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クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

1    【2024】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 104)

1名無しさん    :2025/02/08(土) 20:35:12    HOST:bai9536cd43.bai.ne.jp
2024年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://w.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
85 総評1    :2025/06/03(火) 03:09:50    ID:???0
最終案の執筆本当にお疲れ様です。
拝読しましたが全体的な流れとしては完成と言ってよいと思いました。

・伏せ字について
凍結はat wikiの規約が変わっていたようですね。
管理人が対応中のようで、wikiに記載する際にも管理人の裁量で伏せ字などの対応を行うそうなのでそちらに任せてしまって良さそうな気がします。

・「最小最弱」について
意図理解しました。
修正後の文書であれば誤解される事はなさそうかと思います。
以下の部分について、挑戦の結果の前にメーカーやクリエイターなどの主語を、あるいは良作への挑戦の結果などにした方がわかりやすいのかと思いました。
現状ですとクソゲーに見える作品に挑戦するためにユーザーが購入したなどの誤解を与えそうです。
>「挑戦の結果クソゲーが生まれてしまい、そして掴んでしまったならば、せめて笑い話に変えられる余地があってくれ」


以下は修正した文章について些細な部分ですが意見を出させていただきます。
・ギアドラ3
>移動からしてカクカク動作であり、要らぬレトロ感が悲哀を誘う。
>操作にも難があり、マウスでの移動は、ワンクリックでの行き先指定はできず、1マス隣をクリックの繰り返しか、ドラッグ&ドロップを強いられる。
>キーボード操作はWASDのみで、パッチ前はそれ自体が不可能であった。
>これに対し、戦闘リザルトで主人公が「ここで立ち止まるつもりはない」と煽ってくるが、ならもっとスムーズに動いてもらいたい。

「ここで立ち止まるつもりはない」の前には1マスずつ止まるという情報はあったほうが面白いのかと思いました。
また、カクカク動作というだけでは単にFPSが低いなどの誤解が生まれそうに思いました。

・Pure Cafe
>設定からして崩れており、公称「主体的なヒロイン」の1人は、親所有の喫茶店を需要がないのに開けている実質ニートである。

作中の描写から喫茶店に客が来ないのはヒロインが開けている昼間であり、親が営業している夜は常連の客がいるようでした。
なので需要のない昼間にとするのが実態にあっているかと思います。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
86 総評2    :2025/06/14(土) 23:22:03    ID:???0
できる限りのチェックと指摘事項への修正対応が終わりました

KOTYe2024最終総評(暫定)
https://writening.net/page?zGK8Wx

結果的には最小限の修正のみに留まり、大きな変更点はありません
そのため、今回の変更部分を確認してもらえた時点で実質完成で良いと思います
念の為に前例に則って完成宣言までの保留期間は確保しますが、現状を見るに1週間程度あれば十分と判断し、その間なにもなければ6/22中にここに全文を書き込んで完成とする予定です
87 総評1    :2025/06/16(月) 03:17:03    ID:???0
修正ありがとうございます。
私からはこれ以上意見はありません。
まだ保留期間ではありますがひとまずお疲れ様でした。
辞退した身でありながら細かいところまで指摘をし申し訳ありませんでした。
また私の意見を汲み取りまとめていただき本当にありがとうございます。
88 うふ〜ん    :うふ〜ん   
うふ〜ん
89 名無しさん    :2025/06/18(水) 22:14:49    HOST:189.165.52.36.megaegg.ne.jp
総評2様、お疲れ様です。
最終案を拝読させて頂きましたが、修正や加筆が必要だと思う部分は特にありませんでした。
飛び抜けた魔物が不在で難易度が高い2024年度にふさわしい総評になっていると思います。
完成として扱う期日についても異論はございません。
執筆、本当にありがとうございました。
90 うふ〜ん    :うふ〜ん   
うふ〜ん
91 総評2    :2025/06/22(日) 23:43:09    ID:???0
期限も迫ってきたので、これより総評の全文を投下して締めます
92 総評2    :2025/06/22(日) 23:44:23    ID:???0
巨星おつ――
2023年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は、ファイナル戯画マイン『JINKI -Unlimited-』の炸裂によって終結した。
過去最多のエントリー作品群を吹き飛ばし、また一歩クソの深淵を掘り下げる戦果を上げて、古参メーカーの終焉に供花を添えたのである。
爆風が弔鐘を鳴らす中、「誰もが自律的に悲劇を語り、エロゲーへの不満を昇華する」との誓いも新たに、住民たちはクソと笑いの鉱脈を目指して昏き坑道を進む。

そこで遭遇したのは、昨年とは真逆の事態であった。
昨年の上半期には20本ものエントリーが殺到したのに対し、本年はまさかのゼロ。
表向きは一応の平穏が続いたが、その裏に不穏な噂もちらつく。
住民たちは、まだ切られていない堰に溜まりゆく圧を感じ取っていた。

静寂が決壊したのは8月半ば。
老舗アパタイトから、3日間で4作品が押し寄せた。
アパタイトは、毎月2本、年24本の超ハイペースでロープライス作品を出し続ける多産メーカーであり、凡作以上が数多く並ぶ中で地雷が地雷として機能する、模範的な地雷原である。
歴代最遅の開戦を彩った各者各様の4連爆発を順に紹介しよう。

1発目は、アパタイト第250弾『ウチの妹はアナニーがお好き ~兄を想う妹とのアナル拡張性活~』
タイトル通りのアナル一徹は感動すら生むも、最後の最後でノーマルプレイに走って選評者を失望させ、「The Last of Ass」のトロフィーを獲り逃した。

2発目は、第251弾『異世界チョロインは、いとも簡単に堕とされる ~あれ、ボクの彼女…寝取られちゃいました?~』
ゲテモノヒロインNTRモノ『イキ過ぎ異文化交流』の血を引きつつ、異世界帰還の要素を吸収して悪性変異を遂げたモンスターである。
冒頭でヒロインの進化先を「派手なギャル」「外国人のような風貌」「魔王の手先」から選ばされると、すぐさま各形態で完墜ち済みのヒロインが出現する。
そして、本当にいとも簡単に堕とされる過程をしばし回想の後、ステレオタイプなハイテンション下品モードでのまぐわいを見せられて強制バッドエンドである。
3ルート走破後には追加の選択肢「この世の者とは思えない姿」が解放され、けきゃきゃ笑いで濃青肌の究極態が降臨。
主人公が同化吸収されて現代文明は滅ぶ。
「いや、本当に何がやりたいのか。私は抜きたいだけなんだが。」
とは、選評者の弁である。

3発目は、第253弾『ご主人様は妹ですか? ~Mっ娘好きの俺が、なんで妹のM男に!?~』
M調教ものと思いきや、選択肢次第でSM逆転や純愛、あてつけNTR等々、ロープライスの短い尺で属性がコロコロ変わる。
場合によっては、主人公が野外露出からの本番後に気絶、起きたら警察沙汰、自分だけ逃げた妹への復讐でM彼女を作り見せつけエンド、という属性2回宙返り1回ひねりに付き合わされる。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
93 総評2    :2025/06/22(日) 23:44:53    ID:???0
アパラッシュの撃ち終わりを待って現れたのは、アトリエさくら勢である。
昨年の9本エントリーの影響で、流石に呆れと飽きすら広がりつつあった中、NTRを装いつつ純愛マシマシのサイレント路線変更によって新味を出し、本年も2作品が参戦と相成った。

1作目は、『快楽堕ちさせられる義妹・実奈美 ~淫らな肢体は快感にイキ狂う~』
両想いの義兄妹がそれぞれに葛藤する昼ドラを入念に描いているが、そもそも求められる形式とズレている。
実に2/3ルートが純愛路線であり、NTRが負けては本末転倒と嘆かれた。

2作目は、『ビッチになっていた俺の幼馴染について ~俺と真凛(まりん)とセックスフレンド』
そもそも主人公にヒロインへの恋愛感情がなく、のっけからNTRに暗雲が立ち込める。
その後、ヒロインに複数のセフレがいることに衝撃を受け、独占欲とNTR性癖の狭間で揺れるややこしい事態に。
どう転ぶかは選択肢次第ながら、真ルートでは独占欲が勝ってヒロインに説教を始め、むしろ寝取ろうとする側となって、なおのことNTRから外れていく。
対して、ヒロインと竿役は「セフレと遊びたいが、浮気はご法度なので恋人は作らない」と筋を通すため、これでは主人公の方が自己中心的な邪魔者である。
挙句、真ルートのオチは、竿役に恋人ができてセフレ解消となる棚ぼたからの、愛ある営みでヒロインを寝取る相思相愛エンド。
いったい何をもってNTRとしているのか、謎は深まるばかりであった。

常連組に続き、著名ブランドから意外な伏兵2名が参戦した。

先んじたのはHOOKSOFTの『シークレットラブ(仮)』
バレない恋を楽しむ「クローズルート」を売りとしながら、制約が厳しすぎて自縄自縛に陥っている。
そもそも、共通ルートでヒロインたちは公然と主人公を奪い合い、共に過ごすと恋が実る伝説の文化祭を経て付き合い始めるため、そこから秘密の恋愛に繋げるには無理があろう。
その無理を通すべく、外野たちは一致団結し、異常なまでの潔さと物わかりの良さでコンセプトを死守しにかかる。
負けヒロインたちは「誰と付き合うのか知らないけどお幸せに」と身を引き、モブはごまかされると納得してそれきり疑わない。
これでは「バレない恋」ではなく「見て見ぬふりされる恋」である。
それでも設定上はバレていない扱いであり、そのせいでルートヒロイン以外との掛け合いが激減するにもかかわらず、肝心のバレない恋愛エピソードの引き出しも少ない。
苦肉の策として、「人通りの少ない階段の踊り場でイチャイチャ」「デート中に知り合いとニアミスして咄嗟に隠れた物陰でイチャイチャ」といったイベントが、全ヒロインで使い回されている。
さらにHシーンも、処女喪失→校内→自宅→ラブホと流れがほぼ共通である。
ヒロインが変われどシナリオの骨子がワンパターンでは、マンネリ感は否めない。
また、公式が「いつもよりエロに力を入れている」と豪語した通りにHCGは充実しているが、その反動で通常CGは極限まで削られており、8ルート中7ルートにエンディングの一枚絵が存在しない。
つまるところ、秘密遵守とエロ偏重の煽りで「バレない恋」ならではの妙味が現れておらず、ならばいっそクローズルートをクローズした方が完成度が高まるのではなかろうか。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
94 総評2    :2025/06/22(日) 23:45:54    ID:???0
秋にはルーキーとベテランが対峙した。

先攻は、MAYHEMのデビュー作『奈落ノ胤~堕淫調教SLG~』
公式サイトでヒロインを「完璧な女の子」かつ「ドSな冷笑タイプで友達が少なくメンヘラ気質」と紹介して最速の矛盾に挑み、パッケージ版は中身の入れ間違いで発売延期するなど、盤外から場を暖めての登場となった。
調教モノのお約束からの逸脱が著しく、導入からして、謎の巨女によって主人公およびその彼女と幼馴染が異空間に軟禁され、脱出には調教が必要という強引なもの。
つまり調教は生還手段であり、背に腹は代えられないヒロインたちと早々に合意が成立するばかりか、結末は脱出の成否でしか分岐せず、調教手法の選択に応じてヒロインが変化する要素はない。
反抗的なヒロインを徐々に服従させ染め上げずして何が調教かとは思えど、一方で、こうしたジャンルへの風当たりに対する苦肉の策が「合意の上での調教風プレイ」と見れば同情も湧く。
とはいえ、そもそもSLGとして完成度が低い点は看過できない。
さながら、HシーンをSLG風に連結してシナリオ作成を省力化したかの如くであり、システム・リソース・ストーリーが足を引っ張り合っている。
第一に、システムは情報不足で理解しづらい。
調教コマンドを選ぶとヒロインの体力が消費されてパラメータが変化し、調教の種類が増えていくが、各調教の体力消費量やパラメータ変化量、新たな調教の解放条件は表示されない。
そのくせ、体力が尽きるとヒロインが突然死して即終了であり、しかも調教のレベルが上がると体力消費が密かに増え、予期せぬ即死を招く。
第二にリソース面では、テキストとCGに使い回しが目立つ。
調教コマンドこそ、両ヒロインそれぞれ19種類7段階と豊富ながら、本当に7パターン用意できているのは正常位のみ。
ほかは多くとも6段階に留まり、2段階目以降は変わらないものさえある。
CGはさらに使い回しが激しく、複数の調教にまたがって差分を流用。
回想ページによっては同一の差分で埋め尽くされてしまうが、製作者はそれを見て何も思わなかったのであろうか。
シーン回収にしても、パラメータが上がると低段階の調教ができなくなるせいで、全回収には無駄に緻密な計画立案を要する。
そこで、攻略を簡略化すべく片方のヒロインのみ選択し続けると、放置されたヒロインが他方を手にかけてゲームオーバーとなるため、通称「嫉妬がボンバー」エンドとして忌み嫌われた。
最後にストーリーにおいては、主人公の軽薄さが際立つ。
目先のヒロインに愛を囁く反面、ルート外ヒロインは歯牙にもかけず、エンディングで負けヒロインが記憶喪失や行方不明になっても捨て置くため後味が悪い。
一途ならまだしも、「嫉妬がボンバー」回避のために同時攻略は必須であり、主人公の風見鶏化は不可避。
進行次第ではブリテンさながらの三枚舌が発動し、彼女と付き合いつつ、「そうだ、早月と結婚しよう」と京都行き感覚で幼馴染に乗り換え、最後は「二人のことなんてどうでも良い」と巨女エンドを迎える。
システムとストーリーが渾然一体となり、実に巧妙に意欲を削ぐ一作といえよう。
一方で、Hシーン後の暗転代わりに主人公を気絶させる手法は、時流を掴んで「中出し気絶部」のシンクロニシティを引き起こし、住民を沸かせるのであった。
95 総評2    :2025/06/22(日) 23:46:27    ID:???0
新星を迎え撃った古豪Calciteの『異世界娘と秘密のコンカフェえっち』は、「AI生成かと思ったら~、違法風俗クソ客ストーカー事案でした~。チクショー!!」であった。
AI生成画像の使用が見て取れるが、それ自体の是非は問わないとした上で、独特の違和感が漂う低質さが問題視された。
切り抜き残しのある立ち絵、ファスナーや髪の編み込みといった細部の破綻もさることながら、テーマと直結する疑似おうちデート時の背景が、高熱時の悪夢さながらに小気味悪い時点で程度が知れる。
また、コンカフェの認識に齟齬があり、そもそも店のシステムがコンカフェではない。
コンカフェの接客は飲食の提供やカウンター越しの会話が主となるが、本作ではキャストといきなり個室で二人きりになる。
裏オプションで性行為もあるため、タイトルは『異世界娘と違法な接待営業店えっち』が適切であろう。
そして最大の問題は、不快極まりない主人公である。
序章でおうちデートへの妄執を単刀直入に指摘されて破局すると、「ちくしょーーーっ!」と人目をはばからず絶叫。
過去の同様の失敗を思い返しつつ「ほんと……何が悪かったのかなぁ……」と呟くなど、自覚と反省の色が見られない。
かと思えば、おうちデートがコンセプトの店を見つけた途端に復調し、店内では明らかな営業トークに「俺のことを分かってくれる」と舞い上がるばかりか、「俺に気があるよな……!」「俺でも落とせるかもしれない」とストーカー気質を露呈。
ついには欲望を抑えきれなくなり、疑似ではなく実際におうちデートしてくれと3人のキャストにまとめて頼み込む。
その異様さは、プロとして接客中のヒロインが「私達はお兄さんの恋人じゃない」と釘を差すほどである。
エロゲーでヒロインにすら拒絶されるとなると、主人公のクソ客描写は意図的ということになり、その表現力は認められたものの、発揮する方向性が大いに疑問視された。
一方、幕間の主人公の勤務場面では、有能すぎてパワハラされる俺つれーわムーブを「これじゃない感が強い」などのふわっとしたワードで雑に行い、別角度からも嫌悪感の掘り下げに成功している。
かくして本作は、クソの地力は生成AIの利用云々など超越したところにあると知らしめ、流石は常連の剛腕と称えられた。

クリスマスには、住民サンタがPurple softwareの『リップリップルズ』を投下。
こだわっていたファーストキスを寝ている隙に奪った犯人を探す話のはずが、その件は体験版の範囲内で1時間とかからず片付く。
そして犯人に告白されるや即座に受け入れて個別に入るため、こだわりとやらは形ばかりである。
その個別も、真ルート以外は、ただの前座でワンパターンで実質夢オチの三重苦。
もうひとつのテーマである7つの大罪も、前座ヒロイン4人が1つずつ担当し、残りは誰に割り振られるのかと思いきや、あろうことか主人公がすべて掛け持つダイナミック回収であった。
傲慢・憤怒・怠惰の不人気属性をヒロインに回さぬため、3つとも引き受ける主人公の漢気には涙を禁じ得ない。
物語の骨子は上記でほぼすべてであり、肉付けは下ネタギャグに終始する。
オナニー時に2mジャンプした瞬間しかイけない性癖や、彼女の手料理は脇おにぎりが良いなどバリエーションは豊富ながら、高密度な下ネタ尽くしは合わない者にはとことん合わないであろう。
公式ジャンルの「水面下ハーレム探索型ADV」のうち、水面下とハーレムは行方不明、探索はわずかであり、ほぼADVしか残らない。
フルプライスながらプレイ時間は10時間にも満たず、著名ブランドによる極端なステルス値上げの敢行はショックと驚愕をもたらした。
96 総評2    :2025/06/22(日) 23:47:01    ID:???0
予備期間に入り、三が日が明けるやいなや、縁の『だから私は魔法少女を辞めた』が新年初エントリー。
まず、変に凝った構成が失敗している。
「現実の過去」と「仮想世界の現在」が切り替わりながら進行するが、その事実が最初は伏せられており、後半まで両者の明確な区分はなく示唆すら見当たらない。
そのため、興味を引く適度な謎とはならず、ヒロインの唐突な豹変や脈絡のないHシーンの挿入など、ぶつ切り展開の連発となって大混乱を招いた。
Hシーン前の敗北描写すら割愛されるに至っては、魔法少女モノとして無作法の極みである。
また、ボイスがお粗末であり、演技力以前に音質が非常に悪い。
常時くぐもっているばかりか、屈辱シーンでの高音割れはミュートが推奨されたほどである。
宅録が原因と見られ、「だから私はスタジオ収録をやめた」と揶揄されるのであった。

次いで、透明な世界と繋がるゲートから、あざらしそふと+1第二の刺客『夢幻のティル・ナ・ノーグ』が顕現した。
異世界での夢の冒険をコンセプトに掲げるも、魔法によって安全と利便性が保証されすぎた結果、冗長で退屈なピクニックと化している。
そもそも舞台が無人島であり、異世界ならではの人物や建物もなかなか見当たらない。
そこに、極度のグラフィック不足が追い打ちをかける。
異世界の動物には画像がなく、遭遇しても仲間になっても姿が表示されない。
背景も、最初はただの海辺と森の中しかなく、港町の跡地を見つけても絵はなく、森を抜けるとXPの壁紙のような草原がお出迎え。
以降も画像不足は甚だしく、伝説の剣を錬成して戦う場面にすら専用のグラフィックが存在しない。
重要人物であろうとおっさんには立ち絵がなく、おっさんが喋っている間は背景しか表示されないため、もはや透明人間である。
また、文章量確保のためにパロネタ・メタネタ・下ネタ・天丼が駆使されすぎている。
グダグタ進行の最中に毎度グダグタを自称する、ことあるごとに「一体いつから錯覚していた?」と発言しては「天丼が過ぎる」と返す、島の謎を解く手がかりを下ネタで大幅水増しなどは典型例といえよう。
意味なく長きにわたる共通ルートの先では、ありきたりなシリアス展開が突発的に発生。
交通事故・多重人格と記憶喪失・心臓病と無駄に重い上に、温度が急に変わりすぎて自律神経を乱される。
挙句、ご都合主義能力やら普通に手術やらであっさり解決するため拍子抜けは必至である。
キャラデザやエロは質が高く、良作になり得るポテンシャルもあっただけに、リソース不足で夢が幻に終わったことが惜しまれる。
97 総評2    :2025/06/22(日) 23:47:34    ID:???0
そして締切間際の1月末には、話題には上りつつも選評が届かずにいた3作が、満を持してジェットストリーム滑り込みを果たす。

まずは、ninetailがでっちあげた鋼の竜騎兵『GEARS of DRAGOON 3 ~竜刻のレガリア~』が、シリーズの歴史に最後となりうる反逆を試みた。
2度の延期を経てなお事実上未完成のまま発売され、1ヶ月後のver2.00パッチで一応の完成を見るも、なお十分な出来とは言い難い。
ストーリーについては、舞台となる惑星の行く末を左右するスケールに対して登場人物が少なく、据置版KOTY大賞の某リベリオンへのオマージュが見て取れる。
特に敵側の人員不足は話が進むごとに深刻化していき、これを補うべくライバルキャラのゾンビアタックが執拗なまでに反復される。
半分程度に端折っても「倒しても倒しても逃走を繰り返し、瀕死にしても機械化して蘇り、破壊しても人竜になり、撃破しても生身に戻って生き残る」といった具合である。
その過程で人間的な成長を見せるでもなく、「どうせまた出てくる」と思いながら進めると毎度その通りにリピートされ、嫌気が差す。
最終的にはライバルを消滅させて当初の目的は達成するが、副作用で生じた「星を滅ぼす災厄がいずれ目覚める」という大問題を放置するため、最後まで未解決が解消されずカタルシスが生じない。
また、Hシーンでは一部ヒロインがセリフとBGVでテンションの差が大きく、やや冷静な高い声と重低音のオホ声がクリックごとに切り替わる情緒の乱高下が発生した。
そしてRPGパートの問題は根源的であり、ハクスラの基幹である「戦闘と成長のサイクル」が、テンポ・操作性・視認性のすべてに欠けたUIによって、多角的に阻まれ続ける。
移動からして、1マスごとに一瞬止まるカクカク動作であり、要らぬレトロ感が悲哀を誘う。
操作にも難があり、マウスでの移動は、ワンクリックでの行き先指定はできず、1マス隣をクリックの繰り返しか、ドラッグ&ドロップを強いられる。
キーボード操作はWASDのみで、パッチ前はそれ自体が不可能であった。
これに対し、戦闘リザルトで主人公が「ここで立ち止まるつもりはない」と煽ってくるが、ならもっとスムーズに動いてもらいたい。
装備の管理は、まずソート機能が的確とはいえず、自動装備機能もない。
加えて、字やアイコンが過度に小さく、画面右に並ぶ装備品の情報を左上隅に表示。
そのせいで、ただ性能を確認するたびごとに凝視と視線移動によるリアルエイミングを要する。
表示の不親切さはほかにも多く、レベルアップ時のステータス変化は表示されず、スキルツリーの先は見えず、みっちり8ページに及ぶバフ・デバフの説明は、Excelのような画像で表示され検索性が低い。
この上さらに、システムとストーリーから受ける理不尽な制限が攻略の自由度を奪っている。
システム都合の最たるものは、クエストからは途中離脱不可であろう。
クエスト中にはソケットアイテムの着脱もできず、ドロップ品を活用した最適化が行えないため、ボスに勝てない場合は、「雑魚相手の虚無レベリングか、成果を諦めてロード」の強制二択となる。
また、クリアしたクエストへの再入場もできず、パッチ前はフリークエストすら存在しない有様であった。
ストーリー都合は、ドロップ増加スキル持ちキャラクターの永久離脱や、一時離脱者の続出でPT枠も埋められない状態でのボス連戦が辛い。
加えて、分岐のないシナリオと周回前提のシステムが食い違っている。
RPGパートを完全に省略できるADVモードは2周目以降限定の機能であり、一本道シナリオの読了後にしか開放されないため意味が薄い。
RPGの各要素をフル活用できるほど仲間やドロップが充実するのも2周目以降となるが、その出し惜しみが1周目の面白さを損じており、周回意欲を削ぐ。
全編を通してシリーズ過去作からの劣化が激しく、これがあの九尾の現在地かと、購入者は竜刻ならぬ慟哭するのであった。
98 総評2    :2025/06/22(日) 23:48:02    ID:???0
次なるは、近年躍進著しいWendyBellの新作『PureCafe ~癒やしのカフェに通い詰める、僕の地方転勤生活~』。
その注目度に反して選評が遅れたのは、新手のダイレクト・キング・クリムゾンが原因であった。
すなわち、この作品の前ではすべての感情は消し飛び、プレイヤーは物語の内容を覚えていない。
感情の消し飛んだ世界では時間はすべて無駄となり、つまらなかったという結果だけが残る。
この能力の本質は、文章量を十分に確保しながらも、そこに心動かすものがなにもないゼロの境地であった。
その欠落はマクロ・メゾ・ミクロの全階層に広がっており、コンセプトの空洞化にも拍車をかけている。
まずマクロ、物語の構成と展開には、ストーリー性が欠如している。
公式の概要には「受動的な主人公が、異動先の田舎で主体的なヒロインとの交流を経て生き方が変わる」とあるが、実際は全体の2/3を「夢のない田舎あるある」が占める。
人口減少・高齢化・産業の衰退・インフラの老朽化が雑談として淡々と語られ、買い物やデートといえば隣町の“イヨンモール”といった地味な外出と施設紹介がひたすら続く。
物語的な起伏や導線は見当たらず、主張も問題提起もなければ、「生き方が変わる」ための試練や成長も描かれない。
個々のエピソードが意味付けのない状況説明の羅列でしかないため、出来事が物語として統合されず、印象に残らないのである。
この傾向は個別ルートにも顕著に現れており、悩んでばかりで一歩も前に進まない状況が、終幕直前まで引き延ばされる。
そして最後は、主人公が解決策を思いついた次の瞬間に数年後のエピローグが始まり、それなりに成功した結果だけが示されて終わってしまう。
亀の歩みから一転してワープ航法に移る光速スパートは、プレイヤーの背景に宇宙を描き、その思考を止めさせた。
メゾ、すなわちキャラクターの次元でも問題は多い。
設定からして崩れており、公称「主体的なヒロイン」の1人は、親所有の喫茶店を需要がない昼間に開けている実質ニートである。
また、人物の内面描写は薄く、感情や行動原理も見えないため共感が湧かない。
主人公は就業時間に何度も社用車デートを重ね、ヒロインは職探しに行く先がなぜか遊園地や離島。
こうした常識外れの行動の数々は、幾度となく首傾げを誘発して肩こりをほぐした。
ラブストーリーとしての感情描写に至っては皆無であり、伝説の神社で告白した直後にその場で野外プレイを始められては、エロゲー的ご都合主義を加味しても唐突がすぎよう。
ミクロの水準、細部の設定や表現においても粗は目立つ。
まず、舞台となる町や喫茶店に名前がない事実が、ディテールの希薄さを象徴している。
CGの使い方にも偏りがあり、頻発する社用車デートの移動をフリー背景プラス立ち絵のやっつけ仕事で表現しながら、魚市場の案内・ナスの運搬・プリンターインクの選択といった些末な刹那に一枚絵が使われている。
あるいは、フリー背景でなんとかなるところを先に作り、使える背景が見つからなかった場面に仕方なく一枚絵を用意したのであろうか。
その影響か、主人公の部屋はまるで逃亡犯の潜伏先のように殺風景であり、家具を買ってもビジュアルが一切変わらない。
一方で、エロワードには妙なこだわりが感じられ、「剛棒」「肉筒」「そそり勃ち」、「愛の雫」「愛のエキス」「愛の液体」「快感の証」「白き流れ」など、無駄に熱量のあるパラフレーズが乱舞する。
マクロ・メゾ・ミクロ、各層に積み重なった欠陥は複雑に絡み合い、物語が面白くなるための柱であるキャラクターの魅力・劇的な展開・心を揺さぶる描写・論理的な整合性を見事に取り払ってしまった。
その稀有なバランス感覚ゆえに、本作は血流を感じない文章の巨塊として結実したのである。
99 総評2    :2025/06/22(日) 23:48:26    ID:???0
最後に、選評執筆宣言後にロストした者の遺志を継いだ選評者により、まどそふとより発売された高嶺のチョロイン集『セレクトオブリージュ』が解体された。
「スラム出身の底辺主人公が度胸と機転で逆境を跳ね除け、高嶺の花を射止める学園サクセスストーリー」を謳い、「身分違いの恋・カタルシス・豊富なH」をセールスポイントに掲げているが、これらは「豊富なH」を除いて有名無実である。
まず、「高嶺の花を射止める」といいながら、ヒロインたちは共通ルートも終わらぬ間に主人公へと信頼を寄せるほどチョロく、うち1人は個別前に告白してくる。
結果、傑物揃いのヒロインたちが絶大な力を早々に味方として振るい始めるため、主人公が自ら逆境を跳ね除けるのは序盤に一度きり。
以降、主人公の出る幕はなくなっていく。
「身分違いの恋」についても、身分差による障害がほとんど描かれず、設定倒れに終わっている。
また、主要人物たちそれぞれの目的や動機について深堀りがされず、問題解決も大抵あっさりしすぎており肩透かしも甚だしい。
ヒロインが危険な摘出手術に挑む話は、
「簡単に取り出せて、本当によかったねぇ」
の一言で畳まれ、中には、主人公の預かり知らぬところでこういう経緯があった、という伝聞が数行で記されて終わる話すらある。
唯一エリート側ではない妹分のルートに至っては、ヒロインそっちのけで共通ルートの続きが展開され、「男3人による起業」に至って幕を閉じる。
これでどうやって「カタルシス」を感じろというのか。
そもそも、キャラゲー寄りの作風で、ヒロインを権力側に置いて主人公の成り上がりを描くのは難易度が高い。
高慢すぎればヒロインの魅力を損なうが、チョロすぎればコンセプトにそぐわない、その二律背反の解消策を持ち得なかったがゆえの惨事であった。
100 総評2    :2025/06/22(日) 23:48:50    ID:???0
以上で今回の全エントリー作品の紹介を終え、結果の発表に移る。

次点は、
『奈落ノ胤~堕淫調教SLG~』
『PureCafe ~癒やしのカフェに通い詰める、僕の地方転勤生活~』
そして大賞は
『GEARS of DRAGOON 3 ~竜刻のレガリア~』
とする。

2024年のエントリー数は16本となり、昨年から半減した。
もっとも、昨年が歴代最多エントリーという異常事態であったため、過熱状態から平年並みに落ち着いたと見るべきであろう。
傾向としては、相も変わらずコンセプト崩れと低品質の合せ技が横行した。
横軸の乖離と縦軸の落差が密接に絡んで互いを誘発し合い、斜め下の落胆を生み出す。
これはいまや一般痛撃手法として定着しており、本年も多くの希望を葬り去ったのである。
とりわけコンセプト崩れ主体の作品が目立ち、個別の作品紹介を終えるまでに都合8回「そもそも」と前提を問う必要に迫られた。
象徴的なのは、『シークレットラブ(仮)』と『セレクトオブリージュ』であろう。
前者はコンセプトを遵守したが、その制約が大きすぎて不自然さとマンネリズムを生じさせた。
後者はキャラゲーとしての美質を優先すべく、コンセプトを半ば破棄して期待を裏切った。
コンセプトは縛られすぎても軽視しても、プレイヤー体験の低下、すなわち作品の低質化に繋がることの好例といえよう。
逆に低質化がコンセプトを崩す、つまり、稚拙さゆえにコンセプトが十分に具現されないパターンもあり、これは好みによらない客観的な問題として重大化しやすい。
とりわけ大賞・次点の3作は、低質さが作品の核にまで及び、コンセプトもろともの総崩れに近い惨状を引き起こしている。
『奈落ノ胤』は、調教モノのお約束とSLGの基本システムをないがしろにし、副題として掲げた「調教SLG」がほとんど看板倒れとなった。
シーンを繋ぐだけの不透明で不親切なSLGもどきは、先の見えない手探りの作業感を山と積み上げたばかりか、ストーリーの整合性をも破壊しており、もはや娯楽として成立していない。
『PureCafe』は、「夢なき田舎」がもたらす期待とのミスマッチもさることながら、心を動かす要素が全階層で欠落しており、記憶にすら残らない。
退屈一色の実感を理由によくある駄作と見る向きもあれど、徹底した無感動ぶりは興味関心の対象ともなり、分析による深堀りの余地を示した。
地味で静かなつまらなさの存在意義に一石を投じた点は特筆に値する。
そして『GEARS of DRAGOON 3』は、操作性・視認性・バランス・テンポといった多彩な欠点が連鎖し、不器用貧乏な悪性スパイラルに陥っている。
その「幅広さ」と「根深さ」を柱に、RPG+ADVの複合ジャンルならではの「奥行き」、オーバープライス相応の「厚み」をも兼ね備え、「多次元的な難行苦行」として屹立した。
無惨な結果ではあれど、大きく挑んだがゆえの失敗といえよう。
そのスケールと挑戦心に敬意を表すとともに一縷の希望を込め、『GEARS of DRAGOON 3』をKOTYe2024の大賞に選定し、王権の象徴『レガリア』に相応しい王座に据える。
101 総評2    :2025/06/22(日) 23:49:19    ID:???0
悩ましい選定を終えた今、改めて考えたい。
大賞、つまり「一番のクソゲー」とは何なのか?
はっきりとした基準はないものの、これまでの受賞作を振り返れば、そこには一定の傾向、言い換えれば「願い」が見えてくる。
大賞にふさわしいのは、エントリー作品の中でも、良くも悪くも強烈な個性を放ち、圧倒的な武威を示す「最大最強」の作品であると。
逆に、薄さ短さ単純さを重視して「最小最弱」こそ一番とする方針は、客観性を担保できるが、往々にして「わかりきったつまらなさ」に陥る。
その行き着く果ては虚無であり、偶然の面白さや、やり込みや議論で掘り下げる余地は失われよう。
また、「最低最悪」に傾きすぎれば、詐欺まがいの仕組みや倫理面の問題が主軸となり、もはや作品の批評ではなく悪事の告発へと変質する。
もちろん、この種の熱意なき低質さや節操なき悪質さを備えた作品についても語ることは自由であり、選評は常に歓迎される。
しかし、こうした作品は「なくなるのは喜ばしい」類のものであり、また、「クソゲーを笑いに昇華する」という理念とは相性が悪い。
ゆえに、自由で多様な開発に挑んだ証としての、良ゲーと裏腹な「むしろ好ましい」クソゲーが望まれてきた。
それは、「クソゲーであってくれ」という願いではなく、「クリエイターの挑戦の結果としてクソゲーが生まれてしまい、それを掴んでしまったならば、せめて笑い話に変えられる余地があってくれ」と前向きに開き直る心意気の表れである。
とはいえ、ユーモアを交えた批判は、悪ふざけや下品な揶揄と隣り合わせである。
笑いには時として攻撃性がつきまとい、一歩間違えれば嘲りへと転じる。
好意的な共感ですら、過剰に盛り上がれば、集団的な冷笑や断罪ムードに繋がる危険性を孕む。
なればこそ、KOTYeに関わる者には、掲げた理念に潜む悪趣味性や危うさから目を逸らさぬ自戒の念が求められる。
その上にこそ、健全な批判精神は育まれよう。
こうした理念と願いを踏まえればこそ、大賞には、苦しめられながらも「語らずにはいられない」と思わせるほどの、存在感とポテンシャルを示した作品がふさわしい。
それは最強の好敵手にして、ピカレスクなカリスマを放つヴィランである。
人は本能として常に新しい刺激を求め、見聞きした出来事を独自に解釈して自分の物語を紡ごうとする。
ならば、理解を超越したストーリーや理不尽なゲームデザイン、ときには理屈抜きのつまらなさにすら、「戦うに値する敵」としての強さを感じ取ってしまうのもまた、理と呼べるのかもしれない。
そしてこのような強さは、作品と格闘し、記憶を語り合う中でこそ引き出される。
ババを引いても、ルール次第では切り札へと変わる。
1人でプレイすれば不満の塊でも、KOTYeという舞台に上がれば、輝きを放つ奇矯な傑作となり得る。
その実現を理想として追い求めるがゆえに、我々は、愛憎が入り混じった強敵とのエンカウントを、笑いとともに噛みしめるのである。

最後に、今年の大賞作品から、主人公を迎え撃った敵役の言葉を借りて、KOTYe2024を締めくくる。

「願わくばクソゲーよ、強くあれ。停滞した時代を動かす颶風であれ」
102 総評2    :2025/06/22(日) 23:51:04    ID:???0
以上をもってKOTYe2024の総評完成とします
お疲れ様でした

核心をついた端的な表現を目指してはいるものの、その加減を間違えて作品の実態と異なる誤った印象を読者に与えてしまうことはなんとしても避けたいという立場からすれば、1さんを筆頭に細やかな指摘をくれる方々の存在は大変ありがたいものでした
参加者各位に改めてお礼申し上げます
ありがとうございました
103 総評1    :2025/06/23(月) 02:54:12    ID:???0
改めて総評の完成ありがとうございました。
大賞の変更という負担が大きい中、本当にお疲れ様でした。
104 名無しさん    :2025/06/23(月) 21:25:06    HOST:189.165.52.36.megaegg.ne.jp
総評2様、ご執筆本当にお疲れ様でした
また総評案を執筆されたお二方、審議参加者の方々にも感謝です
これで昨年踏んだクソゲーも笑って葬れそうです
名前
E-mail (省略OK)
内容

2    【2023】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 240)

1名無しさん    :2024/02/03(土) 22:13:55    HOST:bai9536cd43.bai.ne.jp
2023年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://w.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
221 名無しさん    :2024/05/26(日) 19:29:39    HOST:p1257009-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>総評2氏
お疲れ様です。補足いただきありがとうございます、よいと思います。
私からは以上で、とするつもりだったのですがすみません、追加で一点だけ。

『星と乙女が占う未来』
>すべて、主人公と謎の存在「あなた」の組み合わせであった。
このように切り出すと「あなた」=プレイヤー?という先入観が働いてしまうかな、と読んでいて思ったので、
"主人公が「あなた」と呼ぶ謎の存在"と書いた方が、正体不詳の存在として伝わりやすいと思いました。
222 総評2    :2024/05/29(水) 22:59:39    ID:???0
「あなた」=プレイヤーという先入観が生じにくくなるよう調整しました
>>220の5/24版を編集して5/29版にしてます

併せて、同じく星と乙女の個別紹介部分について、「可能性を閉じないことの弊害」という主旨がより明確になるよう、少し補足を加え、代わりにあまり重要でない部分を整理して帳尻合わせを行いました
土壇場にしては多めの修正かもしれませんが、どうしても必要性を感じたため、極力論旨が変わらないよう注意して行いましたのでご了承願います
223 名無しさん    :2024/06/01(土) 00:37:17    HOST:p1257009-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
>総評2氏
お疲れ様です。問題の根底がより明確になったと思います。
224 総評2    :2024/06/04(火) 01:18:44    ID:???0
十分な指摘受付期間が経過したと判断し。これより全文を投下して総評確定としたいと思います

が、最後の見直しで看過できない部分が一箇所だけ見つかりましたので、そこだけ修正させてください
『淫堕の姫騎士ジャンヌ RE:BORN』の紹介部分になります

修正前)
17年前のフルプライス作品をほぼベタ移植するも、
修正後)
17年前の作品をフルプライスでほぼベタ移植するも、

修正前の表記だと旧版の値段しか確定せず、「古い作品をほぼそのままの状態で今になってフルプライスで販売した」点が正確に表現できていないのが修正の理由です

修正直後に指摘を待たず即総評確定とするのが望ましくないのは承知ですが、ごく微細な修正にとどまっており、この部分のためだけに更に指摘待ち期間を延長する必要性は薄いと思います
よって、これに関して万が一なんらかの指摘があった場合のみ例外的な再修正を可とした上で、現時点で全文投下します
225 総評2    :2024/06/04(火) 01:21:33    ID:???0
クソ路はすべて闇の中である。
2022年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は、熱意なき駄作同士がつまらなさを競う苦難の道となった。
泥濘の底王となったのは、流行のポップソングをボソボソ歌う音痴の自称ロックンローラーこと『悪魔と夜と異世界と』
王道に便乗しながら王道を茶化し、傲岸不遜と卑屈が同居する強者にして怯者として名を遺したのであった。
そして2023年、KOTYeは15周年を迎える。
夜空を彩った星々が消えゆく中、常闇に沈んだ暗黒大陸に一寸先の光は差すのか。
KOTYeの在り方をも問うような、新たな戦乱が始まろうとしていた。

いまだ前年の総評審議も始まらぬ2月末。
それは遅れすぎて最初にやってきた。
年末の魔物を超越した年始の魔物、RTS+ADV形式のファイナル戯画マイン、『JINKI -Unlimited-』である。
前年12月初旬にマスターアップが宣言され、12月末の発売を予定されていたが、「思いがけない重大な不具合」を理由に1ヶ月延期して越年。
このとき戯画は3月末での開発・販売・サポート業務の終了を告知しており、デッドラインが迫る中での発売となった。
我先にと戯画の遺作に挑んだプレイヤーたちは、特定箇所で確定フリーズする進行不能バグに直面し、有料デバッグの始まりを悟る。
当日中に修正パッチが出されるも、すぐに別の進行不能バグが発生。
もはや手詰まりかと思われたが、先のパッチで密かにデバッグモードが開放されていたことが判明する。
真の意味で有料デバッガーが誕生した瞬間であった。
バグの壁をも乗り越える力を得て、クリアへの道が拓かれたのである。
一方、Hシーンだけを全回収して戦線を離脱する賢者も現れ始めた。
事態を重く見てか、戯画は次なるパッチでデバッグモードを封印。
プレイヤーたちはこれに対し、あえてパッチを当てずにデバッグモードを使い続ける駆け引きを見せる。
アップデートは繰り返され、ユニーク敵の無限湧き・レベル99オーバーで1に回帰・セーブデータ肥大化などのバグは駆逐されていった。
そうしてバグ絡みの七転び八起きは一段落するも、次は本編での七転八倒が待ち受けていた。
いや、正確には本編開始前、起動した時点からである。
というのも、本作はフレームレートが無制限。
並のGPUでは常時稼働率100%を免れず、プレイ中はPCの冷却ファンが不気味に咆哮し続ける。
文字通り「Unlimited」であり、起動した瞬間にタイトルを回収する大記録を打ち立てた。
これ以外にも、RTS・ADVの両面で多岐にわたる問題点が指摘されたが、報告者は完走を前に力尽きてしまう。
全容の解明は、後に続く者へと託された。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
226 総評2    :2024/06/04(火) 01:22:18    ID:???0
近年の常連組からは6作が参列。
先頭は、3年連続エントリーとなったNorth Boxの、『高嶺の花と魔法の壺』である。
前作は相反する設定の不協和が指摘されたが、本作では完全に解消された。
シナリオをできる限り無に近づける潔い手段によって。
話の概要は、主人公が魔法の壺の精『ツボイさん』に「やりまくりたい」と願って叶えてもらうのみである。
加えて、演出面の省エネ効果も際立っている。
出番の多いツボイさんも含めてヒロイン以外はボイスなし、モブの立ち絵はシルエット表示。
30年近く前の著名サウンドノベルをオマージュした、温故知新の精神の表れであろう。
また、ピストン音にはバリバリというノイズが入っており、かつて存在したバリッと響く射精音を思い出させる。
HシーンにそぐわないBGMも健在であり、典雅な琴の調べから舞踏会風のヴァイオリン演奏に繋げて煩悩を霧散させた。
思い切った決断でハマったのは、壺ではなくドツボであったと見るべきか。

お次は、evoLLの『ラブカフェ~童貞な俺でも、巨乳女先輩と同棲できるってマジですか?』が、あらすじ詐欺を仕掛けた。
触れ込みは「4人の同棲生活」ながら、実態は「2人の同棲生活×3ルート」であり、3人のヒロインのうち1人としか同棲できない。
ハーレムルートでようやく実現かと思いきや、非処女ビッチ化したヒロインたちと乱交するだけの妄想オチで終わってしまう。
4人での同棲生活など、夢のまた夢。
印象に残るのは、射精を「放精」と記する独特の言語感覚くらいであった。

続いて、2人のヒーローガールが会場に舞い降りる。
1人目は、SUKARADOGの『虜囚の女ヒーロー ~怪人たちとの闇の狂宴~』
悪の組織ポルチオーンに敗れた突破戦隊テクノブレイカーの紅一点が、仲間を人質に取られてバトルファックを強要される話である。
この時点で察せられる通り、突っ込みどころが非常に多い。
まず、ヒーロー調教モノの様式美は無視。
敗北描写を割愛して監禁状態から始まり、怪人の精液による催淫効果で即発情、即絶頂である。
現代のスピード感についていくには、快楽に抗いながらも徐々に堕ちていく過程など描いていられないのであろうか。
また、主人公の思考回路が頓狂であり、いかなる状況下でも戦隊ヒーローとして実力を行使しない。
脱出すべく見張りの戦闘員の無力化を試みる際にも、力づくで勝てる相手だと認識しながら率先してバトルファックを仕掛ける有様であり、正義のヒーローならぬ性技の披露と揶揄された。
省コスト感あふれる怪人の造形、マ◯ンガーZの劣化パクリに出てきそうな敵ボス「ポルチー王」なども内包しており、昭和の荒唐無稽な特撮やアニメの欠点を煮詰めたような出来であった。

2人目は、アパタイトの『清純ヒーロー×ビッチ墜ち!! ~悪の組織に調教される乙女の心の移ろいは…~』
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
227 総評2    :2024/06/04(火) 01:23:11    ID:???0
そして常連部隊の後詰めは、
システムが劣悪で、未読・既読スキップの切替やクリック後の音声継続すらない一方、アニメ演出のオンオフ項目はあれど演出自体が未搭載の『ママ僕だけを愛して… ~キモデブ息子を溺愛する母の歪んだ愛情~』と、
タイトルに掲げた「盗聴」要素はモノローグのみでボイスなし、「妄想」要素は見当たらないという世知辛いタイトル詐欺をやらかした『カノジョの性癖 -盗聴×妄想-』が務めた。

常連といえばのアトリエさくら勢も、当然のように臨席。
早くも4本のエントリーを積み上げた。
過去作『淫らに堕ちる、最愛彼女』から選択肢も背景も話の骨子も一部流用した挙句、ヒロインがオモチャどころかサセ子というやるせないオチがついた『好きだった幼馴染がクラスメイトのオモチャになっていた件』、
立ち絵の表示ミスによる「全裸から1ミリ秒で着衣」に「返信→変身の誤変換」がシンクロした正常化現象と、竿役が五七七の韻律で放った台詞「その前に一度イクからちょっと待ってて」が好事家を唸らせた『他人棒でイキ狂い快楽に溺れていく最愛妻 ~見せつけられた快楽に絶頂する妻の痴態』、
「チャラ男に薬を盛られてレ◯プ→脅されて関係継続→快楽堕ち」のテンプレ展開が、薄っぺらいキャラ設定すら置き去りにして儀式のごとく粛々と進む『堕とされた義姉 ~憧れていた義姉がクラスメイトの手で快楽調教させられていく~』が、それぞれの個性で場を温め、ときに冷やした。

中でも耳目を集めたのが『妻、宇佐見恋を抱いてください ~夫公認公開恥辱NTR~』である。
NTR+痴漢というジャンルの性質上、多少のご都合主義は許容されうるが、それを踏まえてなお、登場人物たちの言動は不可解極まる。
ヒロインは強気なタイプにもかかわらず、痴漢にあっても、罵倒以外の抵抗や反撃は一切しない。
また、竿役の「セフレが産気づいた」という露骨な嘘に騙されてノコノコついていく愚かしさも披露する。
ヒロイン以外でも、主人公が妻との仲裁を頼む相手がよりによって竿役、イケメンで女に不自由していない竿役がヒロインに痴漢した理由が「巨乳だったから」など、ストーリー展開に納得感がなさすぎる。
また、ヒロインと竿役は若い男女でありながら、台詞回しに加齢臭が漂っている。
恋愛経験がほぼないヒロインの語彙に「他人棒」やら「弾丸みたいなピストン」やら「弾丸というより男根」やらが含まれるのは興ざめであり、竿役は、
「イッてよし」
「キミのマ◯コの声は……キミより俺のが聞けてる」
「熱いマ◯コを初体験という俺の童貞……捧げてやったぜ」
といったおぞましい台詞を吐く。
そんな本作の最大の見せ場は、妻を奪還するか離婚かを賭けた竿役との勝負である。
妻は夫の勝利を信じて応援し、主人公は意地を見せる。
夫婦愛は感じさせるが、しかし競技内容は「射精我慢比べ」であった。
竿役がヒロインに挿入し、主人公はそれを見ながら自慰をする形式となっており、甚だシュール。
その際の、
竿役「さあ旦那さんイケよ!」
主人公「僕はイカない!!」
ヒロイン「あなたはイカないでぇえええ!(私は)イクぅう~~~~~ッ!!」
という掛け合いは噴飯ものであった。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
228 総評2    :2024/06/04(火) 01:24:28    ID:???0
常連組以外にも、新参組と再訪組の多彩な顔ぶれが集まった。
露払いを買って出たのは、悪女属性をブランドカラーと謳うEvilHealの『Aphrodisiac -女神の欲望-』
サイコパス気質のマッドサイエンティストをメインヒロインに据えるも、その特異な設定を貫けていない。
おもな理由は、あまりに呆気ないオチである。
惚れ薬を飲んだら恋心を自覚してハッピーエンドやら、ヤクザに襲われるとあっさり屈して情けなく許しを請うやら、悪事を暴露すると言われるとすんなり受け入れて逮捕やら、マッドの矜持を放り出す結末が目立つ。
また、誤字脱字がやたら多く、「それはいいんだけが」「当たり間ですよ」「変ことしようしてます?」「初めての浮かぶ環状」「え、それは早くマジいですね」等々、明らかに校正されていない。
結果、作中の迷言「嫉妬がボンバー」になぞらえ、「プレイヤーの頭がボンバーする」と皮肉られた。

次に現れたわるきゅ~れの『病みつきヤンデレハーレム!』も、誤字が目に余るだけでなく、日本語が怪しい部分までも散見された。
例えば、
「扉が開かれると、そこから顔を出したのは、学生服に身を包んだ、幼馴染の美愛が入ってきた。」
のように、主語と述語の係り受けがとっ散らかっている文章さえある。
作中で主人公は、ヒロインから文章の乱れや誤字脱字の多さを指摘され、
「慌てて書いたでしょう?それとも『ながら作業』でもしていた?」
と注意されるが、それはこちらの台詞である。
そのくせ、精液の表現は「オス汁」「生殖汁」「遺伝子汁」などと無駄に豊富なのがしゃらくさい。
また、HシーンにそぐわないBGMも採用されており、メーカーの垣根を超えた流行の兆しが見られた。
本作では、まず探偵モノの推理中じみた曲が流れ、射精を契機に激しいクラシック調の曲に切り替わって2回戦に突入する。
ラスボス戦さながらの演出をHシーンにぶち込んで笑いを取ったこの手法こそ、最も「病みつき」であったやもしれぬ。

外なる世界からは、Rosettaの『星と乙女が占う未来』が這い寄ってきた。
基本の作りは一般向けの低価格ライト百合作品であり、本編にアダルト要素はない。
実質メインヒロインを兼ねる女性主人公の一人称で、他のヒロインたちやモブとの交流が描かれている。
HシーンはR-18パッチとしてエンディング後にまとめて収録されており、その内容が大いなる波紋を呼んだ。
ヒロイン同士の絡みは1つもなく、いずれも主人公と謎の存在との組み合わせなのである。
「あなた」と呼称されるこの存在は、無言の透明人間であり、名前も容姿も性別すらも不明。
シーン絵は、挿入時でもヒロインしか描かない廃れた表現が採用されており、性交には見えないとの意見もあった。
明確な描写が避けられ、公式サイトには“「あなた」は作中キャラの特定の誰かと断定するものではございません。”との注釈もあるため、メーカーの意図はおそらく「ご自由に理想を思い描いてください」であろう。
しかし、熱く膨らんだものを挿入するような表現がぼかされながらも使われており、異性愛描写と捉える者が続出。
竿アレルギーや不意打ち寝取られ感に見舞われ、悶え嘆く声がそこかしこから響く惨事となった。
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229 総評2    :2024/06/04(火) 01:25:18    ID:???0
ZIONの『ワケありJK従属学園 ~強制絶頂は終わらない~』も、絵に全振りで残りは雑な近年流行のスタイルで参加を果たす。
シナリオ冒頭からあらすじと矛盾しており、「ヒロインは男子生徒たちを手玉に取っているはずが、いつの間にか絶頂地獄へ~」のはずが、処女喪失シーンで寸止めコントロールされて完敗を喫する始末。
その際のヒロインの咆哮「ヌアァーーー」にも現れている通り、テキストには珍妙なセンスが満ちている。
男子生徒たちの名付けからして、まず頂点に君臨する3人がS1・S2・S3、みんな揃って「SⅢ」(スペシャルスリー)である。
そしてモブたちは、男子生徒A~DやらXYZやらαやら2やらが順不同で続々と現れ、マドハンドもかくやの乱立を見せた。
文体も独特であり、「男根の美味を味わう」や「子宮口を亀頭が消しゴムのように削ってくる」のように、わかるようで引っかかる言い回しが多い。
「黒光りするイチモツが信じられないほど高速で揺れている」というピストン描写は、字面だけ見れば全裸での激しい腰振りダンスである。
しまいには、射精を「放精」とする表現が他メーカーと被る「放精マイフレンド現象」をも引き起こした。
絵にしても、モブが貧相すぎてヒロインとの格差が際立ち、金持ち男子と借金苦女子というコンセプトを毀損している。
大切なのは全体の調和であり、「ハンバーグだけ上等でも、バンズが釣り合わねば忌まわしいハンバーガーの域を出ない」話を想起させる仕事であった。

突然の確定演出とともに、とこはなの『ナマイキユメちゃんはおにぃとメチャクチャHしたい! ~ギャルと教師のドキドキ同棲生活~』も姿を表した。
紹介文によると本作は、「ときに傷つき迷う等身大のキャラクターを配し、関係性を掘り下げ、低価格帯であっても満足感のある濃密な内容」らしい。
しかし実態は大きく異なっており、徹頭徹尾ダダ甘ライトで通し、傷つき迷う心理描写も見当たらない。
主人公が教師と生徒という立場に悩むのも最初だけであり、ヒロインに全裸で迫られるとあっさり陥落して猿と化す。
そもそも、急接近のきっかけからして「ヒロインがアナニーに使用したペンがケツ穴から取れなくなり、主人公に取ってもらう」である。
ときに傷つき迷いながら掘り下げるとの売り文句が、まさか肛門を指していようとは。
恋人同士になった後ならまだしも、急接近に繋げる展開はさすがに前代未聞であり、「ついに修羅の国にもけつあな確定の波が」と感嘆された。
また、主人公の名前に関するバグも搭載。
デフォルトネームがなく入力を求められるが、その名前は作中の「主人公」という単語をすべて上書きしてしまうのである。
例えば主人公名を「ゲルググ」にすると、「俺つえー系主人公」は「俺つえー系ゲルググ」に変わり、珍種のなろう系MSが誕生する。
同様に、作中で鑑賞するアニメ作品は「3話で早くもゲルググとヒロインがキスする」内容となる。
かくして本作は「ケツアナユメちゃん」としても、命名遊び史の1ページとしても名を成した。

宴もたけなわとなったところで、アンモライトの『女体化転生したボクはふたなりで無双する!? ~でも、お姉ちゃんたちには絶対に勝てません!~』が、風変わりなテキストでスベリ倒した。
本作は、女体化転生した主人公が意地悪な姉たちに反撃を試みるも、ふたなり化アイテムを奪われて負け散らかす情けない話である。
主人公は天然を通り越してバカであり、女体化してなお自分は雄々しいと猫口調でにゃあにゃあ自画自賛したり、子供じみた言い訳で自己正当化を図ったりするため見苦しい。
さらに、「精液が出発進行する」「お腹がぽんぽこタヌキになってしまう」「頭も身体も、ぽあぽあのぷあぷあだ」といった表現で苛立ちを喚起し、「くぁwせdrftgyふじこlp」似の絶叫も繰り出す。
挙句、馬並みに肥大したチ◯コで級友めがけて鏡を割る威力で放精し、選評者から殺人未遂の嫌疑をかけられた。
バカゲーとして見てもなお、薄ら寒いだけの惨状というほかない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
230 総評2    :2024/06/04(火) 01:26:00    ID:???0
夏本番の7月後半には、半月に5本の選評が集中的に届いた。
口火を切ったのは、アトリエさくらの『背徳の強制種付け ~愛する妻の子宮に注ぎ込まれる他の男の精液~』である。
背景差分が足りないせいか、夜の描写の合間に昼間の背景を挟んでしまい、
「主人公が24時間トイレに籠もっている間に、竿役とヒロインは徹夜フェ◯からの朝から晩までセッ◯ス」
という持久戦を勃発させた。

これを受け、とうに桜の季節は終わったとばかりに、対抗戦力が決起する。
先陣を切ったのは、コンフィチュールソフトの『ギャル姉妹 ~ハーレムタイムが止まらない!~』であった。
「オタクに優しいギャル」をテーマとしながら、ギャル属性に対するこだわりが感じられない。
見るからに強気ギャルな姉は、主人公に対してまさかの敬語。
立ち居振る舞いも優等生そのものである。
妹は、陽キャギャルとして許容範囲と思いきや、Hシーンで東リベパロをぶち込んでくるなど、TPOを無視したネタが寒い。
話の展開もあまりに杜撰で、導入からして「妹の方に振られた主人公は、その場で『だったら1回やらせてくれ』と土下座してドン引きされるも、それを見ていた姉に1回やらせてもらえる」である。
これは事前にあらすじとして提示されているため、ストーリーには期待薄と推察できる点は良心的といえよう。
実際、導入部以降はツボイさんの関与が疑われるほどやりまくるのみであり、ノイズ入りの「ギャル」という記号を抱くエロゲーと評された。

第二陣として、
主人公が精神的に調教されてNTR性癖に目覚めた挙句、汚れた妻を抱きたいというさらなる性癖の変化を機に「本人も納得の上で去勢された」ことがさらっと語られて終わる『調教カテイ ~性開発された肢体は元カレを忘れられない~』と、
展開の理由付け・設定の落とし込み・心理描写をことごとく省き、全ヒロインの性知識をエロゲー由来にして「侵・放課後エロゲー生徒会」の異名を得た『侵・性奴会 ~美人会長と爆乳書記の調教日報~』が続く。

負けじとアトリエさくらも『俺の幼馴染がエロ配信をしていた件 ~地味な彼女の裏の顔はエロエロな配信者でした~』で押し返しを図る。
開幕3クリックで「言葉にしなくて、もうそれでけで彼女には~」なる奇怪な文章で先制パンチをかまし、以降も誤字を頻出させて雑さを露呈した。
一方で、絵柄を今風に寄せ、非エロの一枚絵を用意する試行錯誤がみられる。
恒例の「3行de馴れ初め」も廃止され、導入に適切な文量が割かれるようになった。
しかし、代償としてHシーンが削られては本末転倒である。
14枠ある回想のうち本番は6枠しかなく、残り8枠はあの手この手の水増し。
内訳は、脱いで見せるだけの短いシーンが4枠、自慰が2枠、一続きのシーンの分割が2枠である。
一皮むけようとしたはずが、古の王アーベルの水増し手法を取り入れざるを得なくなり、むしろ化けの皮をかぶってしまう皮肉な末路であった。
231 総評2    :2024/06/04(火) 01:27:12    ID:???0
7月の戦いの後は騒動もなく、気付けば秋。
狂騒の収穫祭が巻き起こりがちな季節ながら、さすがに春に続く大祭とはならず、2作品の衝突で収まった。

上座に居座ったのは、『エルフェンキング』
近年は催眠モノに傾倒していた老舗ルネが久々に手掛けた、ファンタジー凌辱モノである。
十八番ジャンル・90枚超のCG・豪華声優陣と隙のない布陣に思われたが、仕上がりはフルプライスの水準には程遠い。
シナリオと演出に手抜かりがありすぎたのである。
筋書きは「劣等種として虐げられてきた主人公が力を得て、高慢なエルフ族に下剋上する」であり、ありきたり極まる。
主人公の能力は「イメージの現実化」および「他者への能力の伝授」と万能ながら、使い方に工夫がない。
ならず者たちを一騎当千の魔法兵軍団に変えた後は、戦力差で圧勝し、自由を奪って凌辱の繰り返し。
それ以外は、たまにチ◯コサイズの調整に使われる程度である。
行動原理も単純であり、やられたからやり返す、エルフだから犯す、ただそれだけ。
決起から連戦連勝連姦でトントン拍子にエルフの国を滅ぼし、全ヒロインを奴隷化して嬲る、それ以外の内容はなきに等しい。
最序盤に、力を求めずに「運命は自分で切り開く」と宣言する選択肢もあるが、切り開けずに即バッドエンドである。
全編通して新鮮味がまるでなく、フルプラならせめて一捻りは欲しかったと嘆かれた。
次に演出は、色々と端折られすぎている。
絵の質と枚数は価格相応ながら、差分が少なく、ヒロインたちの表情は変化に乏しい。
精液差分を増やしたとて焼け石に水である。
また、過程の省略も度を越している。
凌辱シーンでは前フリ軽視が甚だしく、開始時点ですでに全裸が当たり前、ときには挿入済みの場合すらある。
つまり「挑発して歯噛みさせてから服を剥ぎ取る」のような凌辱モノにおける前戯が、まるごと省かれているのである。
屈服の過程にも抜けが多い。
あるヒロインに至っては、プレイヤーの知らぬ間に経験人数が数百人に達し、半ば心が折れたところから個別が始まる。
それでもなお「ほとんど処女みたいなものだな」と受け入れる剛の者は少なかろう。
気分を盛り上げるために、適切な段階を踏んでシチュエーションを描くことがいかに重要か。
コストをかけて良質な素材を揃えても、演出ひとつでエロゲー失格になりうると、嫌というほど知らしめた作品であった。

さらなる下剋上を狙うは、またも現れたアトリエさくらの尖兵『恋人・亜依理を抱いた他の男達 ~愛する恋人が俺の元から去った理由~』
ヒロイン1人に男主人公を3人起用し、複数の視点で男性遍歴を描く変則スタイルで挑んできた。
しかし、ただでさえ少ないボリュームを章仕立てで分割したせいで、内容が薄まりすぎている。
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232 総評2    :2024/06/04(火) 01:28:46    ID:???0
師走に入ると、一年を憂いなく終えんと冬の戦いが開幕。
縮地法を駆使して急速前進してきたのは、TinkerBellの『せをはやみ。』である。
独特なシステム設定の説明が不足しており、「アクメーター」や「むんむんほかほか効果」という、なんとなく予想はつくが不明瞭な項目を複数搭載して首を傾げられた。
一方、固有名詞にはルビを振る親切さも見て取れる。
しかし、テキストの1行目が枠の上端に表示されるため、ルビがはみ出して見づらい。
そうして凝視を促したところで、本作の真骨頂たるサプライズ顔面ドアップが炸裂する。
会話しているヒロインが、脈絡も予備動作もなく、専用に書き込まれた高解像度の顔面で視界を覆い尽くす技である。
しかも日常の茶飯事として連発してくるため、プレイ中は常に戦々恐々とさせられ、否応なくストレスが積み上がっていく。
いつ仕掛けてくるかわからないヒロインたちへの警戒心は、次第に嫌悪に変わり、瀬をはやみの和歌に詠まれた慕情とはかけ離れてゆくのであった。

続いてcalciteの『AI(愛)妻と娘への調教性活』が、流行りに浅く便乗した。
特色は、亡き妻の人格を投影したAIヒロインである。
しかし実体を持たないため、Hシーンはスマホに表示される痴態を見ながらのオ◯ニーでしかない。
スマホ内に主人公のアバターを生成して行為に及ぶパターンもあるが、本人はやはり見ているだけである。
そしてタイトルに反し、AI妻への調教要素はまったくない。
義娘ルートには、なぜか妻の部屋から出てきたSMグッズを「俺たちに遺してくれたのかも」と使う無理やりな展開が1シーンだけ存在するものの、「調教性活」を冠するにはあまりに弱い。
また、整然とした連続性に欠けた不条理な展開も散見される。
とりわけ、義娘に初めて手を出す場面で義娘が開口一番、
「……そういえば、手でしたことってあったっけ」
と話すのは理解に苦しむ。
「すでに幾度となく性的な行為に及んでいるが、手でしたことがあるかは記憶が定かでない」としか解釈できず、「手を出そうとした直後の暗転時に、さんざん手を出した後の未来へとワープした」説が提唱されたほどである。
安易な題材すら腐らせるのは毎度のこと。
たゆんだ努力で整合性のなさにも磨きをかけ、常連の貫禄を見せつけたのであった。
233 総評2    :2024/06/04(火) 01:30:00    ID:???0
大晦日には、国境を超えたバトンタッチが果たされた。
海外在住の有志から『JINKI -Unlimited-』の追加報告が届いたのである。
ついに年始の魔物がその姿を現すときが来た。
先に美点を挙げるなら、敗北if凌辱に振り切ったHシーンであろう。
ただし、一部シーンがリョナを超えたゴアであり、そのわりにCGでの表現がマイルドな点は賛否が別れた。
そして、数ある難点を一言で現すならば「欠落」である。
第一に、ADVパートの設定変更が存在しない。
つまり、テキストスピード変更・メッセージウィンドウの透過率変更・オートモード・既読スキップ・バックログ等々の標準機能がすべて未搭載である。
CGモードもないため差分は見られず、シーン回想は、シナリオの既読部分にいつでもジャンプできる機能で代用されている。
第二に、ストーリーは、ご都合主義でボリューム不足の尻すぼみ。
「主人公が仲間との共闘や交流を経て成長し、特別な存在となる王道の物語」を目指したことは伝わるが、それも最初だけである。
先に進むほど、必要な描写を削られた形跡が目立つため、おそらく開発途中で時間と資金が尽きたのであろう。
結果、旧主人公含むヒロインたちは、新主人公をほめそやすだけのガヤと化した。
そして、巻き込まれ無双系の新主人公が、いつの間にか仲間から全幅の信頼を得て、世界の脅威への特攻能力を都合よく発揮し、ほぼ独力でシリーズを完結へと導いてしまう。
第三に、RTSパートには、操作性と戦略性が致命的なまでに欠如している。
そのため、RTSの娯楽性の真髄たる「リアルタイムの戦況を、戦略的思考と臨機応変な判断で勝利に導く達成感」を味わえないのである。
UIは後発のコンシューマー版に最適化されており、PCでの操作には不向きでありながら、キーコンフィグすらない。
例えば、ホイールのクリックとスクロールにはそれぞれ必殺技と視点変更が割り振られており、誤操作は必至。
その他の操作も煩雑であり、各ユニットへの指示出しさえ一苦労である。
指示しても、移動系の補助・補正機能が貧弱すぎて、壁に引っかかるか目標を見失うかしての棒立ちが多発する。
これでは、直感的で効率の良い正確な制御には程遠い。
戦略性に関しては、ユニットとマップが単純かつ画一的すぎて考える余地がない。
ユニットのカスタマイズは武器のみであり、それすら攻撃力以外はほぼ無意味。
マップは、狭く、ギミックもなく、使い回しが多い。
やることといえば、基本は逃げ回り、ゲージを溜めて必殺技を放つのみ。
それでいて、戦闘回数は実に100オーバーである。
仕上げに、オールクリアには3周を要する周回前提仕様を搭載。
周回によってのみストーリーが分岐するため、共通ルートにあたる部分は周回ごとに再走させられる。
にもかかわらず、既読テキストの色変えや既読スキップの機能はなく、どこから分岐したかは記憶を頼りに探るほかない。
つまらなさと不便さのアンサンブルに加えての「3回周って徒労も3倍だな」仕様は、数多の購入者をクリア断念へと追い込んだ。
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234 総評2    :2024/06/04(火) 01:30:48    ID:???0
その直後の予備期間には、幅を利かせる年始の魔物を迎え撃つべく、年末の魔物が降臨する。
前年に大賞デビューを飾ったWendyBellの『モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~』、満を持しての参戦であった。
前作『悪魔と夜と異世界と』に続き、本作もすべてが低質。
画面比率は今なお4:3、立ち絵が動くとメッセージウィンドウが消える仕様も健在である。
そもそもボリュームが不足しており、準フルプライスながら容量は1GB未満、ヒロインは2人のみ。
比例してストーリーも薄い。
大部分は味気ない日常の羅列にすぎず、ヒロインたちの異国出身設定も活かされない。
また、主人公の人物評が登場人物たちとプレイヤーとで大きく食い違った。
片や「自他ともに認める協調的な人物」、片や「自己中イキリ」である。
これは、主人公がイキるたびになぜか信頼や好感を得るギャップの積み重ねに由来する。
ヒロインとの出会いからして、
「ナンパ男たちに絡まれている最中のヒロインに『お高くとまってるのは媚び売ってるのと同じだからやめた方がいい』と哲学的な説教をかまし、男に凄まれると即退散」
という行動に出て、ヒロインの歓心を買い、プレイヤーからは嫌われた。
小オチの「某国の姫でした」は見透かされて落胆を招いたが、大オチが住民たちの度肝を抜く。
それが、黙って母国に帰ったヒロインを追い、君主制を廃しての民主化に絡むという超展開であった。
入りは毎度のイキリからであり、主人公が、
「騙し討ちみたいに急に去られて納得できるか!直接話して一発ぶん殴る」
と感情を爆発させると、姫の護衛役に覚悟を認められ、都合よく準備されていた偽造パスポートで即時渡航する。
そのままイキって民主化革命となれば逆に感服するほかないが、実際はイキって要人や国王に気に入られ、ヒロインを口説くのみであった。
過程のほとんどは「様々な障害がありつつも」の一言に圧縮され、実に数十年かけて民主化を終えてから、ようやく2人が再会したところで幕引きとなる。
一連の経緯は、KOTYeがしばし政治学スレの様相を呈するほどの衝撃をもたらし、最終的には
「そして…僕は偽造旅券を手に入れたのだった。
 ずっぷ!ずっぷ!
 ああ…民主化しそう」
と端的にまとめられた。
絵も上等とはいえず、一枚絵は作画崩壊気味であり、それぞれ顔つきや体形がブレている。
特に、長さも太さも可変式の首や腕は不気味さや不安感を掻き立てた。
この内容で、キャッチコピーを「それは青くて一瞬で大切な時間」とするセンスには恐れ入る。
青二才じみた出来に青天の霹靂を盛り込んだ本作は、前年王者の血を継ぐ強者として一目置かれるのであった。
235 総評2    :2024/06/04(火) 01:31:46    ID:???0
締切間際、貪欲に記録更新を狙うアトリエさくらが食後の下剤を務めた。
『妻・倉崎桜菜の浮気調査 ~寝取られ妻の淫らな下半身事情~』では、マンネリが囁かれ始めたのを察してか、新たな暴挙に打って出る。
過去のエントリー作で見た爬虫類顔を想起させるばかりか、ママⅡ風味すら薫る絵を採用。
最終防衛ラインの「絵はそれなり」も崩壊させ、「もうBGMで抜くしかない」と選評者を絶望させた。

最後に、ヒロインが主人公への恋慕の情や罪悪感を有さぬただのビッチでしかない『略奪された婚約者(フィアンセ)~恋人・真澄(ますみ)と弟の秘密』をもって、新記録となる同年9本のエントリーを達成したのである。

かような記録を生んだ一因として、プレイヤーとメーカーの哀しいすれ違いが考えられる。
ある選評者は、NTRの本質を「アリストテレスが『詩学』において定義した悲劇」と述べた。
それは、不幸に陥る登場人物を鑑賞して哀れみや畏れを募らせ、その感情から悲劇の終わりとともに解き放たれる際の心の浄化を目指す様式を指す。
そしてその実現には、満たすべき重要な要素が複数ある。
十分な感情移入・倫理的な共感・登場人物の感情と行動の一貫性・無理のない展開・適度な予測不能性・有意義な結末である。
こうして並べてみると、アトリエさくら作品に欠けている要素のいかに多いことか。
ただ、月1本の販売ペースとロープライスゆえの制約を考慮するに、先の要素を網羅したNTR作品の制作は至難であろう。
「他人棒がヒロインに挿入されればNTR」と広く定義したNTR風作品の量産がアトリエさくらの生存戦略ならば、NTRの真髄を求める者たちとの溝は永劫埋まるまい。
本格NTRとNTR風の間には、蟹とカニカマ程度の齟齬がある。
蟹と偽ってカニカマを売るのは悪行なれど、カニカマとして提供されたものに対し本物の蟹になれと促すのは理不尽といえよう。
提供者は品質向上と正確な告知に努め、客は情報や価格を踏まえて過大な要求を慎み、双方から期待値のズレを解消していくことが望まれる。
236 総評2    :2024/06/04(火) 01:32:27    ID:???0
少々話がそれてしまったが、役者が揃ったところで2023年の「アレ」を発表しよう。

次点は、
『星と乙女が占う未来』
『エルフェンキング』
『モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~』
そして大賞は、
『JINKI -Unlimited-』
とする。

2023年のエントリー数は32本を数え、過去最多を更新。
粗製乱造と低価格化の傾向はいっそう強まり、4000円台までの作品が2/3以上を占めた。
低質でつまらないという身も蓋もない欠点が蔓延ったのも近年同様である。
ただし、徹頭徹尾つまらないまま終わったものばかりではない。
星明かりに閃く暗器のごとく、インパクトと独自性を兼ね備えた一発芸を披露する作品もまた、次から次に現れた。
放精マイフレンド・けつあな確定・突然の去勢・顔面ドアップなど、天然にして多彩な副産物の数々が住人たちの心を揺さぶったのである。
特に『星と乙女が占う未来』は、Hシーンの相手を曖昧にして受け手に丸投げする怠慢により、解釈の余地を野放図に広げ、望まぬ可能性に直面するプレイヤーを量産した。
その斬新さと特異性ゆえに、評価は「大賞級」から「取るに足らない」まで、濃淡が強く表れている。
なぜなら、苦しみの根源は、作中ではなく受け手の脳内にあったからである。
作品の描写は不明瞭で薄く、ただのきっかけにすぎない。
その刺激を受けて何を思い起こすかは、個々人の認知や性癖のあり方、トラウマめいた経験と記憶、そして不安や被害意識の強さに大きく依存している。
例えるならば、「落下のリスクがなくとも高所は怖い」と熱弁する者に、知識に基づいた理解はできても、誰もが我が事として心から共感できるわけではないのと同じである。
対して、苦しみの根源を作品全域に内包するフルプライス作品群も君臨した。
これらは一発芸の枠を超え、一芸の粋に達している。
『エルフェンキング』は、エロと人心の機微に理解が及ばず、いかにもそそる素材を用いていながら、テキストと演出だけで心凪ぐ無感動物語を創造してのけた。
『モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~』は、見るも怪しいバリエーションを誇る一枚絵を筆頭に、あらゆる面で低質さを維持しつつ、突然の民主化超展開でも話題をさらった。
しかし、それらと比較してなお、『JINKI -Unlimited-』がもたらす辛苦は広範にして根深い。
盤外では進行不能バグ・デバッグモード・絶え間ないGPUへの過負荷で畳み掛け、本編は、尻すぼみのご都合シナリオと戦略性なきRTSで盤石のつまらなさ。
欠陥コンフィグはプレイ環境の最適化を許さず、プレイヤーに無駄な負担を延々と強いる。
広げた大風呂敷に中身はなく、それでも完成を目指した理想の姿は垣間見えるだけに、ひときわ悲哀が漂う。
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237 総評2    :2024/06/04(火) 01:32:53    ID:???0
15周年の節目に、KOTYeの今までとこれからに思いを馳せる時間をいただきたい。
開闢当初は、何をもってクソゲーを定義し、優劣をつけるかについて、それぞれが持論の正当性を主張しあうのが常であった。
真剣な激論は幾年も繰り返され、ときには決着がつかない年さえあった。
そうしたクソゲー観の切磋琢磨を経たからこそ、身に沁みて理解できた。
誰かの理想は別の誰かの地雷であると。
自分には自分の真実があるように、他者には他者の真実があると。
真実は人と癖の数だけ存在するのである。
にもかかわらず唯一絶対の基準を探し求めるのは不毛であり、ましてや、自分の基準こそ万人の規範と疑わないのは驕りにほかならない。
ゆえに、自分の価値観に基づく自分だけの基準を磨き、他者のそれも等しく尊重する姿勢が望まれるようになった。
いつしか総評にはすべてのエントリー作品が載るのが通例となり、クソゲーのリストではなく、その年を振り返る目録にして総決算のような位置づけとなった。
クソゲーと明言して決めているのは「一番のクソゲー」すなわち大賞のみであり、それとて相対的な判断にすぎない。
こうした現状を示す好例として、残置しておいたエントリー作品を紹介しよう。
それが『サクラノ刻』であり、攻略不可ヒロインの多さと後半の展開に物言いがついた。
一方で、2023年の最優良エロゲーを選ぶとするなら大本命となるだけの圧倒的好評を獲得している。
しかし、それを理由にエントリーが拒絶されることはなく、クソゲーか否かジャッジされることもない。
ただ「定められた手続きに従って自身の不満を表明した者が1人いた」と記録されるだけである。
このエントリーが、「KOTYeは厳正なるクソゲー審査の場」なる幻想を打ち砕いてくれると期待したい。
では審査せず何をするのか。
それは自他の苦しみとの対峙と昇華。
エロゲーへの不満という「悲劇」を通して感情を解き放ち、心の浄化を目指すのである。
当事者は選評によって自らの体験と感情を整理し、表現する。
住民は傾聴し、問いかけ、共感したならそれを示す。
共感できずとも理解に努め、そんな不満もあると認知して受け入れる。
さすれば、未知の苦しみがひとつずつ既知に変わってゆく。
実体験ではなく、想像によって感情を模倣した贋作にすぎないとしても、そのストックを増やすほど、精神は様々な怒りや悲しみに対応しうる柔軟性と強靭さを得る。
それこそが、苦しみを解き放ち、ときに笑いへの昇華すら成しうる力なのである。
ただし、何のお墨付きも与えない代わりに広く参加を受け入れる方針は、危うさも孕む。
半ば無法ゆえの自由は、破天荒な面白味の源泉なれど、ひとたびバランスが崩れれば途端に転覆に至る荒波でもある。
個々の性癖や価値観がせめぎ合い、異なる信条や思惑をも飲み込んで渦巻く混沌の魔海の上で、自由や正義に酔わず、精神の均衡を保って自身の筋を通せるか。
語り手として、聞き手として、傍観者として、KOTYeに何を見出し、どういった立場に身を置き、いかに振る舞うか。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
238 総評2    :2024/06/04(火) 01:36:02    ID:???0
以上です
「前述の指摘がなければ」と前置きが付きますが、これにて2023年の総評確定とします

おかげさまで、初期案よりも格段に満足のいく形に仕上げることができました
審議参加者および選評者各位のどなたが欠けてもこの形にはなりえませんでした
おもにスタンスの違いと私の能力の限界により、そっくりそのままは採用できなかった意見や表現も多々ありますが、様々な異論から刺激を受け、それらを統合したジンテーゼに至るべく、なけなしの知恵を絞りきった結果ですのでご容赦願います

皆様お疲れ様でした
多大なるご協力に心より感謝申し上げます
239 名無しさん    :2024/06/06(木) 18:18:51    HOST:p1257009-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
修正お疲れ様です&総評完成お疲れ様でした。
総評執筆者様を始め、各人多大なご負担の上だったかと思いますが、完成を迎えられて何よりです。
皆様お疲れ様でした。よいエロゲ&KOTYeライフを!
240 名無しさん    :2024/10/12(土) 19:42:50    HOST:KD121105225207.ppp-bb.dion.ne.jp
長い長い長期出張から戻ってきたら、総評が終わってたんすねぇ。
とりあえず総評主様、お疲れ様です。住民の皆様もお疲れ様です。

ここからは私の愚痴になります。

そもそもの問題として、粗製乱造がユーザー離れを起こし、ひいては業界全体を滅ぼすことはゲームの長い歴史が証明してきました。
例え開発能力に乏しくても、作り手の試行錯誤が良ゲーを生み出してきた土壌が日本にはありました。
そうやって、コンシューマー市場はどうにかこうにか生き長らえてきました。しかしエロゲ業界は残念ながらその王道を歩むことは出来ませんでした。
このまま良いゲームを作るという志を失えば、ユーザーは商業エロゲを見限り、同人、動画、ASMRといった安価で手軽なエロに流れるでしょう。
市場は縮小するどころか崩壊してしまえば、当然KOTYeも存在意義を失い、消滅せざるを得ません。

この数年間、業界は大きく変わりました。
ある者は業界を見切り全年齢版に移行し、またある者は栄枯盛衰の果てに滅びました。
クソゲー以前に、エロゲを語れる所は日に日に狭まっています。

それに対して、住民が全く危機感を持っていないことが、私側からすれば異様でした。
携帯版、据置版のKOTYが消滅し、残すところエロゲ版しかないのに、見通しはまるで明るくないのに、目先のクソゲーだけを追っている。
それ以前に、この住民はクソゲーに対して何の感慨も見出せてないのか、それが私からすれば疑問でした。

それ故に総評を執筆し、意図的に危機感を煽り、業界全体に対して議論を投げ掛けて欲しいと思っていたのですが、
どうやら住民は、クソゲーオブザイヤーという企画がなくなっても別にどうでもよかったみたいですね。

正直、総評スレにいた頃に住民から受けた罵詈雑言の傷は未だ癒えてはいません。
ですが顔も見えない姿も分からない相手に石や鉄球を投げても屁とも思わないのがネットという世界ですし、こればかりは仕方ありません。

私は今でも、クソゲーを面白おかしく馬鹿らしく笑える場があるというのはある意味健全であると思っています。
KOTYeのように、皆がネタを笑い合っていられる文化があるうちは、日本のゲーム産業には未来があると考えています。
それが断たれた時、そう、クソゲーが笑えなくなった時、クソゲーをネタにできなくなった時、その時が、この業界の本当の意味で「終わりの始まり」になるのではないか、と。

願わくば、KOTYeが消滅する前に、「クソゲーとは何か」という最終命題に結論が出せる事を切に願っています。
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3    【2022】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 72)

1名無しさん    :2023/02/04(土) 23:00:37    HOST:bai9536ed75.bai.ne.jp
2022年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://w.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
53 名無しさん    :2023/06/30(金) 00:43:10    HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
迅速な修正お疲れ様です。
まだ細かいところまで読みこめてはいませんが、気になった部分は即座に言った方がよさそうですね。

・ブランド名、LunaPrismは単語間の空白無しです。
・努める(恋愛小説家、南国プリズン)と務める(夏の主役アトリエさくら)が混在。後者が正しいと思われます。
・リンパにATATA!の正式名称には後ろにハートマーク(♥)あり。環境依存文字対策?
・リンパにATATA!のLive2D絡みが唐突に感じたので、ウリの一つであることと、
 挿入シーンで使われていないことを明記した方がよいかと。
・南国プリズン及び保健室のセンセーと~にブランド名表記なし。(大賞発表前に紹介しなかった2作もですが)
 特に南国プリズンはevoLLの表記がないと、何が毎度のことなのか分からないと思います。
・大賞発表部、「以上でエントリー作品の紹介をひとまず終え」では、なぜひとまずなのかスッキリしません。
 意図的に紹介を省いた2作も考慮するなら、「主要なエントリー作品」などの表現が適切でしょうか。
54 総評2    :2023/07/02(日) 23:14:40    ID:???0
・ブランド名の誤表記、表記ゆれ、および『リンパに~』の関連事項
修正しました

・短評のブランド名
例年にならって表記していませんでしたが、今回はあったほうが良いと判断して追加しました
理由は、まずevoLLについてはご指摘の通りです
結びに配置した2作は、(ある程度の実績がある)ブランド名を添えると、その手前で「相対的に見て完成度が高いといえる作品」としたことを裏付ける効果が幾分かあると考えての追加です
そうなると残るCitrusだけ表記なしは不自然なので、これも追加しました

・ひとまず終え
紹介されていないエントリー作品がある年は「主要なエントリー作品の紹介を終え」のような表現がよく使われているのは承知しているんですが、あえて避けました
というのも、ここで伝えたいのは「“まだ”紹介していない作品はあるが、構成の都合上いったん後回しにして紹介を中断します」という意図なので、それを端的に表現できる言葉として選んだのが「ひとまず終え」です
それから「主要な~終え」とすると、主要の定義にもよりますが「それ以前は全部重要で、以降は重要ではない」と雑に線を引くような、自分としてはしっくりこない意味が込もってしまうようで、それも避けたい理由です
ただ、なぜひとまず?となるのはご指摘の通りだと思います
これは、「ひとまず」で「まだ全部ではない」という遠回しな示唆が引っかかりを生じさせますが、残る2作の紹介をもって解消できるなら問題ないと考えてのことでした
遠回しすぎて伝わらないとなると問題ですが、上記の意図を残しつつの改善方法が思いつかず、今は現状のままにさせてもらいました
もう少し考えてみます
55 名無しさん    :2023/07/04(火) 01:15:01    HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
>>53の続きをば。

・アトリエさくら、最初に作品共通の問題点を提示してすぐ1作目の紹介に移ってますが、
 共通の問題点を独立した段落にした方が読みやすいかと。
 (4作来て共通の問題は○○です。例として1作目では~というイメージ)
・アトリエさくら作品のタイトル表記が微妙に違います。
 寝取られ姉妹、美亜と悠美 ~繰り返される恋人強奪(後ろ波線なし)
 今夜もあいつに抱かれる彼女 快楽に溺れていく愛する彼女・美織里(前後波線なし)
 裏切りの寝取らせ ~心まで堕とされてしまった最愛妻・愛依奈(前波線あり)
 いずれも公式サイトの表記から引っ張ってきましたが、2行で表記されてるので中の空白は便宜的に割り当ててます。
・さくら3作目(上司のやつ)、寝取り役が一番マシとの表記ですが、
 主人公がどうヒドイのか書かれてないので説明不足ではと感じます。

夏のアトリエさくらより後は、私が読んでいて引っかかる部分はありませんでした。

・ひとまず終え
「主要な~」に表現したくない意味が入ってしまうとの考え、了解いたしました。
では「以上で大賞および次点を争うエントリー作品の紹介を終え、結果発表に移る。」はどうでしょう?
56 総評2    :2023/07/10(月) 02:22:18    ID:???0
指摘箇所の修正を>>49に反映させました

・寝取り役が一番マシ
ほかの登場人物との比較という形で書いていましたが、好意的に受け取られた数少ない要素はどれも憎まれ役絡みだったという切り口に改めました

・ひとまず終え
どういった作品の紹介を終えたのかだとどうしてもしっくりこず、一年の流れの概要を紹介し終えたという主旨に変更しました

その後、全体的に冗長あるいは重複と思われる部分を削り、補足を加えています
言い回しや構成の微調整も多々施したので、修正案の第2版として新たに上げ直しました
https://writening.net/page?vhKf3j

以降は、さらなるご指摘があれば対応し、それ以外は細かい修正を加える程度で最終稿として完成できればと考えております
57 名無しさん    :2023/07/10(月) 23:50:42    HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
そうですね、これからは細かい指摘に適宜対応して、
何も来なくなったら1週間程度の期間を置いて完成でいいかと思います。

私からはあと1つだけ修正お願いします。
・さくら3作目(上司)、ラストで「好印象を残す皮肉なを招いた」と誤字ってます。
58 総評2    :2023/07/21(金) 21:35:32    ID:???0
見直し中に気になった点があり、全体の1%程度ではありますが修正を行いました
ミスの修正のほかは、微妙なニュアンスや文章の繋ぎの調整、補足のみに留めています

KOTYe2022総評・最終稿(予定)
https://writening.net/page?DG4tkK

このまま何もなければ、7/24(月)にでも改めて全文をここに投下して締めくくりにしたいと思います
59 総評2    :2023/07/24(月) 23:22:57    ID:???0
ではこれから全文投下します
>>58の最終稿(予定)からの変更はありません
60 総評2    :2023/07/24(月) 23:27:37    ID:???0
2021年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)に終止符を打ったのは、“力なき熱意の悲劇性”であった。
ワーストワンの玉座に就いたのは、『Cuteness is justice』
やりこみSLGの魅力を伝える壮大な三部作の序章として制作されながら、理想とは裏腹に、CG・テキスト・システム・難易度調整のすべてにおいて、開発者の実力不足を浮き彫りにした。
しかし、先を期待したくなる高邁な志を示したのも、また確かである。
悲劇と希望が交錯するクソゲーは、虚無に飲まれゆく暗黒大陸に差し込んだ一条の光であった。
その瞬きを各々の心に宿し、名もなき修羅たちは次なる絶望の淵で舞い踊る。

近年のKOTYeにおいて、新年度の本格始動は遅い。
それは修羅たちの余裕か、あるいは迷いの現れか。
2022年の初選評が届いたのは、歴代最遅記録となる5月末であった。

先駆けを務めたのは、新ブランドLunaPrismのWデビュー作のひとつ、『官能小説家』
デビュー作を2作品同日発売という景気の良さに反し、あらゆる要素が粗末である。
宣伝文句では「官能小説に憧れた若妻と官能小説家のNTR官能体験」を謳っているが、開幕早々がっついてくるヒロインと、妻に執着を見せない夫のせいで、寝取りものとしての盛り上がりを欠く。
CGは差分が少なく、エア挿入や射精前白濁といった定番の副作用を発生させつつ、メインテーマたる疑似レ○プで相手の反応が薄いという致命的な問題を引き起こしている。
システムは無料のノベルゲームエンジン丸出しで、貧相かつ不安定。
バックログは字が薄すぎて読みにくく、コンフィグは簡素すぎて音声の音量調節すらできない。
そんな虚無虚無不倫を救ったのは、主人公の名前が枠を超えて入力可能な懐かしい不具合である。
これにより、伝説のオノマトペ「ずっぷ!」が時を越えて召喚され、再びメッセージウィンドウを彩った。
疑似レ○プに失敗したものの疑似ずっぷを成功させた本作を皮切りに、後続の参戦が急増。
以降1ヶ月間の総エントリー数は5本に達した。
かつてと同じ怪音は、またも見事にスターターピストルの役目を果たしたのである。

二番手は、Hendingの『リンパに ATATA! ~メス牡蠣ミルクどぴゅらっしゅ♥~』
わからせを称しておいて、きっちりわからせる前の小手調べで即快楽堕ちは看過できない。
幕間においても、「雑な罵倒を受けた主人公が、ヒロインたちのショート動画を荒らして反撃」といった茶番劇を見せられる。
さらに、ウリのひとつに掲げたLive2Dをその動画シーンで浪費しており、本番シーンへの適用はなく、動くのはフェライッカイダケ。
選評者に「抜くより溜まる」と言わせ、TikT○kに対する風評被害までもが懸念される事態を招いた。
61 総評2    :2023/07/24(月) 23:29:22    ID:???0
続いて、ババアもので未開を切り拓いてきたアパタイトにより、競合も需要もなさそうな秘境のブルーオーシャンが新たに発見されてしまう。
それこそが『イキ過ぎ異文化交流 ~清楚人妻NTR堕ちっ!~』である。
パケ絵には未だ謎多き部族のようなヒロインが鎮座しており、発売前から好奇の視線を集めていた。
門外漢を寄せ付けないパケ絵バイバイ仕様、「わかる貴方へ贈る意欲作、素人お断り」との触書からは親切心が伝わってくる。
しかし、わかった上で選ぶ玄人がいたとしても、刺さるかは疑問である。
パケ絵に描かれた「完全体」ヒロインはオチ扱いで、タイトル画面とアイキャッチを除けばエピローグにしか現れない。
さらに、完全体に至る進化の過程は、脈絡のない電光石火の連続キャラ変である。
最初に本番をおねだりされるや否や襲う側になり、清楚人妻からビッチギャル、さらにオラオラヤンキーへと変化。
そして最後は、ギャルとヤンキーと謎の民族の要素を煮詰めて発狂熟成させた完全体となる。
奇声と罵倒にギャハハ笑いを織り交ぜた台詞回し、伸び放題の体毛や蝿がまとわりつく体臭といった表現は確かに胸糞悪いが、それをNTRシーンにぶち込んで「胸糞NTRでござい」は通るまい。
異文化交流を称しながら文化的描写にも乏しく、類まれな出オチとして名を馳せたのであった。

四番手には、LunaPrismのWデビュー作の片割れ『羞恥隷嬢学園』が遅参した。
前述の『官能小説家』とは、いわば双子であり、似通った問題点が多い。
ヤマもオチもない短すぎるシナリオ、名前による本文への侵食、全裸CGに対して地の文で部分着衣と言い張る裸の王様作戦など、お粗末さはきっちりと共有済み。
それでいて、苛立ちのツボを突く小技をちりばめて差別化されている。
複数ヒロインの調教ものにもかかわらず、ヒロイン同士の交流や同時調教のシーンは無し。
ならば同じヒロインを選び続ければ攻略は容易かと思いきや、「最終日に告白されるイベントだけは、本命ではなく別のヒロインと済ませなければならない」という意味不明な罠が待ち受ける。
SAVEとLOADのアイコンを入れ替える猪口才なサプライズも徒花を添え、デビュー作を2本同日発売する挑戦は共倒れに至った。
このままW最終作とならぬよう祈るばかりである。

そして五番手は、CG削減だけを目的としたクローズドサークルなのはいつものevoLLながら、下水管からスライムが湧き出るような射精音だけは斬新だった『南国プリズン ~漂流した無人島が子作りしないと出られない島だった件~』が務め、上半期を締めくくった。
62 総評2    :2023/07/24(月) 23:30:11    ID:???0
しばしの休息を経て、8月にはCitrusの『保健室のセンセーと小悪魔な会長』が参戦。
前作と共通ルートを重複させた分割商法により、前作の購入者には割高感を、未購入者には前作用の伏線が謎のまま残るモヤモヤを与えるとともに、後半戦の火蓋を切った。

夏の主役として君臨したのは、エセNTRの悪魔ことアトリエさくら。
かねてより、ほぼ月イチという常識外れの発売ペースとマンネリ回避に固執するあまり、原点たるNTRの何たるかを見失っているのではないかと危惧されていたメーカーである。
自らに課した縛りが臨界点を超えたか、あるいは別メーカーからエントリー済みの自称NTR作品2本に対抗してか、ここに来て4作品を連続投入する夏季大攻勢に打って出た。
それらが共通して抱える根本的な問題は、人間関係の描写の薄さと登場人物の奇異な言動により、寝取られ感を味わうだけの感情移入が困難なことである。

最初の刺客『寝取られ姉妹、美亜と悠美 ~繰り返される恋人強奪』にも、その傾向は顕著に見られた。
導入部のあらすじは「姉妹ヒロインの姉に浮気されて女性不信になった主人公は、そのあと再会した妹の献身によって立ち直りつつある」なのだが、作中の描写は「冒頭から浮気現場の回想が始まってあっさり終わり、3クリック後にはもう妹とヤッている」という超速進行である。
ヒロインにしても、妹は今カノでありながら影が薄く、姉は身勝手さばかりが際立つ。
いずれにも好感を抱く要素がないため、主人公への共感も生じない。
にもかかわらず、クライマックスでは「意に沿わぬ結婚式に臨む花嫁を土壇場で奪い返す」かのようなノリで、取ってつけたようなメロドラマが展開される。
未練を押し殺した姉に背中を押され、現場に乗り込む主人公。
泣いてその胸に飛び込む妹、あてが外れつつも潔く身を引く竿役。
あるいは名シーンたりえたかもしれない。
実際の現場が結婚式場ではなく、「竿役と妹が合体中のホテルの一室」である事実に目をつぶれるならば。
追い打ちで、去り際の竿役が主人公にも「(俺とシたくなったら)いつでも来ていいからね」と、突然の爆弾を落としていく。
最後にプレイヤーの感情をかき乱すことには成功したが、NTRに求められるそれとは種類が違うのであった。

初撃の3日後には『今夜もあいつに抱かれる彼女 快楽に溺れていく愛する彼女・美織里』が着弾。
男主人公視点でNTR場面にアクセスさせる手段として「夢を通じての強制遠隔透視」という悲惨な異能が乱用され、Hシーンは超時空ダイジェストで垂れ流される。
そもそもNTRと浮気を混同しており、重度の浮気性でしかないヒロインが、主人公・元カレ・セフレの間を巡り巡る様は「NTRウロボロス」と名付けられた。

続く第三弾『愛する恋人を大嫌いな旧友に寝取られた件 ~上司で恋人の強気な彼女』は、突拍子もない言動で暴威を振るうヒロインが狂戦士と評された。
出だしで竿役に「チ○コ舐めて」と言われるとその場でしゃぶり、その後すぐに心までマジカルチ○ポの虜になる刹那の早堕ちを披露する。
その後は、竿役と共に主人公を追い込む側に転向。
それでも結婚は主人公としたいとぬかしながらも、浮気三昧の日々は堪能し続け、しまいには両方と結婚したいと悟りを開いて涅槃に至る。
一方で竿役は、「世間からバッシングされるレベルの浮気クズ」という的確なヒロイン評で共感を集めたのみならず、名字のルビが漢字そのままという笑いどころまで作り出してしまい、典型的な憎まれ役だけが好印象を残す皮肉な結果を招いた。

(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
63 総評2    :2023/07/24(月) 23:34:34    ID:???0
NTRクライシスが一時収束したときには、もう秋祭りの季節を迎えていた。
その開幕イベントにて、North Boxの『オトカノ ~おとうとの彼女が文系で強め!?~』が異物混入事件を引き起こす。
前年にも『エルフのお嫁さん』で異世界設定と現代要素を潰し合わせておいて、性懲りもなく同じ轍を踏んだのである。
本作は実姉と彼女との精神入れ替わりによってエロの差分を増やした抜きゲーであり、CGは概ね美麗。
しかし、それだけでは払拭しきれない不快感が、多彩なシミ汚れのようにこびりついている。
まず主人公のモノローグがキツく、古いパロネタや「(エエ)←こんな顔」といった安い表現に出くわすたびに失意の鼻息が漏れる。
片や実姉は、「弟が好きすぎる一方で復讐心も抱いている」という両極端な感情が消化しきれておらず、自分が元凶であることは棚に上げての恨み節で好感度を下げており、復讐心は不要な設定と断ぜられた。
また、入れ替わりの真相にはどんでん返しが仕込まれているが、伏線の張り方が露骨かつ執拗で、オチが見え見えを通り越して神経に障る。
前作同様のHシーンにそぐわないBGMは、タイトル画面にまで流用される悪性進化を遂げ、最後の砦であるCGにしても、ぎょっとするほど低質なラフレベルのものが混じっているため、絵だけは良いとも言い切れない。
前作の失敗を踏襲しつつ新たな欠点を追加した仕上がりは、正当退化作品との評にふさわしいものであった。

波乱の幕開けとなった祭りをさらに震撼させたのが、しるきーずこねくとの『ホームメイドスイートピー』である。
疑似家族ものでありながら人間関係が薄っぺらく、軋轢も葛藤もたいして描かれない。
なりゆきで集った他人同士が一瞬で家族ごっこに順応し、そのまま恋人から肉体関係へとトントン拍子に進展していく。
各々が抱える昏い過去は、絆パワーでふわっと乗り越えてお仕舞いである。
さらに、筋書きへの肉付けが泥縄かつ非常識で、具体的な手段や実現性を考慮しない行き当たりばったりな行動に、それでも必ず結果がついてくるパターンの繰り返しで話が進む。
発端からして、
「ある日、大学4年生の主人公が独り立ちをふと思い立って生まれ故郷に帰るも、何の準備もあてもないため住むところも見つからず、道すがら捨て幼女を拾い、一緒に彷徨っているうちにシェアハウスに辿り着き、そのまま2人とも入居する」
といった具合である。
幼女のくだりには「警察に任せる」という常識的な選択肢も用意されているが、そちらを選ぶと謎の声に失望され、超常の力によって物語の開始時点へと強制ループさせられる。
その後も、ただ一直線に話の筋をなぞる香車のごとき登場人物たち、帳尻合わせでその場限りの設定を持ち出すライブ感、ノーヒントで的確すぎる行動をとって「そんな気がしました」で片付けるご都合主義が目白押し。
「親に捨てられた哀しみで将棋の捨て駒が苦手になる」やら「家出のレベルが上がりすぎて、親と実家に関する記憶が薄れて曖昧になっている」やら、話の前フリの時点でこじつけの粋を出ていない。
ほかにも、「稼ぎ頭とされる社員が長時間残業してまでやっていることが自社清掃だったり、商店街の祭りを成功させた功績で即昇進できたりする、実体不明の謎企業」やら、「妹への遺言を、自分が死んだあとで妹が出会い慕うことになる人物にあらかじめ託しておいた兄」やら、雑を極めたエピソードは数知れず。
「原因不明の不妊で治療を受けていた処女が、フラッシュバックで意識を喪失して病院に搬送され、そこで不妊の原因はトラウマだと即判明」する展開に至っては、未亡人前提のシナリオから未亡人設定を削除した弊害ではないかと推察されている。
総じて、良くて説明不足、悪くて支離滅裂。
過去の例でいえば「何が起ころうとチーズを買いに行く」と同じ原理である。
最短距離で物語を紡ぐために常識と因果律が捻じ曲げられ、不自然で満たされた混迷の箱庭が再臨し、またも修羅の国を揺るがしたのであった。
64 総評2    :2023/07/24(月) 23:35:10    ID:???0
この動きに不動のスタイルで対抗すべく、Lump of Sugarの『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』が襲来した。
気が付いたら「時を停めた館」に閉じ込められていた主人公が、同じ境遇のヒロインたちと脱出を目指す話である。
しかし、全体のおよそ7割を占める探索パートの内容が、ボリュームに反して極度に薄い。
なんの成果も得られない探索とギスギスする小休止、そのふたつを永々と繰り返すだけなのだから当然である。
その気になればいくらでも文章量を水増ししうる反則技であり、これにより本作は「君と廊下を歩むADV」に成り果てた。
この無間地獄を耐え続けた先に待つのは連続Hシーンの勃発であり、シーン数がノルマに達するまで、探索は完全に棚上げされてしまう。
そのままの勢いでエンディングに至ってもなお、トゥルー以外のルートでは核心に迫るような進展はない。
いずれも、ヒロインたちの悩みを主人公が熱い一喝で吹き飛ばし、それで解決したことにする根性論エンドである。
トゥルーエンドでは大風呂敷を畳み切った感を醸し出せているが、途中での匂わせがかなり露骨なため、オチは概ね予想の範疇であろう。
全体像を4行で表現するなら
「変な館に迷い込んで出られない。
 意中のヒロインと一緒に探索しよう。
 ずっぷ!ずっぷ!ずっぷ!
 ああ…出られそう」
といったところか。
この内容で発売の4か月も前にマスターアップが宣言されていたため、もう少し時間をかけるべきだったのではとツッコまれたのであった。

年の瀬が差し迫る頃には、拙速を尊ぶ常連Calciteの『気になるあの娘はえろちゅーばー!』が重役出勤してきた。
いつもの強引な展開は衰え知らずであり、ヒロインたちは顔出ししていない有名配信者だと主人公が勘付く流れからして、あまりに無理矢理すぎる。
教室でクラスメイトと会話中に、
「声がかれている+歌い手が昨日収録だと言っていた→同一人物?」
次は、出し抜けに友人を紹介される話になってすぐに会い、
「最近忙しいらしい+ただの学生が忙しい訳がない→多忙な有名配信者?」
その帰りに近所に住む人妻に遭遇し、開口一番配信の話を振って、
「配信について詳しい+アニメは操作できないから好きじゃない→ゲーム実況者?」
という有様である。
このように主人公は屁理屈と妄想のハイブリッド思考の使い手で、視野も見識も狭いが、作中世界がそれ以上に狭いためすべて正鵠を射てしまう。
Hシーンへの導入にしても、口止め料代わりに体を触らせるといった安直で情緒に欠ける展開しかない。
同メーカー作品のご多分に漏れず、本作も「服がそれっぽいだけの低級コスプレAV」の域は出られなかった。
65 総評2    :2023/07/24(月) 23:35:45    ID:???0
同時期には、怒涛の夏季攻勢で住人たちを驚愕させてなお飽き足らぬアトリエさくらにより、冬季攻勢までもが展開されていた。

まずは『裏切りの寝取らせ ~心まで堕とされてしまった最愛妻・愛依奈』が、発売の翌日に即参戦。
ようやくながら、「寝取らせプレイを無理強いされた者が、次第に堕ちていく様子」を描くことには成功している。
しかし何を思ったか、その対象はヒロインではなく竿役であった。
妻への説得が描かれるのは最初の1回のみであり、以降は竿役と差し向かいでの口説きとその反応に尺を割く。
挙げ句は3Pにまで持ち込むため、主人公は寝取らせ名目で竿役も狙う両刀使いではないかとの疑念すら抱かれた。

続いて現れたのは『ギャル妻・アンリの寝取らせプレイ 他の男の物を咥え、楽しそうに報告をする俺の妻』
寝取らせものとしての体裁と登場人物の言動は概ね破綻していないが、ただ単に浅く少ない。
3人いる竿役には立ち絵さえ用意されず、低価格相応の分量から3分割されたシナリオはもちろん、Hシーンの尺まで短い。
また、竿役の1人はプレイを散々堪能してから事後説教をかまし、良いこと言ってます感溢れるBGMと相まって萎えを加速させてくる。
本作によってアトリエさくらは、奇策に溺れるばかりでなく、地力の不足までも証明してみせた。
同年内6本のエントリーは、かのsealやアーベルを上回るワールドレコードであり、その功績はエセNTRヘキサグラムとして史に刻まれたのである。
66 総評2    :2023/07/24(月) 23:36:17    ID:???0
明けて1月の予備期間には、発売後まもなく福袋に封じられていた年末の魔物『悪魔と夜と異世界と』が解き放たれた。
WendyBellの初参戦タイトルとなった本作は、万事がダサい。
つまりは、外見と内面の両方が格好悪く古臭く陳腐である。
CGもBGMもシステムも時代遅れで、10年以上眠っていた没素材をリユースしたかのような野暮ったさ。
令和を感じさせない絵柄・縦横比が4:3・貧相なアクション絵・CG数にカットイン用の絵をカウントして粉飾といった素養を取り揃え、キスシーンに至っては「グロ画像」「強欲な壺」とまで言われている。
システムも単なる化石に留まらず、立ち絵が動く演出中はメッセージウィンドウが消える腐れ仕様を搭載。
今まさに読んでいる文章を突然かつ頻繁に消され、逃れようのないストレスが積み上がっていく。
シナリオは、表現やストーリー以前に文章作法がなっておらず、あらすじの時点で日本語が怪しい。
表現力も拙く、込み入った状況で主語を省いて状況を不明にする一方で、わかりきった主語の執拗な多重表記・直近の状況説明や心理描写の無駄なリピート・二重表現を織り交ぜ、感感俺俺を凌駕した。
ストーリーは、王道と反王道の両テンプレに付いた手垢を「混ぜるな危険」して作られており、二昔前の伝奇ラノベに逆張りなろうテイストを加えて多重劣化コピーしたような出来である。
「物語の主人公になんて、なりたくない。」という主人公の愚痴から始まり、俺は一般人だ、現実は漫画やアニメのようにはいかないなどと連呼しながら、しかし底の浅いご都合主義ばかりが繰り広げられていく。
バリエーションにも乏しく、例えば戦闘の勝ち方は、神話に出てくるような武器を借りて圧倒するか、誰かが折よく助けに来るかの二択。
両刃の直剣で居合斬りをして最速の一撃と語るなど、知識による裏付けも感じられない。
また、メインヒロインの悪魔娘はシナリオの万能潤滑剤であり、前述した武器の貸与をはじめ、人間の半魔化・半魔の人間化・怪我の治療・魔力回復・他者変身・記憶の部分消去・戦闘被害の修復・テレポート・時間跳躍を自在に駆使し、序破急らしきものを偽造する。
そうしてテンプレやご都合主義に甘える一方で、それらを安易に皮肉り茶化してマウントをとる、その忘恩パラサイト根性こそが本作の真骨頂といえよう。
「まるでご都合主義の物語」だの「安っぽいラブコメ展開は嫌い」だのと、まさにそのような展開の真っ最中に逐一ボヤき、プレイヤーのシラケた心に追い冷水を浴びせては、呆れや苛立ちを芽吹かせるのである。
総活として、典型的なエピソードをダイジェストで紹介しよう。
“敵に人質を取られて竜との戦いを強要され、絶体絶命の主人公。
「…………中二病アニメだったら、ここで覚醒イベントだろう。
 しかしこれは物語じゃない、現実だ。
 俺に出来ることは……
 悪魔に力を借りることだけ。
 ……正直、他力本願な自分が嫌になるよな。
 見てるんだろ?敵を殺せる武器をよこせ。」
テレパシーで応答した悪魔娘が、竜殺しの剣『アスカロン』を転送。
主人公はあっさりと竜を両断する。
「ううううっ……竜からのダメージと魔剣の反動で……身体が、動かない……」
しかし人質は、最初から悪魔娘の擬態でした(コミカルBGM)
敵を煽る悪魔娘「ねーねー、どんな気持ち~♪」
主人公は騙した償いとして治療を要求して即時回復、そして次の戦いへ――”
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
67 総評2    :2023/07/24(月) 23:37:12    ID:???0
これにて2022年の概要を紹介し終えたところで、次点および大賞を発表する。

次点は、
『ゆまほろめ 時を停めた館で明日を探す迷子たち』
『ホームメイドスイートピー』
そして栄えなき大賞は、
『悪魔と夜と異世界と』
とする。

本年の傾向としては、ジャンルの画一化とシナリオのさらなる低質化が挙げられる。
RPGやSLGが姿を消してノベルゲームのみとなり、必然的に争点はシナリオの優劣となった。
しかし、そのシナリオどもがとにかくつまらない。
欠点がひたすら地味で、マイナス方向にすら映えないのである。
熱は入らず興は乗らず、ゆえに気にしたくもない粗が存在感を増し、振り積もる退屈と失望が心をしおれさせてゆく。
手抜きというより、出せる全力の衰えを感じさせる、そんな作品が数多く押し寄せた一年であった。
昨年のように、情熱の光が闇の濃さを引き立てるような注目作も現れず、闇同士による「萎えの深みと広がり」比べを制した作品が大賞候補に名を連ねた。

大規模水増しの産物『ゆまほろめ』は、フルプライス相応の文章量に反比例した中身の薄さにおいて、本年随一といってよい。
それでも下位2作の前塵を拝することになったのは、掘り下げても「同じことの繰り返し」以上の反応が返ってこず、手応えの不足が否めなかったからである。
その点『ホームメイドスイートピー』のストーリーは千差万別であり、強弱と緩急をつけた七色の不可解を間断なく脳に流し込み、プレイヤーとの主導権争いを制した。
「物語を騙る何か」と揶揄されたシナリオ一点集中の出来萎えは、大賞の座を競うに足るものといえよう。
しかし、そこに立ち塞がったのが『悪魔と夜と異世界と』であった。
拙劣すぎる日本語とストーリーに限らず、読みにくいどころか読ませないを実現したウィンドウの強制消去、さらにCGやシステムから音楽に至るまで、ボリュームはあるのに手放しで褒められるところがひとつもない。
そしてダメ押しが、「自己否定」という重篤な永続デバフである。
実力不足ならばなおさら、たとえ虚勢であっても自信を表明し、魂を心臓ごと引きずり出して投下するくらいの覚悟で臨むべきであった。
かつて「KOTYe史上最低の文章力」と評された『LAMUNATION!』ですら、「誰が何と言おうとこれが面白いんだ」という主張は貫き通し、少なからぬ好評価も獲得している。
対して『悪魔と夜と異世界と』は、「こんなの面白くないですよね」と言わんばかりの逃げ口上を連発した。
確かに三流未満ではあるが、「つまらないものですが」と添えて本当につまらないものを差し出すのは、謙遜でも卑屈ですらもなく嫌がらせでしかない。
ましてや、売り物の中にしつこく織り込むなど、品質を毀損するだけの愚行である。
その結果、どこに出しても恥ずかしく、どこに触れても萎えさせられる呪物が生み出された。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
68 総評2    :2023/07/24(月) 23:37:44    ID:???0
「クソゲーとは何か?」
我々が長らく向き合ってきた問いであるが、実はその答えの一端はすでに、KOTYeにおける議論の前提として掲げられている。
それが、
「自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です」
との文言である。
実際に本年も、相対的に見て完成度が高いといえる作品についても、どうしても不満が拭いきれないとして選評が届いた。
きゃべつそふとの『ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-』は、しょぼすぎるバトル演出と本筋からの恋愛&エロ要素除外が、そしてSAGA PLANETSの『AMBITIOUS MISSION』は、ある登場人物の超人設定が世界観をぶち壊しかねないほど突出していることが、それぞれ主な問題点として指摘されている。
これらに対し、全面同意はできかねるとする声はあれど、主張そのものを間違いとする者はいなかった。
正誤ではなく価値観の違いと捉えているからである。
人は誰しも、各々の価値観で世界を切り抜いては積み重ね、巣のごとく己のセカイを形作っている。
人である限り全知には至れぬ以上、そこにはどうしても偏りが生じてしまう。
その違いの当不当で争い、異論を潰して心地よい同論だけでセカイを飾り立てようとするよりは、異論を通じて視野や考え方の幅を広げ、セカイを豊かにする道を選びたい。
ゆえに、選評としての体裁が整っており、虚偽や事実誤認が確認されず、一定の理解が示されたなら、エントリーは粛々と受け入れられるのである。
そして、多面的な評価と多様な価値観を許容しうるこの環境が、理性と寛容によって支え続けられてきたことに、改めて謝意と敬意を表する。

余談になるが、2022年の総評審議の最中に、据置版クソゲーオブザイヤー(KOTY)の活動休止が告知された。
「大賞なし」と結論づけた節目の総評は、クソゲーがなくなるのは本当に良いことなのかと疑義を呈して終わっている。
述べられている通り、クソゲーの消失は往々にして望ましくないのではなかろうか。
良ゲーとクソゲーは表裏をなす存在であり、クソゲーすなわち失敗作が生まれるのは、ゲーム開発に創造性や多様性が保たれ、自由な表現や果敢な挑戦が許されている証でもある。
裏を返せば、画一的な価値観に支配された無味乾燥な安寧が訪れたときにも、クソゲーはなくなるのである。
あるいは、良ゲーはもちろんクソゲーすら出せなくなって業界ごと消滅ともなれば、およそ最悪の事態といえよう。
そういった意味では、クソゲーの存在はむしろ好ましい。
全身全霊で間違えきった入魂のクソゲーならば、ときに良ゲーを上回る笑いや驚き、感動さえも味わえる。
煮ても焼いても食えない毒イモの如きクソゲーならば、知恵を絞り、手間暇をかけ、触感くらいは楽しめるものに昇華してくれようではないか。
こうしたKOTYeの営みも、万物の例に漏れず、いつかは終わる。
その時を悔いなく迎えられるよう、今は目の前の「クソゲー」と真摯に向き合うのみである。

最後に、支配の悪魔に立ち向かわんとするデビルハンターの言葉を借りて、KOTYe2022を締めくくるとしよう。

「アンタの作る最高に超良いセカイにゃあクソゲーはあるかい?」
69 総評2    :2023/07/24(月) 23:41:42    ID:???0
以上です
もし誤字脱字等の明確な誤りが見つかればそこだけ修正させてもらえるとありがたいですが、ひとまずこれをもって2022年総評の完成とします

本文中でも触れたように、いわゆる真綿で首を締めるタイプの作品が多くてどうまとめたものかと苦心しましたが、やれるだけのことはやらせていだだきました
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました
70 総評2    :2023/07/26(水) 21:17:11    ID:???0
誤字の指摘がありましたので、全文の再投下はしませんが該当箇所を修正したものとさせてください
アップローダーの方は修正しておきました

※修正箇所
大賞次点発表後、2022年の傾向を振り返る部分
誤)振り積もる退屈と~
正)降り積もる退屈と~
71 総評2    :2023/07/29(土) 00:03:39    ID:???0
避難所の方で質問があった「胸糞NTRでござい」は、意図的に省略形の「ござい」を採用した結果です
ミスではないかと誤解を与えすぎるようであれば「~ございます」に直すべきかとも考えましたが、深刻な問題とまではいえなさそうなので「ござい」のままにさせてもらおうと思います
72 名無しさん    :2023/08/05(土) 09:38:14    HOST:KD114019065038.ppp-bb.dion.ne.jp
今になって2022年総評の誤変換に気づいた
一番槍を努めた→一番槍を務めた
名前
E-mail (省略OK)
内容

4    【2021】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 158)

1名無しさん    :2022/02/01(火) 01:01:41    HOST:bai9536ffe9.bai.ne.jp
2021年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://w.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
139 一般1    :2022/06/06(月) 00:26:21    ID:???0
6/5が過ぎたので、これで完成ということになりますかね。
最後に総評2氏が全文を投下すれば完了となりますので、よろしくお願いいたします。
140 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:22:30    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
2020年、あらゆる界隈を巻き込んだ不況と混乱の中で催されたクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は前代未聞の病に見舞われた。
不快な主人公、地雷ヒロインにご都合主義展開とクソのストロングスタイルを備えながら、テキストにキラキラルビの細菌を蔓延させ、
未知のパンデミックを引き起こした『LOVE・デスティネーション』がKOTYe2020を制した。
発足してから13年経過してもなお新たなクソ要素が発見される事態に対し、2021年に臨む歴戦の猛者たちは胸を高鳴らせていた。
KOTYeの冒険者達が乗り込むキャラベル船は、新たなる香辛料を求めて航海を続けるのである。

3月下旬、2021年のKOTYeはまさかの来訪者に慌ただしく動き始めた。
桜の開花がパンデミックで傷ついたこの国に春の到来を告げる頃、春告鳥としてウグイスカグラの『冥契のルペルカリア』がKOTYe開演の知らせを伝えてきたのである。
上質なシナリオで固定ファンを掴んでいる同ブランドだが、届いた選評は実態とあまりに乖離した宣伝文句に踊らされた、哀れな白鳥の叫びであった。
青春譚、恋愛譚、幻想奇譚の3本柱をコンセプトに据えているが、前2つは形骸化され、実際は虚構世界で展開される陰々滅々としたエピソードが続く。
各登場人物の長く重苦しいモノローグにより陰鬱さを極め、選評者をして「一個も明るい話が無い!」と言わしめた。
これを「ブランドの作風」と言えば聞こえは良いが、単に「ご新規さんお断り」とも取れる為、擁護派からも一定の支持を受けてしまう。
かくしてKOTYeに飛来した『冥契』だったが、このような予想外の良作ブランドが到来する例は本年の特徴である。
仮に「世間」である程度評価されていたとしても、たった一つの「裏切り」により、人の愛憎はオセロの如くひっくり返る。
『冥契』の演じた悲劇は本年のプロローグとして、後に檜舞台に上がる役者達を暗示していた。
141 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:23:48    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
ウグイスカグラの衝撃的な来訪に続いたのは、同月に発売されたCalciteの『女勇者と幻想カジノ~求む亜人巨乳美女ギャンブラー~』である。
何を隠そう、Calciteはかつての大賞作『SEX戦争』を輩出した名門スワンアイの流れを汲むブランド。
定番ジャンルとして異世界物の抜きゲーを続けてきた同ブランドだが、ついに4作目でダウトとなった。
ご都合主義展開や活かしきれないキャラ設定とクソゲーのお約束を押さえた本作だが、最大の問題は流用によるCG数の水増しである。
全60枚のCGの内、触手や背景の入れ替え、左右反転で作られたと思わしきものは26~7枚と半数近くを占める。
ED絵まで立ち絵改変で誤魔化す為、シナリオだけでなくCGまで投げっぱなしであり、これだけでフルプライス失格の赤牌といえるが、それ以外の配牌も悪い。
ギャンブルものとしての掘り下げが不十分で、登場するイカサマも「カードに傷を付ける」など、小学生の悪戯レベルである。
オーラスにはゲーム内ミニゲームのブラックジャックでブラックジャック(役)が存在しないというチョンボまで発見される。
スキップ可能とはいえ、製作陣が如何に付け焼刃のギャンブル知識で本作を手掛けたかの証左と言えよう。
これに立ち絵増殖やらエロシーンで突然シーン回想の挙動やらのバグのドラも合わさりクソの数え役満となった。
安牌の異世界物を掴んだと思ったら、まさかの直撃で箱点になり、スレには失笑が溢れることとなった。

GWに自粛を強いられた世間を尻目に、「失笑なら任せろ」と言わんばかりに登場したのが、4月末に発売したばかりのevoLLの『とっても明るい!お嬢様の満喫☆夢のどすけべ生活』である。
前年に、「風が吹けばストッキングが消える」でお馴染み『絶品バーガー』を送り込んだ新鋭が新たな方向性を携えて馳せ参じた。
「とっても明るい!」と題した本作だが、シナリオは「バスジャックで誘拐したら、レイプ願望のあるお嬢様に逆脅迫され仕方なく凌辱」という複雑怪奇なもの。
バカゲー狙いと思われるが、ぶれたコンセプトは凌辱ものとしてもバカゲーとしても満足することは無い。
主人公が凌辱に向いておらず、行為に入る前に挿入される鼻血や童貞臭いモノローグの演出がプレイヤーをいらだたせる。
それに続くのは、ピロートーク代わりの辛辣なH品評会制度であり、「主人公に感情移入出来ないのにダメ出しされる」という新手の言葉責めをしてくる。
一方のギャグはというと、「メイドが牛乳ととろろを入れ替えた」「言葉のダメージで9999のダメージが飛び出るのが見えた」など、バカゲーを馬鹿にするようなネタには乾いた笑いすら出ない。
全体的に何をしたかったのかが伝わらず、珍走団の如きライターの迷走っぷりには甚だ迷惑である。
前作『絶品バーガー』を下回る料理を出された美食家をして「エロゲから離れた方がライターの為」と評せしめ、スレ住人は大いに舌鼓を打つのであった。
142 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:24:54    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
6月に入ると前年にエントリー作を出したSUKARADOGから『家出ギャルを拾ったので育ててみた』が梅雨らしい陰湿極まるシステムで突き出されることになった。
ゲームを一回閉じると起動しなくなり、再インストールを要求と初っ端からイラつかせる本作だが、これはまだ掴みに過ぎない。
最大の問題はマウス左クリック以外の操作が出来ないことであり、息子をイカせる前に人差し指がイカれるという事態を引き起こす。
シナリオも設定を活かしきれない微妙さだが、ヒロインのイメチェンをCG差分とせず、41枚の内半分が被りという手抜きには、「お前は抜くんかい」と購入者が激怒しても仕方がない。
かくして「抜く為の利便性が低すぎて、エロゲに数えたくない」と断罪された本作は同ブランド2年連続のエントリーを飾ったのであった。

『家出ギャル』の放った湿気を吹き飛ばすべく、正統派クソゲー御一行様がお祭り男の座を争い立て続けに着弾。
夏真っ盛りを迎えようとするKOTYeの戦場は、足元ぬかるむ泥まみれ、もといクソまみれの地獄絵図と化したのである。

その急先鋒として、5月に発売されたpanacheの『ぱられるAKIBA学園』が自らのアイデンティティーを脱ぎ捨て参上した。
度重なる延期の果てに当初の予定から丸一年遅れで発売されたその姿は、初志貫徹とは言えないのが容易に窺い知れる内容であった。
本作のあらすじは異世界でヒロインの勇者一行とともに魔王を倒し、オタク文化を広めながら世界を復興するという意外と骨太なものである。
復興描写の都合上、筋の通った世界設定が求められるはずだが、本作は世界観を安定させる前にヒロインのキャラが安定しない。
共通ルートを終えると4人中3人がまるで別人に変貌し、プレイヤーの方がパラレルワールドに送られたかのような錯覚を味わうことになる。
委員長属性の勇者はネガティブモブに、吟遊詩人エルフは騒音お姉さんに、頭脳派魔導士は破壊行為中毒にと純然たる宣伝詐欺だが、
唯一変貌しない聖女に至っては徹頭徹尾イカれている為、結果として全員属性地雷と化す。
世界観についても、教育・文化そのものが無い為、オタク文化の布教以前に国家体制作りからやることが満載であり、踏む段階が多すぎて製作者が転落事故を引き起こしている。
貴族たちの腐敗など、無駄にリアルで気分を害する設定を挟んだと思えば、識字率が低い設定を踏み倒し遊戯王カードを普通に読むモブと、真面目に読むのがバカバカしいだけである。
およそシナリオには期待できない拙さだが、エロについても覚束ない。
個別ルートでも大半が3Pとアブノーマルなシチュが多い癖、巨乳ヒロインでもパイズリはゼロと「何をもってこの配分にしたのか」と小一時間問い詰めたい。
製作者の都合に振り回され、プレイヤーまで振り回した本作は、「ファンタジー」「異世界」といった本年の流行かつ鬼門の象徴として、KOTYeのコレクションに収められた。
143 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:27:16    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
8月になると、キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』が夏の熱気を冷ますべく、絶対零度の呪文を携え戦場に現れた。
本作はドラゴンクエストシリーズを元ネタとしたパロディ抜きゲーだが、笑いを催すどころか、輝く息の如き寒いネタが所狭しと敷き詰められている。
始まりの町「アリアハン」をもじった「アリエヘン」はまだマシで、戦闘テキストや選択肢ループのパロディは脈絡もなくただ差し込まれ、笑い所として成立していない。
「チャラリーンハナカラニューギュー」といった呪文や、いつかの大賞作を彷彿とさせる名前枠長文化ネタなど、もはや元ネタの統一性も時事性も皆無であり、読み進める程苦痛にしかならない。
かつての強豪『銃騎士』の再来の如き寒さに対し、選評者から作中のセリフをもじり「アナキラシタクネーショック」と評され、草も生えないその醜態を知らしめた。
システム周りも、未読一択で声が重なりまくるスキップやカーソルを合わせないと表示されないコンフィグと、実績のあるブランド系列とは思えない代物である。
あまりの寒さに「語る気が失せる」とやや手短に報告された本作だったが、一部のスレ住人からはわかりやすいダダスベリゲーとして注目の的となった。
だがしかし、単に「語る気が失せる」では済まされないその正体を後に知った住人たちは戦慄することになる。
144 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:28:19    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
勇者のドスベリ納涼宴会芸も終わり、夏の終わりが近づく9月、「俺たちの百物語はこれからだ」と妖怪が襲い掛かってきた。
8月発売、ももいろPocketの『ぶっかけ陰陽師絵巻 ~Hなお祓いいたします~』の慟哭である。
同ブランドはスワンアイの正統後継者として2019年の『カスタムcute』、2020年の『姫武将』に続き3年連続の参戦となった。
本作は陰陽師の主人公が巷に蔓延るHな呪いを精液で解除する和風ファンタジー抜きゲーだが、素材を活かすどころか、そもそも素材が間違っている。
平安風な世界観に場違い極まりない現代風私服のヒロインや同ブランドの前作『姫武将』から流用したドットの粗い背景と、のっけから躓いて立ち上がることは無い。
肝心のCGについても、親戚のCalcite『幻想カジノ』から「CGを流用して水増し」を伝授されており、フルプライスにもかかわらず実質1jksを下回る。
テキストも陳腐なモノローグにより実用性は骨抜きにされ、「腹にぶっかける」を選んだのに、腹を写さないCGを無理くり誤魔化そうとする所業にはタイトル詐欺も甚だしい。
本筋は主人公の妖怪呪い考察が大半を占め、ヒロインとのイチャイチャも端折ったまま、ボスとの戦闘といった山場も立ち絵流用の戦闘CGの前には興ざめである。
この時点で壮絶な出来だが、そこはやはりスワン系、システム周りにも救済は無い。
かつての同門ブランドの大賞作、みるきーぽこの『孕らぽこ』に倣い、ノーヒントのぶっかけ三択を間違えるとルートが消えたり、途中で終わる嫌がらせ仕様を搭載している。
これにセーブ&ロードで対処しようとすると、前作同様の5~6秒の暗転が首を絞めてくる有様である。
そんな惨たらしい出来に飽き足らず、10月末には本作のDL版が某所の10本1万円セールに登場し、前代未聞の売り逃げを完遂させてしまう。
わずか2か月で税込9,680円の本作が実質1,000円と9割近い値下げとなり、発売日に購入したユーザーに哀悼の意を表したい。
一方で、白昼堂々の逃走劇に対し「もともと1,000円で売るのを想定して作ったのでは?」と邪推の声も上がってしまう。
こうしてCG流用、愚昧なエロ描写、無味乾燥なシナリオ、悪辣なルート周りに価格暴落と悪の陰険五行説を提唱したももいろPocketは
同ブランド3度目の正直にして同系ブランド3代目の大賞というクソ大河の完成に向け名乗りを上げたのである。
145 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:48:18    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
妖怪の跳梁跋扈によりどんよりした雰囲気の中、秋深まる10月末には大河ドラマの主役の座を取り返すべく、まさかの真打が登場した。
歴史もので評価の高いインレから『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』が一ノ谷の戦いさながらの崖下りで奇襲を仕掛けて来たのである。
本作は現代の主人公が過去にタイムリープして、源義経として源平争乱の時代を戦い抜くというあらすじである。
プレイ時間30時間超、2回のループを挟んで実質一本道の本作は、純粋に歴史ものを期待した層を憤死させる杜撰な展開が問題である。
本筋では度重なるタイムリープで過去の歴史改変の影響が現代に現れる描写を展開する一方、
最終盤にはそんな設定をかなぐり捨ててパラレルワールドと開き直り、ボスの悪霊と少年漫画さながらのドッカンバトルに挑む。
そこに至るまでも、日常シーンで義妹ヒロインの蘊蓄がテンポを損ない、「日本最古の温泉」やら「ギリシャ悲劇」やら、源平合戦どころか日本史にすら無関係な豆知識自慢が展開される。
「太陽以外で最も明るい星」で金星をシカトする間違いも見受けられ、いかがでしたかブログを斜め読みする程度の信憑性には首をかしげざるを得ない。
せめてエロに救いを求めても、魅力的な女体化武将達にエロシーンは存在せず、現代から一緒に来たヒロイン二人で計5回と諸行無常を感じさせる。
勇壮な歴史絵巻たる中盤まで懐疑的にみられてしまう顛末に「神は細部に宿る」という言葉の重さを噛み締めるのであった。
146 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:49:48    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
『GIKEI』の非業の最期を見届けたスレ住人が対峙したのは、5月の発表当初より夏の怪物……むしろラスボスとして危険視されていた大作であった。
8月発売Vanille Macaronの『Cuteness is justice』がタイトルに合わぬ禍々しい姿でこの混乱に畳みかけてきたのである。
ファンタジー世界を舞台にしたやりこみ育成SLGと銘打った本作だが、ブランド処女作にしていきなり三部作構想、HPだけで分かる低品質、それでいてほぼフルプライスと
悪臭を通り越して腐乱臭を漂わせており、かねてより追跡対象となっていた。
かつて圧倒的な画力で頂点に立った『ママ2』になぞらえて、「見えている地雷」と称された実態を紐解こう。
本作のストーリーは亡国の皇女リンを調教師の主人公が拾い、Hを含めた調教育成を施して、亡国の再興を目指すという壮大なもののはずだが、
冒頭から「エンパイアエルフ王国」「ドワーフ王国」と安っぽい固有名称には噴飯せざるを得ない。
ジャンルとしては『プリンセスメーカー』に連なる昔ながらのコマンド式育成シミュレーションだが、SLGパートでは能力の増減に関するヒントが見当たらない。
ちょっとした能力の不足で即BADENDに直行する難易度に対し、マニュアルやパッケージにヒントは出ておらず、攻略には情報サイトBugBugの記事が必読となっている。
基本ノーヒントの理不尽さに加えて、本旨のやりこみを困難にする古臭いシステムがプレイヤーを苦しめる。
セーブは行動選択画面しか出来ない上に10個しか作れず、地道に8種類のエンディングを開拓していくトライ&エラーありきのゲーム性を根本から過酷なものとしている。
ゲームテンポも劣悪で、コマンドの度に切れるスキップ、場面切り替えで頻出する読み込みロードの嵐と、ストレステストの如き賦役が待ち受けている。
これを補うエロはというと、そもそもCGのクオリティが商業水準に到達していない。
キャラ毎に絵柄が安定せず、同人レベルとされた塗りが「見えている地雷」とされた所以だが、射精断面の白濁液に黄色い粒が混じるグロ画像が発見されるとスレを恐怖のどん底に陥れた。
添えられるテキストも「、」(読点)の位置がぐちゃぐちゃで読みづらく、形容詞の対象や主語が行方不明になる稚拙なものである。
何とか理解したとしても3クリックで射精するものや、普段弱気な主人公が急にハイテンションセクハラおやじに豹変するものなど、失笑をかっさらう出来である。
ほとんどのシーンで20~30クリック以下で終了する為、実用性には全く期待出来ない惨状だが、例によって調教コマンドのエロシーンは省略出来ず、1周クリアするまで100回超の苦役の一部と化す。
絶え間ない地獄の果てに登場するラスボスは一枚絵のモブトカゲであり、三部作の一作目とはいえ、苦役の代価の盛り上がりの無さに辟易するだけである。
理不尽かつやりこみに不便なシステム、商業失格のCG、我流点整を欠くテキストと税込8,580円の体裁をなしておらず、ラスボス級の圧倒的な戦闘力はスレを論争に巻き込んだ。
「2,000円の同人としてなら許せる」「いや、1,000円でもやりたくない」「熱意を感じる分余計にきつい」「Win98の時代に出ていたなら……」
程度の問題ではあるが、否否両論入り乱れた本作は本年のKOTYeのセンターとして、最後まで引き合いに出され続ける地位に君臨したのである。
147 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:53:56    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
スボス襲来に沸き立つスレだったが、そこに流行りの異世界エルフが魔弓ならぬ魔球を投じてきた。
North Boxの『エルフのお嫁さん ~ハーレム婚推奨~』がスクランブル登板してきたのである。
異世界ものに学園ものを合わせヒロインはエルフと、抜きゲーとしては置きに行った作品に見えるが、絵以外の褒め所が無い。
シナリオは食事とセックスを往復し、舞台装置の学園のせいで異世界設定が死ぬという共食いが発生している。
一方でエロシーンはお祭り風のBGMが自家発電を牽制し、タイトルの「ハーレム」要素も4回の3Pと4人フェラ一回ではただの見せ球に過ぎない。
その癖持ち球自体が少なく、終盤の展開が各ルートで重複し、プレイ内容もワンパターンな配球に終始している。
こうして宣伝された大半の属性が死に絶え、多様な購入者のストライクゾーンを避ける魔球と化した本作に対し、スレ住人は見送り四球を選ぶのであった。

エルフによる魔球を見送り、塁に出た先に待ち受けていたのは天使と悪魔の凸凹バッテリーであった。
QUINCE SOFTの『ごほうしアクマとオシオキてんし』の降臨である。
1月の発売直後もテンポを損なう読み込みロードの多さから話題となった本作だが、11月に未知の問題が発覚しKOTYeに召されることになった。
大筋としては天使と悪魔2人が旅館を手伝い、過疎化にあえぐ離島を盛り上げる町興しものだが、そんな触れ込みも悪魔の戯言に過ぎない。
採用2週間でいきなりリピート客増、それに続くご都合主義丸出しなPR動画撮影など、ろくな苦労も葛藤も無しに島は盛り上がってしまう。
エロの導入も強引で、仕事中に突然大浴場でおっぱじめ、何をしに来たのかを忘れる展開は「欲情しにってか!」とのツッコミとともに嘲笑の的となった。
そんな僅少な描写力に対して、膨大なのはフレームレートである。
本作はまるでベンチマークテストの如く、システムが許容する最大負荷をかけてフレームレートを暴走させる。
高スペックGPUではゲームの軽さで負荷が上がりきらないものの、密かに無駄な電力を消費するこの仕様は昨今叫ばれるSDGsの対極を行くものであり、
選評者をして新タイトル「こっそりグラボにオシオキべんち」としてクソの禁書目録に収められたのであった。
148 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:56:50    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
>>147 冒頭に脱字あり訂正します。板汚し申し訳ないです。

ラスボス襲来に沸き立つスレだったが、そこに流行りの異世界エルフが魔弓ならぬ魔球を投じてきた。
149 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:57:44    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
悪魔によるPCの強制労働を目の当たりにした衝撃も冷めやらぬ中、12月にやって来たのはやる気のない風俗嬢であった。
11月末に発売されたばかりのCalciteの「ニート娘を更生させよ!~性技があれば生きていける~」が同ブランド2連勤を果たすことになったのである。
本作のシナリオはニート更生員の主人公が社会不適合者のヒロイン達を更生させて就職を目指すというものだが、
税込7,480円のミドルプライスながら、メーカー推奨1.5GBに対し、ゲーム容量が302MBしかない。
『ママ2』の悪夢を思い出すような数値だが、そのダイエット法はとにかくセリフをケチること。
売りとされたヒロインを更生させる展開は1周+各ヒロイン個別1回で終了し、途中の交流描写をカット。
CG40枚、シーン数36と体裁だけはまともだが、モノローグが水増しされたエロシーンではなかなか声が聞こえない。
「しゃべれよ!ちゃんと喘げよ!イクの早すぎるよ!」の三重苦には右手も職務放棄してしまうだろう。
おまけにBugBug記事以外で未告知の風俗堕展開も強引展開の末のやっつけ仕事であり、難病の闘病資金の為に風俗勤務という倫理観の破綻した展開には開いた口が塞がらない。
システムも完成度が低く、説明書通りに右クリックが動作しない、クイックロードでタイトルに戻る、シーン回想の範囲設定ミスなど、大小さまざまな不手際が脇を固める。
風俗堕ちの末、ヒロインが出演したAVの男優名がなぜか「Man」と、厚顔無恥な出来に「ニートに働かせる前に、お前が働け」と製作陣に物申したいところである。
一方で前作がスワン系の新奥義「CGを流用して水増し」を咎められた為、反省したのか。
本作は卑怯な真似に頼らない正統派のクソゲーとしてKOTYe2021の社員名簿に名を連ねることになった。

12月も末に差し掛かり年の瀬の足音が聞こえる頃、まさかのブランドから年内最後の選評が投下された。
シルキーズプラスの「ふゆから、くるる。」が同系ブランドで初めてKOTYeの門を叩いたのである。
本作はすみっこソフトより引き継いだSFミステリー、四季シリーズの最終作だが、最終盤の解決パートを除き問題が山積している。
全体の1/3を占める導入パートでは、理路整然さの欠片もないヒロインが主人公の話も聞かずに明後日の方向に脱線しまくる。
メインの推理パートでも読者が推理する為に必要な情報が開示されず、事情聴取でさえミスリードさせる会話劇には、十戒を唱えたノックスも草葉の陰で激怒するだろう。
これに加えてエロシーンでは、百合をPRしたにもかかわらずふたなりを混入させ、属性を持たない選評者を阿鼻叫喚に至らしめた。
独特な作風でファンからは好評を得た本作だが、本編の常識にとらわれない世界観をエロにまで持ち込む姿勢にスレ住人も感嘆するのであった。
150 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:58:38    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
2022年を迎え、例年通り1月の予備期間に突入した。めぼしい有力作をあらかた平らげたスレ住人たちは大賞談議に花を咲かせていたが、そこに早馬が届き、事態は風雲急を告げることになる。
CIRCUSの『D.C.4 Plus Harmony ~ダ・カーポ4~ プラスハーモニー』の非道な行いが告発されたのである。
曲芸商法と言われる悪徳な作品展開を続けてきた同ブランドの末端がついにKOTYeの捜査網にかかったのであった。
本作は全年齢版『D.C.4』の18禁移植作だが、罪状はシンプルに「手抜き移植」である。
18禁化の都合上、CVの変更を余儀なくされた本作だが、本編シナリオの一言一句を一切変えずに解き放たれ、ファン層に刺さる毒矢と化した。
加えて、本編終了後の追加要素であるエロにも埋伏の毒が仕込まれている。
メイン・サブ合わせて8人のヒロインに各4枚のエロCGだが、その大半を流用して2回使うという誰得仕様を搭載したのである。
死の商人たるCIRCUSの売り方に辟易する者もいたが、同時に「曲芸にしては良くやっている」と罪深い擁護まで飛び出し、スレはヒートアップするのであった。

曲芸の出廷により、にわかに盛り上がり始めた予備期間も残るは1月31日のみ。
選評締め切りまであとわずかになって、立て続けに3本の選評が襲来し、KOTYe史上稀に見る電撃戦が展開された。
その先鋒を務めるのはPrincess Sugarの『プリンセス☆シスターズ!~四姉妹は全員あなたの許嫁~』である。
外国のお姫様四姉妹とのイチャラブをお題目に据えた本作だったが、萌えゲーを期待させておいて、その実態は虚無シナリオの抜きゲーであることからKOTYeの舞踏会に連れ出された。
ヒロインは一人を除いて自ら股を開く尻軽であり、それに発情するだけの竿と化した主人公には「空気」以外の印象を持つことは無い。
イチャイチャ要素のはずの日常描写もひたすら虚無で、「記憶喪失がフライパンで治る」などの愚鈍なネタではお茶も濁せない。
美麗CGにより抜きゲーとしては佳作に成り得るものの、エロ以外で未読スキップを推奨された本作は、文字通り最終日の動乱の姫始めとして役割を果たすことになった。
151 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 07:59:14    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
そんなビッチ姫の窮地を救うべく、何やら見覚えのある勇者が戦場に現れた。
キャラメルBOXいちご味の『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』が最終日の動乱を制圧すべく再臨したのである。
8月に肝試し要らずの極寒スベリ芸で「語る気が失せる」と評された本作だが、ただのスベリゲーに留まらない圧倒的破壊力を備えた正体が詳らかになった。
DQパロとしては、原作ヒロインのビ〇〇カやベ〇〇カを「バ行で始まり、カで終わる」と小馬鹿にする無神経な茶番が発見された。
寒いネタもエロまで侵食し、「会心の一撃」と叫びながらピストンするなど、抜けず笑えずの二兎を追うものと化してしまっている。
凌辱メインの抜きゲーである本作だが、ネタの侵食以外にもエロに多くの問題を抱え、パルプンテ並みの不安定さを誇る。
CG70枚、シーン数33の見かけに反してその半数以上がハリボテであり、
各エピソード冒頭のチラ見せH、需要不明な主人公の女体化逆レイプ、和姦用とはいえオホ声を台無しにするゆったりBGMと、実用性無しに枠だけ埋めるシーンが入り乱れる。
凌辱で悪役然たる主人公も和姦中に「はぐれ狩り」もといDQあるあるを語りだし、抜き所をバシルーラしてしまう。
一方で世界観描写は過剰に凝っており、貨幣経済の実情まで長々説明してくるが、クリアまで15時間弱の苦行を増長させるだけである。
いくら終盤でそれらの設定を回収しようとも、そこに至るまでの失態の数々の前には、力の入れ所が間違っていると言わざるを得ない。
止めとばかりに確認ダイアログから簡単に背景をブラックアウト出来る立ち絵鑑賞用バグも発見され、ようやく全容解明となった。
寒いギャグとおざなりなエロという二刀流で地獄の帝王の如き本作はDQシリーズの魔王にならい、最後に進化の秘法によって真の姿を現したのである。

魔王の踏み荒らした大地を砂漠に変えるべく、本年のトリを務めたのはDESSERT Softの『彼女は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか? Second』である。
2019年エントリーのシリーズ前作が甘酸っぱいヒロインとのイチャイチャ同棲から急転直下のハーレム性奴隷bot化で顰蹙を買ったのに対し、
本作は評価されていた日常イチャイチャ描写を大幅削減し、改悪したハーレムエロを増量した罪で再び御用となった。
イチャイチャが薄い分、性奴隷化してもショックは少ないとも取れるが、前作比およそ半減のプレイ時間で、売りのネタ要素すら削減されてしまっては擁護のしようもない。
本作で登場する「露骨にハーレム結成に向けて立ち回る妹」は前作の「策士妹」と悪い意味で対照的な存在であり、同ブランドを三年連続のKOTYeハーレムに導く原動力となったことを付け加えておく。
152 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 08:00:13    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
以上、全エントリー作品16本が出そろったところで、本年の大賞および次点を発表する。

次点は、
『ぶっかけ陰陽師絵巻~Hなお祓いいたします~』
『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』
そして大賞は、
『Cuteness is justice』
とする。

本年のクソゲーを俯瞰してみると前年の傾向の先鋭化が顕著であると見て取れる。
すなわち手抜きに基づく「価格不相応」の品質と事前情報と実態の乖離による「裏切り」の二大要素であり、多くの作品を貶めることになった。
前者については、パンデミック不況によってエロゲ業界全体の製作サイドが予算不足に陥っていたのは想像に難くない。
一方で後者については非常に解釈が難しく、「自分が理想を抱きすぎたのかもしれない」と選評執筆をためらう者が続出した。
書くべきか、書かざるべきか……
苦悶に苛まれた選評者達はスレで悩みを吐露し、その度に住人たちが慰めたのである。
「KOTYeはネタスレであり、選評はあくまで『個人の意見』である」と。
本年程KOTYeの原理原則が確認されることはかつて無かったかもしれない。
炎上騒動やクソゲーへの注目など、SNSを含めた一人一人の行動が作品に影響を与えやすい世の中となり、ある意味で選評のハードルが上がってしまったが故の事態と言えよう。
結果として『冥契』、『GIKEI』、『ふゆくる』、『DC4PH』のように世間からある程度評価されている作品も選評が寄せられたが、
いずれもクソの誹りを免れない「裏切り」を抱えており、全体としては凡作以上としても選評執筆に至った心境を咎めることは誰も出来ないのである。
例によって次点以上には、このようなためらいを伴って選評が届いた作品たちとは一線を画す魔物が据えられた。
153 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 08:00:48    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
TPOをわきまえない寒いネタとおざなりエロで需要不明の権化となった『下戸勇者』。
スワン系の後継者として、飽くなき手抜きで無価値に近づこうとする『ぶっかけ陰陽師』。
ヒントの無い理不尽難度、不便UIに低質なCGと価格不相応の極致たる『Cuteness』。
価格不相応、ユーザーへの裏切りとクソの二大要素を携えるいずれ劣らぬ強者揃いだが、僅差で『Cuteness』が大賞たりえたのは、
ひとえに最も「悲劇的な存在」だったからである。
ではゲーム制作における本当の意味での「悲劇」とは、いったい何であろうか。
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を始め、古来より悲劇が人を惹きつけるのは、様々な思いに生きる登場人物達に観客が十二分に共感することで、後に待ち受ける皮肉な結末に涙するからである。
同様に『Cuteness』も製作陣が思い描いた理想は痛いほど伝わり、多くの共感を集めたが、天と地よりも理想からかけ離れた実態がスレ住人たちに憐憫の感情を抱かせることとなった。
壮大なファンタジーの序章を謳いながら、安っぽい固有名称、モブの様なラスボスにただただ呆れ、
やりこみSLGとしては、ゲームテンポの悪さやセーブ枠の少なさに辛酸を舐め、
調教シーンでは、塗りの足らないCGと不自由な日本語に対して右手はマウスから離れない。
本来、熱意が伝わること自体は評価されるべきであり、多少の粗があっても擁護したくなるゲームも存在するが、『Cuteness』の場合は熱意の分だけ現実の冷酷さが強調されるだけであった。
BugBug記事において「やりこみSLGの楽しさを伝えたい」と製作者が熱弁しているが、熱意よりも先に目に付くのはジャンル特有の難易度と作業感であり、
ことごとく低いクオリティも相まって、むしろ同ジャンルに嫌悪感を抱かせる結果には落涙を禁じ得ないのである。
振り返ると、手抜きに基づく価格不相応を非難された作品は数多存在するが、手抜きを感じさせない「理想の片鱗」と裏腹な「実力不足」にこそ、『Cuteness』の悲劇性は極まってしまっている。
これに対して、『下戸勇者』は需要不明とはいえ、寒いネタさえ我慢できれば、冒険ファンタジーとして成立している。
安定せずとも一部凌辱エロに活路も見出せる為、全く救いが無いとは言えない。
スワン系の正統後継者である『ぶっかけ陰陽師』も同系としてはやや小粒と言える。
売り逃げの問題こそあれ、手抜き中心のクソ要素では大賞としては力不足感が否めないだろう。
154 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 08:01:30    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
『Cuteness』のゲーム性の絶対的な酷さは歴代の魔王達と比較しても遜色無いが、伝わる情熱でスレ住人たちの心情的評価を持ち上げることが出来たのは特徴的である。
安価であれば挑戦したいという声も上がり、「間違いなくクソなのに応援はしたい」という矛盾した感情を持たせたが、それでも満場一致で大賞に選出され「懐の深さ」を見せつけた。
本作を手掛けた夢追い人の挑戦はエロゲの裾野を広げる可能性を感じさせ、理想を求めて戦う姿勢の重要性を説き、それだけではままならない過酷な現実を示すカタストロフとして語り継ぐにふさわしい。
熱意だけではプロ失格という当たり前の厳しさを教えてくれた『Cuteness』に対し、クソを評するアマチュアの端くれとしてKOTYe2021大賞の栄誉を贈りたい。

かくして、KOTYeの新たな王者が誕生したが、我々の冒険は終わらない。
未だ「クソゲーとは何か」の真理探究の途上であり、逆風吹きすさぶエロゲ業界も含め、険しき道のりがこれからも待ち受けているだろう。
それでも……たとえどんな悲しい終局が待ち受けていようとも、明日に踏み出す一歩を止めるわけにはいかない。
悲哀なる王『Cuteness』と同じく、ただひたすら嵐の中を彷徨い続けるKOTYeの物語もまだ終わっていないのだから。
「どんなに長くとも、明けない夜はない」
好事家たちの冒険は続く。悲劇ではない、誰もが笑いあえる大団円のエンドロールを追い求めて。

最後に慈しむべき大賞作へ、現世で叶わぬ愛の言葉を叫び、KOTYe2021の幕切れとする。
「ああ『Cuteness』よ、どうしてあなたは『クソゲー』なの」
155 総評2 ◆vq7OBokoT2    :2022/06/06(月) 08:39:37    HOST:M106073135224.v4.enabler.ne.jp
何とか完成にこぎつける事が出来ました。ご意見を頂いた皆様、ありがとうございました。
皆様のご協力無しにここまでたどり着く事は出来なかったと思います。
まさか、ノリで参加して完成まで3か月超の長丁場を戦うことになるとは思いませんでしたが、
やり遂げる事が出来て感無量です。
改めましてありがとうございました。
またKOTYeのどこかでお会いする事がありましたら、宜しくお願いいたします。
156 名無しさん    :2022/06/07(火) 00:52:21    HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
総評完成おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
あれこれ意見しましたが、根気よく付き合って下さった総評2氏には感謝しかありません。
本当にありがとうございました。
157 一般1    :2022/06/07(火) 21:11:53    ID:???0
総評のまとめwikiへの掲載が完了しました。
2021年の総評審議はおおむねスムーズに、かつスマートに進んだのではないかと思っております。
2月の受け付け開始から4か月もの長い間でしたが、こうして素晴らしい総評が出来上がったことで一安心しました。
改めて、総評2氏、総評案を提出いただいたお二方、総評審議に参加された方々、お疲れさまでした。
そして全てのスレ住人が2022年もよいエロゲーライフを送れますように!
158 総評1 ◆kpIy6y/jcA    :2022/06/07(火) 21:39:54    HOST:12.242.12.221.megaegg.ne.jp
総評2さん、お疲れ様でした。
皆様の意見を上手く擦り合わせて、誰もが納得の総評に仕上がっていると感じています。
これで漸く年を越せた気分です。
総評2さんを始め、総評3さん、審議参加者さん、選評者さん、編集人さん、その他本スレ民さん等携わった方々全てに感謝です。
名前
E-mail (省略OK)
内容

5    【2020】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 148)

1名無しさん    :2021/02/13(土) 10:55:01    HOST:124-141-30-60.rev.home.ne.jp
2020年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://w.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
129 総評1 ◆RRWGPox/b6    :2021/06/15(火) 19:43:50    HOST:48.157.52.36.megaegg.ne.jp
>>127
お疲れ様です
他に指摘が上がっていませんでしたので完成としても良いのではと思いますが、期日を含め最終決定は総評5さんにお任せ致します
130 名無しさん    :2021/06/15(火) 23:53:15    HOST:KD121105225207.ppp-bb.dion.ne.jp
読ませていただきました。
概ね問題ありません。最終稿としても十分な出来だと思います。
というか、これ以上5氏に負担はかけたくないので重箱の隅をつつきたくないというのが本音ですね
131 総評4 ◆qZUASUzsaY    :2021/06/17(木) 01:30:30    HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
>>127
お疲れ様です。
総評に関して私から指摘する点はありません。締め切りの設定も問題ないと思います。
あとは待つだけですね。
132 総評5    :2021/06/21(月) 00:16:22    ID:???0
期限を迎えたので、以下に決定稿を全文投下して締めくくります
133 総評5    :2021/06/21(月) 00:17:21    ID:???0
時の流れの下では、様々なものが変わりゆく。
環境も、価値観も、そしてクソゲーも。
「afterチーズwithママの時代における、ニューアブノーマルとは何か」
新たな問いを掲げ、新たな段階に入った2019年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は、多様なクソ要素が相互に作用するコンボを決めた『崩壊天使アストレイア』が制した。
しかしそれは幕引きではなく、あくまで一区切りでしかない。
アウトサイダーなりの矜持を胸に灯し、ハンターたちは今も道なき深淵に挑んでいる。
ただし心せよ。
怪物と闘う過程で自らが怪物と化さぬように。
深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。

KOTYe開闢より13年目となる2020年、初の選評によって雪割り桜が咲いたのは3月のことであった。
干支2巡目の始まりを祝うかのごとく、『神様のしっぽ ~干支神さまたちの恩返し~』が奉納されたのである。
十二支+巫女で13人もの攻略ヒロイン擁立に挑んでいるが、多すぎて作り切れていない。
立ち絵と一枚絵の差分があからさまに不足しており、それを設定やシナリオ展開で無理やり誤魔化そうとしているのが一目瞭然である。
私服登校として巫女服で学園に通い、一枚絵限定の衣装はすぐさま汚されて通常衣装に着替え直し、場合によっては面と向かって会話中のヒロインすら表示されないなど、何かにつけて寂寥感が漂う。
また、全員の顔見せと親睦を13連直列で綴る構成は冗長で、個別の短さやヒロイン間の格差拡大にも繋がっている。
なまじ美点も備えているがゆえに最優先で整えるべき箇所の欠陥が際立つ、歯抜けの美形のような残念さであった。

春先に縁起の良い作品で開幕を飾れたおかげか、探索行は続く成果を着々と上げ始める。

次に発見されたのは、アストロノーツ・シリウスが築いたゴーストタウン『絶対女帝都市~叛逆の男・カムイ~』であった。
荒廃した近未来を舞台に、圧政を敷いて男を迫害している高慢ヒロインたちを屈服させていくというコンセプトであるが、お膳立てが即席すぎて成立していない。
ヒロインは街頭ビジョンを通して一方的に煽ってくるばかり、対する主人公は単純な囮作戦であっさりと敵本陣中枢へと肉薄し、迅速にHシーンへとなだれ込んでいく。
シーン数稼ぎのためか、油断して逃げられたり逆レイプされたりするシュールな展開は挟めど、基本的には主人公が力押しのタイマンで圧倒する。
個の武力によって支配者として君臨するヒロインたちに対し、見た目こそコブ○寄りだか不死身の英雄ではない主人公がどう挑むのか、その答えがこれである。
前提に反して敵が弱く、因縁にも乏しくては、打ち破るカタルシスを得ようもない。
また、昨年『ギルドマスター』で暗転フリーズの恐怖を振りまいた反省からか、ゲーム性は全削除に近い大幅カット。
簡素なマップを端から潰していき、敵と遭遇すれば戦力の単純比較で勝敗を決するだけの作業にまで簡略化されている。
あとはここまでの流れをヒロインの人数分だけ繰り返し、最後は主人公の旧知と思しき新キャラが登場した途端にぶった切りエンドである。
されど今のところ続編の予定はなく、叛逆の男はプレイヤーを煙に巻いたまま何処へともなく去っていった。
134 総評5    :2021/06/21(月) 00:17:58    ID:???0
廃都市を旅立ったハンターの前に、体中にブーメランを生やした痛々しいオ○ニストが現れた。
その正体こそ、謎の新ブランドJADEの意欲作『LOVE・デスティネーション』である。
開始するやいなや、多種多様な自己満ルビの乱用が目に余る。
「人生(ルート)」「本能(ゴースト)」「現実(そ)の」「草食系(そんなん)」「生き方(キャラ)」「生き方(スタイル)」「教育方針(スタイル)」「全選択(フルオプション)」「自動台車(トラック)」「図★(ずぼし)」等々、挙げていけばきりがない。
要所でのみ効果的に使われているわけでもなく、ルビと本文のどちらがわかりやすいかすら定まっていないため、頻繁に上から読むか下から読むかの判断を迫られる。
しかも、普通に読む漢字にも余すところなくルビが振られているせいで、その中に紛れた特異なルビだけを注視するのも難しい。
その上、ひらがなの指示語にはもれなく傍点が付けられ、引用符も使用過多であり、強調手段を満遍なく使いすぎて強調になっていない。
以上のように文章全体に眼球を躓かせる無用な装飾が跋扈しているため、文字を追うだけで視線の障害物競走を強制され、苛立ちと徒労感が募っていくのである。
筆致も回りくどく抽象的で、簡単なことを難しく書いて悦に入っているだけの悪文と評して差し支えない。
そして肝心の内容には、おまいう主人公本位な胸糞ご都合主義が蔓延っている。
要約すると、「底辺を自認するおっさん主人公が学生時代へとタイムリープし、お偉方を説教風に罵倒している間に、死の運命を回避したパパやママが暗躍してすべてを解決してくれる話」である。
主人公からして、「上級国民サマ」が常套句の卑屈で嫌味なクズ。
得意技は理想論リンチで、相手の事情や心情には寄り添わず、現実的な解決策も提示せず、何もしない自分のことは棚に上げた上で上から一方的にこき下ろす。
黒幕の横暴を耐え忍んでいる大人たちに、「お前は真の限界まで頑張らずに、やらない言い訳してるだけの甘ったれ」という主旨の罵声を浴びせる何様の化身であるが、作中では勇者のごとく持ち上げられる。
一方で黒幕も、完璧独善上級国民フェミ女特殊工作員にして未来の売国独裁総理大臣という偏った盛りすぎ設定に対し、驚異としての具体的な描写に乏しく、口先だけの小者にしか見えない。
そして、その黒幕を処理するのはライターのかんがえたさいきょうの両親たちで、裏で根回しするか武力介入するかして後腐れなく打倒してくれる。
特に痛々しいのは、黒幕に反抗しようと決めた矢先に街中で同時多発爆破テロが発生し、母親から「テロにテロで報復して黒幕一味を全滅させた」と電話がかかってくるオチ。
母親のてへぺろ口調とコント風の頓狂なBGMも相まって、神経をヤスリで逆撫でしてくる。
どのルートでもこの調子で勝手に片が付き、主人公は罵倒を終えたら結果報告を聞くだけである。
しかし主人公はなぜか「俺は……勝ったんだ……」とほざき、事の顛末を父子の武勇伝と自画自賛して、やったった感を心ゆくまで満喫する。
ここまでくると、バカ田大学出身者ですら「これでいいのか?」と零すのではなかろうか。
また、ヒロインたちには期待ごと予想を裏切る隠し設定やシナリオ展開が山盛りで、さながら地雷の見本市。
実は淫紋入りドM、男の娘と思わせて実はふたなり、実は膜だけ残して薬漬け陵辱調教済みの新品性奴隷など、大型属性地雷が居並ぶ。
地雷展開も多く、脅迫して調教、昏睡拉致逆レイプ、ふたなりがヒロインに挿入、ヒロインの一人は実質本番なし、ツンデレがデレる瞬間をカット等々よりどりみどりである。
こうしたやりたい放題を「お気楽コメディ」と定義する公式サイトは結果として嘘まみれになっており、製作者とプレイヤーとの感性の隔たりや、エロゲーのお約束に対する無知を感じさせる。
「型を身につけていない者が型破りを目論むと形無しになる」を地で行く浅薄さであった。
135 総評5    :2021/06/21(月) 00:18:26    ID:???0
紙一重で地雷の連鎖爆発からは生還したものの、その衝撃は10年間眠っていた人型機械を呼び覚ましてしまう。
戯画謹製の古代兵器、『ジンキ・リザレクション』による侵攻の始まりであった。
本作はロボットバトルものを装っているが、プレイ時間の大半は飽き飽きする日常の反復でしかない。
ゲーム内期間30日×1日4回のコマンド選択に対し、イベントが少なすぎるのが原因である。
平時は操縦者であるヒロインとの交流や訓練を重ねて戦闘に備えるのだが、基地内での親睦および訓練は一文字の描写もなく、ただSD絵が表示されるだけ。
汎用デートイベントは最初の戦闘を迎える前に枯渇し始め、以降は既視感が唸りを上げるほどの使い回しが続く。
このループする日常によってシナリオが極度に水増しされており、合間で語られる本筋は非常に短い。
大雑把な人物紹介と状況説明が済む頃には全期間の半分が過ぎ、中盤でようやく現れた敵部隊は個性を把握する間もなく次々と退場していく。
戦闘シーンも、各機1枚ずつしか無い立ち絵と搭乗者の顔グラだけの紙芝居で、躍動感が感じられない。
そして最後は、無理のあるヒロイン無双や敵の内輪揉めによる自滅といった荒業で強引に幕が下ろされる。
ワンクールのアニメなら、本筋はせいぜい2~3話分、残りを新規要素の無いエンドレスエイトで埋めて打ち切りくらいの惨状である。
その上、不親切なフラグシステムがシーン回収の苦行度を格段に高めている。
陵辱シーンは戦闘ごとに存在する敗北バッドエンドに付随しており、全回収するには各ルートに平均4回ある勝敗判定にそれぞれ1度は失敗する必要がある。
しかし、判定に使われるステータスの現在値及び勝敗のボーダーラインは明示されず、しかも分岐は強制で、勝てる戦闘にわざと負けることはできない。
つまり、ちょうど目当ての戦闘まで勝ち進んだところで負けるように、見えないステータスを、見えない勝利条件に合わせて、毎回手探りで調整するしかないのである。
加えて、一部のHシーンには「ランダムイベントで入手した特定の衣装を着用した上で、特定の場所でランダム発生」という面倒な発生条件がある。
必然的にシーン回収はスキップ全開のリトライ作業と化し、評価基準は「効率的か否か」へとシフト。
E-moteを筆頭に見栄えがする演出も、テンポを阻害する障害に転じて牙を剥くのである。
表面は美しく塗装されていても、中身は10年前どころか前世紀の遺物級であり、現代に呼び戻されたこと自体が不幸であった。

負の連鎖はまだ終わらない。
ジンキ復活が呼び水となったのか、今度は墓場からのリザレクションが発生した。
あかべぇそふとすりぃの『墓多DYINGZOMBIES ~Second Chance for BEAUTIFUL LIVE~』が、ゾンビもどきによるカチ込みを仕掛けてきたのである。
第一印象は『ゾ○ビランドサガ』の基幹コンセプトを丸パクリしたゾンビアイドルもの。
しかし実態は、アイドルよりも、ゾンビよりも、下ネタやマフィアとの抗争に重きを置いた壮絶なバカゲーであった。
歌やダンスのシーンは少ない上に端折られ気味。
代わりに、ロックと称して実弾を発砲し、銃撃や爆破から客をかばう肉壁となってアイドルとしてステップアップしていく。
ゾンビ設定にしても、ゾンビ姦で特殊性癖持ちにアピールするシーンはなく、濡れるとゾンビ肌隠しのボディペイントが落ちると言いつつ普通に入浴するなど、あまり活かされないどころか時折忘れられる。
一方、ギャグ要素においては尋常ならざるセンスが剥き出しである。
中でも、首から下がシリコン製のヒロインがオナホを材料にして右腕を復元するも、オナホに芽生えていた自我に肉体を乗っ取られる展開は白眉といえよう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
136 総評5    :2021/06/21(月) 00:18:46    ID:???0
ゾンビ臭が初夏の風に拭われたころ、ensembleが野に放った『Secret Agent~騎士学園の忍びなるもの~』が、忍ぶどころか暴れ始めた。
KOTYeの二大鬼門たる騎士と忍者を共に込められた本作は、タイトル発表と同時にハンターに察知されて追跡対象となっていた。
しかしエントリーに至った理由は皮肉にも、詰め込みすぎた設定の消化不良である。
例えば、女性と接するのが苦手な主人公はヒロインたちと普通に会話し、結婚含む将来設計が自由にならない財閥令嬢はスムーズに主人公と結ばれる。
唐突な展開も散見され、最序盤のキャラ紹介イベントが一巡するとヒロイン全員が主人公に惚れており、悪役はいつ改心したのか不明なまま主人公のピンチに駆けつける。
そもそも、近未来である作中において、忍者と騎士の設定はごっこ遊びレベル。
忍者といっても現代風の諜報員で、クナイや手裏剣は忍者っぽさを出すための小道具にすぎず、主人公は忍びなれども忍ばない。
ミスや油断から幾度となく一般人に見つかるだけでなく、素性の隠匿より目前のトラブル解決を常に優先し、時にはクナイを投げてからおもむろに姿を表す。
任務からして、意訳すれば「謎の文○砲使いの正体を暴け」であるため無辜の者に害はなく、上司である母も「青春を謳歌しながら任務を遂行しなさい」と能天気で緊迫感に欠ける。
また、騎士の実態は強権を持つ生徒会役員と各委員会長の集まりでしかないし、学園ならではといえるイベントにも乏しい。
以上をもって、Secret Agent、騎士、学園、忍びなるものの各要素は否定され、タイトルの形骸化は見事に成されたのであった。

夏には、探索先のハンターたちから3通の暑中見舞いが届いた。
ヒロインのヤンデレビッチストーカー出力が高すぎて、主役たるべきメガネ属性が死んでいる『メガスキ! ~彼女と僕の眼鏡事情~ 伊波乙葉編』、
メイン要素がドロップアイテム収集であるにもかかわらず、会敵機会と戦闘回数に制限を設けてセーブ&ロード地獄を誘発した『創神のアルスマグナ』、
主人公とヒロインを明智光秀と織田信長の生まれ変わりに設定するも、登場人物を総動員した現代豆知識の開陳ラッシュが横行しすぎて麒麟が来ないと評された『彼女がアイツで、俺はだれ!?』、
と続いた選評からは、旅路の順調さが伺い知れる。
その淀みなさは住人たちに滔々と流れる大河を想起させ、酷暑にひとときの涼をも届けたのであった。

しかし、まだ暑苦しい夏は終わらない。
製作がSAGA PLANETSでライターが5人の時点で、かの『カルマルカ*サークル』の二の舞と予想されていた『かけぬけ★青春スパーキング!』が、前評判通りに参戦したのである。
前例に漏れず、ライターごとに人物設定と主題の取り扱いがブレブレで、作品全体を貫き支える軸が覚束ない。
まず主人公は義妹と二人暮らしの苦学生で、敵視している親族からの援助を断固拒絶中という境遇である。
しかし、個別に入るとあっさり援助金に手を付けて遊び呆け、敵役も実は悪人ではなく主人公が誤解していただけと判明する。
プレイヤーが見たいのは壁を乗り越える過程であって、挑まずに諦めたり壁が勝手に消えたりする様子ではない。
ヒロインたちの性格や反応もルートによって異なり、二面性や三面性を遺憾なく発揮している。
また、「青春」という主題も漠然としており、それこそ甘くも辛くも苦くも、どうとでも描けるものである。
それを複数ライターに投げた結果、ジャンルさえもバラバラなしょっぱい事態に。
メタネタパロネタてんこ盛りのドタバタやらイチャラブやら感動系やら、とにかく節操がなく、それでいて大半がド平凡オブ平凡ズな使い古しエピソードの羅列にすぎない。
数撃ちゃ当たる方式では外れ弾が増えるのは自明であり、フルプライスで1~2ルートしか好みに合わないともなれば、不満の声が上がって当然といえよう。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
137 総評5    :2021/06/21(月) 00:19:42    ID:???0
ようやく炎暑を乗り切ったのも束の間。
ソーシャルディスタンス軽視という新たな火種『Honey*Honey*Honey!』が、新規ブランドおうちじかんによって生み出された。
最大の特徴は、男女は2m離れて生活するように定めた“男女接近法”という設定である。
舞台となる学園内でも通路やベンチが赤青に塗り分けられており、特に教室側が赤一列で男子が入室できない廊下は「なかなかパンチの効いた廊下だ」と作中でも称賛されている。
掴みは良しとしても、男女の濃厚接触を制限する厳しい条件をエロゲーに設け、物語をどう展開するつもりなのか。
製作者の出した答えは「無理筋設定なので無視する」であった。
登場人物たちは普段から2mを意識して生活しているようには見えず、むしろ近づいていて当たり前で、たまに思い出してその時だけ人目に気を付ける程度。
個別の内容も、
「取り締まる立場なのに自分だけ交際するのはずるいと言われた→今後は交際許可をどんどん出します→大団円」、
「教え子と男女の関係なのがバレた→幼児の頃書いた婚姻届があるから淫行じゃない!→万事解決万々歳」
のように、シュール未満の三文芝居である。
看板だけ奇を衒って耳目を集めたところで、中身と食い違っていればペテンでしかないと身をもって示した一作であった。

2m詐欺を切り抜けた矢先に、SUKARA DOGが『スケベな処女のつくりかた』で完成詐欺を披露する。
タイトルで調教ものを仄めかした上で、まだ処女なだけで最初からスケベに仕上がっているビッチをヒロインに据え、とかく未完成品が問題になりがちな業界を鋭く風刺してみせた。

秋の暮にはクライマックスに向けて狩猟ペースが向上し、発見後に判断保留ないしは調査続行となっていた作品の選評が次々と届きだした。
今年もまた、祭りが始まる。

皮切りに、evoLLが閉鎖空間『Hではじめた絶品バーガー ~え?ご注文はおっぱいですか~』を領域展開した。
特筆すべきは各種CGの少なさで、「絵をいかに減らすか」から逆算して物語が作られている。
ハンバーガーショップの店先で声をかけられた主人公が、そのまま住み込みでアルバイトを始める場面から幕を開け、最後まで敷地外の様子は描かれない。
この方法で、背景は時間帯差分を含めて10枚程度にまで削減。
立ち絵はヒロイン3人に仕事着とコスプレが1枚ずつで、表情差分はあれどポーズは常に一定である。
一枚絵は一応ミドルプライス相応の45枚あるが、質はいまひとつで、一枚絵限定の衣装も無くバリエーションに乏しい。
さらに、差分が平均4枚と少ないため地の文との齟齬が多発し、入れているのに入ってないエア挿入すら発生している。
シナリオもあって無きがごとくで、共通は各ヒロイン1回ずつのラッキースケベだけで半分を占め、個別に入り次第すぐに性交渉乱舞で終了する。
尺稼ぎに主人公の怖い顔ネタが採用されているが、具体的な描写も顔グラも無しに連発したところで、モブが逃げる際の悲鳴と逃走SEを混ぜたようなピャー音の不快感が耳に残るばかりである。
また、ヒロインの顔アイコンは無駄に大きく、セリフのたびに現れては消えてを繰り返すため、特にHシーンでは鬱陶しい。
そしてUIは、メッセージウィンドウの透明度調整すら不可能な充実度である。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
138 総評5    :2021/06/21(月) 00:20:14    ID:???0
次いでLose発の魔列車『まいてつ Last Run!!』が、レールを外れて戦場へとなだれ込んだ。
おもな不満点は、売り方とエロの削減である。
いわゆる完全版商法を採用し、ファンディスクを無印版と抱き合わせてのオーバープライスでのみ販売。
しかも、無印部分はブラッシュアップと称して裸立ち絵などのアダルト表現が削られており、不完全版商法とも揶揄された。
追加部分のエロは単純にシーン数が少なく、無印39回に対して追加19回と半減している。
さらに、パッケージで最前列に大きく描かれている新ヒロインのHシーンが1回も無い。
一応公式サイトに記載はあるが、シーン数を合算でしか表記しないなど長所を誇張し短所は矮小化しており、リボ払いの勧誘文句さながらである。
とはいえ、過去作の高評価が落差をより際立たせていることもあり、評価としては「汚い売り方のガッカリゲー」あたりに落ち着いた。
しかし本作はその後、不名誉な脚光を浴びることになる。
事件発生は発売から約1ヶ月後。
Loseの要請により、大手データベースサイトから、本作を含むLose名義の全作品に関するデータおよびレビューが根こそぎ削除されたのである。
期待するがゆえの苦言と改善への切なる願いが渦巻くさなかに、メーカーの実績とユーザーの批評の積み重ねを、ただ黙ってごみ箱を空にでもするかのように消す。
この行為は単なる批判隠しには留まらず、ユーザー生成コンテンツにメーカーが介入した悪しき例として反発を招いたばかりか、旧来のファンに後ろ足で砂をかけて一般に逃亡する意思の現れとも見做され、業界史でも一二を争う規模の大炎上を巻き起こした。
慌てて本作のレビュー以外のデータ復旧を認めたところで、失った信用は戻らない。
鉄道事故を埋めて隠す「埋鉄」作戦の発動は、さらなる怒りと失望をもたらすだけの逆効果に終わった。
「まいてつ全部入りプロジェクト」としてエロ要素の補填も始めてはいるが、去った者には届かず、残った者からは冷ややかな目を向けられている。
惨憺たるラストランの終点は、未だ見えない。

悲鳴のように哀しく響く汽笛が徐々に遠ざかっていく中で、野盗の襲撃が発生する。
それはエロ有りRPGで知られるエウシュリー作、『天冥のコンキスタ』による不意打ちであった。
「シンプルなステージクリア型のSRPG!」という触れ込みは正しいものの、シナリオとゲーム性の両面において単純さが度を越している。
睡魔族の主人公が魔王の死をきっかけに覇権を狙って決起するストーリーであるが、やることといえば目先の敵対勢力への襲撃もしくは防戦しかない。
しかも主人公は脳筋で、戦いは常に力押し。
余計な挑発をしてピンチを招き、わかりきった状況分析をドヤ顔で披露してはイキり倒すアホだが、作中では策士扱いである。
メインヒロインは、主人公への賛美と説明的セリフを繰り返すだけのBOT。
ほかのヒロインたちは任意加入でメインストーリーには絡まず、Hシーンも「くっころを経て魅了一発で完堕ち」のワンパターンで2回ずつしかなく、雁首揃えてモブエロ要員の域を出ない。
挙句、伏線らしきものは放置して打ち切りエンドである。
シンプル化の名目で中心人物の心情や動機までも削り落としてしまっては、もはや物語とは呼べまい。
SRPGパートも悪い意味でシンプルであり、マップは狭く、育成の自由度は低く、戦略性に乏しい。
何をするにも敵の捕獲ありきのシステムが特徴といえるが、その捕獲にはストレスが伴う。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
139 総評5    :2021/06/21(月) 00:20:58    ID:???0
宴もたけなわとなったところで、Wonder Foolの『まおかつ! -魔王と勇者のアイドル生活-』が舞台に上がった。
“魔王でアイドル”をコンセプトに、勇者として異世界に召喚されたプロデューサーが、元魔王のヒロインたちをアイドルとして育成していく話である。
しかし、アイドルと異世界の組み合わせが面白さに寄与していない。
異世界ものではよくある、潜在的な需要はあれど未開拓の概念を現代から持ち込んで一人勝ちするパターンをなぞっているため、アイドルもののお約束ともいえる苦労や挫折とは全くの無縁。
後に結成されるライバルユニットも良き競争相手という立ち位置で、現代の設備や道具も「開発した」の一言で簡単に入手し、文字通り敵も障害も存在しない。
かといって大成功の軌跡を華々しく描けているわけでもなく、ありきたりなアイドル活動をして無難に成功するだけなので爽快感もない。
しかも、大胆不敵な編集のせいで物語は穴だらけであり、盛り上がりそうな場面でも容赦なくカットされている。
プロローグでの魔王との対決からして、「では始めようではないか勇者よ!」から1クリックで決着。
本編ではさらに酷く、ユニット名を決めて基礎レッスンを始めたあたりで半年後にジャンプしたかと思えば、もう人気アイドルグループとしての認知を得ており、音痴を克服したばかりだったヒロインは歌姫級の歌唱力になっている。
過程は「色々あった」の一言でキンクリの彼方である。
その色々を描いてこその物語なのだが、あるいは平々凡々に順風満帆すぎて描きようがなかったのであろうか。
記念すべき初ライブですら二言三言のMC以外は省かれており、ここぞというところには悉くスポットライトが当たらない。
個別は例によってHシーンの羅列で、隙間にかろうじてシナリオの欠片が存在する。
その内容も、倒れた主人公をひたすら看病し続けるだけ、突拍子もなく復活した真の魔王討伐に旅立って1クリックで8ヶ月後のエピローグに飛ぶなど、アイドル要素が薄い。
歌でいえば、イントロから即アウトロに移行して終わったり、間奏だけが続いたりするような、拍子抜けの詰め合わせアルバムとでも評すべき仕上がりであった。
140 総評5    :2021/06/21(月) 00:21:19    ID:???0
続いて、まさかの二の矢が戦場に飛来した。
スワン系列の捨てブランドと思われていたももいろPocketが、二作目となる『オレは姫武将を孕ませたい!』を排出したのである。
現代からタイムスリップしてきた主人公の視点で描く戦国武将女体化ものであるが、歴史や武将への習熟やこだわりが感じられないどころか、中身が薄いを通り越して無に近い。
おもな原因は、歴史上の大戦や大事件が秒で終わり、何事もない幕間が延々と続くバランスの悪さである。
信長・蘭丸・光秀のルートでは、本能寺の変を回避するとタイムパラドックスにより主人公が消滅するジレンマがテーマとなるが、尺の9割は「主人公がどうすればいいか悩む→Hシーン→悩む→Hシーン……」の繰り返し。
結末はヒロインごとに若干違うものの、結局どうにもならずに諦めた主人公が信長を見捨て、本能寺の変を数行の説明で片付けて終わる点は共通している。
信玄と謙信のルートは川中島の戦いを決着させないことが目的となるが、要は余計な真似をして歴史を変えなければいいだけであり、何の面白みもない。
信玄ルートは戦場に出ても活躍しすぎないように俺tueeeけど自重する話、謙信ルートは二重スパイごっこで越後と甲斐を何度も往復して健脚になる話である。
退屈が骨身にしみる中、信玄エンドだけは悪い意味で衝撃的といえる。
病床の信玄を救うべく、主人公は信玄との間に生まれた子から異能の力を借りて現代に戻るのだが、その際に
「必ず戻ってきます。貴方の為なら、タイムマシンだって発明してみせますよ」
と約束しておきながら、帰還した瞬間に
「戻る方法がなくなってしまった……」
と絶望して何もかも諦める。
数日後、信玄の生まれ変わりと思しき女性と出会って感動にむせび泣き、過去に残した妻子は放置して自分だけハッピーエンドである。
CG関連も、相変わらず粗雑そのもの。
孕ませをタイトルに冠しておいてボテ腹立ち絵はなく、バストアップになるまで拡大して誤魔化しており、ときにはそれすら忘れて引きの立ち絵を表示するミスも発生する。
また、本能寺の変に主人公を直接関わらせないことで関連するCGを0枚に削減しており、ルートヒロイン3人にはEDの一枚絵すら存在しない。
そして背景は使い回しが多く、どこの領地でも城内・城門付近・城下町の景色が同じである。
Hシーンも、絵柄やアニメーションは不安定で、テキストは見ればわかることを念入りに語る食レポのように冗漫かつ味気ない。
さらに、読み込みのたびに5秒以上固まる仕様も前作からしっかりと受け継がれている。
これだけの空疎を1GBに集約し、お値段は貫禄のフルプライスである。
強いて褒めるとすればただ一点、「射精に至った!」「果てる!精液が放たれる……!」「射精する……彼女の中に放つ!」など、射精時に必ず生じる一瞬のダイナミズムだけであった。

祭りの締めくくりは、新種のキメラ『まごかつ ~可愛い孫のためなら中出しOK…~』との遭遇戦となった。
CG・設定・ストーリーの狂いが絡み合うイカれた作風は、アパタイト老女シリーズの新境地と呼ぶにふさわしい。
まず、「定年を迎えた老ヒロイン視点で男の子を次々と逆買春していく」というコンセプトの時点で相当に人を選ぶ。
これが、極めて限られた性癖の持ち主のためだけにと開き直った結果ならば、それはそれで見上げた心意気といえよう。
しかしヒロインの容姿はせいぜい中年止まり、竿役もバキバキの青年にしか見えず、コンセプトと乖離している。
貫き通す気がないならば、尖った看板を掲げるべきではない。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
141 総評5    :2021/06/21(月) 00:21:44    ID:???0
冬を前にめぼしい標的をあらかた狩り終え、ハンターたちは余裕を残して最終局面へと向かう。

捜査や推理をせず、お粗末な真相を後生大事に隠しているヒロインと仲良くなって口を割らせる話をミステリーと豪語した『鍵を隠したカゴのトリ』、
似たようなプレイを繰り返してからヤリ捨てるだけで変化に乏しく、テキスト・塗り・声の調子に至るまで、全体的な質の低下が指摘された『巨乳女士官洗脳催眠「お前のような男の命令に従う訳がないだろう」』、
ペラペラ設定の脳筋姫たちが迷宮に突撃しては嬲られるだけのワンパターンで、主人公が敵味方の二役を演じている伏線をスルーして正体バレせずに終わる『プリンセスクライシス』
の3作を、年を跨いで次々と制圧。

そして予備期間終了間際の1月31日には、
「1ヶ月前まで2020年だったのか。ならばほとんど2020年みたいなものだな。」
と言わんばかりに、『黒ビッチギャルがキモオタに堕ちるまで ~監禁〇辱配信日記~』が転がり込んできた。
『懺悔島』と『ブラック企業』を排出してきたTRYSET Breakは、これで3年連続エントリーの達成である。
本作は、タイトルに含まれる各要素の精度が低い。
監禁○辱とあるが、どちらかといえば神待ち援交からのほのぼのレ○プであり、鬼畜要素は薄弱。
動画配信にしても、物語を動かす重要な要因にはなっておらず、プレイの一環程度の軽い扱いでしかない。
撮影されている場面のCGは全20枚中6枚と1/3にも満たず、うち2枚はトイレ盗撮である。
また、感嘆から喘ぎ声に至るまで、あらゆる「ああ」が「嗚呼」に置換されており、ヒロインのギャルっぽさを著しく損ねている。
これでは、公式サイトの見出しを「せいひんじょーほー」のようにひらがなで表記する工夫も台無しであろう。
片や主人公のキモさは煥発しており、クリーチャーじみた醜悪な体型を惜しげもなく晒している。
中でも、陰茎しか描かないチン・ファンネル系の表現と見せかけて、射精と同時に光学迷彩を解除して豪快にフレームインする手法は一定の評価を得た。
全体的に格調低く纏まっており、マイスターとしての貫禄すら漂い始めたTRYSET Breakの動向は今後も注視されるであろう。
142 総評5    :2021/06/21(月) 00:22:11    ID:???0
以上をもって全エントリー作品22本が出揃ったところで、本年の大賞および次点を発表する。

次点は、
『ジンキ・リザレクション』
『天冥のコンキスタ』
『オレは姫武将を孕ませたい!』
『まごかつ ~可愛い孫のためなら中出しOK…~』

そして大賞は、
『LOVE・デスティネーション』
とする。

2020年は12ヶ月どの月の発売タイトルからも選評が届き、7年振りとなる全月制覇、グランドスラムが達成された。
にもかかわらず、豊作感と同時に飢えも覚えるのは、不満点の多くに手抜き感が付随するためであろう。
特にシナリオの空疎化は深刻で、おもに設定の消化不良がコンセプトの実現を失敗に至らしめている。
すなわち事前情報と実態の食い違いであり、この傾向は前年から引き続き変わっていない。
エロゲーは千差万別な性的嗜好を前提とする娯楽であり、良し悪しと同等以上に合う合わないが重要視されるため、評価する際には事前情報も考慮される。
事前情報とは売り手の掲げた約束であり、買い手はその約束に対価を払うのである。
ゆえに、内容以前に約束を魅力的に演出しなければ手に取られることすらない。
製作者が強固な信頼を確立しているなら話は早いが、そうでなければ事前に開示する絵柄や設定が最優先され、次にエロ、シナリオは往々にして後回しとなる。
そして途中で力尽きたとき約束は果たされず、絵は良く設定も面白そうでありながら欠点だらけの作品が排出されるのである。
本年のエントリー作品の大半がこのパターンに該当するなか、次点以上の作品はさらに踏み込み、掲げた約束を自ら卑しめる段階へと到達した。
主役のロボットとエロを単純作業の底なし沼へと沈めた『ジンキ』、
シンプル化の大義を掲げてゲーム性とシナリオを骨まで削った『天冥のコンキスタ』、
戦国武将の知名度にタダ乗りする安直な企てすら失敗した『姫武将』、
奇を衒うためだけに特殊性癖をぞんざいに利用した『まごかつ』
いずれも凡俗から一歩抜きん出た、深淵に名だたる難物といえよう。
しかし、手抜き感を払拭することは叶わなかった。
対して『LOVE・デスティネーション』は、あり余る熱意が引き起こした暴走事故の産物である。
土台を支えるキラキラルビがもたらす疲弊、軸となる何様主人公への嫌悪、そして脇を固める地雷ヒロインズへの失望。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
143 総評5    :2021/06/21(月) 00:22:33    ID:???0
さて、結果発表は終えたが、ここでひとつのやり残しと向き合わねばならない。
それは、Loseの炎上騒動後に届いた選評で提示された、
「盤外要素でも作品本体の評価に影響を与えうるのではないか?」
という問いかけである。
そこで返答を兼ね、KOTYeのコンセプトと理念を再確認しておきたい。
まず、KOTYeはゲームの出来の悪さで雌雄を決する戦場である。
よってメーカーの言動が俎上に載るのは、ゲーム内容の欠点に紐付いた原因として、でなければ余談として、このいずれかに限られる。
これを踏まえて一連の騒動を振り返ってみると、内容は悪化していないどころか、結果的には一定の改善に繋がっている。
にもかかわらず不平不満の抜本的な解消に繋がらなかったのは、炎上の主たる原因がゲームの内容ではなくメーカーの言動にあったからにほかならない。
メーカーの意図はどうあれ、「都合の悪い批評は強制削除し、旧来の支持者を養分の絞りカスとして切り捨てようとしている」と判断されたことが根源であり、問題の本質はオタクの権利と誇りの両方を侵害した点にこそある。
ゲームの「出来」が本件に及ぼした影響は限定的である一方、メーカーに対する反発や怒りといった悪感情は創作物にまで流入し、ゲームの「印象」をも著しく悪化させた。
つまり「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のことわざ通り、「作者が嫌いなので作品も嫌い」になったのである。
これは社会心理学においてバランス理論とも呼ばれ、認知の不均衡を解消しようとする自然な心の動きとされる。
「作者と作品は別」だと理屈ではわかっても、感情はそう簡単に割り切れるものではない。
それでも、KOTYeが「ゲームの出来がすべて」という基幹コンセプトを掲げている以上、そこには理性に基づいた断固たる線引きが必要なのである。
メーカーが史上稀に見る大失態を犯したとしても、ゲームの内容と固く結びついていないのならば余談であり、評価に際して重視されることはない。
これを曲げる行為は、感情に任せて自己満足のために行動し、自ら掲げたコンセプトを歪めることを意味する。
それはクソゲー誕生の構図そのものであり、まさしく怪物と闘う過程で自らも怪物と化した姿ではないか。
ハンターとは、復讐や快楽のために虐殺を行う者ではなく、怪物と合体して勃ったまま死ぬ弩級変態でもない。
罪も業も覚悟も背負い、敬意と感謝を抱いて怪物と闘う者のことである。
作品と真摯に向き合い、本質を探って解体し、咀嚼して味わい、腑に落として血肉に変え、止揚に至りて供養と成す。
そのための標として、「クソゲーを掴んでしまった怒りや憎しみを笑いに昇華する」というKOTYeの理念は存在する。
ユーモアとは、理不尽や不条理を寛大な心で眺め楽しもうとする精神の発露である。
嫌う対象を笑いものにしてやろうと画策するのではなく、哀しき怪物の顛末を、まとわりつく負の感情ごと、どうにか笑い話に着地させようと足掻くのだ。
たとえ今が、後に黄昏期と呼ばれる痩せた時代なのだとしても。
終わったあとでくだらなかったと笑い飛ばせる、愉快な旅をするために。

最後に、自ら排出した大賞作をコメディと称したJADE御大に対抗し、ハンターなりの喜劇論を提示してKOTYe2020の結びとする。

「負の中に正を求め、悲劇の先にユーモアを見出す。それこそ我々が目指す“愛ある旅路の果て(LOVE・デスティネーション)”である」
144 総評5    :2021/06/21(月) 00:24:11    ID:???0
以上です
最終的にかなり長い執筆期間を貰うことになってしまいましたが、それが無駄な時間ではなかったと思ってもらえれば幸いです

選評・総評案の執筆者各位をはじめ全参加者の皆様、ご協力ありがとうございました
145 名無しさん    :2021/06/21(月) 18:57:51    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
お疲れさまでした!
146 総評1 ◆RRWGPox/b6    :2021/06/21(月) 20:04:31    HOST:48.157.52.36.megaegg.ne.jp
>>144
素晴らしい総評の執筆、本当にありがとうございました
147 総評4 ◆qZUASUzsaY    :2021/06/21(月) 21:34:54    HOST:M106073034065.v4.enabler.ne.jp
総評完成、おめでとうございます。
時間をかけるべき所にかけたおかげで、説得力のある総評に仕上がったと感じています。
皆さん、おつかれさまでした!
148 名無しさん    :2021/07/01(木) 21:00:25    HOST:KD121105225207.ppp-bb.dion.ne.jp
Wikiにも掲載されたようで2020年もこれで終わりですね。皆さまお疲れ様でした。
名前
E-mail (省略OK)
内容

6    【2019】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 100)

1名無しさん    :2020/02/16(日) 11:39:21    HOST:bai9536ffe9.bai.ne.jp
2019年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://w.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度
※例年の場合。2019年度の総評受付期間については今後協議?

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
81 総評2    :2020/06/06(土) 00:30:14    ID:???0
以上で全エントリー作品18本の紹介を終え、次点及び大賞の発表に移る。

次点は、
『ギルドマスター』
『白恋サクラ*グラム』
『カスタムcute ~俺と彼女の育成バトル!~』
『勇者と踊れ!~ぼっちの俺が異世界召喚されて美少女たちと学園最強パーティを組みました~』

そして大賞は、
『崩壊天使アストレイア』
とする。

2019年の傾向は、告知詐欺・粗末・未完成・ゲーム性障害の4種類に大別される。
エントリー数を前年比で約3割伸ばす原動力となった最大勢力は、告知詐欺すなわち事前情報と中身の不一致であった。
例えば、タピオカティーを称するドリンクを飲んだらカレー味だったとしよう。
この場合、問題の本質はタピりたい欲求の不満であり、カレーとして美味いかどうかはではない。
同じく、特に抜き目的でエロゲーを求めるとき、予定調和は大前提。
娯楽としての欲はストライクゾーンが極めて狭く、そこを外す意外性は害悪でしかないのである。
第二勢力は、様々な意味で質が低い粗末さ。
エロにせよシナリオにせよ、作品の核そのものが稚拙、または腐った添え物が足を引っ張っているタイプで、代表的なクソ要素のひとつである。
エロさえ良ければすべて良しで通すにしても、最低限のお膳立ては欠かせない。
腹を満たせれば生肉まるかじりでも構わないのは獣であって、調理や盛り付けなくして紳士の心は満たせまい。
ただ、こうした主流の難点は、ある程度は身につけていて当然の嗜みともいえる。
ならば、凡百のクソとは一線を画す低みに至るための鍵とは何か。
答えの一端を身を持って示したものにしか、大賞という深淵へのラストダイブは成し得ない。
今回、有象無象のガヤから脱却する手段となったのは、クソ要素の掘り下げと掛け合わせによる確かな地力と個性の創出であった。
『ギルドマスター』は、多種多様な欠落の積み重ねにバグをトッピングし、空疎でありながらボリューム感を獲得して。
『白恋サクラ*グラム』は、事前に開示した要素が収録されていない告知詐欺にして未完成品であるだけでなく、それを誤魔化す新たな手法を搭載して。
『カスタムcute』は、隙のないお粗末さと、古臭く障害でしかないゲーム性を兼ね備えて。
『勇者と踊れ!』は、異世界召喚RPGを銘打った上で醍醐味をかなぐり捨て、代わりに相性最悪のパズル要素を加えて。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
82 総評2    :2020/06/06(土) 00:30:36    ID:???0
かくして、KOTYe開闢以来12番目の王者は選定された。
しかし「一番のクソゲー」の定義には、今なお曖昧な部分が残されたままである。
それも当然で、良し悪しも幸不幸も、自分の心が定めるもの。
万人に共通する価値観など存在しないと承知の上で、客観を意識しつつ述べた主観のうち、より多くの共感を集めたものが残ったに過ぎない。
選評が届いたからといって、対象がクソゲーとの太鼓判を押されるわけでもないのである。
我々はクソゲー認定員ではないし、KOTYeはクソゲー審査機関ではない。
エロゲーにまつわる負の感情を共有して薄め、前向きに笑い飛ばしてカタルシスを得んとする同志の集いである。
この世に生まれたことがクソゲーの罪と誰かが言うなら、最後まで遊び抜き、ありのままの生を全うする贖罪をともに背負おう。
誘蛾灯に誘われた一寸の虫が、致死量の熱を感じてから爆散するまでに見る走馬灯を。
己が存在のすべてに本領を発揮させ、命を叫び尽くす瞬間の煌めきを。
断末魔に五分の魂の慟哭が書き殴らせた辞世の句を。
終わりゆく世界の存在証明を。
真理の切れ端を。
すなわち選評を、書き残すことで。
クソゲーを愛するとは、そういうことだ。
愛とは求めるでも与えるでもなく、ともに地獄へ落ちることさえ厭わぬ覚悟を指すのだから。

結びに、世界一有名な犬キャラクターの名言からカードゲームにちなんだものを拝借し、日々の戦いを支えてくれる安いプライドを託して筆を擱く。

「配られたカードで勝負するしかないのさ……それがどんなクソゲーであっても」
83 名無しさん    :2020/06/06(土) 14:06:24    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
総評お疲れさまです
84 総評1 ◆XksB4AwhxU    :2020/06/07(日) 19:12:43    HOST:janis220254162062.janis.or.jp
乙です!
何度か読み返しましたが修正点は見つかりませんでした
個人的な意見で申し訳ないですが少し最後の
>誘蛾灯に誘われた一寸の虫が、致死量の熱を感じてから爆散するまでに見る走馬灯を。
~真理の切れ端を。
辺りが少しくどいような感じもしますね
少し項目を減らしてみたら変わると思います
85 総評2    :2020/06/07(日) 22:48:53    ID:???0
そこは自分でもうっすらと引っかかってはいたものの、どう直すかが思いつかずそのままにしてしまってました
ややくどいから削るべき、と指摘されてみるとその通りですね

修正したので、再度の指摘がなければ>>82は↓に差し替えでお願いします

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

かくして、KOTYe開闢以来12番目の王者は選定された。
しかし「一番のクソゲー」の定義には、今なお曖昧な部分が残されたままである。
それも当然で、良し悪しも幸不幸も、自分の心が定めるもの。
万人に共通する価値観など存在しないと承知の上で、客観を意識しつつ述べた主観のうち、より多くの共感を集めたものが残ったに過ぎない。
選評が届いたからといって、対象がクソゲーとの太鼓判を押されるわけでもないのである。
我々はクソゲー認定員ではないし、KOTYeはクソゲー審査機関ではない。
エロゲーにまつわる負の感情を共有して薄め、前向きに笑い飛ばしてカタルシスを得んとする同志の集いである。
この世に生まれたことがクソゲーの罪と誰かが言うなら、最後まで遊び抜き、ありのままの生を全うする贖罪をともに背負おう。
そして、書き残そう。
己が存在のすべてを振り絞り、命を叫び尽くす瞬間に見る走馬灯を。
爆炎に焼かれながら掴み取った真理の切れ端を。
終わりゆく世界の存在証明を。
すなわち、選評を。
クソゲーを愛するとは、そういうことだ。
愛とは求めるでも与えるでもなく、ともに地獄へ落ちることさえ厭わぬ覚悟を指すのだから。

結びに、世界一有名な犬キャラクターの名言からカードゲームにちなんだものを拝借し、日々の戦いを支えてくれる安いプライドを託して筆を擱く。

「配られたカードで勝負するしかないのさ……それがどんなクソゲーであっても」
86 総評1 ◆XksB4AwhxU    :2020/06/09(火) 08:21:55    HOST:janis220254162062.janis.or.jp
乙です!
これ以上の指摘が出なければこれで今年の総評は完成ですかね
指摘出しするにしても期限を設けた方がいいと思いますが
どうでしょう
87 名無しさん    :2020/06/09(火) 22:57:56    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
乙です


>>86
そうですね
一週間か二週間か、とにかくある程度期限を決めて
その日までに指摘、あるいはチョット待ってコールでもなければ完成ということでよいのではないでしょうか
88 総評2    :2020/06/09(火) 23:42:33    ID:???0
では次の日曜日、6/14が終わるまで待ちましょうか
15日0:00になった時点で指摘の受付は終了
それまでに指摘がないか、あっても修正対応が済んでいれば同時刻をもって総評完成とし、済んでなければ修正の完了をもって総評完成ということで

全文投下からはあまり期間をおいてませんが
5月中旬の修正2の時点でほぼ最終稿に近い形になっていたことも考慮すると
指摘を待つ期間としては充分かなと思います

もちろん急いで決める必要はないので、指摘は歓迎ですし、
14日〆だと早すぎるという意見があれば、6/21(日)ないしはそれ以降〆でも構いません
89 名無しさん    :2020/06/13(土) 18:28:27    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
一応本スレからの転載

454 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2020/06/12(金) 20:37:33 ID:6MTbswEc
審議所にかけないのでこちらで指摘


http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1581820761/77
>しかも、本編に該当する『春音アリス*グラム』からHCGを流用する禁忌に手を染めている。

https://pbs.twimg.com/media/D245KNVU4AAAuYS.jpg
の通り、HCG以外も流用してるのでイベントCGに修正したほうがいいのではないかと
90 名無しさん    :2020/06/13(土) 18:43:35    HOST:KD106174021112.ppp-bb.dion.ne.jp
2019年スレから転載
454 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2020/06/12(金) 20:37:33 ID:6MTbswEc
審議所にかけないのでこちらで指摘


http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1581820761/77
>しかも、本編に該当する『春音アリス*グラム』からHCGを流用する禁忌に手を染めている。

https://pbs.twimg.com/media/D245KNVU4AAAuYS.jpg
の通り、HCG以外も流用してるのでイベントCGに修正したほうがいいのではないかと
91 名無しさん    :2020/06/13(土) 18:43:57    HOST:KD106174021112.ppp-bb.dion.ne.jp
うわ、すまんリロードできてなかった
92 総評2    :2020/06/13(土) 23:15:44    ID:???0
指摘および転載ありがとうございます
該当箇所では「流用の中でも、特にHCGの流用は最悪の所業である」という意図を伝えたかったのですが、確かにHCG以外は流用していないように読めますね

そこで、それ以外も流用していることと本来の意図が伝わるよう、追記と並べ替えを行いました
先に「あるべきものがない」ことを例示してから、姑息な埋め合わせ手段の一環としてCG流用に触れる流れに変更してます

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

肩慣らしを終えたハンターたちは、いよいよ泳がせていた調査対象のうち2体と対峙した。
先に激突したのは、納期との戦いに敗れ魔物へと堕ちた年度末よりのシ者。
NanaWindの『白恋サクラ*グラム』である。
合計3回、半年に及ぶ延期を経て年度末に排出されたエリートコース。
本作は、その恐るべき経歴に違わぬ実力を備えている。
フルプライスのファンディスクでありながら、中身はスカスカ。
パッケージや予告動画で水着をことさら強調しておいて、水着Hは一切なし。
新ヒロインの個別シナリオ「永遠の白」は、起承転結の起どころか土で終わり、事前公開済みのCGすら一部未収録でHシーンも絶無である。
代わりに、本編に該当する『春音アリス*グラム』から共通ルートを丸ごとコピペ収録し、容量とCG枠を大幅に水増し。
さらに、新規部分でも複数のイベントCGを差分流用している。
CG流用はHシーンにまで及んでおり、もはや禁忌を侵す行為と断じても過言ではない。
挙句、発売日の翌日には、発売記念と称して「無料追加アペンド」の順次配布を告知。
そこには、前述した水着Hや新ヒロインの未収録CG及び追加シナリオが含まれていた。
どう考えても、最初から入っているべきコンテンツの後付けである。
しかも配布は1~2ヶ月に1回のスローペースで少しずつ。
発売から7ヶ月を経た選評到着時点でも、「永遠の白」の追加はわずか2回。
いずれもバッドエンドになってループしただけで進展は少なく、「永遠の白紙」と皮肉られた。
こうなると、ほかのところまで疑わしく思えてくる。
ファンディスクにもかかわらずルートロック式な上、ほぼコンプしなければ回想モードが開放されないのは、全容の露呈と不評の拡散をできるだけ遅らせ、発売直後に売り抜ける時間を稼ぐため。
アペンドが期間限定なのは、未完成部分の後付けではないと装うため。
そう判断されても仕方あるまい。
パケ絵がピーク、バグを装わずに未完成を誤魔化そうとする豊富な手法、そのためにプレイヤーに不便を強いる胆力、発売後の長期に渡る継ぎ足し。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
93 総評1 ◆XksB4AwhxU    :2020/06/15(月) 21:10:05    HOST:janis220254162062.janis.or.jp
乙です!
これにて今年は大団円という事でいいんでしょうか
それとももう少し意見待ちすべきでしょうか
94 総評2    :2020/06/15(月) 23:49:23    ID:???0
あとは>>92の修正にミスや異論があれば再修正するくらいですかね

完成を急ぐ必要はないとはいっても、やはりどこかできっぱり線を引かないと終わりませんし、これまでに指摘待ち期間は十分確保できていたと思います
なので、土壇場で修正した>>92に対する指摘のみ例外的に明日6/16までは受け付けることにして、特になければ17日0:00をもって総評完成としましょう
95 名無しさん    :2020/06/15(月) 23:50:24    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
そうですね。自分も異論ありません。
96 総評2    :2020/06/17(水) 21:17:23    ID:???0
期限を迎えましたので、これにて2019年の総評は確定とします

充分な執筆期間をもらえたこと、また鋭い指摘をはじめ直接間接問わず様々な協力のおかげで、独力では到底たどり着けないところまで練り上げることができました
完成まで長らくお付き合いいただいた審議参加者の皆さん、ならびにKOTYe2019に関わったすべての方々に感謝を

お疲れさまでした
97 名無しさん    :2020/06/17(水) 21:19:10    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
本当にお疲れさまでした。

こちらこそ熱意ある総評を執筆いただき、感謝の言葉もありません。
98 名無しさん    :2020/06/18(木) 06:43:13    HOST:janis220254162062.janis.or.jp
お疲れ様でした
大きなゴタゴタも無く終われて良かったです
素晴らしい総評ありがとうございました!
99 総評1 ◆XksB4AwhxU    :2020/06/18(木) 06:44:05    HOST:janis220254162062.janis.or.jp
すいません酉と名前を忘れてました
100 総評1 ◆XksB4AwhxU    :2020/06/21(日) 17:28:14    HOST:janis220254162062.janis.or.jp
wikiにも載ったみたいですね
改めて乙でした!
名前
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7    【2018】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 279)

1名無しさん    :2019/02/02(土) 16:14:28    HOST:p7026-ipngn4801hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
2018年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://www60.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
260 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/07/27(土) 12:29:06    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
おはようございます
1か所の「が」抜けは直しておきます。

大賞理由で追加した哲学ですが、「エロ」「ゲーム」に不誠実という点で突き詰めるとスワンアイには厳しい評価を下さざるをえないと思います。
過度に糾弾するつもりはないのですが、同じ過ちを繰り返す点をを突く場合は必然と過去作との比較となるため、どうしてもブランドへの言及があると思います。

主語をスワンアイから孕らポコへ変更&ブランド名隠しで該当部だけ暫定案作ってみました。2文目だけ変更しています。前と比べてどうでしょうか。
-----------------------------------------------------------------------------------------
最も不誠実な人間とは、物事に対し真摯に取り組まず、その上で自らの非を認めずに小手先の誤魔化しを重ね、同じ過ちを繰り返す者のことである。
「孕ら・ポコ!」は、系列過去作となるSEX戦争やずっぷにおいて指摘をされた数々のクソ要素【舞台説明が希薄・登場人物の掘り下げが無い・シナリオ展開が電波・エロシーンが抜けない】について、性懲りもなく同じ過ちを繰り返している。
矛盾塗れの「ビッチなのに処女」についても、過去作から省みるどころか御託を並べて正当化し続投する図々しさだ。
261 総評5    :2019/07/28(日) 05:24:48    ID:???0
乙です
指摘に対応いただきありがとうございます。僕としては修正部分も全体部分も異論はありません。
これで反対意見や指摘が出ず、修正箇所の修正案が出れば今年は大団円と言う事でしょうか。
262 名無しさん    :2019/07/29(月) 19:48:02    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
自分は特に異論ないです。
263 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/07/31(水) 01:06:44    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
特に問題無ければ、今夜に完成宣言で大丈夫ですかね?
一応>>260の修正については、念のため該当する部分を丸々再投稿します。
264 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/07/31(水) 01:08:11    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
△今夜
〇本日31日の夜(23時頃?)

今夜だと紛らわしかったので念のため
265 一般1    :2019/07/31(水) 02:33:14    ID:???0
総評修正乙です。

こちらも特に反論はありません。
2文目の主語の変更に関しては、>>251の方がいいかも。完全に自分の感覚でですが…。
266 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/07/31(水) 23:52:37    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
2文目の主語については、個人的にはどっちでも意味が通ると思うのでどちらでも良いと思っています。
スワンアイの名を出した方が、過去から孕らポコに繋がる悪行の連鎖がありありと思い浮かぶメリットがありますし、
逆に名を出すことでブランドを攻撃しているように受け止められる難点もあります。
>>260の案では、「系列」という濁しで直接スワンアイの名を直接出すのは控える形にしていますが、
孕らポコの個別紹介でスワンアイの名を出しているので、読んでいればor知っていれば過去からの悪行は分かる形になっていると思います。

少し急ぎ過ぎた感じもありますので、大賞選定の文案について今週末まで意見を待ちましょうか
267 名無しさん    :2019/07/31(水) 23:53:35    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
個人的には7月中に決めたかったところですが
より納得行く形に出来たほうがいいですね。
268 総評5    :2019/08/01(木) 17:06:01    ID:???0
まあ今週中に完成していきたいところですね
今読んでいて何となく違和感を感じたところですが委員会の
>>加えて個別ルート内では平均して約1/4が使い回されている他
という所で主語がないような気がするので
>>加えて個別ルート内では平均して約1/4の文章が使い回されている他
などとしたほうが分かりやすいのではないかと思います

>>266については異論はありません
対応感謝します
269 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/08/04(日) 20:17:16    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
特に新しい意見が無かったので、大賞選定については>>260の孕らポコを主語にする方を採用させていただきます
また、>>268での指摘についても変更は細微なのでこの際対応しちゃいます

最後に、差し替え部分だけ再投稿して完成としたいと思います
270 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/08/04(日) 20:18:49    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
>>244の差し替え
↓↓↓↓↓↓↓↓↓

続いてエントリーしたのは、Chienより3年振りに発売された「委員界の異端者~IINCHO-Re.co~」。
同ブランド作「委員長は承認せず!」のリブートにあたる本作の売りは、異端者の名の通り一般からかけ離れたセンスにある。
まず、本作のシナリオは、「起こった事象を最初に叙述し、後からその過程を述べる」という手法が多々用いられる。
だが、ライターの技量不足によって説明が要領を得ないどころか時系列の矛盾が多々発生。
加えて個別ルート内では平均して約1/4の文章が使い回されている他、リブート前作から一部の文章を流用しており、その対応としてキャラ配置や固有名称だけ無理やり弄った影響で過去の改変や記憶喪失など怪奇現象が多発し、更なる混乱を齎している。
名前のついた登場人物は僅か9人と脅威のコンパクトさを誇る一方、いずれの人物も人間性や一般常識が欠落しており、頻繁に犯罪に走ったり裸族に目覚めたりと常人には理解不能。
これらの問題点を抱えながら話自体は起伏に乏しく面白さは皆無、唯一の癒しは男のアレを「ポニス」と表現するなど個性的な誤字が多い点のみ。
理解できない・理解できても価値が無いというダブルパンチの前に、プレイヤーは悉く精神を磨り減らされるのである。

一方、作品の舞台設定だけはやたら豪華。
本作の学園は委員会による自治が行われており、流通やライフラインまでも委員会によって運営される一方で、一般の学園でいう部室に当たる執務室を持たない生徒がヴィランとして暴れまわるなど、設定だけは人一倍凝っている。
勿論、クソゲーのお約束としてこれらについての具体的な説明も無ければ納得できる背景も用意されておらず、過剰設定も甚だしい。
また、補足説明としてTIPS機能がついているが、こちらも本筋に関わらない委員会やありふれた一般名詞の説明ばかりが目立つ不用品で、あまつさえ体験版では黒幕の正体をネタバレしているという無能ぶりだ。
本筋と関係ない説明ばかり充実させた結果、かえって作品スケールの小ささを自白してしまう様は、本家KOTYの反逆者に通じるものを感じずにはいられない。
271 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/08/04(日) 20:19:46    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
>>251の差し替え
↓↓↓↓↓↓↓↓↓

これらの視点で見た時、次点以上の作は、一方だけでなく両者において不誠実であることが如実に現れている。
「懺悔島」は単純にエロCGの質が低いだけでなく、無人島設定を全く活かさない点や有料コンテンツのエロを使い回しで済ますなど、エロに不誠実なことは明白であり、ゲームとして見ても無意味な選択肢が並び展開の分岐を活かせておらず、テキスト自体が誤字に塗れ読むに堪えないなどその低質さは目を見張るものがある。
「悪魔聖女」はゲーム性を主軸にしながらゲーム内容が詰まらない作業という時点でゲームとしての需要を満たせておらず、エロについても攻略対象の深堀りを放棄しCGの入手にランダム性をつける悪質さを見る限り、エロを求めるプレイヤーに真摯に向き合ったとは言い難い。
そして、「孕ら・ポコ!」はエロ、ゲーム、いずれの面でも誠実さが微塵も感じられない。
エロについては、催眠モノなのに主人公が真人間に戻ったり唐突に純愛要素を入れてジャンル詐欺をかます点、キャラの掘り下げが薄い上に中盤から電波化させることでヒロインの魅力を削ぐ点、低質なCGや童貞効果音テキストでエロを茶化す点など、エロの実用性は言うまでもなく、本来購入者が求めていた需要に応えたとは到底思えない。
また、ゲームとしても、抜きゲーというジャンルを無視した攻略要素によってストレスを与える点や、バックログジャンプを実装せず攻略難度を底上げする点など、抜きゲーとしての需要をまるで分かっていない。

「懺悔島」、「悪魔聖女」、「孕ら・ポコ!」……いずれも“エロ”と“ゲーム”に対し不誠実であることは明白である。
これらの争いの中、最終的に混迷を打ち破ったのは「最も不誠実とは何を指すか」という根本的な問いかけであった。

人は誰でも過ちを犯す。
確かに、「懺悔島」や「悪魔聖女」は、手抜きや見当違いの仕様によって凄まじいクソゲーとして世に降り立った。
それらの生みの親であるTRYSETやソウトハウスキャラが、KOTYeへのエントリーは今回が初めてではないことも重罪である。
だが、「懺悔島」も「悪魔聖女」も、過去それらのブランドがエントリーさせたクソゲーとは傾向が異なることから、“エロ”と“ゲーム”に不誠実という意味では今回が初犯という見方も出来る。
彼らが自らの過ちを反省し、同じ過ちを繰り返すまいという成長に繋がるのであれば、それは少なくとも未来への糧になる。

最も不誠実な人間とは、物事に対し真摯に取り組まず、その上で自らの非を認めずに小手先の誤魔化しを重ね、同じ過ちを繰り返す者のことである。
「孕ら・ポコ!」は、系列過去作となるSEX戦争やずっぷにおいて指摘をされた数々のクソ要素【舞台説明が希薄・登場人物の掘り下げが無い・シナリオ展開が電波・エロシーンが抜けない】について、性懲りもなく同じ過ちを繰り返している。
矛盾塗れの「ビッチなのに処女」についても、過去作から省みるどころか御託を並べて正当化し続投する図々しさだ。
これらに加え、理不尽な攻略難度や、ブランドの原点回帰を謳って多くの者を沼に沈めた狡猾さなどが合わさり、「孕ら・ポコ!」のクソゲーとしての基盤を盤石なものにしている。
体裁上はコンセプト通りに仕上がっていながら、制作者に誠実さというものが欠落していた一点が招いた悲劇。
2018年で最も“エロ”および“ゲーム”の要素に不誠実であり、最も購入者の需要に応えなかった「孕ら・ポコ!」こそ大賞に相応しい。
よって、KOTYe2018の大賞は「孕ら・ポコ! ~異能催眠で女学園を孕ませ征服~」とする。
272 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/08/04(日) 20:22:06    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
以上でKOTYe2018の総評完成とします
昨年と比べ難産でしたが、皆様のご協力もあり無事に完成に至りました
長い間お付き合いいただきありがとうございました
273 名無しさん    :2019/08/04(日) 20:50:14    HOST:pkty009-117.kcn.ne.jp
お疲れ様でしたー。
274 一般1    :2019/08/05(月) 00:34:51    ID:???0
総評乙です。
これで2018年も無事終えてよかったです。
275 名無しさん    :2019/08/05(月) 01:24:26    HOST:210-146-166-205.hiroshima.ap.gmo-isp.jp
総評完成乙でした
276 名無しさん    :2019/08/05(月) 09:38:31    HOST:st0421.nas811.p-kanagawa.nttpc.ne.jp
お疲れさまでした
277 総評5    :2019/08/05(月) 14:31:33    ID:???0
乙です。
動きないけどwikiはどうなるんでしょう
278 一般1    :2019/08/10(土) 01:03:32    ID:???0
生存確認のためにも
管理人さんから何らかのアクションがあればいいんだけど。。。
279 総評4 ◆ghsNzIGrWM    :2019/08/17(土) 23:12:09    HOST:KD027091207226.ppp-bb.dion.ne.jp
wiki編集解除されていたようで、親切な方が2019選評と共に反映くださったようですね
名前
E-mail (省略OK)
内容

8    【2017】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 142)

1名無しさん    :2018/01/31(水) 23:13:55    HOST:i211-130-181-244.s41.a028.ap.plala.or.jp
2017年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://www60.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
123 総評1 ◆ghsNzIGrWM    :2018/06/04(月) 00:17:47    HOST:KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp
以上が2017年内に選評が投稿されたクソゲー達になる。
だが、昨今のKOTYeでは恒例になりつつあるが、年が明けてから「申し開き」をする者が今年も現れた。

年明け早々に申し開きを始めたのは、7月に発売されていた「真・恋姫†夢想-革命- 蒼天の覇王」。
10年の歴史を持つ恋姫シリーズの最新作にあたるが、萌将伝以来久々のエントリーとなった。
まず、公式が「真・恋姫†無双のリメイクではない」と宣う本作であるが、残念ながらこれは嘘である。
というのも、過去作の「真・恋姫†無双」から魏ルートのみ抜き出し、
グラフィックの刷新やBGM追加、新キャラ・新エピソード追加を行ったに過ぎないものだからだ。
本編のテキストも過去作からのコピペが中心であり、「真・恋姫†無双の1/3リメイク」と言われても仕方がない。
元々のテキストが良く、また、追加されたエピソードについても内容は面白いのが救いではあるが、
同時に元のテキストと追加エピソードの内容が全く噛み合わないという問題点を抱えており、
折角の良テキストが台無しである。
過去作より続く戦争パートについても、今回新たに「熟練度」という成長システムが採用されたが、
熟練度による恩恵は微々たるものであり、おまけに周回時に引き継げないとあっては、
自ら旨味を殺しているとしか言えない。
1/3リメイクという点に目を瞑れば魅力的な要素が多かっただけに、
それすら潰していく本作にシリーズファンは只嗚咽を漏らすだけであった。
124 総評1 ◆ghsNzIGrWM    :2018/06/04(月) 00:18:06    HOST:KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp
続いての遅刻組は、9月にGaletteより発売された「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2」(通称:おに禁2)。
2014年に萌えゲーアワード金賞を受賞した過去作「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!」に、新たにヒロイン2人を加えての続編である。
だが、無印の製作スタッフが1人も残っていないことから警戒信号も同時に点灯しており、
ひと皮捲れば案の定惨憺たる出来であることが発覚したのだった。
まず、イラストについては、無印ヒロインは立ち絵と一部CGはそのまま過去作から流用されているが、
別原画によるそれ以外の新規CGではヒロインの面影は一切残っておらず、
無印プレイ済には只の思い出ブレイカーでしかない。
追加2キャラ分については立ち絵・CG共に一から描いていることもあり、無印組と比べると違和感は少ないが、
それでも質は平均以下であり、作品通しての絵のクオリティはお察しである。
おまけにCG差分も少なく、差分不足のため主人公のナニが下着を貫通してヒロインと結合していることもある。
シナリオについては、文章量自体はそれなりにあるが、質自体はこれも残念レベルである。
第一に、誤字脱字は向こうから勝手に飛び込んでくるくらいの頻度で出現し、
主人公名の取り違えもクソゲーの嗜みとばかりに標準装備。
CGとテキストの状況乖離も日常茶飯事であり、テキスト自体も「7人用のバスを11家族で貸し切り」と
一目でおかしいとわかるものが多数転がっている。
加えて、「主人公が右手を怪我して使えないために、妹たちが右手の代わりにいろいろお世話する」というのがゲームの趣旨にも関わらず、
主人公は平然と右手を風呂に浸し、砂浜で砂遊びに興じ、妹と駅弁スタイルで行為に及ぶなど、何一つ不自由さが感じられない。
怪我した右手に巻かれていた包帯も、知らぬ間に自然消滅したり、そうかと思えば左手に移動したりする有様であり、コンセプトからして破綻している。

本作では過去作から声優も全て入れ替わっているが、これも盛大なクソである。
シリーズ中に声優入れ替えの時点でクソ扱いされても仕方ないのだが、
此度の声優は殆どが素人演技である点がクソさに拍車をかける。
また、声優演技以外にも本作は音声周りに不具合を多々抱えている。
NGボイスはそこかしこに混入しており、声優の咳払いや言い直し、台本捲り等のノイズが複数入っている他、
酷いものでは20分近くに亘って収録現場の音声が録音されたものがそのままゲームに入っている。
他にも本来分けるべき台詞が繋がって収録されていたり、
Hシーン中に本来再生されるべき台詞から全て1つずつずれて再生される等、
エロゲーより声優収録現場を知る資料としての価値の方が高いのではと思われる程。
ゲーム側もこの質の低さに匙を投げたのか、200余りの箇所でボイス再生をサボる始末である。
それ以外にも、CGが表示されるべき場所で表示されずに真っ暗であったり、真っ黒背景に立ち絵だけが表示されたりと、バグもより取り見取り。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
125 総評1 ◆ghsNzIGrWM    :2018/06/04(月) 00:18:43    HOST:KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp
さて、エントリー作品を紹介し終えたところで、本年の大賞と次点の発表に移りたいと思う。
まず次点は、
「恋愛教室」
「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2」
そして大賞は、
「ママとの甘い性活Ⅱ」
とする。

本年はKOTYe10年目となり、創設された当初とはエロゲー事情も大きく変化している。
当然、今年エントリーしたクソゲー達にも、近年のエロゲー事情が多分に反映されている。
そのなかでも、クソゲーとして高い「質の低さ」を有するのは勿論のこと、
質の低さと現代のエロゲー事情の相関が色濃く表れている2作について、次点とした。
「恋愛教室」は業界内で繰り返される「ブランドロンダリング」の悪しき見本として、
「おに禁2」は原作スタッフ不在のまま商品未満のものを発売せざるを得ないという「人材不足・資金不足」の好例として、
それぞれ現代のエロゲー制作事情の厳しさと、それにより商品未満のものが生まれているという業界の負の面が鮮明に現れていると言えよう。
そして、その究極の例が大賞「ママとの甘い性活Ⅱ」だ。
最低限の体裁だけ作って流通に乗せなければいけないという「大人の事情」が無ければ、
これほどまでの負の逸材が日の目を見ることは恐らくなかったはずである。

疑問を呈す人もいるだろう、「ママⅡは買う前からクソと分かり切っている、クソゲーとして扱うのはおかしい」と。
だが、KOTYeは「その年に発売されたエロゲーから一番のクソゲーを決める」ものである以上、
そのクソゲーが持つ全ての要素を勘案し、総合的な負のポテンシャルで評価すべきものである。
例え見た目からしてクソと明白であろうとも、それがエロゲーとしてこの世に生を受けたからには、
KOTYeも最後までそのクソゲーが持つ要素を余すことなく語り、評価しなければならない。
さて、ゲームの構成要素を語る際、グラフィックというものはエロゲーに於いて非常に重要である。
それは、人が得る情報のうち8割は視覚に頼っていること、ゲームである以上プレイヤーは常に画面と相対し続けること、
例え他の要素が壊滅的な出来栄えでもグラフィックさえ良ければ「画集」として擁護の声が上がることからも想像がつくだろう。
逆に、グラフィックが低質であるゲームは、その他の要素でグラフィックの低評価を挽回できるクオリティを確保しなければ、
真っ当な評価はまず得られない。
では、ママⅡはどうだろうか。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
126 総評1 ◆ghsNzIGrWM    :2018/06/04(月) 00:19:01    HOST:KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp
今年は例年と比べエントリー数が伸び悩み、10年目としては少々寂しい結果となった。
これらの要因としては、前年のグリモ・村正、それ以前の戦極姫6、そしてチーズと、近年のクソゲーが大型化していた点が挙げられよう。
特にチーズに関しては3年前のゲームにも関わらず、
全方位に隙のないクソの御大として未だ多くの民に畏怖の念を植え付け続け、クソの新基準として君臨しつつある。
そのため、「並のクソゲーではこの先生きのこれない」という概念がスレに暗雲のように立ち込め、
普通に見ればクソかもしれないゲームでも選評が届かないという異常事態が発生。
結果、本来はプレイした人がクソと感じれば選評を投稿するエントリー制を採るKOTYeにも関わらず、
4ヶ月間選評なしという状況になったのだ。
だが、人の価値観が千差万別であるように、クソゲーという評価も人によって変わるもの。
エントリー制という形式であるKOTYeだからこそ、クソゲーと感じたら選評を書いてほしい。
貴方の選評を読み、貴方と共にスレでクソゲーを楽しみ抜き、
貴方が感じた哀しみ・怒りを笑い流すことを我々は待っているのだから。

人は問う、何故そこまでしてクソゲーを求めるのか。
それは我々に備わる本能ともいえるものである。
本能が故にクソゲーを求め、余すところなく味わい、共感し、笑いあうのである。
本能が故に、クソゲーが世からなくなるその日まで、クソゲーを求めてしまうのである。
その真理を示す語として、ある僧の格言を拝借し、本年の結びとしたい。

「ココロというものは、穏やかなシアワセという良作よりも、
劇薬のような刺激が一気に得られるクソゲーという餌を、好んでしまうものである」
127 総評1 ◆ghsNzIGrWM    :2018/06/04(月) 00:20:05    HOST:KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp
----------------------------------------------------------------

投稿は以上です
万が一修正漏れや誤字脱字がありましたら指摘ください
明日より出張なので数日対応できませんが、戻り次第その部分を直します
128 総評2 ◆c9O/rMN8hE    :2018/06/04(月) 00:25:09    HOST:pon188-109.kcn.ne.jp
最終稿お疲れ様でした!
129 名無しさん    :2018/06/04(月) 13:35:01    HOST:st0421.nas811.p-kanagawa.nttpc.ne.jp
最終稿お疲れ様でした
130 名無しさん    :2018/06/04(月) 15:54:35    HOST:175-41-65-185.fnnr.j-cnet.jp
最終稿乙です!
131 一般4    :2018/06/05(火) 21:05:16    ID:???0
修正お疲れ様でした!
見た感じこれ以上直すところはないように思います!
132 名無しさん    :2018/06/06(水) 11:14:54    HOST:KD121110141229.ppp-bb.dion.ne.jp
最終稿乙です!
長期にわたる修正作業お疲れさまでした
133 一般3    :2018/06/06(水) 12:42:55    ID:???0
総評審議お疲れ様でした
134 名無しさん    :2018/06/06(水) 14:17:07    HOST:st0421.nas811.p-kanagawa.nttpc.ne.jp
問題もなさそうですしこれで決定で良いのでしょうか?
135 総評2 ◆c9O/rMN8hE    :2018/06/06(水) 23:00:54    HOST:pon188-109.kcn.ne.jp
いいんじゃないでしょうか?
136 名無しさん    :2018/06/07(木) 10:40:17    HOST:st0421.nas811.p-kanagawa.nttpc.ne.jp
あとは管理人さんにwikiに載せてもらえばいいんですかね?
137 一般4    :2018/06/07(木) 21:44:28    ID:???0
あ、それは私がやっておきます(編集人です)
138 総評1 ◆ghsNzIGrWM    :2018/06/08(金) 01:28:24    HOST:KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp
問題ないようで良かったです
遅筆のため皆様にはご迷惑おかけして申し訳ありません
長期間お付き合いいただきありがとうございました
139 名無しさん    :2018/06/08(金) 16:38:46    HOST:st0421.nas811.p-kanagawa.nttpc.ne.jp
>>137
なるほど。よろしくおねがいします。
140 一般4    :2018/06/10(日) 23:50:34    ID:???0
編集人です。
報告遅くなりましたが、総評をwikiに掲載しました。

これにてKOTYe2017は大団円ですかね?
141 総評2 ◆c9O/rMN8hE    :2018/06/17(日) 20:58:30    HOST:pon188-109.kcn.ne.jp
そうですね。
皆さん長らくお疲れ様でした。来年もまた頑張りましょう
142 名無しさん    :2018/06/22(金) 10:32:39    HOST:st0421.nas811.p-kanagawa.nttpc.ne.jp
お疲れ様でした
名前
E-mail (省略OK)
内容

9    【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所    (書き込み数 : 169)

1名無しさん    :2017/01/31(火) 20:53:15    HOST: 124-141-18-234.rev.home.ne.jp
2016年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://www60.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
150 総評3    :2017/04/20(木) 01:00:33    ID:???0
>>127の修正

2015年のKOTYeは多種多様なクソゲーが立ち上がる群雄割拠の様相を呈していた。
KOTYe常連とも言えるスワンアイ、sealと言った強豪が不在となり、その空位に入り込む様に新たな顔が次々と現れたのである。
混迷を極めた戦いは8年振りに帰還を果たした戦極姫6が群雄割拠の世を制し見事に大賞に輝いた。
己の存在一つで全てを台無しにする独自性を得物に戦場を駆け抜け、公式にすら黒歴史と認定された稀代のクソ主人公の勇姿は、修羅の国に新たな感銘を呼び起こしたのである。

しかし泰平の世とは遠く及ばない。
「クソゲーとは何か?」
KOTYe始まって以来未だ決着を見ない永遠の課題の答えを求め、今再び住人達は混迷の世に足を踏み入れるのであった。

2016年に踏み入れた第一歩、そこに立ち塞がったのは混迷の世に相応しい最大級の敵であった。
げーせん18が戦極姫6に続き叩き付けた最後通牒。その名も「戦御村正 ‐剣の凱歌‐」(通称:村正)。

本作は架空世界の大日本帝国を率い、第二次世界大戦を戦い抜く戦略SLGである。
が、実際に戦う相手は敵国では無いのだとユーザー達はすぐに気付く。
本当の敵は「製品未満レベルのバグ」なのだ。
げーせん18の作品にバグが付き物である事は初代戦極姫の時代から修羅の国でも周知の事実であったが、村正のそれはお馴染みで済むレベルでは到底無かった。
特筆すべきは強制終了、進行不能、セーブデータ破壊と言ったSLGとしては致命的なバグがあらゆるケースから発生する事だろう。
最初のマップである満州をクリアすると強制終了するバグ、通称「満州事変」。
会話相手を選ぶリストに「士官名士官名士官名」と言う名の謎の人物が並び、触ると強制終了。
SLGの肝である自軍編成画面でスクロールするとやはり強制終了し、戦闘を行えば「ビットマップの作成に失敗しました」と言うポップアップと共に進行不能になる始末。
バグ回避の為にセーブをこまめに行なっても強制終了と共にセーブデータが破壊され使用不能になってしまう四面楚歌状態だ。
なんとかクリア条件を達成してもイベントが発生せずクリア不可能になる等は、これらの前では些細な問題であろう。
151 総評3    :2017/04/20(木) 01:01:17    ID:???0
>>130の修正

事態が動いたのは3月。
奇策で勝負に打って出たのは自称「普通じゃない」メーカーのしろいぱんつ謹製「グリモ☆ラヴ ~放課後のウィッチ~」(通称:グリモ)だ。
本作は伝説のクソゲー「四八(仮)」の様にオカルトや超常現象を元にしたショートストーリーの集合体となっており、その数なんと220話に及ぶ。
問題とされたのは各話の構成がメチャクチャな事である。
エピソードの途中で全く時系列が異なる別のエピソードが何の前触れも無く挿入されて進行してしまう為、普通にプレイしていてはストーリーラインを理解出来ないのだ。
ニュータイプ覚醒用ゲームと揶揄され2009年KOTYe大賞に輝いた「りんかねーしょん新撰組っ!」を思い出す仕様であるが、グリモはまたそれとは異なる趣向を凝らしている。
並びを整理すれば読めるシナリオとされたりんかねとは違い、本作は並べ替えても意味不明なのである。

その理由は各エピソードの内容の無さに起因する。
220話収録と言ってもメインストーリーに影響するのはその内せいぜい1割で、他はワンパターンのやっつけ仕事で超常現象を解決する薄味エピソードか
「ヒロインが寝てるのを見た」「超常現象が起きたけど無視した」等の10クリックそこらで終了する意味無しエピソードばかりである。
売りの超常現象解決もエピソードが始まるや否やすぐに原因となる化け物が現れ、間髪入れず魔女ヒロインがワンパンで撃破するコピペでしかない。
その急展開ぶりは「2ページで終わる地獄先生ぬ~べ~」「ソードマスターヤマト」等と例えられた。

単に理解不能で面白く無いだけでも厳しいが、グリモはその意味不明さとは裏腹にある種のホラー性も備えている。
ブラクラと称される狂気を放つ風紀委員という名の謎の生物、他のキャラと違い異常に画力の高いゾンビ、気持ち悪い人面犬の校長、何故か味方のエジプト神メジェド様等々
常人の脳みそを一瞬にしてショートさせる狂気が押し寄せる。
オカルト好きのメンヘラの脳内とされるカオスワールドは一周回って怖いと期せずしてホラー性を評価されてしまったのである。
152 総評3    :2017/04/20(木) 01:02:29    ID:???0
>>131の修正

エロゲーとして見ても致命的で、収録CGの殆どはエロCGなのに後半に偏っているせいで到達困難。
エロの対象であるヒロイン達は与えられた属性を元に同じセリフを連呼するBOT仕様で、肉体関係を持っても一切情愛を持たない。
ようやくエロにたどり着いても絵のクォリティがおざなりな上、内容も「女体化した主人公をヒロインが掘る」「透明人間とのセックスと称して動画付きで虚空に腰を振る」とやはり常人には理解不能だ。
20時間以上かかるボリュームを持つにも関わらず、選択肢も最後の最後に1個有るだけな上に殆ど意味を成さないほぼ一本道仕様。
「行動に応じて展開が変わる分四八(仮)の方が優れている」とまで言われてしまう。
自称に偽り無い怪作ぶりは面白い面白くない、クソかクソで無いかという次元の外側に位置しているとスレ住人達を恐怖に陥れたのであった。

この流れに触発されたのかKOTYeの常連が顔を出す。
昨年セクシービーチプレミアムリゾートで一世を風靡したILLUSIONが投入したのは「セクロスフィア」。
ツムツムから一切のゲーム性を排除して丸パクリしたパズルゲームを500回、時間にして4時間以上も純粋な作業を強いる苦痛ゲーだ。
ヒロインはバイブの貸し借りで盛り上がる奇人変人ばかりで、モデリングの低質さも加わり不気味さが際立つ。
全クリする事で解放される「パイパーモード」という名のフリーHモードはオーラバトラー並に巨大化したショタのイチモツでプレイ出来るが、
プレイのパターンも少なくILLUSIONお馴染みのカスタム要素も無いのでやれる事は多くない。
セクシービーチに続くこの惨状はILLUSIONの詰む詰むっぷりを露呈する結果となった。

その他、
登場人物全員がのウザさが際立ち「ウザコン」と称されたういんどみるOasisの「ウィザーズコンプレックス」。
本家曲芸商法の意地を見せつけファンディスク有りきの投げっぷりを発揮したCIRCUSの「D.S. -Dal Segno- 」。
ライターの厨二時代のノートが原作と自称し、伏線ぶん投げ&メディア展開狙い過ぎのエロ徹底排除姿勢で不評を買ったUnicoЯnの「聖鍵遣いの命題《プロポジション》」。
これら3作も後に続きクソゲー春季攻勢は大きな成功を収めたのであった。
153 総評3    :2017/04/20(木) 01:03:33    ID:???0
>>137の修正

さて、エントリー作の紹介を終えた所で次点、そして大賞の発表に移りたい。
次点は
・戦御村正 ‐剣の凱歌‐
・LAMUNATION!
・なないろ*クリップ~最後のステージ~
・なないろ*クリップ~星空にメリークリスマス~

大賞は
・グリモ☆ラヴ ~放課後のウィッチ~

2016年のKOTYeは開幕と同時にやってきた村正の圧倒的戦闘力により、一時はKOTYe初の逃げ切り達成かと思われていた。
しかしその後続々とエントリー作が押し寄せる中で村正とは違うベクトルを誇る列強が立ち塞がった。
LAMUNATION!はKOTYe史上最低とされる文章力で新たな地平を切り拓き、ななクリ2作は時代錯誤の骨董品、そして誰得と低質を極めたファンディスクでそれぞれ大いに舞台を沸かせた。

それらの中でもグリモは飛び抜けて異様な戦闘力を誇っている。
理解不能で大賞に輝いたりんかね、そして伝説のクソゲー四八(仮)すら比較対象に挙がるぶっ飛びぶりはKOTYeの歴史でも類を見ない物である。

ベクトルが異なる強みを持つ村正とグリモ。優劣を付け難い戦いであったが、両者には決定的に違う部分が有った。
それは「クソゲーをプレイするとはどういう事か」という事である。
村正は強大であった。
メーカーすら匙を投げ、クリア不可能、検証すら困難というそのバグゲーっぷりはKOTYe過去の英霊と比べても比肩する者は居ない程である。
しかしそれは同時にゲームとして本当の意味でプレイされた物では無いのではなかろうか。
確かに村正に挑むのは時間、労力、気力全てを消費する大変な物だが、その結果見られるのはバグって進めないという切れ味悪い物である。
言うならば「戦わなければ負ける事は無い」とでもする逃げのスタイルだ。

一方でグリモは常人には理解不能というやはりこちらも比肩する者が居ない強みを誇っている。
しかしこちらの強みは最初から最後まで仕様通りの動作でプレイ出来るからこその物である。
同じ負けないでもこちらは「正面から12R戦って殴り勝った」とでも言うべき実の有る物ではないだろうか。
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
154 総評3    :2017/04/20(木) 01:04:18    ID:???0
以上です!
今度こそ大丈夫(なハズ)です!
長らくお付き合い頂きありがとうございました!
155 総評2    :2017/04/20(木) 07:56:01    ID:???0
お疲れ様です。今度こそ2016も終わるんだなと思うと感慨深いものがありますね
幾度とない修正作業大変だったことでしょう。心から祝福を送りたいです
156 名無しさん    :2017/04/20(木) 22:28:15    HOST:42-145-10-219.rev.home.ne.jp
>>154
乙であります。ごゆっくりお休みくださいな。

これにて今年も完了と。総員お疲れ様でした。
今年は比較的スムーズに決まって良かった良かった。
157 名無しさん    :2017/04/21(金) 00:03:47    HOST:i121-118-215-188.s41.a028.ap.plala.or.jp
乙です
それでは26日23時59分までに意見なければ確定でよろしいでしょうか
158 名無しさん    :2017/04/21(金) 00:31:21    HOST:pon188-109.kcn.ne.jp
いいんじゃないでしょうか

改めて、お疲れ様でしたー
いやあ、平和すぎてびっくりするくらいスムーズだったな
クソゲーが一強だったわけでもないのに
159 名無しさん    :2017/04/21(金) 04:47:54    HOST:M014013064192.v4.enabler.ne.jp
皆様、乙かれーでございました
どうやらこれで決着つきそうですな
やっぱネタスレとしては、バグより中身のひどさで評価を下す方が好まれるみたいで
でもグリモが出なかったら村正一強だったでしょうね
160 名無しさん    :2017/04/23(日) 05:45:13    HOST:KD111106037025.ppp-bb.dion.ne.jp
お疲れ様です。

ちょっと聞いてみたいんだけど、2017年の動画を作りたいって人が出てきたらどう思う?
161 名無しさん    :2017/04/23(日) 06:01:15    HOST:KD111106037025.ppp-bb.dion.ne.jp
ごめん、2016ね
162 名無しさん    :2017/04/23(日) 08:38:25    HOST:pon188-109.kcn.ne.jp
どうって言われても…………
個人的には動画の人好きだから、揉めるならやめてほしいかな
揉めない上で、良い動画になるなら歓迎するけども
163 名無しさん    :2017/04/23(日) 15:20:32    HOST:94.193.3.110.ap.yournet.ne.jp
作りたいなら勝手に作ってくれて構わんが、例年の動画の人と比較されることは覚悟しておけってくらいかなぁ
164 名無しさん    :2017/04/23(日) 16:13:40    HOST:KD106174021026.ppp-bb.dion.ne.jp
別に許可制ってわけではないんだから作りたい人は作ればいいと思う
別の人が別の切り口でまとめた動画っていうのも面白そうだし、比較されたくないっていうんじゃなければチャレンジしてほしいぞ
165 名無しさん    :2017/04/23(日) 18:15:00    HOST:i121-118-215-188.s41.a028.ap.plala.or.jp
いつもの人は忙しいのか2015年の動画もまだだからね
作ってみてもいいんじゃないかな
166 名無しさん    :2017/04/23(日) 18:45:58    HOST:i121-118-215-188.s41.a028.ap.plala.or.jp
総評がwikiに転載されましたが>>138の部分が抜けてるようです
167 総評1 ◆OI0PpvGLIE    :2017/04/24(月) 23:12:11    HOST:O001249.ppp.dion.ne.jp
お疲れ様です!
近年稀に見るスムーズな議論で、無駄に雰囲気悪くなったりしなくてほんとによかった
代わりに参加人数が少し少なかった気はしますが…まあその辺は一長一短ですな
168 名無しさん    :2017/04/27(木) 00:06:00    HOST:i121-118-215-188.s41.a028.ap.plala.or.jp
意見もなかったのでこれにて確定しました
お疲れさまでした
169 名無しさん    :2017/04/27(木) 00:13:24    HOST:pon188-109.kcn.ne.jp
お疲れ様でした!
名前
E-mail (省略OK)
内容

10    【2015】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 【2案目】    (書き込み数 : 521)

1名無しさん    :2016/03/14(月) 06:28:11    HOST:proxyag068.docomo.ne.jp
2015年度のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

その年に発売のエロゲーで一番のクソゲーを決めましょう
ルール
男性向け18禁PCゲームでその年の1/1~12/31に発売されたゲームが対象
投票で決定するスレではありません。
※作品自体ではなく信者を叩くのは該当スレで行ってください
※作品の良し悪しについて語るのは程ほどに。本格的なのは各ソフト本スレへ

まとめwiki
http://www60.atwiki.jp/kotye/

Q&A

Q.○○はクソゲー
A.どうクソなのか詳細なレビューよろ

Q.○○が今年の大賞で決まりだな
A.そのソフトを中心とした一年の総評よろ

Q.レビュー・選評・総評書いたのに無視された
A.そのソフト、または内容に魅力がないんじゃネ?

Q.○○に一票
A.投票では決まらん。まずレビューからだ

Q.クソゲークリエイター・クソゲーメーカー・部門別の賞も決めよう
A.決めん。ここはゲームについて決めるスレ

Q.○○はクソゲーじゃねえ
A.選評書かれたからクソゲーということではない。総評書け

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

Q.信者と社員必死w
A.そうですか、おかえりください

Q.クソゲーオブザイヤーっぽくない
A.エロゲの性質上コンシューマとは評価基準や論点、住人の年齢層が異なるようだ

Q.選評と総評の違いって?
A.選評は作品単体のレビューのまとめ。総評は全選評のまとめ

Q.その年の選評の締め切りと総評の締め切りは?
A.選評は1/31まで、総評の受付期間は2月の初めから2週間程度

注意点

■本スレへの突撃禁止
どれほどのクソゲーだろうと、買ってプレイもしていないくせに本スレに行って
煽ったり馬鹿にしたりする行為は人としてあるまじき行為です。

■クソゲーについて
自分がクソゲーだと思ったらクソゲーです。しかし他の人もそう思うかは別です。
自分はクソゲーだと思わないけど、他の人は、と言うこともあります。
書き手側はできるだけ共感できるような選評を書きましょう。読み手側も共感できなくても生暖かい目でスルーしましょう。

■シリーズ・続編・移植ゲーム 話題作・大作 大手メーカー作品について
基本的には選考要素に含まれません。
ですがファンディスクのような、本編が前提となる作品も大量に存在するため、場合によります。

■パッチについて
パッチによってまともになった作品に対してどう評価するかは未決定です。
バグ関係のクソゲーは年末に発売された作品ほど有利になるため、発売直後で判断すべきと言う声もありますが、
パッチを当てることによってより酷くなるクソゲーもあるのでケースバイケースかも知れません。

■年またぎの作品について
年度をまたいでパッケージ版やDL版が出た作品については基本的に先に出た作品の日程が優先されます。

ただし、後から出た作品について最初に出たものと差異がある場合は別年度のものと
認められる可能性がありますのでこの点は議論の余地があります。

■選評および総評投下時のトリップ付与
総評執筆者は、円滑に総評審議を進行するために必ずトリップをつけるようにしてください。
選評執筆者についても、その後の取り下げの可能性などの理由から付与を推奨します。

有効な酉であれば取り下げを受理し、wikiには取り下げたことを明記して当該選評・総評は残すこととなります。

■総評および大賞・次点の決定について
大賞・次点は一年間に出たゲームの中で、相対的に総評によって選ばれます。
また大賞はスレ住民による議論の結果によって決まるため、
複数の作品を大賞とする総評および大賞なしの総評は原則として認めません。
総評執筆者は必ず「大賞1作品、次点数作品(任意)」の形式で総評案を書いてください。

但し大賞決定の審議が長期間難航した際に事態の打開を図るための折衷案として
複数の作品が大賞となる修正総評案が議論の過程で作成されることはあります。
502 名無しさん    :2016/06/27(月) 18:07:59    HOST:202.231.188.134
>>501
いやひねくれた言い方をしてこっちこそ悪かった
>>495>>498を一緒にまとめて書けば良かったわ
503 名無しさん    :2016/06/27(月) 18:37:23    HOST:KD119104040091.au-net.ne.jp
やさしいせかい
504 名無しさん    :2016/06/27(月) 21:55:42    HOST:169.81.0.123.cc9.ne.jp
そうか……そうなのか……?(混ぜ返し
505 名無しさん    :2016/06/30(木) 00:13:02    HOST:KD114019065074.ppp-bb.dion.ne.jp
正直全然納得できないんだけどね。姫6はゲームとしては確かにデキいいのに2015は処占厨に乗っ取られたような印象しかない。
まあ、ご苦労さんです。
506 名無しさん    :2016/06/30(木) 01:45:50    HOST:210.162.15.6
総評主五人全員が今回の最終稿で納得してるってのに納得できないとかなんだとか。
だったら総評書いて徹底抗戦する姿勢見せれば良かったんじゃないの?
馬鹿なの?
507 名無しさん    :2016/06/30(木) 02:08:03    HOST:KD114019065074.ppp-bb.dion.ne.jp
なんで納得できないだけで取り下げろとも別に思ってないのに総評書けって話になってんのか理解できないがw
お前みたいな下らない煽りが大量に沸くもんで参加する気もしなかったのは事実だな
508 名無しさん    :2016/06/30(木) 02:18:02    HOST:KD119104041127.au-net.ne.jp
まあ、

Q.○○が大賞なんて認めない
A.総評書いて見返せ。できないなら黙れ

ってのがテンプレにあるからね
509 名無しさん    :2016/06/30(木) 02:20:00    HOST:em119-72-197-114.pool.e-mobile.ne.jp
自分も煽っとるやんけw

独占派キャラ萌え派がユーザーに多いから裏切られたと思った人が多かったのであって
特に気にならない人もそらいるよなってゲームではある
それも込みの総評でしたよねってことで
510 名無しさん    :2016/06/30(木) 03:23:44    HOST:210.162.15.5
>>508
納得できない=認めていない
これを当然としてその上で総評書けよって言ったら「なんで書かなきゃいけないんだよ」って言い出すあたり、ただのお客様だったたいなんで無視安定っぽい
511 名無しさん    :2016/06/30(木) 03:41:27    HOST:FL1-125-198-32-85.tky.mesh.ad.jp
総評は命より重い
ここではそのルールだから仕方ないね
512 名無しさん    :2016/06/30(木) 11:13:48    HOST:KD182251242047.au-net.ne.jp
総評きちんと読めば何が悪くてどう駄目で決め手がどうだったのか分かりそうなもんだけどね。
お客さんは総じてクレイジーヒューズなのが多くて困る。
媚薬入り紅茶でも飲んで落ち着こうぜ
513 名無しさん    :2016/06/30(木) 15:58:13    HOST:nttkyo565111.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
まあ、それも毎年恒例の光景だよね
後からやってきて納得できないだの実は前から不満に思ってただのとぐちぐちぐちぐち
そしてその内容に感情論以外の要素がないまでがテンプレ
514 名無しさん    :2016/07/03(日) 08:11:40    HOST:42-145-10-219.rev.home.ne.jp
今年は大分遅くなってしまったが、動画の人作ってくれるかのう。
姫大好きなあの方が今回の総評をどう調理するのかすっげ気になる。
流石に今は夏コミ前だからすぐには厳しいだろうけども。
515 名無しさん    :2016/07/04(月) 12:35:41    HOST:M014013064192.v4.enabler.ne.jp
今年は動画の人も姫6をネタに笑い飛ばす気力が出ないかもなあ
まあ俺らは見守るしかないわ
516 動画の人 ◆R40NpZ22.k    :2016/07/05(火) 21:47:21    HOST:p5051211-ipngn2802marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
一応呼ばれたので出てきましたが、居ますよー
いつも上半期は少し余裕があるのでそれなりに早く動画は作れるんですが、
下半期になってしまうと毎年忙しくなってしまうので今回はしばらくは動画は作れそうにないですね

そうはいっても、一応作りたいとは思ってはいるので、
よければ毎年のように音関係はアドバイスを貰えるとありがたいですね
517 名無しさん    :2016/07/06(水) 08:25:39    HOST:M014013064192.v4.enabler.ne.jp
>>動画の人
お疲れ様です。動画はめっちゃ楽しみですがご無理のないようのんびりやってください。
とりあえず思いついた使用希望BGM
不条理探偵で、仮面ライダー「レッツゴー!ライダーキック」
姫6で、けいおん「ごはんはおかず」
518 名無しさん    :2016/07/06(水) 09:07:41    HOST:om126212052086.11.openmobile.ne.jp
>>516
お疲れ様ですー

思いついた音楽としては
姫6 空も飛べるはず
LaP 人生ゲーム ハッピーファミリーのアレ
ですかね
519 名無しさん    :2016/07/07(木) 23:09:09    HOST:42-145-10-219.rev.home.ne.jp
>>516
乙であります。来るとわかればいくらでも待てます故、のんびり待たせて頂きます。

音楽ネタは、とりあえず思いついたところだと。

ハーレム
 Cream+Mint(ショコラOP)
 ショコラ・ティアラ(デレマス)

姫6
 姫メドレー(詳細はお任せ)
 聖なるかなOP、The Day Takeoff(大帝国OP)、Rising Hope(さすおにOP)
 ※いずれもマンセー主人公で有名な作品

秘湯めぐり
 冬だより(ゆのはなOP)

不条理探偵
 Active Mind(スパロボK ミストさん戦闘BGM)
 ※主人公がなんとなく彼っぽいため

猫撫
 Bullshit!! Hard Proble!!(猫撫ディストーションOP)
 クラウドのテーマ(FFⅦ)

中二病
 漆黒に躍る弧濁覇王節(中二病でも恋がしたい!Lite ED)
 EVE burst error OP ※エラー落ちしまくるので

毛根
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
520 名無しさん    :2016/07/11(月) 13:31:35    HOST:wb75proxy08.ezweb.ne.jp
今更だけど総評者の皆さんほんとお疲れっす、完成してよかった

>>516
おお、今年もあるのか
楽しみにしつつネタ出しを少々

秘湯  かみのゆ -Coming for you-
猫撫  Dead END(未来日記)
中二病  Sparkling Daydream(中二病でも恋がしたい)
または、贖罪のセレナーデ(俺妹)
ドS  違う、そうじゃない

あとEDは総評のラスト的に火群がいいんじゃないかと
一回使ってた気がするが
521 名無しさん    :2016/07/11(月) 14:33:34    HOST:202.231.188.134
姫6には『飛翼-つばさ-』っていかにも空を飛びそうな曲がある
但しソレは颯馬のテーマらしく月冴のテーマは『浮雲-うきぐも-』らしいが
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