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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その2

340井上正『ハッピー・オルガン』:2018/07/31(火) 10:31:06
>>337
「ペッ」
井上は水溜りにタンを吐き出す、飯食って歯磨いてないから汚いぞ。

「溶けるってのは自動だな、地面に降った雪が溶けてないのは、生物もしくはスタンドに付着するってのがトリガーか? いや…何か…違うような…」

『雪』はどこから降っているんだ?
ハピオルは天井を目指して移動する、壁に腕や脚を突き刺しながら移動する。スA
猛烈なスピードで移動すれば体に積もる雪も吹き飛ばされるだろう

「……この水は能力が解除されて水に戻ったってことか? 『雪化』が能力とか? だとすると低温以上にヤバいが…現時点では材料が足りない、そろそろ行くから覚悟しとけよ」

341高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/07/31(火) 15:03:57
>>337
雪が水に戻ったとなると『スイート・バイト』だ

足元のコレから少しでもこちらを見ることがあれば
位置情報をルンクスはつかんでしまうだろう。

もちろん単純に攻撃に出てこられても困るので
防御の構えから徐々に動き出すためにテンポを上げていきながら回転し、穴の先と水面を交互に見る。
水面に不自然な動きが見えたらすぐに足を強く打ち鳴らし水面を揺らす。

「人為的に集まるとか、あるいは重力以外で動かされて密度が上がるとか?」

このトリガーをなんとかして見ておきたいのだが…、単純に変えるだけなのか攻撃なのかも未知では起きた事象から推測していくしか無い、弱る。

342『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/08/16(木) 21:14:07
>>338(エイノー)

                    ── バ バッ!!

咄嗟に『フィストフル』で井上を抱きかかえ、
水たまりから後ずさる。
その大きさはマンホール程度。
放置すれば、間違いなく『鏡面』になるだろう・・・・

通路は狭く、『1m』程度しか後退できなかったが、
ひとまず不自然に発生した『水面』にそれ以上の変化はない。

・・・・いや。

                    キシ キシキシ


>>339(ウィル)
周囲の『反応結果』を、仲間に伝えた。

浜岡:
「いいや、十分だよウィル。
 『雪』に触れたせいで『嫁化』する可能性は、これで消えた」

「何が目的かは、あたしにもまだ見えない。
 けど、いつまでも待っちゃいられないよ。
 この『雪』を使って、ルンクスが新手の脱出経路を見つけることだって、
 十分に有り得るんだからねえ」

>>341(高遠)
井上はエイノーが抱え、謎の『水』から遠ざけた。

高遠はその場で『踊り』を舞いながら、
床に広がる『水たまり』を観察する──
わずかな変化にも応じて、床を踏み鳴らすつもりだ。


                    キシ キシキシ

何かが軋むような、かすかな音。
それが『水』から聞こえると知った瞬間、『クレモンティーヌ』は動いた。


       ?──♪──
                     ガッシ!!

踵を打ち付け、 そのパワーをもって床ごと揺らす──!


                        ィ イ イ イイ


コンクリートの床に亀裂が走り、通路全体がかすかに揺れた。
『クレモンティーヌ』が全力を出せば、通路に大穴を開けることすら可能だが、
それは本意ではない為、ある程度はセーブしている・・・・が。

眼下で揺れる床の上で、その水たまりは微動だにしない。
いや、床とともに揺れてはいるが、さざ波一つ立ってはいない。
まるで床に張り付いたかのように・・・・


            ゴ    ゴ



瞠目と同時に、高遠は状況を理解する。

『水たまり』が『凍って』いる・・・・それも『瞬時』にして。



                               ゴ  ゴ  ゴ 


            ゴ       ゴ  ゴ

343『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/08/16(木) 21:14:18
>>340(井上)
「ぺっ」
痰を吐いた井上だが、咄嗟に横合いから伸びたスタンドの腕が邪魔し、
汚い飛び道具の狙いを外した。

『フィストフル』──エイノーのスタンドだ。
通路は狭く、『1m』ほどだが、水たまりから離れ、庇ってくれている。

同時に、一連の状況から、
目の前の水たまりが、一瞬で『凍結』したことを知る。


一方、『ハッピー・オルガン』は通風孔から再度、墓所の天井へと飛び出した。
壁に手足を突き立て、移動できるのはすでに検証済みだ。
まといつく吹雪を振り払うようにして天井まで到達した『ハピオル』だが、
改めて確認すると、この『雪』の発生自体が異常であることに改めて気が付いた。

自然の雪は雪雲から降るものだが、天井付近にそれらしいものは『ない』。
天井付近の空間から、突然雪の結晶が出現し、それが無数に落下しているのだ。
当然、天井に張り付いた『ハピオル』は、そのさ中にある。
体を震わせ、動物のように雪をはねのけるが・・・・これではきりがない。


天井から見た墓所の俯瞰図は、一段と深さを増した雪景色だ。
目測だが、すでにくるぶし程度まで埋まるほどの積雪量になっている。
もし『雪』が無限に降り続けるならば・・・・
墓所自体が雪の下に埋もれることすら考えられる速度だった。


>ALL

『ナツメグ』:
「『ハピオル』の言う通りだな。
 これ以上様子見を続けても、こっちが不利になる。
 オレの持ってきた食糧だって無限じゃねえ。
 博打は好きじゃねぇが、そろそろ飛び出す頃合いだぜ」

『ナツメグ』はそう言うと、
『肉詰め』で膨らませた肩に、菊川を抱え上げた。

「レーダー役は二人いる。
 鏡面にさえ気をつけとけば、そう不意を打たれることはねぇはずだ」

344ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/08/21(火) 15:53:44
>>343

「──────────」

「あまりに『早い』・・・凍結するのが」「この上で足を止めれば すぐに動けなくなりそうだ」
「とはいえ焦り過ぎても 転倒に繋がりかねないけれど」
「そして鏡面か・・・・・」

足止めにはうってつけの能力か。
このタイミング、隠し球を持っていたのか、それとも偶然がヤツに味方をしたのか?
とはいえ、ナツメグの言う通り時間をかけてはいられない。

『スタンドアレルゲン』を削除し、自分の身体から『人間アレルゲン』を採取。
このスタンドが混じる雪が降る状態では、スタンドアレルゲンによる探知は使えない。

「行こうか」

浜岡に先導を頼みつつ、『2m』以上距離を開けて前に進む。
『人間アレルゲン』ならば、スタンドには影響しない。飛び道具に関しては、『スイート・バイト』に期待したい。
ついでに手近な氷の床は、可能であれば細かく砕いてもらえれば言うことなしだ。

345高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/08/25(土) 07:20:58
>>342
攻撃というよりは、この雪の主の攻撃性を補助するためのツール…だろうか。


「熱源が一定以上つくと溶け、もう一度離れると凍るとか」

……踏めば滑るだろうか。氷は踏まれて融けることで靴と氷の間に水があることで滑るようになる。
あるいは再度踏んだらまた融ける可能性もある。
何にせよ足元が不安になるということは完全に『クレモンティーヌ』が不利だ。

確かすでに水浸しになっていたな。全面氷のリンクだけは避けたいのだが……

菊川、ウィル2人の探知を頼りに、テンポを中速のまま突入を開始したい。
エイノー先生が来てくれればそれに合わせて、通風孔から外へ。

346井上正『ハッピー・オルガン』:2018/08/26(日) 16:16:08
>>343
「あ、ヤバい誰か来て死n」

バッ

ハピオルは井上の痛覚をカット、全身の汗腺を開放、体内の水分を汗として放出し、着衣を水浸しにする、脚部酷使による跳躍。声帯は停止していない、やさしさがある。
ハピオル自身は着地し、跳んできた井上をキャッチする。

【フゥ〜…もういいだろォ〜?】

井上はへばりついた汗塗れの衣服を剥ぎ取り、頭上で回転させる、ピザ生地をクルクル回して伸ばすみたいな感じだ、濡れた衣服は遠心力で拡がり雪を受ける、これで凍ったのならより傘としての安定性が増す。

【降りてこいグズ共がァ〜ッ!】

347エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/08/27(月) 08:56:52
>>342-343
「邪魔をしたならすまないね。とりあえず行こうか」

井上に謝りナツメグに続く。
得体の知れなさはあるが『雪』にすぐさまの致命性は
なさそうだ、それとナツメグから50m離れたら『戦線離脱』
になるのでそれは避けたい。

348『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/05(水) 21:37:59
>>346(井上、『ハッピー・オルガン』)

 バッ!

井上は『ハピオル』の操作を受け、
全身の汗腺から異常な汗を迸らせつつ、
『フィストフル』の腕から飛び出し、通風孔から飛び降りた。
同時に『ハピオル』も天井を蹴り、
空中で井上を捉え、ともに壁際の雪原へと降り立つ。

井上は素早く上着を剥ぎ取り、頭上で回転させることで、
『雪』から身を護る。
完全に・・・・ではないが、その狙いは成功する。
衣服が凍る様子は一切なく、
大量に発汗したことで、喉が急激に渇き出してはいたが。

【降りてこいグズ共がァ〜ッ!】

まだ穴に留まる仲間を一喝するも、

                          ── ドッゴォォオ !!


返答は、重機の激突を思わせる、轟音だった。



     ド ド ド
                   ド   ド   ド   ド   ド


>>344(ウィル)

凍結現象の異常すぎる速度にウィルは戦慄する。
新たな敵の能力、そして目的は依然不明だが、
『水を凍らせる』だけだとしても、間接的な危険性が窺い知れる。

果たして、これはルンクスの秘蔵の『嫁』なのか、
地の底で見出した奇跡の『出会い』なのか・・・・?

ウィルは『アレルギー検知』を『人間』に切り替え、
浜岡の後ろ、『ナツメグ』の前方で『2m』を維持しながら、
通風孔から墓所に降りるべく、前に進む・・・・

その時、だった。

浜岡:
「待ちな、高遠!
 その『鏡』・・・・ヤバいよ!」

目前の浜岡の背中が急停止する。

背中が邪魔で前方はよく見えない。
ひとまず、『人間』の反応は『ない』・・・・
その直後──


                             ── ドッゴォォオ !!

轟音が、通路を揺るがした。

349『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/05(水) 21:38:53
>>345>>347(高遠、エイノー)

突如、『氷鏡』と化した水面を前に、当然警戒する二人。
井上は命知らずに飛び出し、『ハピオル』を追っていったが、
エイノーはもちろん、高遠が出遅れたのは当然だ。

『ナツメグ』の強行案を受け、
エイノーと高遠が通風孔に出ようとした、その時だった。


「待ちな、高遠!
 その『鏡』・・・・ヤバいよ!」

磨かれた鏡のように天井を映す『氷鏡』、
その中から飛び出した『異物』にいちはやく高遠が気付けたのは、
『鏡』の中に『スイート・バイト』の影を探していたからだ。


    バ バ  ッ


咄嗟に足を止め、突き出された『異物』を避ける二人。
巨大な『サンドバッグ』にも似た、円柱状のそれは。


        ── ドッゴォォオ !!


上端を天井に突き刺すなり、さらに『膨張』した。
通路を隙間なく塞ぐ、『布とフレームの融合体』──
歪だが、間違いなく見覚えがある、その形状。

これは──浜岡愛用の『巨大ベッド』だ。
剛腕で『雑巾』のように絞られたそれが、
限られた『氷鏡』を通して射出され、
今しも、通路を塞ぐ『寝具の壁』と化した!!


  ド ド ド
    
              ド   ド    ド    ド






   
               キシ キシキシ
                         キシ キシキシ


さらに──通路を構成する壁、天井が奏でる『軋み音』。


『ナツメグ』:
「先手を打たれたってとこか。クソったれ」

菊川:
「──想定しとくべきだったね」
「──この場所の壁は、少しだけど水で濡れていた。
 ──少量の水でも、薄膜みたいに『凍らせ』れるなら」




>『ハピオル』組以外の全員


            キシ キシキシ
     キシ キシキシ
                     キシ キシ
            キシ   キシ
     キシ  キシ


それはまたしても、音と同時に『完成』していた。
通路一帯、そこかしこに張り付いた薄膜の『鏡』──
薄暗い中、そこに映るのは自身の影か、果たして別物か。

墓所に降り立つことなく、
『ハピオル』を除いた一行は分断され、追い詰められる・・・・!

350エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/09/07(金) 13:11:31
>>349
「『鏡』でなければいいのだね?」

『F・O・Q』で足元から床を蹴り砕き破片を拾って
近場から床や天井に投げつける。
迂遠な手だが『鏡面』といえる滑らかさを濡れた
場所から奪うには今一番確実な手段だろう。
あとベッドが倒れこんできた場合の非難ルートを
探しておきたい。

351高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/09/12(水) 12:40:25
>>349
直接攻撃の他にこうしてブツだけ投げ入れることも出来るのか……
警戒してなければいけなかったと言われればそうだが!

何にせよ破壊できない物体が通路を塞ぐのは非常に、ものすごくまずい。

つまりできうる手段は
1:これ以上の物体の投入の排除(鏡の無力化)、
2:投入されたブツの無害化

1はエイノー先生がしてくれている。自分がやるのは……2。

(してやられた、でも……やるしかない!)

横の壁を全力で墓地側へ向けて蹴り、その幅を広げる。
要は潰されないように通風孔の幅を広くしなければならない。

同時に浜岡さんへお願いを飛ばす。
破壊はできないが『スイート・バイト』という技の関係上、おそらく曲げたり縮めたりする事はできるはずだ。
破壊力・精密Aであるウィンターブランケットならあるいは

「ねじ込められたそいつ、縮め直せますか!」

352ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/09/13(木) 09:22:00
>>349

「破壊不可能・・・ならば床や壁を破壊して通るしかないのか・・・?」
「でも やり過ぎれば地下が崩壊するか・・・」

後ろに下がりながら、もし足元にも『氷』が張っていたなら『コーラ』の蓋を取り、かけておきたい。
そして『ファイア』を壁面や天井の氷へと向けておく。
こういう時、敵は見え辛い死角から攻め込むのが定石だろう。
大人しく『鏡面』が破壊されるのを、黙ってみてくれるはずはない。

353井上『ハッピー・オルガン』:2018/09/22(土) 19:24:38
>>348
ハピオル、しばし沈思黙考(0.2秒)
井上は持っていた食料を口に流し込む、衣服は捨てる。

「結局のところ」
【俺だけでやるしかね〜ってワケだなァ〜】「ビビってるか?」
【うるせェぞゴミ肉体】
「お前もなクソ精神」

「【イくぞ】」

『ハッピー・オルガン』は井上を肩に載せ新雪の野を奔る。
目標は小屋、目前で一旦止まる。

354『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/30(日) 13:10:17
>>352(ウィル)

横幅『2m』もない、狭い通風路の出口寸前で、
まさに『密封』を施してきた『スイート・バイト』の『巨大ベッド』。
そのフレームはひしゃげ、高級感漂う底板は大きくたわんでいたが、
決して『壊れてはいない』・・・・『破壊不能』が故に。

ウィルの攻略は、同時に懸念を備えていた。
ここは地上から遥か下の『地下墓地』だ。
強固に作られているとはいえ、圧倒的破壊力を持つ超人たちが
内部から暴れることを想定して造られているとは思えない。
まして、水が染みだす程度の構造・・・・建築技術の程度も知れている。
どの程度の破壊までなら許されるのか。
見極めながらの対応は、ウィルたちの戦力を削ぐことだろう。

──だが、前方ではすでに戦いが始まってしまった。
エイノーの『フィストフル』が床を殴り砕き、
高遠『クレモンティーヌ』が壁を蹴り砕く、その轟音が鼓膜を打つ。
ウィルは後方に下がる──すでに高遠から『5m』離れた。
通風口からは『7m』。背後の『ナツメグ』含め、もはや後退は出来ない。

コーラに手をかけ、周囲の壁、床、天井に目を走らせる。
今いる通路の最奥では、『氷化』は到達していない。
壁や天井をしっとりと濡らす水気の状況は同じにも関わらず、だ・・・・

    バッ!

畢竟、『ファイア』の銃口の向きは前方の壁面に張り付いた『鏡』となるが、
その数はあまりに膨大だ。
そしてあまりにも高遠・エイノーらに『近すぎる』・・・・
いつ、どこから攻撃されてもおかしくない上、狭すぎて射線がほぼ通らない。
援護射撃は絶望的な状況だ・・・・

「ウィル。
 『スタンド感知』をしてるなら、切っときな」

前に立つ浜岡の背中が、振り返ることなく言う。
浜岡も後退し、ウィルに危険を及ぼす『2m』内に入っている。
これは『ナツメグ』も同様だ・・・・文字通り『追い詰められている』!

『ナツメグ』:
「ここまでは『氷』が届いてねえ。
 ・・・・『射程距離』か? だがまぁ油断は禁物だがよぉ」


>>350(エイノー)
                         ──ドギャアッ!!
          バギ!バキ!

『フィストフル』の蹴りが床を砕く。
その破片を拾い、周囲ぐるりの天井、床へ投じる──

 バババババ!!
             ガガガガン!!

同じ強度のコンクリートではさしたる破壊は望めないが、
表面を傷つけ、『鏡』に必要な滑らかさを奪うには十分。
だが・・・・エイノー自身も自覚していた『迂遠さ』を
見逃すほど、『世界クラスの殺し屋』は甘くはなかった。



             ── ド ッゴ オ!


頭が千切れ飛ぶような衝撃を横合いから撃ち込まれ、
エイノーは弾けるようにして、右の壁に叩きつけられる。

首、そして頭蓋骨に響く骨の砕ける音。
視界が白く、そして赤く染まるのを見ながら、
力なく壁際で崩れ落ちる──!

355『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/30(日) 13:11:08
>>351(高遠)
剛力で圧縮したとはいえ、『ベッド』のサイズは人間大はあった。
『寝具』を通す『鏡』にも相応の面積が必要なのは間違いない。
とはいえ、この狭い場所で一方的に攻撃される危険な状況。
地の利は、完全に敵側にある──!

──?  ギャンッ
        
           バ ゴォォォオオオ!!

高遠は身を躍らせ、右横の壁に全力で蹴りを叩き込む。
通路全体を揺るがす振動、そして轟音。
コンクリート製の壁は爆発したように四散し、
大量の瓦礫を吐き出す──それと同時に。

       ブシュウウウウ

                 ザ ザバァァ

大量の水が、さながら出血したように開いた穴から流れ込んできた。
勢いはさほどでもないが、瓦礫に覆われた床を広がり、
見る見る足元に水面が広がっていく。

目論見通り、壁には人一人が入れるほどの大穴が開いた。
だが、被害はそこに留まらない。
穴を中心に無数の亀裂が通路全体に広がり、それは真上の天井にまで
到達している。いつ崩落してもおかしくないほどだ。

浜岡:
「それ以上はおよし、高遠。生き埋めになっちまう」

「でもって、そのでっかい『キャップ』だがね。
 引っこ抜くことは出来るけど、多少時間がかかるよ。
 当然、あいつもそこを狙うつもりだろう。
 『鏡』を先にどうにかしなきゃいけない。
 『氷』と『鏡』・・・・厄介な組み合わせだよまったく!」

その時だった。

            ── ド ッゴ オ!


高遠の前で床を砕き、破片を撒いていたエイノーが、
凄まじい衝撃をもって、右の壁に叩き付けられた。
頭部から激しく出血しながら、崩れ落ちる・・・・

そして、左の壁から彼のいた場所に突き出された、
見覚えのあるスタンドの拳・・・・


                    「──まーずは、ひとーり」

唄うように、
『魔女』がつぶやくのが聞こえる──

356『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/30(日) 13:11:45
>>353(井上、ハピオル)

逡巡は刹那の間のみ。
本体とそのスタンドは、次の瞬間には雪原に吹く風と化す。
その左手には通風孔の蓋、右手には井上を携えて。

            ───ギャッ!

行く手を阻むものもなく、両者は小屋の前に辿り着いた。
小屋は丸太造りで、山小屋風の外見をしており、
地下にはありえぬ『雪景色』に、異常な親和性を見せていた。

大きさも小屋程度、屋内は二部屋あるかないかだろう。
窓は全て板製の雨戸が塞いでおり、中の様子は伺えない。


      サコッ  サコッ

その音を捉えられたのは、
無音に等しい雪原ならばこそだった。

降りしきる雪の中、こちらに近づいてくる足音。
そして、降雪のはざまに浮かび上がる、黒すぎる『人影』に。


    ゴ ゴ ゴ 

                 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

357井上正『ハッピー・オルガン』:2018/10/02(火) 22:31:17
>>356
井上は『自分の意思』で地に降り、持っていた食料を口に詰め込んだ。
『ハッピー・オルガン』は動かない。ルンクスは紛れもなく強敵だ、情報を集め、彼我の戦力差を比較し、有効な戦略を構築し、ファックしなければならない。
『人影』は『ルンクス』だと思うが、まずは足を見る、ダメージが残っているのかは重要だ。

「なぁ、タバコ持ってないか? へんな匂いがする…塩素みたいな」
【頭脳がマヌケかァ〜? あるワケねェ〜だろうがァ〜…でも確かにするな、栗の花みてェなァ〜?】
「どこからするんだろーなー」
【おッ? おいおいッ! ヤツだぜェ〜! そうに決まってるぜェ〜!】
「こいつはヤベーッ! 丸めたティッシュに気をつけろッ! 三日は臭いがとれねーぜッ!」

「ウヒヒヒヒヒヒヒ!」
【ギャハハハハハハ!】

ふたりで息ピッタリの小粋なトークでペースを自分のものにする。
まだ動かないぞ、相手の状況をよく見極めるんだ。

358ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/10/04(木) 21:00:51
>>354

「本体を倒すしかないか・・・だがこの『状況』・・・」
「?!」
「一刻の猶予もない・・!!」

ここまでは届いていない、『射程距離』か?他に何らかの条件があるのか?
あるいは時間をかければ更に遠くまで凍らせることができるかもしれない。
『浜岡』の言葉に頷き、『スタンドアレルゲン』を解除。自らは前へと進む。

『氷』化している所と、そうでない所の境目には何かあるだろうか?
何か発見できなくても、せめてコーラを遠くからかけることで多少なりとも援護したい。
あまりに不利な状況だ。

359高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/10/10(水) 22:35:52
>>354-355
「せッ……先生ェッ!!」

まずい、まずい、まずい!

高遠が拳の先を見据えるうちに『クレモンティーヌ』でエイノー先生へ手を伸ばす。
手を握れるかが怪しいのでパートナーチェンジを行う事は出来ない。なにより時間もない。
すくい上げてクレモンティーヌがエイノー先生を、高遠がそのクレモンティーヌを包むような体勢で
浜岡らの場所まで跳躍かステップし離脱したい。

高遠は、少なくとも離脱が完了するまでは不滅化したまま離脱の殿になる。

おそらく高遠がエイノー先生を見捨てられないだろう事は敵もわかっており
そこをついてくるに違いない。不滅化した高遠でなんとかして受けたいところではあるが、
質量で遮断されたらおしまいだ、故にできるだけ殻を包むように密着しておきたい。

跳躍が出来たのであれば、手か足を握れていればパートナー化をエイノーへ付与したい。無理そうならただ引くしかない。


一方で頭だけは回転を止めない。一つ立つ仮説。

……水たまりが瞬時に凍ったあの瞬間、
自分がやったことは足を地面に叩きつけたことだ。

そして壁際の凍結と瞬時に凍る前のあの音………『衝撃』、あるいは『重力』のような『押す力』、
(その『圧』か何かを影響下の水が受ける事で『凍結』に変換しているのか……?)

360エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/10/12(金) 02:52:28
>>354-355
優先事項からまず確認する。

1.意識はあるか。
2.通常の思考は可能か。
3.『スタンド』は使用できそうか。
4.頚椎をやられたが声は出せるか。
5.今現在の運動能力はどの程度か。

道すがらに聞けば井上は上下に裂かれて
ナツメグに治療されたという、あの鏡の敵を
殺すまでしなければ骨と神経は治療して
もらえるだろう。
あとは『F・O・Q』が使えれば『脱出手段』がある。

361『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/10/18(木) 02:10:23
>>360(エイノー)
エイノーの意識は暗黒の淵に沈められ、
半ば以上、失われてしまっている。

自身を強引に持ち上げる腕の強さと、
振り回される風切り音を耳に感じるも、
どちらも遥か遠い世界のように感じている・・・・

当然、スタンドは解除されている。


>>359(高遠)
動揺を受けた心音が、明らかな不協和音を奏でる。


  ?
     ──── バッ !

高遠『氷面』から突き出された拳を見据えながら、
『クレモンティーヌ』をエイノーの救援に向かわせる。
崩れ落ちた教授に向けられたその右手には、手首から先がない。
発現条件である『手を握る』を満たすためには、
指の残されたスタンドの左手を使わざるを得ないからだ。
──即ち、『踊り子』を維持しながら対象の手を握り、
次の『踊り子』とする高遠の得意戦法は、今は封じられている。

壁にもたれるた状態のエイノーを前腕で掬い上げた瞬間、
エイノーを仕留めた腕が引っ込むのが見えた。
床と天井の氷はあらかたエイノーが破壊したが、
両脇の壁には無数の薄氷がこびりついたままだ。

危険は承知だが、これしか手はない・・・・
                              ギ ャ ン !!


さらにその二人を、高遠自身が飛び込み、盾となって『護──


         ──ゴギィン!!


壁側に向けた高遠の後頭部が、鐘を打つような金属音を発した。
『スイート・バイト』は甘くない──
エイノーを囮にし、高遠をも絶命させるはずの一撃だった。
・・・・相手が『不滅』でさえなければ。

『スイート・バイト』
「チッ!・・・・そうだったねえ。
 『本体強化』が能力だったよ。あたしとしたことが」

『鏡』の中から届く、歯噛みするような声。
『踊り子』の高遠にはダメージは愚か、反動一つさえない。
九死に一生を得た高遠は、エイノーごと後方に跳躍し、浜岡の足元に着地する。
(まだエイノーの『不滅化』は果たしていない)

同時に、突き出された腕も引っ込む──

362『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/10/18(木) 02:11:49
>>358(ウィル)

『スタンドアレルゲン』を解除し、
体内から湧き上がりかけた『不快感』を消しておく。
そのまま前に進み、浜岡の右横にまで到達した。

今しも、エイノーを救出した高遠が、
敵の反撃を受けつつも後退し、浜岡の手前まで撤退したところだ。
二人の降り立った場所までは、かろうじて『氷化』は届いていない。

    ブシュ!ブシュウ!!

ペットボトルを振り、さらに前方の凍った床にコーラを振りまく。
たいした面積ではないが、氷の表面は黒い液体で汚された。
凍結は・・・・していない。コーラはコーラのままだ。
瓶の中身は、これで使い切ってしまった。

             キシ キシキシ

さらにその向こう、エイノーが立っていた出口付近の床が、
軋み音とともに一面、氷で覆われた。
高遠が破壊した壁の穴から漏れ出た地下水、それが一瞬で『凍結』したようだ。
エイノーが破壊した床の凹凸をものともせず、
数秒とかからぬ間に、スケートリンクのような滑らかさを取り戻している。

『氷化』した個所とそうでない箇所の境目に違いは見いだせない。
言うまでもない違いであれば、距離だ。
通風孔に近い場所は『凍って』おり、
自分たちが追い詰められた穴の突き当たりまでは届いていない。

『安全地帯』は前後『3m』ほどしかなく、この人数では『満席』に等しい。
『氷面』の支配は、通風孔まで『5m』の通路に至っており、
さらには『巨大ベッド』が出入り口を塞いでいるという念の入りようだ。

『ナツメグ』:
「これ以上追い詰められたら『詰み』ってとこだがよ。
 『前に来ない』のは何でだ?・・・・理由があるみてーだなぁ」

      ガ シイ!

『フランキー・アヴァロン』が、巨大な掌を壁に貼り付けた。

「とりあえず、水漏れは塞ぐとして」

                  ズギュン! ズギュン!


「連中の目的は、『ハピオル』とオレらの分断だ。
 なるたけ危険を犯さず、一刻も早くここを出る算段がいるわけだが・・・・」

363『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/10/18(木) 02:12:00
>>357(井上、『ハピオル』)

ガツ! バク バクゥ

井上は所持していた食糧を広げ、慌てて胃に移す。
手持ちの分は全てなくなったが、腹は十分に膨らんだ。
通常ならば数時間は優に満たされるはずだが、『肉詰め』の消費量は夥しい。
どれだけ持つかは怪しいところだ。

一方、『ハッピー・オルガン』は油断なく来訪者を睨み付ける。
最初に観察するのは、足だ。
井上と自身、そして『ナツメグ』の共闘で破壊したルンクスの片足は、
足首から爆ぜ、足の用を足さない重症のはず。
ならば今、この雪原を歩いて進んで来られる理由とは・・・・?

         ザッ ザッ

「・・・・その手の下ネタジョークは大好きだゼ。
 夜通しだってつきあってられル」
                   「が」
黒い人影・・・・
その右の足首は、純白に輝いていた。
足首を固定する『氷のギブス』・・・・歩行を可能にする、これが答えだった。
 


        ゴ  ゴ ゴ  ゴ ゴ ゴ


長身の黒人──【性豪】ことルンクス。
降りしきる雪の中、男が立ち止まったのは、井上たちから『10m』ばかり先だ。
傍らの小屋を除けば立ち木の一本とてなく、
脛まで埋まる雪原を除いては、両者を阻む障害物は一切ない。


「あいにく、夜明けを待つ余裕はねぇ。
 『運命的花嫁』がくれた好機を、逃すわけにはいかねえからナ。
 『覚悟』はいいか? オレは出来てる」

                           ズギュン!

黒人の傍らに発現する、『馬面』の戦士。
その股間には、野太刀もかくやという『一物』が喉元まで反り返っている。
──『エンジェルズ・ラダー』。
筋骨隆々たるその腕が足元に伸び、積もったばかりの雪をえぐり取った。


「『ユキガッセン』・・・・だったか?
 オレは『初体験』だが・・・・オマエはどうだ?」

        ギ ギ ギ ギ

人の頭ほどもある雪塊が、圧倒的な握力で圧縮されていく・・・・!

364井上正『ハッピー・オルガン』:2018/10/21(日) 11:14:40
>>363
「相当切羽詰まってるな、動けねーから飛び道具、順当ではあるが…ねぇ?
足は失血死を免れただけで痛みがなくなったわけじゃあない、チビりそーな激痛をガマンしてるのはエラいけどな、
マスかいた手で握った雪玉にも効果判定あるのか? あと、お前らの行動パターンも大体把握した。
基本的に『罠』だ、無策で雪合戦する意味もない、多分足元か、雪に『白いの』を紛れ込ませるのもアリだな」

話し続ける。余裕がないって告白してくれたが、反面こっちには余裕がある。
ハナから一対一の勝負なんてのは考えてない、するにしても相手の土俵で戦ってもまず負ける。
こちらのステージに上がってもらわないと困るわけだ。
後ろのやつらが合流するまでダラダラ引き伸ばしたいが、まぁ無理だろう。

まずは『雪のスタンド』の謎を解く、もしくは本体を速やかにブチのめす。でなければ勝機はない。
ハピオルと井上は小屋がルンクスとの遮蔽物になるように動く。スA

365エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/10/23(火) 17:07:40
>>361
(有難う高遠君)
 
高遠の援護に感謝しつつ何としても意識を保つ。
『F・O・Q』を使える所まで生き延びなければ
『無駄死に』だ。
今はナツメグの治療効果に期待する。

366高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/10/23(火) 23:31:50
>>361
初めて出し抜けた。

その実感を腕にすくい上げたエイノー先生に感じる。
しかし敵の攻撃は冷徹なまでに正確な頭部破壊だ。そのままでは死を待つばかり。

「ナイトキャップと肉詰めを……!」

頭を覆い、その中身を肉詰めしてダメージを食い止める。ことをお願いする。


……「ウィンター・ブランケット」以外ベッドをどかすのであれば
『F・O・Q』のカートリッジ化で『破壊不能』特性をベッドから抽出することで破壊できる様になるかもしれない。

しかし指を咥えて見ている『スイートバイト』ではない。
となれば排除するべきは『氷鏡』だ……。

自分が立てた仮説……氷結は衝撃や圧力に呼応してるのか、
あるいは外れていて別の条件なのか。はっきりさせないことには……。

現在凍っていない場所と『氷面』の見た目の違いはあるのか、
エイノー先生を下ろしながら、回転速度を落としながら防御のための警戒と観察とを行う。

足元に何か蹴り飛ばせそうなものがあればベッドに接している通風孔の壁めがけて軽く蹴りつけてみたい。

367ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/10/25(木) 00:49:35
>>362

「Well done(お見事)、ミス・タカトー」

間一髪でエイノーを救った高遠に賞賛を送る。
『浜岡』と『ナツメグ』は恐らく高遠の援護に回るだろう。
自分は空になったペットボトルを、目の前の床目掛けて放り投げる。
コーラは凍結していないが、漏れ出た水は即座に凍結した。違いはなんだろうか?
無差別に凍結できるのなら、既に地下全てを『鏡』の支配下に置いているはずだ。
液体に対して『衝撃』、あるいは『風』などが吹き付けると凍結の条件が揃うのか?
それらを考えつつ、両手で『ファイア』を構えて『スイート・バイト』を牽制する。
ひとまずは高遠達への追撃を一旦止めさせたい。

368『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/11/11(日) 03:49:25
>>366(高遠)

浜岡:
「いいとも。さ、およこし」

ズギュ!

『クレモンティーヌ』の手から渡ったエイノーの頭に、
星模様の『ナイトキャップ』を被せた後、『ナツメグ』へと手渡す。

「チッ、また怪我人かよ。
 このままだとキリがねぇぜ」

           ガシィ   ズギュン!

悪態をつきながらも、『ナツメグ』のスタンドが
帽子を被ったエイノーの頭を握り、『肉詰め』を行う。

その成否を確かめることなく、
高遠は『クレモンティーヌ』を防御に回しながら、
足元に転がっていた瓦礫の一つを軽く蹴り飛ばした。

 カコッ
          ────カッ!

わずか数秒の救出劇のうちに、
高遠らの逃げ延びた『安全地帯』を除いた通路の内側は、
完全に『氷面』で覆われてしまっている。

ほぼ狙い通りの位置に飛来したコンクリート片は、
薄氷の張った壁に命中し、その表面に亀裂を走らせ、転がった。
だが・・・・次の瞬間。

 キシ キシキシ

消しゴムをかけるかのように、亀裂は溶解し、姿を消す。
後には元通りの滑らかな鏡面が甦っている。
さながら『生命体』のようだ・・・・!

浜岡:
「こいつは想像以上に、面倒な能力かもだねえ。
 だがどうにかしないと、あたしらは閉じ込められたままだ。
 さあ、どうしようか?」

>>365(エイノー)

高遠から浜岡を経て『ナツメグ』の手へ。
ベルトコンベアのような救出作業は、棺桶に頭半分を突っ込み、
黄昏めいたエイノーの意識でも感じ取れるものだった。

「チッ、また怪我人かよ。
 このままだとキリがねぇぜ」     ズギュン!

『殺し屋』の悪態と同時に、闇が駆逐され視界が開ける。
エイノーはゆっくりと目を開けた。
場所は変わらず、乏しい明かりで薄闇に等しい環境だったが、
死の淵の昏さに比べれば、陽光の下も同然だ──

>>367(ウィル)

エイノーの救助を横目に、ウィルはこの状況の調査に入る。

ヒュッ 
      カ! カランカラン

床に投じた空のペットボトルは、
まず『安全地帯』の床で跳ね、次いで『氷面』の上で跳ねて転がった。
いずれの場合も、床への影響はない・・・・
高遠の蹴った瓦礫に比べて質量が軽いためか、亀裂すら入らない。

今や全面『鏡張り』と化した前方の通路に銃口を向けながら、
ウィルは油断なく、追撃の目を絶つ。
通路は人二人がかろうじて並べる程度の狭さだ。
大柄な『ウィンター・ブランケット』はもちろん、
『スイートバイト』が姿を現せる範囲はごく限られる。
油断さえしなければ、対応が遅れるとは思われない。

「──まずいね」

背後でそうつぶやいたのは、
『フランキー・アヴァロン』に抱えられた菊川だ。
その掌は通路の壁にあてがわれている。

「──『ハッピー・オルガン』と井上が敵と遭遇してる」
「──相手はルンクスだ。
   この分断が続けば、『雪』の加勢で『ハピオル』の不利だ」

369『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/11/11(日) 03:50:25
>>364(『ハッピー・オルガン』)

ルンクス:
「フッ、案外そうでもナイさ。
 とんだり跳ねたりは難しいかもしれないが、
 この『雪原』なら、そんなアクションは必要ないからナ」

「痛みも、見かけほどじゃあナイ。
 限度を超えた苦痛は、脳が無意識にカットするそうだが、
 おそらくそれだナ・・・・
 どのみち、おまえ達を仕留めるまで保てバ、それでいい」

スタンドの剛力で急激に圧縮された雪玉を弄びながら、
ルンクスは続ける。

「『ハッピー・オルガン』・・・・
 一度は『嫁』にしたオマエを、誰よりも理解しているのがオレだ。
 力に任せた粗暴な戦いが目立つが、オマエが真に『悪魔的』なのは、
 パワーやスピードのみならず、それを最大に生かせる『頭脳』にある」

「『意外性』という意味では、そこの『おまけ』も侮れない。
 『二度目のラッキーはナイ』と断言させてもらおう」

「そんなおまえたちが今考えるとすれば──こうだ。
 
 『『時間稼ぎ』が必要だ』
 『『雪』の正体を見極め、仲間が駆けつけるための『時間』が』

 ──なるほど、確かに『正解』だ」

顎に手を当て、ひとりうなずく。

「だが、オレはこうも考える。
 『時間』があれば有利になるのは、こちらも同じだ、と。
 『新妻』となった『彼女』は、まだ新たな能力に慣れていない。
 『時間』が過ぎるほどに、彼女は能力を開花させていく」



               ────ギャンッッ


ルンクスの独白を置き去りにするように、
井上を抱えた『ハッピー・オルガン』は加速する。
雪原を駆け抜け、小屋の東側に飛び込んで遮蔽物とする──
スタンドである『ハピオル』にとって、足場の悪さは意味をなさない。
ルンクスが追ってくる気配もない・・・・届くのは声のみだ。

「正直な話をするが、ここに落ちた時、
 オレはおまえたちに『追い詰められた』と思ったよ」

「この地の底で追い詰められれば、逃げ場がない。
 世界を手中に収める野望もろとも、葬り去られるかもしれないと。
 そんなオレの弱さが、オマエを『嫁』から解放しタ」

「だが・・・・
 今は、この場所にオレを連れてきたオマエたちに感謝している。
 絶望の果てに、オレは究極の『嫁』と巡り合えタ。
 今では『彼女』なしの野望は思い描けないほどだ」

「その礼と言ってはなんだが、
 『彼女』の能力について教えてやろう」





            「──『彼女』は『水』を支配する。
             『水の星』において、いずれは『女王』となる能力だ」

370ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/11/18(日) 01:02:26
>>368

(衝撃ではない・・・接触でもない)
(やはり単純に『能力範囲』・・・・・なのか?)

だとするなら、もし敵本体がこちらに距離を詰めてくれば、成すすべもなく皆凍結してしまうかもしれない。
しかし、問題はそれだけに止まらない。
菊川の情報によれば、既に井上はルンクスと接敵しているようだ。
ここで確実に『スイート・バイト』を倒している時間もないかもしれない。
突破を最優先にすべきか。

『人間アレルゲン』を削除し、『ヴェノム』から『スタンドアレルゲン』を採取、『ファイア』に装填。
これを一発当てて『スイート・バイト』を『スタンドアレルギー』にして、
あのベッドの方へと吹っ飛ばせば、解除せざるを得ないはずだ。
だが、それには奇襲を仕掛ける彼女に対して反撃を加える手段があれば、の話だ。

「『ナツメグ』・・・きみの能力 肉から血液を出せたりはしないのかい?」

今のところ、氷を封じる有効な手段は汚すことしかない。
肉詰めからスタンド血液のようなものを出せたりはしないだろうか?

371エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/11/20(火) 23:01:47
>>368
「ありがとう、助かった」

とりあえず高遠達に礼を言う。
そして提案。

「とりあえず縦一列で前方のベッドに接近しないか?
 鏡のスタンド使いに聞かれたくないが突破法がある」

372高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/11/24(土) 13:57:15
>>368
おかしい、段々早くなっている
単純な水の三態変化を操作している、とも考えられる。

しかし、だとするとこの速度は……。

「自動ではなく手動で操作しているかのような…」

消しゴムをかける速度であれば次々に破砕していけば追いつかなくなるだろうか。

進めるようであれば進みたい。が
最前列にいられるよう、低速のまま氷の前、
『スイート・バイト』の手が出てきてもわかる距離を維持する。

373井上正『ハッピー・オルガン』:2018/12/01(土) 10:14:55
>>369
ハピオルは小屋の壁を蹴り壊し、中を確認する。パスAA
中になにかいる、もしくはあるとしたら、瓦礫の散弾を受けるだろう

374『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/12/08(土) 20:40:07
>>370(ウィル)
自分たちに能力が及ばない理由を『射程距離』と推理したのは
『ナツメグ』だったが、そこに根拠はない。
強いて言うなら【殺し屋】の勘というところだろう。

だが、他の原因を見いだせない今、
ウィルもまた、彼の推理が正解ではないかと思い始めている。

だが、もしそうだとすれば。
射程距離が固定されたように『動いてこない』のは何故か、という
新たな謎が発生する──

 
 カシュ シャコッ
 
ウィルは『ヴェノム』を操作し、自身の体から
『スタンドアレルギー』を抜き取ると、『ファイア』に装填する。
先刻まで、『スタンドアレルギー』だったウィルには、
この氷の洞窟そのものがスタンドに等しいことを知っている。
命中させさせれば、ベッドに近づくまでもなく
強度の『アレルギー』が『スィートバイト』を襲うはずだ。

同時に、ウィルは『ナツメグ』に問う。

『ナツメグ』:
「生憎だが、そりゃあ無理な相談だぜぇ。
 仕事を始める前に説明したろうがよ。
 オレの『肉詰め』の弱点は、『露出』だ。
 中の『肉』が見える状況になれば、それは解除される。
 つまり血が噴き出すような状況はありえねえってことさ」

唇を歪め笑う肥満漢。
だが、それは冷笑の類ではない。

「だが・・・・おまえの考えは間違ってねえぜ。
 『氷』を砕かなくとも、『鏡』でなくせば十分なんだ。
 持ち込んだドリンクは、色の薄いもんばっかだがよ・・・・
 氷を着色する手がありゃあ、このくそ狭い場所からおさらば出来る」

>>371(エイノー)
高遠に礼を言い、提案をする。

浜岡:
「あたしはいいがね、誰が先頭に立つんだい?
 その帽子が飛んだら、あんたはもっかいぶっ倒れるってこと、
 忘れるんじゃないよ?」

>>372(高遠)
高遠の肌感覚は正しい。
『凍結』の速度そのものに大差はないが
これまでが一点から広がるような『凍結』だったのに対して、
今、目にした現象は、『全体』が『同時』に『凍結』したようだ。

クレヨンを初めて持った幼児は、最初は紙の端を少しづつ塗るが、
慣れるに従って大胆に画用紙全体を塗り始める・・・・そんな感じだ。

手をこまねいては危険性が高まるが、
高遠は打つ手なく、氷の前で回り続ける。

──その時だった。
目を覚ましたエイノーが、何かを思いついたらしい。



>>373(井上)
           バッ ギャゴォオオオ ン!!


ルンクスの長話の相手をせず、
『ハッピー・オルガン』は木製の小屋の壁を破壊する。
強度は見た目通り知れており、優に人二人は潜れそうな穴が開いた。

だが、小屋の中は外装とは大違いだった。
手前には山小屋的な暖炉、テーブルや椅子などが並ぶが、
その奥の壁を覆うのは、近代的な電子装備だ。
複数のコンソールに見慣れぬグラフや図形が踊っている・・・・
壁が木だったのが幸いして、機材は瓦礫の被害を受けていない。

そして、小屋の中は無人だ。
奥の壁に扉が一つあるが、小屋のサイズからみて、
その先に大きな部屋があるとは思われない。扉はそれだけだ。

ルンクス:
「それじゃあ、始めるとするカ。
 ──覚悟はいいか?オレは出来てル」

ルンクスの傍に立つ『馬面』のスタンドが、
ギリシャの彫刻の如き上腕を振り上げる。
そして、投じた──雪を握り込んだ『雪玉』を。


                       ──ギャンッッ

狙い過つ外ことなく、
『ハッピー・オルガン』の背中に迫る!(パスAA)

375井上正『ハッピー・オルガン』:2018/12/17(月) 22:00:30
>>374
「覚悟はできてるって? ちゃんとトイレは済ませただろうな」
井上が話しているか喋らされているのか分からないがどっちでもいい

ハピオルは井上を掴んで、振り向かず右に2m移動、その後後方に1m、左に1m移動し、その後振り向く、スA
ただの雪玉を投げるだけとは思えない、追尾してくると仮定した上で行動する。
井上はルンクスの方を向けておく、井上が見えればハピオルは視界の共有ができる。

【遺言にしちゃあセンスねェなァ〜】

376ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/12/19(水) 00:48:23
>>374

(敵本体はこれ以上動けない・・・あるいは元から動けないのか?)
(例えば 嫁に元々歩くための機能がないとしたら あるいは)
(凍結に条件があるパターンも 想定から捨てるわけにもいかないけれど)

「雑巾から水を絞るように『血液』だけを出せたなら良かったけど・・・そう上手くはいかないか」

洞窟に攻撃を加えて砂埃で鏡を汚すプランもあったが、加減を間違えると危険かもしれない。
『ファイア』を構えている限りは牽制になるが、さてどうする?

>>371


「何か策を思いついたのかい?」

エイノーに訊ねる。
従うまでもなく、自分は一歩下がった位置にいる。
誰かが進むなら、銃で後ろから援護しよう。

377高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/12/19(水) 10:23:26
>>374
「……氷を着色する手が、あればいいのよね」

踊った状態のママ、浜岡さんを近くへ呼び、下記のことを伝えておきたい。
これから、確実に死期が早まり、『スイートバイト』の的になることをするからだ

やりたいことは単純。
『踊りを解除し、腕の止血を解き、血を吹き出させ鏡ではなくする。
 最低限床と片方の壁。』

止められなければ実行に移す。

378エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/12/19(水) 15:55:20
>>374>>376
「ベッドまでたどり着けば
『破壊不能』の機能を抜けると思う。
 私からも浜岡婦人と菊川氏、
 ナツメグ氏に尋ねたい。」

とりあえず何もしない手もない、
元に戻った鑢でハンマーを『F・O・Q』に
削らせつつウィルに答え3人に質問する。

「浜岡婦人、鏡の貴女はベッドに潜めるのだろうか?
 菊川氏、大雑把に今の場所の構造を知りたい。
 私は壁越しに殴られた、通路があるならそれを使うのも
 いいだろう。そしてナツメグ氏、状況を整えたら回復は
 諦めるので鏡の浜岡婦人と肉で接合して拘束できないか?
 この状況で彼女を『殺さない』数少ない手段なのだが」

379『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/01/09(水) 18:16:33
>>375(井上)

──ギュ! ギャ! ギャンッ!

雪玉を警戒し、『コ』の字を描いて移動する『ハッピー・オルガン』。
そのまま小屋の大穴の傍に立ち、
自身は雪玉を、井上にはルンクスを凝視させる。

壁に激突した雪玉は四散したが、新たに抉られた頭大の穴が、
圧縮された雪の硬さと、敵の剛腕を物語っている。
井上の目に映るルンクスは、早くも周囲の雪を拾い上げ、
『次弾』の圧縮を始めている──当然だが、黒人の視線に隙はない。

「『小便』の心配が必要なのは、おまえらの方だナ」


ブシュ!
       シュウシュウシュウゥ・・・・

突如、異音を放ったのは、雪玉の破片だ。
砕けた雪・・・・いや氷の塊が、水に浸けたドライアイスのように溶け出し、
白い蒸気を噴き上げている・・・・
『煙幕弾』のように急速に、小屋の中の視界が塞がっていく!


>>376(ウィル)

『ナツメグ』:
「『肉』から『体内』になら、血を巡らせも出来るんだがよぉ。
 どういうやり方でも『体外』は無理だった。
 『フランキー・アヴァロン』の最大の制限に引っかかる。
 『内で完結する』って制限にな」

口ぶりから察して、『ナツメグ』も過去に試したことがあるようだ。

>>377(高遠)

浜岡:
「・・・・いいとも、やりな。
 ただし限界が来る前に引くんだ。
 そいつに頼めば、血も含めて『詰めて』もらえるんだからね」

背後の『ナツメグ』を一瞥し、首肯する。

「だがね・・・・おそらくその考えは、相手も『想定内』だ。
 それでもやるしかない以上、それ前提の対応が重要さ。
 あたしが護衛につく。ウィルは反撃を狙い済ます。
 血で汚れなかった氷に気を付けな。呼吸を合わせて突破するよ──」

>>378(エイノー)

浜岡:
「あのベッドじゃあ無理だね。圧縮されすぎてる。
 鏡ばりのベッドだったらあり得たかもしれないがねえ」

菊川:
「──この通路以外に隠し通路なんてないよ。
   さっきの『スイート・バイト』の攻撃は、壁を覆った氷越しだった。
 ──通路は周囲をコンクリートで覆われていて、その向こうは岩盤だね。
 ──壁の中には水道管と電気配線があるけど、今漏れ出てる水は岩盤から
   湧き出した地下水だよ。
 ──壁の強度については・・・・保証出来ないな」

『ナツメグ』:
「『接合』は無理だな。
 オレの『フランキー・アヴァロン』は『内』に限られる能力だ。
 だが、掴みさえすれば体内に『肉詰め』して操作する。
 『5秒』確保出来りゃあ、全身を操作してみせる」

ギャギャギャギャギャ!!

ハンマーから削り取った鉄粉が、見る間に小山を築いていく。
掌に二掴みほどの量だ。

そして高遠もまた、自らの出血を使い、氷の洞窟を突破するようだ。



    ド ド 
     
                 ド ド      ド  ド  ド

380井上正『ハッピー・オルガン』:2019/01/14(月) 19:52:44
>>379
井上の呼吸を止める、蒸気を吸い込んだ後、肺の中で水に戻されては困る。

【大体察しはついたがァ〜 まだチョッと材料が足りねェんだよなァ〜】

ハピオルは井上を肩に担いだまま『歩いて』ルンクスへと近づく。
極めて力強く、床を踏み壊しながら歩く。いきなり足元を凍らされてもいいようにな
『投げる』という攻撃は必ず予備動作がある、大きな予備動作を必要としない投擲は威力が落ちる。
敵が振りかぶった瞬間だけ、高速で右方向に30cm移動する。

381ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/01/15(火) 20:43:02
>>378-379

>浜岡:
>「あのベッドじゃあ無理だね。圧縮されすぎてる。
> 鏡ばりのベッドだったらあり得たかもしれないがねえ」

「つまり『正面以外』 警戒すべきは『氷』による鏡面だけか・・・」

「そうか そして『フィストフル・オブ・クォーターズ』」

「相手のスタンド能力により付加された『機能』も抜き出せるのか・・・!」

希望が見えてきた。
これならば、確実に『破壊不可能』なベッドを通ることができる。
必然、相手はこちらを攻撃するために出てこざるを得ない。
焦りがあれば、反撃のチャンスも出てくる。

>>377

「ミス・タカトオ」「ぼくの血を使ってくれ」
「ぼくはこの中で一番軽傷だ」「戦闘スタイル的にも そこまで動くことはないからね」

『ペティナイフ』を銃を持たない左手で取り出し、血を出す準備をしておく。
『出血』は肉詰めで止めてもらえばいいだろう。

382高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/01/21(月) 13:38:37
>>379
>>381
「それも考えたけど今この場で遠距離からの行動ができるのはウィルさんだけ。
 迎撃と反撃を近距離二人でやるのは難しい、反撃を優先して」

ウィルさんにはそう返し、止血を解き、血を撒き始める。

踊り中の『不滅』が故意の出血を阻害するようであれば解除して行う。
まず左側の壁から。血液は重力に従い垂れる。上から下へ流すように撒く。

迎撃は完全に『ウィンター・ブランケット』に任せ、
血を失うことによる体の変調を把握しながらまくことに注力する。

383エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/01/23(水) 20:10:56
>>379
「浜岡婦人、毛布を何枚か用意して欲しい。
 高遠君の血とこの粉では多分2m程足りない」

高遠と『クレモンティーヌ』の足場になるよう
ハンマーの削り粉を撒く。

「あとウィル君と浜岡婦人、ナツメグ氏は先行して欲しい。
 ナツメグ氏にある遠慮は花嫁の鏡の浜岡夫人にはないだろう、
 私が最後尾で護衛を勤めよう」

言葉通りの意味に『自分を囮にする』意図を隠して提案する。
ウィルに感謝しなくてはならない、地上で携帯を提案された
『粘着テープ』をしまった状態で「F・O・Q」に手を入れさせ
「粘着」カートリッジを作成する。

384『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/10(日) 02:03:33
>>381(ウィル)
浜岡:
「ああ、確かにエイノーの能力なら、『破壊不能』だって関係がない。
 時間をかけずに突破するなら、それしかなさそうだね」

ナイフを取り出し、高遠と代わろうとするウィル。
だが、高遠の返答は否だ。

ウィルの返答を待たず、高遠は『鏡の洞窟』に足を踏み入れる。
エイノーの撒いた鉄粉の上を一歩進み、スタンドを解除した状態で、
その手から血を吹き出し、左側の壁を塗り替える──
同じく前進した浜岡が、その一歩後ろで構えを取る。
一触触発の状況──それを百も承知の上の動きだ。
彼女の意識が右の壁と天井に向いているのが、ウィルの位置からはわかる。

>>382(高遠)

ウィルの提案を拒み、自ら前に出る高遠。
『不滅』状態では傷は固定されてしまうので、解除した。
エイノーが削り出した鉄粉を床にまき、花道ならぬ『鉄道』を作ってくれる。
少なくとも床は『鏡』でなくなった・・・・後は壁と天井だけだ。


            バッ  ブシュウウウ!!


腕の包帯を取るなり、手首に詰められた『肉』が溶け去るのを感じる。
同時に襲い掛かる激痛、疲労、虚脱感──
すっかり忘れていたが、地上の激戦を終えた後の感覚が甦ってくる。

だが──目的のためであれば、何ほどのこともない。
貧血にふらついた体をしっかと足で留め、傷口を左の壁上方に掲げた。
まさにシャワーのように噴き出す鮮血が壁を真っ赤に染める──
『鏡の洞窟』が、みるみる紅に染め上げられていく。

「油断するんじゃないよ」

すぐ後ろでつぶやく女の声。
振り向かずともわかる、誰よりも頼もしい声音だ。

>>333(エイノー)
浜岡:
「生憎だが、これ以上はあげられないよエイノー。
 あたしの『寝具』は同時に三つしか出せない。
 あんたの帽子は、特別のプレゼントだ。
 他に被せるなら上着を使っておくれ」

「・・・・なに、気にすることはないさ。
 それは大事に被っておくんだよ。いいね」

振り向くこともなく、エイノーの次の返事を読むように言うと、
浜岡は高遠のカヴァーに出る。

                   
                ガ シィ
                             バッッ ! !

そのさらに先、凍てついた通路の床に向けて、
『フィストフル』は削り出した鉄粉を掴むと、力士のように力強く、振りました。
床の表面が黒い粉にまぶされ、汚される。
少なくともこの瞬間、床は『鏡』ではない──
そこに高遠が乗り出し、腕の切断面から鮮血を噴出させる!

浜岡:
「ああ、任せたよ」

浜岡の了解を受け、エイノーは最後尾に移動する。
『ナツメグ』の体格で窮屈な隙間を抜け、地上に通じる大穴の真下に出た。

菊川:
「──穴の上に人の気配はないよ。」

粘着テープから、『カートリッジ』を作成する。

385『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/10(日) 02:03:44
>>380(井上)

突如、室内を満たす『噴霧』・・・・
井上の息を止め、『ハピオル』は急ぎ小屋の外に出る。

雪景色の向こうに見えるルンクスの黒い影。
その位置は移動前と寸毫も変わらず、距離にして『15m』。
無論、その傍に立つ『エンジェルズ・ラダー』の馬面も健在だ。
唯一の違いは、その足元に転がった無数の『雪玉』か。

井上を担ぎ、ルンクスの投げのモーションを盗んで前進に臨んだ『ハピオル』だったが、
予想外があったとすれば、飛び出したその瞬間、まさにルンクスの投じた雪玉が、
風を切り裂き、飛来したことだ。

                             ─── メ ギャンッ!!


だが、この弾の速度は何故か『遅い』。
一般的には比類なき剛速球だが、A級のスタンドにすればキャッチボールレベルの飛球(スB)だ。
はや目前に迫った雪玉に対し、『ハピオル』の次の対応は・・・・

386ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/02/15(金) 16:59:29
>>384

「・・・・・I get it.(分かったよ)」
「女性ばかりに傷を負わせるのは あまり気分は良くないけれど」

それも、勝つ為に必要ならば仕方あるまい。
今は自分がなすべき事を成す。この場合は、周囲の『警戒』『反撃』だ。
『ペティナイフ』をしまい、改めて両手で『ファイア』を構える。
『浜岡』が右や天井を警戒するのであれば、自分はそれ以外の部分。床やその先など注視しておこう。
どちらにせよ、浜岡が警戒している部分も視界内には入っている。
彼女が『迎撃』してさえくれれば、即座に『反撃』はできる。
無論、自分が警戒している場所から出現するなら、出鼻をくじくことも可能だ。

387井上正『ハッピー・オルガン』:2019/02/18(月) 22:16:01
>>385
投擲メインの戦法ってことはつまり、近づかれたくないってことだ。
妥当な判断だ、片足が十全に機能しない状況での近接高速戦闘は自殺行為に等しい、加えてその速度域では『水』の支援も受けられないだろう。
恐らく『水』のスタンドは目視で状況を把握しているわけではない、今俺が一人で戦っているのがいい証明になる。分断された戦力も恐らく『水』の攻撃を受けているはずだ。
『寝具』のスタンドだけではあの全員を抑えてはおけない、目視で発現する能力であればそれは不可能だ。右を見ながら左は見れないからな。
『スタンド空間』とでも呼ぼうか、その空間内は大まかには把握できるが、細かいもの、動きの速いものは補足しづらくなる『慣れ』れば正確に操縦できるかもだが…。
飛来する雪玉は『操作しやすいように』わざわざスピードを落としているんだろう、どんな変化をするのか見ておきたいな。
能書きを垂れたのは自分自身に言い聞かせ、冷静さを保つためだ、行動の筋道があるのとないのとでは大違いだからな。

ズ バ ァ ッ !

ハピオルはルンクスへ向けてジグザグに移動。スA
雪玉は井上が腕を伸ばしてキャッチする。パス精BBA(ハピオルが操作しているため)
キャッチしたら井上の手首を『切り飛ばす』

388ようこそ、名無しの世界へ…:2019/02/19(火) 13:31:03
>>384
「いや、面倒をかけている身で
 申し訳ない」 

浜岡に詫びやや屈み気味にナツメグに続き
『F・O・Q』右肩に『粘着』カートリッジを装填する。
警戒するのは対応が遅れる左壁と床だ。
鏡の存在でも実体化すれば写るだろう、
どうであれ出がかりを掴んで捕縛する。
後方は影で警戒する。
同行者については不死身でなくとも
『クレモンティーヌ』を発現させている高遠と浜岡の護衛があるウィルはまず大丈夫だろう、ナツメグ相手なら『F・O・Q』の射程圏内だ。
あと気付いた事を呼びかける。

「やり難いかもしれないが出来るだけお互い近付こう。『ベッド』で分断されるのは良くない」

389エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/02/19(火) 13:33:56
>>388
名前入力忘れ失礼しました。

390高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/02/19(火) 18:41:21
>>384
「ふ……ぅ……」

忘れた頃にやってくる痛みが一番、しんどい。

だが悲鳴なぞ上げてられない、相手が攻めてくるならこれしかないはずだ。

背後からかけられるこの声……この声だ。
そのためなら何だってやってやる。
賭したことは数えるほどもないが命だって張れる。今のように。

左ができていれば次は『上』へ。
自分の視界は上、左側へ位置取って左壁から上を通って右上に行くように、時計回りに血を噴射する角度を移動させながら撒く。

人間、上下の視界は狭い。視界外が一番危険だ。上を潰せば敵はおそらく右側からでてくるしかなくなるはず。

傾斜のない天井に液体を吹きかければ、液体の水滴は付着してすぐに
表面張力ででき始めの鍾乳石のような状態になり、吹きかけた勢いにまかせて滑っていく。
この凍っていく状況で血をかければすぐに固まって『鏡』でなくなるはずだ。
勢いが足りない血液は床を更に汚せるだろう。

血を撒きながら、自分の変調に注意しつつ、
敵が投げ込むであろう攻撃物や敵『スイート・バイト』とそのスタンドを警戒する。

391『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:25:30
>>387(井上)

『ハッピー・オルガン』の読みは、果たして正解なのか?
だが一つ言えることは、この『水のスタンド』がこれまで、
本体はもちろん、ヴィジョンすら姿を見せていないことだ。

遠距離型ではなく、本体も視野の外にある状況下で、
仲間の足を止め続けているとすれば、一般的なスタンドの形態ではあり得ない。


   ──シュルルルル

『ハピオル』が前傾姿勢を取ると同時に、低速の『雪玉』が間合いに入った。


                      グ ンッ

井上を『操作』し、人外の速度・精度をもって右腕を繰り出す。
このスピードであれば、今の井上なら掴むのに造作も──




        《   バ  ム ン ッッ !! 》


──『雪玉』が爆ぜたのは、まさにその瞬間だった。
本体とスタンド、双方の全身を叩く針のような激痛。
思わず閉じた目を井上が再び開いた時、その視野に伸ばした腕はどこにもない。
鮮血に染まった右肩ごと──『消し飛んでいた』。


ルンクス:
「・・・・『手榴弾』の原理は知ってるかイ?
 殺傷力を生むのは爆発じゃアない。
 爆発で四散する『破片』こそが、敵兵を引き裂くのさ」

「高圧生成した『氷』・・・・『蒸気爆発』・・・・
 我が『花嫁』お手製の『氷爆弾』のお味はいかがカナ?」


血と肉で真っ赤に染まった雪原の向こうで、
ルンクスとその分身が、唇を歪めて嗤うのが見えた。
──その手に、次の『雪玉』があることも。

「もっとも、殺傷範囲は想定より狭イ。
 『5m』くらいは吹っ飛ばせルと思ったガ・・・・」

     ゴ    ゴ ゴ

予定では敵の投擲を掻い潜り、接敵するはずだった。
だが・・・・予定は変えざるを得ないらしい。
井上や自分のダメージではない。
この程度であれば突き進む覚悟が、今の二人にはある。


                         ・・・・バラ バラ

その問題とは・・・・井上の腹から垂れ下がる、複数枚の布。
ナツメグが教会のカーテンでこしらえ、切断面を保護していた『包帯』が、
氷の散弾に切り裂かれ、今にもほどけ落ちようとしている・・・・

高速移動などすれば、間違いなく傷口が『露出』する!


「まずはその『オモチャ』から潰しておくかナ」



       ゴ    ゴ    ゴ
                              ゴ     ゴ  ゴ

392『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:27:29
>>390(高遠)

       ウ
     ウ   ウ
  シュ      ウ
            ウ
ブ            ウ
               ウ────ッ!!


噴き出す鮮血が頭上でアーチを描き、
天井、そして右方向の壁面を深紅に染め上げる。
その間にも視線は上、そして右側へ。
敵の迎撃を想定し、油断なく目配りを忘れない。


        バ!ババ! バババババ!!

高遠の想定と異なり、『氷面』に塗布された血は固着しない。
そもそも低温ではないスタンドの『氷』なのだ。
血は高遠の体温を伝えたまま壁を叩き、液状のまま温度を下げていく。
だが、鏡となる表面を汚すという目的においては、
血が凝結するより液体のままの方が、効率的となる。

明らかな貧血症状──眩暈と視野狭窄を覚えながらも、
高遠は文字通り血を吐いて得た『成果』に満足した。
もはや三方、いや床を含む四方に於いて、『鏡』は存在しない──



                      ズ ウウ



ならば、重機のように太いこの腕は、一体どこから伸びてきたのだろうか。
高遠の視界の端に現れ出たそれは、貧血の生んだ幻なのか。

──そうではない。
左だ。真っ先に血で塗り染めた左方向の壁・・・・
振り返り確かめる余裕はない。
だが、何が起こったのかはわかった。
眼前、今塗ったばかりの右の壁で、同じ現象を目の当たりにしたからだ。

血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。

壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。


       グ ァ   バ

腕が掌を広げ、喉元に伸びてくるのを感じる。
だが避けられない。動けない。あまりにも失った。失い過ぎた。

その太い五指が、無造作に『首』を掴み──

                                     ベ ギン!!

──無造作に、へし折った。

393『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:30:00
>>386(ウィル)

ウィルは両手で『ファイア』を構え、迎撃態勢を取る。
無防備な高遠の第一護衛が浜岡なら、第二の護衛がウィルだ。

通風口から漏れ入るわずかな光、それも『ベッド』に遮られた中、
通路の見通しはお世辞にもよくはない。
氷の『鏡面』から出現するであろう『スイート・バイト』に対応するには、
範囲を限定することは必須であり、ウィルはその対象を、
床および高遠より奥の通路に設定した。

そしてもう一つは、【護り屋】浜岡の動き──
眼前の背中が動いた時には彼女の援護をするべく、警戒の糸を巡らせる。


                ブシュウウウウウウ──!

今しも高遠が手首を失った腕を掲げ、天井に血飛沫を浴びせた。
続いて腕は右方向へ。
床、奥方向に異常はない。
浜岡は彫像のように動かない。何事も──

──ない、かと思われたその時。
真横から高遠へと伸びた腕に気付いたのは、その時だった。

ドドドドドドドド

ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
その腕は、一番に警戒から外した左側の壁から出現していたのだ。
鮮血で汚されたはずのそこは、何故か洗い流されたようにすっきりと、
汚れを落とされ、鏡と化した表面を曝け出している。

何が起こったのか、理解したのは次の瞬間だった。
眼前、今塗られたばかりの右の壁で、同じ現象が始まったのだ。

血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。

壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。

『氷解』による無音の『洗浄』・・・・
ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
いや、もっと気付くのが遅れたかもしれない。

浜岡の動きに、気を配っていなければ。


       グ ァ   バ

腕が掌を広げ、高遠の喉元に迫る。
高遠は避けられない。血を失い過ぎている。

その太い五指が、無造作に『首』を掴み──

                                     ベ ギン!!

──無造作に、へし折った。


 ド     ド ド


間一髪で高遠を庇った、『ウィンター・ブランケット』の『手首』を!


                     ド   ド   
      ド   ド                    ド   ド 


>>388-389(エイノー)

最後尾であるエイノーには、前方の対応は不可能だ。
まして『ナツメグ』の巨体が壁となるため、視覚的情報はゼロに近く、
前進する肥満漢の尻につきあい、歩を進める以外にない。

仲間に聞こえるよう声をかけ、『粘着』カートリッジを右肩に装填した時、
突如として『ナツメグ』が前進を止めた。

同時に通路を震わせる、浜岡の声──


>All

浜岡:
「ぐうッ・・・・何してんだい、早く脱出しな!
 こいつはあたしの『深淵』だ・・・・
 ここであたしが抑えとく・・・・その間に・・・・行くんだ!」

394エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/03/02(土) 20:13:10
>>393
「ナツメグ氏、脇を空けるか足を開いてくれ、通る」

ナツメグが作った隙間を『F・O・Q』と
重なる形で頭を両肘で庇いスライディングで抜ける。
床は自分の影で鏡たりえない、『ベッド』を出されてもパワーAなら押さえる事も出来るだろう。
何より濡れた石床はそれなりに滑りが良いだろう。

ここからは距離と速度の問題だが可能なら『F・O・Q』左手に包丁を持たせて心苦しいが浜岡の掴まれたスタンド相当の腕を切断する、それで自由は回復するはずだ。
それが無理でなおかつ先まで行けるなら高遠に前方ベッドまで蹴り出してもらう。
いずれも無理なら悔しいが『出遅れた』、そういう事になる。

395エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/03/02(土) 20:14:50
>>393
「ナツメグ氏、脇を空けるか足を開いてくれ、通る」

ナツメグが作った隙間を『F・O・Q』と
重なる形で頭を両肘で庇いスライディングで抜ける。
床は自分の影で鏡たりえない、『ベッド』を出されてもパワーAなら押さえる事も出来るだろう。
何より濡れた石床はそれなりに滑りが良いだろう。

ここからは距離と速度の問題だが可能なら『F・O・Q』左手に包丁を持たせて心苦しいが浜岡の掴まれたスタンド相当の腕を切断する、それで自由は回復するはずだ。
それが無理でなおかつ先まで行けるなら高遠に前方ベッドまで蹴り出してもらう。
いずれも無理なら悔しいが『出遅れた』、そういう事になる。

396ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/03/04(月) 18:54:50
>>393

「バカなッ!」「『部分解除』が可能・・・?」
「いや それよりもッ!『視られて』いるッ!」

この対応方法、間違いなく血液が付着させられていることを理解しなければできない。
あるいは、鏡の中にいる『スイート・バイト』が何らかの手段で連絡を取ったのか?
何にせよ、汚れを付着させる手段はこれで使えなくなった。
『ファイア』の狙いを腕に付けるが、間に合わない。

「─────ミス・ハマオカッ!」

即座に『スタンドアレルゲン』を壁から出てきた腕めがけて撃つ。スA
当たれば即座に『スタンドアレルギー』となり、『ウィンター・ブランケット』の手首を握ってはいられないだろう。
そしてこれが成功しようとしまいと。浜岡の言葉に従い、前へと、ベッドへと向けて走り出す。
もし高遠が動けないようなら、その肩を支えて連れて行く。

「すまない」「そしてありがとう・・・」

397井上正『ハッピー・オルガン』:2019/03/04(月) 21:52:33
>>391
右肩の筋肉、血管を収縮させ、出血を抑える。痛覚はカット。

【最悪だなァ〜】「最悪だな」
【何するか分かってんのかァ〜?】「だから最悪だって言ってるだろ」
【遺言はァ?】「クソッタレ、クソッタレだ」

ギュビッ ブオンッ

井上は頭を抱え込んで丸まる、『井上ボール』だ、これで頭部、腹部を多少保護できる。
ハピオルは『井上ボール』をルンクス目がけ、高速で回転させながら『山なり』に投げる。パス精CCA
ハラワタが飛び出るかもしれないが脳に酸素が供給されてればすぐには死なない、まぁ死んでもいい。
投擲直後にハピオルは腕を床に突っ込み、走りながら地面を抉り、破片を浴びせつつ直進する。パスAB

398高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/03/09(土) 15:12:43
>>392-393
リソースを割いておきながら敵の先制を許す、完全に『失敗』だ。
これやばいと思うマもなく死

>                                     ベ ギン!!

ぬ…前に庇われた。まず動かないと。スタンド。動け。

このままほうっておけば間違いなくこのまま全滅だ、自分が死したとしても
他を活かすために『行け』というこの人の判断は絶望的に正しい。

私がそれはダメだと異を唱えたくても思いつかぬほどに、絶望的に。

動く。

『敵ウィンター・ブランケット』は今腕しか出していない状態のはず。
逆に言えば、抑え『られ』てる今が、端へ抜ける好機なのだと。

『クレモンティーヌ』を発現(テンポを速く)
蹴り足で声を上げているエイノー氏を前に滑らせる動きを取り、自分も進み始める。

この水を変えるスタンド使い、どうやって状況を把握してるのだろうか。
この場で操作してるかのような動き……今この状況を認識している『小さいなにか』、あるいは『水そのものの生き物』かなにかでないと考えつかない。

399『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/03/20(水) 21:56:34
>>396(ウィル)
ウィルを襲う二つの衝撃──
特に後者の事実は、異次元的な敵の危険性を意味する。
『ナツメグ』が『射程距離外』だと推測した後方の安全地帯。
そこが『視界』の外だったのか、それとも内だったかは不明だが、
氷に覆われた通路の領域、ここから先は間違いなく、
敵の攻撃範囲──いや、敵の『手中』にあるといってよい。

水を自在に操作する能力を前に、
氷で覆われた空間に足を踏み出す・・・・
その意味を、ウィルは改めて、戦慄とともに理解した。


「─────ミス・ハマオカッ!」

                     ──バシュウ!


氷壁から伸びた太い腕。
その指は浜岡のスタンドの手首を握り砕いているが、
浜岡のスタンドもまた、その手首を握り返している。
片腕を犠牲にして、神出鬼没の『深淵』を捉えた形だ。
そして、固定された腕を狙うのは、ウィルにとって容易い──!


     バス!
            カラ カララ・・・・

腕に突き刺さった針弾は、しかし突き刺さることなく床に転がる。
同時に、ウィルはその理由に気が付いた。

『袖』だ──『スィート・バイト』のスタンドの腕が、
長い袖に包まれている。
恐らくはネグリジェなどの『寝具』・・・・
極薄の布地であれ、『破壊不能』であれば針は『通らない』。
ウィルの迎撃を見越した上での『仕込み』だろう──

高遠がスタンドを発現し、狭い通路で回転を始める。
ウィルは氷の支配する世界へ駆け出す──
壁、天井、そして床の氷が崩れ、羊水のように溢れ出る・・・・
全身に冷えた水が浴びせられる・・・・!

間違いなく『危険』・・・・
だが、『希望』は、その先にしか有り得ない。


>>394(エイノー)

『ナツメグ』:
「ああ、行け。『ベッド』を『破壊』しろ」

巨体が『回転扉』のように回り、エイノーに道を譲る。
エイノーは頭から飛び込み、スライディングを試みる──
床は凍結し、鉄粉によって『鏡』でもない。
何より、『深淵』は浜岡が抑えている。問題なく滑り抜けられるはず・・・・


          バッ シャアア!!

だが、そうはさせじと『氷』が溶解した。
床は氷のリンクから瞬時にしてみぞれ交じりの『ぬかるみ』へと変わり、
滑り込んだエイノーの勢いを削ぎ取る。
全身ずぶ濡れのまま、エイノーの前進は浜岡の足元で停止を余儀なくされる。

氷壁から伸びた太い腕を、かいま見上げるエイノー。
その指は浜岡のスタンドの手首を握り砕いているが、
浜岡のスタンドもまた、その手首を握り返している。
片腕を犠牲にして、神出鬼没の『深淵』を捉えた形だ。

浜岡の目的を考えれば、今なすべきことは彼女の開放ではない・・・・!

?
     グ ンッッ
             ?

情熱的な音楽とともに、体に力が加わるのを感じた。
陽炎の如きエネルギーを伴い、回転する高遠──
その爪先がエイノーの襟元を引っ掛け、通路の先へと押しやる。


   ザ バシャァ アアアア

くるぶしほどもある水の抵抗をものともせず、
『数m』もの投げ飛ばされたエイノーは、弾力ある壁に衝突し、
再び水たまりに没した。
薄闇でほとんど見えないが、間違いない・・・・
眼前に立ち塞がるのは、『スィートバイト』の残した『巨大ベッド』の壁だ。

400『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/03/20(水) 21:57:33
>>398(高遠)
危機的状況から『護り』に入ったのは、
想像通り、【護り屋】の上司である浜岡だった。

彼女自身、危険な状況なのは容易にわかる。
だが、それ以上に今を逃して通路を脱するチャンスは『ない』。
落ち着いて考えれば、全員が助かる手があるかもしれないが、
そんな時間は与えられない・・・・
時は『有限』。今は『選ぶ』しかない。

ズギュ!!
          ♪

『クレモンティーヌ』を発現し、自身を『不滅』のパートナーに変える。
通路は狭く、踊れるパターンは限られているが、
これまでに培った技法を駆使し、浜岡の傍を抜け、前へ出る。
上司は無言だったが、かすかに微笑んだ気配を感じた。

背後で聞こえるエイノーの声。
一気に滑りぬけようとしたようだが、周囲の『氷』は呼応するように溶け出し、
床はみぞれ交じりの『ぬかるみ』へと変化して、エイノーを食い止める。
だが・・・・幸いにして、高遠の足元には到達した。

?
    グ ンッッ
            ?

爪先を襟元に引っ掛け、勢いよく通路の前方へとエイノーを『蹴り投げる』──
『クレモンティーヌ』の膂力をもってすれば、『ぬかるみ』も何のその。
天井、壁の氷も溶け出した突然の『豪雨』を貫いて、
エイノーの体は『数m』先の闇にぶつかり、停止した。
薄闇でよく見えないが、おそらくそこが『巨大ベッド』の壁だ・・・・


現在の状況:

※通路出口:
※エイノー<<<高遠<浜岡<ウィル<ナツメグ

沛然と降り注ぐ水は、高遠、『クレモンティーヌ』の区別なく
全身を濡らしていく。ただの『水』でないのは間違いない・・・・!



>>397(井上)

            ギシィ! ググン

傷ついた肩の筋肉を収縮させ、出血を止める。
同時に井上を体を丸め、解け掛けた腹部の包帯を護る・・・・
『井上ボール』の完成だ。

主人の『遺言』を尻目に、
『ハッピー・オルガン』は『15m』先で立ち尽くす
漆黒の『性豪』に対峙する。

ルンクスに移動する気配はない。
足元に転がった『雪玉』からも、『砲撃戦』の意図が窺える。

対する『ハッピー・オルガン』の選択は──
井上を利用した『同時攻撃』と『前進』だった。

  ブ ン ッ


『井上ボール』を山なりに投じると同時に、
二本の剛腕を雪原深くに叩き込む。


            グァ! バ!!

その有り余るパワーを以って、『除雪機』さながら
積もり切った雪を掘り起こし、地面までも露出させる。
積雪の深さは『50cm』程度もあったが、
『ハッピー・オルガン』にかかっては、掘り起しは問題ない。

ただし、想定外が一つ。
雪下の地面は一面の芝生であり、瓦礫の生じる岩盤ではないことだ。
このまま吹っ飛ばしても『散弾』には使えない・・・・それは『雪』も同様だ。

一方、放物線の頂点に至った『井上ボール』に対し、
ルンクスは動じる様子もなく、手にした『雪玉』を一つ、投げ上げる。
こちらもさしたるスピードではない。
両者の視界内で、二つの『玉』がみるみる接近していく・・・・

401<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

402エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/03/23(土) 13:39:10
>>399
左手でベッドから『破壊不能』カートリッジの作成を試みる。
残念ながら『F・O・Q』のこの能力は即時性に欠ける、後は『鏡からの奇襲』に警戒する他ない。
ただ気付いた事を一言伝える。

「判ってどうなるものではないが一つ思い出した。神話の質問に来た学生がこの現象と良く似た事のできるゲームを見せてくれた、雪を瞬時に気化した水の司の大天使ガブリエル」

403ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/03/27(水) 22:55:04
>>399

「『無敵の鎧』というわけか・・・」

『破壊不能』は変形不能というわけではない。この眼前のベッドが最たる例だ。
故に、打撃などの衝撃ではなく貫いて効果を発揮する『ファイア』の弾丸とは相性がかなり悪い。
だが、この場でそれを攻略することにまごついているわけにはいかない。
まず最優先は、この通路の先を急ぐことだ。

高遠の幾分手荒い助けにより、エイノーはベッドの元へと辿り着くことができた。
後はそれが無事完了するのを見守るだけだが、敵も黙ってやらせるとは思えない。
『スイート・バイト』は浜岡が拘束している今、ずぶ濡れの水を凍結させて、妨害してくるか?
ひとまずエイノーの肩を掴んで立ち上がらせ、なるべく床や壁に触れる面積を減らしておく。
凍らせるとしても、床や壁伝いに来るのではないだろうか。

404井上正『ハッピー・オルガン』:2019/03/30(土) 18:50:30
>>400
【ヨーイィ…ドンだ】

ゴバッ!

掬い上げた大量の雪やら土やらを井上のいるあたり目がけて空中に吹き飛ばす。
『水』のスタンドの最大の謎は探知方法だったが、五感のなかで最も近いものを挙げるとするなら恐らくは『触覚』
動物のような皮膚感覚ではないだろうが、体内で動いているものを漠然と把握する感じと結論付ける。
それ故に素早く正確な操作は難しい、それを踏まえた上で、『雪玉の周りに大量の雪を撒き散らす』
この行動により雪玉の正確な補足を妨害し、着弾、炸裂のタイミングをズラす。

雪玉を手で受けたら肩まで吹き飛ばされた、このことから雪玉の爆殺半径は1m以上2m未満であることがわかる。
炸裂のタイミングと着弾部位をズラすことができれば被弾は抑えられるはず。そこで次の策だ。
現在井上は体を丸めて高速回転している、回転の中心が重心であるためキレイな回転で飛んでいるが、ここで『井上は空中で直立のポーズをとる』
この行動によって重心がブレ、回転が乱れ、軌道が変化する。勿論人間には不可能な挙動だ。
しかし井上には常識を超えた被操作能力と、肉詰めによる身体強化がある。

以上の行動は疾走しながらでも可能だ。ハピオルはルンクス目がけて走る。スA

405高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/03/31(日) 11:37:35
>>400
全身が濡らされていく。

あり得ることは……凍結による行動阻止と転倒
気化させたのを見てはいないが、それがあれば視界塞ぎもある。


単純に凍らされるだけなら力を込めて破壊できるだろうが、移動しようとした矢先の転倒は厄介だ
『クレモンティーヌ』にはステップなどはせず足をついたままでの移動と
ダンスの形式を高遠が回転し『クレモンティーヌ』が回転の中心になるよう。重心を安定させておきたい。

破壊不能カートリッジが取り出されるまで周囲・水の観察に廻り、取り出された場合、蹴破る。

406『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/04/15(月) 23:38:25
>>402-403(エイノー、ウィル)

ズギュ!

『フィストフル』指で触れたベッドの表面に、『カートリッジ』が現れ出る。
後はこれを引き抜けば、『破壊不能』という『ベッド』の機能は失われる。

「『ガブリエル』。
 とりあえず、この『雪』のスタンドをそう呼ぶとするかよ。
 もっとも、まず最初にブッ殺す相手だ・・・・
 名前はすぐにいらなくなるだろうがよぉ〜〜ッ」

真後ろに迫った『ナツメグ』がつぶやく。
至近距離にはウィル、そして高遠。


             パキ パキパキ・・・

床にたまった水と濡れた衣服が、みるみる『凍結』していく。
だが、いち早くウィルがエイノーを抱き起してくれた。
靴は回避が間に合わず床に『固定』されるが、水量は知れている。
抜け出せないというほどではないはずだ。

>>405(高遠)
目前ではウィルがエイノーを抱え起こし、
『カートリッジ』の生成を成功させた。

高遠の全身もずぶ濡れになり、みるみる『凍結』していく。
その速度は凄まじく、逃がれようもないほどだが、所詮は『氷』だ。
『不滅』の踊り子と『クレモンティーヌ』を束縛できる強度ではない。

    ビキ! ビキィ!

魅惑のダンスをもって破砕し、純白の破片を撒き散らした。

すぐ背後には『ナツメグ』の巨大な腹が迫る。
その向こうでは、見えははしないが
浜岡と『スイートバイト』の拮抗が続いているに違いない。

浜岡:
「行きな、高遠。
 大丈夫。あたしにゃちゃんと『策』があるのさ。
 ・・・・前にも言ったろ?
 いつか必ず、この日が来るとわかってた」

「過去の自分に決着をつける、この日がね」

「・・・・・・・・・・」

「あんたも心配そうな顔してんじゃないよ、デブ助。
 あたしゃ【護り屋】だよ・・・・『約束』だって『護る』。
 おまえの大事なママを、消しちまったりしない」

「だから・・・・早く、行くんだ・・・・!」

407『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/04/15(月) 23:40:12
>>404(井上)

ゴバッ!!


頭上に投じた井上、それを迎撃するルンクスの『雪玉』。
『ハッピー・オルガン』は咄嗟に腕の向きを上げ、
掘り出した雪と土砂を、井上目がけて巻き上げた!

両者の超常的な速度域に比して、
井上と『雪玉』のスピードはスローそのものだ。
壁のように立ち上がった土塊は空中の両者に十分に追いつき、
井上の周囲を煙幕のように覆う。
果たして、読み通り『雪』の索敵を騙せるかどうか。

同時に、『雪玉』が『爆破範囲』に到達した。
やにわに井上は高速回転しながら直立する。
常人では決して選択できないであろう、
背筋からつま先までピンと伸ばした状態で回転し、
計算した『危険爆破範囲』から軌道を逸らして逃れる──


  バ
      ゴ ォ ォ
              ン  !!


井上から『3m』離れた位置で、『雪玉』が爆発した。
氷の破片が飛散し、肩や背中に突き刺さる激痛。
だが、致命傷ではない。腕が吹っ飛ぶ威力は感じられない。

それを感じ取りつつ、『ハッピー・オルガン』は猛進する。
もはや雪を巻き上げず、まっしぐらにルンクスを目指して。
障害がなければ、距離『15m』など一拍程度だ。

同時に、井上も頭上に到達するはず──


        ドサッ!!

突如、雪原の傍らに落下する、大きな塊。
中型犬ほどもあるそれは、勢いよく新雪に突っこんだ。
スキー板のように突き出した棒状のそれは、直立する人間の両足。
そして、白い雪に赤い染みが広がっていく・・・・

『爆破危険範囲』の想定は間違っていない。
『ハッピー・オルガン』の過ちは、
破れる寸前だった腹部の包帯と、それを防護させることを失念したこと。
包帯を破る程度の威力は『3m』先でも十分に発揮されることは、
すでに証明済みだ──

回転の主軸たる井上の上半身は、鮮血を巻きながら、
あらぬ方向へと落下を続けている最中だ。

そして今、『ハッピー・オルガン』は、唯一人、立ち尽くす。
傲然と笑みを浮かべるルンクスと、
彼の最強の『花嫁』が支配する世界のさなかで、対峙する──

ルンクス:
「すいぶんとせっかちじゃねェか。
 そんなにオレが恋しかったかヨ? えエ・・・・『元嫁』」


   ゴ ゴ ゴ
               ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


彼我の距離──『3m』。

408井上正『ハッピー・オルガン』:2019/04/16(火) 12:17:47
>>407
『ハッピー・オルガン』が立ち尽くすわけないだろ、訂正を要求する

409『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/04/17(水) 01:24:23
>>408(井上)
了解。

それでは、距離『3m』にて突進中、に訂正する。

410ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/04/21(日) 22:14:36
>>406

エイノーが動けそうなら、自分は『靴』を動かして、完全に固定される前に抜け出せるか試す。
ここより先にも凍る水面はあるのだろう。できればここで『靴』を失うことは避けたい。

「動けますか?ミスター・ニョルズ」

彼が既に『スタンド』を構えていたら、自分が『破壊不能』カートリッジを抜き取り、
『F・O・Q』に攻撃してもらおう。あるいは高遠の『クレモンティーヌ』か。
とはいえ、このカートリッジの扱いを心得ているのは彼だ。やはりエイノーに持ってもらいたい。
扱いを心得えているといえば、この教会を訪れた時に奪った拳銃の様子を確認しておこう。
先ほど水がかかってしまったが、内部まで水に浸ってはいないか?
また、周囲を警戒しておこう。凍結以外の手段を用いてくる可能性もある。

411井上正『ハッピー・オルガン』:2019/04/30(火) 17:40:51
>>407
スピードを殺さないままルンクスの右側面に回り込みつつ右ジャブ。
そのまま後方に回り込み左ジャブ、円を描くようにルンクスの周囲を動き続ける。
スピードは維持したままルンクスを連続で打ち据える、すなわち脚と腕との同時ラッシュ。パス精AAA
発想は単純だが、誰もやろうとしなかった、否、できなかった。
『高速で動きながら高速で殴ると強い』これを行う。
『エンジェルズ・ラダー』の視界が本体と共有されているかわからないが、どっちにしてもを足を片方失った状態でこの攻撃についてこれるか?

加えておくが、ハピオルは『エンジェルズ・ラダー』の動きもよく見ている、唾液なんて見逃すワケないからな。

412エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/05/01(水) 23:25:24
>>406
温度変化の要素がない以上『衣服に染み込んだ水』が凍結しようと力は使うがまだ動ける、故に『破壊不能』カートリッジを『F・O・Q』左手で抜き破壊可能になったベッドに右肩ショルダーアタック、本体はウィル共々低い姿勢で前進を試みる。

「高遠君、ナツメグ氏、ベッドの残骸が飛んてこないか用心してほしい。聞いた『ウィンター・ブランケット』の限界だと二重張りや三重張りもある、再展開される前に『横』のある空間まで進みたい。あと浜岡婦人、『帽子』の返却はいらないか?『肉の固定』にアテができた」 

『粘着』がなくても戻っても『テープ』で巻いていけば固定は叶うだろう、それも服の処理もまずこの袋小路に活路を開いた後になるが優先順位として仕方ない。

413高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/05/01(水) 23:36:41
>>406
ウィル・エイノー両氏が氷の破壊が難しそうであればその手助けをしておきたい。
その後引き抜かれるのを待つ。そして引き抜かれ破壊『可能』になったベッドを蹴り飛ばす。 破ス精ABB

封じられた穴を突き破り、抜ける。
その先にいるはずだ。『ハッピー・オルガン』、そしてルンクス。
仮称『ガブリエル』の本体も……おそらく。

「……きっと、です……!」


そのキットのために『深淵』を支配しているルンクスをどう焼き切るかだ。
道が開ければ眼前に飛び込む風景も見えてくる、進む。

414『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/07(火) 22:42:12
>>411(『ハッピー・オルガン』)

──ドヒュオ!

             ドバ! ババババ!!

ルンクスの前方に立ち塞がる『エンジェルズ・ラダー』に対して、
一片の気後れすらなく、突撃する。
雪原を滑るように加速しつつ、右側面に回り込むと、
大気を攪拌するような右ジャブの連打。
スピードに乗ったまま、さらに後方に至ると、左ジャブに切り替える。
人間相手ならば、原型を留めないだろう猛攻の嵐だ。
だが・・・・

          ガ       ガガ


       ッギギギ 
              ギ ギ ギ ン!!


互角の実力を備える『エンジェルズ・ラダー』の防御はそれを上回る。
超高速のジャブは両腕を掲げた堅牢なガードに阻まれ、
或いは同速のジャブで弾き落とされる。
股間から聳え立つ『剛角』が、楯となって中心線を護るのも変わらずだ。

スタンドならではの高速移動による旋回も、
こと防御に徹する限りであれば、ルンクスの周囲を『エンジェルズ』が回れば、
脚の怪我も関係なく、『ハッピー・オルガン』に利を与えない。

何より、この展開。
教会堂内で戦った時にも感じられたことだが。

ヨハネスブルグの闇の支配者、
『ヤング・ダイヤモンド』の一角を担う、このルンクスという男──
『近距離パワー型』との戦い方を、『知り尽くしている』。


   ── ボッ!!

紫電の攻防のさなか、『エンジェルズ・ラダー』の馬面が唇を窄めた。
『ハピオル』の顔面目がけ放たれる、『第三の攻撃』。
その攻撃は予期していた。だからこそ気付けた。

──これは『唾』ではない。
一回りも大きな、何かの『塊』だ・・・・!

415『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/07(火) 22:44:02
>>412(エイノー)

──カシュ!

『破壊不能カートリッジ』を引き抜くと同時に、
高遠の蹴りがベッドに突き刺さった。

                         ドッゴォオオ!!

その威力は炸裂と呼ぶに相応しく、
布地や骨組みをバラバラに粉砕して、通風孔から排出する。

ビュオオ オォッ

残骸の心配は不要だった。
一気に視界が明るくなり、冷たい風が頬を叩く。
目前には白く飾られた広大な天井。
孔の下には、同色に染められた雪原が広がっている。
視界は吹雪によって明瞭ではないが、景色が見えないほどではない。
雪原までは10mばかりも降下する必要があるが、
この積雪量ならスタンドの助けを得ずとも問題なさそうだ。

浜岡:
「餞別だよ・・・・持ってきな。
 けど、いつ消えてもいいように手は打つんだね」

浜岡の声に余裕はない。
通路の後方では、無音の対峙が続いている。
『いつ消えても』という言葉に、大げさな響きはない。

>>410(ウィル)
ウィルの手助けより早く、エイノーは『カートリッジ』を引き抜き、
間髪入れぬ高遠の前蹴りが『巨大ベッド』を破壊し、通路を復活させた。
頬に風が甦り、視界が多少明るさを取り戻す。

パキ パキパキ

靴が床に接着されないよう、小刻みに歩を進める。
こうすれば少なくとも、靴を奪われることはなさそうだ。
他のスタンド使いと異なり、ウィルに自力で氷を砕く術はない。
慎重を期するのは当然だろう。

念のため拳銃を引き抜くが、射撃に問題があるかはわからない。
明らかに濡れているというわけではないので、可能性は低いと思われた。
むしろここで確認している間にも滴が付着し、故障に繋がりそうだ。

周囲に追加された『異常』はない・・・・
とはいえ、『氷』はあらゆる手段を用いて、ウィルたちの足止めを目論んでいる。
言葉がなくとも、その意思は明確に伝わってくる・・・・そんな気がした。

ナツメグ:
「おい、急げ」

【殺し屋】の声が、ことさらに苛立ちを増す。

「井上の『肉』から反応が消えた。
 状況はわからねぇが、とりあえず『真っ二つ』は確定だ。
 『悪魔』がどう動くかはわからんが、不利になったのは間違いねぇ」

>>413(高遠)
                         ドッゴォオオ!!

エイノーがカートリッジを引き抜いた直後、
『踊り子』が身を翻し、強烈な前蹴りを『巨大ベッド』にくれる。

『破壊不能』でなくなったそれは、
本来収まるはずもなかった通風孔に押し込められたダメージもあり、
孔が自ら吐き出すように、想像以上の凄まじい勢いで吹っ飛ばされた。

一気に視界が明るくなり、冷たい風が頬を叩く。
目前には白く飾られた広大な天井。
孔の下には、同色に染められた雪原が広がっている。
視界は吹雪によって明瞭ではないが、景色が見えないほどではない。
残念ながら『ハピオル』も『ガブリエル』も見えないが、
そう離れた位置にいるはずはない・・・・こちらには菊川もいる。

雪原までは10mばかりも降下する必要があるが、
この積雪量ならスタンドの助けを得ずとも問題なさそうだ。

                オ    オ オ

「おい、急げ」

【殺し屋】の声が、ことさらに苛立ちを増す。

「井上の『肉』から反応が消えた。
 状況はわからねぇが、とりあえず『真っ二つ』は確定だ。
 『悪魔』がどう動くかはわからんが、不利になったのは間違いねぇ」

どうやら、立ちすくむ余裕はなさそうだ。


     オ オ オ  
                      オ オ    オ オ

416エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/05/08(水) 01:28:29
>>415
『テープ』をきつめに頭に巻き付け
ウィルと高遠に掴まるか訊いた上で『F・O・Q』でスタンドガードして降りる。
罠や埋まるなどの事態は用心したい。
服はまだ処分しなくても動けるだろう、
菊川のナビとナツメグの肉の感覚で井上とルンクスの戦場まで急ぎたい。
あと『ドライヤー』の『送風』『発熱』が再使用可能か探ってみる。
地底湖に落ちたわけではない、『水』がなくならなくとも『乾気』は充分有用だ。
今使い道はないが『破壊不能』カートリッジは残しておく。

417ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/05/13(月) 00:39:31
>>415-416

「Please.(よろしくお願いします)」

拳銃をしまい、エイノーの助けを借りて下へと降りる。
どうやら井上の負傷は深刻なようだ。
あの『ハルク』のような怪力無双の『ハッピー・オルガン』といえど、
本体である井上が死亡してしまったなら、流石に打つ手はないだろう。クリプトナイトのようなものだ。
もう一つの手段、『才能弾』を『ファイア』に装填しておく。
状況次第では、即座にコレを使う事態になりそうだ。

418高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/05/16(木) 17:28:22
>>415
「反応が消え…」

下手すると井上は到着した頃には事切れている可能性すらある。急ぐ

念の為、単独で『クレモンティーヌ』と共に回転しつつ飛び降りる。

落下中もナツメグに大まかな場所を聞き、その方向へ向かいたい。

またテンポを加速させておきつつも視界から出る情報を逃さないようにしたい。
『不滅』であればスタンド雪が目に入っても平気のはず。

419井上正『ハッピー・オルガン』:2019/05/17(金) 22:26:57
>>414
吐き出したものはまず間違いなく唾液を凝結させたものだろう、途中で破裂する寸法だ。
最強のパワーとスピードをもつハッピーオルガンといえど、これには抗えない、回避するしかない…

と思うじゃん?

ハピオルは右手でその吐き出された塊を掴み、即座に左の手刀で右手首から先を切り落とす。
この展開はさしものルンクスも予想できまい、一瞬の思考の空白を突き、またぐらを蹴り上げる。
狙いは陰茎ではなく『睾丸』当然、スタンドにはないだろうな、だが本体にはある。衝撃はダメージフィードバックとして伝わる。
たくましくいきり勃つ陰茎が唯一守れない死角、それが『根本』だ。
言うまでもないが、これらの行動は全て超スゴイパワー、スピード、精密性で行われる。

420『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/29(水) 03:42:38
>>419(『ハッピー・オルガン』)

『ハッピー・オルガン』の判断は正しく、そして対応は早い。

   ボ!  シュバ!

目前に迫る『凝結弾』を右手を繰り出して受け止める。
近接戦のレンジでありながら対応できたのは、警戒あってこそだ。

そして、この『唾』の危険性も熟知している。
その対策に! 掴んだ『唾』を右手ごと切り飛ばす!
左の手刀が閃き、一瞬で右拳が宙に舞う。

さらにはこの自傷の意外性によって生じた隙に乗じ、
スタンドの『股ぐら』へと蹴りを──



ド ボォ  オ !!

          ビキ!バキ!


異音を鳴らし巨拳に砕かれたのは、
『ハッピー・オルガン』の胸板の方だった。
右と左、両方の胸板を──右と左、二つの拳によって。
蹴りが繰り出される、なお速く。

スピードにおいては、両者のそれは高次元で互角。
どちらの攻撃が先に到達するかは、ひとえに手順による『遅延』次第となる。

『唾』を放った直後に繰り出された双拳が、
『唾』への対処、手首切断の後に放たれた蹴りに先んじるのは当然の帰結だった。


ルンクス:
「グレートな反応速度だが、オレに勝つには『手数』が足りねェ」

雪風を突き破り、『10m』ばかりも先の雪原に背中から叩き付けられる。
蹴りを出そうとしたため、不安定な態勢になっていたのがせめてもの救いだ。
胸板に亀裂が走る甚大なダメージだが、致命傷ではない。


「オレは『新妻』を見出し、おまえは『相方』を捨てた。
 その差だ・・・・人を強くするのは『愛』だけダ。
 永遠に『独り』のおまえにはわからないかもダガ」

ザッ

「『強さ』が欲しいカ?オレに勝ちたいカ?
 ならば、再び我が『愛』を受け入れるがいい。
 オレは寛大な男だ・・・・たとえ『元妻』が相手でもな・・・クク」


ザッ

「その胸も右手も治してやろうじゃあないカ・・・・さあ」


                          ザッ

421『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/29(水) 03:44:14
>>418(高遠)
遅れれば間に合わない可能性もある。
高遠は『クレモンティーヌ』と舞いながら、単身、雪原へと飛び降りた。

菊川:
「──あそこだ。左前方『35m』。
 小さく赤い点が見える」

『ナツメグ』:
「『肉』の反応はねえ。『真っ二つ』だ」

吹雪は今はさほどではなく、眼下に広がる雪原を一望できる。
奥に行くほどに傾斜がかかり、なだらかなスロープ状のようだ。
少し前に菊川が『地下墓地』の大まかな地図を描いてくれたのを思い出す。
そこにはかなり大きなサイズの墓が並んでいたはずだが、雪原上にそれらの姿はない。
破壊されたのでなければ、雪に埋没したに違いない。

『不滅』があれば、雪の目つぶしは問題ない。
だが、この雪原は『クレモンティーヌ』に不利な戦場だ。
果たしてどこまで『踊り』の足場を確保できるだろう・・・・?


>>416(エイノー)
時間が経過し、『ドライヤー』の機能は再利用できそうだ。
『破壊不能』カートリッジも問題なく確保している。

帽子の中に手を入れれば、その隙間で解除されかねない。
エイノーは帽子の上からターバンのようにテープを巻き、手早く固定する。
万一『ナイトキャップ』が解除されても、自身の頭部が露出しなければいいのだ。

「・・・・急ぎな。
 なんだか嫌な予感がしやがる」

珍しく『ナツメグ』がスタンドで介護のの手助けをする。
尊大と言っていいほどの【殺し屋】に似つかない対応だが、
それだけ焦りがあるのだろう・・・・横顔にも不安の影が張り付いている。

菊川:
「──あそこだ。左前方『35m』。
 小さく赤い点が見える」

『ナツメグ』:
「『肉』の反応はねえ。『真っ二つ』だ」


             バッッ


『ナツメグ』のおかげでさしたる時間を取らず、
エイノーはウィルもろとも、断崖の下へと飛び降りた。


>>417(ウィル)
『才能弾』を『ファイア』に装填した後、
エイノーの手を借りて、断崖に臨む。

吹雪は今はさほどではなく、眼下に広がる雪原を一望できる。
奥に行くほどに傾斜がかかり、なだらかなスロープ状のようだ。
少し前に菊川が『地下墓地』の大まかな地図を描いてくれたのを思い出す。
そこにはかなり大きなサイズの墓が並んでいたはずだが、雪原上にそれらの姿はない。
破壊されたのでなければ、雪に埋没したに違いない。


             バッッ




>ALL


      ビュウ  ウウウ ・・・



                       ザシュ !!


──まずは高遠。
続いてエイノーとウィル、『ナツメグ』と菊川の各コンビが雪原に着陸した。
雪は柔らかく足首まで埋もれたが、これは自然な現象と言える。
それ以上の変化はない・・・・罠の作動する様子もない。


『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・いや、急ぐのが先だ」

怪訝そうな顔をする『ナツメグ』だが、
すぐに気を取り直して、そうつぶやく。

菊川の言った『35m』先に、かすかに人影が浮かんでいる。
舞う雪にまぎれそうな薄い姿だが、
二つの人影がぶつかりあい、再び離れる──『戦っている』。


      ゴ  ゴ          ゴ   ゴ 
                                 ゴ  ゴ

422ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/06/05(水) 21:32:47
>>421

「There isn't a moment to lose.(事態は一刻を争う)」
「急ごう!」

とはいえ、墓標が埋没するほど雪が降り積もっているとなれば、その深さは計り知れない。
自分が着ているベストを脱ぎ、『ソリ』として使いスロープ状の雪を急いで下る。
これなら足を取られて雪に埋まることなく移動できるはずだ。

423エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/06/08(土) 09:13:38
>>421
「雪は嵩張るのでそこまで水量はないだろうが『地面を隠す』『一度溶けて足首あたりで再凍結して足止め』くらいは可能かもしれない、慎重に進もう。」

ドライヤーから『送風』『発熱』カートリッジを作り始める。

「何、数秒もすれば道も見えるし服も乾かせる、すまないがそういう便宜的都合で最後尾に回して欲しい」

カートリッジ作成と慎重な行進は基本方針だが誰かに尤もな異議があれば『慎重』『最後尾』は撤回して別案に従う。

424井上正『ハッピー・オルガン』:2019/06/12(水) 21:14:35
>>420
【あァ〜…】

雪原に大の字になって天井を見上げる、降りしきる雪がロマンティックだ。
そろそろノロマどもは到着したかな? 認めたくはないが、一人じゃ勝てん、てゆーか2対1じゃんズルくね?
井上? あんなもん役に立たんわホント、もう、やってられないぞ。あーもう、行くぞ。

起き上がって井上(上)と井上(下)を回収しに行く。スA
ダメージは受けたが移動スピードではルンクスには負けないだろう。こっちに向かって歩いてきてるなら足元に並べた雪玉からも離れているという事だ、
数発投げつけてくることはあっても連射はない、投げるのを見てからでも間に合うだろう。
グルッと見回して周りを見ておくのも忘れないぞ。

425高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/06/14(金) 18:06:28
>>421
想定以上に遠い。
『ハッピー・オルガン』の膂力と速度を甘く見ていた。

地に足をつけない挙動はバランス的に刈り取られたら為す術がないが
かといってゆっくりしているわけにも行かない。


まず高遠を前方へ向けて風を飛ばすように一回転。
成人女性サイズとはいえ人一人分の雪としての性質を保った状態であればある程度は吹き飛ばせるはず。

後は足元の感触を踏み確かめながら全開の力と速度で先行する。

できるだけ、前方の注視をしておきたい。

426『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/06/24(月) 01:06:00
>>422(ウィル)
残念ながら、スロープは手前から奥に向かって上昇する
緩やかな坂になっている。登るにあたってさしたる障害ではないが、
少なくとも滑り降りることはできない。

ナツメグ:
「オレが前に出る。
 頭上と、足元と、雪の動きに気をつけろ。
 ・・・・はっはは、我ながら無茶な要求だけどよ」

   ザッ ザッ ザッ

『ナツメグ』に続き、、そのまま雪を踏んで前進を始めた。
雪は深く、足取りは捗らない。走ることすら出来ない。
視界の彼方で『ハッピー・オルガン』の巨体が立ち上がる。
まだ無事のようだが、ルンクスに追われているようにも見える。
その背中が、雪が赤く染まった一帯へと向かう──

>>403(エイノー)

カシュ!カシュ!

仲間の最後尾を志願し、
ドライヤーから『送風』『発熱』カートリッジを作り終えた。
先頭には菊川を抱えた『ナツメグ』が立っている。
その恰幅ある背中は、さながら除雪車の頼もしさだ。

この距離でも移動する『ハッピー・オルガン』の巨体と、
ルンクスであろう黒、井上であろう赤だけは見分けがつく。
『ハピオル』が立ち上がり、『赤』へと向かう──

>>425(高遠)
空中で旋回し雪を吹き飛ばすが、吹雪の中では蟷螂之斧に思われる。

着地した高遠は、即座に気が付く──
新雪の積もったこの空間は、『クレモンティーヌ』殺しだ。
柔らかく頼りない足場、足を取る大量の雪。

エイノー:
「雪は嵩張るのでそこまで水量はないだろうが『地面を隠す』『一度溶けて足首あたりで
 再凍結して足止め』くらいは可能かもしれない、慎重に進もう」

さらに加えて、この忠告が正しければ、敵の妨害は対処するべくもない。
ここはエイノー命名するところの『ガブリエル』の『聖域』なのだ。
雪が消えでもしない限り、『クレモンティーヌ』の維持は困難になるだろう。
かといって、道なりの雪を踏み固める時間はありそうにない。

無策で雪上を進むとなれば、30mの距離はけして近くはないのだ。
ともあれ、最小限の足場でスタンドを維持しながら、高遠はウィルの背中を追う。


>>424(『ハッピー・オルガン』)

傲岸不遜が具現化したような『ハッピー・オルガン』だが、
彼は『愚鈍』ではない・・・・その高い知能も『悪魔』たる所以だ。

大の字のまま思案するのも束の間、
すぐさま頭を切り替え、立ち上がった。

                             ビキ ビキッ


『完全自律型』でなければ確実に『再起不能』であろう胸の穴から、
さらに小さな亀裂が広がる。
四肢の動きに影響は感じないが・・・・これ以上のダメージは間違いなく『ヤバい』。
スタンドという存在の中心から崩壊が広がれば、消滅は免れない。


        バ   
              ビュンッ !


接近するルンクスを軽く置き去りにし、鮮血に染まった雪の縁に到達した。
縁、と表現したのは、そこに『穴』が生じていたからだ。

井上の半身二つが転がった場所──それは血の色で明らかなのだが、
そのどちらにも井上の姿はなく、代わりに人間サイズの穴が、
雪上にぽっかりと口を開いているのだ。
そしてよく見れば、雪の赤は照り返しの色で、雪上に血は一滴も残っていない。
照り返しの元となる『赤』は、謎の穴の底にあるようだ・・・・

改めて周囲を確認する『ハピオル』。
ルンクスはこちらに向かってくるが、雪原上の移動は当然遅い。距離『10m』。
想像通り、積み上げた『雪玉』からは離れている。

そして、こちらも想像通り──
見覚えのあるビヤ樽のような巨体が、雪原の彼方に現れているのが見えた。
『ナツメグ』だ。後ろに『ノロマども』も続いている。距離は『30m』程度か。
『2vs1』の一方的な戦いに終止符を打つ為の駒は、ひとまず揃った形だ。

しかし・・・・その時だった。

427『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/06/24(月) 01:10:35
>ALL

            ・・・ ズ   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


             ゴ   ゴ  ゴ
ゴ       ゴ               ゴ  ゴ 

   ゴ                            ゴ

                  ゴ       ゴ

──突如、雪原が揺れ始めた。
一同が思わず立ちすくみ、バランスを取る。
揺れは『大地震』というほどではないが、地下空洞を不気味な反響で満たし、
未知の地底の怪物の存在を想起させた。


  ズ  ズ ン !

続いて、雪の床に異変が生じる。

               ズ  ズ ン !

地響きを立てて床が『落ちた』。
足元だけではない。地下墓地全体を対象に。


                            ズ ズ ン !

二度、三度、立て続けに。


地震ではない・・・・『地盤沈下』だ。
床ごと宙に投げ出されたような『浮遊感覚』。
底の見えない穴を落下していくような『恐怖』── !!

428エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/06/25(火) 21:23:04
>>426-427
『送風』カートリッジを『F・O・Q』左肩に急ぎ装填し他の3人に呼びかける。

「全員急いで私に近付いてくれ、『手助け』はする」



429エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/06/25(火) 21:59:14
>>428
途中送信失礼。

『F・O・Q』が背後を向き全力で『送風』する(自身は影響ないよう『F・O・Q』前面に密着、ついでに一度『粘着』カートリッジを抜く)。
言うまでもないが零から風を起こす能力が『送風』ではない、従って逆方向からはパワーAの『吸引』現象が生じるのだ、これで可能な限りの仲間を引き戻し次に『送風』を下方に向ける。
運が良ければ短時間のホバリング、そうでなくとも軟着陸の手助けにはなるだろう。
後はルンクスの『花嫁』に『虚空を作り出す能力』持ちがいない事を願うしかない。
それさえなければ絶対に『行き着く底』はあるのだ、反攻は不可能ではない。
実際ルンクスの罠の可能性は無視できないが低いとは思う。
そうであれば追ってきた全員が地下に着いた刹那発動させればルンクスは安全に逃走出来た筈でその方がルンクスの勝率は高かった、何か凄い『拾いもの』を見つけたらしいが麻雀だと安牌があるならめくり合いはせず逃げる時は逃げて決定的勝機を探すのがルンクスという男だろう。

430ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/07/01(月) 22:47:58
>>427

「空洞の 更に下が…ッ?!」

ここはエイノーに委ねる他ない。
後は『ナツメグ』が肉のクッションを作れたならいいが、『肉詰め』に丁度いいものがあるかどうか。
だがこの落下、果たしてあの『ルンクス』はどうするつもりなのか?
一応下を見て着地、あるいは受け身を取る準備をしつつも、まだ地面が見えなければ、敵やハッピー・オルガンの動向を伺う。

431高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/07/03(水) 21:45:31
>>426-427
「落ち……ッ」

予期せぬ落下。


姿勢を縦に保ち、空中で出来るかはわからないがエイノーに接近を行う。

コレは、確実に自分が一番死ぬ『攻撃』だ。……おそらくは『ガブリエル(仮)』の

すぐに行わなかったのは……おそらく下準備に時間がかかること。
こちらもあの通風孔を抜けるのがスムーズでなかったが為にこの攻撃を許してしまったのだろう。

最悪、この状態で雪を溶かし、凍らせる真似もしてこないとも限らないし
ルンクスはコレを把握済みでもおかしくない。

飛来物にだけ気を配り後は防衛に務める

432井上正『ハッピー・オルガン』:2019/07/04(木) 05:45:53
>>427
【おォ〜? いいねェ!】

井上を持ったまま壁に飛び、脚を埋め込んで留まる。上から瓦礫が落ちてきても問題ない、当たらんからな。
ルンクスから目を離さないでおく、追撃してもいいけどまぁ防がれるだろうしな。
下まで落ちてまだ生きてたら戦うことにしよう。

433『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/07/26(金) 12:07:05
>>428-429 >>431(エイノー、高遠)

突如、真下に遠ざかる雪原という名の『床』。
宙に投げ出された高遠は懸命にもがくが、
足場を失った『クレモンティーヌ』に移動の術はない。
そのまま落下を余儀なくされるかと思われたが──

         ヴォ!!
               ヴォ!
                     ヴォ!!

エイノーの咄嗟の機転!
反転した『フィストフル』の『送風』能力によって、
『接近』と『吸引』を同時に行い、最速で高遠を回収した。

前方の三人はと見れば、あちらも『ナツメグ』が救出に入ったようだ。
エイノーはひとまず『送風』ノズルを下方に向け、
沈下を続ける雪原への降下に備える。

強化された『送風』機能だが、人二人を飛行させるほどの性能は流石にない。
だが、エイノーだけであれば地面に噴射して『ホバリング』程度は期待出来る。
人二人でも、着地のショックの軽減には十分すぎるはずだ・・・・
この落下がどこまで続くのかはともあれ。

エイノーの加護を受けた高遠は、落ち着いて周囲の状況を確認できる。
その眼下に進行する状況とは──


>>430(ウィル)

「用心しろとは言ったが、まぁさか床が抜けるとはよ」

苦笑交じりの声と同時に、ウィルの肩を巨大な手が掴む。
『フランキー・アヴァロン』──『ナツメグ』のスタンドだ。
宙を踊るウィルを引っ張り、そのまま草食獣のような本体の右肩に乗せ変えた。
反対の肩では、菊川が顔を歪めながら『ナツメグ』の首に齧りついている。


「──雪の下は岩盤と人工芝だよ。底が抜けるわけない!」

分析の声も興奮気味だ。

「──これは『雪』を解除しただけだ。じきに収まるはず。
 ──それより、なんで足止めの『雪』を消すのかが『謎』だよ。
 ──ルンクスは、何を考えてるんだ・・・・?」

ウィルは改めて、ルンクスに目を移す。
スロープの坂上に立っていた『性豪』は、ウィルたちより高所から
落下を余儀なくされており、同様に中空にある状態だ。
『ハッピー・オルガン』の姿は、いつのまにか消えている。

『35m』の距離では黒人の表情までは窺えないが、動揺の気配は感じられない。
菊川の予想が正しく、この事態そのものがルンクスの指図ならば、それも道理だ。
一方でこの状態であれば、投擲の類の攻撃は問題なさそうだ。

そしてこちらも菊川の予言通り。
雪原の沈下は、ほどなくして止まった。

──意外すぎる光景を伴って。


>>432(ハッピー・オルガン)

                        ビュ バ!


手負いとはいえ、その反射速度に衰えはない。
落下の瞬間、『ハッピー・オルガン』は雪原を疾り、雪に沈んだ井上の身体を掘り出す。
想像よりは浅い場所にあった上半身を引き抜くと、浮遊し手応えのない足場を滑るように
壁際へと向かい、

             ドッ ゴム!!

岸壁に蹴り足を打ちこんで、落下を免れた。

ルンクスはといえば、当然ではあるが、落下を余儀なくされている。
しかし、態勢を崩すでもなく、顔はこちらに向けたままだ。
『ハピオル』がそうであるように、動揺も隙も見当たらない──
仮に今攻撃したところで、『エンジェルズ・ラダー』の防御は鉄壁だろう。


ペンキ缶から取り出した刷毛のように出血する、
井上の体を引っ提げたまま、『ハッピー・オルガン』はしばし、
状況の動向を注視する──

434『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/07/26(金) 12:08:19
>ALL

雪崩にも似た雪原の崩落は、
意外にもさしたる時間は続かなかった。

高度にして『5m』あったかどうか──
建物にすれば、一階分の落下というところだ。
巨大な墓石が完全に露出しているのを見る限り、
『雪』が解除されたという菊川の見立ては正しかったらしい。


各自の対策が功を奏し、怪我をすることもなく、
『ハピオル』以外のメンバーは沈下を終えた床に降り立った。

全員が思わず身構えたのは、戦慄から──ではない。
着地した地面が、鏡のような『氷面』だったからだ。

地下墓所の地面全てが、分厚い『氷』で舗装されている!
さながら『スケートリンク』の様相だ・・・・!


「ようやく・・・・仕上がったなァ。
 オレの新たな『花嫁』を紹介すルが『舞台』が」


自信に満ちたルンクスの声が、『鏡張り』の床に反響する。
同時に、全員が感じた・・・・

墓所の奥、その先の闇に生じた、重々しい『気配』を。



           ゴ        ゴ           ゴ    
                                      
     ゴ

435高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/08/22(木) 19:29:04
>>433
とりあえず着『氷』までは踊りようがないが、降り得たらまず『氷』以外の床
……墓石はどれだけ氷から露出しているか見つつテンポを落とし
近場であればそちらの墓石へ飛び移ることを試みる。(滞空中に解除されていたら再発現)

ただのスケートリンクであればフィギュアスケートと同じ、クレモンティーヌの踊り場だが
相手によって作り出され相手が自在に操作できるという一点において絶望的に致命。

かつ敵『達』からすれば盤石な状況であることは間違いないわけで
まず足元の危険を減らしたいが、すぐにでも動けそうになければ守りの構えと『気配』の主を探るに留める。

436ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/08/24(土) 00:55:27
>>434

地面を見る。これが『ルンクス』の用意した舞台ということか。
『氷』ということは、機動力が奪われる。新手の嫁は、それに影響がないということか?

「新たな『被害者』の間違いではないかな?」

『ファイア』を構えながら、その新手の『スタンド使い』の方を見る。
『ルンクス』もこの展開は読んでいなかったと思うが、果たしてどんな姿なのか。
もしスケートのように足場を移動するなら、近距離パワー型の仲間に氷を壊してもらう必要があるか。

437エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/08/24(土) 14:45:07
>>433-434
まず『発熱』カートリッジを『F・O・Q』に装填、しかるのち井上と『ハッピー・オルガン』の位置を確認し最前まで出て井上達を外す形でルンクスか物音の方向に『100℃の最大風力』を叩きこむ(井上も『ハッピー・オルガン』も確認できない場合即死する行為ではないので『幸運を祈る』)。

『水操作』の気化して吹き飛んた水がどれ位で復元するか、あるいは一時乾燥するか『』

438エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/08/24(土) 14:46:07
>>433-434
まず『発熱』カートリッジを『F・O・Q』に装填、しかるのち井上と『ハッピー・オルガン』の位置を確認し最前まで出て井上達を外す形でルンクスか物音の方向に『100℃の最大風力』を叩きこむ(井上も『ハッピー・オルガン』も確認できない場合即死する行為ではないので『幸運を祈る』)。

『水操作』の気化して吹き飛んた水がどれ位で復元するか、あるいは一時乾燥するか『程度』と『限界』

439エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/08/24(土) 14:52:41
>>437-438
多重投稿て途中送信申し訳ない。

『程度』と『限界』を知りたい。
ルンクス達に影響があるならそれに越した事もない。


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