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エクストリームクライシス(翼の章)

156彗斗:2013/07/24(水) 23:09:02 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第65話 舞い散る命、霧散する理 下の部

「まぁ、お前の場合は死なないんじゃなく、死ねないんだろうがな。」

 馬鹿にしたような調子で、ジャッジが野次を飛ばす。その野次を聞いたギークは、ジャッジを脇目で睨みながら言い返した。

「お前にゃ分かる訳がねぇだろうが。俺が失った物がどれだけ大きいものかなんてな。」

「はっ、分かる訳が無いってか。それじゃ、腐らない肉塊を無駄に引きずって、無駄に時間を潰してるってか?」

 そんな挑発にも似た調子で話していた時、ジャッジの周囲に銀の壁が上から落ちてきた。その壁は……彼の駆動人形『ベルク』『アヌビス』『クサナギ』『デュラフ』だった。

「調子に乗るのもいい加減にしろよ。テメェはそこまでして肉塊に化けたいか?」

「おっと、怖い怖い。流石に七大神最強と謳われる最強の能力者を怒らせちゃ、俺の身がいくつあっても足りねぇからな。」

 彼の剣幕に流石にからかう事を止めざる負えなくなったジャッジは、その場から素直に引き下がった。そして、ギークは気に入らない様な表情で、小さく舌打ちをした後、ダンにある事を尋ねた。

「ダン、軽くダイスを動かしてみて感覚はどんな感じだ?」

「え……あ、あぁ少し動かしにくい。もう少し滑らかに出来ないか……?」

「あぁ、わかった。それならここで待っていてくれ。」

 すこしタジタジとしていたダンは、ダイスの問題点を控えめに聞いてみた。それは当然だろう。彼の背後には紅や蒼、紫や黄に爛々と不気味に輝く機械の眼があったのだから……。思った以上にあっさりとした返事をしたギークは、人形と一緒に消えてしまった。

「……で、一つお前達に問う。これから先にはとんでもない能力、力を持った連中がいるだろう。それでもお前達は進むか?」

 その言葉にノゾミ達五人は一瞬だけ顔を見合わせたが、答えは決まっていると言う様に頷き合った後、声を揃えてこう言った。

「「「「「もちろん!!」」」」」

「フッ……そうか。それなら俺達の力を貸してやろう……。」

 クロスがそう言った直後、眩い光に包まれ、何も見えなくなってしまった……。


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