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【2024】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所

94総評2:2025/06/22(日) 23:45:54 ID:???0
秋にはルーキーとベテランが対峙した。

先攻は、MAYHEMのデビュー作『奈落ノ胤〜堕淫調教SLG〜』
公式サイトでヒロインを「完璧な女の子」かつ「ドSな冷笑タイプで友達が少なくメンヘラ気質」と紹介して最速の矛盾に挑み、パッケージ版は中身の入れ間違いで発売延期するなど、盤外から場を暖めての登場となった。
調教モノのお約束からの逸脱が著しく、導入からして、謎の巨女によって主人公およびその彼女と幼馴染が異空間に軟禁され、脱出には調教が必要という強引なもの。
つまり調教は生還手段であり、背に腹は代えられないヒロインたちと早々に合意が成立するばかりか、結末は脱出の成否でしか分岐せず、調教手法の選択に応じてヒロインが変化する要素はない。
反抗的なヒロインを徐々に服従させ染め上げずして何が調教かとは思えど、一方で、こうしたジャンルへの風当たりに対する苦肉の策が「合意の上での調教風プレイ」と見れば同情も湧く。
とはいえ、そもそもSLGとして完成度が低い点は看過できない。
さながら、HシーンをSLG風に連結してシナリオ作成を省力化したかの如くであり、システム・リソース・ストーリーが足を引っ張り合っている。
第一に、システムは情報不足で理解しづらい。
調教コマンドを選ぶとヒロインの体力が消費されてパラメータが変化し、調教の種類が増えていくが、各調教の体力消費量やパラメータ変化量、新たな調教の解放条件は表示されない。
そのくせ、体力が尽きるとヒロインが突然死して即終了であり、しかも調教のレベルが上がると体力消費が密かに増え、予期せぬ即死を招く。
第二にリソース面では、テキストとCGに使い回しが目立つ。
調教コマンドこそ、両ヒロインそれぞれ19種類7段階と豊富ながら、本当に7パターン用意できているのは正常位のみ。
ほかは多くとも6段階に留まり、2段階目以降は変わらないものさえある。
CGはさらに使い回しが激しく、複数の調教にまたがって差分を流用。
回想ページによっては同一の差分で埋め尽くされてしまうが、製作者はそれを見て何も思わなかったのであろうか。
シーン回収にしても、パラメータが上がると低段階の調教ができなくなるせいで、全回収には無駄に緻密な計画立案を要する。
そこで、攻略を簡略化すべく片方のヒロインのみ選択し続けると、放置されたヒロインが他方を手にかけてゲームオーバーとなるため、通称「嫉妬がボンバー」エンドとして忌み嫌われた。
最後にストーリーにおいては、主人公の軽薄さが際立つ。
目先のヒロインに愛を囁く反面、ルート外ヒロインは歯牙にもかけず、エンディングで負けヒロインが記憶喪失や行方不明になっても捨て置くため後味が悪い。
一途ならまだしも、「嫉妬がボンバー」回避のために同時攻略は必須であり、主人公の風見鶏化は不可避。
進行次第ではブリテンさながらの三枚舌が発動し、彼女と付き合いつつ、「そうだ、早月と結婚しよう」と京都行き感覚で幼馴染に乗り換え、最後は「二人のことなんてどうでも良い」と巨女エンドを迎える。
システムとストーリーが渾然一体となり、実に巧妙に意欲を削ぐ一作といえよう。
一方で、Hシーン後の暗転代わりに主人公を気絶させる手法は、時流を掴んで「中出し気絶部」のシンクロニシティを引き起こし、住民を沸かせるのであった。


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