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仙台・宮城・陸奥

1とはずがたり:2008/06/05(木) 12:05:28
地区別スレ,遂に仙台も登場。陸奥とは勿論多賀城を首府とする明治以前の陸奥だ♪
本来はにぬけんが立てるべきだが何時迄俟っても立てやがらないので俺がたつヽ(`Д´)ノ

3392荷主研究者:2019/03/03(日) 22:20:39

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190202_11004.html
2019年02月02日土曜日 河北新報
<宮城県広域防災拠点>利用開始23年度以降にずれ込み 関係機関との協議遅れ

 宮城県が仙台市宮城野区のJR仙台貨物ターミナル駅の敷地(約17.5ヘクタール)に整備予定の広域防災拠点の利用開始時期が、予定していた2020年度から早くても23年度以降にずれ込む見通しであることが1日、分かった。

 広域防災拠点整備事業は、村井嘉浩知事が掲げる東日本大震災からの「創造的復興」を象徴する事業の一つ。総事業費は約300億円。県震災復興計画の最終年度となる20年度の利用開始を目指していた。

 県の整備構想に伴い、JR貨物はターミナル駅機能を宮城野区岩切地区に移転する。関係者によると、国や仙台市、JR東日本など関係機関との移転に関する協議や手続きに時間を要しており、当初計画の20年度までの移転が不可能になった。

 県による跡地での工事は移転が完了した後にしか着手できず、現状では本格的な工事ができないという。

 県は、17年度中を見込んでいたJR貨物との線路など鉄道施設の移転補償契約を新年度に結ぶ意向。県議会2月定例会に提案する19年度一般会計当初予算案に関連費用約22億円を盛り込む方針。

 補償費用を確保するために、18〜20年度に設定していた債務負担行為は、20〜22年度に再設定する方向で調整を進めている。

 広域防災拠点は救助隊の集結場所や臨時ヘリポート、災害医療活動場所になることを想定。宮城野原公園総合運動場の一角に移転、新築する仙台医療センターなどと連携し、大規模災害への対応拠点となる。

 県は15年10月、整備に関する基本設計を策定。16年10月にJR貨物と貨物ターミナル駅敷地について、約138億円の売買契約を結んだ。

3393荷主研究者:2019/03/03(日) 22:41:36

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190205_13052.html
2019年02月05日火曜日 河北新報
<われら平成元年組>(2)宮城県庁舎/機能性上がった3代目

宮城県行政の司令塔となる庁舎=仙台市青葉区

 31年にわたった「平成」が間もなく幕を下ろす。この間、社会は大きな変革を遂げ、5月には新たな元号を迎える。1989(平成元)年という節目に誕生し、時代の荒波を乗り越えてきた仙台圏の施設、団体などにスポットを当て、それぞれの歩みを振り返る。

 地上18階、地下2階。高さは89.8メートル。宮城県政の司令塔となる県行政庁舎は1989(平成元)年5月、3代目の庁舎として完成した。現在は県教委事務局などを含めて2582人の職員が働いている。

 31(昭和6)年完成の旧庁舎は老朽化が進み、78年の宮城県沖地震で打撃を受けた。耐震性確保と情報化社会への備えとして84年に建て替えが始まった。

 総工費は約253億円。全国の自治体に先駆けてインターネット回線などを整備した。電源にも気を配り、全室でパソコン業務が可能になった。

 県北部土木事務所の佐藤広喜技術副所長(58)は、82年発足の県庁舎建設室で建設に携わった職員の一人。「時代を先取りした構造にした」と振り返る。

 機能性は向上したが、失ったものもあった。赤れんが造りで、モダンさと温かみを兼ね備えた旧庁舎に比べ、ベージュ色のビルはどこか無表情に映る。村井嘉浩知事(58)も「無機質に見えて仕方なかった」と語ったことがある。

 庁舎を身近に感じてもらおうと、完成の年から1階ロビーで月1回の県民コンサートが行われている。開催は350回を数えた。親子で足を運べるよう1階にはキッズルームもある。最上階には障害者施設運営のレストラン。県産食材を使った料理が売りだ。

 「誰でも立ち寄れる、開かれた県庁であり続けたい」と県管財課の戸引崇課長(57)。間もなく迎える新時代に、庁舎はどんな表情を見せるのだろうか。(報道部・近藤遼裕)

[メモ]宮城県庁舎は延べ床面積約6万5000平方メートルで、知事部局の7部1局や県教委事務局などが入る。完成当初の知事部局は8部1局だった。隣接する県議会棟は1986(昭和61)年5月、警察庁舎は92(平成4)年3月にそれぞれ完成した。

3394荷主研究者:2019/03/17(日) 10:54:53

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190207_13021.html
2019年02月07日木曜日 河北新報
<仙台東西線>19年度は需要予測に届きそう?1日8.2万人予測 東部の住宅開発追い風に

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190207kahoku01.JPG

 仙台市交通局が2019年度の高速鉄道事業会計当初予算案で、市地下鉄東西線の1日平均輸送人員を8万2000人に設定したことが6日、分かった。開業時の需要予測8万人を超える利用を見込むのは、15年12月の開業以来初めて。市東部の活発な住宅開発などを背景に輸送人員は堅調に伸びており、「大台」をクリアできると予想する。

 1日平均輸送人員の見込みと実績の年度別推移は表の通り。

 開業初年度は需要予測の8万人を当初予算で見込んだが、実績は遠く及ばず、16年度は5万7000人に下方修正した。17年度は5000人増を見通し、18年度は一気に1万5000人の伸びを見込んだ。

 若林区の荒井、六丁の目両駅周辺で住宅開発が進み、人口が急増しているほか、同区の卸町駅近くに昨年、大型商業施設「イオンスタイル仙台卸町」がオープンしており、19年度はさらに強気の予想を立てた。

 東西線の輸送人員は年々伸びている。決算ベースでは初年度の1日平均5万4000人が、17年度には7万1000人に到達。速報値でも初年度の4万6300人が、18年度(4〜12月)は6万2900人に増加した。

 輸送人員の計算法は2種類あり、当初予算と決算は「輸送統計」と呼ばれる国が定めた手法で算出する。1カ月定期券の販売1件を60人分(30日、往復)とカウントする。

 速報値は、南北線との乗り換えを含め、東西線各駅の自動改札を通過した人数を集計する。実態に近いが、市交通局は決算ベースの輸送人員を重視している。

 市は03年の東西線事業許可申請で開業時の需要予測を11万9000人とし、12年に8万人へと下方修正した。だが、開業から3年が経過した現在も実績は決算、速報値ベースともに8万人には届いていない。

 市交通局の担当者は「沿線開発の状況や過去の実績を踏まえれば、19年度の8万人超は現実的な数字だと思うが、需要予測に届くよう利用促進にこれまで以上に取り組みたい」と話す。

3395荷主研究者:2019/03/17(日) 11:14:05

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190208_12045.html
2019年02月08日金曜日 河北新報
仙台のオフィスビル空き室率、1月は4.58% 駅東の大型物件影響で8ヵ月ぶり上昇

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた1月の仙台市内のオフィスビル空き室率は、前月比0.18ポイント上がり、4.58%となった。仙台駅東で大型物件(約3300平方メートル)の募集開始があったためで、2018年5月以来、8カ月ぶりの上昇となった。

 調査5地点のうち2地点で改善した。仙台駅前は0.06ポイント低下の3.04%で、IT系企業の進出や拡張移転があった。県庁・市役所は0.19ポイント低下の7.15%。成約は小規模だったが、解約の動きが少なかった。

 仙台駅東は1.42ポイント上昇の7.54%。一番町は他地区への移転や統合に伴う中小規模の解約があり、0.05ポイント上昇の3.24%。周辺オフィスは0.22ポイント上昇の8.33%。全地点の1桁台は19カ月連続。

 仙台支店の担当者は「仙台駅東の大型物件は入居のめどが立ってきており、空き室率の上昇は一時的だろう。改善傾向が続く見通しだが、広い空き室が少なく、改善幅は狭まるかもしれない」と説明した。調査対象は延べ床面積が990平方メートル以上の349棟。

3396荷主研究者:2019/03/17(日) 11:14:57

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190208_13050.html
2019年02月08日金曜日 河北新報
<われら平成元年組>(5)仙台フィルハーモニー管弦楽団/都市名冠し地域と歩む

昨年4月に創立45周年を迎えた仙台フィル(楽団事務局提供)

 31年にわたった「平成」が間もなく幕を下ろす。この間、社会は大きな変革を遂げ、5月には新たな元号を迎える。1989(平成元)年という節目に誕生し、時代の荒波を乗り越えてきた仙台圏の施設、団体などにスポットを当て、それぞれの歩みを振り返る。
             ◇
 「楽都」の称号が仙台市民の耳になじんできたのは、平成になってから。立役者となったのは仙台フィルハーモニー管弦楽団だ。1989(平成元)年4月に宮城フィルハーモニー管弦楽団から改称した。

 宮フィルは73年4月に誕生。83年から音楽総監督に作曲家で指揮者の故芥川也寸志さんを迎え、演奏、運営ともにプロ楽団として基盤を固めた。

 楽団事務局によると、芥川さんは「真のローカリティーこそが世界に通用する」と語っていたという。ウィーンフィル、ベルリンフィル、シカゴ交響楽団…。名のある楽団は都市名を冠し音楽ファンはもとより市民に愛されている。仙台も地域に根差したオーケストラを目指して改称を決めた。

 89年1月、改称を見届けず、芥川さんが急逝した。後任の音楽監督に指揮者の外山雄三さんが就任。遺志を継いだ外山さんや関係者らが奮闘し、市民に支持される楽団に育てた。

 東日本大震災の被災者を慰めようと、2011年6月に始めた復興支援コンサートは800回を超えた。親子や小中学生を招いた音楽会も人気で「温かい雰囲気」と好評という。

 楽団の松川真也事務局長(48)は「楽団員は芥川さんらの目指した姿を共有している。市の文化振興の一翼を担い、これからも多くの世代に愛される存在でありたい」と話す。

(報道部・熊谷優海香)

[メモ]仙台フィルハーモニー管弦楽団の本拠地は仙台市青葉区の市青年文化センター(802席)。市内で1000人以上収容できる施設は宮城県民会館、東北大川内萩ホール、イズミティ21などがある。市は、充実した音楽環境と公演の収益性を確保できるとされる2000席規模の音楽ホールについて、整備の在り方を検討している。

3397荷主研究者:2019/03/17(日) 11:39:31

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190212_13001.html
2019年02月12日火曜日 河北新報
<われら平成元年組>(6)東北学院大教養学部/新時代創る若い力育成

教養学部が入る東北学院大泉キャンパス。1988年に整備された=仙台市泉区

 31年にわたった「平成」が間もなく幕を下ろす。この間、社会は大きな変革を遂げ、5月には新たな元号を迎える。1989(平成元)年という節目に誕生し、時代の荒波を乗り越えてきた仙台圏の施設、団体などにスポットを当て、それぞれの歩みを振り返る。

 自然に囲まれた坂の上の学びやに、学生らの活気があふれる。1989(平成元)年に誕生した東北学院大教養学部。1〜4年の学生約1800人が学問分野の垣根を越え、知識を深めている。

 拠点は仙台市泉区の泉キャンパス(約27.6ヘクタール)。大学創立100周年を記念して88年に整備された。学部には人間科学、言語文化、情報科学、地域構想の4学科があり、卒業生は既に約8300人を数える。

 泉キャンパスの整備は、18歳人口と進学率が急上昇した時期と重なる。国はキャンパスの郊外移転を推進、大学の設置基準も緩和した。地方に大学が増え、それぞれの方向性が問われた時代だった。

 元学部長の佐々木俊三名誉教授(71)は「総合的な教養を積む学部を持つことで、特色ある教育の実現を目指した」と明かす。

 学部は2023年度、若林区の市立病院跡地に新設する五橋キャンパスに拠点を移す。学院大総務部の二階堂哲次長(65)は「地域と共に過ごした思い出もある。寂しさはあるが、新たな展開を希望を持って迎えたい」と話す。

 東日本大震災時、学院大はボランティアの受け入れ窓口も担った。地域との結び付きを強め、社会的責任を果たすことは今や大学の使命の一つとなっている。

 学部の理念は「現場に出て地域と向き合い、再構想できる人材を育てる」。新時代を支え、創造する。若い力を送り出す取り組みは、これからも続く。(報道部・松本果奈)

[メモ]東北学院大には教養のほか文、経営など5学部がある。2018年5月現在の学生数は1万1239人。仙台圏では東北福祉大が06年に健康科学部、08年に総合マネジメント学部、東北医科薬科大は16年に医学部を設置した。宮城大は1997年の開学時から看護、事業構想学部を置いている。

3398荷主研究者:2019/03/17(日) 11:43:47

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190214_13057.html
2019年02月14日木曜日 河北新報
<われら平成元年組>(8)仙台銀行/相次ぐ試練に行員奔走

東北の金融街と呼ばれる青葉通に立つ仙台銀行本店ビル

 仙台市の振興相互銀行が1989(平成元)年2月1日、普通銀行に転換し「仙台銀行」が誕生した。宮城の第二地銀としての幕がここに開いた。

 「初日の朝、勤務していた国分町支店のシャッターを開けると東北大の学生が待っていた。『仙台の名が入った預金口座をつくりたい』との言葉は忘れられない」。佐藤彰常務(63)は振り返る。

 都市名を冠し、明るい未来を感じさせた船出だったが、間もなく金融危機が訪れる。仙台では97年、もう一つの第二地銀だった徳陽シティ銀行が経営破綻。宮城県内19店舗を譲り受けることになり、行員は取引先や顧客の引き継ぎに奔走した。

 地銀再編の波が押し寄せる中で、きらやか銀行(山形市)との県境をまたいだ経営統合を断行した。持ち株会社設立を予定していた2011年には東日本大震災が発生し、沿岸部の5支店が津波で全壊した。

 太田順一経営企画部長(59)は当時、利府支店長として沿岸部の対応に当たった。同行はカードや通帳を失った被災者に最低限の本人確認で約5億円払い出した。現在、不正と判明した取り扱いはない。非常事態が、顧客との信頼関係を再確認する機会にもなった。

 低金利に人口減少、情報技術の進化。金融業界にとって厳しい経営環境が続く。太田部長は「お客さんの相談に応える銀行であり続けたい」と力を込めた。(報道部・高橋一樹)

<メモ>仙台銀行前身の振興相互銀行は1951年、中小企業支援を目的に宮城県などが出資し設立。2012年、仙台銀はきらやか銀と持ち株会社じもとホールディングス(仙台市)の傘下に入った。昨年12月末時点で県内に56店舗、従業員約750人を抱える。

3399荷主研究者:2019/03/17(日) 11:48:19

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190215_11018.html
2019年02月15日金曜日 河北新報
<名取市>新鉄軌道導入へ調査 仙台市地下鉄の南進を念頭

 宮城県名取市は2019年度、仙台市地下鉄南北線の南進を含めた新たな都市交通システムの導入可能性を探る調査事業に乗り出す方針を固めた。地下鉄南進は16年の市長選で初当選した山田司郎市長が掲げた公約の一つで、新しい鉄軌道のモデルルートや乗降客数、整備費などを検討し、19年度内に結果を公表する。

 モデルルートなどに加え、(1)地下鉄か地上路線か、高架化かといった構造(2)実現に向けたまちづくりの在り方(3)輸送力-など多岐にわたって調べ、運行事業が成り立つのかどうかを検討する。19年度の早い段階でコンサルタントに調査を委託する。

 山田市長は当選直後、地下鉄南進を巡って「名取市の西北部団地は生活圏が仙台市に入り込んでいる。交通の利便性を確保しなければならない」などと発言。地下鉄富沢駅からゆりが丘や那智が丘地区などへのルートを念頭に置いた考えを示している。調査事業では西北部団地へのルートも含め、さまざまな可能性を洗い出す。

 名取市は仙台市と意見交換した上で、今回の調査事業に着手することを決めた。調査期間は半年程度を見込む。結果を踏まえ、地下鉄の事業主体である仙台市に働き掛けるのか、名取市単独でできることがあるのかを判断するとみられる。

 山田市長は16年7月の市長選で地下鉄南進や仙台空港アクセス鉄道のJR常磐線接続を訴え初当選した。

3400荷主研究者:2019/03/17(日) 11:49:12

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190215_13025.html
2019年02月15日金曜日 河北新報
<県民会館建て替え>「移転の可能性高い」 有識者会議

 仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)の老朽化に伴う建て替えを巡り、県環境生活部の後藤康宏部長は14日、需要調査に基づく2000席規模の新施設について、現在地から「移転の可能性が高い」との見方を示した。候補地は仙台市内が軸となる見通しも明らかにした。

 県庁であった新施設整備の有識者会議の初会合後、報道陣の取材に答えた。候補地に関しては「具体的なものはない」と明言。移転後の土地の活用策を探るよう会合で求められたことを踏まえ、今後検討を進める考えも示した。

 有識者会議は、大学教授や音楽イベントの運営者、劇場関係者など7人で構成。仙台市が検討する同規模の音楽ホール整備を踏まえ、新しい県民会館に求められる機能や規模、立地条件などを議論する。8月にも方向性を取りまとめる。

 初会合では、委員から「現在地での建て替えは厳しい」「県内自治体の文化施設などとの連携も考慮する必要がある」「舞台設備の技術革新のスピードを考慮しながら、施設の役割などを議論するべきだ」などの意見が出た。

3401荷主研究者:2019/03/17(日) 11:49:54

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190215_12012.html
2019年02月15日金曜日 河北新報
仙台で中古住宅リノベ活況 解体・新築より低費用、立地も良く需要伸びる

エヌズクリエイトがリノベーションを手掛けたビル=仙台市青葉区宮町2丁目

リノベーションが施されたビルの室内

 中古住宅を大規模改修して価値を高め、販売するリノベーション事業が仙台市内で盛んだ。建物を解体して新築するより費用が抑えられるため、事業を手掛ける業者が増え、需要も伸びた。東日本大震災後、価格が上昇している市内の不動産市場の流動性を高める役割も担う。

 不動産会社「N’s Create.」(エヌズクリエイト、仙台市)はリノベーションを主力事業に据える。2014年6月の設立後、市内の中古分譲マンションなど既に約100件の実績がある。

 現在、手掛けているのは青葉区宮町2丁目にある築約40年のビル。敷地面積約70平方メートル、建物面積約130平方メートルの鉄筋コンクリート3階で、以前は1階が美容院、2、3階が住居として利用されていた。

 中心部に近い宮町商店街に立地し、住居と事業向け双方の需要が高い。同社はリノベーションによって店舗付きの自宅、テナントと自宅など幅広い再活用を見込む。

 同社は17年冬に物件を取得した後、改修を施してコンクリート躯体(くたい)のみの状態とした。専門家による耐久性診断などを行って信頼性を高め、今年3月にも土地と建物1棟を計3000万円台後半で販売する予定。

 購入者は不動産業者のほか、一般の顧客を想定。市内の建築家やデザイナーが協力し、料理研究家や建築家らのアトリエ兼住居、パン屋とメゾネット住居といった活用案も提案する。活用案に伴う費用は購入者の負担となり、1500万〜2600万円を目安としている。

 市内では震災後の移転需要などでマンションの価格高騰が続く一方、安価なリノベーション物件の人気が高まり、首都圏の住宅販売会社などが中古物件を大規模改修して売り出す事業を展開。増加する訪日外国人旅行者(インバウンド)の需要を見込み、空き家を改修した民泊物件も誕生している。

 丹野伸哉社長は「中古不動産の再活用が街の活性化にもつながるといい。物件の歴史を引き継ぎ、時代に沿った新しい価値を生み出したい」と語る。連絡先は同社022(721)7550。

3402荷主研究者:2019/03/17(日) 11:50:12

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190215_13033.html
2019年02月15日金曜日 河北新報
<われら平成元年組>(9)明石台団地/震災時新住民支え合う

整然とした街並みの明石台団地=富谷市

 富谷市南部の明石台団地は1989(平成元)年に分譲が始まった。仙台市泉区に接するという立地もあり、2018年12月現在で8774人が暮らす。市内では成田(9506人)に次ぐ大規模住宅団地だ。

 中心部のショッピングセンターにはスーパーや飲食店、雑貨店などが並ぶ。目抜き通りにはケヤキ並木。15年に明石台小、17年には富谷市の子育て支援拠点施設ができた。

 「住み始めた頃は何もなく家の周りに道路が1本あっただけ。ここまで発展するとは思わなかった」。1990年に仙台市から移り住んだ元行政区長の岩田士郎さん(77)が振り返る。「教育環境が良く、子どもを育てやすい」と団地の魅力を語る。

 市行政区長会会長の平岡政子さん(62)は96年に多賀城市から移住した。各地から新住民が集まるニュータウン。人のつながりは希薄になりがちだが、東日本大震災時に地域の結束力を実感した。

 互いに声を掛け合い、地元の集会所に住民70〜80人が身を寄せた。炊き出しや食料の配布に協力して取り組んだ。「一緒に過ごして安心感を得た。今でも『あの時はありがとうね』と話題になる」と言う。

 平成と共に歩んで31年。団地は成熟期に入り、集会所では70代前後の男性らが将棋やマージャンを楽しむ姿が見られるようになった。「子どもが多い地域だが高齢者も増えていく。みんなで支え合う町にしていきたい」。平岡さんが願いを込めた。

(富谷支局・藤田和彦)

<メモ>富谷市の大規模な住宅団地開発は1971年分譲開始の東向陽台で始まり、鷹乃杜、富ケ丘、あけの平、日吉台などと続いた。明石台の後も成田、杜乃橋、大清水などがあり、今年は明石台東、成田2期東、同西の3地区(計画人口計約4500)で開発が始まる。

3403荷主研究者:2019/03/17(日) 11:52:05

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190216_13016.html
2019年02月16日土曜日 河北新報
<仙台市>杜の都景観重要建造物に「庄子屋醤油店」指定 戦災免れ門前町の面影伝える

杜の都景観重要建造物に指定された庄子屋醤油店(仙台市提供)

 仙台市は15日、杜の都景観重要建造物に青葉区八幡4丁目の「庄子屋醤油(しょうゆ)店」を指定したと発表した。昭和初期に建てられ、戦争による焼失を免れた代表的な商家の建築物で、門前町の面影を今に伝える。指定は2017年12月以来、計8件目。

 庄子屋醤油店は江戸時代末期、大崎八幡宮の門前町だった八幡地区で創業し、みそとしょうゆの醸造業を営む。旧国道48号沿いに立地する現在の店舗兼住宅は、1936(昭和11)年に建設された。

 木造2階一部平屋で、延べ床面積は165平方メートル。焦げ茶色の板壁が特徴で、1階が飛び出た「せがい造り」の軒先、馬をつなぐ「駒つなぎ」などが当時の姿のまま残っている。2000年、文化庁の登録有形文化財に登録された。

 市は所有者に指定を働き掛け、昨年10月に同意が得られた。指定されると、現状変更の際に市長への届け出が必要になるが、外観の修繕工事に補助が受けられる。市は建物の概要を記したプレートを設置したほか、パンフレットなどに載せて価値を紹介する。

 市都市景観課の担当者は「門前町の風情を感じさせる数少ない建物。戦災を免れ、今も残ること自体に価値がある」と強調する。

 景観重要建造物には02年に石橋屋(若林区舟丁)など3件、04年に旧仙南堂薬店(同区河原町)など2件、17年に佐大商店登り窯(青葉区堤町)など2件が指定されている。

3404荷主研究者:2019/03/17(日) 11:52:43

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190216_11043.html
2019年02月16日土曜日 河北新報
<仙台市>仙石線福田町駅、バリアフリー化へ移設を含め検討

 仙台市議会は15日、2月定例会代表質疑を終えた。高橋新悦副市長はJR仙石線福田町駅(宮城野区)のバリアフリー化に向け、周辺への駅移設を含めて検討していることを明らかにした。今後JR東日本は移設の可能性、市は移設に伴う駅周辺の施設整備をそれぞれ調べる。

 同駅にはエレベーターがない上、ホームと電車の間に隙間ができるため、住民から改善を望む声が上がっていた。ホームが狭く、エレベーター設置が難しいため、市とJRは1月末、現地での改築に加え、移設も検討することを確認した。

 高橋副市長は「JRと協議しながら、住民の長年の思いを実現できるよう取り組む」と述べた。

 国内で相次ぐスポーツの国際大会に向け、市は新年度以降、会員制交流サイト(SNS)などを活用し、欧米への観光プロモーションを強化する。天野元・文化観光局長は「国内他地域の大会に着目し、仙台や東北への誘客を促進する」と述べた。

 ラグビーのワールドカップ(W杯)に向け、2試合予定される釜石市で、仙台市が東北の約30市町にある観光案内所職員の合同研修会を開く方針も示した。

 石川建治(社民党市議団)田村稔(アメニティー仙台)木村勝好(市民ファースト仙台)の3氏が質問した。

3405荷主研究者:2019/03/31(日) 10:04:26

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190218_13025.html
2019年02月18日月曜日 河北新報
仙台市の人口、自然減拡大 出生数が死亡数を506人下回る 減少幅前年の5.3倍に

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190218kahoku01.JPG

 仙台市の2018年の人口動態で出生数が死亡数を506人下回り、2年連続で自然減となったことが分かった。戦後の一時期を除き、初めて自然減に転じた17年の96人と比べ減少幅は5.3倍に拡大した。転入数が転出数を上回る社会増のため市の人口は辛うじて伸びているが、今後、数年以内に減少局面に突入する可能性がある。

 市によると、出生数と死亡数の推移はグラフの通り。18年は出生が8495人、死亡が9001人だった。17年に比べ出生が234人少なく、死亡が176人増え、自然減は410人増加した。出生は14年から減少傾向、死亡は13年から増加傾向が続いている。

 各区の自然増減は青葉469人減(17年224人減)、宮城野333人増(408人増)、若林95人増(79人増)、太白144人減(132人減)、泉321人減(227人減)だった。青葉、太白、泉はいずれも減少幅が17年より拡大し、青葉が泉を上回った。

 県内の他市町村への転出が減ったため、社会増は16年が1630人、17年が2124人、18年は2546人と推移する。自然減をカバーし、市の人口は毎年2000超ずつ増えている。ただ社会減が続いた時期もあり、増減は経済情勢などに左右される。

 仮に今後、自然減が18年と同様に毎年410人ずつ拡大し、社会増が2500人のまま推移したとすると23年には社会増が自然減をカバーできなくなり、人口減少に転じる。社会増の縮小や社会減に転じれば、人口減少局面の到来はさらに早まる可能性がある。

 市政策企画課の松田智子課長は「人口が自然減の局面に入ったことは間違いなく、今後も続くだろう。若者の雇用を確保するなど地域経済の活力を創出することにより、どれだけ社会増を維持できるかが重要になる」と語った。

3406荷主研究者:2019/03/31(日) 10:04:47

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190218_13047.html
2019年02月18日月曜日 河北新報
<われら平成元年組>(10完)仙台国際ホテル/街の「顔」時代の波越え

東北有数の規模のホテルとして開業した仙台国際ホテル

 31年にわたった「平成」が間もなく幕を下ろす。この間、社会は大きな変革を遂げ、5月には新たな元号を迎える。1989(平成元)年という節目に誕生し、時代の荒波を乗り越えてきた仙台圏の施設、団体などにスポットを当て、それぞれの歩みを振り返る。

 内装の大理石が高級感を醸し出す。東洋一の高さとうたわれた1枚ガラスが1階ロビーの吹き抜けを囲む。1989(平成元)年10月開業の仙台国際ホテル(仙台市青葉区)。当時、東北一の高層ビルだったSS30のホテル棟として開発された。

 中国料理部門を担当する羽田満調理部長(62)は開業記念パーティーを今でも鮮明に覚えている。「すごい人の数だった。建物も東京の一流ホテルのよう。ここで働けて幸せだと思った」と懐かしむ。

 開業時、レストランやバー、ラウンジなど10店の飲食施設は全て直営。「料理のホテル」のイメージを定着させた。昼夜ともビジネス客らでにぎわい、仙台の新しい顔になった。

 やがて、景気悪化や競争激化で仙台のシティーホテルは苦境に立たされる。仙台国際ホテルも例外ではなかった。2007年には債務超過で運営会社が変わる事態となったが、従業員は「集客が減っている感覚はなく、現場の士気は落ちなかった」と声をそろえる。

 平成が終わりに近づき、ホテルは再び転換期を迎えている。昨年4月に全客室をリニューアルした。今年3月には和洋中の3店舗があるレストランフロアの2店舗を入れ替える。

 営業を継続するのは中国料理店「翠林(すいりん)」だけ。料理長も兼務する羽田さんは「評価を維持するのは大変。手を抜かない大事さを伝え、先輩が築いてきたものを引き継いでいきたい」と前を見据えた。(報道部・保科暁史)

[メモ]仙台国際ホテルは地上13階、地下2階で客室数234。当時の常磐交通自動車(いわき市)と仙台市の有力企業が出資して開業した。1990年から東武鉄道が筆頭株主となっており、同社の100%子会社として2007年2月に新設された「仙台国際ホテル株式会社」が運営会社になっている。

3407荷主研究者:2019/03/31(日) 10:14:21

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190219_11016.html
2019年02月19日火曜日 河北新報
<仙台市地下鉄・バス>10月増税時に値上げ方針 初乗り10円増

 仙台市交通局は、10月に予定される消費税の増税に合わせ、市地下鉄と市バスの運賃を引き上げる方針を固めた。初乗りは地下鉄が200円から210円、バスは150円から160円になる。市議会2月定例会に関連する条例改正案を提出した。可決されれば10月1日に値上げする。

 市地下鉄の運賃改定は消費税率が8%になった2014年以来。市バスは昨年10月、経営改善の一環で、運賃を引き上げたばかり。

 地下鉄の運賃は、乗車距離に応じて5段階に分かれる。初乗り区間と300円、330円、360円の3区間は10円ずつ引き上げるが、250円の区間は据え置く。定期券は初乗り区間の通勤定期の場合、1カ月8180円を40円増額する。

 バス運賃は、初乗りから180円の区間までは10円ずつ引き上げる。200円以上の区間は据え置きを含めて最大20円を増額。定期券は180円区間の通勤定期の場合、1カ月7930円を8080円に上げる。

 地下鉄やバスが乗り放題となる通学定期券「学都仙台フリーパス」も料金を引き上げる。市バスのみの利用で、中学生以上1カ月5940円を30円増額する。

 青葉区中心部をエリアとする「120円パッ区」の均一運賃、同エリアの「都心バス共通定期券」の値上げは、共同実施する宮城交通などと協議する。

 市交通局経営企画課の担当者は「消費税率の引き上げ分を運賃に転嫁せざるを得ず、何とかご負担をお願いしたい」と説明する。

3408荷主研究者:2019/03/31(日) 10:39:25

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190221_11043.html
2019年02月21日木曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(1)立地/現庁舎の敷地内 現実的

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190221kahoku01.JPG
老朽化が著しい現在の本庁舎。約10年後に建物の耐用限界が迫る=仙台市青葉区国分町3丁目

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190221kahoku02.JPG

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 現本庁舎は1965年10月に建設され、築53年を超える。1889年の市制施行後、3代目の本庁舎で、事務室として使用する市内各地の市庁舎の中で最も古い。

<耐用年数が限界>
 1996年の耐震診断で「震度6強の地震で倒壊する危険性がある」と判定され、市は2004年、10年後の建て替えを表明した。しかし、財政難のため06年に方針を凍結し、耐震補強による「延命」を図った。

 東日本大震災では倒壊こそ免れたが、設備などが損傷し、修繕費は約2億円に上った。復興事業に対応する事務室が不足、周辺の民間ビルを賃借してしのいだ。現在、市役所機能は本庁舎を含め11カ所に分散する。

 市は17年1月、改めて建て替えを表明した。決定打は鉄筋コンクリートの耐用年数。本来アルカリ性のコンクリートの中性化が進行し、29〜30年には限界を迎え、強度が著しく低下するとの試験結果が出た。

 残された時間はあと10年余り。市は17年10月、建て替え基本構想の策定に着手し、建設地の検討に入った。候補には「県庁南側の勾当台公園(A)」「市役所南側の市民広場(B)」「現庁舎の敷地内(C)」-の3案が挙がった。

<短い工期を重視>
 有識者の検討委員会は18年5月、「現庁舎敷地内の建設を基本」とするよう市に提言した。工事期間が比較的短く、市民広場のイベント開催への影響が小さいなどの利点が重視された。

 勾当台公園と市民広場の2案は、定禅寺通との相乗効果でにぎわい創出を期待できるが、保存樹林の移植や都市計画変更に時間を要することが課題とされた。

 市は最短で20年度に新庁舎の設計を始め、23年度に着工するスケジュールを描く。工事期間は約2年8カ月を見込み、引っ越しを経て27年度に利用を開始する。

 市本庁舎建替準備室の菅原大助室長は「現庁舎が使えるタイムリミットを考えれば、現在地以外で建て替えするという選択肢は現実的でない」と話す。

3409荷主研究者:2019/03/31(日) 10:41:08

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190222_11017.html
2019年02月22日金曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(2)配置/1棟で整備 周辺に余裕

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190222kahoku01.JPG

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市役所本庁舎の建て替えに向けた基本計画検討委員会は5日の第3回会合で、新庁舎を1棟で整備する方針を決めた。建設や維持管理のコストと、周辺空間の有効利用の点で、2棟より優位と判断した。

 1棟では、工事が順調に進んだ場合、新庁舎は2027年度の利用開始、28年度の工事完了を見込む。

<コスト抑制長所>
 長所はコスト面。初期投資、維持管理を共に抑えられる。工期も2棟より短く済む。外壁面積が相対的に小さいため、太陽光や外気の影響が少なく、空調の費用を抑制できる。

 庁舎周辺の空間に余裕が生まれ、隣接する勾当台公園市民広場と面的に連続する利点もある。大規模イベントの開催スペースを広く確保できるほか、災害時の対応にも活用できる。

 高さの想定は55〜80メートル(13〜19階)。市民広場に圧迫感を与えたり、庁舎内の上下移動が不便になったりすることが懸念され、配慮が必要になる。

 2棟では、庁舎の高さを抑えられ、周辺への圧迫感を軽減できるメリットがあった。検討委では、部署の配置次第で機能分散化を図れるメリットが挙げられた。ただ、両棟の行き来は、利用者と職員にとって負担になるとの指摘もあった。

<正面の向き焦点>
 市役所の「顔」となる本庁舎の正面玄関を、どこに向けるのかも焦点になる。

 棟数を問わず、正面を現在と同じ南側に据えるべきだとの意見が根強くある。初代、2代目の本庁舎も正面は南側を向いていた。一番町の商店街を歩く市民にとって、本庁舎の正面上部に見える電光時計は市役所の象徴になっている。

 検討委では、メンバーが「商店街からの見え方を踏まえ、市役所を身近に感じられるようにしてほしい」と工夫を求めた。

3410荷主研究者:2019/03/31(日) 10:42:37

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190223_11027.html
2019年02月23日土曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(3)規模/機能を集約 床面積1.2倍

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190223kahoku01.JPG

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市役所の本庁舎機能は現在、本庁舎を含め11カ所に分散している。配置は地図の通り。

 市が保有する庁舎は6カ所あり、2015年完成の上杉分庁舎を除き、築年数は軒並み半世紀近い。本庁舎は1965年完成で最も古く、二日町、国分町の両分庁舎も老朽化が著しい。残る五つの仮庁舎は民間のビルを間借りし、賃借料は年間約2億5000万円に上る。

<賃借料も負担に>
 市の担当者は「機能分散が来庁者の利便性を損ね、業務効率の低下や職員連携の障壁の一因となっている」と説明する。賃借料も財政上の負担となっており、集約の必要性を訴える。

 市は、継続して使う上杉分庁舎を除き、新庁舎に10の庁舎を集約する方針を示している。新庁舎の職員は現在の本庁舎にいる約1500人を上回る2600〜3000人を想定する。

<市民協働を充実>
 規模も拡大する。新庁舎の延べ床面積は最大7万8000平方メートルと積算。上杉分庁舎(延べ床面積約9500平方メートル)を含む現11庁舎の合計約6万4800平方メートルの1.2倍に広がる。

 事務室や会議室など行政機能に約4万8000平方メートル、議会機能に約3000平方メートル、にぎわい創出に向けたイベントや情報発信など市民協働機能に最大約3000平方メートルと見積もる。

 基本計画検討委員会で、石井敏東北工業大教授が「人口減少時代を迎え、面積を減らすのが通常ではないか」と指摘した。市側は「市民協働機能の充実が規模拡大の要因の一つ。面積は最大値で適正化に向け精査する」と理解を求めた。

 本庁舎への機能集約を巡り、姥浦道生東北大大学院准教授から「一部の庁舎を残すなど柔軟に考えてもいいのではないか」との意見も出た。多様化する行政課題に応じた業務の増減、部署新設に備えるためのアイデアだ。

3411荷主研究者:2019/03/31(日) 10:43:35

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190224_11011.html
2019年02月24日日曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(4)機能/市民利用スペース拡充

市役所1階のギャラリーホール。新庁舎は情報発信などのスペースを広げる方針だ

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市役所本庁舎建て替えの基本構想は「まちづくり」を重要コンセプトの一つに掲げた。市民が親しみやすい庁舎を目的に、基本計画検討委員会は、総合案内や一時避難所といった必要な機能に加え、市民の利用や情報発信機能を低層階に配置する方向で議論を進める。

<「協働」望む声も>
 現庁舎の市民利用機能には待合室として利用される「市民のへや」や、市事業のPRイベントなどを開くギャラリーホール計約500平方メートルがある。

 市は新庁舎に、市民利用機能などのスペースを最大で約3000平方メートル確保する考え。検討委や市民からはカフェや食堂、県内や東北の観光PRコーナー、東日本大震災のメモリアルギャラリーと多岐にわたるアイデアが出ている。

 中でも市民協働の機能を望む声は多い。単なる会議室の開放による会場提供だけでなく「さまざまな組織が集まる地域交流拠点『フューチャーセンター』のような機能もあったらいい」との意見が上がる。

<重複解消が課題>
 市民が気軽に利用できる庁舎として注目を集めるのが、新潟県長岡市の複合施設「アオーレ長岡」だ。市役所にホールや市民協働センターを合わせ、年間35万人が利用する。富山県氷見市は庁舎内にフューチャーセンターを設置したが、交流・対話のコーディネーターの配置が途切れ、当初の想定のようには使われていないという。

 仙台市内には市民活動サポートセンター(青葉区)や「せんだい3.11メモリアル交流館」(若林区)があり、重複する機能の整理も必要になる。検討委の青木ユカリ委員は「既存の施設との関係付けやバランスを考える必要がある」と指摘する。

 市は需要を検討し、必要性の高いものを整備する方針。ただ、市職員の事務スペースのみとし、建設コストを抑えたシンプルな庁舎を求める意見もある。

3412荷主研究者:2019/03/31(日) 10:44:16

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190225_11012.html
2019年02月25日月曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(5)広場/屋外屋内どちらも利点

連日イベントが絶えない市民広場(手前)と市役所本庁舎

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市青葉区の勾当台公園市民広場。都心に広がる約3000平方メートルの憩いの場は平日、週末を問わず、さまざまな催事が開かれる。年間の利用日数は約270日。定禅寺ストリートジャズフェスティバルなど、杜の都を代表する数々のイベントの舞台になる。

<新たな憩いの場>
 市役所本庁舎は市道を挟んで北側の現在地に建て替えられる。新庁舎の配置により、2300〜2700平方メートルの広場が敷地内に生まれる。にぎわい創出のため、市は市民広場との一体的な活用方針を打ち出す。

 焦点は敷地内の広場を市民広場と同じ屋外空間にするか、建物の一部に取り込んで屋内空間にするかだ。

 屋外の場合、市民広場と合わせてイベントスペースは倍増する。現状は露店がひしめき、来場者で混雑する催事もあり、余裕が生まれる。露店の数が増えれば収益の向上にもつながる。

 屋内にすると、荒天時に市民広場の代わりになり、冬季は寒さを気にせずイベントが開催できる。東日本大震災直後、多くの市民が本庁舎に身を寄せた経験から、災害時には一時避難場所の役割も果たせる。

<「半屋外」選択肢>
 新潟県新発田市は2016年に新庁舎を建設し、1〜3階の一角を「半屋外」の広場にした。冬季は、航空機の格納庫に使われる大型シャッターを閉め、屋内空間として利用。シャッターを上げれば、開放的な屋根付きの広場に変わる。

 仙台市では半屋外の選択肢も含め、広場の検討は緒に就いたばかり。市は新年度、市民広場との一体利用を考えるワークショップを開催し、議論を喚起する。

 建て替えを考える市民イベントを主催してきたNPO法人都市デザインワークス(仙台市)の佐藤芳治事務局長は「仙台は市民協働の精神が根付く街。市役所敷地内の広場ではあるが、市民に運営を委ねるという手法も議論してほしい」と提案する。

3413荷主研究者:2019/03/31(日) 10:44:56

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190226_11016.html
2019年02月26日火曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(6)議会/市民が訪れやすい場に

市議会に設置された調査特別委員会。市民に開かれた議会を目指し、議会機能の在り方などを話し合っている

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市の議会棟は1965年、市職員が業務をする行政棟とは別に独立して建設された。老朽化が激しく、政令市20市の中で7番目に古い。「エレベーターがなく、バリアフリーが進んでいない」「市民や市職員との打ち合わせスペースが少ない」などの課題が指摘されている。

 市議会は2017年9月、本庁舎建て替えに伴い、議会機能の在り方などを調査する「新たな本庁舎・議会棟の整備調査特別委員会」を設置した。特別委の議論を踏まえ、議会側は「議会機能は行政機能との一体整備が望ましい」との答申をまとめ、18年4月、市に提出した。

<本会議場も広く>
 議会側は、傍聴者ロビーや控室を新設するほか、会議室などを拡充したい考えだ。本会議場や各委員会室などは、現在の3580平方メートルより広い4200〜4900平方メートルと見込み、市民が訪れやすい「開かれた議会」を目指す。

 13〜19階と見込まれる新庁舎で、低層階に議場を設けると建設コストが膨らむため、議会機能は高層階に配置せざるを得ない。高層階は傍聴者にとってアクセスが良くないため、専用エレベーター設置の必要性が指摘されている。

 特別委は今後、議場や面談室のレイアウト、議場の市民利用の在り方などを話し合う。他都市には議席が可動式で多目的に使える議場もあるが、有効利用ができていないケースが少なくないという。

<開かれた議論を>
 建て替え後の議会機能は、これまでほぼ現職議員だけで議論してきた。

 市は新庁舎整備に関してパブリックコメントや市民アンケートなどを行ったが、議会機能に限って意見を聞いたことはない。昨年11月のシンポジウムでは、市民から、特別委の議論を公開し、市民と共有するよう求める声が上がった。

 現在の特別委の委員の任期は8月まで。渡辺博委員長は「市民の考えを聞く場は必要だと考えている。しっかり新しい委員に引き継ぎたい」と話す。

3414荷主研究者:2019/03/31(日) 10:45:50

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190227_11012.html
2019年02月27日水曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(7)資金/初期費用は400億円規模

(左下から時計回りに)試算額を示した文書、基本計画検討委員会の会合、建て替え予定の泉区役所のコラージュ

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市が昨年8月にまとめた市役所本庁舎建て替えの基本構想は、新庁舎が1棟の場合、初期費用を395億〜415億円と試算した。

 内訳は設計・建設費用が330億〜340億円、付帯・備品等費用が25億〜30億円、民間ビルへの仮移転の費用を含め、その他が40億〜45億円となっている。

<市債で大半工面>
 2棟整備は400億〜425億円と見込んだが、いずれも積算根拠は「想定面積に単価を掛け合わせた。実際と異なる可能性がある」(市の担当者)という。

 市は一部費用を賄うため、基金を造成する。市議会2月定例会には市庁舎整備基金条例案を提出した。新年度は公共施設の長寿命化に向けた既存の基金から約123億円を移す。

 新基金は本庁舎建て替えに加え、区役所や総合支所の大規模修繕に備える原資でもあり、全てを新庁舎建設に充てるわけではない。基金取り崩し分を含む一般財源のほか、大半は新たな借金である市債発行で事業費を工面する方針だ。

<積算根拠 明示を>
 市は今後、音楽ホール整備や泉区役所庁舎建て替えなども予定する。市公共施設総合マネジメントプランに基づき、コスト削減を図るが、「ハコモノ」事業が相次ぐ中、本庁舎建て替えの財源は青天井ではない。

 東北大大学院経済学研究科の吉田浩教授(財政学)は「新庁舎の必要性、求められる機能、費用などの視点から見た詳細な検討が重要。費用では積算の根拠を示すことが透明性の観点から大事だ」と指摘する。

 市は新庁舎整備で、市有の分庁舎、ビルに間借りする仮庁舎の集約も視野に入れる。吉田教授は「旧庁舎の跡地活用による資金捻出を考えるなど、(市債発行を抑えるための)多角的な財源の検討が必要だ」と述べた。

3415荷主研究者:2019/03/31(日) 10:46:46

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190228_11014.html
2019年02月28日木曜日 河北新報
<仙台市役所建て替え・論点>(8完)議論/市民の意見 計画に反映

仙台市役所本庁舎建て替えを巡る幅広い論点を話し合ったラウンドテーブル=2018年11月

 仙台市は老朽化した市役所本庁舎(青葉区)を建て替える。昨年8月に基本構想を策定し、新庁舎の建設地を現庁舎の敷地内と決定。12月には有識者の基本計画検討委員会を設置し、規模、配置、機能などを検討している。市民が使いやすく、仙台の新たなシンボルとなる本庁舎はどうあるべきか。基本構想や検討委の議論などから主な論点を整理する。(報道部・長谷美龍蔵、田柳暁、横川琴実)

 仙台市青葉区のせんだいメディアテークで昨年11月と今年1月、市役所本庁舎の建て替えを語り合う大規模なイベントがあった。

 市と県建築士会など3団体が開いた「仙台ラウンドテーブル」。建築やまちづくりの専門家、大学教授ら延べ約130人が参加し、傍聴の市民を巻き込み、グループ討議した。

<2日で計11時間>
 「開かれた市役所とは市民が土足で入れる空間だ」「新庁舎建設を契機にエリア全体の価値を上げたい」

 白熱した議論は2日間で計11時間に及び、建て替えを巡る多様な視点、課題、アイデアが提起された。

 市本庁舎建替準備室の菅原大助室長は「参加者の間で一定の共通理解が生まれた」と成果を強調する。市は新年度、3回目のラウンドテーブルを予定する。

 新本庁舎の検討は、有識者14人の委員会が急ピッチで進める。市は10月までに中間案を公表し、意見公募を経て、年内に最終案を固めるスケジュールを描く。

<序盤から声募る>
 ただ、論点は幅広く「14人だけで考えるのは無理」(菅原室長)。検討委の議論を補完するため、一般的な行政計画の検討プロセスを脱し、序盤から積極的に市民の意見を募る。

 ラウンドテーブルのほか、昨年3月にはワークショップを開催した。市民2000人や団体などへのアンケートも実施し、6月の基本構想中間案に関する説明会で市民の声を集めた。

 懸念されるのは、せっかくの意見や提案が言いっ放しで終わることだ。第1回ラウンドテーブルの議事要旨はA4判の用紙37枚にまとめられた。昨年末の検討委の初会合で委員に配られ話題に上ったが、内容を吟味する場面はなかった。

 菅原室長は「一つ一つの意見をじっくり検討する時間的余裕はないが、最終的に計画にどう反映したのかは明らかにしたい」と話し、市民と一緒に作り上げるプロセスを強く意識する。

3416荷主研究者:2019/03/31(日) 11:09:07

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190221_13020.html
2019年02月21日木曜日 河北新報
<仙台市中央卸売市場>築45年経過し再整備へ調査着手 新年度に報告書

 仙台市は20日、築45年が経過し、老朽化が目立つ市中央卸売市場(若林区)について、現地での再整備や移転を含めた調査研究に着手すると明らかにした。市場の現状と将来像、事業費などを分析。新年度内に報告書をまとめ、再整備計画策定の材料にする。

 市は、新年度当初予算案に調査研究費650万円を計上した。遠藤和夫経済局長は20日の市議会2月定例会一般質問で「将来必要と見込まれる市場施設の規模や配置、現地再整備の適否を含めた整備の手法を調査研究する」と答弁した。

 再整備の対象は、水産物と青果の2部門から成る本場。別の場所にある食肉と花きの両市場は含まない。流通経路ごとの取扱量を調べ、将来にわたる適正な規模、機能を探る。他市場の状況から、入荷から出荷まで閉鎖型施設で低温管理するコールドチェーンの導入も必要になるとみられる。

 2020年6月施行の改正卸売市場法も影響する。改正では原則、卸売業者が小売業者に販売したり、仲卸業者が生産者から仕入れることも可能になり、市場の在り方を見極める。

 調査研究では、現地再整備と移転でそれぞれ総事業費、工期などを算出する。

 現地パターンは市場を開設したまま工事するため工期は10年程度、移転では約5年と見込まれる。具体的な移転先は想定しない。市場の周囲には関連業者が張り付いており、移転はハードルが高いとみられる。

 手続き面では検討会設置、業者との意見交換、意見公募などを整理する。現地再整備を進める京都市や、昨年豊洲に移転した東京都などの事例も参考にする。調査研究は新年度、コンサルタント業者に委託する。

 仙台市中央卸売市場は1960年、宮城野区宮城野原旧練兵場跡に開設。73年に現在地へ移転し、全国で最も古い市場の一つとなった。新年度、トイレや火災報知機、東日本大震災の影響で傾斜が出たとみられる青果棟床の改修を行う。

 本場は敷地面積約18万平方メートル。17年の取扱量と取扱額は水産物が8万トン、808億円。青果は18万トン、447億円。取扱量はともに減少傾向にある。

3417荷主研究者:2019/03/31(日) 11:11:15

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190221_11015.html
2019年02月21日木曜日 河北新報
<仙台都市圏パーソントリップ調査>「移動は自動車」若年層が減少、高齢層で増加 世代間で差くっきり

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190221kahoku04.JPG

 仙台市は2017年に県と共同実施した仙台都市圏パーソントリップ調査の結果概要をまとめた。通勤や買い物などの移動に自動車を使う割合は、02年の前回調査より若年層が減少し、高齢層で増えた。若者のライフスタイルの変化を印象付ける一方、公共交通機関に頼らない高齢者の生活実態をうかがわせた。

 仙台市の15〜24歳、65〜74歳の移動交通手段の変化はグラフの通り。

 15〜24歳は、同乗も含めた自動車利用の割合が、02年の25%から17年は19%に減少。バイクも11%から4%に縮小した。これに対し、市地下鉄など鉄道の割合は19%から30%に増えた。

 65〜74歳は自動車が45%から58%に伸びた。このうち運転する割合は31%から46%に増加。鉄道はほぼ変化はなかったがバスは11%から4%に減った。同じ傾向は75歳以上にも表れた。

 市全体の自動車利用は平日が47%で、02年から横ばい。市地下鉄東西線の開業もあり、鉄道が10%から13%に増加し、マイカー依存に一定の歯止めが掛かったとみられる。

 だが、休日になると自動車の割合は62%に上昇し、鉄道は8%、バスは2%(平日は4%)に落ち込んだ。公共交通機関の利用は、平日の通勤・通学中心にとどまっている現状を浮き彫りにした。

 自動車を持たない割合は、29歳以下の若者世帯で48%から60%に増えた。全世帯は24%で横ばいで、若者の車離れが顕著だった。マイカーを持たず、カーシェアリング、鉄道やバスを利用する暮らし方が広がる。

 調査は5回目。17年10〜11月、仙台都市圏18市町村の10万4500世帯(23万4000人)に調査票を送り、2万4000世帯(5万1000人)が回答した。県と市は詳しい調査結果を5月ごろ公表する。

3418荷主研究者:2019/03/31(日) 11:19:12

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190222_12051.html
2019年02月22日金曜日 河北新報
<三陸沿岸道>宮城・岩手県境3.5キロ 3月21日開通 連携強化期待

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190222kahoku02.JPG

 国土交通省は21日、三陸沿岸道路の唐桑小原木インターチェンジ(IC、気仙沼市)-陸前高田長部IC(陸前高田市)間3.5キロが3月21日に開通すると発表した。三陸沿岸道路は東日本大震災で被災した岩手、宮城両県の県境を越えてつながり、地域間の連携強化が期待される。

 同区間は、昨年7月開通の陸前高田長部-陸前高田IC間(6.5キロ)を含む唐桑高田道路(10.0キロ)の一部。2013年1月に着工し、開通区間も含めた総事業費は約687億円。

 岩手県内では、3月9日に釜石南-釜石両石IC間(釜石市、14.6キロ)が開通予定。県境をまたぐ区間の開通で釜石市以南の三陸沿岸道路は全て開通し、宮城県と結ばれる。

 地元では関係者が交流人口拡大による地域活性化を目指し、県境を越えた広域周遊ルートの検討などを進めている。

 岩手県の達増拓也知事は「地域間連携による産業活性化を期待したい」とコメント。村井嘉浩宮城県知事は「地域産業や広域観光の振興が図られる」との談話を出した。

 国は仙台港北IC(仙台市)-八戸ジャンクション(八戸市)間を復興道路と位置付け、20年度までの全線開通を目指す。今回の部分開通で7割超の256キロが利用できるようになる。

3419荷主研究者:2019/03/31(日) 11:19:37

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2019年02月22日金曜日 河北新報
<宮城県広域防災拠点>JR貨物補償増 事業費324億円に

 宮城県が仙台市宮城野区のJR仙台貨物ターミナル駅敷地に整備する広域防災拠点を巡り、村井嘉浩知事は21日、JR貨物に対する補償費が当初の見込みより29億円増加するとの見通しを明らかにした。総事業費は295億円から約10%増えて324億円となる。

 県議会2月定例会の代表質問で答弁した。県によると、宮城野区岩切地区に移転する新駅の整備で、引き込み線路の安全対策や周辺の市道のルート変更を追加する必要が生じ、費用がかさんだ。

 このため工事を実施するJR貨物に対する県の補償費は、当初の99.8億円から128.8億円に増える見通し。跡地取得費(137.8億円)、防災拠点整備費(57.4億円)は変わらない。

 JR貨物からの用地引き渡しが2022年度末となることも説明した。広域防災拠点は当初20年度の利用開始を見込んでいたが、工事はターミナル駅移転完了後にしか着手できず、大きくずれ込む可能性を示した。

 20年度を最終年度とする県震災復興計画の期間内で広域防災拠点の利用開始が不可能となったことについて、村井知事は「大変申し訳ない。一日も早い利用開始を目指す」と述べた。

3420荷主研究者:2019/03/31(日) 11:30:13

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190223_12042.html
2019年02月23日土曜日 河北新報
<JRバス東北>高速バス「仙台-古川線」3月からスイカ使えます

 ジェイアールバス東北(仙台市)の高速バス「仙台-古川線」は、3月1日から「Suica(スイカ)」など交通系ICカードの利用が可能になる。

 片道1000円の運賃は、カード利用で従来の回数券と同じ800円(小学生以下は従来通り500円)になる。仙台市交通局発行の「icsca(イクスカ)」は利用できない。

 ICカード導入についてジェイアールバス東北の担当者は「仙台-古川線は通勤利用が多く、キャッシュレス化による乗降時の時間短縮で利便性を高めたい」と話している。

 ICカードの利用開始に伴い、回数券の販売は今月末で終了する。使用期限は来年2月末。

3421荷主研究者:2019/03/31(日) 11:30:33

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190223_72003.html
2019年02月23日土曜日 河北新報
<阿武隈急行>新型車両到着 1編成2両、7月に運行予定

梁川車両基地に運び込まれた阿武隈急行の新型車両

 宮城、福島両県を結ぶ第三セクター鉄道の阿武隈急行(伊達市)の新型車両2両(1編成)が22日、伊達市の同社梁川車両基地に搬入された。1988年の全線開通から初の車両更新で、運転開始は7月1日を予定する。

 同社が使ってきた全20両は老朽化し、全ての更新が必要。ただ赤字経営が続いており、今回の2両の更新費約4億5000万円は国の補助金約1億5300万円を活用するとともに、両県や沿線5市町が会社分も含めて負担した。

 新型車両は正面が薄い藍色で側面はステンレスのまま。側面の前方近くなどに、阿武隈急行を表す「A」をデザインしている。乗車定員は2両合わせて計270人で、これまでより50人ほど多い。

 JR福島駅から阿武隈急行に乗り入れる形でけん引され、車両基地に入った。安海(あずみ)好昭専務は「地域の交通機関として電車事業を続けられるのは大変喜ばしい。これまで以上に地域の方々に乗車いただきたい」と話した。

 阿武隈急行は新年度も2両(1編成)を更新する方向で、今後、沿線自治体などが負担割合などを検討する。同社は赤字経営が続いており、本年度末の累積赤字は11億5000万円を超える見通し。

3422荷主研究者:2019/03/31(日) 13:03:59

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190224_13022.html
2019年02月24日日曜日 河北新報
消えゆくUFO型信号機 宮城県内の22基、5年以内に全て撤去

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190224kahoku01.JPG
撤去される「UFO型」信号機=20日、仙台市青葉区小田原5丁目の市道交差点

 全国でも珍しい「UFO型」と呼ばれる信号機の撤去が宮城県内で進んでいる。同型の生産は終了しており、県警は順次、別タイプに切り替えたり、標識で代替したりする方針。道路環境の変化も背景にあり、県内に22基残るUFO型は5年以内に全て姿を消す。

 UFO型の正式名称は「懸垂型信号機」で、東北では宮城のみ導入した。製造元によると、全国でも過去に愛知県と群馬県に各数基が設置された程度という。

 一基で4方向の車両と歩行者に表示でき、柱1本でつり下げられるのが特徴。宮城県警によると、県内では1979〜86年に設置されたが記録が残っておらず、総数は不明という。

 県警交通規制課は「道幅が狭い割に交通量が多かった当時の道路事情に適した型だったのだろう」と推察する。

 仙台市青葉区宮町地区では20、21日、市道交差点2カ所の2基が撤去された。幹線道路に囲まれた同地区は生活道路が抜け道に使われやすく、県警や市が昨年から車道幅を狭めるなどの対策を進める。UFO型の撤去もその一貫で、今後は一時停止の標識を交差点に設置し、速度抑制を図る。

 県内では他に、仙台市に17基、石巻、白石両市と大和、大河原、亘理各町に各1基の計22基ある。県警は2023年までに全信号機の発光ダイオード(LED)化を目指しており、UFO型もLEDの通常型や一時停止の標識に交換する。

 交通規制課の担当者は「UFO型は斬新な形で、設置当時は画期的だった。見納めまで役割を全うしてほしい」と話す。

3423荷主研究者:2019/03/31(日) 13:10:34

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190226_12005.html
2019年02月26日火曜日 河北新報
伝統工芸の技をブランド化 仙台の瀬戸屋、東北の職人とコラボ 雄勝石の酒杯限定発売

瀬戸屋が発売した日本酒向けの杯「雄雪」

 食器卸売業の瀬戸屋(仙台市)は、陶芸家ら東北の伝統工芸職人と組んだ独自ブランド「彩地器(さいじき)」を設立した。既に地元の原料を使った食器などを製作するプロジェクトに取り掛かっており、21日に第1弾となる日本酒用の杯「雄雪(ゆうせつ)」を発売した。同社は杯をシリーズ化し、6県の職人が地元の石で手掛けた作品を商品化する。

 雄雪は原料に石巻市雄勝町特産の雄勝石を使用。直径約8センチ、高さ約3.5センチで、飲み口の厚さを2ミリ以下にして口当たりを軽くした。土とうわぐすりに加えた雄勝石の粉が焼けて変化し、表面の独特の乳白色を生み出した。

 約1300度の高温からゆっくり温度を下げることでできる雪の結晶のような文様も特徴で、杯一つ一つで違うという。仙台市青葉区の陶芸家岩井純さん(六華窯(りっかがま))が手掛けた。

 価格は税抜き2万円、300個限定で販売。若林区の同社本店のショールームや電子商取引(EC)サイトで取り扱う。今後は花巻市や福島県会津美里町の陶芸家と協力した商品も開発し、順次発売する。

 同社は東北を拠点とする唯一の陶磁器卸問屋。創立70年目の現在、業界を取り巻く環境は厳しい。全国の陶磁器製食器販売額は2002年に約7200億円だったが、12年には約3410億円と半減した。市場縮小に伴い百貨店や量販店など扱う店舗も減り、メーカーの直販による卸の中抜きも進んだ。

 生き残り策として考えたのが、製造から販売まで担う自社ブランドの設立。同社の売り上げのうち卸売りは将来的に2〜3割程度になると想定され、彩地器ブランドの商品販売が主力事業として期待される。

 金野智哉取締役は「後継者難など問題を抱える東北の伝統工芸に光を当て、国内外に技術を発信したい。各地の窯や職人の技術の継承も目指し、杯だけでなく漆器など他の食器の製造も検討したい」と話した。

3424荷主研究者:2019/03/31(日) 20:16:42

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190228_13025.html
2019年02月28日木曜日 河北新報
<さくら野仙台破産2年>ビルの法的紛争が全て終結、再開発協議本格化か

さくら野百貨店仙台店が入っていた建物。一等地の行方を多くの市民が注視している

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)の運営会社エマルシェ(同)が自己破産した問題で、同店跡地のビルのオーナーらの間で行われていた複数の調停や訴訟が全て終結したことが27日、関係者への取材で分かった。2017年2月27日の自己破産申請から2年がたち、ビル解体や再開発に向けた協議が本格化する見通しだ。

 関係者によると、一部オーナーが別のオーナーらに原状回復費用などについて仙台簡裁に申し立てた調停が今月26日、条件面で折り合い、成立した。

 他にも建物取り壊しの同意を求める調停や未払い賃料の支払いを求める訴訟などがあったが、いずれも終息している。法的紛争が解決したことでオーナーらは3月以降、解体の方法や再開発の方向性など具体的な協議に入るとみられ、エマルシェの破産手続きも同月下旬に終わる見込み。

 仙台店は八つのビルで構成され、6オーナーが所有する。このうち匿名組合が出資するさくら野DEPT仙台合同会社(東京)が最大のオーナーで、同店跡地のビルと土地の約8割を所有。他は仙台店の前身の百貨店時代からのオーナーらが分割している。

 仙台店の建物は、マンション管理にも適用される区分所有法の対象となっており、原則として建物全体の解体は全オーナーの同意が必要となる。建設関係者らによると、建物は解体に1年以上、同規模の建物を新築するとさらに2〜3年程度かかると見積もられる。

 さくら野DEPTは解体と一体的な再開発を主張している。一方、他のオーナーにはJR仙台駅前に位置する一等地の権利の確保や主体的な再開発を狙い、さくら野DEPTが主導する解体に反発する声があるという。再開発に高い関心を示す大手デベロッパーの動向も今後の焦点となる。

 商店街関係者は「水面下で見えない動きが続いている。商圏活性化のためにもできるだけ早く合意を形成し、再開発につなげてほしい」と望んでいる。

[さくら野百貨店仙台店]前身の丸光は1946年創業。2001年に親会社のマイカルが破綻し、02年に民事再生手続きを経て再建。運営社名を「さくら野百貨店」とした後、10年に「エマルシェ」に変更した。06年に売上高約200億円を誇ったが、近年は業績が悪化。建物賃料の未払いも恒常化し、負債額約32億円を抱え、17年2月に破綻した。跡地前の「青葉通」の路線価は62年連続で東北トップとなっている。

3425荷主研究者:2019/03/31(日) 20:17:05

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190228_11018.html
2019年02月28日木曜日 河北新報
<再生の針路>外郭南門の復元に着手/多賀城市 菊地健次郎市長

緊急避難・物流路として建設中の清水沢多賀城線

菊地健次郎市長

 宮城県内で9542人が亡くなり、1220人が行方不明になった東日本大震災から間もなく8年になる。国の復興・創生期間の終了まで残り2年。津波で被災した沿岸部の社会資本整備は仕上げの段階に入ったが、被災者のなりわいや生活の復興の進み具合は地域によって、ばらつきが大きい。沿岸自治体の首長に、復興の状況や課題などを聞いた。

◎震災8年 被災地の首長に聞く(6)

 -現在の復興の状況は。

<縦貫2市道整備>
 「事業は着々と進んでいる。2019年度当初予算の復興分は、17年度比で半減した18年度からさらに減り、同期比19.5%減の30億6580万円になった」

 「工業団地『さんみらい多賀城・復興団地』は立地協定を結んだ11事業者のうち8社が操業し、残る1区画も交渉中だ。団地内に設ける防災拠点の備蓄倉庫やイベントスペースも19年度末に完成する」

 -残る事業や課題は。
 「市域を南北に結ぶ二つの緊急避難・物流路の市道清水沢多賀城線(977メートル)と笠神八幡線(1520メートル)だ。総事業費は計131億円。進捗(しんちょく)率は昨年11月末現在で78%。20年度に完成する。清水沢多賀城線は、国道45号から東北歴史博物館や多賀城跡へのアクセスを飛躍的に向上させる」

 「下水道事業などで他自治体からの派遣職員に頼る状況が続く。西日本豪雨で被災した広島県呉市からの派遣は18年度途中で打ち切ったが、友好都市の天童市や福岡県太宰府市などから引き続き、8人を派遣してもらえそうだ」

 -復興のシンボル、多賀城外郭南門の復元事業が動きだす。

<創建1300年好機に>
 「国の補助を受けられる見通しが立ち、多賀城創建1300年に当たる24年までに完成させたい。地域活性化の好機であり、ガイダンス施設を充実して観光にも力を入れる。官民連携の事業推進体制を整え、多様なイベントも展開する。ただ、国の予算措置次第で先延ばしになる恐れがある」

 -復興関連事業の柱として市中心部に整備した市立図書館が入る多賀城駅北ビルA棟の利用が好調だ。
 「16年3月の開館以来、19年1月末で来館者は約430万人になった。各地から視察も多く『東北随一の文化交流拠点』として定着してきた。駅前から市役所脇を通り、近くにある市文化センターに至る歩道を整備中だ」

 -復興に向けた新たな展開は。
 「市内に四カ所ある災害公営住宅の家賃の減免措置を5年延長する。11月から段階的に値上げされるのに合わせ、市が独自に補助する」

 「市長室が入る市役所東庁舎は耐震不足のため、新たに北庁舎を建て、20年度完成を目指す。市民サービス向上ため郵便局併設も検討している」

 「復興のゴールが見えてきた今、副市長を交代させて若返りを図る。4月に就任予定の新しい副市長は現職より8歳年下になる」

3426荷主研究者:2019/03/31(日) 20:38:03

https://www.sankei.com/region/news/190302/rgn1903020029-n1.html
2019.3.2 07:03 産経新聞 地方宮城
東北の外国人宿泊者数、初の100万人超え アジアから直行便増が追い風

 東北地方の外国人延べ宿泊者数が昨年、100万人泊(1人2泊なら2人泊とカウント)を上回ったことが、東北運輸局がまとめた平成30年1〜11月の調査結果で分かった。東北での“100万人”超えは19年の統計開始以来初めて。全国で最も伸びが顕著な地域となっており、「航空機の直行便の増便などを背景に、アジアを中心とした外国人旅行客の注目が、東北にも集まってきている」(同局国際観光課)と話している。(高梨美穂子)

 ◇

 東北運輸局は観光庁「宿泊旅行統計調査」から、東北6県分の1〜11月の外国人延べ宿泊者数を集計(従業員数10人以上の施設が対象)。30年1〜11月の外国人延べ宿泊者数は112万1210人泊で、前年同期(89万3170人泊)と比べて26%増加。震災前の22年同期と比較しても136%増となっていた。

 前年同期比の伸び率を全国の地域別で比べると、(1)東北26%増(2)北信越18・1%増(3)中国16・9%増で、2割を超えたのは東北だけ。東北の中でも宮城県の伸びは35・9%と群を抜き、全国1位だった。

 理由について、同課は「立地的にも宮城に泊まって東北を周遊することが多い。昨年10月に台湾から仙台空港にLCC(格安航空会社)便が増えるなど、直行便があるアジア圏からの旅行客が増えた」という。

 30年1〜11月の国・地域別の外国人宿泊者数は多い順に(1)台湾47万610人泊(前年同期比27%増)(2)中国17万5990人泊(同21%増)(3)韓国7万5290人泊(同4%増)(4)香港6万4810人泊(同26%増)(5)タイ5万7670人泊(同39%増)。以下、米国、豪州、シンガポール、ベトナム、マレーシアと続く。おおむね、2桁台の伸びで推移していた。

 「全国の傾向からみて韓国、台湾、香港の旅行客の日本滞在期間は1週間かそれ未満。東北には直行便や北海道からの周遊が多い。欧米の旅行客は東京、成田、関西空港から入り、10日間ほどの滞在でも東北にいるのは2、3日程度が多いようだ」(同局)。

 昨年11月単月では福島県は前年同月比42%増の1万4600人泊と急増。SNSを駆使したタイ、台湾に向けたPRに県が力を入れており、同局は「タイでは多くのフォロワーがおり、それが影響したのでは」と話す。これらの国・地域からの紅葉観光が増加を後押しした。一方、青森県の11月は前年同月比11%減の2万5020人泊。昨年9月の北海道胆振東部地震の影響が残ったとみられる。

3427荷主研究者:2019/03/31(日) 20:39:54

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190302_11006.html
2019年03月02日土曜日 河北新報
<さくら野仙台跡地>仙台市、一部に地上権 再開発へ関与不可避

 2017年2月に閉店したさくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)跡地の一部に、仙台市が地上権を設定していることが1日、分かった。関係者によると、地上権は建物などに対する権利で、土地の所有権と同様の権限がある。ビルのオーナーらが建物解体や再開発に向けた協議を進める際、地上権者の市の関与は避けられない情勢だ。

 市が地上権を設定しているのは、市地下鉄仙台駅の出入り口付近に当たる跡地西側の一部。出入り口は17年6月下旬から閉鎖されている。土地には鉄筋コンクリート7階、地下2階の建物が立っている。

 市は1985年12月、地下鉄施設を所有する目的で地上権を設定した。権利の範囲は地上から地下にまで及び、地下鉄施設が存続する間は権利も続く。土地の所有権は、地上権設定当時の個人から別の個人へと移転した。

 市が地上権に関して設けた特約によると、建物を築造などする際には設計と工法について市の同意を得ることや、地下鉄の障害となる建物設置や掘削などをしないことが決められている。

 仙台店跡地を巡り、市はこれまで一定の距離を置いてきた。郡和子市長は17年12月の定例記者会見で「地権者間で調整するのが先だ。話し合いで支援を求められれば前面に出るが、それさえないところで、しゃしゃり出る場面ではない」と述べた。

 一方、地元の不動産関係者は「市は跡地に絡む地上権者であり、跡地の在り方を考える関係者であることは確かだ」と指摘。別の経済関係者は「仙台の顔と言える一等地を放置しておくことはオーナーだけでなく、多くの市民にとっても不利益だ」と訴える。

 今後、跡地の建物が解体される場合などの対応について、市交通局営業課の担当者は河北新報社の取材に「地下鉄施設に支障が出ないようにするため、工事関係者と設計や工法などを協議し、同意する手続きを踏んでいく」と答えた。

[地上権]民法で定められた借地権の一つ。他人の土地に建物などの工作物などを所有するため、その土地を使用する権利。地下などにも設定可能。土地の所有者が変わっても権利を主張でき、地主の承諾がなくても譲渡できる。

3428荷主研究者:2019/04/14(日) 19:44:52

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190303_11011.html
2019年03月03日日曜日 河北新報
魯迅の下宿跡地、仙台市が記念広場化 21年3月完成予定

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190303kahoku01.JPG
魯迅が下宿した「佐藤屋」跡地。市は南半分に建つ元地権者の木造住宅を解体し、記念広場を整備する=仙台市青葉区米ケ袋1丁目

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190303kahoku02.JPG

 仙台市は、近代中国の文豪、魯迅(1881〜1936年)が留学時代に暮らした青葉区米ケ袋の下宿跡地を買い取り「魯迅記念広場(仮称)」として整備する。完成は2021年3月の予定で、足跡をたどる案内板などを設置し、魯迅ゆかりの地を後世に伝える。

 市公園課によると、広場を整備するのは東北大医学部の前身、旧仙台医学専門学校で学んだ時代の下宿「佐藤屋」跡地。敷地は423平方メートル。東北大片平キャンパス西側にあり、眼下に広瀬川を臨む。現在は元地権者が暮らした木造2階の建物が残る。

 魯迅が下宿した当時の建物は現存しないが、跡地はゆかりの地として名高く、魯迅を尊敬する仙台の中国人留学生、中国人観光客らが数多く訪れる。

 魯迅は1904年から1年半、旧仙台医学専門学校で学んだ。佐藤屋に下宿したのは数カ月だけだったものの、下宿を営んだ旧仙台藩士の佐藤喜東治氏から3代にわたり、魯迅の子孫との交流が受け継がれた。

 2004年、当時の藤井黎市長が市内であった魯迅留学100周年式典で、跡地を歴史遺産として活用する方針を表明。元地権者が15年に他界し、空き家となったため、市は17年3月に土地と建物を取得した。

 広場整備の基本計画は本年度内に策定する。5月ごろに建物を解体して更地にし、あずまや、ベンチ、魯迅の解説板などを設置する。20年度に工事に入り、21年度に利用を始める。

 東北大片平キャンパスには、魯迅が学んだ旧仙台医学専門学校の階段教室(六号教室)が残り、市博物館(青葉区)には魯迅之碑がある。市は記念広場の整備後、ゆかりの地を巡る観光ツアーなどを検討する。

 市公園課の担当者は「広瀬川や青葉山を一望できる立地。眺めの良い広場としても親しんでもらいたい」と期待する。

3429荷主研究者:2019/04/14(日) 19:59:59

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190307_12024.html
2019年03月07日木曜日 河北新報
仙台空港-JR仙台駅 直行バス16日から運行

 仙台バス(宮城県岩沼市)は16日、仙台空港とJR仙台駅間を直行するリムジンバスの運行を始める。仙台空港の旅客数増加を受け運行を決めた。東北運輸局が6日に路線開設を認可した。

 30人乗り車両を使い、1日7便を運行する。仙台空港発が4便、仙台駅発が3便で、所要時間はいずれも48分。仙台東部道路などを経由する。料金は仙台空港アクセス線に合わせて大人650円、小学生以下330円に設定した。

 仙台空港は路線の新規就航や増便で旅客数が増加している。同社は「アクセス線は沿線住民の利用も増え、混雑している。台風などで鉄道が運休した時の代替手段にもなる」と話した。

 運輸局によると、仙台空港と仙台駅間のリムジンバス運行は2009年1月以来。現在はタケヤ交通(宮城県川崎町)が仙台駅経由で仙台空港と秋保温泉、国営みちのく杜の湖畔公園を結ぶ路線を1日5往復運行している。

3430荷主研究者:2019/04/14(日) 20:16:09

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190308_12044.html
2019年03月08日金曜日 河北新報
仙台駅前オフィスビル、空き室率2%台 調査開始以来初の水準 2月

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた2月の仙台市内のオフィスビル空き室率は、前月比0.06ポイント下がり、4.52%となった。統合や郊外からの移転に伴う成約があり、2カ月ぶりに低下した。

 調査5地点のうち4地点で改善した。仙台駅前は0.14ポイント低下の2.90%で、1992年の調査開始以来、初の2%台を記録した。放送関連企業の統合に伴う他地区からの移転や新規進出があった。一番町は小規模な成約があり、0.05ポイント低下の3.19%。

 県庁・市役所は外資系企業の郊外からの移転に伴う大型成約が影響し、0.27ポイント低下の6.88%だった。周辺オフィスは0.43ポイント低下の7.90%で調査開始以来、最低水準となった。

 仙台駅東は0.43ポイント上昇の7.97%。全地点の1桁台は20カ月連続。

 仙台支店の担当者は「県庁・市役所を除いて大きな動きはなかったが、広い空き室の少ない状況が続いている」と説明した。調査対象は延べ床面積が990平方メートル以上の349棟。

3431荷主研究者:2019/04/14(日) 20:30:01

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190309_13033.html
2019年03月09日土曜日 河北新報
さくら野仙台店運営会社 破産手続き27日終結へ

 さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)の運営会社エマルシェ(同)が自己破産した問題で、同社の破産手続きが今月27日に終結する見込みであることが8日、分かった。

 関係者によると、非公開の債権者集会が8日に仙台地裁であり、破産管財人が経過や見通しを示した。

 仙台店跡地のビルの原状回復費などを巡り、一部オーナーらとの間で進めていた調停が2月下旬、仙台簡裁で成立。他のオーナーとの折衝なども経て、弁済に充てられるべき財産や、破産手続きによらず随時弁済を受けられる債権が確定した。エマルシェの資産は約6億円、負債は約36億7000万円に上るという。

 破産申請当時、エマルシェの社長だった安藤俊氏は河北新報社の取材に応じ「仕入れ先やお客さまなど多くの方々にご迷惑をお掛けした。改めておわび申し上げる」と謝罪した。

 仙台店は八つのビルで構成され、6オーナーが所有する。他に建物取り壊しの同意を求める調停などもあったが、いずれも収束している。オーナーらは今後、ビルの解体方法や再開発の方向性など具体的な協議に入るとみられる。

 仙台店の関係者は「跡地はJR仙台駅前の一等地に位置する。できるだけ早く合意を形成し、再開発によってにぎわいをもたらしてほしい」と話す。

3432荷主研究者:2019/04/14(日) 20:44:47

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190310_11031.html
2019年03月10日日曜日 河北新報
<仙台・東部復興道路>工事最終盤、秋に全線開通 津波への多重防御完成へ

沿岸部を南北に貫く東部復興道路。秋の全線開通に向け、最終盤の工事が急ピッチで進む=仙台市若林区荒浜付近

 東日本大震災に伴う津波で甚大な被害を受けた仙台市の沿岸部で、宮城県道塩釜亘理線を6メートルかさ上げした「東部復興道路」の整備が最終盤を迎えている。全長10.2キロの盛り土工事は今月末で98%が完了し、秋に全線開通する。津波にのまれた仙台平野に新たな堤防が築かれ、海岸堤防との多重防御が完成する。

 市によると、まだ盛り土がされていないのは若林区の荒浜交差点付近と井土浦川付近の2カ所だけ。周辺道路と接続する取り付け道路、交差点14カ所の整備も進む。新年度はガードレールや信号機の設置を急ぐ。

 復興道路から西に延びる県道荒浜原町線など三つの避難道路は今月中に総延長7.0キロのうち5.9キロの整備が終わり、夏には完成する見通し。復興道路や避難道路などには「津波避難方向」を矢印で示した標識を33カ所に取り付ける。

 復興道路は2014年3月着工。当初は今月末の完成を目指したが、一部区間で地盤改良などが必要になり、全線開通は約半年遅れる見込みとなった。

3433荷主研究者:2019/04/14(日) 20:49:36

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190313_11028.html
2019年03月13日水曜日 河北新報
<みやぎ県北高速道>築館工区の1.7キロ 6月9日開通へ

 東北自動車道と三陸沿岸道を結ぶ「みやぎ県北高速幹線道路」のうち、宮城県が栗原市の築館工区(約1.7キロ)を6月9日に開通させる方針を固めたことが12日、分かった。

 同工区は片側1車線で、国道4号築館バイパスと既設の築館東インターチェンジ(IC)を結ぶ。2013年5月に着工し、事業費は約69億円。開通式典後、午後3時から一般車両の通行が可能になる。

 市中心部の交通渋滞緩和が期待される。東北道と交差する栗原市築館に県が整備する栗原IC(仮称)が完成すれば、県北高速を通じた東北道への接続も可能となる。

 県北高速は東日本大震災からの復興支援道路に位置付けられている。県は20年度中の全線開通を目指し、残りの佐沼工区(登米市、約3.6キロ)で架橋工事などを進めている。

3434荷主研究者:2019/04/14(日) 21:48:58

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190320_12008.html
2019年03月20日水曜日 河北新報
JR仙台駅周辺でホテル計画加速 インバウンド増などへ受け皿拡大期待

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190320kahoku01.JPG

 JR仙台駅周辺でホテルの新設計画が相次いでいる。東北初進出のブランドや新業態のホテルもある。仙台市中心部は東日本大震災の復興需要が落ち着いた後、訪日外国人旅行者(インバウンド)やビジネス需要が増加。ホテル客室数が不足しており、受け皿の拡大が期待される。

 「ドーミーイン」を全国で運営する共立メンテナンス(東京)は、東北では初展開となる和風ビジネスホテル「御宿野乃」を広瀬通沿いに建設する。開業は2021年春を見込む。

 御宿野乃は旅館のような畳敷きの館内が特徴。市中心部では既にドーミーインを3棟運営しているが、同社は「インバウンドが地方に拡散している。ワンランク上の和風ホテルでニーズを取り込みたい」と説明する。

 東北に初進出するのは仙台駅東口に20年夏に開業する「ホテルグランバッハセレクト」。新設される複合ビルに入居し、全150室ほどになる予定。

 運営は「とんかつ新宿さぼてん」を展開するグリーンハウスフーズ(同)などのグループ会社。宿泊需要の拡大を背景に相次ぐ異業種からの参入組で、14年から自社ブランドのホテルを展開する。仙台が全国4カ所目となる。

 京阪ホールディングス(大阪市)傘下のホテル京阪(同)も東北初進出し、青葉通沿いに20年夏、約200室のホテルを開業する。「ダイワロイネットホテル」と「R&Bホテル」はそれぞれ市中心部に2棟目の建設を計画し、工事を始めた。

 仙台駅周辺では、平均稼働率が90%を超えるホテルも多い。仙台市誘客戦略推進課は「大規模な学会開催時などは客室が不足し、盛岡や福島のホテルを利用するケースも多い」と受け皿拡大を歓迎する。

 一方、計画中のホテルはいずれも宿泊特化型のビジネスホテルだ。大規模な国際会議やインバウンドの富裕層を呼び込むため、観光業界には会議や宴会機能を持つシティーホテルの進出を望む声が根強い。

 15年に仙台市で開かれた国連防災世界会議では各国の閣僚らが泊まるスイートルームが足りず、客室のランクを落としたり市中心部から離れた温泉旅館を使ったりしたという。

 東北観光推進機構の紺野純一専務理事推進本部長は「シティーホテルが増えれば街の魅力や機能は高まるが、事業者目線で考えれば進出は簡単ではない。インバウンドを増やし、進出しやすい状況をつくっていくことが重要だ」と語る。

3435荷主研究者:2019/04/14(日) 21:53:52

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190321_12009.html
2019年03月21日木曜日 河北新報
<仙台空港>旅客チャーター便に貨物搭載実験、国際貨物需要掘り起こし 震災で取扱量減の回復へ

タイへの旅客チャーター便に積み込まれる貨物

 東日本大震災で大きく落ち込んだ貨物取扱量を回復させようと、仙台空港で20日、タイ国際航空が運航する旅客チャーター便に貨物を載せる実験が行われた。宮城県の受託事業で、通常は貨物を搭載しない旅客便を活用して東北の国際航空貨物の潜在需要を実証し、新たな定期便就航にも結び付けたいという。

 荷主は東北の自動車メーカーと研磨機メーカーの2社。20日朝に到着した同航空の旅客チャーター便に自動車部品など約1トンが積み込まれ、約2時間後にタイに向け輸出された。

 空港を運営する仙台国際空港(名取市)が実証実験への協力を呼び掛け、日本通運が荷主2社から集荷。一つの大口貨物に仕立て、同じく協力企業の日本航空が積み込みを担った。

 実証実験は24日に発着する旅客チャーター便でも行われ、輸出だけでなく輸入も実施する計画。ゴールデンウイークなどの期間に離着陸する便でも実施を検討しており、貨物需要を把握して新規就航のセールス材料にする。

 仙台国際空港貨物営業グループの伊良波長治チーム長は「仙台からの貨物搭載にはまだ伸び代があると分かり、有意義だった」と強調。日通仙台航空支店の木村慎也次長も「これまで成田空港まで1日輸送して出していた。地元仙台から輸出できるのがメリット」と説明する。

 仙台国際空港によると、仙台空港の2011年度の国際貨物取扱量は159トンで、10年度に比べ1620トン減った。被災した影響で物流が成田空港にシフトしたためで、その後も回復していない。

3436荷主研究者:2019/04/14(日) 21:55:23

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190323_12043.html
2019年03月23日土曜日 河北新報
<仙台市バス>「直営継続は無理」外部監査人、民間譲渡提言

 仙台市包括外部監査人の瀬戸卓公認会計士は22日、市バス事業の経営改善計画などを調べた2018年度の監査結果を公表した。行政判断で維持する不採算路線以外は、民間に事業譲渡しても影響は限定的とみられ「もはや直営の継続は無理がある」と指摘した。

 市交通局は17年3月、全路線が赤字の市バスの経営改善計画(17〜21年度)を策定。利用促進により乗車効率の向上を図る一方、利用客の少ない路線は減便などで費用を抑制することを打ち出した。

 監査結果は、走行1キロ当たりの人件費が民間平均の1.7倍で、労働生産性が低いことが赤字の要因と分析。「乗車効率の改善が優先度の高い課題と言えるか」と疑問を投げ掛けた。

 減便による利便性の低下がさらなる利用者減少を招き「バス事業が負のスパイラルに陥る」と指摘。「民間に事業譲渡し、サービス水準を維持しながら経営改善を図ることが望ましい」と提言した。

 宮城交通などに運行委託する営業所、出張所が民営化した場合の収益も試算した。東仙台営業所(宮城野区)では3500万円の営業利益が見込まれ「民間譲渡は可能」と指摘した。

 瀬戸監査人は市役所で開いた記者会見で「市の経営改善計画にはさまざま課題がある。コスト構造にメスを入れ、民営化を含む抜本的な対策を検討すべきでないか」と強調した。

3437荷主研究者:2019/04/14(日) 21:56:12

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190323_12033.html
2019年03月23日土曜日 河北新報
関電不動産開発、仙台圏に攻勢 中心部にマンション郊外で一戸建て分譲へ

仙台市青葉区大町に建設する新ブランドのマンション完成予想図

 関西電力グループの関電不動産開発(大阪市)が仙台圏で事業を拡大している。東日本大震災後、不動産需要が旺盛な仙台市中心部でマンションの新ブランドを展開し、他デベロッパーと顧客獲得を争う。郊外では前身の時代から培ってきたまちづくりのノウハウを生かし、大型開発プロジェクトを進める。

 同社は1月、市地下鉄東西線の青葉通一番町駅近くの青葉区大町1丁目で新ブランド「シエリア」のマンション建設に着工した。鉄筋コンクリート23階、総戸数90戸。2021年3月完成を見込む。約30平方メートル〜約160平方メートルの全16タイプの住戸を用意し、多様な生活スタイルに対応する。

 IoT(モノのインターネット)技術を採用し、外出時に施錠や家族の帰宅が確認できるサービスを導入する計画。開放された空地を設けることで容積率の割り増しなどが認められる市の「総合設計制度」を活用し、青葉通に面した箇所に緑化を施す。

 これに先行してJR仙台駅東口の若林区新寺では20年1月、シエリアの12階建てマンションが完成する予定だ。

 不動産関係者によると市中心部では18〜21年に各デベロッパーが計約20棟、1800戸規模の新築マンション供給を計画する。

 関電不動産開発仙台住宅事業部の担当者は「大町のマンションはシエリアの旗艦物件。オフィスビル取得や商業施設開発など事業領域を広げ、街の魅力を高めたい」と話す。

 関電不動産開発は16年に関電不動産とMID都市開発(旧松下興産)が合併して誕生した。関西や首都圏を中心に事業を展開し、宮城県内でも1970年代以降、住宅団地の新富谷ガーデンシティ(富谷市)のまちづくりなどに参画した。

 現在、泉区の泉パークタウンで最後の開発区域「第6住区」の開発にも携わっている。22年春以降に一戸建て用地1965区画を分譲予定。三菱地所やパナソニックなどと共同で事業に取り組み、参加企業の先進技術やサービスを導入した社会課題解決型のまちづくりを目指す。

 関電不動産開発の勝田達規社長は「この街に住む方が、心から住んで良かったと思うようなまちづくりに貢献したい」と意気込む。

3438荷主研究者:2019/04/21(日) 22:45:04

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190325_11027.html
2019年03月25日月曜日 河北新報
<始動!若林署>(上)分割/繁忙署の負担軽減

当直勤務に当たる仙台南署員。無線や通報、相談電話が次々と入った=13日夜

 仙台市若林区荒井地区に4月1日、宮城県内で約30年ぶりの新設警察署「若林署」が誕生する。東日本大震災の津波浸水域を含む同区全域を受け持つ。多くの被災者が移り住む新しい街で、復興まちづくりの一環として治安をどう守るのか。役割と課題を探った。

 「若林区若林4丁目で追突事故。けが人あり」

 1日午後7時ごろ、110番を受理した県警通信指令室から仙台南署当直に無線連絡が入った。署員2人が小走りで事故捜査用のワゴン車に乗り込み、現場に向かった。

 約15分後、今度は太白区西の平1丁目で人身事故が発生したと連絡があった。2人は若林4丁目の事故処理を終えると一息つく間もなく、約6キロ離れた現場へ急いだ。

<秋田全県に匹敵>
 1日夕〜2日朝までの当直時間中に南署が受けた通報は34件。「怪しい車が止まっている」「外がうるさい」といった住民の声にも署員は現場に足を運んだ。丸1日が当直態勢となる土日祝日には、100件近い通報が寄せられることもある。

 刑事担当の男性巡査長(30)は「現場から現場へのはしごは日常茶飯事で、2時間寝られればいい方だ。完徹(完全徹夜)の日もある」とこぼした。

 南署は仙台市の若林、太白両区のほとんどを管轄してきた。東の太平洋岸から西の山形県境までと広範囲で、管内人口は約36万人と県内24署で最多だ。

 管内の昨年の刑法犯認知件数は2247件で秋田県全体(2460件)に匹敵する。5年前に比べて全県で3割減った一方、管内の減少率は1割未満にすぎず、相対的に繁忙度を増している。

 仙台市全5区への警察署設置は1989年の政令市移行から続く検討課題だ。90年の泉署開設で若林区が唯一の空白区になり、区民らが再三にわたって陳情。2005年に14年の開設がようやく決まったが、東日本大震災の被災署の再建が優先され、計画は5年遅れた。

 若林署の実現をライフワークとした同区選出の元県議千葉達さん(73)は「警察署は生活安全のインフラだ。地域密着で活動してほしい」と期待する。

<円滑な連携必要>
 170人態勢でスタートする同署は主に南署から人員を振り分けられたが、県内有数の規模だった南署の分割には懸念もある。

 大規模署は人員面での機動力を生かした捜査が可能だ。太白、若林両区で昨年10〜11月に6件連続発生したひったくり事件では他の事件も抱える刑事1、2課以外の警察官を総動員して聞き込みと張り込みを繰り返し、容疑者の早期逮捕につなげた。

 隣り合う両区を2署で分担すれば、それぞれきめ細かな活動ができる半面、広域的な事案では円滑な連携が求められる。若林署副署長に就く県警の及川謙太郎同署準備室長は「他署と助け合い、時には競い合いながら住民の安心、安全に貢献したい」と話す。

[メモ]若林署は県内25カ所目の警察署で、若林区荒井東1丁目に立地。鉄筋4階の庁舎は延べ床面積約4100平方メートル。鉄筋2階の車庫・倉庫棟も設ける。用地取得を含む総事業費は約30億円。仙台東署から卸町、仙台南署から若林区中央幹部、連坊、河原町、六郷、荒井の各交番を編入し、6交番体制をとる。

3439荷主研究者:2019/04/21(日) 22:45:41

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190326_13012.html
2019年03月26日火曜日 河北新報
<始動!若林署>(下)変貌/復興へ治安が鍵に

発展著しい荒井東地区に立つ若林署(中央左)。東側には地下鉄車両基地と仙台東部道路が並ぶ

 若林署は仙台市若林区荒井の大規模な土地区画整理事業地の東端に建つ。一帯には東日本大震災の被災者が再建した住宅が並び、新しいまちづくりが進む。仙台の復興の象徴とも言える地域だ。

<防災機能を強化>
 署から約100メートル南に荒井東市営住宅(11階)がそびえる。市内外の被災者だけでなく一般入居者も含め約300世帯が入る。

 昨年12月下旬、同住宅の一室で死後数カ月とみられる住人男性(60)の遺体が見つかった。男性は1人暮らしで近所付き合いはなかった。住民同士の見守りの限界を示した一件だった。

 住民らでつくる荒井東町内会の庄司宗吉会長(83)は「警察署が近くにあるのは心強い。住民は震災の傷を抱え、心のケアが必要だ。課題を共有し、協力してもらえればありがたい」と期待する。

 署の東側は震災の津波が押し寄せた仙台東部道路が南北に走る。津波浸水域に隣接する署として防災機能を強化させたのも特徴だ。

 敷地内の倉庫棟2階に自家発電機を置いたほか、太陽光発電パネルも設置し災害時に電源を確保する。断水時に使えるマンホールトイレや水、食料を備蓄して災害対応に当たる警察官をバックアップする。救命胴衣やゴムボートなどの資機材もそろえた。

<区西部に懸念も>
 約500メートル北の市地下鉄東西線荒井駅は、仙台の東の拠点として周辺開発が進む。マンションやショッピングモール、イベント施設が続々と建ち、観光客や買い物客など外部から大勢が集うのと比例して治安悪化への懸念も高まる。

 今月中旬まで仙台南署長を務めた県警の鈴木孝彦首席監察官は「人口増加に伴い交通事故や犯罪が増える可能性がある。地域と連携して、スピード感ある対応が必要だ」と指摘する。

 若林署は当初、住民らの要望で区の中央部を貫く国道4号沿いや区役所周辺への立地も検討された。その後、十分な用地を確保でき、地下鉄開業で人口が増えることなどが考慮され、現在地に決まった。

 区のほぼ東端への立地により、区西部の一部地域は仙台南署の管轄時に比べ警察署まで遠くなった。西部は古い住宅地が多く、空き巣や忍び込みなどの侵入盗が多発している。

 区の最西部に近い南材地区町内会連合会の菅井茂会長(74)は「車がない高齢者は地下鉄を乗り継がないと警察署に行けなくなる。近くの交番ですぐに相談できる体制を整えるなど機能を充実させてほしい」と望む。(報道部・古賀佑美、荘司結有)

[メモ]仙台市の町名別住民基本台帳によると、若林区荒井地区(荒井大字、荒井1〜8丁目、荒井東1、2丁目、荒井南)の人口は1月1日現在で5350世帯、1万2854人。東日本大震災前の10年4月の同地区(当時は荒井大字のみ)に比べ世帯数は2倍、人口は1.8倍に増えた。

3440荷主研究者:2019/04/21(日) 22:51:49

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190326_12042.html
2019年03月26日火曜日 河北新報
<民営化の針路 仙台空港>(上)競争激化/地方間で新路線を争奪

台湾からの旅行者らでにぎわう仙台空港の国際線到着ロビー

 仙台空港は2016年7月、全国の国管理空港で初めて民営化されて以降、旅客数の最多記録を更新するなど東北の空の拠点として存在感を高めている。東急電鉄など7社による運営会社「仙台国際空港」(名取市)が、民間ならではの事業展開で早くも結果を出した一方、前例のない地方空港ビジネスだけに誤算も少なくなかった。同社の現在地を振り返り、課題を探る。(報道部・保科暁史)

<台北線が10倍に>
 東急時代に渋谷再開発などに携わった後、未経験の空港運営に挑んで3年近く。仙台国際空港の岩井卓也社長は今、うれしい誤算に期待を膨らませる。

 民営化前、わずか週2便の仙台-台北線が19年7月、週19便の運航になる。「まさか3年で約10倍に増えるとは思いもよらなかった」と驚きを隠さない。

 仙台空港民営化の2日前、国際線では初の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾が就航。17年9月には国内LCCピーチ・アビエーション(大阪市)が路線を開いた。

 仙台国際空港は、旅客数に連動した着陸料制度を導入し、航空会社の新規就航や増便のリスクを減らした。さらに若者や女性の利用が多いLCCの就航が、潜在需要を開拓した。座席の供給量が増えても搭乗率は高い状態が続き、相次ぐ増便を呼び込んだ。

 仙台空港の成功は、東北の他空港にも波及した。花巻空港では18年8月に台北線が就航。青森空港では19年7月、路線が開設される。その他の空港でも多くのチャーター便が運航された。台湾から東北を訪れた延べ宿泊者数は18年、約50万人となり、16年に比べて倍増した。

<大きい経済効果>
 文字通りの誤算もある。新たな国際線の就航地がまだ一カ所も開拓できていない。岩井社長は「民営化から3年後には中国への新路線が誕生するのではないかと考えていた」と明かす。

 訪日客の増加に伴い、地方空港の路線獲得競争も過熱している。仙台空港に続いて高松や神戸、鳥取なども民営化され、今後も多くの空港で予定されている。新規就航に向けた需要喚起などで航空各社にアピールする。

 ただ、民営、公営にかかわらず、地方空港の路線誘致では訪日客需要を取り込みたい自治体との協力も必要になる。

 ある航空会社によると、国際線1路線で年間億単位の経済効果が見込めるとされ、多くの自治体は多額の税金をつぎ込んででも誘致する価値を見いだしている。訪日客の宿泊費や交通費を補助金で負担するインセンティブを航空会社に与え、路線を呼び込んでいる。

<県との連携必要>
 宮城県も新年度、新路線を就航した航空会社に対し、1路線当たり最大3000万円を助成する事業を導入する。

 航空会社関係者は「国際線の誘致には発着枠の調整や国の認可取得など規制が多く、民間だけでは限界がある。仙台国際空港は宮城県などと連携を深めるべきだ」と指摘する。

3441荷主研究者:2019/04/21(日) 22:52:13

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190327_12005.html
2019年03月27日水曜日 河北新報
<民営化の針路 仙台空港>(中)独り立ち/訓練重ね運用経験積む

真剣な表情で航空機トラブルの図上訓練に臨む空港運用部の担当者ら

 仙台空港は2016年7月、全国の国管理空港で初めて民営化されて以降、旅客数の最多記録を更新するなど東北の空の拠点として存在感を高めている。東急電鉄など7社による運営会社「仙台国際空港」(名取市)が、民間ならではの事業展開で早くも結果を出した一方、前例のない地方空港ビジネスだけに誤算も少なくなかった。同社の現在地を振り返り、課題を探る。(報道部・保科暁史)

 「エンジン停止の確認は速やかにできていたか」

 仙台空港で3月11日、航空機の滑走路逸脱を想定した図上訓練があった。国土交通省から仙台国際空港(名取市)に出向した職員が、対応を指摘した。

<ノウハウを学ぶ>
 仙台空港は2016年7月に民営化したが、滑走路の管理や事故発生時の対応など空港運用の専門性が高い業務は国から専門職員の出向を受け、仙台国際空港空港運用部の担当者がノウハウを学んできた。その期限の3年が迫り、7月以降は独り立ちしなければならない。

 トラブルが発生した場合は管制から一報が入り、状況によって現場での情報収集や関係機関への連絡、滑走路閉鎖の手続きなどが必要になる。運用ルールの把握はもちろん、迅速で的確な判断が担当者に求められる。

 民営化からたった1カ月余りの16年8月、大きなトラブルが起きた。航空大学校の小型プロペラ訓練機が胴体着陸。火災などは起きなかったが、滑走路を約3時間閉鎖した。

<トラブルに対応>
 当時、対応の中心になったのは出向職員で、同社の担当者はサポートに回った。空港運用部運用企画グループの野川達也統括グループ長は「経験値がなく、先の想定ができない中での判断の難しさを痛感した」と振り返る。

 同社の担当者に空港運用の経験者はほぼいない。運用ルールを覚えるだけでなく、ルールが作られた背景も調べることで過去の教訓を学んだ。最も重要な判断力、調整力に必要な経験は図上訓練などの疑似体験を積み重ねて養った。

 18年12月には、小型機が着陸時に滑走路を外れるトラブルが発生した。直前に同様の事故を想定した訓練をしていたこともあり、運用部の担当者が関係機関と連携して対応。約2時間半後に滑走路を再開した。

 「これで自立できる」。野川統括グループ長は確信を得た。

<「健全な恐怖感」>
 民営化後、運営会社の有責事故や重大事故は一件もない。空港運用の経験はなかったが、仙台国際空港に参画する東急電鉄や前田建設工業の出身者は、鉄道運行や建設作業の現場で安全を担う人材育成の重要さを身に染みて知っている。

 仙台国際空港の岩井卓也社長は「もうかる、もうからないは社会的使命を果たしてからできる話。安全への健全な恐怖感は、どの業界にも共通する感覚ではない。空港経営はわれわれにとって、親和性の高い分野への参入だった」と語る。

3442荷主研究者:2019/04/21(日) 22:52:37

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190328_12004.html
2019年03月28日木曜日 河北新報
<民営化の針路 仙台空港>(下)体制整備/人員拡充し攻めの経営

20億円をかけて整備したピア棟。減価償却費などが今後の負担となる

 仙台空港は2016年7月、全国の国管理空港で初めて民営化されて以降、旅客数の最多記録を更新するなど東北の空の拠点として存在感を高めている。東急電鉄など7社による運営会社「仙台国際空港」(名取市)が、民間ならではの事業展開で早くも結果を出した一方、前例のない地方空港ビジネスだけに誤算も少なくなかった。同社の現在地を振り返り、課題を探る。(報道部・保科暁史)

 仙台国際空港(名取市)に吸収合併された宮城県の第三セクター、仙台空港ビルの社員らは2016年7月、戦々恐々として民営化を迎えた。

<素早い意思決定>
 乗り込んでくる運営会社の株主企業は東急電鉄や豊田通商などの大手企業だ。「脱落者が出るのではないかと思った」と、空港ビル出身の馬場秀治人事総務グループ長は振り返る。

 三セクとは意思決定の早さが全く違った。空港ビル時代から要望があった携帯電話の充電設備などは、すぐに整備された。売り上げやコストに対する意識が違う。戸惑うケースも少なくなかった。

 仙台国際空港の従業員数は19年4月で160人を超え、民営化前に比べて倍増する。株主企業の出向者約30人と空港ビルなどの出身者約70人に加え、民営化後に中途採用した数が70人近くに上る。

 人員体制の急拡大は、仙台国際空港で深刻な人員不足が続いていたことの裏返しでもある。

 金子次郎取締役管理部長は「運営者を決める提案コンペの段階で必要人員を想定したが、実際に始めてみなければ分からないことが多かった」と語る。

<東北出身者7割>
 ほとんどの社員が未経験の業務に当たった。休暇は取りづらく、残業に追われた。岩井卓也社長は「日々の業務を回しながら体制を直していくのは本当に大変だった」と説明する。

 救いは、航空業界の人材流動性が高かったことだ。航空会社や空港運営会社などの経験者を次々と採用できた。そのうち7割を東北出身者が占める。東北の地方銀行を辞め、2月に入社した管理部の木村泰知さんは「交流人口の拡大で東北の経済を発展させるというミッションに共感した」と話す。

 社員のバックグラウンドが多様化する中で、三セク出身者たちが感じていた「民営化アレルギー」は薄まった。馬場グループ長は「岩井社長が最初、『皆さんが主役』と言ってくれた通り、われわれを重視してくれた。出身母体を意識しなくなった」と強調する。

<設備投資 負担も>
 企業としての足元が固まってきた一方、経営面では今後、厳しい局面を迎える。2期目の17年度に初の利益を計上。3期目の18年度も黒字は維持できそうだが、「設備投資で来期は非常に厳しくなる」(岩井社長)という。

 44年度の目標に掲げた年間旅客数550万人に対応できる旅客搭乗棟(ピア棟)を18年10月、20億円をかけて整備した。18年度の旅客数は358万人ほどの見込み。先行投資で建設費を抑えようという経営判断だが、年間で億単位になる減価償却費や管理費などがのし掛かる。

 ターミナルビルの大規模なリニューアルも計画する。岩井社長は「新規の設備投資を背負いながら利益を出していくということが次の挑戦だ」と意気込む。

3443荷主研究者:2019/04/21(日) 22:57:46

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/4346/
2019-03-26 みやぎ建設新聞 #物件(仙台圏)
108企画/仙台市二十人町に賃貸マンション新築/RC10階建て約1470㎡で45戸/大木建設の施工決まる

 108企画(仙台市宮城野区二十人町302の11 坂口栄司代表取締役)は、仙台市宮城野区二十人町に賃貸マンション「108レジデンス」(仮称)の新築を立案し、大木建設の施工を決めた。

 建設場所は仙台駅東第二土地区画整理事業内で、仙台市宮城野区二十人町305の1地内の敷地344平方㍍。仙台駅に徒歩圏内の至便なエリアだ。

 計画では、ここにRC造10階建て、延べ1468・68平方㍍、45戸の賃貸マンションを新築する。

 設計・監理はエムズ企画設計が担当。2020年3月上旬の完成を予定している。

3444荷主研究者:2019/04/21(日) 23:32:50

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190327_12006.html
2019年03月27日水曜日 河北新報
<ニトリ>東北初の都心型小型店、仙台ロフトに4月5日オープン 駅前需要取り込みへ

東北初のニトリエクスプレスが開業する仙台ロフト

 家具チェーン大手のニトリ(札幌市)は4月5日、東北初の都心型小型店舗「ニトリエクスプレス」を、JR仙台駅西口(仙台市青葉区)の仙台ロフト5階にオープンする。仙台駅周辺は大型商業施設の相次ぐ改装で人の流れがさらに活発化しており、同社は需要の取り込みを図る。

 ニトリエクスプレスは売り場面積約1200平方メートル。小型のインテリアや生活雑貨など、電車でも持ち帰り可能な商品を中心に約5500点を取り扱う。広い売り場が必要なソファやベッドなど大型家具は展示しないが、店内での注文には対応する。

 ニトリホールディングス広報部の担当者は「通勤客や若年層、主婦層をターゲットにしている。今後の東北での出店場所は乗降客の多いターミナル駅を中心に調査中」と説明する。

 仙台駅周辺では、仙台パルコ(仙台市)とエスパル仙台を運営する仙台ターミナルビル(同)が施設を改装して品ぞろえを強化。ニトリエクスプレス開業で、仙台ロフトは今年1月から進めてきた大規模改装を終える。

 仙台ロフトの前田誠一館長は「駅前の立地を生かしつつ、新店などを迎えて館全体の集客力アップ、魅力度アップを目指したい」と意気込む。

3445荷主研究者:2019/04/21(日) 23:56:03

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190401_13006.html
2019年04月01日月曜日 河北新報
<マーブルロードおおまち>アーケード パッと明るく 改修終了

明るくなったマーブルロードおおまち商店街。関係者がくす玉を割り、工事の完成を祝った=仙台市青葉区一番町3丁目

オブジェとして復活した昔話の人形。桃太郎やかぐや姫などが通行人を楽しませる

完成したマーブルロード商店街の一番町通り側ゲート=仙台市青葉区一番町3丁目

マーブルロード商店街の完成を祝ってオルガンの演奏をする仙台在住の音楽家・斎藤めぐむさん=仙台市青葉区一番町3丁目

 仙台市青葉区のマーブルロードおおまち商店街のアーケード大規模改修工事が終わり、31日に記念式典があった。商店街はより明るくなったことに加え、出入り口の路面が滑りにくい素材に張り替えられるなど安全性も向上した。

 式典には関係者ら約20人が出席。おおまち商店街振興組合の相沢博彦理事が「改修工事で、安心で安全な商店街に近づけた。多くの皆さんが楽しい時間を過ごしてほしい」とあいさつ。くす玉が割られると通行人からも歓声が上がった。

 改修工事はアーケードの老朽化に伴うもので、一部に雨漏りがあったアクリル樹脂製の屋根をふき替え、鉄骨部分は明るい白色に塗り直した。雪や雨の日に滑りやすいと指摘があった入り口4カ所の路面を天然の御影石に張り替えた。

 商店街に点在するモニュメント柱(高さ約2.5メートル)の上に設置され、約15年前まで時報に合わせて動いていた6体のからくり人形(高さ約50センチ)はオブジェとして復活。買い物客の注目を集めていた。

 入り口ゲートは周囲の景観に合わせたデザインに変更し、夜間はLED照明で7色に輝くようになった。

 若林区の主婦小山千恵子さん(70)は「改修前より商店街が明るくなって気分がいい。アーケード街は仙台の顔なので、街のイメージアップにつながるのではないか」と話した。

3446荷主研究者:2019/04/21(日) 23:58:07

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190401_13020.html
2019年04月01日月曜日 河北新報
<仙台空港アクセス線>混雑激化 訪日客増で拍車 JRなど4両編成増検討

乗客で混み合う仙台空港駅のホーム

 仙台空港アクセス線は東日本大震災後に乗客が増え続け、時間帯によって乗車できないほどの混雑になっている。沿線の宅地開発の進展に加え、仙台空港を利用する訪日外国人旅行者(インバウンド)の急増が拍車をかけた。共同運行する仙台空港鉄道(宮城県名取市)とJR東日本は輸送力の強化を模索するが、アクセス線特有の障壁もあり、混雑緩和は容易ではない。

<乗車諦める客も>
 3月25日朝、大きな荷物を抱えた観光客らが続々と仙台空港駅(名取市)の列車に乗り込んだ。2両編成の列車はぎゅうぎゅう詰めになり出発。途中の南仙台駅(仙台市太白区)では高齢女性が混雑に驚き、乗車を諦めた。

 仙台空港鉄道が運営する仙台空港、美田園、杜せきのした3駅の2017年度の1日当たりの乗降客は初めて1万人を超え、6年連続で過去最多を更新した。10年度に比べて約60%も増えた。

 震災後、被災地からの移転や復興需要も相まって沿線の宅地開発が進み、通勤通学客が増えた。仙台空港も16年7月の民営化以降、旅客数を拡大し、17年度は過去最高の約344万人を記録した。運営会社の仙台国際空港は、18年度は358万人程度を見込む。

 仙台空港鉄道によると、インバウンドのうち、バスで周遊する団体客以上に個人客が増えていることもアクセス線の利用率を高めたという。

 アクセス線開通で乗客が減り、廃止されていた空港と仙台駅を結ぶリムジンバスも10年ぶりに復活し、3月16日に運行が始まった。4月には杜せきのした駅に隣接するイオンモール名取(名取市)の増床も予定され、さらに乗客増加が見込まれる。

<特有のハードル>
 一方、3月のダイヤ改正では2両編成と4両編成を一部入れ替えただけで全体の輸送量は変わらなかった。

 JR東仙台支社は単線区間の仙台空港-名取間の制約や、仙台駅ホームの列車の混雑状況といった現状を踏まえ、増便ではなく4両編成を増やす「増結」を優先的に検討する。

 増結には車両の新造か、支社管内の車両運用を見直してアクセス線に使う車両をもっと確保するかの2通りがある。新造は2両だけで億単位の費用がかかり、完成に数年を費やす。投資判断は慎重にならざるを得ない。

 現実的なのは車両運用の見直しだが、アクセス線特有のハードルがある。最大6両をワンマン運行するアクセス線の車両には、ホームに設置したカメラから映像を受信し、運転士がドアの開閉や発車を判断するためのモニターが備わっている。他線の車両を走行させるにはモニターを加える改造工事が必要になる。

 仙台支社の担当者は「改造は1年以上かかるが、費用は新造より1桁低い。まずはアクセス線に使える車両を捻出できるか前向きに考える」と説明する。

 仙台空港鉄道の菅原久吉社長は「輸送力強化は早く実現したいが、財務状況が厳しい。費用の分担なども含めてJRや宮城県などと協議を進める」と話す。

[仙台空港アクセス線]2007年開業。仙台空港-仙台間(17.5キロ)を快速17分、普通25分で結ぶ。車両は仙台空港鉄道が3編成とJR東日本が4編成を保有し、現在は1日上下計86本を運行する。

3447荷主研究者:2019/04/28(日) 14:38:17

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190402_12006.html
2019年04月02日火曜日 河北新報
<大塚家具>仙台ショールーム閉店へ 東北唯一の店舗、経営悪化受け5月上旬に

大塚家具の仙台ショールームが入る複合ビル=仙台市青葉区花京院

 大塚家具(東京)が、東北で唯一展開する店舗「仙台ショールーム」(仙台市青葉区)を5月上旬に閉店する方針を固めたことが1日、同社への取材で分かった。経営悪化に伴う店舗整理の一環。空きスペースには業務提携する貸会議室・ホテル運営の「ティーケーピー」(TKP、東京)が入る見込み。

 インターネット通販の普及などに伴い、大塚家具の2018年の店舗売り上げは前年比12.9%減少した。18年は全国6店舗を閉店し、規模の適正化を進めている。

 仙台ショールームは09年、JR仙台駅北側の複合ビル「ソララプラザ」3〜8階に開店。18年4月に規模を縮小し、空いた7、8階にTKPの貸会議室「TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口」がオープンした。TKPは同店の稼働が好調であることから増床を検討している。

 大塚家具によると、仙台ショールームの売り場面積は7483平方メートルで、全国14店舗中7番目と中規模に当たる。従業員30人は別店舗で雇用を続ける。

3448荷主研究者:2019/04/28(日) 14:42:08

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190403_13025.html
2019年04月03日水曜日 河北新報
津波で被災の仙台・藤塚地区、集団移転跡地に食・農・温泉施設21年秋にもオープン

「アクアイグニス仙台」の完成イメージ。「居久根の駐車場」が囲む敷地内の中心部に畑やハウス、レストランなどを配置する

 東日本大震災で被災した仙台市若林区藤塚地区に、レストラン、農園、温泉などの複合施設「アクアイグニス仙台」を整備する計画を2日、建設業の深松組(仙台市)が発表した。市の防災集団移転跡地利活用事業に応募し、候補に選ばれた。牧歌的な空間で有名シェフ監修の料理やデザートが味わえる場所とし、国内外からの誘客を図る。

 同社によると、敷地面積3万4000平方メートル。農園レストラン、ベーカリー、地元食材が並ぶマルシェ、物販棟、温泉棟などを建設する。延べ床面積は計1万平方メートルに及ぶ。温泉棟は高さ16メートルの3階建てで、津波発生時は避難場所に使う。

 田んぼビオトープ、収穫体験ができる畑、イチゴやトマトのハウスも配置する。周囲は駐車場とし、屋敷林「居久根(いぐね)」に見立てて樹木で包む。2020年春に着工し、21年秋ごろのオープンを目指す。地元から200人程度を雇用する。

 カフェやレストランのメニューは、世界的に活躍するパティシエの辻口博啓氏、鶴岡市のイタリア料理店「アル・ケッチャーノ」オーナーシェフ奥田政行氏、東京の人気店「賛否両論」店主笠原将弘氏が、地元食材を取り入れて考案する。3人はイベントとして開く料理教室にも参加する。

 「アクアイグニス」ブランドの施設は、同名の運営会社(東京)が三重県菰野(こもの)町で展開し、多くの行楽客を集めている。仙台市の施設は同社と深松組が共同運営する予定という。

 深松組の深松努社長は「すぐ近くに仙台空港があり、外国人観光客の利用が見込める。沿岸部の周遊観光の拠点にしたい」と話した。

3449荷主研究者:2019/04/28(日) 14:42:32

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190403_12050.html
2019年04月03日水曜日 河北新報
<イオンモール名取>19日に増床リニューアルオープン 杜せきのした駅と直結

杜せきのした駅とデッキで直結する増床棟

 イオンモール(千葉市)は19日、イオンモール名取(名取市)を増床リニューアルオープンする。2007年2月の開店以来、増床は初めて。隣接する既存棟も大規模改装し、増床着工前の16年度に年約950万人だった来館者を約1200万人に拡大する集客効果を見込む。

 増床棟は鉄骨3階、延べ床面積約2万5000平方メートル。1階はピロティ形式の駐車場となる。2階には吹き抜けの空間を配し、屋根付きのデッキで仙台空港アクセス線杜せきのした駅と直結する。2、3階には東北初出店の飲食店など計約50の専門店が入る。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190404_12005.html
2019年04月04日木曜日 河北新報
<イオンモール名取>総店舗240、東北最大級、19日に増床リニューアルオープン

杜せきのした駅とデッキで直結する増床棟

 イオンモール(千葉市)は19日、イオンモール名取(宮城県名取市)を増床リニューアルオープンする。2007年2月の開店以来、増床は初めて。隣接する既存棟の大規模改装も行い、増床着工前の16年度に年約950万人だった来館者を約1200万人に拡大する集客効果を見込む。

 増床棟は鉄骨3階、延べ床面積約2万5000平方メートル。1階はピロティ形式の駐車場となる。2階には吹き抜けの空間を配し、屋根付きのデッキで仙台空港アクセス線杜せきのした駅と直結する。2、3階には東北初出店の飲食店など計約50の専門店が入る。

 既存棟を含めた延べ床面積は約14万2000平方メートル、総店舗数は約240で、同社が東北6県で運営する14のショッピングモールの中で最大規模となる。

 既存棟には人気の食物販店を集めた「けやきマルシェ」を新設。名取市の子育て支援拠点施設や市図書館の返却ボックスなども備え、地域連携を深める。

 主なターゲットの30〜40代ファミリー層への訴求力を強めながらシニア世代の取り込みも進め、福島、山形両県にも一層の商圏拡大を図る。イオンモール名取の前森剛志ゼネラルマネージャーは「近隣だけでなく、車で1時間以上の場所からもお越しいただき、長い時間ショッピングを楽しめるような店づくりをしたい」と話す。

 イオンモールの三嶋章男常務営業本部長は「既存の有力店の増床が一番投資効率がよく、確実な集客につながる」と強調する。

 一方、東北大雨宮キャンパス跡地(仙台市青葉区)で計画する商業施設の開業時期については、「建設コストが高まっており、新規出店は時機を見ながら慎重に進める」と説明する。

3450荷主研究者:2019/04/28(日) 14:43:39

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190405_12034.html
2019年04月05日金曜日 河北新報
<仙台空港>18年度旅客は361万人 過去最多更新、営業損益2年連続黒字

 仙台空港を運営する仙台国際空港(名取市)が4日発表した2018年度の同空港の旅客数(速報値)は前年比5.0%増の361万1938人となり、17年度に続き過去最多を記録した。国内線、国際線ともに新規路線の就航などが功を奏した。同社の18年度の営業損益は2年連続の黒字となる見通し。

 国内線の旅客数は330万1127人で前年比4.5%増えた。昨年4月、東北と山陰を結ぶ初の定期便として地域航空会社フジドリームエアラインズ(静岡)が運航を開始した出雲線や、既存路線の増便などが押し上げた。

 国際線は10.7%増の31万811人。訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加に加え、前年に就航したピーチ・アビエーション(大阪)の台北線が通年運航したことなどが寄与した。

 19年度の目標旅客数は376万人に設定。営業損益も3年連続の黒字を見込む。仙台国際空港の担当者は「エアポートセールスを積極的に強化し、東北全体の交流人口拡大に取り組んでいく」と話した。

3451荷主研究者:2019/04/28(日) 14:43:58

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190405_13059.html
2019年04月05日金曜日 河北新報
東北初の都心型ニトリ 仙台ロフトにオープン 雑貨中心5500点

生活雑貨を中心に5500点以上の商品が並ぶ店内

 家具チェーン大手のニトリ(札幌市)の都心型小型店舗「ニトリエクスプレス仙台ロフト店」が5日、JR仙台駅西口(仙台市青葉区)の仙台ロフト5階にオープンした。都心型小型店舗の出店は東北で初めて。生活雑貨を中心にそろえ、通勤客らを取り込む。

 店舗面積は約1200平方メートル。仙台市郊外に3カ所ある大型店舗の5分の1程度の規模となる。食器や台所用品、収納グッズなど5500点以上を並べる。大型家具はデジタルカタログを使って注文できる。

 午前10時〜午後9時。22日までの記念セールは東北6県のニトリ31店舗でも開催する。

3452荷主研究者:2019/04/28(日) 14:44:16

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190406_12009.html
2019年04月06日土曜日 河北新報
仙台圏の新築マンション18年は1346戸 過去10年で最多、価格は高止まり

 2018年の仙台圏の新築マンションの供給戸数は前年比174戸増の1346戸と過去10年で最多だったことが、広告代理店DGコミュニケーションズ仙台支社の調査で分かった。平均価格はコンパクトな間取りが増えたため、前年比161万円減の4236万円。坪単価は依然として高水準で、集客数は鈍化している。

 仙台圏の供給状況は表の通り。市場をけん引する青葉区は中心市街地に14棟581戸と、5年ぶりに500戸を超えた。若林区は市地下鉄東西線沿線に3棟121戸、太白区はあすと長町エリアを中心に6棟375戸だった。

 少子高齢化の影響で、郊外から中心市街地へ転居する中高年層が増えた。1、2LDKの人気が高まったため、青葉区の平均価格は約800万円下がった。

 坪単価はほぼ横ばいの188万円。東日本大震災前の10年の1.5倍となる水準で高止まりしている。震災以降の資材費や人件費の高騰が原因とみられる。

 3、4LDKが主戦場となるファミリー層の買い控えが響き、18年12月末時点の期末成約率は前年比3.8ポイント減の78.1%だった。

 同社東日本カンパニー営業推進室の吉野敦室長は「建設費の高騰はすぐには解消されないため、坪単価は今後も高止まりする可能性が高い。開発業者や建設業者の企業努力に期待するしかない」と話した。

3453荷主研究者:2019/04/28(日) 21:20:43

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190410_12005.html
2019年04月10日水曜日 河北新報
<ヤフー>7月に仙台オフィスを開設 財務・経理の一部を移管

 インターネット検索大手のヤフー(東京)は9日、仙台市青葉区の市中心部に今年7月、仙台オフィスを開設すると発表した。本社の財務・経理業務の一部を移管し、初年度は従業員30〜40人体制を予定する。

 仙台オフィスの床面積は約380平方メートルで、民間のビルに入居するとみられる。地元採用の従業員と業務委託先のスタッフが詰める。今後、従業員を増やす方針で、UターンやJターン希望の社員を募る。

 同社は事業継続計画(BCP)や復興支援の観点から、積極的に複数拠点化を図っている。2012年には石巻市の石巻河北ビルに「石巻復興ベース」を開設。八戸市にも八戸センターがある。仙台オフィスの設置で全国15カ所目となる。

 管理部門の強化のため、同社はバックオフィスの開設を検討。先行他社へのヒアリングなどを行い、仙台への開設を決めたという。経営をサポートする質の高い管理部門構築を目指す。

 同社の本間浩輔、坂上亮介の両常務執行役員が12日、仙台市役所を訪問。郡和子市長に立地表明書を提出し、仙台を進出先とした理由や業務内容を説明する。

 郡市長は9日の定例記者会見で「市の経済成長戦略2023はICT(情報通信技術)による地域産業の高度化を重点プロジェクトに掲げる。ヤフーの進出決定は大きな弾みになり、うれしい」と期待を寄せた。

3454荷主研究者:2019/04/28(日) 21:29:08

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190411_13045.html
2019年04月11日木曜日 河北新報
学都仙台の交流拠点に 東北学院大五橋キャンパス、近隣住民に概要説明

東北学院大五橋キャンパスの完成予想図

 学校法人東北学院(仙台市青葉区)は10日、市環境影響評価(アセスメント)条例に基づき、旧仙台市立病院跡地(若林区)に整備する「五橋キャンパス」の概要を近隣住民に説明した。今年10月下旬にも解体工事を始め、2023年4月の供用開始を目指す。

 大学キャンパス整備準備室長を務める東北学院の原田善教常任理事は説明会で「学都仙台の連携交流の拠点として、新たなにぎわいを創出したい」と理解を求めた。

 新キャンパスは、中央の広場を囲み、ホール棟(地上4階)、講義棟(同7階)、高層棟(同16階)、工学部が入る研究棟(同8階)の4棟で構成する。延べ床面積は約6万4000平方メートル。

 ホール棟には大型パイプオルガンを備えた多目的ホール(1000席)、高層棟には地域との連携・共働の支援施設や図書館などが入る。市民向けの公開講座や学術セミナーを開くなど、開かれたキャンパスを目指す。

 五橋キャンパスは、愛宕上杉通を挟む既存の土樋キャンパス(青葉区)と一体化した都市型キャンパスとの位置付け。市地下鉄南北線五橋駅と高層棟を地下通路でつなぎ、学生らの移動がスムーズにできるようにする。

3455荷主研究者:2019/04/28(日) 21:33:28

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190412_12056.html
2019年04月12日金曜日 河北新報
仙台のオフィスビル空き室率4.48% 2ヵ月連続で低下 駅東の大型成約影響 3月

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた3月の仙台市内のオフィスビルの空き室率は、前月比0.04ポイント低下の4.48%だった。仙台駅東での大型成約があって2カ月連続で下がり、1992年の調査開始以来過去最低だった昨年12月の4.40%に次ぐ低さだった。

 調査5地点のうち、最も低い仙台駅前は2.90%と最低を更新した前月と変わらなかった。駅東はIT系企業の拡張移転と自社ビル建て替えに伴う移転で大型成約があり、0.57ポイント低下の7.40%だった。

 県庁・市役所周辺は他地区からの移転で中小規模の成約があり、0.23ポイント低下の6.65%と3カ月連続で改善している。

 一番町周辺はオフィス用品店の店舗縮小に伴う大型解約の影響が大きく、0.20ポイント上昇の3.39%。周辺オフィスは0.18ポイント上昇の8.08%だった。

 仙台支店の担当者は「広い空き室が少ない状況は依然として続いている。2020年以降に予定される大型ビルの供給までは、空き室率の大きな変動はないだろう」と説明する。調査対象は延べ床面積990平方メートル以上の349棟。

3456荷主研究者:2019/04/28(日) 21:34:06

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190412_12070.html
2019年04月12日金曜日 河北新報
東北最大級ゲストハウス 13日オープン 仙台

学生寮だった建物を改装したゲストハウス

 仙台市太白区門前町にゲストハウス「ホットイン仙台長町」が13日、オープンする。学生寮だった施設を改修し、ゲストハウスとしては東北最大級の24室に最大85人が宿泊できる。

 不動産業「いぶきエステート」(青葉区)の企画、運営。最大8人が泊まれる相部屋のドミトリーが10室、和室を含む個室が14室がある。女性専用の部屋やシャワールームも備える。

 1階の交流スペースに大きなソファや机を置き、共同キッチンを隣に設けた。今後は茶話会やヨガ教室を通じて地域住民と交流する機会をつくることも検討する。1泊2600円から。

3457荷主研究者:2019/04/28(日) 21:44:52
>>3453
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190413_11003.html
2019年04月13日土曜日 河北新報
<ヤフー>仙台進出を市役所で正式表明 従業員採用を開始

郡市長(中央)に立地表明書を提出した坂上常務執行役員(右)らヤフー幹部

 インターネット検索大手ヤフー(東京)の幹部が12日、仙台市役所を訪れ、7月に青葉区の市中心部に開設する「仙台オフィス」の立地表明書を郡和子市長に提出した。同社は新オフィスで働く契約社員20〜30人の採用を始めた。

 立地表明書などによると、仙台オフィスは民間ビルの1フロア380平方メートルに設置。本社の財務、経理業務の一部を移管し、7月1日にオープンする。契約社員20〜30人は採用後、正社員への登用を視野に入れる。業務委託先のスタッフも10人程度が働く。

 市は、市内に事務管理部門やコールセンターを新増設・移転する事業者に固定資産税相当額を助成する制度を設けており、同社も対象にする見通しだ。

 最高財務責任者(CFO)の坂上亮介常務執行役員は、2013年から河北新報社と復興支援イベント「ツール・ド・東北」を主催し、宮城県との縁が深まった経緯を説明。「仙台と東京は近く、新幹線で本社と行き来しやすい。東北大もあり、優秀な人材が豊富だ」と進出理由を語った。

 郡市長は「若い人材の東京流出に歯止めがかかると期待している。学生の人気が高い企業が、市内に働く場をつくる意味は大きい」と歓迎した。

3458荷主研究者:2019/04/28(日) 21:45:18

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190413_12002.html
2019年04月13日土曜日 河北新報
シェアオフィス+貸倉庫 仙台・丸山運送が複合施設開設

個人が利用できるデスクやソファなどを配したシェアオフィス

 シェアオフィスや貸倉庫、大会議室などを備えた複合型施設「STUDIO(スタジオ)080」が仙台市宮城野区苦竹にオープンした。運営は総合物流の丸山運送(宮城野区)。商品在庫などの保管が同じ建物内でできるシェアオフィスは珍しく、物流企業ならではのネットワークを生かし、起業家らをバックアップする。

 元印刷工場のビル(鉄骨3階、延べ床面積約4000平方メートル)を改装した。2階に1人用の固定デスク12席、月決めや時間貸しなどで利用できる共用デスク14席のワークスペース、200人収容の大会議室などがあり、1階に0.8〜5.1平方メートルの貸倉庫63区画を設けた。区画をつなげて使うこともできる。

 両階にある8〜29平方メートルのレンタルオフィス全6室は既に入居者が決まり、今後は増設を予定する。他に通常の不動産契約が必要な賃貸オフィスが3室ある。

 丸山運送は仙台港近くの本社が東日本大震災の津波で大きな被害を受け、内陸部のバックアップオフィスとしてビルを取得し、通信設備などを移管した。事業の多角化を図る中、空きスペースを活用して物流や企業同士のマッチングで新たに生まれるビジネスをサポートしようと、施設の開設を決めた。

 レンタルオフィスの入居者は、フラワーアーティストや自動車パーツの輸出入業者など幅広い。スタジオのコミュニティーマネジャー栃山剛さん(35)は「企業の成長過程でハードルになる物流や商品管理の問題も、オフィスと倉庫が近ければ解決しやすい。国内外の企業との接点を生かし、マッチングにも力を入れたい」と話す。

 利用料・管理費は固定デスクが月2万2000円、フリースペース会員が1万1000円。フリースペースは2時間500円、1日1500円で利用することもできる。貸倉庫は1980円から。連絡先は022(355)8108。

3459荷主研究者:2019/04/28(日) 21:46:23

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190414_13039.html
2019年04月14日日曜日 河北新報
<仙台医療センター>新施設が完成、災害対応強化 33診療科660床の体制に

完成した仙台医療センターの新施設

 仙台市宮城野区の宮城野原公園総合運動場の一角に隣接地から移転を進めていた国立病院機構仙台医療センターの新施設が完成し、13日、現地で記念式典があった。5月1日に開院して入院患者を受け入れ、7日に外来診療を開始する。

 新施設は地上11階、延べ床面積約6万2700平方メートルで、総工費は約290億円。33診療科660床の体制となる。

 県の基幹災害拠点病院として免震構造を備え、屋上ヘリポートを整備したほか、救命救急センターの機能を拡充。県が周辺に整備する予定の広域防災拠点と連携する。

 式典には行政、医療関係者ら約120人が出席。橋本省院長は「資材高騰などで整備に時間を要したが、無事に完成して喜びはひとしおだ。災害時の拠点として役割を果たし、患者に優しい病院を目指す」とあいさつした。

 開院日の5月1日は、現在の施設に入院中の患者200人前後が引っ越す。

3460荷主研究者:2019/04/28(日) 21:57:12

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190417_13013.html
2019年04月17日水曜日 河北新報
読書欲そそる2万冊 仙台・出版社荒蝦夷が古書店をオープン

「自然災害を読む」「仙台・宮城を読む」など、独特な分類の「古本あらえみし」の店内

 仙台市の出版社荒蝦夷(あらえみし)が15日、宮城野区榴岡4丁目に「古本あらえみし」を開店した。ライター、編集者である土方正志代表(56)の蔵書を中心に、希少本や話題書を含め約2万冊がぎっしりと並ぶ。

 店は2階建て民家の1階約16平方メートルに開設。土方さんが資料として買い集めた写真集や東北の文学・歴史・民俗、災害関連のほか、趣味のミステリーや幻想文学の単行本、文庫本、雑誌を個性豊かに取りそろえている。

 店作りや値付けは親しい古書店主の助言を受けた。店内商品の最高額は2012年に亡くなった写真家深瀬昌久さんの作品集「鴉(からす)」の30万円。1908(明治41)年発行の夏目漱石の短編集「草合」の初版本は3万円とした。地方出版社の新刊コーナーも設け、初回は那覇市のボーダーインクを取り上げた。

 開店時には5、6人が列を作った。太白区の自営業中村清史さん(46)は「怪談や東北の作家が気になる。しばらく本から遠ざかっていたが、読書欲がくすぐられた」と喜ぶ。外国文学と思想・哲学系の計13冊を購入した男性(37)は「新刊書店にない本や高くて買えない本も半額で手に入った」と声を弾ませた。

 土方さんは「目指すのは若い頃に通っていたような『昭和の古本屋』。本好きはいつの時代もいる。はやりのカフェはないが、しっかりと本を届けたい」と話す。

 当面の営業時間は正午〜午後8時で不定休。連絡先は022(298)8455。

3461荷主研究者:2019/04/28(日) 21:57:31

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190417_12026.html
2019年04月17日水曜日 河北新報
仙台-成田空港にディズニー経由の夜行バス 1日1往復運行

仙台―成田空港線の運行開始に合わせテープカットする関係者ら

 JRバス東北(仙台市)と成田空港交通(千葉県成田市)は16日、仙台-成田国際空港間を東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)経由で結ぶ夜行高速バスの運行を始めた。両社の共同運行は初めて。

 運行に先立ち同日午後、JR仙台駅東口バス乗り場で開業セレモニーがあった。JRバス東北の吉田豊社長は「インバウンド(訪日外国人旅行者)や宮城からの海外旅行者に多く利用してもらい、地域発展と国際交流に寄与したい」と強調。安価で乗り換えなくTDLに行ける点もアピールした。

 東北運輸局の及川三千男旅客第1課長は「利便性が向上し、インバウンドが東北の観光資源に目を向ける重要なツールになる」と期待を寄せた。

 新路線は1日1往復で、運賃は仙台-成田空港間が大人7700円(往復12340円)、仙台-TDL間が大人5000〜7400円。JRバス東北の青森、盛岡、秋田、山形、福島・郡山発着の既存路線も同日、ダイヤを改正しTDL乗り入れを始めた。

3462荷主研究者:2019/04/28(日) 22:07:13

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190419_13018.html
2019年04月19日金曜日 河北新報
伊達騒動と深い関わり 仙台・榴岡の文化財「釈迦堂」320年経て大修復

解体が始まった屋根の下をチェックする小山教授(右)ら

修復する釈迦堂。手前に三沢初子と綱村の母子像がある=2018年8月

 仙台藩4代藩主伊達綱村(1659〜1719年)が母三沢初子の冥福を祈って建立し、東日本大震災の影響などで劣化が進んだ仙台市宮城野区榴岡の市登録文化財・釈迦堂が全面修復されることになり、解体工事が始まった。約320年前の創建以来初めての大修復で、完成当初に近い姿に復元する。2021年の作業完了を目指す。

 釈迦堂は仙台藩を揺るがした寛文事件(伊達騒動)と関わりが深く、母子愛を象徴する歴史的建造物として知られる。高さ11.8メートル、幅・奥行きは7メートル。当初は現在のみやぎNPOプラザ(宮城野区榴ケ岡)付近にあったが、1973年、宮城県図書館の建設に伴って初子の菩提(ぼだい)寺である日蓮宗本山・孝勝寺の境内に移った。

 さらに本堂の建設などに伴って境内で移築を繰り返し、震災では壁などが破損して倒壊の恐れが生じた。元は瓦屋根で白木造りだったとされ、周囲に縁側が張り巡らされていたが、移築を繰り返すうち縁側は外され、屋根は銅板に替わるなど大幅に改変された。

 孝勝寺は昨年、綱村の300回忌に合わせて修復を計画。総工費約1億3000万円のうち、6000万円の寄付を募っている。寄付者には税の優遇措置を適用する指定寄付金制度を活用する。

 今月初旬、施工業者が小山祐司東北工業大教授(日本建築史)の指導を受けて屋根の銅板などを外す作業を始めた。約2カ月かけて解体し、仙台藩が残した建築物に関する記録などと照らし合わせて作業する。

 孝勝寺の谷川海雅(かいげ)貫首(80)は「親子愛や慈悲の心を象徴する文化財として後世に受け継ぎたい」と意気込む。寄付に関する連絡先は同寺022(256)5402。

[釈迦堂]1695年建立。伊達騒動に巻き込まれた綱村の命を守ろうと、母初子が懸命に祈りをささげたことに感謝して建てられ、母子愛を象徴する。初子が身に付けていたとされる約5センチの仏像が守り本尊。綱村が釈迦堂周辺に多数の桜を植え、榴岡公園は桜の名所となった。近くに初子の墓「政岡墓所」がある。

3463荷主研究者:2019/04/28(日) 22:10:33

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190419_12027.html
2019年04月19日金曜日 河北新報
<エスパル仙台>生鮮品充実「通勤客ぜひ」食品コーナー改装開店

生鮮品を充実させたエキチカキッチン

 仙台ターミナルビル(仙台市)は19日、仙台市青葉区のエスパル仙台本館地下1階の総菜や食品を扱う「エキチカキッチン」をリニューアルオープンする。改装は12年ぶり。生鮮食品を充実させ、通勤客らの需要に対応する。

 ◇

 仙台駅東西地下自由通路に面するエキチカキッチンは、以前から1割増の1370平方メートルに新規3、リニューアル12の計15店舗が加わり、既存店と合わせて計23店舗に改装した。

 通勤客らのニーズに合わせて生鮮食品コーナーを拡充。「いたがき」(仙台市)は別店舗だった野菜と果物の売り場を一体化させ、野菜の6割は宮城県産を取り扱う。

 総菜コーナーでは、東北初出店の中華料理店「GINZA過門香」が東京・銀座本店で一番人気のマーボー豆腐を販売。玄米専門店「寝かせ玄米DELIいろは」は無添加弁当を出す新業態を展開する。

 仙台ターミナルビルの松崎哲士郎社長は「駅周辺に建設が予定されているオフィスビルが稼働すれば、さらに通勤客を取り込める。地場産品も多いので、観光客にも利用してほしい」と話した。営業時間は午前10時〜午後9時。

3464荷主研究者:2019/04/28(日) 22:16:20

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190420_12023.html
2019年04月20日土曜日 河北新報
<仙台空港アクセス線>乗降客最多370万人 国際便増で押し上げ

 仙台空港アクセス線の2018年度乗降客数(速報値)は370万9281人となり、過去最高を更新したことが19日、県のまとめで分かった。東日本大震災後の12年度から7年連続で最高値を更新した。

 乗降客数は前年度比で1.5%増えた。駅別では、仙台空港202万6288人(前年度比6.5%増)、美田園52万4364人(2.9%増)、杜せきのした115万8629人(6.7%減)だった。

 格安航空会社(LCC)による国際線の便数増などで仙台空港の18年度旅客数が過去最高となり、乗降客数を押し上げた。美田園駅周辺の宅地開発が進んだことも利用増につながった。

 杜せきのした駅は、近くの大型商業施設が増床工事のため一部閉鎖していたこと、駅と施設を結ぶ連絡通路が通行できなかったことで利用客数が減った。

 通勤通学や仙台空港の発着便が多い時間帯の混雑解消が課題。県空港臨空地域課の升谷成幸課長は「車両の増結などで利便性を高めるよう努め、利用者をさらに増やしたい」と話す。

3465荷主研究者:2019/04/28(日) 22:16:41

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190420_12044.html
2019年04月20日土曜日 河北新報
<イオンモール名取>東北最大240店集結 リニューアルオープン

ファッションや雑貨の専門店が並び、初日から買い物客らでにぎわう増床棟

増床棟の吹き抜け部分で、関係者がテープカットしてオープンを祝った

 イオンモール(千葉市)が運営するイオンモール名取(名取市)が19日、増床リニューアルオープンした。延べ床面積約2万5000平方メートルの増床棟にアパレルや飲食店計46店が入り、規模は約14万2000平方メートル、約240店に拡大。同社の東北にある14のショッピングモールの中で最大規模を誇り、年1200万人の来館者を見込む。

 オープニングセレモニーは増床棟の象徴である吹き抜けの「杜のテラス」であり、イオンモールの吉田昭夫社長、山田司郎名取市長らがテープカットしてオープンを祝った。午前9時、開店を待っていた約2500人が店内に流れ込んだ。

 東北初出店となるのは、アパレル雑貨とカフェ「ベイフロー」、生活雑貨「ビーデザインホーム」など19店。市子育て支援拠点施設、尚絅学院大の地域連携交流プラザも開設された。店内の案内をモニターに表示するデジタルサイネージを36台設置し、災害時は緊急テレビ放送に切り替える。

 1歳の長女と訪れた岩沼市の会社員佐藤舞さん(33)は「子どもが遊べる場所や、私と夫が好きな服の店も新しくできた。家族で長い時間過ごせる」と話した。

 改装に伴い、駐車場は600台増えて4500台。営業は専門店午前9時〜午後9時、イオン午前9時(食品売り場は午前8時)〜午後10時、レストラン午前10時〜午後10時、シネマ午前9時〜午前0時。

3466荷主研究者:2019/04/28(日) 22:16:59

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190420_12043.html
2019年04月20日土曜日 河北新報
<イオンモール名取>増床、大規模改装「地域住民くつろげる場に」吉田昭夫社長

[よしだ・あきお]1983年ジャスコ(現イオン)入社。ジャスコ東北開発部長、イオンモール営業本部長などを経て2015年から現職。今年3月からはイオン副社長も務める。

 イオンモール名取が2007年の開業以来初めて、増床と大規模改装を実施した。イオンモールの吉田昭夫社長(58)に狙いと展望を聞いた。(聞き手は報道部・古賀佑美)

 -増床の目的は。

 「イオンモールは地域で最も支持される店を目指している。オンラインビジネスにはない、リアルな店の人との触れ合いを重視した。増床棟の杜のテラスは、リゾートホテルの雰囲気でお迎えし、くつろげるスペースにした。地域の待ち合わせ場所になる。モールの魅力につなげたい」

 -地域の特徴をどう店づくりに反映しているか。

 「名取市は子育て世代が多く、人口が増えている。市の子育て支援拠点施設を入れ、地域との関わりを持たせた。増床棟はじゅうたんを敷き、子どもが転んでも痛くないようにした。高齢者も足が疲れにくい。郵便局や図書館の返却ボックスもあり、地域のインフラとして活用してほしい」

 -20年にイオンモール利府(宮城県利府町)の新棟ができる。競合しないか。

 「地域に合わせてコンテンツを変えるので影響はないとみる。利府は既存店と足すと、名取より規模が大きくなる可能性がある。ファミリー、高齢者など客層によってゾーニングし、どんな世代も楽しめる施設にする」

 -東北大雨宮キャンパス跡地(仙台市青葉区)でも開発を予定している。

 「アパレルばかりではなく、スポーツ施設やカルチャー関連など、生活に潤いを与えるコンテンツを考えている。物販も食も、良質なものをバリエーションを増やして提供したい」

3467荷主研究者:2019/04/30(火) 15:12:07

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190424_12048.html
2019年04月24日水曜日 河北新報
真空部品製造のミラプロ 仙台工場開設へ 放射光関連受注も目指す

郡市長に仙台工場開設の立地表明書を提出した津金社長(左)

 真空関連部品・機器製造のミラプロ(山梨県北杜市)は23日、2020年4月に仙台市泉区に仙台工場を開設すると発表した。東京エレクトロンが生産する半導体製造装置向けの部品の生産拠点とする。当初は正社員約30人を雇用する予定で、操業から3年目には80人以上に増やす計画だ。

 津金洋之社長が仙台市役所を訪れ、郡和子市長に立地表明書を提出した。

 同社によると、東京エレクトロンが15年まで「仙台テクノロジーセンター」として使用した泉区大沢の土地と建物を18年12月に取得した。土地は約2万1500平方メートル、建物は2階建てで延べ床面積約1万平方メートル。10億円弱をかけて改修工事を行い、東京エレクトロンに供給する真空部品などの生産を始める。

 ミラプロは、岐阜県飛騨市にある重力波観測装置「KAGRA(かぐら)」に真空技術を提供した実績があり、仙台市内への建設が決まった次世代放射光施設の真空部品の受注も目指す。仙台工場を拠点に、医療機器メーカーに供給する部品の製造も視野に入れる。

 津金社長は「仙台は住みやすく、拠点開設は長年の夢だった。東京エレクトロンに近く、雪も少なく、物流に支障がない」と進出を決めた理由を説明した。郡市長は「有能な若い人材の地元定着に向け、大きな意味がある」と歓迎した。

3468荷主研究者:2019/04/30(火) 15:17:45

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190425_13001.html
2019年04月25日木曜日 河北新報
<仙台・勾当台>東北の「食」発信拠点に 市が運営事業者決定、8月カフェレストラン開設

8月上旬にオープンするカフェレストランの完成イメージ

 仙台市は東北の魅力発信拠点として、青葉区の勾当台公園に常設する施設の運営事業者を決定した。市内のレストラン運営会社など2社の共同企業体で、3月末まで園芸相談所があったグリーンハウス勾当台を改修。東北の食材を使ったカフェレストランを8月上旬にオープンさせる。

 運営事業者はレストラン運営ハミング・バード(仙台市)、イベント企画ユーメディア(同)の共同企業体。市は3月に公募を始め、5事業者の提案内容を審査して共同企業体を選び、今月22日に協定を結んだ。

 市は選定理由に関し「多彩な料理のメニュー開発、東北中のワイナリーを集めたイベントの運営といった実績がある」と説明する。

 計画によると、5月中旬から改修工事に入り、面積約115平方メートルの建物内に調理室、飲食スペースを整備。建物と定禅寺通をつなぐ空間はオープンテラスとし、市民広場などで行われるイベントを楽しみながら飲食できるようにする。

 市は1250万円を上限に工事費の一部を負担するほか、イベント実施にも800万円を助成。東北の魅力を学生が発掘するプログラム、有名シェフによる東北の食材を使ったメニュー開発などが検討されている。共同企業体は2025年3月まで運営する。

 東北の魅力発信拠点は、今年1月までグリーンハウス向かいにあった「ライブラリーパーク」の後継施設で、市は東北の食のアンテナショップと位置付ける。

3469荷主研究者:2019/04/30(火) 15:18:11

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190425_12072.html
2019年04月25日木曜日 河北新報
「かわまちてらす閖上」名取にグランドオープン

名取川の堤防沿いに建てられた商業施設「かわまちてらす閖上」=25日午後、宮城県名取市閖上

 東日本大震災の津波被害を受けた宮城県名取市閖上地区で、商業施設「かわまちてらす閖上」が25日、グランドオープンした。市内外の23事業者が飲食や物販・水産加工品販売など27店舗を出店する計画で、当初は23店舗でスタートした。復興が進む閖上地区でにぎわいづくりの拠点を目指す。

 敷地面積約4500平方メートルで、木造平屋の施設3棟などが連なる。初日は各店が野菜や水産加工品を格安で販売したり、笹かまぼこなどを振る舞ったりして、大勢の来客でにぎわった。

 年中無休。5月6日までゆりあげ港朝市駐車場からシャトルバスを随時運行する。

3470荷主研究者:2019/04/30(火) 15:18:29

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190425_12073.html
2019年04月25日木曜日 河北新報
買い物と交流の場に 複合商業施設「ブランチ仙台」フルオープン

買い物客が休憩できる中央広場を設けたブランチ仙台

 大和ハウスグループの大和リース(大阪市)は25日、仙台市泉区長命ケ丘2丁目に複合商業施設「ブランチ仙台」の西側施設を開業した。先行開業した東側施設と合わせてフルオープンとなる。

 西側施設は鉄骨2階で、延べ床面積は1万6130平方メートル。しゃぶしゃぶ食べ放題店、カフェ併設型の書店、フィットネスクラブなど20店が連なる。地域活動を支援する交流スペース「まちスポ」も入った。

 みやぎ生協(仙台市)など5店が入る東側施設には5月、託児所機能付きオフィス「ママスクエア」が東北で初めて出店する。

3471荷主研究者:2019/04/30(火) 15:41:09
さくら野百貨店跡地を再開発して高速バスターミナルを整備すれば良いのではないかねぇ。容積率上乗せ等の規制緩和で投資を誘導する必要はありそうだけど。

http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=23498
2019/4/25 日刊建設新聞 宮城版
交通ターミナルを検討 仙台都市圏の課題解消へ(仙台河川国道)

 国土交通省仙台河川国道事務所は、仙台駅が交通結節点として適切な効果を発揮するように、ターミナル施設の整備を検討する。高速バスの発着場所が点在し、乗り継ぎが不便といった課題を解消するため、高速バスを中心とした新たな交通結節点のあり方を探る。まずは交通結節点の規模や候補地を抽出するため、簡易公募型プロポーザルで調査業務を委託する。24日にプロポの手続きを公告しており、5月9日まで参加申請を募る。

 同事務所は2月3日に、県や仙台市、東北経済連合会、県バス協会、JR東日本とともに「仙台都市圏の将来を考えるシンポジウム」を開催。その中の意見交換で、仙台都市圏が抱える課題や求められる機能について、多くのパネリストから提案が寄せられた。

 パネリストの一人である村井嘉浩知事は「高速道路をはじめとする交通インフラ整備の進展や国際観光交流の活性化などにより、東北地方のゲートウェイとして物流・交流拠点間の連携強化や交通結節機能の強化が求められている」と指摘していた。

 こうした提案を踏まえ、交通結節点としての仙台駅の機能を高め、鉄道や高速バス、タクシーなどさまざまな交通機関で定時性を確保できるように、ターミナル施設の整備を検討することにした。

 ターミナル施設の候補地に関しては、仙台の中心部と東部地区を結ぶ地域高規格道路として整備が計画されている「仙台東道路」のルートも考慮しながら、仙台駅周辺のインターチェンジなども含めて選定作業が進められることになりそうだ。

 候補地や施設規模の検討に向け、最初に「仙台都市圏交通結節点調査検討業務」をプロポで委託する。業務内容は、交通結節点の規模と候補地、整備手法の検討や、交通結節点機能強化検討会準備会(案)の運営補助、同検討会(案)で実施すべき内容の考察など。業務の履行期間は2020年2月14日まで。

 プロポの参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。

 プロポの技術提案書は5月30日まで受け付ける。技術提案を求める評価テーマは、仙台駅周辺の▽交通結節点において導入すべき機能を検討する際の着眼点②交通結節点整備における候補地選定と整備規模を検討する際の着眼点――となっている。

3472荷主研究者:2019/05/26(日) 10:42:21

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190505_12041.html
2019年05月05日日曜日 河北新報
<仙台塩釜港>貨物量過去最多の4866万トン 18年、自動車など押し上げ

 宮城県は、仙台塩釜港の2018年の貨物取扱量(速報値)をまとめた。前年比4%増の4866万トンで、2年ぶりに過去最高を更新した。復興需要などを受け、仙台、石巻、塩釜の全3港区でそれぞれ取扱量を伸ばした。

 全体の約9割を占める仙台港区は3%増の4228万トンだった。完成自動車は2%増の999万トン、原油は5%増の634万トンで、工場や製油所の堅調な生産が支えた。

 石巻港区は15%増の395万トン。2018年3月に石巻市雲雀野地区で石炭バイオマス混焼発電所が稼働した影響で、木材チップが43%、石炭が28%の増加となった。

 塩釜港区は岩手県の被災地向けに出荷する砂利と砂の取扱量が前年比4倍の14万トンに増え、全体では7%増の244万トンとなった。

 県港湾課の担当者は「経済の伸びや復興需要で取り扱い量が伸びている」と分析。23年度には仙台港区の高砂コンテナターミナルの拡張工事が完了する見通しで、県は荷主への売り込みを強化している。

3473荷主研究者:2019/05/26(日) 10:43:40

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190505_13043.html
2019年05月05日日曜日 河北新報
<仙台・定禅寺通>自転車乗ったまま渡らないで!晩翠通との交差点スクランブル化で県警が注意

スクランブル化した定禅寺通と晩翠通の交差点

 仙台市青葉区の定禅寺通と晩翠通の交差点は本年度、歩行者信号が青の時に斜め方向へも横断できるスクランブル交差点に切り替わった。「便利になった」との声がある一方、交差点内で走行が禁止されている自転車の進入が相次ぎ、宮城県警が注意を呼び掛けている。

 ◇

 県警交通規制課によると、スクランブル交差点の横断歩道は歩行者専用で、自転車の走行は道路交通法で禁止されている。自転車は車両用信号に従うか、降りて手押しして横断歩道を渡る必要がある。

 スクランブル交差点を導入してからの約1カ月間、多くの歩行者が歩いている交差点内で、斜め方向に走行する自転車が、歩行者と接触しそうになるケースが目立つという。

 同課の庄司順次長は「スクランブル交差点での自転車の走行禁止というルールが浸透していない。自転車利用者はルールをよく理解し、安全に走行してほしい」と話す。

 県警によると、定禅寺通と晩翠通の交差点は2011年3月、歩行者信号が青の間は車の信号を全て赤にする「歩車分離式信号」になった。導入後、歩行者は斜め方向に横断できないルールが浸透しなかった経緯もあり、スクランブル交差点に切り替えたという。

3474荷主研究者:2019/05/26(日) 10:48:07

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190510_13044.html
2019年05月10日金曜日 河北新報
津波で全壊したサイクルスポーツセンター 来秋開業へ工事本格化 名取・閖上

くわ入れで工事の安全を祈願する山田市長

 東日本大震災の津波で全壊した宮城県名取市サイクルスポーツセンター管理棟の建設工事が本格的に始まるのを前に、閖上地区の現地で9日、安全祈願祭があった。完成は2020年7月の予定で、センターの開業は20年秋を見込んでいる。

 市幹部や工事関係者ら約30人が出席。神事の後、山田司郎市長らがくわ入れをして工事の安全を祈った。山田市長はあいさつで「閖上地区に新たなにぎわいを生み出し、観光面での復興のシンボルになる」と期待感を示した。

 新たな管理棟は鉄筋コンクリート造6階で、延べ床面積は約3100平方メートル。掘削に成功した天然温泉の浴場を備え、震災前より40人多い最大100人の宿泊を受け入れる。自転車120台程度を保管できる車庫棟も建てる。

 サイクルスポーツセンターは1975年4月に開業。東北で唯一のサイクリング専用施設として親しまれ、最盛期の82年度には約5万4500人が利用したが、津波で施設が全壊した。

 復旧後は震災前と同規模となる1周約4キロのサイクリングロードのほか、スケートボード場やバスケットボール練習場、子ども向け遊具なども整備する。敷地面積は約3万6000平方メートルで、総事業費は約20億円。温泉掘削費用の一部はインターネットのクラウドファンディングで賄った。

3475荷主研究者:2019/05/26(日) 10:48:54

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190510_12051.html
2019年05月10日金曜日 河北新報
オフィスビル空き室率 仙台駅前、最低更新 4月

 オフィスビル仲介の三鬼商事仙台支店がまとめた4月の仙台市内のオフィスビルの空き室率は、前月比0.01ポイント低下の4.47%と3カ月連続で下がった。仙台駅前は0.09ポイント下げて2.81%となり、1992年の調査開始以来の最低を更新した。

 全5地区で大きな成約、解約の動きはなかった。一番町周辺はビル内での増床や他地区からの移転拡張があり、0.13ポイント低下の3.26%。自社ビルへの移転集約があった影響で、県庁・市役所は0.23ポイント上昇し6.88%。駅東は7.55%、周辺オフィスは8.23%でともに0.15ポイント上昇した。

 仙台支店の担当者は「賃料は上がり続けているものの、需要は依然高い。空き室率は当面、低水準で推移するだろう」と話す。調査対象は延べ床面積が約990平方メートル以上の349棟。

3476荷主研究者:2019/05/26(日) 11:04:47

http://logistics.jp/media/2019/05/14/3147
2019/05/14 物流ニッポン新聞
幸信商運、東北営業所を本格稼働 海上輸送需要の受け皿に
t.kokudo

 幸信商運(縄谷幸克社長、東京都中央区)は7日、東北営業所(仙台市宮城野区)を本格稼働させた。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた仙台市蒲生北部地区の第1号復興プロジェクトで、ドライバー不足を背景に加速する海上輸送ニーズの受け皿を担う。

 1万1700平方メートルの土地を取得し、2階建ての事務所棟(200平方メートル)と平屋建て倉庫(990平方メートル)を設置。関東と関西から海上輸送された水道管など重量物のピッキングと手直しを行い、協力会社がトラック10〜15台を駆使して東北エリアに納入する。

 仙台港を挟んで対岸に位置する旧営業所が手狭になったことから、野積み用スペース・シャシーヤードを2倍、事務所スペースは4倍、倉庫面積も1.5倍に拡張するとともに、倉庫はテントハウスを鉄骨造りにして新設移転した。投資額は土地と建物を合わせて6億5千万円程度。

 更に、ドライバーと作業員の休憩施設を新たに設置するほか、既に2期の構想にも着手している。将来的には東北一円から貨物を集荷し、仙台港から国内外に海上輸送で供給するサービスも視野に入れている。

 同社は時代の変化を先取りし、拠点の新増設に注力している。昨年は4月に鹿島営業所(茨城県神栖市)を新設移転させたのに続き、9月には千葉営業所(千葉県八街市)を開設。今後も鹿島営業所の2期を年内に竣工させるのに加え、九州への進出もにらむ。

 また、北海道苫小牧市のあけぼの地区に保有する土地の有効活用もテーマに掲げる。国内の基盤整備が完了した段階で、東南アジアへの展開も検討していく意向だ。

 宮越勉常務は「昨年10月に仙台市から土地を購入して今年2月に着工した。旧営業所はオープン翌日に東日本大震災に見舞われ、建物もトラックもフォークリフトも流された。あの時は被災から1カ月後の4月14日にシャシーのヤードを整備し、今回と同様に一番最初に業務を再開した」と振り返る。

 また、「震災から8年が経過した今、こうして新たな船出を迎えたのは非常に感慨深いものがある。地元の運送事業者と連携し、東北経済の活性化に貢献していきたい」と話している。(沢田顕嗣)

【写真=野積み用スペース・シャシーヤードを2倍にするなど拡張】

3477荷主研究者:2019/05/26(日) 11:05:15

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190514_12037.html
2019年05月14日火曜日 河北新報
<仙台空港>リニューアルで出発階グッと便利に 21年度完成予定 物販、飲食店充実 搭乗もスムーズに

東北6県の名産品を販売するショップなどが並ぶ仙台空港ターミナルビル2階

 仙台空港を運営する仙台国際空港(宮城県名取市)は、国内・国際線の出発ロビーなどがあるターミナルビル2階の大規模リニューアルを計画している。物販、飲食店の充実を図るとともに、旅客がよりスムーズに搭乗できるよう動線を見直す方針で、2021年度の完成を目指す。

 改修するのは、2階の出発ロビーや保安検査後の搭乗待合室など。各航空会社のチェックインカウンターから保安検査場を経て搭乗待合室に至る動線も、各社と協議して設計に着手する。

 出発階は到着ロビーと比べて旅客の滞留時間が長く、店舗を中心としたリニューアルで利用者の満足度を高める狙いがある。搭乗待合室で買い物が楽しめるようにすることも検討する。

 18年度の旅客数は過去最高の361万人。着陸料など航空系収入だけでなく、直営小売店やテナントの増加で非航空系も増収となった。旅客搭乗棟(ピア棟)増築に伴う経費、減価償却費の増加はあったが、経常利益6400万円、当期純利益1億3500万円と2年連続の黒字決算だった。

 19年度の目標旅客数は376万人。岩井卓也社長は「民営化から3年で国際線旅客数はほぼ倍の31万人になり、国内線も伸びている。東南アジアの中距離路線の獲得など新規就航、増便を図りたい」と話す。

◎10連休旅客数、前年比24.5%増

 仙台国際空港は大型連休期間(4月27日〜5月6日)の旅客数(速報値)をまとめた。前例のない10連休とあって、国内線と国際線を合わせた旅客数は13万2609人と前年より24.5%増えた。

 国内線は21.9%増の11万9222人、国際線は54.3%増え1万3387人。

 国際線はチャーター便が16便運航されたほか、定期便も台北線の増便で座席数が増え、旅客数の大幅増につながった。

 仙台国際空港の担当者は「10連休で旅の予定を組みやすく、利用増につながった」と話した。

3478荷主研究者:2019/05/26(日) 11:10:09

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190515_12051.html
2019年05月15日水曜日 河北新報
<仙台駅西口>活性化へ市関与を まちづくり協・商議所意見書提出へ

 仙台市青葉区の青葉通に立地する企業や町内会でつくる「青葉通まちづくり協議会」と仙台商工会議所は、同区の仙台駅西口エリアのまちづくりについて、市に積極的な関与を求める意見書をまとめた。近く提出する方針。

 駅西口エリアはさくら野百貨店仙台店が2017年2月に閉店したほか、青葉通を挟んで向かい側の商業ビル「GSビル」が解体工事中で、空洞化が著しい。東北の玄関口でもある同エリアのにぎわいを創り出すため、両団体は市に開発事業者への指導など積極的な関与を促すことにした。

 意見書は、ケヤキ並木と調和する景観の形成や、買い物客らが歩いて回遊しやすい空間づくりを求める。また、規制緩和や特区制度活用の働き掛け、事業者との情報交換の場の設定も盛り込む。

 商議所は「青葉通沿いには築50年を迎えるビルも林立しており、市には長期的なまちづくりを視野に入れた方策を立ててほしい」と話している。

3479荷主研究者:2019/05/26(日) 11:14:30

https://www.kensetsu-sinbun.co.jp/miyagi/article/bukken-area1/4522/
2019-05-16# みやぎ建設新聞 物件(仙台圏)
東北整備局仙台河川/仙台東道路の計画検討/パシフィックコンを特定/延長約9㎞の自動車専用道路新設

 東北整備局仙台河川国道事務所は、仙台東道路の事業性を検討する「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」の委託先選定を、簡易公募型プロポーザル方式によりパシフィックコンサルタンツを特定した。

 技術評価点は192・8点。技術提案者は特定者のみ。

 仙台東道路は、仙台市中心部と仙台東部地区を結ぶ自動車専用道路として新設を計画している路線。仙台市街地の東側には、仙台塩釜港や仙台空港、中央卸売市場といった拠点施設が集中しており、近年は三陸沿岸道路や常磐自動車道の整備によって交通量も増え、目的が異なる交通が混在している。このため円滑な交通確保、ネットワーク機能の強化、交流人口の増加等による、東北全域の発展まで効果が波及し得る路線として事業化を検討中。

 検討範囲は、仙台東部道路の仙台東IC〜仙台港IC付近から、仙台市中心部西側の仙台西道路付近までで、延長約9㌔㍍の区間。

 今回の整備計画検討業務は、意見聴取と結果分析による課題整理、ルート帯案を抽出して道路整備計画の比較資料作成、今後に開かれる社整審道路分科会東北地方小委員会の資料作成などを委託する。履行期限は2020年2月28日。

 なお、整備計画検討業務(18年度は道路予備設計含む)と関連する仙台都市圏幹線道路設計業務はパシフィックコンサルタンツ。交通結節点検討業務は日本みち研究所・セントラルコンサルタントJVがそれぞれ担当した。

3480荷主研究者:2019/05/26(日) 11:19:40

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190517_11010.html
2019年05月17日金曜日 河北新報
<仙台市役所>本庁舎建て替え 低層部・敷地周辺「民活」導入探る

 仙台市は市役所本庁舎の建て替えで、新庁舎の低層部や敷地周辺ににぎわいを創出するため、民間活力の導入可能性を探る「サウンディング型市場調査」に乗り出す。計画の検討段階で民間事業者の意向を把握し、市場性などを判断する手法。低層部の商業機能、勾当台公園市民広場との一体的活用に関し、民間側からアイデアを募る。

 開発業者や商業コンサルティング事業者、金融機関が対象。20日に市役所で事前説明会を開催し、6月17日まで提案や意見、課題を募集する。6月中に応募事業者のヒアリングを実施し、詳しい内容説明を求める。

 低層部の商業機能、新庁舎周辺広場と市民広場の活用について(1)想定するターゲットと店舗構成のイメージ(2)望ましい事業方式や採算性の考え方(3)営業時間や設計への要望-などを調査する。

 調査結果は7月に公表する。市は提案内容を踏まえ、民間活力導入の可否を判断する方針。今回の提案実績は新庁舎整備に関わる事業者選定に結び付けない。

 有識者の本庁舎建て替え基本計画検討委員会は、現時点で新庁舎の高さを最大80メートル(19階建て)とし、低層部(1〜2階想定)に市民利用機能、商業機能を設ける方向で検討している。

 低層部の面積は最大3000平方メートル程度になるとみられ、平日夜間や土日祝日の市役所閉庁日も開放し、市民活動やイベントに活用することをイメージする。

 サウンディング型市場調査は、青葉区の青葉山公園の公園センター(仮称)整備などで導入実績がある。市役所の建て替えでは、横浜市が取り入れている。

 市本庁舎建替準備室の担当者は「市民が恒常的に出入りし、集える新庁舎にできればいい」と期待する。

3481荷主研究者:2019/05/26(日) 11:28:06
>>3329
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190518_13013.html
2019年05月18日土曜日 河北新報
市中心部へのアクセス向上 仙台「宮沢根白石線」浦田工区が来月29日全通

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190518kahoku01.JPG

 仙台市が整備を進めている都市計画道路「宮沢根白石線」のうち、泉区の浦田工区(823メートル)の全線開通が6月29日に決まったことが17日、分かった。国道4号仙台バイパスと泉区南光台地区、県道仙台北環状線がつながり、市中心部へのアクセスが向上する。

 浦田工区は地図の通り。バイパス交差点から北環状線までの123メートルは、2011年9月に先行開通した。南光台トンネルを含む残りの約700メートルの区間が今回、利用開始となる。

 片側2車線で、トンネル上部にはバス停や転回場、公園を整備。丁字路交差点として暫定利用中の仙台北環状線、都市計画道路鶴ケ谷中山線との接続部は十字路交差点に変わる。

 浦田工区は02年に事業着手し、事業費は約100億円。当初は今年3月の全線開通を目指したが、入札不調があり、工事が遅れた。

 市北道路建設課の担当者は「仙台バイパスから市北西部に抜けるルートが複数に増え、北環状線の交通量の減少が期待できる」と話す。

3482荷主研究者:2019/06/02(日) 22:37:33

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190518_12003.html
2019年05月18日土曜日 河北新報
高齢者の足にEVバス試行 仙台・泉パークタウンで実証実験へ

実証実験で使うEVバス

 仙台市泉区の泉パークタウンで27日、電気自動車(EV)の低速小型バスを使った実証実験と試乗体験会が始まる。高齢化が特に進む寺岡地区を巡回し、導入の課題や有効性を探る。EVバスの運用主体などに関する議論を経て、2020年度の運行サービス開始と、将来の自動運転化を目指す。

 実施するのは東北大や自治体、企業でつくる産官学組織「東北次世代移動体システム技術実証コンソーシアム」。6月7日までの平日1日5便を運行し、住民ら計30人以上の試乗を見込む。

 定員10人で、運転手と説明者を除き最大8人が試乗できる。寺岡4丁目の商業施設を発着点に、4〜5丁目の住宅街の公道約2キロを時速20キロ未満で走る。

 将来の自動運転化に向けて、車体に取り付けたセンサーで道路などの3次元地図を作製。路線バスとの乗り継ぎを想定し、試乗者は走行位置や路線バスの時刻表などが分かるアプリの操作も体験できる。

 実証実験後、EVバスを生かしたまちづくりなどを自治体や公共交通事業者、住民らが議論する。コンソーシアムは、小回りが利くEVバスや超小型EV車は買い物や通院、路線バス停留所までの移動手段に活用できると想定。路線バスには主に停留所からの幹線道を走ってもらうことで、競合せずに移動時間の短縮や運行頻度の増加につなげられるとイメージしている。

 寺岡地区でこれまであった説明会では、住民から「地域コミュニティーがEVバスを運用すれば、運転手などシニア世代の雇用にもつながる」と期待の声が上がったという。

 泉パークタウンは1月1日現在、高森、寺岡、桂、紫山の4地区に約1万200世帯、2万5750人が暮らす。市の17年の統計で寺岡地区の高齢化率は37%と特に高い。

 コンソーシアムの関係者は「泉パークタウンは住宅や商業施設、病院などがあり高い魅力を持つが、高齢化による交通移動問題は例外なく押し寄せている。次世代交通が実用化すれば、同様の問題を抱えるニュータウンにも展開できる」と思い描く。

3483荷主研究者:2019/06/02(日) 22:45:03

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190521_11015.html
2019年05月21日火曜日 河北新報
<宮城県>10施設の再編検討、年内に基本構想 県懇話会初会合で公表

県有施設の再編の在り方について意見を交わす懇話会のメンバー

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190521kahoku01.JPG
移転・再編を検討する県有施設

 宮城県は20日、老朽化などに伴う大規模改修や機能再編の検討対象とする県有10施設を公表した。県庁で同日あった有識者懇話会の初会合で示した。本年度内に施設整備の基本構想をまとめ、移転や建て替えなどの方針を決める。

 再編を検討する施設は表の通り。県有の公共建築物766施設のうち(1)築年数が30年以上経過(2)大規模の改修が必要(3)県民生活に直接的に関わる-などの条件で選定した。有識者会議による議論が既に始まっている仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城(県民会館)も含めた。

 各施設の建設候補地として、現在使われていない県有地など8カ所も提示。仙台市宮城野区安養寺の裏圃場跡地(約6.2ヘクタール)や同区宮城野の仙台医療センター跡地(約5.5ヘクタール)、栗原市若柳の栗原農高跡地(約2ヘクタール)などを示した。

 懇話会は財務や福祉、文化振興などの有識者6人で構成。座長に就いた東北大の堀切川一男教授(摩擦工学)は取材に対し「20年後に胸を張って残せる施設にするため、しっかりと議論したい」と語った。

 2020年度の県震災復興計画の完了後を見据え、県は本年度の新規事業として老朽化した施設の再編検討に着手した。事業費は約3700万円。

 会合では、東洋大の南学客員教授(自治体経営)が講演。民間活力の導入で建物の維持管理費を大幅に圧縮させた自治体や、複数の文化交流施設を集約して機能を強化した全国の先進例を紹介した。

3484荷主研究者:2019/06/02(日) 22:47:55

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190522_11021.html
2019年05月22日水曜日 河北新報
<仙台市>外国人宿泊20万人超 18年、台湾定期便増 後押し

http://tohazugatali.web.fc2.com/MIYAGI/20190522kahoku01.JPG

 仙台市は21日、2018年の市内の外国人宿泊者が20万4340人に達し、4年連続で過去最多を更新したと発表した。台湾からの観光客が仙台空港の定期便増加などで伸びたため、17年から21%増となった。20万人は東日本大震災前の水準の約2倍となる。

 市によると、14〜18年の外国人宿泊者数の推移はグラフの通り。5年連続で増加している。

 18年は台湾からの宿泊者が38%増加し、8万8150人となった。国・地域別で最も多く、全体の4割超。伸び率もトップだった。

 仙台空港発着の台湾との定期便が週1往復増え、週13往復になった効果のほか、8月に定期路線が就航した花巻空港(花巻市)から仙台を訪れる人が増えたことが要因とみられる。

 台湾に次いで宿泊者が多かったのは中国で2万9116人。タイ1万1554人、米国1万1062人、香港7152人、韓国7013人と続いた。タイは18%の増となり、台湾に次ぐ伸び率だった。

 市文化観光局の担当者は「日本へのリピーターが増え、東北や仙台に関心が高まっている」と分析する。

 市内の外国人宿泊者は、震災前の08年が9万8210人だった。震災発生でいったん激減したが、14年の6万8834人から回復基調となり、18年までの4年で約3倍に急増した。

 日本人を含む宿泊者は2.5%増の587万3875人、うち市中心部は4.0%増の447万9340人。フィギュアスケート男子で五輪連覇した市出身の羽生結弦選手(24)=ANA、宮城・東北高出=の祝賀パレードが4月に開かれ、押し上げたとみられる。郊外の秋保温泉は3.5%減、作並温泉は5.2%減だった。

3485荷主研究者:2019/06/02(日) 22:48:14

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190522_11025.html
2019年05月22日水曜日 河北新報
<仙台市>仙台圏企業の上場アシスト 労務や財務集中支援 支店経済脱却へ8社程度募集

仙台未来創造企業のロゴマーク。認定されると名刺などに使用できる

 仙台市は仙台都市圏の中小企業の株式上場に向け、集中支援プログラムに乗り出す。上場を目指す8社程度を「仙台未来創造企業」として認定し、上場要件となる労務、財務など内部管理体制の強化を支援する。地域経済を引っ張る企業の育成で、首都圏への人材流出や支店経済に頼る産業構造からの脱却を狙う。

 地元企業の上場支援は、市が3月に策定した「経済成長戦略2023」の基幹事業で、全国でも珍しい。東北では2014年に車用品店など運営のホットマン(仙台市)が上場して以来、新規上場はない。

 支援対象は(1)市内に本社・本店がある(2)都市圏(塩釜市、富谷市など周辺13市町村)に本社・本店があり、仙台市への高い経済波及効果が見込まれる-の一方を満たす中小企業。5年以内に国内の証券取引所への上場を目指していることが条件となる。

 未来創造企業に認定されると、上場に詳しい弁護士や税理士、社会労務士から内部管理体制への助言が得られる。社内に担当役員を置く場合は人材紹介会社のあっせん、市経済局に補助金申請する場合は審査で優遇を受けられたりする。

 市は27日〜7月5日に参加企業を募集する。6月25日には説明会を兼ねたセミナーを開く。市幹部らの審査会が7月中旬、応募企業の(1)上場への意欲(2)事業の成長性(3)企業の安定性(4)地域経済への波及効果(5)上場の実現可能性-を評価し、未来創造企業を決定する。

 市は新規上場を後押しする七十七銀行、東北大、東京証券取引所の3者連携などとも協調する方針。8月から20年3月末まで、幅広い支援策を認定企業に集中投下する。

 郡和子市長は21日の定例記者会見で「上場企業の輩出は地域経済に大きな効果がある。後に続く企業が現れるなど、全体に波及することを願う」と期待した。

3486荷主研究者:2019/06/02(日) 22:50:24

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190523_13013.html
2019年05月23日木曜日 河北新報
<仙台塩釜港>乗用車タイヤ輸出、初の日本一 北米航路が後押し

仙台塩釜港で輸出用タイヤを検査する税関職員(仙台塩釜税関支署提供)

 横浜税関は22日、2018年に仙台塩釜港から海外に輸出された乗用車用タイヤは前年比6.0%増の916万8000本で、輸出数量で初の全国1位になったと発表した。国内の港から輸出された乗用車用タイヤのシェアも26.3%で、初の全国トップとなった。

 仙台塩釜税関支署によると、高品質の国産タイヤに対する海外の需要は高く、岩沼市の工場で生産されたタイヤの輸出量が伸びた。今年3月まで仙台塩釜港と北米を直接結ぶコンテナ定期航路があったことも後押しした。

 大手自動車メーカーの海外生産拡大に伴い、タイヤメーカーも現地生産を増やしている。10年から8年連続でトップだった名古屋港(名古屋市)の輸出数量は3位にとどまり、輸出が堅調だった仙台塩釜港が17年の2位から最上位になった。2位は博多港(福岡市)。

 輸出国別で最も多かったのは米国の265万本で、全体の約3割を占めた。ロシアの100万2000本、ドイツの90万7400本、カナダの73万5000本と続いた。

 輸出額は6.6%増の585億5000万円で、博多港に次いで全国2位だった。仙台塩釜港の輸出総額2789億8000万円のうち、21.0%が乗用車用タイヤだった。

3487荷主研究者:2019/06/02(日) 22:54:54

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45235090U9A520C1L01000/
2019/5/24 20:17 日本経済新聞 電子版 北海道・東北
仙台市、若者にラブコール 東京圏へ人口流出 全国最多
東奔北走

3488荷主研究者:2019/06/02(日) 23:18:06

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201905/20190525_12003.html
2019年05月25日土曜日 河北新報
医療用ロボが歩行訓練お助け 仙台にケアセンター開設

両脚に装着した「HAL」が歩行をアシストし、運動機能回復を促す=仙台市泉区

 医療用ロボットを手掛けるサイバーダイン(茨城県つくば市)と医薬品卸のバイタルネット(仙台市)などは25日、最先端のロボット技術を活用した歩行トレーニングができる「仙台ロボケアセンター」を仙台市泉区八乙女3丁目のバイタルネット八乙女ビルに開設する。脳卒中や脊髄損傷で後遺障害を負い、リハビリ後に自宅療養する人の社会復帰を後押しする。

 全国8カ所目、東北で初めてとなるロボケアセンターには、サイバーダインが開発したロボットスーツ「HAL」を3台(S、M、Lサイズ)配備。両脚18カ所に貼った電極パッチで脳から筋肉に送る電気信号を検知し、モーターを作動させる仕組みだ。

 HALは歩行時の重心の位置や関節の動きをコンピューターで計測。トレーナーが利用者ごとのメニューで適切な歩き方を補助する。自力では動かせない関節の可動域を広げ、筋力を上げることで自力歩行につなげる。

 運営に当たるバイタルネットの加藤康則センター長は「HALを置く医療施設は限られる上、退院後は使うことができない。職場復帰など自立を目指す人に利用してほしい」と呼び掛ける。

 利用料は90分1万8000円。予約が必要で、利用前に症状を確認するカウンセリングを受ける。25日午後1時からは記念講演会と内覧会がある。連絡先は022(218)6115。

3489荷主研究者:2019/06/16(日) 21:58:23
>>2372
http://www.jcpress.co.jp/wp01/?p=23658
2019/5/25 日刊建設新聞 宮城版
工業団地移転に121億円 西松建設が施工/年内の造成着工へ(仙台六丁の目組合準備委)

 仙台市六丁の目元町・六丁目土地区画整理組合設立準備委員会(梶原功理事長)は、仙台市に組合設立認可を申請した。市が24日、事業計画書案の縦覧を開始した。仙台工業団地の移転に伴い、跡地と移転先の計16haを1事業で開発する。総事業費は約121億円。7月の組合設立を目指し、年内に移転先約9.7haの造成工事に着手する。跡地約7haは、商業用地と住宅用地の土地利用で2022年以降の着工を見込む。

 準備委は、機械製造などの組合加盟社と移転先の地権者で構成し17年12月に設置。16日付けで仙台市に組合設立認可を申請した。事業計画書案の縦覧や意見書の提出を経て7月の組合設立を目指す。業務代行予定者は西松建設(本社・東京都港区)で設立総会後は業務代行者となる見通し。

 既存団地は、国道4号沿いで地下鉄東西線六丁の目駅付近に位置する。移転先は、仙台東部道路仙台東インターチェンジ付近の農地(若林区六丁目字南ほか)約9.7ha。工場の移転改築費は、保留地売却費や移転補償費を充当し、25社が移転する予定。保留地面積は約5万5200平方mで、移転跡地に集約する方針。

 跡地と移転先を合わせて区画整理を実施するため、事業計画案は両地区合算の土地利用計画と資金計画で作成した。総事業費は121億2000万円。工事費は114億7000万円で、整地費9億3100万円、公共施設の調整池整備費は6億2600万円、道路築造費は5億6000万円を計上する。

 移転先は造成2カ年

 移転先の土地利用は大半が工業用地で、雨水調整池と幅員9mの道路を配置する。元が水田のため、土で圧密をかけるプレロード工法で高さを1.5〜2mに盛土する。造成工事は年内着工の予定で約2カ年を見込む。

 国道沿いの移転元は、事業面積が約7ha。このうち約5haを商業用地に設定し、残り約2haのうち約1haは集合住宅用地を配置する。公園は2106平方mで国道沿いに1カ所置く。道路は、市道六丁の目元町線の拡幅・改修と新規道路を整備し、東西に伸びる区画道路は幅員12mとする。

 準備委は、年内に移転先の造成工事着手を目指す。2019年着工の場合で、2021年までに造成を完了させて移転する事業者に土地を引き渡す。工場・事業所の新築工事と既存工場の解体に約1カ年を見込み、2022年以降、跡地で商業系用地の整地工事を進める見通し。

3490荷主研究者:2019/06/16(日) 21:59:16
>>3489
http://www.senmonshi.com/archive/02/02E9SKTFYD4ZB1.asp
2019/05/27 建設新聞
【東北・宮城】仙台市六丁の目元町・六丁目土地区画整理準備委が事業計画縦覧/業務代行予定は西松建設

 仙台市六丁の目元町・六丁目土地区画整理組合設立準備委員会(仙台市若林区六丁の目元町9の25 梶原功代表)は、仙台市若林区六丁の目元町および六丁目地内で民間施行による土地区画整理事業を計画しており、西松建設による業務代行を予定している。

 事業計画の縦覧を仙台市役所で6月6日まで行っており、意見書の受け付けを経て早ければ7月上旬の本組合認可公告を予定。順調に行けば7月末から8月に開催する設立総会で役員選定や業務代行の決定などを審議する方針だ。現在、地権者は35者。

 この事業は、若林区六丁の目地区の仙台工業団地が操業から50年が経過し団地内施設の老朽化による更新が迫っていることに加え、団地周辺の宅地化および商業化に伴う工場操業環境の悪化を受けて、工業団地を移転するもの。

 区画整理の対象は、移転先となり2018年5月に市街化区域(工業専用区域)に編入された若林区六丁目地内の約9・7㌶と、現在の工業団地がある六丁の目元町の一部約7・0㌶。移転先の現況は農地となっており、載荷盛土による造成を実施。また、六丁目地区は仙台市の「東西線沿線まちづくりの基本方針」の中で、仙台市営地下鉄東西線六丁の目駅に近い交通利便性を活かした民間集合住宅や地域商業、賑わいを生み出す集客施設の立地が求められていることから、住宅や商業施設などの誘致を進めていく方針だ。

 施行後の移転元・移転先の土地計画は▽道路2万4250・33平方㍍▽公園2106・98平方㍍▽水路6635・41平方㍍(調整池5872・73平方㍍含む)▽宅地7万8421・27平方㍍▽雑種地218・31平方㍍▽市有地285・12平方㍍▽保留地5万5200平方㍍―。移転元地については近隣商業地域に変更する予定で、計画人口は約680人、住宅約220戸、延べ約2万9000平方㍍(うち駐車場約8100平方㍍)を見込んでいる。また、2106・98平方㍍の街区公園1カ所も設けるとしている。

 造成は移転先用地から着手し、早ければ8月末にも着工する予定。工事期間は約2カ年とし、並行して換地も進めていく方針だ。また、移転元については22年夏ごろから、地権者の引っ越し・既存施設の解体が完了した箇所から順次着工し、約1年半での造成完了を予定。事業完了は26年度を目指す。

 提供:建設新聞社

3491荷主研究者:2019/06/16(日) 22:13:31

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45376260Y9A520C1L01000/
2019/5/28 19:08 日本経済新聞 北海道・東北
フィリップス、仙台に医療・ヘルスケアの共創拠点


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