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獣人総合スレ 避難所
1
:
名無しさん@避難中
:2009/03/17(火) 20:14:12 ID:/1EMMOvM0
獣人ものの一次創作からアニメ、ゲーム等の二次創作までなんでもどうぞ。
ケモキャラ主体のSSや絵、造形物ならなんでもありありです。
なんでもかんでもごった煮なスレ!自重せずどんどん自分の創作物を投下していきましょう!
ただし耳尻尾オンリーは禁止の方向で。
エロはエロの聖地エロパロ板で思う存分に。
獣人スレwiki(自由に編集可能)
http://www19.atwiki.jp/jujin
あぷろだ
http://www6.uploader.jp/home/sousaku/
獣人総合スレ 5もふもふ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1236878746/
【過去スレ】
1:
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220293834/
2:
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1224335168/
3:
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1227489989/
4:
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1231750837/
62
:
名無しさん@避難中
:2009/04/26(日) 13:56:59 ID:ItaNZTmI0
行ってくるもふ
63
:
名無しさん@避難中
:2009/04/26(日) 14:06:22 ID:ItaNZTmI0
行ってきたもふ投下乙!
規制お疲れ様でございます
64
:
名無しさん@避難中
:2009/04/26(日) 14:26:13 ID:Y2CQlQvg0
ありがとう!助かった!
65
:
わんこ
:2009/04/29(水) 00:22:17 ID:F9ww8c.Q0
浅川のお陰で時が過ぎるのを忘れる。そして、浅川はぼくらをフィルムに次々と焼き込んでゆく。
姿は永久に残るが、心地よい柑橘の香りは今だけ。浅川とてそれを残すことは無理なこと。
「ほう、ヒカルも泊瀬谷先生もなかなかお似合いのカップルに見えてきたな」
「犬上先生!これが『浅川マジック』っすかね?人を撮るなんて久しぶりですけどね!
泊瀬谷先生の耳を摘みながらの上目遣い。最高っですよ!ヒカルくん。恥ずかしがらない!」
夢中でシャッターを切る浅川の背後から、ミナが自分のバイクを押しながらやって来た。
おそらく、自転車置き場に向かったと言うことは何らかの修理をしていたのだろう。
「素材は生かすものなんですかね?だんだん乗ってきたなあ!おおっ、ヒカルくんの尻尾の揺れがいい具合に
モーションブラーがかかってる。躍動的だな。ほら!もっと尻尾を振って、尻尾を振って!」
喜劇を演出する舞台監督のようにぼくに演技指導を始める浅川。背後にはその姿を見てよほど滑稽に見えたのか、
くすくすと笑っているミナ。浅川は悲しいかな、全く気付いていなかった。
「ははは!今度はあっちの銀杏の木の側に移りますか?被写体が良いとオレのシャッターの冴えもいつもとは格段に違…、す?杉本さん?」
全身の毛並みが逆立てた浅川。カギ尾がくるりとまるく収まる。
男・浅川は普段のおちゃらけたカメラマンの姿をミナに見せるより、仕事に徹する職人の姿を見せたかったのだろう。
今すぐ浅川に爪とぎ用の木の板を渡したい。きっと夢中で爪を研ぎ始めるだろう。
「う、うむ。これこそわたくしが求めていた芸術だな。はは…。で、では…後一枚でフィルムがお終いですが?」
「浅川くんよ、無理するな。体が針金みたいになっているぞ」
父の言葉なんか全く耳に入れず、カメラを構える手はしっかりとプロの姿をしているが、尻尾は少年の日を思い出したように揺れていた。
最後のシャッターを切ろうとした瞬間のこと。ミナがぼくらの前にバイクに跨ってすいっと横切った。
「わたしも撮ってよね?」
「す、杉本さん?お安い御用ですよ…!今度一緒に写真撮りに行きま…しょう」
ぼくらを背景に最後の一枚は愛車に跨るミナの姿で終わった。
浅川は悔しそうだが、むしろ満足気に見える。しかし、もっと満足そうなのは泊瀬谷先生だった。
何故なら、父の目線とカメラのレンズがミナの姿に隠れたのをいいことに、そっとぼくの手首を握っていたのだから。
おしまい。
66
:
名無しさん@避難中
:2009/04/29(水) 00:25:57 ID:BmH98TRc0
代理いきましょか?
67
:
名無しさん@避難中
:2009/04/29(水) 00:27:45 ID:BmH98TRc0
代理おしまい
68
:
わんこ
:2009/04/29(水) 00:35:38 ID:F9ww8c.Q0
ありがとうございますっ!
69
:
名無しさん@避難中
:2009/05/06(水) 23:16:18 ID:VGcHVG4Q0
ぬこぽ
70
:
名無しさん@避難中
:2009/05/06(水) 23:16:30 ID:mTu8PGOk0
ニャッ
71
:
名無しさん@避難中
:2009/05/06(水) 23:51:19 ID:jZx84Hdo0
ニヤニヤニヤニヤ
72
:
名無しさん@避難中
:2009/05/13(水) 21:04:09 ID:31P4OPfE0
ぬ
73
:
名無しさん@避難中
:2009/05/13(水) 21:15:38 ID:ftEnWu3Q0
ら
74
:
名無しさん@避難中
:2009/05/13(水) 21:52:50 ID:snCwyrO20
り
75
:
名無しさん@避難中
:2009/05/14(木) 09:16:49 ID:Acn1yjK20
る
76
:
名無しさん@避難中
:2009/05/14(木) 13:40:06 ID:DN/bmArY0
り
77
:
名無しさん@避難中
:2009/05/14(木) 17:03:50 ID:Xv2WnQkY0
ん
78
:
名無しさん@避難中
:2009/05/18(月) 15:39:44 ID:PYXopOAM0
ぱ
79
:
名無しさん@避難中
:2009/05/18(月) 19:38:56 ID:OK4l4yjY0
ん
80
:
名無しさん@避難中
:2009/06/05(金) 12:24:03 ID:VW.ydCdg0
つ
81
:
名無しさん@避難中
:2009/06/05(金) 18:58:22 ID:cDO5jvGk0
ぬらりるりんぱんつ・・・だと・・・
82
:
名無しさん@避難中
:2009/06/08(月) 03:43:27 ID:1DC4pc560
ひわいw
83
:
名無しさん@避難中
:2009/06/12(金) 22:14:46 ID:nRkfU0VY0
鯖復旧、時間かかりそうだね。
84
:
名無しさん@避難中
:2009/06/13(土) 00:17:33 ID:IyJct/sU0
age!
こっちの避難所見てる人が居るかどうか、変な不安がでてくるw
85
:
名無しさん@避難中
:2009/06/13(土) 00:21:45 ID:AWDAnU2U0
ミテルヨー
86
:
名無しさん@避難中
:2009/06/13(土) 00:36:19 ID:tNsk7cAs0
見てるぜッ!
なんだかログが壊れているとか何とか聞いて凄く不安だ……(´・ω・`)
87
:
名無しさん@避難中
:2009/06/13(土) 02:24:24 ID:stJQpsP.0
見れないと思ったら鯖復旧中なのか
この機会に半年放置してたSS作ろうかしら…。
88
:
名無しさん@避難中
:2009/06/13(土) 04:49:35 ID:y/NDtM02O
鯖落ちててビビった><;
89
:
名無しさん@避難中
:2009/06/13(土) 17:19:40 ID:sUx/lBDoO
ちょっとしたレスから思いついて小ネタ書いたのに…タイミング外したぜ畜生ー
90
:
名無しさん@避難中
:2009/06/14(日) 02:27:58 ID:Ume63/8I0
代理投降を御願いできればと思いますです。
ttp://loda.jp/mitemite/?id=130&img=130.jpg
サーバー落ちてる間に巻き添え規制も喰らったらしい。切ないです…
今度は長くなりそうな予感です。
91
:
名無しさん@避難中
:2009/06/14(日) 04:11:14 ID:GnM56kFw0
代理承りますた
92
:
名無しさん@避難中
:2009/06/14(日) 23:13:19 ID:Ume63/8I0
有り難うございました。 今後暫くはこっちに常駐になりそうな悪寒です。
93
:
名無しさん@避難中
:2009/06/15(月) 15:35:21 ID:RycQpvAM0
規制されたぜこんちく生姜ぁあ
>座席と尻尾
リザードマンとかカンガルー人とか、尻尾太い系の種族は座席に座るの大変そうだね
94
:
93
:2009/06/15(月) 21:35:54 ID:RycQpvAM0
代理で書きこんでくれた人ありがとう!
95
:
名無しさん@避難中
:2009/06/16(火) 00:15:03 ID:zz0SfQBg0
※すみません、代理投稿御願いします。
椅子の尻尾対応は、描く前には考えていたのに描いてる最中に失念してしま
いました。 ということで、
ttp://loda.jp/mitemite/?id=138&img=138.jpg
96
:
名無しさん@避難中
:2009/06/16(火) 00:30:12 ID:hbJpcszg0
代理行ってきます!(`・ω・´)ゞ
97
:
名無しさん@避難中
:2009/06/16(火) 00:39:47 ID:zz0SfQBg0
代理書き込み有り難うございます、御手数をおかけします。
98
:
名無しさん@避難中
:2009/06/16(火) 23:39:42 ID:zz0SfQBg0
※またまたよろしく御願いします。
今度は教室の椅子を考えてみました。
ttp://loda.jp/mitemite/?id=140&img=140.jpg
99
:
名無しさん@避難中
:2009/06/17(水) 00:29:38 ID:1KP5TS5A0
代理行って来ます!(`・ω・´)ゞ
100
:
名無しさん@避難中
:2009/06/17(水) 00:42:02 ID:dZKTpG2s0
>>99
有り難うございます。御手数をおかけします。
101
:
名無しさん@避難中
:2009/06/19(金) 18:46:22 ID:b9QBlaTI0
うわーい!まだまだ規制中だ畜生めっ!
次のレスからどなたか代理投下お願いします。
102
:
名無しさん@避難中
:2009/06/19(金) 18:47:18 ID:b9QBlaTI0
規制中だウェーイ!
かなりタイミング外したが、
>>74
見てちょっと気になって調べてみた。チスイコウモリっておもしろい生態してるんだな。
その勢いでこんな小ネタ書いてみた。小ネタのつもりが思いの外長くなってしまった。
ある日の帰り道。高等部のお馴染みの三人組が並んで歩いていた。
他愛のない会話の中、ふっと思い出したように人間の少年が隣を歩く蝙蝠人の少女に質問する。
「…あ。なあ朱美、チスイコウモリっているじゃん?」
「な、なによ藪から棒に。あたしオオコウモリよ?」
蜥蜴人の少年もはっと思い出したような顔を見せて、卓の頭越しに質問に加わる。
「わかってるってー。そうじゃなくてチスイコウモリっているよなー?」
「いるわね。あたしの親戚にもいるわよ」
「…ってええっ!?」
「いるのかよ!?」
二人の意外な驚きように朱美も少し驚きながら、二人に説明する。
「今は結婚して名字変わってるんだけどね。
昔から親戚で集まるときはよく遊んでもらったわ。とっても綺麗な人なのよ」
「…へぇー」
卓はどこか困ったような顔をしていた。利里はそんな卓の様子になんて気付かない。
「その人って実際噛みついて血を吸ったりす」
「ばっおまっ!?」
利里の純粋すぎる質問を卓は大声で止める。が、遅すぎた。内容はほとんど朱美に伝わってしまっただろう。
「お前もうちょっと歯に衣着せるとか!!」
「へ?は?歯に服着せてどうすんだー?」
いつもの調子で純粋すぎる利里。彼の欠点であり、そして魅力でもある部分だ。
気の置けない仲間である三人にとっては彼のこんな発言は日常茶飯事。朱美もそう気にすることはなかった。
「お前な……もういい。ごめんな朱美」
「全然気にしてないわよ」
「…で、実際のとこどうなん? 俺も気になってたとこなんだが」
朱美はあははと軽く笑ってみせる。
「やだぁ、しないわよそんなことー。ドラキュラ先生じゃあるまいしー」
「いや伯爵もしないと思うが……あ、でもトマトジュースは好きだったりして」
「あ、実はそれ正解。なんか特製トマトジュースってやついつも飲んでるの」
「…そっかートマトジュースかー」
黙っていた利里が不意に口を開く。
「それ本当はトマトジュースじゃなくt」
「あーあーあーちょっと止まろーなー利里君!!ちょっとあっち行ってみよーな!」
卓が利里の両肩をズンズンと押して朱美から離れた。
朱美は頭にクエスチョンマークを浮かべながらそれを見送った。
三人は確かに、何を言っても大抵問題ないような仲ではあるが、
純粋にまかせて無神経な発言を言いたい放題な環境は利里自身のためによろしくない。卓はそう考えた。
朱美に聞こえないように顔を近づけて小声だ。
「お前な!朱美の親戚のお姉さんだってんだからちょっとは気ぃ使え!」
「でも朱美に聞こうって言いだしたのは卓だったぞー」
「う…それは悪かったよ。俺だってまさか親戚にいるとは思わなかったんだ」
「あぁ、びっくりだよなー」
「もうこの話は切り上げよう。利里も余計なことは言うなよ」
「う…おぉ、わかったぞー」
103
:
名無しさん@避難中
:2009/06/19(金) 18:48:18 ID:b9QBlaTI0
二人で元の位置に戻ると、朱美は少しニヤニヤしている。
「男と男のお付き合いはおしまい?」
「おまっ!! …うん、まあ…うん」
朱美の言葉は表情と相まって妙な意味合いにとれるが、言葉は間違ってないのだから仕方ない。
「どこまで話してたんだっけ」
話を切り上げようとしていた矢先、朱美から続きの言葉が出て、卓は慌てて止めようとする。
「いやっ!? もう十分だありがとう!」
疑わしげな眼差しで二人を見る朱美。
「お二人さんねぇ…チスイコウモリにおっかない印象もってるでしょ」
「えっいやっそんなことないって!」
そんなことない。最初に聞いたのは純粋に好奇心から。
話を打ち切ろうとしたのは予想外に朱美に近い人物の話になってしまい、その人に悪い気がするからだ。
「実際は全然そんなことないのよ。あたしたち獣人が普通の動物だったずぅっと昔からも
噛みついてチューチュー血を吸うなんてことはなかったの」
「え?そうなのかー?じゃあどうやって?」
「ちょおまっ!?」
構わず続ける朱美と、空気を読まない利里の質問に、卓は内心やれやれとため息をついた。
朱美は得意顔で講義を続ける。
「いい?チスイコウモリっていうのはね。寝ている動物に静かに近づいて、皮膚近くの血管を探して、
剃刀みたいに鋭い歯でちょこっと噛んで傷をつけるの。寝てると気付かないくらい、全然痛くないのよ」
「…ふーん」
卓も本格的に朱美の講義に耳を傾けた。元々聞きたかったことではあるのだ。
「で、傷口から出た血をなめさせてもらうってわけ。ね、恐くないでしょ?」
「はー…ちょっと傷かー……」
利里は少々ポカンとした様子でそれを聞いていた。その光景がいまひとつ想像できないのだ。
なぜか。それは彼が蜥蜴人だからである。彼ら蜥蜴人は生まれつき身体の大部分が硬い鱗で覆われており、
それ以外の部分も人間などよりはるかに丈夫だ。故に、彼らが小さな傷を受けて出血すること等はほとんどない。
転んでもへっちゃらだし、包丁で指先を切るなんてこともない。まあ、さすがに大剣で斬りかかられればただではすまないが。
ともかく、小さく噛まれて血が出るという状況は、蜥蜴人の彼にとっては完全に他人事だった。
「でもそれだとすぐ血が止まっちゃわないか?」
一方で、鱗も体毛もない人間、卓は極自然に浮かんだ質問を投げかける。
「大丈夫♪ なめるときの唾液には血を固まらなくする成分が含まれてて、傷口をなめてる限り血は止まらないの。
それに皮膚感覚を麻痺させる成分もあるから相手は気付かないで眠ったまんま♪」
「……へぇ…」
なぜか上機嫌な朱美と、対照的にトーンが下がる卓。
「朝に残るのは小さい傷だけ。少し血が減ったなんて誰も気付かないでしょ?
誰にも気付かれず迷惑もかけず、ちょこっと血を貰ってはいさよなら。明日もまた来るよー、ってね♪」
「………」
その様子を、卓はありありと想像していた。
静寂の夜。深い眠りについている自分に忍び寄る影。そいつは腕の一部に狙いをつけ、シュッと小さな傷を付ける。
傷口に生まれる真っ赤な血の球。球は少しずつ大きくなり、やがて一筋の跡を残して腕を流れる。
その傷口を舐める。舐め続ける影。いつまでも止まらない血。少しずつ、確実に失われていく、血。
「……………」
恐えええぇぇ!!
むしろ怖ええええぇぇぇぇ!!
彼の素直な感想だった。
何だよ血が止まらなくなるってええぇ!
気付かないってすげータチ悪いだろーがああぁぁ!
「でも毎日来られたら血が足りなくなるんじゃないかー?」
利里の純粋な質問に、朱美は笑って答える。
「だーいじょーぶよー。利里君の手の平に乗るくらい小さかったんだから。貰うのはホントにちょこっとよ」
「そっかー。じゃー恐くないなー」
今は人間サイズじゃねーかあああぁぁ!!
楽しげに笑う二人に、卓は内心激しく突っ込みを入れるのだった。
104
:
名無しさん@避難中
:2009/06/19(金) 18:49:58 ID:b9QBlaTI0
そんな卓を尻目に、話はコウモリの生態からその人本人について移っていった。
「あたしもちっちゃい頃、会う前は誤解しててちょっと恐かったんだけどね。
本人に会ったら全然気にならなくなったわ。とってもいい人よ」
「へぇーそうかー。結婚してるんだっけ。旦那さんもコウモリなのかー?」
「ううん。旦那さんは人間なの」
「おぉ!そっかそっかー! よかったな卓ー!」
利里は心底嬉しそうな様子で、反対側で何か考え込んでいた卓の背中をバシンと叩く。
「ぶっ!? へ!? なに?なんだ利里?」
一人考え込んでいて話を全く聞いていなかった卓は、突然の衝撃に目を白黒させた。
「だからーそのコウモリお姉さんの旦那さんは人間なんだってさ! よかったな卓!」
「えっちょっ何言ってるのよ利里君!」
朱美があたふたと利里の言葉を否定しようとする。
パタパタと揺れる翼膜が赤みを帯びる。人間が顔を赤くするのと同じ原理だ。
そんな朱美の様子を見て、遅れて卓も利里の言う意味を理解した。途端に顔がかっと赤くなる。
「ばっ、ちょっ何言ってんだ利里!」
「やっやめてよ利里君!」
「はははー二人とも息ぴったりだなー」
稀ではあるが、利里もときには人をからかったりする。
同じように真っ赤になりながら全力で否定するお似合いの二人を、利里は笑いながら満足げに眺めていた。
やがて、朱美が別れる駅が近付く。
卓の懸念はいつの間にやらすっかり忘れ去られていた。
「あっ! そういえば!」
朱美が思い出した様に声を上げる。
「来月なんだけど、ちょうど近くに来る用事があるみたい。折角だから二人に紹介するわよ。きっと仲良くなれるわ」
「おー!そりゃ楽しみだー」
「なんというベストタイミング」
「旦那さんも一緒にね」
「旦那さんはどんな人なんだー?」
「んー?ちょっと貧血気味」
目前ある駅に電車が滑り込むのが見える。
「あっあたし乗る電車だ!じゃ行くわ!ばいばい、二人とも!」
「おっ、じゃまた明日ー」
「じゃーなー」
改札へ走っていく朱美を軽く手を上げて二人は見送った。
「………あれ?」
何かひっかかるものは気のせいだろう。きっと。たぶん。おそらく…。
おわり
↑
ここまで代理投下お願いします。
105
:
名無しさん@避難中
:2009/06/20(土) 14:20:56 ID:EQhXtAw60
1レスの改行が多くて書き込めねえっす
106
:
名無しさん@避難中
:2009/06/20(土) 17:00:57 ID:nEoT0M02O
マジでか
特にこだわりはないんで適当に切ってくれると助かる
107
:
名無しさん@避難中
:2009/06/20(土) 18:13:27 ID:cCw83p.g0
代理投下完了しました。
改行規制でレス数が増えてますが、SSの雰囲気を保てるように細かく分けて投下をして参りました。
ご報告までに。
108
:
名無しさん@避難中
:2009/06/20(土) 18:43:33 ID:nEoT0M02O
ありがとうございました
109
:
名無しさん@避難中
:2009/06/22(月) 18:17:43 ID:UBLPL/cYO
今199が吉を挑発してるけど
これ自演ぽいな……
誰も相手してくんないから自分で自分を挑発してスレに現れるとか……
110
:
名無しさん@避難中
:2009/07/04(土) 23:59:19 ID:dM3Yv/0.O
>>330
は触れない方が良い?
111
:
名無しさん@避難中
:2009/07/05(日) 00:49:58 ID:SbrWMe/c0
いちいち反応しないでくれよ。こっちにも荒らし張り付いているんだから。
112
:
名無しさん@避難中
:2009/07/05(日) 03:16:04 ID:IUw7uAz6O
おけ
経緯は分からんが対応は了解
以後従う
113
:
名無しさん@避難中
:2009/07/05(日) 06:24:38 ID:fNh3HMOwO
この下から代理投下頼みます
人はだいぶ増えてるからなー。
紹介SSで初登場してモブとして何度か登場しないと定着しないぜ。
主要人物に絡みやすいというのも1つの手か。宮元先輩なんか嫌でも絡んでくる。
バンドメンバーは4人同時に出て、交友関係も内部でほぼ完結してるのがネックだな。
114
:
名無しさん@避難中
:2009/07/05(日) 10:12:58 ID:fNh3HMOwO
代理ありがとうございました
115
:
名無しさん@避難中
:2009/07/15(水) 22:04:18 ID:op1M5op60
本スレじゃ荒れるだけだからこっちで。
レス削除依頼GJ!俺もまとめて依頼しにいこうと思っていた矢先だったので、
心強く感じました。
116
:
◆/zsiCmwdl.
:2009/07/19(日) 17:57:54 ID:/DvsjxXE0
今回はコテ無しで失礼。と俺が通りますよ……
本スレで話すべき事ではないのでここで。
何だか事情が良く分からないけど『通りすがり』のコテが荒らしに敵視されてるっぽい。本気で訳分からん(´・ω・`)
まあ、俺自身、在り来たり過ぎるコテだなぁと思ってた頃だし、これを機会にコテを変えようと思う。
取りあえず、新コテが決まるまでの間、投下する時はトリップのみで行う事にします。
俺からのお知らせは以上。
117
:
名無しさん@避難中
:2009/07/19(日) 19:38:41 ID:MknDpTKgO
乙、気にすんな。
118
:
名無しさん@避難中
:2009/07/19(日) 21:24:15 ID:aze9ykHoO
いつも乙!
最初からずっといてくれてるってのに、いやはや困ったもんだ。
氏は何も悪くないからどうか気に病まないでね。
119
:
名無しさん@避難中
:2009/07/19(日) 21:32:49 ID:w52agBTo0
ちょっと他板のスレ覗いたところ、どうもただの「通りすがり」って
名前に反応して、誰彼構わず突撃してきてる奴がいるっぽい。
あんなの気にしないのが一番だ、乙。
120
:
名無しさん@避難中
:2009/07/20(月) 16:55:54 ID:pon8e4kcO
え、水島先生って使わない方が良さげなの?
121
:
名無しさん@避難中
:2009/07/20(月) 17:01:55 ID:pon8e4kcO
ああ、自己解決
122
:
名無しさん@避難中
:2009/07/20(月) 21:59:07 ID:18QiKDMU0
水島先生を発案した人=校歌の人=天候制御
天候制御氏は、ここ最近スレに現れる変な荒らしに敵視される人の一人。
水島先生を使って創作すると荒らしに粘着される可能性が増える、とでも言いたげなレスがあったが
気にすることはまったく無いと思われる。
123
:
名無しさん@避難中
:2009/07/20(月) 22:08:11 ID:5Hf9jisU0
まぁまとめると早くレス削除人さんが来てくれれば問題ないのよね
124
:
名無しさん@避難中
:2009/07/21(火) 00:13:43 ID:9BXH91AI0
荒らしのレスの削除依頼しておいた
125
:
名無しさん@避難中
:2009/07/21(火) 00:14:11 ID:cypPb0u20
あ、今まとめてた矢先wおつかれさまです。
126
:
名無しさん@避難中
:2009/07/23(木) 12:29:47 ID:mcgxN8EY0
そらタンとマーシャは仲がよさそうだ、と思った
127
:
名無しさん@避難中
:2009/07/24(金) 00:32:16 ID:h31XeT7A0
あっちで書くべきじゃないのでこちらで。
荒らしが粘着してるけど、元々このスレってあまりageされることないし、荒らしが
自動age装置に見えて逆に「あ、スレも上がるからもっと他の創作人間の目に留まって
丁度良いんじゃね?」とすら思えてきたわw
128
:
名無しさん@避難中
:2009/07/24(金) 03:06:00 ID:Zbq873JMO
こっちでも書くべきじゃない…
129
:
名無しさん@避難中
:2009/07/30(木) 23:56:24 ID:ulyuioPs0
卓は福山潤な感じがする
130
:
名無しさん@避難中
:2009/07/31(金) 00:41:19 ID:WGTxf2bg0
声優さんの名前が出るとイメージし易くなるのはオレだけじゃない筈、かな。
もっとも声優さんのことは詳しくないので、詳しい人が当ててくれるとスッキリするんだな。
いのりんは郷里大輔氏。
131
:
名無しさん@避難中
:2009/07/31(金) 00:41:27 ID:98p2xTMMO
俺の脳内ザッキーは関俊彦だ
イルカ先生、土井先生の人
俗に言う苦労人ポジション
132
:
名無しさん@避難中
:2009/08/01(土) 00:25:10 ID:j97JELP.0
関俊彦がくるとは想像していなかったw
土井先生懐かしいなあ、練り物が苦手なんだっけ。チクワとかハンペンとか。
ttp://loda.jp/mitemite/?id=290.gif
(wikiには保管無しの方向で…)
ヨハンのイメージだとどうしてもこっちの声、というか曲が
頭から離れなくなってしまった。もはや曲だけ中毒。
ttp://www.youtube.com/watch?v=GlPHpDfDGSY
133
:
名無しさん@避難中
:2009/08/01(土) 17:03:11 ID:Pg9TxZH6O
これは気付かなかった!すげぇ!
ヨハンのイメージに合いすぎだw
性格とか言いそうなセリフが似通ってるな
134
:
名無しさん@避難中
:2009/08/01(土) 23:42:31 ID:tYwqHWa20
>>129
謎の仮面の男「ル○ーシュ・ヴィ・ブリ○ニアの名において命ずる! 死ぬな!」
朱美「うん、驚くほどピッタリよ♪ あたしが見込んだだけはあるわね、卓君」
卓(コスプレ)「……で、わざわざこんなコスプレさせたのは、これをさせたかった為ですか? お嬢さん?」
朱美「当然じゃない! 卓君。そのゼロ仮面、作るの結構苦労したのよ? で、後はスザ○君ポジションなのよねー?」
卓(コスプレ)「…………(呆)」
135
:
名無しさん@避難中
:2009/08/03(月) 23:33:53 ID:TVm9vA7g0
金朋先生の声で「ぬこぽ」「にゃ」を脳内再生したら、もうだめだ。
葉狐たんは何故かスケッチブックの麻生さんの声。
136
:
名無しさん@避難中
:2009/08/04(火) 03:17:37 ID:6PmMYM2M0
獅子宮先生はまんまブラックラグーンのレヴィ的なイメージだな。
露出の多いローライズ的な意味で。
つか、もし住んでる場所が場所なら拳銃を平気でぶっぱなしてそうw
137
:
名無しさん@避難中
:2009/08/05(水) 06:47:40 ID:MGTW9hmIO
白倉センセはブリーチの浦原さんで再生される
口調とか性格とかかなり似てるぜ
138
:
名無しさん@避難中
:2009/08/06(木) 07:45:30 ID:tqmDkYBw0
スレ民でボイスドラマ作る流れになる夢を見た
139
:
名無しさん@避難中
:2009/08/06(木) 11:39:42 ID:VlWUB9Oo0
>ボイスドラマ
ふいたw
何か同人系のドラマCDぽいイメージだ。
140
:
名無しさん@避難中
:2009/08/06(木) 14:37:07 ID:VB.Wu3tw0
一応そういうところに知り合いはいるけど男が足りないなぁ
141
:
名無しさん@避難中
:2009/08/06(木) 18:39:19 ID:30KoJ0Vw0
イメージする声優の声を適当なアニメからもってきて
MADみたいにするだけでも面白そうだ
142
:
名無しさん@避難中
:2009/08/06(木) 19:16:46 ID:VlWUB9Oo0
同じ声優でMADと聞くと闇サトシ思い出してますます腹がよじれた…
だめだ、暑さでやられてる。冷やしてこよう。
143
:
名無しさん@避難中
:2009/08/09(日) 00:05:20 ID:wrAp5Yv60
ニコ動のFF5BGM縛りみたいな?>MADみたいに
144
:
納涼百物語会!
◆/zsiCmwdl.
:2009/08/09(日) 23:27:12 ID:wuRJO/cs0
書きこめたと思ったらまたさるった……と言う訳で、
ここ↓から代理をお願いします。
「ぼくの話は以上です」
言って、彼は最後の蝋燭の火を吹き消した。
百本目の蝋燭が消えた事で、深夜の教室は光一つすらない完全な暗闇に包まれた。
生徒も教師も、皆、沈黙を守り通していた。何時もならば騒がしい生徒ですらも、今は只、押し黙るだけであった。
そう、何か物音を立てたら最後、何か恐ろしい物が現れるんじゃないかと言う根拠の無い不安によって。
聞える音とすれば、風に揺れるカーテンが鳴らすカタカタと言う音だけ。
「ー――――っ!!」
その暗闇を打ち消す様に、不意に灯される教室の蛍光灯。
女子生徒達数人がそれに驚き、思わず甲高い悲鳴を上げる。
「ちょ、皆さん!? お、落ちついてください! 私が蛍光灯を点けただけですから!」
その悲鳴に慌てて声を上げたのは泊瀬谷先生。
どうやら彼女は皆が押し黙る状況にしびれを切らし、側にあった蛍光灯のスイッチへ手を伸ばしたのだろう。
怯える生徒達を必死に宥める教師を横目に、その場の誰もが様々な感情を入り混じらせつつも安堵の溜息を漏らした。
「しっかし、今回の『納涼百物語会』の最後辺り、怖い話が目白押しだったなぁ」
「そうそう、私はリオの話が怖かったかな? 最後の『もう良いかい?』のくだりが一番怖かったわ」
「いえ、永遠花さんの話が怖かったと思いますよ?」
「塚本、お前、あんな長い話をキチンと覚えていられたんだな? 感心したぜ?」
「へッ、俺に掛かれば怖い話の一つや二つ訳ねぇっての来栖」
「ねえ、塚本君。なんかポケットからメモが落ちたよ? ひょっとしてこれ、カンペ?」
蛍光灯の見なれた明かりによって、恐怖に染まっていた心も落ち着きを取り戻したのか、
生徒達が口々に百物語の感想を並べ始める。
「卓ー、俺、今回の話を覚えるのすっごく苦労したぞー! どきどきだったぞー!」
「あ、ああ、そうだったな、お前の話、充分怖かったぜ」
「おお、それは良かったぞー!」
尻尾を振り上げて喜ぶ利里に少し苦笑いを浮べた所で、卓ははと有る事に気がついた。
しかし、卓がそれを言い出す前に、恐らく同じ事に気付いた泊瀬谷先生が不思議そうに声を上げる。
「……あれ? ヒカ…犬上君は?」
「え? 犬上だったら……あれ? 居ねぇ? 何処行ったアイツ?」
と、周囲を見やる塚本、ここで生徒達全員がヒカルの姿が無い事に気付き、
まるで静かな水面に小石を投げ打ったかの様に、生徒達の間からざわめきが広がり始める。
145
:
納涼百物語会!
◆/zsiCmwdl.
:2009/08/09(日) 23:28:13 ID:wuRJO/cs0
――――と、その矢先。こちらへ掛けこむ足音と同時に教室のドアが開いた。
「やっとついた! 皆、遅れてゴメン!」、
教室のドアを開けて入ってきたのは、皆が探していたヒカルだった。
彼は余程急いで来たのだろう、舌を垂らしたマズルから荒い息を漏らしていた。
「もう、行く直前になって父さんに用事を頼まれちゃってさ…とにかく、遅刻してゴメン。百物語はもう終わっちゃった?」
『…………』
「……あ、あれ? 皆、何を急に黙ってるのさ……?」
驚いたように硬直する皆を前に、ヒカルは不安に駆られて思わず耳を伏せる。
この時、この場のヒカルを除く誰もが気付いた事であろう、
ヒカルは今さっき到着した。なら先程、百物語の百話目を話していたヒカルは一体……?
それに気付いた皆はほぼ同じタイミングで、百話目を話していたヒカルの立っていた場所へゆっくりと視線を向ける。
……其処には、紅い血溜まりだけが残っていた。
余りにも信じられない物を前に、毛並みを逆立てて沈黙するその場の全員。
(ただし、今しがた来たばかりで事情が飲みこめていないヒカルは除く)
水を打った様に、シン、と静まり返る教室。夏にも関わらずひんやりとした空気が流れ、古い蛍光灯がジジジと音を立てる。
そして――――
『ぼくの尻尾……』
その静寂に滑りこむ様に、何処からか響く悲しげな声。
『うわぁぁぁくぁwせdrftgyふじこlp; !?!?』
当然、それによってその場の全員の恐怖のボルテージが一気にMAXとなり、
皆、全身の毛を逆立てて悲鳴を上げながら土石流の如き勢いで教室から逃げ出したのであった。
146
:
納涼百物語会!
◆/zsiCmwdl.
:2009/08/09(日) 23:29:25 ID:wuRJO/cs0
【数分後】
百物語後の怪異によって生徒も教師も全員逃げ出し、誰も居なくなった教室。
蛍光灯が虚しく教室を照らす中、教卓がごとりと音を立てて動く。
「ふぃ〜、もう大丈夫かな?」
教卓が二度三度動いた後、其処からひょっこりと顔を覗かせたのは、佳望のトリックスターことサン・スーシ。
ご機嫌に尻尾を振る彼は、何故か頭に白の長髪のカツラを付け、その上に髪と同じ色の付け耳を装着し、
更にその側には先の部分にスニーカーを付けた竹馬まで転がっていた。
「まさかここまで上手くいくとは思っても無かったよ。仕込に苦労しただけあったね」
言って、サン先生は手にしたレコーダーと床の血溜まり?を見やる。
そう、『納涼百物語会』の百話目からの怪異は、このサン先生の仕込んだ手の込んだ悪戯だったのだ。
流れとしては先ず、予めくじ引きに細工をする事でヒカルが百物語の一番最後になるように仕向け。
その後、サン先生はヒカルの父へヒカル本人を会に遅刻させる様にこっそりと頼み、最初の仕込みは完了。
当日、会が始まる1時間前にヒカルに似せた変装をしたサン先生が教卓の下へ隠れ、ある程度会が進行するのを待つ。
そして、蝋燭の光が殆ど無くなり暗くなった所で気付かれない様に参加者達に紛れ、その時が来るを待つ。
後は怖い話をしたサン先生が最後の蝋燭を吹き消し、真っ暗闇になった所で紅いインクを床に垂らして再び教卓の下へ隠れ、
そして遅刻したヒカルが来るタイミングを見計らって、レコーダーから録音した音声を流す。と言う算段。
ここまでした苦労の甲斐あって、悪戯は面白いくらいに成功した。
悲鳴を上げて逃げ出す生徒の顔を思い出すとホントに笑いが止まらない。お陰で尻尾の振りも絶好調だ。
この仕込に協力してくれたヒカルの父には、後で何かしらの礼をしておこう。
そう考えながら、サン先生は身長を誤魔化す為に履いていただぼだぼのズボンを脱ぎ、何時ものサイズのズボンへ履き直す。
「…あ、でも、巻き込んじゃったヒカル君と泊瀬谷先生にはちょっと悪いコトしちゃったかな?」
ポツリと漏らすサン先生の独り言に答える者は無く、代わりに気の早いコオロギの鳴き声を立てた。
と、其処でサン先生ははとある事に気付き、ピンと尻尾を跳ね上げる。
「いっけね! 床に垂らしたインクを拭かなきゃ! これで拭き忘れたらぼくの悪戯だってバレバレじゃないか」
サン先生は慌てて後処理用に持ち込んでいた雑巾で、床の紅いインクをふき取り始めた。
幸い、床がリノリウム張りな上にインクが水性だった事もあり、殆ど後を残す事無くふき取る事が出来た。
何とか後始末が出来た事にサン先生はホッと胸を撫で下ろし、尻尾をゆっくり振った。
147
:
納涼百物語会!
◆/zsiCmwdl.
:2009/08/09(日) 23:30:02 ID:wuRJO/cs0
『ぼくの尻尾…』
「―――っ!?」
安心した矢先、不意に聞えた声にサン先生は思わずぎくりと硬直し、全身の毛を逆立てた。
そして、暫くキョトキョトと周囲を見やった後、声の正体に気付いたサン先生はやれやれとばかりに溜息を漏らす。
「……な、なんだ、レコーダーの声か……ビックリさせるなぁ、もう……」
無論のこと、また鳴り出さない様にレコーダーの電源を切るのを忘れない。
もう、最後の最後でぼくまで驚かせちゃって、このレコーダーは持ち主のぼくに似て罪な奴だなぁ。
などと心の内でレコーダーに対する愚痴を漏らした矢先。
『ぼくの尻尾は何処?』
―――再び聞える悲しげな声。
「…………」
サン先生は背筋が凍りつく物を感じていた。
レコーダーの電源はしっかりと切ったのだ。当然、声なんて出す筈が無い。
それ所か録音した音声は『ぼくの尻尾…』の一つだけ、それ以外を録音している筈が無い。
いや、そもそも、さっきの声は背後から聞えたような……?
もうこの時点で声の正体は大体想像がついているのだが、それでも嫌な想像が思考をうめ尽くす。
そして、サン先生は全身の毛がざわざわと毛羽立つ嫌な感覚を感じながら、恐る恐る後ろへ振り返った。
声の正体を確かめる、と言うよりも、思考をうめ尽くす不安を紛らわす為に。
「うぎょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」
……そして、深夜の学園にサン先生の悲鳴が響き渡った。
その後、たまたま見回りをしていたベンじいが悲鳴を聞きつけ、教室に駆け付けて見ると。
其処には全身の毛を逆立てて気を失ったサン先生の姿があった。
無論のこと、それによって『納涼百物語会』の怪異がサン先生の仕業だと判明し、
結果、サン先生は幽霊よりも恐ろしい英先生の説教をみっちりと受ける事になったのだった。
ただ……一つだけ、奇妙な事がある。
それは悲鳴に気付いたベンじいが教室に駆け付けた時。
気絶しているサン先生の尻尾は何故か大量の赤いインクにまみれ、さながら噂の『紅い尻尾』の様になって居たと言う。
そう、あの時、サン先生は悪戯に使ったインクは全て使い切り、一滴も残していないにも関わらず……。
『ぼくの尻尾は何処?』
―――――――――――――――――――――涼、じゃなく了――――――――――――――――――――――
148
:
納涼百物語会!
◆/zsiCmwdl.
:2009/08/09(日) 23:32:00 ID:wuRJO/cs0
以上です。
キャラ崩壊していないか不安でガクブルだったり。
―――――――――――――――――――――――
ここまで代理投稿をお願いします。
149
:
◆/zsiCmwdl.
:2009/08/09(日) 23:55:16 ID:wuRJO/cs0
こういう時に限って代理の人が来ないでござるの巻
00分になったら自分で投下しに行こう……
150
:
名無しさん@避難中
:2009/08/11(火) 18:58:14 ID:7q2YxKqY0
本スレに投下するのもどうかと思いましたので、こちらにこっそりと…
彼女達の名前の由来です。御照覧いただければ幸いです。
ttp://loda.jp/mitemite/?id=317.jpg
151
:
名無しさん@避難中
:2009/08/11(火) 19:27:53 ID:0cBISUeE0
>>150
獣人総合の道産子率の高さにふいた
152
:
◆/zsiCmwdl.
:2009/09/11(金) 21:36:18 ID:sOB0eUSQ0
案の定さるさん食らっちまったウェーイ\(^o^)/
そう言う訳でここから↓代理投下をお願いします。
……をや? この父子の様子を見ていたら何だか急に創作意欲が……。
ふぅむ、そう言えば今まで書いてきた作品に出てきた登場人物には無かったな、”このタイプ”の人物は。
ひょっとすると、今までマンネリの渦中にあった『片耳のジョン』に新風を巻き起こすかもしれん。
そう考えると急に気分が乗ってきた。何となく尻尾も軽く感じる。これは少しばかり礼をせねばなるまい。
「チョコパフェ二つ」
「あれ? 珍しいね、君がそんなのを注文するなんて」
「ちょ、父さん!」
「…………」
私の突然の注文の意向を掴めなかったのか、
”奴”は息子の制止も構わず珍しい物を見るように目を丸めて首を傾げて見せる。
しかし私は何も答える事も反応する事も無く、静かに注文された品が出来あがるまで待つ事にする。
そして、それから程無くして、イヌのウェイトレスの営業スマイルと共に運ばれてきたパフェを父子へ差し出して言う。
「出演料だ、食え」
『……??』
いよいよ私の意向が理解出来なくなったのか、父子共々テーブルに置かれたパフェを前に目を白黒させていた。
”奴”には私から奢って来る事が余程信じられなかったのだろう、パフェに鼻を近づけてスンスンと匂いを嗅いでいたりする。
”奴”がこうなってしまうのも無理も無い、何せ大学生の頃から今まで、私から”奴”へ奢った事なんてそれこそ皆無だったのだ。
それがいきなり私がパフェを奢ってくるとなれば、流石の”奴”でも少しは考えたり疑ったりしてしまうであろう。
「ん、ん〜と、何だかよく分からないけどパフェ頂くよ? 本当に良いんだね?」
「え、えっと…あの、その、謙太郎さん、パフェ頂きます……?」
「ああ、構わん」
頭一杯に疑問符を浮かべた父子に私は一言だけ答えると、
食事の代金をメロンソーダの分だけ抜いてテーブルへ置き、さっさと尻尾を揺らして席を後にする。
もう少しこの父子の観察を続けていたい所ではあったが、こうやっている間にも創作意欲は湯水の如く湧き出し続けている。
もうとにかく時間が惜しい、早く家に帰って執筆作業に移りたい。嗚呼、白い原稿用紙が私を待っている。
「……変な謙太郎君」
立ち去る間際、きょとんとした顔をしている”奴”が漏らした言葉が妙に耳に残った。
153
:
◆/zsiCmwdl.
:2009/09/11(金) 21:37:25 ID:sOB0eUSQ0
その後、逸る気持ちを抑えながら家に帰宅した私は早速自室に篭り、執筆作業を再開。
今までの鬱屈が嘘だったかの様に溢れ出す創作意欲は留まる事を知らず、瞬く間に原稿用紙は文章で埋め尽くされてゆく。
時間を忘れ、毛繕いを忘れ、風呂に入る事も忘れ、食事する事すらも忘れ、私はただ、ひたすらに執筆に没頭し続けた。
そして、それから三日後、いいかげん心配し始めた卓が自室のドアをたたき始めた頃。
私の前には、『片耳のジョン』最新作の原稿が完成した状態で鎮座していた。
ただ、その頃の私はと言うと、空腹と疲労の波状攻撃によって完全に気を失っていたのだが。
この本の試し刷りが出来あがった時、犬上父子は知る事になるだろう。……あの時、私の言った『出演料』の意味を。
そして、それと同時に私は卓から『こう言うのも無しだ!』と厳重注意される事にもなるだろう。
何せ、シリーズ23作目となる作品のタイトルは、ずばり『探偵と白イヌの父子』なのだから。
さて、これを見た時、”奴”はどう言う表情を浮かべる事か。それが楽しみで仕方が無い。
”奴”も私をエッセイのネタに使うと言っていたのだ、だからこう言う意向返しをしてやっても良いだろう。
そう、”奴”は親友ではなくとも、一応は友達ではあるのだから。
―――――――――――――――――――――了―――――――――――――――――――――
154
:
◆/zsiCmwdl.
:2009/09/11(金) 21:40:06 ID:sOB0eUSQ0
以上です。
因みに、謙太郎が乗っていたバイクは↓こんな感じの物です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Old_Vespa.jpg
>>208
いやぁ、中学生って良いですねぇ……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまで代理お願いします。
155
:
◆/zsiCmwdl.
:2009/09/11(金) 21:47:44 ID:sOB0eUSQ0
支援してくれた方、そして代理投下してくれた方、本当に感謝しています!
出来れば↑のレスも代理で投下して頂けると本当に有難いです。
156
:
名無しさん@避難中
:2009/09/20(日) 15:31:44 ID:mg4.7WQE0
解除されたと思ったらまた規制されてたーあーちくしょー
この下から、どなたか代理投下お願いします
やっぱ猫さんたちは湿気に敏感で顔くしくしやってたりするのか
緊張するとすごい勢いで毛づくろいしたくなっちゃうわけだな
はせやんかわいいなあ
157
:
名無しさん@避難中
:2009/09/20(日) 21:54:48 ID:mg4.7WQE0
書き終わったー。なんとか終わったー。
ってわけでここから下のレス、ついでに156のレスも代理投下お願いします。
158
:
月夜の浜辺で〜二日目の夜〜
:2009/09/20(日) 21:56:22 ID:mg4.7WQE0
あー時期外したー。筆遅い自分が嫌になる。
危うくポケモンの誘惑に負けて永遠に未完になるとこだったぞこの野郎。
完全に時期遅れですが林間学校ネタです。今回も勝手に書くあの子とあいつのお話。
『月夜の浜辺で〜二日目の夜〜』
林間学校二日目の深夜。
前日の枕投げバトルロワイヤルの疲れもあり、男子生徒たちは全員が寝静まっていた。
部屋は静まり返っている、とは言い難い大いびきが響いているのだが、それで目を覚ます者はいない。
二日目の夜は、このまま平和に朝を迎えるものと思われた。
「ぐふぅ!!」
そんな平和は突如として乱される。声を上げた彼は、哀れな被害者だった。
腹部への強烈な衝撃によって、少年は深い眠りから急激に覚醒させられてしまった。
ぼやける視界で腹に乗った異物を確認する。それはずっしりと重く、ゴツゴツと硬い質感の円錐形。
円錐の根本をたどると、大音量のいびきを立てる友人の背中に繋がっていた。
「お前………」
彼らの太く長く、そして重い尻尾は危険だ。
だからリザードマンの二人には、寝返りをうっても周囲に被害が及ばない位置まで離れてもらったはずなのだが。
その一人、竜崎利里の素晴らしい寝像により、彼は見事遠くで眠る親友、御堂卓の隣までたどり着いたのだった。
腹に乗るのが血の繋がらない可愛い妹とかならまだしも、
硬い尻尾のボディーブローで叩き起こされるなんて最悪の目覚めにも程がある。
こいつも叩き起こしてやろうかと卓は起き上ったが、すぐに上げた手を下ろした。
付き合いの長い彼は知っていた。利里が夜の眠りに入ったが最後、生半可なことでは決して起きない。
耳元で大声を出しても起きないし、叩けばこっちの手が痛いだけだ。時間と日光に反応して起きるのだ。
とは言え、叩き起こす手段はあるにはあるのだが…
やめておこう。利里に悪気はないのだから。
159
:
月夜の浜辺で〜二日目の夜〜
:2009/09/20(日) 21:57:23 ID:mg4.7WQE0
布団から立ち上がった。すっかり目が冴えてしまって、すぐには眠れそうにない。
携帯の時計は深夜1時30分を示していた。教師が見回りに来るのは確か2時半頃だったか。
危機回避に定評のある来栖による信頼できる情報だ。
襖を少し開いて周囲を警戒する。夜行性の猫先生たちやそら先生に注意。
廊下に人影がないことを確認して、部屋を抜け出そうとした、そのとき。
ボスン!
背後の音に慌てて振り向くと、利里が今まで卓の寝ていた布団を占拠、隣に寝ていた来栖に尻尾アタックを放っていた。
尻尾は来栖の頭があった位置。だが幸いにも来栖の頭はその下方、尻尾は角をかすめて空の枕に落ちていた。
さすが危機回避に定評のある男。あいつなら平気だろう。たぶん。
利里の相手は来栖に任せて、そろりと部屋から抜け出した。
寝静まった真夜中の旅館。窓からの月明かりがぼんやりと足元を照らす、海岸に面した廊下を歩く。
静寂の中で、自分の足音と遠くの波音だけが聞こえてくる。
バサッ
ふと、別の音に気付く。波音に混じり小さく断続的に聞こえてくる音。
外を覗くと、月明かりに照らされて海岸の上空を舞う影を見つけた。
それが何かはすぐに判断できた。馴染み深い羽音。独特のシルエット。風に舞うポニーテール。
海岸へと降下していく影、あれは朱美だ。
あいつ、こんな夜中に何してるんだ。
深夜徘徊、それも旅館の外に出ているとなれば、見つかったら注意だけじゃすまないぞ。反省文書かされるぞ。
今は1時40分、2時半には部屋に戻っていないとまずいんだぞ。わかってるのかあいつ?
少し考えた後で、音を立てぬように窓を開けた。周囲に特に注意を払って、窓枠を乗り越える。
冷たい地面に足が触れる。幸い地面は整備されていて、海岸まで人間の素足でも問題ない。
もう一度注意深く周囲を見回してから、朱美が降りたであろう方向へ歩いて行った。
160
:
月夜の浜辺で〜二日目の夜〜
:2009/09/20(日) 21:58:19 ID:mg4.7WQE0
月が明るいこともあり、朱美の姿は案外すぐに見つかった。
砂浜の外れに生えた一本松。横に長く伸びた枝に、海岸を向いて逆さまにぶら下がっている。
ふと芽生えた悪戯心。足音を忍ばせてある程度まで近づき、その背中に声をぶつけた。
「そこの非行少女!」
ビクッ、と、その背中が大きく揺らぐ。恐る、恐る、声の元へ顔を向ける。
その主を確認して、朱美はホッと息を吐いた。
「なーんだ、ビックリしたー。こんな夜中に何してんのよ」
「そりゃこっちのセリフだ」
やれやれと肩を竦めて、朱美の隣へと歩いていく。
松の根本に寄り掛かると、同じ顔の高さになった。
「お前が飛んでるのが見えたからな」
「やだー、こんな夜中にあたしに会いに来るなんて卓君ってばダイタンなんだからー」
「注意!しに来たんだよ! 深夜徘徊。見つかったら反省文書かされるぞ」
「それは卓君だって同じじゃん。いーけないんだー非行少年ー」
「ばれなきゃ平気だ。お前は飛んでる分目立つんだよ」
「ダーイジョブだってー」
ふぅ、と息を吐いて、改めて話題を振った。
「で?お前はなんでこんな時間にこんなとこにいるんだ?」
「ん……ちょっとね」
「ちょっとじゃわからん」
「えっと…ねぇ…」
朱美は言いにくそうにツンツンと指先を付き合わせる。
「まぁ言いたくないなら…」
「お父さんのこと…思い出してたんだ」
「………」
しまった、と、密かに思った。顔には出さなかったが。
朱美の父親。朱美と同じ蝙蝠人だった。詳しい事情は知らないが、朱美がまだ小学生の頃に…
161
:
月夜の浜辺で〜二日目の夜〜
:2009/09/20(日) 21:59:12 ID:mg4.7WQE0
「…ごめん」
「何で謝るのよ」
「野暮なこと聞いた。ごめん」
「あたしが勝手に言ったんだから卓君が気にすることないわよ」
トーンが下がる卓とは対称的に、あっけらかんとした様子で、それにね、と朱美が続ける。
「あたしもちゃんと思い出したのはほんの30分前なの」
「え…どういうことだ?」
「この海岸」
朱美が海岸を広く眺める。つられて顔を向ける。
「昨日着いたときから、前にも来たことあるなって感じてたんだけど思い出せなくてさ。
ずっともやもやしてて、ついさっき思い出したの」
朱美が簡単に過去を語る。
あたしが卓君と利里君に会うよりももっと小さいころ。
親戚の子たちはもう自由に飛びまわってるのに、自分はまだ上手に飛べなくて。
お母さんはまだ小さいんだから無理しちゃダメって言うんだけど、悔しくて。
見かねたお父さんが夜に内緒で特訓してくれたんだ。
「自分の力だけで海まで飛んで来れたときは嬉しかったなぁ」
「それがこの海岸?」
「そういうこと」
今夜みたいに月の明るい夜で、並んでぶら下がってた。
何を話したかまでは忘れちゃった。でもね…
「ナデナデしてくれた手のことはよく覚えてるんだ」
「そっか…」
朱美は眼を閉じた。
肌に感じる潮風。静かな波の音が、幼い日の感覚を呼び起こす。
頭に触れる手の感触。その温かさ、確かな優しさが伝わってくる。
「よく頑張ったな、朱美」
うん。ありがとう、お父さん…
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