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獣人総合スレ 避難所
159
:
月夜の浜辺で〜二日目の夜〜
:2009/09/20(日) 21:57:23 ID:mg4.7WQE0
布団から立ち上がった。すっかり目が冴えてしまって、すぐには眠れそうにない。
携帯の時計は深夜1時30分を示していた。教師が見回りに来るのは確か2時半頃だったか。
危機回避に定評のある来栖による信頼できる情報だ。
襖を少し開いて周囲を警戒する。夜行性の猫先生たちやそら先生に注意。
廊下に人影がないことを確認して、部屋を抜け出そうとした、そのとき。
ボスン!
背後の音に慌てて振り向くと、利里が今まで卓の寝ていた布団を占拠、隣に寝ていた来栖に尻尾アタックを放っていた。
尻尾は来栖の頭があった位置。だが幸いにも来栖の頭はその下方、尻尾は角をかすめて空の枕に落ちていた。
さすが危機回避に定評のある男。あいつなら平気だろう。たぶん。
利里の相手は来栖に任せて、そろりと部屋から抜け出した。
寝静まった真夜中の旅館。窓からの月明かりがぼんやりと足元を照らす、海岸に面した廊下を歩く。
静寂の中で、自分の足音と遠くの波音だけが聞こえてくる。
バサッ
ふと、別の音に気付く。波音に混じり小さく断続的に聞こえてくる音。
外を覗くと、月明かりに照らされて海岸の上空を舞う影を見つけた。
それが何かはすぐに判断できた。馴染み深い羽音。独特のシルエット。風に舞うポニーテール。
海岸へと降下していく影、あれは朱美だ。
あいつ、こんな夜中に何してるんだ。
深夜徘徊、それも旅館の外に出ているとなれば、見つかったら注意だけじゃすまないぞ。反省文書かされるぞ。
今は1時40分、2時半には部屋に戻っていないとまずいんだぞ。わかってるのかあいつ?
少し考えた後で、音を立てぬように窓を開けた。周囲に特に注意を払って、窓枠を乗り越える。
冷たい地面に足が触れる。幸い地面は整備されていて、海岸まで人間の素足でも問題ない。
もう一度注意深く周囲を見回してから、朱美が降りたであろう方向へ歩いて行った。
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