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一ノ宮桜華「パワポケ、あなたは貞操逆転世界に囚われたのですよ」
1
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:15:31 ID:0bygQpQs
ジリリリリリリリリリリ
ピッ
パワポケ「ふぁ〜、よく眠れたなぁ……今の時間は……げぇ、8時ぃ!!」
ドタドタドタ
パワポケ「父さん父さん父さん!やばい、遅刻だ遅刻!!」
父親「なんだ、朝から騒がしいなぁ……今日は休日だし、学校はないんじゃないか?」
パワポケ「学校はなくても野球部は朝練があるんだよ!もう、何で起こしてくれなかったんだよ!」
父親「はあ?目覚まし通りに起きたのはお前じゃないか。それに、野球部は今日は休むって言ってなかったか?」
パワポケ「お、俺が!?……な、なんでだろ?いや、行くよ!くそ〜、急いで電車乗ればまだ間に合うかっ!?」
父親「おい、せめてパンの一枚くらい食べていったらどうだ?紅茶だってよそってるんだぞ。すっかり冷めてしまったが……」
パワポケ「サンキュー父さん!これ飲んだら出る!パンは咥えてく!」グビグビ
テレビ『続いては、女子生徒から男子教師へのセクシュアルハラスメントが問題視されている件について、専門家の方の意見を……』
パワポケ(ん……?女子生徒から男子教師?普通、逆じゃないのか……まあ、どうでもいいか)
父親「まったく、休日の朝くらい落ち着けんのかお前は。もう高校生だというのに、はしたなく思われるぞ」
パワポケ「そんな事ないって。むしろ、高校生の男はみんなこれくらい元気じゃないと!」グビリグビリゴクン
父親「ま、まあ、お前がそう言うならいいが……そうそう、最近電車で痴女被害が多くなってるみたいだから、お前も気をつけるんだぞ」
パワポケ「ぶふっ!?きゅ、急に何言いだすんだよ父さん!?ち、痴女って」
父親「何って言われても、今日の新聞にもそう書いてあるぞ?」
パワポケ「はあ、新聞!?う、嘘だろ?ちょ、ちょっと見せてくれよ」ズイッ
父親「あぁ、別に構わないが……」スッ
『最近では男性の胸部を強調したポスターが環境型セクハラではないかと指摘されており──』
『会社員の女がプロ野球選手へストーカー容疑、自宅から靴下など衣類30着──』
『ホームレスの男性に性行を強制したとして、NOZAKIグローバルシステム社長が──』
パワポケ(な、な、な、なんだよこれ!?)
何だか最近、世界がおかしい──
2
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:19:22 ID:0bygQpQs
ガタンゴトン
パワポケ(……なんだか妙な事になってるぞ)
パワポケ(朝の新聞、それにニュース……電車に痴女だって?いやいや、まったく。そんなことあるわけないだろ……)
ス-ハ-ス-ハ-
パワポケ(ん?……なんだか俺の後ろに立ってる人、息が荒くないか?それに強い視線を感じるような……もしかして、全力で走ってきたから俺、汗くさかったりする!?)
サワサワ……
パワポケ(え゛っ!?)
フフフ-ン……コイツナカナカイイケツシテルデス
サワリサワリ
パワポケ(う、嘘だろ……?俺の尻が触られてる!? しかも、女の声だ。本当にいるのか……ち、痴女って奴!?)
ムニッムニッ
パワポケ(うお゛っ!? ま、前に来た!や、やばい、変に触り方上手いし、こ、こんな場所で……)
ガシッ
一ノ宮桜華「そこまでですわ。痴女犯、次の駅で私と一緒に降りなさい」
パワポケ「い、一ノ宮?」
深草若葉「パ、パワポケさま。私たちがいますから、安心してください」
パワポケ「深草さんまで!?」
3
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:20:20 ID:0bygQpQs
パワポケ「助かったよ。まさか、本当に痴女がいるとは……」
桜華「ええ、最近は不埒な輩も多いと聞いて、見張りをしていましたの」
若葉「こう言う活動をすれば、少しでも神桜分校の独立に役立つと思って……」
パワポケ「うん、ありがとう二人とも」ニコッ
若葉「……え、えへへ」
若葉(で、出た!パワポケさまの殺人スマイル!私、これだけでご飯3杯はいけます……ああ、このために張り込んでいたかいがありました……)
桜華「い、いえ、礼にはおよびませんわ。女性として、殿方を守るのは当然ですもの」
パワポケ「そ、そうなの?」
パワポケ(普通、逆だと思うけど……)
若葉「パワポケさま。た、体調は大丈夫ですか?もし優れなかったら、今日は休まれた方がよろしいと思うのですが……」
パワポケ「体調?いや、全然大丈夫だよ。ビックリはしたけど、別にあれくらいどうって事ないし」
桜華「……お強いのですね。でも、無理をしない方がよろしいですわ。こういった被害は、自分で溜め込んでしまう方も多いとお聞きしますので」
パワポケ「なんか大袈裟だなぁ。無理も何も……俺、美人な人だったらむしろ触られた方が嬉しいっていうか……」
パワポケ(……って、俺、何を言ってんだ!?)
桜華「さ、触られた方が嬉しい!?」
若葉「え、ええっ!」
パワポケ「ごめんごめん!変な事言った!気にしないで!」
桜華「気にしないでと言われましても……ねえ、若葉?」
若葉「はい、お姉さま。バッチリ聞いてしまいましたし……」
パワポケ「あの、今のは言葉の綾というかそのなんというか……」
4
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:29:40 ID:0bygQpQs
桜華「……」サワサワ
若葉「……」スリスリ
パワポケ「え!?きゅ、急に俺の身体触ってどうしたの二人とも!?」
桜華「いえ……たくましいわね、この人の胸板」
若葉「はい。お尻、お尻もガッシリしてて、でも柔らかみもあって……」
パワポケ「ちょ、ここ人通りもあるしみんなに見られちゃうから……」
桜華「聞きましたか若葉?人気のないところなら良いと、私にはそう聞こえましたが」サワサワサワサワ
若葉「大胆ですねパワポケさま。これ以上の事もして良いんでしょうか?」スリスリスリスリ
パワポケ「これ以上のこと!?いや、これさっきの痴女と同じじゃ……!?」
桜華「違いますわ!私は神聖なる神桜の理事長代理を務める者。何の意味もなくこのような事をしているとでも?」サワサワサワサワサワサワサワサワ
若葉「そうですそうです。私は適当な生徒ですけど、多分意味があってやってます」スリスリスリスリスリスリスリスリ
パワポケ「ちょ、激し……!?」
桜華「若葉。私、お花を摘みに参りたくなってきましたわ……」サワサワサワサワサワ
若葉「まあ、それは大変です。お姉さま、早急に向かわなければ……」スリスリスリスリスリ
5
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:32:10 ID:0bygQpQs
パワポケ(も、もしかしてこのままトイレに連れ込む気か?や、やばい……そ、そうはさせるか!)
パワポケ「ご、ごめん!お、俺、朝練あるんだった!ここなら走って行ける距離だから、もう行くねっ!」ピュ-
桜華「あっ、こら!待て!おい!」
若葉「パワポケさま。行ってしまわれましたね……」
桜華「ええ、つれない人。でもまさか、パワポケにそんな趣味があったなんて……」
若葉「ぐへへへへ……私、今のでご飯10杯はいけますよ」
桜華「ひかえなさい、若葉。……でも、そうね。私もだいぶ興奮しましたわ……」
6
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:34:28 ID:05yvrxj2
パワポケ(も、もしかしてこのままトイレに連れ込む気か?や、やばい……そ、そうはさせるか!)
パワポケ「ご、ごめん!お、俺、朝練あるんだった!ここなら走って行ける距離だから、もう行くねっ!」ピュ-
桜華「あっ、こら!待て!おい!」
若葉「パワポケさま。行ってしまわれましたね……」
桜華「ええ、つれない人。でもまさか、パワポケにそんな趣味があったなんて……」
若葉「ぐへへへへ……私、今のでご飯10杯はいけますよ」
桜華「ひかえなさい、若葉。それ普通に太るんじゃないかしら……でも、そうね。私もだいぶ興奮しましたわ……」
7
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:35:12 ID:05yvrxj2
パワポケ「すまーん!遅れた!みんないるかー!?」ガチャッ
木村冴花「きゃあ!?パ、パワポケくん!?ど、どうしたの!?い、いたっ……」チクッ
パワポケ「木村?うわ、ごめん!ボールの裁縫中だったのか……」
冴花「もう、いきなり驚かせないでよ。みんなは裏山でランニング中。それより、キャプテン、今日はどうしたの?昨日の帰りは、明日は休むって言ったのに……」
パワポケ「え、そんな事言ってたか俺?いや、バリバリ練習したい気分だけど」
冴花「そ、そう。良くなったならいいけど……」
パワポケ「……ていうか木村、手、大丈夫か?今救急箱を持って来ようか?」
冴花「別にこれくらい洗えばどうって事ないわ……パワポケくん、私の事なんて気にせず行ってきなさいよ」
パワポケ「いや、そんな処置じゃダメだよ。ほら、怪我した手、よく見せてくれ」グイッ
冴花「あっ!いきなり引っ張らないで……」
パワポケ「うん、そんな深くなくて良かった。これなら水で洗って、絆創膏貼るくらいでいいな」
冴花「だからそう言ってるじゃない。まったく、大袈裟なんだから……」
パワポケ「いや、木村は俺の大切なマネージャーじゃないか。これくらいでも、大事にしないと。ほら、外の水場に行くぞ」
冴花「お、俺の大切なマネージャー!?いきなりなに変な事言ってるの!?」
パワポケ「え?ご、ごめん……(“俺たち野球部の大切なマネージャー”って言い方のほうが良かったのかな?)」
8
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:36:58 ID:05yvrxj2
冴花「そ、そういうの簡単に言っちゃダメよ……私以外の人が聞いたら勘違いしちゃうから、もう。た、大切なマネージャーって……」
冴花(パワポケくん、私の事が好きなのかな?だ、だって、俺の大切なマネージャー、俺のマネージャー……冴花は俺だけのマネージャー……ってこと?あ、愛の告白みたいなもんよね、これ。ま、まさか相思相愛だったなんて……なんてこと……なんてこと……)モジモジ
パワポケ「木村?急に顔が赤くなってどうした!?もしかして熱もあるんじゃないか……!?」ピト
冴花「あ、ああああ!?ない!ないから!いいから早く洗いに連れてってっ!?」
冴花(お、おでこに手をっ!過激なボディタッチ!?これ絶対私の事好きだわ!ヤバい、もうおでこ洗えない……いや、これからはこの人に全部洗ってもらう事になるのかしら……頭のてっぺんからつま先まであんな所やこんな所まで全部洗ってもらって……当然シャワーを浴びるんだからお互い裸になるわけで……パ、パワポケくんの裸……い、いけない妄想が止まらないわ……)グルグル
パワポケ「ふぅ、手を洗って、軽く拭き取って、絆創膏をしてと……よし、これで大丈夫だな木村……木村?」
冴花「…………」ブツブツ
パワポケ(な、なんかずっと独り言を呟いてるな……さっきいきなり触ったから怒っちゃったか?……話しかけづらい雰囲気だし、仕方ないから俺も合流してくるか)
パワポケ「あのー、木村。俺、さっそくみんなのとこ行ってくるから、じゃあ!」
冴花(挙式は和風、洋風?いやここはやっぱり振袖姿でキメてもらいたいわね……ああでもでもこういうのは夫の意見を尊重するべきって風潮があるし。やっぱりパワポケくんの意見も取り入れないと……そういえば私、パワポケくんの告白に答えてないんじゃないかしら!?パ、パワポケくん、きっと勇気を出して告白してくれたのに……こういうのって案外覚えててふとした喧嘩の際に蘇ったりするのよね……あやうく夫婦関係に軋みが生まれるところだったわ……)
冴花「……ぅん。わ、私もパワポケくんの事が好きよ……ってあれ!?パ、パワポケくん……ど、どこに行ったの?」ヒュウウウ
9
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:39:02 ID:05yvrxj2
パワポケ「あー……疲れた。カントク、俺だけラストでグラウンド30周もさせやがって……」グデ-
パワポケ(……なんだか木村の態度もおかしかったな。どこかよそよそしいというか、俺にべったりしてたというか……つきっきりだったから引き剥がすのにも苦労したぞ……急になんだったんだろう?)
パワポケ「はぁ……」
七島麻美(あ、ゆらり!ほら、パワポケくんが教室にいたよ。良かった、今日は部活休むんじゃないかと思ったけど……)ヒソヒソ
川田由良里(昨日は大変はっちゃけてしまわれましたからね。主にあさみちゃんが)ヒソヒソ
麻美(私じゃないよ……いや私も悪いとこあったけど!原因はゆらりでしょ!?)
ゆらり(……冗談です。ちゃんと、私から謝りますよ)
麻美(もう、またふざけ倒したら今度こそ絶交だよ!)
ゆらり「……パ、パワポケくん。今、お手隙でしょうか?」
麻美「パワポケくん、疲れてる所悪いね」
パワポケ「ん?あ、なんだ七島と川田さんか。別にいいけど……俺に何の用?」
ゆらり「はい。あの、昨日の事を謝りたくて。本当に申し訳ありませんでした」ペコリ
麻美「わ、私もごめんなさい!」ペコッ
パワポケ「え、ええーっ!なに、なんなの!?なんで急に二人とも頭下げてんの!?いや怖いんだけど、俺なんの身に覚えも無いよ!?」
ゆらり(え……あさみちゃん、これはどういうことなのでしょうか?)
麻美(もしかして、あまりのショックで記憶が飛んじゃった?それか、『この程度お詫びとは認めん!』とか……パワポケくん、意外とSだったりするのかも?)
ゆらり「(な、なるほど)……では、私の誠心誠意を込めて……」フカブカ
パワポケ「ちょ、ちょっと待ってよ!川田さん!その姿勢、目を離した瞬間に五体投地するよね!?怖いって!むしろ俺が悪い奴みたいに見えるから!説明してよ!何かされたっけ俺!」
麻美「い、言っちゃっていいの!?パワポケくん、もう大丈夫なの?昨日みたいに震えて飛び出したりしない!?」
パワポケ「昨日の俺に何が!?いや……それが俺、朝からなぜか昨日の記憶があやふやみたいで……なにか事情があったなら教えて欲しいんだけど……」
10
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:41:01 ID:05yvrxj2
ゆらり(あ、あさみちゃん。どうやらパワポケくん、本当にショックで記憶が……どうしましょうか?)
麻美(うん。そ、そうだね……このままなんでもなかったって言うのは流石に可哀想だよ……こうなったら、あまり刺激しないように、表面だけなぞるように説明しようか)
ゆらり(はい。わかりました。では、パワポケくんには私から伝えましょう)
麻美(頼んだよ、ゆらり!)
パワポケ「おーい、二人とも、聞いてる?」
ゆらり「こ、こほん。パワポケくん、昨日何があったかと言う話ですが……」
パワポケ「おう。そうそう、教えてくれよ」
ゆらり「はい。パワポケくんは……そう、目撃してしまったのです。それはそれは恐ろしい物を……」
パワポケ「お、恐ろしい物?」
ゆらり「はい。それはもう熱烈で、しかし思慮深く……ルサンチマン的な部分も兼ね……柔らかくもあれば硬くもあり……」
麻美「ゆらり、それオブラートどころじゃないから。包みすぎて中身わかんなくなっちゃってるから」
パワポケ「ご、ごめん。川田さんの言ってる事全く理解できないんだけど……俺、なにを見てそんな驚いたの?」
ゆらり「えっと、それは……その……あさみちゃん、何を見たんですっけ?」
麻美「ちょ、肝心な所は私に振るの!?」
ゆらり(すみません。純真無垢な私の口から言ってしまわれるのはちょっと……)
麻美(んなわけないでしょ!?ガッツリスケベのくせに!)
パワポケ「七島……お願いだ。俺が何を見たのか教えてくれよ!頼む!」
麻美「ぱ、パワポケくんまで!?」
麻美(わ、私の口から言わせる気?羞恥プレイ!?で、でもお願いならしょうがないし……それに今のパワポケくんの不安そうな顔、なんかいいなぁ。これがまた昨日見たいに歪むと思うとゾクゾクしちゃうし……い、いっそキッパリ言っちゃおうかな……)
麻美「…………………えっちな本、を……」
パワポケ「……は?」
麻美「パワポケくんは、エッチな本を見てしまったのです!」
麻美(あああ〜〜〜!言っちゃった!パワポケくん、ごめん!でも、すっごい気持ちいい!わからない人にぶちまけるの!)
11
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:42:16 ID:05yvrxj2
パワポケ「えっと、七島?それがどうかしたの?」
麻美「えっ!?」
ゆらり「な……?」
パワポケ「エッチな本って……いやごめん、野球部の誰かが持ち込んだのか?それで俺が読んで七島たちが謝るって……なんだその因果関係は?というか、昨日の俺はいったい何をしてたんだ……」
ゆらり「ち、ちがいます。パワポケくん、えっちな本は私が持ち込んだ物です。それを、パワポケくんに偶然見られてしまって……」
パワポケ「え……川田さんの物?」
麻美「ゆらり、鞄の中に隠してたんだけどね。帰るとき、うっかりチャック開けたまま逆さまにしちゃったんだ。それで、ボロボローって中身が飛び出して」
ゆらり「はい。河童の川流れ……弘法も筆の誤り……ゆらりの鞄からえっちな本が落ちる。私としても、一生の不覚でした」
パワポケ「ことわざみたいに並べられても……その枠組みに入れたら怒るぞ。河童も弘法も」
ゆらり「冗談です。さすがに一生ではありません。半生くらいですね」
パワポケ「エッチな本を落としたくらいで50年も後悔するの!?そこは一日とかでいいだろ!」
ゆらり「冗談ではありません。人前でえっちな本を落としてしまうとは、このゆらり、恥ずかしさで地球上のありとあらゆる地面を掘り尽くして別の惑星に旅立ちたいくらいです」
パワポケ「穴に埋まる気あるのかそれ!?ないならわざわざ掘るなよ!」
麻美「ねぇ、続けて良い?」
パワポケ「あ……ごめん、七島」
ゆらり「続けてください、あさみちゃん」
12
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:43:06 ID:05yvrxj2
麻美「……それで一緒に鞄の中身を拾うの手伝ってたら、パワポケくんがエッチな本を手に取って覗いちゃったの」
パワポケ「俺がビビる程って……いったいどんな内容だったんだ……」
ゆらり「私のは、いたってノーマルな内容でした。しかし、その時、あさみちゃんが私をフォローするためではあったのですが、あろう事かハード系の物を自分の鞄から取り出してしてしまって……」
麻美「違うからね!尿道責めは全然ノーマルな界隈だから!それにゆらりのだって足だけ使ったプレイとかすっごいマニアックな奴だったじゃん!」
パワポケ「にょ、尿道責め……あ、足……」
ゆらり「私たちその時非常に錯乱してまして、必死にえっちな本の内容を解説していたところ、あまりのリアリティにだんだんとパワポケくんの顔が青ざめて行き……」
パワポケ「それで逃げたのか、俺……?」
パワポケ(弱ったな。そんな記憶全く無いぞ?というか、二人とも学校にエロ本持ち込んで来るとか思春期謳歌しすぎだろ!今どき俺たちでもやらないぞ)
麻美「ハッとした時にはいなくて、やっちゃった!とは思ったんだけど……ごめんね、パワポケくん」
パワポケ「う、うん。気にする事ないよ。全然覚えてないから」
麻美「そうなの?昨日はすっごく怯えてたんだよ?」
ゆらり「それはもう、雨に濡れた子犬のような様相でしたが……」
パワポケ「いやいや、俺もエッチな本はもとより、男だからエッチな事はなんだって大好きだし……怖がる理由なんかないって、あはは!」
麻美「ふーん、好きなんだ……」
ゆらり「…………」
パワポケ「あはは……(あれ、なんか空気が微妙に変わった?)」
13
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:45:11 ID:05yvrxj2
パワポケ「こ、こほん……というか、なんだ。二人もエロ本とか読むんだな……女なのに」
パワポケ(七島はまだしも、川田さんとかすっげー以外だ)
麻美「エヘヘ、ナニ言ってんだよっ!エッチな本を読まないJKなんて存在しないよっ!」
パワポケ「う、嘘だろっ!?」
麻美「嘘じゃないよ!私やゆらりはもちろん、冴花さんやチハヤちゃん、あの桜華さんや真琴さんだってたしなんでるよっ!」
パワポケ「一ノ宮や二階堂さんまで!?今どきの女子高校生って俺が思ってるより凄いんだな……」
麻美「うん、標準装備だからっ!乙女の!」
パワポケ「あの、乙女はそんなこと豪語しないと思うんですケド……」
ゆらり「……それよりも、先ほどパワポケくんはえっちな事が好きとお聞きしましたが、具体的にどのようなえっちがお好きなのでしょうか?」
麻美「あ!ゆらり、それ私も気になったよ!どうなの、パワポケくん?昨日は、エッチな事わけわからないみたい顔してたけど、今日は全然平気そうだよ?聞いても問題ないよね!」
パワポケ「え!?いや、それは色々だよ……わざわざ二人に話す必要もないだろ……」
麻美「は?なんで?」
ゆらり「……」
パワポケ「な、七島?か、川田さん?ちょっと怒っておられてます?」
麻美「ゆらり、私一回尿道責めって現実でもしてみたかったんだよ。男の人が漫画みたいに潮を吹くか試したくない?」
ゆらり「はい。奇遇ですね、あさみちゃん。私も現実で男の人が私の足に虐げられるところ、まざまざと見物してみたかったんですよ」
パワポケ「ふ、二人とも、何をおっしゃられているのですか……?」
麻美「ゆらりドアの鍵閉めて。私パワポケくん抑えるから」
ゆらり「はい。お願いします、あさみちゃん」
パワポケ(ドアの鍵!?抑える!?何をする気だいったい!ヤバイヤバイ俺の直感が逃げろと言ってる!)
麻美「えーっと、今日休日なのを考えても……まあ2時間くらい誰も来ないかな?パワポケくん、それまで私たちと遊ばない?」
パワポケ「……あ!そうだ!俺カントクから用事言われてたんだった!すまん、そっちやらないと!」ピュ-
パワポケ(今日2回目の離脱!すまんが逃げさせてもらうぞ!七島!川田さん!)
14
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:46:19 ID:05yvrxj2
麻美「あーあ、脅かしたら逃げちゃったね、パワポケくん」
ゆらり「はい。しかし、昨日と様子が全然違ってましたが……」
麻美「うーん、元気になったって事なのかな?エッチな事好きって言ってたし、なんかトントン拍子で普通に出来そうな空気だったね。ま、それはまたの機会で詰めればいいか。それより、ゆらり。今日のオカズどうしよう?エッチな本はケンちゃんに没収されたままだし……」
ゆらり「あさみちゃん。パワポケくんの席を見てください」
麻美「ん?……あっ!タ、タオルが置いてあるよ……しかも汗を拭いてホヤホヤの……パワポケくん、うっかり忘れちゃったんだ……」
ゆらり「パワポケくんですらうっかりしてしまうのですから、あさみちゃんがこれを届けようとするのを、うっかり忘れても仕方ありませんね」
麻美「そうだよね。うっかり私の家でマーキングしちゃっても、しょうがない事だよね」
ゆらり「はい。私も欲しいので、タオルはうっかり半分に分けましょうか、あさみちゃん」
麻美「うん、いいよ。まったく、私のドジに付き合わせちゃって悪いね、ゆらり」
ゆらり「いえ、あさみちゃん。私たちは、親友ですから」
15
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:48:59 ID:A0FiNNQg
最近パワポケSS多くて嬉しい
16
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 07:55:19 ID:05yvrxj2
パワポケ「はー、はー、はー、勢いで飛び出しちゃったな。ここ、どこだ……?」
二階堂真琴「パワポケ、そんなに急いでどうしたというのだ?」
パワポケ「に、二階堂さん!ど、どうしてここに?」
真琴「その言葉、そっくりそのままお前に返そう。ここは、私の稽古場だ」
パワポケ「あ……俺、走って雑木林の奥まで来てたのか……」
真琴「うむ。まったく何を急いでいたのかは知らないが、その慌てた態度は感心しないな」
パワポケ「いや……それがね……二階堂さん……」
真琴「……?どうかしたのか?」
パワポケ(……って、さっきの話、二階堂さんにしたところで通じないだろ。なんだよ『二人に襲われそうだったので逃げ出しました』って……お、男として情けなさすぎる……)
真琴「おい、パワポケ?私に用があるのか?話くらいなら聞いてやるぞ?」
パワポケ「話?ごめん、なんでもないよ……いや、待てよ……?」
パワポケ(そ、そういえば七島が一ノ宮や二階堂さんもエロ本読んでるとか言ってたな……いや、まさかな。あいつ結構思い込み激しい所もあるからな。うん。勝手にそう思ってるだけであの二階堂さんが読んでるわけないよな……)
真琴「こらっ!あるのかないのかはっきりしないか!もう知らんぞ私は!向こうに行ってしまうぞ!」
パワポケ「あの、二階堂さん。ごめん、変なこと聞くけどさ」
真琴「うん?」
パワポケ「あのさ、二階堂さんって、エッチな本とか読んだことある?」
真琴「え……?ええええっ!?え、え、え、エッチな本だとおおおお!?」
17
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 08:08:48 ID:05yvrxj2
パワポケ「わっ、ごめん!うそ嘘、冗談!竹刀で叩くのだけはやめて……て、あれ、二階堂さん?」
真琴「……そ、そんな……こと……男が女に聞くなど……ま……まったく……お前という男は……なんと破廉恥な……」プシュウウウ
パワポケ(す、すごい顔が真っ赤だ……)
真琴「……う、うむ。聞かれた以上、答えないわけにはいかないな。よ、読んでいる……こ、これで満足か……?」
パワポケ「お、おお……!あ、ありがとうって言えば良いのかな?ちなみに、どういうのかも聞いて良かったり?」
真琴「そ、それは踏み込みすぎではないか!?な、なぜパワポケはこんな事を聞くのだ?」
パワポケ「いやごめん。ほら、男ってみんなエッチな本読むんだけど、女の人もそうなのかなとふと気になったもんで……た、他意はないよ」
パワポケ(苦しい言い訳だけど……流石に、二階堂さんみたいな真面目な女の子もエロ本を読んでるのかなと思ったから、なんて名指しして言えないしな……)
真琴「おおお、男も読むのか!?こ、こういうのは女しか読まん物だとばかり思っていたのだが……」
パワポケ「え、そこ引っかかるとこ!?いやいや、むしろ普通は男しか読まないもんじゃないの?エッチな本って……」
真琴「お、お互い勘違いをしていたというわけか……そ、その、パワポケでさえも読むのか?こういう本は……?」
パワポケ「読むよ。そりゃあ、健全な男子だし」
真琴「お、おぉ……!」
パワポケ「二階堂さん、なにその反応は……」
真琴「いや、パワポケみたいに真面目そうな男がエロ本を読んでるなんてエロいな、と思ってな……」
パワポケ(俺と似たようなこと考えてたよ、二階堂さん……いや、もっとひどいか)
18
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 08:09:57 ID:05yvrxj2
真琴「た、たとえばどういうジャンルを好んでいるのだ?」
パワポケ「え……ジャンル?」
パワポケ(なんかさっきみたいに俺まで言う流れになって来たぞ……)
真琴「うむ。先に言わせてすまないが……その、私から言うのはあまりに恥ずかしくてな……女として情けないが……」
パワポケ「ええと、そうだな。とりあえずベンチ座ろうか。ちょうどそこにあるし」
真琴「う、うむ……よしっ、座ったぞ。ではさっそく続きを頼む」
パワポケ「そ、そうだなぁ。俺が好きなのは、ナースとか、女教師物とかだよ」
パワポケ(まあ無難なとこだよな……)
真琴「おぉ……!なるほど、背徳のエロスだな……うむ。わかる、わかるぞ私にも……」
パワポケ(なんか一人で納得してるし。もしかして二階堂さん、こう見えて読んでるだけじゃなくて詳しかったりする?)
真琴「ちなみにだが……巨乳派か?貧乳派か?」
パワポケ「え!ええと、俺は巨乳が好きだけど」
真琴「そうか、やはりそうなのだな……」シュン
パワポケ「うーん……あ!でも、貧乳も良いもんだと思うよ」
真琴「そうなのか!どっちもいけるというのだな!なるほど、なるほど……」パァァァ
パワポケ(二階堂さん、わかりやすいくらいテンションの上がり下がりが激しいな……)
19
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 08:11:18 ID:05yvrxj2
パワポケ「俺の話はこれくらいで良いだろ?今度は二階堂さんがどういう本読んでるか、教えてくれよ」
真琴「う、うむ。ふぅ、すー、はぁ……い、嫌に緊張するな」
パワポケ「なんで?エッチな本話すくらいで?」
真琴「わ、私はこういう話など、異性どころか同性にも話した事が無かったからな」
パワポケ「そ、そうなんだ。でも、俺だってエッチな本、それもなんのジャンルを読んでるかなんて言ったのは二階堂さんが初めてだよ」
真琴「わ、私が初めて!?そ、そうなのか、という事は、私たちは初めて同士という事なのだな!」
パワポケ「う、うん……?なんか変な言い方だけど間違ってはないかな」
真琴「ふー、ではパワポケ、言うぞ……私はな、“催眠寝取り”が好きだ」
パワポケ「さ、さいみんねとり?(なんだそれ?訳の分からないのが来たな……)」
真琴「うむ。基本は、醜く太った婆様が、カップルの男の方に催眠をかける。それで、男の方を自分の意のままに操って、最後はカップルの女の前で陵辱の限りを尽くすという内容なのだが……」
パワポケ「なんか、概要聞くだけでもすごい内容だね……」
真琴「色々パターンがあってだな、例えばギャル女が男を催眠にかける場合、これがまた、たまらないんだが……」
パワポケ(な、なんか長話になりそうだぞ……聞かなきゃよかったかも……)
20
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 08:26:12 ID:05yvrxj2
カ-ッカ-ッカ-ッ
真琴「というわけでだな。昨今におけるおねショタ派とショタおね派の溝は厚く……」
パワポケ(あれから、ずっと話し続けられた……二階堂さん、よく話題尽きなかったな)
パワポケ「あ、あのさ、二階堂さん。もう夕方だけど、時間大丈夫?」
真琴「む……?あ、すまない。こんな話をするのは初めてでな。つい話し込んでしまった……」
パワポケ「いいよ、いいよ。全然平気。俺も二階堂さんの話してる姿見るの楽しかったから」
パワポケ(ていうか二階堂さん、俺よりエロ本に詳しくてビックリしたな。まったくついていけなかった……意外とこういう純情そうな子の方がムッツリなのかな?)
真琴「う、うむ……な、なぁ、パワポケ、私と手を……手を繋いでもらってもいいか?」
パワポケ「手?もちろんいいよ」ギュッ
真琴「あ……あたたかい……異性と手を握ったのは、生まれて初めてだ……」
パワポケ「そうなの?二階堂さん可愛いのに?」
真琴「か、か、か、可愛い!わ、私が可愛い!?う、うむ……そんな面と向かって言われたら……照れるじゃないか……」
パワポケ「あはは、そういう所も可愛いよ、二階堂さん」
真琴「う、うむ、そうか。可愛いのか私……うむ……」
パワポケ(お?なんだか良い感じのムードになって来たぞ?今日は一日大変だったけど、役得って奴かな……二階堂さん、エロ本の話を熱心にしてくるのはちょっとあれだけど……それ以外は普通の女の子だしな)
21
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 08:27:31 ID:05yvrxj2
パワポケ「もう少しだけ、このままでいようか、二階堂さん」
真琴「……うむ。パワポケ、木々の隙間に日が落ちていくな……」
パワポケ「うん。赤い夕日から濃い影が伸びてきて……ほらっ、こうして手を伸ばすと、太陽も掴めちゃうんじゃないかな?」
真琴「うむ……掴む、掴むか……掴む……掴む」
パワポケ「うん。こっからだと、指と指の間でつまめちゃうね」
真琴「……掴む……つまめる……といえば、パ、パワポケはオナニーはするのか?」
パワポケ「ぶふっ!?な、なにを急に聞いてんの二階堂さん!?」
真琴「す、すまん!どうしてもさっきから気になってな……」
パワポケ「気になったからって聞くか普通!?」
真琴「すまん!すまん!だが、ほ、ほら、エロ本を読む目的というのは結局はオナニーじゃないか。そうなると、パワポケもそうなのかと思って……」
パワポケ「え、ええ?ま、まあ確かにその目的で読むけどさ……」
パワポケ(ちょっとしたムードもぶち壊しだよ!?)
真琴「おぉ……!オナニーするんだな、パワポケも……」
パワポケ「う、うん……そんなこと言ったら、二階堂さんだってするだろ?」
真琴「うむ。私は毎日してる……朝昼晩……かかさず3回……抜かないと落ち着かなくてな……」
パワポケ「そうなんだ。だからそんなエロ本に詳しいんだね……」
パワポケ(なんかカミングアウトされたぞ……)
真琴「ち、違うぞ!エロ本を見始めたのだって元々部に持ち込まれた物を没収しただけでだな!オナニーだってその日の集中力を高めるために仕方なくだ!決して性欲が強いから毎日発散しているというわけではないぞ!」グイグイグイグイ
パワポケ「わかった、わかったよ!二階堂さん!引っ張らないで!」
パワポケ(どうしてそこまで言ってエロ本読むのも性欲強いのも言い訳するんだよ!)
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名前なんか必要ねぇんだよ!
:2021/01/25(月) 08:28:29 ID:05yvrxj2
真琴「それで、パワポケはどれくらいの頻度でするんだ?毎日か?三日に一回くらいか?週に何回だ?」
パワポケ「お、俺は三日に一回くらいだな……野球で忙しくて帰ってすぐ寝ちゃうこともあるし……」
真琴「おぉ……!そうか、三日に一回か……なるほど、なるほど……オナニーはどんな仕方をするんだ?」
パワポケ「え、仕方って言われても普通にとしか言えないけど……」
真琴「いや、色々あるだろ。エロ本でも、手のひらでグリグリしたり、根本から思い切りコスったりしているぞ?」
パワポケ「……お、俺は右手で包むようにして、じょ、上下にやってる感じだけど……」
パワポケ(俺はいったい何を答えさせられてるんだ……!?)
真琴「そ、そうか、右手でな……私が今握ってるこの手がそうなんだな……」スリスリスリスリスリスリ
パワポケ「うん。俺、なんでそんな事まで二階堂さんに言ってるんだろ……」
真琴「す、すまん……かわりといってはなんだが……ふぅ……わ、私は右の中指を使ってする。だいたい第二関節ぐらいまで入れて、フック状にして前後に動かすとこれがなかなか気持ち良くてな……で、親指でクリトリスを刺激したりもしてる……」
パワポケ「そ、そうなんだ……」
パワポケ(この人、なんで自分のオナニーのやり方俺に話してるの!?)
真琴「……なあパワポケ。もう少し近寄っていいか?さ、寒くてだな……」
パワポケ「うん……こんな感じ?肩と肩がぶつかるぐらいだけど……」
真琴「お、おぉ……!パワポケ、このまま胸を借りても良いか?……」
パワポケ「……いいよ。ほら手繋いだままがいい?」
真琴「う、うむ……はぁ……た、たくましいな……この胸は……お、落ち着く……」ドキドキ
パワポケ「……うん。二階堂さん、苦しかったら言ってね」ギュッ
真琴「あ……あたたかい……こ、こんな事をされたのは、は、初めてだ……」ドキドキ
パワポケ「二階堂さんの髪、さらさらしてて綺麗だ。頭撫でても良い?」
真琴「あ、あぁ……大きな手が……気持ちいいぞ……これも初めてだ……」ナデナデ
真琴(ま、まさかたった1日で異性とこんなに関係が進んでしまうとは……人生何があるかわからないな……ここまでくれば、あとひと押しだ……いける、いけるぞこの空気は!)
真琴「パ、パワポケ……さ、最後にキスしても良いか……?」
パワポケ「え!?き、キス?それはダメだよ二階堂さん!」ピタッ
真琴(なんで……?)
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