音楽の題名は“you are birthday”と書かれている。

“僕に語りかたける、一人の少女。罪は全て許されはしない。僕に語りかける一人の少年。今日が貴方の新しいbirthtday”

静かにながれる曲。残酷、とも言われるこの曲は零が一番気に入っている曲である。
 再び静まり返った部屋。一番始めに静寂を破ったのは、カチャリ、と言う音を立ててドアを開けた蓮だった。蓮は静かに首を傾げて「お兄様、どうかしたの? あ、あとご飯出来てるよ」と零は困ったように見る。しかし蓮の心配そうな顔とは裏腹に零はニコニコと笑みを浮かべて「少し、疲れただけだよ」とだけ返す。

 トントントン、と階段を降りて行く音が二十秒程度だろうか……、聞こえくる。それからはテレビの音や喋っている声、水の音、様々な音が混じり合い、また部屋に戻る零と蓮。

 蓮は眠そうな表情でベッドに横たわりながら「零兄様も……十六年たって、“限界”なのかなー……?」静かに自問自答する。蓮はクスリと小さく笑って「これからは……面白くなりそうだけどね」と微かに笑い続ける。




「……紅蓮……桜紗。まあ、宜しく」

消えそうな声で自己紹介をする少女、紅蓮 桜紗(グレン サシャ)は、薄水色の髪を紫色のリボンでサイドテールにしている。右目エメラルドグリーン、左目ライトブルーであるオッドアイの瞳。犠牲(サクリファイス)用の白いYシャツに黒いリボン、黒いミニスカートをはく、何とも美少女、としか言えない、もしくは人形のよう、と言えば良いのか。

「僕は……人間型よりもっと人間に近い」

サラリと新事実を告げる桜紗。

4神奏 琉音 ◆ptZpvaYoVY:2011/04/05(火) 19:56:23 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
シン、とした空気になる。妙な沈黙を破ったのは、羅流兎 奏羽(ラルト カナウ)。瑠璃色の髪にプラチナブロンドのメッシュを入れ、腰程度まで伸ばしている。赤色と白色が混ざった妙な瞳。白いYシャツに赤いネクタイ、黒いラインの入った白いブレザーをきて、第二ボタン以外全部ボタンを閉めていなく黒いズボンをはいている。奏羽は嬉しそうに笑い「新しい犠牲(サクリファイス)だな!戦い(バトル)出来るよな!?」と興味心身に言う。担任は苦笑し、桜紗は小さく笑って無視をし、カタン、と言う音を立て椅子を引き座る。

「さて………。じゃあ、これから授業頑張るんだぞー」

担任がそれだけ言い残し、教室から出た瞬間、教室がザワザワとざわめきだす。零がギュッと拳を握り閉め、前の席にいる奏羽の肩を、トントン、と叩く。奏羽は面倒臭そうに振り返りため息を付く。零は苦笑したあと「せっかくですし……、桜紗さんと喋りませんか?奏羽さんも興味があるようですし……」と奏羽をジッと見つめる。奏羽は一回叫び「おま……、女見たいな顔で見つめんなっ!!分かったよ、行けばいいんだろう!?」と一人騒ぎ出し、零はプッと吹き出す。


「あの……桜紗さん?何、読んでいるの?」

「ヘルマン・ヘッセ」

読書中の桜紗に恐る恐る、と言った感じで喋りかける。桜紗が短く答えれば零は微かに嬉しそうな顔をする。零は顔を明るくし「ヘッセの何を読んでるんですか? あ、幸福、とかでしょうか?」の首を傾げる。桜紗は再び「孤独」と短く答え、零は苦笑する。

「孤独。良い詩だ。 こんなに共感出来る詩なんてこの世にないな」

クスリ、と小さく笑みをこぼし再び読書に没頭する。奏羽は零を無理やり引っ張って行く。

「ちょっ……」

「零ー。じゅーぎょー!!」

時計を指差す奏羽。あと三分で授業が始まる時間であった。

こんな風に平凡な辺り前の日常を過ごすのがこの葉月零の生き方である。

5神奏 琉音 ◆ptZpvaYoVY:2011/04/08(金) 07:08:11 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
最近更新出来ていなくてすいません><
新学級やら新学期で疲れがたまっておりました、

明日から土日ですので、更新出来れば良いなぁ、と思っております。

6神音 紗桜 ◆ptZpvaYoVY:2011/04/28(木) 11:06:11 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
名前変えました>< 神音 桜紗(カミネ サシャ)になりました。
久し振り、ですが続き書きますねっ



--第一章・生徒会--

「兄様、資料見ておいてね」

生徒会室。そこは零が唯一落ち着け安堵出来る所であった。
蓮が資料を零の机に置き、席をカタン、と立った。蓮はニコリと笑みを浮かべると「月夜(ツクヨ)ー?」と叫ぶ。名前を呼ばれた少女、月夜は鮮やかな琥珀色の髪を腰より5cm程度短くして、黄色の瞳をし、白いワンピースにGパン色のカーディガンを着て、ワンピースの腰あたりには赤いリボンをまいている。

「何でしょうか、マスター」

「兄様の仕事手伝って上げてー?」

「…!? しかし、それはマスターの守護がいなくなってしまうことです!もしマスターの命に危険があれば………!」

「大丈夫だよ。ね?僕の意見、聞いてくれない?」

「分かり、ました」

月夜は渋々、仕方無いと言う表情をし、蓮はニッコリと微笑み生徒会室のドアをガラリと開け、生徒会室をあとにした。

零はサラサラと鉛筆を走らせ、一枚一枚終わらせていき、月夜に確認して貰っている。零は一つの資料を見ながら「今年の予算、は……部活動一つ1ヶ月で1万程度、でしょうか、備品等もあわせて…」とブツブツと呟く。


「んで、生徒会も1万程度、っぅ!?」

零は頭を抑え出す。月夜は驚いたように目を見開き「おい、未来(ミライ)、出てこい!」と強制的に未来と呼ばれた少年が出て来る。ボサッとした黒髪を首まで伸ばし、赤紫色の瞳をしている。白いYシャツに青いリボン、黒いベストを着用し、チェーン付きの黒い半ズボンをはいている。未来は面倒臭そうに欠伸をして「んだよ、うっせーな」とキレ気味にいった。

7神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/02(月) 16:43:46 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「……ん…」


目はゆっくりと開けられる。目が完全に開いた時、一番始めに見えたのは黒髪が腰まで掛かり、右目黒色、左目金色のオッドアイであり、白いYシャツに黒色のラインが入ったケープに黒色のリボン、薄水色のミニスカートをはいき、リボンに初等部生徒会長と星型のバッジに書かれた少女、木ノ下 紫月(キノシタ シヅキ)であった。紫月は零の目が開かれた事に安堵したかのようにため息を付いた。

「し……づき、…さん……?」

「はい。零会長が倒れしたって、聞いて」

「今は……何月ですか?何時ですか? あと……蓮、は…?」

「零会長が倒れたのは八日、今日は十一日。良く寝れた? 今は五時。蓮副会長は帰りましたよ」

三日間も寝ていたのか、と零は自分自身にため息を付く。紫月が言うには、疲労と貧血、だと言うが貧血等で三日間も眠った事等無い。ならば、これは何者かによって仕組まれた罠なのではないだろうか。

「零様。あの日……マスターが」

保健室にはベッドの周りにカーテンがある。声と共にカーテンがスッと開いて行けば、月夜と未来が立っていた。月夜は困惑した表情で「マスターが心配で私の能力で後を着けて居ました。そうしたら……」とそこでつっかえ、あとは未来に託し、月夜は出て行ってしまった。



今は家に帰る途中であり、保健教師にも許可を取り保健室を出た後、携帯をジッと見つめた。零は正直迷っていた。蓮は零に何時も迷惑を描けずに生きよう、と考え何もかもを一人で背負って生きて来た。親がいたときこそ特に。

「電話は、しないべき、でしょうね」

零は自分自身にそう言い聞かせた。ただたんに真実と向き合いたくないだけなのだ。
未来の言った一言。当の未来はウトウトとねかかっていた。


-------桜紗つー奴に襲われた。ただそれだけ


耳に響いた月夜が言い掛け詰まった言葉。聞くべきなのだろうか。
深く考えるようにゆっくりと歩いていた筈なのに、もう家に付いていた。
何時も通りの赤い屋根、クリーム色の壁。この通りに"何時ものように"が続けば良い。

ガチャリ、とドアを開ける。蓮が玄関へ来る様子はない。零は歩きだが、蓮は自転車。蓮の自転車があったから、蓮はいる筈。

カチャリ、と居間の電気を付ける、が蓮はいない。トントントン、と階段を上がり自分の部屋の電気を付けると荷物を置いて、隣の蓮の部屋をノックし部屋を開ける。電気が切れていてパチッ、と電気を付ける。蓮はベッドに横たわっていたが、携帯を見てクスリ、と小さく笑っていた。どこか何時もと違う。零を見ても何も言わず、見ようともしない

「れ……ん……?」

「何? 零」

蓮はかなり機嫌が悪い。蓮が機嫌が悪い時は必ず兄様と呼ばず零、と呼ぶ。
振り返った零の右目には包帯をし、右手、左腕、左足に包帯をしていた。

8神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/03(火) 15:01:10 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「あの……蓮……? 大丈夫、でしょうか?」

「……何で?てゆーか、零には関係無いよね?」

冷めた口調で言う蓮。零は困ったように言葉につっかえ「月夜と未来から聞きましたよ」と静かに言う。そうすれば蓮は低く舌打ちをして「右目失明。その他包帯を巻いている所重傷。その他擦り傷。 これで満足? だったら出てってくれない?迷惑」淡々と告げた蓮。零の耳には届いていにかった。スッとドアを閉め自分の部屋に戻り、上の空で音楽を聞く。






何時の間にか、零は寝てしまったようだ。何時もの登校時間まで一時間以上もある。何時もは約三十分前に蓮が起こしに来てくれる。しかし今日はどうだろうか、と零は考えながら全て荷物の整理をし、再びベッドに横になる。

 そうすればカチャリ、と言う音を立てドアが開く。

「兄様、朝だよー、って起きてんじゃん!? ちゃんと降りて来てよ?」

明るい甲高い声が零の耳に鳴り響く。そこには制服に着替えた蓮がいた。蓮はニコニコ笑いながらタンタンタン、と階段を一つずつ降りて行く。零はゆっくりと起き上がり、蓮に就いて行き、キッチンのドアをガラガラー……、と開ける。蓮は相変わらず包帯をしていたがニッコリと微笑み「今日は少し手抜きだけど……美味しいと思うよ」と語尾に音符が付き添うなくらい明るく言う

「あの……蓮、大丈夫、ですか?」

「何が?」

蓮©は無表情になり歪んだ表情りしたがすぐに笑顔になり「大丈夫だよ?気にしないで、兄様のせいじゃないんだからね」と笑い飛ばす。




 今日は頭が痛い。零はそう感じた。ケホケホと何度も咳き込みながら犠牲(サクリファイス)の未来と共に通学路を歩く。
未来は微かにため息を付き「寝てねーんだろ、マスター。また倒れるぞ?」と忠告するような雰囲気で未来は言った。

9神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/04(水) 11:59:11 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「おいー、会長ー?」

生徒会室のドアがガラリ、と開く。白いプレートには“高等部生徒会室”と書かれていた。ドアを開けた少年、小鳥遊 麻音(タカナシ オト)は鮮やかな青髪を腰まで伸ばしていて、燃えるような赤い瞳をしている。麻音はぐったりと寝ている零を見て苦笑し呼びかけてみる。零はうっすら目を開けて「麻音さん……。ちょっと疲れが溜まっていまして、ね」と顔を少し上げる。

 麻音は苦笑し「蓮か?」と首を傾げて問い掛けて見る。外は既にオレンジ色の夕日が窓の外から生徒会室に差し込んで眩しくなっている。零は深くため息を付いて「まぁそうなりますね。 あと……蓮を傷着けた桜紗さん、とか……」と深く考えながらそう言うと麻音も苦笑して「仕方無いだろう。 桜紗、つー奴可笑しいから」と笑う。

「会長ぅっ!! 大変ですよ!一人の生徒によって……初等部生徒会委員が…」

ガラリッと大きくドアが開き、ハァッハァッと息切れをしたまま説明を始める

10神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/05(木) 20:16:17 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
鮮やかな水色の髪を、ポニーテールにしていて、漆黒の瞳。白いYシャツにネクタイをして、白いラインの入った黒いブレザーに黒いズボンをはいている。星型のバッジのかわりに、赤い腕章に高等部生徒会会計と書かれている少女、翡翠 椿(ヒスイ ツバキ)は、ドアを開け「会長。やはり初等部の人達だけでは駄目でした!!やっぱり私達が……」と言う。零は、ハァッと深くため息を付くと「分かりました。では高等部生徒会役員全て集めて下さい。では椿さん、宜しくお願いしますね。 麻音さん、僕達は先に行きますよ」と言い生徒会室のドアをガラリと開ける。

 タタタッと全速力で走って行く。麻音は剣をギュッと握り締めると、暴れている生徒がいた。その生徒は長い薄い水色の髪をサラリと揺らしているがその髪や服には赤い液体が付着していた。

「高等部生徒会執行部です!!今すぐやめて下さい」

零の言った言葉に、薄水色髪少女は無言になった後フンッ、と鼻で笑い「何にも出来ないのにね」と小さく呟く。その呟きに、ピクリと零の肩が揺れるとクスリと笑った。綺麗な金色の瞳がスゥッと漆黒の黒色になり、近くにいた麻音がため息を付いた。中等部時代からの知り合いせあるため、零がどんな風になるのか知っているのだろう。

「桜紗……さん。暴れるのも良い加減にして下さいね」

短くピシャリと告げると桜紗は微かに笑って見せると「さぁ?出来るかなぁ?」と嘲笑う。

「じゃ、Good bay.」

剣をスチャッと取り出して桜紗の首筋に思い切り当てると、桜紗の首筋から赤い液体がツーゥッと少量流れ出す。

11神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/07(土) 14:08:23 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「可愛い女の子にも、手加減無しか……」

「手加減したら負けます」

 桜紗が首に手を当て、手に付いた真っ赤な血を眺めるとクスリ、と小さく笑いペコリと舌で舐めて嘲笑うかのように「じゃあ、僕も手加減しない」と無表情で言い切った。

 すると、ヒュンッ、と言う音が聞こえたとほぼ同時に頭を下げる。桜紗が無表情に剣を振り回して、零の髪が少しきれたのだった。
零はッチと舌打ちをしたあと「未来!」と少年の名を呼べばフワリとした茶髪少年がニィッと笑う。桜紗は短くフッと笑えば「サクリファイス同士、か。なら手加減は確実に無用だ」と呟く。

「葉の刃(リーフ・カッター)」

 桜紗が呟いたと同時に、未来の周りに葉っぱの形をした刃がヒュン、ヒュンッと音を立てながら飛び交う。未来はケッ、と嘲笑い「空間移動(テレポート)」とだけ言うとパッ、と消え葉っぱの無い所へトン、と着地する。

「能力禁止(スキルストップ)」

何があろうと、冷静に振る舞う。桜紗がニヤリと笑うと「雪の刃(スノー・カッター)」とだけ呟くと、未来はフンッ、と鼻で笑いテレポートしようとする。が、桜紗が呟いた事を思い出して硬直した。桜紗は「君の負け、だよね?」とクスクスと笑う

12ライナー:2011/05/07(土) 16:29:11 HOST:222-151-086-019.jp.fiberbit.net
初めまして^^
先程小説を拝見しました。
設定がとても面白いです!
これから愛読していきたいと思いますので、宜しくお願いします!

13神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/07(土) 22:45:17 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
>>12ライナー様

拝見ありがとうございます^^!!
読者様に面白いと言って頂いて、すごく光栄におもっております。
あ、愛読だなんて嬉しいです。こちらこそ、駄作なんですが……宜しくお願いします^^

14神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/14(土) 08:14:33 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
最近は更新が難しくなっております((

受験生なので……。
少しずつ更新するようにしたいですが、すいません……

15神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/18(水) 07:10:26 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
――第二章・月葉蓮が探すもの――

「……で? 結局中途半端に終わっちゃったんだね?」

 蓮がニコリと笑いながら零の言葉に耳を傾けていた。
 今は合同生徒会室にほぼ全員役員が集まっている。麻音が零をフォローするように「ま、仕方ねぇだろ?相手も強かったらしいし、なぁ?零?」といきなり話題を振られた零はビックゥと肩を震わせると「は……い、そう……ですね」と力なく呟くと蓮は呆れたように深くため息をついて「兄様。兄様は無理のし過ぎ、少しは自分の体調、気を着けてね」と微笑する。

「それでは……。中途半端な結果に終わりましたが、報告させて頂きます
四月八日、午後四時過ぎに犠牲(サクリファイス)の人間族である紅蓮桜紗がいきなり暴れだすという異常な行動が見られました。僕と麻音さんで桜紗さんで止めに入りましたが、首謀者(桜紗)が異常なまでの錯乱をしていたと見て一時様子見、の判断をしました」

 零が淡々と告げ、言い終わるとともに小さな手がチョコンと見えた。零がその手の持ち主を見ると、小さな身長で鮮やかな黒髪がサラリと揺れる。黒髪の少女―――紫月はニッコリと微笑む作り笑顔を見せて「零会長と麻音副会長に質問ですが、異常なまでの錯乱をしていたのであれば様子見は危なくはないでしょうか?」と首を傾げて微笑んだ。零は同じく作り笑顔を紫月に見せると「実際様子見の判断を下すことには時間がかなりかかりました。まず一つ目の理由として、精神異常が原因とみたが彼女自身が犠牲(サクリファイス)であると同時に重い病気は有りえません。そして二つ目の理由、彼女は錯乱したと言っても彼女の目にはしっかりとした意識があったこと。それが様子見になった理由です」と告げた。


 生徒会室の窓からは燃えたようなオレンジ色の夕日が傾いている。それに気付いた零はハッとしたように顔を顰め、ホワイトボードに“紅蓮桜紗について”とだけ書き記し「これで生徒会会議を終了します。今の話は明日に持ち込みます」と小さく呟くとそれぞれ帰っていく。蓮は零に笑いかけると零も(笑い蓮は「家で待ってるね」と零の耳元で言った

16神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/25(水) 18:33:37 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp

 うーん……、最近は中々更新できなくてすいません。
何かPC禁止とか色々言われて、更新が難しい状態になっていますので。
なるべく更新できるようにしたいなぁ、と言うかしますので、どうぞよろしくお願いします



――――――――――――――――――キリトリ線――――――――――――――――――


プロローグ : >>2-4

第一章 : >>6-11

第二章 : >>15-


――――――――――――――――――キリトリ線――――――――――――――――――


↑の様に纏める事も有りますのでご了承ください

17神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/27(金) 18:27:54 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
 蓮は通学路に在る公園のブランコに座って兄である零の帰宅を待った。零は生徒会長であるため教師に呼ばれていて蓮より遅く学校を出たはず、であるが零が帰宅する様子はなく――夕日だけが傾いて蓮の顔をオレンジ色に染める。蓮が深くため息をつくとカタン、と言う音を立てて公園から出た。

 豪邸でも泣く、平凡でもない蓮の家の庭には、学校指定の自転車が置いてあった。零は徒歩登校なはず、と思い蓮はキョトンとして首を傾げると「まぁ……、いっか」と言い赤いドアのノブを回す。

「たっだいまー……?」

 玄関で蓮は首を傾げた。見慣れた兄の黒い靴が無くなり、薄茶色の靴に変わっていて、その隣には白色の靴が置いてあった。
取り合えず、と思い蓮は自分の黒靴を隅に置いて玄関に鞄をドサリ、と言う音を立てて玄関に鞄を放り投げ、兄である零の部屋へ向かい静かに階段を登って、白いプレートに“レイ”と書かれた部屋をノックもなしに入ると案の定―――、“彼女”はいた。学園一有名な零と“彼女”。初等部にも中等部にも高等部にも誰にでも人気のある、いわゆる美男美女。

 誰にでも優しい零はノックをしなかったれんをみてニコニコと相変わらず笑みを浮かべ「お帰り」と笑う。“彼女”―――小鳥遊 葵(タカナシ アオイ)は顔を蓮の方向へ向けた。鮮やかな黒髪をゆったりと腰まで垂らして、黄色のリボンを左右に付けて透き通った青色の瞳をしている。服装は学園の制服の少しだけ違うバージョンで、白いワイシャツにライン無しの真っ白なブレザー、黒いネクタイをキチンと締め、黒いミニスカートをはいている。

 葵は零の幼馴染であり、お互いの親同士が勝手に決めた婚約者(フィアンセ)である。葵は否定するような感じであるが零は認めているに等しく、良く一緒に居たりする。

「遅かったですね?あ,そう言えば蓮は葵に会うのは久しぶりですよね?」

ニコニコと笑顔を振りまきながら言うが、シン、と静まり返っている

18神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/29(日) 08:27:49 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
 現在、零の部屋には葵と零と蓮の三人である。
芯、と静まり返る空気を見て零は慌てた様な表情をするが、蓮は無表情に葵は面倒臭そうな表情をしていている。
最初に口を開いたのは葵だった。葵は深くため息をつくと「バカみたい。私はこれで帰ります」と言いさっさと帰ってしまった。

 零は苦笑して「蓮、葵は冷たいけれど悪い子じゃないいんだよ」とニコニコと、ほわほわと笑いながら言ったが蓮は無表情にしかなれず面白くなさそうな深いため息をつくと「もう良いよ。僕にまで嘘を付くんだね、兄様は。最悪だよ。見損なった、大嫌い」と冷たく言い放ち扉をバタンッと言う大きな音を立てて自分の部屋へ戻っていく。

「蓮……?」

零はただただ茫然と蓮を見送っていた。





「兄様なんて……僕の事を全然分かってないっ! 僕が望んだのは―――」

ベッドで横になりながら止められない涙を何回も拭って言葉を言うが望むものをハッキリ言えず再び涙が零れ、切ない気持ちに蓮はなっていた。

 蓮は小さく「兄様を傷つけた、よね……」とポツリと呟いた。

19神音 奏琉 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/05(日) 12:09:04 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
うーん。何か……シリアス展開?
小説はやっぱり難しいですね、しかも何個も掛け持ちしているし……。



 あと、コロコロと名前を変えてしまって申し訳ないですが、これからは“ 神音 奏琉 (カミネ ソウル) ”です。
少し、僕が作成した小説紹介を………//少し省略してます

☆小説掲示板@ハヤテBBS
 ・世界ノ終わり
 ・君と私が望むもの
 ・我、人であるが故人を嫌う。

☆二次元小説創作掲示板
 ・“奏” ヒカルが地球にいた頃……


です。二次元小説創作掲示板はもっと増えるかもです。


シリアス過ぎて、この小説も再考しなければならないかなぁ、と思いますので、提案とか色々お願い致します。

20ami:2011/06/05(日) 14:36:43 HOST:i118-18-200-235.s10.a045.ap.plala.or.jp
悪ノ召使パクってません?(『君を悪だというのならば』というところです。)

違ったらすいません。

ami

21神音 奏琉 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/05(日) 15:17:15 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
>>ami様

 悪ノ召使、は知っていますが偶々であり決してパクッた訳ではありません。

勘違いさせてしまい申し訳ないです

22ami:2011/06/21(火) 16:12:09 HOST:i118-18-200-235.s10.a045.ap.plala.or.jp
あ、わたしも勝手に決め付けてごめんなさい。
すいませんでした。

ami


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板