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獣人総合スレ 避難所
144
:
納涼百物語会!
◆/zsiCmwdl.
:2009/08/09(日) 23:27:12 ID:wuRJO/cs0
書きこめたと思ったらまたさるった……と言う訳で、
ここ↓から代理をお願いします。
「ぼくの話は以上です」
言って、彼は最後の蝋燭の火を吹き消した。
百本目の蝋燭が消えた事で、深夜の教室は光一つすらない完全な暗闇に包まれた。
生徒も教師も、皆、沈黙を守り通していた。何時もならば騒がしい生徒ですらも、今は只、押し黙るだけであった。
そう、何か物音を立てたら最後、何か恐ろしい物が現れるんじゃないかと言う根拠の無い不安によって。
聞える音とすれば、風に揺れるカーテンが鳴らすカタカタと言う音だけ。
「ー――――っ!!」
その暗闇を打ち消す様に、不意に灯される教室の蛍光灯。
女子生徒達数人がそれに驚き、思わず甲高い悲鳴を上げる。
「ちょ、皆さん!? お、落ちついてください! 私が蛍光灯を点けただけですから!」
その悲鳴に慌てて声を上げたのは泊瀬谷先生。
どうやら彼女は皆が押し黙る状況にしびれを切らし、側にあった蛍光灯のスイッチへ手を伸ばしたのだろう。
怯える生徒達を必死に宥める教師を横目に、その場の誰もが様々な感情を入り混じらせつつも安堵の溜息を漏らした。
「しっかし、今回の『納涼百物語会』の最後辺り、怖い話が目白押しだったなぁ」
「そうそう、私はリオの話が怖かったかな? 最後の『もう良いかい?』のくだりが一番怖かったわ」
「いえ、永遠花さんの話が怖かったと思いますよ?」
「塚本、お前、あんな長い話をキチンと覚えていられたんだな? 感心したぜ?」
「へッ、俺に掛かれば怖い話の一つや二つ訳ねぇっての来栖」
「ねえ、塚本君。なんかポケットからメモが落ちたよ? ひょっとしてこれ、カンペ?」
蛍光灯の見なれた明かりによって、恐怖に染まっていた心も落ち着きを取り戻したのか、
生徒達が口々に百物語の感想を並べ始める。
「卓ー、俺、今回の話を覚えるのすっごく苦労したぞー! どきどきだったぞー!」
「あ、ああ、そうだったな、お前の話、充分怖かったぜ」
「おお、それは良かったぞー!」
尻尾を振り上げて喜ぶ利里に少し苦笑いを浮べた所で、卓ははと有る事に気がついた。
しかし、卓がそれを言い出す前に、恐らく同じ事に気付いた泊瀬谷先生が不思議そうに声を上げる。
「……あれ? ヒカ…犬上君は?」
「え? 犬上だったら……あれ? 居ねぇ? 何処行ったアイツ?」
と、周囲を見やる塚本、ここで生徒達全員がヒカルの姿が無い事に気付き、
まるで静かな水面に小石を投げ打ったかの様に、生徒達の間からざわめきが広がり始める。
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