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世界ノ終わり--君を悪だと言うのならば………--
7
:
神音 桜紗
◆ptZpvaYoVY
:2011/05/02(月) 16:43:46 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「……ん…」
目はゆっくりと開けられる。目が完全に開いた時、一番始めに見えたのは黒髪が腰まで掛かり、右目黒色、左目金色のオッドアイであり、白いYシャツに黒色のラインが入ったケープに黒色のリボン、薄水色のミニスカートをはいき、リボンに初等部生徒会長と星型のバッジに書かれた少女、木ノ下 紫月(キノシタ シヅキ)であった。紫月は零の目が開かれた事に安堵したかのようにため息を付いた。
「し……づき、…さん……?」
「はい。零会長が倒れしたって、聞いて」
「今は……何月ですか?何時ですか? あと……蓮、は…?」
「零会長が倒れたのは八日、今日は十一日。良く寝れた? 今は五時。蓮副会長は帰りましたよ」
三日間も寝ていたのか、と零は自分自身にため息を付く。紫月が言うには、疲労と貧血、だと言うが貧血等で三日間も眠った事等無い。ならば、これは何者かによって仕組まれた罠なのではないだろうか。
「零様。あの日……マスターが」
保健室にはベッドの周りにカーテンがある。声と共にカーテンがスッと開いて行けば、月夜と未来が立っていた。月夜は困惑した表情で「マスターが心配で私の能力で後を着けて居ました。そうしたら……」とそこでつっかえ、あとは未来に託し、月夜は出て行ってしまった。
今は家に帰る途中であり、保健教師にも許可を取り保健室を出た後、携帯をジッと見つめた。零は正直迷っていた。蓮は零に何時も迷惑を描けずに生きよう、と考え何もかもを一人で背負って生きて来た。親がいたときこそ特に。
「電話は、しないべき、でしょうね」
零は自分自身にそう言い聞かせた。ただたんに真実と向き合いたくないだけなのだ。
未来の言った一言。当の未来はウトウトとねかかっていた。
-------桜紗つー奴に襲われた。ただそれだけ
耳に響いた月夜が言い掛け詰まった言葉。聞くべきなのだろうか。
深く考えるようにゆっくりと歩いていた筈なのに、もう家に付いていた。
何時も通りの赤い屋根、クリーム色の壁。この通りに"何時ものように"が続けば良い。
ガチャリ、とドアを開ける。蓮が玄関へ来る様子はない。零は歩きだが、蓮は自転車。蓮の自転車があったから、蓮はいる筈。
カチャリ、と居間の電気を付ける、が蓮はいない。トントントン、と階段を上がり自分の部屋の電気を付けると荷物を置いて、隣の蓮の部屋をノックし部屋を開ける。電気が切れていてパチッ、と電気を付ける。蓮はベッドに横たわっていたが、携帯を見てクスリ、と小さく笑っていた。どこか何時もと違う。零を見ても何も言わず、見ようともしない
「れ……ん……?」
「何? 零」
蓮はかなり機嫌が悪い。蓮が機嫌が悪い時は必ず兄様と呼ばず零、と呼ぶ。
振り返った零の右目には包帯をし、右手、左腕、左足に包帯をしていた。
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