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エクストリームクライシス(翼の章)
132
:
彗斗
:2013/04/02(火) 23:51:07 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第54話 鋼鉄の弩級人形
「うおぁっ!?」
ある程度の広さがある部屋で、自在に合体分離する人形が暴れれば……迎える事実は大体想像がつく。
――何処にも逃げ場がないのだ。
至る箇所から、神出鬼没に現れる二体の駆動人形。逃げ場を確保したところで、操縦者への直接攻撃が不可能な為、直ぐにコントロールして逃げ場を潰されてしまう。
「逃げ回るだけじゃ面白くねぇなぁ……そうだ!」
言葉の通り「神の気紛れ」と言った所なのか……。攻めの手を止めたギークはポンと手を打ち思いついた様な口調でこう言った。
「お前、駆動人形が使えるか?」
「……はい?」
いきなり対戦を止めたと思いきや、今度は自身も使っている駆動人形について聞いてくる始末。流石のダンも、呆気無い返事を返す始末である。
「いや、だからな…このままお前が撃ったら逃げて俺が追い駆けて……を永遠に繰り返しそうで退屈だな〜って思ってよ」
「は…はあ……。で、俺に何を使えと?」
ダンは、戦闘の後の会話の内容に混ざり込んではいけない言葉を連発している神を見て、ほとほと呆れ果てていた……。
「実はな、お前達人間の世界には無い最新式の人形が出来てな……」
「――それの試操縦者(テストプレイヤー)になれ……と」
「その通りだ! 話が早くて助かるぜ! んで、コイツが例の人形だ」
パチンと指を鳴らした時、ギークの隣に一体の未起動の駆動人形が出現した。その人形の外装は鋼鉄でできた鎧では無く、人そのものの様な外見だったのだ。
「……人造人間、みたいだな」
「ところがどっこい、コイツの内臓部品は俺の扱っている駆動人形と大した変化はない。だがこの四駆動衆であるベルク、クサナギ、アヌビス、デュラフ。この四体の特徴を人型の人形に詰め込んだって訳さ」
胸を張って自慢気味に答えるギークの言葉を、駆動人形を一度も使ったこともないダンが分かる筈が無かった。だがあの四駆動衆の粋をギリギリまで詰め込んだ、ハイレベルの人形である事には間違いない。それだけはダンにも理解できた。
「……分かった。その人形使ってみるよ」
その言葉を待っていたと言わんばかりの、ニヤついた笑顔を見せたギークは、こう言った。
「そうこなくっちゃ面白くねぇな! コイツを受け取って操縦してみな!!」
そう言った途端、ダンの前に眩い光の塊が下りてきて一体の人形を残して消えていった……。
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