マイクロソフト日本法人は2007年9月13日、「Microsoft Innovation Award 2007」大学出展者部門のマイクロソフト特別賞と優秀賞を発表した。特別賞は立命館大学理工学部機械システム系・機械工学科の谷泰弘教授の「マイクロ加工を支援する機械加工工具の機上再生技術」が、優秀賞は東京工業大学大学院総合理工学研究科化学環境学専攻の渡邉隆行准教授の「大気圧プラズマによる廃棄物処理システム」が受賞した。併せて、アカデミック部門では東京大学情報基盤センターの片桐孝洋氏の「Windows CCS上の数値計算ライブラリーのためのMS-MPIの実装方式の自動チューニング」が、コマーシャル部門ではLunascape(東京・港、近藤秀和社長)のレーザードローイングツール「Afterglow」が、それぞれ最優秀賞を受賞した。
「Microsoft Innovation Award 2007」は、マイクロソフト日本法人が研究・教育機関、起業家・ベンチャー企業のアイデアから商業ベース化の実現、グローバルビジネス展開への支援を目的に、優秀な研究やソリューションを表彰するもので、(1)大学出展者部門(2)アカデミック部門(3)コマーシャル部門――の3部門に分かれている。
ワークショップでは、次世代の素粒子の標準模型について話し合われた。既存の標準模型は、ニュートリノに質量がある、基本的な相互作用の統一など様々な点で、その適用範囲が決まってきており、それを包むより包括的な理論(GUT)が求められている。その中でSO(10) GUT といわれる理論はもっとも有力な理論と考えられ、立命館大学理工学部の福山武志教授のグループは、この分野で世界の拠点のひとつとなっている。こういったことから、今回立命館大学において宇宙論を含めた多方面から集中的な議論がなされた。今回の議論はProceedingsとして刊行され、今後、この分野への大きな影響が考えられる。」