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世界ノ終わり--君を悪だと言うのならば………--
17
:
神音 桜紗
◆ptZpvaYoVY
:2011/05/27(金) 18:27:54 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
蓮は通学路に在る公園のブランコに座って兄である零の帰宅を待った。零は生徒会長であるため教師に呼ばれていて蓮より遅く学校を出たはず、であるが零が帰宅する様子はなく――夕日だけが傾いて蓮の顔をオレンジ色に染める。蓮が深くため息をつくとカタン、と言う音を立てて公園から出た。
豪邸でも泣く、平凡でもない蓮の家の庭には、学校指定の自転車が置いてあった。零は徒歩登校なはず、と思い蓮はキョトンとして首を傾げると「まぁ……、いっか」と言い赤いドアのノブを回す。
「たっだいまー……?」
玄関で蓮は首を傾げた。見慣れた兄の黒い靴が無くなり、薄茶色の靴に変わっていて、その隣には白色の靴が置いてあった。
取り合えず、と思い蓮は自分の黒靴を隅に置いて玄関に鞄をドサリ、と言う音を立てて玄関に鞄を放り投げ、兄である零の部屋へ向かい静かに階段を登って、白いプレートに“レイ”と書かれた部屋をノックもなしに入ると案の定―――、“彼女”はいた。学園一有名な零と“彼女”。初等部にも中等部にも高等部にも誰にでも人気のある、いわゆる美男美女。
誰にでも優しい零はノックをしなかったれんをみてニコニコと相変わらず笑みを浮かべ「お帰り」と笑う。“彼女”―――小鳥遊 葵(タカナシ アオイ)は顔を蓮の方向へ向けた。鮮やかな黒髪をゆったりと腰まで垂らして、黄色のリボンを左右に付けて透き通った青色の瞳をしている。服装は学園の制服の少しだけ違うバージョンで、白いワイシャツにライン無しの真っ白なブレザー、黒いネクタイをキチンと締め、黒いミニスカートをはいている。
葵は零の幼馴染であり、お互いの親同士が勝手に決めた婚約者(フィアンセ)である。葵は否定するような感じであるが零は認めているに等しく、良く一緒に居たりする。
「遅かったですね?あ,そう言えば蓮は葵に会うのは久しぶりですよね?」
ニコニコと笑顔を振りまきながら言うが、シン、と静まり返っている
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