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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その2
1
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2016/09/01(木) 19:42:13
『ヨハネスブルグの虹』専用スレッド。
前スレ:
【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1433430833/
391
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/02/25(月) 08:25:30
>>387
(井上)
『ハッピー・オルガン』の読みは、果たして正解なのか?
だが一つ言えることは、この『水のスタンド』がこれまで、
本体はもちろん、ヴィジョンすら姿を見せていないことだ。
遠距離型ではなく、本体も視野の外にある状況下で、
仲間の足を止め続けているとすれば、一般的なスタンドの形態ではあり得ない。
──シュルルルル
『ハピオル』が前傾姿勢を取ると同時に、低速の『雪玉』が間合いに入った。
グ ンッ
井上を『操作』し、人外の速度・精度をもって右腕を繰り出す。
このスピードであれば、今の井上なら掴むのに造作も──
《 バ ム ン ッッ !! 》
──『雪玉』が爆ぜたのは、まさにその瞬間だった。
本体とスタンド、双方の全身を叩く針のような激痛。
思わず閉じた目を井上が再び開いた時、その視野に伸ばした腕はどこにもない。
鮮血に染まった右肩ごと──『消し飛んでいた』。
ルンクス:
「・・・・『手榴弾』の原理は知ってるかイ?
殺傷力を生むのは爆発じゃアない。
爆発で四散する『破片』こそが、敵兵を引き裂くのさ」
「高圧生成した『氷』・・・・『蒸気爆発』・・・・
我が『花嫁』お手製の『氷爆弾』のお味はいかがカナ?」
血と肉で真っ赤に染まった雪原の向こうで、
ルンクスとその分身が、唇を歪めて嗤うのが見えた。
──その手に、次の『雪玉』があることも。
「もっとも、殺傷範囲は想定より狭イ。
『5m』くらいは吹っ飛ばせルと思ったガ・・・・」
ゴ ゴ ゴ
予定では敵の投擲を掻い潜り、接敵するはずだった。
だが・・・・予定は変えざるを得ないらしい。
井上や自分のダメージではない。
この程度であれば突き進む覚悟が、今の二人にはある。
・・・・バラ バラ
その問題とは・・・・井上の腹から垂れ下がる、複数枚の布。
ナツメグが教会のカーテンでこしらえ、切断面を保護していた『包帯』が、
氷の散弾に切り裂かれ、今にもほどけ落ちようとしている・・・・
高速移動などすれば、間違いなく傷口が『露出』する!
「まずはその『オモチャ』から潰しておくかナ」
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ
392
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/02/25(月) 08:27:29
>>390
(高遠)
ウ
ウ ウ
シュ ウ
ウ
ブ ウ
ウ────ッ!!
噴き出す鮮血が頭上でアーチを描き、
天井、そして右方向の壁面を深紅に染め上げる。
その間にも視線は上、そして右側へ。
敵の迎撃を想定し、油断なく目配りを忘れない。
バ!ババ! バババババ!!
高遠の想定と異なり、『氷面』に塗布された血は固着しない。
そもそも低温ではないスタンドの『氷』なのだ。
血は高遠の体温を伝えたまま壁を叩き、液状のまま温度を下げていく。
だが、鏡となる表面を汚すという目的においては、
血が凝結するより液体のままの方が、効率的となる。
明らかな貧血症状──眩暈と視野狭窄を覚えながらも、
高遠は文字通り血を吐いて得た『成果』に満足した。
もはや三方、いや床を含む四方に於いて、『鏡』は存在しない──
ズ ウウ
ならば、重機のように太いこの腕は、一体どこから伸びてきたのだろうか。
高遠の視界の端に現れ出たそれは、貧血の生んだ幻なのか。
──そうではない。
左だ。真っ先に血で塗り染めた左方向の壁・・・・
振り返り確かめる余裕はない。
だが、何が起こったのかはわかった。
眼前、今塗ったばかりの右の壁で、同じ現象を目の当たりにしたからだ。
血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。
壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。
グ ァ バ
腕が掌を広げ、喉元に伸びてくるのを感じる。
だが避けられない。動けない。あまりにも失った。失い過ぎた。
その太い五指が、無造作に『首』を掴み──
ベ ギン!!
──無造作に、へし折った。
393
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/02/25(月) 08:30:00
>>386
(ウィル)
ウィルは両手で『ファイア』を構え、迎撃態勢を取る。
無防備な高遠の第一護衛が浜岡なら、第二の護衛がウィルだ。
通風口から漏れ入るわずかな光、それも『ベッド』に遮られた中、
通路の見通しはお世辞にもよくはない。
氷の『鏡面』から出現するであろう『スイート・バイト』に対応するには、
範囲を限定することは必須であり、ウィルはその対象を、
床および高遠より奥の通路に設定した。
そしてもう一つは、【護り屋】浜岡の動き──
眼前の背中が動いた時には彼女の援護をするべく、警戒の糸を巡らせる。
ブシュウウウウウウ──!
今しも高遠が手首を失った腕を掲げ、天井に血飛沫を浴びせた。
続いて腕は右方向へ。
床、奥方向に異常はない。
浜岡は彫像のように動かない。何事も──
──ない、かと思われたその時。
真横から高遠へと伸びた腕に気付いたのは、その時だった。
ドドドドドドドド
ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
その腕は、一番に警戒から外した左側の壁から出現していたのだ。
鮮血で汚されたはずのそこは、何故か洗い流されたようにすっきりと、
汚れを落とされ、鏡と化した表面を曝け出している。
何が起こったのか、理解したのは次の瞬間だった。
眼前、今塗られたばかりの右の壁で、同じ現象が始まったのだ。
血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。
壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。
『氷解』による無音の『洗浄』・・・・
ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
いや、もっと気付くのが遅れたかもしれない。
浜岡の動きに、気を配っていなければ。
グ ァ バ
腕が掌を広げ、高遠の喉元に迫る。
高遠は避けられない。血を失い過ぎている。
その太い五指が、無造作に『首』を掴み──
ベ ギン!!
──無造作に、へし折った。
ド ド ド
間一髪で高遠を庇った、『ウィンター・ブランケット』の『手首』を!
ド ド
ド ド ド ド
>>388-389
(エイノー)
最後尾であるエイノーには、前方の対応は不可能だ。
まして『ナツメグ』の巨体が壁となるため、視覚的情報はゼロに近く、
前進する肥満漢の尻につきあい、歩を進める以外にない。
仲間に聞こえるよう声をかけ、『粘着』カートリッジを右肩に装填した時、
突如として『ナツメグ』が前進を止めた。
同時に通路を震わせる、浜岡の声──
>All
浜岡:
「ぐうッ・・・・何してんだい、早く脱出しな!
こいつはあたしの『深淵』だ・・・・
ここであたしが抑えとく・・・・その間に・・・・行くんだ!」
394
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/03/02(土) 20:13:10
>>393
「ナツメグ氏、脇を空けるか足を開いてくれ、通る」
ナツメグが作った隙間を『F・O・Q』と
重なる形で頭を両肘で庇いスライディングで抜ける。
床は自分の影で鏡たりえない、『ベッド』を出されてもパワーAなら押さえる事も出来るだろう。
何より濡れた石床はそれなりに滑りが良いだろう。
ここからは距離と速度の問題だが可能なら『F・O・Q』左手に包丁を持たせて心苦しいが浜岡の掴まれたスタンド相当の腕を切断する、それで自由は回復するはずだ。
それが無理でなおかつ先まで行けるなら高遠に前方ベッドまで蹴り出してもらう。
いずれも無理なら悔しいが『出遅れた』、そういう事になる。
395
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/03/02(土) 20:14:50
>>393
「ナツメグ氏、脇を空けるか足を開いてくれ、通る」
ナツメグが作った隙間を『F・O・Q』と
重なる形で頭を両肘で庇いスライディングで抜ける。
床は自分の影で鏡たりえない、『ベッド』を出されてもパワーAなら押さえる事も出来るだろう。
何より濡れた石床はそれなりに滑りが良いだろう。
ここからは距離と速度の問題だが可能なら『F・O・Q』左手に包丁を持たせて心苦しいが浜岡の掴まれたスタンド相当の腕を切断する、それで自由は回復するはずだ。
それが無理でなおかつ先まで行けるなら高遠に前方ベッドまで蹴り出してもらう。
いずれも無理なら悔しいが『出遅れた』、そういう事になる。
396
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2019/03/04(月) 18:54:50
>>393
「バカなッ!」「『部分解除』が可能・・・?」
「いや それよりもッ!『視られて』いるッ!」
この対応方法、間違いなく血液が付着させられていることを理解しなければできない。
あるいは、鏡の中にいる『スイート・バイト』が何らかの手段で連絡を取ったのか?
何にせよ、汚れを付着させる手段はこれで使えなくなった。
『ファイア』の狙いを腕に付けるが、間に合わない。
「─────ミス・ハマオカッ!」
即座に『スタンドアレルゲン』を壁から出てきた腕めがけて撃つ。スA
当たれば即座に『スタンドアレルギー』となり、『ウィンター・ブランケット』の手首を握ってはいられないだろう。
そしてこれが成功しようとしまいと。浜岡の言葉に従い、前へと、ベッドへと向けて走り出す。
もし高遠が動けないようなら、その肩を支えて連れて行く。
「すまない」「そしてありがとう・・・」
397
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2019/03/04(月) 21:52:33
>>391
右肩の筋肉、血管を収縮させ、出血を抑える。痛覚はカット。
【最悪だなァ〜】「最悪だな」
【何するか分かってんのかァ〜?】「だから最悪だって言ってるだろ」
【遺言はァ?】「クソッタレ、クソッタレだ」
ギュビッ ブオンッ
井上は頭を抱え込んで丸まる、『井上ボール』だ、これで頭部、腹部を多少保護できる。
ハピオルは『井上ボール』をルンクス目がけ、高速で回転させながら『山なり』に投げる。パス精CCA
ハラワタが飛び出るかもしれないが脳に酸素が供給されてればすぐには死なない、まぁ死んでもいい。
投擲直後にハピオルは腕を床に突っ込み、走りながら地面を抉り、破片を浴びせつつ直進する。パスAB
398
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2019/03/09(土) 15:12:43
>>392-393
リソースを割いておきながら敵の先制を許す、完全に『失敗』だ。
これやばいと思うマもなく死
> ベ ギン!!
ぬ…前に庇われた。まず動かないと。スタンド。動け。
このままほうっておけば間違いなくこのまま全滅だ、自分が死したとしても
他を活かすために『行け』というこの人の判断は絶望的に正しい。
私がそれはダメだと異を唱えたくても思いつかぬほどに、絶望的に。
動く。
『敵ウィンター・ブランケット』は今腕しか出していない状態のはず。
逆に言えば、抑え『られ』てる今が、端へ抜ける好機なのだと。
『クレモンティーヌ』を発現(テンポを速く)
蹴り足で声を上げているエイノー氏を前に滑らせる動きを取り、自分も進み始める。
この水を変えるスタンド使い、どうやって状況を把握してるのだろうか。
この場で操作してるかのような動き……今この状況を認識している『小さいなにか』、あるいは『水そのものの生き物』かなにかでないと考えつかない。
399
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/03/20(水) 21:56:34
>>396
(ウィル)
ウィルを襲う二つの衝撃──
特に後者の事実は、異次元的な敵の危険性を意味する。
『ナツメグ』が『射程距離外』だと推測した後方の安全地帯。
そこが『視界』の外だったのか、それとも内だったかは不明だが、
氷に覆われた通路の領域、ここから先は間違いなく、
敵の攻撃範囲──いや、敵の『手中』にあるといってよい。
水を自在に操作する能力を前に、
氷で覆われた空間に足を踏み出す・・・・
その意味を、ウィルは改めて、戦慄とともに理解した。
「─────ミス・ハマオカッ!」
──バシュウ!
氷壁から伸びた太い腕。
その指は浜岡のスタンドの手首を握り砕いているが、
浜岡のスタンドもまた、その手首を握り返している。
片腕を犠牲にして、神出鬼没の『深淵』を捉えた形だ。
そして、固定された腕を狙うのは、ウィルにとって容易い──!
バス!
カラ カララ・・・・
腕に突き刺さった針弾は、しかし突き刺さることなく床に転がる。
同時に、ウィルはその理由に気が付いた。
『袖』だ──『スィート・バイト』のスタンドの腕が、
長い袖に包まれている。
恐らくはネグリジェなどの『寝具』・・・・
極薄の布地であれ、『破壊不能』であれば針は『通らない』。
ウィルの迎撃を見越した上での『仕込み』だろう──
高遠がスタンドを発現し、狭い通路で回転を始める。
ウィルは氷の支配する世界へ駆け出す──
壁、天井、そして床の氷が崩れ、羊水のように溢れ出る・・・・
全身に冷えた水が浴びせられる・・・・!
間違いなく『危険』・・・・
だが、『希望』は、その先にしか有り得ない。
>>394
(エイノー)
『ナツメグ』:
「ああ、行け。『ベッド』を『破壊』しろ」
巨体が『回転扉』のように回り、エイノーに道を譲る。
エイノーは頭から飛び込み、スライディングを試みる──
床は凍結し、鉄粉によって『鏡』でもない。
何より、『深淵』は浜岡が抑えている。問題なく滑り抜けられるはず・・・・
バッ シャアア!!
だが、そうはさせじと『氷』が溶解した。
床は氷のリンクから瞬時にしてみぞれ交じりの『ぬかるみ』へと変わり、
滑り込んだエイノーの勢いを削ぎ取る。
全身ずぶ濡れのまま、エイノーの前進は浜岡の足元で停止を余儀なくされる。
氷壁から伸びた太い腕を、かいま見上げるエイノー。
その指は浜岡のスタンドの手首を握り砕いているが、
浜岡のスタンドもまた、その手首を握り返している。
片腕を犠牲にして、神出鬼没の『深淵』を捉えた形だ。
浜岡の目的を考えれば、今なすべきことは彼女の開放ではない・・・・!
?
グ ンッッ
?
情熱的な音楽とともに、体に力が加わるのを感じた。
陽炎の如きエネルギーを伴い、回転する高遠──
その爪先がエイノーの襟元を引っ掛け、通路の先へと押しやる。
ザ バシャァ アアアア
くるぶしほどもある水の抵抗をものともせず、
『数m』もの投げ飛ばされたエイノーは、弾力ある壁に衝突し、
再び水たまりに没した。
薄闇でほとんど見えないが、間違いない・・・・
眼前に立ち塞がるのは、『スィートバイト』の残した『巨大ベッド』の壁だ。
400
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/03/20(水) 21:57:33
>>398
(高遠)
危機的状況から『護り』に入ったのは、
想像通り、【護り屋】の上司である浜岡だった。
彼女自身、危険な状況なのは容易にわかる。
だが、それ以上に今を逃して通路を脱するチャンスは『ない』。
落ち着いて考えれば、全員が助かる手があるかもしれないが、
そんな時間は与えられない・・・・
時は『有限』。今は『選ぶ』しかない。
ズギュ!!
♪
『クレモンティーヌ』を発現し、自身を『不滅』のパートナーに変える。
通路は狭く、踊れるパターンは限られているが、
これまでに培った技法を駆使し、浜岡の傍を抜け、前へ出る。
上司は無言だったが、かすかに微笑んだ気配を感じた。
背後で聞こえるエイノーの声。
一気に滑りぬけようとしたようだが、周囲の『氷』は呼応するように溶け出し、
床はみぞれ交じりの『ぬかるみ』へと変化して、エイノーを食い止める。
だが・・・・幸いにして、高遠の足元には到達した。
?
グ ンッッ
?
爪先を襟元に引っ掛け、勢いよく通路の前方へとエイノーを『蹴り投げる』──
『クレモンティーヌ』の膂力をもってすれば、『ぬかるみ』も何のその。
天井、壁の氷も溶け出した突然の『豪雨』を貫いて、
エイノーの体は『数m』先の闇にぶつかり、停止した。
薄闇でよく見えないが、おそらくそこが『巨大ベッド』の壁だ・・・・
現在の状況:
※通路出口:
※エイノー<<<高遠<浜岡<ウィル<ナツメグ
沛然と降り注ぐ水は、高遠、『クレモンティーヌ』の区別なく
全身を濡らしていく。ただの『水』でないのは間違いない・・・・!
>>397
(井上)
ギシィ! ググン
傷ついた肩の筋肉を収縮させ、出血を止める。
同時に井上を体を丸め、解け掛けた腹部の包帯を護る・・・・
『井上ボール』の完成だ。
主人の『遺言』を尻目に、
『ハッピー・オルガン』は『15m』先で立ち尽くす
漆黒の『性豪』に対峙する。
ルンクスに移動する気配はない。
足元に転がった『雪玉』からも、『砲撃戦』の意図が窺える。
対する『ハッピー・オルガン』の選択は──
井上を利用した『同時攻撃』と『前進』だった。
ブ ン ッ
『井上ボール』を山なりに投じると同時に、
二本の剛腕を雪原深くに叩き込む。
グァ! バ!!
その有り余るパワーを以って、『除雪機』さながら
積もり切った雪を掘り起こし、地面までも露出させる。
積雪の深さは『50cm』程度もあったが、
『ハッピー・オルガン』にかかっては、掘り起しは問題ない。
ただし、想定外が一つ。
雪下の地面は一面の芝生であり、瓦礫の生じる岩盤ではないことだ。
このまま吹っ飛ばしても『散弾』には使えない・・・・それは『雪』も同様だ。
一方、放物線の頂点に至った『井上ボール』に対し、
ルンクスは動じる様子もなく、手にした『雪玉』を一つ、投げ上げる。
こちらもさしたるスピードではない。
両者の視界内で、二つの『玉』がみるみる接近していく・・・・
401
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
402
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/03/23(土) 13:39:10
>>399
左手でベッドから『破壊不能』カートリッジの作成を試みる。
残念ながら『F・O・Q』のこの能力は即時性に欠ける、後は『鏡からの奇襲』に警戒する他ない。
ただ気付いた事を一言伝える。
「判ってどうなるものではないが一つ思い出した。神話の質問に来た学生がこの現象と良く似た事のできるゲームを見せてくれた、雪を瞬時に気化した水の司の大天使ガブリエル」
403
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2019/03/27(水) 22:55:04
>>399
「『無敵の鎧』というわけか・・・」
『破壊不能』は変形不能というわけではない。この眼前のベッドが最たる例だ。
故に、打撃などの衝撃ではなく貫いて効果を発揮する『ファイア』の弾丸とは相性がかなり悪い。
だが、この場でそれを攻略することにまごついているわけにはいかない。
まず最優先は、この通路の先を急ぐことだ。
高遠の幾分手荒い助けにより、エイノーはベッドの元へと辿り着くことができた。
後はそれが無事完了するのを見守るだけだが、敵も黙ってやらせるとは思えない。
『スイート・バイト』は浜岡が拘束している今、ずぶ濡れの水を凍結させて、妨害してくるか?
ひとまずエイノーの肩を掴んで立ち上がらせ、なるべく床や壁に触れる面積を減らしておく。
凍らせるとしても、床や壁伝いに来るのではないだろうか。
404
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2019/03/30(土) 18:50:30
>>400
【ヨーイィ…ドンだ】
ゴバッ!
掬い上げた大量の雪やら土やらを井上のいるあたり目がけて空中に吹き飛ばす。
『水』のスタンドの最大の謎は探知方法だったが、五感のなかで最も近いものを挙げるとするなら恐らくは『触覚』
動物のような皮膚感覚ではないだろうが、体内で動いているものを漠然と把握する感じと結論付ける。
それ故に素早く正確な操作は難しい、それを踏まえた上で、『雪玉の周りに大量の雪を撒き散らす』
この行動により雪玉の正確な補足を妨害し、着弾、炸裂のタイミングをズラす。
雪玉を手で受けたら肩まで吹き飛ばされた、このことから雪玉の爆殺半径は1m以上2m未満であることがわかる。
炸裂のタイミングと着弾部位をズラすことができれば被弾は抑えられるはず。そこで次の策だ。
現在井上は体を丸めて高速回転している、回転の中心が重心であるためキレイな回転で飛んでいるが、ここで『井上は空中で直立のポーズをとる』
この行動によって重心がブレ、回転が乱れ、軌道が変化する。勿論人間には不可能な挙動だ。
しかし井上には常識を超えた被操作能力と、肉詰めによる身体強化がある。
以上の行動は疾走しながらでも可能だ。ハピオルはルンクス目がけて走る。スA
405
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2019/03/31(日) 11:37:35
>>400
全身が濡らされていく。
あり得ることは……凍結による行動阻止と転倒
気化させたのを見てはいないが、それがあれば視界塞ぎもある。
単純に凍らされるだけなら力を込めて破壊できるだろうが、移動しようとした矢先の転倒は厄介だ
『クレモンティーヌ』にはステップなどはせず足をついたままでの移動と
ダンスの形式を高遠が回転し『クレモンティーヌ』が回転の中心になるよう。重心を安定させておきたい。
破壊不能カートリッジが取り出されるまで周囲・水の観察に廻り、取り出された場合、蹴破る。
406
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/04/15(月) 23:38:25
>>402-403
(エイノー、ウィル)
ズギュ!
『フィストフル』指で触れたベッドの表面に、『カートリッジ』が現れ出る。
後はこれを引き抜けば、『破壊不能』という『ベッド』の機能は失われる。
「『ガブリエル』。
とりあえず、この『雪』のスタンドをそう呼ぶとするかよ。
もっとも、まず最初にブッ殺す相手だ・・・・
名前はすぐにいらなくなるだろうがよぉ〜〜ッ」
真後ろに迫った『ナツメグ』がつぶやく。
至近距離にはウィル、そして高遠。
パキ パキパキ・・・
床にたまった水と濡れた衣服が、みるみる『凍結』していく。
だが、いち早くウィルがエイノーを抱き起してくれた。
靴は回避が間に合わず床に『固定』されるが、水量は知れている。
抜け出せないというほどではないはずだ。
>>405
(高遠)
目前ではウィルがエイノーを抱え起こし、
『カートリッジ』の生成を成功させた。
高遠の全身もずぶ濡れになり、みるみる『凍結』していく。
その速度は凄まじく、逃がれようもないほどだが、所詮は『氷』だ。
『不滅』の踊り子と『クレモンティーヌ』を束縛できる強度ではない。
ビキ! ビキィ!
魅惑のダンスをもって破砕し、純白の破片を撒き散らした。
すぐ背後には『ナツメグ』の巨大な腹が迫る。
その向こうでは、見えははしないが
浜岡と『スイートバイト』の拮抗が続いているに違いない。
浜岡:
「行きな、高遠。
大丈夫。あたしにゃちゃんと『策』があるのさ。
・・・・前にも言ったろ?
いつか必ず、この日が来るとわかってた」
「過去の自分に決着をつける、この日がね」
「・・・・・・・・・・」
「あんたも心配そうな顔してんじゃないよ、デブ助。
あたしゃ【護り屋】だよ・・・・『約束』だって『護る』。
おまえの大事なママを、消しちまったりしない」
「だから・・・・早く、行くんだ・・・・!」
407
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/04/15(月) 23:40:12
>>404
(井上)
ゴバッ!!
頭上に投じた井上、それを迎撃するルンクスの『雪玉』。
『ハッピー・オルガン』は咄嗟に腕の向きを上げ、
掘り出した雪と土砂を、井上目がけて巻き上げた!
両者の超常的な速度域に比して、
井上と『雪玉』のスピードはスローそのものだ。
壁のように立ち上がった土塊は空中の両者に十分に追いつき、
井上の周囲を煙幕のように覆う。
果たして、読み通り『雪』の索敵を騙せるかどうか。
同時に、『雪玉』が『爆破範囲』に到達した。
やにわに井上は高速回転しながら直立する。
常人では決して選択できないであろう、
背筋からつま先までピンと伸ばした状態で回転し、
計算した『危険爆破範囲』から軌道を逸らして逃れる──
バ
ゴ ォ ォ
ン !!
井上から『3m』離れた位置で、『雪玉』が爆発した。
氷の破片が飛散し、肩や背中に突き刺さる激痛。
だが、致命傷ではない。腕が吹っ飛ぶ威力は感じられない。
それを感じ取りつつ、『ハッピー・オルガン』は猛進する。
もはや雪を巻き上げず、まっしぐらにルンクスを目指して。
障害がなければ、距離『15m』など一拍程度だ。
同時に、井上も頭上に到達するはず──
ドサッ!!
突如、雪原の傍らに落下する、大きな塊。
中型犬ほどもあるそれは、勢いよく新雪に突っこんだ。
スキー板のように突き出した棒状のそれは、直立する人間の両足。
そして、白い雪に赤い染みが広がっていく・・・・
『爆破危険範囲』の想定は間違っていない。
『ハッピー・オルガン』の過ちは、
破れる寸前だった腹部の包帯と、それを防護させることを失念したこと。
包帯を破る程度の威力は『3m』先でも十分に発揮されることは、
すでに証明済みだ──
回転の主軸たる井上の上半身は、鮮血を巻きながら、
あらぬ方向へと落下を続けている最中だ。
そして今、『ハッピー・オルガン』は、唯一人、立ち尽くす。
傲然と笑みを浮かべるルンクスと、
彼の最強の『花嫁』が支配する世界のさなかで、対峙する──
ルンクス:
「すいぶんとせっかちじゃねェか。
そんなにオレが恋しかったかヨ? えエ・・・・『元嫁』」
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
彼我の距離──『3m』。
408
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2019/04/16(火) 12:17:47
>>407
『ハッピー・オルガン』が立ち尽くすわけないだろ、訂正を要求する
409
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/04/17(水) 01:24:23
>>408
(井上)
了解。
それでは、距離『3m』にて突進中、に訂正する。
410
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2019/04/21(日) 22:14:36
>>406
エイノーが動けそうなら、自分は『靴』を動かして、完全に固定される前に抜け出せるか試す。
ここより先にも凍る水面はあるのだろう。できればここで『靴』を失うことは避けたい。
「動けますか?ミスター・ニョルズ」
彼が既に『スタンド』を構えていたら、自分が『破壊不能』カートリッジを抜き取り、
『F・O・Q』に攻撃してもらおう。あるいは高遠の『クレモンティーヌ』か。
とはいえ、このカートリッジの扱いを心得ているのは彼だ。やはりエイノーに持ってもらいたい。
扱いを心得えているといえば、この教会を訪れた時に奪った拳銃の様子を確認しておこう。
先ほど水がかかってしまったが、内部まで水に浸ってはいないか?
また、周囲を警戒しておこう。凍結以外の手段を用いてくる可能性もある。
411
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2019/04/30(火) 17:40:51
>>407
スピードを殺さないままルンクスの右側面に回り込みつつ右ジャブ。
そのまま後方に回り込み左ジャブ、円を描くようにルンクスの周囲を動き続ける。
スピードは維持したままルンクスを連続で打ち据える、すなわち脚と腕との同時ラッシュ。パス精AAA
発想は単純だが、誰もやろうとしなかった、否、できなかった。
『高速で動きながら高速で殴ると強い』これを行う。
『エンジェルズ・ラダー』の視界が本体と共有されているかわからないが、どっちにしてもを足を片方失った状態でこの攻撃についてこれるか?
加えておくが、ハピオルは『エンジェルズ・ラダー』の動きもよく見ている、唾液なんて見逃すワケないからな。
412
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/05/01(水) 23:25:24
>>406
温度変化の要素がない以上『衣服に染み込んだ水』が凍結しようと力は使うがまだ動ける、故に『破壊不能』カートリッジを『F・O・Q』左手で抜き破壊可能になったベッドに右肩ショルダーアタック、本体はウィル共々低い姿勢で前進を試みる。
「高遠君、ナツメグ氏、ベッドの残骸が飛んてこないか用心してほしい。聞いた『ウィンター・ブランケット』の限界だと二重張りや三重張りもある、再展開される前に『横』のある空間まで進みたい。あと浜岡婦人、『帽子』の返却はいらないか?『肉の固定』にアテができた」
『粘着』がなくても戻っても『テープ』で巻いていけば固定は叶うだろう、それも服の処理もまずこの袋小路に活路を開いた後になるが優先順位として仕方ない。
413
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2019/05/01(水) 23:36:41
>>406
ウィル・エイノー両氏が氷の破壊が難しそうであればその手助けをしておきたい。
その後引き抜かれるのを待つ。そして引き抜かれ破壊『可能』になったベッドを蹴り飛ばす。 破ス精ABB
封じられた穴を突き破り、抜ける。
その先にいるはずだ。『ハッピー・オルガン』、そしてルンクス。
仮称『ガブリエル』の本体も……おそらく。
「……きっと、です……!」
そのキットのために『深淵』を支配しているルンクスをどう焼き切るかだ。
道が開ければ眼前に飛び込む風景も見えてくる、進む。
414
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/05/07(火) 22:42:12
>>411
(『ハッピー・オルガン』)
──ドヒュオ!
ドバ! ババババ!!
ルンクスの前方に立ち塞がる『エンジェルズ・ラダー』に対して、
一片の気後れすらなく、突撃する。
雪原を滑るように加速しつつ、右側面に回り込むと、
大気を攪拌するような右ジャブの連打。
スピードに乗ったまま、さらに後方に至ると、左ジャブに切り替える。
人間相手ならば、原型を留めないだろう猛攻の嵐だ。
だが・・・・
ガ ガガ
ッギギギ
ギ ギ ギ ン!!
互角の実力を備える『エンジェルズ・ラダー』の防御はそれを上回る。
超高速のジャブは両腕を掲げた堅牢なガードに阻まれ、
或いは同速のジャブで弾き落とされる。
股間から聳え立つ『剛角』が、楯となって中心線を護るのも変わらずだ。
スタンドならではの高速移動による旋回も、
こと防御に徹する限りであれば、ルンクスの周囲を『エンジェルズ』が回れば、
脚の怪我も関係なく、『ハッピー・オルガン』に利を与えない。
何より、この展開。
教会堂内で戦った時にも感じられたことだが。
ヨハネスブルグの闇の支配者、
『ヤング・ダイヤモンド』の一角を担う、このルンクスという男──
『近距離パワー型』との戦い方を、『知り尽くしている』。
── ボッ!!
紫電の攻防のさなか、『エンジェルズ・ラダー』の馬面が唇を窄めた。
『ハピオル』の顔面目がけ放たれる、『第三の攻撃』。
その攻撃は予期していた。だからこそ気付けた。
──これは『唾』ではない。
一回りも大きな、何かの『塊』だ・・・・!
415
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/05/07(火) 22:44:02
>>412
(エイノー)
──カシュ!
『破壊不能カートリッジ』を引き抜くと同時に、
高遠の蹴りがベッドに突き刺さった。
ドッゴォオオ!!
その威力は炸裂と呼ぶに相応しく、
布地や骨組みをバラバラに粉砕して、通風孔から排出する。
ビュオオ オォッ
残骸の心配は不要だった。
一気に視界が明るくなり、冷たい風が頬を叩く。
目前には白く飾られた広大な天井。
孔の下には、同色に染められた雪原が広がっている。
視界は吹雪によって明瞭ではないが、景色が見えないほどではない。
雪原までは10mばかりも降下する必要があるが、
この積雪量ならスタンドの助けを得ずとも問題なさそうだ。
浜岡:
「餞別だよ・・・・持ってきな。
けど、いつ消えてもいいように手は打つんだね」
浜岡の声に余裕はない。
通路の後方では、無音の対峙が続いている。
『いつ消えても』という言葉に、大げさな響きはない。
>>410
(ウィル)
ウィルの手助けより早く、エイノーは『カートリッジ』を引き抜き、
間髪入れぬ高遠の前蹴りが『巨大ベッド』を破壊し、通路を復活させた。
頬に風が甦り、視界が多少明るさを取り戻す。
パキ パキパキ
靴が床に接着されないよう、小刻みに歩を進める。
こうすれば少なくとも、靴を奪われることはなさそうだ。
他のスタンド使いと異なり、ウィルに自力で氷を砕く術はない。
慎重を期するのは当然だろう。
念のため拳銃を引き抜くが、射撃に問題があるかはわからない。
明らかに濡れているというわけではないので、可能性は低いと思われた。
むしろここで確認している間にも滴が付着し、故障に繋がりそうだ。
周囲に追加された『異常』はない・・・・
とはいえ、『氷』はあらゆる手段を用いて、ウィルたちの足止めを目論んでいる。
言葉がなくとも、その意思は明確に伝わってくる・・・・そんな気がした。
ナツメグ:
「おい、急げ」
【殺し屋】の声が、ことさらに苛立ちを増す。
「井上の『肉』から反応が消えた。
状況はわからねぇが、とりあえず『真っ二つ』は確定だ。
『悪魔』がどう動くかはわからんが、不利になったのは間違いねぇ」
>>413
(高遠)
ドッゴォオオ!!
エイノーがカートリッジを引き抜いた直後、
『踊り子』が身を翻し、強烈な前蹴りを『巨大ベッド』にくれる。
『破壊不能』でなくなったそれは、
本来収まるはずもなかった通風孔に押し込められたダメージもあり、
孔が自ら吐き出すように、想像以上の凄まじい勢いで吹っ飛ばされた。
一気に視界が明るくなり、冷たい風が頬を叩く。
目前には白く飾られた広大な天井。
孔の下には、同色に染められた雪原が広がっている。
視界は吹雪によって明瞭ではないが、景色が見えないほどではない。
残念ながら『ハピオル』も『ガブリエル』も見えないが、
そう離れた位置にいるはずはない・・・・こちらには菊川もいる。
雪原までは10mばかりも降下する必要があるが、
この積雪量ならスタンドの助けを得ずとも問題なさそうだ。
オ オ オ
「おい、急げ」
【殺し屋】の声が、ことさらに苛立ちを増す。
「井上の『肉』から反応が消えた。
状況はわからねぇが、とりあえず『真っ二つ』は確定だ。
『悪魔』がどう動くかはわからんが、不利になったのは間違いねぇ」
どうやら、立ちすくむ余裕はなさそうだ。
オ オ オ
オ オ オ オ
416
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/05/08(水) 01:28:29
>>415
『テープ』をきつめに頭に巻き付け
ウィルと高遠に掴まるか訊いた上で『F・O・Q』でスタンドガードして降りる。
罠や埋まるなどの事態は用心したい。
服はまだ処分しなくても動けるだろう、
菊川のナビとナツメグの肉の感覚で井上とルンクスの戦場まで急ぎたい。
あと『ドライヤー』の『送風』『発熱』が再使用可能か探ってみる。
地底湖に落ちたわけではない、『水』がなくならなくとも『乾気』は充分有用だ。
今使い道はないが『破壊不能』カートリッジは残しておく。
417
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2019/05/13(月) 00:39:31
>>415-416
「Please.(よろしくお願いします)」
拳銃をしまい、エイノーの助けを借りて下へと降りる。
どうやら井上の負傷は深刻なようだ。
あの『ハルク』のような怪力無双の『ハッピー・オルガン』といえど、
本体である井上が死亡してしまったなら、流石に打つ手はないだろう。クリプトナイトのようなものだ。
もう一つの手段、『才能弾』を『ファイア』に装填しておく。
状況次第では、即座にコレを使う事態になりそうだ。
418
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2019/05/16(木) 17:28:22
>>415
「反応が消え…」
下手すると井上は到着した頃には事切れている可能性すらある。急ぐ
念の為、単独で『クレモンティーヌ』と共に回転しつつ飛び降りる。
落下中もナツメグに大まかな場所を聞き、その方向へ向かいたい。
またテンポを加速させておきつつも視界から出る情報を逃さないようにしたい。
『不滅』であればスタンド雪が目に入っても平気のはず。
419
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2019/05/17(金) 22:26:57
>>414
吐き出したものはまず間違いなく唾液を凝結させたものだろう、途中で破裂する寸法だ。
最強のパワーとスピードをもつハッピーオルガンといえど、これには抗えない、回避するしかない…
と思うじゃん?
ハピオルは右手でその吐き出された塊を掴み、即座に左の手刀で右手首から先を切り落とす。
この展開はさしものルンクスも予想できまい、一瞬の思考の空白を突き、またぐらを蹴り上げる。
狙いは陰茎ではなく『睾丸』当然、スタンドにはないだろうな、だが本体にはある。衝撃はダメージフィードバックとして伝わる。
たくましくいきり勃つ陰茎が唯一守れない死角、それが『根本』だ。
言うまでもないが、これらの行動は全て超スゴイパワー、スピード、精密性で行われる。
420
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/05/29(水) 03:42:38
>>419
(『ハッピー・オルガン』)
『ハッピー・オルガン』の判断は正しく、そして対応は早い。
ボ! シュバ!
目前に迫る『凝結弾』を右手を繰り出して受け止める。
近接戦のレンジでありながら対応できたのは、警戒あってこそだ。
そして、この『唾』の危険性も熟知している。
その対策に! 掴んだ『唾』を右手ごと切り飛ばす!
左の手刀が閃き、一瞬で右拳が宙に舞う。
さらにはこの自傷の意外性によって生じた隙に乗じ、
スタンドの『股ぐら』へと蹴りを──
ド ボォ オ !!
ビキ!バキ!
異音を鳴らし巨拳に砕かれたのは、
『ハッピー・オルガン』の胸板の方だった。
右と左、両方の胸板を──右と左、二つの拳によって。
蹴りが繰り出される、なお速く。
スピードにおいては、両者のそれは高次元で互角。
どちらの攻撃が先に到達するかは、ひとえに手順による『遅延』次第となる。
『唾』を放った直後に繰り出された双拳が、
『唾』への対処、手首切断の後に放たれた蹴りに先んじるのは当然の帰結だった。
ルンクス:
「グレートな反応速度だが、オレに勝つには『手数』が足りねェ」
雪風を突き破り、『10m』ばかりも先の雪原に背中から叩き付けられる。
蹴りを出そうとしたため、不安定な態勢になっていたのがせめてもの救いだ。
胸板に亀裂が走る甚大なダメージだが、致命傷ではない。
「オレは『新妻』を見出し、おまえは『相方』を捨てた。
その差だ・・・・人を強くするのは『愛』だけダ。
永遠に『独り』のおまえにはわからないかもダガ」
ザッ
「『強さ』が欲しいカ?オレに勝ちたいカ?
ならば、再び我が『愛』を受け入れるがいい。
オレは寛大な男だ・・・・たとえ『元妻』が相手でもな・・・クク」
ザッ
「その胸も右手も治してやろうじゃあないカ・・・・さあ」
ザッ
421
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/05/29(水) 03:44:14
>>418
(高遠)
遅れれば間に合わない可能性もある。
高遠は『クレモンティーヌ』と舞いながら、単身、雪原へと飛び降りた。
菊川:
「──あそこだ。左前方『35m』。
小さく赤い点が見える」
『ナツメグ』:
「『肉』の反応はねえ。『真っ二つ』だ」
吹雪は今はさほどではなく、眼下に広がる雪原を一望できる。
奥に行くほどに傾斜がかかり、なだらかなスロープ状のようだ。
少し前に菊川が『地下墓地』の大まかな地図を描いてくれたのを思い出す。
そこにはかなり大きなサイズの墓が並んでいたはずだが、雪原上にそれらの姿はない。
破壊されたのでなければ、雪に埋没したに違いない。
『不滅』があれば、雪の目つぶしは問題ない。
だが、この雪原は『クレモンティーヌ』に不利な戦場だ。
果たしてどこまで『踊り』の足場を確保できるだろう・・・・?
>>416
(エイノー)
時間が経過し、『ドライヤー』の機能は再利用できそうだ。
『破壊不能』カートリッジも問題なく確保している。
帽子の中に手を入れれば、その隙間で解除されかねない。
エイノーは帽子の上からターバンのようにテープを巻き、手早く固定する。
万一『ナイトキャップ』が解除されても、自身の頭部が露出しなければいいのだ。
「・・・・急ぎな。
なんだか嫌な予感がしやがる」
珍しく『ナツメグ』がスタンドで介護のの手助けをする。
尊大と言っていいほどの【殺し屋】に似つかない対応だが、
それだけ焦りがあるのだろう・・・・横顔にも不安の影が張り付いている。
菊川:
「──あそこだ。左前方『35m』。
小さく赤い点が見える」
『ナツメグ』:
「『肉』の反応はねえ。『真っ二つ』だ」
バッッ
『ナツメグ』のおかげでさしたる時間を取らず、
エイノーはウィルもろとも、断崖の下へと飛び降りた。
>>417
(ウィル)
『才能弾』を『ファイア』に装填した後、
エイノーの手を借りて、断崖に臨む。
吹雪は今はさほどではなく、眼下に広がる雪原を一望できる。
奥に行くほどに傾斜がかかり、なだらかなスロープ状のようだ。
少し前に菊川が『地下墓地』の大まかな地図を描いてくれたのを思い出す。
そこにはかなり大きなサイズの墓が並んでいたはずだが、雪原上にそれらの姿はない。
破壊されたのでなければ、雪に埋没したに違いない。
バッッ
>ALL
ビュウ ウウウ ・・・
ザシュ !!
──まずは高遠。
続いてエイノーとウィル、『ナツメグ』と菊川の各コンビが雪原に着陸した。
雪は柔らかく足首まで埋もれたが、これは自然な現象と言える。
それ以上の変化はない・・・・罠の作動する様子もない。
『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・いや、急ぐのが先だ」
怪訝そうな顔をする『ナツメグ』だが、
すぐに気を取り直して、そうつぶやく。
菊川の言った『35m』先に、かすかに人影が浮かんでいる。
舞う雪にまぎれそうな薄い姿だが、
二つの人影がぶつかりあい、再び離れる──『戦っている』。
ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ
422
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2019/06/05(水) 21:32:47
>>421
「There isn't a moment to lose.(事態は一刻を争う)」
「急ごう!」
とはいえ、墓標が埋没するほど雪が降り積もっているとなれば、その深さは計り知れない。
自分が着ているベストを脱ぎ、『ソリ』として使いスロープ状の雪を急いで下る。
これなら足を取られて雪に埋まることなく移動できるはずだ。
423
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/06/08(土) 09:13:38
>>421
「雪は嵩張るのでそこまで水量はないだろうが『地面を隠す』『一度溶けて足首あたりで再凍結して足止め』くらいは可能かもしれない、慎重に進もう。」
ドライヤーから『送風』『発熱』カートリッジを作り始める。
「何、数秒もすれば道も見えるし服も乾かせる、すまないがそういう便宜的都合で最後尾に回して欲しい」
カートリッジ作成と慎重な行進は基本方針だが誰かに尤もな異議があれば『慎重』『最後尾』は撤回して別案に従う。
424
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2019/06/12(水) 21:14:35
>>420
【あァ〜…】
雪原に大の字になって天井を見上げる、降りしきる雪がロマンティックだ。
そろそろノロマどもは到着したかな? 認めたくはないが、一人じゃ勝てん、てゆーか2対1じゃんズルくね?
井上? あんなもん役に立たんわホント、もう、やってられないぞ。あーもう、行くぞ。
起き上がって井上(上)と井上(下)を回収しに行く。スA
ダメージは受けたが移動スピードではルンクスには負けないだろう。こっちに向かって歩いてきてるなら足元に並べた雪玉からも離れているという事だ、
数発投げつけてくることはあっても連射はない、投げるのを見てからでも間に合うだろう。
グルッと見回して周りを見ておくのも忘れないぞ。
425
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2019/06/14(金) 18:06:28
>>421
想定以上に遠い。
『ハッピー・オルガン』の膂力と速度を甘く見ていた。
地に足をつけない挙動はバランス的に刈り取られたら為す術がないが
かといってゆっくりしているわけにも行かない。
まず高遠を前方へ向けて風を飛ばすように一回転。
成人女性サイズとはいえ人一人分の雪としての性質を保った状態であればある程度は吹き飛ばせるはず。
後は足元の感触を踏み確かめながら全開の力と速度で先行する。
できるだけ、前方の注視をしておきたい。
426
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/06/24(月) 01:06:00
>>422
(ウィル)
残念ながら、スロープは手前から奥に向かって上昇する
緩やかな坂になっている。登るにあたってさしたる障害ではないが、
少なくとも滑り降りることはできない。
ナツメグ:
「オレが前に出る。
頭上と、足元と、雪の動きに気をつけろ。
・・・・はっはは、我ながら無茶な要求だけどよ」
ザッ ザッ ザッ
『ナツメグ』に続き、、そのまま雪を踏んで前進を始めた。
雪は深く、足取りは捗らない。走ることすら出来ない。
視界の彼方で『ハッピー・オルガン』の巨体が立ち上がる。
まだ無事のようだが、ルンクスに追われているようにも見える。
その背中が、雪が赤く染まった一帯へと向かう──
>>403
(エイノー)
カシュ!カシュ!
仲間の最後尾を志願し、
ドライヤーから『送風』『発熱』カートリッジを作り終えた。
先頭には菊川を抱えた『ナツメグ』が立っている。
その恰幅ある背中は、さながら除雪車の頼もしさだ。
この距離でも移動する『ハッピー・オルガン』の巨体と、
ルンクスであろう黒、井上であろう赤だけは見分けがつく。
『ハピオル』が立ち上がり、『赤』へと向かう──
>>425
(高遠)
空中で旋回し雪を吹き飛ばすが、吹雪の中では蟷螂之斧に思われる。
着地した高遠は、即座に気が付く──
新雪の積もったこの空間は、『クレモンティーヌ』殺しだ。
柔らかく頼りない足場、足を取る大量の雪。
エイノー:
「雪は嵩張るのでそこまで水量はないだろうが『地面を隠す』『一度溶けて足首あたりで
再凍結して足止め』くらいは可能かもしれない、慎重に進もう」
さらに加えて、この忠告が正しければ、敵の妨害は対処するべくもない。
ここはエイノー命名するところの『ガブリエル』の『聖域』なのだ。
雪が消えでもしない限り、『クレモンティーヌ』の維持は困難になるだろう。
かといって、道なりの雪を踏み固める時間はありそうにない。
無策で雪上を進むとなれば、30mの距離はけして近くはないのだ。
ともあれ、最小限の足場でスタンドを維持しながら、高遠はウィルの背中を追う。
>>424
(『ハッピー・オルガン』)
傲岸不遜が具現化したような『ハッピー・オルガン』だが、
彼は『愚鈍』ではない・・・・その高い知能も『悪魔』たる所以だ。
大の字のまま思案するのも束の間、
すぐさま頭を切り替え、立ち上がった。
ビキ ビキッ
『完全自律型』でなければ確実に『再起不能』であろう胸の穴から、
さらに小さな亀裂が広がる。
四肢の動きに影響は感じないが・・・・これ以上のダメージは間違いなく『ヤバい』。
スタンドという存在の中心から崩壊が広がれば、消滅は免れない。
バ
ビュンッ !
接近するルンクスを軽く置き去りにし、鮮血に染まった雪の縁に到達した。
縁、と表現したのは、そこに『穴』が生じていたからだ。
井上の半身二つが転がった場所──それは血の色で明らかなのだが、
そのどちらにも井上の姿はなく、代わりに人間サイズの穴が、
雪上にぽっかりと口を開いているのだ。
そしてよく見れば、雪の赤は照り返しの色で、雪上に血は一滴も残っていない。
照り返しの元となる『赤』は、謎の穴の底にあるようだ・・・・
改めて周囲を確認する『ハピオル』。
ルンクスはこちらに向かってくるが、雪原上の移動は当然遅い。距離『10m』。
想像通り、積み上げた『雪玉』からは離れている。
そして、こちらも想像通り──
見覚えのあるビヤ樽のような巨体が、雪原の彼方に現れているのが見えた。
『ナツメグ』だ。後ろに『ノロマども』も続いている。距離は『30m』程度か。
『2vs1』の一方的な戦いに終止符を打つ為の駒は、ひとまず揃った形だ。
しかし・・・・その時だった。
427
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/06/24(月) 01:10:35
>ALL
・・・ ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ
ゴ ゴ
──突如、雪原が揺れ始めた。
一同が思わず立ちすくみ、バランスを取る。
揺れは『大地震』というほどではないが、地下空洞を不気味な反響で満たし、
未知の地底の怪物の存在を想起させた。
ズ ズ ン !
続いて、雪の床に異変が生じる。
ズ ズ ン !
地響きを立てて床が『落ちた』。
足元だけではない。地下墓地全体を対象に。
ズ ズ ン !
二度、三度、立て続けに。
地震ではない・・・・『地盤沈下』だ。
床ごと宙に投げ出されたような『浮遊感覚』。
底の見えない穴を落下していくような『恐怖』── !!
428
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/06/25(火) 21:23:04
>>426-427
『送風』カートリッジを『F・O・Q』左肩に急ぎ装填し他の3人に呼びかける。
「全員急いで私に近付いてくれ、『手助け』はする」
か
429
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/06/25(火) 21:59:14
>>428
途中送信失礼。
『F・O・Q』が背後を向き全力で『送風』する(自身は影響ないよう『F・O・Q』前面に密着、ついでに一度『粘着』カートリッジを抜く)。
言うまでもないが零から風を起こす能力が『送風』ではない、従って逆方向からはパワーAの『吸引』現象が生じるのだ、これで可能な限りの仲間を引き戻し次に『送風』を下方に向ける。
運が良ければ短時間のホバリング、そうでなくとも軟着陸の手助けにはなるだろう。
後はルンクスの『花嫁』に『虚空を作り出す能力』持ちがいない事を願うしかない。
それさえなければ絶対に『行き着く底』はあるのだ、反攻は不可能ではない。
実際ルンクスの罠の可能性は無視できないが低いとは思う。
そうであれば追ってきた全員が地下に着いた刹那発動させればルンクスは安全に逃走出来た筈でその方がルンクスの勝率は高かった、何か凄い『拾いもの』を見つけたらしいが麻雀だと安牌があるならめくり合いはせず逃げる時は逃げて決定的勝機を探すのがルンクスという男だろう。
430
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2019/07/01(月) 22:47:58
>>427
「空洞の 更に下が…ッ?!」
ここはエイノーに委ねる他ない。
後は『ナツメグ』が肉のクッションを作れたならいいが、『肉詰め』に丁度いいものがあるかどうか。
だがこの落下、果たしてあの『ルンクス』はどうするつもりなのか?
一応下を見て着地、あるいは受け身を取る準備をしつつも、まだ地面が見えなければ、敵やハッピー・オルガンの動向を伺う。
431
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2019/07/03(水) 21:45:31
>>426-427
「落ち……ッ」
予期せぬ落下。
姿勢を縦に保ち、空中で出来るかはわからないがエイノーに接近を行う。
コレは、確実に自分が一番死ぬ『攻撃』だ。……おそらくは『ガブリエル(仮)』の
すぐに行わなかったのは……おそらく下準備に時間がかかること。
こちらもあの通風孔を抜けるのがスムーズでなかったが為にこの攻撃を許してしまったのだろう。
最悪、この状態で雪を溶かし、凍らせる真似もしてこないとも限らないし
ルンクスはコレを把握済みでもおかしくない。
飛来物にだけ気を配り後は防衛に務める
432
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2019/07/04(木) 05:45:53
>>427
【おォ〜? いいねェ!】
井上を持ったまま壁に飛び、脚を埋め込んで留まる。上から瓦礫が落ちてきても問題ない、当たらんからな。
ルンクスから目を離さないでおく、追撃してもいいけどまぁ防がれるだろうしな。
下まで落ちてまだ生きてたら戦うことにしよう。
433
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/07/26(金) 12:07:05
>>428-429
>>431
(エイノー、高遠)
突如、真下に遠ざかる雪原という名の『床』。
宙に投げ出された高遠は懸命にもがくが、
足場を失った『クレモンティーヌ』に移動の術はない。
そのまま落下を余儀なくされるかと思われたが──
ヴォ!!
ヴォ!
ヴォ!!
エイノーの咄嗟の機転!
反転した『フィストフル』の『送風』能力によって、
『接近』と『吸引』を同時に行い、最速で高遠を回収した。
前方の三人はと見れば、あちらも『ナツメグ』が救出に入ったようだ。
エイノーはひとまず『送風』ノズルを下方に向け、
沈下を続ける雪原への降下に備える。
強化された『送風』機能だが、人二人を飛行させるほどの性能は流石にない。
だが、エイノーだけであれば地面に噴射して『ホバリング』程度は期待出来る。
人二人でも、着地のショックの軽減には十分すぎるはずだ・・・・
この落下がどこまで続くのかはともあれ。
エイノーの加護を受けた高遠は、落ち着いて周囲の状況を確認できる。
その眼下に進行する状況とは──
>>430
(ウィル)
「用心しろとは言ったが、まぁさか床が抜けるとはよ」
苦笑交じりの声と同時に、ウィルの肩を巨大な手が掴む。
『フランキー・アヴァロン』──『ナツメグ』のスタンドだ。
宙を踊るウィルを引っ張り、そのまま草食獣のような本体の右肩に乗せ変えた。
反対の肩では、菊川が顔を歪めながら『ナツメグ』の首に齧りついている。
「──雪の下は岩盤と人工芝だよ。底が抜けるわけない!」
分析の声も興奮気味だ。
「──これは『雪』を解除しただけだ。じきに収まるはず。
──それより、なんで足止めの『雪』を消すのかが『謎』だよ。
──ルンクスは、何を考えてるんだ・・・・?」
ウィルは改めて、ルンクスに目を移す。
スロープの坂上に立っていた『性豪』は、ウィルたちより高所から
落下を余儀なくされており、同様に中空にある状態だ。
『ハッピー・オルガン』の姿は、いつのまにか消えている。
『35m』の距離では黒人の表情までは窺えないが、動揺の気配は感じられない。
菊川の予想が正しく、この事態そのものがルンクスの指図ならば、それも道理だ。
一方でこの状態であれば、投擲の類の攻撃は問題なさそうだ。
そしてこちらも菊川の予言通り。
雪原の沈下は、ほどなくして止まった。
──意外すぎる光景を伴って。
>>432
(ハッピー・オルガン)
ビュ バ!
手負いとはいえ、その反射速度に衰えはない。
落下の瞬間、『ハッピー・オルガン』は雪原を疾り、雪に沈んだ井上の身体を掘り出す。
想像よりは浅い場所にあった上半身を引き抜くと、浮遊し手応えのない足場を滑るように
壁際へと向かい、
ドッ ゴム!!
岸壁に蹴り足を打ちこんで、落下を免れた。
ルンクスはといえば、当然ではあるが、落下を余儀なくされている。
しかし、態勢を崩すでもなく、顔はこちらに向けたままだ。
『ハピオル』がそうであるように、動揺も隙も見当たらない──
仮に今攻撃したところで、『エンジェルズ・ラダー』の防御は鉄壁だろう。
ペンキ缶から取り出した刷毛のように出血する、
井上の体を引っ提げたまま、『ハッピー・オルガン』はしばし、
状況の動向を注視する──
434
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/07/26(金) 12:08:19
>ALL
雪崩にも似た雪原の崩落は、
意外にもさしたる時間は続かなかった。
高度にして『5m』あったかどうか──
建物にすれば、一階分の落下というところだ。
巨大な墓石が完全に露出しているのを見る限り、
『雪』が解除されたという菊川の見立ては正しかったらしい。
各自の対策が功を奏し、怪我をすることもなく、
『ハピオル』以外のメンバーは沈下を終えた床に降り立った。
全員が思わず身構えたのは、戦慄から──ではない。
着地した地面が、鏡のような『氷面』だったからだ。
地下墓所の地面全てが、分厚い『氷』で舗装されている!
さながら『スケートリンク』の様相だ・・・・!
「ようやく・・・・仕上がったなァ。
オレの新たな『花嫁』を紹介すルが『舞台』が」
自信に満ちたルンクスの声が、『鏡張り』の床に反響する。
同時に、全員が感じた・・・・
墓所の奥、その先の闇に生じた、重々しい『気配』を。
ゴ ゴ ゴ
ゴ
435
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2019/08/22(木) 19:29:04
>>433
とりあえず着『氷』までは踊りようがないが、降り得たらまず『氷』以外の床
……墓石はどれだけ氷から露出しているか見つつテンポを落とし
近場であればそちらの墓石へ飛び移ることを試みる。(滞空中に解除されていたら再発現)
ただのスケートリンクであればフィギュアスケートと同じ、クレモンティーヌの踊り場だが
相手によって作り出され相手が自在に操作できるという一点において絶望的に致命。
かつ敵『達』からすれば盤石な状況であることは間違いないわけで
まず足元の危険を減らしたいが、すぐにでも動けそうになければ守りの構えと『気配』の主を探るに留める。
436
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2019/08/24(土) 00:55:27
>>434
地面を見る。これが『ルンクス』の用意した舞台ということか。
『氷』ということは、機動力が奪われる。新手の嫁は、それに影響がないということか?
「新たな『被害者』の間違いではないかな?」
『ファイア』を構えながら、その新手の『スタンド使い』の方を見る。
『ルンクス』もこの展開は読んでいなかったと思うが、果たしてどんな姿なのか。
もしスケートのように足場を移動するなら、近距離パワー型の仲間に氷を壊してもらう必要があるか。
437
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/08/24(土) 14:45:07
>>433-434
まず『発熱』カートリッジを『F・O・Q』に装填、しかるのち井上と『ハッピー・オルガン』の位置を確認し最前まで出て井上達を外す形でルンクスか物音の方向に『100℃の最大風力』を叩きこむ(井上も『ハッピー・オルガン』も確認できない場合即死する行為ではないので『幸運を祈る』)。
『水操作』の気化して吹き飛んた水がどれ位で復元するか、あるいは一時乾燥するか『』
438
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/08/24(土) 14:46:07
>>433-434
まず『発熱』カートリッジを『F・O・Q』に装填、しかるのち井上と『ハッピー・オルガン』の位置を確認し最前まで出て井上達を外す形でルンクスか物音の方向に『100℃の最大風力』を叩きこむ(井上も『ハッピー・オルガン』も確認できない場合即死する行為ではないので『幸運を祈る』)。
『水操作』の気化して吹き飛んた水がどれ位で復元するか、あるいは一時乾燥するか『程度』と『限界』
439
:
エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』
:2019/08/24(土) 14:52:41
>>437-438
多重投稿て途中送信申し訳ない。
『程度』と『限界』を知りたい。
ルンクス達に影響があるならそれに越した事もない。
440
:
『ヴァージンロード・クルセイダーズ』
:2019/08/28(水) 02:04:24
──当ミッションを『終了』する。
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