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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その2

393『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:30:00
>>386(ウィル)

ウィルは両手で『ファイア』を構え、迎撃態勢を取る。
無防備な高遠の第一護衛が浜岡なら、第二の護衛がウィルだ。

通風口から漏れ入るわずかな光、それも『ベッド』に遮られた中、
通路の見通しはお世辞にもよくはない。
氷の『鏡面』から出現するであろう『スイート・バイト』に対応するには、
範囲を限定することは必須であり、ウィルはその対象を、
床および高遠より奥の通路に設定した。

そしてもう一つは、【護り屋】浜岡の動き──
眼前の背中が動いた時には彼女の援護をするべく、警戒の糸を巡らせる。


                ブシュウウウウウウ──!

今しも高遠が手首を失った腕を掲げ、天井に血飛沫を浴びせた。
続いて腕は右方向へ。
床、奥方向に異常はない。
浜岡は彫像のように動かない。何事も──

──ない、かと思われたその時。
真横から高遠へと伸びた腕に気付いたのは、その時だった。

ドドドドドドドド

ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
その腕は、一番に警戒から外した左側の壁から出現していたのだ。
鮮血で汚されたはずのそこは、何故か洗い流されたようにすっきりと、
汚れを落とされ、鏡と化した表面を曝け出している。

何が起こったのか、理解したのは次の瞬間だった。
眼前、今塗られたばかりの右の壁で、同じ現象が始まったのだ。

血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。

壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。

『氷解』による無音の『洗浄』・・・・
ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
いや、もっと気付くのが遅れたかもしれない。

浜岡の動きに、気を配っていなければ。


       グ ァ   バ

腕が掌を広げ、高遠の喉元に迫る。
高遠は避けられない。血を失い過ぎている。

その太い五指が、無造作に『首』を掴み──

                                     ベ ギン!!

──無造作に、へし折った。


 ド     ド ド


間一髪で高遠を庇った、『ウィンター・ブランケット』の『手首』を!


                     ド   ド   
      ド   ド                    ド   ド 


>>388-389(エイノー)

最後尾であるエイノーには、前方の対応は不可能だ。
まして『ナツメグ』の巨体が壁となるため、視覚的情報はゼロに近く、
前進する肥満漢の尻につきあい、歩を進める以外にない。

仲間に聞こえるよう声をかけ、『粘着』カートリッジを右肩に装填した時、
突如として『ナツメグ』が前進を止めた。

同時に通路を震わせる、浜岡の声──


>All

浜岡:
「ぐうッ・・・・何してんだい、早く脱出しな!
 こいつはあたしの『深淵』だ・・・・
 ここであたしが抑えとく・・・・その間に・・・・行くんだ!」


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