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獣人総合スレ 避難所

147納涼百物語会! ◆/zsiCmwdl.:2009/08/09(日) 23:30:02 ID:wuRJO/cs0

『ぼくの尻尾…』
「―――っ!?」

安心した矢先、不意に聞えた声にサン先生は思わずぎくりと硬直し、全身の毛を逆立てた。
そして、暫くキョトキョトと周囲を見やった後、声の正体に気付いたサン先生はやれやれとばかりに溜息を漏らす。

「……な、なんだ、レコーダーの声か……ビックリさせるなぁ、もう……」

無論のこと、また鳴り出さない様にレコーダーの電源を切るのを忘れない。
もう、最後の最後でぼくまで驚かせちゃって、このレコーダーは持ち主のぼくに似て罪な奴だなぁ。
などと心の内でレコーダーに対する愚痴を漏らした矢先。

『ぼくの尻尾は何処?』

―――再び聞える悲しげな声。

「…………」

サン先生は背筋が凍りつく物を感じていた。
レコーダーの電源はしっかりと切ったのだ。当然、声なんて出す筈が無い。
それ所か録音した音声は『ぼくの尻尾…』の一つだけ、それ以外を録音している筈が無い。
いや、そもそも、さっきの声は背後から聞えたような……?

もうこの時点で声の正体は大体想像がついているのだが、それでも嫌な想像が思考をうめ尽くす。
そして、サン先生は全身の毛がざわざわと毛羽立つ嫌な感覚を感じながら、恐る恐る後ろへ振り返った。
声の正体を確かめる、と言うよりも、思考をうめ尽くす不安を紛らわす為に。

「うぎょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」

……そして、深夜の学園にサン先生の悲鳴が響き渡った。


その後、たまたま見回りをしていたベンじいが悲鳴を聞きつけ、教室に駆け付けて見ると。
其処には全身の毛を逆立てて気を失ったサン先生の姿があった。

無論のこと、それによって『納涼百物語会』の怪異がサン先生の仕業だと判明し、
結果、サン先生は幽霊よりも恐ろしい英先生の説教をみっちりと受ける事になったのだった。


ただ……一つだけ、奇妙な事がある。
それは悲鳴に気付いたベンじいが教室に駆け付けた時。
気絶しているサン先生の尻尾は何故か大量の赤いインクにまみれ、さながら噂の『紅い尻尾』の様になって居たと言う。

そう、あの時、サン先生は悪戯に使ったインクは全て使い切り、一滴も残していないにも関わらず……。

『ぼくの尻尾は何処?』

―――――――――――――――――――――涼、じゃなく了――――――――――――――――――――――


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