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ガルパン みほルートGOODエンド
555
:
名前なんか必要ねぇんだよ!
:2017/09/18(月) 22:05:24 ID:rGP0HzD6
「ふー……ごちそうさま」
ものの10分ほどで完食した麻子は満足げな息をついた。
「今日も美味しかった」
微笑みながら言う彼女にお粗末さま、と返す。こと食べ物に対する麻子の感想は率直である。思わずこちらが照れくさくなってしまうほどに。
「片付けくらいは私がやる」
そう言って食器を流しへと運んで洗い始めた。お言葉に甘えてテレビでも見て待っていようか思ったが、ふと先ほど見たとき冷蔵庫の中が大分寂しくなってきていたことを思い出した。
幸いスーパーはここから徒歩圏内にあるので、今のうちに買い出しを済ませてしまうのもアリだろう。という訳で立ち上がってドアへと向かおうとしたのだが。
「どこへ行く」
洗い物をちょうど終えたらしい麻子に腕をがっしりと掴まれた。食材の買出しに、と素直に答えると、
「そんなのいつでもいいだろう。ほら、戻れ」
ぐいぐいとリビングに押し戻されてしまった。彼女は戦車道で操縦手を担当しており、華奢な見た目に反して腕力はかなり強い。
窓際の日当たりのいい位置に置いてある座椅子に座らせられ、麻子は流れるような動作でそんなこちらの膝の上に座ってきた。こちらの両手は彼女のお腹のあたりに持ってこられる。まるでシートベルトだ。
「うん。これでいい」
表情は見えないが、声はまさにご満悦、といった調子だった。
ポカポカとした太陽の光と彼女の体温が急激に眠気を増進させる。気づくと当の麻子は既に寝息を立てはじめていた。
……今日は本当は大学で出された課題について少し彼女の知恵を借りようかと思っていたのだが。しかし、この状況で眠るな、というのは土台無理な話である。
買い出しも課題も後回しでいいだろう。夜の方が麻子も元気になるしそちらの方が理にかなっている。
そう自分に言い訳しつつ、麻子の艶やかな黒髪に顔を埋める。特別な手入れはしていない、とは本人の弁だが、優しい肌触りと香りのそれは、こちらの意識を穏やかな眠りへと誘うには十分だった。
「ん……ふふっ……」
くすぐったかったのか、はたまたよほど良い夢を見ているのか。笑うような彼女の寝言を聞きつつ、ささやかで贅沢なふたりきりの休日を満喫するのだった。
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