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エクストリームクライシス(翼の章)

134彗斗:2013/04/06(土) 20:33:13 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第55話 銀色の執事
「……これが…人形か?」
 ダンは改めて、まじまじと起動していない銀髪の人形を見た。しかし何処からどう見ても、彼が所持している銀の装甲を纏った巨体とは明らかに違い過ぎる――まず人間そのものの姿である事だ。
「あぁ、れっきとした人形だ。実際に試してみるか?」
 そう言いながらギークは、もはや人ではないかと疑うほど精巧にできた人形に向かってパチンと指を鳴らした。すると……。
「所有者設定を行っておりません。所有者設定を行っておりません……」
「一体どういう事だ? 所有者はお前じゃないのか?」
 その問いかけにギークは悪びれる様子もなくこう答えた。
「実は……自分で造っておきながらコイツの操作は特殊でな……俺には扱う事が出来ねぇんだ」
「つまり……俺に所有者になれと?」
「そうだ」
 その言葉を待っていたかのように、ギークはニヤリと笑って言葉を続ける。
「お前は言動からしてどうやら本気らしいな。それなら惜しいが戦いはナシだ。その代り今から話す事を全て聞いておけ」
 そう言ったギークは今に至る経緯を洗い浚い全て、ダンに話し始めた。


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