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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その2

392『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:27:29
>>390(高遠)

       ウ
     ウ   ウ
  シュ      ウ
            ウ
ブ            ウ
               ウ────ッ!!


噴き出す鮮血が頭上でアーチを描き、
天井、そして右方向の壁面を深紅に染め上げる。
その間にも視線は上、そして右側へ。
敵の迎撃を想定し、油断なく目配りを忘れない。


        バ!ババ! バババババ!!

高遠の想定と異なり、『氷面』に塗布された血は固着しない。
そもそも低温ではないスタンドの『氷』なのだ。
血は高遠の体温を伝えたまま壁を叩き、液状のまま温度を下げていく。
だが、鏡となる表面を汚すという目的においては、
血が凝結するより液体のままの方が、効率的となる。

明らかな貧血症状──眩暈と視野狭窄を覚えながらも、
高遠は文字通り血を吐いて得た『成果』に満足した。
もはや三方、いや床を含む四方に於いて、『鏡』は存在しない──



                      ズ ウウ



ならば、重機のように太いこの腕は、一体どこから伸びてきたのだろうか。
高遠の視界の端に現れ出たそれは、貧血の生んだ幻なのか。

──そうではない。
左だ。真っ先に血で塗り染めた左方向の壁・・・・
振り返り確かめる余裕はない。
だが、何が起こったのかはわかった。
眼前、今塗ったばかりの右の壁で、同じ現象を目の当たりにしたからだ。

血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。

壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。


       グ ァ   バ

腕が掌を広げ、喉元に伸びてくるのを感じる。
だが避けられない。動けない。あまりにも失った。失い過ぎた。

その太い五指が、無造作に『首』を掴み──

                                     ベ ギン!!

──無造作に、へし折った。


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