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エクストリームクライシス(翼の章)

1彗斗:2012/03/04(日) 17:43:46 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
どうも、彗斗(ケイト)です。この小説は章ごとに区切ってあって章ごとに主人公が違います。
今回はその1章目です。(超能力を使ったり戦闘シーンがあります、グロシーンが出てこないように努めますが出てくる可能性があります)
この小説の設定(説明)
舞台 クロノス地方 ここはかつて七大神の戦い(ゴッディストビッグバン)があった場所。やがて疲れ果て力を消耗した神々はその地方の五つの原住民族「スカイ」「アクア」「フレイム」「ボルト」「スノー」「ライト」「ダーク」
に目をつける、そして自身の力をそれぞれの民族に託した。
それから数百年後各民族はそれぞれの国をつくるやがて神々の力をそのまま有する者(エクストリーマー)が現れたそしてそれぞれがすべてを自分の物にしようと企む
その企みを阻止すべくそれぞれの国の英雄が立ち上がる
・・・といった感じです(あと恋愛シーンも少々入ります)

131彗斗:2013/04/01(月) 22:45:59 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
皆さんへのお知らせ

え〜っと……実はこの作品の今書いてるスペシャルを打ち切って、急遽本編の進行をすることになりました……(もしも楽しみにしていた方がいらっしゃるのなら本当に申し訳ございません!!)

実は……私の弟子である牙が
「ノゾミ達の話を終わらせて、速やかにアスカ達に繋げないと……コラボの方で色々と不味いことが起きるかもよ?(怒)」
と言う風に言われてしまい……停滞していたこの本編を終結までもっていくことにしました……。

実際に書きにくい事があるため私としても弟子の判断が正しいと考えましたので、こちらを中心に更新しようと思っております……

本当に今更だと自覚しておりますが、生暖かく見守っていただければ幸いです……

132彗斗:2013/04/02(火) 23:51:07 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第54話 鋼鉄の弩級人形
「うおぁっ!?」
 ある程度の広さがある部屋で、自在に合体分離する人形が暴れれば……迎える事実は大体想像がつく。
――何処にも逃げ場がないのだ。
 至る箇所から、神出鬼没に現れる二体の駆動人形。逃げ場を確保したところで、操縦者への直接攻撃が不可能な為、直ぐにコントロールして逃げ場を潰されてしまう。
「逃げ回るだけじゃ面白くねぇなぁ……そうだ!」
 言葉の通り「神の気紛れ」と言った所なのか……。攻めの手を止めたギークはポンと手を打ち思いついた様な口調でこう言った。
「お前、駆動人形が使えるか?」
「……はい?」
 いきなり対戦を止めたと思いきや、今度は自身も使っている駆動人形について聞いてくる始末。流石のダンも、呆気無い返事を返す始末である。
「いや、だからな…このままお前が撃ったら逃げて俺が追い駆けて……を永遠に繰り返しそうで退屈だな〜って思ってよ」
「は…はあ……。で、俺に何を使えと?」
 ダンは、戦闘の後の会話の内容に混ざり込んではいけない言葉を連発している神を見て、ほとほと呆れ果てていた……。
「実はな、お前達人間の世界には無い最新式の人形が出来てな……」
「――それの試操縦者(テストプレイヤー)になれ……と」
「その通りだ! 話が早くて助かるぜ! んで、コイツが例の人形だ」
 パチンと指を鳴らした時、ギークの隣に一体の未起動の駆動人形が出現した。その人形の外装は鋼鉄でできた鎧では無く、人そのものの様な外見だったのだ。
「……人造人間、みたいだな」
「ところがどっこい、コイツの内臓部品は俺の扱っている駆動人形と大した変化はない。だがこの四駆動衆であるベルク、クサナギ、アヌビス、デュラフ。この四体の特徴を人型の人形に詰め込んだって訳さ」
 胸を張って自慢気味に答えるギークの言葉を、駆動人形を一度も使ったこともないダンが分かる筈が無かった。だがあの四駆動衆の粋をギリギリまで詰め込んだ、ハイレベルの人形である事には間違いない。それだけはダンにも理解できた。
「……分かった。その人形使ってみるよ」
 その言葉を待っていたと言わんばかりの、ニヤついた笑顔を見せたギークは、こう言った。
「そうこなくっちゃ面白くねぇな! コイツを受け取って操縦してみな!!」
 そう言った途端、ダンの前に眩い光の塊が下りてきて一体の人形を残して消えていった……。

133たっくん:2013/04/03(水) 00:40:31 HOST:zaq31fa52d6.zaq.ne.jp
ウンコしてもよろしいでしょうか?
ブリブリ

ウンコスレッド頑張って下さい。

134彗斗:2013/04/06(土) 20:33:13 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第55話 銀色の執事
「……これが…人形か?」
 ダンは改めて、まじまじと起動していない銀髪の人形を見た。しかし何処からどう見ても、彼が所持している銀の装甲を纏った巨体とは明らかに違い過ぎる――まず人間そのものの姿である事だ。
「あぁ、れっきとした人形だ。実際に試してみるか?」
 そう言いながらギークは、もはや人ではないかと疑うほど精巧にできた人形に向かってパチンと指を鳴らした。すると……。
「所有者設定を行っておりません。所有者設定を行っておりません……」
「一体どういう事だ? 所有者はお前じゃないのか?」
 その問いかけにギークは悪びれる様子もなくこう答えた。
「実は……自分で造っておきながらコイツの操作は特殊でな……俺には扱う事が出来ねぇんだ」
「つまり……俺に所有者になれと?」
「そうだ」
 その言葉を待っていたかのように、ギークはニヤリと笑って言葉を続ける。
「お前は言動からしてどうやら本気らしいな。それなら惜しいが戦いはナシだ。その代り今から話す事を全て聞いておけ」
 そう言ったギークは今に至る経緯を洗い浚い全て、ダンに話し始めた。

135彗斗:2013/04/08(月) 08:39:52 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第56話 『ダイス』起動!
「な…何だって!? それなら早くノゾミ達に……!!」
 話の全てを耳にしたダンは、途端に血相を変え慌てだした。がギークは慌てるダンを言葉で制した。
「とりあえず落ち着け、最初にこの話を聞いたお前が慌ててどうする。それにコイツの起動と操縦にも慣れないといけないというのに……」
「そ…そうだった」
 ギークの言葉にハッと我に返ったダンは、深呼吸をしてから人間そっくりな人形に向き直る。そして……
「所有者、緑矢 慱! 今からお前の名前は……ダイスだ!!」
「system all green! DICE generation up!!」
 機械的な音声が聞こえた瞬間、人形は白い煙を上げた。そして……ゆっくりと黒金の双眸を開けた……。
「所有者(マスター)・ダン……ですね?」
「あぁ。俺がダンだ。いきなりで悪いが……お前の力をかしてくれないか?」
「マスターの仰せの通りに……」
 ダンの言葉にダイスは深々と頭を下げて、マスターであるダンの申し入れを受け入れた。と、その様子を全て見ていたギークは満足げに呟いた。
「やっぱりな。お前なら起動できると踏んで正解だったぜ」
「ん? それは一体どういう事だ?」
「あ〜…説明すると長くなるが……」
 ギークの言いたいことを要約すると、ダイスは他の人形には無い、唯一の自立可動式の駆動人形である。しかも、人形ではありえないとされていた『意思・性格』を持ち、所有者である人物の言葉は絶対に聞き入れる(ただし性格的な面、その他一部の事柄は聞き入れる事が出来ない様である)。だが、メリットがあればデメリットも併せ持つ訳で、戦闘御行う際は勿論、起動させるのにも、行動させるのにも膨大且つ多大な魔力を使用する。
 ギークは自身の体よりも遥かに大きい人形を扱う事が出来ても、ダイスの様な小型の人形は扱う事が出来なかったようだ。
「成程な……それで俺にダイスを譲ったって訳か……」
「大方そんな所だ。……さて、そろそろお前の仲間が待っている場所に行くとするか」
 そう言った瞬間、その場にいた三人の姿が跡形もなく消えてしまった……。

136彗斗:2013/04/10(水) 04:39:13 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第57話 時空を統べし者
「……っ! 破壊者達の魂(ブレイカーズ・ソウル)!!」
 一方的な優劣とは、正にこの事だろう。禍々しいまでの雰囲気を放つ神に、真正面から衝突した黒い塊は爆炎と黒い煙を上げて神を包んだ……が
「……その程度か? やはり人間は人間、と言った所だな」
 放った魔法も打撃攻撃も全て、空間の歪みに吸収されているようだ。結果として、その歪みの内部にいるクロスへのダメージはゼロ。ただ無駄に、魔力のみを消費していく一方だ。その現状にノゾミは、苦虫を噛み潰した様な表情しか出来なかった。
「空間の歪みだけでダメージを0にさせるとはね……。流石は無敵と謳われる神様ね」
「……皮肉の様にも聞こえるが……本当に褒めているとは到底思えないな」
 クロスはゆっくりと、今まで一歩も動きもしなかった場所から一歩踏み出した。重々しい重厚な存在感が静かに、ゆっくりと近づいて来る……。その恐ろしさと言ったら、この上ないだろう。勿論、ノゾミが何もせずに接近を許す訳が無かった。
「――ワイルドコロナモード」
 一気に能力を発動させたノゾミは、陽炎の様な揺らめきを残しながら神話の頂点に立つ神、クロスに近づいた。その覇気と言ったら他の戦士や、魔導士とは比べ物にならないほどである。
(この技が決まれば……どうにかなるかもしれない!)
 クロスが漂わせるただならぬ覇気に躊躇いながらも、ノゾミはある秘策を仕掛けた。目の前にまで接近した後、残像を残し高く跳躍、そしてクロスの後ろを陣取り利き手である右の掌に紅く煌めく炎を迸らせた。
「獄炎・覇掌!!」
 背後に気配を感じ取るまでの間、何秒のロスタイムを費やしたことだろう……。クロスは、目の前から消えたノゾミを見失ってしまっていた。その隙にノゾミは……
――紅い炎に染まった右腕をクロスの背後に突き立てた!
「……それでどうにかなるとでも思っていたか?」
 クロスの一言で、彼を除く周りの風景が色を失った。彼の防御方法は空間の歪みを利用し、シールドを作り上げ、敵の攻撃を防ぐ。もし万が一攻撃を受けそうになったのなら、今度は時間を止めて、その攻撃の範囲が及ばない所に逃げればいいだけの話だ。
 彼は戦闘能力ではなく、防衛能力の方が遥かに優れている。無論、時空の歪み、時間の停止を駆使していろんな攻撃もできるが、結局は敵の攻撃を防ぐ為の切り札でしかないのだ。その事は、長年この能力と付き合ってきた自分が、一番よく分かっている。
 クロスは踵を返し、彼の背後で右手を突き出したままの状態で停止しているノゾミを見て耳元で呟いた。
「……一瞬の機動力は本当に大した物だ。だが気配を殺す事が出来ていない……」
 そう言った後、そのまま歩きだしノゾミの背後にジッと立っていた……。
「start clock」
 その言葉を、ずっと待っていたかと言わんばかりに時が動き始めた。いきなり消滅したクロスを探して、技の発動を寸前で止めたノゾミが、キョロキョロしている。
「そんな小手先騙しは俺達、神には通用しない」
 背後から聞こえたクロスの声に驚いて、ノゾミが距離をとるために後ずさりをする……。その時クロスの双眸が……
――紅と蒼に煌めいた……!!

137彗斗:2013/04/17(水) 05:27:22 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第58話 真の力
「over lord break!!」
 紅蒼の双眸に宿る、無慈悲な光がノゾミを捉えた。刹那――紅い液状の物体を飛散させながら、華奢なノゾミの体が一瞬で宙を舞った。
(……血? 私はいつの間に……)
 薄れていく朦朧とした意識の中、ノゾミは眩んでいく視界の中に、無慈悲に煌めく歪んだ刀を持つ紅蒼の無感情な光を最後に、その後の記憶が無くなった……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……っ痛って〜な! ってかどこだここ?」
「グレイ……お前達七人は、俺達から手を切ろうとしたんじゃないのか?」
 グレイと呼ばれた青年は、その声を聞いてバッと聞こえた方向とは逆の方向にバックステップをして距離をとった。だが、結果としては、何も無い四角の空間で、相手との距離を取った所で何の意味も無い。……そこで彼が目にした物とは……。
「久方ぶりだな。俺達の元を逃げ出してからもう3年は経つか?」
「俺にとって一番会いたくなかった奴とのご対面って訳だがな。それにお前達『神』には千里を見通す目と、万物の鼓動が聞こえる耳を持っている……俺達の行方を探る事なんて雑作の欠片も無いんじゃないか?」
「全く以ってその通りだな」
 グレイの意見にクロスは、靡く様な仕草は見せているものの……紅蒼の双眸は決して笑ってなどいなかった。むしろ冷やかに見える程、感情が籠っていない視線だ。やがて右手を高く上げ、パチン! と大きく指を鳴らした。すると――その音に呼ばれた様に、七人の翼が生えた人間がその場に集まって来た。
 勿論の事、グレイはそのメンバーに見覚えが無かった訳がない。その呼ばれた連中の顔を見た瞬間、彼らの名前を呼んだ。
「――七聖徒……だな?」
「何も俺が直接手を下すとは言っていないぞ」
 意地悪そうに口元を歪めて笑みを作ったクロスは、宙を舞い何処かへと去って行った……。だが、グレイの頭の中に、クロスはテレパシーを使ってこう言い残した。
「七対一じゃ不平等過ぎるか。それなら……こうでどうだ?」
 その次の瞬間、後ろを振り向いたグレイは、驚きの一言しか出なかった。嘗て別れた筈の仲間達が、あの時誓いを立てて二度と会わない事を誓った仲間達が……その場所に、彼の目の前に立っていたのだから。

138彗斗:2013/05/17(金) 15:54:30 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第59話 グレイの正体

「……グレイ、何故お前が?」

「それはこっちの台詞だ。……と言い返したいところだが、一暴れお願いできるか?」

 グレイは、いきなり現れた六人の少年少女達に同意を求めた。その中にはスピッツ、レーナ、デルトの姿があった。その他の三人は、訳が分からないとでも言いたげな表情で、ジッとグレイを見ている。そしてその三人の中にいた一人の少女がグレイに口答えし始めた。

「あのね、私達はアンタみたいに暇じゃないの。アンタはたった一人の妹を探してブラブラしてるんだろうけど、もう役目の終わった私達にはそれなりに別の役目が残ってるのよ。」

「……終わったと思わせて……終わってない、としたら?」

「どういう意味だ。グレイ?」

 今度は三人の中にいた少年が、首を突っ込んできた。その言葉にほとほと呆れた様な仕草を見せたグレイは、各々の人物の名前を呼んだ。

「とにかく! スピッツ、リーナ、デルト、セイラ、キルシア、ソルディ! お前等にも俺にも、まだ訳の分からない役目が残ってるんだ! こいつ等をボコボコにして、真相全て聞かして貰おうじゃねぇか!」

 そう言った時、グレイに呼ばれた六人の目付きが、一瞬にして険しいものに化けた。踵を返したグレイは閉じていた灰色の双眸をカッと見開きこの一言を呟いた。

「壊してやるよ……お前等の正義ごと!」

「解せぬ理由……是が非でも聞かしてほしい物だな」

「もう! あったまきた! アンタ達をボッコボコにして洗い浚い全部吐いてもらうんだから!」

「……殺気立つのは俺達だけじゃねぇのは十分わかってる。お前等にそれなりの理由があるんなら、否が応でも全て吐いてもらうぜ」

「……許してやるのは今の内だ。全て話すのならな。」

「衝突は避けられないのね……仕方ないけど、本気で行くわよ!」

 グレイたちは七聖徒のメンバーと一対一で向き合っていた。グレイにはセン、スピッツにはクウ、リーナやその他のメンバーには見覚えのない人物が対峙していた。

「後は任せた。お前達には俺達の加護が付いてる。負ける可能性は……万に一つも無いだろう。」

「フフッ、だってさ。どうします? グレイさん?」

「……こういう状況は嫌いじゃないぜ。そういうハンデを持った相手を負かせた時、そいつは俺の一番好きな、天使を負かした人間の最強の証明って奴だ!!」

 その声が響いた瞬間、十二の殺気が色を纏い、衝撃波を伴った衝突を繰り返し始めた!!

139【下平】:2013/05/22(水) 14:00:24 HOST:ntfkok190202.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【my name is Lucifer(下平)】

140【下平】:2013/05/30(木) 11:48:34 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【私としんけいタッグ組みませんか?、けいとくん。】

141【下平】:2013/05/30(木) 11:49:45 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【零は、けいと(>>1)が、けいとなりの・とある・を書いているようにみえる。】

142【下平】:2013/05/30(木) 11:51:02 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【よければ、私の作品も見て下さい。sageていますけれど。否、零の作品を。】

143【下平】:2013/06/02(日) 12:48:17 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【けいとの神経がわからないよ
さすがだぜ。格好好い奴、書いてくださいの。】

144【下平】:2013/06/02(日) 12:48:44 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【なんての。けいと様、おつぎはまだですの?早く読みたいよ。】

145彗斗:2013/06/22(土) 11:01:15 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
私と初めて会ったみなさん、初めまして!! 私を知っている人はお待たせしました!! 

私の作品全てをとある私的な理由で中止していました……予告無しにすみませんでした!(別に高校入ってからテストや、兼部している部活が忙しいとかじゃないからねっww)

何はともあれ今日から一応更新を開始したいと思います! 誤字&脱字や、拙い低品質の文章を書き散らしますが、私を知らない皆さん宜しくお願いします!、勿論私を知っている皆さんも再び宜しくお願いします!

146彗斗:2013/06/22(土) 13:06:14 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第60話 華厳の神殿

――こ、ここは……? どこ……?

 ふと息を吹き返した少女はムクッと起き上り、当たりを見渡した。だが、当たりは黒一色で塗り潰され、何があるかすらも感知できない。その時、ふと彼女の胸中にある感情が沸き起こった。

――恐怖。

 今となっては昔の話だが、一人ぼっちになっていた記憶が、彼女の脳裏に蘇る。一人だけ佇む何もない空間。周囲の人間の虐げる様な視線。その時、その瞬間、彼女は頭を抱え、絹を裂く様な悲鳴を上げた。

「止めてっ!! 私を一人にしないでよ! 誰かいないの!?」

――泣く事なんかない。私達がいる。お前の隣にずっと……

「えっ……?」

 突然頭の中に響く声。優しくも威厳を持った声が少女の悲鳴を遮った。そして、暫くして二つの別の声が聞こえた。

――俺達は四人で一人だ! お前が一人で何もかもを抱え込む必要なんか無いんだぜ?

――お前が孤独になる事は無い。やられっぱなしは性に合わないだろう?

 何処からともなく聞こえてくる三人の励ましの言葉。何処の誰かも分からないが。これだけはハッキリと少女には分かっていた。『彼等は私の唯一無二の理解者達だ』と。

「貴方達は? 一体誰なの?」

――俺達か? 俺達は……

 そこまで言った後、当たりが黒から白に反転した。眩しく煌めく白の空間にはある三つの姿があった。彼女は初めて見たものだったが、少女には分かっていた。

――龍、三体の龍だった。

 彼女も遠い昔の神話や古い言い伝えには聞いていた龍が、今彼女の目の前に三体も立っていたのだ。だが、この龍達は彼女の伝承で聞いた龍達とは明らかに違う点があった。右に佇んでいる目の蒼い龍は、月の様な光を放つ白銀の鱗を纏っている。そして左にいる目の紅い龍は、燻り煌めく星の様な赤銅の鱗を纏っていた。

「奴等も酷い話だぜ。俺達を人間の体に封じ込めたまでは良いものの、封じ込めた人間が誰だったか忘れたなんてよ!」

「全くだ。だが、奴の力があってこいつも俺達の存在に気が付いた。そこは感謝するべき点だな。」

「少しお前達は黙っていろ。私は彼女と話をしたい。」

 そう言って訳の分からない会話を打ち切らせた中央にいる緑眼の龍は、華麗な黄金の鱗を纏っていた。それは宛ら煌めく太陽の様な輝きだ。その龍は優しく、しかし威厳をもった声で少女に問いかける。

「一つ問いたい。お前は私達『龍』の力を必要とするか?」

「……それはどういう意味なの? 私をボコボコにした奴に仕返しをしてやろうって言ってるの?」

「まぁ、大胆に言えばそうなるな。私達も奴等に関しては良い思い出が一つも無いんでな。」

 そこまで言った後、少女は胸の前で手を組み、考える仕草を見せた。そして、暫く考えた後……こう言った。

「私の名前は『橘 望』。アンタ達は?」

「俺は『ラギア』! 白銀のラギアと呼ばれてた龍だ! よろしくな!」

「……俺は『ガルザ』。赤銅のガルザだ。よろしく頼む。」

「そして最後に……私がこいつ等のリーダー、『ラルド』だ。別名は黄金のラルド。これから宜しく頼むぞノゾミ。」

 そう言った三体の龍は大きな拳を少女の方に突き出した。その拳を見た少女―――ノゾミはニヤリと会心の笑みを浮かべた。

「アイツをぶっ飛ばさないといけないのは一緒みたいね。その話乗ってあげるわ!」

147彗斗:2013/06/23(日) 14:42:54 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第61話 再戦!

「――――分体である俺に勝てないようでは、奴の創り出した連中には、到底勝つことは不可能だろうな。」

 血の海が広がっている中、クロスは刀に付いた返り血を払い落とし、背を見せてこう呟いた。

「――年だけは取りたくない物だな。こうして物を見る目が鈍ってきてしまっているな……」

――…………して。

「ん? 今何かが……」

――………えして。

 突如としてクロスの頭の中に聞こえ始めた声は、時間が経つに連れて徐々に大きくなる。そして……ハッキリと聞き取れる、ある一つの言の葉となった。

――私の存在を返して。

「!! ぐはっ!?」

 完全に油断していたクロスは、その言葉を聞いた瞬間、後ろからの衝撃に吹き飛ばされ、壁に埋め込まれる勢いで叩きつけられた。大ダメージとまでは行かずとも、与えられたダメージはかなりのものだ。すぐさま後ろを振り向き、衝撃波の発生地点を捉える事が出来た。その衝撃波の出所は……ノゾミ自身だったのだ。

「私達は……アンタ達に弄ばれる為の玩具じゃない!! 私達は人間よ!」

 いつの間にやら、ノゾミを中心にして広がっていた血の海は消え去り、金銀銅のオーラが、血の代わりにその辺り一帯を埋め尽くしていた。ノゾミは拳を解き、手刀を作って右手をスッと右下から左上にスッと音も無く動かした。

――ズパァァァン!!

 間一髪。クロスはその何気ないように見える仕草が攻撃と気付き、突発的に左にサイドステップを踏んだ。そのステップを踏んだ瞬間とほぼ同時に、クロスの左側面の髪の毛が二、三本だけだが切断されたのだ!
 想像以上の強化形態に、クロスは焦りを表に出した。

(バカな……!? 先程の身体強化術には無かったこの攻撃スピードと威力は一体……!?)

 即座の反応が遅れていたら、間違いなく彼は真っ二つにされていただろう。避けきった瞬間、ちらと攻撃が当たった壁を見る。その壁は、先程のノゾミの攻撃では、傷一つついていなかった。だが先程の一撃で、壁がボロボロのコンクリートの様に崩れ落ちてしまっていたのだ。その一撃を見て、クロスは遠い昔のある出来事を思い出す。

――金銀銅の龍。その龍を封じ込めた人間。

 今のノゾミが放っているオーラも、その龍と同じ色の金銀銅の三色だった。その時、ある事がクロスの頭の中で繋がった。

(まさか……極限状態に追い詰められたノゾミが深層意識の中に眠っていた龍達を呼び醒ました……だと!?)

 だが、どう足掻いたところで、もう覚醒したノゾミの力は、クロスには止める事が出来ない。絶えずノゾミは、力強く呟く。

「私達は……自分自身の考えを貫く!! アンタ達にそれを邪魔する権限は無い!!」

 そう言ったノゾミは立ち止まり、力を溜め、真上に両腕を掲げた。その時、銀の龍と銅の龍が彼女の両腕に巻き付いた。

(これはマズい……ッ!! 時空停止(ジ・ストップ・ワールド)!)

 胸中で術式を組み上げ、即座に展開したクロスは灰色の空間を創り出し、ノゾミの動きを封じ込めた……筈だった。

――……………ピッ……ピキキ……ピキッ。

 完全に色彩を失い、停止した筈のノゾミから何かに亀裂を入れる様な音が聞こえた。その時、何かを悟ったクロスは、即座に後ろに飛び退く。それとほぼ同時に……

――時空停止を打ち砕き、ノゾミがクロスに向かって突撃を開始した!!

「なっ……!?」

 その声を上げた直後、ノゾミはクロスの眼前にまで迫っていた。本能的にクロスは、歪刀 神威を取り出し、突き出された両拳を受け止めた。

(何故だ……何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ……!? 奴の能力は、私の時空停止能力を上回ったとでも言うのか……?!)

 裏に隠しきれない動揺が、クロスを駆り立て、思考を停止させようとする。情動が動転している中、ノゾミはクロスにある言葉を言い放つ。

「アンタ達は誰が見ても、人を遥かに超えてる。でも、私達の様な力は持ち合わせていない!」

 その時、ノゾミの拳に込められた力が、より一層強くなる。その力に比例してクロスの持つ歪刀 神威が奇妙な音を上げ始めた。なんと素手に等しい一撃で、刀が砕けようとしていたのだ!

「その力は――――――優しさよ。」

 その瞬間、クロスの刀が砕け散り、両拳の一撃がクロスの腹を貫く勢いでヒットした!!

148彗斗:2013/07/02(火) 17:16:29 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第62話 二人のノゾミ

「……あれ? ここは……?」

 気が付けばノゾミは、地面に倒れ伏していた。だが、その場所は『亡者の室』などではなく、ちゃんとした地面だった。だが――

――大空は見えない隔離された世界だった。

「ここって……?」

 足先に何かの感触を感じ、ふと視線を下ろすと……銀髪の男と銅髪の男が転がっていた。もう少し離れたところに倒れている金髪の男は、おまけ感覚で転がっていた。服装は全員色は違えど、似通った皮ジャンパーにデニムと言った格好である。……もちろん金銀銅で色分け済みだが。

「…………」

――ドスッ!!

 ノゾミは何も言わずにまず、銀髪の男の脇腹を蹴り、前に吹き飛ばした。そしてボーリングかビリヤードの要領で、銅髪の男、金髪の男の順にヒットした。

「「「ぐほぉおぉぉおっ!!?」」」

 時間差で悲鳴を上げた男三人は、西部劇に出てくる回転草(ダンブル・ウィード)の様にして二、三メートル転がった。動きが止まったと同時に、苦痛に歪んだ顔を上げたのは、銀髪の男だ。

「て、てめぇ……俺達は力を使い果たしちまって、身動き一つも出来ねぇってのに……鬼か!?」

「鬼だけど……何か文句ある……?」

 いつの間にか眼前にまで迫っていたノゾミは、折れた刀の切っ先を握り、銀髪の男の首元に突き付けていた。流石にその行動スピードに度肝を抜かれたのか……。

「あの……なんかスミマセンでしたぁぁっ!!」

 ……と、背を向けて逃げようとしたが……後ろにも何故か同じ体勢の『ノゾミ』が立っていた。

「……? 誰よ、アンタ?」

「誰って……私はアンタよ……? ……なぁんてな。」

 そう言った『もう一人の』ノゾミは切っ先を下ろし、指を鳴らした。すると……。

「……ん? ノ、ノゾミ!」

「あ〜! 何か皆久しぶり……って言えばいいのかな?」

「ア、アレ? 何でノゾミが……二人に?」

「本当だ……どっちがどっちなんだろう……!? それと……『アレ』何?」

 最後に言葉をかけた少女、『レン』は、二人のノゾミに挟まれている男と、その近くで伸びている二人の男を指さした。そこでノゾミの仲間達からの反応は当然……。

「「「「さ、さぁ……? どちら様ですか……?」」」」

149たっくん:2013/07/06(土) 16:23:27 HOST:zaq31fa4955.zaq.ne.jp
     【オークションで勝利する方法】

まず他の入札者がどんな人物であるか・・?見極める事。

昔の古い物(レトロ)に執着してる人間なのか
最新ものに執着してる人間なのか・・
これが一番の問題です。

例えば入札者が古い物に拘る人だったら

レトロに特に拘らない人だったら多分それ以上に値段を上げるなんて事はないでsょう

しかしレトロに執着する人物だったら
何が何でもその商品を手に入れようとするはずです。

例えば・・私のように
私がそうです。

ピーチさんにVHSを売りつけるついでです。

150たっくん:2013/07/06(土) 16:25:51 HOST:zaq31fa4955.zaq.ne.jp
これ以上クソスレ立てたら
削除してもらいますよ

あんたらはムダなスレを立て過ぎだ
アホらしいので削除します

151たっくん:2013/07/06(土) 16:30:29 HOST:zaq31fa4955.zaq.ne.jp
アホスレはほどほどにしろ
もうこれ以上迷惑かけるんじゃない

VHS購入しろよ

152彗斗:2013/07/07(日) 00:20:29 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第63話 最終戦争

「あぁ?! 俺達を知らないってか!?」

 そう言った周囲の人間に対して、ラギアがまず最初に食って掛かった。鼻を得意げに鳴らした後、片足を前に出し、前のめりの体制で、これまた得意げに言ってのけた。

「俺達は大昔にこの地方を所有していた三龍! 天竜 ラルド! 地龍 ガルザ! そして! 俺がよく名の知れた海龍 ラギア様d……ゴファァッ!?!」

 彼のとっておきの決め台詞を言い切る前に、何者かがラギアの背面に攻撃を仕掛けた。地面に対して平行に吹き飛んだラギアは、ハヤテ達の間を見事に通り抜け、隔離する為だけにそびえ立つ壁に、真っ向から正面衝突する羽目になった……。

「……で? 何処のヘタレ龍だっけ? アンタ達の力の源は私の体の中にある事を忘れてないでしょうね?」

 殴り飛ばした張本人は、崩壊した壁に生き埋めにされている返事をしないラギアに問いかけた。返事をしない理由は、後頭部を思いっ切り殴られたからだ。青筋立てて殴り飛ばした体勢から、元に戻ったノゾミは、即座にその場から消え失せた。

「……あ、アレ? 今さっき俺は何かを言いかk………ガハッ!?」

 ラギアはその台詞を言う前に、とんでもない力で、宙に蹴り上げられた。今度も蹴り上げたのはノゾミである。しなやかに伸びた右足でラギアの顎を捉え、宙に舞い上げた後、クルリと一回転し……。

――引力に従って頭から落ちてきたラギアの腹を、遠心力を利用して思いっ切り蹴り付け、また壁に埋めた。

「……アンタ自体は必要ないから、なんせならこの力だけで良いのよ? 喋れなくなるまで叩き付けましょうか?」

(ノゾミは一体どうしてしまったんだ……!?)

 意思、感情一つ漏らさない無慈悲な声が、ハヤテの心の中にある数々の疑問を更に掻き立てる。『力を持つと人は性格が豹変する』と言うのは案外本当なのかもしれない……。そう思わせるほどに、ハヤテの頭の中にはギャップが渦巻いていた。

「……彼女は礎だった。『三龍』達を封印するための……な。」

 ハヤテの疑問を知ってか知らずか、ハヤテの背後に居た見覚えのない人物が、ポロリと徐にその言葉を口にした。だがそれは同時に彼女、ノゾミを人間として扱っていないとでも言う様な発言だった。

「そんな……! それなら彼女は、人間ではないとでも言う気か……!?」

「誰もそのような事を言った覚えはない。それに今、彼女の見かけは『アレ』だが、一応楽しそうにしているぞ?」

 その言葉を疑い、目を向けると地面に蹲って蒼くなっているラギアを踏みつけながら無邪気に笑っているノゾミの姿を見た。その光景は、些か彼の言う通り『アレ』だが、あのような無邪気な笑顔を見た事は、ノゾミと行動を共にしていた今まで、一度たりともなかった様な気がした。その時ふと自然にある結論が出てきた。

――彼等はノゾミの一番の理解者なんだ……。

「そうか……ノゾミにはもう良い理解者が隣に居たんだな。それをお前達が気が付かせる為に、俺達まで巻き込んだってか?」

「大体そんな感じだ。全ては彼女に新たな力を与える為。それだけの事だ。」

「……俺にも気づかせてくれて、ありがとよ。ジャッジ。」

「あぁ……。ん? お前、何故俺の名を?」

「あ、え? さぁ……知らないぜ?」

 この時、彼は何故か疑問に思った。何故『初対面の相手に神の名を使って呼んだのか』?

153【下平】:2013/07/08(月) 13:50:21 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>150-151、殺すぞ。】

154【下平】:2013/07/08(月) 14:38:31 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1、カッケーぜ、けいちゃん。】

155彗斗:2013/07/21(日) 01:27:06 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第64話 舞い散る命、霧散する理(ことわり) 上の部

「……で、ここにお前達を呼んだ理由は他でもない。」

「普通じゃないとしか考えられない。本来神様は人間との関係は持たない筈なのだろう?」

 ハヤテに言いたい事を言われてしまったクロスは、無言になり暫く頭をかいていた。そして、暫くして口をまた開いた。

「大体はハヤテのいう事で合っている。そして……」

「俺達に新しい能力を与えてくれたんだろ? 感謝してるぜ!」

「…………………」

 今度はハヤテではなくダンにまで、先に言われてしまった。一回だけなら未だしも、こうなっては、流石に神の面目とは一体何だったのかと言う話になってくる。

「だが、お前達が戦うのは俺達じゃない。奴等は神を自力で創ろうとした。いわば『神の模造品』が相手になる。性能は……俺達以上かもしれない。その為の力を試しただけに過ぎないと言う事だ。」

「それで……結果は?」

 流石にノゾミ達まで、クロスの話に割り込む気は無かったようだ。その点については胸中でホッと胸を撫で下ろしながら、クロスは口を開いた。

「結果は予想通り……いや、想像を遥かに超えていた。もちろん私はノゾミに限定しての話だがな。ジャッジ達はどうだった?」

 ジャッジ達は暫く考えるそぶりを見せた後、順番について話し合い、ジャッジから口を開いた。

「俺が相手したハヤテは想像以上の力と技を身につけている。これなら奴等と互角以上にやり合える筈だ。」

「私も内容はジャッジと同じよ。ナギサの相手をしたのは私だけど、想像以上……いや人間の技術じゃない箇所も幾つか見受けられたわ。」

「まぁ……俺はダンとまともに戦っていないが……まぁ良い動きはしていたから問題は無い筈だ。ついでに……良い相棒もプレゼントしたしな。」

「私もギークと同じで戦ってないわ。それに……一般人だしね。私も彼女に私のコレクションをプレゼントしたわ。」

「……ま、ジャッジとサエリアはまともにしていた。それに一般人だからしょうがないとしても……ギーク、お前ちょっといい加減過ぎないか?」

 仮にも一般人であるレンを試したリアスなら未だしも、ちゃんと戦ってもいない人間に何かを渡した事には、流石のクロスも納得できないらしい。だが相変わらずのヘラヘラ態度で口答えをしてきた。

「まぁその位いいじゃねぇか。お前達みたいに、俺は直接戦えるもんじゃねぇって何回m……」

「その程度のいい加減な甘さはいらない。真面目に俺達は審議しなくちゃいけない事を覚えておけ。」

 微かな威厳を含んだクロスの声が、遠く離れている筈のギークの耳元で響いた。そしてクロスが数歩歩んだ時、妙な音がした。

――ボトッ……

 何かが地面に落ちた音だ。さほど固くも無く柔らかくも無く……あいまいな硬度を持った物体は、明らかにギークの体から引き離され、偶然近くにいたレンの目の前に落ちてきた。

――その落ちたモノは……『ギークの手』だったのだ。

「ひっ……!!」

 あまりに唐突過ぎるの出来事に、ヘナヘナと力無くへたり込むレン。だがさらに不気味な事に、手首から綺麗に斬り飛ばされたギークの腕の断面からは『血が一滴も流れ出なかった』のだ。もちろん、切り落とされた手首の方からも、一滴たりとも血が流れ出ない。

 顔面を蒼白に染め、怯えるレンに、手首から先の飛んだ腕を普通に見せ。一向に顔色一つ変えもせずに、涼しい顔をしながら言った。

「おいおい、今後はそういう手荒な真似をしないでくれよ? レンが怖がってるじゃねぇか。……だが俺もこんなの痛いに入らないしな。」

 そう言うと断面を覗かせる腕を振るい、地面に落ちた手に向けた……。すると、その手は少しだけほんの微弱に動きだし、いきなり宙を舞いギークの腕に元の形で元通りに戻った。

「俺には蘇生能力の権化が付いているんだぜ? そう簡単に死ぬ訳が無いだろ?」

156彗斗:2013/07/24(水) 23:09:02 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第65話 舞い散る命、霧散する理 下の部

「まぁ、お前の場合は死なないんじゃなく、死ねないんだろうがな。」

 馬鹿にしたような調子で、ジャッジが野次を飛ばす。その野次を聞いたギークは、ジャッジを脇目で睨みながら言い返した。

「お前にゃ分かる訳がねぇだろうが。俺が失った物がどれだけ大きいものかなんてな。」

「はっ、分かる訳が無いってか。それじゃ、腐らない肉塊を無駄に引きずって、無駄に時間を潰してるってか?」

 そんな挑発にも似た調子で話していた時、ジャッジの周囲に銀の壁が上から落ちてきた。その壁は……彼の駆動人形『ベルク』『アヌビス』『クサナギ』『デュラフ』だった。

「調子に乗るのもいい加減にしろよ。テメェはそこまでして肉塊に化けたいか?」

「おっと、怖い怖い。流石に七大神最強と謳われる最強の能力者を怒らせちゃ、俺の身がいくつあっても足りねぇからな。」

 彼の剣幕に流石にからかう事を止めざる負えなくなったジャッジは、その場から素直に引き下がった。そして、ギークは気に入らない様な表情で、小さく舌打ちをした後、ダンにある事を尋ねた。

「ダン、軽くダイスを動かしてみて感覚はどんな感じだ?」

「え……あ、あぁ少し動かしにくい。もう少し滑らかに出来ないか……?」

「あぁ、わかった。それならここで待っていてくれ。」

 すこしタジタジとしていたダンは、ダイスの問題点を控えめに聞いてみた。それは当然だろう。彼の背後には紅や蒼、紫や黄に爛々と不気味に輝く機械の眼があったのだから……。思った以上にあっさりとした返事をしたギークは、人形と一緒に消えてしまった。

「……で、一つお前達に問う。これから先にはとんでもない能力、力を持った連中がいるだろう。それでもお前達は進むか?」

 その言葉にノゾミ達五人は一瞬だけ顔を見合わせたが、答えは決まっていると言う様に頷き合った後、声を揃えてこう言った。

「「「「「もちろん!!」」」」」

「フッ……そうか。それなら俺達の力を貸してやろう……。」

 クロスがそう言った直後、眩い光に包まれ、何も見えなくなってしまった……。

157たっくん:2013/07/25(木) 13:13:20 HOST:zaq31fa59cb.zaq.ne.jp
ピーチさんのミンチ元気ですか?

158彗斗:2013/07/26(金) 21:58:31 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第66話 IN RETURN!

――ガバッ!

 先程まで起こった事を一蹴するかのようにベットで眠っていた彼女――ノゾミの目の前に広がっていたのは、いつもと変わらなかったいつも通りの日常だった。レイに改造してもらった筈のマジックロットは元の棒になり、何事も無かったように普通の時が刻まれていた。

(……一体何が……?)

 先程までの記憶は、ハッキリと脳裏に焼き付いていた。その時ある事が頭に過った。

――クロスが時間軸を書き換えて時を巻き戻した……?

「ほお……もう俺の能力が分かったのか?」

 その声に振り替えると……そこには三匹の光の球を連れた紅蒼の髪をした青年――クロスが音も無く、ノゾミに向かってゆっくりと歩を進めてきた。

「アンタ、まさか……」

「そう、そのまさかさ。」

 冷淡に告げたクロスは、妖精の様な姿をした龍をノゾミの元に戻した後、更に感情も抑揚など一切を殺した言葉を紡いだ。

――戦争だ。エクストリーマー達との……な。

 そう言ってニヤリと笑った直後、ノゾミの部屋は大音量の轟音に包まれ、爆炎と共に爆ぜた。もちろんその直後、その部屋に神と龍がいることなど知る由も無い群衆が、大きな騒ぎを起こした事は言うまでもないだろう。

159彗斗:2013/07/26(金) 22:42:23 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
★お知らせ&謝罪★

はい……反省しております。そろそろ終了とか言って騙したりしてすみませんでした……。←だがこの再出発については後悔していない(`・ω・´)キリッ!

……と言うわけで今までの話とは一変し、冒頭(初めのレス)にも書いていた統率者(エクストリーマー)達との戦争になりますっ!!

「ってか今までの話は……?」

ハヤテ君、良い事を聞いてくれた! これまでのは『あくまで』序章に過ぎなかったって訳だね☆彡キラッ

「それならそうと言ってほしかった……!!」

それを言ってももう遅いよ(嘲り)

「(´・ω・`)ショボーン……」

そんな顔しないしない(笑) ただこれから入って来る新メンバーもいるしちょうどいい節目だからここでこれの更新は打ち切ることにするよ。

「(´・ω・`)ショボーン……」

またまた落ち込まない落ち込まない(笑) 今度は牙の方が残ってるからハヤテ達は暫く休んでもらうよ。

「え!? ちょっと待て作者! それって俺達クビって事j……」

では誠に勝手ながらここで『一旦』更新を打ち切らせて頂きます☆彡キラッ

「待て待て待て!! それじゃ俺達の立場ってもんがなくなt」

では次に重点を置くのは牙の作品ですっ☆ こっちの魔法とはほぼ縁の無い連中が出てきますので違った面白くなってると思います☆

160名無しさん:2013/09/29(日) 15:13:58 HOST:wb78proxy07.ezweb.ne.jp
あげい

161名無しさん:2014/03/29(土) 15:41:53 HOST:wb86proxy01.ezweb.ne.jp
@@@@@@

162名無しさん:2014/05/18(日) 17:48:55 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
あーあなにやってんだろうな〜

163名無しさん:2014/05/18(日) 17:49:14 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」

164名無しさん:2014/05/18(日) 17:49:25 HOST:111.86.143.230
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」

165名無しさん:2014/05/18(日) 17:49:35 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」

166名無しさん:2014/05/18(日) 17:49:47 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」

167名無しさん:2014/05/18(日) 17:49:57 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」

168名無しさん:2014/05/18(日) 17:50:08 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」

169名無しさん:2014/05/18(日) 17:50:20 HOST:wb86proxy04.ezweb.ne.jp
(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」(」゜□゜)」

170名無しさん:2014/06/29(日) 01:16:59 HOST:wb86proxy10.ezweb.ne.jp
★★★★★★

171たっくん:2014/06/30(月) 16:26:34 HOST:zaq31fa4cc8.zaq.ne.jp
名無しさん、突然ですが、
貴方もメタルボディ(金属身体)に包まれて、世界平和の為に闘ってみるおつもりはありませんか?
かつてのウインスペクター、ソルブレイン、ジャンパーソンのように
とは言え、メタルボディスーツというのは、並の人間には装着不可能なのです。
普通の人間を遥かに凌駕した(超越した)人物でない限り

しかし一つだけ方法があります。
仮面ライダーのように、改造手術をほどこせば、可能です。

172たっくん:2014/06/30(月) 16:33:05 HOST:zaq31fa4cc8.zaq.ne.jp
かつて、かなり前の話なのですが、
対立組織が3つ以上あって、それらの組織を壊滅させる為に死闘を繰り広げるというのがテーマの番組がありました。
番組タイトルは特捜ロボ ジャンパーソンです。

ある組織の首領が、改造手術をほどこし戦闘力を強化したいと自ら志願(希望)して
手術を行いました。強化後の力は凄まじく、普通人の約数倍

この方法なら、一般人女性でも可能だと思います。
コヨミさんもレッツチャレンジ!
女を捨てましょう。

173たっくん:2014/06/30(月) 16:36:32 HOST:zaq31fa4cc8.zaq.ne.jp
私の願望・・・
コヨミさんのアソコを手術して
ウインナーソーセージおよび、ちくわが一度に10本くらいささるようにしたい
身勝手な想像でございます。ご了承下さい。

174たっくん:2014/07/10(木) 23:44:30 HOST:zaq31fa4cc8.zaq.ne.jp
くだらんスレだな〜
つまらねぇぞ〜

言っておくが、俺は30歳以上の女性にしか興味を示さないよ
お前らみたいな小娘は興味ないんだよ悪いけど
それだけは忘れないでくれ

175名無しさん:2014/07/13(日) 09:21:49 HOST:p6012-ipngn100104fukui.fukui.ocn.ne.jp
>>174

お前精神年齢いくつ?

176凪☆:2014/11/26(水) 20:45:18 HOST:ntoknw040136.oknw.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
こんちわ★

177名無しさん:2014/11/28(金) 01:33:25 HOST:ntfkok227036.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
たっくんが興味津々な30歳以上のクソババアは全員ノーバージンです
そして、今たっくんの家にママがいないなら、その時たっくんのママは間違いなく、カイくんとセックスをしています。
また、たっくんに彼女ができたとしてもその子はカイくんにバージンを奪われた使い古しにすぎない。

178():2014/11/28(金) 01:34:09 HOST:ntfkok227036.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
他人が使い捨てたオナホに欲情する寝取られ短小野郎、たっくん

179名無しさん:2014/11/28(金) 12:21:32 HOST:zaq31fa5a75.zaq.ne.jp
>>177
ええ加減うざいぞお前
とっとと失せろ
二度と来んなよカスww

>>178
お前も来んなカス

180():2014/11/30(日) 05:03:51 HOST:ntfkok227036.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>179はたっくん。つまり短小。

181名無しさん:2015/01/29(木) 11:07:00 HOST:google-proxy-66-249-82-210.google.com[om126204164152.6.openmobile.ne.jp]
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