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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その2

234高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2017/10/16(月) 17:12:15
>>233
あ、やばい、『限界』だ。

頭はともかく、体は今までにないぐらい酷使したし下手すると死ぬほど疲れてる。
冗談じゃないわよこんなところで膝から落ちたら間違いなく意識飛ぶし
飛ばしたら……

>             ──── ガ シ ィ !

頭の中に走り回る危険信号にあくせくするまもなく掬い上げられた。


「……頼んだわ、アマテラスさん」

『クレモンティーヌ』によるのか、自分の意識なのか
根っこの所でつながって、おそらく一如なんだろう。しかし彼にも何か響くものを打てたらいいな、そう思う。

ヨーダ王子と自分の体は『クレモンティーヌ』に任せる。
二人一組のダンスとともに運び上げてもらいながら、教会の元へ。

ルンクスは倒せたのだろうか……自分は周囲の警戒に転じる。
この状態で何か来たら2人共どうしようもないが、生きている限り警戒は緩められない。

235井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2017/10/17(火) 02:46:44
>>232
「うう…わかんねえよ…ただあいつが俺から離れた時から、頭がいやに軽くなったよ、長く伸びすぎた髪とか爪を切ったみたいな感じがしたし、今もしてる。それがあいつが居なくなったってことなのかもしれない、またいつか現れるかもしれないし、とにかくわからない、それしか言えない、俺は自分でスタンドを発現? したこともないんだ」

今、もしかしたら、求めれば、あいつは帰ってくるのかも知れない、スタンドとは精神の発露だ、ならば、それならば。
俺は何も考えない、あいつについて思い出したりなんてしない。
あいつは確かに俺の一部だ、何もかもに絶望し、諦めてうつむいて、理由のない怒りと憎しみが形を得たものだ。
俺が彼らにしたように、あいつは俺を虐げたのだ

236井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2017/10/17(火) 02:56:31
>>235続き
あいつは消えた、死んだんだ、俺の忌むべき精神はルンクスが引き受け、そのまま持っていった。
俺はこれから普通の人生をやり直す、生まれ変わるんだ。

「…まぁ、そんな話はいいじゃないか、それより床に開いた穴、あれはスタンドだろ?
あんなに都合のいい穴がスポッと現れるワケがない、きっとルンクスには仲間がいるんだ、負けそうなヤツを回収して、今頃逃げ帰ってるんだ、穴を探しても多分無駄だぜ、だから早く帰ろう? ね?」

237エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2017/10/17(火) 15:15:40
>>230

   ド
         ク 
            ン

この極寒の地の暖炉より熱い『焦がれ』が沸き立ってくる。
憧れの地を知る期待。
ふと見た『非日常』への興奮。そして───────

『変わり屏風』を受け取り握り締めて老人を見上げる。

「そうでした。『僕』──『私』は貴方と同じように
『希望』の為に『絶望』と戦っていたのでした。 
 ですが全ての始まりは貴方の遺した『憧れ』への
『緊張感』でした。
 貴方と同じように『私』も『全う』しに戻ります」

扉へと歩く。
まずはここを出る事だ。 
最後に少し振り向き老人を見る。

「貴方の『憧れ』の国の住人は期待に違わず
『絶望』に抗う人たちでした。
 今あの国を知る傍らその抗いの手助けができるのは
何とも心躍るものです。
 有難うございました、会えてこう言える事が嬉しいです。
 できるかはわかりませんが『戻ります』、いつかまた、
『曽祖父さん』」

扉を開ける。
還ろう──あの日あの時のシンガポールに。
ルンクスとの『決着』に。

238ウィル『ヴェノム&ファイア』:2017/10/18(水) 19:07:56
>>232

(───そうだ ミス・タカトオとの戦いは決着が付いたのか?)
(反応が『2つ』 更に現在は静かになっていることを考えれば 良い結果だと信じたいが)

「まずはこちらだね」

ひとまず『ルンクス』らしき反応はない。一応進行方向は常に警戒しつつも、
スピード優先で隣の別棟へ向かい、食料を持ってこよう。

239『ロヴァニエミの確認』:2017/11/09(木) 23:25:58
>>237(エイノー)

──彼の足跡を辿るにつれ、一つの推測が浮かび上がる。

即ち、エイノー・ニョルズの深層は、
『憧れ』ではなく『好奇心』ではなかったかと。

そうでなければ、『憧れ』の国の研究を始めようという時に
帰らぬ客もいるという『奇妙な喫茶店』で、
土産を持って茶を飲もうなどと思うだろうか?

研究者然でありながら、より酔狂を好むその傾向。
『論理』に根差しながら、『賭け』に打って出る行動力。
その片鱗は幼少期にも見られていた。
そして何よりの証左は、
彼の獲得した『フィストフル・オブ・クォーターズ』。

結果として今、エイノー・ニョルズは
この上もなく『刺激的な状況』に身を置く事となる。


──────────────────────────────


「それでいい・・・・我が『曾孫』よ」

扉に向かって歩き出すエイノーの背に、
老人の声が呼びかける。

振り向いたエイノーは、
改めて髭の奥に隠されたその顔が、
写真でのみ見覚えのある、『曾祖父』であると知る。

            ・ ・
「・・・・迷った時は、それを思い出せ。
 『からくり』に必要なのは、『科学』ではない。
 『驚き』を生む『アイデア』だ・・・・それを忘れるな」

曾祖父の言葉が意味するものが、
渡された『変わり屏風』にあることは明らかだ。
『変化』と『意外性』──
それはエイノーの能力に通ずるものでもある。


    ギ・・・・

ドアノブを回すと、重く古めかしい扉が開く。
ノブを握る手は、いつのまにか大人のものだった。
そして、扉の向こうから溢れ出す淡い光。


「おまえの『戦果』を、ここから祈っている」


その言葉を最後に、
エイノーの意識は光の中を浮上し──



                           ──そして、目を開いた。

240『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/11/09(木) 23:26:53
>>234(高遠)

「──確かに、君は『アメノウズメ』だったよ」

全身を叩く筋肉痛が、疲労に霞む意識と鬩ぎ合う。
ひとまず気を失う心配はなさそうだが、
気を抜けば一気に持っていかれそうでもある。

ともあれ、『クレモンティーヌ』と新たな『踊り手』は、
高遠を抱えたまま、華麗に壁の穴をくぐり、
教会の通路を踊りぬけていく。

神の慈悲が残されてたのか、
新たな敵と遭遇することもなく、
扉を蹴り開け、礼拝堂へと躍り出た。

菊川を救助すべく、この礼拝堂から飛び出して、
どれほどの時間が経過しただろう?
体感的には恐ろしく長かったが、
時計の針は全周の四分の一も進んでいない。

だが──神聖なる祈りの場の荒廃ぶりは、
こちらでも凄まじい戦いがあったことを如実に知らしめている。
整然と並んだ椅子の四分の一、
扉を出た周辺の長椅子は、潮が引くように押し開けられ、
不自然な広場を生み出している。

一方では、祭壇側に押し寄せられた長椅子の群れ。
こちらは教会が傾いたかのように、
長椅子が整然と詰められ、足の踏み場もないほどだ。

そして──
その長椅子の波の向こう、祭壇の上に。
高遠は仲間の顔ぶれを発見する。

床に座り込んだ『ナツメグ』の巨体。
同じく隙だらけで泣きべそをかいている井上。
満身創痍で床に倒れ伏したエイノー。
そして油断なく立ち尽くす浜岡の四人だ・・・・!

241『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/11/09(木) 23:27:21
>>235(井上)
自身で感じるままの状況を『ナツメグ』に伝えると、
巨漢は座り込んだまま、思案顔になった。

『ナツメグ』:
「・・・・オレも『完全自律型』は詳しくねぇ。
 ただ、未だにスタンドが『見えてる』なら、
 おまえはスタンド使いってことになる」

「・・・・ま、『藪蛇』覚悟で確かめる必要はまだねぇか」

自分を納得させるようにつぶやいた。

「いや、あの穴はおそらく元からあるもんだよ。
 ルンクスの味方が開けたにしちゃあ深すぎる。
 それに、逃がすのが目的なら、穴を閉じるだろうさ」

井上の問いに応じたのは、浜岡だ。

「教会に入った時、確か、菊川が言ってた。
 ここの地下に隠された通路があるとか・・・・
 通路ってよりはただの穴だし、別物かもしれないけど、
 この教会の地下が、どこかに繋がってるのは間違いない」

「早く帰る・・・・ねぇ」

腕組みする浜岡も、思案顔だ。

「けど、あんたもルンクスが死んだとは思っちゃいない。
 もしそうだとしたら、帰るわけにはいかないさね。
 あたしらも道楽でここに来たんじゃないからね」

その時、会衆席の方向から、大きな音が聞こえた。
同時に響き渡る、リズミカルな音楽。
飛び出したのは、高遠の『クレモンティーヌ』だ。

ただしスタンドと踊っているのは『ヨーダ』の仮面を被った菊川で、
高遠は全身傷だらけの状態で、二人の間に担がれている。
回転しながら会衆席中央に躍り出たその顔が、壇上の自分たちを見つけた。

>>239(エイノー)

エイノーは、うっすらと目を開いた。

焦点の合わない視線が最初に見出したのは、
無垢と言えるほどに白く高い天蓋だった。

──アルメニアン教会。
自分のいる場所と状況を、一瞬で思い出した。

>>238(ウィル)

「『鏡』にはまだ気を付けるんだよ、ウィル」


浜岡の言葉を背で受け止め、ウィルは教会を抜け出した。
進入時、曙光を浴びていたシンガポールは、
すでに通常の朝へと時を移している。
緑で満たされた敷地内を、隣接する住居棟へと向かった。

ちらりと周囲を見回すウィル。
異常はない。スタンドやスタンド使いの反応もない。
だが・・・・何故か違和感は感じられる。

すぐに思い当たった。
『ハピオル』が殺害し放置した死体・・・・
複数あったそれが、痕跡もなく消えてしまっている。

ほどなくウィルは、住居棟の入り口に到着した。
扉も壁も石造り、古めかしくも由緒正しいものだ。
近くには窓もあり、格子の類も見当たらない。
どの方法であれ、侵入は容易そうだ。

242エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2017/11/10(金) 19:46:07
>>239>>241
──帰ってきた。
まず無理のない範囲で自分のダメージと残存体力を探る。
言いたい事、言うべき事は多いが誰が今いるかもわからない状況で
仰向けの状態から皆に質問。

「失礼、ルンクスは『どうなった』かね?」

243ウィル『ヴェノム&ファイア』:2017/11/11(土) 22:01:42
>>241

「Thanks,ミス・ハマオカ」

浜岡に礼を述べ、住居棟へと向かう。
『スウィート・バイト』はまだ倒せたわけではない。
確かに自分の嫁化は解除されたとしても、それで『ルンクス』の能力が解除されたと考えるのは早計か。



「・・・・・・・・・・・・・・・」

『┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨』

「これは・・・死体が?」

仲間へと報告する必要がある。だが、それも『食料』を入手してからだ。
窓へは近づかない。それは『鏡』になりかねないからだ。
石畳も磨き上げればあるいは警戒すべきだが、年季を経てるのであればこちらは問題ないだろう。
中に入り、食料となりそうなものを探す。

244井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2017/11/12(日) 03:56:57
>>241
「正直言うと俺自身今なんでここにいるのかわかってない、あいつに連れてこられただけだし…とにかく早く食い物をくれよ、死んじゃうよ、いっそ食い物じゃなくても消化できそうなものならなんでもいいよ」

床でも舐めてみようか、ペロペロ、この程度のことは虐待が日常だった俺としてはなんでもないことだ。

「ペロペロ……あの穴、あれ逃走経路だったんじゃないか? だとしたら出口付近に車か何か待機させてるはずだな、ルンクスは用心深いやつなんだろ、どこに出るのかわからないけど、あんたらの中でそういう調査とかするやついないの?」

245高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2017/11/12(日) 18:37:48
>>240
もう1/4も進む前に全ては決まるのだろう。
動き続ける運命に引きずられるか導かれるか決まるのは、これからだ…。


「二人共瀕死を無事といって良いかは怪しいけど
 なんとか戻ってこれました……『ルンクス』は?」

生きている者たちの元へ行き、状況の確認。
死んでいる者は……『ハッピー・オルガン』は何処へいった?

246『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/11/16(木) 22:59:15
>>242(エイノー)
倒れまま動かず、まずは己の被害を省みる。

頭部──額が痛み、出血している。
首筋もむち打ちのような鈍痛がするが、致命的ではない。

腕──右上腕に重度の火傷。対『女神』時の自傷だ。
痛みと引き連れで肩はろくに動かず、使い物にならない。
『フィストフル』の腕も同様で、『スロット』機能が失われている。

両脚──『血の蟻』に両脛を食われ、焼き潰している。
応急手当を施し、ここまで何とか使って来たが、
いよいよ動かなくなってしまった。
暖炉に足を突っ込んだような熱が、痛みに感じられる。
アドレナリンの麻酔効果も、遂に切れてしまった。

「おや、目が覚めたかい」

母親のような気さくさで応じたのは、浜岡の声だ。

「あんたが見たままさ──そこの穴に落ちた。
 ウィルの『女性化』は解けたが、生死は確認できてない。
 『ナツメグ』が『ガス切れ』になっちまったからね・・・・
 今、ウィルが食料を調達に行ったよ」

周囲の会話も聞こえる。
この場には浜岡の他、
高遠、井上、『ナツメグ』、菊川が揃っているようだ。

>>244(井上)
床に頬を押し当て、舌を動かす井上。
人間性を捨てて栄養を求めたが、石畳の床はまったくの無味無臭だった。
舌を動かすエネルギーを損しただけに終わる。

『ナツメグ』:
「逃走経路を用意してた可能性はある・・・・が、
 あの状況でそれを使う意味がねぇ。
 状況はルンクス有利だった。
 あのまま続けてりゃあ、エイノーは『九割九分』死んだ」

「それに奴は、壁に穴を開けて脱出口を作ってた。
 あの状況で穴に落ちるのは、奴にとって『予定外』。
 オレはそう考えるね・・・・くそう、腹減ったぜぇ」

考察に賛同するような『腹の虫』に、嘆息した。

「菊川が戻れば調査できるが・・・・って、おいおい」

そこに戻った高遠と菊川の惨状に、改めて目を?く。

見れば、『クレモンティーヌ』と踊っているのは、
高遠ではなく菊川の方だ。
さらに男の胸には、文字通りの『トンネル』が開通している。
素人目に見ても致命傷間違いなしだ。
能力故だろうが・・・・生きて戻って来たのは奇跡に違いない。

247『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/11/16(木) 23:01:00
>>245(高遠)
浜岡:
「高遠・・・・よく戻ったねえ。
 あの『機械嫁』を倒したんだね。よくやったよ」

両手を広げ、高遠を迎える浜岡だったが、
菊川の状態に気付き、血相を変えた。

「こりゃあ・・・・ひどいね。
 『ナツメグ』、悪いがもうひと働きしてもらうよ。
 無茶でも何でも、このコの傷を塞いでおくれ」

「・・・・オレに命令してんじゃねぇぞ、ババァ。
 だが・・・・その穴を降りて死体を探すよりは、
 菊川を蘇らせた方が早いか・・・・」

渋々という様子で、巨漢が身を起こす。

「誰か、そいつの胸に包帯でも巻いてやれ。
 それからこっちに連れてこい・・・・
 限界近い人間に仕事させるんだ、それくらい手伝いやがれ」

「あんたが見たままさ──そこの穴に落ちた。
 ウィルの『女性化』は解けたが、生死は確認できてない。
 『ナツメグ』が『ガス切れ』になっちまったからね・・・・
 今、ウィルが食料を調達に行ったよ」

目覚めたエイノーに、浜岡が説明する。
およその状況は、それで高遠にも伝わった。
だが、『ハピオル』の姿がないのは、何故だ・・・・?

>>243(ウィル)
窓を警戒し、扉を開ける。
鍵はかかっておらず、侵入は想像以上に容易だった。

・・・・入った先は台所。ここは裏口らしい。

人の気配はなく、
ウィルはすぐさま、食料の確保に乗り出す。

冷蔵庫、食料棚、倉庫──
居住区の住人が何人いるかはわからないが、
幸いにして、物資は十分に蓄えられていた。
その中ですぐに食べられる保存食、
缶詰、菓子類、レトルト等加工食品の類を優先して確保する。
数人分の腹を満たすには十分以上の量がある。

家探しの最中も警戒していたが、
家屋内に『アレルギー』の反応はなく、
人の気配もまるで感じられない。

これはこれで奇妙な話だ・・・・
このアルメニアン教会では、本日、国賓レベルの『結婚式』が挙げられる。
その関係者である神父や関係者が、
早朝とはいえ、家を留守にしているのは不自然だ。

忍び込んだウィルには好都合だが、
不可解な状況には気を留めておく必要がある。

248エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2017/11/17(金) 04:04:02
>>246-247
己の『惨状』は理解したので左手をついて
人が集まり始めているナツメグたちの方へ転がる。
穴を警戒する選択もあったが左手一本の
迎撃がやっとのこちらに対し(生きていれば)
ルンクスはフリーハンドだ、不利に過ぎる。

「ありがとう浜岡婦人。ウィル君が名実共に
『彼』に戻ったのは大変めでたい。ところで
 左腕1本と電話でできる事で何か用事は
 ないかね?悪いが現状私も他にできる事が
 なさそうだ」  

『気がかり』は多いが現在全力をつぎ込んで『戦力外』だ。
高遠と菊川も戻ったようだが『無事』にはほど遠そうだ。
『迎え』のあてがあるなら撤収したい。+
ああ、そうだ。

「浜岡婦人、お手すきなら今日の本来の花嫁を一応
 拘束していただけないか?」

ルンクスも彼女を使った小細工はしないと言ったが
その時とは状況が変わった。

249井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2017/11/19(日) 13:00:44
>>246
「床おいしくなぁい…」
落胆した、血とか汗とかなんかなかったのか。

「あぁ? スタンドプレーに走ってチームを危険に晒したマヌケがご帰還か? まぁいいや、ちょっとこっち来て血をくれよ、そんだけ大穴空いてりゃちょっとくらいいいだろ? こっちも死にそうなんだよ」

帰って来たやつらに話しかける、声ちゃんと出せてるか?

250高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2017/11/20(月) 00:17:27
>>247
よくわからないがウィルさんが解除されて男に戻ったというのは喜ばしい
しかしターゲットの生死確認が出来ない以上索敵などは菊川さんを復帰させたほうが早いのだろう。
ナツメグの見解と同じ結論に達した。

「踊り」のテンポをできるだけ下げ、踊りもスローモーションにし
ナツメグの言う状況に持っていきやすいようにする。

自分が減速の阻害になるようであれば浜岡隊長に頼んで降ろさせてもらうとして

「ハピオルは…あぁ」

なぜ居ないのか、と言いかけて菊川さんが言ってた事を思い出した
女にされてヤラレチャッタとか。

それでこの場にいないとなると……『排除』されたか。

251ウィル『ヴェノム&ファイア』:2017/11/20(月) 17:53:44
>>247

「What a stroke of luck(これはラッキーだ)」「神に感謝しよう」

日本風に言うならば、ワタリにフネというところか。
ワタリとは誰のことなのかは分からないが。とにかくすぐさま食料の確保に乗り出す。

「・・・・・ミス・タカトオたちの戦闘は 特に大きな音を出していたはずだけれど」
「ここまで騒ぎにならないものなのだろうか?それに人気もあまりにない・・・」

もしや『ヤング・ダイヤモンド』の誰かが手を貸したのだろうか?
その場合は、この場にいない人間の安否が気になるが…どちらにしろ油断はならない。
仮に『ルンクス』を倒せていたなら、彼らにとって自分らは用済みかもしれない。
食料を適当な袋に集めて片腕に持ち、急いで戻る。仲間は無事だろうか?

252『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/11/27(月) 20:00:02
>>248(エイノー)

ゴロ ゴロ ロロ・・・・

深刻なダメージを負った身体を転がし、
『ナツメグ』に接近する。

同時に、『クラモンティーヌ』が
巨漢に菊川を手渡し、治療を施すのが見えた。
ヨーダマスクの男の胸に即席の包帯を巻きつけると、
『ナツメグ』のスタンドがそれに触れる。
『クレモオンティーヌ』の『不滅』を脱した菊川は、
枯れた藁のように力を失い、崩れ落ちたが、
おそらくは『ナツメグ』の能力を受けたことで、
生気を取り戻し、ゆっくりとだが自力で立ち上がった。

一方の高遠は、こちらも片手を失い、衰弱が激しい。
エイノー自身のみならず、ほとんど全員が満身創痍の状況と見た。

比較的動けるのは浜岡と、
この場にはいないウィルだけのようだ。

浜岡:
「その状態じゃあ、何も頼めないねえ。
 そこのデブが頑張るなら、話は別だけど」

『ナツメグ』:
「無茶言いやがれ、ババァ。
 ・・・・これ以上、ミンチ一片だって出せやしねぇぞ」

浜岡:
「・・・・だろうさねえ。
 ウィルが戻るまで、この話はもう少しお待ちよ」

「『仕事』があるのか、もうないのか。
 『後片付け』をやるか、やらないのか。
 決めるのは、それからでもいいはずさ。
 どのみち、今はまだ動けない。誰もね」

エイノーの進言に、浜岡は思い出したように首を振る。

「ああ、そうだったね。
 おそらくはもう『嫁』じゃなくなってるが、
 確かめる必要はあるだろう。
 ここから出ていく時に、役立ってくれるかもしれないしね」

のっそりと祭壇を離れ、会衆席北方向へと向かった。

>>249(井上)
仮にあったとしても、栄養価は乏しいものだろう。


「ハピオルは…あぁ」

返答があったのは高遠だけだが、
これは床に倒れた際に漏れたため息だったのかもしれない。
そう思えるほどに、高遠の憔悴は激しい。
片手を失ったこと以上に、全身を酷使した結果だろう。

その高遠が『ナツメグ』に託した菊川は、
井上にも覚えのある『肉詰め』を受け、致命傷を脱したようだ。
とはいえ、こちらもまだ口を開ける状態ではない。

エイノーは床を転がって移動する重傷だが、
口は動き、浜岡と会話している。

253『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/11/27(月) 20:00:23
>>250(高遠)
『クレモンティーヌ』を操作し、
『ナツメグ』の傍に自分を横たえ、菊川を差し出す。

「クソが・・・・
 死ぬんじゃねぇぞてめぇ・・・・」

呪詛のように呻きながら、『ナツメグ』は身を起こし、
菊川の胸に即席の包帯を巻きつけ、『フランキー・アヴァロン』で『触れた』。

『クレモンティーヌ』が手を放すと、
菊川はがくりとその肩を落とすが、
それを支えながら、能力を発動する──

                     ズキュン! ズキュン!

包帯の下に開いた大穴が塞がり、
マスクの下の顔に生気が蘇る・・・・そんな気がした。

「言っとくが、これで本気の『打ち止め』だ。
 これ以上治すなら食い物がいるし、それにしたって限度がある。
 あと高遠だったか?その手はあきらめろ。
 なくしたパーツは、オレの能力じゃ戻らねぇ」

>>251(ウィル)
手間を取らず、そのまま食べられる食品を選び、
適当な二つの袋に詰め込むと、急ぎ引き返す。

──果たして、
敵や一般人に出会うこともなく、
ウィルはアルメニアン教会に、再び戻ることが出来た。

祭壇上には、高遠と菊川の顔が増えていたが、
揃って床に身を横たえ、野戦病院さながらの様相を呈している。
菊川は『ナツメグ』の治療を受けている。
高遠は片手を失い、到底無事とは言えない状況だが、
ひとまず、戦死者はいないようだ・・・・


>ALL

両手に袋を下げたウィルが、教会に戻って来た。
高遠は話通り、その身が男性に戻っていることに気が付く。

254ウィル『ヴェノム&ファイア』:2017/11/28(火) 18:16:53
>>253

警戒に反して、無事に戻って来られたことにまずは胸をなで下ろす。
だが、菊川と高遠の身体の状態を見れば、そう安心してもいられない。
スタンドの性質上仕方ないとはいえ、この中で一番軽傷である事に多少の申し訳なさを覚えた。

「すまない 二人とも」「そして・・・・・ありがとう」

感謝の言葉を述べ、すぐさま『ナツメグ』に袋に入った食料を渡す。

「ミスター・ナツメグ よろしく頼むよ」
「これで足りなければ更に持ってこようと思うのだけれど・・・・・」

「ただ少し皆に伝えたい事もあるんだ」

食料を取りに行った際に、外にあった死体が消えていたこと。
そして戦闘で轟音を上げたにも関わらず、周囲に駆けつける人間もおらず、本来いるはずの神父たちすら留守にしていたこと。
死体を含めて、あまりに人気がなさすぎる。



「・・・・・・・・・・・・・・・生きているのは ここにいる人間だけなのか」

できれば、そうではないと信じたいが。

255井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2017/11/29(水) 15:45:51
>>253
「はや…く…くれ…しぬ…」

なんでもいいから早く食わせてくれ、さっさと回復してここから出ないといけない。
追撃にしても撤退にしても、あれほど大騒ぎしておいて何もないとは考えられない、ルンクスの手の者が騒ぎを聞き付けてやって来ると考える方が自然だ。

256エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2017/11/29(水) 17:27:20
>>252-253
「無事ではないようだが高遠君、菊川氏
 生きて再会できて何よりだ。ウィル君も
『戻った』ようだね。どうせなら司祭服も
 探してくれば良かったのに」

帰還組に声をかける。
司祭服云々はまあ冗談だ、何せ女性の時と
服まで変わってはいないだろうから。

「さて私もとりあえずここから脱出したいが
 どうももう歩けないらしい。運べないなら
 置いていってくれて構わない。あと人目は
 あまり気にしなくて良いと思う。屋根での
 戦いで周辺も見えたが殊更人が来る気配もなかった。
『聖母像』も纏っていたが多分近辺の人々は
 私の足にくらいついた『血の蟻』になったか
 食われたかした可能性が高い。『天使像』の
 ラッパの能力だろうから蟻自体は霧散しているだろうが
 効果範囲スレスレで無事な人間は様子見だろうね。
 ロンパリ氏も無事ならいいがね」

脱出と運搬不可能な場合の自分の放置を提案しつつ
とりあえずエイノーのみ知りうる『教会周辺の様子』を
皆に伝える。

257高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2017/11/30(木) 18:42:14
>>253
「相性激悪なやつと戦って、生きてるだけで十分よ。
 貴方には手間を掛けるわ……」

ナツメグに返しつつ自分に鞭打つ。

意識を飛ばしさえしなければ踊る事自体はできる。
とりあえず座位程度の姿勢にはなれるか?

「菊川さん……感知出来る?
 ルンクスが死んでいるなら……何処かに死体になってるはず。

 嬉しくない事態は死んでいない事と、もう一つ、懸念するのは……スタンド使いを配下にしてて
 ルンクスは死んでも『そいつ』は動いていた時よね……」

念のためすぐに『クレモンティーヌ』を発現できるようには心構えしておく。

258『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/12/14(木) 22:51:06
>>254(ウィル)

食料を渡された『ナツメグ』は、
井上もろとも、飢えた豚のようにむさぼり始めた。
袋を開ける労力すら惜しいらしく、
袋ごとかぶりつき、破れ目から中身を口に移していく。
しばし周囲が言葉を失うほどの、それは食欲だった。

これで足りるかというウィルの問いに二人の反応はないが、
空気の抜けた風船のごとく萎んでいく食料袋が、
何より雄弁な回答だった。

餓鬼と化した二人を置いて、
ウィルは見知った周囲の状況を語る。
エイノーもまた、鐘楼塔から見た状態を説明し、
二つの状況が一致することが、すぐにわかった。

「・・・・ふうむ。
 ま、スヴァルトの助力ってのが一番の有り線だね」

腕組みした浜岡の感想は、ウィルと一致する。

「結婚式を邪魔させない目的で、
 ルンクスの配下が動くって可能性もあるが、
 それなら今、黙ってるわけがない」

「少なくともあたしらに協力的な勢力ってことさ。
 ま、期待しすぎるわけにはいかないし、
 おそらくはあたしらを監視してるはず。そう、今もね」

>>255(井上)
ウィルから受け取ったビニル袋に飛びつくと、
引き裂くようにして貪り始めた。『ナツメグ』も大差ない獣ぶりだ。

ガブ! ガツ!
         ッグチ ゴク ゴク!

かつて、これほどまでに美味い食事があっただろうか?
食事マナーは文明とは対極の退行ぶりだったが、
その味は疑いなく、古今東西のあらゆる美食を凌駕している。

本能が、細胞が、栄養と水分を渇望している。
暴力的な過食の嵐のさなかで、ようやく人心地が着くのを感じた。


>>256(エイノー)

「──エイノーも、よく生き残ったね」

「──ぼくは死に損なっただけだけど、
 君は命を懸けてルンクスを追い詰めた」

「──ルンクスの生死は確かめなくちゃだけど、
 高遠ともども、君には感謝してもしきれない」

胸に即席の包帯を巻いた菊川が頭を下げた。

ウィルの服装は男女兼用のもので、違和感はない。
おそらくは戻った後のことも想定していたのだろう。

菊川:
「──『ナツメグ』が食べ終えれ、
 また『肉詰め』ができるようになるはずだよ。
 自分の肉にこだわりがあるんじゃなければ、歩いて帰れる。
 医者は頭を抱えるかもしれないけどね」

浜岡:
「死体は『蟻』で説明できるけど、
 警察が来ないのは別の理由があるはずだね」

「どっちにしても、急ぐ必要がある。
 さっさと食い終えな、『ナツメグ』」

259『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/12/14(木) 22:51:26
>>257(高遠)
全身の力を絞り出し、何とか床に座ることが出来た。
何十キロも遠泳したように、全身が強張り、悲鳴を上げている。
倒れたままでは、昏睡してしまいそうだ。
食事──特に水分が欲しいが、手を伸ばす気力も尽きつつある。

菊川:
「──うん、わかってる。
 今、ぼくがするべき『最優先事項』が何かってね」

血色の戻った菊川が立ち上がり、
床に口を開けた大穴まで歩いていく。

「──これは多分、『通風口』だね」

「『懺悔室』で見つけた抜け穴と違って、
 『アルメニアン教会』の一部じゃない。
 だから、『ジ・ユーズド』で気付かなかった」

「──つまりこの下には、
 相応の『施設』が存在するってことだね」

菊川は穴の縁で腰を下ろし、その手を穴の内側に伸ばす。

「──調べろ・・・・『ジ・ユーズド』」

                   ズギュン !


つぶやく菊川を、無言で見つめる浜岡。
顔を上げた菊川も、しばしその視線を受け止める・・・・

260エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2017/12/16(土) 20:59:42
>>258-259
「ああウィル君失礼」

そういえばとウィルに詫び

「お互い命がけでお互い仲間に助けられた。 
 その点私も菊川氏に感謝しているよ。 
 さて、『ジ・ユーズド』で勝利が確認できれば
 いいが『まだ先がある』ならナツメグ氏、
 私も治す余力はないか?『短期決戦』で
 到着した空港まで逃げるのが最善だが
 その場合『F・O・Q』が持ち直せばやり易い」

とりあえず『硬度』カートリッジ解除、有効時間は
それほどないが『光発電』カートリッジを装着し
室内の弱い光で少しずつ電気をため始める。

261井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2017/12/17(日) 13:23:45
>>258
「グェェェェブウゥッ ブブッ」

極めつけに汚いゲップをもって食事の終了を告げる。さっそく思考開始だ、あのチンコ野郎は多分、いや間違いなく生きてる、一刻も早く窮地を脱し、仲間と合流したいはずだ。
地下への落下が予想外の出来事なら、ヤツに残された時間は少ない、片足がフッ飛んだ猛烈な痛みと出血は並じゃない、加えて地下には灯りもない、そんな中で適切に止血し、真っ直ぐに出口を目指すのは至難というか、不可能だ。
だが俺は生存を確信している、ヤツのスタンド能力があればたやすいだろう、『嫁』を呼び寄せるか、その場で『嫁』を造るか、どうにでもなる、とにかくヤツは脱出してくる。

『逃走経路を把握し先回りしなければならない』

「なあ、誰か車持ってない? 地下の構造の把握は今やってくれてると思うけど、ルンクスが仲間と合流する前に叩かないとマズくないか?」

262高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2017/12/18(月) 22:44:38
>>259
「み、水……」

探査してくれている仲間が居て自分が前衛である以上やることは一つ
少しでも前衛としての役割を遂行できるよう回復すること。

でも水分になるようなものは余ってるかな……。
飢えた男が二人も貪ってるぐらいだ、声にはなんとか出したい。誰でも良いから分けて。

吹っ飛んだ右手首の応急処置は崩れていないだろうか。
失血が再開してましたでは洒落にならない。体力が減少する原因は0に近づけておきたい。

263ウィル『ヴェノム&ファイア』:2017/12/19(火) 21:44:16
>>258

「おやおや」

凄まじい食欲に、思わず笑みがこぼれる。
今回は自分が作ったわけではないが、ああも気持ちよく食べてくれると気持ちが良いものだ。
自分も無事に家に帰ったら、アウレアの機嫌を取るために彼女の好きな食事を作るとしようか。

「ミスター・スヴァルト・・・このままぼくたちを見逃してくれるだろうか」
「日本のYAKUZAは筋を通すと聞いたけど 彼らは南米のマフィアだ」

そしてエイノーの話を聞き、頷く。

「・・・・・ミスター・マンティコア」「この場にも 周囲にもいないということは・・・その『蟻』に?」

死体を見つけるまではなるべく認めたくはないが、彼の話によればその死体すらもなくなっているかもしれない。
彼も自分の意思で戦場に赴いたとはいえ、それでも容易く受け止められるほど自分は器用ではない。
だが、悲しみに暮れるのは、こちらも生き延びてからだ。十字を切り、少しの間祈りを捧げ、そして菊川を見る。

「っと ミス・タカトオ」「大丈夫かい?」

食料袋の中で、何か果物などがあれば高遠に渡そう。
もしなければ、再度来た道を戻り今度は飲料を探す。一番負傷の少ない自分が、今は一番動く必要がある。

264『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/12/29(金) 22:45:14
>>260(エイノー)

ウィルに頭を下げた後、
野獣のような食事を終わらせた肥満漢に話を向ける。

『ナツメグ』:
「ふうぅぅ〜〜〜ッう・・・・ようやく『人心地』だ。
 ああ、いいぜエイノー。
 オレの『肉』は相手を選ぶが、おまえのスタンドは役に立つ。
 一時的にだが、おまえの体を健常に戻してやるさぁ」

男が立ち上がり、エイノーに迫る。
背後に立ち現れたスタンドは、
『フィストフル』に匹敵するサイズの巨体を折り曲げ、
座り込んだエイノーの肩へと手を伸ばす──

          ズギュン!

「ただし、先に言っておくがよ。
 オレの『肉』の射程は、ほんの『50m』。
 今日のように『先走る』と、元の『ポンコツ』に逆戻りだ。
 そこのところを考えて戦えよ・・・・いいな」


   ズギュン! ズギュン!

「それと、おまえに詰める『肉』は『人間用』だ。
 あのスタンドなら、十分に戦える。
 質のいい『肉』は、切り札にとっておく必要があるんでな」

触れられた右肩から、
粘液状の熱い塊が、体内に流れこんで来る。
若干の痛みを伴うも、それは瞬時に苦痛と疲労を押し流し、
やがて湯治にも似た快感で、エイノーを満たした。

酷使した肉体が、文字通り『入れ替わって』いる──
継戦する敵にとって、これほど恐ろしい能力もないだろう。


      ──ズギュ! カシィン!

一方、エイノーは『光発電』カートリッジを取り出し、
左肩の『スロット』に装填、充電を開始する。
(『硬度』カートリッジはすでに解除されていた)

室内の光は十分ではなく、攻撃に転嫁するほどの電力は、
なかなか溜まりそうにない。

一方で、朗報もある。
体力が回復したことで、『フィストフル』右肩の
『スロット』もまた、復活を果たしている・・・・!


>>261(井上)
女性陣のしかめ面などおかまいなく、派手なゲップで食事を締めくくる。

『ナツメグ』:
「調子づいてやがんな、井上」

浜岡:
「用意があれば、紅茶の一杯も入れてやるんだがねえ。
 気持ちはわかるが、まあ落ち着きな。
 ここはシンガポールだ。誰も車なんて用意しちゃいない。
 それどころか、土地勘もろくにないんだ。
 『逃走経路』なんてもんがあったって、外から追うのはまず無理さ。
 ま・・・・そんなもんは『ない』とあたしは思うがね」

「とりあえず、菊川の調査を待つこったよ」

265『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2017/12/29(金) 22:46:03
>>262(高遠)
渇きのうめきを聞いてだろう、
すぐにウィルがミネラルドリンクの瓶を渡してくれた。
片手で受け取り、口をつける。
ただの水だが、五臓六腑に染み渡る美味を感じた。

千切れ飛んだ手首の先は、即席の包帯で巻いたままだ。
布地は赤く染まっているが、色が広がる様子はなく、
止血は成功していると思われた。
とはいえ、このまま放置していいはずもない。
一刻も早く入院し、医師の治療を必要とする──

ここが戦場でなく、もう敵がいなければ、の話だが。


>>263(ウィル)
二人の健啖ぶりは、日本に置いて来た恋人の姿を思い出させる。
ここまで不作法ではないが、本能に忠実なところは似ていなくもない。
『ナツメグ』はエイノーにも能力を行使し、
怪我人を治療する体制は、ここに整ったとみてよいだろう。
高遠にも水を手渡し、体力回復を助けてやる。
満身創痍だった仲間たちは、徐々にだが戦力を取り戻しつつある。

一方、自分たちを取り巻く状況は、懸念を孕む。
『ヨハネスブルグ』の幹部、『ヤング・ダイヤモンド』の一角であるスヴァルトは、
同じく幹部であるルンクスを抹殺すべく、ウィルたちを助力している。
お互いに利用し合う関係だが、ことが成される寸前であろう今、
スヴァルトがどう出るかは考えておく必要があるだろう──
日本で『仁義』と呼ばれる感覚が、南アフリカに存在するか否か。


「──見つけた」

その時──菊川が静かにつぶやくのが聞こえた。
会話していた全員が押し黙り、注目する・・・・



>ALL

菊川:
「──この穴の底に、男が一人倒れている」


「──ペニスケースをつけた黒人男性」

「──ルンクスだ。
 ・・・・生命反応はない・・・・」



                      「──死んでいる」


      ド        ド  ド  


                      ド   ド ド    ド   ド

266エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/01/01(月) 12:42:57
>>264-265
「有難うナツメグ氏、これでまだ勝負が出来る」

肉体とスタンドの回復を有難く思いつつ皆に提案。

「これからなんだが菊川氏が探ってくれたルンクスの死体に
 ここの自家発電機かそとの車のガソリンかけて火をつけて
 逃げないか?花嫁だけ100mほど外に置いておけば
『巻き添え』ももう出るまい。あとウィル君の以外の組織
 所属の方々、撤退について指示はないかね?なければ燃料を
 確認してシンガポールに来た飛行機か国際空港で身元だけ
『F・O・Q』でごまかして国際線で日本に帰ろう。
 途中何人か服は着替えがいるだろうが『順序』は変わった。
 我々は『目的』を果たした。次は『厄介ごと』がまだあるなら
 迎撃して生きて帰る事だ」

267高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/01/01(月) 13:41:48
>>265
「……か。ふっ…… あ、りがと」

ウィルに礼を述べる。
活動能力は得た。後は行動だ

「……『死体処理』すれば確実。
 単純に上から重いものを落とす、というのも早さで言えば良いけど……」

挽き潰すための重い物ならそこら辺に長い椅子があるからそれでいい。
ただ、万一の復活されないよう不可逆な状態にしたいならやはり

「一番はやっぱ焼き払う事よね」

「確認。
 これまで探知してたルンクスと一致するような、間違いなくルンクスで合ってる?
 後、他に生き物やスタンドの存在はわかる?」

死体損壊の方法を探りながら菊川さんに確認をとる

268ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/01/01(月) 23:59:29
>>265-267

「・・・・・・・・・・」「やはり『火葬』が確実ではあるかな」

死体を損壊させることに抵抗がないと言えばウソになるが、『フープル社』の存在を知る自分としても
ここで確実に復活しないよう、念押ししておくという事の大事さは分かる。
ましてや相手はあの『ルンクス』だ。このチャンスを逃せば、次はないかもしれない。

「ミスター・キクカワ」「先ほど言ったその『施設』・・・・・その詳細は分かるかい?」

あらかじめ、こちらの襲撃を想定してこの場所で結婚式を挙げるつもりだったのか?
その場合、地下の施設はルンクスが作っておいたのだろうが、あるいは第三者がこの展開を見越しておいたのか?

269井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2018/01/05(金) 15:21:31
>>264
「おまえらもうちょっと下調べとかした方がいいんじゃない? まぁ俺がいたから事なきを得たけどなあーッ!」

『ハッピー・オルガン』とおさらばして、初めて勝ち取った勝利だ、高揚くらいする。

「は? 死んだ? ウッソマジで?
『やったか?』はやってないフラグだろ? えっじゃあもうここにいる意味ないじゃん、帰ろうぜ、飛行場まで徒歩でいくってワケないよな?」

「あと聞いときたいんだけどこの『肉』って射程距離どれくらいあるんだ? あんたらと別れた途端バラバラになって死ぬとか嫌だぞ、ああそうだ、報酬の話は飛行機の中でするからな」

270『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/01/19(金) 01:51:51
>>266(エイノー)

「名案だね、エイノー。
 まずはその手を試すとしよう」

まず賛意を示したのは浜岡だ。

「逃げる手順もよく考えたもんだ。
 もっともスヴァルトの手下が約束を守るなら、
 帰りの便は手配済みだと思うがね」

「・・・・そうさ。目的は果たした。
 今は安全な間に、一刻も早く帰るのが先決だよ」

『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


>>267(高遠)

菊川:
「──ぼくの『ジ・ユーズド』は、
 生物・非生物の区別を能力で判別する。
 ルンクスの外見は特徴的だし、確実に『生きてはいない』。
 ──他の生命体、スタンドの存在も・・・・感じられない」

仮面の下の声がかすかに上ずって聞こえるのは、
気のせいだろうか?
その表情もまた仮面に隠され、皆目判断がつかない。

>>268(ウィル)

菊川:
「──この穴の下には、『地下墓地』が広がっている。
   『カタコンベ』とかじゃない。大きな公園ほどの広さがある
   教会より遥かに新しい施設だよ。」

「──おそらくだけど、一般に知られていない場所じゃないかな。
   例えば富豪層を対象にした秘密の墓地とか。
   豪奢だけど、墓の数は全然少ないから」

浜岡:
「やはり、あらかじめ用意した場所じゃなかったようだね。
 あの下衆の最後の場所としちゃ贅沢すぎる気もするが、
 このまま大人しく眠ってもらうとしよう」


                    ザ ッ

おもむろに立ち上がった浜岡は、
一同の状態を確認するように、視線を巡らせる。


「死体の確認は、あたしがしといてやるよ。
 あんたらは先に帰るといいよ。
 もちろん、そのデブ助も連れてね・・・・
 そいつの射程は『50m』しかない。
 離れすぎると、病院行く前に終わっちまうから気をつけな」

>>269(井上)
杜撰すぎる一行の計画に呆れる井上。
ルンクス討伐の成功は、自分の存在あってこそだとアピールしておく。

浜岡:
「『フランキー・アヴァロン』──
 その『肉』の射程は『50m』までさ。
 あんたは特に気をつけな。
 下半身とおさらばしたいんじゃないならね」

浜岡が改めて説明する。
いずれにせよ、ルンクスが倒れた以上、
ここに長居する理由は寸毫もない。
ルンクスの止めを引き受けるという浜岡の申し出は、
井上にとっても願ったりかなったりだ──



「・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・何の『茶番』だこりゃ? ババァ」


身じろぎもせず言い放ったのは、床に座り込んだ『ナツメグ』だ。

「てめぇが『嫁』にされるタイミングはなかったはずだよな?
 それにてめぇもだ、菊川・・・・」

「ルンクスが『落下死』した・・・・?
 そんな都合のいい話を信じると思ってるのか?」

「【殺し屋】が仕事を終えるのは、
 骸になった標的を、自分の目で確認した時だけだ。
 そんなことも知らねぇてめぇらじゃないだろうが・・・・?」

271井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2018/01/19(金) 20:25:12
>>270
「俺らのどうにもできないレベルで仲間割れすんのやめろよ…ともかく行くなら行くでもう腹くくってるからな俺は、ナツメグから離れられんし、なぁナツメグ、あんたのスタンドなら安全に降りられるんだろ? ホラ肉とか使ってさ。
あと灯りが欲しい、誰か調達してくんない? スマホのライトでもいいけど俺は持ってない」

どっちみち行かなきゃいけない気はしていた、さっさと行こうと意思表示しておく。

「あとさぁ…替えのパンツとかないかな?」

自身の下半身のことは考えたくもないが、流石にこれ以上この格好でシリアスは演じられない。

272エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/01/19(金) 21:48:22
>>770
「そう疑う事はないよ、ナツメグ氏。どのみちルンクスの
 死体と焼却には全員で降りるのだから。効率は悪いが
 今更分散するのもよくない、まず菊川氏に『下に向かう
 階段を探してもらおう。それからガソリンとロープと丈夫な
 布を皆で探しに行こう。私も『手持ち』がしばらくは打ち止めだ、
 外の『自動車』の『機能』を少し調達したい」

浜岡の申し出は有難いが何せルンクスだ、死んだふりを
信じさせるために今回ウィルを諦めるくらいはするだろう。
そして生きていれば多分もう振り出しにも戻れない、
次はスヴァルトが呆れて協力しないだろう。
ここは『確実』を期するに越した事はない。

>>771
「それとこれが最初でいいし『見るな』といえばこちらも
 できればそうしたいのでさっきウィル君が食料を探した
 生活棟に水も石鹸も『着替え』も、上手くすれば浴室も
 あるだろう、洗って着替えると良いよ。お互いナツメグ氏
 からあまり離れられない身だ、壁一枚くらいしか離れられない
 のは諦めてくれ」

恩人に思う事ではないが今の井上と『密着』というのは
それなりつらい、あと救急箱と裁縫箱でもあれば
万一の用心になる。

273ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/01/20(土) 22:40:26
>>270

「─────地下墓地だって?」

しかも公式に置かれているものではない。何者かの意図で隠匿されたもの。
菊川の予想した用途の可能性もあるが、あるいは違う可能性もある。
果たしてこれが警戒し過ぎだと言えるだろうか?

「・・・・・ミスター・スヴァルトの言葉を信じるなら 脱出を急ぐ必要はない」
「死体をどうにかするまでは チームを分けなくても良いのではないかな」

「ミスター・キクカワ」「『ルンクス』の死体までの距離はどの程度だい?」

菊川の能力を疑うわけではないが、何らかの手段を用いて死を偽装している可能性もある。
『アレルギー探知』で更にチェックをしておきたい。射程距離内ならば良いが。

「ミス・ハマオカ」「近くに発電機・・・あるいは車などのガソリンを使うものはあったかな?」

274高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/01/21(日) 01:53:03
>>270
「……  ……  。」

菊川さんの声、沈黙。
そしてナツメグと浜岡さんの会話。

 ぶるっ

一つの『結論』が頭を貫く。
間違いであってほしいという願望と、恐らくそうだという諦観を伴いながら。

まぁもしその通りのサイアクな状況だとしても、逝くしかない。是非はないのだ

「……降り方はどうすればいいかしら。」

菊川へ、問う。

275『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/02/01(木) 01:25:20
>>271(井上)

『ナツメグ』:
「ああ、降りるだけなら余裕だ。『だけ』ならな。
 でもって、それはルンクスも同じだ。
 究極に近い、あのクラスの『近距離パワー型』が簡単に死ぬかよ。
 例え噴火口に突き落としたって、油断なんて出来ねぇ」

『ナツメグ』の言い分を聞きながら、
井上は周囲に着替えを所望する。
この場に下着売り場はなさそうだが、
外に調達に出たウィルならば、在り処を知っていそうだ。
エイノーも外に出たがっており、応じてくれた。

>>272(エイノー)
『ナツメグ』:
「全員で確認に行く・・・・
 それをさせない為の『方便』じゃあねぇか言ってんのさ。
 菊本とババァ、二人が揃って示し合わせてな」

「・・・・ま、オレの推理が外れなら、
 全員仲良く死体を確認に行けば済む話だ。
 てめぇの想定と違って、全員まだ『やる気』みてーだからよ、
 ババァ」

エイノー自身は新たな『装備』と、井上の着替えの調達を希望する。
敷地内で自動車は見当たらなかったが、
これだけの観光地に駐車場がないとも考えにくい。
探せば必ず見つかるはずだ。


>>273(ウィル)
ウィルは菊本の報告をもとに、自論を述べる。

改めて菊川にルンクスの状態を問うが、なぜか返答はない。
仮面の下の表情は不明だが、
『ナツメグ』の詰問を受けてから、微動だにしない。
それは浜岡も同じだ・・・・
普段の泰然自若ぶりに、明らかな陰りが感じ取れる。

「車は探せばあるさね・・・・
 だけどさウィル・・・・本気で『続ける』気かい?
 おまえさんが律儀なのは百も承知だよ。
 だけど、もう『嫁化』は解除された。
 ルンクスを追う理由は、おまえさんにはもうないんだ。
 『手負いの虎』を追って、虎穴に飛び込むなんて、
 誰かを待たせてる人間が、そんなことをするもんじゃない・・・・
 あたしはそう思っちまうんだよ。違うかい?」

>>274(高遠)
悪い予感というのはよく当たる──
そして、その予感が間違いないという『確信』もまた。

脳裏を過った一つの結論に身震いしながら、
高遠は菊本に問う・・・・返答は彼らしからぬ、たどたどしいものだ。

「──・・・・懺悔室・・・・
 ──床に隠し扉と長い階段が・・・・
 ──いや・・・・でも・・・・」


『ナツメグ』:
「・・・・おい、菊川。
 おまえはオレらの『目』だ。
 おまえが地下に何を見たか知らねぇが、
 嘘の情報流す『目』なんざいらねぇんだよ」

「いいか・・・・一度しか言わねぇぞ、てめぇ。
 この場でぶっ殺されたくなけりゃあ、
 てめーが見たままの状況を、ありのままに説明しろ」

「どうせルンクスは生きてるんだろうが、
 ババァと口裏合わせてまで全員を止めようとする、
 その『虎穴』とやらの状況だよ」


菊本:
「──わかった・・・・よ」

嘆息の後、ヨーダの青年は顔をあげ、そして語り始める。

276『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/02/01(木) 01:26:32
>ALL

菊本:
「──地下の設備については、嘘は言ってない」

「──懺悔室の床に隠し扉があって、
 そこから階段で地下墓地まで降りられるのも本当だ」

「──ただ・・・・その穴の底に、ルンクスはいない」

「──生きている。
 ──すでに移動を開始し、地下墓地を彷徨っている。
 ──すでに一人じゃない・・・・『スイートバイト』が一緒だ。

 ──彼らが最初にしたことは・・・・」

浜岡:
「水道管か何かを壊して、周囲を水浸しにする・・・・だろ?」

菊本:
「──大当たり」

浜岡:
「だろうねえ。あたしだってそうするよ」

「『鏡面』なら何処でも出現する凄腕の【殺し屋】の相手を、
 天然の『ミラーハウス』でやるってのがまず自殺行為さ。
 加えてこっちの戦力は、半数が『肉詰め』で凌いでる状態だよ。
 致命的な『急所』を引き摺ったまま、
 ルンクスの前まで行ける可能性は、限りなく低い。十分な対策が必要だ」

「片足を失ったルンクスが追い詰められてるのは間違いない。
 地面を掘って地上に上がるのは、幾ら近距離型でも骨折りだ。
 穴を登るのも同じさ。そこをあたしらに見つかれば、まずおしまいだ」

「だが、あのルンクスは『供与者』に近いスタンド使いだ。
 時間を与えれば、どんな新戦力を増やすかわからない。
 確実に仕留めるなら急ぐしかないが、急げば暗殺の格好の的。
 こうしてあたしらが悩むところまで、あいつの計算の内かもねえ」

「この穴の底で始まるのは、手傷を負った敵の楽な『後始末』じゃあない。
 逆襲を誓う手負いの獣の巣穴に頭を突っ込む、危険すぎる『賭け』だ。
 深追いは禁物だと言うけど、この穴の奥はまさにそれさ」

「・・・・はっきり言った方がいいかい?」

「全員でこの穴を降りる選択をすれば、
 高い確率で全滅、良くても何人かの犠牲が出るはずさ。
 あたしは【護り屋】として、あんたたちの誰も死なせたくない」

「だから、菊本に嘘をつかせたのさ。
 行くのはあたし一人で十分だ。
 仮に失敗したとしても、怪我が癒えたあんた達なら、
 いつか必ず、ルンクスを止められるだろう。
 それは未来に繋がる。今、無茶をする必要はないのさ」

『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


浜岡:
「みんな。あたしに、最後の確認をさせてくれるかい。
 『つきあい』で命を賭けるなんて馬鹿々々しい話だろ?

 まず、あたしが手を挙げる。
 どうしても今、ルンクスを倒しておきたい・・・・
 そう思う者だけ、一緒に手をあげとくれ。

 『肉詰め』の射程については考えなくていいよ。
 あたしに考えがある。
 もちろん恨みっこもなしだ。
 嫌々戦ったところで、戦力になんてなりゃしない。
 そうだろう? ねぇ、『ナツメグ』」

「・・・・・・・・チッ」

やりこまれた『ナツメグ』が、苦虫をほおばった。


浜岡:
「自分の運命、決められるのは自身だけさ。
 さあ・・・・今、どうするか決めるんだ」


一同を見回した後、厳かに宣言する浜岡。
その手がゆっくりと、率先して真上に挙がる──



  ゴ ゴ ゴ ゴ

                 ゴ ゴ    ゴ ゴ ゴ

277エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/02/01(木) 04:16:53
>>275-276
肩をすくめて息一つつく。

「いや実に『燃やそう』というのも穴から大量のガソリンを
 投下して火種を落とそうという話でね。現状私は
『全員離れない事』が生存への道だと思っているよ。
 井上氏と菊川氏、それに私はナツメグ氏から離れれば
 死ぬか行動不能、高遠君も十全とはいえないだろう。
 そういうわけでむしろ残れるのはウィル君と浜岡婦人だったが
 実のところ片足でもルンクスと、私は知らないが浜岡婦人と
 同じスタンドを使う『花嫁』相手に万一奇襲されたら
 正直難しいと思う。 手早く(せいぜい1〜2レス)洗って、着て、
 準備を整えてルンクスを追い斃す、私はそれが最善と考える。
 浜岡婦人の肉詰めのフォローを信じない訳ではないが
 私は行く。機内でも言ったがああいう男とは相容れない。
 あと先ほどの状況限りかもしれなかったが『F・O・Q』は確実に
 始末したいとルンクス氏は言っていた、『厄ネタ』になりに
 行かない理由はないだろう?」

ルンクス追撃志願に挙手する。

278エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/02/01(木) 04:23:39
>.277追加
『猶予』がない為『自動車』を諦め先のウィルの
食料調達先で何かの『機械』を探そうと思う。
ウィルに聞けばおおまかに何があったかわかるだろう。
この際贅沢は言わない、『工具箱』や『竈』でも何か
役立つ『機能』はあるだろう。

279井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2018/02/03(土) 12:11:26
>>276
「うるせえぞ、俺はもう決めてるんだ。
俺は『生まれ変わる』これは俺の人生の最後の選択だ。くだらない過去はついさっき糞まみれのパンツと一緒に脱ぎ捨てた。
俺は井上正だ、これが人生を選択する俺なんだッ!」

気合十分に挙手する、が、それは最悪の選択も覚悟しなければならないということだ。
死ではない、それよりもっと恐ろしいこと。
『ハッピー・オルガン』の発現だ。どうだ? 出るのか? 今初めてスタンドの発現を試みる。

パンツの調達なんかは省略して構わない。
できたかできなかったかだけ結果を知りたい。

280ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/02/05(月) 21:44:18
>>275-276

「・・・・・・・・・・・・・・・」

状況を整理する。やはり『ルンクス』は生きている。
それも、より危険な罠を用意して、だ。
確かにルンクス自体は手傷を負い、当初よりも弱体化はしているだろう。
だがこちらも負傷した人物は数多く、『ナツメグ』が倒れれば半数は命を落としかねない。
そしてなによりも、この地下はあの『スイート・バイト』の独壇場だ。
エルガマルの言葉は常に心に刻んであるが、冷静に考えてあちらに踏み込むのは極めて危険だろう。

「──────────」

地に倒れ、拘束されている元『花嫁』を見る。
彼女は幸せだったのかもしれない。例え強制的な洗脳だろうと、そこに幸福があった事は間違いない。
そういう『能力』だからだ。
だが、彼女はルンクスと出会う前に、想いを秘めた相手がいたのではないか?
あるいは、既に誰かと恋仲になっていたかもしれない。そんな心を、我欲のために無理矢理塗り潰す事は正しいか?
いずれルンクスは倒すとしても、それまであの男の好きにさせれば、またこのような事態が何度でも起きるだろう。
それならば。

「許すわけにはいかない」

頷き、挙手をする。

「それとミス・ハマオカ」「帰りを待つ人の話だけれど・・・ぼくが貴女の帰りを待っていないとでも?」

彼女一人に戦わせるなどもっての他だ。心配されているのは、自分だけではない。

「ミスター・ニョルズ」「何か必要なものがあれば共に取りに行こうか?」

281井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2018/02/06(火) 04:49:20
>>276
「盛り上がってるとこ悪いんだけどさぁ、『流水』って『鏡面』扱いになるのか?流石にないと思うんだけどな、水道管を破壊したなら水は止められない、つまり溜まらない。ビチャビチャ溢れる水は鏡にはならねえよ。
それともう一つ、『光』が無けりゃ鏡はただのガラス板だろ、これ全員覚えといてくれよな、地下墓地だとしたら自然光はない、ただ人の入る所だ、必ず灯りはある、まぁ電気だよな、ブレーカー落とすのも考えたがそうすると俺らも難儀する、いざと言うときは混戦覚悟で灯りを潰すのも考えといていいんじゃないか?
というわけでだな、あんまりビビるなよ」

「何もかも俺の予想と期待が合致したんなら、多分俺一人…まぁ一人か、うん、一人でも片付けられると思う、あんまり現実味ないから言わないけどな」

282高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/02/06(火) 10:22:09
>>276
「……むう」

生きている上『深淵』までいる。居てほしくなかった奴が戻ってきてしまった。
あと、ルンクスが足を壊してるってことは、その水は奴の血が混じってる可能性がある。
触れれば恐らく悪影響を与えるだろう。

思わず顔を覆う……つもりで上げた右手が空を切り我にかえる。

奴はこちらに目をつけていたことと、これから往くつもりの者がいることを考える。
……やはり放っておくわけには行かないのだ。

「やるわ」

右腕をあげ応える。

そういえば、手首から先はさっきの戦場の何処かにあるだろうか。
余裕があれば『ジ・ユーズド』の手を借りて探したい。なければ無理はしない

283『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/02/10(土) 20:27:18
>ALL

「・・・・おやおや、全員かい。
 一人くらい賢い人間がいると思ったがねえ」

嘆息する浜岡の表情は、
言葉とは裏腹に、涼やかな風を受けたようだった。

「適当言ってんじゃねぇぞ、ババァ。
 誰も降りそうにないから、ハッタリかましたんだろーが。
 オレが突っ込まなけりゃ、こいつら全員帰りの船の上だ。
 間抜けのお守りが続くと思うと、うんざりするぜぇ」

魚肉ソーセージにかぶりつきながら毒づく
『ナツメグ』の口端にも、笑みが浮かんで見える。

「──状況は最悪だけど、それは『お互いさま』だね。
 それに、こっち側に有利な点もある。
 ──ぼくが生き残ってるってことさ」

ヨーダマスクの顎を撫ぜる
菊川の台詞は、まんざら冗談でもない響きだ。


「まったく、しょうがないね。
 あたしは【護り屋】だ。
 全員『護る』のが役割だけどさ・・・・
 護りきれなくても、恨みっこはなしだよ?」


呼応する三人、微笑する四人。
ルンクス打倒の最終戦へと、七名が駒を進めることを決める──!



>>277-278(エイノー)

菊川:
「──地下墓地は公園ほどもあるし、穴の真下に敵はいない。
 公園全体を焼き払う量のガソリンは調達が難しいと思うよ」

「──そうか。地下の見取り図が必要だよね。
 君たちが調達してる間に書いておくよ」

立ち上がるエイノーに対し、ウィルが同行を申し出る。

>>279>>281(井上)
浜岡:
「動いてる水なら、鏡にはならないはずさ。
 さっきまではそこのファットマンが、『肉』で教会を揺らして
 『鏡』を封じてた」

『ナツメグ』:
「同じ手は期待すんじゃねーぞ。
 教会よりでかい『地下』なんざ、流石に無理だ。
 おまえらに『肉』を余計に回してるしな」

菊川:
「──君の想像通りだよ。
 地下墓地の灯りは人工のものだけだ。
 ただ、ブレーカーを落とすのは難しいかもね。
 ──やっぱり、地図を描いて説明した方がいいねこれ」



そして──
最終戦への参加を決めた井上は、
同時にもっとも恐ろしい『敵』と対峙することを決めた。

脳裏に焼き付いた、あの巨大なヴィジョン。
自分を支配し、玩具にする『悪魔』の姿を呼び起こし──念じる。
それは、井上にとって初めての感覚だったが・・・・




             ズ  ギュン  ! !



   ド ド ド 
             ド ド ド   ド ド ド ド 


次の瞬間、眼前に『ハッピー・オルガン』が発現する。
女性の姿ではない。『悪魔』と恐れられた以前の状態だ。
腕を組んだ仁王立ちのまま、邪悪な笑みを浮かべる・・・・

だが・・・・その一方で井上自身は、
以前とは異なる感覚を、己の中に感じ取る・・・・!

284『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/02/10(土) 20:27:36
>>280(ウィル)
ウィルを決断させたのは、
ルンクスに対する恨みや怒りではなく、
未来の女性への被害を考慮した『正義』だった。

浜岡:
「・・・・ふふっ、ありがとうよ、ウィル。
 顔や姿だけじゃなく、あんたは本物の『紳士』さね。
 女なら誰だって、あんたをほっとかないだろう。
 もっとも、ルンクスみたいな奴は御免だろうがね・・・・ふふっ」

立ち上がったエイノーに呼応し、
自分も調達に向かうと伝える。
居住区域ならば一度立ち入った自分が、一番把握しているはずだ。


>>282(高遠)

──ただ、一言。
短く宣言し、参加を決めた。


右手首から先は、砲弾の直撃を受け、爆散している。
焼け焦げ、四散した欠片を集めても、再生は難しいだろう。

285エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/02/11(日) 02:56:19
>>283-284
「ではウィル君、ご足労だが付き合って欲しい。
『大工箱』「工具箱」『包丁』、あと人間用の『機械類』全般、
 種類は問わないので探して欲しい。無駄手間になるかも
 しれないので申し訳ないがその中から使えそうなものを
 私が選ぶ。あと『機能』に関係なく懐中電灯は使えるので
 それもよろしく」

ウィルと『道具』探しに食料の合った部屋に向かう。
ついでに行動を阻害しない着替えや長靴もあれば
欲しいがこれはなければないで構わないくらいのつもりで。

286ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/02/13(火) 21:54:01
>>281

「ブレーカー・・・なるほど」「その案は素晴らしいね ミスター・イノウエ」
「落とせる手段はできれば見つけておきたいな」

井上の案に賛同する。

>>284-285

「それは何とも買いかぶりだよ ミス・ハマオカ」
「もっともどちらにせよ・・・ぼくが愛を捧げる相手は既に決まっているからね」

エイノーの言葉に頷き、必要なら肩を貸して立ち上がらせる。

「You got it(承りました)」

手早く戻り、エイノーに言われた物品と、その『包丁』を集める際に
自身も『ペティナイフ』を懐に忍ばせる。それと、世界中にありふれた飲み物の、『コーラ』のペットボトルも。
水を汚せば、『鏡』とはなり得ない。予想される水量に対しあまりに心許ないが、ないよりはマシだ。

287井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2018/02/15(木) 06:12:20
>>283
「…」
【…】
目的の達成のため、精神と肉体は今までにない完璧な調和をもたらしている。あらゆる手段も方法も関係ない。
自身のプライドすら問題にならない。
言葉はない、必要ない。でも一応言っておこう。

「【あのカマ野郎のチンコ切り取って、自分のケツにブチ込んでやる】」

言うが早いか『ハピオル』は穴に飛び込む。
落下中腕を突っ張り、制止する、足りなきゃ足も使う、スタンドに質量はないため、チョイと指をかけるだけでも止まるはずだ。
落ちる瓦礫も少ないはずだ、自然に落ちてきたものと区別はつくまい。止まったあとはゆっくりと下降する。

目的は『偵察』そして『挟撃』のための待機だ。そう、これは『作戦行動』だ。
『寝具』による拘束は脅威だが、あれはおそらく認識発動、光源の乏しい穴をずっと見上げてるなんてのはとてもやらないだろう。

井上は椅子にされなかったことをとりあえず安堵し、違和感の正体を探る。

>>ALL
「ハピオルは穴の中で待機してる、あっちの情報が俺に伝わるかはわからないけど、挟み撃ちには最適なポジションだと思う、覚えておいてくれ」

288高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/02/17(土) 21:05:41
>>283
あわよくば程度の観測ではあったがやはりだめそうだ。

(失ったものより今有るものに目を向けよ、エンパワーメントエンパワーメント)

菊川本人に「生き残っていることが有利な点」
といわせただけ、踏ん張った甲斐はあった。
重傷多数とはいえ、ほとんど欠けていない状態でここまで来られたことも。

明るいことを考えないと人間やってられないからね。ちょっと希望的にとらえてみる。

「さて、図示というとあれだけど、詳しい間取りを教えて頂戴」

さしあたって得られる情報は得ていきたい。それに対してナツメグ・浜岡両名がどういう見解なのかも。

289『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/02/25(日) 15:57:20
>>285(エイノー)

エイノーとウィルは連れ立ち、住居棟へと向かう。

ウィルの手引きもあり、
台所への潜入は問題なく完了した。

まず包丁──これはすぐに見つかった。
多少時間がかかったが、
『工具箱』も物置の奥から入手することが出来た。
電動工具こそ入っていないが、一通りの工具が揃っている。
ずっしりと重い、金属製の頑丈な造りだ。

大工箱は、台所にも物置にも見当たらない。

着替えはすぐに見つかった。
多少サイズに違和感があるが、着れなくはないものを見繕える。
神父服のスペアも見つかった。
長靴は・・・・ここには見当たらない。

>>286(ウィル)

エイノーとウィルは連れ立ち、住居棟へと向かう。

エイノーを案内し、まずは台所へ。
状況に変化はなく、人の気配はしない。

ペティナイフを見つけ、懐に忍ばせた。
コーラも発見。
小型のペットボトルを一本、持ち出すことにした。

>>287(井上)
井上と『ハッピー・オルガン』。
隷従と支配の関係にあった両者の意思は、
図らずもこの時、完全な同調を見せた。


           ── バッ !

閃くような身のこなしで、
『ハピオル』は床に開いた穴に飛び込み、
地の底へと向かう。
スタンドに重量は存在せず、『落下死』もあり得ない。
壁に手をつけ、落下速度を制御しながら、
真っ暗な穴の中を降下していく──



         ザ ウッ!


長い滞空を経て、ついに足裏が地の底を捉えた。
土ではない。湿ったコンクリートの触感。
周囲は依然として、伸ばした手の先も見えない闇だが、
西方向に、かすかな『星』が浮かんでいる。
ちっぽけだが複数の、『星』のような光の粒が。


一方の井上は、依然と異なる感覚について考えるが、
現時点では茫洋として、はっきりとはわからない。
今回は望む方向に動いてくれたが、
『ハッピー・オルガン』が自身の意思で動かせるように
なったわけでもない・・・・『暴君』の性質に変化もない。

ただ・・・・奇妙な『確信』がある。
いざという時。
自分は必ず『ハッピー・オルガン』を『止められる』と。

290『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/02/25(日) 15:57:48
>>288(高遠)
菊川:
「──下手かもしれないけど、大体こんな感じ」

菊川は尖った瓦礫を拾いあげると、
床にざっくりと地図を描いていく。
高遠と井上、それに浜岡、『ナツメグ』がそれを覗き込む。



『アルメニアン教会 地下墓地』 ↑北


      ■■■            ■■■
      ■通■            ■通■
?■■■■秘■■■■■■■■■■秘■■■■■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□秘□通■
?□□□□墓□□墓□□墓□□墓□□□□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
?□□□□墓□□墓□□墓□□□□□□□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□秘□通■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■■
?□□□□墓□□墓□□墓□□□□□□□□□■
?□□□□□□□□□□□□□□□小屋□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□小屋□□□秘□階■
?■■■■秘■■■■■■■■■■■■秘■■■■■■
      ■□■               ■通■
      ■□■■              ■■■
      ■□.エ■
      ■■■■

通:通風孔 階:階段 エ:エレベーター
秘:隠し扉

菊川:
「──先に言っておくけど、この『地下墓地』の全貌は、
 ぼくの能力だと見通せない」

「──ここは人口の施設だけど、元々あった鍾乳洞を利用してる。
 東側は整備が進んだ『人工物』だけど、西側は手つかずの自然なんだ。
 こっち側が?なのは、そういうこと。
 ──水音は聞こえるので、滝か何かがあるんだと思う」

「──といっても、こっちに逃げ道はないと思う。
 ルンクスは墓場に留まっているし、ここは地下鉄より深い
 地下の底の底だし」

「──問題は、階段の他に、エレベーターがあること。
 これが何処に繋がっているかは、ぼくにもわからない。
 ──ぼくらにとってラッキーなことに、
 通風孔や階段、エレベーターは、景観を損なわないよう、
 どの入り口も自然物に偽装されてる。
 そのおかげでルンクスには見つかってないけど、いつそうなるか限らない」

「──南側には、小さな小屋がある。
 中がどうなっているかはぼくにもわからない。
 箱の中の箱の中身まで『ジ・ユーズド』は干渉できないんだ。
 ──小屋の外見は古びた民家風で、休憩所やトイレじゃないかと
 思うけど・・・・現場で確認しないと不明のまま」

「──地下墓地全体は、土の地面で覆われているけど、
 石畳が墓所の間に巡らされていて、そこに水が撒かれてる。
 ──水の出どころは壁に巡らされた水道管。
 その一部を破って、水をまき散らしてる」

「──照明は、天井に設置されたLED灯。
 ──壁の中の配線は無数にあって、全部を消すのは骨だね。
 ブレーカーは、ぼくにわかる範囲では存在しない。
 ──もしかすると、小屋の中かもしれない」

291エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/02/26(月) 06:29:42
考えた結果『包丁』『錐』『ペンチ』『鉄やすり』を選び
使わなかった服にくるんで腰に括りつける。
一応分けて4つの包みを作る事にする。
着るのは『神父服』にした。
『長靴』は諦める、どのみち『念のため』以上の必要性は
なかった(一応靴はまだそれほど破損していないだろう)。

「お待たせした、協力有難うウィル君。戻ろうか」

292井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2018/02/26(月) 15:36:44
>>289
【…】

ヒュッ

その場で跳躍、穴の中に戻り、両腕を突っ張ってその場に留まる。光の粒は何らかの射撃と判断した。あくまで慎重に、冷静にファックしてやる。


井上は持てるだけの食糧を持って準備完了だ。液体や流動食が好ましい。

「早く行こうぜ、一度受けた攻撃を二度食らうヤツじゃあないと思うが、信用はできない」

他の者の準備が終わり次第出発する。

293ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/03/01(木) 23:15:52
>>289>>291

「心許ないけれど・・・それでもないよりはマシだね」

>「お待たせした、協力有難うウィル君。戻ろうか」


「Roger.(了解)」

懐の得物の感触を確かめながら、左手にペットボトルを持ちエイノーと合流する。
自分が刃物を持った所で『エンジェルズ・ラダー』や『スイート・バイト』と
殴り合えるわけではないが、この使い道は相手を傷付けるだけではあるまい。

「・・・・・しかし Mr.ニョルズ」
「勇猛果敢な闘いぶりを見せ 先程の追撃戦へ真っ先に名乗りを上げた貴方に訊ねたいのですが」
「・・・・・貴方は死を恐れないのですか?」

仲間の元へ歩きつつ、隣の大学講師にふと訊いてみる。

294高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/03/02(金) 19:11:52
>>290
天井にしかついていない以上、何か水分を含んだモノでLED灯を割る、という話になるが
明かりを消すならスイッチを止めるか
コンセントとかを利用してショートさせ無理やり落とす、あたりか。


小屋の中身とエレベータの行き先、奥地が見通せないのは未確定要素だが他がはっきりしただけマシだ。

「先程のように、鏡やらには警戒しつつ援護をお願い」

こちらが動くために必要な情報としては足元の状況、
更に『ジ・ユーズド』で操作できるモノがあるかどうか、ルンクスの位置などはどうなっているだろうか、
確認しつつ、仲間を待つ。

295『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/03/15(木) 00:53:06
>>291>>293(エイノー、ウィル)
『包丁』『錐』『ペンチ』『鉄やすり』を選び、
それぞれ余剰の衣服に包んで、腰に括った。

神父服は袖丈はやや短いが、
裾の寸法はエイノーにぴったりのサイズだ。

準備を終えたエイノーとともに、
ウィルは住居棟を後にした。
チャペルに戻る道中、ふと胸に浮かんだ疑問を口にしてみる。

と、二人は住居棟の陰に、簡素な小屋を発見した。
木製の簡素な建物で、ガレージか物置のようだ・・・・

>>292(井上)
謎の『星光』を訝り、素早く頭上へと跳躍する『ハッピー・オルガン』。
穴の途中に留まり、攻撃の気配を待つが、
それらしき物音は届かない──杞憂だったようだ。

       ……ピチャン ……ピチャン

どこかからかすかに響く滴の音。
そして穴の壁越しに感じられる、かすかな振動。
穴も壁も明らかに人工物だが、
ここが海に囲まれた島の地下深くであり、
岩盤一つ隔てた先に深海が広がる事実を如実に想起させる。

一方、井上は持てる限りの食料を袋詰めにし、携帯した。
『ナツメグ』も同様の準備を行ったので独り占めにはできないが、
当座の食料としては十分な量だと思われる。

二人はまだ戻らないが、出発の準備は万端だ。

>>294(高遠)

「──それは、任せてよ」

ヨーダマスクの鼻の下を擦りながら、菊川が請け負う。
高遠の疑問に対して、菊川から得られrた情報は次の通りだ。

・墓地の地面は土砂で覆われているが、
 墓の周囲は石畳で舗装された通路になっている。
 また、一部芝生の植えられた個所もある。
 地盤の強度的な問題は、おそらくない。
・ルンクスの現在位置は、マップ参照。
 ルンクスは先刻までスマホを確認していたが、今は墓所の調査にかかっている。
・『スイート・バイト』の現在位置は『不明』。

『アルメニアン教会 地下墓地』 ↑北


      ■■■            ■■■
      ■通■            ■通■
?■■■■秘■■■■■■■■■■秘■■■■■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□秘□通■
?□□□□墓□□墓□□墓□□墓□□□□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
?□□□□墓□□墓ル□墓□□□□□□□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□秘□通■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■■
?□□□□墓□□墓□□墓□□□□□□□□□■
?□□□□□□□□□□□□□□□小屋□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□小屋□□□秘□階■
?■■■■秘■■■■■■■■■■■■秘■■■■■■
      ■□■               ■通■
      ■□■■              ■■■
      ■□.エ■
      ■■■■

通:通風孔 階:階段 エ:エレベーター
秘:隠し扉 ル:ルンクス

296エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/03/15(木) 21:39:12
>>293
「それは死にたくはないとも。ただ状況と序列があって
 さっきは私が前線にいるのが私を含めて生還の確率が
 一番高かっただけだよ。アウレア君のために生き
 アウレア君のために魂をかける、ウィル君のそういう
 気持ちと少ししか違いはないさ。だから生きて彼女の
 元に返ってくれ。君の生還が我々の勝利だ」

微笑んで答える。

>>295
小屋を見つけた。
だが分散しているこの状況で焦れない。

「ウィル君、一度戻って皆、特に菊川氏に伝えよう。
 我々だけで探索して戻るのが遅れるのはまずい」

ウィルに撤退を提案し賛成されたら他のメンバーと合流する。
様子見を提案されたらスマートフォンを取り出し画面ライトと
ズームを使えるようにしてウィルに後衛を任せ近づく。

297高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/03/20(火) 14:33:13
>>295
「ルンクスが死ぬまで泣くんじゃないわよ
 ……譬え私がそうなろうともね」

電話のレンズ機能を使った鏡アプリは……
有効なら水浸しにする必要はなさそうだし除外して良い。

「墓所の中の小屋といえば整備用品とかありそうだけれど
 自由な出入りができる状況でいたほうが潰しがきくであろうし
 『スイート・バイト』がいる線は低いかしら…」

独白がてら井上にも問うてみる。

298ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/03/22(木) 00:32:49
>>295-296

「・・・・・それは少なくともぼくの『勝利』ではありません ミスター・ニョルズ」
「ぼくの目指していた『勝利』は誰一人欠けることなくルンクスを倒すこと・・・でした」

もはやそれは叶わなくなったが。しかし『勝利』が望めなくなったとしても、諦めるわけにはいかない。
残された中で、こちらにとって最善の結果を出すのが戦士というものだ、そう聞いた。

「だからこそ これ以上『敗北』に近付くわけにはいきません」「ミスター・ニョルズ」
「ぼくはあなたを日本に連れて帰ります」

微笑みながら、しかしそう誓う。
と、そこで二人して小屋を見つける。

「承知しました ミスター・ニョルズ」「しかしひとまず『探知』だけはしてみます」

スマホを取り出し、菊川へと連絡を試みる。同時にエイノーから離れながら、
自分を『人間アレルギー』に。小屋の中に人間がいないか確かめる。

299井上正『ハッピー・オルガン(?)』:2018/03/22(木) 11:28:45
>>295
【…】

スッ

降りて探索を再開する、『星光』は一体何だ? 近づいていくが、それも罠かもしれない、足元に注意して進む。
いざとなれば岩盤を砕くのもアリだが、時間はかかるな、あまり現実的ではない。

ハピオルが井上の視界を共有することは過去にやったが、逆は可能か?

>>297高遠
「何が聞きたいのかよくわかんねえけどいるんじゃないの? あ、そうだあんたは俺から離れないでいてくれないかな、ルンクス一人と戦う状況になった時、ハピオルとあんたがいればほぼ勝ち確だからさ」

300『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/03/31(土) 11:20:39
>>296>>298(エイノー、ウィル)
ウィルの問いに、微笑みを返すエイノー。
そんな仲間に、ウィルは日本への生還を誓った。

──ドギュ!

相談の末、ウィルは小屋を『探知』する。


              キィィ ン

『人間アレルギー』に対する反応──『なし』。
小屋のみならず、教会の敷地内に仲間以外の『反応』は感じ取れない。

RRR・・・・

「──菊川だよ。どうしたの?」

菊川の静かな声が、スマホを通じて届いた。

>>297>>299(高遠、井上)
井上に問うと、答えがあった。

浜岡:
「・・・・さっきは止め損ねたけど、大丈夫かい?」

浜岡の言葉も、井上に向けられたものだ。

「『怒り』に駆られて単独先行しちゃ、相手の思うツボだ。
 ま、本体のあんたにアイツを止められないのは知ってるけどさ。
 ・・・・そこら辺、何かわかることはあるかい?」

探るような眼差しの含む意味は、
ただ『ハピオル』の動向に対するものではない。
自らを害する『完全自律型』を『再起動』したこと──
そして、その判断を下した井上自身の『関係性』の変化を、
早くも感じ取っているようだ。

井上は、『ハピオル』の視界を意識したが、
それを感じ取ることまでは出来ない。

ただ、『ハピオル』のいる距離や方向が、
大雑把に感じ取れる感覚がある・・・・ただの錯覚でなければ、だが。


>>299(ハピオル)
──再度、穴の底に着地する。

横穴の表面は冷えたコンクリート製。
濡れてはいないが、湿気が強く、じっとりとしている。
闇の奥を見通すと、やはり、星のような複数の小さな灯りが在る。
よくよく見ると──光が動く様子はなく、
光の群れの高さが、ある程度揃っている。

すぐに、何かの隙間から、
かすかに光が漏れているのだと気が付いた。

『ハピオル』は慎重に、横穴を進み、
『8m』ばかり進んだところで、光の前に到達した。

・・・・想像通りだ。
通路は格子状の通風孔で塞がっている。
格子の目は荒いが、外側で何かに塞がれているのか、
漏れ出ている光は、ごく僅かしかない。
見たところ、構造や強度は単純なものだ・・・・
ルンクスがそうしただろうと同様に、
『ハピオル』なら簡単に持ち上げ、潜り抜けられそうだ。

301エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/03/31(土) 11:53:26
>>300
「そうだね。何、『この場にいない』から死んでると
 決めたものでもないさ。天井から帰って来た私が
 言うんだ」

ウィルを励ましつつ少しだけさっき探し物をした
テーブルに戻り『粘着テープ』があれば一巻き
持って行く、さして邪魔にはならないはずだ。
またウィルに話しかける。

「通話しながらでいいがとにかく戻ろう。
 むこうでも策を練っているだろうしあの小屋を
 探るなら探るで全員でやろう。エレベーターか
 隠し階段なら菊川氏がわかるだろうし
『降り方』はそれから考えよう」

302井上正『ハッピー・オルガン』:2018/04/08(日) 11:11:06
>>300
「少し違う、今の『ハッピー・オルガン』にあるのは怒りでなく『殺意』だ、怒りをぶつけて発散するのは目的じゃあない、
手段を選ばず、殺すことのみが今のあいつだよ、そしてあいつはもう一人では勝てないことを理解している、工夫、機転、奇跡、偶然、そういうものを否定する、グーがチョキに勝つように、当たり前に殺したいと考えてるはずだ、なんでわかるかっていうと、基本的には思考のベースは同じだからな。
ところで出発はまだ?」

……
………
【ここから逃げたか? 仮にそうだとして、追跡はリスクが高いな】

通風口の格子なんてのはほとんど誰も触らない、サビやホコリ、動かした痕跡を調べる。
血の跡も調べたいが、なるほど水道管を破壊したのはそのためか。

303ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/04/08(日) 22:16:22
>>300-301

「了解しました ひとまずは皆の元へと」

二人だけでの行動は止めようというエイノーに対して、頷き同意する。まずは自身の『アレルギー』を解除。
エイノーと共にチャペルへ戻りつつ、菊川と会話する。

「ミスター・キクカワ・・・住居棟の陰に物置のような小屋を見つけた」
「『ジ・ユーズド』で中に何があるか分かるかい?」「ちなみに今ぼくたちは戻っているところだよ」

304高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/04/09(月) 11:03:31
>>299>>300
「承知、よ」

菊川のためと思って飛び出した先刻も、結局は単独で戦えてはいなかった。
それでいて今生きている。コレは実力ではなく得られた助力で成り立ったこと。
『スイート・バイト』をどう戦線から遠ざけるかだが、単独行動が出来るスタンドと相手じゃない以上やることは一つだ。

確か地下へ繋がる階段は懺悔室の床だったか。
エイノー、ウィル両名の合流を待ちつつそちらへ向かう。

『ルンクス』が落ち、【ハピオル】が入り込んでいった穴は
そもそも何処につながっていたのだろうか。

305『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/04/18(水) 21:45:12
>>301(エイノー)
一旦戻り、『粘着テープ』を確保した。
ウィルを励ましながら、再びチャペルへと向かう。

>>303(ウィル)
住居棟に引き返したエイノーを見送りながら、
再度、菊川とやりとりする。

「──物置のような小屋ね」

「──残念だけど、ぼくの『ジ・ユーズド』の対象は、
 『建物』や『箱物』に限られてる。
 だから住居棟も、その物置の中身も探れない」

「──けど、推理くらいは出来るかな。
 住居棟の方向に、最後の通風孔があるはずなんだ。
 野ざらしには出来ない構造だし、その物置がビンゴかもしれないね」

そこに、エイノーが戻ってきた。
二人は互いの成果を確認しつつ、チャペルの仲間と合流する。
菊川の前には、教会の地下であろう地図が描かれている──

>>303(井上)
ほぉ、と浜岡が感心したように瞠目する。

「このデブ助がやけに肩を持つと思ってたけど、なるほどねえ。
 まるで生まれ変わっちまったみたいだよ、あんた。
 いや、いい意味で言ったのさ・・・・頼もしい限りだってね」

「もし『ハピオル』に伝えられるなら、追加しておくれよ。
 
 『引き続き、偵察よろしく。
 ただし鏡と水には絶対近づかないように』ってね」

そこに、エイノーとウィルが戻ってきた。
準備が終わり、全員が揃った。突撃の時刻だろうか?

>(『ハピオル』)

    ス
               ス ス

『ハッピー・オルガン』は用心深く通風口に近づき、観察する。
金属製の蓋部は錆びてはいないが、全体的に黒く汚れている。
──その一端に、不自然な痕跡を発見した。
ちょうど人の手が握ったような形で、汚れが拭われている。
数は二つ。大柄な男の肩幅に等しい間隔がある。
蓋部両端の稼働部分も、一部泥が落ちている個所を見つけた。

一方、血の跡は見つからない。
水たまりになるほどではないが、床を濡らす水分が、
血痕を薄めてしまったのかもしれない。

>>304(高遠)
菊川:
「──今の状況を説明するよ。
 通風孔と階段の場所は、こんな感じ」


      ■■■            ■■■
      ■通■            ■通■
?■■■■秘■■■■■■■■■■秘■■■■■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□秘□通■←住居棟?
?□□□□墓□□墓□□墓□□墓□□□□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■
?□□□ル墓□□墓□□墓□□□□□□□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□秘ハ通■←落ちた穴
?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■■■
?□□□□墓□□墓□□墓□□□□□□□□□■
?□□□□□□□□□□□□□□□小屋□□□■■■■
?□□□□□□□□□□□□□□□小屋□□□秘□階■←懺悔室から
?■■■■秘■■■■■■■■■■■■秘■■■■■■
      ■□■               ■通■
      ■□■■              ■■■
      ■□.エ■
      ■■■■

通:通風孔 階:階段 エ:エレベーター
秘:隠し扉 ル:ルンクス □:3m×3m

「──『ハピオル』はその穴の奥、隠し扉の前。
 ──こっちの通風孔が、住居棟の方向の奴」


「──ルンクスが移動してるね。
 これ以上西へ行かれると、ぼくの感知範囲から外れる。
 ──つまり、人工の建造範囲から出るってこと。
 ──逃げ道は絶対にないと思うけど・・・・急ぐに越したことはないかも」

高遠の望む答えは、ほぼ与えられた。
そこに、エイノーとウィルが戻ってくる。
エイノーの手荷物を見るに、成果は十分だったようだ。

浜岡:
「さて・・・・どうしようかい?」

『ナツメグ』:
「これ以上ダラダラするなら、オレぁ先に行くぜ?」

306エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/04/19(木) 16:36:27
>>305
「では行こうか。それで確認だが通風口かルンクスの作った穴から
 落ちるか階段なりを使うかどれにする?ウィル君は浜岡夫人と組めば
 飛べるだろう、井上氏とナツメグ氏ははフィジカルで、高遠君と私は
 ちょっと高遠君が空中舞踏になるのが難しいがお互いスタンドで何とか
 なるだろう。力だけは我々と互角以上でない『エンジェル・ラダー』で
 ルンクス氏が生き延びたのだ、我々も何とかならないでもないだろう」

全員に『進み方』を問う。
特に意見がなければ自分はルンクスと同じルートで落ちようと思う。
ここはルンクスの根城だ、『罠』がどこであれある可能性は高いが
この穴と落下先だけはアクシデントだ、そういう危険は少ないと考えた。

307高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/04/22(日) 22:34:05
>>305
「少しだけ、悩んだんだけどね…」

出来る限り急ぎたい=穴からの侵入を、と思ったが
井上は穴から降りて大丈夫かということと、ハピオルと同じ位置に降りてもどうなのだろうという考えもある。

井上の睨んだ方針にもよるが、特に異議を持たれなければ階段からの侵入を選びたい。

308ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/04/24(火) 11:28:27
>>305

「─────」「ぼくは『懺悔室』の階段から行こうと思う」

流石に一人の身であれば、銃器という己のスタンドの性質上単独行動は避けるべきだが、ここには浜岡がいる。
『エンジェルズ・ラダー』のスピードもまた『ファイア』に匹敵する速度といえど、
挟撃されればやすやすとは捌けまい。人間の視界は限られている。

それに、降りた先の『小屋』の中もなるべく調べておきたいからだ。
もしそこに主電源があれば、井上の言う通り、一つの切り札となるだろう。

309井上正『ハッピー・オルガン』:2018/04/25(水) 14:15:55
>>305
「何度も死んでるしな、それじゃ行くぞ、
あいつの我慢がいつまで保つかわからん。
菊川、案内してくれ、駆け足だぞ」

移動は全員でだ、全員で接敵し、全員で叩く。


……
………
ハピオルは通風口に入る。
前進してルンクスの捜索を行う。
相手に時間的余裕を与えるのはマズい、足止めをしなければ。
この中ですばやい動きは可能か?

310『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/05/01(火) 20:14:25
>>306-309(全員)

ルンクスを追う者たちは、
各自、潜入方法について意見を出す。

エイノー:中央ルート(穴)
高遠、ウィル:地図下ルート(懺悔室)
井上:全員一緒

浜岡:
「あたしとこのおデブは、中央から行くよ。
 『フランキー・アヴァロン』の射程(50m)の問題もある。
 どっちかに偏ると、いざって時に不味いからね。
 前線にも基本は出られないから、戦いはあんたらに任せることになる。
 なんせ、こいつを狙われたら終わっちまうからねえ」

「ルンクスの位置は掴んでるんだ。
 全員一緒でも手分けしても、下に降りるまでに問題はないさね。
 ただ、降りる途中で『スイートバイト』が襲ってくる可能性は考えられる。
 単独行動だけはやめといた方がいいだろうね・・・・さて、どうする?」

全員行動を主張した井上の方を向き、浜岡が改めて問うた。


>>309(『ハピー・オルガン』)
通風口に潜入するべく、蓋部に手をかける。
さして抵抗なく蓋部は持ち上がり、
かすかな軋みとともにその扉を開けた。

       ド ド  ドドドドドドド・・・・

最初に耳に入ったのは、滝のような水音。
とはいえ、体感的には遠く、音量は開けるまで気づかない程度だ。
現在位置への影響は、まず皆無と見てよい。

次に気付いたのは、高度──
通気口の出口は、広大な空間を囲む壁の高みに設けられていた。
天井に手が届く現時点の高度は、『10m』というところか。
ほぼ二階層、吹き抜けに近しい間取りで、
壁は一面、蔦やシダ植物といった緑に覆われている。

そして眼下に広がる地面は、地上と見違うばかりの芝生帯だった。
天井に幾つも設置され人工灯が淡い光を落とし、
早朝にも似た厳かな雰囲気で、芝生に彩られた墓地を照らしている。
壁の真下から『20m』ばかり先まで芝生が続き、
その向こうに『10個』の墓塔が間隔を開け、整然と並んでいるのが見えた。
左手すぐには、小さな小屋が壁際に建てられてる。距離にして『10m』。

そして──『ハピオル』の目と耳は、すぐに水音の音源を発見する。
墓が並んだ周辺の壁が何か所か破壊され、そこから水が噴出している。
数条の放物線を描いたそれは、墓塔の先端を洗うように叩きながら、
周辺の芝生や石畳を濡らし、輝かせている・・・・今しも。

墓所の向こうには照明はなく、この位置からではよく見えない。
ただ、そちらに芝生は植えられておらず、むき出しの岩壁に囲まれているのは見て取れた。
後に拡大予定なのか、手つかずのままという様子だ──

そして人影は、どこにも見当たらない。

311ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/05/04(金) 23:56:51
>>310

確かに浜岡の言う通り、現時点で手傷を受けている戦力だが
ナツメグが倒れてしまったら、恐らく勝ちの目はなくなる。そして『ルンクス』もそれを理解しているだろう。
真っ先に叩きに来る可能性も高い。浜岡の判断は正しい。

「Yes,ma'am.」

だが高遠もこちらから降りてくれるのであれば、心強い。仮に道中『スイート・バイト』が現れても、二人ならばどうにかなるだろう。
後は井上の返答次第だ。
やや初動が遅くなるが、安全第一で皆同じ場所から降りることを推すのであればそれも有りだろう。
降りてから散開することもできる。

312井上正『ハッピー・オルガン』:2018/05/08(火) 11:16:21
>>310
「チッ 俺はナツメグたちと行く『肉』の射程から離れられないしな、数の優位が最大の利点なんだから、早く来いよ、相手は分断を狙ってるはずだからな。
それとハピオルがまた移動したが、戦闘は起こってない、追跡のみしてるようだ、驚きだ」

穴を下降するが…これ大丈夫か? 死なない?


……
………
【停電は意味ないな、逃走のチャンスを与えるだけだ】

地面に降りる、いきなり飛ぶわけでなく、壁に『掴まって』地面の様子を見てからだ。
ただの石壁に指を突き立てるなど造作もない。ルンクスともう一人に隠せるタイプの罠を仕掛けることはできないはずだが、知らない能力か、新しい『嫁』か、危惧すべきことは山ほどある。

313高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/05/09(水) 06:59:59
>>310-312
井上が穴からいくとなれば、こちらもその方が良いと決める。

「ウィルさん、そうなるとやはり穴から全員で降りた方が良さそうです」

高遠、ウィルともにルンクスのような『自在に動かせる破壊力に優れたスタンドの使い手』ではない以上、
おりるのであれば『ウィンター・ブランケット』で抱えてもらう、などする必要はあるだろう。
しかしそれでも離れたところを狙われる危険をさらすよりはいいか
浜岡さんにその旨を打診しつつ(場合により自分も降りる手助けを受けたい)良さそうであれば行動に移りたい。

314エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/05/14(月) 16:51:35
>>310
「片足のルンクスのスタンドガードが有効だったのだ、
 用意していれば何とかなるさ。隣りの階段は気になるが
 時間が惜しい、行こう。誰か掴まるなら言ってくれ、二人位
 何とかなるだろう」

中央の穴から『F・O・Q』のスタンドガードで降りる事にする。

315『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/05/21(月) 23:04:04

 ハァ ハァ
        ハァ 
             ハァ


夕刻か早朝を思わせる仄暗い明りの下を、
片足のない黒人が、不器用に進んでいく。
黒曜石の彫刻もかくやたる、鋼の筋肉を備えた漆黒の体躯。
鶏冠のようなモヒカンヘアはやや乱れ、
股ぐらから聳え立つ特大のコテカ(ペニスケース)の先端には、
男の荒い息遣いが直接触れんばかりだ。

「──Fucking。
 こんな地の底で『バッテリー切れ』トハ」

光を失ったスマートフォンの画面が、
男の恨めしそうな表情を映す。

「『ゲームアプリ』が電気を食うと聞いちゃいたガ、
 これほど早く・・・・とはな!
 『予備バッテリー』を用意しておけば・・・・Fucking(クソが)」

怒りとともに、握ったスマホを振り上げるも、
かろうじて捨てることは留まる──
今は手鏡同然のガラクタだが、この中には大量の個人情報が詰まっている。
万が一、敵対勢力の手に渡れば、面倒なことになるだろう。

「落ち着け・・・・落ち着け、ルンクス。
 まだ『敗北』じゃあない・・・・
 片足を失い、新たな『嫁』を呼ぶ手立てがなくとも、
 オレはまだ生きてる・・・・『意思』は折れない。
 そうとも・・・・『ネルソン・マンデラ』は言っていた」

「『生きるうえで最も偉大な栄光は、
  決して転ばないことにあるのではない。
  転ぶたびに起き上がり続けることにある』」

「偉大な言葉だ・・・・今のオレの為にあるような。
 この地の底にも、必ず『出会い』はある。
 墓の下のババァ以外との『出会い』が、ダ」

「必要なのは──新たな『嫁』だ。
 それは完璧な存在でなければならない。
 オレをこの窮地から救い出すばかりでなく、
 追手のクソカスどもを蹴散らし、一片残さず食らい尽くす。
 傷ついたオレを癒し、十全にフォローし、従軍する。
 そんな存在との『出会い』が・・・・必要ダ」

                       ハァ ハァ ハァ

黒い肌の男は呪詛のように呟きながら、
林立する墓石の間を抜け、灯りの照らす範囲を脱する。
男の選んだ方向が闇雲でない証拠は、
その先から届く湿り気を帯びた風と、大気を震わせる水の音にあった。

闇の先は、一面の岩肌。
穴や洞の入り口はない。都合のよい逃げ道はない。
しかし・・・・

         ド ド
                ド ド  ド ド ド ド


水煙を前に、分厚い唇が笑みを形作る。


「いいぞ・・・・ようやく『出会えた』。
 この地の『女王』・・・・今のオレにこそ相応しい相手だ」

「そう・・・・彼はこうも言っていた。
 
 『成功するために大切なのは、
  どこから始めるのかではなく、
  どれだけ高く目標を定めるかである』」


         ズギュン!
                 ズギュン!



             「かしずくがいい・・・・・・『未来の王』に」



  ド ド    ド ド
                 ド ド  
                         ド ド   ド ド

316『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/05/21(月) 23:04:49
>>311-314(全員)

相談の結果、
全員が中央の穴から降りることとなった一行。

エイノーはウィルを、
浜岡は高遠を、それぞれのスタンドが剛腕で引き受ける。
そのまま、穴へと強行しようとするエイノーだったが、

「お待ちよ。
 もう少しスマートな手があるさ」

ズギュン!

浜岡の『ウィンター・ブランケット』が手を伸ばし、
穴の上に丸形の『マットレス』を発現した。
スプリングがよく効いたそれは、穴の口径に対して一回り大きい。

「さ、乗っていきな。
 これなら勝手に減速するし、下からの奇襲も避けられる」

「・・・・本当かぁ?」

疑問を呈する『ナツメグ』を皮切りに、
全員が『マットレス』に乗り込んだ。
最後に浜岡が脚を踏み入れ、
スタンドの掌底で柔らかな床を押し込む──

 
       グニュ ウ ゥウウ


 ズ 
   ズ
     ズ
        アァア────────────ッ!


誂えたエレベーターのように、
円形の『マットレス』は穴に嵌まり込み、
全員を乗せたまま、ゆっくりと降下していく。
時間にして『10秒』。
マットの擦れる音以外は無音に等しい移動によって、
一行は体力を費やすことなく、穴の底に降り立った。

・・・・そこは、水気の多いコンクリート製の通路だ。
地上に残った菊川の説明にあった、
地下墓所へと続く通路が、真っ暗な闇の中に続いている。
いや、完全な闇ではない。闇の向こうに。星のような光が見える。

先行したはずの『ハッピー・オルガン』の姿は、ここにはない。


浜岡:
「さぁーて。
 言うまでもないけど、ここからは『戦場』だ。
 油断した奴から命を落とすことになる。
 あたしの手は二本限り。護れる命には限りがある。
 お願いだから、この手から零れてくれるんじゃないよ」

『ナツメグ』:
「・・・・しめっぽいババァだぜ。
 もう少し景気のいいこと言えねぇのかよ」

浜岡:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

317ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/05/24(木) 21:44:30
>>315-316

「Leave saith.(ではそのように)」

井上の言う通り、数の利点を活かすためにひとまず集団で降り、その後ルンクスを囲むとしよう。
真正面から襲いかかり、一人ずつ撃退されるという愚は当然避けるべきであるし、神出鬼没の
『スイート・バイト』がいる以上、リスクは可能な限り減らしておきたいというのも頷ける。

「おや、ミスター・ナツメグ」「ぼくはそのロマンティックな言葉は素晴らしいと思うけれど」

さて、この先に敵がいるのだろうか。不意打ちに備え、『探知』をしておこう。
仲間から『2m』以上後ろに離れて、自分を『スタンドアレルゲン』にする。
この『探知』があればこそ、自分は『暗闇』でもある程度戦える。
『ファイア』の音は極めて小さい。こちらだけが相手の位置を把握して、神速の飛び道具で一方的に攻撃ができる。
とはいえ、自分一人だけが戦えるのでは決め手に欠ける可能性もある。
停電は最終手段にしておこう。

318井上正『ハッピー・オルガン』:2018/05/25(金) 01:16:54
>>316
「ここじゃないな…ええと…あそこだ、あの光が漏れてるところ、あそこらへんにハピオルはいる、ここが地下墓地と思ったが違うみたいだ、なんだ? 通風口みたいなものか?」

光を目指して先に進む。

ハピオルは地下墓地に降り立ったはずだがどうなった?

319エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/05/25(金) 13:11:58
>>315-316
「ご厚意に甘えよう。

有難く『マットレス』の上に乗らせてもらう。
LEDスモールライトくらいはあるがあえて使わない。
わざわざルンクスにこちらの場所を教えてやる事はないし
ルンクスに行けた場所は自分達にも行ける筈だ、
ルンクスが何かの『障害』を発動させていなければ、だが。

320高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/05/25(金) 20:51:22
>>316
「問題の敵の『手』がいくつあるかの方が気になりますよ私は」

おそらく的確に気づいてはいない、とは思うが
こちらが追撃に来るだろう事はルンクスもわかっているはずだ。

問題になるものを置いているかによるが、今の所は光の元へ向かっていく。

踊り出せる姿勢にだけはなったまま、出来れば井上の少し前か並ぶ辺りの位置取りがいいか。

321『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/06/05(火) 02:45:10
>>317(ウィル)
『ナツメグ』:
「ロマンで生き残れるなら、幾らでも褒めてやるがな。
 『現実』はクリームほどに甘くはねえ。
 油断はするな・・・・それだけの話だ」

浜岡:
「あたしの言った通りじゃないか」

いつもの口喧嘩を始める二人を他所に、
ウィルは一行から後退し、『2m』の距離を開けた後、
『アレルギー感知』を開始する。

                        チク チクン

通路は薄暗いが、至近距離の仲間たちの動きが、
『アレルギー反応』によって読み取れる。
他に感じられるものはと言えば、前方に進む通路の先、
その真下『10m』ばかりの位置で立ち尽くす、大きな『反応』。
──恐らくは、先行した『ハッピー・オルガン』に相違ない。

と・・・・その時だった。

>>319(エイノー)
エイノーは問題なく、穴の底に到達した。
暗い場所だが頭上からの光で、かろうじて周囲の輪郭がわかる。
手探りで動く分には、移動に支障はなさそうだ。

>>320(高遠)
浜岡:
「それは考えておく必要があるね。
 まずは、あいつの手元に『嫁』が残っているかどうかだ。
 高遠、あんたが倒した相手は携帯のゲームのキャラだって?
 もしそうなら、奴が携帯を持ってる限り、幾らでも呼び出せるかもしれない」

『ナツメグ』:
「スマホだ、ババァ」

浜岡:
「うるさいねえ、意味は通じてるだろ?」

菊川:
「──こんな地の底で、電波を拾えるかな?
 いや、人工施設なら基地局があってもおかしくないか。
 ──でも、他に『嫁』がいるなら、地上で温存する理由も・・・・」

同じく、穴の底に降り立った菊川も、ぶつぶつと考察を続けている。
そんな三人を護るが如く、高遠は通路を前に進み出た。
同時に、井上も前進を開始する。
通路は狭く、二人が並び歩ける幅はない。
井上の少し前でゆっくりと歩を進めていく──
『5m』ほど進むと、やがて通路の突き当たりが見えてきた。

クーラーの遮蔽カバーにも似た構造の、
巨大な蓋部に閉ざされた、通風孔の出入り口だ。
蓋部は金属製で格子状の隙間が設けられており、
星のような光は、その先から漏れ出ているようだった。


>>318(井上)
通路の先の闇へと、足を踏み入れる井上。
いちはやく前に出た高遠の背中を追うように、通風孔へと向かう。


一方──
その通風孔から一足先に出た『ハッピー・オルガン』は、
壁に捕まり、十分に地面を観察した上で、『地下墓地』へと降り立っていた。

そこは、神秘的な空間だった。
地下とは思えない天井の高さと広さ、豊富な緑。
光量は乏しいが、それが逆に夜明けや黄昏を思わせ、
独特の空気感を演出しているともいえる。

そして、もう一つの演出の主役は『水』だ。          
耳に心地よい水の音色。落下する滝の砕ける音。
大気には十二分に湿気が保たれ、うっすらと霧すら立ち込めている。

だが・・・・

              ド ド      ド ド ド

『ハッピー・オルガン』は、思わず天井を見上げる。
──この、無数に舞い降りる、無音で真っ白な物質は何だ?

雪だ。
地下墓地に、『雪』が降り始めている・・・・!


>ウィル
ウィルの『アレルギー感知』もまた、通風孔の先の異変を感じ取る。
無数に出現した、『スタンド』を含む微小な物質。
それは自ら動く様子こそないものの、まさに雪のごとく、
上から下へと降り続けていく──

322ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/06/08(金) 20:29:15
>>321

「うん 息が合ってるというのは頼もしいね」

もはや見慣れた光景を目にしながら、後退する。
例え仲が悪くとも、戦闘時の呼吸さえ合えば問題はあるまい。
今回、なるべく浜岡にはナツメグを特に守ってもらうべきだろう。
そしてアレルギー反応があり、薄暗闇の中でもその存在をはっきりと教えてくれる。

「『10m』先 『ハッピー・オルガン』・・・・他に反応はない」「・・・・・?いや これは」

「『スタンド』・・・?あるいは『スタンドが作り出した物質』?」
「まるで舞い落ちる『花びら』か『雪』のように・・・」

「・・・・・もし『体液』が含まれていたら危険だ」「警戒して近付こう」

323井上正『ハッピー・オルガン』:2018/06/09(土) 14:36:14
>>321
【おいおいィ〜…】

『低温』の攻撃はマズい。スピードもパワーも通用しないかもしれない、ルンクス早くブッ殺さないと数の利すら覆されかねない。

井上を手元に呼び寄せる、急いで走れ。
盾にしろ武器にしろ、無手ではマズい。

低温から連想されるのは氷、氷で鏡を作れば何処でも身を隠すことができる、故事に倣い、石かなにか拾っておこう。

324高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/06/09(土) 20:32:03
>>321
「……さっき鏡にツイてちょっと考えたんだけど
 電話(スマートフォン)って、何も写してなきゃ黒く光沢のある平面の板でしょう?」

「あるかも、が無かった」より、「無いかも、があった」ほうが圧倒的に危険だ。
鏡アプリとか考えたけど単純に構造がその可能性がある時点で警戒しなければ


さて、この蓋だが、目立つ破壊などなくきれいに取り外すとしたら『ウィンター・ブランケット』が適役か。
他に自分(クレモンティーヌ)、ナツメグ、ウィルは適さないだろう。

蓋に鏡のようにモノを映す面があるかや、蓋に異常がないかを確認し、開封を頼んでみる。

325エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/06/11(月) 20:47:53
>>321
「通風孔,空けていいかね?」

この先に行くなら一番疑わしいのが向うで
『F・O・Q』なら『固定」『硬度』を外せば
カーテンをめくるように簡単に入れる。
しかしエイノーに向うの様子を知る術はない、
ウィルか菊川の意見が聞きたい。
ナツメグが強行突入するなら浜岡が止めない限り
一蓮托生に続くしかなくなるが。

326『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/06/15(金) 14:49:10
>>322(ウィル)
【護り屋】と【殺し屋】、二人の頭領格のやりとりには、
親子のやりとりでは明らかになけれど、ある種の気安さがある。
かつての二人の関係についてウィルは知らないが、
現状から感じる両者の距離感は、そう悪くはない。

同時に、
『アレルギー反応』で感知した『舞い降る何か』を警告した。
高遠の、そしてエイノーの前進が、その言葉で止まる。

>>324(高遠)
浜岡:
「ああ、そうなるねぇ。
 『スイートバイト』が出てくるには、スマホは小さすぎるだろうが、
 この世界に留まる『条件』は満たせるってことさ」

高遠は『3m』前方の通気口の蓋を観察する。
薄暗がりだが、表面は汚れ、鏡の役目は果たしそうにない。
異常も特に見当たらない・・・・
『ハッピー・オルガン』が通過したはずだが、破壊はしなかったらしい。

>>325(エイノー)
ウィル:
「『スタンド』・・・?あるいは『スタンドが作り出した物質』?」
「まるで舞い落ちる『花びら』か『雪』のように・・・」

「・・・・・もし『体液』が含まれていたら危険だ」「警戒して近付こう」

確認の言葉を発した時、ウィルの警告を耳にした。
通風孔の蓋は巨大だが、開閉機構に異常がなければ、
能力を使うまでもなく、『フィストフル』の腕力で開けられそうだ。

高遠とともに、足を止めるエイノー。
だが、そんな中、前進を続ける存在があった。


      ──ダダ  ダ ダ ダンッ!
 
                               ガシャア!!


             バンッ


>>323(井上)
壁際に立つ『ハッピー・オルガン』にも、雪は無差別に降りかかる。

急ぎ、井上に『命令』を下す──
井上に生じた『変化』を、『ハッピー・オルガン』はまだ知らない。
それを感じさせる現象も、現時点では『ない』・・・・


      ──ダダ  ダ ダ ダンッ!
 
                               ガシャア!!


             バンッ

ウィルの警告を無視する格好で、
井上は高遠の脇を駆け抜け、通風孔の蓋を持ち上げると、
躊躇うことなく『地下墓所』へと飛び降りた。

そして、手ごろな石を拾い上げた『ハッピー・オルガン』は、
本体の到達と同時に、二つの点に気が付く。

── 一つ。
この『雪』はスタンド現象で間違いないが、透けてはおらず『実体化』している。
──二つ。
この『雪』は・・・・・・『冷たくない』。

327『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/06/15(金) 14:49:46
>ALL(通路側)
浜岡:
「やれやれ・・・・行っちまったよ」

大きく口を開けた通風孔。
その先に見えるは、階下に広がる緑の『地下墓地』と、
降りしきる一面の『雪景色』。
雪化粧はまだ進んでおらず、謎の『雪』が今しも
降り始めただろうことがわかる。

『ナツメグ』:
「先行してる『ナツメグ』の判断だ。
 即死するような攻撃じゃあないってこったろ」

浜岡:
「ウィルの言う『体液』の危険性は?」

『ナツメグ』:
「ウィルが『嫁』にされるまで、相当かかったって話だ。
 即効性があるのは『股間の一発』だけとみていいだろ。
 ここで終わらせられるなら、問題ねえ」

浜岡:
「ま、そうなるさね。
 とはいえ、これで未知の『嫁』げ出たのは確定だ。
 十分以上に用心するんだよ・・・・高遠、それにエイノー」

菊川:
「──ぼくの『ジ・ユーズド』は、
 浮遊体や軽薄な物質の探知に『弱い』んだ。
 『雪』なんか、その最たるものさ。
 積もった『雪』の変化はわかるけど、大気中のそれは読み取れない。
 ──この先の状況把握は、ウィルくんにも頼らないとだね」

328井上正『ハッピー・オルガン』:2018/06/16(土) 13:38:53
>>327
「冷たくない…ってことは」
【『雪』は低温の産物ではなく、そのものが能力ってことだなァ〜】

「気味が悪いな」
【お前がなァ〜】

「…」
【…】

【するべきことはァ〜?】「分かるよ…ウンザリだけど」

ハピオルは井上の足首を持って持ち上げる、井上は身体をピンと伸ばし、傘のようになる。井上アンブレラだ。

他の奴らもまだ来ない、未知の能力に対して二の足を踏んでいるんだろう。
当然、この『雪』は攻撃だ、見るからに無差別範囲攻撃だな、雪自体に指向性がないのなら、ルンクスだけを避けることもできない。
つまり『ルンクスは雪の降らない場所にいる』

確か建物か何かなかったか? 
一旦通風口まで退避して、そこから建物、雪を防げそうな場所を探す。

329エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/06/19(火) 14:39:06
>>326-327
「仕方ないね」

スマートフォンケース、包丁、鑢から
『防水』『切断』『研磨』カートリッジの
作成を始める。
タイムリミットがあるので仕方ない面はあるが
状況に対応しようと思えば一手遅れるのは
『F・O・Q』の弱点だ。
『防水』カートリッジは上着にスロットを
後から作って差し込もうと思う。
ルンクスが既に何か対応した以上無防備で
そこに飛び込むのは危険だ。

330高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/06/22(金) 07:36:46
>>326-327
「げっ」
一対多で一番面倒くさい真似をしてきたようだ、広範囲無差別攻撃。
このままならハピオルも害を受けうるはず。ならば避けるべく戻ってくる、かもしれない。

本当は無差別でないかもしれないが……そんなことができる奴をわざわざ出し惜しみしてたとは考えにくい。
嫁を現地調達したならこんなところにいるのは人間ではないはず。対象を選ぶ知能があったりそういう能力になりうるのだろうか?

考えに纏まりがなくなってきたが、前半の推測をもとにおそらく無差別攻撃であろうと見当付け、ハピオルが戻れるならそれを待つ。
一応、一番遅いテンポで『クレモンティーヌ』を発現させ、ハピオル以外が入ってこないか防御の構えをしつつ待つ。

風か何かを起こされてこの雪のような物体が入ってきても困るが、ハピオルが戻らないことの方が問題だ

331ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/06/23(土) 21:36:43
>>327

「ぼくはあれから追加で『体液』を浴びることはなかったけれど・・・」
「重ねて何度も浴びることで『嫁化』が促進することはないだろうか」

しかし果たして嫁化が目的でないとすれば、雪自体に何らかの能力が付加されているのか。
直に体感してもらう形で申し訳ないが、既に先行している『ハッピー・オルガン』から情報を得るしかない。

「パワーがあるスタンドなら その『通風孔』の蓋は傘代わりに使えそうだね」

ギリギリまで仲間と接近しつつ、『雪』の動向に気をつけて、何らかの指向性がないか調べてみる。

332『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/07/04(水) 10:43:29
>>328(井上)

──冷たくない、という表現は厳密には異なる。
肌に触れる雪は冷たい。
冷たいが、氷のそれではない・・・・
この地下の気温は当然、地上に比べ冷ややかだが、
それに準じた温度、すなわち『冷蔵庫に置かれた水』のような冷たさだ。

冬場の海に入るようなもので、
急激に体調を損なうものではないだろうが、
長期的に見れば、悪影響を及ぼす可能性はある。

もちろん、それはこれが『ただの雪』ならば、という話だ。


    バ サア ッ ッ

『ハピオル』は井上の足首を掴んで持ち上げ、
頭上でその体を広げさせることで、『雪避け』に使う。

雪に指向性は感じられない。
墓所にはそよとも風は吹かず、舞い散る雪の方向は、
ほぼ天井から真下の地面へと直線的である。

『傘』として固定された井上の体の上は、見る見る白く染まっていく。
そのスピードは一般的なそれより早い。
全く『解けない』からだ・・・・それ以外の変化は感じないが、
不気味な底冷えに井上は戦慄を覚えた──体は微動だにしなかったが。

『ハッピー・オルガン』の肩にも、まばらにだが雪はまとわりつく。
巨体に対し、貧弱な井上の体に『傘』の役目は厳しい。
せいぜい『破れ傘』というところだ。

『ハッピー・オルガン』は、雨宿りの出来そうな場所を探す。
最初に思いつくのは後退。壁を登り通風口まで戻れば、屋根はある。
次に左方向『10m』ほど先の壁際に建っている小さな小屋。
粗末だが雪を凌ぐには十分だが、扉は閉じており、中は伺えない。


            バ ッ ッ

ひとまずの選択として、『ハピオル』は通風孔に戻った。
大きく跳躍し、壁を強烈に蹴ることで足場に変え、
何なく壁の高みに設置された通風孔に戻る。

開かれた蓋を潜り、横穴に飛び込んだ。
目前には高遠を筆頭に、全員が揃っている。
『偵察』の帰還を待っていたのかもしれない。

高所から墓場を俯瞰するも、雪を凌げる建物は他に見当たらない。
視界は雪に阻まれ、さらに狭まっているのを知った。


>>329(エイノー)

カシュ!カシュカシュ!

スマートフォンケース、包丁、鑢から
『防水』『切断』『研磨』カートリッジをそれぞれ浮き出した。

>>330(高遠)
『ハピオル』が戻ると考え、それを待つ。
ゆっくりとしたリズムで『クレモンティーヌ』を発動し、
万が一の敵の侵入に備える──と。
                  バッ

熊のような『ハピオル』の巨体が飛び込んで来た。
その手には真っ白になった井上の体が、道具のように握られている。
ひとまず、異常はないようだ・・・・

>>331(ウィル)
浜岡:
「『ない』とは言い切れないけどね。
 教会でやり合った際には、それを使おうって気配は感じなかった。
 そこのおデブが脚を掴んだ時とかね」

『ナツメグ』:
「あぁ・・・・ま、『連射』はしなかったがよぉ?」

否定も肯定も出来ない、というのが、
二人の意見のようだ。
ともあれ、この『雪』を完全に避けて進むのは不可能に近い。
『ハピオル』の体験から安全性を測ることになりそうだ。

降り続ける雪に指向性は感じられない。
風もなく、通風孔に舞い込む様子もなかった。


                  バッ

熊のような『ハピオル』の巨体が飛び込んで来た。
その手には真っ白になった井上の体が、道具のように握られている。

333エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/07/06(金) 17:11:00
>>332
>>331のウィルの言葉を受けて通風孔の扉を外して
スロット設置、『防水』カートリッジを押し込む。

「傘ができたよ。井上氏、『ハッピー・オルガン』でもいいが
『大丈夫』かね?」

申し訳ないが先行偵察した井上たちが異変を感じたか知りたい。
いずれにせよ前進はするが対処が可能かもしれない。

334井上正『ハッピー・オルガン』:2018/07/08(日) 17:56:50
>>332
井上の硬直を解除、井上は体から雪をかき集め、掌に乗せる。
ハピオルはそれをよく観察する、多分視力もいいだろう、この『雪』自体が『スタンド』であることも考慮している。『能力』でなく『群体型スタンド』
井上の手に起こる異常も観察したい。一定量集まるとダメージを与える可能性がある。

「雪は案外冷たくない、水が凍って雪になったのではなく、雪そのものが能力だと思う、もしくは群体型のスタンド、ルンクスがこの地下で何を見つけたかのヒントになるはずだ、それと小さな小屋があった、ルンクスはそこに籠城してると思うが…」

【早口キモいなこいつ】

「くっ…血痕を追いたいけど、雪が隠してしまう、誰か『血液を追跡』できるやつはいないか?」

敵の体制が整う前に奇襲をかけたいが、能力に不明な点が多すぎるので突出は控える。
エイノーがくれた蓋はハピオルが受け取る。

335ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/07/08(日) 23:16:47
>>332>>334

「『探知』ならばぼくの得意分野だ」

井上の言葉に従い、『スタンド』アレルゲンの他にもう一つ、『ヴェノム』を己の唾液に触れさせ
『体液』アレルゲンを取得。自身を『体液アレルギー』にして他者から『2m』以上離れながら、内部の様子を伺う。
ルンクスによる仕込みを警戒し、念のため『体液』アレルギーとしたが、
あまりに反応が多いようなら『血液』アレルギーにして絞り込むか。

「さて・・・『血痕』は見つかるかな」

336高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/07/11(水) 11:41:03
>>332
(二の足を踏んでいる自分が歯がゆいなぁ…)

知らずしらず眉根に皺が寄る。多分今日だけでもう一生分はシワを作ってる気がする。

この『雪のようなスタンド物』、考えられるのは
物理ダメージ、精神ダメージ、あるいは何かしらの影響下に置く、
もしくは本格的な攻撃のためのカムフラージュかサイティング、のどれかだ。


野生動物を対象に急ごしらえで作ったなら攻撃の前段階だろうが
コレ自体が攻撃という可能性も捨てきれない。

井上が集めて観察するようだが、何かのトリガーになるなら多分『量』ではあるだろう。

コレに乗じた攻撃か何かが外から来ないか、引き続き雪世界を凝視しながら
高遠を入り口に踊らせ、クレモンティーヌがその後ろから警戒する。
何かといっても多分飛び道具、直接的な攻撃。対処が面倒なのは前者、奥に通さないようにしたい。

337『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/07/24(火) 08:40:16
>>333(エイノー)

ガゴンッ        ──ジャコッ!

エイノーは通路の最前列に進み出ると、
通風孔の扉を外し、『防水』仕様に変えた。

扉は孔と同じサイズで、容易に引き込むことは出来ない。
必然的に、孔から腕を差し出して、『庇(ひさし)』を支える格好となる。
幸い、『ハピオル』の剛腕が、その役目を引き受けてくれる。

エイノーが言うまでもなく、
『ハピオル』もまた井上を利用した『実験』に興味津々のようだ。

エイノーの背後に降り立った井上に変化が生じたのは、その時だった。

>>335(ウィル)
──ズギュ!

井上の言葉に従い、自身に『体液アレルギー』を付与する。

まず感じられるのは、仲間の『体液』。
体内の血液などは感知されない・・・・
反応するのは体や包帯に残った血痕、それに汗だけのようだ。

井上の持ち込んだ『雪』に、体液は含まれていない。
そして墓所の方向にも──ほぼほぼ感じ取れない。
『ゼロ』ではないが、あまりにも薄められ、検知しきれない感覚だ。
例えば『アレルギー体』を大量の水で薄めれば、こんな感じになるかもしれない。

>>336(高遠)
井上の『実験』を横目に、
扉を支える『ハピオル』の一歩後ろ、エイノーの前で、
高遠は警戒し、『踊り』続ける──
これは間違いなくルンクス側の『攻撃』だ。油断は出来ない。

雪が降りしきる墓所の視界は悪く、階下はほぼ見えない。
だが、思いがけぬ変化は、外ではなく、高遠の背後で生じる──

>>334(井上、全員)
『ハピオル』はエイノーから扉を受け取る。
扉は孔と同じサイズで、容易に引き込むことは出来ない。
必然的に、孔から腕を差し出して、『庇(ひさし)』を支える格好となる。

井上を『傘』から『人』に戻し、雪を救い上げる。
手のひらに乗りきらないほどのそれをかき氷のように小山に盛り、
変化が生じないか観察した。

不気味な『雪』は、手のひらでもやはり解ける様子がない。
手のひらに冷たさは感じるが、温度は『水』であり、『氷』のそれではない。
そして、それ以外の変化は今のところ感じられない・・・・
と、その時だった。

       シュウ ウ ウ
                               ・・・・バシャァ!


突如、井上の触れていた『雪』が、溶解した。
手のひらの上も、そこに乗り切らず床に落としたものも、全て──
一瞬で液体に変容し、井上の脚元に大きな水たまりを作り出す。


      ゴ
                        ゴ      ゴ

338エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/07/28(土) 14:32:36
>>337
『F・O・Q』で井上を抱えて『水』から離脱する。
『ハッピー・オルガン』がそうしてくれる、
もしくはエイノーの手が届かない場合右肩に
『研磨』カートリッジ設置、かなうべく早く
ハンマーを削りぬく。
どうも『鏡面』は危険らしいので不純物で濁して
濁したい、量的に間に合うかは次の課題だ、
効果があるかも怪しいし今削れる限界がハンマー
1本分程度だろう。

339ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/07/30(月) 21:31:54
>>337

「・・・・・すまない」
「近くに存在する『体液』は感じ取れるが・・・墓場方向にはほんの僅かしか分からない」
「だが 確実に体液は存在する・・・・・けれど他の何かで薄められているような感覚だ」

井上が所持していた、融けた雪の方を見る。

「それには『体液』は含まれていない」
「一体どういう攻撃なんだ・・・あの男の目的は?」

340井上正『ハッピー・オルガン』:2018/07/31(火) 10:31:06
>>337
「ペッ」
井上は水溜りにタンを吐き出す、飯食って歯磨いてないから汚いぞ。

「溶けるってのは自動だな、地面に降った雪が溶けてないのは、生物もしくはスタンドに付着するってのがトリガーか? いや…何か…違うような…」

『雪』はどこから降っているんだ?
ハピオルは天井を目指して移動する、壁に腕や脚を突き刺しながら移動する。スA
猛烈なスピードで移動すれば体に積もる雪も吹き飛ばされるだろう

「……この水は能力が解除されて水に戻ったってことか? 『雪化』が能力とか? だとすると低温以上にヤバいが…現時点では材料が足りない、そろそろ行くから覚悟しとけよ」

341高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/07/31(火) 15:03:57
>>337
雪が水に戻ったとなると『スイート・バイト』だ

足元のコレから少しでもこちらを見ることがあれば
位置情報をルンクスはつかんでしまうだろう。

もちろん単純に攻撃に出てこられても困るので
防御の構えから徐々に動き出すためにテンポを上げていきながら回転し、穴の先と水面を交互に見る。
水面に不自然な動きが見えたらすぐに足を強く打ち鳴らし水面を揺らす。

「人為的に集まるとか、あるいは重力以外で動かされて密度が上がるとか?」

このトリガーをなんとかして見ておきたいのだが…、単純に変えるだけなのか攻撃なのかも未知では起きた事象から推測していくしか無い、弱る。

342『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/08/16(木) 21:14:07
>>338(エイノー)

                    ── バ バッ!!

咄嗟に『フィストフル』で井上を抱きかかえ、
水たまりから後ずさる。
その大きさはマンホール程度。
放置すれば、間違いなく『鏡面』になるだろう・・・・

通路は狭く、『1m』程度しか後退できなかったが、
ひとまず不自然に発生した『水面』にそれ以上の変化はない。

・・・・いや。

                    キシ キシキシ


>>339(ウィル)
周囲の『反応結果』を、仲間に伝えた。

浜岡:
「いいや、十分だよウィル。
 『雪』に触れたせいで『嫁化』する可能性は、これで消えた」

「何が目的かは、あたしにもまだ見えない。
 けど、いつまでも待っちゃいられないよ。
 この『雪』を使って、ルンクスが新手の脱出経路を見つけることだって、
 十分に有り得るんだからねえ」

>>341(高遠)
井上はエイノーが抱え、謎の『水』から遠ざけた。

高遠はその場で『踊り』を舞いながら、
床に広がる『水たまり』を観察する──
わずかな変化にも応じて、床を踏み鳴らすつもりだ。


                    キシ キシキシ

何かが軋むような、かすかな音。
それが『水』から聞こえると知った瞬間、『クレモンティーヌ』は動いた。


       ?──♪──
                     ガッシ!!

踵を打ち付け、 そのパワーをもって床ごと揺らす──!


                        ィ イ イ イイ


コンクリートの床に亀裂が走り、通路全体がかすかに揺れた。
『クレモンティーヌ』が全力を出せば、通路に大穴を開けることすら可能だが、
それは本意ではない為、ある程度はセーブしている・・・・が。

眼下で揺れる床の上で、その水たまりは微動だにしない。
いや、床とともに揺れてはいるが、さざ波一つ立ってはいない。
まるで床に張り付いたかのように・・・・


            ゴ    ゴ



瞠目と同時に、高遠は状況を理解する。

『水たまり』が『凍って』いる・・・・それも『瞬時』にして。



                               ゴ  ゴ  ゴ 


            ゴ       ゴ  ゴ

343『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/08/16(木) 21:14:18
>>340(井上)
「ぺっ」
痰を吐いた井上だが、咄嗟に横合いから伸びたスタンドの腕が邪魔し、
汚い飛び道具の狙いを外した。

『フィストフル』──エイノーのスタンドだ。
通路は狭く、『1m』ほどだが、水たまりから離れ、庇ってくれている。

同時に、一連の状況から、
目の前の水たまりが、一瞬で『凍結』したことを知る。


一方、『ハッピー・オルガン』は通風孔から再度、墓所の天井へと飛び出した。
壁に手足を突き立て、移動できるのはすでに検証済みだ。
まといつく吹雪を振り払うようにして天井まで到達した『ハピオル』だが、
改めて確認すると、この『雪』の発生自体が異常であることに改めて気が付いた。

自然の雪は雪雲から降るものだが、天井付近にそれらしいものは『ない』。
天井付近の空間から、突然雪の結晶が出現し、それが無数に落下しているのだ。
当然、天井に張り付いた『ハピオル』は、そのさ中にある。
体を震わせ、動物のように雪をはねのけるが・・・・これではきりがない。


天井から見た墓所の俯瞰図は、一段と深さを増した雪景色だ。
目測だが、すでにくるぶし程度まで埋まるほどの積雪量になっている。
もし『雪』が無限に降り続けるならば・・・・
墓所自体が雪の下に埋もれることすら考えられる速度だった。


>ALL

『ナツメグ』:
「『ハピオル』の言う通りだな。
 これ以上様子見を続けても、こっちが不利になる。
 オレの持ってきた食糧だって無限じゃねえ。
 博打は好きじゃねぇが、そろそろ飛び出す頃合いだぜ」

『ナツメグ』はそう言うと、
『肉詰め』で膨らませた肩に、菊川を抱え上げた。

「レーダー役は二人いる。
 鏡面にさえ気をつけとけば、そう不意を打たれることはねぇはずだ」

344ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/08/21(火) 15:53:44
>>343

「──────────」

「あまりに『早い』・・・凍結するのが」「この上で足を止めれば すぐに動けなくなりそうだ」
「とはいえ焦り過ぎても 転倒に繋がりかねないけれど」
「そして鏡面か・・・・・」

足止めにはうってつけの能力か。
このタイミング、隠し球を持っていたのか、それとも偶然がヤツに味方をしたのか?
とはいえ、ナツメグの言う通り時間をかけてはいられない。

『スタンドアレルゲン』を削除し、自分の身体から『人間アレルゲン』を採取。
このスタンドが混じる雪が降る状態では、スタンドアレルゲンによる探知は使えない。

「行こうか」

浜岡に先導を頼みつつ、『2m』以上距離を開けて前に進む。
『人間アレルゲン』ならば、スタンドには影響しない。飛び道具に関しては、『スイート・バイト』に期待したい。
ついでに手近な氷の床は、可能であれば細かく砕いてもらえれば言うことなしだ。

345高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/08/25(土) 07:20:58
>>342
攻撃というよりは、この雪の主の攻撃性を補助するためのツール…だろうか。


「熱源が一定以上つくと溶け、もう一度離れると凍るとか」

……踏めば滑るだろうか。氷は踏まれて融けることで靴と氷の間に水があることで滑るようになる。
あるいは再度踏んだらまた融ける可能性もある。
何にせよ足元が不安になるということは完全に『クレモンティーヌ』が不利だ。

確かすでに水浸しになっていたな。全面氷のリンクだけは避けたいのだが……

菊川、ウィル2人の探知を頼りに、テンポを中速のまま突入を開始したい。
エイノー先生が来てくれればそれに合わせて、通風孔から外へ。

346井上正『ハッピー・オルガン』:2018/08/26(日) 16:16:08
>>343
「あ、ヤバい誰か来て死n」

バッ

ハピオルは井上の痛覚をカット、全身の汗腺を開放、体内の水分を汗として放出し、着衣を水浸しにする、脚部酷使による跳躍。声帯は停止していない、やさしさがある。
ハピオル自身は着地し、跳んできた井上をキャッチする。

【フゥ〜…もういいだろォ〜?】

井上はへばりついた汗塗れの衣服を剥ぎ取り、頭上で回転させる、ピザ生地をクルクル回して伸ばすみたいな感じだ、濡れた衣服は遠心力で拡がり雪を受ける、これで凍ったのならより傘としての安定性が増す。

【降りてこいグズ共がァ〜ッ!】

347エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/08/27(月) 08:56:52
>>342-343
「邪魔をしたならすまないね。とりあえず行こうか」

井上に謝りナツメグに続く。
得体の知れなさはあるが『雪』にすぐさまの致命性は
なさそうだ、それとナツメグから50m離れたら『戦線離脱』
になるのでそれは避けたい。

348『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/05(水) 21:37:59
>>346(井上、『ハッピー・オルガン』)

 バッ!

井上は『ハピオル』の操作を受け、
全身の汗腺から異常な汗を迸らせつつ、
『フィストフル』の腕から飛び出し、通風孔から飛び降りた。
同時に『ハピオル』も天井を蹴り、
空中で井上を捉え、ともに壁際の雪原へと降り立つ。

井上は素早く上着を剥ぎ取り、頭上で回転させることで、
『雪』から身を護る。
完全に・・・・ではないが、その狙いは成功する。
衣服が凍る様子は一切なく、
大量に発汗したことで、喉が急激に渇き出してはいたが。

【降りてこいグズ共がァ〜ッ!】

まだ穴に留まる仲間を一喝するも、

                          ── ドッゴォォオ !!


返答は、重機の激突を思わせる、轟音だった。



     ド ド ド
                   ド   ド   ド   ド   ド


>>344(ウィル)

凍結現象の異常すぎる速度にウィルは戦慄する。
新たな敵の能力、そして目的は依然不明だが、
『水を凍らせる』だけだとしても、間接的な危険性が窺い知れる。

果たして、これはルンクスの秘蔵の『嫁』なのか、
地の底で見出した奇跡の『出会い』なのか・・・・?

ウィルは『アレルギー検知』を『人間』に切り替え、
浜岡の後ろ、『ナツメグ』の前方で『2m』を維持しながら、
通風孔から墓所に降りるべく、前に進む・・・・

その時、だった。

浜岡:
「待ちな、高遠!
 その『鏡』・・・・ヤバいよ!」

目前の浜岡の背中が急停止する。

背中が邪魔で前方はよく見えない。
ひとまず、『人間』の反応は『ない』・・・・
その直後──


                             ── ドッゴォォオ !!

轟音が、通路を揺るがした。

349『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/05(水) 21:38:53
>>345>>347(高遠、エイノー)

突如、『氷鏡』と化した水面を前に、当然警戒する二人。
井上は命知らずに飛び出し、『ハピオル』を追っていったが、
エイノーはもちろん、高遠が出遅れたのは当然だ。

『ナツメグ』の強行案を受け、
エイノーと高遠が通風孔に出ようとした、その時だった。


「待ちな、高遠!
 その『鏡』・・・・ヤバいよ!」

磨かれた鏡のように天井を映す『氷鏡』、
その中から飛び出した『異物』にいちはやく高遠が気付けたのは、
『鏡』の中に『スイート・バイト』の影を探していたからだ。


    バ バ  ッ


咄嗟に足を止め、突き出された『異物』を避ける二人。
巨大な『サンドバッグ』にも似た、円柱状のそれは。


        ── ドッゴォォオ !!


上端を天井に突き刺すなり、さらに『膨張』した。
通路を隙間なく塞ぐ、『布とフレームの融合体』──
歪だが、間違いなく見覚えがある、その形状。

これは──浜岡愛用の『巨大ベッド』だ。
剛腕で『雑巾』のように絞られたそれが、
限られた『氷鏡』を通して射出され、
今しも、通路を塞ぐ『寝具の壁』と化した!!


  ド ド ド
    
              ド   ド    ド    ド






   
               キシ キシキシ
                         キシ キシキシ


さらに──通路を構成する壁、天井が奏でる『軋み音』。


『ナツメグ』:
「先手を打たれたってとこか。クソったれ」

菊川:
「──想定しとくべきだったね」
「──この場所の壁は、少しだけど水で濡れていた。
 ──少量の水でも、薄膜みたいに『凍らせ』れるなら」




>『ハピオル』組以外の全員


            キシ キシキシ
     キシ キシキシ
                     キシ キシ
            キシ   キシ
     キシ  キシ


それはまたしても、音と同時に『完成』していた。
通路一帯、そこかしこに張り付いた薄膜の『鏡』──
薄暗い中、そこに映るのは自身の影か、果たして別物か。

墓所に降り立つことなく、
『ハピオル』を除いた一行は分断され、追い詰められる・・・・!

350エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/09/07(金) 13:11:31
>>349
「『鏡』でなければいいのだね?」

『F・O・Q』で足元から床を蹴り砕き破片を拾って
近場から床や天井に投げつける。
迂遠な手だが『鏡面』といえる滑らかさを濡れた
場所から奪うには今一番確実な手段だろう。
あとベッドが倒れこんできた場合の非難ルートを
探しておきたい。

351高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/09/12(水) 12:40:25
>>349
直接攻撃の他にこうしてブツだけ投げ入れることも出来るのか……
警戒してなければいけなかったと言われればそうだが!

何にせよ破壊できない物体が通路を塞ぐのは非常に、ものすごくまずい。

つまりできうる手段は
1:これ以上の物体の投入の排除(鏡の無力化)、
2:投入されたブツの無害化

1はエイノー先生がしてくれている。自分がやるのは……2。

(してやられた、でも……やるしかない!)

横の壁を全力で墓地側へ向けて蹴り、その幅を広げる。
要は潰されないように通風孔の幅を広くしなければならない。

同時に浜岡さんへお願いを飛ばす。
破壊はできないが『スイート・バイト』という技の関係上、おそらく曲げたり縮めたりする事はできるはずだ。
破壊力・精密Aであるウィンターブランケットならあるいは

「ねじ込められたそいつ、縮め直せますか!」

352ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/09/13(木) 09:22:00
>>349

「破壊不可能・・・ならば床や壁を破壊して通るしかないのか・・・?」
「でも やり過ぎれば地下が崩壊するか・・・」

後ろに下がりながら、もし足元にも『氷』が張っていたなら『コーラ』の蓋を取り、かけておきたい。
そして『ファイア』を壁面や天井の氷へと向けておく。
こういう時、敵は見え辛い死角から攻め込むのが定石だろう。
大人しく『鏡面』が破壊されるのを、黙ってみてくれるはずはない。

353井上『ハッピー・オルガン』:2018/09/22(土) 19:24:38
>>348
ハピオル、しばし沈思黙考(0.2秒)
井上は持っていた食料を口に流し込む、衣服は捨てる。

「結局のところ」
【俺だけでやるしかね〜ってワケだなァ〜】「ビビってるか?」
【うるせェぞゴミ肉体】
「お前もなクソ精神」

「【イくぞ】」

『ハッピー・オルガン』は井上を肩に載せ新雪の野を奔る。
目標は小屋、目前で一旦止まる。

354『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/30(日) 13:10:17
>>352(ウィル)

横幅『2m』もない、狭い通風路の出口寸前で、
まさに『密封』を施してきた『スイート・バイト』の『巨大ベッド』。
そのフレームはひしゃげ、高級感漂う底板は大きくたわんでいたが、
決して『壊れてはいない』・・・・『破壊不能』が故に。

ウィルの攻略は、同時に懸念を備えていた。
ここは地上から遥か下の『地下墓地』だ。
強固に作られているとはいえ、圧倒的破壊力を持つ超人たちが
内部から暴れることを想定して造られているとは思えない。
まして、水が染みだす程度の構造・・・・建築技術の程度も知れている。
どの程度の破壊までなら許されるのか。
見極めながらの対応は、ウィルたちの戦力を削ぐことだろう。

──だが、前方ではすでに戦いが始まってしまった。
エイノーの『フィストフル』が床を殴り砕き、
高遠『クレモンティーヌ』が壁を蹴り砕く、その轟音が鼓膜を打つ。
ウィルは後方に下がる──すでに高遠から『5m』離れた。
通風口からは『7m』。背後の『ナツメグ』含め、もはや後退は出来ない。

コーラに手をかけ、周囲の壁、床、天井に目を走らせる。
今いる通路の最奥では、『氷化』は到達していない。
壁や天井をしっとりと濡らす水気の状況は同じにも関わらず、だ・・・・

    バッ!

畢竟、『ファイア』の銃口の向きは前方の壁面に張り付いた『鏡』となるが、
その数はあまりに膨大だ。
そしてあまりにも高遠・エイノーらに『近すぎる』・・・・
いつ、どこから攻撃されてもおかしくない上、狭すぎて射線がほぼ通らない。
援護射撃は絶望的な状況だ・・・・

「ウィル。
 『スタンド感知』をしてるなら、切っときな」

前に立つ浜岡の背中が、振り返ることなく言う。
浜岡も後退し、ウィルに危険を及ぼす『2m』内に入っている。
これは『ナツメグ』も同様だ・・・・文字通り『追い詰められている』!

『ナツメグ』:
「ここまでは『氷』が届いてねえ。
 ・・・・『射程距離』か? だがまぁ油断は禁物だがよぉ」


>>350(エイノー)
                         ──ドギャアッ!!
          バギ!バキ!

『フィストフル』の蹴りが床を砕く。
その破片を拾い、周囲ぐるりの天井、床へ投じる──

 バババババ!!
             ガガガガン!!

同じ強度のコンクリートではさしたる破壊は望めないが、
表面を傷つけ、『鏡』に必要な滑らかさを奪うには十分。
だが・・・・エイノー自身も自覚していた『迂遠さ』を
見逃すほど、『世界クラスの殺し屋』は甘くはなかった。



             ── ド ッゴ オ!


頭が千切れ飛ぶような衝撃を横合いから撃ち込まれ、
エイノーは弾けるようにして、右の壁に叩きつけられる。

首、そして頭蓋骨に響く骨の砕ける音。
視界が白く、そして赤く染まるのを見ながら、
力なく壁際で崩れ落ちる──!

355『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/30(日) 13:11:08
>>351(高遠)
剛力で圧縮したとはいえ、『ベッド』のサイズは人間大はあった。
『寝具』を通す『鏡』にも相応の面積が必要なのは間違いない。
とはいえ、この狭い場所で一方的に攻撃される危険な状況。
地の利は、完全に敵側にある──!

──?  ギャンッ
        
           バ ゴォォォオオオ!!

高遠は身を躍らせ、右横の壁に全力で蹴りを叩き込む。
通路全体を揺るがす振動、そして轟音。
コンクリート製の壁は爆発したように四散し、
大量の瓦礫を吐き出す──それと同時に。

       ブシュウウウウ

                 ザ ザバァァ

大量の水が、さながら出血したように開いた穴から流れ込んできた。
勢いはさほどでもないが、瓦礫に覆われた床を広がり、
見る見る足元に水面が広がっていく。

目論見通り、壁には人一人が入れるほどの大穴が開いた。
だが、被害はそこに留まらない。
穴を中心に無数の亀裂が通路全体に広がり、それは真上の天井にまで
到達している。いつ崩落してもおかしくないほどだ。

浜岡:
「それ以上はおよし、高遠。生き埋めになっちまう」

「でもって、そのでっかい『キャップ』だがね。
 引っこ抜くことは出来るけど、多少時間がかかるよ。
 当然、あいつもそこを狙うつもりだろう。
 『鏡』を先にどうにかしなきゃいけない。
 『氷』と『鏡』・・・・厄介な組み合わせだよまったく!」

その時だった。

            ── ド ッゴ オ!


高遠の前で床を砕き、破片を撒いていたエイノーが、
凄まじい衝撃をもって、右の壁に叩き付けられた。
頭部から激しく出血しながら、崩れ落ちる・・・・

そして、左の壁から彼のいた場所に突き出された、
見覚えのあるスタンドの拳・・・・


                    「──まーずは、ひとーり」

唄うように、
『魔女』がつぶやくのが聞こえる──

356『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/09/30(日) 13:11:45
>>353(井上、ハピオル)

逡巡は刹那の間のみ。
本体とそのスタンドは、次の瞬間には雪原に吹く風と化す。
その左手には通風孔の蓋、右手には井上を携えて。

            ───ギャッ!

行く手を阻むものもなく、両者は小屋の前に辿り着いた。
小屋は丸太造りで、山小屋風の外見をしており、
地下にはありえぬ『雪景色』に、異常な親和性を見せていた。

大きさも小屋程度、屋内は二部屋あるかないかだろう。
窓は全て板製の雨戸が塞いでおり、中の様子は伺えない。


      サコッ  サコッ

その音を捉えられたのは、
無音に等しい雪原ならばこそだった。

降りしきる雪の中、こちらに近づいてくる足音。
そして、降雪のはざまに浮かび上がる、黒すぎる『人影』に。


    ゴ ゴ ゴ 

                 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

357井上正『ハッピー・オルガン』:2018/10/02(火) 22:31:17
>>356
井上は『自分の意思』で地に降り、持っていた食料を口に詰め込んだ。
『ハッピー・オルガン』は動かない。ルンクスは紛れもなく強敵だ、情報を集め、彼我の戦力差を比較し、有効な戦略を構築し、ファックしなければならない。
『人影』は『ルンクス』だと思うが、まずは足を見る、ダメージが残っているのかは重要だ。

「なぁ、タバコ持ってないか? へんな匂いがする…塩素みたいな」
【頭脳がマヌケかァ〜? あるワケねェ〜だろうがァ〜…でも確かにするな、栗の花みてェなァ〜?】
「どこからするんだろーなー」
【おッ? おいおいッ! ヤツだぜェ〜! そうに決まってるぜェ〜!】
「こいつはヤベーッ! 丸めたティッシュに気をつけろッ! 三日は臭いがとれねーぜッ!」

「ウヒヒヒヒヒヒヒ!」
【ギャハハハハハハ!】

ふたりで息ピッタリの小粋なトークでペースを自分のものにする。
まだ動かないぞ、相手の状況をよく見極めるんだ。

358ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/10/04(木) 21:00:51
>>354

「本体を倒すしかないか・・・だがこの『状況』・・・」
「?!」
「一刻の猶予もない・・!!」

ここまでは届いていない、『射程距離』か?他に何らかの条件があるのか?
あるいは時間をかければ更に遠くまで凍らせることができるかもしれない。
『浜岡』の言葉に頷き、『スタンドアレルゲン』を解除。自らは前へと進む。

『氷』化している所と、そうでない所の境目には何かあるだろうか?
何か発見できなくても、せめてコーラを遠くからかけることで多少なりとも援護したい。
あまりに不利な状況だ。

359高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/10/10(水) 22:35:52
>>354-355
「せッ……先生ェッ!!」

まずい、まずい、まずい!

高遠が拳の先を見据えるうちに『クレモンティーヌ』でエイノー先生へ手を伸ばす。
手を握れるかが怪しいのでパートナーチェンジを行う事は出来ない。なにより時間もない。
すくい上げてクレモンティーヌがエイノー先生を、高遠がそのクレモンティーヌを包むような体勢で
浜岡らの場所まで跳躍かステップし離脱したい。

高遠は、少なくとも離脱が完了するまでは不滅化したまま離脱の殿になる。

おそらく高遠がエイノー先生を見捨てられないだろう事は敵もわかっており
そこをついてくるに違いない。不滅化した高遠でなんとかして受けたいところではあるが、
質量で遮断されたらおしまいだ、故にできるだけ殻を包むように密着しておきたい。

跳躍が出来たのであれば、手か足を握れていればパートナー化をエイノーへ付与したい。無理そうならただ引くしかない。


一方で頭だけは回転を止めない。一つ立つ仮説。

……水たまりが瞬時に凍ったあの瞬間、
自分がやったことは足を地面に叩きつけたことだ。

そして壁際の凍結と瞬時に凍る前のあの音………『衝撃』、あるいは『重力』のような『押す力』、
(その『圧』か何かを影響下の水が受ける事で『凍結』に変換しているのか……?)

360エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/10/12(金) 02:52:28
>>354-355
優先事項からまず確認する。

1.意識はあるか。
2.通常の思考は可能か。
3.『スタンド』は使用できそうか。
4.頚椎をやられたが声は出せるか。
5.今現在の運動能力はどの程度か。

道すがらに聞けば井上は上下に裂かれて
ナツメグに治療されたという、あの鏡の敵を
殺すまでしなければ骨と神経は治療して
もらえるだろう。
あとは『F・O・Q』が使えれば『脱出手段』がある。

361『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/10/18(木) 02:10:23
>>360(エイノー)
エイノーの意識は暗黒の淵に沈められ、
半ば以上、失われてしまっている。

自身を強引に持ち上げる腕の強さと、
振り回される風切り音を耳に感じるも、
どちらも遥か遠い世界のように感じている・・・・

当然、スタンドは解除されている。


>>359(高遠)
動揺を受けた心音が、明らかな不協和音を奏でる。


  ?
     ──── バッ !

高遠『氷面』から突き出された拳を見据えながら、
『クレモンティーヌ』をエイノーの救援に向かわせる。
崩れ落ちた教授に向けられたその右手には、手首から先がない。
発現条件である『手を握る』を満たすためには、
指の残されたスタンドの左手を使わざるを得ないからだ。
──即ち、『踊り子』を維持しながら対象の手を握り、
次の『踊り子』とする高遠の得意戦法は、今は封じられている。

壁にもたれるた状態のエイノーを前腕で掬い上げた瞬間、
エイノーを仕留めた腕が引っ込むのが見えた。
床と天井の氷はあらかたエイノーが破壊したが、
両脇の壁には無数の薄氷がこびりついたままだ。

危険は承知だが、これしか手はない・・・・
                              ギ ャ ン !!


さらにその二人を、高遠自身が飛び込み、盾となって『護──


         ──ゴギィン!!


壁側に向けた高遠の後頭部が、鐘を打つような金属音を発した。
『スイート・バイト』は甘くない──
エイノーを囮にし、高遠をも絶命させるはずの一撃だった。
・・・・相手が『不滅』でさえなければ。

『スイート・バイト』
「チッ!・・・・そうだったねえ。
 『本体強化』が能力だったよ。あたしとしたことが」

『鏡』の中から届く、歯噛みするような声。
『踊り子』の高遠にはダメージは愚か、反動一つさえない。
九死に一生を得た高遠は、エイノーごと後方に跳躍し、浜岡の足元に着地する。
(まだエイノーの『不滅化』は果たしていない)

同時に、突き出された腕も引っ込む──

362『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/10/18(木) 02:11:49
>>358(ウィル)

『スタンドアレルゲン』を解除し、
体内から湧き上がりかけた『不快感』を消しておく。
そのまま前に進み、浜岡の右横にまで到達した。

今しも、エイノーを救出した高遠が、
敵の反撃を受けつつも後退し、浜岡の手前まで撤退したところだ。
二人の降り立った場所までは、かろうじて『氷化』は届いていない。

    ブシュ!ブシュウ!!

ペットボトルを振り、さらに前方の凍った床にコーラを振りまく。
たいした面積ではないが、氷の表面は黒い液体で汚された。
凍結は・・・・していない。コーラはコーラのままだ。
瓶の中身は、これで使い切ってしまった。

             キシ キシキシ

さらにその向こう、エイノーが立っていた出口付近の床が、
軋み音とともに一面、氷で覆われた。
高遠が破壊した壁の穴から漏れ出た地下水、それが一瞬で『凍結』したようだ。
エイノーが破壊した床の凹凸をものともせず、
数秒とかからぬ間に、スケートリンクのような滑らかさを取り戻している。

『氷化』した個所とそうでない箇所の境目に違いは見いだせない。
言うまでもない違いであれば、距離だ。
通風孔に近い場所は『凍って』おり、
自分たちが追い詰められた穴の突き当たりまでは届いていない。

『安全地帯』は前後『3m』ほどしかなく、この人数では『満席』に等しい。
『氷面』の支配は、通風孔まで『5m』の通路に至っており、
さらには『巨大ベッド』が出入り口を塞いでいるという念の入りようだ。

『ナツメグ』:
「これ以上追い詰められたら『詰み』ってとこだがよ。
 『前に来ない』のは何でだ?・・・・理由があるみてーだなぁ」

      ガ シイ!

『フランキー・アヴァロン』が、巨大な掌を壁に貼り付けた。

「とりあえず、水漏れは塞ぐとして」

                  ズギュン! ズギュン!


「連中の目的は、『ハピオル』とオレらの分断だ。
 なるたけ危険を犯さず、一刻も早くここを出る算段がいるわけだが・・・・」

363『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/10/18(木) 02:12:00
>>357(井上、『ハピオル』)

ガツ! バク バクゥ

井上は所持していた食糧を広げ、慌てて胃に移す。
手持ちの分は全てなくなったが、腹は十分に膨らんだ。
通常ならば数時間は優に満たされるはずだが、『肉詰め』の消費量は夥しい。
どれだけ持つかは怪しいところだ。

一方、『ハッピー・オルガン』は油断なく来訪者を睨み付ける。
最初に観察するのは、足だ。
井上と自身、そして『ナツメグ』の共闘で破壊したルンクスの片足は、
足首から爆ぜ、足の用を足さない重症のはず。
ならば今、この雪原を歩いて進んで来られる理由とは・・・・?

         ザッ ザッ

「・・・・その手の下ネタジョークは大好きだゼ。
 夜通しだってつきあってられル」
                   「が」
黒い人影・・・・
その右の足首は、純白に輝いていた。
足首を固定する『氷のギブス』・・・・歩行を可能にする、これが答えだった。
 


        ゴ  ゴ ゴ  ゴ ゴ ゴ


長身の黒人──【性豪】ことルンクス。
降りしきる雪の中、男が立ち止まったのは、井上たちから『10m』ばかり先だ。
傍らの小屋を除けば立ち木の一本とてなく、
脛まで埋まる雪原を除いては、両者を阻む障害物は一切ない。


「あいにく、夜明けを待つ余裕はねぇ。
 『運命的花嫁』がくれた好機を、逃すわけにはいかねえからナ。
 『覚悟』はいいか? オレは出来てる」

                           ズギュン!

黒人の傍らに発現する、『馬面』の戦士。
その股間には、野太刀もかくやという『一物』が喉元まで反り返っている。
──『エンジェルズ・ラダー』。
筋骨隆々たるその腕が足元に伸び、積もったばかりの雪をえぐり取った。


「『ユキガッセン』・・・・だったか?
 オレは『初体験』だが・・・・オマエはどうだ?」

        ギ ギ ギ ギ

人の頭ほどもある雪塊が、圧倒的な握力で圧縮されていく・・・・!

364井上正『ハッピー・オルガン』:2018/10/21(日) 11:14:40
>>363
「相当切羽詰まってるな、動けねーから飛び道具、順当ではあるが…ねぇ?
足は失血死を免れただけで痛みがなくなったわけじゃあない、チビりそーな激痛をガマンしてるのはエラいけどな、
マスかいた手で握った雪玉にも効果判定あるのか? あと、お前らの行動パターンも大体把握した。
基本的に『罠』だ、無策で雪合戦する意味もない、多分足元か、雪に『白いの』を紛れ込ませるのもアリだな」

話し続ける。余裕がないって告白してくれたが、反面こっちには余裕がある。
ハナから一対一の勝負なんてのは考えてない、するにしても相手の土俵で戦ってもまず負ける。
こちらのステージに上がってもらわないと困るわけだ。
後ろのやつらが合流するまでダラダラ引き伸ばしたいが、まぁ無理だろう。

まずは『雪のスタンド』の謎を解く、もしくは本体を速やかにブチのめす。でなければ勝機はない。
ハピオルと井上は小屋がルンクスとの遮蔽物になるように動く。スA

365エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/10/23(火) 17:07:40
>>361
(有難う高遠君)
 
高遠の援護に感謝しつつ何としても意識を保つ。
『F・O・Q』を使える所まで生き延びなければ
『無駄死に』だ。
今はナツメグの治療効果に期待する。

366高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/10/23(火) 23:31:50
>>361
初めて出し抜けた。

その実感を腕にすくい上げたエイノー先生に感じる。
しかし敵の攻撃は冷徹なまでに正確な頭部破壊だ。そのままでは死を待つばかり。

「ナイトキャップと肉詰めを……!」

頭を覆い、その中身を肉詰めしてダメージを食い止める。ことをお願いする。


……「ウィンター・ブランケット」以外ベッドをどかすのであれば
『F・O・Q』のカートリッジ化で『破壊不能』特性をベッドから抽出することで破壊できる様になるかもしれない。

しかし指を咥えて見ている『スイートバイト』ではない。
となれば排除するべきは『氷鏡』だ……。

自分が立てた仮説……氷結は衝撃や圧力に呼応してるのか、
あるいは外れていて別の条件なのか。はっきりさせないことには……。

現在凍っていない場所と『氷面』の見た目の違いはあるのか、
エイノー先生を下ろしながら、回転速度を落としながら防御のための警戒と観察とを行う。

足元に何か蹴り飛ばせそうなものがあればベッドに接している通風孔の壁めがけて軽く蹴りつけてみたい。

367ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/10/25(木) 00:49:35
>>362

「Well done(お見事)、ミス・タカトー」

間一髪でエイノーを救った高遠に賞賛を送る。
『浜岡』と『ナツメグ』は恐らく高遠の援護に回るだろう。
自分は空になったペットボトルを、目の前の床目掛けて放り投げる。
コーラは凍結していないが、漏れ出た水は即座に凍結した。違いはなんだろうか?
無差別に凍結できるのなら、既に地下全てを『鏡』の支配下に置いているはずだ。
液体に対して『衝撃』、あるいは『風』などが吹き付けると凍結の条件が揃うのか?
それらを考えつつ、両手で『ファイア』を構えて『スイート・バイト』を牽制する。
ひとまずは高遠達への追撃を一旦止めさせたい。

368『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/11/11(日) 03:49:25
>>366(高遠)

浜岡:
「いいとも。さ、およこし」

ズギュ!

『クレモンティーヌ』の手から渡ったエイノーの頭に、
星模様の『ナイトキャップ』を被せた後、『ナツメグ』へと手渡す。

「チッ、また怪我人かよ。
 このままだとキリがねぇぜ」

           ガシィ   ズギュン!

悪態をつきながらも、『ナツメグ』のスタンドが
帽子を被ったエイノーの頭を握り、『肉詰め』を行う。

その成否を確かめることなく、
高遠は『クレモンティーヌ』を防御に回しながら、
足元に転がっていた瓦礫の一つを軽く蹴り飛ばした。

 カコッ
          ────カッ!

わずか数秒の救出劇のうちに、
高遠らの逃げ延びた『安全地帯』を除いた通路の内側は、
完全に『氷面』で覆われてしまっている。

ほぼ狙い通りの位置に飛来したコンクリート片は、
薄氷の張った壁に命中し、その表面に亀裂を走らせ、転がった。
だが・・・・次の瞬間。

 キシ キシキシ

消しゴムをかけるかのように、亀裂は溶解し、姿を消す。
後には元通りの滑らかな鏡面が甦っている。
さながら『生命体』のようだ・・・・!

浜岡:
「こいつは想像以上に、面倒な能力かもだねえ。
 だがどうにかしないと、あたしらは閉じ込められたままだ。
 さあ、どうしようか?」

>>365(エイノー)

高遠から浜岡を経て『ナツメグ』の手へ。
ベルトコンベアのような救出作業は、棺桶に頭半分を突っ込み、
黄昏めいたエイノーの意識でも感じ取れるものだった。

「チッ、また怪我人かよ。
 このままだとキリがねぇぜ」     ズギュン!

『殺し屋』の悪態と同時に、闇が駆逐され視界が開ける。
エイノーはゆっくりと目を開けた。
場所は変わらず、乏しい明かりで薄闇に等しい環境だったが、
死の淵の昏さに比べれば、陽光の下も同然だ──

>>367(ウィル)

エイノーの救助を横目に、ウィルはこの状況の調査に入る。

ヒュッ 
      カ! カランカラン

床に投じた空のペットボトルは、
まず『安全地帯』の床で跳ね、次いで『氷面』の上で跳ねて転がった。
いずれの場合も、床への影響はない・・・・
高遠の蹴った瓦礫に比べて質量が軽いためか、亀裂すら入らない。

今や全面『鏡張り』と化した前方の通路に銃口を向けながら、
ウィルは油断なく、追撃の目を絶つ。
通路は人二人がかろうじて並べる程度の狭さだ。
大柄な『ウィンター・ブランケット』はもちろん、
『スイートバイト』が姿を現せる範囲はごく限られる。
油断さえしなければ、対応が遅れるとは思われない。

「──まずいね」

背後でそうつぶやいたのは、
『フランキー・アヴァロン』に抱えられた菊川だ。
その掌は通路の壁にあてがわれている。

「──『ハッピー・オルガン』と井上が敵と遭遇してる」
「──相手はルンクスだ。
   この分断が続けば、『雪』の加勢で『ハピオル』の不利だ」

369『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/11/11(日) 03:50:25
>>364(『ハッピー・オルガン』)

ルンクス:
「フッ、案外そうでもナイさ。
 とんだり跳ねたりは難しいかもしれないが、
 この『雪原』なら、そんなアクションは必要ないからナ」

「痛みも、見かけほどじゃあナイ。
 限度を超えた苦痛は、脳が無意識にカットするそうだが、
 おそらくそれだナ・・・・
 どのみち、おまえ達を仕留めるまで保てバ、それでいい」

スタンドの剛力で急激に圧縮された雪玉を弄びながら、
ルンクスは続ける。

「『ハッピー・オルガン』・・・・
 一度は『嫁』にしたオマエを、誰よりも理解しているのがオレだ。
 力に任せた粗暴な戦いが目立つが、オマエが真に『悪魔的』なのは、
 パワーやスピードのみならず、それを最大に生かせる『頭脳』にある」

「『意外性』という意味では、そこの『おまけ』も侮れない。
 『二度目のラッキーはナイ』と断言させてもらおう」

「そんなおまえたちが今考えるとすれば──こうだ。
 
 『『時間稼ぎ』が必要だ』
 『『雪』の正体を見極め、仲間が駆けつけるための『時間』が』

 ──なるほど、確かに『正解』だ」

顎に手を当て、ひとりうなずく。

「だが、オレはこうも考える。
 『時間』があれば有利になるのは、こちらも同じだ、と。
 『新妻』となった『彼女』は、まだ新たな能力に慣れていない。
 『時間』が過ぎるほどに、彼女は能力を開花させていく」



               ────ギャンッッ


ルンクスの独白を置き去りにするように、
井上を抱えた『ハッピー・オルガン』は加速する。
雪原を駆け抜け、小屋の東側に飛び込んで遮蔽物とする──
スタンドである『ハピオル』にとって、足場の悪さは意味をなさない。
ルンクスが追ってくる気配もない・・・・届くのは声のみだ。

「正直な話をするが、ここに落ちた時、
 オレはおまえたちに『追い詰められた』と思ったよ」

「この地の底で追い詰められれば、逃げ場がない。
 世界を手中に収める野望もろとも、葬り去られるかもしれないと。
 そんなオレの弱さが、オマエを『嫁』から解放しタ」

「だが・・・・
 今は、この場所にオレを連れてきたオマエたちに感謝している。
 絶望の果てに、オレは究極の『嫁』と巡り合えタ。
 今では『彼女』なしの野望は思い描けないほどだ」

「その礼と言ってはなんだが、
 『彼女』の能力について教えてやろう」





            「──『彼女』は『水』を支配する。
             『水の星』において、いずれは『女王』となる能力だ」

370ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/11/18(日) 01:02:26
>>368

(衝撃ではない・・・接触でもない)
(やはり単純に『能力範囲』・・・・・なのか?)

だとするなら、もし敵本体がこちらに距離を詰めてくれば、成すすべもなく皆凍結してしまうかもしれない。
しかし、問題はそれだけに止まらない。
菊川の情報によれば、既に井上はルンクスと接敵しているようだ。
ここで確実に『スイート・バイト』を倒している時間もないかもしれない。
突破を最優先にすべきか。

『人間アレルゲン』を削除し、『ヴェノム』から『スタンドアレルゲン』を採取、『ファイア』に装填。
これを一発当てて『スイート・バイト』を『スタンドアレルギー』にして、
あのベッドの方へと吹っ飛ばせば、解除せざるを得ないはずだ。
だが、それには奇襲を仕掛ける彼女に対して反撃を加える手段があれば、の話だ。

「『ナツメグ』・・・きみの能力 肉から血液を出せたりはしないのかい?」

今のところ、氷を封じる有効な手段は汚すことしかない。
肉詰めからスタンド血液のようなものを出せたりはしないだろうか?

371エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/11/20(火) 23:01:47
>>368
「ありがとう、助かった」

とりあえず高遠達に礼を言う。
そして提案。

「とりあえず縦一列で前方のベッドに接近しないか?
 鏡のスタンド使いに聞かれたくないが突破法がある」

372高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/11/24(土) 13:57:15
>>368
おかしい、段々早くなっている
単純な水の三態変化を操作している、とも考えられる。

しかし、だとするとこの速度は……。

「自動ではなく手動で操作しているかのような…」

消しゴムをかける速度であれば次々に破砕していけば追いつかなくなるだろうか。

進めるようであれば進みたい。が
最前列にいられるよう、低速のまま氷の前、
『スイート・バイト』の手が出てきてもわかる距離を維持する。

373井上正『ハッピー・オルガン』:2018/12/01(土) 10:14:55
>>369
ハピオルは小屋の壁を蹴り壊し、中を確認する。パスAA
中になにかいる、もしくはあるとしたら、瓦礫の散弾を受けるだろう

374『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2018/12/08(土) 20:40:07
>>370(ウィル)
自分たちに能力が及ばない理由を『射程距離』と推理したのは
『ナツメグ』だったが、そこに根拠はない。
強いて言うなら【殺し屋】の勘というところだろう。

だが、他の原因を見いだせない今、
ウィルもまた、彼の推理が正解ではないかと思い始めている。

だが、もしそうだとすれば。
射程距離が固定されたように『動いてこない』のは何故か、という
新たな謎が発生する──

 
 カシュ シャコッ
 
ウィルは『ヴェノム』を操作し、自身の体から
『スタンドアレルギー』を抜き取ると、『ファイア』に装填する。
先刻まで、『スタンドアレルギー』だったウィルには、
この氷の洞窟そのものがスタンドに等しいことを知っている。
命中させさせれば、ベッドに近づくまでもなく
強度の『アレルギー』が『スィートバイト』を襲うはずだ。

同時に、ウィルは『ナツメグ』に問う。

『ナツメグ』:
「生憎だが、そりゃあ無理な相談だぜぇ。
 仕事を始める前に説明したろうがよ。
 オレの『肉詰め』の弱点は、『露出』だ。
 中の『肉』が見える状況になれば、それは解除される。
 つまり血が噴き出すような状況はありえねえってことさ」

唇を歪め笑う肥満漢。
だが、それは冷笑の類ではない。

「だが・・・・おまえの考えは間違ってねえぜ。
 『氷』を砕かなくとも、『鏡』でなくせば十分なんだ。
 持ち込んだドリンクは、色の薄いもんばっかだがよ・・・・
 氷を着色する手がありゃあ、このくそ狭い場所からおさらば出来る」

>>371(エイノー)
高遠に礼を言い、提案をする。

浜岡:
「あたしはいいがね、誰が先頭に立つんだい?
 その帽子が飛んだら、あんたはもっかいぶっ倒れるってこと、
 忘れるんじゃないよ?」

>>372(高遠)
高遠の肌感覚は正しい。
『凍結』の速度そのものに大差はないが
これまでが一点から広がるような『凍結』だったのに対して、
今、目にした現象は、『全体』が『同時』に『凍結』したようだ。

クレヨンを初めて持った幼児は、最初は紙の端を少しづつ塗るが、
慣れるに従って大胆に画用紙全体を塗り始める・・・・そんな感じだ。

手をこまねいては危険性が高まるが、
高遠は打つ手なく、氷の前で回り続ける。

──その時だった。
目を覚ましたエイノーが、何かを思いついたらしい。



>>373(井上)
           バッ ギャゴォオオオ ン!!


ルンクスの長話の相手をせず、
『ハッピー・オルガン』は木製の小屋の壁を破壊する。
強度は見た目通り知れており、優に人二人は潜れそうな穴が開いた。

だが、小屋の中は外装とは大違いだった。
手前には山小屋的な暖炉、テーブルや椅子などが並ぶが、
その奥の壁を覆うのは、近代的な電子装備だ。
複数のコンソールに見慣れぬグラフや図形が踊っている・・・・
壁が木だったのが幸いして、機材は瓦礫の被害を受けていない。

そして、小屋の中は無人だ。
奥の壁に扉が一つあるが、小屋のサイズからみて、
その先に大きな部屋があるとは思われない。扉はそれだけだ。

ルンクス:
「それじゃあ、始めるとするカ。
 ──覚悟はいいか?オレは出来てル」

ルンクスの傍に立つ『馬面』のスタンドが、
ギリシャの彫刻の如き上腕を振り上げる。
そして、投じた──雪を握り込んだ『雪玉』を。


                       ──ギャンッッ

狙い過つ外ことなく、
『ハッピー・オルガン』の背中に迫る!(パスAA)

375井上正『ハッピー・オルガン』:2018/12/17(月) 22:00:30
>>374
「覚悟はできてるって? ちゃんとトイレは済ませただろうな」
井上が話しているか喋らされているのか分からないがどっちでもいい

ハピオルは井上を掴んで、振り向かず右に2m移動、その後後方に1m、左に1m移動し、その後振り向く、スA
ただの雪玉を投げるだけとは思えない、追尾してくると仮定した上で行動する。
井上はルンクスの方を向けておく、井上が見えればハピオルは視界の共有ができる。

【遺言にしちゃあセンスねェなァ〜】

376ウィル『ヴェノム&ファイア』:2018/12/19(水) 00:48:23
>>374

(敵本体はこれ以上動けない・・・あるいは元から動けないのか?)
(例えば 嫁に元々歩くための機能がないとしたら あるいは)
(凍結に条件があるパターンも 想定から捨てるわけにもいかないけれど)

「雑巾から水を絞るように『血液』だけを出せたなら良かったけど・・・そう上手くはいかないか」

洞窟に攻撃を加えて砂埃で鏡を汚すプランもあったが、加減を間違えると危険かもしれない。
『ファイア』を構えている限りは牽制になるが、さてどうする?

>>371


「何か策を思いついたのかい?」

エイノーに訊ねる。
従うまでもなく、自分は一歩下がった位置にいる。
誰かが進むなら、銃で後ろから援護しよう。

377高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2018/12/19(水) 10:23:26
>>374
「……氷を着色する手が、あればいいのよね」

踊った状態のママ、浜岡さんを近くへ呼び、下記のことを伝えておきたい。
これから、確実に死期が早まり、『スイートバイト』の的になることをするからだ

やりたいことは単純。
『踊りを解除し、腕の止血を解き、血を吹き出させ鏡ではなくする。
 最低限床と片方の壁。』

止められなければ実行に移す。

378エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2018/12/19(水) 15:55:20
>>374>>376
「ベッドまでたどり着けば
『破壊不能』の機能を抜けると思う。
 私からも浜岡婦人と菊川氏、
 ナツメグ氏に尋ねたい。」

とりあえず何もしない手もない、
元に戻った鑢でハンマーを『F・O・Q』に
削らせつつウィルに答え3人に質問する。

「浜岡婦人、鏡の貴女はベッドに潜めるのだろうか?
 菊川氏、大雑把に今の場所の構造を知りたい。
 私は壁越しに殴られた、通路があるならそれを使うのも
 いいだろう。そしてナツメグ氏、状況を整えたら回復は
 諦めるので鏡の浜岡婦人と肉で接合して拘束できないか?
 この状況で彼女を『殺さない』数少ない手段なのだが」

379『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/01/09(水) 18:16:33
>>375(井上)

──ギュ! ギャ! ギャンッ!

雪玉を警戒し、『コ』の字を描いて移動する『ハッピー・オルガン』。
そのまま小屋の大穴の傍に立ち、
自身は雪玉を、井上にはルンクスを凝視させる。

壁に激突した雪玉は四散したが、新たに抉られた頭大の穴が、
圧縮された雪の硬さと、敵の剛腕を物語っている。
井上の目に映るルンクスは、早くも周囲の雪を拾い上げ、
『次弾』の圧縮を始めている──当然だが、黒人の視線に隙はない。

「『小便』の心配が必要なのは、おまえらの方だナ」


ブシュ!
       シュウシュウシュウゥ・・・・

突如、異音を放ったのは、雪玉の破片だ。
砕けた雪・・・・いや氷の塊が、水に浸けたドライアイスのように溶け出し、
白い蒸気を噴き上げている・・・・
『煙幕弾』のように急速に、小屋の中の視界が塞がっていく!


>>376(ウィル)

『ナツメグ』:
「『肉』から『体内』になら、血を巡らせも出来るんだがよぉ。
 どういうやり方でも『体外』は無理だった。
 『フランキー・アヴァロン』の最大の制限に引っかかる。
 『内で完結する』って制限にな」

口ぶりから察して、『ナツメグ』も過去に試したことがあるようだ。

>>377(高遠)

浜岡:
「・・・・いいとも、やりな。
 ただし限界が来る前に引くんだ。
 そいつに頼めば、血も含めて『詰めて』もらえるんだからね」

背後の『ナツメグ』を一瞥し、首肯する。

「だがね・・・・おそらくその考えは、相手も『想定内』だ。
 それでもやるしかない以上、それ前提の対応が重要さ。
 あたしが護衛につく。ウィルは反撃を狙い済ます。
 血で汚れなかった氷に気を付けな。呼吸を合わせて突破するよ──」

>>378(エイノー)

浜岡:
「あのベッドじゃあ無理だね。圧縮されすぎてる。
 鏡ばりのベッドだったらあり得たかもしれないがねえ」

菊川:
「──この通路以外に隠し通路なんてないよ。
   さっきの『スイート・バイト』の攻撃は、壁を覆った氷越しだった。
 ──通路は周囲をコンクリートで覆われていて、その向こうは岩盤だね。
 ──壁の中には水道管と電気配線があるけど、今漏れ出てる水は岩盤から
   湧き出した地下水だよ。
 ──壁の強度については・・・・保証出来ないな」

『ナツメグ』:
「『接合』は無理だな。
 オレの『フランキー・アヴァロン』は『内』に限られる能力だ。
 だが、掴みさえすれば体内に『肉詰め』して操作する。
 『5秒』確保出来りゃあ、全身を操作してみせる」

ギャギャギャギャギャ!!

ハンマーから削り取った鉄粉が、見る間に小山を築いていく。
掌に二掴みほどの量だ。

そして高遠もまた、自らの出血を使い、氷の洞窟を突破するようだ。



    ド ド 
     
                 ド ド      ド  ド  ド

380井上正『ハッピー・オルガン』:2019/01/14(月) 19:52:44
>>379
井上の呼吸を止める、蒸気を吸い込んだ後、肺の中で水に戻されては困る。

【大体察しはついたがァ〜 まだチョッと材料が足りねェんだよなァ〜】

ハピオルは井上を肩に担いだまま『歩いて』ルンクスへと近づく。
極めて力強く、床を踏み壊しながら歩く。いきなり足元を凍らされてもいいようにな
『投げる』という攻撃は必ず予備動作がある、大きな予備動作を必要としない投擲は威力が落ちる。
敵が振りかぶった瞬間だけ、高速で右方向に30cm移動する。

381ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/01/15(火) 20:43:02
>>378-379

>浜岡:
>「あのベッドじゃあ無理だね。圧縮されすぎてる。
> 鏡ばりのベッドだったらあり得たかもしれないがねえ」

「つまり『正面以外』 警戒すべきは『氷』による鏡面だけか・・・」

「そうか そして『フィストフル・オブ・クォーターズ』」

「相手のスタンド能力により付加された『機能』も抜き出せるのか・・・!」

希望が見えてきた。
これならば、確実に『破壊不可能』なベッドを通ることができる。
必然、相手はこちらを攻撃するために出てこざるを得ない。
焦りがあれば、反撃のチャンスも出てくる。

>>377

「ミス・タカトオ」「ぼくの血を使ってくれ」
「ぼくはこの中で一番軽傷だ」「戦闘スタイル的にも そこまで動くことはないからね」

『ペティナイフ』を銃を持たない左手で取り出し、血を出す準備をしておく。
『出血』は肉詰めで止めてもらえばいいだろう。

382高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/01/21(月) 13:38:37
>>379
>>381
「それも考えたけど今この場で遠距離からの行動ができるのはウィルさんだけ。
 迎撃と反撃を近距離二人でやるのは難しい、反撃を優先して」

ウィルさんにはそう返し、止血を解き、血を撒き始める。

踊り中の『不滅』が故意の出血を阻害するようであれば解除して行う。
まず左側の壁から。血液は重力に従い垂れる。上から下へ流すように撒く。

迎撃は完全に『ウィンター・ブランケット』に任せ、
血を失うことによる体の変調を把握しながらまくことに注力する。

383エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/01/23(水) 20:10:56
>>379
「浜岡婦人、毛布を何枚か用意して欲しい。
 高遠君の血とこの粉では多分2m程足りない」

高遠と『クレモンティーヌ』の足場になるよう
ハンマーの削り粉を撒く。

「あとウィル君と浜岡婦人、ナツメグ氏は先行して欲しい。
 ナツメグ氏にある遠慮は花嫁の鏡の浜岡夫人にはないだろう、
 私が最後尾で護衛を勤めよう」

言葉通りの意味に『自分を囮にする』意図を隠して提案する。
ウィルに感謝しなくてはならない、地上で携帯を提案された
『粘着テープ』をしまった状態で「F・O・Q」に手を入れさせ
「粘着」カートリッジを作成する。

384『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/10(日) 02:03:33
>>381(ウィル)
浜岡:
「ああ、確かにエイノーの能力なら、『破壊不能』だって関係がない。
 時間をかけずに突破するなら、それしかなさそうだね」

ナイフを取り出し、高遠と代わろうとするウィル。
だが、高遠の返答は否だ。

ウィルの返答を待たず、高遠は『鏡の洞窟』に足を踏み入れる。
エイノーの撒いた鉄粉の上を一歩進み、スタンドを解除した状態で、
その手から血を吹き出し、左側の壁を塗り替える──
同じく前進した浜岡が、その一歩後ろで構えを取る。
一触触発の状況──それを百も承知の上の動きだ。
彼女の意識が右の壁と天井に向いているのが、ウィルの位置からはわかる。

>>382(高遠)

ウィルの提案を拒み、自ら前に出る高遠。
『不滅』状態では傷は固定されてしまうので、解除した。
エイノーが削り出した鉄粉を床にまき、花道ならぬ『鉄道』を作ってくれる。
少なくとも床は『鏡』でなくなった・・・・後は壁と天井だけだ。


            バッ  ブシュウウウ!!


腕の包帯を取るなり、手首に詰められた『肉』が溶け去るのを感じる。
同時に襲い掛かる激痛、疲労、虚脱感──
すっかり忘れていたが、地上の激戦を終えた後の感覚が甦ってくる。

だが──目的のためであれば、何ほどのこともない。
貧血にふらついた体をしっかと足で留め、傷口を左の壁上方に掲げた。
まさにシャワーのように噴き出す鮮血が壁を真っ赤に染める──
『鏡の洞窟』が、みるみる紅に染め上げられていく。

「油断するんじゃないよ」

すぐ後ろでつぶやく女の声。
振り向かずともわかる、誰よりも頼もしい声音だ。

>>333(エイノー)
浜岡:
「生憎だが、これ以上はあげられないよエイノー。
 あたしの『寝具』は同時に三つしか出せない。
 あんたの帽子は、特別のプレゼントだ。
 他に被せるなら上着を使っておくれ」

「・・・・なに、気にすることはないさ。
 それは大事に被っておくんだよ。いいね」

振り向くこともなく、エイノーの次の返事を読むように言うと、
浜岡は高遠のカヴァーに出る。

                   
                ガ シィ
                             バッッ ! !

そのさらに先、凍てついた通路の床に向けて、
『フィストフル』は削り出した鉄粉を掴むと、力士のように力強く、振りました。
床の表面が黒い粉にまぶされ、汚される。
少なくともこの瞬間、床は『鏡』ではない──
そこに高遠が乗り出し、腕の切断面から鮮血を噴出させる!

浜岡:
「ああ、任せたよ」

浜岡の了解を受け、エイノーは最後尾に移動する。
『ナツメグ』の体格で窮屈な隙間を抜け、地上に通じる大穴の真下に出た。

菊川:
「──穴の上に人の気配はないよ。」

粘着テープから、『カートリッジ』を作成する。

385『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/10(日) 02:03:44
>>380(井上)

突如、室内を満たす『噴霧』・・・・
井上の息を止め、『ハピオル』は急ぎ小屋の外に出る。

雪景色の向こうに見えるルンクスの黒い影。
その位置は移動前と寸毫も変わらず、距離にして『15m』。
無論、その傍に立つ『エンジェルズ・ラダー』の馬面も健在だ。
唯一の違いは、その足元に転がった無数の『雪玉』か。

井上を担ぎ、ルンクスの投げのモーションを盗んで前進に臨んだ『ハピオル』だったが、
予想外があったとすれば、飛び出したその瞬間、まさにルンクスの投じた雪玉が、
風を切り裂き、飛来したことだ。

                             ─── メ ギャンッ!!


だが、この弾の速度は何故か『遅い』。
一般的には比類なき剛速球だが、A級のスタンドにすればキャッチボールレベルの飛球(スB)だ。
はや目前に迫った雪玉に対し、『ハピオル』の次の対応は・・・・

386ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/02/15(金) 16:59:29
>>384

「・・・・・I get it.(分かったよ)」
「女性ばかりに傷を負わせるのは あまり気分は良くないけれど」

それも、勝つ為に必要ならば仕方あるまい。
今は自分がなすべき事を成す。この場合は、周囲の『警戒』『反撃』だ。
『ペティナイフ』をしまい、改めて両手で『ファイア』を構える。
『浜岡』が右や天井を警戒するのであれば、自分はそれ以外の部分。床やその先など注視しておこう。
どちらにせよ、浜岡が警戒している部分も視界内には入っている。
彼女が『迎撃』してさえくれれば、即座に『反撃』はできる。
無論、自分が警戒している場所から出現するなら、出鼻をくじくことも可能だ。

387井上正『ハッピー・オルガン』:2019/02/18(月) 22:16:01
>>385
投擲メインの戦法ってことはつまり、近づかれたくないってことだ。
妥当な判断だ、片足が十全に機能しない状況での近接高速戦闘は自殺行為に等しい、加えてその速度域では『水』の支援も受けられないだろう。
恐らく『水』のスタンドは目視で状況を把握しているわけではない、今俺が一人で戦っているのがいい証明になる。分断された戦力も恐らく『水』の攻撃を受けているはずだ。
『寝具』のスタンドだけではあの全員を抑えてはおけない、目視で発現する能力であればそれは不可能だ。右を見ながら左は見れないからな。
『スタンド空間』とでも呼ぼうか、その空間内は大まかには把握できるが、細かいもの、動きの速いものは補足しづらくなる『慣れ』れば正確に操縦できるかもだが…。
飛来する雪玉は『操作しやすいように』わざわざスピードを落としているんだろう、どんな変化をするのか見ておきたいな。
能書きを垂れたのは自分自身に言い聞かせ、冷静さを保つためだ、行動の筋道があるのとないのとでは大違いだからな。

ズ バ ァ ッ !

ハピオルはルンクスへ向けてジグザグに移動。スA
雪玉は井上が腕を伸ばしてキャッチする。パス精BBA(ハピオルが操作しているため)
キャッチしたら井上の手首を『切り飛ばす』

388ようこそ、名無しの世界へ…:2019/02/19(火) 13:31:03
>>384
「いや、面倒をかけている身で
 申し訳ない」 

浜岡に詫びやや屈み気味にナツメグに続き
『F・O・Q』右肩に『粘着』カートリッジを装填する。
警戒するのは対応が遅れる左壁と床だ。
鏡の存在でも実体化すれば写るだろう、
どうであれ出がかりを掴んで捕縛する。
後方は影で警戒する。
同行者については不死身でなくとも
『クレモンティーヌ』を発現させている高遠と浜岡の護衛があるウィルはまず大丈夫だろう、ナツメグ相手なら『F・O・Q』の射程圏内だ。
あと気付いた事を呼びかける。

「やり難いかもしれないが出来るだけお互い近付こう。『ベッド』で分断されるのは良くない」

389エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/02/19(火) 13:33:56
>>388
名前入力忘れ失礼しました。

390高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/02/19(火) 18:41:21
>>384
「ふ……ぅ……」

忘れた頃にやってくる痛みが一番、しんどい。

だが悲鳴なぞ上げてられない、相手が攻めてくるならこれしかないはずだ。

背後からかけられるこの声……この声だ。
そのためなら何だってやってやる。
賭したことは数えるほどもないが命だって張れる。今のように。

左ができていれば次は『上』へ。
自分の視界は上、左側へ位置取って左壁から上を通って右上に行くように、時計回りに血を噴射する角度を移動させながら撒く。

人間、上下の視界は狭い。視界外が一番危険だ。上を潰せば敵はおそらく右側からでてくるしかなくなるはず。

傾斜のない天井に液体を吹きかければ、液体の水滴は付着してすぐに
表面張力ででき始めの鍾乳石のような状態になり、吹きかけた勢いにまかせて滑っていく。
この凍っていく状況で血をかければすぐに固まって『鏡』でなくなるはずだ。
勢いが足りない血液は床を更に汚せるだろう。

血を撒きながら、自分の変調に注意しつつ、
敵が投げ込むであろう攻撃物や敵『スイート・バイト』とそのスタンドを警戒する。

391『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:25:30
>>387(井上)

『ハッピー・オルガン』の読みは、果たして正解なのか?
だが一つ言えることは、この『水のスタンド』がこれまで、
本体はもちろん、ヴィジョンすら姿を見せていないことだ。

遠距離型ではなく、本体も視野の外にある状況下で、
仲間の足を止め続けているとすれば、一般的なスタンドの形態ではあり得ない。


   ──シュルルルル

『ハピオル』が前傾姿勢を取ると同時に、低速の『雪玉』が間合いに入った。


                      グ ンッ

井上を『操作』し、人外の速度・精度をもって右腕を繰り出す。
このスピードであれば、今の井上なら掴むのに造作も──




        《   バ  ム ン ッッ !! 》


──『雪玉』が爆ぜたのは、まさにその瞬間だった。
本体とスタンド、双方の全身を叩く針のような激痛。
思わず閉じた目を井上が再び開いた時、その視野に伸ばした腕はどこにもない。
鮮血に染まった右肩ごと──『消し飛んでいた』。


ルンクス:
「・・・・『手榴弾』の原理は知ってるかイ?
 殺傷力を生むのは爆発じゃアない。
 爆発で四散する『破片』こそが、敵兵を引き裂くのさ」

「高圧生成した『氷』・・・・『蒸気爆発』・・・・
 我が『花嫁』お手製の『氷爆弾』のお味はいかがカナ?」


血と肉で真っ赤に染まった雪原の向こうで、
ルンクスとその分身が、唇を歪めて嗤うのが見えた。
──その手に、次の『雪玉』があることも。

「もっとも、殺傷範囲は想定より狭イ。
 『5m』くらいは吹っ飛ばせルと思ったガ・・・・」

     ゴ    ゴ ゴ

予定では敵の投擲を掻い潜り、接敵するはずだった。
だが・・・・予定は変えざるを得ないらしい。
井上や自分のダメージではない。
この程度であれば突き進む覚悟が、今の二人にはある。


                         ・・・・バラ バラ

その問題とは・・・・井上の腹から垂れ下がる、複数枚の布。
ナツメグが教会のカーテンでこしらえ、切断面を保護していた『包帯』が、
氷の散弾に切り裂かれ、今にもほどけ落ちようとしている・・・・

高速移動などすれば、間違いなく傷口が『露出』する!


「まずはその『オモチャ』から潰しておくかナ」



       ゴ    ゴ    ゴ
                              ゴ     ゴ  ゴ

392『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:27:29
>>390(高遠)

       ウ
     ウ   ウ
  シュ      ウ
            ウ
ブ            ウ
               ウ────ッ!!


噴き出す鮮血が頭上でアーチを描き、
天井、そして右方向の壁面を深紅に染め上げる。
その間にも視線は上、そして右側へ。
敵の迎撃を想定し、油断なく目配りを忘れない。


        バ!ババ! バババババ!!

高遠の想定と異なり、『氷面』に塗布された血は固着しない。
そもそも低温ではないスタンドの『氷』なのだ。
血は高遠の体温を伝えたまま壁を叩き、液状のまま温度を下げていく。
だが、鏡となる表面を汚すという目的においては、
血が凝結するより液体のままの方が、効率的となる。

明らかな貧血症状──眩暈と視野狭窄を覚えながらも、
高遠は文字通り血を吐いて得た『成果』に満足した。
もはや三方、いや床を含む四方に於いて、『鏡』は存在しない──



                      ズ ウウ



ならば、重機のように太いこの腕は、一体どこから伸びてきたのだろうか。
高遠の視界の端に現れ出たそれは、貧血の生んだ幻なのか。

──そうではない。
左だ。真っ先に血で塗り染めた左方向の壁・・・・
振り返り確かめる余裕はない。
だが、何が起こったのかはわかった。
眼前、今塗ったばかりの右の壁で、同じ現象を目の当たりにしたからだ。

血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。

壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。


       グ ァ   バ

腕が掌を広げ、喉元に伸びてくるのを感じる。
だが避けられない。動けない。あまりにも失った。失い過ぎた。

その太い五指が、無造作に『首』を掴み──

                                     ベ ギン!!

──無造作に、へし折った。

393『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/02/25(月) 08:30:00
>>386(ウィル)

ウィルは両手で『ファイア』を構え、迎撃態勢を取る。
無防備な高遠の第一護衛が浜岡なら、第二の護衛がウィルだ。

通風口から漏れ入るわずかな光、それも『ベッド』に遮られた中、
通路の見通しはお世辞にもよくはない。
氷の『鏡面』から出現するであろう『スイート・バイト』に対応するには、
範囲を限定することは必須であり、ウィルはその対象を、
床および高遠より奥の通路に設定した。

そしてもう一つは、【護り屋】浜岡の動き──
眼前の背中が動いた時には彼女の援護をするべく、警戒の糸を巡らせる。


                ブシュウウウウウウ──!

今しも高遠が手首を失った腕を掲げ、天井に血飛沫を浴びせた。
続いて腕は右方向へ。
床、奥方向に異常はない。
浜岡は彫像のように動かない。何事も──

──ない、かと思われたその時。
真横から高遠へと伸びた腕に気付いたのは、その時だった。

ドドドドドドドド

ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
その腕は、一番に警戒から外した左側の壁から出現していたのだ。
鮮血で汚されたはずのそこは、何故か洗い流されたようにすっきりと、
汚れを落とされ、鏡と化した表面を曝け出している。

何が起こったのか、理解したのは次の瞬間だった。
眼前、今塗られたばかりの右の壁で、同じ現象が始まったのだ。

血糊が一瞬で『流れ落ちる』──
洗剤で浮かせたガラスの汚れが、『スチームクリーナー』を浴びたように。
汚れの落ちたその後には、輝かんばかりの『鏡面』が当たり前のように顔を出す。

壁の『鏡』が水を凍らせて作られたものならば。
その表面の薄い一枚のみを水に戻せば──汚れは容易に『洗い流せる』。

『氷解』による無音の『洗浄』・・・・
ウィルの反応が遅れたのは、無理もない。
いや、もっと気付くのが遅れたかもしれない。

浜岡の動きに、気を配っていなければ。


       グ ァ   バ

腕が掌を広げ、高遠の喉元に迫る。
高遠は避けられない。血を失い過ぎている。

その太い五指が、無造作に『首』を掴み──

                                     ベ ギン!!

──無造作に、へし折った。


 ド     ド ド


間一髪で高遠を庇った、『ウィンター・ブランケット』の『手首』を!


                     ド   ド   
      ド   ド                    ド   ド 


>>388-389(エイノー)

最後尾であるエイノーには、前方の対応は不可能だ。
まして『ナツメグ』の巨体が壁となるため、視覚的情報はゼロに近く、
前進する肥満漢の尻につきあい、歩を進める以外にない。

仲間に聞こえるよう声をかけ、『粘着』カートリッジを右肩に装填した時、
突如として『ナツメグ』が前進を止めた。

同時に通路を震わせる、浜岡の声──


>All

浜岡:
「ぐうッ・・・・何してんだい、早く脱出しな!
 こいつはあたしの『深淵』だ・・・・
 ここであたしが抑えとく・・・・その間に・・・・行くんだ!」

394エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/03/02(土) 20:13:10
>>393
「ナツメグ氏、脇を空けるか足を開いてくれ、通る」

ナツメグが作った隙間を『F・O・Q』と
重なる形で頭を両肘で庇いスライディングで抜ける。
床は自分の影で鏡たりえない、『ベッド』を出されてもパワーAなら押さえる事も出来るだろう。
何より濡れた石床はそれなりに滑りが良いだろう。

ここからは距離と速度の問題だが可能なら『F・O・Q』左手に包丁を持たせて心苦しいが浜岡の掴まれたスタンド相当の腕を切断する、それで自由は回復するはずだ。
それが無理でなおかつ先まで行けるなら高遠に前方ベッドまで蹴り出してもらう。
いずれも無理なら悔しいが『出遅れた』、そういう事になる。

395エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/03/02(土) 20:14:50
>>393
「ナツメグ氏、脇を空けるか足を開いてくれ、通る」

ナツメグが作った隙間を『F・O・Q』と
重なる形で頭を両肘で庇いスライディングで抜ける。
床は自分の影で鏡たりえない、『ベッド』を出されてもパワーAなら押さえる事も出来るだろう。
何より濡れた石床はそれなりに滑りが良いだろう。

ここからは距離と速度の問題だが可能なら『F・O・Q』左手に包丁を持たせて心苦しいが浜岡の掴まれたスタンド相当の腕を切断する、それで自由は回復するはずだ。
それが無理でなおかつ先まで行けるなら高遠に前方ベッドまで蹴り出してもらう。
いずれも無理なら悔しいが『出遅れた』、そういう事になる。

396ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/03/04(月) 18:54:50
>>393

「バカなッ!」「『部分解除』が可能・・・?」
「いや それよりもッ!『視られて』いるッ!」

この対応方法、間違いなく血液が付着させられていることを理解しなければできない。
あるいは、鏡の中にいる『スイート・バイト』が何らかの手段で連絡を取ったのか?
何にせよ、汚れを付着させる手段はこれで使えなくなった。
『ファイア』の狙いを腕に付けるが、間に合わない。

「─────ミス・ハマオカッ!」

即座に『スタンドアレルゲン』を壁から出てきた腕めがけて撃つ。スA
当たれば即座に『スタンドアレルギー』となり、『ウィンター・ブランケット』の手首を握ってはいられないだろう。
そしてこれが成功しようとしまいと。浜岡の言葉に従い、前へと、ベッドへと向けて走り出す。
もし高遠が動けないようなら、その肩を支えて連れて行く。

「すまない」「そしてありがとう・・・」

397井上正『ハッピー・オルガン』:2019/03/04(月) 21:52:33
>>391
右肩の筋肉、血管を収縮させ、出血を抑える。痛覚はカット。

【最悪だなァ〜】「最悪だな」
【何するか分かってんのかァ〜?】「だから最悪だって言ってるだろ」
【遺言はァ?】「クソッタレ、クソッタレだ」

ギュビッ ブオンッ

井上は頭を抱え込んで丸まる、『井上ボール』だ、これで頭部、腹部を多少保護できる。
ハピオルは『井上ボール』をルンクス目がけ、高速で回転させながら『山なり』に投げる。パス精CCA
ハラワタが飛び出るかもしれないが脳に酸素が供給されてればすぐには死なない、まぁ死んでもいい。
投擲直後にハピオルは腕を床に突っ込み、走りながら地面を抉り、破片を浴びせつつ直進する。パスAB

398高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/03/09(土) 15:12:43
>>392-393
リソースを割いておきながら敵の先制を許す、完全に『失敗』だ。
これやばいと思うマもなく死

>                                     ベ ギン!!

ぬ…前に庇われた。まず動かないと。スタンド。動け。

このままほうっておけば間違いなくこのまま全滅だ、自分が死したとしても
他を活かすために『行け』というこの人の判断は絶望的に正しい。

私がそれはダメだと異を唱えたくても思いつかぬほどに、絶望的に。

動く。

『敵ウィンター・ブランケット』は今腕しか出していない状態のはず。
逆に言えば、抑え『られ』てる今が、端へ抜ける好機なのだと。

『クレモンティーヌ』を発現(テンポを速く)
蹴り足で声を上げているエイノー氏を前に滑らせる動きを取り、自分も進み始める。

この水を変えるスタンド使い、どうやって状況を把握してるのだろうか。
この場で操作してるかのような動き……今この状況を認識している『小さいなにか』、あるいは『水そのものの生き物』かなにかでないと考えつかない。

399『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/03/20(水) 21:56:34
>>396(ウィル)
ウィルを襲う二つの衝撃──
特に後者の事実は、異次元的な敵の危険性を意味する。
『ナツメグ』が『射程距離外』だと推測した後方の安全地帯。
そこが『視界』の外だったのか、それとも内だったかは不明だが、
氷に覆われた通路の領域、ここから先は間違いなく、
敵の攻撃範囲──いや、敵の『手中』にあるといってよい。

水を自在に操作する能力を前に、
氷で覆われた空間に足を踏み出す・・・・
その意味を、ウィルは改めて、戦慄とともに理解した。


「─────ミス・ハマオカッ!」

                     ──バシュウ!


氷壁から伸びた太い腕。
その指は浜岡のスタンドの手首を握り砕いているが、
浜岡のスタンドもまた、その手首を握り返している。
片腕を犠牲にして、神出鬼没の『深淵』を捉えた形だ。
そして、固定された腕を狙うのは、ウィルにとって容易い──!


     バス!
            カラ カララ・・・・

腕に突き刺さった針弾は、しかし突き刺さることなく床に転がる。
同時に、ウィルはその理由に気が付いた。

『袖』だ──『スィート・バイト』のスタンドの腕が、
長い袖に包まれている。
恐らくはネグリジェなどの『寝具』・・・・
極薄の布地であれ、『破壊不能』であれば針は『通らない』。
ウィルの迎撃を見越した上での『仕込み』だろう──

高遠がスタンドを発現し、狭い通路で回転を始める。
ウィルは氷の支配する世界へ駆け出す──
壁、天井、そして床の氷が崩れ、羊水のように溢れ出る・・・・
全身に冷えた水が浴びせられる・・・・!

間違いなく『危険』・・・・
だが、『希望』は、その先にしか有り得ない。


>>394(エイノー)

『ナツメグ』:
「ああ、行け。『ベッド』を『破壊』しろ」

巨体が『回転扉』のように回り、エイノーに道を譲る。
エイノーは頭から飛び込み、スライディングを試みる──
床は凍結し、鉄粉によって『鏡』でもない。
何より、『深淵』は浜岡が抑えている。問題なく滑り抜けられるはず・・・・


          バッ シャアア!!

だが、そうはさせじと『氷』が溶解した。
床は氷のリンクから瞬時にしてみぞれ交じりの『ぬかるみ』へと変わり、
滑り込んだエイノーの勢いを削ぎ取る。
全身ずぶ濡れのまま、エイノーの前進は浜岡の足元で停止を余儀なくされる。

氷壁から伸びた太い腕を、かいま見上げるエイノー。
その指は浜岡のスタンドの手首を握り砕いているが、
浜岡のスタンドもまた、その手首を握り返している。
片腕を犠牲にして、神出鬼没の『深淵』を捉えた形だ。

浜岡の目的を考えれば、今なすべきことは彼女の開放ではない・・・・!

?
     グ ンッッ
             ?

情熱的な音楽とともに、体に力が加わるのを感じた。
陽炎の如きエネルギーを伴い、回転する高遠──
その爪先がエイノーの襟元を引っ掛け、通路の先へと押しやる。


   ザ バシャァ アアアア

くるぶしほどもある水の抵抗をものともせず、
『数m』もの投げ飛ばされたエイノーは、弾力ある壁に衝突し、
再び水たまりに没した。
薄闇でほとんど見えないが、間違いない・・・・
眼前に立ち塞がるのは、『スィートバイト』の残した『巨大ベッド』の壁だ。

400『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/03/20(水) 21:57:33
>>398(高遠)
危機的状況から『護り』に入ったのは、
想像通り、【護り屋】の上司である浜岡だった。

彼女自身、危険な状況なのは容易にわかる。
だが、それ以上に今を逃して通路を脱するチャンスは『ない』。
落ち着いて考えれば、全員が助かる手があるかもしれないが、
そんな時間は与えられない・・・・
時は『有限』。今は『選ぶ』しかない。

ズギュ!!
          ♪

『クレモンティーヌ』を発現し、自身を『不滅』のパートナーに変える。
通路は狭く、踊れるパターンは限られているが、
これまでに培った技法を駆使し、浜岡の傍を抜け、前へ出る。
上司は無言だったが、かすかに微笑んだ気配を感じた。

背後で聞こえるエイノーの声。
一気に滑りぬけようとしたようだが、周囲の『氷』は呼応するように溶け出し、
床はみぞれ交じりの『ぬかるみ』へと変化して、エイノーを食い止める。
だが・・・・幸いにして、高遠の足元には到達した。

?
    グ ンッッ
            ?

爪先を襟元に引っ掛け、勢いよく通路の前方へとエイノーを『蹴り投げる』──
『クレモンティーヌ』の膂力をもってすれば、『ぬかるみ』も何のその。
天井、壁の氷も溶け出した突然の『豪雨』を貫いて、
エイノーの体は『数m』先の闇にぶつかり、停止した。
薄闇でよく見えないが、おそらくそこが『巨大ベッド』の壁だ・・・・


現在の状況:

※通路出口:
※エイノー<<<高遠<浜岡<ウィル<ナツメグ

沛然と降り注ぐ水は、高遠、『クレモンティーヌ』の区別なく
全身を濡らしていく。ただの『水』でないのは間違いない・・・・!



>>397(井上)

            ギシィ! ググン

傷ついた肩の筋肉を収縮させ、出血を止める。
同時に井上を体を丸め、解け掛けた腹部の包帯を護る・・・・
『井上ボール』の完成だ。

主人の『遺言』を尻目に、
『ハッピー・オルガン』は『15m』先で立ち尽くす
漆黒の『性豪』に対峙する。

ルンクスに移動する気配はない。
足元に転がった『雪玉』からも、『砲撃戦』の意図が窺える。

対する『ハッピー・オルガン』の選択は──
井上を利用した『同時攻撃』と『前進』だった。

  ブ ン ッ


『井上ボール』を山なりに投じると同時に、
二本の剛腕を雪原深くに叩き込む。


            グァ! バ!!

その有り余るパワーを以って、『除雪機』さながら
積もり切った雪を掘り起こし、地面までも露出させる。
積雪の深さは『50cm』程度もあったが、
『ハッピー・オルガン』にかかっては、掘り起しは問題ない。

ただし、想定外が一つ。
雪下の地面は一面の芝生であり、瓦礫の生じる岩盤ではないことだ。
このまま吹っ飛ばしても『散弾』には使えない・・・・それは『雪』も同様だ。

一方、放物線の頂点に至った『井上ボール』に対し、
ルンクスは動じる様子もなく、手にした『雪玉』を一つ、投げ上げる。
こちらもさしたるスピードではない。
両者の視界内で、二つの『玉』がみるみる接近していく・・・・

401<ガオンッ>:<ガオンッ>
<ガオンッ>

402エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/03/23(土) 13:39:10
>>399
左手でベッドから『破壊不能』カートリッジの作成を試みる。
残念ながら『F・O・Q』のこの能力は即時性に欠ける、後は『鏡からの奇襲』に警戒する他ない。
ただ気付いた事を一言伝える。

「判ってどうなるものではないが一つ思い出した。神話の質問に来た学生がこの現象と良く似た事のできるゲームを見せてくれた、雪を瞬時に気化した水の司の大天使ガブリエル」

403ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/03/27(水) 22:55:04
>>399

「『無敵の鎧』というわけか・・・」

『破壊不能』は変形不能というわけではない。この眼前のベッドが最たる例だ。
故に、打撃などの衝撃ではなく貫いて効果を発揮する『ファイア』の弾丸とは相性がかなり悪い。
だが、この場でそれを攻略することにまごついているわけにはいかない。
まず最優先は、この通路の先を急ぐことだ。

高遠の幾分手荒い助けにより、エイノーはベッドの元へと辿り着くことができた。
後はそれが無事完了するのを見守るだけだが、敵も黙ってやらせるとは思えない。
『スイート・バイト』は浜岡が拘束している今、ずぶ濡れの水を凍結させて、妨害してくるか?
ひとまずエイノーの肩を掴んで立ち上がらせ、なるべく床や壁に触れる面積を減らしておく。
凍らせるとしても、床や壁伝いに来るのではないだろうか。

404井上正『ハッピー・オルガン』:2019/03/30(土) 18:50:30
>>400
【ヨーイィ…ドンだ】

ゴバッ!

掬い上げた大量の雪やら土やらを井上のいるあたり目がけて空中に吹き飛ばす。
『水』のスタンドの最大の謎は探知方法だったが、五感のなかで最も近いものを挙げるとするなら恐らくは『触覚』
動物のような皮膚感覚ではないだろうが、体内で動いているものを漠然と把握する感じと結論付ける。
それ故に素早く正確な操作は難しい、それを踏まえた上で、『雪玉の周りに大量の雪を撒き散らす』
この行動により雪玉の正確な補足を妨害し、着弾、炸裂のタイミングをズラす。

雪玉を手で受けたら肩まで吹き飛ばされた、このことから雪玉の爆殺半径は1m以上2m未満であることがわかる。
炸裂のタイミングと着弾部位をズラすことができれば被弾は抑えられるはず。そこで次の策だ。
現在井上は体を丸めて高速回転している、回転の中心が重心であるためキレイな回転で飛んでいるが、ここで『井上は空中で直立のポーズをとる』
この行動によって重心がブレ、回転が乱れ、軌道が変化する。勿論人間には不可能な挙動だ。
しかし井上には常識を超えた被操作能力と、肉詰めによる身体強化がある。

以上の行動は疾走しながらでも可能だ。ハピオルはルンクス目がけて走る。スA

405高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/03/31(日) 11:37:35
>>400
全身が濡らされていく。

あり得ることは……凍結による行動阻止と転倒
気化させたのを見てはいないが、それがあれば視界塞ぎもある。


単純に凍らされるだけなら力を込めて破壊できるだろうが、移動しようとした矢先の転倒は厄介だ
『クレモンティーヌ』にはステップなどはせず足をついたままでの移動と
ダンスの形式を高遠が回転し『クレモンティーヌ』が回転の中心になるよう。重心を安定させておきたい。

破壊不能カートリッジが取り出されるまで周囲・水の観察に廻り、取り出された場合、蹴破る。

406『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/04/15(月) 23:38:25
>>402-403(エイノー、ウィル)

ズギュ!

『フィストフル』指で触れたベッドの表面に、『カートリッジ』が現れ出る。
後はこれを引き抜けば、『破壊不能』という『ベッド』の機能は失われる。

「『ガブリエル』。
 とりあえず、この『雪』のスタンドをそう呼ぶとするかよ。
 もっとも、まず最初にブッ殺す相手だ・・・・
 名前はすぐにいらなくなるだろうがよぉ〜〜ッ」

真後ろに迫った『ナツメグ』がつぶやく。
至近距離にはウィル、そして高遠。


             パキ パキパキ・・・

床にたまった水と濡れた衣服が、みるみる『凍結』していく。
だが、いち早くウィルがエイノーを抱き起してくれた。
靴は回避が間に合わず床に『固定』されるが、水量は知れている。
抜け出せないというほどではないはずだ。

>>405(高遠)
目前ではウィルがエイノーを抱え起こし、
『カートリッジ』の生成を成功させた。

高遠の全身もずぶ濡れになり、みるみる『凍結』していく。
その速度は凄まじく、逃がれようもないほどだが、所詮は『氷』だ。
『不滅』の踊り子と『クレモンティーヌ』を束縛できる強度ではない。

    ビキ! ビキィ!

魅惑のダンスをもって破砕し、純白の破片を撒き散らした。

すぐ背後には『ナツメグ』の巨大な腹が迫る。
その向こうでは、見えははしないが
浜岡と『スイートバイト』の拮抗が続いているに違いない。

浜岡:
「行きな、高遠。
 大丈夫。あたしにゃちゃんと『策』があるのさ。
 ・・・・前にも言ったろ?
 いつか必ず、この日が来るとわかってた」

「過去の自分に決着をつける、この日がね」

「・・・・・・・・・・」

「あんたも心配そうな顔してんじゃないよ、デブ助。
 あたしゃ【護り屋】だよ・・・・『約束』だって『護る』。
 おまえの大事なママを、消しちまったりしない」

「だから・・・・早く、行くんだ・・・・!」

407『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/04/15(月) 23:40:12
>>404(井上)

ゴバッ!!


頭上に投じた井上、それを迎撃するルンクスの『雪玉』。
『ハッピー・オルガン』は咄嗟に腕の向きを上げ、
掘り出した雪と土砂を、井上目がけて巻き上げた!

両者の超常的な速度域に比して、
井上と『雪玉』のスピードはスローそのものだ。
壁のように立ち上がった土塊は空中の両者に十分に追いつき、
井上の周囲を煙幕のように覆う。
果たして、読み通り『雪』の索敵を騙せるかどうか。

同時に、『雪玉』が『爆破範囲』に到達した。
やにわに井上は高速回転しながら直立する。
常人では決して選択できないであろう、
背筋からつま先までピンと伸ばした状態で回転し、
計算した『危険爆破範囲』から軌道を逸らして逃れる──


  バ
      ゴ ォ ォ
              ン  !!


井上から『3m』離れた位置で、『雪玉』が爆発した。
氷の破片が飛散し、肩や背中に突き刺さる激痛。
だが、致命傷ではない。腕が吹っ飛ぶ威力は感じられない。

それを感じ取りつつ、『ハッピー・オルガン』は猛進する。
もはや雪を巻き上げず、まっしぐらにルンクスを目指して。
障害がなければ、距離『15m』など一拍程度だ。

同時に、井上も頭上に到達するはず──


        ドサッ!!

突如、雪原の傍らに落下する、大きな塊。
中型犬ほどもあるそれは、勢いよく新雪に突っこんだ。
スキー板のように突き出した棒状のそれは、直立する人間の両足。
そして、白い雪に赤い染みが広がっていく・・・・

『爆破危険範囲』の想定は間違っていない。
『ハッピー・オルガン』の過ちは、
破れる寸前だった腹部の包帯と、それを防護させることを失念したこと。
包帯を破る程度の威力は『3m』先でも十分に発揮されることは、
すでに証明済みだ──

回転の主軸たる井上の上半身は、鮮血を巻きながら、
あらぬ方向へと落下を続けている最中だ。

そして今、『ハッピー・オルガン』は、唯一人、立ち尽くす。
傲然と笑みを浮かべるルンクスと、
彼の最強の『花嫁』が支配する世界のさなかで、対峙する──

ルンクス:
「すいぶんとせっかちじゃねェか。
 そんなにオレが恋しかったかヨ? えエ・・・・『元嫁』」


   ゴ ゴ ゴ
               ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


彼我の距離──『3m』。

408井上正『ハッピー・オルガン』:2019/04/16(火) 12:17:47
>>407
『ハッピー・オルガン』が立ち尽くすわけないだろ、訂正を要求する

409『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/04/17(水) 01:24:23
>>408(井上)
了解。

それでは、距離『3m』にて突進中、に訂正する。

410ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/04/21(日) 22:14:36
>>406

エイノーが動けそうなら、自分は『靴』を動かして、完全に固定される前に抜け出せるか試す。
ここより先にも凍る水面はあるのだろう。できればここで『靴』を失うことは避けたい。

「動けますか?ミスター・ニョルズ」

彼が既に『スタンド』を構えていたら、自分が『破壊不能』カートリッジを抜き取り、
『F・O・Q』に攻撃してもらおう。あるいは高遠の『クレモンティーヌ』か。
とはいえ、このカートリッジの扱いを心得ているのは彼だ。やはりエイノーに持ってもらいたい。
扱いを心得えているといえば、この教会を訪れた時に奪った拳銃の様子を確認しておこう。
先ほど水がかかってしまったが、内部まで水に浸ってはいないか?
また、周囲を警戒しておこう。凍結以外の手段を用いてくる可能性もある。

411井上正『ハッピー・オルガン』:2019/04/30(火) 17:40:51
>>407
スピードを殺さないままルンクスの右側面に回り込みつつ右ジャブ。
そのまま後方に回り込み左ジャブ、円を描くようにルンクスの周囲を動き続ける。
スピードは維持したままルンクスを連続で打ち据える、すなわち脚と腕との同時ラッシュ。パス精AAA
発想は単純だが、誰もやろうとしなかった、否、できなかった。
『高速で動きながら高速で殴ると強い』これを行う。
『エンジェルズ・ラダー』の視界が本体と共有されているかわからないが、どっちにしてもを足を片方失った状態でこの攻撃についてこれるか?

加えておくが、ハピオルは『エンジェルズ・ラダー』の動きもよく見ている、唾液なんて見逃すワケないからな。

412エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/05/01(水) 23:25:24
>>406
温度変化の要素がない以上『衣服に染み込んだ水』が凍結しようと力は使うがまだ動ける、故に『破壊不能』カートリッジを『F・O・Q』左手で抜き破壊可能になったベッドに右肩ショルダーアタック、本体はウィル共々低い姿勢で前進を試みる。

「高遠君、ナツメグ氏、ベッドの残骸が飛んてこないか用心してほしい。聞いた『ウィンター・ブランケット』の限界だと二重張りや三重張りもある、再展開される前に『横』のある空間まで進みたい。あと浜岡婦人、『帽子』の返却はいらないか?『肉の固定』にアテができた」 

『粘着』がなくても戻っても『テープ』で巻いていけば固定は叶うだろう、それも服の処理もまずこの袋小路に活路を開いた後になるが優先順位として仕方ない。

413高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/05/01(水) 23:36:41
>>406
ウィル・エイノー両氏が氷の破壊が難しそうであればその手助けをしておきたい。
その後引き抜かれるのを待つ。そして引き抜かれ破壊『可能』になったベッドを蹴り飛ばす。 破ス精ABB

封じられた穴を突き破り、抜ける。
その先にいるはずだ。『ハッピー・オルガン』、そしてルンクス。
仮称『ガブリエル』の本体も……おそらく。

「……きっと、です……!」


そのキットのために『深淵』を支配しているルンクスをどう焼き切るかだ。
道が開ければ眼前に飛び込む風景も見えてくる、進む。

414『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/07(火) 22:42:12
>>411(『ハッピー・オルガン』)

──ドヒュオ!

             ドバ! ババババ!!

ルンクスの前方に立ち塞がる『エンジェルズ・ラダー』に対して、
一片の気後れすらなく、突撃する。
雪原を滑るように加速しつつ、右側面に回り込むと、
大気を攪拌するような右ジャブの連打。
スピードに乗ったまま、さらに後方に至ると、左ジャブに切り替える。
人間相手ならば、原型を留めないだろう猛攻の嵐だ。
だが・・・・

          ガ       ガガ


       ッギギギ 
              ギ ギ ギ ン!!


互角の実力を備える『エンジェルズ・ラダー』の防御はそれを上回る。
超高速のジャブは両腕を掲げた堅牢なガードに阻まれ、
或いは同速のジャブで弾き落とされる。
股間から聳え立つ『剛角』が、楯となって中心線を護るのも変わらずだ。

スタンドならではの高速移動による旋回も、
こと防御に徹する限りであれば、ルンクスの周囲を『エンジェルズ』が回れば、
脚の怪我も関係なく、『ハッピー・オルガン』に利を与えない。

何より、この展開。
教会堂内で戦った時にも感じられたことだが。

ヨハネスブルグの闇の支配者、
『ヤング・ダイヤモンド』の一角を担う、このルンクスという男──
『近距離パワー型』との戦い方を、『知り尽くしている』。


   ── ボッ!!

紫電の攻防のさなか、『エンジェルズ・ラダー』の馬面が唇を窄めた。
『ハピオル』の顔面目がけ放たれる、『第三の攻撃』。
その攻撃は予期していた。だからこそ気付けた。

──これは『唾』ではない。
一回りも大きな、何かの『塊』だ・・・・!

415『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/07(火) 22:44:02
>>412(エイノー)

──カシュ!

『破壊不能カートリッジ』を引き抜くと同時に、
高遠の蹴りがベッドに突き刺さった。

                         ドッゴォオオ!!

その威力は炸裂と呼ぶに相応しく、
布地や骨組みをバラバラに粉砕して、通風孔から排出する。

ビュオオ オォッ

残骸の心配は不要だった。
一気に視界が明るくなり、冷たい風が頬を叩く。
目前には白く飾られた広大な天井。
孔の下には、同色に染められた雪原が広がっている。
視界は吹雪によって明瞭ではないが、景色が見えないほどではない。
雪原までは10mばかりも降下する必要があるが、
この積雪量ならスタンドの助けを得ずとも問題なさそうだ。

浜岡:
「餞別だよ・・・・持ってきな。
 けど、いつ消えてもいいように手は打つんだね」

浜岡の声に余裕はない。
通路の後方では、無音の対峙が続いている。
『いつ消えても』という言葉に、大げさな響きはない。

>>410(ウィル)
ウィルの手助けより早く、エイノーは『カートリッジ』を引き抜き、
間髪入れぬ高遠の前蹴りが『巨大ベッド』を破壊し、通路を復活させた。
頬に風が甦り、視界が多少明るさを取り戻す。

パキ パキパキ

靴が床に接着されないよう、小刻みに歩を進める。
こうすれば少なくとも、靴を奪われることはなさそうだ。
他のスタンド使いと異なり、ウィルに自力で氷を砕く術はない。
慎重を期するのは当然だろう。

念のため拳銃を引き抜くが、射撃に問題があるかはわからない。
明らかに濡れているというわけではないので、可能性は低いと思われた。
むしろここで確認している間にも滴が付着し、故障に繋がりそうだ。

周囲に追加された『異常』はない・・・・
とはいえ、『氷』はあらゆる手段を用いて、ウィルたちの足止めを目論んでいる。
言葉がなくとも、その意思は明確に伝わってくる・・・・そんな気がした。

ナツメグ:
「おい、急げ」

【殺し屋】の声が、ことさらに苛立ちを増す。

「井上の『肉』から反応が消えた。
 状況はわからねぇが、とりあえず『真っ二つ』は確定だ。
 『悪魔』がどう動くかはわからんが、不利になったのは間違いねぇ」

>>413(高遠)
                         ドッゴォオオ!!

エイノーがカートリッジを引き抜いた直後、
『踊り子』が身を翻し、強烈な前蹴りを『巨大ベッド』にくれる。

『破壊不能』でなくなったそれは、
本来収まるはずもなかった通風孔に押し込められたダメージもあり、
孔が自ら吐き出すように、想像以上の凄まじい勢いで吹っ飛ばされた。

一気に視界が明るくなり、冷たい風が頬を叩く。
目前には白く飾られた広大な天井。
孔の下には、同色に染められた雪原が広がっている。
視界は吹雪によって明瞭ではないが、景色が見えないほどではない。
残念ながら『ハピオル』も『ガブリエル』も見えないが、
そう離れた位置にいるはずはない・・・・こちらには菊川もいる。

雪原までは10mばかりも降下する必要があるが、
この積雪量ならスタンドの助けを得ずとも問題なさそうだ。

                オ    オ オ

「おい、急げ」

【殺し屋】の声が、ことさらに苛立ちを増す。

「井上の『肉』から反応が消えた。
 状況はわからねぇが、とりあえず『真っ二つ』は確定だ。
 『悪魔』がどう動くかはわからんが、不利になったのは間違いねぇ」

どうやら、立ちすくむ余裕はなさそうだ。


     オ オ オ  
                      オ オ    オ オ

416エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/05/08(水) 01:28:29
>>415
『テープ』をきつめに頭に巻き付け
ウィルと高遠に掴まるか訊いた上で『F・O・Q』でスタンドガードして降りる。
罠や埋まるなどの事態は用心したい。
服はまだ処分しなくても動けるだろう、
菊川のナビとナツメグの肉の感覚で井上とルンクスの戦場まで急ぎたい。
あと『ドライヤー』の『送風』『発熱』が再使用可能か探ってみる。
地底湖に落ちたわけではない、『水』がなくならなくとも『乾気』は充分有用だ。
今使い道はないが『破壊不能』カートリッジは残しておく。

417ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/05/13(月) 00:39:31
>>415-416

「Please.(よろしくお願いします)」

拳銃をしまい、エイノーの助けを借りて下へと降りる。
どうやら井上の負傷は深刻なようだ。
あの『ハルク』のような怪力無双の『ハッピー・オルガン』といえど、
本体である井上が死亡してしまったなら、流石に打つ手はないだろう。クリプトナイトのようなものだ。
もう一つの手段、『才能弾』を『ファイア』に装填しておく。
状況次第では、即座にコレを使う事態になりそうだ。

418高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/05/16(木) 17:28:22
>>415
「反応が消え…」

下手すると井上は到着した頃には事切れている可能性すらある。急ぐ

念の為、単独で『クレモンティーヌ』と共に回転しつつ飛び降りる。

落下中もナツメグに大まかな場所を聞き、その方向へ向かいたい。

またテンポを加速させておきつつも視界から出る情報を逃さないようにしたい。
『不滅』であればスタンド雪が目に入っても平気のはず。

419井上正『ハッピー・オルガン』:2019/05/17(金) 22:26:57
>>414
吐き出したものはまず間違いなく唾液を凝結させたものだろう、途中で破裂する寸法だ。
最強のパワーとスピードをもつハッピーオルガンといえど、これには抗えない、回避するしかない…

と思うじゃん?

ハピオルは右手でその吐き出された塊を掴み、即座に左の手刀で右手首から先を切り落とす。
この展開はさしものルンクスも予想できまい、一瞬の思考の空白を突き、またぐらを蹴り上げる。
狙いは陰茎ではなく『睾丸』当然、スタンドにはないだろうな、だが本体にはある。衝撃はダメージフィードバックとして伝わる。
たくましくいきり勃つ陰茎が唯一守れない死角、それが『根本』だ。
言うまでもないが、これらの行動は全て超スゴイパワー、スピード、精密性で行われる。

420『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/29(水) 03:42:38
>>419(『ハッピー・オルガン』)

『ハッピー・オルガン』の判断は正しく、そして対応は早い。

   ボ!  シュバ!

目前に迫る『凝結弾』を右手を繰り出して受け止める。
近接戦のレンジでありながら対応できたのは、警戒あってこそだ。

そして、この『唾』の危険性も熟知している。
その対策に! 掴んだ『唾』を右手ごと切り飛ばす!
左の手刀が閃き、一瞬で右拳が宙に舞う。

さらにはこの自傷の意外性によって生じた隙に乗じ、
スタンドの『股ぐら』へと蹴りを──



ド ボォ  オ !!

          ビキ!バキ!


異音を鳴らし巨拳に砕かれたのは、
『ハッピー・オルガン』の胸板の方だった。
右と左、両方の胸板を──右と左、二つの拳によって。
蹴りが繰り出される、なお速く。

スピードにおいては、両者のそれは高次元で互角。
どちらの攻撃が先に到達するかは、ひとえに手順による『遅延』次第となる。

『唾』を放った直後に繰り出された双拳が、
『唾』への対処、手首切断の後に放たれた蹴りに先んじるのは当然の帰結だった。


ルンクス:
「グレートな反応速度だが、オレに勝つには『手数』が足りねェ」

雪風を突き破り、『10m』ばかりも先の雪原に背中から叩き付けられる。
蹴りを出そうとしたため、不安定な態勢になっていたのがせめてもの救いだ。
胸板に亀裂が走る甚大なダメージだが、致命傷ではない。


「オレは『新妻』を見出し、おまえは『相方』を捨てた。
 その差だ・・・・人を強くするのは『愛』だけダ。
 永遠に『独り』のおまえにはわからないかもダガ」

ザッ

「『強さ』が欲しいカ?オレに勝ちたいカ?
 ならば、再び我が『愛』を受け入れるがいい。
 オレは寛大な男だ・・・・たとえ『元妻』が相手でもな・・・クク」


ザッ

「その胸も右手も治してやろうじゃあないカ・・・・さあ」


                          ザッ

421『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/05/29(水) 03:44:14
>>418(高遠)
遅れれば間に合わない可能性もある。
高遠は『クレモンティーヌ』と舞いながら、単身、雪原へと飛び降りた。

菊川:
「──あそこだ。左前方『35m』。
 小さく赤い点が見える」

『ナツメグ』:
「『肉』の反応はねえ。『真っ二つ』だ」

吹雪は今はさほどではなく、眼下に広がる雪原を一望できる。
奥に行くほどに傾斜がかかり、なだらかなスロープ状のようだ。
少し前に菊川が『地下墓地』の大まかな地図を描いてくれたのを思い出す。
そこにはかなり大きなサイズの墓が並んでいたはずだが、雪原上にそれらの姿はない。
破壊されたのでなければ、雪に埋没したに違いない。

『不滅』があれば、雪の目つぶしは問題ない。
だが、この雪原は『クレモンティーヌ』に不利な戦場だ。
果たしてどこまで『踊り』の足場を確保できるだろう・・・・?


>>416(エイノー)
時間が経過し、『ドライヤー』の機能は再利用できそうだ。
『破壊不能』カートリッジも問題なく確保している。

帽子の中に手を入れれば、その隙間で解除されかねない。
エイノーは帽子の上からターバンのようにテープを巻き、手早く固定する。
万一『ナイトキャップ』が解除されても、自身の頭部が露出しなければいいのだ。

「・・・・急ぎな。
 なんだか嫌な予感がしやがる」

珍しく『ナツメグ』がスタンドで介護のの手助けをする。
尊大と言っていいほどの【殺し屋】に似つかない対応だが、
それだけ焦りがあるのだろう・・・・横顔にも不安の影が張り付いている。

菊川:
「──あそこだ。左前方『35m』。
 小さく赤い点が見える」

『ナツメグ』:
「『肉』の反応はねえ。『真っ二つ』だ」


             バッッ


『ナツメグ』のおかげでさしたる時間を取らず、
エイノーはウィルもろとも、断崖の下へと飛び降りた。


>>417(ウィル)
『才能弾』を『ファイア』に装填した後、
エイノーの手を借りて、断崖に臨む。

吹雪は今はさほどではなく、眼下に広がる雪原を一望できる。
奥に行くほどに傾斜がかかり、なだらかなスロープ状のようだ。
少し前に菊川が『地下墓地』の大まかな地図を描いてくれたのを思い出す。
そこにはかなり大きなサイズの墓が並んでいたはずだが、雪原上にそれらの姿はない。
破壊されたのでなければ、雪に埋没したに違いない。


             バッッ




>ALL


      ビュウ  ウウウ ・・・



                       ザシュ !!


──まずは高遠。
続いてエイノーとウィル、『ナツメグ』と菊川の各コンビが雪原に着陸した。
雪は柔らかく足首まで埋もれたが、これは自然な現象と言える。
それ以上の変化はない・・・・罠の作動する様子もない。


『ナツメグ』:
「・・・・・・・・・・いや、急ぐのが先だ」

怪訝そうな顔をする『ナツメグ』だが、
すぐに気を取り直して、そうつぶやく。

菊川の言った『35m』先に、かすかに人影が浮かんでいる。
舞う雪にまぎれそうな薄い姿だが、
二つの人影がぶつかりあい、再び離れる──『戦っている』。


      ゴ  ゴ          ゴ   ゴ 
                                 ゴ  ゴ

422ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/06/05(水) 21:32:47
>>421

「There isn't a moment to lose.(事態は一刻を争う)」
「急ごう!」

とはいえ、墓標が埋没するほど雪が降り積もっているとなれば、その深さは計り知れない。
自分が着ているベストを脱ぎ、『ソリ』として使いスロープ状の雪を急いで下る。
これなら足を取られて雪に埋まることなく移動できるはずだ。

423エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/06/08(土) 09:13:38
>>421
「雪は嵩張るのでそこまで水量はないだろうが『地面を隠す』『一度溶けて足首あたりで再凍結して足止め』くらいは可能かもしれない、慎重に進もう。」

ドライヤーから『送風』『発熱』カートリッジを作り始める。

「何、数秒もすれば道も見えるし服も乾かせる、すまないがそういう便宜的都合で最後尾に回して欲しい」

カートリッジ作成と慎重な行進は基本方針だが誰かに尤もな異議があれば『慎重』『最後尾』は撤回して別案に従う。

424井上正『ハッピー・オルガン』:2019/06/12(水) 21:14:35
>>420
【あァ〜…】

雪原に大の字になって天井を見上げる、降りしきる雪がロマンティックだ。
そろそろノロマどもは到着したかな? 認めたくはないが、一人じゃ勝てん、てゆーか2対1じゃんズルくね?
井上? あんなもん役に立たんわホント、もう、やってられないぞ。あーもう、行くぞ。

起き上がって井上(上)と井上(下)を回収しに行く。スA
ダメージは受けたが移動スピードではルンクスには負けないだろう。こっちに向かって歩いてきてるなら足元に並べた雪玉からも離れているという事だ、
数発投げつけてくることはあっても連射はない、投げるのを見てからでも間に合うだろう。
グルッと見回して周りを見ておくのも忘れないぞ。

425高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/06/14(金) 18:06:28
>>421
想定以上に遠い。
『ハッピー・オルガン』の膂力と速度を甘く見ていた。

地に足をつけない挙動はバランス的に刈り取られたら為す術がないが
かといってゆっくりしているわけにも行かない。


まず高遠を前方へ向けて風を飛ばすように一回転。
成人女性サイズとはいえ人一人分の雪としての性質を保った状態であればある程度は吹き飛ばせるはず。

後は足元の感触を踏み確かめながら全開の力と速度で先行する。

できるだけ、前方の注視をしておきたい。

426『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/06/24(月) 01:06:00
>>422(ウィル)
残念ながら、スロープは手前から奥に向かって上昇する
緩やかな坂になっている。登るにあたってさしたる障害ではないが、
少なくとも滑り降りることはできない。

ナツメグ:
「オレが前に出る。
 頭上と、足元と、雪の動きに気をつけろ。
 ・・・・はっはは、我ながら無茶な要求だけどよ」

   ザッ ザッ ザッ

『ナツメグ』に続き、、そのまま雪を踏んで前進を始めた。
雪は深く、足取りは捗らない。走ることすら出来ない。
視界の彼方で『ハッピー・オルガン』の巨体が立ち上がる。
まだ無事のようだが、ルンクスに追われているようにも見える。
その背中が、雪が赤く染まった一帯へと向かう──

>>403(エイノー)

カシュ!カシュ!

仲間の最後尾を志願し、
ドライヤーから『送風』『発熱』カートリッジを作り終えた。
先頭には菊川を抱えた『ナツメグ』が立っている。
その恰幅ある背中は、さながら除雪車の頼もしさだ。

この距離でも移動する『ハッピー・オルガン』の巨体と、
ルンクスであろう黒、井上であろう赤だけは見分けがつく。
『ハピオル』が立ち上がり、『赤』へと向かう──

>>425(高遠)
空中で旋回し雪を吹き飛ばすが、吹雪の中では蟷螂之斧に思われる。

着地した高遠は、即座に気が付く──
新雪の積もったこの空間は、『クレモンティーヌ』殺しだ。
柔らかく頼りない足場、足を取る大量の雪。

エイノー:
「雪は嵩張るのでそこまで水量はないだろうが『地面を隠す』『一度溶けて足首あたりで
 再凍結して足止め』くらいは可能かもしれない、慎重に進もう」

さらに加えて、この忠告が正しければ、敵の妨害は対処するべくもない。
ここはエイノー命名するところの『ガブリエル』の『聖域』なのだ。
雪が消えでもしない限り、『クレモンティーヌ』の維持は困難になるだろう。
かといって、道なりの雪を踏み固める時間はありそうにない。

無策で雪上を進むとなれば、30mの距離はけして近くはないのだ。
ともあれ、最小限の足場でスタンドを維持しながら、高遠はウィルの背中を追う。


>>424(『ハッピー・オルガン』)

傲岸不遜が具現化したような『ハッピー・オルガン』だが、
彼は『愚鈍』ではない・・・・その高い知能も『悪魔』たる所以だ。

大の字のまま思案するのも束の間、
すぐさま頭を切り替え、立ち上がった。

                             ビキ ビキッ


『完全自律型』でなければ確実に『再起不能』であろう胸の穴から、
さらに小さな亀裂が広がる。
四肢の動きに影響は感じないが・・・・これ以上のダメージは間違いなく『ヤバい』。
スタンドという存在の中心から崩壊が広がれば、消滅は免れない。


        バ   
              ビュンッ !


接近するルンクスを軽く置き去りにし、鮮血に染まった雪の縁に到達した。
縁、と表現したのは、そこに『穴』が生じていたからだ。

井上の半身二つが転がった場所──それは血の色で明らかなのだが、
そのどちらにも井上の姿はなく、代わりに人間サイズの穴が、
雪上にぽっかりと口を開いているのだ。
そしてよく見れば、雪の赤は照り返しの色で、雪上に血は一滴も残っていない。
照り返しの元となる『赤』は、謎の穴の底にあるようだ・・・・

改めて周囲を確認する『ハピオル』。
ルンクスはこちらに向かってくるが、雪原上の移動は当然遅い。距離『10m』。
想像通り、積み上げた『雪玉』からは離れている。

そして、こちらも想像通り──
見覚えのあるビヤ樽のような巨体が、雪原の彼方に現れているのが見えた。
『ナツメグ』だ。後ろに『ノロマども』も続いている。距離は『30m』程度か。
『2vs1』の一方的な戦いに終止符を打つ為の駒は、ひとまず揃った形だ。

しかし・・・・その時だった。

427『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/06/24(月) 01:10:35
>ALL

            ・・・ ズ   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ


             ゴ   ゴ  ゴ
ゴ       ゴ               ゴ  ゴ 

   ゴ                            ゴ

                  ゴ       ゴ

──突如、雪原が揺れ始めた。
一同が思わず立ちすくみ、バランスを取る。
揺れは『大地震』というほどではないが、地下空洞を不気味な反響で満たし、
未知の地底の怪物の存在を想起させた。


  ズ  ズ ン !

続いて、雪の床に異変が生じる。

               ズ  ズ ン !

地響きを立てて床が『落ちた』。
足元だけではない。地下墓地全体を対象に。


                            ズ ズ ン !

二度、三度、立て続けに。


地震ではない・・・・『地盤沈下』だ。
床ごと宙に投げ出されたような『浮遊感覚』。
底の見えない穴を落下していくような『恐怖』── !!

428エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/06/25(火) 21:23:04
>>426-427
『送風』カートリッジを『F・O・Q』左肩に急ぎ装填し他の3人に呼びかける。

「全員急いで私に近付いてくれ、『手助け』はする」



429エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/06/25(火) 21:59:14
>>428
途中送信失礼。

『F・O・Q』が背後を向き全力で『送風』する(自身は影響ないよう『F・O・Q』前面に密着、ついでに一度『粘着』カートリッジを抜く)。
言うまでもないが零から風を起こす能力が『送風』ではない、従って逆方向からはパワーAの『吸引』現象が生じるのだ、これで可能な限りの仲間を引き戻し次に『送風』を下方に向ける。
運が良ければ短時間のホバリング、そうでなくとも軟着陸の手助けにはなるだろう。
後はルンクスの『花嫁』に『虚空を作り出す能力』持ちがいない事を願うしかない。
それさえなければ絶対に『行き着く底』はあるのだ、反攻は不可能ではない。
実際ルンクスの罠の可能性は無視できないが低いとは思う。
そうであれば追ってきた全員が地下に着いた刹那発動させればルンクスは安全に逃走出来た筈でその方がルンクスの勝率は高かった、何か凄い『拾いもの』を見つけたらしいが麻雀だと安牌があるならめくり合いはせず逃げる時は逃げて決定的勝機を探すのがルンクスという男だろう。

430ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/07/01(月) 22:47:58
>>427

「空洞の 更に下が…ッ?!」

ここはエイノーに委ねる他ない。
後は『ナツメグ』が肉のクッションを作れたならいいが、『肉詰め』に丁度いいものがあるかどうか。
だがこの落下、果たしてあの『ルンクス』はどうするつもりなのか?
一応下を見て着地、あるいは受け身を取る準備をしつつも、まだ地面が見えなければ、敵やハッピー・オルガンの動向を伺う。

431高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/07/03(水) 21:45:31
>>426-427
「落ち……ッ」

予期せぬ落下。


姿勢を縦に保ち、空中で出来るかはわからないがエイノーに接近を行う。

コレは、確実に自分が一番死ぬ『攻撃』だ。……おそらくは『ガブリエル(仮)』の

すぐに行わなかったのは……おそらく下準備に時間がかかること。
こちらもあの通風孔を抜けるのがスムーズでなかったが為にこの攻撃を許してしまったのだろう。

最悪、この状態で雪を溶かし、凍らせる真似もしてこないとも限らないし
ルンクスはコレを把握済みでもおかしくない。

飛来物にだけ気を配り後は防衛に務める

432井上正『ハッピー・オルガン』:2019/07/04(木) 05:45:53
>>427
【おォ〜? いいねェ!】

井上を持ったまま壁に飛び、脚を埋め込んで留まる。上から瓦礫が落ちてきても問題ない、当たらんからな。
ルンクスから目を離さないでおく、追撃してもいいけどまぁ防がれるだろうしな。
下まで落ちてまだ生きてたら戦うことにしよう。

433『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/07/26(金) 12:07:05
>>428-429 >>431(エイノー、高遠)

突如、真下に遠ざかる雪原という名の『床』。
宙に投げ出された高遠は懸命にもがくが、
足場を失った『クレモンティーヌ』に移動の術はない。
そのまま落下を余儀なくされるかと思われたが──

         ヴォ!!
               ヴォ!
                     ヴォ!!

エイノーの咄嗟の機転!
反転した『フィストフル』の『送風』能力によって、
『接近』と『吸引』を同時に行い、最速で高遠を回収した。

前方の三人はと見れば、あちらも『ナツメグ』が救出に入ったようだ。
エイノーはひとまず『送風』ノズルを下方に向け、
沈下を続ける雪原への降下に備える。

強化された『送風』機能だが、人二人を飛行させるほどの性能は流石にない。
だが、エイノーだけであれば地面に噴射して『ホバリング』程度は期待出来る。
人二人でも、着地のショックの軽減には十分すぎるはずだ・・・・
この落下がどこまで続くのかはともあれ。

エイノーの加護を受けた高遠は、落ち着いて周囲の状況を確認できる。
その眼下に進行する状況とは──


>>430(ウィル)

「用心しろとは言ったが、まぁさか床が抜けるとはよ」

苦笑交じりの声と同時に、ウィルの肩を巨大な手が掴む。
『フランキー・アヴァロン』──『ナツメグ』のスタンドだ。
宙を踊るウィルを引っ張り、そのまま草食獣のような本体の右肩に乗せ変えた。
反対の肩では、菊川が顔を歪めながら『ナツメグ』の首に齧りついている。


「──雪の下は岩盤と人工芝だよ。底が抜けるわけない!」

分析の声も興奮気味だ。

「──これは『雪』を解除しただけだ。じきに収まるはず。
 ──それより、なんで足止めの『雪』を消すのかが『謎』だよ。
 ──ルンクスは、何を考えてるんだ・・・・?」

ウィルは改めて、ルンクスに目を移す。
スロープの坂上に立っていた『性豪』は、ウィルたちより高所から
落下を余儀なくされており、同様に中空にある状態だ。
『ハッピー・オルガン』の姿は、いつのまにか消えている。

『35m』の距離では黒人の表情までは窺えないが、動揺の気配は感じられない。
菊川の予想が正しく、この事態そのものがルンクスの指図ならば、それも道理だ。
一方でこの状態であれば、投擲の類の攻撃は問題なさそうだ。

そしてこちらも菊川の予言通り。
雪原の沈下は、ほどなくして止まった。

──意外すぎる光景を伴って。


>>432(ハッピー・オルガン)

                        ビュ バ!


手負いとはいえ、その反射速度に衰えはない。
落下の瞬間、『ハッピー・オルガン』は雪原を疾り、雪に沈んだ井上の身体を掘り出す。
想像よりは浅い場所にあった上半身を引き抜くと、浮遊し手応えのない足場を滑るように
壁際へと向かい、

             ドッ ゴム!!

岸壁に蹴り足を打ちこんで、落下を免れた。

ルンクスはといえば、当然ではあるが、落下を余儀なくされている。
しかし、態勢を崩すでもなく、顔はこちらに向けたままだ。
『ハピオル』がそうであるように、動揺も隙も見当たらない──
仮に今攻撃したところで、『エンジェルズ・ラダー』の防御は鉄壁だろう。


ペンキ缶から取り出した刷毛のように出血する、
井上の体を引っ提げたまま、『ハッピー・オルガン』はしばし、
状況の動向を注視する──

434『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/07/26(金) 12:08:19
>ALL

雪崩にも似た雪原の崩落は、
意外にもさしたる時間は続かなかった。

高度にして『5m』あったかどうか──
建物にすれば、一階分の落下というところだ。
巨大な墓石が完全に露出しているのを見る限り、
『雪』が解除されたという菊川の見立ては正しかったらしい。


各自の対策が功を奏し、怪我をすることもなく、
『ハピオル』以外のメンバーは沈下を終えた床に降り立った。

全員が思わず身構えたのは、戦慄から──ではない。
着地した地面が、鏡のような『氷面』だったからだ。

地下墓所の地面全てが、分厚い『氷』で舗装されている!
さながら『スケートリンク』の様相だ・・・・!


「ようやく・・・・仕上がったなァ。
 オレの新たな『花嫁』を紹介すルが『舞台』が」


自信に満ちたルンクスの声が、『鏡張り』の床に反響する。
同時に、全員が感じた・・・・

墓所の奥、その先の闇に生じた、重々しい『気配』を。



           ゴ        ゴ           ゴ    
                                      
     ゴ

435高遠 嶺『クレモンティーヌ』:2019/08/22(木) 19:29:04
>>433
とりあえず着『氷』までは踊りようがないが、降り得たらまず『氷』以外の床
……墓石はどれだけ氷から露出しているか見つつテンポを落とし
近場であればそちらの墓石へ飛び移ることを試みる。(滞空中に解除されていたら再発現)

ただのスケートリンクであればフィギュアスケートと同じ、クレモンティーヌの踊り場だが
相手によって作り出され相手が自在に操作できるという一点において絶望的に致命。

かつ敵『達』からすれば盤石な状況であることは間違いないわけで
まず足元の危険を減らしたいが、すぐにでも動けそうになければ守りの構えと『気配』の主を探るに留める。

436ウィル『ヴェノム&ファイア』:2019/08/24(土) 00:55:27
>>434

地面を見る。これが『ルンクス』の用意した舞台ということか。
『氷』ということは、機動力が奪われる。新手の嫁は、それに影響がないということか?

「新たな『被害者』の間違いではないかな?」

『ファイア』を構えながら、その新手の『スタンド使い』の方を見る。
『ルンクス』もこの展開は読んでいなかったと思うが、果たしてどんな姿なのか。
もしスケートのように足場を移動するなら、近距離パワー型の仲間に氷を壊してもらう必要があるか。

437エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/08/24(土) 14:45:07
>>433-434
まず『発熱』カートリッジを『F・O・Q』に装填、しかるのち井上と『ハッピー・オルガン』の位置を確認し最前まで出て井上達を外す形でルンクスか物音の方向に『100℃の最大風力』を叩きこむ(井上も『ハッピー・オルガン』も確認できない場合即死する行為ではないので『幸運を祈る』)。

『水操作』の気化して吹き飛んた水がどれ位で復元するか、あるいは一時乾燥するか『』

438エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/08/24(土) 14:46:07
>>433-434
まず『発熱』カートリッジを『F・O・Q』に装填、しかるのち井上と『ハッピー・オルガン』の位置を確認し最前まで出て井上達を外す形でルンクスか物音の方向に『100℃の最大風力』を叩きこむ(井上も『ハッピー・オルガン』も確認できない場合即死する行為ではないので『幸運を祈る』)。

『水操作』の気化して吹き飛んた水がどれ位で復元するか、あるいは一時乾燥するか『程度』と『限界』

439エイノー『フィストフル・オブ・クォーターズ』:2019/08/24(土) 14:52:41
>>437-438
多重投稿て途中送信申し訳ない。

『程度』と『限界』を知りたい。
ルンクス達に影響があるならそれに越した事もない。

440『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2019/08/28(水) 02:04:24



──当ミッションを『終了』する。


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