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死刑制度についてひと言お願いします

1boro:2003/03/16(日) 14:16
死刑制度については他のサイトとかで
さんざんやってきたテーマだと思いますが
そのときの犯罪事情によっても意見が
違ってくると思います。そういう意味で
いま現在、どのように思っているかを
簡単でかまわないので意見をきかせてください。
場合によってはテキストを書く上で参考にさせて
いただくかもしれません。よろしくお願いします。

2えふ:2003/03/16(日) 14:17
私は死刑制度そのものには今はさほど違和感を持たないのですが、死刑と無期懲役との開きが大きすぎる所が最大の問題なのではとは思います。つまり終身刑。
ただ、死刑そのものについて思う事はありますね。
残虐な方法で他人を殺した人が、「刑罰は残虐ではいけない」と、だんだん注射などの方法に変わりますが、
これって何だか変だなー、と思うんですよ。

だから地雷でも撤去させるか、砂漠の緑化でもさせればいいのにと思うんですよね(笑)。
「死ぬ前にせめて1つぐらい世間の役に立ってから」という気分です。

3ソフト:2003/03/16(日) 14:17
えふさんの意見に賛成です。っていうかおもいつかなかった。。。僕も死刑に関するジレンマに違和感はいだいていたのですが。でも自分の意見としては、どうせ死刑にするのなら後世の犯罪者(おかしい?)のためにギロチン等、残虐性のあるものにすべきだと思います。そうすることによって役に立つという形。

4青によし:2003/03/16(日) 14:18
死刑賛成。更正しようの無い者、生きてたら被害者関係の人や世間に申し訳の立たぬ者には死んでもらうしかないでしょう もちろん年齢も関係無しで そして(罪が確実な場合)執行はさっさとする 刑務所で養う為の税金は払いたくない
 犯罪者の人権はそんなに考えてやる必要は無いと思います 国家による殺人?いやあこれも公務です それこそ公開処刑でもすりゃいいのにね
 えふさんが言われるように、最後に役に立ってもらいましょ ほんまの最期は脳死にさせて臓器提供はどうでしょう(私は普通の人の臓器移植前提の脳死判定自体は反対です)

5吉之助:2003/03/16(日) 14:18
私自身、死刑制度賛成なのですが、現状、裁判所は死刑判決を回避する傾向にある。山口の母子殺人なんかがいい例です。従って無期判決が多くなる。無期判決ってのは、大体、15〜20年で仮釈放が認められる。一方で30年以上獄中にいる人もいる。罰としてはどうも曖昧です。それに死刑と無期の落差が大きい。
現状、よほどの犯罪でなければ死刑判決が出ない。この傾向は強まりこそすれ弱くなることはないでしょう。これでは被害者や遺族は浮かばれません。そこで本来、死刑となるべき罪に対しては裁判所もそれを回避するのではなく死刑判決を下すべきなのです。で、死刑執行を猶予すればいいのです。人はいすれ死にます。死んだときが死刑執行です。
中途半端な意見だと反論されるかもしれませんが、現在みたいに死刑判決を出すのが嫌だからと無期判決になってしまう状況よりましではないでしょうか?

6ふむ:2003/03/16(日) 14:19
まあ、この国は過去の判例主義なので
それ以上の判決がでることがないのが現状ですね。

とりあえず2人以上は殺してないと死刑にはなりません。
逆にいえば1人だけの殺害には絶対に死刑にはならないのです。

強盗殺人は無期か死刑ですが、
いつぞやの東京駅万引き殺人は
1人しか死んでないので無期でしょう。

山口の母子殺人は2人以上殺してるので
条件はありますが
犯人は少年法に守られてるため無期です。

なんとも理不尽。
現状は被害者より加害者の人権の方が
過度に守られてるような気もします。

ちなみに私も死刑賛成派。
死刑囚は法務大臣のハンコおりない限り
ず〜っと牢屋ですし。
ある意味、終身刑ですので、
凶悪犯はバンバン死刑にしてほしいものです。

7どりたん:2003/03/16(日) 14:19
私も死刑制度には反対しない派です。
でも、一人で無期、2人以上で死刑という死人の数で刑が決まることに
いつも釈然としない気持ちを持ってしまう。

罪の重さ=死人の数 法の線引き上仕方ないのでしょうが、
人の性質をもっと重要視してほしいという感情も捨てきれない。

他の板にも書きましたが、だからこの人が死刑で、あの人が無期〜?
という残尿感がどうもぬぐいきれない今日この頃。

8nucleus@home:2003/03/16(日) 14:20
無期懲役の意味って分かりづらいです。
日本の無期懲役って終身刑ではないですよね。
某合衆国みたいに懲役300年とかいう冗談みたいなのはよく
分かりませんが、日本では、無期懲役になっても30年ほどし
たら出所してくるし終身刑というわけではないですね。

本来的な意味の終身刑と死刑は両方ある必要はあるんでしょ
うか、もう出所させないという意味なら終身刑はナシでしょ
う。僕ならさっさと死刑にしてくれ、と思いますね。
まあ、恩赦特赦を待つのかなぁ、、、

死をもって償うことができるんでしょうか、本当に生きてい
ても仕方がないって言うのは可能なんでしょうか。
報復合戦になるかもしれないですが、江戸時代のように上意
であだ討ちを認めるとかのほうが世間的には納得できるかも
しれませんね。死刑になっても遺族は納得できないんでは?
と、想像するしかないですが。

一人殺すと10年〜20年二人殺すと無期懲役3人殺すと死刑。
でも30人殺したら病院送りで責任能力ナシ。
100人殺したら英雄。

世界の司法ってのはどうなっているんでしょう。

9えふ:2003/03/16(日) 14:21
だから金属探知器の代用品になってもらえば・・(しつこい)
だって地雷って埋めるコストは300円ぐらいで、撤去するとめちゃめちゃ高いんでしょ?
自分が殺した相手の遺失所得額の分ぐらい地雷掘ったって
バチ当たらないよー。

10猫又:2003/03/16(日) 14:21
坂本敏夫の「実録死刑と懲役」読みました。
中に死刑囚の遺言というのがあるのですが気になったのが昭和55年に起きた女子大生誘拐殺人事件の木村修二の遺言です。この事件は借金にまみれたあげくに女子大生を誘拐し身代金を要求し殺害した事件です。
「大罪は償っても償いきれません。生涯、いえ永遠に償えないでしょう。でも償い続けます。だから死ねないのです。どうか殺さないでください。償いの時間をください」
というように処刑される一年前に自伝に書いたそうです。
殺された女子大生はこれからの希望ある人生の時間をこの男の欲望の為に奪われたのに何を言ってるんだと怒りが沸きました。
あなたには償いたいけど償う時間を与えられない悔しさを充分味わって死んでいただきたいと思いました。

私は死刑制度賛成者です。

11nucleus@home:2003/03/16(日) 14:22
そもそも、刑罰というのはどういうシステムなんでしょうか。再発防止のためなのか、犯人に反省を促すのか、あるいは死刑にすることによって被害者の恨みをはらすのか。
死刑と死刑以外の刑罰もまた正確が異なるのか、無期懲役とも異なるのか。
どなたか教えて欲しいです。

12boro:2003/03/16(日) 14:23
「刑罰」には本人に対する教育効果と
犯罪抑止効果があります。
ただ「死刑」には本人に対する
教育効果はありません。
被害者(遺族)の感情は
量刑を決める際の
「判決理由」の一部に
利用されることがあっても
量刑を決める際の
判断材料にはなりません。

13nucleus@home:2003/03/16(日) 14:24
じゃあ、映画とかドラマとかのせりふで
『罪をしっかり償って来い!!』
とか犯人に言ったりしてるのは意味ないですね。
だって、本人の教育効果と犯罪抑止効果では、罪の償いには
どう考えてもならないし、、、
まあ、それを言っちゃあ始まらないのかな。

14:2003/03/16(日) 14:25
刑罰には再発防止(一般予防)と犯人の再社会化(特別予防)
の二つがあります。かつては一般予防が強調され、国家の刑罰権
が広範に認められてきましたが、現在では、保護されるべき利益
つまり法益を害しなければ処罰するべきでないという考えが主流で
、また責任主義(悪いと思っていなかった、思うことが
できない場合には責任が問えない)が重視されることから、特別予防が刑罰の目的であるという考えが有力になっています。
しかし、結果がなければ罰しないという考えはある意味極端なので
一般予防の観点も完全に無視されているわけではありません。
ただ特別予防の考えは政治犯、行政犯にはそれほど効果がないとも
言われています。

15J太郎:2003/03/16(日) 14:25
私は犯罪被害者遺族です。

こんな立場になってからいつも感じ続けているのは
「何を、どう償ったとしても、死んだ者の感じた無念さは変らない(無くならない)」という事です。
自分の死を認識(覚悟)して死ぬ状態ではなく、おそらくは「不意をつかれた」状態で亡くなった方がほとんどだと思います。
そういう状況下で死に行く人達が何を感じ、何を思ったのか。
恐怖、苦痛、絶望・・・何故最後の最後にこんなことになったのか・・
推測するしか術はありませんが、そんな気持ちで死んでいったのではないかと思います。

刑罰の意味合いはそれはそれで理解出来るものですが
当事者にしてみれば難しくてわかんない・・・(笑)
ただ私自身が犯人に対して抱く感情で一番強いものは
「同じ気持ちを味わってみてよ!」ということです。

例えその犯人が死刑執行されたとしても(あり得ない事と理解はしていますが)殺された人と同じ状況下で死ぬわけはないので「同じ気持ち」を経験させることは不可能でしょう。

思いっきり感情論ですみません。
当事者としては死刑も無期懲役も大差はないのかもいれない。
ただひとつ、「同じような被害者が出る(再犯)を防ぐ」という意味では死刑に賛成しますけど

16草田男:2003/03/16(日) 14:26
死刑には賛成です。
無期懲役は平均で15年で仮出所できます。少年なら7〜10年ほどです。
差が開きすぎです。
ただ犯人を死刑にしたからといって被害者の気持ちが収まるわけではないと思うのです。中国の揚げパン殺鼠剤事件みたいに逮捕から1ヶ月以内で執行というのも早すぎて駄目だと思います

17boro:2003/03/16(日) 14:26
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/toukei.htm
こちらを見てもらうと分かると思いますが
仮出獄した無期懲役刑の者が監獄に収監されていた期間は
年々、長くなる傾向にあり、現在は平均でも20年を超えています。
最長で50年在監している者がいることが確認されてます。
とはいえ、再審で死刑から無期懲役刑に減刑された者ですが・・・。
こうした傾向は終身刑の導入に向けた動きとも受け取れますが・・・。

18えふ:2003/03/16(日) 14:27
やっぱりね、人を殺した人は、殺される間際の恐怖をしっかり体感しないといけないと思うのよ。
判決が確定したら、一旦絞首台をじかに見せてみるとか、
少年犯罪なら成人の実際の死刑を録画して見させるとか。
ちょっと極端だとは思うけど、応報刑という考え方ならそうなってしまいますね。
専門家の間でさえ、死刑制度は「犯罪抑止」なのか「応報」なのかで意見が分かれてますしね。

もし死刑の方法を勝手に決めていいのなら、私なら
犯人が使った凶器で死刑にする、と思ってしまいますね。
憲法で残虐な刑罰は禁じられてますけど、
もし麻原が死刑確定なら、私はこうしたいです。
・まず密閉された(上だけ開いてる)高さ2mぐらいのガラス容器を用意して、そこに麻原を入れる。
・サリンを入れて、「空中浮揚で逃げられたら無罪」
・死にかけたら解毒剤を注射して、またサリン。
せめて亡くなった人の数だけは繰り返してやりたいものです。

・・・私の方が怖いですか?(笑)

19nucleus@home:2003/03/16(日) 14:28
>えふさん
誰にやらせるの?
その方法。

20もか:2003/03/16(日) 14:28
私は死刑制度反対派。
別に犯罪者に同情してる訳ではありません。
ただ、人間が犯罪を犯し、人間が捜査し、人間が裁くというシステムの中で間違いがおきる可能性もあるからです。
実際冤罪で入獄してた人達もいるし。
もしかすると、自分がやってもいない罪で逮捕されるかもしれないし。
松本サリンの河野さんのように。
生きてさえいれば無罪を証明できることもあるけれど、死んでしまえば、おしまいですからね。
かといって、日本の今の無期懲役には納得がいきません。
本当の終身刑を取り入れるべきだと思います。
80歳位になったら、ぽんっと社会に戻す。
40ー50年社会から隔離されてたら、知人はいないし家族もいない。
浦島太郎状態になる。
その方がよっぽど惨い刑だとおもいますね。

21たま:2003/03/16(日) 14:29
私は死刑賛成です。
反対と言っている人たちは、自分や家族が被害者になっても
同じように、「加害者に人権を!」と言うことが出来るでしょうか?
私も犯罪被害者の一人です。
確かに、加害者がどのように償おうと私の心の傷を
消すことはできないでしょう。ただ、私は、犯人にも
私と同じ苦しみを味あわせてあげたいです。
加害者の人権ばかり尊重され、被害者の人権を無視している
現在の法制度には怒りを覚えます。
殺された人の人権は失われてるから、生きている加害者の
人権を守ろうという人もいますが、人の生命を奪った者に
人権などありません。それに、愛する人を殺された、
家族、恋人、親友の人権はどうなるのでしょうか?
最近は犯罪も低年齢化しています。未成年だから許される、
一人しか殺してないから許される、こういう現象が
犯罪を増長させているのではないでしょうか。
未成年でも、殺人を犯した場合は大人と同じように
裁いていただきたい。そして、犯罪に対して、
もっと加害者側にたった見方で、接していただきたいです。

22えふ:2003/03/16(日) 14:29
>nucleus@homeさま
本気で「尊師」とか言ってた人とかどうでしょうか(笑)。

ここからは真面目に書きますね。
「加害者の人権」云々が近頃やかましいですが、
個人的には「加害者本人」の人権はどうでもいいと思ってます。(間違いなく犯人なら)
ただ、「加害者の周辺の人たち」への配慮はあっていいと思います。
被害者のご家族にしろ、加害者の家族にしろ、マスコミの報道が激しすぎて結局その土地で生きているのが難しくなる。
これはもう、「村八分」と同じでしょう。

23むしろ:2003/03/16(日) 14:30
そういえば・・
最近、刑務所内での虐待、死亡事件(事故?)が多発している
ようですが、そういうことを刑務官がやっちゃったことで
法務大臣が死刑執行のハンコを押しづらくなるような気が
するんですが。(ただでさえ死刑執行は年に数回もないのに)

24草田男:2003/03/16(日) 14:30
犯人自ら執行ボタンを押して欲しいです
死刑廃止にしないでさらに終身刑を加えるべきだ

25えふ:2003/03/16(日) 14:31
「吉展ちゃん事件」の犯人だった小原保が、刑の執行前に
担当だった刑事さんに、「真人間になって死んでいきます」と言った事、boroさんも書いてらっしゃいますが、
今まだ刑が確定していない連中の中に、何人このセリフを言って13階段を上がっていける奴がいるんだろうか。

26まひまひ:2003/03/16(日) 14:31
読ませていただくと賛成派の方が多いですね。
私も賛成派ですが。
私の友人に犯罪被害者遺族の子がいるのですが、彼女は死刑反対派でした。「人の死を望むような(犯人のこと)人と同じレベルになりたくない」からだそうです。そのせいか私の周りには反対派ばかりだったので
とても驚きました。

>えふさんのコメント、斬新ですね。素敵です。

27:2003/03/16(日) 14:32
私も賛成派です。
死刑はありだと思うし、もっと増やしていいと思う。
人を殺すのはいけないことだし。死刑は人殺しじゃないと思うし。
目には目を歯には歯をって感じで、同じ殺し方にするのがいいと思います。
そんだけ他人の痛みを味わって死んでいけばいいと思います。
えふさんのいうみたいに地雷撤去はいいとおもいます。

しばらくセキュリティー(?)かけられててこれなかったけど、また来ました〜

28草田男:2003/03/16(日) 14:32
前にも書きましたが賛成派です。死ぬことだけによって罪が償えるのでしょうか。死刑自体に罪を償うという意味が本当にあるのかどうかは疑問です。しかしその他に方法が思い当たりません。死刑は必要だと思うのですが、それがそのまま償いだとは思えません。でも犯人には死んで欲しい。

29ブルーベリー:2003/03/16(日) 14:32
初めまして。
 少し気になったので、書き込みします。

 俺は、加害者の人権も考慮する必要があると思ってます。罪を憎んで人を憎まず…という一面もありますから。(しかし、、、。現在の法制度での「加害者の人権」は、間違った保護をしている気がします。)
 犯罪加害者になる人だって、その人のエゴだけで犯罪を生じたのではなくて、多くの場合、犯罪にいたるまでの様々な事情があったのだと思います。ふだん、何不自由のない幸福な人生を過ごしている人にとっては、犯罪を犯そうとする人の気持ちは、理解できないのではないでしょうか?
 結局、どうしようもなくなって、最後に犯罪に行き着いてしまうことって、多いと思います…。
 俺の考えとしては、犯罪者が社会復帰した場合、その人が犯罪者であることを誰にでも分かるように公表すべきだと考えています。
その上で、新しい生活をするべきではないでしょうか?

 あ、遅れましたが、俺は死刑制度には賛成です。
 現在のように犯罪者が増えつづけてしまうと、囚人の人数を減らさなくてはどうにもならないと思うからです。
 また、あまりに重大な犯罪者に対する死刑も必要だとは思いますが……自分の結論はまだ出ていません。考え中です。

 しかし、、。どのみち、犯罪が増えているということは、社会制度に欠陥があるように思いますね。

30ろくすけ:2003/03/16(日) 14:33
僕は、死刑制度には反対です。
 最大の理由は、司法制度にエラーがあった場合、取り返しがつかない事です。
 現行の刑法が明治以来使用されていることからわかるように、一国の司法というものは、そうそう簡単に変わりません。
 今の司法、警察機構は、戦前や戦後の占領時代に比べて適正に運営されているほうだとは思いますが、それでも、松本サリン事件のように誤認は発生しますし、誤認が訂正されないまま結審にいたる事もないとは言い切れません。
 システムとして死刑を持っていなければ、誤認が進行しても取り返しがつく範囲なので、私は死刑制度に反対なわけです。

 それと、刑罰という名前から罰するというイメージを受けますが、現行の日本の法システムは、死刑のみを別にして、罰として構成されていません。犯罪者の更生を目指す措置です。ですから刑務所の事を更生施設というのです。
 私は、死刑のみが更生プログラムではないことも、死刑制度に反対する理由の一つにかんじています。
 
 逆に言えば、死刑があるなら、罰という観点からの刑の構成も必要だとも思います。

31カビゴン:2003/05/24(土) 03:00
難しいですねぇ。。

例えばすべての事件において加害者がすべて悪いかといえばそうではないと思うし
すべての被害者が気の毒とも思えません。
中には利害関係があって被害を申し立てる人もいるだろうし
本当の被害者もいるわけです。
逆に、本当に無実の人もいれば、罪を逃れるためにうそをつく人もいるわけです。

人を殺したりすれば程度によって無期とか死刑になると言うことは
だいたい想像がつくわけで
みんな逃げたいでしょうからね。。うそもつきたくなると思います。
死刑を宣告する裁判官も、よほどの決断だと思います。

32道民:2003/05/24(土) 22:57
死刑制度には賛成です。ただし、今の警察の捜査や検察や裁判所などの機能を考えると
実際には上手く機能していない点が問題視されなくてはなりません。
何故ならば警察の自白の強要などが未だに行われている現状を考え、
さらにそれによって作られた調書が裁判において相当に重視されるなど、
冤罪ができる可能性が排除されていないことを私は問題視しています。
もちろん完璧というものは期待できませんが今の日本のそれは酷すぎます。
その意味では冤罪で死刑になってしまう可能性が否定できない分、
今のままで死刑に全面的に賛成とは言えません。
しかしながら、刑罰においては死刑は賛成です。
もちろん死刑は犯罪の抑止にはならない、というのは現状のようですが
(アメリカの裁判関係の本を読みました)死刑は私は必要だと考えます。
もちろん、今のままでは駄目で死刑と無期に差がありすぎるのを改善しなくてはなりませんが。
それでも例え懲役200年などのようにアメリカ式を取ったとしても
「死」というものは人間にとってやはり何がしかの「恐怖」になりうると考えるからです。
精神的に疾患を患っている場合なら別ですが普通の人間は「死」はやはり恐怖です。
どんなにデーターが死刑は犯罪の抑止にはならないと言っても、1人でも死刑を恐れて
犯罪を止める事ができるならそれで私は十分だと考えるからです。

33ふむ:2003/05/25(日) 00:24
死刑と無期の大きな差を埋めるには、
やはり終身刑のようなものを制定する必要があるかと思いますが、
日本では難しいようですね。

あ、ちなみに私は死刑賛成派です。

34春冬:2003/05/25(日) 23:29
私は死刑廃止、さらにすべての刑罰・刑法廃止派です。

日本の刑罰は、懲役1年が欧米先進国の禁固10年に匹敵する残虐な刑罰ですし、
欧州では懲役=強制労働もほとんどありません。死刑もありません。

日本の場合刑務所で懲役と称する強制労働・非人間的な監禁生活によって
人格破壊され更正どころではありません。

殺人や強制労働を法律によって公的に認めた社会では、
日常にどんな道徳や能書きを振り回そうと、無意味なダブルスタンダードに
なり、その影響と矛盾をもろにこうむるのは青少年たちです。

ただし、損害賠償のための一種の債務者監獄には賛成です。
なお、いまの今の刑務所労働は賠償と関係ありません。

社会に殺人や強制労働をゆるさないという建前を守るには、公的な殺人と強制労働の
完全な廃止を堅持することが絶対に必要です。

35春冬:2003/05/25(日) 23:42
連続書き失礼します。
刑法の廃止は遠い目標としてまず当面望むことは、

1警察取調べ・検察取調べのさいの完全な録画義務(豪州をはじめ実現しています)
2死刑・懲役刑の完全廃止。禁固刑のみ。(これで欧州並に)
3国民警察の創立。これは警察を監視する警察で、公務員の犯罪だけを対象に
した特殊な警察、国民からの直接投票で選ばれる。

36&</b><font color=#FF0000>(oimsnoCo)</font><b>:2003/05/26(月) 08:39
刑罰刑法を廃止せよという主張には賛成できません。
まず、「欧米での刑罰運用がこうだから、日本も見習うべき」
というように聞こえますが、まったく異なる価値観・社会情勢の中で
形成された刑罰規定・運用を日本も見習えというのはナンセンス。司法は基本的にグローバル・スタンダードになじまないものです。
また懲役1年=禁固10年なんて大げさでしょう。
事実禁固刑受けても志願して労務につく受刑者もいる。職業訓練にもなるし、
日当もカウントされる。労務作業は合理的制度だといえます。

刑法廃止を主張し、債務者監獄を設けよといのは論理矛盾。経済取引で債務
を背負った者は社会から隔離すべしという社会通念は存在しない。そんなもの
設けなくとも交通事故も借金踏み倒しも悪質なら刑法で裁ける。

37:2003/05/26(月) 09:19
その一方で、刑法は廃止せよという。民事で訴えないと加害者を牢獄におくれないことになる。検察は何をするところですか。

国民警察。すばらしいアイデアです。マスコミ、国民は警察の不祥事で
沈黙していましたか。無力でしたか。警察官を選挙で選ぶとは恐れ入る。
国会は警察問題には関与できなくなるのですか。「国民警察」の下では。

取調べの録画義務。これは案外効果的かもしれない。しかし容疑者段階で
長時間撮影されることは人権への配慮がなさすぎる。

現行日本刑法は人権上問題だから廃止せよといいつつ、現行刑法以上に
人権上問題のある制度を提案する。感情的人権論者は常にバランス感覚に
乏しい独り相撲をとりたがる。

38春冬:2003/05/26(月) 18:02
勘違いされているようなのでレスをします。

>事実禁固刑受けても志願して労務につく

日本の禁固刑は「請願労働」と称して全員強制労働させられますので
事実上懲役刑のすぎません。日当など、賃金といえない冗談のような額です。
人格破壊になれど職業訓練になりません、それは全く別に行われています。

刑法が日欧で全く異なる価値観で形成されたというのは間違いです。
刑罰規定は19世紀に日本が欧米法を取り入れ、
近代社会のなかで日欧共通に進んできたものです。
課題とする人権は欧米も日本も同じです。価値観も社会情勢も
近代社会のおおくの共通点を有しています。

>懲役1年=禁固10年なんて大げさ

こればかりは大げさかどうか「証明」などできませんが
自分の読んできた日欧受刑者のレポートや取材を比較してのこと。

>しかし容疑者段階で長時間撮影されることは人権への配慮がなさすぎる。

全く意味が不明です。では「容疑者段階」でない取調べなるもの、
つまり自白後?録画することに何の意味があるのですか。
起訴されなければ完全消去される。それで問題ありません。
録画を導入したどの社会でも、容疑者を録画するのが人権侵害だなどと
いう問題は聞いたことはありません。なお、日弁連もこれを主張していま
すが、警察官僚が反対しているのです。

>民事で訴えないと加害者を牢獄におくれないことになる

そうです。なぜそれが不都合なのですか。 公序良俗などといった
構成要件はそれで消え去ります。

>マスコミ、国民は警察の不祥事で沈黙していましたか。無力でしたか

無力ですね。偶発的な発覚、ジャーナリスト個人の努力によって現れる記事、
「世論」なるもの、そういうものにはなんら公式の力がないからです。
権力に自浄努力はありえません。常に独立し、力を持ったチェック機構が
必要なのです。

>債務者監獄

は今の経済取引、いまの民事債務の為のものではなく、刑事事件に匹敵する加害者の
賠償義務のためのものです。監獄とは言葉が悪いですが被害者への賠償義務をもっと
もっと強制的に履行しうる制度のことです。

つまり、民事の中にいまの刑事的な強制執行を作るべきだと思いますが
ですから、将来的には検察は不要です。これは長い先の話。

>警察官を選挙で選ぶとは恐れ入る。

ちがいます。警察を監視する警察団、あるいは監視団を常に
国民が選ぶということです。国会「も」関与してかまいませんが
いまの間接選挙で官僚支配の道具になった国会だけでは全く不十分ということ。

刑法は適用対象を公務員だけに限定して残してもいいと思います。
刑法廃止は長い目で見た理想論、改善措置はベターを目指す短期の提案です。

3937:2003/05/27(火) 00:13
勘違いしていた部分があったかもしれません。
日本の禁固刑の現状に関しては、おっしゃるとおりなのでしょう。
ただ労務作業が人格破壊になるというのは大いに疑問です。労務作業が
原因で人格が破綻したというケースは問題になったことはありますか。
シベリアに抑留された日本人の話ではないですよね。説得力がありません。

確かに現在の刑法の基礎はドイツ法、英米法の影響を受けたものと聞いています。
しかし欧米と日本で、抱えている問題、その背景、対応としての刑罰
法規は同じでしょうか。民主主義、資本主義、自由、平等、こうした
「大味」なものだけを捉えて、「共通」とくくるのはとても危険なこと。
政府の規制を大幅に認める資本主義と市場原理絶対の資本主義がある。
どちらも同じ資本主義じゃないですかといえば経済学なんて無味乾燥した学問
となる。社会情勢にも共通点があるなんて、日々のニュースみてれば違いは
歴然。日本でベルリンの壁は崩壊しない。IRAが爆弾テロを起すこともない。
欧米を盲信する権威主義者の詭弁にしか聞こえません。

>起訴されなければ完全消去される。それで問題ありません。
人権を重視している人が言うセリフとは思えない、非常に軽率。
だから論理矛盾といった。
問題ないと言い切るそちらの真意こそ「全く意味不明」。
日弁連が主張しているならソースを希望します。警察が推進するなら
理解できるが、市民の人権を守るはずの弁護士が容疑者の撮影に賛成して
いるなんて、確固たる証拠がなければ信用できない。

>なぜそれが不都合なのですか。 公序良俗などといった
構成要件はそれで消え去ります。
例。大量殺人を犯したものが訴えられたが、損害賠償金をすべて全額支払う能力
があり、債務を履行し、釈放された。そして再び殺人を犯した。まだ余裕
があり、また賠償金を払って、釈放。そしてまた殺人。刑法を廃止して、債務者
監獄を設けた場合、このようなケースはどうなるのでしょうか。説得力ある説明
をお願いします。
>警察を監視する警察団
何度聞いてもすばらしい制度です。国民が国会議員のほかに直接行政を監視する
役割を負う者を選ぶのですね。ということは両者が法律制定権があると。そして
国会も関与していいとすると、両者が警察問題で対立した場合、どうしますか。
裁判所は政治にはかかわれないですよね。だれが採決しますか。国民投票ですか。

また、監視すべき対象を警察にだけ絞るのはなぜですか。不祥事は警察だけでは
ありせんが。厚生労働監視団、外務監視団、文部科学監視団、いろいろできそう
ですね。ぜひ実現してもらいたい。ところで国会の役割はなんでしたか。

感情的人権論者は理想を追うあまり現実的妥当性という軌道をどんどん離れて
ラジカルな主張をし始める。そして悲しいことに軌道を外れてしまっているこ
とに気がついていない。

40boro:2003/05/27(火) 10:19
警察での取り調べで警察が被疑者に対して
自白の強要があったかどうかをチェックするという
意味でその様子を撮影することは被疑者の人権に
配慮したシステムだと思います。
科学的な鑑定結果に基づいて
被疑者が犯人であることを立証できる証拠を揃えて
最後に犯人であることを被疑者に「確認」させることが
本来の取り調べであり、また理想だと思います。
実際はなかなかそうはならないケースも多く
自白に基づいて証拠を揃えるようなことも
行なわれており、自白が事実ならそれはそれで
問題ないとも言えますが
拷問にも近い自白の強要によって
虚偽の「自白」をさせられ犯人に
仕立て上げられることがないように
するためにもこのシステムの導入は
検討する必要がありそうですね。

ほとんどの禁錮刑の囚人が自ら「労働請願」する
と思っていたのですが、そうではなくて
強制的にやらされているということですよね?
そういう話は聞いたことはないですね。
まあ、そういうことがあってもおかしくないですが
花輪和一の『刑務所の中』という漫画を読むと
ティッシュペーパーの箱を入れるような木箱に
彫刻で模様をつけるような作業をする場面が出てきますが
これだったら個人的には面白そうなのでやってみても
いいかななんて思ったりしますね。刑務所に入りたい
という意味ではないです(^^;

41オノ:2003/05/30(金) 10:39
はじめまして。
せっかくboroさんが一端まとめた議論に横ヤリを
入れるようで申し訳ありませんが、38=春冬さんと
36=37=39=&さんの議論の中で、「警察での取調べの
様子を撮影する事が被疑者の人権的に問題かどうか?」
について、両氏共にその理由が明確ではありません。
(少なくとも僕にはわかりませんでした…)

お二方共にかなりの知識を持ってらっしゃるようなので、
それなりの前提条件を基に議論されているのでしょうが、
きっとわからない人も沢山いるんじゃないかな…
僕は議論する事自体が大切な事だと思っています。
とんだスチューピッドクエスチョンだとは思いますが、
もしよろしければ両氏にご説明をお願いします。

42:2003/06/01(日) 21:40
ヤフーに登録されている死刑に関するあるサイトを読んでみたら次のような記述が
ありました。

死刑存廃を論ずるに、自分もなにかのきっかけで死刑囚になるかもしれない、
死刑囚の多くは、自分たちと基本的に変わらない人達であることを知った上で、
論じて貰いたいと思います。また、死刑執行を待つ間の死刑囚の恐怖や苦しみも
知って貰いたいと思います。いつ死の迎えが来るか分からないのは大変残酷なことです。
私はその上で、「有実ならば」死刑も仕方ないと思います。正直、死刑が残酷云々は、
その死刑囚がやったことをふまえると、理由にならないと思います。
ただ、同じ死刑執行をするなら、国(法務省や検察)のメンツ維持の為でなく、
遺族の受けた傷が癒されるかどうかを検討した上で、やってもらいたいものです。

ちょっと読んだだけだとマトモなことが書いてあるように思うのですが
よく読んでみると???
要するに、死刑囚の立場に立って死刑について考えようということなんだろうけど
そんな考え方はおかしいことにどうして気付かないんだろうか。
死刑の日がいつか分かっていたら残酷じゃないの?
人を殺すことは残酷だから残酷な方法で死刑にしてもいいの?
国のメンツのために死刑を維持してるの?
遺族の受けた傷が癒されるかどうか検討するって?
死刑にしても癒されないと言われたら死刑にしなくていいの?
なんか読んでいてメチャクチャ腹立ってきたわ!

4336=37:2003/06/02(月) 23:31
36ですが、少し調子に乗って書きすぎた気がします。申し訳ありません。
さて、取調べ時の録画が人権上問題があるか、という点ですが、メリットは
あると思います。自白の強要、取調べ官の暴力行為は抑止されるでしょう。

しかし「肉体的苦痛が伴わないのだから人権上問題はない」とすることはでき
ません。現在の人権思想が重視しているのは、人間の精神的利益、端的にいえば
いわゆるプライバシーです。(もちろん、肉体的苦痛を与えることが人権侵害
であることは当然です。しかし今の日本や先進国で拷問や強制労働が問題になる
ことはあまりない。反面、精神的苦痛を味わう場面は多くなっている)。

「起訴されなければ完全消去される。それで問題ありません」という発言がありま
した。これはある意味プライバシーという利益の処分をお上に丸投げしていること
と同じです。「あなたの疑いは晴れました。よって、録画は消去します。」といわ
れ、「それなら安心」といっていればどこまで本気で人権を考えているのかという
話になるでしょう。

これ以上書くとまた長くなるのでこの辺にしときます。説明不足かもしれません。

44boro:2003/06/03(火) 00:12
轟さんへ。
ご指摘されたサイトのその内容は
私も読んだことがあります。

>死刑存廃を論ずるに、
自分もなにかのきっかけで
死刑囚になるかもしれない、
死刑囚の多くは、自分たちと
基本的に変わらない人達で
あることを知った上で、
論じて貰いたいと思います。

私はこれ以上、読んでも
意味がないと思って
読むのをやめました。

45Kyle:2003/06/03(火) 06:08
“死刑”に関するさまざまな情報に触れるたび、
混乱の淵にずるずると引き込まれてしまっているKyleです。
昨日、WEB上のある新聞記事で被害者遺族の方のコメントを見かけました。
その記事には月を省いた日付しか記してなく、
いったいいつの時期に発せられたコメントなのかも不明なのですが、
おそらく皆さんはすでにご存知の記事だと思います。
遺族の方曰く、
「冤罪の危険があるため私は普段は死刑制度を支持しないが、
(この)事件(の証拠)が明白であれば、犯人が死刑になることを望む」
・・・・・・・・。
べつにこの遺族の方を批難するわけではないのですが、
冤罪かそうでないかって、じゃあ誰が決められるんだろう――
死刑制度というモノに関して知識も認識もほとんど持ち合わせていない僕は、
こんなふうに思ってしまいました。
一晩(と言っても30分くらい^^;)悩んだ挙句、
以前から読んでみたいと思っていた「死刑囚の最後の瞬間」(大塚公子著)を
買ってきて目を通してみました(どうしてこの本に飛ぶのかなんて突っ込みは勘弁してください)。
この本が世間でどのような評価を受けているのかという点はともかく、
死刑囚が自らの罪を認識し改悛していくさまや、
執行目前の死刑囚と所長や教誨師との会話に不思議な(奇妙な?)空気を覚えました。
あくまで第三者の冷徹な目で淡々と語られたノンフィクションだと思って読み進んだのですが、
でもあとがきを読んで少々がっかりしました(ふ〜む)。

どうなんでしょう・・・・?
日本の死刑囚のほとんどは自らを省みて償いのために立派に死んでいくそうです。
執行に立ち会った検事や刑務官の多くは
あそこまで精進した人間を殺すにはしのびなかったと思うそうです。
だけど、じゃあ死刑にしなかったらどうするんだろうと浅はかな僕は考えてしまいます。
遺族の心情としては、上記のコメントがある程度の的を得ていると思うし、
事件と無関係の立場にある僕は、○○事件や△△事件の犯人みたいなのが出所してきて
近くに住んでいたらやっぱり怖いなと思うだろうし。
・・・・まだまだこの淵は深そうです。

あ、皆さんにひとつお訊きしたいことがあります。
死刑は犯罪抑止になり得るか――という点です。
むちゃくちゃ暴論ですが、現代の日本に限っていえば
たとえば“公開処刑”をすればきっと抑止になると思うんですけど。
人のものを盗めばイスラム法のように両手足切断――間違いなく子どもたちの万引きは減ると思います。
公開処刑や両手足切断を推奨するわけでは全然ないですけど、
罪を犯したら罰がある――という点の認識のなさが
なんだか問題なのかなとも思ったりします。
本当に死刑制度には抑止力がないのでしょうか。

46人権:2003/06/03(火) 15:04
私もboroさんのご意見に同感です。廃止論派のサイトを見ると
時として非常識な論理が見受けられます。上記の「自分も
何かのきっかけで死刑囚になるかも知れない云々」もそのような
議論のひとつですね。<なるかも知れない>のはむしろ被害者
の方でしょう。本当に「自分たちと基本的には変わらない人間」
ですか。ではこの投稿者ご本人も大久保清と同様の人格を
持った殺人鬼になってしまうのではありませんか。
少なくとも私は一緒にされたくない(人様の模範になるような
立派な人格者ではないけれど)。
とにかく日本の刑事司法における最大の欠陥は
そのシステムから被害者がほぼ完全に排除されていること
だと思います。このことはいくら言っても過言にはならない
と思います。

47人権:2003/06/03(火) 15:42
連続ですみません。kyleさんの引用されているのは或いは
イギリス人女性が殺された事件ではありませんか。確か
来日した彼女の父親の発言だったと思います。つまり
自分自身とは直接関係が無い場合には寛容になれるが
深く関わっている場合だと本音が出てしまうということ
でしょう。氏の場合死刑廃止は建前で本心では賛成して
いた訳ですね(私も別に非難するつもりはありません)

また曰く「このように心の澄み切った人間を処刑するのは疑問」
と。でも本当にそのような心境に至ったとするならば、逆に
死刑を宣告され加害者自らが死の恐怖・苦痛・絶望を味わった
ためではないのでしょうか。通常の有期刑では果たしてかくの
如き境地に至れたか疑問なしとしません。
そもそも他人の心の中が澄んでいるか否かなど本当に
わかるのでしょうか。

「刑罰廃止論」の方へ。本心ですかそれともディベイトの
演習かなにかですか。率直に言って能天気ここに極まれり
ですね。あなた自身が犯罪被害者になって尚同じ主張を
展開されるのであれば敬意を表します。

48笑月:2003/06/03(火) 16:31
色々批判の対象になっているページを書いた者です。
どうやら、遺族感情の部分を書かないで、死刑囚の感情の部分だけを書いたために、批判の対象になっているようですね。
あの部分は、冤罪で死刑の恐怖を受けることについて、簡単に「リスクだ」で片付けられてしまわないように
するための導入として書きました。(文章の構成として問題がありましたが)
しかし、片手落ちでした。遺族に関しての文章も、後に別に書いているのですが、その際に、
件のページも更新しておくべきだったと思います。
というわけで、更新しておきました。それでも批判がある場合には、改めて伺います。
ところで、「死刑囚の立場に立ってみて」という視点に立つこと自体への批判ですが、それには一言。
かりそめにも人の生き死にに関することを論じるのに、他人事程度の感覚で論じてほしくないという理由から、
敢えてああいう書き方をしました。(続く)

49笑月:2003/06/03(火) 16:31
(続き)
自分は絶対に死刑になるような犯罪を犯さない、死刑囚は特殊な人間だという視点で見て論じても、
一面においては、底の浅い議論になってしまうと思っています。
松川事件の元被告は、2〜3人ほど、明らかにおかしな者もいたが、大抵は普通の人間だったと言っています。
また、もっと残虐な死刑の方法をという人に対しても、今の死刑(というよりも、死を待つことが)いかに
きついことかを知ってもらいたかったから、ああいう書き方をしました。
遺族についてのつらさは、だまっても皆は斟酌してくれますが、死を待つ苦しさは、何かに書かないと
誰も斟酌してくれないので、書いた次第です。
なお、誤解されている方もいるかもしれないので言っておきますが、私は「残酷」「人権後進」「反省悔悟」云々は
死刑廃止の理由にならないと考えています。

問題のページ↓
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/7136/dh_mine.html

50Kyle:2003/06/03(火) 21:45
人権さんへ
>kyleさんの引用されているのは或いは
>イギリス人女性が殺された事件ではありませんか。
そうです。
遺族の方々の心理としては至極まっとうなものだと思うのですが・・・・
どこか呑み下せないものがあるんですよね。。。
たとえば歴史にその名を残したシリアル・キラーが
実はあれは冤罪だったという話もありますし(ボストン絞殺魔でしたっけ?)、
神戸児童殺傷事件に関しても冤罪だという意見があったりしますよね。
じゃあ部外者の僕たちには、永久に冤罪かどうかの区別なんてつかないな――
結局は司法に携わる人々の言うことを信じるしかないんだよな、って気分です。
判決を下すのも人間なら、その判決文を読んで納得する・しないのも人間なんですよね。
冤罪は起こってはならないことだけど、完全に防ぐことはやっぱり無理だろうな、と。。
自分でももやもやしていて、なんだか語弊を招きそうな記述になってしまいました。

>死刑を宣告され加害者自らが死の恐怖・苦痛・絶望を味わった
>ためではないのでしょうか。通常の有期刑では果たしてかくの
>如き境地に至れたか疑問なしとしません。
まさに僕も同じことを考えました。
そしてさらに、犯罪を犯すまではそのような人物には
到底見えなかったと評価される犯罪者が多いことを考えると、
本当に改悛したのかなと疑心暗鬼になったりもします。
(こういう考え方が社会復帰の道を閉ざしているのかもしれませんが。)

基本的には、現状では死刑賛成なのですが、
廃止できるものなら廃止したほうがいいのかなとも思います。
だけど、その廃止論の理由というか根拠というか・・・
またその後の対策というか・・・・見えてこないんですよね。残念ながら。
(単なる認識不足かもしれませんが。)

51ふむ:2003/06/04(水) 02:07
神戸の事件で冤罪とか言ってるのは革マル派の連中だけですよ。
サカキバラ(現在20歳)本人が自分でやったことを認めているのに
冤罪も何もないと思いますよ。

そういえば、サカキバラは今年の秋には社会復帰ですね。

52Kyle:2003/06/04(水) 02:46
>神戸の事件で冤罪とか言ってるのは革マル派の連中だけですよ。
ありがとうございます。少し安心しました。

でも、「(あの事件は)夢のようだ」――みたいなことを言っていた時期もありましたよね。
本当に社会復帰できるほど回復したのでしょうか。

53:2003/06/04(水) 03:04
>48・49

>かりそめにも人の生き死にに関することを論じるのに、他人事程度の感覚で論じてほしくないという理由から、
敢えてああいう書き方をしました。

被害者の遺族や死刑囚の気持ちを考えて論じなければいけない理由はなんでしょうか?
むしろ、他人だからこそまともな論議ができるのではないでしょうか?
死刑存廃で重要な点は犯罪の抑止力であって当事者の感情ではないです。
それに、事件によっても被害者の遺族の感情も死刑囚の死刑に対する考えも違うはずで
一概にこうであるとは言えないのではないでしょうか?
「死刑囚の死を迎える苦しさを知った上で論じる」と言いますが、あなたは一人ひとりの死刑囚の
気持ちがなぜ分かるんですか? そうに違いないと勝手に思い込むのは死刑囚に失礼なのでは?

54:2003/06/04(水) 03:12
続き・・・
これは死刑とは関係ないことですが、「片手落ち」という表現はしない方が
いいと思います。そういう意識がなく書いたので問題ないと言うかもしれませんが
どういうことか知っていたらそういう意識がなくても、やはりそういう表現は
しないものだと思います。

55わかば:2003/06/04(水) 04:43
>54
それ、たぶん誤解ですよ。「片手-落ち」ではなくて「片-手落ち」ですから。
「手落ち」とは 方法や手続きなどに不十分な点があること。
また、その不十分な点のことで
「片手落ち」になると片方に対する配慮が欠けていること、不公平という意味になります。
語感で言葉狩りをする前に、辞書を引く癖を付けましょ。

56:2003/06/04(水) 05:32
>55
もちろん知っています。でも、勘違いされやすい言葉でもあるので
そういうことを知っていればそういう表現はしないものだと書いたまでです。
そのことまでちゃんと書くべきでした。

57路傍:2003/06/04(水) 09:18
>じゃあ部外者の僕たちには、永久に冤罪かどうかの区別なんてつかないな
冤罪の撲滅に非常に熱心なようですが、唐突すぎます。なぜそこで冤罪の
話が出てくるのか、レスをたどっていて、非常に疑問を感じています。
冤罪のはなしもいいですが、「適切な」場面で出さないと、議論を混乱
させるだけです。

>「片手-落ち」ではなくて「片-手落ち」ですから。
これは苦しいと思います。言葉狩りではないといって
このように説明することは逆に誤解されるでしょう。
「屁理屈」に聞こえる。失礼ながら。

58笑月:2003/06/04(水) 20:14
>死刑存廃で重要な点は犯罪の抑止力であって当事者の感情ではないです。
否定はしませんが、無視していいものでもないと思います。
感情の部分は、あまりにも感情的な側面から死刑を求める声が多かったので、そちらを強調して書いただけです。
それと、件のページにも書きましたが、統計があるわけでもないのに、抑止力があると、どうして言えるのでしょうか?

抑止力的な死刑の有効性は、死刑があるから犯罪を思いとどまった−死刑があるから犯罪を犯した
という計算で求められると思います。

59笑月:2003/06/04(水) 20:23
前者は
・人を殺す必要があるが、死刑があるからやめた
後者は
・死刑になりたくて人を殺した
・死刑になるのがいやで、別の犯罪の口封じに殺した
というケースが考えられます。
前者は潜在的なものなので、調査は難しいですが、本当に人を殺す必要がある状況(もしくは精神状況)になったら、
死刑になるかどうかなんて考えないと思います。単純に、捕まるのは嫌だとは思うかも知れませんが。
殺人の場合、とっさに殺したケースと、捕まらないように綿密に計画して殺したケースが多いと思われます。
死刑囚についていえば、1956年の調査では犯罪前に死刑を頭に描いたものはいなかったそうです。
後者については、統計も内容について書いた文献も知らないので、特に書きません。
あと、「片手落ち」については、片方についての手落ちという意味でしか知りませんが、他に何か意味があるのですか?

60:2003/06/04(水) 20:24
>無視していいものでもないと思います。

ですからどうしてなのですか?

>統計があるわけでもないのに、抑止力があると、どうして言えるのでしょうか?

あの〜、ちゃんと読んだ上で反論してくださいね。
「死刑存廃で重要な点は犯罪の抑止力であって・・・」と書いてます。

それから、他の質問にもできれば答えていただきたいのですが。
あまり期待はしてませんが・・・。

61:2003/06/04(水) 20:38
前者と後者って何を指しているのですか?

死刑になるから人を殺すのをやめたとかやめないということは
こちらの質問のどの答えになっているのですか?

>「片手落ち」については、片方についての手落ちという意味で
しか知りませんが、他に何か意味があるのですか?

わかばさんのレスは読んでないのですか?

62笑月:2003/06/04(水) 20:44
>「死刑存廃で重要な点は犯罪の抑止力であって・・・」と書いてます。
では、抑止力があると、どうして言えるのかという質問に対して、上のような書き込みをされると言うことは、死刑について抑止力があるわけでもないと仰りたいのですか?
私の考えの根本を言います。
私は死刑問題を考える際に、冤罪死刑の問題と、今後一般社会で生活していく人にとって、どうすれば良くなるか
という視点で考えてます。
遺族感情の問題では、まさにケースによるでしょうが、今後の社会を構成していく遺族が、本当に死刑で癒されるのなら、
死刑はあるべきだと考えます。
精神癒されないまま生活を続けると、本人だけでなく、周りへの影響もありますし、最悪、別の犯罪の原因にもなりかねません。
遺族を癒すと言うことは、遺族自身を癒すだけではなく、社会の為にも必要だと思います。
また、死刑囚の感情で言いたいのは、冤罪であんな苦しみを与えてはいけないということで、
有実の死刑囚については、私はその感情を斟酌するものではありません。
戦後、幸いにも再審で無罪が認められた人で、死を待つのは大して苦しくなかったという人がいましたか?
結局抑止力が明確に認められない限り、私はあのような結論に達せざるを得ないのです。

63:2003/06/04(水) 20:52
>死刑について抑止力があるわけでもないと仰りたいのですか?

抑止力があるともないとも言ってないですよ。よく読んでください。

>遺族感情の問題では、まさにケースによるでしょうが、
今後の社会を構成していく遺族が、本当に死刑で癒されるのなら、
死刑はあるべきだと考えます。

被害者の遺族が死刑を望まないなら死刑をしなくてもいいということですか?

64:2003/06/04(水) 21:01
>また、死刑囚の感情で言いたいのは、冤罪であんな苦しみを与えては
いけないということで、有実の死刑囚については、私はその感情を
斟酌するものではありません。

冤罪で死刑囚になった人の話をここでするんですか?
何もやってないのに死刑囚にされたわけですから
死刑を恐怖と思うのは当たり前の話ですね。
こちらの質問は一人ひとりの死刑囚の気持ちがなぜ
分かるのですか? と聞いているのですが・・・。

65笑月:2003/06/04(水) 21:07
抑止力の問題については、単なる言葉遊びというわけですか。
私は、言葉の遊びをしたくて書いているわけではないのです。
63の書き込みを見ても、私の考えの根本を理解してもらえてないみたいですね。
貴方の意見に、死刑問題に関する部分における、「今後一般社会で生活していく人にとって、どうするのが良いか
」という視点を見いだせない限り、質問に答える気も、反論する気も起きません。

>わかばさんのレスは読んでないのですか?
わかばさん、失礼しました。

66:2003/06/04(水) 21:19
>抑止力の問題については、単なる言葉遊びというわけですか。
私は、言葉の遊びをしたくて書いているわけではないのです。

勘違いされたのでそうではないと教えたのにこういう言い方はどうかなと思いますが。

>「今後一般社会で生活していく人にとって、どうするのが良いか
」という視点を見いだせない限り、質問に答える気も、反論する気も起きません。

あの〜、どうしてこちらがそういう視点で見ていないと言えるんですか?
勝手な思い込みしないでいただきたいのですが。こちらはそちらの書いている
ことで疑問に思っていることに対してどうしてですか?と聞いているだけなの
ですが、答えてもらえないのは残念ですね。

67Kyle:2003/06/04(水) 22:53
路傍さんへ
誤解を招いたかもしれない発言、お詫び申し上げます。

>冤罪の撲滅に非常に熱心なようですが、唐突すぎます。
冤罪かそうでないかの判断は難しいんだなという思いを述べただけなのですが。。。
なぜそのように(熱心?だと)思われてしまったのか、非常に不安です。

>なぜそこで冤罪の話が出てくるのか、レスをたどっていて、非常に疑問を感じています。
>冤罪のはなしもいいですが、「適切な」場面で出さないと、議論を混乱させるだけです。
路傍さんがご指摘のスレッドは人権さんへの返事です。
僕自身の前レスで被害者遺族の方のコメントを記載させていただきました。
そのつながりから冤罪に対する感想を述べたのですが、
不適切でしたでしょうか。

68人権:2003/06/05(木) 01:25
死刑廃止派曰く「誰にも人を殺す権利などない」と。
だから国家権力による殺人行為である死刑は廃止
すべきだと。でも小生がどうしても引っかかるのは
ではどのようにしてこの道理を殺人犯に理解させることが
できるのか、ということです。「神様にもそんな権利は
ないのだよ」と説諭するのでしょうか。いろいろ理屈は
付けられているようですが、結局は犯人による殺害行為だけは
認める或いは少なくとも黙認することにならないでしょうか
(言わば一種の事後承認のように)

「殺人という犯罪は偶発的で防ぎようがない。が、死刑は
国家が決めた制度であるから止めようと思えば止められる」
このような主張を拝読したことがありますが、これでは
まるで「死者に人権なし」です。上にも書き込みましたが
日本ではどうしてかくも被害者の権利が軽んじられるのでしょうか。
本当に不思議です。「遺族感情」という言葉が出ていますが
それよりも殺された被害者自身のことをもっと考えるべきだ
と思います(もちろん遺族の思いも大切です)。もし私が
被害者本人であれば自分が殺されたのと同じやりかたで
犯人にも死んでほしいと強く望むでしょう。
これを「情緒的な報復感情」と批判する人達に言いたいのは
人間は〈喜怒哀楽〉という〈情〉(じょう)を持っているからこそ人間
と言えるのであって、そのようなものを取り除いた〈冷静〉で
〈理性〉のみ備えている人間などいないし、仮にもし存在する
とすればそれこそ「非人間的」なあり方だということです。

69路傍:2003/06/05(木) 09:10
ある意見に対し、オウム返しに「なぜ?」をくっつけても後に話が
続くとは限りません。
「冤罪の危険があるため私は普段は死刑制度を支持しないが、
(この)事件(の証拠)が明白であれば、犯人が死刑になることを望む」
 という引用に対して
「冤罪かそうでないかって、じゃあ誰が決められるんだろう――」
 と考えておられる。これは???です。冤罪の話をするに
しても「誰が決めるか」は死刑制度とどういう関係があるのでしょう。

その後もサカキバラ事件やシリアルキラーとか出しつつ再び
「永久に冤罪かどうかの『区別』なんてつかないな――」と述べておられる。
51さんのおっしゃるとおり「冤罪もなにもない」。

たしか「死刑に抑止力があるかどうか」を聞いておられましたね。
冤罪と死刑の抑止力には少なからず関連性があるでしょうが、「誰が
区別するのか、決めるのか」ということは何の関係もないと思われます。

現に他の方も冤罪について触れていますが、「誰がきめるか」などという点
については一切言及ありません。  
やはり「ズレ」てます。

70オノ:2003/06/05(木) 10:21
>36=37=43さん
レスありがとうございます。

71Kyle:2003/06/05(木) 13:14
路傍さんへ
なるほど。そういう解釈の仕方があったのですね。
意表を突かれた――というか、意外なご回答でちょっとびっくりしました。
表現力のなさを痛感しました。
いずれにしろ誤解を招くような浅はかな感想を披瀝したこと、
お詫び申し上げます。


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