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蝶が舞う時・・・。
371
:
スズラン
:2011/09/13(火) 18:21:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ふむふむ。
夜那さん、凄い事になったね・・・。
ふむふむ。
なるほどね。
ふむふむ。
372
:
燐
:2011/09/13(火) 18:29:31 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
うんw
そだねw
373
:
明優
:2011/09/13(火) 18:42:04 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
最終回かぁ・・・。
何か、さびしくなりますねぇ・・・。
新連載は書くのかな??
374
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/13(火) 20:20:32 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
お母さん出たのかと思ってすごくびっくりした〜。
第2期もがんばってね!
375
:
燐
:2011/09/14(水) 15:43:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「これは幻覚なんだよね。夢…って思っておけばいいよね。」
私は深呼吸をして、正面を向いた。
「その意気だな。」
誠は夜那の身体から離れ、言った。
「うん。」
たとえ弱くても私は逃げない。
目を逸らしたら駄目なんだ。
私は手を握った。
私はもう人形や奴隷じゃない!
女として、一人の人間として真実と向き合わなくちゃいけない。
覚悟の上だよね。
たとえ、この身体がボロボロになっても心や魂だけで打ち勝って見せる!!
私は手を握った。
これは幻覚なんだ。
実体なんてない。
きっと大丈夫。
私は心を平常心にさせて、深呼吸をした。
正直、怖いけど私はもう決めたんだ。
真実と向き合うって。
口で言うのは簡単かもしれないけど、行動に移すのは難しいかもしれない。
私はおそるおそる右手でお母さんの肩を触った。
手が通り抜ける。
「良かった…。」
私は安心して、地面に尻餅をついた。
本当に居なくてよか…った。。
「夜那?大丈夫か?」
誠は私の上半身を起こして言った。
「うん。大丈夫だよ。安心したら、身体の力が抜けてしまって…。
でも、本当に大丈夫だから。心配しないでね。」
私は誠の手を持ち、震えながら立ち上がった。
「本当に大丈夫かよ…。」
誠は私の背中を持ちながら言った。
「うん。心配しないで。それに誠に無理しちゃ悪いし…。」
私は、誠に笑みを浮かべ、ベッドに向かった。
私はベッドの柵に摑まり、息を吐いた。
そのまま、ベッドに倒れこんだ。
ごめんね。誠…。
迷惑はかけたくないんだ私。
誠は病気なのに、どうして明るく振舞えるの?
私は貴方の気持ちが分からないよ。
私の心の中に疑問が残った。
376
:
燐
:2011/09/14(水) 16:43:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠は私のベッドの隅に座った。
振動が私の身体に伝わってくる。
私は顔の横で手を握り締めた。
「夜那。」
誠がふと言った。
「…何?」
私は少し間をあけて言った。
「お前ってさ、面白いヤツだよな。」
誠は急に言った。
「何で?」
私は意味が分からなかった。
「たまに思うからさ。夜那が居れば俺は耐えれるとか…。」
誠は照れくさそうに言った。
377
:
燐
:2011/09/14(水) 17:22:19 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「耐えれるって言うか、尽くすじゃない?」
私は少し笑いながら言った。
「そうかもな。ま、どっちでもいいと思うがな。」
誠は背伸びしながら言った。
私はちゃんと座り、誠の身体に耳を押し当てた。
「ちょっ…。夜那、何だ!いきなり…。」
誠は戸惑っていた。
鼓動が聞こえる。
心臓の音もちゃんと聞こえる。
誠の身体が温かい。
私の手足はいつも冷たいのに…。
誠は私の手と自分の手を重ね合わした。
「大丈夫か?てか、お前の手って冷たいんだな。」
誠は穏やかに言った。
「うん。誠の手は温かいんだね。私と正反対みたい。。」
私は誠の手を見て言った。
「正反対?ま…そうなるのか。正反対よりただの反対だと思うが…。」
誠は呆れたように言った。
378
:
いちごみるく
◆2rloyWIkLQ
:2011/09/14(水) 17:24:09 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
Σ更新されてる!!!
お、ええじゃないかw(←
379
:
燐
:2011/09/14(水) 17:28:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
くれよん>>またいちごみるくになっとるよw
更新更新w
今日は気分がエエからなw
380
:
燐
:2011/09/14(水) 17:31:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
またコメしますw
最終回は延期になりましたが、
最近は気分がいいので結構更新しておりますw
今、ノートに第2期の物語を書いておりますw
もしかしたら、第1期の最後らへんに少し登場するかもしれません。
シークレットボーイがww
381
:
いちごみるく
◆2rloyWIkLQ
:2011/09/14(水) 17:35:58 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
わざとw←ぇ
そうなんだ?ふぁいつw
382
:
燐
:2011/09/14(水) 17:37:29 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
くれよん>>気分でか・・w
ま、頑張れww←何をやねんw
シークレットボーイの名前も決まったしなw
383
:
燐
:2011/09/14(水) 20:03:22 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そうなのかな?」
私は首を傾げた。
「まったく、夜那は鈍感だよな。」
誠は嘲笑うかのように言った。
「わ、笑わないでよ。。」
私は頬を真っ赤にして、視線を逸らした。
「ごめんごめん。お詫びにこれやるよ。」
そう言って、誠は病服から飴を取り出した。
「何で飴なんか持ってるの?」
「俺さ以外に飴とか好きだから。いつも持ち歩いている。」
誠は飴の袋を開け、夜那の口に球状の飴をほりこんだ。
「…。甘い。これ、メロンかな?」
誠も飴を舐めながら言った。
「俺は苺。上手いだろ。」
誠は笑いながら言った。
384
:
明優
:2011/09/14(水) 20:20:55 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
今日も更新ありだぁ☆
今から読みます☆
385
:
燐
:2011/09/14(水) 20:24:57 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>今日は結構更新したw
うんw
最終回までほど遠いなぁ・・。
386
:
明優
:2011/09/14(水) 20:27:43 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
そっか。最終回はまだなんだ。
嬉しい♪
少しでも多くこの小説見てたいから
最終回はまだ遠慮します(笑
でも最終回も気になる・・・。
387
:
燐
:2011/09/14(水) 20:28:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>うんw
ほど遠いかも・・・。
延期なったしなww
388
:
燐
:2011/09/14(水) 20:41:17 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「飴って…あんまり食べた事なかったなぁ…。」
私は飴を舐めながら言った。
「ふーん。でも、久しぶりに食べたって感じするだろ?」
誠は上を見上げて言った。
「そうだね。胡蝶蘭と向日葵、花瓶に入れとくね。」
私は立ち上がって、誠のベッドの横にある棚に向かい、花瓶を手に持った。
「花瓶に水入れてくるね。」
私は花瓶を持ち、病室を出た。
389
:
燐
:2011/09/14(水) 21:04:58 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は病室を出て、水道を探した。
その時。誰かにぶつかり、花瓶を落としそうになった。
「大丈夫ですか?」
そう言われ、私は振り返った。
それは15歳ぐらいの男の子だった。
片目は包帯に覆われていて、髪の毛は黒で、病服だった。
「ありがとうございます。」
私はそう言って、男の子の足元に落ちた本を拾って、男の子に渡した。
「はい。」
私は本を渡すと、男の子は笑みを浮かべて
「ありがとう。」
男の子は私から受け取った本を持ち、小走りで行ってしまった。
あ…。名前聞くの忘れたなぁ…。
私はため息を吐き、再び水道を探すのだった。
390
:
燐
:2011/09/14(水) 21:06:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
またまたコメですw
第2期のタイトルは今度発表します!!!
お楽しみにw
で、プロフですが・・
完結したら書きたいと思いますw
その前に書くかも・・。
明日とか・・。
今日の更新は終わりですw
391
:
燐
:2011/09/15(木) 11:39:50 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は5階をくまなく探したが水道は見つからなかった。
「ない…か。しょうがない。1階に行くか。」
私は1階へ向かう階段へ向かった。
「お姉ちゃん。どうかしたの?」
その声に私は後ろを振り向いた。
そこにはさっき私とぶつかった男の子だった。
「貴方はさっきの…。」
「お姉ちゃん。ここで何してるの?」
男の子は首を傾げた。
「えっと…。水道を探してるんだ。何処にあるか知らないかな?」
私は少し遠慮がちで言った。
「あるよ。こっちに着いて来て。」
男の子は私の腕を引いて、案内した。
男の子が案内したのは、5階の隅にあった水道だった。
「こんな所にあったんだ。ありがとう。」
私は男の子に礼を言った。
「お姉ちゃんの名前は何て言うの?」
男の子が笑顔で言った。
「夜那だよ。貴方の名前は?」
私は何の躊躇いもなく、言った。
「憐だよ。2週間前からこの病院に居るんだ。」
憐は言った。
「そっか。憐って…何でこの病院に…?」
「…。事故で片目を失ったから、義眼を入れてもらうんだ。退院は2日後なんだ。
夜那は?」
私は花瓶の半分くらいまで水を入れ、手に持った。
「私の友達がここで入院してるの。で、明後日?にこの日本を発つらしいから
それまで私が見守るの。」
私は少し照れながら言った。
「そうなんだ。」
憐は言った。
「私はもう戻るね。心配してると思うし。」
「分かった。」
私は憐とそこで別れ、私は誠の病室に戻った。
392
:
燐
:2011/09/15(木) 13:20:25 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は花瓶を持って、誠の病室の前に着いた。
病室の扉が少し開いていた。
私は扉に手をかけ、開いた。
病室に入ると、誠のお母さんが居た。
「あら。夜那ちゃん。何処行ってたの?」
誠のお母さんは笑顔で言った。
「えっと、花瓶に水を入れに行っていました。」
「そう…。ケーキ買ってきたの。2人で食べなさい。」
誠のお母さんはそう言うと、ケーキの入った入れ物を見せた。
「紙皿は用意してあるから、一人ケーキとプリン1個ずつだから。仲良く食べてね。」
そう言って誠のお母さんはケーキの入れ物をサイドボードに置き、病室を出て行った。
「花瓶に胡蝶蘭と向日葵入れとくね。」
私は棚へ向かい、花束のリボンを解いた。
胡蝶蘭と向日葵を取り出して、花の茎の先をハサミで少し切り取った。
「よし!」
私はそれを花瓶に入れた。
「何がよし!なんだよ。」
誠は呆れたように言った。
「何か達成感があるって言うか…。」
私は言った。
「達成感?ま、いいや。後、これやるよ。」
誠は私の左手に包まれた紙をくれた。
私はそれをあけた。
そこには何かの番号が書かれていた。
「これは何?」
「俺のケータイの番号だ。いつでもお前が電話できるようにさ。」
誠は優しい眼差しで言った。
「そっか。でも、私電話ないし…。出来ないよ。。」
私は誠から視線を逸らし、言った。
「でも、持ってけ。いつか必要な時が来る。」
誠は言った。
「ありがとう。」
私の眼から涙が溢れ返ってきた。
393
:
いちごみるく
◆2rloyWIkLQ
:2011/09/15(木) 13:57:06 HOST:p227.net112139158.tokai.or.jp
おっす!w
今日は気分いいんだねw←ぇ
いいねw小説楽しみになってきたw
394
:
燐
:2011/09/15(木) 17:40:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
紙を手の中で握り締め、思い切り泣いた。
「何で泣くんだよ…。それって嬉し泣きか?」
「…。そうかも。。。」
私は涙を手で拭き取りながら言った。
私は紙をポケットにしまい、誠のお母さんが買ってきてくれたケーキを食べる事にした。
誠のベッドにはすでに机が設置されていて、私もベッドに机を設置しようとした。
私のベッドに机が設置されると私は少し威張った。
私はサイドボードへ向かい、ケーキの入った箱を誠の机に置いた。
「さ、食べよ!」
私は箱を除いた。
そこには、ケーキが2個ずつ、プリンが2個ずつ入っていた。
その中に誠のお母さんが入れたと思われる、紙皿も入っていた。
フォークやスプーンも入っていた。
ケーキは苺のショートケーキで、プリンは焼きプリンだった。
私は誠の机の上に紙皿を置き、ケーキを皿の上に乗せた。
プリンはビンの中に入っていた為、そのまま机の上に置いた。
395
:
燐
:2011/09/16(金) 13:03:46 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私はケーキの乗った紙皿とプリンを受け取り、自分の机の上に置いた。
フォークとスプーンも誠から受け取った。
「頂きます!!!」
私は手を合わせ言った。
「夜那って食欲旺盛なんだな。」
誠は笑いながら言った。
「ん?そうでもないと思うけど…。」
私はケーキを食べながら言った。
396
:
燐
:2011/09/16(金) 15:55:55 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「ん…。ただお腹が空いているだけだよ。」
私は横を向きながら言った。
「夜那。口にクリームがついてる。」
誠は私に近づき、口の周りについてたクリームを指先に拭き取った。
「あ…ありがとう。。」
私は顔を真っ赤にして言った。
397
:
明優
:2011/09/16(金) 16:41:30 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
コメント遅れてごめん!!
昨日コメントしたかったんだけど、塾で遅くなりまして
PCやらなかったから、コメントできなかった(泣
だから今日は昨日の分も読ませていただきたいと思います☆
今から読みます!
楽しみぃ☆
398
:
燐
:2011/09/16(金) 16:42:20 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>.私も昨日塾だったw
ほいほいw
今日の夜更新するw
399
:
燐
:2011/09/16(金) 16:43:11 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
400は取らないでねw
皆>>
400
:
燐
:2011/09/16(金) 16:47:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
コメしますw
最近、詩ばっか書いておりますw燐ですw
自分のオリジナルの詩集を作っておりますw
出来たらここにも一部公開したいです!!!
401
:
明優
:2011/09/16(金) 16:58:41 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
400おめでとー!!
私もいったことないよ!!(確か・・・)
燐の詩、気になる!!
詩も結構小説と関係性あるしね。
詩力?っていうのかな?わかんないけど
そういうのも燐はもってるんだね。
すごいなぁ。燐って!!
402
:
燐
:2011/09/16(金) 17:00:47 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>いや・・・
何か急に書きたくなってんw←変な話やw
行った事あるやんw
前作でww
403
:
燐
:2011/09/16(金) 17:12:22 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
何か緊張してきた。
胸が熱い…
私は胸を押さえた。
「どうした?夜那。。」
誠は言った。
「な、何でもないよ。。」
少し息苦しかったけど、すぐ治った。
404
:
明優
:2011/09/16(金) 17:27:39 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
そうだね、400いってたね。
でも燐にはすぐに追い越されそう(笑
ってかもう更新してるじゃん♪
今から読んじゃいます☆
405
:
燐
:2011/09/16(金) 17:29:37 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>更新更新w
でさ、雑談掲示板行かれないん?
行き方は
・グーグルで「雑談掲示板 ハヤテBBS」と検索する。
・その一番上をクリックw
そして入れるって訳ww
406
:
明優
:2011/09/16(金) 17:33:17 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
入るまでは入れるけど
どこに書き込んだらいいのか分かんないし
どうやってお部屋?的なもの作るのかも分かんないもん・・・。
雑談いってみたいんだけどね・・・。
407
:
燐
:2011/09/16(金) 17:37:35 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>良かったw
で、ま、本文と名前を書いて、(一番上に)
keyの横にマークがあるから、そこ押せばいいw
詳しくは右上の「使い方を見る」をクリックw
408
:
明優
:2011/09/16(金) 17:41:01 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
分かりやすく教えてくれてありがとう☆
タイトルも書くんだよね??
409
:
燐
:2011/09/16(金) 17:41:54 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そこは別に書かなくてもエエよw
私も書いてないしw
いや・・これでも・・説明下手なんすけどw
410
:
明優
:2011/09/16(金) 17:46:55 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
書き込んだのに書き込まれてないかも!(泣
Keyのトコにも名前書くの??
411
:
燐
:2011/09/16(金) 17:49:18 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そこは暗証番号を入れるねんw
うんw
412
:
燐
:2011/09/16(金) 17:50:38 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
暗証番号入れやな書き込み出来ないでw
413
:
燐
:2011/09/16(金) 20:20:24 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
私は深呼吸をして、平常心を保った。
「大丈夫か?少し休んだ方が…」
誠は私を心配しながら言った。
「大丈夫だよ!!私はそこまでやわじゃないから。」
私は正面を向いて言った。
「それならいいんだけどさ…。俺が出来るのは、お前を見守ってやる事しか
出来ないけど。。」
誠は俯いて言った。
「守ってもらうだけでも十分だよ!!!それにどれだけ私が救われた事か!!!」
私は服の裾を握り締め、言った。
「…。でも、お前には分からないだろな。俺の気持ちなんて。」
誠は俯きながら低い声で言った。
「えっ…。どうしてそんな事を言うの!!!誠までおかしくなってしまったの?」
私は唖然としながら言った。
「俺は…異常なのか?それか正常?ま、分かる訳ないか…。」
誠は肩を下ろし言った。
414
:
明優
:2011/09/16(金) 21:36:58 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
暗証番号?マジでか・・・。
何か、ややこしいね・・・。
だから書き込めないわけだ(泣
415
:
燐
:2011/09/17(土) 07:20:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そやねw
でも、自分が決めたパスワード入力したらいいだけw
416
:
燐
:2011/09/17(土) 08:01:42 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
誠の様子がおかしいのは明らかだった。
薬の副作用…?
違うかな?
「誠!!!本当にどうしたの!!!?昨日までは何ともなかったのに!!!」
私は食べ終わったケーキの紙皿を机に置き、誠に駆け寄った。
「…。そんなの俺にも分からないよ……。情けないよな。
男が女を守るべきなのに、女が男を守る形になるなんてな…。」
誠は俯きながら言った。
417
:
燐
:2011/09/17(土) 08:49:06 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
「そんな事ない。そんな事ないよ…。」
私は服の裾をきつく握り締め、歯を食いしばりながら言った。
「誠はいつだって私を励ましてくれた!!!いつだって傍に居てくれたじゃない!!!
私は誠に救われたんだよ。今度は私が助ける番だよ!!!」
私は胸を握り締め、言った。
「夜那…。でも、俺は…。」
「私が力になれる事があればいつでも言って!!!!私も誠の役に立ちたいんだ…。」
私は…いつでも誠の傍に居る。」
私は誠と正面を向きながら言った。
418
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/17(土) 15:02:51 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
最近読めなかったんだ、ごめんね;
読みました♪
400おめでとう!
419
:
燐
:2011/09/17(土) 15:19:59 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>おお!!!
ありがとうw
420
:
明優
:2011/09/17(土) 17:29:32 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
分かったww
行って見るね。
今は無理かもだけど・・・。
421
:
燐
:2011/09/17(土) 20:16:04 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
明優>>そっかw
ま、気楽に待つ事にするわw
422
:
ライナー
:2011/09/18(日) 09:31:56 HOST:222-151-086-019.jp.fiberbit.net
≫400祝い、遅くながらも申し上げます。
文章力が輝かしい物になっていますね^^素晴らしいです。
ここからは、少し上級者向けの説明となりますが、燐さんを信じてアドバイスをしたいと思います。
上手い人なら多少出来ているのですが、ストーリーに集中しすぎた人はこれが蔑ろになっています。
それは、キャラクターの個性です。
以前、個性が出ていると言いましたが、出し方にパターンがあるので今回は注意です^^;
個性については語れば山ほどありますが、厳選して一つをお教えします。
題して「キャラクターには欠点を持たせろ!!!」です(笑)
欠点を見せることで、人間としての個性が出ますし、物語中にギャグをもたらす要素にも成ります。
欠点は、出せば出すほど効果的ですが、なるべく話しの流れで持って行けるような物にしましょう。
えー、欠点なんて面倒くさくね?とか思った人!バトル物で、完全無欠のヒーローが出てきて面白いと思いますか?もしいたら「ああ、またコイツ勝つんだろ?勝手にやってろ」という状態になります。
ですので、伝わりやすい欠点は持たせるようにしてください^^
それともう一つ、今度は書き方ではありません。
読み方です。燐さんは新しい小説などが出来ると、ちゃんと読んでいますか?
最初にコメントしても、それからコメントナッシングな事が多くないですか?時々見かけますよそういうの(ストーカーか)
確かに掲示板系の小説は読みづらいでしょうよ。横書きですし、分かります(−_−)ウンウン
しっかり内容を掴むためには、プリントアウトしてみるのも手です。パソコンを開かなくても見られますからね^^(自分はそうしています)
何かの合間に見られるので、それが一番お勧めです。
ではでは、長文失礼しましたwww
423
:
燐
:2011/09/18(日) 09:36:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ライナーs>>ありがとうございますw
欠点ですか・・・。
ん・・・。少し考えます・・・。←
プリントアウトですか・・・。
あいにくコピー機がないんですよね・・。
こっちは・・・。
ま、頑張ろうかな・・←
424
:
燐
:2011/09/19(月) 15:14:07 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
お知らせw
今日も更新できませんw
明日は絶対更新します!!!
本当にごめんなさい。
425
:
燐
:2011/09/21(水) 10:39:45 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ネタギレなってしまったw←
昼頃に主人公のプロフを紹介しますw
426
:
燐
:2011/09/21(水) 16:39:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうか。気持ちだけ貰っとく。」
誠は私の頭を撫でながら言った。
誠は落ち着いている様子だった。
私は一瞬、ほっとした。
427
:
Onihime
:2011/09/23(金) 20:25:04 HOST:pw126195164071.109.tss.panda-world.ne.jp
私、燐さんの作品が好きっていうか、好みに合ってる?
てな感じ拝見さてもらってます
これからもドンドン書いて下さい!!
楽しみにしてますwww
428
:
燐
:2011/09/24(土) 16:32:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
onihimes>>ありがとうございます!!!
好き・・って言ってくれるだけでも嬉しいですw
でも、あいにくネタギレなんで・・。
またいつか更新します(-_-;)
429
:
明優
:2011/09/24(土) 20:11:42 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
ネタ切れ??
残念だけど、気長に待つね♪
430
:
燐
:2011/09/24(土) 20:14:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>うんw
道化師は更新するw
431
:
燐
:2011/10/02(日) 11:11:52 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
お知らせでございますw
長らくお待たせしました!!!
「蝶の舞う時…。」をさっそく更新したいと思います!!!
と言っても・・少ししか更新出来ませんけど…。
最近、道化師の方しか更新出来なかったので、さっそく更新します!!!
432
:
燐
:2011/10/03(月) 20:22:53 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
その夜――――――
私は屋上に居た。
誠は部屋でぐっすり眠っている。
私は眠れないからここに居る。
ここに居ると涙が溢れてくる。
拭いても拭いても止まらない涙。
これが私の今の気持ちなの?
私は地面に倒れこんで仰向けになった。
今日は星が満開だった。
私は――こんな星達のような友達なんて居ない。
星の数だけ生きる意味がある…?
誠は何かに悩んでいる?
病気とは違う何かに…。
誠のお父さんの事かな?
それともお母さん?
どっちだろう…。
明日でも聞いてみようかな。
本当の答えを。
433
:
燐
:2011/10/03(月) 20:35:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は立ち上がり、服の汚れを落とした。
私は何度も誠に助けてもらったんだ。
次は私が助ける番だよね。
私の眼から溢れていた涙はいつのまにか乾いていた。
私は無言で空を見上げた。
そして右手を空に翳した。
届くことのないどこまでも続く空。
私は静かに手を下ろし、屋上を出た。
434
:
燐
:2011/10/04(火) 15:29:37 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は俯きながら階段を降りた。
「どうすればいいんだろう…。」
私は歩くのをやめ、後ろを振り向いた。
何もない。
「私は誠が本当に好き?何か気持ちに余裕が無くなって来たのに…。」
私の中に不安が生まれた。
ふと私の正面に青い蝶が現れた。
「蝶さ…。ひっ…。」
私は地面に足をついてしまった。
青い蝶は私の前で黒く変色してしまった。
「どうして…。何で黒なの…?」
私はその黒い蝶に触ろうとした。
でも、蝶は私を避けるように遠くへ行ってしまう―――――
どうして?
何故?
そんなの分からない。
分からないから怖い。
まさか、私の気持ちがあの蝶の色?
黒は闇を表しているのかな?
なら、私は今、心の闇で覆い隠されている?
だから、変色した?
435
:
燐
:2011/10/04(火) 17:37:44 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
そんな…。
私はどうすれば…。
私は手を強く握りしめた。
「はっ…。」
私はある事を思い出した。
向かわなくてはならない場所が見つかった。
それは―――
私にとって大切であって大切ではない所。
そこに行けばきっと何かが掴めるかもしれない。
私は、立ち上がって廊下を走った。
誰かに見つかってもいい。
そこに真実があるならば――
私は病院を出てそう心に誓った。
436
:
燐
:2011/10/04(火) 18:09:47 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は全力疾走である場所に向かった。
息が切れるほど私は走っていた。
気がつくと、もう着いていた。
そこは私の家だった。
確かめる事があるから戻って来た。
私は覚悟をして家のドアノブに手をかけた。
「怖がる事なんてない。あの人はもう居ないんだ。」
でも、私の手は少し震えていた。
私は深く深呼吸をしてドアを開いた。
玄関から入るの何年ぶりだろう。
私はそう思いながら2階へ上がった。
2階へ上がると、左側に私の部屋へ続く扉がある。
私は何の躊躇いもなく、扉を開いた。
何も変わらない私の部屋。
懐かしい匂いがする。
私は部屋の左側にある鏡に向かった。
何も変わらない普通の楕円形の鏡だ。
私は壁にかけてある鏡を取り外し、裏を見た。
そこには、セロハンテープで貼られた封筒があった。
「……。」
私は無言でそれをはがし、封筒を見た。
封筒は2個あり、1つは白封筒、もう一つは茶封筒だった。
私は床に鏡を置き、封筒だけを持ってベッドに座った。
「あ…電気。」
部屋が真っ暗だった為、ドア方面に向かい、灯りのスイッチを押した。
部屋は明るくなり、私は再びベッドに向かい封筒を手に取った。
437
:
燐
:2011/10/04(火) 18:15:01 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
封筒には何も書かれていない。
私はまず白い封筒の方を開けた。
そこには紙が1枚入ってあった。
私はそれを開くと、
何やら文章が書かれていた。
1行目には大きい字で「ごめんね」と書かれていた。
私はそれを一つ一つ目で追っていった。
438
:
明優
:2011/10/04(火) 19:20:26 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
久々にコメントです!!
最近見れなくてごめんね!!
必ず後で見ますね!
いっきに全部読めるの楽しみ♪
439
:
燐
:2011/10/05(水) 16:23:19 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
『ごめんね。夜那。本当にごめんね。私のせいで…。本当にごめんね…。』
「ごめんね」と書いてある言葉が2行に渡って書いてあった。
それでも私は一つ一つ目で追っていく。
『私は夜那に当たってばっかで、自分が情けないです。それでも、夜那は私に
耐えてくれて本当にごめんなさい。自分の仕事が上手く行かないからって。
夜那に当たってばっかでごめんなさい。この手紙を誰かが読んでいる頃には
私は居ないかもしれないけど…。それでもちゃんと生きてね。
それがお母さんからの願いです。それと、最後になったんだけど、
別の封筒に入っているものを誰かの為に使ってね。夜那でもいいわよ。
でも、夜那にもいつか大切な人が出来ると思うからその人の為に使ってもいいわよ。
後、もう一つ。夜那のお兄ちゃんの電話番号を下に書いておいたから
後で電話しておいてね。でも、これは強制じゃないからね。どっちでもいいからね。
後、私の子供で居てくれてありがとう。
ずっと愛しています。
月隠 紗夜 』
手紙を読み終えると、私の眼から涙が溢れ返ってきた。
440
:
燐
:2011/10/05(水) 16:55:39 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は手紙を握り締めた。
悲しくて苦しくて―――――寂しい。
「お母さぁぁぁぁぁん!!!!!!」
私は大声で泣き崩れた。
嫌だ嫌だ。
私…何勘違いしてたんだろう。
お母さんは本当に私を愛してくれていたんだ。
なのに私……。
「お母さん…。」
そう言っても叫んでもお母さんは帰って来ないんだ。
私に出来る事は生きていく事。
お父さんとお母さんが残してくれた未来を進むだけなんだ!!
私は顔の涙を拭いた。
「あ、そういえば…。」
私は白封筒と一緒にあった茶封筒を手に取った。
茶封筒は白封筒よりも多少、重みがある。
私は、茶封筒についてあるセロハンテープを破り、中身を見た。
中身は札束が入っていた。
と言っても、10万円ぐらいしかなかった。
「どうしてお金を…。」
私は札束を出してみた。
お札は紙状の帯のようなもので巻かれている。
その時。地面に何かが落ちた。
私は地面を見ると、薄っぺらの紙があった。
私はそれをさりげなく拾うと、紙にはこう書いてあった。
『びっくりしたでしょ。そのお金は私が仕事で働いて稼いだお金よ。
そのお金で旅行にでも行って来たら?大切な人に使ってもいいし、
自分の為にでも使いなさい。』
紙にはそう書かれていた。
「お母さん…。私の為に…。」
私は嬉しくなった。
私は茶封筒に紙と札束を戻し、お母さんの手紙を手に取った。
手紙の裏には、私のお兄ちゃんの電話番号がしっかりと書かれていた。
「今度電話してみようかな。でも…私だって分かんないか。」
私は一人気にそう呟いた。
441
:
燐
:2011/10/05(水) 17:11:53 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は白封筒にお母さんの手紙を戻して立ち上がった。
楕円形の鏡を壁にかけようと思った。
私は鏡の前に来て、地面に置いてある鏡を壁にかけた。
「またここに戻ってこようかな。」
私はそう鏡に言うと、鏡の外側が少し光ったように見えた。
「今…光った?まさか…お化けとか……。」
私は急に寒気がした。
こう見えて結構、お化けとかは苦手な方だ。
「そ…そんな訳ないよね。。」
私はベッドに置いてある白封筒と茶封筒を持って急ぎ足で自分の部屋を出た。
442
:
燐
:2011/10/05(水) 18:20:36 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は一目散に階段を降りた。
「あ…電気。」
私は部屋についてた電気を思い出し、引き返した。
私は、部屋に戻り、鏡の方を見ないで部屋の明かりを消した。
部屋の扉を閉め、階段を降りた。
階段を降り、玄関へ向かった。
玄関で靴を履き、この家を出た。
私は家を出ると、一目散に病院に向かった。
病院に着くと、私は正面玄関から入った。
別にばれてもいいと思った。
でも結果、ロビーには誰も居なかった。
時計を見ると午前1時。
夜中か…。
私は手に持っている封筒を握り締め、5階へ階段で向かった。
5階に向かうと電気はついたり消えたりしている。
私は誠の病室の横の椅子に腰をかけた。
「夜那?」
左を向くと、誠が立っていた。
「誠…。どうして?」
「どうしてって…。何か目が覚めちゃってさ…。横のベッドを見てもお前は居ないし、
探してたんだよ。」
誠は私に近づきながら言った。
「ごめん。少し、家まで寄ってたの。そしたらこれが…。」
私はそう言って、封筒を誠の前に差し出した。
「これは何だ?」
「白の方が私の本当のお母さんからの手紙が入っているの。
茶色の方は…その…。えっと…。」
私は誠から視線を逸らした。
「言えなかったらいいよ。」
誠は笑顔を見せてそう言った。
「お…お金が入っているの。お母さんが大切な人の為に使いなさい。って
書いてあったから。もし、誠の病気が治ったらこのお金で旅行をしようよ。
私はそれだけで十分だよ。」
私は笑顔でそう言った。
「そうだな。フランスでも行くか!」
443
:
燐
:2011/10/05(水) 18:50:13 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は笑いながらそう言った。
「そうだね。そうしよう!!もしかしたらお兄ちゃんにも会えるかもしれないし…。」
私は立ち上がって言った。
444
:
燐
:2011/10/05(水) 19:07:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私やっぱ誠が好きなんだね。
やっと気持ちが安定してきた。
「そうだな。ってあれ?何だ?」
誠は私の方と反対方向の方を指差した。
私は後ろを振り向くと、黒い物体が私の所に来た。
それはさっき見た黒い蝶だった。
黒い蝶は黒い燐粉を飛ばしながら私の元に来た。
「戻ってきてくれたんだね…。」
私は蝶にそう言うと、蝶の色が青に戻っていった。
元の青い蝶に戻ると、横で誠が吃驚していた。
「夜那の蝶だったのかよ…。てか、何で黒?」
誠は意味が分からなかったようだ。
「何でもいいじゃない。」
私はそう言って誠に誤魔化した。
445
:
燐
:2011/10/06(木) 15:49:33 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「夜那がそう言うなら、いいけど…。はー眠た…。」
誠は目を擦りながら言った。
「寝てきたら?」
私はそう言った。
「夜那は寝ないのか?」
誠は立ち上がって言った。
「眠くないの。もう少しここに居る。」
私は誠にそう言った。
「なら、俺もここに居るよ。」
誠は再び長椅子に腰をかけた。
「眠たくないの?」
「少しでもお前の傍に寄り添って居たいんだ。」
誠は前を向いて言った。
「明後日…いや明日だね。誠が日本を発つの。」
「ああ。でも、手術したら治るんだ。絶対失敗は出来ないよ。」
誠は言った。
「そっか…。何か安心したら眠くなってきた…。部屋で寝てくるね。」
私は立ち上がって部屋に向かおうとした。
「待てよ。」
誠は後ろから私を抱擁した。
「な…何?」
私は首を上に向けて言った。
誠は私のおでこに何かを貼った。
私はその何かを取ろうとした。
「待て。後で取ってくれ。」
誠に引き留められた。
446
:
燐
:2011/10/06(木) 17:07:37 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「わ…分かった。」
私はそう言うとおでこを触った。
シールみたいな感触はあった。
「誠…。一つだけ聞いていい?」
私は少し照れながら言った。
「何?」
誠は平然な顔をして言った。
私は顔を正面に向けた。
「誠のお姉さんってどんな人?」
私がそう聞いた途端、誠の顔色が少し変わったような気がした。
447
:
燐
:2011/10/06(木) 17:08:46 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>コメ遅れましてごめん(p_-)
うんw
一気に読めるってエエよねw
爽快感と言うか・・←関係ないやろw
448
:
燐
:2011/10/06(木) 17:47:41 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「姉貴の話かよ。ま、一言で言えば超絶美人だしな。顔が。
で、性格が短気と言うか…。とにかく俺の姉貴には関わらない方が身の為だぜ。」
誠は私の身体を離れ、呆れた顔で言った。
「短気なの?見た目良くても性格が最悪って事?」
私は首を傾げた。
「そうだ。ま、俺も昔の事は憶えてないけどな。お前の兄貴はどんな人なんだ?」
誠は笑みを見せて言った。
「几帳面な人だった気がする…。とっても妹想いでいいお兄ちゃんなんだ。
今はどうか知らないけど…。」
私も笑みを見せて言った。
「そうか。妹思いな兄貴が居るだけで家族は賑やかになるよな。歳の差はどれぐらい
離れているんだ?」
誠は再び長椅子に座りながら言った。
「分かんない…。でも8歳ぐらい離れてるよ。たぶん。」
私も再び長椅子に座りながら言った。
「俺は6歳ぐらい離れている。俺が7歳の時に姉貴は家を出て行ったからな。
母さんがそう言ってた。」
誠は俯きながら言った。
449
:
ライナー
:2011/10/06(木) 22:10:40 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
コメントしに来ました、ライナーです^^
本当は母親、いい人だったんですね……感動しました!
これからも楽しみに読ませていただきます!
コメント失礼しましたwww
450
:
燐
:2011/10/07(金) 15:41:12 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうなんだ。」
私は上を見上げてそう呟いた。
「でも、姉貴とは連絡不要になってしまったんだ。どうしたかは知らないけど…。」
誠は地面に視線を下ろした。
「そっか…。大変なんだね…。」
私は言った。
「大変だよ。アイツの事だからまぁ…どうって事ないけどさ…。」
誠は顔を手を覆った。
「アイツって…お姉さんでしょ?言葉遣いをちゃんとしないと!でも、
何で顔を隠すの?」
私はそう誠の方に身体を向けながら言った。
「アイツは俺にとって天敵。まさしく猫とネズミだぜ?俺がネズミでアイツが猫。
まったく…俺の姉貴はそーゆう奴。」
誠は笑いながら言った。
「どう言う奴?」
私は首を傾げた。
「お前はやっぱ鈍感だよな。ま、そんな所を俺は好きになったんだよな。」
誠は少し照れながら言った。
「……。」
「おい…。夜那。……寝てんのかよ。」
私は寝息を立てながら誠の肩に寄り添った。
「誠はさ…。私の事好き?」
誠は慌てて私の顔を見ながら焦った。
私の寝言に誠は気づいていない。
「……。好きに決まってるだろ。」
誠は私を抱き寄せてそのまま眠った。
「あらあら。こんな所で眠るなんてね。可愛いわね。」
通りすがった看護師さんが私達に毛布をかけてくれた。
451
:
燐
:2011/10/07(金) 15:43:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>お久しぶりですね(p_-)
そうなんですよ。いい人だったんですよ。
娘思いな人なんで・・・
いいですよね。そーゆうお母さんって憧れますよね(-。-)y-゜゜゜
今日はたくさん更新しちゃいますw
ライナーsも小説頑張ってくださいね(@^^)/~~~
応援しておりますよ(^^ゞ
452
:
燐
:2011/10/07(金) 17:26:27 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
翌日―――――
「ん…。あれ?私何でここに寝ているんだろう…。」
私は少し温かい風にあたり、目が覚めた。
「何で横に誠が居るの…!?それに何で誠に抱かれているんだろう。」
私は硬直してしまった。
抱かれるのはもう慣れたけど…。
抱き寄せて眠るって…。
あんまり慣れてないよ…。
「夜那?起きたのか?」
横を振り向くと、誠が笑っていた。
「誠!?起きてたの?」
私は硬直しながら言った。
「うん。昨日はよく眠れたか?」
誠は言った。
「うん。良く眠れたよ。」
私は笑みを見せて言った。
「お前ってさ、寝てる時に寝言とか言うのか?」
「何でそれを!?まさか私…言ってた!!?」
私は焦りの顔を見せながら言った。
「…。うん。まぁ…。」
誠は頭を掻きながら言った。
「何て言ってた!?」
私は顔を真っ赤にして必死に言った。
「何てって…。忘れた。」
「そっか。ま、気になるけど。ま、いいや。」
私は右手の人差し指と親指を擦り合わせながら言った。
「今から屋上行かないか?」
誠は私の身体を離れ言った。
「い、今から!?何で?」
私は未だに硬直している。
「少しお前と話がしたいからさ…。ここだと妙に落ち着かないしな。」
誠はいつの間にか私の腕を掴んでいた。
「う…うん。」
私は俯きながら答えた。
顔を上げられないよ。。
「夜那?」
453
:
燐
:2011/10/07(金) 19:33:56 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は私を心配しながら言った。
「な、何?」
私は少し焦りながら言った。
「何焦ってんだよ。さ、行くぞ。」
誠は私の腕を引きながら言った。
「うん。」
私は誠の後ろに付いて行き病服に視線を落とした。
誠はどう思ってるのかな?私の事…。
そう思っている間にすぐに屋上に続く扉に来た。
誠は何の躊躇いもなく扉を開いた。
扉を開けると、誰も居なかった。
「やっぱ此処に来ると気持ちが落ち着く。」
誠は病服のズボンのポケットに手を入れながら言った。
「そうだね。」
「あ、そうだ。此処で写真撮ろうぜ。」
そう言って誠はズボンからケータイを取り出した。
「それがケータイって言うんだ。私…持った事ないから分かんない。」
私は誠のケータイを眺めながら言った。
誠のケータイは黒で、傷一つ付いていない。結構、真面目で神経質な人なのかな?
ストラップとかもつけていない。
「夜那。撮るぞ!」
誠は私の右手を握り、屋上の柵の所で止まった。
「うん。」
誠はケータイのカメラで私と自分の写真を撮った。
「これでOKだな。離れていても思い出せる恋人の証。」
誠はそれをケータイのフォルダに保存した。
「証…。あ、そうだ。誠にこれ…。」
私は服のポケットからハンカチを取り出した。
「ハンカチがどうかしたか?」
誠は不思議そうに私を見る。
「開けてみて。」
誠は私から受け取ったハンカチの中身を開けた。
「こ…これ。」
ハンカチから出てきたのは指輪だった。
金のリングで周りには不思議な模様が描かれている。
中心にはダイヤモンドが入っていた。
「それ…。茶封筒の中に入ってたの。昨日、寝る前に中身をちゃんと確認
したら、出てきて。。たぶん。お母さんが私の為に用意してくれたんじゃないかって
思って……。」
私は後ろを振り向き、背を柵に押し付けた。
「そうかもな。でも、本当にいいのか?」
誠は尋ねた。
「うん。それの方が恋人っぽいと思って…。」
私は顔を真っ赤にして言った。
「ありがとう。夜那。」
そう言って誠は左手の薬指に指輪をつけた。
454
:
燐
:2011/10/08(土) 20:20:26 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
その時。
夜那の横に居た蝶が私の正面に来た。
私は屋上の柵の方面を向いた。
「蝶さん…。」
私は蝶に話しかけた。
すると、誠の隣に居た赤い蝶も誠から離れ、青い蝶の傍に行った。
「どうしたんだろう。」
私は不思議に思い、青い蝶に触ろうとした。
でも、蝶は遠くに遠ざかってしまう――――
どうして?
「たぶん、お前は弱さを克服したから俺達の力は必要ない。とか
言ってるんじゃないか?」
誠は空を見上げて言った。
「そんな…。私は全然強くなんかない。」
私は蝶に強く否定した。
でも、蝶は私の前から遠ざかってしまう。
「いつか会える日まで待ったらどうだ?また蝶に会えるかもしれないからな。」
誠は言った。
「…そうだね。いつか会える日が来るかもしれないしね。」
私は屋上の柵に腕を置き、蝶を眺めていた。
2匹の蝶は私の言葉を理解したかのように頷いたようだった。
「さよなら蝶さん。」
私は蝶に向かって手を振った。
「いつか戻って来いよ。」
誠も赤い蝶に手を振りながら言った。
2匹の蝶は空に大きく円を描き、空の彼方へ消えていった―――
455
:
燐
:2011/10/08(土) 20:30:18 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
5,いつか会える日まで
私は2匹の蝶が見えなくなるまで空の彼方を眺めていた。
「行っちゃったね…。」
私は目に涙を浮かべながら言った。
「そうだな。でも、いつか会えるんだ。気軽に待って見たらどうだ?」
誠は笑みを見せて言った。
「うん!で、話したい事って?」
私は誠の顔を見て言った。
「いや…もし手術が成功してここに戻ってきたら一緒に同居しないか?
ま…母さんに相談しなくてはならないけど…。」
誠はそう呟いた。
456
:
燐
:2011/10/09(日) 17:27:07 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「ど、同居!?」
私は頬を真っ赤にして動揺して言った。
「ああ。と言っても二人で住むんじゃない。母さんと父さんと夜那と俺。
四人で住むんだ。母さんは納得してくれるかもしれないが…。」
誠の顔が不穏な顔に変わった。
「お父さんで悩んでいるんだね。大丈夫だよ。私も頼んでみるから。
私、誠に助けてもらってばっかだし。一つでも恩返しがしたいの。」
私は誠に腕でガッツを見せながら言った。
「……父さんは母さんみたいに甘くないよ。敵わないよ。俺を物扱い
にするぐらいだから。」
誠は私の背を向けて言った。
「それでも対抗しなくちゃ!!!いつまでも逃げてたら幸せは手に入らない!!
私一人だけでも誠の為に頼んでくるよ!!」
私は、屋上を出ようとした。
「待て。お前、俺の父さんの場所分かるのか?」
誠は私の目元を手で覆って言った。
「えっと…分からない。。でも、誠のお母さんに聞けば分かるかも!!」
私は言った。
「母さんは今此処に居ない。お前さ…ちゃんと把握しとけよ。」
誠は私の顔から手を離した。
「…はい。」
何ドキドキしてるだろう。私…。
あ、お兄ちゃんに電話しなきゃ。
私は服のポケットから白封筒を取り出して、手紙を取り出した。
「何だ?封筒なんか取り出して…。」
誠は不思議そうに私を眺めている。
「お兄ちゃんに電話しようと思って。でも、緊張するなぁ…。」
私は胸を握り締めて言った。
「大丈夫だ。やばくなったら俺が出てやるからさ。」
誠は私の肩を叩いて言った。
「えっ!!?でもでも、赤の他人だよ?お兄ちゃん…どんな反応するかな…。」
私は手紙の裏に書いてある電話番号を確認しながら言った。
「はい。ケータイ。さっそくかけて見ろ。」
誠は私にケータイを渡してくれた。
「うん。これも一つの勇気だよね。」
私はそう呟くと、ケータイに番号を入れた。
これでいいんだよね…。
私はそっとケータイを耳にあて、出てくれるのを待った。
ワンコール。
ツーコール。
スリーコール。
「はい。」
声は女の人だった。
あれ?お兄ちゃんじゃない…。
間違えたのかな?
「あの…私…月隠夜那って言うのですけど…。」
私は動揺して言った。
「あー。祐也の妹さんの夜那ちゃんか。これは失礼したね。
あたしは神頼純。宜しくね。」
純の名乗る女の人は陽気の答えた。
「神頼?誠と苗字一緒ですね!」
私は言った。
私…つい言葉に出てしまった。。
「アンタ、誠知ってるの!?」
純は吃驚した声で言った。
「はい。知ってるんですか!!?」
私は尋ねた。
「知ってるも何もあの馬鹿弟の姉だしね。ちょっと誠に代わってくれないかな?」
純の頼みに私はケータイを耳から離した。
457
:
燐
:2011/10/09(日) 18:38:50 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠。電話だよ。お姉さんから。」
私は誠にケータイを渡そうとした。
「何でアイツが!?てか、お前の兄貴に電話したはずだろ…!?
何で姉貴が出てくるんだ!!!?」
誠は言った。
「でも、代わって欲しいって言ってるよ。はい。」
私はケータイを誠に渡した。
「しゃねーな。」
誠はぶつぶつ言いながらケータイを耳にあてた。
「はい。」
誠の低い声が私に伝わってきた。
「誠か?お久しぶりだね〜。憶えてるよな?あたしの事。」
純は言った。
「憶えてるに決まってんだろ。で、何の用だよ。」
誠は純の存在にうんざりしている様子だった。
「あたし彼氏が出来たんだけど。」
純は嬉しそうに言った。
純の声は私の方まで聞こえてくる。
「だから何だよ。」
誠は苛立っていた。
「アンタは彼氏出来たの?」
純は笑いながら言った。
「そんな事…どうでもいいだろ。」
誠はそう言って純との通話をやめ、ケータイの電源を消した。
「消したの?」
私は言った。
「ああ。アイツとやり取りしてるだけで俺の気が可笑しくなるだけだ。」
誠は腰を下ろした。
「そっか。」
私は地面に寝そべって仰向けになった。
「おい。髪が汚れるぞ。」
誠はそう言って私の長い髪の先を触った。
「大丈夫だよ。誠…。見て。空が綺麗だよ。」
私は空を見上げて言った。
何処までも続く薄い色の青。
私は右手を伸ばした。
空に指先が届くように…。
ふと誠は私の右腕を掴んだ。
「誠…?」
私は振り向いた。
458
:
燐
:2011/10/09(日) 19:01:21 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は答えない。
「誠…。どうしたの?」
私は上半身を起こした。
「誠…?っ…。」
誠は突然私の身体を抱擁した。
「誠…?どうしたのいきなり…。」
私は戸惑いながら言った。
「…しばらくこのままで居させてくれ。」
誠の言葉に私は、うん。と言った。
誠と抱き合ったまま10分が経過して、ようやく誠が口を開いた。
「…夜那。」
誠はふと言った。
「な、何?」
私は少し緊張気味で言った。
「…一緒に父さんの所に行ってくれないか?お前と一緒なら俺も父さんに
対抗できるかもしれない。父さんに敵うかもしれない。」
誠は涙声で言った。
誠が泣いてる…?
「もちろんだよ。明日にでも。明日の別れの時にでも…。」
私は明るく言った。
「そうだな。」
459
:
燐
:2011/10/09(日) 19:39:34 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠。」
その言葉に誠と私は振り向いた。
「父さん…。どうして…。」
誠は震えた声で言った。
「誠。お前に伝える事がある。」
誠のお父さんは一歩ずつ誠に近づいた。
「な…何ですか。」
誠の強い眼差しでお父さんを見た。
本気なんだね。誠。
私はそう思った。
「誠。お前はそこに居る夜那さんとお付き合いしているようだな。夜那さんと
一緒に居るお前はいかにも楽しそうだった。今までのお前は沈んだ顔をしていたからな。
だが、夜那さんと出会ってお前は変わった。これからも夜那さんも守っていきなさい。」
誠のお父さんは厳しい顔から穏やかな顔に変わっていった。
「父さん…。」
誠の目から一筋の涙が零れ落ちた。
「全部、母さんから聞いた。今までお前の気持ちを考えず行動してすまなかった。
本当にすまなかった。」
誠のお父さんは誠に頭を下げた。
「父さん。俺もすみませんでした。俺…父さんが俺を物扱いにしてたから
つい勘違いしてしまいました。本当にすみませんでした。」
誠も頭を下げた。
「いや、いいんだよ。誠。全部、父さんの責任なんだ。本当にすまなかった。」
誠のお父さんは何度も誠に頭を下げた。
「いいんですよ。もう。そんな父さんでもいいですからこれからも一緒に居てください。」
誠は優しい言葉で語りかけた。
「許してくれるのか!?本当にありがとう。」
誠のお父さんは言った。
「良かったね。誠。」
私は言った。
「ああ。夜那のおかげだよ。」
「私なんて…何もしてないよ。」
私はキョトンとして言った。
「でも、ありがとう。悩みが無くなったよ。」
誠は私に礼を言った。
「そっか。」
私はそう言った。
「後、父さん。話したい事があるのですが…。」
「知ってる。同居の件だろう?さっき偶然聞いてな。」
誠のお父さんはにやにやしながら言った。
「はい。」
「ま、考えてみようと思う。母さんと相談して明日ぐらいには結論を出そうと思う。」
誠のお父さんはそう言って腕の時計を見て時間を確認した。
「もうこんな時間か。じゃ、父さんは仕事があるから行って来る。
今日はまた夜来ようと思う。では。」
そう言って誠のお父さんは出て行った。
460
:
燐
:2011/10/09(日) 19:43:49 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
コメしますw
えっと・・・最終回は延期になりましたが・・
今度こそ本当の最終回が迎えられそうです。
もう少しで最終回です。
ここまで応援してくださった皆様、本当に感謝しています!!!
でも、この物語はまた続編があります。
一応、続編のタイトルと人物の相関図とかをノートに書き込んだりして
おりますが・・・。
まだ時間はかかりそうです(p_-)
一応、ストーリーは書けました。
最初だけですけど・・・。
ま、夜那の兄と誠の姉の話になると思いますが・・←今の所w
変更はたぶんなしだと思いますが・・・。
あるかもしれません。
では、最後まで「蝶が舞う時に…」をお楽しみください!!!!
461
:
燐
:2011/10/09(日) 20:07:23 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠のお父さん…。分かってくれたみたいだね。」
私は言った。
「ああ。さて、俺達も戻るか。」
誠はそう言うと私は賛成した。
それから私と誠は病室に戻りいつも通りの日々を過ごした。
誠の電話番号も教えてもらいこれでいつでも連絡出来る。
その夜―――――
誠のベッドの横には旅行カバンが置いてある。
明日発つんだよね…。
寂しくなる。
462
:
燐
:2011/10/10(月) 14:33:16 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私はベッドから起きて病室にある引違い窓の所に向かった。
私は引違い窓の鍵を外し、窓をあけた。
涼しい風が入って来る。
それと同時に私の髪が風に揺らぐ。
私は窓を閉めて病室の扉に向かった。
扉のとってを握り、私は病室を出た。
病室から出ると、正面に憐が立っていた。
「憐くん…。どうして此処に…。」
私は憐の顔を見た。
先日までしていた顔の包帯は取れている。
「義眼…入れてもらったの?」
私は言った。
「うん。で、夜那に別れの挨拶をしようと思ってね。」
憐は微笑んで言った。
「そう、なんだ。」
私は少し戸惑いながら言った。
「少ししか話せなかったけど僕は楽しかったよ。今度また何処かで会おうね。」
憐はそう言って私の頬にkissをした。
「憐…。」
私は頬を触りながら言った。
「今のは気分でだよ。気にしないでね。じゃね。」
憐はそう言って行ってしまった。
463
:
燐
:2011/10/10(月) 15:20:11 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「…。憐…。」
あれ?
どうして…涙が出てくるの。
理由が分からないよ…。
私は立ち上がり病室の横の長椅子に座り込んだ。
私は頭を抱え俯いた。
涙が止まらない。
私…憐が好きだったのかな?
でも、私が好きなのは…。
その時。私の隣にあった扉が開いた。
私は泣いているばかりで気がつかなかった。
その人は何も言わずに私の傍に居てくれた。
私はまだ泣いている。
「…お前ってさ、いつも泣いているよな。弱虫で泣き虫で小心者。
で、お人よしで穏やか。」
464
:
燐
:2011/10/10(月) 17:38:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「えっ…。」
私は顔を上げて振り向いた。
「でも、強き心をを持ち人々を魅力で惹きつける。俺はそんなお前を
ずっと見てきた。」
私はその人を見た瞬間、涙が溢れ返ってきた。
「ま…こと。」
私は歯を食いしばって誠の前で思い切り泣いた。
「また泣いているのか?夜那。」
誠はそう言って私を見る。
465
:
燐
:2011/10/10(月) 18:25:29 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「うん。」
私はそう言って両手で涙を拭う。
466
:
ライナー
:2011/10/10(月) 18:39:02 HOST:222-151-086-003.jp.fiberbit.net
こちらのスレでは久々のコメントとなります、ライナーです^^
夜那の泣きは、こっちがもらい泣きしちゃいます(;△;)
それに情景模写が神って来てますね……凄いです!!
アドバイスとしては、小説にはそれぞれの雰囲気があるので、≫462のkissは口付けやキスのほうが良いと思いますよ^^
ではではwww
467
:
燐
:2011/10/10(月) 19:42:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>もらい泣きですか!!?
大げさすぎですよ・・・。
分かりました。
これからそうしてみます。
情景描写が神ですか!!!?
いや・・・ライナーsに比べたらまだまだですよ。
ライナーsの方が上手いってちゃんと知ってます。
話変わりますがもうすぐこの物語も幕を閉じます。
第2期もありますのでそっちの方も応援してください。
468
:
燐
:2011/10/10(月) 20:18:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「だって…こんなに涙が流れるって、とても辛いんだ。
悲しくてとても儚い気持ちで…。」
私は肩を下ろして両手を顔で覆いながら言った。
胸が痛い――
どうして?
こんな気持ちになったの初めて。
誠の気持ちとはまた違う気持ち。
これは何を表しているの?
「儚い気持ち…か。それは誰かを好きになった気持ちなのか?」
誠にそう聞かれ、私は黙ってしまった。
「分からない。でも、その気持ちもあるかもしれない。でも本当によく
分からない…。」
私はそっと顔を上げ、ため息をつきながら言った。
「夜那。目が充血してる。」
誠は言った。
「いい。充血していても。私は、それでも構わないよ。」
469
:
燐
:2011/10/10(月) 21:30:04 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は左目を指で擦りながら言った。
「じゃ、今から寝ろ。」
誠は少し怒っている様子だった。
「…い…嫌だよ。少しでも誠と一緒に居たい。明日居なくなるって分かっている
少しでも傍に居させてください。」
私の目からまた涙が零れ落ちた。
「……そんな風にお前は…。ごめん。」
誠はそう言って横から私を優しく抱擁してくれた。
誠の吐息が私の頬にかかる。
「……誠は自分の気持ちが抑えられなくなるとそうしてくるの?」
私は俯いて言った。
「……そうだよ。お前と居ると俺の中の気持ちが和らいでくるんだ。
感情的になったらもう止められないから。」
誠は目を瞑って言った。
「そうやって気持ちを抑えているんだね。私はそんな気持ちになった事がないから
分からないけど…。」
私も目を瞑って言った。
「でも、お前が俺以外の奴を好きになったら嫉妬するかもな。ま、無いと思うけど。」
誠は落ち着いた声で言った。
「嫉妬…。でも、私は誠が好きだよ。ずっと好きだよ。」
私は言った。
「俺も夜那が好きだ。半年後、此処に戻ってきたら一緒に歓迎会をしような。」
誠は嬉しそうにそう言った。
「うん。絶対しようね!」
私は誠の言葉に賛成した。
470
:
燐
:2011/10/10(月) 21:34:07 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
またまたコメします!!!
最終回が迫って来ました!!!!
明日か明後日ぐらいには最終回に突入します!!!
ただ、花粉症になってしまって・・
更新出来る回数が少なくなると思いますが・・・。
ま、治ってきているので心配は不要です。
今日の更新は終わりです。
明日は昼頃更新します。
理由はですね・・学校の方が今、大変なわけで
生徒は最近早めに下校して行ってる訳なんです!!←ラッキーw
ではでは
お休みなさい〜(-。-)y-゜゜゜
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