研究に参加したオーストリア・ウィーン大学(University of Vienna)の花の形態の専門家、マリア・フォン・バルタザール(Maria von Balthazar)氏は「今回の結果には、本当にわくわくする」と話す。「あらゆる被子植物(花を咲かせる植物)の初期進化における花の正確な想像図が得られたのは、今回の研究が初めてだ」
論文の共同執筆者で、仏パリ第11大学(University of Paris-Sud)のエルベ・ソケ(Herve Sauquet)氏は、AFPの取材に「花は、ただ1種類の植物(で)のみ咲いた。これがすべての現存する顕花植物の祖先種だ」と今回の研究について語った。「これがどのような種類の植物かという疑問について調べた人はそう多くないが、過去の研究によれば、それは小型の樹木か低木だった可能性が高い」
今回の復元図は、これまでで最も花の祖先に近い姿を提示しているが、今後の研究で解明すべきことがまだ数多く残っていると、研究チームは強調している。(c)AFP/Mariette Le Roux