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ガルパン みほルートGOODエンド

492名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/01/22(日) 00:25:00 ID:66FeLixk
すみません
オチが思ったよりドロドロできなくて苦戦中です

中途半端にはしたくないのでもう少し考えさせてください

493名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/01/22(日) 00:25:01 ID:66FeLixk
すみません
オチが思ったよりドロドロできなくて苦戦中です

中途半端にはしたくないのでもう少し考えさせてください

494名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/01/23(月) 00:13:27 ID:H8BzucYM
つい最近見つけたけどこのスレ最高やな
更新待ってます

495名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/01/29(日) 22:53:44 ID:xhDOdguw
あくしろよ

496名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/01/29(日) 22:55:22 ID:/XkRgK26
続き楽しみにしてるゾ

497名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/01/31(火) 14:07:03 ID:J9H3egoY
そろそろ続きを…病み成分が足りない…

498名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/01(水) 23:25:32 ID:5XPu/tds
お待たせして申し訳ありません……

今週中にはなんとかオチをつけたい……多分

499名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/04(土) 23:29:58 ID:wX9eDWcc
 プルルルルル……プルルルルル……ガチャ。

 あ、小山?やー、いきなりで悪いんだけどさぁ、このあと生徒会長室に来てくれないかな?……うん、例の件で。もちろん一人でね。ああ、いや大丈夫。全部わかってるよ。その上で、だから。

 ……いや、責めようってわけじゃないんだ。大丈夫。私が何とかするからさ。そのための話し合いをしたいんだよ。うん、うん……。いや、いいっていいって。うん、それじゃ、また後でね。


 ……ふぅ。しかし揃いも揃って人が良いねぇ。結局は互いが互いを思いやって。 まあそのせいでどうしようもなくなってるわけだけど。

 やっぱり欲張りはよくない。結局思いやりも、恋人や友達を全部手に入れてかつそれを丸く収めようとする、なんていう欲でしかないんだ。
 
 大事なもののためなら、何かを捨てる覚悟を持たないと。人がその手に持てるものなんてたかが知れてるんだからさ。その辺をわかってないんだよねぇ、みんな。

500名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/04(土) 23:30:29 ID:wX9eDWcc
 私は机に置いてあったフォトスタンドから、写真を取り出した。この前の大学選抜の試合のあとでみんなで撮ったものだ。みんな幸せそうな表情で写っている。

 キュポッ、と小気味いい音とともに、もう片方の手にあったサインペンのキャップを外した。そしてそのまま、写真にペン先を突き立てる。頭の中で、彼と私が結ばれ、笑顔で幸せを感じる姿を思い浮かべながら。
 
 そのハッピーエンドのためには何が必要か。何が必要ないか。───何が邪魔なのか。よーく考えないと。

 まずは河嶋。その次は小山。その姿を、黒いインクが塗りつぶしていく。次は……西住ちゃんかな。彼と仲良く話してるところを見たことがあるし。

 キュッキュッ、キュッキュッと写真とペン先が擦れる音だけが部屋に響き続ける。

501名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/04(土) 23:31:24 ID:wX9eDWcc






 

 写真は私以外、真っ黒に染まっていた。


 







 うん、やっぱりいらないよね。







 全員。

502名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/04(土) 23:32:53 ID:wX9eDWcc
というわけで柚子ちゃんBAD Anotherでした
お待たせした割にこんなんですみません

まだもうちょっと何か書きたいけど考え中





 

 写真は私以外、真っ黒に染まっていた。


 







 うん、やっぱりいらないよね。







 全員。

503名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/04(土) 23:39:39 ID:KLCha3MU
ひぇつ

504名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/04(土) 23:47:15 ID:C6RpQSkM
会長こわいなーとづまりすとこ

505名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/04(土) 23:50:55 ID:KFk6ySdo
ファッ!?

506名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/05(日) 01:57:24 ID:dOOrpq/2
いざ行動に移すと現実にしそうだから怖い
次もまた、期待してますんで・・・!

507名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/18(土) 23:45:43 ID:uRDQI8Q.
続き楽しみにしてる

508名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/24(金) 22:30:02 ID:MWKj6BWg
新作はまーだ時間かかりそうですかねぇ?

509名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/02/24(金) 22:44:59 ID:VCVF5k4A
まあ気長に待つさ

510名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/07(火) 22:08:03 ID:fVdDf2PU
あくしろよ

511名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/07(火) 22:10:03 ID:hF8qZ1IQ
パソコンが逝っちゃってね・・・
直り次第何かしら書くつもりでスゥゥゥ・・・

512名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/07(火) 22:12:44 ID:iI.pEg9k
>>511
お待ちしてナス!

513名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/07(火) 22:14:20 ID:fVdDf2PU
がんばれvがんばれv

514名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/07(火) 22:18:09 ID:clz1g5Vo
怖いのきらい
でも好き

515名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/07(火) 22:31:25 ID:ACacp7pY
どっちだよ

516名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:26:08 ID:BzcJkhRc

 西住みほと交際して間もなく1年になろうとしている。きっかけは偶然の重なりとも言うべきものだったが、順調に仲を深めていけていると思う。
  
 恋人として過ごす中で、彼女に関するいろいろなことを知った。

 どちらかというと奥手で引っ込み思案なこと。

 戦車道に関しては冷静で優れた能力を発揮すること。

 それ以外では意外とおっちょこちょいなこと。

 友人はあまり多い方ではないが、その分一人ひとりとの関係を大事にしていること。

 ボコられぐまのボコが好きなこと。

 熊本の出身で、かつては名門・黒森峰に通っていたこと。

 戦車道に関することでいまだに実家と完全な和解に至っていないこと。

 みほ自身から聞いたこともあれば、彼女の友人たちからアドバイスとして聞いた話もある。もちろんこれらが西住みほという少女のすべてではないだろうが、すべてを知る必要なんてない。誰しも知られたくないのが普通だろう。───そう思っていた。

 だが、それは間違いだった。少なくとも西住みほという少女に関しては、彼女が知られたがらないことであっても、友人たちが知らないことであっても、知らなければいけないことがあったのだ。

 なぜ彼女が、月に1回程度でこちらの誘いを断るのか。

 なぜ誘いを断った日からしばらくやけに機嫌がいいのか。

 知らなければならなかった。あるいは、最後まで知るべきではなかった。すべては、あの日───。

517名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:26:46 ID:BzcJkhRc
 なぜ遠方に用事があると言っていた彼女を近所で見つけたのか。

 なぜ彼女が作業着のような地味で動きやすい服を着ているのか。

 なぜ彼女が大きなバッグを運んでいるのか。 

 なぜ彼女が危ない輩のたまり場としてこのあたりでは有名な廃工場へ入っていったのか。

 なぜ彼女が床に下ろしたバッグがもぞもぞと動き、中から呻き声のようなものが聞こえるのか。

 なぜ彼女がそのバッグに向かって、近くに転がっていた鉄パイプを振り上げているのか。

 なぜ自分はそんな彼女の後をつけ、それらを目撃し、それを止めようとしたのか。

518名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:27:20 ID:BzcJkhRc

 「わっ!びっくりしたぁ……。どうしてここに?」

 咄嗟に背後から羽交い締めにしたのに、みほはほとんどいつもの調子のまま言った。聞きたいことがあるのはこちらの方だ。

 「ああ、これのこと?うーん……できれば話したくない、かな」

 言いよどむも、そこに後ろめたさのようなものは感じられなかった。本当に、いつものような困った笑顔だ。

 「あ、貴方が悪いと思ったり、気を遣う必要はないんだよ?これは私が好きでやってることなんだから。なんたって私は貴方の彼女なんだから」

 ニッコリと微笑むみほ。……言葉から察するに、この狂気じみた行動は自分のためにやっているらしい。それがさらに恐怖を掻き立てる。
 
 「〜〜〜ッ! 〜〜〜ッ!」

 そんな中、バッグからまた呻き声が聞こえた。助けを求めるようなそれに、思わず駆け寄ろうとした。───が。

 「ダメだよ」

 がっしりと、その華奢な手のどこにそんな力があるのかというぐらいに、みほがこちらの腕を掴んで制止した。───まるで能面のような無表情になって。

 「触っちゃダメ。穢れちゃうよ」

 そんな彼女への恐怖がついに臨界に達し、思わず全力で手をを振りほどいた。

 「ひゃっ!」

 みほはその勢いで床へ倒れ込んだ。気づくと、彼女が手を付いた場所には、割れたガラスが散乱していた。

519名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:28:18 ID:BzcJkhRc
 「痛っ……」

 自身の手のひらを見るみほ。そこからは赤い液体が滲み出ていた。

 そんな姿に先ほどのやりとりも忘れて近づこうとして、その異変に気づいた。

 「───ふふっ、ふふふっ」

 笑っていた。自身の手のひらについた傷を、そこから湧き出す血を見て。 

 「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

 心底嬉しそうに、肩を震わせて笑っていた。

 「はじめて、だね。貴方が私に怪我をさせたの」

 満面の笑みでこちらに顔を上げた。この笑顔、どこかで───。

 「小さい頃ね、お母さん……いや、お父さんかな?それともお姉ちゃんだっけ?まあいいや。とにかく言われたの。『人をボコにしちゃいけない』って」

 笑顔のまま立ち上がり、みほは語り続ける。

 「大きくなるにつれて、その言葉の意味もわかるようになった。当たり前だよね、ボコにされるのは痛いし誰だって嫌に決まってるもん」

 一歩、こちらに彼女は歩み寄る。

 「でも、ボコを大好きだって気持ちは変わらなかった。だからいつもモヤモヤしてたの。誰かをボコにしたい。でもしちゃいけない。……特に好きな人は」

 また一歩、近付く。

 「貴方と出会って、恋人になって……どんどんそのモヤモヤは大きくなったの。自分が普通の人とは違う感覚を持ってる、おかしい子だっていう悲しさ含めて。でも、あの時、それが少し治まったんだ」

 さらに一歩。手からポタポタと垂れる血が、床を汚す。

 「ほら、貴方が事故にあった時。幸い軽い怪我で済んだけど、私は貴方が怪我をするのが、痛そうにするのがたまらなく嫌だった」

 思わず後ずさる。聞こえるのは彼女と自分の足音、そしてバッグから漏れるくぐもった声にならない声。

 「そのあとからだよ。貴方を傷つけたり、傷つけようとした人にこうして『オシオキ』するようになったのは」

 いっそのこと駆け出し、全力で逃げるべきか。しかし彼女の視線はそれを許さない。

520名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:29:05 ID:BzcJkhRc
 「気分がスッとしたの。ああ、私は普通なんだ、って。好きな人が傷つくのは嫌で、傷つけた悪い人を傷つけるのは嬉しい。そんな普通の感覚を持ってるんだって」

 何かが背中に当たる感触があった。おそらく壁だろう。もう、後ろには下がれない。

 「でもね、やっぱり違った。今わかったの。ほら」

 みほは怪我をした方の手をこちらの目の前にかざした。ガラスによって思いのほか深く切れてしまったらしい痛々しい傷口から、鮮血が流れ出ている。

 「貴方がはじめてくれた傷。貴方がはじめてくれた痛み」

 うっとりとした口調でみほは言う。

 「私は最初からおかしくなんてなかった。だって、好きな人につけられた傷は、こんなにも素敵なものなんだから」

 彼女はその手で自身の頬を撫でる。べっとりと血がその白い肌を染めた。

 「ありがとう。私、目が覚めたよ」

 今度はそのまま、こちらの頬へ触れた。生暖かい感触に思わずひっ、と情けない声が出た。

 「ボコになるのも、ボコにするのも。どっちも好きな人でなくちゃいけなかったんだね」

 みほの顔が、互いの息が当たるほどに近付く。

 「私があの事故の時に感じたのは、嫉妬だったの。私以外の人が貴方を傷つけたことへの。だから犯人があんなにも許せなかった」

 間近に迫るその瞳は。

 「ごめんね、貴方も嫌だったよね?私が他の人を───貴方以外を傷つけようとしたこと」  

 ───どうしようもないほど、美しく澄んでいた。

 「でも、もう大丈夫。私たちの傷はもう、私たちだけのものだよ」

 みほの手には、いつの間にか鈍く光るナイフが握られていた。

 「さぁ、今度は私が『愛して』あげる番だね」

521名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:30:59 ID:BzcJkhRc
というわけでみぽりんのBAD別ルート的ななにかでした

散々お待たせしておいてこんな感じで申し訳ない
またちょっとずつ書いていきたいと思います

522名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:35:06 ID:6Bcz6pc6
ダークボコ怖いな〜…とじまりすとこ

523名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 00:45:49 ID:0ip5Eykc
お前の書き込みを待ってたんだよ!

524名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 01:30:42 ID:N0yOSTHM
おー、ええやん

525名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 02:21:35 ID:mQv4CVUc
やったぜ。
みほにはどうしてこう闇が似合ってしまうのか

526名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 13:54:45 ID:zXRG7jGw
新作ウレシイ…ウレシイ…
海楽フェスタでガルパン熱上がってるからたまらんな

527名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/03/21(火) 20:45:40 ID:X82zvgMk
よくもお前は長い間待たせてくれたなぁ全く・・・
(これからも色んな子のSSを)もっとちょうだい・・・!
明日からまた、期待してますんで!

528名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/21(金) 23:38:15 ID:DlHXquMM
新作はまーだ時間かかりそうですかねー

529名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:53:47 ID:kjsa.ad2

「久しぶり。元気だった?」

 大学に入学して1週間ほど過ぎた頃、構内を歩いていると後ろから不意に声をかけられた。

 そこにいたのは黒髪の女性だった。艶やかな髪と膝丈くらいのスカートがふわりと風に揺れるその様に一瞬目を奪われる。……しかし。

 「あれ?もしかしてわからない?」

 先ほどの相手方のセリフからして知り合いのはずだが、どうにも思い当たらない。こんな美人を忘れることはないと思うのだが……。

 「ほら、私。アンツィオのペパロニだよ」

 ───っ。
 
 思わず息を呑む。それは目の前にいる女性が自分の記憶にある『彼女』とあまりにも雰囲気が違うから───だけではない。

 元々ペパロニと知り合ったのは高校生の頃だ。男っぽくサバサバとした性格の彼女とはすぐに気のおけない友人となれたが、あるときその関係は崩れた。

530名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:54:46 ID:kjsa.ad2

 「カルパッチョは元気にしてる?」

 ───そう。自分が彼女の友人でもあるカルパッチョに告白し、交際を始めたときだ。その事実を伝えてから間もなく彼女は様子が変わっていった。

 学校が違うのでカルパッチョから聞いた話だが、あれほど熱心に打ち込んでいた戦車道や屋台での料理へのやる気を失い、次第に学校にも来なくなってしまったらしい。
 
 心底慕っていたはずのアンチョビさんの説得にも耳を貸さず、結局彼女は卒業を待たずにアンツィオを去ってしまった。

 タイミング的にも、自惚れでないなら彼女は自分のせいで───。そう考え悩んだこともあったが、

 『お前はお前が好きな相手に告白して恋人になったんだ、何も後ろめたく感じることはない。……ペパロニを止められなかったのは私が不甲斐なかったせいだ』

 アンチョビさんにそう諭され、カルパッチョとの関係を続けてきた。……ただ、口には出さずともお互いペパロニのことはモヤモヤと常に心の隅にあった。

 そんな彼女が、今こうして目の前にいる。この事実をいまだ飲み込めないでいると、ペパロニが再び口を開く。
 
 「あのあと高卒資格を取って、そこから必死で勉強したの。でもまさかあなたと同じ大学だなんてね」

 照れたように微笑む。その仕草も、口調も。どれもが自分の知っている彼女とは違っていた。戸惑いながらも、そうだったんだ、と返事を返す。

 「ねぇ、今夜は空いてる?せっかくだから色々と話したいの」

 その誘いに一瞬躊躇した。アンチョビさんにああ言われたとはいえ、やはり彼女の人生を大きく変えてしまったのは自分だ、という思いはある。

 「カルパッチョも一緒に、昔みたいに三人で楽しく過ごしましょう?」

 ───しかし、ここで彼女の誘いを断るのはそれこそ逃げだろう。愛情からの、そして友情から。過去からの、そして未来からの。

 意を決し、大丈夫だと答える。カルパッチョも今日は特に予定がなかったはずだ。

 「よかった。じゃ、場所は私の家で。住所は後でメールしておくね」

 それじゃあまた後で、と言って彼女は去っていった。その後ろ姿が見えなくなるのを確認してから、携帯電話を取り出した。

 『ペパロニが!?』

 電話口でカルパッチョが驚愕の声を上げる。

 『今夜は空いてるけど……大丈夫かしら』

 その“大丈夫”には様々な想いが込められているようだった。ペパロニとの友人としての付き合いは彼女のほうが長いのだ、自分よりその心中は複雑であるのも当然である。

 『でも……ええ、わかったわ。あとで住所を私の方にも送っておいて』

 カルパッチョは今日こちらよりも遅い時間帯の授業があるので、ペパロ二の家にはバラバラに行くこととなった。……本音を言えば心細いので彼女と一緒に向かいたかったのだが、わがままは言えない。

 それから3つ授業を受けたのだが、内容はまったく頭に入ってこなかった。

531名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:55:27 ID:kjsa.ad2
 「いらっしゃい!待ってたよ」

 アパートのインターホンを押すと、すぐに笑顔のペパロニが出迎えてくれた。部屋の中はいたってシンプルで、そこにかつての彼女との共通項を見出したような気分になり、妙な安心感を覚えた。

 テーブルにはすでに美味しそうな料理が並べられていた。てっきりカルパッチョも来てから食事になると思っていたが、正直空腹だったのでありがたかった。

 「カルパッチョの分は別に用意してあるから。先に少しお腹に入れておいた方がいいと思って」

 そう言いながら飲み物を注いでくれるペパロニ。不意に近づいたその端正な顔立ちに少しドキリとした。

 「じゃ、一足先に───乾杯」

 チン、とグラスを鳴らす。緊張していたせいか自分でも気づかないうちにかなり喉が渇いていたようで、一気に中身を飲み干した。

 すかさずおかわりを入れてくれた彼女に礼を言いつつ、料理に手をつけた。一口含んだ途端に旨みが口中に広がった。料理の腕は相変わらず、否、さらに腕を上げているようだった。

 「遠慮せずにどんどんどうぞ」

 その言葉に従い、片端から腹に収めていく。ペパロニはニコニコ笑いながらそんなこちらの様子を眺めていた。

 ものの20分程度で、すっかり出された料理を平らげてしまった。満腹感に思わず気と顔が緩んでしまう。

 「お粗末さまでした。喜んでくれて嬉しいな」

 皿やグラスを片付けながらペパロニが言う。手伝おうかと思ったが、「お客様は座ってて」と制されてしまったので、おとなしく好意に甘えることにする。

 すぐに片付けを終えた彼女がテーブルを挟んで対面に座った。───不意に、自分の中に緊張感が戻るのを感じた。食事という間を埋めてくれるものがなくなり、いよいよ本格的な『会話』に移る時が来たからだ。

 意を決して問いかける。『あの時』のこと、それから後のことを。

 「うーん、そうだなぁ……」

 目を伏せて考えるような素振りを見せたが、すぐにこちらに視線を戻すと、

 「辛かった、かな。すごく」

 その彼女の言葉を聞いて一瞬心臓が跳ねた。なにか返事をしようとするが、あの、だのえっと、だのといった意味のない言葉が出るばかりだった。

 「でもいいの、気にしないで」

 ニコリと微笑むペパロニ。一瞬だが安堵を覚える。───本当に一瞬だけ。






 「その分、今返してもらうからよ」

532名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:56:00 ID:kjsa.ad2
 
 目を細め、ナイフで切り裂いたかのような鋭い笑みを口元に浮かべながら、これまでと一転して低い声で彼女は言った。

 状況の変化に戸惑うよりも先に本能的な恐怖を感じた。───逃げなくては。

 こちら側へとやってくるペパロ二を避けて玄関へと急ぐ。───だが、その逃走は叶わなかった。

 急に全身が痺れるような感覚に襲われ、力が入らずその場に倒れ伏してしまう。

 「あー、無理無理。諦めなって」

 そう言いながら彼女はこちらを見下ろす。相変わらずその顔には猛禽類のような獰猛な笑みを浮かべている。

 「さっきの料理にいろいろ仕込んであったから。まあ普通に睡眠薬とかでもよかったんだけどさ」

 しゃがんで、こちらに顔を近づけて彼女は言う。

 「意識なくちゃ、つまんないだろ?」

 咄嗟にかろうじて力の入る腕で彼女を突き飛ばす。もはやなりふり構ってはいられない。

 「うおっと!」

 驚きの声を上げつつ、ペパロニが尻餅をついた。その隙になんとか携帯を取り出し、最もかけなれた番号───カルパッチョの連絡先を電話帳から探し出し、発信ボタンを押した。

 ───あるいはこの時、警察か親にでも電話をしていれば、結果は変わっていたのだろうか。

 プルル、プルルと呼び出し音が聞こえる。早く、早く出てくれ……!

533名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:56:50 ID:kjsa.ad2
 しかし一向に着信に応じる気配はない。と、ここで違和感に気づいた。

 ヴーン、ヴーンと。携帯から聞こえる呼び出し音と重なるように、バイブレーションのような音が部屋に響いているのだ。

 ガチャッ、と。携帯の呼出音が途絶えると同時に声が聞こえた。───両方の耳で。

 「『あー、こちらの番号は現在使われておりませーん。諦めてくださーい』」

 ブチリと通話が切れる。なんとか視線を向けた先では、ペパロ二が携帯を床に放り捨てていた。とても見覚えのある携帯を。

 しかし、記憶の中のそれと目の前に落ちてきたものには違いがあった。覚えている限り、ディスプレイはこんなにひび割れてはいなかったし、こんな赤黒い───まるで乾いた血飛沫のような装飾はなかったはずだ。

 「諦めなって。もう本格的に動けねえだろ?」

 そう言いながら彼女は馬乗りになってくる。恐怖と、混乱と。いっそのこと失神でもしてしまいたかったが、むしろ意識ははっきりしていくばかりだった。

 「結局最後にものを言うのは、ココの使いようってワケだ」

 自身の頭を指さしながら嘲笑うように言うと、そのままこちらのシャツに手をかけ、一気に引き裂いた。胸板を這う彼女の舌のぬめりとした感触に、快感とも嫌悪感ともつかないものが全身を駆け巡る。

 「さってと。そんじゃあお楽しみの時間だ。お前は天井のシミでも数えながら何も考えないで───いや、せっかくだ。アイツのことでも思い浮かべとけ」

 どうしてこんなことになてしまったのか。悪いのは自分か、それとも───。

 問いかけようにももはや口も痺れ、喋ることは叶わなかった。否、仮に万全の状態でも何も言うことはできなかったのだろう。この心と頭を支配する絶望感の前では。

534名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:57:28 ID:kjsa.ad2
 


 

 「Buon appetito(いただきます)」

535名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:59:05 ID:kjsa.ad2
というわけでペパロニのBAD的ななにかでした
毎度毎度お待たせして申し訳ない

また思いつけたら(主にBAD系を)書きたいと思いまスゥゥゥ……

536名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 22:59:18 ID:yHphhn/o
久しぶりの投稿いいゾ��これ

537名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/25(火) 23:00:17 ID:JgenqiiI
お前のSSが好きだったんだよ!

538名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/04/26(水) 19:00:10 ID:y68QpYT2
はぁぁあああっ…!!(畏怖)
BAD系多めになっていくのか、次は誰が来るのやら

539名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/05/21(日) 22:35:14 ID:txy2gVXU
あくしろよ

540名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/06(火) 19:17:46 ID:dSUdGJgs
「欲しいもの、ですか?」

洗濯物を畳みながらこちらの問いかけに妻───優花里が答える。

視線を壁掛けカレンダーに向けると、「ああ」と納得が言ったように声を出した。こちらの意図は無事伝わったようだ。

「もうそんな時期なんですね。早いなぁ」

まるで他人事のように優花里は言うが、今は他ならぬ彼女の誕生日プレゼントについての話をしているのだが。基本的に欲が薄い彼女はこういったことに割と無頓着であったりする。

「ふふ、ごめんなさい。でも欲しいもの……うーん」

手は止めないまま思案するような表情になる。これも毎年のお約束だ。

ちなみに本人に聞かずにサプライズプレゼントを用意する、というプランは最初からない。まだ結婚する前、戦車道グッズをいくつかセットで贈ったら見事に彼女のコレクションとモロ被りしたという前科があるからだ。

「うーん……毎年のことながら難しいですね。贅沢な悩みですけど」

ニコニコ笑いながら優花里が言う。こういう時に幸せそうに微笑んでくれるのは旦那冥利につきるが、しっかり答えを出してもらわなければ困るのも事実である。

「それでは……」

541名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/06(火) 19:18:56 ID:dSUdGJgs
たっぷり2分ほど考えてから、彼女が口にしたのは───。





1週間後、優花里の誕生日当日。

目的地に向かって車を走らせる途中、赤信号で停車した際に、助手席に座る優花里に「本当にこれがプレゼントでいいのか」と聞いてみた。

「もちろんです。これが私にとっての一番の幸せですから」

花が咲いたような満面の笑顔を見せられてしまっては、もう何も言えない。ちょうど信号も青に変わったので、おとなしく正面を見て運転に集中することにした。

「ねー、おかーさーん。今日行くところってどんなところ?」

後部座席にいる娘から優花里へと声がかけられた。いかにもワクワクしている、といった様子だ。

「今日行くのはね、戦車道の博物館だよ。いろんな戦車があってとっても楽しいところなの」

「へぇー!」

────彼女の誕生日のリクエストは、『家族3人で遊びに行く』というものだった。付け加えるなら、”今年も”。

そう、彼女は結婚して娘が生まれてからは、もっぱら毎年同じプレゼントを望む。まあ結婚前も『2人で出かけたい』というものばかりだったのでその頃から変わらないと言えるが。

結婚前は理容師の資格取得のため、結婚後は店の切り盛りでなにかと忙しく、出かける機会はかなり限られていた。そういう意味では、まさに『贅沢』といえるものなのかもしれない。

しかしこれは旦那として父として、平時の解消のなさの証拠なのではないか、と思わなくもない。

「そんなことありませんよ」

どうやら口に出てしまっていたらしい。再び信号で停まったので隣を見ると、とても穏やかな笑顔がそこにあった。

「私は毎日大好きな貴方とあの子と。大好きな人に囲まれて過ごしているんです。そんなただでさえ最高の幸せに、さらに今日みたいな贅沢をおねだりするとなっては、それは年1回くらいにしないとバチが当たっちゃいます」

「わたしもおとーさんだいすきだよー!」

……。思わず目頭が熱くなりそうだった。ごまかすように「ありがとう」と少し大きい声で言って、また正面を見る。

こうなっては仕方ない。元々そのつもりではあったが、より一層全力で今日という日を最高のものにしなくては。

最愛の妻の誕生日、そしてミリタリーバーバーアキヤマの休日は、まだまだ始まったばかりだ。

542名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/06(火) 19:20:31 ID:dSUdGJgs
超久しぶり&超短めですみません、秋山殿誕生日ネタでした
本当はまほさんの話考えてたけどそれは次に(すぐとは言っていない)

543名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/06(火) 19:21:21 ID:nJypQqxs
お前の投稿を待ってたんだよ!

544名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/06(火) 20:03:29 ID:4ZfQb/WA
おー、ええやん

545名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/06(火) 20:28:10 ID:NBVAa.iM
投稿ウレシイ...ウレシイ...

546名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/06(火) 20:40:28 ID:aSH0n2ZE
好評、絶賛!

547名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/18(日) 12:53:40 ID:ij//ikwA
アンチョビ「え?この鞭か?」

      「これを持ってると威厳が出るからな!みんなの気を引き締めるためにも重要なものなのだ」

      「へ?い、いやいや!人に向かって振るわけないだろ!ケガしたらどうするんだ!」

      「無自覚な趣味、って……そんなのないぞ!ホントだからな!」

      「え?試すって……お前を打てっていうのか!?」

      「アホなのか!?ケガしちゃうって言ってるだろ!」

      「彼氏として受け入れる、って……いやいや!だから私にそんな趣味はないんだ!」

      「……ああもう!わかったわかった!一回だけ!一回だけだからな!」

      「よ、よし……行くぞ……ていっ!」
 
      「ああっ!思ったより強くなってしまった!ご、ごめん!大丈夫か!?痛くないか!?」

      「そ、そうか。よかった……ふぅ」

      「……やっぱり私にそういう趣味はないみたいだ。全然いい気分じゃなかったよ」

      「逆も試す?わ、私を打とうっていうのか!?」

      「はぁ……わかった。どうせ言っても聞かないんだろ?でも一回だけだぞ!?おしりに一回軽くだけ!」

      「よ、よし!来い!」

      「〜〜〜〜〜!!!??ぁっ……!!」

      「っ……はぁっ……はぁっ……」

      「い、いや、大丈夫……大丈夫だ」

      「……」

      「い、今のだと少し弱すぎてわからなかったな」

      「だから……特別にもう一回だけ試して、いいぞ?」

      「今度はもう少し強く……」

      「〜〜〜〜〜っっっ!!」

      「はぁ……はぁ……い、今のでもわからなかったから……もう一回だ……」

      「彼氏として……受け入れてくれるんだろ……?」

548名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/18(日) 12:55:03 ID:ij//ikwA
なんとなく思いついた小ネタ
なるべく近いうちにまほさん(?)のやつを投稿したい(願望)

549名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/18(日) 12:55:03 ID:ij//ikwA
なんとなく思いついた小ネタ
なるべく近いうちにまほさん(?)のやつを投稿したい(願望)

550名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/18(日) 12:55:47 ID:9HFwV8zE
あくしろよ

551名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/06/18(日) 12:56:44 ID:NoSWNcK2
興奮する

552名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/07/30(日) 00:03:48 ID:p2cFGABI
まぁ〜だ時間かかりそうですかねぇ〜?

553名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/11(月) 13:50:18 ID:Y8y87FbQ
あくしろよ

554名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/18(月) 22:04:54 ID:rGP0HzD6
ピンポーン、と小気味いい音をチャイムが鳴らしたが、中からのリアクションは案の定なかった。

いつものことなのでこちらも全く同動揺せずに合鍵でアパートの扉を開けた。無論本人(と友人兼保護者のS・Tさん)の許可を得て作ったものである。

学生向けのワンルームの中心には布団が鎮座していた。こんもりと膨らんだ状態で。

「……」

スゥスゥと一定のリズムの呼吸音、というか寝息が聞こえる。壁にかけられた時計を見ると時刻はすでに10時近かった。

これが大学の講義がある日ならば全力で叩き起こすところだが、今日はお互い1コマも入ってない。そのままキッチンに向かい、あり合わせの食材で朝食を作ることにした。

「んぅ……むぅ」

鮭を焼き終わったと同時くらいに部屋から声が聞こえてきた。匂いに釣られて目を覚ましたのだろう。これもいつものことだ。

お盆に朝食───今日はご飯と焼き鮭、わかめの味噌汁だ───とお茶を載せて部屋に持っていくと、恋人である冷泉麻子がむっくりと体を起こしていた。

「……おー」

おはよう、と声をかけると気の抜けた返事が返ってきた。まだ脳が覚醒しきっていないらしい。端に追いやられたテーブルにお盆を載せて麻子に布団を片付けるように言う。

「んー……」

もそもそのろのろと布団を畳む麻子。自発的に起きて、かつ食事の用意がしてある時の寝起きの麻子は割と素直に言う事を聞くので助かる。ほどなくしてその作業も終わり、朝食の時間となった。

「いただきます」

言うなりパクパクと食事を口に運ぶ。こちらは食事を済ませてから来たのでただその様を眺めているだけだが、この食いっぷりは作った者として気持ちがいい。

555名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/18(月) 22:05:24 ID:rGP0HzD6

「ふー……ごちそうさま」

ものの10分ほどで完食した麻子は満足げな息をついた。

「今日も美味しかった」

微笑みながら言う彼女にお粗末さま、と返す。こと食べ物に対する麻子の感想は率直である。思わずこちらが照れくさくなってしまうほどに。

「片付けくらいは私がやる」

そう言って食器を流しへと運んで洗い始めた。お言葉に甘えてテレビでも見て待っていようか思ったが、ふと先ほど見たとき冷蔵庫の中が大分寂しくなってきていたことを思い出した。

幸いスーパーはここから徒歩圏内にあるので、今のうちに買い出しを済ませてしまうのもアリだろう。という訳で立ち上がってドアへと向かおうとしたのだが。

「どこへ行く」

洗い物をちょうど終えたらしい麻子に腕をがっしりと掴まれた。食材の買出しに、と素直に答えると、

「そんなのいつでもいいだろう。ほら、戻れ」

ぐいぐいとリビングに押し戻されてしまった。彼女は戦車道で操縦手を担当しており、華奢な見た目に反して腕力はかなり強い。

窓際の日当たりのいい位置に置いてある座椅子に座らせられ、麻子は流れるような動作でそんなこちらの膝の上に座ってきた。こちらの両手は彼女のお腹のあたりに持ってこられる。まるでシートベルトだ。

「うん。これでいい」

表情は見えないが、声はまさにご満悦、といった調子だった。

ポカポカとした太陽の光と彼女の体温が急激に眠気を増進させる。気づくと当の麻子は既に寝息を立てはじめていた。

……今日は本当は大学で出された課題について少し彼女の知恵を借りようかと思っていたのだが。しかし、この状況で眠るな、というのは土台無理な話である。

買い出しも課題も後回しでいいだろう。夜の方が麻子も元気になるしそちらの方が理にかなっている。

そう自分に言い訳しつつ、麻子の艶やかな黒髪に顔を埋める。特別な手入れはしていない、とは本人の弁だが、優しい肌触りと香りのそれは、こちらの意識を穏やかな眠りへと誘うには十分だった。

「ん……ふふっ……」

くすぐったかったのか、はたまたよほど良い夢を見ているのか。笑うような彼女の寝言を聞きつつ、ささやかで贅沢なふたりきりの休日を満喫するのだった。

556名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/18(月) 22:06:24 ID:ZXB.eMfY
良い!良い!良い!良いよ!

557名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/18(月) 22:06:58 ID:rGP0HzD6
というわけで思いつき
3ヶ月ぶりとかすごいですねこれ(白目)
またなんかBAD的なもの思いついたら書きたい(小並)

558名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/18(月) 22:13:10 ID:6XiyhzI.
お前のSSが好きだったんだよ!

559名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/11/24(金) 19:32:31 ID:MInU.mjg
とりあえずアドレスを貼るのみで、当スレからは立ち去りますが、
もし興味ある方は読まれて下さい。

いずれ誰もが直面する「死の絶望」の唯一の緩和・解決方法として。

(万人にとってプラスになる知識)
《神・転生の存在の科学的証明》
http://message21.web.fc2.com/index.htm

560名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/06(水) 23:13:55 ID:ybdK7Ick
まだ落ちてないとか勲章ですよぉ?
また続きオナシャス(乞食)

561名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/23(土) 14:19:33 ID:aSV0OK/Y
クリスマスSSを一つだけ、ください!

562名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:01:40 ID:kswcSn3U
クリスマスみぽりん


「……」

現在午後11時。

先ほどまで行われていたクリスマスパーティーの熱気と喧騒はすっかり消え失せ、部屋の中には男女二人の呼吸と時計の針の音が聞こえるばかりだ。

目の前に座る恋人───西住みほは、ひたすら無言、そして無表情のまま正座の姿勢を崩さずこちらを見つめてくる。10分ほど前からプレッシャーに耐えかねてこちらも正座しているが、足のしびれも精神も限界が近かった。

事の起こりは数時間前。

ここ、みほの住む部屋で大洗女子あんこうチーム+自分のクリスマスパーティーが催されていた。

旧友同士、さらに女子同士の集まりに混ざるのは正直気が引けたものの、誘いを断れば大変わびしい聖夜を過ごすことになりそうだったので甘んじて参加を承諾した。

パーティーは和気藹々とした空気の中つづが無く進行していった。……のだが、少し調子に乗りすぎた。自分が。おそらく原因はアレだろう。

『ほらほら、私特製ローストチキン!どんどん食べて!……おお、さすが男の子!いい食べっぷりだね!』

『次はこっちのビーフストロガノフをどうぞ!たくさんあるよー!』

『いいお嫁さんになれるって……やだもー!褒め方がベタすぎるってー!でも嬉しいー!』

……このようなやり取りを参加者のTさんと繰り広げたことがみほの逆鱗に触れたらしい。この会話のみならず物理的な距離感が近すぎたのもまずかった。

『…………』

───周りが見ていない瞬間、みほと目があったのだが……目からはハイライトが消え失せ、表情も皆無の能面のごとき状態で彼女はそこにいた。一瞬で高揚していた気分がなべ底景気へ転じたのは言うまでもない。

皆が帰った後で片づけを手伝おうとしたのだが、

『いいです。座っててください』

とにべもなく断られてしまった。この場合、そこに込められているのは『遠慮』ではなく言葉通りの『命令』のみである。すごすごと引きさがりおとなしくリビングで待つことにした。

『…………』

片づけを終えたみほは無言でリビングに入ってくると、そのまま正座しこちらを見つめてきた。所作が美しいこともあってこの間聞こえてきたのはわずかな衣ずれの音のみであった。

563名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:02:23 ID:kswcSn3U
「……」

そして現在に至る。

選択肢をひとつ謝ればどんな恐ろしい展開が待っていることか。さすがに命は取られない……はず。視界の端に映るボコのぬいぐるみがその希望を揺るがせつつあるが。

いや、こちらがやるべきことなどひとつしかない。あとは覚悟を決めるだけ。───よし。

正座の姿勢から上半身を前へ倒し、両手を床に突く。こちらの頭頂部はそのまま彼女の方へ向けられる。───早い話が土下座である。

「……!」

そのまま矢継ぎ早に謝罪の言葉を並べたてる。

せっかくのクリスマスに不安にさせるような振る舞いをさせて申し訳なかった。武部さんは実際魅力的な女性だとは思うがあくまで友人としての話であって他意はひとかけらもない。自分が好きなのは誓ってみほだけだ。

「……」

言うべきことを言ったあとはひたすら土下座の姿勢を維持して判決を待つ。

「顔を上げて」

いつもの温かみのこもった声で語りかけてくる。言葉に従い顔を上げると、そこにはもはや随分久しぶりにすら感じる困ったようなかわいらしい笑顔があった。……どうやら難を逃れたらしい。

「ごめんね?私の方こそ嫌な思いをさせちゃって」

そっと優しい手つきでこちらの肩に触れる。

「沙織さんが素敵な人だって私もよく知ってるから……そしたらなんだかすごく心がモヤモヤして」

視線を伏せ気味にみほは語る。

「ダメだね、私って。お付き合いするのなんてはじめてだから……」

そう言いながら彼女は立ち上がると部屋の一角へと歩いていく。緊張感から解放され思わずふぅ、と息をついた。

564名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:03:07 ID:kswcSn3U
「自分でもこんなにヤキモチ焼きだなんて思ってなかったなぁ……」

ひょい、ひょいと手を動かしながら言葉を続ける。───いや待て、彼女は何をしている?あそこにあるのは……。

「それだけ貴方のことが好きだってことだよね、えへへ」

彼女の手元では次々にぬいぐるみ───ボコがその向きを変えられていく。普通に正面を向いて並べられていたそれらは、半回転しどんどん壁向きにされる。

「……うん。でもだからこそ、言葉や態度だけだとまた不安になっちゃうかも。だから……」

そして最後の2体───交際開始記念に二人で買っ、た他のものより大きなボコが壁に向けられる。

「行動で示してほしいかな。貴方の気持ち」

まっすぐにこちらの目を見つめながら歩み寄って来たみほに、ゆっくりと押し倒される。大した力でないはずのそれに、全く抵抗できない。

「アレって、6時間じゃないといけないワケじゃないよね?」

そして、視界のすべてが彼女で覆い尽くされ───。

565名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:04:06 ID:kswcSn3U
というわけでクリスマスのみぽりんの話でした
まだ年は明けてないからセーフ理論

566名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:04:08 ID:kswcSn3U
というわけでクリスマスのみぽりんの話でした
まだ年は明けてないからセーフ理論

567朝飯食わなかったから…:2017/12/30(土) 01:04:30 ID:???
おファッ!?
ありがとナス!

568名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:04:36 ID:jTJ5mW/o
やりますねぇ!

569名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:14:44 ID:kswcSn3U
<生しらす丼のカトラス>

好感度10%:「ん……?男の客なんて珍しい。とりあえず何か注文したら?周りのは気にしなくていいから」

好感度50%:「あ、また来たの。いつものでいい?」

好感度100%:「はいはい、いつものね……はい、どうぞ。あとこれもね……貴方、私の名前聞いておいて全然これ注文しないから。お代はいいから感想を聞かせて」

好感度444%:「はい、いつもの。……一口飲んだだけで随分眠そうね。奥の部屋で横になったら?心配しなくても大丈夫。鍵は私しか持ってないから。誰にも邪魔はさせないから」

570名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:15:38 ID:kswcSn3U
最終章面白かった記念オマケ
他のメンツはもう少しキャラがわかればそのうちに……

571名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 01:45:32 ID:o8gSPmU2
良さヤバい

572名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/30(土) 13:02:28 ID:IMoMqNKA
いいゾ〜

573名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/31(日) 17:20:28 ID:sTseySHg

秋山殿と年越し



「楽しみですねぇ!『戦車道年越し大特集!』まさか地上波でこんな番組が観れる日が来るなんて……!」


満面の笑みでテレビの前で正座する彼女───秋山優花里のハイテンションっぷりに苦笑しつつ隣に座る。


「あっ!す、すみません!また私ひとりで……」


恥ずかしそうな、気まずそうな表情になる彼女に気にしなくていい、と声をかける。戦車好きの優花里にとっては最高の年越しだというのは想像に難くない。それをどうこういうのは無粋極まりないだろう。


「えっと……もちろん番組自体もそうなんですが……」


モジモジと指を動かしつつ恥ずかしげに目線をそらしつつ彼女は言う。


「こんな素晴らしい番組を貴方と……お付き合いしている男性と一緒に観ながら年越しできるなんて、夢みたいで……えへへ」


そこまで言った優花里だったが、すぐに表情を変えてこちらを見た。


「あのっ!退屈なら言って下さい!私ちゃんと録画もしてますし……貴方が他のを観たいって言うなら私は」

574名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/31(日) 17:21:28 ID:sTseySHg
最後まで言わせず彼女のモフモフとした癖っ毛をわしゃわしゃと撫でまわす。


「はわっ!?な、何をするんですか〜!?」


ひとしきりその感触を堪能した後、彼女の目をしっかりと見て伝える。

自分にとって一番大事なのは優花里が一緒で、そして笑顔を見せてくれることだ。だから何も遠慮なんてする必要はない。


「……!」


一瞬ポカンとした表情を見せた彼女だが、すぐに赤くなったままの顔で一瞬涙をぬぐうと、最高の笑顔を見せてくれた。



「了解です!不肖、秋山優花里!大好きな貴方のため、最高の年越しをさせていただきます!」

575名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/31(日) 17:22:31 ID:sTseySHg
短いけど書き納めということで

みなさん良いお年を。

576名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/31(日) 17:37:46 ID:ywQNjLhQ
いい!いい!

577名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/31(日) 17:38:23 ID:h4q0TBso
あぁ^〜

578名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/12/31(日) 20:20:08 ID:aMPyEv4M
ヤンデレはいいぞ

579名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/01(月) 13:59:15 ID:E6f.CdDs
冷泉さんのお正月


「明けまして寝正月おめでとう」


……新年第一声がそれか。

1月1日、元旦の午後。ピンポーンという新年初チャイムに応えて玄関のドアを開けると、恋人である少女───冷泉麻子が立っていた。


「寒い。早く中に入れてくれ」


こちらの答えも待たずさっさと玄関に上がりこんできた。まあ拒否する理由もないのだが相変わらずのマイペースっぷりである。

彼女が適当に脱ぎ捨てたブーツを並べ直してからリビングに行くと麻子はすでにコートとマフラーを脱いでベッドに潜り込むところだった。

580名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/01(月) 14:01:53 ID:E6f.CdDs
「私は午前中おばあの相手をして疲れた。冬休みなのに早起きさせられて……」


聞いてもいないのに説明してくる彼女の言葉に相槌を打ちつつコートとマフラーをハンガーで壁にかける。まったく、何を着ても似合って可愛いのにどうしてこう色々と無頓着なのか。


「……新年早々そういうことを言うな。それよりほら」


こちらの言葉に照れたのか顔をわずかに赤らめつつ、ポンポンと自身のすぐ横───ベッドに空いたスペースを叩いてみせる。ベッド自体は一人用だが麻子が小柄なため二人で入ることは可能ではある。

本当は初詣に行こうとも考えていたのだが……こうなると彼女は絶対にそこから動かないだろう。

581名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/01(月) 14:02:38 ID:E6f.CdDs
「当たり前だ。大体今日はどこに行っても混んでるだろう。適当に空いてるときにすればいい」


まあ麻子の言うことももっともである。実際自分も彼女も人混みは苦手だ……というわけで早々に元旦初詣プランを破棄し、麻子の隣にお邪魔することにした。自分のベッドだが。


「それでいい」


満足気にそう言うと、麻子はすぐにこちらの腕の中に潜り込んで胸に顔を埋めた。片手で艶やかな黒髪を撫でつつ、もう片方の手で背中をポンポンと優しく叩く。


「スゥ……スゥ……」


ほどなくして安らかな寝息が聞こえてきた。寝顔が見えないのは残念ではあるが……その柔らかな感触と心地いい体温にこちらも眠気に襲われてきた。


「んぅ……」


瞼の重さに抗わず、麻子のすべてを感じつつ眠りに落ちていく。



────今年も、いい一年になりそうだ。

582名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/01(月) 14:03:36 ID:E6f.CdDs
新年初書きってことで短いですが

今年も宜しくお願いします

583名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/01(月) 14:53:25 ID:9ZpgSFb2
ああ^〜いいっすねぇ^〜

584名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/04(木) 14:21:21 ID:yv0mhQPw
いいゾ〜これ

585名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/10(水) 22:35:01 ID:XyfpEEJI
心配性な冷泉さん




「そういえばさ、麻子。彼のケガは大丈夫だったの?」


大学で講義の開始を待っていると、隣に座った沙織がこう言ってきた。……怪我?


「えっ!?聞いてなかったの!?あちゃー……悪いことしちゃったかな」


しまった、という顔をする幼馴染に私は詰め寄る。

どういうことだ。何の話だ。私は何も聞いていない。あいつに何があった。なんでお前が知っている。


「ちょ、ちょっと待ってって!順番に話すから!」


こちらを手で制しながら沙織は一度咳払いし、話を始めた。


「私も昨日たまたま帰りに会って話しただけだけど……バイトの帰りに車とぶつかっちゃったんだって」


その言葉に血の気が引くのを感じた。事故。交通事故。私の見ていないところで。


「まあ車は全然スピード出てなくて、彼も当たった拍子に転んで手首とか足を痛めただけって言ってたけど……」


怪我。あいつが。私の知らないところで。


「たぶん麻子に心配かけたくなくて黙ってたんじゃないかな。それに今日は彼、ちょうど講義ないから……ねぇ聞いてる?」


あいつは本当に大丈夫なのか。あいつは今どこにいるんだ。あいつは、あいつは、あいつは。

586名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/10(水) 22:36:35 ID:XyfpEEJI


「麻子!?どこ行くの!?もう講義始まるよ!?」


沙織の声を無視して私は駆け出した。鞄へ適当に突っ込んだ筆箱やノートが音を立てるが知ったことじゃない。

教室を飛び出して廊下を走る。すれ違う他の学生が驚き、奇異の視線を向けてくるが知ったことじゃない。

エレベーターを待たずに階段を駆け下りる。すれ違いざまにぶつかりそうになった女子生徒が文句の声をあげるが知ったことじゃない。

とにかく死に物狂いで走り続ける。日頃使わない筋肉が悲鳴を上げるが知ったことじゃない。

速く、速く、少しでも速くあいつのところへ。行く手を遮るすべてが忌々しい。


「はぁっ……はぁっ……!」


走りながら思考が勝手に回りだす。

私が傍にいれば事故を防げたんじゃないか。私が一緒にいればあいつは怪我をしなかったんじゃないか。私がいなかったから───。

フラッシュバックする、まだ小さかった頃の『あの記憶』。後悔と、悲しみと、そして───。

何が天才だ。私はまた同じ過ちを繰り返そうとしている。こんなことも防げない頭脳なんかに意味なんてないじゃないか。


「はぁっ、はぁっ……!うぅっ……!」


胸が締め付けられる。この痛みの原因は走っているせいか、それとも。

間もなく、あいつの住むアパートが見えてきた。

ここまでどうやって来たか覚えていないが、どうでもいい。そんなことはどうでもいい。今考えるべきはあいつの今の状態。


「ふぅっ……ふぅっ……!」


階段を上りながらも思考は止めない。

私はどうすればいい?まずは怪我の具合を見て必要なら病院に連れて行かないと。あとはバイトも大学もしばらく休ませないと。


「ふぅ……」


部屋の前までたどり着いた。思考は止まらない。

もうこんなことが起きないようにするにはどうしたらいい?もし次に事故が起きたら今度こそ取り返しがつかなくなるかもしれない。それを防ぐためには。


「……」


ドアノブに手をかける。鍵はかかっていなかった。思考は───。

事故が起こったのは私がいなかったからだとしたら。ずっと私が一緒にいれるなら。そのためには。

587名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/10(水) 22:37:33 ID:XyfpEEJI


「……」


声もかけずにドアを開け、部屋に上がる。

中ではベッドに寝転び携帯を見ているあいつがいた。部屋に入って来た私の存在に気付くとさすがに驚いた様子だった。

私にどうしたんだ、と声をかけながら立ち上がろうとしたその時、あいつの顔が苦痛に歪んでバランスを崩した。足の痛みのせいか。


「!!」


そのまま私に向かって倒れこんでくる。咄嗟に受け止めようとするが体格差のせいもあって受け止められず、後ろにもろとも倒れてしまった。


「……大丈夫か?」


背中に鈍い痛みを感じるが、もうどうでもいい。

思考は、止まった。

なるべく優しく頭をなでてやる。簡単なことだった。考えるまでもないことだった。


「もう平気だ。ああ、もう全部……」


理屈もなにもない。ただ、二人で部屋に、あるいは金庫に、あるいは檻に。入って錠をかけてしまえばいい。

そして、それを開ける鍵を捨ててしまえばいい。

ただ、永遠にふたりで一緒に───。

588名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/10(水) 22:38:34 ID:XyfpEEJI
というわけで麻子の何かでした
たまにはBAD風なのもいいよね

589名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/10(水) 22:41:23 ID:sMP8rQGU
あぁ^〜

590名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/11(木) 00:31:00 ID:iThzONeA
やりますねぇ!

591名前なんか必要ねぇんだよ!:2018/01/11(木) 00:35:48 ID:mjXCgZ7Y
麻子が安心するには換金されるかシュワちゃん並のボディを手に入るしかなさそう


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