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エクストリームクライシス(翼の章)
148
:
彗斗
:2013/07/02(火) 17:16:29 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第62話 二人のノゾミ
「……あれ? ここは……?」
気が付けばノゾミは、地面に倒れ伏していた。だが、その場所は『亡者の室』などではなく、ちゃんとした地面だった。だが――
――大空は見えない隔離された世界だった。
「ここって……?」
足先に何かの感触を感じ、ふと視線を下ろすと……銀髪の男と銅髪の男が転がっていた。もう少し離れたところに倒れている金髪の男は、おまけ感覚で転がっていた。服装は全員色は違えど、似通った皮ジャンパーにデニムと言った格好である。……もちろん金銀銅で色分け済みだが。
「…………」
――ドスッ!!
ノゾミは何も言わずにまず、銀髪の男の脇腹を蹴り、前に吹き飛ばした。そしてボーリングかビリヤードの要領で、銅髪の男、金髪の男の順にヒットした。
「「「ぐほぉおぉぉおっ!!?」」」
時間差で悲鳴を上げた男三人は、西部劇に出てくる回転草(ダンブル・ウィード)の様にして二、三メートル転がった。動きが止まったと同時に、苦痛に歪んだ顔を上げたのは、銀髪の男だ。
「て、てめぇ……俺達は力を使い果たしちまって、身動き一つも出来ねぇってのに……鬼か!?」
「鬼だけど……何か文句ある……?」
いつの間にか眼前にまで迫っていたノゾミは、折れた刀の切っ先を握り、銀髪の男の首元に突き付けていた。流石にその行動スピードに度肝を抜かれたのか……。
「あの……なんかスミマセンでしたぁぁっ!!」
……と、背を向けて逃げようとしたが……後ろにも何故か同じ体勢の『ノゾミ』が立っていた。
「……? 誰よ、アンタ?」
「誰って……私はアンタよ……? ……なぁんてな。」
そう言った『もう一人の』ノゾミは切っ先を下ろし、指を鳴らした。すると……。
「……ん? ノ、ノゾミ!」
「あ〜! 何か皆久しぶり……って言えばいいのかな?」
「ア、アレ? 何でノゾミが……二人に?」
「本当だ……どっちがどっちなんだろう……!? それと……『アレ』何?」
最後に言葉をかけた少女、『レン』は、二人のノゾミに挟まれている男と、その近くで伸びている二人の男を指さした。そこでノゾミの仲間達からの反応は当然……。
「「「「さ、さぁ……? どちら様ですか……?」」」」
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