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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4997名無しさん:2020/09/21(月) 18:43:27
https://www.sanspo.com/geino/news/20200708/tro20070818270001-n1.html
2020.7.8 18:27

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡り、地元議員らに計2900万円余りを配ったとして、東京地検特捜部は8日、公選法違反(買収)の罪で前法相の衆院議員河井克行容疑者(57)と妻の参院議員案里容疑者(46)=いずれも自民党を離党=を起訴した。買収総額は逮捕容疑から300万円以上積み上げた。現職国会議員夫妻の起訴は初めて。起訴から100日以内に判決を言い渡すよう努める「百日裁判」で審理される見込みで、有罪が確定すると失職する。

 関係者によると、共同で捜査してきた特捜部と広島地検は、夫妻から現金を受け取った県議や市議らの刑事処分を見送る方針。一方的に渡されたり、すでに返金したりしているといった状況を考慮したもようだ。

 起訴状によると克行前法相は案里議員と共謀し、昨年3〜6月、広島県議ら5人に現金170万円を提供。前法相は同3月から同7月の参院選公示前までの間、95人に計約2430万円を渡したほか、公示後の7〜8月に8人に計約295万円を提供したとしている。提供相手は一部重複している。

 特捜部は、公示後の現金配布について、克行前法相が案里議員の選挙運動の中心的役割を担っていたとして、公選法で連座制対象と定める「総括主宰者」と認定した。より重い罰則が適用される。

 克行前法相は現金提供の大部分を認めたものの、買収目的を否定。「陣中見舞いや党勢拡大などのためだった」と説明している。案里容疑者も「違法なことをした覚えはない」と話している。案里議員の弁護人は東京地裁に保釈を請求した。地裁は可否を9日以降に判断する。

 克行前法相は首相補佐官などを務め安倍晋三首相と近く、菅義偉官房長官を慕う無派閥議員らでつくるグループ「向日葵会」の中心的存在だった。案里参院議員は二階派に所属していた。

 夫妻の逮捕後、現金授受を認める広島県内の首長や議員らが続出。一部の首長は辞職した。

4998名無しさん:2020/09/21(月) 19:08:39
https://mainichi.jp/articles/20191031/k00/00m/010/485000c
「辞任ドミノ」か 側近重用人事裏目に 急成長「菅派」中枢辞任で痛手
会員限定有料記事 毎日新聞2019年10月31日 21時25分(最終更新 11月1日 00時18分)

 河井克行法相が妻の公職選挙法違反疑惑で辞任に追い込まれ、第2次安倍内閣発足以降の閣僚辞任は10人となった。25日の菅原一秀経済産業相に続く辞任劇で、萩生田光一文部科学相も大学入試の英語民間試験を巡る発言で追及を受ける。9月の内閣改造で初入閣した3氏のうち、萩生田氏は安倍晋三首相の側近で、河井氏と菅原氏は菅義偉官房長官と近く、側近重用人事が裏目に出た。第1次安倍内閣末期の2007年には閣僚の「辞任ドミノ」が起きており、与党の危機感も強まっている。

 「公職選挙法は非常に厳しいものだ。皆さんも手元を見つめよく注意し、秘書にも徹底してもらいたい」

 31日の二階派会合。同派所属で河井氏の妻の案里参院議員が欠席する中、河村建夫元官房長官はこう呼びかけた。法定上限額を超える報酬を支払う「初歩的」(自民党関係者)なミスが連続閣僚辞任に結びつき、ベテランがあえて注意喚起した形だ。二階派幹部は「案里氏は県議もやって公選法を知っているのに、なんでこうなるんだ」とぼやいた。

4999名無しさん:2020/09/21(月) 19:09:09
https://www.sankei.com/premium/news/190923/prm1909230004-n1.html
【政界徒然草】新内閣は無派閥が「最大勢力」光る菅氏の存在感
2019.9.23 01:00プレミアム

 11日に発足した第4次安倍晋三再改造内閣の閣僚は無派閥議員が6人と前回の2人から大幅に増えた。各派閥とも入閣は0〜3人にとどまるなかで、菅義偉官房長官に近いとされる小泉進次郎環境相や菅原一秀経済産業相、河井克行法相ら無派閥議員の起用が目立つ。閣僚数は派閥の力を表すとされるが、今回の改造では菅氏の存在感が際立つ結果となった。

 「重責をしっかりとかみしめ、自分のできる限りのことをやっていく」

 今回初入閣となった菅原氏は、改造前日の10日に安倍晋三首相から打診の電話があったとして、即座に同日のブログに決意を記した。呼び込み前の表明はフライング気味ではあるが、初入閣の無派閥議員でありながら、任されたのは重要ポストの一つである経済産業相だった。

 菅原氏は菅氏に近く、菅氏を慕う中堅・若手の議員らでつくる勉強会「令和の会」を立ち上げている。会の名前は、菅氏が官房長官として新元号を発表したことにちなんだものだ。

 菅原氏はブログで、任命権者の首相らへの感謝とともに、菅氏についてこう記した。

 「(入閣は)国会で政治の師である菅氏のご指導のたまものだ。菅氏はどんな時も、温かく、そしてきめ細かに指導をしてくれた。人生の師である」

 今回の顔ぶれで無派閥議員は菅氏、小泉氏、菅原氏、河井氏のほか、高市早苗総務相と江藤拓農林水産相の6人だ。このうち河井氏も、菅原氏の「令和の会」とは別に菅氏を慕う中堅若手議員の会「向日葵会」を主宰している。

 今回の人事で最も注目を集めた小泉氏も、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの結婚を真っ先に菅氏に報告したことは記憶に新しい。菅原氏、河井氏、小泉氏が初入閣ながら、省庁を所管するポストを獲得したのは菅氏の影響が大きいとみられる。

 閣僚の数は派閥の勢いを示すとされる。今回の各派の入閣数をみると、首相の出身派閥で党内最大の細田派(清和政策研究会、97人)は改造前と同じ3人にとどまった。麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派(志公会、54人)は改造前の5人から2人減の3人だった。

 竹下派(平成研究会、53人)は改造前と同じ2人。岸田文雄党政調会長が会長を務める岸田派(宏池会、46人)は3人から2人に減少し、二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会、46人)は増減なく2人だった。石破派(水月会、19人)と石原派(近未来政治研究会、11人)はゼロ。結果的に、無派閥議員が最大勢力となった。

 改造前の無派閥議員は菅氏と石田真敏前総務相の2人だけだった。安倍首相は過去に、平成26年12月の第3次安倍内閣と翌27年10月の第3次安倍第1次改造内閣でも無派閥議員を6人起用したが、このうち中谷元・元防衛相らは谷垣禎一元幹事長が率いる谷垣グループに所属していた。

 菅氏自身も、かつては小渕派(経世会)や古賀派(宏池会)に所属していたが、21年に古賀派を退会してからは無派閥を通し、周囲に「派閥の時代は終わった」と語っている。菅氏を慕う若手議員は「派閥に入らないことで不利益にならないよう、菅氏は常に気をかけてくれる。これからも菅氏に指導を仰いでいきたい」と語り、今後も派閥に入る考えはないという。

 菅氏は党役員人事でも首相に二階氏の留任を進言し、幹事長の交代も考えていた首相を「二階氏留任」に傾かせた。ある閣僚経験者は「菅氏の勢いを象徴する内閣改造・党役員人事だった」と振り返る。

 二階氏や進次郎氏との距離を着実に縮める菅氏。自身は「ポスト安倍」への意欲を語らないが、自民党内では着実に存在感が高まっている。

(政治部 大島悠亮)

5000名無しさん:2020/09/21(月) 19:16:10
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67759
「令和おじさん」菅官房長官、いつの間にか最強の政治家になっていた
進次郎を利用し、麻生を潰し…
戸坂 弘毅

事実上の「菅内閣」
自民党総裁としての任期が残り2年となった安倍晋三。先日の内閣改造は、安倍が世話になった政治家や官僚への「恩返し内閣」ともいえる布陣となった。

安倍が1年生議員の頃から「将来の首相候補」として応援してもらった衛藤晟一ら首相補佐官3人と、萩生田光一、西村康稔という2人の官房副長官経験者を初入閣させた。さらに、経産官僚としての栄達の道を捨てて安倍に尽くしてきた首席秘書官の今井尚哉を首相補佐官兼務とし、その処遇を改善した。

こうした今回の人事に、永田町を熟知するベテラン秘書は「首相が総裁4選を本当に考えていない証だ。場合によっては来年のオリ・パラ後に勇退することも視野に入れているのではないか」と読み解く。

一方、麻生太郎、二階俊博、岸田文雄、菅義偉という、安倍政権を支えてきた大黒柱たちが推薦する初入閣候補を軒並み入閣させた。その結果、これまで「事前の身体検査で引っ掛かり、入閣できない」と言われてきた面々も登用され、「在庫一掃内閣」との野党の批判も的外れとは言えない顔ぶれとなった。これはもちろん、政権の終わりが迫る中でも各派の支持を得て求心力を保ち、レームダック化を防ぐ狙いだ。

その中で、自らの勢力拡張に向け、最大の成果を得たのが官房長官の菅だ。

今春、菅を囲む中堅議員による「令和の会」を発足させた菅原一秀を経産相に、やはり菅を囲む中堅・若手議員による「向日葵会」を主宰する河井克行を法相に押し込んだ。そして何より、最近は菅に近いことを隠さなくなった小泉進次郎が環境相に就任した。

2009年に自らも古賀派を脱退して以来、派閥に属さない菅。だが、官房長官就任後にその絶大な力を利用して無派閥議員の囲い込みを進め、今や70人余の無派閥議員のうち、若手を中心に40人?50人は事実上の「菅派」と言われる。

前出の2つの会のほか、若手議員による「ガネーシャの会」など、菅を囲む無派閥議員を中心としたグループは4つもある。今回、菅自身と小泉を含めれば「無派閥・菅派」の入閣は4人で、最大派閥・細田派をも凌駕している。

自民党内からは「もはや事実上の菅内閣ではないか」との声が上がり、首相補佐官の今井ら安倍周辺は「主導権を菅に奪われかねない」と警戒を強める。

小泉進次郎の後見人として
もっとも、小泉進次郎については今回、菅が強く入閣を安倍に迫ったわけではない。

小泉は2012年、2018年の自民党総裁選で、いずれも安倍が蛇蝎のごとく嫌う石破茂に投票。森友・加計学園をめぐる問題がマスコミを賑わせた際には、政府の姿勢を公然と批判した。

そのため、安倍は当初、今回も入閣させようとは考えていなかった。菅が、一度は安倍に「進次郎を入閣させたらどうですか。今回は受けると思いますよ」と進言したのは確かだ。だが、安倍が消極的だったため、それ以上、強く推すようなことはなかったという。

今回の入閣は、安倍自身のいわゆる「お友達」や、主流各派が推薦する「危ない議員」を数多く入閣させるための「隠れ蓑」として、進次郎人気を利用しようと安倍自身が思い直した結果だった。

だが、マスコミ報道の多くは「進次郎の入閣は菅のおかげ」との論調で報じた。これにも安倍周辺は「菅が自らを大きく見せようとして記者を誘導したのでは」と疑いの目を向けた。

改造の直前にも、小泉と滝川クリステルの結婚発表とほぼ同時に「月刊文藝春秋」に小泉と菅の対談が掲載されたこともあって、あの首相官邸の菅を訪ねての結婚報告自体が「出来レース」との見方が永田町を駆けめぐった。安倍周辺は「菅は、進次郎人気も利用して政権取りに前のめりになっている」と警戒を強めていたのだ。

一方、安倍自身は、小泉について周囲に「環境省は課題山積だ。お手並み拝見だな」と冷ややかに語る。小泉を「ポスト安倍」候補と公言する菅との温度差は明らかだ。

今年の統一地方選と参院選は、いずれも自民党の勝利に終わった。安倍の任期切れが近づく中、両選挙では四分五裂の野党そっちのけで、安倍政権の実力者たちによる熾烈な覇権争いが繰り広げられていた。「ポスト安倍」政権下で誰が主導権を握るのかをめぐって、党内抗争がいよいよ本格化していたのだ。

その主役は、もちろん「影の総理」である菅だ。

5001名無しさん:2020/09/21(月) 19:16:37
>>5000

麻生太郎を敵視する理由
菅の標的はまず、安倍の盟友であり政権の大黒柱である副総理・財務相の麻生太郎。次いで次期首相の最有力候補である自民党政調会長の岸田文雄だ。

菅と麻生の2人の対立は、これまでも度々報道されてきた。

かつては菅が麻生を支えた時期もあったのだが、第2次安倍政権発足後、2人はともに政権の要でありながら、重要な局面でことごとくぶつかってきた。

2015年には消費税への軽減税率の導入をめぐって、公明党の意向に沿った大規模導入を主張する菅に対し、財務相の麻生が反対して対立。翌16年には、麻生が予定通り2017年の消費増税の実施を求め、仮に再延期するなら衆参ダブル選で信を問うよう主張したのに対し、菅は衆院解散に猛反対した上で消費増税の再延期を唱えて全面衝突──。

いずれのケースも、安倍は最終的に菅の判断に軍配を上げた。

その因縁の2人が今、「ポスト安倍」時代を睨んで水面下で暗闘を繰り広げている。否、菅が麻生の力を削ぐために権謀術数の限りを尽くしている、と言ったほうが正確かもしれない。

菅がなぜ、麻生を敵視するのかは単純な理由だ。最大派閥・細田派の事実上の領袖である安倍と、第三派閥を率いる麻生が、ともに「ポスト安倍」の一番手に岸田を考えているからだ。

安倍・麻生が協力して「岸田政権」が誕生すれば、そこに菅が入り込む余地はなく、権力の中枢からはじき出される可能性が高い。それゆえ菅は、麻生と岸田の2人を標的にするのだ。

もう少し説明すると、安倍と岸田は初当選同期かつ二世議員同士でもあり、気心が知れた間柄だ。安倍は首相退任後も最大派閥の会長として政権に影響力を行使したいと考えており、それには「岸田首相」がうってつけである。

福岡県知事選、麻生の激怒
一方、麻生と岸田はもともと同じ宏池会=旧宮沢派の仲間であり、今も定期的に酒食を共にする。麻生派には今回の改造で外相から防衛相に横滑りした河野太郎という総裁候補もいるが、麻生は、派閥活動と距離を置く河野を次の総裁選で担ぐつもりはない。そのため、有力な選択肢として岸田の擁立を考えているのだ。

この2人が岸田の脇を固めれば、菅に出番はない。

数でみても、最大派閥の安倍派=細田派と第3派閥の麻生派、それに第4派閥の岸田派が組めば、それだけで自民党国会議員の過半数を超える。菅はこの構図を何とか打破しようと策謀を巡らせてきた。

菅と麻生の対立が如実に表れたのが、4月に麻生の地元である福岡県で行われた県知事選である。

事実上、麻生が擁立した自民党推薦の新人・武内和久と、現職の小川洋の一騎打ちとなり、現職の小川が圧勝。麻生は選挙後、党推薦候補が惨敗した責任を取るとして県連最高顧問の職を辞した。

麻生が、特に失点もない現職の小川に対抗馬を立てた理由は、2016年9月の衆院福岡6区の補欠選挙にあった。

保守分裂選挙となったこの補選で、麻生は当時の県連会長(県議)の長男を支援し、小川に対してその応援に入るよう求めた。ところが小川は、一旦は了解したにもかかわらず、直前に病気と称して病院に逃げ込んだ。

小川は8年前、麻生が自ら手引きして福岡県知事に据えた男だ。その小川が裏切ったことに、麻生は激怒した。その後は小川が陳情に訪れても面会謝絶を貫き、周囲には「(県知事選で)必ず対抗馬を立てる」と宣言してきた。

だが、そうした麻生の態度には、麻生後援会の幹部でさえ、「応援要請に応じなかったというだけで、あそこまで怒るとは」と驚きを隠さなかった。

県知事選の3か月前には、安倍晋三が麻生に世論調査の結果を示し、「現職の小川には勝てませんよ」と撤退するよう説得した。しかしその際も、麻生は「これは私の面子の問題だ」と一歩も引かなかった。安倍は仕方なく、新人の武内に党本部の推薦を出すことを了承したが、安倍も「歳のせいか、麻生さんもおかしくなったね」と首を傾げた。

5002名無しさん:2020/09/21(月) 19:17:05
>>5001

菅の術中にはまった
麻生はなぜ、そこまで意固地になったのか。カギは菅の存在だった。

前述した16年の衆院補選で、小川が麻生から応援を頼まれた時、すでに麻生の推す候補の劣勢は明らかだった。悩んだ小川は、対立候補を支援していた旧知の菅に相談。菅に「応援には行かない方がいい」とアドバイスされた小川は、病院に逃げ込んだ──少なくとも、麻生はそう信じているという。

麻生側近は「面子を潰されたと感じた麻生は、それゆえ負け戦覚悟で知事選に突っ込んだ」と明かす。

地元の最有力議員と対立関係に陥った小川は、その後も折に触れて菅に相談した。麻生が自分に対立候補を立ててくることを知った際には、弱気になり立候補断念も検討したが、菅は「心配いらない。私が応援する」と激励。それゆえ、小川は昨夏頃には立候補の意向を固め、麻生との全面対決に突き進んだのである。

麻生は、自分が擁立した武内に自民党本部の推薦が出れば、小川は立候補を断念すると考えていたようだが、結局、菅の術中に嵌り大きな痛手を負ったというわけだ。

5003名無しさん:2020/09/21(月) 19:20:09
>>3905

首相のイスは見えた…菅官房長官がふるう「圧倒的権力」の全貌
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67760

5004名無しさん:2020/09/21(月) 19:26:00
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67761
次期首相に最も近い男・菅官房長官、哀しいまでの「中身のなさ」
腕力はあるが、志はない
戸坂 弘毅

「渡り鳥の男」
菅の政治家人生を一言で表せば、少なくとも官房長官就任までは、「負け続け」であったと言えるだろう。

秋田県の農家の出身である菅は、高校卒業後、上京して働きながら法政大学を卒業した。その後、衆院議員秘書を経て横浜市議会議員に当選。市議を2期務めた後、小選挙区制初の96年衆院選に立候補して、国政選挙に初当選した。

その際、当時の最大派閥である橋本派の支援を受けて同派に入会。しかし、橋本龍太郎内閣総辞職に伴う98年の自民党総裁選では、当選1回ながら派閥会長の小渕恵三に反旗を翻し、元官房長官の梶山静六を担いで敗北した。

すると菅は、同派を脱会して今度は当時、政界のプリンスと言われた加藤紘一率いる加藤派へと移籍した。加藤が野党の提出した森喜朗内閣不信任決議案に同調しようとした「加藤の乱」では、加藤と行動をともにしたものの、鎮圧されて失敗。その直後に加藤派が分裂すると今度は反加藤の堀内派、その後の古賀派に入会した。

2006年総裁選では、早くから安倍晋三を担いで奔走。その功で、第一次安倍内閣ではわずか当選4回にして総務相に就任した。敗北続きの菅にとって初の勝利だったが、その安倍内閣はわずか1年で総辞職する。

その後の総裁選で、今度は古賀派が推す福田康夫ではなく麻生太郎を担ぎ、またしても敗北。福田内閣の総辞職を受けた総裁選では再び担いだ麻生が勝利し、党選対委員長代理などとして麻生政権を支えたが、翌2009年の衆院選では結党以来の大惨敗を喫し、自民党を野党に転落させた。

麻生辞任後の総裁選では古賀派を脱会し、河野太郎を担いで奔走したものの、谷垣禎一に敗北している。

菅は「世代交代」「脱派閥」を自身のスローガンにしてきたこともあり、自民党内では長く異端児扱いされてきた。元首相の森喜朗らベテラン議員にも早期引退を公然と迫るなどしてきたため、特に古株からは嫌われてきた。

所属する派閥を次々と変え、仕える主人を乗り換えてきたことから、いつしか「裏切りの菅」「渡り鳥の男」と陰口を叩かれるようにもなった。

陰口と辣腕
特定の組織や個人に忠誠を誓うのではなく、その時々で最善だと思う人間を担ぐ──その行動様式は、「ムラ社会」である永田町では極めて異質だ。かつての自民党だったら「信用できない男」としてとっくに居場所を失っていただろう。

小選挙区制度になって四半世紀が経過し、派閥がかつての結束力を失った平成の政界だからこそ、菅は特異な手法で這い上がってくることができた。菅のような「叩き上げ」の議員が減り、政局を動かすことができる「政治偏差値」の高い議員が激減していることも、菅に有利に働いた。

その経歴故に、安倍周辺からは「菅は自分にとって役に立たないと思えば安倍だって裏切る。経歴をみれば一目瞭然だ」との警戒の声が常に漏れる。

こうした菅に関する数多のマイナスイメージを消し去ったのは、もちろん官房長官としての手腕だ。6年以上の長期にわたり、危機管理と官僚操縦で辣腕を発揮してきた。

就任早々の2013年1月にアルジェリアで発生した人質事件では、危機管理の司令塔の役割を果たし、マスコミ報道もコントロールした。閣僚や副大臣、政務官らが問題発言をすれば、派閥領袖の意向などお構い無しに有無を言わさず交代させてきた。

加計学園の問題では、元文科事務次官・前川喜平への対応で珍しく冷静さを欠いて感情的になり、内閣支持率を下落させたと批判されたが、政権を危機に陥れる可能性のある禍根の芽を早め早めに摘み取ってきた手腕は、誰もが認めている。

ただ、日々の記者会見では、政権への批判的な意見について問われると「全く問題はない」「批判は当たらない」との常套句で断定するのが常で、高圧的だとの批判が就任当初からついて回る。

霞が関の官僚たちの操縦も見事だ。2014年には、橋本内閣以来の課題であった官邸主導・政治主導の行政を実現するため、各省局長のすぐ下のポストである審議官級以上の約600人の人事を一元管理する内閣人事局を設置した。

菅は、各省の幹部人事に官邸の承認が必須になったこの制度をフル活用し、各省の事務次官や局長の人事に介入。安倍政権の方針に異を唱える官僚は排除され、今や「霞が関全体が、菅のほうを向いて仕事をしている」とまで言われる。

これによって、各省幹部や関係業界と結びついて力をふるってきたいわゆる「族議員」は影響力を失い、首相官邸の望む政策をスムーズに実現させる環境が整った。

5005名無しさん:2020/09/21(月) 19:26:15
>>5004

「政治主導」の裏と表
安倍と菅の2人は、官僚主導を排し政治主導を実現させること、具体的には、戦後日本で絶大な力を発揮してきた財務省の影響力排除という方向性を、当初から共有していた。それが、安倍が菅を信頼する理由のひとつになっている。

そもそも安倍は、2006年の一度目の首相就任前から「財務省主導の行政を打破しないとね。最終的には予算編成権も内閣に移したい」と漏らしていた。

このような「政治主導の実現」を安倍とともに進めたことには、一定の評価をすべきだろう。ただ、菅は「無派閥の国会議員の陳情の処理や選挙対策で、各省に対する影響力を最大限利用している」(官邸関係者)とも言われる。

加えて、警察や内閣情報調査室から上がってくる機密情報を独占し、それを政権に敵対する勢力や、自らの政敵の追い落としに使っていることも指摘される。

加計学園問題で官邸の対応を厳しく批判した前川喜平が、売春の温床になっている「出会い系バー」に頻繁に出入りしていたことを読売新聞が大々的に報じたが、その際も情報源は官邸、元締めは菅だと囁かれた。

安倍政権を支える3本柱の一人と言われた甘利明が、建設会社から現金を受け取ったとの週刊誌報道を受けて閣僚辞任に追い込まれた際も、菅が懇意の週刊誌側に情報を流したとの噂が一部で流れ、甘利自身も菅を疑っているという。菅と甘利は、ともに安倍政権の柱でありながら、同じ神奈川県連内で微妙な関係にある。

何をしたいのかわからない
政策面に目を移すと、菅は政治家として何を実現させたいと思っているのか、まったく不明だ。

ネットで菅の公式ホームページを覗くと、「政策」という項目はあるものの、そこには自民党の政策が列挙されているだけで、なんら思い入れは感じられない。菅自身、親しい永田町関係者に「私には国家観というものがない。しょせん地方議員上がりですから、安倍さんとは違いますよ」と漏らしてきたのだ。

菅が自らの実績として唯一強くアピールしているのが、総務相時代に創設した「ふるさと納税制度」だ。菅は官房長官としてこの制度をさらに拡充した。だが、今やこの制度は、返礼品の過当競争や都市部の税収の大幅減など、むしろ弊害が指摘されるようになった。

そのほかに菅が強く推し進めた代表的な政策といえば、携帯電話料金の引き下げ、人手不足対策としての外国人労働者の受け入れ枠拡大、それに外国人観光客を増やすためのビザ発給要件の緩和だ。

しかし、携帯電話料金は「4割削減」という当初の掛け声ほどには下がらず、外国人労働者受け入れに至っては、「拙速に進めた結果、労働条件や生活環境の整備が置き去りにされた」など強い批判が巻き起こっている。

首相と首相官邸の役割として極めて重要な外交や防衛に関しても、北朝鮮による拉致問題は別として、菅が関心を示してきた形跡はほとんどない。本人のプロフィールを見ても、国交省、経産省、それに総務省関係の役職は歴任しているものの、党の部会等を含め外交や防衛関係に関わった形跡はない。

50歳近くになって衆院議員に初当選した菅は、政治家としての最終目標を幹事長や官房長官に置いてきた。そのため、外交の勉強はしてこなかったのだろう。首相官邸の関係者は「菅さんは国際情勢や軍事に関する知見がなく、海外の要人と会っても話が続かない」と打ち明ける。

それでも菅は、今年5月、あえて訪米して米副大統領のマイク・ペンスと会談した。官房長官として異例の訪米に踏み切ったこと自体、永田町では「首相への意欲への表れだ」と受け止められたが、霞が関に命じて首相と同等の約40人の分厚い体制でサポートさせたことも波紋を呼んだ。

このとき外務省は、北米局長やアジア大洋州局長らの他、普段は日米首脳会談でしか通訳を務めない最優秀の英語遣いの職員も同行させた。ただ、「長官は基本的に外務省が用意したペーパー以上のことは言わないので、失敗はないことは初めから約束されていた」(官邸関係者)という。

5006名無しさん:2020/09/21(月) 19:26:26
>>5005

首相にふさわしい人物か?
安倍は周囲に「総裁4選を目指す考えはない」と繰り返している。そうなると、菅が総裁選に立候補する決意さえ固めれば、「菅首相」の誕生は現実味を帯びてくる。

表立って菅に盾突く人間は、もはや皆無となった。だが、ただひとり公然と菅を叱りつける男がいる。横浜で港湾荷役業を営む横浜港湾協会会長の藤木幸夫だ。

「ハマのドン」と言われる藤木は、かつては菅の後見人といわれ、市議時代から菅とタッグを組んで横浜の港湾利権を仕切ってきたといわれる。

ところがその藤木は今、「ハマにカジノは許さない」と、菅が進めるカジノの横浜誘致に公然と反対する。地元関係者によれば、菅がある時から藤木を切ったのだという。この関係者は「菅長官は、藤木氏と付き合うと危ないと判断したのだろう。トップを狙う上で、身辺をきれいにしておこうと思ったのかもしれない」と漏らす。

自らを「国家観がない」と評して恥じない男に、わが国は命運を託すことになるのだろうか。政策や志ではなく、権謀術数と情報操作で霞が関や永田町を操る──その集大成として、首相の座に手をかけようとしている「安倍政権のゲッベルス」の本質を、われわれ国民は改めてじっくりと見極める必要があるだろう。(了)

5007名無しさん:2020/09/21(月) 19:32:41
https://news.livedoor.com/article/detail/18555809/
菅義偉「安倍首相との間にすきま風は全くない」
2020年7月11日 8時10分 東洋経済オンライン

桜を見る会、検察庁法改正案、河井克行元法務相の逮捕など、安倍政権の支持率低下につながった問題を菅義偉官房長官はどう振り返るのか。世間では安倍晋三首相と菅義偉官房長官の間で足並みが乱れ、両者の間にすきま風が吹き、対立しているという指摘もある。『菅義偉「コロナ対応、あらゆる支援を用意した」』(2020年7月10日配信)に続く独占インタビューの第2回をお届けする。

桜の会は「もう少し気をつけるべきだった」
塩田潮(以下、塩田):6月17日に幕を閉じた通常国会では、安倍晋三内閣の「桜を見る会」の問題が続けて取り上げられ、追及が続いていたとき、一方でコロナ危機が発生しました。

菅義偉(以下、菅):「桜を見る会」の問題は国会であれだけ追及され、安倍総理があれだけ答弁しました。まったく総理に問題なかったと思っています。「桜を見る会」を所管する内閣府の大臣官房総務課を担当する大臣は私なので、当然、私も説明しました。

だけど、記者会見などで、公文書管理の問題で細かい条文のことが出てきて苦労しました。何年も前の話で、正直言って、私自身がまったく関与していなかったことばかりでした。政権が長くなり、「桜を見る会」の参加者も、回を重ねるごとに増えていった。もう少し気をつけるべきだったと思っています。会場も広いから、ある程度は増えてもいいだろうという気持ちがあったことは事実です。

塩田:国会に提出された検察官定年延長の検察庁法改正案が5月18日、世論の反発などで成立断念に追い込まれ、おまけに「時の人」となっていた東京高等検察庁の黒川弘務検事長が22日に賭けマージャン報道で辞職となりました。もともと1月31日に行われた黒川検事長の定年延長の閣議決定が首相官邸の強い意向だったのではと問題になっていました。

菅:定年延長の閣議決定は法務省から「黒川さんが必要だ」ということで閣議請議があり、それを認めたということですよ。自然な形だったと思いますね。

塩田:安倍首相や菅官房長官が、次期検事総長にという含みで定年延長を認めたのでは、と疑う見方もありました。

菅:よく言われましたが、まったくそういうことはありません。法務省での話です。法務省から上がってきたものを閣議決定で認めたということです。

それと検察庁法改正は全然別です。高齢化社会を見据えて、高齢期の職員の知識や経験を最大限に生かしたいということで、一般職の公務員の定年を、現在の60歳から65歳に引き上げるべきだという声があり、その中で出てきた。検察庁法も国家公務員法などと一緒にやろうということで、まとめて国会に出しましたが、さまざまな意見が出た。総理は「国民的なコンセンサスが必要。立ち止まって考えたい」と国会でも言っています。法案提出について、改めて検討していくことにしたわけです。

塩田:検察庁法改正は法務省が職員の定年延長を望んだのが原因ということですか。

菅:そういうことです。例えば副検事の人たちも年金を受け取るまで時間が空いてしまうんですよ。定年延長をやらないと駄目なんです。

5008名無しさん:2020/09/21(月) 19:33:02
>>5007

塩田:菅官房長官は黒川前検事長と親密な間柄という記事も目にしました。もともとはどういうお付き合いですか。

菅:黒川さんは民主党政権のときに法務省の官房長だった。その後、安倍内閣になって、2017年7月にテロ等準備罪新設の改正組織犯罪処罰法が施行になりますが、法案作りの根回しは法務省の黒川官房長、法案に関する答弁の準備は現東京高検検事長の林眞琴刑事局長がやっていた。私は法務省関係の法律作りや法務行政に長く関わってきましたから、行政官としての彼らとはいろいろと一緒にやりました。ずっとそういう付き合いでした。2人とも優秀ですよ。だけど、高検の検事長になってからは、やはり一線を引いていました。

塩田:今年前半、安倍首相は給付金案の撤回・変更、検察庁法改正の成立断念に加え、前向きだった学校の9月始業・入学問題でも、「前広に検討」と表明しながら、慎重論の高まりで事実上、断念しました。3度のつまずきも含め、政策決定などで中央省庁出身の秘書官や補佐官など「官邸官僚」の意見や助言に傾斜しすぎる「側近重視政治」が原因ではないかという指摘も少なくありません。首相官邸の意思決定の内実をどう見ていますか。

菅:いろいろな指摘がありますが、そんなこと、ないと思います。それぞれの問題について、私を含めて議論したうえで方向性を決めています。批判があれば、私にも責任があるということですね。ですが、最終的には総理が判断している。緊急事態宣言のときも、私なんかは、感染者がゼロの県まで対象にしなくてもいいのでは、という思いがありましたが、知事会は「対象地域とそれ以外の地域の往来を自粛してほしい」と言う。いろいろな意見がきますが、最後は総理が判断するわけです。

首相と対立していたら「政権運営ができない」
塩田:安倍首相は自分で長く取り組んできた問題には当然、精通していると思いますが、そうでもない問題もあるはずです。そういう場合、接触する人たちの意見や話をじっくり聞いて、参考にしたり、そのうえで判断を下すという「聞き上手」のタイプですか。

菅:実際はそうです。柔軟ですよ。

塩田:2度目の安倍内閣が7年超の長期政権となり、最近、安倍首相と菅官房長官の二人三脚の足並みの乱れ、両者の間のすき間風、果ては対立も、という記事も目にします。

菅:よく言われますけど、何でだろうと思う。まったくないですよ。そういうことがあったら、政権運営ができないと思います。皆さん、「総理と没交渉」と言っていますけど。私は1日に2〜3回、会っています。私は何かあると、必ず総理に報告します。ずっとそうです。

首相秘書官も必ず私の部屋に事前に来て全部、報告してくれる。相談もしますよ。私は出身の役所で見るのではなく、仕事ができる人を大事にします。そうでなければ、国のために働けないと思っていますから。

塩田:去年5月の訪米の前後から、官房長官が日本を留守にして訪米するのは、「ポスト安倍」に野心を持ち始めたのではないか、という解説が流れ始め、神経をとがらせる安倍首相との心理戦を指摘する声も多くなりました。

菅:訪米も、拉致問題担当大臣として、日米連携を確認・強化すべく働きかけるためのものでした。当然、総理には事前に相談し、「ぜひ行ってきてください」と言っていただいた。拉致問題担当大臣は官房長官との兼務になりますが、拉致問題について、中途半端にやっているのではないという思いで取り組んでいます。歴代の担当大臣はすべて国連で演説している。私の場合、前の大臣がやっていたことは最低限、すべてやるということでやってきた。国連でのシンポジウムは必ずやることになっているので、行かなかったら、逆に中途半端にやっていると思いますよね。

塩田:去年9月の内閣改造での河井克行法相と菅原一秀経済産業相の起用をめぐって、安倍首相と菅官房長官の確執が取り沙汰されました。菅さんが入閣を強く推した両者が共に早期辞任に追い込まれ、安倍首相の菅さんへの不信感が高まったという解説も目にしました。

菅:それはまったくないですね。大臣の人事は総理の専権事項です。口出しはしないですよ。

塩田:「身体検査」と呼ばれる入閣候補者の事前の身辺調査は官房長官の役目ですか。

5009名無しさん:2020/09/21(月) 19:33:20
>>5008

「身辺調査は、やることになっていない」
菅:いわゆる身辺調査は、やることになっていないですよ。週刊誌の情報くらいまでは集めていますけどね。

塩田:両者の早期辞任について、どう受け止めましたか。

菅:辞任の原因になったああいうことは、私は知らなかったんですよ。2人とは懇意にしていました。まあ、閣内に懇意にしている人はたくさんいますけどね。

塩田:河井前法相は国会閉幕の翌日の6月18日に案里夫人とともに東京地検特捜部に公職選挙法違反容疑で逮捕されました。河井前法相との付き合いはいつからですか。

菅:衆院選初当選の同期です。小選挙区が導入された初めての選挙の1996年10月の衆院選で初当選しました。そのころからです。同期の仲間はみんな仲がいいですよ。

塩田:河井前法相が運営の中心となっていた「向日葵会」という会があるそうですね。

菅:この会はもともと鳩山邦夫元総務相ですよ。それを河井さんが引き継いだのでしょう。私を囲む会ではない。それに年に1回か2回、呼んでもらったという感じです。

塩田:河井前法相の人物像をどう見ていましたか。

菅:結構、勉強家でしたね。刑事事件になっていますから、それ以上、私が言うべきではないと思います。

塩田:昨年7月の参院選で、定数2の広島選挙区に、自民党は現職だった溝手顕正元国家公安委員長と河井前法相の案里夫人の2人を立て、溝手氏は落選し、河井候補は当選しました。今、この選挙で広範囲な買収行為が行われたと報道されています。

菅:私はまったく知りません。選挙は党本部の話で、官房長官の私の立場で言うべきことではありません。自民党が参議院で単独過半数を確保するのが至上命題でしたから、あそこは2人当選でいけるという読みで、2人擁立を判断したと思いますよ。

塩田:選挙で党費の中から1億5000万円が投じられたと後に記事になりました。

菅:それは知りませんでした。参院選では、重点区にはいろいろお金が出ているのではないか。あれは党の正式なお金で、重点区に、という形だったんだと思います。普通は県連に対して出します。河井候補は党本部で公認になったけど、広島県連は受け付けなかったのでしょう。そういう事情はあったんじゃないかな。

塩田:2度目の安倍政権は誕生から7年半を超えました。菅官房長官は発足以来、安倍首相と全任期を共にしていますが、7年余りで安倍首相に大きな変化があったと感じる点は。

5010名無しさん:2020/09/21(月) 19:33:47
>>5009

第1次安倍政権の反省
菅:総理は流れを見ながら戦略的に物事を判断しています。1回目の政権のとき、1年で辞めた経験が大きいと思いますね。1回目は重要法案を結構、仕上げた。仕上げれば、国民から評価されると思って、どんどんやったんですが、国民に届かなかった。

今回は1つひとつ丁寧にやっています。賛否が分かれるような大きな法案を仕上げた後は少し時間を置いて、政権の支持率や体力を回復させてから、また次の重要法案に挑戦するといったことです。こうして、特定秘密保護法、平和・安全法制、テロ等準備罪を成立させました。テロ等準備罪は過去に3つの内閣が挑戦して失敗したものです。

塩田:これだけはやり遂げたいという未達成の目標は。

菅:それは憲法改正でしょう。総理ご本人も言っています。

塩田:だけど、自民党総裁任期は残り1年2カ月しかありません。

菅:でも、6月19日の会食(安倍首相、麻生太郎副総理兼財務相、菅官房長官、甘利明元経産相の4人の会合。『第1部』冒頭参照)でも、総理は「やる」と言っていましたよ。まず議論すればいいんですよ。国民がやれと言っているんだから、当然、国会で議論すべきだと思います。

塩田:コロナ危機の行方が不透明ですが、衆議院の解散・総選挙について、どんなスケジュールを想定していますか。

菅:6月19日の会食でも、解散については、総理は「つねに」と言っていました。解散権は総理の専権事項ですから、それに私が触れるべきじゃないと思います。

塩田:来年の7〜8月に東京五輪があります。五輪後だと、来年10月に訪れる衆議院議員の任期満了の直前となります。来年の春までにやらなかったら、衆院選をやるときがなくなります。

菅:いや、知りません(笑)。

塩田:次期衆院選で、もし自民党が大勝すれば、党内で「総選挙に勝った総裁を自民党の都合で辞めさせるわけにはいかない」という主張が高まり、総裁4選論が強くなることも考えられます。安倍首相がその点を重視して解散戦略を組み立てることはありますか。

菅:それはないと思います。総理ご自身は「4選はやらない」と皆におっしゃっています。ただ、解散は別ですよ。つねに解散権を持っているということです。

塩田:次の内閣改造・自民党役員人事はいかがですか。8月実施説も流れています。

菅:それもわからない。ただ党役員の任期切れがきます。どうするかは総理のご判断です。

ポスト安倍の考えは?
塩田:菅官房長官は去年5月の令和改元の際、国民の間で「令和おじさん」と呼ばれて人気が高くなり、ポスト安倍の有力候補と見る人が急増しました。ですが、以前のインタビューで、「ポスト安倍といったことは毛頭考えていない」という回答でした。

菅:今も一緒ですよ。前と同じです。

塩田:安倍首相は昨年暮れのテレビで、ポスト安倍の候補として、岸田文雄政務調査会長、茂木敏充外相、加藤勝信厚生労働相と並べて、菅官房長官の名前を挙げていました。

菅:それはわかりません。

塩田:次の内閣改造で、続けて官房長官をやってほしいと言われたら、引き受けますか。

菅:いえいえ、それは総理の専権事項ですので。

第3回(7月12日公開予定)に続く

5011名無しさん:2020/09/21(月) 19:35:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/54593af8b4eeeb5a981ba0e641d6ddf492523ffa
菅首相と二階幹事長の密約 「この2人の入閣確約がなければ支持しない」
9/21(月) 17:01配信

“この2人を入閣させるのが自民党総裁選であなたを支持する条件だ”

 いち早く「菅支持」を打ち出し、各派閥も雪崩を打ったことで、菅総裁・総理の生みの親とも言える二階俊博幹事長(81)。森山裕自民党国対委員長(75)も合わせて3人で秘密の会談を重ねてきたことが明らかになっているが、そこで二階・森山の両氏から“条件”が出され、菅義偉首相(71)も結果としてそれを飲んでいたのだった。

 ***

「菅さんはたたき上げイメージで売っていますが、徒手空拳でやってきたかというと必ずしもそうではない。父親はいちご農家として成功し、町議も務め、国から勲章ももらっていますからね」

 と、永田町関係者。

「派閥を転々とし、最終的には無派閥になって首相に上り詰めました。無派閥だから『数は力』を信奉していないかというと、これまたそうではない。むしろ数の力を信じている。それは言葉の端々から伝わってきますね」

 一方、自民党の幹事長として在任記録を更新し続ける二階幹事長もまた、「数の力」の信奉者のひとりだ。

「二階さんは石破さん(茂元幹事長)とも話ができる間柄で、そこを安倍さん(晋三前首相)や菅さんは警戒してきました」

「安倍さんとしては、後継者と目してきた岸田さん(文雄前政調会長)では石破さんに勝てないという最悪のシナリオを回避しなければならない。他に石破さんに勝てる候補は菅さんしかいなかった」

 敵の敵は味方と言うか、単純な連立方程式と言うか、戦略的互恵関係と言うか、いずれにしても二階幹事長はそのことを読み切って、気脈を通じる森山国対委員長と共に、割と早い段階から「菅首相」の実現に舵を切ってきたフシがある。

「自分たちのポスト留任はもちろん、“この2人を入閣させるのが支持の条件だ。入閣の確約がなければ支持しない”と菅さんに伝えていたのです」

入閣多分できない組だった…

 2人の名前は平沢勝栄(75)、坂本哲志(69)の両氏だ。

 平沢氏は復興相、坂本氏は内閣府特命担当相(少子化対策、地方創生)として、初入閣を果たしている。

「平沢さんは当選8回。永田町では当選11回の逢沢一郎さんに続いて、『入閣待機組』を通り越して、『入閣多分できない組』と言われていた。内閣情報調査室が行うスキャンダルなどの『身体検査』にひっかかっているなどと取り沙汰されることもありました」

 安倍前首相の家庭教師を務めていた縁も通じず、2017年に石原派を抜け、その後に二階派に移ったのも、大臣の椅子に少しでも近づけるなら……という目算からだった。

「本人以上に地元支援者の入閣待望論は強かったみたいで、本人はホッとしているようです。二階さんのプッシュがなければ実現しなかったのも事実なのですが」

5012名無しさん:2020/09/21(月) 19:35:48
>>5011

 一方の坂本大臣は当選6回。

「これは二階さんもそうですが、同じ石原派の森山さんがよりプッシュしました。このチャンスを逃せばもう入閣はできないという判断があったのではないでしょうか。こちらも内閣情報調査室の『身体検査』で芳しくない結果が出ていると指摘する声もありました」

「前任の北村誠吾さんが引き継ぎ式で、“相当ホラを吹いてきましたから”と失言していましたが、坂本さんにも失言癖があって、そこは心配されています」

「悪意がないところが憎めないんですが、今どき悪意がなかろうと失言は『一発退場』『一発更迭』の時代ですからね」

秋元司被告の狙う次期衆院選出馬にも二階氏のカゲが…
 ともあれ、菅氏に条件を飲ませた二階幹事長はわが世の春を謳歌しているわけだが、それは何も今回の自民党総裁選に留まらない。

 昨年、東京地検特捜部に収賄罪で逮捕・起訴された代議士の秋元司被告(48)。いわゆるこのIR汚職事件では、別の贈賄側被告に偽証を持ち掛けたとして、秋元代議士は組織犯罪処罰法違反の容疑で特捜部に再逮捕されている。

 逮捕はこれで4回を数え、自民党を離党しているのだが、秋元氏は二階派所属だ。別の関係者によると、

「秋元さんは次の衆院選への出馬を諦めていません。派閥の親分の二階さんもそれを黙認していて、本来なら別の候補の差し替えを進めていてもおかしくないのに、それが進んでいる気配はない」

 候補がいないわけではないと言って、こう続ける。

「江東区長の息子の山崎一輝さんは、都議2期目で47歳。出れば、対立候補の柿沢未途さんに勝てると言われています。過去3回の選挙で『秋元vs柿沢』はいずれも接戦。選挙区で負けた方も比例復活している」

「ただ、4回も特捜部に逮捕された秋元さんが勝てると思っている人は誰もいない。親分が二階さんでなければ、すでに候補は差し代わっていたことでしょう」

週刊新潮WEB取材班

2020年9月22日 掲載

新潮社

5013名無しさん:2020/09/22(火) 02:13:56
https://www.asahi.com/articles/ASN9K7J0VN9GUTFK04C.html
朝日新聞デジタル>連載>実像 菅義偉首相>記事
第2回命がけの乱、負けても存在感 そして菅氏は旧敵と組んだ
有料会員記事 菅政権発足
2020年9月18日 7時00分

 世間に流布する「令和おじさん」のイメージとは裏腹に、永田町では「けんか屋」「冷徹なリアリスト」といった異名を持つ菅義偉。政治家として公言してきた目標は、首相ではなくその参謀役だった。「オレは、官房長官か幹事長だよな」。かねて自らの政治家像をそう語っていた。

当選1回で、派閥飛び出す
 菅は1996年に衆院議員に初当選すると、派閥の領袖(りょうしゅう)や時の首相にもあらがい、しばしばあつれきを生んだ。当選1回で迎えた98年の総裁選で、いまも師と仰ぐ元官房長官の故・梶山静六とともに小渕派(現竹下派)を飛び出した。派閥を率いる故・小渕恵三が名乗りを上げたのに、梶山の擁立に動いたからだ。

 梶山が総裁選で敗れた後、菅は元幹事長の故・加藤紘一が率いる派閥に身を寄せ、2000年に当時の首相・森喜朗に退陣を求める「加藤の乱」に加わった。乱が不発に終わると、菅は「しらーって感じですよ。首相の首を取るというから、命懸けでやったのに」とぼやき、加藤と距離を置いた。政争で負けも込んだが存在感は高まった。

 「利があり」とみれば、菅は融通無碍(むげ)に党外の勢力とも手を握った。その典型が与党・公明党だ。

 15年、消費増税に例外を設け…

https://www.asahi.com/articles/ASN9L76FTN9JUTFK044.html
第3回「スガ案件」は最優先 生き残りたい官僚の対菅バイブル
有料会員記事 菅政権発足
岡村夏樹、相原亮、坂本純也、斉藤太郎
2020年9月19日 5時00分

 官房長官時代、菅義偉の肝いり政策は「スガ案件」と呼ばれた。ふるさと納税、沖縄・首里城の再建、ジビエ(野生鳥獣の肉)の利活用……。多岐にわたる案件は、霞が関の相場観にとらわれることなく進んだ。

 米軍機の訓練地を想定した無人島・馬毛島の買収問題も「スガ案件」だった。防衛省と島の所有会社との間で8年に及ぶ買収交渉が続くなか、菅は昨年、側近の首相補佐官・和泉洋人を介し決着をめざした。島の鑑定価格は約45億円だったが、購入価格を一気に160億円に積み増し合意をみた。

 「場所は最適で騒音問題も解決できる。安いもんだろ」。菅は周囲にそう胸を張った。防衛省関係者は菅を「天」に例え、「納税者が納得するとは思えないが、『天の声』次第では動くということだ」と漏らした。

 菅は官僚の人事を政策推進のエンジンとした。辺野古移設を動かすため「埋め立てのプロ」とされる国土交通省の技官を防衛省に異動させた。各省庁の幹部約700人を一元管理する内閣人事局が2014年に発足すると、官邸中枢が一手に人事権を掌握。「大臣がやろうとしていることに、生意気なことを言ったら代える」。菅は半ば公然と語ってきた。実際、ふるさと納税の拡充に異を唱えた総務省の担当局長をラインから外した。

官僚が読みあさる対菅首相のバイブル
 菅は各省に「内通者」を囲っている――。そんな話もまことしやかに語られている。総務省の元幹部は在任中、官邸で菅に政策をレクチャーしたところ、ほどなく他省の友人から「君のことで菅さんから問い合わせがあった」と告げられた。「言いつくろいは許されないということか」。元幹部は背筋を寒くした。

 官僚の側も、菅への「対処法」を学ぶ。

 「『できません』『難しい』と…

5014名無しさん:2020/09/22(火) 02:22:19
https://www.asahi.com/articles/ASN9L35GZN9KUEHF008.html
凄みがにじむ「菅人事」 因縁の野田聖子氏、起用の意味
有料会員記事 菅政権発足
2020年9月18日 19時00分

【朝日新聞ポッドキャスト】 菅政権発足、顔ぶれの意味を読み解く
 菅内閣の顔ぶれには、派閥への配慮がにじんで見えます。でも、いちばん目立ったのは、実は「党人派」? 因縁ある野田聖子元総務相を、幹事長代行に充てた意味とは? そして、早期の解散はある?

 政治取材の経験が長い朝日新聞の秋山訓子編集委員が、菅義偉氏の人事の裏側を読み解きます。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は次の通りです。

・小学生のころ、菅氏と毎日朝ご飯を一緒に食べていた人が入閣

・野田聖子氏に与えられた幹事長代行、その仕事の中身とは

・手堅い顔ぶれは長期政権を狙っているから?

・たたき上げならではの執念とは

5015名無しさん:2020/09/22(火) 02:22:29
https://www.asahi.com/articles/ASN962V20N93UEHF008.html
「血で血を洗う選挙」勝った菅義偉氏 創価学会との宿縁
有料会員記事
聞き手・神田大介
2020年9月7日 8時00分

【朝日新聞ポッドキャスト】 菅義偉官房長官①
 次の自民党総裁、そして首相の最有力候補に躍り出た菅義偉官房長官。歴代最長となった安倍政権を支えるスポークスマンとして、毎日のようにテレビで顔を見てきました。

 ですが、その人物像はよく知られているとは言えません。初めて国政に挑戦した1996年の衆院選を取材した朝日新聞の秋山訓子・編集委員が、その人柄を語りました。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。

・菅氏の国政初出馬、対立候補は創価学会のスタッフ出身。「血で血を洗う選挙」

・ぐしゃりと握りつぶした「スパイの報告書」、異様な雰囲気の街宣車内

・選挙の票固め、どうやってまとめる? 創価学会が選挙で強いと言われるのはなぜ

・今では公明党、創価学会と自民党のパイプ役になった菅氏。両陣営が骨の髄まで感じた怖さとは

写真では
「森友」「総理やじ」「志村けんさん」……菅義偉官房長官が記者会見に臨む際、書類につけていた印に注目しました。

     ◇

Q:菅さんはなぜ政治の道に?

A:実家は秋田のイチゴ農家です。横浜が地盤の小此木彦三郎さんという国会議員がいて、ものすごく有力な政治家でした。亡くなられて、今は息子の小此木八郎さんが議員ですが、菅さんは彦三郎さんの秘書でした。そこから横浜市議に転じ、2期務めた後に国会議員になっています。

Q:なぜ横浜に出てきたのですか?

A:高校までは地元でしたが、上京して働きながら法政大学の二部に通い、設備会社に就職した。ところが、「世の中は政治でまわっている」と実感したそうで、大学の学生課に相談して政治家の事務所の働き口を教えてもらった。そこで猛烈に働いて、その働きぶりをみた小此木彦三郎さんから声をかけられて、秘書になったそうです。

Q:国政選挙にはじめて出たのは1996年。対立候補は?

A:当時、新進党という小沢一郎さんがつくった党がありました。自民党ではない複数の政党が合流してできた政党で、その中には公明党もありました。

 その創価学会の組織内候補の現職の方に、菅さんが挑む形になったんです。創価学会としてもこの人は絶対に落とせない、という重点候補だったんですよね。

Q:公明党の支持団体が創価学会。学会員ではない公明党の政治家もいますが、菅さんの対立候補は創価学会のスタッフだった?

A:そう、コア中のコアだったん…

https://www.asahi.com/articles/ASN962V2RN94UEHF006.html
自分いないと回らない状態に 菅義偉氏の上り詰める手法
有料会員記事
聞き手・神田大介
2020年9月8日 8時00分

【朝日新聞ポッドキャスト】 菅義偉官房長官②
 「令和おじさん」というかわいいあだ名とは裏腹に、記者会見ではいつも仏頂面で、「その指摘は全く当たらない」などと紋切り型の回答を繰り返す。菅義偉官房長官には地味でこわもての印象がつきまといます。

 そんな彼が首相の座に上り詰めようとしているのは、「すごく仕事ができるから」という評価があります。どういうことなのか、PDCA(計画、実行、評価、改善)をどう回しているのか。政治記者歴の長い朝日新聞の秋山訓子・編集委員に聞きました。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は以下の通りです。

・仕事スタイルは「一生懸命」、裏方仕事をいとわない

・人事を握るスタイルも昔から一貫していた

・短期的な課題解決は得意、では大きなビジョンは……

・鋭い眼光、でも女性支持者に愛される理由

・若い政治家にない魅力とは

写真では
「森友」「総理やじ」「志村けんさん」……菅義偉官房長官が記者会見に臨む際、書類につけていた印に注目しました。

     ◇

Q:地方議員から国政に転じる政治家は少なくないですが、菅さんは横浜市議を2期しか務めておらず、かなり短い印象があります

A:若手と言っていいでしょう。ですが、当時の横浜市長(故・高秀秀信氏)から、抜群の信頼を勝ち得ていた。1期目からです。市長は官僚出身で、政策は手堅いのだけれど、根回しを始め政治まわりのことがあまり得意ではありませんでした。でも、菅さんはそこを一手に引き受け、あっという間に市長の信頼を勝ち取った。

 この点は彼の生き方に通じます。どこか1カ所、ここと決めると猛烈に働きまくって、自分がいないと回らないという状態にするんですよ。秘書をして頭角を現した小此木彦三郎さんの下でもそうでした。

 もちろん、菅さんよりベテランの横浜市議はたくさんいました。だけど、彼は特に市の役人たちの人事について、相談を受けてかなり差配していました。

「菅政権」見守る霞が関 財務省は期待、頭抱える総務省
 私は当時、記者として横浜市役…

5016名無しさん:2020/09/22(火) 14:42:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/af6e349b08006feed8f47638a8fde6b92d26b5c3
国民は知らない…河野太郎、永田町での「本当の評判」と「菅首相との関係」
9/22(火) 8:01配信

期待の目玉人事

 「俺はつくる。ぶち壊すのは河野にやってもらう」

 菅義偉新首相は、周辺にこう語ったという。もちろんここで言う「河野」とは、ポスト安倍の一角と見られながら、所属する派閥、麻生派が菅氏支持を決めた途端、出馬を断念した河野太郎氏のことだ。

 周知の通り、今回、河野氏は内閣府の行政・規制改革担当相に就任。防衛相から横滑り人事とはいえ、省庁を持たない行革担当大臣は“格落ち人事”と見られたが、さにあらず。冒頭の弁でも分かる通り、“期待の目玉人事”となっているのだ。

 それは、首相臨時代理の5閣僚の順位指定でも明らかだ。臨時代理は、首相が海外訪問時や病気などの理由で職務遂行が困難になった場合に就くもので、あらかじめその順位を決めておくもの。筆頭は麻生太郎副総理兼財務相、2位は加藤勝信官房長官、3位は茂木敏充外相で、4位が河野氏になったのだ。

 同じ神奈川県選出の議員として、菅首相の信任が厚いといわれる河野氏。目玉政策である「縦割り行政の打破」に大いなる期待を寄せている。

 その河野氏はネットユーザーからの人気が高い。たとえば、安倍晋三前首相の辞任表明を受け、Yahoo! ニュースの「みんなの意見」が実施した「次期自民党総裁、ふさわしいと思うのは?」(実施期間8月28日〜9月1日)では、候補者の石破茂元幹事長、菅首相(当時は官房長官)、岸田文雄政調会長(当時)を大きく引き離し、河野氏は得票率61.7%、43万7039票でトップだった。

 河野氏は、ツイッターのフォロワー数が192万4621人(9月20日19時現在)で、安倍晋三前首相の230万2308人(同)には及ばないものの、政界トップクラスを誇っており、発信力はピカイチ。

 思ったことを正直に口にすることも、人気のヒミツのようだ。新閣僚の就任記者会見を行った17日未明、河野氏は早速、こう言い放った。

 「この記者会見も、各省に大臣が散ってやれば今ごろみんな終わって寝てますよね。延々ここでやるのは、前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ」

 そして、「こんなもの、さっさとやめたらいい」と、痛烈に批判した。河野氏はツイッターでもこのニュースを取り上げると、8878リツイート、「いいね」は6.1万(9月20日20時現在)にも及んだ。やはり、発信力は相当なものだ。

 ヤメレ。

文科省職員100人超、副大臣らを深夜出迎え「非常識」:朝日新聞デジタル

― 河野太郎 (@konotarogomame) September 19, 2020 さらに、菅首相が期待する“破壊力”も相当なもの。徹底した合理主義者で、防衛相時代、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備計画の撤回を主導し、省内からは「コストカッター」として恐れられていた。霞が関では早くも戦々恐々としている官僚も多いと聞く。

 一方、マメなのはツイッターだけではない。意外に知られていないが、河野氏は筆まめなのだ。防衛相として各基地の現場視察した際、名刺交換した人たちには、すぐさまお礼の絵葉書を出し、省内の人気度を上げていった。筆まめといえば、所属する麻生派の領袖、麻生氏が毛筆で令状を書くことで知られるが、近年は電話やメールで済ませる議員が多い中、合理主義とは違った一面で周囲を感動させるのかもしれない。

5017名無しさん:2020/09/22(火) 14:42:52
>>5016

「河野に足りないのは、常識だ」

 毎日新聞とJNNが17日、共同で実施した緊急世論調査によると、河野行政・規制改革担当相に「期待する」と答えた人は76%にのぼった。菅政権でのミッション達成度によっては、ポスト菅の最右翼と言っても過言ではないのかもしれない。

 しかし、そんなに宰相レースは甘くない。安倍前首相が辞任表明する前、麻生派の幹部にポスト安倍に名前が出だした河野氏について聞くと、「そりゃ、ない」と一蹴された。そして同幹部は、こう続けた。

 「冷静に、論理的に話している時はいい。しかし、頭に血がのぼってしまうと、怒りに任せて何を言い出すか分からない。思い込んだら、後には引かない」

 そういえば、派閥の長、麻生氏も「河野に足りないのは、常識だ」と何度も指摘してきたという。派閥内で、河野氏の評価は「異端児」で共通しているのだという。だからだろうか、「もし仮に、河野氏が首相になったら何をしでかすか分からない。大変だよ」(前出・麻生派幹部)と言うのも、まんざら大げさな話ではないのだ。

 一方、こんな話も。

 「菅首相は河野氏に絶大な期待を寄せて行政・規制改革担当相にしたという論調の報道が出ているが、そうではない。菅首相のホンネは、やればやるほど恨みを買う担当相に河野氏を据えたということ。突破力を買いつつも、その後のことも考えた人事だということだ」(菅首相周辺)

 さらに、菅氏と河野氏の関係について、官邸関係者はこう証言する。

 「河野氏は2015年、安倍政権で国家公安委員会委員長兼行政改革担当相として初入閣しました。閣議などで官邸に入った際、菅官房長官とすれ違うと、目が泳いでいました。結構、気が小さいのかと話題になった時期がありましたね」

 かつては脱原発の急先鋒として、自民党内でも浮いた存在だった河野氏。初入閣後、その“旗印”はすっかり鳴りを潜め、今や次期首相候補に名乗りを挙げるまでになった。しかし、「発信力」「実行力」という強い光がある一方、氏が持つ「性格」という影の部分が色濃く見えて仕方ない。果たして、本当に首相に相応しいと言われる日が来るのはいつだろうか。

山田 厚俊(ジャーナリスト)

5018チバQ:2020/09/22(火) 20:52:55
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091900361&g=pol
宰相候補、自民・竹下派で火花 加藤官房長官と茂木外相
2020年09月20日07時16分

 官房長官に起用された加藤勝信氏が所属する自民党竹下派が揺れている。同派では茂木敏充外相が党総裁候補と目されてきたが、ここにきて加藤氏を推すべきだとの意見が浮上したためだ。来年秋の総裁選をにらみ、派内ではそれぞれを支持する勢力が早くも火花を散らしている。
 「能力は非常に優れている。このポストを一つのジャンプ台にし、次へ次へとジャンプしていただけるよう期待する」。竹下派会長の竹下亘元総務会長は17日、記者団にこう語り、加藤氏の官房長官就任を歓迎した。
 加藤氏は当選6回。安倍晋三前首相に近く、第2次安倍政権以降、落ち着いた仕事ぶりを買われ、党総務会長や厚生労働相を歴任。今回も官房副長官として仕えた菅義偉首相に抜てきされた。
 一方、総務会長当時に「高みを目指す」と公言しながらも、最近の加藤氏は存在感を高める茂木氏の陰に隠れるような形になっていた。18日の記者会見でも「ポスト菅」について質問されると、「大役を果たすことに全力で取り組みたい」と控えめに語るだけだった。
 それでも竹下派の参院側からは、加藤氏が脚光を浴びたことで「流れは変わった。総裁候補は加藤氏だ」(中堅)との声が上がる。背景には参院側になお影響力を保ち、茂木氏と距離を置く青木幹雄元参院議員会長の意向があるとされる。
 茂木氏側は警戒を強めている。衆院のベテランは「菅氏の次は茂木氏」と強調する。先の総裁選をめぐっては若手からも茂木氏の出馬を期待する声が上がった。衆院側では加藤氏より当選回数が上で、派閥会長代行として閥務も担う茂木氏を推す声は少なくない。
 ただ、衆院側は一枚岩ではない。ベテラン・中堅の中には加藤氏を擁立することに理解を示す向きもある。他派閥からは「次の総裁選で竹下派は分裂するだろう」(二階派関係者)との見方も出ている。

5019チバQ:2020/09/22(火) 20:57:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/5203da6f3cd79afdb8b9996e83392e9e44cea45c
国会議員で初コロナ感染の高鳥修一氏「コロナ対策に取り組んで来た自分がまさか」
9/18(金) 22:33配信

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スポーツ報知
高鳥修一氏(ロイター)

 自民党筆頭副幹事長の高鳥修一衆院議員(59、新潟6区)が18日、新型コロナウイルスに感染し、入院したことを公式ホームページで報告した。国会議員で新型コロナ感染が確認されたのは初めてとなる。

 高鳥氏は「新型コロナウイルス感染についてご報告」とし、「多くの皆さんからご心配頂き恐縮しています。コロナ対策に取り組んで来た自分がまさか感染するとは思いもよりませんでした。手洗いもうがいも消毒もこまめにしており、周囲に感染者はおらず全く心当たりが有りません。幸い微熱が有るだけで検査の結果は良好です。ご迷惑をおかけして誠に心苦しく思います」とつづった。

 ブログでも改めて報告し、「夜の街へも行っていない」「10日ほど入院のあと二度のPCR検査で陰性なら退院できるとのことです」などと追加した。

 ホームページによると、高鳥氏は新潟県糸魚川市出身で当選4回。第4次安倍改造内閣では農林水産副大臣に就任し、「自民党総裁特別補佐・筆頭副幹事長として安倍総裁と二階幹事長を補佐し、新型コロナウイルス関連の対策に奔走する」と記していた。

 他にも厚生労働大臣政務官、内閣府副大臣などを歴任。空手は錬士五段で日本空手協会新潟県本部会長も務める。17日付のブログでは、菅新首相の法大剛柔流空手道部時代の指導者から、高鳥氏も指導を受けたことを明かし、「菅総理とは空手の兄弟子、弟弟子の関係です」とつづっていた。

報知新聞社

5020チバQ:2020/09/22(火) 21:16:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/4681dc985da9b723b73a12da00d530eba5930444
離党、交通事故、自殺も… 自民党総裁選敗北者たちのその後
9/21(月) 16:05配信

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NEWS ポストセブン
総裁選で涙を飲んだ候補者は今どうしているのか(写真/共同通信社)

 第99代総理大臣に菅義偉氏が選ばれたが、次点だった岸田文雄元外務相は今後、独自色を出していけるかどうかが問われ、派閥以外からはわずか7票の得票に終わった石破茂元幹事長は正念場を迎えている。時流に逆らい敗北したため当然とも言えるが、過去のそうした“椅子取りゲームの敗者”にも、さまざまなドラマがあった。

【写真】縁が約1cmある上縁眼鏡を掛け、光沢あるウールのスーツを着た石井光次郎

●梶山静六(享年74)

 1998年、小渕派を離脱して総裁選に立候補すると、株価が一時100円近く急上昇。小渕恵三に敗れたものの、世論を味方につけて善戦した。しかし、2年後の1月に交通事故に遭い、4月に政界引退を表明。6月に死去。愛弟子の菅義偉は師の無念を晴らした。

●山崎拓

 1991年、最大派閥の竹下派(経世会)に対抗するため、加藤紘一、小泉純一郎と「YKK」を組み、ニューリーダーとして頭角を現わした。1999年の総裁選前、青木幹雄に「潮目を見ることが大事だ」と見送りを打診されるも出馬。最下位の3位に終わる。

●亀井静香

 2001年と2003年の総裁選に出馬も、小泉純一郎の前に散った。「(首相の)政策が間違っているなら『変えなさい』と強く言うのは当然だ」と小泉の郵政民営化に反対。自民党を離党して国民新党を旗揚げし、民主党と組んで自民党を下野に追いこんだ。

●谷垣禎一

 民主党政権誕生後の2009年、“全員野球”を掲げて24代総裁に。野党時代を支えたが、2012年の総裁選では石原伸晃幹事長の出馬を受け、「執行部から2人出るのは良くない」と辞退。河野洋平以来2人目の「総理になれなかった総裁」に。

●石井光次郎(享年92)

 自民党の結党時から、官僚出身ではない「党人派」政治家の代表として党を支えた。1956年12月の総裁選では石橋湛山、1960年の総裁選では池田勇人に敗れたが、その後も党内に影響力を持った。

●藤山愛一郎(享年87)

 1960年総裁選に岸信介の後継者として立候補を表明。途中で岸から辞退を迫られたが、振り切って出馬を貫き、池田勇人に敗れる。総裁選後、藤山派を結成して1964年と1966年の総裁選に挑んだが、敗退した。

●中川一郎(享年57)

 1982年の総裁選に出馬。「世界で強い政治家はレーガン、サッチャー、それに中川一郎」と訴えるも、最下位に。わずか1か月半後に自殺。“将来の総理候補”と呼ばれた息子の昭一も56歳で早世した。

(文中一部敬称略)

※週刊ポスト2020年10月2日号

【関連記事】

5021チバQ:2020/09/22(火) 21:17:14
https://www.news-postseven.com/archives/20200919_1596589.html?DETAIL
2020.09.19 11:00  週刊ポスト

安倍晋太郎、加藤紘一… 総理になれなかった男の“その後”

 勝者は勝つべくして勝ち、敗者は負けるべくして負ける──。極真空手の創始者・大山倍達の“勝負の神髄”は政界にも通じるのか。9月16日、菅義偉総理大臣が誕生した陰で、自民党総裁選で敗れた岸田文雄、石破茂はほぞを噛んだ。政治評論家の小林吉弥氏が話す。

「総理の座を掴むには、『天地人』の3要素が必要になる。天の時=運、地の利=立場、人の和=数です。菅氏には全てがあった」

 歴史を紐解けば“総理になれなかった男たち”には、3要素のいずれかが欠けていた。1987年の中曽根裁定で竹下登に総裁の座を譲った安倍晋太郎は、「天の時」を得られなかった。「竹下の次」が確実視されていたが、リクルート事件で竹下が辞任した時、安倍も事件に関与して「謹慎中」だったことから後継総裁の椅子を逃した。その後、膵臓がんに倒れ、2年後に逝去した。

 渡辺美智雄は「地の利」がなかった。1991年の宮沢内閣で副総理として次期総理の最有力候補だったが、膵臓がんを患い、病を押して1993年の総裁選に出馬するも河野洋平に敗れた。

「人の和」が得られなかったのがその河野だ。野党時代の自民党を率いて自社さ連立の村山内閣をつくって副総理に就任。村山が河野への禅譲を提案した時、自民党内の強い反対にあう。自民党総裁選で橋本龍太郎と争うことになったが、同じ宮沢派の加藤紘一が橋本支持を表明、河野は出馬を断念した。

「首相になる人物は権謀術数を使い、票を増やす。自分の考え方と違っても完全な喧嘩はせず、いざという時は手を握れる余地を残しておく。頭を下げられないとダメだが、人が良過ぎても推進力に欠けて天下を取れない」(小林氏)

三木武夫は「何度でも挑戦」の精神で総理の座を得た
 その加藤は1999年の総裁選に出馬。小渕恵三に敗れたものの、次の総理のポジションを得た。ところが、小渕が急死すると、密室の話し合いで森喜朗首相が誕生する。不満を持った加藤は、“加藤の乱”を起こすも、党内の支持を得られず失敗に終わる。

 その後の加藤と河野の政治家人生は対照的だ。加藤の裏切りで「総理になれなかった総裁」となった河野は森内閣で外相に就任、最終的には三権の長である衆院議長にのぼりつめた。一方の加藤は、秘書スキャンダルで議員辞職に追いこまれた。

 今回、総裁選初出馬の岸田、4度目の挑戦で完敗した石破の今後はどうなるか。

「国会議員票を伸ばした岸田氏が次期総裁の有力候補。ただ、もう禅譲の線はない。一人歩きして力を付ける必要がある。石破氏は茨の道になる。しかし、三木武夫は総裁選に3度敗れても『何度でも挑戦する』と意気込み、田中角栄の金脈問題での辞任後、突然首相の座が回ってきた。何が起こるかはわからない」(小林氏)

 以下に総理の座を目指しながら、それが叶わなかった政治家4人のエピソードを紹介する。

●渡辺美智雄(享年72)

 1991年の総裁選で宮沢喜一、三塚博と争った。最大派閥・竹下派の会長代行である小沢一郎が3人を面接。金丸信、竹下登、小沢の会談でいったんは「渡辺総理」が決まるが、金丸の変心で宮沢が総理の座を射止めた。渡辺は副総裁に就いたが、翌年膵臓がんが発覚。1993年の総裁選では河野洋平に敗れた。1995年9月に死去。

●河野洋平

 自民党が下野した1993年7月、16代総裁に。翌年、自民党、社会党、さきがけの連立政権誕生に尽力。社会党の村山富市委員長が首班指名を受けて与党に復帰したが、自民初の「総理になれなかった総裁」に。その後、歴代最長の約6年間にわたって衆議院議長を務めた。

5022チバQ:2020/09/22(火) 21:18:08
●加藤紘一(享年77)
 1999年の総裁選では、小渕恵三に敗れて2位。将来の総理は確実とみられていたが、“加藤の乱”で失脚。田中真紀子は「タイミングが半年遅かったし、半年早すぎるのよ」と加藤の政局観のなさを指摘した。

●安倍晋太郎(享年67)
 1999年の総裁選では、小渕恵三に敗れて2位。将来の総理は確実とみられていたが、“加藤の乱”で失脚。田中真紀子は「タイミングが半年遅かったし、半年早すぎるのよ」と加藤の政局観のなさを指摘した。

5023名無しさん:2020/09/23(水) 01:23:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/545b86eb1df8e217ede9391687d1d71712d963da
「菅・麻生」が“利権”巡り共闘 東京への「金融センター」誘致を阻止する理由
8/26(水) 5:56配信

今度は「金融利権」を画策する菅氏

 一時期の沈黙がウソのような雄弁さなのである。少し前までは安倍総理との隙間風ばかりが報じられ、コロナ対策でも影の薄さが否めなかった菅義偉官房長官。7月22日に「Go Toトラベルキャンペーン」をスタートさせる前後から政権運営の前面に立つようになり、複数のテレビ番組にも出演し露出度を急増させている。また、もはや権力の階段の頂を目指すことへの意欲を隠すつもりはないようだ。先ごろ発売された「文藝春秋」9月号に掲載された「菅義偉官房長官すべての疑問に答える」にはこんなクダリがある。

〈これからのリーダーには、東京だけでなく、日本全体を引っ張っていけるような、判断力のある人物が求められると思います。/ただ、総理が「ポスト安倍」の候補として私の名前を挙げたようですが、リップサービスですよ(笑)〉

 もちろん、コロナ対応で失策を重ねた上、健康不安説まで流れる安倍総理に代わり、菅官房長官が強い指導力を発揮し、さまざまな難問を解決してくれるなら国民にとってはプラスに違いない。しかし、決してそうではないことを本誌(「週刊新潮」)はお伝えしたばかりである。8月6日号に掲載した〈「菅vs.小池」暗闘の裏に「湘南美容」コロナ利権〉という特集記事。東京五輪用の「プレハブ宿舎」で行う「新型コロナ治療」を、自らに近い「湘南美容グループ」に任せる。記事では、そんな菅官房長官の驚くべき計画についてご紹介したが、そこから垣間見えるのは、彼の「利権政治家」としての顔だった。そして現在、別の件においても疑問符を付けざるを得ない施策を進めようとしていることを国民はまだ知らない。今回のテーマは「香港」である。

「暗黒法」とも言われる国家安全維持法が施行され、中国政府による統制強化が激しさを増している香港。今月10日には、香港の民主化活動の象徴的な存在である周庭(アグネス・チョウ)さんが同法違反容疑で逮捕され、我が国にも衝撃が走った。彼女は翌日に保釈されたものの、世界が香港を見る目は大きく変化しつつある。そんな中、

「これまで『アジアの金融センター』として確固とした地位を築いてきた香港から金融関連の人材や企業などが流出する動きが出始めているが、菅官房長官はこれを好機と捉えている。具体的には、7月中旬以降、急遽、懐刀である和泉洋人・総理大臣補佐官に対して、『我が国への国際金融機能・人材の誘致策』について検討することを指示した」(政府関係者)

 香港から流出する人材や企業の受け皿を目指す。それが実現すれば、我が国に莫大なカネが落ち、雇用も生み出されるのだから正しい判断と言えるが、問題はその中身。菅官房長官がそこで下した具体的な提案の不可解さを理解するには、世界及びアジアの金融市場の歴史と実情を頭に入れておかなければならない。

「世界最大の金融市場はニューヨークで、ウォールストリートの株価や金利が世界の金融を動かしている、とも言えます。2番目に大きいのがイギリスのロンドン、3位と4位の座を香港とシンガポールが長年争ってきました。鉄壁の3位、4位という感じで、東京や上海などはそれらと大きく離されていました」(シグマ・キャピタルのチーフエコノミストの田代秀敏氏)

 香港が強かった理由は、

「世界中のお金が集まる仕組みがあったからです」

 と、田代氏が続ける。

「まず、相続税と贈与税がなく、金融取引に関する税金もかかりません。さらに、共同名義口座といって、赤の他人同士でも口座を共有できる仕組みがあります。これによって財産を共有して自由にお金の出し入れをすることができるわけです。例えば、愛人との共同名義の口座を作れば、税金なしで誰にも知られず大金を渡すことができます」

 富裕層にとって実に都合の良い仕組みが整っているのである。それゆえ、

「世界中のお金持ちのカネが集まるので、世界中の銀行が香港に支店を出すわけです。つまり金融市場が大きくなるためには、税金から逃れられる何らかの仕組みを作り、世界中からお金を集めなければならないのです」(同)

5024名無しさん:2020/09/23(水) 01:23:47
>>5023

東京は「世界3位」
 香港は法人税の面でも企業が優遇されている。日本の場合、この30年ほどは減少傾向にあるとはいえ、2019年4月1日の時点での法人税の基本税率は23・4%。一方、香港の法人税率は16・5%。200万香港ドル(約2800万円)までの利益の場合、8・25%である。こうした大きな差は、それぞれに拠点を置く「外資系企業」の数にも表れている。日本貿易振興機構(JETRO)の調査によると、19年6月時点で香港に拠点を置く「香港域外に親会社を有する企業」の数は9040社。一方、経済産業省の調べによると、19年3月末時点での日本の外資系企業の数は3287社。実に3倍近い差があるのだ。

「香港は公用語が英語だということもあり、金融業者だけではなく、貿易会社などの外資系企業が集まりやすい。日本では会社を設立するにも日本語で役所に申請しなければならず、税制を抜本的に改革するのも難しい。で、長い間、香港の後塵を拝してきた」(全国紙経済部記者)

 しかし、香港で大規模な民主化デモが頻発するようになると、「アジアの金融センター」の座は揺らぎ始める。そして、国家安全維持法の施行により、その座から「陥落」することが決定的になったのだ。

「国家安全維持法が施行されたことで、香港における経済活動への不透明感が強まりました。今後、事業規模の縮小や拠点機能の見直しを検討する企業も出てくるでしょう」(第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏)

 では、どこが香港にとって代わるのか。そこで参考になるのが、イギリスのシンクタンクが発表している「国際金融センター指数」である。昨年9月時点での順位は、1位ニューヨーク、2位ロンドン、3位香港、4位シンガポール、5位上海、6位東京。それが今年3月に出た最新版では、1位、2位に変動はないものの、3位東京、4位上海、5位シンガポール、6位香港となっている。デモなどの影響で香港が大きく後退する一方、東京が順位を上げているのだ。

「この指数は、世界の金融市場関係者から聞き取りを行って作成される、信頼できる指標。最新版のレイティングは、ロンドンが742点、東京が741点、上海が740点です」

 先の田代氏はそう話す。

「つまり、東京はロンドン、そして上海とほとんど横一線で並んでいるのです。ですから東京は、ロンドンを超えニューヨークに次ぐ世界第2位のグローバル金融センターになれる格好の位置にいます。そして、香港から金融関係者が逃げ出すという今の状況は、いわば千載一遇のチャンスです」

5025名無しさん:2020/09/23(水) 01:25:46
>>5024

来年度予算の要求項目
 となれば、日本政府がなすべきことは、

「一極集中の批判があるとはいえ、東京の金融環境を、シンガポールや上海などのライバルに負けないものにするため、早急に必要な資源を集中投下しなければなりません」(金融業界関係者)

 ところが、である。

「7月中旬と下旬、2度にわたって総理補佐官の和泉さんと、法務省や外務省、経産省、金融庁、内閣官房の幹部による打ち合わせが行われたのですが……」

 と、永田町関係者。

「菅さんの意を受けた和泉さんがそこで出した指示は、『大阪を中心とする関西圏や福岡の特区』に国際金融機能や人材を誘致するための課題を検討せよ、というものだったのです。課題とは例えば、日本で円滑にビジネスをするには日本国籍を得て自国籍を放棄しなければならない“二重国籍禁止問題”などです」

 なんと、菅官房長官の頭の中にある計画は「東京の強化」ではなく、大阪と福岡に新たな拠点を作る、というものだったのである。

 前述した国際金融センター指数で見ると、大阪はタイのバンコクやアゼルバイジャンのバクーに次ぐ59位。福岡は「圏外」である。百歩譲って商人の町だった大阪が「アリ」だとしても福岡とは一体……。

「日本人でさえ福岡といえば『豚骨ラーメンがおいしい』といったイメージしかない。香港の金融関係者で福岡を知っている人がどれくらいいるのか」(先の金融業界関係者)

 そもそも捕らぬ狸の皮算用で、日本特有の税制を変える無理をしてまで香港の座を奪取しようというのに、その候補地がこれではため息しか出まい。

 ちなみに「大阪・福岡案」の検討を命じた現場指揮官の和泉氏は、

「厚労省の大坪寛子審議官との“コネクティングルーム不倫”を『週刊文春』に暴かれて一時期は静かにしていましたが、菅さんが存在感を増してきたことで、再び勢いを取り戻し、動きを活発化させています」(先の政府関係者)

 和泉氏との打ち合わせの出席者の一人はこう話す。

「この話は和泉さんが発起人というより、和泉さんが『そういうふうに言っている人がいるので検討したい』というものです」

 別の出席者は、

「これから具体的なことを話し合っていこうというくらいの打ち合わせでした」

 と言うから、検討がまだ緒についたばかりなのは間違いなかろう。しかしその一方、金融庁内部では、この件に関する来年度予算の要求項目がすでに決定しているという。「計画」は決して絵空事ではないのだ。

「予算の要求内容は、海外金融事業者向けにビジネスなどの相談を受け付ける『コンシェルジェ』拠点を開設するための経費です」(先の永田町関係者)

 内部文書にはこうある。

〈東京都の取り組みを踏まえ、同様の拠点を国内2箇所に設立するにあたり、各自治体による設立費用を1億円(各都市5千万円×2)と試算し、その2分の1の5千万円を当該事業費として要望する〉

5026名無しさん:2020/09/23(水) 01:26:24
>>5025

「麻生さんに楔を…」
「コロナは東京問題」として東京都の小池百合子知事を攻撃している菅官房長官。「Go Toトラベル」同様、今回の件でもやはり「東京外し」が行われているのだ。

「東京のことは小池に勝手にやらせておいたらいい。政府は支援しない」

 和泉氏はそううそぶいているというが、彼の“親分”である菅官房長官はなぜそこまで小池知事のことが憎いのか。

「菅さんはとにかく小池さんのようなパフォーマンス型の政治家が大嫌い。それに、小池さんが突如として都知事選に出馬した時など、ことあるごとに対立してきた。今回の件で『東京外し』が行われている背景に、そういった“私怨”があるのは間違いない」(前出の政府関係者)

 新たな国際金融センターの候補地を大阪、福岡としたウラにも、菅官房長官の思惑が透けて見える。

 まず大阪に関しては、

「関係の深い日本維新の会への『土産』ですよ」

 と、先の永田町関係者。

「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の開業について、大阪は当初、2025年万国博覧会より前のスタートを目指していた。しかし、コロナの影響で万博前の開業は諦めることになり、今ではカジノ業者の業績悪化でIR計画そのものの練り直しを迫られかねない状況になっている。そこで新たな経済の起爆剤として『金融センター誘致』を差し出したわけです」

 一方、福岡が俎上に載せられた背景には、麻生太郎・副総理兼財務相の存在がある。実はその麻生氏、今月4日の記者会見で、

「(香港の受け皿は)東京じゃなくて大阪だって、福岡だっていいでしょう」

 として、「大阪・福岡案」について言及している。

「あの会見での発言は、この件で菅さんと歩調を合わせている麻生さんが計画の一端をポロッと漏らしてしまった、ということ。国際金融センターをダシにして麻生さんに楔を打つ。それが菅さんの狙いです」

 と、政府関係者(前出)。

「元々、菅さんと麻生さんは犬猿の仲。15年には消費税への軽減税率の導入を巡って激しく対立しましたし、昨年4月の福岡県知事選では菅さんがバックにつく現職知事に対し、麻生さんが対抗馬を立て、代理戦争が繰り広げられました。その二人が金融センターを巡って手を組んだ。『ポスト安倍』を狙う菅さんが麻生さんの協力が欲しくて貸しを作り、麻生さんがそれに乗った、ということです」

 荒唐無稽とも思える「大阪・福岡案」が真剣に検討される背景には、権謀術数渦巻く永田町独特の事情があったというわけだ。

 水面下でこの計画を進めている和泉氏に聞くと、

「別に意外でもないんじゃないの。だって大阪は先物取引(発祥)のところなんだから」

 そう主張するのだが、先の永田町関係者は、

「香港の受け皿となると、この半年や1年が勝負。大阪や福岡に新たな拠点を作るなんて悠長なことを言っている時間はない」

 と指摘するし、田代氏(前出)もこう語る。

「東京を香港に代わる金融センターにしたいのであれば猛烈に急がなければなりません。日本がゆっくりとやっていれば、あっという間にその座を上海に取られてしまうことになるでしょう」

 が、菅官房長官が「要」の役割を果たす安倍政権に「スピード」を期待しても叶わないことを我々は知っている。何しろ、役に立たない布マスクが我々の元に届いた時、すでに薬局の店頭には不織布マスクが山積みだったのだから――。

「週刊新潮」2020年8月27日号 掲載

新潮社

5027チバQ:2020/09/23(水) 17:27:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/7748577b2e120ab24c0c5edeae59065aad018903
菅義偉政権で初入閣「坂本哲志」大臣に“不倫・隠し子”疑惑
9/23(水) 17:00配信
77




適任!?
 このたび初入閣を果たした坂本哲志内閣府特命担当大臣(69)が担うのは、1億総活躍、地方創生、そして少子化対策である。大臣就任を受け、地元・熊本では“「隠し子」疑惑”が囁かれている。

 ***
 熊本日日新聞の記者だった坂本大臣は、1991年に熊本県議に当選して政界デビュー。2003年の衆院選には無所属で立候補し当選を果たすも、05年の選挙で落選。07年の補選で返り咲き、自民党に入党したという経歴の持ち主だ。

 坂本大臣の“隠し子疑惑”については、以前から怪文書の形で地元に流布されていた。

「実は坂本さんは県議時代、女好きで知られていましてね、議会の視察で旅館に泊まると“ちゃんとコンパニオン呼んでるか”が口癖だったんです」(地元政界関係者)

 隠し子もさもありなん、と週刊新潮がこの疑惑を取材したのは、坂本大臣が衆院1期生だった15年前のこと。浮上したのは、坂本大臣が県議時代に知り合った女性の存在だ。

 この女性から、坂本大臣との交際を相談されていたという知人の証言によると、当時、女性は30歳前後で独身だった。既婚者の坂本大臣とは不倫関係になる。そして翌年、知人は彼女からこんな電話を受ける。

「坂本さんの子を妊娠して入院していると言うのです。私は熊本県庁近くの産婦人科に彼女を見舞ったのですが、直後に坂本さんから電話が来て、“彼女の気分が悪くなるから、もう構わんでくれ”と文句を言われたのを覚えています」(知人)

 ほどなくして彼女は女の子を出産。名付け親は坂本大臣だったが、

「坂本さんには年ごろの娘がいるので認知はできない、と言われてしまった」(同)

 その後、坂本氏は彼女の生活費を支援し続けていたようだが、先の怪文書騒動を受け、女性は姿を隠す。以降は知人も彼女と連絡がとれなくなってしまったという。

 女性の娘は現在、成人になろうかという年頃である。顔立ちは“父親”と瓜二つといって差し支えない。坂本氏の大臣就任を受け、彼女に改めて経緯を尋ねるも、多くは語らなかった。
 一方、坂本大臣はどう答えるか。携帯に電話をかけると、

「この問題については、官邸の方から“文書で答えるように”と言われているので、直接お答えすることはできないんです」

 こんな“答弁拒否”の姿勢を示したうえで、

「当時、怪文書で流されただけであって、天地神明に誓って私とは全く関係のないことです」

 と、疑惑を否定するのだが……。9月24日発売の週刊新潮では醜聞の影が見え隠れする菅新内閣を特集する。

「週刊新潮」2020年10月1日号 掲載
新潮社

5028チバQ:2020/09/23(水) 17:33:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef03d83f339bcfe06c2409869dc718a9e777c813
「次の総理レースへ好発進」河野氏、早くも存在感 人気取り、危うさ指摘も
9/22(火) 10:07配信




就任記者会見に臨む河野太郎行政改革担当相=17日午後、東京都内(撮影・前田倫之)
 菅義偉政権が掲げる「省庁の縦割り打破」の宣伝塔として、河野太郎行政改革担当相に耳目が集まっている。発足直後に自身のサイト上に目安箱「縦割り110番」を設け、閣僚が深夜に順番に就任記者会見していく慣例にも「前例主義の最たるものだ」とかみついた。もともと国民の認知度は高い。「次の総理レースへ好発進」「人気取りばかりで地に足が着いていない」と評価は相半ばする。

【画像】「ポスト安倍」アンケート 河野氏を推した理由は?

 河野氏の行革相は2度目。17日の会見では「今回は、国民の側から見ていかに価値をつくるかということから必要な規制改革をやりたい」と国民目線を強調。若手官僚が離職していく風潮に関しても、「霞が関のブラックな状況を何とか『ホワイト化』することの優先順位を高く」と、独特の言い回しで制度改善に意欲を見せた。

 菅氏が発案した縦割り110番は、開設翌日の18日には通報と相談件数、激励メッセージが4千件を突破し、処理容量をオーバーして募集を一時止める事態に。河野氏は、ここでも「『全部読みます』と言った手前、4連休中に一生懸命、目を通したい」と当意即妙な受け答え。と思えば、19日には沖縄北方担当相として沖縄県を訪れ、玉城デニー知事と会談するなど精力的に動く。

 野党時代に自民党総裁を務めた河野洋平元衆院議長を父に持ち、自身も安倍晋三政権で外相、防衛相と重量級閣僚を歴任してきた。

 6月には、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」計画の断念を決断、公表。与党などから根回し不足を突き上げられたものの、世論にはその「突破力」を印象付けた。ツイッターのフォロワー数は約190万人。安倍氏が辞任表明した直後、8月末の共同通信の世論調査では「次の首相にふさわしい人」で石破茂元幹事長、菅氏に次ぐ3位に入っている。

      ■ 

 かつて2009年の総裁選に挑んだ河野氏。今回もギリギリまで出馬を模索したが、所属する麻生派の領袖(りょうしゅう)・麻生太郎副総理兼財務相が菅氏支持で派内を一本化したため、断念した。

 財界の支援を受ける自民に籍を置きながら入閣前は脱原発を公言し、同僚議員と飲食して仲間づくりに汗をかくことも少なく、「一匹おおかみ」「変人」とやゆされてきた。麻生氏は常々、「ちったぁ常識ってもんを養え。派閥の力なしに(総裁選の推薦人)20人集めることができんのか」「チャンスはいくらでもあんだから」と、地力を蓄えるようじゅんじゅんと河野氏を諭す。

 武器である発信力も、一つ間違えば「もろ刃の剣」となる。昨年10月には、台風19号が甚大な被害をもたらした直後に「私はよく地元で雨男と言われた。私が防衛相になってから、既に台風は三つ」などと軽口をたたき、被災者の神経を逆なでした。ある閣僚経験者は冷ややかだ。「突破力は認めるが、世論の目ばかり気にする。おかしな方向に行かなきゃいいが」

 菅氏は、総裁任期の満了する来秋を越えた本格政権を志向しているとされるが、総裁選を争った岸田文雄前政調会長や石破氏らは既に「ポスト菅」を見据える。57歳とまだ若く、同じ神奈川県選出で菅氏と良好な関係を保つ河野氏の「次」はいかに-。 (前田倫之、河合仁志、一ノ宮史成)
西日本新聞

5029チバQ:2020/09/23(水) 17:34:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c88938c69ddc4f281d48a805a2809f7884f7294
経産省の存在感低下 政権内の力学に変化 菅内閣
9/22(火) 7:12配信
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首相官邸に入る菅義偉首相=18日午前、東京・永田町
 菅内閣の発足を受け、政権内の力学は大きく変化しそうだ。

 首相官邸主導の政策決定は変わらないものの、安倍政権下で権勢を振るった経済産業省の存在感は低下する見通しで、代わってどの省庁が影響力を強めるかに注目が集まる。「政高党低」と言われた党との関係も変わる可能性がある。

【図解】菅内閣

 「内閣の方針や大臣の指示の下、行政のプロとしての誇りを胸に積極的に提案し、果敢に行動してほしい」。菅義偉首相は18日、首相官邸に各府省庁の事務次官を集め、菅内閣でも官邸主導を徹底すると宣言した。関心を集めるのは菅首相がどの省庁の意見に最も耳を傾けるかだ。

 安倍内閣では官邸詰めの「官邸官僚」が影響力を行使した。政務担当首相秘書官を務めたのは経済産業省出身の今井尚哉氏。首相の最側近として同省出身の長谷川栄一内閣広報官、佐伯耕三首相秘書官とタッグを組み、経産省と連携して経済成長重視の政策を進めた。

 影響は多方面に及び、安倍晋三前首相が中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への協力にかじを切ったり、ロシアと経済協力を進めたりしたのも、外務省ではなく経産省の発案とされる。新型コロナウイルスの感染拡大後、安倍前首相は当時の菅官房長官を素通りし、今井氏らと相談して全国一斉の学校休校やマスク配布を決めたこともあった。

 首相交代を受け、長谷川、佐伯両氏は官邸を去った。今井氏は参与としてしばらく官邸に残る方向だが、新しい政務担当の首相秘書官は菅事務所の新田章文氏。内閣広報官には総務省出身の山田真貴子氏が就任した。

 事務方トップで警察庁出身の杉田和博官房副長官は再任。事務の首相秘書官には厚生労働省出身が加わったものの、今のところ官邸スタッフに特定省庁への偏りはない。

 経産省幹部は「安倍前首相サイドとは気軽に連絡が取れ、意見も通りやすかったが、これからはそうはいかない」と影響力の低下を認める。政府・与党内では「財務省の影響力が強まるのではないか」「どの省庁にも偏らず、菅首相が独断で政策を進めていくのでは」などと臆測が飛び交う。

 菅政権では政府と党の関係も変化しそうだ。最大派閥出身の安倍前首相と違い、無派閥の菅首相は党内基盤が弱い。内閣支持率が高いうちは官邸主導も可能とみられるが、世論の支持が弱まれば党の影響力が強まりかねない。閣僚経験者の一人は「菅1強、政高党低とはならない」と語った。

5030チバQ:2020/09/23(水) 18:50:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/03c959f7671beb22a873532c5652c742d0227a3e
首相「ポスト菅」候補へ河野、加藤、武田各氏らを処遇 小泉氏は「追試」
9/23(水) 18:18配信

会見に臨む河野太郎行政改革・規制改革担当相=17日未明、首相官邸(佐藤徳昭撮影)
 菅義偉首相の閣僚人事からは、将来の「ポスト菅」と位置づける次期首相候補の育成方針が読み取れる。政権の目玉政策を担う閣僚に河野太郎行政改革担当相や武田良太総務相らを起用し、自身が7年9カ月務めた官房長官には、加藤勝信前厚生労働相を抜擢した。複数を競わせて求心力を高めるのは、安倍晋三前首相の手法にも似ている。

 「はんこをすぐになくしたい」

 河野氏は23日のデジタル改革関係閣僚会議でこう意気込み、テレワーク推進を妨げてきた「はんこ文化」をやり玉に挙げた。

 首相は河野氏の突破力や発信力に期待を寄せており、最重要課題とする「縦割り行政の打破」を任せた。河野氏は自民党で第2派閥の麻生派(志公会)に所属。同派会長の麻生太郎副総理兼財務相と首相は河野氏に実績を積ませて育てる考えで一致しており、河野氏の存在は政権の安定にもつながっている。

 一方、加藤氏は次期首相候補として再浮上した。安倍氏の最側近で党四役の総務会長などを歴任。しかし、新型コロナウイルス対応では厚労相として批判を浴び、「ポスト安倍」レースから後退していた。

 今回、加藤氏が政権のスポークスマンとなる官房長官に就任したことで、弱点だった知名度は上がりそうだ。所属する竹下派(平成研究会)会長の竹下亘元総務会長は「このポストを一つのジャンプ台に、次へ次へとジャンプするよう期待する」と語った。

 ただ、派には再任された茂木敏充外相を推す声もある。加藤氏が目立つ立場になったことで、派内にはさざ波も立っている。

 菅氏は今回の人事で、武田氏にもスポットライトをあてた。総務行政は門外漢だが、政策実行力を買い、菅政権が目玉政策と位置づける携帯電話料金の値下げを担当させた。所属する二階派(志帥会)には首相候補が見当たらないだけに、今回、武田氏が結果を出すかどうかが注目される。

 小泉進次郎環境相は、昨秋の就任直後は調整力が疑問視された。再任したのは、将来の首相候補として「追試の意味合いがある」(政府関係者)という。

 一方、党内最大派閥の細田派(清和政策研究会)には複雑な受け止めが広がっている。同派元会長の森喜朗元首相は、西村康稔経済再生担当相と萩生田光一文部科学相を「両輪」と呼び、次のリーダー候補と位置付けている。

 首相は西村、萩生田両氏を前政権と同じポストで処遇し、総裁選への出馬意欲を隠さない下村博文政調会長を党四役に起用した。逆に、稲田朋美元防衛相は要職に置かなかった。

 派が一枚岩になれなければ最大派閥のメリットは失われる。派内では、それぞれの人物に強弱をつけた首相の対応をめぐり「派が分断されるのではないか」と不安がる向きもある。

 また、今回の総裁選に出馬した岸田文雄前政調会長と石破茂元幹事長はいずれも無役となり、厳しい立場に立たされた。今後の総裁選で年下の河野氏らが出馬した場合、「世代交代」の波にのまれる可能性もある。(沢田大典)

5031チバQ:2020/09/23(水) 21:08:56
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20200923k0000m010228000c.html
谷垣グループが政治資金パーティー 総裁選で意思統一できず結束課題
2020/09/23 20:14毎日新聞

谷垣グループが政治資金パーティー 総裁選で意思統一できず結束課題

自民党谷垣グループの研修会で講演する谷垣禎一前総裁=東京都内のホテルで2020年8月26日午後4時46分、手塚耕一郎撮影

(毎日新聞)

 自民党の谷垣グループは23日夜、政治資金パーティーを東京・紀尾井町のホテルで開いた。先の総裁選に立候補した岸田文雄前政調会長や石破茂元幹事長も出席した。

 谷垣グループは総裁選対応で意思統一できず、2人の代表世話人は遠藤利明・元五輪担当相が岸田氏を、中谷元・元防衛相が石破氏を支援した。若手の多くは菅義偉首相を支持し、グループの結束がなお課題だ。【飼手勇介】

5032チバQ:2020/09/23(水) 21:10:44
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009230034.html
衆院憲法審査会長に細田博之氏 自民が調整
2020/09/23 20:04産経新聞

衆院憲法審査会長に細田博之氏 自民が調整

自民党・細田博之氏=11日午前、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

(産経新聞)

 自民党が衆院憲法審査会長に細田博之元幹事長をあてる方向で調整していることが23日、分かった。党幹部が明らかにした。細田氏は党の憲法改正推進本部長を務めており、安倍晋三前首相に近い。衆院憲法審査会長を担っていた佐藤勉氏は、9月の党役員人事で総務会長に就いている。

5033名無しさん:2020/09/25(金) 02:45:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/de83ff4364fc3f03a0b4f4e13e44210b141304bd
遠のいた秋口の早期衆院解散 自民幹部「突然の解散ない」  
9/24(木) 18:30配信

 自民党の森山裕、立憲民主党の安住淳両国対委員長は24日、国会内で会談し、新型コロナウイルス対応をめぐり、10月7、8両日に衆参両院の内閣委員会で閉会中審査を開くことで合意した。森山氏は臨時国会の召集時期について「10月20日より前はない」との見通しを安住氏に伝えた。召集時期が10月下旬となる公算が高まったことで、与野党内でささやかれていた秋口の早期解散は遠のいたとの見方が強まっている。

 「突然の解散なんてない」。自民党幹部は24日、早期解散論をきっぱり否定した。与野党内では高い内閣支持率を追い風に菅義偉首相が早期解散に踏み切るとの観測が絶えなかった。

 菅内閣発足後に報道各社が実施した世論調査では、内閣支持率が軒並み60〜70%台と高い水準で、自民党内からは「早く解散してくれ」との声も漏れていた。

 ただ、党幹部の間では新政権発足直後の解散は「党利党略だと思われる」と否定的な見方もあり、菅内閣にとって初の本格論戦となる次期臨時国会には態勢を整えて臨み、着実に成果を残したい考えだ。

 これに対し、野党は早期解散を警戒する構えを解いていない。安住氏は24日、国会内で記者団に「(新型コロナで)国民が夏祭りや花火大会を中止し、修学旅行も延期している中、支持率が高いから選挙だけ(実施して)いいというのは大変な批判を受けるのではないか」と述べ、政府・与党を牽制した。

 菅内閣と自民党の支持率が上昇しているのに対し、旧立憲民主党と旧国民民主党などが合流して結党した新「立憲民主党」の支持率は伸び悩む。野党は次期衆院選では各選挙区で与党と一騎打ちの構図に持ち込みたい構えだが、候補者調整は進んでいない。

 立民などは24日の合同ヒアリングで「桜を見る会」の問題などを取り上げ、菅政権への対決姿勢を強めたが、早期の解散は避けたいのが本音だ。「コロナ感染が爆発的に増えて選挙なんかできない」(立民ベテラン)と楽観論も聞かれる。

 ただ、国民民主党の玉木雄一郎代表は24日の記者会見で、「(与党は)これまでも有利なときに解散を打ってきている」と指摘。「10月23日に臨時国会開会という話が出ているので、11月には解散、投開票は11月か12月という見込みで用意は進めたい」と気を引き締めた。(大橋拓史、豊田真由美)

5034名無しさん:2020/09/25(金) 02:45:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/c985b5c8574ccf3a4fc9d7d01688881dfe4db17f
自民石原派、事務総長に森山氏
9/24(木) 13:57配信

 自民党石原派(近未来政治研究会、11人)は24日、東京都内で開いた会合で、入閣した坂本哲志地方創生担当相に代わり、森山裕国対委員長を事務総長に充てることを決めた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/79f62255184d84cb81637e1a3297236d1e0b66de
石原派事務総長に森山氏 自民
9/24(木) 19:09配信

 自民党石原派は24日の会合で、地方創生担当相に就任した坂本哲志氏の後任の事務総長に森山裕党国対委員長を充てる人事を決めた。

5035名無しさん:2020/09/25(金) 02:47:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/07c8efe99cee38b6a24129dbbb095200d5f2e7f7
菅義偉首相はやれば必ず勝てる解散総選挙をなぜやらないのだろうか
9/23(水) 13:21配信

この文章を書いている9/23現在、東京には台風12号が接近しているらしいのだが、永田町ではすでに強風の「解散風」がビュービューと吹き荒れている。

メディアによる菅内閣の支持率は60%を超え70%台の社もある。安倍前首相側近の下村自民党政調会長は「自民党の若手はほぼ全員が早く選挙をやってもらいたいと思っている」と述べて菅首相に早期解散を求めた。

「青木率」が100を超えている!
自民党には「青木率」というフシギな数字がある。これは元官房長官の青木幹雄氏が編み出した数字で、内閣支持率と政党支持率を単純に足した数字が100を超えると現有議席を確保できる、というもの。統計的根拠は全くなく青木氏のただの「勘」らしいのだがこれがよく当たるのだ。逆に50を切るとその政権は崩壊する。これも当たる。

この青木率が世論調査を見ると軒並み100を超え、中には120を超えている社もある。つまり青木率によると選挙を今やれば自民党の現職議員は全員当選することになる。だから下村氏の言うように「若手は全員早く選挙をやってほしい」と思っているわけだ。

解散が好きではない菅首相
これに対し菅首相は「新型コロナの感染拡大防止と経済の両立にまずは全力をあげて取り組んでいきたい」と述べ早期解散には慎重な姿勢を示している。

2008年の麻生内閣で、早期解散論が麻生首相以下大勢の中で、菅氏が一人だけ「今はリーマンショックの後始末をすべきで解散する時ではない」と主張し、解散論を無理やりねじ伏せたのは有名な話。しかし結果は任期満了に追い込まれ自民党は惨敗してしまった。つまり菅氏のせいで負けた。

その後の安倍政権でも麻生氏が常に早期解散を主張するのに対し、菅氏は慎重論を唱えてきた。つまり菅氏は解散があまり好きではないらしいのだ。

ただ解散は勝てる時にしないと絶対にダメだ。その理由については元大阪府知事の橋下徹氏が「菅氏の任期は残り1年。改革に抵抗する人達は時間切れを狙う。4年の任期を得て大きな改革をやるために解散総選挙は重要、必要。」と述べていることに尽きる。

政治空白はもちろん作らない方がいいのだが、もし国民が菅氏に改革を期待しているならここで解散総選挙をして民意を確認するというのは一つの方法だ。

「総裁選では政治空白を嫌って党員投票をしなかったのに、解散総選挙をするのはおかしい」という人が時々いるのだが、

1)首相は国民が選挙で選んだ国会議員が投票で選ぶのが民主主義
2)安倍退陣の後すぐに後継を決めないと「権力の空白」ができ有事の際に心配
3)解散総選挙をしても首相や閣僚はいるから政治空白はできない

ということを実はみんなわかっているのではないか。

だから菅さん、早く解散した方がいいと思います。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

平井文夫

5036チバQ:2020/09/25(金) 09:24:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/d49f10cd9f769dfc82ffdd946345a8d987831032
「復興」が消えたのは「たまたま」? 菅内閣苦しい弁明
9/24(木) 21:17配信




会見する平沢勝栄復興相=2020年9月17日午前0時49分、首相官邸、西畑志朗撮影
 菅内閣が16日の初閣議で決定した「基本方針」で、安倍内閣で掲げていた東日本大震災からの復興に関する記述がなくなったことをめぐり、政府側が苦しい弁明を続けている。平沢勝栄復興相は「たまたまそういうことになった」と釈明。加藤勝信官房長官は基本方針に「安倍内閣の取り組みを継承」との文言があることを理由に問題とはならないとの立場を強調した。

 平沢氏の「たまたま」という釈明は23日に記者団に語ったもの。真意を問われ、「(基本方針の)字数とか、いろんなある中で、あれしたけれども」としどろもどろになりながら、「福島の問題を軽視しているなんてことはまったくありません」と述べた。

 加藤氏は24日の記者会見で、安倍内閣で復興が「一丁目一番地(の課題)だった」ことを紹介しつつ、菅内閣の基本方針に「『安倍政権の取り組みを継承し、更に前に進めていく』としっかり記載されている」と説明。「そこはしっかり継承するということは、そこからも明らかだ」と語った。「継承」の文言を支えに、姿勢は変わっていないと主張した。

 菅内閣の基本方針は冒頭に「新型コロナウイルス感染症や激甚化する自然災害など、かつてない難題が山積する中、『政治の空白』は決して許されない。国民の皆さんが安心できる生活を一日も早く取り戻すため、安倍政権の取り組みを継承し、更に前に進めていく」と記している。

 一方、昨年9月の安倍内閣の基本方針は「まず何よりも、『閣僚全員が復興大臣である』との意識を共有し、熊本地震、東日本大震災からの復興、そして福島の再生を、更に加速する」とうたっていた。(斉藤太郎)

5037チバQ:2020/09/25(金) 10:51:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e6972349c219936394f2a95dbafd33aaea60d0f
高支持率か仕事重視か…解散時期、悩める菅政権 「ギャンブルだ」警鐘も
9/25(金) 10:13配信




菅義偉首相
 政府、与党で10月下旬の臨時国会召集見通しとなったことで、衆院解散・総選挙の時期を巡る思惑が入り乱れている。高い支持率を背景に早期解散を求める声は根強くあるが、「働く内閣」を掲げた菅義偉首相が看板政策の「実績」作りを進めており、一時は取り沙汰された早期解散は遠のいたとの見方も浮上している。年内か、年明けか、来夏か-。首相の“本心”は見えない。

【画像】新内閣を命名するなら?870人に聞いた

 「アンテナを高くして、スピード感を持って国民の皆さんの期待に応えたいと思う」。就任から1週間を迎えた23日、首相はこう意気込みを述べた。

 首相は不妊治療対策やデジタル庁の新設など、自らが掲げた政策の担当相に次々と指示を出し、スピード感をアピールする。
 こうした政策への期待感もあり、報道各社の世論調査で内閣支持率はいずれも60〜70%台と高く、2012年の第2次安倍政権発足時を上回っている。

 高い支持率を背景に、党内では「ご祝儀相場が続くうちに」と早期解散を求める声は根強い。下村博文政調会長は21日のBSフジの番組で「(自分が選対委員長だったら)自民党国会議員のほぼ総意で、即解散」と明言した。
 一方、野田聖子幹事長代行は24日のTBSのCS番組収録で「解散を強行して、国民に説明責任を果たせるのか」と慎重な姿勢を示した。連立を組む公明党は「コロナ禍で理解は得られない」として早期解散への警戒感を強めている。

 政府、与党は臨時国会の召集時期を10月23日か26日を軸に調整している。英国との経済連携協定(EPA)の承認案や、コロナのワクチン接種で副作用が出た場合の賠償を政府が肩代わりする法案などの提出が見込まれており、与党内には「重要法案の成立は必要で、選挙は早くても12月」との見方もある。だが、首相が掲げた「実績」がない中で、解散に踏み切れば世論の反発を招く恐れもある。
 年内解散がなければ、新年度予算の審議や東京五輪・パラリンピックなど日程が詰まっており、判断のタイミングは限られてくる。首相に近い党幹部は「最速で来年1月召集の通常国会冒頭か、予算成立後の4月だ」と明かす。

 ただ首相は携帯電話料金の値下げや、省庁の「縦割り打破」など看板政策の加速化を指示しており、与党内には「菅カラーを出したいのか、早期解散を想定した実績作りなのか読みにくい」と困惑する声もある。

 解散のタイミングは新型コロナの感染に大きく左右される。コロナ対策を最優先に掲げる首相だけに、選挙期間中に感染が広がれば国民の批判を招きかねない。自民関係者は「解散の大義がないまま、高支持率に誘惑されて解散すれば足をすくわれる。ギャンブルだ」と警鐘を鳴らす。 (森井徹)

5038チバQ:2020/09/25(金) 11:02:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/164af16b1ff52ea0637324ee27e2e5ca05d5d0ba
平井担当相、デジタル庁「首相直属で」 10年以上存続の組織に
9/24(木) 23:25配信
25



 平井卓也デジタル改革担当相は24日のBSフジの番組で、行政デジタル化を一元的に担う「デジタル庁」について、「首相の下にあるのが一番いい」と述べた。

 他省庁との横並びではなく、首相直属の強い権限を持つ組織にすべきだとの考えを示したものだ。

 設置期間を定めた時限組織が望ましいとの意見があることに関しては「(同庁は)規制改革の象徴であり、成長改革の柱だ。10年で畳めるとはならないと思う」と語った。

5039チバQ:2020/09/25(金) 11:03:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/88448b593adac3cdd73bc2021a92c88416660e2e
自民有志「保守団結の会」が対中政策見直しを求める決議、政府に申し入れへ
9/24(木) 20:18配信
54



 自民党保守系の有志議員でつくる「保守団結の会」は24日、国会内で会合を開き、日本政府の対中政策の根本的な見直しを求める決議をまとめた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期されている習近平国家主席の国賓来日の中止や敵基地攻撃能力の確保を盛り込んだ。25日に岡田直樹官房副長官と下村博文政調会長に申し入れる。

 代表世話人を務める城内実元外務副大臣は会合で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での中国による挑発行為を指摘した上で、「とても友好国と呼べるような国ではない」と強調。「武漢発のウイルスの拡散、隠蔽によって世界中が大被害を受けているにもかかわらず反省の色が全く見られない。本来は謝罪すべきではないか」と語った。

5040名無しさん:2020/09/25(金) 13:41:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/b792ac98cb5019286df1af1d242b78139d541186
菅首相、小池都知事と初面会 恩讐乗り越えられるか 二階氏仲介で「融和」演出も
9/23(水) 19:10配信

 菅義偉首相は23日、首相官邸で小池百合子東京都知事と就任後初めて面会した。新型コロナウイルス対策をめぐり、さや当てを続けてきた両氏だが、政府と東京都には、来年の東京五輪・パラリンピック開催など、連携が必要な課題が山積している。面会は小池氏と近い自民党の二階俊博幹事長が仲介して実現。「手打ち」を演出したが、2人は恩讐を乗り越え、協力関係を築くことができるか。

 「新型コロナ対策、東京五輪・パラの開催と大きな課題を抱えている。国と連携して進めたい」

 面会の冒頭、小池氏がこう切り出すと、首相は「私もまったく同じ気持ちだ」と応じた。小池氏が、握手の代わりに「グータッチでもしますか」と語りかけると、2人はぎこちなさそうにポーズをとった。

 面会には、二階氏の名代として林幹雄幹事長代理が同席した。小池氏は記者団に「国と都が連携することで国益と都民の利便性に資する点では考え方は一致している」と面会の成果を強調した。来月からは政府の観光支援事業「Go To キャンペーン」の対象に東京都も追加される。

 首相と小池氏はコロナ対策をめぐり批判の応酬を展開してきた。首相が官房長官時代の7月、当時の感染者増を「圧倒的に東京問題」と表現したのに対し、小池氏は「国の問題」と反発。首相が旗振り役を務めた「Go To」の前倒しを発表したことを「冷房と暖房の両方をかけるようなこと」とあてこすった。

 これを受け、政府は東京都のみを除外して事業を開始。小池氏は事前に十分な説明がなかったとし、「国のほうでよーく(考えて)ご判断されたことかと」と不快感をあらわにした。

 両者をつないだのが二階氏だ。二階氏は7月の都知事選で自民党都連の反発にもかかわらず、一貫して「小池支持」を掲げた。首相にとっても、二階氏は総裁選で党内7派閥のうち5派閥が自身を支援する流れを作った功労者だ。小池氏が二階氏に首相との面会希望を伝え、林氏が調整して面会が実現した。

 裏を返せば、二階氏の仲介がなければ面会は実現せず、2人が直接会うためのパイプもなかったとも言える。首相就任に対する小池氏の表敬とはいえ、面会は15分程度と短く、コロナ対策などで突っ込んだやりとりを行った形跡もない。融和ムードを演出した2人のマスクの下に隠した本心は読み取れなかった。(大島悠亮、田中将徳)

https://news.yahoo.co.jp/articles/72068dd952004899e722c6dc3ebe423b284e1903
菅首相と小池知事、初会談でグータッチ…コロナや五輪で連携「同じ気持ち」
9/23(水) 19:45配信

 東京都の小池百合子知事は23日、新内閣発足後初めて首相官邸で菅首相と会談し、新型コロナウイルス対策や来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの開催に向け、政府と都が連携を強化することを確認した。

 会談冒頭、小池知事が「新型コロナ対策や東京五輪の開催は大きな課題。国と連携して進めていきたい」と話すと、菅首相も「私も全く同じ気持ちだ」と同調した。新型コロナ対応などを巡って溝が指摘されている2人だが、拳を合わせる「グータッチ」を笑顔でして見せ、良好な関係をアピールした。

 会談では、新型コロナ対策や東京五輪の開催のほか、菅首相が「デジタル庁」を新設して推進しようとしている行政サービスのデジタル化についても、政府と都が連携して進めることを確認。会談終了後、小池知事は記者団に「国と都が連携して国益と都民の利便性に資するという点で、考え方は一致している」と語った。

 この会談は、自民党の二階幹事長が仲介して実現したという。

5041名無しさん:2020/09/25(金) 13:46:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce02cd8eac33596f1b71845c4d8e08d2e64d26bc
キングメーカー・二階俊博が恐れる河野太郎の「制御不能」
9/23(水) 11:02配信

石破氏のパーティーに駆け付けた二階俊博幹事長。「石破氏に力添えをしていく?」との本誌の問いかけに対し、「そんなことこれからだよ」と答えた。PHOTO?鬼怒川毅

「アハハハハ! 嫌がらせにめげていては、人間やっていけませんよ……」

9月17日、“石破潰し”に関する本誌の直撃に対し、「潰された」張本人である石破茂元幹事長(63)はそう答え、乾いた笑い声を上げた――。

東京・千代田区にあるホテルニューオータニで石破派の政治資金パーティーが開かれたこの日、会場には二階俊博幹事長(81)や、石破氏と総裁選を争った岸田文雄前政調会長(63)らが駆け付けた。

思えばこのわずか3日前、自民党総裁選で菅義偉前官房長官(71)が377票を獲得し、第26代総裁に選出されたばかり。石破氏は68票と、岸田氏の89票にも劣る票数で惨敗を喫した。

“石破潰し”――永田町で囁かれていたその言葉通り、ウラでは二階氏らが権謀術数を巡らせ、石破氏を最下位に落としたとされる。

石破氏を叩き落とした張本人が、直後に石破氏のパーティーに講師として登壇し、「矜持をたたえたい」と労いの言葉をかける……。老獪な動きを見せる二階氏には、すべての候補者を掌握し、権力を保持し続けようとする狙いがあるという。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう解説する。

「二階氏としては万が一に備え、国民から人気の高い石破氏のカードも温存しておきたいのです。今の衆議院議員任期は`21年10月までで、その前の9月に総裁選が開催されます。支持率をそれなりに維持できていれば菅氏が続投となるでしょうが、野党の動きも侮れないなかで、石破氏ともコネクションを保持しておこうという思惑があるのです。もともと二人は田中派で接点がないわけではありませんからね。

二階氏は、菅氏とも繋がりを作ってきました。昨年12月頃、菅氏は官邸内で、今井尚哉前首相補佐官らとうまくいかず脇に追いやられていた。その際、二階氏は菅氏に頻繁に連絡を入れて励まし、菅氏からの信頼を獲得したのです。当時、二階氏は菅氏が総理になるとは予想していなかったでしょうが、ポスト安倍で主導権を握り、誰が権力の座に就いても中枢にいるという事前の準備は万全でした。岸田氏とも会合を持つなどそれは同様です。

総裁選の候補者全員と距離を縮めていた二階氏ですが、彼のこの動きは約1年も前から始まっていました。昨年9月の党人事の際、安倍晋三前首相は二階氏を幹事長の座から外して新たに岸田氏を幹事長にしようと動いた。結果的に、党内を統率する力の強い二階氏が外されることはありませんでしたが、二階氏からすればこの安倍前首相の動きは面白くなかった。だからこそ、ポスト安倍の時期が来たら、自分が次期総裁の決定権を握るんだという思いがあったのでしょう」

党のあらゆる人物と通じ、今回の総裁選でも“キングメーカー”としての評価を得た二階氏だが、彼にとって予想外だったのが、菅内閣で新たに行政改革担当大臣に就任した河野太郎氏(57)の台頭だ。

河野氏といえば、党内外を問わない歯に衣着せぬ物言いと、SNSを駆使した情報発信で急激に国民からの人気を集めている。

例えば9月16日の23時前から首相官邸で行われたリレー形式の閣僚会見。20人の閣僚全員が話し終える頃には深夜1時45分を回っていた。河野氏はこれに対し、「記者会見は各省に大臣が散ってやれば、今頃みんな終わって寝ている。前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ」と怒りをぶちまけた。

また9月18日の深夜には、新たな副大臣や政務官の初登庁のため、文科省職員100名超が深夜まで残業していたことに関し、《ヤメレ》とツイッター上で苦言を呈した。

誰に忖度することもなく行政の“悪しき慣習”に切り込んでいく河野氏をコントロールすることは、二階氏にとっても困難だ。前出の鈴木氏が続ける。

「河野氏は麻生派で、かつマイペースなため掌に載せることはなかなか難しいかもしれません。二階氏は自分を信頼してくれている菅氏を一日でも長く総理の椅子に座らせ続けたいと思っているのではないでしょうか。

万が一、野党が力を増して政権を脅かすようなことがあれば、次は石破氏というカードを切ることだってあるかもしれません。それらはすべて、引退するまで自身が幹事長でい続けるためです」

菅新政権の内部は早くも混沌としている。

FRIDAYデジタル

5042名無しさん:2020/09/25(金) 13:46:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/03c959f7671beb22a873532c5652c742d0227a3e
首相「ポスト菅」候補へ河野、加藤、武田各氏らを処遇 小泉氏は「追試」
9/23(水) 18:18配信

 菅義偉首相の閣僚人事からは、将来の「ポスト菅」と位置づける次期首相候補の育成方針が読み取れる。政権の目玉政策を担う閣僚に河野太郎行政改革担当相や武田良太総務相らを起用し、自身が7年9カ月務めた官房長官には、加藤勝信前厚生労働相を抜擢した。複数を競わせて求心力を高めるのは、安倍晋三前首相の手法にも似ている。

 「はんこをすぐになくしたい」

 河野氏は23日のデジタル改革関係閣僚会議でこう意気込み、テレワーク推進を妨げてきた「はんこ文化」をやり玉に挙げた。

 首相は河野氏の突破力や発信力に期待を寄せており、最重要課題とする「縦割り行政の打破」を任せた。河野氏は自民党で第2派閥の麻生派(志公会)に所属。同派会長の麻生太郎副総理兼財務相と首相は河野氏に実績を積ませて育てる考えで一致しており、河野氏の存在は政権の安定にもつながっている。

 一方、加藤氏は次期首相候補として再浮上した。安倍氏の最側近で党四役の総務会長などを歴任。しかし、新型コロナウイルス対応では厚労相として批判を浴び、「ポスト安倍」レースから後退していた。

 今回、加藤氏が政権のスポークスマンとなる官房長官に就任したことで、弱点だった知名度は上がりそうだ。所属する竹下派(平成研究会)会長の竹下亘元総務会長は「このポストを一つのジャンプ台に、次へ次へとジャンプするよう期待する」と語った。

 ただ、派には再任された茂木敏充外相を推す声もある。加藤氏が目立つ立場になったことで、派内にはさざ波も立っている。

 菅氏は今回の人事で、武田氏にもスポットライトをあてた。総務行政は門外漢だが、政策実行力を買い、菅政権が目玉政策と位置づける携帯電話料金の値下げを担当させた。所属する二階派(志帥会)には首相候補が見当たらないだけに、今回、武田氏が結果を出すかどうかが注目される。

 小泉進次郎環境相は、昨秋の就任直後は調整力が疑問視された。再任したのは、将来の首相候補として「追試の意味合いがある」(政府関係者)という。

 一方、党内最大派閥の細田派(清和政策研究会)には複雑な受け止めが広がっている。同派元会長の森喜朗元首相は、西村康稔経済再生担当相と萩生田光一文部科学相を「両輪」と呼び、次のリーダー候補と位置付けている。

 首相は西村、萩生田両氏を前政権と同じポストで処遇し、総裁選への出馬意欲を隠さない下村博文政調会長を党四役に起用した。逆に、稲田朋美元防衛相は要職に置かなかった。

 派が一枚岩になれなければ最大派閥のメリットは失われる。派内では、それぞれの人物に強弱をつけた首相の対応をめぐり「派が分断されるのではないか」と不安がる向きもある。

 また、今回の総裁選に出馬した岸田文雄前政調会長と石破茂元幹事長はいずれも無役となり、厳しい立場に立たされた。今後の総裁選で年下の河野氏らが出馬した場合、「世代交代」の波にのまれる可能性もある。(沢田大典)

5043名無しさん:2020/09/25(金) 13:47:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7044b1e70838297d1e71f91968edf7b14779331
小泉元首相が自民党訪問、ミス日本グランプリを衆院選候補者に要請
9/25(金) 0:48配信

 小泉純一郎元総理大臣が24日、突如、自民党本部を訪れました。小泉氏は、松野頼三元労働大臣の孫娘で、ミス日本グランプリにも輝いた松野未佳さんの出馬を要請しました。

 小泉元総理は24日、自民党本部を訪れ、二階幹事長らと会談しました。この中で小泉氏は、松野頼三元労働大臣の孫娘で、ミス日本グランプリにも輝いた松野未佳さんを、衆院選の比例候補者になれるよう二階氏に求めたということです。

 「これから女性活躍だから、若い女性を応援してやって」(小泉純一郎元首相)

 小泉氏の要請に対し、二階幹事長は「いいことだ」と応じたということです。(24日20:13)

最終更新:9/25(金) 5:00
TBS系(JNN)

5044名無しさん:2020/09/25(金) 13:49:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/7af7dbe1e9760e13b8c66034e84a16cd3d2b199b
河野太郎はなぜ総務大臣ではなかったのか…菅内閣誕生のウラ側
9/23(水) 8:02配信

9月16日、菅義偉政権が誕生した。橋下徹氏らの民間人を登用するといった大きなサプライズはなかったが、いかにも玄人好みの「仕事師内閣」の布陣であり、「小さなサプライズ」は見て取れる。早期の解散・総選挙は遠のいたとする見方が出ている中、菅政権はどこに向かうのか。

今回の組閣で注目を集めていたのが、河野太郎・前防衛相の去就だった。河野氏は結局、行政改革・規制改革・沖縄北海道担当大臣に任命されたが、組閣前夜には「総務大臣」起用説が一斉にメディアで流れた。

政界事情に精通する永田町関係者はこう言う。

「河野氏の就任に、党執行部と族議員が難色を示したという説も流れました。しかし、これは後付けの解説である可能性があります。党執行部はさておき、総務畑の『族議員』がクレームを入れて河野氏の総務相起用がひっくり返るという説明には無理があるからです」

そのため、現在では「河野太郎総務相起用説はそもそもフェイクだった」とする見方が有力だ。しかし、フェイクだとした場合、NHKをはじめとする大手メディアが軒並み「誤報」を出したというのは、ちょっとした驚きだ。

そこで、もう一つの可能性として、河野氏に代わって総務大臣に就任したのが武田良太・前国家公安委員長であることに着目する説も指摘されている。

武田氏といえば、亀井静香氏の秘書を務めた後、4回目の国政挑戦で初当選を果たした苦労人。地元福岡では、過去の衆議院補選や福岡県知事選等の経緯から、麻生太郎副総理兼財務大臣の「天敵」として知られている。

その武田氏(二階派)が河野氏(麻生派)に代わって総務大臣に就任したのだ。

菅氏擁立にあたって主導権を握った二階派に対して、9月2日夕刻、麻生派・細田派・竹下派の三派が合同記者会見を開いたことは記憶に新しい。その際、河村建夫元官房長官(二階派会長代行)が「事前の声がけ」がなかったとして、不快感を示していた。

その流れを受けた今回の総務相人事、あたかも三派会見を主導した麻生氏に対する「倍返し」のようだとする声もあがっているのだ。それだけ二階俊博幹事長の威光が轟いているということだろう。

河野行革大臣は就任会見でさっそく、順繰りの閣僚会見をやり玉に挙げ、「こんなもの、さっさとやめたらいい」と喝破。自前のサイトに「行政改革目安箱(縦割り110番)」を設置するなど、エンジン全開モードだ。オーバーヒートしないか心配する声もあがっている。

他方で、今回の組閣では、「幻と消えた岸田官房長官説」も注目を浴びた。岸田文雄氏は、総裁選で89票をとってなんとか面目を保った形となったが、地方票はわずか10票。「貸株」ならぬ他派閥からの「貸票」があったともされ、影響力の低下は否定できない。

「もともとは安倍前総理と麻生副総理肝いりの後継候補だった岸田氏ですが、禅譲路線にあぐらをかき、総裁選でコケてしまいました。しかし、政治的致命傷を負わせる形にするのはよくないという判断から、『官房長官の打診』がなされたのではないかという噂が囁かれました」(先の関係者)

そうだとしても、「形だけの打診」だった可能性がある。それを岸田氏が拒否したのかどうか真相は不明だが、結局のところ岸田氏は無役となり、宏池会で「岸田下ろし」が勃発する可能性が出ている状況だ。岸田氏にとってこれからが正念場となろう。

小さなサプライズはもう一つある。平沢勝栄氏(二階派)が遂に入閣を果たしたのだ。

東大生時代に安倍前総理の家庭教師をやっていた平沢氏だが、「小学生だった安倍氏の頭を定規でバシバシ叩いた」とか、「安倍氏が祖父や父の母校である東大に入れなかったのは定規で叩かれたせいだとして、母親である洋子夫人に嫌われた」とか、これまで入閣を果たせなかったことに色々な噂が飛び交ってきた。

実際には、公明党現代表の山口那津男氏を選挙(東京17区)で2回負かしている過去の経緯があることから、安倍前総理が山口代表に配慮して入閣を見送ってきたとも言われている。

今回の入閣は、創価学会・公明党に太いパイプを持つ菅首相ならではの「お待ちかねご褒美人事」といったところであり、復興大臣は適任だろう。

5045名無しさん:2020/09/25(金) 13:49:37
>>5044

最後に、小泉進次郎氏が環境大臣に留任したことも、実は小さなサプライズだ。

「河野総務大臣+小泉行革大臣+小泉氏の後任として井上信治環境大臣」

という当初の構想が、武田総務大臣の起用によって繰り下がり、

「河野行革大臣+小泉環境大臣留任+急遽新設した万博担当相に井上氏」

という次善の策に代わったという指摘もあるが、小泉氏のずば抜けた発信力を活かすのに環境大臣が適切かという疑問は残る。

いずれにしても、「主要5派閥の支持を受けて当選した無派閥の総裁・総理」という、極めて難しい立ち位置の菅首相としては、妥協と計算を重ね尽くして作った布陣ということだろう。

その菅政権では今後、デジタル庁創設、マイナンバーカードの徹底活用、携帯電話料金の引き下げ等の「IT・デジタル系政策」と「規制緩和」が主戦場に躍り出ることになる。

改革の先陣を切るのは、河野大臣や武田総務相と並んで、IT担当相に返り咲いた平井卓也氏だ。

平井氏といえば国会審議中に「ワニ動画」を見ていたことで名を馳せた人物だが、複数省庁に所管がまたがるデジタル庁新設は容易ではない。ワニ並みの重厚な突破力で、縦割り行政を打ち破れるかが注目される。

新型コロナの状況にもよるが、菅内閣の改革路線を牽引する河野大臣や平井大臣らが、年内の臨時国会あるいは来年1月招集の通常国会までに、その働きぶりをどの程度国民に示せるかで、解散・総選挙の道筋が決まってくるということになろう。

取材・文:レイモンド・ベーダー

FRIDAYデジタル

5046名無しさん:2020/09/25(金) 13:50:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/890ea1032d84c9d8ef734d5fce3137a89ba5b6e1
自民に解散待望論 菅内閣の高支持率で
9/24(木) 7:11配信

 自民党内から早期の衆院解散・総選挙を期待する声が出ている。

 報道各社の世論調査で、菅内閣の支持率が軒並み高水準を記録する一方、立憲民主党など野党の支持率は低迷しているためだ。残り1年余りの衆院議員の任期中、解散のタイミングは限られる。菅義偉首相は就任早々、大きな政治決断に直面している。

 「(自分が選対委員長だったら)自民党国会議員のほぼ総意、即解散」。下村博文政調会長は21日のBSフジ番組でこう強調。同時に「年内にあってもおかしくないし、一通り実績が出てからというと来年以降もあると思う」とも語った。

 報道各社が先に実施した世論調査は、菅内閣の支持率が60〜70%台となり、いずれも第2次安倍内閣の発足時を上回った。首相が非世襲のたたき上げであることに加え、国民に身近な携帯電話料金の引き下げや不妊治療の保険適用などを、看板政策に掲げたことが好感されたとみられる。一方、立憲の支持率には野党合流の浮揚効果がほとんど見られない。

 これを受け、自民党内には解散待望論がじわりと広がっている。若手議員は「すぐに解散すべきだ。ご祝儀相場の今がいい」と強調。閣僚経験者は「10月召集の臨時国会で代表質問を受け、その後に解散だ」との見方を示した。

 早期の衆院選に慎重な公明党からも「こんなに支持率が高ければ、首相は早く解散を打ちたくなるだろう」(幹部)との声が漏れる。

 首相が初の所信表明演説を行う臨時国会は、10月23日か26日に召集される見通し。政府・与党は、日英両国の新貿易協定案の承認や、新型コロナウイルスのワクチンに副作用が生じた場合に国が補償する法案の成立などを目指すが、早期解散なら「いずれの処理も年内には間に合わない」(自民党幹部)。就任直後に政策より選挙を優先すれば、世論の反発を招く可能性もある。

 首相自身は「働く内閣」を掲げ、現時点で早期解散には慎重な姿勢を示している。周辺によると、首相は今回の支持率について「高過ぎる」と指摘。「解散風」の強まりを警戒しているという。

 衆院議員の任期は来年10月まで。年内解散を見送った場合、来年1月召集の通常国会冒頭か、来年度予算成立後の同4月が、次のタイミングとなる。それ以降は、来夏の東京都議選と東京五輪が終わるまで解散は打ちづらく、事実上の任期満了選挙を強いられることになる。

 首相には、党選対副委員長だった2008年、就任直後の解散に傾いた当時の麻生太郎首相を押しとどめ、結果的に任期切れ間際の衆院選で政権を失った苦い経験がある。このため、新型コロナの感染状況などをにらみつつ、解散時期を慎重に判断する構えだ。

5047名無しさん:2020/09/25(金) 13:52:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/201a2abcd88e0fd7a544712a9ca9dced0a5f2208
菅首相、4連休に田原総一朗氏ら「知恵袋」10人と面会
9/24(木) 6:00配信

 菅義偉首相は就任後初めての週末となった19日からの4連休で、各界の専門家らと会食や面会を重ねた。官房長官時代から朝、昼、晩と幅広い分野の人々と面会を重ねてきた菅首相。官僚や与党議員のみならず、民間有識者らを「知恵袋」にする手法は、トップに立っても変わらないようだ。

 首相は23日、就任1週間を受け、「手応えを感じている。アンテナを高くし、スピード感を持って国民の期待に応えたい」と記者団に語った。

 首相は4連休で、トランプ米大統領ら各国首脳との電話協議などの外交日程をこなしながら、有識者との意見交換を重ねた。20日はデジタル庁創設に向け、「日本のインターネットの父」と呼ばれる慶応大の村井純教授と会食。21日には不妊治療に詳しい杉山力一医師と懇談した。デジタル庁や不妊治療への支援拡大は、自民党総裁選での自身の政策の柱だった。

 このほか、高橋洋一嘉悦大教授やジャーナリストの田原総一朗氏、サントリーホールディングスの新浪剛史社長や経済ジャーナリストの財部誠一氏らと面会。4連休中に会った有識者は10人に上った。

 連休前も首相は竹中平蔵・パソナ会長(東洋大教授)、選挙プランナーの三浦博史氏とそれぞれ朝食会を持った。休日明けの23日も、閣僚や自民党幹部ばかりでなく、小池百合子・東京都知事や山本一太・群馬県知事との会談もこなした。

 加藤勝信官房長官は23日の記者会見で「首相は官房長官時代から様々なチャンネルから意見を聞いてきた。その姿勢は変わっていないのだろう」と話した。

 安倍晋三前首相は、新型コロナウイルス感染症への対応もあり、今年に入ってからは、休日の会食や懇談はほとんど行わなかった。(楢崎貴司、小野太郎)

朝日新聞社

5048名無しさん:2020/09/25(金) 14:14:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/0eb1dfda02756522e1342060bcf617e611741b69
「菅総理」が総裁選で見せた「石破潰し」 総理就任に向けた“殲滅作戦”とは
9/23(水) 5:56配信

にじみ出る「叩き上げ」の自負

 16日、新内閣の顔ぶれが発表されたが、そこには総裁選を戦った石破茂元幹事長の姿はなかった。菅義偉(よしひで)新総理(71)が総裁レースで見せた「石破潰し」の作戦とは。

 ***

「私は秋田の農家の長男として生まれました。地縁も血縁もない政治の世界に飛び込んで、まさにゼロからのスタートでした」

 にじみ出る「叩き上げ」の自負。

「その私が、歴史と伝統のある自由民主党の総裁に就任することができました」

 9月14日午後3時46分、彼は394人の国会議員を前に、高らかにそう謳(うた)いあげた。

〈選ばれて在ることの恍惚と不安とふたつわれにあり〉

 ヴェルレーヌのこの美しき詩句は、「選良」としての高揚感と、それとは裏腹の責任の重さを見事に言い表している。

 第26代自民党総裁にして、第99代内閣総理大臣、菅義偉。彼もまた、今まさに恍惚と不安の渦中にあるに違いない。

 菅氏377票、岸田氏89票、石破氏68票。

 総裁選を圧倒的な数で制した菅氏が、「選ばれし者」として日本の舵取りを担うことになった。

見えない政治の「軸」
 それにしても、つくづく日本人は不思議である。安倍晋三前総理の辞任表明後の世論調査では、ポスト安倍の最有力候補は石破茂元幹事長だった。しかし、派閥の談合で菅氏が優勢だと報道された途端に、世論調査でも菅氏がポスト安倍筆頭に躍り出たのだ。

 仮に世間が永田町の論理に「迎合」したのだとすると、菅氏が支持された理由は「勝ちそうだから」ということになる。「菅氏が総裁選に勝利できたのは勝ちそうだったから」という、何ともトートロジー的な現象が起きたのだ。それは裏を返せば、菅氏の政策や政治スタンスが支持されたわけではないことを意味する。

 確かに安倍前総理にとっての憲法改正、あるいは拉致問題のように、「菅氏といえば」という政治理念を思い浮かべることは難しい。

 インバウンド? 

 菅氏がインバウンド増に血道を上げていることは知られているが、観光業がGDPに占める割合はたかだか0・5%。まさかこれが「令和日本の立国の道」と言うつもりではあるまい。

 携帯料金の値下げ? 

 これも一国の総理の看板政策であろうはずはなく、もし本当にそうなのだとしたら、菅氏は今からでも携帯電話会社の社長を目指すべきであろう。

 それら以外の菅氏の政策は見えづらく、すなわち彼の「国家観」が伝わってこない。そのせいか、10日のテレビ東京の番組では消費税増税に言及し、慌てて翌日に「今後10年は考えていない」と火消し。

「何の根回しもなくいきなり消費税増税に言及し、2010年の参院選で惨敗した民主党政権の菅直人総理(当時)を髣髴(ほうふつ)せる“失言”でした。『菅(すが)の菅(かん)化』と揶揄する声も出ていましたね」(官邸関係者)

 自身の政治観の「軸」がないからふらつくのか、最高権力者の座が目前に迫って浮ついていたのか。まさか総理になること自体が目標だった、などということはないと思いたいが……。

5049名無しさん:2020/09/25(金) 14:15:10
>>5048

殲滅作戦
「『手堅さ』が売りの菅さんですが、総裁レースの過程では珍しく調子づいた様子が見られました」

 と、大手メディアの官邸担当記者は振り返る。ポスト安倍候補の筆頭に躍り出たことについて番記者に訊(き)かれた菅氏が、思わず「当然だろ」と豪語したことは「週刊新潮」9月17日号で報じたが、

「他にも総裁選の最中に、『総理になっても朝の散歩は続けたい』『しばらくは赤坂宿舎に住むだろう』『菅内閣(の命名)は“働く内閣”』……などと口にしていました。慎重な菅さんにしては、『総理になる前提』での話をするので少し引っ掛かりました」(同)

 菅氏はひと足早く「選ばれし者の恍惚」に浸っていたのかもしれない。

 一方、彼は「不安」を取り除くことも忘れず、

「弁が立つ石破さんとのディベートの機会を避けたがっていて、実際、石破さん、岸田さんと共演することになっていた6日のNHK『日曜討論』を、台風10号対策を理由にドタキャンしました。NHKのスタッフは怒っていましたね」(同)

 また絶対的に有利な情勢でありながら、敵の「殲滅(せんめつ)」を指示してもいた。

「総裁選の党員票は各都道府県連に3票ずつ割り振られ、総取り方式ではなく票を配分するドント方式を採用した県連もありました。すると菅さんは、『ドント方式のところで、1票(菅氏)対1票(石破氏)対1票(岸田氏)はダメだ。必ず2票対1票にしろ』と指示を飛ばしていました。圧倒的な得票で少しでも総裁選後の人事の主導権を握りたいという思いと同時に、地方で人気のある石破潰しの狙いが透けて見えましたね」(菅選対関係者)

「週刊新潮」2020年9月24日号 掲載

新潮社

5050名無しさん:2020/09/25(金) 14:16:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ea68e1e626bd797520f86c4de0eed7708608032
菅総理が直面する「安倍政権」負の遺産 河井夫妻問題、警察の暴走をどうするか
9/24(木) 5:56配信

河井夫妻に目をかけていた

 コロナ禍での船出となった菅義偉(よしひで)(71)政権。まずはこの難局を上手く乗り切ってほしいところだが、コロナ以外にも2つの大きな問題を前政権から引き継いでいるのだ。さらに、その2つの難題両方に菅総理が深く関与していて――。

 ***

 まずは「河井夫妻問題」。目下、ともに公選法違反(買収)の罪に問われ公判中の身である河井克行代議士と妻の案里参院議員は、

「カルロス・ゴーン事件で『人質司法』との批判が起きたため、保釈が認められるのではないかとも見られていました。しかし東京拘置所に勾留され続けた。有罪は必至です」(司法記者)

 そんな河井夫妻の買収の「原資」は、昨夏、案里氏が広島選挙区から参院選に初出馬した際、自民党本部から案里氏サイドに振り込まれた大金だったのではないかと囁かれている。その額、実に1億5千万円。そして、

「河井夫妻に目をかけていたのは、他ならぬ菅さんです。案里さんの出馬によって、広島では自民党候補の共倒れも懸念されていました。しかし菅さんは、『案里さんはとにかくいいタマ』と公言し、彼女を全面バックアップしたんです。付言すれば、案里さんは今や絶大な権力者である二階(俊博)幹事長の派閥です。1億5千万円という大金の支出が、誰と誰の意向で行われたかは言わずもがなでしょう」(同)

 つまり、河井夫妻問題は「菅総理問題」と言い換えることも可能なのである。

「安倍総理ベッタリ記者」の逮捕を阻止
 次に菅政権下で懸念されるのは「警察の暴走」だ。

 3年前、本誌(「週刊新潮」)報道によって「安倍総理ベッタリ記者」ことジャーナリストの山口敬之氏に対する「準強姦逮捕状」が握り潰されていたことが明るみに出た。そして、準強姦事件当時に警視庁の刑事部長を務めていた中村格(いたる)氏(現在は警察庁次長)は本誌の取材に対して、

「(逮捕は必要ないと)私が決裁した。(捜査の中止については)指揮として当然だと思います。自分として判断した覚えがあります」

 と、認めたのだった。つまり、菅官房長官の秘書官を務めた経験もある中村氏は被害女性である伊藤詩織さんの人権よりも、時の総理の覚えめでたい記者を守る判断を下したわけだ。

5051名無しさん:2020/09/25(金) 14:16:46
>>5050

些細なケンカで「強権逮捕」
 さらに、「些細」なゲームセンターでの喧嘩を巡ってはこんなこともあった。被害者が安倍総理の元秘書の子息であったせいなのだろう。「たかがケンカ」にも拘(かかわ)らず、その捜査には精鋭部隊である警視庁本庁の捜査1課が投入され、今度は逆に“加害者”が逮捕されたのだ。巷(ちまた)に溢れた「小競り合い」で異例の強権逮捕――。これを「指示」したのも中村氏である疑惑を本誌は昨年報じている。

 徹頭徹尾、時の権力者に寄り添い捜査の指揮棒を振る中村氏、人呼んで「政府の番犬」。そんな中村氏は、前記の通り菅官房長官の秘書官も務め、

「ふたりは“切っても切れない”関係を築いていきました。菅さんは中村さんを、『将来、間違いなく警察庁長官になる人物。紹介しましょうか?』と、さまざまな場面で売り込んでいました」(菅氏を知るマスコミ関係者)

 そして実際に、

「来年、菅さんの威を借る中村さんが警察庁長官になるのは確実です」(警察庁担当記者)

 こうして振り返ると、河井夫妻といい中村氏といい、菅総理の「人を見る目」が気になるところだが、

「自分自身でカリスマ型ではないと思っている菅さんは、できるだけ波風を立てずにソロリと船出するのではないでしょうか」(大手メディアの官邸担当者)

「週刊新潮」2020年9月24日号 掲載

新潮社

5052チバQ:2020/09/25(金) 19:01:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/02ed9aa2a804624d6426b7fd01032fdeffc2bf7d
今井元首相補佐官を内閣官房参与に起用 飯島勲氏ら再任
9/25(金) 12:26配信
77




安倍晋三前首相に随行する今井尚哉氏(左から3人目)=昨年9月11日、東京・永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)
 政府は25日、安倍晋三内閣で首相補佐官を務めた今井尚哉氏を内閣官房参与に起用する人事を決めた。今井氏は経済産業省出身で、第1次安倍内閣で首相秘書官を務め、平成24年に安倍氏が政権に返り咲いて以降は首相秘書官、首相補佐官を歴任した。

 また、安倍氏の首相辞任とともに退任した飯島勲氏ら4人を再任した。飯島氏は小泉純一郎内閣の首相秘書官だった

5053名無しさん:2020/09/25(金) 23:24:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/497384f93cde48d6536ce06f63bd247210df2b4b
「信念と執念」の男・菅義偉 「政治生命を賭けた」瞬間と総理として目指す先
9/25(金) 17:31配信

散歩から垣間見える信念と執念
内閣総理大臣・菅義偉の一日は朝5時に始まる。起床すると新聞全紙に目を通し、心の安定と健康維持のため6時40分から40分間の日課の散歩を欠かさず行う。その後、朝食をとりながらあらゆる業界の関係者から話を聞き、世間を肌感覚で知る。

7年8ヶ月に及んだ官房長官時代から続けられているこの日課は、総理になった今も続いている。現在71歳、休みたい日もあるだろうが、このリズムを保つのが心と体を整えることだと自らが一番理解しているのだ。

新型コロナウイルスが国内で確認された直後の2月、感染者を乗せた客船ダイヤモンドプリンセスが横浜港に近づいていた。夜10時過ぎ、最初に検査した31人中10人が感染していたと報告を受けた菅氏はすぐさま午前0時に関係閣僚などを都内のホテルに集めて対応を協議した。帰宅は午前2時半を回っていた。それでも午前5時過ぎには起床し新聞に目を通し、日課の散歩を行った。雨の日や雪の日は地下道を歩き、どんな日も日課を怠らない。散歩一つをとっても強固な信念を持つ人物像がうかがえる。

菅首相はこうした信念を胸に、「規制改革」「不妊治療への保険適用」「デジタル政策の強化」の3つの改革などを掲げ内閣をスタートさせた。口にした事は何がなんでも必ず実行する、どんな反対に遭おうとやり遂げる、それが菅首相の信念であり執念なのだ。

「4割値下げ」への執念
その執念が顕著に表れた例の一つが携帯電話料金の引き下げだ。始まりは2年前の夏に遡る。2018年8月21日、当時官房長官だった菅氏の北海道での講演での発言だった。

「あまりにも不透明で他国と比較して高すぎるのではという懸念がある。4割値下げの余地があると思っている」

取材していた我々報道陣は晴天の霹靂とも言える菅氏の「携帯料金値下げ余地」発言に一斉に飛びついた。だがそれは計画的に発信されたものだった。そして序章に過ぎなかった。

講演直後、車で移動していた菅氏のもとには大手携帯三社の株価が下がったと言う連絡が次々と入っていた。だが菅氏は「俺のせいなのか?」と素知らぬ様子で振る舞っていた。一方、菅氏の議員事務所には明らかに携帯電話会社の関係者や株主とみられる人たちからの嫌がらせの電話が相次いでいた。しかし菅氏の信念はそんな事で発信をやめるような中途半端なものではなかった。

北海道での発言以降、菅氏は一日2回の定例会見やメディア出演、国会での答弁、翌年の参院選での演説に至るまであらゆる場面で「4割値下げの余地がある」「大手3社による寡占状態は異常だ」と訴え続けた。そして今年9月2日の自民党総裁選の出馬会見でもこう強調した。

「国民の財産・公共の電波を提供されているにもかかわらず上位3社は市場9割による寡占状態を維持し、世界で最も高い料金で約20%もの営業利益を上げ続けています。私がおととし8月、携帯料金は4割程度下げられる余地があると表明したのもこのような問題意識からであります。事業者間で競争がしっかり働く仕組みをさらに徹底していきたい」

菅氏がそこまで執着するには大きな理由があった。5年前、安倍首相(当時)が経済財政諮問会議で「家計支出に占める携帯通信料の割合が拡大しているが、3社体制で固定化している」として料金引き下げを指示したにもかかわらず、その後も寡占状態が続いた。

「MVNO」と呼ばれる自前の通信回線を持たない格安業者についても、結果的に3社の系列化とされてしまい、競争促進にはならなかった。公正取引委員会も「取引慣行は独禁法上問題」と指摘したが、あまり状況に変化はなかった。

5054名無しさん:2020/09/25(金) 23:24:46
>>5053

こうした動きを受けて菅氏は「法律を変えなければこの業界は動かない」と思い立ち、昨年の通常国会で「電気通信事業法」を改正し、菅氏から見た「悪習」を以下のようにあらかた整理した。

・いわゆる「4年しばり」「2年しばり」といった端末と通信料金のセット販売の禁止

・他社に乗り換える際の「違約金」を9500円から1000円に

・加入するなら「ゼロ円」にするといった端末価格の値引きを大幅に制限(上限を2万円に)

しかし菅氏は、この間の動きにも怒りを募らせていた。「違約金」9500円を見直す際、携帯3社が総務省を通じて持ち寄ってきた案が「1000円」ではなく「3000円」だったのだ。菅氏の腹の中には1000円という絶対に譲れない額があったため、この場でも「3社は談合しているのか」との疑念をさらに強めたのだった。

その疑念は菅氏の執念にさらに火をつけた。今回の総裁選の最中には、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演した際、「電波料の見直しはやらざるを得ない」と言及。携帯3社にとっては脅しとも言える「電波料の引き上げ」に踏み込んだのだった。

菅氏のこうした姿勢は脅しというより本気だ。その背景には前述したような3社による寡占状態や、高いと指摘される携帯料金は国民にとって大きな負担であり国民が値下げを望んでいるという確信、事業に新規参入した楽天の三木谷会長が「5割程度下げられる」と言及していたことなどがあった。

菅氏はさらに同じくライフラインを担うガス会社や電力会社は利益率が10%を超えないよう国民に還元しているということも耳にしていた。それだけに料金の値下げは当然だ、3社は「なぜ動かないのか」との疑念が拭えなかったのだった。そして一国の総理となった今、「絶対に下げるべきだ」「下げるまで動き続ける」という執念は並々ならぬものとなった。

5055名無しさん:2020/09/25(金) 23:25:38
>>5054

信念の先に解散は見えない
このように、口にしたことは必ずやり遂げる、国民が望んでいると確信したことは反対を押し切ってでも成し遂げる、「執念の男」という顔を持つ菅首相。しかし、国民からの賛否が微妙だった課題を進めるにあたっては、身を賭して大きな判断を下したこともある。それが「GoToトラベル」だ。

新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する世論の風当たりも強い中、菅氏は大打撃を受けた観光業の支援の意味合いも大きいと訴え、東京を除外した上で7月にGoToトラベルをスタートさせた。しかし、胸中には不安も小さくはなかったようだ。トラベルが感染拡大につながらなかったことが確認された先月、菅氏は周辺に対しこう語った。

「ある意味、政治生命をかけていた」

賛成、反対、様々な国民の声を聞き、迷いを乗り越えて下したたこの決断の背景には、政治家として責任を取る覚悟が秘められていたのだ。

今、報道各社の世論調査で、菅内閣の高い支持率が報じられている。もちろん本人の頭には解散の2文字がないわけではないだろう、ただ支持率が高いから解散だというのは、執念の男にとっては二の次の判断なのかもしれない。

菅首相は就任会見で「当たり前ではない色んなことがある、現場の声に耳を傾けて何が当たり前なのかを見極めた上で大胆に実行する、これが私の信念です」と語った。

首相になった今、一挙手一投足に注目が注がれ、国内外から様々な評価が寄せられる。挫折と苦悩を経験しながら総理大臣に上り詰め、一つの判断ミスが政治生命を奪うことにつながることも当然知っている菅首相はどんな仕事を成し遂げるのか。その「信念」と「執念」の行方をしっかりと見ていきたい。

(フジテレビ政治部 千田淳一)

千田淳一

5056チバQ:2020/09/25(金) 23:55:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/25861709bed17cab1ebe4c6c6dbeadf6d961ff05
杉田水脈議員「女性はいくらでもうそをつける」発言が物議、福島議員「差別と偏見」
9/25(金) 21:58配信

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デイリースポーツ
杉田水脈議員(2014年撮影)

 自民党の杉田水脈衆院議員が25日、党の内閣第一部会などの合同会議で女性への暴力や性犯罪に関して「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言。被害者を蔑視する発言としてSNSで批判が相次ぎ、ツイッターでは「杉田議員」がトレンドになった。

 杉田氏は女性への性暴力に対する相談事業について、民間委託ではなく警察が積極的に関与するように主張する中、“被害の虚偽申告”があるように受け取れる発言をしたという。会議後、記者団に「そんなことは言っていない」として「女性はいくらでもうそをつける」発言を否定したが、会議に参加した複数の関係者から杉田氏の発言が確認された。

 社民党党首の福島みずほ参議院議員はツイッターで「性暴力を訴えた女性が嘘をついている可能性が高いということを言っているわけであまりにひどい差別と偏見である。強く抗議をする」と表明。

 共産党の小池晃参議院議員は「これは『女性蔑視』にとどまらない。女性への暴力や性犯罪に関して、女性が被害を虚偽申告するという文脈で出てきたものであるなら、性被害に苦しむ女性を貶める大暴言で辞職に値する」と批判し、「自民党部会での発言であり、放置するなら自民党も同罪」と投稿した。

 ジャーナリストの江川紹子氏は「あたしは嘘つき、と言ってるのだろうか」と皮肉を込めてツイートした。

5057名無しさん:2020/09/26(土) 00:19:01
https://www.nikkansports.com/general/news/202009110001035.html
二階幹事長の再任有力、菅官房長官が党運営を評価
[2020年9月11日21時2分]

安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選の後の党役員人事で、二階俊博幹事長の再任が有力になっている。新総裁に選出される公算が大きい菅義偉官房長官は二階氏の党運営を高く評価しており、安倍政権から引き続いて党のまとめ役を任せたい考えとみられる。党関係者が11日、明らかにした。

自民党は14日の総裁選で新総裁を選出。幹事長ら党四役人事は15日に決める方向で準備を始めた。菅氏は党役員人事後、16日召集の臨時国会で新首相に指名される見通し。16日中に組閣し、新内閣を発足させる方針だ。

菅氏が選ばれた場合の人事を巡っては、幹事長のほか、官房長官の起用や、安倍内閣を共に支えた麻生太郎副総理兼財務相の処遇が焦点。菅氏は5派閥の支援を受けており、独自色を出せるかどうかも注目される。

複数の関係者によると、菅氏は新総裁に選ばれる前提で、既に人事の検討に着手している。幹事長は党運営の要となるだけに、歴代最長の在職期間を更新した二階氏を続投させる案が有力な選択肢として浮上した。二階氏の幹事長再任を軸に人事の調整を開始する。

菅、二階両氏はこれまで国会運営などで連携を図ってきた。互いに信頼を置き、会食も重ねる。安倍首相の辞任表明直後、菅氏は二階氏に出馬意向を伝達。二階氏が全面支援に回り、菅氏優位の流れをつくった経緯がある。

菅氏は7日の記者会見で「党内をしっかりとまとめていただけるので、非常に頼りになる存在だ」と語った。

二階氏は2016年に幹事長就任。17年の党則改正を主導し、安倍首相の総裁任期延長に道を開いた。幹事長在職日数は8日に田中角栄元首相を抜き、通算、連続ともに歴代最長となった。(共同)

5058名無しさん:2020/09/26(土) 01:05:53
https://toyokeizai.net/articles/-/177040
菅官房長官はクビ?安倍政権「亀裂」の深刻度
安倍首相は「しっぽ切り」を行うかもしれない
安積 明子 : ジャーナリスト
2017/06/20 10:00

大手メディア各社が6月18日に発表した世論調査の結果は、官邸に激震を走らせたに違いない。朝日新聞によれば内閣支持率は41%で、前回調査よりも6ポイント下落した。共同通信の場合は44.9%で、下落幅はなんと10.5ポイントにものぼる。

とりわけショックだったのは、毎日新聞の調査結果だろう。内閣支持率は10ポイント下落の36%に対し、不支持率は9ポイント上昇の43%。支持と不支持が逆転した。高支持率をよりどころにしている安倍政権にとって、きわめて厳しい数字といえる。

「深く反省している」
「国民のみなさんから信頼を得られるよう、冷静にひとつひとつ丁寧に説明していく努力を積み重ねていかなればいけない。その決意を国会の閉会にあたって新たにしています」。6月19日に行われた総理記者会見で、安倍晋三首相は一言一言かみしめるようにこう述べた。

「印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反論してしまう、そうした私の姿勢が結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省している」。頭を垂れて見せたその姿勢は、世論調査の結果を見て追加されたものだろう。しかしながら国民が疑問と怒りを感じるその真髄について、果たして安倍首相は理解していたのか。

たとえばスピーチの中で安倍首相は、「国家戦略特区を巡る省庁間のやりとり」「国家戦略特区における獣医学部の新設」などと加計学園問題について言及した。しかし一度も「加計」と“お友達”の名前を口にすることはなかった。

そのような言い訳がましさ感が漂うスピーチを聞いていた時、ふと目にとまったのは演壇の脇に座る菅義偉内閣官房長官だった。

菅長官は第2次安倍政権が発足して以来、4年半もの間その地位にあって安倍首相を支えてきた。官房長官としての在任期間は昨年7月7日に歴代1位記録を更新し、その絶大なる影響力で「影の総理」とも目された存在だ。

しかしこの総理会見の時の菅長官の様子は、「大物政治家」としての雰囲気とは全く違っていた。目はうつろで、考え込むかのように下を向いたと思ったら、まるで全てを拒否するかのように瞼を閉じてしまう。心ここにあらずという風情で、これまでの会見でも決して見せたことのない追い込まれたかのような姿だった。

いったい何が菅長官を変えたのか。

5059名無しさん:2020/09/26(土) 01:09:15
>>5058

菅長官を変えたものとは?
それは人事問題かもしれない。時事通信は6月17日、安倍首相が秋までに内閣改造と自民党役員人事を行う意向を固めたと配信。同時に政府関係者や自民党幹部によれば、麻生太郎副総理兼財務大臣と菅長官は留任が有力だと報じている。

だが一方で、菅長官更迭の話も伝わっていた。ひとつは自民党幹事長ポストへの横滑り説で、もうひとつは無役説。幹事長への横滑りは菅長官が希望するところで、ポスト安倍をも狙えるステップアップとなる。だが実はこのところ、後者の方が有力になりつつある。

「安倍首相と菅長官との関係がよくないらしい。理由は加計学園問題で菅長官が『私に任せて下さい』と安倍首相に大見えを切ったのに、まったく上手くいかなかったからだ」。ある政党関係者はこう解説する。

では、そもそもなぜ菅氏が加計学園問題解決に自信を持ったのか。「菅長官は地元の横浜市獣医師会の政治顧問を務めている。それに菅長官は、日本獣医師政治連盟から献金も受けている」(同関係者)

確かに日本獣医師政治連盟は、平成25(2013)年2月22日に横浜政経懇和会に30万円を寄付している。同会は菅長官が代表を務める政治団体で、その住所は衆議院第2議員会館の菅長官の事務所となっている。

「菅長官にとって計算違いは、前川喜平前文科事務次官が出てきたことだろう。それを潰そうとして読売新聞に前川氏の出会い系バー通いについて書かせたが、うまくいかなかった。さらに文科省から出てきたと思われる一連の文書を『怪文書』と言ってしまった。その“失態”を安倍首相から厳しく叱責されたようだ」(同関係者)

そんな流れの中で19日の総理会見に繋がっているわけだ。が、実は舞台裏では、もうひとつ大きな騒動があった。

19日夜に放映されたNHKの「クローズアップ現代」である。同番組において、加計学園の獣医学部新設について萩生田光一官房副長官が文科省の局長に対して発言したメモ(10月21日付け)が暴露されたのだ。メモには以下のように書かれており、安倍首相の関与が伺える。

○和泉補佐官からは、農水省は了解しているのに、文科省だけが怖じ気づいている、何が問題なのか整理してよく話を聞いてほしい、と言われた。官邸は絶対やると言っている。

○総理は「平成30年4月開学」とおしりを切っていた。工期は24ヶ月でやる。今年11月には方針を決めたいとのことだった。

これについて萩生田副長官側は「総理からいかなる指示も受けたことはない」「文科省への指示をしていない」と関与を否定した。しかしながら番組では「文科省の現役職員」が匿名で出演し、「これは安倍総理の関係する総理マターである。十分な議論のないままに、結論まで行ってしまった」と証言。さらに文科省OBで加計学園理事の豊田三郎氏が文科省職員と会って獣医学部新設を強く推したことを示すメールの存在も明らかにされている。

「とかげのしっぽ切り」を行うのか?
今年2月に発覚した森友学園問題からずっと続いている安倍首相の「お友達問題」。問題がここまで大きくなったのは、初期対応がまずかったことが原因だ。その責任を一身に負うべきは、官邸を牛耳る菅長官ということになる。

「原点に立ち戻り、政権与党としての責任を果たしてまいります」。19日の会見で安倍首相はこう述べている。首相の演説の原稿には反省の言葉が並べられたが、それが嘘ではないのなら、国会で真相を明らかにし、国民への説明責任を尽くすべきだろう。内閣改造の際に責任者のクビを切る「とかげのしっぽ切り」で終わらせるようなことがあってはならない。

5060名無しさん:2020/09/26(土) 01:16:54
https://www.j-cast.com/2016/08/01274163.html
谷垣幹事長めぐる人事報道が大混乱 後任報道で謝罪、朝刊「続投」が夕刊で「断念」に
2016年08月01日19時19分

自転車事故で入院中の自民党の谷垣禎一幹事長の人事をめぐる報道が混乱している。2016年7月29日にはフジテレビが「後任は岸田文雄外相」と報じた直後に誤報を認めて陳謝したのに続いて、8月1日には毎日新聞が朝刊で「谷垣幹事長続投へ」と報じ、夕刊では「続投断念」と大幅に軌道修正した。事実上、誤報を訂正した形だ。

自民党が谷垣氏の事故から10日間も病状を公表せず、現時点でも復帰の見通しが立たないことが、一連の混乱を生んでいる。

8月1日の毎日新聞朝刊(右)と夕刊(左)。「続投」から「続投断念」に大幅に内容が変わっている

フジ「後任に岸田氏」、報道直後に誤報と陳謝
谷垣氏は7月16日に都内をロードバイクで走っていたところ転倒して入院。しばらく病状は明かされないままだったが、自民党は7月26日になって谷垣氏の症状を「頸髄(けいずい)損傷」と公表、手術を受けたことも明かした。その後も、谷垣氏本人の肉声は全く伝わらないまま、復帰の見通しが明らかにされない状態が続いている。

そんな中でフジテレビが7月29日23時すぎ、ニュース速報で「谷垣幹事長交代、後任は岸田文雄外相」と報じた。しかし、直後の7月30日未明のニュース番組で「現段階では確認が取れていない情報でした」などと誤報を認めて陳謝した。

毎日は「首相が続投させる」と1面に
8月3日の内閣改造と党内人事を直前に控えた8月1日朝は、各新聞が

「谷垣幹事長 首相に辞意」(朝日新聞)
「谷垣幹事長 交代へ」(読売新聞)
などと谷垣氏の続投が困難だとする情勢を報じるなか、毎日新聞だけは、朝刊(東京14版)1面で3番目に大きい見出しで「谷垣幹事長 続投へ」の見出しを掲げ、記事本文では

「安倍晋三首相は、3日に行う内閣改造・自民党役員人事で焦点となっている谷垣禎一幹事長について、続投させる意向を固めた。サイクリング中の事故で入院している谷垣氏は難色を示しているものの、最終的には首相の意向に従う見通しだ」
などと報じた。この記事は毎日新聞のウェブサイトにも掲載された。

しかし、朝刊が配られ始めた後、NHKは早朝のニュースで「自民 幹事長に二階氏の方針」と報じた。

毎日新聞のウェブサイトの記事はその後、午前中に削除され、夕刊(東京4版)1面では一転、「自民幹事長に二階氏 首相、谷垣氏の続投断念」の見出しの記事が掲載された。記事では「首相はいったんは谷垣氏を続投させる意向を固めていたが、復帰の見通しが立たないことから断念した」とあるものの、朝刊記事の訂正記事は載っていない。

なお、夕刊は各紙とも「幹事長に二階氏」でそろっており、NHKの特ダネだったとみられる。

5061名無しさん:2020/09/26(土) 01:23:22
http://www.mediawatch100.com/backnumber/201409.html

「石破の乱」を「谷垣幹事長」で平定
2014年9月

=無投票再選へ ? したたか安倍人事の光と影=

例年より早い秋。冷気が忍び寄る永田町には人事の後の虚脱感が広がる。9月3日に発足した第2次安倍改造内閣。曲折を経ての新布陣は予想以上の評価を得て、内閣支持率も上昇した。ご満悦の安倍晋三首相はテレビ出演などで「地方創生」「女性活躍」などのキャッチコピーを連発し、“我が世の春”を謳歌している。自民党内では「これで来年9月の自民党総裁選は安倍無投票再選で決まり」(中堅幹部)との声が相次ぐ一方、今回の人事で見せた首相のしたたかさに「安倍独裁の始まり。高転びしなければいいが…」(自民長老)との危惧もちらつく。もめた党内ナンバーツーの石破茂氏の処遇と、誰もが驚いた谷垣禎一元総裁の幹事長起用。きらびやかな「女性6人」も含め、617日ぶりの安倍人事の光と影を読み解く。

「いつからあなたは変わったのですか」 …。人事から4週間前の8月7日夜、新潟県湯沢町で開かれた石破茂自民党幹事長を支持するグループ「無派閥連絡会」夏季研修会の夜の懇親会での出来事だ。お定まりのカラオケ。知る人ぞ知るカラオケ大好き人間の石破氏が最初に選んだ曲が柏原芳恵の「夏模様」。80年代のアイドルのヒット曲だが、石破氏は同年代のスーパーアイドルだったキャンディーズの大ファンで、日常のカラオケでもキャンディーズメドレーを歌いまくることは有名。にもかかわらず、最初に地味で静かな「夏模様」をしんみりと歌ったことが永田町の耳目を集めた。

「このまま逢えない そんな気もしてた」で始まる歌詞。サビの終わりは「さようなら 私はふられますか」だ。人事をめぐり「石破氏が安保法制担当相に難色」「幹事長続投を希望」などの報道が飛び交っている最中の意味深なパフォーマンス。一部の担当記者が「囲み記事」にしたことで永田町に波紋が広がった。今回人事のハイライトだった「石破の乱」の始まりだ。

◇「明智光秀も嫌いじゃない」 ? ラジオで公言

それから2週間余り経っ た8月25日。夏休みを終えた首相がいよいよ人事の最終調整に入るという週明けにラジオ番組に出演した石破氏。繰り返し人事への対応を聞かれると「首相と100%考え方が同じ人が(国会で)答弁するのが一番いい」と首相が求める安保法制担当相就任に難色を示し、「地方(の選挙)できちんと勝てるようにして、初めて政権奪還は完成する」と選挙の司令塔である幹事長職続投に強い意欲を示した。さらに、首相との不仲説については「会っても顔をみたくないというようなことではない」としながらも「好きな歴史上の人物」を問われると「明智光秀、石田三成も嫌いじゃない」。何を言わんとしているのかは明白だ。

25日は安倍・石破会談が想定されていた日。首相が急きょ広島の土砂災害の視察に出かけた留守中の出来事。このやり取りはすぐに首相に伝わり、首相周辺は「人事の相談をする前に条件を付けるのは前代未聞」と怒り狂い、石破氏周辺は「これが最後通牒、無役で結構」と気色ばんだ。ただ、党内では「もういい加減にしろ。首相と幹事長が政権を動揺させるなんてナンセ ンス。リーダーの資質が問われる」(長老)との批判も相次ぎ、双方が修復に動かざるを得なかった。その結果、4日後の29日にようやく実現した安倍・石破会談では1時間20分の密談を受けて石破氏は「より緊密に連携しようと話した。これから先も首相を全力で支える」と笑顔で述べ、首相が次善の策として示した地方創生相の就任を受け入れた。

最終場面での石破氏の屈服にも見えた「反乱」だが、後任幹事長人事で首相のしたたかさが浮き彫りになった。

5062名無しさん:2020/09/26(土) 01:23:42
>>5061

◇一石三鳥の妙手 ? 谷垣サプライズ

石破問題の決着を受けて永田町の関心は当然「誰が幹事長?」となったが、首相が指名したのは法相を務めていた谷垣氏だった。マスコミでも谷垣幹事長を予測した社はなく、文字通りのサプライズ人事だった。首相経験者が再登板するくらいだから総裁経験者が幹事長になってもおかしくはないのだが、谷垣氏は政治理念も首相とは対極にある党内リベラル派の代表的存在。「お人よし」を自認し、政局での手練手管とは無縁の人物だけに、カネと人事を握り、選挙の采配を振るう幹事長職に適任 とは誰も考えなかったからだ。

しかし、「この人事は一石三鳥の妙手」(首相経験者)だった。仮に幹事長に腹心や“お友達”を起用すれば、党内の反発は避けられなかった。ハト派で親中派の谷垣氏は党内に敵も少なく、自民党が野に下った期間に総裁として必死に党をまとめて政権奪回にこぎつけた功労者でもある。「安倍政権のタカ派色を中和し、中国にも融和のサインになる。党もまとまり元総裁として首相にも意見が言える」(長老)とのプラス評価も当然で、多くの世論調査でも6割前後の支持を得た。

ただ、今回の人事全体をみると首相の政局的なしたたかさとリーダーとしての計算高さが透けて見える。首相はかねてから「老壮青のバランス」と「女性登用」を重視する意向を示していたが、「老」代表として谷垣氏とともに総務会長に二階俊博氏を起用した。二階氏は首相に批判的な野中広務、古賀誠両元幹事長(二人とも政界を引退)の盟友でもある。さらに、ハト派論客として集団的自衛権見直しに異議を唱えた加藤紘一元幹事長は谷垣氏の兄貴分。加藤、古賀氏も会長を 務めた党内リベラル勢力の拠点でもある宏池会(岸田派)は岸田文雄会長の外相留任で主流派に取り込まれたままだ。

◇小渕、竹下両氏は旧田中派のシンボル

さらに、故田中角栄元首相の流れを汲み、宏池会とともにリベラル色の強い旧田中派の平成研(額賀派)からは小渕優子、竹下亘両氏をそれぞれ経済産業相と復興相に起用した。小渕氏は故小渕恵三元首相の娘で竹下氏は故竹下登元首相の弟。両氏とも平成研のシンボル的人物でもある。首相の出身派閥で故福田赳夫元首相の流れをくむ清和研(町村派)とは過去に対立してきた保守本流の岸田、額賀両派を取り込む意図は明らかだ。対照的に環境相を務めていた石原伸晃氏を含め同氏を領袖とする石原派は入閣ゼロだった。石破氏をリーダーとする無派閥議員を中心とした石破グループも石破氏以外は起用されず冷遇されたが、反発よりもあきらめムードが漂っている。

女性については当初の目標通り「党・内閣で6人」を実現した。これまでの党3役に2人、閣僚に2人の合計4人から5割増し。「女性管理職を3割に」という公約を今 回人事で実行した形で、世論調査でここにきて下落傾向が強かった女性の内閣支持率が跳ね上がった。

今回の人事を経て表向きは首相の政治的求心力が増した。国会勢力の「1強多弱」に加えて自民党内の「安倍1強」体制も確立したように見える。確かに、来年9月の自民党総裁選を視野に入れると、最大のライバルの石破氏が入閣後のテレビ出演などで「来年の総裁選不出馬」を明言し、後継候補に浮上した谷垣氏も「総裁を支え続けるのが幹事長の仕事」と出馬を否定する。前回出馬した町村派会長の町村信孝氏はもちろん、石原氏や林芳正前農水相も出馬できる環境にはない。一時、“反安倍”をにじませて出馬が取りざたされた野田聖子前総務会長も推薦人確保が困難視される。これから1年、現状の「安倍1強」が続けば本格的総裁選では異例の無投票再選が実現する可能性が大きい。

しかし、昔から「一寸先は闇」というのが政界だ。「安倍政権は今がピーク。これからは支持率も求心力もジリ貧になる」(長老)との見方も少なくない。当面の内政・外交課題をみても、北朝鮮による 拉致被害者の帰国に期待が集まる同国の特別調査委による「第1次報告」も日朝両政府の水面下の調整が難航して提示が遅れている。悪化したままの日中、日韓関係も関係改善の糸口はつかめていない。米中間選挙(11月)での民主党劣勢予測もあってTPP交渉も合意先送りの公算が強まっている。

5063名無しさん:2020/09/26(土) 01:23:53
>>5062

◇難題は辺野古移設と消費税10%

原発再稼働とエネルギー政策が絡む福島県知事選(10月26日)は与野党相乗りで乗り切る方向となったが、米軍普天間基地の辺野古移設問題が争点となる沖縄県知事選(11月16日)は移設反対派が優勢とされる。政府は辺野古移設について「もう決まった過去の話」(菅義偉官房長官)と粛々と着工への手続きを進める構えだが、「知事選で県民の意思が示されれば計画通り進めるのは困難」(防衛省幹部)とみられる。

さらに、年末に決断しなければならない来年10月からの消費税10%導入も7〜9月期の国民総生産(GDP)の数値が悪ければ、先送りを余儀なくされる可能性もある。もともと首相は「1内閣が2回も消費税を増税するのは無理がある」と 慎重で「まず11月中旬に発表される7〜9月期のGDP数値をみてから」とニュートラルな立場を強調しているが、麻生太郎副総理兼財務相は「断行」を主張し、民主、自民、公明による「3党合意」の当事者の谷垣幹事長も財務相経験者として「上げないリスクの方が大きい」と先送り反対の立場だ。最終的には12月の予算編成作業の前に首相が決断することになるが、アベノミクスの失速を回避するために増税時期を先送りしようとすれば党・内閣に亀裂が生じることにもなりかねない。

今回の人事では約60人の入閣待望組の1割強しか閣僚になれなかった。当然、“外れ組”からの不満が表面化するとみられたが、来年9月の総裁選後に次の人事が予想されるため「物言えば唇寒し」の状況が続いている。野党はますます弱体化し、分裂・合流を経て新たに結党した「維新の党」や「次世代の党」は野党でありながら安倍政権寄りの路線を取る。政治的に見れば「安倍政権に死角なし」だ。

◇各界から“安倍独裁化”への不安

にもかかわらず、永田町、霞が関(官僚)にとどまらず財界 やマスコミ界でも「安倍政権の前途への不安」がささやかれている。第2次安倍改造内閣発足に合わせて著名な経済学者の大前研一氏が週刊誌の論評欄で「日本は独裁を許しやすい国民性を有している。独裁が進めば進むほど、異論を唱えるのが難しくなる」と安倍政権の“独裁化”への警鐘を鳴らしている。首相の体調も含め「首相一人に日本の命運がかかる」という過去に例のない権力構図を首相自身がどれだけ自覚し、多くの国民の望む政権運営を進めてくれるのか、という点に不安の原因があるとみられる。

(平成26年9月16日記) 泉 宏

5064名無しさん:2020/09/26(土) 11:08:45
https://special.sankei.com/a/politics/article/20200921/0001.html
政界徒然草
総裁選で吹っ切れた岸田氏 派閥の「緩さ」を克服できるか
2020.9.21

 14日投開票の自民党総裁選は、菅義偉(すが・よしひで)首相が党内7派閥のうち5派閥の支持を得て完勝した。初めて出馬した岸田文雄前政調会長は議員票を積み増す意地を見せ、石破茂元幹事長を押さえて2位を死守。来年の次期総裁選への挑戦権をもぎ取った。ただ、地方票では菅首相と石破氏に大差を付けられ、党員・党友投票が全面的に反映される次の総裁選には不安を残す。菅首相による党役員・閣僚人事では冷遇され、久々に無役となった岸田氏は自らの派閥の一致結束を維持して再起を図れるのか。

 「完全な冷や飯だな」

 岸田氏が率いる岸田派(宏池会、47人)の若手議員は憔悴(しょうすい)した表情で菅内閣の顔ぶれを見てこう述べた。

 岸田派は党役員人事で四役を逃し、獲得できたのは小野寺五典元防衛相の組織運動本部長だけ。

 閣僚ポストでも、同派が希望した金子恭之(やすし)衆院議員(当選7回)らの初入閣は見送られ、3度目の起用となる上川陽子法相と再入閣の平井卓也デジタル改革担当相の2人が入った。菅首相から岸田氏への相談もなく、一本釣りされた形だ。

 安倍政権では内閣、党ともに要職を渡り歩いてきた岸田氏自身も処遇されず、菅首相を支援した党幹部は「(岸田氏は)次の総裁選にも出るんでしょう? だったら閥務に励むべきだ」と突き放す。安倍政権で主流派を占めてきた岸田派は一転、非主流派となった。

https://special.sankei.com/a/politics/article/20200923/0001.html
政界徒然草
自民竹下派、念願の衆参一致も垣間見えた溝
2020.9.23

 自民党総裁選で竹下派(平成研究会)は他の4派とともに菅義偉首相を支持した。結果的に一部の所属議員が岸田文雄前政調会長や石破茂元幹事長の支援に回ったものの、衆参両院のほとんどの議員が首相を支持し、衆参で対応が一致した。平成30年の前回総裁選では衆参の対応が真っ二つに割れたことを考えれば、「衆参一致」は上出来ともいえるが、派としての方針を決める過程では改めて衆参の溝が浮き彫りになり、課題も残した。

 「(わが派は)分裂選挙が多かった。こういった形で選挙に臨めたことはよかった」

 竹下亘会長は総裁選前の7日、東京都内のホテルで開いた派閥会合後、記者団にこう語った。

 安倍晋三前首相が8月28日に辞任を表明し、二階俊博幹事長らが官房長官だった菅首相の総裁選出馬に向けて動き出す中、竹下派は同31日に全員が集う緊急総会を開いた。

 派内では、茂木敏充外相のほか、菅内閣で官房長官に就任した加藤勝信氏、小渕優子元経済産業相らが「ポスト安倍」候補として取り沙汰されていた。

https://special.sankei.com/a/politics/article/20200821/0001.html
動く「ポスト安倍」の夏・派閥編
二階派 菅長官との関係軸に全方位外交
2020.8.21

 自民党二階派(志帥会)を率いる幹事長、二階俊博は、混戦模様の次期総裁選でどう動くのか。

 「ともに連携していこう」

 二階は20日夜、東京・永田町の日本料理店で、官房長官の菅義偉にこう語りかけた。菅とのこうした会合は、通常国会が閉会した6月17日以降、早くも3度目を数える。

5065さきたま:2020/09/26(土) 12:38:50
>>5056
発言の内容は最低最悪で、複数の自民党関係者の証言があるのに発言を否定するという厚顔無恥。
杉田は前回2017衆院選で比例中国ブロック17位当選。自民は比例中国(定数11)で5議席獲得で比例20位まで当選。
この品性下劣な議員を落選させるには、中国5県の小選挙区で野党が5議席以上勝つ必要がある。なかなか厳しい。


杉田議員、女性はいくらでもうそ 自民党の合同会議で蔑視発言
2020年9月25日 13時25分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/57748
 自民党の杉田水脈衆院議員は25日の党の内閣第一部会などの合同会議で、女性への暴力や性犯罪に関し「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した。被害者を蔑視する発言で批判が出るのは必至だ。
 杉田氏は会議後、記者団に「そんなことは言っていない」と述べて発言を否定したが、会議に参加した複数の関係者から、杉田氏の発言が確認された。杉田氏は、会議で来年度予算の概算要求を受け、女性への性暴力に対する相談事業について、民間委託ではなく、警察が積極的に関与するよう主張。被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をしたという。


「女性はうそをつける」自民 杉田水脈衆院議員 本人は発言否定
2020年9月25日 20時05分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200925/k10012635291000.html
自民党の杉田水脈 衆議院議員が、党の会議で女性に対する暴力や性犯罪などに関連して「女性はいくらでもうそをつける」などと発言していたことがわかりました。
25日開かれた自民党の内閣第一部会などの合同会議では、内閣府の来年度予算の概算要求が議題となり、内閣府の担当者が女性政策や子育て支援策などとともに、性暴力被害者の相談事業について説明しました。
関係者によりますと、杉田水脈衆議院議員は質疑の中で、女性に対する暴力や性犯罪などに関連して「女性はいくらでもうそをつける」などと発言したということです。
杉田氏は会議のあと記者団に対し「そのようなことは言っていない」と発言を否定しました。
共産 田村政策委員長「怒りを抑えられない」
共産党の田村政策委員長は記者会見で「大変驚き、怒りを抑えられない。女性たちが安心して性被害について相談し、解決ができるよう政府の動きも始まっている時に、こうした発言が出てくるのは許しがたい。杉田議員は女性に蔑視的な発言を繰り返していて、なんら反省がないことのあらわれであり、自民党としてこのまま認めるのか問われている」と述べました。


性暴力巡り 杉田水脈議員「女性はいくらでもウソつける」
25日 19時22分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4087194.html
 自民党の杉田水脈衆院議員が25日、党の会議で性暴力の被害などに関し、「女性はいくらでもウソをつける」などと発言していたことが分かりました。
 複数の自民党関係者によると、杉田衆院議員は25日、来年度予算の概算要求を議論する党の会議で、女性への性暴力に対する相談事業をめぐり、「女性はいくらでもウソをつけますから」などと述べ、民間委託ではなく、警察が積極的に関与するよう主張したということです。
 性暴力被害の虚偽申告があるように受け取れるこの発言には、出席者からも「この発言はダメだ」と批判の声が上がっています。
 一方、杉田氏側はJNNの取材に対し、「そのようなことは言っていない」と発言を否定しています

5066さきたま:2020/09/26(土) 12:53:16
>>5056>>5065
共同ソース詳細。
二階はスルーするのかね。


杉田水脈氏「女性はいくらでもうそ」性被害者を蔑視
[2020年9月25日18時22分]
https://www.nikkansports.com/general/news/202009250000643.html

自民党の杉田水脈衆院議員は25日に開かれた党の内閣第一部会・第二部会合同会議で、政府側から性暴力被害者の相談事業に関する説明を受けた際「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した。被害者を蔑視する発言で、批判が出るのは必至だ。

杉田氏は会議後、記者団に「そんなことは言っていない」と述べて否定したが、会議に出席した複数の関係者が、杉田氏の発言を認めた。

この日の会議では内閣府が、所管する女性政策や子育て、防災関連の2021年度予算概算要求に関し説明。男女共同参画局は、行政や民間が運営する性暴力被害者のための「ワンストップ支援センター」を全国で増設する方針などを説明した。

関係者によると、杉田氏は質疑の中で、支援センターなどでの相談事業について、民間委託ではなく、警察が積極的に関与するよう主張。被害の虚偽申告があるように受け取れる発言をしたという。担当者は「国の方針として性暴力根絶に向けて取り組む」と回答した。

杉田氏を巡っては8月、性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さんを誹謗(ひぼう)中傷するツイッターに賛同を示す「いいね」を押し、名誉を傷つけたとして提訴されている。この他、18年には性的少数者のカップルは「生産性がない」と月刊誌に投稿するなど、言動が物議を醸してきた。(共同)

5067さきたま:2020/09/26(土) 18:30:13
>>5056>>5065>>5066
杉田水脈氏「女性はいくらでもウソ」と発言 本人は否定
2020年9月26日 16時49分
https://www.asahi.com/articles/ASN9V5F5XN9VUTFK002.html

 自民党の杉田水脈衆院議員が25日、党本部であった会議に出席した際に、女性への性犯罪に絡んで「女性はいくらでもウソをつける」と発言したことが、出席者への取材でわかった。女性蔑視と受け取られる発言で、党内外から批判が起きそうだ。

 杉田氏は同日開かれた、来年度予算の概算要求の説明を受ける党の内閣部会などの合同会議に出席。会議は非公開だったが出席者によると、性暴力被害者を支援するための相談事業に関連し、杉田氏は元慰安婦支援団体に触れたうえで、事業を民間団体に任せることを批判。「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したという。

 会議後、杉田氏は朝日新聞などの取材に「そういう発言はしていない」と否定。元慰安婦支援団体を話題にしたとされる点については「聖域になり、誰も切り込めないようになってはいけないという指摘はした」と説明した。

 杉田氏は2018年、月刊誌で同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」と主張し、批判を浴びた。

5068名無しさん:2020/09/26(土) 22:57:55
https://special.sankei.com/a/politics/article/20200904/0001.html
政界徒然草
河野防衛相の宰相への道 見えない国家観、危うい発信力など課題も
2020.9.4

 河野太郎防衛相が、安倍晋三首相(自民党総裁)の辞意表明に伴う総裁選への立候補を断念した。堪能な語学力を武器に海外要人と丁々発止でやり合う姿勢や、ツイッターで約165万人のフォロワーを持つなど高い発信力で国民的な人気が高く、立候補すれば、注目度の高い候補となり得た。日頃から宰相への意欲を公言し、歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで“変人”の異名もあった河野氏が「日本の顔」になる日は近いのか。

 最近、河野氏が話題となったのは、8月23日に自身のインターネット配信番組「河野太郎と語ろう」での皇位継承問題にからむ発言だ。河野氏は「男系による皇位継承が続くのが一番望ましいと考えている」と断った上で、女性宮家や女系天皇容認も含め、国民的議論が必要との認識を示した。

 河野氏は以前から周囲に「支持層のウイングを広げないと首相にはなれない」と語っており、男系男子の堅持を重視する保守層を支持基盤とする安倍首相との違いを鮮明にした形だ。

https://special.sankei.com/a/politics/article/20200912/0001.html
政界徒然草
総裁選で小泉氏が見せた一面 菅氏とつながる「改革」の意志
2020.9.12

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選(14日投開票)の党内政局に、小泉進次郎環境相が絡む場面が増えている。平成30年の前回は総裁選に一定の距離を置いていたが、今回は早々に河野太郎防衛相への支持を表明。河野氏が出馬を見送るや菅義偉官房長官支持に転じ「改革の人だ」と持ち上げた。総裁選の形式をめぐっても党員投票の実施を求め、党総務会にも乗り込んだ。一連の行動に込めた小泉氏の思いとは。

 「菅氏には『安定性』や『継続性』がさかんに言われているが、私の抱いているイメージは異なる。『菅氏=改革』だ。思い切った改革を断行してもらいたい」

 小泉氏は8日の記者会見で、菅氏を支持する理由をこう語った。

 小泉氏は、同じ神奈川県選出で「大先輩以上の存在」と慕う菅氏と昨年9月の初入閣後も頻繁に連絡を取り合ってきた。小泉氏肝いりの石炭火力発電所の輸出要件厳格化や、旅行先で休暇を楽しみながら仕事に取り組む「ワーケーション」の推進も菅氏の後押しがあった。昨年8月にフリーアナウンサーの滝川クリステルさんと結婚した際は、真っ先に首相官邸に菅氏を訪ね、報告した。

 「テレビカメラが『ネクストバッターズサークル』やベンチを映してもおかしい。バッターボックスに立った人に脚光を浴びせるべきだ」

5069名無しさん:2020/09/26(土) 23:01:40
https://special.sankei.com/a/politics/article/20200922/0002.html
「安倍さんは秋波を送っていた」 なぜ岸田氏は首相になれなかったのか(上)
2020.9.22

【歴代番記者覆面座談会】

 自民党の岸田文雄前政調会長は、今の菅義偉(すが・よしひで)首相の姿をどうみているのだろうか。今年の春先までは、安倍晋三前首相らから支持を受け、「ポスト安倍」の最有力候補だったのに-。岸田氏はどこで間違い、何をしなければならなかったのか。そもそも有資格者なのか。今回の総裁選では、「吹っ切れた」と語る岸田氏が明朗に政策を語る場面が目立ったが、次の総裁選に向け、今後どうすればいいのか。岸田氏を担当した歴代番記者5人が、裏話も交えながら匿名で語り合った。

■「古賀切れず」は真の敗因?

A「今回の総裁選で、岸田さんの敗因は何だろう」

B「ちょっと待った。敗因というのはおかしい。2位になっただけで十分だ。あれだけ票が伸びるとは思わなかった。接戦といわれていた中で、結果的に負けて勝った」

https://special.sankei.com/a/politics/article/20200923/0002.html
「ポスト菅」蚊帳の外、開けぬ展望 なぜ岸田氏は首相になれなかったのか(下)
2020.9.23

【歴代番記者覆面座談会】

 自民党の岸田文雄政調会長は、これまで安倍晋三前首相や麻生太郎副総理兼財務相が「ポスト安倍」の本命候補と位置付けてきたが、なぜ今回の総裁選で敗れたのか。菅義偉(すが・よしひで)首相が「岸田つぶし」とも思えるポスト配分をする中で、将来トップの座を勝ち取るためには何をすべきか。岸田氏の歴代番記者5人による覆面座談会(下)では、戦闘能力に乏しい「お公家集団」と称される岸田派(宏池会)の実像に迫る。

■総裁選の戦術は

E「岸田さんは、党内が『菅首相選出』で固まりそうになったときの派閥の会合で『石破茂元幹事長まで総裁選に出ないという噂がある。こんなこと許されていいのか!』と憤りをあらわにしたそうだね。こういう気迫を、もっと前に発揮できていればよかった」

C「今回は二階俊博幹事長に『菅選出』の流れを先手先手でつくられた。頼みの綱だった麻生派(志公会)にも最後は切られた」

5070名無しさん:2020/09/26(土) 23:28:24
https://bunshun.jp/articles/-/3273
「オモテに出てはいけないおじさん」二階俊博幹事長を“二階語録”で振り返る
昭和の寝業師の「生態」ウォッチング
プチ鹿島2017/07/14

「谷垣氏を待つ人々」というコラムがあった(読売新聞・7月4日)。

 昨年7月のサイクリング中の事故で入院中の自民党の谷垣禎一前幹事長。今もリハビリに励み復帰を目指している。記事の締めは、

《1強の手綱を引き締める谷垣氏のような存在が、今の自民党には必要だ。》

“ハト派”谷垣禎一からの、“昭和の寝業師”二階俊博
 いわゆるハト派の谷垣氏を幹事長にすることでバランスを保ってきた安倍体制。しかし、ちょうど1年前、あの自転車事故が起きたのだった。谷垣氏の存在感を示す記事がこちら。

《党内では、後任幹事長として、岸田文雄外相や細田氏の名が取りざたされている。一方、政権内にはなお、谷垣氏の続投を望む声もある。(略)リベラル色が強い谷垣グループを率い、総裁経験者でもある谷垣幹事長の存在が政権の安定につながっているとの見方は多い。別の官邸幹部は「谷垣氏は代えがたい」と話す。》(2016年7月29日・朝日新聞デジタル)

 安定を保っていた柱のひとつが突然消えた。後任を誰にするか、けっこうな問題だ。人事次第では潮目が変わる。

 そして、選ばれたのは二階俊博氏だった。

「二階幹事長党内抑え役 『実力者』起用に警戒感」(毎日新聞・2016年8月2日)

《二階氏は1993年に自民党を離党し、新進党、自由党などを経て03年に復党した。財政再建派の谷垣氏とは対照的に、公共事業を重視する国土強靱(きょうじん)化を主張し、財政出動に積極的だ。このため、政府筋からは「二階氏の起用は劇薬になり得る」と懸念する見方がある。》

「国土強靱化=建設業界に強い」という二階氏のキャリアは言ってみれば「昭和の寝業師」タイプ。古い政治家の匂い。

13年半ぶりの衆院代表質問 低い声で「黙って聞け」
 目立たない場所でトップを支えているうちはいいが、こういう人をオモテに出したらヤバいのではないか? と当時思った。今はSNSの時代だからだ。古い政治家の「不規則発言」は一気に拡散し、問題視されるに違いない。
 
 つまり野次馬の私はワクワクしながら二階氏の言動に注目しはじめたのである(失礼!)

 そしたらさっそく。

「自民・二階俊博幹事長『黙って聞け』 衆院代表質問で野党のヤジに激怒」(産経ニュース・2016年9月27日)

 二階氏が、約13年半ぶりとなった衆院本会議での代表質問をおこなった。すると……。

《二階氏が「自然災害の変化に対し、私たち自民党は、強くてしなやかな国づくりのため…」と語ったところで野党席からヤジを浴びせられると、低い声で「黙って聞け」と反論した。》

 すごい。「黙って聞け」!

 産経ニュースは「反論」と書いているが控えめに言って「恫喝」だろう。しかもこのとき興味深かったのは「黙って聞け」のあと、何事もなかったように演説に戻っていた二階氏の姿。これまでの“生息地”での様子が手に取るようにわかる。これが日の当たる場所で思いっきり披露されてしまった。

「人の頭をたたいて血を出したって話じゃないのだから」
 続いてはこれ。

「二階派公認巡り『私を追い出せ』」(朝日新聞・4月27日)

 過去の経緯から自民党復党が難航していた議員を次期衆院選で公認候補として擁立することを決めた二階幹事長。「方針に揺るぎはない。公認をする決意だ」と語ったあとに「文句があったら私を幹事長の席から追い出してみろ」。

 恫喝おじさんここにあり。

 実は同じ日にはこんなことも言っていた。

「二階幹事長『首を取るまで張り切らなくても』今村前復興相辞任でマスコミに恨み節」(スポーツ報知・4月27日)

 東日本大震災を巡る失言で復興相を辞任した今村雅弘衆院議員の発言を報じたメディアを、二階氏が批判したのだ。

「マスコミは余すところなく記録を取り、一行でも悪いところがあれば、『これはけしからん。首を取れ』『すぐ、首を取れ』と。なんちゅうことですか」

「そんな人は、はじめから排除して(会場に)入れないようにしなきゃダメですよ。そういう思惑のある人は」

「人の頭をたたいて血を出したって話じゃないのだから、いちいち首を取るまで張り切っていかなくとも良い」

 密室に慣れてきた人からすると、言動を逐一見られるストレスがあるのだろう。

5071名無しさん:2020/09/26(土) 23:28:35
>>5070

どうにも止まらない二階語録
 記憶に新しい最新発言はこれ。

「自民・二階氏メディア批判」(東京新聞・7月1日 )

《自民党の二階俊博幹事長は三十日、東京都議選の応援演説で「落とすなら落としてみろ。マスコミの人たちが選挙を左右すると思ったら大間違いだ」とメディアの姿勢を批判した。》

 この他にも「われわれはお金を払って(新聞を)買ってんだよ。買ってもらっているということを忘れては駄目じゃないか」とも語った。

 そう、われわれはお金を払って買っているので、権力者がこのようにおかしなことを言ってないか、新聞にはちゃんと書いてほしい。それを忘れたら駄目だ。

 それにしても「黙って聞け」、「文句があったら追い出してみろ」、「落とすなら落としてみろ」。止まらない二階語録。

 オモテに出ちゃいけないキャラの人が幹事長になったおかげで恫喝がオモテに流れっぱなし。

 谷垣氏の自転車事故で、たしかに潮目は変わったのである。

5072名無しさん:2020/09/26(土) 23:29:23
https://news.livedoor.com/article/detail/11030041/
菅官房長官 自民党No.2の政治生命瞬殺するほどの力を示した
2016年1月5日 16時0分 NEWSポストセブン

「影の総理」と呼ばれるほど権勢を振るった官房長官は過去少なくない。中曽根内閣の後藤田正晴氏や橋本内閣の梶山静六氏、あるいは小渕内閣の野中広務氏の存在が思い出される。国の政策の総合調整を担当する官房長官には情報と権限が集まり、実務と政略に長けた政治家がその任にあたればおのずと権力を握ることになる。

 現在の菅義偉・官房長官がまさにそうだろう。菅氏は昨年末にかけて、たてつづけにその力を見せつけた。

 まず自民党とおおさか維新との一騎打ちとなった大阪ダブル選挙(府知事選と市長選)だ。菅氏は裏でパイプのあるおおさか維新の支持に回り、自民党候補はいずれも大敗。選挙を指揮した自民党大阪府連幹部をして「真の勝者は菅さん」といわしめた。

 次に消費税の軽減税率導入問題。菅氏は軽減税率の適用範囲をどこまで広げるかをめぐって谷垣禎一・幹事長をはじめとするオール自民党を相手にバトルを演じ、公明党の主張を丸呑みさせた。谷垣氏の「抗議の辞任説」が流れると、菅氏は「辞めたければ辞めればいい」と言い放った──与党内ではそんな“武勇伝”まで語られている。

「つい最近まで谷垣さんがポスト安倍の最右翼といわれていたが、菅さんに敗れたことで党内や霞が関の評価は致命的に下がった。もう谷垣さんの政治生命は終わったとみられている」(自民党ベテラン議員)

 自民党ナンバーツーの幹事長の政治生命を“瞬殺”するほどの力を示したのだ。それでも、官房長官はあくまで総理の「影の存在」のはずだった。だが、いまや菅氏自身、国民に向けてはっきり「表の権力者」の顔をみせ始めている。

 それを象徴するのが昨年末に行なわれた安倍首相と橋下徹氏、松井一郎・大阪府知事の“忘年会会談”だろう。お膳立てしたのは同席した菅氏とされ、会談翌日には自らテレビの報道番組(12月20日)に出演して会談内容をこう明かした。

「橋下氏が、安全保障や外交について、いろんな質問をしていた。そういうことに首相が答えていた」

「橋下氏はそれ(憲法改正)を前からずっといっている」

 安倍政権とおおさか維新による「憲法改正連合」という今後の重要な政権の針路が菅氏主導で決められたことを匂わせたのだ。谷垣氏や自民党大阪府連は不満を漏らしたが、菅氏の権勢の前にかき消された。

 会談前日、橋下氏が市長退任会見で菅氏のことを「感謝している。とんでもない政治家ですよね」と最大限持ち上げたのも、首相官邸の真の権力者が誰なのかを敏感に察していたからではないか。

「菅は明らかに官房長官としてののりを超えたな」

 副総理兼財務相の麻生太郎氏が漏らしたとされる言葉が官邸の主客転倒、静かな“菅クーデター”の実態を見事に言い当てている。

※週刊ポスト2016年1月15・22日号

5073名無しさん:2020/09/26(土) 23:32:25
https://www.dailyshincho.jp/article/2015/12240730/
“谷垣幹事長を恫喝”自民党、財務省を「敵」にしてでも公明に媚びる「菅義偉」官房長官
国内 政治 週刊新潮 2015年12月24日号掲載

 軽減税率を巡る与党協儀の結果は、“庶民の味方”を標榜する公明党案を、自民党が丸のみする形で決着した。その背景には、創価学会とのパイプを政治的基盤にする菅義偉官房長官(67)による、公明党配慮の姿勢があった。

 ***

 来夏に控えた、参院選挙。

「自民党にとって、公明党の選挙協力は欠かせませんが、今の官邸は公明党・創価学会に大きな借りを二つ作っています。一つは、平和を掲げる公明党に安保法制で大幅に譲歩をしてもらったこと。もう一つは、11月の大阪ダブル選で、安倍官邸と蜜月の大阪維新を勝たせるために、公明サイドに反維新の旗幟を鮮明にしないよう、自主投票にしてほしいとお願いしたことです」(大手メディア政治部デスク)

 こうした事情を抱えた菅氏は、9月の時点で、創価学会の佐藤浩副会長から、

「これ(自民党の方針である軽減税率が4000億円の枠内)では、参院選は戦えない」

 と迫られ、自公の選挙協力の見直しを匂わされると、以降、「近い」自民党ではなく、「遠い」公明党の意向に沿って動いていく。

■“谷垣辞任論”
 まず10月、そもそも軽減税率の導入自体に否定的な野田毅・前自民党税調会長の更迭を安倍晋三総理に進言する。

 次に、軽減税率の対象拡大を警戒する財務省の田中一穂事務次官に対して4000億円以上の財源を見つけるよう厳命し、田中氏が難色を示すと、その後、田中氏と同省の佐藤慎一主税局長に、官邸への出入り禁止を申し渡した。

 さらに、与党協議にあたっていた自民党の谷垣禎一幹事長が、軽減税率の対象を生鮮食品に限定すべきだとして譲らないと、

「12月上旬、菅さんはそれまで谷垣さんの姿勢に共鳴していた二階さん(俊博・自民党総務会長)に会い、公明党案に賛成してくれるよう懐柔を試みました。すると12月8日に二階氏は、『(4000億円プラス)数千億円で公明党が選挙協力してくれるなら安いもんだ』と、近しい政界関係者に漏らし、豹変するに至ります。こうして、谷垣さんを孤立させた。菅さんは、『そんなに(対象拡大が)イヤなら、谷垣さんは(幹事長を)辞めりゃいいじゃないか』と、谷垣辞任論にまで言及したと言われています」(自民党関係者)

 実際、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が説明するには、

「12月9日、菅さんは谷垣さんを官邸に呼びつけ、『参院選に責任が持てるのか』と、恫喝する形で軽減税率の対象を広げるよう指示しています」

 このように、自民党、財務省を「敵」に回しながら、公明党に媚びる動きを見せた菅氏。野田氏や、野田氏の後任として自民党税調会長の座に就いた宮沢洋一・前経産相が不快感を示すのも当然で、それどころか、

「内閣の重鎮である麻生さん(太郎・現財務相)も、12月上旬、『君は本当に総理の意向を踏まえて振る舞っているのかね』と菅さんに直接伝え、官房長官の強権ぶりを訝(いぶか)っていました」(同)

「特集 軽減税率を政争の具にした愚! どこへ行った財源と財政再建! 公明党に6000億円を貢いだ『菅官房長官』の前方視野」より

5074名無しさん:2020/09/26(土) 23:41:26
https://www.news-postseven.com/archives/20190729_1421019.html
2019.07.29 07:00  週刊ポスト
自民党役員人事 幹事長、官房長官は誰になるのか

 参院選に勝利した安倍首相は、開票日のテレビ番組でこう語った。「解散を選択肢から外しているわけではない」。

 自民党内でも首相が参院選勝利の余勢を駆って「11月の大嘗祭の後に衆院解散、12月総選挙に踏み切る」との見方が強まっている。

 そうなると、「9月12日」が有力視されている内閣改造と党役員人事では、「11月解散」や「憲法改正」を睨んで大幅な組み替えが行なわれる可能性が高い。

◆幹事長「岸田vs菅」

 最大の焦点は次の総選挙の司令塔となる幹事長の座。政界の常識でいえば、「参院選に勝った二階俊博・幹事長は続投」だが、首相周辺には、「80歳の二階さんは体力的に限界」と名誉職である副総裁への棚上げ論が燻る。幹事長交代となれば、党内に激震が走る──。

 次期幹事長の椅子を争うと見られているのは岸田文雄・政調会長と“影の総理”の菅義偉・官房長官だ。

 この勝負はすでに始まり、決していた。2人は参院広島選挙区で幹事長を賭けた「代理戦争」を演じ、菅氏が応援した新人の河井案里氏が岸田派重鎮で当選5回の溝手顕正氏を下して勝利したからだ。政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。

「幹事長に不可欠な条件は選挙に強いこと。岸田氏は地元の広島だけでなく、秋田、山形、滋賀で岸田派現職を落選させた。対照的に菅氏は全国を応援に回って勝利に貢献。公明党・創価学会とのパイプも太い。安倍首相も本音では菅氏にこれ以上力をつけさせたくないだろうが、二階副総裁にするなら、菅氏以外の選択肢はないのではないか」

 この間、政権三本柱の1人、麻生太郎・副総理兼財務相は年金報告書問題で事実上“沈没”した。

「消費増税の責任者だから今回は留任でしょう。しかし、本人は麻生派と岸田派を合流させる大宏池会構想を最後の仕事と考えているから、次の総選挙後に自ら副総理を退いて派閥に戻る可能性が高い」(野上氏)

 麻生・菅・二階のトロイカ体制は風前の灯火なのだ。

◆官房長官「下村vs萩生田」

「菅幹事長」が誕生すれば、内閣の要である官房長官の椅子が空く。

 後任に名乗りを上げそうなのが安倍首相の“お友達筆頭”といわれる下村博文・元文科相と自称「側近ナンバーワン」の萩生田光一・幹事長代行だ。下村氏はかつて官房長官の有力候補とされながら、菅氏にさらわれた経緯がある。政治評論家・有馬晴海氏がいう。

「萩生田氏の初入閣は固いでしょう。官房長官には実績が足りないという判断なら、法務大臣や環境大臣あたりではないか。

 それよりも急務はトラブル続きで本領が発揮できていない岩屋毅・防衛大臣です。イージス・アショアの配備や、イラン情勢で米国が日本に求めている有志連合への参加をどうするかの問題がある。後任の人選が重要で、防衛相経験者の小野寺五典氏、下村氏や西村康稔・官房副長官の起用もあり得る」

※週刊ポスト2019年8月9日号

5075名無しさん:2020/09/26(土) 23:46:49
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/140222/plt14022215100012-n1.html
「菅幹事長」「甘利官房長官」の新体制へ、今国会後の人事で飛び交う観測
2014.2.22 15:04

【松本浩史の政界走り書き】

 今国会の会期末(6月22日)後に予想される内閣改造・党役員人事をめぐり、政府・自民党では早くも、うごめきが始まったようである。「入閣適齢期」を迎えている国会議員は、衆参両院で約50人おり、不満を少しでも和らげないと、「反安倍」の空気をいたずらに醸す羽目になりかねない。安倍晋三首相が持論とする憲法改正に向けた体制整備という色合いも帯びる。ささやかれている人事とはいかなる布陣か。

 ある自民党筋によれば、政府側の関係者が1月下旬、人事のありように関し、参院側の意向を探るため、幹部の一人を訪ねたという。会談時間は、予定を大幅に超え1時間近くにも及んだようだ。

 「ポストの話ではなく、閣内に入れたい議員名のやり取りだろう。党役員人事でも突っ込んだやり取りが行われたはずだ」

 この筋はこんな見立てをしている。

 平成24年12月に発足した第2次安倍内閣は当初、昨年夏の参院選後に人事に踏み切るとの観測が強かった。しかし、菅義偉官房長官は、今国会が閉幕するまで行わない考えを明言し、封印した経緯がある。となれば、今国会の閉幕後に人事をしない可能性はゼロなわけだ。

 改造に絡む首相サイドには思惑はこうだろう。

 内閣・党支持率が高止まりする中、今のところ、首相の政権運営に対し、露骨に反旗を翻し、「ポスト安倍」含みの政局に持ち込もうとする動きは表面化していない。それでも、政府主導の政策決定や党内手続きに関する慣習破りが目立っていることから、一歩間違えばあれよという間に首相が窮地に至る素地はある。

 実際、首相が衆院予算委員会で集団的自衛権の憲法解釈の見直しについて「私が最高責任者」と発言したことをめぐり、党臨時総務会では批判が吹き出した。その渦は小さいけれど、看過しておくと、知らぬ間に手がつけられなくなることだってあり得る。となれば、人事カードを切り出すことで求心力を保とうという狙いが透けてみえるではないか。

 ただ、そうはいっても、民主党が3年3カ月にわたり与党だったことや、小泉純一郎元首相が派閥の意向に配慮しない人事を断行したため、自民党には、「閣僚適齢期」とされる議員が増え、人事が滞留している。当選3回以上とされる参院では、衆院からのくら替え組みを含めて約10人、衆院でも5回以上の議員が約40人いる。

 閣僚ポストは全部で18。連立を組む公明党には1人配分するのが慣例で、参院からは2〜3人、その他が衆院枠となる。首相の肝いりで民間人が起用されたり、再入閣する議員もあるかもしれない。留任や横滑りする閣僚もいるだろうから、改造が行われても新閣僚の枠は多くても10前後となる公算が大きい。

 今は人事カードをちらつかせ党内ににらみをきかせることができても、人事で処遇されない勢力が大半になるのは自明である。党内にたまった澱(おり)を一掃するのはなかなかの難事であり、後々の首相の政権・党運営に少なからず影響を与える可能性もある。

 党役員人事で何よりも大切なことは、憲法改正の手続きを定めた96条の改正に向けた体制整備という視点である。首相は、改正問題をめぐっては、国民の十分な理解を得られていないと判断しており、人事を踏まえ、「新規まき直しで国民運動を主導していく」(中堅)構えだ。このため、首相と理念を共有する現在の一部閣僚を党務に就かせ、これに当たらせる腹だとされる。

 来年4月の統一地方選や28年の次期参院選のほか、任期満了となる同年12月にかけて、いつあるか分からない衆院選の対応をきちんととる必要もある。

 さて、首相はいかなる人事を行うのか。聞けば、幹事長には、菅氏との説が出ている。党内には「菅氏は幹事長として、国政選挙を仕切りたい気持ちが強い」(幹部)とされ、首相の信任も厚い。後任の官房長官には、甘利明経済再生担当相が横滑りして就任。下村博文文部科学相や古屋圭司拉致問題担当相は、党側で憲法改正の国民運動を起こす新設の部署に回り、先の総裁選で首相と争った石破茂幹事長は閣内に取り込む…。

 「内閣改造をするほど首相の権力は下がり、解散をするほど上がる」

 首相の大叔父に当たる佐藤栄作元首相の箴言(しんげん)である。人事で求心力が高まればいいけれど、対応に苦慮し、さまざまな欲や妬みを気に病めば、かえって、よろしくない結末を招くとの含意がある。安倍首相は、その辺のところを含んで事に当たった方がいい。

〔記者ブログ〕松本浩史「政界走り書き(ブログ編)」

5076名無しさん:2020/09/26(土) 23:50:28
https://www.sankei.com/politics/news/200807/plt2008070041-n1.html
菅長官「憲法改正は各党が考え述べることが大事」
2020.8.7 23:48政治政策

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は7日夜、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が主宰するインターネット番組「言論テレビ」で、憲法改正について「衆参両院の憲法審査会でそれぞれの政党が考えを述べて、進めていくことが大事だ」と語った。同時に「自民党は憲法改正が党是だ」とも語った。

 ポスト安倍候補に挙がる自民党の石破茂元幹事長については「(野党時代に)安倍晋三総裁、石破幹事長、菅幹事長代行という関係で仕事をしたことがある。自民党の中で、(ポスト安倍に)名乗りを上げているという評価はされている」と語った。

 一方、岸田文雄政調会長については「私の立場で個別のことに発言することは控える」と言及を避けた。自身の出馬は「考えていない」と重ねて否定した。

 また、政府が配布したアベノマスクを着用しなかった理由を問われ、「布マスクは私は使っていない。暑そうなので」と語った。

5077名無しさん:2020/09/26(土) 23:53:19
https://facta.co.jp/article/201506007.html
微妙なのは「菅幹事長」の実現が、安倍首相の胸先三寸というより、本人の悲願である点だ。きな臭さが漂い始めた。
2015年6月号 POLITICS [「歴代4位」菅長官の去就]

米議会演説に「歴史的成功」と酔い痴れる安倍晋三首相とその政権。安保法制の国会成立を早々と米国に公約し、「内政に敵なし」と自信満々である。戦後70年談話も地ならしが進み、視線はすでに後半国会を素通りし、9月の自民党総裁選での再選も織り込んで、長期政権をにらんだ秋の内閣・党人事へ向いている。焦点は官邸の実力者・菅義偉官房長官が、党幹事長に転じるかどうか。4カ月先の政局だが、7月の霞が関人事も国会運営も危機管理もメディア対策も、すべてはそこに照準を合わせて進むので、今後の国政はそこから逆算し解読しなければいけない。微妙なのは「菅幹事長」の実現が、安倍首相の胸先三寸というより、菅氏本人の悲願でもある点だ。2人にすきま風は吹いていなくても、政治家の野心という業が、避けられない微妙なずれを生む。そこに波乱の芽が潜む。菅氏は5月で官房長官在職日数が歴代4位に ………

5078名無しさん:2020/09/26(土) 23:55:44
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58477
二階俊博×菅義偉「安倍政権のこれから」を語る
実力者2人が特別対談
週刊現代講談社

安倍晋三総理を支える最重要キーマンは、この二人をおいていない。この先も政局の震源地ともなり続ける幹事長と官房長官は、9歳差。世間では不仲説も囁かれてきた二人が、異例の対談に応じた。

菅義偉(すが・よしひで)
48年、秋田県生まれ。法政大法学部卒業後、小此木彦三郎代議士秘書、横浜市会議員などを経て、'96年に衆議院議員に初当選。総務大臣を務めた後、'12年12月より現在まで内閣官房長官
二階俊博(にかい・としひろ)
39年、和歌山県生まれ。遠藤三郎代議士秘書、和歌山県議会議員などを経て、'83年に衆議院議員に初当選。運輸大臣、経産大臣などを経て、'16年8月より現在まで自由民主党幹事長

互いをこう見ている
――まずはお互いの人物評を聞かせて下さい。《司会・篠原文也(政治解説者)》

二階 難しいこと聞くね(笑)。一口に言って、大変な人格者で、安定した人柄……これが国民の皆さんの信頼をさらに高めている。そんな官房長官だと日頃より感じております。

菅 総理は党運営に関して安心して、すべてを幹事長に託していらっしゃる。そういう意味でも非常に頼りになる。何かあっても幹事長がいらっしゃる。そういう思いです。

――お二人はメディアに出てこないところでも意思疎通は頻繁にやられているんですよね。

二階 意思疎通の必要もないほど、意思はお互いに通じ合っています。

――定期的に食事をしたりしているんですか?

菅 表には出ていませんが(笑)。

――されてますね(笑)?

菅 (しぶしぶ頷きながら)はい。

――あと、必要な時は電話ですか?

二階 この二人で? まあ、否定はしません。

菅 幹事長とは方向がほとんど同じなんです。国会運営にしろ、その他の段取りとか、ほとんど一緒ですね。

それと、とにかく何を持っていっても面倒を見ていただける。「これはダメだ」とは言わない。それはありがたいですね。

例えば農業改革。これは党内で大変でしたが、それも最後は二階さんのところに頼みに行こうと思っていましたが、実際頼みに行くとその場で収まりました。

二階 うん。それは褒めすぎだけど。問題があって、ふつふつと火を噴くようなことがあってはならないわけです。私は官房長官の立場を十分考えて行動しています。また、私の立場も考えて対応してくださいます。これはお互いの信頼関係ですね。

――自分をどういう政治家だと思っていますか?

菅 自分のことはあまりわからないですね。ただ、幹事長のそばにいる時にはなんとなく温かくて、何頼んでもいいんだという包容力を感じます。

(この間、二階氏、うつむきながらコーヒーをかき混ぜている)

私自身そういう政治家になりたいと思っています。それから地方議員をお互い経験していますから共感することも多い。

――お二人には座右の銘はありますか?

二階 その時その時を誠実に生きていくということであって、これが信条だと振りかざすほどのものはありません。

菅 私は「意志あれば道あり」という言葉です。高校まで秋田にいて、家出同然で東京に出てきて、いろんな経験をして、いろんな人にお世話になった。

政治をやりたいと思ったのは26歳くらいの時です。だけど誰も知っている人はいない。紆余曲折あって、横浜の市会議員になり、今に至っています。やっぱり自分はこれをやりたい、っていうことに近づいていったのがよかったと思います。

――政治家を志した理由を教えて下さい。

菅 きれいごとを言いますと、田舎から出てきて働き始めた時に、初めて世の中の厳しさを知りました。自分に何が向いているかと探して行く中で、政治だと思った。一生一回しかないんだし、好きなことをやるべきじゃないかなと思いました。

二階 いつから本腰を入れたかというのは定かではありませんが、代議士の秘書になる時には、誰かに告げたわけではないが、政治家になると腹の中では決めていた。

だからその道に入ったのであって、一度決意したことはどんな困難があっても貫いていこうということです。

5079名無しさん:2020/09/26(土) 23:57:48
>>5078

下積み時代に学んだこと
――尊敬するリーダーは?

二階 誰を目指しているとか、誰を敬愛しているということはない。

――原点は政治の師である遠藤三郎・元建設相ですよね?

二階 私にとって一番身近な人として10年政治の道で師匠として決めてお仕えしたわけですからね。今振り返ってみて、その道は大変幸せなコースだと思っています。

――菅さんは国対族として知られた小此木彦三郎さんの秘書をしていた。

菅 私はそこで11年間秘書をやって、箸の上げ下ろしとか、人との付き合い方とかを教わりました。非常に厳しかったですが、そこで色々経験させてもらったと思います。

私は2年ほど、朝は必ず小此木先生の自宅に呼ばれて朝食を一緒にいただいていました。秘書で朝食を一緒にいただくというのは私だけでした。

二階 (深く頷きながら)仕えている先生とどう近づくか、どれだけ近くに存在するかということが秘書として一番大事なことです。食事を共にしていたというのは大変恵まれていると思いますね。

――二階さんも遠藤さんの会合にはほとんど同席していたとか。

二階 ええ、毎回なんでも一緒に行くわけです。僕らの修業の道は厳しかったけど、幸せだったと思います。

――政治家にとって一番の要件はなんですか。

菅 私が心がけていることは、約束していることはどんなことがあっても守るということです。

二階 うん。

菅 これを私は貫いてきていますし、守ってくれた人のことを信頼します。政治って派閥のしがらみとかいろんな状況がありますが、政治家として一旦口に出して約束したことはどんなことがあっても守るということが大事だと思います。

二階 やっぱり信頼関係に尽きますね。だから、官房長官との間だったら立場がどうあろうと私も信頼するし、長官も信頼してくれる。この関係によって何事も解決できる。これは幸いなことだと思います。誰とでもそうなれるわけではないんです。

菅 本当にそうなんです。

5080名無しさん:2020/09/26(土) 23:58:43
>>5079

辞めろと言われない限り
二階 先ほど、たまたま二人とも議員の秘書を経験しているという話が出ましたが、秘書にとって約束を守るというのは当たり前のことだし、そうしたことに対してかなり厳しいはずですよ。

――政治家は政策力や表現力がいくらあっても、信頼がないとダメですね。

二階 前に進まないわね。

――お二人の信頼関係には確固たるものがある。

菅 私は本当に何かあったら(二階さんのところに)顔出しにいけばいいやと思ってますから(笑)。

――お二人は昔風に言うと「党人派」です。

二階 そういう意味では党人派のほうが、人を裏切ることに対して厳しいんじゃないですかね。

菅 お互いに地方議員で一つ一つ選挙を重ねてきた。それと議会を経験してきた。議会というのは、それはそれで結構大変なんですよ。

そこで色々なしがらみとか人間模様を見るわけですよね。ですから、そういう中で、自分で党人派を体験しながら人間ができていく。

――お二人は大変な軍師であるという特徴があります。安倍総理を豊臣秀吉にたとえると二階さんは竹中半兵衛、菅さんは黒田官兵衛といつも私は位置付けているのですが。

二階 その評価はご自由ですが、我々は一度もそういうことを考えたことはない。今の総理だってなかなかの軍師ですよ。(こう言いながら菅氏をじっと見つめる)

平凡で真面目なだけだと務まりませんよ。相当な軍師だと思ってかからないとダメです。だから、私は辞めろと言われない限り一生懸命お仕えします。

――二人の実力派軍師がいて、それに支えられているほうも軍師だとしたら相当強いですね。

二階 そら、申し訳ないけど他ではちょっと及ばないですよね。

菅 やはり政権というのはものすごい重圧があるんですよね。その重圧に耐える、あるいはその重圧をうまくかわしながら前に進んでいくというのはいろんな人が周りにいてこそだと思いますよね。

そういう意味では総理は、党のことは幹事長にお委ねしている。節目節目に総理と幹事長が会談されますけど、それは、中身の話はなんとなく会っただけでわかる、ということだと思いますよ。

二階 野球でも、ピッチャーとキャッチャーのバッテリー間で、試合中でも確認する場面ってあるでしょ。あれと同じようなことが必要なんですよ、我々の世界でも。そういう意味ではたまにちょっと会う。たくさんの時間はいらないんです。

――私は、安倍総理は二階さんに相当気を遣っているなと思います。

二階 (苦笑して)いや、そんなことはないですよ。

――例えば、総理は電話に出られなかった時、「二階俊博」という着信履歴があれば真っ先にかけると聞いています。

二階 滅多にしないですけど、私が電話するときは大事なときなんです。だからリターンがあっても当然だと思います。大変ありがたいことだと思いますが。我々の間に信頼関係がなくなったら政権は三日ともたないですよ。

――菅さんは、官邸では総理との打ち合わせは一日に何回もやられているのですか?

菅 1回以上はしています。時間は1〜2分ですが、必要なことについて確認しています。そうしないとなかなかうまく回らないと思いますよ。

――言い争うことは(笑)?

菅 それはないです。

――ベクトルは同じですか?

菅 そこはほとんど変わらないですね。

――でも、確認しないといけないことがある。

菅 それは当然だと思いますよ。私が総理のご判断を仰ぐとき、こういう感じでいかがですか、と方向性を出して確認をいただく。総理に細かいこと一つ一つご判断いただくと結構大変なので、「こんな感じでどうでしょうか?」と。

――安倍総理はどういう政治家ですか。

菅 やはり、よく気配りをされる方ですよ。それに懐が深い。私は安倍晋三という政治家が強硬一辺倒だという姿は見たことがないですね。非常に柔軟です。全体を見ながら進めています。

二階 非常に柔軟だし、人の意見を聞くという姿勢を持っておられる。その点は立派なもんですよ。我々が見習わないといけない。私は、今は理想の総理に恵まれたので、大事にしてこの総理を守っていくことが重要だと思いますね。

――3年という任期が限られる中、政権の求心力を維持していくのは大変だと思います。特に政治姿勢をめぐって国民からの信頼度が一時より落ちている。安倍総理は3選を果たしたものの、どう乗り越えていきますか?

菅 総理は次の総裁選に出ないと明言されていますので、やはりなすべきことを一つ一つやっていくということだと思います。

安倍政権の特徴は何をやるかということを明確に掲げていることです。例えば、経済の再生、外交と安全保障の再生、それから全世代型の社会保障を実現する。

5081名無しさん:2020/09/27(日) 00:03:33
>>5080

安倍4選はあるのか?
――長期政権となり、国民の飽きも出ています。

菅 奇抜なことはやるべきではないと思います。

二階 国民の皆さんがびっくりするようなことはするべきではない。安定ですよ。安定が一番大事。そういう意味では今の総理は菅官房長官のように、周りの人に恵まれて安定しているので、我々は信頼して支持しているということです。

――来年は地方統一選や改元などいろいろな政治日程が控えています。中でも参院選が最大の関門だと思います。

二階 我々が党内の同志の議員にしっかりお願いしないといけないことは、国全体の大きなことを考える以前に自分の選挙だけは自分で勝ち抜いてきてくださいということです。これは心からお願いしたいと思います。

ご自身の選挙は周りがいくら騒いだって本人がやる以上に十分なことはできません。本人がしっかりして、獅子奮迅の戦いを展開する。その姿を国民の皆さんが見ていて、この政権はしっかりしているとか、ちょっと緩んでいるなと判断されるわけですから。

皆さんそんなに詳しいことを知っておられるわけではない。その雰囲気を見て判断するわけですから、その判断で脱落することがないようにしないといけない。

――'13年の選挙は勝ちすぎているので、今回はかなり厳しいのでは。

菅 厳しいと言われますけど、衆議院選挙は政権交代時も含めて3回、参議院選挙2回、その間に統一地方選挙もありました。これだけ勝ち続けた政権は他にないんです。

だけど、私は選挙って常に厳しいと思っているんです。幹事長が言われましたように、まず自分でやるべきことをやる。

――風頼みじゃなくて。

二階 もちろんですよ。風なんて台風になるかもしれない。風を頼ってたら自分がやられちゃいます。(語気を強めて)選挙で風に頼るなんていうのは無責任ですよ。

――「モリカケ」のような問題が起き、政権の信頼度が落ちると、支持率はそうは上向かない。政策などでカバーするといっても限界があります。

二階 やはり国民の皆さんが一番嫌がることはスキャンダルです。ですから、そうしたことの疑念を国民に与えていないか、政府だけでなく与党も考えていかないといけない。

丁寧な説明と同時にそういうことは二度とやらないという強い決意を内外に示していくことが大事だと思います。

――さっそく新しい閣僚のスキャンダルが週刊誌などで報じられています。

菅 説明責任をしっかり果たすことに尽きます。

――ポスト安倍について。3年後にもう一度安倍さんが続けてやる可能性はありますか?

菅 いやー……総理は終わりだと言ってますね。

(こう言って二階氏の目を見る)

二階 それは、政治だからわかりませんね。

――しかし、総裁任期の切れる2021年を前に解散総選挙をして勝ったら、総裁任期延長論が出てくるのでは?

二階 そら、出てきますよ。出てきます。

菅 (動じずに)解散権は総理の専権事項ですから。

5082名無しさん:2020/09/27(日) 00:06:30
>>5081

菅総理もあり
――自民党内で総理を目指す人には何が必要だと思いますか?

菅 何をやるかを明確に打ち出すことが一番大事だと思います。総理のこの6年は座標軸を明確に示してその方向に向かって進めてきましたよね。

アベノミクスで経済をまずよくする。ですから自民党として、その政権として何をやるのか、それを明確に掲げることが大事じゃないですかね。

――それはポスト安倍についても言えそうですね。

二階 出ようという人は、それなりの考えを持ってるでしょうから、しっかり努力されることが大事です。持っていなければ出て来るべきじゃないです。(こう言って菅氏の顔を見る)

――ポスト安倍にふさわしい候補はいますか?

菅 自民党というのはその時になるといろんな人出てくるんじゃないですか。まだ3年先の話です。

二階 安倍さんがしっかりやってくれていますから、この線で進めて行くことが今の日本としては大事なことだと思います。

――ポスト安倍の世論調査をやると菅さんの名前がよく出てくる。私は有力候補だと思います。

二階 いいんじゃないですか。(語気を強めて)いいと思います。

菅 (遮るように)私はまったくないですよ。安倍政権をしっかり支えます。総理というのは大変なことですから、重圧に耐えられる人でないと。私はないです。

二階 今はないと言っておいたほうがいい(笑)。今からあると言っていたら混乱が生じる。

――ところで、麻生さんとお二人の関係はどうですか? 時々、政権の構図が菅+二階vs.麻生になっているように見受けられることがあります。

菅 ハハハハハ(苦笑)。

二階 そんなこともないですけど(笑)、総理経験者ですからね。

菅 確かに総理を経験された重みを感じます。

――一昨年の参院選は衆参ダブル選挙を主張した麻生さんをお二人が退けた。

菅 私は幹事長と政局観がほとんど一緒なんですよね。だから幹事長とは何も相談する必要がないんですよ。

――二階さんや菅さんのようなタイプは今後出てきそうにありません。私は政界の絶滅危惧種だと言っています(笑)。

二階 いや、それはね(苦笑)、もうちょっと勉強して語彙を深めてもらいたい。なんで私が絶滅危惧種なんだ。私は絶滅なんかしませんから。

篠原文也(しのはら・ふみや)
47年、大分県生まれ。早大政治経済学部卒業後、日本経済新聞社政治部次長、テレビ東京解説委員などを歴任。玉川大学客員教授。文科省主権者教育推進会議座長、政府IR推進会議委員なども務める。「篠原文也の直撃!ニッポン塾」主宰・塾長
「週刊現代」2018年11月10日号よ

5083名無しさん:2020/09/27(日) 00:14:56
https://www.asahi.com/articles/ASN877WWJN87UTFK023.html
菅官房長官、ポスト安倍めぐり石破氏に異例の言及
安倍龍太郎
2020年8月8日 0時18分

 菅義偉官房長官は7日夜、インターネット番組に出演し、「ポスト安倍」に意欲を示している石破茂元幹事長について、「そういう評価はされているのではないか」と述べ、次の総裁候補の一人だとの認識を示した。菅氏が特定の議員の名を挙げ、ポスト安倍に言及するのは異例。

 ジャーナリストの櫻井よしこ氏との対談番組で語った。菅氏は、櫻井氏からポスト安倍候補として、石破氏や岸田文雄政調会長、河野太郎防衛相、小泉進次郎環境相、茂木敏充外相らについての評価を問われた。

 菅氏は「私の立場で個別のことを発言するのは控える」「みなさん、その可能性がある人だと思っている」などと応じた。ただ、石破氏については「(野党時代に)安倍総裁、石破幹事長、菅幹事長代行で仕事をしたことがある」と述べたうえで、「そういう評価はされているのではないか」と言及した。一方、自身の意欲については「考えていない」と否定した。

 また櫻井氏が、菅氏を含めた閣僚らが「アベノマスク」と揶揄(やゆ)されている政府配布の布マスクを着用していないこと指摘すると、「私、布マスクって使っていないんです。暑そうで」と説明。櫻井氏から布マスクも使って欲しいと促されると、「はい」と述べた。(安倍龍太郎)

5084名無しさん:2020/09/27(日) 00:32:45
https://news.jorudan.co.jp/docs/news/detail.cgi?newsid=NS466857
9月の内閣改造、菅幹事長があるかが焦点
ポスト安倍、菅氏が急浮上、岸田、加藤、茂木の処遇にも注目
2019/8/22 14:33エルネオス (ビジネス情報月刊誌)(News Socra)
Reuters

 参院選後に行われる内閣改造・自民党役員人事を巡って永田町スズメの間で「内示」が飛び交っている。当たるも八卦当たらぬも八卦だが、それなりに理屈がついているから皆気にかかるようだ。 まず人事の時期は、首相周辺では9月上旬説が取りざたされている。臨時国会の召集時期や安倍晋三首相の外遊日程を考慮したものらしい。 安倍首相を支える「トライアングル」といわれる菅義偉官房長官、麻生太郎副総理兼財務相、二階俊…

5085名無しさん:2020/09/27(日) 00:41:57
https://taishu.jp/articles/-/40507
石破外相&菅幹事長誕生か!?内閣改造「椅子取りゲーム」行方
2014.05.26 07:00 公開

「今国会の後半は"集団的自衛権をめぐる論戦が中心"とマスコミは報じているが、野党の反対は安倍さんの人気で押し切れる。そんなことより……」と、自民党幹部が声を潜めて話すのが、内閣改造・党人事だ。

「安倍内閣が、長期政権になることは間違いない」(民放局デスク)

それだけに、どんな人事となるかが注目されているのだ。

自民党番記者が言う。
「秋の臨時国会前にある人事の焦点は、石破茂幹事長の処遇。石破氏は確かに"ポスト安倍"の最有力候補だけど、幹事長留任となるか……微妙なところです」

石破氏は防衛のプロを自任。
ただ、政権の"忠犬"ではなく、歴史認識も集団的自衛権も、安倍首相とは正反対の思想。
つまりは、「先の大戦は軍事的に誤り。指導者と一緒に国民が総懺悔(ざんげ)するのはおかしい」
「首相が、A級戦犯が合祀(ごうし)される靖国神社に参拝すべきではない」と考えていて、各メディアで持論を展開してきた。

だが、先般、石破サンはコロッと変節。
圧倒的人気の安倍氏に盾突いては干されるから、"右ならえ"で、「総理大臣がコロコロ変わる無責任な政治はやるべきでない」「与党幹事長として、全力で政府を支える」と公言。
熟柿の落ちるのを待つように、ポスト安倍を狙ってきたが、ここで残念なお知らせが……。

「安倍首相は、石破が本心ではないとお見通しです。幹事長は、選挙の責任者。来年の地方選、再来年の衆参W選は、ヘナチョコな野党のおかげでおそらく自民は大勝。それが石破氏の手柄になるのは腹が立つでしょう」(全国紙デスク)

そこで幹事長交代説が噴出。後釜はまさかのあの人。
「菅義偉官房長官です。安倍さんは絶大な信頼を置いていて、論功行賞的に、選挙大勝という手柄を授けたい。将来的には、副総理の椅子まで用意しているとか」(前同)

一方、石破氏の処遇は?
「"異動"を希望している茂木敏充経産大臣と、外務大臣の椅子を取り合う形になる。ただ、外務大臣は、重要ポストには違いないが、全然いい話ではない。というのも、安倍首相は"外交は俺がやる"と外遊を重ねて成果を上げており、担当大臣の出る幕はゼロなんですから」(官邸筋)

座敷牢か、ヒラ社員か!?

5086名無しさん:2020/09/27(日) 00:47:12
https://www.jiji.com/sp/v4?id=201904tnc150001
【点描・永田町】「令和おじさん」が急浮上の理由

政治ジャーナリスト・泉 宏
 新元号「令和」を発表した菅義偉官房長官がポスト安倍の有力候補に急浮上して、政界の注目を浴びている。30年前に「平成」の額を掲げて「平成おじさん」と呼ばれた小渕恵三官房長官(故人)が、その後、首相の座を射止めたことから「次の首相は菅氏か」との観測が広がったからだ。

 当の菅氏は「(首相になることは)全く考えていない」と苦笑交じりで否定するが、二階俊博幹事長が「(首相に)十分耐え得る人材」と評価したことなどが「菅後継説」を後押ししている。

 ここにきて自民党内では安倍晋三首相の「総裁4選論」も取り沙汰されるなど、「ポスト安倍」が不透明感を増すばかりだが、その背景には「首相候補の人材不足」(自民幹部)があるのは間違いない。

 その一方で、あえて菅氏を持ち上げた二階氏の発言や党内実力者たちの反応には、2019年夏の参院選後に想定される党役員・内閣改造人事をにらんだ駆け引きがあるとの見方も少なくない。

 菅氏は4月1日正午前の記者会見で「新元号は令和であります」と発表したが、続いて正午過ぎに首相が会見して新元号の典拠(出典)などを説明したことで、表向きには「安倍改元」が演出された。

 しかし、翌2日の新聞各紙1面の写真はほとんどが「令和」の額を掲げる菅氏の姿だったため、インターネットでも「令和おじさん」が一気に拡散した。

 もともと、政界には「首相に何かあった場合は菅氏が後継者」との見方もあり、ポスト安倍を狙う石破茂元幹事長や岸田文雄政調会長が決め手や迫力に欠けていることもあって、二階氏の発言をきっかけにメディアが一斉に「菅氏がポスト安倍に浮上」と報じたのだ。

背景に“石破つぶし”の思惑も
 菅氏は秋田県のイチゴ農家出身の70歳。高校卒業後集団就職で上京し、苦学して法政大学を卒業した後、政治に目覚め、自民党有力議員の秘書を経て横浜市議となり、1996年衆院選で神奈川2区から初当選して現在8期目。

 当初は小渕派(現竹下派)に入ったが、その後は堀内派(現岸田派)に移り、現在は無派閥だ。ただ、政治家としての実力と面倒見の良さで、若手を中心とした無派閥組を束ねる「菅グループ」は、大派閥に迫る30〜40人規模に拡大している。

 新元号発表と併せて菅後継説が浮上するきっかけとなったのは、4月7日投開票の統一地方選前半戦での菅氏の“戦績”だ。唯一の与野党対決となった北海道知事選では、菅氏が擁立を主導した鈴木直道前夕張市長(与党推薦)が圧勝した。

 その一方で、最大の焦点だった大阪ダブル選を陣頭指揮した二階氏は、地域政党「大阪維新の会」の完勝を許し、麻生太郎副総理兼財務相が新人の擁立をごり押しした福岡県知事選も、現職が大勝するなど、菅氏との落差が際立った。

 さらに、麻生派の塚田一郎・前国土交通副大臣の「忖度(そんたく)」発言と、二階派の桜田義孝前五輪担当相の「復興より議員」発言で連続した辞任騒動でも、「事実上の更迭を主導したのは菅氏」(官邸筋)とされる。

 このため、麻生、二階両氏とのあつれきも目立つ一方で、党内での菅氏の存在感も一段と拡大している。

 こうした党内力学の変化に伴い、参院選後の党・内閣人事での菅幹事長説も浮上するなど、菅氏の去就が注目され、相対的にポスト安倍の一番手とされてきた石破氏の存在がかすみ始めているのが実態だ。

 首相や麻生、二階両氏も「石破氏を首相にしたくない、との考えでは一致している」(麻生派幹部)とされるだけに、今回の菅後継説浮上の背景には、「ポスト安倍レースでの“石破つぶし”の思惑がある」(閣僚経験者)とみる向きも少なくない。

(時事通信社「地方行政」2019年4月22日号より)

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63554000X00C20A9PP8000/
二階幹事長、在任最長に 菅氏「頼りになる」
2020/9/8付日本経済新聞 朝刊
自民党の二階俊博幹事長の通算在任日数が8日、1498日となり歴代単独1位になる。佐藤栄作首相の在任中に2度幹事長を務めた田中角栄…

5087名無しさん:2020/09/27(日) 00:55:46
https://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140307/plt1403071727002-n1.htm
内閣改造に潜む自民党内の対立 菅、石破氏を抑えた内閣で首相の悲願達成か
2014.03.08

★鈴木哲夫の核心リポート

 安倍晋三首相が通常国会の会期末(6月22日)後に内閣改造を行う、という見方が広まっている。人心一新を図るとともに、安倍首相の持論である憲法改正などに向けた体制整備という色合いも帯びるが、人事は一歩間違えば不必要な恨みを買いかねない。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、政府・自民党内のうごめきに迫った。

 ◇

 全国紙が2月末、通常国会閉会後の内閣改造の可能性を報じた。この核心リポートでは1月に報告したが、安倍首相周辺は昨年末から内閣改造に言及し始めていた。

 「安倍首相は自身の任期(自民党総裁任期は来年9月まで)を考えて、悲願である集団的自衛権の行使容認や憲法改正に着手する。そのため、論功行賞的な人などは排除し、(信頼する同志による)純化路線に移るだろう」(首相と懇意の民間シンクタンク代表)

 いまは高い支持率も、どうなるか分からない。「2014年に政治家としての『一丁目一番地』に着手するのは当然」(首相周辺)といえる。

 まず注目されるのは、外相と防衛相だ。

 最近、岸田文雄外相が派閥領袖を務め、小野寺五典防衛相も所属する宏池会でこんな一幕があった。OBの古賀誠元幹事長が「(安倍首相の保守路線に)きっちりモノを言うことが大事じゃないのか!」と、ハッパをかけたというのだ。

 宏池会はリベラル色が強く、安倍路線とは一線を画す。

 安倍首相が作成経緯の検証を認めた慰安婦をめぐる「河野洋平官房長官談話」について、岸田氏は「見直すつもりはない」と発言した。

 首相側近は「リベラル色を出されては足並みがそろわなくなる。後ろに古賀氏がいるのも気になる。岸田氏は交代だろう。首相は小野寺氏を信頼しているが、もっと積極的な陣容にするのではないか」と分析する。

 内閣改造に絡む、最も複雑な事情は、菅義偉官房長官と石破茂幹事長の処遇といえる。

 菅氏は内閣の要であり、安倍政権のガバナンスを一手に引き受けている。だが、安倍首相と付き合いの長い面々は最近、「安倍首相と菅氏の溝」を口にしている。

 「菅氏は『いま(靖国神社に)行くタイミングではない』とか『経済最優先で』などと、安倍首相に諫言したようだ。首相の思いを理解していないんじゃないか」(首相に近い自民党中堅)

 菅氏への嫉妬と見ることもできるが、こうした「溝」の存在は、自民党内で一人歩きを始める。そこで、浮上するのが菅幹事長説である。

 「菅氏を自民党幹事長にする。幹事長なら来年の統一地方選挙に追われて、政府にはタッチできなくなるだろう」(同)

 「ポスト安倍」を狙うという石破幹事長はどうなるのか。

 「石破氏には入閣を要請し、閣内に封じ込めたいが、石破氏が軍門に下るかどうか…。官房長官は、甘利明経済財政担当相じゃないか」(同)

 あくまで、安倍首相に近い中堅議員の個人的意見だが、菅、石破両氏を抑えた内閣で、首相の悲願が達成できるのか。

 菅氏に近い中堅議員は「菅氏が幹事長になれば、どんどん政権に政策的注文をつける。石破氏も無役になれば、来年9月の総裁選に向けて反主流派として準備する。首相周辺が吹聴する内閣改造案は、党内亀裂を生む危険な発想だ」と語る。

 安倍首相の難しい「人事手腕」が問われることになりそうだ。

 ■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「最後の小沢一郎」(オークラ出版)、「政治報道のカラクリ」(イースト&プレス)など多数。

5088名無しさん:2020/09/27(日) 01:31:43
https://dot.asahi.com/aera/2018042100009.html
安倍退陣後は岸田禅譲内閣へ「二階副総裁、菅幹事長の人事手形も」
村上新太郎2018.4.21 12:10AERA#安倍政権

「先生の発する言葉は心の奥にまで響くすごみがありました。今に続く自公政権の礎を築いてくださった」

 4月14日、京都市内で開かれた野中広務元幹事長(享年92)の「お別れの会」で安倍晋三首相は、政治信条では対極に位置した故人をしのんだ。参列した村上誠一郎元行革相は涙を浮かべて筆者に語った。

「安倍さんは野中先生の気持ちを理解しているように思えません。本当に心の奥まで響いたのか。最近の政治家の言葉には相手を思いやる気持ちや惻隠の情が全く感じられない。安倍さんや麻生(太郎財務相)さんは自分の責任を放棄して公務員の責任にして逃げている。最高責任者としてあるまじき行為だ。一日も早く即刻退陣すべきだ!」

 自民党が4月上旬に実施した次期総選挙の独自調査では、政権への逆風にもかかわらず、「自民12議席減」にとどまる結果が出た。安倍・麻生両ツートップも、「辞める気はなく、意欲に衰えはない。最大派閥の細田派、第2派閥の麻生派が結束し、安倍3選の方針に変わりはない」(官邸幹部)という。

 政権中枢も今後の政権運営について、巷間伝わっている「解散・総選挙」や「内閣改造」で野党にブラフ(脅し)をかけるべく、「(政権寄りの)メディアに情報をリークした」と打ち明ける。そのうえで、・14年ぶりの日朝首脳会談を実現・省庁再々編で財務省の組織改編・消費増税の3度目の延期アナウンスを前倒し・天皇退位に絡む新元号発表など皇室の政治利用・来年のラグビーW杯の日本開催による国威発揚──これらの政治スケジュールで、「安倍首相が悲願とする憲法改正を描いていた」(同)と語る。

 官邸関係者も「得意の外交が最大の焦点になる。だが、セクハラ財務事務次官は、昨年離党を余儀なくされた『ハゲー・パワハラ発言』の豊田真由子前衆院議員ぐらい、創価学会婦人部など女性への印象が極めて悪い。外交得点が挙げられず、永田町用語で『岩盤』と言われる『支持率30%』を割ると、安倍3選は確実にない」と見る。

 この関係者によると、安倍首相自ら「乾坤一擲」と期待値の高い肝心の拉致問題解決を含めた水面下の日朝交渉では、「さまざまなルートを通じても、依然いい回答は返ってきていない状況」という。

「つまり、改憲できない=内閣総辞職に追い込まれる」と解説する自民党重鎮によれば、「ポスト安倍」の党の幹部人事について、「改憲を主導してきた高村正彦副総裁を二階俊博幹事長へ交代。後任幹事長に菅義偉官房長官を充てる。官房長官には総裁選のカギを握る竹下派の加藤勝信厚生労働相を充てて恩義を売り、麻生氏は相次ぐ財務省の不祥事により辞任必至でしばらく蟄居するが、事実上のキングメーカーになる。既に岸田文雄政調会長への禅譲を最優先に人事手形が打たれた。場合によっては、石破茂元幹事長でもいい。皆、ポストと利権が欲しいだけだ」と明かす。

 憲法9条改正に長年反対し、学生団体「SEALDs(シールズ)」などとともに官邸や国会周辺でデモに参加し続けている都内の教員、野本直見さん(64)は、「とっくに安倍政権は真っ黒とわかっている」と語気を強める。続けて、「国民をないがしろにして、党利党略と保身だけで権力を持つ政治家を破壊したい。そのためには、私たち国民も、ちゃんと声を上げるべきだと思います。この国の政治レベルは(主権者レベルも)低すぎますね。もう少し誇りの持てる国に住みたいものです」。

 前に触れた野中氏のお別れの会では、「戦前の大政翼賛会のようにならないでください!」という、野中氏を全国区に押し上げた沖縄米軍基地使用を継続する法案可決に先立ち発言した97年4月の衆院本会議演説がビデオ映像で流された。「まさに今の自民党の状況を予言しておられた」(村上氏)。野中氏は生前、政治資金集めのパーティーを一度も開かなかった稀有な存在だったが、もうこの世にいない。

 国民に蔓延する白けた政治不信。劣化する議員。正義を錦の御旗に、批判に終始する危機感のないメディアの端くれとして、政治家のうそ偽りのない「言葉」に真剣に耳を傾けたい。

(ジャーナリスト・村上新太郎)

※AERA2018年4月30日-5月7日号より抜粋

5089名無しさん:2020/09/27(日) 01:41:57
https://dot.asahi.com/wa/2017020800034.html
二階幹事長×菅官房長官対談「小池さんはわれわれと反対のことをすると思ってちょうどいい」
2017.2.10 11:30週刊朝日#安倍政権#小池百合子

 不仲説も取りざたされる、安倍政権を支える二枚看板、二階俊博自民党幹事長と菅義偉官房長官が本誌で初対談した。劇場人気が衰えぬ小池百合子都知事、ポスト安倍、そして衆院の解散戦略……。作家の大下英治氏が切り込んだ。

*  *  *
大下:国内では相変わらず、小池劇場が続いてます。

二階:(小池さんに)「どのようなお考えですか」と聞いて差し上げることも大事なことですが、われわれは都政まで本当は手が回らない。東京都のことは都の人でやってもらわないと。都連だからといって、国政の中に紛れ込んで、一緒になって考えろって言ったって無理です。小池さんがこちらと協調してやっていくと言うなら、われわれも意見を言います。ほとんどがこちらの言うことの逆になっていくでしょう(笑)。小池さんだけでなく、メディアの流れも自民党、都連が悪役というか、まあ、これは本能というか、それぞれだからしょうがない。そういう人たちが集まっている世界なんだから。だから、われわれの思う方向の逆にくると思っていたほうがちょうどいい。

大下:小池さんが新党を作ったら影響はあるのでは。

二階:影響がないとは言っていない。

大下:都政に対する注目度は高いが?

二階:それはマスコミのおかげです。

菅:私も全く同じ認識です。みんながあおっているのではないか。

大下:千代田区長選は菅官房長官も応援に入られた。

菅:自民党都連が推薦してますから。応援に行っただけでおもしろおかしく書かれる。解散もそうだが、わーと書かれる、大変ですよ。

大下:都議会では公明党が自民党と手を切りましたが。

菅:公明党は東京都の選挙を一番大事にしてますから。小池さんの公明党への対応がうまかった。

5090名無しさん:2020/09/27(日) 01:42:18
>>5089

二階:公明党との間には長い長い歴史がある。そんな一つや二つのことで、ゴタゴタするような間柄じゃないです。だから、公明党と自民党との間が政策面でぎくしゃくするだろうと思って楽しみに待っている人がいるなら大間違い。それは政局勘がずれている。これはあんまり表に出してませんが、週1回、自公幹事長、国対委員長交えて、用があってもなくても、必ず1時間、話し合いをすることにしてるんですよ。よっぽどのことがあれば、私も官房長官に連絡するなり、場合によっては総理に連絡するなりということをしておかなくてはならない立場ですけどね。そんなことを一回もしたことないです。

菅:そうですね。

二階:それほど、自公は信頼関係はがっちりいってます。だから、安倍政権は強いのです。

大下:今、文部科学省の天下り問題が議論されている。官房長官は天下り問題に取り組まれてきたが。

菅:再就職等監視委員会を作りました。今回の問題はそこが見つけましたが、ひどすぎる。ずっと旧態依然の状態が続いていると思っている。今、調査しているのですが、断じて許すことはできないということで、ここは徹底して、文科省に第三者を入れて調べてます。総理がすぐに山本幸三国家公務員制度担当相に全省庁に対して徹底的に調べろと指示しましたから、徹底して対応したい。

大下:お二人とも、安倍総理を党と官邸から支えているわけですけれど、次期総裁選では当然、安倍総理を支える意味合いととらえていいか。

二階:まあ、一番わかりやすく言えば安倍総理の後は安倍総理だと言っているんです。これが一番。これよりわかりやすい言葉はないでしょう。なぜ、そうかということになるとね、やっぱり、政治は信頼ですよ。安倍総理ならばやってくれるだろうと。安倍総理なら、われわれ、ついていったって、途中で路線が変わったり、責任逃れをなさったり、そういうことは絶対ないとわかりますから。

大下:総理は1期目で学んだ面があるんでしょうね。

菅:学んだと思います。前回は急ぎすぎた、気負っていた。「これをやろう」「あれをやろう」と。今回はやるべきことを全体を見渡して行い、全体の様子、国民の声を自分で感じ取りながら進めていってますよね。1回目の失敗した経験が大きかったと思います。後は、健康に自信を持てるということですね。

二階:健康であることが全てです。今は自信満々。健康に自信がなかったら、あんなに外遊できませんよ。

菅:昔はビール一杯全然飲めなかったのに。今はビールからワインまで飲めるようになりましたから。

大下:長くやってるから、国際的にもリーダー格になってますよね。

二階 今、一番じゃないですか。

菅:例えば、国連総会に行った場合でも、安倍総理と会談したいという申し込みがものすごく多いんですね。かつてないぐらいのことです。

二階:うれしいことだよ。

菅:日本に来たいという国家首脳がものすごく多くなりました。アメリカの場合は、いわゆる日本の外交官は米議会の要職の方とはなかなか会えないんですね。他方、国会議員を送っていただければそういう米議会の要人とも会えますから、日米関係上も非常に効果的だと思います。

二階:その意味で公明党とも相談して議員交流を積極的にしようと考えています。誰が大統領になるか、ほとんど違っていたじゃないですか。ある意味で(外務省には)任せておけないという思いを持っている。外交は政府が一元的にやるのが当たり前だが、他の面で交流をしていくことが大事だと思っている。

5091名無しさん:2020/09/27(日) 01:43:12
>>5090

大下:次の総裁選で、石破茂元幹事長や岸田文雄外相が取りざたされているが、菅さん自身はどうでしょう。

菅:私は(出馬する気は)全くありません。

大下:私はそうは思っていないんですけど。

菅:私は安倍晋三という政治家と一緒にこの国をつくっていきたい。自分のことはよくわかってます。言いたいことを言って、一生懸命やってますから。

大下:誰かを担ぐ可能性は。

菅:さっき、幹事長が言われたとおり、安倍総理の後は安倍総理です。

大下:安倍総理の3期目の総裁任期切れとなる2021年9月以降のことですが。

二階:その時になれば、よく相談して、自民党や日本の国がぐらぐらしないように、ちゃんとしないといけないと思ってます。

大下:その後、石破、岸田とはいかないか。

二階:ご本人たちから直接何も聞いたことないから。

大下:では、本題を。次期衆院選の解散のタイミングはどうお考えですか?

二階:毎日、いろんなところ行って(マスコミから)解散にさらされてますが、私は今まで解散について失言したことはない。解散は総理のご一存で決める専権事項ですから、これを党や内閣が思いつきで言うことは控えねばならない。総理としては、全権を預かる身として、解散は命がけの仕事です。だから、相談を受けたら別ですけど、そうでなければ、ちょこちょこ意見を言うことは控えなくてはいけない。

大下:総理と解散について話し合ったことはない?

二階:総理と官房長官に全てを預けております。官房長官といろんな問題で打ち合わせをしてます。年明け解散とかいろいろ観測がされましたが、解散のことで意見を交換したり質問を投げかけたことは一回もございません。

菅:「幹事長がこんな話を言ってますが、どうですか?」と聞いてくるが、普段話していることと全く変わっていないことを、大げさに書かれたりするんですよ。

大下:幹事長は「官房長官に伝えれば、必ず総理に伝わるし、総理に伝えておけば、全部官房長官に伝わる」とおっしゃっていた。

二階:これが政権の強みです。ここにちょっと隙間があるとか、人によっては付け足す人もあったり、差し引きする人もいる。

菅:そういう人はいっぱいいますよね(笑)。

二階:官房長官はその点は全く信頼できるから。総理も信頼しておられる。それがなければ、本当、政治にならないですよね。

大下:総理に聞いたのですが、例えば10の案件を三つに絞って、ABCで「総理どう思われますか」と言う時に、単なるABCだけじゃなくて、菅さんは「B案がいいと思いますが、総理はどう思われますか」という形にするということをおっしゃったんで、すごいなと思ったんですけれど。

菅:今、ほとんど違いはないんです。総理の考え方はわかってますから。こういう感じでいかがですかということは必ず上げて、了解をもらってます。

二階:総理と官房長官の間に、ほとんど違いがないことが、今日の安倍政権、自民党政権の安定のもとなんですよ。ですから、われわれも安心していられます。

大下:官邸と党が時にぎくしゃくしたりということが普通ありますけど。

菅:幹事長に難しい問題をまとめていただいています。農業改革にしても、党内でいろんな意見が出てきますよね。私は幹事長が総務会長時代から、内緒でご相談させていただいて、まとめていただいたんです。軽減税率の問題も、これは表に出てませんが、全部、幹事長にご相談させていただきました。

大下:本当に今の自民党と官邸とのつながりの強さはすごいですね。

二階:官房長官も私も人前でそんな派手なことは言いませんけど、われわれは何かがあったら、お互いに責任を取る覚悟がある。

大下:天皇の退位問題について、政府は一代限りの特例法制定の方針のようだが、民進党などは皇室典範改正を主張しています。

菅:政府として陛下のお言葉を重く受け止め有識者の皆さまにお願いして、陛下のご公務の負担軽減を図るための方策について論点整理をしていただいた。国会では、皇室会議の議員でもある衆参両院の議長・副議長の下に検討の場が設けられ、議論が進められている。総理から議長・副議長に、この議論の参考にしてくださいとお願いし、私からご説明させていただいた。国会での議論をしっかりと受け止めて、政府として更に検討を進めていきたい。

二階:議論はこれからです。(構成 本誌・村上新太郎、上田耕司)

※週刊朝日  2017年2月17日号より抜粋

5092名無しさん:2020/09/27(日) 01:49:43
https://toyokeizai.net/articles/-/276423
「ポスト安倍に菅官房長官」説が急浮上したわけ
党内で増す「たたき上げ」政治家の存在感
泉 宏 : 政治ジャーナリスト
2019/04/13 5:40

新元号「令和」を発表した菅義偉官房長官がポスト安倍の有力候補に急浮上している。

30年前に「平成」の額を掲げて「平成おじさん」として人気者となった小渕官房長官がその後、首相の座を射止めた歴史もあり、今回も「菅氏が次の首相になるのでは」との観測が、政界だけでなく国民の間にも広がっている。

「菅後継説」の背景にはポスト安倍候補不足
当の菅氏は記者会見で「(首相になることは)まったく考えていない」と繰り返し否定しているが、自民党内ナンバー2の二階俊博幹事長が10日発売の月刊誌で「(総裁候補として)十分耐えうる人材」などと評価した。また、岸田派名誉会長の古賀誠元幹事長も8日の民放テレビ番組で、同氏が後見役となる岸田文雄政調会長を差し置く形で、菅氏を次期首相の有力候補に挙げてみせた。

ここにきて、安倍晋三首相の「総裁4選論」と同時進行の形で「菅後継説」が浮上した背景に「ポスト安倍の人材不足」(自民幹部)があるのは否定できない。ただ、二階氏の発言も含めた党内の動きを、夏の参院選後に想定される党役員・内閣改造人事に向けた政権内部の権力闘争とみる向きも多い。今後も実力者による思惑絡みの発言が続きそうだ。

4月1日正午前、首相官邸で「新元号は令和であります」と緊張した表情で発表した菅氏だが、直後に安倍首相自身が会見して新元号の典拠(出典)などを説明したことで、内外には「安倍改元」の印象が広がった。しかし、翌2日の新聞各紙1面での新元号報道では、ほとんどが「令和」の額を掲げる菅氏の写真を掲載、インターネットなどでも一気に「令和おじさん」が拡散した。

永田町や霞が関ではもともと、「首相に何かあった場合は菅氏が後継者」との観測があった。ポスト安倍を狙う石破茂元幹事長や岸田氏が決め手や迫力に欠けているため、「安倍政治を継承するなら、安定感のある菅氏しかいない」(自民長老)との見方が広がっていたからだ。だからこそ、二階氏が新元号発表にタイミングを合わせるように「菅後継」の可能性に言及したことで、メディアは一斉に「菅氏がポスト安倍に急浮上」と報じたのだ。

菅氏と二階氏はいずれも政治家秘書、地方議員を経て中央政界の実力者にのし上がったいわゆる「たたき上げ」の政治家。ともに歴史に残る首相を祖父にもつエリート世襲政治家の安倍、麻生両氏とは対照的な苦労人で、波紋を呼ぶ発言を繰り返す二階氏と違い、政権の黒子役に徹する菅氏の態度は、党内でも派閥を超えた信望を集めている。

菅氏は秋田のイチゴ農家出身の70歳。高校卒業後、集団就職で上京し、苦学して法政大学を卒業した後に政治に目覚め、自民党有力議員の秘書や大臣秘書官を経て横浜市議となった。

1996年の衆院選で神奈川2区から初当選して現在8期目だ。初当選後は当時の小渕派に入ったが、政治の師と慕う同派の梶山静六氏(元幹事長、故人)の総裁選出馬に伴い同派を退会、その後、故加藤紘一氏や古賀氏との親しさから宏池会(現岸田派)に所属したが、再び総裁選を機に退会して無派閥となった。若手を中心とした無派閥組を束ねた「菅グループ」は、大派閥に迫る30〜40人規模にまで拡大しているとされる。

5093名無しさん:2020/09/27(日) 01:50:00
>>5092

きっかけは統一地方選での「戦績」
菅後継説が浮上したきっかけは、7日投開票の統一地方選での菅氏の戦績だった。唯一の与野党対決となった北海道知事選は与党推薦の鈴木直道前夕張市長が圧勝したが、地元県連の異論を封じて鈴木氏擁立を主導したのは菅氏だ。対照的に、麻生氏は地元の福岡県知事選で、強引に自民推薦を取り付けた新人候補が現職に惨敗、メンツ丸つぶれとなった。また、二階氏が3度も現地入りして陣頭指揮を執った大阪府知事・市長選も、地域政党「大阪維新の会」の圧勝に終わり、政権3本柱の明暗が際立った。

しかも、菅氏は福岡県知事選では水面下で現職を支援したとされ、大阪ダブル選では大阪維新代表の松井一郎前府知事との太いパイプもあって自民擁立候補の応援を控えたため、麻生、二階両氏を苛立たせた。さらに、麻生派の塚田一郎・前国土交通副大臣の「忖度(そんたく)」発言での辞任や、二階派の桜田義孝・前五輪担当相が10日の「復興より議員」発言で辞任した際も、「事実上の更迭劇を主導したのは菅氏」(官邸筋)とみられている。麻生、二階両氏とのあつれきも目立つ一方、党内での菅氏の存在感は増している。

大手メディアの最新の世論調査での「ポスト安倍」候補の人気度でも、菅氏への支持は急上昇している。国民的人気者の小泉進次郎氏や石破氏、岸田氏に肩を並べる勢いだ。とくに、30〜40代男性の支持の高さは、政権運営で菅氏が発揮してきた実務能力への評価によるものとみられている。その一方、党内で浮上している安倍首相の総裁4選論については各調査で反対が過半数を占めている。

こうした状況がポスト安倍の後継レースの不透明感にもつながり、首相が参院選後の夏から秋にかけて断行するとみられている党役員・内閣改造人事をめぐって、党内外で揣摩臆測が広がる原因ともなっている。とくに安倍首相が、麻生、菅、二階3氏に委ねてきた「政権の骨格」を参院選後も維持するのか、それとも「人心一新」して再出発するのかがポスト安倍も絡む最大の注目点となる。

麻生、二階氏は「もはや老害」
細野豪志・元環境相の二階派入りなど、旧民主党系議員の自派取り込みなどで党内にあつれきを引き起こしている二階氏が、ここにきて「総裁4選論」や「菅後継説」を打ち上げたのも、「俺を外すと大変だぞ、という幹事長続投への強烈なアピール」(自民長老)との見方が多い。

また、統一選前半戦の直後に1万円札などの紙幣の一新を決断、発表した麻生氏も「続投に意欲満々」(側近)とされる。これに対し、菅氏周辺からは「麻生、二階両氏はもはや老害。これからは菅氏が政権運営を主導すべきだ」(無派閥若手)との声も出ている。

もちろん、「人事は参院選の結果次第」(自民幹部)でもあり、衆参同日選の有無や10月からの消費税10%の可否も絡むため、まだ流動的要素が多い。しかし、党内では早くも骨格交代を前提にした「菅幹事長、岸田財務相、茂木敏充外相、加藤勝信官房長官」といった人事構想が流布されている。「二階氏の一連の発言や、菅氏をポスト安倍に推す動きも、一皮めくれば人事をめぐる権謀術数」(首相経験者)との見方が広がる由縁だ。

一躍、渦中の人となった菅氏は、今回の騒ぎにも「新元号発表に伴う一時的現象で、すぐに収まる」と苦笑しているとされる。ただ、安倍首相が当選同期の集まりで「次は岸田さん」と発言しているのに、岸田氏に派閥を引き継いだ古賀氏があえて「菅氏は総裁候補の1人」などと発言したことも含め、「菅後継説」は当分、永田町の話題の中心となりそうだ。

岸田氏周辺からも「古賀さんはもともと菅氏を評価していて、現在も親交が続いている。宏池会出身でもあり、念願の宏池会政権作りにはまず菅首相を、と考えている」(岸田派関係者)との声が漏れてくる。

一方、ポスト安倍を狙う石破氏陣営は警戒心を強めている。新元号決定で「きちんと説明すべきだ」と注文つけるなど、昨年の総裁選以降も反安倍の姿勢を一段と鮮明にしているのが石破氏だけに、「安倍政治の継承」を前提とした菅後継説を「石破つぶしの一環」(石破氏側近)と受け止めているからだ。確かに、安倍政権の中枢を担う有力議員の多くは「ポスト安倍が石破氏となることだけは阻止したい」(細田派幹部)のが本音とされる。

5094名無しさん:2020/09/27(日) 01:50:10
>>5093

5月の訪米は国際舞台での顔見世?
6年半近く、内閣の大番頭として政権の危機管理を一手に担う菅氏だが、大型連休明けの5月9日からの訪米を検討中だ。「拉致問題担当相としてアメリカ側と協議するのが目的」(政府筋)とされるが、沖縄基地問題も担当しているだけに、河野太郎外相や茂木経済産業相と並んで今後の日米交渉のキーパーソンとなる可能性もある。留守を預かる立場の官房長官の外遊は「極めて異例」(官邸筋)なだけに、政府部内でも「安倍首相も菅後継を意識して、国際舞台での顔見世を演出したいのでは」(有力閣僚)との声も出ている。

官房長官の在任期間では歴代1位の記録を更新中の菅氏は「酒も飲めず、仕事が最優先の真面目人間」(本人)とされる。自民党内に世襲議員が跋扈(ばっこ)する中、「コネも縁故もない」(自民若手)のに政界の中枢にのし上った菅氏の座右の銘は「意志あれば道あり」だ。官房長官就任時にはアメリカの国務長官だったコリン・パウエル氏の著書『リーダーを目指す人の心得』を熟読したとされるだけに、「党内から『日本のために』と請われれば、拒否するはずはない」(自民長老)との見方も広がる。

ただ、古稀を超える年齢と官邸記者会見での女性記者との感情的なバトル、さらには、各省庁の幹部人事をめぐる霞が関官僚との軋轢など「マイナス材料も少なくない」(麻生派幹部)のも事実。このため、永田町では「安倍首相が突然退陣した場合の暫定的後継はありうるが、自ら総裁選に打って出て勝負するタイプではない」(自民長老)との声も少なくない。

5095名無しさん:2020/09/27(日) 02:09:33
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020082100008.html
ポスト安倍は「麻生」か「菅」か/安倍vs二階の攻防激化
安倍内閣総辞職の可能性強まる。「佐藤栄作」越えの24日以降か
佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長
2020年08月21日
ポスト安倍|二階幹事長|体調不良|菅官房長官|麻生副総理

 日本政界は一転、風雲急を告げる雲行きとなってきた。

 私が得た情報によると、8月24日以降、安倍晋三内閣は総辞職する可能性が強くなった。後継自民党総裁の調整などでまだ波乱要因があるが、情報では安倍首相の精神的疲労が大きく、首相職を継続する意欲が相当減退しているという。

 8月24日は、安倍首相の連続在任日数が大叔父の佐藤栄作元首相の2798日を超えて歴代単独トップとなる日。この日以降、このトップ記録を花道に首相を退くことになりそうだ。

 逆に言えば、これほど長い期間首相を続けながら「レガシー」として語られるような功績を何一つ残すことができなかった。何とも皮肉な花道と言える。

安倍首相は「麻生内閣」、二階幹事長は「菅内閣」
 私が得たこの情報は最新のものであり、まず最重要の情報を真っ先に書いておこう。安倍首相は自身の後継者として麻生太郎副総理を推しているようだ。

 これに対して、二階俊博自民党幹事長と菅義偉官房長官が強い難色を示しているという。情報によれば、二階氏らは「世論に批判の強い麻生首相では選挙はボロ負けになる」として「菅首相」の意向を示しているそうだ。

 安倍内閣総辞職に向けてもう一つ重要な調整課題となっているのは、肝心の総辞職の理由だ。

 「体調不良」が理由ではあまりに「不名誉」と首相自身が考えているらしく、公職選挙法違反罪で起訴された河井克行前法相の任命責任を第一に考えているようだ。

 風雲急を告げる情勢となったのはここ19日と20日あたりで、安倍首相が慶應大学病院を受診した17日と翌日の18日までは、安倍首相自身の「体調不良」の問題を除いては自民党周辺では波風は立っていなかった。

5096名無しさん:2020/09/27(日) 02:09:44
>>5095

「首相吐血」の真偽
 安倍首相の体調問題と言えば、第1次政権を投げ出した原因とされる持病の潰瘍性大腸炎が指摘される。

 17日に5台の車列を組んで向かった慶應大学病院では7時間半ほど病院内に留まった。安倍首相の周辺が弁明した「追加検診」「通常の健康チェック」という言葉では説明がつかないほど長い滞在時間に、「持病が悪化したのではないか」などと様々な憶測を呼んだ。

 個人の健康というセンシティブな問題について、外部から論評することは一般に適切ではない。だが、国家の最高権力者の健康問題はこの国で暮らす多くの人々の暮らしに直結する重大問題だ。まして今はコロナ禍という国家的危機にある。国会も首相の記者会見も開かれず、首相の健康状態について首相官邸から明確な説明がない現状において、首相の健康を巡る情報を分析し、考察を加えることは許されるであろう。

 私はこの17日夜から18日未明にかけて、安倍首相の病院入りの真相について複数の情報を得た。それらの情報はツイッターですぐにツイートした。フリージャーナリストである私は、掴んだ情報は情報源を特定されないように細心の注意を払いながら即座に流すことにしている。

 国民が知るべき情報について、自分一人が胸に秘めておく特権は私にはないからだ。そのツイートの一つは次のものだ。

また追加情報が入った。昭恵と親しい元代議士が確認したところ昭恵は一笑に伏していたとの事。「小さい頃から仮病に関しては迫真の演技をする」という父晋太郎による晋三評もあるそうだ。元代議士による有力情報。先頃流れた吐血の話もウソ情報。国民相手に観測気球多すぎる。
 断っておくが、私はツイッターでは公人や著名人にはほとんど敬称を略させていただいている。字数が限られている上に、特に政界関係者に対しては国民の一人からの「つぶやき」という趣旨を貫くためだ。

 だが、「一笑に伏して」は「一笑に付して」の間違いである。この点は私のミスだ。

 このツイートに対する安倍首相支持層からの反響は凄まじいものがあった。しかし残念なことにと言うか驚くべきことにと言うか、386もあったリプライコメントの内容はほとんど同一だった。私がかつて在籍していた朝日新聞社への批判で、文言も寸分変わらないものが多かった。政界の司令塔筋からの指示に基づくものかもしれない。

 「安倍総理が、7月6日に首相執務室で吐血した」

 週刊フラッシュがこの情報を流したのが8月4日発売号。私はこの話に関しても真偽を疑う情報をすぐに掴み、ツイートした。

「極秘情報」が漏れたわけ
 冷静に考えていただきたい。権力の中枢にいる政治家にとって健康問題は極めて重要な情報だ。健康問題に不安を抱える権力者に付き従っていく者は少ない。

 戦後の日本政治史を見ても、第55代首相を務めた石橋湛山は軽い脳梗塞を起こしてすぐに辞任、安倍首相の祖父、岸信介が後継首相となった。第58-60代首相の池田勇人の場合は喉頭がんを本人にも告知せず側近議員が池田退陣まで隠し通したという。

 安倍首相が「吐血」にいたるような極めて深刻な健康問題を抱えていた場合、「吐血した」という情報は政権中枢の限られた範囲の人間しか知ることはできない。そのような極秘情報を中枢の人間が外部に漏らすだろうか。

 まず漏れるはずがない「吐血」情報が週刊誌に掲載されているということは、その情報を故意に流した人間が官邸内に存在することを意味する。週刊フラッシュの記者は、その人間が極秘情報を知る立場にいることを理解しているからこそ記事を執筆したはずだ。つまり、極秘情報を流した人間は何らかの意図を持って記者に伝えたに違いない。

 その意図とは何か。

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