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【2024】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所
92
:
総評2
:2025/06/22(日) 23:44:23 ID:???0
巨星おつ――
2023年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は、ファイナル戯画マイン『JINKI -Unlimited-』の炸裂によって終結した。
過去最多のエントリー作品群を吹き飛ばし、また一歩クソの深淵を掘り下げる戦果を上げて、古参メーカーの終焉に供花を添えたのである。
爆風が弔鐘を鳴らす中、「誰もが自律的に悲劇を語り、エロゲーへの不満を昇華する」との誓いも新たに、住民たちはクソと笑いの鉱脈を目指して昏き坑道を進む。
そこで遭遇したのは、昨年とは真逆の事態であった。
昨年の上半期には20本ものエントリーが殺到したのに対し、本年はまさかのゼロ。
表向きは一応の平穏が続いたが、その裏に不穏な噂もちらつく。
住民たちは、まだ切られていない堰に溜まりゆく圧を感じ取っていた。
静寂が決壊したのは8月半ば。
老舗アパタイトから、3日間で4作品が押し寄せた。
アパタイトは、毎月2本、年24本の超ハイペースでロープライス作品を出し続ける多産メーカーであり、凡作以上が数多く並ぶ中で地雷が地雷として機能する、模範的な地雷原である。
歴代最遅の開戦を彩った各者各様の4連爆発を順に紹介しよう。
1発目は、アパタイト第250弾『ウチの妹はアナニーがお好き 〜兄を想う妹とのアナル拡張性活〜』
タイトル通りのアナル一徹は感動すら生むも、最後の最後でノーマルプレイに走って選評者を失望させ、「The Last of Ass」のトロフィーを獲り逃した。
2発目は、第251弾『異世界チョロインは、いとも簡単に堕とされる 〜あれ、ボクの彼女…寝取られちゃいました?〜』
ゲテモノヒロインNTRモノ『イキ過ぎ異文化交流』の血を引きつつ、異世界帰還の要素を吸収して悪性変異を遂げたモンスターである。
冒頭でヒロインの進化先を「派手なギャル」「外国人のような風貌」「魔王の手先」から選ばされると、すぐさま各形態で完墜ち済みのヒロインが出現する。
そして、本当にいとも簡単に堕とされる過程をしばし回想の後、ステレオタイプなハイテンション下品モードでのまぐわいを見せられて強制バッドエンドである。
3ルート走破後には追加の選択肢「この世の者とは思えない姿」が解放され、けきゃきゃ笑いで濃青肌の究極態が降臨。
主人公が同化吸収されて現代文明は滅ぶ。
「いや、本当に何がやりたいのか。私は抜きたいだけなんだが。」
とは、選評者の弁である。
3発目は、第253弾『ご主人様は妹ですか? 〜Mっ娘好きの俺が、なんで妹のM男に!?〜』
M調教ものと思いきや、選択肢次第でSM逆転や純愛、あてつけNTR等々、ロープライスの短い尺で属性がコロコロ変わる。
場合によっては、主人公が野外露出からの本番後に気絶、起きたら警察沙汰、自分だけ逃げた妹への復讐でM彼女を作り見せつけエンド、という属性2回宙返り1回ひねりに付き合わされる。
この目まぐるしい方向性の迷子にこそ「なんで」と問いたい。
締めの断撃は、第255弾『妻の面影残る娘に、疼く欲情 〜俺のモノで教えてやる!〜』
短尺の中で調教性癖が目覚めていく様を巧みに描けているが、一転、予測不能なタマヒュン発生で地雷と化した。
最終盤、「公園に連れて行く」という何の変哲もない選択肢を選ぶと、緊縛プレイ中にハサミで竿を断根されてしまうのである。
鬼畜主人公が報いを受けるにしても、残酷描写ならば回避可能にする配慮も必要であろう。
突然の去勢は昨年にも発生したが、今回は強制かつ生々しく、縮み上がった玉の数を想像するのも憚られる。
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