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ガルパン みほルートGOODエンド

554名前なんか必要ねぇんだよ!:2017/09/18(月) 22:04:54 ID:rGP0HzD6
ピンポーン、と小気味いい音をチャイムが鳴らしたが、中からのリアクションは案の定なかった。

いつものことなのでこちらも全く同動揺せずに合鍵でアパートの扉を開けた。無論本人(と友人兼保護者のS・Tさん)の許可を得て作ったものである。

学生向けのワンルームの中心には布団が鎮座していた。こんもりと膨らんだ状態で。

「……」

スゥスゥと一定のリズムの呼吸音、というか寝息が聞こえる。壁にかけられた時計を見ると時刻はすでに10時近かった。

これが大学の講義がある日ならば全力で叩き起こすところだが、今日はお互い1コマも入ってない。そのままキッチンに向かい、あり合わせの食材で朝食を作ることにした。

「んぅ……むぅ」

鮭を焼き終わったと同時くらいに部屋から声が聞こえてきた。匂いに釣られて目を覚ましたのだろう。これもいつものことだ。

お盆に朝食───今日はご飯と焼き鮭、わかめの味噌汁だ───とお茶を載せて部屋に持っていくと、恋人である冷泉麻子がむっくりと体を起こしていた。

「……おー」

おはよう、と声をかけると気の抜けた返事が返ってきた。まだ脳が覚醒しきっていないらしい。端に追いやられたテーブルにお盆を載せて麻子に布団を片付けるように言う。

「んー……」

もそもそのろのろと布団を畳む麻子。自発的に起きて、かつ食事の用意がしてある時の寝起きの麻子は割と素直に言う事を聞くので助かる。ほどなくしてその作業も終わり、朝食の時間となった。

「いただきます」

言うなりパクパクと食事を口に運ぶ。こちらは食事を済ませてから来たのでただその様を眺めているだけだが、この食いっぷりは作った者として気持ちがいい。


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